平成28年決算特別委員会(10月 7日)
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│ 決算特別委員会会議録 │
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│開会日時│平成28年10月 7日(金曜日)
│場所 │議員協議会室 │
│ │午前10時 0分〜午後 2時41分
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│休憩時間│午前11時59分〜午後 1時15分 │ │ │
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│出席委員│高橋委員長 磯副委員長
│欠席委員 │ │
│ │ 石川委員 細川委員 有里委員
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│ │ 村上(典)委員 清水委員 根岸委員
│ │ │
│ │ 辻委員 池田委員 藤本委員
│ │ │
├────┤ 小林(ひ)委員 木下委員 竹下委員 ├─────┤ │
│18名 │ 本橋委員 吉村委員 山口委員 垣内委員 │なし │ │
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│列席者 │ 竹下議長(委員として出席) 西山副議長 │
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│説明員 │ 高野区長 水島副区長 宿本副区長 三田教育長 │
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│ 城山政策経営部長(東京オリンピック・パラリンピック連携担当部長) │
│ 高田企画課長(東京オリンピック・
パラリンピック連携担当課長) │
│ 松崎セーフコミュニティ推進室長 │
│ 宮田女性にやさしいまちづくり担当課長 │
│ 井上財政課長 山野邊行政経営課長 秦区長室長 │
│ 矢作広報課長(アーカイブ担当課長) 大門区民相談課長 │
│ 秋山情報管理課長 │
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│ 陣野原総務部長 佐々木総務課長 澤田人事課長 倉本人材育成担当課長 │
│ 橋爪契約課長 能登男女平等推進センター所長 │
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│ 今浦危機管理監 樫原防災危機管理課長 木村危機管理担当課長 │
│ 村田治安対策担当課長 │
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│ 石橋施設管理部長 上野財産運用課長(施設計画課長) 近藤施設整備課長 │
│ 上村庁舎運営課長 │
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│ 佐藤区民部長 増子区民活動推進課長 八巻地域区民ひろば課長 │
│ 田中総合窓口課長 高橋税務課長 三沢収納推進担当課長 │
│ 佐藤国民健康保険課長 岡田高齢者医療年金課長 │
│ 高橋東部区民事務所長 石井西部区民事務所長 │
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│ 小澤文化商工部長(国際アート・カルチャー都市推進担当部長) │
│ 渡辺生活産業課長 樋口文化デザイン課長 │
│ 馬場国際アート・カルチャー都市推進担当課長 │
│ 關新ホール整備担当課長 小椋文化観光課長 │
│ 藤田学習・スポーツ課長 大須賀図書館課長 │
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│ 齋藤環境清掃部長 山澤環境政策課長(環境保全課長) 井上ごみ減量推進課長 │
│ 小窪清掃事務所長 │
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│ 吉末保健福祉部長 直江福祉総務課長(自立促進担当課長) 渡邉高齢者福祉課長 │
│ 森障害福祉課長(障害福祉サービス担当課長) 峰田生活福祉課長 │
│ 菊池西部生活福祉課長 松田介護保険課長 │
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│ 常松健康担当部長(地域保健課長) │
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│ 原田池袋保健所長 栗原生活衛生課長 石丸健康推進課長 荒井長崎健康相談所長 │
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│ 金子子ども家庭部長 副島子ども課長 猪飼子育て支援課長 田邉保育課長 │
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│ 小野寺保育政策担当課長 │
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│ 齋藤都市整備部長 宮川都市計画課長 活田再開発担当課長 │
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│ 原島交通・基盤担当課長 高島庁舎跡地活用課長 │
│ 末吉庁舎跡地建築担当課長 小池住宅課長(マンション担当課長) │
│ 園田建築課長 東屋建築審査担当課長 │
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│ 奥島地域まちづくり担当部長 │
│ 野島地域まちづくり課長 鮎川沿道まちづくり担当課長 │
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│ 石井土木担当部長 柴道路管理課長 松田道路整備課長 小野交通対策課長 │
│ 小堤公園緑地課長 │
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│ 佐野会計管理室長(会計課長) │
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│ 天貝教育部長 兒玉庶務課長 木山学務課長 尾崎学校施設課長 │
│ 加藤指導課長 鮫島教育センター所長 │
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│ 廣瀬選挙管理委員会事務局長 │
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│ 田中監査委員事務局長 │
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│ 栗原区議会事務局長 高桑議会総務課長 │
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│事務局 │栗原区議会事務局長 高桑議会総務課長 大根原議会担当係長 田村書記 │
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│ 会議に付した事件 │
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│1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 石川委員、細川委員を指名する。 │
│1.全部の補足質疑・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 質疑を行う。 │
│1.小委員会の日程・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 │
│ 10月24日(月)、午前10時に行うこととなる。 │
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午前10時開会
○高橋佳代子委員長 ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
会議録署名委員を御指名申し上げます。石川委員、細川委員、よろしくお願いいたします。
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○高橋佳代子委員長 補足の質疑に入る前に委員長から申し上げたいと思います。きょうは、全員の皆さん全員に補足質疑を行っていただきたいと思っておりますが、委員からも御意見がございまして、時間的には答弁も含め、おおむね10分ということで、今までのルールに基づいて行っていきたいというふうに思いますので、ぜひお守りいただきますようよろしくお願いを申し上げます。
これより審査に入ります。本日は全部の補足質疑を行います。
○有里真穂委員 おはようございます。それでは、私からは、公園についての質問が多かったと思いますが、池袋の本町プレーパーク事業についてお尋ねしたいと思います。成果報告書66ページ、決算参考書253ページをお開きください。豊島区は23区で公園が一番少なく、子どもたちが外で思い切り遊べる場所は限られていると言えると思います。子どもの健全育成に外遊びは欠かせませんが、ダイナミックに自然に親しみながら遊べる場所は本区ではとても限られていると言えます。そんな中、池袋本町プレーパーク事業は都心の中でも子どもたちが泥んこになって遊べる事業として非常に特色があり、注目を集めております。まずプレーパークの目的と概要について、普通の公園との違いについても簡単に教えてください。
○副島子ども課長 池袋本町プレーパークでございますが、子どもの健全育成に欠かせない外遊び、それから泥遊び、自然と触れ合うという遊びを通しまして人間形成に役立っているというふうに考えてございます。ダイナミックに遊べる場所がない豊島区の中で、土と触れ合いながら子どもが自由に自分の創造性を持って遊ぶというところがこのプレーパークの意義だと考えてございます。
○有里真穂委員 プレーパークは、特別な施設などをつくる必要がないというふうに考えましたが、設置にかかる費用というのはどれぐらいでしょうか。
○副島子ども課長 今の池袋本町のプレーパークでございますが、ここは公園をそのまま借りる形で使ってございますので、特別にプレーパークとしての費用というのは計上はしてございません。ただ、土の管理だとか、それから木にぶら下がったりしますと木が弱ってきますので、そういったところで木の管理などが必要となってまいります。池袋本町のほうはやはり樹木があるということと、土があるというところを最大限に利用して活用している状態でございます。
○有里真穂委員 そうしますと27年度は補助事業から委託事業へと変更されておりますが、費用面ではそんなにかからないということですが、この運営面での変化についてはどのようなことがあるのでしょうか。
○副島子ども課長 運営面での変化でございますけれども、やはり委託事業になったことで受託している法人の方針、それからやりたいことという特色が強く出せるようになったと考えてございます。また、プレーパークの中での事業のほかに法人の努力によって出張してプレーパークを行うような出張プレーパーク、それからイベントなどの開催も充実してまいりました。
○有里真穂委員 そうしますと池袋本町プレーパークで委託事業になった場合、さらに補助事業から委託事業になると特色が出せたイベントなどの企画によって参加者がふえたと想像できますが、来訪者の推移と、また来訪者がどこから来ていて、年齢はどれぐらいの層が多いのかといったような分析をもしされていれば、それも含めて教えてください。
○副島子ども課長 26年度に工事をしておりました関係で、一日の平均利用数というところで比較をさせていただきますと、26年度が一日52名の利用、27年は105名の利用というふうに倍増してございます。利用者でございますけれども、やはりプレーパークを委託事業にしましてから午前の早い時間10時から始めることによりまして、地域の保育園、小規模保育園の園庭がないお子さんが午前の利用で遊びに来ていることがふえております。それから小学生も去年の段階では7,000人程度と、やはり多く活用しています。大人の方も、最近はやはり幼児と一緒にお母さんが来て、そこでお母さん方が一緒にプレーパークを運営するような、手伝っていくような形も今姿が見られるようになってございます。
○有里真穂委員 保育園のお子さんだけでなく、小学生が7,000人ということは、豊島区では今、子どもスキップを初めとして子どもの居場所づくりというのを進めておりますが、まさにこのプレーパークも小学生にとっての居場所になるのだということを実感いたしました。また、地域の保護者が一緒にかかわることでコミュニティがさらに強くなるということで、この池袋本町プレーパークの特色というのもよくわかりました。そこでこの安全な屋外遊びのニーズがすごく高いということが実感できるんですが、私もこの子どもの安全な遊び場という点でこのプレーパークについては応援してきまして、また、F1会議のメンバーとしてこの出張プレーパークの提言もさせていただきました。保護者が安心して外遊びできる場所が少ないのも事実でありますが、小学生の遊びの現状について教えていただけますでしょうか。
○副島子ども課長 子どもたちでございますけれど、現在、豊島区では22カ所子どもスキップが開催してございます。やはり子どもスキップを利用されるお子さんも多いというのが現状でございます。子どもスキップにつきましては、やはり学童クラブのほうの利用数がこのあたり激増してございまして、5年前と比較しますと30%以上の増加率となってございます。一方で、一般の利用としましての子どもスキップにつきましては、学童クラブの人数がふえるに従いまして若干減少傾向であるというふうにとらえております。また、高学年の利用は少なくなっているということでございます。ただ、プレーパークにつきましては、やはり小学生は遊びの傾向でございますが、泥遊び、土ほじりや泥だんごづくりといったようなことがやはり多く行われてございます。
○有里真穂委員 なかなかこの泥遊びですとか、土いじりはスキップではできませんし、まして小学校の校庭でできるような遊びではないと思いますので、そういった意味で公園で、またプレーパークで遊べるということは子どもにとって非常に貴重な経験になるのかなと思います。また、この池袋の本町プレーパークは地域の人たちがプレーリーダーとなって一緒に遊んでいるということで、外遊びを充実させようと地域と子どもが一体となって頑張ってきた事業であると。まさに区民と区の協働であると言えると思います。このようなすばらしい子どもの冒険遊び場を区内でもう少しふやす、もう一カ所ふやすというようなことは可能なのでしょうか。
○副島子ども課長 一般にいいますと、プレーパークは外遊びということで定義されていますけれども、豊島区の中で、今のイメージでいいますと、泥遊びや木登りのような遊びというのは、できる場所というのが大変限られてございます。今後どこかにという御希望も区民の方からは強くいただいているところでございます。そういったことを踏まえながらなんですが、やはり今すぐにどこか1カ所というところを決めることはなかなかできないものですから、この間、出張プレーパークといって、法人のほうが出向いていって、外遊びや段ボールを使った遊びなど、さまざま工夫をして遊びを展開している状況でございます。
○有里真穂委員 先ほど私も述べましたように、F1会議での提案で誕生したのがこの出張プレーパークだと思います。27年度は3回開催しておりますが、昨年の開催状況と参加人数について教えていただけますでしょうか。
○副島子ども課長 昨年3回実施してございます。こちらは、予定は4回だったのですが、1回雨で中止になってございます。1回が池袋西口公園、それから2回が南長崎花咲公園で実施しています。こちらについてはやはりプレーパークの段ボールを使った遊びや、木工なども展開してございます。また、イベントとしましてはまた池袋本町の中でも遊ぼうパンといって火をおこしてパンを焼く遊びだとか、ウオータースライダーなども展開してございます。また、焼き芋だとか、大きな遊びとしましては集団での
外遊びということでさまざまな遊びを展開してございます。
○有里真穂委員 まさにいろいろな遊びを展開しているのがこの出張プレーパークだなと思います。お隣の新宿区では、ペンキを扱う地域の企業との御協力を得て、子どもたちが絵をかいたりですとか、先ほどありましたように、木材を使った木工をやるなど出張プレーパークの中で行っていたり、また公園ではないですが、中野区では教会のホールを使って粘土や木材を使った製作などをするようなことをしたり、あと外国人の方と一緒に英語でゲームをするなど、アートと英語をミックスさせたワークショップを行っていたりと、子どもたちの遊びもすごく広がっているんだなと思います。そこで本区はアート・カルチャー都市というのを提言しておりますが、こういった子どもアート・カルチャーといった子どもの遊び場を公園や地域のホールを提供する取り組みというようなことを他区では取り組んでおりますが、本区でもこのような子どもアート・カルチャーは遊びとして取り入れることは、出張プレーパークの中ではできないんでしょうか。
○副島子ども課長 今現在、委託しています法人では、今はそういったことは行っておりませんが、さまざまなNPOがいろいろな活動をしていまして、23区の中でも13区がプレーパークを実施してございます。プレーパーク自体が32カ所もございまして、さまざまな手法で展開してございます。今後、所管課としましてもどういったプレーパークを展開できるのかを検討しながら、もちろんアート・カルチャーに即したような遊びを展開できるものがあれば、どんどんそれを活用していきたいと考えてございます。
○有里真穂委員 そろそろまとめます。難しいこととは承知しておりますが、子どもたちがみずから考えて体を使い、伸び伸びと遊べる環境を豊島区の各地域で整えてあげればすばらしいと思います。例えば町会や育成委員会の方々と協力して、昔遊びをプレーパークでする、また、地域と子どもの連携も可能だと考えます。子どもたちの走り回る姿が見えるまち、そして子どもたちの笑い声が聞こえてくるまち、地域の人たちと子どもが出会うまちの実現のために、この出張プレーパークを豊島区の各地域で実施することを要望いたしまして、私の質疑は終わります。
○辻薫委員 どうぞよろしくお願いいたします。私は、土木費、区道の整備事業につきましてお聞きしたいと思います。27年度に私の地元、えびす通り商店会の区道約500メートルの補修工事を40年ぶりにやっていただきました。27年3月から28年3月まで工期を2期に分けて実施していただきました。最近、豊島土木防災協会の皆様と意見交換をする機会がございまして、その際、繁忙期における下請企業の確保困難や交通誘導員の不足などが常態化しつつある中、債務負担行為とともに、今回のような工期の年度またぎを組み合わせることで発注時期の平準化につながり、大変助かるとおっしゃっていました。一方で、最近落札後に初めて関係諸機関との調整が整っていないことを知らされ、長期間にわたり工事に着手できていないケースがふえていて、結果的に次の受注機会を失うことになるという話も伺いました。担当課ではこうした状況を把握されていますでしょうか。あわせて改善へ向けての取り組みについてお聞きしたいと思います。
○松田道路整備課長 御質問のありました企業、それから地元との調整不足が原因となりまして、落札後にすぐに工事に入れない等の理由から施工業者のほうに負担が行って工期が延びているという現状、そういったケースがあるということについては理解をしております。これにつきましては調整不足が大きな原因であるというふうにも思っております。私自身、平成21年度に経験者として採用されましたが、それ以前にはゼネコンに勤めていて請負の業者としての立場で従事しておりました。当然、請負業者としてのそういった苦労といったものは身をもってわかっておりますので、今後その点しっかりと管理監督しながら施工業者にそういった意味での発注者のしかるべき対処がなされなかったことによる負担を押しつけないように、工事発注のほう行ってまいります。
○辻薫委員 課長が経験者だということで非常に助かりますけれども、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
次に、路面陥没危険箇所調査についてですが、調査結果とその後の補修工事の状況、さらに調査費用についてお聞かせください。
○松田道路整備課長 路面陥没危険箇所調査につきましては平成26年度と27年度の2カ年度にわたって行っております。平成26年度につきましては、大きな探査車で区道の幹線道路等々を走行してレーダーを出しまして、陥没の危険要因となります空洞がないかの調査を行ってございます。その中で見つかった異常箇所が平成26年度で106カ所、そこから最も危険と思われるところをさらに精査しまして34カ所について平成26年度は補修のほうを行っております。平成27年度につきましては26年度に見つかった106カ所からいろいろな補修が終わったところを除きまして、対象60カ所としまして調査を行いまして、補修のほうは現在も実は行っております。現時点で41件、26年度の調査分につきましては53件中41件補修済みということになっております。なお、調査費用については、平成26年度が2,221万7,000円、27年度が924万3,000円となってございます。
○辻薫委員 結構陥没箇所が多かったということですけれども、今回の調査実施率は区道全体の約2割というふうに伺っておりますけれども、どういった道路を調査対象にしておりますでしょうか。
○松田道路整備課長 調査対象としました道路は、1つは55型、60型と呼ばれる主に豊島区の幹線道路で使われていて、大型の車両等が通行されることを予想されて設計された路線です。もう1つは、豊島区で設定している警戒道路といったものがございます。警戒道路というのは緊急車両等が通行できるように、倒壊した電柱とかブロック塀を1車線分片づける作業を言うんですけれども、主にこの救援センターや避難場所周辺にそういった警戒道路を設定してございます。そういった、警戒道路と55型、60型といった路線につきまして調査のほうを行ってございます。
○辻薫委員 それで今回の調査から空洞の発生原因はどういったところにあるのか、また、どう見ていらっしゃるのか、また、特徴的な路線がありましたらお聞かせください。
○松田道路整備課長 空洞の発生要因の主なものを申し上げますと、埋設管の破損、それから管ずれ、それから埋設管等々の埋め戻し時の転圧不足等々が考えられると思います。また、特徴的な路線ということでしたけれども、特に偏っているというわけではないんですけれども、例えば有楽町線が敷設されています乱歩通り、アゼリア通り、西口駅前からアゼリア通りを通りまして西口五差路から山手通りまでの区間において少し多い傾向が見られたというふうに考えております。
○辻薫委員 今言ったその空洞の発生原因を考えますと、やはり路面下の陥没危険箇所の調査費用につきましては、それぞれ原因担当者、今、東京メトロと話が出ましたけれども、そこに費用負担をしていただいてもいいのではないかと私は思うんですけれども、いかがでしょうか。
○松田道路整備課長 陥没の要因の原因者がはっきりしている場合は、これは当然に、道路法上の話から原因者負担ということで企業なり、すべて施工も含め直させることは可能なんですけれども、実は空洞の要因のメカニズムというのは、その企業者の埋設管なり、例えば東京メトロの下に入っているボックスなりが直接的な要因かどうかというのは、関係性がなかなか難しいところもございます。その辺が難しいこともございまして、豊島区と東京ガス、東京電力、下水道局、水道局、東京地下鉄も含めまして、平成18年3月31日に路面下空洞復旧に関する覚書というのを結んでおります。その中で、多少はっきりと100%その企業が原因かどうかわからないけれども、そういった場合の空洞の復旧に関して区は調査を行い、各企業は試掘を行って復旧を行うというようなそういったグレーゾーンに対する取り組みを行っていて、現在はそれを用いているところであるんですけれども、委員御指摘のように原因が明らかになっている場合、また悪質なケースについてはまた別途対応を考えてまいりたいと思います。
○辻薫委員 引き続き検討していただきたいと思います。この陥没につきましては、防災・減災の観点からも非常に大切だというふうに感じております。実は、総務費の中でもこの物的、それと人的移動手段の確保ができたとしてもこの道路が寸断されてしまっては何もならないというふうに思っております。そこで、道路の維持管理計画につきましては公共施設等総合管理計画にインフラ施設の計画の中に位置づけられていますけれども、この総合管理計画から見た場合の道路の維持管理についてはいかがでしょうか。
○上野施設計画課長 今回公共施設等の総合管理計画におきまして、今、委員御指摘のインフラ等につきましても計画に盛り込んだわけでございます。特に道路につきましては生活に密接にかかわってくる非常に重要なインフラでございますが、道路につきましてはかなり電気、ガス、水道などの工事で形状が目まぐるしく変わりますので、数値的に抑えるということが難しい側面がございます。計画の中では診断、計画、工事、情報収集、そういったことでメンテナンスサイクルという考え方を示してございまして、そういった中で施設の安全性を確保しまして、経費の平準化を図るということで計画に盛り込んでいるところでございます。
○辻薫委員 まとめます。路面下の空洞につきましては、一度補修をしてもその原因を完全に除去しない限り再発する可能性があります。しかし、定期的な調査により陥没に至る危険度が高い空洞を減らすことも可能です。危険の未然防止により日常生活はもとより、災害時の輸送道路を確保するためにも路面下陥没危険箇所調査を計画的に実施することを要望いたしまして、質問を終了いたします。
○垣内信行委員 コミュニティバスについてお尋ねします。本決算年度各交通手段のあり方を総合的に検討するための基礎調査を実施されております。この内容につきましてまず端的にお答えください。
○原島交通・基盤担当課長 コミュニティバスにつきましては平成20年から検討を進めてございますけれども、そういった中で23年には池07についての一定の補てんをする形で実験という形で進めてきております。また、昨年度新規で地域交通政策に向けて全般的なアンケート、それから新たな交通についての検討をしてきたところでございます。
○垣内信行委員 今、御答弁ありましたアンケートですけれども、このアンケートはどういう目的で実施された内容でしょうか。
○原島交通・基盤担当課長 アンケート結果については、副都心委員会にも4月に御報告させていただきましたけれども、区内6,000人を無作為抽出いたしまして、交通全般について聞いております。特に不便な状況、それから公共交通に関する考え方、利用状況、それと池07へ区が補助を出しているということについてお聞きしております。
○垣内信行委員 そうしたアンケート実施に基づく声を、これも今後のあり方について反映させようという目的だというふうに思うんですが、これはそのとおりでしょうか。
○原島交通・基盤担当課長 はい。今後、新たな交通弱者等への、移動の円滑に進めるための手段ということで検討する材料ということになろうかなと思います。
○垣内信行委員 そこまではいいんですけれども、副都心委員会に出された資料を見ますと、区が支援するサービス形態の意見に対しまして回答を寄せられています。それでその中での回答の中で一番多かったのが乗り合いバス、予約不要のコミュニティバスの導入が一番多くなっていまして、その次が予約型の乗り合いタクシーという要望がアンケートの結果で多かったんですけれども、これはしかし、区のほうの資料になりますと、一番多く寄せられた意見というのが赤で囲まれているんですけれども、これは一番多い要望ではなくて、2番目に多い要望について赤の枠で囲まれている。これはどういう意味ですか。
○原島交通・基盤担当課長 これにつきましてはアンケートにつきましては乗り合いバスが一番多いというのが結果として出ております。ただ、コミュニティバスの検討の中でもやはり路線バス、乗り合いバスにつきましては一定の道路幅員を有する道路でないとなかなか路線の認可が出ないといった状況が確認されたところでございます。そういった中で、豊島区では今、鋭意都市計画道路、特に木密地域に当たっては新たな道路整備、これによってバスが通れる道路を整備できて、そういったところに路線が引けるかどうかという検討になろうかと思います。そういった中で要望は多いんですけれども、物理的に新たな乗り合いバスの路線を引くというのは現状では豊島区内の道路事情では非常に難しいといったところで、次に多い予約型のタクシーのようなものを新たな移動の手段として検討することが非常に有効ではないかといったことでこういった資料になってございます。
○垣内信行委員 それではアンケートのとり方としてはまずいんですよ。要するに、いい悪いは別として、区民の要望はどうなのかというところでアンケートをとっていて、これが要するに乗り合いバスが区民の需要が多いというふうに、まずはそこから出発点で民意を反映するような、そこから出発点としてどうするのかということに進めないと、初めから道路が狭いから区内には乗り合いバスはだめだということで次の要望のほうになってしまっているわけ。区民の要望というのは、そうした乗り合いバスを求めているんだから、この大きさはどうなのかとか、規模はどうなのかと、それいろいろあると思うんですけれども、まずそこから除外するという民意を反映しないやり方は、これはまずいというふうに思うんですよ。初めから除外するようなやり方をとっているわけです。これはちょっとまずいと思うので、これは指摘しておきたいと思うんですよ。
○齊藤都市整備部長 まさに区民の皆様の必要性をどう酌み取っていくかというためにアンケートは実施すべきでございまして、そのとおり区としては実行しているつもりでございます。ただ、資料の中で、区としては必要性と可能性、両面から区民の皆様の声をどのように施策に反映させていくかということでございますので、決して除外をしているというよりも、それぞれに必要性と可能性の両面から検討をしているということで御理解いただければと思います。
○垣内信行委員 それで具体的に今後の進め方なんですけれども、あと3年間つくって分析とかいろいろやろうとしているんだけれども、今後スピード感もってやってもらわないと困るんだけれども、やれ検討検討だ、検討検討とずっと検討しているわけ。だから具体化していかなければならないんだけれども、その計画性が見えてこないんだけれども、いろいろと導入に向けていろいろ調査もやりました。これからは一体どう進めていくかというと検討検討で3年かけても検討なんですよ。それではなかなか進まないし、区民の声反映できないと思うんだけれども、これについての見解はいかがですか。
○原島交通・基盤担当課長 先ほどの繰り返しになりますけれども、路線バスの新たな認可をとって新たな路線を引くというのは新たな道路ができないと非常に難しいと。172号線につきましては立教の南側、ここについては新たな道路とともに新たな路線を引いたという経緯がございます。今後も都市計画道路の整備に合わせて新たな路線の検討というのは必要だと認識をしています。ただ、道路の整備には時間がかかります。そういった中では、やはり予約型の乗り合いタクシーなどできめ細かな移動のサービスの充実を検討していくことが豊島区の道路事情からすれば非常にいいのではないかといったことで検討を進めているところでございます。
○垣内信行委員 将来道路ができなければできないんだというふうにおっしゃっているんだから、それに合わせた形でコミュニティバスも検討していくというのはわかりました。けれども、それまで区民の足をどう確保するのかといったら、それは道路がコミュニティバスを走らせるような形成がされるまでの間、そうしたような運行するための予約型の乗り合いバスでも何でもいいですよ。それはそれまでは、今、検討だというふうにおっしゃった。もうそこまでわかっているんだから、もう来年度からすぐに実施の方向というか計画に踏み出さないと、やはりいつまでたっても要望にこたえられないということになっちゃうので、ぜひこれは検討検討なんて言ってないで、すぐに進めていただきたいのと、それを合わせるためには区民の声を反映するような会議媒体をつくらなくてはまずいと思うんですよ。今、地域の公共交通会議というのがあるでしょう。これについてはいろいろ住民の代表ということで、利用団体は出ているんだけれども、やはり区民の代表の方たちというか、公募はされていません。少なくとも区民の人たちは公募するなり、区議会議員を入れるなりして住民の声を反映するような会議媒体を直ちに拡充して、それで直ちに実施の方向に踏み切る方向に進めていただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
○高野区長 いろいろコミュニティバスについての議論を進めてきましたけれども、何分にも豊島区というのは非常に便利なといいますか、交通網が大変発達しているところでありまして、他の区から比べますと、豊島区内のあらゆる駅に行くには500メートル範囲で全部網羅できるというような形があります。そういう中でも、やはりコミュニティバス、先ほど言われたように、高齢者の方、障害者を含めて、子どもも含めて必要だということは十分認識しておりますけれども、新庁舎がオープンしたときに07も30分に1本とかいろいろな実験させていただきました。さらには巣鴨のほうからも新たな路線もというような形でやりましたけれども、何分にも07でも30分ごとというのは全然乗客も変わらないし、結局区の持ち出しといいますか、そういうのを維持していくにはかなりの経費を投入しなきゃいけないという形の中で、なかなかそういった形に踏み込めないというのが現状でありますが、ただおっしゃるように、常にそういう区民の要望もございますので、我々だけの協議体ではなくて、今おっしゃったような形のことも十分考えていきたい、そんな思いもして、今後やはりそれらについては、検討検討と言うとまた検討になってしまいますけれども、それらの声を聞くような場をぜひつくってまいりたいと思います。
○村上典子委員 よろしくお願いいたします。私のほうからは資源循環推進費について伺います。限られた資源を有効に使いこなすことは大変有効なことです。豊島区は特に資源が十分にありませんので、そのリサイクルを進めていくことは重要なことです。また、今、国際的にも環境に関しては世界的な関心が高まっていて、昨年12月にパリで行われたパリ協定を、多くの国、もう73カ国が批准して、日本は出おくれている状況です。そんな中、この豊島区でもできることをしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
それでまずお聞きしたいのが、資源回収についてはほかの委員の方々からも御質問がありましたけれども、私は拠点回収について伺いたいと思います。環境年次報告書によりますと、拠点回収において蛍光管等の回収量が報告されています。今拠点回収の箇所と、あと順調にふえているようですけれども、その辺の状況をお知らせください。
○井上ごみ減量推進課長 今、委員御指摘のとおり、現在、区の施設等で拠点回収ということで、小型家電、蛍光管、乾電池などを回収しております。拠点回収は57カ所、区民ひろば、リサイクルセンターなどで実施しております。
○村上典子委員 さまざまな法律が準備されて小型家電の回収等も法律で規定されて回収しなくてはならない状況になっているからこそ、57カ所の拠点回収、大変目立つ回収ボックスが置かれていることが有効なのではないかなというふうに思っています。
それで私が以前よりお話ししております廃食油リサイクル、こちらのほうは拠点回収といっても月に1度で、また拠点回収場所も限られていると思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。今、拠点回収場所いかがでしょうか。
○井上ごみ減量推進課長 現在、廃食油につきましては、毎週第4月曜日の午前中に回収を行っているところでございます。そして拠点回収箇所数につきましては、現在、廃食油につきましては22カ所程度の拠点で回収しております。
○村上典子委員 私、拠点回収場所のボックスが大変有効だと思うんです。地域文化創造館とか、区民ひろばとかそこにあるということで、いらした方に、これはもし蛍光管等が必要なくなったときにはここに持ってくればいいんだということが常に啓蒙されている状態、意識啓発になっていると思っております。そういう意味でも廃食油回収はものの性質上、月に1回という、また、だれかがいなくてはいけないというような性質があると思うんですけれども、これに関してはそこで回収した油が石けんにリサイクルされて、それが使われることをアピールしてくださいということを申し上げました。新庁舎ができまして、ここにも使われているんですけれども、それが伝わらない。それがなかなかせっかくいいことをやっているのに、それが伝わっていない状況が続いています。そこで廃食油回収をする場所では、少なくともリサイクル石けんを使ってくださいということを申し上げていますけれども、プラス常に目に入るように、すてきなステッカー、前の旧庁舎のような無骨なものではなく、少し環境庁舎を目指す、また、環境都市を目指す豊島区としてこういうことをやっているとアピールして、リードしていっていただきたいと思います。これはごみ減量推進課のほうでは回収だけに視点があると思うんですけれども、これを環境清掃部がリードして全庁的に進めていっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○齋藤環境清掃部長 今のごみ減量の視点、さらに環境政策からの視点、御指摘ごもっともだと思っております。私ども豊島区につきましては、本当にこちらの環境庁舎、色的なイメージでいえば、ことしの年次報告書に出しました緑と白、南池袋公園のようなああいうきれいなイメージというのは目に見える形で非常に大切だと思っています。今、御指摘受けましたようなどうやったら今あるもの、せっかくいいことやっているのに、どうやったら区民の方にもっと知っていただいて、それを各自の取り組みにつなげていくことができるかというのは今までもやってきましたが、これからも一生懸命やってきていきたいと思っています。特に私ども豊島区はリサイクルの面につきましては先進的な区だと思っております。これからもそういう取り組みを区民の方にもそういう素地があろうかと思いますので、しっかりやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
○村上典子委員 ぜひよろしくお願いします。この区民に配布されているこういうところにもリサイクルされていますということだけなので、区庁舎に使っていますとか、公共施設に使っていますということが載せられれば、よりアピールできると思います。
そこで、石けんに関しては今新しい情報が入ってきまして、9月30日に厚生労働省からはトリクロサン等を含む薬用石けん、これを順次廃止していくということで、アメリカのほうでこれを1年以内に発売禁止ということが発表されたことを受け、厚生労働省も通達を行いました。日本国内では800種類のものが販売されているということで、私は前から学校等でも石けんを使ってほしいということを訴えてきましたけれども、薬用石けんの有効性をおっしゃって、このような薬用石けんもありますのでということだったんですけれども、ここに来て薬用石けん、抗菌石けんの一部に入っているものがかえってさまざまな環境ホルモンに影響するということが明らかになってまいりました。この辺の情報について健康推進課のほうではお持ちでしょうか。
○石丸健康推進課長 今、委員御案内いただきましたとおり、ことし9月2日にアメリカの食品医薬品局からトリクロサン等の19成分を含む抗菌石けんを販売中止ということ、そしてそれを受けまして、日本化粧品工業連合会等から会員会社に対してそういった成分を含まない製品へ切りかえましょうという呼びかけがありまして、またそれを受けて厚生労働省がこの取り組みを促すということで製造販売業者に対して流通する製品の把握と、また製品を1年以内に代替製品に切りかえるための承認申請を求めるということを9月30日に通知したということを伺っております。
○村上典子委員 ぜひそういう情報に対してもいち早く、1年以内という厚生労働省の通達ではございますけれども、区民の安全・安心を守るためにも関係各所と連携をとって、いち早く対応していただきたいということをお願い申し上げます。どれに入っていてどれに入っていないかというのを調べるのは大変厄介なことですので、ぜひ豊島区ですべての公共施設に石けんを使用することを重ねて要望しまして、私の質問を終わります。
○石川大我委員 きょうで款別に質問できるのも最後ということで、最後の1問、ぜひ積極的な御答弁をよろしくお願いしたいと思っています。LGBTが働くことについて、質問したいと思います。民間の調査でLGBTを初めとする性的マイノリティの人数というのが大分出てまいりました。電通の調査で7.6%、博報堂の調査では8%、そして労働組合の連合も調査をしましたけれども、連合の調査でも8%という数字が出ております。豊島区の職員の皆さん2,000人、非正規合わせれば3,000人ということですけれども、LGBTの職員がいるという認識はまずあるのでしょうか。
○澤田人事課長 ただいまのデータに照らし合わせれば、それはいるという認識を持っております。
○石川大我委員 この労働組合の連合なんですけれども、人数だけでなくて意識調査もしております。昨日のNHKテレビ「ハートネットTVチエノバ」8時からの生放送でしたけれども、その中でも紹介をされておりました。上司、同僚、部下がLGBTだったら6割半が嫌ではないというふうにする一方、3割半ばの方たちが嫌だという答えをしています。このLGBT、属性でありますから、例えば職場に女性がいたら嫌ですかというような、そんな質問が成り立たないように、本来この問題が成り立つことがないはずなんですけれども、こういった質問がなされるということ自体が現状をあらわしているのかなとも思っております。調査では職場におけるLGBTに関する差別はなくすべきだという回答も8割強ある。これは非常に心強いことですけれども、職場におけるLGBT差別はなくすべきというふうに本区でもお考えでしょうか。
○澤田人事課長 公務に携わる職員でございますので、当然、職場でそういった差別はなくすべきだと考えているところでございます。
○石川大我委員 そうしましたら、職員の皆さんの職場環境がどうなっているかということなんですけれども、部下の方がLGBTであることをカミングアウトされる、そんなシーンもこれから予想されると思うんですが、管理職の皆さん、これ相談に乗れるんでしょうか。
○澤田人事課長 管理職として職員から相談があれば、これは一般論として当然相談に乗っていくべきだと考えておるところでございます。
○石川大我委員 こうした対応を間違えてしまうと、本当に命にかかわる問題だというふうに思っています。先日、大学院生が友人にゲイであることをアウティング、本人の希望によらずに暴露されてしまうということですが、このアウティングをされて大学の校舎から転落をして亡くなるというような事件も起こりまして、被害者の家族が裁判に訴えるというようなニュースもありました。こういった研修を積極的に職員の皆さんにしていく必要があるというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
○倉本人材育成担当課長 職員の研修ですけれども、従来からこれにつきましては人権の問題ということで、人権研修の中に入れるようにしております。今まだ今年度やっていないんですけれども、2015年につきましても採用2年目、それから25年、大体50歳ぐらいの一般職員なんですけれども、人権研修を行っているところでございます。
○石川大我委員 引き続き充実をしていただきたいと思っておりますが、こういった職場環境の改善というのは急務だというふうに思っております。当事者がいることを前提に制度などを調える必要があるというふうに思っています。制度があることで当事者がいる、当事者がいてもいいんだというような意識が広まると思います。毎日新聞の社説、10月3日ですけれども、企業のLGBT理解の取り組みが足りないということで、LGBT問題への対応が企業の評価を左右する、制度の見直しだけでなく、考え方を明らかにし、職場の理解を深める活動など多くの企業が幅広い取り組みを始めてほしいというふうに言っております。改めてお伺いしますが、8%いるというふうに言われているLGBTの職員の皆さん、豊島区で働く仲間である、そういう意識はあるんでしょうか。
○澤田人事課長 職員でございますので、当然、働く仲間であるという認識は持ってございます。
○石川大我委員 職場でカミングアウトされている方というのはなかなかいらっしゃらないのかもしれませんけれども、8%の皆さん、計算をすれば200人前後の方たちがいると思いますけれども、そういった方たち、やはりこの豊島区を一緒によくしていきたいということでともに働く職員の仲間だというふうにも思っております。区長も、おとといお話をしましたけれども、同性カップルの方々はお互いにかけがえのない大事な存在であり、家族として安心して暮らしていくためには周囲の理解とともに助け合いの仕組みが必要であるというふうに思っておりますと御答弁をいただいております。であるならば、やはり働く上での不便とか、不安を解消していただいて平等な取り扱いをしていただきたいというふうに思っています。職員の皆さん、例えば介護休暇とか忌引き、そういったものは今とれるんでしょうか。
○澤田人事課長 介護休暇や忌引きの制度はございます。ただ、同性のカップルの場合はその対象とはなってございません。
○石川大我委員 これ本当に非常に悲しいことだなというふうに思っています。ちょっと想像していただきたいのは、10年、20年、30年連れ添った同性のパートナーがいる。そのパートナーが不幸にして亡くなってしまった。職場には言っていない。けれども、同性のパートナーが亡くなってしまったということで、普通だったら次の日とか、次の次の日ぐらいにお通夜があって、そして告別式があるわけですけれども、そういったものにもこの忌引きがないことによって参加できないという可能性もあると思います。例えばこの同性パートナーをお持ちである職員の方がカミングアウトはしていなかったけれども、実はというお話で上司の皆さんに、実は自分は同性のパートナーがいて、きのう亡くなってしまったと。だから、あしたについては休みたいんだというような、こういったこと言われた場合はどういう対応をするんでしょうか。
○澤田人事課長 当然年次有給休暇は取得していただけるものと考えているところでございます。
○石川大我委員 基本的には忌引をやはり制度として使えるようにしていただきたいんですが、法改正が必要だということ、これは一般質問でも答えていただいておりますので、こういった法改正を積極的に自治体のほうからも訴えていただきたいと思っております。
このことを考える上で、最近イクボス宣言というのをされましたけれども、このイクボス宣言というのはまさにこれダイバーシティ、多様性、こういったものを宣言するものとも思うんですけれども、この点いかがでしょうか。
○宮田女性にやさしいまちづくり担当課長 先日のイクボス宣言ですけれども、イクボスの定義も育児だけでなく、介護その他いろいろなより広い意味でとらえておりますし、ワークライフバランスといったようなことだけでなく、いわゆる多様な働き方、ひいては多様な生き方、価値観を尊重する、そういったものだと認識しております。
○石川大我委員 ファザーリングジャパンの安藤さんもイクボス十カ条というところで2番目のところでダイバーシティと言っておりますので、ぜひこういったところも踏まえて、LGBTが働きやすい環境をまず職員のこの区役所から整えるべきだというふうに思っております。
できることからやっていただきたいという思いでは、世田谷区は結婚のお祝い金というのを出したり、最近のニュースでは、不幸にしてパートナーが亡くなられたときには弔慰金も出したり、というような方向だというお話があります。こういったことをぜひ働く同じ仲間としてやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○澤田人事課長 結婚祝金と弔慰金につきましては豊島区職員互助会の会則に基づいて給付するものでございますが、現時点では会則上、結婚祝金は会員が結婚したとき、また、家族の弔慰金につきましては配偶者ということで限定しておりますので、これを給付することは難しいと考えています。
○石川大我委員 互助会費の役員会、そして総会で変えるということですけれども、ぜひ総務部長、これは副会長総務部長になっておりますけれども、ぜひ検討を提案していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○陣野原総務部長 ことは職員の慶弔にかかわることでございますので、豊島区には互助会がございます。役員会もございますが、その中で十分意見を職員に聞きながら検討していきたいと思っています。
○石川大我委員 今、総務部長から検討していきたいというお話がありましたが、情報提供もしっかりしていただきたいと思うんですが、そういった役員会の中で情報提供もしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○陣野原総務部長 先ほどるる委員のほうからお話がありましたが、職員間でもこの認識に相当差があると思います。したがいまして、単に慶弔だからということだけではなくて、御指摘のように、同じ職員として、そういった方々がいらっしゃることも含めて慶弔という形をとるか、どういう形をとるかは検討になりますけれども、十分な情報提供はしてまいりたいと思います。
○石川大我委員 この職員互助会費というのは会長が副区長ということで、副会長には総務部長と道路管理課の方がいらっしゃって、以下理事の皆さんを見ますと、企画課長、区民活動推進課長、生活産業課長、まさにボスの皆さんがいらっしゃるわけですから、そういった意味ではイクボス、これは部下の皆さんの多様な働き方をきちっと応援するんだということでありますので、ぜひこれ前向きに、副区長含めまして検討していただきたい、前向きな形で豊島区の流れをくんで、ぜひ前向きな検討をお願いしたいんですが、いかがでしょうか。
○水島副区長 職員互助会の会長もしておりますので、総務部長は前向きに答弁したと私は受けとめておるんですが、念押しの御質問かと思います。小池都知事風の言い回しをすれば、立ちどまって再度判断すると言いたいところなんですけれども、これまでの流れもございますし、何よりもそれを最優先に、前向きにその互助会の件については検討していきたいというふうに思います。
○池田裕一委員 私のほうからは、旧勤労福祉会館、としま産業振興プラザについて御質問させていただきたいと思います。現在工事は進んでいるところだと思います。旧勤労福祉会館、としま産業振興プラザについてなんですけれども、昨年12月末に閉館しまして、来年4月に向けて今現在工事中ということですけれども、この勤労福祉会館から産業振興プラザに変わる、主に何が変わるかというところをお示しいただければと思います。
○渡辺生活産業課長 最も大きく変わるという点でございますが、まず施設の設置目的でございます。これまでの勤労福祉会館の設置目的でございますが、中小企業で働く勤労者の文化、教養及び福祉の向上を図るというものでございましたが、としま産業振興プラザにつきましては、区民センターの改築に伴って廃止ということになる、現在の生活産業プラザ、こちらのほうが担っております中小企業の振興という目的が新たに加わることになります。それから貸し会議室の利用ということでございますけれども、区民の方の利用機会の確保、それから利用の促進ということを図るために、条例に区民の方の優先規定を設けたということも大きく変わる点であるというふうにとらえております。さらに男女平等推進センターと区民ひろば西池袋でございますけれども、分散しておりました。それが新しくなるとワンフロア化が図られるということですとか、それから新たにインキュベーション施設も設置されるということも大きく変わる点なのかなというふうにとらえているところでございます。
○池田裕一委員 今、御答弁の中にありましたインキュベーション施設ということなんですけれども、これはどのようなものになりますでしょうか。
○渡辺生活産業課長 まずインキュベーション施設の位置づけでございますけれども、としま産業振興プラザ、大規模改修後の産業振興プラザの中に設置されることにはなりますけれども、独立した区立のインキュベーション施設ということになります。利用方法でございますが、詳細な点につきましては現在検討中ということではございますけれども、区内の創業・起業の希望者の方とか、創業から間もない方を対象に、定員を設けまして利用者を募集し、そしてその中から選考し、そしてその利用者が決定いたしまして、利用者登録をした上で、利用料金をいただきながら、シェア方式ではございますけれども、デスクを利用しながら御自分のオフィスとして御活用いただくというようなこのような利用形態でございます。
○池田裕一委員 そのような形で新たな起業者の促進ということでのインキュベーション施設ということでございますけれども、具体的に今どの辺にそういう施設を設けようかというようなものはありますでしょうか。例えば中の場所というか、フロアはどこのフロアに持っていくかというところです。
○渡辺生活産業課長 インキュベーション施設、としま産業振興プラザの中の4階ということでございます。
○池田裕一委員 4階にはたしかさまざま各種団体の入る部屋だったと思います。そういうところの融合とか、いろいろなそういうところの皆さんの御意見とか、そういう力を生かすような形というふうな考え方でよろしいんでしょうか。
○渡辺生活産業課長 御指摘のとおり、4階のフロアには東京商工会議所の豊島支部、豊島産業協会、商店街連合会等々が入居することになっておりますけれども、その方々との交流というよりは、実は4階のインキュベーション施設が入るスペース、インキュベーション施設の専用の部分はあるんですけれども、区民活動推進課が所管しております地域活動交流センターと共用の部分もございまして、そこで活動される方々との交流を図って、さまざまな情報交換、情報共有をしていただくということもこのインキュベーション施設の設置の一つの大きな意義であろうというふうに考えているところでございます。
○池田裕一委員 そういった創業支援、起業支援を手助けするというふうな形で、大変このインキュベーション施設入ることが望ましいのかなというふうに私も思っております。
私も数年前に、先ほどちょっと出ました東京商工会議所の青年部で、千代田区のちよだプラットフォームスクウェアというところを視察させていただきました。その当時はシェアオフィスというのは今ほどまだ人気ではなくて、先進的な取り組みという印象を受けておりまして、特にオフィスの共有ということだけではなくて、この場所が中小企業のビジネスコミュニティとなるような施設にしたいというふうに、この理事長がおっしゃっていたのを印象深く覚えております。コミュニティですから、入居する方が地域のさまざまな活動にも参加されると、そのちよだの方はおっしゃっておりまして、単なる仕事の場所の提供だけではなくて、本当にコミュニティの役割を担っているというふうに感じました。
このインキュベーション施設に関してですけれども、できることに関しては非常にうれしく思っておりまして、こういった形でできれば、ちよだプラットフォームスクウェアのような形での何かその企業者の方と、今やっている方、また、さまざま団体とかが交流できるような、そういうふうな取り組みをぜひ行っていただきたいというふうに要望します。
そしてこのちよだプラットフォームスクウェアの場合は、管理者は非営利型の株式会社さんが管理しておりましたけれども、今回のインキュベーション施設を含めて産業振興プラザの管理者はどのような形になりますでしょうか。
○渡辺生活産業課長 としま産業振興プラザの施設の運営管理者ということでは、公募が終わってこれから選定するところでございますけれども、指定管理者が担うということでございます。
○池田裕一委員 指定管理者、応募はもう既に終わったということで、これから審査に入ってもいるんでしょうか。そのような段階だと思いますけれども、管理者についてしっかりとした団体、もしくは方にお願いできればというふうに思います。
公募に関してもう一つ、愛称の公募というのがあったと思うんですけれども、これはどのようになっておりますでしょうか。
○渡辺生活産業課長 愛称でございますが、実は、既に募集を終えて、選考委員会を開いて、愛称は決定しているところでございますが、きょうこの場で申し上げていいのかどうか。実は、水島副区長とも相談しまして、今定例会の最終日の議員協議会で公表させていただくという予定でおりまして、よろしいでしょうか、申しわけございません。
○池田裕一委員 済みません、まだ1期生なので、その辺のそういう御事情を全くそんたくせず、わからないことをついついぽんぽん聞いてしまったもんですから、こんな事態になってしまって申しわけございません。もう一つだけ、今後の工事のスケジュールについて伺いたいと思います。
○渡辺生活産業課長 工事のほうは今現在順調に進んでいるというような報告を受けているところでございます。3月中旬の竣工を目指して、今現在順調に工事が進んでいるということでございますが、その後のスケジュールでございますが、3月中旬に工事が終わりまして、検査等が終了した後、4月の上旬にこれから決定する指定管理者の事務室の立ち上げと備品等搬入するというのがまず先行作業となりまして、その作業が終了した後に、4月の中旬ごろになろうかと思いますけれども、男女平等推進センターですとか、区民ひろば西池袋など区の入居施設が順次移転作業をし、最後に4月の下旬に、先ほども御質問のあった産業系の団体の移転作業に入るというような段取りで現在詳細なスケジュールを検討しているところでございます。
○池田裕一委員 さまざまな新たな取り組み、インキュベーション施設等も入るということで、大きく大規模改修されて新たな施設となるということがよく確認できました。ぜひ今後ともしっかりと取り組んでいただいて、よりよい施設になることを要望しまして、質問を終わります。
○根岸光洋委員 では、私からは、食品ロス削減の取り組みについて伺いたいと思います。ことしの1定では高橋決算特別委員長が、そして3定ではふま議員が食品ロスについてお伺いしまして、つい最近、この10月の広報としま特集号にはすばらしい2人の若々しい女性が大根を手に記事が載ったということで、私どもも高く評価させていただきたい、このように思っています。中を開くと、さらに2面にわたって記事が載っています。そしてその最後には、連絡がおそくなって食事を残してしまったお父さんが翌日の朝のお弁当を詰めるということで、井上課長がエプロン姿で登場するという、本当に体を張っての登場に大変深い敬意を表するところなんですが、何で出てしまったんだろうという声もあるかもしれませんけれども、この食品ロス削減について、この広報紙で取り上げていただいたことについて、担当課長として記事の作成の御苦労や、また、食品ロス削減の取り組みについてのPRをぜひこの時間を設けてしていただければと思っています。
○井上ごみ減量推進課長 広報としま10月1日特集号をごらんいただきまして、ありがとうございます。私、お父さん役ということで、まことに僣越ながら登場させていただいた次第でございます。まずこの広報としまの特集号でございますけれども、まず手にとっていただきまして、食品ロスに気づいていただく、知っていただく、そして考えていただきたいという目的で紙面構成いたしました。表紙の1ページから見開きの2、3ページでございますけれども、まず食材の大根を主役に据えまして、購入段階から調理、そして余った皮や尻尾の使い切り方、そして残った料理の活用、この場面、お弁当ということなってございますけれども、そのような形で見開きの左から右にかけて時系列で場面場面を構成しました。なるべく教科書的な解説を少なくして、視覚に訴えていきたいと考えました。また、実際食品ロスはどれくらい起きているんだろうというところは農林水産省の2013年の推計ですと632万トンというのが出ていますけれども、それでは全然想像がつきませんので、一人一日当たりおにぎりだと1個から2個ぐらい無駄になっているんですよと、そのような具体例を載せております。そのような形で皆様のイメージしやすい、記憶に残るようなということを目的に、この広報としま作成いたしました。
この過程には何と言いましても女子栄養大学の皆さんの大変な御協力がございました。また、広報課の皆さんや関係部署の皆様の御協力、そして今お話にございました第1回定例会では高橋議員から、第3回定例会ではふま議員から一般質問をその中でも大変いろいろと御教示をいただきまして、この場をおかりして御礼申し上げます。また、私どもごみ減量推進課が全課挙げまして一生懸命取り組んだ成果でもございます。
以上でございます。
○根岸光洋委員 ありがとうございました。もうこれで質問を終わりたいぐらいな感じになりましたけれども、そうはいきませんので、細かい点についてお伺いしたいと思います。ごみ減量ということで、その中で先ほどから資源削減ということでお話がございますが、私ども公明党としましては、特に生ごみを減らすということがこれから先重要である。またもったいないと。そういった意味からも、この食品ロス削減について党を挙げて取り組んでいこうという現状でございますが、現在の食品ロス削減についての区の取り組み状況について簡単にお知らせください。
○井上ごみ減量推進課長 ただいま委員御指摘のとおり、ごみの削減、減量というのは非常に喫緊の重要な課題でございます。東京湾埋立地もあと50年でいっぱいになってしまうというというところでございます。そこで私どもとしましては、ごみを減らすためには、ごみをしっかり分別して資源もふやそうというところがございます。ただ、27年度のごみの量で言いますと、豊島区の場合5万7,409トンございまして、このうちの約93%が燃やすごみ、いわゆる可燃ごみでございます。その可燃ごみの中のまた約38%が生ごみという状況でございます。ですので、この生ごみの減量というのが非常な重要な課題となっている状況でございます。
○根岸光洋委員 11月16日にはフードロス削減講座が行われると伺っています。この講座について簡単にお聞かせください。
○井上ごみ減量推進課長 11月16日の10時半から正午でございますが、女子栄養大学の駒込キャンパス調理実習室をお借りしまして講座を開催いたします。豊満准教授が講師を務めてくださいまして、食物を大切にする心をはぐくむフードロス削減講座ということで、女子栄養大学との共催事業でございます。内容といたしましては、使い切りレシピの紹介ですとか、実際に調理もしていただきまして、参加した皆様で試食も行うというものです。また、無駄の少ない野菜のむき方やつくり方のこつなどもあわせて御紹介する、そういう内容でございます。
○根岸光洋委員 ぜひそのような講座を開いていただきますので、先生から教えていただいたレシピなんかを小冊子とかまとめて作成いただければ、今後さらに周知徹底ができるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○井上ごみ減量推進課長 広報としまのこの記事の内容ですとか、これから開催いたします区民向け講座の実績などを踏まえまして、効果的な周知の方法などについて小冊子の場合も含めまして今後検討してまいりたいと考えております。
○根岸光洋委員 よろしくお願いいたします。ごちそうと防災をもじってごちぼうさいという言葉が実はございます。これは非常食を皆さんでごちそうとして食べる。非常食を見詰め直して防災意識を高めて、助け合いのきずなをつくるプロジェクトということで全国的にかなり広がっているというふうに伺ってございます。このごちぼうさいについても私どもとしてもしっかりと取り組んでいっていただきたいなと思っておりますが、本区としても食品ロス削減には有効でないかと、このようにも考えますが、いかがでしょうか。
○井上ごみ減量推進課長 このごちぼうでございますけれども、まさに気がつかないでいますと非常食、期限を過ぎてしまって、ごみとして処理されてしまうということございます。これをその前にみんなで食べるということは、ごみ減量の面からも非常に有効であると考えています。ましておいしく食べられる、そういった手の加え方などもいろいろと御紹介があるようでございますので、大変いい活動ではないかと考えております。
○根岸光洋委員 12月に開催する豊島食育フェアでは、食品ロス削減の啓発ブースを設けるというふうに伺ってございます。その中でもまた一方でフードドライブということも言われてございますが、これを実施をしていただきたいというようなことも私ども会派からもいろいろ種々これまでも強く要望させていただきましたが、こちらについては御検討いかがでしょうか。
○常松健康担当部長 12月18日の日曜日に開催をいたします食育フェアでございますけれども、今回のテーマが食べ物の大切さを考えようといったようなことでございます。フードロスをなくすような意識を持っていただけるのかなというふうに思っております。フードドライブでございますけれども、世田谷区などでもございまして、若干進み始めているのかなというふうに思っております。しかし、枠組み全体を考えませんと、提供いただいたものをどういうような形で保管するのかといったようなところがございますので、今回の食育フェアの中で具体的にフードドライブを行うといったようなことはちょっと難しいのかなと、今後の課題とさせていただきたいなというふうに思っております。
○根岸光洋委員 ぜひよろしくお願いいたします。それでこれ防災の訓練とかでもいろいろ、先ほど言いましたごちぼうさいについてもPRしていただきたいと思っています。また一方で、飲食店から出る食品ロスの約6割がお客様の食べ残しということもあります。他自治体では食べ切りを促進するための小盛りメニューや持ち帰り対応、声かけ運動なども行っていると伺ってございますし、所沢市ではこのような協力店が昨年から実施し、今では190店舗にそういった協力店としてのステッカーを張っている、横浜市では700店が登録されているということでございます。こういった取り組みについてもぜひ本区でも具体的に実施をしていただきたいと、このように今までも何度も申し上げておるんですけれども、検討状況についてお伺いいたします。
○井上ごみ減量推進課長 食品ロス削減に向けた事業者への働きかけについてでございますけれども、現在のところは具体的にはまだ進んでいないというところでございますが、取り組みに際して方針の設定ですとか、あるいは体制の構築なども必要でございますので、その点を踏まえまして、関連部署と協議・連携して、今後も検討していきたいというふうに考えております。
○根岸光洋委員 時間がありませんので、まとめますけれども、その他にも食品ロス削減に向けた庁内連携の会議体設置、またはその開催をしてもらいたいとか、また、情報共有をしっかりやっていただきたいということも要望として出しておりますが、食品ロス削減のための循環型社会を目指し、引き続き取り組みを強化していただくことを要望いたしまして、質問を終わります。
○清水みちこ委員 私は、本日は、特別養護老人ホームについて取り上げます。時間が限られておりますので、端的な御答弁をお願いいたします。
さて、昨年区内2カ所に特別養護老人ホームが開設されました。我が党はこれまで粘り強く特養ホームの増設を求め、10年ぶりの開設、区内10カ所となりました。区は、2カ所の特養開設で待機者はかなり解消するとしていました。しかし、いただいた資料によると、待機者は2014年12月末で546人、Aランク208人、2015年12月末で568人、Aランク188人、2016年6月末で653人、Aランク239人、一たん減りましたが、かなり解消するどころか、需要が掘り起こされ反対に増加しております。区民の願いは住みなれた地域、家族や知人の近くで安心して暮らし続けること、つまり区内に特養を整備することです。にもかかわらず、区内での増設計画はありません。改めて質問をいたします。区民の切実な願いにこたえるために、直ちに計画を立て、区内増設をすべきですが、いかがですか、端的にお答えください。
○直江福祉総務課長 ただいま御指摘のとおり、確かに待機者数、実数で言いますとその2つ整備する前よりもふえているところでございます。ただ、この間も申していますが、人数的にはふえてはございますが、実態としましては、入所の順番が来てもまだすぐに入るつもりはないというような方も多くなっていまして、それまでと中身としてはかなり変わってきているのかなと思ってございます。そういうことから、もう少し実態をしっかり見きわめて、今後の計画につきまして考えていきたいと思ってございます。
○清水みちこ委員 済みません、ちょっと御答弁の内容がよくつかみ切れないところがありますけれども、質問させていただきます。そうは言ってもかなり待機者解消すると言っていたのに、数字上は全然解消されずにさらにふえております。にもかかわらず、区内に増設しないでは、区民の皆さんの御納得、到底得られるものではありません。区はこのまま推移した場合、今後ピーク時で一体どれぐらいの待機者を最大限見込んでいるのか、お答えください。
○直江福祉総務課長 現在の見込みとしまして、今後平成37年度までに156床は増設の必要があろうというふうに考えてございます。
○清水みちこ委員 156床必要ということで、今もことし6月末で待機者が653人の皆さん、今も入れない、今後もその分、今御答弁いただいた分必要ということで、そういった御認識があるのであれば、直ちに計画を立てて増設していかないと、区民の皆さんの需要にこたえていかないといけないんではないでしょうか。なぜその需要にこたえようとしないんでしょうか。
○直江福祉総務課長 もちろん需要があるとは認識してございますし、整備をするつもりがないわけではございません。進めていこうと思ってございますが、ただ、一方で先ほども申しましたけれども、現在、全部で10の特養になりましたが、本当にベッドがあいて待機者にお声かけをしてもすぐには入らなくてもいいという方が結構いたりして、一時的にベッドがあいてしまうというような実態も発生してございます。それぞれの特養の経営的な問題もございますので、本当に今後も高齢者数ふえてきますので、必要性は認識してございますが、今すぐに増設していくことが必ずしも実態に合っているというふうにも考えてございません。
○清水みちこ委員 では、具体的に事例を挙げて質問をさせていただきます。私のところに御相談にいらっしゃったケースです。50代の女性の方で80代のお母様、特養に入所させたいということで相談に来られました。お母様要介護度3です。持病もあって在宅ではもう限界、特養にすぐ入れないので、1年前にケアマネさんの紹介で川口の有料老人ホームに入所させました。毎月13万円費用がかかります。お母様の年金と御自身と弟さん3万円ずつ出し合って、足りない分は貯金を崩しながら費用を払っているということです。しかし、経済的に続かない、特養に入れたいけれども、有料老人ホームに入ったことでお母様の要介護度は3から2になりました。本当は喜ばないといけないのに、特養に入るのはより難しくなってしまった。せっかく介護度が軽くなったのに、一たん在宅に戻して状態が重くなったほうが特養に入りやすくなるのかとジレンマに陥る。本当に苦しんで相談に来られました。このように区内の特養に入所できない方、実際にたくさんいらっしゃいます。八方ふさがりという御相談が後を絶ちません。区はこうした実態をどう把握しているのですか。こうしたケースはどうしたらいいのか、その場合、費用はどれくらいかかるのかを具体的に教えてください。
○松田介護保険課長 要介護度が3から2になったということで、直ちに特別養護老人ホームに入れないということはございません。ただし、当然より重い方が優先されるという点では、委員おっしゃったように、少し選択肢としては特別養護老人ホームが遠くなったのかなと思います。ただ、一方で要介護度が2になったということであれば、もう一度ケアマネジャーさんであるとか、そういった方と相談して、ほかにどういった道があるのかということはきちんと相談をする必要があると思います。そういった場合、ケアマネジャーさんだけではなく、介護保険課でも相談に乗りますし、あるいは費用の面ででも距離の問題等ございますけれども、必ずしもその方が負担し切れないところだけでなく、御紹介、御相談は乗っていきますので、ぜひ御相談をこちらのほうにしていただきたいというふうに考えております。
○清水みちこ委員 御相談ということなんですけれども、八方ふさがりということで、本当に必死の思いで私のところに来られました。先ほど入所を御案内しても入らない方がいる、ベッドがあいているということであれば、そういったところに入所できるのかとかそういったことも含めてしっかりと御答弁いただきたいと思います。今の御答弁で、区はこうした実態、潜在的な実態ちゃんと把握されているということがわかりました。ですので、認識しているのですから、直ちに対応して区内増設計画を立てて、区民の願いにこたえるというのがやはり区民の皆さんにとっては一番素直な思いなんではないでしょうか。そして今、介護保険、国の介護保険制度、次々と改悪されまして、要介護度が重い方しか、御答弁にあったように特養に入れなくなっています。ますます締め出し強まっています。実際に保険料取っておいて使うことができない。そんな制度はあってなりませんし、こんなばかな話は絶対にないと思います。締め出しに対して国の防波堤となって、区民の皆さんの需要に応じて整備していくのが区の仕事ではないんですか。住み続けた地域で介護を受けることこそ、受ける方もする方も求めています。直ちに区内増設計画を立てるべきです。いかがですか。これについては区長の御答弁お願いいたします。
○高野区長 大変特養ホームの必要性を十分に感じておりますし、それらに対する対応をしなくてはいけない、最善の努力をしておりますけれども、御承知のように、特養一つつくるにはやはり3,000平米の面積は必要ですし、なかなかそういう土地はこの豊島区内では見当たらないわけであります。今までの特養を進めた形の中でも、あれは旧中央図書館の件もあそこも大変難航いたしました。特養をつくることを総論には賛成していただけるんですけれども、その周辺の方々のすごい抵抗に遭いまして、私と担当とで、本当に粘り強く御近所の方等に納得をしていただくように、また、ようやくそれもいろいろな形の中で解決して、あれは桑の実園が運営しているわけでありますけれども、また、今、池袋本町にも養浩荘の移転という形の中で、60床を80床へというような形で計画を立てておりますけれども、ここも大変周辺の方々から強い強い反対に、まだ解決はしておりませんけれども、水島副区長、あるいは私もお邪魔をして、説得といいますか、御理解をいただけるように努力に努力を重ねておりますが、まだまだ解決には至っておりませんけれども、大変本当に豊島区の中で特養をつくることは十分我々も強い認識をしておりますけれども、なかなかそういう条件のところがないということ、ただ、ないからそれであきらめるのではなくて、あらゆる知恵も、あるいはそういう状況の中で、これからますます特養の需要はふえていくことは十分に承知をしておりますので、待機児童対策とともに特養の問題については決してあきらめることなくあらゆる可能性に見出してやっていきたい、そんな思いをしております。
○藤本きんじ委員 よろしくお願いいたします。区長、けさは御苦労さまでした。ありがとうございます。環5の1、そして補助81号線の高田、雑司が谷、南池袋方面を代表しまして質問させていただきます。環5の1沿道に関しましては平成15年11月に地区計画も決定され、今では新築の住宅などもふえてきました。良好な住環境が守られているなという印象は持っています。環5の1、補助81号とも道路自体は東京都の施工ですけれども、やはり沿道のまちづくりに関しては区がやっていくということで、特に、私も地域の方から一番多く寄せられる質問は緑化に関してのことなんです。今の状態、もちろん地下が工事している真っ最中ですから、上の都電も線路が移動したりいろいろなことがあって、現状ではなかなか緑化するというのは難しいんですけれども、中には仮設でもいいからもう少し緑をふやしてほしいというような御意見もたくさんいただいています。それで緑化の部分とか含めて、都と区の役割分担というのは現状どのようになっているのか、教えてください。
○柴道路管理課長 工事に関係する疑問等が住民の方から寄せられた場合、区のほうで受けまして四建に伝えたりとか、それからあと四建の説明会にも私どもの課から、私もそうですけれども、説明会のほうに参加させていただきまして、話の内容を把握したりとか、そういった形で今後の位置につきましては研究しております。
○藤本きんじ委員 柴課長、初めて御答弁いただいたような気がしますが、では、少し視点変えて、緑化に関してはどういう役割分担になるんでしょうか。地上部は都電が真ん中に走っていますから、街路とかはやはり東京都がやるんでしょうか。その辺ちょっと区分けを教えてください。
○柴道路管理課長 歩道と自転車道、それからその真ん中に植樹帯を設けるという話になっておりまして、今大体その部分が全部で5メートルで、真ん中の植樹帯が1.5メートルを予定していると聞いております。この植栽なんですけれども、植栽につきましては四建のほうで主に第4地区と第5地区と分けまして、沿線の町会の皆さんに声をかけて説明会を開催しております。今のところ今年度4回目の説明会が終わりまして、実はその4回目の説明会のときに植栽について皆様の御意見を伺っております。最終的には2月に全体総括、3月に最終報告ということで決定されると聞いております。
○藤本きんじ委員 しっかり住民の御意見聞いていただいていますし、区としてもその辺東京都任せにしていないなという印象で大変ありがたく感じます。また、きょうも本当に区長が地域の会長さんの御意見を直接聞いていただいて、そういうものがうまく反映されるように、ぜひとも引き続きの御努力いただきたいと思います。
それともう一点、地下道路の進入路の千登世橋中学校の前の地下に入っていく出入り口なんですが、私もパースは一度見せていただいたことがあるんですけれども、極めてざっくりとしたパースで、なかなかどういうふうな形状に将来なっていくのかというのが見えにくいところがあるんですけれども、その点はどうでしょう。何か情報があれば教えてほしいんですけれども。
○柴道路管理課長 今おっしゃられたように、地下道路の部分、特に今おっしゃった目白の部分なんですけれども、いろいろとこの交差点については御意見を伺っております。それにつきましては四建のほうでも、回答のほうは整理してお答えするということになっておりますが。
○藤本きんじ委員 限られた時間なもので済みません、まだ3つ、4つ項目が残っている。ぜひ情報入り次第、地域の皆様にお知らせしていただくようによろしくお願いいたします。
また、ちょっともう一点、鬼子母神の電停もやはり今道路をつくっている関係で、あっちに行ったり、こっちに行ったり移動しているんですけれども、最終的にどこに落ちつくんだというようなことを皆さんからよく質問されて、私もちゃんとした答えができないもんですから、ちょっとこの辺もどうなるのか、もし情報があれば教えてください。
○柴道路管理課長 済みません、電停についてはまだ情報が入っておりません。
○藤本きんじ委員 わかりました。では、そういう答えを地域の皆様にさせていただきたいと思います。
それとあとはやはり都電敷の緑化、これも毎回、毎年言わせていただいているんですけれども、前回の任期の最後の一般質問でも都電敷の緑化について、私と吉村議員と2人で質問させていただいて、実験施行するというようなお話をいただいていたんですけれども、ちょっとやっている様子がないんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○小堤公園緑地課長 検証実験のほうは、荒川車庫前の停留所のところでやっていまして。
○藤本きんじ委員 いや、向原と東池袋四丁目の間でやるというお答えだったんですけれども。では、そっちのほうはやってないんでしょうか。
○小堤公園緑地課長 今、交通局のほうでやっているのは、荒川車庫前のところで約120平米、50メートル延長、幅で2.5メートルほど、ことしの3月から来年の3月までということで検証実験はやってございます。
○藤本きんじ委員 ちょっと時間がなくなってきましたんで、ぜひ豊島区内でも。もう少し広い範囲でやっていただけるという御答弁もいただいています。東京都のほうもその予定があるんですから、ぜひとも豊島区のほうからも声かけていただきたいと思います。
それと最後に、ここは高田三丁目から区庁舎の前までのグリーン大通りまでというところを今やっているわけですが、私ちょっと前から心配だったのが、そのグリーン大通りから六つ又交差点まではもう完成済みということになっているんですけれども、このまんま4車線、サンシャインの前の4車線、5車線が最後六つ又に行くと1車線になるんですよね。あそこをうまくこう交通を流していくということが全くちょっと見えていないんですけれども、何か情報があれば、あそこの六つ又はやはりもうちょっと広げなければ絶対に明治通りとして機能しないと思うんですけれども、最後にそれをお伺いさせていただきます。
○原島交通・基盤担当課長 環5の1の地下化に伴いまして交通処理というのは交通戦略ということで検討しているところでございます。そういった中でも地下道路の完成にあわせまして六つ又の構造というのはやはり変えていかなくてはいけないという認識をしています。ただ、立体部分を変えるわけにはいきませんので、パーキングメーターがついているところを車線にするとかそういったことで交通処理上、容量が確保できるような構造は検討しているところでございます。
○高野区長 実はきょう、現場にお邪魔したのは、7つある都電の鬼子母神までの間に踏切を3つにするというような形で今工事を進めているということで、地元の方々が今まで車が通れたところが通れなくなって、1カ所に非常に集中するから、非常に危険になるのではないかという、そういう危惧を持っておられたんで、私も現場を見ながら、地元には21年に説明して、すべて御了解をいただきましたという形で工事を進めているわけでありますが、いろいろおっしゃるように、そのときとやはり実際上やってみると、今回3つに、今、踏切は全部なくして信号でやると。交互通行も鬼子母神のところも広くして横断歩道をつくるというような、そういう今までは図面にかいた計画だったんですけれども、現実になってくると非常に事故が多くなるのではないかとかいろいろなことがあったんで、きょう四建のほうにも連絡をし、また、現地も見させていただいた中で、やはり最初に説明したときと年数がたって現実になりますと、今御指摘のようにいろいろなやはり不備が出てくる。これはやはり四建に任せることなく、やはり豊島区がやらなきゃいけないことだと私も痛感しておりますので、これはやはり我々が責任持って、これらについて地元の方々が納得いただけるような、できてしまえばそれはずっと後でふぐあいな形になって、また再度直すとか、あるいは交通事故がふえるというようなことに対しては絶対に避けなきゃならない問題だと思っております。今おっしゃったように、情報はやはりどんどん出していって地元の方々にできるだけ御理解いただきながら説明を密にするようにというような形でやっていきたいと思っております。また軌道内の緑化もあれはぜひやらなきゃいけない私たちの課題で、やはり四建だけに、あるいは東京都だけに任せることではなくて、強く我々が主張していかなきゃいけない。そんなこともございまして、改めて停留所も鬼子母神一つのほうは、片方は何か庁舎側に移すというような前のいろいろないきさつがありますので、それは十分やはり検証していかないと、我々が日々やはり利用する地域のことですから、それらについては積極的に今後も地域の方の御意見を十分踏まえてやっていきたいと思います。
○細川正博委員 私のほうからは、大塚地域のまちづくりのうち、大塚三業通りの景観づくりを中心にお伺いいたします。平成26年度末に発表された豊島区都市づくりビジョンのうち、大塚地域のまちづくりについてです。都市づくりの基本的な方針について定めたものがこの都市づくりビジョンですけれども、具体化したものが、例えば池袋副都心再生整備ガイドラインや景観計画になるというような体系となっています。都市づくりの目標年次は、平成27年にビジョン策定後、東京オリンピック・パラリンピックがある32年を節目に、策定して10年後の37年にビジョンの中間見直しを図り、策定から20年後の47年が目標年次というふうになっております。このビジョンの中の大塚地域のうち、大塚三業通りについても言及がありますけれども、どのようなまちづくりを行う予定となっているのか、お答えいただけますでしょうか。
○宮川都市計画課長 都市づくりビジョンの中では大塚地域における大塚三業通りの書き込みがこうなってございます。大塚三業通りは、かつての面影を残す料亭などを生かした景観づくりを進めますという記述になってございます。
○細川正博委員 今のような表記、152ページにございます。具体的な方策はどのようなことをお考えなのか、お答えいただけますでしょうか。
○宮川都市計画課長 翌年度に制定いたしました豊島区の景観計画が都市づくりビジョンを実現するための具体化計画ということになります。その中でもほぼ同じような書き込みなんですけれども、大塚三業通りでは、かつての面影を残す料亭などを生かして、当時のにぎわいをしのぶことができるまちなみを目指しますという記述になってございまして、実際にはこの沿道で一定規模の建築計画があった場合に、周辺のまちなみに合わせてくださいですとか、そういったお願いをしまして、このまちなみを保存していくというふうな考え方でございます。
○細川正博委員 一定規模以上の建築計画があった場合にということですけれども、これは大塚三業通りの今ビジョンの中にあったかつての面影を残す料亭などを生かした景観づくりという大きな指針があるわけですけれども、これに即したものなのか、一般的なものなのか、どちらかお答えください。
○宮川都市計画課長 この景観計画の中では具体的な書き込みは特にしておりませんので、現状の周辺の状況を見ながら、それに合わせたまちづくりを行っていくという考え方でございます。
○細川正博委員 そうしますと、やはりその一般的なものだというとらえ方をせざるを得ないんですけれども、このまちづくりビジョンのほうで載っていますかつての面影を残す料亭などを生かした景観づくり、これの定義について教えていただけますか。
○宮川都市計画課長 特に定義というのは定めておりませんので、昔の資料を参考にしたりですとか、現在のまちなみを見ながら、周辺にマッチした建物をつくっていただきたいという指導をさせていただきます。
○細川正博委員 しかし、これきちんとした定義をしておかないと、ほかのまちと同じ景観になっていくと思うんですけれども、先ほどのお話ですと、やはり一般的な指導についても、建築計画についても、一般的な指導しかなさらないということになりますと、やはりこのかつての面影残す料亭など生かした景観づくりというのはできないと思うんですけれども、この辺について御見解いかがですか。
○齊藤都市整備部長 景観審議会の会長である進士先生いわく、景観のまちづくりというのは、行政による規制誘導、そしてもう一つは、住民主体の活動、その2つがそろって初めて実効性を発揮するというふうにおっしゃっておりました。ですから、今回の豊島区が策定いたしました新たな景観条例の中には、行政が規制するだけではなくて、その規制内容を住民の方々がいろいろ考えながら、議論を積み重ねて自分たちの商店街振興にふさわしい規制とはどういうものかといったことを考えることができる景観協定という新しい制度を盛り込んでございます。ですから、できますれば行政が一方的に誘導するというよりは、住民の皆さんと行政が一緒になって考えて、規制の内容を協定の中に定めていくというような方向を第1号として、そういう取り組みをもし商店街の皆様が選択していただければ、区としてもしっかり汗をかいて一緒に考えていくことができればと思っているところでございます。
○細川正博委員 そのとおりで、行政による規制だけではなくて、当然その住民の方々、特に私有財産を持っている方々の協力がなければできないわけですから、それはもうそのとおりだと思います。ただ、行政の計画にビジョンとして載せておいて、さらにこれ、ビジョンの具体的なアクションですよね、この景観計画というのは。そこにもうたっておきながら、これまで少なくとも動きは全くないというふうに私は認識しているんですけれども、その辺のとらえ方いかがですか。
○齊藤都市整備部長 景観計画に基づいて、今のところ地域の皆さんと具体的な、どういう形での景観を守り、どういう形で規制をかけていくかということについては、すべての地区についてまだこれからそういった議論を始める段階でございます。ただ、そういう制度をしっかり準備しましたので、これからもしそういう形で進めていきたいという商店街がございましたら区としてはぜひお伺いして御説明したいと。これからスタートしたいということでよろしくお願いいたします。
○細川正博委員 これからスタートしたいということで部長の力強い御答弁もありましたので、これからまさに次年度の予算を組んでいくときに、きっとそのような意思というのは反映されていくんだろうというふうに期待はしております。これなぜ私、ここでこのようなとらえ方しているかというと、時間もなくなってきたんであれですけれども、ここ数年、大塚三業通りでも料亭とか、元料亭、どんどんどんどんなくなっていっているんです。この状況はもう御存じだと思います。もう跡地はマンションになっていると。元料亭だったところでまちなみとしては残ってくれていたところもやはりこの1年でも、元料亭だけで2軒は取り壊しになってマンションになることが決まっています。ほっておくとこれどんどんなくなっていっちゃうんです。ですから、せっかくここまでこの三業通りのまちなみについてやはり残すべきだというふうに区でとらえていただいて、しかも20年後が目標年次となっているようなところに落とし込んでいただいているのであれば、やはり急いで着手していただかないと、そもそも守るべき景観がなくなってしまうんではないかなと思いまして、今ちょっとこのタイミングでこのような問題提起をさせていただきました。
それで今、部長の御答弁の中でも、景観協定とかそういった手法もあるよというようなお話もありました。以前、私一般質問でも、例えば商店街の活性化の一環の中でかいわい緑化をもっと使い勝手よくしてこのまちなみを統一していくとか、地区計画でのまちなみの保全だとか、まだ方法はあると思うんですけれども、その辺のお考え、ほかの既存の仕組みとも合わせての取り組みというのは何か御検討の余地というのはあるのかどうか、お聞かせいただけますでしょうか。
○宮川都市計画課長 地区計画というお話ですけれども、地区計画をかけることは可能だと考えてございます。ただ、このまちなみを保全するに当たって、例えば地蔵通りにかけております地区計画、1階の部分を店舗、あるいは事務所のようなものにしてくださいというそういったたぐいのルールになろうかと思いますけれども、さらにそれを絞り込んで料亭のようなものに限って設置してくださいというのはかなりハードルの高い地区計画になると思いますので、いずれにいたしましても地元の皆様がどう考えるかということで、豊島区としては全力挙げてサポートしていきたいと考えてございます。
○小堤公園緑地課長 かいわい緑化助成につきましては、昨年の3定のときに細川委員から要望も受けまして、今年度4月から助成の限度額を15万円から30万円に引き上げて事業を行っているところでございます。
○細川正博委員 そのように支援策もいろいろやっていただいています。地区計画はハードル高いということで、それもおっしゃるとおりだと思います。また、先ほどの景観協定というような方法もあるという御提案もありましたので、ぜひその辺は具体的に地域でもぜひ進めていただければと思います。
この三業通りなんですけれども、約3年前に商店街立ち上げて、まさに活性化を図っているというところでして、今月20日にも第2回大塚三業祭りが開催されますので、理事者の皆さんも三業通りをぜひ体感していただければと思うんですけれども、ここ、かつて料亭がたくさんあったというまちなみとか景観があったということで、このような地域からの動きというのはもうあと何年か早ければ、もっといいまちなみが残せたのではないかなというような、そういった思いもあります。ただ、それは後悔していても仕方ないので、今ある資源で何とかいいものをつくっていきたいなと思っております。
昨年の第1回大塚三業祭り、これに御来賓としてごあいさつちょうだいした水島副区長に一言、この大塚三業通りのまちづくり、ぜひ何か一言いただいて、私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
○水島副区長 ちょうど1年ぐらい前だったでしょうか。10月に第1回の大塚三業祭りがございまして、区長の代理で出席をさせていただきました。芸者さんの踊りがあったりして独特な雰囲気の中で行われたお祭りでございまして、楽しませていただきましてありがとうございました。私も大塚三業通りの奥のほうに、特別職になってから4年ばかり住んでいたものですから、さまざま愛着のあるところはたくさんございますけれども、南大塚は特に愛着が深いところでございまして、これまでも先ほど来お話の御趣旨に沿うような形で地元に何かできないかなというふうなことで今、具体的な施策を持ち合わせているわけではございませんけれども、担当の部課長がいろいろ御説明しましたような仕掛けとは別に、例えばあそこの大塚三業通り、非常に道路幅員の狭いところなので独特の雰囲気がございますので、郡上踊りなんかをあそこでやるというのはいいのではないかということで地元の方と5人ぐらいで、文京区の京華商店街でやっているんです。なかなかいい雰囲気なんです。それを見に行きましたところ、ほかでは一切私どもやりませんということで、それが没になってしまったんですけれども、あとは幅員が狭いあのまちなみに柳の木を植えたらどうだろうというふうなことで、これは庁内でいろいろ検討したんですが、幅員が狭くてだめだった。さらにまた大塚三業通りの入り口のところ、これは先生のお力もおかりしましたけれども、長いこと入り口の案内看板がいい雰囲気でいい場所に立っているんですけれども、明かりが消えていまして、それをきちっと直して、それをお手伝いさせていただいて、そんなことであのまちらしい一種独特の雰囲気が出せるような、ハードばかりではなくてソフトの仕掛けがこれからあってもいいのかなと思いますが、大塚に限らず、ほかのところでもそれぞれ皆様地域の特色をどう出していこうかということで御苦労されておりますので、大塚三業通りに限らず、私どもはいろいろなところでできるだけのお手伝いをしたいというふうに思っております。
○木下広委員 私のほうからは、消防団についての支援ということで、やはり決算・予算では一度は発言をしないとということで、短くさせていただきたいと思います。
当然のことながら、消防行政については東京都の広域行政の一環であるということも十分承知しておりますけれども、やはり首都直下型地震など想定した場合に、地域を本当によく知っている消防団員の活躍というのが大きな効力を発揮するというのが5年前の東日本大震災でも200名近い方が津波のときの水路を閉めに行ってとうとい命を落とされたり、また、この4月の熊本の地震でもマスコミで本当に今回はよく消防団員の皆さん方が自衛隊と協力しながら食料品等の救援物資の手配をされている姿などもよく拝見させていただきまして、やはりその地域に合った防災対策、また復興対策を考えた場合に消防団員の消防団に対する支援を自治体として応援いただくということをさらにお願いしたいと思いまして、発言をさせていただきます。
東京オリンピックのとき、ちょうど五十数年前のときには約150万人いた消防団員も直近の数字ですとたしか80万を切るぐらいで、消防団員のなり手が少なくなっているという現状も報道もされておりました。また、私ども現場で消防団活動していますと、消防団員の高齢化がやはり進んでおりまして、災害時に本当は助けに行かないといけないんだけれども、自分のほうが助けられるような消防団員が散見されるようになってきたというような厳しい現状もあって、新しい若い消防団員の活躍、また、小・中学生についての意識の啓発についてもお願いをしたいと思います。25年、26年の決算・予算でも確認をさせていただきましたけれども、区内の池袋消防団、そして豊島消防団、それぞれの活動の拠点である分団本部の広さ、設備等について、資料もいただいておりますけれども、一言で概要をお答えいただきたいと思います。
○樫原防災危機管理課長 御質問にありました消防団の分団施設でございますけれども、通常これは倉庫と分団の本部に分かれてございます。基本的には東京消防庁が整備をすると。もしくは区のほうで用意をするという形で設置をされるわけでございますけれども、豊島消防団につきましては、これは全団、既に倉庫も含めまして分団本部は完備してございます。ですからこちらのほうは変わりございません。池袋消防団のほうなんでございますけれども、こちらのほうはやはりちょっと以前から分団の本部施設なかなかないというところで、なおかつ倉庫についてもかなり手狭だというところで、以前から確保のために区のほうも、消防庁のほうも動いてございますけれども、なかなか現状としては変わらない状況でございまして、今、第1、第2、それから第6分団につきましては本部施設ございますけれども、それ以外の3、4、5分団については本部施設がない状況が続いてございます。
○木下広委員 豊島消防団のエリアは、やはり東京都の建物、都営住宅だとかがあって、こういう消防団関係の施設設置がスムーズにいっているのではないかということは予想されますけれども、西口というか、池袋消防団の拠点についてもやはり毎回お話をさせていただいていますけれども、消防団は雪が降ると消火栓の雪かきなんかやるんですね。道路上に黄色いペイントしたマンホール、これが火災のときの水利になるもんですから、雪でそれが消えてしまうと、もしそこで火事があった場合に消防隊が消火栓の場所がわからなくて鎮火がおくれるということで、雪があれば雪かきをします。あとは台風です。2年前の決算委員会で僕は大騒ぎしたときは、本当に決算委員会やっている最中に台風が来やがって、決算委員会の何か審議の日も分団倉庫で分団本部のほうで待機をして、僕だけ早目に帰ってきて決算委員会に出たんですけれども、そのときにうちの分団は狭くて、隣に文化創造館があって、そこの場所を貸してよと最初言ったんだけれども、なかなかうまく事務的にスムーズに行けなかったもんですから、僕がぶち切れて、ちょっと支援してくれてもいいんではないのという話をしたら、早速議会が終わったら水島副区長のほうから、豊島区で最初の目的外利用ということで、協定書を消防団員と結んでいただいて、災害があったときはそこを休憩所だとか、トイレの活用をできるような、そういう御協力をいただきまして感謝を申し上げます。
このような豊島区の施設をほかの団体に目的外で貸すという作業については、やはりこういう協定書というような形でやるような、今後もそういう方向になるんでしょうか。本当に私どもは感謝の意味でちょっと確認をさせていただいているんですけれども、お答えいただければと思います。
○樫原防災危機管理課長 おっしゃるとおり、特に台風とか、雨風をよけなきゃいけないときにずぶぬれになるわけにいきませんので、なおかつ小さい倉庫の中のものを出して、かわりにそこで雨露しのぐというのもこれもおかしなものでございまして、区民のために皆さん待機していただいているわけでございますので、基本的には区の施設もし使えるのであれば恒常的に使えるような形で、こちらのほうで何か組織的に人がかわってもそれは継続して使えるようにというふうに考えますと、やはり協定というような形で文書に残すというのが望ましいというふうに考えてございます。
○木下広委員 本当にそういう意味では自治体の区としてそこまで御協力いただいているということで感謝をする次第でございます。しかしながら、絶対的にやはり池袋消防団の3分団、4分団、5分団の施設の手狭さと劣悪さというのはまだ変わっていない状況がありますので、施設の再構築がまたこれからもいろいろと計画をされていると思います。また、公共の用地のさまざまな再整備もこれから年を経るごとにいろいろ変わると思いますので、また、もう一方でやはり東京都だとか、豊島区以外のそういう公共の土地の情報などもよく仕入れていただいて、いいタイミングで消防団の拠点の確保をしていただくようにお願いをしたいと思いますので、今後について一言御答弁いただければと思います。
○樫原防災危機管理課長 区のほうでも公共施設の再構築の中でいろいろ分団施設に御提供といいますか、御用意できるところはないかとか、あと東京都のさまざまな土地も含めまして、これも東京消防庁のほうにも協議をしてございまして利用できるところを今のところまだ選定中というところでございます。ただ、区の施設の再構築の中におきましては、長崎の健康相談所の建てかえに関して、斜め前に消防署の出張所がございますので、位置的には非常に連携しやすい部分がございますので、今後そういったところでもし中にそういった施設を設けられればということで今、計画はしているところでございますが、まだこれからという部分が多くございますので、今後、協議を進めて改めまして決まりましたところでは御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。
○木下広委員 最後に、毎年夏に、夏というか、5月、6月にはポンプ操法の大会がございまして、特に学校施設をポンプ操法の訓練のために使わせていただいております。ポンプ操法の訓練のとき、電源が最低2つぐらい本当は要るんですよね。どこかの1つの会場で1口しか借りられなかったというような、ちょっと勘違いがあったところもあるんですけれども、それをことしはわざわざ教育委員会のほうで消防団の訓練については支援するようにと言っていただきまして、本当にそういう意味ではいろいろ配慮いただいていることに感謝をしながら、さらなる豊島区の安心・安全のためにそれぞれで頑張っていくということをお話をしまして、終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○高橋佳代子委員長 お昼前でございます。ここで休憩をいたしたいと存じますが、再開は何時にいたしましょうか。通常1時間ちょっととっているような例が多いのかと思いますが、1時15分でよろしいですか。
それでは、再開を1時15分とし、休憩といたします。
午前11時59分休憩
───────────────────◇────────────────────
午後1時15分再開
○高橋佳代子委員長 決算特別委員会を再開いたします。
引き続き、全部の補足質疑を行います。
○小林ひろみ委員 障害者の問題、特に精神障害者のことについて質問します。今、豊島区内の精神障害者は何人いらっしゃるんでしょうか。
○石丸健康推進課長 区内の精神障害者の方の人数でございますが、正確な人数ということではないかもしれませんけれども、昨年度27年度におきまして精神通院医療に関する自立支援医療の申請をされた方の件数、これは新規も更新も含めてでございますが、6,069件というふうになってございます。
○小林ひろみ委員 そうは言っても精神医療の関係ですから、うつ等で仕事もしながら、そういう形でやっている方なんかもいらっしゃるというようなことがありました。それでこの間、私、私豊島区の防災基本条例を審議したときに要援護者の中に精神障害者が入らないということで、これはぜひ検討してほしいという要望を委員会の中でしましたら、第2回定例会では、手挙げ方式ということですが、精神障害者は対象となりました。これどのくらいの人数になるか、そして今どういうふうに進んでいるか、お答えください。
○樫原防災危機管理課長 条例を可決いただきまして、今現在はまだその名簿を9月末に締めるという状況でございますので、まだこれからという手続になってございます。一応見込みとしては手挙げ方式でございますので、なかなかまだどのぐらいというのはわかってございませんが、今後募集も含めまして、来年の名簿作成に向けて今準備をしている段階というところでございます。
○小林ひろみ委員 手挙げなんですが、対象者は手帳を所持だと思うので、対象者数字っていうのは一定わかると思うんですが。
○樫原防災危機管理課長 うちのほうの6月の段階でございますけれども、手帳の所持者960名程度ということでカウントしてございます。
○小林ひろみ委員 そのように豊島区内には精神障害をお持ちの方がいらっしゃるわけで、そういう方々が本当に地震があったときに一体どういうふうになるのか、やはり多くの、この中には作業所とか、グループホームとか、いろいろなところにいる方もいると思うんですが、そういう方々の対策というのはどういうふうになるんでしょう。
○常松健康担当部長 災害時要援護者の概念の中で、発災直後に救援センターですとか、そういったところに移動が困難だといったような概念で要介護の方ですとか、下肢の障害の方ですとそういうような考え方がございます。一方で、精神障害をお持ちの方が東日本のときなんかも大変御苦労されたのは、避難所に行ってから、なかなかほかの避難者の方々との調整と申しますか、ストレスを感じてしまって状態が安定しないというか、事によっては余計悪くなってしまう、そういうようなことがあったのかなというふうに思っております。今現在、例えばグループホームの方々とお話をさせていただく中でも、フェーズの問題というのがちょっと整理できておりませんで、今後そういった当事者の方はもちろんなんですけれども、支援者の方も含めて発災後のいろいろなフェーズごとにどういうような支援が求められているかということを今後調整していきたいというふうに考えているところでございます。
○小林ひろみ委員 あと作業所等に通っている方々とかいるわけですよね。そういうふうに考えると、そういう施設を福祉避難所的に位置づけることが必要かと思うんですが、そういうことについて検討はさせておりますでしょうか。
○常松健康担当部長 作業所の多くが民間の施設というようなことがございます。今現在こう考えておりますのは、目白の身障センターをどのように活用していくか。あそこは基本的に知的の方々等を福祉救援センターの位置づけで受け入れていくのが一番今のところは最優先の課題なのかなというふうに思っております。作業所もグループホームもそうですけれども、やはりなれたところで災害時の対応をしていくといったようなことが重要なのかなというふうに思っておりますけれども、先ほども申し上げましたようなフェーズごとの支援のあり方を今後そういった作業所ですとか、グループホームの皆さんとお話をしていく中で、今御指摘のような救援センターの位置づけにつきましても検討していきたいというふうに考えております。
○小林ひろみ委員 とにかくいつ来るかわからないので、ぜひ早急にやっていただきたいと思います。
それからいわゆる作業所、地域活動支援センターについては、今、作業に来ている人だけではなく、その親御さんたち、老害介護ということで、親御さんたちの、あるいは家族のことも支援をしていかなければならないような状況があります。実は先日、私相談を受けたのは80歳の親御さんで、手帳はお持ちではない、精神の障害のある50代の娘さんがいるんです。自宅はありますけれども、今後、自分がぐあいが悪くなったらどうしようかと。娘はどうなるんだろう。こういう心配をされています。成年後見の問題でサポートセンターも行きました。それから保健所も行きました。でも、やはり何かこうすっきり来てないんですけれども、こういう場合とか統一的に相談できる場所はありますか。
○常松健康担当部長 先ほど人数のことを聞かれたときに、なかなかちょっとどこがお答えするのかというばたついたところもございましたけれども、精神の手帳の関係につきまして、東京都のほうの取り扱いというような形になっておりまして、私ども経由事務というような形でございます。もう一つ問題としては、診断に至っていないような方もいらっしゃいますので、そのあたりが難しいところかなと思っております。
○小林ひろみ委員 なかなか相談できるところがないんですね。逆に先ほど言いましたように、地域活動支援センターでは、そういう方も含めてやっています。かつて私の住んでおります高松三丁目の都営住宅では、孤立死、親御さんと娘さん亡くなっていたという事件があって、一度作業所に通ったことがあるということで、その作業所の方々が本当に心を砕いて、その後、家族まで面倒見ようと思ってやっていただいております。ところが、この地域活動支援センター全然この間、補助金が削られるばかりで、ふやされていないんですけれども、何とか今この活動を支えるために、区としても検討が必要かと思うんですが、いかがでしょうか。
○森障害福祉課長 地域活動支援センターの補助金の増額につきましては、毎年御要望をいただいているところでございます。今年度は報酬改定のほうが全体としてプラスマイナスゼロということでしたので、来年度に向けては増額という予定は今のところございませんが、ただし個々の地域活動支援センターの財政状況を把握して、その中から具体的にどういった補助が必要なのかということで、来年度は具体的に検討していきたいということで、財務会計について会計士を入れまして個々の事業者について調べていければなというふうに考えてございます。こちらのほうは地域活動支援センターの御了解を得て進めていくものでございますが、そういった具体的な施策を進めていきたいというふうに思っております。
○小林ひろみ委員 まとめますが、物すごく人手と手間がかかるんですね、こういう精神の関係者の支援というのは。御本人がなかなか納得してくれない場合もある、家族がさっき言ったように高齢になって動けなくなってくる、そうなったときに、本当にこの豊島区でちゃんと住んで、みんなと地域で暮らしていけるような、そういうことをぜひ支えるためにも、やはり人手、そこで働く人たちの賃金にきちんと反映されてその経験を生かして地域活動ができるように支援をしていただきたいと思います。要望いたします。
○本橋弘隆委員 それでは、よろしくお願いいたします。私のほうは、決算参考書308ページ、2目都市計画費の311ページ、16節の池袋駅及び駅周辺整備事業経費についてお尋ねいたしますが、ただ、駅周辺のほうは款別のとき、ほかの委員さんがやられましたので、私はステーションとしての池袋にちょっと質問を絞りたいと思っております。
改めて池袋駅なんですけれども、平日、休日、祝日と一日の乗降客非常にもうすごい人数だと思いますけれども、その数字についてつかみで構いませんので、教えてください。
○原島交通・基盤担当課長 池袋駅でございますけれども、27年で、262万3,000人ほどが御利用しているという状態でございます。
○本橋弘隆委員 それは平日、休日すべてなぞってといいますか、平均ということになってしまうんですか。
○原島交通・基盤担当課長 1年の総数を365で割った数値ということになっております。
○本橋弘隆委員 今の数字聞きますと、改めて池袋駅というものの存在意義といいますか、駅としての、ターミナルとしての規模の大きさというのを感じておる次第です。そうした中で改めて本区にとってのこの池袋駅というのはどういった位置づけなのか、どういった意義を持っているのか、価値とでもいっていいんでしょうかね。その点、御説明、教えていただければありがたいです。
○原島交通・基盤担当課長 池袋駅につきましては、やはり日本、そして世界にも誇れる乗降客数がございます。そういった中で4社8線の路線が入っているという大ターミナルでございまして、池袋のみならず、豊島区、そして東京都の一つの玄関口にもなっているという認識を持っております。そういった中では4社8線が埼玉県ですとか、東京都下のほうに放射状に出ている路線の東京へ入る玄関口という位置づけでもありますので、そういった方で区民のみならず、多くの来街者がによってにぎわいを持たせるような必要性がある駅というふうに認識をしております。
○本橋弘隆委員 そういった理事者の皆さん方の御苦労が実ったんでしょうね。私のほうで昨年の12月23日の朝日新聞なんですけれども、不動産住宅情報サイトホームズというところが、これは住みたいまちなどのランキングをよく発表されているところなんですけれども、ここでJR山手線の29駅の好感度ランキングというのが発表されておりました。1位が恵比寿でした。2位が東京駅、3位が新宿駅、4位が目黒駅、5位が池袋駅ということになっています。これは山手線を週3回以上利用する人を対象にインターネット調査し、15歳から59歳の男女計420人に1駅を挙げてもらったということでして、恵比寿が70票、2位の東京が62票、5位の池袋が24票ということでした。この辺のところをちょっと順位、このデータは御存じだったでしょうか。
○齊藤都市整備部長 さまざまなランキングありますけれども、そのランキングにつきましても区として把握しておりました。
○本橋弘隆委員 そこで、29駅ある中で5位に入るというのは立派なことだと思うんですけれども、改めてその要因というのをちょっとお聞かせいただければありがたいです。
○原島交通・基盤担当課長 まず何といっても乗降客数が多いという点があろうかと思います。それとJRのみならず、私鉄への乗りかえ、地下鉄への乗りかえという意味での御利用者数が多いと。中でもやはり利用者数が多いという点が票につながっているのかなと思っております。周辺を見ましても商業施設ですとか、人が来るにぎわいのある部分というのが非常に多い部分があろうかなと思います。そういった点での票数というような認識をしております。
○本橋弘隆委員 ちなみにこの報道によりますと、恵比寿が何で1位なのかというと、大人っぽい落ちついた雰囲気があるとか、ちょっと歩くと閑静な住宅街があるなどなど、華やかさと落ちつきの両面に好感を持つ声が目立ったということです。ぜひ池袋駅も5位に甘んじることなく、3位、2位、1位と順位を上げていただきたいと思っているところです。
その一方で、この調査では最もださいと思う駅、ださいという表現の中にどういった基準が盛り込まれるのかわかりませんけれども、大まかなひとづかみとして、ださい駅ということで、1位が鶯谷、2位が新大久保、3位になぜか巣鴨が入っているんですけれども、4位が田端、そして5位が西日暮里となっています。この辺のところで巣鴨が3位に入っているんですけれども、理由を聞くと、これお年寄りが多いとか、高齢者の原宿だからということで、これはちょっとださいというマイナスのイメージというか、そちらのベクトルの向きに評価されるのは非常に私としても心外だなという思いはまずはしております。ただ、そうした中で大事なことは、このデータ見てあれと思ったんですけれども、最もださい駅上位5駅のうち4駅が池袋駅と上野駅間の北側の駅になぜか集中しているんですね。こういったところの特徴も踏まえながらも、きょうは大塚駅でちょっと活動していましたけれども、大塚駅は南北自由通路ができて非常に活気と、そして人の動線でにぎやかになってきつつも、こういった最もださい駅というこのアンケートを見る限り、非常に山手線の北側にある駅がちょっと油断すると、何かこうイメージが悪くなってしまうような気がしてなりません。そうした中で、駒込駅とか巣鴨駅とかある中で、どう本区として最もいい駅という形でランクインされるように努力されるのか、その辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○齊藤都市整備部長 これまさにお答えの方がどういうところを見て、その好感度をということを投票されているかというところにかかっていると思いますけれども、やはり駅周辺の、駅そのものだけではなくて、その駅周辺の住宅地であったり、また商店街であったりというところを何となくイメージで御回答になったんだと思いますけれども、これは巣鴨にしても、駒込にしても、駒込の場合は世界に誇るべき桜の発祥の地というブランドがあるわけでございますし、巣鴨についても歴史あるまちとして豊島区の中でも代表的なまちでございます。高岩寺の門前町としてもあります。そういったものをまちづくり、ハード面のまちづくりだけでなかなか評価いただくのは難しい部分があると思いますので、それはやはり積極的なPRが重要かなと。それは都市整備ということだけではなくて、すべてのセクションが、特に文化商工部と都市整備、観光面も含めて地域を総合的にいかにとらえて発信できるかといったところだと思います。都市整備だけで発信してもそれは十分ではございませんし、観光だけでも十分ではないと思いますので、横の連携を踏まえた総合的な情報発信、それを豊島区の中の各まちで行うことができるかというところにかかっているのではないかと思っています。
○本橋弘隆委員 今の部長の答弁は私も全く同感でして、やはりこうしてある意味選ばれし5駅から私なりに感じるのは、やはり利便性だったり、治安のよさだったり、まちとしての落ちつき、駅としての落ちつき、あと景観とか、ハード面、ソフト面で本当に複数の顔を持っている駅が意外と高い評価を受けているのかななんて、そんな思いをしました。そこでぜひ引き続きまして、豊島区内にある山手線、この駅に限らず、本区にある駅についてさらなる向上をお願いしたいと思います。
そして各論に2点ばかり移らせていただきますと、まず2020年のオリ・パラを目指して外国人の観光客が多くなるとよく言われています。そうした中で、駅の中の案内標示の統一ぶりです。それは今、新宿駅では非常に課題になっていて、かつて横浜駅ではきっちりと整備されたと聞いていますが、池袋駅ではこういった外国人観光系の案内標示はどうなっているんでしょう。わかりやすさという点でどうでしょう。
○原島交通・基盤担当課長 池袋駅のサインでございますけれども、これについては長年検討をしてきた経緯がございますが、管理者が複数いるということで、なかなか統一的なことができなかったという面がございます。そういった中で、今、委員からありましたように新宿区については昨年一つのルールを決めまして、オリンピック・パラリンピックまでに一定の整備をするという方向が出たわけでございます。池袋につきましても東京都との連携のもとに新宿駅と同様のサイン、統一的なサインに向けてオリ・パラまでに整備をするというようなことで現在進めているところでございます。また、駅地下のみならず、地下からまちへスムーズに行くような誘導するサイン、これも重要な要素というふうになっております。また、外国人の方が来られても迷うことなく目的地へ行けることを大前提に、そういった整備をオリンピック・パラリンピックまでにしていくことで計画を進めているところでございます。
○本橋弘隆委員 今のお話、恐らく昨年の6月、東京都の都市整備局が国や新宿区や鉄道事業者、ビル管理者、バス協会等々で協議会を立ち上げての動きだと思っています。そうした中で東京都はそこでの統一のルールを渋谷駅、東京駅へ広げていくということで、池袋駅等がなくて非常に私は心配していたところです。ぜひ理事者におかれてはこの東京都の新ルール、池袋駅でも活用していただきたいのが一点。
最後の質問なんですけれども、あとはホームドアの設置です。やはり非常に危険なシーンを見かけるときも私自身ありました。この駅のホームドアの設置についてどのようなお考えというか、その辺お聞かせください。
○宮川都市計画課長 ホームドアにつきましては、各鉄道事業者にお願いをしまして、利用者の多い駅を中心にまず始めていただいております。今、池袋駅で進んでおりまして、西武鉄道が今、ちょうど取り組んでいる最中でございます。また、ほかの事業者におきましても順次ホームドアを設置するようにお願いしているところでございます。
○本橋弘隆委員 ぜひ池袋駅初め、本区のこの駅という駅が安全で安心な駅にしていただけますよう理事者の皆さん、ぜひよろしくお願いいたします。
以上です。
○吉村辰明委員 エブリワンの最後でございますので、よろしくお願いいたします。
子ども文教委員らしく図書館についてお尋ねをさせていただきたいと思いますが、決算参考書の404ページから7ページです。我が豊島区には本当に誇りある中央図書館が存在いたしましたけれども、これは平成19年でしたかな、できたのは。ちょっと確認です。
○大須賀図書館課長 御指摘のとおりでございます。
○吉村辰明委員 当時の館長が一生懸命走り回っていたのを思い出しますが、当時は決算だ、予算だというと本当その中央図書館の話題がいっぱい出たんですが、だんだん日がたつと忘れられていくのか、そんなところでやらせてもらうんですが、その2年前の平成17年に読書活動の推進、図書館の充実、そして出版活動の推進を目的として文字活字文化振興法が制定されたと思います。そして10月27日、もうすぐやってきますが、文字活字文化の日と定められているところでございます。その27日から読書週間が始まるそうでございますが、ここでは大人の読書活動について伺いたいと思います。振興法では文字・活字文化の日にふさわしい行事が実施されるよう努めるものとされておりますが、豊島区ではいかが予定されていますでしょうか。
○大須賀図書館課長 御指摘のとおり、毎年ふさわしい事業を実施してございます。各館で文字活字文化の日スペシャルとして、特に児童を対象に趣向を凝らしたお話し会等が開催されてございます。今年度は委員御指摘のとおり、大人の読書活動の重要性から、宮沢賢治生誕120周年に当たることから、中央図書館では特別展示として宮沢賢治想像の世界と題した展示を行っているところでございます。
○吉村辰明委員 とかく活字離れ、読書離れが叫ばれるようになって久しいと思います。出版業界や書店組合からもそうした声を耳にするところでございますが、実際に図書館の利用でそうした状況は把握しておられますか。
○大須賀図書館課長 御指摘のとおり、登録者数でございますが、5年前には約12万2,000人でございましたが、昨年は11万3,000人と9,000人弱減少しているところでございます。また、貸し出し冊数も約5万冊ほど減少しているところでございます。もちろん駒込図書館等の改修等が影響しているところもございますが、その一方で、登録者一人当たりの貸出冊数が16.8冊から17.7冊と5年間で増加している、こういうことから活字離れと結論を出すことはできませんが、本を借りる方と借りない方との差が開いているかなという印象を持ってございます。
○吉村辰明委員 今おっしゃったように、本を読む人と読まない人に分かれているという状況がわかってきました。これは豊島区だけの状況なのか、それとも他区の状況もどうなんでしょうか。こうした状況が生じた要因も一緒に答えていただければと思います。
○大須賀図書館課長 他区でも新しい図書館を開設したり、改装して新しくなったりすると人がふえるという傾向はございますが、やはりこの二極化につきましては、他区も同様と伺っております。
○吉村辰明委員 その要因について何かお考えがありますか。
○大須賀図書館課長 さまざまな調査には、やはりインターネットやほかのメディアなどを理由として挙げられてございますが、正直申しまして、明確な結論は出てない状況でございます。しかし、紙媒体だけではなく、スマホを初め、さまざまな手段によって手軽に情報を得ることができるようになったことが大きく影響していると考えてございます。
○吉村辰明委員 確かにインターネットを初め、さまざまなメディアによって手軽に情報が得られるということは便利にはなったと思いますが、活字や読書の意味も大きいと思います。図書館としてこうした状況について何か対策を考えておられるんでしょうか。
○大須賀図書館課長 委員御指摘のとおり、紙媒体での読書も非常に重要であると思っております。これまでもさまざまな事業を実施してきたところでございますが、ここで抜本的に図書館運営をきちんと整理してまとめたいと考えてございます。差し当たり基本構想、基本計画が策定されたところでございますので、図書館の基本方針、事業計画を策定して図書館運営を見直していきたいというふうに考えているところでございます。
○吉村辰明委員 確かに方針や計画を立てることは、これからの図書館運営に欠かせないことだと考えますが、その検討は内部会議で検討するのか。また、そのために何かの調査をするのか、そこら辺をお答えください。
○大須賀図書館課長 会議体につきましては、既に学識経験者やボランティア団体、公募区民などが参加した図書館経営協議会がございますので、こちらを活用して検討していただきたいと思っております。また、調査につきましては平成26年度に読書活動に関する実態調査、また、毎年行っております統計資料の豊島の図書館などがございますので、これに加えまして区民ボランティアの方の御意見を参考にしながら検討していきたいと考えてございます。
○吉村辰明委員 方針や計画を立てた上でしっかりと運営していただきたいと考えるところでございますが、これからの図書館を運営していく上で地域の課題を解決するということがキーワードになるとよく耳にします。それについて何か検討しておいでででしょうか。
○大須賀図書館課長 委員御指摘のとおり、いわゆる課題解決支援サービスと図書館業界では申しておりますが、こうしたこれからの図書館運営にますます重要になってくると考えているところでございます。中央図書館では、平成25年からビジネス支援コーナーを設けまして、NPO法人に御協力いただいて、毎週2回、木曜日と土曜日にビジネス何でも相談というのを実施しているところでございます。また、保健所に非常に御協力いただいて、健康をテーマに定期的に展示もしております。ただ、こうしたサービスをまだ御存じない方が多いというところがございますので、周知を図り、また関係機関とも連携して皆様に使いやすい方法を検討していきたいと考えているところでございます。
○吉村辰明委員 確かに高齢者の方には健康の情報などもっと詳しく知りたいという方も多いと思います。なかなか図書館まで足を運ぶのはおっくうであるという方もいっぱいいるのではないかと思いますが、今後必要になってくるであろう高齢者へのサービスはどのように考えておられますか。
○大須賀図書館課長 御指摘のとおり、図書館を御利用いただいている高齢者の方はたくさんいらっしゃいます。カウンターで拡大鏡を貸してほしいというようなお声もちょうだいしております。こちらは各館で用意してお貸ししているところでございます。その一方で、図書館はやはりちょっと高齢になると遠いと、また、本が重くて借りるのがおっくうであるというお声もちょうだいしてございます。こうした高齢者の方のお声に対して高齢者サービスとして、これまでの団体貸し出し先、小学校、中学校等の団体貸し出し先を拡大して区民ひろばなどへの団体貸し出しなども今後検討していきたいと考えているところでございます。
○吉村辰明委員 図書館というと、無料貸本屋、無料勉強室とやゆされることがありますが、図書館は地域に身近で貴重な社会資源であると考えます。そのために方針や計画を立てるということであるからこそ、ぜひできたものは公表いただき、評価していただくことが期待されるところでございます。子どもの読書活動を推進することは大変重要であるが、同時に、図書館をもっと活用して大人の読書活動も推進されるよう努力していただきたいと思います。そこら辺何かお答えありますでしょうか。
○大須賀図書館課長 委員御指摘のように、今年度、子ども読書活動推進計画を作成いたしましたが、やはり子どもの読書活動には大人の読書活動、特に家庭での読書活動が大きく影響しているということがわかりましたので、やはり大人の読書活動も同時に推進していく必要があると実感してございますので、これからも頑張っていきたいと思います。
○吉村辰明委員 これからも中央図書館ができたときの初心に返って、またみんなで頑張っていただければと思います。
以上終わり。
○高橋佳代子委員長 これで一応一巡をさせていただきました。皆様の御協力で大変スムーズに運営をさせていただきましたので、正副委員長といたしましては、休憩時間に小委員さんにお話をさせていただきましたように、各会派もうお一人ずつの質疑を行いたいというふうに存じます。御協力のほどよろしくお願いいたします。
○本橋弘隆委員 では、よろしくお願いいたします。私のほうからは、歳入のところでちょっと聞きそびれた点がありまして、決算参考書37ページ、3節自転車駐車場使用料についてお話をちょっとさせていただきたいと思います。
ことしの4月に南池袋公園が華々しくリニューアルオープンしたわけですけれども、公園地下に池袋駅南自転車駐車場というのがございます。この利用状況についてまずはお聞かせいただきたいと思います。
○小野交通対策課長 南池袋公園の地下に池袋駅南自転車駐車場ということで1,084台の収容台数を抱えます駐輪場がございます。昨年と比較をいたしますと、今年度の7月の利用状況でございますけれども、定期利用が505台、それから当日利用が189台、合計で694台ということでございます。昨年と比べますと、やはり利用率がふえている状況でございます。
○本橋弘隆委員 その利用率がふえているのはありがたいわけですけれども、ただまだまだ余裕があるという、そんなところも伺います。決算参考書を見ましても、ランキングとしては第8位です。駐車場での使用料の内容ですけれども。この点、ここに限らず、まだまだスペースがあって、収容台数もっと確保できるのにというところがあると思います。その辺の広報というんでしょうか、宣伝というんでしょうか。どんどん自転車駐車場を使ってください的なそういったところはどのような活動をされているのか、教えてください。
○小野交通対策課長 貴重な資源を使って駐輪場を整備しております。また多額の資金を使ってということになっておりますけれども、年に1回なんですけれども、広報紙、限られた面積といいますか、スペースではございますけれども、特集号を組んでいただいて駐輪場の広報をしているということと、それから最近はやはりホームページ上にしっかりと地図なども載せさせていただきまして、そこにあるいは駐輪場の写真などもわかりやすいように掲示しておりまして、そのような形で周知のほうをさせていただいております。
○本橋弘隆委員 申し上げるまでもなく自転車というのは本当に環境にやさしい乗り物ですので、ぜひその辺の稼働率のほうにも配慮した意味での利活用をぜひお考えいただきたいと思っております。
次に、最近、電動自転車、また3人乗り自転車など非常に自転車が大型化しています。この自転車の大型化についての対応について、まずちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○小野交通対策課長 委員御指摘のとおり、近年では電動自転車ですとか、前、後ろに子どもを乗せられる3人乗りの自転車など、大型化、あるいは重量化といった自転車のほう、かなりさまざまな自転車が出てきておるようでございます。それにあわせましてというか、例えば先ほど御質問ありました池袋駅南自転車駐車場などは、以前は駐輪スペースを確保しなければいけないということで、ラック式だったり、そのラック式も2段式にしたりとか、台数を稼いでいた時期もございましたけれども、今は南駐輪場は平置にいたしまして、そういった大型化に対応するようにしております。これから新設する駐輪場につきましては、ラック式のものであればラックの幅を少し広げた、よく委員から御指摘いただいておりますので、よくこちらのほうでは思いやりゾーンという言葉で設置をさせていただいております。また、古くなった駐輪場も改修が最近は進んでおります。そういったところも、ちょっと収納する台数は減るんですけれども、使いやすい駐輪場ということで少しやはりラックの幅を広げた、そのような改修のほうを進めているところでございます。
○本橋弘隆委員 そうした中でお尋ねしたいのが、よく車ですと小型車、中型車、大型トラックで当然駐車料金違ってきます。そんな中で自転車のほうはどう対応されるのかなというような気もしているところです。自転車が大型化しているからといって私はむやみにスペースをいわゆる普通の自転車よりもとっているからその分料金を多少上げるなんていう、それはちょっと乱暴な議論かななんて思う中で、しかし、実際スペースをとっていうのは事実だと思うんです。今まで普通の自転車でしたら5台置けるところが大型化によって3台から4台しか置けないというところもあると思うんですけれども、そのときの使用料の設定といいますか、その辺はどんなお考えを持っているのか、その辺お聞かせください
○小野交通対策課長 確かに大型化した自転車がふえますと、スペースをとってしまうということがございます。また、通常の自転車を使っているお客様からいたしますと、ああいう大型化の自転車がたくさんあるから駐輪スペースが減ってしまうではないかと、そういった御意見も確かにございます。ただし、こういった電動自転車は子育て世代の方や体力の弱い方が使っているというようなこともございますので、そこにあえて自転車の駐輪の使用料に差をつけるというような考えは今のところございません。
○本橋弘隆委員 非常に了解できる答弁をいただきました。
続きまして、47ページ3節自転車等撤去保管手数料、ちょっと自転車絡みの歳入をちょっと聞いているんですけれども、平成27年度の年間撤去台数は何台なのかということと26年度に比べてそれは増加しているのか、減少しているのか、また、撤去した自転車の返還率、この3点についてお聞かせください。
○小野交通対策課長 まず撤去台数でございます。昨年度27年度につきましては2万7,403台となっております。1年前の26年度からの比較ということでございますと、その前の年が3万3,681台ということですので、約6,000台減ってきております。おかげさまで放置自転車の数も減ってきておりまして、撤去台数も減ってきております。また、それに対する撤去自転車の返還率でございますけれども、昨年は63.9%、その前の年の26年度で言いますと62.7%で、返還率は少しずつ増加しているところでございます。
○本橋弘隆委員 何か非常にいい傾向が見てとれるのかななんてお話を聞いて感じました。ちなみに日常的な自転車の撤去活動に関してはどのようにお考えなのか、お聞かせください。
○小野交通対策課長 今お話ししましたとおり、撤去の台数が減っているということで、放置自転車の数を見ますと、最近横ばいになっております。800台から900台、1日当たり豊島区の駅周辺、800台から900台ぐらいで推移しておりまして、その割に撤去台数が減っていると。これは通常、通勤通学で使うお客様が整備した駐輪場のほうを利用されるようになって日中の放置自転車が減った、そのかわりといってはなんですけれども、夜間や休日の放置自転車が最近ふえているというような状況でございますので、これに対応しなければいけないと考えております。
○本橋弘隆委員 ぜひその点もやはり一朝事きゅうきゅうとかそういった事態は朝昼夜問いませんので、ぜひ夜間休日の撤去活動のほうもひとつ計画的に実施していただければありがたいと思っています。
最後の質問になりますけれども、撤去返還手数料、これ5,000円ということになっています。他区の例も踏まえて、この金額について、また今後のお考え、何か改定のお考えがあるのかどうか、ちょっとお聞かせください。
○小野交通対策課長 撤去保管料でございますけれども、撤去した自転車をお返しするときにかかった手数料ということで徴収しているものでございます。本区は5,000円ですけれども、これは恐らく全国で一番高いのかなと思っております。ただし、23区の中でも豊島区に追随して、台東区、中野区、北区、荒川区、杉並区の5区が5,000円ということで徴収しているようでございます。先ほど返還率が63.9%あると言いましたけれども、他区の状況は50%、悪いところだと37%というところもございます。豊島区は5,000円ということで設定しておりますけれども、返還率のほうは63.9%ということで高い数字を保っております。撤去保管料5,000円を徴収しているんですけれども、1台当たりの実際の手数料はもう少しかかっているところではございます。本来はそれに見合った金額に上げていきたいところではございますけれども、なかなかこれ以上上げますと、この返還率も下がってくるのかなというところで、今のところは手数料については改定する予定はございません。
○本橋弘隆委員 豊島区は放置自転車対策でもって先駆的な取り組みをしてきたと思っています。そして今は、自転車の利活用と安全利用にやや軸足が移って取り組んでいるようなところです。ぜひ本区においては自転車がまちづくり、またにぎわいづくりに根づくような形で施策展開していただきますことをお願いして、質問を終えます。
○木下広委員 僕のほうからは、例えば公園とか、道路なんかを区民の方がボランティアで皆さんが気持ちよく使っていただけるために、自分で手弁当で掃除をしたり、ごみを拾ったりされる姿が結構あると思うんです。きょうお話しする内容は道路整備課長にも直接お話を伺ってやっていただいていますけれども、例えばうちの近くに長崎公園というすごく立派な公園があります。できて十六、七年たって、樹木も本当にきれいで、近隣の皆さん方から喜ばれているんですけれども、そこの長崎公園も毎朝、朝4時半ぐらいからラジオ体操をされる方が掃除をされて、本当にきれいにしていただいているんですけれども、この長崎公園の清掃の協定というのはされていると思うんですけれども、何年前ぐらいから実際はやっているんですか。区と協定をして、お花の公園、協定だからそういうのをやっていると思うんですけれども、わかったら教えてください。わかんなかったらいいんですけれども。
○小堤公園緑地課長 長崎公園でございますけれども、長崎公園ラジオ体操の会ということで、私どものほうとボランティア清掃の協定を結ばせていただいてございます。始まり月はちょっと済みません、手元にございません。ちょっと始まり月はわかりませんけれども、面積的には360平米が対象の協定で、報奨金という形で月1万円でございますけれども、私どもから報奨金をお渡しする協定になってございます。
○木下広委員 それでそういうような例というのは、区内で何件ぐらいあるかという数字ございますか。例えば池袋本町公園もだいぶ昔の時代から協定を結んでいるというのを聞いているし、そのようなやつが区内全体で幾つぐらいあるかというのは手元にないかな。どうですか。
○小堤公園緑地課長 今年度登録されているのが26団体でございます。
○木下広委員 それは明確に行政と協定書を結んでやっていくということで、行政のほうも掌握をしているということなんだと思うんですけれども、私のところにJRの目白駅から池袋駅に向かって西武線をまたぐ花の橋でしたっけ。その間の目白三丁目側の区道の掃除を4年間にわたって毎日清掃を1人でされている方から、投書というかお手紙をいただきまして、あの辺をよく使われる方がいればわかると思うんですけれども、10年前、15年前は結構シダとかがJRののり面からこちらの区道のほうに結構飛び出ていて汚い状態が続いていたと思うんです。毎日ごみを拾っているので、それはきれいになりますよね。本当に今はほとんどごみがない状態。もう一つは、やはりあそこの反対側、JRの駅向かって花の橋から向かうと左側がJRの敷地ですので、JRの敷地のほうから樹木とか雑草や蔦がどんどんどんどん覆いかぶさってきて、その処理をその方がずっと毎日やっていらっしゃって、僕がだから初めてお会いした話としたときは5月ですから、樹木がどんどん元気になるときですので、もう手が、バラを切ったりするときにばしっとやったりして傷があったりしてというこういう状態になるんですよということで、見せていただきましたけれども、要は、このような本当に篤志家というか、もう真心で自分のまちをきれいにしたいというような方々がこれからもやはりどんどんふえてくると思うんです。そういう方々に対して何らかの支援をしていく必要があるのではないかなということで、問題提起だけ今回はさせていただきたいと思います。道路整備課長は現場確認していただいて、いろいろ話を伺ったと思うんですけれども、ちょっとその辺の話を伺えればと思います。
○松田道路整備課長 今、委員からお話のあった、我々ライトの小路なんて呼んでいたりもするんですけれども、実は、清掃以外にもさまざまな御要望があるところで、JRと、今ありましたけれども、のり面、下行きますと山手線走っておりまして、非常に境のところでもございます。しかしながら、そのような地元の方々の善意によってそういった区分が比較的あいまいなところを地元の方々の善意でそのような形できれいにしていただいているといったところは大変ありがたく感じているところでございます。
もう一つ、そこ問題ありますのは、これも木下委員から今御指摘あって対処しているところでございますけれども、少しフェンスが傾いたりであるとか、のり面が少し弱っておりまして、道路のほうに影響が出ております。今週の火曜日に私も現地へ行きましてJRと対応を協議したところでございます。そういった道路に対する取り組み、地元の方々も御協力していただいているところでありますので、我々もそれを肝に銘じてしっかりと道路管理のほうを行ってまいりたいと考えてございます。
○柴道路管理課長 道路の清掃活動、それから緑化活動などには、東京都のほうでふれあいロードプログラムという事業がございまして、一団体当たり清掃用具に必要な費用とか、花の種の費用とか、上限8万円で補助しております。
○木下広委員 今回の場合は1人の方がやっているという事実が一つ。もう一つは、地元の町会にも一応リサイクル部というか、清掃部というか、部があることはあるんですけれども、ほとんどあの町会は活動を余りされてないというところ――余り大きな声で言って、こんな公のこと言っちゃうとあれなんですけれども、そういう意味では少し地元の町会のそういった意識が薄いということもあって、本当にお一人でやっているという姿でございまして、だからやはり区としてもそういう例えば椎名町公園ありますよね。あそこを整備したときに、本当に趣味の方が毎日清掃に来て、ちょっと行き過ぎて区が植えた樹木を勝手に切っちゃったりしたというのもありましたよね、土木部長ね。そういうことを言うんではなくて、そこまでやるとやり過ぎなんで、今回のこの目白の三丁目の方は本当にごみを拾って、みんなが気持ちよくという気持ちでやっていらっしゃる方でございますので、本当にそれはしっかり支援をしてあげたいというのが一つ。
もう一つは、だからそういうようなこの区内にも小さい公園もあるし、道路もあるので、いろいろな形で、自分は声は出さないけれども、まじめ――まじめというとおかしいんですけれども、一生懸命やっていらっしゃるような真心のそういう方々がいらっしゃると思うので、もしそういうような情報があれば、やはりどこかでそれを掌握していただいて、今後その方の活動について何か支援をできませんかといったことを行政のほうが意識をしてくれるだけでもそういう方々は違うと思いますので、その辺の血の通ったような行政の取り組みをお願いしたいというのが一つ。
もう一点は、やはり今回はこれでJRが絡んでいますので、JRという大きなところについては、やはりそういう庶民が一生懸命区民のために真心やっていることについては、行政のほうでしっかりと大きな団体に対して、JRのほうに対しては物を言っていただくことをお願いをいたしまして、発言とさせていただきます。
○山澤環境保全課長 私、環境保全課長としてまちの美化、環境を担当しております。本当に自主的にお掃除等してくださる方が区民の中にたくさんいらっしゃるということを心から本当に喜んでいるところでございます。今聞きました他の部署との連携も含めながら、そういう個人の方、団体の方を私ども把握していきながら、必要な支援等をし、そういう区民の方が一人でもふえて、そして美しいまちがつくられるよう努めてまいりたいというふうに考えてございます。
○高野区長 今、環境清掃部のほうからありましたけれども、たしか毎年そういうまちをきれいにしていただいている方々の表彰がずっとあったんです。ここのところ余り出番がないんで、余りやってないのかなという感じはするんですけれども、それはそれとして、大変まちの人たちがそうやって自分たちのまちをきれいにしてくれるという、小さなことだけれども、やはりそういうところにやはり感謝の気持ちも受けながら、大変郷土愛というかそういうのもつながってくることであります。最近では、ウイロードでは、ウイロードの手すりを地域の方が中心になって、毎週1回磨いていただいてるというような大変ありがたいお話もずっと聞いておりますし、私はもう今そこに住んでおりませんけれども、池袋二丁目南町会にお住まいの方がずっと駅前まで毎日朝4時ごろから掃除をして、特にたばこのポイ捨てなんかよくやって、あの当時はたばこに対してはポイ捨ていろいろ厳しくなかったもんですから、吸い殻入れをずっと駅までつくってましたけれども、今はポイ捨て条例等々含めてたばこのあれはできないような形でありますけれども、たしか95歳ぐらいまでやってくれて、最近御高齢なんでということでありますが、今おっしゃったような形の中でやっていただく方、やはり僕らはもっとアンテナを広げて、それでやはりそういう人たちに対してやはり感謝の気持ちを込めながら何かそういうようなことをもっとやはり環境清掃部としては、何かここのところ表彰式が全然ないもんだから、しばらく手抜きしているのかなという感じが、そんなことはないと思いますけれども、今の御意見含めながら今後やはりまちを大事にしてきれいにしてもらう、これは非常に基本的な大事なことだと思っておりますので、これらについては力を入れてアンテナをいっぱい張って、また応援できる面を応援していきたい、そんな思いしております。
○垣内信行委員 生活保護者の住宅に関する問題について款別審査でもやったんですけれども、消化不良なので取り上げることにいたします。
まず生活保護世帯の直近の人数と住宅扶助の数について、御答弁お願いします。
○峰田生活福祉課長 直近の人数は、27年度平均で7,077人でございます。住宅扶助に関しましては、このうち6,256人が受給しております。
○垣内信行委員 それで現在住宅扶助の中には単身とか世帯用とかあるんですけれども、これの状況なんですけれども、限度額、あるいはその住宅扶助の内訳についてはいかがですか。
○菊池西部生活福祉課長 現在の住宅扶助基準につきまして御説明申し上げます。まず初めに、単身世帯につきましては月額が5万3,700円、それから2人世帯6万4,000円、3から5人世帯が6万9,800円、6人世帯が7万5,000円、それから7人世帯以上が8万3,800円となってございます。
○垣内信行委員 そのうち今御答弁されたうちに実質家賃額が限度額を超えている世帯は何人ですか。
○菊池西部生活福祉課長 受給者の方のうち、住宅扶助基準が限度額を超えている方につきまして、本年9月1日現在の状況でございますが、単身世帯で637世帯、2人世帯で226世帯等となってございます。
○垣内信行委員 それから最低水準以下の世帯数は幾つになっていますか。
○菊池西部生活福祉課長 こちらも本年9月1日現在でございますが、最低水準以下の世帯数につきましては、単身世帯で846世帯となってございます。
○垣内信行委員 今、実態について御答弁がありました。それでこの間も区長とやりとりする中で、実際に住宅がなかなか見つからない話をさせていただいたと思うんですけれども、なかなかこの基準額に見合った住宅を探せと言ってもなかなか見つからなくて、私もちょっと苦労しているという、その相談の中で一番苦労するケースなんですけれども、今こうした方たちに対する対応ですけれども、生活福祉課のほうではどのような対応をされていますでしょうか。
○峰田生活福祉課長 元ホームレスというか路上生活者で、今宿泊所とか、あと更生施設にいる方に関しましては、自立支援事業として支援がございまして、例えば住宅探しの動向とか、あと一緒に探したりはしております。また高齢者の方に関しましても委託事業でございますが、状況によっては限度の人数はありますが、一緒に探したり、時によってはワーカーがいろいろ情報を与えたり、そのような援助をしております。
○垣内信行委員 それでなかなかこの基準額で探せというとなかなか見つからない。もちろん確かにさっき言った居住水準に満たないような老朽化したものとか、あるいはおふろなしということとかすれば、それは見つかるのかもしれませんけれども、やはり一定程度ふろつきで、あるいは高齢者のバリアフリーを満たすものとか、あるいは特に高齢者なんかは1階部分ではないとだめなんですよ。そうすると生活福祉課のほうでは、体の調子も大分よくなくなってきたので、これから探す上では2階はだめよという指導をしているんですよ。それを1階で探してきなさいと言われるもんだから、1階を探してもなかなかみつからない。この間の例なんかも紹介したとおり、物件探してもなかなかないわけです。こういうことで今御指導あったんだけれども、生活福祉課のほうではそういうふうにやっていてもなかなか見つからないというのが実態なんだけれども、その認識はありますか。
○峰田生活福祉課長 款別のときに委員に御指摘いただきまして、全員ではありませんが、ケースワーカー、係長に聞きまして、非常に難しいという状況は把握はいたしましたが、それでも時間かけて先生方のうちからかもしれませんが、見つけてくる方もいますので、それほど多く苦情は上がってないというふうには聞いております。
○垣内信行委員 それはちょっと認識が違っていると思いますね。特に池袋を中心とした土地が高いところのアパートはまずないです。ちょっと長崎とか、南長崎とか、あるいは池袋本町とか、そういう豊島区でも最中心部ではない、土地が比較的安い地域です。そこでもなかなか見つからないんですよ。さっきも言ったように、老朽化したようなところとかそれはありますよ、ふろ無しとかは。ただ、求めているような、生活保護の方たちもやはりそういう住宅求めているわけですから。それで提案ですけれども、きょう全体の方がいらっしゃいますから、住宅課のほうでもそういう情報をぜひ拾ってほしいんですよね。それで宅建とかつながりあるでしょう。そういう方たちから情報を集めてもらって、生活保護の方でもいいという物件は、要するに、我々に来たら住宅課に相談に行けば対応してもらえますよというような、こういうサービスが欲しいんです。つまり自分で見つけてきなさいよ、あるいはという形になって、なかなか見つからないわけですから。そういうことがワンストップサービスというんですか、そういう形でもってできるようなシステムをつくっていただきたいんですが、住宅課のほういかがでしょうか。
○小池住宅課長 ただいまの委員の御指摘のような住宅課のほうに来れば区内の全域の民間賃貸住宅の、特に5万3,800円とか見つかりにくい断層の住宅リストを持っているというのが一番理想ではあるんですが、それがなかなかシステム化されていないというのは御指摘のとおりです。しかしながら、先ほども生活福祉課のほうでは、受給者の方の高齢化に伴って2階を探すよりはなるべく1階をということで指導ということです。住宅課のほうの相談員と生活福祉課のケースワーカーと連携を図りながらそのあたり、どこら辺が許容範囲なのかということを伺いながら、実際には1件1件対応させていただいています。賃貸情報のほうにもなかなか5万3,800円とか、6万円台の物件というのは載っていないんですけれども、これまでの間、宅建、あるいは全日さんと住宅課のほうでは高齢者の入居支援サービスの協定なども結ばせていただいておりますので、ある程度こうしたところの不動産屋さんにこのぐらいの物件があるということは住宅課のほうではつかんでおりますので、そこに相談者の状況に応じて適時御紹介できるように日々鋭意努力しているところでございます。
○垣内信行委員 かなり前向きの答弁だと思います。それで特に単身用もそうなんだけれども、世帯用がないんですよね。特に2人世帯、基準額で。さっきの御答弁あった基準額内の物件というのはなかなかないんですよ。また、不動産屋さんにおいては生活保護というと、それでだめだという方、物件もあります。そういうことですので、今ぜひ住宅課のほうの支援としましても、我々に相談が来たときに、では住宅課に行ったらそういう物件も一応相談乗ってくれますよというふうな形になれば我々も一緒に探しましょう、あるいは知恵を絞りましょう、紹介しましょうということとあわせて、あそこに住宅課のほうに行ったらそういう物件も紹介してくれますよ。気に入るか、気に入らないかは別問題として、そういうものありますよと。やはり住みなれた地域ですので、駒込の地域はこういう物件、うちのほうの長崎や南長崎の地域はこういう物件がありますよというような形をぜひシステム化していただきたいなというふうに、不動産屋になれというふうには言っていませんけれども、ぜひそういうことをつくっていただきたいというふうに思いますので、ぜひ副区長さんでも区長さんでもよろしくお願いします、御答弁。
○小池住宅課長 そういった生保を受けている方々の住まい探しというのが非常に区内で難しいと。豊島区はどちらかというと23区の中でも、平均よりも家賃が全体的に高いというような地域事情もございます。そうしたことから、この4月から新たに賃貸保証機構というところと協定を結んで、いわゆるその契約の成立まで保証会社の職員が同行して不動産を探すというようなサービスもしてございます。特に高齢、あるいは生活保護を受けている方というのは自力で探しにくいというような現状がございますので、そうしたところ、幾つか方法を考え合わせながら丁寧に対応していきたいというふうに考えてございます。
○宿本副区長 委員の先日の御質疑の後、私も住宅課長とちょっと打ち合わせをしまして、実態どうなっているんだというふうに確認したところ、先ほど答弁申し上げたとおり、現在もできる範囲でやっているということでございます。やはりもちはもち屋で、不動産とおつき合いをしている我々の分野のほうがたけていることはございますので、それは積極的にやってまいります。ただ、我々はいかんせん不動産業を営むわけにはいきませんので、物件が必ずあるとか、それからある地域に必ずあるというわけではないので、極力我々のネットワークを使って区民の方々が安心してお住まいを選べると、そういう環境をつくっていきたいというふうに考えます。
○村上典子委員 私のほうからは、地域安全対策関係経費について質問させていただきます。昨日も地域安全運動豊島区民大会が開かれました。都内有数の繁華街であります池袋、この治安を守っていくというのは豊島区においても大きな課題であるというふうに考えております。成果報告の事業ナンバー352番繁華街暴力団対策事業、これは平成27年度から大幅に予算をアップしました。これは区長によりますと、屈強なガードマンの会社との委託契約でということで、その開始のときにはセレモニーも行われ、始まった事業でございます。また、ことし今年度28年度は予算もアップしまして6,000万という形になっております。この辺の活動の成果について伺いたいと思っております。すぐに成果が出るものではないかとは思いますけれども、どのような人数で、どのような日程で行われているかというところを確認させてください。
○村田治安対策担当課長 繁華街の警戒につきましては、豊島区繁華街警備隊という名称を持って委託している警備会社を中心にやっていただいております。現在の体制といたしましては、基本的には制服を着ている方が12名、そのほかに随時私服でも見守ってくれているという状況でやっております。活動日につきましては、土日祝日、あと年末年始になりますけれど、区が指定をする日を除く毎日となっておりますが、現在、客引きの出現の状況に応じてちょっと日にちをシフトしてみたりとか、そういったことも今検討して実情に合った方向で進めているところでございます。
○村上典子委員 当初聞いたところ、夜10時まででしたっけ。時間も限られていたかと思うんですけれども、この辺時間延長とかはなされているんでしょうか。
○村田治安対策担当課長 時間のほうにつきましては、終わりの時間というのはどうしても契約上、10時までに報告書も終えてという形になりますので、おおむね9時半程度までしか街頭には出ておりません。
○村上典子委員 細かいことになるかと思うんですけれども、この12名の方というのはずっと同じ方になっているんだと思われるんですけれども、つまり何を言いたいかといいますと、同じ方がずっとやっていると客引きの人たちとも顔なじみになってしまうのではないかという懸念とか、多額の予算を使っておりますので、どういうふうにして区は効果が上がっていると判断できるのかを確かめたいんですけれども。
○村田治安対策担当課長 12名というのは、固定した12名というわけではございません。現在配置についている人数が12名ということでございます。また、御指摘のような客引き等のなれ合いというような形にはならないように、警備員の方たちのほうも非常に気にしております。ただ、客引きの動向、それからあと説得といいますか、ほかの客引きをしない店の前で客引きをするようなもの、そういうのはやるなということで、指導もしておりますので、そういった会話をする時間はどうしても必要になってくると思います。
○村上典子委員 細かくいろいろやっていただいているとは思っていますし、必要なことだと思うんですけれども、そうしますと客引きを何回指導した回数とか、そういう細かいところまで報告が区には来ているのでしょうか。
○村田治安対策担当課長 個別に細かい指導についてまでは来ておりませんが、成果としましては、逆に客引きを使っていない店のほうから客引きがいなくなって売り上げがふえた、要は、店の前から自分のところに来るお客さんをとられてしまっていたのが、客引きがいなくなったことで売り上げが上がりましたという、そういった感謝の報告が上がってきておりますので、効果が出ているというふうに感じております。
○村上典子委員 この事業は繁華街暴力団対策事業ということで、危険ドラッグ等のお店も今ゼロのところでキープされているのも、こういう事業の継続によるかとは思うんです。中身も含めて今後もしっかりチェックしていただきたいと思います。
それで事業ナンバーの348の地域安全対策事業、こちらのほうは今年度になって1,000万ほど減っています。この地域安全対策事業とこの繁華街暴力団対策事業とのすみ分け等、事業内容の確認をさせてください。
○村田治安対策担当課長 地域安全対策事業の安全安心防犯パトロール、こちらのほうは、いわゆる青色防犯灯のパトロールカーによるパトロールになっております。
○村上典子委員 349番のほうに青色防犯パトロール車の運用というのがありますので、348番のほうは警備員による防犯パトロールの実施というふうになっております。私のほうで心配しておりますのは、これは池袋の繁華街以外のところの安全対策だったんではないかなというふうになって、そちらのほうが手薄になっているのではないかなというふうに思うんですけれども、その辺地域とかのバランスはどのようになっているでしょうか。
○村田治安対策担当課長 失礼いたしました。先ほどのちょっと撤回させていただきます。27年度に348番の安全安心防犯パトロール事業については、27年度まで自転車で警備員が2台4名で警戒していたものでございます。28年度はこれは廃止しておりますが、非常勤職員の防犯警備指導員を2名増員しまして、それで客引きの指導と、あと自転車によるパトロールも一部継続して実施しております。また、まちのほうのパトロールとしましては、先ほど申した青色防犯灯をつけたパトロールカーによる巡回をしております。
○村上典子委員 今年度に入ってからなんですけれども、自転車によるパトロールがなくなったということで、やはりちょっと池袋以外のところのパトロールが手薄になっている実感がございます。パトロールカーだけですと、自動車からだと声が流れていて注意喚起にはなるんですけれども、なかなか細かいところにまでは入っていけない状況になっておりますので、ちょっとこの自転車によるパトロールというのはもう一度検証していただければいいなというふうに思っております。私が住んでいる千早・要町地区のほうにも最近ちょっと特殊な窃盗事件が起きておりまして、これは課長にも報告させていただきましたけれども、食料品だけをねらう窃盗事件が何件か起きております。自動車で乗りつけて夜中に入り込んで食料品だけということで、もうどんどんどんどん新しい犯罪も出てきているのかなというふうに思います。豊島区セーフコミュニティということで、区民の安心・安全を保障するのが本当に基本の基だと思っております。池袋という都内有数な繁華街、これをどういうふうに治安を守っていくのかというのも地域の方々一生懸命環境浄化パトロールやっていただいて、そしてこの委託会社に委託するということも予算化されております。中身が伴う私たち区民が安全・安心に暮らせる生活をもう一度警察とも連携して、今後ともよろしくお願いしたいとお願いして、質問を終わらせていただきます。
○高野区長 昨日、帝京平成大学で地域安全区民大会がありました。余談になりますけれども、本富士署の署長をなさった後に御栄転した渡辺青少年対策課長が、警視庁から来賓として来て、うちで3代目の治安対策課長をやってくださった方でもあり、大変心強く思いました。また今、東長崎の駅の交番の移転には、これやはり警視庁なかなか大変でありますけれども、うちの2代目の治安対策課長だった大嶽課長が本庁の施設課長になって、お電話入れたら、事情も知っているんで非常に快く、前向きに東長崎の交番の移転については取り組んでもらえるというようなお話でした。歴代の治安対策担当課長には大変御活躍していただいて、当初いろいろ御質問にあったように、大変池袋の西口中心に暴力団関係、カラス族を含めて、あれが目に余るというようなことから、二十数年前からは環境浄化で池袋西口だけでも西と、それから西口、両方の環境浄化、一生懸命やっていただいている。地域からのそういう力が相まって大変池袋の治安は非常に大きく安心して来られるまちに私は間違いなくなって成果を上げているのではないかな。さらに加えて、今お話しのように警備隊という形、本来ならば行政がそこまで果たしてやるべきかどうか、いろいろ迷いましたけれども、地域のより安全を守るためにという形の中で、屈強な警察OBを含めたそういう人たちがやはりやってもらわなければ、さらに進めていきたいという強い思い、これは23区でもほかの区でも、港区初めかなり参考にして取り入れておられるようで、何か警備会社に聞いたら人が足りないぐらいにやられているというんでありますけれども、6,000万という大きな予算を組んでいるわけでありますので、それなりの効果が上がらなければいけないわけでありますので、それらについては、これちょっと手を抜くとまたすぐに戻ってしまうというような状況も含めながら、絶えず絶やすことなくやっていかなきゃいけないという、そんな状況の中で私は豊島区の中ではこういう治安対策を含めて、23区ではずば抜けてその対応はしっかりしているのではないかな。また、警視庁でも非常に高い評価をいただいておりまして、豊島区のこのような取り組みはぜひ他の自治体も参考にするようにぐらい、私のほうには大変お褒めの言葉をいただいているわけであります。いろいろ御質問いただきましたけれども、こういう問題もやはりちょっと手を抜くとまた戻っちゃうという。ただ、私はこのパトロール等々も山口議員は欠かさず、毎回、参加をして隊員みたいなものでありますけれども、一生懸命やっていただいておりますけれども、職員が自主的に、我々のほうで頼むわけではなくて、ぜひこのパトロールに参加したいという形で、いつも20名以上参加していただいて、やはり職員がそのまちの現状をやはり知ってもらうという意味を含めながら、そういう意味で、職員のやはり参加意欲と大変そういう前向きな姿勢については本当にいつも感謝しているわけでありますが、これからもやはり安全・安心なまちというのはすべてのまちづくりの基本でありますので、これらについてはしっかりと進めていきたい。言われたように、最少の経費で最大の効果を上げるということを常に念頭に入れながら、こういう政策を進めてまいりたいと思います。
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○高橋佳代子委員長 御協力ありがとうございました。以上で本日の審査を終わります。
次回、最終日の委員会は、10月25日、火曜日、午後1時30分に開会いたします。
なお、小委員の方に申し上げます。10月24日、月曜日、午前10時から最終日の運営について協議するため小委員会を開会いたしますので、よろしくお願いいたします。会場は第2委員会室でございます。
開会通知は、省略させていただきますので、御了承願います。
以上で本日の決算特別委員会を閉会させていただきます。
午後2時41分閉会...