豊島区議会 2015-01-15
平成27年豊島副都心開発調査特別委員会( 1月15日)
│列席者 │本橋議長(委員として出席) 中島副議長(委員として出席) │
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│説明員 │高野区長 水島副区長 渡邉副区長 │
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│齊藤政策経営部長 佐藤企画課長 渡辺財政課長 樋口区長室長
矢作広報課長 │
│ 高橋シティプロモーション推進室長 │
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│齊藤特命政策担当部長(
セーフコミュニティ推進室長) │
│ 高島現
庁舎地活用担当課長 末吉現
庁舎地建築担当課長 │
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│永田総務部長 木村危機管理担当課長 │
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│鈴木施設管理部長(財産運用課長) │
│ 野島施設課長 佐々木施設計画課長 │
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│上村新庁舎担当部長
小池庁舎建設室長 近藤庁舎建築担当課長 │
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│齋藤都市整備部長 原島都市計画課長
三沢拠点まちづくり担当課長 │
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│奥島
地域まちづくり担当部長 │
│ 藤田地域まちづくり課長(
沿道まちづくり担当課長) │
│ 鮎川副参事(
木密不燃化担当) │
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│園田建築住宅担当部長(建築課長/
マンション担当課長) │
│ 島貫住宅課長 東屋建築審査担当課長 │
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│石井土木担当部長(公園緑地課長) │
│ 峰田道路管理課長 宮川道路整備課長 小野交通対策課長 │
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│事務局 │佐藤事務局長 高桑議会総務課長 渡邉議会担当係長 関書記 │
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│ 会議に付した事件 │
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│1.
会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 小林(弘)委員、垣内委員を指名する。 │
│1.委員会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 小委員会案を了承する。 │
│1.池袋駅及び
駅周辺整備事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│
三沢拠点まちづくり担当課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.池袋駅
周辺エリア安全確保計画について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 │
│ 木村危機管理担当課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.今後の日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 │
│ 3月24日(火)午後 1時30分 小委員会を開会することとなる。 │
│ 3月30日(月)午前10時 委員会を開会することとなる。 │
└────────────────────────────────────────────┘
午前10時2分開会
○
村上宇一委員長 ただいまから豊島副
都心開発調査特別委員会を開会いたします。
会議録署名委員を御指名申し上げます。小林弘明委員、垣内委員、よろしくお願いいたします。
ここで議事の都合により暫時休憩といたします。
午前10時2分休憩
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午前10時4分再開
○
村上宇一委員長 ただいまから豊島副
都心開発調査特別委員会を再開いたします。
委員会の運営について小委員会案を申し上げます。
本日は、案件2件を予定しております。2番目の案件の池袋駅
周辺エリア安全確保計画については、追加資料を机上に配付してございます。
なお、関係理事者といたしまして
木村危機管理担当課長が出席してございます。
最後に、次回の日程についてお諮りをいたします。
以上でございます。
運営について何かございますか。
「なし」
───────────────────◇────────────────────
○
村上宇一委員長 それでは、案件に入ります。
最初の案件、池袋駅及び
駅周辺整備事業について、理事者から説明があります。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 それでは、まず1点目、池袋駅及び
駅周辺整備事業について御説明申し上げます。資料は、上に池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)整備基本構想(素案)の概要と書かれた3枚ものの資料をお取り出しください。
この資料ですけれども、下にございますとおり、本基本構想(素案)につきましては今後、関係事業者等と協議し、ことし3月に基本構想として策定する予定となっております。区が現時点で考えております
東西デッキ整備基本構想の骨格をまとめた資料となっております。
それでは、左の1番、
デッキ整備基本構想の位置づけから御説明申し上げます。位置づけとしまして3点考えてございます。まず1番、現在策定中の豊島区
都市づくりビジョンに掲げた池袋副都心再生のための
都市整備プロジェクト、こちらの内容を具体化するためのガイドラインとしての位置づけ。
2点目といたしましては、東西デッキの整備推進と密接に関連した
都市整備プロジェクトを誘導する指針と位置づけてございます。これにつきましては下半分に豊島区
都市づくりビジョンの絵を描いてございます。ごらんいただいておりますとおり①から⑬まで
都市整備プロジェクトが並んでございます。このうちの②のピンクの網がかかっているところがまさに本日御説明申し上げます池袋駅東西連絡通路の整備推進のことを書いている内容でございます。これに密接にかかわるものが今度は黄色の網がかかっております①、③、⑥、⑦といった13あるプロジェクトのうち、東西連絡通路につきましては5つの大きなプロジェクトを包括するような形で今整備に向けて検討を進めているところでございます。
戻りまして3点目です。
東西デッキ整備の基本的な方向性等を示し、東西デッキの整備推進に当たって豊島区が関係事業者等と調整する際の基本指針、この3つの目的、位置づけを持たせた整備基本構想という位置づけになってございます。
右の2番、
東西デッキ整備の目的についてです。まず1点目といたしまして、3つの大きな目的ございますが、1点目といたしまして地震等大規模災害発生時に駅利用者等の一時待機場所、駅から周辺への避難経路等としての役割を担うという大事な役割を、目的として持っております。
2点目といたしまして池袋駅、御承知のとおり一日の平均乗降客数が259万人という巨大ターミナルですが、そうした池袋駅の地下通路は非常に混雑しておりますことから、駅の乗りかえ流動の円滑化であるとか、地下通路等の混雑緩和、快適な移動空間を確保するといった目的も持たせております。
3点目です。東西デッキの整備を契機といたしまして、池袋駅全体の改善を推進し、豊島区の顔をつくるとともに、駅周辺の連鎖的な
都市整備プロジェクトにつなげるといった大きな3つの目的を持たせていることに東西デッキの大きな特徴がございます。
3点目です。東西デッキの整備概要についてです。右側の上空から俯瞰した池袋駅の絵がございますが、これは下にもございますとおり、平成21年3月に池袋駅及び
駅周辺整備計画(案)といったものを公表させていただきましたが、そのときのものを基本的には踏襲してございます。ただ当時は上にあります、今ここでは北デッキと囲みで書いてございますが、そのときは中央デッキという表現でしたが、このたび、北側にあるのが北デッキ、南が南デッキという形でこの2つを合わせて東西デッキと名称変更をかけているものでございます。
また、2つ目の丸ですけれども、駅全体の利用者動線の円滑を図るため、駅の上空と地下にわかりやすいルートを設定し、東西口の回遊性を確保するといったねらいがございます。
なお、こちらの内容についてですが、凡例の下に小さく書いてございますが、個別施設のレイアウト及び通路幅員等の形状や位置につきましては、現段階における素案でありまして、確定したものではございません。冒頭申し上げましたとおり、今後、権利者、関係者と協議し、内容、計画等を進めていくといった位置づけとなっております。
2枚目をごらんください。(2)段階的な整備でございます。先ほどの南デッキ、北デッキですけれども、この2つのデッキ整備につきましては、関連するデッキだけの構築という意味ではなくて、関連する施設整備の動向等を踏まえまして、段階的に整備することを想定してございます。
その下にございます(3)の南デッキの先行整備についてですが、1つ目の丸にありますとおり西武鉄道旧本社ビル計画が進んでいることから、南デッキの先行整備を目指してまいります。2つ目、駅施設の機能更新など池袋駅の再生に資するよう、西武鉄道、JR、隣接する百貨店などの関係事業者とともに協議を進めてまいります。
文字では書いてございませんが、具体的には南デッキから百貨店内への動線計画のほか、東口から百貨店を介してデッキに至る動線計画を進めていくとともに、明治通りに出入り口を有する駐車施設、搬入搬出施設の動線の再編計画、さらには百貨店と鉄道駅舎、これらの機能との接続や新たな南口の整備といったものも段階的なデッキ整備の中で検討していきたいと考えてございます。
次いで(4)の北デッキの整備についてです。現在検討が進められております西口駅前街区
まちづくり事業ですが、これとの関連性等を考慮しまして、関係事業者である東武鉄道、JRなどとの事業者とともに北デッキのあり方について協議してまいります。北デッキの整備と駅の地下通路の改善を一体的に検討する必要があるかと考えておりますので、そういった視点から池袋駅の再生に資するように施策を推進していきたいと考えております。
この一連の取り組みの中で西口駅前街区整備について東武鉄道と協議を行っておりますが、東武百貨店のエリアを含めた
まちづくり事業の検討を開始することとなりました。東武百貨店のエリアが西口駅前街区整備事業の区域と一体となりますと、北デッキの検討が本格化することが想定されますことから、今後JRを初めとする
北デッキ関係事業者との協議、調整に鋭意取り組んでいきたいと考えているところでございます。
続きまして、右側(5)の
都市整備プロジェクトと連携した整備についてです。
都市づくりビジョンに掲げております。先ほどの13の
都市再生プロジェクトとの連携を確保するということとともに、各プロジェクトの推進に当たっては池袋駅及び駅周辺の
整備検討委員会、こちらの機能を拡大・強化することで
まちづくり機運を高め、新たな地元協議組織を設置して推進に拍車をかけていきたいと考えてございます。
その下に
東西デッキ整備と密接に関連する
都市整備プロジェクトと書いてございます。1枚目に書いてお話ししましたとおり、①から⑦まで
東西デッキ構想と関連するものを①、③、⑥、⑦と書いてございます。簡単に御説明申し上げます。
プロジェクトの1ですが、池袋駅の再生ということで、池袋副都心としての一体性と防火性を高めるため、既存地下通路のバリアフリー化やサイン統一といったことにも取り組んでまいります。また、池袋駅
周辺エリア安全確保計画、これ本日の案件の2つ目にもなってございますが、こちらの計画の策定によりまして公民連携を強化し、池袋駅周辺の
エリア防災対策を推進してまいります。
プロジェクトの3です。池袋駅東口駅前街区
再編まちづくりです。駅前の老朽化しました建築物等の更新や街区再編を促進すること。また、あわせて路線バスやタクシー等の公共交通機関の施設配置を見直していきたいと考えております。また、
地下通路出入り口では
サンクンガーデン等を整備いたしまして、地下空間と地上部との接続を強化していきたい。これは防災的な視点からも非常に有益なことだと考えてございます。こういった接続も強化していきたいと考えております。
プロジェクトの6では、池袋駅西口駅前街区
再編まちづくりということですが、街区再編による大街区化を促進するとともに、都市開発諸制度等を積極的に活用し、民間による都市開発と公共施設整備を連動させた公民連携によるまちづくりを推進させていきたいと考えております。また、駅前街区の再編に当たりましては、周辺街区との接続や連携を意識したまちなみを形成し、西口地区全体の再生を牽引するまちづくりを誘導していきたいと考えております。
最後のプロジェクトの7ですが、池袋駅
西口周辺まちづくりということで、池袋駅西口駅前街区の再編と連携し、老朽化した建築物の更新、小規模街区の再編といったことに取り組み、安全・安心なまちづくりを推進していきたいと考えております。
続いて(6)
都市再生緊急整備地域の指定です。池袋駅につきましては、複雑な都市構造となっていることから、池袋副都心の再生を推進するためには
都市再生緊急整備地域の指定が不可欠であると考えております。そういったことから駅周辺の
民間都市開発事業を積極的に誘導するとともに、公民が連携して池袋副都心の再生に取り組むことができるよう、こういった緊急整備地域の指定に向けても積極的に手を挙げて使えるものはフル活用していく、こういった姿勢で臨んでまいりたいと考えてございます。
ページをおめくりいただきまして、4番の南デッキの整備概要です。こちらは先ほど2枚目でも申し上げましたとおり、北デッキ、南デッキのうち南デッキのほうが先行して実施する見込みが高いと今想定されていることから、3ページにつきましては南デッキについてやや詳細な説明資料という位置づけになってございます。
まず(1)の位置についてです。
メトロポリタンプラザビルのところに将来のデッキ整備を想定いたしまして張り出し口といったものがもう既に用意されております。こちらを取っかかりといたしまして、反対側の西武百貨店と接続し、さらには西武鉄道旧本社ビル、現在まだ解体中ですが、こちらの新しい西武鉄道旧本社ビルを結ぶ位置に整備したいと考えてございます。2つ目に書いてございますが、そこだけで終わるのではなくさらに南側にございます
メトロポリタン駐車場への接続も検討していきたいと考えております。こちらにつきましても俯瞰図でありますとか写真がございますが、その下に小さく書いてございますとおり、個別施設のレイアウト及び通路幅員等の形状、位置については現段階における素案でありまして、まだ確定したものではございません。今後権利者関係者と協議し、計画を進めていきたいと考えております。
続きまして(2)の機能についてです。地震発生時等の避難経路としての役割を持たせること、先ほど申し上げましたとおりです。また、この下にページをまたがるような形、一番下にデッキレベル、地上レベル、地下レベルといった動線の絵を描いてございますが、こちらの絵のように
現在地下レベル動線、
地上レベル動線といったものがございますが、この2つに加えてデッキレベルでの動線を新たに整備することで水平レベルを3層化し、かつこの3つのレベルを垂直移動できるように、エレベーターや階段、垂直移動できるようにすることで池袋駅の
歩行者ネットワークを形成していきたいと考えております。こうすることで今なかなか人が多くて混雑のぐあいが激しい池袋駅東西の回遊性の改善にも向上するものと考えております。
また、これによりまして乗りかえ利便性の向上と駅の地下通路の混雑緩和、さらには駅前を
歩行者優先空間とし、交通処理、あるいは駐車場機能の拡大を考慮することで
メトロポリタン駐車場へのアクセスといったことも同時に検討していきたいと考えているところでございます。
(3)の規模についてです。鉄道施設の現在基本調査行っているところですが、この後詳細調査等も行いまして、その結果に基づき、
避難シミュレーションでありますとか、混雑緩和の交通分析といったものなどによって規模について設定をしていきたいと考えております。
(4)の防災機能です。堅牢な構造とし、避難等のための適切な幅員を確保するとともに、電力供給や備蓄物資、情報伝達設備といったものもこちらにビルトインしていきたいと考えております。
右側の(5)位置づけと整備主体についてです。デッキにつきましては公共通路として区が整備することを基本としておりますが、その他駅や各施設等の接続につきましては関係事業者と今後協議することになると想定しております。
(6)の整備手法についてです。区が整備する箇所につきましては、例えば国の補助事業でありますとか、区が負担する部分については都区財調制度をフル活用することで区の負担といったものをできるだけ軽減させていく方向で想定してございます。
次に、
都市整備プロジェクトの進展がある場合につきましてはより効果的な整備手法を選択と書いてございますが、これは具体的には先ほど2枚目のところで申し上げましたとおり、
都市再生緊急整備地域、こういった手法で指定を受けることができれば、その中でさらに活用できる手法があればそういったものも視野に入れて検討していきたいといったことを示しております。
(7)の整備費用についてです。関係事業者等との調整を経まして、平成28年度をめどに概算経費を明示していきたいと考えております。また、関係事業者との協議により整備主体を決定する箇所については別途設定協議をしていきたいと考えております。
(8)の
整備スケジュールです。鉄道施設の詳細調査を先ほどこれから行うと申し上げましたが、平成27年度から開始しまして、関係事業者との調整を経て平成28年度をめどに、今度は
東西デッキ整備基本計画、これまだ仮称ですが、こちらにつなげていきたいと考えております。また、整備基本計画では具体的に整備位置、規模、整備費用といったものを示しまして、整備に向けた具体的なスケジュールを提示していきたいと考えております。平成28年度には南デッキの基本計画に着手し、平成30年度から実施設計に着手、平成32年度に南デッキの整備工事に着手し、工期についてはおおむね4年というスケジュールで現在では想定してございます。
9番の維持管理についてです。整備が終わった後の維持管理についてですけれども、原則としてそのデッキ部分、場所によって整備主体が異なる可能性が出てまいりますが、整備主体が維持管理を実施することになるかと想定してございますが、逆に、一連の一帯の整備を箇所によってばらばらに整備主体がいるということなりますと非常に整合がとれないといったことにもなりかねませんので、総合的な維持管理のあり方でありますなど運用システムといったことについて、各関係事業者と連携して検討していく必要があると現段階で考えてございます。
最後に、5番目の池袋駅の総合的なマネジメントの構築についてです。
東京オリンピック・パラリンピックなど国際イベントの開催も見据えまして、デッキの整備後の管理区分を超えた総合的な案内システム、利用者への情報提供の推進など、池袋駅全体の快適性の向上に向けた
マネジメント組織といったものを今後構築していくことが必要になってくると思うので、こういった整備するだけはなくて、その後の快適に利用していただけるための
マネジメント組織運用のあり方といったことも今後考えていきたいと考えております。
説明は以上です。
○
村上宇一委員長 説明が終わりました。
○山口菊子委員 東西デッキの問題、南デッキのほうについては西武本社の改築ということで一歩進んでまいりましたけれども、北デッキがきょう、かなり現実性をもって御説明をいただいたと思います。それでいろいろ東西デッキについては御意見が議会の中でも分かれているところだと思いますが、私など地元の人間にとってみれば、3.11のときの教訓というか、そういうものがあったときにやはり東西デッキというのは欠かせないものだろうと思っておりまして、ただ大変たくさんの関係事業者、あるいは財政的な部分でも大変な課題であると思っておりますから、どれぐらい具体的に進んでいくのかということが大変心配でありました。やれやれと言ったって簡単な話ではないということはわかっておりましたから。今回北デッキがかなり具体的に、それほど詳細ではないものが具体的に出てきたという、その背景について御説明いただきたいと思います。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 北デッキについて今回従来になく詳細なお話が申し上げることができたと言いますのが、先ほどの資料の2枚目のところでございますけれども、デッキをつくる際には当然、東西のところにデッキの足場を用意する必要が出てまいります。その際に関連事業者との調整が欠かせないということもございますが、その際に申し上げましたとおり、東武デパートが西口駅前街区の再編について協議をしたいというお申し出をいただいたことから、北デッキについても従来よりも一歩も二歩も踏み込んでお話ができる体制ができたというのが一番直近の内容です。またあわせまして一昨年になりますが、11月には三菱地所がまちづくり協力者として参画し、いろいろなまちづくりのプロといった視点から地元協議会に対してこういった西口駅前再開発といったものができるのではないかという提案もいただいたことから地元の機運が高まっている、こういう2つの風が一番大きな理由であろうと考えております。
○山口菊子委員 西口のまちづくりのほうは、たしか平成19年にスタートして、最初のときは地権者の方の温度差が結構大きかったんですけれど、やはり3.11以後非常に流れが変わって、老朽化したビルをお持ちの皆さんが単独の建てかえなど、そういったものについて大変不安を感じていらして、やはりこのまちづくり全体としてやったほうがいいのではないかということで加入がふえた経緯もあり、それなりの議論、私も何回か質問させていただいておりますけれども、やはり年数がたってくると地権者の皆さんそれぞれいろいろな状況があり、この間も会長をされた方が不動産を手放されたりということで地権者が変わってくるということもあります。そういう意味ではやはり3.11以降の首都直下地震の今回の資料にもありますように、このような対策の必要性がどんどん迫ってきている中で、今回、三菱地所の参入、そして東武鉄道含めて関連の事業者が関心を持ってくださっているということは大変よかったと思います。
それで、南のほうはもう見えてきましたけれども、北のほうはやはり私の生きている間にできるかというぐらいに心配はあるんですけれども、この計画が例えば皆さんの協議が整うまでにはどれぐらいかかるのか、あるいは整った後、実際に工事をしていく、タイムスケジュールというか、それは何年ぐらいを想定していらっしゃるのですか。
○齋藤都市整備部長 本日の資料の3枚目に
整備スケジュールという形でお示しをさせていただきました。平成26年度のところに今回御説明申し上げました
デッキ整備基本構想を置いてございますけれども、これをベースに今後、関係事業者との調整を精力的に進めまして、平成28年度の年央に記載をしてございますけれども、デッキ整備基本計画を策定させていただきたいと考えてございます。北デッキも含めまして、この平成28年度を目途に精力的に関係者との調整等進めていきたいと考えてございます。
○山口菊子委員 そうすると、北デッキについて例えば基本計画ができたとしても、その後、着工に至るまでは南よりかなりおくれるわけですけれども、そう簡単な話ではないし、協議も、あるいは法的手続も含めて一定の時間はかかると思いますが、やはり地元の皆さんは大変喜ぶと思うんです。そういう意味ではそう駆け足でやる話ではないとはいうものの、やはり首都直下地震を想定した場合にはそうゆっくりもできないだろうと思います。そういう意味では書かれているように、
都市再生緊急整備地域の指定の推進と書かれていますけれども、やはりこの指定を得なければいけないと思うんですけれども、こちらの流れとしては先般も陳情を受けて意見書出していますけれども、その辺の進捗というか、今後の手続も含めて、この欠かせない指定についてはどう見込んでいらっしゃるのでしょうか。
○齋藤都市整備部長 これも東京都、それから国と調整の最終段階にあるかと思っておりまして、私どもといたしましては本年中に指定が受けられればという形で今東京都に内閣府と調整をさせていただいているところでございます。
○山口菊子委員 この東西デッキについては、地元の皆さんも大変期待をしているところですし、私自身も3.11のときこちらにいて、向こう側に帰るときに一体どの道で帰ろうか、地下は危ないだろうとか、非常に心配を持ちました。そういう意味では東西をつなぐ、やはり人々にとって地下は不安ですよね。そういう意味では、非常に表の部分の通路というものを今回は公共通路として位置づけるということになっていますけれども、そういうものが絶対に欠くことができないと私は認識しております。そういう意味では今回大変よかったと思っておりますけれども、三菱地所が入ってきたということと、それから東武が非常に直接的にかかわってくるということがここで明らかになったということはよかったと思いますが、こういうのはいろいろ協定書など、今までいろいろなことをやるのに、いろいろな事業者の方と協定を結んだりとかしますけれども、そういう手続みたいなものは、例えばきょうここで公表されたということは、公開資料になりますから明らかになるわけですけれども、オープンになる内容ですが、具体的な協定などそういうものについてのプランはどうなっていますか。
○齋藤都市整備部長 今回、私どもと東武鉄道との協議の中で西口の駅前街区のまちづくりについて百貨店のエリアを含めて検討しようという確認がとれたわけでございます。当然のことながら西口につきましては協議会を設置させていただいて、協議会でいろいろ御検討いただいてございます。そうした区と東武鉄道との協議結果につきましては協議会の御理解をいただくことが何よりも重要だということで今、役員の皆様にお話を申し上げておりまして、役員の方々も非常に積極的に受けとめていただいて、大変いいことだということでございます。こうした東武鉄道と私どもの確認事項を協議会も含めた形で正式に意思を相互に確認し合うということが今御指摘のとおり必要かと思っておりまして、本年2月から協議会も含めた形で、東武鉄道も含めた形で、確認の合意の内容を皆さんでもって意思決定していただくような場、全体協議会ですとか、あるいはその前段で役員会という形でもってその内容を明らかにしていきたいと考えております。できれば確認書のような形でその内容を皆さんでごらんいただけるように取り扱っていきたいと考えてございます。
○山口菊子委員 丁寧に協議を続けていただきたいと思います。それで、一つは財政的なことは今回ここに書かれておりますけれども、やはり大きなプロジェクトですから相応の経費がかかるということで、いろいろな国の補助だとか、あるいは事業者にどれだけ御負担いただくのかとか、最終的にこの負担がどういう状況になるか。財調の対象になるのははっきりしていますけれども、そこら辺もやはり景気状況がどうなっていくのかというのはまだまだ全体の景気回復といって、なかなかそういう甘い状況ではないかと思いますから、やはり豊島区も今、新庁舎を建てたり、この現庁舎跡地の再開発含めて、あるいはまたあちこちの区内のさまざまな施設整備だとかも含めて、非常にこれからも区が負うべき負担というのは大変大きいわけです。やはりいかに区の負担を重くならないようにしていく、その作業も大変大事だろうと思います。これをつくることはいいことだけれども、それによって区民サービス全体が低下するようなことがないよう、きちんとしていかなければいけないわけですけれども、その辺の財政的な問題、ここに書かれている以上のことはないかと思いますが、その辺のところをもう一回確認をさせていただきたいと思います。
○水島副区長 御指摘のとおりでございます。財政が後追いをするという状況は避けねばならないと思っています。財政の裏づけあって初めて実現性の高い計画になりまして、区民の期待にこたえられることになるわけでございます。それで、きょうの資料にございますように、まだ概算も出ておりません。なるべく早目にこの組み立てをやりまして、その場合に当然、区の負担がゼロになれば一番いいんですけれども、実際なかなかそれは難しいのではないかと思いますが、極力いろいろな工夫をいたしまして、いわゆる自主財源をつぎ込む部分ができるだけ小さい数字になるように計画をきちっとスキームを組み立てて、そして一般財源、実財源を耐えられる数字に押さえ込んでいくという形で今後の財政計画はつくってまいりたいと思っております。
○山口菊子委員 これで終わりますけれども、やはり計画はいいが、財政負担が非常に厳しくてほかのサービスが落ちてしまうことがあっては、やはりそれはまた本末転倒という部分もありますし、非常に複雑ですよね。いろいろなことやるに当たって、こっちやればこっちのお金が足りなくなってしまうこともありますから、その辺も含めて今回のこの東西デッキの整備というのは区民サービスの上で大変いいことであるわけですけれども、ほかの区民サービスが落ちないようなそういう工夫を今、水島副区長が御答弁いただきましたけれども、しっかり組み立てていって進めていただきたいと思います。
以上です。
○渡邉副区長 ただいま山口委員から御指摘いただきましたように、こちらの池袋駅東西デッキということで、本当に首都直下地震の危険の迫る中で260万人からの人が集まる大ターミナルでございます。ここの安全を確保していくというのは非常に重要なことだと認識しておりまして、これを早急に確保できるように整備を進めていきたいと思いますし、またその際には区民サービスの低下につながることのないようにしっかりとしたスキームを組み立てて取り組んでいきたいと考えております。
○森とおる委員 資料で何点か確認をさせていただきたいと思います。1枚目の3、整備概要の南デッキの両端のところ、黄緑の小さい丸でデッキ構想線が示されています。これがビックリガードの部分になると、これが青色の丸になっているんですけれども、この色分けをしている部分についてはなぜこうしてあるのか。これをまず教えてください。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 ここの説明が漏れておりまして大変申しわけございませんでした。確かにこの平成21年3月のときはここのビックリガード上空につきましても緑色の丸で表示していたところです。今回このわざと色を変えたのは目的がございまして、西武旧本社ビルの建てかえに伴いまして駅機能とこちらを連絡させるということは自明なんですけれども、ただ現段階におきましては西武の旧本社ビルの建てかえに当たってビックリガード上空にデッキを張るこの青い丸の部分につきましては、当然のことながら公共歩廊としての機能だけではなくて、開発利益にも当然該当するだろうということで、これは現在西武グループとどういう形で整備の主体を決めるのか、費用をどうするのかといったことを現在進行形で協議をしているところです。先ほどデッキの整備についてすべてを区が負担するということではなくて、場所によって駅を構成する事業者の皆様方の理解、協力、費用負担も含めてということですけれども、これから協議していかねばならないといったものを端的にここが青丸であらわしているということになります。
○森とおる委員 それから青い丸の右に1つだけ赤い丸があります。これは北デッキのところにもちりばめられる形で赤い丸があります。これも左のところには示されていないんですけれども、これも御説明いただきたいと思います。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 こちらにつきましては凡例で具体的に書いていないので確かにわかりづらいんですけれども、デッキと地上の間には当然のことながらレベル差がございますので、これまだ想定の絵ではございますが、車いすでの移動等も含めてエレベーター等の設置も検討していく必要があるかと考えております。そうしたときにどこにどういう機能を持たせるかといったものを現在は構想でございますけれども、一応あらかた示していると御理解いただければと思います。
○森とおる委員 それから南デッキの部分に新たな検討動線ということで、これは明治通り側に抜ける形で矢印が示されています。これはどういうことなのかということを教えてください。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 これは資料の2ページ目にも左側に記載していますとおり、デッキは一度整備し始めてすべて一連の工事の中で完結すると考えてございません。やはり骨格部分をつくって、さらには駅を構成している事業者のお持ちの例えば建物等についても、建物の更新時期に合わせてデッキの機能、あり方といったものが恐らく変わってくることを想定してございます。そういった意味合いで、まずは西口と東口を最低限つなぐといった機能のほかに将来的に西武デパートの建物の更新時期に合わせまして、必ずしも南口だけから乗りおりするだけではなくて、メトロポリタンからデッキを渡って真正面に当たる明治通りまで貫いて人が出入りできる、こういったこともデッキの機能として考えていく必要があるだろうと考えております。これにつきましても関係事業者と今調整しております。これを具体的にいつこういうふうに実現するのかはまだ協議の中で決まることですが、今のうちからこういったより使い勝手のよいデッキといったことも織り込んで協議をしていきたいと考えているところです。
○森とおる委員 西武百貨店の改修を見据えてという意味合いだと思うんですけれど、現時点は屋外広場というのはありますけれども、ここには接続しないということで認識を持っているのですが、それは現時点でも変わらないということでしょうか。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 接続しないと決めているものではございません。現在想定しておりますデッキのレベルと西武がお持ちのお祭り広場、このレベルが実は1階層分高さが違ってございます。ですので、メトロポリタンから真っすぐデッキを張って同じお祭り広場、同じレベルですと非常に使い勝手よかったのですが、高さが違うため、恐らく階段、エスカレーター等を使って上にも、お祭り広場にも行けるし、そこに来た人が下のデッキにもおりられるといったことを想定して検討していかねばならないだろうと考えております。
○森とおる委員 3ページにも同じ図面があります。ただいろいろ表現が変わっているんですけれども、赤い太い矢印が3つあります。左右、東西に示されているのは今おっしゃったことだろうと思います。縦に矢印があるのは、先ほど言ったこれは西武鉄道の本社ビルができるに当たって接続する矢印だろうと。この下に破線の小さい左右の矢印がありますけれども、それの先にはまた縦に南北に延びる色で示されている部分がありますが、これは矢印とその先にあるこの部分というのは何なのかを教えてください。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 まず一番下に東西をつなぐような形の破線の矢印、小さな矢印について御説明申し上げます。現在、委員の皆様も御承知のとおり、西武デパートの駐車場が明治通りに面しているところでございます。そうしますとやはり週末等忙しいお客様がたくさん来られるときは交通量の非常に激しい明治通りの1車線が駐車場に入るための車で縦列しまして車線が1つつぶされている状況がございます。そういったことから今、現時点でもそうなのですが、絵でありますところの南側にオレンジ色で網をかけているところがございますが、メトロポリタンの駐車場といったものがございまして、ここに車を誘導して、週末はここで車をとめた方がマイクロバスに乗って西武デパートに行ったり帰ったりするという状況になっております。すなわち非常に駅、建物から離れているということとか、あるいは雨の日とか非常に使い勝手が悪いといったお客様のお声も多分にあろうかと思っておりますが、こういったものを解消するために、まちの機能そのもの、既存のものを生かしていくためには、この南デッキを構築して旧本社ビルと接続してそれで終わりということではなくて、今機能しているこの
メトロポリタン駐車場へもデッキを張ることによって、皆さん同じ高さで
メトロポリタン駐車場にとめたお客様がデッキを歩いて西武鉄道に移動することができる、こういったことも当面必要になってくるだろうと思っておりますので、そういった意味での矢印です。
また2点目の御質問ですが、ここから水色の矢印が四方に入っておりますが、これは駐車場に来られる方ばかりではなくて、そのほかの用途で旧本社ビルにも来られる方がいらっしゃると思います。また、あわせましてちょうどエリアでございますけれども、今、住友不動産で大きな建物を建てたりして一層人々が集まってきて、まちのにぎわいが増すところなのですが、なかなかこの街区につきましては円滑な放射動線といったものが確保できていない状況だと認識しております。そこに旧本社ビルのデッキが張りますと、人の流れを滞留させることにならないように、デッキに来られた方がそこから階段、あるいはエレベーター等を使ってまちにおりていって、逆にまちの方がデッキを介在してビックリガードの上空を渡って東口に移動できる、こういう移動のルートを確保する必要があるだろうということで、位置はまだ確定はしておりませんけれども、デッキの周りに垂直移動ができる形の整備も進めていきたいと考えております。それがこの水色の矢印であらわしているものです。
○森とおる委員 この東西デッキの整備構想において、南デッキという部分ですけれども、今御説明があった赤い破線の矢印、これも含めてデッキ構想ということなのでしょうか。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 本日お示ししました構想素案の中ではそのように位置づけてございます。
○森とおる委員 このデッキは接道義務ということも果たすということで、公共事業ということでこの間説明もされてきました。費用面については民間企業から出してもらう部分もあるんだろうということも説明は聞いております。ここの赤い矢印の破線の部分についてもやはり公共事業ということで税金投入というのもあるのでしょうか。
○齋藤都市整備部長 これは今後、関係の事業者の方々と協議する中で検討させていただきたいと考えております。
○森とおる委員 それから総事業費というのが、この間余り明確になっていないのかなと。ただ昨年の決算特別委員会の中でまた具体的な数字が出てきたとも聞いているんですけれども、現時点でそこから変化があるのかどうなのか。概算として幾らなのか。これを教えてください。
○齋藤都市整備部長 昨年の決算特別委員会の折には、過去にこうした事業費をお示ししたことがあったと御説明を申し上げたと思います。今回この素案でも記載をしておりますように、類似のいわゆる施設の事業費を収集しております。現在も収集中でございますけれども、ただ池袋駅が非常に地下部も含めまして構造が非常に複雑だということ。それから鉄道の稼働時間も非常に長いということで、例えば都下の駅でもこうした自由通路の整備がされたことで我々事例を収集しましたが、そうした経費ではいかないのではないかという指摘もむしろ関係の事業者からもいただいておりますので、今後そうした類似の施設の事業費等について情報収集を進めてこの整備経費出していきたいというように考えております。
○森とおる委員 それから事業費が幾らなのかということと、このデッキをどれだけの方々が利用されるのか。これが費用対効果になるものだと思いますけれども、デッキができれば混雑している地下の混雑を解消できるということをおっしゃっていますけれども、どれだけが流れるのか。そういった分析調査がなく、こういったものが進められるということは私は本末転倒ではないかと思います。その辺はいつお示しをされるのでしょうか。
○齋藤都市整備部長 今回私どもも基礎調査の予算をちょうだいしまして、こうしたかねてから持っておりましたデッキ構想の実現が生み出せるのかどうかということが一番重要だということで、各事業者がどういった考えで区のこうした方針を受けとめていただけるかということをまずは基本的に大きな方向として示していこうというのが今回のデッキ整備の基本構想でございます。今御指摘のとおり、これからさらに検討を進めていくためにはさまざまなデータ等が必要になってくるかと思っております。そのデータを各事業者に収集をお願いするという場面が多いかと思います。したがいまして、この
デッキ整備基本構想をベースにして各事業者が大きな方向としてこの実現に向けて、各種のデータの収集も含め取り組んでいただきたいというのがこのデッキ基本構想でございますので、御指摘のとおりデータ不足によって、例えば整備費用、あるいは規模等まだ明示できないところがございますが、今申し上げましたとおり、データをさらに詳細に把握して、平成28年度にはそれらを踏まえてデッキ整備基本計画という形でお示しができればと考えてございます。
○森とおる委員 この
東西デッキ構想は、長年豊島区がやろうやろうということで進めてきたわけですけれども、方法についてはこれからだと。こういうことで、先ほどもほかの事例の情報も集めるというお話がありました。都内には各ターミナルの駅というのは幾つもあります。それだけではなくて全国見渡せばいろいろな駅において、こういう歩行者用の橋といいますか、動線といいますか、そういったものは存在をしています。この東西デッキというのはどういったターミナルを参考にするのか、どういったものを目指していくのか、そういったところというのは当然、ある程度はつかんでいらっしゃるんだと思うんです。そういった駅のデッキといいますか、歩行者用の部分、これがどういう形で税金が投入されているのか、あるいは民間事業者がお金を出してつくっているのか。こういったところもぜひ示していただきたいと思うんです。その点についてはいかがでしょうか。
○齋藤都市整備部長 できる範囲でお示しを申し上げたいと思います。
○森とおる委員 できる範囲というか、詳細にぜひお示しをしていただきたいと思います。くれぐれもよろしくお願いしたいと思います。
○垣内信行委員 ダブらない範囲で何点か確認の意味も含めて質問します。まず、
東西デッキ整備の目的に首都直下型地震への早急な対策の推進と書かれています。それで具体的に東西デッキに一時待機場所と示されているんですけれども、あのような首都直下型地震が起きたときに実際にこの池袋駅の利用客が東西デッキの上に一時待機する避難場所としてどこを想定しているのですか。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 具体的な場所でありますとか、形状でありますとかはこれから鉄道事業者とも協議することになりますが、期待すべき役割としてこういった待機する場所をつくっていきたいといったことを書いてございます。といいますのも、まだ記憶に新しいと思いますが、3.11のとき、まだ発災直後の余震が続いているような状況下では皆様やはり上からの落下物を避けるために上空に構造物のない広場や空間に避難していたということがあったかと思います。こうしたときに池袋駅周辺は非常に高い建物ばかりで、天空が開けたような場所がなかなか確保できないということございますので、これを鉄道線路上にデッキを構築することができれば、駅の地下にいるような方でも取り急ぎこういった天空の開かれたところに逃げ込むことができるといった大事な機能を果たすことができると考えております。ですので、繰り返しになりますが、どのぐらいの場所が必要になるのか、どういう構造にするのか、屋根が要るのか、要らないか、そういったものはこれから細かいことを協議して詰めていくことになると考えております。
○垣内信行委員 そうおっしゃるなら、次の快適な空間整備で、とにかく一日の乗降客は相当池袋駅は多いので、一番最悪の事態というか、ラッシュ時等々池袋駅が相当混雑している時間のとき、いざあのような大きな直下型地震が起きた際、恐らく池袋駅の構内には何万人だか何十万人だか、私ちょっと想像つきませんが、この方たちが地下は危ないよといったことになり、避難場所ということをおっしゃるならば相当な規模の避難施設でなければならない。そうすると、先ほどの答弁だとどれぐらいの規模の避難場所なのかという意味がさっぱりわかりません。そうすると、どれぐらいの規模なのかというのはちょっといい悪いは別として疑問ですよね。それから駅から周辺への避難経路にするんだとおっしゃっています。この地域で具体的に避難場所としたら広域避難場所だとか、東京都が指定する場所なんかもあるんですけれども、要するに一般的に言えば我々住民には学校が避難場所と言われています。あるいは広域避難場所で言えば、東側は学習院大学、西側は立教大学周辺とか、東京都の広域避難場所はそうなっています。具体的にいざこういうときになって、東西デッキが果たす役割ついて、だれがどう通路を誘導して、避難経路とするという役割を果たしていくのか、このことも疑問なんですよ。あの当時、私、3.11のとき池袋駅で誘導したのは警察官が誘導したんだけれども、さっぱり何だかわかんなくて、どこに逃げていいんだかわかんない。そのような人も大勢いたでしょう。デッキの果たす役割は何なのかということについて、いったいどういう意味なのか。
○齋藤都市整備部長 まず1点目の一時滞留といいますか、一時待機の規模でございますけれども、今後さまざまなシミュレーションを行いまして、この規模について検討していきたいと考えております。当然のことながら物理的な制約も出てまいりますので、そうしたものを加味しながら検討していくということになります。きょう実はこの後の案件で池袋駅の周辺エリアの安全確保計画を御報告させていただきます。この中にデッキの位置づけもさせていただいているわけでございますが、駅全体でそうした緊急時に人をどう誘導していくのか、地域も含めてどういうオペレーションをとっていくのか、そういうソフトも極めて重要だろうと考えております。そのオペレーション内容によってこのデッキの規模等も検討するということを我々考えてございまして、いわゆるハード面だけではなくて、今御指摘のとおり、具体的にどういう誘導をしていくのか。ソフト面もかみ合わせながら対応を図っていきたいと考えてございます。
○垣内信行委員 デッキはないよりはあったほうがもしかしたら避難の面からはいいかもしれないけれども、先ほど森委員も言ったけれども、やはりそれだけの重要性のものなのかというところです。区は重要性があるんだとおっしゃっている。それでさっき
整備スケジュールについての想定が御答弁ありましたけれども、デッキ整備計画の基本計画は平成28年度、来年度には策定していきたいという話ありました。これには先ほど齋藤都市整備部長は、北デッキも含めた形で検討なんだと言われた。南デッキについては平成32年から工事着工と書かれていますでしょう。北デッキについてはこれからなんだとおっしゃっていますけれど、そのことについていうと、この中で検討していくということになるわけですから、いい悪いは別としまして、早かれ遅かれもし盛り込まれることになれば南デッキと並行に北デッキも建設の着工をしていく考えがあってもっと進めていくのか、それとも南デッキの着工の後にいろいろ協議が整ったら進めていくのか。一体これどういうふうに進んでいくのか、そこがわかんないんですよ。一番の問題は財源ですよ。前の
東西デッキ構想がつぶれたとき、私が議員になる前でしたけれども、もう30年以上前にこの話が出て、だれが費用負担をするのかというのが最大の問題で、結局事業者もできなくて、結局区も絵を描いたはいいんだけれども、結局それが頓挫してしまった原因はそこですよ。それでいろいろ聞きますと、お金のかからない手法を模索しているのは、前から言っている話でしょう。ところが、
整備スケジュールの想定見ると、もう実際には5年後には着工して基本計画を立てる。基本計画を立てる以上、財源はどうするのか、どれくらいの規模でやるのか、どういうものになって区民の負担の影響どうなのかということを示さないままで、いろいろ区の財政状況や長期展望を聞くと、そんなこといったって出せやしないよということでいつも3年後ぐらい分ぐらいしか出していないでしょう。ところが、こういう問題になると実際に着工するんだと。こう想定しているとおっしゃっているんだけれども、できる限りそんなことはやらないなんていって、いつもそんなこといったって、必ず最後は区が負担してきているではないですか、大体は。投資的経費なんか大体そう。失敗しちゃったら結局、しりぬぐいは区がやることになっているのが今までの例でしょう。さんざんこういうことを言っているわけですよ。一体このまず北デッキのことについての考え方、費用の面、示されてないままこれで進めてしまって本当にいいんですか。
○齋藤都市整備部長 北につきましては先ほど三沢拠点まちづくり課長からも御説明申し上げましたとおり、東武鉄道と私どもの協議がようやく一定の段階に達したということで、これから地元の方にも御理解をいただいてということで、これからまさにさまざま調整が始まろうという段階でございます。鋭意我々も取り組んでいきたいことですが、南と同時にやるかどうかということについては今後の協議になろうかと考えてございます。また、費用の問題につきましては先ほども御指摘をいただいたとおり、さまざまな要素を考慮いたしまして平成28年度のデッキ整備基本計画の中でお示しをしていきたいと考えてございます。
○垣内信行委員 もう一回これ確認します。高野区長、検討するというのはわかった。でも、財政状況について、今後、予算特別委員会でいろいろと議論になってくるとは思いますけれども、今後の区の予想する事業について、いろいろありますよ。現庁舎地の跡地、それからまず積んできた基金を全額今度庁舎に投入したでしょう。財政調整金なんてなくなっちゃうわけ。今度は現庁舎のまちづくりについても多額な金がかかる。学校の建てかえもある。それからほかの施設の整備計画もある。そうすると、これにこういう財源がもし区に負担がかかるようなことになってしまったら、絵は描いたけれども、事業はできないでしょう。区に財政的な余裕がなければ。何年度にどれぐらいの総事業費が幾らで、一体ほかの事業者の持ち出しが幾らで、区の負担が幾らで、一般会計から投入は幾らで、財調は幾らで、こういうのがわかるのは一体いつで、その想定はどういう財政運営にするのかというのを示せるのはいつですか。そうでないと判断できない。もしそれがだめだという判断をするとなればこの事業は中止も含めて、要するにできないよということも含めて、財政状況が悪くなったときにはそういうことも考えていらっしゃるのかどうか。それいかがですか。
○高野区長 東西デッキについては、あらゆる状況も変わった中で計画をしております。まさにうちでやろうと思ってもチャンスが生まれてこなければできないわけです。今回の南デッキはやはり西武の旧本社の建てかえということが一つのきっかけになって、それでやはり一緒に考えていくということであります。今回の北デッキ等々についてもお話ししたように、まだ本当に緒についたばかりで、意向を確かめながらやるという状況ではありますが、北デッキのほうもそういう動きが生まれてきたという、こういうチャンスはやはりしっかりとつかまえていかなきゃいけない。一番おっしゃるのはやっぱり財政上の問題、これもやはりしっかりした計画が立たなければ、どのぐらいかかるかというようなことも計算もできないわけでありますが、そういった点も含めて当然、財政というのは一番基本的に考えていくことではないかと思っています。先ほど水島副区長からの話のような形の中で進めていきたいと思っています。ただ、先ほどの話では財調基金がなくなってしまうのではとありましたが、なくなるのではないですよ。あれは一時的に転用するということで、そんな長い期間ではありませんので、何年か後にはちゃんとそれは戻ってくる。そういう計算できちんとやっています。いろいろ御指摘をいただいておりますけれど、そんな無計画では考えておりませんので、この現庁舎地をちゃんとした金額を出した上で、そして一時的な財政調整基金は運用いたしますけれど、本当にそんな長い期間で財政危機がとんとんになってしまって非常に区民サービスが低下するという、そんなことは絶対にするつもりはありませんし、そういうことはしていけないと思っておりますので、この件に関してもやはりいろいろな計算、十分な形、先ほど来のお話のように、まちの動向等々も十分踏まえて、我々だけが、行政だけがこれを進めて、なんでもいけいけどんどんということは絶対にできるわけがないし、してはいけないという思いがあります。ただ非常に確認して御理解いただきたいのは、30年間こういうチャンスはなかったんですけれど、このチャンスが生まれてきたこの期間、先ほど来の東日本大震災などがあり、また建物等々ももう限界に来ているという形の中ではやはり危険なものはやはり直していかなきゃいけない。それにどう対応していくかということは、これは我々の行政としての役割だと思っておりますので、いろいろな御指摘、御心配もあろうかと思いますけれど、十分もちろん考えた上で進めてまいります。
○辻薫委員 私も一般質問で、平成19年に初めて池袋周辺混乱防止対策の中でこの整備は必要ということで訴えさせていただきまして、ここまで進んできたことについて、本当に敬意を持って表したいと思います。それで昨年も一般質問において整備の拡大ということでお話しさせていただきました。そのときにまずは南デッキからということで、今後引き続き、その他の整備もということで、そのとき中央デッキというお話がございました。この点につきましては周辺建物の将来の開発動向等を勘案しながらということで関係者との協議ということだったんですけれども、本当にこの1年間で進めていただいて、南デッキプラス中央デッキという名前でしたけれど、これは北デッキになったという理解でよろしいでしょうか。まず一点お願いします。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 確かに中央デッキという名称を使いますと中央を真ん中に北と南に3本あるように見受けられるんですけれども、そういうことではございませんで、本当に駅の中央口にあったという位置関係から当時中央デッキと呼んでいたという経緯がございます。
○辻薫委員 南デッキだけではなく、北デッキができたというのは本当にすごいことだなと思っております。その上で、具体的なこの整備の中で、南デッキの整備概要で一点、機能の中に地震発生時の退避経路等としての役割と、また東西駅前地区の住民等の安全確保と出ております。来街者も含めてこの駅前の安全確保、この辺はどういったところを想定しているでしょうか。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 こちらも3.11のときですけれども、震災発生後数時間にわたりまして駅の地下通路に皆さんひざを抱えてびっしりと並んでいた光景はまだ記憶に新しいかと思います。当日私ども職員もそういった方々を何とか公会堂等に誘導するために駅を往復したということも私自身記憶にあるところです。こういったことにまた再度ならないように、地震発生した後にはデッキを一時退避場所として位置づけるとともに、あるいはたまたま池袋駅に来られていた方も含めて、あるいは事業所が複数池袋駅東西両方にひしめき合ってございますので、ここにはお勤めの皆様方、あるいは学生、こういった駅前地区の住民の方々の安全確保策といったものをこのデッキに担ってもらいたい。こういった強い思いがあるために2ページ目の機能のところにあえて特出しで出しているといったものでございます。
○辻薫委員 本当にその点は地元の理解を得るために大事なところだと思います。来街者のためだけではなく、そういった地域のためでもあるということだと思います。もう一点、私が去年の一般質問で取り上げましたけれども、今、中央防災会議が想定している中で都心南部直下地震ですか、このときの想定被害が首都圏で2万3,000人が亡くなるということがございまして、合わせて経済的なこの被害というのが95兆円ということで、一国の1年間の日本の予算に匹敵すると言われております。それだけに今いろいろと費用の部分があったと思いますけれども、あわせて首都直下地震特別措置法なんかもできて、国のそういう意味では補助金等もぜひそこのところもあわせて取り組んで、どんどんとっていただきたいと思っております。ですから、本当に大きな被害が今また何かなかなかその辺のところが言われなくなっているところがあると思いますけれども、あくまでもそういう首都直下型地震が間近に迫っているということもあわせて、また被害想定がある中でそれを事前に防ぐためのデッキ構想であるということを、ぜひ私としてはそこを前面に取り組んでいただきたい。この点、再度確認させていただきたいと思います。
○齋藤都市整備部長 まさに今御指摘をいただきました点、我々も最重要な視点だと位置づけてございます。今後御指摘がございましたさまざまな新しい制度を活用しながら首都直下型地震の切迫性、依然として高いんだという緊張感を持って進めてまいりたいと考えております。
○西山陽介委員 時間少ない中で簡潔にさせていただきます。ちょっと関連しますが、主に北デッキのほうですけれども、このデッキ構想が具現化していく中で、百貨店との動向が非常に密接になってくる。南デッキは西武が今回取り組まれる。先ほど御説明の中に東武百貨店も西口の街区のまちづくりとともに百貨店としても同じ会議体に参画していただける。大変にありがたい、喜ばしい機運だと思っております。それに向けてデッキが東西にまたがりますので、東側のパルコとの動向ということも今後は北デッキを整備する上でかなめになっていくのだと思うんですけれども、この辺の状況、情報はどうなんでしょうか。
○齋藤都市整備部長 まずJRでございます。当然、JRの上をまたぐということがございます。それから今、御指摘のパルコのビルにつきましては、JRも一定権利をお持ちだということで、まずはJRと今協議を進めております。御指摘のとおりパルコとも具体的に、西ではこういった動きがございますので、駅全体の整備等含めながら御相談を進めていきたいと考えてございます。
○西山陽介委員 池袋駅の地下通路、資料に書いてあるとおりですが、地域の方と対話を通じますと、やはりちょっと通過するには怖いという御意見もあります。また駅利用者の方にとって地下通路がわかりづらいということも前々から指摘されているところだと思います。そういう中で、東西デッキを整備することによって、資料では地下空間の正常化を図るという表現があります。地下空間の正常化という言葉遣いですけれども、これはどういうイメージをもってされていくのか。その辺はどういう構想なのでしょうか。
○齋藤都市整備部長 まず南でございますけれども、これは特に西武鉄道からJR等への乗りかえの利便性を向上させまして、いわゆる西武鉄道の地下部、改札等の付近の改造も含めて御検討いただきたいというのが1点でございます。それから北のほうでございますけれども、やはり地下通路3本、中央とそれから南北にございます。特に中央通路の混雑度合いが激しいということで、事業者はここの改善をかねてから課題として挙げていらっしゃるということでございます。今回北デッキの整備がこの中央地下通路の改善に結びつけられないかどうか、このあたりを視点にして具体的に取り組んでいきたいと考えております。
○西山陽介委員 最後にしますが、西口のこのまちづくりの機運、そしてこの西口の再生とともにより安全・安心な駅空間の整備、そしてあわせて今回資料というか、報告にはないことでございますが、北口のエリアの広がりの方面、この辺についてはいろいろな諸課題があるということは認識しておりますが、この西口再編の中の一つのチャンスの中に、この北口のエリアの再生を区としても今後どのようにとらえていかれようとしているのか、そこを最後確認させていただいて終わりたいと思います。
○齋藤都市整備部長 きょうの資料の2枚目になりますけれども、この
デッキ整備基本構想と関連づけながら進めていくプロジェクトの中で⑦ということで、これは今御指摘のとおり、北口のエリアを含んだエリア、駅前だけにとどまらないエリアの整備も推進していこうということは
都市づくりビジョンの中では掲げさせていただいてございますので、今回のいわゆる東武、それから西口の駅前、それから北デッキの整備の中で、このプロジェクトの⑦でございますけれども、駅の西口の周辺まちづくりについても念頭に置きながら、総合的に進めていきたいと考えてございます。
○渡邉副区長 今、齋藤都市整備部長から御説明ありましたとおり、西口の再開発を一つの契機といたしまして、池袋周辺、いわゆる戦災復興の区画整理でつくられたまちなみでございますので、相当街区や敷地も狭く、老朽化しているということもございます。そういったところの再編整備なども含めて検討を進めていきたいと考えております。
○小林ひろみ委員 3枚目の資料の5のところで池袋駅の総合的マネジメントの構築とあります。
東京オリンピック・パラリンピックに向けた環境整備への取り組みが急務とありますが、平成32年だと思うのですが、具体的な着手はみんなほとんど平成32年以降ではないですか。何でここにこういうことが入っているのかと思ったので、まずこれをお伺いします。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 豊島区内には残念ながら競技施設といったものはない反面、恐らくオリンピック・パラリンピック開催前後には国外からも多くの方々が池袋に来街していただけるものと期待しているところです。そうしたときに池袋駅、大きなターミナル駅ではございますが、なかなか他国言語に対応したような案内表示設備といったものがまだ不足していると考えております。そうした中、初めて池袋駅に来られた方でも目的地にスムーズにたどり着けるような案内表示でありますとか、最近ではデジタルサイネージを使ったものが多いかと思いますが、こういうIT機器をフル活用して、その方々の母国語に合った表示ができるような環境整備を会社ごとにとり行うというのではなくて、池袋駅一帯、統一感のあるサイン表示、案内表示を整えていきたいというのがここの文章の趣旨でございます。
○小林ひろみ委員 もともとこれバリアフリー計画とか、そういう計画の中で一つはずっと東西デッキも入っていたのが、今は東西デッキが中心になってしまっているんですけれど、そういう意味では東西デッキは平成32年以降の話でしょう。何だか雲をつかむような話で、これ始めちゃったら大変お金かかるというのはこの間も今いろいろ問題になっているんですけれど、これまで進めてきたバリアフリーはほっておくんですか。一番気になるのは北口ね。北口のバリアフリーが全然進んでなくて、エレベーターもエスカレーターもつかないと。困難で長期的課題となっていて、これ見ていると何か東西デッキができたらもうやらないみたいな雰囲気、それができるまで我慢してくださいなんてことになったらいつになるかわからないし、実際やらないということになってしまうのではないですか。だから、ここに案内程度の話じゃなくて、本当に急務というんだったらまず今不便なところを直してくださいよ。それから危険なところを直してくださいよ、ホームドアとか。それらをまずやってもらうことが先決だと思うのですが、いかがですか。
○齋藤都市整備部長 そのとおりだと思います。我々もこの間、こうした構想、区の構想でございますが、まとめる際に一つ同じ駅なのに事業者の中で統一的な方針を決めるのが極めて難しいということを実感してまいりました。例えば西武鉄道100周年記念で駅がリニューアルされると聞いておりますけれども、そうしたものも駅全体でどういう受けとめていくのか。関連づけてほかの事業者がどうされるのかというお話がされたということも私どもは聞いてございません。私どもとしては今御指摘の点も含めて、やはりオリンピック・パラリンピックのときには非常に大勢の方がお見えになると。その間、やはりデッキの整備は進めつつ、こうした駅全体でまとまりのある対応がとれる仕組みづくりをあわせてやって統一的な取り組みができる体制をぜひ我々が音頭をとって、東京都、国の支援も受け続けながらつくっていきたいというのがこの5番の趣旨でございます。
○小林ひろみ委員 でも、このことについては去年も1年間、本年度は全然報告ないではないですか。短期、中期、長期とやったやつね。あれなんかも具体的にどこまで進んでいるかもないし、東から西側に行く通路もデパート頼みだというのもまだ相変わらずのところがあるわけだし、さっき言った東西デッキ、それからこの間もたしか出ていると思うんですけれど、東西デッキがもしできたとしても自転車通行は多分できないだろうと思うんです、この間の流れでいけば。自転車の通行は一体どう考えているのか。私はやはり本当に東西の行き来ということを考えたらそういうこともちゃんと考えてもらわないと。これでは何か悪いけれど、デパートの通行のための道路になってしまうのではないかと大変心配をしております。防災とおっしゃいますけれど、その防災だってこれできたとしても平成36年にはまだできないわけでしょう。豊島区議会では物すごく防災が強調されているけれど、まち行ったら東西デッキは普通やはり東と西の通行と、こう考えていますよ。まちの人たちの東西デッキに対する見方と、今区が提案している東西デッキのイメージとは全く違う。私は最初に、はっきり言って今困難になっているところを本当に早く改善するために優秀な職員を使ってやっていただきたいと思います。
○
三沢拠点まちづくり担当課長 池袋駅まだまだバリアフリーが完結している状況でなく不便な場所が多々あるかと認識しているところです。それにつきましては、鋭意進めておりまして、具体的には例えばホームドアのお話が出ましたけれども、これにつきましてはこれから第1回定例会で予算審議をしていただきますが、この中で西武鉄道がこれから計画をしているホームドアについても上程し、予算として出していきたいと思っているところです。またあわせまして、西口につきましては数年前、区がエレベーターを設置したところですが、東口側がまだまだ脆弱であると考えております。これにつきましても現在進行形ですけれども、東武デパート、東武鉄道、JR、この関係者の協力を得ながら東口の真正面に何とかエレベーターを1基設置できないかといった協議を今進めているところです。これはまだ予算をつける段階まで進んでおりませんので、平成27年度当初予算にはまだあらわれてこない可能性がありますが、この区を入れた4者協議がうまくまとまることがあれば、何とかしてでも平成27年度補正予算をいただきながらでも駅の改善に図っていきたいというつもりでおりますので、決して東西デッキに気持ちがシフトしてこういったバリアフリー対策がおろそかになっているといったことは決してないと考えております。
また、2点目の自転車通行に対しての課題の御指摘ですが、これは御指摘のとおりだろうと私どもも認識しております。なかなか今度改めて設置しますデッキが自転車の走行について、現時点では想定しておりませんので、自転車がどうやって円滑に東西を流れるように通路を確保していくかというのは今後のデッキ構想の中で重要な項目の一つとして検討していくことになるかと考えております。
○渡辺くみ子委員 ダブりたくはないと思っているんですが、ダブってしまうかもしれません。今のバリアフリー化の件ですけれど、申しわけないんですけれど、さっきの齊藤都市整備部長の御答弁についてですが、私どもこの問題というのは本当に私が若いときから取り上げていまして、そういうときに各事業体の意見がなかなか合わないとか、そういう経過の中でメトロポリタンができたときに2階か何かに防災用に空地というか、そういうのを設置したり、一定程度のもちろん前進はあるんですけれども、基本的なところではいまだに変わってないんですよ。それで東西デッキと名前を聞いた地域の方は、それがいわゆるバリアフリー的な意味合いを込めて受けとめたときにはとても大事だというお返事をされているんですけれども、ただ現実的にはそう簡単にできるものではないと。そういう立場に立ったときに今何をなすべきかと。この間、言われたんですけれども、東口の宝くじのところ、あそこのところに丸ノ内線に乗る側、それからもう一つ下に西武の買い物に行くときによく使う階段があるんですけれど、あそこのところに例えばエスカレーターをちょっとだけつけるだけでもそこら辺のバリアフリーを完備するという点では私は一番早いのではないかと思っているんです。やはりそういう側面も含めて御検討いただきたいということです。
ちょっと次のところに行きます。南デッキの整備概要というところで、さっき今の明治通りのところの1車線が特に休日なんかは駐車場に入る車で埋まっているというのは、これも申しわけないですけれど今に始まった話ではありませんよ。もう何十年もです。それで西武の駐車場がありますよね。あそこのところに行くこの図、南デッキの位置とかというこの図なんですけれど、この図を見たときに先ほど明治通りから入るとビックリガードから入るよりはもっと手前のところで南池袋一丁目とか目白二丁目の間を入って、それでこの通路を使ってビックリガードに出るという動きは結構あるんです。これは西側から入るときにはビックリガードしか車で移動することはできませんので、大体それで南池袋一丁目の明治通りに出る、あるいは入るときはさっきも言いましたけれど、目白二丁目と南池袋一丁目のちょうど間のところから入って、ビックリガードから西口のほうに抜けていくなど、そういう関係であそこの通路というのはそれなりに使われていると思うんですけれども、こういう色づけになってくると、そこら辺に対する見方はどうなのかなと。さっきの森委員の質問に対しての
三沢拠点まちづくり担当課長の御答弁というのは、いわゆる駐車場をお使いになられる、いわゆる来街者の方の部分が圧倒的だったと思うんです。だけれど現実に住んでいて、西側に行く一つの道路、西側から東側に来る一つの道路として使われる。特にビックリガードというのは、今173号道路でしたっけ。きれいになって東通りの交通量はふえています。そういうことを考えたときにビックリガードのところは特に何も記していない。その駐車場に行くところにこういう黄色い、ダイダイ色の色がついてくるというのは動線的にどうなっていくのかがイメージわかないのです。その点お願いいたします。
○齋藤都市整備部長 今回そうした精緻な考え方をお示しできておりませんが、基本的な考え方として西武の旧本社ビル、計画されているところからさらに超えて今の
メトロポリタン駐車場までデッキをつなごうというのが基本でございます。それに伴いまして今御指摘のような具体的な動線がどうなるのかということは今後詳細に検討するということでございますけれども、環5の1が平成31年に完成するということで、駅前の交通環境も大幅に変化してくるだろうと考えてございますので、そうした点も視野に入れながら、かつ周辺の開発動向、こうしたものも見きわめながら、駅前は歩行者が優先された空間にしたいということが実現できるように取り組んでいきたいと思ってございます。詳細についてはまたお示しができる機会があろうかと思います。
○渡辺くみ子委員 結局、私なんかもきょうこれで御説明を受けて、こういう構想を持っていらっしゃるっていうのがわかったわけですよ。だけれど区民の皆さんなんかにはこういう問いかけがあるわけでもないし、実際に交通量との関係も含めていろいろな変化が出てきている中で、ある程度固まった形でぽんと示されている、私はもちろん来街者の人も大事ですが、地元に住んでいる人たちの日常の足になる部分というのは大変重要なんだと思うんですよ。だからそういう点は検討するに当たってもやはり関連のところにはきちんと聞いていくとかそういうことはしていただきたいと思います。
パラリンピックでもう一つだけ思い出しました。つい最近なんですが、全盲になられた40代前半の方がいらっしゃいました。初めて全然見えなくなって日常生活でいろいろなことを言われたんですけれども、その中でぽんと言われたのがパラリンピックに期待していると言っているんですよ。結局、パラリンピックは必ずオリンピック・パラリンピックということを区も東京都も取り組んでいく。そういう中でいわゆるパラリンピックを成功させるためにはバリアフリー化の問題は相当進む、手をつけるのではないかという期待度です。ところが、今の小林(ひ)議員が指摘をされましたからそれでいいんですけれども、やはり住んでいる人たちのそういう視点も含めて私はこういうまちづくり全体は考えていただきたいと思っています。
最後です。この間、金の問題が相当出ましたね、今の御質問の中で。それでこの1ページのところの
都市整備プロジェクト、これを見ますと、さっき垣内委員も指摘しましたけれども、現庁舎整備の問題、周辺の問題、それから池袋駅の西口関連だってこれから具体的にいろいろな形で金はかかっていくと思うんです。南池袋二丁目、これはA地区のところだけだって再開発に関連しての区独自の対応があって、最終的に財調で戻ってくるのかもしれませんけれども、相当額の金は出しています。それから今回あの周辺は非常に騒がしくなって、庁舎が完成するからというので周辺の区道の整備も始めていますよ。そういう点で相当額の金はかかるだろうと。それから
三沢拠点まちづくり担当課長が担当しているC地区、B地区、ここは今のところ動きはありません。ありませんけれども、ここら辺も当然これでいく、推進をさせたいという計画になっていると思うんです。それから今すぐというか、造幣局の跡地の絡み、造幣局の南地区、ここは藤田地域まちづくり課長のところで何回も協議会が開かれている状況です。それから直接的には環5の1の整備、具体的にはどういうところをどう区がやるかについて私はわかりませんけれども、そこら辺に関連しても多分金の問題は出てくると思います。これだけではなくて東池袋四、五丁目の木密の推進の中では、あそこは本当にマンション建設がすごい勢いで進んでいて、全体のまちの雰囲気がすごく変わったというのは感じます。果たしてあれでいいのかという思いもありますけれども、同時に、今後A街区の再開発地域の周辺整備の問題、それから区が今進めようとしているC街区に関する再開発の問題、そういうのだけ並べたても相当数ですよ。
それでこれに関してお願いがあります。ちょうど同時期に相当額の金がかかるんです。それぞれの項目に少なくてもどのくらいの金がかかっているのか。これからどのくらいかかるのかという資料を提出していただきたい。先ほど高野区長は御答弁の中には区民サービスは低下させないというお話がありましたけれども、きのうだったか、国の予算の骨格が出ました。ああいう中では福祉関連、それから保険料の引き上げとかというのはばんと出されているんですよ。そういう中で、こういうことだけは具体的に進んでいて、具体的にかかる金は出てくる。こうなると結果的には区民サービスを削らざるを得ないのではないかということを私は今回の御説明を受けたときに一番強く感じました。そういう点で、財政の問題は平成28年、それからさまざまな手法がこれから出てくる。これは希望的観測でやったって失敗するのははっきりしていますし、確固たる信念を持ってやったあの調査だって資金計画として私たちは破綻していると思っています。こういう状況の中で、やっぱりトータル的にまちづくりとの兼ね合わせでいくとどのくらいの金がかかってくるのかということも含めてきちんと示していただきたい。資料を要求します。どうでしょうか。
○齋藤都市整備部長 今、具体的なプロジェクト等の経費ということでございますので、資料の作成について検討させていただきたいと思います。
○高野区長 先ほどのお話のように、国の制度がいろいろ変わってきます。特に福祉関係の制度が変わるということに対して、今、予算編成中の中に十分それを視野に入れて、そして当然かなりの対応をしていかなきゃいけない、そういうのをすべて視野に入れて今予算を編成しております。
○竹下ひろみ委員 時間に配慮しながら私の思いも含めて何点か質問させていただきます。先ほど駅周辺の連鎖的な部分での
都市整備プロジェクトにつながるために、北デッキについては先ほども東武鉄道やJRとも協議を始めたというお話がございましたけれども、具体的に各事業者はどんな思いを要望として上げているのか。もう一度再確認させてください。
○齋藤都市整備部長 先ほど駅の地下のお話が出まして、少し御説明を申し上げましたが、やはり各鉄道事業者は地下通路の混雑度合いの改善、これは防災面も含めてでございますけれども、これが急務だという理解でいらっしゃると我々は考えてございます。ただ池袋駅の構造がJRが真ん中で、両端が東武、西武という状況でございますので、こうした方々が一緒に同じ方向を向かないとなかなかできないということでございまして、先ほど東武鉄道が西口で検討していただけるということになって、にわかに北デッキのお話が具体化できるという状況になってまいったわけでございますけれども、JRについてもそうしたことを肯定的に現段階では受けとめていただいているということでございます。
○竹下ひろみ委員 今やはり同じ方向性を向くということがすごく私も必要なことだと思いますし、この間、なかなか事業者が本気にならなかったということがにわかに本気度を増してきたということについては、物すごく今回のプロジェクトの進みぐあいに大変プラスになっているのではないかと思いますので、すべてを事業者の意をくんで進めていくということはすごく重要なことだと思いますし、すべてを飲み込むということは無理かもしれませんけれども、やはり事業者のよしやろうというやる気を起こすための助言をやはり区がリーダーシップを持ってしていくことも大きな役割だと思いますので、その点しっかりとやっていただきたいというのを要望いたします。どうでしょうか。
○齋藤都市整備部長 まだまだ各事業者一体になって取り組むという方向まではいってないのかと思っておりまして、その接着役が区であろうと考えてございます。我々の役割を見失うことなく、各事業者が意欲を持って取り組んでいただける条件整備に努めていきたいと考えてございます。
○竹下ひろみ委員 この
東西デッキ構想、約40年かかっているというように聞いています。事業者はやっと重い腰を上げてきたという感がいたしまして、これには豊島区の魅力が出てきて、そこに各事業者が費用対効果が見込めるという見通しの中でやる気が起きてきたのかなと私は考えています。その背景には、やはりいろいろな経済状況もありますけれど、まずはこの豊島区が取り組んできた、足かけ8年、9年かけてきた新庁舎がいよいよ5月にオープンになります。まちの更新をもっと進めていかなくてはいけないということで新庁舎ができます。そしてこの現庁舎地が有効的にどういう活用していくのかということも将来像としてはすごく重要なことですし、それと造幣局の整備などいろいろ玉突きのように都市再生が進んでいくという将来像の中で、やはり事業者が、駅袋と言われていた、なかなかお金が落ちてこなかったところが去年の住みたいまちランキングで3位になったということもございますけれども、だんだん地上に出てきた。地上でのパフォーマンスというのでしょうか、池袋に来たら楽しいということで人もふえてきた。いわゆる駅から出てくることによって費用対効果が生まれ、お金が落ちてくるというまちになってきたという評価が私は事業者のやる気につながってきているのではないかと思っています。今いろいろ財源とかの心配も課題もないことはないです。だけれども、私はまちの価値を上げていくことを同時にしていくことで、その事業者のやる気をもっと起こさせて、そしてその連鎖的に、私たちもやろう、区民の人たちはどう区に協力ができていくのかということも含めてみんなでまちの再生を真剣に考えていく時期が来ているのかなと思っています。それが今回の東西デッキのやる気度というのが少し見えてきた証拠でもあると思っていますので、せんだって日経新聞の日経アーキテクチュアというところで、6大都市、これから再生していくオリンピック・パラリンピックを目指して再生していく都市の1つに、豊島区が選ばれていました。すごくうれしいなと思っていて、消滅可能性都市なんていうこともありましたけれども、そのことがきっかけとして多く報道され、豊島区が注目を浴びてきました。私たち区議会もまた行政だけでなくて、一般の区民の人たちも本当に豊島区を何とかしなければという中で、やる気をみんなが少しずつ持っていくことによって、このまちの更新がもっと進んでいくと思うので、はやり言葉ではないですけれど、いつやるの、今でしょと私は思っていますので、このチャンスを逃すことなく、やはり投資するところはしっかりと投資しながらまちの価値を上げていくということに私たち自民党もしっかりと行政と足並みそろえてやっていきたいと思っていますので、ぜひ実現のために頑張っていただきたいという思いを話させていただきました。よろしくお願いをいたします。
○高野区長 いろいろな資料を見た上での御質問もありますけれど、恐らく二、三日前に出た日経アーキテクチェアという大変その道では信頼できる雑誌の中に、このオリンピックまでに大きく首都圏で変わっていく都市、自治体の中で、今までこういう形で話題になったことがない池袋が新庁舎を一つのきっかけとして、たしかに玉突きというような形の中でまちが変わっているということで非常に注目をするということであります。そういう意味で、ようやく今まで積み重ねてきたものがいろいろな面で動き出してきたのかなという思いをしております。今おっしゃったようにやる気ということです。やはり我々もそうですけれど、それ以上にまちの人、企業等々がやる気を持たなければまちづくりというのはできないと思います。特に今回の現庁舎跡地の開発については、いろいろ皆さん方にいろいろな面で御心配をかけておりますけれど、今回の現庁舎跡地の開発について8グループが応募してきました。本当にやる気で応募してきたということです。これはやはりまちに対する将来にこの池袋というまちの価値ということを十分に踏まえた上で私は応募をいただいたのではないかなと思います。これこそやはり企業等々含めたやる気だと思っております。そしてあわせてやはり今東西デッキ含めながらいろいろな諸条件が、まちを含めてやる気が起きてきたというような形で、最初に山口委員もお話ししましたけれど、地域の人たちも非常にこんなチャンスはないですよということを私も特に西口のいろいろな会に行きますと、そういう区民のやる気が見られます。一番はやはり区民と企業と我々のやる気です。しっかりと受けとめて、やはりそれをつないでいくということも含めて、今るる御指摘いただいたように今回のチャンスを逸することなくしっかりと全方向を見ながら、特に議会の御意見を十分に聞きながら進めていきたいと思っております。
以上です。
○里中郁男委員 竹下委員の御質問含めて、今、高野区長の御答弁を聞いて、最後に区民と行政とが、その辺の話をしっかりするということだったけれども、非常に財源に絡んでくることがたくさんあるのではないかと思いますので、豊島区選出の国会議員も都議会議員もいるわけですから、当然都市整備再生事業ということになれば、これをやはり取得することによってかなり財源面の優遇みたいなことも受けられるでしょう。ですから、やはりその辺のところまで少し視野を広げていただいて、国会議員もいるわけですから。都議会議員も3人いるんですよ。自民党、公明党、共産党の都議会議員3人いるんですから。やはりその辺のところにちょっと力をいただきながら、やはりこの財源も少しとれるものはとってもらうというような形で、ぜひその辺も含めて、今出されているものについて、今は構想段階ですけれども、これが実際に実施されていって数年後にはすばらしいデッキができているという状況にぜひしていただきたい。本当に老婆心ながら一言高野区長に檄を飛ばして頑張ってもらおうかという気持ちで言いましたので、よろしくお願いします。
以上です。
○高野区長 今のお話のように、ようやく動き出して、その中に大変昨年の4月から国土交通省から渡邉副区長が赴任しまして、本当に国土交通省にも日参しております。あるいは東京都にもいろいろな形で準備するようにと。それで最終的にやはり政治決断というのは非常に大きなものがあるわけでありますので、それらを踏まえて今おっしゃったようにうちだけでいろいろ考えていたってなかなか前へ進まない。そういう中で、やはり都議会と、そして国との含めながらそういうやはり予算をちゃんとつくっているんですから、どこでも。それをしっかりとそれに合うような、ぴったりそれが合うような、そういう形の中のスキームをちゃんとつくっていかなきゃいけない。十分にそれらを活用といっては大変言葉悪いですけれど、大いにやはりお互いに国会議員も、そして都議会議員も区議会も我々もやはりこの豊島区を思う熱い思いで進んでいかなきゃいけないと思っておりますので、今の激励を聞きながら悔いのないように十分進めていきたいと思います。
以上です。
○
村上宇一委員長 他にございませんか。
「なし」
───────────────────◇────────────────────
○
村上宇一委員長 それでは次に、池袋駅
周辺エリア安全確保計画について、理事者から説明がございます。
○
木村危機管理担当課長 それでは、私から池袋駅周辺エリアの安全確保計画について説明させていただきたいと思います。
まず資料の右上に1とある資料をごらんください。まず、こちらの計画の策定の主体が駅周辺
エリア防災対策協議会になります。こちらの協議会は豊島区の防災対策基本条例に基づきまして、平成26年7月に設置をいたしました。裏面に条例の抜粋がございますので、後で御確認いただければと思います。
2つ目の項目に行きまして、池袋駅周辺エリアの安全確保計画の策定についてということでこちらはこれまで行ってまいりましたソフト対策に加えまして、退避経路の確保、あるいは一時滞在施設等の確保、備蓄倉庫の整備などハードの対策を組み入れた池袋駅
周辺エリア安全確保計画を今年度末3月末までに策定を現在目指しているところでございます。
検討体制につきましてですが、下の図にありますように、今回新たに設置した池袋駅周辺エリアの防災体制協議会とともに、既存の今までありました左下の池袋駅周辺混乱防止対策協議会、あるいは右側にございます池袋駅及び駅周辺整備の検討委員会、これらの委員会とともに連携しながら進めていくところでございます。
4といたしまして構成員でございますが、1枚おめくりいただきまして、次のページに協議会の名簿がついてございます。会長が2番目にございます、池袋駅周辺混乱防止対策協議会の会長がこちらの
エリア防災対策協議会の会長になってございます。副会長が池袋駅西口まちづくり協議会の会長、あと豊島区の副区長、渡邉副区長が副会長でございます。
1枚お戻りいただきまして、1枚目の裏面、スケジュールでございます。こちらの協議会、7月に第1回協議会を行いまして、昨年12月は第2回の協議会を行いました。第2回協議会の中で、後ほど説明差し上げます池袋駅
周辺エリア安全確保計画のたたき台について検討したところでございます。
現在各事業者と内容の調整しておりまして、3月下旬には安全確保計画、第3回目の協議会で策定する予定でございます。来年度以降につきましては今回策定予定の計画に基づきました取り組みを実施、あるいは進捗管理を行いまして、また、都市安全確保促進事業、国の補助金なども使いながら取り組みを進めていきたいと考えてございます。
また、
都市再生緊急整備地域の指定になりましたら、こちらの協議会がまた法定の協議会に移行していくと考えてございます。
今度資料右上に資料2とありますA3の資料をごらんください。こちらが池袋駅
周辺エリア安全確保計画の骨子案となってございます。一番上のところ、赤字で記載ございますが、こちらの内容につきましては現在協議会において検討を進めているところでございます。そのため内容が今後一部変更になる場合がございます。察していただければと思います。
安全確保計画につきましては現時点では大きく3つのパート、章に分かれる構成で検討してございます。左側がまず第1章ということで、滞在者等の安全の確保に関する基本的な方針ということで、こちらにつきまして第1回の協議会におきまして計画策定の背景、あるいは目的、位置づけ、目標などにつきまして協議会のメンバーで共通認識を持ったところでございます。左下に行きまして計画の策定でございます。計画の策定の主体は
エリア防災対策協議会になります。左下、実施体制につきましては、先ほどの2つの協議会、あと委員会が連携して取り組んでいこうということで共通認識をいたしました。
真ん中に移りまして第2章ということで想定する被害と必要となる施設等ということで、まず1つ目で安全確保計画の対象ということで対象範囲、あるいは想定する被害、あと対象エリアの現状について第1回で検討してございます。
続きまして想定する被害ということで、一時退避、あるいは待機者の発生、あるいは一時滞在者の発生などについて検討を行いました。
3番目、必要となる施設等ということで、これらの一時待機者、あるいは一時滞在者等の発生した場合の受け皿といたしまして必要となる施設として一時待機場所、あるいは一時滞在施設、このようなところが考えられるということで共通認識をしております。また、退避経路、あるいは情報提供をどうしていくかというのも今後必要だと認識したところでございます。
右側、第3章ということで滞在者等の安全を確保する取り組みということで、こちらが第2回の協議会で検討したところでございます。こちらは大きく1から8までございますが、こちらは第3章をもう少し詳しくしたものが、次の右上資料3とありますA3の資料になってございます。こちらにつきましても現在まだ協議中でございますので、今後変わる場合がございます。
左上のほうから、まず不特定多数が利用する施設の安全確保をどうしていこうかということで、(1)施設の耐震化の促進ということでは施設の耐震化の確保、あるいは耐震化の取り組みの公表、あるいは地下施設の耐震性の強化ということを検討してございます。
(2)に行きまして退避経路、一時退避場所の確保ということで区及び関連する事業者は相互に協力して以下の項目について検討を進めていきましょうとなってございまして、①から④ございます。①が退避経路の確保、具体的には池袋駅の退避経路となる地下通路、ボトルネック部分等の改善について検討していこうとなってございます。②といたしましては駅・地下通路から地上出入り口の改善、③といたしまして一時待機場所等の確保、④といたしまして東西デッキの整備ということで、池袋駅東西口を連結する
東西デッキ整備による退避経路、あるいは一時待機場所の確保について検討を進めていこうという状況でございます。
(3)といたしましてはその他の安全確保対策ということで、①天井落下防止対策、②防火対策、③停電防止対策となってございます。
真ん中の上部に移りまして、2といたしましては建築物等の耐震性の向上ということで、(1)耐震改修の実施、(2)老朽建物の建てかえ、再開発の促進、(3)外装材、看板等の落下防止となってございます。
大きな3、円滑な退避・一時滞在施設等の確保ということで、(1)一時待機場所、一時滞在施設の確保をどう進めていくかということでございます。①といたしましては豊島区新庁舎の整備に合わせた確保、2番目といたしましては造幣局跡地開発による確保、③といたしましては池袋駅周辺の開発に合わせた確保ということで、こちらは西武鉄道の旧本社ビル背広建てかえにおいても一時待機場所、あるいは滞在施設、あるいは備蓄倉庫などのスペースを提供していただけないか、設置できないかということで協議を進めているところでございます。④といたしましては災害時の低未利用地の活用となってございます。
(2)といたしましては退避経路の確保ということで一時待機場所等を連絡する歩行者空間の整備と管理、駅東西等の連携の強化。
(3)といたしまして退避誘導の強化、①堆肥誘導案内の改善・充実、②退避誘導体制の構築。
(4)といたしましては事業者間での連携した取り組みの強化ということで、こちらは事業者間で協定を締結するなど、連携した取り組みの強化を検討しているところでございます。
右上に行きまして、4、備蓄スペース、物資の確保ということで、(1)備蓄物資の確保ということでエリア内の企業等、あるいは豊島区で備蓄物資を確保していこうということで検討してございます。
また、備蓄物資を置く場所につきましては(2)で備蓄スペースの確保というところで検討してございます。
大きな項目の5といたしまして、災害情報の共有ということで、今度新庁舎になりますと豊島区の総合防災システムと構築されますので、そういった活用を検討しているところでございます。
また、大きな6といたしましては災害活動体制・組織の整備ということで、2つ目の項目で帰宅困難者対策に関する協定締結の拡大ということで今現在21事業所と協定結んでおりますが、これの拡大も検討しているところでございます。
また、7、人材育成ということで、②帰宅困難者対策等の訓練ということで、この後の次の資料で説明させていただきますが、訓練等の実施も進めていこうと考えているところでございます。
大きな項目8といたしましては安全確保施設の整備及び管理に関する計画ということで、今までの1から7につきまして整備目標時期をみんなで整理していこうというところでございます。
恐れ入ります、最後の資料なりますが、右上に4とあります資料のほうをごらんください。こちらは平成26年度東京都・豊島区合同の帰宅困難者訓練の実施についてということで、こちら先週の防災・震災対策の調査特別委員会の報告書とちょっと重複する内容になってございますが、この場で報告のほうもさせていただきます。
まず1番目、目的につきましてですが、(1)として帰宅困難者対策計画に基づく各取り組みの実施などがございます。今回(5)番ということで東京都と合同で行うことから広域自治体との連携の検証なども考えております。
2、想定といたしましては来月2月の5日、木曜日、午前10時に発災のほうがあったということで想定のほうを考えてございます。主催のほうは豊島区、あと池袋駅周辺の混乱防止対策協議会、あと東京都、あと特別協力といたしまして東京商工会議所のほうから協力のほうをいただいてございます。
実施日時は2月5日でございます。
場所につきましては池袋駅及びその周辺でございます。
参加者は全体では約3,000名を考えておりまして、そのうち帰宅困難者役として実際駅構内、駅の地下で滞留する方としては帰宅困難者役として500名から800名程度を考えてございます。
訓練の概要につきましては(1)で活動拠点ということで、記載のとおりでございます。
最後は済みません、追加資料で広報としまと広報東京都を配付させていただきました。後ほどごらんいただければと思います。
説明は以上でございます。
○
村上宇一委員長 説明が終わりました。先ほどお昼のチャイムが鳴りましたが、このまま案件を進めたいと思います。よろしくお願いいたします。
説明が終わりました。御質問ございますか。
「なし」
○
村上宇一委員長 御協力ありがとうございました。
───────────────────◇────────────────────
○
村上宇一委員長 それでは、次回の日程についてお諮りをいたします。
次回は1年のまとめとなります。3月24日、火曜日、午後1時30分から小委員会を、3月30日、月曜日、午前10時から委員会を開会いたしたいと存じますが、いかがでしょうか。
「異議なし」
○
村上宇一委員長 では、そのように決定をさせていただきます。
以上で、豊島副
都心開発調査特別委員会を閉会といたします。
午後0時5分閉会...