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平成26年豊島副都心開発調査特別委員会(12月15日)

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  1. 豊島区議会 2014-12-15
    平成26年豊島副都心開発調査特別委員会(12月15日)


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    平成26年豊島副都心開発調査特別委員会(12月15日)   ┌────────────────────────────────────────────┐ │            豊島都心開発調査特別委員会会議録               │ ├────┬─────────────────────────┬─────┬───────┤ │開会日時│平成26年12月15日(月曜日)         │場所   │議員協議会室 │ │    │午前10時 2分~午後 2時 3分        │     │       │ ├────┼───────────────────┬─────┴─────┴─────┬─┤ │休憩時間│午後 0時 5分~午後 1時 2分  │                 │ │ ├────┼───────────────────┴─────┬─────┬─────┴─┤ │出席委員│村上(宇)委員長  木下副委員長  儀武副委員長 │欠席委員 │       │ │    │村上(典)副委員長                │     │       │ │    │ 西山委員  根岸委員  小林(弘)委員     │     │       │ │    │ 古堺委員  関谷委員  高橋委員  辻委員   │     │       │ │    │ 中田委員  磯委員  細川委員  森委員    │     │       │ │    │ 藤本委員  永野委員  中島委員  島村委員  │     │       │ │    │ 星委員  河原委員  竹下委員  渡辺委員   │     │       │ ├────┤ 小林(ひ)委員  大谷委員  山口委員     ├─────┤       │ │    │ 此島委員  本橋委員  里中委員  吉村委員  │     │       │ │32名 │ 垣内委員  河野委員              │なし   │       │ ├────┼─────────────────────────┴─────┴───────┤
    │列席者 │本橋議長(委員として出席)  中島副議長(委員として出席)          │ ├────┼───────────────────────────────────────┤ │説明員 │高野区長  水島副区長  渡邉副区長                     │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │齊藤政策経営部長  佐藤企画課長  渡辺財政課長  樋口区長室長  矢作広報課長    │ │          高橋シティプロモーション推進室長                  │ ├────────────────────────────────────────────┤ │齊藤特命政策担当部長(セーフコミュニティ推進室長)                   │ │          高島現庁舎地活用担当課長  末吉現庁舎地建築担当課長        │ ├────────────────────────────────────────────┤ │永田総務部長                                      │ ├────────────────────────────────────────────┤ │鈴木施設管理部長(財産運用課長)                            │ │          野島施設課長  佐々木施設計画課長                 │ ├────────────────────────────────────────────┤ │上村新庁舎担当部長 小池庁舎建設室長  近藤庁舎建築担当課長              │ ├────────────────────────────────────────────┤ │齋藤都市整備部長  原島都市計画課長  三沢拠点まちづくり担当課長           │ ├────────────────────────────────────────────┤ │奥島地域まちづくり担当部長                               │ │          藤田地域まちづくり課長沿道まちづくり担当課長)          │ │          鮎川副参事(木密不燃化担当)                    │ ├────────────────────────────────────────────┤ │園田建築住宅担当部長(建築課長/マンション担当課長)                  │ │          島貫住宅課長  東屋建築審査担当課長                │ ├────────────────────────────────────────────┤ │石井土木担当部長(公園緑地課長)                            │ │          峰田道路管理課長  宮川道路整備課長  小野交通対策課長      │ ├────┬───────────────────────────────────────┤ │事務局 │佐藤事務局長  高桑議会総務課長  渡邉議会担当係長  関書記        │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │             会議に付した事件                       │ ├────────────────────────────────────────────┤ │1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   細川委員、山口委員を指名する。                          │ │1.委員会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   小委員会案を了承する。                              │ │1.都市計画マスタープランの改定について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   原島都市計画課長より説明を受け、質疑を行う。                   │ │1.景観計画について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11  │ │   原島都市計画課長より説明を受け、質疑を行う。                   │ │1.造幣局地区まちづくりについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21  │ │   原島都市計画課長より説明を受け、質疑を行う。                   │ │1.現庁舎周辺まちづくり推進事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23  │ │   三沢拠点まちづくり担当課長より説明を受け、質疑を行う。              │ │1.木密地域不燃化10年プロジェクトについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・26  │ │   藤田地域まちづくり担当課長より説明を受け、質疑を行う。              │ │1.今後の日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34  │ │   1月 8日(木)午前10時 小委員会を開会することとなる。            │ │   1月15日(木)午前10時 委員会を開会することとなる。             │ └────────────────────────────────────────────┘   午前10時2分開会 ○村上宇一委員長  ただいまから豊島副都心開発調査特別委員会を開会をいたします。  会議録署名委員を御指名申し上げます。細川委員、山口委員、よろしくお願いをいたします。 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  委員会の運営について小委員会案を申し上げます。  本日は、案件5件を予定しております。  最後に、次回の日程についてお諮りをいたします。  なお、1件目の案件、都市計画マスタープランの改定については、既にお配りしている資料と机上の資料を差しかえていただきますよう配付いたしております。訂正箇所については後ほど理事者から説明がございます。  以上でございますが、運営について何かございますか。   「なし」 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  それでは、案件に入ります。  最初の案件、都市計画マスタープランの改定について。理事者から説明がございます。 ○原島都市計画課長  それでは、説明の前に、今御説明のありました資料3の差しかえでございます。申しわけございません。よろしくお願いいたします。訂正箇所につきましては8ページの項目11番でございます。11番につきましては、以前に配付したものにつきましては意見内容のところに回答案が入っておりまして、回答案と同じ記載になっておりました。ちょっとコピーを間違えたといった状況でございまして、本日配付をしたものにつきましては意見内容と回答案というふうになってございますので、本日御配付したほうでごらんいただきたいと思います。申しわけありません。よろしくお願いいたします。  それでは、内容について御説明をさせていただきます。まず、都市計画マスタープランの改定について、1、A3の横をお出しいただきたいと思います。都市計画マスタープランにつきましては、先般9月に御説明をさせていただきまして、その後パブリックコメントを行ってまいりました。それに至るまでには今までも御説明しているとおり、平成24年7月から検討委員会という形で平成26年第10回9月5日の原案の検討まで進めてきたところでございます。  それでは、2枚目、A3の縦の今後のスケジュールということでお出しいただきたいと思います。本日、本委員会において説明をさせていただきまして、12月24日、都市計画審議会へ諮問を予定をしております。その後、来年になりますと1月上旬にパブリックコメントの回答、本日御説明します内容の公表、それから各課の照会等々を行いまして、2月には改定調整委員会、これは庁内の会議でございますけれども、経た上で年度内には都市づくりビジョンとして策定をする予定でございます。ビジョンの期間については来年度から20年間、10年での中間見直しといったことで予定をしております。  それでは、3の都市づくりビジョン、パブリックコメントの意見及び回答案、本日机上の資料をお出しいただきたいと思います。パブリックコメントについてでございますけれども、1ページをおめくりいただきたいと思います。10月1日から10月31日までということで、周知方法としては記載のとおり、閲覧場所等々によりまして、意見の提出者が25名、意見数については88件という形となってございます。  それでは、2ページをおめくりいただきたいと思います。まず、一番左側の番号2番ですけれど、都市計画マスタープランと都市づくりビジョンの関係を教えていただきたいと。これにつきましては、今回の都市づくりビジョンは、都市計画法に基づき区が策定する都市計画に関する基本的な方針、今回の改定では複層化する都市づくりの課題に対応して効果的な施策を展開するため、都市整備と密接にかかわるソフト施策を含めた総合的な都市づくりの指針として豊島区都市づくりビジョンとしたところでございます。  また、3番でございますけれども、現在の都市計画マスタープランで実行できたもの、実行できなかったものなどの経過報告を公表してもらいたいといったことにつきましては、ここにつきましては第1回の都市計画マスタープラン策定選定委員会において各課へのヒアリング等による施策の進捗状況をお示しをしまして、それにつきましては区のホームページに記載をしておりますので、そちらをごらんいただきたいというところでございます。  4ページにまいります。7番でございます。木密地域10年プロジェクトによる特定整備路線の整備と不燃化特区制度を最大限にまちづくりに活用すると記述していますが、この考え方と政策が正しいかは甚だ疑問ですということでございます。これにつきましては、豊島区の姿として文化と品格を誇れる価値あるまちと安全安心を創造し続けるまちを挙げておりますと。そういった中で安全安心を創造して続けるまちは安心を肌で感じることができ、住んでよかった、住み続けたいまちの姿をお示ししております。震災に対しては強靱な都市へと生まれ変わらせていく手段として木密地域10年プロジェクトを掲げていることは、豊島区基本構想で示す将来像と矛盾はないと考えておるところでございます。  次に、8ページでございます。8ページの10番につきましては、10番のちょうど中ごろでございますけれども、避難路・避難場所の確保の整備などハード整備に加えてというところから通信技術を活用したアプリ開発や地域住民のコミュニティの力を強化するソフト施策の質的向上を挙げております。これにつきましては手前に戻りますが、7ページの下、御意見をいただきました総合的な防災力の向上という視点で特にソフト施策に関する方針の記述について検討いたしますといったところでございます。  次に、10ページでございます。18番でございます。池袋は怖く、治安が悪いイメージ。若い人が住みたいと思わない。住みたくないというイメージを払拭して治安がよく、子育て世帯が住みたいと思うまちづくりを進めるべき。また、公園があってもいやされる場所がないというような御意見でございます。これにつきましてはライフステージに応じた住環境の整備を進める中で、安心して暮らせる防犯のまちづくりや若年単身者・子育て世代を支える機能の誘導などに取り組み、住みたいと思っていただけるまちづくりに取り組んでまいりますといったところでございます。  次に、14ページでございます。14ページの29番、池袋はぐちゃぐちゃして、すごくたくさんのお店があるのに行きたいと思わないというような御意見でございます。これにつきましては池袋副都心にふさわしい景観づくりに向けて景観計画を策定して、多くの人に訪れてみたいと思っていただける都市づくりに取り組んでいきますといったところでございます。  また次に、18ページでございます。37番、東京の魅力を担う池袋副都心とあるが、どの部分を担うのかと。また、他の副都心との差別化をいかに図るのか、明確にしていただきたいと。歴史ある池袋モンパルナスや漫画の文化に加え、新たな文化芸術の核となる映像や音楽、娯楽など創造的な産業を池袋副都心の再生する牽引する産業の一つとして位置づけ、国際アート・カルチャー都市の実現する舞台づくりを進めていきますといったところでございます。  それから、22ページ47番でございます。ソメイヨシノ発祥の地を文化遺産とするためにも、補助81号線による土地の再開発はこの土地唯一の命をつぶしてしまうようなことになると思いますということに関しては、防災まちづくりは延焼遮断機能の確保や不燃化・耐震化などのハード面の取り組みとともに、共助による防災活動の強化などソフト面の取り組みを重層的に実施していくことが重要であると考えております。今後も説明会や懇談会、アンケートなどを積み重ねながらまちづくりを進めていきますといったところでございます。  次に、28ページまで、54番でございます。緑化については数値にこだわらなくてもよいが、生活に身近なところにプチ緑地があって利用しやすければよいといったところでございます。小規模な公園の設置数は充足していることから、地域間の不均衡を是正しつつ計画的に公園を拡大していくため公園の数から広がりのある公園づくりへの方針を継続し、小規模な公園と地域拠点となる公園をバランスよく配置しながら、相互の機能連携により地域に愛される公園づくりを進めてまいりますといったところでございます。  次に、34ページ、最後になりますけれども、72番、学生と多くの世代がかかわり合いながら、まちづくりに取り組んでいく必要があるといったところにつきましては、学生だけでなく子どもから高齢者、障害者や外国人などさまざまな多世代の人々の視点に立った都市づくりを進めてまいります。個別のまちづくりなどが機会を通じて多くの学生の皆様と意見交換できる場づくりを検討してまいりますと。  また、都市づくりビジョンを小学校や中学校、高校などの学校の授業で取り上げて、授業参観で発表することで親世代にも内容を知ってもらうなど周知の工夫を考えるべきと。これにつきましては子どもたちの豊島区都市づくりビジョンを作成をして、生まれて育っていく地域の歴史や文化、防災まちづくりなどを学ぶきっかけづくりに取り組んでいきたいと考えております。  パブリックコメントに関する意見及び回答案につきましては以上でございます。  また次に4、A3の横の資料をお出しいただきたいと思います。これにつきましては、都市づくりビジョンにつきまして東京都のほうへ照会をしたときに東京都のほうからの御意見でございます。大きく変更という点はございませんで、内容の細かいところの御指摘については順次、文言の訂正ということで訂正をさせていただいたところでございますので、これの説明については割愛をさせていただきたいと思います。  それでは、都市づくりビジョンの5、本体約250ページに及ぶ本体でございます。これにつきましては先般の素案の時点から変更したところのみを御紹介をさせていただきたいと思います。  まず、66ページまでお開きいただきたいと思います。前回から変更したところについては赤字になってございます。66ページの中段より下、木造住宅密集地域では小規模な空間でも樹木による火災の延焼抑制効果が期待でき、身近な地域の防災活動にも活用できることから、小規模広場の確保によるみどりの減災・防災対策を進めていきますといったところを加えてございます。  次に、87ページまでお進みいただきたいと思います。87ページの後段になります赤い部分、池袋副都心連携エリアである東池袋四丁目地区では81号線の事業化を展開している沿道街区の共同化を進めるとともに、不燃化特区制度などを活用した集中的な防災都市づくりに取り組み、あわせて密集市街地の広域的解消に向けた手法を検討し、地域の防災性をさらに高めますといった記述を加えてございます。  また次に、89ページでございます。89ページの中段上、池袋駅や交通広場など交通結節機能を強化するため、関係機関や事業者と連携してわかりやすいサイン表示や多言語対応、円滑な乗りかえの促進、必要な情報にアクセスしやすい通信環境の整備など周辺のまちづくりと一体的に取り組むエリアマネジメントを検討していきますといったところでございます。  次に、113ページでございます。地域別でございますけれども、地域間の連携という御要望におこたえしまして、これは113ページ下でございますけれども、江戸の文化をともに魅力とした巣鴨・西巣鴨地域や雑司が谷地域と連携しながら、それぞれ個性を高め合うまちづくりに反映します。これについては各地域別についても隣接する地域ごとの連携というところで記載をしているところでございます。  次に最後、217ページでございます。一番上でございまして、コミュニティのデザイン力を備えた人材の育成でございます。高齢者や障害者などのノーマライゼーション、多様化する就業形態・働き方への対応、女性の活躍を支える社会システムの構築など、都市が抱えるさまざまな課題の解決に取り組む人々の都市づくりへの参加を促し、ハード・ソフトの視点から、コミュニティをデザインできる人材を育成しますといった内容を加えてございます。  簡単ではございますが、私からの説明は以上でございます。 ○村上宇一委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○渡辺くみ子委員  1つは、まちづくりに関連してどこに書いてあったかあれなんですけれど、パブコメ等住民の要望も聞きながらというような表現があったと思うんです。それで、実はこの間、都計審でも問題にさせていただいたのですが、東池袋五丁目の市街地再開発では、やはりもっと住民の声を聞いてほしいとか、都計審で決める前に住民説明会をやってほしいとかという、そういうような意見がパブコメでも寄せられていました。ところが、現実的には地域説明会正式なのは1回やって、それから都計審にかけて決定をするという流れになっていて、ここの中でも、雑司が谷の地域問題を聞いたときに渡邉副区長がパブコメ等をやって住民の声をきちんと聞くというようなことを御答弁いただいているのですけれども、現実には今言ったように、さまざまなパブコメの質問があって、総体的には反対という意見なんかもあるにもかかわらず、基本的にはそれはもうそのまま聞き置くというような感じで進めているわけです。それで、一般質問では雑司が谷地域のことを聞きながら総体的に区民の意見を十分住民の意向を踏まえるという質問をして、その中でパブコメ等手段や手法は異なりますが、これまでも地域の意向を踏まえながら、さまざまな事業に取り組んでまいりますというような御答弁いただいているんです。だけど、現実にはほとんどそうやって聞かなかったという、正直言えば聞かなかったと私は思っていますが、そういうような状況が起きているわけで、やはりこういう文言で御答弁いただいても、全体的に今回のマスタープランの改定等々の中ではさまざまな地域が大きく変わっていくのだろうというふうに思うんですが、住民の率直な意向、そういうことに対して真摯に受けとめようとしていないのではないかという印象が正直言ってあります。そこら辺に関して改めて質問しますが、いかがでしょうか。 ○原島都市計画課長  まず、個別具体の説明については丁寧に行ってきているという認識をとっております。また、今回の都市づくりビジョンにおきましても1回のみならず、ワークショップ等を重ねながら、住民の意見を聞いてここまでつくり上げてきたというふうに考えております。具体的には単なる説明会ではなくて、ワークショップ形式で来られた方全員の御意見をいただいて、そういったものをできる限り反映してきたというふうに考えているところでございます。そういった中で、人数的な面については1回の説明会といいますか、ワークショップをやっても10名程度、5回やって59名という内容でございますけれども、実のある内容の説明、ワークショップであったなというふうに考えているところでございます。また、個別の案件についての説明でございますけれども、そういったものにつきましても協議会ですとか、そういったものを通して、やはり地元の意見というものを尊重しながら、ただ都市計画ですとかまちづくり、それはいろいろな意見があるという中で1人の意見の方向へすべて進んでいくというわけにはいかないということで、大方の合意が出た方向へまちづくりというのは進めていくといったところになろうかなと思います。そういった中で、周辺との連携、そういったものの中でどういったまちをつくっていくかということと地元の合意、一定の合意のもとにまちづくりというのは進められるといったことで、決して要は意見を取り入れないまま強引に進めているというふうには認識をしていないところでございます。 ○渡辺くみ子委員  そうしますと、例えばきょう出されましたパブコメとの関係ですけれども、例えば西巣鴨だったかな、道路ができることによって町会そのものも分断されるんではないかとか、それから、26ページ近辺なんですけれども、その26ページのそういうさまざまな質問が出ているわけですけれども、現実的にはいろいろな心配事が出されているにもかかわらず、例えば町会そのものが消滅の可能性もあるとか、地域住民の今までつくり上げてきた状況を分断させるんではないかとかというような質問に対しては、基本的に回答案の中にはそういう内容は示されていないわけです。やはり日常的に住んでいる方々は、戦後何十年という歴史の中でまちづくりをやってきていると思うのですよ。それが今回のような形で道路がつくられ、その道路に基づいて地区計画が決定をされていくと、実際今までつくってきた歴史的なまちづくりはどうなるのだろうかという、そういう率直な、これはもう総体的な話ですけれども、そういうような疑問が出ているんですけれども、そういう疑問に直接回答するような中身にはなってないと思うのです。だから、ここら辺で実際にパブコメをやって、住民の人たちが率直な不安とかというものを抱いている中で、そういうものには具体的に答えない中で、パブコメはやりましたと。区の主張だけを回答していくというやり方というのは果たしてどうなんだろうかと。もちろん今後小まめに協議会だとか小規模な懇談会をさまざまな機会でまちづくりを進めてまいりますという文章はありますけれども、そういう中で受けとめる姿勢があるのかどうかという、そこがすごく問題なのだろうと思うのです。それに関してはいかがでしょうか。 ○齋藤都市整備部長  今、委員のほうから後段で御指摘がございましたように、具体的に御提案をいただいた部分というものが多いかなというふうに感じてございまして、具体的なまちづくりを進めていく中で、回答にもそういう答え方をしてございますけれども、こうした御意見あったということを十分踏まえまして個別のまちづくりの活動に対する推進を図っていきたいということでございますので、全く聞かないということではなくて、こうした意見を受けとめながら具体のまちづくりを推進していくというふうなことでございます。 ○渡辺くみ子委員  何点かまだあるものですから順番にさせていただきます。もう一つは、ごめんなさい、今の御答弁との関係ですけれども、いろいろな形でパブコメもやりました、住民の意見を聞きました、進めますということではなくて、本当に地域住民の生の声を具体的にどう生かしていくかという立場で進めていただきたいということを改めて要望します。  次ですが、77ページです。都市づくりの方針で、生活の質を高める都市づくりの推進ということで、改めて赤字で組み込まれています。福祉サービスの基盤整備などということ、それから地域包括ケアシステムの構築にも考慮しながらというような、こういうような文言が新たに入りました。これは具体的にはどういうことなのでしょうか。 ○原島都市計画課長  当然ながらこれからの高齢者、それからお子さんへの対応といったことでの基盤整備もこのまちづくりの中でできるところはやっていくという意味で記載をさせていただいたところでございます。 ○渡辺くみ子委員  非常に抽象的な御答弁だと思うのです。わざわざ赤字で組み込むということで基本的な方向性は今の御答弁でもわかりました。でも、これが具体的にどういうイメージになってくるのかというのはわからないのです。その点です。 ○原島都市計画課長  具体的にはといいますか、この都市づくりビジョンについては20年の計画でございます。これからますます高齢化が進んでいくという中でそういった対応、そういう方々が健康で長生きしてもらうための対応が必要だといったことで20年の計画の中でそういった視点も入れて加えていくといったことで加えさせていただいたところでございます。 ○渡辺くみ子委員  この1のところの一番最初の丸のところ、福祉サービスの基盤整備などの取り組みと都市づくりが連携してという表現があります。これは具体的にどういうことですか。 ○原島都市計画課長  この辺になりますとどこでというわけではございませんけれども、そういったまちづくり、共同化ですとかそういったことによってできた床がそういった機能にも行くといったことも考えていくという意味で記載をしているところでございます。
    ○渡辺くみ子委員  今、共同化という御答弁がありました。結局まちづくりそのものの基本というのは、共同化をして高い建物を建てて空地をつくってとかというイメージになるのかなというふうに思って聞きましたけれども、それが福祉サービスの基盤整備とどういうふうなつながりになっていくのでしょうか。 ○原島都市計画課長  共同化だけがまちづくりではないというふうに認識をしていますが、一例でちょっと入れさせていただいたところでございます。そういった中で、やはり要は老朽化した建物、それから、容積が使い切ってないような敷地によりまして、建てかえによって新たな容積、床ができてきたときとか、そういったまちづくりの中で必要な用途、貢献していただく用途も含めて、そういった用途が福祉に関連する用途になるようなまちの方向性、そういったものの需要に応じた調整をしていくと。そういった福祉の関連の施設ができるようなことを誘導していくことも今後考えられるのではないかということで入れさせていただいたところでございます。 ○渡辺くみ子委員  お聞きしても何ら具体的なことないのですけれど、要するに赤字でわざわざ福祉サービスの基盤整備という表現をされているので、ここら辺がどういうものをイメージ化しているかということを聞きたいわけです。それと都市づくりがどう関係するか。そういう中では共同化の話をされました。だけども、福祉サービスの基盤整備というのは非常にこれは具体的な話なのだろうと思うんです。でも、今の御答弁の中では20年のスパンでというようなお話だけで、具体的に福祉サービスの基盤整備をここで載せているということは具体的にはどういうことをイメージ化しているのか。その点を具体的に知りたいんですが。 ○原島都市計画課長  今回の都市づくりビジョンにおきましては、ハードのみならずソフト面もまちづくりに加えてということで、方針7で文化、方針8で健康ということを主題に入れてございます。先ほどと同じような答弁になろうかなと思いますが、これからの高齢化に向けて高齢者の方が長く生活をしていっていただくといったための健康という支えるための施設、それが具体的に何かというのはいろいろなものがあるというふうに認識をしておりますけれども、今後何が必要かというのも含めてこれについてはあくまでもマスタープランということでございますけれど、具体の事業につきましては各所管のほうより必要なものも含めて検討した上で、この記述に合っているものを今後基盤整備としてつくっていくことも考えていくといったところでございます。 ○渡辺くみ子委員  考えること自体は一歩前進かなと。こういう文言が入ったこと自体否定するわけではありませんけれども、余りにも一般的し過ぎるのではないかというふうに思います。ここの下のほうに地域包括ケアシステムの構築にも考慮しながら身近な地域での買い物や医療、介護など日常生活に必要となる機能を充実しますというようなかなり具体的な文言も入っています。でも、ここら辺に関してもこういう方向性というだけぐらいで、具体的に何がどうのというふうにお考えになっているわけではないのでしょうね。 ○原島都市計画課長  あくまでも今回都市づくりビジョン、都市計画のマスタープランでございますので、あくまでも方向性を示しているといった内容であると認識をしています。今後20年の間に変わりゆく中でそういったことへの対策、そのときにこういった視点も入れてあるといったことでこちらに記載をしてあるわけでございます。具体的事業等々につきましては、これからこの文言をもとに具体化していくといったことを20年の間に進めていくというための方向性を示すものであると認識をしておりますので、個別具体の内容を記載といったのものではないと認識をしているところでございます。 ○渡辺くみ子委員  先ほど来言っているとおり、記載をされていること自体は私は大事なことだろうというふうに思います。だけど、20年のスパンと言いますけれども、いわゆる2025年問題、今60代の人が75歳になるとかというそこら辺が社会的にも大変大きな問題だというような言われ方をしています。こういう流れからすると、20年間の中で見ていくのだというだけでは私はやはり解決はしていかないんではないかと。ここら辺を大きな重点施策として取り組んでいただきたいと。それも共同化ということではなくて、住み続けられるまちづくりというその基本に立って取り組んでいただきたいというふうに思います。  最後ですけれど、171ページです。これは雑司が谷地域の件ですが、ここの都市づくり方針、防災機能というところで、雑司ヶ谷霊園周辺は建築物の不燃化や耐震化を促進し、避難場所としての機能を高めるとともに、そこに至る道路等の安全性を確保しますということなんですけれど、ちょっと伺いたいんですけれど、この間の3.11、ここの雑司ヶ谷霊園にどのくらいの方が避難されたか、調べていらっしゃいますか。 ○齋藤都市整備部長  ちょっと調べてあるかも含めまして、調査をさせていただきたいと思います。 ○渡辺くみ子委員  多分ほとんど行かなかったんだと思うんです。これは私も地域の方にも伺ったりしたのですけれど、要するに、あそこ逃げてもまずお墓が倒れたりとかいろいろなことが起きるのではないかということで。だけど、あそこは広域避難場所になっているんですよ。そうすると、中の安全性がどう担保できるかということはやはり防災面から見ても重要なんだろうというふうに思うんです。そこに行く道筋をきちんとしていくということは重要です。万年塀も取り壊してネットにして、ネットの塀にして、それでかぎもいろいろなところから入れるという状態をつくってきた経過というのは十分承知しています。今、雑司ヶ谷霊園で多分工事やっているか、これから始めるか、東京都が取り組むと言っているのですけれど、そこら辺に関してはつかんでいらっしゃいますか。 ○奥島地域まちづくり担当部長  今、東京都がやろうとしていることは詳細ちょっと把握してないですけれど、今、御意見のありました雑司ヶ谷霊園、そもそも昔は広域避難場所、現在避難場所というふうに東京都の条例に位置づけられていますけれども、これは大震災が起こったときに揺れに対して逃げるところではなくて、延焼火災に対して人々が逃げ込んで、その延焼火災から身を守るという場所ですので、先般の東日本大震災というところでは帰宅困難者の方は幾つかの空地に集まったという経緯がありますけれども、周辺の方がそこに集まったということではなくて、大震災の火災による被害を守るためにああいうところを有効に活用していただきたい場所だというものでございます。 ○渡辺くみ子委員  そうは言っても広域避難場所という立て看が多分1枚、1カ所だけですけれども、掲示をされていて、地域の中では、地域というか、東京都としてはそれをもうちょっとふやしていこうかとかという話になっているというふうに聞いています。それとあわせて、雑司ヶ谷霊園は新たな問題になっているのがお水が出ると。1カ所あそこの排水がよくないので、道路のほうに水が相当出てくるんだと。そういう点では一時貯留槽というのかな、それをつくっていく工事を始めるとかという話も聞いています。そういう点で、そこら辺に関しては御存じですか。 ○奥島地域まちづくり担当部長  当然必要性、一時貯水槽については必要性を認めておりますけれども、細かな話はまだちょっと聞いておりませんので、私どものほうで確認したいというふうに考えております。 ○渡辺くみ子委員  やはり全体像でさまざまな、あそこに逃げないというふうに言われていても、いわゆる延焼遮断帯という役割を果たすとかというその意味合いはわからなくはないのですけれども、でも現実的に、そこの人たちが南池袋小学校だとか本当にごく限られた場所に逃げざるを得ないというようなそういう状況から考えると、将来的にというか、あそこの地域の雑司ヶ谷霊園の中の安全性の確保というのは私は重要な課題だろうというふうに思っているんです。そういう点で、東京都が具体的に何をどういうふうに進めようとしているのか。それから、豊島区としてあそこをきちんと位置づけた場合に、何が問題なのかというようなそういうようなことも示していかないと、やはりそれこそ何年かのスパンの中でそういうものを確立していくということが私は地域住民に還元する都市計画だろうというふうに思うんです。そういう点でもっと東京都に意見を言うとか、あるいは東京都が具体的に何を考えようとしているのかとか、そこら辺に関しては受けとめるというか、情報として収集をして、私たち区民にもきちんと示していただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。 ○奥島地域まちづくり担当部長  御指摘のとおりでございます。私どもとしても情報を集めたいと思っております。ただ豊島区として、御質問の中にもありましたけれども、避難場所周辺の不燃化をしてきたと。万年塀を取り払って歩道状空地をつくってきたという過去のまちづくりの経緯があります。それに加えて今、都市計画マスタープランの中でも御指摘ありましたけれども、広域避難場所、避難場所に移動するための経路というものをしっかりしていかないと、まちの中の部分から安全に避難することができませんので、そういう対策を来年度から木密事業を雑司が谷で展開してまいりますので、そういうところでつくっていきたいというふうに考えております。御意見いただきました東京都との連携についてはさらに進めていきたいと思っております。 ○大谷洋子委員  久々に数少ない質問の中ですが、豊島区都市づくりビジョンの第6章、地域別まちづくり方針の駒込地域のところで、114ページのプロジェクト、2番、駒込六、七丁目での不燃化特区による不燃化の促進事業についてなんですけれども、ここに書いてあります期間を限定した助成等の支援策により老朽化した建物の建てかえ等を促進しながら防災性と住環境の向上を目指しますとありますが、駒込七丁目の木密地域、あの地域の周辺では特に七丁目の道路整備の近くで借地の方が大変多くいらっしゃいまして、地権者との話し合いがうまくついていない地域がございます。その辺の皆さんに対する相談窓口とか、きめ細かな相談等についてはどのようになっていらっしゃるのでしょうか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  道路の転出ばかりではなくて、道路とは関係なく、駒込七丁目の中で建てかえを促進していただきたいということで助成制度を設けておりますけれども、当然借地で建物を所有されている方がおられますので、そういった方々は基本的には所有者の方の承諾を得るということが条件になっておりますけれども、なかなかそういかない場合もありますので、これについては直接区のほうで権利者と御相談ができるような体制をとっておりますので、率直にその辺の御事情を御相談いただければいいなと思ってございます。 ○大谷洋子委員  とにかく高齢化されていますし、高齢者の暮らしの方が多い中で地域の説明会等にも足を運べない、そして、情報がなかなか入手できないというような方も多くいらっしゃいます。そういう方たちは大変不安と、それから、借地権の問題が解決できないというところから大変老朽化した今にも崩れそうな老朽建物の中に住んでいたり、隣に建物があったりする方も多くいらっしゃいますので、木密地域でありながら、なかなかそういうところが改善されていないという長い間の課題となっているところもございますので、ぜひきめ細かな相談窓口になっていただきまして、今いろいろと進めていただいているかと思われますけれども、より一層そういうところに寄り添った相談をしていただきたいということをこの機会にお願いさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○垣内信行委員  私もその地域像というところで具体的にちょっとお尋ねしますけれども、私の地域、南長崎ですけれども、まちづくりに当たっての大見出しが地域像は、マンガ文化と健康づくりを個性にしたまちとこうありますよね。悪い言葉ではない。トキワ荘があったり、南長崎スポーツセンターができたり、そうした個性にあふれるまちづくりをするということが書かれているのだと思うんですよね。一体具体的に何をやろうとしているまちづくりなんですか。私はさっぱりその将来像ということを言うんだけど、だれが何をしてこういうまちにしていくかというのがよくわからないです。今もトキワ荘、きのう、おととい区長来て、トキワ荘のイベントをやったでしょう。お客さんも来ましたよね。別にそれが悪いと言っているわけではなくて、基調講演もやられて、まち挙げて何とか活性化したい、それはよくわかります。それから、スポーツセンターもかなり人気があって、かなりお客様で、これも悪いことではないと思う。具体的にこれを基盤にしたまちづくりといったら一体何を目指しているのかがよくわからないですけれど。具体的に、これから。あれを基盤として何をするのか。公園を生かしたまちづくりと抽象的に書かれているのはいいのですけれども、イメージが渡辺委員も言ったけれど、私さっぱりわからないです。 ○原島都市計画課長  地域像、マンガ文化と健康づくりを個性にしたまちということで記載をしているところでございますけれども、南長崎地区につきましては、今、委員からのお話もありましたとおり、長崎中学校の後に南長崎スポーツ公園、センターができるなどスポーツを基本とした地域というところがあると思います。それよりもまず漫画文化ということでトキワ荘を中心とした漫画文化というのが今でもあるということで、今の資源を中心にそういったことを広げ、そして、にぎわいを持たせながら健康づくりを進めていくというような施設を充実をさせていった中で、そういった利用も含めて進めていこうといったところでございます。地域像、12地区いろいろと検討してきたわけでございますけれども、なかなか新たな発想でというような文言というのは非常に難しいものでございまして、今現在の資源等々を基本とした地域像にとどまってしまったというところもございますけれども、そういった中で南長崎につきましては、そういった漫画、そして、スポーツ公園があることから健康ということをキーワードにして、こういった地域像を示したといったところでございます。 ○垣内信行委員  つまり、今ある資源を有効活用して、人がこういうふうに来るような、魅力あるようなこうした資源を活用してお客さんを、あそこにはトキワ荘があるよ、スポーツセンターがあるよというところで、あそこに行ってみようではないかというような、そういうようなものを目指してこれから事業展開をしていくという、こういう意味ですか。 ○原島都市計画課長  あくまでもこれは方針でございますので、20年間の中でそういったことを視点としてこの地域ごとのまちづくりを進めていこうといったところでございます。具体的な事業につきましてはこの方針に基づきまして各事業を展開していくといったところになろうかなと思います。 ○垣内信行委員  それで、例えばあともう一つ、商店街の問題が書かれていて、大和田通り、南長崎トキワ荘通り、東長崎駅周辺と商店街では人々の交流や日常生活を支える商店街を目指しますと書かれてあるでしょう。これは一体だれがどういうふうに具体的にそういう商店街にしていくということにしているのですか。 ○齋藤都市整備部長  これは先ほどの御質問にございました来街をしていただく方をふやすのかと、そういうまちづくりかという御質問がございましたけれども、まず第1は住んでいらっしゃる方、そこでさまざまな活動をしていらっしゃる商店街の方も含めてでございますけれども、そうした方々と目標を共有しながらこうした地域にしていくというのがこのビジョンの基本かなというふうに考えてございます。今の商店街の振興でございますけれども、やはり主体は地元の商店街ということでございますが、商店街活動についてはさまざまな条件整備が必要だということもかねてから指摘もいただいてございますので、やはりその商店街組織を中心にしながら関係する地域の方々、また、地域によってはさまざまなお立場の方が商店街の活性化に取り組んでいただいているという状況がございますので、そうした方々の力もいただきながら、それが商店街振興が地域づくりといいますか、都市づくりに結びついていくように我々も取り組んでいくというふうなスタンスで考えております。 ○垣内信行委員  要するに、こうした都市計画の像をつくって、それぞれの所管がこれから考えていきましょうよと。要するに今の商店街だったら生活産業課を中心として、こうした商店街と連携を図っていきましょう、あるいは先ほどのトキワ荘なら文化商工部が、文化観光課が中心となって、こうしたものを発展的に考えましょう、こういう理解で都市計画のビジョンをつくって、例えば公園のことも書かれてあるんだけれども、公園だったら今ある椎名町公園やはらっぱ公園などのこうした問題を地域と協働して、さらに緑豊かな発展を目指していきましょうと、こういうふうに所管ごとに書かれて、これをもとにしてそれぞれの所管がこれに基づいた考え方で発展させて考えていく、こういう考え方で理解してよろしいでしょうか。 ○齋藤都市整備部長  まさにそうでございまして、この本体の213ページにございますように、今御指摘がございました所管所管でこれは任務がございますが、やはり地域の問題というのは我々の中でも、区の内部でも連携といいますか、協働しながら総合的に推進していく必要があるという認識でございまして、ここの213ページには各種の関係の計画を示させていただいてございますけれども、こうしたものが相互に連携をとりながら、先ほど示しました都市像といいますか、地域での取り組みを具体的に進めていくと。それによって地域づくりの実効を上げようということでございます。 ○垣内信行委員  表面的過ぎるような話だと思うんですよ。何でこれ教育委員会を入れてないの、こういうビジョンに。学校を中心としたまちづくりとかもでしょう。防災の拠点といったら学校を中心とした避難場所になっているでしょう。逃げ場所といったらまず最初学校ですよ。このまちづくりの視点からいったら、学校の教育委員会なんか全然入ってないわけ。私はおかしいなと思って、そういう見方で見ていたんですよ。いろいろ書かれている。書かれているけれども、実際にそこの地域における特性を生かしたというふうにおっしゃるにもかかわらず、そこの地域の拠点となるようなそういう学校施設、それから福祉の問題にすれば特養ホームが足りないという話になっているでしょう。きのう風かおる里の20周年の開所式があって、結構議員呼ばれて、副区長もごあいさつされた。私も行きました。非常に地域挙げて特養ホームが足りないということであそこ増床したでしょう。これはいいことだと思うんですよ。でも、こういう観点は全くこの都市計画のビジョンにはないわけ。保育園の待機児解消、大変深刻な問題になっているんだけど、この問題なんか一言も書かれてないよ。子どもたちどうするかと。こういうふうにまちづくりのビジョンだと都市ビジョンを論じるならば、そういうような道路を形成したりとか何とか一応言うだけではなくて、そういうところに視点を当てたビジョンにしなければだめなのではないですかということを言いたいわけ。間違っていますかね。 ○齋藤都市整備部長  これは今回のマスタープランの改定、都市づくりビジョンの策定で、私どもとしては大きなテーマということで取り組ませていただきました。ハードだけの視点ではなくて、特にハードと密接にかかわりのあるソフトの視点を総合的に入れていくということが今回大きなテーマとして掲げさせていただきました。ちょっと戻りますけれども、本書の73、それから、先ほども御指摘をいただきましたが77、特に77ページの方針の8では健康を支える快適な都市づくりということで、健康、福祉という概念をまちづくりに生かしていこうということで位置づけをさせていただいたところでございます。今御指摘いただいた分野についても213ページになりますけれども、中ほどになりますが、地域保健福祉計画、それから、防災では当然のことながら地域防災計画、健康プラン、それから子どもプランとこうしたものも関連する計画としてしっかりと位置づけて、これらを総合的にミックスさせながら地域づくりを進めていこうという方針を出させていただきました。まだまだちょっと十分ではないというふうに我々も認識しておりますし、これをどういうふうに実践をしていくのかということが重要だと思っておりますので、今御指摘の点も含めてハードに偏ることなく、まちづくりに取り組んでいきたいと思います。 ○高野区長  今回の都市計画マスタープラン等々について、いろいろと御審議いただいたわけでありますけれど、先ほど垣内委員が言われたように、きのう、おとといですか、南長崎一丁目から六丁目のあの周辺を中心にしながら、強い要望がありまして私30分間、基調講演という形でお話をしました。そのお話は趣旨は、この南長崎地域が非常に最近まちづくりが意識が進んで、いろいろな面で地域の方々の参加が多くなり、そして、この地域を一体どうしていくんだというようなことがしっかりとやはり位置づけていかなきゃいけないのではないかな、そんな思いも含めながらいろいろお話をさせていただいた。特に今、豊島区の将来像として掲げている国際アート・カルチャー等々にどう組み入れて位置づけがあるかというようなことについてお話をさせていただきました。現実にお休みどころ、トキワ荘のつくってちょうど1周年という形の記念でありますけれど、あそこに1年間で約2万人の来場者があるということで、今までああいうような特色あるまちづくりというのはなかなか進んでおりませんでしたけれど、トキワ荘というような形の一つのすばらしい文化資源を生かしていくというような形の地域の方々の意識が非常に高まってきたというようなことも含めて、こういう形の中で今回、いろいろ加えさせていただいて、特にそういったものを含めながら、この地域が非常に今までと私は違った形のまちづくりが進んでくるのではないかな。それだけに我々も緊密な連携をとり、その方向性をこういう形の中に落とし込んでいくという、どちらかといったら走りながら考える、本来ならやはり計画だから先にとんとんでやってそのとおりに行けというようなことかもしれませんけれど、非常に地域の動きをしっかり見詰めながらこれらについても変えていくということは必要ではないかな。  そして、先ほど来、福祉とか防災、そのほか教育が入っていないではないかというような御質問でありますけれど、私はやはり行政の基本は、福祉行政であり、福祉の向上であり、教育でありますので、これらはそれぞれのビジョンをつくっているわけであります。それだとやはりこういう形の中ですり合わせをしていくというようなことが私は、これがすべてこの都市計画マスタープランが豊島区全体のものというような、包含してあらゆることに集結する、集約するということはなかなか膨大な形になってしまう。それぞれのプランがきっちりしたものがあるという形の中で、特にこれは都市計画将来のどちらかというとハード面のことを中心にしながら、こういう計画を出してきたというようなことでありますので、確かにすべて百点満点の答案用紙をつくれというのはどだい無理な話でありますので、絶えずそういうふうにローリングしながら状況において変わっていくという、まさにまちは生きているというそんな思いの中で、これらについて今回いろいろと改正等々を区民の方々を含めて、ただ私は一つ非常にこういうまちの動きの中で特に南長崎地域は私は非常に住民の方々の意識というか、まちづくりに対する熱い思いがわき出てきている。これはしっかり受けとめていかなきゃいけないと思っておりますので、今回こういうような形の中のものも加えさせていただいたわけでありまして、全体をすべて100%答えをしろというのはなかなか難しいことではないかと思いますが、順次逐次これについてはしっかり進めていきたいと思います。 ○村上宇一委員長  よろしいですか。ほかになければ次に移りたいと思います。 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  次に、景観計画について。理事者から説明があります。 ○原島都市計画課長  それでは、景観計画についてという資料をお出しいただきたいと思います。景観計画につきましては、本年4月に本委員会において地区別の前まで御説明をさせていただいたところでございます。今後素案についてパブリックコメントを来年予定をしておりますので、その内容について御説明をさせていただきます。  それでは、1枚目でございますけれども、復習になりますけれども、平成5年に豊島区でアメニティ形成条例を制定して、今までアメニティという概念で独自の景観政策を展開してきました。平成16年には国が景観法を施行されまして、順次、景観計画をつくっていくというような流れになってきたといったところでございます。景観計画、豊島区の景観計画につきましても平成25年から検討を始めてまいりまして、平成25年度にはアメニティ形成審議会3回、それから、策定部会を2回、そして今年度に入りましてから4月に副都心委員会に御説明後、アメニティ形成審議会を2回、それから景観計画策定部会検討部会を4回行ってきたところでございます。そういった中で今回素案としてまとめましたので御報告をするものでございます。  今後でございますけれども、26年度内に来年3月にはアメニティ形成審議会を予定をしております。これにつきましてはパブコメが終わりまして、それらの内容をパブコメ、住民説明会、それから各種関係団体、それから現庁舎ビジョン連絡会等への説明をいたしまして、3月にその内容について御報告をすると。27年度に入りますと、景観計画案の作成、これは東京都との協議になります。また、景観行政団体への移行、これは10月を現在予定をしております。その後27年度内には景観計画を策定をするといったところでございます。景観計画を策定するためには事前に景観行政団体にならなくてはならないということになっております。景観行政団体でないと景観計画を策定できないという状況になってございまして、その間、行政団体へ移行してから計画策定までつなぎの条例が必要となります。10月に景観行政団体への移行を想定しておりますので、第2回定例会、来年の第2回定例会でつなぎ条例を上程を予定をしております。また、10月につなぎ条例の施行をして、その後パブリックコメントをもう一度行いまして、景観計画については景観条例を策定をしなくてはなりませんけれども、それが来年の第1回定例会、そして、28年3月には計画を策定をして、28年度当初より景観計画による御指導をしていくといった流れになろうかと思います。  それでは、景観計画、素案ですけれども、これも150ページ程度のものになりますので、別紙1の素案概要版で御説明をさせていただきたいと思います。別紙1、概要版をお出しいただきたいと思います。先ほど来から言いましたとおり、この内容につきましては来年の1月13日から2月13日までパブリックコメントを予定をしております。また、説明会、関係団体等への説明もその間に行おうといった計画でございます。  それでは、1ページ目をおめくりいただきたいと思います。アメニティとはということで、アメニティという概念をここに記載をしております。地形・自然、それから、まち・界隈、歴史・文化、これらを総合してということで、景観よりも幅広い視点でアメニティという概念がございます。豊島区についてはこの概念に基づいて平成5年から景観、そして、それらの内容について指導をしてきたという経緯がございます。  また、1ページ目の中段から下でございます。策定の意義でございますけれども、区の景観特性を生かしたきめ細かな景観形成の推進、それから区民、事業者、区の協働による景観形成により一層の推進、それから、景観法に基づく景観に係る協議・手続の一元化ということがこの景観計画策定の意義ということになります。  2ページになります。位置でございますけれども、上の図になりますけれども、左側が国、それから東京都の各種計画でございます。右側が区の計画等々でございまして、それらに位置すると。国、東京都と適合して、現在の区の計画等々と連携、それから、現在のアメニティ形成基本計画ですとか、形成条例については継承、移行していくといった考え方となっております。  それでは、3ページをおめくりいただきたいと思います。景観形成の目標でございますけれども、豊かな未来を創造する豊島の景観形成ということで、一般的ではございますけれども、こういう目標を掲げたわけでございます。  基本方針といたしましては5つを挙げてございます。副都心の顔をつくる。ゆとりとうるおいを生み出す。それから、歴史をつなぎ文化を発信する。人々の生活・営みを育む。まちの成り立ちや特徴を活かすといったところでございます。  また、4ページになりますと、先ほどの都市計画マスタープラン、都市づくりビジョンと同じ12のブロックに分けてございます。ただ景観12のブロックですと非常に細かいということもございまして、大きく4つのブロックに分けようということでございます。この4つのブロックは多少は違いますけれども、おおむね旧の町時代の分けが大まかなところでございます。西巣鴨、巣鴨、高田、長崎というような形でおおむねこの区域ということで考えているところでございます。  それでは、5ページでございます。これからは地区別、12地区の地区別でございます。地区別につきましては簡単に御説明をさせていただきます。  駒込地区でございますけれど、目標をソメイヨシノ発祥の園芸文化による風情の継承ということでございます。この目標につきましてはさきのアメニティ審議会においてもこの目標が本当にいいのかということで御議論になったところでございます。パブコメの中でも以下の12の目標につきまして何か地元としていい目標がないかということで一緒にお聞きをしたいというふうに考えているところでございます。現在の目標につきましてはやはり今の現在の地区の資源を基本として目標がなされておりますので、新たな発想での提案等々を広くお聞きをしたいと考えているところでございます。  駒込地域でございますけれども、やはり六義園の眺望を配慮したとか、染井霊園、それから、寺町の雰囲気に配慮したというようなところでございます。また、補助81号線の整備も予定をされておりますので、その沿道等々の配慮をするといったところが記載となっております。  それでは、7ページをおめくりいただきたいと思います。巣鴨・西巣鴨でございます。地蔵通り商店街の人情味あふれるにぎわいの形成といったところでございます。懐かしい面影を残し、周辺環境と調和したまちなみづくりといったところでございます。  次に、大塚地区でございます。9ページでございます。まちの中をのどかに走る都電との共演というところでございます。地域の歴史的な名残を生かしたまちなみづくり、都電荒川線の沿道ですとか、三業地通り等々を歴史的なということでお示しをしているところでございます。  11ページでございます。池袋本町・上池袋地域でございます。池袋本村の歴史と現代のまちの共存といったところで、ここにつきましても2本の右側の青いところでお示しをしています2本の都市計画道路、特定整備路線の整備が予定をされておりますので、それに合わせた新たな魅力を生み出すまちづくりとなるのかなと、まちづくりについて記載をしているところでございます。それから、谷端川緑道などの緑と潤いを生かしたまちなみづくりというところでございます。  次に、13ページ、池袋東地域でございます。風格ある池袋副都心の顔の創造でございます。こういった中で、グリーン大通りは池袋駅前から新庁舎周辺や雑司ヶ谷霊園につながる緑豊かな池袋の都市軸として地区計画の活用などを通じて、緑と並木のにぎわいが調和した四季の彩りが感じられる風格あるまちなみを目指すといったところでございます。また、現庁舎と新庁舎、南池袋公園をつなぐ南北区道等々回遊路を進めていくといったところでございます。また、最後に商業・業務地を取り巻く住宅市街地においては地区計画の活用などを通じて良好な景観形成を進めていくといったところでございます。  また、15ページでございます。池袋西地区でございます。立教大学を核とする国際的な文教のまちの表現といったところでございます。国際的な文化・観光のまちの演出ですとか、池袋の都市軸にふさわしい風格あるまちなみづくりということで、アゼリア通りを緑の軸として記載をしてございます。172号線の沿道の地区計画、173号線の沿道での地区計画を活用したもの、それから、歩いてめぐって楽しいまちなみづくりといったところでございます。  雑司が谷地区でございます。17ページになります。鬼子母神を初めとする江戸時代から続く文化の育成といったところで、鬼子母神参道や弦巻通り、東通りなどにぎわいをはぐくむ商店街づくりですとか、都電とその沿道の風景が調和したまちなみづくりなどを記載をしております。  19ページ、高田地区になります。神田川と坂に刻まれた歴史的情緒の醸成といったところで、神田川の水と緑の一体感が連続して感じられる河川景観の形成ですとか、都電とその沿道の風景が調和したまちなみづくり、まちを南北に横断する環状4号線沿道の魅力を高めるまちづくりといったところでございます。  次に21ページ、目白地区でございます。学習院や自由学園のおしゃれなイメージの発信といったところでございます。学習院などの緑を生かしたまちなみづくり、自由学園明日館など地域に点在する歴史、それから文化資源を楽しんで散策できるまちなみづくり、それから目白駅周辺では目白小学校の建てかえを契機に地元まちづくりとの連携のもとで学習院とともに目白駅前の新しい顔となるまちなみづくり、それから、緑豊かで閑静な住宅地としてのまちなみづくりといったところでございます。  23ページ、高松・要町・千川地区でございます。富士信仰を初めとする暮らしの記憶の伝承というところでございます。住宅地の景観づくりですとか地域のシンボルとなっている緑を生かしたまちなみづくり等々を入れてございます。  それから、25ページ、11、長崎・千早地域でございます。池袋モンパルナスと新しい文化芸術の融合ということで、アトリエ村などの文化を生かしたまちなみづくり、それから特定整備路線、172号線の整備に合わせた新たな魅力を生み出す、駅周辺で庶民的なにぎわいのあるまちなみづくりなどを記載してございます。  次に、27ページ、南長崎地域でございます。庶民性が息づく漫画家の聖地の再生ということで漫画文化を生かしたまちなみづくり、それから、駅周辺の商店街などのにぎわいと親しみを感じるまちづくり、住宅地の落ちついたまちなみづくり等々でございます。  次に、29ページをお出しいただきたいと思います。景観形成の考え方でございますけれども、おおむね29ページの下にあります4つの区域、低層住居、それから住居系、複合市街地、商業・業務系市街地でどんな景観をしていくかということで実際の基準を設けてございます。特に景観計画について特別地区、この2番の(1)特別地区というのを設けられることになっております。具体的に現在の東京都の景観計画の中では神田川の沿道、それと六義園周辺について特別地区に指定をしておりますので、それは基本的に引き継ぐといったところになってございます。  また、豊島区の今回の景観計画では新たに池袋駅東口のグリーン大通り沿道について、池袋東口駅前広場・グリーン大通り沿道景観形成特別地区として指定をしようということを考えているところでございます。  30ページでございますけれど、流れについてはちょっと割愛をさせていただきまして、30ページの下になります。この3地区につきましては一定の制限のもとにそういった届け出、それから協議を必要といたします。グリーン大通り東口駅前広場、新たに区で特別地区にしようとしているところについては、こういった行為をするところにつきましてはすべてについてこういった届け出をしていただくと、協議をしていただくということになります。  31ページでございますけれども、各区内全域の低層の住居系から商業・業務系までは記載の内容で届け出、それから協議をしていただくといった内容となっております。  それでは、31ページの下側から神田川沿道でございます。ここの記載の内容については、現在の東京都の景観計画で神田川沿道で定めている内容をそのまま横引きで記載をしているところでございます。水域側にオープンスペースを設けるとか、神田川にも建築物の顔を向けるとか、そういった内容、それから、夜間の景観を落ちつきのあるものにするといった内容が記載をされてございます。  次に34ページでございます。六義園の景観形成特別地区でございます。六義園自体は文京区でございますけれども、その周辺で豊島区部分がございますので、34ページの上の緑の部分になります。この豊島区部分については特別地区として一定の指導をしていくといったところになります。大きなところでは高さ・規模のところに庭園内部の主要な眺望点からの見え方をシミュレーションして庭園からの眺望を阻害する高さや規模とならないように配慮するといったことでシミュレーションを義務づけている。これらの内容につきましても東京都の景観計画と記載内容は同じでございます。  次に、36ページでございます。36ページについては豊島区独自、新たなということで、駅前広場、池袋駅東口の駅前広場、それからグリーン大通り沿道の景観形成特別地区ということを定めようとしているものでございます。届け出についてはすべて大小にかかわらず、高さにかかわらずすべてを届け出をしていただくといったところでございます。配置のところでは駐車場など店舗以外の出入り口の配置などについて、隣接する建築群やオープンスペースとの連続性を確保してにぎわいを損なわないような計画をするですとか、グリーン大通りに建築物の顔が向くように計画するというような内容を記載をしております。  それから37ページでございますけれども、37ページの形態・意匠の上のところの2個目でございます。閉店時や夜間においても閉鎖的な印象を与えないよう配慮する。壁面のガラスは反射するものや高彩度となるものを控えるなど、まちなみとの調和や周辺の環境への影響に十分配慮するという記載になっております。  38ページの色彩基準でございますけれども、これについては今までの一般的な商業地域より多少厳し目にしておりまして、神田川で採用しています色彩の範囲と同じ内容で定める予定でございます。  また、39ページからの一般地域でございますけれども、39ページ、低層等々につきましてはやはりオープンスペースを確保ですとか、垣、さくなどを記載をしているといったところでございます。  また、41ページにつきましては複合市街地でございます。こちらについては高さ・規模、沿道建築物によるスカイラインとの調和ですとかを記載をしてございます。  また、42ページ商業地域では夜間の景観や周囲の環境等々を記載をしているといったところでございます。  43ページの色彩基準でございますけれども、これにつきましては東京都の現在の景観計画と同じ範囲でお示しをしてございます。  44ページでございますけれども、これらの景観資源の保全等々につきましては、通称でございますけれども、豊島景観100選、これを今後選んでいって、そういった景観を保全をしたり活用していくといったところでございます。  取り組みでございますけれども、これについては豊島区のみではできるものではございません。区民、それから事業者等の役割分担のもと取り組む体制をつくっていかないとなかなか景観行政というのは進めていかないといったところでございます。  そういったことで45ページになりますけれども、これらの景観のまちづくりを普及をしていく、そして、支援促進をしていくと。手法としては景観地区の活用ということも考えられますけれども、これについては新たなルールをつくって、一定の住民の合意のもとに進めていくといったところでございます。  今後のスケジュールでございますけれども、先ほど御説明したとおり、27年度内に景観計画を策定して、28年当初より景観計画を施行していくといったところでございます。  最後のページになりますけれども、説明会でございます。これらにつきましては来年1月のパブリックコメントをやっている期間中に、1月17日、土曜日、24日の土曜日、また1月30日の金曜日に計5回、地域で4回、全体で1回ということで5回の説明会、それから、町会等主要なところへの御説明、それから特にグリーン大通り沿道特別地区になりますので、そこにつきましては現庁舎周辺ビジョン連絡会、個別に商店街、それから町会等々に御説明をする予定となってございます。  次に、別紙3をお出しいただきたいと思います。先ほど来言いましたとおり、景観行政団体になりますと、東京都の景観計画に基づく指導を区が行うことになります。そのために必要な条例ということで、先ほどつなぎ条例というお話をさせていただきましたけれども、これを第2回の定例会に上程をする予定となっております。別紙3で概要でございます。  まず3段目、豊島区が法に規定する景観計画を定めると。用途別に、各区分ごとにその事項を定めると。それから、変更等の場合には審議会の意見を聴取する。それから、景観法に基づく行為をする場合には届け出が必要ですと。国、または地方公共団体は通知を定めるといったところでございます。それで6条でございますけれども、景観計画に定められた制限に適合しない行為をしようとする者に対しては必要な措置を講ずるよう指導することができる。勧告の手続についても定めます。変更命令をするためには審議会の意見を聞くと。それから、完了した場合には完了の報告をするということでございます。また、建物が小さい、低いなどで事前協議の対象にならないものについても極力努めなくてはならないといったところでございます。そして、最後になりますけれども、この交付についてはあくまでもつなぎ条例でございますので、新たな豊島区の景観計画ができるまでの期間、おおむね10月から来年3月までを想定をしていますけれども、約半年間のつなぎ条例ということで第2定例会で上程を予定をしているものでございます。  済みません、長くなりましたけれど、説明は以上でございます。 ○村上宇一委員長  説明が終わりました。 ○山口菊子委員  景観は大変大事で、先ほどの都市づくりビジョンのほうでもごちゃごちゃしたまちとか、そういうことが書かれていたりしておりますので、大変大事なことで、こういうプランができて条例もできてくるということは大変いいことだというふうに思います。  ただ、ちょっと私も不勉強で、よくわからないのですけれども、この間、京都でウインドーが閉ざされたというようなことがニュースに載って、あれは風致地区との関係もあるから必ずしもこの課題とリンクするとは思わないのですけれども、具体的にこれ、今、景観形成特別地区に指定したところ以外のところも全部各地域ごとに目標が出ていますけれども、この目標を達成する場合には特別地区に指定しないとできないのか、各地域の目標達成の目標が出ていますけれど、それを達成するためのツールというか、あるいは機関というか、そういうところがちょっとイメージができないのですけれども、各地域の目標と具体的に何をやるのか、どうするのかというところをもう一回説明していただけますでしょうか。 ○原島都市計画課長  景観計画につきましては豊島区全体でございます。全体にかかわる部分というのはどういう御指導、条件をするかというのは、概要版の39ページからで一般地域、これは4つの区域、低層住宅、それから住宅系市街地、それから複合市街地、それと商業・業務系市街地ということで、この中で例えば39ページの低層住宅系市街地であれば、延べ面積が1,000平米を超える建物については事前の協議をして届けをするといった内容でございます。ですので、この一定の面積以上の建物の建設、それから、壁の塗りかえも対象になってまいりますけれども、そういった行為をするときには事前に御相談から始めていただくといったことになります。これはすべて豊島区全域でございます。特に、特別地区というのは、この一般的な指導の内容よりも多少厳しくしてあるといいますか、いろいろな面で項目を加えてあるといったところが特別地区と認識をしております。六義園と神田川については東京都が今の現在の東京都の景観計画の中でお示しをしているものでございますので、それをそのまま横引きでもってくると。グリーン大通りについては新たに豊島区の今回の景観計画に基づいて36ページ以降、こういった形態、ですから36ページ以降というのは先ほどの商業・業務系、42ページからの一般的な商業・業務系市街地よりもちょっと書き込みがいろいろとなっていると。いろいろと書き加えてあるといったことで指導の内容が多少変わってくるといったのが特別地区と御理解をいただければいいと思います。よろしくお願いします。 ○山口菊子委員  1,000平米、例えば低層住居で1,000平米というと、かなり大きい建物になってくるわけですよね。そうすると、低層住居系市街地というところでは1,000平米を超えるようなものというのは比較的少なくなるというふうに私なんかは認識をしているのですけれども、商業地域のところでも鉛筆ビルみたいなものもありますから、それほど3,000を超えなかったりとかすることもあるかもしれない。それで、全体の景観を形成していくというときに、実現性というかしら、それともう一つその景観の基準になるところ、景観形成の目標というところで各地域書いてあるけれども、非常に抽象的な部分もあって、具体的な色をどうするかとか、そういう細目にわたっての部分をどこまで、だれがどこで判断をして、審議会ができるということですけれども、だれがどこで判断をして、景観について幅広いわけですから、その辺のところがもう少し私の中でイメージができない部分があるのですけれども、その判断基準とか、だれが判断していくのかとか、トータルとして景観がどう形成されるのかというところはいま一つわからないです。もうちょっと御説明していただけますでしょうか。 ○齋藤都市整備部長  概要版の44ページをお開きいただきたいと思います。これは今、委員から御指摘のとおり、具体的な景観の形成をどのように進めていくかというふうなことで、44ページには景観審議会ですとか景観アドバイザー、それからガイドラインをつくっていきますよということが書いてあるのですが、次の45ページでございます。具体的には、今回の景観計画をよすがにしていただいて、地域の方々に下から2つ目の黒の四角でございますけれども、景観まちづくり活動の支援促進というふうな中に、例えば景観の協定、景観協定というものも出てまいります。さらには全員合意を前提としない緩やかなルールづくりとして景観まちづくり協定というふうな形で、地域の中で今回の計画を基本といいますか、手がかりにしていただきながら、住民の方々がこういった活動に取り組んで、具体的な景観まちづくりを進めていただくという流れを想定をしてございます。また、この下、景観形成手法ということでは、例えば景観地区ですとか、地区計画、都市計画の手続になりますけれども、こうしたものの活用、あるいはそのルールを担保するための建築協定なども含めた形で決めていくということでありますが、これもやはり地域の方々の発意と具体的な活動によって、こうしたような仕組みを使っていただきながら、具体的に地域の景観づくりを進めていただくということを想定しております。 ○山口菊子委員  景観はある意味、非常に主観的な部分もあって、例えば私有財産にかかわってくる部分でありますし、その辺のところではどういうふうに合意形成をしていくかというか、大変厳しいというふうに思うのです。景観アドバイザーを設置するといっても、その景観アドバイザーと、例えば私の地域で私の地域の人たちの感覚と景観アドバイザーの感覚とが合わなかったりとか、非常に感覚が左右する部分もあるかというふうに思うのです。その辺についてはどうやって地域の合意をつくっていくかということについては、実は物すごく難しいのではないかというふうに思うんです。例えば立教大学の周辺ということで池三小学校は立教大学のれんがのイメージをしたものを設計に盛り込みましょうといって外観をそういうふうにしましょうというふうな形で、あそこは地域の中で合意ができてそういうふうにできましたけれども、各地がそう簡単な話ではないというふうに思うんですよね。でも、つくったもの勝ちで、これが機能する前にがんがんつくってしまって、ちょっとイメージとそぐわないものができてしまう可能性だってあるわけですし、そういう意味では非常に景観形成というのは難しいのではないかなと私は思っております。  それで、そういう意味では地域の中の先ほど来もビジョンのほうでもお話があったように、ワークショップやって、地域の皆さんの声を上げてつくってきたんだというのがありますけれども、やはりこれもある程度の時間というかしら、地域の皆さんに御理解いただいて、地域の皆さんの御意見をいただいて、うちのまちはこういうふうにしたいんだぞというのを明確にしていかないと、トップダウンでこの地域は景観アドバイザーがこういういい案出していますから、こういう案でいきましょうよなんていう話にはならないと私は思っておりますので、その辺のところは丁寧な取り組みをしていただかなきゃいけないし、一方で、つくったもの勝ちみたいでどんどんどんどん変わったものをつくられてしまっても困るしというところで、時間とのせめぎ合いとかもあるというふうに思いますけれども、ぜひその辺のところは上手にやっていただきたいということを要望します。  あわせて、先ほど来説明をしている担当部局が何か都市計画課長とかばかりで、部局としての受け持ちのキャパが広過ぎるのではないかと私は思っていて、職員がちゃんとそれぞれのことできるのかどうか、ちょっと今不安になってきて、もうちょっとその辺の人員配置含めてやっていかないと、手分けしなかったら、これだけたくさんの仕事をやり切れるのかどうか、私はちょっと疑問に思いました。この辺についてはよく新年度に向けて検討していただきたいと思います。 ○齋藤都市整備部長  具体的な景観まちづくりの進め方につきましては前回の審議会でも、ここには具体的な事業の例といたしまして豊島景観100選というものをやって盛り上げようというふうなことを記載しておりますが、ちょっとまちづくりの関係等がやはり不明確なのではないか、もっと手厚くいろいろ審議会としても検討したほうがいいのではないかという御議論がされたところでございます。今、委員からも御指摘のとおり、具体的に地域でまちづくりの中でこうした景観の取り組みが具体化できるようさらに検討をしていきたいと考えてございます。  それから、後段のほうでございますけれども、ちょうどこういった時期に差しかかっているということもございまして、着実に達成できるように取り組んでいきたいと思います。 ○島村高彦委員  この景観計画については大分以前の都市整備委員会でも説明をいただいたんですが、そのときちょっとなかなか明確にならなかったという意味で再度お尋ねしますが、届け出を行うということなんですが、従来の地区計画との関係というのはどういうふうになるのでしょう。 ○原島都市計画課長  地区計画をかけてある範囲での地区計画の届け出、これは継続をされます。ですので、表紙が変わるだけになるのかどうなのかということはちょっとこれからなんですけれども、地区計画に関する届け出と景観計画に関する届け出、両方になるというふうに認識をしています。それから、現在アメニティの条例に基づく届け出もございます。これにつきましてはこちらに移行するということで、アメニティ条例に基づく事前協議ですとか、届け出はこちらに移行するということで廃止をするということになろうかなと思います。 ○島村高彦委員  地区計画と、それから景観形成特定地区でしたっけ。これが仮に、余りないとは思いますが、仮に同時になってその双方が矛盾するというようなことがあった場合はどうするんですか。 ○原島都市計画課長  具体的に今回新たに特別地区にしようとしておりますグリーン大通り、ここについては既に地区計画がかかっております。ここの地区につきましては地区計画に関する届け出、それと今回、この形成特別地区、この景観計画ができますと28年以降は両方を届け出をしていただくということになろうかなと。また、今回のグリーン大通りの形成特別地区の記載の内容でございますけれども、これについては現在の都市計画で定めた地区計画の内容とそごがないような調整をした上で記載をしているということで、これによってどっちがどうで変わるといったことはないというふうに考えております。 ○島村高彦委員  実際には行政側のほうでそういった調整を行っていくというのはわかるんですが、基本としては地区計画も、この景観形成の届け出も、住民の意向をもとに推進するわけですよね。だから、今までも地区計画が住民側から出されるというのは非常に少ないわけですけれども、仮にそういったものが今後出てきたとします。それがこの景観形成の地区の方針とぶつかり合うという、両方住民側から出てきた場合、ぶつかり合うというようなことは想定しづらいけれど、決してないわけではないですよね。 ○原島都市計画課長  まず地区計画については都市計画法でございます。今回の景観計画については景観法ということで法律が違うという面がある。そういった中でやはり同じまちをつくっていくという中ではでき上がった姿はこれはやはりどちらとも整合がとれてなくてはいけないというのは認識をしているところでございます。仮にどこかの地区で地元提案による地区計画が出てきた場合には、現在のこの28年度以降であればこの景観計画に基づく内容と整合をとりながら御協議をして、もしどうしてもそれより厳しいのか弱いのかあれですけれども、現在のこの一般地区の景観計画の基準とそごがある場合には、そこを特別地区として同時に指定してそれらの内容を組み込んでいくということもテクニックとしてはあるのかなというふうに認識をしておりますので、そういったときにはそういった手法も含めて行っていかなくてはならないと考えております。 ○島村高彦委員  最終的には行政側のほうで住民と話し合いながら決定をしていくという方針でいいのかと思うんですが、それともう一点ですが、ここに景観形成の方針というのが示されているんです。これは行政側が示した一つの方針ということであるかと思うんですけれども、今後パブリックコメントなどを受けて、やはりこの方針と異なるようなことが出てくることもあるかもしれないんですね。それでいつもそうなんですが、一つの方針を定められてもなかなかそれに合わない部分もあるんですよね。例えばちょっと話ずれますが、木密不燃化特区におきましても、その地域から外れた木密地域というのが存在するわけですよね。そういう人たちはそういう木密地域の中にあってどうすればいいんだという質問をよく受けるんです。答えはないんですけれども。それを区のほうで定めたとしても、例えばこの景観形成の方針に載っていないまちが存在するわけです。そういうまちがどうやってもともと区の対象、考えられている範囲から外にあるまちの人たちは、その不燃化特区と同じですよね。どうやって自分たちのまちをつくっていくかという手法は一向に素人さんなので持っていないわけです。そういった問題を考えたときに、今回の景観形成の特別地区の指定に当たってもそういうところの地域をどう声を吸い上げるかという大きな課題があるかと思うんですが、その辺についてはどうお考えでしょうか。 ○齋藤都市整備部長  12の地域に分けまして、かつ4つの区域で大ぐくりをしているという地域の組み立て方をしてございますけれども、こうした区分けの線だとか、ゾーニングのとり方で、そこで地域像が全部定義されているんだというふうに我々認識をしてございません。やはり具体的な、いわゆるまちづくりといいますか、さまざまな課題が地域にはございます。そうした中で御地元の方からもさまざま御意見をいただいて、もしそうしたまちづくりの中に具体的な動きが出てくれば景観という視点も加えながら、地域の方々の具体的な御意見を伺っていくという手順になっていくのかなと考えてございます。今回の特別地区につきましては、東口ということでございます。今後もこうした手法を具体的にお話があれば展開をしていきたいということでございますので、今一つのゾーンで切ることの難しさというふうな御指摘かと思います。そうしたことも我々念頭に置きながら、御地元の方の御意見をやはりつぶさに伺っていくということが大事だと考えております。 ○渡辺くみ子委員  1点は神田川の部分です。それで、大昔ですけれど、私もアメニティ審議会の委員として、あのころは法名寺の桜のあの景観の表彰したりとか、それから高田の神田川地域では非常にシンプルな色彩で建物を建てられた方を表彰したりとかということで、具体的に私たちもわかるような、こういう地域はこういう建物がいいんだなというようなのとか、さすがに法名寺の桜はすごくすばらしいなと改めて感じたりとか、そういう実践的な部分での感想を持ったという記憶があります。  それで、一つその神田川のところでお尋ねしたいのは、これもう何年前か忘れましたけれども、新目白の通りに面して神田川と新目白のちょうど間ぐらいに相当高層の建物が新宿のほうでつくりました。そのときに高田一丁目地域の方々は、日影規制の問題も含めて規制はないからしようがないんですけれど、日影が相当影響を受けるとか、いろいろな声を上げて区長のほうに申し入れを行って、新宿区のほうに高さをもうちょっと下げてもらえないかとかという申し入れもしていただきました。でも、結果的には何の効果がなかったというか、計画どおりの建物が建ったという感じなんですよ他区との隣接部分というのはいろいろなことが起きてくるのではないかというふうに改めて今思っているんですけれど、ここら辺に関してはどういう御判断があるんでしょうか。 ○原島都市計画課長  まず現在の景観に関して申し上げますと、現在は景観計画については東京都が持っておりまして、各区で区市町村で景観行政団体になったときに景観計画をつくるということで、もともと東京都の景観計画が広い範囲での計画がなされております。特に神田川については、現在の東京都の景観計画でも特別地区になっているといったことで、区をまたいでも要は計画がされてきているといった状況でございます。そういった中で神田川沿道に限ってになりますと、東京都の景観計画と同じ内容で豊島区の景観計画に定めていくといったことでございますので、今現在と同じような内容での御指導になってくるというふうに認識をしているところでございます。
     また、それ以外のところでございますけれども、これについては隣接区で景観行政団体になっている区、なっていない区あります。なっていないところについては東京都の景観計画に従って景観指導がされていると。豊島区も今現在はそうですけれども、そういった中で隣接について、景観行政団体になって豊島区の景観計画ができたとしても相互に調整をしながら御指導していくということになろうかなと思います。 ○渡辺くみ子委員  そうしますと、ここの工作物の建設等というところでは、規模としては神田川の水上や遊歩道から見たときに圧迫感を感じさせないような長大な壁面の工作物は避けるという表現をされているのですけれど、そうすると、新宿区のほうもやはり同じように、直近のところはほとんどそんな高い建物は建っていません。でも、たまたま今回のように、今回というか、もう10年以上たっていると思うのですけれど、相当高いものが建ったと。今後はそこら辺は配慮される、東京都の関係から考えると配慮されるんだというふうに受けとめていいのでしょうか。 ○原島都市計画課長  神田川につきましてはこの32ページの上にありますとおり、神田川護岸から30メートル、両側30メートルはこの基本軸の区域ということになってございます。これについてはこの神田川の内容につきましては、現在の東京都の景観計画をそのまま同じものをここに記載をしているということでございます。そういった中では現在でも東京都が一定規模以上の30メートルの間に建設計画等々がある場合には東京都が事前協議をし、御指導しているといった内容になります。それにつきましては新宿区についても同様というふうに考えておりますし、今後豊島区が景観計画を進めていく中でも同じ内容で御指導していくということになろうかなと思います。 ○渡辺くみ子委員  わかりました。ぜひそういう点でやっていただきたいと思います。  もう一つ、36ページ、グリーン大通りのところ。これはグリーン大通りのところの質問ではないのですけれど、ただここに景観形成基準ということで配置のところ、周囲を歩く歩行者が圧迫感や威圧感がないように努めるという表現があります。今回のこのグリーン大通りの周辺の下のところが新庁舎ですよ。新庁舎の南側というのは、毎回ここでも発言していますけれど、新庁舎は物すごい圧迫感があります。これはグリーン大通りとの関係で周囲を歩くという歩行者という表現なんですけれども、圧迫感の問題では近隣の建物とか、近隣住民とか、そこら辺に対する発想というか考え方はどうなっているのでしょうか。 ○原島都市計画課長  グリーン大通り周辺につきましては商業地域が固い建物でとなりますと敷地の100%まで建てることができるということなります。そうしますと、緑もなければ空地もないというような建物が建てることも可能な地域と認識をしております。そういった中で、やはりそれなりのまとまった形で建物を建てる場合には、それに見合った空地を出していただくことによって道路からの圧迫感、距離によります建物の圧迫感をなくしていくという視点で記載をしているものでございます。 ○渡辺くみ子委員  私も質問が悪かったと思います。このグリーン大通りのところはこういうような圧迫感や威圧感がないように努めるという表現がされているのですけれども、例えば新庁舎なんかは、さっきも言いましたけれども、南側、あるいは庁舎の主に南側ですけれど、それから右側部分のところなんていうのは、右側のところは何階かの建物になっていますからどうかなというふうにも思うのですけれども、少なくても南側は住宅街ですよ。10メートルの道路があって、ああいうところに何で圧迫感とか威圧感とかということが検討の対象にならなかったのかと、こういう表現をされると改めて思うんです。今後景観との関係でいうと、いわゆる住宅街のところにも結構高い建物は許されれば建築基準法の絡み含めて可能であれば建っていくわけですよ。市街地再開発事業なんかやれば建っていくんですよ。だけど、そのときにやはり景観として考えなければいけないのは、近隣住民、直近する住民にとっての圧迫感とかそういうことをきちんとやはり記すべきだろうというふうに思うんです。グリーン大通りのところはわかります。商業地域ですから歩く人という発想になるのはわかりますけれども、今後、東池袋四・五丁目はもっと81号の沿道のところにかなり高い建物が建つわけです。あれは近隣の人たちから見ると、直近の人から見れば物すごい圧迫感があります。そういう部分に関して、こういう景観計画、あるいは景観条例に基づいての景観計画をつくるというときに、当然そういう部分というのはきちんと入れるべきだと思うんです。多少の空地をつくるとかいろいろなことありますけれども、それをやったからといって圧迫感そのものは解消はしません。風害も解消はしません。やはりそういうところを抜きにして、こういうところだけにこういう文章を入れながら進めるというのは、本当に住んでいる側からすればどうなんだろうかというふうに思わざるを得ないんです。いわゆる新たな住宅地域の中での開発行為とか、それから民間が建てる高い建物とかという部分に関しても、そういうことをきちんと明記すべきだろうというふうに思いますが、いかがですか。 ○原島都市計画課長  まず南池袋Aのお話が第1点目にあったのかなと思いますけれども、南池袋A地区については市街地再開発事業ということで都市計画で決定をした事業でございます。都市計画の決定する際には、やはり景観というのも一つの決定の要素になってきたといったところで、都市計画審議会等で御議論をいただいてあの形が決定してきたといったところです。  まず今、御指摘の南側でございますけれども、特に南側につきましては900平米の広場、そして、南側についてはだんだんに屋上庭園ということで、外観からすれば高層棟については圧迫感がないような形に仕上げてきたということを都市計画のほうで御審議をしていただいて決定に至ったと考えております。また今後、共同化等々につきましては、やはりある意味、都市計画によって事業として定めるもの、都市計画で定めるものも非常に多くなってくるのではないと認識をしておりまして、これらの景観計画の内容を勘案しながら都市計画の中で御議論をいただき、そういった形で周辺住民からの圧迫感というのも含めて御議論をいただき、都市計画決定へと進めていくというような手続になろうかなと考えております。いずれにしましても、そういった周辺への環境、配慮ということは重要な要素であると認識をしておりますので、その辺を吟味しながらまちづくりを進めていきたいと考えております。 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  次に、造幣局地区まちづくりについて。理事者から説明があります。 ○原島都市計画課長  引き続きまして、私のほうから造幣局地区まちづくりについて御報告をさせていただきたいと思います。資料をお出しいただきたいと思います。  造幣局地区まちづくりにつきましては、9月の委員会におきましてパブリックコメント等の内容について御説明をさせていただきました。10月15日に造幣局地区まちづくり計画として策定をいたしまして、現在、11月15日から防災公園のワークショップを開催をしているところでございます。ワークショップには町会、商店会、各種団体、今回F1会議の方、学生、立教、学習院、一般公募、それから朋有小学校のPTAの方々に御参加をしていただいているところでございます。現在、一昨日土曜日まで3回が終了したところでございまして、多くの方の活発な意見が出てきているといった状況でございます。下の図につきましては御存じのとおりかと思いますので、割愛をさせていただきます。  それでは4枚目、一番最後の進め方、スケジュールを先に御説明をさせていただきたいと思います。10月に策定をいたしまして現在ワークショップ、年度内を予定をしていましてやっております。その中でその下に豊島区のところに白い丸がございまして下に線が引いております。これは今回、御説明をさせていただきます手前の2枚の文書でございます。文書につきましてはUR、都市機構と造幣局へ要請文依頼文ということで出す豊島区が発信するといったところから始まってくるわけでございます。この発信については来年の1月を予定をしております。その後、UR、そして造幣局につきましては内容について吟味をいたしまして、この三者協定と書いてありますけれども、これが4月になろうかなと思いますけれども、区、造幣局、URの三者で協定を結ぶというのが年度が始まった後、年度早々ということになろうかなと思います。その後、防災公園事業について基本的な協定を結ばせていただくという手はずになります。その後、豊島区のところに議決と書いてありますけれども、防災公園街区整備事業直接施行同意等について議決を必要としている。これが2定を予定をしております。ここについては同時に、今後この公園事業にかかわる費用についての債務負担もお願いすることになろうかなと思います。その後、造幣局のところになりますけれども、土地の売買、想定ということになっております。その前に申しわけございません、一番上、豊島区でございますけれども、都市計画、決定というのが書いてございます。これについては公園が都市計画公園になりますので、公園等の都市計画決定の諸手続がこの9月ごろになろうかなと思います。その後、一番下の土地売買の契約、造幣局とURが契約後でございますけれども、豊島区は全体協定ということで、これが契約の協定になります。これも議決ということで第4定例会に上程をする計画になっています。その後、この議決がいただけますと防災公園事業として全体協定を区とURで結ぶというのが27年度の流れになります。  そして、28年度になりますと、公園の実施設計、それから市街地部分につきましては、それらの整備に向けた設計等々が進んでくるといったところでございます。28年の中ごろには東京支局がさいたま市のほうに移転をしますので、その後、土壌改良、解体を行って、最短で31年度には公園開設が計画ができるのかなというところでございます。市街地整備については建物のボリューム、形状等によって着手時期から完成時期が流動的になりますので、平成32年ないし33年が完成時期になるのではないかというところで想定をしておるところでございます。  それでは申しわけありません、2枚目に戻っていただきたいと思います。豊島区から独立行政法人都市再生機構、URのほうへ出す1月に出す要請文の案文でございます。上段は割愛をさせていただきまして、真ん中より、またからでございます。造幣局地区まちづくり計画では防災公園と市街地の一体的なまちづくりを行うこととなっており、豊富な防災公園整備の実績及び地域の防災性の確保に配慮した安全安心なまちづくりに係る知見を有する貴機構の支援が必要であるものと考えておりますといったところでございます。  また、防災公園に必要な土地を一括取得することは、支出が単年度に大きく偏ることになりまして、財政運営上困難が想定されますと。首都直下型地震計画に対応した木造住宅密集地域の広域的な解消などへの取り組みなど、造幣局地区のまちづくり計画に基づいた防災公園整備と市街地整備区域の事業を着実に推進するためには本区のみで各事業を推進することは困難であり、貴機構の支援が必要であると判断しておりますといったことになっております。  最後になりますけれども、本日付で本区より独立行政法人造幣局に対し、別紙のとおり、豊島区造幣局地区防災公園街区整備事業について依頼を発出し、協力をお願いするということで、次に御説明します造幣局のほうへ出す依頼と同時に発出しようといったところでございます。  事業の名称、それから区域、面積でございますけれども、全体の3.2ヘクタールということで、防災公園部分1.7、市街地部分1.5ヘクタールでございます。これにつきましては、やはりスケジュール等々、それから事業の確実性等々から、区といたしましては全体的なコーディネートをURにお願いしたいといった趣旨で出しているといったところでございます。  次に、造幣局への文書でございます。中段からでございますけれども、防災公園区域の早期整備、それから隣接する市街地整備区域と一体となって供用することにより、災害に強く文化とにぎわいを創出する活力あるまちづくりを一日も早く実現すべきと考えておりますと。UR都市機構の防災公園街区整備事業を活用して事業を実施するのが最善であると判断して、本日付で要請をしたところでございますと。最後になりますけれども、防災公園街区整備事業の実施主体であります独立行政法人都市再生機構への当該跡地への譲渡について何とぞ御協力をくださいますようお願い申し上げますと、こういった内容の文書を1月に提出するという予定になってございます。  説明は以上でございます。 ○村上宇一委員長  説明がただいま終わりましたが、ここで休憩をいたしたいと存じますが、再開は何時にいたしますか。   「1時」  それでは、再開を1時ちょうどといたしますので、よろしくお願いいたします。  休憩といたします。   午後0時5分休憩 ───────────────────◇────────────────────   午後1時2分再開 ○村上宇一委員長  豊島副都心開発調査特別委員会を再開をいたします。  先ほど造幣局地区まちづくりについて理事者から説明がありましたので、質疑を行います。   「なし」 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  それでは、次に参ります。  次に、現庁舎周辺まちづくり推進事業について。理事者から説明があります。 ○三沢拠点まちづくり担当課長  恐れ入ります、それでは、現庁舎周辺まちづくり推進事業について御報告申し上げます。資料といたしまして、グリーン大通りオープンカフェ第1回社会実験と書かれた冊子をお取り出しください。  1ページおめくりいただきまして目次のところでございます。大きく1番で今回の社会実験の実施概要と2番といたしまして社会実験の結果、これは内容といたしまして交通量調査、アンケート調査、(3)といたしまして出店協力をいただきました事業者様からの利用状況及び売り上げ状況についてという構成となっております。  こちらの社会実験でございますけれども、3週間にわたりまして実証実験を行いましたが、それから1カ月ほどたちました。この実験中に実施いたしました調査アンケート結果などのデータがようやく集まってきたところです。現在それらを実施報告書として取りまとめつつございますが、体裁がまだ整い切れていないこと、また、その報告書のボリュームも現在で130ページ前後とかなりのボリュームになってしまうことから、本日の御報告ではその要旨を抜粋版としてまとめてお持ちしている次第でございます。  なお、最終的には今回の実験を検証いたしまして、課題の明確化、評価、解決方策の提示といったことを明記する予定ではございますが、本取り組みの実施主体でありますグリーン大通り部会の開催が社会実験以降ですけれども、この開催が年明け以降となることから、本日の資料では調査結果と簡単な考察といった内容となっていることをあらかじめ御了承いただきたく、よろしくお願いいたします。  では、早速御報告申し上げます。恐れ入ります、何ページかおめくりいただきまして2ページ、3ページをごらんください。実施に当たってと書いてございますが、中ほどに平成27年5月、来年5月の豊島区新庁舎の開庁予定に伴いまして、現庁舎地の活用、新ホールの計画等を契機としたまちづくりを計画的、総合的に推進するために現庁舎周辺まちづくりビジョンをことしの3月に策定しているところでございます。  その下に四角で囲ってございますが、この中でアクションプログラムを幾つか用意しておりまして、一番下のところにみどりのランドマーク(グリーン大通り)の再生といったこともアクションプログラムに位置づけているところです。これに伴いまして、ことしの8月にみどりのランドマーク(グリーン大通り)の再生を先行的に検討していくことを目的といたしまして、グリーン大通り部会、こちらを設置いたしました。池袋駅東口を代表する緑豊かな空間かつ新庁舎へのアクセス道路となるグリーン大通りの歩道にオープンカフェを常設化し、池袋駅東口一帯のエリアマネジメントとしての第一歩を目指すといったことをねらって、この秋に第1回オープンカフェの社会実験を行ったものでございます。  (2)の実施目的でございます。読み上げますと時間がかかりますので、かなり割愛して御説明させていただきますが、グリーン大通りの歩道におけるオープンカフェの常設化に向けまして、今回の実験では実施場所、出店方式、あるいはテーブル等の備品、その収納場所、運営組織のあり方といったようなことを実験としてやることで課題や市民のオープンカフェに対する賛同意向などを明らかにすることを目的として行ったものです。  (3)の実施体制でございます。今回はグリーン大通り沿道にあります既存の8店舗に御協力をいただきまして、テイクアウト方式で行ったものです。なお、道路占用料については徴収してございません。  その下にあります実施体制のところで、現庁舎周辺まちづくりビジョン連絡会とグリーン大通り部会とございますが、構成内容といたしましては、このエリアにおける4つの町会、5つの商店会、なお、まちづくり団体1団体、この計10団体で構成されているところです。矢印の下にございますが、御協力いただけました沿道店舗は、歩道の北側、南側それぞれごらんいただいたようなお店の方々に御協力いただいているところです。  4ページ、5ページをごらんください。4ページではこの間行いましたカフェセットがこういった内容でセットしたといったことを示しております。5ページでございます。4番の実施日時、場所でございますが、書いてありますとおり、多くの課題点を抽出するために土日祝日を複数回またぐように3週間の連続開催としたものです。10月22日から11月11日までの3週間、時間も8時から20時まで、休日は若干短くなっておりますが、かなりの時間まとまったデータを集めるために10年前に行ったものよりはかなり長期にわたって行ったというものです。  その下に簡単な歩道の絵がついてございます。本来1本に並べればいいのですが、ちょっと1面に載せるために2つでちょっと真ん中で折ってございますが、上の段の左側が池袋駅東口、下の段の右側が新庁舎に向かう側というふうになってございます。赤で囲っているところ5カ所についてオープンカフェを実施したといった状況になってございます。  恐れ入ります、またページをおめくりいただきまして、実証実験の結果の8ページ、9ページをごらんください。まず交通量調査です。現状の交通量と社会実験中の交通量を把握するために、9ページの上に書いてございますが、①から⑬まで13ポイントにおいて交通量調査を実施いたしました。この調査方法でございますが、いわゆるゲートカウント調査という形を用いまして、よくまちなかでいすに座ってずっとかちかちやっているような形ではございませんで、5分間に数を数えて、それを12倍するといったことを1日11時から16時の5時間の間、同じことを13ポイントでやって、それで12倍することで1時間当たりの交通量とするといったような調査方法でございます。  その下、調査日時・天気についても記載してございます。実験前の平日、休日、実験後の平日、休日、あわせて4日間です。これと社会実験中の平日、休日の2日間ずつ、合計で8日間の計測を行ってございます。  9ページは今申し上げましたとおり13カ所ございますが、下の写真はそのうち歩道上の6カ所、①から①⑤⑦といった形で歩道上のものだけピックアップしてございます。なお、報告書の本体のほうにはこれら13ポイントのすべての交通量調査の結果を書き込む予定でおります。  恐れ入ります、10ページをごらんください。今回の抜粋版では全部を掲載するのではなくて、ポイント1東京信金の前の部分のページだけを掲載してございます。ごらんいただいたような実験前、実験中、実験後といったような結果が歩行者と自転車交通量別に示されているところです。  続きまして11ページ、利用者アンケート、ここからアンケート調査結果が続いてまいります。12、13ページをごらんください。こちらではオープンカフェの利用者から利用の動機でありますとか目的、グリーン大通りにおけるオープンカフェの常設化、今後常設化を検討していきますが、それの是非などについてお聞きしているものです。アンケートの内容は13ページから15ページにちょっと抜粋で書いてございますが、アンケート票に記した設問内容に即して調査員が直接ヒアリングする形で行ったものです。調査場所の下の表に件数ございますが160件、160人の方にお聞きしたといったことになっております。  個々のアンケートの内容について、恐れ入ります、きょうは説明割愛させていただきます。12ページの簡単な分析、考察だけかいつまんで御説明申し上げます。実際にオープンカフェを利用されました方々からの意見をまとめたものですが、オープンカフェの常設化に対しては約98%の方が賛成だという御意見いただいております。また、利用形態に関しましては、グリーン大通り沿道の在勤者や仕事でグリーン大通りを通行した方が短時間に気軽に利用しているケースが多くなっているといったことが見てとれるものでございます。  恐れ入ります、16ページまでちょっとお進みいただけますでしょうか。そのほかにいただいた意見ちょっとかいつまんで御紹介したいと思います。子どもがいる人にとっては休憩しやすい、あるいはベビーカーをとめられる場所、すなわちお店の中ですとなかなか小さなお子様であるとかベビーカーを伴って入店するとなかなかほかの方に御迷惑かかるのではないかと遠慮がちな方々でもオープンカフェであれば気軽に使えるといったお声、あるいは木の下で座れるとか緑があってよいといったような環境面からの御好評、御意見です。それと池袋をほかに負けず活性化してほしいのでといったちょっと応援っぽいような御意見もお答えもいただいているところです。  17ページでは協力していただいた沿道事業者のアンケート調査を簡単にまとめているものです。恐れ入ります、18、19ページです。出店された動機でありますとか、今後のオープンカフェの常設化の是非等をお聞きしております。またあわせて、課題点、要望点などについてもお聞きしております。こちらは8店舗の方々にアンケート調査を配布し、郵送で集めたものです。内容につきまして19ページ、20ページを後ほどごらんください。  18ページの下にございます簡単な分析・考察でございますが、オープンカフェの常設化に関しましては、今回御協力いただいた方の71%の方が賛成だということです。出店者にとってもおおむね好評であったというふうに認識しておるところです。出店のきっかけに関してお聞きしますと、グリーン大通りのにぎわい創出といったような御回答が多かったものです。一方で、余り常設化してほしくないというお答えの事業者もいらしたのですが、その理由としましては、テーブル等の設営、撤去、維持管理が店舗にとって非常に負担だったといったような正直なお答えもいただいているところです。いずれにしましもこういったアンケート結果を通じまして、今後、協力店舗からの意向を踏まえて今後の展開をどう進めていくかといったことを考えていく必要があるだろうと思っております。  恐れ入ります、21ページ③の今回の協力店舗が入った建物オーナー様にも今回の取り組みについてアンケートをとっている結果を示したものです。22ページ、23ページをごらんください。こちらは6件の建物オーナー様のほうにお聞きしております。結果は23、24ページに書いてございます。  22ページの簡単な分析・考察でございますが、オープンカフェの常設化に関しましては、にぎわい創出、沿道テナントへの波及効果といった理由で賛成であるといった方が多くなっております。一方で、お店とのかかわり方、ゴミ対策といったようなことの指摘もいただいているところです。こういったように沿道そのものの機運を高めていくためにもオーナー様の意向といったものも真摯に耳を傾けながら進めていく必要があるだろうというふうに考えているところです。  恐れ入ります、25ページをごらんください。ここでは協力をいただいた沿道店舗の実施報告書からいただいた利用状況及び売り上げ状況について簡単にまとめたものです。表が2つあるうちの上の段、利用状況についてです。8店舗のお店の方から平日のオープンカフェの利用状況と休日のそれとどういうふうなぐらいの人数がありましたかといったのをお聞きしたところ、平日よりも休日のほうがふえているというお答えが8店舗中7店舗となっております。下の段、売り上げ状況につきましても、平日はそれほど変化がないけれども、休日は例えば1万円ふえたとか、多い日は2から3万円ぐらいふえたといったようなお答えをいただいたお店が8店舗中3店舗、すなわち平日よりも休日にこういった効果があったと考えているところでございます。  最後26ページをお開きください。ここでも沿道の協力店舗からコメントをいただいております。幾つか御紹介いたします。週末は満席のためにお店に入れないお客様がオープンカフェを利用し、通常時の週末よりも売り上げがアップしたという声、平日は全く利用されなかったような気がする、あるいはテーブル等の搬出搬入が大変で、その分が売り上げに貢献してほしいのだが、今のところは効果が出ていないといったようなシビアなお答えもいただいているところです。  いずれしましても下の分析・考察の最後にも書いてございますが、今回のやり方は出店形式がテイクアウト方式をとったということで、なかなか制限もあったものと考えております。来春の新庁舎オープンの前後にも2回目の社会実験を行う予定ですが、このときであるとか、それ以降の常設化に向けて今回の行った実証実験の結果をどういうふうに課題認識するとともに改善していくか、今後はこれに取り組んでまいりたいと思っております。  ちょっと長くなりましたが、報告は以上でございます。 ○村上宇一委員長  説明が終わりました。御質問はどうですか。   「なし」 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  次に、木密地域不燃化10年プロジェクトについて。理事者から説明があります。 ○藤田地域まちづくり課長  それでは、木密地域不燃化10年プロジェクトについて御報告いたします。ホチキスどめのものでございます、3ページものでございまして、これで御説明をいたします。  1番の概要につきましてはこれまでも御説明してございますので、省略いたします。また、2番の経緯、こちらもこれまでの木密地域不燃化10年プロジェクトの東京都の方針公表以降の経緯につきまして、こちらもこれまでの御説明のとおりでございますので、省略いたします。  恐れ入ります、2ページ目でございます。2ページ目の先ほどの経緯の流れの中で26年11月と、こちらまでが前回の副都心委員会で御報告したところ、前回は11月7日に補助26号線沿道まちづくり説明会を開催してございます。こちらまで御報告をしてございます。本日は、その後3番から御報告をいたします。  3番、まちづくりルールの導入に向けた区民説明会ということで、豊島区が主催をし、開催をしてございます。(1)説明内容でございます。簡単にお読みいたします。木密地域不燃化10年プロジェクトの事業内容及び経緯とともに①都市防災不燃化促進事業、②まちづくりルール案、③アンケートの実施、④今後の進め方について説明を行っております。なお、この説明会には東京都第四建設事務所がオブザーバーとして出席をし、説明会終了後に道路整備に関する個別の質疑に対応いたしました。  本日、参考資料1-1と1-2ということで、当日の説明会での資料をおつけしてございます。簡単にこの参考資料1-1、池袋本町・上池袋地区の資料をお取り出しください。こちらもすべては本日御紹介いたしませんが、右肩にスライド番号がついております。スライド番号17、ちょっとページではなくてスライド番号になります。スライド番号右肩にあります、こちらの17、用途地域の見直し方針といったことを御説明してございます。都市計画道路の整備に伴い、その沿道を中心に見直しを検討していくと。そして、その前にスライド16のところに用途地域と地区計画とはどういうことかといったことを御説明してございます。  それから、スライド番号19から25までがまちづくりのルール、地区計画で定めるまちづくりのルールの例ということで、スライド番号19から25まで、例として7点ほど出してございます。まず、スライド番号19が建築物等の高さの最低限度、また、スライド番号20は建築物等の高さの最高限度、スライド番号21では壁面の位置の制限、スライド番号22では敷地面積の最低限度、それからスライド番号23では垣、またはさくの構造の制限、そういったことを御説明をいたしております。  そして、スライド番号26、新たな防火規制の指定区域ということで、これもこれまでの説明会等で御説明してまいりましたが、この今回の説明会でもこちらについて再度説明をしてございます。  そして、その後ちょっと飛びましてスライド番号35、都市防災不燃化促進事業の導入ということで、こちらもこれまで説明してまいりましたが、再度説明を今回の説明会でもしてございます。  スライド番号36、この都市防災不燃化促進事業による助成の内容というようなことで、まだ検討中でございますけれど、こちらについても御説明をしてございます。  参考資料1-1は以上でございます。  あと、参考資料1-2ということで、こちらのほうはページ数の関係で、ちょっと小さい形ですけれども、当日の説明の資料を少し縮小した形では今回はおつけしてございます。  それでは、先ほどの説明の資料、3ページものの先ほどのところにお戻りいただきまして、3の(2)の開催日時及び参加人数というところでございます。11月28日から12月4日まで、3地区で4回開催をしてございます。こちらに記載のとおりの地区、会場、開催時間、また参加者数、概数でございます。合計で260名の方に御参加いただきました。  (3)主な意見と回答でございます。池袋本町・上池袋地区、丸の1点目、都市防災不燃化促進事業の助成制度の実施時期はいつごろを予定しているかと。この丸が質問でございます。矢印が回答した例でございますが、助成制度は条例で定めた後、制度の周知を図り、27年度中には実施したいと。  丸の2点目、用途地域の見直しについて、早く決まらないと建てかえができないといった御質問に回答としては、アンケート結果等を踏まえ、3月に開催する区民説明会で地区計画のたたき台とともに変更案を提示すると。  丸の3点目、建築物の高さの最高限度は決定しているのかと。回答としてはまだ決定していない。高さの最高限度について、どの程度がふさわしいか等、今後実施するアンケート結果を参考に検討してまいるといったものでございます。  それから、次の丸でございます。ちょっと1行ほどあいております。池袋本町・上池袋地区は2回開催してございまして、今御説明した部分が11月28日の池袋本町・上池袋地区の中での質問でございました。そして、次の丸でございます。これが12月1日の池袋本町・上池袋地区での質問になります。不燃化特区の助成制度の広報活動が不足しているのではないかと。こういった質問に回答としては、昨年度の説明会、広報としま等で周知してきた。ホームページの掲載についても改善し、取り組んでいるといったものでございます。  続きまして3ページ目、駒込・巣鴨地区でございます。丸の1点目、不燃化特区助成制度の御質問でございましたが、不燃化特区助成制度の中の固定資産税・都市計画税の減免期間はどうかと。回答としては減免期間は要件を満たすと最長5年間受けられるといったもの。それから、丸の次の2つ目、用途地域の変更とあるが、どう考えているのかと。回答としては81号線の周辺は住宅地であり、新しい用途も同様に住宅系を考えているといったものでございます。  それから、長崎地区でございます。丸の1点目、最高限度はどの程度なのか。適用されたらすぐに建てかえなければいけないのか。回答としては、区内他地区の例では最高限度は7階程度、約20メートル、また、最高限度は既存の建物には適用しない、建てかえを強制するものはないというものでございます。  それから、次の丸の2つ目、住民の意見をどこまでルールに反映させるのかと。回答としては、説明会では他地区の例などから基本ルールを提示している、意見を伺って新たなルールをつくることも可能であると。  それから、丸の最後5点目ですけれども、こちらでは商店街の御質問がございました。商店街の活性化で人が集まるような推奨するルールはあるのか。回答としてはルールとしてはありません。商店街の活性化は、この地区は勉強会始めておりますので、地元の意見を反映させて商店街の課題を検討していきたいという回答をしてございます。  4番、今後の予定でございます。この表の中のとおりでございますが、本年、説明会開催しましたので、この後、12月今もう既にやっておりますが、まちづくりルール導入に向けたアンケートの実施、先ほど申しましたこの不燃化特区3地区、また、同じ12月、新たな防火規制の指定について、12月24日の都市計画審議会で諮問という形で現在準備を進めてまいります。27年1月、補助26号線沿道地区・まちづくりルールについては、都市計画原案の説明会というものでございます。それから、3月、新たな防火規制の指定について、東京都の告示、不燃化特区3地区、また、同じ3月ごろまちづくりルール導入に向けたたたき台の説明会、不燃化特区3地区、そして、都市防災不燃化促進事業の条例の改正ということで、これは1定に上程する予定でございます。  あと参考資料2といたしまして、もう少し詳しい予定をおつけしてございます。木密地域不燃化10年プロジェクトとまちづくりの取り組みというものでございまして、今26年度のこの後の予定は今お話をいたしました。その後、27年度以降でございますが、この不燃化特区事業という②不燃化特区事業とありまして、その下に各地区のまちづくりルール・課題別まちづくりというところ(1)(2)(3)と新たな防火規制、地区計画、特定防災街区整備地区防火地域といった表題が出ておりますが、それがずっと右側のほう、年度ごとの予定でございます。26年度、先ほど申しましたまちづくりのルールの説明会を11月の終わりから12月にかけて開催をしてございます。その後、ルールづくりに向けたアンケート、皆様の御意見をちょうだいしておりまして、こちらをもとにまちづくりルールたたき台というものを3月には説明会を開催し、そして27年度入りまして、このまちづくりルールの素案説明会、また、原案の説明会、そして、都市計画審議会付議といった形で、27年度末には都市計画告示ということで進めてまいりたいというふうに思っております。  甚だ簡単ではありますが、以上でございます。 ○村上宇一委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○小林ひろみ委員  きょうは最初にいわゆる都市づくりビジョンがあり、景観条例があり、してきたのですが、そういう中でこの池袋本町・上池袋地区とか、最後の木密プロジェクトと言いつつも、10年プロジェクトと言いつつも、いわゆるまちづくりのルールということがこれ出てきているんです。先ほど最初のほうに都市づくりビジョン、いろいろ具体化するときにはどういうふうにするのですかという話があったときに、一つは住民の声聞いてやりますよと。そういう関係をおっしゃっていたので、例えばこれのそういう意味での具体化の一つがこのルールというのもその具体化の一つかと思うのですが、そういう認識でもよろしいですか。 ○原島都市計画課長  ルールづくりというのはまちづくりの一つだというふうに認識しております。 ○小林ひろみ委員  それで、本当はさっき質問しようかとちょっと思っていたんですけれど、実はこの都市づくりビジョンの137ページに池袋本町・上池袋地域のまちづくりというのがあります。その中に、もちろん特定整備路線もやるんですけれども、139ページにはプロジェクトとして池袋本町四丁目の池袋本町小北側に位置する区道は、東上線から補助73号線に至る災害時の避難経路として防災上有効に機能するよう幅員6メートルの防災道路に拡幅する取り組みを進めますと、こういう文言があります。この道路というのはかなり前から地域の新しいまちづくりの会なんかでも取り組まれてきた道路で、この補助73号の話より前だったと私は思っているんです。実はこの補助73号ができますと、ちょうどきょう見せていただいたこの図面の池袋本町・上池袋地区まちづくりの参考資料の17番の図面を見ますと、ちょうどこの道路が補助73号に出てくるところは、いわゆる73号の掘り割りのところに出てくるんです。つまり、前はいわゆる地下へ潜っていく構造だという話がなかったので、道路が単純に広くなってそこに接続する道路という位置づけで始まったと思うんですけれど、今度はその道路がいわゆるトンネルというか、掘り割りで出てくるところへぶつかっちゃうんですよね。この道路が掘り割りでなければ信号でもできてここは通って車が左右行けたと思うんですけれど、掘り割りだから一方通行のぐるっと通りになってしまうとかということも含めて、ここの取りつけも含めて一体どんなまちになるんだろうなと思ったんですが、今回はそういうことについては、このまちづくりのルールの中では何か考慮はされているのでしょうか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  今回地元の方々に御提案しているのは、参考資料2の全体のスケジュールを見ていただいて、真ん中の各地区のまちづくりのルールを今後どのようなルールをつくっていったらいいでしょうかという御提案をしております。それで、まずルールをつくって、今度はそのルールに基づいてこのスケジュールの27年度以降のところを見ていただきますと、真ん中に各地区まちづくり協議会等の設立とか運営とか、あと各地区の課題別まちづくりの推進というのを書いてございますけれども、ルールをつくってまちづくりが終わりということではなくて、ルールをもとにして、今後さまざまな課題について解決を推進していこうと、そんなような流れになっておりますので、例えば今の防災通り3号線のお話ですけれども、これについては新しくできる都市計画道路に接続するということがやはりその避難路としては大変重要な位置づけになりますので、まずそこの部分は解決ができる。ただし、地区全体としてはやはり街区の形が変わりますので、さまざまな課題が出てくるということで、地元の方々と一緒にそういった問題を解決に向けて一緒にやっていきましょうと。そんなような全体の流れになっているところの今はルールづくりをしているというものでございます。 ○小林ひろみ委員  だから、でも、私がこの計画をこういうものを平面上で見てつくったときに、例えば壁面を少し下げましょうだとか、あるいは高さの制限をしましょう、これも大事で、高さのことについても今回も質問もいろいろ出てきましたけれど、一体この道路ができたらまちはどうなっていくのかというイメージをやはり地域の人が持たなければ、すごくこの個別のここを見ていると、きれいなまちなみができるような雰囲気が見えますけれども、一体そこの掘り割りのところは一体どうなるのかというふうに見たときに、きれいなそろったまちみたいなものに本当になるのかというのがすごく心配しているんです。そういうイメージもなく、高さはこの程度ですよとか、あと壁面を後退しますよというものだけつくっても、実際には現実にできたときには何でこうなっているのというふうな道路になってしまうのではないかと、そういうふうに思うんですけれど、具体化の第一歩がさっき言ったように、こういう地区計画で住民の皆さんからアンケートをとるということ自体が、まずこの本当に池袋本町はどういうまちになるのかということについての皆さんの意見を聞く場だと思うんですよ。だからこの間、その前の説明の11月のときにも立体的にこの地域がどんなまちになるのか、ぜひわかるような説明もしてほしいというお話をしたんです。それについてはいかがでしょうか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  御指摘のとおり今回のアンケート調査は、地元の方々がどのような御意見お持ちかということをまずは調査させていただくということが大きな目標になっております。それで、このアンケート調査をするに当たって、25年の秋から説明会を繰り返しておりまして、地域の方々、特に説明会に出てくださっている方々は都市計画道路ができることによってどのような課題が生まれてくるかということを相当理解をしていただいております。ですから、説明の中身も本当に限られた時間の中で断片的な説明ですけれども、終わった後のアンケートをとっておりますけれども、そういった中でもよく理解できたというようなお答えもかなりいただいておりますし、これからもまだそのルールの中身について具体的にお示しをいたしますので、そういったところで今御指摘いただいたことが今後ないように十分な説明を繰り返していきたいなというふうに思っております。 ○小林ひろみ委員  それで納得したわけではないですけれども、この道路ができることによってどういうふうなまちになるかということで言えば、ちょっと私もう一つこのことで言うと、先ほどの景観条例のところでは実際には道路ができていい景観になるような、まちなみになるようなというような表現になっていました。さっきどなたかもおっしゃっていたけれど、いいとは一体どういうまちなみなのかという評価は人それぞれで、いろいろ考え方が違ってくるんだろうなというふうに思うんです。そういう意味では、この地区計画、このルールづくりと景観条例の制定のスケジュールの関係は一体どういうふうになっているか、お願いいたします。 ○齋藤都市整備部長  新しくつくる条例では景観審議会、それから今アメニティ形成審議会ということでやっていただいておるわけでございますけれども、現行のアメニティ審議会で今回策定を予定しております各地区の地区計画を景観という側面からどのように御報告なり意見を聴取するのかということは私ども課題として考えております。どういった場面になるかですけれども、景観形成非常に重要な要素でございますので、審議会にどういうふうに御意見をいただいていくかというのを検討していきたいと考えてございます。  それから今、具体的なまちづくりと景観の進め方のこれはアイデアということだと思いますけれども、審議会の中でもバーチャルリアリティというんでしょうか、CGのような形でいろいろな立体的に目に見える形で具体的に住民の方にデータとして示す手法なんかを考慮すべきではないかという御意見もいただいてございますので、そうした手法についても導入できるかどうか検討してみたいと考えております。 ○小林ひろみ委員  まず最後のバーチャルリアリティでという話は、もろ刃の剣ところもあって大変きれいに見えてしまうときもあるんですけれど、それは実際に具体的に立体的にこのまちがどういうふうに変わっていくかとか、こういう高さにしたらこういうふうなまちの景観になるんだよとかという部分をぜひ住民がイメージできるようなものが必要だということが一つなんですけれども、もう一つその前に私が聞きたかったのは、この景観計画のつくり方自体は来年度いっぱいかけてつくるということですよね。地区計画も同じようにつくるんですけれども、同じようなスケジュールの中になっているんですけれども、これの関係をちょっと簡単にお願いしたいということです。 ○原島都市計画課長  景観計画につきましては先ほど午前中御説明をしたとおり、来年度には策定を予定をしております。また、要は特定整備路線の沿道の地区計画についても来年度を予定をしております。そういった中で時期がラップするという部分もあろうかなと思います。その中でやはり地区計画、特定整備路線の沿道につきましては地区計画という都市計画で定めていくと。その中に景観という要素も十分入ってくるということになろうかなと思います。そういった中で、今回素案として景観計画の御意見を1月にパブリックコメントということで聞いていくわけでございますけれども、それ以後、地区計画との地元とのアンケート、そういったものを整合しながら来年度1年かけて地区計画と景観計画の個別の内容を整合をとっていった形で27年度末までには地区計画と景観計画を策定していくというようなことで、でき上がった暁には不整合がないような形で進めていこうと考えています。 ○小林ひろみ委員  そういうふうにおっしゃっていても、私、実はこの景観計画見たときに大きな流れでいって、まず4ページのところでは4つのゾーニングして池袋本町と上池袋は若者のエネルギーや芸術文化、国際性が感じられるまちなみが特色的なエリアと、こういうふうに書かれていて、しかしながら、この4の池袋本町・上池袋地域では道路のことは別にして、もっと落ちついたしっとりしたまちのイメージですよね。緑道だとか、緑だとか、住宅地。そういうふうに見ていくとこの4つのゾーニングとかというのはちょっと大きく無理があるのではないかと。私はやはり個別の地域の人たちが今住んでいるまちをどういうふうにするかというところを重点でぜひこういう景観計画というのはやっていただきたいし、やっていただきたいという点ではこういう4つのゾーニングというのはどうも何のためにこういうことがされているのかというのが余り意味がないのではないかなとちょっと思いました。それで、もう一つ改めてここのところで、さっき半分ぐらい言ってしまったのですけれど、特定整備路線に新たな魅力を生み出すまちなみづくりとか、駅周辺の新たなにぎわいを生み出すまちなみづくりというのだけど、そういうものというのは具体的にこの地区計画の中では入ってくるんでしょうか。
    ○鮎川木密不燃化担当副参事  今回の地区計画の中では景観的な要素としては、例えばブロック塀ではなくて緑の垣、さくをしてくださいとか、そんなようなものであるとか、あと用途的には現在、近隣商業地域に指定されているところはそのまま継続をして、そういった商業地になるような、そんなような指定の仕方を御提案をしようかなと思っておりますけれども、個々具体なさらに細かな制限を今回の地区計画の中で定める予定はございませんし、これまでも地区計画の中でそういったかなり細かな制限をかけた地区計画というのは豊島区の中では一部地蔵通りとかそういうところ以外はございませんので、ほかのところの地区計画に沿った形で今回も御提案をする予定になっております。 ○小林ひろみ委員  何でそんなことを言ったかというと、実はこの道路ができることが前提で今これつくられているのですけれど、この道路ができることで困っているのはお風呂屋さんがなくなることと、それから商店街がなくなること、それから、池袋本町自体は4つに分断され、コミュニティが切れちゃうのではないか。特に掘り割りのところはそれこそ橋でもつくってもらわなければ行き来ができなくなりますから、そういう点では、今までのまちとは全然変わってくるだろうと、こういうことがあるんですよね。そういう問題を、どっかも書いてありましたけれど、やはり本当に解決するというのはまちづくりで、いわゆるまちづくり、都市計画できちっとやらないとだめだと思うんです。そもそも立ち退きされる人たちはここに土地がありますから、ここに住宅をつくって住んでくださいとか、もう少し保育園が多分必要になるだろうからここには保育園をつくりましょうと、これが本来の都市計画だと思うのですけれど、今全くそういうことないではないですか。そういう意味では、やはりこの地区計画というまちづくりのルールという中で、そういうことをやっていく必要があるのではないかと思うのですが、それはやらないということなんですね。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  都市計画といっても地区計画のようなルールを定めるものと、区画整理とか市街地再開発事業みたいな事業を進めるための都市計画と2つございますので、今回そういった事業的な都市計画ではなくて、あくまでもルールをつくるというための地区計画だというふうに捉えております。ですから、今後その先にそういった例えば区画整理などを使いながら街区を整理していくと、そんなようなことが必要であれば検討いたしますけれど、今のところはそういう考えは持っておりませんで、あくまでも地区計画をまず定めた上でそれ以外の沿道と沿道以外の個々の具体のまちづくりについては地元の方々と一緒に都市計画的な仕様によらないで緩やかなまちづくりを進めていきたいというふうに思っています。その中には当然、鉄道との立体によります課題も起きてきますので、そういったことを解決していきたいと考えてございます。 ○小林ひろみ委員  はっきり言えば、一番最初にお話があったように、都市づくりビジョンも、この景観計画も、そして地区計画もまず道路をつくることだけはやると決まっていて、後でいろいろ皆さんがどうしようかとか、既に困っている問題は道路をつくった後一緒に何か考えていきましょうというだけにしか聞こえないんです。本当に。それはやはり都市計画と言えないのではないかな。まちづくりと言えないのではないかと思うんですよ。そこに住んで生きてきた人たちとか、商売してきた人たちとか、これからも住んでいたいという人たちとか、そういう人の気持ちとか意見とか、そういうものが全くいろいろきれいなことが書いてあるけれど、何か入ってないような気がするんです。いかがですかと聞いてもそれはできないだろうけれど、でも、百歩譲って私は一つはほかの場所は別ですけれど、この景観計画というやつは、ある意味地区計画をつくるときには区民の皆さんによく聞いてもらって、これ一体どういうふうに感じますかと聞けるいい機会だと思うんです。本当だったらよ。全区的に景観計画するために地元でまちづくり協議会でも何でもつくって、この地域こういうふうにやるんですけれどどうでしょうかというぐらいやらなかったら、本当にいいものなんかできないと思うんですよ。絵にかいたもちになっちゃう。百歩譲って、例えば今まちづくりをやろうとしているところにはこの問題本当にまちに入っていってよく説明というか協力をしながら、話し合いをしながらやってほしいというのが一つなんですが、それはいかがでしょうか。 ○齋藤都市整備部長  御指摘のとおり、これは今、池袋本町・上池袋の例をとって御指摘がございましたけれども、こうしたまちづくりが現に進もうとしている地区については十分に御説明をいたしまして、さまざまな御意見をちょうだいしたいと。また、景観まちづくりが実効あるものになるように取り組んでいきたいと思っております。  前段の御指摘でございますけれども、これは今、担当からも御答弁申し上げましたけれども、きょうの参考資料1-1の12番のペーパーでございますけれども、今回のまちづくりの大きな方向性をお出しをしておりまして、ここではハードのみならず、特に真ん中の箱でございますけれども、住み続けられ、にぎわいあるまちづくりの推進を一体的に図っていくんだということを鮮明にしております。ただ、今回は先ほどもスケジュールお話し申し上げましたとおり、まちづくりのルールをいかに考えていったらいいだろうかということがメーンテーマなわけですから、そうしたものを皆さんにお諮りをしたということでございます。当然、こうしたコミュニティの維持向上ですとか、商店街の問題、また、福祉的な視点を持って今回のまちづくりを進めているということについては御理解をいただきたいと思います。これらについては個別にさまざまな今、対応もしておりますし、具体的な課題もちょうだいをしてございますので、そうした課題それぞれに対応して、具体的に実現の方向に道筋をつけたいと考えてございます。他の地区につきましても景観の問題については重要な事項であると考えてございますので、まちづくりの機会を捉え、そうした方々にごらんになっていただけるように取り組んでまいりたいと思います。 ○渡辺くみ子委員  今の質問の中でちょっと重複というか、細かい部分を教えていただきたいのですが、参考資料の17番で都市防災不燃化促進事業支援というところで、本事業の助成は東京都の道路事業の補償と重複する部分については受けることができませんという米印があるんですが、これは要するに道路の補償を受けるというときに、いわゆる防災不燃化促進事業に関して受けられませんよという意味合いかなと思っているんですけれど、それでいいんでしょうか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  17のスライドの一番下にアスタリスクで東京都の道路事業の補償費と重複する部分は受け入れることができませんということですけれども、これについては道路に当たっている方の転出をする場合に除却費が補償費として東京都から支出されます。この都市防災不燃化促進事業も建物の除却費が補助の対象になっておりますけれども、個人の負担があった場合に助成をするシステムになっておりますので、東京都の補償費として出ている場合には、この事業の対象にはなりませんということをここに記述しております。そのかわり除却費ではなくて、新しくできる建物については対象になりますので、その部分は御活用していただきたいという、そういうような内容になっております。 ○渡辺くみ子委員  そうすると、いわゆる一般の都市計画道路で立ち退き等々に関しては道路のほうの補償で今現在やられているわけですけれども、道路にかかわらなくても不燃化促進事業に協力をするということで建てかえたいとか、そういう場合にはこちらが利用できますよという意味合いで素直に読んでよろしいわけですね。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  そのとおりでございます。道路にかからない一般の方が建てかえをされる場合には除却費とそれ以外の建築に関する助成を受けることができますという意味でございます。 ○渡辺くみ子委員  それと関連するのですけれど、この間いろいろなまちづくりも含めて、特に不燃化特区との関係で、もう一つ、不燃化特区で移転費用の一部を加算して助成するということで、一時的にほかに住まいを移して、建物ができ上がったら戻ってくるというその移動する経過とか、それから移動先の賃料とかというのも基本的には補償しますという中身でこれ読んでいるんですけれど、道路の場合、移転の費用というのはある程度出るんですけれど、今戻ってくるときの費用は出ないとか、かなりいろいろ道路事業との関連でいうと中身が動いているという気はするんですけれども、移転先の賃料を出すというのはどっちかというと特別みたいな感じですか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  都市計画道路の補償につきましては、これは公共事業の補償になりますので、どこも同じ基準を持っております。それで、例えばお店をやられている方が仮に仮の店舗を設けて、また自分の土地が削られたなりに残っている土地があるのでそこに戻ってくるという場合があると思いますけれども、そういった場合は全部補償の対象になるのが前提です。 ○渡辺くみ子委員  それで、ここに仮住居助成という項目で、賃貸住宅の賃貸料等の一部を加算して助成というふうに入っているんですが、これは道路事業ではこれまではなってなかったんじゃないかなと思うのですが、そんなことないでしょうか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  この都市防災不燃化促進事業でいうところの仮住居助成につきましては、当然建てかえするときにこういう助成制度がなくてもどこかに仮住居を置いて、半年から1年後に新築されると戻ってくるということなりますので、そういった方のために全額ではございませんけれども、一部この事業の中で助成をさせていただくと、そういうことの内容でございます。 ○渡辺くみ子委員  全体的に進める上でやれる部分に関してはきちんと補償をしながら進めていきたいというのが基本的なのかなというふうに思っています。ただこの間いろいろな地域の人からの御質問を受けたりとか、不安な声なんか寄せられているんですけれども、満額にはなりませんので、だけど、かなり高齢になってそれなりに建てかえにも金はかかる。高齢だから貸し付けも受けられないとか、そういうときにはどうするんだろうかとか、結果的には転居もできないなとかというような声なんかも聞かれていますので、そこら辺はきちんとした対応をしていただければというふうに思います。  それで、もう一つ伺いたいんですが、私ども借家の人たちの問題一貫して取り上げています。それで、こういう人たちも含めて従前居住者対策をやはりとるべきではないかということをずっと言い続けているのですが、この間も一般質問でそれをしましたら、いわゆるサ高住宅なんかがあるからとか民間住宅なんかもあるので、区が建設する必要はないと。特に現在東池袋五丁目建設中のサ高住宅には木密地域の改善に伴う従前居住者の優先入居と低い価格帯の設定を実施するという御答弁もいただいているんですけれども、この低い価格帯というのは大体どれぐらいなんですか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  たまたままちづくりルールの説明会の折にサービスつき高齢者住宅のPRもさせていただいておりまして、それでかなりパンフレットを持っていっていただいている状況です。その中で3万円、普通というか一般の方の家賃よりも安いということと、1カ月前倒しで受け付けをしているということをPRさせていただいております。 ○渡辺くみ子委員  具体的にはちょっとわかりにくいなというふうに思ったんですけれども、要するに全体的に地価が何だかんだいったって上がっていますし、アパートの家賃なんかも本当に上がってきているというような状況の中で、近隣で転居というのがなかなか難しくなっているというのが実態だと思うんです。そのときに、例えば低い価格設定、サ高住宅はやはりそれなりに金額かかっていますよ。低い価格設定というのがどのくらいのイメージなのか。例えば生活保護の人が入れるのかとか、そういうようなことも含めて、やはり情報提供というか、していただきたいと思いますし、単にたまたまここの地域でこういう建物があるからこうなったというのではなくて、全体的にこれから木密で7路線から6路線やるわけですから、やはりその周辺にこういうような発想を持って対策を立てていくというのはすごく大事なのではないかと思うのですけれども、そこら辺に関してはいかがなんでしょうか。 ○鮎川木密不燃化担当副参事  御指摘のとおりサービスつき高齢者住宅につきましては、家賃とあと生活費合わせると、今回地元の方にお配りしたパンフレットでも低額で20万で、3万引いても17万円と、非常にそういう面ではアパートにお住まいの方から比べる視点では金額的には高いものになっております。そういったこととはまた別に、アパートにひとり住まいされている方がどうしても転出をせざるを得なくて、その住宅に困窮するという場合も出てくるというふうに考えておりますので、これはまだ来年度以降の予算ということで現在具体のことは申し上げられませんけれども、そういった対応についても別に検討しなければならないというふうに考えてございます。 ○渡辺くみ子委員  結局、今の金額聞けばかなり高い、一般的には入れない、こういう状況で、それを低い価格設定で実施しますというような御答弁いただいても大変問題だというか、認識がどうなんだろうかというふうに思わざるを得ないです。これ今後検討されるというお話なので、私はぜひともそこら辺に関しては、これだけの道路をばっとつくり、地区計画をかけてとかというふうになってくると、住み続けたいというふうに願っている人をどう住み続けてもらうかという、そこの部分にきちんとウエートを置いていただきたいというふうに思います。  ちょっと余談ですけれど、造幣局の跡地なんかにもやはり従前居住者対策ができるような建物を区の責任で当然建てるべきだろうというふうにも思いますので、これはちょっと補足になりますけれども、意見を言って終わります。 ○村上宇一委員長  ほかに御質問ございますか。   「なし」 ○村上宇一委員長  案件についてはこれまでとさせていただきます。 ───────────────────◇──────────────────── ○村上宇一委員長  それでは、次回の日程についてお諮りをいたします。  次回は、1月8日、木曜日、午前10時から小委員会を、1月15日、木曜日、午前10時から委員会を開会したいと存じますが、いかがでしょうか。   「異議なし」 ○村上宇一委員長  それでは、そのように決定いたします。  以上で、豊島副都心開発調査特別委員会を閉会といたします。   午後2時3分閉会...