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令和 3年 6月16日総務財政委員会−06月16日-01号
令和 3年 6月16日議会改革特別委員会−06月16日-01号

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  1. 杉並区議会 2021-06-16
    令和 3年 6月16日総務財政委員会−06月16日-01号


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    令和 3年 6月16日総務財政委員会−06月16日-01号令和 3年 6月16日総務財政委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  議案第54号 令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号) …………………… 3                総務財政委員会記録  日   時 令和3年6月16日(水) 午後0時59分 〜 午後4時57分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  浅 井  くにお     副委員長  大 槻  城 一        委  員  わたなべ 友 貴     委  員  堀 部  やすし        委  員  藤 本  なおや     委  員  大和田    伸        委  員  今 井  ひろし     委  員  金 子 けんたろう        委  員  けしば  誠 一     委  員  太 田  哲 二
     欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   政策経営部長  関 谷   隆        情報・行革担当部長         企画課長    山 田 隆 史                手 島 広 士        財政課長事務取扱政策経営部参事   情報政策課長  森   令 子                中 辻   司        情報システム担当課長        総務部長    白 垣   学                倉 島 恭 一        総務課長    寺 井 茂 樹   人事課長事務取扱総務部参事                                  林 田 信 人        危機管理室長  井 上 純 良   危機管理対策課長人 見 吉 也        保健福祉部長  喜多川 和 美   保健福祉部管理課長事務取扱保健                          福祉部参事杉並保健所副参事                          (新型コロナウイルス予防接種担当)                                  白 井 教 之        杉並福祉事務所長保健福祉部     杉並保健所長  増 田 和 貴        副参事(生活困窮者自立支援金担当)                堀 川 直 美        新型コロナウイルス対策担当部長   健康推進課長杉並保健所副参事                野 田 幸 裕   (新型コロナウイルス予防接種担当)                                  渡 邊 秀 則        杉並保健所副参事(特命事項担当)   新型コロナウイルス予防接種担当課長        (新型コロナウイルス予防接種担当)          三ツ木   浩                土 田 麻紀子        子ども家庭部管理課長        保育課長    福 本   弘                福 原 善 之  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    森   菜穂子 会議に付した事件  付託事項審査  1 議案審査   議案第54号 令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)……………原案可決                           (午後 0時59分 開会) ○浅井くにお 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○浅井くにお 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、藤本なおや委員を御指名いたします。よろしくお願い申し上げます。  《議案審査》   議案第54号 令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号) ○浅井くにお 委員長  これより議案審査を行います。  それでは、議案第54号令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎政策経営部長 特段ございません。御審議方よろしくお願いします。 ○浅井くにお 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復15分程度とさせていただき、一巡した後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 ◆今井ひろし 委員  議案第54号令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)について質問をいたします。  まず初めに、今回の補正は4号の補正審議から1週間もたっていません。国の事業決定の遅れは理解しますが、それ以外の4億9,831万について、補正する必要度に関して財政課に説明をお願いします。 ◎財政課長 委員御指摘のとおり、4号の審議からまだ1週間という状況ではございます。ただ、私ども、定例会に御提案する補正予算につきましては、その一月半ぐらい前に所管課からの情報を締め切った上で調整をして補正予算案を作成するというスケジュールで動いております。ですから、今回の2定で申し上げますと、4月の中旬にはもう案件の締切りを行っていたという事情がございます。それ以降の事情によって補正予算の必要性が生じたということで、例えばワクチンの体制強化については、昨今の動きをいち早く予算化したいということで、今回御提案したというものでございます。 ◆今井ひろし 委員  緊急性が高い案件が多かったという理解をいたしました。  財政計画としましては、財源保留はそのままに、財政調整基金を繰り入れています。繰入金拠出後の基金残高は今どのくらいでしょう。 ◎財政課長 約307億円という残高でございます。 ◆今井ひろし 委員  307億円ということですが、昨年度、11月の補正ぐらいのときは400億を超えていたのが、半年ぐらいで100億近く減っているんですけれども、基金について、必要な部分はしようがないと思うんですけれども、湯水のごとくあるわけじゃないので、その辺、財政課としてどんな見通しを持っているのか、教えてください。 ◎財政課長 財調基金につきましては、今年度スタートの前、2年度末の時点で408億ございました。ただ、当初予算編成で72億5,000万、そこから崩しております。今年度に入って補正の財源として30億弱ということで、今委員御紹介のとおり、100億ぐらい減っているというような状況はございます。今後の見通し、なかなか難しいわけですが、1つは決算剰余金ということで、3定補正のタイミングでは、一定程度積み立てることができるのではないかと考えております。  もう1点、今般のワクチンの関連の経費につきましては、現在区が持ち出しで経費負担しているという状況がございます。今後、国のほうから調査が参りまして、その部分がしっかり国から手当てされるというようなことになりましたら、これまで拠出した区の負担部分につきましては、一定程度財政調整基金に戻すということも考えられるのかなという状況でございます。 ◆今井ひろし 委員  国からも少し戻ってくる、それから決算剰余金もあるかもしれないという方向では、どんどんなくなるということではないという理解をいたしました。  それでは、歳出の中身について確認します。  まずは、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金ですが、これは緊急小口資金等の特例貸付けについて、総合支援資金の再貸付けを終了した世帯や再貸付けについて不承認とされた世帯に対して支給しますとありますが、趣旨というか、言っていることがとても難解です。生活困窮者が本当に分かって申請できるのかというのはちょっと疑問があるんですけれども、もう少し分かりやすく目的と制度概要、支給額をお示しください。 ◎保健福祉部管理課長 国の制度なので、分かりやすくというのもなかなか難しいんですが、できる限り伝わるようにお答えしたいと思います。  これまでの間、コロナ禍で仕事を失うなど生活困窮世帯に対しましては、今委員からお話があったとおり、緊急小口資金等の特例貸付けで支援をしてきたという経過でございますけれども、感染症の影響が長期化する中で、既に総合支援資金の再貸付けが終了しまして、特例貸付けを利用できないという世帯も現れてきております。今回の自立支援金につきましては、こうした生活困窮世帯の自立を図る、また一方で、就労が難しい場合には円滑に生活保護の受給につなげることを目的としているものでございます。  また、自立支援金の支給額についてですが、単身世帯につきましては月額6万円、2人世帯で月額8万円、3人以上世帯につきましては月額10万円となってございます。 ◆今井ひろし 委員  これは、6万、8万、10万円がずっと続くんじゃなくて、3か月程度という部分もあるかと思います。  支援金の対象者は、再貸付けの終了世帯であるほか、収入要件、資産要件、求職等の要件を満たすことになっています。非常にハードルは高いのかな、これをクリアするのはと思うんですけれども、その要件について少し説明をお願いします。  また、この厳しい要件をクリアできる受給の資格者はどのぐらいいるのか、想定数も教えてください。 ◎保健福祉部管理課長 支給要件についてでございますが、まず収入要件といたしましては、単身世帯で月収ベースでいきますと13万8,000円、2人世帯では月収で19万4,000円、3人以上の世帯につきましては、月収24万1,000円が上限というふうにされております。  次に、資産要件ですが、世帯に属する方の所有する預貯金の合算額が月収の6倍以下で、なおかつ100万円を上限というふうに設定されております。  また、ハローワーク等への求職活動状況を定期的に報告することも要件となっております。  対象人数ですけれども、区といたしましては、3か月間で約3,650人というふうに見込んでございます。 ◆今井ひろし 委員  今説明された資産については、皆さんの資産というのは銀行口座とかそういうものだと思うんですけれども、これをどのように審査するのか。自己申告なのか、銀行口座をチェックするのか、株を持ってないかとかそういうのをやるのか、その辺について教えてください。 ◎保健福祉部副参事 対象となる資産ですけれども、預貯金と現金ということになります。預貯金は、通常ですと金融機関の通帳をお持ちいただければコピーする。ネットバンキング利用者も今多いので、そうしましたらスマートフォンの画面のコピーということで挙証資料とさせていただきます。実施主体の私たちには調査権がございません。ということで、預貯金等がないという申出のあった方につきましては、手持ち現金とかいわゆるたんす預金、それの自己申告をもって挙証資料といたします。 ◆今井ひろし 委員  国の要件で資産要件があるんですけれども、調査権がないということは、もし虚偽とかあった場合は、国のほうで調査するんですかね。ちょっとそこを教えてください。 ◎保健福祉部副参事 これは調査権がございませんので、御本人の自己申告を信じるという仕組みでございます。 ◆今井ひろし 委員  分かりました。性善説ということですね。  この支援金、周知を対象者へどのような方法で行うのか。区民みんなに周知する必要はないと思うので、その辺はどうやって分けて周知するのか、教えてください。 ◎保健福祉部副参事 先ほども説明がございましたけれども、総合支援資金の再貸付けが終了した方、大体そういった方というのは把握できておりますから、その方たちに個別に申請勧奨を行うということと、区の公式ホームページで広く一般の方には周知するという考えでございます。 ◆今井ひろし 委員  できるだけ生活困窮者にちゃんと届けられる形にしていただきたいなというふうに思います。  次に、保育相談・利用調整事務の保育園入園・保育料関連事務として142万円の計上がありますが、その概要をお示しください。 ◎保育課長 これまで紙の媒体で利用者に提供しておりました保育施設の地図、それからガイドブック、さらには保育施設利用案内の冊子、こういったものにつきまして、このたび電子化するとともに、保育関連サイト、例えば保育所の空き情報ですとか、今度新たに導入しますけれども、窓口の予約、さらには電子申請、こういったもののリンクコンテンツを集約いたしまして、保育に関する情報を総合的に案内するアプリを導入することとさせていただきました。  今回の補正予算におきましては、このアプリの導入経費としての委託費494万4,000円と、もともと当初予算で需用費として計上しておりました保育施設の地図、それから保育施設のガイドブックの印刷経費、これは全額、それから保育施設利用案内冊子、こちらについては一部でございますが、合計352万2,000円、こちらを減額するということで、これらを相殺したことによる差額分を142万2,000円という形で計上したところでございます。 ◆今井ひろし 委員  当初にもあったけれども、ちょっと足りなくなったから少し差額を計上したという理解ですね。  総合的に案内できるアプリの導入ということですが、アプリにしたほうがいいなと、私もそう思います。今保護者はほとんど若い方で、スマホを持っていない世帯は少ないと思っていますので。その導入するに至った経緯を簡単に教えてください。 ◎保育課長 これまで保育施設の情報は、先ほど申し上げましたように、紙の地図ですとか、それから保育園の概要、外観写真を掲載したガイドブック、こういったものを発行していたところでございますが、紙ベースでは、保育施設の詳細情報の掲載ですとか、あるいはリアルタイムでの施設情報の更新、こういったものが行えないということで、保護者の方からも、スマホを使って簡単に保育園の検索ができないかといった趣旨のお声がございました。また、現在区のホームページで公開しているコンテンツもございますが、情報量も多いために、保護者から必要な情報に素早くピンポイントでアクセスしづらいという点が課題となっておりました。  今回新たに開始いたします電子申請サービスですとか、あるいは窓口予約機能に併せて今回の専用アプリを導入することによりまして、容易に最新の保育園、子供園、幼稚園といった情報収集ですとか、あるいは各種の申請を行うことができるといったところで、保護者の利便性の向上を図っていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  そのとおりだと私も思います。いいことがたくさんあると思うんですけれども、この導入によって、利用者にとって、区民にとってどのようなメリットが生まれるのか、そこをもう少し詳しく教えてください。 ◎保育課長 例えば、電子地図上、電子マップにおきまして、現在地から保育園ですとか幼稚園、こういったところを検索しまして、施設までの経路ですとか施設情報、例えば開設時間ですとか定員、こういったものを表示することが可能になるということで、施設の利用を検討されている方が希望園を一緒に選びやすくなるという点がございます。  また、電子申請、窓口予約など今回新たに導入する機能も含めまして、リンクのコンテンツをまとめてこのアプリに表示いたしますので、これまで以上に情報を取得しやすい、あるいは申請しやすいという環境がつくれるということで、いわゆる利便性の向上が図れるというふうに考えております。 ◆今井ひろし 委員  そうですよね。今現在、民間は140か所ですか、非常に多くなって、私の住んでいる周りは何か所あるんだろうみたいなところも、アプリなら簡単に検索ができますからね。  この項目の最後に、今後の導入までのスケジュールを確認するとともに、周知についてどういうふうにしていくのか、その辺、2点をお伺いします。 ◎保育課長 まず、今後のスケジュールでございますが、予算を今般御承認いただけた場合は、6月の下旬から7月の上旬にかけて入札の手続並びに契約という形で行う予定でございます。その後、9月までにアプリの開発、それから検証作業等を完了した後に、来年4月の入所申込みの受付が始まる10月1日よりアプリを公開する予定でございます。  また、区民への周知でございますが、「広報すぎなみ」、区ホームページ等での周知をはじめとしまして、利用されている在園の保護者に関しましては、園を通じてアプリのQRコードを入れたお知らせを配布するとともに、今度新たに入園される入園の申込者の方につきましては、10月に配布する「保育施設利用のご案内」にQRコードを表示いたしまして、そこからダウンロードしていただくような形で周知を図る予定でございます。 ◆今井ひろし 委員  ぜひ頑張っていただきたいと思います。  今度はワクチン関連、今回の補正の本丸ですね。ワクチンクーポンについて確認します。今回、12歳から64歳の方へ一斉発送し、接種予約は段階的に受け付けるとのことですが、一斉送付及び段階受付とした理由について教えてください。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 区は、接種を推進するに当たりまして、接種機会を増やしていくという考え方を持っております。区内の接種会場の増設や日曜日など休日の開設など、区内の接種体制を強化していくとともに、区外でも国が大規模接種会場を開くなど、区民にとって接種の機会がこれまでよりも大きく広がっております。これらの機会を捉えていけるよう、12歳から64歳の方に接種券を一斉発送することといたしました。また、区の予約システム等の混乱を緩和するため、接種予約の受付開始を3つに分けております。 ◆今井ひろし 委員  一旦まとめますが、今回ちょっとびっくりしたのは、国の方針でもあるんですけれども、12歳にまで引き下げられた件ですが、中学生や高校生が接種対象となります。未成年だと接種に当たって保護者の同意について、それをどういうふうに確認していくのか、それから副反応に関する丁寧な説明が必要だと思うんですが、未成年の保護者同意、それから副反応に関する説明、どのように周知を行っていくのか、その2点、教えていただいて、1回質問をここで終わります。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、12歳から15歳の接種におきましては、保護者の同伴というのが原則必要となります。あわせまして、予診票に保護者の署名が必要となりますが、予診票の中に保護者の自筆による署名欄が設けられており、これで確認いたしていきます。
     また、接種券に同封するお知らせなどに、本人の希望により接種することができるということ、また主な副反応とその対応、保護者同伴の必要性などを記載しております。また、ホームページでも同様の内容を掲載して周知に努めてまいります。 ◆わたなべ友貴 委員  私からは、まず子育て世帯生活支援特別給付金について伺います。  今回の給付金について、2号補正で既に予算化されていましたが、今回改めて補正予算を計上した理由について確認いたします。 ◎子ども家庭部管理課長 本給付金につきましては、第2号補正におきまして、事業の詳細が分かり次第迅速に支給ができるようにという考えの下に、独り親世帯分に加えまして、2人親などのその他の世帯分につきましても、その時点で想定できる事業費及び事務費を予算化しておりました。その後、段階的に制度の内容が示されまして、その他世帯分につきましては、自治体向けQ&Aの案というのが5月21日に、正式通知が5月28日に示されました。この内容を基に実施方法を再検討いたしましたところ、全体の事務量が当初の想定を上回るということが判明いたしまして、このままでいきますと、国が求めております7月下旬までにというところが間に合わないなということから、一部の業務を委託することといたしまして、補正予算として計上いたしたところでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  事業の詳細が分かったからということだと思うんですけれども、独り親世帯以外の部分についても前回既に予算措置されているということでしたが、確認の意味で、支給の対象と区の対象者数を教えていただければと思います。 ◎子ども家庭部管理課長 令和3年3月31日時点で18歳未満の児童、障害者の場合につきましては20歳未満となりますが、こちらを養育する父母等で、かつ令和3年度の住民税が非課税の方、または令和3年1月1日以降の収入が急変いたしまして、住民税非課税相当の収入となった方が対象となります。また、令和3年4月1日から令和4年2月28日までの間にお生まれになったお子さんにつきましても、給付金の対象となります。  次に、対象者数でございますが、2,700世帯4,222人を想定しております。 ◆わたなべ友貴 委員  じゃ、子育て世帯のほうはこれで大丈夫です。  次に、ワクチンについて伺ってまいります。  コールセンター委託、回線増についてなんですけれども、今回、50回線を増やして130回線にするということです。今後、接種券を発送する世代を見ると、電話申込みよりもインターネットでの申込みを利用する方が増加すると思われるんですが、今回電話回線をこの際増強した趣旨について、確認をしたいと思います。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 御指摘のように、今後接種対象となる世代は、インターネットでの申込みを利用する方が増加するということは予想されます。しかし、対象者数が40万人以上増えますことから、電話での問合せも相当増加するものと考えております。混乱を避けるためにも回線の増強を図っていきたいと思っております。 ◆わたなべ友貴 委員  今お答えにありましたけれども、問合せが殺到するというようなことだったんですけれども、問合せというと、接種場所や副反応などについての問合せが想像されるんですが、予約と別回線を用意したほうが理にかなうような気もするんですけれども、そのような検討はなされなかったのか、それを確認します。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 お問合せをしながらの予約というところも相当数あると思いますので、別回線の用意というのは、当面のところ考えておりません。 ◆わたなべ友貴 委員  ちなみに、これまでの予約ではインターネットと電話の割合はどのようになっているのか。また、これからこの割合、当然インターネットのほうが増えるんだと思うんですけれども、どういうふうになっていく見通しなのか、その辺も確認させてください。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 集団接種が始まります5月の状況になりますが、インターネット予約が約78%、電話予約が約22%となっております。これは電話回線がなかなかつながりにくかったということも反映していると考えております。また、これからはインターネット予約の割合がさらに増えていくものと考えております。しかしながら、対象者数の大幅な増加ということから、電話回線の増強ということにも取り組んでいきたいと思います。 ◆わたなべ友貴 委員  電話回線の増強の趣旨もよく分かりました。  あわせて、予約システムの増強についても確認します。今様々なお答えがありましたけれども、インターネットのアクセスが増加するんだと思います。今回の補正予算で組むことによる増強について、アクセスに堪え得るものになると考えていいのでしょうか。具体的に分かればですが、1時間当たりどの程度の受付が可能になり、仮にシステムダウンしてしまった場合に復旧にどれだけの時間がかかると想定しているのか、それを確認します。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 高齢者の予約が始まった初日が非常にアクセスが多かったんですけれども、高齢者の予約が始まった初日、予約数で75歳以上の方で約1万4,000件のウェブ予約がありました。1時間当たりに換算しますと、約583件となります。また、65歳から74歳まででは、初日ですが、1日約1万1,000件の予約で、1時間当たり458件の予約ということになりました。この実績を基にした強化を図っていきたいと思っております。  また、いわゆるシステムダウンは今のところ生じておらず、今後システムの増強を図っていくというところも踏まえまして、今後もいわゆるシステムダウンは起こらないものと考えております。 ◆わたなべ友貴 委員  75歳以上のときもアクセスがつながりにくくて、やっぱりかというふうになって、ここにいる区議会議員の方、委員の方、皆さんのところにも大分区民の方からいろいろお電話があっただろうと思いますので、また改めてそういうことがないようにぜひお願いしたいと思います。  あわせて、今2回目の予約をその場で、というか、1回でできるようにするようなシステム上の変更をしているように聞いたのですが、このような具合の進捗状況について確認したいと思います。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 今回のシステム増強では、今御指摘のあった1回、2回の2回連続予約ということが主な変更の点でございます。こちらに関しましては、7月6日からの運用に向けまして、現在テストを行っているところでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  7月6日からの開始のときにはもうできるようになっているというふうな認識でよろしいんですかね。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 そのようにやっていきます。 ◆わたなべ友貴 委員  ありがとうございます。大分利便性が上がると思いますので、どうぞよろしくお願いします。  続いて、高井戸保健センターの活用について伺いたいと思います。歯科医師の先生が協力をしてくださるということですが、このようなことが可能になった経緯について教えていただければと思います。 ◎健康推進課長 ワクチン接種につきましては、医師またはその医師の指示の下に保健師、看護師が行うというふうに法的にされておりました。全国的に接種の担い手が不足するというような課題解決のために、所定の研修などを受講した上で歯科医師がこれを行うということを国が特例的に認める通知を4月に発しております。それを受けまして、私どもでも区の歯科医師会に協力の打診を行う、さらには区長自らも会長のほうに協力を強力に要請を行ったというところがございます。その結果、歯科医師会のほうからは、平日の例えば月曜から金曜日、さらには土曜日、診察しているのがあるので、そういった時間外であれば協力できる歯科医師はいますというお返事をいただきましたので、その結果、今般、高井戸での日曜祝日の接種が実現したというものでございます。 ◎区長 ちょっと私から補足しますけれども、国が歯科医師を可能にというふうなことを受けてというのは、そこはそれでいいんですが、その前に、歯科医師を接種に参入できるようにしろという要望を私のほうから東京都や国に対して、日付は忘れましたけれども、起こしました。と同時に歯科医師会に、もう少し歯科医師会も頑張って国と折衝せよということでお尻をたたいたというのがまず最初の前段であります。  何人かの私の知り合いの国会の関係者の方には働きかけを行いましたが、当初は非常に厚労省の壁が厚くて、これは予想されたことなんですけれども、なかなか動きが見えないということは聞いていましたが、恐らく、あとは私の直感、ヤマ勘で申し上げますと、ワクチン大作戦の直接の陣頭指揮を、恐らく官邸がストレートに介入してきたのではないかと思います。そのある局面からフェーズがあらゆるところで変わったというのが印象ですね。その1つに歯科医師の参入とか、あと救急救命士とかいろいろ出てくるかもしれませんけれども、そういう動きがあったということじゃないかなと思っています。 ◆わたなべ友貴 委員  御答弁ありがとうございます。最初に働きかけていただいて、実際に協力関係が結べたということはすばらしいことだと思いますので、本当に感謝申し上げます。  お金の件に関してなんですけれども、歯科医師の先生方に協力していただく場合に、何か協力金のようなものはあるのか、それを確認させてください。 ◎健康推進課長 協力金という形のものはございませんけれども、今回の接種の従事に当たりましては、もともと医師の従事に当たって、東京都医師会、さらには特別区の区長会、あと東京都で設定した統一単価というのがございまして、それを準用して歯科医師のほうにも報酬としてお支払いしよう、そういうことで予算を見立てております。 ◆わたなべ友貴 委員  報酬ということで、よく分かりました。  次に、ワクチンの小分け配送について伺います。医師会が配送を行うことになる診療所向けのワクチンについてですが、まず必要数をどのように把握するのか、あわせて、それをどのように国や都へ請求して、どのように診療所へ届けるのか、基本的な流れと、全体にかかる時間について確認します。 ◎杉並保健所副参事(土田) まず、必要数ですけれども、医師会のほうで各クリニックさんから必要な数ということで、数をファクスですとかメールでお知らせいただいて、そちらを集約してございます。一方で、国に対してワクチンを要求して、実際に届けられるまでの期間というのがおよそ1か月かかってしまうというところもございますので、それはそれとして、確実にワクチンを確保していくために、希望量云々というよりも、まずは確保するために、きちんと保管できる最大の数をまず要求していく。その結果、国、都を通じて杉並区全体のワクチン量というのが割り当てられてまいりますので、それを基に、今度は区は医師会のほうに幾つ割り当てるかといったような数字を決めてまいります。システムを使って決めていくんですけれども、そこで初めてワクチンが確保されますので、あとは医療機関の希望に沿った形で、できるだけその数に合わせて配送していくといった流れでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  最大まずは確保できるだけ確保して、そこから割り振るというようなことだというふうに理解しました。  現在利用しているファイザー製のワクチンは超低温での配送、保管が求められていると思います。小分け配送する場合にはこれについてどのように対応するのか、またあわせて、各診療所ではどのように保管するというようなルールをつくっているのか、分かる範囲で構わないので、これを教えていただければと思います。 ◎杉並保健所副参事(土田) ファイザーのワクチンは、箱単位で195バイアルという大きな数で配送されてきますので、それぞれを必要なクリニックさん、10バイアルとか数十バイアル単位での数になりますので、それを速やかに冷凍庫から出して小分けをして、保冷パックのほうに詰め替えを行います。配送については、各診療所に、保冷パックを使って冷凍状態でクリニックさんにお届けをし、クリニックのほうでは冷蔵庫、今ファイザーのワクチンは1か月間保管が可能になっておりますので、冷蔵状態での保管になってございます。 ◆わたなべ友貴 委員  しっかり準備しているということで、大切なワクチンですので、無駄にならないように、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  また、今後、配送先である診療所ですけれども、現在200ちょっとあるかと思いますが、これが今後増えていく可能性はどのように見通しているのか、それを確認します。 ◎杉並保健所副参事(土田) 対象年齢が12歳以上と広がりましたので、例えば小児科医の先生方が接種に御協力をいただくといったような、手を挙げていただく医療機関がかなり増えてきているというような状況があります。また、当然ながら、接種を今後どんどん加速させていくために、ワクチンが十分供給されていけば、各医療機関もどんどん接種をしていただくということで、数がどんどん増えていく可能性は見込まれてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  次に、実施機関への協力金について伺います。  10万円の協力金を一律で支払うということですが、この協力金を支払う目的についてまずは伺います。 ◎杉並保健所副参事(土田) 10万円の協力金の目的ですが、6月11日、「広報すぎなみ」で大きく医療機関が掲載されたことによりまして、電話等の問合せが増えているというような状況でございます。そういった中で、クリニックは人の数も限られておりますので、そういった問合せ、予約を受け付ける業務というのはかなり負荷がかかってしまうというところがございますので、そういったところに対しての支援という意味で、協力金を10万円一律で支払うというものでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  10万円という金額についてなんですけれども、10万円にした根拠というのがあったら教えていただきたいと思います。また、これは1回限りの支給ということでいいのか、また今後重ねてというようなことがあるのか、その辺の見通しも確認します。 ◎杉並保健所副参事(土田) こちらの算出根拠ですが、受付業務に従事されるアルバイトさんとか、人を増やすということもあるでしょうし、そういったことを含めまして、おおむね時給単価から、今回予約の受付は3つのグループに分かれていますので、その3回で、およそ4日間程度は集中するであろうということを見積もりまして10万円と。7月いっぱいまでの間で対応していただけるのではないかということで、1回限りのものとなってございます。 ◆わたなべ友貴 委員  人件費から逆算して計算したということですね。分かりました。  これで最後にします。接種の実施医療機関では、1診療所当たり、1週間当たりでどの程度の接種を見込んでいるのか。また、それは今後増えるようなことがあるのか。またあわせて、今後接種数の拡大が図られるということであれば、いつどこで接種を受けられるかという情報について区民の方は素早く知りたいと思うので、周知についてどのように進めていくのか。その辺を確認して、終わりにしたいと思います。 ◎杉並保健所副参事(土田) 現在のところ、平均して1診療所当たり60件程度というふうなことを伺っております。ただ、今非常に国や都のほうも後押しされておりますし、どんどん進めていくといったところもございますので、その数は増えていくというふうに見込まれてございます。当然ながら、どこでいつ受けられるかといった情報は速やかに区民の皆様にお知らせしていくべきというふうに認識しておりますので、それぞれ医療機関に御協力をいただいて、都度こちらに情報をいただき、ホームページ、広報等でお知らせをしてまいりたいと考えております。 ◎区長 ちょっと私のほうから補足しますけれども、御存じのように、開業医の場合は、それぞれの人員の体制、それから立地環境、これが様々なわけなんですね。この接種の場合、接種希望者が予約を取って、あるクリニックに行きました。受付をします。それから、予診票を持っていきますから、お医者さんとコミュニケーションして、今日希望どおり打ちましょうとか、今日は見合わせましょうとか、そういうふうなことがあるんでしょう。それで、実際に接種をする。その後、経過の観察を大体15分から30分ぐらいと聞いていますけれども、そうすると、そういったスペースも含めて、密にならない範囲で、どこのクリニックは何人ぐらいが許容範囲なのか、それから外来の診療中に取るのか、あるいは別途集中的にそういう接種の時間帯とか曜日を決めて取るのかというのは、それぞれの開業医の事情にこっちは任せるしかないわけですね。それを医師会で取りまとめてもらって、ワクチンがこれだけ必要だと。何月何日までにここにワクチンをこれだけ配送してくれというのを、何十か所あるいは百何か所あるいは二百何か所とか、1週間に何回かに分けて、そういういわゆる配送発注票みたいな、現物を私見ていませんけれども、そういうことがはっきりしないと動けないわけなんですね、管理の問題があるので。  だから、先ほど所管課長が言っていましたけれども、ワクチンが最初にありきなのか、接種体制が最初にありきなのか、鶏、卵みたいな話なんですけれども、今回、最初は、要するに医師会の取りまとめが非常に遅れて、一部、杉並区がワクチンを供給しないから我々は打ちたくても打てないんだとかというふうにおっしゃっている地域の先生がいるということも横から聞いていますが、それは真っ赤なうそというか、悪意で言っているわけじゃないと思いますが、勘違いというか、事情が逆さまで、医師会のほうがきちっと接種計画を示してくれないことには、こちらはワクチンの請求はできないんです。  過剰なワクチンの請求をした場合に、我々が恐れているのは、そのワクチンが入ってきたときに、ワクチンには消費期限があるんです。4月の時点で我々びっくりしたのは、4月の最初、ちょろちょろと入ってきたんです。そのときにびっくりしたのは、ほとんど6月末までという消費期限のものが入ってきたわけです。これからもそうだとすると、よほど緻密な接種計画をつくって、それに基づいて2週間に1回ずつきちっと求めていかないと、大量なワクチンロスを起こしてしまうということになれば、これは大変な事態ですね。そういうことがあるので、今でも、私が聞いている範囲では、ワクチンの有効期限が半年あるよとか、あるいは5か月あるよ、4か月あるよと割とゆったりとしたようなものが入ってきているというよりも、2か月とか3か月以内のものが入ってきているというふうに聞いています。  ですから、パイを広げる、そしていかに回転をよくしていくかということが大事で、そのためには、これから伸び代として医師会の開業医の二百何か所が取り組んでもらうわけですけれども、最初は慣らし運転でも結構だから、きちっとした接種計画を示してもらって、それに基づいて配送する。それから、慣れてきて、これぐらいのペースで自分のところではできるなと思えば、だんだんギアが上がってくるだろう。でも、それはやってみないことには分からないので、そこは医師会にきちっとやってくれということは強く私のほうから求めております。  そんな状況なんですね。だから、必ずしも画一的、一律にというわけでもない。医師会のほうは、例えばそういうのを自分たちでは取りまとめができないということになれば、じゃ、こっちのつくったルールに従ってくれよ、こうやるしかないんですけれども、そういうわけにもいかないから、医師会と区の契約だから、あなたたちのところでできるだけちゃんと接種計画をまとめてくれと。会員数も多いですから、そこは大変だと思うけれども、そういうやり取りを何か月間かやって、今ようやくスタートラインに立った。  ですから、何とか今まで確保してきたワクチンの中で医師会のほうに融通できる数を、最大限我々としては医師会の出してくる接種計画に基づいて配給していくよということなんですよ。ですから、その次は医師会自らが、これだけワクチンを欲しいということを具体的に言ってくれないと続かない。ちょっと細かく言うとそういうことです。 ◆金子けんたろう 委員  今回の補正予算は、ワクチン接種に対して区の積極的な姿勢が反映されているなと思いましたし、それ以外にも、国の決めたスキームですけれども、特財を使って事業をやっていくということで、そこに対して異論はありません。  その立場から、細かいことを何点か伺いたいんですが、特財を使った今回の自立支援金の給付なんですけれども、制度の仕組み自体が、立てつけがよく分からないのでちょっと教えていただきたいんですけれども、支援金というのは、そもそも窓口は社協でしたよね。そこを確認したいのと、その債権を管理している社協の持っている情報を、今回対象となる人に対して6万、8万、10万、これを区が、申請があったら出すということでいいのか、私の認識が合っているのか、制度の仕組みをちょっと教えていただいていいですか。 ◎保健福祉部管理課長 まず、今回の自立支援金の前提になっているのが、先ほど他の委員にも御答弁申し上げましたが、緊急小口資金と総合支援資金の貸付という制度が前提にございます。この貸付につきましては、実施主体は都道府県で、都道府県が、東京都でいうと東京都社会福祉協議会に委託をしてございます。委託を受けた社会福祉協議会が、相談や申請の受付は区市町村の社協に委ねていますので、ですから、杉並区でいうと杉並社協はあくまで相談や申請の窓口、実際の貸付は東京都社会福祉協議会が貸付金を貸し付けています。というこの制度を利用して、この制度がもう利用が終わってしまう方を対象にして国が新たに設けた支援金制度で、これにつきましては、福祉事務所を設置している自治体が実施主体というふうに組み立てられているので、貸付制度はあくまで社協のほうで、この支援金については区市町村というふうになっています。  この制度の今回の目的は、長期化するコロナの中で、さらに生活困窮が続いている方、その方々の就労、自立を目指す一方で、そうした見込みがない方につきましては、生活保護制度のほうの受給者に円滑に導いていくというところを目指しているということになりますので、自立支援金という名称になっておりますが、そうした方の今後の将来設計を導いていくというための制度だというふうに理解してございます。 ◆金子けんたろう 委員  じゃ、東京都の社協が持っている情報と照らし合わせて、杉並区がこのお金を給付していくということでいいですね。 ◎保健福祉部管理課長 すみません、答弁を漏らしました。  情報のやり取りにつきましては、これは国のほうで今準備をしているところでございますが、東京都社会福祉協議会が持っている貸付情報について、今回の支援金を実施するに当たって、情報提供ができるようにするということで、公的給付の支給等の迅速かつ確実な実施のための預貯金口座の登録等に関する法律という法律がありまして、そこで特定公的給付というものに位置づけようということで今準備をしている。これが今月末を予定しているということで、内閣総理大臣の指定が受けられれば、法律に基づく情報ということでの提供またはこちらから求めることができるということで、今準備を進めていると聞いてございます。 ◆金子けんたろう 委員  今社会状況が大変な中で、自立していくというのもなかなか先が見えないような状況ではありますけれども、こういう制度があるよというのを活用していただければ、そして実施主体が周知していただければというふうに申し添えておきます。  あと、今回の補正で計上されている、国の財源の特財のことで伺いたいんですが、今回、支援金の基、お財布になっているのが新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金というものです。私も一応事前に調べたんですが、どういったものなのか。どうやら国の3次補正の中に入っていたもののようですが、大まかにこれはどういうことなのか、ちょっと御説明いただいてもいいですか。 ◎保健福祉部管理課長 幾つかメニューがございますので、まとめて御答弁いたしますが、今委員がおっしゃったとおり、令和2年度の第3次補正で国のほうで予算化をされた新たな交付金ということでございまして、目的としましては、生活困窮世帯の支援をしていくということで、メニューとしましては、まず保護施設などにおける衛生管理体制を確保していくというためのもの、それと、生活や住まい等に関する支援の強化ということで、生活困窮者の自立支援のほか、ひきこもり当事者の相談支援、また自殺相談体制の強化といったようなメニューがあります。あと、非対面方式による支援環境の整備というようなメニューが示されている交付金と認識してございます。 ◆金子けんたろう 委員  なかなか多彩なメニューがあって、いろいろ活用のしがいがあるんじゃないかなと。今回は国が決めたスキームで、それを国の特財で行うという事業ですので、今回については関連してという言い方になっちゃいますけれども、先ほどメニューがいろいろあるよというふうに言われて、その点についてちょっと言うと、先ほども言われたように、自殺対策、あと相談員の強化、そういうところに加配ができるよ、お金が出るよ、国が財布を用意しますよということがありました。これは各任意事業で活用可能というふうになっているので、義務化されたものでは決してないんですけれども、確認したいのは、自治体が手を挙げればこういうことにお金が、国が財布を用意するよ、そういう理解でよろしいんですかね。 ◎保健福祉部管理課長 まず実施主体、基本は都道府県になってございまして、都道府県で計画をつくることになっています。ただ、区市町村が実施主体になる、または外部団体に委託、補助などをする場合も一応この交付金を受けられるというスキームにはなっています。実際に、例えば区の自殺対策でいけば、自殺対策計画に基づきまして、既に相談支援といったものは行ってございまして、既に区のほうでは、別のメニューといたしまして、自殺対策強化交付金というものがございまして、その補助金を活用して事業のほうは取り組んでございますので、改めてこちらの交付金を使うといったところまでは検討もしておりませんし、その必要性もなかったということでございます。 ◆金子けんたろう 委員  自殺対策というのはコロナが始まる前から、議会の他の議員の方も、立場の違いを超えて問題意識、課題意識を出されていたというふうに私も認識しておりますので、区がそういうふうにほかのメニューを使ってやっているというのは承知いたしました。  今回のセーフティネット強化交付金を見ると、ほかにもいろいろ支援メニューは掲げられていますので、今回は補正と外れちゃうので要望にしておきますけれども、ぜひ今後活用していただきたいというふうに申し述べておきたいと思います。  以上です。 ◆堀部やすし 委員  では、ワクチン接種について伺ってまいります。  新型コロナウイルス感染症からのいわば出口戦略に当たるのがこのワクチン接種だと思いますので、非常に強い期待があるとともに、不安の声も寄せられている、こういうこの頃でございます。  必要な予算ではありますけれども、ここのところ財調基金からの取崩しが続いておりまして、心配をしております。国のほうでは、ワクチン接種に係る新たな支援策として、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金が示されております。これはいつ頃歳入計上できる見通しなのか、伺います。 ◎財政課長 緊急包括支援交付金ということでよろしかったでしょうか。こちらにつきましては、直接医療機関のほうに対して交付されるということで、杉並区に対して入ってくるというふうには承知しておりません。 ◆堀部やすし 委員  先ほどの医療機関に対する協力金10万円というのは、この緊急包括支援交付金に出てくる単価で、それではないかなと思っていたんですが、そうすると、それは別物、区のほうから独自に出していくものということになるんですかね。 ◎財政課長 委員御指摘のとおりでございまして、こちらの国の包括支援金の交付を受けている医療機関であっても、今回区のほうで御提案しております協力金については受給できる、そういったものでございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、今回個別の医療機関が個別接種をやるというときは、区からも協力金が出て、また国からも別途協力金が出る、こういうことになるんですかね。そうすると、1医療機関当たり、総額ではどれぐらいの協力金が支払われる形になるんですかね。 ◎杉並保健所副参事(土田) 国の補助金が東京都を通じて、東京都のほうで今回新しく示されている国のものを含めての協力金の内容になりますけれども、1週間で接種回数100回以上だと1回当たり2,000円の協力金、150件以上だと1回当たり3,000円の上乗せがあるといった内容になってございまして、それとは別に、1日当たり例えば60回以上の接種をしていた医療機関については、1日で17万5,000円といった上乗せが示されてございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、国からはそう出てきて、区からは1医療機関当たり10万円は一律に出すということですね。その区から支払う一律10万円については、国の交付金──今は財調基金を取り崩して対応していますが、これは国から後で補填があるというか、お金が出てくるという前提で予算承認をこれまで取ってきたわけですけれども、その国からいただける交付金の交付要件の範囲内のものであると受け止めていいですね。 ◎財政課長 私どもといたしましては、接種体制の確保事業の対象だという認識でございます。 ◆堀部やすし 委員  認識でございますというので、ちょっと心配なんですが、後になって国が認めないということもあり得る、こういうことですか。国の補助メニュー、交付メニューでしっかりこれは大丈夫だと判断をしているということではないということなんですか。 ◎財政課長 委員も御承知かと存じますけれども、国のほうが今示している基準額というものが、厚生労働大臣が必要と認めた額ということにしております。杉並区の第1弾のワクチン接種に係る経費ということで11億5,000万ほどが示されましたが、それが示された枠ということになっております。ですので、対象の経費には当然なってきますけれども、その後、杉並区としての枠というものが仮に示されるようなことがあれば、その部分が入る入らない、そういった結果になることはあろうかと存じますけれども、そもそもの対象経費であるというふうには私ども考えている、そういう事情でございます。 ◆堀部やすし 委員  少しそこで不安がないわけではないので聞きますが、国から一応今回協力金が出て、さらに区から、上乗せというわけではありませんけれども、別個にまた一律10万円を出すということになったのはどういう経緯からなのか。医師会のほうから10万円出してほしいと要求があったということなのかどうなのか。 ◎杉並保健所副参事(土田) 今回の10万円、協力金を支払うという目的ですが、先ほど他の委員からの御質問にもお答えしましたけれども、予約の集中というのが、今回区のほうで4月30日スタートで行ったときにも、非常に大量の問合せ等が増えてきたという状況がございまして、それが今回それぞれ200件近くの、いわば小さなクリニックさんにもそういった問合せが殺到してしまうといったことを考えますと、それだけの負担というのはどうしても避けられないですし、そこへのいわば、区が本来全部引き取ればいいところを、各クリニックさんそれぞれ皆さん御協力いただいて、予約を受け付け、接種をしていただけるといったところがございますので、そういった意味での10万円、協力をしていただいた、負荷がかかるというところで10万円お支払いをするといったものでございます。 ◆堀部やすし 委員  そういう趣旨であるということは先ほどもお伺いしましたが、つまり、国から出るお金では足りないので、医師会のほうとしては、もう少し区でもお金を払ってもらえないだろうか、そういう話が来たということじゃないんですか。違うんですか。 ◎杉並保健所副参事(土田) 今お話しいただいたような、医師会からの御要望というのは受け付けてはございません。 ◎区長 私からちょっと補足しますけれども、所管課長が今答弁しました状況で、この間、全戸配布をしました6月11日のワクチンの号外は、委員ももちろん御覧いただいたんだというふうに思います。これに載っている医療機関の数は117医療機関です。だけれども実際には、小さくどこかに書いてあったんじゃないでしょうか、200か所以上のところにファイザー製のワクチンを供給しますよということは小さく書いてあると思うんですね。じゃ、何で公表なのか、非公表なのかということで、これまた一悶着あったわけなんですね。  先ほども言いましたように、医師会の会員といっても、相当いろいろな科もあるし、いろいろな立地環境がある、またマンパワーの様々な違いがあるということで、必ずしも一律なルール、画一的なルールが当てはまるような、実際にそういう受皿ではないというのもあるんですね。ですから、よし、じゃ、大人数の予約を受け付けて、うちはワクチンをかなり力を入れてばんばん打って打って打ちまくろうじゃないかというふうに協力していただく医療機関もあれば、丁寧にかかりつけ患者さんに説明をしながらまず接種を進めていきたいというところもあるわけですね。あるいはまた、往診が中心で活動されているという方もいる。老人ホームなんかに出張していって巡回して接種をしていく、それを優先して集中させてほしいというところも実際あります。ですから、そういう中で、電話番号を公表したり自分のところでワクチン配給受けていますよというふうに公表すると、じゃんじゃん問合せが来たら、とてもじゃないけれども業務に差し支えてしまうから、しばらくは伏せておいてほしいんですという事情もある。その立場に立てば即理解できるわけですね。  ただ、私どものほうの立場からすれば、今回はより多くの人たちに、よりスピーディーにワクチンを接種して、より早く集団免疫を獲得するということが国策の大目標として行われていることで、区民の接種機会をきちっと確保していく、十分確保していくということが我々の責務にもなる。なので、そういう医師会のいろいろな会員の違いがあるんだけれども、ずっと、2か月も3か月も最後まで非公表でというわけにはいかないですよ、薬屋さんから支給されている薬じゃなくて、我々が公的な自治体として受けて、医師会に配給するという形を取っている限りは、どこにそれを配給したか、どこが接種機会として確保するためにできているんだということについては、区民に情報提供していくということが我々の基本ですよと。ですから、当面のそれぞれの事情によって公表をしないでくださいという要望については、臨機応変に我々は対応していくけれども、それは一巡したら、今度は区民接種により積極的に協力してくださいねということは言っています。  そういう議論をしていく中で、公表されたところについては、殺到していくという危惧がある。それから通常の診療に支障が出かねないという懸念もある。そういうもろもろの懸念を抱いていて、医師会の執行部の皆さんが医師会全体を取りまとめることに非常に御苦労をされているということを伺いまして、それで、そういったことに対しての区としての支援はしていただけるんでしょうかということを再三私は聞いてきました。  というやり取りの中で、それでしたら、最初の初動の体制づくり、何が起こるか分からないから、1回最初スタートするということについては、区としてもワクチン大作戦に御協力いただく医療機関に対しては一定の補助をさせていただきましょう、それは考えますというやり取りの中で方向を決めたということです。金額の積算のことについては、所管が先ほどお話ししたようなことがベースになっているというふうに思います。 ◆堀部やすし 委員  最初からそういうふうに説明をしていただければ分かったことなんですが、なぜそういう説明が出なかったのか、ちょっと心配ですね。国がちゃんとお金くれるといいですね。  それで、今、医師会医師会と何度もお話がありました。医師会に委託をしている、お願いをしているということなんだと思います。しかし、実際には、医療機関は医師会に入ってないところもたくさんあると思います。医師会に入らなければクリニック出せないかというと、日本の法律はそうなっていませんから、医師会に入ってないところもたくさんあると思いますが、そういうところは今回接種医療機関になることはできないということなのか。 ◎杉並保健所副参事(土田) 非医師会の医療機関も当然接種医療機関として登録はされておりますし、ワクチンのほうも届けていくといった内容になってございます。 ◆堀部やすし 委員  先ほど、医師会のほうとはいろいろ話が煮詰まらなくて大変だったというお話でした。医師会に入ってないところとはそういうもめごとのようなことは起こってないのか、円滑に進まなかったというようなことでもあるのかどうなのか。 ◎杉並保健所副参事(土田) もめごとという、何を具体的に指されているか…… ◆堀部やすし 委員  区長がそんなようなことを言ったから。 ◎杉並保健所副参事(土田) 例えば非医師会の方は何か団体があるわけではございませんけれども、個別に医療機関の方から直接何か苦情だとか要望だとか、そういったことは私のほうには受けてはございません。 ◆堀部やすし 委員  何か不思議だね。医師会に入っているところとは意思疎通が円滑にいかなくて、結局こうなったみたいなさっき説明でしたが、医師会に入ってないところとは別にトラブルないわけですよね。普通に契約できているわけですよね。どうしてそんなことになっているのか、ちょっと不思議だなと思いました。  それで、ワクチン接種については23区内でも随分対応に差が出ております。特に隣の中野区が早いですね。事務作業が早い。隣なので、皆さんそうだと思いますけれども、中野はあんなに早くやっているのに、どうして杉並はこんなに遅いんだと怒られない日はないというような、そういう日がありましたけれども、中野区は何であんなに早くできるんですかね。杉並との違いは何なんでしょうか。
    新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず1つには、対象人口の差というものはあるのかなというふうには思っております。また、事務処理といたしましての差ということになってきますと、私どももかなり急いでやってきたということは自負しているところでございます。そしてまた、中野区と比べてというと、中野区はかなり早く接種券等の配布を行ったということは事実でございますが、そこの背景には人口の違い、それから地域の診療所での接種体制等の違い、ここの話合いの進み方の違いというのがあるのかなというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  人口は、多いところ少ないところでも早いとか遅いとかいろいろあるようですから、それが主要因かどうかはちょっとはっきりしませんが、2番目の地域の医療機関との話合いが円滑にいったかいかなかったかというのが多分差なんだろうなと。だから、何か医師会との話合いの中でいろいろ円滑に進まなかった点が恐らくあるんだろうというふうに思います。思いますが、今ここでそれを話しても仕方ありませんから、また決算なんかのときにはよく検証させていただきたいというふうに思います。  例えば中野区の場合は、64歳以下に接種券を発送して5日ぐらいですぐ申込み受付開始なんていうふうにやっています。杉並は、今回6月21日ですか発送して、実際に64歳以下の受付が始まるのは7月6日以降と、20日以上かな、かかるわけですが、これはなぜですかね。中野区と比べても非常に時間がかかる、こういう印象ですけれども、見解を求めます。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず1つは、40万以上の対象者でございますので、予約に関しまして殺到するときの混乱を避けるということで、今回の予約に関しまして3段階に分けること、それから発送からの期間を十分に取るというところにございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、発送からの期間が20日ぐらいあると、みんな冷静になって申込みをしてくれるので混乱は避けられる、そういう説明になるわけですか。そういうことですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 そういうことでもない形ではございますが、まず、今実際に、予約枠の作りの関係でございますが、現在65歳以上の高齢者のほうの接種を進めているところでございます。こちらは現在7月の中旬ぐらいまで予約が結構埋まっているという状況でございます。そこで急いで空けて予約の残り枠の取り合いということを避けるということも踏まえまして、このような期間を取っております。 ◆堀部やすし 委員  とにかく隣の区は、6月10日に発送して6月15日からもう予約できる。それから、全員の方も6月28日からもう予約ができる。杉並でいうと、一番順位の遅い世代は7月27日からですから、1か月も差がある。どうしてこんなことになったんだということで、いろいろと怒られております。もちろん区にもそういう苦情の電話なりメールなりはいっぱい届いていると思いますけれども、今後どういうふうに説明していけばよいですかね。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 中野区は、6月10日に発送されまして、最後の受付が6月28日ということで、この間大体21日ある。杉並区の場合、21日に発送いたしまして、最後が7月21日ということで、この間1か月以上あるじゃないかという御指摘でございますが、この差につきましては、接種対象者数の規模の違いから生じる予約枠等々の勘案という形が実情でございます。予約をつつがなく取るために今後どのような形で予約枠を空けていくかとか、そういったところも検討しながら進めているところでございますが、予約枠、確実に予約が取れるような時間的なところも踏まえまして、このような時間が必要というふうに考えております。 ◎区長 御指摘の部分は確かにあると思っています。少しスタートが遅れたなというのは正直そうなんだろうなと思います。それがゆえに、私が直接陣頭指揮をとれる形に組織を起こしましてやっているわけですけれども、1つは、一番大事なことは、先ほどもちょっと所管課長から答弁させていただきましたけれども、区内の接種に関わる資源をいかに効率よく合理的に総動員するか。つまり、接種機会の拡充をどこまできちっとやれるかということがまず1つあります。  そもそも、いつまでもファイザー製なのかどうなのかという議論は実はあるんですが、当面ファイザー製ということでスタートしているので、その体制ということで限って言わせていただければ、国からワクチンが来るんですが、その前段に、ワクチンの温度管理をするための冷凍庫が国から支給されてきているわけです。この冷凍庫の大きさもまたいろいろあって、少ない冷凍庫では8箱ぐらい入るとか、10箱入るとか、それから20箱入るとか、十何箱とかいうのもあったっけ、3種類か4種類ぐらい──何でみんな下向いているの、俺が答弁していると。だから、民間から直接我々が調達したものもあるんですが、四十何箱入るというのから8箱しか入らないとかそういうのが、どういう基準か分からないけれども、取りあえず台数でいえば、いろいろなディープフリーザーがあるんですけれども、35台来て、それプラス区としてでかいやつを直接調達したというのも、3台ぐらいたしかあったと思います。それで、まだ休眠状態のフリーザーというのも、何台か今倉庫に置いてあるんですよ。ですから、私が陣頭指揮で、杉並区内の基本的な作戦の方針ということでいえば、自前の資源をフル稼働させていくということをまず接種体制の目標にしろというふうに今指示をしています。したがって、35台のフリーザーがフル稼働できるような接種の担い手、それから場所、そういうものをきちっと確保して、パイを、区内の最大の接種体制というものをまず、これはいきなりじゃなくて徐々にでもいいけれども、目指してつくれということを今指示してやっています。  ですから、集団接種会場も、5月17日にスタートしたときには、全会場合わせて1日1,500回から1,700回ぐらいの接種だった。2週目に入ってくると、それが2,000回を超えるようになりました。3週目に入ってくると、1日3,000回以上になりました。今大体4,000手前ぐらいまで集団接種会場の1日の接種が可能な状況になってきているということです。  ですから、さらに今回御提案している高井戸だとか、それから現役世代に今度移っていきますから、そうすると土日とか祝日もフル回転、それから接種時間も、高齢者だから夕方で一応閉めていますが、時間延長して、選挙の投票時間じゃないけれども、夜の8時ぐらいまでは予約を取れるような接種枠というのを設定し、そのためにはそういった人材も配置していかなきゃならない。そういう形で接種機会の確保最大値を体制としてまず目指していったということをもって、今、競馬でいえばようやく第1コーナーから第2コーナーぐらいに来たのかなというところだと思いますけれども、第3コーナー、第4コーナー回るころには我々が、鼻差か何馬身か分かりませんけれども、リードできる、そういう接種体制も可能だろうというふうに目標を持ってやっているということで御理解いただきたいと思います。 ◆堀部やすし 委員  要するに、追い込み馬でこれから加速するんだという宣言だったのかなと思います。  いずれにしても、中野区も段階を追って申込みしますよね。それで、最終、一番最後の順位の人の申込みのスタートがちょうど1か月遅れますよね。6月28日中野区ですが、区は7月27日なので、1か月ですからね。この1か月を鼻差で抜くというのはなかなか大変だなと思いますが、区長からそういう力強いお話がありましたので、また後でやりますけれども、取りあえずここまでに。 ◆けしば誠一 委員  先ほどの質疑で、生活困窮者自立支援金について、3,650人というふうに対象者を伺いましたが、これは世帯数なのでしょうか。  それから、再貸付けを終了した人を基に計算しているということなんですが、先ほどの数字の中でそれがどのくらいの割合を占めて、また、申請できる世帯、それ以外にもありますが、それがどのくらいの割合なのか。  この申請できる世帯についての周知、これはホームページとか広報ということなんですけれども、もう少しこうした世帯に届くような周知の仕方というのはないのでしょうか。支給はいつからの予定ですか。 ◎保健福祉部副参事 まず、数値につきましては、人ではなく世帯数です。  それから、再貸付け。対象の方については、再貸付けの方というのが主な方になります。再貸付けが終了した方ですね。ただ、それ以外にも、若干ではありますけれども、その当時に対象にならなかった、申請したけれども貸付けが受けられなかったという方が、僅かですがいらっしゃいます。そういう方につきましても拾って通知するということになります。  それから、先ほどお答えした中で、とにかく支援を早く届けなきゃいけないということで、先ほど申し上げた対象となるだろうと思われる方々に、6月末を目途に申請書を発送したいと思いまして、今猛烈な勢いでやっているところでございます。7月から申請を受付けして、8月から支給を開始したいと思っております。 ◆けしば誠一 委員  先ほど保育総合案内アプリや予算については、これまでの質疑で理解できました。保育総合案内アプリの導入に合わせて、区では新たに東京都共同電子サービスを開始し、アプリから保育園入園などの申請手続にもリンクできるようになっているとのことですが、このことによって各種申請手続はさらにどのように改善されるのかを確認しておきます。 ◎保育課長 これまで、入園申込みをはじめとする各種申請に関しましては、申請書を紙で窓口ないし郵送により提出していただいたところでございます。本年10月からは、新たに東京都共同電子申請サービスを開始することによりまして、例えば入園申込みの場合、申込み期間中は24時間いつでも申請していただくことが可能になります。  また、同電子申請サービスの簡易申請につきまして、今年から、就労証明書などの書類を添付する際に、画像など電子での提出も可能になったことから、基本的には電子申請のみで手続が完了するということになりまして、利用者の利便性は向上するものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  先ほど出ました子育て世帯生活支援特別給付金支給の件です。児童扶養手当や児童手当を受けている場合には申請せずに受け取ることができますが、コロナによる影響で急激に収入が減少した世帯では、申請が必要になります。この申請を進めるためにはどのように周知していくのか。  どのくらいの世帯数が想定できるのか。給付金は第2号補正で充てられていますが、それで不足はないのか。支給業務を委託する事業者はどのようなところか、お聞きします。 ◎子ども家庭部管理課長 子育て世帯生活支援特別給付金に対する申請勧奨でございますが、こちらも収入に関わりなくというところがありますので、対象者を絞ってというのがなかなか難しいという現状がございます。といったところから、まずは「広報すぎなみ」7月15日号と区のホームページ、あとリーフレットを作りまして、生活困窮者の方などが御利用される窓口に置くということに加えまして、私どものところで考えますと、9月下旬に一斉発送することになるんですが、乳幼児や義務教育就学児の医療証をお送りする機会がございますので、こちらにリーフレットを同封するということを行うことで、中学3年生のお子さんがいるところまでについてはお知らせができるということもありますので、そういった取組などを進めていきたいというふうに思っております。  あと、世帯数ですけれども、こちらもなかなか想定しづらい部分はあるんですが、既存の対象者の3割ぐらいの方が該当するのではないかというふうに見込んでおりまして、独り親につきましては250世帯程度、2人親につきましては600世帯程度ということで想定をしております。  また、予算額が足りるかというところなんですが、今回補正予算をお願いするに当たりまして、改めて精査を行いました。児童手当の受給情報を確認したところ、非課税の方が大きく増えているということもなかったので、前回お願いいたしました補正予算の金額で大丈夫かなというふうに思っております。  最後に、委託事業者のところですけれども、今回、窓口の受付やコールセンターの業務などをお願いするという委託業務になりますので、想定している事業者といたしましては、人材派遣などを行っている事業者を予定しているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  了解しました。  次に、ワクチン接種なんですが、12歳から15歳に接種を拡大する問題について何点かお聞きします。  12歳から15歳に接種を拡大した理由は何でしょう。  予約の順番を高齢者に続く2番目に早めたのはなぜでしょうか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 これまでファイザー社製のワクチンを使って世界中で接種されてきましたその実績、状況等を踏まえまして、第22回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会での議論がございました。この議論を踏まえまして、厚生労働大臣の指示でファイザー社製ワクチンの接種対象が12歳以上の者に改正されたことによります。  また、予約の順番でございますが、何らかの副反応が生じた場合に学校生活等への影響が最も少なく抑えられるであろう夏休みという時期を勘案いたしまして、感染の中心となっております20代、30代に加えまして、予約順位の2番目といたしております。 ◆けしば誠一 委員  文科大臣がこの件についての記者会見での記者とのやり取りで、学校で直ちに集団接種ということは考えていない、発達段階の子供たちが体の大きさに関係なく大人と同じワクチン量でいいのか検討中と述べて、現段階での子供へのワクチン接種に慎重な姿勢と、これは報道でもそういう表題で出ておりました。  これを受けて、当初12歳からの接種を決めていた神戸市はしばらくストップすることにしたと。神戸市には今月9日までに中高生の集団接種について約370件の意見が寄せられていて、ほとんどが反対意見だったと報じられていますが、こうした動きも区は確認しておりましょうか。 ◎健康推進課長 他自治体で学校接種、集団接種、御指摘のような動きがあるというのは報道等では承知しております。区立学校の集団接種につきましては、この間、教育委員会とも何度かお話はして、接種の例えば担い手の問題だとか保護者の意向の問題、そういったものがありますので、直ちに実施するようなことは考えていないというふうに聞いております。  ただし、今回クーポンを発送したということについては、対象の年代に対する接種機会はしっかりと確保していくんだ、そういう観点で行ったというものでございます。接種はあくまでも任意ということで、16歳未満は保護者同意も必要だということがありますので、接種するかしないか、これは各御家庭の御判断ということになろうかと思います。  今後、教育委員会で例えば団体接種を進めたいというような話で相談がありましたら、しっかり区保健所としてもアドバイスなり支援は行っていく、そういう考えは持っているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  区内の保護者からは、この報道を聞いてどのような意見が届いていますか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 新型コロナウイルスの感染拡大に従いまして、昨年度、多くの学校行事が中止、延期となったこと、また受験を控えていらっしゃる保護者の方からは、早期の接種に賛成するという意見も寄せられております。また反面、接種に慎重な意見というのも、当然のことながら寄せられております。 ◆けしば誠一 委員  保護者の中にはそうした賛否両論あるというふうに私も把握しています。  12歳から15歳までの接種について、その安全性について検証がなされているのでしょうか。 ◎杉並保健所長 先ほど担当課長からの答弁にもあったように、国が12歳以上と対象者を広げる際、国の審議会のほうで安全性については検証されております。 ◆けしば誠一 委員  アメリカでは、ワクチンの緊急使用許可の年齢を拡大して、12歳から15歳の子供たちに対するメッセンジャーRNAコロナワクチン接種が始まっています。アメリカのCDC(疾病対策センター)の6月5日の最新情報で、12歳から17歳の有害事象報告数も大幅に増加しています。前の週より1,200件以上増加、12歳から17歳の有害事象の合計が4,740件、12歳から17歳の重篤な事例が117件、12歳から17歳の死亡事例が4件、12歳から17歳のアナフィラキシー反応が635件、うち97%がファイザー社です。それから、12歳から17歳の心筋炎と心膜炎40件、12歳から17歳の血栓と血液凝固障害16件、このような情報は区では確認しているのでしょうか。 ◎杉並保健所長 アメリカにおける接種の実態については、区のほうでも把握しております。 ◆けしば誠一 委員  若年層ではファイザー社ワクチンでの重篤な事例が多いと私も聞いています。メッセンジャーRNAワクチンは、体内でスパイクたんぱく質を長期間作り続けることから考えますと、これらの有害事象の影響は一時的なものではなく、長く続く可能性があるのではないかと思いますが、この点、いかがでしょうか。 ◎杉並保健所長 メッセンジャーRNAですが、こちらの物質は、遺伝情報を提示した後、数分から数日で分解されるとされております。こういったことから、長期に及ぶ健康影響等はないと考えております。 ◆けしば誠一 委員  ワクチン接種で重篤な副反応が出た場合、国とともに区にも責任が問われることにはならないのでしょうか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 今回の新型コロナウイルスワクチン接種は予防接種法にのっとり実施されるものでございます。ワクチン接種で重篤な副反応が生じた場合の責任は、国にあると考えております。 ◆けしば誠一 委員  変異ウイルスに転換して以降、区内でも児童の感染が増えていることは確かですが、その人数、症状が出た数、重症者は出ているのか、確認します。 ◎杉並保健所長 区内でも変異株の割合が増え始めた4月以降の数ですが、児童生徒を含む20歳未満の患者数は169人、そのうち有症者、症状が出た方は93人、重症者はゼロ人です。 ◆けしば誠一 委員  厚労省のホームページを見ても、日本国内で10代以下の死者とか重症者はともにゼロです。このような状況で特例承認された劇薬とされるワクチンを12歳から15歳に今打つ必要はないと私は考えます。この例からは、児童への接種を急ぐ必要はないと考えますが、いかがでしょうか。 ◎杉並保健所長 現在流行の主流となっている変異株は、児童を含む小児への感染性の増加が指摘されております。また、従来株に比べ重症化のリスクも高いと言われております。さらに、国の新型インフルエンザ専門家会議の中で、小児への重篤度のいかんにかかわらず、国の将来を守ることに重点を置くと、医療従事者等に引き続いて小児に対してワクチンを接種する考え方も示されております。加えて、仮に副反応が出たとしても、夏季休業期間で対応できることなども踏まえれば、今回区で行った判断は、流行状況及び時期を捉えたものであると考えております。 ◆けしば誠一 委員  区は、若年層が感染を広げているので、そこの接種を今回優先したということですが、12歳から15歳の場合には多くが家庭と地域の学校を活動範囲としていて、その子供たちが感染を広げるとは言えないのではないかと思うんですが。 ◎杉並保健所長 感染原因で最も多いのは、現在約5割を占めております家庭内感染です。区内の事例におきましても、小児が新型コロナウイルスを家庭内に持ち込んで感染を広げた事例は確認されております。 ◆けしば誠一 委員  12歳から15歳の児童に接種をするための必要な要件を確認します。接種のお知らせをするに当たっては、区内の児童の感染状況、症状などの現状、一定の副反応はあること、接種は任意であることを保護者に伝えることが必要ではないかと思いますが、その点、区の見解は。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 他の委員にも答弁したところでございますが、12歳から15歳の接種におきましては、原則保護者の同伴が必要となります。併せまして、予診票に保護者の署名が必要になります。  また、接種券に同封するお知らせなどには、本人の希望により接種することができること、主な副反応とその対応、保護者同伴の必要性などを記載しております。併せましてホームページ等でも同様の内容を掲載し、周知に努めているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  12歳からの接種ということではこれが最後なんですが、ワクチンの実用化に向けた懸念の1つが、ワクチンの接種などにより起こり得る抗体依存性感染増強、いわゆるADEと呼ばれる現象があります。本来、ウイルスなどから体を守るはずの抗体が、免疫細胞などへのウイルスの感染を促進する、その後、ウイルスに感染した免疫細胞が暴走し、症状を悪化させてしまう現象ですが、区の認識をお聞きします。子供にADEが起きた場合の危険性についてもお聞きします。 ◎杉並保健所長 抗体依存性感染増強は、新型コロナウイルスに限らず、ほかのウイルス感染症などでも起き得る可能性があるものです。子供に限らず、抗体依存性感染増強の状態になった際には、免疫抑制剤の使用も含め、病態に合わせた適切な治療が必要と考えております。 ◎杉並保健所副参事(土田) 先ほど堀部委員から御質問いただいた非医師会と医師会のお話の件なんですけれども、補足させていただきますと、現在202か所、診療所のほうを接種実施機関として御登録いただいているんですが、そのうち医師会が171か所、非医師会が31か所といった内訳になってございます。 ◆藤本なおや 委員  まず、今回の補正の財源のほうからお伺いしますが、一般財源としては、財調基金から約5億円取り崩して、それに充てるということであります。先ほど質疑もありましたが、結局このことによって財調基金残高は307億円になっているということで、議会でもどこかの会派でも、ちゅうちょなく使えということを言われて、実際この半年で100億もなくなっていて、財調基金、大丈夫かなという心配はございますが、一方で、当初予算の段階でも、予備費というものを区では計上しております。記憶によると、3億円ぐらいだったかな、予備費を確保しているはずなんですが、この活用についてはどのように区として考えているのか、伺います。 ◎財政課長 コロナの対策ということでは、昨年来、臨時会を含め、議会にあらかじめ予算案を御提案し、了解を得た上で執行してきた、そういうこれまでの取組がございます。  予備費の使用については、例えば議会を開くいとまがない、まさにあしたにでも支出しなければならないような状況になった際に、具体的には大震災のようなケースを想定して予算上は計上しておりますが、これまでと同様の状況でございましたら、財調基金を財源に補正予算を提案し、お認めいただいて執行する。状況によっては、専決ですとかほかの選択肢というのもあろうかと思いますが、これまではそういった考えで、予備費という選択はしなかったというところでございます。 ◆藤本なおや 委員  さきの総財の区長の答弁で、コロナの変異株への迅速な対応だったりとか、国だったりとかの急な制度変更で対応がなかなか追いつかないんだと。そこに関しては理解をしておりますし、そのことによって議会と相談の上という前提条件がありましたが、直接的には言っていませんが、専決処分も視野に入れているのかなというふうに読み取ったんですが、今後の区の財政の考え方として、コロナ対応としての専決処分というのを考えているのかどうか、改めて問います。 ◎区長 これは専決処分ということなので、私のほうからお答えいたしますけれども、基本的に専決処分は私は考えておりません。そうせざるを得ない場面が来たら、やらないという約束をするべきものでもないと思いますけれども、基本的に考えていないということです。  私としてはきちんと、議会の皆さんも二元代表制で住民の代表として出てきているわけですから、議会に私が提案をして、そこで皆さんに議決をしていただいて、私がそれを適切に執行するという、その基本形を大切にしたいということがまず第1点。それを通じて政策的な中身のことを、皆さんを通じてまた地域の方々にフィードバックしていただくという、そういう民主主義の議会の機能ということも含めて、そういう基本形をきちんと大事にしていきたいというのが私の基本です。  それともう一つは、区の今やっている分野では直接的にはそんなにないとは思いますけれども、ひどいのは東京都だと思っているんですね。つまりどういうことかというと、このコロナの問題というのは何が非常に厄介かというと、1つは憲法で保障された基本的人権、いわゆる市民的な自由、そういったものが制約をされる、そういうことにつながるというのがこの感染症対策の現実の、国民、区民との関わりでいうと、そういうことがあるということですね。つまり、それはとにかく、それだけ取れば極めてゆゆしき事態であろうと思いますが、非常に恐ろしい感染症から社会を防衛するためには、そういった本来保障されている私権というか市民的な自由というものも制約せざるを得ない、それをのみ込まざるを得ない、またそういうことに一定の協力も我々としてしていかなきゃならないという、それも一面の現実ではあります。  だけど、その制約をするということ自体を、当たり前のように軽く見ては私はいけないというふうに思っています。ですから、そういうことに関わることに対しては、専決処分をやるというのは、本当に専決処分しか方法がない場合に限ることであって、県をまたぐなと自ら言っておいて、自らステイホームと言っておいて、都議会議員だって本来東京にいるはずでしょうから、そういう招集が不可能でない状況の中で、専決処分でそういった私権制限に関わることを決めていくという都知事の政治姿勢というのは、私は大変大きな疑問を持って見ているし、言ってきています。ですから、私はそういう手法はまず取らないということは、はっきり申し上げておきたいと思います。  それから、最後にもう一つ、この間私が答弁した趣旨は、実は専決処分を考えているということではなくて、冒頭おっしゃった例えば予備費、これは国がやりましたけれども、私はそこまでちょっとどうかなと思っていますが、例えば、さっき私が説明した中で、我々はこれから最大の接種機会の確保を目指して、今回出したようなことをまた追加で御提案していくことがあり得るわけなんです。まだディープフリーザーだって使ってないものが何台もある。それから接種会場の強化も、これから時間延長だとかしていく。それから土日祝日もやる。場合によっては新たな接種会場を起こすかもしれない。その都度その都度人員も必要になってくる、いろいろなしつらえに関わる経費も必要になってくることが出てくるということは、基本方針の下で考えれば、当然想像の範囲内ですね。ですから、例えば、最初にそういう大枠の最大値を目指す形の接種計画を基に、きちっと議会に予算をという形にして御提案をして、それで御議決をいただけたら、あとは我々のいろいろな準備の段階段階で執行していくということが可能になっていく、そういう財政運営のやり方もあってもいいのではないかなということはちょっと考えています。  ただ、もうこの時期、今日が6月16日ですから、あした最終日ということですけれども、そうすると、今のペースでいくと、もう1回は新たなものを予算という形で出さざるを得ないんじゃないかなというふうに思っているんですね、もう1回か2回は。だから、それを1つにまとめて最初に出すということもあるのかなとか、私は財政のテクニカルの専門家じゃないので、それは所管とこれから相談したりしなきゃいけないけれども、基本、議会の皆さんにも、違うことを提案するのであれば、その都度その都度議論が必要かと思うんですけれども、同じ方向で同じ中身のものであれば、もう少しやり方がないかちょっと研究したいということで申し上げたということなんです。ですから、専決とか、そういうことで申し上げたんじゃないということは御説明させていただきたいと思います。 ◆藤本なおや 委員  専決処分の方針を伺って、都知事への得意技の不満につながるとは思ってもいなかったんですが、私権制限云々とか、昨日も記者会見でおっしゃっておりましたし、それはそれで区長のおっしゃることは十分に理解をしております。  議会への対応ということでは、これまでも専決をしないで補正という形で、臨時議会も開きながら、私は丁寧にやってきているというふうに、これは珍しく評価をしておりまして、引き続いてまた議会対応も丁寧にやっていただきたいということは、改めて要望いたします。  それで、今の区長の答弁の中で少し触れられておりましたが、昨日の記者会見でもあったんですけれども、現在、ワクチンの接種、1週間で2万1,000回でしたっけ、やっているということだったと思いました。それが今回の補正でということなのかどうかちょっと分からないんですが、7月中旬には週に3万7,200回で、1日当たり5,000回以上に今後なっていくということで、全世代へのワクチン接種完了が10月末から11月上旬ぐらいに完了できればというような記者会見の内容だったと認識をいたしました。  そこで、今回の補正で接種体制の強化というかゴールを目指せていくのかどうかということか、もしくは今区長の答弁がありましたが、もう1回補正をかけながら接種会場をまた増やしていくような対応をして、最終的に10月末か11月というようなスケジュールを見込んでいるのか、この辺の今回の補正との絡みですね、あとゴールということも含めて、どのように区として見込んでいるのか、伺います。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 今いろいろ御指摘あったところでございますが、現在、週2万1,000回程度の接種を行っております。今回補正を行うことによりまして、新たに土曜日ですとか接種の機会を増やしていきます。これによりまして、週当たり3万5,000回以上の接種回数を確保していくというところでございます。  さらに、今後接種対象が広がっていく年齢層等を勘案した中での夜間への開設時間の増大というようなところを踏まえますと、そこの部分は後ほどまた予算として計上していく必要があろうかなと思っております。現在の接種計画でまいりますと、大体、御指摘いただきましたように、10月末から11月というところでございます。ただ、これは、国のほうの方針等、それからまた区長の方針もございます。どんどん接種を進めていくという方針にのっとってさらなる拡充を図っていったときには、さらなる前倒しの接種完了ということも十分に考えられると思っております。 ◆藤本なおや 委員  現役世代への接種対応として、夜8時までの接種の時間延長というか、そういうことも検討しているんだということなんですが、そうすると、それに対する新たな委託経費の増というのは当然発生してくるという認識でいいのかどうか、もう1回確認させてください。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 精査をしっかりする必要はございますけれども、拡大が図られた場合には、補正予算を組んでいくということが出てくるというふうに考えております。 ◆藤本なおや 委員  質問が行ったり来たりして申し訳ないんですけれども、先ほども少しありましたが、歯科医師、歯医者さんの打ち手の確保で体制の強化を図っていくということで、今回は高井戸保健センターの打ち手というか担い手として、歯医者さんにも御協力をいただくということなんですが、最初の質問としては、報酬は幾らぐらいお支払いするのかということと、高井戸保健センターの接種はいつからかということと、1日当たりの対応数はどうなっているのか、この辺の基本的なところを最初に押さえておきます。 ◎健康推進課長 歯科医にお支払いする報酬ですけれども、先ほど他の委員でもお話をしたとおり、医師の報酬が、3者で協定といいますか確認している単価が1時間当たり1万2,000円というものがございます。それを横引きする形でお支払いしようと。従事の時間によって、それが6時間になるか7時間になるかによってお支払い額が違ってくるというものでございます。  一応、高井戸保健センターは、7月の日曜日から開始しようと思っておりますが、たまたま4日の都議選の日が投票会場になっているものですから、11日以降の日曜日からスタートするということで考えておりまして、大体1日に180人程度の接種ができればというふうに今計画をつくっているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  協力金の支給にもちょっと関わってくるんですが、今回、町場の開業医のかかりつけ医の方に10万円お支払いするということなんですが、今後、歯医者さんが打ち手として確保されていくということになったときに、この高井戸保健センター以外で、例えば自分のクリニック、歯科医院でワクチンを打ちたいよといったときに、それが対応されるのかどうかとか、その辺の見通しとか、どんな感じになっているんですかね。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 歯科医師の接種に関わる条件でございますが、接種の担い手がない地域において、一定の研修を受けた者ということになっております。また、現段階で歯科医療機関での個別の接種ということは認められておりません。 ◆藤本なおや 委員  じゃ、あくまでも歯医者さんにお願いするのは、集団接種会場での打ち手ということでお願いしていくということですね。了解をいたしました。  それで、先ほど、医師会を窓口にいろいろと交渉を区はやっているんだということでありました。医師会に入っていないところの医療機関でのワクチン接種は31か所ですかね、今のところ確保されているということなんですけれども、今後これは全体的に、医師会も含めてなんですけれども、今211か所だったかな、病院で打てるように今後なっていくということの、この数自体は増えていく見込み、予想というか、その辺の想定はどういうふうにされているんですか。 ◎杉並保健所副参事(土田) 対象年齢が引き下がったというところで、小児科医が50軒ぐらいあるというふうに聞いているんですけれども、そこでの数が増えてくるであろうというのが1つ。  あと接種を、最初は初めてのことで、ファイザーのワクチン、どう取り扱っていいか分からないとちゅうちょされていた医療機関も、かなり情報も増えていますし、ノウハウも蓄積されてきているといったところで、自分のところもぜひというような医療機関が出てきているといったようなことは医師会のほうから報告は受けておりますので、数はまだ増えていくのではないかというふうに見込んでおります。 ◆藤本なおや 委員  今回、支援金自体は1,500万でしたっけ、10万円ということで割り返すと、150か所の医療機関に対して支援金をお支払いするという想定になっているんですが、今後増えていく、150か所を超えていくということになれば、当然追加補正という形になっていくのかなというふうに思いますが、そういう認識でいいんでしょうか。 ◎杉並保健所副参事(土田) 今回対象としている期間が7月末まで、クーポンが発送されて、その後、予約の受付を集中的に3段階に分けて受けるというところの期間でございますので、その中で急激に100軒とか増えてくるというのはなかなか難しいかなというふうには思いますけれども、仮にそういったことが起きれば、予算というのは1,500万では足りなくなってくる場合も当然考えられますけれども、現時点では、一応この中で収められるのではないかというふうには考えてございます。 ◎区長 私はちょっと違うふうに思っているので、修正して御答弁させていただきますけれども、先ほど所管課長からお話ししたように、予約をここでできますよというふうに公表して、そのリアクションに対する非常に強い不安感が医師会側にまずあるんですね。ほかの区によっては、自院で受け付けてやるというところに対して、要するに、個別接種、接種場所を借り上げるというと変だけれども、区からすれば貸してもらうというような意味合いもあるわけだから、協力金として払うんだと。どこかの区の区長さんもそういう話をしていました。包括的な補助なので、そういう面もあるんですね。ですから、小児科が1つ増えていくだろうということ、それからもう一つは、さっき申し上げたように、202の開業医の中で117しか公表してないので、その公表してない非公表のところが、かかりつけの患者さんとか中心に、往診とかそういうところで一通り、今の高齢者の方々とか基礎疾患とか一巡をした暁には、一般の区民の接種機会を確保するために公表して御協力をしますよと言ってくれるという期待もあって、そうすると軒数が最大90軒ぐらい増えていくという可能性はあるんです。ですから、そういうことを見極めながら、医師会の会員の中での1つの公平性というか、同じ対応ということを考えていかなきゃならないので、そういう状況を見極めながら、必要であればまた補正で追加をするということはあり得るというふうに思っております。 ◆藤本なおや 委員  じゃ、まとめてお伺いします。  先ほどワクチンの配布のほう、開業医の方々にワクチンを配るときには、医師会のほうにまず接種計画を取りまとめてもらってワクチンを配っていくんだというような答弁だったように聞きましたが、医師会に入っていない医療機関についてはどうやってワクチンを配っていくのかということ。  あとは予約の仕方で、この臨時号を見ると、区のほうの予約サイトでも予約できるし、医療機関直接でも予約できるというような、2つのやり方で予約ができる医療機関というのが幾つかありますよね。そうすると、両方で予約を取っちゃうと二重予約みたいな形になると思うんですが、そういったときの名寄せというんですかね、ダブルチェックみたいなのはどういうふうにやって、ワクチンの配送計画、無駄なく配っていくのかというようなところの流れが見えてないので、ちょっと御説明をいただけますかね。 ◎杉並保健所副参事(土田) 非医師会へのワクチンの配送ですけれども、こちらも併せて医師会のほうで取りまとめをしていただいて配送をしてまいります。医師会と同じように、同時に配送していきます。  あと、予約の件なんですけれども、医療機関に直接定期的に通われている患者さんに対して積極的に接種をしていきたいといったところについて、通常の通院の予約ですかね、そういった中で患者さんに対して接種の予約を受けていただいているというケースがほとんどというふうに聞いておりまして、区の予約システムを受けるというのは、そういう通院患者ではなくて、全く一般の方、オープンの方、どなたでもといったところの受付をする。医療機関の中で1日にできる接種の数というのは限られておりますので、内訳を示していただいて、通常のかかりつけの患者さんは、例えば1日の半分はかかりつけの患者さん、残り半分は一般の方を受け入れるというような、それぞれの医療機関のほうでの体制を見ながら予約を受け付けていただいているといったものでございます。  二重予約については、通常、診察券を持っている方については、必ず直接医療機関のほうで優先的に予約を受け付けていただいておりますので、その方が区の予約システムを使って二重に予約をするといったことはあまり想定はされていないといったところでございます。 ○浅井くにお 委員長  一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。──それでは、議案審査の途中ですけれども、ここで午後3時20分まで休憩といたします。
                              (午後 3時01分 休憩)                           (午後 3時18分 開議) ○浅井くにお 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  議案審査を続行いたします。 ◆大槻城一 副委員長  まず初めに、昨日、桃井原っぱ公園に接種の関係で行きました。早速、私たちの会派からお願いをしていた外のテントと、そして途中の通路にテントが張られていて、これから真夏のときに高齢者の方、区民の方々が雨とか真夏の光を遮れるように速やかに対応していただいたことに、区に感謝申し上げます。ありがとうございます。  それで、まず最初にお伺いしたいのが、ワクチンのファイザー社のもの、供給が当初は2箱しかないとか、やっと10箱来たとかいう話でした。今は田中区長が陣頭指揮執って、希望者にはどんどん打っていこうといういい形に進んでいますが、ただ、そういってもワクチン供給が本当にあるのか、ここは改めて確認をしたいと思いますが、そこをまず状況を確認いたします。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 現在、区のほうにはワクチンが、今回のクールを入れまして大体240箱弱ということで届いております。これは24万回分ということで、ほぼ高齢者の接種回数ということで充足されております。国は、6月末までに高齢者の接種分、それから9月末までに全国民対象者のワクチンを供給できるというふうに言っているところでございます。それを信じるしかないですけれども、今後、そういったことでいけば、潤沢にワクチンは供給されてくると考えておりますが、必要なワクチン量につきましては、しっかりと要求を出していきたいというふうに考えております。 ◆大槻城一 副委員長  ありがとうございます。その上で、どんどんワクチン接種を必要な方には進めていただきたいと思います。  それで、今回、高井戸保健センターで接種をしていただけるということで、私も区内南部地域に住んでおりますが、これまで下高井戸おおぞら公園ぐらいしかなかったんですね。それは様々な事情でこういうことだったんですが、高井戸保健センターが1つできて、これはどちらかというと、環8に近いですから、区内の南西部方向かなと思います。やはり南東部にももう1か所できないのかなと思うと、和泉保健センターが考えられるんですが、今後も拡大していかなきゃいけないということなので、南部地域の人たちからは、ほかの保健センターもできないのかという声も町会等からも聞きますが、まず高井戸保健センターができたんだったら、和泉保健センター、あそこは見通しはいかがですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 現在、5保健センターございます。過去には母子保健に従いましたBCGとか予防接種をやっていたので、会場として注射接種をやっていくというノウハウは持っております。  次に、ただ、そのときと比べますと、1回当たりの処理していく人の数ということも全然違ってくるわけでございまして、これを処理していくためには、十分なスペースがあるとか動線上問題がないかとか、こういったところを勘案していかなければいけないというところもあります。特に和泉保健センター、上井草保健センターは、1階ではなく2階を使わなければいけないというような動線もございます。和泉保健センターはエレベーターを増設したというところもありますが、総体的な形でいきますと、十分な予約数を確保して実施できるというスペース的な問題では、少し疑問があるのかなと思っております。したがいまして、和泉保健センターは現段階では接種会場としては考えていないというところでございます。 ◆大槻城一 副委員長  今後は40万の12歳以上の成人の方々が中心です。高齢者の場合には2階に様々な課題があるとか、段差があるとか、当初言われていた問題があったと思うんですが、まして今回は土日、成人の方々に打っていただく体制を拡充していくという意味では、あそこは方南町駅から歩いて1分もかからないようなところで、すごくいい立地に建っていますので、前向きな検討を要望いたします。  3点目に、今日の昼のNHKのニュースを見ていたら、ニューヨーク州のクオモ知事が、ニューヨーク州は18歳以上70%が1回目の接種が終わったというふうに発表していました。制限も解除すると、こういう話でした。ぜひ杉並も早くそうなりたいなと思いますが、区長は昨日の記者会見で、10月までに希望者の接種を終える予定だという力強いお言葉があったと聞いています。これは希望接種をどう見るのか。当然、御高齢者のほうが高くて、若者のほうが低いというのは全国どこでも一緒です、世界中。ここの希望接種の割合を所管はどう見ているのか、これを伺います。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 高齢者同等、70%程度と見込んでおります。 ◆大槻城一 副委員長  ということは、若い方も70%、10代、20代も70%という理解でいいんですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 そのように考えております。特にこれから、職域、大学等の学校、また大手町の大規模接種会場、こういったところも増えていくということ、それからまた、今後、今回の補正も含めまして、接種会場、接種機会を増やしていくという方向の中で、70%という数字は大きく外れていかないだろうというふうに考えております。 ◆大槻城一 副委員長  世界ですと、ドーナツを配りながら接種を進めざるを得ないとか、いろいろな事例がありますので、今所管が思ったとおりに進めばなとは思います。  それで、接種者が増えるという意味では、下高井戸おおぞら公園が、今、日曜祝日はやらない形になっているんですね。いわゆる南部は実質ここぐらいしかフルではやらないわけなので、ここの日曜祝日体制の拡大というのはできないのか伺います。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 今後の方針も踏まえまして、接種を御担当いただいております城西病院とまたいろいろとお話をして詰めていきたいというふうに思っております。 ◎区長 先ほど私も答弁しましたけれども、土日祝日、それから時間延長、これはやります。やらなきゃならないので。それは指示していますので。ただ、運営する、例えばそれぞれの集団接種会場の運営の主体となってもらっている病院とか事業者、そこと話をしなきゃならないし、そこがやはり人を確保できるように、こちらもバックアップしなきゃならない。どうしてもそこが無理だといったら、そこだけ空けてほかの事業者を入れるとかいうことも考えなきゃなりませんけれども、それは次の段階で、まずは運営してもらっている事業者にそれをやれるような形のものをお願いし、それが整備できるようにこちらとしてバックアップをするという手順で、どれだけ時間かかるか分かりませんけれども、なるべく早く、つまり、もう接種券を発送して、予約を順次若い人も受け付けていきますから、そういうところに合わせて、きちっと接種機会の確保が拡充できるように努めたいというふうに思っています。 ◆大槻城一 副委員長  区長の力強い御発言、本当にありがとうございます。40万区民ほとんど、月曜から金曜まで仕事とか学校に行っているわけですよね。土曜の学校の方もいますし、土曜お仕事の方もいます。やはり打ちに行くんだったら日曜という方がどうしても多くなる。区長が10月までに何としてでもやり遂げたいという思いをおっしゃったのであれば、そこは区が一丸となってお願いできればと思います。  あと、昨日の記者会見を見ていたら、区の保健師が高井戸保健センターも従事してくださるというお話を聞きました。これは区の保健師のうち、何名いらっしゃって、何名が従事してくださるという想定ですか。 ◎健康推進課長 高井戸保健センターの毎週日曜日、さらには祝日やるということで、7月から10月まで大体22日ぐらいあるんですが、そこに1日3人の保健師を配置するということで、延べ66名になります。保健師全体で本庁も合わせると百十数名、120名近くおりますので、その中からそういった人数が行くということになります。 ◆大槻城一 副委員長  ちょっと聞きたかったのが、私どもも当初、保健センターの活用をできないのかと。土日なら可能性がありますと。ただ、それぞれの保健センターごとに課題もあるということも伺っています。多分打ち手の問題もあります。あと保健師さんにあまり過剰な労働になってしまっても、それも続きませんし、そこも配慮はしなきゃいけない。ただ、さっき言った120名中何名がそこに関わることが可能なのか。もう目いっぱいなら保健センターは無理なのかもしれない。そこの辺の感覚をちょっと教えていただければと思います。 ◎健康推進課長 保健師の職員は、さっき言ったとおり、本庁と保健所、保健センターで百十数名おりますけれども、こちら、保健予防課で本来業務である陽性者の発生時の対応なんかに当然従事している。さらにそこの人数も足りないので、既にもう昨年からずっと応援体制をしいてやっている。当然、土日なんかも発生していますので、その対応をしている。  その中に併せて今回保健センターでということで、さっき言った延べの人数、1日でいえば3人ということになりますが、これも当然出勤すれば原則振替という形になるので、平日に振り替えるとまたそこが少なくなるので、ではほかのセンターからという、玉突きをいろいろしなきゃいけないということがありますので、それをほかのセンターと併せてやっていけるかというと、なかなか厳しい。打ち手としてすぐにやれるかというと、なかなか厳しいなというところがあるということで御理解いただきたいというふうに思っております。 ◆大槻城一 副委員長  私、区長に一番聞きたいのが、昨日、10月に何とか終わらせたいと。さっきクオモ・ニューヨーク州知事は、こんなふうにニューヨーク州を戻していきたいんだよという未来像を語っていましたけれども、田中区長は、10月接種終わったら、ポストコロナの杉並をどんなふうにしていきたいと思っていらっしゃるのか伺えればと思います。 ◎区長 杉並がというより、日本国全国で、コロナ禍から脱却するということが本当に願いであろうかというふうに思います。それの切り札ということでワクチンがあるということなので、そこに全力を投入するということなんですが、ポストコロナというか、アフターコロナというか、集団免疫が獲得できたら、どうなっていくんだろうかということでいえば、安倍総理が辞任のときの会見で言われていた、感染症法上の二類相当という位置づけを外していくことになるのかなと、私はそういうふうに想像しています。  そうなると、普通の毎年流行するインフルエンザとか風邪とかと同じような形になっていくので、保健所のいわゆる疫学調査とか隔離とか、そういうことは必要なくなってくると思いますし、まん延防止措置とか緊急事態宣言とか、そういうことによって事業を止めさせられるというようなこともなくなっていく。いわゆる日常に戻るということだろうと思います。早くそういう状況になれるように、ワクチンの接種機会を拡充して頑張っていきたいというふうに思っています。 ◆大槻城一 副委員長  あと、特集号に絡めて少し伺いたいんですが、この特集号には、117の医療機関が載っているのかなと思います。それぞれの科目を見ると、神経外科だとか眼科だとか、皮膚科だとか耳鼻咽喉だとか整形だとか循環器だとか、あと肛門科とか小児科とか、ほぼどの医療科目でもやれるのかなと思います。先ほど、歯科医師は自分の病院では駄目だということがありました。ほかに何かそのような、ここでは、実はやってほしいんだけれどもやれないというものはございますか。 ◎区長 報道でしか私知りませんけれども、救急救命士とかも拡大したらどうだとか、それから、私自身は獣医師さんですね。獣医師さんも打てるようにしたらどうかなと。実際、犬とか猫とか、暴れて鳴いたりする動物に注射をするわけですから。このワクチンについては、希望者が自らいらして打ってくださいと、こういうことになるわけだから、技術的にはそんなに難しいことじゃないんじゃないかなというふうに思うんですが、これは素人の考えだから何とも分かりませんけれども、ただ、そういう意見は、私は国の人間にも言っていますけれども、どこまで拡充するか分かりませんが、国のほうがそういう新たな方向を開けば、それに応じてこちらも対応していくということになろうかというふうに思います。 ◆大槻城一 副委員長  先ほど言ったように、こちらの特集号には211か所のうち117載っているということは、94のクリニックが載っていないということです。この94の部分については、先ほどの御答弁を伺っていると、今後公になるのかならないのか。私も区民から伺うと、いや、あそこのかかりつけ医さん、ここに載っていないところがやってくれるって聞いたよと、こんな声も聞くと、情報が錯綜するんですね。どの話が本当の話なんだ、大槻さん、という話になります。誰を信じていいんだと。そこはやはり区、公的なところが、きちんとコントロールする必要があると思うんですね。今後この94、もしくは94よりも増えるのか増えないのかもありますけれども、どうコントロールしていくつもりなのか伺えればと思います。 ◎区長 まさに大槻委員がおっしゃっていることを、私も医師会の執行部には言っているわけなんですね。つまり、かかりつけの患者さんが打ってくださいと言って、その人に打ちました。そしたら近所の人に、私はあそこのクリニックに行って打ってもらったから、私が紹介するから打ってもらいなさいよと言って、直接例えばその先生に、私の友達だから打ってよと言って、接種券持ってきて、それをでは実際に断れるのというと、大体それは断らないでしょうね。物理的に打てれば打つことになるでしょうね。  そういうことが重なってくれば、今おっしゃるように、口コミでいろいろなことが流布されますから、本当なのかどうなのかと、みんな本当のところをきちっと確認したい、知りたい、そういう心理になるのは当然なわけですよ。ですから、私は医師会には、基本的にはちゃんとそういうことを公開してくれないと、かえって混乱するんじゃないですかということははっきりと申し上げています。が、先ほど申し上げたような事情で、お医者さんの側にはお医者さんの側の抱えている事情があって、それも伺えば一理はあるなというふうに思います。なので、そこのところは、かかりつけ患者にとにかく専念したいという、あるいはそうせざるを得ない、それぞれの立地環境とか戦力ですね、それぞれのクリニックの持っている潜在機能というか能力というか、戦争でいえば戦闘力というか、それに合わせてそこは尊重しますよと。ただし、ずっと非公表でワクチンをこちらが支給していくということは、これは私が大槻さんからそういう質問を受けたときに、どう私は区民の皆さんに説明責任を果たせるのか、立場を替えて考えてみてくださいよと、そこまで私ははっきり言っているんですよ。だから、ただ、一巡するまではそれじゃお待ちしますよと言って、ようやくそこまでたどり着いてきた。  どこどこの区はどうだこうだとか、確かに私どものほうの取組の課題もあることは事実だと思いますけれども、それだけじゃなく、これはどことどこというよりも、それぞれの区の病院とか医師会の当事者の腹のくくり方だと思いますよ、リーダーシップというか。そこと区との連携がうまくいくとかいかないとかいうのは、双方にやはりあると思うんですよ。だから、そこのところはいろいろ現場も苦労して、何か月も何か月もということなので、私もしびれを切らして、うちの体制もきちっと充実して、コロナ対策本部で私も本部長という形になっていますけれども、そこはワクチンのことも含めて対応するという組織にしてやっていこうというふうに強化したつもりなので、もうちょっとそういうところで御覧いただければ。  ただ、課題は十分分かっているし伝えていますので、そんないつまでも非公表でずっと引っ張っていくというのは、むしろ私は公開してもらって、もっと接種を希望する患者さんを受け入れたいと思う医療機関が徐々に増えていくだろうというふうには思っているんですけれども、今のこの時点ではそういういろいろな議論があったということなので、御理解ください。 ○浅井くにお 委員長  それでは、質疑は答弁を入れてお一人10分程度とさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 ◆今井ひろし 委員  これまでの質疑で大分ワクチンについて分かってまいりました。杉並を救うというか、日本を救うには、やはりワクチンが切り札だということが非常によく分かりました。ただ、杉並はこれから40万人の現役世代の方々を打たなくてはならないということで、これまで高齢者約12万5,000人のうちの70%で大体9万人を打ってきたというところですが、40万人の70%を目標とするなら28万人で、この人たちは基本的には平日は仕事をしているんだということを考えると、我が会派でも先日緊急要望書を出しましたが、やはり土日祝日、夜間の充実を望むものだというところで、先ほど区長からもとても力強い答弁をいただきましたが、例えば先ほど上井草と和泉保健センターは難しいというふうには聞きましたが、残り2か所については、例えば日曜日だけでも保健師を動員して何とかするとか、そんなことは想定できないのか、検討できないのか教えてください。 ◎区長 先ほども和泉の件が出た。今また今井委員から上井草とかいうお話もあって、いろいろな御意見が、多分議員のほうも地元の区民の皆さんからいろいろな質問を受けたりされて、私どものほうにそういう御提案をしていただいているんだろうと思いますが、今はもう月に人間が行ける時代ですから、そう簡単に、できないなんていうことは言っちゃいけないと思うんですよね。ですから、所管は所管で結構目いっぱい、いろいろな方々と難しい話をしたり、いろいろな区民の苦情もあったり、いろいろなことがあったりして大変なんですが、ここは私も頑張って汗をかいて、管理職も全部汗をかいて、それでもう1回そういうことも含めて、我が杉並区の医療資源を総動員して、最大接種体制というものは早期に描いて、そして御説明できるように、その中で個々のそういった問題についても検討して、できるできない、いずれにしても理由を明快にしてお答えできるように、いましばらくお時間をいただいて検討させていただきたいと思います。 ◆今井ひろし 委員  こちらもとても期待しておりますので、また私たちもできることは全力で応援したいと思っていますので、どうぞ土日祝日、夜間に対してさらなる充実をお願いしておきます。  ワクチンのことは大体お聞きしましたので、今度は障害者施設等への巡回接種事業運営委託というのが補正予算に項目として載っております。障害者施設への巡回接種の体制を整えるとのことですが、改めて対象者人数、対象施設数を確認するとともに、1日当たりの巡回施設数と接種可能人数、どのくらいの期間で希望者全員への接種が完了できるのかお伺いします。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 40施設、約1,500人を対象に、1日当たり2施設または最大で100人程度の接種を予定しております。接種完了は9月中を見込んでおります。 ◆今井ひろし 委員  障害者への接種に関しては、本人意思が確認できない場合などは、保護者の同意やかかりつけ医の許可が必要と考えますが、どのように確認を行うのか。先ほど児童生徒の話でも出ましたけれども、一応改めて確認します。  また、接種に当たっては医者の特別な配慮が必要と考えるんですけれども、要するに注射を打つのに恐怖を覚えて暴れてしまうような場合もあるので、その辺りも含めて対応を考えているかどうか教えてください。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 御指摘のような御本人の意思確認が難しい場合は、御家族など近親者に確認し、接種を進めていくことになります。  また、お話にもありましたが、16歳未満の方同様、予診票の中で代筆者が自署することで確認を取ってまいります。  また、特別な配慮ということでございますが、それぞれの障害特性に応じた配慮ということで個々考えていきたいと思います。特に抑制する人が必要であれば、その人を担保していくとか、そういったことは必要だと思っております。 ◆今井ひろし 委員  施設に行けば施設の担当の職員もいますので、応援要請というような形にはなるのかなと思います。  ファイザー社製の場合、巡回ですから、超低温でワクチンを持ち運ぶ必要があると思いますが、巡回する際に使用するのは車なのか。その場合、超低温の車を用意するのか、それともあらかじめ希釈して保冷剤で運ぶのか、その辺り具体的な方法を教えてください。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 必要な人員や物品をまとめて移送する予定で、対応可能な設備を有するワゴン車を使用できるよう、現在調整を進めているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  無駄にならないようにお願いしたいと思います。  予約については、施設が希望者を取りまとめる方法を取るのか。また、在宅している障害者への訪問接種や巡回接種は行われるのか、確認します。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 日程等につきまして施設と調整していきますとともに、接種の希望は施設ごと取りまとめていただく予定でおります。  また、在宅している障害者の方への接種は、かかりつけ医での接種を中心に進めていく考えでございます。 ◆今井ひろし 委員  関連なんですけれども、令和3年4月13日に厚労省より「新型コロナウイルスワクチンに係る予防接種に関する障害者への接種について」という事務連絡が出されております。これ、所管は認識しているでしょうか。これは優先接種に入れるべきという通達なんですけれども、その辺どうでしょう。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 障害を持たれている方への接種に際しまして、かかりつけ医との相談についての周知、接種会場等の紹介、障害特性に考慮した合理的な配慮などについて書かれております4月13日付厚生労働省健康局健康課ほかから発出されております本通知については、承知しております。 ◆今井ひろし 委員  本来は高齢者と同等に扱って、できればそこは自治体に任せるみたいな努力判断になっておりましたけれども、やはり障害者にも基礎疾患を持っているような方もいますので、それは優先したほうがいいのではないかというようなことでした。  関連で聞きますけれども、視覚障害者はクーポンやワクチン接種書類に苦労していると聞きますが、視覚障害者への対応はどうしているのか。  また、12歳以上の医療的ケア児に関してはどのような対応を考えているのか。  この2点をお聞きして、質問を終わります。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 視覚障害者への支援でございますが、現在、予約や接種を実施している視覚障害のある方につきましては、障害者施設課等関係部署と調整いたしまして、杉並アイプラザなどで電話予約に必要な接種券の番号を読み上げるなどの支援、これに加えまして、予約が難しい場合には、障害者施策課で予約の申込みの支援などを行っております。また、接種後の注意事項や連絡先を明記した点字のチラシを配布していますとともに、視覚障害者団体などを通じて周知に努めているところでございます。  また、12歳以上の医療的ケア児につきましては、障害特性を考慮しまして、地域のかかりつけ医や専門医療機関の主治医での接種を中心に進めてまいります。また、必要な支援につきまして、関係部署と調整を進めているところでございます。 ◆金子けんたろう 委員  私は1点だけ。今回、16歳以上、16歳からだったのが12歳からになって、その対象が拡大したので予算を計上するよという中身になっているんですが、その点で、今前の委員が聞かれたことに関連して伺うんですが、12歳から、保護者の代筆をもらってワクチン接種を受けるという流れになっているんですけれども、予防接種実施規則を見ると、「被接種者又はその保護者に対して、予防接種の有効性及び安全性並びに副反応について当該者の理解を得るよう、適切な説明を行い、文書により同意を得なければならない」と。文書により同意を得るというのは、先ほど代筆という話が出ましたけれども、適切な説明を行うというのはなかなか、どう理解したらいいのか、どう具体化したらいいのか。12歳以上といってもかなりの人数いらっしゃると思うんですよね。その辺御苦労があると思うんですけれども、区としてはどう考えていらっしゃいますか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、個々の方に口頭で御説明していくということは、全然無理な話でございます。また、ちょっと文章の作り方等々難しいところもございますが、基本的には、先ほどもお話しいたしましたように、接種券の中にお知らせを入れて、そこに必要事項を十分に書き込んでいくということ。それに際しましては、必ずお読みくださいという一文をつけて、カラー印刷する等々、目につきやすい形で同封していく。また、あわせまして、区のホームページ等での周知に努めていきたいと思っております。 ◆金子けんたろう 委員  同じ制限行為能力者だったら、被後見人とかは、先ほど出ましたけれども、お医者さんとか周りのそういうケアされている方の同意、アドバイスを得なさいというふうに国からも通知されているので、そこはなるほどな、そうだよなと思うんですけれども、同じ制限行為能力者でも12歳からとなると、未成年者となると、言ったら、その人の宛名で来て、親に見せなくてもできちゃうような、そういうことも考えられるので、ぜひそこは親に、保護者に必ず見せるようにというのは目立つようにというか、今話も出ましたけれども、必ずお読みくださいというのは、区の対応は確認できましたので、そこは納得いたしましたので、ぜひ今後も取組よろしくお願いします。  以上です。 ◆堀部やすし 委員  ワクチン接種について続けて伺います。  今回の補正予算が通りますと、接種拡大ということで、週3万5,000回以上接種することができるということです。期待はありますけれども、そう円滑にいくのかどうなのか不安もあります。というのは、今変異ウイルスの拡大で、もし医療逼迫がまた起こったらどうなるのかという懸念があります。その場合、でも、あってもこの数で円滑に接種が進められるということで受け止めていいのかどうか。 ◎区長 それは一概には簡単にはお答えできないと思いますね。集団接種会場の担い手として、例えば河北病院や荻窪病院なんていうところは、コロナの病床を確保していただいている中心的な医療機関でもありますから、そういうところがかなり逼迫しているような状況になれば、病院の注射接種のために集めたスタッフ以外の正規軍というかスタッフは、なかなか接種に回すことが難しいということも想像できますから、その状況状況によっては非常に幅が出てくるかなというふうには思っています。あとは、接種専門のそういった事業者に対しては、さほどブレーキ要因にはならないのではないかなというふうに思います。  あと、プラス要因としては、やはり地域の開業医の伸び代というのが一番期待ができる伸び代ではあるんですね。そこがテンポよく回ってくれば、もともと発熱外来というのは別個でやっていますから、今それぞれのクリニックでも受けてくれているところも出てきていますけれども、基本、荻窪病院とか河北病院とかそういうところとはちょっと違う位置づけですから、そういう開業医の皆さんのところの伸び代がどのようにテンポが上がって、ギアが上がっていくかというのは、ちょっと見極めてみないと何とも一概には言えないし、感染の状況も、漠然とした話だとなかなか具体的にどうなるかというのも言いにくいので、御懸念の部分についてはよく分かります。が、その状況状況に応じてベストを尽くすということしか現段階では言えないのかなというふうに思います。 ◆堀部やすし 委員  これ、契約はどういうふうになっているんでしょうか。基幹病院にお願いしているところとそれ以外のところでちょっと対応が違うというふうには伺っていますが、指定された目標接種数値に届かないような場合はどうなるのか。要するに、ちょっと厳しい言葉で言うと、債務不履行になるということもあり得るわけなんですが、その場合はどういう契約になっているのか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、区の集団接種会場、御指摘のように、医療機関でお願いしているところと業者にお願いしているところと2つございます。まず、医療機関にお願いしているところは、各病院が巡回健診等という形の中で接種しております。  次に、業者に関しましては、委託契約を結んでおります。契約の中に明確な接種数ということは仕様の中に織り込んでおりませんが、折々におきまして、接種数に関しましては相談を進めていって、拡大できるところは拡大していっていただくという形で行っております。特に業者におきましては、人と時間ということが基準の契約になっておりますので、その中でできるだけのことはやっていただくという形でのお話になっていくと思っております。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、巡回健診の形になっているところは、先ほど区長からもお話があったように、厳しい状態になると、想定よりも接種数が落ちる可能性もあるということですね。  委託契約でやっていただいているところは、人数をきちんと確保するという契約なので、例えばいろいろな事情でその人数がそろわないということがあった場合はどういうふうになっているのか。例えば違約金の設定があるとか、何がしかのリスクマネジメントはされていると思うんですが、その辺はいかがですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、契約では人をそろえるという、この会場においては医師何名、看護師何名をそろえるということが契約の条件になっております。  リスクマネジメントということですが、それが条件の契約になっておりますので、必ず人をそろえるということになっておりますので、そこに穴が空くということは現在考えられないと思っております。 ◆堀部やすし 委員  そうは言うけれども、穴が空くことを想定して契約はされてないということなんですかね。違約金の規定云々、ちょっと……。 ◎区長 例えば、その会場で1日スタッフが何人で何百発必ずやるとか、そういう具体的な数字で契約をされているということはないんですね。ですから、例えば5つのレーンでやっていた、ところがコロナが逼迫してきたという中で、人材が整わないのでその5つのレーンが4つに縮小されて、予約枠もそうなるとか、そういう柔軟な対応というのはあり得ると思います。  しかしながら、経済合理性という観点で見れば、5つのレーンでうまく回っているということが実績としてあれば、事業をやっている病院のほうは継続したいという思いを持つのではないかなと思いますから、そうすると、接種のための人材を募るということになって、そこは埋まっていくということも十分に考えられる。  だから、例えばさっきの歯科医師の話ですけれども、当座、高井戸保健センターで区の職員とコラボでスタートするということですけれども、歯科医師会は歯科医師会のほうで、どんどん研修を受けて、そういう予備軍を増やしていくということも考えられるわけですね。そうすれば、例えばそういった病院の管理の下、運営の下でやっている集団接種会場で、打ち手としてそこに参加していくということも、これは理論上は可能になってくるので、そういう全体の中でベストを尽くして最大接種機会を確保していくということを我々はサポートしていきたいと思っているので、今御指摘のリスクマネジメントというよりも、そういう考え方でやっていくということです。 ◆堀部やすし 委員  どういう不測の事態が起こるか分かりませんので、今区長からお話がありましたが、まだまだ予断を許さない。今後も打ち手の確保、周りのスタッフの確保が必要であるということは認識しました。しっかりと対応していただきたいというふうにお願いしたいと思います。  それから、接種体制拡充、時間も拡充というわけなんですが、それでも接種会場の運営時間帯にむらがあるようなんですよね。例えば桃井原っぱの仮設会場では、朝9時20分から午後4時20分までやっている。これに対して阿佐谷の、河北病院にお願いしている場所は午前10時から午後3時40分で終わり、しかも午後0時40分から1時20分はお休み。ほかと比べても大分接種時間帯が短いようなんですが、どういう事情なんでしょうか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 巡回健診等でお願いしております各会場におきましては、設置時間等は病院の事情を踏まえて設定しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  つまり、河北総合病院側の事情があって、なかなか増やせないということですよね。今この状態だと、それこそまた感染状況が逼迫してくると、さらにこれが短くなっていくことは考えられるということですよね。その場合は河北病院はどうするというふうに説明しているのか、その辺りはどうなんですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 感染状況等が増えてきた中で、河北病院のほうが接種会場へ人を送るマンパワーが十分得られない状況が起こったときということですよね。突き詰めた話はしておりませんけれども、先ほど区長の答弁にございましたように、その状況においてやれるベストのことを考えていかなければならない。それは、病院にとって入院対応とか外来対応が優先順位、それがまた杉並区の感染症対策において優先されるということであれば、ここは接種のボリュームを少し落とすということもあり得ると思っております。この辺のところは、事情を踏まえた中での御相談と判断ということになってくるかと思っております。 ◎区長 度々すみません。先ほど来私のほうから御答弁させていただきましたけれども、要するに、区内のあらゆる資源を総動員して接種機会の最大確保値、これを目指した体制をつくるということを目標に行きたいというお話を先ほど申し上げました。この阿佐谷会場についても当然そういう考え方で、河北病院側には、時間延長ですとか人手の確保ですとか、そういうことについては要請をしていますし、ほかの部分についても、当然それを今折衝しているわけです。  全体の最大値をつくっていく上で、やはり現有抱えている人手だけでは足りないだろうというふうに思いますから、さらに例えば看護師さんを確保するとか歯科医師さんの参加を促すとか、いろいろな形でそこに潜在的な戦力をどんどんどんどん参加させていけるようにいろいろサポートしていく。感染状況が深刻に右肩上がりになってくれば、既存の病院のスタッフというのはやはりいろいろ制約が出てくるので、だからこそ、できるときに最大の接種体制を構築して、人材を確保して、そしてノウハウを蓄積していく。ですから、そういう感染状況に影響が出てきたときも、結果として接種機会の減る歩止まりというんですかね、そこをできるだけ抑えられるように、減らさないで一定数の接種機会を確保できる、そういうためにも最大の体制を目指してつくっていきたいというふうに思っています。今努力していますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 ◆堀部やすし 委員  聞いていてちょっと不安になりました。潜在看護師の方を研修したりいろいろ御準備されていたので、人材ストックがこれぐらいありますので、もし万一のときはこれぐらいの人数を戦力として投入できますというような答弁があるものとちょっと期待をしていたんですが、どうもそうじゃないようですよね。だから、状況によっては、予約を入れても、ひょっとすると打てなくなる可能性もあるんじゃないかとちょっと心配をしております。そんなことはないというふうにお願いもしたいと思いますが、もしそういうことが発生し得るとすれば、やはり事前に少し説明をしておかないと、いざ突発的に、行ったら接種できなかったとか、そういうことが起こってしまうと、またいろいろ苦情がたくさん殺到する。苦情が来ると、それがまた電話回線を塞いでしまって、また混乱を招き、あちらこちらの、皆さんも含めて疲弊してしまうというふうになりますので、リスクマネジメントという言葉を使うのがいいかどうかというのはありますが、想定されることは、ある程度事前に明示をしておくということも必要ではないかと思います。 ◎新型コロナウイルス対策担当部長 堀部委員のお話で、一言すみません。私ども、医療機関と協力してやっておりますが、診療所にしても病院にしても、予約を入れた方にできませんというのは絶対にやりたくないという思いは常々言っておりますし、そこの思いは共通しております。そこに対しまして、委員の指摘されましたようなあれじゃないですけれども、先ほど区長もあるいは課長も言ったように、私どもも努力して、今の河北病院の例でいいますと、医師会の応援とかもいただいているわけですから、医師会はじめいろいろな方にお願いして、区内の医療機関を総動員して向かうことになると思います。 ◆太田哲二 委員  ワクチンのことはやめて、自立支援金の話なんだけれども、私が勝手に7月には給付されるんだろうと思い込んでいたら、さっき8月になるということです。7月にもらえるものだと私も思っていたものだから、何とか歯食いしばって、7月の上旬なのか後半なのかよく分からぬけれども、頑張ってやってくれというようなことを言っていたんだけれども、8月になると私のあれと違ってきちゃうので、言い直さなあかんなと思うんだけれども、本当に切羽詰まっている人は、8月でも初旬なのかな、中旬なのかな、下旬なのかなというのは物すごく重要なところなんですよね。それだけ教えてちょうだい。 ◎保健福祉部副参事 こればかりは分かりません。今とにかく最大限早くしようと思っておりますけれども、準備が整い次第もちろんお支払いはしてまいりますけれども、もうこれ以上はお答えは難しいです。 ◎保健福祉部管理課長 これも国から実施通知というのがはっきりまだ示されておりませんので、そうしたものを受けてから、なるべく早く支給に向けての事務処理を進めていきたいというふうに思っておりますが、何分にも申請の受付から、都議選が1つ挟まってしまうというところがあって、受付事務その他は全てウェルファームの施設内で行うことを想定しておりまして、都議選であそこを期日前の会場として使う関係もありまして、なかなかそうした事務を進めていくことができない。都議選後なるべく早くそうした受付などをやっていったとしても、どうしても支給に関する事務は、今最大見積もっても中旬以降になってしまうというところなので、7月から申請を受け付けて、8月からお支払いをしていく、そんなようなスケジュールしか今のところ立てられないといった状況にあることだけは、御理解いただければと思います。 ◆太田哲二 委員  要するに切羽詰まった人は、金を支給されるのでも、本当に1,000円の金でも2,000円の金でも、それが上旬なのかな、15日ぐらいなのかな、下旬なのかなというので物すごく違うんだよね。だから、それが分かるのは一体いつ頃なの。今は8月の中旬かなというような話なんだけれども、そういう感じ。絶対8月の上旬にはならないわけ、頑張っても。 ◎保健福祉部管理課長 申し訳ありません。今明確な時期については、お答えすることはちょっとできない状況にございます。先ほど、申請の受付から審査、支払いといったようなことで申し上げましたが、それ以外にももろもろ事前準備に係る作業というのがございますので、なるべくそれを並行して処理していったとしても、申請の受付を開始できるのが、これはどうしても申請をしていただく必要がありますので、それができるのがどうしても7月に入ってからということで想定しますと、早くても7月の下旬から8月にかけてというのがお支払いできる時期になってしまうかなというふうに想定をしているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  もう大分出ましたので、残された何点かだけお聞きします。  ワクチン接種のコールセンター委託について、80回線に増やして以降、この間の高齢者の予約電話の状況は大分落ち着いていると思うんですが、その状況はどうでしょうか。  64歳以下の予約の開始に備えて回線をさらに50回線増やすことで、これまでの実績からどの程度の改善が図られると想定しているのか、お聞きします。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 コールセンターの着信数に占めます応答数の割合を見てみますと、80回線へ増設する前は20から40%というところでございましたが、回線の増設後は50から70%程度ということで改善しております。  また、さらに増やすことによりまして、高齢者の予約で最も着信数が多かった日を基準で考えてみますと、2倍以上の応答率に改善されると想定しております。
    ◆けしば誠一 委員  予約システムのサーバーの増強ということですけれども、アクセスの集中に対してどのような対策が図られることになるんでしょう。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 区のホームページから予約サイトへ移行する間にLPサーバーというものがございますが、今回の強化は、このLPサーバーのほうでCPUメモリー等のハードウエアの増設を行い、処理能力の向上を図っていくというものでございます。 ◆けしば誠一 委員  最後に、保健センター等での日曜祝日活用での拡大に、派遣研修に参加している区の保健師等の活用とありますが、この派遣研修とはどのようなことなのか。  また、土日祝日の拡大で保健師が改めて、先ほどの数、1日3人ですか、全庁的に動員するということが分かりました。保健所職員のこの間の多忙な現状、他の部署からもそこに応援を派遣しているような状態で、これによって区の職員に過重な負担が増すことはないのか、この点だけは確認しておきます。 ◎健康推進課長 派遣研修につきましては、ワクチン接種の実技研修を受講した区の保健師を実際の現場、今回は荻窪病院、原っぱ公園でございますけれども、そこに5月17日から4週間派遣をして、現地での病院の意向を踏まえて、予診前の相談だとか会場設営の改善などについても研修を行って、ノウハウを取得したというものでございます。それを今後高井戸の保健センターでやるのに生かしていく、そういう趣旨でございます。  また次に、職員の負担のお話でございますが、先ほど別の委員の御質問に答えたとおり、保健師を動員して高井戸でということになりますが、なかなか保健所、保健センターだけでは当然担い切れませんので、本庁のほうにもお願いをして、何人か人をそろえていただいてやっていく。だから、特定の職員が毎週日曜日出るというようなことは当然ないように、人を必ず分けて、そういったことで過度の負担が特定の職員にかかることがないようにやった上で、少しでも区としては、ワクチン接種に区全体で必要な資源を活用していくんだと、そういう決意で取り組んでいくというものでございます。 ◆藤本なおや 委員  私もこのターンで質問を終わりにさせてもらいたいと思っておりますが、先ほどの質問の続きで、予約方法なんですけれども、区のサイトと医療機関と両方でできるという、診療所に関しての二重予約ということで話をしました。1人の人が両方やっちゃったらまずいよねということもあるんだけれども、もう少し深掘りすると、例えば18日の3時にAという人が診療所に予約をしました、同時期に、予約サイトで同じ日同じ時間に予約をしてしまった。要するにダブルブッキングした場合とかにどういうふうに対応するんですかということも聞きたかったんですが、その辺はどういうふうに対応されるんですかね。 ◎杉並保健所副参事(土田) 本来であれば、医院のほうで直接予約を受けていただく際に、予約サイトを通じての予約はしないでほしい、仮に予約している場合はキャンセルをしていただくといったようなことを、事前に周知をするというのは当然必要になってくるかと思いますけれども、それでも御指摘のように、当日になってダブルブッキングというのが発生したといったことが起きた場合には、当然その分のワクチンというのは用意されているかと思いますので、同時に、1つは結局現れない。同じ人が二重に予約をされているといったことが直前になって分かった場合については、その場合は片方がキャンセルということになろうかと思いますので…… ◆藤本なおや 委員  違う。そうじゃない。ダブルブッキング。 ◎杉並保健所副参事(土田) 同じ時間にAさんとBさんが同時に入っているといったことは、それは起こり得ない。つまり、同じ病院で予約サイトでオープンしている予約枠と自分のところで受け付ける予約枠というのは、当然別の日程を予約枠として確保しますので、同じ枠にAさんとBさんが入ることはあり得ない。私が最初に申し上げたのは、それぞれの予約にAさんが両方入れてしまうという可能性はなきにしもあらずかなといった状況です。 ◆藤本なおや 委員  そうすると、診療所の予約枠と区のサイトの予約枠は、例えばA病院というクリニックは別々の日時ということで枠設定をしているということですよね。 ◎杉並保健所副参事(土田) 御指摘のとおりでございます。 ◆藤本なおや 委員  そうすると、ダブルブッキングみたいなことは起こり得ないという体制は整えているということで、1つ安心をいたしました。  それで、コールセンターのほうなんですけれども、今後は若い現役世代とかの予約になっていくと、ネットのほうが主流になるんだろうということの質問が出ておりましたが、今後2回同時予約ということが可能になってくると、ある時期を境に予約行為というのも落ち着いてくると思うんですね。そうした場合に、コールセンターを今130回線まで増やすということなんだが、その時期を見計らって回線数を減らしていくというようなことも考えているのかどうか、その辺はどうですかね。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 途中で変更可能でございます。減らすということもできます。 ◆藤本なおや 委員  そうすると、今回、これ、業務委託費として出しているのかな。コールセンターの2億7,920万ということで50回線増やすことの経費を入れているわけですが、減らした場合には、その実績に応じてこれはお支払いするというような形になるんですかね、どうですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 途中で契約の変更等々ということになると思いますが、そこに応じた減額ということになっていくと思います。 ◆藤本なおや 委員  それとあと、予約システムの状況についてなんですが、今回181万の補正予算は、これはサーバーを増強するための費用ということで計上されているんですよね。予約システム自体を今後入れ替えて2回予約もできるような形にするということらしいんですが、予約システム自体が今の状況とどう変わるのか、その辺もう少し説明してもらえますかね。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 具体的には、現在もそうなんですけれども、パッケージで作っておりますが、これをまるっきり入れ替えてしまうということになります。ここの経費に関してはかからないということになります。区のホームページから予約システムに入る間のLPサーバー、こちらのほうの強化の経費ということで計上しています。 ◆藤本なおや 委員  予約システムはまるっきり入れ替えてしまうということで、今の予約サイトの使い勝手が非常に悪いという苦情もいただいているところなんですが、例えば空き枠、予約なんかを見るときに、今はログインしないと見れないわけですよね。そういったものが、今後はそういう手続を踏まずに、ホームページにアクセスをすると、すぐワクチン接種会場の状況がどうなっているのかというのは見えるようになる、そういうシステム変更になるということで理解していいですか。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 予約システムの中での空き状況の可視化ということではなく、予約状況の可視化につきましては、LPサイトの中で可視化できるような形で今取り組んでいるところでございます。ですので、予約状況の可視化ということに関しましてはできる形になりますが、作るところは、区のホームページから予約サイトに入る前の、1つ前のページのところでそれを御確認いただけるということになります。 ◆藤本なおや 委員  システム変更をするということで、その費用は業者持ちということなんですが、これ、どういった契約を交わして無料という形になっているんですかね。当初区が想定をしていたシステムじゃなかったから、業者持ちで今回無料でシステム変更するんだということになれば、瑕疵担保責任みたいな形になるのかな。そういう形で業者のほうで無料でやってもらうのか。もしくは契約のオプションとして、システムをやりながら変えていくというような形の中での対応で業者で無料でやるのか。その辺のやり取りはどういうふうに契約をされているのか、確認いたします。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 今回いろいろと予約サイトの中での不備等々につきましての御指摘を受けた中で、業者のほうから変更ということが申し入れられまして、そこで変更していくということでございます。 ◆藤本なおや 委員  そうすると、今後、予約システムをまた変えていくというようなことがあり得るのかどうか。例えば今ファイザー製のワクチンじゃないですか。今後、集団接種でもモデルナが使えるというようなことになれば、当然、予約サイトというか、システムの中でもそういうふうに使い分けをしていくような作りにまた変えていかなきゃいけないのかなと思うんですが、そうした事情が出たときには、区の持ち出しとして変更していくというような形になるのか。業者のほうのサービスという一環の中でまた変更していただけるのか、その辺はどういう形になるんですかね。 ◎区長 細かい具体的なことは、なかなか今の段階で多分所管も答えられないだろうと思います。というのは、ファイザー製がモデルナになるかもしれない、区市町村の接種にモデルナを活用することを検討しているという大臣発言を報道で見ましたから、そういうことが起こり得るとは想像しますけれども、その場合、モデルナはモデルナで、温度の管理とか、ワクチン管理の方法がファイザーと違った形であるらしいんですね。そういうことも含めて、集団接種会場を丸ごとチェンジするのか、あるいは例えばある予約日から以降はチェンジするのかとか、そういう具体的なことはまだ制度設計がされてないでしょう。いろいろな頭の体操はしているかもしれないけれども。その場合に、例えば国とかは一体区市町村にどういうふうな財政的な手当てをするのかとか、そういうことはまだ私のところには出てきてない。区長会でもそういうことはまだ話題になっていないという段階なので、これは質問に対してはぐらかす意味で言っているんじゃなくて、この間、いきなり前触れもなく国の接種会場が登場したり、いきなり前触れもなく大学だ、職域だということが登場したり、ある意味で区の、基礎自治体の現場はかなり大変なんですよ。  つい数日前、昨日、おとといでしたかね、国のほうの接種会場が閑古鳥鳴いているというので、対象を広げると。それはそれで構わないんだけれども、私もどこかで何か見たような気がするんだけれども、要するに接種券があること前提で接種するという建前であったのが、接種券はそれぞれの自治体の計画の中で、うちみたいに来週の月曜日に一斉に送りますよというところもあれば、もう既に送っちゃったところもあれば、あるいはこれから何段階かに分けて送っていきますというところもあるわけですね。それぞれのところは何か月もかけていろいろなことをやりながら、事業者とも、あるいは住民とかいろいろな関係業者ともやってきている。  そういうところにぼこぼこぼこぼこ横からいろいろなものが入ってきて、それでつい昨日、おとといの話は、自衛隊の接種会場のほうが、接種券がなくても接種番号が分かれば打てるんだとかというのが報道ベースで流れたんですね。そうすると、接種番号を教えろという電話が来ちゃうわけですよ。これは杉並だけじゃなくて来ちゃう。それでまた、何だか接種番号を教える役所もあったりなんかして、そんなことやったらひっかき回されて、何か正直者が混乱させられるみたいな状況になって、現場はそんな状況なんです。  ちなみに、その件については私も区長会の会長に直接電話をして、事務局長にも電話をして、どうなっているのか確認して、国のほうできちっと、最初に言った約束は約束どおりちゃんとやらせなきゃ大混乱になるぞという話をして、早速対応してもらって、昨日、防衛省が記者会見やって、接種券が前提ですということは改めて強調されたという、裏をひもとくと、実はそういうやり取りは我々やっているわけですよ。  だから、とにかくいろいろな可能性について、できるだけ分かりやすく、うそ偽りなく明快にお答えをしたいんだけれども、現実そんなような状況が日々起こってくるので、その都度その都度精いっぱい頑張って、一番合理的な適切な効率的なやり方を見いだしてやっていくというしか、今はなかなかお答えできないなというのが正直なところなので、すみません。 ◆藤本なおや 委員  予約システムの契約の件について聞いたんですが。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 失礼いたしました。これは業者との包括契約になっておりまして、コールセンターと集団接種会場の運営、予約システム、これを包括した契約となっておりまして、この中で入れ替わっていっているということでございます。  あともう1点ございました、ワクチンが替わったときに予約サイトの改築が必要かということですが、これは早い段階から、ワクチンがまだ承認される前から、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカという名前が挙がっておりますので、これは対応できるような形で進んでおります。承認されましたけれども、実際使うというようになってきましたら、そこが入り込んだ形で動かせていけるというような形になってございます。 ◆藤本なおや 委員  では、これを最後にいたします。今、区長のほうからもクーポン券の話が少しあって、大規模接種会場がありながら、自治体は大分混乱していると。本当にそうなんだろうなというふうに思っておりますし、報道も見ながら、私もそういうふうに感じておりました。  杉並区では6月21日からクーポン券を発送するということで、現在準備が進められておりますけれども、一方で、都議選を控えていますよね、6月25日から。そうすると、郵便局なんかは投票券の発送も時期が重なっていて、果たして本当に両方ちゃんと届くのかなということもちょっと心配をしております。クーポン券に関していえば、大規模接種会場の大手町で打とうと思ったときに、なきゃ打てないということもあるので、早く待ち望んでいる方もいらっしゃると思うので、その辺の配送計画というものが選挙と同時進行で大丈夫なのかどうか、その辺最後確認させてください。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 区内3つの郵便局のほうに確認しておりまして、6月21日に一斉に持ち込む形になりますが、杉並局、杉並南局は翌日の22日から配送、それから荻窪局におきましても23日からの発送ということで確認しております。──21日からの発送になりますが、処理時間によっては22日からスタートということになると思います。       〔区長「ふざけんなと言ってよ、荻窪の局長に。あり得ないだろう、そんなことは」と呼ぶ〕 ◆藤本なおや 委員  今ちょっと区長も言っていたんだけれども、郵便局によって配送日時が変わったりとかずれ込んだりとか、それはちょっとあり得ないんじゃないかなと思うんですが、どうですか。 ◎区長 実務的にはいろいろあるのかもしれないけれども、私のほうからも21日一斉配送ってもう公表していますから、そんな23日に配送しますなんてとんでもないですよ。私もこの怒りはといっても、これをまた増田前顧問にぶつけるわけにもいかないし、しようがないな。これ、どうするんだ。 ◎新型コロナウイルス予防接種担当課長 改めまして、郵便局のほうに早々の発送ということで申込みをしていきたいと思っております。 ○浅井くにお 委員長  それでは、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆大槻城一 副委員長  では、ワクチンからちょっと離れて、ほかのところを1問だけ伺いたいと思います。  今回、保育相談・利用調整事務でアプリが導入されて、申請については全てデジタル化の中で処理ができるというふうに伺いました。私はちょっとこの議案について調査をしたときに、これまでは独り親世帯の方々については、区役所の保育課は、謄本を持ってきてください、親権の確認が必要なんだと、こういうことをやってきていた。今回これ、どうするんでしょうかというお話を聞いたときには、当初、謄本で区長の押印の確認が必要なんだ、こういう御回答でした。  今、国が進めている行政のデジタル化、脱判こ化、これは杉並区も大変重要な課題ですよね。このことについて、例えば謄本取るのに450円かかります。もし半日休んだら、お給料が3,000円とか5,000円とか1万円とか減るわけですよね。郵便でやっても往復168円かかります。最低でも618円、労力除いてかかるわけですね。それを独り親家庭の方だけに負担をさせるというのはどうなっているんだろうという正直な感想がございました。これは総務部の課題なのか、それとも所管の子ども家庭部の課題なのか分かりませんが、何でこれが今まで続いてきているのか。今回、せっかく行政のデジタル化進める中で、謄本がなければそういう方々が把握できないのか、ここについて確認をしたいと思います。 ◎保育課長 今委員のほうから御指摘いただきました件につきましてお答えいたします。  独り親の家庭に対しまして、区の保育課のほうで、戸籍謄本の原本の提出をこの間ずっとお願いをしていたところでございます。電子申請サービスというのは今年の10月から導入ということもございまして、それまでずっと、紙の申請の提出の中で、添付資料も同じく紙という中での戸籍謄本の確認という形になっておりました。  これは、先ほど委員からお話ありましたように、確かに公印を押してある正式な文書ということで、それを原本で一応確認する必要があるというこちらの課の判断からこれまでそうしてきたところでございますが、この間、委員のほうからそういった御指摘をいただきまして、早急にこちらのほうでも考えたところ、他区の事例もしっかりその間、見せていただきまして、例えば独り親の方の医療証ですとか、あるいは児童扶養手当証といった、ほかにも独り親であることを確認できる書類があるということで、他区ではそれを写しで確認をしてきたというところも確認をしたところでございます。  今般、こういったデジタル化の流れの中で電子申請を開始するということに当たって、決して戸籍謄本だけではなくて、その他の資料でもそういったことが確認できるというところで、こちらとしては今回の10月の開始に合わせて、独り親の医療証等のほかのものの確認によって、紙ではなくデジタルといいますか、画像を添付していただく形によって申請はオーケーという形にするということで、独り親の方が手間なく御負担なくできるような形を取っていきたいというふうに考えております。 ◆大槻城一 副委員長  コロナ禍でも多分独り親家庭の方々が一番御苦労されているんだと思います。その御苦労されている方々の大きな1つの塊だと思いますので、丁寧な御対応をお願いできればと思います。  私も今回このことを、少し状況を様々調べてみたときに、謄本に載っている押印ですか、これはいわゆる今後進めようとしている電子印鑑というものになるのかどうなのか、ちょっと確認したいんですが。 ◎情報政策課長 おっしゃっているのは、いわゆる戸籍自体という形になると、区だけではなく全国的なお話になるのかなと思っておりますので、そんな形かなと。  ただ、区のほうで電子申請をこれから進めるに当たっては、今ある業務をそのままの形で電子化するというわけではなくて、先ほどの保育課のように、様々別のところでも工夫しながらそういったオンライン化、電子化に対応していく業務をしていこうというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  私からも保育総合案内アプリの導入について確認します。  今回は導入経費の計上ということでした。導入経費以外、今後どれぐらいかかってくるのか。 ◎保育課長 今年度は導入経費という形で先ほど御説明したような内容になりますが、次年度以降につきましては、いわゆるランニングコストということでサーバー管理費等のそういった経費が、今の予測ですとおおよそ87万円程度かかるというふうに考えているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  最近はアプリ開発はアジャイル開発が大半だなんて言われておりまして、走りながら作っていくというか、使いながらどんどん変えていくというのが普通だったりします。最初から仕様書でがんじがらめにこういうふうに作りますと決めておいても、後でユーザーの側から、これは使いにくいとか、こういうふうにしてほしいとどんどん要望が出てくるので、そういった対応をしていかなきゃいけないと思うんですが、その辺りはどのように考えられているのか。 ◎保育課長 委員御指摘のように、確かに今、アプリケーションにつきましては、様々な要望を経て改善を図るというケースもあるかと思います。データの更新につきましては、今後基本的に、例えば保育園の情報を追加するとかそういった情報につきましては、職員のほうで対応するという形を想定しておりますので、それに対するコストはかからないというふうに考えているところでございます。あとは、その後の要望等も踏まえながら、その辺りが必要であるというふうに判断した場合には、適宜追加で開発費がかかる可能性はありますけれども、私たちとしましては、現時点では、いわゆるランニングコストの中で運営できるというふうに考えているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  しかし、実際、スマートフォンなんかでいろいろなアプリケーション入れますけれども、最初のうちは使い勝手が悪くて、すぐ修正が入るというか、しょっちゅう更新作業があって、皆さん御経験あると思うんですが、しばらくしてくるといろいろユーザーの意向にも応えた立派なアプリができてくるというか、皆さん、そういう体験をされているので、実際使ってみていろいろな要望が出てくると思うんですね。そのときの修正コストは、この導入経費には当然入ってないということですよね。そうすると、最近はこういうアプリに関する要望なんかが非常にすぐ出てくる時代ですから、不都合はないのかどうなのか。作り込むときにユーザーの方の意見を取り入れて、その段階でいろいろ試行錯誤していくという方法もあろうかと思いますが、この辺りはどのようにお考えですか。 ◎保育課長 このアプリを導入した当初に、例えばバグですとか、そういったいわゆる機能が不全であるような状況に陥るようなケースがありました場合には、今申し上げましたランニングコストの経費の中から、そういった対応も事業者にやっていただくという形で今想定をしているところでございます。  あと、今後またさらに追加で機能が欲しいとかいう要望があった際には、1つにはこのアプリの特質としまして、いわゆるリンクを張るといいますか、アプリそのもので機能をどんどんボリュームを増やしていくということではなくて、例えばほかのサイトにリンクを張って、リンク集のような形で張るということもできますので、そういったところも含めまして、なるべく経費がかからないような形で御要望に応えるものにしていく。ただ、やはりこれは必要だということで御意見等が多数寄せられた際には、場合によってはそういったことも可能性としてはあるかなというふうには思いますが、なるべくそういったかからない形で当初のデザインをしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  いいものが最初からできればいいと思いますが、必ずしもそうじゃないものがちまたには多いので、導入のときにしっかりユーザーの意見も踏まえて取り入れながら作っていってもらいたいというふうに要望いたします。  最後になりますが、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給についてです。これは住居確保給付金とか、ほかの独り親のいろいろな給付金と併給ができるということです。併給になりそうな見込みの数というのは把握はされていますかね。 ◎保健福祉部管理課長 申し訳ありません。ちょっと併給者数までは今の時点では見込んでございません。 ◆堀部やすし 委員  まあまあもちろんそうだろうなと思うんですが、しかし、併給ということになってくると、生活保護が必要になってくるような方々だと思います。生活保護も権利でありますので、水際対策というようなことのないようにしっかり対応していただきたいと思いますが、最後に見解を伺いまして終わります。 ◎保健福祉部副参事 今のお話ですけれども、収入や資産、そういったものを確認する中で、当然に困窮度が厳しいというふうに判断される方もいっぱい出てくることだろうなと想像しております。そういった方には、窓口で福祉事務所への生活保護申請も検討されてはどうでしょうということを積極的に勧めてまいります。 ○浅井くにお 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第54号令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  今回の補正予算は、補正4事業のうち、新型コロナウイルス感染症対策関連事業が3事業と、国の新たな事情などに鑑み喫緊に対応すべき必要な経費を計上したものと認識しています。質疑を通じ、それぞれの補正事業は適切で必要な事業と理解しました。  今後のワクチン接種はこれまで以上の対象者人数となることから、土曜、日曜、祝日、夜間などの対応をより一層充実するとともに、また、貴重なワクチン管理にトラブルなどないよう、徹底した管理を行うよう要望して、賛成の意見といたします。 ◆金子けんたろう 委員  議案第54号令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)について、日本共産党杉並区議団を代表して意見を述べます。  本議案は、ワクチン接種に係る経費のほか、生活困窮者自立支援金の支給などが計上されています。質疑でも述べましたが、国のセーフティーネット強化交付金は様々な任意事業で活用可能なメニュー、自立相談支援員等の加配など計上されています。国庫補助率は4分の3ですが、地方負担分の4分の1は地方創生臨時交付金の活用も可能となっています。今後は国の財源を活用し、各任意事業の体制強化を図っていただくことを要望し、賛成といたします。 ◆堀部やすし 委員  一般会計補正予算(第5号)については、賛成をいたします。  ただし、変異ウイルスが拡大をする中、特に話題のデルタ株ですけれども、リスクマネジメントの観点から課題があることが分かりました。ワクチン接種については区民の期待も高いですので、不安を解消するためにもしっかりと対応していただきたいということを要望いたしまして、意見といたします。 ◆太田哲二 委員  立憲民主党杉並区議団を代表しまして、杉並区一般会計補正予算(第5号)に賛成をいたします。  コロナに関していえば、この前も、警察の裏の原っぱ公園が会場だというので、とぼとぼと歩いていた年寄りが、荻窪警察と高井戸警察を間違えて、高井戸警察の辺でおろおろしていて警察に保護されて、久我山病院に連れて行かれちゃったというような、それを私が引き取りに行ったので、引き取りに行かなあかんのかよく分からなかったんだけれども。ということから、個々の問題から、イギリスのほうではワクチン接種がちゃんと増えたんだけれども、また感染者が増えちゃった。一体これは何なんだろうなと。要するに訳の分からぬことが飛び交っていてどうなることやらと、本当に心配しております。1つのことに凝り固まらずに、とにかく現状ではワクチンの接種体制というのをちゃんとやっていくということに柔軟に対応していただきたい。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  補正予算(第5号)に、いのち・平和クラブの意見を述べます。  質疑を通じて、補正予算(第5号)の65%を占める生活困窮者自立支援金の重要性、保育総合案内アプリの導入、コロナによる影響で急激に収入が減少した世帯への支援策の必要性を確認しました。  ワクチン接種事業について、予約システムの増強や医療機関への協力金などの必要性も分かりました。  その上で1点、意見を申し上げます。今回、国が12歳からワクチン接種を指示したことに、会派としては懸念を表明しました。その一例が、質疑の中で示した抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる現象です。海外では、胸腺の残っている児童が抗体依存性感染増強(ADE)を引き寄せ死亡した例があります。米国の研究報告では、ウイルスのスパイクたんぱく質のうち、感染において特に重要な役割を担う一部の領域をターゲットにしたワクチンを開発するべきなどとの指摘、加えてスパイクたんぱく質に対する不完全な免疫抗体が誘導されればADEが起こる可能性があると警鐘を鳴らしています。大阪大学でADE抗体を誘導しないワクチンを開発中だと聞きました。せめてこのワクチンが開発されるまでは児童への接種は待つべきだと思います。区としては児童への接種を安易に勧奨せず、慎重を期すよう求めて、議案には賛成いたします。 ◆藤本なおや 委員  議案第54号令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)について、本補正予算は4事業、総額14億5,476万円の規模となっておりますが、このうち、生活困窮者自立支援金支給事業並びに子育て世帯生活支援特別給付金の支給については、国の事業であって、両事業とも全額国からの特定財源が充てられております。そして保育相談・利用調整事務については、今後区としてデジタル化を進めていく上で必要な経費であって、ペーパーレス化や経費削減効果が見込まれることや利便性も期待できること、さらにワクチン接種における各事業については、円滑な接種体制整備に必要な経費と認められることから、本予算には賛成といたしますが、6月21日からの接種券の発送につきましては、質疑で明らかになりましたが、郵便局の本局によって、投票券の配達も重なって大変だと思いますが、地域によって配達に差が出ないように改めて要望して意見とさせていただきます。 ◆大槻城一 副委員長  令和3年度一般会計補正予算(第5号)について、意見を申し述べます。  本日の質疑を通じて、区長がリーダーシップを執り、強力にワクチン接種を推進していくことが確認できました。ぜひ早期に、できれば区長のおっしゃるように10月までに接種希望者にワクチンが届き、杉並区民の健康、そして杉並区内の社会の安定が進むことを強く希望いたします。  また、保育相談アプリについては、あくまでも行政のデジタル化というのは区民の福祉サービスの向上のためにあるものだという視点に立っております。一番弱い人の立場に立って区民福祉サービスの向上が図られ、その上での行政のデジタル化が進むことを希望し、議案には賛成といたします。 ○浅井くにお 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第54号令和3年度杉並区一般会計補正予算(第5号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  これにて議案審査を終了いたします。  以上で総務財政委員会を閉会いたします。                           (午後 4時57分 閉会)...