(10名) 委 員 長 そ ね 文 子 副委員長 酒 井 まさえ
委 員 山 本 ひろ子 委 員 小 林 ゆ み
委 員 川 野 たかあき 委 員 大 槻 城 一
委 員 安 斉 あきら 委 員 吉 田 あ い
委 員 大 熊 昌 巳 委 員 井 口 かづ子
欠席委員
(2名) 委 員 ほらぐち ともこ 委 員 木 梨 もりよし
委員外出席 (なし)
出席説明員
地域活性化担当部長 文化・交流課長 田 森 亮
オリンピック・
パラリンピック
連携推進担当部長
岡 本 勝 実
オリンピック・
パラリンピック スポーツ振興課長佐 藤 秀 行
連携推進担当課長
大 澤 章 彦
事務局職員 事務局次長 内 藤 友 行 議事係長 蓑 輪 悦 男
担当書記 矢 澤 泉 未
会議に付した事件
席次について……………………………………………………………………………決定
所管事項調査
1 報告聴取
(1) 令和2年度「
すぎなみアート応援事業」(第1弾)の実施結果について
(2) 東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会関連事業に係る区の取組経過について
(3)
事前キャンプに関する調整状況について
(4) 杉並区
スポーツ栄誉顕彰制度の見直しについて
(午前10時 開会)
○そね文子 委員長 ただいまから文化芸術・スポーツに関する
特別委員会を開会いたします。
なお、ほらぐち委員より、本日は欠席との連絡を受けております。
《席次について》
○そね文子 委員長 本日は、正副
委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りいたします。
ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○そね文子 委員長 それでは、この席次で決定いたします。
《
委員会記録署名委員の指名》
○そね文子 委員長 本日の
委員会記録署名委員は、私のほか、
山本ひろ子委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
《報告聴取》
○そね文子 委員長 これより報告事項を聴取いたします。
本日の報告事項は4件です。
質疑は、報告事項を一括して聴取した後に行いたいと存じます。
それでは、順次お願いいたします。
◎
地域活性化担当部長 それでは、私からまず令和3年度の所管事項の取組について御説明した後、報告事項に入らせていただきます。
昨年度は、
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会が本年7月に延期をされております。また、
緊急事態宣言が初めて発出され、国内において多くのイベント等が中止を余儀なくされました。
そのような中、区では、コロナ禍において
感染症対策を十分に行って、できる限りこれまでと同様に事業を進めてきたところです。本年度も、こうした経緯を踏まえ、事業を進めてまいります。
初めに、
文化芸術分野におきましては、昨年度は、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた
おもてなしプロジェクトの一環として、SUGINAMI WEB MUSEUMを開設いたしまして、時間や場所を問わず杉並の
文化芸術作品を鑑賞できる場として、コロナ禍における環境にも対応した事業として展開してまいりました。
また、
新型コロナウイルス感染症の拡大とともに、休業、事業の縮小を余儀なくされるなど危機的な状況にあった文化芸術の場と活動の事業者を一体的に支援する
すぎなみアート応援事業を第1弾として実施し、実績から、着実に事業者の活動を後押しできたことを踏まえ、今年度につきましては、第2弾として、引き続き区民が文化芸術を楽しむことができる環境の確保を図ってまいります。
次に、
スポーツ分野については、昨年度は、
中学校対抗駅伝大会では、開会式の簡素化、走行距離の短縮、
ユーチューブ配信などにより、中学生が安心して臨むことができる大会となりました。
また、
交流自治体中学校親善野球大会では、台湾からの訪日はできませんでしたが、
オンラインの交流実施や、これまで
親善野球大会に参加してきたOBとの交流試合など、台湾との交流だけではなく、縦のつながりを実感することができた大会となり、本委員会にも報告をしてまいりました。
本年度につきましては、特に
コロナウイルス対策の自粛の影響による区民のスポーツへの意欲が落ち込むことがないよう、
感染症対策をはじめとした安全・安心を確保する工夫を行いながら
各種スポーツ事業を実施することにより、スポーツに親しむ場の確保を進めてまいります。
最後に、
オリンピック・
パラリンピックについては、来月に開催される
聖火リレー、3か国の
事前キャンプに向け最終調整を行っているところでございます。イタリア、
ウズベキスタン、
パキスタンの選手が大会で全力が発揮できるよう、
事前キャンプにおけるサポートを行ってまいります。
昨年度から今年度にかけては、
感染症対策をしっかりと講じつつ、3か国選手への
応援メッセージ、動画の作成や
オンライン交流、
オリンピック・
パラリンピックの競技の紹介、関連した
トークイベントを行うなど、区民の機運醸成に取り組んでまいりました。
私からは以上です。引き続き本日の報告事項について、所管課長より御報告いたします。
(1) 令和2年度「
すぎなみアート応援事業」(第1弾)の実施結果について
◎文化・交流課長 私から、令和2年度
すぎなみアート応援事業(第1弾)の実施結果について御報告させていただきます。御配付しております資料を御覧ください。
すぎなみアート応援事業につきましては、国の
新型コロナウイルス感染症対応地方臨時交付金を活用しまして、
感染症対策を講じて
文化芸術活動を実施する区内施設と区内で活動する事業者を一体的に支援することを通じて、区民等が文化芸術を安心して楽しむことができる環境の確保を目的に実施したものでございます。
事業概要は、2に記載のとおり3事業ございまして、1つ目の文化・芸術発信の
場継続給付金は、区内の劇場、ライブハウス、ホール等の
単独施設運営事業者に、
持続化給付金に上乗せをする形で、1
施設当たり個人事業主に20万円、法人に対して40万円を給付したものでございます。
次に、2つ目の新しい
芸術鑑賞様式助成金につきましては、
文化芸術活動の活動実績のある区民または区内に活動拠点のある事業者を対象に、
新型コロナウイルス感染症対策を徹底して行う活動に対して、1
事業者当たり30万円を上限に助成したものでございます。
3点目は、区と
友好提携関係にあります
日本フィルハーモニー交響楽団が令和2年度末までに杉並公会堂の大ホールで行う6公演に対して、1公演当たり220万円の助成を行ったものでございます。
実施結果は、3に記載のとおり、文化・芸術発信の
場継続給付金につきましては、給付件数は95件、想定件数からの達成度は95%。新しい
芸術鑑賞様式助成金につきましては、568件の給付、想定件数からの達成度は、こちらも同じく95%となりました。
なお、文化・芸術発信の
場継続給付金につきましては、国の
持続化給付金の申請期限が約1か月延長されたことに合わせまして、同じく1か月
程度申請期間を延長しました。また、新しい
芸術鑑賞様式助成金につきましても、当初2期と想定していたものを3期へと申請期間を1期増やしたことで、それぞれ申請増につながりまして、事業者の立場に立った仕組みの変更を柔軟に行ったものでございます。
最後に、
日本フィルハーモニー交響楽団への活動支援の6公演の支援対象の概要は、記載のとおりでございます。
私からは以上です。
(2) 東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会関連事業に係る区の取組経過について
(3)
事前キャンプに関する調整状況について
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 私からは、2点御報告申し上げます。
まず1点目ですが、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会関連事業に係る区の取組経過でございます。この間、コロナの状況いろいろありましたけれども、区として
オリンピック・
パラリンピックの機運醸成のために様々な事業を取り上げてまいりました。以下、何点か御報告させていただきます。
まず1点目ですが、
義足体験会並びに
パラ陸上練習見学会ということで、これは、
事前キャンプ受入れに向けた取組として、内閣府の予算を活用して行ったものでございます。令和3年5月9日日曜日1時から3時まで、旧杉並第四小学校の体育館と校庭で行いました。参加者は
130人で、内訳としては、義足体験の参加者、これは体育館で行ったものですが、30人、
区民ボランティアの方が40人、パラの選手の方が40人、メディアが10人、それからパラの練習の見学会のみの方が10人ということでございます。
まず、
義足体験会につきましては、「実際に義足を装着して歩いてみよう」ということで、
義肢装具士の臼井二美男さんによる義足の説明、義足体験を行いました。その後、パラ陸上の
練習見学会ということで、校庭においてパラ陸上の練習を見学させていただきました。
これについては、
事前キャンプを想定して、公開練習の際に
コロナ対策を施して練習の公開を区民にしていくということを想定しまして、専門の機関にも協力いただきまして、ゾーニングの体験、選手と見学者、取材エリア、そういったものをきちんと分けた形での見学会を、実証実験というか、そういう形で行ったものでございます。それに伴いまして、区民の
ボランティアさんにも参加していただいたということでございます。
2点目でございますが、「60日後に迫った世紀の大会を一緒に盛り上げよう」ということで、これは5月25日火曜日4時半から7時で、公会堂の大ホールのほぼ1階部分のみ、かなり席の間隔を空けて行いまして、
聖火ボランティアに応募されている方に主にお声をかけて、参加者94人ということでございました。
内容としましては、
バレーボールの
日本代表選手からの
ビデオメッセージ、杉並区民の皆さん宛てに
ビデオメッセージを特別にいただきまして、その放映をしたり、
バレーボールの
パナソニックパンサーズさんの
プレゼント抽せん会、それから、先ほども出てきましたが、
義肢装具士の臼井二美男さんに登壇いただきまして、
パラ陸上競技会の手塚圭太さんとの
トークショーも行いました。その前段として、臼井さんが出ている動画も御紹介しています。また、その後で、
バレーボールの魅力ということで、
パナソニックパンサーズの選手の
トークショーも行いました。
次に、3点目ですが、
パキスタンの
オリンピック出場予定選手との
オンライン交流ということで、これは先週の金曜日に行いましたので、多分ポスティングしたときには細かい情報が載っていませんので、一応予定として書いてございました。
杉並和泉学園の小学校6年生を対象に、120人参加して行いました。
内容としては、裏面になりますが、
パキスタンを紹介する紙芝居の上演を行いました。これは
パキスタンで活躍している日本の女性についての紙芝居を上演いたしまして、次に、
パキスタンの陸上、水泳、射撃選手の4人と、和泉学園の6年生、4クラスあるんですが、それぞれ1クラス1人ずつ
オンラインでつないで交流を行いました。途中、回線の関係で2選手の回線が途切れてしまいまして、1人の選手を2クラスで受け持つというような形の
オンラインになりましたけれども、和泉学園としては英語の授業の一環としても行うということで、全てやり取りは英語で行ったということでございます。最後まで残っていただいた2選手、大変協力的というか、非常に喜んでいただいて、学校のほうも非常によい授業だったということで感想をいただいております。
最後に、おとといの日曜日なんですが、
ビーチバレーと
バレーボールの魅力を再発見しようということで、
永福体育館で10時から4時までイベントを行いました。
まず、午前中、すぎ
なみ地域大学の公開講座で、
ビーチバレーボールの魅力を再発見しようということで、講師に
ビーチバレー協会の会長である川合俊一さんと、杉並区
オリンピック・
パラリンピック・
スポーツアドバイザーである南部正司さんの
トークショーを行いました。11時からは、参加者に実際に
ビーチバレーを体験してみようということで、
ビーチバレーの体験会を行っております。
午後からは、アリーナでは、
パナソニックパンサーズの選手4名に来ていただきまして、
バレーボールの体験会を行いました。
それから、
ビーチバレーのコートにおいては、6チームによる区民大会を行いまして、東商の杉並支部にも御協力いただいて、区民大会の夢の力杯というのを行いました。これはおととし最初に行ったんですが、去年がコロナの影響でできなかったので、今年が3年目になりますけれども、2回目ということでございます。
参加者については、午前の地域大学の講座は32人、午後、
バレーボールの体験会は46人、それから
ビーチバレーの大会については6チーム29人の参加があったということでございます。
次に、
事前キャンプに関する調整状況について御報告いたします。
杉並区は
ホストタウン協定を3か国と締結しております。現時点においての
事前キャンプの調整状況について御報告いたします。
1番、表にしてございます。細かい部分について2番以降で説明させていただきたいと思います。
2点目、国別状況でございます。
まず、イタリアについては、3月に、
区内ホテル宿泊予定だったんですが、区内ホテルには宿泊せずに直接選手村に入村するという御連絡がありました。区長から
イタリアオリンピック委員会宛てに、練習会場としていつでも使用できるように準備しておくという手紙を渡したところで、それは
イタリアオリンピック委員会のほうで受け取ったことを確認しております。
永福体育館については、
ハイパフォーマンスセンターという
大会組織委員会の
公式練習場への登録を行いまして、入村後も使えるような形で
永福体育館を確保しているということでございます。イタリアについては、まだ入村がいつになるかという情報が来ておりませんので、入村した後、どういう日に、どの時間帯に練習をされるかということは、今後調整していくことになるかと思います。
次に、
ウズベキスタンですが、
ウズベキスタンが今のところ一番順調に調整が進んでおりまして、上の表にあるように、7月5日に日本に入国されます。7月22日に一部は帰国されて、一部は選手村に入村するという形になります。
ウズベキスタンについては
高円寺体育館で練習をするのですが、
高円寺体育館に7月4日に仮設リング2基と
サンドバッグ10本を設置いたします。宿泊先と練習会場の移動については、大型バス1台と区のマイクロバスで対応を予定しております。また食事は、大使館より、
在日ウズベキスタン青年協会というところがあるんですが、そこの紹介を受けて、
ケータリング等の調整を進めているところでございます。
裏面を御覧ください。
パキスタンについてなんですが、当初、旧杉四小の跡地を宿泊所として了解を得ていたんですが、本国の
オリンピック委員会から、プライバシーの確保、
感染症対策強化のためホテルを利用したいという要望がございました。その後、食事の面の課題とか、選手村へ入村した後で杉並区で
事前キャンプをできないかということ、あるいは選手がいろいろな競技にまたがっていますので一緒に来日しない、そういうようなこともありまして、今のところ、選手についてはそれぞれ直接選手村に入るということで、杉並の練習会場としては、旧杉並第四小学校の校庭、体育館、区内の小学校のプール、それから射撃については、
公式練習場である自衛隊の朝霞駐屯地で練習をするということで、選手村からの送迎については、区で行うということになっております。
今回の報告案件にないことなんですが、2点ほど御報告差し上げます。
まず、
聖火リレーについてなんですが、これまで日本各地を回っているわけですけれども、感染の拡大が大きい地域では、公道リレーをやめてセレブレーションだけ行ったりということがあります。
東京都についてどういう方向でいるかということについてですが、20日に
緊急事態宣言が解除されるかどうか、それから今後の感染状況も踏まえてなんですけれども、東京都の最初が7月9日、世田谷区から始まります。その2週間前にはどういう形で東京都の
聖火リレーを行うかということを決めるというふうに聞いてございますので、その情報が入りましたら、また個別にお知らせしたいと考えております。
また、もう1点、杉並第四小学校跡地で
交流自治体の子供たちが
オリンピック・
パラリンピックを観戦するためにチケットを今持っております。これも、今後
緊急事態宣言、あるいは
オリンピック・
パラリンピックが有観客になるのか無観客になるのか、それによって変わってくると思います。また、有観客になった場合でも、人数制限がされて再抽せんされるかどうかとか、あるいは
交流自治体の相手方の意向もあると思いますので、そこについても決定し次第また個別に御報告したいと思います。
私からは以上でございます。
(4) 杉並区
スポーツ栄誉顕彰制度の見直しについて
◎
スポーツ振興課長 私のほうからは、杉並区
スポーツ栄誉顕彰制度の見直しについて御報告をさせていただきます。
初めに、見直しに当たっての基本的な考え方でございます。
これまでの制度が国際大会から東京都大会までの幅広い大会を対象としているため、大会のレベル、規模等に応じた顕彰ができる制度に再構築すること。また、より公平公正な制度とするために、各種大会の実態に応じて顕彰基準を明確化すること。さらには、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会の開催に合わせて、さらなる区内におけるスポーツの普及推進と地域社会の活力向上につなげること。こうした考えの下、杉並区体育協会など区内の関係団体の御意見を踏まえまして、令和3年度から制度を見直したものでございます。
次に、見直し後の制度の概要でございます。
(1)の
スポーツ特別栄誉章の新設でございますが、従来の
スポーツ栄誉章を再構築いたしまして、国際大会と全国大会の
上位入賞者等を対象とする
スポーツ特別栄誉章を新設したところでございます。
対象は記載のとおりでございます。③のところ、「スポーツの分野において特に顕著な功績がある者」を規定したことによりまして、これまで対象とならなかった指導者などの方々、選手の活動を支える方で区のスポーツの普及に寄与した方なども対象にいたしました。イメージとしては、この資料のとおりでございます。資料の塗り潰しの部分について、こちらが新たな
スポーツ特別栄誉章に該当となるところでございます。
続いて、裏面のほうを御覧いただければと思います。
(2)の顕彰基準の明確化でございます。
まず、大会規模については、旧制度では15人また15チーム以上の参加というふうになっておりましたが、見直し後は、国際大会では複数の国・地域の参加、また全国大会では、
国民体育大会と同条件の24都道府県以上の参加、また
東日本大会、関東大会では1都6県以上の参加、東京都大会では、
都民体育大会と同条件の15区市町村以上の参加というふうに規定いたしました。
また、成績でございますが、旧制度では、大会の規模によりまして、入賞、3位以上、準優勝以上としていたところでございますけれども、見直し後は記載のとおりの内容で
スポーツ特別栄誉章と
スポーツ栄誉章の該当を定めております。
また、対象の種目でございますけれども、これまでは過去の実績等を基に判断をしてきたところでございますけれども、見直し後は、記載のとおり、
スポーツ特別栄誉章と
スポーツ栄誉章の対象種目を明確化したところでございます。
今後のスケジュールについては、記載のとおりでございます。
私からの報告は以上でございます。
○そね文子 委員長 それでは、これよりただいまの報告に対する質疑に入ります。
質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復15分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。
◆安斉あきら 委員 それでは、質問していきます。
事前キャンプに関する調整状況についてということで、幾つか聞いていきます。
コロナ禍の中、
東京オリンピック・
パラリンピックに対する意見も様々あります。
オリンピックを楽しみにする反面、不安を口にする人も少なくない状況です。NHKによると、これまでに事前合宿を中止した自治体は95、交流を中止した自治体は7と、36の都道府県で少なくとも102の自治体が感染拡大の影響で受入れを中止したことが報道で示されています。
そのような中、杉並区では、
ホストタウン協定を締結した3か国の
事前キャンプの準備が進められていますが、これらについて聞いていきますけれども、まず1つとして、受入れを中止している自治体がある中、
事前キャンプはやりますよという話なんですけれども、中止するしない含めて何か区の中で議論があったのか、この辺含めて、受入れをするということで今報告を受けているんですけれども、お聞かせいただければと思います。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 こういうコロナの状況の中で、100を超える自治体で受入れが中止になったという話は承知しております。それぞれ相手方の事情だったり受入れ方の事情だったりということも承知してございます。私どもとしては、区長ともいろいろと情報交換をし、情報提供して、区長の御意見もお伺いしております。
私どもで、今現在は、例えば
ウズベキスタンの練習会場になっている
高円寺体育館とかイタリアの練習会場になっている
永福体育館、一応貸切りの状態で、いわゆるバブルというところで、宿泊施設と練習会場を往復するような形で、ほかのところには行かないという形が確保できていますので、私どものほうから
事前キャンプについてちょっと受入れが難しいというようなことは、今のところ考えてございません。ただし、相手方のほうから、
事前キャンプを杉並区でやるのはなかなか日程的に難しいとか、そういうことがあれば、相手方のそういうものを尊重したいというふうに考えてございます。
◆安斉あきら 委員 前回本会議でもそういった話があって、区長のほうは、約束したことはしっかり守って、要するに、来た選手たちが最高のコンディションで大会に臨めるようにしていきたいということなので、区としては受入れをして、できるサポートをしっかりやるというような答弁でしたので、改めて確認でしたが、分かりました。
地元では、
事前キャンプを楽しみにする声もあれば、外国から来ること、人の流れができることなどに不安を訴える声もあると思うんです。そこで、キャンプ中の選手、関係者の移動方法、一部区のバスを使うという話も出ていましたけれども、それ以外で何か、向こうの自前で用意して移動するとか、そういうことがあるのか。あと、基本的に宿泊場所、選手村がイタリアと
パキスタンということですけれども、
ウズベキスタンはどちらか新宿辺りのホテルを利用する、そういった理解でいいのか、確認したいと思います。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 まず最初の御質問で、こちらが用意している大型のバスと区のマイクロバス等以外に、相手国側が用意した交通機関でどこかに行くということは、全く予定しておりません。こちらのほうできちんと行動管理をするということでございます。
それから、
ウズベキスタンについては、新宿御苑の近くの、名前は差し控えますけれども、ホテルに泊まることになってございます。そこで朝食を取って、それで練習会場に向かって、練習会場から宿舎に戻るというような基本的な流れでございます。
ただ、
ウズベキスタンについてはちょっとキャンプの期間が長いです。14日間を超えると、ずっと陰性が続いていれば、多少行動範囲が広がるということもありますので、そこら辺は、
ウズベキスタンの選手たちもずっと練習会場と宿泊施設だけというと、なかなかストレスもたまったりモチベーションも上がらないところもあるかと思いますので、何か工夫できて、安全で
ウズベキスタンの方がいいパフォーマンスができるような仕組みがあれば、ちょっと取り入れてみたいというふうには考えてございます。
◆安斉あきら 委員 基本的に、今の答弁を聞いていると、バブル方式でやっていくことを徹底していくんだというふうに今理解いたしました。
今言った
ウズベキスタンの方、長期にわたって日本にいるということなので、多少ストレスもというところなんですけれども、群馬県に事前合宿に入っている国がありまして、とある国ですけれども、休みの日には市内でのショッピングをと促した市長さんがいるようです。今の話ですと、杉並区ではそういったような、練習のない日など、選手や関係者が区内で何かというようなのは考えないということでいいのか。少しそういうのも可能な限りやるということ、この辺、どうなんですか。ちょっと確認です。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 一応、入国後14日間以内は完全に隔離という形になります。多分
ウズベキスタンのキャンプは14日を超えると思いますので、14日を超える部分の日数もあると思います。ただ、そうはいっても、自由に行動してしまうと収拾がつかなくなりますので、どこかに行くとしても、例えばバスの中から見学とか、貸切りの状態で見学していただくとか、そういった方法を考えたいと思います。本当は、ホストタウンですので、区民との交流というのは非常に大事で、そういうこともコロナの状況がなければやりたいところですけれども、今の段階では、せいぜい公開練習ぐらいができる範囲かなというふうには考えてございます。
◆安斉あきら 委員 コロナがなければ、来ていただく各国の方といろいろな交流をして
オリンピックを盛り上げるということが大切だと思うんですけれども、こういったコロナの状況ですので、できる範囲で杉並を知ってもらうということも大切かと思いますので、感染対策を十分にやりながら、可能な限りそういったことはしていただければなというふうに思います。
それと、練習会場についてなんですけれども、区内のプール、
パキスタンで使うという話なんですけれども、これはもう具体的に決まった内容なんですかね。それを確認させてください。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 これは、具体的に決まっているというか、今調整中というところです。区内の幾つかの小学校に打診をしておりまして、一応前向きな御回答はいただいているんですが、もちろん生徒と一緒に泳ぐということはしませんし、授業とか学校行事に支障のない部分で利用させていただける日程があればということでございます。
パキスタンは、先ほども言いましたように、まだ入国の日程とか選手村に入村する日程とか練習のスケジュールについては、詳細がこちらに来ておりませんので、そういった中で、詳細が分かりましたら調整を始めていきたいというふうに考えてございます。
◆安斉あきら 委員 今細かくは決まってないということなんですけれども、当然夏休み前だと思うんですけれども、水泳の授業への影響はないのか。また、消毒など感染防止策もきちっとやるということでよろしいんですかね。ちょっと確認です。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 学校側には、授業等に支障がないということが前提でお願いするということになります。消毒についても、塩素を少し濃いめにするとか、更衣室が非常に感染の要因になるということもありますので、そういったところの消毒とかも徹底したいというふうに考えております。
◆安斉あきら 委員 その辺、感染対策も重要なので、しっかりいろいろと工夫してやっていただければなと思います。
それと、
ハイパフォーマンスセンターのほうに登録をして練習場ということなんですね。特に、永福の
ビーチバレーボールコートも登録すると思うんですけれども、これは多分、私の想像ですけれども、もしイタリアが来て練習するといっても、1日中ずっとやっているわけじゃないですよね。ビーチコートというのはすごく少ないわけで、そういったパターンで、イタリア以外に、こういうところがあるなら使わせてくれといって来ちゃった場合に、これはどうするんですか。この辺、確認させてもらっていいですか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 まず、イタリアとのお約束が最優先ですので、イタリアの
オリンピック委員会が
大会組織委員会に、利用する場合は、この日程で
永福体育館を使いたいという申請をするはずですので、そこを優先させます。仮に他の国で
永福体育館を使いたいというようなことがありましたら、
永福体育館の空きの状況とか、そういうところを見て判断させていただきたいと考えております。
◆安斉あきら 委員
ビーチバレーのコートは多分そんなにあるわけではないので、もしそういう状況であれば、区長もいろいろと言っていましたけれども、来られた選手、これはイタリアが協定を結んでいるので優先なんでしょうけれども、それ以外の国で使わせてほしいとくれば、可能な限り、感染対策もやりつつ、選手が最高のパフォーマンスで大会に臨めるようなことが必要だと思いますので、これはぜひ検討していただいて、そういう申出があったら前向きに対応していただければなと思います。これは要望でございます。
それと、区内の施設を利用するということで、以前は区民に公開練習をするといったような話で進んでいたと思うんですけれども、いかんせん、コロナの
感染症対策というところも必要になってくるんですけれども、この辺り、今所管としてはどのような考えなのか、お聞かせください。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 まず、今かなり予定が明確になっている
ウズベキスタンなんですけれども、
高円寺体育館で実施することになっております。
高円寺体育館で実施する場合に、練習箇所と見学エリア、取材エリアというふうにゾーニングで分けて、
高円寺体育館に入るときも、選手の動線と関係者の動線は分けるような形で、今そういうマニュアルを作成しております。ですので、選手の皆さんの同意が得られて、何時から何時まで見学オーケーだということであれば、当然動線を別にして、見学する人もきちんと
感染症対策を取って見学するということは考えております。
また、イタリアについては、ビーチコートは外で、フェンスに囲まれていますので、日程等合えば、フェンスの外から見学するということは可能かなと考えておりますので、日程と見学に来られる皆さんの状況を考えてお知らせしていきたいというふうに考えております。
◆安斉あきら 委員 これも可能な限り、
感染症対策をやりながらしていっていただければなというふうに思います。
それと、口頭で説明のあった
聖火リレーについてちょっとお話を聞きたいんですけれども、これも今詳細は、最終的には東京都が判断するということでございますけれども、当初の計画でいくと、青梅街道をずっと桃井原っぱから、たしか蚕糸の森公園まで行くということなんですけれども、このルートは多分変わってないのかなと思うんです。
1つ重要なのは、いろいろな
聖火リレーを見ていると、人混みが、人だかりというんですかね、できるような状況がある
聖火リレーも報道ベースでは映されているんですけれども、この辺の
感染症対策という部分では、今現在考えられていることが何かあれば、具体的に示せるものがあればお聞かせいただきたいんですが。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 他県の状況とかを見ると、駅前とか、そういうところはかなり密になっている状況も見受けられるところです。杉並は、青梅街道沿いずっと住宅が建っていますので、かなり密になるのかなというふうな想定はしつつ、基本、テレビ放映、ユーチューブ放映がありますので、そちらで観戦していただくとか、今のところで700人ぐらい
ボランティアを集めております。
ボランティアの方に沿道に立っていただいて、密にならないように指導していただくというようなことを考えてございます。
◆安斉あきら 委員 そうはいってもなかなか難しい部分もあるので、いかにそういう啓発活動を東京都含めて我が杉並区もやっていくかという話だと思います。残りの時間、そういった啓発活動に十分に努めていただいて、密ができないようにいろいろと対応していただければなと思います。
最後に1点お聞きしたいんですけれども、
オリンピックが始まりますと、東京都はパブリックビューイングをやるとか言っていたのをやめるような話ですけれども、杉並区では当初そういったことも考えていきたいというような話を私記憶しているんですけれども、今現在、そういったものはやる方向なのか、それとも、一連のコロナの騒動の関係で、やっぱりそれはよくないんだ、やめようという方向にあるのか、その辺、分かっていることをお聞かせください。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 今委員がおっしゃったのは、多分コミュニティーライブサイトという分類に入るものだと思います、代々木公園とか井の頭公園とか。コミュニティーライブサイトについては、ステージがあって、もちろん
オリンピックの放映もするんですが、そのほかにもいろいろなイベントがあったりお店が出たりというようなことで、かなりの人数が集まる、そういう仕組みになっております。このコミュニティーライブサイトについては、かなり人が集まる、万単位で集まるということで、中止の声が聞こえているということは把握しております。
杉並区としては、コミュニティーライブサイトはできるような空間があまりないので、当初はパブリックビューイングという、ただ放映するだけは考えていましたけれども、今のところ、パブリックビューイングをするかしないかとか、そういうことについての
大会組織委員会からとか東京都からの調査とか申請とか、そういったものは来ていません。今の状況を考えると、人を集めるということはなかなか難しいのかなというふうに考えています。コミュニティーライブサイトは何日間かにわたってやるんですけれども、本当だったら杉並区出身の選手が出る試合を応援したいということで、やりたいとは思っているんですが、実際、今の現状を考えるとちょっと難しいかなというふうに考えております。
◆安斉あきら 委員 本来は
オリンピックをみんなで盛り上げてというのが一番いいんだろうけれども、ただ、こういうようなコロナの状況というのを鑑みると、なかなかそれも難しいのかなと思います。そういったことを含めて、今パブリックビューイングは難しいということなんですが、仮にやるとなった場合は、きちっとした
感染症対策、慎重に御判断をしていただきたいというふうに思いますので、その意見を述べて、質問を終わりにしたいと思います。
◆川野たかあき 委員 もうほぼほぼやっていただいているので、あまりないんですけれども、細かい確認だけ幾つかしたいなと思うんです。
まず、
ビーチバレーボールのイベントをされたという話なんですが、
ビーチバレーボール区民大会6チーム、これは一般の人が参加できたものなんですか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 永福体育館を利用されている方で、区民も入っておられますので、
永福体育館のほうで募集をして、利用者の方がメインになると思いますけれども、6チームで大会をやったということでございます。
◆川野たかあき 委員 じゃ、ふだん永福のコートを使っている普通の方々が参加できたものということなんですね。──分かりました。
これは今後もとかじゃないんですよね。取りあえず単発のイベントだったんですよね。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 都市部での
ビーチバレーコートというのはなかなか日本ではないところでして、
オリンピック・
パラリンピックを契機に、
ビーチバレーの聖地というとなんですけれども、そういう形で、都市部のコートということで今後発展させていきたいと思っています。
先ほどもちょっと申し上げましたけれども、第1回をおととしやっていて、2回目がコロナで中止で、今回3回目ということなので、東京商工会議所の杉並支部も、これはずっと続けていきましょうという話がありますので、所管はちょっと違ってしまうかもしれませんけれども、できるだけこういう区民大会は続けていきたいなというふうに考えてございます。
◆川野たかあき 委員 ビーチじゃなくて普通の
バレーボールとかやっている人たち、結構私の周りにもいたりして、私自身もたまにちょっと遊びで参加したりしているんですけれども、こういうのがあると誰でも気軽に参加できるのかななんて思ったので、ぜひ続けていただければなと思います。
あと、
事前キャンプのほうもほぼほぼ先ほど伺ったんですが、細かい確認だけなんですが、会場、練習施設ですけれども、例えばイタリアの場合ですと、7月12日から8月10日という期間がもう決まって書いてありますけれども、これは当然貸切りということですよね。さっきも話が出ていましたけれども、ほかの民間の使用は一切できなくなるということだと思うんですが、
ウズベキスタンの
高円寺体育館とか区内小学校とかはまだ期間が決まってないという、さっきの話だとそういう理解でよろしいんですよね。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 イタリアについては、今暫定で期間を書いてございますけれども、今後、多分、最終的にはもう少し後ろ倒しになるかと思います。ぎりぎりで入村してくるという話を聞いてございますので、一番早くても7月17日ぐらいの入村かというふうに考えます。
ウズベキスタンについては、今書いてある日程で確定です。5から22ですね。
永福体育館、
高円寺体育館とも貸切りです。
パキスタンについても、練習するときはほかの方は入れないという形で練習をしていただくような方法を取りたいと思っています。
◆川野たかあき 委員 当然、ふだんは区民が使っていたりというのの、今も既に、あやふやな期間ながら、使用申請だとかいろいろあると思うんですけれども、その辺、どういった案内だったり仕組みといいますか、考えていらっしゃるんでしょうか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 ウズベキスタンについては、日程がほぼ決まっていますので、ここのところは貸切りということで、あとのところについては、リングの設置とか撤去がありますので、プラス1日ぐらい置いて、あとは皆さんに開放できるという形です。
永福体育館についても、これからまた調整していきまして、ここは絶対使わないよというような日がありましたら、そこは区民の方に開放できるような形を取りたいということで、
永福体育館の指定管理者の方とも相談しているところです。
◆川野たかあき 委員 実際その場になるといろいろ難しいんだと思いますが、うまいことやっていただくよりないかと思います。
パキスタンの区内のプールの話なんですけれども、これも先ほど出てはいましたが、ふだんであれば、例えば学校開放したりしていたところもあったと思うんですよね。もしくは生徒さんが、授業じゃなくても、夏休みの期間とか利用したりという部分は、そこは決まってしまえば、今回は申し訳ないけれども諦めてもらうという形になるということですよね。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 基本的には、学校での授業なり行事なりを優先させた上で、空いていれば使わせていただくというようなスタンスでおります。
◆川野たかあき 委員 最後、気になるなというのは、例えば選手村から通うことができるとか書いてあるじゃないですか。
パキスタンのほうも見ますと、ちょっとこれよく分からないんですけれども、選手村に1回入村した後、
事前キャンプを杉並でというのは、これはどういうことなんですか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 開会式が7月23日で、競技が開始するのが7月24日から。中にはサッカーみたいに開会式の前に試合があるものもありますけれども、入村してからその方の試合が始まる前までは、基本的には
事前キャンプという扱いでよろしいかなというふうに考えておりますので、競技が始まれば練習をしに来ることはあまりないと思うんですけれども、それまでの間の調整とか、そういった中で活用していただければというふうに考えております。
◆川野たかあき 委員 その辺でざっくりちょっと気になるのは、何となくこのニュアンスからしても、選手村から自由に出たり入ったりとかできるのかななんて、これは区に聞いても分からない部分だという話かもしれないんですけれども、いろいろ話を聞けば、例えば選手村の中はアルコールもオーケーで、何でもかんでもオーケーですよみたいな話もあったりする中で、そういう人たちがほいほい出てきちゃうのかという心配が起こるんじゃないかなという気が、私も読んでいてしたものですからちょっと伺っていて、例えば、さっきも練習はバスでとか、決まってとかという部分もあるんだと思うんですけれども、これを読んでも多少、結構自由に出入りできちゃったりするのかななんていう漠然とした、まだ決まってない部分があるからかもしれないんですけれども、何となく不安が残るんですけれども、その辺、どうお考えでしょう。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 選手については、練習計画というのをきちんと組織委員会のほうに出すようになってございます。その中で杉並区で練習する日程とか時間とかというのはきちんと出すような形になります。選手村と練習会場の送迎は杉並区が責任を持って行いますので、その間、杉並区の中をぶらぶらするとか、選手村に入る前にどこかに寄って遊びに行くとか、そういうことは絶対にあり得ないということでございます。
◆川野たかあき 委員 そうすると、それこそ杉並の管轄外かもしれないんですけれども、選手村から出入りするというのも恐らく、普通に考えれば、自由に簡単にはこの状況だとできないんだろうなとは思うんですが、その辺、何かこちらで把握していることが、どういった出入りの仕組みになるのか、御存じのことがあれば。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 選手村から出るか出ないかというのは、選手村に入って、例えば大会会場が選手村の外にありますので、そういう場合とか、杉並区の場合のように練習会場に行くとか、そういった場合以外は想定されていないと思います。今組織委員会のほうでも、GPSを入れて行動の管理を徹底するとかという話をしておりますので、そういった形でも後追いできちんと検証できるというふうに考えております。私どもも自由にどこかに行くということは考えておりませんので、選手村から出るときはきちんと練習会場まで行って、練習会場からも出ないようにして、練習会場からきちっと選手村まで送り届けるというような責任を果たしていきたいと思っています。
◆小林ゆみ 委員 私からも
事前キャンプに関して少しだけ伺いたいんですが、
パキスタンのところなんですけれども、当初、旧杉四小跡地を宿泊所として了解を得ていたということなんですが、後ほどハラルの問題が出てきたのでということなんですが、4月15日の時点では、ハラルの課題を区として解決できるということだったんでしょうか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 4月15日の時点では、ハラルというよりも、プライバシーの確保とか
感染症対策が徹底できないということで、校舎跡よりもホテルのほうがよろしいという申出でした。
ハラルについては、どういう形にするかというのは、
パキスタン大使館の皆さんともお話をしていて、ハラルの提供できるレストランとか、あるいはケータリングができるレストランとか、そういったものを調査しておりましたので、基本的には
事前キャンプで杉並のほうに宿泊しても対応できるというふうには考えておりましたけれども、より厳密に対応できるという部分では、選手村のほうがよりしっかりと対応できるというふうなことがあります。ハラル料理店というふうに看板を出していても、実はハラルでなかったりとかということがたまにありまして、
パキスタンは割と厳格なほうなので、お肉なんかも、ある方向を向いてお祈りしたお肉でないと駄目だとか、そういうこともありますので、ハラルというだけでなかなか細かい部分まで検証ができないというところもありますので、そういう意味では選手村のほうが安心だということでございます。
◆小林ゆみ 委員 そうですよね。厳しいところだと、屠殺者もムスリムじゃなきゃいけないですとか、生きたまま屠殺するときにどの脈を切るとか全部決まっていると思うので、そこら辺、大丈夫なのかなと思っていたんですが、選手村でということなら、そちらのほうがいいのかなと思います。
先ほども移動の話がありましたけれども、選手村と
事前キャンプ地の移動についてなんですけれども、練習計画を出すようにというふうに区はお願いしているということだったんですが、杉並区で
事前キャンプをする、練習をするというふうになったときに、食事の面とかは杉並がケータリングのこととかを提案する義務があるんでしょうか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 基本的には、宿泊と食事については相手国の責任においてやる。練習会場の提供とか移動に関しては、杉並区のほうで責任を持って対応する。ただ、食事のところで、こういうお店があるよとかという紹介する部分に杉並区が介入することはあるとは思いますが、基本的にどうするかというのは、食事については相手国側が最終的に決めていくということです。
◆酒井まさえ 副委員長 まず、アート応援事業ということで質問させていただきます。
今回、実施結果ということで、文化・芸術発信の
場継続給付金ということで合計95件になっていて、新しい芸術鑑賞様式助成ということで568件になっています。この支援に対して、区内のライブハウスの店主は感謝しているということでお話を聞いているんですけれども、改めて伺いますが、区として支援件数などをどのように総括していたのでしょうか、お願いします。
◎文化・交流課長 報告しました令和2年度の場の給付金に関しましては、最初に関係所管とか保健所等から施設を洗い出して、あとはインターネットのウェブ等からおおむね100施設程度対象になるということを見越して、100件程度ということで設定したものでございます。
◆酒井まさえ 副委員長 先ほども、取組を着実に後押しすることができたということで、評価ができるということなんだと思います。ありがとうございます。
コロナの感染危機がまだまだ続き、
緊急事態宣言も現在出されているんですけれども、事業の自粛も必要なんです。自粛とセットで補償がとても大事なんですけれども、今年度も
すぎなみアート応援事業(第2弾)ということで実施していますが、その内容をちょっと伺いたいんですけれども、お願いします。
◎文化・交流課長 内容につきましては、
すぎなみアート応援事業(第2弾)ということで、まず活動の助成につきましては、1事業当たり40万円で3分の2の補助で、おおむね50件程度を想定しております。
発信の
場継続給付金につきましては、1施設当たり個人で10万円、法人で20万円、
日本フィルハーモニー交響楽団への活動支援は1公演当たり88万円ということで想定してございます。
◆酒井まさえ 副委員長 今のことからなんですけれども、活動の支援は600件から50件と10分の1になっていて、場の支援のほうが個人が20万から10万、法人が40万から20万ということで、日本フィルのほうも220万だったのが88万と激減しているんですけれども、その理由をお答えください。
◎文化・交流課長 令和2年度の
すぎなみアート応援事業(第1弾)から比較すると、すごく小さく見えるかもしれませんけれども、第1弾、令和2年度に実施したものにつきましては、国の臨時交付金を活用してかなり規模を拡大してできたということがございます。従前の活動助成につきましては、1,000万円規模でおおむね25件程度ということでこれまでやっておりまして、それから比べますと、現在は50件程度で2,000万円規模、さらに、従前にやっていなかった場の支援、そして日フィルの支援ということを加えまして、規模感としては、これまで1,000万円規模だったものが4,000万強ということでやっておりますので、コロナ禍に対応した制度かなというふうに思っております。
また、文化・芸術振興審議会の委員の方々からも御意見をいただきまして、今般の区財政に影響を与えることも考慮して、精査して助成することも必要だという御意見もいただきまして、このような設計にしているものでございます。
◆酒井まさえ 副委員長 国や都がアート応援事業の財政支援をしないというのであれば、区として独自にすべきではないかと思うんです。特に、杉並区にはライブハウスやギャラリーなど多くあります。区独自の支援を行うことに対しての区の見解を伺います。
◎文化・交流課長 現在も引き続き、ライブハウスを含めて場を運営されている方は、確かに苦しい状況が続いているかなと思います。そういった意味で、確かに支援額としては、例えば場の支援であれば、昨年度に比べると半額にはなっておりますけれども、継続して区内の場を守っていくという姿勢は変わりませんので、引き続き支援を行っていきたいと考えてございます。
◆酒井まさえ 副委員長 今年の第2回定例会の一般質問の我が党の質問への区の回答で、「
すぎなみアート応援事業の事業規模につきましては、新型コロナウイルスの感染状況等を見極めながら支援することが適当と判断し、当面は上半期分の取組として予算計上したものでありますので、見直す考えはございません。今後、適切な時期に、下半期に向けた取組の必要性等を検討してまいりたいと存じます。」とあるんです。「下半期に向けた取組の必要性等を検討」とありますが、しっかり検討してほしいと思います。その場合、区内事業者の把握が重要になってくると思いますけれども、把握の方法など、区の見解を伺います。
◎文化・交流課長 先ほど報告しました令和2年度第1弾の
すぎなみアート応援事業なんですけれども、今年の1月から2月にかけてアンケート調査をいたしました。文化・芸術振興審議会のほうにも、そういったアンケート調査を報告はしておるんですけれども、その中で、アート応援事業を使ってどうだったかという質問に対して、約98%の方が事業を後押しするきっかけとなったというふうに言っていただいたこと、それから、もう少し情報を、例えばメール等で早くいただけないか、そういった要望もございましたので、今回は、予算が成立後素早く、そういう事業者の方にメール等で一斉送信して事業案内をしたというところで、いろいろ改善も加えておりますので、そういったところで引き続き取り組んでいきたいと思っております。
◆酒井まさえ 副委員長 今年度も、
文化芸術活動の実情に合わせた、区内の事業者の活動の実情に合わせた支援になるよう、補正予算を組むなどして支援をしていくことを求めていきます。
次に、
オリンピックに関しての質問をいたします。
事前キャンプの期間のところなんですけれども、イタリア、
ウズベキスタン、
パキスタンそれぞれ書いてあって、例えばイタリアが7月13日から21日ということなんですけれども、この場合、来日して14日間はホテルで待機をするんですが、その後の期間ということでよろしいんでしょうか。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 オリンピック関係者、特にアスリート等については、入国して14日間経過観察とかということは、その原則からはちょっと外れて、毎日PCR検査をするということですぐに活動ができるようになってございます。
今ここにイタリアは7月13から21と書いてありますけれども、これは今の現状で、恐らくもうちょっと遅くなるんだと思います。ただ、先ほど申し上げましたように、14日間ホテルに缶詰めになるとかいうことはないということで、毎日PCR検査を受けることによって、入国のときにももちろんPCR検査を受けるんですけれども、それにパスしたら、その後、毎日PCR検査を受けて練習をするという形になります。
◆酒井まさえ 副委員長
オリンピック選手については特別扱いということですね。分かりました。
ホストタウンとして3国があるんですけれども、それぞれの感染状況と渡航の状況をお願いします。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 まずイタリアですが、これまでの感染者数は423万9,500人程度ということで、死亡者数が12万6,800人。直近のが6月11日しか取れなかったんですが、6月11日の1日の感染者数が2,078人ということで、今波の下がったところに来ているんですけれども、この波のピークが3月24日で、1日2万9,435人という感染がございました。
続きまして、
ウズベキスタンなんですが、もともと数はそんなに多くなかったです。トータルの感染者数が10万2,605人で死亡者数が702人。6月11日現在は1日243人ということで、ここの山のピークが5月7日に来ておりまして、1日に452人ということでございました。
パキスタンについては、インド株の影響があって少し山が増えておりまして、これまでの感染者数が93万8,737人、死亡者数が2万1,576人ということで、6月11日現在は感染者数が1日1,303人ということなんですが、
パキスタンについては、統計がきちんと取れているかどうか若干怪しいところもございます。このピークのときが4月26日で、1日1万436人の感染者がございました。
今現在は、どちらも渡航については基本的に禁止になっているかと思います。
◆酒井まさえ 副委員長 世界的にパンデミックの状態の中で
オリンピック開催ということについては、ちょっとどうなのかな、大変だなというふうに思うんです。
東京五輪の組織委員会では、6月11日に、観客や大会関係者など来訪者が1日最大34万人になることを公表しました。大会を開催した場合、都内では、今感染者は減っていて、200人ぐらいになっていますけれども、8月末には新型コロナウイルス新規感染者が1,000人程度になるということを明らかにしました。そうなれば感染が全国に広がる危険性もあり、人の命が犠牲にもなります。救える命が救えなくなります。杉並区は政府と組織委員会に、五輪を中止し、
コロナ対策に全力で取り組むよう要望することを求めて、質問を終わります。
○そね文子 委員長 それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。
◆大熊昌巳 委員 1点だけお尋ねします。お尋ねというか、今日の委員会でも、これから
オリンピックが開催されるということで、政府もそのような方向性を今示しています。区内に入る3つの国のチームがありますけれども、そのチームに関わって杉並区に入る人たちが、今14日間経過観察の期間があるのかないのかとかいう質問が出ておりますけれども、その前に、選手を派遣する国自体が、東京大会に向けて選手を出すわけですけれども、その選手たちのいわゆるPCR検査というのかな、感染しているかしてないか、そこは各国が多分調査をして、そして選手を派遣してくるはずです。その辺のところを所管のほうもしっかりと把握しておいていただいて、国内に入る選手たち、また役員は検査を受けて、感染をしてない状態で日本国内に入りますというような、何かそういうメッセージを出せるのか出せないのか。またそういうことは検討しているとかしてないとか、その辺の御意見、もう
オリンピックも近づいてきている中で、大事な、区民の皆さんが一番心配するところだと思いますので、
事前キャンプ地として杉並区を提供する側としては、区民の皆さんにはっきりと情報を提供できるのかできないのか、その辺、どのようにお考えになっているのか、お示しいただきたいと思います。
◎
オリンピック・
パラリンピック連携推進担当課長 まず、入国するに当たって、本国のほうで入国の96時間前に1回PCR検査を受けることになっておりまして、そこの陰性証明を発行しなければ、まず入国できないということになってございます。しかも、羽田なり成田なりに着いた時点でもう一度抗原検査を行いますので、そこで陽性反応が出たりすると入国できないというような形になります。どういう形で発表できるかは、今後の検討にさせていただきたいと思いますけれども、例えば何名中全員パスしたとか、1名だけ陽性反応が出たのでこの時期の入国はできなかったとかということはお教えできるかなというふうに思っています。
◆大熊昌巳 委員 事前の練習をするために杉並区に入る選手たちに対しての、私はある意味、そういうきちっとした発表をすることが迎える側の杉並区としての役割でもあると思うし、大勢の区民の皆さんも、いろいろな状況の中で
オリンピックを楽しみにしている人も、勘弁と言う人もいらっしゃいます。ただ、この杉並区に迎える側として、しっかりした情報を何らかの形で区民の皆さんに示していただくことが行政としてできる一番大切な1つの取組だと思いますので、その点をどうぞよろしくお願いいたしたいと思います。
以上です。
○そね文子 委員長 ほかに質疑はありませんか。──なければ、質疑を終結いたします。
以上で本日の文化芸術・スポーツに関する
特別委員会を閉会いたします。
(午前11時14分 閉会)...