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令和 2年 2月20日保健福祉委員会−02月20日-01号

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  1. 杉並区議会 2020-02-20
    令和 2年 2月20日保健福祉委員会−02月20日-01号


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    最終取得日: 2021-09-29
    令和 2年 2月20日保健福祉委員会−02月20日-01号令和 2年 2月20日保健福祉委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 報告聴取 (12) 新型コロナウイルスに関する発生状況について ……………………………… 5 議案審査  (1) 議案第27号 令和元年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号)     ………………………………………………………………………………………13  (2) 議案第28号 令和元年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第2号) ……16  (3) 議案第29号 令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号)     ………………………………………………………………………………………18 報告聴取  (1) 移動支援事業の見直しに関する取組状況について ……………………………19  (2) 特別養護老人ホーム入所指針の見直しについて ………………………………20  (3) 杉並区子ども・子育て支援事業計画(第2期)の策定について ……………21  (4) 「区立保育園の運営を民間事業者に引き継ぐためのガイドライン」の改定について     ………………………………………………………………………………………22  (5) 区立下高井戸保育園の私立保育園への転換に伴う運営事業者候補者の選定結果について
        ………………………………………………………………………………………22  (6) 認可外保育施設の認可化移行に伴う整備・運営実施候補者(令和2年4月及び令和4年4月開設分)の選定結果について     ………………………………………………………………………………………25  (7) 認可保育所整備・運営実施候補者(令和3年4月開設分)の選定結果について     ………………………………………………………………………………………25  (8) 私立認可保育所運営事業者が新たに園庭を確保する場合における補助制度の創設について     ………………………………………………………………………………………25  (9) 令和元年度「成人祝賀のつどい」実施結果について …………………………27 (10) 今後の学童クラブ待機児童対策について ………………………………………27 (11) 児童館施設を活用した永福南学童クラブの運営方法等について ……………27 閉会中の陳情審査及び所管事項調査について …………………………………………61                保健福祉委員会記録  日   時 令和2年2月20日(木) 午前10時 〜 午後2時04分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  浅 井  くにお     副委員長  山 田  耕 平        委  員  松 尾  ゆ り     委  員  松 本 みつひろ        委  員  ひわき    岳     委  員  矢 口 やすゆき        委  員  酒 井  まさえ     委  員  中 村  康 弘        委  員  新 城  せつこ     委  員  大 熊  昌 巳  欠席委員  (なし)  委員外出席 議  長  井 口  かづ子  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        保健福祉部長  森   雅 之   高齢者担当部長 田部井 伸 子        健康担当部長杉並保健所長      保健福祉部管理課長                増 田 和 貴   計画調整担当課長                                  白 井 教 之        国保年金課長  青 木   誠   障害者施策課長 河 合 義 人        障害者生活支援課長         高齢者施策課長 堀 川 直 美                諸 角 純 子        高齢者施設整備担当課長       高齢者在宅支援課長                高 沢 正 則           江 川 雅 志        地域包括ケア推進担当課長      介護保険課長  秋 吉 誠 吾                山 崎 佳 子        在宅医療・生活支援センター所長   地域ささえあい連携推進担当課長                山 田 恵理子   生活自立支援担当課長                                  日 暮 修 通        杉並福祉事務所長          高井戸事務所担当課長        事務取扱保健福祉部参事               岡 本 幸 子                神 保 哲 也        健康推進課長事務取扱保健      地域保健・医療連携担当課長        福祉部参事                     布 施 晴 香                井 上 純 良        生活衛生課長  濱   美奈子   保健サービス課長森 田 徳 子        高井戸・和泉保健センター      子ども家庭部長 徳 嵩 淳 一        担当課長事務取扱保健福祉部参事                畠 山 明 美        子育て支援課長児童相談所      子ども家庭支援担当課長        設置準備担当課長                  笠   真由美                福 原 善 之        保育課長事務取扱保健福祉部参事   保育施設担当課長森   令 子                武 井 浩 司        保育施設支援担当課長        児童青少年課長 土 田 昌 志                樋 口 拓 哉        子どもの居場所づくり担当課長    危機管理対策課長事務取扱                倉 島 恭 一   危機管理室参事                                  青 木 則 昭  事務局職員 事務局次長   植 田 敏 郎   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 橋 知 久 会議に付した事件  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第27号 令和元年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号)      ……………………………………………………………………………原案可決   (2) 議案第28号 令和元年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第2号)      ……………………………………………………………………………原案可決   (3) 議案第29号 令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号)      ……………………………………………………………………………原案可決  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 移動支援事業の見直しに関する取組状況について   (2) 特別養護老人ホーム入所指針の見直しについて   (3) 杉並区子ども・子育て支援事業計画(第2期)の策定について   (4) 「区立保育園の運営を民間事業者に引き継ぐためのガイドライン」の改定について   (5) 区立下高井戸保育園の私立保育園への転換に伴う運営事業者候補者の選定結果について   (6) 認可外保育施設の認可化移行に伴う整備・運営実施候補者(令和2年4月及び令和4年4月開設分)の選定結果について   (7) 認可保育所整備・運営実施候補者(令和3年4月開設分)の選定結果について   (8) 私立認可保育所運営事業者が新たに園庭を確保する場合における補助制度の創設について   (9) 令和元年度「成人祝賀のつどい」実施結果について   (10) 今後の学童クラブ待機児童対策について   (11) 児童館施設を活用した永福南学童クラブの運営方法等について   (12) 新型コロナウイルスに関する発生状況について  閉会中の陳情審査及び所管事項調査について…………………継続審査及び継続調査                           (午前10時    開会) ○浅井くにお 委員長  ただいまから保健福祉委員会を開会いたします。  傍聴人の方からパソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○浅井くにお 委員長  本日の委員会記録署名委員ですが、私のほか、山田耕平副委員長を御指名いたします。よろしくお願い申し上げます。
     《報告聴取》 ○浅井くにお 委員長  本日席上に配りました日程の最後になりますけれども、12番、緊急の案件のため、日程の順序を変更し、報告事項の12番、新型コロナウイルスに関する発生状況についての報告を聴取いたします。  なお、関係する理事者は対応に追われているため、質疑がある場合は、簡潔に、短時間でお願いをしたいと思います。  本件との関係で危機管理対策課長が臨時説明員として出席しております。  それでは、報告をお願いいたします。   (12) 新型コロナウイルスに関する発生状況について ◎杉並保健所長 本日、担当課長欠席のため、私から、区内における新型コロナウイルス感染症の発生状況について報告させていただきます。  2月18日に1件、2月19日に1件、合計2件の新型コロナウイルス感染症の届出が区内の医療機関より出ております。本医療機関は、自ら公表しているように佼成病院となります。  1件目の患者は、80代男性で重症です。2件目の患者は、70代女性で軽症です。お二人は区外住民で御夫婦です。また、お二人とも、発症前14日以内に中国湖北省及び浙江省への滞在歴はありません。  1件目の患者は、既に区外の感染症指定医療機関に搬送されています。2件目の患者は、本日中に区外の感染症指定医療機関に搬送する予定となっております。  区は現在、疫学調査を実施中でありまして、濃厚接触者の把握を行うとともに、濃厚接触者に対しましては14日間の健康観察及び外出の自粛を要請するなど、感染拡大の防止に努めております。  私からは以上でございます。 ○浅井くにお 委員長  お疲れさまでございます。緊急で、資料のない中で報告をしていただきましたけれども、これより質疑に入りたいと思いますが、先ほどお話ししたような状況でございますので、委員の皆さん、よろしくお願い申し上げます。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すため、最初の質疑は答弁を入れてお一人5分程度とさせていただき、一巡した後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めたいと思います。議事進行にぜひ御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 ◆酒井まさえ 委員  新型コロナウイルスの対応について。区民への情報提供についてです。  今回の事態は、行政に先んじて病院側の情報公開が先行し、マスコミ等でも広く報道されたために、区民の混乱が広がっています。公開をまだしてない状況ですけれども、昨日、杉並区議会でも、議長の指揮の下、対策本部を立ち上げました。その役割の1つは、情報提供等、公開の在り方を全議員で共有し、お互いの共通認識とすることにあると考えます。  現在、各自治体の対応についても手探り状態で、各行政においても対応に苦慮していると考えますが、風評被害に配慮しつつ、感染者の足取りの公表等、正確な情報提供の必要性がますます高くなっており、最も信頼のできる行政機関からの情報提供が、区民の不安に適切に応える上でも最重要であると考えます。  区は、区民が冷静に判断し、感染予防の努力をする上でも、区民への必要な情報は速やかに提供することを求めますが、区の見解を確認します。  そして2番目は、緊急の感染拡大防止策ですが、そのためにはまず、医療従事者も含め、感染者と一定期間に濃厚接触の可能性がある方へ検査などの対応が必要と考えますが、今お話しされていましたけれども、それを強化するよう求めます。  3番目は、区民の不安への対応ですが、既に保健所には区民からの問合せが急増していて、大変な状況があるということを聞いています。どんな状況でしょうか。相談、問合せの急増に対応できる人員の増強など、必要な体制を組むことが求められているのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。  4番目は、区民への予防対策の徹底です。そして、感染への不安や感染症を疑う事態などへの対応について、情報提供と適切な誘導を強化することが重要かと思いますが、どう対応していますか。特に、保健所に相談するケースとかかりつけ医に相談するケースなど、マスコミでも言われていますが、適切に区分して誘導することが重要と思いますが、いかがでしょうか。  5番目は、感染予防のためのマスクの提供などです。区民の皆さんが切実に求めているのがマスクですが、私が知る限りでは、薬局のほとんどがマスクが品切れ状態になって、入荷も見通しがないという状況です。区としてはどう対応していますか。南相馬からの5万4,600枚のマスク提供が大変ありがたいことでしたけれども、区はどうそれを活用していますか。  最後に、医療機関への情報提供も含めて、医療機関との連携が重要と考えますが、区の対応を求めます。  以上です。 ◎杉並保健所長 私からは、新型コロナウイルス感染症に関連した一連の御質問のうち、所管の事項についてお答えいたします。  最初に、区が感染者に関する情報を現時点におきまして公表していない理由ですが、区が公表した場合、地域が限定されることとなり、個人情報を守ることが難しくなるケースが想定されます。このため、特別区と東京都の申合せで、東京都が一括して感染者に関する情報を公表することとなっております。  しかしながら、区民の不安の払拭や感染拡大防止に資する事例などの場合、区自ら感染者に関する情報を提供できないか、東京都及び関係機関と現在調整を行っているところでございます。  次に、区民からの問合せ状況ですが、2月12日から2月18日の1週間における帰国者・接触者電話相談センターの問合せ件数は60件となっております。昨日19日は、1日のみで53件となっております。  ここ数日の電話相談件数の増加を受けまして、区では、2月17日より、回線数を1回線から2回線に増やして対応を行っているところでございます。  次に、区民への情報提供についてですが、区ホームページにて予防方法などの周知を図っております。またあわせて、発熱が4日間続くなど、感染が疑わしい方に対しましては帰国者・接触者電話相談センターを、それ以外の一般的な相談は各保健センターを、ホームページ及び広報などで周知しております。この相談の中で、どの医療機関を受診したらよいのか、そういった御案内もさせていただいているところでございます。  私からは以上でございます。 ◎危機管理対策課長 私からは、委員の最後のマスクのお尋ねについてお答えします。  まず、南相馬市からの寄贈でございますけれども、大変ありがたいことだと思って、この場で、門馬市長並びに南相馬市民の皆様に感謝を申し上げたいと思います。  このマスクにつきましては、現在各所管のほうで利用について調査しておりまして、大人のほうは、区民が区立施設に来所したときに、体調の悪い方なんかに使っていただくということで今考えております。あと、中学校の校外活動、小笠原体験学習とかそういうのがありますので、そういったところでも活用していく予定になっております。また、子供につきましては、保育園、児童館、それから小学校で活用することを考えております。  次に、区としての対応でございますけれども、区のほうでは、業務継続計画(BCP)に基づいて、職員が感染してしまって業務が止まってしまったりとか、職員が媒介して区民の方へうつすということを防ぐために、マスクを用意しているところでございますけれども、既に、窓口対応の職員ですとか、介護によって利用者と密接に接触する職員を対象に配布をしておりまして、そちらのほうで感染予防に努めているところでございます。 ◎健康推進課長 1点だけ。体制についてということなんですけれども、今、保健センターのほうでも、昨週、12から18の週が139件という相談を受けていまして、一般相談なんですけれども、昨日1日だけで126件というふうな状況になってございます。  今、帰国者・接触者相談センターにつきましては、保健センターの職員の、医療専門職である保健師さんを中心に電話相談を受けているということになってございまして、本体の保健センターのほうへの電話も急増しているというふうな状況から、今、健康推進課、保健予防課、保健所を中心に体制強化を図っていくことを検討しているところでございます。 ◆新城せつこ 委員  今、本当に所管は大変な状況だということを改めて感じています。そして、区に対して何件もの情報提供を求めて区民から電話があるということは、やはり公共機関である杉並区がいち早く情報を提供していくことが本当に大切なんだということを改めて感じました。  この間、個人のSNSを使っていろんな情報が拡散されている中で、住んでいる地域の人たちからも不安の声も寄せられています。今日、NHKのニュースでも心理学者が出て、さっき言ったように、公共機関がその都度情報を提供していくことが重要なんだということを示しておられました。杉並区が国や東京都に先んじてということはなかなか大変だと思いますが、その点での区の情報提供の在り方、ぜひ工夫をしながらやっていただきたいと思うんですが、その点についてはいかがなんでしょうか。 ◎杉並保健所長 感染症のこういった対応に関しましては、一番気をつけなくちゃいけない、配慮しなくちゃいけないのは、かかった方のプライバシー、個人情報だというふうに認識しております。  ただ、その一方、周囲に住まわれている区民の方々の不安の払拭であったりとか、先ほどお伝えしたように、感染拡大予防のための、例えば患者の行動履歴であったり、そういったような情報の提供の仕方については、その都度個別に検討し、よりよい情報の提供に努めていきたいと考えているところでございます。 ◆新城せつこ 委員  この間の報道を見ていて、すごく私自身も不安になるような状況があって、一方で死亡率は0.2%ですよということが言われるんですが、どの地域で感染者が発生みたいなところが非常にセンセーショナルに報道されるがために、もうかかったら一生終わりみたいな感覚、そういう不安に陥っている方々も多くいらっしゃると思うんです。その点でも、罹患しても、こういう対策を取ったら大丈夫だとか、治るんですということも含めて、しっかりとした、安心できるような情報を出していくことも私は工夫が必要なんだというふうに思っています。  その点では、ぜひ皆さんのお力添えというか御尽力をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎杉並保健所長 区民の安心につながるような情報提供に関しましても、できるだけしていくように努めてまいりたいと思います。 ◆松本みつひろ 委員  まずは、保健所の皆様はじめ、対策に当たられている皆様の御活躍に感謝を申し上げるところでございます。  先ほど他の委員から情報公開、情報発信についての質問がありましたので、それと重複しているところが多いんですが、1点だけ私から質問させていただきたいのが、今回、佼成病院が自ら情報を発信することによって情報が区民に知らされて、それを昨日の新聞の報道等によって多くの人が知るところになった。区としては、先ほどの御説明のとおり、都と特別区の申合せによって、先ほどの報告をもっての公表という形になっているというふうに思っているんですけれども、そういった中で、起点となった佼成病院の情報発信について、区としてはどのように捉えているかというところをお示しいただければなというふうに思っております。  いずれにせよ、病児保育室の閉鎖が昨日区のホームページから発信されているように、今回、区が正確な情報を最初に発信するという役割を担わなかった、担えなかったという状況だったかなと思うんですけれども、いずれにせよ、そういう附帯的な情報から区民に伝わっていくということを考えれば、やはり、今調整されているように、まず杉並区の公式ホームページが正確な情報を発信すべきだったかなというふうに思っている中で、当該医療機関から最初の発表があったということについて、区の見解をお示しください。 ◎杉並保健所長 基本的には、ほかの事例に関しましても、当該医療機関の病院名が公表されるというのは非常にまれなケースです。今まで新型コロナウイルス感染症に関して医療機関名が公表されているのは全て、院内感染のあった事例、つまり感染拡大予防に資する、そういった事例に関してのみとなっております。そういった中で、現在、佼成病院のほうが自ら公表したということに関しましては、まだ院内感染が起きているといったようなことが確認されているわけではないですので、非常にイレギュラーなケースだというふうには認識しているところです。  ただ、委員御指摘のとおり、公的機関の発表と民間のところの発表と情報の質が違うといったところと、区民に対しての安心感を与えるといった意味合いでは、区としては、できれば事前に、公表の前に相談をしていただき、歩調を合わせる、ないしは公表の仕方に対して現在と違う工夫の仕方があったのではないかなというふうに思っているところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  既に同じような質問が出ているんですけれども、病院のほうから発表があった時点で、区のほうとしても何らかの公表に当たるべきだったんじゃないかなというふうに思っています。というのは、私もSNSとか見ていると、いろんな情報が尾ひれがついて飛び交っちゃっているんですね。杉並区内で3人発症したみたいなことを書いている人もいるし、そういったところで疑心暗鬼になっちゃう面もあるので、東京都と連携しながらということは理解しましたので、そういったところで東京都に対しても対応を求めていくとか、ほかの区でも同じようなことがもしかしたら起きているのかもしれないので、速やかな公開を求めていきたいと思いますが、いかがかということ。  それから、今後、特に子供たちの学校とか保育園とか、そういったところで発症あるいは感染が見つかるというようなケースもあるかもしれないんですけれども、そういった場合の対応についてはどう考えておられるか。 ◎杉並保健所長 まず、1点目の情報公開、提供の在り方に関しましては、今後も東京都と調整した上で、よりよい情報提供の仕方を検討できればというふうに思っております。  また、2点目の保育園等で患者が発生した際の対応に関しましては、当然、患者ということであれば、感染症指定医療機関のほうに入院し、隔離をさせていただくといった形になります。また、その周囲の方に関しましては、調査等を行いまして、濃厚接触者に関しましては、14日間の健康観察と、それに伴う、同期間、外出の自粛をお願いするといったことになります。そして、状況によっては、園の閉園といったことも含めて検討していくことになるのかなというふうに思っております。  この件に関しましては、昨日国のほうから、保育園、学校等で患者が発生した際の対応についてといった通知文が出ております。それによりますと、直接東京都等が指示をして閉園等の判断を各区また各施設に行うといったような通知文が出ております。ただ、実際東京都がどのような形でこういった対応をするのかといったものはまだ出てきていない状況でして、東京都の対応、指示を踏まえて、区としても適切に対応していきたいと考えております。 ◎区長 連携するということは大事なことなので、それは別に否定するわけじゃないんですけれども、今回のケースも、感染の拡大を防止する、個人のプライバシーを守る、それから医療の現場が崩壊しないように医療の現場を守る、3つ重要なポイントがあるんだというふうに私は理解しているんです。  その中で、佼成病院が自ら明らかにしたというのは、これは私の1つの認識ですけれども、同時に行われていることは、外来を今ストップしているということでしょう。だから、それをしたいがゆえに、それをするという判断があるがゆえに、その理由をきちっと説明しなければならないという病院側の事情があったんだろうと思うんですね。そのきちっとした説明をするという部分において、一定の、コロナウイルスの患者さんがいたんだよということを言わなければ、何で外来を止めたのかということが説明できないということがあり、一定程度、病院のほうが公表したということが考えられるんじゃないかなと思うんですね。  そのときにもう少し連携ができたらというのは、結果的にはそうなんですけれども、病院は、要するに、濃厚接触者という人がどういうふうにカウントされているか、医療従事者が一般の外来の患者さんと接触をするということでの感染拡大ということ、そこをまずきちっと断ち切りたいという感染予防の立場で、そういう判断をしたんだと思うんですね。ですから、そこのところは、現場の対応は現場の対応で理解できるし、理解しなきゃならないところだろう。だから、それをもって、区が隠すとか隠さないとかというような話で、何か政治の争点みたいな言い方をちらっとどなたかされていたような気がするんだけれども、そういうことはしないでもらいたい。非常にデリケートな問題なので。  きちっと行政が情報を出していくということは、私はむしろ積極的に必要だという立場に立っているんです。それは、何度か皆さんの中から出ていますけれども、いろんなデマが拡散している。私のところにも、こういう話になっているんだけどどうなんだなんていう、支援者の方から問合せがあったりするようなことなので、私はインターネットとか見ないのであれなんですけれども、見ている人は気になって気になってしようがないということになって、どんどんどんどん拡散しちゃっているというところは想像できるんですね。ですから、そういうことをきちっと制御するという意味でも、積極的に事実は伝えたほうがいい。  ただ、それも、感染の拡大防止と、それから患者個人のプライバシーを守るということと、医療現場を守るということの中で適切に判断して発信をするということが必要であって、時には、東京都は現場を必ずしもリアルタイムで知っているわけじゃないので、別に東京都に従う必要は私はないと思っているので、一致した時点で一致したことはやればいいけれども、別に東京都の家来でも何でもないので、勝手にああしろこうしろと言われるのは、そういうことで私は決めるつもりはないんです。今申し上げたような説明で合理的であれば、区としてきちっと説明していく。その説明をするよということは、当然、東京都に丁寧に伝えておけばいいことで。だから、最先端の現場の情報を把握しているのは、少なくとも区が多いと思うので、その中で、現場で適切だと思う対応をきちっと取っていくというのを基本に考えていくというのが大事なことだろうと思っているんです。  ですから、これに限らず、要するに指示待ち姿勢じゃ駄目だと。私は一応区の責任者として、この会議もこの間何度か現場でやっています。私も出席して意見も聞いているけれども、指示待ち態度で出てきちゃ駄目なので、自分はこう思う、こうしたほうがいいんじゃないかというものを持って会議に臨むという管理職でなきゃ困る。何かどこかから指示がある、そんな100%全部、どうしたらいいですかなんて私とか副区長に、医療の素人の我々に全部投げられたって、適切にああしろこうしろという指示が出せるかどうかというのは分からぬことなので、それぞれの課長、部長というのは、自分の持っている情報で、自分としては──よく言うんだけど、自分が区長だったらこうするべきだ、ああするべきだという主体的な考え方、施策を持って、それで会議に臨んで議論をする。そこに会議の意味があるので、指示待ちの姿勢で出てくるなんていうのは駄目だということをこの間も強く私は感じて、そういうことじゃ駄目だよということは指示しているわけです。  ただ、情報提供の問題とか、そういうこともあるので、そこら辺は議会の皆さんにも、意図的に隠すとかそういうことじゃなくて、ちゃんと真面目に臨んでいるので、御理解をいただきたいというふうに思っています。 ◆ひわき岳 委員  今の区長のお話を聞きまして、区の情報発信の考え方というのは3点特にあって、東京都と一緒に連携をしながら情報発信の在り方を今後も検討していってくださるということ。私たち、ここで伺うことで一定程度の安心というものを得られたと思うんですが、区民の方にとっては、一方では医療機関から情報が発信されている、それでも行政機関からは発信されていないという状況のその意味合いというのは伝わっていないので、やはり疑心暗鬼というものも生まれているという状況だと思うので、今区長のおっしゃったような区の情報発信の在り方、考え方というのを、その基準自体も区民に知らせていくことで、より区民に冷静な判断をしていただけると思うんですが、そういったことも検討していただけないでしょうか。 ◎杉並保健所長 区としての情報発信の考え方、方針等についても、区民の方に伝わるように工夫してまいりたいと考えています。 ○浅井くにお 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  なお、コロナウイルス感染症対策のため、保健所関係理事者の一部は退席をいたします。また、他の理事者の途中退席があり得ますので、御了承願いたいと思います。  《議案審査》   (1) 議案第27号 令和元年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号) ○浅井くにお 委員長  これより議案審査を行います。  それでは、議案第27号令和元年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号)を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎保健福祉部長 毎年お願いしております定例的な補正でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○浅井くにお 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すため、最初の質疑は答弁を入れてお一人10分程度とさせていただき、一巡した後、必要があれば再度質疑をしていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 ◆矢口やすゆき 委員  定例的なものではあるかと思うんですが、何点かだけ質問させていただきたいと思います。  今回の補正予算の目的と概要はどのようなものか、改めてお伺いできればと思います。よろしくお願いします。 ◎国保年金課長 今回の補正予算でございますけれども、令和元年度の決算見込みに基づきまして歳入歳出の所要の補正を行う、精算を目的とするものでございます。  概要としましては、歳入歳出それぞれ2億5,000万円余減額をいたしまして、補正後の予算を537億9,916万円としてございます。  主な項目としましては、歳入では国民健康保険料の減、歳出では国民健康保険事業費納付金の減などを計上してございます。 ◆矢口やすゆき 委員  歳入部門で、国民健康保険料について9億7,600万円弱の減額とあるんですが、これはどのような理由なのか、お示しください。 ◎国保年金課長 まず、主な減の要因といたしましては、被保険者数の減少と、あと、予算編成時に設定をしました現年分の目標収納率88.08%と、今年度の決算見込みの収納率85.44%の差によるものがございます。  このほか、予算編成時には国が示した仮係数を使用して保険料を計算しておりますけれども、これが確定係数に変更したことによる差分の減額となってございます。 ◆矢口やすゆき 委員  収納率が、88%目標が85%だったということで、当初の目標に届かなかったということだと思いますが、今後、収入確保のためには、この収納率向上の取組が大変重要になってくるかなというふうに考えますが、区としてどのように取り組んでいくのか、最後にお尋ねして終わります。 ◎国保年金課長 これまでも、保険料の収納率向上については重要課題として取り組んでおりますけれども、今年度新たに、従来の催告に加えまして、納付センターの事業者に委託をしまして、滞納者の自宅を訪問し、催告する訪問業務にも取り組んでおります。電話による催告などと併せて有効に展開してまいります。  今後も、被保険者の皆様には保険料の納期までの納付に御理解をいただきながら、国保年金課職員が一丸となって収納率の向上に努めてまいります。 ◆松本みつひろ 委員  では、端的に短く質問してまいります。  先ほど収納率についての質疑がありましたけれども、実績値の推移を近3年程度お示しいただけますでしょうか。 ◎国保年金課長 収納率については、まず昨年度の数字で申し上げますと、杉並区の収納率は現年分で85.2%となってございます。過去2年分については、後ほど確認させていただきます。 ◆松本みつひろ 委員  都が求めてくる88%余の収納率と乖離があるようですが、都が88%を求めてくる根拠というものをどのように捉えておりますでしょうか。 ◎国保年金課長 この目標率につきましては、国保の制度改革によりまして、東京都が定めております運営方針に基づく目標の設定率となってございます。必要な保険財政として定めている目標率でございます。  先ほどの御質問でございますけれども、現年分の収納率、まず28年度が84.66%、29年度が85.31%となってございます。 ◆松本みつひろ 委員  私から最後に、医療費の適正化の観点で、歳出の抑制に関する施策についての今年度の取組と来年度以降の展望をお示しいただければと思います。 ◎国保年金課長 医療費適正化につきましては、健康生活を送るために重要ということで考えておりまして、特定健康診査の実施であるとか、そのほかジェネリック医薬品の普及啓発などに努めてまいります。  来年度も同様で、実施する予定でございます。 ○浅井くにお 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○浅井くにお 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆酒井まさえ 委員  議案第27号令和元年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号)について、日本共産党杉並区議団の意見を申し述べます。  国民健康保険制度は、保険料が高額で、毎年引き上げられています。高い保険料が問題なのと、均等割などの構造的な問題があります。代表質問でも取り上げましたが、収入のない子供の均等割の軽減と杉並区一般会計からの法定外繰入れの継続を求めます。  今回の補正は実績によるものであり、本議案には賛成とします。 ◆新城せつこ 委員  いのち・平和クラブから、国民健康保険事業会計補正予算に対しての意見を述べます。  実績を見込んだ精算的なものだということの説明もあり、受け止めていますので、賛成といたします。  ただ、2点だけ。先ほど話題にもなりましたが、収納率を高めるための取組なんですが、委託事業者の訪問ということも言われていまして、その点ではぜひ配慮をお願いしたいということと、それから、先ほど他の委員からも出されましたが、国保の構成が、年金暮らしや非正規雇用などの収入の低い人たちが構成するということもあって、区長答弁にも、国への要請を行っていくとのお話もありましたが、ぜひ一層の国の支援が得られるように要請を強く今後もやっていただきたい。その点を要望いたしまして、意見といたします。 ◆松本みつひろ 委員  議案第27号について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本議案は、年度末の精算的補正の意味合いが強く、その中で2億5,000万余の圧縮ができている点は評価できるものと考えています。  その上で、収納業務の効率性向上を通じて収納率の向上に努めることを要望とし、本議案には賛成といたします。 ○浅井くにお 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第27号令和元年度杉並区国民健康保険事業会計補正予算(第1号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (2) 議案第28号 令和元年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第2号) ○浅井くにお 委員長  次に、議案第28号令和元年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第2号)を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎保健福祉部長 特段ございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○浅井くにお 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆酒井まさえ 委員  今年度の繰越金と介護保険給付費準備基金の積立てで、その金額と、基金は総額幾らになるかということなんですけれども、あと、7期の総額では全体でどのぐらいを見通していますか。そして、保険料の軽減のためにどのぐらい使うことができますか、お伺いします。 ◎介護保険課長 繰越しの額につきましては、16億626万5,961円でございます。  基金の状況でございますけれども、平成30年度末の基金残高は32億3,000万余となってございまして、今年度、事業計画に基づく取崩し額がございまして、これが6億7,000万余、それから今回の補正の額9億4,000万余を積み立てますと、今年度末は35億余になるということでございます。また、事業計画の中で、来年度、10億4,000万余をまた取り崩す予定でございます。 ◆松本みつひろ 委員  障害福祉サービスを受けてきた障害者が65歳で介護保険に移行してサービスの内容が変化する、いわゆる65歳問題への対応として、2018年12月13日の広島高裁での判決を基に、65歳を超えても障害福祉サービスが利用できるようになったかと思いますが、このことに伴って区の対応に何か変化があったか、確認いたします。 ◎高齢者在宅支援課長 昨年度からでございますが、介護用品、おむつでございますけれども、今までは、65歳になると、障害者施策課のほうで受けていたものが、私どものほうに申請をし直していただくという手続をしていたものを、引き続き障害者施策課のほうで給付ができるような制度に改めてございます。 ◆松本みつひろ 委員  その対応の変更、制度の変更によって介護保険を利用する障害者の方は減ったのかどうか、確認します。 ◎高齢者在宅支援課長 規模でございますが、つかみでございますけれども400名ほど減になったということでございます。600ほど予定をしていたんですけれども、400ほど障害者施策課のほうに給付を申し出たということでございます。 ◆酒井まさえ 委員  先ほど3つの質問をしたんですけれども、最後の、基金を積み立てていて、保険料の軽減にどのくらい使えるのかということと、幾らぐらい保険料が安くなるのかというのをお聞きしたいと思います。お願いします。 ◎介護保険課長 具体的に幾ら使えて幾ら下がるかというのは、今後、第8期事業計画の策定の中で検討していくものでございますけれども、前回7期のときに、17億7,000万取り崩して約367円の保険料抑制をしたということがございますので、それが1つの目安になるかなというふうに思ってございます。 ○浅井くにお 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆酒井まさえ 委員  議案第28号令和元年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第2号)について、日本共産党杉並区議団の意見を申し述べます。  本議案については、実績による補正のため賛成とします。  しかし、介護保険制度は、サービスの利用増や介護報酬の改善が直ちに保険料、利用料増につながってしまうという根本の問題があります。保険料や利用料を抑えながら、制度の充実や基盤の拡充をしていくには、公費投入を大幅に増やすことが必要です。杉並区として国に対し国庫負担を増やすよう強く求めることを求めて、意見とします。 ◆松本みつひろ 委員  議案第28号について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本議案は、平成30年度の決算剰余金の確定を繰越金として算入するための補正予算として認識しており、基金への積立てや繰出金にその大部分が充当されるという点において妥当なものと考えます。  質疑の中で確認した制度改正による被保険者のニーズの把握に努めつつ、改正について適宜周知に努めることを要望し、本議案には賛成といたします。 ○浅井くにお 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第28号令和元年度杉並区介護保険事業会計補正予算(第2号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (3) 議案第29号 令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号) ○浅井くにお 委員長  次に、議案第29号令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号)を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎保健福祉部長 特段ございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○浅井くにお 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆松本みつひろ 委員  1点だけ質問します。この事業について区はどのような役割で関わっているか、確認します。 ◎国保年金課長 こちらにつきましては、後期高齢者医療事業会計という医療制度でございまして、75歳以上の高齢者の方の加入ということで、東京都後期高齢者医療広域連合が保険者となっております。その中で、区としては、被保険者の受付であるとか、役割分担をしながら実施しているところでございます。 ○浅井くにお 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆酒井まさえ 委員  議案第29号について、日本共産党杉並区議団の意見を申し述べます。  本議案は、実績による補正のため賛成とします。  しかし、医療保険窓口負担の2割化が計画されていることについて、高齢者の生活に重大な影響を及ぼすもので、特に低所得者の高齢者への影響は大変なものです。窓口負担の増大で医療を受けられず、重症化する事態も懸念されます。杉並区は医療費窓口負担の2割化をしないよう国に強く求めることを求めて、意見とします。 ◆松本みつひろ 委員  議案第29号について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本議案は、東京都後期高齢者医療広域連合の会計にひもづいて行われる精算的補正と認識しています。  広域連合への納付金が減り、それを繰越金と合わせて生まれた財源で一般財源からの繰入金を減らし、繰出しを増やしていることで、区の長期的な財源安定につながる補正になっていることから、本議案には賛成といたします。 ○浅井くにお 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第29号令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計補正予算(第1号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○浅井くにお 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  ここで区長は公務のため退席されますので、お知らせをいたします。  《報告聴取》 ○浅井くにお 委員長  続きまして、報告を聴取いたします。  なお、事前に1件の報告を終えておりますので、残りの11件について一括して聴取いたします。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 移動支援事業の見直しに関する取組状況について ◎障害者施策課長 私のほうからは、移動支援事業の見直しに関する取組状況について御報告いたします。  こちらにつきましては、今回の本会議でも質疑が行われておりまして、ほぼその内容と重複するところでございます。  現在の取組状況でございますが、1番、各団体への意見聴取状況ということで、1月から各団体に聴取しております。2月につきましては、来週の日時となっております。こちらは予定ということになってございます。  それから2番、各団体に示した見直しの視点でございますけれども、こちらにつきましても、こちらの4つの視点、代表質問の中でも触れておりますので、記載のとおりの内容を見直しの視点としてございます。  3番、今後の予定でございますけれども、こちらも本会議の中でも御説明しておりますが、意見聴取の内容を踏まえまして、3月末を目途に見直し案のほうを取りまとめたい。その後、幅広く意見を聴取の上、必要な修正を行い、7月末を目途に見直し内容を決定したいと考えております。  私からは以上です。   (2) 特別養護老人ホーム入所指針の見直しについて ◎高齢者在宅支援課長 私からは、特別養護老人ホームの入所指針の見直しについて御報告いたします。資料を御覧いただきたいと思います。  見直しの理由でございますが、そこに記載のとおり、入所希望者の意思及び生活状況等をより正確に把握し、入所評価において入所希望者の個別事情をより反映していこうということでございます。  この見直しでございますが、昨年の4月から特養の施設長と検討会を設けまして、9回にわたって検討した結果でございます。
     次に、見直しの概要でございますが、お手数ですが、別紙の指針のほうを御覧いただきたいと存じます。  ページを振り忘れましたので、ちょっと見にくいんですが、開いた2ページ目になります。  こちらでございますが、4の(1)で入所の申込み手続等々を規定してございます。ここで規定している申込書等々について、項目の整理、レイアウトの変更などを行って、申込者が書きやすいような工夫をしてございます。  さらに、その下の(2)でございますが、有効期限。これは、今まで2年だったものを1年に改めたということでございます。状況が変化しても届出がないということで、優先度の低いまま待機をしている方がいらっしゃるので、その辺を入所に結びつけるために1年に改めたということでございます。  (3)の入所申込みの取下げでございますが、これは今まで規定がございませんでしたので、新たに設置したものでございます。  続いて、入所に関する評価の精度向上としまして、先ほどの4の(1)の申込書でございますが、希望施設、今までは、3か所プラス、併せて丸をつけると34か所になるんですが、それを5か所にしたということでございます。逆に制限することで、ほかの施設から声がかかりやすくなるという判断でございます。  続いて、3ページになります。  5の(3)のイでございますが、優先度の判定は、今まで、書類審査を区のほうで一次審査として行っていた。二次のほうは、施設が書類審査と面接で行っていた。これを今回、書類審査は全て区のほうで一次審査として行って、施設のほうでは面接に特化していただくということにしました。面接を充実すること、集中していただくことで、緊急性といったものを的確に把握して、入所につながるという判断でございます。  続いて、6の(3)でございますが、入所検討委員会の開催規模を、今まで2か月に1回だったものを月1回に改めたということでございます。  続いて、指針の7でございますが、入所決定の項目でございますけれども、「経済状況」というものを今回加えたということでございます。と申しますのも、今回、待機者に対する実態調査をやっていて、声がかかっても入れない、いわゆる個室の施設から声がかかった、経済的な理由でお断りせざるを得ないというようなことがあった。これは施設長からも同じような話がございまして、これは何とかしなきゃいけませんねということで、経済状況、本人同意の下で収入等を把握して、それをお伝えすることによって、低所得者が多床室のほうに入りやすいような仕組みを考えたものでございます。  続いて、9番になりますが、自治体間連携。エクレシアができたときにこれは入れとかなきゃいけなかったんですが、漏れていましたので、今回付け加えたということでございます。  それと、4ページ目の12番でございますが、情報開示とか個人情報、そういったものを付け加えたということでございます。  資料に戻っていただいて、これは令和2年4月1日施行でございます。  その他は記載のとおり、今後ホームページ等で公開していくというものでございます。  私からは以上でございます。   (3) 杉並区子ども・子育て支援事業計画(第2期)の策定について ◎子育て支援課長 私からは、報告事項の3番目、杉並区子ども・子育て支援事業計画(第2期)の策定について御報告をさせていただきます。  令和元年第4回定例会の当委員会におきまして計画案をお示しいたしました本計画について、12月1日から1月6日まで区民等の意見提出手続を実施してまいりました。その結果、個人2件、団体1件の計3件、延べ15項目の御意見をいただきました。  いただきました御意見の概要と区の考え方については、別紙1のとおりでございます。  今回、この区民等の意見に基づく修正は行いませんが、意見によらない修正として何点か行っております。  別紙2を御覧ください。主なものを御説明いたします。  まず、No.4の区立保育園の中核園の取組につきましては、当面、令和2年度に7地域で1所ずつ指定することとし、その取組状況を踏まえまして、今後の指定拡大等を検討するということとしておりますので、より適切な記述に修正をしたというものでございます。  続いて、No.5及びNo.6の地域における一時預かりにつきましては、地域の子育て支援団体等が運営しておりますひととき保育について、今年度末をもって1所閉鎖するということを前回の委員会で御報告いたしましたが、その後さらにもう1所、閉鎖する旨の申出がございましたので、その箇所数を修正しております。  また、子ども・子育てプラザにおける一時預かり事業の実施箇所数に誤りがございましたので、併せて修正をしたところでございます。  続いて、No.8、学童クラブについてでございます。今後の学童クラブの利用者数及び区立学童クラブの整備量を精査したことにより、修正をしております。詳しくは後ほど所管から御説明いたします。  これら修正いたしました計画の冊子をお配りしておりますので、御覧いただければと存じます。  最後に、今後のスケジュールでございますが、3月になりましたら本計画につきまして公表していくということとし、4月からこの計画でスタートをしてまいります。  私からは以上でございます。   (4) 「区立保育園の運営を民間事業者に引き継ぐためのガイドライン」の改定について   (5) 区立下高井戸保育園の私立保育園への転換に伴う運営事業者候補者の選定結果について ◎保育課長 私からは、報告事項の(4)、(5)について御報告いたします。  まず初めに、(4)の区立保育園の運営を民間事業者に引き継ぐためのガイドラインの改定についてでございます。  これまでこのガイドラインにつきましては、古いガイドライン、平成29年に策定したものがございました。これは、平成16年度から区立保育園の民営化という取組を進めておりますが、そうしたものの進め方について一定まとめたものが必要という多数の御意見をいただく中で、平成29年にガイドラインを策定したわけですが、それに基づきまして、杉並保育園、井荻保育園、中瀬保育園という3園の民営化を進めているところでございます。それを進める中で、またさらにこの内容について様々な御意見をいただいたところでございますので、そういったことを踏まえて今回改定を行ったというものでございます。  改定に当たっては、検討組織としまして、庁内に検討部会を設けるとともに、改定検討懇談会ということで、学識経験者2名、それから、旧ガイドラインにおいて民営化を進めた3つの園の保護者の方の代表各2名ずつ入っていただいた懇談会を設けました。  そして、その下に検討経過を書いてございますが、古いガイドラインを大きく前半と後半に分けまして、まず検討部会のほうで御意見をいただくための案を策定して、検討懇談会で御意見をいただき、それをまた検討部会で検討する、こういったキャッチボールを繰り返すことによりまして、今回改定案をまとめたものでございます。  裏面へ行っていただきまして、改定後のガイドラインですが、ガイドラインの全文は別紙1につけてございます。  それから、主な改定のポイントは、別紙2の新旧対照表も併せて御覧いただければありがたいと思いますが、まず、古いガイドラインにおきましては、冒頭、「作成の目的」というところから入っておりましたけれども、今回改定したことで、「ガイドラインの目的等」というところの目的をはっきり絞りまして、目的をまず明確にしたというところがございます。  それから、改定の背景等の記述が旧ガイドラインでは目的の中に入っていたわけですが、これらにつきましては、「〜はじめに〜」という形で別建てに整理するという形を取っております。  それから、これが結構重要なところなんですが、民営化に当たっての基本姿勢というものを改めてこちらにしっかり明記するということで、2番ということで、「民営化に当たっての基本姿勢」というものを明確に記載しております。  それから、その次の「基本的なスケジュール」でございますが、ここは、民営化に当たっての事業者を選定するまでと、事業者が決定してから民営化するところまで、それから民営化後というふうに大きな3つの区分にまず分けて、それぞれのところでどういうふうになるかということを最初に目次的に示した上で、それぞれの記述を分かりやすく記載するということで、より保護者の方たちに分かりやすい内容に記載を変更しています。  4番の「運営事業者の公募・選定」、5番、「運営事業者への引継ぎ」及び6、「民営化後の区の支援等」というところにおきましては、全て冒頭に区の基本的な考え方というものを示して、その上で、内容をより具体的にして、取組内容の記載を充実させているものでございます。  さらに、民営化の必要性や取組経過等の参考資料を巻末資料という形でまとめています。  こうした改定を加えましたことにより、旧ガイドラインのおよそ2倍の分量になってございます。  今後のスケジュールでございますが、この改定後のガイドラインを区の公式ホームページに掲載して公表し、それから、旧ガイドラインに基づいて民営化した園及び令和4年度以降に民営化が予定されている各園の保護者のほうに周知を図っていくという予定でございます。  続きまして、(5)番です。区立下高井戸保育園の私立保育園への転換に伴う運営事業者候補者の選定結果についてでございます。  これは、昨年9月18日の保健福祉委員会において、「指定管理者制度を導入している区立保育園の私立保育園への転換に向けた取組について」という御報告をさせていただいておりますけれども、それに基づいて、区有地を活用して実施している下高井戸保育園の現運営事業者の運営を前提として、その運営事業者の適格性等を確認するということを既に御報告しているわけですが、その適格性の確認を行った結果についての御報告ということになります。  こちらの園につきましては、選定事業者は、そこに記載のあるとおり社会福祉法人けいわ会でございまして、その他の概要は記載のとおりです。  選定方法につきましては、選定委員会においての審査基準により、書類審査による第一次審査、現地視察及びヒアリング審査による第二次審査を実施し、合計60%以上を獲得した場合に適格性があるというふうに審査したものですが、その審査結果につきましては、別紙に記載のとおりでございまして、最終的に72.4%という評価をいただきまして、適格性を確認したものでございます。  選定委員は記載のとおりでございまして、今後の主なスケジュールとしましては、令和2年度は、新たに私立園としてこの事業者が認可を取るなどの転換に向ける準備を行い、令和3年4月に私立保育園に転換するという予定でございます。  私からは以上です。   (6) 認可外保育施設の認可化移行に伴う整備・運営実施候補者(令和2年4月及び令和4年4月開設分)の選定結果について   (7) 認可保育所整備・運営実施候補者(令和3年4月開設分)の選定結果について   (8) 私立認可保育所運営事業者が新たに園庭を確保する場合における補助制度の創設について ◎保育施設担当課長 私からは、(6)から(8)の3項目について御報告いたします。  まず、認可外保育施設の認可化移行に伴う整備・運営実施候補者の選定結果についてでございます。  家庭福祉員2事業者、認証保育所1事業者から認可化の提案がございまして、条例で定めます選定委員会におきまして、審査、選定し、決定いたしましたので、御報告いたします。  めくっていただいて、別紙1を御覧ください。  まず、家庭福祉員の認可移行が2件でございます。施設名が仮称保育ルームリカリロ。場所が清水1丁目16番。もう1件が仮称しまキッズナーサリー。場所が荻窪3−35−5でございます。いずれも、ゼロから2歳の5名を予定してございます。  また、しまキッズナーサリーにつきましては、水遊びができるウッドデッキのスペースを20平米備えている施設となってございます。  2施設ともに、令和2年4月の開設を予定してございます。  右側の認証保育所の認可化移行でございます。こちらは仮称マリア高円寺北保育園。場所が高円寺北2丁目2番で、1歳からの61名を予定してございます。  こちらの施設につきましても、基準面積を超えます200平米の園庭を確保しているところでございます。  こちらは、令和4年4月の開設を予定してございます。  選定結果につきましては、別紙2、別紙3に記載してございます。それぞれ、第一次審査、第二次審査を経まして、基準の60%以上を得ていることから、3事業者が選定されたものでございます。  続きまして、報告の7番、認可保育所整備・運営実施候補者の選定結果についてでございます。  令和3年4月開設の認可保育所を公募しましたところ、事業者から応募がございましたので、条例に基づく選定委員会で、こちらも審査、選定し、決定しましたので、御報告いたします。  めくっていただいて、別紙1を御覧ください。こちらは3施設でございます。  まず、1施設がヴィラまなびの森保育園高井戸。場所が高井戸西2丁目7番。定員が1歳からの60名でございます。こちらの施設規模は記載のとおりでございますが、こちらも、園庭は、基準を満たす190平米ほどの園庭を備えてございます。  次に、まなびの森保育園永福町です。こちらは和泉4丁目13番で、ゼロ歳からの70名を予定しております。施設規模は記載のとおりで、園庭につきましては、こちらも基準をクリアする516平米ほどの園庭を確保する予定になってございます。  3件目がキッズガーデン杉並堀ノ内。こちらは堀ノ内3丁目16番で、1歳からの75名を予定してございます。施設規模等は記載のとおりでございます。こちらにつきましては、敷地内にプール遊びができるスペースを確保している施設になってございます。  3施設とも、令和3年4月の開設を予定してございます。  審査結果につきましては、おめくりいただいて、別紙2に記載がございます。それぞれ、一次審査、二次審査を経まして、総合計、3施設とも基準の60%を超えているところから、選定されたものでございます。  最後に、報告案件の8番、私立認可保育所運営事業者が新たに園庭を確保する場合における補助制度の創設についてです。  これまでも、各保育事業者が自主的にハード、ソフト面から保育の質の維持向上を図る取組を支援してまいりましたが、その一環といたしまして、保育内容の一層の充実に向けて事業者が自主的に新たに園庭を確保する場合におきまして、区独自の制度を創設するということで、これにつきましては、令和2年度の当初予算に予算を提案しているところでございますが、今回につきましては、概要を御報告させていただきたいと存じます。  まず、補助対象となる園庭用地の要件でございますが、保育園から徒歩5分程度及びおおむね20平米以上を有すること、この両方を満たす用地を補助対象といたします。  続いて、補助制度でございますが、3区分ございます。最初にまず、園庭用地を借入金により購入した場合の借入金利子の補助、そして2点目が、園庭用地を賃借した場合の賃借料の補助、そして3点目が、それらの用地を園庭に整備するための補助、この3つを柱に整備いたします。  それぞれの補助基準額等につきましては、記載のとおりでございます。  今後の主なスケジュールとしまして、3月中に、議会のほうで予算を御議決いただきましたら、補助要綱を制定いたしまして、私立園長会等でしっかりと補助を周知した後、令和2年4月1日から適用することを考えてございます。  私からは以上です。   (9) 令和元年度「成人祝賀のつどい」実施結果について   (10) 今後の学童クラブ待機児童対策について   (11) 児童館施設を活用した永福南学童クラブの運営方法等について ◎児童青少年課長 私からは、残る3点について御報告させていただきます。  1点目が、(9)、令和元年度「成人祝賀のつどい」実施結果についてです。  資料記載のとおり、令和2年1月13日の成人の日に、例年どおり杉並公会堂にて実施いたしました。  また、第一部式典の後、第二部のアトラクションでは、北京オリンピックソフトボール金メダリスト西山麗さんのインタビュー形式のトークショーを実施いたしております。  なお、対象者数及び参加者数は表のとおりでございまして、令和元年度につきましては、対象者4,980名に対し参加者数2,140名、43.0%の参加率でございました。  本件については以上です。  続きまして2点目、(10)、今後の学童クラブ待機児童対策について御報告いたします。  区学童クラブにおきましては、平成31年4月時点で、8所で15名以上の待機児童が発生いたしました。このうち、区立施設再編整備計画に基づく対策が計画化されていない5所につきましては、今後も同様に待機児童の発生が予測されるため、小学校内を基本として新たに第二学童クラブを整備し、待機児童の解消を図っていくことといたしました。  各小学校の施設内に整備する3クラブにつきましては、令和3年度当初の開設とし、それぞれ記載のとおり整備することで待機児童の解消を見込んでおります。  その他の待機児童の発生が見込まれる学童クラブにつきましては、本年度に3児童館で試行実施したおはようタイム事業の実施状況等を踏まえまして、令和2年度以降、毎年4月1日時点における各学童クラブの待機児童のうち、利用を希望する児童を対象として、当該学童クラブのある児童館で実施し、当面の対応を図る予定でございます。  本件については以上です。  続きまして3点目、(11)、児童館施設を活用した永福南学童クラブの運営方法等について御報告いたします。  永福南学童クラブにつきましては、機能移転した後の永福南児童館施設を活用し、令和3年度から、学童クラブの最大受入数を99名から130名規模に拡大いたします。  その運営方法等方針でございますが、公募型プロポーザル方式により選定した民間事業者に、永福小で実施する放課後等居場所事業とともに委託をします。
     これに伴い、裏面のとおり、行財政改革推進計画の学童クラブ運営委託の推進の33年度、新規1クラブに修正をいたします。  最後に、表に戻りまして、今後のスケジュールにつきましては記載のとおりです。  私からは以上です。 ○浅井くにお 委員長  以上、一括して報告を聴取いたしました。  これより、ただいまの報告について質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すため、それから、委員会の初めに皆様にお願いをしたようなことを踏まえて、質疑をよろしくお願いしたいと思いますけれども、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡した後、必要があれば再度質疑をしていきたいと思います。議事進行にぜひ御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 ◆矢口やすゆき 委員  今いろいろと報告をいただきまして、ありがとうございました。  区立保育園の民間事業者に引き継ぐガイドラインなど、すごく丁寧な対応をされているかと思いますので、引き続き、より分かりやすく、区民のほうにも分かりやすいようなガイドラインで発信していただけるとありがたいなというふうにも思いました。  今回、報告の中で私のほうでお伺いしたいなと思いますのは、2番目の特別養護老人ホーム入所指針の見直しについて、何点かお伺いしていきたいなというふうに思います。  区長が常々おっしゃっております10年1,000床計画がいよいよ最終局面に入っていると思いますが、ますます需要増大が見込まれる特養において、入所指針見直しということで、より効率的、利便性の向上はもちろんのこと、入所者やその家族の方々にとっても、入所に至るまでの満足度が高まることにも期待しております。  そこで何点かお伺いしますが、まず、今回の入所指針の見直しについて、各施設の施設長や事務担当者など、施設側の反応はどうでしょうか。4月から何回かにわたって検討会が実施されたということですけれども、施設側の希望だったり要望というのが、その辺りの声が反映された形になっているのか、お伺いしたいと思います。 ◎高齢者在宅支援課長 検討会、4月から9回にわたって行ってきましたが、その回その回ごと、丁寧に議論を重ねまして、施設側の意向を尊重しながら、接点を見つけて決定をしてきたものでございますので、現場の意見を十分反映したものとなっていると認識してございます。 ◆矢口やすゆき 委員  声が反映されたということで、ありがとうございます。  もう少し詳しく中のほうに入っていきますが、2番目、見直しの概要の(1)の2、「申込書の有効期限を1年に短縮する。」について。重度化の傾向がある申込者の状況を適宜把握し、適切な評価につなげるため、これまでの有効期限2年を1年にされたということですけれども、介護度や生活状況に変化が生じた場合はどのようにされるのか、またその件数はどれぐらいになるのか、お伺いいたします。 ◎高齢者在宅支援課長 介護度や生活状況に変化があった場合は、新たに申請書を出していただくということになってございます。件数は月に10件程度あるかないかというようなレベルで、Bランク、Cランクの方についてはゼロに近いということでございます。 ◆矢口やすゆき 委員  次、3番目の「入所申込みの取下げ規定を新設する。」についてですけれども、規定新設の理由は何か。また、新設したことによるメリットというのがあれば、お伺いしたいと思います。 ◎高齢者在宅支援課長 取下げをしていただくことで入所待機者リストが削減できる、いわゆる整理ができるということで、施設側にとってみれば、件数が減ることで声をかけやすくなるという効果が生じると考えてございます。 ◆矢口やすゆき 委員  新設することでメリットが出てきて、リストも削減できるということで、いいかなというふうに思いました。  続いて2番目、見直しの概要の(2)の1について。入所申込書の様式を変更し、希望施設を5施設までの記入に改めるということですが、これまでは第1から第3希望まであったんですけれども、第5希望まで増やした理由はなぜでしょうか。  あとは、これまで、第1から第3希望以外にも希望施設がずらっと書いてあって、丸をつけるような様式になっていたと思うんですが、この希望施設の丸印記入欄というのは引き続きあるのかないのか、お伺いします。 ◎高齢者在宅支援課長 委員御指摘のとおり、今までは、第1、第2、第3と3つの欄がございました。それ以外に34の一覧の施設名があって、そこに丸をつけるという状況になってございましたが、今回、その丸をつけるというものをなくして、5つに絞ったということでございます。5つに絞ることで、先ほども申し上げたように分散化できるのではないかということと、もう一つは、第5希望まで入所希望者の意思表示をしていただくことで、両方、施設側にとっても思いが通じるのかなというような効果を期待しているところでございます。 ◆矢口やすゆき 委員  私も、もし書く場合は、多分入りたかったら全部丸すると思うので、そういった形で絞るというのはありかなというふうには思いました。  続いて、2の見直しの概要の(2)の2、二次評価について、個別事情をより反映できるように見直すということですが、第一次評価は書類審査を中心に区が受け持ち、施設は面接を受け持ち、一次評価と併せて最終評価をすると受け止めましたが、それで問題ないんでしょうか。また、この見直しによってこれまで以上に公平公正な評価につながるのか、併せて確認いたします。 ◎高齢者在宅支援課長 委員御指摘のとおりでございます。施設で二次評価に特化していただくということで、人となり、個人事情、個別事情とか緊急性、そういったものをしっかりヒアリングしていただくということで、その状況を整理することで、より公平公正性が保てるのかなと、一日も早い入所につながっていくものと考えてございます。 ◆矢口やすゆき 委員  あと3問ほど。2の(3)、入所判定項目の充実について、施設長による入所判定項目に「経済状況」を追加するというお話で、先ほども、個室の施設から声がかかったけれども、経済状況でなかなか高くて入れないというお話もありました。低所得者の多床室入所を優先するため「経済状況」を追加するということですけれども、評価点数に反映するのか、また具体的にどのようにそれを取り扱っていくのか、お伺いいたします。 ◎高齢者在宅支援課長 経済状況でございますが、直接評価票の点数に加えるということではなくて、一次、二次の評価の総合点、それが同率の場合、多床室を希望している方がいた場合は低所得者を優先するということでございます。具体的には、介護保険の保険料段階、14段階ございまして、それを、世帯非課税、本人非課税、本人課税の3区分に分けて施設長のほうに通知をするというものでございます。 ◆矢口やすゆき 委員  同率の場合は低所得者を優先ということで理解しました。  あと、今回の見直し項目には入っていませんが、「入所申込みのしおり」の中には、以下のような記述があります。要介護1、2の方が申し込む場合は、本人の状況を把握している方、ケアマネ、ヘルパー、医療関係者、民生委員、ケア24職員に記入いただきというふうな記載がありますが、本人以外が申し込む場合の、ケアマネ、ヘルパー、民生委員などへの指針見直しの連絡だったり、記入方法の指南、サポートといったものは区としてどのような対応をされているのか、お伺いします。 ◎高齢者在宅支援課長 今委員が御指摘いただいた特例入所の場合は、ケアマネ等々に記入をしていただくということになってございますが、介護度3以上の方であっても、単身世帯で家族がいらっしゃらない方は、ケアマネが代わりに書くということもございます。  当然、指針の見直し、この内容については、ケアマネへの周知も必要だと考えてございますので、今後、この後3月の中旬以降に待機者に通知をするときと併せて、ケアマネ事業所にも通知をする予定でございます。それ以外、ケアマネ協議会等の会議があれば、出席をして周知に努めていく予定でございます。 ◆矢口やすゆき 委員  ぜひ周知徹底をよろしくお願いいたします。  最後になりますが、今回の入所指針の見直しが、入所者やその御家族、また施設の職員の皆様にも歓迎されるものと大変期待しておりますが、入所指針見直しによる期待や効果など、最後に区の意気込みをお伺いして、終わりたいと思います。 ◎高齢者在宅支援課長 特養の入所希望者は、御本人の状態や生活環境、介護者の状況など、それぞれ一人一人違っているということでございます。今回の見直しで、申込者の思いとか生活状況を的確に把握して公正公平な評価につなげて、一日も早い入所につながるものと考えてございます。特に今回行った施設長との検討会は、大変意義深いものだと考えてございます。  今後も、施設整備を含めて、高齢者とその家族介護者の立場に立った見直しを行いながら、待機者の解消と、必要なときに入所ができるような仕組みづくりに努めてまいりたいと存じます。 ◆中村康弘 委員  引き続き何点か、特養の入所指針で確認させていただきますけれども、さっきの5施設に狭めるというところで、要するに分散を意図しているというふうな御答弁があったかと思うんです。逆に、状況によっては5施設に集中してしまう可能性があって、それ以外の施設が結構空いているというか、希望者が少ないという状況になったときに、それを逆に調整する、本来だったら別にどこでもいいんだけれども、とにかく書きなさいと言われたから5施設書いた、でも本当は別のところに行きたいんだというふうなことに対しての、そういった調整作業というのは、何か働きかけとかそういうのはあるんでしょうか。 ◎高齢者在宅支援課長 確かに今委員おっしゃるように、5施設に集中する可能性もあろうかと思います。ただ、先ほど報告をしていませんでしたが、どこでもいいよというような欄を1つ設ける予定でいるんですね。どこでもいい、とにかく入りたい、すぐ入りたいというような方はそこに丸をしていただくというようなことで、緩和ができるものと考えてございます。 ◆中村康弘 委員  もう1点だけ、経済状況の記入のところなんですけれども、そもそも今回施設側のほうから、3割の方に個室は高いのでということで断られた事例があったというところから、経済状況の記入を追加したということがあるんですけれども、ただ、運用面の在り方で、今の質疑でお聞きしたら、評価点数には影響しないと。もし同率の方がいらっしゃった場合、多床室の場合は低所得者の方を優先する、そういう運用の仕方をするというふうに御答弁があったかと思うんですけれども、そうすると、個室の方が3割断られるということに対して、どんな形でそれが好影響、課題の解決につながるのかというのを、もう少し詳しく説明していただければなと思うんです。  うがった見方でいくと、経済状況が書いてあると、個室が空いているというときに、逆に言えば、高所得者のところに優先的に話が行くというふうな運用をされる可能性もあるのかなと、今お話を伺っていて思ったんですけれども、そういうことはないんでしょうか。3割を、断ったということの解決策と今回の運用の仕方というところを、もう少し具体的に説明していただければと思うんです。 ◎高齢者在宅支援課長 「経済状況」を入れることによって、私どものほうで考えている場合は、最初、点数化という検討もあったんですね。点数に反映する。ただ、特養自体はやっぱり緊急度の高い人を優先して入所させようということから考えると、同率の場合という結果になったものでございますが、今委員が懸念されているように、個室のほうが逆に所得の高い人が優先されるのではないかということにはならないと思っているんですね。点数はそれぞれ所得に関係なくつけていきますので、高得点の方から当然声をかけていくということでございますので、低所得者が声がかかりにくくなるということはないかなと思ってございます。 ◆中村康弘 委員  私もまだ理解、整理できていないんですけれども、要は、同率の場合、たまたま空いているところが個室だったとしますよね。そうすると、その優先順位というのは、どちらが優先されるんですか。 ◎高齢者在宅支援課長 個室の場合の優先は、高所得者に限らないということです。多床室の場合に、同率だった場合は低所得者を優先するという今回の考え方でございますので、個室であれば当然、Aさん、Bさんいて、所得が高いBさんから声をかけるかもしれませんし、Aさんからかけるかもしれない。それは施設のほうにお任せをしているところで、高所得者を優先するということにはならないというふうに理解をしてございます。──ごめんなさい、個室の施設は基本的には個室しか持ってないですよね。そこが順位で、Aが例えば80点、Bさんも80点で、そういう施設は所得を見にいくことは多分ないと思うんですね。例えば、多床室のある施設であれば、多床室に入れる場合に、Aさん、Bさん、同じ80点だと。Aさんは所得段階が1だと。じゃ、この人を先に声をかけようということにはなると思いますが、個室ユニットしかない施設であれば、所得を見にいくという…… ◎高齢者担当部長 ちょっと混乱しているようなので。  個室とユニットが両方あるところというのはごく限られているので、ちょっとそこは例外として、多床室しかない施設がありますね。そこの場合に特にこれの効果が効いてくると思うんですけれども、そこの場合、同じ点数だったらば、所得の高い方よりも低い方のほうに先に声をかける。そこに一番ここの変えた効果というのが出てくるのかなというふうに思っています。  ユニットしかないところでどちらかというときは、そのときは、所得を見にいくというよりは、そのために聞き取りを深くしているので、同じ点数であってもどちらかといわれたらこちらのほうが先かなというような形でやるので、そこではあまり所得の影響というのは出ないのかもしれないというふうに考えております。 ◆中村康弘 委員  しっかり運用していただければと思います。  子ども・子育て支援事業計画で何点かお聞きします。  まず、15ページの乳幼児の一時預かりなんですけれども、今回のパブコメにも、空きがなくて予約できないことも多いというふうなお声も寄せられていたと思うんです。実際これまでの5年間の取組では、B引くAは差引きゼロというふうな形にはなっているんですけれども、これはあくまで潜在的な需要はすくい切れて、この数字には入っていないということでよろしいんでしょうか。とりあえず今回受け付けられたのがこれだけの数字ですということで、それがイコール需要量である、そういう認識でよろしいでしょうか。 ◎子育て支援課長 この15ページのところについては、幼稚園における在園児を対象とした一時預かりですので、在園児を対象としたというところについては、全て満たせているよという話になります。  今御質問いただいているのは、17ページのほうなのかなと思います。地域における一時預かりというところで、こちらについては、ひととき保育やプラザの一時預かり、こういったものを計画しているところになるんですけれども、これについては、量の見込みを出すときについては、実際の利用されている方の人数に加えまして、昨年度行いました利用状況の調査の結果として、使いたいけど使えなかったという方や、あと、近くになかったので使えなかったという方の数も含めて見込みとして出しているので、それに対しての確保量ということの算出をしているというものになってございます。 ◆中村康弘 委員  では、地域における一時預かり、しっかりお願いしたいというふうに思います。  あともう一つ、小学生対象のファミリー・サポート・センターのところに関してなんですけれども、これも過去5年間で、量の見込みが半分以下になっている、確保量もそれに伴って激減している、これが過去4年間の、27年度から30年度間の傾向であるということの説明書きのところで、協力会員数が減少しているというふうなところ、一方で、利用会員が増加傾向にあるというふうなところで、希望に十分添えていないケースが増えている実態があるということなんですけれども、これからの5年間で見ると、今の現状が基本的に横ばいに近いというところを線引きしたような、そういうふうな形で、なかなか打つ手が見えないというのが実質的なところなのかなと思うんですけれども、その辺に関してはいかがでしょうか。 ◎子ども家庭支援担当課長 協力会員につきましては、今年度、隣接区市の協力員の方も登録できるような形にしておりまして、少しですけれども増えてきているところです。今後につきましても、PR等を行って進めていきたいというふうに考えています。 ◆中村康弘 委員  先に言わなきゃいけなかったですね。協力会員の住所要件を他区にも広げたということを、今回対応していただきましたけれども、ちょうど私もそういう御意見をいただいた直後に対応していただいたということもありましたので、まずその点に関しては高く評価しておりまして、大変にありがとうございました。  ただ、今おっしゃったとおり、需要に対してなかなか対応がし切れていないというのが現実でもあるので、これから様々見直しを検討していただいていると思うんですけれども、スキームそのものを、要はトリアージというのですかね、必要度の優先順位をつけていくとか、ちょっとどういうやり方があるのか分からないんですけれども、何か対応しながらしっかり需要に応えていっていただきたいなという思いがあるんですけれども、その辺に関して改めて決意を最後にお聞きします。 ◎子ども家庭支援担当課長 おっしゃるとおり、御要望をたくさんいただいているところです。御要望をよくお聞きしながら、少しでも御利用が進むように、今2段階形式で、登録と利用のタイミングをずらしてすぐ使えるようにする等の工夫もしていますけれども、まだはっきりした成果が見えていないところもございますので、引き続きよく分析して、速やかに利用できるように頑張っていきたいと思います。 ◆酒井まさえ 委員  質疑に入る前に、陳情の取扱いについて委員長に確認したいことがあるんですけれども、よろしいでしょうか。──本委員会には、東原児童館・学童再編成に伴う機能と質の担保についての陳情が付託されています。この陳情は、さきの第4回定例会の保健福祉委員会で審議されたものとは異なる内容であり、さらには、4月から新たな運営が開始される段階では、今定例会で審査するべきものと考えます。  また、杉並区議会において陳情の審査率が低い状況にあることは、全議員共通の課題として、審査率向上の努力が進められており、速やかな審査を実施すべきです。  そこで、委員長に2点確認しますが、なぜ今定例会での審査をしなかったのでしょうか。また、今後審査を実施する考えがあるのでしょうか、確認いたします。 ○浅井くにお 委員長  それでは、酒井委員の質問に私のほうからお話をしますけれども、この間、陳情に関するメールは、私のほうにも何十通といただいております。その内容については、おおむね3つになるかなというふうに思います。1つは、保護者に対する説明責任を区が果たしているのか。2つ目が、東原児童館学童クラブの機能、質について担保するための具体策が示されているのか。3つ目については、その具体策を実施するについての責任の所在。そんなようなことがメール等から読み取れていますし、陳情書面から読み取れるかなというふうに思っています。  この間の区の対応も、私のほうで関係資料を踏まえて調査をさせていただきました。こうしたことを総合的に判断して、今回の委員会には取り上げない、そういう結論で私は取り上げませんでしたので、よろしくお願い申し上げます。  今後の審査ですけれども、少し考えさせていただいて、閉会中にもし皆さんが予定が合う日があれば、することも視野に入れながら、もう一度、全体的に私のほうで調査、検討してまいりたい、そんなふうに思っています。 ◆酒井まさえ 委員  じゃ、ぜひ審査ができるようにということで求めていきます。  私からの質問なんですけれども、先ほどほかの委員も質問していましたが、特養の指針の見直しについてです。このことをやることによって、今までとどのように変わっていくのかというところなんですけれども、A、B判定をしていますが、その辺がどのように変わっていくのか。それから、優先順位が変わっていくんだと思うんですけれども、その辺はいかがなものなんでしょうか。 ◎高齢者在宅支援課長 基本的に、今回変えた部分の大きなところは申込み方法になると思うんですね。あとは、一次判定、書類審査は区のほうで一括して受ける。それと、施設のほうは面接に特化して、人となりとか緊急性とかをしっかりヒアリングしていただくということで、点数自体の考え方は、基本的に今までの考え方を踏襲してございますので、Aが増えるとか、Bが増えるとか、Cが増えるというような変化はないものと考えてございます。 ◆酒井まさえ 委員  もう1点なんですけれども、基本的に介護度3以上の人が対象なんですが、特例の人もいるんですけれども、その場合、令和元年8月では50人だったんですけれども、今後特例の人の申込者が増えていく見込みなのでしょうか。 ◎高齢者在宅支援課長 今後の予想でございますが、基本的には高齢者が増えていく、認知症高齢者も増えていくという人口統計がございますので、それに比例して、要介護1、2の方の申請も増えていくものと考えてございます。 ◆ひわき岳 委員  私からも、報告事項への質問の前に、委員長に一言申し上げたいと思います。  他の会派からも陳情に関する発言ございました。令和2年1月30日に提出され、当委員会に付託されておりました2陳情第4号東原児童館・学童再編成に伴う機能と質の担保についての陳情に関して、本日の委員会にて審査すべきであったというふうに当会派では考えております。  昨年の第4回定例会でも、当児童館・学童に関して別の陳情が審査されました。その場で、区から保護者への説明が不足している旨の答弁もあったにもかかわらず、また今回、保護者から区に対して新たな陳情が出されたということは、大変重大なことではないでしょうか。  こちらの陳情は、令和2年4月1日に東原児童館が廃止され、そこで杉九への移転、さらに民間委託によって運営されていく、そういうタイムスケジュールの中で、4月からの移行前の期間にぜひ、保護者への説明と、機能と質を維持する具体策の提示、それから責任の明確化というものを区に対して求めるものであります。  付託されたこの陳情が本定例会中に審査されないということは、審査の機会が実質的に失われてしまうということも意味します。請願・陳情は住民の権利ですが、当議会において請願・陳情審査率が23区内で比較しても極めて低い状況が続いているのは、度々指摘されていることでもあります。住民の声とともに、地域から社会をつくり上げていくというボトムアップ型の政治を目指すのが私たち立憲民主党の理念でもあります。閉会中の審査についても、ぜひ検討していただきたいということを申し上げたいと思います。  それでは、改めまして、報告事項への質問をさせていただこうと思います。重ならない点で何点かさせていただきたいと思います。  報告の3番です。杉並区子ども・子育て支援事業計画の策定についてなんですが、こちらは、子ども・子育て関連3法に基づく子ども・子育て支援新制度における、平成27年4月にスタートしたその新制度における計画策定だというふうに認識しているのですが、いかがでしょうか。 ◎子育て支援課長 ただいま委員御指摘のとおり、27年度の法改正等がございましてこの計画が定められまして、今回、第2期ということでつくっているものになってございます。 ◆ひわき岳 委員  今回の策定は、どのようなプロセスで行われたのでしょうか。 ◎子育て支援課長 まず、昨年度、先ほど申し上げました利用状況に関する調査というのを行いまして、そこでいわゆるニーズを把握するというものを行いました。それについては、今回お配りしています青い冊子の後半部分、参考資料ということで結果をお載せしてございます。  それも参考としまして、あと、これまでの実績等を踏まえまして計画策定を行ってまいったんですが、策定に当たりましては、区の附属機関でございます子ども・子育て会議にもお諮りしまして、こちらの意見を聞きながら策定の作業を進めてまいったというところでございます。  そして、12月にパブコメを実施いたしまして、今回計画決定いたしましたので、御報告をしたという流れになってございます。 ◆ひわき岳 委員  今回のこの計画の策定に関して、地域のニーズ、それから住民の思いというものを反映させるための方法として、子ども・子育て会議にも保護者の方が参加してくださっていると思いますし、パブリックコメントも行われたというふうに今御答弁いただきましたけれども、まず、子ども・子育て会議に関してですが、実際どのような議論があったのか、教えていただければと思います。 ◎子育て支援課長 子ども・子育て会議については、学識経験者の方のほか、保護者の代表の方、また団体、事業者の方、また医師会の方々など、様々な分野からお入りいただいて、御議論いただいているところでございます。  その中で出てきたところについては、これまでの取組を踏まえてというところで、学童クラブや保育の関係とか、そういったところもそうですし、先ほどもありますが、潜在的なニーズも捉えながらつくっていただきたいというところもございましたので、そういったところも反映しながらつくってまいったという経過でございました。 ◆ひわき岳 委員  子ども・子育て支援新制度については、基礎自治体が実施主体となって、市町村は地域のニーズに基づき計画を策定、給付・事業を実施することというふうに国のほうでも指針が定められていると思います。  子ども・子育て会議も含めた議論の中で、いろんな活発な議論が交わされたというふうに御報告いただきましたけれども、一方で、パブリックコメントに関して、15項目こちらに載っておりますが、実質的に、区民意見として、個人の方2件、団体1件というものだけが寄せられて、その全てが今回の計画策定に反映されていないというふうなことだと思うんですが、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎子育て支援課長 今回御意見いただいたところではございますけれども、いただいた御意見の中身で考えますと、この計画を御覧になってお分かりのとおり、数値目標を設定するというところが中心になってまいります。いただいた御意見が、各サービスについての御質問や御要望が中心となったものが多くございましたので、考え方としては、お聞きしたものを反映しながらというところはあるんですが、数値の修正ということを考えますと、反映すべきものがなかった結果というふうに認識してございます。 ◆ひわき岳 委員  逆に言うと、数値以外の修正というのは今後もなされないという、なぜなされなかったのかということを伺えれば。 ◎子育て支援課長 繰り返しになってしまうかもしれませんけれども、この計画が数値目標の設定が中心になってくるので、そこは反映しなかったというところはございます。その数値を達成するための取組ということで、具体的にこういうことをやっていきますというのを載せているんですが、そこにも反映すべきものは特段なかったというところでございます。  こういったいただいた御意見について、今回、この計画で反映できるところがなかったというところはございますけれども、今後の総合計画、実行計画の検討の中では、当然参考にさせていただく内容かなというふうに考えてございます。 ◎子ども家庭部長 ちょっと補足で。  今回、今委員からもあったんですけれども、パブリックコメントをやって意見が非常に少なかったというところについては、私どももそこは大きな反省の気持ちを持っています。例えば、ホームページなどでも当然やっているんですけれども、子育てサイトなども使いながら、もう少しこの辺の反応をきちんと探れなかったのかと。そういうことの反省については、次回にぜひ生かしていきたい。やはり多くの意見をいただいて、今もありましたけれども、表現も含めて、できる限り区民の皆様と、子育て世代の皆様と一緒に、参画いただきながら計画を策定し、共有して、その実施に当たっては理解と協力を得るということで、そういうことのプロセスが極めて重要だという認識は重々持ってございます。  今回、そういった表現についても、できる限り反映できるものはないかということでやったんですけれども、先ほど課長も御答弁申し上げましたけれども、少し個別の具体的なサービスの説明であるとか、今後に向けた実施に当たっての御意見であるとか、そういうところが多かったものですから、取らなかった。ただし、そもそも、冒頭申し上げたとおり、意見を多くいただいて、一緒につくり上げていくという姿勢こそが重要だということは本当にそのとおりなので、今後もそういうことは十分意識して対応してまいりたい、かように考えます。 ◆ひわき岳 委員  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、4番目の報告の区立保育園の運営を民間事業者に引き継ぐためのガイドラインの改定について、何点か伺いたいと思います。  こちらは、有識者の方や保護者の方を含めた懇談会と、区のほうの検討会のキャッチボールで進められてきたというふうに先ほど御報告いただきましたけれども、今までこういった取組というのは行われてきたのでしょうか。 ◎保育課長 先般、児童館のほうでも、民営化のガイドラインの策定を行うに当たって、こういった形式を取ったかというふうに記憶してございます。 ◆ひわき岳 委員  私も、このガイドライン策定の懇談会を2度ほど傍聴いたしました。このように今、区立保育園の民営化が進んでいく中で、保育の質を保って、子供目線の保育事業がしっかり継続されていくためにも、ガイドラインの改定に関して、保護者や専門家併せて定期的に共同作業で策定していくという取組は、私も評価できるものだと考えております。  最終回を傍聴したときに、ある参加者、保護者の方ですが、最初は民営化されるということ自体に非常に憤っていたけれども、懇談会を重ねる中で、区がきちんと住民の意見に耳を傾ける姿勢を感じたというふうにおっしゃっていた。充実感を抱いたというふうな感想もおっしゃっていたのを記憶しております。住民の生の声に区が向き合い、住民とともに子供たちのための事業全体をつくり上げていくという取組を評価できることだと考えておりますが、区として、このような取組に関しては、どのような感想というか捉え方をされているでしょうか。 ◎保育課長 今回、懇談会ということで、保護者の方、学識経験者の方に入っていただいて、様々御意見をいただきました。今委員からも御紹介がありましたけれども、最後のときに、各委員に感想を求めたときに非常に前向きな御意見をいただきまして、本当に我々も、区民の方と一緒にやって非常によかったなという充実感を持っています。  ですから、こういった取組を今後も必要な場面でやっていきたいと思いますし、我々が一番大切にしなければいけないのは、区民とともに考えていく、区民とともに取り組む、そういう姿勢を常に持ち続けていくということが一番必要なのではないかなということを感じています。 ◆ひわき岳 委員  ぜひ、こうした区民とともに取り組む姿勢というのを、所管を超えて区で広げていっていただきたいなというふうに思っております。当区では、住民の方の意見と区の施策が対立するというものも、各地で、いろんな場面で私も耳にしておりますし、目にしておりますし、区民の方からも、区の事業の進め方に対して、強引であるというような怒りの声というのも実際にたくさん届いていることがございます。この保育の民営化ガイドラインだけでなく、ほかの事業、ほかの所管でも同様の取組、いろいろやれることというのはその都度違うとは思うんですけれども、ぜひ区民との対話をしっかりと進めていただきたいと思います。ぜひ、今回の取組に対しても検証をして、区内で共有していっていただきたいというふうに思いますが、いかがでございましょうか。 ◎保育課長 大変貴重な御意見をいただきましたので、しっかり検証して、それは中で共有していきたいというふうに考えてございます。
    ◆ひわき岳 委員  次なんですけれども、8番目の報告です。私立認可保育所運営事業者が新たに園庭を確保する場合における補助制度の創設についてですけれども、新たな園庭を保育所が確保するための支援ということで、新たな取組ということで歓迎したいところではあるんですけれども、補助制度の概要の表の中、2番目と3番目、補助基準額というのが、どちらか比較して少ないほうの額というような選定になっていますけれども、見慣れない数式がいろいろ、この数式の意味が私にもちょっとよく分からなかったもので、どのような理由でこうした算出基準が設けられているのか、教えていただければと思います。 ○浅井くにお 委員長  12時を過ぎようとしておりますが、この際委員会を続行いたします。 ◎保育施設担当課長 補助基準額の算式の理由ということでよろしいでしょうか。 ◆ひわき岳 委員  はい。 ◎保育施設担当課長 園庭を賃借した場合の算式ということでよろしいですか。 ◆ひわき岳 委員  賃借の場合と、整備費のほうもお願いします。 ◎保育施設担当課長 まず、賃借の場合、路線価格等に基づくと書いてございますが、こちらにつきましては、新築の保育園、認可保育所を整備する場合、国、都のほうからも賃借料についての補助が一部出るところでございますので、そちらに合わせた記載になってございます。  また、1000分の2.5といったところでございますが、こちらは、区が普通財産を貸し付ける場合の算定基準を引用しているところでございます。  次に、(3)の平米単価の出し方でございますが、平米単価2万2,500円と書いてございます。こちらについては、近々に区のほうが整備した区立保育園の園庭整備代のところから、おおむね平米単価を算出したところでございます。 ◆ひわき岳 委員  なぜこの2つの基準を比較して少ないほう、こういった方法になっているんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 こちらにつきましては、国、都の新築の場合についても、基準を設けて、どちらか少ないほうといった形になっているところでございますが、上限なく、または非常に高い単価で整備をされて、それを全て補助するというわけではございませんので、一定、基準を設けているところでございます。 ◆ひわき岳 委員  この2つの額に非常に大きな差があったりして、区からの補助というものに幅が出るとか、そういうことは発生しない、妥当な金額が出されるという認識でいらっしゃいますでしょうか。 ◎保育施設担当課長 賃借料、平米単価等につきましても、近隣の状況等を見て基準を設けているところでございますので、一定、妥当な数字であるというふうに考えてございます。 ◆ひわき岳 委員  今度、報告10番目に移らせてください。今後の学童クラブの待機児童対策についてです。  5つの第二学童クラブを小学校内に新設し、全て民間に委託する、そういう方針だと思うんですけれども、学童クラブに関しては、民間委託の場合、労働環境などから指導員の定着率が低いといったような指摘もありますし、区立の学童クラブを望む保護者の声、あとは、学校の敷地外で、学校と自宅以外の場所での学童クラブの運営を望む声というのも聞かれています。東原の前回の陳情審査のときにもそうした声があったかと思います。区としては、今後の学童需要への対応を考えていく上で、そうした声というのはどのように考えているのでしょうか。 ◎児童青少年課長 第二学童クラブの運営につきましては、新たに人員体制を区の直営で確保していくのはなかなか難しいということもございまして、民間にできることは民間でやっていくということから、委託で進めていきたいというふうに考えております。  区民の方からのそういった不安の声があることも私ども承知しておりますので、そこはしっかりと向き合いながら、丁寧に説明をして理解を深めていただくように、丁寧な対応、説明を続けてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆ひわき岳 委員  説明以外の部分で、また違った方法もぜひ検討していただきたいと思います。新たな学童需要はどんどん増えていくので、大変難しい面もあろうかと思いますけれども、区民の方に説明をして御理解をお願いするということではなく、区民の方と一緒に方法を考えていくという方法を、ぜひ検討していっていただきたいと思います。  この5個の学童の中の荻窪、高円寺東、本天沼に関しては、小学校の施設内の改修というふうにありますけれども、どのような施設を改修するのでしょうか。 ◎児童青少年課長 1つ目の荻窪学童クラブにつきましては、西田小学校の中にあるゆうゆうハウスの移転後のスペース等を活用して、こちらのほうを整備するという予定でございます。  高円寺東につきましては、杉並第三小学校の施設内ということで、こちらのほうも、学校内の余裕教室を使用いたしまして整備をしていくというところでございます。  本天沼につきましても、学校の余裕教室を使用して整備をしていくというところでございます。 ◆ひわき岳 委員  それぞれ、どれくらいのスペースが確保できるんでしょうか。 ◎児童青少年課長 荻窪につきましては約3教室分の240平米程度、杉並第三小学校につきましては約2.5教室分の170平米程度、沓掛小学校につきましては、約2教室分の130平米程度というふうになってございます。 ◆ひわき岳 委員  それぞれの教室というのは、今、余裕教室だというふうにもおっしゃっていましたけれども、1つの教室でどれくらいの児童が定員だというふうになっているんでしょうか。 ◎児童青少年課長 こちらは条例の基準に基づきまして、おおむね児童1人当たり1.65平米という形で算出して、定員を約100名とか80名、65名というふうに算出しているところでございます。 ◆ひわき岳 委員  学童の基準として、この教室の広さが適当であるということですか。 ◎児童青少年課長 先ほど申し上げた平米の中で、しっかりと基準を守るような定員で工事を進めるというところでございます。 ◆ひわき岳 委員  今、待機児童数が、十数名、また20名、各学童クラブで出ておりますけれども、こちらの第二学童クラブが新設されたときに、今いる児童は、例えば一部新学童クラブに移ったりするんでしょうか。それとも、今の定員は今のままで、新たな需要の児童がそこに入っていく、そういうことになるんでしょうか。 ◎児童青少年課長 こちらの表にございますけれども、左側の最大受入数、今の学童クラブの受入数、整備概要のところの真ん中に括弧で書いてあるのが今後整備する第二学童クラブの数、右側の開設後の最大受入数が両方足した数ということになってございます。  学童クラブにつきましては、それぞれ毎年希望制を取っておりますので、希望する学童クラブ、学校内のほうがよろしければそちらを希望する、また、児童館の既存の学童クラブがよければそちらのほうを希望する中で、あとは指数順になっていくというようなことを今予定しているところでございます。 ◆ひわき岳 委員  今回、東原の陳情でも、保護者の方、私、お話聞いたんですけれども、実際に区のほうで事前に説明されていたスペース、そこで子供たちがどれくらい遊べるというような説明と、今新たな、学校内に移転がスタートするという直前になって区から説明されていた情報と、ちょっと食い違いが出ているというような御指摘をいただきました。  子供たちのスペースの確保、それから遊ぶ時間をしっかりと確保できるような、そういう体制をもう1回改めてしっかりと見ていって、子供たち、それから保護者のために、学童の民間委託ガイドラインにもありますけれども、民間委託によって、今までのサービスの質が低下されることのないようにというふうに定められてもいます。ぜひそうしたことに注意を払っていただきたいと思っております。 ◎子ども家庭部長 ちょっと御答弁させていただくんですけれども、今回、杉九の学童クラブが学校内に移転して民間委託になるというところで、さきの4定のときも、陳情審査なども含めて様々、委員のほうからもありましたし、保護者からのお話もありました。  その後、区のほうでは、12月14日に保護者の方々と意見交換会をやり、そのときには私も出席して、これまで少し足りなかった部分のおわびも含めて、資料に基づく説明等、意見交換に臨ませていただきました。その後、2月になって第2回の意見交換会をやりましたけれども、その際には、その後に求められた資料等、お互いに少しやり取りしながら、じゃ、どういう資料をどういうふうに説明してほしいのかという思いも確認した上で、そんなことも2月の上旬にはやった。また引き続き3月もそういう意見交換会をやって、引継ぎの状況も含めて丁寧に意見交換したり、4月以降につながるきちんとした会を持っていきたいと思っているんです。  先ほど委員からもあったんですけれども、私ども、今まずやらなきゃいけないことは、きちっと引継ぎをやり、そして事業者の4月以降に向けた体制をきちっと確認して、万全を期して4月を迎えるということが何よりも重要。保護者の理解を得る意味でも。  それよりももっと大切なのが、4月以降です。4月以降、実際に杉九学童クラブとして、移転して委託する。その中で、幾つかまた、子供たちの声だとか保護者の方々からの御意見もたくさんあると思うんです。そういうもの一つ一つに、区と事業者が一緒になって、じゃ、どういう改善の方策が考えられるのかとか、いつのタイミングでそういうことを実施していけるのかとか、そういうことのキャッチボールこそが、子供たちはもとより保護者との信頼関係をきちんとつくっていき、それを強固なものにしていく、その歩みにほかならないというふうに思っているんです。だから、今なすべきことというのは、まだ少しリアルがないために、お互いに分かりにくいところは正直あると思っているんです。でも、そこも真剣にこれから年度内も取り組んでいきます。だけれども、年度が明けて始まった、そこのところを大切にしていきたいというふうに思っています。  ガイドラインでも明らかにしているとおり、そうしたことに対して、委託学童につきましては、保護者の方々にも御参加いただいた運営の会をきちんと開いて、そこでもまたアンケートをやったり意見を賜ったりして改善につなげていくという取組を、これは制度化しています。そういうことも含めて、しっかりこれからも区が責任を持って、区立の学童クラブとしての運営をきちっと確保していくという観点に立って取り組むということは、改めて申し上げたいと存じます。 ○浅井くにお 委員長  報告に対する質疑の途中ですが、ここで午後1時10分まで休憩とします。                           (午後 0時12分 休憩)                           (午後 1時09分 開議) ○浅井くにお 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  報告に対する質疑を続行いたします。 ◆新城せつこ 委員  それでは、私から何点か質問させていただきますが、この質問に先立って、ちょっと委員長に確認をしたいと思います。  まず、この委員会の運営の在り方についてなんですが、先ほど来、今日陳情審査がなかったことは残念だという声がありました。ただ、今日は時間の制約上仕方なかったのかなというふうな思いもあるんですが、先ほど部長の答弁もあったように、今後区がどういうふうな姿勢で臨んでいくのかということを考えますと、それを議会としても確認することは本当に重要だというふうに思っていまして、その点では、今後検討されるということでもありましたので、その点はぜひよろしくお願いいたします。  それから2点目に、今日、冒頭にコロナウイルスの感染の問題がありまして、保健所、所管の方々が報告後すぐに退席をされるという状況もありました。当委員会でも、副区長をはじめ関連する所管も多分あるかと思います。こういう緊急性のある状況の中で、今後この委員会が、今日は何時をめどにして私たちは審議に臨めばいいのか、その点を明らかにしていただいて、その点では、私のほうは、予算特別委員会もありますので、そこに振り分けるということも含めて判断をさせていただきたいというふうに思っていますので、その点で委員長の今日のお考えといいますか、確認をさせてください。 ○浅井くにお 委員長  朝、冒頭お話をして、時間の管理がいっときちょっと、私、申し訳ないです、ちゃんとできていなくて。おおむね、今日のこの後の質疑については、最大1人15分ぐらいの持ち時間で質疑をしていただければなと。あと4人残っているかなと思っておりますので、その辺のところをお含みおきいただいて質疑をしていただければと思います。よろしくお願いします。 ◆新城せつこ 委員  それでは、先ほど冒頭に申し上げましたように、予算特別委員会での審議に回すということで、今やり取りの中でちょっと気になった点だけ、私の質問をさせていただきたいと思います。  まず、特養ホームの指針の見直しについてなんですが、他の委員の質疑と答弁で、私たちもごっちゃになってしまったという点もあって、それをちょっと確認させていただきたいのですが、そもそも今回の経済状況の把握について、部長や所管の課長の答弁では、多床室を持っている施設が経済状況の把握では必要になるということなんですが、この経済状況の把握という点については、私もさっき区のホームページを見せていただいたら、多床室が区内では、浴風園を1か所というふうに数えますと7か所ぐらいですね。区外の協定を結んでいるところを含めますともう少し増えるんですが、申請のときには、その方が、保険料段階がどういう段階であるという所得状況は分からないんだと思うんですけれども、今、申請時の書類はどのような書かれ方をしているんでしょうか。そこを教えてください。 ◎高齢者在宅支援課長 今の申込書に収入を書く欄はございませんし、私どものほうから通知する欄もございません。そういった面では、収入に関しては、私どものほうから通知するという仕組みにはなってございません。 ◆新城せつこ 委員  経済状況を把握する場合には、区に対して、あるいは当事者に対して、施設長の側から情報提供を求められて、それを教えるというふうなやり方になるのか。そこら辺がどうなのかなということを教えていただきたいんですが。 ◎高齢者在宅支援課長 施設長からの求めに応じて出すのではなくて、私どものほうで、いわゆる個人情報でございますけれども、収集したものを通知するという形になります。 ◆新城せつこ 委員  それは、どの段階で経済状況が多床室を持っているところに出されることになるのか。例えば、ここに申請しているから、この特養ホームには全ての情報を渡してしまうというふうに、あらかじめ全てを投げるわけじゃないですよね。そこら辺の段階の踏み方というか、どうなっているのかなということがなかなか分かりづらくて。お願いします。 ◎高齢者在宅支援課長 私どものほうで一次評価を終えた段階で、そこで取得した個人情報、経済状況、それを、先ほど申し上げたように、3段階に分けたものをリストにして各施設にお渡しするということです。 ◆新城せつこ 委員  納得いたしました。  それから、指針の見直しの中には、期限が経過しても再度申込書が提出されない場合には取り下げられたものとみなすというふうな文言が書かれていて、多分、ケアマネを通して、あるいは他の施設を通してだったら、割合御本人も分かりやすいんだと思うんですが、私たちの周辺の中には、そこを通さないで、相談として持ってこられて一緒に申請する方もいるんですね。そうした方々が、自分がいつ申し込んだのかという期日をちゃんと把握しているということが必要になると思うんですけれども、事前に、あなたの申込みはこれで期限切れですよというふうな通知が区のほうから行くのか、それとも、ちゃんと覚えておきなさいという指導を行って、1年間を経過するとみなすというふうにしているのか、その点、どういうふうな対策が取られるんでしょうか。 ◎高齢者在宅支援課長 現行2年でございますが、切れる前に私どものほうで、本人に通知をしてございます。今後もその方向で行く予定ではございます。 ◆新城せつこ 委員  そういう通知がなされながらもずうっと置かれている現状というのはなぜなのかなと、逆に、やはり当事者の認識の弱さということが一方であるのかなというふうに思ったりもするんですが、そこら辺は今後整理されるということで、より把握がしっかりとされるという点では、そのように私も感じていますので、ぜひ丁寧な対応をしていただきたいと思います。  さっき学童クラブのガイドラインの点がありましたので、ここを踏み出すと、もう大変な量になってしまいますからね。  この間、民営化に当たってのガイドラインの審議会、4回にわたって行われていました。最初、行われていることを知らなくて、私も、教えていただいて、3回目から2回にわたって、最後の回も含めて傍聴させていただきました。参加していても、保護者の提案や御意見というのは、専門家の方も含めてなんですけれども、私たちも学ぶことが非常に大きくて、これは本当にいい機会になったなというふうに改めて感じました。  先ほど他の委員から、区の姿勢に対するお話もありました。武井課長から、これを踏まえて、今後全ての施策においてそういう姿勢が重要だという提案があり、そのことを受け止めた答弁もあったというふうに感じています。  それで、保護者の言葉の中で、杉並区に住んでいてよかったということを、多分2人か3人の方がおっしゃったんですね。昨日実は、メモしたものを全部また電算化して、打ち込んで、もう1回その御意見を読んでみたんですが、そういうふうに区民に受け止められることって本当に重要だなというふうに思っていて、委員からも多分提案がそのときありましたよね。こういう議論をここだけの場で収めておくのは本当にもったいない、2年間こうやって膝詰めでやってきて、これをもっとほかの保護者にも伝えたいというふうな思いをおっしゃっている方がいましたね。  私も聞いていて、民営化の是非はともかくとして、区がこういうふうに真摯に臨んでいる、皆さんの意見が、武井さんおっしゃるように、こういうふうに生かされますということを知らせるということは本当に重要だと思っていて、こうしたこの間の議事録とか皆さんのこうした声とか、どういうふうにほかの区民や保護者に伝わるように開示をされていくのか、そこはやはり工夫したほうがいいかなというふうに思っていました。その手だての講じ方について教えてください。 ◎保育課長 本当に御評価いただいてありがたく思います。今回、大変いい議論だったと思います。こうした会議録につきましては、全てホームページで公表していく考えでございます。  私のほうも非常にうれしかったのは、参加されていた保護者の委員の方々が、自分の周りの方々に、こうした議論がされていて、区のほうに受け止めてもらったというようなことを話してくださっている、そういう御発言もあったので、大変ありがたく受け止めてございます。 ◆新城せつこ 委員  時間もありませんので、ぜひ、他の委員からも出ましたように、どこの部署でも、箇所でも、その姿勢で区民と向き合っていただきたい。多分今後、東原のこともそのような話題になっていくと思いますので、その点をしっかりとお願いしたいというふうに思います。  じゃ、これで終わります。 ◆松本みつひろ 委員  今日この後、対策会議が開かれるということ、また、委員長からの再三の御指導もありましたので、なるべく早く終わらせようと思って質問を絞ってまいりましたので、ぜひ理事者の皆様におかれましては、ふだん以上に丁寧な御答弁をいただけるとありがたいなと思っております。順不同で参ります点だけ御容赦ください。  まず、園庭確保の件ですけれども、今回20平米以上の土地を目安にしておりますが、この20平米という広さをどういうふうに意思決定したのか、御答弁ください。 ◎保育施設担当課長 今回20平米以上としたところなんですが、まず、あまり大きいと用地の確保は非常に難しい、また、あまり小さ過ぎても園庭としての用途をなさないといったところで、20平米につきましては、幼児が例えばプール遊び、水遊びをするには少なくとも20平米は必要だろうといったところから、20平米以上という形にしました。 ◆松本みつひろ 委員  非常に判断の難しいところですが、プール遊びというのを1つ目安にされているということで理解しました。  予算書を確認すると、来年度、予算額341万3,000円というふうになっておりますが、この金額で何園程度整備できるというふうに見込んでいるか、お示しください。 ◎保育施設担当課長 今回当初予算には、おおむね2園を見越して予算要求をしているところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  では続いて、成人祝賀のつどいについて伺いますが、外国人の率が、全体と比較すると低いは低いんですけれども、前年度からは大きく伸びております。取組として通訳用タブレットを導入したという話がありましたが、それ以外に、参加を呼びかける時点で新たに取り組んだことがあれば教えてください。 ◎児童青少年課長 成人祝賀のつどいのお知らせを配布するときに、外国人の方につきましては、英語でComing-of-Age Ceremonyという形のものとチケットという形で、アルファベットで表示するのを今回から取り入れたというところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  英語での対応というところで、これだけの成果が出たというふうなことかなと認識しました。  続いて、10番目の学童クラブ待機児童の件ですが、杉並区の待機児童というところでいくと、保育園が民間の力を借りて、民設民営保育園を増やすことによって、待機児童を解消してきたという歴史があるというふうに認識しておりますが、学童クラブに関しては、民設民営の学童クラブの整備計画というのがあるのかどうか、把握していたら教えてください。 ◎児童青少年課長 区の中には民設民営の学童クラブは2園ございますけれども、今のところは、今後の計画というのは特段把握しているところはございません。 ◆松本みつひろ 委員  ちょっと戻りまして、7番目の認可保育所整備・運営実施候補者の選定結果についてのところなんですが、今回、選定の採点基準の話を伺いたいなと思っております。  今使っている審査項目については、いつ頃決めたもので、過去に変更したことがあるか、今後見直しをしていく予定があるかについて確認します。 ◎保育施設担当課長 こちらについては、基本的に、各選定委員会のほうで最終的に確認して1個1個決めているところでございます。ただ、区のほうで今年度の頭に、より保育内容が審査しやすいようなところで変更は大きく行っているところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  適宜、変更、見直しをかけていらっしゃるということなので、追加の提案みたいな話になっていくんですけれども、今回審査して選定された株式会社こどもの森が運営する保育園は、荻窪にもあるんですけれども、保護者の評価はとても高いなということを感じております。内容を実際に通わせている保護者から聞いたところ、連絡帳がスマホアプリ化している、おむつの持ち帰りがない、家から持っていくものをなるべく少なくしているというふうなところについて、すごくポジティブな意見を聞いています。  保護者の志向みたいなものは刻々と変化していくというところもあり、今回、来年度予算でも保育所のICT化について4,100万円の予算がついていると思うんですけれども、そういった部分も含めて、今後、審査項目、さらに見直しをしていっていただきたいと思っております。御見解をお伺いします。 ◎保育施設担当課長 今委員おっしゃったところについては、「保護者との関わり方」といったところで大きく項目立てがございます。そこで細かくヒアリング等でも聞いているところでございますが、こちらにつきましては、今後、各選定委員会のほうで、こういった御意見もあったといったところも踏まえまして、委員会の中で細かく決めていくことかなというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  もう一つ戻りまして、子ども・子育て支援事業計画のことで。これに関しては一般質問でもかなりやらせていただいたので、内容の1点だけ聞かせてください。  令和2年度中に増設する病児保育室という記載がありますけれども、その概要をお示しいただき、その先の整備計画だったり方針についてお示しください。 ◎保育施設支援担当課長 まず、本年度、3月に1所、開設予定があるんですけれども、令和2年度中の4所目になります。こちらにつきましては、今、候補となる事業者のほうと調整を進めているところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  そういった意味でいくと、待機児童ゼロになった今でいうと、非常に需要の強い項目だと思いますので、引き続き、病院が主体となって整備が進んでいくケースが他区を見ても多いようなので、各病院との調整等も進めていただければと思っております。  私から最後に、一番最初の移動支援事業の見直しについて伺います。既に1月中に聴取をされている団体が複数あるかと思いますが、それらの団体から現時点で上がってきている主な意見について御紹介いただければと思います。 ◎障害者施策課長 この間いただいている御意見ですけれども、例えば、通所先から移動支援を利用できるようにしてほしいとか、担い手が非常に不足しているとか、そういうような様々な意見をいただいております。ただ、いただいている意見の多くは、こちらの見直しの視点に記載されているところにおおむね入ってくるものが多いというところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  順次質問させていただきたいと思います。  まず、今も出ましたけれども、移動支援について。  これは、私が知る限りでも10年ぐらいずうっと、団体から予算要望のときなんか毎年毎年同じ項目が出てきて、去年の年末の連合会との意見交換の場でも、もう随分長いこと同じ話が出ていますねみたいなことが出ていたもので、これがやっと見直しに入るんだなということで大変期待をしているところなんです。報告にあった内容で、見直しの視点云々ということで項目がいろいろ書いてあるんですけれども、どういった方向性での見直しなのかが、これだと一切分からないような形になっています。  それで、団体の方にも、どんなふうな意見聴取があったのかということも少し聞いてみたんですけれども、これに沿って意見があったら出してくださいねというような形で、具体的なこれまでの要望に関しての、それをどうするとか、やらないとか、それはできるとかできないとかいう話はまだ一切出ていないということで、ところが、今月末までの聴取を踏まえて、3月末までには見直し案を取りまとめるとなっていますので、やはりちょっと聞いておかなきゃいけないと思って、時間のない中で申し訳ないんですけれども、まとめてお聞きしたいと思います。  今まで関係団体などから私どもも聞いている要望としまして、幾つかありますので、列挙します。  通所・通学の際に使えないのを使えるようにしてほしいということ。また、その際の利用時間が30分というふうに非常に限定をされているので、使いにくい、自己負担が出てしまうというようなこと。また、余暇のための利用であっても、出発点が自宅というふうになっているので、通所先からの利用ができないことなど不自由である。それから、ショートステイの入所の際にガイドヘルパーが使えないので、家族の負担になっている。また、精神障害の方からは、本当だったら使えるはずなのに、事実上、幾つかの重複障害がない方はこの制度が実際上利用できなくて、排除されているんじゃないか、利用できるようにしてほしいというふうな、ほかにもあるんですけれども、そういうようなことを毎年毎年私どもも聞いて、何とかしたいですねと言っているんですけれども、改善できないでいるので、ぜひ改善をしていただきたいということで、現在どういう考え方でいらっしゃるかについて、それを全部答えると時間がかかっちゃうので、1つ、2つでもいいですから、前向きに、答えられることがあればお答えいただきたい。  私のほうでちょっと当てずっぽうでネットで検索してみましたら、通所・通学に使えるというふうに規定をされている自治体も、見た限りでも幾つかあります。23区の中でも、目黒区とか荒川区などは使えるように制度改正もなさっているみたいですので、前向きにお願いしたい。それから、ショートステイの入所に関しても、使えるようにしている自治体もあるようですので、杉並区もぜひ前向きにお願いをしたいなというふうに思っておりますので、答弁をお願いします。  続けて言いますけれども、実際上、杉並区のこういった利用の規定というのが、ガイドラインであったりとか、ガイドラインの中のQ&Aの中に規定をされているということを理由に、利用ができなかったり、条件が大変厳しかったりするということなので、具体的には、要綱はもちろんですけれども、ガイドラインやQ&Aのところの見直しが必要になっていくと思うんですけれども、そういったことが視野に入っているのかどうかということですね。  それから、ガイドライン等の記載にかかわらず、個別の具体的な事例に応じて柔軟な対応をしていくということは、10年ほど前の担当課長の話合いの中でのお話から、そういうふうに区は柔軟な運用をしていきますよというふうなお答えが利用者団体のほうにあったということで、それ以来、歴代、柔軟な対応をやっていくということで、ガイドライン、Q&Aの規定に厳格に縛られるものではないんだという理解を利用者の方々はしてきているわけなんですけれども、その辺りについての確認をさせていただきたいと思います。  この点の最後に、やはりお金がないとできないことでありまして、それから、今ガイドヘルパーの人材も確保が難しいというふうなこともありまして、今日は区長がいらっしゃらなくて副区長がいらっしゃいますけれども、財源の手当てというのを区のほうでしっかりやっていただかないと、皆さんがおっしゃるような、希望するような移動支援の拡大にはつながっていかないというふうに思いますので、その辺りも何かお考えがありましたらお願いいたします。ちょっとまとめてお聞きしました。
    ◎障害者施策課長 今委員からいただきました視点ですね、通学・通所のことですとか、利用時間、それから出発点のこと、あと、ショートステイですとか精神障害の方へのというようなことも含めまして、今回この視点の中にも記載しておりますけれども、この間も、長い期間といいますか、御要望でいただいてきたものがございます。今回、それをこういう形で、検討の中で視点ということでまとめました。  ある意味、これまでも御要望を聞く場などでもいただいてはいたんですけれども、今回また改めて今御要望いただいているところでありまして、それをまたまとめた後も含めて、今後もまた御意見をいただくというような形で進めていきたいというふうに思っております。  それから、ガイドライン、Q&Aにつきましても、当然要綱も含めて、今回、見直しということに合わせて、必要なところは見直してまいりたいというふうには考えております。  個々の状況で、皆さん状況が異なりますので、当然、移動支援の実施というか、それぞれの方の利用に当たっては、そこのところをきちんと踏まえてやれるような形にしていきたい。そこはこれからもそういう形でやっていきたいと考えております。 ◆松尾ゆり 委員  いろいろありがとうございます。検討の俎上には上がっているというふうに理解をしましたので、ぜひ利用者の方々が望まれるような方向での改善を一歩一歩進めていっていただきたいと思いますし、他区に先駆けてと言うとあれですけれども、それぞれの区で工夫してやっていらっしゃると思いますので、杉並区も、やってくれてよかったなと思えるような改善をぜひお願いしたいと思います。これは3月の末にあらあら決まってしまうということなので、なかなか発言の機会がないかと思いまして、今日やらせていただきました。  次に、保育園の民営化ガイドラインについてです。  私も、4回のうち2回、1回目と3回目かな、傍聴して、特に3回目を傍聴したときに、非常に保護者の方々がよく勉強していらっしゃって、すごく先進的な事例を捉えて杉並区でもやっていただきたいということを言っておられて、とってもいい意見がいっぱい出ていたんですね。大変感心しました。  また、今回でき上がったものを拝見しまして、前のガイドラインは、ちょっとこれじゃどうなのと私も何度か言ったことがあるんですけれども、やっとガイドラインというのにふさわしいものに仕上がったかなというふうに思っております。特に、杉並区としての考え方をきちんと述べるというような形の体裁も整えていただいて、区立保育園のいいところをきちんと引き継いでいきますということが明示されたのは、大変よかったかなと思っております。  ただ、こんなところで、褒めて終わりたいんですけれども、いろいろ申し上げたいこともあるので、やはりまとめて申し上げたいと思います。  1つは、引継ぎのことなんですね。これは、私、本会議で質問したこともあるんですけれども、引継ぎの実質的な合同保育の期間が大変短いということで、現場に保育士さんがクラスに入って保育をするのは2か月程度ということですので、大変短いなというのがあって、それから、引継ぎの後も公務員の保育士さんに関わっていただきたいというのを、これは民営化された保育園の保護者の方から随分聞いてきたことなんですけれども、懇談会の中でもそういうお声も出ていましたけれども、なかなかそれは難しいですという答弁に終わったのがちょっと残念だったなと思うんですね。  今のところ、このガイドラインで行こうという話なわけですけれども、今後の引継ぎに当たっては、合同保育の期間を長くするとか、また、公立の保育士さんの関わりをもうちょっと運用の面で増やしていくとか、そういったことを要望しておきたいと思います。  それからまた、引継ぎと関係して、巡回訪問を4月以降行っていくということが大変強調されていたんですけれども、このガイドラインの12ページを拝見しますと、巡回訪問も、4、5月は「重点的(2〜3回)」と書いてあって、月に二、三回ということなんだと思うんですね。以降は年間おおむね三、四回で、ほかの既存園と変わらない巡回訪問という形になっていくということなんだと思うので、区立から民営化していったという間の巡回訪問というのは、もう少し強度を上げていただきたいというか、例えば週に何回行くみたいなぐらいの頻度で、事業者の方も大変だと思いますし、保護者や子供のほうも安定しない中、ここにはこう書いてあるのでこれは最低限というふうに理解をして、もう少し頻度を上げていっていただきたいなということがありますので、いかがかということですね。  それからもう一つ、アンケートの話なんですけれども、これも保護者の方から幾つか意見が出ていたと思うんです。民営化した後に、学童もなんですけれども、保護者アンケートを取って、おおむね満足、8割、9割満足の結果が出ていますというふうによくおっしゃるんですけれども、保護者の方から出ていた御意見として、従前と比べてどうですか、区立のときと今だとどうですか、比べてどうですか、どう変わりましたかというふうな感覚のアンケートが必要じゃないのということがあったので、それを要望しておきます。  それから、時期的にも、6か月後を目安にと書いてあるんですけれども、少しきめ細かくやっていただけるといいのかなというふうに思います。結局、民営化してしまって、巡回訪問もこの頻度でやるということですので、どうしても現場の様子というのが分からないのかなというふうに思いますので、アンケートについてもそのように要望しておきたいと思います。  それからもう一つ、これは課題だと思うんですけれども、民営化の時期というのがあるんですよね。どうしても年度替わりで、4月からというのがほとんどだと思うので、そうすると、そうでなくても4月は進級があるので、保育室が替わり、担任の先生がそうでなくても替わり、お友達も新しいお友達が入ってきて、今までいた人が転園していなくなったりとか、友達関係も変わったりとか、そうでなくても子供が大変不安定になる時期だと思うんですね。その時期にかぶせて委託が来るということになると、大変負担が大きいかと思うんですね。  ですから、引継ぎの期間の検討と併せて、今後これからやっていく何園かの状況も見ながらだと思うんですけれども、4月当初からそこでばさっと民営化に変わっちゃうというやり方がいいのかどうかということは、現場の、公立の先生方とも御相談なさって少し考え直していったほうがいいのかなと。何かそんなふうな意見も少し出ていたように思いましたので、そういった点も御要望申し上げたいと思います。  何点かまとめて言っちゃったんですけれども、御答弁お願いします。 ◎保育課長 今いろいろ御意見いただいて、これは懇談会の中でも、保護者の方などとも共有させていただいたところが幾つかあります。  少し話をすると、まず、合同保育の期間というのは、いつもよく話題になるところです。これが短いんじゃないか。短いというんだったら、じゃ何か月がいいんだ。なかなかこれは結論を出すのが難しい問題かと思います。  ただ、1つ言えるのは、合同保育に参加していただく保育士さんというのは、4月から実際に働いてくれる保育士さんじゃなければ意味がないわけですね。それで、実際にそういう陣容が各事業者で固まるというと、どうしても年末から年始にかけてという時期になりますので、そういう意味では、前からやって、そこで合同保育に参加していて、その方が実際は4月からの民営化のときにはいなかったというのでは意味がありませんので、そういうことも考えなければならないということ。  それから、合同保育だけが引継ぎではなくて、1年前の4月から、園長になる候補者あるいは主任になる候補者の方は決めてもらって、その園の方針であるとか、園がどういう考え方で保育をやっているか、そして行事はどんな考え方でやっているか、こういうことを順次大きいところから引き継いでいってもらって、まず園長や主任に状況をつかんでもらい、その方たちに入ってもらい、それから実際にクラスの担任になる予定の方に入ってもらい、さらにそれ以外のフリーの方に入ってもらう、そういう順番でやっていますので、ここをただ、合同保育だけを長くすればいいという問題ではないというふうに考えています。  民営化後に区の保育士も関わるということについては、現場に残るということは、派遣というふうなことになりますので、これはまたいろいろ制度的な問題があるわけですが、実際には、運営主体が替わって、そこの主体がきちんとやっていくという前提の中では、あまり今度逆に関わり過ぎるというところも、それはそれで1つの弊害もありますので、そこはちゃんとバランスを取ってやっていかなければいけないと思います。もちろん、民営化したから区は知らないよという態度は、それは絶対にあってはならないことだと思っていますので、きちんとそこをサポートするということは当然であって、巡回訪問とか巡回指導のところも、当然そういう考え方でやっていくものだと思っています。  ただ、ここは、その回数だけを増やせばいいとかいう問題ではなくて、4月という時期は、子供たちにとっては、先ほど委員もおっしゃいましたけれども、年度替わりで教室が替わったりだとか、別に民営化でなくても、例えば先生が替わったりとか、いろいろ環境の変化があって、そもそも、民営化があろうがなかろうが、ある程度落ち着かなくなる時期であることは確かなんですね。こういうところにどれだけ、子供たちが落ち着いて、安定した保育ができるかということをやるのが、まさにそこまでの時間をかけての引継ぎというふうに考えておりますので、そうしたことをしっかりやった上で、区のほうがまたそこに必要な支援を行う、そういう考え方でやっていきたいというふうに考えています。  それと、アンケートにつきましては、確かにアンケートの内容で見直すべき点が多々あることは、保護者の方々からもいろいろ御意見ありましたので、そこは大きく見直していきます。ただ、アンケートを取るときに、前の区がやっていたときとの比較ということについては、長年区が積み上げてきた保育と、4月から受け継いでまだ何か月かしかやっていない民間事業者の保育を、同じ土俵の上でどっちがいいだの悪いだのという評価の仕方は、それはちょっと、比べる対象として適切ではないかなと思っています。ですから、このアンケートというのは、民営化によってきちんと安定した保育がなされているのかどうか、どういったところに課題があるか、そういうことをしっかりと聞き取っていくことが必要なのではないかなというふうに思っています。  最後に、民営化の時期ですが、これにつきましては、今、4月から3月という年度の中で、学生たちも基本的には3月に卒業して4月から社会人になる、こういう社会システムの中で、この時期だけをどうかするという考え方は、かなり難しい面があるのではないかなというふうに思います。 ◆松尾ゆり 委員  いろいろ詳しく御答弁いただいて、ありがとうございます。  最後の民営化の時期、確かに日本の社会がそういうシステムになっているということはあるんですけれども、先ほどの合同保育の期間云々の話も含めてなんですが、やはりそこは工夫のしようがあるのかなという気はします。課長おっしゃるように、4月、年度当初というのはいろんな意味で大変さがある時期でございまして、その時期に民営化も同時に行われるというのは、やっぱりちょっとシビアなのかなというふうなことはありますので、急に変えるというのは難しいとは思うんですけれども、今後課題となるところなのかなというふうに思います。  それから、アンケートに関して、従前との比較というのはちょっと酷なんじゃないのということだったと思うんですね。ただ、保護者が求めているのは、区立でやってきたことがこれからもできるのといったときに、この点、あの点、本当に最初の時期だからこそ見えてくるものというのがあって、そこまで要求するのは無理でしょということも含めてあるかとは思うんですよ。おっしゃるように、事業を開始したばっかりの事業者に、そこまで言うのは無理かなという部分も恐らくあるとは思うんですね。  だけれども、保護者が求めているのは、3月だったら3月までの保育と変わらない園であってほしいという思いが、多分非常にあるんだと思うんですよね。だから、そういう意味で、よく皆さんおっしゃるのは、アンケートを取ったら、8割、9割の保護者は満足しているじゃないですか、ほら民営化はうまくいっていますよみたいな話を言われるんですけれども、それは違うだろうと。従前の区のやっていた保育とどこが違うのかとか、こういう面はよくなったよねということももちろんあると思うんですよね。そういったことについて分かるように少し工夫していただいて、まさにその時期だからこそ抽出できる課題というのもあると思いますので、工夫をしていただきたいというのが要望でございます。答弁はいろいろいただきましたので、結構です。  あと二、三お伺いしたいことがございますが、一旦やめます。 ◆山田耕平 副委員長  すぐ終えるようにしますので。  移動支援のことについて確認したいんですが、7月末をめどに見直す内容を決定するということなんですけれども、実際にこの見直し内容で運用を開始するというのはいつと見込まれているのか、それをまず聞きたい。  あと、予算書を見ると移動支援事業が増額というふうになっているんですけれども、この見直しを視野に入れた予算編成となっているのかどうか、これが2点目。  あと、先ほど他の委員からもあったんですけれども、具体的な中身が全く我々には分からないんですね。議会に対しての見直し案というのはいつ示されて、議会としての意見反映を行う機会というのはどういうタイミングになるのか、それもお聞きしたいと思います。  あと、この間もいろいろ、情報開示請求のこともお話ししたんですけれども、先ほどの他の委員の、23区の中で見たらどういう状況なのかというところでは、区が近隣自治体の移動支援事業の調査を行っていると思うんですね。この調査結果そのものは、非常に重要な中身だというふうに思います。これは、議会への報告はしないんでしょうか。できればこの委員会にもしっかり提供していただいて、こういう調査をしましたということをお伝えいただきたいなと。議会答弁として、23区の調査を実施しているということは何度も何度も言われてきたわけですよね。それらの情報も提供していただいたほうがよいのかなというふうに思うんですが、どうでしょうか。  あと、具体的な中身はまた予算特別委員会の場面でしたいと思うんですけれども、7月末の見直しの内容が決定された段階で、その中でも速やかに実施可能な運用内容については早期に実施を検討すべきだと思うんですね。この問題は、先ほど他の委員も話していましたが、十数年近くずうっと改善が求められてきて、なかなか改善が図られてこなかったというものですので、対応できるものについては速やかに対応する必要があるかなと思うんですが、どうでしょうか。  次、子ども・子育て支援事業計画についてお聞きします。  まず、さきの委員会でも取り上げたんですけれども、そのものには関わらないんですが、10ページの保育の質の確保に向けて、区立保育園の中核園の位置づけが、将来的な指定拡大などについても記載されたということは重要だと考えます。  これ、しつこく聞いているんですけれども、指定拡大というのは第2期の令和6年までの間に実施されると思うんですが、どの程度のタイミングでこの指定拡大、実施をされるのでしょうか、確認したいと思います。  あと、区立保育園の運営を民間事業者に引き継ぐためのガイドラインということで、他の委員も話していましたけれども、今までの現行のガイドライン、率直に言ってかなり事務手続みたいなものだったんですが、それに比べて非常に内容がいいものになっているというふうに思います。  ただ、私たちの会派としては、区立保育園の民営化をそもそも進めるべきではないという立場ですので、民間の保育園が激増する中で、公立保育園に求められる役割というのは非常に重くなっていると思うんですね。現在の規模を維持しなければ、民間保育園への支援体制もなかなか構築し切れないのかなというふうに考えます。  その点で、民営化で最も心配なことは、職員の処遇とか配置とか人数、それがやはり公立に比べて非常に変わってくるというふうに思うんですが、公募要項みたいな形で定められた条件の遵守というのは、継続的にずっとそれが行われていかないと、参入直後はちゃんと確保されていたけれども、その後数年たって駄目になってきましたというのは非常に困ってしまうわけですよね。その辺りについて、区としてはどういう問題意識を持って、どうやって保育の質を、公立並みを維持するかというところではどのような検討を進められているのか、その点を確認したい。  最後、障害児の受入枠については、やはりこの間、公立が非常に大きな役割を果たしてきたと思うんですね。ただ、民間になることによって、障害児の受入枠というのは非常に厳しい状況に置かれるという実態もあると思うんですが、これまでどおりの公立としての障害児の受入枠として可能になるかどうかという点についてはどのように考えているのか。  その辺りをまとめてお聞きして、終わります。 ◎保健福祉部長 最初に移動支援の関係で私のほうで答えて、残りのものは所管の課長が答えるということで。  まず、今後のスケジュールの中で、3月を目途に見直し案を取りまとめるということなんですが、いろいろ今御意見を伺っている中で、取りまとめた内容については、当然、障害者団体等にもお返ししますし、議会にも、どのような形で報告するかはまだ決めておりませんけれども、何らかの形でお出しして、意見をいただけるような形を取りたいと思っております。  それから、所管が調べた他区の調査の内容についてですが、区で調べたものですので、議会に対しても必要があれば当然提供していきます。ただ、相手方もありますので、どの範囲で御提供できるかについては相談させていただく必要があるかなと思っております。  それから、来年度の予算とその後のスケジュールというような感じの御質問だったかと思うんですが、まず来年度の予算については、見直しの関係の説明に関する経費を計上しています。具体的に見直しによってどのような経費がかかってくるかについては、見直しの案が確定してから、再度、予算面については積算なりしていきたいというふうに考えているということでございます。  さらに、見直しの内容について、取りまとめたらすぐに実施をというお話でございますが、実施につきましては、システムの関係だとかいろいろな課題もございますので、今の段階でいえば、まず取りまとめてから、その中で何ができるか、どういった実現に向けたスケジュールを示していくかということも含めて今現在検討しているということで、いましばらくお時間をいただきたいと存じます。  私からは以上でございます。 ◎障害者施策課長 ほぼ重なってしまうんですけれども、時期につきましては、今部長からもありましたとおりということで考えております。7月以降のできるだけというところも、今御答弁ありましたとおりということで考えております。 ◎保育課長 幾つか御質問があったんですが、まず中核園の指定拡大の件ですけれども、これは再三この間も申し上げているとおり、指定の拡大というのを考えています。  じゃ、いつやるのかということについて、今明確にその時期を決めているわけではありませんが、この中核園の取組というのが、今回独自の取組としてこの4月から始めていくわけで、2年度は実施初年度ということにもなりますので、2年程度は少なくとも検証をしっかりした上で、拡大を考えていきたいというふうに所管としては考えてございます。  それから、民営化に伴って私立保育園になった場合に、いわゆる人員の問題ですけれども、これは民営化園のみならず、私立園については全てそうなんですけれども、そこの人員については、毎月、運営費の支払いに伴って、各保育園からの体制というものは出していただいておりますけれども、ここについては相当細かく、民間事業者のほうには、きちっとその体制が守っていけるように継続的に指導しているというところでございます。  それから、障害児についてですけれども、障害児指定園をこの4月に6園増やして15園としていきます。障害児の受入れに関しては、確かに区立保育園が果たす責任というのは非常に大きいと思っています。これは民営化云々の問題とは別に、今非常に障害児の受入れの要請が強くなっていること。それから、障害児の障害の重さ、それがかなり重たい方が増えている。そういうような状況の中でも保育を求める方も増えているといったことも含めて、一方でまた、児童をきちんと安全に保育できる、そこも担保できなければなりませんので、何でもかんでも受け入れられるというものでもないわけですが、そういったバランスも取りながら、障害児の受入れというのは、私立園にもお願いはしておりますけれども、やはり区立がそこは一義的には責任を持って受け入れていきたいというふうに考えてございます。 ○浅井くにお 委員長  一巡いたしましたけれども、ほかに質疑のある方。──それでは、松尾委員、ほかの委員の方と同じぐらいの感じで、2問か3問ぐらいということでよろしくお願いいたします。 ◆松尾ゆり 委員  じゃ、手短にやらせていただきます。  園庭確保の取組についてなんですけれども、園庭を確保するのは大変大事なことだと思いますが、今まで園庭のない園をいっぱい造ってきちゃったわけなんですよね。それで、今園庭のない園がここで補助金を頂いて園庭を整備する形になるわけですけれども、今まで努力して園庭を確保しつつ新しい園を造ってこられた事業者さんもいるわけで、そこの均衡というのはどういうふうにお考えになるのかなというのはちょっと疑問に思いましたので、お考えを聞きたいと思います。  区長も本会議の答弁でおっしゃったのは、これからはいい民間事業者が選ばれていく時代だと。そこは、言うなれば自己責任でいい園をつくっていけという考え方なんだと思うんですけれども、そのことと、園庭に対して整備すると補助金を出すよという考え方とがどう整合するのかなというのは、今区長がいないので、答えられなかったらいいですけれども、ちょっと疑問に思いましたので、お聞きします。  あわせてなんですけれども、新たにキッズガーデン杉並堀ノ内という園が今後できるということで、選定されたということが書いてあります。こちらの敷地面積を見ますと、大変狭い中で75名を今度預かれるようにするということなんですけれども、こちらは建蔽率、容積率などがどうなっているのかということをお聞きしたいと思います。  つまり、こういう園を認めていく中で、別口で園庭を確保する事業を行うというのはちょっと違うんじゃないかな。やっぱりきちんと、園庭も含めて適正な保育環境を確保できる事業者さんを選んでいっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  最後、3点目なんですけれども、学童クラブの待機児童対策ということで、和泉学園の話なんですが、子ども・子育てプラザ和泉の中に別棟を整備するということなんですけれども、それほどの敷地が余っているようには思えないんですが、ここの延べ床はどうなるのか、あるいは2階建てにするのかとか、その辺教えてください。延べ床面積をまず教えてください。  それから、もともと児童館時代からお庭の利用についていろいろ議論があったらしくて、隣地の方から、うるさいからやめてくれみたいな話もあったらしいんですけれども、こちらに学童クラブをつくるということでは近隣の御了解は得られているのか。  以上です。 ◎保育課長 1点目の、区長が御答弁申し上げていることとの整合性のことについて若干御答弁したいと思いますが、区長が申し上げているのは、今、保育施設というものが、保育を利用したいという方の数に対してぎりぎりではなくて、一定程度、保護者の方が選択できるような、そういった数で整備をしています。そういう中で、保護者のほうも保育所を選んでいくということができ、逆に言えば、事業者さんからすれば、選ばれる立場にあるということです。そこは、いわゆる保育の内容といったものを充実させていくということで、事業者のほうがきちんとそこのところは競って、保護者の方に選んでいただけるような、そういう保育を提供できるようにしていくということを申し上げているものであって、一方で、園庭も確かに保育環境という質ではありますが、園庭については、事業者さんだけの努力で園庭を広げるということができるわけではありませんので、そういったところで、そういった面の環境も整えたいということを考えていらっしゃる事業者さんに一定の支援をするということで、決して矛盾するものではないというふうに考えてございます。 ◎保育施設担当課長 まず、今回の園庭確保の補助金の創設についてなんですが、私ども、園庭がない園が質が悪いとか、そういうふうには、これまでも申し上げているように、決して考えているところではございません。しっかりした保育をしているといった上で、園庭のない保育園に限らず、小さな園庭を持っているところ、また園庭を持っている園を含めましても、認可保育所が今やっている保育の内容を一層充実させていくため、その1つの手段として自主的に考える中で、園庭を確保したいと考えているものに対しての補助をしようといったことなので、園庭がない園が多いからこれをやる、そういった短絡的なものではないと考えてございます。  それから、キッズガーデンにつきましては、建蔽率、容積率、それぞれ60%と200%という形になっております。 ◎児童青少年課長 和泉学園の第二学童クラブの位置等でございますけれども、今建っております子ども・子育てプラザから見まして和泉学園寄りのほうにあります防災倉庫、こちら今建っておるところを一旦取り壊しまして、2階建ての建物を整備する。平米は、270平米という形で今予定をしているところでございます。  近隣等への説明につきましては、防災倉庫等もございますので、そういったことも含めて、これから丁寧に説明してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○浅井くにお 委員長  ほかに質疑はありませんね。──ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の陳情審査及び所管事項調査について》 ○浅井くにお 委員長  当委員会に付託されております陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  1つお願いがございます。報告資料、たくさんあると思いますけれども、できれば字を大きくしていただければなと。字体も、明朝体ではなくて、ゴシックとか丸ゴシックのほうが見やすいかなと思っております。  あと、物によっては余白が結構取られているもの、こういうのは余白を狭めることによって大きくなると思うので、その辺、少し資料を見やすくしていただければなというふうに思います。よろしくお願い申し上げます。  以上で保健福祉委員会を閉会いたします。                           (午後 2時04分 閉会)...