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令和 元年12月 2日災害対策・防犯等特別委員会−12月02日-01号

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  1. 杉並区議会 2019-12-02
    令和 元年12月 2日災害対策・防犯等特別委員会−12月02日-01号


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    令和 元年12月 2日災害対策防犯等特別委員会−12月02日-01号令和 元年12月 2日災害対策防犯等特別委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 報告聴取  (1) 台風第15号等における被災地支援について …………………………………… 3  (2) 令和元年度杉並区総合震災訓練等の実施結果について ……………………… 4  (3) 台風第19号への対応及び令和元年度水防活動状況について ………………… 4  (4) 道路等の除雪について …………………………………………………………… 5               災害対策防犯等特別委員会記録  日   時 令和元年12月2日(月) 午前9時58分 〜 午前11時41分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (12名) 委 員 長  富 田  た く     副委員長  大 熊  昌 巳        委  員  ほらぐち ともこ     委  員  松 本 みつひろ
           委  員  木 梨 もりよし     委  員  関 口  健太郎        委  員  國 崎  たかし     委  員  酒 井  まさえ        委  員  そ ね  文 子     委  員  北    明 範        委  員  井 原  太 一     委  員  島 田  敏 光  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 危機管理室長  寺 嶋   実   危機管理対策課長事務取扱                          危機管理室参事                                  青 木 則 昭        地域安全担当課長山 田 幸 雄   防災課長    近 藤 高 成        まちづくり担当部長         土木担当部長  友 金 幸 浩                茶 谷 晋太郎        耐震・不燃化担当課長        土木計画課長  三 浦 純 悦                伊 藤 克 郎        狭あい道路整備課長         杉並土木事務所長事務取扱都市                緒 方 康 男   整備部参事                                  吉 野   稔        みどり公園課長 石 森   健  事務局職員 事務局次長   植 田 敏 郎   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    三 井 真太郎 会議に付した事件  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 台風第15号等における被災地支援について   (2) 令和元年度杉並区総合震災訓練等の実施結果について   (3) 台風第19号への対応及び令和元年度水防活動状況について   (4) 道路等の除雪について                           (午前 9時58分 開会) ○富田たく 委員長  ただいまから災害対策防犯等特別委員会を開会いたします。  傍聴人の方から委員会の撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○富田たく 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほかに、木梨もりよし委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《報告聴取》 ○富田たく 委員長  続きまして、報告事項の聴取を行います。  本日の報告事項は4件です。  質疑は、報告を一括して聴取した後に行いたいと思います。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 台風第15号等における被災地支援について ◎危機管理対策課長 私からは、本年9月、10月に相次いで関東地方に上陸しました台風第15号及び第19号によります被害を受けた自治体に対して、杉並区が行った被災地支援について報告いたします。  なお、台風第19号に対する本区の水防活動につきましては、今年度の水防活動状況とあわせまして、この後、防災課長のほうから御報告申し上げます。  それでは、資料をごらんください。  まず、9月8日から9日にかけて関東地方を通過しました台風第15号の被害に対する支援といたしましては、千葉県の君津市へ、罹災証明発行業務等を行うため2名の職員を派遣しました。また、館山市に対しては、清掃職員6名が2陣に分かれ、小型プレス車とともに向かい、災害ごみの分別収集、仮置き場への搬入作業等を行いました。さらに、東京都大島町へも、罹災証明発行業務等を行うため1名の職員を派遣しております。  次に、10月12日から13日にかけて通過した台風第19号の被害に対する支援といたしましては、福島県南相馬市では、水道設備損傷による断水等大きな被害がありました。物資の支援要請があったことから、資料に記載がございますように、飲料水等の物資を送っております。また、スクラム自治体である名寄市、北塩原村、小千谷市、東吾妻町、忍野村、南伊豆町からも同様に南相馬市への物的支援を行っております。次に、裏面に移りまして、栃木県の栃木市に対しましては、表記のとおり、清掃職員1名を災害ごみ処理の支援等のために派遣いたしました。  次に、杉並区社会福祉協議会におきましても、東京都社会福祉協議会からの要請に基づき、被災地支援を行っておりますので、あわせて報告申し上げます。  まずは、千葉県の鋸南町へ、表記のとおり職員1名を派遣しました。また、栃木県佐野市にも、2名の職員を2陣に分けて派遣しております。  私からの報告は以上です。   (2) 令和元年度杉並区総合震災訓練等の実施結果について   (3) 台風第19号への対応及び令和元年度水防活動状況について ◎防災課長 私からは2点、令和元年度杉並区総合震災訓練等の実施結果につきまして、それから、台風第19号への対応及び令和元年度水防活動の状況について御報告申し上げます。  まず、令和元年度杉並区総合震災訓練等の実施結果についてでございますけれども、委員の皆様におかれましては、当日朝より御視察をいただきまして、まことにありがとうございました。  実施場所、実施日、参加者数につきましては、資料記載のとおりでございますけれども、一般区民の参加者数のほか、昨年より若干参加者が減っているといったような状況でございました。PR等につきましては昨年同様に行ってございますけれども、結果的にこのような数になったと考えてございます。  今回の訓練の特徴といたしましては、各団体が新たな車両を多く投入したことで、体験型のプログラムがふえたこと、また、初期消火の体験も実施したところでございます。  次に、資料下段、震災救援所訓練でございますけれども、現在までに予定されていた52カ所のうち44カ所で終了いたしまして、残り8カ所につきましては、台風19号などによる雨天中止という状況となってございます。また、その他の13カ所につきましては、12月以降に実施する予定でございます。  なお、震災救援所訓練につきましては、実践的な立ち上げ訓練を中心に実施することを重点訓練としてお願いしているところでございます。  引き続き、地域防災力向上のために、訓練への支援を行ってまいりたいと考えております。  続きまして、台風第19号への対応及び令和元年度水防活動状況について御報告申し上げます。  まず、台風19号への対応に関してですが、本会議の一般質問において多くの議員からさまざまな御質問をいただき、御答弁しておりますが、資料記載のとおりの状況でございます。  裏面をごらんいただければと思います。被害の状況、その他要望も記載のとおりでございます。  次に、避難所の状況でございますけれども、資料に記載のとおり、11カ所を開設し、過去最高となる844名の避難者がございました。  次に、令和元年度水防活動状況についてでございますけれども、4月から11月までの間で、情報連絡態勢が9回、都市型災害対策緊急部隊での対応が1回、水防出動配備態勢が2回、合計12回となってございます。  昨年度の25回と比べますと、今年度は雨による警報などの回数も少なく、配備態勢の回数は減少いたしましたけれども、御案内のとおり、千葉に大きな被害を発生させた台風15号、また、数十年に1度の強さと言われて東日本に大きな被害を発生させた台風19号、この2回の台風への対応につきまして、15号では1昼夜、19号では都合3日間の対応を要したところでございます。  結果、区内で大きな被害が出るといったことはなく、終息しております。  また、12回の活動の状況の詳細につきましては、A3の別表をつけておりますので、ごらんいただければと思います。  今後も、区民の皆様の安心・安全のために必要な対応を行ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。   (4) 道路等の除雪について ◎杉並土木事務所長 私からは、道路等の除雪につきまして御報告させていただきます。  今年度も、区が管理します道路などを対象としまして、積雪時における円滑な交通の確保、事故防止等を目的とした除雪作業を実施してまいります。  資料につきましては、表紙のほか、表紙の裏側に除雪作業実施基準、そして南北の管轄ごとに積雪警戒路線調書と路線図を添付してございます。  最初に、除雪作業の実施基準についてですが、原則として、積雪10センチ以上で実施という基準を設けております。しかしながら、これに満たない場合でも、気象情報等を注視しながら、必要であると判断する場合には除雪作業を実施してまいります。  2の積雪警戒路線ですが、総延長は約43キロメートル、135路線を積雪警戒路線としてございます。この路線の中で、通学路や急な坂道・曲がり角、駅周辺の道路等が合計で272カ所となってございます。各路線の詳細につきましては、添付しております調書と路線図を御確認ください。  3の除雪作業の方法につきましては、大きく2通りございます。1つは、杉並区と災害時協定を結んでおります杉並土木災害防止協力会に委託して実施する方法で、機械などを使った比較的大規模な除雪作業でございます。もう一つは、職員及び日常的な道路の保全業務の委託事業者が行うもので、比較的小規模な箇所について実施するものでございます。  最後、4番の雪の投棄場所につきましては、区内3河川に設置しております雪捨て場13カ所を使いまして、河川内に投棄いたします。  私からは以上でございます。 ○富田たく 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すために、最初の質疑は、答弁も入れてお一人往復10分程度とさせていただきます。一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  私からは、台風19号の対応に関しまして、一般質問でもたくさん質問が出ていましたが、重複しないように何点かお伺いさせていただきたいと思います。  まずは、台風19号で亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた全ての方にお見舞いを申し上げます。  台風19号は、発生後すぐに猛烈な勢力に発達し、その後、北上しても勢力が余り弱まらず、関東地方に接近するまで、非常に強い勢力を保ったままでありました。そのため、降雨量は箱根で1,000ミリを超えたほか、全国各地で軒並み500ミリを超えるような大雨を降らせ、大雨特別警報も多数発表されたほか、越水、堤防決壊が多数発生するなど、非常に大きく、また非常に勢力が強く、たくさんの雨を降らせた台風でした。  その影響で都内でも、多摩川があふれたり、内水氾濫などが各地であったり、大手スーパーやコンビニなどが早目に店じまいを行ったり、交通機関が計画運休を実施したりするなど、東京でも多くの影響が出ました。  そんな中で、杉並区では、早々に態勢をとり、11カ所の避難所を開設し、844人もの避難者を受け入れ、無事対応してくださいました。また、一般質問の中でも、避難者より複数の謝意が寄せられた旨の答弁があり、本当によかったと考えております。所管部局の御努力に感謝を申し上げます。  さて、ここでお伺いをさせていただきたいのですが、防災対応として多くの職員がさまざまな業務に従事をしてきたと思います。しかし、今回、台風19号は非常に大きく、台風が通過するのにも時間がかかったと思いますが、今回の台風の対応に長く従事された職員は、どのくらいの時間従事していたのか、まずお伺いいたします。 ◎防災課長 報告の(2)にもございますとおり、態勢につきましては、11日金曜日の15時46分に大雨・強風注意報が発令されまして、情報連絡態勢をとった後に、都市型災害対策緊急部隊水防配備態勢へと移行しながら、13日日曜日9時半まで態勢をとっておりました。  これは該当課の全員ではございませんけれども、防災課の職員の中には、水防態勢全般の準備、情報連絡態勢の対応、それから台風の接近対応、その後の避難所の施設の復旧、片づけなど、また、土木事務所土木計画課の職員におきましては、倒木や冠水などの被害の確認、それらへの対応、土のうの片づけなどがございまして、連続の時間ということで考えますと、仮眠なども適宜とっておりますけれども、11日の朝から13日の夕方までというような状況で、ほぼ3日間の対応といったようなことでございます。 ◆國崎たかし 委員  本当にお疲れさまでございました。  そんな長丁場の中で、例えば、昼間と夜間、交代といった対応は行っていたのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎防災課長 まず、態勢に参加した職員の中で、防災課、土木計画課土木事務所以外の職員につきましては、都市型災害緊急部隊を除きまして、水防態勢をとった12日の朝から13日の朝までの1昼夜の対応でございました。こちらは、交通機関の計画運休がございまして、交代するための人員補充ができなかったというような状況もございまして、そのような対応となってございます。  また、防災課、土木計画課土木事務所の職員につきましては、長い職員は、先ほど御答弁申し上げたとおり3日間の対応となったということでございますけれども、これは対応が本務であって、部分的にも交代対応は行っておりますが、職務的にも人数的にもなかなか難しいということもあり、注意報の発令が早くて情報連絡態勢をしいたこともあって、このような対応となっているところでございます。 ◆國崎たかし 委員  重ねて、お疲れさまでございます。  次に、避難所についてですけれども、今回、11カ所の開設が行われまして、844人もの避難者の受け入れを行われましたが、開設場所はどのように考えて設置をされたのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎防災課長 杉並会館、荻窪地域区民センター和田小学校、大宮中、杉二小、こちらのAB区分と呼ばれている避難所に関しましては、全て最初から開設をしてございます。
     そのほか、地域性、それから避難所へのアクセス、これらを考えまして、区内に極力満遍なくという視点から開設場所を選定したところでございます。  あと、アクセスに関しましては、当然、雨、風がございまして、交通機関が運行されていれば避難者は交通機関を利用するといったことを想定いたしまして、開設時間を当初の想定より早めて対応したということでございます。 ◆國崎たかし 委員  最後の質問になりますけれども、一般質問でも他の議員が質問しておりまして、また、先週の総務財政委員会の中でも話題になっていましたが、今回の台風19号で開設した杉一小の避難所が移転した場合、そこが浸水想定地域だったということで、例えばこれは法律などで規制されるものなのか、わからないので確認をさせていただきたいと思います。 ◎防災課長 水害避難所の指定基準の条件といたしましては、災害対策基本法、施行規則、施行令などによりまして、まず管理条件、それから立地条件を満たす必要がございます。  その中で、立地条件は、構造条件と呼ばれているものにかえることができまして、洪水に関しましては、水圧などで損壊したり転倒したり、それから滑動など構造耐力上支障のある事態を生じさせないものであること、かつ、想定水位以上の高さに避難スペースがあることなどの条件に対応すれば問題はないというところでございます。 ◆國崎たかし 委員  説明を聞きまして安心しました。  次の台風などによる水防は恐らく来年度になると思いますけれども、今回の台風19号と、その前の台風15号、この2つの台風がもたらしたさまざまな影響は、ぜひ、今後杉並区の台風対策の教訓としてしっかりと受けとめて、さらなる安全と安心につなげられるよう研究、検討をお願い申し上げまして、質問とさせていただきます。  ありがとうございました。 ◆酒井まさえ 委員  台風15号等における被災地支援についてです。  これまでも、災害が起きるたびに杉並区としては支援を出していたのだと思いますけれども、過去の実績を伺います。 ◎危機管理対策課長 まず、過去の支援の事例ですけれども、東日本大震災で被災しました南相馬市に対しては、人数とか職種は年度ごとに変わるんですが、事務職、土木職、建築職を平成23年以降引き続き派遣し、現在も支援を行っているところでございます。  その他、平成28年に起きました熊本地震では、熊本市と益城町へ建築職を被災建築物応急危険度判定のため、また事務職を罹災証明に関する事務のため派遣したほか、物資支援も行っております。  また、昨年は、平成30年度の7月豪雨に対しましては、岡山県総社市へ清掃職員と防災課職員を派遣したほか、物資支援を行っており、また倉敷市へは、罹災証明発行のため、家屋調査や避難所運営支援業務のため事務職を派遣しております。  さらには、9月の北海道胆振東部地震では、厚真町へ保健師、事務職を派遣しております。 ◆酒井まさえ 委員  支援の職員はどのように決めていらっしゃるのか。庁内で希望を募っているのでしょうか、部署で決めているのでしょうか、お願いします。 ◎危機管理対策課長 昨年、ことしの清掃業務なんかは当然清掃事務所のほうで人選をしていただいたり、保健師については保健所のほうで人選しておりますけれども、事務職につきましては、昨年度から政経部、総務部と順番で、各部で持ち回りでやっております。 ◆酒井まさえ 委員  この支援の様子を見てみますと、台風15号、19号支援の状況ですが、それぞれ支援の内容にもよりますけれども、罹災証明にしてもちょっと遅いかなと思ったんですが、その期間の状況はどのような感じなのでしょうか、お願いします。 ◎危機管理対策課長 現在の被災地支援の仕組みというのが、被災した市町村がまず自分の県に依頼を出して、そうすると、国を通して都道府県、東京都とかに来て、またそこから特別区へおりてくる、いわゆる垂直的支援と言われているものなんですけれども、これでかなり時間がかかっております。  区では、東日本大震災から、これではだめだ、要するに、基礎的自治体同士が常に連携しながらやる水平支援が必要だということを強く言っておりまして、国のほうにもこの水平支援にも財政的支援をするように毎年申し入れているんですけれども、まだなかなか国が動かないところがございます。  昨年の総社への支援でも直接やったわけですけれども、そのときに、向こうから清掃職員が欲しいと言われて、その日のうちに区は決めて、2日後には岡山に職員が向かっている形で迅速的にできたので、やはり水平的支援が我々必要だなと考えております。 ◎危機管理室長 追加で御説明させていただきますと、支援要請は、今御説明したとおり被災県からの要請に基づいてやっております。  特別区にありましては、23区全体で被災地支援を行うということから、各ブロックに期日、人数等の割り振り等もございまして、そちらを受けて区から人選を行い派遣をしてございますので、被災地の要請に従った形での支援を行っているところでございます。 ◆酒井まさえ 委員  福島の南相馬市の支援の状況がありますけれども、これは、そういう意味では水平支援ということなんでしょうか。  物的支援ということで、そのときの被害の状況と、なぜ水の支援だったのでしょうか。それと、エアマットということなんですけれども、これはどのようなものだったのでしょうか、お伺いします。 ◎危機管理対策課長 まず、南相馬市の被害状況でございますけれども、14カ所の避難所を開設して、最大1,195人の避難者がございました。人的被害としては、死者1名、これは市役所の職員の方なんですけれども、1名亡くなられたほか、負傷者2名。それから、物的被害につきましては、その後の10月25日の大雨被害もありましたので、合わせてになりますけれども、全壊が6件、大規模半壊2件、半壊137件の罹災証明を発行しております。また、断水が3,900戸でありました。  南相馬は、当然スクラム自治体ということで、我々9個の自治体でお互いに助け合おうということで、物的支援の受援編とかをつくってやっておりますけれども、そういった感じで、我々と北塩原とか名寄とかと共同して南相馬を支援したところでございます。  あと、水とエアマットにつきましても、当然、断水がございましたので水が必要だということと、それから、エアマットにつきましては、避難所を開設するので必要だということで向こうから依頼がありまして、直ちに送ったところでございます。 ◆酒井まさえ 委員  エアマットというのは、敷くものですね。避難所にいる人たちが使ったということですね。 ◎防災課長 エアマットでございますが、委員御指摘のとおり、避難所で活用したものでございます。空気の袋がたくさん連なっている、ポリエチレンとナイロンの二重構造になっているマットでございまして、一般的に板の間とかで活用するものでございます。 ◆酒井まさえ 委員  被災地支援は、行った先の貢献と、職員にとっての研修の場であると思いますけれども、今後とも、そういう経験を生かして、現場というか、これからの訓練としていけるといいと思います。  次に、総合訓練のところなんですけれども、実際は、あらゆる団体、機関が合同で総合訓練をこの表にあるようにやっていると思うんですが、各団体の連携がとても大切になっていくと思うんです。  それで、今年度、ここの表にありますけれども、また状況に合わせて団体とか関係者を新しく組織したということはありますか。 ◎防災課長 総合震災訓練に参加する団体の追加というお問い合わせでございますけれども、今回、新たに地域防災コーディネーター連絡会というものが発足いたしまして、地域の防災力を高めていこうという団体でございますが、参加をしていただいたところでございます。 ◆酒井まさえ 委員  訓練のときに、私たちも参加する中で、マンホールトイレの訓練があるんですけれども、みんな座っていましたが、あそこでちょっと説明を聞いたんですけれども、実際はどのように水を流し、方法が幾つかあるみたいなんですが、もう一度お願いします。 ◎防災課長 マンホールトイレの種類といいましょうか、水の流し方といいましょうか、どんなものがあるのかというお問い合わせかと存じますけれども、幾つかのタイプがございまして、一般的に申し上げますと、学校に設置するものでございますが、井戸の水を専用ますにためて流すタイプ、それから、移動式の水槽に井戸の水をためてそこから流すケース、こういったものもございます。  このほか、今般の和田堀公園の会場でごらんいただいたものは、トイレでふだん使う水を電動でくみ上げておいて、それで一気に流すといったタイプのものでございます。このほか、例えばおおぞら公園にございますとおり、もともと水槽があって、そこから揚水機、水をくみ上げる機械を使って流すケースがございます。 ◆酒井まさえ 委員  あともう一つ、最近はかまどベンチというものが備えつけられていますけれども、和田堀公園内にはあったのでしょうか。訓練としてあの場で行っていたのでしょうか、お伺いします。 ◎防災課長 かまどベンチに関しましては、和田堀公園内にございます。  一方で、今回の訓練会場とは設置場所に少し距離があったものですから、訓練のメニューとしては採用してございません。 ◆関口健太郎 委員  たび重なる台風と、最近は防災関連のイベントも多かったということで、本当に皆さんお疲れさまです。  まず初めに、台風第19号への対応ということで伺えればと思います。  今回、調節池が機能したということで、被害がぐっと抑えられたかと思うんですけれども、この調節池があくまでのプロセスといいますか、どういう経過を経て調節池があくのか、取水を始めるのかということについて、まず伺えればと思います。 ◎土木計画課長 調節池の取水の時期といいますか、どういう時点であくのかというお尋ねでございますけれども、基本的に、今、善福寺川につきましては、成田西のところと和田堀、環7調節池がございます。環7の調節池につきましては、操作してゲートをあけ閉めできるような、それで、上流側、下流側の水位とか雨量状況を見ながらあけているようなことがございます。  上の2カ所、成田西と和田堀につきましては、自然流下という形で、ある程度の計画水位になりますと自然に流下するということで、その自然流下の中で、その時点で入るということになります。 ◆関口健太郎 委員  では、環7に関しては自分たちであけていく、ほかの善福寺川調節池と和田堀に関しては自動的に取水を始めるということですよね。 ◎土木担当部長 環7につきましても、人が裏であける、あけないというのはあるんですけれども、堰の高さについてはあらかじめ設定されていまして、その堰を超えるような水位になれば自動的に入るというシステムになっています。  ですから、降り方によってとる、とらないということではなくて、設定した一定の水位になれば入るということでございます。 ◆関口健太郎 委員  今回、環7に関しては54万立方メートルで9割程度、善福寺川調節池に関しては3万5,000立方メートルということで、ほぼ満水。  和田堀に関しては、4万8,000立方メートルで約2割ということで、もちろん自動であいたものの、2割程度ぐらいしか埋まらなかった、そこの部分に関しては、そこまでの影響はなかったということでよろしいんでしょうか。 ◎土木計画課長 成田西のほうは、ほぼ満水状態ということで割合入ったんですけれども、和田堀6号池につきましては、周辺環境も建物とかが少ないということもありまして、設定の水位が違うというところもございまして、その程度しか入らなかったということでございます。 ◆関口健太郎 委員  続いて、職員についてなんですけれども、先ほど他の委員からも質問が出ましたし、一般質問でもいろいろな質問が飛び交ったかと思うんですが、まず、今回台風19号に関して職員が参集されたということで、この数の根拠について伺えればと思います。 ◎防災課長 こちらの数の根拠でございますけれども、水防出動配備態勢をとったときに総勢312名ほどの職員が割り当てられているんですが、この中で班体制をとっておりまして、その班に該当していた人間がこちらに記載の数字ということでございます。 ◆関口健太郎 委員  もうちょっと踏み込んで、つまり、何で今回この人数だったのか、この前の15号は今回よりは少なかったと思うんですけれども、どうやって数を算出していくのかということをもうちょっと踏み込んで教えてください。 ◎防災課長 大変失礼しました。  台風15号のときに招集をかけた人数というのは、川沿いの避難所をあけるという想定の中で、これぐらいの数だろうと。結果的には7カ所あけたところでございます。  今回の台風19号に関しましては、従前、それこそ、台風が発生して土曜日から日曜日にかけて台風が接近したわけですけれども、その前の週の水曜日ぐらいからこれは大きな台風だ、非常に危ないぞというようなお話もございましたので、しっかりとした対応で態勢をとったというところでございます。 ◆関口健太郎 委員  今回、一般質問でもいろいろな質問が飛び交ったと思うんですけれども、なるべく職員の方々に協力してもらうというのは大事だと思います。余らせたら意味ないと思うんですが、足りなくなってまたそこから呼ぶというのは大変だと思うので、今後、何か職員を参集する際に、少し多目に見積もるじゃないですけれども、そういったこともお願いできればと思います。  避難所について、これも職員と関連するんですが、杉並会館は従事職員数が4名で、荻窪地域区民センターも4名で、ほかが3名ということなんですけれども、なぜ杉並会館と荻窪は4名で、ほかが3名だったのか、少し細かい話なんですが、お願いいたします。 ◎防災課長 資料に表記してある人数は最大の人数というところでまず御理解をいただければと思うんですけれども、今回、開設時間をごらんいただければと思うんですが、都市型災害対策緊急部隊、明け方の4時14分に警報が発せられて、それまでは朝8時45分に水防配備態勢をしく予定でございました。  その中で、都市型災害対策緊急部隊が先に4時に2カ所の避難所を開設いたしまして、すぐに開設したという情報を流したところ、かなりの避難者の方がお見えになられた。  その中で、施設が、要は細切れになっている、当然学校の体育館みたいな大きなフロアではなくて、小さなお部屋を多用しながら活用していたものですから、現場の職員のほうから増員の要請がございまして、うちの水防本部であいている職員を派遣したといったところでございます。 ◆関口健太郎 委員  現場の要請によって柔軟にという話がありました。  今回、我々の会派の議員も質問したんですけれども、現場を見ていくと、職員が不足しているなというところもあったそうなので、そこは今後の課題として、ぜひ柔軟に対応していただきたいと思っております。  続いて、除雪についてでございます。  今回は地図つきでいただきましたけれども、この路線をなぜ選定したかということで、いろいろな理由が掲げられてはいるんですが、実際には、具体的にどういった経緯があってこれが選定されたのか。例えば、地元の町会の皆さんからの要望とかもあるのか、それとも、区が全体的に見ていって、ここが必要だろうとかといった判断をしたのか。そこのところについて伺えればと思います。 ◎杉並土木事務所長 基幹的な路線については、交通量が多くて、私が入ったころから既に除雪指定というか除雪作業をするというようなことになっていた路線ですので、杉並区内に新しい道路ができていない中でいけば、当然、ここに書かれているように、バス路線であるとか通学路であるとか急な坂道・曲がり角、駅周辺の道路というところが、比較的交通量も多いですし、坂道なんかでは必ず車がとまってしまって交通渋滞が起きるというケースが雪が降ればよく見られていますので、経験値の中でそういったところを優先的にやりながら、私が入る前ですから40年以上前から多分経験値の中で、いろいろ問題がある箇所については見直しながらやってきたと考えてございます。 ◆関口健太郎 委員  歴史のあるお話を伺ったんですけれども、40年前ぐらいからこういった路線の選定がされているということを今伺った…… ◎杉並土木事務所長 私の入ったのが40年前で、いつから指定されて議会に報告したかは定かではございませんけれども、除雪というのは、雪は昔から降りましたので、昔からやらせていただいたという御理解でお願いします。 ◆関口健太郎 委員  これは、更新はされているものなんですか。  つまり、幹線道に関してはこのまま固定で、それは結構だと思うんですけれども、ここは危ないとか、地域の方から要請が来て新たに指定しようとか、あるいは地域によっては、町会機能が少し弱いところもあったりして、みんなで雪かきとか、地域の力ではなかなか解決できないところもあると思うんですけれども、そこのところについて、新しくアップデートしているのかどうかを伺って、終わりにしたいと思います。 ◎杉並土木事務所長 ここにも表記してございますように、一応、円滑な交通の確保と、当然、事故防止を目的としてございますので、それを原則として、そういった箇所があれば一定程度は見直しはしてございます。通学路等も変わったりしますので、その中で路線の見直し等は適宜行ってきてございます。 ◎土木担当部長 所長が申し上げたとおり、毎年要望があって、危険な箇所と判断すればふやしていきますし、例えばすぎ丸路線については新たに開通したところなどはふやしてございます。 ◆そね文子 委員  まず、たび重なる台風で、そこに昼夜を問わず従事された職員の皆様、本当にありがとうございます。お疲れさまです。また、被災地に派遣された皆様にも感謝申し上げたいと思います。  被災地、いろいろなところに、千葉県とかにいらしているわけですけれども、それぞれ現場を見てこられた職員の報告から、杉並区でまだ備えがなく、取り入れるべき施策などがあったのでしょうか。もしそういうものがあれば、具体的に伺いたいと思います。 ◎危機管理対策課長 昨年、総社に清掃の職員が行って、瓦れき処理についてもいろいろな仕組みづくりをしないと、無分別に出されてしまうと大変だったという経験も踏まえて、現在、環境のほうでは、災害時のごみ処理計画についても、来年度パブコメをして計画を策定していくというふうに聞いておりますけれども、そういった経験を生かしながら現在いろいろなことを進めているところでございます。 ◆そね文子 委員  私も、災害ごみが非常に多くて置き場に困ったとか、何年もかかるとかということを伺っているので、空地が少なくて住宅が多い23区は深刻だなと改めて思いまして、その計画を立てていただいているということだと思うんですけれども、空地というのが、どういうところを使うんですか。 ◎土木計画課長 震災時とかそういった場合の瓦れきの処理につきましては、まず、交通を確保するために道路を寄せます。その後、ある程度落ちついてきた中で、善福寺川緑地とか指定する場所がありますので、そういったところにストックしておくようになります。 ◆そね文子 委員  こういった災害が頻発しているので、浸水の可能性がある地下や1階にはまずは余計なものは置かないとか、災害ごみになるようなものは、清掃工場が混み合っていないうちに捨ててくださいというようなことが書いてあったのがあるんですが、そういう啓発も確かに必要だなと思ったんですけれども、区はいかがお考えですか。 ◎危機管理対策課長 済みません、きょうは清掃のほうが入っていないのでわからないんですけれども、そちらのほうでは今後いろいろ周知していくというふうには聞いております。区民への周知をしながら、災害ごみについてやっていく必要があるということは清掃事務所から聞いておりますので、そういったものも今後の計画に含まれていくと思います。 ◆そね文子 委員  台風19号の被害について、区内でも、道路冠水1カ所、床上浸水が7件、床下が2件というふうになっているんですけれども、この原因はどういうものだったのかということと、床上は何センチぐらい上がったのか、伺います。 ◎防災課長 私のほうから、床上、床下のお問い合わせについてはお答えしたいと思うんですが、こちらの被害につきましては、ほぼ地下構造の建物、あと、吹き込みで、罹災調査の中で認定されたものもあると聞いてございます。 ◎土木計画課長 今回、道路冠水は1カ所という形で少なかったんですけれども、こちらにつきましては、下水の処理能力の関係で吸い込みができなかったということが要因となっております。 ◆そね文子 委員  川からあふれたということではなくて、マンホールというかそういうところが追いつかずになったということで、じゃ、地下に浸水したというところも、そのような原因でなったということでよろしいですか。 ◎防災課長 罹災の全てを私ども防災課のほうでしっかり確認していないものですから、はっきりしたお答えはできないんですけれども、皆地下構造で、内水的に、あとは降った雨が入ったというようなことを聞いてございます。 ◆そね文子 委員  この床上浸水ですとかこういうところに、何らかの公的な補助みたいなのはあるのか、伺います。 ◎土木計画課長 今お話のあった、特に浸水被害の多い半地下とかいった構造のところにつきましては、止水板という助成制度を設けてございます。水害のおそれがある場合には、事前に防水の板をはめて水が入ってこないような、そういったものについての助成制度がございます。 ◆そね文子 委員  被災に対する、例えばお見舞金みたいなものはないんですね。浸水にならないように何か器具を設置する、その助成制度があるということですか。 ◎防災課長 今、土木計画課長がお答えしたのが、ならないようにというお話でございまして、水が入った場合につきましては、助成の制度があるというお話でございます。 ○富田たく 委員長  被害に対する補助制度はないのかという質問だと思うんですけれども、お見舞金とかそういうのじゃないですか。 ◎防災課長 ごめんなさい、助成と申し上げましたが、お見舞金でございます。 ◆そね文子 委員  どんなものなのか、区が出しているものなのか、わかれば。 ○富田たく 委員長  その中身についてですね。 ◎防災課長 済みません、今手元に細かい資料がないんですけれども、区が支出をするお見舞金でございます。 ◆松本みつひろ 委員  他の委員の質疑を聞いていて気になったところを、先に2点確認させてください。  1点目なんですけれども、環7の地下調節池を人の判断で手動であけるときは、区職員なのか都職員なのかみたいな意味合いで、誰が実際のオペレーションを行うのかというのを確認させてください。 ◎土木計画課長 環7調節池の操作につきましては、東京都で管理してございますので、東京都の職員で行ってございます。 ◆松本みつひろ 委員  その場合、都の職員に、例えば区が持っている情報の中で、堰に達する前にあけた方がいいよみたいなやりとり、都の職員に対しての連絡経路みたいなものは確保されていると考えてよろしいでしょうか。 ◎土木担当部長 先ほどお答えしましたとおり、入れる、入れないというのが人の判断ではなくて、あらかじめ警戒水位、ここまで来たらのむという設定の水位がございますので、それ以上になれば自然に入るという形になっております。 ◆松本みつひろ 委員  今の部長の御答弁は、要は、人があけることもできるけれども、実際は堰の水位をもって自動で判断するというふうにしているという理解でいいですか。──はい、ありがとうございます。それが確認したかったのが1点。  もう1点なんですが、除雪のところで、積雪警戒路線の設定を見てみると、1つの道の途中からが積雪警戒路線になっている。
     例えば、荻窪4丁目と3丁目の間の、今でいうところの荻外荘通りと言われている通りなんですが、大田黒公園に差しかかるところまでは警戒路線外になっていて、そこから先、確かにここから勾配が始まるので感覚的にはわかるんですけれども、これは経験則上雪が積もりやすいので、ここから先を積雪警戒路線にしていて、そこから先は雪が積もることはあってもそんなに被害が起こりづらいのでしていないみたいな、そのような経験値を踏まえた細かい設定になっているのか、違う意図があるのかというところを教えてください。 ◎杉並土木事務所長 実際、御指摘いただいた細かい設定理由についてははっきりはしないですけれども、基本的には、ここについては、坂道で曲がり角が大きいという部分で、そこまでに差しかかる通路の中でということで、そこから131までの間は比較的真っすぐで、勾配もそれほどきつくないので、当然、警戒路線で回るときには通りますので、その状況状況で判断するということで考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  安心しました。ありがとうございます。  順番がまたさきのものに戻るんですけれども、被災地支援についてのところで質問させていただきます。  まずは、被災地支援に赴かれた皆様、大変お疲れさまでした。  質問に関しては、本会議の一般質問とも多少重複するんですが、区民が他地域に災害ボランティアに行きたいと思った際に、今、被災された自治体側でも、ヘルメットや安全靴などは自分で準備してきてくれというふうに発信されているケースが多いように伺っています。  ヘルメットもさることながら、安全靴を自分で備えておけというのはかなりハードルが高いような感覚は、私も同じことを思っておりまして、区などからそれらをボランティアに対して貸し出すということを今後検討していただきたいなと思うんですけれども、御見解を伺ってよろしいでしょうか。 ◎危機管理対策課長 ボランティアにつきましては社協のほうでやっておりますので、区で直接ボランティアさん支援というのは、今のところ計画はないです。 ◆松本みつひろ 委員  区などと申し上げたのは社協のことを想定しておりますので、その点、区からもコミュニケーションをとっていただければと思うのと、それに関連して、逆に、杉並区が激甚な災害に遭遇してしまった際に、他地区からボランティアさんが来てくれようとしたときに、杉並区としても、やはりヘルメットや安全靴等の、ボランティアさんが自分の身を守るための資材は自分で用意してくれというふうな対応になるのか、貸し出すのか、伺います。 ◎危機管理対策課長 ボランティアの場合、現在いろいろな被災地でやっていますけれども、ボランティアさん自身が自分の食料、宿泊を含めて自分でやるというのが原則になっております。ですので、やはりヘルメットとかも自分で用意するということが原則かなと考えております。 ◎防災課長 今後、社協と少しお話をしてみたいと思っております。 ◆松本みつひろ 委員  前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。  続いて、総合震災訓練等の実施結果についてのところですが、参加者数、全体で昨年が1,443人からことしは1,243と、200人減少しているというところと、一般参加の区民が1,036から889、防災会が大きく減っていて34から10、一般ボランティアの方も36から9という形で、それぞれ減少しているんですけれども、これらの参加者の減少については、どのような理由を想定していらっしゃいますか。 ◎防災課長 御指摘のとおり、昨年に比べまして約86%というような状況となって、少し減少する結果となってございます。  原因につきましては、PR等については従前と同様に行っておるところでございますけれども、毎年毎年総合震災訓練をやる場所というのはそれぞれの地域でいろいろやるものですから、そのあたりの実情もあってという中で減ったのかなと考えてございます。  その先の分析を行っておりますけれども、明確な何かがあるといったようなことでもございません。  今後、もっと参加をふやせるように、訓練内容の充実とあわせましてPRにも努めてまいりたいと考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  訓練内容の充実というところでいきますと、当日、特別委員会委員全員で視察させていただいて、ひときわ人気が高かったのが、VR防災体験車というのがあったかと思っております。実際、すごく並んでいて、恐らく我々区議も体験できた人はいなかったんじゃないかと思っております。  今後もVR防災体験車を区内で体験できる機会をふやしていただきたいと思っておりますが、このVR防災体験車に乗る機会をこの後どんなふうに計画されているのかをお伺いできればと思っております。 ◎防災課長 VR体験車は非常に人気があるというようなお話の中で、我々としても消防庁に対しまして、ぜひ参加をしていただきたいという旨のお願いは毎年毎年申し上げているところでございます。  一方で、区内の総合震災訓練以外の訓練への招聘というのは、まず、そもそも車体が大きくてなかなか会場に入れないということであるとか、都内全域で81消防署がございますので、それぞれこの消防の管轄の訓練の中で活用しているものですから、なかなか杉並だけでふやすというのは結構ハードルが高いのかなと考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  事情は想定していたところがほとんどではあったんですけれども、その81のうち2消防署は杉並区内にあるというところもありますので、割り返せば8日ぐらいは来ていただけるんじゃないかというふうな強引な計算をしています。  そういう中で、区役所の1階のところに来てもらったり、高さが厳しいのであれば、例えば荻窪のタウンセブン前の空地とかであれば高さの制限もかかってこないので、何かしら理由をつけてVR防災体験車を区内に呼べるように御尽力いただければと思います。これは要望とさせていただきます。  続いて、台風19号への対応及び水防活動状況についてというところなんですけれども、今回、多数の避難所を開設されましたが、各避難所の最大受け入れ数、防災計画の風水害編と別冊で確認したんですけれどもちょっと見当たらなくて、各避難所の最大受け入れ数をどういうふうに設定しているのか、確認させてください。 ◎防災課長 御指摘の収容可能人数につきましては、まず、地域防災計画の中には載せてございません。例えば体育館であるとか和室であるとか、避難者を受け入れるためのスペースを設定いたしまして、その面積から積算した人数を収容可能人数ということで防災課のほうで把握しておるところでございます。  一方で、これはあくまでも施設の一部分を活用するという設定になっているため、例えば、今般の台風19号に関しましては、その収容人数を超えて、建物の中にさらに避難者スペースを拡大して対応したといったこともございます。そういったことで、最大の受け入れ数という試算については行ってございません。 ○富田たく 委員長  地域防災計画の中で、資料編に震災救援所の受け入れ人数というのが書かれているのは、そこは最大ではないということですか。──わかりました。 ◆松本みつひろ 委員  委員長もフォローいただいてありがとうございます。  確かに、施設のどこまであけていくのかによって受け入れ数を柔軟に変動させられるというところから逆に明記していないんだというお考えもわかることはわかるなと思っているんですけれども、一旦、例えば警報の状況とひもづけるような形で、この避難所は、フェーズ1では200人までいける、フェーズ2は300人までいけるみたいな目安をお示しいただけると、例えば、我々のところに区民の方から、今から荻窪区民センターに行っていいかみたいな話をされたときの判断の目安になるといいますか、いいですよと言ってもだめですよと言っても本当なのかというのは、緊急時ですのでかなりナーバスになられているところもあると思いますので、何かしらの目安があると、そういった緊急時の区民対応もしやすいという観点で、段階的なもので構いませんので、目安をお示しいただくというところを御検討いただきたいと思っております。これも要望とさせてください。  最後の質問になりますけれども、除雪についてお伺いします。  私、サラリーマン時代に2年間札幌に住んでいたことがあったんですけれども、北海道では、河川に雪を捨てるというのは絶対にしてはいけないと言われておりまして、川に雪を捨てることによって上流が詰まるとか川が凍るとかいろいろなリスクがあるものですから、川には絶対雪を捨ててはいけないと当地では言われているという状況です。  杉並で北海道級の雪が降るということは、これまでは全くなかったとは思います、雪の降る量が全然違うという前提ではあると思うんですけれども、このところとてつもない異常気象が続いてきているというところがありますので、そういった意味でいくと、川に雪を捨てることができないようなまとまった雪が降る可能性も排除し切れないかなと思ってございます。  そういう中で、札幌ではどうしているかというと、河川敷に捨てていますけれども、杉並区内の3川は捨てるようなまとまった河川敷がないものですから、似たような立地条件の豪雪地帯でどんなふうに雪を処理しているか、雪捨てをしているかというところを事例研究していただきたいと思っておりますが、見解をお伺いして、質問を終わります。 ◎杉並土木事務所長 雪捨て場に雪が捨てられないときも昔ございまして、その際に、当時大きな公園で馬橋公園があって、馬橋公園の運動場に雪が捨てられないかを検討したことはかつてございます。  今後、そういったことを想定したときに、区内でなかなか広い広場、あるいは学校の校庭なんかもありますけれども、学校の校庭にはなかなか難しいとすると、区内、公園が比較的ふえている中で、そういったことができるかも含めて研究してまいりたいと思います。 ◎危機管理室長 先ほど、ボランティアの方のお話があったところで御答弁をさせていただいたところなんですけれども、危機管理対策課長が答弁申し上げたとおり、基本的に、ボランティアの方はみずからの装備については自己完結型で装備を整えておいでいただくのが基本というふうに考えてございますし、また、社協からもそのようなアナウンスといいますか、お知らせもしているところだと認識しているところでございます。  本会議で、スコップであるとかその他の資器材についての用意ということでお尋ねをいただきましたので、私のほうから御答弁をさせていただいているところでございますが、その範囲の中で社協と協議をしてまいりたいと思っているところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  マンホールトイレを見せていただきまして、私も、恐らく訓練のときに、課長がおっしゃるようにあそこのところでそういう訓練をされていたんじゃないかなと、ちょっとこちらも気がつかなくて、大変いい勉強をさせていただきました。  今、NHKで、きのうから始まったんですか、ここ何日かが防災何だかとかいって、30年以内に首都直下地震、マグニチュード7以上が、ほぼ70%ですか、やってくるということで、ああいうふうにテレビ等で報道されると相当防災意識も高まってくるんじゃないか、死者2万人以上とか言われて、相当区民の皆さんも危機意識が高まっているんじゃないかと思います。  トイレの実際の使用を水を流して見せていただきましたが、和田堀公園も広域避難場所になっているんですか、それで、想定される大体の人数、計画には恐らく出ているんじゃないかと思いますが、参考までに、わかれば──わからない。じゃ、結構です。  特に、きのうのNHKを見ていましたら、火災による被害が相当あると。火災になれば、広い場所に相当逃げてくるだろう、相当な人数があの周辺に押し寄せてくるんじゃないか。  マンホールトイレ、実際に、先ほど課長からあったように、あそこは恐らく水道の水をためておいてじゃっと流すということだと、またたまるまでに時間が相当かかるんじゃないか。そうすると、衛生面とかにおいだとか、普通の水洗便所であればすぐ流れていきますのでにおい等も余りないんですが、余りたまり過ぎちゃうと、密閉されておりませんので、その辺も大変じゃないかなと思うんですよ。  だから、私が考えたのは、今、こういうさなかで、いつあってもおかしくないという状況ですので、特に女性用の、マンホールトイレはトイレで活用するとして、あれだけの広さのある広域避難場所でありますので、私もよくあそこを大宮八幡をお参りしながら散歩するんですが、トイレは箇所箇所にあるけれども、ただ、それは通常の公園のためのトイレであって、避難をするためのトイレが特別に設けられていないと思うんですね。  男はいいんだけれども、特に女性の場合は相当時間もかかるし大変だなと思います。この前もどなたか質問していましたけれども、ほろをかけた中でなかなか用を足しにくいんじゃないかなというのもありますので、今後、特に女性用のトイレ等も、これは東京都の管轄かもしれませんが、ふやすような方向で検討していったらどうかなと思いますが、その辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎防災課長 まず、御指摘のマンホールトイレ、和田堀公園内に90基ございます。今回ごらんいただいたマンホールトイレにつきましては、第一競技場の北側というところですが、そのほかに、区営の野球場のさらに東側に30基、それから成田東1丁目に30基ということで、和田堀公園内で合計90基ございます。  あとは、御指摘の女性用のというお話でございますが、広域避難場所の運営方法という中で、東京都と少しお話をしてみたいと考えてございます。 ◎危機管理室長 女性を含めて、利用を配慮といいますか、考えるべきところということになっておりまして、震災救援所においても、女性用のトイレの設置に当たっては、男性用と離すとか設置数をふやすというふうな配慮を求めているところでございまして、そのような方向の中で設置をしてまいりたいと考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  台風19号の対応について、重ならないように質問をさせていただきたいと思います。  自分も台風19号のときに杉一小で初めて避難所を自分の目で見て、いろいろ言うのは簡単だけれども、やはり実際現場では本当に大変な思いをされている。避難されている方もそうだし、避難所に従事されている職員の方たちも本当に大変な思いをして安全とか命を守っているんだなということが、自分でもすごく勉強になりました。  それぞれの避難所の利用者数の最大規模というのは先ほどおっしゃったと思うんですけれども、台風19号のときの避難所の、どのぐらい来るであろうという想定人数みたいなものはあったんでしょうか。 ◎防災課長 避難者数の総数で申し上げますと、想定数は全区でたしか2万人でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  今回の19号については、区の想定する人数よりも多く避難者が集まったのでしょうか。 ◎防災課長 その2万人の想定というのは、時間153ミリ、24時間で690ミリ降った結果が2万人ぐらい避難者が出るだろうという想定でございまして、今般の19号でいうと、何人ぐらいという想定までは精緻には行ってございません。 ◆ほらぐちともこ 委員  避難所に従事する職員数ということが先ほど他の委員からも聞かれていたと思うんですけれども、例えば3人なら3人とか、4人なら4人という、基準を改めて教えていただきたいんです。 ◎防災課長 3名体制で対応するというところを基本に、例えば避難者数が多ければ増員いたしますし、避難者数が全くいなければ3人置いておいてもしようがないわけですし、そのあたりで調整をしているということでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  各避難所に従事されていた職員の方からの現場のリアルな声、ここはこうしていきたいとか、今後の教訓でこうしてほしいとかということはすごく重要だと思うんですけれども、具体的にはどういう報告があったんでしょうか。 ◎防災課長 今般、13日の8時半に避難所11カ所を閉鎖いたしました。その後、従事した職員からそれぞれヒアリングを行ってございます。  その際に、これがなかったとか、このスペースを使いたいんだけれども使わせてもらえないだろうかとか、ここを使ったほうがいいとか、さまざまな意見をいただいておりまして、次の対策につなげてまいりたいと考えております。  ただ、一方で、今回の台風19号の避難者数844というのは異例でございます。これまで、平成の時代を通じて、台風が来て避難所をあけて、それで避難者がどれぐらい来るかというと、ほぼ数名というような状況がずっと続いてきた中で、今般の19号の対応については、区民からの事前のさまざまな声であるとか、気象庁の事前予報であるとかいったことから、11カ所の避難所を開設し対応したところでございます。 ◎危機管理室長 ちょっと防災課長の答弁とかぶるんですけれども、ちなみに、15号台風では7カ所の避難所を開設いたしましたが、避難者は2施設で3名でございました。19号台風は11カ所あけて844名ということになります。  その後の21号は2カ所で1名の避難者ということでございまして、今回の19号にあっては、15号台風で千葉で大変大きな被害が出て、大規模停電であるとか断水等々の被害が出たということ、それから、マスコミにおいて最大級の注意を払ってほしいという報道等もあり、幸いに区内では被害は出てございませんでしたけれども、そういう報道等もあり、区民の方の行動につながったものと考えてございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  具体的な例というか、職員の方からの報告で特筆すべきことがあれば教えていただきたいんですけれども。 ◎防災課長 委員がごらんいただいた杉一小では、扇風機の話、ちょっと蒸し暑かったと。それから、どうしてもあれだけ強い台風になりますと、吹き込みがあるものですから、土のうを置いておいたほうがいいんじゃないか。それから、女性部屋とか乳児部屋とかいったようなものをつくったらどうかというような事例がございました。  あと、追加なんですけれども、例えば、情報の収集ということで、大きなテレビを1台じゃなくてもう少しふやしたほうがいいんじゃないかとか、乳児用の湯沸かし、粉ミルクを持って避難してきている方もいらっしゃいますので、そういった方用の備品が必要なんじゃないかといったようなお声をいただいております。 ◆ほらぐちともこ 委員  ちょっと視点を変えて、災害対策について、いろいろな新聞とかでも調べてみたんですけれども、千葉のことだったり、全国的にも今災害が非常に多いということで、その災害対策の改善というか、災害の被害を大きくした1つの要因として、自治体職員の不足の問題がたびたび新聞等で報じられていると思うんです。  自分がすごく驚いたというか、自治体の職員の数が減っているということはあるんですけれども、特に土木部門の職員の数が一番大きな割合として減らされているということを新聞で見たんですが、土木部門の職員の方たちはやはり災害対策を担っている重要な機関、重要な部門だと思うんです。  自治体の職員数の低下みたいなところとか、結構災害対策にとってかなめというか、やはり必要な人手の確保とか体制を厚くすることが自分はすごく重要だと思うんですけれども、他の区だったり、全国的に見てもそうなんですけれども、区の見解があればぜひお聞かせいただきたいんです。 ◎危機管理対策課長 職員が、合理化といったところで、あとは民間へ任せるということで減っていくというところは全国的な傾向だと思いますけれども、我々は、いる常勤職員で区民の命を最大に守るにはどうしたらいいかということで地域防災計画とかを立てておりますので、その中で最大限、力を発揮したいと考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  地方公務員が特に20年間で大幅に減少しているというのがあって、自分の想定をはるかに超える合理化というか、労働強化ということが現場であるんじゃないかと思います。やはり命を守る大切な部門なので、そのことについて私ももっと勉強していきたいと思っていますし、自治体職員の大幅な削減には反対していきたいと思っています。  最後に、避難所の指定について幾つかお尋ねします。  一般質問でも聞いたことなんですけれども、避難所に適する場所とか、避難所というのはどういう基準で定められているのかということを改めて伺います。 ◎防災課長 水害の避難所ということで御答弁申し上げますと、これまでは川沿い、それから浸水域、そのあたりを勘案いたしまして、身近に避難できる場所ということで設定を行ってきているところでございます。  今般、水防法の改正に伴いまして、想定し得る最大の降雨に基づいたハザードマップをつくった上で、それぞれ避難所も再編をいたしまして、土砂も合わせて合計22カ所を設定して、それを災害の大きさに合わせて順次開設していくというようなことで対応しているところでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  杉一小の移転に伴う避難所の移転について、最後に聞きます。  一般質問の答弁で、杉一小の移転先の河北病院の跡地は浸水地域になっているという答弁があったと思います。そのときに、桃園川の浸水対策はより向上しているということと、雨水の貯留施設の整備を行うなど対応していくという、2つ答弁があったと思うんですけれども、昔と比べて桃園川の浸水対策は向上しているということだったら、現在のハザードマップでなぜ浸水地域になっているのか、どちらを信じていいのかが率直にわからないということと、現在のハザードマップの情報が間違いなのか、それとも浸水地域になったままなのかということを聞きたい。  最後に、改めて、杉一小の避難所に行ったときにも、避難されている方が、河北の近くにひとり暮らしをしているという方が、高いところに避難したかったので杉一小に来たという、結構真っ当というか、高いところに避難するのがやはり原則だと思います。河北の跡地に移転することに伴って、浸水地域、液状化する可能性のある地域に避難所を設置するというのはやはり非合理的だと思いますので、私はその点、反対して、質問を終わります。 ◎土木担当部長 杉一小の移転先での浸水予想については、現況の河川、下水の整備状況においての予測が今のハザードマップの色分けになっております。  議会等で御答弁申し上げた桃園川流域の浸水対策については、現在工事中でございまして、小学校の移転までには第二桃園川幹線が完了する、その時点では洪水対策も進展しているだろうということと、雨水流出抑制についても、小学校の移転先での整備、それから河北病院での移転先での整備については必要対策量を十分補っていただくということで、現況よりも雨水流出抑制対策が進むということでございます。 ◎土木計画課長 ハザードマップの浸水予想区域のことですけれども、こちらは、河川とか下水道の整備状況が、平成28年時点の整備状況を踏まえまして、対象とした降雨が時間最大雨量153ミリ、総雨量690ミリということで想定したシミュレーション結果に基づいたものでございます。 ◎危機管理室長 繰り返しの答弁になりますけれども、杉一小の水害対策としての避難所の設定については、防災課長から御答弁を申し上げたところでございます。先ほど答弁の中にもありましたけれども、開放されているところ、それから、施設の要件として洪水地域ではないことということが1つ示されておりますけれども、そのような条件をクリアできない場合にあっては、もう一つの条件として、管理条件と立地条件のほかに、構造条件を満たすものということが法で求められてございます。  杉一小で考えれば、浸水域を超える避難場所が確保できるものについては、法上は指定できるということでございますので、安全構造に努めた学校建設を行うとともに、開設に当たりましては、周囲の状況等も確認しながら、安全を確認して開設を行ってまいりますので、区としては、引き続き移転後も避難所として指定をしていく考えでございます。 ○富田たく 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆北明範 委員  除雪について、凍結防止の効果、砂をまく効果ですね。例えば、東京の場合だと、雪が降ってそのまま解けてしまう、零度になって凍ってしまうというケースが多いと思うんですけれども、例えば10センチぐらい積もった場合、30センチぐらい積もった場合、凍結防止剤をまくことによって効果があるのかどうなのか。 ◎杉並土木事務所長 氷点下に下がる状況のときに凍結防止剤を雪が降っているところにまいて、雪が解けてそれが凍るということが想定されますので、雪がある程度積もった段階で凍結防止剤をまくのではなくて、ある程度雪をかいた状況で、10センチの雪をある程度除いた状況で凍結防止剤をまくことによって凍結の防止。  そうしないと、雪が積もった段階では凍結防止剤をまいても効果がなかなか、気温に合わせて、早く解かして水にして流してしまうという状況であれば、ただ、道路上にある程度水分が残るということになると凍結の可能性が出ますので、その辺は時間帯とか気温の予測とかを見ながら適宜対応することになろうかと思います。 ◆北明範 委員  例えば、凍結防止剤をまいていて、雪が積もるじゃないですか。それで雪かきしますよね。積もった状況で雪をかけば軽いんですけれども、2日ぐらいたつと重いじゃないですか。私の周り、全部私道なんですね。ほとんど若い方が僕ぐらいしかいないので、私がいつもやっているんですよ。毎回大変なんですよ、雪が積もったときに。  だから、凍結防止剤をまいていればすごくスコップですくいやすくなるのかなと思ったんですが、そうではないのか。 ◎杉並土木事務所長 必ずしもそうではなくて、当然、雪が水になりますから、水になって、それが凍るか凍らないかが東京の雪の場合やはりポイントであるかなと思っていますので、その辺はそういうことでよろしくお願いします。 ◆北明範 委員  では、積もったら余り意味がないということですね。了解しました。  ごめんなさい、防災課長に、もう質問はないと言っていたんですけれども、ちょっと気になったので1個だけ。  投てき型消火液、あれをかなり大々的に、何百個ですかね、訓練ですごく投げていましたけれども、あれはすごく効果があるなと僕は思ったんですが、どうですか。 ◎防災課長 今般、防災課のブースということで初期消火のデモを行ったところでございますが、確かにすぐぼっと消えるというか、私も実際にやらせていただきまして、ああ、消えるなというふうに感じたところでございます。 ◆北明範 委員  消火器と比べてどうなのかということは難しいんですけれども、簡単じゃないですか、あれは誰でもできますよね。消火器はなかなか難しいじゃないですか。高齢者の方も、簡単に、ふっと投げてあれだけ消えれば非常に効果があるなと思うんですけれども、杉並区は今後どういうふうにしていくのかというのを聞きたいんです。 ◎防災課長 御指摘の点はあろうかと思いますけれども、一方で、初期消火の基本は消火器といったことで、まず基本は消火器ですが、消火器というのは、例えば家に置くという話になると、大きかったりといったことで敬遠する方もいらっしゃるので、そういった方については、今般実践しました初期消火剤とかいったものを、あっせんでもお話ししておりますし、普及に努めていきたいと考えています。 ◆北明範 委員  では、最後に、この間も僕は言いましたけれども、実際火がばっと燃えているところでやるとすごくリアルですよね。消火器だったらどうなるのか、例えばスタンドパイプの放水だったらどうなるのか、D級ポンプだったらどうなるのか、4つぐらい燃やして、実際効果を見てみるというのも必要だと思うんですよ。  あれは何回も何回も、消えたらまた灯油をぶっかけてやってとやっていたじゃないですか。だから、あれだけ灯油をどんどんどんどんまいていると、実際の効果というのはどうなのかなと今度は思ったりするんです。一発で4つぐらいつくって、どれぐらいの効果があるのかという実験、その辺をぜひやってもらいたいなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎防災課長 来年度の総合震災訓練に向けていろいろ研究してまいりたいと考えます。 ◆酒井まさえ 委員  台風19号についてと、除雪について伺います。  まず、台風19号のことなんですけれども、私も心配していたんですが、杉並では浸水被害はなかったと思っていましたけれども、この報告書を見ると、先ほど他の委員が、床上、床下の件、報告があったということで、わかりました。  この報告は10月末現在ということなんですけれども、今、12月になりましたが、その後、最終的にはどのぐらいになったんでしょうか、お願いします。
    防災課長 最終的ということではなくて、11月末現在の数値でお話し申し上げますと、床上、床下の7件、2件という数字は変わってございません。  その上で、家屋の一部損壊につきましては38件と、4件ほどふえておるところでございます。 ◆酒井まさえ 委員  それなりにやはり19号は大きかったということが報告からもわかります。  先ほど、ほかの委員からもありましたとおり、調節池のことなんですけれども、川の水位が警戒水位と危険水位に達しているところがそれぞれあったんですが、これによって調節池がそれぞれどのようになるかというのは、先ほど答えていただいたのでわかりました。  それで、19号のときは、時間水位が38ミリということだったんですけれども、どのぐらいまで対応できるかというのはおわかりなんでしょうか。調節池に流した場合に、降水量がどのぐらいまで大丈夫なのかというのを教えていただけたらと思います。 ◎土木計画課長 大きい方針といいますか計画につきましては、今、河川の整備につきましては、時間50ミリということで河川改修を進めております。また、それプラス、調節池につきましては15ミリということと、流域対策で10ミリということで、時間雨量の整備を対策として行っています。 ◎土木担当部長 現在、河川の本川で50ミリを目指しているんですが、まだ途中でございますので、現況は30ミリ対応ということになっておりますので、38ミリ降れば多少調節池のほうに入るということでございます。  今現在、川を広げる整備を進めていますので、全て、荻窪の松渓橋まで護岸整備をすれば50ミリ対応になる。その先は、調節池を全部整備してさらに15ミリの上積みをする。それから、雨水流出抑制等で10ミリの対策をする。目標としては、75ミリを目指すということでございます。 ◆酒井まさえ 委員  私の近くの住民の方から、避難場所の設定のことですけれども、近くには杉二小に避難場所があったけれども、川の反対側のところの人がいたんですが、その場合、雨量によってですが、水位が上がってくれば怖くなってしまって川を渡れないという意見があったんですが、今の雨量の中ではそういう心配がないということでお答えしていてよろしいのかなと思うんです。今、50ミリを想定して工事を行っているわけなんですが、そういうふうに、今工事を行っているということでお答えを返してもよろしいのでしょうか。 ◎土木計画課長 今回の台風19号による大雨につきましては、溢水はありませんでしたけれども、今回のケースについても調節池の整備効果というのは大きかったのかなと考えております。  しかし、大雨ということで、整備水準を上回る雨量が降った場合には、やはり溢水する可能性はございますので、水害に対する備えというのは、ハザードマップ等を見て備えていただくということが必要かと思っております。 ◆酒井まさえ 委員  もう一つ、19号のときの土のうの要請が500件ということで、これは1件1件届けたのでしょうか。あと、以前に阿佐ケ谷駅周辺のところで土のうを常備しているということを聞いたんですけれども、ここでもそういうのが機能していたのでしょうか、お願いします。 ◎杉並土木事務所長 19号は、事前の土のう要請を500件いただきまして、それについては、7,000袋の土のうを出してございます。  そういったことで、土のう自体が、当時19号が行った後は事務所にも在庫が1,000袋ちょっとぐらいしかない状況で、次が来たら大変かなという状況でございます。  あと、土のうストッカーについても、土のうを皆さん自由に持っていくので、阿佐ケ谷についてはその間、何回か補充をしてございます。その後、土のう自体が、お願いされてもない状況だったので、お持ちいただくようにしていたのを今回収している状況で、結構な土のうが阿佐ケ谷では出てございます。 ◆酒井まさえ 委員  職員が届けたのではなく、それぞれがとりに来たということですか。 ◎杉並土木事務所長 阿佐ケ谷についてはそうですし、当日も台風前日も、とりに来ていただいた方がかなりの件数ございました。 ◆酒井まさえ 委員  次に、除雪についてですけれども、直近、去年は余り降らなかったと思うんですが、一昨年、除雪は何人の職員がどのぐらいの場所を除雪したのか、実績を伺います。 ◎杉並土木事務所長 平成30年は、1月22日から23日にかけて、都内で4年ぶりの大雪警報が出まして、都心で23センチの雪が積もりました。  そういったことから、22日の午後2時半から土木担当部の職員34名、夕方からは土木担当部の職員と委託事業者合わせて28名の除雪態勢をしいて、翌日の早朝までに除雪対象路線66路線と、駅前広場5カ所に凍結防止剤散布を行いました。  その他ありますが、23日の昼間も除雪対象路線8路線の除雪作業、倒木等の処理を行ったところでございます。 ◆酒井まさえ 委員  一応そういう過去の実績ということなんですけれども、計画に対して職員体制はどのぐらい見込んでいるのか。今、34名ということでありましたが、職員体制、常勤とか、常勤以外のところにお願いしているということもここに書いてありますけれども、その体制は今後もとれる予測があるのでしょうか、伺います。 ◎杉並土木事務所長 除雪作業の方法にも書いてございますが、杉並土木災害防止協力会除雪作業を委託する場合、あるいは職員と委託事業者が、北と南2班ずつそれぞれ6名ずつ来ている日常業務委託事業者がございますので、ほかもありますが、そういった事業者と協力して、その時々の予報に合わせて体制を組んで除雪作業をするという状況でございます。 ◆酒井まさえ 委員  では、状況に合わせて体制はとれるということでよろしいんですね。  最後に、除雪作業については、緊急性の高い場所から行うということで、例えば、ひとり暮らしの高齢者が自宅前の道路の除雪をお願いしたいという要請がありましたらば、町会とか近所でお願いできなかったりとかという例があるかと思うんですけれども、こういう場合はしていただけるのでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 御要望については、当然、除雪対象路線を優先していく中で、それ以降、柔軟に、いつというふうにはお約束できないと思いますが、対応できることについては対応することもあり得ると考えてございます。 ◆酒井まさえ 委員  危険のないようにということで、区民の安全を守って、よろしくお願いします。  以上です。 ◆松本みつひろ 委員  先ほどの質問の最後に危機管理室長から御答弁をいただいた件に関連して、いろいろ思ったところがあったので、質問させていただければと思うんです。  先ほど、本会議で答弁したスコップは検討しているよという話で、文脈的に考えれば、私が質問したヘルメットとか安全靴とはちょっと違うんじゃないかというような内容だったのかなと捉えているんです。  今、ここのタブレットでざっと調べて、ヘルメットが、もっと安いのもありますけれどもざっくり2,000円ぐらい、安全靴が4,000円ぐらい、この6,000円ぐらいの初期投資をボランティアをしたいと思う可能性がある人はすべきという話で、かつ、ヘルメットも安全靴も製品の性質上ある程度場所をとるというところもあって、それだけの時間と場所を確保して、いつ来るかわからない災害に備えて準備をしておくのがボランティアだというふうに、捉えようによっては聞こえてしまうような話かなと思っております。  東日本大震災以後、お客さんみたいなボランティアという方々が話題になって、顎足つきで、来てやっているんだみたいな形で非難されているようなボランティアの方々もいらっしゃって、ボランティアをする側、労働を提供する側も意識が変わってきているかなと思っているんですけれども、少なくとも時間と危険を差し出すという中で、どこまでが自分たちで準備するべきところで、どこから先は公の備えを活用してみたいな形でやっていくのかということに関しての議論はもちろん終わってはいないかなと思っているんです。  区民の皆さんと話していると、ボランティア全体に対して、イベントのボランティア等も含めて言えることで、この場では災害ボランティアにとどめて伺いますけれども、杉並区として、災害ボランティアというのはどういう存在なんですかということをお尋ねしたいなと思っております。  区のホームページを見ると、「くらしのガイド」の下のところに「NPO・ボランティア活動の支援」という項目があって、「NPOやボランティア活動を応援し、協働の推進をめざします。」と明記されているところがある。  一方で、災害のボランティアに関しては、ある程度の初期投資をみずからしていきながら、行きたいなら行ってくれみたいにどうしても見えてしまうという、ここのギャップをどういうふうに消化しているのかをまずお聞かせいただければと思っております。 ◎防災課長 災害のボランティアをどう捉えているのかというお話でございますが、発災後の救援対策もそうですし、それからその後の復旧対策についても大きな力になるということで我々は考えてございます。  先ほど危機管理室長が御答弁申し上げた部分につきましては、一般原則ということで御理解をいただいて、その上で、社会福祉協議会と少し御相談を申し上げたいということで御答弁を申し上げたところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  今のお話を聞いて少し安心したところもあるんですけれども、先ほど他の委員から雪かきのときに自分しかやる人がいなくてみたいな話を伺って、私も全く同じ状況だなと思っていて、スコップとかも含めて、若くて肉体労働を提供できる人たちがみずから具備しなくてはいけないものと、公で備えるものというところに関しては、改めて整理をしていただきたいというのを要望いたします。  それとあわせて、ヘルメットや安全靴を自分で準備していないと今回のようなケースでは行けなかったという被災自治体があったというところに関連してなんですけれども、ヘルメットや安全靴をどれぐらいの世帯が備えているのか。要は、それが杉並区から行くことができる最大のボランティアの数ということになり、それが少ないのであれば、ヘルメットとか安全靴というのは区として準備していく必要が一定あるかもしれないなみたいな、予備的な現状認識として、そういったヘルメットや安全靴の配備状況みたいなものを区民意向調査等の場面でお調べいただきたいと思っております。  消防団で貸与されているようなヘルメット、安全靴はもちろん除いた形になるかなと思うんですけれども、ボランティアに期待をされているということであれば、現状、どのぐらい動けるのか、それに対して必要な公の助けは何なのかというところの研究の1つとして、ヘルメットや安全靴、スコップなどの準備状況の調査を要望しますが、見解を伺って、質問を終わります。 ◎防災課長 先ほども御答弁申し上げたとおり、そこも含めて御相談を申し上げたいと考えてございます。 ○富田たく 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質問のある方は挙手を願います。 ◎防災課長 先ほどのそね委員の見舞金のお話でございますけれども、大変失礼しました。単身床上で2万円、単身じゃない世帯で4万円という見舞金がございます。  その上で、災害救助法を適用された場合につきましては、例えば災害弔慰金であるとか障害見舞金であるとか、こういったような各種の見舞金制度がございます。 ○富田たく 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○富田たく 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  以上で本日の災害対策防犯等特別委員会を閉会いたします。                           (午前11時41分 閉会)...