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令和 元年 6月11日総務財政委員会−06月11日-01号

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  1. 杉並区議会 2019-06-11
    令和 元年 6月11日総務財政委員会−06月11日-01号


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    令和 元年 6月11日総務財政委員会−06月11日-01号令和 元年 6月11日総務財政委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 5 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 説明員の紹介 ……………………………………………………………………………… 5 議案審査  (1) 議案第25号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例 ………………… 6  (2) 議案第34号 仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………16  (3) 議案第35号 仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設電気設備工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………16  (4) 議案第36号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………26  (5) 議案第37号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修電気設備工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………26  (6) 議案第38号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修給排水衛生設備工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………26  (7) 議案第39号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修空気調和設備工事の請負契約の締結について
        ………………………………………………………………………………………26  (8) 議案第40号 柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について …………34  (9) 議案第41号 杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………37 (10) 議案第42号 馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………51 (11) 議案第47号 杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………58 (12) 議案第48号 杉並区立中央図書館改修電気設備工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………58 (13) 議案第49号 杉並区立中央図書館改修空気調和設備工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………58 (14) 議案第50号 杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………66 (15) 議案第43号 令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号) ………………73 事務事業概要の説明及び報告聴取  (1) サウンディング型市場調査実施に係る基本指針の策定について ……………90  (2) 杉並区情報化アクションプランの改定について ………………………………90  (3) 平成31年4月21日執行杉並区議会議員選挙の投・開票結果等について ……90 閉会中の陳情審査及び所管事項調査について ………………………………………108                 総務財政委員会記録  日   時 令和元年6月11日(火) 午前10時 〜 午後4時50分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  委 員 長  小 川  宗次郎     副委員長  北    明 範  (10名) 委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  國 崎  たかし        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  富 田  た く        委  員  けしば  誠 一     委  員  岩 田  いくま        委  員  太 田  哲 二     委  員  井 口  かづ子  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   政策経営部長  関 谷   隆        施設再編・整備担当部長事業調整   企画課長事務取扱政策経営部参事        担当部長情報・行革担当部長             伊 藤 宗 敏                喜多川 和 美        行政管理担当課長高 林 典 生   施設再編・整備担当課長                                  福 本   弘        事業調整担当課長安 藤 武 彦   事業調整担当課長浅 井 文 彦        財政課長    中    司   情報政策課長  塩 畑 まどか        情報システム担当課長        営繕課長    相 馬   吏                吉 川 英 一        施設整備担当課長郡 司 洋 介   総務部長    白 垣   学        総務課長    寺 井 茂 樹   政策法務担当課長高 倉 智 史        コンプライアンス推進担当課長    秘書課長    浅 川 祐 司                後 藤 行 雄        人事課長    林 田 信 人   職員厚生担当課長人材育成担当課長                                  松 沢   智        経理課長    山 田 隆 史   総務部副参事(用地調整担当)                                  黒 田 康 弘        広報課長    藤 山 健次郎   区政相談課長  毛 利 比登志        危機管理室長  寺 嶋   実   危機管理対策課長事務取扱                          危機管理室参事 青 木 則 昭        地域安全担当課長山 田 幸 雄   防災課長    近 藤 高 成        会計管理室長  南 雲 芳 幸   会計課長    松 田 由 美        選挙管理委員会事務局長       監査委員事務局長手 島 広 士                石 田 幸 男        地域施設担当課長梅 澤 明 弘   産業振興センター次長                                  馬 場 誠 一        高齢者施設整備担当課長       介護保険課長  秋 吉 誠 吾                高 沢 正 則        子育て支援課長 福 原 善 之   保育施設担当課長森   令 子        子どもの居場所づくり担当課長    建築課長    佐々木 孝 彦                倉 島 恭 一        みどり公園課長 石 森   健   学務課長    村 野 貴 弘        学校整備課長  渡 邊 秀 則   学校整備担当課長岡 部 義 雄        中央図書館次長 加 藤 貴 幸  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 野 貢 志 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  説明員の紹介  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第25号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例…………原案可決   (2) 議案第34号 仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (3) 議案第35号 仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設電気設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (4) 議案第36号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (5) 議案第37号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修電気設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (6) 議案第38号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修給排水衛生設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (7) 議案第39号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修空気調和設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (8) 議案第40号 柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (9) 議案第41号 杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (10) 議案第42号 馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (11) 議案第47号 杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (12) 議案第48号 杉並区立中央図書館改修電気設備工事の請負契約の締結について
         ……………………………………………………………………………原案可決   (13) 議案第49号 杉並区立中央図書館改修空気調和設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (14) 議案第50号 杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (15) 議案第43号 令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号)………原案可決  所管事項調査  1 事務事業概要の説明及び報告聴取   (1) サウンディング型市場調査実施に係る基本指針の策定について   (2) 杉並区情報化アクションプランの改定について   (3) 平成31年4月21日執行杉並区議会議員選挙の投・開票結果等について  閉会中の陳情審査及び所管事項調査について…………………継続審査及び継続調査                           (午前10時    開会) ○小川宗次郎 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  初めに、傍聴人の方よりパソコン等電子機器の使用申請が提出されましたので、これを許可いたします。よろしくお願いいたします。  《席次について》 ○小川宗次郎 委員長  本日は、正副委員長互選後初めての委員会でございます。まず席次についてお諮りしたいと思います。  ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  それでは、この席次で決定をさせていただきます。  《委員会記録署名委員の指名》 ○小川宗次郎 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、國崎たかし委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《説明員の紹介》 ○小川宗次郎 委員長  次に、当委員会の説明員の紹介をお願いいたします。 ◎副区長(宇賀神) 私からは、参事級の説明員を御紹介いたします。  政策経営部長・関谷隆です。施設再編・整備担当部長・事業調整担当部長及び情報・行革担当部長を兼務します喜多川和美です。政策経営部参事企画課長事務取扱・伊藤宗敏です。総務部長・白垣学です。危機管理室長・寺嶋実です。危機管理室参事危機管理対策課長事務取扱・青木則昭です。会計管理室長・南雲芳幸です。監査委員事務局長・手島広士です。  私からは以上でございます。 ◎政策経営部長 私からは、政策経営部の課長級の職員を御紹介させていただきます。  行政管理担当課長・高林典生でございます。施設再編・整備担当課長・福本弘でございます。事業調整担当課長・都市整備部副参事(特命事項担当)を兼務する浅井文彦でございます。同じく事業調整担当課長都市整備部鉄道立体担当課長を兼務する安藤武彦でございます。財政課長・中辻司でございます。情報政策課長・塩畑まどかでございます。情報システム担当課長・吉川英一でございます。営繕課長・相馬吏でございます。施設整備担当課長・郡司洋介でございます。  以上でございます。 ◎総務部長 私からは、総務部の課長級の職員を御紹介いたします。  総務課長・寺井茂樹でございます。政策法務担当課長・高倉智史でございます。コンプライアンス推進担当課長・後藤行雄でございます。秘書課長・浅川祐司でございます。人事課長・林田信人でございます。職員厚生担当課長・人材育成担当課長を兼務いたします松沢智でございます。経理課長・山田隆史でございます。副参事(用地調整担当)・都市整備部副参事(用地調整担当)を兼務いたします黒田康弘でございます。広報課長・藤山健次郎でございます。区政相談課長・毛利比登志でございます。危機管理室の地域安全担当課長・山田幸雄でございます。同じく防災課長・近藤高成でございます。会計管理室会計課長・松田由実でございます。選挙管理委員会事務局長・石田幸男でございます。  以上でございます。  《議案審査》   (1) 議案第25号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例 ○小川宗次郎 委員長  それでは、これより議案審査を行いたいと思います。  それでは、議案第25号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますでしょうか。 ◎総務部長 特段ございません。御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──委員会の円滑な運営と公平を期するために、最初の質疑は答弁を入れておおむねお一人往復10分ほどでお願いしたいと思います。一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくことで進めていきたいと思いますので、議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  私からは、議案第25号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について質問をさせていただきます。  まず、最初ですので、今回の条例改正の趣旨を伺う前段として、この改正の前提には昨年6月の建築基準法の改正があるわけですけれども、その法改正から3カ月以内に施行する部分に関係する手数料条例、こちらは既に昨年の3定で改正をしておりまして、今回は、法改正後の1年以内施行の部分に関係する手数料条例の改正、そのように理解をしています。  そこで、少しおさらいをさせていただいて、そもそもの建築基準法改正の背景や目的からお伺いします。 ◎建築課長 昨年の建築基準法の主な改正の背景と目的は3つございます。  まず第1点としては、新潟・糸魚川市大規模火災や埼玉・三芳倉庫火災などの教訓を踏まえまして、建築物の安全性を確保することや密集市街地の解消を進めることでございます。  2つ目としては、空き家の総数がこの20年で1.8倍に増加しております。そういった意味で、空き家の利活用が極めて重要で、そのために、既存建築物の用途変更による活用を推進することが重要でございます。  3つ目としては、木材活用のため、木造建築物の整備を推進すること。  この3点が主な改正の目的でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  建築基準法の改正点、主に密集市街地等における安全性の確保であるとか既存建築物、既存ストックの用途変更による活用、また木材利用の推進といったことを改めて確認させていただきました。  その上で、今回の手数料条例の改正の趣旨と主な改正点について伺います。 ◎建築課長 今回の改正条例の主な改正内容としては2つございます。  1つは、建築基準法48条に基づく特例許可の手続の合理化。今までは用途許可の場合、建築審査会の同意が必要でしたが、特例許可の実績のあるものについて、政令で対象を規定し、省令で具体の基準を規定することにより、建築審査会の同意を不要にしたものでございます。  2つ目は、建築基準法87条の3に基づく既存建築物を一時的に他用途に転用する場合の制限の合理化でございます。今までは仮設建築物にしか認められていなかった建築基準法の制限の緩和を、既存建築物を一時的に他用途に転用する際にも認めるということでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  主に法48条と、また法87条の改正を受けての規定の整備というふうに理解しておりますけれども、順番に伺うと、まず法48条の改正、用途規制の適用除外手続の合理化、建築審査会の同意を、一定の実績のあるものについては不要とするといったもので、これは具体的にどのようなケースが対象となるのか。また、過去の実績としてはどのくらいの件数があるのかを確認します。 ◎建築課長 国の説明では、日常生活で必要な建築物を対象にするということで、具体的な建築物のイメージとしては、コンビニエンスストア、自動車修理工場、学校給食センターなどが挙がっております。  杉並区における特例許可の実績としては、自動車修理工場は、平成に入ってから現在まで4件でございます。コンビニと学校給食センターはございません。 ◆大泉やすまさ 委員  余り件数は多くないということで、自動車修理工場が4件ということですね。  それで、改正の影響も限定的になるのかなと思うんですけれども、参考までに、ほかの自治体の状況はいかがでしょうか。 ◎建築課長 他の自治体の状況でございますけれども、23区でコンビニエンスストアを用途許可した事例は把握してございません。  また、国の説明では、大分県大分市のニュータウンで、地元の要請を受けてコンビニを許可した事例があると伺っております。  また、学校給食センターについては、川崎市で用途許可を行った事例があるというふうに聞いております。 ◆大泉やすまさ 委員  今、例として挙げられたコンビニについてなんですけれども、建築審査会の同意が不要になって、また今回、手数料条例改正で申請手数料も安くなるといったことで、今後それがふえていくのか、余り影響はないのか、この辺はちょっと未知数なんですけれども、区としては、こういったものは積極的に許可をしていく方向性なのかどうか、確認します。 ◎建築課長 まず、コンビニの許可については、国がパブコメで条件を示しておりますけれども、第一種低層住居専用地域で、幅員9メーターの道路に面することが条件になっております。そういった意味では、杉並区でそれに該当する敷地は少ないと考えております。また、あわせて、当該敷地に隣接する方々へ計画に対する説明も十分行う必要があるのではないかというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  一定の要件、例えば幅員が9メーターとかそういったものがあるということであれば、対象地域というのは少ないのかなというふうにも思います。私も宅建業の経験からいいますと、コンビニって、必ずしもありがたがられるだけではなくて、近隣からすると、音の問題だとか夜中じゅう電気がついているとか、そういった部分で住環境の維持に不安を感じられるようなケースもありますので、その辺は、区としては慎重な対応をお願いしたいと思います。  続いて、基準法の87条のほうの改正にも触れますけれども、これは既存建築ストックを一時的にほかの用途に利用したい、こういったニーズの増加が背景にあるというふうに聞いておりますけれども、これまではそういった既存建築物の一時的な用途の転用はできなかったということでよろしいでしょうか。 ◎建築課長 御指摘のとおり、今までは既存建築物の一時的な用途の転用はできなかった。建築基準法の用途変更を適用させるしかございませんでした。建築基準法が用途変更の場合は全て適用されるために、基準法の緩和がなかったということでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  わかりました。その辺の緩和の部分ですね。  そうしますと、今回の改正で想定しているケースにどういったものがあるのか。また、同様の相談というのは今まであったんでしょうか、確認します。 ◎建築課長 建築基準法の87条の3でございますけれども、仮設建築物と考え方がほぼ同じでございます。仮設建築物のかわりに既存建築物を活用するものでございます。また、仮設建築物で、オリンピックなどの国際的な規模の競技会で1年以上の許可をすることができるんですけれども、既存建築物でも同じようにできるようになったということでございます。  また、杉並区で用途変更の相談はございますけれども、一時的な転用の話というのは、相談はございませんでした。 ◆大泉やすまさ 委員  そうすると、杉並区には関係するものが少なそうだということの中で、規定の整備というようなことかと理解します。  最後になります。今回の手数料について東京都及び23区の状況を伺いますけれども、杉並区と同様に今回の第2回定例会で審議をされる予定であるのか。また、手数料には区によっての違いというのがあるのか。この2点を伺って、質問を終わります。 ◎建築課長 東京都でございますけれども、既に手数料を改正しており、手数料については杉並区と同じでございます。  また、23区のうち20区が手数料を改正しており、金額も同じでございます。杉並区を含めて残り3区が、今回の2定で審議される予定と聞いております。 ◆富田たく 委員  いろいろ質疑が出たんですけれども、まず、特例の許可のほうについてなんですけれども、今まで同様の件数が自動車整備で4件というふうにありました。実際に今回この手続の変更、簡略化というんですか、行われると、どれぐらいの申請があるか、区のほうで見積もりというか見込みというのは想定しているでしょうか。 ◎建築課長 用途許可自体、件数が少ないということもありまして、1年に1件あるかないかぐらいと考えております。 ◆富田たく 委員  あと、建築基準法上の基準が緩和されるということは、そこに住む人たちにとっては環境負荷がふえるということはあるのかなと思うんですけれども、今までは建築審査会の審査というものと一緒に公聴会も行っていたというふうにお聞きしておりますが、今回はそれはどのようになったんでしょうか。 ◎建築課長 今回の手続の合理化の中で、新築するものについて、政令で対象を規定し省令で具体の基準を満足したものについては、建築審査会の同意を不要化するということでございますので、新築については審査会の同意が不要になって、かつ公聴会はあるということでございます。それが、例えば増築になりますと、今度は審査会の同意と公聴会も不要になるということでございます。 ◆富田たく 委員  公聴会、僕は参加したこともないので、ちょっとイメージがつかないんですけれども、具体的にどういった形でやられて、どのように近隣の住民の方々の声が計画に反映されるのでしょうか。 ◎建築課長 公聴会についてでございますけれども、公聴会は、現地に看板を表示して公聴会の日時を明確にし、町会等にも公聴会の開催について説明して、区の中で公聴会をやるんですけれども、基本的には、利害関係者の方がその計画に対して賛成であるか反対であるか、賛成理由、反対理由を聞いて、その内容について建築審査会で報告をする。報告の上、御審議いただくというような流れになっております。 ◆富田たく 委員  そうすると、新築の場合でも公聴会は行って、賛成か反対かというような声が上がったときに、今回は建築審査会は簡略化されてやらないということになると、その公聴会の結果はどうなってしまうんですか。 ◎建築課長 ちょっと説明が十分でなかったんですけれども、当然、区、特定行政庁でも公聴会の議論を踏まえた上で判断するという形にはなるかと思います。 ◆富田たく 委員  そうすると、公聴会で上がった、住民の方々にとってはこの新築の物件についてはやはり問題があると判断されて反対が多い意見については、区のほうでその意見をしっかりと受けとめて、特例許可を出すか出さないか判断されるということでよろしいんでしょうね。 ◎建築課長 特例許可の場合の許可要件として、公益上やむを得ない、または近隣の住環境に影響を与えるおそれがない、その2つのどちらかで用途許可をする。そのときに、近隣の方がどう思っているのかというのは参考の上、今言った許可要件で許可するか許可しないかについて判断するという形になるということでございます。 ◆富田たく 委員  しっかりとそこは判断していく必要があると思うんですが、今お聞きしたのは、2つの要件は、公益性でやむを得ないというお話と近隣の住環境に影響を与えない、どちらかでというふうにおっしゃっていましたけれども、どちらもという見方をするべきなんじゃないでしょうか。そこは結構、オアとアンドの違いというのは厳密に区分けがされないと判断というのはできないんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎建築課長 建築基準法上は「又は」ですから、どちらかでいいということでございます。 ◆富田たく 委員  そうですか。法的には「又は」になっているんですね。そうはいっても、住環境に影響が著しく出るというものを住民の方々が訴えているお話は、しっかりと認識しなければいけないものだと思います。  もう一つ、改築、増築などの場合には公聴会も簡略化されるということですが、そうした場合は、住民の声というのはどういったところで聞いていくのか、その辺を確認させてください。 ◎建築課長 一般的に用途許可を行う場合は、当該敷地から100メーターの範囲で、1戸1戸の建物の所有者が用途許可に賛成であるか反対であるかという把握を、図面をつくっていただいて、その上で用途許可をするかしないか判断しますので、少なくとも周辺の区民の皆様方の考え方というのは区のほうで把握した上で許可する形にはなっているというところでございます。 ◆富田たく 委員  済みません、ちょっと聞き漏らしちゃったんですが、具体的にどういう形でそれを把握するんでしょうか。 ◎建築課長 具体的には、用途許可の場合ですと申請者がおりますけれども、その申請者の方に1軒1軒調べてもらうという形でございます。 ◆富田たく 委員  申請者の方がうそをつくようなことはないとは思いますけれども、区としても、そういったところは区自身で聞いていく必要性はあるんじゃないかなと、印象として感じました。  既存建築物を一時的に他用途に転用する場合についてのほうも確認しますが、こちらも基準の緩和というふうになっておりますけれども、実際に、具体的にどういう緩和になるのかとか、いまいちイメージがつかないので、そこを、申しわけありません、もう一度御説明いただけますか。
    ◎建築課長 主に緩和されるのは建築基準法の集団規定で、建蔽率だとか容積率だとか、あとは敷地と道路の関係等々、そういった集団規定が緩和されるということでございます。 ◆富田たく 委員  今までは仮設のものにだけだったのが、今度は既存のものにというふうになり、1年間以上も適用されるというような御説明でしたけれども、実際緩和された建物が、今までの仮設だと仮に建てたものなので、その後除却されるわけですよね。既存建築物でそれが緩和されると、どれぐらいの期間緩和されることになるんですか。 ◎建築課長 一般的な建物について、1年間以内ということでございます。1年間は一時的な転用が認められる。ただ、先ほど申し上げたとおり、国際的な競技会、オリンピック等々については、1年以上の許可が認められる場合がある。ただ、その際は建築審査会の同意が必要になるということでございます。 ◆富田たく 委員  ちなみに、1年以上というのが認められる場合は、何年未満、何年以内といった期間の制限はあるんでしょうか。 ◎建築課長 これはあくまでもオリンピックの例でございますけれども、プレオリンピックからパラリンピックまでとなると期間がかなり長くなりますので、こうこうこうした理由で認めてもらいたいという理由の中で区のほうで判断するというような形になると思います。その理由が納得いく理由であれば、そういった判断ができるということでございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、法的には、期間の制限が原則的にはないということでしょうか。理由によっては、5年、10年、20年と認められる場合もあるというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。 ◎建築課長 10年とかとなると、それはもう仮設ではないですから、当然、常識的に認めることは難しいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  期間的な制限が法的にあるかどうかというのは、ちょっと確認は必要だなと私は思っているので、そこは確認したいと思います。  あと、今回緩和される対象となる建物というのは、区内で、先ほどそんなに多くはないというお話でしたけれども、具体的にどれぐらいなのかというのと、実際に申請が発生するのはどれぐらいと見込んでいるのか、最後にこれだけ確認させてください。 ◎建築課長 基準法の法文の中で、85条の5項について、興行場等とする場合については、当該興行場等について「安全上、防火上及び衛生上支障がないと認める場合においては、一年以内の期間」ということが明確に書かれてございます。また6項で、「国際的な規模の会議又は競技会の用に供することその他の理由により一年を超えて使用する」という表現になってございます。ですから、委員のおっしゃった10年だとかそういったものは、当然想定していないということでございます。  あと、件数でございますけれども、1年に1件あるかないかぐらいの件数だと考えております。 ◆けしば誠一 委員  政令で定める建物のイメージとして、コンビニを住居専用地域で可能とする理由というのは、高齢化社会の要請によるものと考えていいのかどうか。自動車修理工場とか学校給食センター、区内には事例がないんですけれども、それを対象にしたのも、こうした時代の変化というふうに理解していいのかどうか。その点どうでしょう。 ◎建築課長 まず、コンビニエンスストアについては、やはり高齢化社会の要請によることが1つの理由というふうに考えております。  また、自動車修理工場や学校給食センターについては、割と許可の実績が蓄積しておりまして、そういった意味で対象になったというふうに伺っております。 ◆けしば誠一 委員  省令で基準が設けられて、コンビニの場合に、騒音とか駐車場の大きさ、深夜営業を禁止する等規制をかけることになりますが、保育園建設に際しても、子供の声がうるさいなどの反対の声が出る杉並の住宅街で、省令で定める基準で、低層住居地域でトラブルが起きるようなおそれはないのか、その点はどうでしょう。 ◎建築課長 用途許可自体、件数がかなり少ないという部分で、第一種低層住居専用地域にコンビニを建設するには、特に隣接する方々の理解が重要だというふうに考えております。コンビニの建設の相談があれば、周辺の住環境を害するおそれがないかどうかをしっかりと把握した上で対応していきたいというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  最後に、大規模な建築物に係る制限が緩和されることによって、今後、区立施設の再編整備計画における改築とか長寿命化などで新たに適用できるようなものや可能性はあるんでしょうか。 ◎建築課長 今まだ政令と告示が出ておりません。具体的に仮設のかわりに既存建築物を使うことで施設建設に使うことが可能かどうかについては、今後検討していく課題というふうに考えております。 ◆岩田いくま 委員  じゃ、少しだけ。もう大分出ていますので。  議案書のほうでは、手数料、4つ金額が出ていますけれども、議案上程の際の説明で、ほかに3万6,000円だとか2万8,000円という手数料についての説明もあったかと思います。改めてこれについて、概要で結構ですので御説明いただければということと、あと、それぞれの金額算定の根拠。これも23区一緒ですよということであればそれでいいんですけれども、そういったことや、想定している申請件数、この辺、まとめてお伺いいたします。 ◎建築課長 1つは、前面道路に壁面線指定を行った場合の建蔽率の緩和というのがございます。これは、道路と一体となった空間を確保することで火災時の避難や消火活動を容易にするために壁面線を指定して、残ったところに建物を建てるわけですから、そういった意味では緩和が必要になってくるという部分で、この金額については3万6,000円になります。これは建蔽率の緩和で、ほかの項目でも3万6,000円がございますので、同じ金額になっているということでございます。  もう一つは、既存不適格建築物の用途変更で、現行基準に適合させるには一度に全面的な改修が必要になってくるんですけれども、段階的、計画的に改修できることにして用途変更をしやすくしたということでございます。その全体計画の認定及び変更に係る申請手数料については2万8,000円ということで、基準法の認定については2万8,000円でそろえられているというところでございます。 ◆岩田いくま 委員  あと、それぞれ想定される申請件数、どれくらいで見込んでいるのか、そこだけ改めてお願いできますか。 ◎建築課長 少なくとも壁面線の指定のほうは、まだ指定されているところはないと聞いておりますので、当面は出てこないと思います。  全体計画の認定、変更については、1件出るか出ないかぐらいの件数だと考えております。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方、いらっしゃいますでしょうか。 ◆富田たく 委員  先ほど時間がなくてお聞きできなかったんですけれども、既存建築物の転用についてですけれども、それを申請するに当たって、住民の方々の声を聞くというような場所は、今までの仮設建築物の転用ではどういう形でやっていたのか。それと、今回のものではどういう対応が行われるのか、確認します。 ◎建築課長 用途許可と違いまして、仮設については、時期がかなり限定されるということで、法的には公聴会等を開く必要はございません。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに質疑はありますでしょうか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第25号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について、杉並区議会自由民主党を代表し、賛成の立場から意見を述べます。  賛成の理由として、本条例改正は建築基準法の改正に伴う規定の整備であり、内容としては、主に手続の合理化や時勢に沿った制限の緩和等であること、加えて、乱用を防ぐよう一定の要件が設けられていることを、質疑を通して確認いたしました。  また、手数料の額も、他区との差異がない点を含め、妥当なものと認め、本議案に賛成をいたします。 ◆富田たく 委員  議案第25号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について、日本共産党杉並区議団を代表して意見を申し述べます。  本議案は、建築基準法の改正に伴い、用途地域の規制について、建築、増築、改築などの際の特例許可申請が合理化されること、既存建築物を一時的に他用途に転用する場合に一部の規定が緩和されることにより、事業者が行う申請手続で必要となる区への手数料の規定を新たに設けるものです。  法改正により現状の基準が緩和されることで住環境への負担がふえることが懸念されますが、当該議案については、既に行われた法改正に伴う規定の整備であるため、賛成といたします。  ただし、特例許可申請や建築物の転用など、法的に許されていても住環境に影響が出る可能性があるもの、また許可後に住環境に影響が発生したと区民から声が上がったものについては、区民の生活を守る立場から、しっかりとした審査の検討を行うこと、また指導などの対応を行っていただくよう要望したいと思います。特に既存建築物を一時的に他用途に転用する場合については、公聴会など、今までも区民の声を聞くという形では法的には定められていないとの答弁がありましたが、そういった部分についてもしっかりと区民の声を聞くよう求めまして、意見といたします。 ◆太田哲二 委員  議案第25号、既にお話しになったように、法改正に伴う単純な規定の整備でございますので、特段申し上げることもありませんが、賛成といたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案25号に対する意見を述べます。  超高齢化社会に、地域に必要な店舗が少なくなり、買い物難民が予想されることに対し、建築基準法が改正され、コンビニなど必要な建物が、一定の基準を満たせば、建築審査会などを経なくても住宅街に建てられることになりました。時代の変化に対する必要な緩和策として、また、他は規定の整備であり、賛成といたします。 ◆岩田いくま 委員  議案第25号に対して意見を申し述べます。  建築基準法の改正に伴う条例改正で、手数料の金額も妥当と考えますので、賛成をいたします。 ◆北明範 副委員長  議案第25号について、杉並区議会公明党として意見を述べます。  法第48条、例外許可は、公開による意見聴取と建築審査会の同意が必要であり、事務手続が長期になり、余り進んできませんでした。よって、今回の法改正により建築審査会の同意を不要化したことは、高齢者にとっては望ましいことと考えます。  また、増改築を伴わない用途変更について、段階的、計画的な改修が可能になったことや、一時的に他の用途に転用する場合の制限緩和については、既存建築ストックの活用は一定程度進むと思われます。  質疑の中で、法の趣旨については理解をいたしました。よって、今回の改正条例については、建築基準法改正に伴う手数料の新設でありますので、杉並区議会公明党として賛成といたします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決をいたします。  議案第25号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (2) 議案第34号 仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について   (3) 議案第35号 仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設電気設備工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  続きまして、議案第34号仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、議案第35号仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設電気設備工事の請負契約の締結について、以上2議案を一括上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はありますでしょうか。 ◎総務部長 議案に関連いたしまして、入札見積経過調書及び関連契約の一覧を御配付しておりますので、審査の御参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、繰り返しになりますけれども、委員会の円滑な運営と公平を期すために、最初の質疑は答弁を入れて10分程度とさせていただき、一巡した後、必要があれば再度質疑をしていただくことをお願い申し上げます。議事進行に御協力お願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  それでは、議案第34号と35号、仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について外1議案について質問をいたします。  まず冒頭、本委員会に付託された契約議案全体について、2点ほど確認させていただきますと、率直に、今回契約議案の数がかなり多いように感じますけれども、これだけ集中した経緯について御説明をお願いします。 ◎経理課長 今回、合計の契約の本数としては13件ということで、大変多い件数になってございます。要因としては幾つかあると思ってございます。  まず、第2回定例会、年度初めの定例会でございますので、これまで20年間ぐらいひもといてみましても、全体の約6割が第2回定例会での御提案ということになってございます。  また、今回大規模な工事が多いという関係で、本体の建築工事以外に、設備工事など、ほかの工事も1.5億円以上の議決案件ということになった、そういう大規模な施設案件が3件あったということ。さらに加えまして、今回、解体工事につきましても上程しているというようなこともございまして、そういったことから契約議案の本数が13本ということになったということで御理解を願えればと存じます。 ◆大泉やすまさ 委員  大規模なものが集中、それはもちろんしっかりと審議していきますのでいいんですけれども、大分集中してきているということなので、その点で何か工夫された点なんかあるんでしょうか。 ◎経理課長 この点につきましては、我々も内部でいろいろな打ち合わせ等開催をしてまいりました。当初の予算案の内示がありました1月中旬以降でございますけれども、庁内の関連部署、これは工事所管だけではなくて事業所管も含めまして、起工に至るまでのスケジュール感などについて事前に確認するための打合会等を開催してまいりました。これまでなかなかこういったことを取り組みとして行っていなかったのですが、こういったことも工夫の1つとしてやってきたといったような経緯がございます。 ◆大泉やすまさ 委員  わかりました。あくまでも計画ということがありまして、そこから逆算しての審議ということなので、しっかりと臨んでまいりたいと思います。  それでは、永福三丁目複合施設の建築工事と電気設備工事、議案に入らせていただきますが、まず、入札見積経過調書を見ますと、落札率、建築工事については99.2%、電気設備工事は逆に72.5%と、その開きが見てとれます。この原因をどのように考えているのか。また、予定価格というのは事前に公表されている案件なのかどうか、確認します。 ◎経理課長 まず、電気、給排水、空調といった設備系の工事におきましては、それぞれの業者さんの手持ち工事の状況ですとか、あるいは機器とか資材の購入が一括で発注できる、そういう状況がございますと、比較的安価でそういった資材等の発注ができるという場合が多いというふうに聞いてございまして、建築工事とは、入札の行動が異なる場合も少なからずあるのかなというふうな認識でございます。  予定価格につきましては、5,000万円以上の工事案件につきましては、全件事後公表ということにしているものです。 ◆大泉やすまさ 委員  了解しました。一括発注というような話もありましたけれども、そういった流れの中で、電気設備工事、今回、低入札価格調査というふうになっています。  まず、低入札価格調査という制度の概要と、あわせて、今回の調査の結果どういうふうになったのか、これについての説明をお願いします。  またさらに、失格基準未満という無効になった業者があるようですけれども、この失格基準未満がどういった意味なのか、あわせて確認させてください。 ◎経理課長 まず、低入札価格調査制度の概要でございますけれども、これは不適切なダンピング受注を防ぐという観点から、区では予定価格が5,000万円以上の工事をこの調査の対象ということにしてございます。具体的には、あらかじめ区のほうで定めました低入札価格調査の基準額を下回った場合には、開札をした後、直ちに相手方から資料を提出いただきまして、対面での事情聴取を行ってございます。その業者さんの経営の状況あるいは積算の具体的な内容について詳細に確認をいたしまして、その上で、履行が確保できるというふうに判断をした場合に、落札者として決定をするという制度の概要でございます。  今回の調査につきましては、当該業者さんは、労務費など必要な経費をしっかり適正に見込んでいること、また、区、東京都などの公共工事にも多数の実績がございますので、低価格を実現しながらも、本契約の履行に支障がないということを確認いたしたため、落札者として決定をしたというところでございます。  次に、失格基準でございますけれども、これは低入札価格の調査基準価格よりさらに低価格の入札につきまして、この金額だと契約内容に沿った履行が担保できないというふうに判断せざるを得ない、そういう金額のことでございます。この金額を下回った場合には失格という形にしている、そういう制度でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  ちょっと気になったのが、区のほうで設定した基準額、これは低入札価格調査の基準と失格基準、両方とも一定の基準額ということなんですけれども、要するに予定価格との割合で何%を下回ったらとか、そういう一定の割合をもって決めているとか、そういうことではないんですか、確認します。 ◎経理課長 低入札価格調査基準の算出の方法ですけれども、これはかなり細かく具体的なところで公表も差し上げているところです。それぞれの工事の直接工事費あるいは間接工事費といったところに、それぞれ我々で積算したもの掛ける何割というようなことをしていきまして、それを足し上げた数字ということで設定をしているものですので、全ての工事が一律何%というふうな、そういう制度ではございません。 ◆大泉やすまさ 委員  丁寧に計算をしていただいているというふうに理解をします。  今制度の概要を御説明いただいたんですけれども、今回、低入札価格になった業者というのが、入札7者のうち、失格となった業者も含めて5者までがいわゆる低入札の基準を下回っているということになりますと、予定価格のほうには何か問題はなかったのかなというふうな感じも受けるんですが、この点の見解はいかがでしょうか。 ◎経理課長 今御指摘いただきました予定価格の設定でございますけれども、これはあくまでも標準的な工法などを積み上げて、標準価格として設定をしているというものでございます。一般競争入札ということで、どの事業者さんがお手を挙げていただけるかわからないというような状況もございます中で、全ての業者さんについて、現在の業者の手持ち工事ですとか、あるいは資材の発注状況といったものをあらかじめ把握するということはなかなか困難かなというふうに思ってございます。  そういった中で、予定価格の設定については、先ほど申し上げた標準的な工事内容ということを想定して設定しておりますので、そういったもので、この予定価格は妥当であるというような判断をしてございます。御理解いただきたいと存じます。 ◆大泉やすまさ 委員  じゃ、結果的には工事費の縮減がかなったというふうなことで、前向きに捉えたいと思います。  それでは、今回の案件、落札したそれぞれの業者の工事の実績についてお示しください。 ◎経理課長 JV、共同企業体の発注ということでございますので、代表者、代表企業の実績を建築については申し上げたいと思います。  建築工事、代表企業、目時工務店でございまして、区内の工事実績、平成28年、産業商工会館の減築建築工事、また阿佐谷北保育園の移転改築工事、これは平成29年度になりますが、そういった実績がございます。  また、電気設備工事につきましては、牧野電設工業。和泉学園、小中一貫校の電気設備工事、平成25年、また桃井第二小学校の改築工事に伴う電気設備工事などの請負実績がございます。 ◆大泉やすまさ 委員  区のさまざまな施設に対しての実績があるということで。  続いて、今回契約議案なので、余りそれないようにしなきゃいけないんですけれども、計画のところで2点だけ伺いたいんですが、図面にもありますとおり、今回の計画地というのが井の頭通りと井の頭線に挟まれた住宅地の中にあるということで、旧永福体育館を解体するときに、地下に防火水槽があったということなので、その解体のときだと思うんですけれども、特に振動が大きくて大変だったということで近隣の住民から声が寄せられております。主に、事前の説明があった地域を離れた外側の地域からそういった声を聞いておるんですけれども、今回も地下を大きくいじるような、もしくは振動が大きく発生するような工事については、柔軟に事前説明の範囲を広げるということも考えるべきなのかなというふうに感じているんですけれども、今回の建築に際しましては、近隣に対してどのような配慮や工夫を行うのか、確認します。 ◎施設整備担当課長 旧永福体育館の解体工事につきましては、近隣の方々には御理解と御協力をいただき、感謝いたしてございます。  工事説明の範囲でございますけれども、新築工事については、原則的には高さの2倍の範囲、今回の場合ですと24メートルの範囲の方々に説明会を行う予定でございますけれども、委員にそのような御意見が寄せられているということであれば、個別に対応させていただきたいと思います。  また、今後の新築の工事につきましても、低騒音、低振動の重機、機材を使いながら、またほこり対策等を行いながら、十分に配慮しながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  解体のときにそういったこともあった地域ということを踏まえて、ぜひ細やかな対応をお願いできればと思います。  最後になりますけれども、せっかく今回、複合施設、地域も期待しております。そういった施設をつくってほしいという声も伺っておりますので、今度移転してくる図書館、1階がエントランスのみで、2階部分が図書館になるということなんですけれども、図書館の利用者が非常に利用しやすく、また、ふらっと立ち寄りたくなるような、そういった運用上の工夫も必要ではないかなというふうに思うんですが、どんな運用を考えていますか、最後に伺って、質問を終わります。 ◎中央図書館次長 図書館でございますが、1階部分は、比較的狭いスペースの部分が図書館ということになっております。このスペースにつきましては、図書館と地域コミュニティー施設のほうの受付等を兼用しているということですが、利用者の側から見ますと、図書館の利用で一番多いのが、予約本の受け取りですとか返却の窓口。こちらのほうは1階のスペースで行えるように考えております。また、カウンターの後ろのほうにワークスペース等を設けておりまして、職員が資料の整理や作業を行えるような形で行いまして、エレベーター等も、通常よりも大き目のエレベーターを配置しているというところでございます。
    ◆富田たく 委員  入札価格のことがいろいろ出たんですけれども、私も1点、低入札価格の基準を下回った部分について確認をしたいと思います。区のほうで審査を行った、労務単価など適正に見込んでいることを確認したというふうにありましたが、具体的にどのような情報をもってどういうふうに判断したのかを、改めて確認させてください。 ◎経理課長 低入札価格の調査ですけれども、先ほど申し上げたように、開札をして直後に業者さんのほうにお声かけをしまして、かなり詳細な資料を提出いただいているといったところでございます。例えば、先ほど申し上げた手持ちの工事の関係ですとか、あるいは手持ちの資材の関係ですとか、そういう現状のものもそうですし、それからあと、業者さんの経営状況等についての資料も御提出いただいているといったところでございます。そのほか、地図、要するにどのぐらい運搬の時間がかかるのかとか、そういうかなり細かい資料を頂戴しているというところでございます。 ◆富田たく 委員  その資料の中に、労務単価に見合うだけの報酬を出すんだというようなものがあったということでいいんでしょうか。 ◎経理課長 下請負人への法令遵守の指導等に関しましては、その調査を通じまして、誓約書という形で出していただくということになってございまして、落札者となった場合には、下請負人に対する法令遵守といったことについてしっかりやりますということを、社長さんの判こをもって区のほうにもお申し出をいただく、そんなような形もとってございます。 ◆富田たく 委員  ちなみに、工事の予定期間、スケジュール的なものはどうなっているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 工事につきましては、今回議案として上げていますけれども、令和2年11月まで、約1.4カ年程度の工事期間として定めてございます。 ◆富田たく 委員  順番的に聞くのもあれなんですけれども、施設の概要を改めて簡単に教えていただけますか。 ◎施設整備担当課長 議案の資料ですけれども、まず1階には、先ほど答弁ありましたとおり、地域コミュニティー施設と図書館のほうのエントランスがありまして、ほかはおおむね保育園というふうになってございます。  2階につきましては、ほぼ図書館でございまして、一般開架や閉架書庫、また児童開架というふうに各諸室を設けてございます。  3階につきましては、地域コミュニティー施設ということで、真ん中に大きくラウンジを設けまして、またそのほか多目的室や集会室、音楽室等を設けてございまして、3階建ての、3,000平米弱の規模の計画でございます。 ◆富田たく 委員  先ほど他の委員の質疑でもありましたけれども、以前は防火水槽もあったということで、防災の設備として、今回は防災倉庫が1階に設置されている、3階にもあるというふうに書かれておりますが、防火水槽等については、今回は設置しないというふうになるんでしょうか。この図面を見るとそういうのがちょっと見当たらないもので、確認します。 ◎施設整備担当課長 防火水槽につきましては、地下の基礎を利用したピット部分、図面は特にないんですけれども、そこを利用して防火水槽を設ける予定となってございます。 ◆富田たく 委員  既存の規模と同程度なのか、大きくしているのか小さくしているのか、その辺は。 ◎施設整備担当課長 既存につきましては40立米程度だったと記憶しているんですけれども、それ以上の規模の防火水槽を設けてございます。 ◆けしば誠一 委員  工事に関連して、図面の内容から幾つか質問します。  この施設では、中高生の新たな居場所としてスペースを確保すると聞いていますが、具体的にどの場所で行うのか。また、どのような活動ができるのか。利用する子供たちの声は反映されているのか。また、学校になじめない子供も利用できるのか。以上、お聞きします。 ◎子どもの居場所づくり担当課長 議案第34号の資料6のほうをごらんください。中高校生の居場所スペースとしては、3階に整備するラウンジや多目的室1に加えまして、音楽室などを想定してございます。軽微な運動や音楽活動など、曜日や時間帯で中高校生の優先利用ができるように調整を図っていく考えでございます。  これらは、平成25年度に開催しました中・高校生の新たな居場所づくり懇談会のまとめ、それから、昨年、近隣児童館等を利用している中高校生を対象として実施したアンケートの結果等を踏まえているものでございます。  また、御指摘の学校になじめない子への対応につきましても、利用していただけるよう配慮してまいる考えでございます。 ◆けしば誠一 委員  音楽室なども防音が施されて、バンドもできるとか、いろいろ利用しやすい仕組みにはなっています。中高生が利用しやすいような仕掛けも必要になります。  図面で事務室と更衣室がありますが、ゆう杉並や児童館でこれまで行われた中高生を見守る職員は配置されるのかどうか。また、ゆう杉並で行っているようなイベントは、この施設の中でも実施する考えなのか。その点確認します。 ◎子どもの居場所づくり担当課長 職員体制や運営のあり方につきましては、御指摘の点も含めて、総合的な視点から検討してまいりたいと考えてございます。 ◆岩田いくま 委員  幾つかお尋ねします。  まず、34号、35号を含めて契約全体で2点ほどお聞きしたいんですが、1点目は、契約締結に当たって、消費税について、今どういう考え方に立っているのか、説明をお願いします。 ◎経理課長 消費税率の改定が10月に予定されてございます。本工事につきましては、全て10月以降の引き渡しということでの工期設定でございますので、消費税の税率については10%ということで計算をして予定価格を設定したというところでございます。 ◆岩田いくま 委員  あともう1点、他の委員の質問で、今回契約案件が多くなったのは、議決対象の1.5億円以上がかなり多かったということが出たんですが、これは確認で、一応説明をしておいていただければということでお尋ねするんですけれども、議案第35号は、契約の金額は1億5,000万はいってないですよね。ですけれども、これが議決対象となるのはなぜかということ、説明をお願いします。 ◎経理課長 議決対象とするかどうかといったところにつきましては、予定価格の金額が1.5億円以上かといったところで判断をしているところでございます。開札の結果、最終的な金額は1.5億円を下回りましたけれども、そういった事情で、議案として提案したという次第でございます。 ◆岩田いくま 委員  あと、34号、35号の件で少しお尋ねしたいんですけれども、34号のいわゆる関連契約のところで、資料もいただきましたけれども、給排水の工事についてまだ決まっていないようです。この辺、全体の工期に影響等は大丈夫なのか、説明をお願いします。 ◎施設整備担当課長 給排水の衛生設備工事につきましては、実際の工事の着手につきましては、これから建築工事のほうで仮設工事や土工事、くい工事等があって、具体的には基礎工事からの参入となってきます。夏ぐらいまでに業者が決まれば、工期については影響がないものというふうに判断してございます。 ◆岩田いくま 委員  じゃ、夏ぐらいまでにはしっかり決めていただければと思います。  最後に、図面のところで見ていて、確認を1点だけさせていただければと思うんですが、先ほど他の委員からも防災倉庫が1階と3階にあるということがあったんですけれども、1階と3階に分かれている理由といいますか、それぞれ用途があればその説明をお願いいたします。 ◎防災課長 永福三丁目複合施設につきましては、発災時は帰宅困難者対策としての一時滞在施設として活用する予定でございます。したがいまして、その受け入れを行う3階部分に食料部分を中心に、それから1階部分につきましては、建物外にマンホールトイレを設置してございますので、そのマンホールトイレ等を入れる倉庫としてそれぞれ準備するものでございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  1点だけお尋ねしますが、複合施設の保育所なんですけれども、一般質問でも取り上げたんですが、園庭についてはないということですよね。 ◎保育施設担当課長 園庭はございます。 ○小川宗次郎 委員長  1階にあるということです。 ◆田中ゆうたろう 委員  これって、十分なあれなんでしょうかね。その辺は考えておられるんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 園庭部分、まず、敷地の東側のところに230平米超の園庭が設けられます。また、ゼロ歳児室の向こう側、建物の西側にも園庭という形で使えるものがございますので、いわゆる基準面積は満たすものというふうに想定してございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  あと、歳児別の発達段階への配慮というのはどういうふうになっているんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 発達段階に応じた配慮ということでございますか。──保育園の中につきましては、それぞれの歳児に応じて設計をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  いや、園庭です、建物の中じゃなくて。 ◎保育施設担当課長 園庭につきましては、基準上、2歳以上、1人当たり3.3平米という形になっていますので、それをしっかりと満たしたもので整備してございます。 ○小川宗次郎 委員長  田中委員、これは契約案件なので、その辺をわきまえて質問をお願いします。 ◆田中ゆうたろう 委員  わかりました。  それは、動線の配慮とかというのは大丈夫なんですか。 ◎保育施設担当課長 まず、建物東側の園庭につきましては、各歳児、それぞれ1歳から5歳までの歳児のところから直接出られるようになってございます。また、ゼロ歳児のほうにつきましても、西側の部分に直接出られる、そういった仕様になってございます。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに質疑はありますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めますが、上程しております2議案について意見をお願いいたします。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第34号仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について外1議案について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、質疑を通じ、契約の相手方が適正な参加資格を有し、また十分な実績があること、そして契約金額についても、工事内容に応じた妥当性のあるものであることが確認できました。  なお、工事に当たっては、現場が住宅地の中である点に十分留意していただき、安全確保への細心の注意とともに、近隣住民への説明においては、工事の内容によっては事前説明の対象範囲を広げる等、適時適切な配慮を行っていただくことを要望し、賛成の意見といたします。 ◆富田たく 委員  議案第34号仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について及び議案第35号について、日本共産党杉並区議団を代表しまして意見を申し述べます。  低入札価格の基準を下回る落札が電気設備工事の請負契約のほうでありましたが、区の審査も行われているとのことでありました。事前の審査で問題ないと判断できても、実際と異なることもあり得ますので、下請業者や現場労働者が不当に利益を搾取されることのないように、区としても現場の確認や指導監督等をしっかりと行うことを求め、賛成といたします。 ◆太田哲二 委員  立憲民主党杉並区議団として、議案34号、35号、永福三丁目複合施設の契約について特段申し上げることはないんですけれども、単純に、必要な契約だ、適正な契約だということで賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  議案34号、35号に、いのち・平和クラブの意見を述べます。  この議案に係る永福体育館跡地に建設される複合施設の設計に当たっては、図面からも、住民のニーズに応えるとともに、児童館の再編に伴う中高生の新たな居場所が盛り込まれ、その使われ方が期待できます。そのためにも、児童館やゆう杉並で行われてきた職員による見守りや支援が引き続き行われるような職員配置を求めます。  契約の適正も確認できたので、議案には賛成します。 ◆岩田いくま 委員  議案第34号及び第35号について意見を申し述べます。  議案第35号については、杉並区低入札価格に関する調査規程に基づく調査基準価格を下回った入札が数多く見られましたけれども、このことに対する区の見解をお聞きして、この件については了としたいと思います。  ただ、予定価格の積算や設定に当たりましては、常に社会経済状況というものを考慮して、より適切なものとなるように取り組んでいただきたいということは申し述べまして、両議案については妥当な内容と考えて、賛成をいたします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、議案ごとに採決いたします。  初めに、議案第34号仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。  議案第35号仮称杉並区立永福三丁目複合施設建設電気設備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (4) 議案第36号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について   (5) 議案第37号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修電気設備工事の請負契約の締結について   (6) 議案第38号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修給排水衛生設備工事の請負契約の締結について   (7) 議案第39号 杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修空気調和設備工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  続きまして、議案第36号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について、議案第37号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修電気設備工事の請負契約の締結について、議案第38号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、議案第39号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修空気調和設備工事の請負契約の締結について、以上4議案を一括上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はありますでしょうか。 ◎総務部長 こちらも議案に関連いたしまして、入札見積経過調書及び関連契約の一覧を御配付しておりますので、審査の参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  傍聴人の方より委員会の撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可いたします。  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、毎度同じことを繰り返しますが、委員会の円滑な運営と公平を期するために、1人おおむね往復10分でお願いしたいと思います。一巡した後また質疑に入りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  私からは、議案第36号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について外3議案について質問をさせていただきます。  まず1点目、契約手続についてですが、先ほどありました永福三丁目複合施設の落札率は72.5%でございましたが、今回の西荻の電気工事では、99.8%と高い落札率になっています。この理由はどのように捉えればいいか、教えてください。 ◎経理課長 先ほど御説明を申し上げました案件につきましては、72.5%という電気設備工事落札率でございました。その件につきましては、コストを引き下げられる個別的な事情として、手持ちの民間工事案件の資材と一括で発注をするということなどで、提出資料から、安価で調達ができる、低価格の入札であるということが、具体的資料で確認ができたという調査の内容でございました。  今回の西荻地域区民センターの本案件につきましては、調査の対象ではないために、個別の事情聴取は行っておりませんけれども、現時点で業者さんのほうに大きなコスト削減を可能とするような要素がなかったものではないかというふうに推察をされまして、本件が何か特殊な入札だったというようなことでは捉えていないところでございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、空気調和設備工事についてですが、低入札価格調査を行っておりますけれども、この価格で履行可能とした理由を教えてください。 ◎経理課長 こちらの空気調和設備工事に関しましても、同様に調査を実施してございます。こちらにつきましては、落札業者さんが取引先との交渉の中で、機器、資材を低価格で調達ができた、また、業者さんの手持ち機械の活用などで経費の圧縮が一部可能であったという調査の内容でございました。そのほか、労務費などの積算に関しましては適切に行われていることも確認した上で、落札者として決定をしたというところでございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、それぞれの案件の落札業者の過去の工事実績について教えてください。 ◎経理課長 こちらもJV、建設共同企業体の案件でございますので、代表者の企業の実績ということで御紹介をさせていただきます。  まず、建築工事につきましては、代表者渡辺建設株式会社。下高井戸子供園の改築工事あるいは井草中の環境整備工事などを請け負っていただいております。  また、電気設備工事の代表事業者大光電気工業でございますが、杉並第九小学校の太陽光発電蓄電設備工事、また天沼三丁目複合施設の電気設備工事などを請け負っていただいております。  給排水衛生設備の村田設備さんに関しましては、妙正寺体育館の改築時の給排水衛生設備工事、また天沼三丁目複合施設の空調の工事。さらに、今回空気調和設備の落札者でありますシンコー・克明工業さんにつきましては、上井草体育館の空調の設備工事あるいは杉並保育園の改築時の空調の設備工事などの請負実績がございます。 ◆國崎たかし 委員  次に、工事費について伺いたいと思います。  今回の西荻地域区民センターの改修建築ですが、関連工事を含めた総工事費を教えてください。  また、今回の総工事費を延べ床面積で割り出したいわゆる平米単価は幾らになるか、教えてください。  また、あわせまして、先日の区民生活委員会でほかの委員からお話が出ましたが、平成22年度にも高井戸地域区民センターで同様の大規模な大改修工事を行っておりますけれども、その平米単価は幾らになったかを教えてください。 ◎施設整備担当課長 今回の工事につきましては、設備は昇降機、舞台関係を含めた総工事費は19億5,000万円余となってございます。
     平米単価につきましては、税込みで33万円余、税抜きで30万円余となってございます。  高井戸地域区民センターの改修時には税率が5%でございましたため、税抜きで申し上げますと、24万円余でございます。 ◆國崎たかし 委員  税抜きで比較すると、今回の平米当たりの単価は30万円で、高井戸地域区民センターでは平米当たり約24万円ということで、差し引くと前回より6万円ほど高くなっているということでした。  この間、2020年東京オリンピック・パラリンピック等の影響もあり、設計労務単価が上昇していることなどもその一因と考えられますが、要因は何なのか、お尋ねをいたします。 ◎施設整備担当課長 委員御指摘のとおり、東日本大震災以降、設計労務単価の上昇が約1.4倍程度となっており、工事費に対して影響がございます。またあわせまして、西荻地域区民センターには、高井戸地域区民センターにはなかったホールがございますので、老朽化している舞台の照明や音響、その他工事もございますので、それらの工事費も全体に影響しているのではないかというふうに考えてございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、施設の具体的な中身については、先日の区民生活委員会でも議論されているので、私からは、保育所の部分について数点お伺いしたいと思います。  まず、2階部分の保育所についてですが、この保育所は、これまで1階にあった保育所が2階に移動されるものと考えてよろしいでしょうか。また、人数と定員の構成について伺いたいと思います。 ◎保育施設担当課長 まず、これまで1階にありました定期利用保育施設、これは昨年度末で廃止としてございますので、今回は新たに2階に認可保育所を整備するという形で考えてございます。  定員構成につきましては、ゼロ歳児が6名、1歳児が10名、2歳児が12名の28名定員を想定してございます。 ◆國崎たかし 委員  資料を見ますと、2歳児までの認可保育園とのことですが、3歳児以降の受け皿はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎保育施設担当課長 現在のところ、こちらの保育園につきましては、私立の認可保育所の分園というふうに想定してございますので、3歳児以降は本園への入所を基本としまして、確実に3歳児以降も入所できるように考えてまいります。 ◆國崎たかし 委員  先ほどお話がありました永福三丁目複合施設の中の保育所と比べますと、園庭もなく、規模も大分小さくなっておりますが、この保育所は、保育環境についてどのように配慮をされているか、お尋ねいたします。 ◎保育施設担当課長 永福三丁目複合施設と比べますと定員規模が大分小さくなっているところでありますが、同様の設備はしっかりと配置してございます。加えまして、環境面につきましては、まずゼロ歳児保育室なんですが、他の歳児と離して、静かな環境での保育ができるようにしましたこと、また、園庭は整備されてございませんが、バルコニー部分に人工芝を敷きまして、小さな子供たちですので、ここで日光浴や水遊びができるような設計の工夫をしてまいりました。 ◆富田たく 委員  では、改めて、工事の期間、開始、終了を教えてください。 ◎施設整備担当課長 工事の期間につきましては、今後工事を進めてまいりまして、令和2年7月末までが工事期間となってございます。 ◆富田たく 委員  先ほど防火水槽等々話題に上がったので、改めてこちらでも確認したいと思いますが、そうした防災設備というのはどのように設定されているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 防災設備につきましては、西側の区道沿いに、まずマンホールトイレ等を設けてございます。そのほか、防災備蓄倉庫を地下のほうに設けてございます。 ◎防災課長 西荻地域区民センターにつきましては、発災後、西荻救援隊本隊が設置されまして、二次救援所、帰宅困難者対策としての施設として活用する予定でございます。地上3階の和室には二次救援所を設置するほか、ほかの階を帰宅困難者に活用する予定でございまして、防災倉庫といたしましては、地下1階に設置する桃井災害備蓄倉庫に帰宅困難者対策や近隣震災救援所で活用する資材を備蓄するほか、新たに二次救援所、救援隊本隊の活動で使用する資材を備蓄する倉庫を3階部分に2カ所設置するものでございます。 ◆富田たく 委員  防災機能も拡充されているということで認識をいたしました。  また、今回施設の改修に伴って、指定管理者制度の導入がされるとのことですが、その辺を具体的に御説明ください。 ◎地域施設担当課長 改修後の運営につきましては、建物を一体として、より効率的、効果的に施設運営をしていきたいという観点から、指定管理者制度を導入するものでございます。 ◆けしば誠一 委員  1点だけ確認します。  設計図では、地域区民センターと勤労福祉会館とのすみ分けはどのようにされているのか、説明ください。 ◎地域施設担当課長 まず、ホールにつきまして勤労福祉会館部分に位置づけました上で、センターと勤労福祉会館の諸室の面積が半々になるように振り分けを行っているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  集会室なんかはどういうふうになっているんですか。 ◎地域施設担当課長 集会室につきましても、勤労福祉会館部分、センター部分が半々になるように、例えば第1、第2集会室が勤福、第3、第4集会室が区民センターというような分けをしてございます。 ◆岩田いくま 委員  まず最初、ちょっと別途工事のほうでお伺いしたいんですけれども、先ほど、前の議案のほうで失格基準価格とかその辺の御説明はいただきました。今回、別途工事の中で、舞台装置で最低制限未満というようなものもあったかと思うんですけれども、最低制限価格というのは一体どういうものなのか、説明いただけますでしょうか。 ◎経理課長 最低制限価格でございますけれども、現行の制度では、杉並区の場合、5,000万円未満の工事につきまして最低制限価格というものを設定しております。低入札価格調査の基準価格を下回った場合は直ちに失格となりませんけれども、最低制限価格を設定している工事につきましては、その価格を下回った入札があった場合には、それは直ちに失格となってしまうというところでの違いがございます。 ◆岩田いくま 委員  この件についてはあと1点にしますけれども、これも先ほどあったように、5,000万未満だと、130万円を超えてだと思いますけれども、予定価格の公表をしていて、こうした最低制限未満というのが出るのは、どういった理由が考えられるのか。 ◎経理課長 最低制限価格の設定につきましては、こちらも算定式がございまして、それに基づいて区のほうで算出しているものでございます。この価格に関しては、低入札の基準価格とは異なりまして、非公表という扱いでございますので、業者さんのほうも最低制限価格が幾らなのかということについてはわからないという中での入札になります。区としては、業者さんの積算の結果、最低制限を下回るような価格での入札になったものというふうな認識でございます。 ◆岩田いくま 委員  あと、本体工事の図面を見てのところと、入札経過調書、これは別途工事も含めてなんですけれども、2点まとめてお伺いしたいんですが、1つは、これも区民生活で出たかと思いますが、再確認で、ホールのほう、定員が多少減るかと思いますけれども、どう変更になって、その理由は何かということ。  それから、舞台装置の入札経過調書を見ると、引き続きといいますか、引き割りどんちょうがつくということかと思いますけれども、そうした認識でいいのかどうか。この2点をお伺いいたします。 ◎産業振興センター次長 ホールの椅子の配置でございますが、従前は366席ございました。今回303席に減らしまして、また千鳥配置として、前の方の頭の間から前が見やすくするということで余裕を持たせております。また、車椅子用のスペースも3から6というふうにふやしてございます。  もう1点の舞台装置でございますけれども、引き割りどんちょう及び引き割り幕につきましては、各一対、新たに設置いたします。 ◆岩田いくま 委員  最後に1点だけ。他の委員のほうからの質疑の中で、ここの施設、西荻の救援隊本隊になっていると思います。ただ、この改修期間中どうしているか、改修工事中はどこに設置をされているのか、最後に確認でお尋ねいたします。 ◎防災課長 上井草スポーツセンターに設置してございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  さっきと同種の質問なんですけれども、ほかの委員からもございましたけれども、園庭につきまして、日光浴ですとか水遊びですとかというような御答弁があったかと思うんです。ゼロ歳児、1歳児はそれでいいのかもしれませんけれども、2歳児については、どこか近くの公園に散歩に出かけたりとか、そこで遊ばせたりというようなことは考えているんですか。 ◎保育施設担当課長 こちらは園庭がないからお散歩というわけではございませんが、2歳児につきましては、近くに桃井原っぱ公園、大きな広場がございますので、そちらのほうを利用するような形になるのかなというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  桃井原っぱ公園だと、ほかの大人の人もいっぱい来るでしょうし、あとは、2歳児にちょうどふさわしいような遊具が備えられているのかというようなことが心配になってくるんですけれども、その辺の配慮はいかがでしょうか。 ◎保育施設担当課長 今、一例としまして桃井原っぱ公園という名称を使いましたが、1つの公園だけに行くわけではなく、さまざま近隣の公園も使う形になろうかと思います。  また、公園に行くこと自体がお散歩の目的ではございませんので、散歩に行く道すがらに季節を感じたり、そういったところで保育にも影響があるというふうに考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに質疑はありますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めますが、上程しております4議案について意見をお願いいたします。  意見のある方の挙手をお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  議案第36号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について、議案第37号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修電気設備工事の請負契約の締結について、議案第38号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、議案第39号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修空気調和設備工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を述べます。  賛成の理由としては、入札見積経過調書等の資料に基づき、質疑を通して、適正な入札であることが認められること、落札率に不適切な部分がないこと、落札業者の過去の実績、低入札価格調査の実施等を確認して、公平性、透明性に何ら問題がないことを認識いたしました。また、保育所等具体的な施設に関しても問題ありませんでした。  以上を理由として、議案に賛成をいたします。 ◆富田たく 委員  議案第36号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について及び議案37号、38号、39号について意見を申し述べます。  今回の改修に当たり、新たに指定管理者制度が導入されることについては問題があると考えておりますが、契約について反対するものではありません。  議案第39号で低入札価格の基準を下回った契約となっていることについては、下請業者や現場労働者が不当に搾取されることのないよう、現場の確認、指導監督をしっかりと行うことを求めまして、賛成といたします。 ◆太田哲二 委員  議案第36号、37号、38号、39号は、いずれも西荻地域区民センター、関連3施設の契約ですから、契約が必要だ、適正だと、あっさり言ってそういうことで、それ以上言いたいことはいろいろありますけれども、1つは、ついでに言っておきますけれども、運営に入ると、あそこは青梅街道沿いで、いわゆる帰宅困難者が大勢歩いて、泊まったりなんかするので、そこら辺をちゃんとしていただかないと困るなということが一番大きい要望でございます。  以上、賛成。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブを代表し、議案36、37、38、39号に対する意見を述べます。  西荻地域区民センターなどの複合施設の改修建築工事に関するものであり、老朽化した施設の改修は不可欠です。請負契約は、入札など適正に行われたと判断し、賛成します。 ◆岩田いくま 委員  議案第36号、37号、38号、39号について意見を申し述べます。  当該改修工事について適切に工事を進めていただくとともに、災害時を含めて、改修期間中の代替措置を適切に行うことに引き続き留意をしていただきたい旨を申し添えた上で、各議案については、内容、金額ともに妥当と考え、賛成をいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案36号、37号、38号、39号につきまして、一言意見を申し述べます。  先ほどの答弁を聞いておりまして、園庭がないから散歩をするというわけじゃないというような御答弁があった。また、桃井原っぱ公園について、代表的なところを1つ挙げたにすぎないので、ほかのところも使っていくというような御答弁がありました。わかりますけれども、やっぱり私は、そこでも一抹の不安が残ります。大津市のような事件が起きた直後でもありまして、あの一帯というのは、今もほかの委員の意見にもありましたように、交通量が非常に激しいわけでありまして、散歩に出かける際の安全面、子供や保育士の安全確保という面からも、なお一層の神経、配慮を配っていただきたいということを厳重にお願いして、賛成の意見といたします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、議案ごとに採決をいたします。  初めに、議案第36号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第37号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修電気設備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第38号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第39号杉並区立西荻地域区民センター及び併設3施設改修空気調和設備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (8) 議案第40号 柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  続きまして、議案第40号柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますでしょうか。 ◎総務部長 議案に関連いたしまして、入札見積経過調書を御配付しておりますので、審査の参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しとなりますけれども、おおむね10分ほどで、一巡したら再度質疑がございますので、委員会の議事進行に御協力をお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  私からは、議案第40号柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について質問いたします。  まず初めに、契約案件の中で区外業者の入札について、入札見積経過調書を見ると、区外業者の参加が、抽せんの結果、一部認められなかった旨の記載がありますが、これはどのような理由によるものなのか、教えてください。 ◎経理課長 こちらですけれども、区内業者優先という考え方でございます。その考え方から、区外の業者の参加を一部制限するというようなことで規定をしているものでございまして、1億5,000万円から5億円までの工事案件につきましては、区外業者が3者以上応募があった場合には抽せんをいたしまして、2者までの参加ということにしているものでございます。 ◆國崎たかし 委員  それでは、落札した業者の過去の工事実績を教えてください。 ◎経理課長 落札業者は東武緑地株式会社でございます。直近の区内の工事実績でございますけれども、30年度、仮称下高井戸四丁目公園、これは下高井戸なごみ公園としてオープンしたところでございますが、そちらの公園の整備工事などの実績がございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、今回の拡張工事の基本的なコンセプトと工事内容はどのようなものなのかを教えてください。 ◎みどり公園課長 コンセプトとしましては、現公園、現在開園している柏の宮公園との一体性、それから、隣に三井の森公園ということで樹林の公園がございますので、そちらとの連続性ということを掲げているところでございます。  具体的な工事の内容としましては、拡張区域の北側に保全するべき樹林地がございますので、そちらの樹林地の保全の工事ですとか、あとは崖の部分ですね、そちらにもアカマツ等の樹林地が広がっていますので、そちらのほうを保全するような工事、それから、この辺一帯は広域避難場所に指定されているということもありますので、避難できるような広場の造成工事といったような内容になってございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、周辺住民の方々からもさまざまな意見があると思いますけれども、住民の意見はどのように聴取し、また、工事にどのように反映しているのかをお尋ねいたします。 ◎みどり公園課長 平成29年度から30年度にかけまして、開園当初から維持管理にかかわっていただいているボランティア団体ですとか近隣の住民の方に対しては、オープンハウスというような形でパネル展を行ってございます。それから拡張区域について、現地の見学会ということで現地を見て、意見をいただくような機会も設けているという状況でございます。  設計の内容につきましては、そういった意見の中から、既存植物の保全ですとか駐輪場の整備といったような御要望がありましたので、そういったことに応えているような状況でございます。 ◆國崎たかし 委員  次に、住宅地にある公園ですけれども、工事車両の通過に対する安全対策はどのように行うつもりか、教えてください。 ◎みどり公園課長 車両の主要な出入り口につきましては、交通誘導員を必ず配置するというところとあわせまして、周辺の道路につきましては、法定速度を厳守するということ、それから、歩行者などの通行に十分留意するということ、住民の車両を優先して通行させるといったようなことを注意してまいります。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、今回の工事の平米単価は幾らになりますか。また、ほかの公園に比べて、平米単価の差異を教えていただきたいと思います。 ◎みどり公園課長 今回の拡張工事に関する平米単価については、約2万9,000円となってございます。  ほかの公園と比べますと、平成29年度に行いました荻窪つどい公園につきましては、こちらは解体工事を含むものですけれども、平米当たり約5万8,000円、それから平成30年度に行いました下高井戸なごみ公園につきましては、平米約3万2,000円ということになってございまして、今回、面積が広いというところもございまして、ほかの公園よりは若干安くなっているというような状況でございます。
    ◆富田たく 委員  では、いろいろ出たので、僕のほうからは、工事の期間について改めて確認をさせていただきます。 ◎みどり公園課長 契約締結が6月中旬ごろになるかと思いますけれども、それ以降、3月上旬までを予定しているところでございます。 ◆富田たく 委員  今年度中に終了するということですね。ということは、拡張した部分の開園は今年度中に行えるというふうに認識してよろしいんでしょうか。 ◎みどり公園課長 工事の進捗の状況ですとか工事の検査の結果などもございますけれども、順調にいけば今年度中の開園ということになると思います。 ◆富田たく 委員  あと、入札見積経過調書のほうで「構造物撤去及び移設」というふうに書かれておりますが、これは建物の解体とかが行われるということなんでしょうか。具体的に少し説明をお願いいたします。 ◎みどり公園課長 建物ということではございませんで、既存の擁壁等、そちらの構造物を今回解体するというものでございます。 ◆けしば誠一 委員  これまでの他の委員の質疑から、設計に当たり、住民から出された要望と、これに対して対応されてきたことは確認できました。  道路沿いの石積み擁壁設置に関しては、そのための樹木の伐採に対しては住民から改善要望がありましたが、これにはどのように対応したのか、お聞きします。 ◎みどり公園課長 道路沿いの石積み擁壁につきましては、景観審議会のほうから高さについて指摘があったところでございまして、それに対応するとなると、既存の樹林に対して影響が出るというものでございましたけれども、樹林地の中に土どめを設けるということで、景観審議会からの指摘、それから住民の方の御要望についても対応できるような形になりましたので、そういった形で要望については対応したところでございます。 ○小川宗次郎 委員長  一巡しましたが、ほかに質疑はありますでしょうか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  議案第40号柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を述べます。  賛成の理由としては、入札見積経過調書や質疑を通して、業者の選定、落札価格の点で公平、適切であると認めることができました。  また、公園の基本的コンセプトを聞き、既存の公園の構造を生かしながら拡張されている点、その上で緑を守ろうとしている点から、環境に配慮した公園づくりを目指していることが確認できました。  以上を理由として、議案に賛成をいたします。 ◆富田たく 委員  議案第40号柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について、日本共産党杉並区議団を代表して意見を申し述べます。  契約については、特に問題がないものと思われます。工事の中で擁壁解体工事があるとのことでしたので、解体の工事となると、住民への騒音、振動などの住環境への負荷が高まると思いますので、そうした対策をしっかりと指導するとともに、近隣住民からの苦情や改善の要望があった場合には真摯に受けとめ、対策を講じるよう求め、賛成といたします。 ◆太田哲二 委員  立憲民主党杉並区議団の意見ですが、議案第40号、柏の宮公園関係の契約ですけれども、これも必要な契約であり、適正な契約であるということで、賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案40号に対する意見を述べます。  新たに隣接用地を獲得し、公園機能を一層拡充できたことは喜ばしいことです。また、住民のさまざまな要望、先ほど質問しました擁壁にかかわる課題も含め、的確に対応され、入札など契約も適正に行われたことから、議案には賛成とします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決をいたします。  議案第40号柏の宮公園拡張整備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (9) 議案第41号 杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  続きまして、議案第41号杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はありますでしょうか。 ◎総務部長 こちらも議案に関連いたしまして、入札見積経過調書を御配付しておりますので、審査の参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しですけれども、御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  それでは、議案第41号杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結について質問をさせていただきます。  まず、今回、区外業者が多数参加して、落札業者も区外業者となっておりますけれども、区内業者で参加資格のある企業は何者くらいあるのでしょうか。また、落札した区外業者の過去の解体工事の実績もあわせてお示しください。 ◎経理課長 区内の解体業者でございますが、本件の入札公告の時点で9の事業者がございまして、そのうち、今回の入札に参加できる企業、入札参加有資格者については1事業者ということでございます。  また、区外の業者、今回落札業者の解体工事の実績でございますけれども、区内の実績はございませんけれども、官公庁の工事実績で申し上げますと、中野区立第十中学校の解体工事、また西東京市の旧泉小学校の解体工事などの実績を有しております。 ◆大泉やすまさ 委員  次に、工事費について伺いますけれども、今回の工事費は、既存校舎の延べ床面積で割り返した平米単価が幾らになるのか。また、近年の学校の解体工事の平米単価というのが幾らであったのか、確認をします。 ◎施設整備担当課長 今回の高円寺中の解体の平米単価でございますけれども、2万7,000円余となってございます。  近年の例でございますと、平成27年の旧新泉小学校の北校舎が2万5,000円余、平成28年の桃二小の西校舎が2万円余、現在行っています桃二小の北校舎が2万2,000円余となってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  今伺いました過去のさまざまな工事と比較しますと、若干金額的に高いのかなと思いますけれども、これはどういった理由からなんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 工事費の違いについてでございますけれども、高円寺中につきましては、雨水流出抑制の貯留槽や体育倉庫を設ける関係で、既存校舎のくいをほかの案件よりも多く撤去する計画としてございまして、その費用などが影響しているというふうに認識してございます。 ◆大泉やすまさ 委員  わかりました。理由がちゃんと明確にあるということですね。  次に、校舎の解体と、その後の高円寺学園の整備の内容及び期間を確認します。 ◎学校整備課長 高円寺学園につきましては、この7月に新校舎の竣工、8月に新校舎に中学がまず先行移転しまして、その後、旧校舎の取り壊しを開始して、それが9月以降から2月にかけて校舎解体、その後はグラウンド整備というような形で今動いているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  近隣住民や保護者に対しての工事の説明会をどのように考えているのか、確認します。 ◎学校整備課長 本工事につきましては、7月下旬ぐらいをめどに、近隣の住民、これは高さの大体2倍ぐらい、世帯でいうと600世帯程度を想定していますけれども、そのような方に対して説明会という形で御案内を考えているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  あと、現在の高円寺中学校の校舎にアスベストが使用されているのかどうか。もし使用されている場合には、どのような対策をとる予定か、確認します。 ◎学校整備課長 事前調査の段階では、飛散するようなアスベストは確認されておりませんけれども、解体工事を行う前に、改めて解体業者と現地調査を行う予定にしております。その中でもし飛散するようなアスベストが見つかりましたら、関係法令にのっとって、飛散のないように適切な処置をした上で解体、そういうことになろうかと考えているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  含まれているかどうかというのはこれから調査をするということなんですけれども、万が一含まれていた場合、かなり解体費用なんかも上がってきてしまうかと思うんですけれども、そのあたりの見通しというのは、何か試算なりされているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 これまでの図面上の調査等につきまして、レベル3、フレキシブルボード、天井のボードとか、あとは配管の保温材については入っているというのは確認してございまして、先ほど答弁のありました飛散のおそれのあるようなものについては、現状、確認してございませんので、そちらについては、また工事に入っていく中で調査しまして、必要があれば設計変更ということを考えていきたいというふうに考えてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  わかっている範囲については見込んでいるということなんでしょうけれども、しっかりと対応をお願いいたします。  最後になりますが、解体工事ということで、周辺への騒音や振動の対策、またトラックなど工事車両も通ることから、生徒や歩行者の安全対策などが必要と考えます。先ほどの御答弁でも、新しい校舎に移った上での解体工事ということなので、特に生徒に対しての配慮、そういったものについてどういった配慮をされているのか、最後に確認いたします。 ◎施設整備担当課長 工事につきましては、防音用のパネルを設けて解体するほか、土曜、日曜、祝日に原則工事を行わないこと、また、低騒音、低振動の重機を用いることとしてございます。  安全対策につきましては、現在行っています建設工事と同様に、交通誘導員を配置し、生徒や歩行者の安全を万全に図りながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  では、私のほうからも何点か質問させていただきますが、そもそも杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結についてという議案は、杉並区高円寺地域の学校統廃合問題の最終的な契約になってくるのかなと思います。  これまで学校統廃合問題については、さまざま問題点を私は指摘しておりますが、今回解体工事をするというところで、今の新校舎を建てる前にプールなどの解体工事を行った際に、住民の方々が騒音や振動に大変苦労されたというお話が私どものところにも来ておりますが、そういった声、当時区はどのように把握をしていたでしょうか。 ◎施設整備担当課長 建設工事のときのプールの解体工事につきましては、騒音、振動について御意見をいただいております。そちらにつきましては、工事車両の重機の扱い等を丁寧に行うよう、業者にも指導して行っているところでございました。 ◆富田たく 委員  当時、住民にはどのような被害が発生していたのか、把握されているでしょうか。 ◎施設整備担当課長 騒音、振動等の影響があったというふうに認識してございます。 ◆富田たく 委員  それによって家屋などの被害は発生していたかどうか。 ◎施設整備担当課長 今回の建設工事の後、工事完了間際に近隣家屋調査を行ってまいりますので、そこで判断したいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  いろいろ被害が出たというのが区に届いていると思うんです。住民の方々から区にそういったお話をしたというふうに聞いているんですけれども、その辺は把握されているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 工事の影響かどうかは解明できないところがあると考えておりますけれども、一部、ガラスが割れたとか、そういった御意見をいただいておりまして、そちらにつきましては、経年劣化あるいは工事の影響かわからない状況でしたけれども、工事業者のほうが修理を行ったというふうに報告を受けてございます。 ◆富田たく 委員  工事業者のほうが修理を行ったということは、工事の影響でそういう被害が出たと判断したというふうに受けとめますけれども、区のほうもそういう判断でいいんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 繰り返しとなりますけれども、経年劣化か工事の影響か判断がつかないという状況でしたので、工事業者のほうで、厚意というか任意で修理を行ったというふうに認識してございます。 ◆富田たく 委員  2階のガラスが落下して割れたとか、駐車場のアスファルトにひびが入ったとか、そういったお話があったそうですが、そもそも、住民の方々からお聞きすると、いろいろと振動や騒音について区のほうにどうにかならないかというお話をしても、全然対応してもらえなかったという印象を住民の方々は持っておりますが、その辺はいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 工事の騒音等につきましては、工事に入ってから、何デシベルと表示するような騒音振動計を追加で設けてほしいというような御要望をいただきましたので、そちらについても追加で設置しておりますし、また、建物を囲うシートにつきましても、防音用のシート、特別なシートでございますけれども、そちらを設けるなどして対応してございます。 ◆富田たく 委員  要するに、解体工事を始めるときにはそういうシートもなかった。重機を使って木を根こそぎ抜くような工事であったりとか、基礎を重機で、それもやっぱりすごい振動を立てながら、掘り返しながら引き抜く、そういった大変荒い工事だったというふうに住民の方々から聞いておりますが、その辺、区は認識されているのか。また、きちんと指導したのかどうか。 ◎施設整備担当課長 工事につきましては、樹木については、防音シートで囲うという工事は一般的に行っておりません。また、工事の振動については、御意見をいただいておりましたので、その都度工事業者のほうには伝えて指導してございました。 ◆富田たく 委員  具体的に聞いているんです。重機を使って木を根こそぎ乱暴に抜いたりとか、プールの基礎を重機を使って、大変振動を上げながら引き抜いていたとか、そういったことが住民の方々からの目撃情報として上がっているんです。通常そういったひどい工事の仕方ってするんでしょうか。もっと丁寧なやり方もできるんじゃないでしょうか。その辺を確認いたします。 ◎施設整備担当課長 工事につきましては、基礎の解体等につきましては、今回の件に限らないんですけれども、十分配慮して工事を行った上でもやはり近隣から御要望いただくことがございますので、そちらについては、重機の扱い等については十分指導や指示は行っておりました。 ◆富田たく 委員  当初からそういった指示ができていないから、住民の方々は大変被害を受けて、それを区が聞いて、やっと少しだけ指導したのかもしれないですけれども、大変ひどい状況だったとお聞きしております。  ちなみに、シートというふうにおっしゃっておりましたが、他の、先ほどいろいろ挙がっていた解体工事や、今回これからする解体工事については、パネルという言い方をしていたんですけれども、そこは何か違いがあるんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 建設する際につきましては、養生シートや防音シートのシート状のものを使います。解体工事につきましては、解体するだけですので、パネル状のものを使って、その中で重機で解体するというふうにしてございます。 ○小川宗次郎 委員長  12時を過ぎようとしておりますが、この際委員会を続行いたします。 ◆富田たく 委員  パネルとシートの機能の違いは、振動というのはパネル、シートは関係ないですが、防音と粉じんについて、どちらのほうが機能が上なのか。 ◎施設整備担当課長 今、細かいデータはございませんけれども、防音パネルのほうが若干性能は強いかなというふうに考えてございますけれども、どの程度抑制の効果があるかというのは、現状、手元にございません。 ◆富田たく 委員  そうですよね。丁寧に解体工事をするときは、囲いをつくって、風が吹いてもばたばたしないようなパネルでやっている現場をよく見ます。  先ほどから聞いていると、当初のプールの解体工事は、そういった囲いも最初はせずに、住民の苦情が出てからやっと囲いをする。それもパネルではなくてシートと。大分住民に対する配慮が欠けていたんじゃないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 既存校舎のプールにつきましては、プールという低層のものでございますので、また、近隣からもある程度の距離があるところでございましたので、そのような対応で工事を行ったということでございます。 ◆富田たく 委員  そのような対応って、最初から囲いはやってなかったんですよね。全然対応してなかったじゃないですか。何でこういった状況になるんですか。 ◎施設整備担当課長 建設工事のプール解体工事のときの細かい状況が、何月何日ごろにそれを設置したというのが手元にございませんので、養生シートについては、その後設けたというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  こういった形で、住民の方々にとっては、解体から新築工事に至るまで大変環境負荷、住環境の悪化というのが続けられてきたんです。パネルではなくシートという簡単な囲いであったりとか、重機を使った工事もかなり振動があった。余りにも住民に対する配慮が欠けた工事を行っていたのが、今回の高円寺小中一貫校の工事なんですね。こういったことを二度と繰り返させてはいけないと私は思うんです。その辺の区の認識はいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 今後の工事につきましては、先ほど答弁ありましたとおり、7月下旬に解体説明会を行って、十分周知をしていきたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  その解体工事の説明会ですが、先ほどお聞きしたら、建物の高さの2倍以上の距離のところにお知らせをするというふうにおっしゃっておりましたが、その建物の高さというのは、既存の高円寺中学校の校舎の建物の高さのことですか、それとも新築された仮称高円寺学園の建物の高さのことですか。 ◎施設整備担当課長 7月に完成します新校舎のほうの高さの2倍の範囲でございます。そちらにつきましては、建設工事のときの説明会と同じ範囲というふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  議案41号に対して、二、三点質問を行います。  文教委員会の他会派の質問で、小中一貫校を区が押しつけたなる、事実と異なる主張があったので、誤解を招かないように改めて確認しておきます。  10年前、単学級化した高円寺地域の新しい学校づくりが話し合われた際に、小中一貫校ありきではなく、杉八小を杉四小に統合し、また高円寺中を高南中に統合する案など、幾つかの方向が検討されました。  地元住民から、地域のコミュニティーの核となる中学校を高円寺地域に残したいという強い要望から、高円寺中学校に杉八、杉四を統合する案が選ばれたのが事実ではないのか。当時の地元住民の声など、改めて確認をしておきます。 ◎学校整備課長 今委員おっしゃった内容のとおり、決して区としては、何か区がつくった、一方的に計画をつくって住民に押しつけた、そんな事実は一切ございません。  10年前から、高円寺地区における学校をどういうふうにしていったらいいのか、当然、児童数の減少、学級数の減少ということを踏まえた上で、杉四小、杉八小、さらに高円寺中、今お話が出ました高南中だとか杉三小も含めて、全体でどういう形が一番いいのかというところでいろいろ御意見を伺った上で、高円寺北1丁目地区にある高円寺中、これはやっぱり学校機能をどうしても残したい、学校とともに歩んできたということもあって、そういった住民の強い要望を踏まえた上で、なおかつ児童数の減少、学級数の減少にも対応し得るように、では小中一貫教育、そういった形で1つの校舎に3つの学校をまとめる、これが一番いいだろう、そんなことで、住民の声をしっかり聞いて行った。  その中の声で、例えば、ある程度の規模の学校でないと学校行事なりなんなりが活発化しない、人数が少ない中ではどうなのかという御意見。さらには、中学になるとどうしても私立中に生徒が行かれて、公立中がさらに生徒数が減少する。そういうのを、魅力として公立中にも新しい学校、新しい小中一貫教育、そんな形で取り入れて、呼び戻したい、そういうことも重要ではないか、そんな意見を取り入れて今回の計画に至った、そういうところでございます。 ◆けしば誠一 委員  学校づくりはまちづくりとよく言われますが、そうした地域の声を反映して、今後も学校づくりに力を入れていただきたい。  解体工事に当たって、先ほど、7月に説明会が行われるということがわかりましたが、周辺住民への事前の周知はどのような方法で行うのか。また、その理解はどのように得ていくのか。かなり大変な被害が及ぶと思いますので、その点をお聞きしておきます。
    ◎学校整備課長 7月末に、御議決いただいた後に正式に決まって、まずはお手紙で周辺の方に開催をいたしますという御案内をいたします。その中できちんと、どういう工程、どういう作業の内容で行っていくのかというのを説明するとともに、現在進行形で、地域住民の方でいろんな要望をされる方たちとも、不定期ではございますが話し合いを行っております。その中でも、今度の解体が行われるときには、砂ぼこりにならないようにしてほしいとか、振動、騒音、いろんな形での要望がございますので、その都度きちんとお答えをしておりますし、また、説明会の場でもしっかりその辺はお伝えしてまいりたい、理解を得ていきたいと思っております。 ◆けしば誠一 委員  住宅に面しているために、騒音や振動、工事期間や工事の時間帯、曜日など、住民からさまざまな要望が今後出てくると思います。区としても最大限配慮して、住民の理解を得ながら進めていく必要があると思いますが、その点の姿勢を確認して終わります。 ◎施設整備担当課長 解体工事につきましてはこれからでございますので、具体的な要望等についてはこれからというふうに考えてございますけれども、繰り返しとなりますが、騒音振動計を設けるほか、先ほどの防音用のパネル、また、土曜、日曜、祝日に原則工事を行わないこと。また、低騒音、低振動の重機を使うなどしながら工事を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆富田たく 委員  では、続けさせていただきます。  先ほど、説明会は、新築校舎の建物の2倍の高さで、工事を開始するときの説明会と同じようにお知らせをするというふうにお話しされておりましたが、ちなみに、そこの地域に住まわれていない方であっても、その説明会に参加することは拒まれないという認識でよろしいんでしょうか。 ◎学校整備課長 御案内は、先ほども答弁したとおり高さの2倍ということですけれども、区民ということであれば、来る方は拒まないという形で進めてまいりたいと思っております。 ◆富田たく 委員  区民じゃなくても、区に在住してなくても、そういう説明会に参加したいという方がいたら、きちんと参加をしてもらうのが私はいいと思います。  先ほど、高円寺地域の学校統廃合問題について何か勘違いされた方の御意見が出ておりまして、区もそれに乗っかった答弁をされていたので、少し訂正をさせていただきたいと思いますが、そもそも高円寺地域の小中一貫校をつくるための学校統廃合計画、これは、一番最初に地域の住民の方に説明会をしたのは一体何年だったか、お答えください。 ◎学校整備課長 詳細な日付は今手元にございませんけれども、10年前から話が出ていた上で、正式な新しい学校づくりの懇談会を設置したのは平成25年度ということになってございます。 ◆富田たく 委員  淡い記憶だけで答弁をされていたので、そんな答弁の仕方でよかったんでしょうかね、先ほどの委員に対する答弁は。適当な答弁しないでください。2010年に地域に説明会が行われました。(発言する者あり) ○小川宗次郎 委員長  御静粛にお願いいたします。 ◆富田たく 委員  そのときの説明会は……(発言する者あり)委員長、うるさいので。 ○小川宗次郎 委員長  御静粛にお願いいたします。 ◆富田たく 委員  最初の説明会から、学校をどうするか、守るかという話ではなく、学校を統廃合するにはA案かB案かと、その2つしか出されなかったんです。地域の方々は、なぜ学校を統廃合するのかどうか、そもそも論をなぜ問わないのかというふうにさまざま意見を出しましたが、その計画の中で学校を統廃合した後の学区割をA案にするかB案にするかを説明しているだけなので、そもそも論はしませんと、当初から押しつけてきたんです。その事実を御認識でしょうか、確認いたします。 ○小川宗次郎 委員長  富田委員、契約案件ですので、そういったことは、先ほど申し上げたとおり、遠慮していただきたいと思います。 ◆富田たく 委員  他の方が勘違いした質疑をされていたので、それを訂正するために。 ○小川宗次郎 委員長  けしば委員の質問に答える必要は富田委員にはないので、よろしくお願いいたします。 ◆富田たく 委員  その認識を正すための質疑なんですけれども。 ◎区長 今委員長のほうで整理をしていただいたので、それでお願いしたいと思うんですが、解体工事の請負契約についての質疑なので、そもそも統廃合が是か非かとか、その過程のさまざまな議論について、この場で蒸し返すというのは適切でないと思いますので、理事者を代表して、私から委員長にきちっと進行、交通整理をお願いしたい。もうお昼を過ぎておりますので、皆さんも大変だろうというふうに思います。 ○小川宗次郎 委員長  富田委員、その辺は御了承いただきたいと思います。 ◆富田たく 委員  解体工事の契約案件だからと言いますけれども、そもそもこの解体工事に至るまでの前提を間違った認識の方がいらっしゃったので、それは正したいなと思って質疑をしようと思いましたが、交通整理を委員長からされましたので、方向性を戻したいと思います。  そもそもこの解体工事についてなんですけれども、以前も、前回のプールの解体工事で取り上げたことがありますけれども、東京都に対してリサイクル届け出というものを解体の際はする必要性があるのかなというふうに認識しているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 リサイクル法の届け出でございますけれども、提出する必要がございます。 ◆富田たく 委員  リサイクル計画書の申請手続ですけれども、前回、新校舎を建てる前の前提となったプールの解体のときには、リサイクル計画書の申請が大分おくれたんですよね。区が提出した計画通知が東京都からのさまざまな指摘によっておくれたわけですけれども、それが、私、当時も皆様にお知らせいたしましたが、52ページ、469項目もの建築確認申請というか、正式に言うと計画通知の不備の指摘というものが行われました。  今回、新校舎の建築についてはもう進んでおりますけれども、この解体については、特に計画通知などについて東京都に申請する必要性はあるんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 今回の解体工事につきましては、特段計画通知を出す必要はございません。 ◆富田たく 委員  ちなみに、新校舎建設のための計画通知、当時、2017年の4月18日にやっとおりたんですけれども、当初区が出して1カ月程度で決定されると見込んでいたのが、申請不備のために5カ月半も延期され、それで工事の開始がおくれたために、結果的に工期が予定した期間でおさまらずに、開校時期が1年間おくれた、そういう状況になりました。しかし、区は、それをもって、住民の方々の抗議行動が原因だというふうにホームページや保護者の方々にお知らせをしたという大変ひどい対応をとってきたんですね。これは私の議会質疑によって、結果的に、計画通知の不備によってプールの解体工事がおくれたために工期がおくれて、開校が延期になったというところが確認をされたと思います。  こうした住民の方々に負担を負わせるような工事をずっと行ってきたというのが、高円寺の小中一貫校をつくる工事だったわけです。こうしたことを改めて二度と繰り返してはいけないというふうに私は考えておりますが、その辺の認識はいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 繰り返しとなりますけれども、今後の解体工事につきましては、7月下旬に説明会を行ってまいりますので──計画通知のおくれでございますけれども、工事当初につきましては、仮囲いや搬入路の整備、またプールの解体等の、建築確認を必要としない準備工事を行う予定でございましたが、それが、工事妨害等がございましたので、その影響でおくれにつながったものと認識してございます。  今後につきましては、先ほどの繰り返しとなりますけれども、工事説明会等で十分周知していきたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  あきれて物が言えません。区長に対しても本当にそうです。  2017年3月29日の、当時の工事の業者と区の定例会議事録の中では、計画通知がおり次第リサイクル届出書の申請を行うと、そのように指示をしており、その後、2017年4月19日、これは18日、前日に、東京都からの計画通知が5カ月半以上延びた形でおりたときの工事の業者と区の会議録では、計画通知がおりましたので、各種届け出関係の準備をお願いします、取り急ぎは施工者届、管理者届、リサイクル法届、解体工事届ですということで区から指示があり、工事業者の回答で、了解しましたとなっているんですね。  要するに、計画通知がおりるまで解体工事が進められなかったという事実が明らかになっているのに、いまだにその点を反省していないというのは大変問題ある姿勢だと私は指摘しておきたいと思います。改めて、この指摘についてどう考えられますか。 ◎副区長(吉田) 大変事実誤認があるというふうに思っております。基本的には、東京地裁が認めたとおり工事妨害があったわけでございますから、現場に入れなかったというのが事実でございます。 ◆富田たく 委員  現場に入れなかったのが事実と言いますけれども、自分たちで工事業者に指示している日程、会議録に載っかっているんですよ。4月18日に計画通知がおりましたので、これからやっと解体工事の準備をしてくださいと、5カ月もかかってやっているんですよ。それはどうするんですか、どう説明するんですか、副区長。 ◎副区長(吉田) 契約議案の審議でございますが、大変蒸し返されたことを再三にわたって申されていますので、改めて確認しますが、先ほどけしば委員がおっしゃったのは事実でございます。  私は当時教育委員会におりまして、この統廃合といいますか、学校をどういうふうにつくっていくかということでの関与した人間でございます。そのときは河野庄次郎先生を座長に、児童数が少なくなっている高円寺地区の小学校や中学校、どうあるべきかという議論をお願いをしてやっていただいた経過がございます。そのときにさまざまな案があったということで、最終的には現在の案になっているわけでございますが、それが当初のことでございます。  それから、工事の妨害が事実あったのは、これは認められておりますので、その件によりまして我々はなかなか現場に入れなかったということでございます。それは事実でございます。 ○小川宗次郎 委員長  富田委員、一言言いますけれども、今の副区長に対する質問はしないでください。先ほどのことを訂正しただけであって、今のことに関連しては一切認めません。 ◆富田たく 委員  なぜですか。 ○小川宗次郎 委員長  今の吉田副区長のことに関しての質問は一切認めません。 ◆富田たく 委員  なぜですか。理由を教えていただけますか。 ○小川宗次郎 委員長  契約案件ですので、よろしくお願いいたします。契約議案ですので。(発言する者あり)そうすると指名しませんので。いかがでしょうか。 ◆富田たく 委員  じゃあいいです。 ○小川宗次郎 委員長  いいですか。  ほかに質疑はありますか。──ないようですので、質疑は終結いたします。  それでは、意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第41号杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結についてにつきまして、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、質疑を通し、区外業者となった契約の相手方の参加資格は適正であるということ、また、実績も十分であり、契約金額についても妥当性があることを確認いたしました。  工事における近隣への騒音、振動対策や生徒、歩行者への安全対策の配慮をしっかりと履行していただくことを求め、賛成の意見といたします。 ◆富田たく 委員  議案第41号杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結について、日本共産党杉並区議団を代表いたしまして意見を申し述べます。  質疑の中で、大変事実と異なる質疑がされておりました。高円寺の学校を守るために統廃合を行ってきたんだというような姿勢でありますが、そもそも地域の方々にとって、学校を統廃合するのかどうかということを一度も問われたことはありませんでした。このことについては、当初の説明会から既に、統廃合を進めた後の、どのような学区割にするかという話を持ってこられたことから起因します。  さらに、2010年に行われた説明会の後、学校づくりの準備会というものがつくられましたが、その中でも統廃合をするのかどうかということは一度も問われず、統廃合した後に…… ○小川宗次郎 委員長  富田委員、議案に対する意見をお願いいたします。 ◆富田たく 委員  はい、議案に対する意見です。統廃合した後にどこに学校を置くのかといったことしか考えられませんでした。その準備会の報告書では、最終的に報告書をまとめる段に、ある地域の町会の方は、この準備会で話し合ったのは、もし学校を統廃合したらどこに新校を置くかということであって、統廃合をするしないについて、私たちは賛成も反対もしているわけではないんだと、そのように述べたことからもわかるとおりです。  こうした住民に対する統廃合の押しつけを行ってきた中で、杉並区は住民を敵視するような形の工事の進め方を行ってきたことは、私は大変問題だと思っております。  さらに、計画策定の段階で、パブリックコメントでは7割以上の意見が反対だったのにもかかわらず、区は、パブリックコメントに意見を寄せない方々は全て計画に賛同しているとの傲慢な姿勢で計画を推し進めてまいりました。良好な少人数教育を進めてきた杉四、杉八小学校ですが、杉並区と区教育委員会事務局は、学級数のみを切り出して過小校とレッテルを張り、学校を中心とした地域と保護者と教員のコミュニティーへの影響も考慮せず統廃合を進めることで、それぞれの地域の子育て環境の悪化、地域コミュニティーへの悪影響ははかり知れません。  さらに、強引に計画を進めてきた結果、新校舎近隣の住民への説明がおろそかになり、要らぬあつれきを生む結果となったことも、杉並区と区教育委員会事務局の重大な過失であります。話し合いを求める住民の声を無視して強引に工事を行ったあげく、住民の非暴力の抗議行動を暴力での妨害行為と見せかけるために、最近はやりの恫喝裁判、いわゆるスラップ裁判にかけるなど、区と区教育委員会事務局の暴走ぶりは余りにも目に余ります。  校舎の工事がおくれて、開校時期が1年延期になった際、その原因を住民の妨害行為だとホームページに掲載し、保護者にそう説明していましたが、私の情報公開請求などを活用した調査で、それが全くでたらめだったことも明らかとなりました。  というのも、杉並区が新校舎建設のために東京都に申請していた計画通知の内容が余りにもおろそかで、都からは、計画通知に対し、建築基準法に適合するかどうかを決定することができない旨の通知書が区に出され、その内容は、52ページ、469項目の不備が指摘されていたことがわかりました。区の見積もりでは1カ月程度で手続が進むはずだったものが、最終的には5カ月半も必要となってしまったのです。これにより新校舎の建設工事の開始が大幅におくれ、結果的に、昨年度工事を終わらせることができなくなりました。  区は、計画通知がおりなくても既存のプール解体など着手できるはずだった、住民の妨害でできなかったんだと言いわけをしていましたが、しかし、区と業者の当時の会議録から、計画通知がおりてからプールの解体を行うようにと区が業者に指示をしていることが明らかになっております。住民の抗議行動ではなく、計画通知の申請の手続のおくれが原因だというのが事の真相です。  こうした住民無視の計画決定、住民敵視の工事推進のあり方に対し、我が党区議団は議会内外で再三にわたり改善を求めてきましたが、一向に改善が見られないのが、私は本当に悲しいと感じております。  学校というのは、教員と児童生徒だけでなく、保護者や地域の方々など多くの人たちによって支えられなければうまく運営はできません。子供たちが安心して健全に育っていくためにも、健全な学校運営を進めていくためにも、住民無視の学校づくりを行ってはいけないのです。  改めて杉並区と区教育委員会事務局に対して、高円寺地域の学校統廃合の進め方について、自分たちが行ってきたことがどういうことだったのかを思い返していただき、これまで指摘してきた問題点について反省し、今後二度と同じことを繰り返さぬよう改善を求め、今回の議案には反対をいたします。 ◆太田哲二 委員  議案第41号、高円寺中学の解体工事の契約ですけれども、当たり前のことですけれども、この契約は必要な契約であり、適正な契約である。よって、賛成です。 ◆けしば誠一 委員  議案41号に対するいのち・平和クラブの意見を述べます。  本議案は、今建設中の高円寺小中一貫校が7月に竣工し、9月に中学生が新校舎に移った後に、これまでの校舎を解体する工事の請負契約に関するものです。  高円寺の杉八小、杉四小、高円寺中学が単学級化し、高円寺地域の新しい学校づくりが6校で話し合われてきました。統廃合を押しつけたという事実はなく、杉三小は、統廃合に反対したため、住民の声に従いました。高円寺の地域のコミュニティーの核となる中学校を高円寺地域に残したいという地元の強い要望から、高円寺中学校に杉八、杉四を統合する案が選ばれました。  小中施設一体型一貫校は、先行する他の自治体で成功事例が見当たらず、会派としては、率直に言って疑問があります。しかし、学校のあり方は地域が決めるべきものと考え、地域が選択した計画に従いました。  今後とも、新しい学校が地域の理解と支援により育まれることを願います。解体工事に際しても、最大限地域の理解を得ながら進めることを要望します。  入札や契約が適正に行われたことも確認され、議案には賛成とします。 ◆岩田いくま 委員  議案第41号に対して意見を申し述べます。  引き続き安全面に十分配慮して進めていただきたい旨申し添えまして、契約自体については妥当なものと考えて、賛成をいたします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第41号杉並区立高円寺中学校解体工事の請負契約の締結について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○小川宗次郎 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。  議案審査の途中ですが、ここで1時30分まで休憩といたします。                           (午後 0時30分 休憩)                           (午後 1時30分 開議) ○小川宗次郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。   (10) 議案第42号 馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  議案審査を続行いたします。  議案第42号馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結について上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はありますか。 ◎総務部長 こちらも、議案に関連いたしまして、入札見積経過調書を御配付しておりますので、審査の参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しで恐縮ですけれども、おおむね10分をめどとしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第42号馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結についてにつきまして、質問をいたします。  まず、本件を落札した業者も、高円寺中の解体と同様で、区外の業者ということになりますけれども、落札した業者の過去の解体工事の実績について確認をします。 ◎経理課長 本件の落札業者でございますが、滝口興業でございまして、実績といたしましては、区内の実績はございませんが、官公庁の実績で申し上げますと、都営成増アパートの除却工事、また国家公務員小石川住宅の解体工事などの実績が豊富にございます。 ◆大泉やすまさ 委員  本件でも低入札価格調査が行われております。履行可能だと区が判断したその根拠を伺います。 ◎経理課長 本件、低入札価格の調査をいたしました。その結果、落札業者のほうからは、技術者あるいは技能者といった工事にかかわるスタッフがほぼ自社の中で賄えるというようなこと、また、必要となる資材も手持ちの資材で対応が可能なところが多数あるというようなことから、いわゆる直接工事費の部分でのコスト低減が可能だということでの資料の提出を受けまして、それを確認した上で、履行可能ということで判断をしたものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  結果は十分わかりました。それで、今回工事を行う土地につきましては、土地開発公社が先行取得した用地でして、区ではまだ買い戻しをしていないと思うんですけれども、今の段階で区が工事を行うことになったその経緯と理由について教えてください。 ◎総務部副参事 土地につきましては、本年1月31日に国と杉並区土地開発公社とで土地売買契約を締結し、現在は土地開発公社が所有しております。維持管理につきましては、杉並区と公社のほうで確認書を締結して、杉並区が行っているものです。  公社からの買い戻しを待たずに解体工事を行うことにつきましては、公園としての早期完成のほか、国との売買契約に定められた瑕疵担保期間が2年間と期限が定められていることから、早期に瑕疵の確認を行うために先行して工事を行うものです。
    ◆大泉やすまさ 委員  それを区がやることになった理由というのは、取り交わしか何かがあるということでよろしいでしょうか。 ◎総務部副参事 土地の売り払いに当たりましては、国から示された売り払いの条件が、建物存置であることと、現地に明確にされました土壌汚染調査により確認された事項が存在する状態での引き渡しが売り払いの大もとになっているものですから、そのため、土地の更地価格からそれに対する要因の減額を行って購入しております。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしましたら、具体的な工事内容も伺います。 ◎みどり公園課長 既存の建物ですとか自転車駐輪場などもございますので、そちらの解体と土壌汚染の対策をするというものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  それで改めて、先ほどの答弁もありましたけれども、そういった解体工事、また土壌汚染対策工事、本来、一般的には売り主側が行うようなケースが多いかと思いますけれども、今回区が行うことになった。これが先ほどの取り交わしみたいなものの中で定められているということでよろしいか、再度確認させていただきます。 ◎総務部副参事 国との取り交わしの中で、その部分が含まれて契約しているということになっております。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしましたら、それを区がやることになっているということなんですが、それに当たっての費用の問題、これは契約金額の中でどの程度、土壌汚染だとか建物、こういったものを減額をした上で契約を結んだかというところで、その減額分についてお聞かせください。 ◎総務部副参事 国から取得しました土地の契約金額につきましては、36億300万円です。この契約の算定に当たりましては、区のほうで見積もった金額にはなるんですけれども、建物及び土壌を汚損することによる減額として2億5,700万円余を見積もって減額したものになります。 ◆大泉やすまさ 委員  そうすると、土壌汚染についても、その減額分の中で、それを上回るようなことがあると、区のほうが負担をするような話になろうかと思うんですけれども、そのあたりはある程度事前の調査というので見通しが立った上でこういった金額になったという理解でよろしいでしょうか。 ◎総務部副参事 今回の土地の条件につきましては、国のほうから事前に調査を行いまして、その結果が示されておりまして、それに基づく実費のほうの事前の積算も行った上で、今回の減額価格を決めておりますので、そのように含まれていると。 ◆大泉やすまさ 委員  では、そういった事前の国の調査というものがあって、その調査の結果ということでしょうけれども、土壌汚染の状況を教えていただきたいのと、その上で、今回の工事でどのような対応をとるのか、あわせて教えてください。 ◎みどり公園課長 拡張区域全域を10メーターメッシュで区切りまして、それぞれの区域で調査を行っているところでございます。  6カ所で表層から2メートルの範囲で鉛による汚染が見つかってございます。その6カ所のうち、さらに2カ所では、7メーターから10メーターの深い部分でも鉛による汚染が見つかったところでございます。  表層部分の汚染が見つかった6カ所につきましては、最大2メートルの深さで土の入れかえを行うものでございます。7メーターから10メートルの深い部分につきましては、汚染の摂取経路がなく、人体への健康被害がないということから、その位置で封じ込めということでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  対策について伺いましたけれども、再度念押しになりますが、深い部分にあるところは、汚染の経路がないということでそのまま埋めてしまうということで、これで改めて問題がないということでよろしいですよね。 ◎みどり公園課長 土壌汚染対策法の基本的な考え方といたしましては、摂取経路を断つことが重要であるということでございます。先ほど御説明いたしましたように、表層部分と深い部分、7メーターから10メーターの部分に汚染があるということでございますけれども、その間の部分については汚染がないというような状況でございます。ということは、その深い部分から表層に向かって汚染がしみ出ているというんですか、影響しているという状況ではないということから、摂取経路がないというところでございます。  なおかつ、所管する東京都の環境局のほうでも、土壌汚染につきましては、上から下に移行するものであって、下から上に移るというものではないという判断もございますので、今回のような対応をしたというところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  わかりました。しっかりした対応をしていただくということでぜひお願いいたします。  また、住宅地の中で解体工事ということになりますので、工事車両の通過等で近隣住民に対しての安全対策、こういったものをどのようにするかを確認します。 ◎みどり公園課長 車両の主要出入り口につきましては、交通誘導員を配置いたします。それと、周辺道路につきましては、法定速度の厳守、それから歩行者等の通行には十分注意すること、また、住民の車両を優先して通行させるといったようなことを注意してまいります。 ◆大泉やすまさ 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  最後になりますけれども、今回の工事の平米当たりの単価が幾らであるのか、また、ほかの解体工事と比較してどうであるのかについて伺います。 ◎みどり公園課長 今回の解体工事につきましては、1平米当たり約2万6,000円となってございます。桃井第二小学校の北校舎の工事につきましては、平米当たり約2万2,000円、先ほど御審議いただきました高円寺中の解体工事につきましては、平米当たり約2万7,000円といったところでございます。 ◎経理課長 先ほどの御答弁の中で一部訂正がございますので、このタイミングで申しわけないのですが、させていただきます。  本案件の落札業者の滝口興業でございますが、改めて確認しましたところ、昨年度旧上井草保育園の解体工事、区内の解体の実績もあったというところでございます。おわびして訂正いたします。 ◆富田たく 委員  では、簡単に僕のほうからも質問させていただきます。  土壌汚染の対策と解体工事ということで減額分が、先ほど、2億5,700万円余りというふうにお話があったんですけれども、ちなみに土壌汚染と解体、それぞれの内訳というのは出ているんでしょうか。もし出ていたら教えていただければと思います。 ◎総務部副参事 今回の建物に関して土地のほうで控除したのが、1億6,000万余になります。土壌汚染の減価としては、5,600万円余となっております。 ◆富田たく 委員  了解いたしました。土壌汚染、公園として扱うので、しっかりと除却というんですかね、対策をしていただかないと大変心配だなと思うんですけれども、ちなみに、この汚染された経緯とかというのはわかっていらっしゃるんでしょうか。というのは、何で汚染されたのか原因がわかっていないと、最終的な対策にならないのかなと素人ながら思ったもので、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 地歴を調査したところ、軍に関係する教育施設があったということはわかってございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、7メートルから10メートルでの汚染というのは、何か人為的に埋められた可能性が高いということなんでしょうか。それとも表層にあったものがどんどんどんどん下に全て移っていったというふうに考えていらっしゃるんでしょうか、その辺はいかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 深いところの汚染がどのような経緯でその部分になったかというのは、申しわけありません、わからないような状況です。 ◆富田たく 委員  先ほど、ボーリングを10メートルメッシュでやったということですけれども、土壌汚染が発生したところを改めてもう少し細かい形で確認をするとか、そういうことはされたんでしょうか、もしくはされる予定なんでしょうか。 ◎みどり公園課長 国のほうで行われました調査につきましては、法に基づく基準によって行われた調査でございますので、区のほうで改めて調査するという考えはございません。 ◆富田たく 委員  その7メートル、10メートルでの2カ所というのは封じ込めというふうにおっしゃっておりましたが、そもそも鉛などの土壌汚染は上には行かないという判断をされているそうですけれども、例えば地震で液状化がもし起こったとしたら上に噴出してくる可能性もあるとすると、ふたというわけでもないですけれども、何か上まで来ないような対策をするということは考えていらっしゃるでしょうか。 ◎みどり公園課長 深い部分の汚染につきましては、手をつけずにそのまま埋めておく状態にするというものでございます。 ◆富田たく 委員  そうすると、改めて掘り返すことも一切しないということでしょうか。 ◎みどり公園課長 掘り返したりしてしまうと、かえって汚染が広がってしまうという可能性もございますので、その深い部分については手をつけず、そのまま封じ込めるというものでございます、 ◆富田たく 委員  7メートル、10メートルから上に上がってくることはそうそうないという国の判断もあるんでしょうけれども、公園として扱うときに、この辺はちょっと近づかないようにとか、もしくは近づけないような何か別の、入れないような囲いをするとか、そういった対策は考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 こちらの汚染された地域につきましては、土壌汚染対策法に基づく形質変更時要届出区域というものになってございます。こちらにつきましては、指定の要件としては、汚染はあるけれども人体に影響がないというところで指定をされているものでございますので、公園の利用に当たりましては、安全を考えて、表層部分については土を入れかえるということをしてございますけれども、先ほどから御答弁しているように、深い部分についてはそのまま封じ込めるというところで考えてございまして、人体に影響がないというそもそもの区域になってございますので、立ち入り禁止の措置は行う予定はございません。 ◆富田たく 委員  あとは、工事のスケジュールだけ最後確認させてください。 ◎みどり公園課長 契約につきましては、御議決いただきましたら、6月の中旬に予定をしてございまして、工期については3月の中旬を予定しているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  先ほど他の委員の質疑で、国からの払い下げの条件として、解体と土壌汚染対策は区が行い、買い取り価格にその分が反映されているということが確認できました。  また、2メートルの表層は土壌を取りかえるということなんですが、7メートルから10メートルの深さにある鉛は埋めておくことで危険はないということでした。念のため、地下水に与える汚染などの心配はないのでしょうか、その点を確認します。 ◎みどり公園課長 地下水につきましては、地下水に影響を与えるという基準がございまして、今回の調査ではその基準を超えるようなものではございませんでした。 ◆岩田いくま 委員  先ほど他の委員から工期の話があって、議決があって翌日から来年の3月13日ということだったと思うんですけれども、実質的に解体作業に入るというのは大体いつごろからになりそうな想定なのか。 ◎みどり公園課長 実質的に解体工事に入るのは、7月の下旬を予定しているところでございます。 ◆岩田いくま 委員  この場所、地域の防災会のほうから、建物解体に先立ってこの建物を利用した防災訓練を行いたい、そういう要望が出ているかと思います。ぜひ前向きに検討いただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 工事の進捗状況ですとか、近隣住民、公園利用者への配慮、それから訓練に参加される方の安全の確保、そういった条件をいろいろ整理をして、判断をさせていただきたいと考えているところでございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。ほかに質疑はありますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第42号馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結についてにつきまして、杉並区議会自由民主党を代表し、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、質疑を通し、落札した区外業者の参加資格及び実績にも問題はなく、契約金額についても妥当性のあるものであることが確認できました。  なお、土壌汚染については、近隣住民や公園の利用者にも安心していただくために、適正な対応を行ったことを理解していただく努力も必要ではないかと考えます。その点への配慮、検討を求め、賛成の意見といたします。 ◆富田たく 委員  議案第42号馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結について、日本共産党杉並区議団を代表して意見を申し述べます。  今回の入札によって調査基準価格を下回ったということで審査が入っておりますが、これはさきの案件とも同様に審査をされたものと受けとめております。工事が始まった後も、現場の下請業者、現場労働者の方々にとって不当な利益の搾取といったことが発生していないことをしっかりと確認するとともに、指導監督を行うことを求めるものです。  また、土壌汚染につきましては、公園用地となっておりますので、しっかりとした対策をとっていただくことを求めまして、賛成といたします。 ◆太田哲二 委員  議案第42号、馬橋公園拡張用地の建物解体工事の件ですけれども、これも必要のある契約であり、適切な契約であることを認めて賛成といたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案42号に対する意見を述べます。  鉛で汚染された土壌を撤去する方法や安全対策など、また費用の面でも適切に行われることが確認できました。入札や契約の適正も確認できたので、議案には賛成いたします。 ◆岩田いくま 委員  議案第42号に対して意見を述べます。  当該建物については、地域の防災会から、建物解体に先立ち建物を利用した防災訓練を行いたいという、解体に当たって地域発で、防災力それから共助の力を高める提案がなされております。区として前向き、積極的な対応をとっていただくよう申し添えまして、契約自体は妥当な内容と考えますので、賛成をいたします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第42号馬橋公園拡張用地の建物解体工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。   (11) 議案第47号 杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について   (12) 議案第48号 杉並区立中央図書館改修電気設備工事の請負契約の締結について   (13) 議案第49号 杉並区立中央図書館改修空気調和設備工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  続きまして、議案第47号杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について、議案第48号杉並区立中央図書館改修電気設備工事の請負契約の締結について、議案第49号杉並区立中央図書館改修空気調和設備工事の請負契約の締結について、以上3議案を一括上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はありますでしょうか。 ◎総務部長 議案に関連いたしまして、入札見積経過調書及び関連契約の一覧を御配付しておりますので、審査の参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しで恐縮です。御協力のほどお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第47号杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について外2議案について質問をいたします。  今回の議案について、この工事案件は当初の議案ではなくて、追加での送付ということになりました。その理由と経緯についてまず伺います。 ◎経理課長 本議案につきましては、当初の開札は5月15日に行っておりまして、そのときに3回の入札に付したわけでございますが、その3回の入札におきまして、いずれのJVも予定価格の超過という形での札入れだったものでございます。その関係で個別に業者と減価交渉、協議を行った関係で、当初の議案送付の時期に間に合わなかったというような経過がございます。 ◆大泉やすまさ 委員  今、3回入札して落札には至らなかった、その上で減価交渉を行ったということなんですけれども、その減価交渉というのは具体的にどんなことを行ったのか。  また、契約議案でほかにも同じような経過をたどった、いわゆる減価交渉で契約に至ったといったものが過去にあるのかどうか、確認します。 ◎経理課長 本件の減価交渉でございますけれども、最も低い価格で応札をいただいた事業者、これはJVですので、JVの代表者の企業でございますが、そちらと個別に交渉を実施したというところでございます。具体的には、業者のほうで見積もってきた積算の内訳、また具体的な仕様について、業者と区役所のほうと、我々契約担当、それから積算を担当しました営繕課の職員も立ち会って、個別の交渉、詳細な確認を行った上で価格の交渉が調ったために落札に至ったというような経過でございます。  なお、契約議案で同じような経過をたどったものという御質問がございましたが、平成26年、妙正寺体育館の建築工事の入札におきましても、同様に減価交渉によりまして最終的に随意契約というような案件がございます。 ◆大泉やすまさ 委員  業者さんのほうにもいろいろと御努力いただいて、契約に至ったということで理解をいたしました。  電気設備工事と空気調和設備工事についても、低入札価格調査を行ったということですけれども、それぞれ調査結果について確認します。 ◎経理課長 まず、電気設備工事でございますけれども、こちらも業者さんのほうの低入札価格の調査、やはりほかの案件と同様に行ってございまして、資材の一括購入ですとか、あるいは年間契約による資材費の低減というものが図れる、また、直営スタッフによるスムーズな施工が可能で、一定の労務費の低減が図れるといったことを提出資料にて確認いたしまして、落札に至ったという経過でございます。  また、空気調和設備工事に関しましては、業者の提出資料から、民間の手持ち工事が多くある、そういう業者さんでございまして、資材の合同購入などの方法で比較的安価に資材調達が可能だというようなことを理由に資料の提出がありましたので、落札に至った、そういう経過でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  きょういろいろ審議している議案について、手持ちの資材の状況であるとかタイミングによって、大分入札価格にも差が出てくるのかなというのを率直に感じるところなんですけれども、なかなかそれを狙って入札するというわけにはいかないので、ある程度仕方ないことではありますが、せめて調査の部分で、しっかりとした工事の履行が担保できるようなことを今後もお願いしたいと思います。  また、かねてからの課題となっておりました中央図書館の大規模改修が、いよいよ工事の段階に入るというふうになるわけですけれども、改めて改修計画策定以降の経緯について伺います。 ◎中央図書館次長 中央図書館の改修につきましては、実行計画の計画事業となって以来、区議会や図書館協議会などからのさまざまな御意見をいただきまして、平成28年度に幅広い区民の意見を聴取いたしまして、29年度に基本計画を策定いたしました。この基本計画策定後、30年度にプロポーザルにより設計事業者を選定いたしまして、今回入札にかけているというところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  今回の大規模改修工事のコンセプト、これを改めて端的にお願いします。 ◎中央図書館次長 コンセプトでございますが、平成29年に策定いたしました改修基本計画の中で3つほどコンセプトを掲げてございます。1つが「誰もが気軽に利用できる、安全で快適な図書館をめざす」ということ、2つ目に「杉並区立図書館サービス基本方針に掲げる図書館像の具現化をめざす」ということ、3つ目に「時代のニーズを反映した図書館の成長・進化に対応できる、柔軟性のある建築をめざす」、以上3つでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  中央図書館ということなので、杉並区のまさに文化、教養の中心地というようなものになるようにしっかりとお願いいたしたいと思いますし、また期待もしております。  次に、工事費について伺ってまいりますが、まず、今回の関連工事全てを含めた総工事費はどのくらいになるのか。また、今回の総工事費を延べ床面積で割り返したときの平米単価が幾らになるのか、あわせて伺います。 ◎施設整備担当課長 総工事費につきましては、14億8,000万円余でございます。延べ床面積が約4,600平米でございますので、平米単価は約32万円程度でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  総工事費は、規模が大きいということなので、それなりになっておりますけれども、改修でこれほどまで金額が見積もられることについての理由がどういったものなのか、お聞かせください。 ◎施設整備担当課長 今回の大規模改修工事の目的の1つに、空調や昇降機等の設備が老朽化しているため、それらを更新することがございます。改修工事につきましては、新築工事と比較して、コンクリートやくいなどの工事がない分、その部分は安くなるんですけれども、設備については、既存を撤去してからまた新たに設置をし直すため、同様な費用がかかるものというふうに考えてございます。
    ◆大泉やすまさ 委員  確かにそうですね。かえるところはしっかりかえていかないと、せっかく費用をかけても中途半端になってしまうということもありますので、その辺を考慮していただいているというふうに理解をいたします。  また、ことしの2月、第1回定例会、他会派の代表質問なんですが、中央図書館に関しての質問に対する教育長の御答弁、工事の方法や内容の一部見直し等によって工事費の縮減を図っているというような御答弁がありました。その後、どういったところに工夫をされたのかお伺いします。 ◎施設整備担当課長 工事費につきましては、例えば屋上の防水工事を、現地調査を行った上で、必要な箇所のみ行うこととしたことや、また外壁工事につきましても、足場を設けずに移動式のゴンドラ等で行うようにしております。そのような細かな変更を行っていく中で、全体の工事費の削減に努めてまいりました。 ◆大泉やすまさ 委員  御努力をいただいていたということは確認とれました。  次に、施設の具体的な内容についてなんですけれども、この改修工事で図書館内の部屋の配置やレイアウト、どういったふうに変更されるのか、お願いいたします。 ◎中央図書館次長 レイアウトの変更でございますが、区民等から広く意見を募ったところ、一番多い意見が、閲覧スペースを広げてほしいということが非常に多かったということがございます。現在の中央図書館が、新聞・雑誌コーナーや一般図書、児童図書が全て1階のスペースに集約されていたというようなことがございますので、これを地下1階に新聞・雑誌コーナー、2階に児童コーナーというふうに分けまして、各コーナーのスペースを広げたということ。また、カフェなども充実させてほしいというような御意見がございましたので、これに対応するということでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  最後にしますけれども、中央図書館、各自治体でさまざま特色のある取り組みをしていたり、話題になるようなものがいろいろ出てくるかと思うんですけれども、その中にはやはりラウンジカフェ、そういったものを活用しているところなんかもよく見受けられるところであります。今回のラウンジカフェ、どのような事業者が運営していくことを想定しているのか。また、運営自体もどのように考えているのか。また、ラウンジカフェ以外の館内、飲食禁止なのか。中には館内に持っていけるというような事例なんかもありますので、そのあたりを確認させてください。 ◎中央図書館次長 カフェでございますが、図書館の運営事業者を今後プロポーザルにより選定していきたいと考えておりまして、その選定と一緒にカフェ事業者の選定なども行いたいというふうに思っております。  また、館内の飲食でございますが、当然、カフェの部分やあるいはそれに付随するラウンジと言われているエリア、こちらのほうは飲食を認める予定でございますし、それからまた、屋外もテラス席のようなものを設けて、そちらに持ち出して飲食をしながら読書ができるようなスペースをつくっていきたいと考えております。 ◆富田たく 委員  僕のほうからも幾つか確認させていただきます。  今回は随意契約ということで、3回やっても落札に至らなかったというふうなお話だったんですけれども、3回やるのと2回やるので何が違うのかなと思いまして。議案第50号のほうだと、同じように随意契約になっていて、2回まで入札したけれども落札に至らなかったとあるんですけれども、今回の47号は3回やってということで、この辺は何が違うんでしょうか。 ◎経理課長 再度の入札の回数といいますのは、入札公告の時点で何回やりますというようなことで事業者の方にはあらかじめお伝えをしているものでございます。通常、一般競争入札の場合は3回まで行うのが通例でございますが、今委員御指摘の50号については、この後の議案になりますが、やはりいとまがないというようなことで、2回の入札にいたしますということで、あらかじめ公告の中でそういう形でお示しをした。そういうことで、3回のものと2回のものが出ているというようなことになってございます。 ◆富田たく 委員  期間的なもので、区側で設定したということですね。わかりました。  今回の改修工事のスケジュールについても教えていただきたいんですけれども、工事のスケジュールと、図書館の機能として休館になる期間、再開する日程など、その辺も具体的に教えていただければと思います。 ◎施設整備担当課長 工事の部分について回答いたしますと、資料2のとおり、締結の翌日から令和2年6月17日までということになってございまして、その後、図書館のほうの準備があるものと考えます。 ◎中央図書館次長 休館の期間でございますけれども、工事に従いまして来年の8月末までということを想定しております。実際の工事が、建物が竣工した後も実際のオープンに向けての準備というものがございますので、そういったようなものを来年の7月、8月ぐらいで行うというような予定でございます。 ◆富田たく 委員  了解いたしました。  ちなみに、図書館ですので書架がたくさんあると思うんですけれども、工事中はどこか別な場所に移動して保管というふうになるのかなと思うんですが、その辺は簡単に御説明いただけますか。 ◎中央図書館次長 工事は一度図書館の中を空っぽにしませんとできませんので、実際に蔵書のほうは、現在、民間倉庫を借りまして、今搬送しているというようなことでございまして、今月末までには大体めどがつくというようなことでございます。 ◆富田たく 委員  改修前後で、書架、図書の数は減ったりふえたりというのはあるんでしょうか。 ◎中央図書館次長 これは改修だからふえるとか減るとかということではなくて、平成28年度から蔵書規模の適正化計画というのを図書館では設けておりまして、5カ年計画で、汚損本、破損本を中心とするような図書を整理するというようなことでございまして、中央図書館の蔵書が大体71万冊程度になる予定でございます。 ◆富田たく 委員  ちなみに、今現在は何万書あるんでしょうか。 ◎中央図書館次長 一応、昨年度末ぐらいの状況で73万冊程度でございます。 ◆けしば誠一 委員  今回、予定価格の超過で不調になったり、他の議案にもそういう状況がありますが、オリンピック需要とか人手不足、下請が集まらないなどの現状に規制されたものかなという思いと、また一方、今回議案が集中して一時期に入札が集中したことも、特に区内業者ではなかなか対応できず、人手や下請の準備も厳しくなったというふうにも思えます。今後、集中する時期というのはやはりこの時期に限られているわけですが、あらかじめ一部の入札を前倒しするなど、工夫が必要ではないかと思うんですが、今後の取り組みはいかがでしょうか。 ◎経理課長 今委員から御指摘がありました、集中して発注があったことによる影響ということでございますけれども、区内の業者の方々に今回の一連の発注についてどういうことが課題になるかというあたりについては、今後、契約部署としても確認をしていきたいというふうに思ってございます。  その中で、これまでも発注の予定表につきましては、なるべく早い段階でホームページ等で公表しておりますけれども、今回、発注の予定を、例えば1週間でも10日でも早くホームページでお示しをすることができなかったんだろうかというような反省材料がこちらとしてもございますので、そのあたりも含めて、スムーズな発注、スムーズな契約といったものに向けては、いろいろと我々としても考えていかなければならないことがあるかなというふうには存じてございます。 ◆けしば誠一 委員  大体この時期に集中することになりますので、その辺の工夫、よろしくお願いします。  中央図書館の改修に当たって、先ほど、これまで住民や図書館協議会からいろいろ要望され、これにしっかり取り組んだということが確認されましたが、図面で計画に取り組んだもの、新たに改善されたところ、具体的にお示しください。 ◎中央図書館次長 今回の改善されたところですけれども、先ほどの、閲覧スペース等をそれぞれのコーナーを拡充して広げたというようなことが一番大きなものでございますが、そのほかにカフェコーナーも、地下1階だったものを地上1階のほうに移しまして、そこに明るい雰囲気の、ちょうど東北の角ぐらいのところにカフェコーナーをつくって、図書館利用者以外の一般の方の利用もできるような形に考えているところがございます。  また、2階につきましては、調べものコーナーやヤングアダルトコーナー、あるいは会議室というようなものをつくりまして、いろいろな方々が多目的で使えるような図書館を創出したというようなことでございます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、一巡しましたので、新たに質問ある方は挙手をお願いいたします。 ◆岩田いくま 委員  1点だけ。今回、減価交渉で随意契約になったという経緯については、他の委員の方から質問があったので、そこは理解をしたんですけれども、例えば3回やって落札しなかったときに、可能性としては、不落の打ち切りで再入札といったことも可能性としてはなくはないと思います。そうした中で、今回は、一番低い値段を入れてくれたところという言い方でいいんですかね、と減価交渉してということにしたのは、恐らくスケジュールとかそういうところもあるとは思うんですけれども、今回減価交渉で随意契約として、ほかの手段ではなかったというところについて、改めて説明いただければと思います。 ◎経理課長 確かに不調打ち切り、そして再入札というようなことも制度上はとり得る方策だというふうに我々としても考えてございます。それぞれその時々の状況、またどのぐらい価格の差があるのかといったあたり、また、今委員御指摘いただきましたそれぞれの施設のスケジュール、区民サービスの低下、あるいは区民サービスの確保といった観点が非常に重要かと思っておりますので、そういうスケジュールのことも見合いをしながら、適切に今後も契約の方法については考えてまいりたい、そういうふうに考えてございます。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに質疑はありませんか。──ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めますが、上程しております3議案について意見をお願いしたいと思います。  それでは、意見のある方、挙手をお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第47号杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について外2議案につきまして、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、質疑を通し、本件建築工事の随意契約となった経緯、また低入札価格調査の結果等について確認をし、それぞれ、契約金額とあわせて妥当であるものと認めます。  工事に当たっては、近隣住民説明会等で区民より承った、工期中の安全確保、また樹木の管理といった御意見、御要望等もでき得る範囲で対応をお願いし、賛成の意見といたします。 ◆富田たく 委員  議案第47号杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について、及び議案第48号、議案第49号について、日本共産党杉並区議団を代表いたしまして意見を申し述べます。  低入札の、基準を下回った入札が48、49号と2つあります。先ほどからも申し上げているとおり、事前の審査で問題ないと判断できても、実際と異なることもあり得るため、実際の工事が始まった後、下請業者や現場労働者が不当に利益搾取されないように、区としても現場確認、指導監督をしっかりと行うことを求めまして、賛成といたします。 ◆太田哲二 委員  議案47、48、49号いずれも中央図書館の改修工事の契約ですけれども、思うに、この中央図書館は、たしか有名なK設計士大先生が設計した建物だったと記憶していますが、ああいうのとか、座・高円寺みたいに芸術性が高い変わった建物というのかな、そういうものは案外金がかかっちゃう。どーんとした単純なビルディングだったら、誰が計算しても幾らぐらいでできるなあと。ああいう芸術性豊かな建物だとか風変わりな建物だとか、芸術性に富んだ設計士さんの大先生がやると結構高いものをつくる傾向が、今までの経験上見受けられるんですけれども、それにもかかわらず、とにかく随意契約で予定よりも何千万円か安く契約できたということは、とても区にとってはいいことだったなと。これ、不調になってまたどうのこうのとか、座・高円寺みたいなことになると、えらいことになったなというふうに、そんな感想を持っています。  とにかく、これも必要な契約であり、適正な契約であるということを確認して、賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案47、48、49号への意見を述べます。  中央図書館改修に当たり、住民や図書館協議会からの要望を受け、限られたスペースを可能な限り生かしながら設計されたことがわかりました。契約に関しても適正に行われたことを確認でき、議案には賛成します。 ◆岩田いくま 委員  議案第47号から49号までについて意見を申し述べます。  スケジュールの遵守による区民サービスの確保を図りながら、適切な契約を図っていくということは、時として難しい面もあろうかと思いますけれども、より適切な区政運営となるように、入札の時期や予定価格等、常に前向きな改善を図っていただきたいと思います。  議案第47号が随意契約となったことについては、留意が必要かとも思いますけれども、やむを得ぬものと判断をいたしますので、3議案とも賛成をいたします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありますか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、議案ごとに採決をいたします。  初めに、議案第47号杉並区立中央図書館改修建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第48号杉並区立中央図書館改修電気設備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第49号杉並区立中央図書館改修空気調和設備工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (14) 議案第50号 杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について ○小川宗次郎 委員長  続いて、議案第50号杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますでしょうか。 ◎総務部長 議案に関連いたしまして、入札見積経過調書を御配付しておりますので、審査の参考にしていただければと存じます。 ○小川宗次郎 委員長  それでは、これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しで恐縮でございます。10分でめどを立てて後、新たに質問をお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  私からは、議案第50号杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について質問をさせていただきます。  まず初めに、先ほどの中央図書館改修工事に続いて、本議案も追加での送付、上程となりましたが、その経緯と理由を教えてください。 ◎経理課長 先ほどに続いて追加で送付をするという形になりまして、大変恐縮でございました。  本案件につきましては、初回の入札におきまして、いずれの事業者も予定価格を超過いたしました。個別の価格交渉も行ったのでございますが、結局協議が調わなかったということから、一旦不調打ち切りといたしまして、本件につきましては、入札参加資格を一部見直しを行った上で改めて再公告を行いまして、入札のやり直しを行ったものでございます。そういった関係で2度目の開札の時期が遅くなってしまったということで、追加の送付という形にしたものでございます。 ◆國崎たかし 委員  今、再公告をしたとお話がありましたけれども、再公告に当たって入札参加資格をどのように見直しされたのか、お尋ねをいたします。 ◎経理課長 初回の入札参加資格よりも、区外の事業者さんの参入について一部緩和をして再公告をしたというようなことでございます。具体的には、初回の入札のときには、A級の21番から100番という等級順位の業者さんを対象としておりましたけれども、再公告、2回目の公告のときには、A級という等級を持っていれば、順位については問わず区外業者さんも参加できるという形で入札に付したというものでございます。 ◆國崎たかし 委員  続いて、結果的に落札業者が区外業者となったわけですが、落札業者の杉並区内での工事実績や区外での工事実績について教えていただけますでしょうか。 ◎経理課長 本件の落札業者でございますが、江東区に本社のございます奥井建設という事業者になってございます。区内での工事実績は確認ができておりませんけれども、区外の実績といたしましては、江東区の東大島文化センターの改修工事、あるいは都営住宅の世田谷区下馬二丁目の工事などの実績がございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、工事の中身について数点お伺いしたいと思います。  桃井第二小学校は善福寺川に隣接しており、水害対策が必要だと考えますが、どのような対策を講じられているか、お尋ねをいたします。 ◎施設整備担当課長 水害への対応でございますけれども、雨水流出抑制対策としまして、新校舎の地下に雨水を貯留するピットを設けたことに加えまして、今回の工事により校庭の地中に貯留槽を設けてございまして、合わせて650立米の雨水、プールでいいますと、25メートルプールで2.5倍の量に相当する雨水を貯留する計画でございます。  また、新校舎につきましても、1階の床の高さを過去の水害レベルよりも高く設定するなどして、浸水対策をしてございます。 ◆國崎たかし 委員  次に、校庭の仕様について教えてください。また、砂じんの対策がどうなっているか等々も教えていただければと思います。 ◎学校整備課長 今回、桃二の校庭につきましては、土、いわゆる砂のグラウンドでございますけれども、針葉樹、木の皮の樹脂を入れて飛ばないような形で少し工夫をしているもの、また水はけもよい、そういったものを採用しております。そうはいいましても、近隣、またマンション等住宅密集地でございますので、砂じんの被害についても非常に懸念する声がございますので、防砂ネット等も配備をして、そういったものを防ぐ。また、適宜散水ができるようにスプリンクラー施設も設けて、学校のほうには適宜まいて、それを防止するというところで努めているところでございます。 ◆國崎たかし 委員  続きまして、現在、桃井第二小学校では仮設校舎の解体を行っておりますけれども、グラウンドが使えるようになるまで、今後の全体のスケジュールを教えてください。 ◎学校整備課長 現在、仮設校舎、さらに残っている北校舎の解体をしておりまして、それが大体10月中旬で終わる予定でございます。その後本格的に校庭の整備ということで、大体来年2月末ぐらいには一旦工事を終えて、その後検査等を含めて3月、新学期の4月からは完全に使える形でというふうなスケジュールを組んでいるところでございます。 ◆國崎たかし 委員  工事に当たりまして、トラックによる資材の搬出経路など、児童の登下校時の交通安全対策はどのように配慮されているか、お伺いいたします。 ◎学校整備課長 今回の工事に当たっては、今委員御指摘の児童の通学の安全、これは第1でございますが、環8通りに面した面がございますので、主にはトラックをそっちから入れる。工事の後半には北側のほうからも入るところがございますが、そういった形でまず誘導の路線を確保する。さらには、当然ガードマン等を置いて、そういったことで交通安全の配慮には十分注意をして行うというふうにしてございます。 ◆國崎たかし 委員  最後に、桃井第二小学校では貴重な木が植わっているという話を聞いておりますけれども、その詳細について教えていただきたいのと、また、その木は今後どうするのかも教えていただきたいと思います。 ◎学校整備課長 多分、その木はシラハタザクラという名前の木がございます。これはもともと小石川にある白山神社というところに、武士の源氏がございますが、源氏の白旗といって、花弁の一部が1本伸びて、旗みたいにはためくみたいな特別な桜。それを昭和初期に地元の方が寄贈されて、桃二では本当にシンボルとして大事に育ててきたものがございますが、今回一部は移植する形で残しますが、ほかにあった木は伐採をしたという経緯がございますので、惜しむ声を考慮して、接ぎ木といいますか、苗木を今育てていて、新しい校庭の際にはそれをしっかり植えて、引き続き桃二の象徴として親しまれていくように考えているものでございます。 ◆富田たく 委員  では、私のほうからも何点か質問させていただきます。  そもそもこの桃井第二小学校の一連の工事については、あんさんぶる荻窪と荻窪税務署の財産交換に端を発しているというところでありますが、余り掘り下げてもあれなんですけれども、改めてその辺の経緯を最後に確認をさせていただきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 あんさんぶる荻窪と荻窪税務署の財産交換についてということですけれども、これは施設再編整備計画第一次実施プランのところで、国との協議の中で契約が調ったというものでございまして、30年の第1回定例会において財産交換を最終的な形で議決をいただきまして、平成30年の5月に財産交換契約をしたというところでございます。 ◆富田たく 委員  財産交換についてはさまざま区民の方々からの反対の意見もあり、議会や区民に知らせぬままに決めてきたという経緯がありまして、大変問題がある経緯だと思っております。  さて、余り掘り下げても区長からいろいろとやじが飛びますので、内容について確認をさせていただきたいと思いますけれども、今回、防災倉庫や屋外体育館倉庫など設置をされますが、防災倉庫については、以前あったものと比べて大きさ的にはどのようになっているのか、確認させてください。 ◎防災課長 以前あったものは建物の中に入れてございます。今回図面上でお示しをしてございます倉庫につきましては、地元の町会のD級ポンプを格納する倉庫として整備するものでございます。 ◆富田たく 委員  また、今回、外に男子トイレ、女子トイレといったものが設置されますが、以前はあったんでしたっけ。 ◎学校整備課長 新しいところは倉庫の横にトイレという形でございますけれども、昔の校舎でそういったものが外にあったかはちょっと今把握しておりませんので、後ほどわかれば御答弁させていただきたいと存じます。 ◆けしば誠一 委員  桃二小の改築に一部で異論があり、裁判も係争中です。それだけにことし4月に開校された桃二小の現状が、保護者や学校関係者にはどのように受けとめられているのかを確認しておきます。 ◎学校整備課長 済みません、もう一度御質問をお願いします。 ◆けしば誠一 委員  いろいろ、先ほども出たような議論があった桃二小の改築ですから、それが完成し、開校に至って、地元や保護者、学校関係者がどのように受けとめているかということです。 ◎学校整備課長 大変失礼いたしました。当初あんさんぶるにあったもので、学童ですか、それを桃二小。今回桃二小の改築については、築年数も、昭和40年築ということで、もう築53年というふうに今現在なっておりますが、当時検討したときも、築50年近くを迎えるということで、これを機に改築をして新しい学校でというところで、地元にもいろいろ御意見を聞きながら、それでまた改築検討懇談会を設置する中で、学校関係者、保護者、地域の方のお声を聞いた。その中で、地域でも使えるような集会施設なんかも充実してほしい。また、多目的の広場、学童も今度移るということになれば、そこの部分もということ。さらには、少しでも、小さな庭でもいいので、外部から入れるような広場をというような、いろいろ御要望を受けて、それを実現するような形で、現在、設計、それで建設をしてきたというところですので、地域の方ともそういったことで、結果として、先日もちょっと町会のほうにそういった経緯を説明する機会がございましたけれども、非常に喜ばれているというものでございます。  あと、先ほどほかの委員で、トイレの有無ということがございましたが、以前トイレはございませんというのを確認いたしました。 ◆けしば誠一 委員  学童クラブと放課後の居場所事業で、荻窪北児童館で実施されてきた事業がどのように継承されているかを確認しておきます。
    ◎子どもの居場所づくり担当課長 まず、学童クラブでございますけれども、桃二学童クラブは、前年度の荻窪北学童クラブと比較して20名増となる108名が入会いたしました。  放課後等居場所事業でございますけれども、これまで児童館で行ってきたようないろいろな事業を展開しながら、4月には平日652名が参加してございまして、荻窪北児童館のときの4月と比較して、約1.2倍の利用状況で、いずれも円滑な運営が図られているといったところでございます。 ◆けしば誠一 委員  運動場の工事が終わるまでは校庭や体育館の利用は難しいと思いますが、本議案の工事が完了した段階では、居場所事業で積極的に利用できるように、学校側との協議を求めますが、区の方向はいかがでしょう。 ◎子どもの居場所づくり担当課長 現在、本事業につきましては、多目的室を中心として、あと体育館に当たるアリーナ、それから図書室などを活用しているところでございます。  御指摘の校庭につきましては、当然、利用可能となりましたら、引き続き学校と調整しながらしっかりと利用させていただくようにと考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  最後に、運動場の工事に当たって、近隣住民への事前の周知や理解を得るための取り組みはどのようにするのか。 ◎学校整備課長 個別の例えば説明会みたいなものは開催する予定はございません。既に3月20日に先行して解体しております校舎の説明会を地元に対して実施いたしまして、その上で、校舎解体後はここは校庭にということで予定していますというのを予告をしておりますので、今般議会のほうで議決を経た上は、工事内容につきましては、チラシ等を使って周辺の方に工事の概要ないしは期間についてお知らせをして、しっかりと周知を図ってまいりたい、そういうふうに存じております。 ◆岩田いくま 委員  この案件も最終的には随意契約という形になって、その経緯、再公告をかけて、その上で減価交渉をしてということは既に他の委員から出たんですが、結局、言ってみれば、何としてもこの第2回定例会での議決に間に合わせたいというのがあって、そういったことになってきたかと思うんですけれども、一方で、ほかの委員の方からの質疑でもありましたけれども、解体工事が10月の中旬まで進められる、現在もやっているかと思いますけれども。そうすると、解体工事と、これが議決されれば、環境整備工事というものが秋口までは並行して入っていくことになるのかどうか。環境整備工事をいつごろからやらなければいけないというようなことで考えているのか、その辺を示していただきたいんですけれども。 ◎施設整備担当課長 委員御指摘のとおり、北校舎の解体工事につきましては、10月中旬ぐらいまで行っておりますけれども、仮設校舎の解体工事につきましては、おおむね今月末ごろに終える予定となってございます。仮設校舎のあったところの舗装を行って、昇降口前を広く使えるようにするために、夏休みに工事を行いたいという考えから、今回契約議案としております。また、環境工事の中でも夏に行う工事と、北校舎の工事については、並行して行う予定でございますけれども、グラウンドの整備や屋外体育倉庫の整備につきましては、解体工事が終わった後の10月中旬以降に本格的に行っていく予定としてございます。 ○小川宗次郎 委員長  一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。ほかに質疑はありませんか。──ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆國崎たかし 委員  私は、議案第50号杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を述べます。  賛成の理由としては、入札見積経過調書や質疑を通じて、業者の選定、落札価格の点で何ら不正はなく、適切であると認めることができました。  また、一連の工事では、隣接する善福寺川の水害対策、児童への安全性、全体のスケジュールなど、配慮は十分であると認識いたしました。  以上を理由として、議案に賛成をいたします。 ◆富田たく 委員  議案第50号杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について、日本共産党杉並区議団を代表いたしまして意見を申し述べます。  本工事は、あんさんぶる荻窪と荻窪税務署との財産交換がきっかけで行われる桃井第二小学校の一連の工事の環境整備工事となります。財産交換については、この間も、我が党だけでなく他の議員からもさまざまな問題点が指摘されておりますので、この場では言及は避けますが、住民との合意形成のない計画を強引に進めることのないように、また、広範な区民と住民の話し合いや意見集約を行うことを、まちづくりのこと、学校づくりのことについては強く求めまして、その立場から反対といたします。 ◆太田哲二 委員  議案第50号、桃井第二小学校関係の契約ですけれども、これも必要があって、また適正な契約だということで、賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  桃二小学校の改築に当たりさまざまな意見を受けとめ、4月、新しい校舎で開校できました。運動場の工事に当たっては、近隣住宅街の要望を聞きながら慎重に進めることを求めるとともに、契約の適正さからも議案に賛成します。 ◆岩田いくま 委員  議案第50号に意見を申し述べます。  こちらも、議案の第47号と同様、随意契約となったことについては留意が必要と考えますけれども、児童の就学環境等を早期に整備する必要性、こういったものも勘案をして賛成をいたします。  なお、児童が就学している中で解体工事や環境整備工事が行われることになりますので、引き続き通学中も含めてしっかりとした安全対策を行うよう十分留意していただきたい旨申し添えて、意見といたします。  以上です。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第50号杉並区立桃井第二小学校及び併設1施設環境整備工事の請負契約の締結について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○小川宗次郎 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (15) 議案第43号 令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号) ○小川宗次郎 委員長  続いて、議案第43号令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号)を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますでしょうか。 ◎政策経営部長 特段ございません。御審議方よろしくお願いいたします。 ○小川宗次郎 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しで大変恐縮でございます。質疑、答弁を入れておおむね10分で一巡、そしてその後またお願いをいたしたいと思います。 ◆大泉やすまさ 委員  それでは、私からは、今回の補正予算(第1号)の概要とポイントをまず御説明いただきたいと思います。 ◎財政課長 今回の補正予算でございますけれども、プレミアム付商品券事業、また通学路等の防犯カメラの設置拡大、こういった新たな事情や緊急性等の観点から必要な経費を計上するものでございまして、13事業、27億2,115万余の規模となってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  今御答弁いただきました13事業、27億2,000万円余という補正額で、規模的に大きく見えますけれども、その大半はプレミアム付商品券事業であるというふうに理解をしております。  また、そのため、特定財源も約22億円見込まれておりますけれども、補正後の財源保留額が3億2,000万円余と、この点少し心もとない感じを受けております。この財源保留額についての見解と、今後の財政運営の見通しについて伺います。 ◎財政課長 補正後の財源保留につきましては、御指摘のとおりでございますけれども、これまでも2定の補正後の財源保留額といたしまして、3億台ということは複数回ございました。第3回定例会におきましては、決算剰余金等が見込まれる、こういったことも踏まえますと、今後の財政運営上、特段問題はないものというふうに捉えております。 ◆大泉やすまさ 委員  過去にも例があるというところでありますけれども、また、個別事業について伺ってまいりますが、プレミアム付商品券事業、先日の区民生活委員会で報告がありましたので、財政に関連して何点か。  まず、本事業の目的や概要の説明をお願いいたします。 ◎産業振興センター次長 プレミアム付商品券事業につきましては、10月の消費税引き上げに伴う、低所得者及び子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起、下支えすることを目的に実施するものでございます。区民税非課税者と3歳未満のお子さんのいる世帯を対象に、25%のプレミアム付商品券を発行するものです。 ◆大泉やすまさ 委員  今、対象者は住民税の非課税対象者と子育て世帯ということですけれども、それぞれ区の対象者数はどれだけいるのでしょうか。 ◎産業振興センター次長 区民税の非課税者でございますけれども、約10万人となってございます。また、3歳未満のお子さんですが、世帯主宛てに引きかえ券をお送りしますが、約1万5,000人となってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  そうしますと、売り上げとして想定されている金額が、財産収入として14億4,500万円見込んでおりますけれども、想定している利用者数と1人当たりの発行額が幾らか。また、対象者数の何%に当たるのかを確認します。 ◎産業振興センター次長 想定される利用者数ですが、7万2,250人を想定してございます。1人当たりの発行額ですが、券面で2万5,000円分。発売額ですが、2万円となってございます。対象数11万5,000人に対しまして、約63%となってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  事業の実施に当たりまして、区の持ち出し経費の有無を確認するとともに、繰越明許費の補正について説明をお願いいたします。 ◎産業振興センター次長 この事業は国の全額補助になってございまして、人件費、事務経費、プレミアム補助分も含めまして、全額国庫負担となってございます。したがって、区の負担はございません。  繰越明許費とした理由ですけれども、商品券が3月末まで使用可能となってございます。取り扱い店舗からの換金申請に4月以降も対応するために繰越明許費としてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  負担がないということですね。  続きまして、今度かわりまして公園等の整備というところで、33ページになりますかね。身近な公園の整備における委託料850万円余の内容はどういったものでしょうか。 ◎みどり公園課長 下井草3丁目にございます遊び場112番の隣地に、土地開発公社によりまして確保いたしました用地におきまして、既存建物の解体に向けた設計の委託、それと公園整備に向けた設計を委託するものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  それぞれ設計委託ということなんですけれども、具体的にもう少し教えてください。 ◎みどり公園課長 特に公園整備に向けた設計の委託に関しましては、近隣住民などに呼びかけをいたしまして、新たな公園にどのような施設が欲しいかなどといった話し合いを行うワークショップを行いまして、設計に反映をさせていくものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  ワークショップということなんですけれども、向井公園の代替地として整備してある遊び場112番、こちらもワークショップによって住民の意見を反映し、整備されたものである。また今回、新たな公園整備に向けてワークショップを開くということなんですけれども、遊び場112番はどのようになるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 委員御指摘のような経緯がございますので、基本的には今回の公園づくりにつきましては、遊び場112番を生かしつつ新しい公園を整備していくというようなことで考えているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  せっかくつくったもの等、しっかり生かしたものができるように期待をしております。  またちょっとかわりまして、小中一貫校の施設整備についてなんですけれども、高円寺の小中一貫校に係る歳出予算及び債務負担行為の補正について、その概要をお聞かせ願います。 ◎学校整備課長 高円寺の概要につきましては、現在の中学校の校舎を解体いたしまして、その場所に校庭を整備する、いわゆる環境整備の工事をするというものでございます。歳出については2カ年を計画しておりまして、今年度は歳出予算として前払い金1億2,380万円余、来年度分は債務負担として2億4,600万余を計上しているという内容でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  これは環境整備工事ということなんですけれども、具体的にどういったものか、もう1回改めて教えてください。 ◎学校整備課長 今回の高円寺につきましては、校庭に人工芝をというような計画を今しております。それ以外に体育倉庫、防球ネット等がございますが、現在の中学校解体後に令和2年3月までかけて工事を行うということになっている、そういった工事内容でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  今、校庭に人工芝導入ということなんですけれども、人工芝を導入する理由を教えていただきたいのと、ほかの学校にも今後人工芝というのは導入していくような方向性があるのかどうか、こちらについて教えてください。 ◎学校整備課長 人工芝は、今回仮称高円寺学園のほうに設置するという計画でやっておりますが、近隣が非常に近いということがあって、今まで北側に校舎があって南側校庭を、今度、南側に校舎、北側が校庭ということで、砂じん被害なんかを非常に御心配、御憂慮されている近隣の方がいらっしゃいまして、そういったところで、水をまくとかなんとかそういう作業をしますということをお話ししたんですが、どうしても主張等がございます、また要望等ございましたので、改めていろいろ検討した結果、では人工芝という形で砂じん被害をなるべく軽減させよう、まずそういう意図。  また、学校といたしましても、3校を統合して今度一貫校ということになりますけれども、どうしても北側が校庭ということで、日陰部分が多くなると水はけ、また冬季に、最近ですと急にどか雪が降って、そうすると長期間使えないということで、体育のこまの授業数等もありますので、学校からもできれば人工芝ということで対応できないかという御意見がございました。それを踏まえた上で、人工芝ということを今回高円寺では採用しようかということになりました。あくまでもこれはそういった諸事情等を勘案して高円寺だけということがありますので、他の学校で今すぐということは、今のところ考えていないというものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  この場所ならではという事情の中で採用するということで理解をいたしました。  人工芝の導入に対しては、国ですとか都のほうから補助金等というのは出るんでしょうか。もし出る場合は、その見込み額をどのぐらいに考えているんでしょうか。 ◎学校整備課長 今回の人工芝については、例えば国とか都の場合ですと、施設関係で出ることは出るんですが、非常に額が小規模ということがございましたので、今般は日本スポーツ振興センター、いわゆるtoto、スポーツくじの助成金を今申請に向けて準備をしております。それが見込まれますと、整備費に正式には7,000万、8,000万かかるんですが、最大だと4,800万近くが歳入として見込まれるということがございますので、そういった形でtotoと今現在申請について協議をしているというところでございます。 ◆國崎たかし 委員  私からは、まずは保健福祉費の中で、特別養護老人ホーム等の建設助成について質問をいたします。  特別養護老人ホーム等の建設助成の概要について教えていただきたいと思います。  また、今回の補正予算に計上した理由について教えてください。 ◎高齢者施設整備担当課長 特別養護老人ホームの整備につきましては、東京都と区から整備費の補助がございます。都は法人に直接補助でございますので、区の内訳については、補助要綱にのっとって整備床数、ここでは165床、掛ける補助単価が300万でございますので、それで工事出来高に応じて、その補助総額の3分の1を建設時に補助する、残り3分の2については、償還期間に基づき交付をする、こういった枠組みでございます。  今回の補正につきましては、当初の工事出来高の算出方法に変更が生じたために予算計上した、こういったことでございます。 ◆國崎たかし 委員  次に、施設の規模についてなんですけれども、併設する小規模多機能型居宅介護事業所とあわせて教えていただきたいと思います。 ◎高齢者施設整備担当課長 施設の規模でございますけれども、鉄筋コンクリート造の地上4階建てでございまして、ユニット型の特別養護老人ホーム、定員が144名でございます。併設するショートステイが定員21名、それから今御指摘のあった看護小規模多機能型居宅介護施設の定員が25人、こういったことでございます。 ◆國崎たかし 委員  次に、工期についてですけれども、工事のおくれはないかどうか。また、今後の工期のスケジュールについて教えていただきたいと思います。 ◎高齢者施設整備担当課長 工期については、7月末の建物引き渡しに向けて滞りなく現場は進んでおります。今後のスケジュールでございますけれども、7月に竣工いたしまして、9月1日の開設で準備を進めておりまして、現在、入居者の募集を3月から行っておりますけれども、この5月末で121名の申し込み、こういった状況でございます。 ◆國崎たかし 委員  続いて、都市整備費の中で、鉄道連続立体交差の推進について質問をしたいと思います。  取得される用地は、西武新宿線の連続立体交差事業において側道となる都市計画素案が区から示されていますが、素案段階である現時点において、本当に取得する必要があるのかどうかをお尋ねしたいと思います。  また、事業者は東京都であるにもかかわらず、なぜ東京都ではなく区が取得するのかも、あわせて理由をお尋ねしたいと思います。 ◎事業調整担当課長(安藤) 本用地につきましては、生産緑地法に基づきます買い取り請求がございまして、私ども、緑の保全の観点から取得いたしまして公園等を整備する予定でございましたけれども、その後、西武新宿線の連続立体交差化が具体化しまして、東京都が素案を出しましたことから、今後、区といたしましても都市計画決定を行いまして、側道等を線路の北側に整備する予定の計画線がかかりましたので、今回取得するものでございます。 ◆國崎たかし 委員  今後、検討状況によって仮に高架構造とならなかった場合、用地はどうなるのか、教えていただきたいと思います。 ◎事業調整担当課長(安藤) 鉄道の構造形式につきましては、今後、都において都市計画の手続を経て決定されるものというふうに認識してございます。もし仮に高架構造とならなかった場合でも、当分の間遊び場として活用する予定でございます。 ◆國崎たかし 委員  現在のところは、取得される用地は全て側道として活用されるということでよろしいでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 側道の位置でございますが、詳細な測量等は今後また事業認可後となりますけれども、高架となります鉄道敷から、このスパンにつきましては、およそ9メーターまでが側道となる計画でございます。 ◆國崎たかし 委員  本事業は沿線地域への影響が大きいので、今後も近隣住民への事業周知と理解に努め、事業を推進していただきたいと思います。  次に、教育費の中で通学路の防犯カメラの設置管理についてお尋ねをしたいと思います。  通学路防犯カメラについては、平成26年度から4年間で、区立小学校全校通学路を対象にし、205台設置したと聞いておりますが、今回新たに通学路に防犯カメラを設置することになった理由を教えていただきたいと思います。 ◎学務課長 昨年5月に新潟市で発生しました児童殺害事件を受けまして、小学校通学路等の緊急点検を全区立小学校で実施した結果、安全対策を必要とする箇所89カ所を把握し、その後、安全パトロール等の警戒活動を行ってきました。東京都においては、緊急点検の結果を受けまして、通学路に限らず、安全対策が必要と区市町村が認めた箇所を新たに防犯カメラの設置補助対象とすることを今般決定したところでございます。  区においては、児童の安全・安心のより一層の向上を早期に進める必要があることから、この東京都の補助制度を活用し、防犯カメラの設置拡大を図ることとしたものでございます。 ◆國崎たかし 委員  続いて、通学路への防犯カメラの設置、今後何年間で何台設置される予定なのか、わかる範囲で教えていただきたいと思います。 ◎学務課長 安全対策を必要とする89カ所のうち、今年度は新たに30台を小学校の通学路等に設置することとしまして、残りの59台を来年度に設置する計画で、2年間で設置する予定でございます。 ◆國崎たかし 委員  今後の設置場所について、どのような設置場所を選定し、どのような手順でその設置場所が決まるのか、教えていただきたいと思います。 ◎学務課長 昨年度、警察とか学校、PTAと一緒に回りまして合同点検を行いましたので、最終的にはもう一度そこの場所を確認しまして、設置していく方法でございます。 ◆國崎たかし 委員  最後に、先日、川崎市で小学生を含む多数の方が刃物で殺傷される大変痛ましい事件が発生いたしましたが、通学路の安全を確保することがさらに今後求められると思います。防犯カメラの設置は犯罪抑止に結びついているのかどうか、教えていただきたいと思います。 ◎学務課長 委員御指摘のとおり、全国で児童が被害に遭う事件、事故が相次ぎ、子供を持つ保護者や地域住民に大きな不安を与えていることから、登下校時の子供の安全確保を図ることは喫緊の課題と認識しております。杉並区内の刑法犯認知件数は年々減少していることからも、通学路防犯カメラや街角防犯カメラ等含め、防犯カメラの設置は犯罪の抑止には一定の効果があるものと認識しております。  また、今後とも通学路等の防犯カメラの設置にあわせて、PTA、学校、警察、町会等の地域の方と連携して、通学路合同点検の実施を初め、通学路の安全確保の向上に努めてまいります。 ◆富田たく 委員  私のほうからも質問させていただきますが、34ページ、教育費、小学校費、中学校費、高円寺小中一貫校に関してですけれども、先ほどいろいろ質疑をしましたので、同じような質疑はしないようにいたします。  人工芝というふうにお話がありましたが、水はけ、どか雪、雪や雨などの対策に人工芝がいいということなんでしょうか。ちょっと僕、人工芝の効果というのがよく理解できていないんですけれども、その辺もう一度御説明いただけますでしょうか。
    ◎学校整備担当課長 従来、学校の校庭はダスト舗装ということで、乾燥しているときに強風が吹くと砂ぼこりが舞うという点で、人工芝は表面にそういう砂状のものがありませんので、風が吹いてもほこりが立ちにくいということです。  水はけにつきましては、これから設計を進めていきますけれども、浸透させることもできますし、勾配で集水ますとか排水溝に流すこともできますので、排水についても問題ありません。 ◆富田たく 委員  学校の北側につくらなければならない状況になったというのが、人工芝をつけなければいけないということになってしまったんだと思いますけれども、ちなみに人工芝をつける予算としてこの補正予算が計上されているんでしょうか。それとも、それ以外にもあるんでしょうか。 ◎学校整備課長 当然、校庭の整備ですので、例えば防球ネットだったり各種倉庫等、またフェンス等も含めて、そういったものをもろもろ含めた全体額というところでございます。 ◆富田たく 委員  もともとこの工事等反対の立場ではあるんですけれども、ちょっと疑問なのは、もともとやらなければいけない工事なのに補正で計上しなければいけないというのは、何かがあったんでしょうか。 ◎学校整備課長 今回補正でというのは、まだ仕様等が、工事がもともと1年おくれたこともありまして、ずれ込んできたというのがあるので、当初の予算の中でははっきりした金額が示せないということがあって、今回補正でお示しをして御議決をいただく、そういう手順でございます。 ◆富田たく 委員  補正予算になった理由についてはわかりました。  では、別のテーマに移ります。プレミアム商品券についてなんですけれども、先ほども質疑があったので簡単にですけれども、今回のプレミアム商品券の中で、5,000円の商品券を4,000円で買えて、最大5冊まで購入ということは、実際には1人当たりプレミアムのいわゆるプラスがつくのは、大体5,000円が上限という見方でよろしいんでしょうか。 ◎産業振興センター次長 最大2万5,000円分を2万円で購入していただくんですが、購入しやすいように5,000円ずつ分冊するということで、1冊当たり500円券が10枚のものを、5,000円分を4,000円で5回に分けて販売するということでございます。 ◆富田たく 委員  消費税の増税による負担というのはこの程度で済むわけではないので、疑問ですね。  ちなみに、このプレミアム商品券の使用期間が半年間となっておりますけれども、それを超えると、もう結局使えなくなるという認識でよろしいですよね。 ◎産業振興センター次長 使用期間が非常に短いものですから、十分周知して、間違いのないように販売してまいりたいと考えてございます。 ◆富田たく 委員  本当に短いと思います。  介護保険の1号保険軽減についてなんですけれども、具体的に負担軽減の内容を確認させていただきたいと思います。介護保険の実際の負担金がどれぐらいで、そこからどれぐらい軽減されるのか。 ◎介護保険課長 今回の軽減につきましてですけれども、介護保険料は、所得区分に応じて14段階に保険料の段階が分かれております。第1段階につきましては既に軽減を行っておりまして、今回はそれをさらに軽減するということと、それから第2段階、第3段階についても軽減を図るというものでございます。  これの軽減幅につきましては、金額で申し上げますと、来年度完全実施になった場合で申し上げますと、第1段階は現行年額が3万3,600円、これが2万2,440円で、1万1,160円の軽減になる。第2段階につきましては、現行4万8,600円が3万円となり、1万8,600円の軽減となるということ。それから、第3段階につきましては、5万8,200円が5万4,480円で、3,720円の軽減になるといったものでございます。 ◆富田たく 委員  この軽減は、期間はいつまででしょうか。 ◎介護保険課長 今回、介護保険法施行令が改正されたということでありますけれども、その中に期限については特段設定がございません。 ◆富田たく 委員  すると、消費税が導入されたら、今後ずっとこの軽減が続くという認識でいいんでしょうか。 ◎介護保険課長 この後また改めて政令の改正がない限り、このまま継続してこの制度、軽減措置は続いていくものと考えてございます。 ◆富田たく 委員  では、未婚の児童扶養手当受給者に対する臨時・特別給付金について確認をしたいと思います。  具体的な負担軽減の内容、こちらのほうもどれぐらいの負担が今まであって、それが軽減されるのか確認させてください。 ◎子育て支援課長 この給付金につきましては、まず概要をお話しいたしますと、本年11月分の児童扶養手当の支給を受ける父母の方のうち、これまで法律婚または事実婚をしたことがない方を対象としたものでございます。対象者数としては、400世帯を見込んでいるというところでございます。  この支給額につきましては、1万7,500円を1世帯当たり支給することになるんですが、この考え方でございますけれども、未婚のひとり親に対しまして税法上の寡婦控除が適用された場合の標準的な減税額が1万7,500円となることを踏まえまして、この額を支給するものでございます。 ◆富田たく 委員  ちなみに、こちらも給付金が出る期間というのはいつごろまでなのか。 ◎子育て支援課長 未婚のひとり親に対します寡婦控除の税法上の制度を背景としておりますので、今年度ということでの臨時・特別措置となってございます。 ◆富田たく 委員  では、次に行きます。26ページの歳出の財産管理費ですね。向井公園絡みの土地取得ということになりますけれども、これ、土地開発公社借入金利子の貸付と、ちょっとわかりづらい説明となっているんですけれども、この点について少し会計上の説明をいただけますでしょうか。 ◎経理課長 この土地開発公社借入金利子の貸付についてでございますが、下井草3丁目用地を今公社のほうで取得をしてございます。これについて協調融資金融機関のほうから元金部分について融資を受けておりますので、それに対する利息を公社から支払う必要がある。公社から支払う利息については、要綱で区から貸付金を受けるということになってございますので、今年度支払う利息分を今回補正予算として計上しているというところでございます。 ◆富田たく 委員  ここで借入金の利息を区が貸し付ける。その後、最終的に公社から買い戻すときには、その辺の利子の分とかというのは一体どうなるんでしょうか。 ◎経理課長 実は、区から公社に貸付金を交付するときには利息はつかないということで取り決めをしてございまして、区から貸し付けたお金について、公社が金融機関のほうに利息分として支払うという形になります。最終的には、最後の区による土地の買い戻しのときに、区から一旦貸し付けた金額も含めて、一括して公社のほうから区が買い戻しを行いますので、そのときにあわせて、行って来いというような形になりますけれども、結局、貸付金は公社から区のほうに戻すというような形をとるということでございます。 ◆富田たく 委員  ダブって払うとか、そういうことにはならないということですよね。それだけ確認できました。  では、一旦終わります。 ◆太田哲二 委員  最初に、プレミアム商品券のことですけれども、大体63%ぐらいしか売れないだろうということで、仮に63%で37%売れ残ったと。そうすると、国とか東京都にこの特定財源、返却するということになるんだろうと思うんですけれども、そういう理解でいいんですか。 ◎産業振興センター次長 当初の予算というか、この補正予算が60%分ということで、さらに減った場合にはお返しするということでございます。 ◆太田哲二 委員  予算そのものが、63%しか売れぬだろうと、そういうあれなんだ、100%の話じゃなくて。 ◎産業振興センター次長 従前の臨時福祉給付金のときの実績を踏まえまして、63%は十分な数字かと考えてございます。 ◆太田哲二 委員  それから、介護保険のほうに入って、軽減措置の強化ということで、第1段階、第2、第3と、それは今お話しになったことでいいんですけれども、それとは別に、軽減措置とは別に減免制度というのがあるわけじゃない。杉並区だと、毎年大体400人ぐらい利用していて、多分第1段階とか第2段階の人が大半利用しているんだろうと思うんですけれども、そっちのほうの話というのはどうなるんだろうなと。この軽減措置は話がわかるんだけれども、それでなおかつ、今の制度だと、第1段階とか第2段階とか第3段階だと、半額になるわけだ。そっちのほうは、軽減措置のほうはどうなるんだろうな。相変わらず半額になりますよと、そういうことで理解していていいのかしら。 ◎介護保険課長 もう一度お願いします。 ◆太田哲二 委員  要するに、国民健康保険でも、後期高齢者の保険でも、介護保険でも、軽減措置というのがあって、それとは別に、よく風水害や災害でどうのこうのというときは減免するよというのがあるじゃない。国民健康保険だとか後期高齢者の場合は、減免制度というのははっきり言って有名無実化しちゃっているわけだよ。だけど、介護保険だけはまじめにちゃんとやっているわけだよね。だから、年間400人ぐらい申請して、保険料半額になっているわけ。そっちのほうの話というのは、これとの関係で影響があるのかないのか、どうなのかなと。軽減措置強化しちゃったから、国民健康保険とか後期と同じように減免制度もいいかげんにやっちまえと、そういうような雰囲気はないだろうと思うんだけれども、一応念のためにお聞きします。 ◎介護保険課長 大変失礼いたしました。通常行っております生活困窮者に対する軽減措置につきましては、今回の保険料の軽減強化に伴って変更するという考えはございませんので、これまでどおり、そういった軽減の減免制度については維持していくという考えでございます。 ◆太田哲二 委員  それで、この際お願いしておきたいんですけれども、減免制度とあるからには、免というのはゼロにするという話だよね、日本語としては。だけれども、杉並区の介護保険料の減免制度というのは半額にしかならないんだよね。半額でも免というのかどうかよくわからないんだけれども、一応法令上だと、ほかの国保だとか後期の場合の減免制度というのはゼロになるんだよね、実行していないんだけれども。一応そういうことが書いてあるんだけれども、介護の場合でも免のほうでゼロにしますよと、そういうのを提案するんだけれども、別に返事はいいんですけれども、そんなことを今思っているというだけで。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  まず、プレミアム付商品券についてお聞きします。  先ほど、購入資格は他の委員とのやりとりで明らかですが、この購入資格は引きかえの際にどのように確認するのか。プライバシーを守るための取り組みがあるのか。  また、低所得者に商品券を事前に購入するインセンティブが働くかどうか。先ほど63%と言われましたけれども、これは臨時給付金、直接給付をもらえる場合、そうなわけですね。今度の制度では、まず購入希望申請を先に行って、その結果購入引きかえ券が送付されて、今度商品券を購入する、こういう非常に二重の手間がかかりますよね。こういったことが本当に低所得者が、しかも1枚4,000円という、こういう購入する動機というか、さっき言われた63%ということが実際可能だというふうに思えないんですけれども、いかがでしょうか。 ◎産業振興センター次長 まず、商品券の購入に当たっての資格の審査でございますが、子育て世帯につきましては、お子さんの年齢で判断いたしまして、直ちに引きかえ券を送るということでございます。非課税世帯につきましては、一旦御本人から申請書を頂戴いたしまして、それについて審査をした上で引きかえ券を送付するということで、審査については事前に終了してございます。  プライバシーの保護ということですけれども、まず、引きかえ券の確認ということでは、簡易な確認でよろしいということで、引きかえ所の確認を簡易に済ませるということと、また、販売に当たっては、商品券のデザイン等は十分配慮してまいりたいと考えておりまして、従前の商品券と類似したものにしていきたいなと考えてございます。  あと、自己負担についての考えということですけれども、今回63%としましたのは、従前の臨時福祉給付金と照らし合わせまして、今回は自己負担があるということでございます。そういったことで、今回は5回に分けて購入するということで、購入しやすさということも含めて検討しておりまして、そういった面でおおむね63%以内におさまるだろうというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  例えば大幅に、上回らなくてそれ以下になったという場合には、これ、制度上どうなるんでしょうか。 ◎産業振興センター次長 国の補助金については実績に応じて支払われます。私ども委託等で使った経費につきましては、100%国が補助していただけますので、売れ残った場合においても、それは変わらないと考えております。 ◆けしば誠一 委員  次に、消費税のかかわる軽減措置の問題です。  消費増税は低所得者ほど負担割合が大きくなるということで、今回こういう措置がとられたんだと思うんですが、保険料がこれによって下がりますけれども、この低所得者に対する軽減措置は、今後も省令が変わらない以上引き続きこれは変わらないと、ちょっと再確認したいんですが、よろしいでしょうか。 ◎介護保険課長 委員おっしゃるとおり、現在政令が改正され、これが改正されない限り、今後もこの措置はとられていくというふうに考えてございます ◆けしば誠一 委員  また、介護保険低所得者保険料軽減繰出金の財源は、4分の1が区の一般財源から5,200万円出すことになります。仮に消費増税がストップした場合も、この軽減措置は実施されるのか。もし歳入がそれでなくなって、区だけの持ち出しになるようなおそれはないのか。その点確認しておきます。 ◎介護保険課長 今も御答弁差し上げましたけれども、軽減幅の基準を定める政令の改正は、4月に既に改正をされております。また、一部の自治体では既に4月から保険料の軽減を行っているところもあるといった状況から、軽減措置の凍結というようなことはちょっと考えられないですし、区としても現時点で区独自で負担をしていくという考えはございません。 ◆岩田いくま 委員  個別に何点かお聞きしたいと思います。  1点目はプレミアム付商品券で、これも区民生活のほうで報告があったんですが、実際に販売の窓口というのは、これから委託事業者が決まってということになろうかと思うので、まだ具体化はしていないかと思うんですけれども、これ、買える場所は各地域にある程度点在するような形で窓口は設置する、方向性はそういうことで認識しておいていいんでしょうか、確認です。 ◎産業振興センター次長 業者が決まってから具体的に検討してまいりますが、今のところ、区の施設や郵便局などを検討しておりまして、区内各所で購入できるよう進めてまいりたいと考えてございます。 ◆岩田いくま 委員  次に行きます。井草5丁目用地、当初目的は公園というのは先ほど質疑の中であったんですけれども、これはまだ先ですが、仮に側道として整備ということになると、その部分は東京都に売却するということになるのかどうか、確認いたします。 ◎事業調整担当課長(安藤) この9メーターの部分につきましては、最終的には区道で、区として整備して管理するんですけれども、この事業の中でいっときといいますか、事業認可後に都に買収されて、また都から区に無償譲与で戻ってきて、区が整備するという土地になります。 ◆岩田いくま 委員  あと、通学路等防犯カメラ、これはきのう文教委員会のほうで報告があったかと思います。一応確認なのは、台数等は既に出ていますけれども、これから設置していくような防犯カメラというのは、これまで設置してきている防犯カメラと全く同じなのか。だんだん機能もよくなってきていると思うので、これからの新しい、設置するものは多少変わってくるのか。何か特徴等あればお示しください。 ◎学務課長 年々性能がよくなってきまして、1週間だったのが10日から2週間録画できるように、期間が延びたりとか、だんだん性能はよくなってきていると聞いてございます。 ◆岩田いくま 委員  では、その時々で状況に合わせていいものを、よくても余り高いとまずいですけれども、その辺勘案してやっていただければと思います。  最後、給与費明細書のほうを見ると、その他の特別職が3人ふえているかと思います。それから、時間外勤務手当が768万円ふえているかと思います。個別に補正予算の中でも節のほうを見れば、該当しそうなのはこれかなというのはありますけれども、一応、その他特別職3人ふえている理由と、時間外勤務手当768万ふえている理由、これを示してください。 ◎財政課長 まず、その他特別職でございますけれども、プレミアム付商品券事業の委託事業者の選定につきましては、プロポーザル選定条例に基づくプロポーザルを実施するということにしておりますので、その委員の方々の報酬ということで、3名で記載の金額を計上しております。  超過勤務、時間外手当でございますけれども、こちらは2事業分ということで計上しておりまして、1つは、今お話しいたしましたプレミアム付商品券事業で668万円、もう一つは、未婚の児童扶養手当受給者の給付金事業ということで100万円、合わせて768万円を計上するものでございます。 ○小川宗次郎 委員長  一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  大分質疑も出ておりますので、聞かれなかったことだけ伺いたいんですけれども、防犯カメラですが、89ということでありましたけれども、先般起きたあの川崎の事件なんかですと、私立小学校が狙われているわけですよね。そういった意味で、この89という数字はあくまでも公立小学校でもって出てきた数字だと思うんですけれども、今後のそういう課題等、認識があればお聞かせください。 ◎学務課長 前回、26年度から29年度、4年間かけてつけたときは、全区立小学校の通学路に5台ずつつけたんですけれども、今回につきましては、通学路外でも、例えば児童館に行くとか、そういう子供がいますので、通学路以外でも、区が危険と認めたところはつけていいという形になりましたので、今回は通学路以外のところも少し含めてつけていくような形でやっていく予定でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  それが通学路等の等という意味だと思うんですけれども、ぜひお願いしたいと思いますのと、あと、就学前の各施設の登園、降園の際の危険というのもあるかと思うんですけれども、その辺についての目配りはいかがでしょうか。 ◎地域安全担当課長 今後も、街角防犯カメラについては年々12台ということで対応しております。危険箇所を警察と協議しながら、そういう場所がありましたら、積極的につけていきたいというふうに考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  最後なんですけれども、今も他の委員から性能に関するお尋ねがあったかと思います。録画できる時間とか日数がふえているというような、量的な性能の進化というのはあるという御答弁を伺いました。ただ、量的な進化はさておいて、防犯カメラの設置だとか増設だとかということが、本当に十分な犯罪の抑止力になり得ているのかというのは、先ほどの御質問にもありましたけれども、ちょっとまだ腑に落ちないところがあるといいますか、ある程度はなるというような御答弁があったんでしょうけれども、その辺でもうちょっとちゃんとした抑止力としてより強化をしていただきたいという思いがあります。  私があるマスコミで目にしたところによると、今は通常の防犯カメラに何か搭載するソフトウエアがあるそうで、興奮状態にある人を認識できるソフトウエアがあって、それを使うと、警察にすぐそういう興奮状態にある人間が映っているということを自動通報できるとかいうものがあって、ソチ五輪やなんかで使われているとかいうようなこともあるそうです。そういうようなものもちょっと検討していただいて、十全な抑止力として今後充実していただければなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎地域安全担当課長 まず、防犯カメラの抑止力、先ほども学務課長から申し上げましたが、防犯カメラを年々杉並区でつけまして、それに伴って刑法犯認知件数ですとか空き巣の数とか、そういう街頭犯罪が減少してきたということで、防犯カメラについては一定の効果があるというふうに認識しております。  あと、新しい防犯カメラがいろいろ出てくるということでございますので、そういうものも十分に研究してまいりたいというふうに考えております。 ◎危機管理室長 いわゆる監視のカメラというようなことでお話があったかと思いますけれども、技術的には進歩しているのかなと思いますが、区で設置しております街角防犯カメラ等は、常時監視をしているわけではございませんで、録画をして捜査等に御協力をさせていただいておりますので、直ちに区に導入ということにはならないというふうに考えております。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに質疑はありませんか。──ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  議案第43号令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号)について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由として、本補正予算は13事業、27億2,000万円余を計上するに際し、歳入においては、国・都支出金の積極的な確保に努め、歳出では、消費増税の景気対策であるプレミアム付商品券事業初め、安全対策としての通学路防犯カメラ整備など、新たな事情や緊急性の観点から計上したものであることを質疑を通して確認いたしました。  財源保留額については、緊急時の弾力性として一定程度の備えが必要と考えますので、決算剰余金の見通しに頼り過ぎることのないよう留意いただくように申し添え、本補正予算についてはいずれも適正なものと認め、本議案に賛成といたします。 ◆富田たく 委員  議案第43号令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号)について、日本共産党杉並区議団を代表して意見を申し述べます。  今回の補正では、向井公園の代替用地にかかわる予算や緑地の保全に伴う井草5丁目用地にかかわる予算などが含められております。井草5丁目用地については、西武線の鉄道立体交差について、地下化を求めている住民の声がありまして、それを無視して強引にやるべきではありませんが、用地取得等々の金額については否定するものではありません。  また、消費税の増税に伴う幾つかの問題についてですけれども、低所得者の負担が重くなるのが消費税の性質であり、このようなばらまきを行うのであれば、10%への増税をきっぱり中止すべきだというふうに私は考えております。国の社会保障の財源については、優遇税制を受けている大企業、大資産家に対する当たり前の課税に戻すことで財源を生み出すことができるということも、我が党は以前から提案しております。しかし、一定の国の法改正に伴う規定の整備ということも言えるかもしれません。  ただし、今補正予算については、教育費、小学校費、そして教育費の中学校費、高円寺地区の小中一貫校の施設整備費が含まれております。先ほどの議案第41号でるる述べておりますので、ここでは同じことを2度言うつもりはありませんが、学校というものは教員と児童だけでなく、保護者や地域の方々など多くの人たちによって支えられないと、うまく運営できないということを改めて指摘しておきたいと思います。子供たちが安心して健全に育っていくためにも、健全な学校運営を進めていくためにも、住民無視の学校づくりを行ってはいけないということを強調させていただきまして、本議案、小学校費、中学校費に小中一貫校の整備費が含まれておりますので、反対といたします。 ◆太田哲二 委員  議案第43号令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号)に賛成をいたします。  理由は、消費税の増税絡みであることは間違いないんですけれども、一応、プレミアム商品券だとか低所得者の介護保険であるとか、未婚の親とか、そういうところに目が行って、少しでも、ちょっとでもという感じですけれども、よくなるようにということが出ている補正予算だろうと思います。  つけ加えるなら、これは本当に要望ですけれども、さっき言いかけた国民健康保険とか後期高齢者の減免制度、これは実情、杉並区及び大体の23区、東京中、有名無実化しちゃっているんですね。だから、それをちゃんと法令どおりやってちょうだいということを早急に研究していただきたいというふうに思っております。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案43号に対する意見を述べます。  介護保険の、10%への引き上げに対する低所得者の負担軽減策や、特養など、必要な施策と判断します。無所属区民派としては消費増税には反対であり、特にプレミアム付商品券は、その実効性やプライバシー保護の面で、今回の国の制度設計には疑問を感じます。しかし、自治体の施策としては、消費税で負担を強いられる低所得者に助かる方もいると考え、補正1号には賛成します。 ◆岩田いくま 委員  議案第43号に意見を申し述べます。  補正予算の額は27億円強と大きいですけれども、国の消費税、地方消費税率引き上げに伴う対応が大きな割合を占めており、また、区独自の事業も適切と考えます。繰越明許費補正や債務負担行為補正も妥当なものと考えて、賛成をいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案第43号について意見を申し上げます。  先ほどの危機管理室長の答弁を伺って、防犯カメラを量的にふやすということはもちろんそれも大事だと思いますけれども、質的に完全に抑止力たらしめるためには、もう一つ何か踏み込んだ発想の切りかえが必要かなと痛感いたしました。先ほど私が紹介したような自動通報みたいなソフトウエアもあるということでありますから、やはり常時監視をしていないと、この間起きております川崎の事件のようなテロ的なものをいかに防ぐかということを考えたときに、録画してあって、後から犯人を特定できるということでは、私は本当の抑止力たり得ないと思うんですね。ですから、そこのところで、お金はかかるかもしれませんけれども、子供の命を守るということは、これほど大事なことはありませんので、ぜひ単に防犯カメラをふやしていくということにとどまらず、これからは完全な抑止力につなげていっていただきたいということを希望いたしまして、この補正予算自体には特段の異議なく賛成といたします。 ◆北明範 副委員長  議案第43号について、杉並区議会公明党としての意見を述べます。  今回の補正予算につきましては、いずれも必要な事業であり、それぞれの予算額についても妥当であると認めます。令和元年10月から消費税が引き上げとなる中、未婚のひとり親に対しての臨時・特別給付金の支給や、プレミアム付商品券事業、介護保険低所得者保険料軽減繰出金等については、大切な事業であります。また、通学路の防犯カメラの整備につきましては、子供たちの命を守る上で喫緊の課題であり、早期に整備されることを要望いたしまして、賛成とします。 ○小川宗次郎 委員長  ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。
     議案第43号令和元年度杉並区一般会計補正予算(第1号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○小川宗次郎 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のためここで退席いたしますので、御了承お願いいたします。  事務事業概要の説明と報告聴取は休憩後とし、ここで午後3時55分まで休憩いたします。                           (午後 3時40分 休憩)                           (午後 3時55分 開議) ○小川宗次郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  《事務事業概要の説明及び報告聴取》   (1) サウンディング型市場調査実施に係る基本指針の策定について   (2) 杉並区情報化アクションプランの改定について   (3) 平成31年4月21日執行杉並区議会議員選挙の投・開票結果等について ○小川宗次郎 委員長  続きまして、事務事業概要の説明と3件の報告を聴取いたします。  報告は事務事業概要の説明の中であわせて聴取し、質疑は、説明と報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  事務事業概要につきましては、委員の皆様には事前に配付をし、お目通しいただいているものと思います。説明はぜひとも簡略にお願いしたいと思います。  それでは、順次お願いをいたします。 ◎政策経営部長 それでは、まず、私のほうから、政策経営部各課の事務事業概要の説明に先立ちまして、部の経営方針について御説明を申し上げます。  今年度は、昨年度改定を行った総合計画等改定諸計画等の取り組みを開始する年でございます。基本構想実現に向けた最終サイクルに入ったことから、これまでにも増して一層進行管理に意を用い、計画事業等の取り組みの着実な推進を図ってまいります。  また、先行き不透明な社会経済環境の中で、業務の効率化を一層推進するとともに、行政サービスの質を高め、不断にサービスの向上を図っていくために、今年度、負担の公平性という観点から施設使用料等の見直しを図るとともに、新たな情報技術の導入等による業務の効率化の推進、行政評価制度を活用した事務事業のスクラップ・アンド・ビルド等の推進を図っていくこととしてございます。  区政全体を俯瞰し、総合調整機能の強化を図った上で、オール杉並の力を結集させて、基本構想の実現を見通すことができるよう取り組んでまいります。 ◎企画課長 それでは、ここから政策経営部の担当課ごとに順次御説明させていただきます。私からは、企画課の事業概要と今年度の課題について御説明いたします。事務事業概要の2、3ページになります。  企画課は、区政の総合的計画及び調査に関すること、事務事業の総合調整に関すること、また、行革及び行政評価に関すること、施設再編整備計画に関すること等を所掌してございます。  今年度の主な課題でございますけれども、ただいま部長が申し上げましたとおり、総合計画10年間の最後の3段階目のジャンプの期間となります。計画改定に伴いまして最初の年に当たりますので、行政評価手法等を効果的に活用しつつ、総合計画、実行計画等の進捗状況を確実にチェックし、基本構想の実現に向けた取り組みを着実に進めてまいることとなっております。  また、行革の取り組みにつきましては、AI、RPAの活用の検討、また、ネーミングライツ等の広告収入の取り組みをさらに進めてまいります。  再編整備担当につきましては、報告事項がございますので、担当課長から御説明をさせていただきます。 ◎施設再編・整備担当課長 私からは、施設再編・整備担当の今年度の取り組み並びに報告案件について、あわせて御説明をいたします。  まず、今年度の取り組みでございますが、昨年度策定いたしました区立施設再編整備計画第二次実施プランの推進初年度といたしまして、プランに定めた具体的な取り組みを着実に推進してまいります。各取り組みの進行管理を徹底するとともに、再編整備等により生み出されました施設、用地の有効活用策の検討につきましては、行政需要への対応はもとより、経費の抑制、歳入確保の観点から、民間活力の導入の可能性についても検討し、効果的、効率的な再編整備となるよう進めてまいります。  次に、民間活力の導入に関連いたしまして、今回の報告案件でございますサウンディング型市場調査実施に係る基本指針の策定について御報告いたします。別紙資料をごらんください。  サウンディング型市場調査につきましては、第二次実施プランの中で、プロポーザル方式等による事業者募集を行う前段階におきまして、民間事業者の参入の可能性を調査研究するための手法として導入を検討することとしていたものでございまして、このたび基本指針を策定したところでございます。  まず、調査の目的といたしましては、施設、用地の有効活用策を検討するに当たりまして、民間事業者との対話を行いまして、市場性やアイデア等を事前に把握をするということで、事業検討の参考とするほか、公募条件の整理を行うということなどが挙げられます。  次に、調査の実施につきましては、資料の図にもございますように、実施要領の作成、公表から始まりまして、説明会等の実施、調査参加の受け付けを経て、事業者との直接対話による調査を実施いたしまして、後日、調査結果について公表するといった流れとなります。  そして調査実施後につきましては、事業者からの提案、意見等を踏まえまして、事業内容の方向性や公募条件を再検討し、条件が整った場合におきまして事業者募集を行うといった形になります。  今後もこの基本方針に基づきまして、民間活力の導入に向けサウンディング調査の積極的な導入を図ってまいりたいと思います。  私からは以上です。 ◎財政課長 それでは、引き続きまして、財政課の事務事業概要につきまして御説明申し上げます。事務事業概要の4ページ、5ページをごらんください。  財政課では、財政計画の策定を初めといたしまして、予算の調製、配当、執行管理、また地方債や都区財政調整に関することなど、広く財政運営について所管してございます。  今年度の重点的な取り組みといたしましては、行財政改革推進計画に基づく施設使用料の見直しがございます。既に一部実施しておりますけれども、アンケートや区民懇談会を実施するなど、丁寧に区民の御意見を伺った上で見直し案を取りまとめ、来年の第1回定例会で条例改正を目指してまいりたい、そのように考えてございます。  以上です。 ◎情報政策課長 私からは、事務事業概要の6から8ページ、情報政策課と情報システム担当課長の事業と課題を御説明いたします。  当課では、情報化推進の総合的な企画調整に関すること、情報公開・個人情報保護に関することと、電子計算機及びネットワークの運用、開発、再構築に関すること等を所掌してございます。  今年度の主な課題は、ICTを活用した業務効率化の取り組みを行政管理担当課長とともに着実に進めてまいります。  また、改元に伴うシステム改修は順調に進んでおり、住民情報系システム再構築につきましても、令和3年1月の本格稼働に向け、着実に取り組んでまいります。  続きまして、杉並区情報化アクションプランの改定について御報告いたします。資料をごらんください。  情報化アクションプランは、情報化基本方針の目標を実現するための具体的な計画という位置づけでございますが、さきの平成31年第1回区議会定例会で御報告いたしました改定案についてパブリックコメントを実施し、一部修正の上、資料3のとおり改定いたしました。  今回実施した区民等の意見提出手続の実施状況は、資料1記載のとおりで、個人の方から1件2項目の意見がございました。提出された意見と区の考え方等は別紙1のとおりでございます。  2項目とも、SNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに関するものでございまして、不適切な利用ケースがふえており、自治体としてSNSの利用を肯定すべきではない、SNS事業者の選定に当たってルールが必要という御意見でございました。  区では、SNSは情報発信の有効な手段であり、運用ポリシーにのっとり情報を発信してまいりました。今後も適切に管理し、活用を進める。また、活用ガイドラインを設け、発信情報の目的や内容に適したより効果的なSNSを選定していると考えており、意見による修正は行いません。  パブリックコメントによらない修正項目は別紙2のとおりで、1点目から3点目は、元号改元による修正でございます。4点目、5点目は、よりわかりやすくなるよう、下線の文言を追加したものでございます。  今後のスケジュールは記載のとおり予定してございます。  私からは以上でございます。 ◎営繕課長 私からは、営繕課の事務事業概要について御説明いたします。概要書の9ページから11ページをごらんください。  営繕課では、営繕工事に係る経理事務や工事の基本計画などを初め、年次修繕、中長期修繕計画の作成や、定期点検、保守点検などにより、施設が安全で快適な状態を維持できるよう、施設の保全に取り組んでいるところでございます。  次に、10ページからの施設整備担当では、一元管理費や施設の所管課からの執行委任による施設の工事の設計や監督業務を行っております。  課の課題としましては、設計労務単価や建築資材など、建設費が上昇する中、安全性や快適性、省エネなどの性能確保を行いながらも適切なコストでの施設づくりに努めてまいります。  私からは以上でございます。 ◎総務部長 引き続きまして、総務部の事務事業概要の説明に先立ちまして、まず、私から部の経営方針について御説明をさせていただきます。  今年度は総合計画の最終段階、ジャンプの期間の初年度に当たり、基本構想の実現に向け、区政の下支えを担う総務部といたしましては、1つに法令等の遵守の徹底と各部に対する支援、2つに区民の安全・安心を貫いていくための全庁的な危機管理対策の充実強化、3つに庁内の組織間及び区民と区とのコミュニケーションの充実、そして最後4つ目として職員のワーク・ライフ・バランスの推進、以上4点を経営方針として定めまして、これに基づき各課において目標を設定し、具体的な取り組みを進めてまいります。  それでは、引き続きまして、順次、課長から事務事業概要の内容について御説明をさせていただきます。 ◎総務課長 私からは、総務課及び政策法務担当課長、コンプライアンス推進担当課長の事務事業の概要について説明をさせていただきます。14ページから16ページをごらんください。  記載のとおり、区議会との連絡調整、文書の管理、コンプライアンスの推進等を所管しております。  また、政策法務担当においては、条例、規則等の立案、訴訟や不服申し立て等への対応を担当しております。  今年度の主な課題でございますが、コンプライアンスの推進に向け、内部統制制度の導入に向けた検討を進めているところでございます。  私からは以上です。 ◎秘書課長 私からは、秘書課の所管事項につきまして御説明させていただきます。17ページをごらんください。  秘書課につきましては、秘書、儀礼、そして区長の資産等の公開に関する事務を取り扱っております。これらの事務につきまして適切に進めてまいるとともに、今年度の課題としましては、区公式ホームページにおける「区長の部屋」の充実等を考えてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 ◎人事課長 私からは、人事課、職員厚生担当課長及び人材育成担当課長の事務事業について御説明いたします。該当ページは18ページから23ページでございます。  主な所管事項は、人事課が人事、組織定数に関すること、職員厚生担当につきましては、給与、福利厚生、健康に関すること、人材育成担当は研修を通じた人材育成を担当してございます。  今年度の主な課題でございますけれども、会計年度任用職員制度の来年度の導入を円滑に行うこと、そして、今年度から超過勤務の上限規制を導入しておりますけれども、職員のワーク・ライフ・バランスの充実に向けまして、超過勤務の縮減を図っていくことでございます。  以上でございます。 ◎経理課長 経理課でございます。24ページ、25ページです。  経理課の業務内容については、記載のとおり、本庁舎及び区が保有する車両の管理、また区の契約事務、さらには公有財産の取得関連事務と、多岐にわたってございます。  今年度の課題取り組みといたしましては、公契約条例の制定に向けた検討など、より適正な入札・契約事務の改革に向けた取り組み、また議会棟エレベーターのリニューアル工事を含め、本庁舎の適切な維持保全といった課題もございます。諸課題の解決に向けました取り組みを着実に進めてまいります。  私からは以上でございます。 ◎広報課長 広報課におきましては、区政全般の広報活動を所管しております。今年度は引き続き民間から広報専門監を登用しまして、区政への理解と、参画につながる、伝わる広報を目指して戦略的な広報を推進してまいります。  具体的には、開始間もないフェイスブック及びツイッター等の区民周知の向上を図りまして、より多くの利用促進を図るとともに、タイムリーかつ親しみやすい情報発信に努めてまいります。  また、平成29年度に大幅に刷新しました「広報すぎなみ」のさらなる区民周知を図るために、昨年度も実施しました年1回の全戸配布に加えまして、新たに区立小中学校の全児童生徒への年4回の配布を行います。  以上のほか、「すぎなみくらしの便利帳」の改訂、全戸配布、本庁でのデジタルサイネージの導入を予定しております。  その他の事業につきましては、事務事業概要をごらんください。  以上です。 ◎区政相談課長 私からは、事務事業概要28ページから29ページの区政相談課の事務事業について説明いたします。  区政相談課では、区政モニターによるアンケート、区民意向調査の実施など、また区政を話し合う会としてのすぎなミーティングの開催など、また区政についての意見、要望の受け付けなど、区民の方の意向や意見を幅広く聞き、区政に生かしていけるよう取り組んでいるところでございます。  また、人権擁護委員、行政相談委員に関する事務、本庁舎の総合案内業務に関する業務などを担当しております。  今年度でございますが、すぎなミーティングにつきまして、実施回数をこれまでの4回から5回とし、区民の方の参加の機会をふやしてまいります。  また、毎年23区持ち回りで開催をしております東京人権擁護委員会主催の子どもたちの人権メッセージ発表会を今年度は杉並区で開催することとなっておりまして、事務局として、東京法務局と連携して準備に取り組んでいるところでございます。  私からは以上です。 ◎危機管理対策課長 私からは、32ページ、33ページの危機管理対策課及び地域安全担当課長の事務事業を御説明いたします。  危機管理対策課では、危機事案の総合調整等とともに、自治体スクラム支援会議の運営等を通じて、自治体間連携の推進を行っております。  また、地域安全担当では、各種防犯対策の強化等を所管し、安全パトロール隊によるパトロールなど、防犯力が高いまちづくりを進めております。  今年度の課題といたしまして、危機管理対策課では、避難実施要領をもとに職員による図上訓練を行い、要領を検証し、区民の迅速な避難への対応を充実させることとしております。  地域安全担当では、自動通話録音機の貸与、振り込め詐欺被害ゼロダイヤルの運用等を通じて振り込め詐欺被害の減少を図り、また、区民の協働によるパトロールの実施などにより、地域の安全・安心の向上に努めてまいります。  私からは以上です。 ◎防災課長 私からは、防災課の事務事業について御説明させていただきます。事務事業概要34、35ページをごらんください。  防災課では、地震、水害など自然災害に対する防災対策を所管しております。  今年度の主な課題でございますが、まず、ゲリラ豪雨対策に対しましてしっかりと努めてまいります。  また、水防法、土砂災害防止法の改正を受けまして、災害時要配慮者利用施設の避難確保計画の策定、避難訓練の実施について支援してまいります。  加えて、地震被害シミュレーションの結果を受けまして、感震ブレーカーの設置支援を全区に拡大するなど、地域の防災力の向上に取り組んでまいります。  私からは以上でございます。
    ◎会計課長 まず、会計課の所掌事務につきまして、37ページをお開きください。こちらに組織、職員体制の記載をしてございます。また、38、39ページに、それぞれの担当事務を記載してございます。  今年度の主な課題といたしましては、区の重要施策推進の原資である基金の運用では、金利全体が極めて低い水準で推移する状況の中で、区立施設の再編整備や待機児童対策等に係る資金需要に応えるため、流動性を第1に据え、安全性と効率性のバランスを追求することでございます。  また、公会計による財務諸表について、区民へのより一層わかりやすい情報提供と各財務諸表、指標の活用を図ることでございます。  私からは以上でございます。 ◎選挙管理委員会事務局長 私からは、選挙管理委員会事務局の事務事業について御説明をいたします。事業の概要は41ページから43ページまででございます。  選挙管理委員会は、委員長を含め4人の委員で構成されております。事務局では、委員会の運営、公職選挙等の管理・執行、選挙人名簿に関する事務等を行っております。現在、7月28日任期満了の参議院議員選挙の準備を進めているところでございます。  ここで、別紙報告資料を御用意いたしましたので、ごらんください。さきに行われました区議会議員選挙の結果と、次回選挙からの投票所の暫定的な変更について、簡単に御報告をさせていただきます。  初めに、区議選の投票結果について、上から3段目になりますが、投票者数については18万5,724人、投票率は39.47%で、平成27年の区議選と比較しますと、0.65ポイント、わずかではございますが、下回っており、投票率向上に向けたより一層の取り組みが必要だと考えております。  開票結果については記載のとおりとなります。  次に、3の投票所の暫定変更でございますが、こちらにつきましては、桃井3丁目、4丁目全域と上荻1丁目の一部区域となります。第66投票所として使用しております勤労福祉会館及び西荻地域区民センターの大規模改修工事が予定されております。このため、次回選挙から投票所の暫定変更を行うものでございます。  工事期間中は使用ができなくなるため、同じ投票区域、これは桃井3丁目にあるプロムナード荻窪に移設をいたします。また、同施設で行っていた期日前投票についても、上井草スポーツセンターに変更して実施をいたします。  暫定投票所とする期間につきましては、当該両施設の休館期間に合わせて、本年6月から令和2年10月末までを予定しております。  投票所変更の周知につきましては、当該区域内の全世帯に対して2回ほどチラシを配布するということで周知をすることになります。なお、改修工事が終了した後の選挙については、今までの投票場所に戻るということとなります。  私からは以上でございます。 ◎監査委員事務局長 私からは、監査委員及び監査委員事務局の所管事項につきまして説明をさせていただきます。45ページ、46ページをごらんいただきたいと思います。  監査委員の定数につきましては、地方自治法の規定によりまして4名となってございまして、識見を有する委員が3名、議員選出の委員が1名の構成でございます。  なお、46ページには、監査委員が行う監査等の種別を記載してございます。  課題でございますけれども、地方自治法の改正を受けまして、今年度中に監査委員は監査基準の策定を行いまして、施行すべき次年度に向けまして、この基準により効率的な監査が可能となるような適切な準備を進めてまいりたいと存じます。  あわせて、監査委員をサポートいたします事務局職員の審査能力の向上を含めて、体制の充実を図ってまいりたいと存じてございます。  以上でございます。 ○小川宗次郎 委員長  以上、一括して聴取いたしました。  これより、ただいまの説明及び報告についての質疑に入ります。  なお、事務事業概要につきましては、当委員会が所管する事務事業の概要を把握することを趣旨として説明を受けておりますので、質疑に関しましては、個別事業の詳細に及ばないよう心からお願いを申し上げます。  それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。──繰り返しで恐縮でございます。10分ほどをめどにお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  お疲れのところ、済みません、簡単に聞かせていただきます。  施設再編のところで、今回の報告にも含まれていますけれども、サウンディング型市場調査を実施するということになっております。これは私も前々からぜひやってほしいというふうに願っていたものですので、大変歓迎するものなんですけれども、これの所管については、企画課、施設再編・整備担当というふうになるのか、まず確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 調査の実施の主体として今考えているものは、新たな活用を予定している所管課、あるいは跡地の活用を検討している我々企画課、施設再編・整備担当の企画部門を想定しているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  民間活力の活用ということになりますと、今後いろいろとサウンディング調査の案件がふえていくと、さまざまな民間事業者からのアイデアだとかノウハウだとか、そういったものが蓄積されていくということになります。また、民間側から見ても、役所とさまざまな意味で連携をしていくということでいえば、そういったノウハウをしっかり活用できる専門部署といいますか、そういったものが必要なのではないかなと思っております。今まで、昨年の総務財政委員会の視察で行ったりとか、全国の自治体の事例の中でも、積極的に官民連携を進めている自治体というのは、その専門部署というものをつくって、そこにノウハウをためて、また事業者との連携をうまく進めていく。もしくは金融機関だとか、そういったものを全部1つのテーブルにまとめて、いわゆるプラットホームみたいなもの、こういったものを構築しているというような自治体もあります。そういった今後の展開というものをどのように区が考えているのか、確認させてください。 ◎施設再編・整備担当課長 委員御指摘いただきましたように、調査の案件がふえていくにしたがいまして、サウンディング調査に関するノウハウというのも蓄積をされます。こうしたことから、調査に関する情報を企画部門のほうで一元管理をする必要があるというふうに認識をしているところでございます。今後、得られたノウハウを全庁にしっかり共有を適宜行うとともに、調査の質そのものも向上させていきまして、民間活力の導入を積極的に推進していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  企画課のほうでということですけれども、本当に庁内的な部分もそうなんですけれども、民間側からも、窓口1つのところで、そこで相談することでいろいろな連携を図っていくというようなことにつながっていくものだと思いますので、そのあたりしっかりと、各自治体もいろいろな事例があろうかと思いますので、そういった研究も含めてよろしくお願いしたいと思います。  それで、今回サウンディング型市場調査を実施するということの中で、現時点で何か具体的にこういったところから導入を始めるというような予定の施設もしくは用地というのがあるんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 今年度、第1号といたしまして、杉並第四小学校跡地の活用について導入を予定しているところでございます。施設の整備、それから運営におきまして、民間事業者の参入可能性ですとかアイデア等を把握したいという目的でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  第四小ということで、非常に利用価値の高いところということであれば、さまざまなアイデアが寄せられるのではないかなと期待をするところでございます。  最後に1点。先ほど企画課のほうで、AIだとかRPAの積極的な活用というようなことがちょっと触れられておりましたけれども、今、全国でこういった新しい技術を使っていわゆるスマート自治体、こういったものが取り組みとして始まっているということになります。こういったものについて当区はどのように認識をされているのか、最後にそこの点聞かせてください。 ◎行政管理担当課長 今年度の行革の取り組みの中で、AIですとかRPAというのは非常に重要な取り組みと位置づけしてございまして、2040年に向けての政府の外郭団体の報告なんかもありましたけれども、そこを見据えて、今の職員での同じ生産性を高めるのではなくて、業務の効率化を進めるいろいろな手法をさまざまな観点で導入をしていくということを早急に取り組んでいかなきゃいけないということで、スマート自治体を目途に検討を進めていきたい、そういうふうに認識しているところでございます。 ◆富田たく 委員  では、サウンディング型市場調査実施に係る基本方針の策定について、ほんの少しだけ確認したいと思いますけれども、住民、区民の方々の意見をどのように取り入れていくのかというのが僕はすごく重要だと思うんです。この実施の方法を見ると、サウンディング型の市場調査ということで、民間の方々にいろいろヒアリングをして調査して、その事業内容の方向性みたいなのを決定していくというんですけれども、例えば先ほど第1号として杉四小学校の跡地利用に活用していきたいというお話になっておりますが、もともと保護者の方々や卒業した方々、現在でも通っている児童生徒に地域の方々、あそこはコミュニティーの中心ですので、さまざまな思いがありますし、例えばビオトープをそのまま生かしてほしいとかという意見もあるだろうし、高円寺の小中一貫、仮称高円寺学園では校庭が狭いので、そのかわりの校庭として使っていくのはどうか、そういったような声も住民の方々からは上がっているんです。そういった住民の方々の声が、サウンディング型市場調査を含めたやり方の中でどうやって反映されるのか、どのタイミングでそれが反映されるのかというのが、資料を見ていてよくわからないもので、それを説明していただけますでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 杉並第四小学校の跡地活用につきましては、昨年度、第二次実施プランにおきまして、基本的な考え方、また活用方法、こういったものを既にお示ししております。この考え方、活用方法につきましては、その前段階におきまして、地域の皆様の声等をさまざま丁寧に聞きながらこういった形でまとめてきたというところがございます。そういったことを踏まえまして、今回、サウンディング型市場調査を実施をしまして、こういった考え方、活用方法が実際民間事業者でできるかどうか、民間に任せられるかどうかというところをヒアリング、対話によって確認をするということでございますので、そういった意味では、区民の皆様の意見がしっかり反映されたものをもとに、こちらのほうで調査するというところでございます。 ◆富田たく 委員  区としては、例えばこの手順ですか、別紙の1ページ、2番、調査の手順というのは、検討開始という前段では、もう住民の意見は集約できている状態から検討開始というふうにスタートするということでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 ここでいう検討開始というのは、本当に真っさらなところからスタートというふうなイメージでいただければと思いますけれども、跡地あるいは施設、用地の活用を検討するスタートをした段階から、どういった施設にするかというのをまず区のほうで考える中で、その後、それを対話という形で、これは例えば事業の方向性が定まらない段階において対話することもあれば、その先、対話2とありますけれども、ある程度方向性が決まってから、具体的にそれが民間事業者でできるかどうかというのを確認するという調査、2段階あるとこちらでは考えているところでございますが、区民の皆様の意見につきましては、このプロセスの中で適宜適切に伝えていくということでございます。 ◎施設再編・整備担当部長 1点、杉四の関係者の意見を聞いているのかというお話がございましたが、実は、委員おっしゃいましたように、仮称高円寺学園をつくっていく中で、杉四小、杉八小の関係者の方々を含めていろいろな意見交換を既にしております。杉四については、地域の町会などの方々から既に要望も受けておりまして、そちらとも既にいろいろな意見交換を進めております。そうした中で、杉四が新しい施設になるに当たって、民間活力を導入する部分については、サウンディング型市場調査を用いて、さまざまな知恵を民間からもいただきながらつくっていきたいということですが、例えばビオトープですとかという話を今委員おっしゃいましたが、そうしたことも含めて、地元の方と既にさまざま意見交換をしている。そういうことも総合して新しい施設をつくっていきたいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  いろいろ要望は出ていると私も聞いていますし、区はしっかりとそれを受けとめなければいけないというふうに私は思っております。  ただ、杉四を例に出しましたけれども、今回サウンディング型市場調査実施に係る基本指針の策定ということで、基本方針の中では、調査の手順というところで、住民からの声をどこで取り入れていくのかというのが全然見えてこなかったので、こういう質問をしているわけですね。今回のように学校統廃合の中で、地域にとって大変重要な施設となっていた小学校がなくなった跡というのは、地域の皆さんもすごく関心があるので、そこはさまざま意見が出ると思いますし、ただ、それとはまた別の案件の場合、いつの間にかサウンディング市場調査が行われていて、いつの間にか方針が決定していたということにもなりかねないわけですよね。そういった意味で、手順の中に、どういったところで住民の方々の声を聞くんだというのをしっかりと含めていかなければいけないと私は思います。報告なので、これは検討してほしいという要望とします。  事業概要のほうでちょっと細かいところになってしまうんですけれども、事務事業概要、僕もまだまだ勉強中で、皆様がどういう事業をやられているのかというのはこれからもしっかりと学んでいかなきゃいけないと思うんですけれども、14ページ、総務課のところで、これは本当に個人的な疑問なんですけれども、4番の特別区競馬組合に関することということで、区は株主となって、株主配当を受けたり収益の分配を受けたりして、競馬組合に関する業務というのをやられているんですけれども、正直、昨今ギャンブル依存症などの問題も取り上げられる中で、ギャンブルというものに対して社会問題としての認知がすごく広がっているところではあると思うんです。そういった意味で、行政として競馬組合、競馬の株主としてあり続けるということに私はやはり疑問を持つのですが、その辺について、ギャンブル依存症とかの社会問題も含めて、区はどのような認識を持ってこの事業をやられているのか、確認させてください。 ◎総務課長 ギャンブル依存症についての御質問でございますけれども、中央競馬だけではなくて、地方競馬である大井競馬でもギャンブル依存症の対策が進められておりまして、地方競馬の組合でありますNARというところで、公営ギャンブル依存症カウンセリングセンターというものを設けまして、電話、メールあるいは窓口等でカウンセリングを受けられる、臨床心理士の方の相談を受けられるというような対策を行っているということでございます。  そうした対策を行いながら、今年度につきましてはまた、事務事業概要に記載のとおり、分配金で1億円ほどの分配があるというようなところで、非常に収入としても大きなものであると考えてございます。今後も継続していくと考えております。 ◆富田たく 委員  収入としては大きな部分を占めるというのは一定あるのかもしれませんけれども、依存症となる人からの収入で行政が成り立っていくというのは、大変私は危険な気がします。そういった意味では、例えば収入の部分について、区でのギャンブル依存症の講座や治療の補助に充てたりとか、そういった区としての独自の取り組みに充てていくということも一定考えていかなきゃいけない時代になっているんじゃないのかなと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎総務課長 依存症の方からの収入で成り立っているというわけではございませんで、依存症になる方は本当にわずかな方ですので、ほとんどの方は健全に楽しまれているということだと思います。そうした依存症への対策に収入を回すべきだというところもありますけれども、大井競馬自体は特別区競馬組合が運営しておりますので、杉並区もそこに参加をして一緒に運営しているということで、依存症の対策も行っているということでございます。 ◆富田たく 委員  全員が全員、依存症だという言い方はしたつもりはありませんけれども、依存症の方も行く割合はいるわけですから、こういった株式配当や収益、競馬から出てくるそういう収益については検討していったほうがいいと私は思いますので、要望とさせていただきます。  続いて、17ページ、秘書課秘書係。先ほど、ホームページで「区長の部屋」の充実ということで御説明がありました。この間、区長のことに関しては、私たち日本共産党区議団、さまざま議会で取り上げているところではありますが、区長の通常の公務というものがホームページ上で全てが記載されているわけではないという状況がありまして、さまざま疑義が生まれているわけですけれども、そういったものが充実されていくというような形で考えていいのでしょうか。 ◎秘書課長 「区長の部屋」のアクセス数なんですけれども、大体月平均5,000件程度あります。こういったところは、区長の公式の行事を区民の皆さんに知っていただくという点でかなり有効なツールの1つと考えておりますので、情報をさらに充実させて、杉並区政について御理解を賜りたいというふうに考えてございます。 ◆富田たく 委員  それは、今まで載っていない公務もあったけれども、それをきちんと全部載せていくというふうに認識していいのかどうなのか。もしそうでないのであれば、公務と言われている、区長が認識しているものについては、しっかりと「区長の部屋」に載せていくべきだと考えますが、その点いかがでしょうか。 ◎秘書課長 可能な限り、こちらのほうとしましては、写真等を通じて皆様方に知らしめていくということを考えたいと思っています。 ◆富田たく 委員  可能な限りということは、全部ではないということですよね。その点については、区長の写真を見たい人もいれば、区長の行動を、どういう行動をされているのかというのをしっかりと確認したいというふうに思っている方もいると思いますので、そこはきちんと検討していただきたいと思います。これは要望です。 ◆岩田いくま 委員  では、簡単に。2点なんですけれども、1点は、サウンディング型市場調査。先ほど来質疑が出ていて、第1号案件が出まして、これは時期、もうちょっと特定できますかね。季節というか、秋ぐらいにはとか年内にはとか、何かそれぐらい言える範囲でお願いします。 ◎施設再編・整備担当課長 杉四小跡地のことでございますけれども、ことしの夏ごろに対話を実施する予定でございます。 ◆岩田いくま 委員  夏というと、もう6月なので、結構すぐですね。  次、情報化アクションプランで1点だけお伺いしたいと思います。  改定で、パブコメを受けてのものではないですけれども、23ページで補足といいますか、そういったこともしていただいてよかったなと思っております。  具体的にお聞きしたいのは、19ページのところとの関係なんですけれども、19ページで「新たなICTを活用した業務の効率化に取り組みます。」ということで、これ、AIやRPA等のところで、一応ここのスケジュールで見ると、検討して、令和3年度から実施となっているかと思います。実施というのも、モデル実施なのか本格実施なのかというのもあると思いますが、一方で、先月、5月28日に、AI及びRPA等の活用に係る情報提供依頼書、いわゆるRFIと言われるものもやっていますので、早くできるのであれば、令和3年度まで待たずに前倒しでもぜひやっていただきたいと思いますが、その辺の見解だけお尋ねします。 ◎情報政策課長 計画では、一応今年度検討、来年度も検討というふうになってございますが、できることからやっていきたいというふうに考えておりますし、情報提供依頼、その辺も踏まえながら、実証実験等実施できるものは実施していくという考えでございます。 ◎行政管理担当課長 実施に当たり、ちょっと補足をさせていただきますけれども、一定の導入する効果見込みのほうも検討を進めていきまして、それで、ある程度有効な取り組みということが判別できた業務については、本当に可及的速やかに取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  何点かお伺いいたします。  まず、選挙関連なんですけれども、私、一般質問で花のことを伺ったんですね。投票所に花が置かれなくなった経緯についてはお答えいただいたんですが、今も御説明があったように、若干ではあるけれども、投票率が今回区議選で下がってしまったということがございます。いろいろまた工夫を図っていただきたいと思いますが、例えば花なんかは、行財政改革の一環だったというようなお答えがあったかと思いますけれども、そんなに私は花でもって著しくお金が削れるというほどかかるのかなというのが正直疑問で、行った人は、そこに何か飾ってあって、わざわざ投票しに来たかいがあったんだなというようなことを実感できる、それは花に限らないかもしれないですけれども、何かそういう工夫があっていいんじゃないかと思うんですけれども、現状はただ単に、行ったら、殺風景に小学校に机が並んでいるだけで、何か特別感がないですよね。だから、そういう工夫が必要じゃないかなと思うんですが、別に花にこだわるわけじゃないんですけれども、いかがでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長 今回、議会のほうで御質問いただいて、委員長から答弁をさせていただきましたが、全庁的な経費見直しの中で、花を置かないということになりました。選管のほうでは、花にかかわらず、通常、選挙人の方あるいは立候補者の方で必要な経費については、執行経費として執行しております。ただ、ちりも積もれば山となるではありませんけれども、実際に投票をする上で差し支えない部分で削減できるものは、少しでも経費削減という考えの中で削減しているということが1つと、またもう一方では、投票所で花を置いていた時期については、ああいうものは無駄だから削ったほうがいいというような御意見もいただきましたので、そういった全庁的な見直しの中と、もう一つは経費節減というような選管のほうの取り組みの中で、花を飾るというのを今見合わせているということになります。そういった考えでやっておりますので御理解いただければと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  経費削減の重要性は私も理解しているつもりです。ただ、投票所に足を運んだ方が、わざわざ時間を費やして足を運んだかいがあったわいというようなことを思える何か工夫が必要だと思うんです。花がその役割をある意味では演じていたのかなと思いますので、そういう工夫を今後も図っていただきたいということが1つ。  それと、今回の区議選の前後に見受けられた悪質な選挙違反について、私は一般質問で触れたんですけれども、一般質問で一々触れなかった例まで含めますと、結構膨大なのが目に余りまして、例えばのぼり旗に自分の名前だとか、あるいは名前まではいかずとも、政策のキャッチコピーみたいなものを書いたのを、選挙の前だとか選挙期間中に持ち歩いている人がかなり私は目に入りましたけれども、あれは杉並区では選挙違反なんですよね。確認です。 ◎選挙管理委員会事務局長 のぼり旗は、通常は選挙運動期間中については、街頭演説等で選管のほうでお渡しする昇旗を掲げるということで、それについてはそういった形で御自分の街頭演説を知らしめるということでやっていただくということになりますが、それ以外の方法については、基本的には法令上違反という形になりますので、そういったことがあった場合には、区民の方から連絡をいただいた場合には、その陣営のほうにはこちらから、そういったことがないようにということで御連絡は申し上げておりますし、そういった事案については通常所管の警察とも連絡をとり合っておりますので、その中で適切な対応をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  選挙管理委員会の方々が、選挙の前後の期間に大変御尽力いただいているということはよく承知をしているんですけれども、にもかかわらず、むなしさみたいなものを禁じ得ませんのは、これでもかこれでもかと、次から次へと違反事例が膨大な数、目にするわけですよ。何かやりたい放題の感なきにしもあらずなんですね。  それで、私が1つ思うのは、公選法に関するいろいろ啓発のリーフレットみたいなものをつくってくださっていると思うんですけれども、物すごく字が多いんですよね。区民の人は余りああいう字がたくさんのものを読むのかなというのがちょっと疑問なんですよ。それよりも、例えばイラストとか写真とかで、こういう事例は全くアウトですからすぐ選管に通報してくださいとか、警察に通報してくださいというようなことがわかりやすく示されていると、立候補者のほうも恥ずかしくて、そうそう簡単にはそんなことできなくなると思いますし、目にした区民も、あっ、これは違反なんだなとすぐわかりやすくて、じゃ選管に連絡しようとか警察に連絡しようとかという判断がとりやすいと思うんです。何かそういうことを思い切ってやっていただかないと、本当にとどまるところを知らないという感じがするんですけれども、いかがでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長 立候補者の方、あるいは区民の方へのいろいろな公選法上の禁止規定の周知については、国から来るものあるいは東京都でつくったものを配布するというようなことは、いろいろとあります。町会等にも、寄附の禁止のパンフレットを配ったりとか、そういった形で周知はしております。また、今回の区議選においては、立候補予定者説明会、また立候補予定者の事前審査のときにはいろいろな形で御注意申し上げておりますが、今委員からお話あったように、もうちょっと簡潔なものをということがありましたので、次回の選挙のときには、そういったわかりやすい、公選法上の解説といいますか、違反にならないような形の周知は検討させていただきたいと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  よろしくお願いします。違反者が恥ずかしくなるようなやつをお願いしたいと思います。  次に、先ほどの防犯カメラにつきましては、議案の中で要望を申し上げましたので、くだくだしくは繰り返しませんけれども、さっき私は、テロみたいなああいう殺傷事件を本当に防ぐための抑止力であってほしいということを申し上げたんですけれども、ちょっと言い忘れましたのは、テロはテロでも、本人が自殺を意図しているんですよね、あの川崎のカリタス学園の例の場合は。だから、人をあやめて、傷つけて、しかも自分も自殺するつもりでやっているわけですから、今みたいに常時監視しているわけでない以上は、抑止力としてどうしても限定的なのかなという気がいたしますので、その点だけちょっと御答弁いただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎地域安全担当課長 区で設置しています街角防犯カメラ等、常時監視というカメラではなくて、そのカメラの抑止効果、あと犯罪が発生した際の証拠の採取、そういう目的でつくられておりますので、常時、ずっとモニターを見て監視をしているとか、カメラが察知して通報するとか、そういうカメラではないので、その辺御理解いただきたいと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  その話は理解したんですけれども、ですので、異常な精神状態にある人をすぐに察知して警察にすぐに通報できるような、そういうシステムとの併用みたいなものを検討していただきたいというふうにお願いしたわけなんです。これはこれから40代、50代のひきこもりの人たちが暴発する可能性があるとか、そういうことも言われておりますので、非常に切実な問題だと思いますので、なかなか一足飛びにぱっといかないかもしれませんけれども、着実に検討していただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。  それと、事務事業概要を聞いておりまして、これは区民の方からよく伺う、素朴な質問なんですけれども伺うんですが、区政に対しまして何かいろいろと意見がある、要望があるということを区民の方があるいは区民などの方がお感じになったときに、それは区政相談課に行って区長宛てに要望とかそういうものを出せばいいのか、それとも区議会事務局に行って陳情なり請願なりというものを出せばいいのか、両方出せばいいのか、どっちかでいいのか、どっちかをやるんだったらどっちのほうがいいのかとか、そういうことを素朴に伺うときがあります。私も答えに窮するんですね。そういうときって、どういうふうに答えたらいいんでしょうか。 ◎区政相談課長 私ども区政相談課のほうでは、さまざまな形で区民の方からの御意見、御要望をいただいております。直接いらっしゃる方、お電話の方、または区役所等公共施設に置いてありますふれあい通信、区長への手紙、そしてまたホームページから区政への御意見ということで送っていただくことができます。それら受けたものは全て適宜必要な所管課等に連絡をいたしまして、解決に向けて所管課のほうで対応していただくと同時に、区長へ届いたものに関しましては、区長のほうへ供覧をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  私がお尋ねした一番の本旨は、区政相談課に行って区長宛てに相談したり要望したりするのと、区議会事務局に行って区議会宛てに陳情したり請願したりするのと、さまざまな方法があって、区民がどちらを選択すればいいのか、どちらも選択したほうがいいのか、その辺の判断がつきかねるということを申し上げているんですね。それに対するお答えをいただきたいんです。 ◎区政相談課長 私どもとしましては、お気軽に区民の方がまずは、区議会のほうに請願、陳情されることも1つの道ではございますけれども、区の窓口として私ども区政相談課で御意見、御要望を承りますので、御一報、御連絡いただければというふうに私どもは考えてございます。 ◎総務部長 委員のお尋ねですけれども、きちんとしたお答えになっているかどうかあれですけれども、その区民の方の御要望の内容にもよると思うんですね、内容とかお気持ちにも。議会できちんと取り上げてもらって審議をしていただきたいということが最初からあれば、議会事務局のほうにお出しいただければ、あるいは議員の方を介して取り上げていただくように働きかけるというのがあると思います。そこまでの思いがなくて、自分の要望、意見を通してもらいたい、区に聞いてもらいたい、所管に答えてもらいたいということであれば、まず一義的には所管なりあるいは区政相談課なりにその訴えをして、そのほうが、できることであれば早くかなうわけですね。ですから、そういう場合には所管なり区政相談課に直接行っていただいたほうが早いのかなと。  いずれにいたしましても、区民の方の思いや事案の内容、これによって変わってくるものというふうに判断しておりますので、一律的にこちらだ、あちらだということはなかなか申し上げづらい問題かなというふうに存じます。 ◆田中ゆうたろう 委員  一口におっしゃりづらいということは何となく今の御答弁でわかった気がいたしますけれども、役所の側からすれば御説明になりづらくても、まして一般の普通の区民の人は、どう違うのかとか、どっちで今回どういうふうに言えばいいのかとか、わからないんですよね。だから、説明しづらいはしづらいなりに、やはり何かしらの手引きというか手ほどきというか、そういうものがあったほうが区民としてはありがたいんじゃないかなという気がするんですけれども、改善の余地はないでしょうか。 ◎総務部長 繰り返しになりますけれども、やはり事案に応じてだと思うんですね。社会的な問題とか区政全体にかかわるような問題であれば、そう簡単に、所管や区政相談課に願意を伝えていただいてもすぐにかなうというのはなかなか難しい。であれば、区議会に取り上げていただいてという道のほうが、もしかしたらベターかもしれません。ただ、個人的な要望とか地域の要望とかで、もしかしたらこれはきちんとこの趣旨を伝えればかなえられるんじゃないかというようなものであれば、より迅速に対応ということであれば、所管や区政相談課を通してそれを伝えていただいたほうが、より早く願意に応えられるのではないかというふうに思いますので、最終的にはやはり内容に応じてということにならざるを得ないかなと思います。 ○小川宗次郎 委員長  一巡しましたので、再度質疑のある方、改めて質疑のある方は挙手をお願いいたします。──ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の陳情審査及び所管事項調査について》 ○小川宗次郎 委員長  当委員会に付託されております陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で総務財政委員会を閉会いたします。                           (午後 4時50分 閉会)...