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平成30年11月30日災害対策特別委員会−11月30日-01号

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  1. 杉並区議会 2018-11-30
    平成30年11月30日災害対策特別委員会−11月30日-01号


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    最終取得日: 2021-09-29
    平成30年11月30日災害対策特別委員会−11月30日-01号平成30年11月30日災害対策特別委員会  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 報告聴取  (1) 平成30年度杉並区総合震災訓練等の実施結果について ……………………… 3  (2) 平成30年度水防活動状況について ……………………………………………… 3  (3) 地震被害シミュレーション結果の活用について(避難者予測ライフライン被害編)     ……………………………………………………………………………………… 3  (4) 道路等の除雪について …………………………………………………………… 4               災害対策特別委員会記録  日   時 平成30年11月30日(金) 午前9時59分 〜 午前11時37分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  委 員 長  金 子 けんたろう     副委員長  井 原  太 一  (11名) 委  員  藤 本  なおや     委  員  川 野 たかあき
           委  員  大 泉 やすまさ     委  員  増 田  裕 一        委  員  大和田    伸     委  員  富 田  た く        委  員  新 城  せつこ     委  員  大 槻  城 一        委  員  渡 辺  富士雄  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 危機管理室長  寺 嶋   実   危機管理対策課長事務取扱                          危機管理室参事                                  青 木 則 昭        防災課長    佐 藤 秀 行   まちづくり担当部長                                  茶 谷 晋太郎        土木担当部長  吉 野   稔   耐震・不燃化担当課長                                  花 岡 雅 博        土木計画課長  三 浦 純 悦   狭あい道路整備課長                                  緒 方 康 男        杉並土木事務所長星 野 剛 志  事務局職員 事務局長    佐 野 宗 昭   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    矢 澤 泉 未 会議に付した事件  所管事項調査  1 報告聴取   (1) 平成30年度杉並区総合震災訓練等の実施結果について   (2) 平成30年度水防活動状況について   (3) 地震被害シミュレーション結果の活用について(避難者予測ライフライン被害編)   (4) 道路等の除雪について                           (午前 9時59分 開会) ○金子けんたろう 委員長  ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○金子けんたろう 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、井原太一委員長を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《報告聴取》 ○金子けんたろう 委員長  続きまして、報告事項の聴取を行います。  本日の報告事項は4件です。  質疑は、報告を一括して聴取した後に行いたいと思います。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 平成30年度杉並区総合震災訓練等の実施結果について   (2) 平成30年度水防活動状況について   (3) 地震被害シミュレーション結果の活用について(避難者予測ライフライン被害編) ◎防災課長 それでは私のほうから、まず、平成30年度杉並区総合震災訓練等の実施結果についてでございます。  実施日、実施場所参加者数については、資料記載のとおりでございます。  一般区民参加者数でございますけれども、昨年は台風の影響で雨模様でございました。そういう関係で昨年412人にとどまりましたけれども、本年度については、一般参加者1,036人と大幅に増となっております。  今回の訓練の特徴といたしましては、合同訓練において、新たにドローンによって情報収集を行いまして、その様子をモニターに映し出したこと、また、各参加団体働きかけをいたしまして、体験型のプログラムをふやしたことでございます。  委員の皆様におかれましては、御視察をいただきましてまことにありがとうございました。  次に、震災救援所訓練についてでございますけれども、記載のとおり、こちらは65カ所中、現在51カ所で終了しております。残りの14カ所につきましては、12月以降に実施する予定でございます。  震災救援所訓練につきましては、実践的な立ち上げ訓練を中心に実施していただくよう、訓練の重点項目といたしまして、実施をお願いしているところでございます。引き続き、地域防災力向上のために訓練の支援をしていきたいと考えております。  続きまして、平成30年度の水防活動状況について報告させていただきます。  まず、これは今月15日現在の状況でございますけれども、今年度は25回の水防活動を行いました。  内訳にございます情報連絡態勢は、大雨などの注意報が発表され、今後さらに気象情報の収集が必要な場合などにとる態勢でございまして、今年度19回実施しました。  次に、警戒配備態勢ですけれども、こちらは平成27年度に新たにつくった態勢で、業務時間内に注意報が発表され、業務時間外に警報の発表には至りませんけれども水害のおそれがある場合に、避難所を開設して、状況の急激な変化に備えるというもので、こちらも2回実施しております。  都市型災害対策緊急部隊でございますけれども、こちらは、夜間・休日に大雨警報が発表され、水防出動配備態勢の参集のいとまがない場合に、区内在住の職員を中心に参集して対応するというものでございまして、本年度は2回実施しております。  それから、水防出動配備態勢でございますけれども、こちらは、大雨警報が発表され、短時間に相当量の降雨が予想される場合とか、また、台風の接近に伴いまして警戒が必要な場合などにとる態勢でございます。こちらも2回実施しております。  従事者数避難所の開設数等については、資料記載のとおりでございます。  また、25回の活動の状況の詳細につきましては、A3の別表をごらんいただければと思います。  8月27日には、短時間の豪雨の後、大雨警報が発表される状況でございました。こうした経験を踏まえまして、以降、必要と判断した場合には、前例にとらわれないで態勢を整えるとともに、区で把握できた気象情報とか浸水の被害情報などを速やかに区民の皆様にお伝えするようにしておるところでございます。  例えば9月18日、集中豪雨への対応については、情報連絡態勢の要員に管理職も含めて強化を図るとともに、防災メールとか区の公式ホームページで、予想される豪雨への注意喚起を行ったところでございます。  また、9月30日の台風24号の対応については、暴風警報とか大雨洪水注意報の発表前に都市型緊急部隊の配備を決定しまして、職員を招集して対応するとともに、強風への警戒とか、またJR運転取りやめなどもございました。そういう取りやめの予告に関する注意喚起防災メールで3回行ったところでございます。  今後も、区民の皆様の安心・安全のために、必要な情報の提供を行ってまいりたいと考えております。  それから、私からの最後でございますが、平成30年10月に公表しました地震被害シミュレーションの結果の活用について報告いたします。  前回、災害対策特別委員会で、地震被害シミュレーションの結果の公表について報告させていただきました。委員の皆様のほうから大変貴重な御意見をいただいたところでございます。この御意見を踏まえまして、今回は、具体的な結果の活用について報告いたします。  初めに、1の区民の皆様に内容を御理解いただくための周知の方法についてでございます。  まず、記載のとおり、概要版の配布及びシミュレーション結果の説明を丁寧にしていきたいと考えております。また、あわせてすぎナビとか地震被害想定ARアプリも周知してまいります。  また、きょう資料としてお配りしております地震被害シミュレーションの冊子版を閲覧用として活用していただくとともに、リーフレットの概要版には、自助・共助を支える公助の取り組みとか、またライフライン事業者の災害への取り組みを記載した解説を挟み込んで配布したいと考えております。こちらもきょう配付をしている資料にございます。  また、「広報すぎなみ」を活用して、コラム記事を4回にわたって連載しまして、区民の皆様に御理解をいただくように努めてまいりたいと考えております。  次に、2の今後の防災・減災対策と発災に備えた対策の方向性についてでございます。  こちらについては記載のとおりでございますけれども、感震ブレーカー設置支援対象地域については、シミュレーション結果を踏まえた避難者数とか避難者率などから、支援地域の拡大を検討していきたいと考えております。  また、簡易水道消火器具については、平成29年度から3年間で330台を配布するという計画を進めているところでございますけれども、使用方法についても各防災会の皆様に丁寧に説明を行いながら、地域での活用を図っていきたいと考えております。  また、あっせんの品目についてですけれども、こちらについては、「東京くらし防災」などを参考にしながら、例えばドライシャンプーなど、在宅避難に必要な物資などを追加してまいりたいと考えております。  また、来年度、日常備蓄とか在宅避難生活に関するセミナーを開催するような形で検討していきたいと考えております。  続いて、発災に備えた対策についてでございますけれども、備蓄品については、シミュレーションから得られた避難者数が多い地域の数量をふやすなどの見直しを考えていきたいと思っております。  また、震災救援所での避難者受け入れ体制についてですけれども、こちらについては、効率的な受け入れ対応とか、また補助代替施設の活用などの対策も含めて再度確認をするとともに、マニュアルのほうにも反映を進めていきたいと考えております。  一時滞在施設については、区立施設の指定の検討とか、また都や民間企業への働きかけをして充実を図っていきたいと考えております。  こうした取り組みによって、シミュレーションの結果を地域で生かしまして、また自助・共助の取り組みにもつなげられるように、区民の皆様に丁寧に説明させていただきまして、理解が得られるように全力で対応してまいる考えでございます。  私からは以上でございます。   (4) 道路等の除雪について ◎杉並土木事務所長 私からは、道路等の除雪につきまして御報告させていただきます。  今年度も、区が管理します道路などを対象としまして、積雪時における円滑な交通の確保、事故防止等を目的とした除雪作業を実施してまいります。資料につきましては、表紙のほか、表紙の裏側に除雪作業実施基準、そして南北の管轄ごと積雪警戒路線調書路線図を添付してございます。  1の除雪作業実施基準についてでございますが、原則として、積雪10センチ以上で実施するという基準を設けております。しかしながら、これに満たない場合でも、気象情報等を注視しながら、必要があると判断する場合には除雪作業を実施してまいります。  2の積雪警戒路線ですが、総延長は約43キロメートル、135路線を積雪警戒路線としてございます。この路線の中で、通学路や急な坂道、曲がり角、駅周辺の道路等が合計で272カ所となっております。各路線の詳細につきましては、添付しております調書と路線図で御確認ください。  3の除雪作業の方法につきましては、大きく2通りございます。1つは、杉並区と災害時協定を結んでおります杉並土木災害防止協力会に委託して実施する方法で、機械などを使った比較的大規模な除雪作業でございます。もう一つは、職員及び日常的な道路の保全業務委託事業者が行うもので、比較的小規模な箇所について実施するものでございます。  最後、4番の雪の投棄場所につきましては、区内3河川に設置しております雪捨て場13カ所を使いまして、河川内に投棄いたします。  私からは以上になります。 ○金子けんたろう 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人15分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  まず、報告(1)の総合震災訓練についてなんですけれども、確認の意味で、今回の訓練の告知をどういった手法で、どういった範囲に対して行ったのかを確認させてください。 ◎防災課長 こちらにつきましては、「広報すぎなみ」とかホームページに掲載するとともに、近隣住民の方にもチラシなどを配りまして、広く告知をしています。また、関係の防災会にもチラシ、ポスターなどで掲示をして対応しているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  近隣にもチラシ等をお配りしているということで、私も当日、天気がよかったこともあろうかと思いますけれども、散歩がてらに来られているような方なんかもたくさんいましたので、こういった機会を通して防災意識を高める、そういったいい機会になったんじゃないかなというふうに感じております。  ただ、今、開催の告知について伺ったんですけれども、当日の様子がどうであったかとか、先ほど体験型というような話もありましたけれども、そういったものを、当日来られなかった区民に対して何か報告といいますかお伝えするような方法がないのかなというふうに思うんですけれども、「広報すぎなみ」以外、こういったことを何日にやりましたよみたいなものを報告するような方法は何か考えられているんでしょうか。 ◎防災課長 広く防災の活動を周知していくことは必要だと思っておりますので、またいろいろな広報をする中で、こういう活動も行っているということを広く区民の皆様にお知らせしていきたいと考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  今後そういったことが必要だということで認識をしていただけるとありがたいなと思います。  ちなみに、総合震災訓練というのをネットで検索してみたんですけれども、平成26年に東京都と合同で行った訓練、これは東京都防災ホームページに、こういったものをやりましたというのは記載されているんですね。ただ、杉並区のこの間のものですとか、その前だとかというのは、当日こうでしたよというのが出ていなかったので、このあたり、SNS等を活用した情報発信、こういったものを通して、あそこに参加した人だけではなくて、ほかの区民にも広く防災意識というものを広めるような何か対応をとっていただきたいというふうに思いますけれども、この点について改めて確認します。 ◎防災課長 区民の方々に広く周知をいたしまして、防災の意識を持っていただく、これは本当に大事なことだと思っております。こちらのほうでも、今御指摘いただいた点を踏まえまして、今後どういう形でやっていけるかというようなところを考えながら、区民の皆様に広く周知をしていきたいと考えております。
    大泉やすまさ 委員  ぜひともよろしくお願いいたします。  あと、報告の中で震災救援所訓練とありましたけれども、65カ所中51カ所終了ということで、これは特に参加人数がどうだったかという集計みたいなものはとられているかどうか、もしおわかりであれば。わからなければわからないで。 ◎防災課長 こちらについては、年度で集計をしておりますので、現在のところ、まだ集計は途中でございますので、済みませんが、ちょっと数は持っておりません。 ◆大泉やすまさ 委員  年度でということなので、経年でどうかということも含めて検証していただきたいというふうに思います。  また、震災救援所訓練、私も参加してみて思うんですけれども、場所場所によって習熟度に差があるなというふうに感じているんですが、先ほどは、今後もそういった訓練を支援していくというようなお話がありましたけれども、各震災救援所防災会ごとにどのくらい習熟度が進んでいるのかとか、そういった把握はしているのかどうか。そういったものによって、ここの震災救援所にはこういう支援が必要だなというような対策がとれるんじゃないかと思いますけれども、この点についてどういうふうにお考えか、お聞かせください。 ◎防災課長 震災救援所の訓練につきましては、必ず防災課の職員も参加しているところでございます。また、私もできるだけ訓練のほうには、様子を見せていただくような形で努めているところでございます。それぞれの状況というのをよく把握しながら、その震災救援所に合ったような形の支援をきちんとしていきたいというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  そういった場所ごとで考えていただいているということで安心しました。今後ともよろしくお願いします。  次に、水防活動状況についてなんですけれども、資料を拝見しまして、今回、配備回数が25回、避難所の開設が5回ということで、これは本当に所管の皆様の御努力に感謝を申し上げるところですけれども、この回数というのは、例年と比較すると今どういった状況にあるのか、この点お知らせいただけますか。 ◎防災課長 今年度25回ですが、昨年度は23回でございました。その前、28年度が24回ということで、最近では25回前後のところで対応しているような状況でございます。 ◆大泉やすまさ 委員  水害が、ゲリラ豪雨がふえたりとかそういったこともあるので、その辺の状況が例年どおりということであれば、引き続き気象状況等を注視していただければと思います。  先ほども、河川の水位情報だとか避難所の開設、こういったものを防災メールで発信したりとか、またホームページへの掲載というようなことも御報告いただきましたけれども、そういった意味で、必要な情報をしっかりと伝えようという姿勢は十分感じるところなんですけれども、現地が今どういう状況にあるのかとか、先ほどの防災訓練なんかも同じなんですけれども、区の職員がどういった対応をしているのかとか、そういったものも、SNS等を含め、区民に対して周知ができればいいんじゃないかと思います。  なぜならば、先日、8月27日、阿佐谷で冠水したというような状況があったときに、地下につくった貯水池に水が入ってないんじゃないかというふうに疑問に感じた区民がたくさんいらっしゃったということで、区の対応はこういうことをやっているんだというのを発信することによって、区民としても、ああ、杉並区はしっかり対応してくれているんだなということが伝わると考えるんですけれども、そういった活動の様子についての情報発信という、要するに警戒情報だとかそういったことプラスアルファで、そういった活動状況というのも発信できないかなというふうに考えるんですけれども、この点はいかがでしょうか。 ◎防災課長 例えば避難所の開設につきましては、広報車でお知らせしたりとか、またホームページ等でもお知らせしたりということもしているところでございます。そのほかにも、今御指摘いただきました、さまざま区のほうでやっているようなことにつきましても、状況を踏まえて、区民にお知らせすべき情報についてはお知らせするような形で考えていきたいと思っております。 ◆大泉やすまさ 委員  そういったものも含め、区民の安心につながるのかなというふうにも思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。  最後、地震被害シミュレーションの件なんですけれども、今回報告にもありました、今まで結果だけの公表の中でさまざま意見が出たということで、それを盛り込んで、区民が何をどう備えるべきかという視点を盛り込んで今回発表されるということで、ここは非常に評価させていただきたいなというふうに思っております。前回皆さんが感じたもやもや感というのはかなり解消できているのかなというふうに考えます。  それで、さらにスマートフォンアプリ、地震被害想定AR、これも公開したということで、これは私だけかもしれませんけれども、実際にインストールして立ち上げてみて、動かそうと思ったら、すぐ落ちちゃうんですね。ちなみに、今隣の委員の方は問題なく動いていたんですけれども、こういったことで動かないよという──実はうちの会派のほかの人も、いや、落ちちゃうんだよということで、うまく動かないというような話があったので、起動時に何か一手間加えなきゃいけないのか、もしくはそういった問い合わせみたいなものがあるのかどうか、その点ちょっとお聞かせください。 ◎防災課長 私もインストールしておりますけれども、特に途中で落ちたということはないんですね。その辺は、そういうこともあるということを認識して、ちょっとこちらのほうでも確認をしていきたいと思っております。 ◆大泉やすまさ 委員  何かわかったら教えてください。ぜひお願いします。  最後にしますけれども、先ほどの地震被害シミュレーションの結果に対しての活用方法ということで、備蓄品の数量だとかというのを、今回の結果をもとに配備数をいろいろと結果に合わせて変えていくことを検討するというお話があったんですが、それにあわせて、いわゆる初期消火率というんですかね、初期消火が高ければ被害がこれだけ抑えられるみたいにあったところで、そういった地域というのは、どうやって初期消火率を上げていくかということが課題になろうかと思うんです。そういったときに、地域住民の皆さんに、もし可能であれば、初期消火をより手伝っていただきやすいように、例えばスタンドパイプ配備数を少しふやすとか、そういった地域に認識を持っていただきながら、初期消火の向上につながるような取り組みというのも必要かなというふうに考えるんですけれども、その辺はどのようにお考えか、最後にお聞かせください。 ◎防災課長 火災が起きないことが避難者を減らすことにもつながっていくということは、今回のシミュレーションの中でも認識しているところでございます。初期消火についても地域の方々に適切にやっていただくような形で、こちらも考えていきたいと思っております。今、ハリアー、簡易水道消火器具でございますけれども、こちらを計画的に配備しています。こちらのほうは、ただ配るだけではなくて、きちんと住民の方にも使い方を説明したりとか、そういう中で初期消火に対応できるような形で進めていきたいと考えております。 ◆大槻城一 委員  私もまず総合震災訓練を伺えればと思います。  ことしは、今他の委員がおっしゃったように、晴天で、気温もそれほど寒くなく、また多くの区民の皆様が御参加いただけて、大変によかったと思います。私も今回参加して、改めて大事な機会だなと感じました。  その上で、今後の開催場所の計画を確認できればと思いますが、いかがでしょうか。 ◎防災課長 まだ具体的に決まってはおりませんけれども、今回、桃井原っぱのほうでやりましたので、今度は東側のほうでやっていきたいというふうに考えておりますが、済みません、まだ検討段階でございまして、場所については決まっておりません。 ◆大槻城一 委員  内容もとてもよかったと思いますので、地域住民の方に、来年はうちの地域でやるんだなということで、早目の声かけとか、こんなにいい内容だったよ、さまざまな機関が協力してくれているよと、体験型だし、ぜひうちの地域で盛り上げていこうと言っていただける機運を醸成する意味でも、早目の告知があるとありがたい。  今お話があったように、桃井原っぱ、蚕糸の森であるとか、もしくは下高井戸のおおぞら公園であるとか、あと上井草のほうもあるかもしれませんが、区内に幾つか、早目にこの順番でやっていくよというふうにすると、町会や地域も含めて、それを見越して、オリンピックじゃないですけれども、4年に1度うちに来るなという感じであれば、地域の1つ起爆剤になり得るかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎防災課長 今お話しいただきましたように、早くお伝えすることで、皆様にも、今度ここで防災訓練があるんだというようなことを知っていただくのは大事なことだと思っております。先ほど東側というふうに申し上げましたけれども、大体消防署の管内で、今回は荻窪消防署の管内でやりましたが、今度は杉並消防署の管内でやるということで考えておりますので、できるだけ早い段階で場所を決めてお知らせしたいというふうに考えております。 ◆大槻城一 委員  よろしくお願いいたします。  続きまして、水防活動状況を伺いたいと思います。  私も今回の定例会の本会議で質問させていただき、室長からも御丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。  その上で、25回の状況を見ますと、私も触れましたが、東京大学の片田教授が、ゲリラ豪雨等がこれまでのいわゆる局地的だったものが広域的になっている、そして短時間のものだったのが長時間の傾向があり、その水害が全国的に大きな被害をもたらしている傾向があるというような指摘もございました。そう思うと、今回の例えば報告の中で、17番の床上浸水が98件というのは大変多いなと感じて、本当に心から心配をしております。  私も自分の地域の、例えば浜田山などでも現場に行きましたが、それこそ私の腰の少し下ぐらいまでのところ、大人の男性の腰の下ぐらいまで浸水したという地域もありました。河川はあふれていなかったのにそういうことになったと思いますと、これまでのいわゆる土のうの態勢も含めて、計画をさらによくしていただければなと思っています。  そのとき、ある水道事業者の方から、今回のことを見て、申しわけありませんというふうにお話に上がりましたら、これは区がどうこうという問題ではなくて、自然のほうが先を走っちゃっているよ、我々水道業者としてもよく状況わかるよと。なので、自分たちで備えるしかないんだというお話だったんですね。なるほどなと思いまして。その自分たちで備えるためのいわゆる自助の部分、これはいわゆる土のうとかですね。あっという間に水があふれてしまいますので、土木事務所の皆さんが一生懸命頑張ってくださっていますが、その時間でも間に合わないという状況があります。ここの辺の視点を所管は大きくどのように捉えていらっしゃるのか、伺えればと思います。 ◎土木計画課長 今委員御指摘のように、近年、集中豪雨が数多く発生するようになってきておりまして、どうしてもハード的な部分については、処理能力とかそういった面で、なかなか難しい部分があります。ただ、そうはいっても、区民の安全を守るためには、やはりソフト対策、自助を充実させていくことが重要な役割になってきていると思います。そういった意味で、自助を区のほうも支援できるように、例えば防水板の設置とか工夫しながらPRするとか、またさまざま水害に備えるためのソフト対策を充実させて、取り組んでいただけるように、そのようにやっていきたいというふうに考えてございます。 ◆大槻城一 委員  土のうも持ってきてもらったんだけれども、それでは間に合わなかったということで、その水道事業者の方は、簡易型の土のうもあるし、あと止水板なんかもいいのもあるから、なるべく区民の人に多く知らせてほしいというお声がありました。ぜひよろしくお願いします。  続きまして、除雪について伺いたいと思います。  昨年度も、大雪等含めて、土木事務所のほうに深夜に連絡して、夜中なのに御対応いただいたことがございました。区民を代表して、心から感謝を申し上げます。  その上で、最近もちょっと言われたんですが、杉並区内は河川が、神田川水系が大きく東西に縦断していますが、その中で、河川の横を遊歩道として、ふだん通勤通学に使われている区民の方がたくさんいらっしゃいます。その中で伺うと、いわゆる崖地になっている。河川ですから、南側が崖になって、河川にぶつかる。そうすると、河川の北側のほうは太陽が当たるから解けるんだけれども、河川の南側が崖地になっているので全く解けない。いつまでも解けない。そうすると、そこの河川、遊歩道は広いんですが、ずっと解けないところで、おじいちゃん、おばあちゃん含めて転んでしまったりすることもあるということで、この積雪警戒路線図を見ますと、一部河川の遊歩道もやっていただいているのかなというのがかいま見えます。やっていただけるところとやっていただけないところというのは、何か所管として基準があるのか、伺えればと思います。 ◎杉並土木事務所長 河川通路で、やるやらないの基準は設けてありません。こちらで示した路線につきましては、基本的には道路交通の安全を確保するというのが1番に考えているところでございます。そのほかについては、全て御要望があれば当然やってまいります。河川の通路全域を見張って、全部をやるというのはなかなか難しいので、長く解けていないところは、ぜひ御一報いただければ、すぐに我々のほうで対応してまいります。 ◆大槻城一 委員  区も御存じのとおり、崖地、一部多いですから、そこはぜひ区の方もお手伝いいただいて、住民の方と一緒に安心・安全な道路状況にしていただけると心から助かります。  以上でございます。 ◆新城せつこ 委員  何点か、私も質問させていただきます。  まず、今の除雪に関連して確認をさせていただきたいのですが、ことしも大変な状況を私も経験いたしまして、やはり地域の高齢化に伴って、本当に大変な状況があるということもつくづく思うのですが、今回の除雪作業の方法ということで、土木災害防止協力会の除雪作業がここの中で触れられているんですが、ちょっと区のホームページなどを見ますと、資材の提供あるいは労務の提供ということで協力関係を結んでいるところだと思うんですが、これはどういう団体が入っている協力会になっているんでしょうか、教えてください。 ◎杉並土木事務所長 こちらは、区内の土木工事、特に道路の舗装工事をする業者さんになっております。現在22社参加していただいている協力会でございます。 ◆新城せつこ 委員  本当に心強い限りだと思います。  それで、先ほども大槻委員からもありましたが、早期に既に対策がとられている道路もあれば、そうでもないという道路もあって、地図を確認しますと、区道の、例えば急な坂とか、あるいは曲がり角とか通学路ということで記載をされているんですが、急な坂でありながら、赤線が引かれていない、つまり対策がとられていない道路もあるんですね。私たちが見ると、これは区道なのか都道なのかということで迷う道路もあるんですが、例えば大宮八幡の方南通りから下るところは赤線が全く引かれていないんですが、これは都道というふうに認識をされているということなのか。なぜ赤線が引かれていないのか。  それから、青梅街道、私たちも事務所を構えていますので、事務所の前は自分たちでやるんですが、そうなっていない都道部分についての都との連携といいますか、どういうふうな連携をされているのか、常に疑問が湧いたりするんですが、その点についていかがなんでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 まず最初の御質問ですけれども、確かに区内は坂道が非常に多いです。全体でも約11キロぐらい、5%以上の坂道があるのですが、そこを全て網羅しているというわけではございません。こちらに示した路線は、今まで我々が行ってきた実績など、やっているところですので、御指摘のような路線は、もし御要望があれば当然対応していきますというところです。  あと、都道、また国道については、どちらも基本的に道路管理者が維持をしますので、道路の舗装の剥がれとかと同じように、都道については東京都のほうにお話をするということになります。という意味では、我々のほうにお話しいただければ、すぐ東京都に御連絡をして、東京都のほうが対応するという形になると思います。 ◆新城せつこ 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  それから、今回の地震被害シミュレーションのほうなんですが、前回のはたしかいろいろ皆さんから御意見が出て、訂正も含めて、説明も書き加えられたのかなということで認識をいたしました。  少し私のほうでわからなかった部分なんですが、帰宅困難者・滞留者の部分なんですけれども、18ページですね。いつ、どういう時点で地震に遭遇するのかということは全く想像できない、想定できないような状況なんですが、3−1の帰宅困難者の部分で、帰宅困難となった場合について文言が書かれているんですが、「その場所に留まっていられるよう対策を準備しておくことが重要です。」というふうな記載の文言になっているんですね。日ごろから持って歩くということをおっしゃっているのか、誰に対してこれを促しているのか、あるいは自治体として、あるいは会社、企業に対してなのか、そこら辺の読み方といいますか、どういうふうに読み込んだらいいのかなということ、具体的にどういうことを想定されてこのように書かれているのかということをちょっと教えてください。 ◎防災課長 帰宅困難者の方にとどまっていただくということでございますけれども、こちらについては、東京都のほうでも条例等をつくりまして、そのような形で対応していくということで取り組んでいるところでございまして、区のほうでもきちんと、3日間ほどとどまるようなことを前提に取り組みを進めていくということでございまして、これは区もそうですし、事業者の方とかにも広くそういう考え方を示していく必要があるというふうに考えております。 ◆新城せつこ 委員  今課長がおっしゃったことをちょっと整理していきますと、事業者あるいは自治体ということはわかりますよね。これは多分、主体としては個々人なのかなということも含めて書かれているんだと思うんですが、個々人の場合には、対策を準備しておくようにというふうに書かれていますので、個々の場合の対策の準備って、どういうことを想定されているのかなということで、その中身がなかなか、日ごろから持って歩けというふうにおっしゃっているのか、そこら辺、どういうふうにこれを読み込んだらいいのかということなんです。 ◎防災課長 個々人につきましては、3・11のときも、道に人があふれてしまうとかいうような状況がある中で、そういうことにならないような形で、個人の方々もそういう意識を持っていただくということが大事なのかなというふうに思っております。備蓄とかそういうのを持って歩くというわけではございませんが、そういう対策については、個々人の方もそうですし、自治体、また事業者の方もあわせて意識を持っていただくということが必要かなというふうに思っております。 ◎危機管理室長 ちょっと補足させていただくと、委員御指摘のとおり、いつ、どこで起きるかわからないというところで、そのための準備というのはなかなかしづらいというか、できないことだというふうに思います。ただ、災害等が発生して交通機関が閉塞したような状況では、東京都では、3日間については無理して帰宅はしないで、その場にとどまっていただきたいということを求めておりまして、事業者にあっては、従業員であったり、あるいはお客様の安全を確保する、そこにとどまっていただくような対策をとってもらうようにということで条例の中でも定めているところでございまして、それぞれの事業者においてそれぞれ対策を講じているところでございますので、まずもっては情報をとっていただいて、そこでパニックにならないように、それから落ちついた行動をしていただくというのがまず第一かなというふうに思います。どれを持って、これを持ってということはなかなか、今お示しはできない状況でございます。丁寧な御説明をして、区民の皆様には御理解いただきたいというふうに思います。 ◆新城せつこ 委員  今後、セミナーも含めて、区民に対してやっていくようなお話もされていましたので、字面だけではわからない、想像ができない部分もあるというふうに改めて感じましたので、その点についてはよろしくお願いしたいと思います。  それから、最後の自助・共助の備えということで書かれている部分なんですが、自分で大地震に備えて今できることということで、ライフラインの支障への備えということが書かれています。今、ライフラインといえば、ガスも水道も電力のほうもそうだと思うんですが、老朽化の問題がずっと言われていますよね。今、区内の鉛管から水道管をかえるというふうな話もずっとされているんですが、区内の取りかえ率といいますか、改修率といいますか、これを実際区としても把握されているのかどうか、その点についてちょっと教えてください。 ◎防災課長 済みません、ちょっと数字のほうは持ち合わせてございません。事業者のほうと連絡をとる中で、そういう率も確認することができると思いますので、きちんとその辺も確認していきたいというふうに考えております。 ◆新城せつこ 委員  たしか前回の震災訓練のときに、たまたま水道の説明があったので、都としてどういうふうな実施状況なんですかということで、まだまだなんです、大分長い期間かかりますというお話でもありましたので、これを区としてもしっかり把握していくことも重要なのかなということを改めて感じました。  ちょっと話、もう一回戻りますね。ライフラインの支障への備えということで、私の住む地域は、非常に火事が起こる真っ赤な地域になっているんですね。その場合に、私、疑問を抱く部分があって、カセットコンロを備蓄するようにということでよく言われていて、今ももちろん備蓄はしているんですけれども、逆に、火事になったときにこれが爆発したり、そういう事故に発展するような状況というのは考えられないんだろうか。地域によって、あることによって被害がもっと大きくなるとか、そういう部分はどうするんだろうかとすごく疑問に思ったり、区民からも聞かれたことがあるんですよね。その点についての区民への周知といいますか、これに対してどういうふうな対策をとったらいいのかとか、そういう疑問が出てくるんだと思うんですが、それに対してどういうふうな指示といいますか回答を出していくのかということを、ちょっと悩ましい部分ではあるんですが、その点について最後、どういう御見解を持っていらっしゃるのか、教えていただきたいと思います。 ◎防災課長 こちらからの発信に対していろいろ疑問をお持ちになるようなケースも出てくると思います。そういうところにつきましては、こちらのほうでも、例えばホームページとか広報とかでわかりやすいようにお示しするような形で、皆さんにそういう疑問を解消していただくようなやり方について考えていきたいというふうに思っております。 ◆新城せつこ 委員  具体的には、今はまだまだですね。地域によっていろいろ違いがあったりして、それはどうなんだろうかと思って。今後の課題でしたらそれでいいんだと思うので。 ◎防災課長 ボンベにつきましては、消防のほうから取り扱いの方法とかも出ているようなので、そういうところもお知らせしながら、区民の皆様に安全に管理していただくような形でお願いしていきたいと思っております。 ◆新城せつこ 委員  わかりました。 ◆富田たく 委員  では私も、地震被害シミュレーション結果の活用についての報告にかかわって質問をさせていただきたいと思います。  約四十数ページにわたってシミュレーションの結果を載せて、それもカラー版で、大変見やすくていいものができ上がったなというふうに思うところと、あと、ちょっとこういう表記の仕方はどうなんだろうと思うところとありますので、その部分について確認をさせていただきたいと思うんです。  前回というか、このシミュレーション概要版が出たときも指摘をしたんですけれども、避難者数という表現について、実際には地域防災計画で言うところの避難者数ではなくて、震災救援所に避難をしてくる避難生活者という指摘をいたしまして、こちらのほうでも、8ページ目の上の「避難者予測」のリード文章のところの最後に、※印で「避難者避難所生活者」という表示があるんですけれども、説明はこれぐらいしか僕のほうでは見受けられなかったんですけれども、これだと、一体、避難者とは何なのか、避難所生活者とは何なのかというのがわかりづらいと思うんですが、その辺の記述があるんでしょうか。ないとしたら、ちょっと細かい説明になるかもしれないんですけれども、なぜそういうのを載せなかったのか、確認させてください。 ◎防災課長 記載についてはここだけになりますけれども、一番最初出てくるところで、避難者数については、イコール避難所生活者であるとお示しすることで、そのような形の読み方をしていただければというふうに考えております。  また、以前、10月にも広報を出しましたが、そういうところでもそのような形の周知をしているところでございます。 ◆富田たく 委員  正直、それではやっぱりわかりづらいと思うんですよ。地域防災計画の被害想定とかの一覧を見て、あっ、避難者というのはこれぐらい出るんだと。例えば、最大でいうと、東京湾北部地震でマグニチュード7.3の冬18時の風速が8メートルのときというのは、避難者としては17万6,300人以上出るわけですね。しかし、避難生活者ということで震災救援所に来る方々は11万4,600人程度。大体避難をされる方の6割が救援所で生活をされる方、避難所生活者ということになりますよ、そういう想定でこれはつくっていますよという説明がないと、避難者数というふうに丁目ごとに数字も載せていらっしゃいますけれども、実際、家から出て、別なところに避難される、例えば公園や駐車場で避難をされる方もいらっしゃれば、被害の少なかった地域の親戚や友人を頼って、そちらのほうまで行く方もいるというところでの数字とはまた違う数字なんですよというのがわからないと、これはちょっと記述が足りないんじゃないかなと私は思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎防災課長 御指摘の点はわかりますが、こちらとしても最大限こういう書き方でお示しをしているところでございます。また、こういうところにつきましては、ホームページとか、そういう中でも丁寧に説明をするような形でやっていきたいというふうに考えております。 ◎危機管理室長 今回お示しした数字につきましては、地域防災計画上の数字と異なります、新たな杉並区独自のデータを付加して、再計算といいますか、シミュレーションとしてお示しをしているところでございます。したがいまして、必ずしも一致する数値ではございませんが、トレンドといいますか、被災者の大きな、数字としての1つのシミュレーション結果ということで御理解いただきたいというふうに思います。 ◆富田たく 委員  そこは理解しているんです。実際に区のほうでシミュレーションをした結果、最新の地域防災計画というのは27年度版ですかね、そちらのほうでの数字とは違いますよというのはわかるんですけれども、数字をあらわす項目の意味合いですね、避難者という項目なのか、避難生活者という項目なのか。そこが一緒くたになってしまうと、区民に対して間違った印象を与えてしまうんじゃないか、そういう不安がありますので、今後はやっぱりその辺の、避難者、避難生活者というところの区分けというのはもっとわかりやすく区民に対して説明をしていっていただきたいと思います。これは強く要望しておきますし、もし改定版を出せるんでしたら、そういう記述ももう少し細かく載せていただきたいというふうに思います。  今室長がおっしゃっていたように、実際に地域防災計画とのシミュレーションの仕方が違うので、数字が変わってきますというのは僕も理解しているんですけれども、例えば、全体として今回避難所生活者の数字というのは10万人ちょっと、地域防災計画のほうでは11万4,600人、約11万5,000人と、1万5,000人ぐらいの違いが発生しているんですけれども、その辺はシミュレーションの違いというだけの問題なのか、それとも地域の防災対策が進んでいるから、少しずつ減ってきているのか、その辺の違いはいかがなんでしょうか。 ◎防災課長 シミュレーションの違いも確かにございますけれども、やはり地域のほうの対策が進んでいるというところについても、そういう要素もある、不燃化とかそういうところが進んでいるというところも要素の1つだと思っております。 ◆富田たく 委員  ちなみに、町丁目ごとというんですかね、14ページですか、避難者数避難所生活者数、あと要配慮者数という形で数字が出ているのは、私、こういう出し方というのはとてもいいことだと思うんです。黄色く塗られているところが、避難者数が多い地域という形でピックアップしているのもとてもいいことだと思うんですけれども、実際に27年度版の地域防災計画のときよりも大幅に避難者が減っているんだとか、逆に、避難者数については余り変わらない、もしかしたらふえているところがあるかもしれないというような比較というのは、町丁目別では行えるものなんでしょうか、どうなんでしょうか。 ◎防災課長 町丁目別に出したのは今回のシミュレーションでございますので、都のほうで、どこの町丁目がどれだけというような形にはなってはおりませんので、比較というのはできないような状況です。 ◆富田たく 委員  では、今後また、例えば5年区切りとか数年区切りでこういったシミュレーションをやるときに、それぞれ地域の傾向が、防災対策が進んで避難者数が少なくなってきたとか、逆にそれが余り進んでいないから変わらないとか、そういった傾向が、今後は杉並区がシミュレーションを繰り返すことで見れていくということでいいんでしょうか。 ◎防災課長 現在、今後いつまた同じようなシミュレーションをやるかとか、そんなところはまだ検討されておりませんけれども、もしやれば、同じ手法をとれば、どれだけ減ったとかいうようなところは確認できるというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  こういうシミュレーションを1回やって、その結果というよりも、何度か続けて、その結果がどうなっていくかという形で経年変化を見ていくことで、より具体的に地域の防災対策の進みぐあいや必要性というのが見られるものだと思いますので、今後ぜひ継続してやっていっていただきたいと思います。  シミュレーションの結果の19ページ目で、先ほど滞留者の話も他の委員から出ました。やはり荻窪駅が駅別の滞留者数というのは一番多いんだなと思うのと、高円寺駅も多いんだなというふうに思うんですけれども、今現在、荻窪駅では大体3,000人から4,000人の滞留者が出る可能性がある、高円寺駅では2,000人から3,000人の滞留者が出る可能性があるというふうに予測されていますが、それぞれの駅の付近でその滞留者が滞在というんですかね、収容できるような避難場所、避難所というのはどれぐらい整備ができている状況なんでしょうか。 ◎防災課長 一時滞在施設につきましては、計画の中でも載せておりますけれども、なかなかまだ進んでいかないような状況がございます。各地域区民センターのほうには一時滞在施設を指定いたしまして、そこに避難していただくような形にはなっておりますけれども、まだまだ人数については少ない状況でございますので、先ほどの報告の中にも入れましたけれども、一時滞在施設の充実については、これからも区としてもしっかり取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  一時滞在施設というんですかね、そういったものは区の施設だけでは足りないということで、民間の方々が所有している施設などでも提携を結んでふやしていこうというふうにやられていると思いますけれども、実際滞留者がこれぐらい出ますよとなったときに、それが今どれぐらい収容できますよという滞在施設の数も今回記載があると、やっぱりこの地域は足りないから、この地域で頑張って探していかなきゃいけないとか、民間の施設で大きなホールなどを持っているような団体や会社が、足りないようだから、うちのところでも協力するよという声が出てきたりとかするかもしれないので、シミュレーションの結果だけじゃなくて、現状の施設の情報もあったほうがよかったなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎防災課長 御指摘いただきまして、ありがとうございます。JR4駅でやっております駅前滞留者対策連絡会とか、そういう中にはこういう状況をきちんと示しまして、また地域の一時滞在施設の状況など、民間の施設も含めて示していく中で、どれだけ足りないのかとかいうようなところを皆さんと共通の認識を持って対応していきたいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  ぜひそういったことも進めていただきたいですし、こういった資料を手にとった区民の方が、自分が利用している駅ではそういう状況になるんだと。そこで、そういう滞在施設が足りないということは、自分でも何か考えなきゃいけないんだというふうに個人としての対応も考えられるものだと思うので、ぜひ、もし改定版とかを出す機会があれば、そういった情報も載っけていっていただきたいと思います。  シミュレーション結果の活用の報告で、2番目、(1)の防災・減災対策についてということで、「感震ブレーカー設置支援対象地域の拡大」というのが箇条書きの項目で挙がっております。感震ブレーカーについては、我が党会派でも率先して設置支援を進めていくべきということで、区のほうも進めていっていただいていると思いますが、「地域の拡大」というのは、今後拡大していくという認識でよろしいんでしょうか。現状どの地域で、今後拡大対象としてはこの地域というのがあれば、お示しいただければと思います。 ◎防災課長 まだ具体的にこの地域というところはお示しできるような段階ではございませんが、今回のシミュレーションの結果を受けまして、地域の拡大は検討していきたいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  では、拡大のほう、ぜひ進めていただきたいと思います。  もう一つ、この資料で、発災に備えた対策についてということで、先ほども、避難者数に応じた備蓄品の数量の見直しということで、シミュレーションに伴って、必要なところには加配していくというお話もありましたけれども、逆に、シミュレーションによって避難者数が少ないと出たところの部分については、そういった備蓄品を減らすということはないという認識でよろしいんですよね。基本的にはふやす方向でという、そういう見直しということでよろしいんですよね。最後これだけ、とりあえず確認しておきます。 ◎防災課長 今考えているところでは、現状の中できちんと対応できるようなところを備蓄していくということで、減らすという形ではございませんで、適切に対応できるようなところをふやしていくような形で考えていきたいと思います。 ◆増田裕一 委員  報告のありました事項につきまして、ちょっと順不同ながらお尋ねをしていきたいと思います。他の委員からもいろいろと質疑がございましたので、重複のないように聞いてまいりたいと思いますけれども。  まず、4番目の道路等の除雪についてということで御報告がございました。ちょっと関連する項目なんですけれども、ことしですか、大雪が降りまして、私も腰を痛めながら近所の除雪に当たらせていただいたんですけれども、一部区民というか、かなりの方からお尋ねを受けたんですけれども、JR阿佐ケ谷駅の南口なんですが、かなり雪が残っていまして、何で、あれ、除雪しないんですかと。多分区のほうにも問い合わせがあったかと思うんですけれども、状況としてはどうだったんでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 割と凍った状態で続いていたのは承知しております。その後、職員のほうで、南口の広場のほうについては除雪の作業をしました。スタートが少し遅かったような気がしておりますので、今後そのようなことがないように、ことしはしっかりしていきたいと思っております。 ◆増田裕一 委員  ちらっと聞いたんですけれども、JRさんの敷地であるから、道路部分については区の管轄じゃないんだよなんていう話も伺ったりもしたんですけれども、事実としてはどうなんでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 確かに敷地の関係では、駅前広場は半分、JR側がJRの土地、残りの半分が区ということではありますが、ただ、除雪の作業としましては、区のほうで一体的にしていく。ただ、本当に駅の前とかはJRのほうにお願いするということになると思います。 ◆増田裕一 委員  JRさんのほうもいろいろ駅前とか開発されていますけれども、そういったところで、本来であれば、自分の私有地であるから、敷地は自分が責任を持ってやるというところなんだけれども、区のほうとして、公共の施設でありますので、ちゃんと除雪するようにとか、そういったところを今後指導していったりとか、必要なところがあれば、道路部分は一緒になってやるとかいう考えもあると思うんですけれども、今後についての考えはいかがでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 委員御指摘のとおり、その土地の所有者がやるのは当然ですけれども、しゃくし定規的な対応ではなくて、連携をとりながらしっかりやっていきたいというふうに考えております。 ◆増田裕一 委員  JRさんも、震災時、東日本大震災のときもいろいろと対応について問われたような局面もありましたけれども、こういう公の場所でやられているということですので、大雪なんていっても年に何度も降るわけじゃないんですけれども、ぜひその点は連携をしながら、利用者の方、区民の方の安全性というのを守っていただきたいというふうに思っております。これは要望です。  順不同で、総合震災訓練についてお尋ねをします。
     総合震災訓練ですけれども、区民の方、一般参加が1,036人ということで、私、前からすごく課題として感じておりますのは、近所の方ですとか、自発的に防災ということに本当に興味を持たれている方というのはいらっしゃるんですね。実際、防災会のほうにも声をかけたりだとか、町会だとかというところなんですけれども、ひとり暮らしの方であるとか学生さんであるとか、また代表質問のほうでも取り上げましたけれども、外国人の方、こういったところに対しまして今後どのようにアプローチをして、防災とか区がやっていること、公がやっていることに対して知っていただく機会を持とうとされているのか、お考えをお示しいただければ幸いです。 ◎防災課長 区の取り組みにつきまして幅広く知っていただく、防災に対する取り組みを知っていただくことは、非常に大事なことだと思っております。区のほうでも、外国人の方も当然そうですけれども、区民の皆様に幅広く、そういう活動について周知をしていきたいというふうに思っております。 ◆増田裕一 委員  例えば杉並区交流協会であるとか、外国人の方といろいろと交流する局面があったりとか、区内でボランティアで日本語教室みたいなのをやられている団体とか、交流協会のほうでやられていたりもするんですけれども、そういったところにちょっと声をかけてもらいながら、地震がない国もあるわけでありますので、そういったところで来てもらって参加してもらうということもありますし、また学生というところでいきますと、たしか区内6大学と何か、包括協定ですか、連携協定みたいなのを結んでいる中で、大学に対して、学生さんも積極的にボランティアとかそういうような形で巻き込んでも構わないでしょうし、最近はボランティアが単位になるというようなことも、高校だとか大学だとかで取り組んでいたりもしますので、ぜひそういったところで、単発物でも何でも構わないので、学生とか外国人であるとか、興味はないんだけれども知っていただきたい人を巻き込む取り組みを行っていただきたいというふうに思っております。これは意見なので、答弁は結構でございます。  次に移ります。地震被害シミュレーション。  この地震被害シミュレーションなんですけれども、こちらのほうは本会議でも一般質問したので、数点にとどめますけれども、いま一度確認なんですが、各地域で避難者として出てくる、各震災救援所のほうで受け入れるんだと、基本はそういうことである。だから、避難計画というのはあらかじめ定めないということだったわけですけれども、その中で、今ある震災救援所の受け入れ枠というのをなるべく効率よくやるようにしていきたいんだということだけれども、入れなくなった場合、来ていただいた方を、連携する大学だとか私立の高校だとかそういったところに誘導するというお考えで、これは確認ですけれども、よろしいんでしょうか。 ◎防災課長 まず、震災救援所に何人入れるというような枠は、地域防災計画の中でも示しておりますけれども、これは3.3平米で2人という計算の中でやっております。ただ、実際にお越しいただいた方について、その場で、もう人数だから入れませんということではなく、できるだけその場で受け入れていくというのがまず前提の考え方でございます。その中でまた、補助代替施設というようなところに必要に応じて誘導していくような形でございますので、まずは来ていただいた方を受け入れる姿勢は必要だというふうに考えております。 ◆増田裕一 委員  震災救援所が開設されたら防災アプリのほうに表示されるんだということでしたけれども、補助代替施設についても、開設されたらアプリのほうに表示されるんでしょうか。 ◎防災課長 補助代替施設については、開設状況は表示されるということでございます。 ◆増田裕一 委員  表示されるということだけれども、アプリって、ふだん見たときはそれは表示されていないわけじゃないですか。稼働状況だとか、実際発災して、動かしたけれども表示されなかったよという場合もなくはないですよね。実際動かしたら表示されなかったよということがないように、稼働テストというのはふだんされているんでしょうかね。 ◎防災課長 こちらについては、定期的に防災課のほうでテストをしておるところでございます。 ◆増田裕一 委員  安心しました。  地震被害シミュレーションのほうで、ほかの部分を伺うんですけれども、ライフラインのほうで、「復旧目途」ということで示されています。多くは1カ月以上ということだと思うんですけれども、公助に対する取り組みということで、お配りいただいた資料の中にも公助の取り組みを記載していただきました。杉並区としてやることというのは、大分整理は、見た目上できているのかなというふうに思うんですけれども、逆に、1カ月以上ライフラインが復旧しない、復旧に1カ月以上かかってしまうということについて、どういったことが我々一般区民として考えられるのか。  その部分でいくと、一番後ろに、40ページですか、「大地震に備えて今できること」というふうに記載されていますけれども、それに対する「ライフライン支障への備え」という部分が少しわかりづらいというか、1カ月以上復旧にかかるのに、どこまで準備が必要なんだろうという、もちろん、セミナーをやるとか、そういうふうにおっしゃっていましたけれども、これはこれでつくってしまったので、後から、こういうことが必要なので、ぜひこれくらいの分は御用意くださいとかいうのは、ちょっと補強が必要なのかなと思うんですけれども、その点についてはどのような対応を考えていらっしゃいますか。 ◎防災課長 今委員御指摘いただきました点も踏まえまして、これから地域の方々のほうにもいろいろ御説明に、今までもやってきましたし、これからもしていきますので、御指摘の点も踏まえて説明していきたいというふうに考えております。 ◎危機管理室長 御指摘のとおり、ライフライン、特にガス等の復旧については時間を要する。逆に、電力のほうの復旧は比較的、これまでの震災経験からも早目の復旧ということが見込まれているというふうに理解してございます。  当面の備えとしての例示をしております。例えばガスの供給が長期にとまるという場合は、食事の配布であるとか入浴その他等々、あるいは断水等の対策というのは、次の段階としての公としての役割等もございます。御自宅での備えという形でお示しをしているところでございます。今防災課長が申し上げましたとおり、そういったところは丁寧に御説明していきたいというふうに思います。 ◆増田裕一 委員  いろいろと対応を考えていらっしゃると思いますし、また、東京都のほうで発行されている「東京防災」だとか、いろんな冊子が出ていると思います。これもまたバックデータとして非常にいい取り組みを行っていただいたなというふうに思うわけなんですけれども、ぜひ、一覧性というか、あっちの冊子にあれが書いてあったから、あっちの冊子を見てくださいとかいうことではなくて、せっかくやった取り組みが、お互いがお互いパッチワークになるんじゃなくて、一覧性を持って、区民の方が後から見たときに、ああ、そうですよねと。これはこういう手順で避難しなきゃいけないし、1カ月以上かかるわけだから──それはめどですけれども、それに備えて考えていこうじゃないかということをぜひ今後の、冊子はつくってしまいましたので、補強する取り組みの中で行っていただきたい、そのように思います。それを申し上げまして、私、質問を終わります。 ◎防災課長 先ほど私のほうの答弁で、1点修正をさせていただきたいと思います。申しわけございません。  先ほど、すぎナビの中の補助代替施設の表示についてなんですけれども、開設状況については、今のところ表示はできないという状況でございます。今後その辺については検討させていただきたいというふうに考えております。 ◆川野たかあき 委員  まず確認なんですけれども、シミュレーションのほうですね。これ、ちょっと私の読解力というか理解力がないのか、教えていただきたいんですけれども、これが被害編の冊子版ですよね。これを公表するというふうに書いてあるんですけれども、先ほどのお話だと、閲覧してもらうというようにおっしゃっていたかと思うんですが、下のほうを見ると、解説版を作成して、挟み込んで配布すると書いてあったりするので、どういうふうに公表するのか、お願いします。 ◎防災課長 冊子版につきましては、区民の皆様に1冊1冊配るような形ではございませんで、窓口に置いて閲覧をしていただくということでございます。ホームページにはこちらのほうはきちんと掲載をするということでございます。それから……(川野委員「窓口ってどこですか」と呼ぶ)防災課の窓口とか、区民センターとか区民事務所とか図書館とかいうようなところに置くような形で考えております。  それから、解説版のほうなんですけれども、こちらについては、概要版を区民の皆様にお配りしますので、お配りするときに、それを挟み込んで一緒にお配りするというような形で考えております。もちろん閲覧用のほうにもきちんと挟み込んで、一緒に見ていただくような形で考えております。 ◆川野たかあき 委員  解説版というのは、これからつくる──これですか。これが解説版。ごめんなさい、わからなかったので。 ◎防災課長 今委員お示しいただいたものが解説のほうでございます。 ◆川野たかあき 委員  そうですか。解説版と書いてくれればわかるのになと思ったんですけれども、済みません、了解いたしました。なるべく多くの区民が見られるように、知れるようにということで、よろしくお願いしたいと思います。  あと、除雪に関してなんですけれども、今やりとりを伺っていて気になったもので1点なんですが、区道、都道で、都道は都にという話なんですけれども、ただ、ちょっと素人考えですが、都だと当然ながら管轄が広いので、なかなか迅速に対応できないと思うんですよね。正直、けがをするのは区民ですし、除雪はこっちがやってはまずいのか。何か問題とか生じるんですか。先ほど、JRのほうだとやってしまう部分もあるという話もあったので、できるのであれば区でやってしまったほうがいいんじゃないかというふうに思うんですが。 ◎杉並土木事務所長 委員の御指摘、十分わかるのですが、一応役割分担をしております。ここで示した路線図も、区のほうで全てができているというわけではございません。この中で実際に対応できているのは半分もいっていない状況ですので、そういった意味で、大きな都道ですとか国道について区が対応するようなところまで、正直、できないので、それはそれぞれの管理者のほうにお願いしているというところでございます。  JRにつきましては、ポイントなので、半分が区で半分がJRだよと、そういうようなしゃくし定規的な対応はしないで、それは連携をしていくというような御答弁をした次第でございます。 ◆川野たかあき 委員  とはいえ、例えば区民のほうから、ここを除雪してほしいみたいな依頼があったときに、そこは都道なので都に連絡しますけどと言って時間がかかっちゃうとかあると思うんですけれども、もし都と連携とかもできて対応できるのであれば、相談の上で、そういう場合には柔軟に対応いただきたいなと思います。  最後が水防に関連してなんですけれども、先ほども、区の対応について広く区民に周知すべきだというような他の委員のお話もありましたけれども、本当にそのとおりだと思うんですが、例えば、先ほども話が出ました8月27日の阿佐谷での件、私も前回決特での質問をした際に、その後に、阿佐谷の対応状況について紙をつくっていただいて、区民にこういう対応をしているんですということをお知らせしますというお話だったかと思うんですけれども、それ自体は、具体的にはどの範囲にそのお知らせを、配布なのか閲覧なのかわからないですけれども、されたのか。また、それによる区民からの何かリアクションといいますか、御意見などあったならば教えてください。 ◎土木計画課長 この間の阿佐谷の浸水の事案につきまして、その状況といいますか、以前東京都で整備したことも踏まえまして、わかりやすく資料をまとめまして、それについて、阿佐谷地区の町会連合会のほうに伺いまして説明したところです。あと、区民向けに対しては、その辺も含めて、商店会の会長さんとか、あとJRの関係者にもお話ししているという状況です。  問い合わせにつきましては、特に区のほうには入ってございません。 ◆川野たかあき 委員  じゃ、基本的には町会の会長さんとか役員さんとか、ある種一部というか……。できましたらといいますか、少なくとも、例えば被害を受けられた店舗とか、住宅もあるかもしれないんですけれども、あとは、前にも言いましたが、被害を受ける範囲が大体わかっていると思いますので、その周辺の方々、普通の一般の方も含めるべきだと思うんですけれども、にもお知らせすべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 連合会の会合のときに、町会長の皆様に、町会のほうに回覧をお願いして周知を図っているというころです。 ◆川野たかあき 委員  今後もよろしくお願いいたします。  それで、これは1つ前の前回の定例会の資料でもあったんですけれども、今言った件なんですが、お知らせいただいたというのは私も拝見しましたけれども、状況が書いてあって、第二桃園川幹線、こういう対応をしていきますとわかりやすく記されていたんですけれども、ただ、私が決特で質問した経緯も、その前に災害対策委員に配付された第二桃園川幹線の資料で、1時間に50ミリ対応する第二桃園川幹線を整備しますと書いてあったんですね、言葉として。ごめんなさい、今それは持っていないんですけれども。単純にそれだけ読めば、だから私も前回質問したんですけれども、第二桃園川幹線だけで50ミリ対応できるんだと思う文章なんですよ。なので、ああいう質問になって、結果、そこら辺を説明する資料をつくっていただいて説明いただいたわけなんですけれども、ただ、最初からその辺は誤解を招かないような、もともと決特の後につくっていただいたような資料をおつくりいただくべきだったんじゃないか。委員配付資料で、あれは正直、私どもでもよくわからない、誤解を招くような資料だったと思うんですね。ああいうのを今後なくしていただきたいというか、きちんと最初から説明をしていただくべきだったかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎土木計画課長 以前の資料につきましてですけれども、確かに、今回の第二桃園川幹線の役割というか、なぜ貯留管を整備したのに浸水被害が起きたんだというところから始まっていると思うんですね。根本の考え方の示し方というんですか、資料でのお知らせの仕方につきましては、もっとわかりやすく心がけて、第二桃園川幹線で単純にそれがふえるんじゃないんだと、基本的な考え方をまず示すべきだったというふうに思ってございますので、今後そういった部分を気をつけながらまとめていきたいと思います。 ○金子けんたろう 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆渡辺富士雄 委員  1点、地震被害シミュレーションの結果報告のほうですけれども、16、17ページ、誰も質問しなかったので、ちょっとさせていただきます。  これは結構ショッキングなデータなんですね。避難者予測ということがメーンテーマではあるんですが、避難者数であって、人口に対する、居住者に対する避難者数の率ではないんですね。16、17ページを見ると、結構ショッキングというか、閉塞する率が高い道路は、当然狭隘道路が非常に多い。その右側、避難困難リスクが高いって、赤くなっているんですね。阿佐谷南3丁目あたりを見ると、両方見比べると、避難者数が少ないから黄色になっているんですが、この一帯は真っ赤っかという、実際にこの辺もしっかり表に出していかなきゃならない。概要版のほうでは避難者予測ということでやってはきたんですが、ここら辺のところの考え方についてちょっとお伺いいたします。 ◎防災課長 避難者数だけではなく、避難者の率といいますか、その地域でどのくらいの率で避難者の方が出るのかというようなところについても、こちらのほうとしては分析をしているところでございます。その辺を踏まえて、今後の対策に生かしていきたいと考えております。 ◆渡辺富士雄 委員  この辺は減災の部分でかなりいろいろ詰めていかなきゃならない。延焼被害のところもあったんですけれども、これは人的被害が如実にわかるところなので、このデータはしっかりと踏まえて、このデータをどうやって減らしていくかということはしっかりとやっていただければというふうに思います。これは要望で終わらせていただきます。それだけ重要なデータであるというふうに思っています。  もう1点、簡単に。総合震災訓練、過去に火を使ったことはありますか。 ◎防災課長 私のほうではちょっとそこは把握しておりませんが、恐らくないと思います。 ◆渡辺富士雄 委員  別に他意はないんですけれども。個別にやる震災訓練、各地域でやっているところでは、なかなか火を使ってやる実地訓練というのは難しいケースもあるんですね。せっかく大きなところですから、今回ドローンを提案させていただきましたけれども、日ごろ目にすることはない、そういうところでしかできない訓練で、火を使ったことって、あってもおかしくないなと思ったんですけれども、今聞いたら、ないということですよね。  実際に、リアリティーを出すだけではなくて、どういうふうに火が消えていくのかと、そういうことも含めて、今後火を使って、当然安全管理は徹底しなきゃならないですけれども、大規模に燃やせとかというんじゃなくて、消火も含めて、火を使った訓練も今後はちょっと検討していただければいいなというふうに思っているんですけれども、いかがでしょう。 ◎防災課長 委員が今お話しいただいたところを、できるのかどうかというところもございますので、その辺をしっかり検討させていただきたいと思っております。 ◆富田たく 委員  地震被害シミュレーションで、今他の委員が16ページ、17ページの、ちょうど僕も質問したいなと思っていたところを質問されていたんですけれども、道路が閉塞するリスクが高いという場所、地図と、避難困難リスクが高い地域というのは重要なものだと思います。東京都のほうでも、地域危険度で避難が難しい地域というのは、各地域でランクづけをされていると思うんですけれども、それらと一緒に見ていかなきゃいけないなというふうに思うのと、あと、閉塞するリスクが高い道路というのが明確に赤で記されているというのはすごく重要だなと思うんです。これを地域の方々はきっと、もっと自分たちが住んでいる地域、家の近くではどれぐらいなのかというふうに拡大して見たいと思うんですけれども、正直、この冊子だけだと、虫眼鏡を使っても、それほど自分の住んでいるところと閉塞率が高い赤い色のところがどういう関係性かというのは見られないんですけれども、何かもっと自分の地域を細かく見たいというふうに要望があった場合は、どのように対応していく予定なんでしょうか。 ◎防災課長 その点につきましては、もしそういう御要望があれば、こちらのほうでもその辺は確認をしながら説明をさせていただきたいと思っております。 ◆富田たく 委員  例えば窓口に行くと、僕が住んでいるのは高円寺南3丁目ですけれども、高円寺南3丁目の部分だけ拡大してプリントアウトして出してくれるとか、そういったことは可能なんでしょうか。 ◎防災課長 ホームページのほうは少し拡大することもできるようなので、その辺の資料も示しながら御説明させていただきたいと思います。 ◆富田たく 委員  ホームページでPDFのデータを載せるということですよね。正直、冊子版用のPDFデータは、そこまで拡大をすると不鮮明になっちゃったりもするので、その辺は何か対応していただければいいなと思うのと、地震被害シミュレーションの結果は、今スマホアプリのすぎナビのほうで、全壊被害や半壊被害とか、ライフラインの被害というのはマップ切りかえで見られるんですけれども、僕が今確認したら、閉塞するリスクが高い道路や避難困難リスクが高い地域のマップについては、まだ切りかえで見られない状況だと思うんですね。すぎナビの中で確認できるようになれば、自分の地域がどうなのかというのもできるのかなと思うんですけれども、すぎナビ、もしくは地震被害シミュレーションARアプリですか、そういったところで見られるようになったりするんですか。それとももう既に見られる状況なんでしょうか。 ◎防災課長 現在見られる状況ではございませんが、今後載せていくような方向で検討していきたいと考えております。 ◆富田たく 委員  ぜひ、避難するのにかかわってくる具体的な資料になりますので、せっかくいいシミュレーションを行ったので、区民の皆さんが見られる状況をつくっていただきたいと思いますし、正直、スマホを持っていない方、高齢者がきっと多いと思うんですけれども、そういった方々が細かく見られるような対応もとっていただきたいと思います。これは要望です。  あと、このシミュレーションの結果報告などの冊子に何か足りないなと思っていたら、杉並区の防災マップ、ありますよね。これ、「くらしの便利帳」などにも必ず載せられているんですけれども、それが最後に見開きでばんと載っていれば、避難所はここ、震災救援所はここというのがよくわかるのになと思って、そういうのを載せなかった何か明確な理由とかはあるんでしょうか。 ◎防災課長 明確な理由というのは特にございませんけれども、その辺も含めて今後は考えていきたいと思っておりますが、今のところは載せていないような状況でございます。 ◆富田たく 委員  やっぱり杉並区内での防災の基本、避難の基本というと防災マップになると思いますので、今後、同じような冊子をつくるときでも、どこにでも載っている資料かもしれないですけれども、ぜひ載せていっていただきたいなというふうに思います。  あと、防災訓練等の実施結果について、少しだけ。  今回の総合震災訓練、私たちも見せていただきまして、大分にぎやかな感じで、ブースもふえてきたかなというふうに思うんですけれども、参加者が前回は雨天のために少なかったけれども、今回は一般参加者が1,000名を超えているというところで、実際にはもっともっとふやしていくべきだ、ふえていくべきだろうというふうに私は思うんですけれども、今回の1,000名を超えた一般参加者というところについては、区はどのように評価されているんでしょうか。 ◎防災課長 こちらのほうでも、できるだけ多くの方に参加していただくということを頭に置きまして、これまで広報してきたところでございます。これだけの人数の方がお越しいただいたということは、本当に大事なことだと思います。これからも皆さんができるだけ参加していただくような形で対応していきたいというふうに考えております。 ◆富田たく 委員  ぜひ、毎年の行事だからという感じではなくて、毎年毎年、初心に返って広報をしっかりとして、前回よりもふえていくように、多くの方々が参加してもらえるようにやっていただきたいと思います。  震災救援所訓練のほうで、私も何カ所か、小学校、中学校に行きましたけれども、実際に始まる前に、約1時間前から、救援所連絡会の方々やPTAやおやじの会の方々が来て準備していらっしゃったんですけれども、そのときに、例えばマンホールトイレの設置の仕方などを区の職員の方が震災救援所連絡会の方々にレクチャーをして、それを受けた方々が実際に震災救援所訓練に参加した一般の方々にまたつくり方、設置の仕方や片づけ方をお伝えするという形でやっていらっしゃっていて、少しずつ実践的な取り組みになってきているなというふうに評価するものですが、区の職員の方がすごい急ぎ足で、この設置の仕方、きょうは実は震災救援所の訓練が3つ4つ重なっていて、またすぐ次の救援所に行かなきゃいけないので、ちょっと急いでいるので、皆さん、お願いしますみたいな形でレクチャーをされていたんです。  そういったレクチャーをする区の職員の方々がいらっしゃるというのは大変重要なことだと思うんですけれども、まだまだ人手が足りていないのかなというふうな印象を受けたんですが、そういうレクチャーをする方々というのはどれぐらい今いらっしゃるのか、また、ふやしていくようなことはできるんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。 ◎防災課長 レクチャーですと、恐らく防災課の職員が対応していたのかなと思います。これは、実際に発災したときに防災課の職員が立ち上げるとかいうことではないわけなので、そういう対応できる力を、例えば初動の方とか、震災救援所の対応する実際の職員の方々にきちんと伝えまして、そういう方がきちんと地域の方に教えるとか、つくれるような形で対応できるように、こちらとしても努めていきたいと考えております。 ◆富田たく 委員  震災救援所にはさまざま、避難所としての防災のための用品がありますけれども、使い方がわからないと使えないというようなものもやっぱりありますので、実際に使ってみる、また使い方がどうなんだというレクチャーができるような体制をぜひこれからも広げていっていただきたいと思います。  以上です。 ○金子けんたろう 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○金子けんたろう 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  以上で本日の災害対策特別委員会を閉会いたします。                           (午前11時37分 閉会)...