◆
市橋綾子 委員 先ほどもおっしゃったように、10年
計画ということなので、息の長い
活動が望まれるものだというふうに私も
理解をいたします。
地域に住んでいる方
たちの
参加なくしてこの
計画はできないという、
地域に住んでいる方
たちが一番その
まちのことを知っていることなので、ぜひ
参加のしやすい呼びかけを続けていっていただきたいと思います。
以上です。
◆
原田あきら
委員 防災訓練についてなんですけれ
ども、
マンネリとかいう話もあったんですけれ
ども、やっぱり私も思いますけれ
ども、
マンネリというよりも、じっくり
地域の
人たちが集まって、日ごろこういう
防災訓練とかで顔を合わせておくということが非常に大事だと思うんですね。
ただ、確かにどんどん
参加者が減っていくような感覚を受けなくもなくて、
地域の人から聞いた話では、それこそ
学校選択自由制の中で、
自分の
地域の
学校じゃないしみたいな
感じで来なかったりとか、そういう話も聞くんですよね。そういう影響が
学校を使った
防災訓練にも出ているのかなというふうに私もそれを聞いて思ったんですけれ
ども、そういう面がやっぱり
1つ、これは
消防団の人に聞いた話なんですけれ
ども、あるんでしょうか。
◎
防災課長 訓練の
参加者が減っている原因としまして一番大きなものは、引き取り
訓練をやらなくなったというところが一番大きな理由となってございます。というのは、
日程ですが、
土日にやりたいということもございまして、そのときに
学校の授業の中でやっていくのかどうかということで、今は休日の
想定ということでやっていますので、
訓練の
参加者というところでは、
児童生徒の方が減ったことで著しく減ったということはございます。
あと、今の
学校選択制につきましては、私
どものほうでは、そちらの
学校の
生徒さん、お住まいの方を
対象としておりますので、お近くの
震災救援所に来ていただけているというふうには認識してございます。
◆
原田あきら
委員 学校だけじゃなくて、
地域と
学校とが一緒になってやる
震災訓練は、私、大事だと思っていまして、
阪神大震災でも、
救援所に集まった
人たちのいさかいが起こったり、いろいろな
人間関係の問題がいっぱい起こったりして、そういうのは、日ごろ
震災訓練とか、あるいは
町会・
自治会の方がリーダーシップをとってしっかりやったところはうまく丸くおさまった、そういうのがなかなかできてないところは大変な
震災救援所の
運営が行われてしまったというのを聞いています。
そういう点で、いろいろな
震災の
訓練というのは、体を使った
訓練だけじゃなくて、
阪神大震災とかの教訓を得て、この間、
講演会とかいろいろな方を呼んでやっていますよね、そういうのをもうちょっと多くの人に見てもらえるような施策というのができないものかなと思っているんです。この間、区が努力をして、
震災訓練所でリーダーになった
人たちを呼んで
講演会とか行ったりしていましたけれ
ども、大体来るのはやっぱり
町会・
自治会の方が
中心で、それはまず大事だと思うんですけれ
ども、
地域の
人たちにも知っていただくような、こういう
訓練の日とかを使って短時間ででも、
震災救援所の
運営の仕方ですとか、そういうのは学ぶことはできないのかななんて思うんですけれ
ども、どうなんでしょう。
◎
防災課長 今現在におきましては、
訓練に
参加するということが
目的で
実施をしております。その中で、
講演会につきましては、この
訓練とは別に、
救援所の中でそういった
講演会そのものに取り組んでいるということもございますので、そういった
事例をもっと広く
周知していきたいなというふうに考えてございます。
◆
原田あきら
委員 講演会とか偉い人を呼んでやるなんていったら、こんなにたくさんのところで
訓練やっていますからあれですけれ
ども、例えば5分ないし10分の映像が体育館の中で見られるとか、そういうふうにして、ああ、こういう
訓練は大事なんだなというのが少しわかるような、ちょっと目に訴えるような、そういうのがあったりすると、一度来て、ああ、こういうのはもっとみんなで見なきゃだめだと思って、周りの近所の
人たちも誘い合って来るような、そういうような
内容ができたらなと。
確かに、私もこの仕事をやってから、ああ、こういう
防災訓練とか
自治会・
町会は本当に大事なんだなと思ったところがありまして、それまでは、
地域でやっている
防災会の
防災訓練というと、本当に意味あるのかなとか思っちゃったりしていたんですよね。だから、もうちょっと何か、この
訓練が大事なんだなと思えるような、ある意味、
震災が起こった後の危機感ですとか、そういうのをちゃんと伝えていくようなことができないかなというふうに思っています。
あと、
防災訓練というか避難所のことなんですけれ
ども、
震災避難所のトイレについては、ここ最近すごく注目をされてきている。今区としては、割といろいろなところに臨時のトイレをつくる穴を掘ったりとかしていますけれ
ども、
取り組み状況みたいなのはどうなっているのか。要は、
震災が起こって避難所が開設されたときに、何か秩序が崩壊するような数しか今ないのか、何とか人間としての秩序が保たれるような
状況までトイレの整備というのはできてきているのか、ちょっと教えてください。
◎
防災課長 トイレにつきましては、阪神・淡路大
震災が起こる前は、各
救援所相当ということで、組み立て式のトイレというものを備蓄してございました。その後、今現在は、それにあわせてマンホール型のトイレ、マンホールに設置できるトイレを備蓄しているということで、マンホールにつきましては、下水道局のほうで全部の耐震診断
関係をしておりまして、
震災時に使えるものに関してはふたの上にマーカーが塗られているということで、今はマンホールトイレを主体として考えているということです。
あと、東京都の
取り組みで申し上げますと、広域避難場所については、やはり同様のことが
指摘されるということで、こちらにつきましても、東京都のほうでそういった形の穴を幾つか掘って、マンホール型のトイレを設置しているということでございます。
◆
原田あきら
委員 その量というのは、割と
震災避難所ごとに満足のいくような数字になってきているんでしょうか。
◎
防災課長 ちょっと今、数についてはお待ちください。
◆
原田あきら
委員 いや、大体でいいから。
◎
防災課長 数としては、とりあえず必要数ということで備蓄をしてございますけれ
ども、今後の
訓練等を含めて数が不足するようであれば、順次
計画的に足していくというような考えで取り組んでいるところでございます。
◆
原田あきら
委員 トイレですとか、リアルに
自分の身に置きかえて考えられるような、そういう情報とかも
区民の方に伝えて、
震災訓練というのが、例えば
震災訓練に行ったときにトイレがどれだけあるのかとか
自分の目で確かめたくなるような、
震災が起こったときのリアルな
自分の情景を考えられるような、そういう
周知を行政として図っていく必要があるかなと。そうすると、もうちょっと
訓練というものに
興味、関心というのがわいていくのかなと。
地域の引き取り
訓練とかがなくなったという話もありましたけれ
ども、
学校選択自由制とかによって割と
地域が、これは
学校の問題だけじゃなくていろいろな問題で、ことしお祭りもありましたけれ
ども、
地域がばらばらになってきているという話をよく聞きますので、そういう点でも、こういう
防災訓練で
地域が一丸となる場所みたいなのを、少し施策を考えていったほうがいいのかなというふうに思っています。
阿佐谷南・
高円寺南地区
防災まちづくりニュースについてなんですけれ
ども、何かちょっと前にも聞いたことがあったような気がしたんですけれ
ども、予想される区側の総費用みたいなのは出ているのかどうか、教えてください。
◎
まちづくり推進課長 この
防災まちづくり計画に10年間で取り組む過程の中で、最も大きな経費を
想定しているのが馬橋通りの拡幅の事業でございます。その点につきましては、大まかでございますけれ
ども、およそ3億程度を
想定してございますが、そのうちの3分の2が国や都から補助金がもらえるということで
想定をしてございます。それも10年間にわたってでございます。
◆
原田あきら
委員 例えば、10年間以内にやらないとしても、その10年間の中でいつやりますよという
計画を示したらそのお金が出たりということはないんでしょうか。10年間以内に建て替えとかでセットバックしないと、このお金は出ないんでしょうか。
◎
まちづくり推進課長 国や都の
密集事業の補助金の
1つの年限が10年間ということでございますので、その10年間の中で道路を拡幅するために区のほうへ
協力をいただいて、拡幅
部分の土地の買収をした費用について区がお支払いしたものに対して国や都から補助金が出るということでございます。
また、
密集事業の延長というのがございますので、進捗
状況にもよりますが、もう少し時間をかけてやっていこうということであれば、最長でプラス10年でございますので、20年間にわたって補助金がもらえるという
想定でございます。
◆
原田あきら
委員 大きなところで都市
計画道路のほうですけれ
ども、馬橋の馬橋神社や
杉並学院の端っこのほうを削るような形になっている。こういった大物というんですかね、馬橋神社や
杉並学院さんとかと、この間どういった話が進められているんでしょうか。
◎
まちづくり推進課長 すみません、その前にちょっと、
先ほどご答弁で誤りがございますので、訂正させてください。
補助金の補助率でございますが、国が2分の1、都が4分の1、合わせて4分の3が補助金でもらえます。失礼いたしました。3分の2というふうに申し上げましたが、4分の3補助金がもらえるという制度でございます。
それから、今のご質問での都市
計画道路に関してでございますが、馬橋神社あるいは
杉並学院のあたりに都市
計画道路の
計画がございますが、今回の
阿佐谷南・
高円寺南地区の
防災まちづくり計画の中では、この都市
計画道路の整備については
計画線を示すのみでございまして、具体的なお話は全くしてございません。したがいまして、両者とも特に都市
計画道路についてのお話をしたことはございません。
◆
原田あきら
委員 こういう大きなところ以外でも、小さなところでも、
自分たちの将来のプランとかがいろいろあって、それをこういう
計画に沿って変えてくれというのは本当に並々ならない問題だと私も思うんですね。ただ、こういう事業も本当に必要だなというときがあると思うので、そういった点でも、
地域の
区民の
人たちの声をしっかり聞いて、その
人たちのコンセンサスをつくっていくというのは本当に大事なことだなと思っています。今後の
まちづくりを進める会というのを、本当に丁寧に、かつ大
規模になっていくようにぜひやっていただきたいなと思って、そういう
地域の
人たちの声が高まっていけば、では、うちも
防災のために一定そういうことも、家の建て替えに際してこういうことも考えてもいいのかなというふうになるのかなと思いますけれ
ども、何といっても10年しかないというところですので、丁寧に、かつ大
規模にこの
まちづくりの会というのが発展していけばいいなと思って、終わります。
◆河津利恵子
委員 質疑ではなく、ちょっと
意見というか感想を申し述べたいと思います。時間も少し余裕があるので、ほんの二、三分。
総合震災訓練についてです。きのう、実は近所の、
地元の中
学校での
訓練に出たものですから、非常に旬な体験をしたものですから、一言申し上げておきたいと思います。
先ほどから小中
学校の
総合震災訓練、引き取り
訓練と一緒にしないから
参加人数が減ってしまったみたいな
感じですけれ
ども、引き取り
訓練というのは、親が無事に子
どもを引き取って家に連れて帰るまでが
訓練であって、その場に残る人というのは、本当に役員レベルのごくわずかな
人たちです。引き取り
訓練とあわせて小学生や保護者がいたから
参加人数がこれだけ多かったというのだと、ちょっとそれは違うのかな、比較の
対象にはならないのかなと思いますので、引き取り
訓練もあわせてやることも大事ですし、各
学校ごとで
町会・
自治会とのタイアップでそれぞれ工夫をしながら取り組むということも大事だと思います。
きのうは中
学校で行われましたけれ
ども、中
学校の
規模と小
学校の
規模というのはやはり大分違いがあるんだろうなと。そして、中
学校が
震災救援所になって4年くらい
たちますけれ
ども、そろそろ小
学校あるいは中
学校、
地域性とかいうふうな特性も出てきているかと思うんです。たまたまきのうの中
学校では、所長になられている職員が、本当に
地元で育って大きくなられて職員になられている方だったので、
地元と物すごく密着した、顔がつながっている
関係ができていました。余りころころかわることなく、その職員の方が所長でずっといられる、そして頼りになる所長でいられることが非常に望ましいんですけれ
ども、他の小
学校や中
学校でもそういった職員が張りついているのかどうかというふうなこともちょっと点検してもらえるといいかなと思いましたし、本当に特色ある、例えば冬場の夜にやってみようかというふうな
学校もあるみたいです。いろいろなことを
想定して、初日の日は、まず夜、灯がつかないんじゃないだろうかとか、あるいは遺体が運ばれてくることもあるだろう、そういったときにはどうしたらいいんだろうとか、寒い時期に地震が起きたらどうするのかとか、いろいろなことを
想定して工夫をされて、
町会・
自治会の方も、やっぱりそこが主力になるんだというふうに思いました。
毎年毎年いろいろな形でやることで顔がつながっていくということが何よりも大事だと思いますし、それから、要援護者のこともかなり皆さん意識があって、地震が起きたときにどこの家にどういう方がいらっしゃるかということ、あるいは和田堀公園まで役員さん
たちが皆さんで歩いてみて、ここのブロックが危なそうだとかいうふうなチェックもされたというふうな、地道な
活動をした上で
震災訓練に臨んでいらしたということが非常に印象的でした。そういった
救援所に避難する者はすごく幸せですけれ
ども、とにかくパニックになるということが非常に怖いので、
組織立って動けるという体制をつくっていくということがとても大事だなと思いました。
申し上げたかったのは、小中
学校ごとに、
地域の特性とか、そういった特性が出てきているところがあると思いますので、ちょっと点検してみられて、その場での講評ではなくて、役所としてちゃんと吟味をして、そして、こういうことをこれからここの
地域はやってみたらどうですかというふうなアドバイスもしていただけたらいいなと思いました。
きのう行われたものですから、ちょっと
意見と感想ということで申し述べたいと思いました。
以上です。
○
小野清人 委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
小野清人 委員長 ないようですので、
質疑を終結いたします。
以上で本日の
災害対策特別委員会を閉会いたします。
(午前10時38分 閉会)...