渋谷区議会 2021-03-25
03月25日-04号
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。 日程第7を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第7 議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 総務委員会審査報告書議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日
総務委員会委員長 一柳直宏渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿 附帯決議 審議会には公平・公正な運営を求める。
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○議長(下嶋倫朗) 総務委員長の報告を求めます。 一柳委員長。
◆11番(一柳直宏) ただいま議題となりました議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例及び議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例の修正案につきまして、総務委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、渋谷区
財産価格審議会を設置するため条例を制定しようとするものであります。 本案に対しては、小田委員から、会議の専門性と透明性を高めるため組織構成と会長選任方法を変更し、会議の非公開規定を削除する修正案が提出されました。 審査の中で、反対の立場から、区民の共有財産は公平かつ適正に処分、取得等がされるべきであり、会議後の議事録を公開しないことは区民の知る権利を侵害するばかりでなく、議会や報道機関の監視が期待できない仕組みとなっている等の意見がありました。 また、賛成の立場から、公有財産の有効活用を図る目的で第三者によるチェック機能を取り入れるものであり、公平・公正な入札とするため、会議を非公開とすることは妥当である。委員の構成に関しては奇数にするのが望ましいと考えるが、公平・公正に審議会の役割を果たすよう要望し、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例の修正案を賛成少数で否決し、原案を可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 なお、本条例については、審議会には公平・公正な運営を求める意見が出され、附帯決議を付することと多数をもって決定いたしました。 以上、総務委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、順次指名いたします。 7番
小田浩美議員。
◆7番(小田浩美)
立憲民主党渋谷を代表いたしまして、ただいま議題となりました議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例に反対の立場から討論いたします。 本議案は、公有財産の取得、貸付け及び処分に関し、適正な価格及び料金を評定する審議会を制定するものです。
財産価格審議会の設置は必要不可欠であり、加えて公有財産の管理及び借入に関しても審議されるべきで、審議会には専門的な根拠と多角的な視野に基づいた適正な評定が求められ、公正・公平かつ透明性が必要です。 以下、原案への反対の理由を述べさせていただきます。 条例の第3条の組織の構成では、委員6人以内とあり、学識経験者3人以内、区長が指定する職にある職員3人以内とされています。東京都及び23区の同会議体全てを調査したところ、会議体を持たない中野区、渋谷区を除く22自治体のうち…… 〔「中央区」の声あり〕
◆7番(小田浩美) ごめんなさい、中野区じゃない、中央区、渋谷区を除く22自治体のうち、条例で6人以下を定める自治体は2つだけで、学識経験者、
関連行政機関、議員、職員などで構成された7人以上の自治体が半数以上、平均では10.2人でした。東京都の条例では、学識経験者9人以内、職員4人以内の15人以内とされており、現在は11人、
日本不動産鑑定士協会連合会の会員の方が会長を務め、
不動産鑑定士3人のほか
不動産研究所、大学教授、弁護士、公認会計士、税理士、職員2名で構成され、専門性を高めています。 知名度が高い渋谷区では、あらゆる財産価格は常に変動が見込まれることから、委員構成においては、多岐にわたり専門性を有する委員を多数任命するべきと考えます。また、会長を含めると学識経験者より内部職員数が上回ることも客観性を欠くおそれがあり、原案の組織構成には問題があります。 次に、条例第4条、会長の第1項、「会長は、区長が指定する副区長とする。」という選任の仕方です。 調査した自治体の半数以上が委員による選挙、互選により会長を選出しております。審議会の独立性と中立性を高めるためにも、会長職は委員によって選出されるべきだと考えます。 次に、第8条の会議の非公開については、条例の定めによって会議の非公開とする自治体は、調査した22のうち2つの自治体だけでした。大半が、条例の運用に際し、基本事項や施行規則、要綱などで会議の非公開、議事録の公開、一部非公開などを明記しております。条例文において会議の非公開を規定することは、入り口から区民に門を閉ざすもので、納税者から区有財産の審議に係る最低限の情報すら知る権利を奪うものです。 加えて、多数の自治体が会議録を作成し、これを保存しなければならないと規則で定めています。当然のことではないかと思います。議事録を作成、保存し、個人や企業、団体の保護のため、また公正な行政執行の確保のために非公開とするべき項目を除いては公開とし、審議会の公平・公正な評定を区民にお示しするべきだと思います。 以上のことから、原案の条例内容では重要な審議会の設置に対して不備があるため、修正をするべきだと考えます。 以上、反対の討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 33番
五十嵐千代子議員。
◆33番(
五十嵐千代子) 私は、
日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題となりました議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例に反対の立場から討論いたします。 本案は、公有財産の取得、貸付け及び処分に関し適正な価格及び料金を評定するため、区長の附属機関として
財産価格審議会を設置するものです。 区民の共有財産である土地や施設の取得や処分などは、常に透明性が確保され、公平・公正に評価され、正当な価格で取引されなければなりません。そのために、第三者機関として審議会を設置すること自体を否定するものではありません。 しかし、本案は、審議委員として学識経験者3人と区長が指定する職にある区の職員3人の6人で構成され、会長は、委員の互選であるべきにもかかわらず、区長が指定する副区長とし、可否同数のときは会長の決するところによると定めています。既に東京都と21区には
財産価格審議会や区長の内部機関として土地・
建物価格審査会などが設置されていますが、会長の選出方法については12区が互選となっており、渋谷区のように内部機関ではなく条例で審議会を設置している組織の会長を副区長にしている区は少数で、第三者機関に値するとは言えません。 さらに、渋谷区は、審議会の会議は非公開にすると条例に規定した上、会議の記録は取るが一般公開はせず、情報公開で請求された場合、個人情報だけでなく価格も公表しない予定としています。しかし、東京都は、会議後に議事録をホームページ上で誰でも見られる状態で公開しています。また、豊島区、練馬区は、会議録を個人情報に関わる部分以外は公開しています。また、非公開としている区の中でも、情報公開の請求があれば価格についても公開するとしている区もあります。 渋谷区のやり方では、区民の共有財産が公平・公正な価格で取引されたのか区民が確認するすべは全くありません。渋谷区の
財産価格審議会の役割として強く求められるのは、区民の共有財産である土地、建物などの売買や貸付けが、区民の納得できる正当な価格で公正・公平な取引で行われたかどうかを区民が確認できる、透明性のある運営が行われることです。 現に宮下公園の借地料について、今も住民訴訟が続いています。党区議団の鑑定評価額より190億円も低い価格であることは再三指摘をしてきましたが、現在に至るまで再鑑定は行われないままに契約が履行されています。こうしたことを繰り返さないために
財産価格審議会の役割があると考えます。しかし、本案では透明性も、公平・公正な運営も保障される内容とは言えず、逆に、公有財産を利用して利益を上げようとする企業の言い値で取引することにお墨つきを与える組織になることさえ危惧されます。 よって、賛成することはできません。 以上、反対討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 17番堀切稔仁議員。
◆17番(堀切稔仁) 議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例の制定について、れいわ渋谷は反対をいたします。 理由としては、審議の中で、区民の皆様の大切な区民財産の価格を決めるにもかかわらず、当審議会は一般区民の傍聴ができないこと、また、募集による区民などが審議会の委員にもなれないことです。 そもそも区民の財産は、憲法第30条にあります区民の納税義務が課せられ、そしてその一方で、憲法第84条による課税義務を課している、このことから初めて納税者のお預かりした税金でですね、区有財産の取得や維持がされてきているわけです。本条例は、区民財産の取得、貸付け、処分、価格を決めるのに、区民が議論に参加することや議論過程を見ることすらできないことは、憲法第21条、表現の自由を侵害することになります。 そもそも表現の自由を支える社会的な価値は2つあります。1つは、個人が言論を通じて個人の人格を発展させ、個人的な価値、自己表現の価値をいう、つまり表現の自由として、皆さんが知っているとおり、いろんな表現を皆さんがしていくことができます。例えば、書くこととか言うこととか、そういうことがそうです。もう一方、この憲法第21条には受け手である区民の自由というのがあります。国民の自由があります。これ、国民の自由とは聞く自由、見る自由、そして読む自由です。つまり知る権利のこともこの憲法の中には記されております。 また、その知る権利は参政権の一つであり、国民や渋谷区民への自由を完全に、その役割を断罪することになります。個人は様々な事実や意見を知ることによって、初めて政治に有効的に参加することができるからであります。さらに、知る権利は積極的に政府や渋谷区の情報の公開を請求することができる権利でもあります。 まさにその意味で、渋谷区の施策決定を行う際の審議会への、参加や傍聴することすらも認められていないことは、これは3つの憲法に抵触することであります。 今まで区の幹部だけで、内部だけで価格決定をし、当時の区民課長が、例えば当初7,000万円で購入予定だった河津さくらの里しぶやを1億1,000万円で買い上げたり、宮下公園の鑑定、借地料もホテル部分を鑑定士に任せず、それを抜いて6億300万円の賃料を30年間も決める。このようなことが、区民の財産を非常に粗末に扱っていることであります。 さらに、審議会に区民の参加や傍聴もできないことは、この非公開に拍車がかかり、審議会の議決を受けたものは全てお墨つきを受けることになってしまいます。区民の財産を扱うのにますます区民を遠ざけ、非民主的行為で決定が行われる。絶対に認められません。委員の半数以上を公募で募集したりとか、傍聴を認めるとか、そういうような形でこれを変更すべきです。 よって、公正・公平性が欠けている議案第6号 渋谷区
財産価格審議会条例の制定には、憲法にも抵触することから反対といたします。 以上です。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第7を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 日程第8を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第8 議案第8号 渋谷区印鑑条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 区民環境委員会審査報告書議案第8号 渋谷区印鑑条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 区民環境委員会委員長 薬丸義人渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 区民環境委員長の報告を求めます。 薬丸委員長。
◆23番(薬丸義人) ただいま議題となりました議案第8号 渋谷区印鑑条例の一部を改正する条例につきまして、区民環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、多機能端末機に係る規定の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、個人番号カード及び多機能端末機について定義を明確にするために規定の整備及び文言整理を行うものであり、賛成する。マイナンバーカードと印鑑登録証をそれぞれ使用する場合と、マイナンバーカードに印鑑登録証の機能を持たせて1枚で使用する場合での違いや注意点、例えばマイナンバーカードに有効期限があることなどについて丁寧に説明を行い、区民が混乱しないよう努められたい等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、区民環境委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第8を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第9を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第9 議案第9号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 区民環境委員会審査報告書議案第9号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 区民環境委員会委員長 薬丸義人渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 区民環境委員長の報告を求めます。 薬丸委員長。
◆23番(薬丸義人) ただいま議題となりました議案第9号 渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、区民環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、保険料率の改定等を行うため条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、被保険者には自営業者や非正規雇用の労働者など低所得者が多く、暮らしはコロナ禍で厳しさを増しているのに、保険料を引き上げることは、社会保障制度としての国保制度の否定につながるものであり、認めることはできない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、区の国民健康保険事業の運営に関する協議会も適当と認めており、長寿社会という国の現状からやむを得ない改正と考える。区民の負担感を抑えるためにも丁寧な対応をされたい等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、区民環境委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第9を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 議事進行上、日程第10から日程第12までを一括議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第10 議案第10号 渋谷区手話言語への理解の促進及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関する条例
△日程第11 議案第11号 渋谷区
介護保険条例の一部を改正する条例
△日程第12 議案第12号 渋谷区
指定地域密着型サービス事業等の運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書議案第10号 渋谷区手話言語への理解の促進及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関する条例議案第11号 渋谷区
介護保険条例の一部を改正する条例議案第12号 渋谷区
指定地域密着型サービス事業等の運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、それぞれ原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 福祉保健委員会委員長 近藤順子渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 福祉保健委員長の報告を求めます。 近藤委員長。
◆12番(近藤順子) ただいま一括議題となりました3議案につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 初めに、議案第10号 渋谷区手話言語への理解の促進及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関する条例につきまして、本案は、手話が言語であることへの理解の促進及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進を図るため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、障がい者団体から要望のあった条例であり、障がいの特性に応じた多様な意思疎通手段を講じることで、障がい者の社会参加につながっていくことを期待する。条例制定後は事業者にも丁寧に周知するとともに、全ての区民が相互に尊重し合いながら共生する地域社会実現に向けて、具体的に区の施策に結びつけていくよう要望する等の意見がありました。 次に、議案第11号 渋谷区
介護保険条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、保険料の金額の改定等のため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、介護給付費準備基金の取崩し、介護保険料の据置きや引下げについては、
新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい生活を余儀なくされている高齢者や低所得者層に配慮した措置であり、評価する。今後とも社会情勢を踏まえて介護保険事業を運営していくよう要望する等の意見がありました。 次に、議案第12号 渋谷区
指定地域密着型サービス事業等の運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例につきまして、本案は、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等の改正に伴い、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、国の法改正に伴う条例改正であり、必要な法整備である。認知症対応型共同生活介護・グループホーム等の整備など、区民の現状に即した施策を期待する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第10から日程第12までを一括採決いたします。 以上3件は、それぞれ原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、一括された議題はそれぞれ原案のとおり可決されました。
○議長(下嶋倫朗) 日程第13を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第13
議員提出議案第1号 渋谷区公契約条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 総務委員会審査報告書
議員提出議案第1号 渋谷区公契約条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日
総務委員会委員長 一柳直宏渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 総務委員長の報告を求めます。 一柳委員長。
◆11番(一柳直宏) ただいま議題となりました
議員提出議案第1号 渋谷区公契約条例の一部を改正する条例につきまして、総務委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、渋谷区が発注する事業で働く労働者の労働条件を向上させるため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、本区では労働報酬審議会が設置されており、労働報酬下限額や公契約に係る施策に関する重要事項についての調査や審議など、労働者の労働条件を向上させる取組は十分に行われている等の意見がありました。 また、賛成の立場から、公契約における人件費、労働者に対する対価、社会保障制度は明瞭でなくてはならず、支払賃金や社会保険加入状況の有無をいつでも確認できるよう、条例に明記されるべきである。公契約対象価格を5,000万円に引き下げ、そこで働く労働者に対しても公契約の賃金が守られるべきである等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、総務委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第13を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第14を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第14
議員提出議案第2号
渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 区民環境委員会審査報告書
議員提出議案第2号
渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 区民環境委員会委員長 薬丸義人渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 区民環境委員長の報告を求めます。 薬丸委員長。
◆23番(薬丸義人) ただいま議題となりました
議員提出議案第2号
渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する条例につきまして、区民環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、河津さくらの里しぶやは住民合意がなく、不要であるため条例を廃止しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、令和2年度はコロナ禍により一部利用制限をしながらの運営にもかかわらず、利用者は激減することなく一定数あり、この施設を廃止することは区民の期待を損ねるものである。子どもを通じた現地との交流もあり、区民の合意が取れた施設であるので、廃止する理由は全く見当たらない等の意見がありました。 また、賛成の立場から、区が旅館を取得し開設した施設であるが、区民からは遠くて不便との声があるにもかかわらず、毎年1億数千万円もの運営費と多額の改修費をかけている。年間1万人にも満たない保養施設に多額の税金投入はやめて、コロナ禍に苦しむ区民の支援を優先すべきである等の意見がありました。 本委員会は慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、区民環境委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 17番堀切稔仁議員。
◆17番(堀切稔仁)
議員提出議案第2号
渋谷区立河津さくらの里しぶや条例を廃止する条例に、れいわ渋谷は賛成いたします。 本施設の運営は平成26年からスタートし、委託から、その後、指定管理者へとなりました。直後の平成28年度の伊豆急コミュニティーとサービス公社の事業報告書では、宿泊者は8,872人、休憩は377名となっております。そのときの売上げは4,479万2,450円、それに対して指定管理料は1億1,923万2,000円です。同じく令和元年度ですが、事業報告書によりますと、宿泊が8,682名、休憩が405名とありますが、同年は渋谷区のシニアクラブが445名も利用しております。 また、本施設の売上げは、元年度は施設運営費4,266万4,000円しかなく、指定管理料は一方1億2,741万7,145円と施設維持費295万7,982円となっています。さらに改修工事が254万1,643円、支出としての管理運営費などを合わせますと1億6,
344万6,900円であります。指定管理料が同額ですけれども、これがなければキャッシュフローは全く成り立たないんですね。極めて無駄遣いな施設であります。 極めつけは、令和2年4月の契約では、コロナの拡大は明らかにこれ、想定できたはずなんですが、なぜか指定管理者の予測は8,060名と想定されており、想定の宿泊料も4,266万4,900円とあります。それ以降でも、収入は全ての指定管理料として1億2,078万2,000円となっております。収支計画では、収入想定の1億6,
344万6,900円としていましたけれども、結果、令和2年度の1月現在の宿泊数、休憩数は、合わせて4,917名です。そこにコロナの影響ということで、区内の中小企業にもなかった業務停止中の営業補填が470万円も補正予算で支出されるなど、いろいろな手当をしています。 さらに2年度の反省がないのか、令和3年度も指定管理料と施設維持費で1億2,304万、運営費などを支出すると、これはもう本当に言語道断ですし、計画はどうなっているのかというふうに疑いたくなります。 そもそも委託から指定管理にするのに、私が委員会にいるときに聞いたのは、民間のノウハウが与えられて、さらに知見を使って、その知見を使って区が委託や直営でやるよりも質の高いサービスや集客の向上が得られるというふうに委員会などでも聞いておりました。しかしながら、実態は何年も、せいぜい8,000名台しか集客も上がらず、また区の補填は収入以上の、結局3倍以上を毎年支出している。そして営業停止をすれば、直営施設でもないのにさらに血税から、今年度のように運営の補填をするなど、絶対にあり得ないことであります。 はっきり申し上げて、財政難と区長が言うのであれば、施設運営のこの75%を渋谷区の指定管理費がなければ運営できない河津さくらの里しぶやは即時に廃止し、売却すべきです。そして、指定管理料に使っている1億2,000万円、これを小中学校の給食の無償化に使ったりとか、ほかに子育て世帯を助けるなど、本当に必要な措置に回すべきです。 以上が、我が会派が本施設を廃止すべきというふうに論じる唯一の点であります。 以上、反対といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第14を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第15を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第15
議員提出議案第3号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 区民環境委員会審査報告書
議員提出議案第3号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 区民環境委員会委員長 薬丸義人渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 区民環境委員長の報告を求めます。 薬丸委員長。
◆23番(薬丸義人) ただいま議題となりました
議員提出議案第3号 渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例につきまして、区民環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、区民生活の実態から見て、減免制度の拡充を図り区民生活を支援するため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、区民税の徴収は公平であるべきで、現状でも所得金額に応じた減免制度があり、さらなる財源を必要とする減免措置には反対する。租税回避につながる可能性があり、不公平が生じるおそれがあるので反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、コロナ禍の下で納期の延長は行われたものの減免措置は取られず、低所得の課税世帯の暮らしは大変厳しく、自治体の判断でできる税の減免制度の拡充を図るべきである。所得が著しく減少した方の救済措置が必要と考え、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、区民環境委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第15を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第16を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第16
議員提出議案第4号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 区民環境委員会審査報告書
議員提出議案第4号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 区民環境委員会委員長 薬丸義人渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 区民環境委員長の報告を求めます。 薬丸委員長。
◆23番(薬丸義人) ただいま議題となりました
議員提出議案第4号 渋谷区高齢者の医療費の助成に関する条例につきまして、区民環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、高齢者の医療費の負担軽減を図るため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、今後さらに進むことが想定される少子・高齢化の影響により支出の増加が見込まれる。将来にわたって持続可能な社会保障制度とするためにも、財政負担が大きい本案には反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、全ての住民に医療にかかる機会を保障する重要な施策であり、住民福祉の向上を責務とする自治体の規範となるものと考え、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、区民環境委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第16を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第17を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第17
議員提出議案第5号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書
議員提出議案第5号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 福祉保健委員会委員長 近藤順子渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 福祉保健委員長の報告を求めます。 近藤委員長。
◆12番(近藤順子) ただいま議題となりました
議員提出議案第5号 渋谷区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、心身障害者福祉手当の対象外とされた人々を救済し、心身障がい者の生活の向上を図るため、条例の一部を改正しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、年齢制限や所得制限の撤廃については、複数の制度との整合性や負担の公平性を鑑みると改正は難しい等の意見がありました。 また、賛成の立場から、障がい者の生活を守っていくために必要な条例改正である。未成年者の障がい、難病について支援を充実させる必要があるので賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第17を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第18を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第18
議員提出議案第6号 認知症の人と家族にやさしいまちしぶや
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書
議員提出議案第6号 認知症の人と家族にやさしいまちしぶや条例 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 福祉保健委員会委員長 近藤順子渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 福祉保健委員長の報告を求めます。 近藤委員長。
◆12番(近藤順子) ただいま議題となりました
議員提出議案第6号 認知症の人と家族にやさしいまちしぶや条例につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、認知症とともに生きる人の権利が尊重され、本人を含む全ての区民が認知症とともに生きる希望を持って暮らすことができる渋谷をつくるため、条例を制定しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、当区は既に認知症の方への支援策を丁寧に進めており、福祉施策の中で認知症についてのみ取り上げて条例化することには同意しかねる。条例案の中で福祉サービス従事者の処遇改善を挙げており、原案の趣旨との整合性が取れていない。まずは第8期高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画により、認知症の方が安心して日常生活を送れる地域共生社会の実現を目指すべきである等の意見がありました。 また、賛成の立場から、誰でも認知症になり得る中で、認知症を条例として位置づけることで認知症施策の推進が期待できる。認知症について条例制定している自治体が多くなってきており、当区においても認知症への対応を明確にするために、条例制定は必要である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案を否決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第18を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、本件に対する委員長の報告は、否決であります。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者少数。 よって、本件は原案を否決されました。 日程第19を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第19
委員会提出議案第1号 渋谷区
議会委員会条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 提案理由の説明を求めます。 28番丸山高司議員。
◆28番(丸山高司) ただいま議題となりました
委員会提出議案第1号 渋谷区
議会委員会条例の一部を改正する条例につきまして、提案理由の説明をいたします。 本案は、4月1日からの組織改正に伴い、常任委員会の所管に関する規定の整備を行うため条例の一部を改正する必要があるので、この案を提出するものであります。 どうぞ提案どおり御議決いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第19を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第20を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第20 議案第13号 令和2年度渋谷区
一般会計補正予算(第9号)
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 総務委員会審査報告書議案第13号 令和2年度渋谷区
一般会計補正予算(第9号) 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日
総務委員会委員長 一柳直宏渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 総務委員長の報告を求めます。 一柳委員長。
◆11番(一柳直宏) ただいま議題となりました議案第13号 令和2年度渋谷区
一般会計補正予算(第9号)につきまして、総務委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、令和2年度渋谷区
一般会計予算の総額に歳入歳出それぞれ4億2,722万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ1,356億8,063万9,000円とするものであります。 歳出の内容は、総務費、総務管理費、災害対策費における財源更正、区民施設費、区民施設管理費における総合施設整備費の減額、公会堂管理費における財源更正、民生費、社会福祉費の高齢者福祉費及び障害者福祉費における財源更正、産業経済費、商工費、商工振興費における
新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金に関わる積立金と財源更正になっております。 これらに要する歳入としての財源は、都支出金及び繰越金が計上されております。 また、笹塚防災職員住宅(仮称)整備事業については前払金の支出が不要となったため、渋谷駅南口北側自由通路整備事業については事業の完了が翌年度になるため、繰越明許費の追加をするものであります。 また、債務負担行為として、神宮前三丁目障がい者施設の管理運営について指定管理者による管理運営を行うため、追加するものとなっております。 審査の中で、今後も状況に応じた必要な施策を展開し、コロナ禍で困窮する区民や区内事業者への支援を要望し、賛成する。今までコロナ対策として繰越金で対応した事業に対し都の補助金を充てた財源更正であり、適正である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、総務委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第20を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 議事進行上、暫時休憩をいたします。
----------------------------------- 休憩 午後2時18分 再開 午後2時35分
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第21を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第21 議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 予算特別委員会審査報告書議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月24日 予算特別委員会委員長 斎藤竜一渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会委員長の報告を求めます。 斎藤竜一委員長。
◆19番(斎藤竜一) ただいま議題となりました議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算につきまして、予算特別委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 令和3年度
一般会計予算は、歳入歳出の総額がそれぞれ994億4,900万円となっており、一時借入金の借入最高額は20億円、そのほか債務負担行為などであります。 本案に対しては、牛尾委員外3人の委員から修正案が提出されました。その内容は、歳入歳出予算をそれぞれ28億6,844万1,000円増額し、それぞれ1,023億1,744万1,000円に修正しようとするものです。 本委員会は全議員34人をもって構成され、審査の方法は、総務分科会、区民環境分科会、文教分科会及び福祉保健分科会の4分科会を設け、各所管部門別に慎重に審査を行ってまいりました。 各分科会での審査結果につきましては、既に24日の予算特別委員会において御報告のとおりでありますので、省略をさせていただきます。 反対の立場から、大企業のために巨額の税金投入を継続することは住民福祉の増進に背くもので、認められない等の意見がありました。 本特別委員会では、慎重審査の結果、議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算に対する修正案を賛成少数で否決し、原案を可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、順次指名いたします。 26番田中正也議員。
◆26番(田中正也) 私は、
日本共産党渋谷区議団を代表して、議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算に反対する立場から討論いたします。
新型コロナウイルス感染症は、今までの社会を続けてよいのかを問い直しています。世界でも日本でも、渋谷区でも、経済・効率最優先で大企業のもうけや大資産家の富を増やす一方、医療や公衆衛生、命と暮らしを守る公共の役割を市場化し、後退させ、社会保障を切り捨ててきたことが格差と貧困を広げ、感染症に弱い社会にしてしまいました。こうした社会を改めて、医療や福祉、教育、中小業者支援など命、暮らしを守ることを最優先にし、そのための公共の役割を発揮する社会へと転換することが求められます。 ところが、2021年度渋谷区予算は、当面の最大の課題であるコロナ対策はほとんど不十分な国や都の施策の範囲で、区の独自施策は僅かです。さらに大企業のもうけを優先し、住民福祉を後退させ、自治体本来の役割を投げ捨てる逆立ち予算であり、認められません。
日本共産党渋谷区議団は、コロナ禍にふさわしく暮らし、福祉を充実するために96事業の予算修正案を提案し、住民福祉の機関としての役割を果たすために全力を挙げています。 反対の第1の理由は、新型コロナ対策が極めて不十分であることです。
新型コロナウイルス感染症は、感染再拡大と感染力の強い変異株の蔓延など、危険をはらんだ緊迫した状況です。渋谷区でも高齢者施設でクラスターが発生し、学校などでも相次いで新規陽性者が確認されています。期待のワクチン接種は見通せず、効果が現れるまでに一定期間を要するため、ワクチン頼りになれば感染の急拡大に対応できなくなります。 感染再拡大を防ぎ、終息させるためには、無症状感染者を発見、保護するためのPCR等の検査を抜本的に拡充することが急務中の急務です。区は東京都の事業を活用して、高齢者、障がい者施設でのPCR検査を引き続き予算化していますが、検査実績は高齢者施設で44人、障がい者施設で23人にとどまっています。これまでの「関係者に陽性者や濃厚接触者がいる」などの条件づけをやめて、医療機関、小中学校、幼稚園、保育園などの施設を対象に加え、定期・頻回検査を実施すべきです。また、駅や繁華街等でのモニタリング検査を、区としても直ちに取り組むべきです。 長引く自粛要請の下で、区民も中小業者も疲弊しており、我が党区議団のアンケートには「飲食店を経営している。今の状態でと廃業して生活保護になる」「パート先から突然解雇通告され、失業。家賃が払えません」など窮状を訴える声が多数寄せられています。国や都の支援が後手後手で不十分なため、自治体が少ない財源でも住民に寄り添い、独自の支援を行っています。ところが、渋谷区の来年度予算のコロナ対策32億9,800万円のほとんどは国や都の補助事業で、とりわけ困難な区民への給付や中小業者への固定費給付、医療機関への支援など、区独自の給付は全くありません。第4波や次の感染症に対応するための保健所の体制強化も極めて不十分です。 百年に一度と言われる災害に対して、1,119億円ものため込みの活用も予算措置もしないことは自治体としての役割を放棄するもので、許されません。 第2に、コロナ禍で苦しむ区民に対して負担増と福祉の切捨てを押しつけ、福祉の増進義務を負う区の責任を放棄しているからです。 コロナ禍は高齢者、障がい者、女性など社会的に弱い立場に置かれている区民の暮らしを圧迫しているだけに、区民の福祉、暮らしを守る区政の役割はとりわけ重要です。こうした中で、新年度の介護保険料を据え置き、低所得者を引き下げたことは評価します。 しかし、来年度予算全体は区民の暮らしや福祉を後退させるとともに、感染リスクの中でも暮らしや社会経済を支えている保育士や介護職などエッセンシャルワーカーの処遇改善に背を向けるなど、コロナ禍の区政に求められる役割を投げ捨てていることは許されません。 認可保育園の今年4月の入園申込みでは、ゼロ歳児82人、1歳児89人が募集を上回っており、待機児が出ることは明らかなのに、来年度の認可保育園の整備予算も今後の増設計画も示さないことは、区としての保育実施義務の放棄です。 特別養護老人ホームの待機者は昨年10月時点で386人、最長3年9か月も待つ事態にもかかわらず、23区トップクラスと言って新たな特養の増設計画を示していません。代々木二・三丁目の国有地の活用の可能性を追求するとともに、幡ケ谷二丁目の都営住宅跡地、本町一丁目の警察寮跡地の早期取得、民有地の借り上げなどを進めるべきです。また、ケアコミュニティ原宿の丘の再整備の際にも特養を整備すべきです。 また、訪問や通所介護の事業を区が独自に行う区型介護サービスは、新年度予算、761万円減額の8,517万円ですが、区長が就任した2015年以来、利用料を値上げ、生活援助と高齢者世帯サービスは区分限度額以内に利用を制限するなど、毎年予算を削減し、半分以下に減らしてしまいました。さらに、家庭内での入浴が困難で介護保険では不十分な高齢者に訪問入浴介護を実施する高齢者入浴介助事業は、新年度から事業者の値上げを本人負担に転嫁して100円値上げし、1,000円にします。高齢者の尊厳ある生活を守る区の責任を果たすために、区が年間僅か3万円程度負担すれば値上げせずに済むのです。値上げは中止すべきです。 敬老館は昨年に続き、千駄ヶ谷敬老館を民間委託するため1,568万円を計上しています。敬老館をはじめ区の施設は区民福祉の重要な拠点であるだけでなく、災害時は救援活動の拠点の役割を果たします。また、新年度、一般職員数は前年度との比較で合計で51人削減し、予算額は4億9,400万円削減しています。区民の財産である公共施設を民間委託する一方で全体の奉仕者としての公務員を削減することは、区民福祉の後退に直結するもので、認められません。 第3に、子育て支援や福祉の充実を求める声に背を向けているからです。 一人一人の子どもに寄り添える少人数学級のよさが痛感され、保護者や教職員、教育関係者の運動が広がる中で、40年ぶりに文科省が義務教育標準法を改正し、小学校の35人学級を5年間で段階的に実施する方針を示しました。しかし、東京都も渋谷区も新年度は小学校の2年生までと中学1年生の現状維持で、保護者や教育関係者の願いに背を向けていることは許されません。渋谷区で新年度、35人学級を実施するために必要な教室と教員は、小学校の9クラスだけです。直ちに小中学校全学年で35人学級を実施し、さらに30人学級を目指すべきです。 また、学校施設長寿命化計画の中で、学校統廃合や区民施設との共用化、民間資金の活用による管理・運営が進められようとしていますが、今、求められているのは直ちに少人数学級を進めるための環境整備であり、学校統廃合や共用化などを進めるべきではありません。教育委員会を中心に、教育の有識者、学校関係者、区民で再検討すべきです。 学校給食は教育の一環であり、義務教育は無償であることから、小中学校の給食無償化は現在76自治体まで広がりました。渋谷区の給食費は、中学生の場合、月5,000円以上で、年間6万4,500円の負担となっています。コロナ禍で子育て世帯の貧困が社会的問題になっており、学校給食費の負担が重くのしかかっている今こそ、4億1,100万円でできる学校給食の無償化を実施すべきです。 また、1億2,607万円の予算で実現できる高校生までの医療費無料化を実施すべきです。 国は75歳以上の高齢者に対して、単身者で年収200万円以上、夫婦で年収320万円以上の方の
医療費窓口負担を原則2割に倍増することを狙っています。高齢になれば収入は減る一方、医療に受診する機会が増えることは当然です。年金は減らしながら窓口負担を2倍にするなど絶対に許されません。区としては7億6,000万円で実現できる75歳以上の医療費無料化に踏み切るべきです。 福祉タクシー券は、障がい者の社会参加をはじめ病院への通院など生活に欠かせない事業ですが、区は2016年度に月額4,600円から3,500円に支給額を1,100円引き下げました。新年度も377万円減額しており、2015年度比3,382万円、27%もの削減をしています。障がい者から、元に戻してほしいとの要望に背を向けています。障がい者の暮らしを守る大切な制度として、月額支給額を4,600円に戻すべきです。 第4に、コロナで苦しむ区民に背を向ける一方で、財界戦略に従い国際競争力を高め、大企業のもうけを最優先にしているからです。 東急などが中心となって進めている渋谷駅周辺再開発では総額80億円の税金投入を進めていますが、新年度の渋谷駅桜丘口地区の補助金は7億5,600万円、渋谷駅中心五街区整備事業として新年度は駅街区北側自由通路に6億8,000万円、南口北側自由通路に2億8,800万円もの予算を計上しています。こうした大企業中心の事業への税金投入は認められません。 また、東京都の旧児童会館跡地と区の美竹第二庁舎、区立美竹公園を一体に民間に定期借地させ、営利事業を展開させるステップアップ事業に470万円余を計上し、新年度には募集が行われる予定です。大企業の利益のために区民の大切な財産である公有地を差し出す事業は認められません。 さらに、国内外から企業を呼び込み渋谷をグローバル拠点都市にするとして、これらの企業のためにコンソーシアム運営費、不動産の賃貸や資金調達、起業家育成システムの構築、PR費、ウェブサイト運営、ピッチイベント・トークセッション、実証実験事業、ワンストップセンターの設立など、手取り足取り支援する事業を区の独自予算で1億456万円計上しています。 今、商店街でも休廃業が出ており、かろうじて営業を継続している店舗なども、「これ以上の融資は不可能。いつまで持ちこたえられるか不安」との声が溢れています。区民の暮らしや雇用を支えてきた中小事業者や商店街がコロナ禍でかつてない苦しみに見舞われているときに、固定費支援などの願いには背を向け、1億円もの税金を投入することなど許されません。 1億2,656万円を予算化したスマートシティ推進は、企業や生活者の利便性、快適性向上を目指すために区民の個人情報を活用した事業で、企業に利益を与える一方、国民のプライバシーの侵害の危険をはらんでいることは、この間、フェイスブックの2億6,700万人の個人情報漏えい事件や、今、大問題となっているLINEの個人情報管理不備問題などで明らかです。情報管理者への信頼や個人情報の保護が確立していないまま、IT産業のもうけのために区民の情報をビッグデータにして活用させることは認められません。 コロナ禍で苦しむ区民、中小業者への支援に背を向けて新年度予算だけで20億円以上の税金を大企業のもうけのために投入し、区民の土地を提供することは、自治体の役割を投げ捨てるもので、到底許されません。20億円あれば住民税非課税世帯に1人3万円の給付金を支給し、中小企業の固定費支援にも踏み出すことができます。 第5に、不要不急の無駄遣いの予算だからです。 我が党区議団の昨年のアンケートでは、区政への要望で最も多かったのが税金の無駄遣いを正すことでした。コロナ禍での生活困窮の中で、税金の使い方には区民の厳しい目が注がれています。 ところが、今年度も河津さくらの里しぶやに1億2,304万円の予算が計上されています。今年度の宿泊利用者は、コロナ禍の影響で1月までの累計で4,586人にすぎません。そもそも区民の要望もないまま老朽化した施設を十分な検討もなく取得、開設し、今後、大規模改修など多大な税金投入につながるこの施設は廃止すべきです。1億2,000万円あれば、区内で働く民間保育士の賃金を月1万円引き上げることが可能です。 以上、反対討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 5番橋本侑樹議員。
◆5番(橋本侑樹) シブヤを笑顔にする会を代表いたしまして、議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算に賛成の立場から討論いたします。 令和2年度は
新型コロナウイルス感染症により私たちの生活が一変し、区民の健康、経済にも大きな影響がありました。これに対応すべく、今年度、渋谷区では本定例会で提案されたものも合わせて9本もの補正予算が組まれました。これまで臨機応変に必要な予算を組んで事業執行を行ってきたわけですが、それでもまだ新型コロナウイルスの感染収束のめどは立っていません。 今、区政には、区民サービスの質を落とすことなく、区民生活の回復、区内事業者の救済など、必要火急の事態に対する事業は思い切って行うという対応が求められています。 さて、令和3年度の渋谷区一般会計歳入歳出予算は994億4,900万円、対前年比5.5%、58億3,370万9,000円の減であります。歳入については、歳入の約半分を占める特別区税は昨年より32億7,078万8,000円、率にして6.2%の減、特別区交付金は普通交付金が不交付となり、特別交付金も大幅減が見込まれることから、額にして10億円、率にして40%の減、地方消費税交付金も個人消費の落ち込みにより、額にして4億1,905万5,000円、率にして4.9%の減と、コロナ不況の影響がはっきりと出ております。 そんな厳しい状況下でも、区政の重要課題を先送りすることなく、業務生産性向上による構造改革とともに、財政調整基金15億円、都市整備基金15億円の活用に踏み込んでまで、責任ある自治体として区民福祉の増進を止めない財政運営を高く評価いたします。 歳出については、PCR検査体制を維持し、いよいよ始まるワクチン接種にも個別接種、集団接種、施設入居者への出張接種を組み合わせた万全の体制が準備され、苦境が続く区内事業者には無担保無利子による区独自のコロナ対応特別融資あっせんを継続、その利子補給に8億円が計上されるなど、1年間耐え続けてきた区民、区内事業者の安心を支える施策に、まず予算が使われます。 また、コロナ禍によって私たちの生活様式や働き方が劇的に変化しておりますが、こうした急激な社会変革にはDX、デジタルトランスフォーメーションの推進によりAIを駆使した非来庁型サービス、職員のワークスタイル改革をさらに進め、社会実装においては非接触型社会に対応すべく、キャッシュレス決済促進やオンライン健康相談、文化、エンタメのオンライン支援、デジタル社会の弱者である高齢者の情報格差解消にも着手します。さらにデジタルを軸とした社会変革への対応を今後の渋谷区の発展につなげるため、スマートシティの推進、スタートアップとの連携、教育ビッグデータをはじめとした先駆的ICT教育の拡充など、成長投資にも大きく予算配分されています。 また、長引く自粛生活で社会の絆が薄れる中、ササハタハツや西参道などのまちづくりや障がい者施策にも注力するなど、誰もが生き生きと暮らせる社会の実現が図られています。 このように、緊急課題への対応には大きく予算を計上しているとともに、積極的なコミュニティ空間の創出や、先進的な手法を取り入れた行政運営など、未来を見据えた投資も怠らないという、めり張りのある予算編成を評価いたします。 以下、政策分野に沿って具体的な事業を挙げていきます。 まず、子育て分野についてです。 待機児童対策として私立認可保育所を5園新設されるなど、391人の定員拡大が予定されています。平成28年度から認可保育園を中心にあらゆる保育資源を活用し、約3,070人の定員拡大が図られました。これまで行政、議会が一体となった積極的な待機児童対策により、新年度には待機児童ゼロが見込まれるところまでこぎ着けられたこと、渋谷区政の悲願、最大の区政課題解決を高く評価いたします。 妊娠時から18歳に至るまで切れ目ない相談・支援体制を持つ拠点施設、渋谷区子育てネウボラが、本年8月、神南分庁舎跡地複合施設に移設され、これに関わる子育て支援事業費として15億689万6,000円が計上されています。中央保健相談所、子ども発達相談センター、子ども家庭支援センター、教育相談窓口などの機能が集まり、子育て世帯にとって、子育てについてはここに行けば解決するという非常に分かりやすく便利な環境が整いました。 ネウボラのホームページもリニューアルし、子育てネウボラペアレンツセミナーのアーカイブ化など、日頃の活動やニュース、イベントスケジュールといった、より充実した情報発信が行われます。オンラインを活用して気軽に情報を得たりサービスを受けられる仕組みは、多忙な子育て世帯にとってもうれしいものと考えます。保護者同士の交流も、オンライン活用によって促進されることも期待いたします。 区のオンライン申請やオンライン相談なども組み合わせながら、今後もあらゆる家庭が安心して子育てができる環境整備が進められることを期待します。 次に、教育分野についてです。 ICT教育の推進に15億3,500万円の予算が計上されています。全国に先駆けて1人1台タブレットの体制を進めてきた本区では、昨年の緊急事態宣言下、臨時休校中においても「学びを止めない」と、タブレットを活用したオンライン授業などの取組を行ってきました。そして令和3年度では、マイクロソフトTeamsをフル活用した同時双方向型の学びに対応できる通信環境へと強化されることとなりました。回線が重く、大人数で同時にカメラをオンにできないなどの課題がクリアになり、遠隔交流や専門家とつないだ遠隔授業、不登校の子どもへのフォローなど、ICT教育の可能性がさらに広がります。 また、教育ビッグデータの活用により、個人に合わせたきめ細かい指導の充実、学習環境の改善が図られ、児童・生徒たちの自己分析に役立つほか、教員にとっても業務の負担が軽減されるだけでなく、より最適な指導ができるようになります。 学習者用デジタル教科書の導入にも踏み出しました。令和3年度ではモデル校での実証事業とのことですが、翌年度には全校に導入される予定とのことで、実証事業を通して課題を掘り起こし、全校導入に向けて改善すべきところは対応していただくことを期待します。 こうしたICT教育だけでなく、地域に根づいた探究学習を行うシブヤ科には379万円、英語教育では、TOKYO GLOBAL GATEWAY事業に857万円と、学習の中身もさらに充実させる予算が計上されています。 学校給食については、令和2年第4回定例会での我が会派の佐藤真理議員の代表質問でも学校給食の充実に努めていただくようにと要望をしておりましたが、早速、渋谷ワンダフル給食プロジェクトに8,000万円の予算がつけられています。学校給食を貴重な食育の機会と捉え、世界の食、日本の食などあらゆる食文化に触れられる給食を企画していくとのことで、子どもたちにとっても楽しみなことでしょう。 令和3年度において、学校が未来の学びや新しい体験の場としてさらに充実していくことを期待しています。 次に、福祉分野についてです。 高齢者デジタルデバイド解消事業に3億6,500万円の予算が計上されています。スマートフォンを持たない65歳以上の区民の方を対象に、スマートフォン最大3,000台を希望者へ無償貸与し、通信料、通話料も区が負担することとなっています。コールセンターの設置や使い方講座、個別相談会等の開催により、継続的なサポートも併せて実施することで、高齢者のスマートフォン利用率を高め、また、既にスマートフォンを持っている方にも使いこなせるようになっていただくことで、緊急時の情報伝達をはじめとした情報格差をなくしていく狙いがあります。それだけではなく、このコロナ禍では、重症化リスクの高い高齢者の方々にこそ、区の非来庁型サービスやオンラインによる人との交流手段を大いに活用していただくことが、感染症対策、そして孤独解消にもつながります。 また、令和3年度は福祉施設がさらに充実することとなっています。 今月に待望の障がい者グループホームや区内初の看護小規模多機能型居宅介護事業所、いわゆる看多機や、認知症高齢者グループホーム施設等を備えた恵比寿西二丁目複合施設が開設されたばかりですが、5月には高齢者ケアセンター跡地にかんなみの杜・渋谷が開設されます。特別養護老人ホーム、デイサービス、地域包括支援センター等の機能が集まり、介護予防事業など様々なイベントを通じて、地域で高齢者がつながる役割も担っていくことと思います。 区内初の重症心身障がい児・者のための施設、神宮前三丁目施設も着工されます。総工費は約27億4,000万円、令和6年12月開設予定です。発達支援や放課後等デイサービス、短期入所、機能訓練、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援、相談支援など、重症心身障がい児・者や医療的ケアの必要な方々のあらゆるニーズに応じたサービスの提供が可能となります。ほかにも、災害時避難所機能やカフェ等の交流スペースも備えられており、多様性社会の中核施設となると期待しております。 次に、健康・スポーツ分野についてです。 健康分野で今、不可欠なのは、新型コロナウイルスワクチン接種体制の整備とPCR検査体制の継続です。ワクチン接種体制確保事業の整備には18億7,000万円、PCRセンターの運営に5,684万1,000円計上されています。国の方針に基づいて整備を進めているとのことですが、区民の方々に混乱のないよう、情報の周知徹底、個別のケースへのきめ細やかな対応を期待します。 来年度からはオンライン健康相談の事業も始まります。感染症対策のために外出自粛が呼びかけられているため、体の不調や悩みを感じても病院に行くかためらわれる方も多いと聞いておりましたので、自宅等にいながら健康相談ができるサービスが生まれることは大変心強く思います。 スポーツ分野では、ひがし、代官山、猿楽の3か所の
スポーツ施設にて指定管理者制度が導入されます。これまでスポーツセンターにて指定管理の制度が導入されてきましたが、動線を改善するなどの細かい改修や多様な自主事業、利用者に対する丁寧な対応など、質の高いサービスを提供することができています。今回、新たに3か所の
スポーツ施設に指定管理者が入ることで、区の
スポーツ施設が多くの方に長く利用されるものと期待できますし、そうすれば区民の健康意識の向上も見込まれ、予防という観点からも区民の健康増進に大変意義のある取組であると評価いたします。 パラスポーツの普及啓発については、パラスポーツを通じて障がい者理解を促進することを目的としたダイバーシティ講座や、パラスポーツの体験会で360万8,000円の予算が計上されていますが、令和3年度はオリンピック・パラリンピックのレガシーとして、パラスポーツや、ゆるスポーツの定着を図っていただきたいのはもちろんのこと、2021年はデフリンピックの開催年でもありますから、デフスポーツについても是非周知に努めていただき、あらゆるスポーツを通して多様性理解が促進されるような事業を展開していくことを期待します。 令和3年度からは、区長部局にスポーツ部が新設されることになりました。学校の部活動を支援し改革していくほか、あらゆる世代のスポーツをオール渋谷でサポートしていくという大変心強い取組も評価いたします。 次に、防災・環境分野についてです。 防災については、新規で渋谷区業務継続計画の感染症対策編の策定や、防災行政無線が聞こえない方のための、自宅等の電話で防災行政無線の内容をプッシュ型で届ける情報配信サービスの導入が行われます。避難所にも新規の備蓄品が備えられ、ペットテントや要配慮者用の非常用発電機、音声翻訳機等、合わせて約910万円の予算が計上され、さらに安全・安心の災害対策へと前進しています。 環境については、落書き対策のプロジェクトに1億1,000万円の予算が計上されています。1年ごとに重点地域を定め、3か年で区内全エリアの落書きを消去する計画となっています。新たに落書き問合せセンターが開設され、問合せの対応、現地確認、所有者等の承諾、消去の一連の手続を一元的に行えるようになります。落書きを消してもまた新たに落書きをされてしまうということで、くじけることなく、徹底した落書き対策を講じていくという姿勢を評価いたします。 次に、空間とコミュニティのデザイン分野についてです。 5G通信インフラ整備事業に3,750万円の予算が計上されています。具体的には5Gアンテナを備えたスマートポールの整備の補助をするというもので、5Gインフラが整えば新たなビジネスやイノベーションが巻き起こりやすい街になっていくことになりますし、この先進的な環境整備に早期に取り組んでいくことを評価いたします。 空間づくりについては、玉川上水旧水路緑道の再整備に2億2,600万円、西参道プロジェクトに2億1,000万円の予算が計上されています。 玉川上水旧水路緑道の整備に当たっては、これまでも地域を巻き込んだ会議や座談会が行われてきましたが、今年度発表された「FARM」というテーマの下で、いよいよ詳細設計へと進んでいくことになります。地域の方々の思いや不安に丁寧に寄り添いながら計画を進めていただくことをお願いするとともに、「FARM」を通してコミュニティが育まれることを期待しております。 西参道プロジェクトは、高架下空間と一体となって整備が行われるもので、令和3年度に設計、工事予定となっております。高架下には将棋文化をコンセプトにした地域交流、文化発信の施設や公園が整備されるとのことで、従来の西参道の姿から大きく生まれ変わります。 このコロナ禍でリモートワークが定着したことで、職場に近いからという理由で都心に住んでいたけれども、もうリモートで仕事ができるのだから家賃の安い郊外へ移ったほうがいいという声も聞くようになりました。いつまでも住み続けたいと思える渋谷区にするためにも、コミュニティ空間の整備は重要です。玉川上水旧水路緑道、西参道という2つの道を軸に、新たな街の魅力、コミュニティが生まれることを期待いたします。 次に、文化・エンターテインメント分野です。 区主催の文化事業の配信事業が始まります。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、令和2年度ではあらゆる区主催行事が中心や延期となりましたが、いまだ感染状況の収束が見えない中、区民の文化に触れる機会をずっと先延ばしにし続けるわけにはいきません。入場者数制限等の感染対策を十分に行った上での集客による形態に加えて、オンライン配信を組み合わせることで、区民の方が文化に触れ、エンターテインメントを楽しむ機会を拡大するものと考えます。引き続き、渋谷の街の魅力をつくってきたエンターテインメントのともしびをウィズコロナの中でも消さない事業展開を期待します。 次に、産業振興分野です。 スタートアップ環境整備事業には1億500万円の予算が計上されています。 今年度から引き続き、渋谷区独自のコンソーシアムを通じての環境整備事業を行うほか、海外の優秀なエンジニア、投資家、スタートアップの招致を狙いとしたプロモーション事業や、外国人起業家や海外のスタートアップをターゲットとしたワンストップセンターを設立するといったグローバル化事業で、渋谷区に海外のスタートアップを呼び込む環境整備も行われます。 今年度より始まった実証実験事業も拡大します。実証実験ができるということ、また大手企業や行政のサポートが受けられるということになれば、国際的にも魅力的なビジネスの街に発展していく可能性が大いにあります。そこで生まれる新しいアイデアやサービスを地域課題の解決に生かすことで、区民生活の向上にも寄与すると考えられます。 こうしたことからも、スタートアップ支援については歩みを止めることなく進め、コロナ不況と言われる今、ビジネスに元気を与えるような施策を進めていただきたいと考えます。 最後に、区政運営についてです。 スマートシティ推進事業として1億2,700万円の予算が計上されています。かねてより我が会派でもオープンデータ化についての要望をしてきたところであり、データを効果的に活用した区政運営の大きな前進と捉え、大変うれしく思います。行政データの可視化、オープンデータ化により、データに基づく課題解決が可能な仕組みが整備されるだけでなく、外部のデータや技術を融合したデータ利活用の提案も公募し、従来の手法ではできなかった公共サービスや、利便性の高い民間サービスの実現に寄与することと期待しております。 まずはスマートシティ推進に向けた全体構想の策定と、シティダッシュボードの作成、データを活用できる人材の育成とのことですが、なるべく早くスマートシティ化の効果が区民に還元されるよう進めていくべきと考えます。 庁内のICT化、DX化のためのICT基盤の整備や、人事業務システムの更新にも予算が計上されており、ウィズコロナの環境において職員の働き方がさらによくなっていくことと期待しています。 経済難による税収減は今後も続くと予想されており、限られた予算での財政運営を求められる中で、感染症対策と事業者支援にしっかりと重心を置きつつ、立ち止まることなく利便性の高い区民サービスを提供していく予算であると評価します。多くの事業者が集まる街としての役割を果たしていくことを今後も期待しております。 結びになりますが、シブヤを笑顔にする会は、誰もが笑顔で暮らせる渋谷区を実現するために、全力でその役割を果たしていくことを表明いたしまして、議案第14号 令和3年度渋谷区
一般会計予算の賛成討論といたします。 ありがとうございました。
○議長(下嶋倫朗) 8番金子快之議員。
◆8番(金子快之) 令和3年度
一般会計予算に、れいわ渋谷は反対の立場で討論をいたします。 反対の理由は、大きく5点ございます。 1つは、宮下公園の疑惑があるからです。 本定例会の一般質問でも、堀切議員と私がそれぞれ別の角度からこの問題について質問いたしましたが、区長は残念ながら、いずれも不誠実な態度で質問にきちんと答えていただけませんでした。続く再質問にもわざと分からないふりで、はぐらかすような答弁で、2往復して時間切れを狙うというやり方で、事前に質問通告されたことにも再三聞かれても答えられないとは、何かやましいことでもあるのでしょうか。 新年度にも宮下公園関連の支出がありますけれども、区民に説明ができない事業はやめるべきだと思います。 そして2点目は、渋谷未来デザイン、FDSを使ったお友達優遇事業が山盛りだからであります。 区では渋谷未来デザインを通じた一括再委託が常態化していて、渋谷未来デザインは区長のお友達に仕事を融通するための実質的なトンネル会社となっています。 その一つが渋谷アドWi-Fiであります。渋谷アドWi-Fiは、渋谷未来デザインが違法に電気通信事業を営んでいたということが、先日、私ども会派の独自の調査で発覚をいたしました。違法業者に特命随意契約をしていたわけで、本来であれば入札参加資格停止処分になるべき重大な不祥事なのに、何のおとがめもなし。この会社に新年度も特命随意契約を続けるとなると、これは区と渋谷未来デザインが癒着しているというよりは、役所ぐるみの不正と指摘せざるを得ません。 渋谷未来デザインは区民の税金で出資してつくった会社なのに、内情は闇に包まれていて、議会の監視が及びません。事務局に1,250万円の人件費の補助、職員を何人も無料で派遣をし、区役所丸抱えで応援しておきながら、自主事業でどれだけ利益を出しても区民に還元はありません。つまり、区民にとってはお金だけ取られてノーリターン、無駄遣いの典型だと思います。 先日発表されました本年度の随時監査でも、渋谷未来デザインは書類や規定の不備、ずさんな会計処理が指摘されております。疑惑の徹底解明が求められます。 3点目に、高齢者デジタルデバイド解消事業に疑問があります。 今年度の区民意識調査によりますと、高齢者がスマホを持たない理由として、「必要ない」との回答が53.9%と大多数を占めております。スマホがもし必要と感じられるのであれば、自分で買うのではないでしょうか。どうしても無料にこだわるのであれば、公園通りにあります楽天モバイルに行けば、本体スマホ一括0円、通信料も通話料も1年間無料で使い放題、操作はお店の方が丁寧に教えてくれると思います。 コロナ禍で区民も事業者も困っている中で、高齢者だけにスマホをばらまくことに3億5,000万円もの区税支出は本当に必要でしょうか。そのお金があれば、もっと困っている人のために使うことができるのではありませんか。 そして4点目に、LINEと渋谷区役所はべったりで、個人情報漏えいに全く打つ手がない様子があるからであります。 今、話題のLINEの情報漏えい問題、区民がLINEのeKYCという本人確認システムに入力した個人情報は、韓国にあるLINEのサーバーで保管、処理されています。健康保険証や運転免許証などの本人確認書類や区民の顔写真がLINEの手に渡り、LINEのデータは中国にも筒抜けになっていたことが明らかになっております。区は、LINEの発表では情報漏えいが確認できていないと説明いたしますが、一民間企業の発表をうのみにしてよいのでしょうか。まして韓国の会社であります。そもそも区民のデータが韓国に保存されていること自体が情報漏えいと言えるのではないでしょうか。それなのに、「区としてはこの問題、独自に調査する考えはない」と言います。 私は、個人情報保護には慎重の上に慎重を期すべきだと思いますし、実際、区民意識調査でも、個人情報漏えいが不安だとの回答が約30.3%と多数を占めています。総務省をはじめ全国の自治体でも、LINEの利用停止措置が相次いでおります。LINE関連事業は安全が確認できるまで一旦中止し、当然新規事業は止めるべきだと思います。 そして5点目には、職員の不祥事対策が行われていないことであります。 近年、職員の懲戒解雇が相次いでいることに対して、区長は研修を徹底すると、こうおっしゃいますけれども、予算には何も盛り込まれておらず、何の具体的事業も計画されていません。 予算特別委員会で私、お尋ねしましたところ、
人事担当部長が、職員を集めて上級法務講座を開くと、こう答弁されました。職員が自発的に高みを目指す心構えは大いに結構ですけれども、問題は、大麻所持に飲酒運転、危険なあおり運転という凶悪粗暴犯であります。その上に、職員が通勤電車で飲酒をしているのが乗客に通報されるという低レベルです。上級法務よりも、まず社会人の基本から徹底すべきではないでしょうか。 長谷部区長はさきの一般質問で、職員の不祥事につきまして、私の質問について、特ダネやスクープのような質問には答えたくないと、まるで他人事のような答弁でしたが、国民主権や公務員のあるべき姿を理解していないのではないかと思われるので、憲法の初級講座から是非、
人事担当部長に御講義をお願いしたいと思います。 その他、アロープロジェクトやおとなりサンデー、区長のお友達であるシブヤ大学、グリーンアップルへの特命随意契約、赤字垂れ流しの河津さくらの里など、毎年述べている無駄遣いは、これ以上繰り返しませんけれども、とにかく納税者が納めた1円1円を大切にしていただきたいと思います。 その一方で、長谷部区長には評価できる点がないわけではございません。 その一つは、随意契約の情報公開を自発的に始められたことであります。 特命随意契約は不正や腐敗の温床になりがちですから、これまで私は何度も一般質問で取り上げてまいりました。その結果、ようやく渋谷区も重い腰を上げて、随意契約をホームページ上で全件公開するようになりました。今までは情報公開請求で時間とお金をかけて調べなければ分からなかったことが、これからは契約課のページでいつでも、誰でも自由に見られるようになりました。 そもそも随意契約の全件公開は、国もどこの自治体も当たり前に昔からやっていることですけれども、それでも主権者の知る権利に応える一歩、さすが長谷部区長、よくぞ渋谷区役所の隠蔽体質に風穴を開けてくださったと高く評価をいたします。 そしてもう一点評価できる点は、学校施設の予算が区長部局から教育委員会の所管に戻ったことであります。これについては我が会派の堀切議員が絶賛しております。堀切議員によりますと、渋谷区全体の施設整備計画に左右されず、子どもたちのために必要な教育施設整備を教育長が独自に行えるということは、教育の独立と先生方の指導力向上、そして生徒の学力向上につながるとのことです。あの堀切議員が長谷部区長を褒めるのはとても珍しいことであります。 これ以外にも評価できる点は多数ございますけれども、私ども会派は長谷部区長の心の応援団として、よいものはよい、時には厳しい指摘を交えながら、前向きに評価をしていきたいと思います。区長におかれましては、新年度も区民の暮らしと福祉を守るために、是非前向きな一歩を進めていただきたいことをお願い申し上げまして、私の討論を終わります。 御清聴ありがとうございました。
○議長(下嶋倫朗) 9番鈴木建邦議員。
◆9番(鈴木建邦) 今期の新人さん、すばらしい議員ばかりで、その後でやりにくいですけれども、やらせていただきます。 令和3年度渋谷区
一般会計予算について、賛成の立場から討論をいたします。 先ほどのすばらしい賛成討論がありましたから、おおむねこの渋谷区の予算、すばらしいなと改めて思ったところでございます。 特に、今年はコロナ禍で迎えた予算編成でありますけれども、守りだけに安住するわけではなくて、コロナ対応をもちろん優先させつつ、オンライン化あるいは非接触社会への変革を進めていこうという攻めの予算、時代に合わせた対応を図る予算であることを高く評価するところでございます。 以下、重要な点についてだけ意見を表明しておきます。 コロナ対応について。 保健所がパンクしないように充実した体制を整えていただくこと、ワクチン接種をできるだけ早く、そして円滑に実施していただくこと、疫学調査その他の対応についてできる限り積極的に取り組むこと、施設職員等については是非頻回検査について検討していただくことを求めます。 また、感染症への関心が高いうちに、一般的な感染症対策の強化を進めていくべきです。本当に、喉元過ぎれば熱さ忘れるというのを毎回経験しておりますので、ここは是非やっていただきたいという点、指摘をしておきます。 オンライン化について。 ICTを活用した教育のハイブリッド化を進めることをはじめとして、非来庁型サービスを拡充する、健康相談をオンラインで実施する、高齢者デジタルデバイド事業を導入する、また5G通信インフラ整備補助を行うなど積極策を取っており、利便性の向上、非接触型社会への転換を図るものとして高く評価をいたします。 なお、渋谷区のサービスを担っている事業者について、個人情報の保護の観点から懸念が表明されており、国や他自治体ではサービスを一時休止していることもあるようです。渋谷区では先日、個人情報保護に関するリスクが高まったとする合理的な理由が存在しないため、引き続きサービスを継続するとの表明がありました。サービスを休止するのは、やはり利用者の利便を損ないかねないものでありますから、今回の判断を私としては歓迎します。出産直後など、手放せない層もありますし、今は年度の変わり目でニーズは高いでしょうから、休止は慎重にすべきです。 とはいえ、全くそのまま続けるべきとも思いません。今回の件で明らかになったのは、1つの事業者に頼り切りになってはいけないということではないでしょうか。個人情報の保護に懸念がある企業のサービス、それでも使っていいよという人はいいですけれども、使いたくない、でも行政サービスをオンラインでは利用したいんだ、こういう方にとっての救済がありません。これが真の問題であると考えます。ですから、今回の件をきっかけにして、複数事業者でオンライン化を並行して進めていく必要があることを指摘しておきます。多少コストアップしたとしても、将来の安定的な運営のためにも必要です。御検討をお願いします。 財政については、令和3年度は1,000億円の規模でありますけれども、今後の財政見通しを考えると、厳しい状況が続くことが予想されます。コロナ対応などでも必要かつ効果的な事業に絞った予算執行を望みますし、業務効率化に引き続き取り組んでほしいと思います。それとともに、可燃ごみ有料化等の検討なども行われておりますけれども、住民負担の見直しも必要であると考えます。そうやって財政を健全に保つことこそが、現役世代や将来世代への責務であると指摘をいたしておきます。 以上申し上げて、賛成の討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第21を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 日程第22を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第22 議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 予算特別委員会審査報告書議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月24日 予算特別委員会委員長 斎藤竜一渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会委員長の報告を求めます。 斎藤竜一委員長。
◆19番(斎藤竜一) ただいま議題となりました議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算につきまして、予算特別委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 令和3年度
国民健康保険事業会計予算は歳入歳出の総額がそれぞれ239億8,850万1,000円となっており、一時借入金の借入最高額は15億円となっております。 本案に対しては、牛尾委員外3人の委員から修正案が提出されました。その内容は、歳入予算の内訳を変更し、一般被保険者国民健康保険料を2億4,040万4,000円減額し、一般会計繰入金を同額増額しようとするものです。 反対の立場から、保険料の引上げは社会保障としての国保制度の否定につながるものであり、認められない等の意見がありました。 本特別委員会では、慎重審査の結果、議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算に対する修正案を賛成少数で否決し、原案を可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、順次指名いたします。 26番田中正也議員。
◆26番(田中正也) 私は、
日本共産党渋谷区議団を代表して、議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算に反対する討論を行います。 予算原案では、渋谷区の1人当たりの保険料は医療・支援金分で902円下がりますが、介護分が4,117円も引上げになります。その結果、40歳以上64歳未満の国保料は値上げになります。年収400万円で40代の夫婦と子ども2人の世帯では保険料は51万9,270円で、1万1,949円の値上げです。国保料の値上げは17年連続となりますが、被保険者には自営業者や非正規雇用の労働者など低所得の方が多く、暮らしはコロナ禍でいよいよ厳しさを増しているのに無慈悲に保険料を引き上げることは、社会保障としての国保制度の否定につながるものであり、認めることはできません。 また、子どもの均等割保険料については、国が未就学の子どもの半減を打ち出しましたが、実施は2022年度からで、新年度は所得のない子どもにも1人5万2,000円もの過酷な保険料が課されます。 日本共産党区議団は、国保料を協会けんぽ並みに引き下げる第一歩として、子どもの均等割を全額免除するとともに、低所得者の均等割軽減率を1割上乗せして保険料を軽減する2億4,040万4,000円の財源で実現する修正案を提案しましたが、コロナ禍の下で、所得が少なくても安心して区民が医療にかかれるようにすべきです。 以上、反対討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 5番橋本侑樹議員。
◆5番(橋本侑樹) 私は、シブヤを笑顔にする会を代表いたしまして、議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算につきまして賛成の立場から討論いたします。 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算歳入歳出予算額は239億8,850万1,000円と、前年度より額にして6億3,467万1,000円、率にして2.6%の減となっております。被保険者が減っているということが大きな減の理由ではありますが、健康増進事業が区民の健康保険負担減につながることを期待しています。 令和2年度に更新されたデータヘルス計画では、健康寿命の延伸を目標に定め、健診受診率の向上と生活習慣病予防、医療費適正化の事業を行っております。引き続き健康増進事業が行われるとのことで、区民の将来負担がさらに軽減されるよう期待しています。 また、本定例会にて先ほど可決された渋谷区
国民健康保険条例の一部を改正する条例では、保険料の軽減における所得判定において意図せざる影響や不利益が生じないように、控除額の規定が見直されており、これによって保険料の軽減の対象世帯は594世帯増える予定です。 さらに、令和2年度は新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮している区民への保険料減免措置等も行い、2月末の時点で1,027件の減免を行っております。引き続き令和3年度もこうした区民の状況や生活負担を考慮した減免措置等を講じられることを期待いたします。 以上申し上げて、議案第15号 令和3年度渋谷区
国民健康保険事業会計予算についての賛成討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第22を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 日程第23を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第23 議案第16号 令和3年度渋谷区
介護保険事業会計予算-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 予算特別委員会審査報告書議案第16号 令和3年度渋谷区
介護保険事業会計予算 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月24日 予算特別委員会委員長 斎藤竜一渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会委員長の報告を求めます。 斎藤竜一委員長。
◆19番(斎藤竜一) ただいま議題となりました議案第16号 令和3年度渋谷区
介護保険事業会計予算につきまして、予算特別委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 令和3年度
介護保険事業会計予算は、歳入歳出の総額がそれぞれ155億9,306万6,000円となっております。 賛成の立場から、保険料を引き下げたことを高く評価する等の意見がありました。 本特別委員会では、慎重審査の結果、原案を可決すべきものと全員一致をもって決定いたしました。 以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 5番橋本侑樹議員。
◆5番(橋本侑樹) 全員一致なのに、すみません。 私は、シブヤを笑顔にする会を代表いたしまして、議案第16号 令和3年度渋谷区
介護保険事業会計予算につきまして賛成の立場から討論いたします。 令和3年度渋谷区
介護保険事業会計予算の歳入歳出予算額は155億9,306万6,000円と、前年度より額にして4億5,020万6,000円、率にして2.9%の減となっております。
介護保険条例が改正されることとなりましたが、低所得の第1から2段階と第6段階や、改正前と大きな差が出る第8段階には引下げという配慮の措置が取られているとのことで、現在の社会状況における区民の負担能力を考慮した判断を高く評価します。 第8期計画の中にある地域の通いの場立ち上げ支援研修や、通いの場等へのリハビリテーション専門職派遣などにより、地域における介護予防、フレイル予防、そういった活動の拡大、機能強化を図ることで、要支援に至らない本当の意味での健康寿命が延びることが期待されます。 かんなみの杜・渋谷でも、高齢者ケアセンターで行われていた健康事業を復活、拡充するなど、区民にきめ細やかなサービスを提供していくことを評価いたします。 以上申し上げて、議案第16号 令和3年度渋谷区
介護保険事業会計予算についての賛成討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第23を採決いたします。 本件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、本件は原案のとおり可決されました。 日程第24を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第24 議案第17号 令和3年度渋谷区
後期高齢者医療事業会計予算-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 予算特別委員会審査報告書議案第17号 令和3年度渋谷区
後期高齢者医療事業会計予算 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月24日 予算特別委員会委員長 斎藤竜一渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 予算特別委員会委員長の報告を求めます。 斎藤竜一委員長。
◆19番(斎藤竜一) ただいま議題となりました議案第17号 令和3年度渋谷区
後期高齢者医療事業会計予算につきまして、予算特別委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 令和3年度
後期高齢者医療事業会計予算は、歳入歳出の総額がそれぞれ59億7,733万円となっております。 反対の立場から、保険料の引上げは高齢者が医療を受けにくくするもので、認められない等の意見がありました。 本特別委員会では、慎重審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、予算特別委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 26番田中正也議員。
◆26番(田中正也) 私は、
日本共産党渋谷区議団を代表して、議案第17号 令和3年度渋谷区後期高齢者医療事業会計の予算に反対の討論を行います。 新年度の予算では後期高齢者医療保険料の改定はありませんが、高齢者を差別し、高い保険料を押しつける医療制度に対する国民の強い反対の下で、国が実施してきた軽減特例が完全に廃止され、7.75割軽減だった方が7割軽減となります。これによって、3,093人の方が3,308円の保険料の値上げとなります。 そもそも医療にかかる機会が多い高齢者だけを別の保険制度に囲い込み、高い保険料と給付抑制を押しつけるこの制度そのものを廃止し、国の責任で高齢者が安心して医療にかかれる制度に改めるべきです。 以上、反対討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第24を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 これをもって予算特別委員会は任務を終了いたしましたので、解消いたします。 委員の方々には誠に御苦労さまでございました。 日程第25を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第25 議案第18号 神宮前三丁目障がい者施設の指定管理者の指定について
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○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書議案第18号 神宮前三丁目障がい者施設の指定管理者の指定について 本委員会は、付託を受けた上記議案を審査の結果、原案を可決すべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 福祉保健委員会委員長 近藤順子渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿
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○議長(下嶋倫朗) 福祉保健委員長の報告を求めます。 近藤委員長。
◆12番(近藤順子) ただいま議題となりました議案第18号 神宮前三丁目障がい者施設の指定管理者の指定についてにつきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本案は、神宮前三丁目障がい者施設の指定管理者として、社会福祉法人睦月会を、令和6年12月1日から令和11年3月31日まで指定しようとするものであります。 審査の中で、反対の立場から、指定管理とすることで、本来利益を生まない福祉施策において効率と採算を求めることとなれば、福祉サービスの質の低下や事業の不安定化を招く可能性がある。指定管理者の指定は、障がい者福祉に対する区の責任を後退させる等の意見がありました。 また、賛成の立場から、重症心身障がい児・者支援のための複合施設であり、専門性の高い人材の確保と育成が求められるため、早期の事業者選定を評価する。指定管理者の選定に当たり、重症心身障がい児・者への医療的ケア等に実績があることを理由としたのは妥当である。万全な体制で事業を開始できるよう、区内の障がい者団体等から御意見を伺い、利用者本位の施設となるよう要望する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第25を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 日程第26を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第26 75歳以上の
医療費窓口負担2割化の撤回を国に求める意見書の提出を求める請願
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○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 区民環境委員会審査報告書75歳以上の
医療費窓口負担2割化の撤回を国に求める意見書の提出を求める請願 本委員会は、付託を受けた上記請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 区民環境委員会委員長 薬丸義人渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
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○議長(下嶋倫朗) 区民環境委員長の報告を求めます。 薬丸委員長。
◆23番(薬丸義人) ただいま議題となりました75歳以上の
医療費窓口負担2割化の撤回を国に求める意見書の提出を求める請願につきまして、区民環境委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区千駄ヶ谷、渋谷社会保障推進協議会代表者、林さん外33団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、全ての高齢者が安心して医療が受けられるようにするため、75歳以上の
医療費窓口負担2割化の撤回を国に求める意見書の提出を求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、団塊の世代が2022年以降に75歳以上となり医療費のさらなる増加が予想され、現役世代の負担も限界を迎えているので、制度を継続的に運営していくためには全ての世代で公平に支え合っていく必要がある等の意見がありました。 また、賛成の立場から、高齢者は医療にかかる機会が多いだけに、安心して医療が受けられるようにするためにも請願を採択し、国に意見書を提出すべきであるので賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、区民環境委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 27番牛尾真己議員。
◆27番(牛尾真己) 私は、
日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題になりました75歳以上の
医療費窓口負担2割化の撤回を国に求める意見書の提出を求める請願に賛成の立場で討論します。 政府は、開会中の通常国会に、一定の所得のある75歳以上の高齢者が医療機関を受診する際の窓口負担を現在の1割から2割に引き上げることを柱とする医療制度改定一括法案を提出し、今国会で成立させ、2022年度後半から導入することを狙っています。
医療費窓口負担が2割に引き上げられるのは、単身高齢者で年収200万円以上、夫婦とも75歳以上の世帯で年収320万円以上とされ、全国で370万人、渋谷区では約4,400人が対象となります。医療費の負担増は年間で3万4,000円と見込まれています。 政府は3年間の配慮措置を政令で設けますが、それでも1人当たり年間2万6,000円の負担増となり、入院を含め年5から10万円の負担増になる人も生じると見られています。 賛成理由の第1は、高齢者の窓口負担を2割に引き上げれば深刻な受診控えを一層拡大し、高齢者の命と健康を脅かすからです。 75歳以上の高齢者は最も病気にかかりやすく、治療に時間がかかる方々です。現行の1割負担でも、現役世代に比べて高齢者の収入に占める医療費の割合は4から6倍にもなっています。このため、窓口負担が心配で受診控えが起こり、重篤な病気や手遅れになる事例が続出し、社会問題になっています。 さらに、昨年来のコロナ禍の下で、高齢者ほど受診控えの傾向が強く現れており、コロナに感染しても受診せずに亡くなられた方もいます。 4月からの年金給付額は0.1%減額されます。こうしたときに2割負担の追い打ちをかければ、一層の受診控えを引き起こすことにつながり、高齢者の命と健康がますます脅かされることは明らかです。 年収200万円の高齢者に2万6,000円の医療費負担増はあまりに過酷です。具合が悪いのに病院に行かなかったり医療を受けようとしない高齢者を増やすことは、認められません。 第2の理由は、政府が現役世代の負担軽減という世代間対立を持ち込んで高齢者医療を改悪することは、憲法第25条の社会保障の増進義務に背くからです。 菅首相は通常国会の施政方針演説で、「若者と高齢者で支え合い、若い世代の負担上昇を抑えることは長年の課題であり、いよいよ待ったなしだ」として、「75歳以上の一部の高齢者の窓口負担2割化により、現役世代の保険料負担が720億円減る」などと言いました。しかし、この論法は、現役世代の負担が重いのは高齢者のせいという世代間対立をあおるものにほかなりません。しかも、現役世代の負担軽減は1人当たり年間で僅か七、八百円程度にすぎません。一方、公費負担額は現役世代を上回る1,060億円の減額となり、そのうちの国庫負担は690億円も減らすのです。政府の姿勢は憲法第25条の社会保障の増進義務に反するもので、許されません。 政府が今、行うべきは、コロナ禍でも大もうけしている大企業や資産を増やしている富裕層の適切な負担を財源に、高齢者医療費の国庫負担割合を35%から45%に戻して、高齢者が安心して必要な医療を受けられるようにすることです。 第3の理由は、今回の改悪を許せば、高齢者医療の原則2割化などのさらなる改悪に道を開くからです。 一部高齢者の窓口負担2割化は、全ての高齢者の
医療費窓口負担の2割化をはじめ、さらなる医療制度改悪につながるものです。昨年3月までに、70歳から74歳の窓口負担が1割から2割に引き上げられました。国は、そのまま年齢更新とともに、75歳以上にも2割負担を持ち込むことを狙っていました。既に単身で年収383万円以上、夫婦で年収529万円以上の世帯は、現役並み所得として既に3割負担とされています。今回設けられる配慮措置も、3年に限った措置にすぎません。一括法が成立すれば、2割負担の対象となる所得の範囲は政令で規定されるため、一旦導入されると国会での法案審議も経ずに対象拡大が可能になります。そうなれば、今後、75歳以上高齢者の窓口負担の原則2割化につながることは明らかです。このような医療保険制度の連続改悪は絶対に認められません。 渋谷区議会が区民の命と健康を守る立場でこの請願を採択して、国に意見書を上げることの重要性を指摘して、賛成討論とします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第26を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 それでは、表決ボタンを押し、本件を採択することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 賛成者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第27を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第27 認可保育園を増設し待機児童の解消を求める請願
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○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 文教委員会審査報告書認可保育園を増設し待機児童の解消を求める請願 本委員会は、付託を受けた上記請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 文教委員会委員長 佐藤真理渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 文教委員長の報告を求めます。 佐藤委員長。
◆24番(佐藤真理) ただいま議題となりました認可保育園を増設し待機児童の解消を求める請願について、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区千駄ヶ谷、公的保育・福祉を守る渋谷実行委員会代表者、竹村さん外31団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、区が責任を持って区立を中心に認可保育園を整備し、早期に待機児童を解消することを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、渋谷区では区政の最重要課題として、あらゆる資源を活用して待機児童ゼロの実現を目指し不断の努力を行っている。今後も既成概念にとらわれることなく、認可保育園にこだわらず、あらゆる資源、手法を駆使した保育園の整備により待機児童の解消を実現することが必要であることから、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、子どもを安心して預けられる保育園がなければ働くことができない。また、コロナ禍や災害時においても保育を保障する体制が重要であることから、誰もが安心して保育を受けられるようにするために認可保育園の増設が必要なため、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教分科会の報告といたします。 〔「分科会じゃない」「委員会だよ」の声あり〕
◆24番(佐藤真理) 失礼いたしました。文教委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第27を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 それでは、表決ボタンを押し、本件を採択することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定いたします。 賛成者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第28を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第28 渋谷区の責任において安全・安心な保育の実現を求める請願
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 文教委員会審査報告書渋谷区の責任において安全・安心な保育の実現を求める請願 本委員会は、付託を受けた上記請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 文教委員会委員長 佐藤真理渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 文教委員長の報告を求めます。 佐藤委員長。
◆24番(佐藤真理) ただいま議題となりました渋谷区の責任において安全・安心な保育の実現を求める請願について、文教委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区千駄ヶ谷、公的保育・福祉を守る渋谷実行委員会代表者、竹村さん外531人から提出されたものです。 本請願の趣旨は、保育施設で働く職員の賃金を専門職にふさわしく改善するよう国と都に求め、区としても独自の処遇改善を行うこと、子どもの安全を確保し、発達を保障する質の高い保育を実現するため、認可保育園の面積基準の引上げを国や都に求め、区としても独自に基準の引上げを行うことを求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、保育士の賃金については近年では毎年増加で推移しており、国・都の予算の増額や区独自の対策等により保育士の処遇は改善されている。また、保育の質の向上は大切であるが、渋谷区において土地の確保は課題の一つであり、面積基準の引上げは待機児童の解消を妨げかねないことから、反対する等の意見がありました。 また、賛成の立場から、保育士の処遇改善は継続的な課題であり、子どもたちを守る専門家として大きな役割を果たしている保育士の賃金の引上げを国や都に求めるべきである。また、近年、子どもたちの身長が伸びている実情や、運動能力の向上のためにも面積基準を引き上げるべきであり、子どもたちの健全な成長に欠かせない重要な内容であることから、賛成する等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、文教委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、指名いたします。 34番苫 孝二議員。
◆34番(苫孝二) ただいま議題となりました渋谷区の責任において安全・安心な保育の実現を求める請願について、
日本共産党渋谷区議団を代表して賛成の討論を行います。 請願は、まず、誰もが安心して子どもを産み、育て、働ける社会を実現するために設置されている保育施設の重要性を指摘しております。また、その保育施設で今、保育士が
新型コロナウイルス感染症から子どもたちを守り、健やかな成長を目指し、懸命に働いていることを紹介しています。 そして、その保育士たちの賃金が全産業平均に比べ月約10万円も低いことを示し、その改善を国と都、区に求めております。実際、2回の緊急事態宣言の下で保育園は開園し続け、保育士は感染リスクと背中合わせで働き、社会経済活動を支える重要な役割を果たしてまいりました。同時に、マスク越しの困難な保育が強いられる中でも、コロナ禍でストレスを抱えている子ども一人一人に寄り添いながら、健全な成長を育む専門職としての役割を果たしています。 しかし、保育士の賃金は政府の2019年度の賃金構造基本統計調査によると、2019年度の全産業平均月額が33万8,000円に対して保育士は24万4,000円と、9万4,000円も低いのが実態です。厚生労働省の調査でも、民間の保育士の離職率は12%を超えており、その理由の第1は低賃金にあります。エッセンシャルワーカーである保育士にこのような賃金格差は許されず、直ちに専門職にふさわしい賃金に引き上げることが、国と都、区に求められております。 また、請願は、2歳児以上の面積基準が終戦直後の1948年から73年間も変わることなく、1人当たり1.98平方メートルのままであり、子どもの豊かな発達を保障するために改善を求めております。現在の5歳児の平均身長は、当時の子どもに比べて7センチも伸びていることが明らかになっており、現在の基準が実情に合っていない点からも、早急な改善が求められております。特に3歳以上ですが、フランスのパリ市の5.5平方メートルと比べ、日本は半分以下の狭い基準です。人生の土台をつくる就学前の保育環境の拡充は重要であり、感染症対策としても国際的に低い水準を引き上げることが求められております。 渋谷区では、今年4月の新規保育園入園申込みがゼロ歳児82人、1歳児89人募集を上回っており、待機児解消のために認可保育園の増設が求められています。同時に認可保育園を増やすことで、各園の2歳児以上の定数を減らすことができ、面積基準を引き上げることが可能となります。 新型コロナによる登園自粛によって、多くの保育士がふだんより少ない子どもの保育を経験する中で、「一人一人の子どもの声が聞こえるようになった」「子どもがのびのび過ごせるようになった」ことを実感しています。子ども一人一人の健やかな発達を保障するために、認可保育園の面積基準の引上げを国と都に求めるとともに、区としても引き上げるべきであります。 本請願が求めている保育士の賃金引上げと認可保育園の面積基準の引上げは、子どもたちに質の高い保育を保障する上で不可欠のことであります。この保護者の切実で道理ある請願を真摯に受け止め、国や都に改善を求めるとともに、当区でも実施を求めていくべきです。そのために当区議会としてこの請願を採択し、改善を強く求めていくことを重ねて訴えて、私の賛成討論といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第28を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 それでは、表決ボタンを押し、本件を採択することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 賛成者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第29を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第29 安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守ることを求める意見書を国に提出することを求める請願
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○議長(下嶋倫朗) 委員会の報告書を事務局次長に朗読させます。 〔
野島次長朗読〕----------------------------------- 福祉保健委員会審査報告書安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守ることを求める意見書を国に提出することを求める請願 本委員会は、付託を受けた上記請願を審査の結果、不採択とすべきものと多数をもって決定した。 以上報告する。 令和3年3月22日 福祉保健委員会委員長 近藤順子渋谷区議会議長 下嶋倫朗殿 意見 請願の趣旨に沿い難いため
-----------------------------------
○議長(下嶋倫朗) 福祉保健委員長の報告を求めます。 近藤委員長。
◆12番(近藤順子) ただいま議題となりました安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守ることを求める意見書を国に提出することを求める請願につきまして、福祉保健委員会の審査経過並びに結果を報告いたします。 本請願は、渋谷区広尾、日本赤十字社医療センター第一労働組合執行委員長、関原さん外34団体から提出されたものです。 本請願の趣旨は、新型コロナウイルスのほか新たな感染症拡大や自然災害などの事態に対応して、国民が安心して暮らせる社会を実現するために、公衆衛生施策、医療、介護、福祉の拡充を求め、国に対して意見書の提出を求めるものです。 審査の中で、反対の立場から、新型コロナウイルスの感染拡大防止やワクチン接種体制については、命と健康を守っていくため、現在、対策を進めているところである。公立・公的病院を統合再編する地域医療構想や独立法人化については地域ごとに実情が異なるため、一律の見直しは難しい等の意見がありました。 また、賛成の立場から、医療、介護、福祉への財源確保や医師、看護師、介護職等の増員は、安全・安心の医療や介護の実現に必要である等の意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、本請願を不採択とすべきものと多数をもって決定いたしました。 以上、福祉保健委員会の報告といたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件については討論の通告がありませんでした。 これから日程第29を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 なお、委員長の報告は不採択であります。 それでは、表決ボタンを押し、本件を採択することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 賛成者少数。 よって、本件は不採択とされました。 日程第30を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第30
選択的夫婦別姓制度に関する審議を求める意見書
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○議長(下嶋倫朗) 提案理由の説明を求めます。 13番松山克幸議員。
◆13番(松山克幸) ただいま議題となりました
選択的夫婦別姓制度に関する審議を求める意見書の提案理由を説明させていただきます。 本件は、選択的夫婦別姓に関する法制度について審議を推進するよう求めるため、意見書を提出するものであります。 意見書案の朗読をもって提案理由の説明に代えさせていただきます。
選択的夫婦別姓制度に関する審議を求める意見書(案)。 最高裁判所は平成27年12月16日、夫婦同氏制自体は合憲と判断したが、夫婦同氏制のあり方については、「国会で論ぜられ、判断されるべき事柄にほかならない」と国会に委ねている。しかし、5年が経過した現在も、国会審議は十分に進んでおらず、いわゆる選択的夫婦別姓を求める訴訟が相次いで提起されている。 内閣府が公表した世論調査の結果によれば、夫婦同姓も夫婦別姓も選べる「
選択的夫婦別姓制度」の導入に賛成・容認と答えた国民が約7割となり、反対を大きく上回っている。 こうした現状に鑑みると、国の責務のもと、夫婦の氏のあり方について法的な議論を進めることは、重要な意義を持つと考える。 よって、渋谷区議会は国会及び政府に対し、選択的夫婦別姓に関する法制度について、審議を推進するよう求める。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。 なお、提案者は
小田浩美議員、斉藤貴之議員、一柳直宏議員、森田由紀議員、佐藤真理議員、栗谷順彦議員、
五十嵐千代子議員と私、松山克幸の、多様性社会推進特別委員会所属の議員であります。 提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、法務大臣、女性活躍担当大臣、内閣府特命担当大臣(男女共同参画)であります。 何とぞ御賛同いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 どうかよろしくお願いいたします。
○議長(下嶋倫朗) これから質疑に入ります。質疑はありませんか。質疑なしと認めます。 本件は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。 事前に討論の通告がありますから、順次指名いたします。 8番金子快之議員。
◆8番(金子快之) 私は、これより意見書の採択に反対の理由を申し述べます。 私は、先日3月22日、多様性社会推進特別委員会を傍聴させていただきました。 この日は意見書の採択が行われ、委員9人の中で須田委員だけが反対の様子でありました。委員会はいつもと違うのか、異様な雰囲気の中で始まり、議事が進む中で、意見書案に1人反対意見を述べる須田委員の声を寄ってたかって大勢の野次で封じ込める光景に、私は強い違和感を覚えました。それは、多様性を推進する特別委員会で、多様性とは真逆の意見の押しつけが行われたという現実であります。 多様性とは、様々な立場、様々な考え方があることをお互いに認め合うものではないのでしょうか。たった1人の少数意見だからこそ、丁寧にその考えに耳を傾けるべきではなかったのでしょうか。 委員会での合意形成に向けて、委員長をはじめ委員各位の皆様には大変な御労苦があったものと思いますが、表面的には平穏に議事が進められていたとは到底思えませんでしたし、続くこの会議で多数決を採ることにどんな意味があるのか私には分かりません。たとえ1人でも反対がある以上、区議会の総意として国に意見書を提出することはふさわしくないと私は思います。 そもそも男女別姓制度には、国民の間で大きく意見が分かれております。平成29年の国の世論調査では、夫婦は必ず同じ名字、同じ姓を名のるべきという意見が53.7%、つまり過半数を占めております。実際に、全国の地方議会から制度導入に反対する意見書が相次ぎ出されており、先日も岡山県議会で選択的夫婦別姓の導入に反対する意見書が可決されたばかりであります。これは自由民主党岡山県議団の先生方の御尽力のたまもので、心より敬意を表するものであります。岡山県議会の意見書によれば、「家族の絆や一体感の維持と子供の健全育成を願い、揺るぎない日本社会を次世代に継承するため、選択的夫婦別姓を認める民法の改正を行わないよう強く求める。」こう述べられておりまして、まさに我が意を得たりの思いであります。 渋谷区議会では夫婦別姓に賛成が多数であっても、所変われば反対が多数というまちは実際にあるわけです。それだけ国論を二分する問題であり、この場で多数決で簡単に答えが出せる問題ではありません。 いずれにしても、
選択的夫婦別姓制度の導入は、婚姻制度や家族の在り方と関係する重大な問題であります。国の世論調査に示されたように国民の強い反対がある以上、まずは国民のコンセンサスをまとめるのが先だと私は思います。 拙速に導入をすれば国家の将来に禍根を残すことが懸念されるため、私は意見書の採択に反対するものであります。 御清聴ありがとうございました。
○議長(下嶋倫朗) 18番須田 賢議員。
◆18番(須田賢) ただいま議題となりました
選択的夫婦別姓制度に関する審議を求める意見書について、反対の立場から討論いたします。 この意見書は、多様性社会推進特別委員会において以前、夫婦別姓推進の活動団体、選択的夫婦別姓・全国陳情アクションとの懇談会を受けて、その後、審議を経て本定例会に提出されたものですが、心情的な観点からと事実に関する観点からの2つの理由で述べさせていただきます。 まず初めに、心情的な観点から申し上げます。 皆さんにとって、人生で最低な出来事とは何でしょうか。 私にとって最低な出来事は、自分の目の前で自分の母親が父親に殴られること、DVです。内閣府の男女共同参画局のホームページによれば、子どもの前で家族に対して暴力を振るう面前DVは心理的虐待に当たることですから、かつて虐待を受けた当事者であったと言えると思います。 私は、生まれたときは戸籍がありませんでした。父親が外国人で母親が日本人でしたから、当時の日本の法律では私には日本国籍がなかったからです。その後の法改正で国籍を取得し、母親の戸籍に入ることになりました。そして、現行の法制下では例外的な夫婦別姓の家庭でした。父親は暴力がひどく、機嫌がよいときはいい父親でしたが、機嫌が悪いときにはよく母親に暴力を振るっていました。最終的には23歳のときに両親は離婚することになり、本当に残念で仕方ありませんでしたが、仕事も辞めることになりました。 離婚が成立した後、母親になぜもっと早く離婚しなかったのかと聞いたことがあります。「ハーフで親がシングルマザーだとあなたたち兄妹がちゃんと就職できなくなると思ったから、2人が卒業するまで待とうと思った」とのことでした。私自身はハーフであることで差別を受けたと感じたことはありませんが、社会にそうした偏見が残っているのは事実です。今回までの多様性社会推進特別委員会では取り上げられませんでしたが、構成メンバーが変わる5月以降には、改めてテーマとして取り上げていただきたいなというふうに思っております。 話は最初に戻りますが、選択的夫婦別姓・全国陳情アクションとの懇談会の資料の中で、夫婦同姓はDVの原因という資料がありました。これを見たときには何とも言えない気持ちになりました。同姓であろうと別姓であろうと、DVは関係ありません。皆さんにとっては瑣末なことだと思いますが、当事者としてはどうしても見過ごせませんでした。 それでも、極めて個人的な理由ですから、当初、反対することは考えておりませんでしたが、しかし、20日、選択的夫婦別姓について調べていたところ、ツイッターでこの団体の方が「安倍晋三元首相と、岸信夫防衛相、御両親それぞれの姓を継ぐために兄弟別姓ですね。選択的夫婦別姓があれば、親族との不自然な養子縁組をせず、戸籍もバラバラにせずとも、受け継げる選択肢がありますね」と発信されておられました。 これはでたらめです。選択的夫婦別姓と養子縁組がリンクするわけではありません。それぞれの事情があると思います。兄と養子になった弟の兄弟の機微に他人が土足で立ち入っていい問題なのでしょうか。養子になった方々はどんな気持ちになるでしょうか。自分たちの主張を通すために他の人を傷つけるようなやり方に乗ることはできません。可決されれば、この団体の宣伝材料に使われます。 次の定例会以降であれば委員会のメンバー構成も変わりますから、少なくともこうした主張に乗ったという形にはならないと思いますので、21日の本決定の日、委員長部局に継続とすることをお願いしましたが、残念ながら今回決めるということで決着になり、反対することを決めました。次の定例会でしたら、そういうことにはならなかったと思います。この中身で、数字と引用データの間違いがなければ反対することにならなかったと思います。 そして、次はもう一つ、事実に関する観点から理由を説明いたします。 意見書本文の中に「世論調査の結果によれば、夫婦同姓も夫婦別姓も選べる「
選択的夫婦別姓制度」の導入に賛成・容認と答えた国民が7割となり」とありますが、台東区で全会一致で可決された、
選択的夫婦別姓制度について国会審議を求める意見書では、「平成30年2月に内閣府が公表した世論調査の結果では、法改正に賛成・容認が42.5%で反対が29.3%」とありました。70%と42.5%ではあまりにも違いがあります。そこで、1次資料である平成30年2月に内閣府が公表した「家族の法制に関する世論調査」の概要の数字を確認したところ、やはり見た限り、私は台東区の数字のほうが正しいと思いました。 できれば次回以降、この数字に関してはなかったとした上で、全会一致で通ったほうがよかったと思いますが、今回出す以上は、私としてはこの内容で今回出すことについては反対したいと思いますので、以上、反対の理由といたします。
○議長(下嶋倫朗) 以上で通告による討論は終了いたしました。 これをもって討論を終結します。 これから日程第30を採決いたします。 本件は表決システムにより採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 それでは、表決ボタンを押し、原案のとおり決定することに賛成の方は青ボタンを、反対の方は赤ボタンを押してください。 〔ボタンにより表決〕
○議長(下嶋倫朗) 押し忘れはありませんか。 〔「なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) なしと認め、確定します。 本件は、賛成者多数。 よって、原案のとおり可決されました。 日程第31を議題に供します。 〔
野島次長朗読〕-----------------------------------
△日程第31 閉会中の調査事件について
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○議長(下嶋倫朗) お手元に御配付いたしました特定事件継続調査事項表に記載のあります各件については、それぞれ所管の委員長からさらに調査を要するとの申出がありましたから、閉会中も調査を続行するよう付託することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(下嶋倫朗) 御異議ないと認めます。 よって、さよう決定されました。 区長から発言の通告がありますから、これを許可いたします。 長谷部区長。
◎区長(長谷部健) このたびの定例会には、令和3年度当初予算案をはじめ多くの重要議案につきまして真摯な御審議を賜り、それぞれ原案のとおり御議決をいただきまして、厚く御礼申し上げます。 御審議中にいただきました御意見、御要望等につきましては、今後の区政執行に当たり十分検討し、対処してまいります。 ありがとうございました。
○議長(下嶋倫朗) 本日の日程は全部終了いたしました。 これをもって本日の会議を閉じ、令和3年第1回渋谷区議会定例会を閉会いたします。
----------------------------------- 閉議・閉会 午後4時35分
-----------------------------------上会議の経過を記載し、その相違ないことを認め署名する。渋谷区議会議長 下嶋倫朗渋谷区議会議員 岡 美千瑠渋谷区議会議員
五十嵐千代子...