世田谷区議会 2023-02-24
令和 5年 2月 文教常任委員会-02月24日-01号
教育総務部
部長
知久孝之
教育総務課長 井上徳広
学務課長 斉藤洋子
学校健康推進課長 山下裕光
教育環境課長 青木 徹
副参事
池田あゆみ
教育政策部
部長
小泉武士
学校職員課長 前島正輝
教育指導課長 毛利元一
乳幼児教育・
保育支援課長
本田博昭
教育研究・
研修課長 滝上俊恵
教育相談・
支援課長 柏原耕治朗
副参事
井元章二
教育総合センター担当参事
平沢安正
生涯学習部
部長
内田潤一
生涯学習・
地域学校連携課長
加野美帆
中央図書館長 會田孝一
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)令和五年第一回区
議会定例会提出予定案件(中間日)について
〔報告〕
① 令和四年度
世田谷区
教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び
評価報告書の提出
(2)令和五年四月一日
付け組織改正(案)の一部追加について
(3)令和四年度
補正予算(当
委員会所管分)について
(4)
新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について
(5)
区立河口湖林間学園使用にかかる山梨県との協定の締結について
(6)
区立等々力小学校における
感染性胃腸炎の
集団発生について
(7)令和三年度東京都
体罰等実態把握調査結果と
世田谷区の状況について
(8)令和四年度
生徒会サミットの
報告会について
(9)第十三回
世田谷ガリレオコンテストの実施結果について
(10)
医療的ケア児の
区立学校等での円滑な受け入れに関する
検討状況について
(11)
世田谷区立中学校部活動地域移行に係る
検討スケジュールの見直しについて
(12)
区立図書館における新たな
サービススポットの
設置検討について
(13)その他
2.請願の
継続審査について
3.閉会中の
特定事件審査(調査)事項について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午後二時五十九分開議
○福田たえ美
委員長 ただいまから
文教常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美
委員長 本日は、
報告事項の聴取等を行いますが、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいります。
理事者の報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、会議時間の短縮に御協力をいただきたいと思います。また、発言の際はお手元の
ワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)令和五年第一回区
議会定例会提出予定案件(中間日)について、
報告①令和四年度
世田谷区
教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び
評価報告書の提出について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎井上
教育総務課長 それでは、令和五年第一回区
議会定例会の
中間日報告を予定してございます、令和四年度
世田谷区
教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び
評価報告書の提出につきまして御説明させていただきます。
資料を御覧ください。まず、1の主旨でございます。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第二十六条の規定に基づき実施いたしました、
世田谷区
教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の結果につきまして、同法第二十六条第一項によりまして、毎年、
区議会に
報告書を提出するものでございます。なお、本件につきましては、
教育委員会で御議論いただき決定されたものでございます。
次に、2の点検、評価の目的でございますが、一つ目といたしまして、
教育委員会の主な施策や
事務事業の
取組状況につきまして、
進捗状況、課題及び今後の取組の方向性を明らかにすることにより、効果的な
教育行政の一層の推進を図ること。また、二つ目でございますけれども、
教育委員会自らが行った点検及び評価の結果につきまして
報告書を作成し、これを
区議会に提出し、公表することにより、
教育委員会の
責任体制の明確化を図り、開かれた
教育委員会を推進することでございます。
3の点検及び評価の対象につきましては、第二次
世田谷区
教育ビジョン・
調整計画の二十二の
取組項目を対象としてございます。
また、4として記載しているとおり、点検及び評価を実施するに当たり、法の規定でございます教育に関し
学識経験を有する者の知見の活用を図るため、三名の
学識経験者を委嘱してございます。三名の方は、皆さん、昨年度から引き続きの委嘱となってございます。
点検及び評価の結果につきましては、資料二ページ以降の
評価報告書としてまとめてございます。
資料右上の
ページ番号で六ページを御覧ください。点検、評価の対象となります
調整計画の
取組項目の一覧となります。六ページの
取組項目、地域が参画する
学校づくり、こちらから、次の七ページでございますけれども、一番下に書いてございます開かれた
教育委員会の推進、こちらまで、二十二の
取組項目ごとに点検、評価を行ってございます。
八ページ以降に、各
取組項目ごと、取組の方向、将来につながる姿、令和四年度から五年度の
取組内容、令和三年度の課題等を踏まえた令和四年度の実績に加えまして、
調整計画の
最終年度である令和五年度及び令和六年度からの
教育振興基本計画につなげる視点となります課題と
方向性等としまして、二十二の
取組項目を六九ページにかけまして、それぞれまとめてございます。
また、七〇ページ以降には、三人の
学識経験者からの総括的な御意見を掲載してございます。
一ページのほうにお戻りください。最後です。6の今後の予定でございます。冒頭に申し上げましたとおり、三月に
区議会へ
報告書を提出いたしました後に、
区ホームページ、
区政情報センター等で公表する予定でございます。
説明は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美
委員長 では次に、(2)令和五年四月一日
付け組織改正(案)の一部追加について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎井上
教育総務課長 それでは、令和五年四月一日
付け組織改正(案)の一部追加について御説明させていただきます。
なお、本件につきましては、
企画総務常任委員会との併せ報告でございます。
一部追加の内容でございます。早速ですが、資料三ページを御覧ください。三ページの表でございます。左から所管部、続いて、前回、二月六日に御報告した
改正組織、そして、本日御報告いたします
改正組織の一部追加案、最後に、
改正内容となってございます。前回の当
委員会で御説明した
教育委員会事務局の
組織改正案に加えまして、国からの派遣によりまして、引き続き国との
調整機能が確保でき、かつ
専門性や幅広い知見を生かしながら、三部の連携を強化し
学校教育の一層の推進が図れることから、
教育監、こちらを廃止するものでございます。
御説明は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 今さらっと説明があったんですけれども、
教育監は結局最初から要らなかったんじゃないのかなみたいな気がするんですけれども、それに対するそこの評価というのは、今回なくなるわけですけれども、そういうことでよろしいんでしょうか。
◎井上
教育総務課長 様々、議会の方々から御意見をいただいていることは存じてございます。昨年、第三回
定例会の本会議場での質問に対しまして
教育長のほうからも御答弁申し上げてございますけれども、前
粟井教育監につきましては、
教育総合センターの開設ですとか、あるいは
文部科学省との細かな折衝によりまして不
登校特例校の設置ですとか、大変な成果を上げていただいたというふうに
教育委員会では捉えてございます。また、そうした観点から、今後も
教育監の存在というのは大変大きいものであるというような認識がございます。
また一方で、こちらの
人材確保というんでしょうか、そういった点がなかなか難しい面もございます。最終的には、この間、
教育長のほうで、いわゆる
事務取扱という形で参りましたけれども、四月一日以降、配置のめどが立たないことから、このまま
事務取扱というふうに置くよりは、一旦ここで組織上、廃止するというような判断に至ったということでございます。
説明は以上でございます。
◆
田中優子 委員
粟井教育監の個別の評価については、ここでは申し上げませんけれども、もともとなくても
世田谷区の
教育委員会としての
教育行政は回っていたんじゃないかなという気がしないでもないです。今度、人材を確保することができなかったということで、なくなるということなんですけれども、それならそれで引き続きしっかりやっていただきたいというふうに要望しておきます。
以上です。
◆
山口ひろひさ 委員 同じようなことなんだけれども、国からの派遣ということで、引き続き
調整機能が確保でき、かつ
専門性や幅広い知見を生かしながら、引き続きそれは確保できるということですから、このいわゆる
文科省との連携というのは、未来永劫というのは変かもしれないけれども、こういう形が続いていくということの理解で、そして、この
教育監を廃止するということでよろしいでしょうか。
◎井上
教育総務課長 未来永劫云々というところは、今の段階で私の口からそうですともちょっと申し上げにくいところもございますが、現時点では
教育政策部長に
小泉部長に派遣でおいでいただいているということで、今現在、国との連携は図られているというのが一点でございます。
また、
情報提供を各委員にはさせていただきましたが、四月一日からの
教育総合センター長、こちらを現在公募しているというところでは、
専門性の確保という観点でも一定の担保と。また、今回、かなり大きな
組織改正で三部体制ということでございます。こういった
組織改正の利点も生かしながら、かつ国との
調整機能も図られていることから、一旦、
教育監を廃止するというような判断に至ったということでございます。
◆
山口ひろひさ 委員 最後の
委員会なのであれなんですけれども、先ほど個別の成果というのはありましたけれども、例えば、この
教育監のポジションがなかったら、今のこの体制というのはできなかったんですか。
◎井上
教育総務課長 結果論というか、もしいなかったらというのは、現在の形がどうなっていたかというのは、検証するのはなかなか難しいところですけれども、仮に
教育監がいなかった場合、それでも国に見解を伺ったりとか、そういったことはしていたんだろうと。ただ、その
スピード感ですとか、やはり国との我々が知らないところの面も含めて様々な
調整機能が図られたんじゃないかということからすると、大変大きな力になったというふうに感じているというのが
教育委員会としての正直なところでございます。
◆
山口ひろひさ 委員 小泉さんが今いらしてくれて連携が取れているわけですけれども、今、課長の話だと、
スピード感だとか、いろいろありましたけれども、それだったら残しておいたほうがいいんじゃないかなと思っちゃうんですけれども。だから、本当に申し訳ない、僕はそんな専門家じゃないし、あれだけれども、
教育監は何だったのかなというのが素朴な疑問なんです。本当に必要だったのかなという気持ちもあるし、一緒に視察も行きましたけれども、退任されたら、では、その後は廃止しちゃいましょうと、一体これは何だったのかなというのは素朴な疑問です。
組織改正、
組織改正とよくやられていますけれども、やっぱり改正するということはいろいろ意味があるわけで、この
教育監に関しては、民間から
教育長が来られて、いろいろ分野が違うので、戸惑う部分というのはあったのかもしれないですけれども、また再任されましたので、大いに期待しているんですけれども、僕は、正直、現場から来るといろいろ分からない部分もあるので、そういうところを補佐するサポートなのかなというふうにも思っていた部分があったんです。だから、新しい
教育監が来て、えっ、もうなくなっちゃうのというのは、一区民の代表としては非常に疑問を感じる部分です。
廃止ということなので、あれでしょうけれども、これが廃止されることによって、今まで、
スピード感、連携が取れていろいろな部分での充実というのがあったんだろうと、その成果があったんだろうと思いますけれども、これによって成果が非常に遅くなるとか、そういうことのないように要望しておきます。
◆
田中優子 委員 関連で、ちょっとここで聞いていいかどうか、あれなんですけれども、
組織改正そのものではないんですが、
教育センター長を新たに公募しているということで、いらしたばかりというところで、今度また変わってしまうというのは、
教育センターが積極的にいろんなよい
イベントをやっていたり、随分活用もされているのかなと、思ったよりという言い方もあれなんですけれども、
教育総合センターなんて要るのというのが私たちの会派の最初の意見だったわけです。また新しい箱物をつくってどうなんですかということを言ってきたんですけれども、その割にと言ってはあれですが、一生懸命いろんな活用をしたり、
イベントをしたり、地域にも広がって、根づいてというようなことをされてきたのかなという気はしているところだったんです。
そこで、その長である方が替わってしまうんですかという、本当にこれは素朴な疑問で、どうしちゃったんですかということで、個人的な御事情があるのかもしれないので、こういうところで聞けるのかどうか、ちょっと分からなかったんですけれども、やっぱりそういう声がうちの会派でも上がっていまして、実際、どうなんだろうというところです。もし、ここで聞いていいものかどうか、
委員長の判断かもしれませんけれども、どうしてですかというのも変なのかもしれないんですが、ちょっと事情を説明していただくところがないのかなと思って、聞けたら聞きたいということなんですが、ここで質問できますか。
◎井上
教育総務課長 センター長御本人がいらっしゃいますので、御判断もあろうかと思いますが、なかなか
委員会の場で、ある意味、御事情という部分では申し上げにくいことも多々あるのかなという気がしてございます。
先ほどの
センター長の公募の件で一点だけ補足させてください。今の御質問のお答えにはなっていませんけれども、昨年十二月二十二日から今年一月十三日までの期間で公募という形をさせていただきました。一名のお申込みがございました。その後、一次の
書類選考、二次の面接を経て合格ということになったため、御本人には二月八日付で
合格通知を発送したと聞いてございます。その後、後日ということで、今後ですけれども、特別区
人事委員会の承認を得てからの
正式採用という手順を踏みますので、正式な選考結果につきましては、改めてお伝えさせていただくと、そういう状況でございます。
◆
田中優子 委員 そういう事情も分かりますので、しようがないかもしれないんですが、公募については決まったということが分かってよかったということと、それから、
教育総合センター長、お疲れさまでしたということを一言申し添えておきます。
◆加藤たいき 委員 今、
山口委員と
田中優子委員から
教育監について話がありましたけれども、私は、正直、固執せずによく行政が
教育監を取りやめたと思って、私は非常に評価をしております。先ほど、仮定論の話で正直もう分からない、シュレーディンガーの猫のように、どっちがよかったかというのは全く分からない話なので、今後、総括は必要かなとは、正直、そこの部分は思っております。
一方で、先ほどの話であった、
教育監がいたことによって、あったほうがいいんではないかというような答弁でしたけれども、正直、
小泉部長が
文科省とのパイプ役というのを今担っていただいていると思うんですけれども、この間の
教育監がいらっしゃったときのように、
小泉部長はやれているという認識でよろしいのか、その部分をお聞かせいただけたらなと。
◎井上
教育総務課長 私からやられているかどうかと申し上げる立場ではないかもしれませんが、
小泉部長がいらっしゃってから、国の
事務レベルまで非常に詳細な資料なんかも、また、前
粟井教育監とは違う人脈と言いますか、スタンスと言いますか、非常に情報の取得が早いということで、
教育委員会としても
事務事業を進める上では非常に助かっているという感想を、個人的な感想ではないんですけれども、組織上でもそういったことで感じてございます。
◆加藤たいき 委員 私も、
教育委員会から漏れ伝わっている、
小泉部長は、
文科省との仕事の折衝だったりというのが非常にうまくいっているというふうには聞いておりますので、引き続き、
小泉部長はしっかりとお仕事を、ぜひ
世田谷区の
教育委員会のために御尽力いただければなというふうに、まず一点。
先ほど申したとおり、
教育監が何だったのか、これはなくなってから、はい、おしまいというわけではなくて、今後のことも踏まえて、同じ轍を踏まないように、ある程度の総括というものはしっかりと出していただきたいなというのは要望しておきます。
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○福田たえ美
委員長 では次に、(3)令和四年度
補正予算(当
委員会所管分)について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎井上
教育総務課長 それでは、令和四年度
補正予算の当
委員会所管分につきまして御説明させていただきます。
本
補正予算でございますけれども、第一回区
議会定例会に御提案を申し上げまして、本日午前中に開催されました
企画総務常任委員会において審議をお願いしている案件でございますが、その中で、
教育委員会の
所管事項に関わるものについて御説明申し上げます。
資料、令和四年度
補正予算(案)概要を御覧ください。
まず、
一般会計補正予算(第七次)でございます。
資料右上の
ページ番号で七ページをお開きください。こちらの表でございますが、
一般会計の
部別一覧の表となりますが、表の下から二番目になります。こちらに
教育委員会事務局の補正額が百万円単位で記載がございます。補正額でございますけれども、百二十九億六千三百万円の増額となりまして、
財源内訳として、
特定財源が四千七百万円の減となっており、
一般財源は百三十億一千万円となっております。
続きまして、当
委員会所管分の
個別事業の
補正内容及び
繰越明許費の
補正内容、
債務負担行為の
補正内容につきましては、右上の
ページ番号で一〇ページ以降に記載のとおりでございます。
一般会計補正予算(第七次)の説明は以上でございます。
続きまして、
学校給食費会計補正予算(第三次)でございます。
二〇ページをお開きください。当
委員会所管分の
個別事業の
補正内容につきまして、(4)
学校給食費会計に記載のとおりでございます。
学校給食費会計補正予算(第三次)は以上でございます。
簡単ですが、報告は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美
委員長 次に、(4)
新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎井上
教育総務課長 それでは、
新型コロナウイルス感染症に係ります
教育委員会事務局の対応等につきまして御説明させていただきます。
資料を御覧ください。まず、1の
区立小中学校から、5の図書館・図書室・
図書館カウンターにつきましては、前回の御報告から変更はなく、現段階では
感染防止対策などを講じながら、それぞれ
教育活動や運営等を行ってございます。
続きまして、6の
区立小・中学校での
感染発生状況、また、7の
区立小・中学校での
学級閉鎖状況につきましては、直近三か月の推移として数値をお示ししてございますので、御確認いただければと存じます。
二ページを御覧ください。8として記載してございます卒業式における
マスクの
取扱い等でございます。二月十日
付文科省通知でございます卒業式における
マスクの取扱いに関する基本的な考え方についてを受けまして、二月十四日に各幼稚園、
小中学校宛てに周知をいたしてございます。主な内容は記載のとおりでございますけれども、まず、一点目といたしまして、
児童生徒及び教職員は、入退場をはじめ式典全体を通じて
マスクを外すことを基本とする。二点目といたしまして、来賓や
保護者等は
マスクを着用するとともに、座席間に触れ合わない程度の距離を確保した上で、
参加人数の制限は不要とする。三点目といたしまして、国歌、校歌等の斉唱や合唱を行うとき、また、複数の
児童生徒による、いわゆる呼びかけを実施するときは、
マスクの着用など一定の
感染症対策を講じた上で実施する。四点目といたしましては、
基礎疾患があるなど様々な事情により
マスク着用を希望したり、また、健康上の理由により
マスクを着用できない
児童生徒もいることなどから、学校や教職員が
マスクの着脱を強いることのないようにする。また、
児童生徒の間でも
マスクの着用の有無による差別、偏見等がないよう適切に指導する。最後、五点目といたしまして、
区立幼稚園、
認定こども園の卒園式についても本取扱いに準ずるとしてございます。
説明は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
山口ひろひさ 委員 結局、三月十三日から、
マスク着用等はもう
自己判断ということになるわけですけれども、卒業式は、
子どもたちには
マスクを外せ、来賓の人はしてくれ、
基礎疾患があるなど様々な事情によるという人は着用しても、どうして、こんな形で、これは
文科省から来たあれなので何とも言えないと思うんですけれども、これだったら
自己判断にしちゃえばいいじゃないかなというふうに思うんだけれども、その辺は
文科省と
教育委員会は違うあれですから、
世田谷区としてはどういう受け止め方をしているんですか。
◎山下
学校健康推進課長 コロナの
感染対策につきましては、これまでも国のマニュアル、方針等に基づいて区のほうも対応してきたというような経緯がございます。今回、
文科省のほうから卒業式に限っての対応ということで、今説明があったような内容の通知がありましたので、我々のほうとしては、それに基づいて対応するというところでございます。学校については、新たな
マスクの取扱いについては四月一日以降というふうになっておりますので、それについての取扱いについてはまた改めて通知が来るというふうになっておりますので、そのときに対応していくというところでございます。
マスクに関しましては、これまでもつける、つけないでいろいろ保護者の方から御意見をいただいておりまして、
教育委員会のほうとしても、
マスクをつけたくてもつけられない子がいるというようなところでの周知啓発もしてきたところでございます。委員おっしゃるとおり、今後、
マスクの着脱についてはそれぞれの個人の御判断になるというところでございますけれども、そんな中で、卒業式という
イベントについて、
文科省のほうが先ほど御説明したような内容での通知を出して、区のほうとしてはそれにのっとって対応するという考え方でございます。
◆
山口ひろひさ 委員 卒業式云々という、
イベントだからということかもしれませんけれども、ただ、
基礎疾患がある子だとか、そういう子は、脱着というのは、そういう理由があるわけだから、それに任せるわけでしょう。だったら、卒業式だからということで原則外すのをあれとするとか、そんなことを僕は決めないほうがいいと思います。それで、変な話、
マスクしている子は、この子は
基礎疾患を持っているんだとか、そういうことだって捉えられるじゃないですか。だから、卒業式というか、こんなふうに、正直、
文科省のほうで外すのを原則とするとか、何で出すのかなというふうに僕は思っちゃうのです。ただ、すみません、そんなことを感じましたので、以上です。
◆青空こうじ 委員 毎日、通学路へ立っているんですが、この卒業式のときには、学校に行くときは
子どもたちはしていくのか、学校で外すのか。あと保護者の方もいます、町会の方もいます、あと議員さんもいます、そういう中で、そういう決めというのはきちんとできているのか、できていないのか。また、来る方にもちゃんとそういうことを紙媒体で知らせてあるのか、ないのか、その点を伺います。
◎山下
学校健康推進課長 卒業式の日の通学に関しましてですけれども、通学に関しては、現状も基本的には
マスクを外すことを推奨しておりますので、それにのっとって、
マスクをつけたければつけているお子さんが現状としてはまだまだ多いのかなというところでございます。卒業式についての
保護者等、あるいは地域の方への通知というようなところに関しましては、この
文科省の通知に基づいて、それぞれ各学校のほうで対応されると思いますので、今の時点でどこまで学校のほうがお知らせしているかというところまでは、ちょっと把握しておりません。
◆青空こうじ 委員 来る方、今回出席する方は、北沢中学校の場合には、副校長のほうから手紙が来て、電話をくださいということで、電話をしましたけれども、その日になって、ちゃんと統制が取れてあるのか、ないのかということもちょっと心配なもので、もう一度お聞きします。
◎山下
学校健康推進課長 基本的には、各学校、
文科省の通知に沿って対応するというふうに理解をしております。そういった中で、
マスクをする、しないというようなところで、各学校のほうでどこまで対応されるのかというようなところについては、細かくこちらのほうで指示はしておりませんで、基本的にはその通知に基づいて各学校のほうで対応していただくという、そういう理解でございます。
◆
田中優子 委員 給食の黙食の状況なんですけれども、現場のほうで、まだ結構がっちり黙食でやっている、子どもがかわいそうじゃないかみたいな声が少し上がっていたりもするようなんです。
教育委員会が言ったからといって、全ての学校が統制的に全部これでやれということでは、私はないんだろうとは思うんです。各学校の判断というのは、先ほどから言われていますけれども、そういう判断はあってもいいと思うんです。でも、やっぱり現場、現場でそういう声が上がっているのに、全然変えようとしないみたいなことだとすると、ちょっとどうなのかなというのもあります。
教育委員会としては、全学校のうちのどことどこがやっている、やっていないまでは、なかなか把握が難しいのかもしれませんけれども、大まかな状況として、もう黙食解禁みたいな流れが主流なのか、いや、まだまだ実は学校は怖がっていて、黙食でやっているよという状況なのか、
教育委員会の把握はどんな感じなんですか。教えていただけますか。
◎山下
学校健康推進課長 黙食、あとパーティションの取扱いについては、昨年の十二月八日に各学校のほうに通知をしております。基本的に大声での会話を控えさせてくださいと、通常の会話は問題ないと、また、パーティションは基本的には使用しないというようなことで通知をしております。
十二月のタイミングでは、まだ感染の拡大の傾向にあったので、かなり慎重に対応されている学校が多かったかなというふうに記憶しております。中には、三学期からというようなお考えでいた学校もあったように思います。実際、三学期に入りまして、
教育委員会のほうとして、今、この黙食について各学校のほうの状況を具体的に把握していないので、御質問の件について的確にはお答えするのが難しいんですけれども、今後、各学校での状況については調査をして、確認してまいりたいと考えております。
◎渡部
教育長 各学校の状況は様々でして、まだコロナで学級閉鎖のクラスもある、それからインフルエンザにかかっている子もいるということから、学級の中で風邪をひいた子がいた場合は、黙食にまたなるとか、そのときに応じてかなり変化をしているようです。子どもがみんな健康で間も開けられるというときは黙食ではないような形でやっていますけれども、でも、また風邪をひいた子がいたといったらまた黙食に戻すとか、やっぱりかなり流動的で、毎日同じような形ではないというふうにこちらでは把握をしています。
◆
田中優子 委員 状況について、ありがとうございます。私とか、うちの会派のひえしま議員なんかは現役の保護者なんですけれども、問題は、そういう風邪だ、インフルエンザだという状況がないのに、頑として、通知があった後も黙食の原則が全く変わっていないというところがあるとしたら、ちょっとそれもどうなのかなと、そういう問題意識を持っているんです。なので、先ほど課長のほうからもおっしゃっていただいたけれども、そういうところがないのかみたいな把握はしていただけたらと思いますので、お願いします。
◆加藤たいき 委員 卒園式の
マスクの件なんですが、入学式の考え方、間もなくやってくると思いますが、入学式も同様という認識でよろしいんでしょうか。
◎毛利
教育指導課長 今、卒業式の対応について学校のほうに通知しておりますが、基本的に、入学式についても同じような対応を考えておりまして、
子どもたちは
マスクを外すことを基本とするというふうに考えております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美
委員長 では次に、(5)
区立河口湖林間学園使用にかかる山梨県との協定の締結について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎斉藤
学務課長 それでは、
区立河口湖林間学園使用にかかる山梨県との協定の締結について御報告いたします。
1趣旨でございます。富士山噴火時または噴火が発生すると予想される場合に、山梨県が現地対策拠点として区立河口湖林間学園を使用すること及び施設使用中の
世田谷区の生徒等が安全に帰宅できるよう県が区を支援することについて、山梨県と協定を締結するというものです。
次に、2経緯です。資料記載のとおり、令和三年三月に噴火による被害想定を示す富士山ハザードマップが改定されました。この改正により、県が当初、現地対策拠点を設置することを想定していた県の富士吉田合同庁舎が早期に被災する可能性があることが判明いたしました。
二ページを御覧ください。ハザードマップの全体図です。河口湖林間学園がマップの上部にあります。県の富士吉田合同庁舎は、林間学園の右下、南東部、ピンク色に塗られた範囲内にあります。
一ページの2経緯にお戻りください。ハザードマップ改定後、令和三年五月に県防災局職員が林間学園を視察し、その後、七月に区役所に来庁があり、噴火災害時の施設使用について打診がありました。その後、令和四年一月に来庁があり、施設使用について協議を進めることとし、五月の三度目の来庁を受けて、今年度中の協定締結に向け調整を進めることとしてまいりました。
3内容です。趣旨でも申し上げましたが、富士山噴火時または噴火が発生すると予想される場合に、県と区が以下二点のことを協力して行う内容となります。(1)県が現地対策拠点として河口湖林間学園を使用する。(2)河口湖林間学園を使用中の生徒等が安全に帰宅できるよう県が区を支援する。
三ページを御覧ください。ハザードマップの拡大図です。内容の二点目の河口湖林間学園を使用中の生徒等が安全に帰宅できるよう県が区を支援するについてですが、具体的には、安全な帰宅経路についての
情報提供と一時滞在先の調整の支援を受けることとなります。通常、林間学園からの帰路には、中央自動車道の支線である河口湖線の河口湖インターチェンジを使用しますが、当インターチェンジはハザードマップで色のついた範囲に入っております。危険性があると判断された際には、より安全な林間学園北側の若彦トンネルや御坂トンネルを通るルートの状況を県が区に
情報提供します。このルートにより、お示ししているハザードマップの外になりますが、北の方角に抜けると、中央自動車道本線に直接乗ることができます。また、中央自動車道本線が渋滞等によりすぐに帰宅できない場合には、その先の石和温泉等で一時滞在先を県が調整することとなっています。
協定書及びそれに付随する実施細目については、四ページから七ページにお示ししております。後ほど御確認ください。
最後に、4スケジュールです。三月二十八日に山梨県知事と
世田谷区長による協定締結式を予定しております。
御報告は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美
委員長 では次に、(6)
区立等々力小学校における
感染性胃腸炎の
集団発生について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎山下
学校健康推進課長 区立等々力小学校における
感染性胃腸炎の
集団発生について報告をいたします。
資料を御覧ください。1発生確認、2発生確認直後の
教育委員会・学校の対応と感染要因の調査に記載のとおりですけれども、一月二十三日に学校から胃腸炎症状の児童が多数発生しているとの連絡を受け、
教育委員会では、直ちに
世田谷保健所などに連絡したほか、保健所とともに学校へ出向き、聞き取り調査や給食室内の検体採取などを実施しております。翌日には、学校から保護者に発生状況を周知するとともに、保健所による検便やアンケート調査の実施に協力しております。
なお、対応の経過につきましては、二ページ以降の別紙で詳しく記載しておりますので、後ほど御確認いただければと思います。
一ページにお戻りいただきまして、3発症者数ですけれども、前回の本
委員会において口頭で百七十人と申し上げましたけれども、発症時期や症状の内容から精査した結果、最終的には百五十三人となってございます。このうち、検便の結果、六十六人の検体からノロウイルスが検出されました。
続いて、4保健所による調査の結果ですが、食中毒と感染症の両面から調査いたしましたが、給食に関する検査からノロウイルスは一切確認されず、食中毒とは特定されませんでした。また、感染症の原因となり得る感染経路についても様々解析を行いましたが、感染要因の特定には至りませんでした。
最後に、5の学校における
感染対策につきまして、学校では校内消毒を徹底するほか、今回の経緯を全ての
区立幼稚園、小中学校で共有しております。
説明は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美
委員長 では、ここで
理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。
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○福田たえ美
委員長 では次に、(7)令和三年度東京都
体罰等実態把握調査結果と
世田谷区の状況について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎毛利
教育指導課長 では、私からは、令和三年度東京都
体罰等実態把握調査結果と
世田谷区の状況について御説明いたします。
1の主旨を御覧ください。このたび東京都
教育委員会が都内全公立学校を対象に実施した、令和三年度に発生した体罰等の実態把握調査の結果が二月二日に公表されましたので、調査の結果及び
世田谷区の状況について御報告いたします。なお、本公表なんですが、例年ですと六月末に行われていたんですけれども、今年度は係争案件があったため遅れたというふうに聞いております。
では、2調査結果の概要につきまして御報告いたします。二枚目、右上二ページ目の資料を御覧ください。本調査の概要でございます。1目的、2方法等は記載のとおりです。
3体罰等の状況の(1)の表の三年度の欄を御覧ください。令和三年度の本調査への体罰等の報告があった学校数は、都内全公立学校二千百五十二校のうち二百一校でございました。このうち体罰として取り扱われましたものは(2)の下の表、赤い囲みの部分になります。七名でございます。また、体罰という取扱いにはなりませんが、不適切な指導、行き過ぎた指導や暴言等を含めた不適切な行為と判断されたものが百三十一名となっております。また、指導の範囲内とされたものは七十四名となっております。なお、体罰等の状況については、前年度、前々年度と比較して減少傾向にございます。これら体罰等の分類基準や詳細な内容については、三ページ以降に記載しておりますので、御確認ください。
最後に、本区の状況でございますが、一ページにお戻りください。3です。体罰が行われた学校は昨年度に引き続きゼロ件ですが、不適切な行為が小学校で一件ありました。分類としては不適切な指導でございます。
教育委員会といたしましては、不適切な指導等が発生していることについて重く受け止めております。体罰や不適切な行為の禁止につきましては、これまで定例の校長会、副校長会などを通して繰り返し注意喚起を行って、危機意識を高め、各学校においては職員会議や校内研修会において定期的に扱い、指導の徹底を図ってきたところでございます。加えて、区
教育委員会主催の研修で、子どもの人権を大切にした指導についてとして、体罰等についての自己点検や効果的な指導を話し合う場面を設けるとともに、資料にも
世田谷区子ども条例や子どもの権利条約を示すなど、教員に直接指導して理解を深めております。さらに、スクールカウンセラーによる教職員への指導助言や面談なども一層充実させるよう、学校には伝えているところであります。
教育委員会といたしましては、今後も、あらゆる機会を通じ体罰の根絶に向けて取り組んでまいります。
説明は以上です。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 この報告の中で、令和元年度、二年度、三年度とありますけれども、この中でダブってやっている人というのはいないんですか。毎年、新しい人がこのようになっているんでしょうか。
◎毛利
教育指導課長 この結果が東京都全体のものですから、その内容については把握していないんですけれども、同じ教員がいる可能性もございます。
世田谷区ではそのような状況はございません。
◆
田中優子 委員
世田谷区ではそのような状況がないということは分かっているということで、それはよかったんですけれども、どうしてもやめられない人というんですか、不適切な行為とか体罰をやってしまうという、繰り返されるという人がいるとなると、かなり深刻だと思うので、
世田谷区では今のところ出ていないようですけれども、そういう人に対する指導、再発防止というのは、よほど丁寧にやらないといけないのかなということは思いますので、それをお伝えしておきたいと思います。
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○福田たえ美
委員長 次に、(8)令和四年度
生徒会サミットの
報告会について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎井元 副参事 私からは、令和四年度
生徒会サミットの
報告会について御報告いたします。
資料の一ページを御覧ください。
生徒会サミットは、毎年、区立中学校の生徒会役員が集まり、各校の生徒会活動の成果を共有する目的で行っております。一人一台のタブレットを活用した学習方法が定着している中学生の実態を踏まえ、生徒自身が自校の今までの歩みについて理解するとともに、そのよさを積極的に発信する機会となるように、今年度は実施方法の大幅な改善を行いました。自校の特徴を九十秒の動画にまとめ、
報告会において披露するとともに、コンセプトを報告し、他校の生徒と活発に意見交換を行いました。
1動画の作成についてですが、(1)の区全体のテーマにつきましては記載のとおりでございます。(2)各学校のテーマは、生徒会役員がアンケートやインタビューを実施するなどし、生徒たちが継承していきたいと実感している自校の特徴を厳選して決めました。また、(3)にあります役割分担も、生徒会が中心に行い、有志で協力してくれる先生や友達を募るなど意欲的な活動が見られました。
2の動画作成に至るまでの取組は、記載のとおりでございます。
報告会に至るまでに二回のブロック会を行い、他校の生徒と活発に意見交換をして動画の作成に生かしました。
次のページを御覧ください。3
報告会の概要についてですが、(1)日時、(2)場所、(3)参加者数については、記載のとおりでございます。(4)の発表形式につきましては、参加した全生徒が全校の動画を視聴できるように工夫して実施いたしました。
4参加者の感想でございますが、一部を抜粋いたしました。他校の制度や活動を参考にし、どの学校にも負けない魅力あふれた学校にしたいと思いましたなど、他校の取組に刺激を受け、自身の生徒会活動へと生かそうとする感想が寄せられました。
5動画の公開につきましては、全校の動画を三月中旬を目途に
児童生徒や保護者、教員、その他区民が見られるよう、記載のとおり、三通りの方法で配信する予定でございます。なお、委員の皆様には事前に動画を御覧いただけるよう、本
委員会終了後に、議事担当者から参考として三校分の動画のURLを
情報提供させていただきます。iPadで御覧いただけると思いますので、ぜひ御覧いただけましたら幸いでございます。
報告は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美
委員長 では次に、(9)第十三回
世田谷ガリレオコンテストの実施結果について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎滝上
教育研究・
研修課長 第十三回
世田谷ガリレオコンテストの実施結果について御報告いたします。
ガリレオコンテストは、区立中学生の科学への関心を高め、豊かな想像力と問題解決の力を育み、学ぶ意欲を醸成することを目的として実施しており、1日時、2会場については記載のとおりです。
3今年度の実施状況ですが、これまでの自然科学に関する研究作品部門、サイエンス部門に加え、情報技術に関する研究作品部門、プログラミング部門を新設し、これまで以上の発想や課題解決方法など個性豊かな作品を募集いたしました。また、研究内容をさらに高める工夫として、事前に勉強会を設定したり、当日、質疑応答の時間を十分取り、新たな研究の視点に生徒が気づき、今後の研究活動につなげられるようにしました。
4参観者数は記載のとおりです。
5発表準備ですが、応募総数二千六百二点の中から第一・第二次審査を経て九作品を選出し、発表に向けて準備しました。また、三月には当日の様子をユーチューブによるオンデマンド配信を開始いたします。
6コンテストの概要ですが、まず、三会場に分かれ各会場において三名の生徒がそれぞれ発表を行い、発表後、質疑応答の時間を取りました。
二ページを御覧ください。九人の生徒の発表の後、大学教授の講演を挟み、専門家による最終審査を行いまして、7(1)受賞者にお示ししたとおり、ガリレオ賞をはじめとする各賞を決定し、表彰を行いました。
御報告については以上となります。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○福田たえ美
委員長 では次に、(10)
医療的ケア児の
区立学校等での円滑な受け入れに関する
検討状況について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎柏原
教育相談・
支援課長 それでは、私より、
医療的ケア児の
区立学校等での円滑な受け入れに関する
検討状況について御報告申し上げます。
なお、本件につきましては、福祉保健との併せ報告となります。
本件につきましては、1の主旨に記載のとおり、
医療的ケア児支援法施行を踏まえ、
区立学校等における
医療的ケア児の円滑な受入れに向けた
検討状況について報告するものでございます。
2の作業部会の設置でございます。(1)に記載のとおり、本
委員会で四月にも御報告しておりますが、
世田谷区医療的ケア連絡協議会の小
委員会に、
区立学校等での円滑な受け入れに関する作業部会を設置し、課題抽出や取組の方向性について検討を行っております。
この間の作業部会の構成は、(2)に記載のとおり、
乳幼児教育・保育支援課、学務課、学校健康推進課、教育環境課、生涯学習・地域学校連携課、児童課、そして事務局として
教育相談・支援課となっております。今後、検討項目に応じまして、障害福祉部や保育部の関係所管も参加する予定でございます。
次に、開催状況でございます。(3)に記載のとおり、これまでに三回実施しております。各回の検討内容は記載のとおりでございますが、三回目につきましては、都立光明学園への訪問、見学を行っており、特別支援学校における実際の取組についても見てまいりました。
続いて、資料、3主な検討項目と課題でございます。こちらには、この間の検討にて把握した課題と、それらに対応した今後の取組方針を挙げております。
まず、(1)の①でございます。
区立学校等の理解促進、校内支援体制でございますが、まず、課題として、医療的ケアに関する
区立学校等における理解促進、また、受入れに当たっての教職員等の役割を整理しなければならないことが挙がっております。
資料二ページ目を御覧ください。これに対する取組としましては、学校を対象に研修等を実施し、理解促進を図ること、また、教職員のほか指導医や支援員の役割も整理し、チーム学校としての支援体制を整えていくことを考えております。
次に、②看護師の配置等についてです。まず、課題としましては、
医療的ケア児一人一人の状況に応じた配置が必要であること、また、授業の時間だけではなく、放課後や校外学習、宿泊行事等においても状況に応じた配置が必要となること、また、看護師の
人材確保が困難であるため、学校ごとの配置だけではなく、柔軟な配置体制を組む必要があることが挙がっております。これらの課題に対しましては、
医療的ケア児一人一人の状態や活動の場面に応じて、看護師の配置や支援の在り方について検討を行っていくこと、また、
人材確保の課題を踏まえまして、既に実施している訪問看護ステーションへの委託のさらなる活用や、一人の看護師を複数の学校に派遣できる体制の構築に取り組んでいくことが挙がっております。また、医療的ケアだけではなく、その他の支援も必要となることがあるため、学校生活サポーター等の人的支援についても、その在り方について検討を行っていく必要があります。
続いて、③の環境整備でございます。こちらにつきましては、主にハード面の課題となりますが、受入れに当たり、幼稚園や学校等における環境を整えていくことが課題として挙がっております。今後の取組方針としましては、
医療的ケア児の受入れに当たり、教室や保健室、トイレ等において必要となる機能等を整備し、諸室の配置や移動に係る動線についても検討を行った上で、改築や改修の機会を捉えながら順次備えていくこと、また、
医療的ケア児に関しては、状態に応じて通常食ではなく、とろみ食等の対応も必要となることから、給食室についても必要な機能や設備について検討を行ってまいります。
次に、④の物的支援についてでございます。こちらにつきましては、受入れに当たり、学校等が備えるべき医療物品や衛生物品を災害時等の非常時も含め個々の状態に応じて把握し、学校や保護者がそれぞれに用意する物品について整理し、準備していく必要がございます。
資料三ページ目を御覧ください。次に、(2)の就園・就学にかかる相談体制でございます。課題としましては、就園や就学、新BOP学童クラブの利用については、現在、各課が個別に対応を行っておりますが、
医療的ケア児を対象とした相談窓口がないことが課題として挙がっております。そのため、今後、
医療的ケア児を対象とした相談窓口の設置を検討するとともに、各課における連携体制についても構築していく必要があります。
次に、(3)支援の継続性についてです。
医療的ケア児が就学や進学、卒業後と迎えるに当たり、各ステージにおいて、これまでの支援内容が継続されるよう、関係機関も含めた情報共有や連携の仕組みが十分には整っていない状況にあります。そのため、今後、医療機関や相談支援センター、Hi・na・taなどの関係機関との連携も含め、各段階に応じて、
医療的ケア児の状態や支援内容等が円滑に引き継がれるための仕組みづくりを進めてまいります。
最後に、その他として、(4)に記載のとおり、先ほど申し上げた課題のほかにも、通学や通園にかかる保護者の負担軽減や、人工呼吸器を使用する
医療的ケア児の保護者の付添い時間の短縮についても課題として捉え、学校や区における支援の在り方についても、本部会で検討を行ってまいります。
次に、4今後の検討方針についてでございます。今後も継続して作業部会を開催し、具体的な取組や、
教育委員会や学校、
保護者等の役割について、障害福祉部や保育部も交えながら検討を行い、円滑な受入れに向けたガイドラインの策定に取り組んでまいります。また、検討に当たりましては、医療的ケア連絡協議会において
検討状況の報告を行うとともに、各委員から専門的な視点に基づく意見もいただき、その内容をガイドラインに反映していくとともに、検討した
取組内容に応じて、令和六年度予算にも反映を行ってまいります。
最後に、5の今後のスケジュールでございます。記載のとおり、来年度夏頃を目途にガイドラインの素案をまとめ、本
委員会に報告し、令和六年二月にガイドラインの案を策定してまいります。
報告は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 この医療的ケアを支える人たちの人手不足というところが、やっぱりこの分野の問題としては大変に大きいという話を、この間の代表質問でもさせていただきましたけれども、人材の育成という視点がやっぱりどうなっているのかというところがここからは見えてこないんですけれども、そういった部分はどうですか。
◎柏原
教育相談・
支援課長 人材確保のほかに、やはり看護師を中心とした人材の育成という観点も必要と考えております。今年度、看護師を対象とした研修のほうを実施しております。これまで研修の実施はなかったところなんですが、都立光明学園の校長先生をお招きしまして、医療的ケアの配慮、どういった支援を行うのか、そういった留意事項について研修を行ってまいりました。また、看護師につきましては、各校一名という配置になっておりますが、研修を通じて、顔の見える関係ということで横のつながりもでき、ネットワークも広がったということで、今回、研修を行ったことは大変効果的であったと考えております。今後も、そういった研修というところを継続的に実施していきたいと考えております。
◆藤井まな 委員 やっぱりそういうことを書いたほうがいいです。理解を広めていかなきゃいけないんだし、どうやっているかというのを一人でも多くの人たちに知ってもらわなきゃいけないんだから、せっかくやっているんだったら書いたほうがいいし、都立光明学園のところには人材募集みたいなことがいっぱい出ているじゃないですか。東京都が出しているじゃないですか。
世田谷区もそういった取組が必要だと思いますので、そういった部分のことをもっと表に出していくように取り組んでください。意見です。
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○福田たえ美
委員長 では次に、(11)
世田谷区立中学校部活動地域移行に係る
検討スケジュールの見直しについて、
理事者の説明をお願いいたします。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 それでは、
世田谷区立中学校部活動地域移行に係る
検討スケジュールの見直しについて御報告いたします。
1主旨でございます。現在、
世田谷区立中学校部活動地域移行に係る検討
委員会において、中学校部活動の地域移行の在り方等について、令和五年三月まで全五回の予定で検討を行っております。第四回まで開催したところでございますが、委員からは活発な意見や要望が出されており、継続した検討が必要との声もいただいております。また、令和五年度はトライアル事業を予定しており、これらの検証や多岐にわたる課題等について検討する必要があることから、引き続き検討
委員会での議論を行っていくことといたします。
検討期間についてですが、令和五年三月までの予定を延長し、令和六年三月までといたします。今後の検討内容は、(2)に記載のとおりです。検討結果につきましては、令和五年九月に中間まとめを行い、令和六年三月に
報告書を取りまとめてまいります。
3今後のスケジュールでございます。記載のとおりでございますが、令和五年九月に中間まとめ、令和六年二月に
報告書案を御報告する予定でございます。
御説明は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 これを見ていると、部活動の地域移行はしばらくは完成形にならないみたいなふうに読めるんですけれども、理想としている地域移行はいつ完成すると我々は、思えばいいんですか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 理想形という形が完成するというのは、非常に時間がかかることと考えております。これまで報告してまいりました検討
委員会のスケジュールにおきましても、引き続き経年的に検討を続けていくということをもとより想定しておりましたし、社会の流れとしてもいろいろな変化がございますので、状況に応じて検討を続けていく。それから、実施をしていく中でも、それが適切なのかどうかというのを検証しながら、また形を変えていくということも必要なのかなと思っております。
◆藤井まな 委員 要は、部活の地域移行になったときに、でも、今、人材がいないと、学校の先生が学校という立場ではなくて地域移行されたという形の中でまた部活を見る形になっちゃうわけですよね。要は、僕がいつまでにそれが成り立つんですかと言うのは、学校の先生が部活をやりたくないと、やりたいと言った人はいいです。それは情熱を持ってやっていただけばいいんですけれども、やりたくないと思っている人たちがいつやらなくてもよくなるんですかと聞いているんです。いつですか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 先般、東京都のほうからも都の示すスケジュールというのが出されたところでございます。教員の方については、熱心に指導を行いたい方は兼職兼業という手続を取って行うということでございますけれども、そういう手続の形についても、令和七年度までには形を示して手続を取っていただくということと考えております。希望されない方については、なるべく早いタイミングで、支援員の活用等も含まれますけれども、何らかの形で地域移行を実践していけるようにという形を考えております。
◆
山口ひろひさ 委員 結局、これから少子化も進んで、ますます子どもの数も少なくなっていくわけですよね。それで、
世田谷区内はいろいろ中学校も多いですし、それぞれ、多分、学校によっての、地域によっての温度差というのもあるんだろうと思いますけれども、これからの中学生の部活動、あと、地域のスポーツの在り方、これを本当に見直していかないと、成り立っていないんじゃないかなというふうに思うんです。
だから、中学校の部活動ということじゃなくて、いわゆる中学生のスポーツ活動というのは、非常に多様性があっていいんじゃないかなと。その多様性をつくっていかないと、もうこれから成り立っていかないんじゃないかなと思うんです。だから、例えば、中学の看板を背負っていないと大会に出られないとか、そういうことじゃなくて、この地域はクラブチームだけれども、ここの学校は中学校の看板を背負ってできますよという、もっと幅広く大会の中でスポーツを楽しんでレベルを上げていく、そういう形ができるようにしていくのがこれから大事なんじゃないかなというふうに思うので、ぜひ頑張ってください。以上。
◆
高橋昭彦 委員 ちょっと確認ですけれども、令和五年度のトライアル事業というのは、具体的に何をやるんでしたっけ。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 トライアル事業につきましては、四つの部活動を対象にしまして、例えば、公益財団法人
世田谷区スポーツ振興財団ですとか、せたがや文化財団ですとか、総合型地域スポーツ・文化クラブですとかで、それぞれの方法で、地域移行の様々な形でのトライアルという形で、地域移行に値する方法を実践していくということを想定しております。
◆
高橋昭彦 委員 大体、これをやるところは見えてきているんですか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 現在、中学校と調整をするなどして、こういったことをやっていこうということは形が少し見えてきているところでございます。
◆
高橋昭彦 委員 では、どこの学校がどういうことをやるみたいなことはまだあれなのかな。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 調整は進めておりますけれども、今日ここで御報告することは避けたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
◆
高橋昭彦 委員 では、四月から、そういったことが各中学校で始まりますよということは、もうそれは決定しているということですね。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 中学校のほうでも、春から新しい部活動にそれぞれ入られるということで学校から御説明を受けて、仮入部などもありますので、そのタイミングに合うように御選択いただけるような
情報提供をしていきたいと考えております。
◆
田中みち子 委員 そうすると、今、今後の検討内容というところで、課題の整理及び検討ということで、移動、ハラスメント防止、安全確保、あと兼業とかの問題、会費、経費とかは、本当に全部課題だと思っています。前回の報告のときにちょっと申し上げようかなと思ったけれども、ちょっと申し上げなかったんですが、というのも、例えば、財団のほうで演劇をやるというような中身もあったと思うんですけれども、やっぱりいいなと思っていて、だけれども、そこに行くには、手段として、それぞれが行ってくれということで、そこのお金についても、やっぱり行く人が払うというか、そこの整理もあまりなかったと思います。自転車で行くのが多分禁止になるというようなところだったかなと思うんですけれども、そうすると、
世田谷区で貧困の子どもの実態調査とかをやっていた中で、一割でしたっけ、一定の御家庭の
子どもたちが困難な状況にあるという中で、お金がかかってしまうんだということになると、参加したくてもできないんですというお声はどうしても届きます。
それで、私のほうで知り合いのところに、こういったことが始まるんですよということでちょっとお伝えしたんです。そうすると、親御さんのほうからは、もともと剣道だとか、野球とか、子どもがそういったことをしたいと言うけれども、道具が買えないので、やらせられないんだということも聞いている中で、こういうふうに地域移行をしていったときに、交通費とか、やっぱり
子どもたちにさらに負担ができてしまう。そういったところもきちんと考えていただきたいなと思うんです。
それで、検討するというのが、これからトライ・アンド・エラーでやっていくということで、これは本当にぜひ続けていっていただきたいと思うんですけれども、例えば、この春から実際に中学校で部活動を始めるというときに、今調整されているとおっしゃいましたけれども、そこの部分で交通費だとか、何かお金がかかるんだというところになれば、ちょっとそこでエントリーできない子どもが出ちゃうんじゃないかなというところはちょっと危惧するんですけれども、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 今、お尋ねはトライアルのことについてということでよろしいでしょうか。今回、トライアル事業につきましては、区から委託という形で、トライ・アンド・エラーという形なので、実施をさせていただくつもりでおります。ですので、このたびのトライアル事業につきましては、会費がかかるという形は取っておりません。ただ、移動に交通手段を使われる場合については、その費用については、このたびは自己負担していただくということで考えておりますが、今回はそういう形で考えております。検討会におきましては、おっしゃったように、いろいろ課題があるということは認識しておりますので、そういったところについては検討を別途していくという形になります。
◆
田中みち子 委員 今回はトライアルということで、お金がかからないということであれば、できるだけかからない方向で考えていただきたいというのと、どうしても、子どもによっては学校になかなか居場所がない子どもというのは、割と部活のところで、例えば、学校から離れて行くということであれば、またそこで新たな居場所というふうにして、子どもが積極的に参加できやすいような部活というのも考えられるんだと思うんです。そうすると、そこで何か金銭的なものというようなことが負担になって、子どもがそういったところで活動したいという思いが阻害されることというのは、やっぱり大きな問題になってくるんだと思うので、ぜひそのあたりは公平に、むしろそういった
子どもたちが行きやすいような環境というのをぜひ積極的につくっていただきたいということを思いますが、いかがでしょうか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 部活が生徒の方にとっての居場所であるということにつきましては、検討
委員会のほうでも、学識の先生方からも御提供いただいているところでございます。ですので、部活の目的が一つの種類だけではなく、いろいろな観点を持って検討していくということで検討を進めてまいります。
◆
田中みち子 委員 何かちょっといろいろ申し上げちゃったんですけれども、たまたま演劇というんですか、今回、トライアルでやるのが演劇か何かでしたっけ。そうしたら、演劇は別のキャラクターになりきって演技するというようなところで、やっぱりやりたいと思っているお子さんが多いんじゃないかなと思っていて、特に困難な環境にある子というのは、やっぱり自分から離れた感じのところで役として演じることで、随分と、適応性の向上みたいなものにつながるんだと思うので、ぜひそこはしっかりやっていただいて、むしろ増やしていっていただきたいと思うので、ぜひ交通費のところを御検討いただきたいと要望します。
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○福田たえ美
委員長 では次に、(12)
区立図書館における新たな
サービススポットの
設置検討について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎會田
中央図書館長 それでは、
区立図書館における新たな
サービススポットの
設置検討について御報告いたします。
資料を御覧ください。1の主旨でございます。図書館ビジョンの基本方針の一つである図書館ネットワークの構築に基づき、図書館ネットワークの整備に取り組んでまいりました。その中で、
図書館カウンターにつきましては、区内三か所に設置し、当初の予定は完了というところまで参りました。一方、あり方検討
委員会では、新たな図書館サービスの導入について提案をいただいており、新たな宅配サービスや返却ポスト増設、自動返却機等の設備導入などといったことも提案をいただいておりました。また、
新型コロナウイルス感染症に対応した非来館型サービスの充実ということで、電子書籍に続く、そのようなサービスの充実ということが必要というところでございます。これらの状況を踏まえて、図書資料の貸出し、返却に関する利用者サービスの向上に向けた次の展開として、新たな
サービススポット設置の検討を進めてまいりたいという報告でございます。
2の新たな
サービススポットの概要でございますが、図書資料の貸出しと返却の二種類の機器設置を検討してまいりたいと考えております。(1)として、こちらが資料の貸出しでございますが、宅配ボックスの本を運ぶ版というようなふうにちょっとイメージしていただければと思いますが、予約受取りロッカー型ブックボックスの設置でございます。これを設置することによって、図書館の開館前の早朝や閉館後にも図書館以外の場所で資料を受け取ることができるようになるなど、また、非対面、非接触の受取りが可能となりますので、
新型コロナウイルス感染症対策としても有用であると考えています。
(2)返却用ブックポストの設置でございます。こちらは資料の返却でございますが、図書館に現在設置されている図書資料の返却の設備であるブックポストを、図書館から離れた場所に、この予約受取りロッカー型ブックボックスと一体で設置することによって、同じように図書館の開館時間とも関係なく図書資料を返却できるというところでございます。
3の設置場所でございますが、駅の近くなど機器設置の効果が期待できる場所、一か所をまず設置場所として選定して、モデル的に設置してまいりたいというふうに考えてございます。
4の運用でございますが、これにつきまして、(1)の認証です。こういった機器につきましては、図書館の利用者カードをかざすこと等によって受け取ることができる仕組みが考えられると思っておりますが、無人の機器ということで、二ページを御覧いただきますと、セキュリティーについては十分担保していかなくてはいけないと考えてございます。また、(2)運用委託でございます。ブックボックスへの図書資料のセットアップ、利用者が受け取りに来なかった場合の回収、利用者への連絡や問合せ対応、ロッカーの空き状況の確認、返却本の回収など、こういった運用を行うために、プロポーザルで委託事業者の選定などを行っていくことを想定しているところです。
5のこの新たな
サービススポットの評価でございますが、モデル的に、まず一か所設置させていただいて、利用者数、コスト、利用者の満足度といった指標から評価、検証して、今後どのようにしていくかと、充実に向けて検討してまいりたいと考えてございます。
6概算経費、令和五年度でございますが、記載のとおりでございます。ランニングコストについては、約半年分ということで算出してございます。
7今後のスケジュールでございますが、今後、令和五年五月の
文教常任委員会に、この検討結果のほうを御報告させていただいて、その後、事業者選定のプロポーザルでありますとか、設置場所等の決定等、具体の作業というところに進めていければというふうに考えているところでございます。
説明は以上でございます。
○福田たえ美
委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 これは一か所、仮にやってみるということだと思うんですけれども、駅の近くや駅の構内と書いてあるんですけれども、仮に交通量が多い駅だと考えたら、下北とか三軒茶屋だと思うんですけれども、駅構内に設置するということは、そこに場代というか、土地を借りる賃料とかは発生するということ、そういうのを払って設置するということでいいんですか。
◎會田
中央図書館長 場所も含め、まだちょっと決まっていない中ではございますが、そういった賃料は発生するというふうに想定しています。逆に、区のどこかの場所に自販機等を設置すれば賃料を取るように、反対ですから、そういった賃料は発生するものというふうに考えてございます。
◆
田中優子 委員 今、賃料の話も出ましたが、多分、6の概算経費のランニングコストに賃料も含まれていると思ったんですけれども、それはそれでよろしいですか。
◎會田
中央図書館長 賃料につきましては、なかなか難しくて、具体というところではありますが、幾らというところまで、まだ詰め切れていないところは事実です。ただ、先ほど例に挙げさせていただきました逆のパターンで、行政財産の使用許可等の場合には、場所的には二から三平米ぐらいだと思うんですが、自動販売機とそんな変わらないぐらいの大きさかと思っていて、それを考えると、通常ですと月額三、四万円の賃料を行政でも取っておりますので、そのぐらいを一応見込んでいますが、そういう意味では概算で、まだまだ賃料についてはこれからというふうに考えてございます。
◆
田中優子 委員 では、まだ賃料はこれに含まれていないということなんですけれども、ランニングコストについては半年分で算出しているということであるんですが、九百四十万円の内訳、項目は書いてあるんですけれども、大体それぞれ幾らぐらいかかって、あと、ランニングコストは幾らなのかということを教えていただけますか。
◎會田
中央図書館長 申し訳ありません。その辺は概算ということで今回お出ししていなかったんですが、この中の概算でございますけれども、いわゆるイニシャルコストとランニングコストがございます。まず、そういったイニシャルコストというところでございますけれども、こちらにつきましては、返却ポストの経費がございます。また、実際のこの予約型の宅配ボックスのような機器、これらが合わせると、購入ですと七、八百万円かかるものを今いろんな調べた中では考えているんですが、こちらはリースというふうに考えていますので、こちらをランニングコストの一部として、半年分ですので、二百万円ぐらいの経費を見ています。また、それ以外にどうしても回線経費が必要です。インターネット回線経費についてのイニシャルと、それからランニングコスト半年分ということで、それぞれ二十万円程度の金額は必要と考えています。残りの金額としてやはり大きいのは、委託料というのがどうしてもかかるかなということで、この中では算出しています。委託料について、イニシャルとなるところのシステム構築的な経費を三百万円、それから、実際の先ほど説明させていただきました運用に関わるところの経費というところで四百万円ぐらいになって、それでトータルということで考えているところです。
ただ、正直、ここまで内訳まで出さなかったのは、まだまだ概算というところがございますので、そういったところで資料には掲載しなかったところでございます。
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田中優子 委員 概算であるということは重々承知しておりますので、説明のときもそのように付け加えられると思うので、やはり聞いていても聞き取りにくかったりするので、本当に大まかでいいので、こういう数字はもう少し最初から入れておいていただきたいということを要望しておきます。
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山口ひろひさ 委員 今、賃料という話も出ていましたけれども、取りあえず効果が期待できる駅構内という話がありましたけれども、駅前のすぐ近くに公共施設があるところはいっぱいあるじゃないですか。いっぱいあるは変だけれども、何個かあるじゃないですか。まず、そこからスタートしてみたらどうなのかなと思うんです。駅構内と書くから、あまりにも、賃料がまた新たに発生するんじゃないかなというふうに思うんですけれども、駅前にある公共施設は、名前を挙げれば幾つかあろうかと思いますので、まずはそういうところからスタートをするということで、その後、先ほど下北沢というような話もありましたけれども、そういうところに波及してくるべきことなんじゃないかなというふうに思いますけれども。
◎會田
中央図書館長 今御指摘いただいたとおり、駅そばの駅の近くにある公共施設の敷地内ということも十分考えられると思います。一方、建物の中になってしまうと、その開館時間だけになってしまうというようなところもありますので、総合支所等、いろんな場所、関係部署と連携しながら、その辺の可能性も探っていきたいと思います。
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○福田たえ美
委員長 次に、(13)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美
委員長 以上で
報告事項の聴取は終わります。
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○福田たえ美
委員長 次に、2請願の
継続審査についてお諮りいたします。
令元・一二号「
世田谷区立池之上小学校改築に伴うスクールバス運行を求める陳情」外二件を閉会中の
継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美
委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたします。
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○福田たえ美
委員長 次に、3閉会中の
特定事件審査(調査)事項についてお諮りをいたします。
1.
児童生徒の教育環境について
2. 生涯学習について
とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美
委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたします。
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○福田たえ美
委員長 そのほか、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美
委員長 なければ、私から一言御挨拶を申し上げたいと思います。臨時
委員会が開催されなければ本日が
委員会最後となります。コロナ禍における今までに経験したことがない社会環境の中で、
子どもたちの教育環境について委員の皆様と活発な議論ができたこと、また、円滑に
委員会を進めていく上で皆様の御協力なしでは進めなかった、このことについて心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。(拍手)
では、以上で本日の
文教常任委員会を散会とさせていただきます。
午後四時三十分散会
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署名
文教常任委員会
委員長...