第一に、出産・
子育て応援事業についてです。
国は、今般、妊娠時から出産、
子育てまで一貫した
伴走型相談支援の充実を図り、妊娠・出産時の
負担軽減を図る
経済的支援を組み合わせた事業を創設しました。各自治体には
伴走型相談支援と出産・
子育て応援ギフトを一体で実施することにより、全ての妊婦、
子育て家庭のニーズに即した効果的な支援を継続的に行うよう求められています。
区では、これまで妊娠期から就学前までの
子育て家庭を切れ目なく支えるために、区、医療、地域が連携しながら、相談や
子育て支援等に取り組み、顔が見えるネットワークの中で
世田谷版ネウボラを展開してきました。全ての
子育て家庭が妊娠期から孤立することなく安心して暮らせるよう、国の仕組みを十分活用し、区としてこの出産・
子育て応援事業を実施してまいります。令和四年度中にこの支援を早期に
対象者へ届き始めることを目指し、準備を進めております。
第二に、
家事支援用品の
購入支援についてです。
本年五月に実施した子ども・
子育て支援事業計画ニーズ調査では、日常的に子どもを見てもらえる親族や友人、知人が誰もいないと回答した割合が半数に、祖父母の同居、近居がない世帯では七割に及んでおり、妊娠や出産、
子育てが、配偶者やパートナーだけで行われている現状が明らかになっております。
この間、低所得の
子育て世帯に対する
子育て世帯生活支援特別給付金の
区独自給付をはじめとした様々な支援を実施してまいりましたが、
コロナ禍の終息が見られない中、
子育て家庭の負担をさらに軽減する必要が見えてまいりました。そこで、東京都の令和四年度限りの
補助事業、
家事支援用品の
購入支援の活用について、東京都との協議を図っておりましたが、このたび
実施要件が整ったことから、区において一・二歳児童の
保護者であって
保育サービスを利用していない区民を対象に、
家事支援用品の
購入支援事業を実施いたします。
対象家庭に対し令和五年二月に案内状を送付し、「区のおしらせ」や区のホームページなどで周知を行う予定であります。
最後に、本
臨時会に御提案申し上げます案件は、令和四年度
世田谷区
一般会計補正予算(第六次)、議案一件でございます。
何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御議決賜りますようお願い申し上げ、御挨拶といたします。
○
下山芳男 議長 以上で区長の挨拶は終わりました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 これより日程に入ります。
△日程第一を上程いたします。
〔
水谷次長朗読〕
日程第一 議案第百三号 令和四年度
世田谷区
一般会計補正予算(第六次)
○
下山芳男 議長 本件に関し、
提案理由の説明を求めます。中村副区長。
〔中村副
区長登壇〕
◎中村 副区長 ただいま上程になりました議案第百三号「令和四年度
世田谷区
一般会計補正予算(第六次)」につきまして御説明申し上げます。
補正予算書、資料右上の九ページを御覧ください。本件は、国及び都の
補助事業を活用した出産・
子育て応援事業、都の
補助事業を活用した
家事支援用品の
購入支援の実施について速やかに対応するため、補正計上するものでございます。
この結果、補正後の
歳入歳出予算額は、
既定予算額に十六億六百六万九千円を追加し、三千六百八十六億六千七百七十九万一千円とするものであります。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○
下山芳男 議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
本件を
企画総務委員会に付託いたします。
────────────────────
○
下山芳男 議長 この際、議事の都合により、本日の会議時間をあらかじめ延長いたします。
────────────────────
○
下山芳男 議長 ここで、議案の審査を行うため、しばらく休憩いたします。
午後一時七分休憩
──────────────────
午後四時二十分開議
○
下山芳男 議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
議案第百三号に関し、
企画総務委員長の報告を求めます。
〔三十八番
畠山晋一議員登壇〕(拍手)
◎
企画総務委員長(
畠山晋一 議員) 議案第百三号「令和四年度
世田谷区
一般会計補正予算(第六次)」につきまして、
企画総務委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、国及び都の
補助事業を活用した出産・
子育て応援事業、都の
補助事業を活用した
家庭支援用品の
購入支援の実施について、速やかに対応するため、補正計上し、
既定予算総額を増額するものであります。
委員会ではまず、
補正予算事業における
現金給付の仕組みが問われたのに対し、理事者より、
家庭支援用品の
購入支援事業についてはインターネット上でカタログから商品を選択するもので、現金は扱わない。一方、出産・
子育て応援事業については、妊娠及び出産時にそれぞれ
振込口座を申請いただき、指定の口座に区が現金を振り込むものであるとの答弁がありました。
また、出産・
子育て応援事業に関し、全ての
対象者が給付金を申請した場合の
振込経費が問われたのに対し、理事者より、
支給対象者を約一万三千人と見込んでおり、振込一件
当たり通常数百円の手数料がかかることから、合計で数百万円の
振込経費になるものと認識しているとの答弁がありました。
その後、意見に入りましたところ、自由民主党より「我が会派がかねてより提案してきた都補助を活用した
家事支援用品の
購入支援事業について
補正予算案に計上した点は評価するが、そもそも議会からの提案がなくとも区民の声に耳を傾け、早くから
事業実施に向け、全力を尽くすべきであったことは改めて指摘しておく。今後は対象となる区民へ本事業を速やかに案内し、漏れなく活用いただけるよう迅速な
事務執行を求め、賛成する」、公明党より「区民の中には
マイナンバーカードに
銀行口座の情報を登録している方もいるため、
マイナンバーカードを活用することにより、
事務経費の削減とともに迅速な給付を実現することができる。今回のような機会を捉えて、
マイナンバーカードを取得したことのメリットを感じられるような仕組みを構築していくことを求め、賛成する」、
世田谷立憲民主党より「我が会派は、これまで支援が届かなかった
子育て世帯を対象とした
家事支援用品の
購入支援事業を評価するが、ゼロ歳児の
保護者や
共働き世帯が対象となっていないなど、さらなる
制度改善が必要だと考えている。今後、こうした区議会での議論を踏まえ、真に支援が必要な方に届く制度となるよう、都への
働きかけを強めることを求め、賛成する」、無所属・
世田谷行革一一〇番・維新より「出産・
子育て応援事業は、
対象者からの申請が要件となることからも、必要としている方、受け取る意思のある方に対して確実に現金が支給されるよう、広報を含めた適切な
働きかけを要望し、賛成する」、新風・せたがやの風より「区民にとって必要な支援とは何であるのかを現場を持っている区がしっかりと協議をし、よりよい
子育て支援の実現に努めていくことを求め、賛成する」、減税せたがやより「本事業の
支給対象者を確実に申請につなげるための充実した広報を求めるとともに、これまでの
各種給付事務における経験を生かし、速やかに
支給対象者に支援が届くよう万全の体制で臨むことを要望し、本
補正予算案に賛成する」、
都民ファーストの会より「今回の
補正予算は
子育て支援に資するものであることから、全面的に賛成する。その上で、妊娠・
出産届出時の十万円支給については、
保健師等による面談時に一万円分のバウチャーを支給する従来の簡素な制度から改変されることとなるが、引き続き、シンプル、あるいは一貫した手続で完了する
制度設計を求める。また、今回の
家事支援用品の
購入補助のように、全額、国や都の予算で、なおかつ未来に資する事業であるならば、区の方針との違いから忌避感はあったとしても、それが
事務実施に向けた障害とならぬよう柔軟に対応するとともに、国や都との交渉に最善を尽くすよう要望する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第百三号は
全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で
企画総務委員会の報告を終わります。(拍手)
○
下山芳男 議長 以上で
企画総務委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。
お諮りいたします。
本件を
委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第百三号は
委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 ここで、日程の追加についてお諮りいたします。
お手元の
追加日程第一を本日の日程に追加し、ここで議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって本件は本日の日程に追加し、ここで議題とすることに決定いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 これより
△
追加日程第一を上程いたします。
〔
水谷次長朗読〕
追加日程第一 請願の処理
○
下山芳男 議長 本件に関する
委員会の
審査報告は、お手元の
請願審査報告書のとおりであります。
これより採決に入ります。
本件を二回に分けて決したいと思います。
まず、令四・一六号についてお諮りいたします。
本件を
委員会の報告どおり決定することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって令四・一六号は
委員会の報告どおり決定いたしました。
次に、令四・一八号についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。
本件を
委員会の報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○
下山芳男 議長
起立少数と認めます。よって令四・一八号は不採択と決定いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 次に、
△日程第二を上程いたします。
〔
水谷次長朗読〕
日程第二
閉会中の審査付託
○
下山芳男 議長 お手元の
請願継続審査件名表及び
特定事件審査(調査)事項表に掲げました各件を
閉会中の審査付託とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって本件は
閉会中の審査付託とすることに決定いたしました。
────────────────────
○
下山芳男 議長 以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、令和四年第二回
世田谷区
議会臨時会を
閉会いたします。
午後四時二十八分
閉会...