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  1. 世田谷区議会 2022-12-19
    令和 4年 12月 文教常任委員会-12月19日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 4年 12月 文教常任委員会-12月19日-01号令和 4年 12月 文教常任委員会 世田谷議会文教常任委員会会議録第十三号 令和四年十二月十九日(月曜日)  場  所 大会議室  出席委員(九名)    委員長         福田たえ美    副委員長        加藤たいき                下山芳男                山口ひろひさ                高橋昭彦                藤井まな                田中優子                田中みち子                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      阿閉孝一郎    調査係主事       林 遼太郎  出席説明員    教育長(教育監事務取扱)                渡部理枝
      教育総務部    部長          知久孝之    教育総務課長      井上徳広    学校健康推進課長    山下裕光    教育環境課長      青木 徹    副参事         池田あゆみ   教育政策部    部長          小泉武士    学校職員課長      前島正輝    教育指導課長      毛利元一    乳幼児教育保育支援課長                本田博昭    教育研究研修課長   滝上俊恵    副参事         井元章二    教育総合センター担当参事                平沢安正   生涯学習部    部長          内田潤一    生涯学習・地域学校連携課長                加野美帆   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 新型コロナウイルス感染症に係る教育委員会事務局の対応について   (2) 世田谷区立砧小学校砧幼稚園改築事業について   (3) 区立小・中学校における普通教室等空調設備の更新について   (4) 世田谷区立弦巻中学校校舎棟改築基本構想について   (5) 区制九〇周年事業 教育総合センターメッセ等の実施結果について   (6) 令和四年度 全国学力学習状況調査の結果について   (7) 新BOP学童クラブの実施時間延長について   (8) その他  2.資料配付   (1) 第十三回世田谷ガリレオコンテスト   (2) 第四十四回新年子どもまつり  3.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午後二時五十九分開議 ○福田たえ美 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 本日は、報告事項聴取等を行いますが、引き続き新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者の報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、会議時間の短縮に御協力をいただきたいと思います。また、発言の際はお手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。  それでは、1報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)新型コロナウイルス感染症に係る教育委員会事務局の対応について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎井上 教育総務課長 それでは、新型コロナウイルス感染症に係ります教育委員会事務局対応等につきまして御説明させていただきます。  まず、1区立小中学校についてでございますけれども、前回の委員会での御報告と同様でございますが、通常登校によります授業を基本といたしまして、感染防止対策を徹底した上での教育活動や、ICTを活用した児童生徒実態等に応じました支援、こちらを継続してございます。  また、2の区立幼稚園から5に記載の図書館・図書室図書カウンターまで、こちらにつきましてもこれまでと同様でございますけれども、資料記載のとおり、それぞれ感染防止対策を徹底した上で通常どおり運営等を行ってございます。  続きまして、6といたしまして区立小中学校での感染発生状況の数値、また7といたしまして、同じく区立小中学校での、こちらは学級閉鎖状況の数値、それぞれ直近三か月の推移といたしまして、今月は十五日現在ということでございますけれども、お示ししてございますので御確認をいただければと存じます。  続きまして、二ページを御覧ください。8といたしまして、給食時等におけます黙食及びパーティションの取扱いでございます。黙食につきましては、文科省からの事務連絡を踏まえまして、区のこれまでのガイドラインを、「児童生徒等が対面して喫食する形態を避け、大声での会話を控えさせてください」と改め、引き続き対面での喫食は避けつつも、通常の会話は問題ないことといたしました。また、飛沫対策として使用してまいりました給食及び授業時におけますパーティションについても使用しないことといたしまして、こちらは十二月八日でございますが、ただいま御説明いたしました黙食等パーティションの取扱い、こちらを併せまして学校へ周知してございます。  なお、黙食につきましては、一律の対応を求めるものではなく、学級内に新型コロナウイルス感染症による欠席者がいるなど、必要に応じて特定の学級を対象といたしまして黙食を実施することは可能としてございます。  私からの説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 前回の委員会のときに、教育長が午前中視察に行かれた学校があって、もう既に黙食をやめていたというお話があったんですけれども、その学校では対面はしていなくて、みんな同じ方向を向いて、でも黙食はしなくていいよと、そういう形態だったのか、あるいは机と机を対面にして、大声じゃないけれども少し会話しながら食べていいよ、そういう状況だったのか、どちらですか。 ◎渡部 教育長 この間お話をさせていただいた学校はここに書いてあるとおりで、対面は避けています。前を向いていました。それから、小声で話はしていました。大声で話はしていなかったです。 ◆田中優子 委員 前を向いていると何か会話という感じがちょっとしないのかなという気が、普通に考えてしまして、区のガイドラインが引き続き対面は避けるというふうに打ち出されていると、恐らく絶対にこう机を向かい合わせる学校ってないと思うんですね。前を向きながらしゃべるというと、後ろ向きの人にはしゃべりかけないから、横ぐらいでは会話していいと、そういう雰囲気なんですかね。 ◎山下 学校健康推進課長 委員おっしゃられるとおり、基本的には対面は控えるということですので、現実的な対応としては、左右の児童生徒のほうと会話をするというのが主に想定されるところかなと思います。  国の事務連絡ですけれども、国のほうも元々黙食は求めていないということで、大声での会話を控えるというような方針でございまして、併せて机を向かい合わせにしないというようなことも、以前より考え方として示されておりました。そういったところも踏まえまして、先ほど御紹介したとおり、引き続き対面での喫食は避けつつもというような文言を入れさせていただいているところでございます。 ◆田中優子 委員 いろんな御意見があって、まだまだ会話することすら駄目だみたいな考えの方も、学校なり保護者なりいるかもしれない中での一応黙食解禁ということなので、一つ大きな進歩だと私は思いますけれども、例えば、机もぴったりくっつけなくて、少し間を空けながらも対面できる日が早く来たらいいのかなというふうに思います。何かちょっと会話じゃないのかなという気がしたので、早くそういう日が来るといいなということは、要望だけしておきます。 ◆藤井まな 委員 前回も聞いたんですけれども、インフルエンザはどんな感じなのか聞いてもいいですか。 ◎山下 学校健康推進課長 前回の委員会のほうでも同様に御質問をいただきまして、その時は日に数名インフルエンザで欠席している児童生徒がいるということでお伝えしたところです。十六日、先週の金曜日現在で教育委員会で把握している情報では、数値的には増えていまして、小学校で五十七名が欠席をしています。中学校で七名でございます。ただ、小学校五十七名のうち四十三名は一校特定の学校に集中しておりまして、そこが一番多いというような状況になってございまして、全体的に感染が広がっているような状況ではまだないというふうに見ております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(2)世田谷区立砧小学校砧幼稚園改築事業について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎青木 教育環境課長 それでは、世田谷区立砧小学校砧幼稚園改築事業につきまして御報告をさせていただきます。  まず、1の主旨でございますが、世田谷区立砧小学校砧幼稚園につきましては、令和二年度に実施しました設計施工一括発注方式による事業者選定プロポーザルが不調になったことから、本年四月の本委員会におきまして、改築する施設規模概算事業費等基本構想の一部見直しにつきまして御報告をさせていただきました。  改めて事業者選定プロポーザルを七月より実施したところ、二者からの応募がございましたが、その後の技術提案書の提出時におきまして二者より参加辞退の申出があり、プロポーザル手続を取りやめることとなりました。本事業の今後の対応方針につきまして御報告するものでございます。  2の事業者選定プロポーザル手続の経緯につきましては記載のとおりでございます。  3の参加辞退の理由につきましては、二社ともに提案上限金額を超過する見込みのためでございます。  4の今後の対応方針につきましてでございますが、次の二ページ目を御覧ください。こちらは前回のプロポーザルから今回の主な変更点を表にしてございます。施設規模は若干小さくなりましたが、物価変動を考慮した概算事業費は約六・四億円の増、六十八・五億円としてございました。また、表の下のほうにはデザインビルド業務範囲参加要件等につきましても見直しを行いまして、事業者が参加しやすい内容としてございました。しかしながら、昨今の急激に建設費が高騰している状況等を踏まえますと、今回の結果を受けまして、整備手法発注手法、また概算事業費等につきまして改めて検討の必要があり、また、施設規模機能等につきましては、学校施設ZEB化医療的ケア児への対応等を反映させる必要がございます。  当初の基本構想から大幅な見直しとなることから、令和五年度の、来年度ですけれども、改築整備方針の策定に向けまして、事業スケジュールの再調整を行ってまいります。  説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 これは二回連続駄目になったというのは、ここ最近の物価高で原材料費価格高騰があって積算が見合わなくなったという認識でいいんですか。 ◎青木 教育環境課長 今年度、大幅に建設費物価上昇されているということで、この二ページ目の表の下のほうにも提案上限金額、五番目の項目で十二月に技術提案書を提出していただく予定だったんですけれども、四月に遡って、物価上昇を抑えるためというんですか、遡って提案していただこうということで今回設定させていただきましたけれども、事業者とのヒアリングを受けますと、やはり今年度の四月時点におきましても、さらなる物価上昇がされていたというようなところがヒアリングする中でも分かりましたので、そういったところが要因だというふうに判断してございます。 ◆藤井まな 委員 ごめんなさい、分かりにくいんだけれども、具体的にこういうものの原材料費が上がっているから積算が合わなかったみたいな理由はないんですか。 ◎青木 教育環境課長 材料そのものということではなく、全体に経費が、今回のデザインビルド物価上昇とともに、事業期間が長くなってございますので、そういった意味で経費も上がるというふうなところで、具体的な工種につきましては、ちょっとヒアリングの中では確認できませんでしたけれども、今回の土木工事擁壁工事が入ってございますけれども、そちらについては事業者ヒアリングをする中ではそれほど大きな開きはなかったというふうに聞いています。ですので、建築関係の費用、また工期が長くなるための経費が上がってきているというふうに考えてございます。 ◆藤井まな 委員 では、原材料費の高騰じゃないということは、今言ったとおり、期間が長くなりました、その分人件費がかかりますということだったら、それは、その期間が長くなることを教育委員会が見越せなかったということなんですか。 ◎青木 教育環境課長 擁壁ですので、土木関係の経費については、ヒアリングする中ではそれほど大きな差はなかったというふうに聞いていますけれども、建築関係改築費につきましてはどうしても開きがあったというふうに聞いていますので、原材料費の高騰は含まれているのかなというふうに考えてございます。 ◆藤井まな 委員 言っていることがさっきと違うじゃない。原材料費の高騰なのか、だから、教育委員会が期間を、これぐらいの期間でできるものを見誤って短くしちゃったから人件費が多くついたのか、どっちなの。 ◎青木 教育環境課長 五億円の上限につきましては、前回の経費から今回の金額と経費を我々の方で上げたのは、令和四年の今年度四月時点までの経費は物価上昇がありましたので、その分を入れて今回六十八・五億円というふうに計上させていただきました。ただ、下のほうに五番目で提案上限金額、こちらは仮設の経費を除いた六十五・五億円を今回提案上限金額に設定してございますけれども、こちらの金額に対しても事業者のほうはさらなる経費の物価上昇があったというようなところで、今回提案上限金額に入らなかったという部分がございます。 ◆藤井まな 委員 いや、ちょっと、お願いだから答えてもらっていいですか。だから、原材料費が上がったのか、期間が長くなって人件費が上がったのか、どっちなの。 ◎青木 教育環境課長 両方でございます。ヒアリングをする中では、先ほどお話ししたとおり改築の費用が上がったこと、また、工期が長いというところから、その経費がかさむというふうなところで聞いてございます。 ◆藤井まな 委員 何でこんなことを聞いているかというと、原材料費がこの国際状況の中で急激に上ったんだったら、それはもう教育委員会のせいじゃないじゃない、積算科目は。でも、期間が長くなって人件費がよりかかったというんだったら、それは見誤っているのは教育委員会なんでしょうという話を聞いているの。どっちの責任なんですか。 ◎青木 教育環境課長 我々のほうとしては、工期に関わる人件費、経費につきましては、工期を何度かに分けて発注することを想定してございました。こちらにつきましては、プロポーザルの資料につきましても記載してございますので、こちらについては経費が大幅に上がるというふうには考えてございませんでした。 ◆藤井まな 委員 ごめんね、ばかにでも分かるように教えて。僕は頭が悪いから分からないんですよ。だから、これは想定外なことが起きてこうなったのか、教育委員会の想定が甘かったのか、どっちなんですか。 ◎青木 教育環境課長 今回の提案でも物価上昇を見込んだ金額を想定してございましたけれども、さらなる物価上昇が見込まれたというふうに判断してございますので、ちょっと我々の想定を超えているというふうに考えてございます。 ◆田中優子 委員 またこれはスケジュールを再調整するということなんですけれども、当初想定していた完成予定から、今回また見直しということでどれだけ遅れてしまうことになりますか。 ◎青木 教育環境課長 前回の不調に伴いまして、今回改めて再度プロポーザルをしていますけれども、そちらにつきましてまでも、今は二年延びているというふうになってございます。これから改めて整備方針の策定をしていきますので、さらにまた二年程度は延びるというふうに考えてございます。 ◆田中優子 委員 合計四年ということですか。 ◎青木 教育環境課長 そのとおりでございます。 ◆田中優子 委員 ちょっと四年遅くなるというのは尋常じゃないといいますか、やっぱりこれは改築が必要で計画的にやってきているわけですよね。だから、四年も遅れてしまうことによって、何かほかの不具合が生じてこないのかということが非常に心配なんですけれども、何か教育委員会としてこういう点が課題、遅れることによる新たな課題が、こういうことが懸念されるとか、何か認識されていることというのはありますか。 ◎青木 教育環境課長 やはり昨今の建設費の高騰が今回の要因の一つとなってございますので、他の工事、改築工事につきましても、同じように必要な経費というのは上積みされるかなと思ってございますので、そういったところでの新たな経費の負担といったところを考えてございます。 ◆田中優子 委員 経費のことはみんな分かっているんですね。それ以外の、例えば今の校舎の耐震の状況だとか、ほかのいろんな不具合とか、そういうものを全部改築することによって解決しようとしていたのに四年遅れてしまうと、何かそれによって予定どおりにならなかったことで、さらに何か学校や子どもたちに負荷がかかるようなことはないですかと、経費以外のことで考えられることはないですかというふうに伺っているんですが。 ◎青木 教育環境課長 砧小学校も含め、ほかの学校もそうですけれども、やはり施設の老朽化というふうなところでの不具合は、学校からのほうからも報告を伺ってございます。ですので、改築するまでの期間ですけれども、当然学校の機能を確保する必要がございますので、必要な改修等はしていきたいというふうに考えてございます。 ◆田中優子 委員 工事が遅れることによって、本来だったら老朽化も、ここで改築されれば大丈夫という部分が怪しくなってくる場合もありますよね、今課長おっしゃったように。ですから、その必要な手当はしっかりやって、子どもたちの安全を守っていただきたいということを要望しておきます。 ◆藤井まな 委員 もう一個だけ聞き忘れていたんですけれども、この4で医療的ケア児への対応等を反映させる必要があるという話でしたけれども、そもそもここって医療的ケア児に対応するところだったという認識をしているんですけれども、現時点で新たに何か新しく対応を反映させるというのはどういうことなんですか。 ◎青木 教育環境課長 四月の報告の中でも、医療的ケア児につきましては、幼稚園から小学校、新BOPまでを見るモデル校として位置づけるということで御報告をさせていただきました。ただ、必要な施設のボリュームですとか必要な機能につきましては、別途検討している中で改めてこの基本設計に反映させていくという御報告をさせていただいてございますので、そちらを含めて見直しを図っていこうというふうに考えてございます。 ◆藤井まな 委員 いや、全然具体的じゃなくてすごく分かりづらいです。それは言っている話は分かるんですけれども、だから、何を反映させるんですか。 ◎青木 教育環境課長 医療的ケア児を受け入れるためということで、例えばになるかと思いますけれども、看護師さんが配置されると思いますので、その方の必要な控室でありましたり処置室等を新たに面積に加算していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆藤井まな 委員 ということは、今までの計画には処置室とか看護師さんの控室は想定されていなかったということですか。 ◎青木 教育環境課長 今回のプロポーザルの中では、今委員おっしゃられたとおり、計上はしてございませんでした。ただ、想定では来年度から基本設計を行う予定ですので、その中で反映をしていくというふうに考えてございました。 ◆加藤たいき 委員 これは前回の不調のときにも少し発言させてもらったんですが、前回も金銭的な事情でプロポーザルが不調に終わったということで、今回も金銭的事情であれば、私は金額の増額はしようがないと思っております。
     聞いていきたいのは、ちょっとヒアリング事業者、辞退された事業者との話合いで、言える範囲でも構わないんですが、先ほどのスケジュール金銭面というところで、事業者の考えと区の考えと、どれぐらい乖離があるのかというところがまず一点と、スケジュールで言うと、区が考えている、教育委員会が考えているスケジュールは、どのぐらいの間で砧小学校幼稚園の改築を考えていたのか。事業者は、こんなにスケジュールがかかってしまいますよという提案があったのがどれぐらいのスケジュールであったのかというのは、言える範囲で教えてください。 ◎青木 教育環境課長 ヒアリングする中では、提案上限金額に対して一割以上の差があるというふうに二者から聞いていますので、七億円もしくは十億円ぐらいの差があるのではないかというふうに考えてございます。  あと、プロポーザル事業期間でございますけれども、設計期間を含めまして、当初は令和十三年から十四年頃竣工を目指してございましたので、設計から工事を含めて約十年程度を想定してございました。こちらにつきましては、プロポーザルの提案の中でも区のほうから提示してございましたので、それに基づいて事業者のほうも設定したと思いますけれども、今回技術提案書を提出されていませんので、どの程度の整備期間事業者のほうが想定したのかはちょっと不明でございます。 ◆加藤たいき 委員 設計の期間から十年というのはそこを聞きたかったんではなくて、例えば、学校を直すに当たって夏休み期間中に事業者の方々にお願いしますという期間だったりするわけじゃないですか。今回、土木もあったりとする中で、この砧小学校幼稚園は校庭に仮校舎を建てたりなんなりだとは思うんですが、学校を止めなきゃいけない期間を考えてはいなかったと思うんですよ。とはいえ、校庭を小さく使わなきゃいけないというのはどれぐらいの期間を考えていたのかというのを、事業者が出してきていないというところなので、区が考えている、その工事に入ってからの期間だけちょっと教えてください。 ◎青木 教育環境課長 まずは、工事のステップといたしましては、幼稚園部分を解体してから仮設の校舎等を整備していくというようなステップを想定していました。解体の工事から含めまして、七年から八年ぐらいを見込んでおりまして、校庭がない期間といたしましては大体六年ぐらいは校庭が全然ない期間というふうに考えてございます。 ◆加藤たいき 委員 四年遅れてしまって、また時間も長くなってしまうという、なかなか看過できない状況だなというのは思っているんですが、とすると、これはもう分離型発注とか、土木は土木で考えていくとかという方針とかって、今考えているのか。そうしたら、経費というのは正直分けてしまうことによって高くなってしまうと思うんですけれども、そういった相みつだったり見積もりというのは、この間、前回不調になってから二年たって、今回も不調になったということは、もう確実に抜本的な契約方法に変えないと、金銭的フローを積み上げるということも必要なのかもしれないですけれども、分離型発注とかという考え方って、今どう思っているんですか。 ◎青木 教育環境課長 今回、デザインビルドを採用した大きな理由としましては、難易度の高い擁壁を改修する土木工事があるというふうなところで、そちらを設計の中で反映できる手法の一つということでデザインビルドを採用させていただきました。ただ、やはりこの間の建設費の高騰を考えますと、この基本設計の段階から設計者を入れていく、このプロポーザルですと、再度また不調になる可能性が大きいのかなというふうに思ってございます。  今お話しいただきましたとおり、従来どおりの設計と工事を分けるやり方、また、土木工事と建築工事を順番に分けて発注するやり方ということも、対応の案の一つだというふうに考えてございます。改めて発注手法につきましては検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆加藤たいき 委員 最後にしておきますけれども、本当に今、この四年間遅れて、二年ずつ遅れてしまっているということなので、もう正直悠長なことを言ってはいられないと思うんですよ。ですので、もう分離型発注でも、区は、教育委員会としては、もう建て替えるという姿勢をぜひ我々に提示して、もうこれしかないというのであれば、正直、議論はもちろん必要だと思いますけれども、覚悟を持って次に数字を出してもらって、事業者とも話し合ってもらって、そこまで踏み込んで、ぜひ次の提案は出してください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(3)区立小・中学校における普通教室等空調設備の更新について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎青木 教育環境課長 それでは、区立小・中学校における普通教室等空調設備の更新につきまして御報告をさせていただきます。  1の主旨でございますが、区立小中学校空調設備につきましては、この間、管理諸室の空調設備の更新を行ってまいりましたが、本年度より順次普通教室等空調設備の更新を進めることといたしました。一方、本年六月末の連日の猛暑の際、複数の学校において空調設備に不具合が確認されたことから、前倒しして更新するため、第三次補正予算に中学校四校、第五次補正予算に中学校二校の経費を計上させていただきました。このたび、今後の小中学校における普通教室等空調設備の更新について取りまとめましたので、御報告するものでございます。  2の対象とする学校でございますが、(1)の一般的な耐用年数十五年を経過した空調設備を有する学校四十二校、また、(2)の下記3の更新の整備期間、令和九年度としてございますけれども、それまでに一般的な耐用年数十五年を経過する空調設備を有する学校二十三校、合計六十五校を対象としてございます。  次に、3の更新の整備期間についてでございますが、次のページの整備スケジュールを御覧ください。整備期間は令和五年度から令和九年度の五か年とし、記載の学校を順次更新してまいります。ただ、緊急を要する学校等につきましては、前倒しをして更新をしてまいります。  一ページ目にお戻り願います。4の整備手法でございます。更新に当たりましては、工事発注方式による整備を基本としておりますが、令和六年度に整備する学校が集中しておりまして、昨今の半導体の不足による設備機器等の調達が懸念されることからも、同時期かつ迅速に大量の設備機器を調達する体制が整えられているリース発注方式も活用しながら整備を進め、予算の平準化を図りつつ、早期に更新を完了してまいります。  説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 リースに関しては問題なく、このまま契約を続けるということでよろしいんですか。 ◎青木 教育環境課長 リース発注方式につきましては、まずはプロポーザルで業者を選定いたしますので、来年度プロポーザルで実施いたしまして、再来年度に設置するという形で進めていきます。 ◆田中優子 委員 そのプロポーザルは何年ごとにやるという決まりはあるんでしたっけ。 ◎青木 教育環境課長 基本的には、プロポーザルの要件といたしまして、来年度プロポーザルを実施し、来年度に設計を行って、再来年度に工事をするということで条件をつけたいと考えてございます。 ◆田中優子 委員 ちょっと基本的なことなんですけれども、リースとリースじゃないものの費用対効果みたいなものは、教育委員会はどのように把握していらっしゃるんですか。 ◎青木 教育環境課長 まず、リースでの費用対効果でございますけれども、リースの場合ですと、基本的には所有権が事業者さんになっておりますので、そういった意味では、コスト効果、固定資産税が負担されるというふうなところがございます。大体一校当たりですと、年間数十万円程度の税金がかかるといったところでございます。  また、工事ではなくリース発注ですと、国の補助金が活用できませんので、そういったところのデメリットはあるのかなというふうに考えてございますけれども、やはり一度に整備ができるといったところを重要視させていただいて、今回はリース発注方式、また予算を十三年で分割できますので、そういったメリットを考えてリース発注方式も活用させていただきました。 ◆加藤たいき 委員 すみません、これは年度ごとに設置年数がばらばらでの更新になっているんですけれども、これって何か理由があるんですか。 ◎青木 教育環境課長 二枚目の表で、丸囲みで数字が書いてございますけれども、こちらは普通教室につきまして、設置してから更新する年次における経過年数というふうになってございます。全ての学校が同じ時期に整備はされていませんが、ただ、中学校等は同時期に一度に整備されておりますので、大体同じ年次になるかなと思っていますけれども、年次がずれることによって、その都度経過年数がずれていきますので、こういった見え方になるのかなと思ってございます。 ◆加藤たいき 委員 もう一点聞きたいのが、各年、令和九年度とかってまだ出していないと思うんですけれども、年度ごとに概算経費だったり、大体見込みがあるのであれば、それを教えてください。 ◎青木 教育環境課長 すみません、年度ごとの経費の想定、概算ははじき出してはいないんですけれども、今回六十五校全てをやると、およそ七十億円程度はかかるかなというふうに考えてございます。大体一校当たり一億円前後かかるかなというふうに考えてございます。 ◆加藤たいき 委員 さっきの砧小学校幼稚園の件と一緒ですけれども、こういったもうやらないといけない事業は、致し方なくお金を使わざるを得ないと思っているので、なるべく早く、子どもたちの環境も含めて、学校は地域の根幹ですから、しっかりと整備していくというのは行政としての職務だと思っていますので、しっかりと進めてください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(4)世田谷区立弦巻中学校校舎棟改築基本構想について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎池田 副参事 それでは、世田谷区立弦巻中学校校舎棟改築基本構想について御報告いたします。  まず、主旨についてです。弦巻中学校は、老朽化の状況を踏まえ、幼稚園との複合化を図るものとして、令和元年度に改築基本構想を策定しておりました。その後、新型コロナウイルスの影響による事業の延期や、園児の減少による園自体の見直しがありまして、単独改築になりました。今年度、改めまして基本構想検討委員会にて検討を行い、基本構想がまとまりましたので、御報告するものです。  校舎棟改築等の基本的な考え方について、耐用年数がある校舎は改修しながら残し、北側にあります校舎棟二つを解体し建て替えます。改築する校舎棟については南側に配置する計画も検討しましたが、周辺の住環境への影響として、校庭の砂が飛散する、生徒の声がダイレクトに伝わるなどを配慮し、検討委員会で検討した結果、北側校舎の配置となっております。  続いて、仮設校舎となります。校庭の南側に建設し、校庭の広さを確保するため、仮設校舎は二階建てといたします。給食につきましては、改築工事中、太子堂調理場からの調達を基本としておりましたが、本校を含めた今後の学校改築の計画のペースアップを踏まえますと、太子堂調理場の調理可能な食数を上回ることが予想されます。よって、先行しまして弦巻中学校には仮設給食室を設置いたします。なお、厨房機器類一式は既存の給食室にあるものを移設し、活用いたします。  続いて、経費節減についてです。体育館棟及びプール棟を活用し、校舎全体に分散されています特別教室は各棟の一階に集約しまして、最小限の工事で特別教室の再配置を行うとともに、併せて体育館棟、プール棟とも周期的な改修工事を行ってまいります。  次のページ、二ページをお願いいたします。中段のところの(2)にあります計画の概要でございます。所在地や敷地の規模、建物の規模は御覧のとおりとなっております。既存のところですが、校舎の特別教室五百十四平米と、校舎棟の四千九百六十一平米を合わせまして、五千四百七十五平米を解体し、整備後は約五千二百五十平米となります。  次のページ、三ページをお願いいたします。③の主要室の構成でございます。改築後の校舎棟には、普通教室十五部屋とワークスペース三部屋、特別支援学級や図書室などとなっております。  次に、計画の特色です。改築する校舎棟は現在四階建てですが、今度は三階建てとしまして、日照や通風の影響に配慮した計画といたします。なお、生徒の動線は、現在と同様西門からとなります。  平面ゾーニング計画につきましては、ページを飛びまして五ページの別紙にあります図面を御覧ください。五ページになります。普通教室ゾーンは二、三階を中心に配置しまして、特別支援学級は一階に集約した配置となります。管理ゾーンは一階に配置し、特別教室ゾーンは、図書室を除きまして既存の体育館棟とプール棟の一階に集約し、プール棟には条例に基づきましてエレベーターを設置してまいります。地域開放は、既存の体育館と格技室などを加えまして、改築する校舎に配置する図書室や多目的の部屋を活用することといたします。  ページを一つ戻っていただきまして、四ページをお願いいたします。(4)のZEB対応、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルについてです。今後策定します公共建築物ZEB指針を踏まえ、基本設計に反映していく予定です。建物の断熱化と高効率設備等で省エネルギー五〇%の削減を行うZEBレディ相当を目指す方向で検討を進めてまいります。  続いて概算経費でございます。概算事業費は、設計費、建設工事費、解体工事費、仮設校舎設置費を合わせまして約三十九億五千万円を想定しております。特定財源としまして、国の補助事業であります交付金の活用を想定しておりまして、四億八千万円を見込んでおります。  最後に、今後の予定でございます。住民説明会の開催は、一月三十日を予定しております。その後、基本設計に入ってまいります。新校舎の供用開始は令和九年度中を予定しております。  御説明は以上となります。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 四ページの(4)ZEB対応のところなんですけれども、今後策定する公共建築物ZEB指針を踏まえるということで、今はそのことが入っていないみたいですよね。そうなると、この指針が入って対応することによって、今出されている予算が増えるのか減るのか、何ら影響ないのか、その辺どうなんですか。 ◎池田 副参事 ZEBの対応としまして、例えば建物の断熱化だとか、高効率照明だとか、あと太陽光パネルというものがありますので、経費としては上乗せになると思いますが、概算で言えば約一割ほど増額になると思われます。 ◆田中優子 委員 一割って結構大きな金額じゃないですか。それに関しては何か一言、今後そういうものが入ってくるので一割ほど増えることがもう見込まれているのであれば、そういう報告を先にしておいていただくとよかったのかなという気がするんですけれども。それは後でいいやというか、教育委員会としてはそういう感じですか。 ◎池田 副参事 今回の建設費は概要ということで、今までの建設費に平米数を掛けたものになっておりますので、注意書きにもあるんですけれども、今後は物価上昇だとかZEBだとか、今後見込まれるものはまだはっきり分からないものでしたので、まだ概算としては載せていないという状況になっています。 ◆藤井まな 委員 このZEBに関して我が会派でもいろいろ意見をずっと言ってきているんですけれども、今回ZEBレディの水準相当を目指す方向ということで、今後、例えばニアリーZEBにしたりZEBにするためには、何を乗り越えたらそこに到達できるんですか。今の現時点だとZEBレディでしかできないからこういうやり方しかできないんですよね。でも、本来だったらニアリーZEBが七五%ぐらいでしたっけ、ZEBが一〇〇%なんですよね、そこを目指していくのが理想なわけですよね。それは目指していくところはそうだと思うんですけれども、どうしたらそこに近づいていけるのか、お伺いします。 ◎池田 副参事 御存じのとおり、やっぱりZEBになりますとそれだけ経費がかかってくるということで、今どれだけZEBができるかという、一番できるというところがZEBレディ、省エネ五〇%というところが今の精いっぱいになるところでございます。今後、例えば太陽光もっとたくさんつければ七五%のニアリーZEBになる可能性もあるんですけれども、学校の屋上となりますと、例えば屋上に室外機を置いたりだとか、あとは屋上緑化もありますので、なかなか屋上が取り合いになっているという状況もありますので、そこをどこまで太陽光を乗せられるかというせめぎ合いがありますので、今後検討していきたいと思います。 ◎知久 教育総務部長 ちょっと補足させていただきたいんですが、多分、これは完全ZEBとなると、創エネルギーといいましてエネルギーをつくる施設をその公共施設に設置をするしかないと思います。この間の議論ですと、営繕ともやっているんですが、今も課長のほうからありましたが、その創エネルギーの施設を置くための仕掛けなり広さがやっぱりないんですね。そうなってくると、その施設の断熱だとか、できるだけの太陽光パネルを置くだとか、どうしても考えられる対応策が限られてくるので、こういったZEBレディ、こちらの削減ぐらいにとどまってしまうんじゃないかということで、一応ちょっと方向性として書かせていただきました。今後、今鋭意営繕のほうでこちらの指針をつくっていますので、またその際に議会のほうにお示しして議論していただくことになろうかと思います。 ◆藤井まな 委員 では、我々の認識としては、技術革新が起こるか、規模がでかいことにより効率がどんどんよくなるようなことがないと、ニアリーZEBとかにはいけないということなんですね。 ◎知久 教育総務部長 学校の施設に関しては、おっしゃるとおりです。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(5)区政九十周年事業教育総合センターメッセ等の実施結果について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎本田 乳幼児教育保育支援課長 私からは、区制九十周年事業教育総合センターメッセ等の実施結果について報告をいたします。  1の主旨でございます。昨年十二月二十日に開設いたしました教育総合センターも、明日でちょうど一年を迎えます。区政九十周年記念も兼ねまして、この機会に教育総合センターを拠点に進める各種取組を広く区民の皆様方に発信し知っていただくとともに、乳幼児期の遊びと学びやSTEAM教育など、取組を広く体験してもらうことを目的に、教育総合センターメッセを実施いたしました。併せて、区内の大学、高校、特別支援学校を対象に、教育総合センターを拠点とした連携取組の実績報告と意見交換を実施いたしましたので、報告をするものでございます。  2の概要でございます。  (1)の日時、(2)の会場は記載のとおりでございます。  (3)対象者でございますが、就園、就学前の幼児、小学校中学校児童生徒とその保護者、一般区民などが今回の教育総合センターメッセの主たる対象でございますけれども、この機会に公私立幼稚園・保育所等の教員、保育士の合同研修を行うとともに、区内の高校、大学、特別支援学校の関係者にもお声かけをし、教育総合センターメッセの様子などを御覧いただくとともに、これまでの実績報告及び意見交換を行いました。  3の参加人数でございますが、一般区民など、延べ約六百五十名ほどの方々に御来場いただいております。  4の主な実施内容でございますけれども、ロボットコンテストの体験会とプログラム体験、区立小学校中学校での学びの実践紹介、ほっとスクール城山のPRなどを行うとともに、また、屋外で元気にどろんこ外遊びというイベントを実施いたしました。  5の教育総合センターを拠点とした連携取組み等に関する意見交換会についてでございます。  (1)の目的ですが、区内高校・大学・特別支援学校を対象に、研修など教育総合センターを拠点とした連携取組の実績の報告と意見交換を行うことで、今後の連携を一層促進していくことが大きな目的でございます。  二ページ目のほうにちょっと移らせていただいておりますが、(2)の参加者でございますが、大学については、十大学(学部)に御参加をいただきました。また、高等学校九校、特別支援学校二校にも御参加をいただいております。また、世田谷の町をキャンバスとして、大学の枠に捉われず連携事業に取り組んでいるせたキャンの学生の皆さんにも御参加をいただいております。世田谷区側の出席者は記載のとおりでございます。  (3)意見交換会の内容についてでございます。テーマにつきましては、「Win(学生・生徒)―Win(子ども・学校)の連携の実現に向けて」というふうに設定をいたしまして、意見交換を実施いたしました。  主な意見といたしましては、①のSTEAM教育講座を実施した大学、高校からの意見といたしまして、例えば、大学生が小学生に教えることは、試行錯誤の機会となり大変に勉強になったなどの御意見をいただいております。②として、先ほども御紹介いたしましたせたキャンの学生の皆さんから、イベントの企画など、自分たちの活動が教育現場にどのように影響するかを理解しつつ、自身の成長のきっかけとなっているといった意見もございました。また、③の意見交換会の今回のテーマでもございましたウィン・ウィンの連携に向けた意見等といたしまして、世田谷区の交流事業に参加したということで、そういったことが学生にとって様々なメリットがあるなど御意見をいただいております。  このようにいただいた御意見を踏まえまして、今後より一層大学、高校、特別支援学校の学生、生徒と幼稚園、特に区立の幼稚園、保育園、小中学校に通う子どもたちがメインになりますけれども、その双方にとって成長につながるような、有益かつ効果的な連携を、教育総合センターを拠点に進めてまいりたいと考えております。  私からの説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(6)令和四年度全国学力学習状況調査の結果について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎滝上 教育研究研修課長 令和四年度全国学力学習状況調査の結果について御報告します。  今年度四月に実施いたしました全国学力学習状況調査について、九月に速報値を報告させていただいたところですが、このたび結果を分析し、報告書としてまとめましたので、御説明いたします。右上通し番号二ページから七ページまでが報告書の概要版となり、八ページより報告書となります。今回は概要版を基に御報告をさせていただきます。  それでは、二ページを御覧ください。調査の概要は記載のとおりです。九月の速報値でもお伝えしましたように、小学校国語、算数、理科、中学校国語、数学の平均正答率は、国及び都を上回りました。一方、中学校理科については、国よりは上回りましたが、都と同じ平均正答率となりました。  概要版の二ページ下から四ページ中ほどまでは、教科ごとの正答数分布グラフを載せており、全問中何問正答したかを児童生徒の割合とともに示しています。小学校国語、算数は、全問正答している児童の割合が国、都より高くなっておりますが、中学校理科については、国や都と同様に全問の二十一問中十一問から十二問正答した生徒の割合が高い結果となりました。  四ページ下からは、全教科において平均正答率が一番低かった問題について載せており、報告書の巻末にはその問題内容をつけております。国語では文章を読んで自分の考えをまとめたり、算数、数学では単位量当たりの大きさを捉えたり、図形に関する証明を論理的に記述したりすることに課題が見られました。理科については、小中学校ともに基礎的な知識の定着と、実験結果の考察について妥当性を判断する力について課題が見られました。  次に、五ページから七ページまでは、学力調査と併せて行われました質問紙調査結果の概要でございます。質問紙調査では、学習意欲や学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する質問が出され、国や都との比較、また経年変化を分析することにより、子どもたちの状況を把握することができます。  五ページを御覧ください。キャリア・未来デザイン教育に関わる質問です。「自分には、よいところがあると思いますか」との質問に肯定的な回答した児童生徒の割合が、昨年度に続いて八〇%を超えている状況です。全国の結果は七〇%台でありますので、本区の子どもたちは自己有用感、自己肯定感は全国と比べて高い状況が分かります。  六ページを御覧ください。せたがや探究的な学びに関わる質問です。「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていますか」との質問に肯定的な回答をした児童生徒の割合が、こちらも昨年度に続いて八〇%を超えている状況です。全国の結果と比べても高く、本区の子どもたちは、話し合う活動における狙いを踏まえて、話合いを通して深く考える姿勢が身についていると言えます。  七ページを御覧ください。ICTの活用に関わる質問です。今年度新設された質問ですが、「学校で授業中に自分で調べる場面で、PC・タブレットなどのICT機器をどの程度使っていますか」との質問に、「ほぼ毎日」、「週三回以上」と回答した児童生徒の割合は、小学校七〇・九%、中学校五九・五%であり、全国と比べてもとても高い結果となりました。ICTの活用は小中学校では日常的に行われており、学習においても、その学習の目的に応じて自分で考えてタブレットを使用して調べ活動を行ったり、調べたことをまとめたりしています。  最後に、質問紙調査の回答状況と教科の正答率との関係を見たものとなります。「学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、次の学習につなげることができていますか」との質問に、「当てはまる」、「どちらかといえば、当てはまる」と回答した児童生徒は、「どちらかといえば、当てはまらない」、「当てはまらない」と回答した児童生徒と比べて、各教科の平均正答率が高い傾向にあることが分かりました。学習において何を学んだかを自分で捉え、次の学習に生かしている子どもは正答率が高いことが分かりました。報告書には、家庭学習の習慣や読書との関係についても掲載しております。  今後、教育委員会としましては、子どもたちの基礎学力の定着と、思考力及び判断力、表現力等の育成を図る授業改善の視点を各学校に示し、学校の授業改善の支援を行ってまいります。また、予測することが難しい社会の中で、子どもたちが将来の見通しを持ち、それぞれが思い描く未来を実現できるよう、キャリア・未来デザイン教育を一層推進してまいります。  御説明は以上となります。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 それでは次に、(7)新BOP学童クラブの実施時間延長について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎加野 生涯学習・地域学校連携課長 それでは、新BOP学童クラブの実施時間延長について御説明いたします。  なお、本件は福祉保健常任委員会との併せ報告です。  1主旨でございます。新BOP学童クラブでは、小学校の入学後、保護者が勤務時間等の条件を変更するなどの小一の壁の解消に向け、十月から月ぎめ利用にスポット利用を加え、五校の新BOPにおいて時間延長モデル事業を実施しています。モデル事業の実施状況を踏まえ、運営体制を整えて、支援が必要な家庭が必要なときに利用できるよう、セーフティーネットの役割を果たすため、令和五年四月から全校で実施時間延長を行うものです。  2モデル事業の利用状況です。表一を御覧ください。上から、学童登録数と時間延長の登録児童数、月ぎめ利用、スポット利用の延べの利用数を記載しております。時間延長に登録する児童数は学童クラブによる差が大きいものの、全体としては、モデル事業を開始した十月からスポット利用を中心に徐々に増加し、十二月十日時点で五校を合わせると百六人、学童クラブを利用する児童の約一二・八%となっております。  二ページを御覧ください。表2は、十二月十日現在の月ぎめとスポットの登録数と登録率を記載したもの、表3は、十一月の延べ利用数と一日当たりの平均の利用者数を記載したものです。時間延長の登録児童数は、月ぎめ、スポット利用を合わせて一校当たり平均二十三人で、一日当たりの利用人数は一・二四人です。いざというときの備えとして活用されている実態があると考えられます。一日当たり平均利用人数は、学童クラブにより〇・五人から二・五五人と差が大きく、毎日コンスタントに利用されているクラブと、利用の少ないクラブがあります。  3保護者・子どもアンケート結果等についてです。  (1)アンケートの実施についてですが、モデル事業を行っている新BOP学童クラブの保護者にアンケートを行い、また、職員がモデル実施を利用している子どもにヒアリングを行いました。  (2)アンケートの概要は記載のとおりでございます。  (3)アンケート調査結果概要です。資料二ページから三ページにかけて記載をしておりますが、時間延長に登録している保護者からは、急な仕事が入り、スポット利用ができてよかった、子ども長時間一人にする不安が軽減したなどの意見が寄せられ、また、登録していない保護者のうち約二割が現在時間延長が必要と回答しており、今後利用したい意向が示されています。詳しくは、四ページから別紙として概要を掲載しております。後ほど御覧ください。
     4今後の実施時間延長の進め方についてです。令和五年四月から新BOP学童クラブ全校での運営時間延長を実施し、モデル事業の実施方法を基本に、月ぎめとスポット利用の併用といたします。  (2)ですが、延長時の職員体制は、事務局長、常勤職 員である児童指導、会計年度任用職員である指導員の中から二名で運営し、配慮を要する児童が利用する場合など対応人員が必要な場合は、短時間の指導員やプレイングパートナー等を配置します。なお、延長利用者がいない日は、原則として職員の配置は行わず、必要なときに必要な人員を配置する運営としてまいります。  5今後のスケジュールです。令和四年十二月からホームページ等に掲載し、令和五年一月以降、保育園、幼稚園等の保護者と学童クラブの保護者宛てに周知を行い、四月から全校での開始といたします。  御説明は以上です。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高橋昭彦 委員 ようやく踏み込んでいただいたことは評価をいたします。二十三区の中で一番最後の世田谷区にはなってしまいましたけれども、これでやっと肩を並べられるようになったのかなとは思いますけれども。  この時間ですけれども、最初のモデル事業をやったときは十九時十五分までだったんですね、これね。今回のモデル事業をやったのが十九時までになりました。この十五分間が何を示されているのかなというふうに思うんですけれども、今回、この十五分を短縮して十九時までというふうに決めたその理由はどんなところからでしょうか。 ◎加野 生涯学習・地域学校連携課長 前回、やはり御利用が少なかったというところを検証した上で、今回のモデル事業をスタートしております。いろいろな形態、スポットなどを始めまして様々な形態ですとか、それぞれアンケート等も取らせていただいた上で、職員の体制等も今回のモデルにつきましては、限定された職員だけではなくて、様々な職員で組み合わせた体制等としていることなどから、十九時という形で運用させていただいたと認識しております。 ◆高橋昭彦 委員 実施主体が向こうだから、あまり詳しくは分からないということですかね。では、あまり聞いてもしようがないかな。ともかく安全にしっかりと、学校内で行われるものですから、所管は違っても、子育てに役立つ事業として、しっかりと運営してください。よろしくお願いします。 ◆加藤たいき 委員 すみません、率直に聞きたいんですけれども、二ページの表3、延べ人数の記載がありますが、これは多分重複された方もカウントされていると思うんですけれども、実際どれぐらいの方が利用され、どれぐらいの児童が利用されているのかって分かるんですか。 ◎加野 生涯学習・地域学校連携課長 重複して同じ方が日々利用されているので、それを合計したものが延べという形になっていますけれども、登録の数ということで実際に利用されている方については、表2の登録数を御参照いただくような形になります。ただ、スポットにつきましては、登録をしていても利用する方としない方という形がございますので、そこについては申し訳ございません、今細かな数字は持ち合わせておりません。 ◆加藤たいき 委員 月ぎめの延べ人数は分かっていますけれども、スポットのほうがお答えを聞きたかったので、データを持っていないということなんですが、そうしたら今度出してもらえるように、福祉所管ですよね。すみませんがお願いします。 ◎加野 生涯学習・地域学校連携課長 個別の利用について数字を出して、個別に御報告をさせていただきます。  一点だけ、先ほど口頭で御説明を申し上げたときに、一か所ちょっと数字を違って申し上げてしまいました。2のモデル事業の利用状況の御説明の中で、利用の数を五校合わせると百六人と申し上げてしまいましたが、百十六人の誤りです。大変失礼いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(8)その他ですが、何かございますか。 ◎滝上 教育研究研修課長 このたび、文部科学省の第十五回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰におきまして、本区教育委員会がキャリア教育優良委員会として文部科学大臣表彰を受けることが決定いたしましたので、御報告いたします。  このたびの文部科学大臣表彰ですが、キャリア教育の充実、発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校及びPTA団体等に対して、その功績を称えるものです。全国では、教育委員会の部は十三団体、学校の部は九十校、PTA団体の部は九団体、合計百十二団体の表彰が決定しております。表彰式は来年一月十九日に予定されております。  今回の文部科学大臣表彰を励みとし、引き続き児童生徒が学ぶことや協働することの意義を実感し、一人一人が描く未来を実現できるように、キャリア教育の一層の充実に取り組んでまいります。  御報告は以上です。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 すみません、ちょっと聞き逃しちゃったんですけれども、どこが表彰を受けたんですか、教育委員会ですか。 ◎滝上 教育研究研修課長 世田谷教育委員会でございます。 ◆田中優子 委員 併せて学校とかPTAが、区内でどこか受けたということはないんですね。 ◎滝上 教育研究研修課長 区内の学校及びPTA団体は、今回ございません。 ◆田中優子 委員 もうちょっと具体的に、優れた効果があったということのようなんですけれども、世田谷教育委員会としては、キャリア教育の中の何がよかったというふうに認められたんでしょうか。 ◎滝上 教育研究研修課長 本教育委員会では、キャリア・未来デザイン教育の中の最重要項目としてキャリア教育を位置づけております。子どもたちが一人一人、これからの社会の一員として生きていける力を、様々な教育活動、そして、より豊かな体験活動の中で育んでいけるように、各校特色あるキャリア教育を推進しております。  教育委員会におきましても、区内の学校のキャリア教育の実践をリーフレット等にして紹介をしたり、また、キャリア教育に関する研修の充実に取り組んできたり、様々に取組を行っている状況でございます。また、さらに地域と連携したキャリア教育も進めながら、豊かな交流を通した子どもたちの資質等を育んでまいりたいと思っております。 ◆田中優子 委員 すみません、何回も。具体的に私が知っていたり思い浮かぶのは体験ですかね、就労体験みたいなことで、商店街に御協力いただいて、お店とか、あるいは保育園とか、そういうところで体験したり、それから、いろいろなキャリアを持つ保護者の方から子どもたちが話を聞くとか、例えば海外駐在であるとか専門職の話を聞いて学ぶということはちょっと思い浮かぶんですけれども、それ以外にも何か創意工夫されたキャリア教育の研修なり、子どもたちへの体験なりというのは何かあるんでしょうか。 ◎滝上 教育研究研修課長 委員おっしゃるように、子どもたちのこれからの未来に参考となるように、様々な経験を持った方、また価値観を持った方との交流や講話を聞いたり、また、職場体験を通して職業観のみならず、これからの生き方について学ぶ場も同様に体験をしている状況でございます。  また、研修等ですが、キャリア教育の中でどのような指導が、子どもたちにとって、しっかり価値ある資質等を育む指導が必要かというところも研修の中で取り上げておりますし、また、子どものハローワークというところでは、これから様々企業等とも結びつきを持って、職場体験の拡充を取り組んでまいりたいと考えております。 ◎渡部 教育長 付け加えてお話をさせていただきます。  職場体験は、どこの教育委員会でもやっていることだというふうに思います。世田谷区では、小学校からそれを位置づけていまして、そして、ただ単なる職業だけではなくて生き方指導、自分がどのような自分になりたいのかというところに焦点を当てて、そして目指したい資質、能力、自分がどのような力を身につければ、そういうなりたい自分に近づけるのかというところまで子どもたちに考えさせる教育をしていることだと思います。そのために、キャリアパスポートを五万人の子どもが一人一人持っていて、それを中学校に引き継いで持っていっています。三年続けてきたので、それの成果も認められてきたのかなというふうに考えているところです。 ◆田中優子 委員 ありがとうございます。具体的なことが分かりました。そのキャリアパスポートは、世田谷区が独自でやっていることなんですか。ほかの自治体もやっているケースってあるんですか。 ◎渡部 教育長 文部科学省では、キャリアパスポートを一人一人につくるようにと話をしていますが、なかなか全員が持っているという自治体は少なくて、それから、小学校から中学校に引き継ぐというのも難しいことですので、それを世田谷区ではやっているというところにも評価をいただきました。 ○福田たえ美 委員長 以上で報告事項の聴取は終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載のとおり、お手元に資料が配付されておりますので、後ほど御覧ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、3協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は、年間予定であります二月六日月曜日午後三時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 それでは、二月六日月曜日午後三時から開催することに決定をいたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 その他何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 特にないようですので、以上で本日の文教常任委員会を散会いたします。     午後四時十三分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...