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  1. 世田谷区議会 2022-07-05
    令和 4年  7月 文教常任委員会-07月05日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 4年  7月 文教常任委員会-07月05日-01号令和 4年  7月 文教常任委員会 世田谷議会文教常任委員会会議録第六号 令和四年七月五日(火曜日)  場  所 大会議室  出席委員(九名)    委員長         福田たえ美    副委員長        加藤たいき                下山芳男                山口ひろひさ                高橋昭彦                藤井まな                田中優子                田中みち子                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      阿閉孝一郎    調査係主事       林 遼太郎  出席説明員    教育長         渡部理枝    教育監         粟井明彦
      教育総務部    部長          知久孝之    教育総務課長      井上徳広    学務課長        斉藤洋子    学校健康推進課長    山下裕光   教育政策部    部長(教育監兼務)                粟井明彦    学校職員課長      前島正輝    教育指導課長      毛利元一    乳幼児教育保育支援課長                本田博昭    教育相談支援課長   柏原耕治朗    教育総合センター担当参事                平沢安正   生涯学習部    部長          内田潤一    生涯学習・地域学校連携課長                加野美帆    中央図書館長      會田孝一   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 令四・六号 食の安全を守るため、区立学校や障がい児介護福祉施設等にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情   ・ 令四・七号 マスク着用が困難な子どもが健全な学校生活を送れる様最大限配慮することを求める陳情  2.報告事項   (1) 世田谷子ども人権擁護機関「せたがやホッと子どもサポート」の令和三年度活動報告について   (2) 新型コロナウイルス感染症に係る教育委員会事務局の対応について   (3) 令和五年度 指定校変更の制限について   (4) 損害賠償請求事件に係る和解について   (5) 令和五年度 自閉症・情緒障害特別支援学級(小学校)の開設について   (6) 令和三年度指定管理施設に係る事業報告について(文教常任委員会所管分)   (7) その他  3.資料配付   (1) 第二十五回アドベンチャーin多摩川いかだ下り大会   (2) 世田谷のとしょかん  4.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午後二時五十九分開議 ○福田たえ美 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 本日は、請願の審査等を行いますが、引き続き新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者の報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、会議時間の短縮に御協力をいただきたいと思います。また、発言の際はお手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。  それでは、1請願審査に入ります。  (1)令四・六号「食の安全を守るため、区立学校や障がい児介護福祉施設等にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情」を議題といたします。  ここでお諮りをいたします。  本件について、陳情者より趣旨説明をしたい旨の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたします。  趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。     午後三時休憩    ──────────────────     午後三時十六分開議 ○福田たえ美 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎斉藤 学務課長 それでは、令和四・六号「食の安全を守るため、区立学校や障がい児介護福祉施設等にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情」について御説明いたします。  まず、要旨ですが、区立学校障害児童福祉施設等宛てに、ゲノム編集されたトマトの苗の寄附申出があった場合に、教育委員会障害福祉担当課に対し、受け取らないことを要望するものです。  次に、理由ですが、陳情一ページ目、最終段落に記載ありますとおり、一つ、ゲノム編集作物を栽培することで、周辺で交雑が進み、環境に影響を与えかねないこと。一つ、安全性が確認されていない食品を子どもたちに食べさせることは許されないと考えること、以上二点が理由とされています。  次に、ゲノム編集技術について御説明いたします。ゲノム編集は、はさみの役割をする人工酵素を送り込むことで、狙った場所のDNAを切断する技術です。このことにより、狙った遺伝子に突然変異を起こします。今回の陳情にありますシシリアンルージュハイギャバは、高い血圧を抑制するなどの効果があるとされるギャバ成分を多く含むようゲノム編集されております。  続きまして、ゲノム編集技術を応用したトマト安全性に関する区の現状と認識につきまして御説明いたします。  今回の陳情にありますトマトシシリアンルージュハイギャバは、ゲノム編集技術を応用した食品として、国への事前相談を経て、届出と安全性に関する情報の公表がなされ、流通しているものでございます。国は、ゲノム編集でDNAに起こる変化は、自然界や従来の品種改良でも起こり得る変化であるとしており、その安全性についてもそれらと同等としております。  区といたしましては、現時点でこれらゲノム編集技術に関して、安全性を評価するための独自の科学的データを有しているものではございません。  なお、昨年第四回定例会一般質問への答弁としまして、ゲノム編集食品は新しい技術であり、その仕組みまでは広く知られておらず、保護者からの安全面での不安の声が上がることも想定されることから、明らかにゲノム編集食品であることを判別できる場合などは、区立小中学校の給食において使用を控えるという趣旨の御答弁を申し上げております。  最後に、現時点では、陳情に記載の会社から世田谷区教育委員会へ具体的な寄附のお申出は受けておりません。実際にトマトの苗の寄附のお申出があった場合は、その目的や内容、数量等を確認し、改めて判断させていただきます。  御説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 サナテックシード社の方にお話を聞いたんですけれども、ゲノム編集というものは、従来の品種改良の延長だということをサナテックシード社の方はおっしゃられていて、厚生労働省の医政局の安全対策室の室長とも僕は直接話したんですけれども、その室長さんも基本的には同じ考え方、当たり前ですよね、厚生労働省ホームページに載っていますから。なんですけれども、陳情者の方からすると、それは遺伝子組換えであると。自然界で発生するものだって、要はサナテックシードとか厚労省も言っているんだけれども、陳情者の方は、自然界では発生しない遺伝子組換えだという話をされているんですけれども、確認ですけれども、当然、教育委員会としては、厚労省とかが言っていることが世の中の常識であるというか、厚労省の認識と同じということでよろしいですよね。 ◎斉藤 学務課長 藤井委員御指摘のとおり、厚労省はそのような見解を示しています。区は現時点で、これらの安全性について評価する、その独自の科学的データを有しているものではありません。 ◆藤井まな 委員 あともう一つ重要な観点があって、寄附は受け取れるでしょうけれども、例えば今、現状で、寄附の申出はないといった話になりましたけれども、仮にあった場合って、今のところ、ゲノム編集トマトとか、ほかにも二種類ありましたけれども、サナテックシード社一社がやっているわけですよね。それを世田谷区が受け取るということは、ある特定の企業にとてつもない広告効果をもたらすような、私は気がするんですけれども、教育委員会はそのことについてはどう思いますか。 ◎斉藤 学務課長 実際に寄附のお申出がありました場合には、先ほども申し上げましたとおり、その目的でありますとか内容、それから数量なども改めて確認させていただいて、その目的についても、御指摘のような、営利活動に何か目的があるのかどうかというところも含めて確認をさせていただきたいと思っております。 ◆藤井まな 委員 仮に確認しても、多分サナテックシード社は、世の中のためにやっているんです、寄附なんですと言うと思うんですけれども、客観的に見て、一社が独占でやっていることを行政が受け取るということは、コマーシャル効果に行政がすごい力を貸すことになるような気がするんですけれども、そういうふうには思わないですかって聞いているんですけれども。 ◎斉藤 学務課長 現時点では何とも、明快なお答えをしかねるところではあるんですけれども、御指摘の視点も踏まえて、寄附のお申出があった場合には判断してまいりたいと思います。 ◆田中優子 委員 まず、ちょっと陳情の内容に入る前に一つ確認したいんですけれども、陳情者の方からいろいろ事前に資料をいただいたのはとてもよいことだと思うんですね。各委員がこの陳情とか請願があった場合は、それぞれどういう背景だとか、状況だとかを調べて、それぞれの判断を決めて委員会に参加するということになっていると思うんですが、今回ちょっと私どもの会派で驚いたんですけれども、これは福祉にも出ていますので、福祉はうちの会派は大庭委員なんです。大庭委員と私とでいろんな情報を共有して考えようというふうにやっていたんですが、大庭委員が福祉のほうで保健所等々に資料を求めていたところ、いろんな方からお問合せがあったので、対象委員、福祉の委員と文教委員全員に送りましたという報告があったんですね。それってどういうことなのかなと思ったんです。と申しますのは、先ほども言いましたように、陳情者の方からの資料が届くとか、あるいは議案の審査とか報告事項のための、事前にこういう状況を分かっておいてくださいとか、こういう資料がありますというものを全委員に配付というのは当然あってしかるべきことではありますけれども、こういう陳情、請願に関して全委員に、求めてもいない委員もいたりするわけですよね。全委員に共通の理解を区が出しますと。例えばそこには、今回の内容について特に非常に問題だということはないかもしれないんですけれども、その内容によっては、もう先に区としてはこうやっていますよ、こう考えていますよみたいな、私たち委員の請願、陳情の審査の審査権といいますかね、そこに介入してくるような、影響を及ぼすような場合もあったりするわけですよ。ですから、こういうことは非常に、私どもの会派は違和感を持っていまして、一体どういうお考えでといいますか、こういうやり方は非常におかしいんじゃないかというふうには思っているんですけれども、区としてはそこはどのようにお考えか伺いたいです。 ◎斉藤 学務課長 当陳情につきましては、御指摘ありましたとおり、文教常任委員会福祉保健常任委員会に分割付託されております。双方の委員から、国における現状の確認や区の現時点での認識などに関し、複数のお問合せをいただいております。文書に記載した内容は、お問い合わせいただいた際にお答えした内容であり、また審査当日に双方の委員会で区より御説明する内容でもあることから、文教常任委員会福祉保健常任委員会で情報の差が生じないよう、全委員に対し、国の現状や区の認識について事前に情報提供させていただいたものであります。 ◆田中優子 委員 ただいまの説明ですね、情報の差が生じないようにというのは、先ほど申し上げましたように、議案の審査であるとか、区からの報告事項に関しては、それはもう当然のことだと思うんですね。しかしながら、陳情、請願に関しましては、情報の差はあってむしろいいんだと思うんですね。それは陳情者の方々が各委員に情報の差が生じないように一生懸命働きかけるというのはもちろんありですけれども、区側のほうで、当然こう尋ねた委員に対して情報提供するのは当然のことですけれども、複数尋ねられたから全員にというのは、それは私は違うと思いますけれども、議会の審査の在り方としておかしいと思いますよ。  請求があった人、問合せがあった委員に対して情報を提供するという形でなければ、議案の審査とか報告事項と、請願、陳情に対する区の態度というのは同じではいけないはずなんですけれども、そこがおかしくなっていないですか。このような形でやられるというのは間違っているというふうに私どもの会派では判断していますけれども、今の御答弁ですと、全くそういう認識がないという、今後もそのように、何かちょっと複数問合せがあったら、請願、陳情に関しても区としての考えを事前にお配りしますとか、あるいはこういう情報を皆さん共通に持っていてくださいと、陳情、請願に関してそこまで区が介入するとかいうことをよしとされているのかどうか、ちょっとそこを確認したいと思います。 ◎斉藤 学務課長 確かに、今回事前に配らせていただきまして、ただ区としては、先ほども申し上げたとおり、本日御説明する内容を事前に情報提供させていただいたまでと考えておりまして、審査権に介入するような、そういった意図は全くないところでありまして、議論を誘導するような、そういう意図もないというところでございます。 ◆田中優子 委員 しつこくやりたくないんですけれども、意図があるとかないとかいう問題じゃなくて、このやり方が違うでしょということを言っているんです。教育長、どうですか。こういうやり方をこれからもずっと、今の答弁ですと、これでいいんだと、意図はないですからと。  でも、その意図がないと考えている中にも、例えば今回のことでも、大きな影響はないかもしれないけれども、既に区立小中学校の給食において使用は控えていますよということまで書いてあるわけですよね。そういうことは、それをよしと考えるところもあるし、何かそうなのと思うところもあったりするわけで、なぜ私がこういうことを言っているかといいますと、昔々になりますけれども、文教常任委員会において、こういう陳情、請願があったときに、区側の説明になったときに、最後に、かくかくしかじかこういう状況でありますので、区教育委員会としてはこのように判断していますみたいなことを言った理事者がいたんですよ。私たち委員が審査をこれからする、これからいろいろ意見を言おうとしているその前に、このように考えていますとか、判断していますとか、行政側がその説明の中で認識を示したということがあって、それは違うでしょうということを私は言ったことがあるんですね。だから、こういうごちゃごちゃにしていることは非常によくないと思うんですよ。  区民の方の権利でこのように出してきていることの審査と、それから区側として委員に知ってもらいたいとか、判断してもらいたいという審査の在り方というのは同じではいけないと思うんですけれども、全く所管のほうでは、これは教育委員会というよりも、福祉のほうでやってしまったことだと思います。だから、なかなか答えづらいのかもしれないんですけれども、やっぱりそこのやり方はきちんと分けて考えていただかないといけないと思うんです。そこは教育長、いかがお考えですか。 ◎渡部 教育長 今お問い合わせいただいた件についてなんですが、先ほど課長が申し上げたことと同じなんですが、複数への問合せがあったために、先ほどお話しいただいたような審査権への介入がないような形でというところで、このような書き方をしたつもりでございました。ただ、今おっしゃったようなことがあるとしたら、今後についてはそういうことがないようにということを十分に配慮した上で出していきたいというふうに思います。 ◆田中優子 委員 ちょっと視点が全然違って、内容がどうこうじゃないんですよ。介入がないように出せばいいとかじゃなくて、やっぱり、陳情、請願に関しては、問合せがあった委員に対して出すべきであって、全員に配っちゃいましょうというのは、私どもの会派としてはそれは違うというふうに思っていますので、今後、ちょっと事務局にも確認をしていきたいとは思いますけれども、そのことだけは踏まえていただきたいということは、まず申し上げておきます。  質問に入りますけれども、先ほど言った最後のところで、区の考えとして、明らかにゲノム編集食品であることを判別できる場合などは、区立小中学校の給食においては使用を控えていると。私はこれは非常に、私自身はよい判断であると思います。というのは、やっぱり不安感と言うんですか。安全性が一応は、要するに、これは危険なものだよとなっていないから厚労省としても流通させていると、禁止していないということだと思うんですけれども、やっぱりまだ不安だなという陳情者の方の気持ちもよく分かるところで、そういうことがあるわけですけれども、じゃ、今後具体的な動きがあったときに、先ほど藤井委員とのやり取りでもありましたけれども、どこまでその不安を、不安感というものを区教委は重視していくのかなという、そこですね。そこをちょっと伺いたいなと思います。 ◎斉藤 学務課長 先ほども申し上げたところではあるんですけれども、やはりこの技術、ゲノム編集食品という技術自体が新しいものであるということで、一般的になっていない段階で、不安を抱かれる保護者がいらっしゃるということはあり得るというふうに考えておりますので、保護者からその安全面での不安の声が上がるという想定があれば、そこは教育委員会として、保護者の御認識を踏まえて判断をしてまいりたいと考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 確認なんですけれども、陳情者の方にも聞かせていただきましたけれども、四千人に無償配付されて、今後この小学校や介護施設等にまた無償配付されるということが、反対の意見が出てきたんでトーンダウンされて、希望者が申し込まれたら今度は配付されるんじゃ、これはあくまでも想像ですけれどもという話でしたけれども、この配付される側の、いわゆる小学校を抱えております区のほうとしては、この辺確認はされて、先ほどそういう話があったらまた判断をするという答弁がありましたけれども、現時点では全くそういう動きはないんですか。 ◎斉藤 学務課長 現時点では、寄附のお申出はいただいておりません。パイオニアエコサイエンス株式会社ホームページを、実は二週間ほど前に一度確認したんですけれども、ちょっと記載がなかった。昨日確認したところ、リニューアルされたようでして、ニュースリリース一覧というのが出ておりまして、そこには去年の十二月の日付で、来年は一緒に取り組んでいただけるデイケアや自治体の方々を募集いたします。御興味のある関係者の方は以下よりお問合せくださいということで、問合せフォームにリンクが貼られていました。区として把握している状況は以上でございます。 ◆田中みち子 委員 一つ質問したいんですけれども、遺伝子組換え食品についてなんですけれども、世田谷区ではこれまで、遺伝子組換えについても不安に思っている区民が多いと。そこで、給食の食材に使わないでほしいという要望も出ているために、区議会でも平成九年に表示の義務づけを求める意見書が提出されているということで、学校給食ハンドブックの中で、遺伝子組換えと表示された食品については食材として使用しないという形になったということで伺っているんですけれども、私たち生活者ネットワークは、やっぱりこの予防原則に基づいて、不安になっている保護者の方も多いというところからも、この遺伝子組換えと同等にこの遺伝子操作を、今回のゲノム編集食品、こういったものについても、学校給食に使用しないというような方向性というのは考えられるかどうか、また、そういうふうにこのガイドブックの中にも明示していく必要性というのがあるのではないかと思っているんですけれども、そのあたりの区の認識というのを伺いたいと思います。 ◎山下 学校健康推進課長 ただいまの給食に関してのゲノム編集食品の取扱いについて御質問をいただきました。  委員御指摘のとおり、先般、給食でのゲノム編集食品の使用についての御質問をいただき、明らかにゲノム編集食品だと分かるものについては、安全性というよりも、保護者児童生徒が安心して給食を食べられるようにというような観点から、明らかにゲノム編集食品だと分かるものについては給食で使用しないようにということで対応してまいりますということでお答えしたところでございます。  学校給食ハンドブックの改定というところにつきましては、現在はまだちょっと改定はしていないところでございますけれども、対応としましては、本年三月の一日に、学校給食納入事業者宛てに、世田谷区立小中学校給食用物資納入時の注意事項についてということで、幾つか注意事項を載せているもののうちに、遺伝子組換え食品ゲノム編集食品についてという項目の中で、遺伝子組換え及び遺伝子組換え不分別と表示されたものに加え、令和四年度からゲノム編集食品と表示されたものも使用しないでくださいと、仕入れする際は御注意いただきますようお願いいたしますというような通知をしているところでございます。 ◆田中みち子 委員 ありがとうございます。早速御対応いただいていて。そうすると、やはりこの学校給食ハンドブックの中にも、できれば基本方針の中にそのあたりも明示いただく。例えば、表示義務のない食品でも、可能であれば。  先ほど陳情者の説明でもありましたけれども、表示されないままに出回ってしまうというリスクもあるというところではあるので、より不安になっている区民の方の安心につながるように、このガイドブックの中にも、ゲノム編集食品は使用しないというような文言というのが入れば、より一層安全につながるかと思いますので、ぜひ前向きに御検討いただきたいと要望いたします。 ○福田たえ美 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する御意見と取扱いについて、各会派より、併せてお願いをいたします。 ◆山口ひろひさ 委員 新しい技術ということで、先ほど青空委員の質疑の中でもありましたけれども、血圧を下げる効果があるということで、血圧が高い僕なんかが考えると、いいトマトなんだなというふうに思う、いいと思う方もいらっしゃるというふうに陳情者も言っておりましたけれども、この日本以外にアメリカ、カナダでは品種改良との位置づけになっていますし、ヨーロッパでは遺伝子組換え位置づけだということになって、非常にこれは考え方がいろいろ、多様性な考え方があるんだろうと思います。新しい技術だから余計だと思いますけれども。  その中で、教育委員会としては、そういった一般的な不安、新しいものに対する不安に対しましては、配慮をしていくというような説明もありました。  ただ、先ほどからちょっと僕確認させていただいたんですけれども、パイオニアエコサイエンスさんがホームページの中で、課長から答弁ありましたけれども、新たにリニューアルして、求める方にということで、実際にこれ無償配付するという現状もないし、将来的に想定できるような動きもない中で、過程の中であまりにも、こういうことを議会として答えを出すというのは非常に私は疑問を感じますので、うちの会派としては不採択とさせていただきます。 ◆高橋昭彦 委員 陳情者の思いはよく分かります。不安なものを受け取らないでという気持ちもよく分かりますけれども。ただ、厚生労働省をはじめ、危険だとは言っていないわけですね。危ないものなわけではないと。今、山口委員が言われていますけれども、実際にもう渡しますよと言っているわけでもないと。じゃ、今後どうするのかということも考えたりもしなければいけないのかもしれないんですけれども、ここで言うパイオニアエコサイエンス社からのこの苗は受け取らないんだということを、議会でもう今表明しちゃうというのはどうなんだろうなって、ちょっと違和感を感じているんです。  逆に、先ほど藤井委員言っていましたけれども、これを利用しちゃうと、逆にこれを実際は押すことになるんじゃないのかと。だけれども、これを認めちゃうと、逆にこの危険だというものでもない、国が安全なんじゃないですかって言っているものに対して、世田谷区議会が、ここは駄目というふうにレッテルを貼るわけにもいかないと僕は思うんですね。なので、ここが不安だと言うなら、安全性を求めるのは、やはりもう少し国にちゃんと求めていかなければいけない内容なんじゃないのかなというふうに思います。なので、世田谷区議会でこれを決断するということはちょっと似合わないかなというふうに感じておりますので、私どものほうとしては、これは不採択という判断をさせていただきたいと思います。 ◆藤井まな 委員 ゲノム編集技術全てが悪いということを決めることは私たちにはできないことでありますけれども、不安を持つ人がいるということを忘れてはならないと思います。我が党では、国において食品表示義務がないことも問題視をして議論をしてまいりました。あえて、子どもたちに関わるところで寄附を受ける必要はないのではないかと思います。
     また、厚生労働省に届出を出して公開されているのは、現時点サナテックシード社のものしかないです。独占企業であり、寄附行為がその企業に大きな広告効果を生み出すことが懸念をされると思います。行政が特定の企業の広告塔になることは避けねばならないと考えるという意見をつけて、趣旨採択としたいと思います。 ◆田中優子 委員 先ほども申し上げましたが、非常に不安だから予防的にやめてほしいという気持ちは、私は非常によく分かるんですね。ただ、実際、具体的な動き、配りますよということが出ているわけでもないという現状とか、子どもたちにもう強制して持って帰ってもらいましょうということであれば、もうとんでもないことで、それはもう絶対反対なわけですけれども、今のところ、そういう動きがあるわけでもないので、現時点で全て駄目ですと、絶対学校は受け取らないでくださいまで、ちょっと私どもの会派ではそこまで言い切れるものではないなという、さんざん話合いはしたんですけれども、そのような結論になっています。  そして、本来であれば、実際こういう動きが出てきたときにしっかりと状況も、いろいろ国の状況とかゲノム編集に関する新たな情報とかが出てきているかもしれないので、そのときにきちんと判断し直すべきだと思うので、できれば陳情者の方には、そのとき出し直していただきたいというふうに思うんですね。継続って言ってもなかなか、継続になっていたら同じことはなかなか審査できないという現状もありますし、そういう現状に合わせて、もう一度しっかりと具体的な動きがあるときに、これはやめてくださいというのであれば、そのように出し直していただきたいなというふうに考えています。  先ほど行政とのやり取りで確認させていただきましたように、保護者の認識、不安な気持ちとか認識、そういうものをしっかりと踏まえて、区教委としては判断をすると。どこまで不安を重視できるのかという私の質問に対して、そういう答弁が得られましたので、そのことはしっかりと守っていただきたいというふうに意見を申し添えまして、ちょっと申し訳ない、採択はできないので、不採択とさせていただきます。 ◆田中みち子 委員 私たち生活者ネットワークは、この陳情、請願については採択をさせていただきます。生活者ネットワークは、このゲノム編集食品の問題というのも、一般質問などでも、それぞれ議員全員取り上げさせていただいて、一番最初はもう令和元年の頃から、このゲノム編集食品が出回るというときからネットの中でも勉強会などを開いて、問題性などについて専門家の御意見などを伺ってまいりました。  やはりその不安、今、田中優子委員のほうからもあったように、やはりまだまだ不安だと、食の安全性とか、あと環境に対する長期的な影響ということですよね。このあたりもまだまだ未知数という中で、これを本当に出回らせていいのかということを私たち強く懸念をしています。無料でトマトの苗が配付されるということになれば、子どもたちは知らないままで半ば強制的に、つくったら食べるということになるわけで、やはりそれも問題ではないかなと感じています。ですから、やはりこの、今世田谷区のほうでの今後の対応という部分では、保護者の不安がっている声があれば、その声を踏まえて判断するということの御答弁があったと思いますので、ぜひこの、こういったことがもし起こった場合は、きっちりと保護者の声を聞いていただいて、正しい判断をしていただくように要望いたしまして、採択とさせていただきます。 ◆青空こうじ 委員 私のほうは不採択でお願いします。 ○福田たえ美 委員長 それでは、本件の取扱いについてお諮りをしたいと思います。  本件につきましては、採択、趣旨採択、不採択と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでお諮りをしたいと思います。  本件を継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 御異議なしと認め、令四・六号は継続審査とすることに決定をいたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(2)令四・七号「マスク着用が困難な子どもが健全な学校生活を送れる様最大限配慮することを求める陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたしますが、本件については陳情者より趣旨説明をしたい旨の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたします。  趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。     午後三時五十一分休憩    ──────────────────     午後四時五分開議 ○福田たえ美 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎山下 学校健康推進課長 それでは、令四・七号「マスク着用が困難な子どもが健全な学校生活を送れる様最大限配慮することを求める陳情」について説明いたします。  陳情の要旨につきましては、先ほど陳情者の方から御説明がありましたけれども、全部で六点ございます。  一点目でございますが、マスクの常時着用による健康被害について、感染症予防と児童生徒の健康に生きる権利との両面から、児童生徒、教職員、保護者への周知徹底を求めるものです。  二点目ですが、マスクの常時着用による発育への影響について、感染症予防と児童生徒の健全な成長、発育過程及び学習環境に与えるリスクとの両面から、児童生徒などへの周知徹底を求めるものです。  三点目ですけれども、身体的、精神的及び発達上の問題でマスクを着用できない児童生徒がいること、マスクの常時着用により不安などを感じ、学校生活に支障を来している児童生徒がいることについて、児童生徒などへの周知徹底を求めるものです。  次に、四点目ですけれども、前の三点目に関連いたしまして、マスクを着用していない児童生徒及びその保護者の意思を尊重し、強制、圧力、差別や誹謗中傷が起こらないよう、児童生徒などへの周知、理解を深めるための働きかけを求めるものです。  五点目ですが、マスクを着用しないことへの代償として、手指消毒の強制や社会的距離の確保、発語の禁止などの差別的扱いがないよう、学校での指導徹底を求めるものです。  最後に、六点目ですけれども、登下校や身体的距離の取れる体育などでは、マスクを外す声かけや指導と、児童生徒などへの周知徹底を、また教職員へのマスクを外す声かけのための指導を求めるものでございます。  陳情の理由につきましては、陳情書に記載のとおりでございます。  次に、口頭での説明になりますけれども、マスク着用に関する教育委員会としてのこれまでの対応について説明いたします。  マスク着用につきましては、本年四月頃までは、感染症対策の徹底といたしまして、特に不織布マスクを可能な限り着用するよう、学校や保護者の方にお願いしてまいりました。と同時に、熱中症の予防、あるいは体育の授業、運動部活動において、身体的距離が十分取れる場合についてはマスクの着用は必要ありませんということも併せて案内をしていたところでございます。  五月に入りまして、国から、これから夏を迎えるに当たっては、熱中症対策を優先し、体育や運動部活動、登下校などの場面においてはマスクの着用は不要とし、児童生徒にマスクを外すよう指導することを求める通知がございました。教育委員会としては、こうした国からの通知に基づいて対応するよう、五月二十七日と六月十日に学校へ周知したところでございます。  また、六月十六日には、保護者の皆様に国のリーフレットである子どもマスク着用についてを、学校緊急連絡情報配信サービス、すぐーるにて配信したほか、区ホームページにも掲載するなど、広く周知しているところでございます。  今般、国からは、熱中症対策を優先して対応するよう方針が示されておりますが、それと同時に、マスク着用は引き続き基本的な感染対策として重要であることに変わりはないともされてございます。  次に、陳情書にあります六点につきまして、これまでの教育委員会の対応について御説明いたします。  今回の陳情書の一点目と二点目には、マスク着用による健康被害や、子どもの発育への影響が懸念される旨の記載がございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、熱中症予防、また、マスクをすることで呼吸に負荷がかかるというようなことから、体調が優れない場合についてはマスクを外すよう、指導を周知しているところでございます。ただ、陳情書にありますような、もろもろ示されている健康被害、こういったものの観点に合わせての周知というようなことは行ってございません。  次に、三点目から五点目についてでございます。教育委員会では、これまでも様々な事情によりマスクの着用が難しい方がいることについて理解を求めることや、誤解や偏見に基づく不当な差別につながらないよう、配慮を求めることを学校や保護者の方に周知をしております。今後も必要に応じて適宜対応してまいりたいと考えております。  最後に、六点目でございますけれども、先ほど御説明したとおり、五月から六月にかけまして、既に学校や保護者の方には周知しております。今後も、学校での指導状況なども確認しながら、必要に応じて再度の周知を検討してまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する御意見と取扱いについて、それぞれの会派より、併せてお願いをいたします。 ◆山口ひろひさ 委員 このマスク着用については、正直大人でさえ、こんだけ二年間、三年間にわたってマスクしているなんてのは初めてのことで、子どもたちに与えるその健康の被害云々というのも、これから示される部分だと思うんです。誰しも初めての経験ですから。  先ほど陳情者からも、そのマスクの着用に関しては、大分もう、熱中症の対策もありますし、寛容になってきたという部分で、かなり教育委員会としてもその辺は徹底されていると思うんですけれども、やはり一番、逆に外すのと、私たちは今まで、花粉症で結構マスクしている方もいらっしゃったり、日本人というのは意外と、マスク慣れという言い方は変ですけれども、海外の方と比べれば、マスクに対する寛容な部分というのがあるのかなという感じはしておりますけれども。  やっぱりマスクする、しない。それぞれ個人の、児童にしても、非常にプライベートな部分もあると思いますんで、どうしてもやっぱり、感染対策のために、基礎疾患を持ったり、そういう子はしていなくちゃいけないという部分もあるんだろうと思いますんで、非常に複雑なところだと思うんですけれども、一番大事なところは、マスクを外したために、先ほど説明ありましたけれども、いじめがあったり、差別があったり、逆に、外す指導をして、今度はつけているほうがいじめの対象になるというようなことも考えられるわけで、この辺のことをしっかりと、やはり世田谷教育委員会としては徹底をして、各学校でそういうことが本当に起こらないということ、マスクをしている、していないだけでこうしたいじめ、差別が起きるというのはやはりおかしな社会でありますので、そういった部分をしっかりと守っていただいて、私は非常にプライベートな、周知徹底するというところに関しましては、プライベートな部分もちょっと含まれておりますので、今後の、今、感染状況もまた刻々変化をしておりますので、自由民主党世田谷区議団といたしましては継続審査ということでお願いしたいと思います。 ◆高橋昭彦 委員 この夏にマスクをしているということが本当につらいことは、もう大人もそうですから、子どもたちを見ていても本当に、汗かきながらマスクしているのはあまりにももう、夏を三回繰り返しているんですかね、本当に非常に感じています。  今年の夏は熱中症の危険性ということもあり、厚生労働省、文部科学省からの通達もあって、外していいんだという状況が生まれてきましたけれども、できない、やはりマスクをするのは困難な子どももいるということは確かであって、そういう子どもたちが、やっぱりつらい思いをするようなことがあってはならないなというふうには思います。  また、一律で外すんだというふうにもなかなかいかないということも確かですし、また、感染症予防という面においては、やっぱりマスクが必要というふうな判断も出てくることがあるので、まだこの感染症の状況はこれから先どう見えてくるか分かりませんし、取りあえずこの夏は熱中症対策をしっかり取ろうということからの通達もありますけれども、今後の状況を見ながら、そしてまた子どもたちの、こういう健康被害というのはどんなふうに現れてくるのかというのも、やっぱり推移を見ながらしていかなければいけないかなというふうには思いますので、やはり陳情者の思いもよく分かりますし、また、子どもたちのこの夏の生活の仕方も、我々も危惧しているところでもありますし、これからの推移を見守るためにも継続ということの判断をさせていただきたいと思います。 ◆藤井まな 委員 厚労省や文科省からの通達が来ていて、その対応については、前回や今日の文教委員会でも、野外の運動中などのマスクを外すような指導というものの明確な報告がありました。また、すぐーるでも発信している点なども、教育委員会のやっていることは評価をできると思っています。ただ、指導内容において、学校ごとに差があるという意見があったり、地域への広報や説明が少ないという指摘もあります。感染者の動向も注視しながら教育委員会の対応を見守るという視点から、立憲民主党は継続ということでお願いいたしたいと思います。 ◆田中優子 委員 学校によって指導に差があるというのは、今までも私も個別に結構いろんな方から、うちの学校はこういうふうに言っても、実はもう全然外せる雰囲気じゃないとかね、そういう状況があるということはかなり聞いていて、教育委員会に対しては個別にもちゃんと指導してくださいということは申し上げてきたところなんですね。  今も、双方の方から来るんですね。外せない雰囲気で困るということと、逆に外さなきゃいけないような同調圧力にすごく心を痛めているというか、悩んでいると。多くの保護者の方から結構な数、もう子どもたちはマスク生活が身についてしまっていて、これが本当はいいこととは思いませんよ、私も。本当は全部顔を出して、息して、生活できるのが一番いいはずなんですけれども、こういうコロナ禍が長引いている中で、マスクしているのがもう自分みたいになっていて、非常に外すことに不安を覚えているという子どもが多いから、逆に外せ外せみたいな同調圧力をかけられるのは非常に苦しいと。  実際、大人でも、私の友人とかでも、公の仕事している仲間でもあるんですけれども、マスクを外すと極度の緊張が走って、もう本当に過呼吸になったり、息苦しくなったり、非常に不具合が生じて、心療内科に通っているなんていう知り合いもいるぐらいで、いやもう本当、たかがマスク、されどマスク、本当に大変だなというふうに思っているんですね。  一番やっぱりいけないのは、分断が起こることだと思うんですね。特に子どもたちの間で、こうじゃなきゃいけないんだ、こうすべきなんだってなると、その逆の価値観の子は非常に苦しいことになる。今危惧されているのは、そのことなわけです。  私が思うには、今後も教育委員会としては、保護者の方から意見があったとき、子どもたちからももちろんですけれども、やっぱりこういうふうにやりにくいとか、できないとかいう状況をつくらないように、つけても外してもいいんだよって、自分たちの気持ちでいいんだよということを徹底してほしいというのが一番の趣旨で、この陳情者の方がおっしゃっているように、やっぱりいろいろな健康被害が、可能性があると。それは私もすごく、可能性としては非常にあるだろうなというのは、ここに並べられている、一番に並べられていることも、実際個別にメールなんかでもいただいているところもありまして、確かにあるんだろうと。あるのかもしれない。可能性は絶対あると思います。  でも、全員が全員これになると言い切れるものではなくて、その可能性をどこまで判断して徹底しろというのか、ちょっとでも可能性があったら本当にもう駄目なんだからという立場に立つのか。あるいは、かなり多くの子どもたちがちょっともう、マスクをすぐに外せないと、外したくないという状況に、実際実態としてなっている、それがいいとは言いませんけれども、なっている中で、こういう危険性があるんだよとおっしゃる方は、いやそれがマスク依存症なんだ、けしからんという御意見なんですよ。その気持ちも分かるんですけれども、そういう実態がある中で、今すぐこういう危険性を徹底して教えてくださいとか、子どもたち保護者もちょっと怖がって、駄目よマスクって、そういう雰囲気をつくらなきゃいけないって、それを今ちょっと無理やりやるのは非常に厳しいかなというふうに考えるところです。  やっぱり時間が、これだけコロナ禍で時間がかかって、ここまでマスクが定着してしまった中で、これを解消していく、もう大丈夫なんだよ、マスク外していいんだよ、自分の素顔でお友達と付き合いましょうよとなるにはある程度時間がかかって、時間をかければ依存症かもしれない子どもたちも、大分全体の雰囲気に慣れてくるんだと思うんです。だから、私たちの会派としては、教育委員会にはそういう分断とか、どちらの側の差別も起こらないように、そういう芽があったらすぐに摘んでいただきたいということと、それらを踏まえて、引き続き、今やられていることでいいと思うんですよ。感染症対策もしながら、熱中症とかそういう不安、マスクすることが嫌だという子たちは、本当に外せる雰囲気をもっと積極的につくっていくと、そのぐらいでいいんじゃないかなという、ちょっともうあまり健康被害のことをわあって、周知徹底してくださいとまでは、ちょっと私どもの会派は、そこまで徹底しろとは言えないかなというところに立っていまして、本来であればもうちょっと状況を見守りましょう、継続がいいのかもしれないんですけれども、できるだけ現時点での判断を私どもの会派はしたいということで、不採択ということでお願いしたいと思います。 ◆田中みち子 委員 私たちの会派としては、継続でお願いしたいと思います。田中優子委員からも指摘があったように、短期的な健康被害についてという部分で、やはりちょっと私たちも会派の中で引っかかりがあったんですね。やはりこの部分について周知徹底していくということで、逆にマスクをつけていたいという子どもについては、どうなってしまうのかなというところもやっぱり危惧するところではあります。  ただ、マスクを着用していないという子どもがいじめに遭うというような現状というのは、陳情者の方も御説明されたように、本当に全くそのとおりで、そういったことが起こらないようにしていただくことはもちろんなんですが、ここは継続という形で、ぜひ子どもたちがマスクを自分たちで外す、外さない、これをきっちり自分たちが判断して、その自分の判断の下に、つける、つけないは自分たちがきっちり決められるように、ぜひ教育委員会のほうで、校長会などを通して指導していただきたいと要望いたします。 ◆青空こうじ 委員 自分自身は本当はマスク外したいです。たまたま小学校、下北沢小学校になりました、その前に東大原小学校でバス通学するというんで、たまたま降りてからが危ないというので立ち番をやって、今年で五年目になります。今年の六月は異常でした。できれば夏休みをちょっと来年は変えてほしいなという、この状況の暑さです。本当に今まで梅雨明けが六月に終わるということもなかったし、本当に朝七時半から八時二十分まで、朝立ち番一時間やっています。  子どもたちも本当によくマスクしています。マスクしていても、鼻だけ出しているのもいるけれどもね。でも、それはしようがないと思って見ていますけれども、やっぱり、何なんでしょうね。今、電車に乗っかっても、うちなんかは劇場やっていても、お客さんみんなマスクしていますからね。マスクは今本当に、国で決められたもので、日本人は真面目だからきちんとやっていますけれども、本当にこの暑さに対しては、マスクは、職員の方も絶対、区の職員だってしたいと思う人はいないと思います。みんながしているからしているんだって。  やっぱりこれは日本で決められたもんで、日本人って生真面目なもんで、海外なんかのニュースを見ると、外国人って、アメリカ人でもヨーロッパ人でも、ロシアのほうでもしていない人も結構いますけれども、今年の暑さは本当に変わっているもので、本当はマスクしてほしい、まして、運動会でもマスクをしているというんで、これはかわいそうだと思うし、もうちょっと学校、学校で、小学校の子どもたち、そして中学校もいつも通学路で立って子どもたちにも挨拶するんですけれども、保育園の子もいるし、一般の方もいるし、私立に行っている高校生なんかもいるし、そういう子なんかを見ていても、本当に日本人って生真面目でいいなと思っております。でも、自分自身は本当は、もうそろそろマスクは外してもいいんじゃないかなと思っております。自分自身は、このマスクに関することにおいては趣旨採択でお願いします。 ○福田たえ美 委員長 それでは、本件の取扱いについてお諮りをしたいと思います。  本件につきましては、趣旨採択、継続審査、不採択と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでお諮りをしたいと思います。  本件を継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 御異議なしと認め、令四・七号は継続審査とすることに決定をいたしました。  以上で請願審査を終わります。  ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、2報告事項の聴取に入ります。  (1)世田谷子ども人権擁護機関「せたがやホッと子どもサポート」の令和三年度活動報告について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎井上 教育総務課長 それでは、世田谷子ども人権擁護機関「せたがやホッと子どもサポート」の令和三年度活動報告につきまして御説明させていただきます。  本件は、明日開催が予定されてございます福祉保健常任委員会との併せ報告でございます。  まず、1の主旨でございます。世田谷子ども人権擁護機関より、令和三年度の活動報告書が取りまとめられまして、このたび区長と教育委員会に提出がありましたので、御報告するものでございます。  次に、2でございますけれども、活動報告書(令和三年度)の主な内容でございます。  初めに、(1)の新規相談件数は三百件で、前年度二百八件を上回ってございます。  なお、それぞれの項目につきまして、報告書のページを記載してございますので、後ほど御確認をいただければと存じます。  次に、(2)の相談の主な内容です。対人関係の悩みが一番多く、全体の二〇・三%となってございます。次いでいじめ、心身の悩みと続いてございます。  次に、(3)の初回の主な相談者につきましては、子ども本人からの相談が全体の約六割を占めてございます。  次のページを御覧ください。(4)の初回(新規)の相談方法です。初回の相談方法は、電話が一番多くなってございまして、五割を超えてございます。次いで、はがき、メール、面接となっております。  なお、はがきによる相談受付は、令和三年度から開始してございます。  次に、(5)新規相談(三百件)のうち年度内に対応を終了した件数につきましては、二百二十九件でございます。残る七十一件につきましては、継続して対応することとなります。  続きまして、(6)委員・専門員の総活動回数は、相談対応先別に集計してございますが、令和三年度は大人とのやり取りが一番多く、令和二年度に一番多かった子どもとのやり取りを上回ってございます。  続きまして、(7)権利の侵害を取り除くための申立て等につきましては、子ども条例十九条に基づく申立てとなりますが、昨年度は申立て及び調査はございませんでした。  最後に、3の活動報告会の開催についてでございます。区民への報告会を八月三十日の午後六時から子ども・子育て総合センターで開催する予定でございます。活動報告会の内容につきましては、詳細が確定次第、区ホームページなどで周知してまいります。  私からの説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆山口ひろひさ 委員 相談件数が増えているのと、いじめで四十五件、虐待で二十三件、これはやっぱり非常に命に関わる課題でありまして、この三百のうち、年度内に対応を終了した件数が二百二十九件で、残り七十一件は次年度に継続だということになっているんですけれども、この継続になっている事例というのはどういうものかというのは分かるんですか。 ◎井上 教育総務課長 個別具体の相談の中身というんでしょうか。例えば、その中にはいじめであり、虐待であったりする可能性もございますけれども、そういった内容は個人のプライバシーのこともございますので、そういったものに関して、私ども区のほうに詳細な報告はございませんので、把握はしてございません。 ◆山口ひろひさ 委員 プライベートな部分もあるということでありますけれども、これ数を計算すると、いじめ四十五、虐待二十三で、六十八件ですよね。ぜひこういった部分の相談がこの中に含まれていないことを祈るとともに、また今後、こういったものが年度内に相談があった場合、対応終了することを、お祈りじゃないけれども、ぜひそうなってもらいたいなと、お祈りと要望です。 ◆田中優子 委員 すみません、聞き逃していたらごめんなさい。(4)の相談方法のところで、はがきが令和三年度より開始されたとあるんですけれども、結構数が多いですよね。メールより多いので、意外と言いますか、これはどのように用意されているものなんですか。はがき自体はどこにどう用意されているものなんですか。 ◎井上 教育総務課長 令和三年度から開始ということで御報告させていただきましたけれども、一番大きかったのが、今年度もそうなんですが、六月に中学生全校全生徒宛てにはがきを学校宛てに送りまして、配付と。小学生につきましては、全校の全児童宛てに十月に配付をしたというふうに伺ってございます。もちろん、窓口等に置いてあるということも、ちょっと今詳細にどこの窓口にどれだけというのは私把握してございませんけれども、昨年度から開始して、一番大きかったのは、直接全児童生徒に渡したということが大きいと考えてございます。 ◆田中優子 委員 やっぱりそういうことなんですね。どこかに置いてあるのをわざわざ取って出そうかなというよりも、自分のところに当然のように、これを使っていいんだよというように配られるのとでは、やっぱり随分違うのかなというのは数にも現れていると思うんですね。これは続けてやられるということですので、ぜひそのままやっていただきたいというふうに思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(2)新型コロナウイルス感染症に係る教育委員会事務局の対応について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎井上 教育総務課長 それでは、新型コロナウイルス感染症に係ります教育委員会事務局の対応に関しまして、前回の文教常任委員会が開催されました六月十六日以降の対応等ということで御説明させていただきます。
     まず、1の区立小中学校についてでございますが、(1)に記載しておりますけれども、引き続き感染防止対策を徹底した上で教育活動を実施しておりまして、また、オンラインによります授業参加など、ICTを活用した児童生徒の実態等に応じた支援も引き続き実施してございます。  また、(2)として記載してございますけれども、前回の委員会でも御説明申し上げたとおり、夏季におけます児童生徒マスク着用に関しましては、引き続き国が示しましたマスク着用が不要な場面などを十分踏まえまして、熱中症対策を優先し、対応してございます。  次に、2の区立幼稚園でございます。こちらも引き続き感染防止対策を徹底した上で運営を行ってございます。また、(2)に記載のとおり、夏季における就学前児のマスクの取扱いに関しましては、国が示しましたマスク着用を一律には求めない、このことを基本といたしまして、引き続き熱中症対策を優先し、対応してございます。  続きまして、3の新BOP、4の学校施設開放、5の図書館・図書室・図書館カウンターにつきましては、資料記載のとおり、それぞれ引き続き、感染防止対策を徹底した上で運営等を行ってございます。  また、6といたしまして、区立小中学校での感染発生状況(直近三か月の推移)といたしまして、四月から六月までの数値をお示ししてございます。  次のページを御覧ください。7といたしまして、区立小中学校での学級閉鎖状況(直近三か月の推移)といたしまして、同じく四月から六月までの数値をお示ししてございますので、御確認ください。  私からの説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(3)令和五年度指定校変更の制限について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎斉藤 学務課長 それでは、令和五年度指定校変更の制限について御報告いたします。  1の主旨でございます。区教育委員会では、地域とともに子どもを育てる教育を推進する観点から、小中学校において各学校の通学区域を定め、就学すべき学校を指定しております。一方、法令により、相当の理由があると認められる場合は指定校以外の学校へ変更の申請ができることとされており、区におきましては、申請理由が相当と認められ、受け入れる学校においても支障がない場合には変更を許可しております。しかしながら、受け入れる学校において、児童生徒の著しい増加などにより、通学区域内の児童生徒の受入れに困難が予測される場合は、他の通学区域からの指定校変更を制限することにより対応しております。  次に、2の令和五年度の指定校変更の制限校等でございます。(1)、制限校につきましては、記載の小学校九校、中学校二校でございまして、新たに制限校となる学校はありません。  (2)の学校施設の受入れ状況等により指定校変更の許可を一部行わない学校は、桜丘中学校になります。こちらは指定校変更を制限はいたしませんが、生徒数の増加による学校施設の状況等により、一部事由による指定校変更の受入れを行わないというものです。  資料一ページの下に参考として、桜丘中学校の状況について、生徒数の増加や普通教室数、学級数をお示ししております。中学校名の右に括弧書きで記載しているとおり、普通教室に転用可能とされる教室数は十九ですが、表の下から二段目、合計(生徒数)を見ていただくと、令和二年度以降増加傾向で、今後も令和四年度と同程度の指定校変更での受入れを行った場合、学級数が二十となり、普通教室が不足するおそれがあります。  二ページを御覧ください。指定校変更許可基準をお示ししております。この基準における区分のうち、桜丘中学校におきましては、実態として、部活動を理由とした申請が多くなっており、全体の約半数を占めております。指定校変更の申請のうち、友人関係で特に配慮を要する場合や、その他特別な事情等受入れが必要な事由には対応する一方、普通教室に転用可能とされる教室数を踏まえ、全体生徒数を抑制する必要があることから、部活動事由については、受入れが困難であると考えております。したがいまして、部活動事由による指定校変更の受入れを行わないことといたします。  次に、資料一ページにお戻りください。次に、3の令和五年度の指定校変更の制限の解除校は、塚戸小学校となります。児童数の増加により、平成十七年度より指定校変更を制限してまいりましたが、児童数が減少し、今後も減少の見込みとなっておりますことから制限を解除するものです。  資料一ページの下に、先ほど御覧いただいた桜丘中学校とともに、参考として、児童数、学級数をお示ししております。普通教室に転用可能とされる教室数が三十四のところ、児童数が減少し、今後も減少の見込みであることから制限をする必要がなくなり、解除するものです。  4、今後のスケジュールといたしましては、七月十五日に区ホームページ、八月十五日号「区のおしらせ」に掲載するほか、秋に実施を予定しております就学時健康診断などの機会に保護者に周知してまいります。  御報告は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 桜丘中の説明のところなんですけれども、ちょっと理解していなかったのかもしれないんですが、部活動事由を認めないということですか。 ◎斉藤 学務課長 御指摘のとおりでございます。指定校変更を制限をかけることはいたしません。ただし、部活動の事由による申請については受入れが難しいということで、許可しないという形で運用していきたいと考えております。 ◆田中優子 委員 それは、ほかの学校はもちろん、ここにある部活動も全部認めるということでいいですか。ちょっと確認なんですけれども。 ◎斉藤 学務課長 基本的にはそのとおりでございます。二ページ目の指定校変更許可基準を御覧いただきますと、9の部活動のところにただし書がございまして、「指定校変更による生徒の増加や学校施設の状況等により部活動に支障をきたしている場合、受け入れを行わない」と書いております。一般的に、一つの中学校の一つの部活に対して、極端な例で言えば、三十人とか一度にお申し込みをいただいた場合、部活動に支障を来すと判断すれば許可をしない場合もございますけれども、そういった事例でなければ許可はするというところでございます。 ◆田中優子 委員 ちょっと興味あるんですけれども、ちなみに、桜丘中って何の部活が人気があるんですか。 ◎斉藤 学務課長 桜丘中独自の部活としましては、軽スポーツ部、それから軽体操部というのがございます。それ以外にも、御自身が指定校とされている学校にない部活を御希望されることはございまして、例えばパソコン部などは区内で少ない、演劇部なども区内で少ない部活ですので、そういった部活を御希望される方もいらっしゃいます。 ◆田中優子 委員 すみません、軽スポーツ、軽体操というのは何ですか。 ◎毛利 教育指導課長 いわゆる、ゆる部活と一般に呼ばれるものなんですけれども、いろんなスポーツを楽しむことを主にしておりまして、大会等に出て成績を残すというよりは、スポーツに親しむというような部活になっております。 ◆田中優子 委員 そうなんですね。ほかの学校でもね、だったらそういうゆる部活入れていくのがいいのかもしれません。部活自体に対しては学校からもう離そうという動きもあるので、これ以上部活を増やせという立場ではないんですけれども、それからもう一つ伺いたいんですけれども、塚戸小の児童数が減少している原因というのは何なんでしょうか。 ◎斉藤 学務課長 大きな要因としましては、隣接します大規模マンション建設直後に、お子様がたくさん塚戸小学校に通学をされたということがございます。ほかの学校でもマンション建設に伴って、児童数、生徒数が増えるということはございまして、塚戸小においては、それが一旦収束をしているという状況かと考えます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 では次に、(4)損害賠償請求事件に係る和解について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎山下 学校健康推進課長 それでは、私のほうから、損害賠償請求事件に係る和解について報告いたします。  資料を御覧ください。1主旨に記載のとおり、本件は、令和三年六月十七日の本委員会におきまして、損害賠償請求事件が発生した旨を報告したものでございます。このたび裁判所から和解勧告があったことから、和解を進めるため、地方自治法第百八十条の規定に基づき、専決処分を行いましたので、報告するものでございます。  2事件の概要等についてでございますけれども、平成三十年八月に区立中学校の当時二年生の生徒が、腰椎分離症の診断を受ける事故が発生し、これは学校の部活動の練習が原因であり、学校に安全配慮義務違反があるとして、令和三年五月に、区は損害金二千二百四十九万円余りを支払うよう訴訟を提起されておりました。  次に、3合意内容についてでございますけれども、区は解決金としまして、四十万円を支払うことといたします。そのほか、相手方は本件に関し、区及びその指導者に対し、民事上、刑事上及び行政上等の一切の責任追及を行わないものとし、相手方と区との間には、本件和解条項に定めるもののほか、何らの債権債務がないことを相互に確認することとしております。  4解決金、5専決処分日につきましては、記載のとおりでございます。  報告は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 和解となったというのは、決着をいつまでも長引かせるのはよくないので、双方にとってはよかったのかもしれませんが、そのもともと、二千二百四十九万円余りを請求されていたというのが四十万円となると、本当に桁が幾つも違うわけで、一体どうしてそういうことになったのか、できる範囲で結構ですので、経緯を説明していただけたらと思います。 ◎山下 学校健康推進課長 本件事件につきましては、昨年の六月の委員会においても御説明したところでございますけれども、このバドミントン部の練習のメニューの中にウサギ跳びが入ってございました。生徒のほうから、腰が痛むのでこのウサギ跳びはできないというような相談が顧問の先生のほうにもあったんですけれども、当時中心となって練習メニューを決めていた外部指導員のコーチの方とうまくコミュニケーションが取れず、引き続きウサギ跳びを行っていたというような経緯がございます。  この点を踏まえまして、このたび裁判所から和解勧告を受け、解決金四十万円で原告側と折り合いがついたこと、四十万円は保険で全額補填されることを確認できたことから、事件の早期解決のため和解することといたしました。  なお、これまで裁判所で様々な手続を経てまいりましたけれども、バドミントン部の練習が腰のけがにつながったという因果関係があるのかどうか。また、学校側のほうに安全配慮義務違反があるのかどうかというようなことが、原告被告双方主張を重ね、その結果として、裁判所のほうから和解勧告があったと。裁判所のほうとして、どちらに非があるとか、そのような見解は示されていません。そういった中での和解勧告ということでございまして、区のほうとしましては、基本的には因果関係などないという前提で、お見舞金相当というようなところで、四十万円ということで、原告側のほうとも折り合いがついたというように理解してございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(5)令和五年度自閉症・情緒障害特別支援学級(小学校)の開設について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎柏原 教育相談支援課長 それでは、私から、令和五年度自閉症・情緒障害特別支援学級(小学校)の開設について御報告申し上げます。  1の主旨でございます。区立小学校における自閉症・情緒障害特別支援学級につきましては、今年度までに多聞小学校に二学級、船橋小学校に三学級、旭小学校に一学級を開設したところでございます。令和五年度におきましても、本年一月に一部改定しました特別支援学級等整備計画に基づき、新たに自閉症・情緒障害特別支援学級を開設する旨を報告するものでございます。  次に、2の設置校でございます。烏山小学校に一学級開設することを予定しております。  続いて、3の開設準備経費でございます。備品、消耗品、学級環境整備等の経費として約四百五十万円を予定しております。  4の今後の整備についてでございます。今後の開設につきましては、整備計画に基づきまして、令和六年度の池之上小学校の改築に合わせて、二学級の開設を予定しているところでございます。  なお、令和六年度以降につきましては、入級者数の推移を確認した上で改めて計画をしていく予定となっております。  最後に、5の今後のスケジュールでございますが、こちらにつきましては記載のとおりでございます。  私からの報告は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(6)令和三年度指定管理施設に係る事業報告について(文教常任委員会所管分)を理事者の説明をお願いいたします。 ◎會田 中央図書館長 それでは、令和三年度指定管理施設に係る事業報告について(文教常任委員会所管分)について御報告させていただきます。  1の主旨でございます。区ではガイドラインに基づき、指定管理者制度の透明性をより一層高めるため、毎年度指定管理者より提出されている事業報告の内容を整理し、公表しております。  令和三年度の事業報告が提出されましたので御報告するものです。  2の対象施設、3の内容につきましては、次ページ以降の別紙で御説明をさせていただきます。  二ページ目でございます。対象施設は経堂図書館、指定管理者は世田谷TRCグループでございます。当委員会で五月に御報告させていただいたとおり、指定管理者の対象施設については、令和四年度から烏山図書館と下馬図書館が開始しておりますが、今回の御報告は令和三年度でございますので、経堂図書館一つのみということになります。  それでは、恐れ入ります。三ページの2業務実績、利用状況に関する事項でございます。(1)の利用状況でございますが、令和二年度はコロナ禍による影響がございましたので、令和三年度大幅な増加というところではございます。しかしながら、令和三年度もそういった新型コロナウイルスの影響もありましたので、一番多かった、例えば資料貸出数につきましては、平成三十年度は七十万冊あったんですが、六十一万冊ということでは、まだ道半ばというところの戻しでございます。一方、予約受付数についてはそんなに影響がなく、ほぼ元に戻ったというような数字になってございます。  (2)意見・要望等でございます。記載のとおり、意見・要望等につきましては、二十六件ございました。こちらにつきましての具体的内容というところで御紹介をさせていただきますと、例えば、サービス等に関する意見・要望では、図書除菌機をもっと増やしてほしいでありますとか、利用者対応につきましては、マスクの着用、やはりコロナということで、マスクの着用についてもっと注意してもらいたいとか、閲覧席、こちら経堂図書館はシステムもございますので、利用時間をきっちり守ってほしいというような意見・御要望をお送りいただいております。  (3)新型コロナウイルス感染症拡大防止の取組みでございます。令和三年は、四月一日から九月三十日は、開館終了時間を二十一時から二十時へ短縮という形で運営してまいりました。その他は記載のとおりでございます。  続きまして、四ページでございます。こちら、3指定管理に関する業務の収支でございます。今回につきましては、項目として、計画金額、実績金額、そして差額、備考で理由というような形で記載のほうをさせていただきました。収入につきましては、指定管理料でございますので、計画と実績は同額というところでございます。  支出でございますが、こちらにつきましては増減がございまして、人件費で申しますと、職員給与の引上げ等による支出増、また、施設維持管理費につきましては、コロナ対応に伴う光熱水費の支出増などがございました。また、その他として、コロナによる講座・イベントの未実施に伴う講師料の支出減ということで、こちらは減がございまして、その差額といたしましては、二百十二万二千八百三十四円の支出増ということでなってございました。  4の事業計画書で提案した事業等の実施状況でございます。①講座・イベントというところでは、コロナの影響でできなかったイベントもございましたが、その代替ということでは、特別展示の実施等をしてまいりました。また、おはなし会等につきましても、会場を変更するなどの対策を行いつつ、実施したところでございます。  ②の区内障害者施設自主生産品の販売につきましては、記載のとおりですが、五つの施設から令和三年度販売額というところで記載のとおりです。  また、③その他の利用者向けサービスにつきまして、座席管理システムの運用、図書除菌機の設置、また、デジタルサイネージによる情報発信というようなところを記載させていただいております。  5の事業実績の評価と改善の取組みです。こちらにつきましては、指定管理者による評価というところでございます。こちらにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響も受けましたが、様々工夫しながら、魅力ある事業を工夫して展開したと。また、今後もコロナ禍を踏まえつつ、情報発信や地域連携を生かした事業などのさらなる図書館サービスの充実を図っていくということでございます。  五ページでございます。6が事業実績の評価です。こちらは施設管理所管課ということで、区による評価でございます。  ①というところで、現在までの取組状況ということで、記載のとおりです。  ②の令和三年度の項目別評価結果でございますが、こちらにつきましては、3,2、1、0と、四つの評価点がございます。こちらにつきまして、2がいわゆる要求水準を満たしているというところで記載してございます。この中で一つ申しますと、2の施設の運営の中で、上から三つ目に、適正な人員配置・職務の連携というところで、何度か御指摘いただいた項目もございました。こちらにつきましては、令和三年度は異動が二名、退職一名という計三名の異動でございましたので、適正な範囲内だったというふうに評価いたしているところでございます。  六ページを御覧ください。こちらが項目別の評価結果というところで、トータル、合計欄でございますが、一〇〇分の七九ということで、総合評価としてAというところで、管理運営が良好であるという評価でございます。  ④の年度評価所見、また⑤の評価結果に対する今後の対応につきましては、記載のとおりでございます。  七ページ以降といたしまして、対象施設一覧ということで、区全体の、いわゆる施設についての一覧を参考としてつけているところでございます。  一ページ目にお戻りいただけますでしょうか。4の公表方法でございます。こちら、区ホームページに掲載するとともに、区政情報センター、区政情報コーナーに閲覧冊子を備えるという形で公表してまいります。  私からの説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 では次に、(7)その他ですが、ほかに報告事項はございますか。 ◎山下 学校健康推進課長 給食費の教職員分の徴収に関する住民訴訟につきまして、本年四月二十一日の委員会におきまして、東京地方裁判所の判決言渡しがあった旨を報告した際、併せて、裁判所に控訴状が届いていることを口頭にてお知らせしたところでございますが、先日、区に控訴状及び控訴理由書が届きましたので報告いたします。  今後、内容をよく確認いたしまして、改めて次回の委員会にて報告いたしますので、御承知おきいただきますよう、よろしくお願いいたします。  報告は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの御説明に対しては御質疑はありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、3資料配布ですが、レジュメに記載の資料を掲載してありますので、後ほど御覧ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、4協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は年間予定である七月二十七日水曜日午後三時より開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 それでは、七月二十七日水曜日午後三時から開催することに決定をいたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ○福田たえ美 委員長 その他、何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 特にないようですので、以上で本日の文教常任委員会を散会いたします。     午後五時四分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...