部長 加賀谷 実
政策企画課長 秋山武徳
政策研究・調査課長 箕田幸人
副参事 真鍋太一
総務部
部長 池田 豊
総務課長 中潟信彦
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)
次期基本計画検討の
進捗状況について
(2) 世田谷区将来
人口推計について
(3) 令和四年
就業構造基本調査の実施について
(4) その他
2.協議事項
(1) 参考人の出席要請について
(2) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前九時開議
○
畠山晋一 委員長 ただいまから
企画総務常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
畠山晋一 委員長 本日は、
報告事項等の聴取等を行います。
まず、
委員会運営に関しましては、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいりますので、理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をよろしくお願いいたします。また、発言の際は、お手元の
ワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
次期基本計画検討の
進捗状況について、理事者の説明を願います。
◎真鍋
政策経営部副参事
次期基本計画検討の
進捗状況について御報告をさせていただきます。
まず、1の主旨でございますが、令和六年度を初年度とする
次期基本計画の検討における現在の
進捗状況について御報告するものでございます。
2の内容、3の今後の
スケジュールにつきまして、別紙の資料で御説明をいたします。お手元の資料、右肩のページで三ページを御覧ください。
まず、
区民検討会議でございます。公募及び
無作為抽出により
区民検討会議委員の募集を行いまして、委員を決定いたしました。委員の構成ですが、中段の表のとおり、
公募委員五人、
無作為抽出委員四十四人の計四十九人といたします。
無作為抽出委員については二十五人程度を想定して実施いたしたところでございますけれども、多くの区民からの
参加申込みを受けまして、
希望者全員を委員に選出してございます。
下段の表でございますが、年代別の構成になります。過去の無
作為抽出ワークショップの年代別の
参加割合を勘案しまして、若い方を多めに抽出するということで実施いたしましたけれども、過去のケースでは、参加率の低かった若い世代の参加者が今回非常に高かったというのが特徴的でございまして、十代から三十代でそれぞれ十人以上ということになっておりますが、四十代から七十代も想定していた四人程度ということになっております。
続きまして、四ページを御覧ください。上段の表は地域別の
委員構成、中段の表でございますが、委員が
参加申込時点で希望している
参加方法になります。今後、
参加方法を再確認した上で、
オンライン参加者と
オフライン参加者を確定いたしまして、
グループ数等を決定してまいります。
続いて、五ページを御覧ください。
区民検討会議の予定日時、会場についてでございます。七月二十三日土曜日の第一回
区民検討会議の開催を皮切りに、隔週の土曜日に三回行います。会場は
教育総合センター二階研究室になります。
各回の概要等につきまして、資料の右側を使って御説明いたします。第一回の
検討会議では、区から現況などを説明した後、
アイスブレークの意味合いも兼ねまして、区のイメージといったもので
意見交換を行いまして、四時、十六時より各班での議論の内容を共有するということを行います。
第二回では、理想とする十年後の区の将来像についてをテーマ、第三回では、将来像の実現に向けた
区民参加のあり方についてをテーマとして
ワークショップを行いまして、両日とも十六時より各班からの発表を行います。全ての回で共通して十六時より発表と共有の時間を設けておりまして、この時間について傍聴を可能といたします。会場での傍聴に加えて、
オンラインの傍聴にも対応してまいります。
続いて、六ページを御覧ください。
基本計画審議会についてですが、
委員構成と有識者の
委員構成等について決定いたしましたので御報告します。
ページ下段ですけれども、
会議運営方法につきまして、委員の
参加方法については、
オンライン、
オフライン双方による参加を可能とします。また、傍聴につきましても、リアルと
オンライン双方での傍聴可能とするとともに、当日の録画映像及び議事録を、後日、区の
ホームページで公開いたします。
七ページを御覧ください。有識者の
委員構成になります。分野、委員のお名前、所属等を表で記載してございます。今後、九月からの審議会の開始に向けて具体的な日程調整を進めまして、準備を進めてまいります。
今後の予定でございますが、八ページを御覧ください。令和四年度の
検討スケジュール案になります。
区民検討会議の
スケジュールは先ほど御説明したとおりです。審議会につきましては、九月に諮問を行いまして、おおむね月一回ペースで実施しまして、八回開催いたします。この間、区議会には、審議会の議論の状況等について適宜御報告させていただきまして、十分な議論をいただきながら検討を進め、令和五年三月に審議会から答申を受ける予定となっております。
九ページですが、令和五年度の
スケジュール案でございます。答申を尊重しながら、区としての考えをまとめまして、
区民参加の取組とともに議会との議論を重ねまして、五月に骨子案、九月に素案、令和六年二月に案という形で具体化を図ってまいります。
御説明は以上でございます。
○
畠山晋一 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がございましたら、どうぞ。
◆つるみけんご 委員 何点かちょっと伺いたいんですけれども、まず傍聴の時間というのが四時から五時ということで限られていると思うんですけれども、これはどういうことなのか。その前の段階から傍聴したいという方がいらしてもできないということなのか教えていただけますでしょうか。
◎真鍋
政策経営部副参事 傍聴の時間でございますが、二時から五時の
区民検討会議に対して四時から五時とさせていただいています。その理由といたしましては、やはり
グループワークの時間というのが、個々にそれぞれやっていて、各班でやっている。
オンラインについてはズームのブレークアウトを使ってやるんですが、例えばそこに人が入ったり出たりということで、なかなか集中して議論する環境ではないなというふうに思っています。参加者がリラックスした雰囲気の中で自由闊達な
意見交換を行うためにも、
ワークショップ自体は参加者のみで実施させていただき、発表ですとか質疑応答、委員の皆さんが共有する場面での傍聴ということで設定させていただいた次第でございます。
◆つるみけんご 委員 今この資料を見ますと、特に第一回とかは世田谷区の現況の説明があったりとか、あるいは
意見交換ということで皆さんの率直な世田谷区に対するイメージとか特性なども聞ける非常に貴重な機会だと思うんですけれども、二回、三回についても、確かに作業している間というのは黙々と作業されることもあるかもしれないんですが、基本的にはどんどんオープンにしていくことで、区民の方に見えやすく見える化していくということがこの
検討会議の重要性だと思うんですけれども、その点はどのように整理されているんでしょうか。
◎真鍋
政策経営部副参事
検討段階ではやはり見たいという方もいらっしゃるので、二時からということも議論はいたしたところでございます。ですけれども、やはり先ほども申したとおり、
オンラインでやると、参加者は顔を出していただいて例えば六名とかが画面に映って意見を交換する。それ以外に、傍聴者ですとか、区の職員も含めて顔を出さないで参加する形になるんですね。俯瞰して見ることがブレークアウトルームではできなくて、中に入っていって七人、八人がずらずらっと顔を出さない画面の方が出てくるというような状況のままお話しすると、監視されているようで多分すごく話しづらいだろうと。やっぱりそういったことを、一長一短あるとは思いますけれども、そういった部分では、
グループワークについては極力、集中して議論できるほうがいいだろうということでそちらを選びました。
区からの現況については、現況の資料をお配りしますし、それについては
ホームページで公表して、どういうことを区民の皆様にお配りして、事前の情報としてお伝えしたかということは分かるようにしていく予定です。
◆つるみけんご 委員 いずれにしても、できるだけ見える化をしていくというのは当然の方針だと思いますので、技術的にできないとか、あるいはどうしても作業しているから映せないとか、そういうことを除いては基本的にはオープンにしていく形でやっていただきたいなと思うのと、
あとオンラインも百名ということになっていますけれども、もし百人を超えた場合にはきちんとした対応ができるようにしていただきたいということは要望をしておきます。
それともう一つ、抽出のときに、
無作為抽出で若い方を多めに抽出したというお話があったんですけれども、果たしてその無作為というのがどういう意味なのかが私ちょっと分からないんですけれども、若い方を多めにするとか、あるいは年代で、年もたしか幾つ以上は入ってないとかというのがあったと思うんですけれども、果たしてこれは無作為って言えるのかどうかというのは、前々から申し上げているんですけれども、疑問なんですが、どういうふうに無作為という言葉を役所の中では使っていらっしゃるんでしょうか。
◎真鍋
政策経営部副参事
無作為抽出といいましても、恐らくケース・バイ・ケースで、いろんな形があるのかな、ゼロから年齢上限問わずに本当に無作為、これが多分、全くもっての無作為だとは思っています。先ほど申し上げたとおり、前回は四十代以上だったら一〇%以上の参加率があったのに対して、三十代未満は五%以下とかそういった数字がある中で、若い方に来ていただきたいということで、年代として何人ぐらいにお送りすると四、五人手を挙げてくれるんじゃないかという計算をして、その後、何人と決めた後にランダムで抽出するということで無作為という言葉を使っていますけれども、確かに委員御指摘のとおり、
完全無作為ではないという状況でございまして、それは恐らくケース・バイ・ケースで違うと思います。
今回重視したものは、若い方の参加も含めて各年代の方に来てほしいということをかなり尊重して実施したという次第でございます。
◆つるみけんご 委員 今の御説明を聞いても、やはり無作為とは言い難いものになっていると思いまして、無作為で抽出して参加される年代が少ないとか、年代によって少ない多いというのがあるというのは理解しますが、それも含めて区民の方の御意思だと思うので、そこを吹っ飛ばして、区が都合のいいように人数を、こういうふうになるようにというふうに調整するのは、無作為とは言えないんじゃないかなということはちょっと指摘をしておきたいと思います。
あと、年齢についても、前に上の年齢の方がなかなか参加されないからということがありましたけれども、それは非常に失礼な話だと思うんです。それ以上の年齢の方も、当然意見を言いたい方はいらっしゃるわけで、無作為の意味というのをもう少しきちんと整理されたほうがいいと思います。
あともう一点、長くなって大変申し訳ありません。
有識者会議の委員の方々についてなんですけれども、この方々がどうかという意味ではなく、前に懇談会が二月に行われたと思うんですけれども、このときに、今後の
有識者会議とは切り離されたものだという御説明をいただいていたかと思います。あくまでも区が検討するための素材を出していただくためにいろんな御意見をいただいたと。その後に、こういう
有識者会議が立ち上がったときには、きちんとまたいろんな角度から多分議論されるということが必要だと思うんですけれども、これを見ると二月の懇談会に参加された方が四人入っていらっしゃって、十人中四人がその会議に参加された方だと思うんですけれども、この点はどういう検討をされて、御答弁いただいたことと含めてですけれども、どうやって整理されたのか教えていただけますか。
◎真鍋
政策経営部副参事 委員の人選につきましては、二月に実施した
有識者懇談会に出ていらっしゃるということは一切加味しておりません。特定の分野に偏りが生じないように配慮した上で、各領域、所管それぞれの分野から御意見をもらいながら、既存の区の審議会の委員なども含めて、区との関わりですとか、その方の御専門、御活動などを確認し、
委員候補の人選を行ったところです。
分野というものが多少広い、例えば福祉といっても、高齢、障害、保健、医療とかなり広いので、なかなか福祉でお一人をどなたか推薦してほしいとか、いい人はいないかということで領域に聞くと、例えば審議会の会長とか、そういった方だと全体を俯瞰して見ているので発言できるとか、そういった
意見交換をしながら人選をしています。
結果として、御指摘のとおり四名、懇談会の委員が出ましたけれども、そこからやっていただいたのでとかそういった意図はないということだけを申し上げたいというふうに思います。
◆つるみけんご 委員 最後にしますが、やはり人選について、今、前のを考慮したわけではないという御説明だったと思うんですけれども、この
有識者会議というのは、検討された素材をきちんとこの中でまた議論していただいて、いろんな御意見をいただくというものだと思うので、もともと
検討素材に対して御意見を出された専門家の方々が、またそれに対して御意見を言うということについては、果たしてどういう意味があるのかというところが、まず一つ疑問です。
それと、やはりこれだけすばらしい方々、この方々が駄目だという話ではなくて、大変すばらしい方々なわけですから、その方々が素材を出す検討の段階でも入っていただいた。また
有識者会議にも出ていただく場合には、本来であれば、違う方々にいろんな御意見をいただくほうが、世田谷区のためになるのかなというのは通常の考え方だと思うんですけれどもその点は指摘にとどめておきますが、いま一度、区の方できちんと整理されるべきだと思います。
◆
上島よしもり 委員 まず、
区民検討会議についてなんですけれども、皆さんそれぞれお受けいただいて、二十三日のスタートに向けましてそれぞれ世田谷区についてお考えいただいていると思うんですが、その際にやはり基本的な情報、基本的な認識みたいのを共有することが前提として私はあったほうがいいと思うんですが、そういう作業はされているのかどうか、まずお聞きしたいと思います。
◎真鍋
政策経営部副参事 前提というところがどの部分までというのはございますけれども、区として事前に資料送付もして、少し区のことを分かっていただこうとは思っています。区の歴史的な部分ですとか、地域行政をやっているとか、そういった部分に加えて、現況として人口動向ですとか、世帯、この後御報告させていただきます将来
人口推計であったり、区の産業、例えば道路とか緑とか、そういったインフラも含めて、区の状況がこのような形になっていますよとか、十年前と比べてどのぐらいの変化がありますよといった状況をお伝えし、当日も初日に少しそこの部分を説明し、
一定程度の情報を共有してもらった状態でスタートしたいというふうに考えているところです。
◆
上島よしもり 委員 分かりました。それはしっかりやっていただいたほうがいいと思います。
それで、もう一つなんですけれども、
グループ分けをされて議論を進めるということですよね。そのときに、一
グループ六人なのか七人ぐらいなのか、一般の方々が集まって議論する際に、やはり
コーディネーターみたいな方が各
グループごとにいらっしゃらないと、例えば大変主張の強い方がずっと全体を牽引していったり、そういうふうにならないように、それぞれ皆さん時間のない中で参加していただいて、世田谷区のために意見を述べていただく、また考えていただいて参加されているわけですから、そういった一人一人のそういうものを無駄にしないように、その辺の流れをうまくつくっていくような
コーディネーターというは私は必要だと思うんですが、今の説明にはありませんでしたけれども、その辺についてはどのように進めようとされているのかお聞かせください。
◎真鍋
政策経営部副参事 当日の進行といいましょうか、コーディネートについての御質問をいただきました。ちょっとまだ
グループ数が読めない部分もあるんですが、まず必須で考えておりますのは、
オンラインのほうでございます。
オンラインは、どうしても意見を言いっ放しで、収れんしていくのが難しいというふうに言われておりますので、こちらについては一
グループ一人
コーディネーターをつけてうまく回していく予定です。
一方で、
オフラインのほうは、過去の実績から見ても、結構区民だけでも主体的にできて、司会を決めてという役割分担でできているという状況もありますので、全体のファシリテーター二名程度が会場を回りながら、ちょっと気にしてあげるような形で、皆さんの意見をちゃんと聞いてくださいとか、そろそろ意見の集約の時間にまとめに入らないと間に合いませんよという
コーディネーターを、全体
コーディネーターを配置するということで今予定しておりますが、今委員の御指摘もいただきましたので、持ち帰って検討はしたいというふうに考えております。
◆
上島よしもり 委員 ぜひその点、重要なところだと思います。せっかく参加して、一回目で、もうちょっとこれは僕は参加したくないな、私は参加したくないなと思われちゃうことがないように、皆さんが参加してよかったと思えるような進行、どのようにやっていくかというのは、いろいろなケースを想定して準備をしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
あと、また話が変わりますけれども、
スケジュールを見ますと、私、以前説明を受けたかもしれないんで、二度聞きだったら申し訳ないんですけれども、
ステークホルダーの
意見聴取というのものが、令和四年の年末から始まっていますよね。これは、まず
ステークホルダーという人たちはどのような方々を想定して選出されようとされているのか、また、実際その形式ですね。
アンケートみたいなものなのか、何かインタビューみたいなものなのか、どういう形を考えていらっしゃるのか。かつ、これは流れからすると、審議会でいうと第六回ぐらいにこの意見が、ようやくそこに付加されていく、情報としてそこに入ってくるということなのか、これはどういうふうな活用で考えているのか教えてください。
◎真鍋
政策経営部副参事
ステークホルダーの意見集約についての御質問をいただきました。対象はまだ確定しているわけではないんですけれども、例えば町会・自治会、商店街、高齢、障害、
子ども関連の団体、数多くいらっしゃると思っております。こうした方々にも御意見を聞いて、こういった意見が出ていますよということで審議会に返していくということで中段に入れているところです。手法については、
アンケートという形もあると思いますし、ヒアリングという形もあると思っております。
ちょっと今、キーとして考えておりますのは、既存の審議会というものをうまく活用したいなというふうに考えておりまして、様々な分野で審議会が立ち上がっておりますけれども、そういった審議会にはその分野で御活躍いただいている団体さんを含め
ステークホルダーが入っていらっしゃるので、
一定程度こちらからそこに出向いていって、そこでお話をさせていただいて、御意見を後日いただくというような形ですとか、そこで話したときに、例えば来てほしいということがあればお伺いして
意見交換の場を持つとか、柔軟にやっていきたいなというふうに考えているところでございます。
時期ですが、
一定程度審議会のほうで、例えば今後の政策の柱みたいなのを少し議論して、こういう議論になっていますというものをお出しした上で御意見をいただいたほうが効果的だと思いまして、十一月の後半、十二月の頭ぐらいから始めております。これが本当に二月までかかるのか、例えば第六回に全部そろえた形でお出しするのか、都度都度こういうところに御意見を聞いたのでということで審議会に返していくのかということで考えておりますけれども、全部まとめると確かに遅くなりますので、なるべく早い時期に、やったものから御意見を審議会に返していって、審議会でそこも踏まえて議論をしてもらいたいというふうに考えているところでございます。
◆あべ力也 委員 まず、先ほどつるみ委員が指摘した
無作為抽出の件ですけれども、これは副参事の回答を聞いていると、ケース・バイ・ケースと言われていましたけれども、ケース・バイ・ケースって、言い直すと
御都合主義なんですよね。
そこで、副区長に聞きたいんですけれども、いろんな
区民意見を聴取する場合に、
無作為抽出をやりましたということなんだけれども、世田谷区で
無作為抽出をやる場合の様々の条件をつけた場合には、その
無作為抽出をどういう条件で
無作為抽出をしたのかということを明確にやっぱり公表すべきだと僕は思うの。今もこの文章の中には、ただ
無作為抽出と書いてあって、これについて質問を受けて、初めてこういう方法でやりましたというのはちょっと僕は無責任だと思うし、行政として情報公開の在り方としてはちょっと不適切だと思います。ですから、今後、
無作為抽出をするということであれば、区のほうで、まさに
御都合主義でこういうことでやったんですよというんであれば、それをちゃんと公表していただきたいということなんですけれども、副区長どうですか。
◎中村 副区長 今回、結局、
無作為抽出で手を挙げていただいた結果の数を年代別にお示ししましたけれども、今委員お話しあったように、こういう経過でこうなりましたというのはきちんと整理してお示しすべきだとものだと思っています。前回に
無作為抽出の抽出の年代別をたしか御説明しましたけれども、そこがぶつ切りになっていたもので、今回は結果だけになったというところで、ちょっと反省点で、これはトータルでお示しするように、先ほど口頭になりましたけれども御説明したのを、文面でも公表できるようにしたいと思います。
その結果、また区民の構成というのは、客観的事実でありますので、年齢構成とか世帯構成とか、そういうのは先ほど御説明した区の現状という中で、改めて御説明した上で議論をスタートしてもらいたいと思います。
◆あべ力也 委員 私が副区長に求めているのは、今回の
次期基本計画の検討においての
無作為抽出の話ではなくて、世田谷区が行う様々な調査なり
意見聴取に当たっての
無作為抽出といった場合のその条件を、やっぱり明確に区民に示していくということは大事なことなので、今後そういうふうにしていただきたいというふうに、これ要望ですので、ぜひお約束していただきたいと思います。
◎中村 副区長 今のお話は受け止めさせていただきます。
◆あべ力也 委員 それと、先ほど上島委員の質問で、ちょっと私も消化し切れないところがあったので、併せてお聞きいたしますけれども、いわゆる
ステークホルダーといった場合の私の認識は、
ステークホルダーというのは、世田谷区なり、世田谷区の行政、様々関わる方が
ステークホルダーということだと思うんです。ですから、世田谷区民も
ステークホルダーだし、世田谷区の行政で働く方も
ステークホルダーですし、もしくは世田谷区の様々な発注事業に関わる出入り業者さんも
ステークホルダーですし、様々な区に関わる方が
ステークホルダーだということなんですね。審議会の委員になられている方が
ステークホルダーというのはちょっと違うんじゃないかなと思うんですけれども、そうした
ステークホルダー、どういう方を対象に
ステークホルダーという認識なのかという問いに関しては、答えていないんじゃないかなと僕は思うんです。
ですから、一般的に
ステークホルダーというのは、その組織なり何なりに関係する全ての方が
ステークホルダー、利害関係のある方を
ステークホルダーと言うんだから、例えば区民から
無作為抽出で意見を聞くんであれば、今度は職員の中からそういう話を聞いてもいいわけですし、もしくは世田谷区民ではないんだけれども、世田谷区の行政に関わっている出入り事業者さんとか、そういう方に聞くということも可能ですし、その辺の整理をして
ステークホルダーと言ってもらわないと、何を対象に
ステークホルダーと言われているのか、よく分からないということでの質問だったんじゃないかなと僕は思うんだけれども、それに対しての御回答がされてないということなので、改めてちょっと伺いますけれども、その辺の認識を教えていただきたいと思います。
◎真鍋
政策経営部副参事
ステークホルダーですけれども、確かに非常に広いことを指しておるというふうに認識しております。委員御指摘のとおり、区に関わる方全て
ステークホルダーですし、関係区民、関係市民という言葉も含めていろいろ議論があり、例えばふるさと納税をしてくださる方もそうですし、それこそもうファンであっても、関係市民になるんじゃないかということでいただいています。
一応今ちょっと狭義のということを申し上げますと、
ステークホルダーは、今、少し団体中心に考えております。この
ステークホルダーの
意見聴取というのは。活動されている団体さんが先ほど審議会と申したのは、審議会の委員さんに聞くというよりは、各分野の審議会に学識もいらっしゃるでしょうけれども、当事者であったり、団体、活動されている団体ですとか、そういったところが附属機関の中に入っていらっしゃるので、そういった場所は活用してまいりたいというふうに言った次第でございます。なので、この
ステークホルダー意見聴取というのは、比較的団体で活動されている方ですとかを意識しています。
一般の区民につきましては、もっと別の活動を考えておりまして、例えば令和五年度の
スケジュールにお示ししていますけれども、デジタル技術を活用して広範な
区民参加というものを取り組んでいこうというふうには考えておりまして、この形でできないかなと。ただ、デジタル技術を活用したものがうまくいくかというのを我々も検証しなければいけないと思っておりまして、今、令和四年度の
スケジュールにございますが、区民
ワークショップを三回、
区民検討会議を行った後、ちょっと試行的にデジタル技術を使って継続的な
意見交換というものをしていこうと思っています。そこの実施、評価検証した上で、一般区民にも開放できたらなというふうには考えているところでございます。
◆あべ力也 委員 副参事のほうで私の質問を理解されていないようなので、もう一度言いますけれども、
ステークホルダーと言った場合に、一般的に区民は行政に関わっているんだし、住民だから、当然それは
ステークホルダーの一つですよね。そうじゃなくて、例えば世田谷区の職員の方でも、世田谷区民じゃなくても、世田谷区の行政に仕事として関わっている人もいれば、もしくは出入り業者で、世田谷区民じゃなくても世田谷区の事業に関わっている方もいるわけじゃないですか。そういう人の意見集約をどうするんですかと、そのことに
ステークホルダーというのを考えていらっしゃるんですかって僕は聞いているんです。
◎真鍋
政策経営部副参事 ちょっと分けて御説明しますと、まず職員ということであれば、今、世田谷版データアカデミーということで、若手職員を募って、この基本計画の中で意見を提出してもらうということで考えているところです。
具体例でいただきました出入り業者とかになってくると、どういう形でということはございますけれども、ちょっとこれから
ステークホルダーの
意見聴取につきましては詳細を固めてまいりますので、そちらの中で検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
◆あべ力也 委員 これは基本計画ですよね。そうしたら、今、出入り業者の話はちょっとどうなのかと曖昧な御返事をされましたけれども、世田谷区というのは、例えば事業者さんとの最低賃金を取り決めたりとか、そういうこともしていますよね。そうしたら、世田谷区の事業を請け負って賃金をもらっている方とか、直接世田谷区民じゃなくても、それは関係する
ステークホルダーじゃないですか。そういう人の御意見を聞くことも必要なんじゃないですかということで、今この
ステークホルダーって、どういう範囲でどういうふうに
意見聴取をしていくんですかと、ほかの議員からも質問されているわけじゃないですか。何かどうも質問と答えがかみ合わない。その辺、もう少しよく検討していただいて、文章で
ステークホルダーとか、経済学で習うみたいな言葉を並べるのはいいけれども、中身が空洞化しているんじゃ、ちゃんとした計画ができるのかちょっと心配だなと思うんですけれども、副区長、その辺どうですか。
◎中村 副区長
ステークホルダー、非常に幅広いんですけれども、委員に今いただいた出入り事業者、出入り業者という言い方でいただきましたけれども、確かに区の中のインフラを整備している方とか、労働報酬下限額で網をかけている方々、たくさんそういう方がいて区内の経済も回ったり、インフラができたりもしていて、広い意味では関係者というふうには認識をしています。
この
ステークホルダーの範囲とか、区民
意見聴取の一連の流れは、改めて整理はさせていただきます。職員のほうも、別チャンネルですけれども、きちんと職員の話も取り入れて幅広くやっていっていきます。
◆あべ力也 委員 基本計画をつくる上での
意見聴取をどういう方から聴取していくかということは極めて僕は重要なことだと思いますし、
ステークホルダーという話も、中身がすごく曖昧で、
ステークホルダーと言われているだけではよく分からないので、その中身を、どういう方を
ステークホルダーとして区は認識をして
意見聴取するんだということも明確にしていただきたい。これは要望しておきたいと思います。
◆そのべせいや 委員 まず、先ほど来指摘がありましたけれども、十代から三十代の参加者について、恐らくほかの年代と同じく、先ほど話もあったように三、四、五名ぐらいを想定していたところ十名以上集まったということで、従来の参加率から比較をすると三倍から四倍ぐらいに今回跳ね上がったと捉えていますが、その原因がどこにあるのかということをお聞かせいただきたいです。
もう一点が男女比、男女で分けるのはどうなのかという話ももちろんありますけれども、それに大きな偏りがないのかと、その二点をまず伺いたいです。
◎真鍋
政策経営部副参事
公募委員でございますが、委員御指摘のように、想定よりも三倍ぐらいあったということです。一つ考えられるのは、
オンラインでの参加というのと
オフラインの参加を選べるようにした。
オンラインの参加希望者は今十三名と書いていますけれども、比較的若い方が多かったということで、
オンラインだったら移動もないし、いいよと考えてくださった方なんかが多いのかなというふうに考えているところです。
男女比でございますけれども、
無作為抽出四十四名のうち、男性が十九名、女性が二十五名ということで、女性のほうが今回多かったということで、前回、男性のほうがかなり多かった記憶がございまして、今回女性が多かったのは、非常に女性の社会進出じゃないですけれども、区政参加の意識が高まっているのかなというふうに考えているところです。
◆そのべせいや 委員 今回の件に限らず、
オンラインと手法を一つ加えてみただけで、若い年代の方が、実は興味がないのではなくて、時間がないから、あるいは物理的な移動が困難だから、特に女性なんかだと、恐らく三十代は、今回公募も含めて手を挙げられた方が十四人ですけれども、子育て中の方なんかだと、これまで参加は到底無理だろうと思われていた方の声が反映される状況になってきたということは、ほかの場面についても、ぜひとも転用をいただきたいということは要望しておきます。
もう一点が、有識者委員の名簿を見てみると、ほとんどの方の肩書きが教授とついていて、教授という肩書きじゃない方を調べてみると、この環境・気候危機についての方は、教授も少し前までやられていたみたいですけれども、もともとが学者畑の方じゃないということは検索をすると出てくるところですが、それ以外の方は皆さん学者の方ばかりで、政府の骨太の方針、経済財政諮問会議の委員の方ですとか、あるいは先ほど東京都の舛添さんの時代につくった基本計画の検討委員の名簿なんかを見てみると、実務家の方、いわゆる経済人とか、あるいはアーティストの方とか、幅広い方々がいらっしゃるのに対して、世田谷区の
基本計画審議会は学者の方にかなり偏っている印象を受けていますが、今後も含めて、この点についてもう少し多角的な視点を取り入れることができないのか伺いたいです。
◎真鍋
政策経営部副参事 先ほどちょっと申し上げましたが、一つの分野の幅が広いため、総じて御意見をいただけるというところで、審議会の会長さんが多くなってしまったというのは事実で、その結果、学識経験者が多くなったかなというふうに認識しているところです。
あまり個人名を挙げるのはあれですけれども、例えば肩書き上はこの肩書きで使ってくれというふうに先方の委員とお話をして載せていますけれども、活動的にはかなり民間的な活動をされている方というのも一応入ってございまして、例えば涌井先生とかは、広く様々な活動をされていまして、コメンテーターとかでも活躍されておりますし、汐見先生なんかも、今は一般社団法人を主に動いていらっしゃっていて活動されている方ですし、中村先生も審議会の会長ですが、
政策研究フォーラムの理事長ということで、たしかもともと厚生労働省の職員の方で、あまり学識という道を歩んだ方ではないというふうに思っているところです。
先ほどの繰り返しになりますけれども、どうしても分野を横断的に全体を俯瞰してお話をしていただける方、そこを期待して各所管が推薦いただくということで進めた結果、ちょっと学識が多くなったかなというふうに思っています。
審議会の条例上、参考人という形で人を呼んで御意見を伺うというような場面はつくることができます。なので、審議会での議論の状況にもよりますけれども、こういった分野でお話を聞きたいというような話があれば、その方を例えばお呼びして
意見交換に入っていただくということはできますので、そのあたりは柔軟にやっていきたいというふうに考えております。
◆そのべせいや 委員 次の十年間がどんな十年間かととらえると、世田谷については人口が維持されるという状況では恐らくあると思うんですけれども、日本全体を見渡すと、これから激動の十年間、どこを切り捨ててどこを選んでいくかという非情な選択もせざるを得ない時代の十年間を描いていくところに、非常に無難な人選をされたという印象をやっぱり抱いています。大ナタを振るわなければならない場面があるやもしれない中で、各所管からこの人ならほかのところからもケチがつけられないだろうということで、そういうことで今回この仕事を引き受けてくださっている方々のようにもちょっと見えてしまいますので、様々な方を、外部の方のお話を聞くようなこともできるということですので、多角的な方々のお話をぜひ伺って、無難な頭でっかちな実効性のない計画にはぜひしないでいただきたいということは要望しておきます。
最後に一点だけ、先ほど上島委員から
区民検討会議に
コーディネーターを配置すべきというお話もありましたけれども、特に公募で委員になられた方とか、あるいは年齢が上の方を中心に、あとは男性の方を中心に、自分のほうが年齢とか経験があるからあなたより知っていますということで周りにレクチャーをし始めることも往々としてありますので、せっかく参加される方が、皆さん様々意見があると思いますので、ぜひ公平に意見が述べられる環境づくりということは非常に注意して心がけていただきたいということを要望しておきます。
◆つるみけんご 委員 度々申し訳ありません。一点確認をしたいんですけれども、
基本計画審議会の審議に当たっては、あらかじめ区としての基本的な方針や考え方というのを明確にされるということと、あとはそれを議会に事前にお示しいただくことが必要だということを前に申し上げたんですけれども、その中で御回答としては、基本計画策定に向けた区としての考え方をまとめ、
区民検討会議が始まる七月までにはお示ししていきたいということをお答えいただいているんですけれども、それはいつどのような形で、どういうふうにお示しいただけるのかお聞かせください。
◎真鍋
政策経営部副参事 委員御指摘のとおり、区側の考え方について、もちろん審議会の議論が始まる前に御説明をし、それを踏まえた上で議論をスタートしてもらいたいというふうに考えておるところです。そのコンセプトとか、そういったものをお示ししたいとは思っておるんですけれども、内容として、未来つながるプランの中でも、
次期基本計画の検討に当たっての視点ですとかは示していますが、今後区の将来
人口推計ですとか振り返り、決算の段階で主要施策の成果というのをお示ししておるんですけれども、これは行政評価をしていまして、新実施計画の評価になります。こうした評価も踏まえさせていただいて、区として次の考え方をお示ししたいというふうに考えておりまして、そこも踏まえて、九月の常任委員会ではお示ししたいというふうに考えております。
◆つるみけんご 委員 議会の御答弁で、七月までにお示しするということで、私、今日の委員会できちんとしたものが出てくるんだろうという期待をしていたんですけれども、その議会の御答弁と今のお話は全く整合性が取れていないんですが、どのように理解すればよろしいんでしょうか。
◎真鍋
政策経営部副参事 次回の
企画総務常任委員会でお示しする
スケジュールで今動いておりましたが、評価というものを踏まえなくていいのかというのを今ちょっと議論しているところです。今、新実施計画(後期)の四年間が終わりまして、この四年間の評価というものを所管とともに進めているところです。この評価というものを踏まえた今後の基本的な考え方というのを示すのが妥当ではないかというふうに今私どもでは考えておるところでございまして、七月の次回の常任委員会でお示しできるかというところは、ちょっと持ち帰ってまた検討させていただきたいというふうに思います。
◆つるみけんご 委員 最後にしますが、前回の予算委員会の中の審議で、きちんとそういうふうに七月にお示しするということを明確に御答弁されているので、そのことと今のお話は全くかみ合っていないので、区としてきちんとした整理をしていただくべきだと思います。
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○
畠山晋一 委員長 次に、(2)世田谷区将来
人口推計について、理事者の説明を願います。
◎箕田
政策研究・調査課長 私から、世田谷区将来
人口推計について御説明をさせていただきます。
ただいま御報告のありました
次期基本計画の検討の素材として、
区民検討会議、それから審議会のほうにお示しする材料として推計したものでございます。
資料は右肩の通し番号の一ページの2のところを説明させていただきますが、今後の取扱いでございます。ただいまお話がありましたように、
次期基本計画の検討については、四年度、五年度という二年間にまたがった作業になります。そのため今回の推計、それから、足元でコロナの状況がまだいろいろ大きく動いているところもありますので、最終的な計画の素案、案をまとめていく段階に向けて、改めて来年度、将来
人口推計を行って、最新の情報を基本計画の中に盛り込んでいくというような取扱いをしてまいりたいと考えております。
今後の
スケジュールに関しては記載のとおり、おおむね一週間程度お時間をいただきますが、区の
ホームページで公表するという予定になっております。
おめくりいただきまして、資料の四ページまでお進みください。まず、本日の御報告といたしましては、最初に現在の世田谷区の人口の現状分析をした後、将来人口の推計の結果について御報告をさせていただきます。
まず、人口の現状分析でございますが、図表1に、これまでの総人口の推移を各年一月一日現在の住民基本台帳の登録者数ということでグラフにしたものがございます。九五年以降ずっと一貫して人口が増えてきたところでございますが、二一年度から二二年度にかけまして、初めて減少という傾向が出てきたということでございます。これは恐らくコロナ禍によるもので、これまでの減少のスピードが、コロナの一年目ですけれども、二〇から二一年にかけて減速し、それから二一年から二二年にかけては減少に転じたというような影響が出ているというふうに分析しております。
次のページでございますが、五ページ目でございます。今の動きを月別に見たものが(2)の図表3でございます。世田谷区の人口のこれまでの推移を見てみますとこのような形で増えてきておりまして、三、四、五月には階段のステップを踏み上がるような形でぐぐぐっと上がり、それから上昇基調で、また次の三月、四月、五月でぐぐっと上がるということを繰り返して、人口がどんどん増えてきたということでございます。
コロナの影響によりまして、二〇年の四月、緊急事態宣言の一回目が出たところだと思いますけれども、ここまでは比較的前と同じような勢いで来ているんですけれども、その後の上り調子が持続できなくて、下り坂になっております。
それから、二一年の四月ですが、三月、四月、五月の上り調子も弱くなって、さらに下り坂になっている。今回ですけれども、四月の伸びに関しては若干取り戻しておりますが、五月に向けてはまた弱いということなので、今後これから下り坂が続くのか、もしくは横ばいになるのか、また上り調子を取り戻していくのかというところは、月別の動きをきちっと追っかけていかなければいけないのかなというふうに思って見ているところです。
次の六ページ目です。月別の内訳の要素分析ということで見させていただいています。日本人の人口と外国人の人口です。二二年の四月に関してはグラフが上向きで人口増という増傾向が戻ってきていることでございますが、中身を見ますと外国人の人口が主なものになっておりまして、日本人の人口の増というのは、まだ成分的にほとんどないということです。こういったことなので、転入超過の多くが外国人でありまして、今後もこの辺の動きがどうなってくるのかというのは見ておく必要があるとは思っています。
都心区のほうが今回コロナの影響を非常に強く受けたということで、港区の状況などをちょっと見てみますと、初めに外国人が戻り始めて、それを追いかけるように日本人の人口が戻っているような傾向も若干ですが見えているところもあるようですので、世田谷も同じような道筋を歩けるのかどうなのかというところを、今後注視していく必要があるかなというふうに思っております。
その次ですけれども、人口動態の推移ということで、これは社会増減、自然増減の要素別に見たものでございます。図表5でございますけれども、世田谷区が人口減に転じたということの要因としては、転出が増加、折れ線グラフの三角がぐっと上がってきている一方で、転入、グラフのポチの丸のところですけれども、このグラフがどんと落ちていますので、転出の増加と転入の減少というダブルパンチによって人口の減少ということに現れたと分析をしております。
次の七ページ目になりますが、図表6は、自然増減ということで出生と死亡の分析になっております。丸が出生、三角が死亡ですけれども、死亡は増加、それから出生は微減ということです。右の軸ですけれども、既に二〇一九年から、ゼロのとこから下に伸びていまして、世田谷区は自然減が既に二〇一九年から始まっていましたけれども、二一年にかけてはマイナス五百二十ということで、桁が違うという自然減の状況になっております。
続きまして、九ページ目です。世田谷区の特徴ということで取り上げていますけれども、図表8、第一子出産時の母の平均年齢の推移ということで、全国、東京都、特別区、世田谷区を比較したものでございます。比較した中では世田谷区が一番高いということでございまして、第一子出産時の母の平均年齢に関しては、世田谷区三十三・〇歳となってございます。全国的には三十・七歳ということなので、かなり上のほうになっているということです。
これまで世田谷のこの数字はずっと上り基調で来ていたんですけれども、おおむね今のところ三十三から三十二の後半ぐらいのところで推移しているというところですので、ほぼ上げ止まったのかなというふうには分析をしておるところでございます。
次に、移動でございます。転入転出の状況なんですけれども、一一ページを御覧いただければと思います。図表11ですが、世田谷区への転入超過数を都道府県別に見たところでございます。グラフは四本ありまして、三十年から令和三年までを並べてございますけれども、例えば埼玉県が、三十年度あたりはグラフの中央の軸から右のほうに出ていましたので、世田谷に人が来ていただいていたという状況だったんですけれども、今回、最新の令和三年の状況を見ますと、グラフのゼロの軸の左のほうに移りましたので、世田谷区から人が出ていってしまっているというような、転入超過から転出超過に変わってしまったというような状況が見てとれます。
千葉県に関しても昨年からその傾向が出ていたんですけれども、かなりぐっと伸びてきていますので、転出超過が増えているということになっております。神奈川県に関しては御覧のとおり、もう一目瞭然なんですけれども、相当な量が世田谷区から出ていってしまっているということでございます。あとは、ちっちゃいですけれども、長野県ですとか沖縄県のほうにも転出超過が起きているということでございます。
首都圏以外の状況を見ますと、愛知県とか
大阪、兵庫あたりも、グラフが段々濃いほうに行くに従って短くなっていますので、こちらのほうも愛知県であるとか
大阪府、兵庫県からの世田谷区への流入が減少しているというふうに見てとれますので、これもコロナによる影響の一つかなと分析をしているところでございます。
ちょっと飛びまして、一四ページにお進みいただければと思います。転入者と転出者を年齢五歳階級別で並べてみたのが下のグラフでございます。それぞれのグラフは三本ございまして、二〇一八年から一九年の平均、それから二〇二〇年、二〇二一年ということで、それぞれの年代区分ごとに三本グラフが立っております。
例えば転入者数を見ますと、最も多いところが、やっぱり二十五歳から二十九歳の前後がかなり転入の中心をなしているボリュームゾーンだというふうに見れますけれども、こちらもグラフの右に進むに従って低くなっているということで、転入者がどんどん年を追うごとにボリュームゾーンでも減っているということでございます。
真ん中のグラフは転出者で同じような見方をさせていただきますが、二十五歳から二十九歳の一番高いところがグラフが伸びておりますので、転出者がだんだんと増えていっていると。その前後に関してもほぼ同じような動き。
ここで特筆すべきはゼロ~四歳です。ゼロ~四歳は御自身で引っ越しすることができませんので、保護者の移動に連れられて引っ越すゼロ~四歳も増えているというような状況が見てとれます。それを転入超過数で見てみますと、ゼロ~四歳に関しては完全に下のほうに伸びていっちゃっているという状況なので、転出超過が見てとれると。それからボリュームゾーン、二十から二十四歳もかなり転入超過が減っていますので、こちらもダメージが出てくるのではないかというふうに思っております。
先ほどお示しした第一子の出産年齢のところを思い出していただきますと、三十三歳ということでございましたので、男女別では見ていませんけれども、母となる年齢層の転出超過がどんどん増えているということで、この傾向が継続しますと、将来の世田谷区の出生数を押し下げる要因で作用する可能性がありますので、ここのところはしっかり見ていく必要があると思っています。
また、ゼロから四歳の転入超過の減ですけれども、これは将来的に育っていって子どもを産み育てる世代になっていくお子さんたちですので、こちらもマイナスの作用になりますけれども、人口減の促進要因になるのはないかということで、注目が必要かなと思っているところでございます。
一五ページに行きますと、外国人人口です。外国人に関しては、コロナの影響もあって、入国制限とかが大きくあった関係もあってがくんと落ちているところでございますので、これが緩和されていく動きがありますので、今後どういうふうに戻っていくのかと。既に月別で見ると戻りの傾向が見てとれますから、この幅がどれぐらい大きくなるのか、どれぐらい強く戻りの傾向が出てくるのかというところを、引き続き見ていく必要があると思いますが、いずれにしても、国の入国制限であったり、今後、長期的に見ると移民政策であるとか、そういった国の政策に影響を受けるところがありますので、そういった国の動きも併せて、外国人の人口の推移に関しては見ていく必要があるかなというふうに思っているところでございます。
飛びまして、一七ページでございます。五地域の人口の動きを見ております。各地域とも一貫して令和三年まで増加傾向続いていましたけれども、令和四年に関しては軒並み減少ということでございます。世田谷、それから砧がマイナスの〇・六%程度、一番下の烏山は〇・七%程度の減となっておりますので、そちらが比較的強めに減少の度合いが出ているかなというふうに思っているところでございます。
以上が人口動態の御説明ということでございます。
ただいまお話ししたような状況を踏まえまして、一八ページに進みますが、将来
人口推計の結果の御説明となります。
推計方法につきましては記載のとおりでございますが、推計期間は二十五年間、基準人口に関しては、令和四年一月一日の住民基本台帳人口、推計方法としましては、コーホート要因法を用いるということにしてございます。
変動要因に関しては、将来
人口推計の基本的な要素でございますが、以上、表の中の①から③までの三つのパラメーターをどのような形で仮定するかということで、将来の人口を推計することになっております。まず、出生ですが、今回はこれまでの合計特殊出生率から改めまして、子ども女性比を採用させていただいております。死亡に関しては生残率ということで、厚労省が発表する生命表から世田谷区のいわゆる平均余命的なものを出して、これで計算するということになっています。移動に関しては、一年間の人口の移動による人口増減を率で表した純移動率をパラメーターとしてとらえております。
見通しといたしましては、出生率は平成三十一年から令和三年の三年間の平均値ということで、そのままの仮定値で推移する。生残率も同様でございまして、同じ値で推移する。移動率に関しても、やはり三年間の平均を取りまして、その水準で推移するという過程を取っています。これが、いわゆる将来
人口推計の仮定シナリオということになります。
(5)ですけれども、外国人の推計です。これは参考値とさせていただいておりますが、各年別人口で変化率法というちょっと簡便な方法を使って、一応参考値という形で推計させていただいております。したがいまして、将来
人口推計のほうには、外国人、日本人を含んだ形の数字をお示しし、参考として外国人推計を別に行ったものを内数としてお示しするというような二段階の方法でお示ししようとしております。
それから、今回は地域別の推計を実施しております。これは全区の推計方法と同様、(4)の方法で地域別に、出生、移動、死亡の仮定値を設定していくんですけれども、死亡に関しては地域別ということをやらずに、あまり大きな差はないもんですから、全区域の生残率を一律適用する形で推計を行っております。
最後、調整なんですけれども、全区の推計をやって求めた数字に、各地域に個別にやった推計の数字を合わせるということで、補正を加えて調整をしているところでございます。
一九ページに行きまして、変動要因の設定です。先ほどざっと説明しましたとおり、出生に関しては、これまでの推計と違って子ども女性比を採用するということで、合計特殊出生率を用いる推計、それから子ども女性比を用いる推計によりましても、人口学のものの本によりますと、指標による推計精度の差はごく僅かということで、アカデミックな判断も出ておりますので、今回は変えさせていただきました。
死亡に関しては先ほど御説明したとおり、移動に関しても先ほど説明したとおりということで、シナリオの設定をしてございます。
飛びまして、二一ページにお進みください。将来
人口推計結果でございます。まず、総人口の推計です。先ほどお話ししましたように、これは外国人を含んだ総人口の推計ということで、令和六年まではコロナの影響で人口減となりますけれども、その後人口増に転じまして、微増傾向が一定期間は継続するということです。区の人口は令和二十一年、二〇三九年でございますが、九十二万余りをピークにその後減少に転じていくという推計結果になってございます。
二二ページにお進みください。(2)の年齢三階層の人口でございます。生産年齢人口の十五歳から六十四歳につきましては三角のグラフになっておりますけれども、令和三年をピークに、今後減少傾向が続いていくということになります。丸印の六十五歳以上ですけれども、一貫して増加するということです。四角印のゼロから十四歳に関しては低減していくという推計結果になってございます。
飛びまして、二五ページにお進みください。③の前期高齢者数、それから後期高齢者数の動きでございます。グラフが交差するような形で進んでおりますけれども、これは現在の世代に比べて、団塊世代の方々がちょうど今、前期高齢者から後期高齢者に該当するような時期にございます。令和五年から七年にかけましては、団塊世代の七十三歳から七十四歳の方が前期高齢者から後期高齢者に移っていくということになりますので、前期高齢者、下のほうのグレーの丸のグラフですけれども、これが下のほうに減りまして、それで後期高齢者は逆に増加していくという傾向になります。先に行きますと、令和十八年、二〇三六年あたりから、今度は団塊ジュニアの世代が、前期高齢者に差しかかってまいりますので、前期高齢者が一旦増加した後、今度はこの皆さんが後期高齢者に移行するにつれて、前期高齢者が減少し、後期高齢者が上がっていくような変化をするという推計になっております。
続きまして、二七ページでございます。ここからは資料編ということでございますが、一般的に将来
人口推計に関しては、特に二十三区のような人口の流動の多いところに関しては、基本的な推計を行った後、幾つかのパターンで高位推計、低位推計、中位推計を行って、三つぐらいのグラフを示して将来推計を行うのが一般的なやり方とされていますので、今回の推計に関しても三つのシナリオを立ててございます。
今回基本推計として、先ほど御説明した推計結果につきましては、表の中の中位推計でございます。網かけのところがシナリオの説明でございまして、子ども女性比が過去三年間平均で推移して、移動は三年平均で回復するということでございますので、コロナの影響は
一定程度受けますけれども、その後、弱含みはありまして、コロナ以前に完全に戻るということではありませんけれども、
一定程度の回復は行うというシナリオで中位推計を行っております。
表の上のほうですけれども、低位推計となっては、将来にわたってコロナの影響がずっと続くと。出生、移動ともコロナ前の状況に回復しないという、ある程度極端なシナリオを採用して低位推計ということをしてまいります。それから、高位推計につきましては、一番下にありますけれども、当面コロナの影響が続くものの、子ども女性比、移動率ともに、中の二年を含む過去五年平均、かなり強い時期の上がり調子のとろですけれども、これを含む要素まで戻ると。ただ、完全には戻らないというシナリオには一応してございますけれども、このような形で高位、中位、低位ということで、シナリオの変化を持たせて推計を行っております。
二八ページのグラフにその差を出しております。三角が高位推計、黒丸が基本推計の中位推計、四角が低位推計となってございます。中位推計を真ん中といたしまして、高位推計は
一定程度どんどん増えていって、最終的には九十七万六千程度まで人口が増えていくというシナリオです。コロナの状況がこのまま続いて、なかなか脱却ができないということが長期間継続するような状況になりますと、最悪のシナリオとして、最終的には八十三万五千人ぐらいまで人口が減少してしまうだろうというようなことを推計結果としてお示ししてございます。
続きまして、飛びまして、三一ページへお進みください。地域別人口でございます。今回、これは基本計画の基礎資料として地域別推計を追加で行ったものでございます。それぞれ丸が世田谷、四角の塗り潰したものが玉川、それから、四角の抜けた枠のものが北沢、三角が砧、四角の塗り潰したものが烏山となっておりますが、それぞれこのような変化をいたしまして、世田谷と北沢に関しては微増傾向、玉川、砧、烏山に関しては微減傾向ということで、地域ごとの多少の将来人口の推移変化が見えているということになっております。
長くなりましたが、私からの説明は以上でございます。
○
畠山晋一 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。
◆あべ力也 委員 将来推計について詳しくまとめてありまして、ありがとうございます。それで、一点、基本計画等の資料としても使うということですから、私としては、人口の動態とかそういうことにプラスして、いわゆる世帯の動向というんですか、例えば世帯で考えた場合には、ひとり暮らしというカテゴリーも考えられますし、あとは例えば子育てをしている年代の世帯とか、様々人口だけでは見えてこない世帯の区民の皆さんの行政に対する関わり方であったり、行政サービスの受け方であったりとかというのが、随分世帯の内容によって変わってくるということなので、世帯動向もぜひ付け加えていただけたらありがたいなと思うんですけれども、この点については、課長のほうではどういう御意見でしょうか。
◎箕田
政策研究・調査課長 世帯の動向についてということで御指摘でございます。確かに世帯の動きによって行政サービスを適切にアレンジしていくための判断材料としては非常に重要なものだというふうに思っております。今回の将来
人口推計は、基本的に住民基本台帳のデータを推計データとしているところもありまして、個別の世帯類型がどういうふうに変化するというところまでは今回の推計の中には入っておりません。
ただ、御指摘のとおり、重要性というのは私も共有しておりますので、国勢調査では、世帯類型をそれぞれ分析しておりまして、数的には、世田谷の場合には結構単独世帯がやっぱり多いというところがあるんですけれども、よくよく見てみると、東京都や特別区と比べると単独世帯の増加率はちょっと低めということなので激増しているわけではないとか、あとは単独世帯は男性よりも女性のほうが増えているとかというところが、今回、令和二年の国勢調査の結果で見えてきております。五年ごとの国勢調査の結果を拾いながら、そういったトレンドを読んで推計することは可能だと思いますので、これは研究所のお仕事になるのかもしれないですけれども、そういった世帯の動向の分析ということも併せてしていって、審議会なりの場でお示しできるような形で進めていきたいというふうに思っております。
◆桃野芳文 委員 今説明があった中で、前半の人口の現状分析という部分については、非常に強く興味と関心を持って聞けるんですけれども、コロナでこういう影響があったんだなとか聞けるんですけれども、一方、二番目の将来
人口推計の結果というところ以降の御説明になると、こっちも急に、ちょっとどう受け止めていいかよく分からなくなってしまうというのが印象なんです。
最近ビジネスシーンなんかでは盛んにブーカという言葉がよく言われます。不確実性、予測困難な時代だということで、テーマでよく語られますけれども、コロナだったり、ロシアのウクライナ侵攻だったり、あとはIT技術の発展によってマーケット環境が大きく変わったりということで、ごろっと社会像が変わってしまうということが、近年よく言われるわけですね。そういう前提の中で、二〇四八年までの予測というのをどう受け止めればいいのかなというのが率直な感想なんです。
箕田課長の仕事は、将来
人口推計をつくるというのがお仕事だから、それは頑張ってつくられるということなんだろうけれども、目的は世田谷区民に対する施策をどうつくっていくか、冒頭御説明あった基本計画検討の素材ということでやっているわけですから、だから、これを例えば二十年前、三十年前の将来
人口推計の生かし方だとか考え方というのと今とでは、ちょっと根本的に違うんじゃないかなというふうに思うんですけれども、非常に曖昧な質問で恐縮ですが、所管としては、この将来
人口推計、特に二〇四八年までの予測というのをどう検討の素材に使っていくべきだと思っているのか伺えればと思います。
◎箕田
政策研究・調査課長 的確な御指摘をいただいたのかというふうに思っております。人口学的な観点からのお話をさせていただきますと、特別区の調査研究機構というところがございまして、うちの職員も単発で研究のチームに派遣するようなこともあるんですけれども、その中で将来
人口推計の在り方というのを令和二年度に検討した報告書がございます。その中にも記載がありますけれども、二十三区のような地域において、四十五年間にわたって安定的なパラメーターはそもそも存在しないんだということを御指摘いただいているところです。根源的な話をさせていただけると、将来
人口推計そのものが現下の人口の実態を将来に投影した写し鏡というところの域を出ないものなんです。
なので、例えば御指摘いただいたようなマーケットの状況であるとか、不確実性、DXの推進によってどのように世の中が変わっていくのかというところは、まさに誰も予測ができないところでございますし、区の身近なところで考えましても、例えば大きなマンションができて、その地区の人口の構成が大きく変わるということも、現に起きているようなこともありますが、その辺の細かいところを将来人口の推計の中に含めて行うということは、人口学的なテクニカルな部分からいってもちょっと難しいのかなというふうに思っています。
ただ、影響的なところを、どういうふうな形で世田谷区に現れるのかというところを、過去をやっぱり調べるということはできると思いますので、例えばリーマンのときどうだったのか、東日本大震災のような大きな変化の後にどう動いたのかというあたりは、時間もかかることかもしれませんけれども、研究所の中でやっているデータの利活用の様々な取組をやっておりますけれども、こちらのほうで、数字で世田谷区を見るという意味での定点観測をもっと強化すべきじゃないかという議論を所内でも今しているところでございますので、そういった意味で数字のパラメーターを定期的に追いかけて、細かい変化を議会の皆様を含めて、区民の皆様と共有できるような、そういう研究所の機能を今後充実できれば、そっちのほうにも取り組んでいきたいというふうに思っているところです。
的確な答えになったかどうか分かりませんけれども、将来
人口推計をそういった意味で、前提条件つきで、そもそも将来
人口推計というのはどういうものなのだということを、区民の
検討会議の皆様にも御説明しながら、情報として提供させていただくことが重要なのかなというふうに思っております。
◆桃野芳文 委員 今説明のあった内容、前提というものをしっかりオープンにして、今回の検討の過程の中でも当然オープンにしてもらいたいし、世田谷区将来
人口推計というのは誰でも見られる、
ホームページでも公開される誰でも見られるものですから、そういうところでも、改めてこれはこういうものなんですよということは、ぜひ皆さんにしっかり分かるようにデータを示していただきたいなと思います。
あともう一つ、課長のおっしゃるように、現状分析の重要性というのは変わらないと思うんですね。これはしっかりやっていただきたいんですけれども、将来の施策の素材にするという意味では、やっぱり柔軟性、これまで行政があまり得意でないと言われている短期的に施策の方向性を変えていく、これができるかどうかということが重要になってくると思うので、これは箕田課長というよりは副区長に聞きたいんですけれども、将来にわたって四十八年まで見渡して、そこからバックキャストしていくということではなくて、やっぱり短期的な分析に基づいて、直近の施策を柔軟に変化させていくということが、行政にとってこれから要求されることだし、そのためにはやっぱり官民連携ということもすごく重要な、今ももちろん大事ですけれども、これからはますます重要になってくると思うんですけれども、そういうことについて、副区長の認識を教えていただけますか。
◎中村 副区長 御指摘いただいたとおり、不確実性がとても、先が見えない時代と言われていると思います。なので、この
人口推計については、かつては五年に一遍ぐらいずつ、計画に合わせてやっていますけれども、去年もやって、今年もやったと。来年もまた、今コロナとの切り替わり時期なので一年ずつやっていって、将来予測も一定の前提がありますけれども、やっていきたいと思います。
そのために研究所のほうでは内製化をしていまして、中の職員がこの推計ができるような形で、大分ノウハウを今ためたところです。それに対応した施策というのも、官民連携含めてかなり柔軟にやっていかなきゃいけないなと、その都度判断してやっていかなきゃいけないということは肝に銘じてやっていきたいと思います。
◆あべ力也 委員 ちょっと基礎的なことを聞きたいんですけれども、この将来
人口推計は、調整をするに当たっての根拠というのは、例えば世田谷区の条例で定められているのか、それとも総務省からの通達でこういうのを調整しろって言われているのか、それはどういうあれなんですか。
◎箕田
政策研究・調査課長 自治体が行う将来
人口推計に関しては特段根拠はございません。我々が必要と思ってこれまでも計画の策定に合わせてやってきましたし、これからも必要に合わせてやっていくというものだと思っております。
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畠山晋一 委員長 次に、(3)令和四年
就業構造基本調査の実施について、理事者の説明を願います。
◎箕田
政策研究・調査課長 それでは、令和四年
就業構造基本調査の実施について御説明をさせていただきます。
この調査は、本年十月一日を調査期日といたしまして、全国一斉に行われる、いわゆる基幹統計調査でございます。本調査は五年ごとに総務省が実施して、今回で十八回目となります。
1の調査の目的でございますけれども、国民の就業、不就業の状態を明らかにし、全国及び地域別の就業構造に関する基礎資料を得るということでございます。
飛びまして、4調査対象でございますが、まず(1)調査の地域につきましては、令和二年に行われました国勢調査の調査区のうちから、総務大臣が指定する調査区、全国では約三万四千、世田谷区では百十一調査区でございますが、こちらの調査区を対象地域といたします。(2)の調査の対象でございますけれども、指定された調査区のうち、これもまた無作為で抽出された調査対象世帯、そこに居住する十五歳以上の者全員ということでございます。世田谷区の場合、調査区が百十一調査区で、世帯としては約千七百世帯を抽出することとなります。
続きまして、5の調査方法でございます。調査方法は二段階で行うこととされておりまして、一つ目は準備調査、もう一つは実地調査でございます。準備調査につきましては、調査員が調査区内の全ての住戸の名簿を作成いたしまして、これを基に一調査区当たり抽出住戸が十五となるように調査対象となる世帯を区で
無作為抽出いたします。準備調査が終わりました後、実地調査をいたしまして、調査員が調査対象となる世帯ごとに調査票を配付して、調査が始まるという形になります。
今回の調査につきましては、コロナの関係もありますので、インターネットまたは郵送により回答するということで、原則訪問回収ということは、リクエストがあれば当然応じますけれども、原則としてはインターネット、または郵送により、対面によらない回収方法を原則として行います。
今、無作為ということで、前の議論で質疑がありましたので補足で説明させていただきますと、抽出の方法に関しても、これは国のほうからマニュアルで細かく指定されておりまして、先ほどの準備調査で出来上がった名簿の、調査区の全体の個数が何戸あるかによっても変わってくるんですけれども、それも細かい表がありまして、何十戸のところは何行置きに飛べということで、その調査票の名簿に基づいて何行置きに抽出していって、十五に足りなかったら頭に戻ってという形でどんどんその調査名簿を基本にして抽出するという方法が、総務省の基準マニュアルの中に全部指示されておりますので、これは全国一律の抽出の方法ということでございます。
調査項目でございますけれども、まず全員に関する調査事項といたしましては、男女の別であるとか、出生の年月、その他でございます。
有業者につきましては、雇用契約の期間であるとか仕事内容、今回に関してはコロナウイルスのテレワークの話がありますので、テレワークの実施の状況であるとか、テレワークを実際どんな場所でやったのかということの質問も有業者に対する質問の中には追加されております。
無業者に関しては就業希望の有無、それから希望する職種などが中心になってございます。
通し番号の二ページ目にお移りいただきまして、調査の規模でございます。先ほど御説明させていただきましたように総務大臣が指定しました世田谷区では百十一の調査区、調査対象世帯は約千七百世帯でございます。ここを調査するのに調査員は百十名、指導員は十名という体制で調査を行ってまいります。
8ですが、区民の皆様への周知につきましては、「区のおしらせ せたがや」をはじめ、記載の媒体を通じて周知を徹底させていただきます。
今後の予定に関しましては、準備調査が八月の下旬から始まりまして、調査票の配付は九月下旬から、調査期日十月一日を挟みまして、調査票の回収は十月の中旬までの間に行います。結果の公表につきましては令和五年七月末日を予定しておりますけれども、総務省統計局の
ホームページに掲載されるというふうに伺っております。
御報告は以上でございますが、参考までに総務省が作成したリーフレットのデータをおつけしておりますので、後ほど御覧いただければと思います。
私からの説明は以上です。
○
畠山晋一 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
畠山晋一 委員長 次に、(4)その他ですが、ほかに
報告事項はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
畠山晋一 委員長 ほかになければ、これで
報告事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
畠山晋一 委員長 次に、2協議事項に入ります。
まず、(1)参考人の出席要請について協議をいたします。
外郭団体の経営状況等の報告については、議会運営委員会においてそれぞれの団体を所管する委員会で報告を受けることとし、団体の職員を参考人として招致すること、開催については各委員会の判断により実施することが確認をされております。
当委員会が所管をする外郭団体は株式会社世田谷サービス公社ですが、世田谷サービス公社の職員を参考人として当委員会に招致することでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
畠山晋一 委員長 それでは、参考人として招致することといたします。
日程につきましては事前に御確認させていただいておりますが、八月三十日の火曜日午前十時からで調整を進め、次回の委員会で正式に決定させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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○
畠山晋一 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、年間予定である七月二十七日の水曜日午前九時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。