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  1. 世田谷区議会 2022-04-21
    令和 4年  4月 区民生活常任委員会-04月21日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 4年  4月 区民生活常任委員会-04月21日-01号令和 4年  4月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第三号 令和四年四月二十一日(木曜日)  場  所 大会議室  出席委員(十名)    委員長             羽田圭二    副委員長            いたいひとし                    おぎのけんじ                    河野俊弘                    河村みどり                    中山みずほ                    ひえしま進                    たかじょう訓子                    高岡じゅん子                    小泉たま子  事務局職員    議事担当係長          髙橋 亮    調査係主任           落合翔吾  出席説明員    副区長             岩本 康
      世田谷総合支所    総合支所長           清水昭夫    地域振興課長          佐久間 聡   北沢総合支所    総合支所長           木本義彦    地域振興課長          三浦与英   生活文化政策部    部長              片桐 誠    市民活動推進課長        瀬川卓良    文化・国際課長         松田京子    人権・男女共同参画課長     生垣 明    区民健康村・ふるさと・交流推進課長                    北村正文   経済産業部    部長              後藤英一    商業課長            中西成之    産業連携交流推進課長      納屋知佳    工業・ものづくり・雇用促進課長 荒井久則   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 令四・一号 旧池尻中学校跡地活用計画にかかる校庭等利用の見直しを求める陳情  2.報告事項   (1) 世田谷区立スカイキャロット展望ロビーの指定管理者候補者の選定について   (2) 世田谷区立北沢区民会館の指定管理者候補者の選定について   (3) 世田谷区立六所橋区民集会所の工事休館について   (4) 世田谷区立健康増進・交流施設の指定管理者の選定について   (5) ウクライナ避難民支援に関する取組み状況について   (6) 世田谷区立男女共同参画センターで実施している相談事業の拡充について   (7) 令和五年新成人のつどい(成人式)の開催について   (8) 令和三年度世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業の実績報告について   (9) 今後の経済産業政策の展開   (10) 旧池尻中学校跡地を活用した池尻かもめ保育園の建替え計画の中止について   (11) その他  3.協議事項   (1) 参考人の出席要請について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午後零時開議 ○羽田圭二 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 本日は請願審査等を行いますが、四月一日付人事異動後、初めての委員会となります。異動者の紹介についてはお手元の管理職一覧により代えさせていただきますので、後ほど御確認ください。  なお、担当書記も変更しておりますので、御承知おきください。  また、委員会運営に関しては、新型コロナウイルス対策として、理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応を引き続きお願いいたします。なお、発言に当たりましては、お手元のワイヤレスマイクを使用していただくようお願いいたします。  それではまず、1請願審査についてですが、報告事項の(10)がこの陳情に関係のある案件でありますので、まずは(10)の報告を受け、その後に陳情の審査に入りたいと思いますが、このように進めることで御異議ございませんでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 それでは、2報告事項の(10)旧池尻中学校跡地を活用した池尻かもめ保育園の建替え計画の中止について、理事者の説明を願います。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 私から、旧池尻中学校跡地を活用した池尻かもめ保育園の建替え計画の中止について御説明いたします。  なお、本件につきましては、福祉保健常任委員会との併せ報告となっております。  1の主旨でございます。昨年の区民生活常任委員会及び福祉保健常任委員会において、旧池尻中学校跡地を活用した池尻かもめ保育園仮設園舎利用についてを御報告いたしましたが、その後、当初想定していなかった課題が明らかになり、このたび当該保育園を運営している法人より、建て替えを中止したい旨の申出が区にあったことから、建て替え計画を中止するものです。  2の池尻かもめ保育園の概要、3の当初の計画については記載のとおりでございます。  4の建て替え計画中止の詳細な理由ですが、(1)を御覧ください。更新に係る費用のほか、将来にわたっての国からの用地の借入れが確約されていないことが一点目の理由でございます。二点目の理由としましては、(2)に記載のとおり、周辺の園で欠員が出ている状況もある中、二十年、三十年といった長期的な保育需要が不透明である点でございます。こうした状況を総合的に踏まえた結果、建て替え計画を中止する判断に至ったとのことでございます。  5の今後の対応でございますが、当面の間、現在の園が運営を継続することから、それを前提に園舎の修繕等の調整を進めてまいります。  6の今後のスケジュールにつきましては、記載のとおりです。  報告は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 それでは、1の請願審査に入ります。  (1)令四・一号「旧池尻中学校跡地活用計画にかかる校庭等利用の見直しを求める陳情」を議題といたします。  なお、令四・一号につきましては、代表者を含めて総計で八十二名の署名が追加として報告されておりますので、よろしくお願いいたします。  ここでお諮りいたします。本件について、陳情者より趣旨説明をしたい旨の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 御異議なしと認めそのように決定をいたします。  それでは、趣旨説明を聴取するためここで委員会を休憩といたします。     午後零時五分休憩    ──────────────────     午後零時三十二分開議 ○羽田圭二 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を願います。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 それでは、私からは令四・一号「旧池尻中学校跡地活用計画にかかる校庭等利用の見直しを求める陳情」について、改めて御説明申し上げます。  まず初めに、要旨でございます。請願文書に沿って御説明をさせていただきます。  池尻小学校の校庭は旧池尻中学校校庭と一体的に利用されており、多くの子どもスポーツ団体にも利用されていますが、区は旧池尻中学校跡地、校舎、校庭、体育館を含むものにつきまして具体的な活用策や地域住民の利益は示さぬまま民間企業に利用させる計画を推進しており、本計画は校庭を小学校校庭と旧中学校校庭の境界線にフェンス等建設し、今後、校庭の一体利用が不可能となり、児童の教育環境及び地域住民の方の生活環境が著しく悪化するため、本計画の見直しを求めるという趣旨でございます。  次に、具体的な要望内容についてでございます。要望内容は五点ございます。  一点目は、跡地の校庭、体育館が、これまでと同様、旧池尻小学校や地域住民、地域子どもスポーツ団体が利用できる計画案に変更すること。  二点目は、児童、保護者、地域住民への本計画の説明及び十分な質疑の時間を確保し、誠意を持って保護者、地域住民の意見を受け止め、それを適切に計画に反映すること。  三点目が池尻かもめ保育園の耐震工事につきまして、旧中学校校庭に設置をする場合には場所を変更することということ。これは割愛させていただきます。  四点目、この計画を進めるに当たりまして、児童の学習環境、学校はもちろん、スポーツ団体の活動も含めてでございますが、及び児童、地域住民のプライバシー、安全確保には特に配慮すること。  それから最後、五点目でございますが、医療救護所指定避難所としての機能をどのような形で維持するのかなど、具体的な計画と本計画により想定される影響について地域住民に示すこと。  以上が陳情の内容でございます。  次に、区からこれまでの経緯や対応状況等について御説明をいたします。  まず、これまでの経緯についてでございます。旧池尻中学校跡地に関しましては、校庭、校舎、体育館の一体的な活用をすることについて、令和元年の本委員会で方向性をお示しし、令和二年七月の案を経て、令和三年二月に基本コンセプトとして策定いたしました。  以降、この基本コンセプトに基づいて民間事業者へのサウンディングを行い、新たな産業活性化拠点として検討を進めてきたところです。サウンディングに応じた事業者からは、校庭と校舎の一体的な活用は有用であるとの御意見もいただいているところでございます。  次に、各要望内容に沿って現状等を御説明させていただきます。  一点目の計画案についてです。現在、池尻小学校の校庭面積は約八千二百平米、生徒一人当たり約二十三平米となってございます。これを計画に基づきまして分割した場合、小学校側が約六割の四千八百平米、旧池尻中学校側が三千四百平米ほどになりますが、この時点でも生徒一人当たりの校庭面積は十三平米ほどとなりまして、区内一人当たりの平均校庭面積の二倍程度の面積は確保される見込みとなってございます。  また、整備につきましては、小学校側の現在芝となっている部分を一部撤去しまして、生徒が一年を通して体育の授業等で使用できるようにするほか、子どもスポーツ団体が球技等で利用できるように考えております。  今後も引き続き、教育委員会と連携して、協議等、必要な事項については御意見をお伺いしながら取り組んでまいります。  また、二点目の御要望にありますとおり、こうした内容につきましては、教育委員会とも連携して、近隣住民の方へ説明会等を開催する等、対話について丁寧に対応してまいります。  三点目の池尻かもめ保育園につきましては、先ほど御説明したとおり中止となってございます。  四点目の児童の学習環境及び児童や地域住民のプライバシー、安全確保についてですが、旧池尻中学校と池尻小学校と校庭との境界に、生徒の安全等の観点からフェンスを設ける予定です。フェンスの形状につきましては、植栽等で生徒のプライバシーに配慮した構造としたいと考えております。また、騒音や交通安全対策につきましても、生徒の安全と学習環境に配慮した運営方法を検討してまいります。  五点目の医療救護所指定避難所としての考え方ですが、小学校と旧中学校跡地の境界のフェンスを緊急時には小学校と行き来できるような形状とするほか、校庭と体育館には建築物や大きな工作物の設置等は行わず、避難所や医療救護所としての機能は維持してまいります。また、ドクターヘリにつきましては、世田谷公園の野球場及び自衛隊中央病院が候補地に指定されており、校庭は災害時の臨時離着陸場候補地には指定されていないということでございます。  説明は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆中山みずほ 委員 先ほどの陳情者の説明も受けて、やはり対話というところを強調されていましたし、私もそこがまだ納得感がないところがあるんだろうなというふうに感じています。今後、多分今のお話も踏まえて、この地域の方、多分これまでも、今日の陳情者以外にも地域の声は届いていると思うんですけれども、この意見とか要望をどのように受け止めていきますか。伺います。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 先ほどの陳情された方の御説明にもありましたとおり、今現在PTAをはじめ、各スポーツ団体等からも要望を聞いているところでございます。今後も、どのような形で子どもさんがまずスポーツができていくのかというところは、学校とも意見を交換しながら進めてまいりますし、また、ふだんスポーツ等で使っていらっしゃる方がどういった設備等が必要になるのかとか、そういったことについても丁寧にお話を伺いながら、対話は続けてまいりたいと考えております。 ◆中山みずほ 委員 ぜひ丁寧に聞いていただいた上で、対話を続けていただきたいと要望します。  あともう一点だけ、今、校庭、三位一体ということですけれども、この校庭とか体育館、具体的にどんなふうに使うイメージかもう一度御説明いただきたいんですが。多分、今後プロポーザルをやって事業者を決めてとかいろいろあるんでしょうけれども、今現在やっぱり見えていないところが、多分今の陳情者の方々の対話の中での不安なところ、不満なところだと思うんですが、教えてください。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 まず、校庭のほうからですけれども、今回校舎に様々な事業者でありましたり、学びの施設で区民の方にも来ていただくということで、出会いと創造の場として、課題を解決する施設を目指すということで、御説明をこれまでも差し上げてまいりました。そういった意味で、校庭につきましては、校舎での取組を実際に外で実証して、どういった効果が得られるかということでありましたり、また、そういったことを区民の方にも実際に使っていただいて、広めていく、もしくは実際の生活に活用していくという実証の場でありましたり、あとは多様な活動の場、多様な公共空間ということで様々な課題を持ったり、意識を持った区民の方々がそこに来て、様々な交流を得て、自分のアクティビティーを実現していく、そういった多目的な広場、空間としていきたいと考えております。 ◆たかじょう訓子 委員 やはり同じように対話だということだというふうに私も思いますので、特に校庭の使い方について、先ほど芝生の問題について、今の現時点での計画ですと、今あるところの芝生を取り除いて、そして新たに今の校庭の四割を活用して産業のほうで使うということですけれども、そちらのほうに芝生をという考えだというふうに伺っていますけれども、そうなったときに、ここを使えるように行き来ができるようなスタイルにできないかというような提案がされていると伺いました。こういったことについてどう検討されたのかというのをちょっと伺いたいんです。今後どういうふうに検討するのか、決まっていないでしょうから、どういうふうに受け止めて、どういうふうな考え方をしているのかというのを、学校とというふうに先ほどおっしゃいましたけれども、その辺、どうしてもこれは必須なのかとか、そういったことをちょっと伺いたいんですけれども。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 先ほど御説明したようなフェンスのつくりですとか、それから芝生をどうするかというのは現在も検討中というところでございますが、これまでもるる意見をいただいているとおり、まずは避難所としての行き来というのは必ず確保しなければいけないというふうに考えております。
     そのほかにも、学校の行事とかPTAさんの行事等で全体的に使う機会もあるというふうには聞いてございますので、そのときには両方使えるような形で、どれだけ行き来ができるかというところについては今後も研究を重ねてまいりますけれども、例えば学校ですとかそういったところと協定を結んで、例えば年に何回ですとか月に何回は全体を使うので、そのときは産業側のほうで旧池尻中学校側を使っていただくようなそういった協定等を結ぶことも考えてございますので、今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆たかじょう訓子 委員 イベントごとというのは多分週末になるかというふうに思うんですね。毎週末そういうイベントを産業のほうでやるというふうになるかどうかなど分からないわけですよね。つまり、多分産業のほうで使う頻度のほうが低いのではないかなと、私はちょっと想像で言っているんですけれども、今後、一体にしてまた使えるようにしてほしいという要望がまだこうやって上がっていることから、今後も本当に慎重に検討していただきたいですし、学校との調整というのをうまくしていただきたいというふうに思います。  学校も住民との連携とか地域に開かれた学校ということでやっていますから、その辺もただただ安全とか防衛上とかそういうことだけなのか、それともちゃんとそこも踏まえた工夫でいろいろ両者がウィン・ウィンな関係で運営していけるのかというのを、しっかりと学校とも調整していただきたいなというのを要望いたします。 ◆小泉たま子 委員 この陳情は、特に体育館と校庭の利用についての問題になっております。区側の当事者がどこなのかということが、私たちはずっともともと疑問に思っていろいろ申し上げてきているところであります。  請願者の方々の話によりましても、この地域に寄与していると、いろいろ地域のコミュニティーとか、そういうことのお話がございましたが、そこからすれば、世田谷総合支所の地域振興課が関係することだと私は思います。それから、全区的施設として、けやきネットで公開されて、様々な方々が全区からここを利用しに来られております。そうすれば、地域行政も関係してくるわけです。経済産業部が、このものづくり学校の観点から校舎と関係しているわけで、体育館、校庭については学校ではない、体育館と校庭については私は当事者ではないと考えますけれども、このことについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎岩本 副区長 御指摘いただきましたけれども、施設、こういうことの御指摘ではないのかもしれませんけれども、行政財産でございますので所管があるということです。これまでも廃校については、花見堂であるとか守山小についても、様々庁内全体で利用を計画して、児童館が入ったり、区民集会施設が入ったりといったような活用を続けております。  ここの旧池尻中につきましては、ものづくり学校が十七年前の廃校の活用のときから経済産業部の所管として、ものづくり学校として活用させていただいて、ものづくり学校を一旦終了するという段階で、改めて全庁でどういった活用をするかということで、産業支援拠点としてまた改めてリニューアルオープンしようということを区として決定させていただいているということでございます。  それに、中身の活用からしますと、確かにコミュニティーの問題であったり、子どもたちの教育の問題であったりと様々な面が出てまいりますが、責任所管としては経済産業部で検討させていただくということで、この間、御説明をさせていただいているということでございます。 ◆小泉たま子 委員 それは承知しておりますが、そこに非常に無理がある、区の判断に無理があるということを私は申し上げたいと思います。  池尻のこの地域には情報が出ているわけで、今日のこのような形で陳情にいらっしゃっているわけですけれども、例えばけやきネットを利用している一般の区民にはこのことを知らないで活動している人も大勢おります。その方々がどう考えているかということが一切分からないで進んでいるわけですね。ですから、これはやっぱりアンケートを取るなりなんなりしてきちんと聞くべきだということは申し上げておきます。  区民の活動の場所については、ふじみ荘でもそうであったように、こちらでいろいろ提案しても後手後手に回って、代替地もなく、何となく非常に惨めな高齢者の活動の場所になったと私は思います。なくなった場合、やはり代替をきちっと考えて区民の活動を保障してあげるべきだと思います。また、特に防災については一歩も引いてはいけないわけで、たとえ所管が変わったとしてもきちんと確保されるべきだと思いますが、この件についてはどのようにお考えか伺っておきます。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 先ほどの説明ともダブる部分もありますが、昨年行いましたサウンディングにおきましても、ここの池尻小、特に第二体育館、我々が使うところとしては第二体育館になりますけれども、そちらは先ほど陳情者の方からも御説明があったとおり、医療救護所でトリアージをされるというふうに聞いてございます。その辺は確実に条件として伝えた上でサウンディングは実施しておりますし、今後も例えば公募に当たりましても、そこについてはきちんと避難所をやっていくということは御説明をしていきたいというふうに思います。  それから、先ほどスポーツの件で、体育館の件でちょっと補足をさせていただきますと、今けやきネットで使っているところは体育館の部分だと思いますが、体育館につきましては九割ぐらい、かなり利用されている、区民の方々の利用が多いということもありまして、ここについては今具体的にどういうふうにというのはまだ決めておりませんが、この方々が維持できるような、そのまま利用し続けられるような仕組みを考えておりますので、そちらをちょっと補足させていただきます。 ◆いたいひとし 委員 まず、副区長に冒頭聞きますけれども、この校庭の芝生化というものは世田谷区教育委員会で進めてきた案件だと思うんですけれども、これによって教育委員会の芝生化事業というのはもうやらないというように方針転換をしたんでしょうか。その辺、確認したいと思います。 ◎岩本 副区長 教育委員会で検討中だと思いますが、いっとき、先ほど東京都の補助金を活用したというお話を陳情の方から御紹介をいただきましたけれども、校庭の芝生化ということが取り上げられ、実際何校か導入させていただいた経緯がございます。  ただ、その後いろんなパターン、全面芝生化もあれば、グラウンドの外だけを芝生化するといったパターンもございましたけれども、どうしても養生をしなくちゃいけないということで、学校運営といいますか、体育の授業等に支障が出るケースも見られたということで、その辺を教育委員会が検証しているんだと思います。いずれにしろ、毎年数か月にわたって養生期間があって、思いどおりの体育の授業ができないという状況から、新たに天然芝生化をする動きは止まっているものと認識しております。  今、議会でも様々の天然芝の議論も含め御議論いただいていますけれども、明確に芝生化をやめたという方針は聞いておりませんけれども、課題があって新規導入はストップしていて、さらに今後天然芝生をどう扱うかということも現在検討中だというふうに認識しております。 ◆いたいひとし 委員 これは大きな方針転換にもつながる話だと思いますので、所管は違うので、これ以上このことについて聞きませんが、先ほど令和三年の九月、昨年の九月にサウンディングの報告がこの議会でもございました。その中の抜粋で、校庭に関することをちょっと吸い上げて読ませていただきました。  委員会で報告した校庭をこういうふうに使うというのが七つぐらい委員会資料として示されているんですけれども、そのほかを読むと、世田谷区が委員会資料に作ったもの以外にも、かなり積極的にというか、校舎、体育館、校庭の分断を排除するとか、あるいは可動式にして一体として使えるようにするとか、かなり踏み込んだ内容の御提案もあったわけですけれども、そういう行政に都合の悪そうなところだけは何か報告が、書類ではあったんですけれども、説明できるような資料には、ぱっと見て分かるような資料には全然ないんですね。  ですから、まず聞きたいのは、プロポーザルをこの四月にやろうとしていたわけですから、その段階で校庭については、どのような方針を持っていたのかということについて、まず確認させてください。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 昨年九月一日の区民生活常任委員会で御報告しましたサウンディング結果につきましては、副委員長御覧の資料、つまり可動式のフェンスというような案も全てお出しして説明させていただいているということではございます。一方で、その後示させていただきました区側の具体的な機能でありましたり、使い方というところに関しましては、様々サウンディングからいただいた御意見を踏まえて、さらに、区が目指すところとの整合性といったところを踏まえた上で材料にさせていただいて、区の方針としてお示しさせていただいているものでございます。  四月に本来公募する予定だったというところに関しましては、校庭につきましても、先ほど来ちょっと御説明を差し上げておりますけれども、安全性の確保といったところでありましたり、利用する、実証活動の場というところも先ほど申し上げましたが、そういったところを念頭に置いて公募要項を作成の上、公募をしたいと考えております。 ◆いたいひとし 委員 今、やはり陳情者の方から話合いをというところで、具体的に校庭を一〇〇%をものづくり関係で使うんだということをおっしゃっているんでしょうか。事業者からのサウンディングを見ても、今課長がおっしゃっているようなことも書いてありますけれども、一〇〇%フルに二十四時間三百六十五日使い回すんだというような御提案はほぼほぼないわけですよね。  そう考えたときに、行政が考えている校庭の活用というものは、今の段階で、さっきの協定という話もあったけれども、歩み寄る余地というのは、ゼロなのか百なのか、考え方として、まずそこを伺いたいんですけれども。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 現時点でお示しさせていただいておりますのは、先ほど六対四、四千八百平米と三千四百平米ということで申し上げましたその案で今の段階ではお示しさせていただいております。  一方で、先ほど陳情者の方からもありましたが、今週火曜日にも対話をさせていただきましたし、その前にもスポーツ団体の方と面談、対話をさせていただきましたが、そういったところでの御意見を踏まえて、譲れるところ譲れないところというお話がございましたが、そういったところに関しても我々としても検討して、また対話を重ねて、最終的な面積というか、分割する場所については検討を重ねていきたいというふうに考えております。  一方で、二十四時間活用しないのではないかというところに関しましては、我々としましては、校舎に入居する事業者でありましたり、もしくは地元の区内の産業事業者の方々が起業、創業をするようなときに、ここに稼働可能な常設の施設なども設けて、そこでまずはトライアルとして活動し、その後、区内に羽ばたいていただくような活動の場としていきたいと考えておりまして、二十四時間、夜中も使うわけではありませんけれども、常設の場として設置していきたいというのが現時点での考えでございます。 ◆いたいひとし 委員 ちょっと似たような質問になって恐縮ですけれども、そうすると、この校庭はプロポーザルのときに条件を設定して、例えば月に二十日だとか、半月、半分だとか、土日は必ずとか、そういうものを付してプロポーザルにするんでしょうか。それとも、自由な意見をもらうプロポーザルにするんでしょうか。教えてください。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 月に二十日とか、日付に関しましては、少なくとも公募の段階では明確に、もし条件を付すのであれば条件を付して、日数的な条件を付さないのであれば付さないで出さなければ、事業者側も提案の範囲が定まりませんので、その点は公募の段階では明確に定めて出すものと考えてございます。 ◆いたいひとし 委員 今プロポーザルを明確に、週何日かとかという条件を、校庭を使う条件を付してということだったと思うんですが、そういうことでよろしいんでしょうか。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 そういった意味では、仮に条件を付すのであれば、明確に何日ということ、条件を付さないで、もちろん対話を重ねた上でこの面積でいくということであれば、その面積で公募をやらなければいけないということでございます。 ◆いたいひとし 委員 私が聞いているのは、地域住民との対話を基にしてプロポーザルの案をつくるのかということを聞いているのであって、そうではなくて、行政の都合でというか、プロポーザルに手を挙げてくれる方のことを多分考えて、要するに、あまり条件を付けないほうがきっといろんなアイデアが出てくると思っているのか、それとも地域住民の声を聞きながら、その上でプロポーザルの案を考えようとしているのか。これは全然違う話だと思うんですけれども、それをお伺いしているんですけれども、もう一度御答弁ください。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 公募を出す前には、地域住民の方とも対話を重ねた上で、一定の話合いを重ねて、その上で公募要項を出していくということでございます。 ◆いたいひとし 委員 もう一つ、今はスポーツのお話とありましたけれども、住民の話ですけれども、スポーツ団体、そして教育委員会、今は教育財産ですので、校庭はこの領域の所管ではないわけですよ。所管でないところですけれども、文教所管だけれども区民生活で議論しているというのも、また何かおかしな話だと私は思うんですけれども、そういう意味では、これは今のところ教育委員会の財産になっていますよね。そこの意見、いやいやフェンスは絶対可動式にしちゃいけないとか、もう絶対そこから人が入らないようにしてくれと教育委員会が言っているのか、それともこのスポーツ団体は、先ほど話合いをしたと言っていましたけれども、それで納得しているというふうにお考えなのか、その辺をお聞かせください。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 まず、真ん中のフェンスでございますが、先ほど陳情の方からも御意見をいただいているとおり、児童のプライバシーとか安全には十分配慮してほしいという御意見がございました。それをベースに、まず、私どもとしてはフェンスの形状は検討しているところでございます。また、具体的にはまだはっきりとしてはいませんけれども、今後も教育委員会と連携して私ども対話を重ねておりますので、教育委員会の学校の御意見、現場の御意見、それからPTAの方の御意見、それからスポーツ団体等の御意見も伺って、総合的にどのやり方が一番いいのかというのは模索してまいりたいというふうに考えております。 ◆いたいひとし 委員 スポーツ団体が抜けたんですが、教育委員会は真ん中にフェンスをして行き来ができないようにすることが安全性につながるというふうな見解なんでしょうか。それとも、スポーツ団体は、今土のところを利用していて、今度、陳情であった六千二百万円かけて土のグラウンドに戻すということが予算書の中でも書かれているんですけれども、そういうことをすることによってちゃんとそれは納得いただいているものなのかということを、今の答弁漏れと、教育委員会の見解を改めて確認したいんですけれども、よろしくお願いします。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 グラウンドの分断というか、分けることにつきましては、今年の二月八日の文教常任委員会で、この位置でグラウンドを分けるということを御報告させていただいているところでございます。  私どもとしては、それをベースにこれまでそういった形については協議をしていきました。学校のほうからは、体育の時間のスポーツの場の確保というのは当然聞いておりますし、またプライバシーにつきましては、現在のものづくり学校につきましても、今、通路の部分にフェンスがあって、なおかつ植栽があって、やっぱりそこについては今のものづくり学校に出入りする人たちとプライバシーというところはきちんとやってほしいというところで、入り口等も分けているという実態がございます。  そういったことも踏まえて、次にやる場合についても、やっぱり不特定多数の人が出入りをする部分については安全をくれぐれも確保してほしいという要望は受けていますので、繰り返しになりますが、最もいい方法については今検討しているところでございます。 ◆いたいひとし 委員 長くなったので最後にしますけれども、スポーツ団体がどう考えているかというのをヒアリングしたのかという答弁がないんですけれども、二度も聞いて答弁がないというのは、荒井さん、ちょっとおかしいんじゃないですか。  それから、教育委員会は真ん中にちゃんと出入りができるようなものにというか、フェンスをつくってがっちり管理をしたいということを教育委員会は言っているのかということを確認したくて質問しているんですけれども、先ほど、そうではなくて、もうちょっと地域の人たちがちゃんと利用できるようにするためには、このフェンスを可動式にするとか、旧池尻中学校の校庭を利用するときは、門を一回出て、旧池尻中学校の門をくぐって活用しなきゃいけないのかということを私は聞いているんですけれども、地域の一体性というところにおいては、フェンスの考え方というのは、教育委員会はがっちりフェンスをしてくれと多分荒井さんは言っているんだと思うんです。それが管理だと言っていると思うんですけれども、地域の一体性というと、ちょっとそことは矛盾しないんでしょうかということと、もう一度ちょっと丁寧に説明してください。最後にしますので。 ◎荒井 工業・ものづくり・雇用促進課長 申し訳ございませんでした。スポーツ団体の方とは今どういった使い方がいいのかお話合いをさせていただいている途中でございます。その中で、使い方について、例えば時間であるとか、それから形状であるとかというところについては協議をさせていただいているところでございますので、そこについては、先ほど納屋課長からもありましたが、譲れるところ譲れないところというのがあると思いますので、そこについての条件については、今後も対話を重ねながらいきたいというふうに考えております。  一方で、先ほど副委員長おっしゃられたとおり、学校としてはプライバシーとかセキュリティーの面を確保というのは、これは非常に重要な条件だというふうに考えておりますので、そこを確保した上で、どのような形で、先ほど非常時には出入りができるようなということがありましたけれども、どういう形であれば交流ができるのかということにつきましては、学校だけではなくて、PTAの皆様ですとか、地域の方々とも協議をしながら今後も進めていきたいと考えております。 ○羽田圭二 委員長 以上で質疑は終わります。  それでは本件に対する御意見と取扱いについて、各会派より併せてお願いをいたします。 ◆おぎのけんじ 委員 今回の陳情内容で最も重要だと認識しておりますのは、二番目のものでありまして、十分な時間を確保して、誠意を持って保護者、地域住民の意見を受け止めてという部分だと思います。まさにこの点がこれまで欠けてきたからこそ、今回の陳情提出ということにつながっているんだと思います。  旧池尻中跡地活用につきましては、我が会派としても事業内容に対して様々これまでやり取りをさせていただいて、さきの定例会中にも、今後の対応について要望書という形で区長に提出をさせていただきました。その中に、今回陳情者でもあります池小のPTAの方をはじめとする関係者、近隣住民、関係団体の方々への十分な説明と対話、協議も求めてきてもおりますし、あと趣旨説明でありました校庭、校舎、体育館を一体活用することの必要性、妥当性というものも明確に示してほしいということもその要望書の中に盛り込んでおります。  先ほど趣旨説明者の方から、これまでの対話の在り方について疑義が呈されたと思っておりますけれども、若干区の説明とやっぱり温度差があるように感じましたけれども、今後も、くれぐれも丁寧な協議、対話、交渉を続けて、お互いにとってよい落としどころを見つけていただくように、私からも重ねて要望させていただきたいと思います。  それで、本陳情の取扱いについてですけれども、今申し上げたように、二番目の点が全てだと思っていますが、ここには大きく賛同するところでありますけれども、一番目の点につきましては、学校跡地としてこれまで活用してきて既に十七年が経過しているという現状を踏まえて、区有財産の適正公平な活用という観点からすると、この額面どおりの対応というものはなかなか難しいんだなと認識をしております。今後協議の中で、先方の意向もしっかり聞いていただくとともに、区の考えというものもしっかりと伝えていく必要があるとも考えます。  以上の理由から、我が会派としては、本件取扱いは継続審査といたします。 ◆河村みどり 委員 公明党の取扱いについても継続でお願いしたいと思います。  先ほど来話が出ておりますけれども、先日、PTAの方との話合いもされたというふうに御報告が先ほどありましたけれども、この池尻小学校PTAの保護者側から区議会へこのような陳情を出さざるを得ない状況になったそもそもの原因というのは、令和三年六月に住民説明会を開かれたと。その開き方、また、それ以降の話合いが持たれていないということに対して、保護者の方、また地域住民を無視した区の計画となることへの区に対する姿勢、そこの不信感があってこのような事態を招いてしまったということを、まず区は猛省すべきであるということを申し上げておきたいと思います。  その上で、この旧池尻中学校跡地利用については、今後区が明確な方針をどう示していくのかが問われていると思います。重要な区内産業の新たな拠点として、さらに区民や、区民の方々にその恩恵や利益が反映されることを前提にした議会との議論を重ねていただき、並行して学校、PTA、また地域住民との合意形成をしっかりと図れるよう最大限の努力を重ねていくべきであると申し上げたいと思います。  その上で、私どもは、区の姿勢を注視していることを申し添えまして、継続審査にさせていただきたいと思います。 ◆中山みずほ 委員 旧池尻中学校の校庭、体育館が教育委員会の学校施設という位置づけから、現在は区全体の資産に移行したことを踏まえますと、区民全体の施設としての位置づけ、区全体に資する利用を軸にしなければならないと私たちは考えています。よって立憲民主党会派としては継続といたします。  一方で、他会派からもありますが、旧池尻中学校の廃校、新星中学校との統合による現在の三宿中学校創立に至る経過では、地域やPTAなどから多様な意見が出されました。その一つに、統合後の校庭や体育館など学校施設の活用の在り方がありました。それだけに、これまで授業や催し、地域活動を通じて旧池尻中の校庭を利用してきた子どもたちへの配慮、ここが私たちは重要だと感じています。子どもたちへの配慮をとにかく忘れてはなりません。区には、引き続き十分に地域の声を聞くことを求めます。 ◆ひえしま進 委員 お話を伺っていますと、陳情者の御意見、御懸念はよく理解できます。特にグラウンドの使用については、これまでの活動が制限されるのではないかとの御心配があるとのことで、まず区にはその意味するところを十分に酌むよう要望します。  小学校のグラウンドを旧池尻中跡地活用するものづくり学校と共有する場合、小学校側とものづくり学校側とをフェンスなどで機械的に仕切るのではなく、やはりプライバシーやセキュリティーの点からいっても、グラウンドの外側で安全性を担保できるような、一体的な構築をすべきだろうと考えます。使用についても、時間帯など地域住民への十分な配慮が求められると思います。区には住民との対話を丁寧に行うよう重ねて要望し、無所属・世田谷行革一一〇番・維新としては、趣旨採択とします。 ◆たかじょう訓子 委員 日本共産世田谷区議団の今回の陳情に対する態度は、趣旨採択とさせていただきます。  この間、お話ししていただいたとおり、旧池尻中学校跡地の校庭については、小学校の校庭と一体に利用されており、広いスペースを生かして三つの学校合同のイベントとか、それから地域のイベント、スポーツ団体などに十分に活用されてきました。区が示している新たな産業活性化事業では校庭の四割を使用するというふうに説明されておりますけれども、校庭の利用については教育施設としての機能と、そして地域住民の福祉を犠牲にすることなく進める必要があると考えています。  そもそも区内のスポーツ施設は不足しており、サッカーなど広いスペースを必要とするスポーツができる場所というのは大変貴重です。我が党は、この観点で、委員会や第一回定例会を通じて、今までどおり区民が広い校庭を一体に利用できるよう計画を見直すこと、また住民の方の要望を伺う機会を十分に設けることを求めてきました。区は、団体が引き続き活用できるよう場の確保について検討、調整していく、また、引き続き団体、PTA、学校関係者や地域住民の意見もお聞きするというふうに答弁されて、今回までいろいろと対話もされていたということで、そういった態度を示したということで、ここは評価をしたいというふうに思います。  しかしながら、趣旨説明にあったように、地域住民の皆さんとの合意にはまだ至っていません。区に対し、引き続き住民の方々との話合いを求めること、それから先ほど申しましたとおり、教育委員会とのしっかりした話し合いを進めていただくことを求めておきます。 ◆高岡じゅん子 委員 生活者ネットワークとしては、こちらの陳情を趣旨採択でお願いいたします。  自民党の方も趣旨採択かと思ったら継続だったんですけれども、やはり2のその対話ということが一番大切だと思います。3に書かれました保育園の仮設園舎が必要なくなったということで、校庭全体の広さに対する使われ方も大きく変わっています。そういった中で、住民の方と、そして新たな産業振興拠点としての使い方、両方がウィン・ウィンな使い方というのが必ず見つけられるはずだと私は信じております。ぜひ建設的で、本当に全区民の役に立つようなこの広い校庭の使い方ということについて、前向きな話合いをお互い持っていただけるということを強く要望して、私たちは趣旨採択にいたします。 ◆小泉たま子 委員 今後このような広い土地が区の中に出てくるかどうかという大変貴重な全区民のための財産であります。これを区側が受け止める所管は、私は経済産業ではないと。もっと広く今も、教育とか区民生活とか様々出てきていますけれども、やはり全庁で受け止めるべきことだと思います。  それで、一旦やっぱり産業政策としては、区に返して、産業政策ではなく、今日の陳情の内容もしっかりと含めて見直しを図るべきだと、全庁的な見地から見直しを図るべきだというふうに思います。ということで、継続でお願いします。 ○羽田圭二 委員長 それでは皆さんの御意見がそろいました。  本件の取扱いについてお諮りいたします。本件につきましては、趣旨採択、継続審査と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 御異議がないようですので、令四・一号は継続審査とすることに決定をいたしました。  以上で請願審査を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、2報告事項の聴取に入ります。  まず(1)世田谷区立スカイキャロット展望ロビーの指定管理者候補者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎佐久間 世田谷総合支所地域振興課長 1主旨でございます。世田谷区立スカイキャロット展望ロビーの指定期間が令和五年三月で終了することから、当該施設の条例に基づきまして、令和五年四月からの指定管理者の候補者を選定いたします。  2指定管理者制度を適用する施設及び所在地は記載のとおりでございます。  3指定期間です。令和五年四月一日から令和十年三月三十一日までの五年間とします。  4選定体制です。(1)選定委員会の設置です。世田谷区立スカイキャロット展望ロビー指定管理者選定委員会設置要綱に基づく選定委員会にて選定をいたします。  (2)選定委員会の所掌及び構成です。現在の指定管理に係る評価、指定管理者候補者選定方法などを審議し、指定管理者候補者を選定いたします。構成は学識経験者を含む外部委員五名と区職員二名です。四ページの別紙に名簿をつけておりますので、後ほど御確認願います。  5現在の指定管理の状況です。(1)指定期間と指定管理者です。指定期間は平成二十九年十月一日から令和五年三月三十一日までの五年六か月、指定管理者は株式会社ホテルオークラエンタープライズです。  二ページ目、(2)選定委員会による評価です。選定委員会による指定管理者の評価を実施したところ、モニタリングの評価結果や利用者アンケート結果などを踏まえ、利用者サービス、接遇がよいなどの全体的に高い評価であり、指定管理者として適正に運営されているとの評価を得られました。  下段の総合評価を御覧ください。施設の設置目的などに沿った管理及び運営の実施がなされており、きめ細かいサービスの提供を行っている。次期指定管理者の選定については、引き続き指定管理者制度を適用し、指定期間を五年間、公募により選定とするという評価を得ております。  三ページ、6指定管理者制度の導入の理由です。指定管理者が有するノウハウや経営手法を活用した施設運営により、利用者の立場を考えた接遇などの創意工夫を凝らした質の高いサービスの提供が行われ、利用者へのサービス向上につながっているため、引き続き指定管理者制度を適用していきます。  7選定方法です。(1)選定委員会における審査結果を踏まえ、条例第七条第一項の規定により、指定管理者の候補者を公募により選定します。(2)選定基準は記載のとおりです。  8今後のスケジュール(予定)です。こちらも記載のとおりの予定でございます。  説明は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆小泉たま子 委員 展望ロビーがあるわけですけれども、その展望ロビーの機能を果たしているのかなということなんですが、コーヒーを飲むレストランとは違ったあそこの場所を半分ぐらいは使って、中に入れないようになっているわけですけれども、やっぱりあれはどうなのかなと、本当にあれが正しいことなのかなというようなこの場所そのものが。  それからもう一つは、反対側が見えないわけです。前の提案のときには、反対側は途中まで行けて見えるような形の提案があった気がします。でも、行かれなくなって、今のオークラのあれでは行かれないというようなことがありまして、やっぱり完全にフリーではない。一番見たいところが見えないというようなことがありますので、ここのところだけでも再検討するべきではないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎佐久間 世田谷総合支所地域振興課長 いろいろな御意見もございますので、そういう御意見を踏まえまして、次期の選定のときの提案のほうで、よりよいところを選定していきたいと考えております。 ◆いたいひとし 委員 実績評価の反映というところの考え方なんですけれども、毎年指定管理に対するモニタリングとか評価とかをやっていらっしゃると思うんですが、それに加えて実績評価というのは、この目的とか、いつからこういう手法になっているのか、その辺について確認したいんですが。 ◎佐久間 世田谷総合支所地域振興課長 こちらの指定管理制度につきましては、政策経営部の経営改革・官民連携担当課で示しております全庁的に使われます世田谷区指定管理者制度運用に係るガイドラインというのが令和三年三月に改定されておりまして、こちらのガイドラインに沿いまして、全ての施設でやらせていただいているという形になります。  こちらの評価に係る部分なんですけれども、基本は指定管理の年限が五年間という形でガイドラインで定めておりまして、指定管理の業務や事業によって選定委員会による評価を指定管理期間を通じて一回実施するという形になっております。この評価に基づきまして、次期の指定管理の評価にもつなげている形になっております。 ◆いたいひとし 委員 仕事を増やしているような印象しかないんですけれども、やっぱり評価が悪ければ五年ではなく、途中で退席をしていただくというやり方が一番いいのではないかと、あえてこういう仕事を増やすような評価の上に評価を重ねるということは、ちょっと私自身としては、ただでさえ皆さん忙しいのに、単年ごとに問題があればそこで評価をするということだったら分かるんですけれども、評価をしておきながらさらに評価をしということの二重に仕事を増やしている印象しかないと。  それと、委員会報告をしているのであるならば、これは前から言っているんですけれども、幾ら何十点とつけられても、点数とかパーセンテージ、今回はパーセンテージですか、何を基準にして八〇%とかそういうことをしているのかと。それを私たちに報告していると。同じ土俵の上に乗っかっていないのに、何をこの委員会で議論しようと、皆さんは考えているのか。  副区長、違うんですか。報告をするということは議論をするということじゃないですか。私たちは何を議論したらいいんですか。点数を八〇%で五点増やしましたというのを聞いてくださいということなんですか。おかしいんじゃないですか。  仕事を増やしていないかということと、それから今の点数、議論をできるような委員会報告に改めるべきでないかということについてお考えを伺います。 ◎岩本 副区長 指定管理の指針で五年としてありますけれども、特に成績の悪い事業者に対して翌年契約するかという問題もございますけれども、基本は事業者のほうも雇用関係ございますので、一定期間の雇用関係は必要だろうというところで、ただ一方で、ガイドラインの議論のときの記憶になりますけれども、とはいえ五年間保証するものでもないということで、毎年モニタリングをして評価していこうという趣旨だったと思います。  後半の八〇%の根拠といいますか、その評価表自体お示していない中でどういう議論をという御指摘ですけれども、おっしゃるとおりかなと思います。今回の指定管理の趣旨につきましては、指定管理制度を適用するということと、公募か、もしくは次の案件になりますが非公募かというところを決めて、その中身について御報告するという趣旨でございますけれども、今御指摘いただきました五%アップするということについての根拠はお示しできていないのは御指摘のとおりでございますので、報告の仕方については持ち帰らさせていただきたいというふうに思います。 ◆いたいひとし 委員 私は、五年は五年でいいと思うんです。でも、なぜ五年の途中でこのように、次、手を挙げてもいいよということを、次のこの後の報告、指定管理はみんなそうなっているんですよね。それって自由な競争ですから、提案をして、それでプロポーザルに選ばれる選ばれないとなるわけじゃないですか。
     この団体は、例えば七十五点だったら参加できないとかという基準をつくっていること自体が、自由な競争を妨げることに逆につながるのではないかと。ですから、評価をしていなくて、五年間に一度評価するというんだったらまだ分かりますよ。そうでないのに、あえてまた評価の評価をするというのは、さっきやっているということを言いましたが、なぜやっているかというその説明がなかったんですね。そのやり方ではいけないということの反論みたいな意見があったら教えてください。 ◎佐久間 世田谷総合支所地域振興課長 一応先ほど申し上げたとおり、区のガイドラインでも五年間の指定管理期間のうち、外部委員を入れた選定委員会によって一回評価を行うという形になっております。そこの評価に基づきまして次期の選定で加点するとかしないとかという形の評価をさせていただくという形でのガイドラインになっております。 ◆いたいひとし 委員 ちょっといいかげんにしてほしいんですけれども、何のためにその評価をするのかということを今二度聞いたんです。二度目が答えがなかったから質問しているんであって、ガイドラインに書いてありますという説明は、もう何回も言われているから分かるんですよ。ガイドラインに書いた根拠を、それが何か問題があったのか、指定管理として今まで。サービス公社が今までがやがや館を受けたときの教訓があったからつくったとか、何かその根拠を示してほしいということを私は申し上げているのであって、そういうことが区民の利益のためにどう反映するかという趣旨で聞いているわけですよ。ガイドラインに書いてありますと答えられても、ちょっと答弁にはなっていないという自覚がないんでしょうか。それはちょっと蛇足ですけれども、最初の質問にお答えください。 ◎清水 世田谷総合支所長 御案内のとおり、区の指定管理については、福祉の施設だとか、あるいは一方で区民に今回御報告させていただいているように、区民利用施設等があります。その中でそれぞれの所管が意図するところでの評価というところで、評価に差があってはいけないということは一つあるかと思います。その中で、区として一つガイドラインというものを設けているというところがあるかと思います。指定管理者の取消しについても、指定管理者と結ぶ協定において指定の取消しという項目を設けておりまして、例えば協定に違反したときだったり、あるいは業務の処理が著しく不適当と認められるときには、そういった取消しというふうなことを規定しております。  一方で、やっぱり指定の取消しによって区民サービスの影響を考えたときに、区としては当然、改善の指示だとか、そういったことに取り組む必要があると思っておりますので、それをモニタリングですとか、あるいは年度ごとの評価によって随時改善点を反映していって、施設におけるサービスの維持や向上を図っていくといった考えでこういった取組をしているところでございます。 ◆いたいひとし 委員 だから、その評価はその次の指定管理に応募する業者に対して、区民サービスをより高めていくということを狙いとしてやっていくのが、私はそれが正しいやり方だと思うんですよ。今のガイドラインは何を基にしてやったのかということがよく分からない答弁ですよね。だから、皆さんのためにやっているんじゃなくて、区民のためにやっていかなきゃいけないはずなのに、そういう視点での答弁がないと言っているわけですよ。  だから、皆さんが後ろ指を指されたくないから二重にも三重にも指定管理にたがをはめてやっているという、何か皆さんの御都合のためにやっているとしか聞こえないので、そうではないでしょうと。こういうことやって、区民のサービスが指定管理をやったことによってどこまで高くなるのか。  私たち公明党は、要するに稼ぐ公共というか、指定管理者が稼いでくださいと。皆さん方は、管理するために八十何%とか言っているけれども、私たちはそうではないんですよ。どれだけ事業者が区民への税金を使わないでよりよくやったかというところを私たちは実は聞きたいんですね。そういうところがなく、八〇%だ五%とかと言われても、それは全然かみ合わない話であって、どこに焦点を当ててこの評価をやっているのかと。そこが全く折り合わないというか、皆さん方の考えは、自分たちの仕事を守るというか、管理をするための仕事にしか聞こえないわけですよ。明確にもっと答えてください。 ◎佐久間 世田谷総合支所地域振興課長 委員御指摘のとおり、区民サービスを第一としておりますので、区民の方々の満足度であるだとか、区民の方々にどのような提供ができるか。例えばスカイキャロットの展望ロビーでいきますと、いろいろな自主事業をやっていただいて、料理セミナーであるとか、野菜フェアとか、オーストラリア・バンバリーフェアとかというような形で、区民の方々にも喜んでいただけるようなサービスをやっていただく、そういうところを評価させていただくというところで、よりよかった、事業者に対しましては、次期応募したときにはその評価も与えるというような形の仕組みで考えております。 ◆いたいひとし 委員 最後にしますけれども、例えば要するにそういう新しい、指定管理というのはそういうサービスを競うところを基準にしてやっぱり選ばなければいけないんですよね。そう考えたら、別にプロポーザルのときに、指定管理のときに手を挙げた人たちに対して、今まで評価したことが財産となってさらに高みを目指していくところにやってもらうとかというような、それを蓄積してどう区民に還元していく、それで指定管理がそれに対して答えてくれるというふうに、相乗効果を高めていかなければ単なる指定管理で終わってしまっているんじゃないですか。指定管理を改革しなきゃいけない、選ばなきゃいけないということがメインじゃないんですか。ちょっとその辺の考えを、もう一度、誰が答えても変わらないかと思うんですが、取りあえず清水支所長、答えください。 ◎清水 世田谷総合支所長 今回このスカイキャロット展望ロビーの指定管理者候補者の評価というところでは、八〇%を超えていることによって五%を加点するという形にさせていただいております。ただ、今回説明させていただいているように適格性審査ではなく、あくまで公募で広く一般に募集をいたしまして、その中で選定をしていくというプロセスを踏んでいく。そういった意味では、現状の状態が一番いいという形ではなくて、より民間の提案を受けて、その中で選定をしていくというふうなことで、今、副委員長おっしゃられたようなところも一定程度反映をしていきたいというふうに考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(2)世田谷区立北沢区民会館の指定管理者候補者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎三浦 北沢総合支所地域振興課長 世田谷区立北沢区民会館の指定管理者候補者の選定について御説明します。  1主旨ですが、北沢区民会館の指定管理期間が令和五年三月で終了することから、令和三年三月までの指定管理制度の適用の効果を検証し、令和五年四月からの指定管理者候補者を選定するものです。  2指定管理者制度を適用する施設は記載のとおりです。  3指定期間は、令和五年四月一日から十年三月三十一日までの五年間となっています。  4選定体制については、四ページ別紙を御覧ください。今回、一名の委員が交代し、新しく政策研究大学院大学の垣内恵美子名誉教授に替わりました。外部委員五名と区職員二名の七名構成となります。  一ページを御覧ください。5、選定委員会による評価ですが、平成三十年度から令和二年度のモニタリング評価結果などを踏まえ、新型コロナウイルスによる影響を受けながらも、おおむね適正に運営されているとの評価をされました。一方、自主事業の採算が取れていないという課題が挙げられており、次年度運営に向けた改善を指導してまいります。  また、事業の選定の際には、利用率を高めるための工夫や区民ニーズに合った自主事業の実施などの改善の視点、コロナの影響への取組やSDGsへの取組などについても含めて確認してまいります。  二ページ個別評価については、記載のとおりです。  総合評価については、引き続き指定管理制度を適用し、指定期間を五年間として公募により選定するのが望ましい。実績評価の反映については、現在の指定管理者が応募する場合の加点、減点は行わない方向とし、最終的には令和四年度の結果を踏まえて加点、減点を決定してまいります。  三ページを御覧ください。6指定管理制度の導入の理由及び7選定方法等については、記載のとおり公募により選定をしてまいります。  8今後のスケジュールですが、記載のとおりとなっております。  説明は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 先ほどの実績評価の反映の部分に関してなんですけれども、先ほどは実績評価が八〇%だったので、はっきり言って、今やっている業者に関して次の公募のときに五%の下駄を履かせるということで、この八〇%と七三%というのは、どこに分れ目があって、この扱いの差になるのかというのが、もしこういうところが、この数字だけではなくて、こういうところを観点にして加点をしないことにしたという何かがありましたら教えていただきたいと思います。 ◎三浦 北沢総合支所地域振興課長 先ほど来申し上げていますとおり、ガイドラインの評価の方法に沿いまして実際させていただいております。北沢区民会館につきましては、いわゆる音楽ですとかといったホールの施設と会議室等の施設になっていますが、この間コロナの影響によって利用率が減少しているというところと、あとは世田谷区民会館の工事によりまして、公共の利用とかが増えているという状況がありまして、利用率はかなり減少しているところがあります。  あと、自主事業につきましても、なかなかコロナによってできていないというところもありまして、そういった状況を踏まえて、点数的には全体的にそのぐらいになっているという状況があります。 ◆高岡じゅん子 委員 ガイドラインの合計点数の評価で何点以上だったら加点するというのが、そこでもうガイドラインにしっかり書いてあるので、そうなったということと理解したんですが、これの分れ目になる数字って一体幾らになっているか。すみません、ガイドラインをちゃんと読み込んでいないので教えていただければと思います。 ◎三浦 北沢総合支所地域振興課長 ガイドラインでは、六〇%から八〇%未満は加点、減点を行わない、八〇%から九〇%未満については五%限度に加点する、九〇%以上は一〇%を限度に加点するとなっております。 ◆小泉たま子 委員 北沢区民会館の指定管理者候補者の選定、区民会館ではなくて区民センターの話になるんですが、関連していますので、違うんじゃないかと思わないで聞いていただきたいんですが、区民センターは非常に偏在していまして、御存じのとおり、世田谷地域には四か所、北沢には一か所、玉川地域には三か所、烏山にも三か所、しかし、砧には一か所。つまり砧と北沢は一か所しか区民センターはありません。それによって、区民センターというのは運営協議会方式で、全く参加と協働で成り立っているわけです。これが大場区長の時代に、公民館方式じゃなくて、センター方式でやろうといったすばらしい転換をしたわけですね。それが今あるわけですが、なかなかそれが増設できない。これからも大変難しいことになるだろうと思います。  しかし、鎌田は特に多摩川に近い、あと五分歩けば多摩川という端っこに砧地域の区民センターがある。そのような状態の中で、何か方法はないかと考えたときに、区民会館に区民センター的な要素を盛り込む、それを盛り込んだものを公募に入れる。つまり区民の活動の場所にもなる、区民自身がそこで自主的にいろんなことを計画できる。つまり運営協議会方式です。それも盛り込んだ区民会館これをやるべきではないかなと、これが今できる方法ではないかなと思うんです。  これについては、私が令和元年九月の決算委員会で質問しました。そうしますと、そのときの副区長が考えますと答弁しておりますが、ちっとも進んでおりませんので、お答えになった方は違いますけれども、この運営協議会方式を区民会館の中に入れるという、知恵を絞っていろんな方法があると思いますけれども、そのことについてはどのように思うでしょうか、考えるでしょうか。区民会館にセンターの要素を盛り込むと。 ◎岩本 副区長 御指摘のとおり、区民センターは区内十二か所なので、地域施設とも言えずにちょっと偏在をしている状況にあります。区民会館は現時点では各地域に一か所ということで、これは公共施設としての性格が違っておりまして、区民会館は貸し館業務ということで、いわゆる興行、コンサートとかで入場券を売って収入を上げていただいて構わない施設になっています。地区会館や区民センターについてはコミュニティー施設ということで、区民の方がコミュニティーを育んでいただくために御利用いただく施設で、そのため区民会館の集会室よりも利用料金は大分安い状況になっています。  今御指摘の区民会館の中に区民センター的要素を入れていくということは、法的といいますか、仕組み上は可能なことであるんではないかと今お聞きして思いました。ただ、貸し館というのも、区民とか事業者からの要望が強い施設でございました、例えば今工事中でございますが、世田谷区民会館では民間スーパーの入社式の行われていたり、中小企業の健康診断が行われていたりと、いわゆるコミュニティーではない使い方で館が必要だというという部分がございますので、そういう意味では、今ある例えば北沢区民会館のホールの半分をコミュニティーで使うんだといったときに、これまで例えば演劇祭、音楽祭とかで活用してきたものが制約を受けるという意味では、既存の中でやっていくのは非常に難しいんじゃないかなと思います。  ただ、今の公共施設総合管理計画の中では、区民センター問題について、今御指摘のような視点ではあまり検討していないと思いますので、ちょっと課題として受け止めさせていただければと思います。 ◆小泉たま子 委員 課題として受け止めるのが副区長によってのどの段階の答弁であるか、私はちょっと今分かりませんけれども、区民にとってはこれから非常にとても大事なことですので、今のを堅持するんじゃなくて、やっぱりモデルでもいいし、何か取っかかりがあれば非常に区民が元気になると私は思うんですね。それで発揮できる区民は、今、大勢いると思うんです。ですので、ぜひこれは検討していただきたい。よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(3)世田谷区立六所橋区民集会所の工事休館について、理事者の説明を願います。 ◎三浦 北沢総合支所地域振興課長 六所橋区民集会所の工事休館について御説明させていただきます。  1主旨ですが、公共施設中長期保全計画に基づきまして、六所橋区民集会所の改修工事を実施するものでございます。工事期間中につきましては、施設を休館とさせていただきます。  2休館期間につきましては、十一月一日から二月二十八日までの約四か月間となります。  3改修内容ですが、外壁、屋根などの改修、電気設備と換気衛生設備の改修となります。  4経費概算は約三千六百十九万円です。  5周知方法は、「区のおしらせ」、ホームページのほか、けやきネットシステム、六所橋区民集会所登録団体へのお知らせ、施設内でのポスター掲示を行ってまいります。  6近隣区民利用施設については、記載の四か所がございますが、二ページの周辺図を御参照ください。  7施設概要につきましては、記載のとおりです。  説明は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 屋根とかを直すついでにと言ったら変なんですが、多分ここはソーラーパネルもついていなければ、蓄電池も入ってないと思うのですが、今、本当にゼロ円でつけられるようなシステムとかもありますし、ここも多分日当たりはとてもいい、周りに高いものがないので、そういう屋根、こういった屋根をいじるときでないとソーラーパネルはつけにくいので、もう既にこういうふうに決まっているのであれですが、今後何かこういう屋根の防水などをきちっと直して、しばらくは屋根をいじらないというような機会には、ぜひソーラーパネルをどしどしつけ、ここもとても区民の方がよく使っている集会施設で、何かのときには一時避難所とかになる可能性もありますし、充電できるような設備がある公共施設は区内にもっと増えるといいと思いますので、今さら無理かもしれませんが、ぜひ検討していただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎三浦 北沢総合支所地域振興課長 今の御意見につきましては、営繕部門ともお話をさせていただいて、実際できるかどうか現時点では不明ですけれども、そういう御意見がございましたことはお伝えさせていただいて、今後の活用に検討させていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(4)世田谷区立健康増進・交流施設の指定管理者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎瀬川 市民活動推進課長 私からは、区立健康増進・交流施設の令和五年四月からの指定管理者候補者の選定について説明させていただきます。  今回の御報告は、選定開始に係る手続等についてになります。選定結果につきましては、この後のスケジュールのところにもございますが、九月に改めて御報告させていただきます予定です。  まず、1の主旨でございます。区立健康増進・交流施設の指定期間が令和五年三月に終了しますことから、令和三年三月までの指定管理制度の適用の効果等を検証し、条例の規定に基づきまして、令和五年度からの指定管理者の候補者を選定してまいります。  2の指定管理者制度を適用する施設です。施設名、所在地は記載のとおりで、通常池尻のがやがや館になります。  3の指定期間です。令和五年四月から令和十年三月までの五年間となります。  4の選定体制です。要綱に基づきます指定管理者選定委員会を設置して選定してまいります。選定委員会の所掌及び構成につきましては記載のとおりとなっております。御参考までに、五ページ目に別紙として選定委員名簿をつけさせていただいております。  5の現在の指定管理の状況等です。まず、(1)指定管理期間と指定管理者です。こちらの施設につきましては、株式会社オーエンスに平成三十年四月から令和五年三月までの五年間、管理を指定しております。  (2)の選定委員会における評価でございます。三月に行われました選定委員会におきまして、平成三十年度から令和二年度のモニタリングの評価結果や利用者アンケートの結果なども踏まえ、維持管理、運営についても適正に行われているといった評価が得られました。それぞれの施設の個別評価、総合評価の詳細につきましては、二ページ目とかに表の形で記載させていただいております。後ほど御確認いただければと思います。  三ページ目の真ん中ぐらいのところ、表の下の部分になりますが、実績評価の反映といたしまして、こちらに関しましては、世田谷区指定管理者制度、通称ガイドラインに基づきまして、現在の指定管理者が応募する場合は加点、減点を行わないことと決定いたしました。  6の指定管理者制度の理由です。こちらは条例で定めているほか、記載のとおりでございます。  7選定方法等についてでございます。この施設につきましては、本年三月十七日に開催しました第一回選定委員会におきまして、条例の規定によりまして、原則に従いまして、公募により指定管理者の候補者を選定することで了承されました。  次に、選定基準につきましては、ここから四ページ目にかけて、四点ございますが、条例で定める基準に基づき審査し選定するものといたします。  8今後のスケジュール(予定)は記載のとおりでございます。  私からの御報告は以上になります。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆小泉たま子 委員 がやがや館をつくったのは、第二ふじみ荘として位置づけられてできたものです。御存じでない方もいらっしゃると思いますが、これが区民生活にかかったときは非常にいろいろ議論がありまして、高齢者がどうやってあそこの外れまで行くのかとか、烏山の方がどうやってあそこまで行くのかとか、いや、三軒茶屋まで行って歩いていっても近いですよとか、とんでもないとか、そんな話が本当に飛び交った。それで、区も一生懸命やるとそのとき言われました。しかし、今はどうでしょうか、皆さん。  二つの団体と、あとは全く周りの個人の方が体操に来ているだけです。本当にがらがら館と言われても仕方がないと思います。あれをあのままにしていて本当にいいのかと。今ここにその評価が出ていますけれども、どうやってそれこそ評価しているんだろうかと。あの莫大なお金をかけてやったあれが、今本当に隅っこのほうで限られた人だけに利用されていて。  ですから、今回は、あれを全く違う、本当にリニューアルするような、第二ふじみ荘に匹敵したような活動があそこで、高齢者の方も、子どももいてもいいですよ、できるように本当に大改革をしていただきたい。そのためにやっていただきたいと思います。今のままでは本当に駄目です。  皆さん、御存じないでしょうけれども、お風呂もつくることになっていたんです。ふじみ荘ですから。ところが、前にお風呂屋さんがあったので風呂はやめたわけです。そうしたらお風呂屋さんがすぐに潰れてなくなっちゃったんですね。だから、お風呂のないふじみ荘になったわけです。だから、そういうこともあって、本当に行かないんですね。皆さん、見てください。ですから、あれをあのままにしていくというのは大変もったいないことだし、全く無責任なことですので、今度は何か新しい計画を出していただいて、もう本当に一新するべきだと私は思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎瀬川 市民活動推進課長 ただいま御質問もございました、御意見のございましたこの施設の事業につきましては、自主事業でいろんな取組を公募の中で提案してもらうようなこともやっております。そもそもこの施設が多世代交流である。高齢の方が中心になるんですけれども、多世代間交流とか、この近隣も小学校や児童館もありますし、そういったところも含めて、地域的な絡みも含めまして、地域を挙げてこの施設がますます活用されるような提案をぜひしてもらいたいというふうに、当然要項の中にも、そのあたりも盛り込みまして公募をしていきたいというふうに考えております。 ◆小泉たま子 委員 応募があった途中経過みたいなものはここで報告していただけるでしょうか。 ◎瀬川 市民活動推進課長 この次の委員会報告になりましたら、先ほどスケジュールで九月にまたこちらの委員会で報告をさせていただきますが、その報告の中では、選定結果がこうなりましたよというところも含めまして、次期指定管理者候補者の選定結果の報告という形で、選定対象団体であったり、選定委員の名前であったり、審査結果、選定理由とか、選定委員会の会議録要旨、あと候補者になった団体等の提案書、こういったあたりも御報告するようなことで考えております。 ◆小泉たま子 委員 新しい課長にかかっていると思いますよ。新しいお仕事で、本当にしっかりやってもらいたい。あれはもうもったいないです。  私が行ったときには、近所の特養ホーム、老人ホームの方が食事に来ていらっしゃいました。五、六人来ると、また帰って次の人が来るというのをやっていましたけれども、私は大学の人でもいいし、あそこで実習をしてもいいし、様々なアイデアがあると思うんです。今のままの形では本当に駄目だと思うんです。あれを何とかするというのは、私は区の大きな命題としてもらいたいんですけれども、副区長どうでしょうか。 ◎岩本 副区長 事業者も替わりまして、現在も大分工夫して、下の児童館とのコラボ事業をやったりと工夫はしていると思います。ただ、まだまだ大きい施設でございますので、さらに創意工夫、事業者の応募でどういう形で自主を提案してもらうかというところにかかっている部分もありますけれども、ちょっと注視して、御指摘のような、さらに活発な施設になるよう、ちょっと頑張ってみたいと思います。 ◆いたいひとし 委員 ここって高齢者施設なんですか。 ◎瀬川 市民活動推進課長 こちらの施設は、高齢者を中心としたという位置づけになっております。 ◆いたいひとし 委員 5のところに、高齢者施設としての機能やサービスの充実といった視点を取り入れていくと書いてあって、あれ、そうだったのかなと。もともと部屋が埋まらなくて、ひだまり友遊会館だの様々な高齢者生涯学習、ちょっと言葉がよく分からないので意味合いを取ってほしいんですけれども、高齢者の生涯学習だとかそういったものを様々この中に入れて、結局、空き部屋がなくなるようにしたじゃないですか。それで指定管理というふうになっていて、逆に言えば、行政がそうやって高齢者の関係部署を全部ここに集めて入れたというのは分かっていますけれども、だからといって高齢者施設だったという記憶は、私はないんです。ですから、この書き方がちょっと違うんじゃないでしょうかということです。  それから、指定管理が、今食堂とか健康施設があると言っていますけれども、先ほど来言っているけれども、この点数とか評価というものが、実際、次の指定管理にどうやって生かされていくのかという視点が全くないということ。もし高齢者施設でないんだったら、例えば多世代交流とか、多くの皆さんが、若い方も、様々な方が健康施設にもっと使っていただけるように改善が必要だとか、そういうことをちゃんと議論するのが委員会であって、そうじゃないところばかり議論しているというのが、ちょっととめどもない質問になってしまっているんですけれども、高齢者施設なのかそうじゃないのか、高齢者施設としたらどうしたらいいのか、逆に明確にしてほしいと思うんですけれども、どうなんですか。 ◎片桐 生活文化政策部長 施設につきましては、こちらにも書いてあるとおり、基本的には健康増進・交流施設という位置づけなので、高齢者に限ったものではございませんで、おっしゃったような多世代交流もここの大きな目的だと思っております。  今、選定委員会も二回ほど開いたところなんですけれども、やはり施設特色としましては、運動機能とレストランというものが大きい柱になると思いますので、そういった特色を生かした提案等を受けたいと思っていまして、独自提案の部分では、そういった部分と交流の部分が非常に大事だと思っておりますので、そういった視点も大きく掲げた中で提案を受けていきたいと思っております。  内容的には、まだこれからも選定委員会の中でもう少しもむ必要がありますので、そういった指摘を生かしながら対応を図ってまいりたいと思っております。 ◆いたいひとし 委員 だから、次期指定管理者の選定には高齢者施設としての機能やサービスの充実といった視点を取り入れていくと書いてあるから、ここは高齢者施設として見直し、改めてそういう方向性でいくんですかと聞いているんです。もし違うんだったら、この文章は違うんじゃないですか。訂正するんだったら訂正してほしい。どうなんですか。 ◎片桐 生活文化政策部長 書きぶりの部分が、高齢者中心と書いてあるんですけれども、多世代施設として、いわゆる交流施設ですから、高齢者に限ったものではないと思っておりますので、ちょっとこの表現について今後検討させてください。 ◎瀬川 市民活動推進課長 ただいまの点に関しましても、私のほうでも書きぶりのほうはあれだったんですけれども、6のところで、この施設は高齢者を中心等とした多世代の区民にということですので、そのあたりも含めまして、世代間交流というのは非常に大きなこの施設の要素かと思っておりますので、その観点も含めまして、公募のほうはしっかりやっていきたいというふうに考えております。 ○羽田圭二 委員長 二時間過ぎてしまいましたので、ここで十分程度休憩をさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか。二時十五分より再開いたします。よろしくお願いいたします。  休憩といたします。     午後二時六分休憩    ──────────────────     午後二時十六分開議 ○羽田圭二 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、(5)ウクライナ避難民支援に関する取組み状況について、理事者の説明を願います。 ◎松田 文化・国際課長 それでは、ウクライナ避難民支援に関する取組み状況について御報告いたします。  1の主旨でございます。ロシア連邦によるウクライナ軍事侵攻に伴う避難民の世田谷区の受入れに当たり、避難民のニーズに対応した多面的な支援を切れ目なく行えるよう、庁内プロジェクトチームを設置して支援策を検討しております。現時点の避難民支援に関する取組を御報告するものでございます。  2の対応経過でございます。二月二十四日以降の経過となりますが、区では区長の指示を受けまして、三月二十三日に避難民支援に向けたプロジェクトチームを発足いたしました。四月に入り、出入国在留管理庁に対しまして、世田谷区としての避難民支援の受入れ及び支援を進めていくことを正式に申し出たところでございます。  3の避難の状況及び世田谷区在住ウクライナ国籍者の状況についてです。出入国管理庁の発表によりますと、国内への避難者数は四月十六日時点で約六百五十人となっております。世田谷区に在住するウクライナ国籍の区民の人数は、四月一日時点で四十六人でございます。この数字は、世田谷区に住民登録がある方のうち、ウクライナ国籍の方の人数となります。
     4の国及び東京都の対応状況です。(1)の対応状況については、二ページの別紙1を御覧ください。1の避難状況は記載のとおりです。  2の避難民に対する国の主な支援です。日本に身寄りがない避難民が日本に到着した場合、国が手配した一時滞在施設に宿泊することになります。この間、生活費が食費とは別に支給され、医療、日本語教育、就労支援などの費用は国が負担いたします。金額は記載のとおりです。その後、自治体の公営住宅や企業が手配する寮などに移った場合には、十二歳以上で日額二千四百円、十一歳以下は日額千二百円が支給されることとなっております。支給期間は当面六か月と想定されておりますが、それ以降の対策は国でも検討中と聞いております。その他、医療、日本語教育、就労支援に係る費用は必要に応じて国が負担することとし、家具等備品の購入のための一時金として、十六歳以上は十六万円、十五歳以下八万円が支給されることとなっております。  続いて、別紙2を御覧ください。こちらは東京都の対応の状況です。都は、避難民や都内在住ウクライナ人からの相談を受けるワンストップ相談窓口を三月十一日に開設しており、宿泊施設を必要とする避難民に対しては、一時滞在施設となる都内のホテルに受入れを行い、その後、都営住宅に移る流れとなっております。四月十三日時点で都営住宅に八組十七名の方が既に入居されております。  なお、避難民を受入れ対象とする都営住宅は、現時点では世田谷区内にはないと伺っております。  5の避難民受入れの流れと庁内連携体制について、四ページの別紙3を御覧ください。上段は、日本国内に身寄りのない方が避難された場合の入国以降の大まかな流れとなります。このうち、都営住宅に入居予定の方は東京都の手配をした一時滞在施設に入居し、その後、都営住宅に移る流れとなります。  その他の避難民の方は、国の手配した一時滞在施設に入所後、国が世田谷区も含めた支援団体等と個別に調整を行い、それぞれの団体が手配した住宅等に入居する流れとなります。  別紙3の下段は、区の庁内連携体制をお示ししております。両副区長の指揮の下に、生活文化政策部長を座長とするプロジェクトチームを設置し、記載の各領域の課長級を中心としたメンバーで構成しております。  資料一ページにお戻りください。6の現時点での世田谷区としての取組み内容でございます。(1)受入れ初期段階での支援でございます。四月十三日にプロジェクトチームの全体会合を行い、避難民受入れ直後に必要となる支援の内容や対応について確認を行いました。 ①の区営住宅の提供といたしましては、世田谷区区営住宅のうち、五月中旬には八戸、以降六月上旬までに合計十三戸、いずれも世帯用の空き室が確保できる見通しとなっております。  続いて、相談、手続における多言語対応です。区では昨年四月より、各支所のくみん窓口に各一台、外国人相談窓口、文化・国際課と合計七台のタブレットを活用したテレビ通訳システムを導入しております。これらの機器を活用しながら、避難民への相談に対応してまいります。  続いて、相談やニーズの聞き取りに当たっては、外国人支援に取り組むNPO等へ専門相談員の派遣を要請するなども検討しております。  (2)の中長期滞在者への支援でございますが、保健・医療・福祉、日本語教育、就労、就学など、避難民のニーズを丁寧に伺いながら、PTメンバーを中心に庁内で連携し、きめ細やかな生活の支援に取り組んでまいります。  (3)その他として、他自治体において、ウクライナ情勢に起因した在留ロシア人への差別的な対応についても報道されておりますので、こうした不当な差別や偏見が発生しないよう啓発等にも取り組んでまいります。  御報告は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆河村みどり 委員 まずはプロジェクトチームを発足していただいて、それで出入国在留管理庁に世田谷区としては支援していきますよというふうに申出をしていただいたということで、今回、区営住宅の提供も、この状況と御報告いただいたとおり、しっかり確保していきますよという御報告をいただきました。  これまで区民の方から私のもとにも、いろいろな相談の内容が様々なのですが、今現在ウクライナの避難民の方を受け入れるそのものではなくて、取り巻くものの御相談。例えば今、本当に毎日報道されている報道とか悲惨な状況を見る中で、区民の皆様も何かしたいという本当にそういう思いが、同じ思いをしていらっしゃる方が大変多いと思います。様々な御相談事があって、本当に申し訳ないことに松田課長に常に御相談申し上げている状況なのですが、きっとそういう方はかなり多いんではないかと思うのですが、現状所管のほうにどの程度、様々な御相談等があるのか、まず教えていただきたいと思います。 ◎松田 文化・国際課長 お電話等で、例えば語学のボランティアをやりたいとか、それから自分の家が一部屋空いているのでそこはいかがかとか、あと、交流をしたいので交流会をとかがありましたら教えてほしいとか、様々な善意のお話があります。例えばボランティアにつきましては、いろんな場面でボランティアの活用というのが出てくるかもしれませんが、まずは行政でしっかりとウクライナの避難民の方たちを受け止めて、その方たちがどういうニーズを持っているのかというのを確認しないと、なかなかそれ以降の話にはならないと思うので、そういったことを一つ一つ積み重ねながら、ここはボランティアの方たちにお願いできるのではないかとか、そういうことをきちっと検証してまいりたいと考えております。 ◆河村みどり 委員 様々な状況の御相談事があると思うんですが、まずは何か区民の方から、こういうことをしたいとか、ああいうことがしたいとか、こういう場合はどうなんだろうとかという場合の窓口に関しては、国際課でよろしいのかどうか確認させてください。 ◎松田 文化・国際課長 私どもが一時的に様々な相談とかを受ける体制でおりますので、御連絡いただいて構いません。ただし、すぐに需要があるということはないかもしれませんし、その内容が決定したら、ホームページ等でも御案内していきたいと考えております。 ◆河村みどり 委員 ありがとうございます。様々自治体でもどんどん支援の輪が広がっていったりとか、また企業もそうですし、それぞれ大学なんかの支援などもこれからも進んでくると思いますので、今後、今の状況を考えると本当にいつまで続くのか、どれだけ支援が必要なのかだとか、それが本当にまだまだ見えない状況でもあろうかと思いますし、かなり長期化が想定できると思います。なので、きっとこれから区民の方の様々な御意見だとか御要望だとかがあると思いますし、またそのフェーズフェーズで支援の仕方が変わってくるという部分もあろうかと思いますけれども、区民の皆様からいただいたものを、また情報だとかを、またいろいろ精査ができるような部門もプロジェクトチームだとかも発足していますので、例えば区ではなくても、国とか東京都ももちろんそうですし、区内の企業だったり、大学だったりとかという区民の方の周りの情報なども区民の方に提供して差し上げれば、安心したりつながっていける部分もあろうかと思いますので、またぜひ様々な情報だとかをキャッチしていただいたのを、速やかにホームページ等で周知していただけるように、また情報を皆さんが取れるように進めていただきたいこと、区としても本当にできる限りの支援ができるように進めていただければと思います。要望です。 ◆中山みずほ 委員 別紙3を今見ているんですが、この短期間でPTをつくり、すごくすばらしい連系プレーだなと思ってちょっとびっくりしています。すごいと思います。この体制がこの間で組めたことというのは、本当にいろんなものに使えるんじゃないかなとも思うんですが、一方で、ちょっと私も勉強不足なんですが、これまでこういうことを、いわゆる避難民だとか、受け入れますということというのはあったんですか。今回初でしょうか。 ◎松田 文化・国際課長 今回が初めてでございます。 ◆中山みずほ 委員 初めてということですが、例えばこういうことがあってはいけないんですが、世界各国では、まだまだ紛争があったりいろいろあります。そういった場合、ウクライナ以外でもこういう体制を組むことというのは、区として考え方はあるんでしょうか。 ◎松田 文化・国際課長 ウクライナは今避難民とされております。難民というのはまた違う定義で国から示されているところで、難民の定義に伴う受入れに関しては、私たち区としてなかなか申し上げることはできないというのが実情です。今は、ウクライナから来る避難の難民についてこういういうプロジェクトで対応していくということがありますけれども、人道的に国がどういった措置を今後取っていくか分かりませんけれども、そうしたことがまた示されましたら、人道的な支援のやり方というのは同じだというふうに考えておりますので、同じようにプロジェクトチームを組んでやっていく必要があるのではないかと考えております。 ◆中山みずほ 委員 難民、避難民、また区単独でできることではないというふうに私も理解していますが、ただ、こういう体制が組めるということが示されたというのは重ね重ねすばらしいなと。今後、国であったり、そういったなかなか日本は難民受入れがし難い国、しづらい国であるということもあるので、一応意見ですが、聞いてみました。 ◆高岡じゅん子 委員 先ほどの中山委員の質問につながるような質問なんですが、難民申請、ウクライナ以外でも難民申請中の方とかというのは世田谷区にいらっしゃるかどうかとか、そういったことは何か世田谷区で把握していることとかはありますでしょうか。 ◎松田 文化・国際課長 文化・国際課のほうでは把握はしてございません。 ◆高岡じゅん子 委員 今回は本当に世界的にウクライナ難民、難民じゃなくてまだ避難民で、緊急事態ということで焦点が当たっていますけれども、先日、ミャンマーの難民のこととか、それから中国のほうのウイグルのほうの方とか、本当に実は難民か、避難民か、経済的に移住してきたのか分からないような方とか、今すごく国際情勢が変わっている中で、世田谷区もいつ何どきそういったものに巻き込まれていくかということが分からないと思いますので、ぜひ今回のこのプロジェクトチームをつくったことをいい材料として、何ができるかというのを前向きに検討していただければと思います。要望いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 (6)世田谷区立男女共同参画センターで実施している相談事業の拡充について、理事者の説明を願います。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 それでは、世田谷区立男女共同参画センターで実施している相談事業の拡充について御報告を申し上げます。  1主旨でございます。男女共同参画センターらぷらすで実施しております女性のための悩みごと・DV相談、男性電話相談につきまして、利便性のさらなる向上、困っている方々がより連絡しやすい、つながりやすい窓口とするため、相談事業の拡充を図るものでございます。  2拡充する事業の内容でございます。まず、(1)女性のための悩みごと・DV相談ですが、現在①事業内容に記載のようなDVをはじめとする女性の悩み事全般に関する相談につきまして、電話、電子メール、面談により相談をお受けしているところでございます。  困難な状況に置かれた女性の中には、家族などに相談していることを知られたくない、相談している内容を周りの人に聞かれたくない、電話ではうまく気持ちを整理して話すことが難しいといった理由で相談をためらう方も多くいらっしゃいます。こうした心理的ハードルを軽減し、相談にアクセスしやすい窓口とするため、最も普及しているメッセージアプリLINEを活用した相談を、現行の相談時間の中で新たに開始するものでございます。  次に、(2)男性電話相談についてでございます。こちらは①に記載のような男性の抱える悩み全般に関する相談について、現在月に一回、第二土曜日に電話での相談を受けております。DVを例に取りますと、内閣府の調査では、女性は約四人に一人、男性は約五人に一人がDV被害を受けたことがあると報告されております。また、警視庁のDV相談の男女比は女性三に対し男性一の割合があり、男性相談の潜在的なニーズは認められるものの区内でその受け皿が整備されていないという課題もございます。  また、月に一回の間隔ですと、相談しようと思っても相談できる機会が極めて少ないこと、また、これまでの相談実績として継続相談につながりにくいという傾向があることから、相談枠の回数を月に一回から月四回に拡充するものでございます。  3今後の予定でございます。本委員会に御報告した後、区ホームページ、らぷらすホームページ等で周知を行い、五月十七日より女性のための悩みごと・DV相談のLINE活用の開始、六月より男性電話相談の相談回数の拡充を図ってまいります。  御報告は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 本当にLINEだと相談しやすいとか、男性相談も増えるということで、非常によいことだと思うんですが、増えるに当たっては相談員さんの人員の強化とか、男性相談と女性相談は同じ方が受けているのかどうかとか、ちょっと相談の受け手の、受け皿の人員体制について補足で説明していただければと思います。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 まず、女性のための悩みごと・DV相談なんですけれども、今、相談枠がかなり広がってきておりまして、相談員四人体制で実施しております。この枠の中で相談を、LINEも含めてやり取りするということで、人員体制の増員ということは現在やっておりません。  一方、男性相談につきましては、現在月一回の相談対応ではあるんですけれども、今後、月四回に拡充するということもございまして、相談員については増員させていただくような形で対応しております。 ◆高岡じゅん子 委員 女性相談と男性相談は、例えば同じグループとか、専門分野として少し違うので委託みたいになるんではないかと思うのですが、そこら辺の同じグループでやっていらっしゃるのか、それとも男性相談を専門にやってくださるような専門のグループとか、つながっているのかとか、教えていただければと思います。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 大変失礼いたしました。女性相談と男性相談では、おっしゃるように質的に、内容的にかなり相談の傾向というのが異なっておりまして、支援の部分も対応の仕方というのはかなり異なってくるという部分がございます。ですので、今現在においても、女性相談に対応する相談員と男性相談の相談については別々で確保させていただいておりまして、今らぷらすの運営委託の中でまとめて運営事業者に委託をさせていただいているような形で、その委託事業者が適切な相談員を採用して支援に当たっているというような状況でございます。 ◆高岡じゅん子 委員 しつこいようですが、やはり同性相談ということが、だから男性相談に関しては男性相談員、女性相談は多分女性が全員受けているんだろうなと思っているんですが、こういう名前で相談するんだと、やっぱり同性でちゃんと相談とかケアをしていくということが大事だと思いますので、その辺の人員に関しても委託先が手配しているということですが、区としてもどういう現状かというのをきちっと把握しておいていただきたいと思います。要望します。 ◆たかじょう訓子 委員 相談の枠が広がる、拡充するというのは本当に非常に重要なことだというふうに思います。私も区民の方からの御相談などを受けていて、こういったことを知らないというパターンって結構多くて、こういうことをやっているんですよということで御案内するケースも結構多いんですけれども、この間、ひとり親の方が結構DVだったと、気がつかなかったけれども、らぷらすに相談をしたり、相談につながったことでこれがDVだったんだと気がついて、それなりのというか、法的な動きも同時に始めるみたいなことも、そういうふうにつながっているんですね。そういった自活への前向きな動きにつながる本当にいい事業だなというふうに思っているので、例えば今回、今後の予定として区もホームページ、らぷらすホームページ等で周知とありますけれども、例えばひとり親のメルマガとかがありますよね。ああいったところにも周知をしていただくこともすごく効果的なんじゃないかなというふうに思っていますけれども、いかがですかね。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 こちらは等ということでまとめてしまって大変申し訳なかったんですが、今回拡充する目的としては、これまで相談になかなかつながれなかった方がつながりやすいような環境を整備するというところがございまして、ホームページだけではなくて、当然ひとり親のメルマガですとか、広く区民一般にこういう相談があって、自分が悩んでいることの課題が何なのかというのを気づいていただき、しかるべき相談支援機関ですとか、地域のリソースにつないでいくというところをやっていきたいと思っておりますので、なかなか知られてないというところが大きな課題かなというところもありますので、極力周知、PRは積極的にやっていきたいというふうに思っております。 ◆たかじょう訓子 委員 もう一点なんですけれども、御相談につながった方がDVだと気がついて、それでその相手を訴えるということにつながるようなこともあるんですけれども、そういう法律的な相談の窓口なんかもセットで御案内できるような内容ですか。その辺をちょっと教えてください。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 らぷらすの相談につながっていただければ、個別に必要に応じてしっかり御案内はさせていただいているんですけれども、区のホームページ上ですと、そういうところもセットで相談窓口を御案内しているという部分あるんですが、らぷらすのところのホームページでどのように周知をしていくのが望ましいのかというところは、いろいろ課題があるかと思いますので、そういった部分も含めて整理して効果的なPRをしていきたいと思っております。 ◆たかじょう訓子 委員 ぜひ丁寧なというか、知っていただくことが非常に重要かなというふうに思いますので、ぜひ積極的にお願いしたいと思います。 ◆中山みずほ 委員 相談が拡充されることは大変すばらしいと思いますし、本当にこのLINEというのは気軽に使えて、今度また、チャットだと思うんですが、どうやっていくのかとか課題も見えてくると思うので、そこは評価もしたいし、今後のLINEの懸念も多分幾つかあると思いますので、そこはまた教えていただきたいと思います。  今回質問したいのは、男性相談もすごく、なかなか男性は相談につながりづらいということで拡充はすごくすばらしいと思うんですけれども、午後六時から九時に設定した理由って、何かデータとか何か根拠みたいなものってあるんでしょうか。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 今回、まず土曜日につきましては、午後六時から九時、第二土曜日で設定されているというところがありますので、第四の土曜日についても同じ時間帯でやらせていただく。金曜日に設定させていただいたのが、働いている方で、夜間に相談しやすいようにということで、この時間帯で設定させていただいているというような状況です。 ◆中山みずほ 委員 ありがとうございます。恐らくそうかなと思ったんですけれども、基本男性は働いています、女性が働いていないから昼間もというのが、それこそが何かジェンダーバイアスだと思うんです。もし根拠がなく、取りあえずやってみての判断だと思うんですが、ニーズ調査って難しいと思うんですが、もしかしたら昼間でも男性は御相談したい場合もありますし、ちょっと試行錯誤していただきたいなということは要望したいと思います。 ◆河村みどり 委員 今回のLINEの拡充ができたということでお伺いしたいんですが、先ほど高岡委員も人員のことをおっしゃっていまして、実際、区としては、LINEに踏み出すということをかなり慎重にとらえていたと思うんですね。区の事業として、「区のおしらせ」でLINEを使っているというのは認識しているんですが、今回これが対話でのLINE、御相談事というのは初めてと私は認識しているのですが、それでよろしいでしょうか。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 世田谷区役所全庁的にこのLINEの相談が初めてかどうかという部分については、途中までは一番最初にやっていくというところでお話が進んでいたんですけれども、途中でLINEのほうの個人情報の取扱いですとか、秘密の取扱いについての問題が起きまして、その後、個人情報の管理とか、どうセキュリティーを保ってやっていくのかというところで慎重に議論していた中で、ほかの行政サービスについて、相談についてもLINEを使っていこうかというところが幾つか出てきたというのは認識しております。  なので、今、五月十七日スタートのこの女性のためのLINE相談が、全庁で一番かどうかというところまではちょっと把握できておりません。 ◆河村みどり 委員 私も高岡委員の御質問で、現在の人員四名でLINEも行えるということで、そういう状況なんだなということを少し驚いてもいるのですが、そもそもLINEに踏み出したのは、例えば事業所の方からの提案が強かったりとか、現場の相談の方からの御意見だとかそういうことがあって踏み出せたのかどうか、それだけちょっと確認させていただきたいと思います。 ◎生垣 人権・男女共同参画担当課長 現場の声もございますし、コロナ禍に入りましてDVの相談件数が非常に増加したというような状況もございまして、いろいろな状況を見て、なかなかDVの相談って、相談すらしにくい状況にあるというようなことが分かりましたので、よりアクセスしやすい相談窓口をということでLINEに広げさせていただいたという形になります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(7)令和五年新成人のつどい(成人式)の開催について、理事者の説明を願います。 ◎北村 区民健康村・ふるさと交流推進課長 それでは、令和五年新成人のつどいの開催について報告をさせていただきます。  1の主旨でございます。本年四月一日から成年年齢が十八歳に引き下げられました。今後区の成人式につきまして、令和三年二月の区民生活常任委員会で御報告させていただきましたとおり、その年度に二十歳を迎える方を対象といたしまして、名称も変更して開催することを御報告させていただくものでございます。  2の式典名称でございます。「新成人のつどい」から「二十歳のつどい」へ変更させていただきます。これは成年年齢引き下げ後の成人式実施の方向性についてのアンケート及び回答者との意見交換などにおきまして、名称につきましても、「新成人のつどい」から「二十歳のつどい」へ変更したほうがいいのではないかといった御意見などを参考にさせていただきました。  3の開催日時・会場でございます。日にちはこれまでと同様に、成人の日の開催とさせていただきます。令和五年は一月九日となってございます。式典の回数と時間は記載のとおりでございます。会場でございますが、今年一月の開催と同じでございます。日本大学文理学部百周年記念館で開催を考えてございます。  4の対象者でございます。四月現在でございますが、約七千七百人でございます。  5の式典の内容でございます。二十歳の方を中心に実行委員を公募いたしまして、実行委員会の企画により式典及び催事の開催内容を検討してまいります。  6のその他でございます。新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえまして、式典のライブ動画配信など、そのほか記載の感染防止対策を徹底した上で開催に向けた準備を進めてまいります。また、本日御報告させていただいた後に、開催内容につきましては、ホームページ等で周知を行ってまいります。  説明は以上です。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対する御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(8)令和三年度世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業の実績報告について、理事者の説明を願います。 ◎中西 商業課長 令和三年度世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業の実績報告です。  この事業は、社会経済環境の変化に対応しようとする意欲ある事業者に対する支援事業でございます。  2の事業概要と実績ですけれども、まず、この事業の概要ですが、経営環境の変化に合わせたビジネスモデルだとか、あるいは新たな製品、商品の開発、販路の拡大、DXの推進など、何らかビジネスを変革しようとする区内の小規模事業者に対して、コーディネーターと実務専門家を派遣し伴走型で支援するとともに、事業資金の補助を行うものでございます。  伴走型の支援は、コーディネーターが事業の課題の整理や事業計画の策定の支援を行うとともに、必要に応じてプロダクトデザインだとか、マーケティング等の専門パートナーが派遣されます。事業費は上限百五十万円、補助率三分の二、予算額は八千五百十万円、特定財源はその半分、二分の一を都補助で入れております。  (2)の実績ですけれども、三年度の補助事業者数は三十事業者です。応募は百五十三社ございました。選定の方法ですけれども外部有識者を含む選定委員会で、事業者の経営状況から他事業者へのモデルとなり得るかといったそこに挙げた項目等によって点数をつけて評価し選定いたしました。三年度の補助金の執行額は三千四百八十一万二千円でございます。一事業者の平均では百十六万四百円でございました。  3の事業実施結果ですけれども、今回、別紙でプロジェクト実績報告書というのをつけてございますが、ページ数が九六ページございますので、こちらについては後ほど御覧いただければと思います。  二ページ目を見ていただきまして、そちらに一覧表がございますけれども、小売、飲食、福祉、教育など多岐にわたりますけれども、こちらの三十事業者の支援させていただきました。売上げの回復や増加に向けて商品開発だとか新しいビジネスモデルの構築まで、令和三年度行いまして、いわゆる企業化、事業化したり、製品をつくって販売したりといったことは四年度以降の取組となりますので、三年度の実績報告書の内容は現時点での到達点を表記させていただいております。  令和四年度以降も、五年間にわたりまして、各事業者の売上げや顧客数の増加、社会課題をいかに解決したか、経営課題をどう改善できたのかといったところをモニタリングして、この事業全体の成果も測定してまいります。  三ページに行っていただいて、三十事業を支援しましたが、幾つかピックアップして、このような事例があったということを御報告させていただきます。  (1)は日本そばを中心とした飲食店ですが、コロナ禍でお客さんが来なくなって売上げが落ちたということで、何らかサービスを拡充しないといけないという問題意識の下、当初は宅配サービスを考えたそうですが、宅配サービスだとおそばが伸びてしまって、せっかくそば粉から徹底しているおそばがおいしく食べていただけないということで、何とか家庭でもお店の味を再現できるようなツールを販売できないかということで、ミールキットを開発したいと。  そこで、食品開発の専門家を派遣してミールキットの開発をするとともに、同時に店舗のブランディングを改めて行って、ちょっと外見もおそば屋さんに一見見えないようなところだったので、そこも改善することで来店の顧客も増やしていくという取組も行いました。  (2)については、子どもの学習の場を運営しているところなんですけれども、コロナ禍で会員がなかなか増えない、来てもらえる機会も少ないということで、このままだと持続可能な経営ができないというところから、まずプランの見直しだとか、財政面での事業計画の見直しをいかにすればいいかということで、専門家の助言をもらいながら新規顧客の開拓をするとともに、新事業を立ち上げた。これにより持続可能性を担保することができたということです。  四ページ目、(3)ですけれども、こちらは解体業をもともと営んでいる事業者なんですけれども、コロナ禍で非常に仕事が減ったということで、もう一個別軸の事業を持たないとということで、アパレルブランドを立ち上げようと。アップサイクル事業をやりたいということで、これまでエイヒレとかで盛んにエイは海で取られていますけれども、その皮は使われずに捨てられていたと。そこに着目してエイの皮を使った皮革製品を開発するということで、ただ、ここは解体事業者なので、ブランドの立ち上げの経験だとか、社員の方も男性がかなり多く、ちょっと女性視点を持ち得ないということで、そういったところを外部専門家に頼りながら新しいブランドを立ち上げたという事例です。  (4)は創業の事例なんですけれども、創業しようという事業者の方が、学生時代から脱毛症に悩んでいて、ウイッグ、かつらを使っていたんですけれども、かつらだと髪型が変えられないということで、思い切って知り合いの美容師にウイッグのカットってできるかということでやってみたら、できたと。これであれば、自分と同じような悩みを抱えている方や、あとおしゃれでウイッグを使っている方もいろんな髪型を楽しんでいただけるんじゃないかということで、これはビジネスになるんじゃないかということで起業してみたということです。これは当たりまして、起業家を集めたピッチイベントでも入賞したりとか、既にお客さんもついているという状況になっています。  五ページの5ですけれども、本事業の成果と今後の取組ですけれども、本事業によって新製品の開発だとか業務改善だとか、経営課題の解決に向けたきっかけとなるとともに、この事業に参加した事業者同士のネットワークも構築できました。区内産業の再構築や成長を支援する事業のモデルが創出できたというふうに考えております。今後、先ほど申し上げた企業家のモニタリングを継続的に行っていくことで、さらに効果測定を行って改善すべき点を改善していきたいと考えております。  今年度、先日ポスティングで御報告させていただきましたが、事業をさらに拡大して実施していこうと考えております。昨年度と同じ一年間通しての伴走型支援のほか、支援計画、事業計画策定時に重点を置いたスポット型のハンズオン支援、またビジネススクール型で集団で、リスキリングであるとか事業再構築だとか行っていくような取組の三本柱を立てて実施したいと考えております。こちらの詳細については割愛させていただきます。  六ページ目の(2)の予算ですけれども、今年度は一億二千九百三十五万円計上してございまして、こちらも二分の一都補助金、特定財源を見込んでございます。  説明は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 それでは次に、(9)今後の経済産業政策の展開について、理事者の説明を願います。 ◎中西 商業課長 今後の経済産業政策の展開について御報告いたします。  この間、第一回定例会でも、旧池尻中学校跡地を活用した新たな産業活性化拠点の議論の中でも、新しいことをやっていくにしても、これまでの区の取組や産業振興公社との役割分担はどのようになるのか、また新しい条例の下で、どのように今後経済産業政策を展開していくのか、その全体像を明らかにする必要があるという御指摘を受けてまいりました。そこを踏まえまして、このたび報告するものでございます。  区では、これまでの産業振興基本条例を改定いたしまして、地域経済の持続可能な発展条例を制定いたしました。これに伴う政策につきまして、旧池尻中学校跡地を活用した新たな産業活性化拠点における展開、また経営の改革を図っていく産業振興公社の役割等について報告させていただきます。  まず、2のところで、おさらい的にですけれども、地域経済の持続可能な発展条例が何を目指しているかということについて御報告です。こちらの条例は、従来の産業の振興から地域経済の発展や活性化へと一段視点を上げて取組を進めていこうということをうたっております。
     世田谷区の産業は地域密着型で、区民生活を支える産業が非常に多いということを踏まえまして、単に収益の向上を図るばかりでなく、地域社会に軸足を置いて地域や社会の課題の解決を図る産業を振興すること、もって経済活性化を目指していくことを志向しています。  四つ方針を挙げてございまして、(1)が多様な地域産業の基盤強化。これは、これまでの産業振興基本条例と同じように、まず産業の基盤を固めていくというところです。多様な産業が経済危機の時代の変化に対応できるような力を身につけていただくように支援するとともに、産業間で相互連関的な連携を進めていくことで地域経済の活性化を図っていきたいという視点。  (2)の起業の促進及び多様な働き方の実現についてですが、この間、住と職の境界が薄れて、地元において多様な人材が交わって新たな価値を生み出すことが進んできています。これによって地域経済の持続可能性を高めていくということで、全ての人が働きやすい環境を整えることと、地域の特性を踏まえた起業の促進を図ってまいります。  (3)は、ソーシャルビジネスの推進です。先ほど来申し上げている地域や社会の課題解決に向けて、ソーシャルビジネスの創出を推進してまいります。  (4)は持続可能な事業活動及びエシカル消費の推進です。SDGsにコミットした持続可能性を考慮した事業活動、またエシカル消費のような環境に配慮した消費行動を推進してまいります。  二ページ目にお進みください。これら四つの方針をどのように進めていくかということですが、主に産業振興公社が中心となって取り組む地域経済、産業の基盤の強化、いわゆるセーフティーネット的な取組を一つの柱とし、区や公社では持ち得ない専門スキルを有する事業者が、新たに運営する産業活性化拠点が主となって取り組む社会経済環境の変化への対応及び新たな価値の創造支援。つまり成長と発展の取組、この二本に分けて取り組んでまいります。  (1)のセーフティーネット的な取組についてですが、この間も産業振興公社がセーフティーネットとしての大きな役割を果たしてきました。公社がこれまで蓄積してきたスキルと、公社が持っている産業団体、金融機関等のネットワークを今後も活用し、コロナ禍から復興を目指す事業者支援に主眼を置いた産業基盤の強化の取組を進めてまいりたいと考えております。  取組の項目としては四つございますけれども、経営改善、経営の安定化支援として融資あっせん、経営相談に取り組んでまいりますが、こちらにつきましては、アウトリーチ型の取組を進めることによって、より幅広い区内事業者に情報発信を行うとともに支援につなげていくという取組を改革してまいります。  ②の事業者の人材確保支援についてですが、こちらはハローワークとの役割分担をより明確にし、介護、建設等、区民に必要不可欠な産業の求人活動を支援する、ここの強化充実を図るという改革を行ってまいります。  ③の働きやすい環境づくり支援、こちらはセラ・サービスの取組ですけれども、区内の事業者に福利厚生サービスというのをつくっていき、どんな労働者の方でも福利厚生が受けられるようにするために、会員の拡大を図っていく。そのための方策として、健康維持増進事業の充実を図ることと、自己啓発・余暇活動については民間のサービスもうまく活用しながら拡充を図ってまいります。  三ページ目の産業交流、連携支援(地域活性・観光)の取組につきましては、公社の持っている世田谷みやげ及びこれまでまちなか観光で培ってきた地域の観光資源とのネットワークをうまく活用して、ふるさと納税の記念品を開発していくことで、公社自身のスキルやノウハウを磨いていくとともに、区の税外収入確保に資することを目指してまいります。  次に、(2)の社会経済環境の変化への対応及び新たな価値の創造支援、成長と発展の取組につきましては、この間新たなニーズを捉えて起業、創業を行う動きや、事業をアップデートしようという動きも活発になっております。また、それだけでなく、廃業をしようという方も増えていることもあり、事業承継の必要性も高まっています。このような動きを望ましいゴールに導くために、起業経験者であったり、デザイナーやエンジニア、ITの専門家、資金調達の専門家など、こういった専門家による伴走型の支援が有効だということも、先ほど報告したハンズオン支援などでも明らかになってまいりました。  そこで、新たな産業活性化拠点にはこれらの専門家を他に先んじて集めて、区と協働によって運営を行って事業者の支援を行っていきたいと考えております。その中で、一般ビジネスだけでなく、ソーシャルビジネスやゼブラ企業、企業利益と社会貢献という一見すると相反する価値を両立していく企業というのがこの間どんどん生まれてきていますので、こういったところを育てていくということを進めてまいります。  取組は三つございますが、既存産業の活性化支援、先ほど御報告したハンズオン支援事業をこちらの施設に取り込んで進めていきたいと思います。起業・創業支援につきましては、一般創業のほかソーシャルビジネス、ゼブラ企業の支援を進めてまいります。その副産物として、アップデートをしていこうという事業者や起業・創業者を生きた教科書としながら、学びの支援をしていく。小中高生、また大学生も含めてですけれども、若い世代に対してアントレプレナーシップ、起業家精神を培う教育を行っていくとともに、事業者の方、あるいは事業者の社員の方が新しいスキルを身につけたいんだというリスキリングの支援を行ってまいります。  四ページの4区民生活の向上や新たな価値創造に向けた区の取組み、区は何をしていくのかというところですけれども、この間、経済危機がずっと続いている状況にあります。また、経済環境もどんどん変化しているという、大きな変化の局面を迎えておりますので、区としては、まず地域経済全体の底上げを図る景気対策、経済対策、せたがやPayの活用や公共事業の実施などによる財政出動で区内全体の下支えをしていくとともに、世田谷区の基本構想に掲げる、あるいは新しい条例に掲げるビジョンの実現のために、持続可能な地域経済の基礎づくりの取組を進めてまいります。  その実現の方策として、公社とともに公社改革を進めて充実強化を図るとともに、旧池尻中学校の新しい拠点においては共同で運営を行って効果的な運営に努め、かつ両者を適切に連携させることで、経済産業政策の推進体制を強固なものにしてまいります。  五ページに、今、説明してまいりましたことを図示させていただいております。図の左側に発展条例を置いておりますけれども、こちらの四つの取組を、上段のセーフティーネットの取組、基盤強化の取組と変化への対応、価値創造といった成長発展の取組に分けてございます。点線で囲んだところが、それぞれ産業振興公社の取組、新たな産業活性化の拠点の取組です。  上段に行政計画を掲げさせていただいております。令和六年度から新たな産業ビジョンをつくってまいりますので、先ほど申し上げた区の取組については、今後議論を詰めていき、この産業ビジョンの中で具体化をしていき、具体的な政策に落とし込んでいきたいと考えております。また、公社の改革につきましては、本年二月に産業振興公社が改革方針というものを打ち出しました。それに基づき、仮称ですけれども、産業振興公社改革計画というものをつくってまいります。こちらに基づいて公社改革を進めていくことを考えてございます。  今申し上げた公社改革につきまして、その後、六ページのさらに先に世田谷区の産業振興公社改革方針という資料がございますので、そちらで簡単に御説明させていただきたいと思います。  なお、本件につきましては、来週の二十六日に産業振興公社の参考人招致がございますが、その中でも公社から御説明をした上で御質疑をさせていただきたいと考えております。本日はその前段階の御説明をさせていただきます。  まず、一ページ目のところに、産業振興公社の在り方ということが記載してございますが、公社の位置づけとしては、事業者のセーフティーネットとなる取組、総合的な公共サービスを行っていく。この役割は大変大きく、今後もこの役割を果たしていくということを述べてございます。  この前提に立ちまして、経営改革の視点ですけれども、そもそも第三セクターである産業振興公社は、効果的、効率的な公共サービスの提供によって行政の肥大化抑止に向けた取組を進めてきている。また、収益性が乏しい事業についても、民間手法を取り入れながら運営していくものだという位置づけがございますが、ここに沿って民間セクターで公共サービスを提供するところというのは増えてきてはいるけれども、それでも民間セクターだと収益性がない上にできないところというのを公社が担っていく。それが、先ほど申し上げている事業者を支えるセーフティーネット的な取組である。このように改めて位置づけた上で改革に取り組んでいくと。  二ページ目ですけれども、この中で、公社は区内事業者の代表者や学識経験者、関係団体の幹部等が参画する理事、評議員の提案議論を踏まえて実施してきたと。このネットワークは極めて重要かつ意義深いものだったということから、改めてこれを最大限活用して事業を進めていきたいということを述べています。  その次の3の当面の行動計画ですけれども、先ほど申し上げた四つの事業の柱に沿って改革を進めていきたいと。(1)の融資あっせん・経営相談については、このページの下段のほうにございますけれども、業態や商品を改革し、コロナ禍からの復興を目指す事業者に対する支援策を強化する。ここを区と一緒に取り組んで着実に実施していくということを改革の柱にしています。  三ページ目、(2)の雇用・就労のところでは、先ほどと同じことになって恐縮ですが、介護、建設等、区民に必要不可欠な産業の求人活動を区の関連所管部と連携して支援する等、区内の区民生活を支える産業を維持する視点を強化する。ここを柱にして取り組んでまいります。  四ページ目です。セラ・サービスについての記述でございますが、四ページ目の中段の下のところで、健康診断等のメニューを重視する、また民間サービスを部分的に利用し、サービスの向上と経費削減を進める。ここに主眼を置いた改革を進めてまいります。  五ページ目です。地域活性観光のところですけれども、こちらのページの下段にございますが、世田谷みやげの看板を最大限活用と、そういうことにより、また公社の持つ連携を活用した体験型の記念品の企画を区に提案し、引き続き受託をしていく。これによって公社自身の事業を磨いていくとともに、区にも貢献していくということをここで述べております。  六ページの下段ですけれども、(5)の情報部門の整備、この団体は非常に小さい団体だったので、事務処理をかなりアナログ的にやっていたところはあるんですけれども、これまで部分的だった電子化をこの際全体で進めていくことで、事務の効率化を一気に進めていこうということをここでは述べております。  七ページ目、持続可能な財政運営についてですけれども、外郭団体の援助支援基準に基づきますと、こちらの団体は毎年度一千万円から二千万円収入不足になるという構造にございますが、ここを埋めるために、先ほどのふるさと納税対策などの事業を収益事業としてきちんと柱立てし、この赤字を埋めていく取組を進めるという財政運営上の改革でございます。  最後に、組織運営につきましては、八ページの一番上の行ですけれども、常勤職員十名なんですが、平均年齢は五十歳を超えております。こちらの世代交代も含めた職員の育成を図っていく取組をやっていこうと。ただ、その前段として人員計画をしっかりつくって、区や他の外郭団体とともに人事交流等も行いながら人材育成を図っていこうという柱立てをしてございます。  最後、6その他の課題のところは、現在の産業プラザの建物が、向こうの十年後には返さなければならない可能性がございます。また、令和九年度には、経済産業部が本庁舎に戻るというスケジュールもございます。このことを踏まえて、改めて産業プラザの位置づけについて議論し、方向性を明らかにしていくということをここで述べています。  長くなりましたが、説明は以上でございます。 ○羽田圭二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆おぎのけんじ 委員 ここにはなかったんですが、旧池尻中跡地活用において、あそこでこれぐらいの経済効果を生み出す予定ですよというような資料が前も報告があったかと思うんですけれども、そこの数字の設定というか、再検討されているのかどうか分からないんですけれども、そのあたりはどうなっているのか教えてください。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 十二月十七日の区民生活常任委員会で、池尻中のKPIということで各種アウトプットとアウトカムということで売上げ増及び地域への波及効果というものを出させていただきました。こちらにつきましては、各種御指摘、御意見などもいただいておりますので、これをベースに全体の議論の中で、こちらについてももろもろ検討はしているところでございます。 ◆おぎのけんじ 委員 前回示された数字の前提がどういう条件だったか、報告を受けたかどうか記憶が曖昧なんですけれども、先ほど説明の中で、起業・創業支援についてはソーシャルビジネス、ゼブラ企業の支援を主軸にしていくという御説明があったと思うんです。これは私の個人的な見解かも分かりませんけれども、ソーシャルビジネスというのは当然社会課題を解決していくためのビジネスでありますし、ゼブラ企業というのは、ユニコーンという取りあえず規模を求めていくような、ばりばりやっていくんだというところの反対の概念みたいな形で使われるケースが多いのかなというふうな認識なんですね、私の場合。そのソーシャルビジネスだとかゼブラ企業とかを集めたときに、経済効果というか、そのインパクトがどれぐらいでかくなるのかという点においては、この間示されたような数字の規模に果たしていくのかどうかという違和感をさっき感じたんですね。  今ソーシャルビジネスをやっている企業とゼブラ企業を主軸にしていきますよということは、それ以外の企業というものはやっていかないということなのか、それとも全体のポートフォリオの中で、ユニコーンを目指すような企業もあれば、ゼブラ企業もあるというような考え方になっているのか、仮にここに書かれるように、ソーシャルとゼブラに注力しますということになると、さっき言った成果が若干ぼやけてくるだろうと、評価もしにくくなってくるだろうと。それでだらだらまた続いていくんじゃないかという、そんなループになってしまう懸念もあるんですけれども、そのあたりいかがかお聞かせください。 ◎中西 商業課長 ゼブラ企業とか、ソーシャルビジネスをほぼやっていくんだというふうに聞こえたんだとしたら、ちょっと私の説明が悪かったかなと思うんですけれども、先ほどおぎの委員がおっしゃっていたようなポートフォリオがあって、一般ビジネスというのを当然育てていき、そこで区内GDPにもインパクトを与えていくということはミッションの一つとして当然あります。そのほかに経済的価値だけでははかれない、社会課題の解決のようなソーシャルインパクトを与えるような企業も育てていくというのが一方ではあると。そういったところで総合的にやっていくということを今回目指していくということです。 ◆おぎのけんじ 委員 まさにおっしゃるとおりだと思っていまして、ポートフォリオを組む中で、ある程度もエグジットが見えている会社も入れなきゃいけないでしょうし、当たるか当たらないか分からないけれども、社会課題を解決してくれそうだねという会社も入ってきてもいいと思うんですよ。それらを回しながら経済効果を最大化していくというところと、世田谷区の課題解決に資する取組がどれだけ生まれたのかというあたりも当然評価の対象になってくると思いますけれども、そのあたり、事業者がどういうふうな組み立てをするかというところがまさに腕の見せ所だと思っているんです。  仮に区がそういうふうな思惑でいたとしても、やるのは事業者ですから、どうやって事業者に考えさせるというか、やらせる仕掛けというのか、そのあたりはどういうふうに考えているのか。 ◎納屋 産業連携交流推進課長 御指摘のとおりだと思っておりまして、事業者にきちんとそういったところは理解していただいた上で運営に携わっていただく必要があると思っておりますので、公募要項の中でもそういったところを明示するとともに、実際に運営する段階では、区と民間事業者とで運営委員会というものを設置して、区もコミットした形で運営に携わっていくと。そういったところでこのような考え方を運営の中に取り込んでいくということだと考えております。 ◆おぎのけんじ 委員 そうだと思うんですけれども、どの事業者が運営することになるかまだ分からない状態で、事業者ごとの得意、不得意ってあると思うんですね。そのときにやっぱり事業者の特性合わせていくというよりも、区としてこういうポートフォリオが一番望ましいと思っている理想の姿というのはなきゃいけないと思うんですね。ですので、そのあたりもちゃんと検討していただいて、今後その委員会の場なのか分かりませんけれども、お示しいただきたいということを要望しておきます。  あともう一点、後半で産業振興公社の御説明があったと思うんですが、資料の七ページになるのかな。産業振興公社の改革方針という資料ですけれども、これを作ったのは産振公社ですか、区ですか。 ◎中西 商業課長 産業振興公社で策定をしたものです。 ◆おぎのけんじ 委員 1の下から三行目のところに、公社の役割は大変大きいということで、自己評価が大変高いんだろうと思いますけれども、ただ区のほうでは、昨年外郭団体の改革プロジェクトみたいなものを立ち上げて、サービス公社、産振公社等々を特に注力して見ていきますよという方針を示されたと思うんです。  さっき中西課長からも、多少問題意識とかに触れられていましたが、そのときに掲げられていた区の問題意識からさほど時間がたっていないにもかかわらず、公社の役割は大変大きいと当事者側が言っていて、区のほうもこれを出してきているということは、ある程度それを是認しているということだと思うんですけれども、若干ジャンプし過ぎな気がするんですけれども、そのあたりはどう捉えたらいいですか。 ◎中西 商業課長 確かにこの間の実施計画では、例えばサービス公社やトラストまちづくりと一緒に運営できないかということだとか、あるいは事業の一部を区に引き戻すことが必要ではないかというような問題意識を上げて議論はしてきております。その議論からちょっと飛躍をしているんじゃないかという御指摘で、確かに結果だけを見るとそのように見えるところがあるかもしれないんですけれども、ここを掘り下げて検証した結果、我々としては非効率ではないかと見えていた部分も、実際分析をしてみると、きちんと効率的にやれているねというふうなところだとか、あとは先ほどもちょっと何回か言いましたけれども、あちらが持っている産業団体とのネットワークというのが、かつては区が直接そういった団体とつながり産業政策について議論していたんですけれども、そこが意見を集約しつつ政策を具体化していく場になっているということが、今さらではありますが、改めて再評価できたと。それも検証を経たから改めてそこが明らかになったところもございますけれども、そういったことに加え、さらに経済危機がこれだけ長く続いている中で、産業振興公社が持っている事業者支援のノウハウというものを軽々に改革だという形で失うのも極めてもったいないというところも再評価したと。その三点があって、最終的には公社の改革を図りつつ、生かしていこうという結論になったということです。 ◆おぎのけんじ 委員 まだいろいろ聞きたいことがあるんですが、来週の場に譲りたいと思いますけれども、最後のほう、七ページの持続可能な財政運営というところがあって、ここで、公社は収益事業を実施していないためとはっきり書いてあるわけですね。ここが問題だということはいろいろ議会からも指摘されてきたところだと思うんですけれども、その取組内容の一つとして、先ほど御説明されていましたけれども、区のふるさと納税対策を受託させてくれという提案をしていきますよという意思表示だと思うんですけれども、今、区のふるさと納税対策って髙井課長のところがやられていると思うんです。そこをわざわざ切り出して、産振公社の延命に当てるような感じに見受けられなくもないんですが、そこはどうなのかということと、あと、下のほうで他の収益事業についても順次検討を実施するというこの検討状況はどうなのか、かつ二、三年間、管理費への補助をできないか検討を求めていくとか、こういうところを見ていくと全然持続可能な財政運営になっていないんじゃないかという気がするんですけれども、そのあたりはどうなんでしょうか。 ◎中西 商業課長 順次お答えします。まず、順番が変わりますけれども、他の収益事業の検討については、まだ具体的にこれをやっていこう、詰めていこうというところまでいっておりませんという状況です。  それで、財政援助方針についてなんですけれども、これは区がかなり外郭団体について厳し目の財政援助方針にしていまして、リーマンショックのときに財政支援基準を見直しているんですけれども、その際に内部留保をうまく使いながら、退職手当引当金だとか、公益財団法人における管理費会計というのは自力でやりなさいというような基準にしているというところがあります。それで、指定管理を受託している外郭団体であるとか、資産を持っている外郭団体であれば、そこの部分というのはしのいでいけるんですけれども、立ち上げのときから山ほどの公益事業を積んで立ち上げたこの産業振興公社に関していうと、ちょっとかなり厳しい財政援助基準になっているというところはあります。それがあるので特例を認めてくれないかということが向こう側からも出ているという背景はあります。  収益事業については、委員の指摘があったようなふるさと納税対策をやっている経営改革・官民連携担当課の事業をただ持っていくというだけであれば、それはもうただ延命のためにアウトソースしたということになりますけれども、ここで公社が提案をしているのはそういうことではなくて、魅力的な記念品を開発するから、それを要するに区に買ってくれといいますか、そういうビジネス的な視点で提案をしていこうということを言っています。なので、売れないものしかつくれなければ、公社には一銭も入らないので、ここの改革でうたっているような収益活動はできないんですけれども、そこまでかけて、自分たちが持っている武器を最大限使って収益を得ていこうという提案をしているということです。 ◆おぎのけんじ 委員 最後にしますけれども、今説明を聞いても、これが持続可能な財政運営を目指しているものなのかというところは全く私は理解できないし、全体として、これが改革方針になっているとも正直あまり思えないです。区がもともと外郭団体を見直すという一つの改革マインドの原則もちょっとよく分からないですし、今後いろんな機会があると思うんですけれども、ちゃんと説明責任を、行間を生める形でしていただきたいということを要望させていただきます。 ◆いたいひとし 委員 時間も押しているので一点だけですけれども、産業振興公社の今後の改革計画で、今までやってきたことを中心に四点挙がっているかと思うんですけれども、私たちはやっとこの改革案なるものが、中身は別としても出たということが一つ前向きに、この公社がよくなっていく一つの兆しと捉えた場合、ただ、今までの十六年間があるので、一年一年、あと五年で枯渇するというふうに考えたときに、この五年間がどう毎年成果を出していくのか、いったのかというところを明確にして進めていただきたいと思うんです。  このコロナで、また新しい産業の状況を考えたときに、やはり公社の果たす役割というのは、私は一定程度あるというふうには思うんですね。ただ、全面的にもろ手を挙げて頑張ってくださいとはなかなか言いにくい。そう考えたときに、やはり厳しい言い方をするけれども、この五年間なり、しっかりと世田谷区としても、私たちは池尻のものとここはセットで考えているんです。逆に言えば産業振興公社が駄目だったら、池尻が今後どうなるか分かりませんけれども、ここが大変順調にいけば、逆に言えばここにお願いをすると、産業振興公社がやってきたことをここでお願いすればいいとか、そういうふうにもなっていく瀬戸際だと思っております。  そういう意味で、漫然と過ごすのではなくて、どういった成果指標を求めるのかということをしっかり明確にしていただきたいと思うんですけれども、今後そういう考えがあるのかないのか、お伺いします。 ◎中西 商業課長 この間、改革方針の実現に向けて、今度は計画をつくっていくんだという議論を産業振興公社の経営陣とも意見交換しておりますけれども、議会の御指摘も当然ありましたし、そうでなくても計画をつくる以上はそれを図る指標というのは絶対必要だという認識は校舎側とも共有しております。それを立てた計画づくりをやっていこうということで、今、公社の側も作業に着手しておりますので、期間と、それから到達はどこなのということを明らかにした取組を今後進めていくという決意でおります。 ◆たかじょう訓子 委員 今後の経済産業政策の展開のところでは、この間決まりました世田谷区の発展条例に基づいてやると。地域の社会の課題解決とかにしっかりと取り組むと。区民になくてはならない、そういった事業を、事業者をしっかりと支援していく。そういった立場を明らかにしたものだったと思うんですけれども、これに即して進めていくということが示されているわけですね。これはすごく評価しています。  それで、私たちは公社に求めること、あるいは区に求めることというのはイコールなんですね。世田谷区内の事業者の状況の把握をしていただき、そこにあった施策、必要な支援などをしっかりと把握し、構築していただくこと。これが期待することなんです。  それが、区がやろうと、公社がやろうと、それは今一体で進んでいるという私は認識があるんですけれども、せたがやPayの店舗を増やすというときに、区の方も、それから産業振興公社の方も足を使って訪ねて、せたがやPayに加入してほしいということやってきたわけですよね。こういった本当に逆に言うと地をはうような活動をされているというふうに思うんですね。  今後の公社の在り方についてもなんですけれども、公社でできない、なくしたという場合には、今度の池尻のところで委託するような事業者にこれをやれというのかということもちょっと考えますよね。それができないとなったら、区が直接やるのかというふうに私は考えるわけです。そう思ったときに、区の職員、数少ない職員の中でいろいろやっておられるわけですから、それをするんだったらそれに見合った人員配置をしっかりとしていただく必要があると。そういったことも一体に話し合わなきゃいけないことではないかと私は思います。  私が求めることは、区に求めることと産業振興公社に求めることというのはほぼイコールですから、これをどう実現するか。それを実現するためにどういう体制でやるのがいいのかということを、ぜひ整理していただきたいというふうに思います。  私は産業振興公社がやってきた仕事というのは、本当に地道な地域の事業者に寄り添う活動をやろうとしておられたというふうに思いますし、そこは評価したいと思っています。その上で整備が必要だということでしたら、そういったことも含めて検討しなければ事業というか全体の政策は進まないというふうに思いますので、ぜひ御検討いただきたい。これは意見にしておきます。 ◆小泉たま子 委員 私は、今日ここで言わなければ、これはすごく大事なことで、わけが分からなく終わってしまう気がするんです。すごく悩みましたけれども、言います。  これは本当に役割分担が変わったのかということです。公社とそちらとね。それから、誰がいつどこでどうやって決めたのか、いつこれが決まったのかということ。それから、区と公社の役割分担は区と公社で決めるわけですけれども、本当にジャンプしたような突然出てきたような感じがします。今の説明は全く新聞を読んでいるようでわけが分からない。一生懸命聞いても私には理解できないことが多かったです。これが今の最初の説明であるということに対して私は憤りを感じます。これで説明したとなれば、私はへえと思います。もう一回読みますけれども、これが入っているから。  ですから、本当にこれは役割分担が変わったのかということを一言だけで言ってもらって、もし公社が変わったとするならば、私はものづくりは公社がやるべきだと思いますし、共同でやるとさっきおっしゃった。それから、ここまでやったら、やっぱり公社の役割を条例に入れ込むべきだと思います。というようなことが私が言いたいことなんですね。  また二十六日にありますので、これだけ言って、役割分担が本当にきちっと変わったのかどうかだけ、いつ決まったのか、この二つだけ答えてもらえれば。 ◎中西 商業課長 役割分担が変わったということではなく、役割分担の不明確だったところをもう一回明確にしたということです。 ◆小泉たま子 委員 いつなの。 ◎中西 商業課長 今回整理して御報告させていただいているので、この間、公社とも議論を重ねた上でこういう整理だねということを今回お出しさせていただいているものです。決めたというのは、手続的なことということでしょうか。とすると、この資料を議会に御報告するというところで決めたということになります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(10)は最初の冒頭に報告をしておりますので、(11)その他ですが何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 ないようですので、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、3協議事項に入ります。  まず、(1)参考人の出席要請についてですが、こちらについては二月二十五日の委員会にてお諮りさせていただきましたが、四月の人事異動等を反映させた案をお配りしておりますので御覧ください。  せたがや文化財団については、事務局長が城倉氏から松下氏に、文化生活情報センター副館長が松下氏から志賀氏に変更になりました。世田谷区産業振興公社については、事務局長(常務理事・特命担当課長事務取扱)が事務局長(常務理事・産業振興課長事務取扱)に、産業振興課長が総務課長に組織改正し、また地域活性・観光課長が地域活性支援課長に組織改正し、惠氏から寺澤氏に変更になりました。  こちらの案のとおり参考人招致を行うことでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 御異議なしと認め、そのように決定をいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、外郭団体の報告を聴取するための委員会を四月二十六日火曜日午後一時から開催いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○羽田圭二 委員長 その他何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○羽田圭二 委員長 ないようですので、以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後三時四十二分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...