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  1. 世田谷区議会 2021-12-17
    令和 3年 12月 文教常任委員会-12月17日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 3年 12月 文教常任委員会-12月17日-01号令和 3年 12月 文教常任委員会 世田谷区議会文教常任委員会会議録第十四号 令和三年十二月十七日(金曜日)  場  所 大会議室  出席委員(九名)    委員長         福田たえ美    副委員長        加藤たいき                下山芳男                山口ひろひさ                高橋昭彦                藤井まな                田中優子                田中みち子                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      髙橋 亮    調査係副係長      阿閉孝一郎  出席説明員    教育長         渡部理枝    教育監         粟井明彦
      教育総務部    部長          知久孝之    教育総務課長      安藤良徳    学務課長        田中勝将    学校健康推進課長    山下裕光   教育政策部    部長(教育監兼務)                粟井明彦    学校職員課長      前島正輝    教育指導課長      毛利元一    教育ICT推進課長   齊藤真徳    教育研究・研修課長   隅田登志意    新教育センター整備担当課長                北村正文    副参事         塚本桂子   生涯学習部    部長          内田潤一    生涯学習・地域学校連携課長                谷澤真一郎    中央図書館長      會田孝一   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 中学校敷地内への自動販売機設置の試行について   (2) 争訟事件の発生について   (3) 令和四年度区立小・中学生海外教育交流事業の中止等について   (4) 九月の分散登校時におけるオンライン学習に関するアンケート調査結果について   (5) 令和三年度 全国学力・学習状況調査の結果について   (6) 新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた進め方の一部見直しについて   (7) 奥沢図書館天井内排水管更新工事に伴う業務の一部変更について   (8) 魅力ある区立図書館づくりに向けた取組みの進捗状況について   (9) その他  2.資料配付   (1) 第十二回世田谷ガリレオコンテスト科学コンテスト)  3.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午後三時十七分開議 ○福田たえ美 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 本日の委員会に下山委員より公務により遅参の届けが出ておりますので、御報告いたします。  本日は、報告事項の聴取等を行いますが、引き続き新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者の報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、会議時間の短縮に御協力をいただきたいと思います。  また、発言の際は、お手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。  それでは、1報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)中学校敷地内への自動販売機設置の試行について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎安藤 教育総務課長 それでは、中学校敷地内への自動販売機設置の試行について御説明いたします。  1主旨として、平成三十年に区立中学校生徒会より、自動販売機の設置が学校に対し要望されました。今般、当該中学校より、PTA役員会学校運営委員会でも賛同が得られたことから、教育委員会に設置に関する相談が寄せられ、教育委員会では、生徒、教職員、学校開放利用者等の利便性向上と、災害時等の飲料水確保等に寄与するものと判断し、中学校敷地内への自動販売機の設置を試行することといたしました。  2試行設置校は、桜丘中学校です。  3試行期間中の検証として、自動販売機設置に関するアンケート調査を実施するとともに、有効性や課題等を検証し、今後の方向性をまとめます。検証の結果、特に問題がなければ、令和五年度から自動販売機の設置を希望する区立中学校に拡大したいと考えております。検証の視点は、記載のとおりの項目を想定しています。  4今後のスケジュールは記載のとおりです。  説明は以上です。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中みち子 委員 自動販売機ということなんですけれども、これは災害時のお水の確保とか、利便性というところでは、理解できるんですけれども、ただ、これは三百六十五日、二十四時間ということで、大量の電力をやっぱり消費してしまうという問題があると思うんです。あとそれと同時に、やっぱりまだまだペットボトルなんかも自動販売機の中にありますし、そうすると、このペットボトルも、ごみの問題とか、そういったところも随分考えなければいけないと思うんですけれども、そのあたりはいかが考えて、こういうふうになったのか教えてください。 ◎安藤 教育総務課長 お話にございましたとおり、ペットボトルにつきましては、生徒、学校開放利用者などが飲料水の蓋を開け、飲み切れない水が入った容器を持ち運ぶ際などに、再び栓をする必要もあることから、ペットボトルの利便性も踏まえ、除外することは難しいと考えております。  今回、試行設置する桜丘中学校では、空になった容器は必ず備付けの回収箱に入れるなど、ポイ捨てすることのないよう指導を徹底するとともに、プラスチックスマートキャンペーンを校内で実施していくなど、SDGsの学習も関連づけて計画的に学習指導を行っていくと聞いております。 ◆田中みち子 委員 環境教育も一緒に行うということで、それはぜひ進めていただきたいと思うんですけれども、ただ、ペットボトル使用そのものをやっぱり私たちは減らさなきゃいけないということをやっぱり進めていくべきだということの視点に立つと、やはり自動販売機を学校にまずは試行的に置いて、よければ、希望する学校にということになると、それと逆行していくんじゃないかなと思うんです。  世田谷区も気候非常事態宣言なんかも行って、ちょうど課長が環境課のほうにいらした、今答弁いただいている課長になりますけれども、やはりその気候危機に対する適応策と緩和策というのを私たち一人一人がやっていかなかったら、二〇五〇年ゼロにはなりませんよということだったと思うんですよね。そうすると、やっぱりこれはもう一度しっかりと考えていただいて、このまま進める方向ではないとするべきなんではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎安藤 教育総務課長 今回は、自動販売機を試行するということでございます。今回の試行期間中、こちらに記載のとおり、ペットボトル飲料水の販売について等も含めて検証していきたい、今後に向けて、どういう形が可能か検証してまいりたいと存じます。 ◆田中みち子 委員 設置する方向ではなくて、これはちょっと一旦立ち止まって考える方向でぜひ進めていただきたいと思います。ペットボトル以外のものでも、回収する際にも、やはり運搬のところで多大なエネルギーが使われるということも問題だと思いますので、しっかり再度御検討いただきたいと要望いたします。 ◆青空こうじ 委員 自販機、学校内云々というんですが、学校でというのは、やっぱり生徒も買うことがあると思うんで、子どもたちというのは、小中学校でお金を持っていっていいのか悪いのか、ちょっとその点を伺います。 ◎安藤 教育総務課長 金銭教育の観点から、学校のほうでは、シチズンシップの一つとして、金銭管理のことについて捉え、生徒の自主性や自己管理能力や、望ましい金銭感覚の醸成に努めていきたいということで、学校のほうで検討していきたいということでございます。  来年度、四月以降の試行に当たっては、学校に必要最小限の金品等を持ち込む際の指導について、また、生徒によるルールづくりなど、自治能力の涵養も含め検討していきたいということでございます。 ◆青空こうじ 委員 そうすると、小学校はともかくとして、中学生の場合は、大体幾らぐらい学校に持っていっていいのか、ちょっと伺います。 ◎安藤 教育総務課長 金額の幾らまでという定めは、特に教育委員会として定めているものはございませんが、自動販売機で購入等が行われるとすれば、その必要最低限という形、また学校内においても、自動販売機の利用の仕方については、生徒にルールづくりについて検討させる、考えさせていくということで聞いております。 ◆青空こうじ 委員 確かに、授業が終わって、部活なんかで喉が渇いたりするときには、やっぱり飲料水が欲しいという点はいっぱいあると思うんですけれども、反対に僕なんかの場合、昔、悪い学校だったか分からないけれども、子どもたちがお金を持っていれば、恐喝にあうと聞いたこともあったんだけれども、今はそんなことないと思うんだけれども、本当にそういう点があるもので、お金を持っていない子もいるわけですよね。その子たちはやっぱりお金がある子におごってよというわけにはいかないと思うんで、やっぱりお金は大体幾らぐらいというのを決めておいたらいいんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎安藤 教育総務課長 今回の試行に当たっての検証の中では、生徒が学校にお金を持っていく、そういった金銭管理も含めて検証していきたい。委員御指摘の課題についても、どうだろうかということも懸念するところでございますので、そういったことも含め、学校と一緒に検証してまいりたいと存じます。 ◆高橋昭彦 委員 今のお話だと、今、中学生は、お金は持っていってもオーケーになっているの、それとも駄目になっているの。 ◎安藤 教育総務課長 教育委員会としては、特に縛りはございませんで、学校としてどうかというところだと思います。桜丘中学校については、自動販売機を設置するに当たって、お金を学校に持ち込むことについてどうなのかということについてもお聞きしました。そういった中では、最低限の金額であれば特に問題ないと考えているということでございました。 ◆高橋昭彦 委員 今まで桜丘中学校は、お金を持っていってもいいという状況であったんですか。 ◎安藤 教育総務課長 すみません、過去の状況については承知はしておりませんです。 ◆高橋昭彦 委員 現在、世田谷区の中学校では、学校に任せていると言うけれども、じゃ、各中学校、現実はどうなっているんでしょうか。分からないですか。 ◎安藤 教育総務課長 各学校の状況をどういうふうになっているかというところまで把握はしてございませんです。 ◆高橋昭彦 委員 何でそれを把握していないの。こういうことを報告するんであれば、今中学校では、例えばこの学校ではこうなっていて、そういう議題があってとか、そういう前提のことはちゃんと調べておかなかったら、報告にならないじゃないですか。どうなっているか分からないけれどもとか、そうじゃなくて、こういうのはちゃんと調べてからやるんですよ。これはペットボトルの飲料水だけを販売するんですか。 ◎安藤 教育総務課長 今のところ、飲料水のみということで予定をしております。 ◆高橋昭彦 委員 要は、桜丘中学校の中学生が要望を出したということなんでしょう。その中学生の要望がこういうふうにまとまっているわけですか、どんな要望があったのかというのは何もついていないですけれども。 ◎安藤 教育総務課長 学校からいただいた情報の中では、平成三十年の生徒会総会において、三点の要望がなされた、その中の一つに自動販売機をぜひ学校の中に置いてほしいという要望が出されたということで聞いております。 ◆高橋昭彦 委員 だから、こういう前提があって、こういうことで、中学生からのこういう声があって、こういうことになったんだみたいな、もっと詳しい状況が報告があってもいいんじゃないですか、これは初めてやるんだから。  では、ほかの学校でも要望さえ出せばこういうふうになるのかということになるわけですよね。もうちょっと詳しい報告書を作れないですか。 ◎知久 教育総務部長 自動販売機の中学生における金銭管理の一つの例として、例えば修学旅行ですとか、宿泊行事のホテル等において、昔は確かに全部止めていたらしいんです、飲料水等を買えないように。ただ、それも今は、お酒とかが売れないようにという制限はするらしいんですけれども、その中で、子どもが買えるような飲料水については特に制御をしないというのもお聞きしていますし、時代の移り変わりの中で、子どもたちがどこまで金銭を使っていいかというのは、今の時代でそういう流れの中にあるのかなというふうに思っています。  もう一つ、学校側から要望があれば、全て教育委員会のほうで受けるというわけではなく、こちらにも書かせていただいているんですが、校長先生のほうでもこちらに相談されに来たときに、中学校のほうのPTAの役員会ですとか、学校協議会ですとか、そういったところもぜひ導入してほしいという周りのお声も、そういうのを確認された上でこちらのほうに御報告があったので、それも踏まえて、我々のほうで書かせていただいたんですが、災害時への寄与ですとか、学校を利用される利用者への利便性ですとか、そういったものを加味して、まずは試行としてやらせていただこうということになった経緯です。 ◆高橋昭彦 委員 分かりますよ。分かりますけれども、何が発端で、どういうような意見があって、今回こういうふうになりましたというような、そういう報告があっていいんじゃないですかと。今まで中学校では、金銭はこうなっていますと。修学旅行の話なんか聞いていないですよ。こういうふうにしていたんですと。大体こういうふうになっていますと。  でも、昔なんか、僕らが中学校のときなんかはやっぱり学校の前にパン屋さんがあって、それを買ってから、家で弁当を作ってくれないから、帰っていくわけですよ。そんなことは、昔はお金を持っていくのは当たり前だったの。だけれども、今の状況はこうなっていますよというのもあって、自動販売機で、お腹がすいたら、何か食べるものとかを今自動販売機で売っていたりするわけじゃないですか、パンとか。そんなことはどうなのかとか、そんな声はなかったのかなとか、そういうことも、やっぱりよく検討してあげられるような状況になってくるのがいいわけでしょう。だから、もうちょっと詳しくちゃんと報告書を作ったらどうですかという話をしたんです。 ◎安藤 教育総務課長 今回、学校から要望をいただくに当たり、夏などに子どもたちが水筒を持ってきて、飲むことが多いわけですけれども、その中で、途中で空になってしまう。その後、水道水は、当然安全な水ではありますが、今の子どもたちは水道水はなかなか飲まないというようなお話も聞いているところでございます。そういったことも一つの契機になっているんではないかと推測するところでございます。 ◆高橋昭彦 委員 だから、推測はいいから、こういう声があったんですというのを出せないのということを言っているんだけれども。 ◎知久 教育総務部長 いずれにしても、この件については検証させていただいて、その結果を示させていただきますので、そのときに詳しく、こういった経緯も含めて、背景、導入した経緯、検証した結果、今後の対応、そこも含めて詳細を明らかにさせていただきたいと思います。 ◆田中優子 委員 随分前に、先ほど、委員の方々は笑っていらしたけれども、今の子どもたちは水道水は飲まないから水筒を持っていかせてほしいと、本当に随分前なんですけれども、保護者の方から要望があったことがあったんです。だけれども、学校では水筒を持ってくることは当時は認められないということで、非常に困るという声がそういえばあったなと今思い出したんです。  先ほどの課長の説明だと、推測ではあったみたいですが、水筒は今自由に持っていっていいということになっているんですか。ちょっとその確認をまずしたいんですけれども。 ◎毛利 教育指導課長 水筒の持参については可能となっております。 ◆田中優子 委員 多分ジュースとかそういうものは駄目だよという制限をかけているとちょっと聞いたことがあるような気がするんですけれども、今回の自動販売機、飲料水って、さきに説明がありましたけれども、これは完全に水なんですか、それともお茶ぐらいは含まれた自動販売機になるんですか。 ◎安藤 教育総務課長 自動販売機に入れる飲み物の種類につきましては、今後、学校と事業者が協議の上決めていくことになります。学校では、飲料水の種類について、生徒は基本的に水、スポーツドリンク、お茶がメインで、ジュース類については、ミネラルやビタミンなどの要素が入っているものを想定していて、今後、学校として飲み物の種類を、生徒の意見も聞きながら、決めていくというふうに聞いております。 ◆田中優子 委員 やっぱりスポーツドリンクぐらいも入るのかなと思いましたけれども、それはそうですよね。今どきの生徒たち、部活もあるし、スポーツドリンクとかお茶ぐらいは含まれるのかなというふうに想像したんですけれども、それは今後の生徒たちと実際相談しながらということです。  そうなると、少し懸念されるのは、やっぱり高いものも出てくるじゃないですか、ただの水よりもちょっと高級と言ってはあれですけれども、スポーツドリンクだの、ビタミン何とかの果物、フルーツのドリンクとか、いろいろそういうものが出てきて、買える子と買えない子とか、いろいろ出てきちゃうのかなとちょっと懸念もしたので、そういうことも踏まえながら、現場で考えてもらえたらいいのかなというふうに思います。一応気づいたことで、意見です。 ◆山口ひろひさ 委員 学校で水をあまり飲まないというのは、東京のおいしい水ということでペットボトルでも売っていますけれども、結構今直結で、水道管と直結で飲めるようにたしかしているんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そこら辺は違いましたっけ。分からなかったら、いいです。  それで、自動販売機が入るんですけれども、ある程度、この導入の前にルールというのは決まっているんじゃないかなというふうに思うんですけれども、例えばここはたしか校則がないんですよね。(「校則あります」と呼ぶ者あり)これは校則のある学校。(「自由な学校です」と呼ぶ者あり)自由な学校だよね。だから、自動販売機に関しても、自由に例えば買ったり、飲んだりできるのか、例えば短い休み時間の間に買って、ペットボトルを机に置いては駄目なのかもしれないですけれども、ここの委員会みたいに、下に置いて、ちょっと喉が渇いたら飲みながらできるのかとか、その辺はどうなんですか。やっぱり導入する以上は、いつ買って、いつ飲めて、先ほど夏休みの水筒の補給でということもすごく理解できるんですけれども、その辺がやっぱりはっきりした中での導入になるんじゃないかなと思うんですけれども、ここは校則がないからそんなことは関係なく、入れてからルールを考えるんですということなのか、ちょっとその辺の説明をお願いします。 ◎安藤 教育総務課長 学校のほうでは、導入するに当たって、生徒のほうにルールづくりについて考えさせ、どういうルールにしていくか、生徒たちに考えさせて行っていくということで聞いております。生徒も自分たちで考えていくということは、教育的な観点からも大事なことだと思いますし、それを生徒が考えた案を、学校としても見た上で、確定させていくということだと思います。 ◆山口ひろひさ 委員 ちょっと確認なんですけれども、この自動販売機が、スケジュールだと、来年の二月に入札をして、四月に設置ですよね。その前にある程度生徒たちのルールを考えさせるのか、その辺の時間の配分はどういうふうになっているんですか。 ◎安藤 教育総務課長 時期について、もう一度確認させていただきますが、学校のほうでは、当然、設置を行われる前にルールを決めておくものだというふうに認識しております。 ◆山口ひろひさ 委員 一応、生徒の自主性に非常に重きを置くということの中で、例えばこれはないだろうと、その辺は教育委員会のほうに上がってくるんですか。例えば本当に自由にいつでも飲めるよとか、そういうことになれば、ある意味、僕が懸念するのは、ここの中学は校則がないから、そうやって生徒の自主性に任せるということで、それができて、それぞれほかの中学というのは校則がある学校もあるわけですよね。だけれども、自動販売機を置きたいなといったときに、何か非常にその辺の学校と保護者の考え方というのも違いがあるんだろうと思いますけれども、あまりにも差ができちゃうんじゃないかなというふうに思うんです。自主性に任せるのはいいんですけれども、その辺の部分の、例えば校則がないわけですから、修正というのはできるのかできないのか、例えば教育委員会のほうで、ここはやっぱりこういうことは問題があるんで、そこを訂正してくださいとか、そういうことができるのかどうか。それによって設置を進めるのか進めないのかということも出てくるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺の考え方はいかがなんでしょうか。 ◎知久 教育総務部長 まず、学校の運営に支障があってはならないと思いますので、その中でのルールづくりになると思います。今回これで、今日が初めて公になっていく話ですので、これから学校のほうでもどう使っていくかですとか、生徒を入れたルールづくりになっていくのかと思いますので、前提として、その学校の運営自体に何か支障があるようなことであれば、我々としても学校のほうと協議しながら、設置の仕方ですとか、どう生徒のほうがルールをつくるのかというのはお聞きしながらやっていくことになると思います。 ◆山口ひろひさ 委員 ごめんなさい、ちょっと耳が遠くてところどころ聞こえないところがあったりしてごめんなさい。ある程度ルールができて、教育委員会のほうでも、校長のほうもそうかと思いますけれども、目を通して、それで設置されるという理解でいいんですか。
    ◎知久 教育総務部長 今回の設置について、これは試行していくということですので、各学校に今後広げていくという可能性も考えなければいけないわけなので、この学校に特別に設置をするということでは我々も考えていないので、その辺を踏まえた学校側との協議になっていくと思います。 ◆山口ひろひさ 委員 だから、それが結局、その設置される前なのか、設置された後なのかというのを、僕はその時間のタイミングを知りたいんですけれども、例えば設置されて、ある程度本当に自由なルールをつくったとするじゃないですか。設置された後に、自由ですから、好きなときに買って、好きなときに飲めるということが、この学校ではできちゃったとしますよね。だから、それを教育委員会のほうとしては、校則もないし、生徒の自主性の判断なんだから、それはこの学校は校長先生も認めたら、それでいきますということなのかどうかをちょっと僕は確認したいんです。  だから、そうしたら、ほかの学校だって生徒としたら、そんなに桜丘中学は自動販売機で飲めるんだったら、僕たちだって飲みたいよと正直なってくるじゃないですか。その辺の整理はどうするのかということなんです。校則がないだけの問題じゃないんじゃないかなというふうに僕は思うので。  自動販売機があって、先ほどの夏休みとか、補給とか、こういういろんな面で非常にメリットもあるのも僕は理解しますし、だから、いい形で各学校に自動販売機が設置されれば、一番いいんだろうなというふうに思うんですけれども、だから、それが本当に生徒たちがお金を持ってきて、いつでも自由に飲めたりできるということが、本当にそれが一番いいことなのかどうかっていうのをちょっと疑問に感じるんで。 ◎知久 教育総務部長 例えば議会におきましても、水分の補給の仕方ですとか、机上に置いてはいけないですとか、いろいろルールがありますので、学校の中でその授業をしているわけなんで、その中でどういったところまで許されるのかというのは、ルールとしてつくっていくというふうには考えています。ですので、授業中本当に飲んでいいのかとか、その辺が許されるものなのか、その辺をちょっと学校とも話し合って、学校の授業運営に支障がないように、そこはルールづくりしていくことになろうかと思う。 ◆山口ひろひさ 委員 最後に確認、それは設置する前ですよね。 ◎渡部 教育長 ルールについては、設置する前も、設置した後も、しっかりと見ていくべきだと思っています。だから、設置する前にどういうルールでそれをやっていくかということはこちらで確認をします。そして、本当に設置してみて、それを生徒が守れるのかどうか。そして、それがちゃんとしっかりとそのルールにのっとっているのかということについては、ずっと確認をしていきたいと思います。  それから、そういうことの確認を通して、ほかの学校への導入についても考えていこうと思います。そこでかなり問題があれば、これはモデル的にやるわけですから、それはもう元に戻す、なくすということも十分に考えられます。そこの上でまた考えていきたいということです。 ◆田中みち子 委員 今、夏休みに子どもたちがせっかく水筒を持ってきても、すぐ空になってしまうという問題があると思うんですけれども、やっぱりせっかく私たち、行動が変わってきて、水筒を当たり前のように持ち歩くようになってきて、利便性を求めるだけではなくて、やっぱり丁寧に暮らしていくというようなことも重要だと思うんですよね。そうした中で、今までの皆さんの答弁、やり取りを聞いていて、自動販売機を試行的に始めて、これが全学校に広げられてしまうんではないかなということでちょっと危惧しているんです。  それで、逆に今、世田谷区では、ペットボトルとか、そういったものをなくしていこうということで、水筒をこの庁舎内でも入れていますし、あとこの梅ヶ丘のほうでも二か所ほど入れていて、四か所ぐらい浄水器が置いてあるんですよね。例えばその試行的にやるというときも、浄水器なんかをここの学校に置くというようなことも、もしかすると、環境とか、リサイクルのほうの所管と情報共有していただいて、そんなこともできるんじゃないかなと思うんですけれども、多分浄水器は設置するときにお金がかからずに、メンテナンスのところで経費がかかってくるということであったので、そうすると、お金の部分でも自動販売機とどっちがいいのかということも検証できるんだと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎渡部 教育長 今お話ししていただいたように、SDGsの観点から、やはり生徒はペットボトルの導入についても考えるべきだと私は思います。それについてどういうふうにしていけばいいのか、または一回で飲み切る量ではないということから、もし入れるとしたら、そこから先をどうすればいいのかとか、そういうことも考えていくべきだと思います。  今、浄水器がある学校というのは、かなりというか、数としてはありました。ただ、コロナでもう危ないので、今はもう使っていないという学校がほとんどになってしまっています。 ◆加藤たいき 委員 私はまず、この自販機設置というのはかなり好意的に受け止めております。ただ、これは、先ほどから話を聞いていると、ゴールがかなり、何のために試行するのかというところがぶれてしまっているのではないかなと思っていて、学校全校設置に向けて動いていくのであれば、まだ話は分かるんですけれども、全部の学校に入れるわけではないと先ほどあったりだったりというところも含めて、試行するんであれば、結果よかったなら全校配置していかないと、ほかの学校で、部活で使えているのに、スポーツドリンクを買っている子がいる一方の学校で、全く自販機がない学校が生まれてしまうというのは、公教育としてどうなのかなとかは思ったりしています。  私自身も、中学校のときに、自販機がある学校に通っていたんですけれども、非常に使いやすかったなというのは思っている中で、ルールの話が先ほどありましたけれども、ルールなど特になく、授業中に飲むのは、さすがに飲んでいる子はいなかったので、子どもたちに、そこら辺も含めて、生徒会だったりという、学校おのおので考えさせる仕組みというのは、ある程度、環境の話も含めて考えさせる機会を逆につくるのもいいんではないかなと思っております。  ただ、ここにも、価格設定についてというふうに入っているんですけれども、今、庁舎だったりとかというのは、自販機をほかのところに置いて、行政のほうでは税外収入を生むという観点で置いているようですが、私は教育に関する学校にあるものにかかわるものであれば、税外収入ということは持たなくていいと思っておりまして、なるべく安価な価格帯で、誰もが買える価格帯を生んでほしいなと思うんですが、価格帯についてどのように考えているか、まず教えてください。 ◎安藤 教育総務課長 今回は、入札によって行いますが、その条件としまして、定価の九割以下というふうな価格設定にする予定をしております。 ◆加藤たいき 委員 九割以下とはいえ、もっと安価な価格帯にしてもらいたいなというところも含めて、過去に、先ほど田中みち子委員からもありましたけれども、おととしですか、浄水器が行政にある中で、学校に置いてもいいんじゃないかという、水筒の中身がなくなったときに、置いたらいいんではないかなというふうに質問したときに、検討しますという答弁だったと思うんですけれども、今、この間、ランドセル重たい問題とかも言わせてもらっていますけれども、水筒を長い距離持って歩いていく子どもたちにとっても、なかなか厳しい環境、夏だったり、環境だったりするんで、そっちも並行して、自販機とはまた別のベクトルで熱中症対策として、それはちょっと設けてもらいたいなと思うんですが、いかがでしょうか。  浄水器って、今、区の庁舎の、前まではこの地下一階の駐車場のところにあって、ボトルを入れると水が入るという仕組みがたしかあって、今、本庁舎のほうにもたしか入って、使っていらっしゃる方がいる。常温と冷たいお水と選べる。それをぜひ学校で導入してもらいたいという質問をおととしして、学校にいる子どもたちは、飲み切った後にもそれを使うことができるし、小学校はやっぱり、さっき中学校の金銭的な話がありましたけれども、小学校はやっぱり金銭的なものというのは課題があると思うので、この問題というのは、私は中学校だけじゃなくて、小学校にも広げていってもらいたいというふうに思っております。  そういったところも含めて、浄水器、自販機は自販機で、私はお金の使い方というのはどこかで細かくでも小さくでも学んでいってほしいんで、中学校にお金を持っていくというのは私は賛成しますけれども、小学校になると厳しいと思うので、そういった観点というのは今後考えられないでしょうかということが聞きたいです。 ◎渡部 教育長 普通に水が出て、口をつけて飲むということに関しては、やっぱりコロナ禍では危ないというのは分かっていますが、今本庁舎にあるような水が上から出てきて下で受け止めるというのも中にあります。それに関して、それを学校で設置することの課題とか、あと金額的な問題とかについてはまだ把握をしていないので、今後また考えていきたいと思います。 ◆加藤たいき 委員 価格帯はたしかリースで年間二百四十万円程度だったと思うんですよ、私、そのときに質問で言わせてもらったんですけど。その価格帯であれば、入札で入れるよりも、誰もが無償で使えるんで、いいんではないかというところの質疑の視点だったと思うんで、災害時も含めて、地下水からくみ上げる仕組みというのは、災害によって使えなくなってしまう可能性もありますけれども、自販機と並行して、熱中症対策を考えてもらいたいなというところは思っています。答弁を求めないので、検討してください。  以上です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(2)争訟事件の発生について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎毛利 教育指導課長 私から、争訟事件の発生について御報告いたしますので、(2)の資料を御覧ください。  本案件ですが、十一月二十二日に世田谷区及び当時の担任教諭一名を被告とした損害賠償請求事件に関する訴状が届きました。  原告は、被害を受けたとする区内在住の中学生一名、当時、区内小学校の四年生の児童です。  請求の趣旨につきましては、4に四点書いてありますので、記載のとおりです。御覧ください。  原告の主張ですが、5に記載のとおりです。平成三十年十月二十三日に、当時在籍していた世田谷区立小学校四年時の担任教諭による体罰を起因とした心的外傷後ストレス障害により、私立小学校へ転校せざるを得なくなったものとして、元担任教諭と世田谷区に対して、その通院慰謝料や後遺障害慰謝料、転校により生じた学費等五百万円及び遅延損害金の支払いを求めるものであります。  6今後の対応ですが、今後、弁護士と相談の上、対応を進めてまいります。なお、年明けですが、一月十三日木曜日ですが、第一回の口頭弁論が行われる予定となっております。  私からは以上です。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 体罰となっていますけれども、具体的にどのような内容だか、それはこういう場では説明できないものですか。 ◎毛利 教育指導課長 本案件ですが、平成三十年十月二十三日に、男子生徒を指導する際、頭をたたく、殴る、足首を蹴る等の体罰を行ったということと、管理職に速やかに報告をしなかったということで、こちらの東京都教育委員会のほうから、令和元年の六月六日付で、体罰として減給十分の一、三か月の処分を受けておりまして、本件については、当時、令和元年六月の文教委員会のほうでも報告しているものです。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 では次に、(3)令和四年度区立小・中学生海外教育交流事業の中止等について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎塚本 副参事 資料(3)を御覧ください。私からは、令和四年度区立小・中学生海外教育交流事業の中止等について御報告いたします。  1の主旨でございます。令和四年度区立小・中学生海外教育交流事業は、受入れ国の自治体等から中止の要請があったため、実施しないことといたします。  2今後の方向性といたしましては、(1)令和五年度以降の実施につきましては、今後の新型コロナ感染症の状況や社会状況を見据えまして、対象国と調整を行ってまいります。  (2)です。台湾への派遣につきましては、次年度以降に実地踏査を行い、その翌年度より海外教育交流事業の対象国として追加していく予定でございます。  (3)と(4)になります。今回のコロナ禍により、海外教育交流に参加できていない学年がございますので、令和五年度以降の実施では、対象学年や人数について幅を広げていくことを含め、今後の海外教育交流事業の在り方については、関係部署と検討してまいります。  3の海外教育交流事業の中止に伴う国際交流機会の確保につきましては、(1)の昨年度から実施しておりますテンプル大学の国内留学プログラムや、(2)先日、今年度の試行での実施をお伝えしましたオンラインを活用した海外交流事業を拡大してまいります。  (3)引き続き、国際課と連携して、姉妹都市であるバンバリー市の学校と区立小中学校でのオンライン等による交流を支援してまいります。  また、(4)区内大学留学生を学校に派遣して、事業等への交流を進めてまいります。  最後に、参考といたしまして、令和元年度の実績を載せておりますので、御覧ください。  報告は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 私たち議会のほうでも、アジア議連を作って、台湾についてはぜひというふうに要望してきましたので、追加していくというはっきりした意思がここで確認されてよかったと思うんですが、次年度以降実地踏査、その次年度ってどこから次年度になるんですか。具体的に何年ですか。 ◎塚本 副参事 今現在では、令和四年度を予定しておりますが、その令和四年度がまた、コロナの関係でできるかというところも踏まえまして、この後、実地踏査ができる年にしまして、その次の年から、実際に派遣をするというふうに考えております。 ◆田中優子 委員 では、コロナ禍の状況にもよりますけれども、もしも収束すれば、来年度には実地踏査、そして翌年から加わると、追加される、うまくいけばですけれども、そういう理解でよろしいですか。 ◎塚本 副参事 委員おっしゃるとおりでございます。 ◆高橋昭彦 委員 この一番下に書いてあるアメリカのポートランド市とはどんなふうになっているんでしたっけ。 ◎塚本 副参事 ポートランドにつきましては、令和二年度に新たに実施の予定でおりましたが、二年度、三年度中止ということで、実地踏査が終わっていて、もうできる状態にはなっておるので、今後、海外派遣ができるという年になりましたら、新たに入るという形になります。 ◆高橋昭彦 委員 ということは、台湾も含めて六か所やれるようになりますよということでいいんですね。 ◎塚本 副参事 おっしゃるとおりでございます。 ◆高橋昭彦 委員 ぜひ大きく進めていただきたいと思うんですけれども、できない来年は、どういうことができるかと、この間の文教でも話がありましたけれども、その分いろんな、この六都市、せっかくこうやってやろうとしている六都市なんだから、この間は、学校ごとに勝手にやっているところもあるみたいな話をしていたけれども、そうじゃなくて、ちゃんと形をつくってあげてやりましょうよ。せっかくこれだけ相手があるんだから、時差がどうのこうのとか言っていないで、ちゃんとやりましょうよ。計画を立ててください。 ◎塚本 副参事 委員おっしゃるとおり、こちらの派遣国と今後調整しながら進めたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 では次に、(4)九月の分散登校時におけるオンライン学習に関するアンケート調査結果について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎隅田 教育研究・研修課長 まず、通し番号の一ページでございます。世田谷区立小中学校では、九月の二学期開始当初の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況を踏まえ、九月三日から十日までの六日間を分散登校とし、自宅にいる児童生徒に向けオンライン学習を実施しました。このたび、今回のオンライン学習の成果と課題を整理し、今後の取組につなげるため、児童生徒、教員、保護者を対象に、オンラインによるアンケートを十月に実施しましたので、その結果を御報告させていただきます。今のが主旨でございます。  2分散登校時のオンライン学習の概要及び3アンケート調査の概要につきましては記載のとおりでございます。  二ページを御覧ください。4アンケートの質問と調査結果です。(1)質問の内容でございます。児童生徒、教員、保護者それぞれに、オンライン授業でよかったこと、オンライン授業で困ったこと、今後オンライン授業に期待することについて、あらかじめ設定した選択肢の中から当てはまる項目を、複数回答を可能として選ぶ形式で実施いたしました。自由意見欄も設け、そのほか気づいたことを記載できるようにしました。  (2)調査結果等の①調査結果につきましては、別紙で御説明いたします。  進んでいただきまして、通し番号三ページ以降を御覧ください。初めに、(1)児童生徒の結果です。オンライン授業でよかったことはどのようなところですかの質問です。ここで、このグラフと数字の見方ですが、例えば集中して取り組めたという項目について、グラフの上段が小学生、下段が中学生となっており、小学生四九%というのは、小学生全回答者のうち四九%の子どもがこの項目を選択したということになります。小中学生ともに、コロナウイルスの不安がなく、安心して学べたが一番高く、児童生徒は教員や友達とつながったことを実感したと考えられます。このコロナウイルスの不安なく学ばせられたの項目については、教員も保護者も多く選択している結果が出ており、この後の調査結果からも御確認いただけます。また、小学生と中学生を比べると、小学生のほうがよかったを選んでいる状況が見られ、肯定的に受け止めていることが分かります。  次に、②オンライン学習で困ったこと、小中学生ともに、先生や友達の声が聞こえにくかった、先生が映した黒板や教材が見えにくかった、映像や音が途切れたが高く、映像や音声の配信状況に問題があったことが分かります。また、学習の内容が分からなかった、集中して取り組めなかったは、特に学習内容が分からなかったは中学校五一%と高く、オンラインで分かりやすく授業することに課題があります。  四ページにお進みください。期待することです。小中学生ともに、先生や友達の声を聞こえやすくするなど、映像や音声の配信に課題があることが分かります。  児童生徒のその他の意見については記載のとおりでございます。  次に、教員の結果となります。五ページを御覧ください。よかったこと、先ほどと同様で、コロナウイルスの不安がなく安心して学ばせることができたが高く、また、児童生徒のICTスキルを向上させることができたも高く、安心安全及びICTスキルの向上について評価していると考えられます。また、学習内容を理解させられたなどの項目などは高くございません。上の五つの項目などは高くはございません。  困ったこと、児童生徒同様、映像や音声が途切れたが高く、映像や音声の配信状況に問題があったことが分かります。また、集中して取り組ませる授業構成や、一人一人の考えや学習進度の把握などに関する項目について、先ほどよかったことの回答が少ないわけですが、困ったことの回答が多くなっており、オンライン学習の質を高めることに課題があります。  期待することです。小中学校ともに、教員自身のICTスキルの向上、ネットワークや端末の拡充配備が特に高く、教員のICT活用指導スキルを高めるとともに、映像や音声が途切れない環境を設定することへの意識が高いことが分かります。  その他の意見は記載のとおりでございます。  次に、保護者の結果です。よかったこと、こちらもコロナウイルスの不安がなく安心して学んでいたが一番高くなっております。  七ページにお進みいただきまして、困ったこと、集中して取り組めていなかった、質問や発言がしづらそうだったが高く、オンライン学習の質を高めることに課題がございます。また、映像や音が途切れたも高く、映像や音声の配信状況の問題を保護者も認識していることが分かります。  期待することです。こちらも児童生徒、教員同様、先生が映す画面を見やすくするが高い、また、一人一人の学習状況をより丁寧に把握する、質問や発言をしやすくするが高く、適切に学習状況を把握すること、オンライン学習の質を高めることに課題がございます。  八ページには、保護者のその他の意見がございます。記載のとおりでございます。  かがみ文二ページにお戻りいただきます。最後に、成果と課題でございます。児童生徒、教員、保護者のアンケートから、コロナウイルスの不安がなく安心して学べたことを評価する声が多くございました。また、iPadの操作などにあまり不安がなく学習に取り組んでいた様子も見えてきております。一方で、映像や音声が途切れない環境設定や、端末周辺機器の整備に課題があることが指摘されております。十月には、教員用の端末や周辺機器の追加配備も行われ、環境整備は進んでおりますが、今後、学校休業など一斉にオンライン授業を配信するような事態に備え、配信環境の整備に取り組んでまいります。また、教員や保護者からは、質問や発言、学び合いの機会の確保、一人一人の学習状況の丁寧な把握が求められております。引き続き、ICT支援員等による教員の支援、研修や動画配信等による教員の人材育成による教員のICT活用指導スキルの向上に取り組むとともに、児童生徒の考えや学習状況を適切に把握するための学習データの共有、利活用の研究なども進めてまいりたいと思います。  御説明は以上となります。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中みち子 委員 今、このアンケートのところで、自由記述欄も設けたということで、これはすごくよかったなと思います。その中で、一番最後のページのところに、その自由記述欄のところに書かれた意見というのが三つぐらい出てきているかなと思うんですけれども、これは保護者のその他の意見となっているんですが、自由記述欄で子どもの意見というのはどこかに反映されているんでしょうか。 ◎隅田 教育研究・研修課長 それぞれの主体ごとに、一番最後のところにあるんですが、通し番号の四ページになりますが、こちらが児童生徒の調査の一番最後の部分で、児童生徒からの意見ということで四つほど載せさせていただいております。 ◆山口ひろひさ 委員 今ちょっとこれを見ただけであれなんですけれども、いわゆる児童生徒のところで、先ほど説明の中でもありましたけれども、非常に小学生はよかったことが多いけれども、中学生に関してはよかった部分が少なくて、逆に困ったことに関しましては、小学校は少ないけれども、中学校は多いというこの結果が出ているわけです。  このオンライン授業というのも本当に始まったばかりでありますし、この辺の捉え方、だから、期待する部分に関しては、やっぱり中学生のほうがウエートが大きくなっているんですけれども、本当に始まったばかりですので、これからみんなで考えて、手探りでやっていくという部分だと思うんですけれども、やっぱり中学生は受験を目の前にしているので、その辺、非常に神経質な部分もあるのかなというふうに思っているんです。ただ、今、小学校でも半数ぐらいは受験にチャレンジするような状況――僕はちょっと現役じゃないので、分からないです――だと思うんですけれども、この辺を踏まえて、今後、どのようにいわゆるオンライン授業の対策を世田谷区の教育委員会としては考えていこうかなという部分がありましたら、教えていただきたいんですけれども。 ◎隅田 教育研究・研修課長 オンライン授業の内容が分かるというところの差が、委員御指摘のとおり、中学校のほうが高くなっております。オンライン授業にかかわらず、分からないという段階もあるでしょうし、また、先ほどのいわゆる映像、音声などの機器の環境の問題でなかなか伝わりにくかったケース、そしてまた、こちらが一番今後対応することかと思いますけれども、教員自体が、オンラインで子どもたちの理解を深めるところまでの活用スキルがこれからだというような状況もあるかと思っております。  実は今回も、オンライン学習の内容にも入れたように、チームズやズームによる配信に加えて、ロイロノートやキュビナというアプリを使いました活用、そういったもので子どもたちの学びの機会とか、意見の共有というところが進むと思っております。  この九月、十一月にも、改めてアプリ活用の研修なども実施しておりますので、引き続き環境整備を整えるとともに、教員のICT活用の指導スキルを高めてまいりたいと考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 世田谷区は九年教育をうたっていますし、僕はやっぱり小学校から区立のやっぱり一人でも多くの子どもが中学のほうに個人的には行ってもらいたいなというふうに思っていますので、ぜひこのアンケートを踏まえて、いわゆるオンライン学習の充実に向けて、またぜひ取り組んでいただきたいということを要望して、終わります。 ◆田中優子 委員 やっぱり中学生が学習の内容が分からなかったと、これだけ、半分いるということは非常に深刻だと思うんです。この子たちは、もしかしたら、教室で聞いても分からないのかもしれないのですが、そうじゃなくて、対面で先生がいればもうちょっと分かるのに、オンラインだから分からなかった、そこがちょっと分析は私は分からないんですけれども、その辺、教育委員会のほう、あるいは学校は把握しているのか、また、どういうふうに対処しているのか教えていただけますか。 ◎渡部 教育長 今回はハイブリッド型と言って、半分が学校にいたという非常に難しい授業構成になりました。全員が画面の向こうにいたときは、それに合わせたものをつくっておいて、配信すればいいわけです。ただ、今回に関しては、黒板もあるし、やっぱりそれを使いながらという非常に難しさがあった授業でした。どちらか一方のほうが本当はやりやすいです。だから、それに関してのまだまだやっぱり研究が足りないという、ハイブリッド型に関する研究が足りないということです。  それから、あとふだんの授業の中で、やはり分かりにくい子ども、理解がゆっくりな子どもに関しては、直接的に担任が、対面のときには指導ができたりするということがなかなか行われにくかったというところがあります。あとはやはり中学になると学習の内容が難しくなるので、そういうところに関してのやはりオンライン学習ということは、まだまだ始まったばかりですので、これからそれに関しても研究をしていく必要があると考えています。 ◆田中優子 委員 いろんなこの間、ズームを使ったのは、大人向けでもセミナーとかがあったわけなんですが、やっぱり会場に来ている人向けと、ズーム、オンライン参加の人というセッティングでやっているところって非常に多かったんです。学校も、今おっしゃっていたそういう状況でしたよね、目の前にいる子と、半分分散登校で。だから、やっぱり一般的にやられている、すごく工夫されて、会場へ行っていなくても、ほぼ板書から何からというんですか、全部見られる形の設定とかをうまくやっているところが結構あったんです。なので、ぜひそういうことは学校現場も研究していただきたいと思った。  やはりこの後のフォローをやっていただかないと、オンラインで分散登校で、直接来ていなかった子たちが分かりにくいまま終わってしまうというのは非常にまずいので、その辺を学校ごとで任せちゃうとなかなかうまくいかない。ちゃんとやれるところとやれないところがあるような気がするので、教育委員会としてはどのように指導するなり、見守るなり、考えていらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。 ◎毛利 教育指導課長 今回の分散とオンラインにつきまして、実際の日数的には六日間ということで、かなり限られた日数ではありました。その後、通常に、希望者はオンラインというのはまだ続けている部分もありますけれども、通常に戻った段階で、改めて学習内容については確認しておりますので、これまでその後に学習で遅れているとか、そういう報告は受けておりません。 ◆加藤たいき 委員 今回のアンケート、これを今後どうしていくかというのは非常に大事な観点があるとは思っています。ただ、一方で、先ほど田中優子委員もおっしゃっていましたけれども、対比がない、ふだんの学校での授業に対して、オンライン学習との違いをはっきりと出すものってないと、集中して取り組めた、学習内容がよく分かった、ふだんから分かっているのか、分かっていないのかということによっても、このアンケートの意味合いってすごく変わってきますし、そもそも子どもたちと学校の先生の授業内容のことにも関わってくると思うんです。  対面のアンケートとかって、対面ていわゆる普通の教室で授業を受けている、対面で受けている授業に対してのアンケートみたいなのというのは取ったことってあるんでしたっけということです。まずちょっと聞いていいですか。 ◎毛利 教育指導課長 対面の授業についてのアンケート調査というのは行っておりません。ただし、今回、子どもたち四万人に一気にアンケートが取れたというのは、まさしく一人一台のタブレットが配付されまして、短期間にできるようになりましたので、今後いろいろな場面で、子どもたちの実態を図っていきたいと思っております。 ◆加藤たいき 委員 その四万人て結構なビッグデータになりますんで、今後の学校の運営にしても、保護者にもそれぞれ聞けたりする部分も増えてくる、すぐーるなんかで聞けたりすると思いますし、子どもたちの生の声、ふだんの授業に対してどうやって取り組んでいるのか、分かっているのか分かっていないのかというのを分かった上でないと、やっぱりオンライン学習にも生きないと思うので、そこの部分の対比も見せるようなアンケートをちょっとやってもらいたいなというふうには要望していきます。  最後のところの保護者の意見として、オンライン用の授業を新たにつくらないと難しいというのは、私もこれは思っていて、学校任せで授業をするのって非常に難しいんで、教材づくりは、教育総合センターにスタジオをつくったんですから、そういったところも含めて、教材というものをつくっていくという方針でいいんですかね。ちょっと確認します。 ◎渡部 教育長 この間、皆さんに御紹介したインフルエンサーがたくさんの動画をつくって、今チームズで配信はしています。ただ、それをうまく活用できるかどうかということに関しては、まだまだのところがありますので、これから教育総合センターもできますので、そこで取り組んでいきたいというふうに思っています。やはり学校任せにしておくと差が出てしまったり、または個人差が出てしまうので、そのことに関してもこちらでも把握をしていきたいと思っています。 ◆加藤たいき 委員 ぜひ取り込んでもらいたいですし、実験とかって、後から見直すようなものをどんどんつくってもらえると、子どもたちにとっても分かりやすいと思いますんで、そういったところの教材づくりもぜひ力を入れて取り組んでください。  以上です。
       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(5)令和三年度全国学力・学習状況調査の結果について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎隅田 教育研究・研修課長 全国学力・学習状況調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握、分析し、教育施策の成果と課題を検証し、改善を図ることを目的として実施しております。今回、令和三年五月に実施した全国学力・学習状況調査について、九月に速報値を報告させていただいたところですが、このたび結果を分析し、報告書としてまとめましたので、報告するものです。  今回は、報告書の内容をまとめた概要版を基に報告させていただきます。通し番号の二ページから四ページまでが概要版、五ページ以降が報告書本体となっております。  二ページを御覧ください。調査の内容は記載のとおりでございます。  次に、教科に関する調査結果概要でございます。小学校の国語、算数、中学校の国語、数学について、世田谷区、東京都、国それぞれの平均正答率を一覧で示したものとなり、こちらは九月の速報値でもお伝えしたように、全ての校種、教科で区の数値は国や都を上回っております。  ここで小学校算数の結果の状況についてのグラフを掲載しております。今回、小学校の算数は全部で十六問ございましたが、何問正解しているのかについて、その分布を示したものになります。棒グラフが世田谷区、折れ線グラフが東京都と国になります。世田谷区と東京都は十五問正解した児童が一番多く、国では十四問正解した児童が一番多い結果となります。第一四分位、下位層の二五%の児童のグラフを見ますと、今回は全国の国のほうではゼロ問から十二問の正解にとどまった児童がこの二五%に当たりますが、国や都に比べて少ないことも分かります。このような状況は、小学校算数だけではなく、小学校国語、中学校国語、数学にも同様のグラフの状況がございますので、後ほど報告書で御確認いただければと存じます。  また、分析として右側のところに、最も高かった問題の概要をお示ししておりますが、報告書の中では、正答率が低かった問題の概要、また読み解く力に関する問題例、また、子どもたちが答案に記載がなかった無回答率が高かった問題の概要もお示ししておりますので、後ほど御覧ください。  続きまして、質問紙調査でございます。三ページを御覧ください。全国学力・学習状況調査では、学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する質問紙による調査も実施しており、国や都との比較、また経年変化を分析することにより、子どもたちの状況を把握することができます。質問数は、小学校、中学校ともに六十九ありますが、今回報告書のほうでは二十五、概要版では五つの質問について記載しております。  具体的な質問についてでございます。まず、キャリア・未来デザイン教育に関わる質問で、質問六、自分にはよいところがあると思いますかとの質問に、肯定的な回答をした児童生徒の割合が八〇%を超えている状況です。肯定的な回答をした割合ということで、このグラフと数字のところにも四角囲みをつけて強調しておりますが、四つの選択肢のうち、当てはまる、どちらかといえば当てはまると肯定的に回答した児童生徒の割合となります。このことから、世田谷区の子どもたちは、自己有用感、自己肯定感が全国などと比べても高い状況が分かります。  次の二つの質問は、今年度から質問項目となったものでございます。まずは、ICTを活用した学習状況に関する質問です。あなたは学校で、コンピューターなどのICT機器をほかの友達と意見を交換したり、調べたりするためにどの程度使用していますかの質問に、ほぼ毎日、週一回以上と使用の頻度を高く回答している児童生徒は、全国や東京都より高く、ICT活用した学びが進んでいることを児童生徒が実感している状況が見られます。  次に、新型コロナウイルス感染症の影響に関する質問です。新型コロナウイルス感染拡大で、多くの学校が休業していた期間中、計画的に学習を続けることができましたかの質問に、肯定的な回答をした児童生徒の割合が全国や東京都より高い状況があり、コロナ禍においても学びを止めないようにする世田谷区の子どもたちの学びに向かう姿勢を確認することができます。  四ページを御覧ください。ここからは、世田谷区の子どもたちの課題の把握につながる質問を挙げております。学習に関する興味・関心や授業の理解度について、国語の質問です。国語の授業で学習したことは、将来社会に出たときに役に立つと思いますかとの質問に、肯定的な回答をした児童生徒の割合が八五%を超えている状況ではありますが、全国や東京都に比べると低くなっております。これは算数、数学でも、全国に比べると低いという結果が見られております。これらのことから、世田谷の子どもたちは、先ほどの自分にはよいところがあると思いますかの質問にあるように、自己有用感、自己肯定感は高い状況がございますが、今の学習が社会に出たときに役に立つと回答した割合が、国や都と比べて低くなっており、課題があると認識しております。引き続き、子どもたちの自己肯定感を高める取組を充実させるとともに、学ぶことの意義を児童生徒が実感できる教育活動を実践するキャリア・未来デザイン教育を推進してまいります。  最後に、将来の夢や目標を持っていますかとの問いについては、小学校において肯定的な回答の割合が国や都より低い状況が見られます。また、過去三回の調査結果を比べると、世田谷区において、年々肯定的な回答の割合が低くなっておりますが、全国的にも小学校では前々回の調査から肯定的な回答の割合が四・八ポイント減少している状況がございます。新型コロナウイルス感染症の影響により、将来を見通すことが難しい時代に入っていることも影響していると考えられます。そうした中、将来の見通しを自ら持つことができる児童生徒を育成することが重要であり、そのために、世田谷区教育委員会では、キャリア・未来デザイン教育を推進してまいります。  御説明は以上になります。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 これは簡単に言うと、全国よりも勉強とかは世田谷区は優秀だけれども、将来の夢は全国の平均よりも持っていないということに見えるんですね。これはどういうことが原因でこうなっていると思うかというのがまず一つ目の質問。  これを、本当だったら、全国、優秀なのはいいけれども、将来にもっと明るい未来を持ってもらうことも、全国平均よりも上のほうが教育委員会としては理想なんですよね。それはどうしたらそうなっていくと思っていらっしゃるのかお伺いしたい。 ◎隅田 教育研究・研修課長 これは、コロナ以前の状況から続いている状況にございますので、世田谷の子どもたちに、先ほどの教科の指導の内容と同じですけれども、やはりその社会に役に立つ日常の生活と学習が結びつくということについて、日常の学習活動で行うとともに、将来の自分の姿を描ける見通しを持てるような教育活動を進めてまいりたいと思います。そのためには、学習の中で見通しを持ったり、振り返ったりすること、また、自分自身がこれまで取り組んできたことについて適切に振り返る、また、そこに、子どもたちに関わった教員や保護者が適切なアドバイスを行っていく。キャリアパスポートというものを使っておりますけれども、そういったものを使いながら、子どもたちが将来を描けるような教育を進めていきたいと考えております。 ◆藤井まな 委員 それは今までもやっていたんじゃないんですか。それをやり始めて、まだ結果が出ていないだけなのか、今までもずっとやり続けていた、それともこれを見て最近始めて、まだ結果が出ていないだけなんですか。 ◎渡部 教育長 今御指摘いただいたとおりで、学習だけがよいというのは、やっぱり今後のことには役立っていかないと思っています。こういうふうな質問紙調査の中から見えてきたのが、世田谷の子どもの実態だと考えていますので、それに合わせた施策を考えていくというふうに考えています。それで、やはり先ほどの将来の夢や目標を持っていますかが非常に低いというのをこの平成三十年、令和元年からずっと思っていまして、じゃ、どういうことをすれば世田谷の子どもたちがそういうところが伸びるのかというところで施策を打ち出してきたところです。  そのまず一つが、将来への夢や希望が持てるように、今やっていることが将来に役立つという学習を続けています。それはキャリアパスポートと、先ほど課長が言ったようなことですが、実は子どもたちは毎時間ごとに自己評価をしています。先ほど加藤委員からも話があった子どもたちの実態をどうなんですかというのも、子どもは今日の授業が分かったとか、分からないというのをほとんど配信して、教員に伝えるようになっています。それを見ながら、今日の授業では子どもは理解ができなかったということを理解するとともに、この学習をどういうふうに今後続けていけばいいのか、つなげていけばいいのかということを教員自身が理解をして、そしてやっていく、それがキャリア・未来デザイン教育です。それに取り組んでまだ二年目ですので、今後、これの結果が出ることを願っているところです。自分にいいところがあるというのは、年々上がってきているので、少しはそういうところの取組も効果は出てきているのかなと思っているところです。 ◆藤井まな 委員 今、二年目ということで、二年目であるんであれば、もうちょっと結果が出るのは時間がかかるというのはよく分かりますけれども、二年目だからもうちょっと待つんじゃなくて、こういう結果を見て、より何かいい対策はないのかというのは、今聞いていても、かちっとはまるような答弁じゃないですよね。僕の心にあまり響かないんで、もうちょっと何か工夫をしていただきたいと、でも、具体的な提言があるわけじゃないですけれども、何か新しいアイデアなりなんなりを考え続けていくことが重要だと思いますという意見だけつけておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(6)新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた進め方の一部見直しについて、理事者の説明をお願いいたします。 ◎谷澤 生涯学習・地域学校連携課長 私からは、新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた進め方の一部見直しについて御報告いたします。  本件は、福祉保健常任委員会との併せ報告でございます。  まず、1の主旨でございます。新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた取組について、前回及び前々回の当委員会及び福祉保健常任委員会で御報告をさせていただきましたが、民間事業者の質の確保等、様々な御指摘をいただきました。これを踏まえまして、民間事業者の活用について、今後、議会や保護者等に丁寧に説明し、十分な議論を行うため、新BOP事業の喫緊の課題解決に向けた取組の進め方を一部見直すこととしたため、このたび御報告させていただくものでございます。  続きまして、2の進め方の一部見直しの考え方でございます。喫緊に対応すべき課題の解決策としての民間事業者の活用につきましては、実施時期を延期いたします。一方で、狭隘化解消に向けた普通教室の利用につきましては、可能なところから早急に取り組んでまいります。  次に、3今後の進め方等の方向性でございます。(1)から(3)まで三点ございますが、まず、(1)民間の放課後児童健全育成事業者の活用についてでございます。①スケジュール等の見直しとして、令和四年二月に募集開始としていました時期を一年先に延期をいたします。取組につきましては、令和四年度中に議会や子ども・子育て会議、また保護者等に丁寧に説明をし、御議論いただいた内容を踏まえまして、令和四年度中に再度御報告を行ってまいります。  次に、②保護者等へのアンケートの実施でございます。区立小学校全校で低学年の保護者及び新BOP学童クラブを利用する子どもを対象にアンケートを実施し、運営方針や事業者募集要項、また時間延長等へのニーズ対応の考え方等に反映させてまいります。  ③「(仮称)世田谷区放課後児童健全育成事業運営方針」の策定でございます。区内で実施されます放課後児童健全育成事業につきましては、子ども・子育て会議の学識経験者等の外部委員の意見等を聴取し、保護者等へのアンケート結果も踏まえた上で、区としての運営方針を策定し、適切に質を確保していくものといたします。  続きまして、二ページ目を御覧ください。(2)普通教室の利用でございますが、こちらにつきましては、狭隘化及び大規模化している小学校につきまして、既存のスペースに加えて、普通教室一個当たり二教室程度の活用を進めてまいります。令和四年四月から各校の施設の状況を踏まえた上で順次実施をし、併せて運営状況に応じて必要な人員体制を整えてまいります。  (3)の休止中の新BOP学童クラブの時間延長モデル事業の再検討についてでございます。令和元年四月から令和三年三月まで二年間実施をしました新BOP学童クラブの実施時間延長モデル事業につきましては、実施期間中に行ったアンケート調査によりまして時間延長に対する一定のニーズが確認されておりますが、新型コロナの影響等によりまして、令和三年度から休止を続けている状態でございます。当初、時間延長については、時間外の民間の放課後児童健全育成事業所で対応する予定としておりましたが、一年間の延期となります。休止中のモデル事業につきましては、再度実施をいたします保護者等へのアンケート結果を踏まえまして、令和四年度中に今後の取扱いを決定してまいります。  そして、4の今後のスケジュールでございます。令和四年一月三十一日、二月一日の文教と福祉保健の両常任委員会において、運営方針及び保護者へのアンケート内容等の検討状況について御報告いたします。二月七日の子ども・子育て会議でも御議論いただき、議会開催中になりますが、二月二十五、二十八日の両常任委員会で運営方針の骨子、アンケート案について御報告をいたします。そして、三月に保護者等アンケートを実施いたしまして、五月下旬の両常任委員会でアンケート結果、運営方針、素案等をお示しさせていただきます。七月下旬の委員会では、運営方針案、事業概要案等をお示しし、九月上旬の両常任委員会において、民間の放課後児童健全育成事業の活用及び時間延長モデル事業の取扱いについて御報告をする予定としております。令和五年二月には、両常任委員会で民間の放課後児童健全育成事業者の募集について御報告をした上で、プレオープンにつきましては、プレオープンの場合は、令和五年度中の令和六年一月以降ということになりますが、令和六年四月には、民間による放課後児童健全育成事業所の開設を目指していきたいと考えております。  私からの報告は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆山口ひろひさ 委員 今の報告を聞かせていただきまして、懸命な御判断をしていただけたのかなというふうに感じております。一年先送りということですけれども、教育長からの答弁もありましたし、子どもたちのいわゆる放課後の在り方というんですか、アンケートも取るということですし、十分ニーズを把握しながら進めていただければありがたいと思います。  今回は福祉所管との連携になるわけですけれども、縦割り、縦割りと言われますけれども、しっかり横の連携が今回の判断に関してはできたのかなということで感謝申し上げます。  以上です。 ◆高橋昭彦 委員 私は全く評価はできませんが、もう迷走に迷走を続けているという感じですか。何でこうなるんですか。また先送りですか。何年やったんですか。もうずっとやっているじゃないですか。あまり言うのも疲れてきたんですけれども。  所管的には福祉が基本になっているんでしょう。議会の中でも、両方に責任があるみたいなことを言っていましたけれども、教育委員会としてのやっぱり判断というのが見えてこないじゃないですか。やっぱり生徒のことなんだから、もうちょっと教育委員会が全面的にきちっと責任を持ってやるような体制をつくらなきゃいけないかなというふうにも思っていますけれども、まずこの時間延長モデル事業について、またアンケートですか。何回アンケートをやるんですか。またやるんですか。何回聞くんですか。聞いて何が欲しいんですか。おかしいと思いませんか。アンケートをやりまして、結果を出して、またあり方検討会をやって、あり方検討会で結果が出ないので、庁内で検討しました。検討しましたが、またアンケートをやります。また検討します。また一年間延ばします。ずっとやっているじゃないですか。こんなんでいいんですか。もう情けないですよ。  いいですか。時間延長モデルというのは、東京都の都型の学童クラブとかは十九時が必須なんです。そうじゃなかったら、助成金も補助金ももらえないんです。もう東京都も、厚生労働省も、みんな十九時までやることを推奨して、そしてそこにお金を足すということまで明確にしているわけじゃないですか。アンケートでもう一度、世田谷区はアンケートもやっているわけだし、じゃ、アンケートで何を探ろうとしているのか。二十三区の中では、全ての区が時間延長をもうとっくにやっているわけです。世田谷区だけがやっていないわけじゃないですか。ほかの区とアンケートの結果が違うと思いますか。国が推奨していること、東京都が推奨していること、そこに加算もしますよと言っているのにもかかわらず、だけれども、またアンケートをやってから考えますみたいな、ここの区はどうなっているんですか。もう情けない。  みんなその思いがあって、困っているから、ほかの区は対応しているんじゃないですか。もう区だけじゃないですよ、ほかの区も市も。困っている小学一年生の小一の壁というのを撤廃するために、厚生労働省も二〇二三年までに八〇%増員しますというような計画まで出している。もっと拡大します、学童クラブを拡大しますと国が言って、子育てを応援して、女性活躍社会をつくるんだ、国が明確にしているじゃないですか。世田谷区は国の方針と逆行していませんか。誰もが社会で活躍できるようにする、女性が総活躍できるようにする、そのために、学童も、今足りないところが多いから、国全体として増やしますという計画まで出している。十九時までやるのは必須と言っている。それを何をしているんですか、世田谷区は。  またアンケートを聞いて、何を聞こうとしているんだ。全然分からない。何でこうやって先延ばしばっかりしているんですか。ずっと先延ばしじゃないですか。何をやろうとしているのかがさっぱり分かりませんよ。どこを向いて仕事しているのかさっぱり分からない。子育てしているその人たちの思いに立っているのかどうかって、どこを見ているんだって、思わざるを得ないでしょう。この問題、もうだんだん疲れてきた。もう一回考え直してください。  また先延ばしをオーケーですなんて、英断ですなんて言えません。先延ばしでよかったなんて言えませんよ。もう何年もやっているんです。今回初めて先延ばしするんじゃないんだ。ずっと先延ばししているんだ。ずっと結論を出さないでいるんじゃないか。知久さんが福祉にいたときからずっとそうじゃないか。どうなっているんですか。もう一回考え直してよ。もう三回、毎月、毎月こんなのを出して、毎月、毎月変わって、一体何をやっているの。もう話もできないよ。何かありますか。 ◎谷澤 生涯学習・地域学校連携課長 今回度々、十一月、十二月と報告させていただいて、ちょっと今回このような形になって非常に申し訳なく思っております。  モデル事業につきましては、二年間実施をいたしましたが、ちょっと思ったような利用者数の形につながらなかったので、今回、今休止という状態でございますので、アンケート、ちょっと調査を取った上で、前回は常時時間延長が必要な人しか使えないというような枠組みがあったということもありますので、改めて、例えばスポット利用とかについて、そういったところのニーズも併せて把握できるようにアンケート調査を踏まえて、スケジュールにお示しさせていただきましたけれども、九月にはモデル事業の取扱いについてお示しをさせていただければと思っております。  今回このような形になって非常に申し訳ないんですが、このような形で進めさせていただければと思っております。 ◆高橋昭彦 委員 そうですねとは絶対言えませんよ。この四月に入学する子はどうするんですか。もう何回やっているんだ。保育園で延長保育をかけて、この四月はどうなんですか、この四月はどうなんですか、毎年やっているんじゃないですか。利用したいという人が全然できない、そういう区でいいんですかということですよ。ずっとそのまま停滞しているんだ。もうちょっと反省してもらいたい。もうこれ以上言ってもどうせ何も出てこないでしょう。もう一回考え直してください。 ◎谷澤 生涯学習・地域学校連携課長 今いただいた御意見は、当然、区長部局の所管の所管の児童課と連携して、また協議してまいります。よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 では次に、(7)奥沢図書館天井内排水管更新工事に伴う業務の一部変更について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎會田 中央図書館長 奥沢図書館天井内排水管更新工事に伴う業務の一部変更について御報告いたします。  資料、(7)を御覧ください。1の趣旨です。奥沢図書館のある奥沢センタービルは築五十年を経ておりますが、これまで大規模改修工事を行っていないこともあり、機能の不調や故障がございます。当面の改修工事として、排水管の更新、これを行うこととなりました。工事に当たりまして、奥沢センタービルの排水管が、奥沢図書館が三階にございますが、その上、ちょうど図書館の天井裏に配置されているということから、工事中は立入りが制限されるため、通常業務は休止し、ただ、受付カウンター業務については、工事期間中も継続して実施してまいります。  2の業務変更期間です。令和四年一月十八日から二月二十三日を予定しております。  3工事内容です。図書館天井内の排水管の更新交換です。  工事期間中の図書館業務でございますが、受付カウンター業務を継続して行います。予約資料の貸出しや返却、予約の受付、利用登録の受付、レファレンス等でございます。一方、こどもコーナー、新聞雑誌コーナーは休止、また、子ども向けのおはなし会につきましては、館内実施は休止でございますが、出張事業につきましては、新型コロナウイルス感染症予防対策を講じた上で継続してまいりたいと考えてございます。  5の周知方法ですが、「区のおしらせ」、ホームページ、施設内ポスター等で周知してまいります。  6の施設概要につきましては、記載のとおりでございます。  説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 では次に、(8)魅力ある区立図書館づくりに向けた取組みの進捗状況について、理事者の説明をお願いいたします。 ◎會田 中央図書館長 魅力ある区立図書館づくりに向けた取組みの進捗状況について御報告いたします。  資料の(8)を御覧ください。1の主旨でございます。魅力ある図書館づくりに向けた取組といたしましては、三つの柱として、中央図書館のマネジメント機能強化、二番目、民間活用による図書館サービスの充実、三番目として、(仮称)図書館運営協議会の設置によるガバナンスの仕組みづくりということで取り組んでいるところでございます。そのうち、民間活用を除く残り二つの中央図書館のマネジメント機能強化及び(仮称)図書館運営協議会の設置の現在の取組の進捗状況について御報告するものです。  2中央図書館のマネジメント機能の強化です。区立図書館全体のサービス目標の進捗管理、また、地域図書館等の支援や統合調整といったマネジメント機能の強化を図って、図書館の公共性、専門性を維持し、安定的な図書館運営やサービス水準の継続を取り組んでまいりますが、これにつきましての(1)、(2)ということで、本日は、人材育成計画についてとレファレンスの充実等についてということでの御報告でございます。  (1)につきましては、図書館運営における専門能力を有した職員の安定的な確保、育成、また司書資格取得支援の拡充、また有資格者や館長、副館長等を対象とした研修の充実など、体系的に示すとともに、また外部人材の活用といったことで専門性の維持、継続を総合的に推進する人材育成計画、こちらを今年度中に策定するということで取り組んでいるところでございます。  通しページの三ページの別紙1のほうを御覧いただけますでしょうか。こちらでイメージということで項目として挙げさせていただいております。一番目の一番左のほうで、世田谷区立図書館の人材育成の方針ということで、第二次図書館ビジョンでは、専門性のスキルと専門性知識の向上というようなことを掲げているところでございますが、また、あり方検討委員会でも、様々区立図書館の人材育成の方針というようなところでは、区職員の専門性を確保し、また民間事業をマネジメントできる、そういった人材を育てていかなくちゃいけないということで報告もいただいているところでございます。そういったところの方針を考えてまいります。  また、横に行きまして、現状と課題を明らかにし、その下に参りますが、専門的な能力等を培う人材育成の取組として、具体的な研修のメニュー等をこのような形でまとめていきたいと考えてございます。今の段階ではイメージというところでございます。  横に参りまして、また世田谷区立図書館職員に求められる能力のほうもまとめてまいります。  また、右下でございますが、外部人材活用の考え方というところで、会計年度任用職員の活用や専門的な能力を有した外部人材の活用についても考え方をまとめてまいります。人事所管、関係部署との調整、協議の上、人材育成のほうを作成してまいりたいと考えてございます。  通しページの一ページのほうでございますが、(2)としてのレファレンスの充実、令和四年度からスタートする第三期行動計画との整合を図りながら、中央図書館の役割の見直しということで、ちょっと組織改正等も含めた見直し等も考えているところでございますが、レファレンスの充実というところで本日は御報告させていただければと思います。  通しページの四ページ、こちらがレファレンスサービスの充実のイメージでございます。別紙2です。利用者からは、来館のお客さん、ウェブ、電話、様々な形で知的要求、学習欲求、課題などのそういった相談を受けるというところでレファレンスサービスの利用がございます。こちらにつきまして、右側で中央図書館のレファレンスセンターを強化してまいります。こちらで人材と、またデータベースというところで、職員の活用、そして現在でも五十万冊の蔵書やデータベースはございますが、さらなる充実というところで、専門書や年鑑、白書などの資料の充実、また国会図書館レファレンス共同データベースの活用、そして商用データベースにつきましても、法律や百科事典、雑誌等の商用データベースがございます。こちらについてさらに強化して整備しまして、迅速な相談に対応するようにしてまいりたいと考えてございます。  右側が地域図書館等というところで、こちらは引き続き地域の身近な相談窓口というところで、基本的なレファレンスを行ってまいりますが、また、難易度の高い案件が参りました場合には、オンラインにより中央図書館につなぐ形で地域図書館にお越しの利用者が難易度の高い案件を、そういったものについてもその場で回答、相談ができるような体制ということで、オンラインを活用した相談の実施、真ん中にございますが、こういった形を構築してまいります。それでパスファインダーの発行と拡充をしてまいります。  そして、一番下のところでございますが、相談会ということで、専門分野の相談部署、機関と連携した相談会のほうも中央図書館で実施ということを考えてまいります。  一ページ目のほうに戻っていただきますと、3として、(仮称)図書館運営協議会の設置についてでございます。こちらにつきましては、図書館利用者やボランティア活動で図書館に関わる区民だったり、学識経験者等、様々な方を構成メンバーとした(仮称)図書館運営協議会を令和四年度から設置してまいります。こちらにつきまして、区立図書館全館、直営館も、そして指定管理館、そして業務委託の館、全館の運営状況の評価、検証、利用者目線の図書館運営サービスの計画への意見、提案などを行って、こういった水準を安定的に確保するガバナンス機能を発揮する体制ということで構築してまいります。こちらでございますが、まずは令和四年二月から区民委員の公募を開始するということを予定してございます。  二ページでございますが、改めて協議会構成員の想定ということで、公募区民から⑦の図書館関係者までを記載させていただいております。  (2)の区民意見の公募でございますが、十八歳以上の区民、区内在住、在勤、在学の方でよろしいかなと思っていますが、このような形の任期を二年、募集人数については三名程度というところ、そして選考方法、一次、二次というような形の公募を二月に実施ということを考えているところでございます。  4今後のスケジュール(予定)でございますが、マネジメント機能の強化につきましては、今年度中に人材育成計画を作成し、四月からは、その計画に基づいた各種研修等を実施してまいりたいと考えています。  また、(2)ですが、(仮称)図書館運営協議会の設置につきましては、区民委員の公募開始の後、四月以降、(仮称)図書館運営協議会の設置ということで、この公募委員以外の委員の選任でありますとかを行ってまいりまして、七月には第一回の協議会を開催してまいりたいという予定でございます。  私からの説明は以上でございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 この図書館運営協議会のところを見ていると、ここで話し合われることというのが、今後の図書館運営に向けて、いろいろと大きな影響を与えるんじゃないのかなということは見て取れるんですが、これは何かしらの結論というか、協議会の中でまとめみたいなものは多分つくられるんだろうと思って質問するんですけれども、どれぐらいのスパンで、その結論というか、冊子にまとめるかどうか分からないですけれども、そういったものを出そうとしていらっしゃるんですか。 ◎會田 中央図書館長 まず、イメージでございますが、今までこの協議会につきましては、年四回ぐらいは実施したいということで、七月、十月、一月、三月というようなことで一年目実施したいということで考えてございます。まずは、年間ということでは、年間どうだったかというまとめはまず出す必要があると考えてございます。その三か月に一度の結果につきましては、内容について御報告するような形かということで、年間ということでは一つのまとめということで考えているところです。 ◆山口ひろひさ 委員 ちょっと視点が違っちゃったら申し訳ないんですけれども、魅力ある図書館づくりということで、多くの方が図書館を訪れていただけるように取り組んでいくということは非常にいいことなんすけれども、ちょっと視点が違って、例えば先ほどの奥沢図書館もありましたけれども、閉館となる場合があるわけじゃないですか。そのときに、やっぱり世田谷の魅力ある図書館の考え方からいけば、これはもう物理的にどこの図書館も閉館しなくちゃいけないときというのはあると思うんです。  基本的な窓口で本の貸し借りというのはありますけれども、例えばそのスペースを、本当に利用を楽しみにしている人ですとか、先ほど、どれだけ利用しているかどうか分からないですけれども、新聞、週刊誌の部分もありましたけれども、例えばそういったときにも、やっぱり基本的な部分だけじゃなくて、もちろん物理的なことで、条件でなかなかできないというのは分かりますけれども、そういう部分もいかに閉館中でも補えるかという部分の検討は入れておいたほうがいいんじゃないかなというふうに感じましたので、いかがでしょうか。 ◎會田 中央図書館長 お話しのとおり、閉館、工事等はどうしても行っていかなくちゃいけないところがあり、その間につきましては、そういったカウンター業務だけは必ず行うというような形でやっているところでございますが、様々な利用者の御要望といたしましては、せめて閲覧スペースとか、新聞だけでも何とかならないかとか、いろいろと御要望をいただくところです。  こちらにつきましては、やっぱり工事の内容もいろいろ各館違ってございますので、本当に全館音が出て、危ない、危険を伴うような場合にはちょっと難しいところもありますが、その期間内では、ある程度安全にできれば、その一部スペースを開放するでありますとか、これはなかなか難しいんですが、ほかの場所というのは難しいところもございますが、何かそういったことができないかということは引き続き検討してまいりたいと思います。 ◆山口ひろひさ 委員 物理的に非常に難しい課題もあると思いますけれども、ただ、閉館するに当たっても、そういう視点は思っていていただければありがたいなと思いますので、要望とさせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、(9)その他ですが、何かございますか。 ◎渡部 教育長 教育総合センター落成式のお礼を申し上げたいと思います。  十二月五日に開催いたしました教育総合センター落成式に御出席いただきましてありがとうございました。  教育総合センターは、教育の推進拠点であるとともに、乳幼児教育・保育支援課や区の教育研究・研修課、せたがや自治政策研究所も入る複合的な施設として竣工し、落成を迎えることができました。全区的な施設であることから、式典等は区長部局と調整して進めさせていただきましたが、至らない点が多々あったことと思います。  議員の皆様には、お忙しい中御出席いただきまして本当にありがとうございました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 そのほかございますか。 ◎知久 教育総務部長 さきの令和三年十二月二日の文教常任委員会にて、田中優子委員から、令和三年区議会第四回定例会における一般質問、桃野議員の再質問に対する私の答弁に関し、事実誤認に基づく答弁であるとの御指摘がございました。また、国のワクチン検査パッケージ制度に関する質問に関し、持ち帰り、後日答弁をさせていただく旨、発言をさせていただいたところです。この件に関しまして発言の許可を求めさせていただきます。よろしいですか。
    ○福田たえ美 委員長 はい。 ◎知久 教育総務部長 ではまず、令和三年第四回区議会定例会三日目の桃野議員と私との質疑のやり取りを振り返りつつ、ワクチン検査パッケージ制度のQ&Aを引用した理由についてお答えをさせていただきます。  壇上からの桃野議員の質問でございますが、区はなぜ文科省や医師の示すことを否定し、無症状の児童生徒を抗原検査簡易キットで検査し続けるのか、その根拠をお答えくださいとの趣旨でございました。それに対し、私から、区が本年五月に取りまとめました社会的検査で陽性となった事例、これは七十八件ございますけれども、こちらのウイルス量に関する報告書では、無症状にもかかわらず、ウイルス量の多い陽性者が一定数いることが確認されており、無症状者に対しても一定の有効性があると考えていると答弁をさせていただきました。  これに対し、自席からの桃野議員の再質問でございますが、ちょっと長くなりますが、引用させていただきますが、抗原定性検査は、無症状者を対象とするものではないというのは、これは医学的なコンセンサスです。それをひっくり返す根拠として、学術論文でもない、科学的に信頼の足る報告であると認められていない単なる区の主張を持ってくる。しかも、高齢者施設への検査結果という極めて限られた条件下でのデータを一般的に置き換えてしまう。そして、あの報告書には、これまで我々が主張していた検査は週一回、もしくはそれ以上の頻度でやるべきだと、大学の教授のコメントもついています。都合のよい話だけをつまみ食いしてすり替えていく、こんなことまでしてなぜ無症状者への抗原定性検査を正当化するのはなぜなのか、それを教えてくださいと、私が引用しました報告書を上回る根拠をお示しするよう求められたものと質問の趣旨は要約されることと解釈をさせていただきました。  私が答弁に、ワクチン検査パッケージ制度、これは国の制度ですけれども、こちらのQ&Aを引用し、具体的に次のように答弁をさせていただきました。抗原定性検査は、確定診断としての使用は推奨されないが、無症状者のうち、ウイルス量が多い者を発見することにより、場の感染リスクを下げるとの考え方に基づき、事前PCR検査を受検することができない場合にも対応する観点から、抗原定性検査も利用可能とするを答弁として引用した意図です。こちらは意図なんですが、本制度の対象か否かにかかわらず、無症状者への抗原定性検査の有効性と捉えてもよい国の最新の制度を御紹介させていただいたものでございまして、冒頭の区の報告書を紹介した答弁を補足する趣旨でお答えしたものでございます。  なお、十二月二日の文教常任委員会では、ワクチン検査パッケージ制度について、正確に私のほうで記憶していなかったため、答弁ができず、改めて制度の概要について答弁をさせていただきます。  ワクチン検査パッケージ制度は、将来の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等の状況下においても、感染リスクを低減させることにより、飲食やイベント、人の移動等の各分野における行動制限の緩和を可能とするための制度でございます。また、経済社会活動と日常生活を継続していくことを目指し、国が策定した制度です。先日の文教委員会では、同制度における学校の取扱いについて御質問いただきましたが、学校は制度の対象外であることを改めて確認いたしました。委員会の場でお答えができなかったことにつきましては申し訳ございませんでした。  学校が対象外となっている理由は、文部科学省の学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルに記載がされております。ウイルスワクチンの有無によって、学校教育活動に差を設けることは想定されていませんと記載がございます。これは任意であるワクチン接種の有無により、差別やいじめが起きないよう配慮したものであり、ワクチン検査パッケージ制度から学校を対象外としている理由はこの点にございます。例えば六歳から十二歳未満の子どもに対する抗原定性検査を避けるべきであるといった理由ではないことは、国の通知でも確認ができるところでございます。学校は、同制度の対象外ではございますが、桃野議員からの御質問の趣旨が、無症状者に対する抗原定性検査の有効性の有無について確認されたものと私のほうで解釈していたため、抗原定性検査の有効性の件等を断った上で、Q&Aをそのまま引用し、国としても、抗原定性検査に対し、一定の有効性を認め、検査として採用していることを説明したものであり、その使い方、発言内容とも虚偽の答弁には当たらないものと認識をしてございます。 ○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆田中優子 委員 改めまして、回答していただいたこと、ありがとうございます。  その上で、今、知久部長がおっしゃっていたのは、虚偽答弁だとまでちょっと会派で問題になりましたよということを私、申し上げたのは、確かにそこまでは言い過ぎたのかもしれません。今の説明は分かりましたけれども、しかし、桃野議員が一般質問でずっと問うてきたことは、学校において、行事前にこんなことを用いる抗原定性検査は適切じゃないと言われていることに対して、しかも知久部長がそこの本会議場で答弁をなさった最後のところでは、学校は対象外とされているそのものを持ってきての答弁ということは、それまでずっと桃野議員が質問してきた意図を全く無視した、そこだけつまみ出して、ここだけ聞いていたことに対して答えましたと、全く不適切な答弁としか言いようがないと思うんです。  虚偽とは言いませんけれども、それを正当化されたら、一体何のための議会質問しているのかという問題になりませんか。それは非常に議会を軽視していると言いますか、質問者に対して失礼な話で、何を意図して質問してきたかなんてことは、今さらここで再度質問というか、確認するまでもなく、再質問ですから、初めてそれだけぱんと聞きましたということじゃないんですよ。桃野議員は再質問で、それまでとうとうと質問したり、やり取りを答弁したり、流れがあって、一体どういうことを聞いているかというのも当然分かっている。その上で、時間が限られた中での再質問であるわけですよ。  今の知久部長の御説明だと、そこに持ってきてまず示したのが、国が示すワクチン検査パッケージ制度に関するQ&Aですよ。まずそれを、対象外ですとばんと一番最初というか、三番目ですけれども、知久部長が引用した十八番目なんて下のほうじゃなくて、最初のほうで、これは学校は対象外なんですよとうたわれているその資料を基に答えるということ自体が非常に不誠実で、不適切で、むしろこういうことを詭弁て言うんじゃないですかというふうに思いますけれども、それに関してはどのようにお考えですか。 ◎知久 教育総務部長 あの際の自席からの桃野議員の再質問を受けた際の、私のちょっと頭の中なんですけれども、一つ御回答できるかなと思ったのは、区の報告書を事前に引用していましたので、その点を御回答しようかと一瞬思ったんですが、そちらについては再質問のほうで否定をされていたので、それに代わるものということで、このワクチン検査パッケージ制度についても従前に読み込んでいた部分もありますので、そこを、かなり慌てていたと思うんですけれども、QAのを探させていただいて、引用させていただきました。  桃野議員の御質問の意図として、無症状者への抗原定性検査のワクチンの有効性という視点での御質問だと、今でも思っておりますけれども、それに対する回答としては誤ってはいないかなというふうに認識しております。 ◆田中優子 委員 誤っていないと思っていらっしゃるのは、桃野議員の質問が無症状者への扱いについてということだというふうに、だからその回答なんだということの今答弁されていますけれども、その前提が誤っていますよ。桃野議員は何を聞いているかなんていうのは、今の答えでちょっと私は本当にびっくりしているんですけれども、そんな無症状者への本当に一部の抗原定性検査というものがどうだとかいうことを、それを答えなさいと言っていると今でも思っていらっしゃるんですか。教育の現場における行事前検査だとか、そういうものに使っちゃおかしいんじゃないですかということもずっと桃野議員は聞いていったわけですよね。それが分からないということですかというふうにちょっと私は大変驚いているんですけれども、そのような理解で、教育委員会と議会との質問のやり取りが成り立ってしまうというのは、非常に困った、しかもここまで、その前にもやり取りさせていただいていますから、そこまで我々はこういうことを言っているんですよということを申し上げているにもかかわらず、いまだに桃野議員はあの一点を聞いていましたと、そういうふうにおっしゃるんだったら、もう議会のやり取りが成り立たないんじゃないかと、どこまでいっても質問内容が理解されないのかとびっくりしてしまうわけなんです。  つまり、最初の説明にもありましたけれども、ちょっと複雑で分かりにくいですが、学校においては、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、これを使って対応してくださいというふうに国は打ち出していますよね。もう一つ、あくまでも緊急事態宣言下のとき、そのときにも何とか経済を支援していかなければいけないから、国の示すワクチン検査パッケージ制度というものが別にあります。これは学校対象外と言われているものなわけでしょう。それを持ち出すということ自体が、もう三番を忘れているんですかというふうに私は聞いたわけです。今おっしゃっていたのは、あのときは慌てていたから、学校対象外ということを忘れてしまったから、ワクチン検査パッケージ制度の十八番を引用したと、そういうことですか。ちょっとまずこれを確認させてください。 ◎知久 教育総務部長 それは本会議場でのお話だと思うんですけれども、丁寧に言うんであれば、この制度を御説明させていただいて、学校が対象外であるということを断った上で、このお話をさせていただければよかれとは思いますが、あの場で御質問をいただいて、かなり慌てた中で、今お話ししたように、無症状者の抗原定性検査の有効性を、無症状者に対する抗原定性検査のありようというんですか、これの解釈として一つお話ができるんだということでQAを引用したものですから、そのときの状況の中では、あの答弁になったという結論です。 ◆田中優子 委員 慌てていらしたということは分かりましたけれども、そんな状態のままで終わってしまったんです、持ち時間がなくなって。やっぱりあの終わり方というのは、非常に誤解を招くと思いますよ。虚偽答弁とは言いません。でも、誤解を招きます。要するに、世田谷区教育委員会は、そんなものを持ってきて、学校は対象外のものですよ。何でそんなものを持ち出して答弁したんですかというふうに自然な流れで、桃野議員のずっと議会質問、答弁を聞いていれば、誰だってそういうふうに捉えられる状況ですよ。今、知久部長はそういうつもりじゃないというふうにおっしゃっているけれども、絶対あの流れを聞いていたら、そうとしか思えません。  まさか学校が対象外だということを知らない人は気づかないですよ。その点については、今どのようにお感じですか。あのときそういうふうに答弁を丁寧にできればよかったと、でも、それができなかったと、三番についてちょっと思い浮かばなかったのか、忘れたのか、飛んでしまったのか分かりませんけれども、言わなかった、学校対象外なんですけれども、こういうことですよって、そういう説明はなされなかったわけです。それについて適切であったと思われますか。 ◎知久 教育総務部長 先ほどもちょっとお話をさせていただいたんですが、この学校を対象としなかったというこの制度、ワクチン検査パッケージ制度が対象としなかった理由というのは、学校における差別やいじめが起きないよう配慮したものであり、例えばその子どもに対する抗原定性検査を避けるべきものであるとか、あるいは無症状者に対する抗原定性検査は効果がないよ、こういった理由ではなく、こういった経済を振興させるという制度の中での国がつくられた制度で、ということからすれば、その学校は対象になっていないということを持って、このQAを引用したことが誤っているかどうかについては、それは誤ってはいないんではないかというふうに私は考えます。  今おっしゃられたように、ちょっと私の先ほどの答弁で申しましたが、そこはそちらの学校が対象でないですとか、この制度の趣旨ですとか、そういったものを断った上でお話しさせていただければ、より議場にいらっしゃった他の議員さんですとか、そういった皆様にも答弁の趣旨が伝わったのではないかとそういう面では、申し訳なくは思っておりますので、最初にお話しさせていただいた中でも、その点についてはおわびを申し上げるというところでございます。 ◆田中優子 委員 分かりました。そうしましたら、改めて、今、桃野議員の再質問の意図はそうじゃなかったですよということを私は申し上げましたけれども、改めてその緊急事態宣言下でもなく、国のワクチン検査パッケージは学校は対象外ですというようなことになっているにもかかわらず、教育委員会はそれを予算、また延長してまで続けようとしていることに対しては、どのようにお考えですか。 ◎知久 教育総務部長 この制度を導入しようと決定したときの状況なんですけれども、先ほども引用させていただきましたが、国の衛生管理マニュアル等に基づいて、区のほうもガイドラインを設定しております。三密を防ぐ、換気をする、消毒をする、そうしたものを徹底する中でも、やはり八月の状況で、例えばクラブ活動等において、感染の伝播が、感染者が生じているような状況で、それについて何らかの手だてが必要で、そうしたクラブ活動にも併せて危険性、人の接触が、濃厚な接触が発生するであろう宿泊施設等に今回の抗原定性検査の事前の受検についてお願いをしてきたところです。そうした当時の状況から鑑みれば、この制度を入れたというのは、区としてはやむを得ない中での、安心して皆さんに御参加いただく中での一つの方策だと思っております。  ただ、今、委員おっしゃるように、ある程度落ち着いて、なぎの状態が来ておりますので、一方でオミクロンの感染もまだまだ分からない中で、そういうはざまでの年度末までの延長だというふうに考えています。  ただ、まさにこれをいつまで続けるかというのは、やはり区内であったり、国内であったり、近隣諸外国の感染状況、そういったものを踏まえて、この事業については、どういった時点でやめるのか、あるいはまた感染拡大時に再開するのか、そういったものの判断は必要にはなってくるというふうには思っております。 ◆田中優子 委員 緊急事態宣言下でもなく、まさになぎの状態ですよ。それなのに、今この状況を見て、延長する必要はどうしてあるのか。そもそも延長も何もやるべきじゃないという、やっても無駄だと。安心してもらうなんていう言葉が出ましたけれども、一回行事前に抗原定性検査をやったからって安心しちゃいけないんですよね、はっきり言って。だから、安心してもらうためという使い方事態が本当に間違っているというふうに指摘させていただきますけれども、先ほどの説明の中で、なぜ学校が対象外になっているかといえば、まさにおっしゃっていました、やった、やらないとか、その結果とかに関して、いじめとか、差別とかが起こってはいけないという、そういう配慮が必要だから、だから用いちゃいけないんですよ。  それを世田谷区だけやっているんですね。ほかの自治体の教育委員会、どこがやっていますか、こんなこと。どこもやっていないですよ。どうしたって行事前にこれをやりましょうとなれば、やりたくない子はいいんですよなんて、やっぱり学校は言わないですし、言ったとしても、やっぱり強制力は働きますよ。うちは受けなくていいですなんて、誰も言えないような状況に陥っていますよ。だから、いじめを誘発することになるから、やっちゃいけませんよと国や文科省が打ち出していることをやっていること自体が、本当に世田谷区教育委員会はおかしいというふうに思うわけですけれども、ちょっとこのことについては、桃野議員もそういうことは想定としてあって言ってずっと聞いていたわけですが、教育長はどのようにお考えですか。現場は半強制的になっていますよ。文科省が、それは駄目だから、こういうのをやめましょうと、対象外だと言っていることを世田谷区だけやろうとしていることに対しては、どのようにお考えですか。 ◎渡部 教育長 先ほどの知久部長の話と重なるんですが、やはりこれを入れたときには、PCR検査がなかなかできない状況だったというところがあります。その中での判断でその時期を決めてしまっているので、三月までということになっています。ただ、こういう状況に変わってきているので、そのことについては、今後、考えていく必要があるというふうに考えています。 ◆田中優子 委員 本当に状況は全然変わっていますよね。変わっていますし、やっぱり文科省が言っているのは、配慮すべきなんだと、絶対学校で強制力は働いちゃいけないんだと。それは差別にもなるし、幾ら、例えば世田谷区教育委員会から聞いたのは、結果は誰にも知らせないことにしますなんて言っていましたけれども、そういう問題じゃないですよ。受けるか、受けないかのところで、もう既にすごいプレッシャーというか、強制力というか、働いてしまうわけなんです。実際聞いていますよ、嫌だけれども、うちの子だけ受けさせないって言えませんよねと、保護者の声が実際あるんですよ。しかも無駄っていうか、今はやる必要は全然ないです。三月まで延長する必要も全然ないと思います。だって、わざわざ延長ですから、何でこんな収まっているときに延長の予算をつけなきゃいけない、それを打ち出すのかということは分からないんですけれども、今教育長がおっしゃったのは、またその状況によって考えなきゃいけないというふうにおっしゃいましたけれども、いつ考えるんですか、三月終わってからなんですか、それとも三月までやる必要がないという判断をどこかでするかもしれない、その可能性があるということでよろしいんですか。 ◎知久 教育総務部長 このウイルスが非常に分からないことがあって、何ゆえ夏の時期にあれだけ増えたか、その後十月ですか、十一月に急に件数が減って、区内においてもゼロですとかいう日が続いています。一方で、隣国の韓国におけるオミクロンの発生状況を見ても、何を根拠に我々がこの感染症対策をしていくべきかというのが、この二年たってもなかなか知見が積み上がってこないところだと思います。そういう意味では、今は今しばらくこの状況を見ればやっていくべきだろうと思いますし、判断については、いつというわけではなく、やっぱり状況を見ながら、その時々で適切な判断をしていくべきだろうと思います。 ◆田中優子 委員 最後にしますけれども、学校はやはり学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、これで対応しなさいと国も言っている。配慮をしなきゃけないと言っていることと逆行したことを世田谷区はやっている、その事実をもうちょっと反省していただいて、また、いつどうなるか分からないのは私たちも同じ気持ちですけれども、今の状況を見てくださいよ。今しばらくのことを考えたら、全く必要ないことを学校現場には強制しているし、また無駄な予算も使っていると、しかもいろんな方針と真逆の、もうやらなくていいです。やらないでください。不適切ですと言われていることをやっているということは、絶対おかしいということは肝に銘じていただきたいというふうに、また、今後の柔軟な対応をしっかり期待したいと、見ていきたいと思います。それを要望しまして、質問を終わらせていただきます。 ○福田たえ美 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載のとおり、お手元に資料が配付されておりますので、後ほど御確認ください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 次に、3協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は、年間予定である一月三十一日月曜日午後三時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 それでは、一月三十一日月曜日午後三時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○福田たえ美 委員長 その他何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○福田たえ美 委員長 特にないようですので、以上で本日の文教常任委員会を散会いたします。     午後五時三十七分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...