○下山芳男 議長 直ちに日程に入ります。
△日程第一から
△第八に至る八件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第一 議案第六十八号 令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第三次)外議案七件
○下山芳男 議長 本八件に関し、
企画総務委員長の報告を求めます。
〔三十九番
畠山晋一議員登壇〕(拍手)
◎
企画総務委員長(畠山晋一 議員) ただいま上程になりました議案第六十八号から議案第七十四号、及び議案第九十二号の八件につきまして、
企画総務委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
初めに、議案第六十八号から議案第七十二号までの補正予算五件について一括して申し上げます。
まず、議案第六十八号の一般会計は、
ワクチン住民接種事業などの
感染症防止対策をはじめ、区民の生活と
区内事業者等の活動を守る取組などについて速やかに対応するため、補正計上し、
既定予算総額を増額するものであります。
また、議案第六十九号の
国民健康保険事業会計は、国、東京都への償還金や前年度からの繰越金の確定などに伴う補正を、議案第七十号の
後期高齢者医療会計は、広域連合への負担金や前年度からの繰越金の確定などに伴う補正を、議案第七十一号の
介護保険事業会計は、
介護給付費準備基金積立金や前年度からの繰越金の確定などに伴う補正を、議案第七十二号の
学校給食費会計は、前年度からの繰越金の確定などに伴う補正を行うため、それぞれ提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第六十八号から議案第七十二号までの五件はいずれも全員異議なく、それぞれ
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第九十二号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第四次)」について申し上げます。
本件は、感染症対策のさらなる強化を図るため、
酸素療養ステーションの設置をはじめとした
自宅療養者への支援や検査体制の拡充など、速やかに対応すべき施策について補正計上し、
既定予算総額を増額するものであります。
委員会では、理事者の説明の後、意見に入りましたところ、自由民主党より「我が会派の求めた
コロナ対策を反映した本
補正予算案については、一定程度評価できるものであるが、これをもって十分であるとは言い難い。今般の
補正予算案に欠けているものは、主な感染経路である家庭内感染を抑制する対策や、区内医師会をはじめとした
医療関係団体との協力、連携による効果的な対策であり、改めて課題として指摘をしておく。災害級とも言える現下の
コロナ対策に当たっては、着手から実行までに要する時間を勘案した上で、様々な想定に応じて計画を立案し、区民の命を守る万全の準備を行うとともに、
社会的検査をはじめとしたこれまでの施策にどのような効果や課題があったのかなどの評価分析を行い、今後の対策に生かしていくことが肝要である。加えて、新たな
コロナ対策の効果を最大限に高めるため、適切かつ分かりやすい周知方法とする創意工夫や、担当所管への過度な業務集中を回避するためのより柔軟な組織体制の構築が不可欠であることを申し添え、本
補正予算案に賛成する」、公明党より「本補正予算については、我が党がこれまで求めてきた対策が盛り込まれており、おおむね評価する。その上で、
酸素療養ステーションについては、
ワクチン接種で狛江市と連携した先例を参考に、隣接自治体と連携し、可能な限り空き状態を発生させない、より効率的な運用を求める。また、今後の第六波到来も想定し、容体悪化に伴い極めて危険な状況に陥る可能性がある
自宅療養者への支援の強化や、保健所業務の逼迫に備え、陽性者の
経過観察実施を医療機関に要請するなど、
コロナ対策のさらなる充実を求め、賛成する」、
世田谷立憲民主党より「これまで我が会派からも様々な
コロナ対策を要望してきたが、直近では
自宅療養者支援に特化した要望をしたところである。現在、
自宅療養者数は幸い減少傾向であるが、
緊急事態宣言が解除されれば、再度増加に転ずる可能性は十分に考えられる。今後も決して気を抜くことなく、きめ細かい
コロナ対策を実施していくことを要望し、賛成する」、無所属・世田谷行革一一〇番・維新より「本補正予算には、
新型コロナウイルス感染症防止対策として、
社会的検査の充実に約一億二千二百万円が計上されている。区長が言う
社会的検査は、高齢者施設での一斉
PCR検査により、施設内における集団感染、いわゆるクラスターを防ぐものとして実施され、そのうち定期検査の経費は約三億七千八百万円に上っている。また、九月六日時点で一万六千三百五件の検査を実施し、陽性者数が二十五件、検査を受けた中の七施設でクラスターが発生しているのが現状である。
スクリーニング検査を加えれば、約五億四千二百万円もの税金が投じられたが、結果を見れば、
クラスター防止効果など皆無であったことは明らかである。本補正予算の
社会的検査の充実には、
区立小中学校での行事前に、無症状の児童生徒が
抗原検査簡易キットで自ら検査する仕組みが含まれているが、一回のみの検査で、全員に義務づけるものではないことから、前述の
社会的検査と同じ轍を踏む施策であり、さらには、使用されるのは
PCR検査よりも感度が劣る
抗原検査簡易キットであることにも問題がある。文部科学省は各学校に
抗原検査キットを配付するとしているが、対象者はあくまで有症状者であり、
日本医師会会長は
抗原検査キットは無症状の方に実施して、感染していないことを確認するものではないと明言している。また、先日の当委員会においても、区は、行事前の検査で陰性であった児童生徒でも、行事後に
PCR検査を受けなければ陰性と確定できない場合があると答弁している。このように、区が今般の補正予算の中で示した施策は、集団感染を防ぐ効果に乏しいばかりか、児童生徒、保護者、学校現場にかかる労力や心理的負担が非常に大きくなるため、先日の当委員会で
社会的検査の充実に係る部分について再考を求めたものの、何ら再考されずに
補正予算案として提案されたことから、我が会派は反対せざるを得ない」、新風・せたがやの風より「本補正予算には
自宅療養者からの
相談受付体制の強化として電話回線の増強が示されているが、これまで
ワクチン接種予約などにおいても電話がつながらない問題があったにもかかわらず、今回も同じ問題が顕在化しており、後手後手の対応との印象は拭えない。今後、感染拡大の第六波に備え、こうした教訓を生かした入念な制度設計の下、
コロナ対策を的確に実行することを求め、賛成する」、減税せたがやより「
酸素療養ステーションについては、これまでも
自宅療養者の安心に資するものとして設置を求めてきたが、今後もさらなる増設に向けて検討するよう重ねて要望する。また、子どもから親への家庭内感染が増加する中、学校における検査体制の充実は区の重要な責務だと考える。今後の
コロナ対策に際しては、検査体制の拡充と
ワクチン接種の推進を両輪として着実に進めることを改めて要望しておく。また、行政において、費用対効果が重要であることは言うまでもないが、それに代えることのできない区民の安全安心を守ることが、危機に臨む公共の最大の責務であることを申し添え、賛成する」、
都民ファーストの会より「追加となった本補正予算(第四次)は、結果として第三次と同じタイミングでの提案となったが、今後、議会側としても緊急の
コロナ対策が必要とされた場合、早急に本会議を開催できる体制を整える必要があることは改めて確認しておきたい。また、今後の
コロナ対策に当たっては、区の施策立案の意図が正確に区民に伝わるよう説明を尽くすことを求め、賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第九十二号は賛成多数で
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第七十三号「世田谷区
個人情報保護条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴い、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第七十三号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第七十四号「
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、
会計年度任用職員の報酬月額の算定方法を変更するため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第七十四号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で
企画総務委員会の報告を終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で
企画総務委員長の報告は終わりました。
────────────────────
○下山芳男 議長 これより意見に入ります。
発言通告に基づき発言を許します。
なお、意見についての発言時間は、議事の都合により八分以内といたします。
二十三番
中里光夫議員。
〔二十三番
中里光夫議員登壇〕(拍手)
◆二十三番(中里光夫 議員)
日本共産党世田谷区議団は、議案第六十八号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第三次)」及び議案第九十二号「令和三年度世田谷区
一般会計補正予算(第四次)」に賛成の立場で意見と要望を述べます。
この間、我が党は、
コロナ感染症の拡大を受け、速やかな
ワクチン接種と大規模な検査で感染を封じ込めること、医療機関、事業者、区民生活を守るための支援と補償などを区長への申入れや議会論戦を通じて繰り返し求めてきました。第五波の
新規感染者数は減少してきましたが、第六波に備え、
コロナ対策の拡充を今のうちに進めることが重要です。
検査の強化は感染症を抑え込むための基本であり、我が党は、世界で百五十九位と諸外国に比べ大きく遅れている検査体制の抜本的拡充を繰り返し求めてきました。ワクチンを接種しても感染する例が報告されています。
ワクチン接種とともに、感染力のある無症状を含む感染者を検査で発見し、隔離・保護することは感染を抑え込むためにますます重要です。区は
社会的検査を全国に先駆けて実施してきました。今回の補正予算でも、十月以降の
社会的検査の体制を確保すること、さらに小中学校等への抗原検査の実施など評価します。今後は
社会的検査の対象拡充と複数回実施、特に感染が広がる保育園等での検査の強化を求めます。陽性となったとき安心して休めるための休業補償の充実を求めます。
医療体制の強化は、我が党は、国の
自宅療養方針の撤回を求め、必要な医療を提供するために、区に対しては後方病床の拡充支援や医療機関への経営支援を求めてきました。区が保健所体制の強化、入院待ちの対策として
酸素ステーションを設置したこと、在宅療養者への支援を強めてきたことを評価します。今後は、計画的な保健師の増員を含む保健所体制の強化、
抗体カクテル療法の実施、第六波を見据えた医療機能を強化した
宿泊療養施設整備、地域の
医療連携強化を求めます。
我が党は、コロナ禍で経済的影響を受けている世帯の暮らしを守るために、困窮世帯への直接支援を含む支援の強化を求めてきました。今回の補正予算で、
ひとり親世帯への住宅支援、一
世帯当たり月額二万円を区が負担する、このことを評価いたします。今後さらに二人親世帯を含む
生活困窮世帯への支援の拡充を求めます。
令和二年度決算により百三十九億円の繰越財源が確定しました。区は、新庁舎整備の財源のうち、後年度負担を軽減する目的で第三次補正予算で
庁舎等整備建設等基金へ五十億円積み増しをし、本庁舎整備の財源構成を、基金と区債の割合を六対四から八対二へと変更しました。つまり、想定より多くの繰越財源が生じたことから本庁舎整備の財源を見直したということです。本
庁舎整備計画の財源を見直すほど財源は健全だということです。
一方、区は、財政が厳しいとして利用率の低い公共施設の統廃合や、未来につながるプランなどで経費削減のための民間活用などの方向を示しており、矛盾しています。財源は区民生活を守ることを第一義的に優先する、そうした区政運営を求めます。
次に、議案第六十九号「令和三年度世田谷区
国民健康保険事業会計補正予算(第一次)」及び第七十号「令和三年度世田谷区
後期高齢者医療会計補正予算(第一次)」に反対の立場で意見を申し述べます。
高過ぎる保険料に対し、区独自の軽減もこの間求めてきましたが、今補正予算は当初予算の問題を是正するものではないことから、反対といたします。
次に、議案第七十四号「
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」に賛成ですが、意見を申し述べます。
本条例は、
会計年度任用職員の制度導入に向けて令和元年十月に制定した条例で、給与の計算方法の記述が誤っていたことを是正するものです。条例制定時に確認を怠ったことによるミスであり、区行政の信頼を問われます。今後このようなことが起こらないよう、改めて区の姿勢を正すことを求めます。
以上で終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で
中里光夫議員の意見は終わりました。
これで意見を終わります。
これより採決に入ります。本八件を三回に分けて決したいと思います。
まず、議案第六十八号、第七十一号、第七十二号、第七十三号及び第七十四号の五件についてお諮りいたします。
本五件を委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第六十八号、第七十一号、第七十二号、第七十三号及び第七十四号の五件は委員長報告どおり可決いたしました。
次に、議案第六十九号及び第七十号の二件についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。
本二件を委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○下山芳男 議長 起立多数と認めます。よって議案第六十九号及び第七十号の二件は委員長報告どおり可決いたしました。
次に、議案第九十二号についてお諮りいたします。採決は起立によって行います。
本件を委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○下山芳男 議長 起立多数と認めます。よって議案第九十二号は委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○下山芳男 議長 次に、
△日程第九から
△第十三に至る五件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第九 議案第七十五号 世田谷区
出張所設置条例の一部を改正する条例外議案四件
○下山芳男 議長 本五件に関し、
区民生活委員長の報告を求めます。
〔四十三番
羽田圭二議員登壇〕(拍手)
◎
区民生活委員長(羽田圭二 議員) ただいま上程になりました議案第七十五号から議案第七十九号に至る五件につきまして、
区民生活委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
初めに、議案第七十五号「世田谷区
出張所設置条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、
松原まちづくりセンターの位置を変更するため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第七十五号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第七十六号「世田谷区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴い、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第七十六号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第七十七号「
世田谷区立世田谷美術館の
指定管理者の指定」、議案第七十八号「
世田谷区立世田谷文学館の
指定管理者の指定」及び議案第七十九号「
世田谷区立世田谷文化生活情報センターの
指定管理者の指定」の三件について一括して申し上げます。
本三件は、いずれも
指定管理者を指定するため、地方自治法の規定に基づき、それぞれ提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第七十七号から議案第七十九号までの三件はいずれも全員異議なく、それぞれ可決と決定いたしました。
以上で
区民生活委員会の報告を終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で
区民生活委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。本五件を一括して決したいと思います。
お諮りいたします。
本五件を委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第七十五号から第七十九号に至る五件は委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○下山芳男 議長 次に、
△日程第十四から
△第十六に至る三件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第十四 議案第八十号 世田谷区
旅館業法施行条例の一部を改正する条例外議案二件
○下山芳男 議長 本三件に関し、
福祉保健委員長の報告を求めます。
〔十九番津上
仁志議員登壇〕(拍手)
◎
福祉保健委員長(津上仁志 議員) ただいま上程になりました議案第八十号から議案第八十二号に至る三件につきまして、
福祉保健委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
初めに、議案第八十号「世田谷区
旅館業法施行条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、旅館業における宿泊者の衛生に必要な措置及び施設の構造設備に係る基準を変更するとともに、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、本条例の対象となる区内施設数が問われたのに対し、理事者より、令和三年九月現在、八十五施設が対象となっているとの答弁がありました。
その後、採決に入りましたところ、議案第八十号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第八十一号「世田谷区
公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、公衆浴場における設備の点検等の措置及び構造設備に係る基準を変更し、混浴を可能とする年齢の上限を引き下げるとともに、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第八十一号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第八十二号「
世田谷区立障害者福祉施設の
指定管理者の指定」について申し上げます。
本件は、
指定管理者を指定するため、地方自治法の規定に基づき提案されたものであります。
委員会では、今回の選定において複数の事業者から提案を募らなかった理由が問われたのに対し、理事者より、
指定管理者の変更に伴う利用者への混乱を避けるため、区のガイドラインに基づき、選定委員会における審査を経て、公募によらず、現在の
指定管理者の適格性を評価する方法を採用したためであるとの答弁がありました。
その後、採決に入りましたところ、議案第八十二号は全員異議なく可決と決定いたしました。
以上で
福祉保健委員会の報告を終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で
福祉保健委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。本三件を一括して決したいと思います。
お諮りいたします。
本三件を委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第八十号から第八十二号に至る三件は委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○下山芳男 議長 次に、
△日程第十七から
△第二十二に至る六件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第十七 議案第八十三号
世田谷区営住宅管理条例の一部を改正する条例外議案五件
○下山芳男 議長 本六件に関し、都市整備委員長の報告を求めます。
〔四十九番石川ナオミ議員登壇〕(拍手)
◎都市整備委員長(石川ナオミ 議員) ただいま上程になりました議案第八十三号から議案第八十八号に至る六件につきまして、都市整備委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
初めに、議案第八十三号「
世田谷区営住宅管理条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、生活保護法による保護の基準等の改正に伴う区営住宅の使用者の要件に関する経過措置を廃止するとともに、区営シティコート世田谷給田の管理戸数を変更するため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明の後、意見に入りましたところ、日本共産党より「国による生活保護基準引下げの影響を緩和するため、保護廃止となる者について、当分の間、生活保護受給者とみなし、支援事業の対象とするという経過措置を区が実施してきたことは大変評価している。今後、国において様々な制度改正がなされても、区民生活を守るための施策をしっかりと実施していくことを求め、賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第八十三号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第八十四号「
世田谷区立公園条例の一部を改正する条例」について申し上げます。
本件は、区立給田松の香公園を設置するため提案されたものであります。
委員会ではまず、本公園に球技広場が整備されなかった理由が問われたのに対し、理事者より、本公園は、開発行為に伴い事業者から提供されたものであるが、当該地は松の木を中心とした大木が多く生育していることから、開発事業者と協議し、既存樹木をできるだけ残した形で整備していただくこととした。そのため、本公園は、烏山地域でも大きな部類に入るが、野球やサッカーなどが可能な球技広場を確保することは困難であった。しかしながら、芝生広場では、キャッチボールなどの簡単なボール遊びは可能であると認識しているとの答弁がありました。
また、公園でのキャッチボールに関するルールが問われたのに対し、理事者より、公園でのキャッチボールについては、柔らかいボールを使用していただくなど、周囲の方への配慮を前提として、一律には禁止していない。しかし、公園を供用していく中で、トラブルがあれば、公園ごとに個別にルールを定めていくことはあるとの答弁がありました。
その後、採決に入りましたところ、議案第八十四号は全員異議なく
原案どおり可決と決定いたしました。
次に、議案第八十五号「
世田谷区営住宅の
指定管理者の指定」、議案第八十六号「
世田谷区立高齢者借上げ集合住宅の
指定管理者の指定」及び議案第八十七号「
世田谷区立特定公共賃貸住宅及び
世田谷区立ファミリー住宅の
指定管理者の指定」の三件について一括して申し上げます。
本三件は、いずれも
指定管理者を指定するため、地方自治法の規定に基づき、それぞれ提案されたものであります。
委員会ではまず、
指定管理者候補者の個人情報の管理体制及び選定委員会での評価が問われたのに対し、理事者より、パソコンへのログインはICカードとパスワードで管理しており、情報の持ち出しを防ぐためにUSBメモリーが使用できない設定にするなど、様々な対策を講じている。また、さらなる体制強化に向け、個人情報を取り扱うシステムからの文書のプリントアウトについては、管理者の承認を条件とするなどのセキュリティー対策を検討中であると聞いている。なお、選定委員会では、個人情報保護の取組に対する指摘事項はなく、これら
指定管理者候補者の対応を了としたものと認識しているとの答弁がありました。
また、今後の
指定管理者選定に向けて、競争性を担保するための方策が問われたのに対し、理事者より、今回の公募実施に当たり、東京都や他区の公営住宅の管理状況を改めて調査し、把握したところである。次回の公募に当たっては、他自治体で実績がある事業者にも声をかけるなど、多くの事業者に応募いただけるよう取り組んでいくとの答弁がありました。
その後、意見に入りましたところ、
世田谷立憲民主党より「公募により
指定管理者を選定するメリットは、競争原理によってサービスの向上が図られることと考えられるが、今回、現
指定管理者からしか応募がなかったことは大変残念である。今回選定した
指定管理者のサービスを一層向上させるため、今後もしっかりと指導していくとともに、次期の公募に当たっては、より多くの事業者から応募いただけるよう、周知、広報の強化に努めることを求め、議案三件全てに賛成する」、日本共産党より「公営住宅の指定管理業務は、大変センシティブな個人情報を取り扱うことから、引き続き、責任を持って事業者を指導していくことを求める。また、次期の公募に向けては、競争性を担保する取組の強化を求め、議案三件全てに賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第八十五号から議案第八十七号までの三件はいずれも全員異議なく、それぞれ可決と決定いたしました。
次に、議案第八十八号「特別区道路線の認定」について申し上げます。
本件は、特別区道路線を認定するため、道路法の規定に基づき提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第八十八号は全員異議なく可決と決定いたしました。
以上で都市整備委員会の報告を終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で都市整備委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。本六件を一括して決したいと思います。
お諮りいたします。
本六件を委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第八十三号から第八十八号に至る六件は委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○下山芳男 議長 次に、
△日程第二十三を上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第二十三 議案第八十九号 世田谷区区民健康村の
指定管理者の指定
○下山芳男 議長 本件に関し、スポーツ・交流推進等特別委員長の報告を求めます。
〔十七番阿久津皇議員登壇〕(拍手)
◎スポーツ・交流推進等特別委員長(阿久津皇 議員)
ただいま上程になりました議案第八十九号「世田谷区区民健康村の
指定管理者の指定」につきまして、スポーツ・交流推進等特別委員会における審査の経過とその結果について御報告いたします。
本件は、
指定管理者を指定するため、地方自治法の規定に基づき提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明を了とし、直ちに採決に入りましたところ、議案第八十九号は全員異議なく可決と決定いたしました。
以上でスポーツ・交流推進等特別委員会の報告を終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上でスポーツ・交流推進等特別委員長の報告は終わりました。
────────────────────
○下山芳男 議長 これより意見に入ります。
発言通告に基づき発言を許します。
なお、意見についての発言時間は、議事の都合により三分以内といたします。
六番上川あや議員。
〔六番上川あや議員登壇〕(拍手)
◆六番(上川あや 議員) 議案第八十九号「世田谷区区民健康村の
指定管理者の指定」に反対する立場から意見を申し上げます。
本件は、群馬県川場村にある区民健康村の
指定管理者を指定するため提案されたものです。しかし、その指定先である世田谷川場ふるさと公社は、区が七五%もの株式を持つ区の外郭団体でありながら、区が過去四年間、全ての外郭団体に対し、是正を促してきた同性パートナーのいる職員処遇の平等化に応じず、差別的に排除する状況を放置しております。
区の男女共同参画と多文化共生を推進する条例第四条で区は、自らに区の施策実現に向け、区民、事業者に協力を求める責務があると定めます。また、同第五条、第六条では、区民、事業者に区の施策への協力に努める責務があるとしています。
ところが、区が圧倒的な株式を握るその外郭団体ですら、条例理念の実現と差別の解消に動こうとはしていない。区から過去四年、是正を求められてきた課題であるにもかかわらずです。
群馬県内の事業者だから大目に見るべきであるとも思いません。群馬県自体、今日ではLGBTへの差別をなくす啓発事業に取り組み、同性カップルを認める当区類似のパートナーシップ宣誓制度を運用し、県内各市町村や県内事業者に対しても、同性カップルへの平等扱いに理解と協力を求めております。
区の外郭団体がこのていたらくでは、区が区民、事業者に条例理解と区の施策への協力を求めるにも全く示しがつかない状況であることを区にも自覚していただく必要があると考えますし、多様な区民、家族が宿泊利用する施設の管理運営者としても不適切です。
よって、本議案に反対いたします。
私からの意見は以上です。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で上川あや議員の意見は終わりました。
これで意見を終わります。
これより採決に入ります。採決は起立によって行います。
お諮りいたします。
本件を委員長報告どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○下山芳男 議長 起立多数と認めます。よって議案第八十九号は委員長報告どおり可決いたしました。
────────────────────
○下山芳男 議長 次に、
△日程第二十四及び
△第二十五の二件を一括上程いたします。
〔
井上次長朗読〕
日程第二十四 議案第九十号 世田谷区自転車条例の一部を改正する条例外議案一件
○下山芳男 議長 本二件に関し、
公共交通機関対策等特別委員長の報告を求めます。
〔四十六番桃野芳文議員登壇〕(拍手)
◎
公共交通機関対策等特別委員長(桃野芳文 議員) ただいま上程になりました議案第九十号「世田谷区自転車条例の一部を改正する条例」及び議案第九十一号「
世田谷区立レンタサイクルポート条例の一部を改正する条例」の二件につきまして、
公共交通機関対策等特別委員会における審査の経過とその結果について一括して御報告いたします。
本二件は、いずれも生活保護法による保護の基準等の改正に伴う利用料金の減免に関する経過措置を廃止するとともに、規定の整備を図るため提案されたものであります。
委員会では、理事者の説明の後、意見に入りましたところ、日本共産党より「国による生活保護基準引下げの影響を緩和するため、区が経過措置を実施してきたことは評価している。今後も同様の事態に対して、区民生活を守るための積極的な施策を実施していくことを求め、賛成する」との表明がありました。
引き続き採決に入りましたところ、議案第九十号及び議案第九十一号の二件はいずれも全員異議なく、それぞれ
原案どおり可決と決定いたしました。
以上で
公共交通機関対策等特別委員会の報告を終わります。(拍手)
○下山芳男 議長 以上で
公共交通機関対策等特別委員長の報告は終わりました。
これより採決に入ります。本二件を一括して決したいと思います。
お諮りいたします。
本二件を委員長報告どおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○下山芳男 議長 御異議なしと認めます。よって議案第九十号及び第九十一号の二件は委員長報告どおり可決いたしました。
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○下山芳男 議長 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後一時四十三分散会...