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令和 3年  7月 福祉保健常任委員会-07月08日-01号
令和 3年  7月 都市整備常任委員会-07月08日-01号

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  1. 世田谷区議会 2021-07-08
    令和 3年  7月 福祉保健常任委員会-07月08日-01号


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    令和 3年  7月 福祉保健常任委員会-07月08日-01号令和 3年  7月 福祉保健常任委員会 世田谷区議会福祉保健常任委員会会議録第十二号 令和三年七月八日(木曜日)  場  所 大会議室  出席委員(十名)    委員長         津上仁志    副委員長        桜井純子                阿久津 皇                菅沼つとむ                岡本のぶ子                いそだ久美子                大庭正明                中里光夫                金井えり子                佐藤美樹  事務局職員    議事担当係長      岡本俊彦    調査係主任       丸山卓也  出席説明員    副区長         中村哲也
      保健福祉政策部    部長          澁田景子    次長(保健福祉政策課長事務取扱)                有馬秀人    保健医療福祉推進課長  小泉輝嘉    国保・年金課長     平原将利   高齢福祉部    部長          長岡光春    高齢福祉課長      杉中寛之    介護保険課長      瀬川卓良    介護予防・地域支援課長 望月美貴   障害福祉部    部長          須藤剛志    障害施策推進課長    太田一郎    障害者地域生活課長   山田一哉    障害保健福祉課長    宮川善章   子ども・若者部    部長          柳澤 純    子ども家庭課長     中西明子    子育て世帯特別給付金担当課長(子ども家庭課長兼務)                中西明子   保育部    部長          和田康子    保育課長        大澤正文    保育認定・調整課長   伊藤祐二    保育運営・整備支援課長 志賀孝子   世田谷保健所    所長          辻 佳織    副所長         馬場利至    健康企画課長      大谷周平    健康推進課長      宮本千穂   住民接種担当部    部長          久末佳枝    住民接種担当参事(住民接種統括担当課長事務取扱)                羽川隆太    住民接種調整担当課長  寺西直樹    接種体制整備担当課長  田村朋章   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 令三・四号 新型コロナワクチン接種の安全性確保と生活再建のための個人給付等を求める陳情   ・ 令三・五号 宿舎借上げ補助事業の複数年での継続を求める陳情  2.報告事項   (1) 令和二年度指定管理施設に係る事業報告について(福祉保健常任委員会所管分)   (2) 保健医療福祉の拠点「うめとぴあ」の令和二年度事業報告について   (3) 新型コロナワクチン住民接種の実施状況について   (4) 新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による介護保険料の令和三年度における減免について(対象保険料の追加)   (5) 介護予防筋力アップ教室等の実施事業者の選定について   (6) 令和二年度障害者差別解消に関する取組み状況及び令和三年度取組み予定について   (7) 世田谷区子どもの人権擁護機関「せたがやホッと子どもサポート」の令和二年度活動報告について   (8) コロナ禍における国・都給付事業対象外児童への臨時特別給付金(世田谷区乳幼児臨時特別給付金)支給時期等の変更について   (9) 認可保育園整備・運営事業者の決定について   (10)その他  3.協議事項   (1) 参考人の出席要請について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十一時五十八分開議 ○津上仁志 委員長 ただいまから福祉保健常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 本日は、請願審査等を行いますが、まず、議事に先立ちまして、七月一日付で理事者に人事異動がございました。お手元に福祉保健領域異動管理職一覧をお配りしておりますので、御確認いただきますようお願いいたします。  また、委員会運営に関しては、引き続き新型コロナ対策を講じてまいりたいと思います。理事者からの報告は簡潔明瞭に、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたします。  なお、発言に当たりましては、お手元のワイヤレスマイクを御使用いただきますようお願いいたします。  それでは、1請願審査に入ります。  まず(1)令三・四号「新型コロナワクチン接種の安全性確保と生活再建のための個人給付等を求める陳情」を議題といたします。  本件について理事者の説明を求めます。 ◎羽川 住民接種担当参事 「新型コロナワクチン接種の安全性確保と生活再建のための個人給付等を求める陳情」につきまして説明をいたします。  なお、本件につきましては、区民生活常任委員会に分割付託されており、福祉保健常任委員会所管分につき説明を申し上げます。  九ページを御覧ください。こちらの下段でございます。陳情の趣旨及び内容について説明を申し上げます。こちらのワクチン接種につきましては、リスクに関する情報を十分に周知して、接種に対する自主的な判断を担保しつつ、安全策と万一の際の補償措置の徹底が求められ、区議会におかれては陳情内容に関する施策推進を行政機関に求めるとともに、国に対して必要な施策を求める意見書の採択を陳情している内容のものでございます。  一〇ページ目を御覧ください。陳情内容でございます。新型コロナワクチンの接種に当たり、個人の自主的な判断を保障し安全性を担保するため、起こり得る副反応、アナフィラキシー症状の問題について情報提供を十分に行うとともに、重大な副反応発生に関して個人補償措置を確立することでございます。  陳情内容につきまして現状を御説明申し上げます。初めに、副反応に関する情報提供でございます。これまで「区のおしらせ」に副反応に関して四回掲載を行っております。また、ホームページにおきましては新型コロナワクチンの概要についてというページを設けまして、そこでワクチンの効果と副反応について説明しているほか、コロナワクチンの副反応についてというページも設けまして、副反応について概要説明や東京都新型コロナウイルスワクチン副反応相談センターの連絡先、予防接種健康被害救済制度を記載した厚生労働省のホームページのリンクなどを掲載してございます。  また、十二歳以上の全ての区民に郵送する接種券には副反応についての概要を記載したチラシやファイザー社の説明書を同封するとともに、区の集団接種会場では接種後に新型コロナワクチンを受けた後の注意点を配布してございます。国におきましては、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会において新型コロナワクチンの副反応疑い報告として挙げられた症例を評価し、評価結果を厚生労働省のホームページで公表しております。国の一般向け広報物として、新型コロナワクチンについて皆様に知ってほしいこと、新型コロナワクチンを受けた後の注意点の二種のチラシを発行してございます。  続きまして、重大な副反応発生に関する個人補償措置の確立でございます。概要でございますが、法に基づく予防接種は、社会防衛上行われる重要な予防的措置でございます。極めてまれでございますが、不可避的に健康被害が起こり得るという特性があるものではございますが、あえて実施をしなければならないという性質のものでございます。そのことに鑑み、健康被害を受けた者に対しまして特別な配慮をするため、国が健康被害救済制度を設けているところでございます。新型コロナワクチンの予防接種におきましても、健康被害が生じた場合につき、予防接種法に基づく救済が受けられるものでございます。  救済の内容でございます。新型コロナワクチンが該当する臨時接種では、医療機関で治療を受けた場合、障害が残ってしまった場合、または亡くなられてしまった場合につきまして救済給付を行うものでございます。内容の例といたしまして、死亡一時金で約四千四百万円、また、医療費につきましては自己負担分の支給、また、医療手当といたしまして、通院三日以上で月額三万七千円の支給などとなっております。  また、救済制度の申請に当たりましては、予防接種を実施した市町村に届出を行い、市区町村の予防接種健康被害調査委員会が調査を行い、都道府県を経由して国に進達いたします。国は疾病障害認定審査会に諮問し、その答申を受けて、厚生労働大臣が認定の可否を判断し、区が支給の可否を判断するものでございます。  なお、予防接種との因果関係が比較的明らかなアナフィラキシー等の即時型アレルギーにつきましては、一定の条件の下、健康被害調査委員会の調査報告を省略することが可能となっております。区では、新型コロナウイルスワクチンに関して十件の具体的な申請の相談を受けておりまして、現在一件の申請を受けている状況でございます。  説明は以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆大庭正明 委員 今の担当参事の説明によれば、今回の陳情の御心配というか、御懸念は解消されているというか、そのとおりになっていますよというようなことでよろしいんでしょうか。 ◎羽川 住民接種担当参事 現在、今説明を申し上げたような制度が整えられております。広報も行っている状況でございます。 ○津上仁志 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する意見と取扱いについて、それぞれの会派より併せてお願いいたします。 ◆阿久津皇 委員 今、大庭委員からも質問ありましたように、区からの説明があったように、情報公開については既に各レベルで行われています、個人補償につきましても予防接種法に基づいて救済制度が設けられているということですので、十分な対応がされていると考えます。  つきましては、陳情者の願意はもう既にかなえられているものと考えまして、この陳情自体は不採択とさせていただきます。 ◆岡本のぶ子 委員 今、理事者の説明の中で、陳情者の要望そのものは基本的にはきちんと対応していますよといった御説明ではあったんですが、件名、タイトルの中で「新型コロナワクチン接種の安全性確保」という言葉があるように、やはり安全性確保は未知の新型コロナとの攻防戦のさなかですので、どういったことが起き得るかも分かりませんので、そういった意味では、陳情者の思いは現時点では対応しているものの、ただ、今後どういったことが起こるかも分かりませんし、人為的なミスということも起こり得ますので、安全性の確保を今後もしっかりとやっていただきたいということを私たちは注視してまいりたいと思っておりますので、継続でお願いいたします。 ◆いそだ久美子 委員 世田谷立憲民主党区議団は継続といたします。  意見としましては、ちょっと長いですが、お聞きください。  一つ目の情報提供については、副反応に関する現状は、副反応に対する正確な理解が乏しいのは確かです。また、そもそもコロナワクチンに対する副反応についても、今後具体的な事例が集められるような段階であり、うわさや口コミのレベルで副反応について広がっている側面もあります。このような状況を鑑みても、副反応に関する情報提供は丁寧かつ迅速に行われる必要があります。また、その大前提として、ワクチン接種後の反応について積極的に情報収集することを求めます。  二つ目の個人補償措置については、現時点では副反応を正確に判明するための事例を収集している基礎段階であり、国が現行で行っている補償制度に新型コロナワクチンによる副反応が全て含まれるのかについてはこれからの作業にもなるはずで、正確に対応し、副反応への個人補償措置がしっかりと行われることを求めます。  一方で、陳情者の指摘の中に、地方自治体や関係機関が行為の主体として位置づけられていることには同意しかねる部分もあり、とりわけ個人補償措置に関しては国が責任を持って行うべきだと私たちは考えます。  以上が継続に当たっての意見でございます。 ◆大庭正明 委員 陳情者の考え方とほぼ同じで、そのような懸念は当然だと思って、そのような懸念がないような実態が今起こっている。今後については、これはもともと未知のワクチンというか、三十年後、どうなっているかということが分からないということはファイザー社も言っているわけですし、その意味では、我々はこのワクチン等に国家を挙げてかけているということだと思うんですね。長期的なものは分かりませんから。  ただ、それは、長期的な面においてはおいおいいろいろなことが分かってきて、世田谷区でも相当の数の人の接種が終了すれば、いろいろな結果が出てきて、その時々にまた問題が生じれば、それに対応することになるだろうということがこれまでの区側の対応からはうかがえる。また新たな問題が出てくれば当然対応するだろうと思いますので、御懸念は当然あるだろうと思いますけれども、この陳情者の懸念は、一応今の段階ではかなえられていると思って、不採択ということです。 ◆中里光夫 委員 態度については継続でお願いします。  我が党は、ワクチンの接種については次の三点の基本的対応を求めてきました。第一は、希望者には早期かつ確実な接種の実施、二番目に、様子見や迷っている区民に対しては正確な情報と相談窓口の設置、三番目に、希望しない区民には不利益や差別を被らない配慮や対応ということで基本的な対応を求めてきました。特に今回の陳情に関わって言えば、二番目に関わると思いますが、区は私たち議会での質問に対して、正しい情報を発信することで区民の不安を取り除き、関心を高めることが行政の役割だ、「区おしらせ」や区のホームページなどで副反応に関する情報や接種の注意点などを発信し、区民の不安や疑問の解消を図るとともに、接種の奨励に取り組んできたと答弁していますけれども、様子見、迷っているという区民に対して正確な情報、そして相談窓口の設置についてより一層の努力を求めるものです。また、望んでいない、希望しない区民に対しては不利益や差別を被らない配慮や対応に一層努めることを求めるものです。また、基本的なものはできているということですが、より一層の努力を求めていきたいと思います。  また、副反応などに対する個人的補償についてですが、国の制度があると。救済給付額についてはケースによっては十分でないことも考えられるんですが、それについては、不服がある場合は訴訟の道もあるということで、機能している制度だと考えています。今回の陳情者のように、そういった制度があるということが十分区民に知られていないのではないかということもあるので、制度の周知を徹底して行っていただきたいというふうに要望して、態度は継続ということでお願いします。 ◆金井えり子 委員 私たち生活者ネットワークからは、これまでもワクチンの副反応については、リスクも含めて、きちんとした情報提供を訴え続けてきました。予防接種健康被害救済制度というものがあることはもちろん分かっておりますけれども、因果関係の評価などからなかなか難しい場合もあると聞いています。何を信じたらいいのか、情報がいろいろなところから入ってくるので、本当に右往左往してしまうといった不安な声も聞いています。正確な情報の下に分かって選択すること、それが重要だと考えております。  よって、私たち生活者ネットワークとしましては趣旨採択といたします。よろしくお願いします。 ◆佐藤美樹 委員 Setagayaあらたとしては、態度としては継続でお願いいたします。  願意の二点、情報提供と個人補償措置のうちの情報提供のところが、今、個別接種や職域接種、あるいはワクチン自体もファイザーからモデルナも入ってきて、いろいろ多様多岐にわたって接種が行われる状況の中で、十分にというのは、どこをもって、何をもって十分に提供されているかというのはもう少し注視する必要があるという理由から、継続でお願いします。
    ○津上仁志 委員長 それでは、本件の取扱いについてお諮りしたいと思います。  本件につきましては、趣旨採択、継続審査、不採択と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○津上仁志 委員長 御異議がないようですので、令三・四号は継続審査とすることに決定いたしました。  ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(2)令三・五号「宿舎借上げ補助事業の複数年での継続を求める陳情」を議題といたします。  なお、令三・五号につきましては、三十六名分の署名の追加があり、代表を含めて総計で五千五十九名となりましたことを御報告いたします。  ここでお諮りいたします。  本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○津上仁志 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。  それでは、趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。     午後零時十七分休憩    ──────────────────     午後零時三十二分開議 ○津上仁志 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎大澤 保育課長 それでは「宿舎借上げ補助事業の複数年での継続を求める陳情」につきまして御説明をさせていただきます。  陳情では、保育施設で働く方の処遇は一向に改善しておらず、宿舎借上げ補助事業の月八万二千円、年間で九十八万四千円がなければ、現在の給与では生活していくことは困難であり、大量の離職が予想されると述べられています。また、各保育園においては採用面接時に家賃補助について聞かれることが多く、宿舎借上げ補助事業の有無が人手不足解消の大きな鍵となることから、宿舎借上げ補助事業が一年ごとの更新ではなく、複数年にわたっての事業となるよう継続を求めるとともに、本事業につきましては国や東京都からの補助も必要なことから、区が国と東京都に対し制度の継続を求め、引き続き宿舎借上げ補助事業が継続することを求めております。  まず、保育士等宿舎借上げ支援事業は、保育人材確保事業の柱といたしまして世田谷区では平成二十七年度から実施しており、月額八万二千円を上限に保育運営事業者が保育士等を居住させるために宿舎を借り上げる経費を補助するもので、事業者と区がそれぞれ八分の一を、国と東京都が合わせて八分の六を負担しております。昨年度、令和二年度の交付実績ではございますが、二百二十八施設に対しまして約十七億円となり、今年度開園した園もあることから、今年度もさらに利用施設が増えると見込んでおります。現在、補助を利用しております私立認可保育園でありますが、約九七%となっており、ほとんどの園でこの事業を活用しております。  また、陳情の中でもありましたとおり、国と東京都の補助事業を活用しており、昨年度、令和二年度では約十七億円のうち約十四億六千万円が国や東京都の補助金で賄われております。  こうした状況から、区はこれまで、国や東京都に対しまして事業の継続について求めてまいりました。  御説明は以上です。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 この陳情に書いてある世田谷区は複数年家賃補助のあれというのは可能なのか。 ◎大澤 保育課長 今の御説明でも申し上げましたとおりですけれども、昨年度の実績でいきますと約十七億を補助金として支出しておりますが、そのうちの十四億六千万円は国や東京都の補助金で賄われております。今後の財政状況等も踏まえていくと、やはり国や東京都の補助事業が非常に重要な特定財源と考えておりますので、引き続き、今までそういった需要もございましたので、特に昨年度については国や東京都に対して継続を求めてきた経緯がございます。 ◆菅沼つとむ 委員 すみません、聞き方が悪かったのかもしれませんけれども、世田谷区は家賃補助の複数年継続は可能なのか、どうなのか。 ◎大澤 保育課長 今回、コロナ禍の状況で今後の財政状況等々を見据えていくと、この部分について区が単独して行うというのは、ほかの財政支出等々も含めて慎重に判断をしていかなくてはいけないかなとは考えているところです。 ◆大庭正明 委員 今の答弁は可能だというふうに答えるべきなのではないんですか。平成二十七年から始まった、何で始まったのかということですよ。当時平成二十七年は、世田谷区は待機児童が大変なワーストだったわけでしょう。もう日本中にとどろくほどワーストだったわけですよ。その当時、平成三十四年度を目指して待機児ゼロという計画を立てたはずなんですよ。  伺いたいんですけれども、平成二十七年にこの制度を始めていなかったら、予測でいくと待機児はどうなったと思いますか。まずそこなんですよ。やらなくてもいい制度だったとすれば、じゃ、もし平成二十七年度にこれをやらなかったら、二十七年度、二十八年度、二十九年度の保育待機児の状態はどうなっていたかということなんですよ。それを答えてくださいよ。 ◎大澤 保育課長 今委員がおっしゃったとおり、平成二十七年四月からこの事業については開始をしております。当初平成二十七年四月の開始に当たっては、今おっしゃられたとおり、保育待機児対策の一つとして取り組んでおります。当時は新規開設施設及び既存の施設で受入れ枠を二十人以上増やす施設を対象として開始しました。  ただ、二十七年十月からは、保育士不足が深刻化する中で、保育士等の確保、離職防止を目的に対象施設を既存園まで拡大し、当初三十一年度までだったものが二十八年度途中から東京都の実施期限に合わせて令和二年度まで継続したという経過がございます。そうした状況、もともと待機児対策の一つ、保育士不足ということがございましたので、恐らくですけれども、施設は整備したものの、保育士が確保できなければ、それなりの定員は多分受け入れられなかったというふうに考えておりますので、待機児の数にはかなり影響があったと考えられます。 ◆大庭正明 委員 我々も園が途中からいろいろできますよ、社会福祉法人が担ってやりますよと聞いたときに、社会福祉法人の所在地が、えっ、こんな日本各地からなのかと驚いたことがあるわけですよ。多摩地域とか東京近郊なら分かるんですけれども、はるか新幹線に乗っていかなくては行けないようなところが本拠地の社会福祉法人が名乗りを上げるような状況なんですけれども、それを確認したいんです。それが現在も園をやっているわけですけれども、いわゆる日本の各地域ですよね。関東圏以外のところ、はるか離れたところからの社会福祉法人が今の園を担っているということは事実ですね。 ◎大澤 保育課長 事実です。 ◆大庭正明 委員 とすれば、想像するに、そういう東京から離れた地域での家賃というのは、八万円とか何万円もするようなところというのは多分ないだろうと思うんです。東京なんかは一番家賃が高いわけですから。地方というか、地域のところでは、家賃はその何分の一かぐらいで、それよりももっといいような住宅環境が得られるわけですよ。ですから、当然ここのところが東京に出てくるに当たっては、生活の一つの要素になっているはずなんですよ。  待機児が終われば、じゃ、この分をやめますなんていうのは、僕はちょっとおかしいと。集めておくだけ集めておいて、事態は収束したからもう終わりですというようなことは、行政のやり方としてはあまりにも無定見というか、先を見ていないだろうと思うんです。ということが、さっきの不可能ですみたいな慎重な言い方というのはおかしいと思って。行政は一貫性を持ってやらなくてはいけないわけですから、二、三年先のことだけで終わるわけではないわけです。計画行政ですから。十年、二十年先を見通してやらなくてはいけないということ。  僕も今気づいたわけではないですけれども、家賃というのは二年契約だとか、それ前後ですよね。二年契約をやって、一年ずつ更新するみたいな形で。いずれにせよ、一年先を読めないとなかなか契約しづらいということは、皆さんも仮住まいというか、家賃を払って住んで……。ずっと自宅だという方は別ですけれども、家賃を払った経験があれば、家主との契約とか、そういうことは分かっているはずだと思うんですよ。実際生活ができないという面については、陳情者のことは現状として僕は認められるべきだと思うんですけれども、それは当事者として認めますか。つまりこれがなくなってしまうと離職者が増えるというのは現実的な話だと思うんですけれども、当事者、担当課長としてはどう思われますか。 ◎大澤 保育課長 保育士の処遇の部分に当たる御質問かなと考えております。保育士の処遇、給与面になりますけれども、全産業に比べるといまだに下回る状況が続いていると国の統計からも読み取っておりますので、この部分がなくなると、やはり非常に厳しい状況になるだろうとは考えているところです。 ◆中里光夫 委員 この制度がなくなると非常に厳しいだろうという認識を今語りましたけれども、本当にこれがなくなったら辞める人が出て、大変だと思うんです。今、大庭委員のお話を聞いていて思い出しましたけれども、この制度が始まる直前は、たしか保育士が確保できなくて、保育園をつくったけれども、定数を満たせないというところが幾つか出てきていて、大きな問題になっていたと思うんです。そういう状況に必ずなると思うので、これは絶対続けなければいけない制度だと思うんです。  ちょっと質問ですけれども、現時点での国や都の動きであるとか、世田谷区が国や都にどういう対応をしてきたか、その辺について答えてください。 ◎大澤 保育課長 まず、来年度の部分については、今、国や都の動きについてはまだ把握していないところです。この間ですけれども、昨年度まで議会等々でも、定例会等でこの質問については各会派からも出されて、その都度そのときの国や都の状況等々もお伝えしつつ、働きかけてまいりますという御答弁をさせていただきました。この事業については人材確保に寄与する事業であり、保育士を確保、定着させ、保育の質の向上を進めていく上ではなくてはならない事業と認識しておりますので、その部分も含め、今後も、まずは国や都の来年度の予算状況等を見て対応していきたいと考えております。 ◆佐藤美樹 委員 私は過去に、これは継続が必要だというのを前提として議会質問した記憶があるんですけれども、その際も課長にはお聞きしたような気もするんですが、今は国と都で八分の六、区八分の一、事業者八分の一。もし仮に国や都がこの制度を終了しますと。急に言ってくることは多分ないだろうというのもあるんですけれども、仮定として、なかった場合に、区がこの制度を維持するための、例えばもしかしたら事業者負担を増やすのかもしれないし、あるいは金額の部分なのかもしれないですけれども、そういう検討とかをした上で、このままの制度ではない制度でもし区が続けるとしたら、こういう制度だったら続けられるかなみたいな案はあるんですか。 ◎大澤 保育課長 仮に国や都がやめたときの区の制度という部分になろうかと思います。今この制度は、東京都内の自治体のほとんどが活用しているという認識でおります。他区の状況なんかも今まで見てきているような状況でもございます。そういった状況なんかも踏まえながらも、万が一のことも考えて、やはり今後そこの部分については慎重に検討していきたいなとは考えているところです。 ◆大庭正明 委員 たしかこれは二十三区が一斉にやったわけではなくて、世田谷区あたりがほかの何区かも含めて先鞭をつけてこういうことをやって。そうしたらまた、杉並区だとかほかの区もやり始めたということなので、結果的には今、二十三区はどういう状況なんですか。 ◎大澤 保育課長 すみません。今、ちょっと手元にないんですが、記憶ではたしか二十三区全区でこの事業を活用しているというふうに記憶しております。 ◆大庭正明 委員 となると、これはもう東京都全体の問題なんですよ。東京都全体の問題で、世田谷区だけがなくなってしまうということではなくて、東京都全体の保育園の質に関わる問題に直結しているわけですよ。だから、東京都がこれを切るなんていうことは多分あり得ないと思うんですよ。だって、東京都全体が沈没してしまって、建物はあるけれども、保育士さんがどんどん退却というか、いなくなってしまって、ハードはあるけれども、預かれないような状況というのは想像しただけでも大クレームというか、どの議会でも住民の方から、それはもう当然何とかしてくれということだし、社会機能だって、その保育施設がなくなればストップしてしまうわけですよ。  だから、そういうことを考えると、とてもではないけれども、僕は、国も含めて、東京都が切るというか、なくすことはあり得ないと思うので、課長ももっと前向きに考えていただきたいと思うんですよ。これは単に世田谷区だけの問題ではないことが分かったわけです。東京都全体の問題ですから、前向きに考えていただきたいな。答弁ももうちょっと責任を持って、区長が世田谷区が先鞭をつけたという話なわけですから、それを議会も応援したわけですから、当然我々はその責任があるわけですから、区長も含めて財源措置については責任を持ってやるみたいな。どういうやり方かは、今後の問題も含めて別ですよ。  ただ、当事者の方々に不安を与えるようなやり方というのは、ここに来て保育待機児がゼロになったからということで熱が冷めるような言い方というのはなるべく避けてほしいし、現場に影響を与えるような感じがするので、あなたこそ財源を取ってくるんだというぐらいの意気で答えてもらわないと、議会としてもやっていられませんから。あなたが弱気になっているような感じだと困るわけですよ。意見、確認も含めて。 ◎和田 保育部長 保育課長の答弁にちょっと補足させていただきたいんですけれども、大庭委員もおっしゃったように、世田谷区はこれまでたくさん保育園をつくってまいりました。そして、昨年度、今年度、待機児ゼロを継続することができたんですけれども、たくさんつくった保育園も、保育士の方がいてくれないと保育園にはならないわけで、建物を造るだけではなく、世田谷区の保育園で働いてくださる保育士の方が来てくださってこそ、去年度、今年度の待機児ゼロが達成できたものと深く感謝しております。  待機児ゼロにはなりましたけれども、保育士不足という状況は相変わらず続いておりまして、東京都においても保育士の有効求人倍率は平均の二倍あるような状況が続いております。ですから、保育園を新しくどんどんつくっていかないから、保育士の獲得競争がなくなったという状況ではなくて、まだまだ保育士の獲得は競争が続いているという状況がございます。  そうした中で、保育士の方、二十三区みんな使っている状況ですけれども、こういった状況の基礎になっているのがこの家賃補助制度でございまして、宿舎借上げ支援事業についてはなくてはならない事業だと区として認識しております。この事業のフレームは今、国と都の負担の部分がかなり大きいような構造になっておりますので、この仕組みを維持していくためには、何としても国と都がこれまでどおり補助を継続していただくことが非常に大事になってまいりますので、区といたしましては、そこの部分についてはこれまでも強く働きかけてまいりましたけれども、今後も国や都に継続するような働きかけは強く行ってまいります。 ◆菅沼つとむ 委員 実際に二十三区、大都市、政令指定都市の近くには、やっぱりきちんとした家賃補助がないと東京二十三区で子どもたちと触れ合いながらやっていきたいといっても、要するに八万二千円の家賃補助がなくなってしまったら、やりたくても生活ができないんだよね。業種を替えるか、田舎に帰るか、様々なことを考えなくてはいけない。だから、世田谷区、東京都、国の連携をいかにしっかりするのか。  もう一つ心配なのは、消費税を値上げしたときに福祉のひもつきだから、ひもつきが政権が替わって、様々な考えの人たちがいて、消費税をなくしたり何かしたほうがいいといったとき、ひもがなくなってしまうと結局は、最終的には地方自治体にも来るという複雑な補助金なので、その辺も含めて子育ては、国全体の話、都全体の話としていかなくてはいけない。私なんて、個人的には、保育園だけではなくて、幼稚園にも補助金を出すべきだと思っているんだから。だから、その辺を含めて、広い範囲で考えなくてはいけないと思います。  だから、ここに複数年と書いてあるのは本当は単年度でしょう。五年やって、単年度で延長しているやつだから、本来は単年度が一番いいんだけれども、将来を通じてずっと保育していただきたいということだろうと思いますので、この問題は結構難しくて、面倒くさい話なんだ。やっぱり国の責任が一番大きいと思います。  国ですから区の答弁は要りません。 ◆岡本のぶ子 委員 一つ伺いたいんですけれども、先ほど休憩中に陳情者の方が、もともと保育士の方々の給与が低いので、大切な大切なエッセンシャルワーカーとしての、また、御自身を含めてすごく誇りに思ってやっていらっしゃる仕事を継続することが、この家賃補助制度がなくなってしまえば困難であるということを言われ、次年度のことまで計画が立てられない困難さですとかを陳情者の方から伺ってきたわけです。その上で複数年というものの考え方のやり取りの中で、給与が上がるまでの間、十年ぐらい継続してもらいたいんだという思いも伺ったわけですけれども、先ほど理事者の答弁の中で、これまでも国と都に対して事業の継続を求めてきたという言葉があったんですが、その求め方というのは、どうしても行政は単年度予算になるので単年度ということで求めているのか、それとも、給与体系がきちんと確立されるまでの間、宿舎借り上げを継続してもらいたいんだという求め方をされているのか、そこはどのようにされているんでしょうか。 ◎大澤 保育課長 先ほども私の答弁でお話ししましたが、まず、この事業については、ある面で二十七年度から令和二年度までは行うことは決まっていた部分でございますので、今年度の部分については、まさに不透明な状況が昨年度は続いたということがございます。そういった意味では、まずは今年度の部分の継続という形では、昨年度、様々な形で要望、働きかけをしてきたということでございます。 ◆岡本のぶ子 委員 例えばこのような陳情を出されて、毎年毎年陳情を出さないと、次の年のことがつながらないのかという御不安も一方で出てくる懸念を私は感じるんですが、継続的な要請の仕方を区としてやっていただくことは考えられているんでしょうか。 ◎大澤 保育課長 今日のやり取り等々を踏まえまして、保育士が安心して子どものために保育に当たられるという部分が一番大きな部分かなと思っております。あと区としては、先ほど部長からも御答弁させていただきましたが、この事業についてはなくてはならない事業という認識は変わってはおりませんので、そういった部分も含め、また、現場のそういったお声なんかも含めながら、国や東京都にしっかりと要望、働きかけを行っていきたいと考えております。 ◆中里光夫 委員 そもそも給料が低いという話で、公定価格を引き上げるべきだと私も思うんですけれども、区としてもたしか一万円の補助を出していたと思うんですけれども、その辺の認識はどうなのか。国に対して引上げを求めているのか、その辺はいかがなんですか。 ◎大澤 保育課長 今、委員からもお話がありましたけれども、これにプラスして、処遇改善で毎月一万円支給しているところです。そもそもの処遇の部分での御質問は昨年度の議会でもございましたので、そこの部分についても併せて要望はしているところです。 ○津上仁志 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する御意見と取扱いについて、それぞれの会派より併せてお願いいたします。 ◆阿久津皇 委員 保育士の皆さんのいわゆる給与体系が一般の産業と比べて格差があることは我々も認識しているところで、依然として百万円近い差がある。その格差については少しずつ縮まりつつあるという状況も聞いていますけれども、いずれにしても、宿舎借上げ事業というのは我々も必要であると認識しておりまして、区に対してもその継続を要望してきたところです。説明にもありましたけれども、区においても既に様々な機会を捉えて国や都に継続を求めている状況にあるということも、よく分かりました。  陳情項目を見てみると、世田谷区は補助事業を複数年継続してくださいという内容になりまして、これも説明ありましたけれども、この事業自体、区単独では効果的に継続することはなかなか難しいのだろうと思いますし、これも議論の中でありましたけれども、東京都全体の問題でもありますので、この陳情そのものについては継続した議論が必要だろうということで、自民党世田谷区議団としては継続でお願いしたいと思います。 ◆岡本のぶ子 委員 公明党としてですけれども、先ほど陳情者の方の御意見も伺い、また、理事者とのやり取りもさせていただく中で、前提として、保育士の方々の生活をしっかりと支えていく給与体系に大きな課題があるということはこれまでも求めてきましたけれども、改めて再認識しておりますので、まず、ここの部分をしっかりと国に対して要望していくことが重要ではないかと思っております。  その上で、この宿舎借り上げについては、先ほど理事からの答弁にもありましたが、国と東京都で八分の六、そして世田谷区と事業者で八分の二を見ているという仕組み、枠組みが変わらない中で、世田谷単独で複数年度継続をしたとしても、この事業が成り立たないことは明確になっておりますので、先ほど理事者からきちんと国や都にも継続的に要望し続けるということは再度確認が取れましたので、本件については継続という取扱いでお願いしたいと思います。 ◆いそだ久美子 委員 世田谷立憲民主党区議団は趣旨採択といたします。  二〇一五年度から取り組まれている保育士の方への宿舎借上げ補助事業は、保育待機児童問題の解決のためには欠かせない取組となっています。この事業の継続については会派としても代表質問などで取り上げてきた問題で、陳情の趣旨には賛同いたします。  一方で、念頭に置いていかなくてはならないのは、今回、陳情者やほかの委員も述べられているように、そもそも保育士や介護職をはじめとするエッセンシャルワーカーの方々の給与水準が低いことなどが問題であって、この点を解決しなければ根本問題は残ったままですし、非正規の方も同様と思います。この点について、社会問題として、なぜエッセンシャルワーカーが低賃金、低待遇であるのかという点を考えて解決していくことが求められます。業界全体の待遇を改善し、保育施設職員の生活の安定を図ることが最優先の課題であることを指摘しておきます。  あわせてまた、本日も他の委員や理事者からも言及がありましたが、国や都が二〇一九年以来、この事業について単年度の取組としていることが、区がこの事業を継続していくためにも、国や都にこの事業を、単年度の事業でなく、継続して行う事業にするように求めるべきということを付け加えて、我が会派からの趣旨採択に当たっての意見といたします。 ◆大庭正明 委員 うちは趣旨採択です。言わんとすることはもう当然であり、また、区側もそういう認識。保育の質を確保する意味でも、保育事業を継続する意味でも、この制度は当面というか、これを続けないと保育行政が破綻する可能性があるという実にもう現実的な話だと思うんです。生活者にとっては重要な要素ですから。ですから、東京という異常なというか、地価が高いというか、家賃が高いようなところにわざわざ地方からおいでになって、そこで生活をされて、ここではしごを下ろすなんていうことはあってはならないことだし、世田谷区が先鞭をつけたということの責任も当然あるわけですよ。  現在で十七億円程度の予算ということでありますけれども、東京都が打ち切っても、国が打ち切っても、十七億円を何とか捻出して、世田谷区だけでも継続すれば――できますよ。教育総合センターなんて造っているんですから。教育総合センターなんて造るお金があるんだったら、最低でも五年間ぐらいは十七億円ぐらいで維持できるわけですよ。その間に東京中がひっくり返ってしまうわけですよ。世田谷がそれだけやるというのは。今の区長にそういう前向きなことは余り勧めたくないんですけれども、区長が目立ちたいと言うのであれば、そういうことに手腕を振るってほしいんですよ。世田谷区単独でもやり続けるんだという腰の強さを示せば国だって動くだろうし、それこそ東京だって動くだろうし、そういうもののために世田谷区は予算を使うべきだし、教育総合センターで訳の分からない乳幼児センターなんかをまた造るとか、講習会を開くだとかなんとかという方面から保育の質を上げるみたいなことを言う前に、現実的に保育士さんの生活を補償するようなことを掲げたわけですから。それを、国が駄目ですから、東京都が駄目ですから、うちも旗を下ろしますなんていうことを区長は言ってはいかぬですよ。うちらは別に東京都や国の下請機関ではないんですから。それこそ区長も言っているとおり、独立した九十二万人の自治体の長なんですから、そういう意味では、それこそリーダーシップを取って、これは何が何でも堅持しますよというようなことを僕は言うべきだと思うし、また、議会も当然国や都に向かって、全会一致でまとまるのであれば意見書を出すということを……。この部分については、これまでの予算とかに賛成をしてきたわけですよ。一部についてはうちらは反対していましたけれども、全体について、保育の予算については頑張れよという形でこの何年間かずっと推進してきたわけですから。その意味での責任があるので、責任ある発言として、これは断固やるべしという意味で、やり方はこのとおりか、いろんな意味での補填がありますから、趣旨採択ということです。 ◆中里光夫 委員 採択でお願いします。  保育士確保のために必要な制度であり、なくなれば保育士を続けられない人が続出する、世田谷の待機児問題や保育の質の問題に極めて重要な問題です。国や都に対して制度の継続をしっかりと求めていくということと、制度について、今、大庭委員もおっしゃっていましたけれども、区として制度の継続に責任を負う、場合によっては区が単独でやることも含めて、そこをしっかりと表明することが大事だと思います。そもそも公定価格が低いということに問題があるわけですから、国に対して意見を上げているということですけれども、しっかり公定価格の引上げを求めていくことを求めます。 ◆金井えり子 委員 この事業なんですけれども、人材確保にとても役立ってきた制度だと認識しています。保育の質の確保としっかりとつながっているものだなと思っています。保育士さんたちの単年度の制度としての不安、処遇改善がまだまだというところ、区として財源をきちっと確保して、国や都に働きかけて、この制度を維持していくべきと考えております。  生活者ネットワークとしては趣旨採択といたします。 ◆佐藤美樹 委員 Setagayaあらたとしては、取扱いについては趣旨採択でお願いします。  先ほど課長に国と都がなくなったらという仮定の質問をしたんですけれども、慎重に検討とおっしゃっていました。議会質問したときもそうですけれども、制度設計を検討することも含めて、この制度をいかに継続していくかというところを、区としてももう少しアイデアを持っていていただきたいなと思います。皆さんもおっしゃいましたように、この制度がないと家賃が高い都心部での保育士の確保というのは絶対無理ですので、人材が流出するというものは既定の事実だと思っていますので、要望もそうなんですけれども、こういった保育士確保に欠かせない制度をいかに継続していけるかということについては、もう少し区もアイデアを持っていただきたいことを申し添えて、扱いとしては趣旨採択でお願いします。 ○津上仁志 委員長 それでは、本件の取扱いについてお諮りいたします。  本件につきましては、採択、趣旨採択、継続審査と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。    〔「異議あり」「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◆大庭正明 委員 継続というのも、私の感じ方としては、否定的なということではなくて、どちらかというと好意的な継続のように伺いました。委員会全体としては好意的な方向で、強いのは、採択、趣旨採択、継続で、不採択は一個もないわけですよ。何とかまとめられないでしょうかということなんです。本来だったら継続になるんでしょうけれども、そこのところを委員長のお計らいで、共産党さんも採択一本、絶対的に採択だけなのか。その辺を調整していただいて、できないものかと。うちの会派としてはなるべく物事をはっきりさせたいものですから、やっぱり福祉保健において全体としてはどういうことなのか、明らかにしたいなという思いがうちの会派としての要望です。 ○津上仁志 委員長 分かりました。意見が分かれていて、まずは継続で諮って、その後、また判断したいと思います。 ◆中里光夫 委員 うちとしては趣旨採択で一致できるのであれば、先ほど採択と言いましたけれども、趣旨採択でも結構です。 ○津上仁志 委員長 分かりました。  それでは、御異議がございましたので、継続審査とすることについての採決を挙手により行いたいと思います。  本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○津上仁志 委員長 挙手少数と認めます。よって本件を継続審査とすることは否決されました。したがいまして、本日は結論を出すことになります。これより、まず本件を可とすることについてお諮りいたします。  先ほどの取扱いに関する意見の中で趣旨採択とする御意見が出ておりましたので、趣旨採択ということでお諮りをしたいと思います。採決は挙手により行いたいと思います。  本件を趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○津上仁志 委員長 挙手多数と認めます。よって令三・五号は趣旨採択とすることに決定いたしました。  以上で1請願審査を終わります。  ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に、2報告事項の聴取に入ります。  まず(1)令和二年度指定管理施設に係る事業報告について(福祉保健常任委員会所管分)について、理事者の説明を願います。
    ◎有馬 保健福祉政策部次長 令和二年度指定管理施設に係る事業報告について(福祉保健常任委員会所管分)につきまして御報告をさせていただきます。  かがみの1主旨にございますとおり、区では、指定管理者制度運用に係るガイドラインに基づきまして、指定管理者制度の透明性をより一層高めるため、毎年度指定管理者より区に提出されました事業報告を整理し、公表しております。今般、令和二年度の事業報告が指定管理者より区に提出されましたので報告するものでございます。  2対象施設ですが、当委員会所管分としましては二十五施設で、裏面に各該当施設を記載しておりますので、後ほど御覧いただければと思います。  3内容につきましては各該当委員会所管分共通となりますが、指定管理業務の実績、利用状況、指定管理に関する業務収支、あと記載のとおりとなります。こちらについての事業実績の評価が報告項目でございます。  4公表方法ですが、区のホームページに記載のほか、区政情報センター、区政情報コーナーで閲覧が可能となっております。  各指定管理施設の事業報告につきましては、これより各担当所管から御説明いたします。  私からの説明は以上でございます。 ◎小泉 保健医療福祉推進課長 では、私からは、まず世田谷区立保健医療福祉総合プラザ及び世田谷区立保健センターにつきまして、それぞれ御説明をさせていただきます。  お配りしております資料六ページをお開きください。六ページから、まず、世田谷区立保健医療福祉総合プラザでございます。当該施設の指定管理者はシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社でございます。  六ページ目では、施設概要、苦情対応の状況について記載してございます。  お開きいただきますと、七ページでは、事業実績、利用状況に関する内容といたしまして、保健医療福祉拠点のうめとぴあの各施設と連携した、例えば福祉用具展示・相談会、手話カフェ、認知症カフェなどの開催実績など、情報紙うめとぴあ通信などの情報発信に取り組み、喫茶室の利用状況などを記載してございます。  八ページをお開きください。会議室等の貸出状況の実績でございます。利用団体登録の受付状況、会議室等、駐車場の利用状況でございます。会議室の利用率は、昨年の緊急事態宣言ですとか、今年度実施しておりますワクチン接種会場などの利用制限の分を除外した上で、全体で約三五%となっております。この利用率が低調なところですが、昨年からのコロナウイルスの影響もございまして、開設当初からの緊急事態宣言もありまして、二か月以上の施設利用やイベントの自粛、利用制限などもありまして、それから、施設が昨年四月スタートということで、施設の認知度、利用促進を図る機会がコロナの関係で十分できなかったことなどから三五%と低かったと考えてございます。そしてまた、利用者側も、研修ですとか団体活動、町会活動を自粛するという社会的な傾向もあったことが主な要因ではないかと考えてございます。  九ページからは、お開きいただきますと、3指定管理に関する業務の収支、4事業計画書で提案した事業等の実施状況の(3)から(5)ということで、一〇ページの5では事業実績の評価と改善の取組みについてまとめてございます。  続きまして、一一ページでございます。こちらは6といたしまして事業実績の評価を評価分類ごとに記載してございます。評価のまとめといたしましては一二ページで、表の中段④年度評価所見でございます。施設管理につきましては、事故やトラブルもなく、区が受けた苦情にも施設の管理運営業務、サービス提供面での不備に関するものがなかったということ、施設独自の利用者満足度調査においても好意的な評価が多かったことなどから、昨年スタートの区の初年度としましては円滑に施設の管理運営が行われたものと評価しているところです。  しかし、先ほども申し上げましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けまして、積極的な事業展開ができなかったこと、地域や関係団体との関係づくりですとか連携、情報発信など十分な実績があったとは言えないと考えています。また、隣接する民間施設棟や区内の他の施設等と連携した保健医療福祉の拠点うめとぴあとしての機能、運営に関する点についてもまだまだ途上にありまして、地域住民ですとか団体等から意見を伺ううめとぴあ地域交流会議という会議体の中でも取組の不足を御指摘いただいた部分もございましたので、今後もこういったことを踏まえて改善に向けた検討が必要であると考えてございます。  最後、⑤評価結果に対する今後の対応でございます。今後の取組といたしまして、感染症対策に留意しつつ、拠点内各施設、その他の区内施設ですとか地域住民、関係団体との関係づくり、連携を進展させて、特に地域への情報発信につきましては一層積極的に取り組むことなどで、うめとぴあが全区的な保健医療福祉の拠点ということで、ますます中核施設としての機能を発揮、事業展開を行っていけるよう、引き続き検討を進めてまいりたいと考えてございます。  また、こちらの建物については新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場ということもございますので、ワクチン接種事業が円滑に実施されることも優先課題として施設の管理運営をしてまいるところでございます。  続きまして、公益財団法人世田谷区立保健センターでございます。資料の一三ページをお開きください。まず、一三ページの中段、2で業務実績、利用状況に関する事項を記載してございます。保健センターにおける事業実績でございます。一三ページの(2)がん対策事業などの検診関連、ページが替わりまして一四ページ下段から一五ページにかけましては(3)健康増進事業を記載してございます。引き続きおめくりいただくと、一六ページ、一七ページでは(4)障害者相談支援事業を記載してございます。障害者専門相談、乳幼児育成相談、高次脳機能障害相談支援などの取組を記載してございます。  続きまして、一八ページ、その他において、苦情件数、事故件数についての記載がございます。苦情で二件、事故一件でございます。苦情につきましては接遇関連、事故においては講座終了後の片づけ時に起きたものでございます。加えて(9)では新型コロナウイルス感染症への対応をまとめてございます。  続いて、一九ページにおきましては指定管理に関する業務の収支を記載してございます。同じく一九ページ中段、4事業計画書で提案した事業等の実施状況を記載してございます。がん検診や健康増進指導などの状況をまとめており、続きまして、二〇ページでは5事業実績の評価と改善の取組みを記載してございます。障害者相談支援事業、利用者からの意見、御要望を受けての改善などに取り組んでまいりました。  最後、二一ページからは令和元年度実績に対する二年度の事業実績の評価でございます。こちらも先ほど同様、評価分類及び評価の内訳を六つの評価項目に点数化し表してございまして、この表が二二ページまで続きます。  最後の二二ページで年度評価所見と評価結果に対する今後の対応を記載してございます。保健センターにつきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、休止、規模縮小をせざるを得ない状況の中、検診事業などに取り組んでまいりました。一方で、先ほど苦情、事故の御報告をしましたが、接遇に関する苦情など保健医療福祉の拠点としての拠点内外との連携、協力した取組が十分できておらず、今般の感染状況の推移を見定めながら、引き続き改善状況なども確認し、取り組んでいく必要があるものと考えております。  長くなりましたが、二件につきましての御説明は以上でございます。 ◎杉中 高齢福祉課長 私からは、高齢福祉部所管の四件について御報告いたします。  二三ページを御覧ください。特別養護老人ホーム「芦花ホーム」に係る事業報告です。老人短期入所事業も含まれております。指定管理者は社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団です。  実績について、2の(2)に特別養護老人ホーム利用状況に関する事項を記載しており、令和三年三月末の在籍は九十七人となっております。  次の二四ページになりますけれども、(3)に老人短期入所利用状況に関する事項を記載しております。  二五ページの中ほどを御覧ください。3指定管理に関する業務の収支はこちらに記載のとおりでございます。  二八ページを御覧ください。下のほうの6事業実績の評価ですが、芦花ホームは、その人らしさを中心としたケアや御家族へのきめ細やかな寄り添いといった施設におけるみとり介護の特色を、終末期にある入所者と分離状態の親族との関係構築に生かし、穏やかなみとりを実現させているほか、みとりに関する看護職の育成について、日本看護協会による調査研究事業に協力し発信するなど、新たな取組も行い、入所からみとりまで質の高いサービス提供に努め、利用者に寄り添った運営を行っていることが評価できます。今年度から民営化されましたけれども、今後も芦花ホームの特色や取組を情報発信し、地域社会との共生をしながら、質の高い専門的なサービスの向上と提供を行い、世田谷区全体のさらなるサービスレベル向上に向け尽力することを期待しております。  続きまして、三一ページを御覧ください。特別養護老人ホーム「上北沢ホーム」に係る事業報告です。老人短期入所事業も含まれております。指定管理者は社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団です。  実績について、2の(2)が特別養護老人ホーム業務実績、利用状況に関する事項を記載しておりますけれども、令和元年度の大規模改修に伴い、令和二年四月時点は在籍者が五十八人でしたが、年度内に新規入所者の受入れを行い、令和三年三月末の在籍は満床の百人となっております。  三二ページを御覧ください。(3)に老人短期入所施設業務実績、利用状況に関する事項を記載しております。  続いて、三三ページを御覧ください。3指定管理に関する業務の収支はこちらに記載のとおりでございます。  三四ページを御覧ください。その下の6事業実績の評価ですけれども、上北沢ホームは、終末期の支援について、利用者がその人らしく最期を迎えられるよう家族の思いも受け止め、信頼関係を築きながら利用者の意向や家族の意見を反映したハートプランに基づきみとりを行っており、利用者や家族に対し、親身に寄り添った運営を行っていることが評価できます。また、職員全員が適切な認知症ケアの知識や技術を取得できるよう取り組んでいるほか、服薬介助マニュアルなどの見直し、業務の標準化を図りサービスの向上に努めました。こちらも今年度から民営化されましたけれども、引き続き質の高い専門的なサービスの向上と提供を行うことを期待しております。  続きまして、三七ページを御覧ください。特別養護老人ホームきたざわ苑及び老人短期入所施設きたざわ苑に係る事業報告です。指定管理者は社会福祉法人正吉福祉会です。  実績については、2の(2)に特別養護老人ホーム利用状況に関する事項を記載しておりますけれども、令和二年度の大規模改修に伴う入所抑制のため、令和三年三月末時点は在籍者が二十四人でした。工事が終わりましたので、現在新規受入れを順次しているところです。  三八ページを御覧ください。(3)に短期入所生活介護利用状況に関する事項を記載しております。  三九ページ下を御覧ください。3指定管理に関する業務の収支はこちらに記載のとおりです。  飛びまして、四四ページを御覧ください。6事業実績の評価ですが、きたざわ苑は、質の高いサービス提供、職員のスキル向上に努め、相手を思いやる気持ちを形にする。その結果、相手が喜んでいただくことを職員が自発的にできることをホスピタリティーの定義とし、利用者のニーズを捉えた質の高いサービス提供ができており、利用者の満足度は一〇〇%、家族の満足度は九一%と、非常に高い評価を得ております。また、自立支援の考えから、排せつの自立を実施し、在宅で介護している家族とともに解決している点も評価できます。また、大規模改修の実施に当たりましても、区等と協力して、迅速かつ安全に対応を行ったことも評価できると思っております。こちらも今年度から評価されましたけれども、引き続き利用者や利用者の家族に対して丁寧に対応していくことを期待しています。  以上が特養三件でございますけれども、新型コロナウイルス感染症に対する感染予防については、どの施設もしっかりとやっていただいていると考えています。  続きまして、四六ページを御覧ください。高齢者在宅復帰施設ほのぼのに関する事業報告です。指定管理者は社会福祉法人古木会です。  実績については記載のとおりでございます。  五〇ページを御覧ください。6指定管理に関する業務の収支はこちらに記載のとおりです。  続いて、7事業実績の評価ですが、運営している古木会は施設開設時から区と連携を図り、利用者の身体状況や精神状態を踏まえた在宅復帰や施設入所への対応ができており、また、セーフティーネットの役割として、緊急を要する一時宿泊等の利用においても迅速に対応できていると評価しています。今年度からは高齢者一時生活援助施設として利用対象者が、自立高齢者のほか、軽度認知症など要介護高齢者も対象となったため、施設内の安全管理と職員のスキルアップを図り、さらに、区と連携して期待される役割を果たしていくよう求めてまいります。  続いて、五二ページを御覧ください。こちらは高齢者施設四施設の苦情事項を一覧にしたものです。苦情報告はゼロ件、事故報告は四十五件となっています。事故で多いものとしては、服薬関係、骨折等となっております。施設による定例のリスクマネジメント委員会での検討、マニュアルの改定や介護方法の見直し等を行い、対応策の改善を図っております。  私からは以上です。 ◎山田 障害者地域生活課長 私からは、障害者地域生活課所管分の指定管理施設に係る事業報告について御説明いたします。  資料の二ページを御覧ください。一覧がございます。一番左側のページで言いますと53のほほえみ経堂から、下に行きまして、下から二つ目、一九五ページにあります身体障害者自立体験ホームなかまっちまでの十九施設が私どもの所管となってございます。個別のページにつきましては五三ページ以降に事業報告がございます。この対象施設の種類につきましては、区立障害者福祉施設条例等に基づく施設となってございまして、通所施設であります生活介護事業、就労移行、就労継続支援、就労定着支援事業、また、宿泊を伴うものとしては短期入所などの施設となってございます。  報告書でございますが、各施設の事業の実績についてはこれまで御説明がありました施設同様、共通の項目によりまして記載してございます。この施設、詳細の一つずつの内容につきましての説明は省かせていただきますけれども、全体的、また、事業実績の評価につきましては、全ての施設が配点の約七六%から七九%という評価をしてございます。配点七〇%以上はA評価としての管理運営が良好と判断しているものでございます。  この評価結果に対します今後の対応といたしまして、全ての施設で要求水準を満たしていることになってございますけれども、それぞれの施設の利用者の取組を生かしていこうということなどで、さらなるサービスの質の向上を促していきたいと思ってございます。また、それぞれ共通の取組といたしまして、新型コロナウイルス感染拡大防止に対します対応についても、運営において徹底した安全対策をきちんと実施していただくことを含めて評価してございます。  次に、最後の二〇三ページをお開きください。こちらについては、障害者施設に係ります苦情・事故報告一覧となってございます。十九施設まとめて一覧に示させていただいてございます。令和二年度の苦情報告につきましては四件、事故報告は十三件となってございます。ちなみに、昨年度ですが、令和元年度の事故件数の報告は、苦情が四件、事故が二十三件という数字でございました。  令和二年度の苦情につきましては、内容についてはそこに記載のとおりでございます。各施設の内容の詳細につきましてはそれぞれの報告書の中に書いてございます。それぞれ苦情と事故の中身を記載してございます。区といたしましては、これらの苦情、事故について迅速かつ丁寧、適切な対応を徹底してほしいということ、また、そこに至った原因の調査検証をしまして、改善策を講じて今後の予防に役立てていただくというような指導をしてございます。また、その指導をした後、対応の改善策の状況についても適宜確認しているところでございます。  障害者地域生活課所管分の報告は以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 所管は別だけれども、四ページにふじみ荘が載っかっているんだけれども、これは廃止になっているのではないですか。四ページの上から二行目のふじみ荘のやつはもう終わっているのではないかな。 ○津上仁志 委員長 所管が違います。 ◆菅沼つとむ 委員 所管が違うのは分かっている。 ○津上仁志 委員長 区全体の指定管理している施設を一覧として載せてあるものです。 ◆菅沼つとむ 委員 昨年度だから載っけてあると。ちょっと気になったので。 ◆岡本のぶ子 委員 一四ページの⑤がん相談なんですけれども、うめとびあができて、ここにがん相談窓口が移動してきたということだと思うんですが、その前の年との実績の比較がもし分かるようでしたら教えてください。 ◎馬場 世田谷保健所副所長 昨年度と申しますか、その前の年度でございますが、三軒茶屋にあった頃との比較でございます。申し訳ございませんが、手元に数字がございませんので、改めて報告させていただきます。 ◆岡本のぶ子 委員 じゃ、改めて教えていただきたい。  去年コロナが始まったというか、こちらの数字は、対面というよりは、ほとんど電話相談と思ってよろしいですか。 ◎馬場 世田谷保健所副所長 電話相談のブースがございまして、何人かのオペレーターがいるんですけれども、そこでということが多いです。実際ポルタという名前のがん相談の相談室もつくっておりますけれども、そちらに対面でいらっしゃるというよりは、お電話での相談が多かったと聞いてございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(2)保健医療福祉の拠点「うめとびあ」の令和二年度事業報告について、理事者の説明を願います。 ◎小泉 保健医療福祉推進課長 それでは続きまして、保健医療福祉の拠点「うめとびあ」の令和二年度事業報告について、まず、モニタリング結果報告ということで資料1を御覧ください。  一ページを御覧ください。一ページでは主旨のほか、拠点の概要、モニタリング実施概要について記載してございます。うめとぴあの運営に係りますモニタリングでございますが、拠点としての役割を果たしながら、サービス水準の維持向上を図るために実施するものでございまして、実施に当たりましては、平成二十五年策定の梅ヶ丘拠点整備プランを踏まえまして、3の(1)の三つの視点、一番目、拠点全体の円滑な運営、二番目、拠点内外の施設との連携及び先駆的取組みの実施、三点目、地域との多様な交流の創出に基づきチェックを行ってございます。  二ページをお開きください。こちらでは4拠点における令和二年度事業の主な実施状況として、今ほど申し上げました三つの視点ごとにそれぞれの状況を記載してございます。  まず(1)拠点全体の円滑な運営の視点でございます。拠点内の施設や団体で構成する運営協議会のほか、区と町会・自治会、商店街、保健福祉関係団体等で構成する地域交流会議を開催し、それぞれのお立場から、今後の事業展開等に関する意見交換を行うなど、全体運営の調整機能体制構築を図ったところでございます。  (2)拠点内外の施設との連携及び先駆的取組みの実施の視点でございます。こちらは保健センターや研修センターなどの実績を記載してございます。三ページに移りまして、⑧でプラザの一部が、先ほども御報告しましたが、新型コロナワクチンの集団接種会場になったことに伴いまして、住民接種に先行して開始されております医師会による医療従事者接種についての会場設営や運営のノウハウの共有等のため、医師会との意見交換を定期的に開催するなど、準備を行ってきたところです。  三ページの中段です。四角の2の先駆的取組みでございます。東京リハビリテーションセンターの障害者入所施設者の地域移行支援におきまして、区の関係所管やケースワーカー、相談支援事業所、入所者家族の連携により支援会議や面談を行うなど、多角的な視点からの支援を行っているほか、東京リハビリテーションセンターの専門職のアセスメントに基づく児童発達支援などを記載してございます。  三番目の(3)地域との多様な交流の創出でございます。こちらはふれあいカフェうめとぴあの運営ですとか、研修センターによります夏休みの小中高生の介護体験等の実績を記載してございます。  四ページをお開きください。5といたしまして、令和二年度モニタリングの結果でございます。事業の実施内容に対しまして、それぞれモニタリングの視点ごとの評価を記載してございます。新型コロナウイルスによります事業縮小等の影響はございましたが、拠点内外施設の連携事業、先駆的取組については、実施可能なものから着手したことで、今後の事業展開の芽は出始めているものと評価してございます。また「地域との多様な交流創出」に関しましては、コロナウイルスによる集客事業の自粛ですとか施設の利用制限等がございましたので、本来の稼働状況ではございませんでしたが、地域に開かれたプラザ内のカフェなどの拠点内施設を有効活用したことによりまして、各種事業を通じて地域との多様な交流促進に取り組むことができたものと考えてございます。  最後の6今後の取組みでございます。今年度は、先ほど申し上げましたが、ワクチンの集団接種会場ということで今現在使っております。世田谷区医師会をはじめ拠点内外の施設と連携しながら、専門性を生かした協力体制を構築しながらワクチン接種を推進してまいります。また、医療従事者接種につきましては七月末を予定していますが、新たに障害者の方の接種も開始するなど取り組んでいるところでございます。今後もまたコロナ収束を見据えつつ、拠点外の施設、団体等との連携を積極的に進めていくとともに、先駆的取組を対外的に広く発信し、専門的知識やノウハウを共有できる取組を一層推進してまいりたいと存じます。  続きまして、資料2の民間施設棟の東京リハビリテーションセンター世田谷におけるモニタリング結果を御報告させていただきます。  それでは、資料2を御覧ください。まず、一ページでございます。施設概要のほか、利用者数等、苦情件数・事故件数の状況、高齢者支援施設、障害者支援施設ごとに記載してございます。高齢、障害の両施設とも、開設初年度については職員体制の不足等によるサービス提供の面での苦情をいただいておりましたが、徐々に人員体制の整備もなされ、昨年度につきましては苦情等の数も減ってきている状況でございます。  なお、利用者数の状況につきましては、資料2の一番後ろの八ページに一覧表をおつけしてございます。年度の実績ですが、延べ利用者数におきまして約十六万九千人ほどでございました。  資料二ページをお開きください。こちらから五ページにかけましては、高齢、障害の施設ごとの事業の実施状況についてまとめております。まず、二ページの3の(1)高齢者支援施設では、介護老人保健施設や通所リハビリテーションなど、三ページからは(2)として障害者支援施設の施設入所支援、生活介護などを記載してございます。これらの事業の実施状況につきましては、内容が多岐にわたり、細かいことから説明は割愛させていただきますが、今回はこの場で区による評価結果に焦点を当てて説明させていただきたいと思います。  五ページから七ページにかけまして、事業実績の評価と改善の取組みということで、運営事業者による評価と区の施設関係所管による評価を記載してございます。区の評価についての御説明をさせていただきます。六ページをお開きください。中段で(2)の①高齢者支援施設の評価でございます。介護老人保健施設に関しましては、区が求める要求水準を満たすことができるよう、計画的な人材の確保やホームページを活用した申込増につなげる取組により、運営体制を充足させ、昨年六月に全ユニットが稼働し、医療的ケアの対象者の受入れのほか、みとりの対応などを実施してございます。また、療養通所介護では、区が求める要求水準を満たすことができるよう、難病者やがん末期者を対象とした介護サービスを実施し、訪問看護ではセンター内施設との連携により利用者の自宅退院へとつなげ、定期巡回・随時対応型訪問介護看護では人員を補充し訪問介護との一体型として運営を改善するなど、同一建物であるメリットを生かして各施設・事業と連携した取組を実施したものと評価してございます。  ②障害者支援施設でございますが、医療的ケアの必要な利用者の受入れをはじめ、地域生活への移行を目指す施設入所支援、障害児等を対象とした総合的な支援を行うなど、障害福祉の中核施設の役割を担うことが求められております。そのような中、開設当初より、都の指定基準を超える人員配置の下、区の要求水準に掲げる各事業が実施され、医療的ケアの必要な利用者のさらなる受入れ促進、短期入所と放課後デイサービスにおいて看護師等の人員体制の拡充などの取組がなされたものと評価しているところでございます。また、今後につきましては、障害のある方の地域生活を支える全区的な拠点として、関係機関との連携強化及び医療的ケアの必要な利用者の受入れ体制の強化など、施設機能のさらなる充実に取り組んでいく必要があるものと考えてございます。  ③施設全体でございます。令和二年度は、新型コロナウイルスの感染防止を優先いたしまして施設の入館制限、利用制限、事業の自粛等を行い、日常的に感染防止対策を徹底したことにより、施設における感染の発生や拡大を最小限に抑え、施設運営につきましては大きな支障を生じなかったことをまずは何よりも評価しているところでございます。また、職員体制の改善等が苦情件数の前年度からの大幅な減少という結果となって現れていることから、改善点の一つとして評価してございます。  一方で、地域や関係団体、拠点外施設との交流、情報発信につきましては、新型コロナウイルスの感染防止を優先した結果、イベントの自粛、地域交流スペースの貸出しの休止、地域や関係施設との交流の自粛が余儀なくされたことで、拠点の一翼を担う施設としての活動が不十分な結果であったことは否めないと思っています。こういったところは、先ほども御案内しましたが、うめとぴあ地域交流会議におきましても地域住民の方や団体からのイベントの休止、そういったことができなかったことを惜しむ声、逆に情報発信が不足しているのではないかみたいな施設への厳しい御指摘等、いろいろな意見をいただいたところでございます。  今後とも引き続き、新型コロナウイルス感染対策に留意しつつ、一層のサービスの向上に努めまして、隣接する保健医療福祉総合プラザをはじめ拠点内外の関係施設・機関、地域等との連携、交流をさらに進展させまして、拠点施設としての機能や発信力の向上を図っていく必要があるものと考えてございます。  以上、資料二点につきまして、長くなりましたが、説明は以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆大庭正明 委員 モニタリングは何を根拠にしてやっているんですかということなんです。というのは、新しい施設ですから、当然こういう調査はやるべきだと思ってやったのか。それ一回だけだったら、やった時期が、新型コロナという非常事態の中でのモニタリングというのは、ある意味参考にならない部分もあるので、毎年これはやるつもりなのか。それともコロナが終わったときにももう一回やるとか、どういう根拠に基づいてこれをやり始めたのか、教えてください。 ◎小泉 保健医療福祉推進課長 先ほど冒頭にも申し上げたんですが、平成二十五年の梅ヶ丘拠点整備プランをつくったときに、こういった施設のサービス改善ですとか実績をまとめるということで、先ほど申し上げた資料1の3の三つの視点に基づいてやるということで協定の中に盛り込んでございます。モニタリングにつきましては指定管理とは別で、協定ということではありますが、毎年やるということで考えてございます。  今、委員御指摘のようにコロナの関係で思ったように事業もできなくて、いろいろ苦労した点はございますけれども、こういった形でやれるところから去年もスタートしていますので、この関係は毎年進めさせていただいて、議会にも報告をしたいと考えてございます。 ◆中里光夫 委員 資料2で高齢者支援施設の事故で骨折が五件あったと。去年は十件だったから、減ったからよかったみたいなことが書いてあるんですけれども、骨折事故は重大な気がするんです。こういうことは頻繁にあるものなんですか。 ◎杉中 高齢福祉課長 先ほど特養の説明でも事故があったというふうに聞きましたけれども、特に病院についてはいかがなものかという気はしますけれども、老健とかについては比較的自立した高齢者は活動しますので、その生活の中で避けられない事故というのは、ここだけでなく起こります。事故はないにこしたことはないんですけれども、それこそ避けられない場面もあったのではないかと理解しています。 ◆中里光夫 委員 苦情は三十五件ということで「苦情解決部会を開催し第三者委員会へ苦情受付状況を報告した」ということなんですが、第三者委員会でどういう評価をしたかだとか、その辺は何か示していただけないんでしょうか。 ◎杉中 高齢福祉課長 手元に資料がないので、確認して、後ほど御報告させていただければと思っています。 ○津上仁志 委員長 ここで理事者の入替えを行いますので、十分程度休憩したいと思います。再開は二時五分といたします。よろしくお願いいたします。     午後一時五十三分休憩    ──────────────────     午後二時五分開議 ○津上仁志 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に(3)新型コロナワクチン住民接種の実施状況について、理事者の説明を願います。 ◎中村 副区長 昨日、各議員の皆様には御連絡をさせていただいたところですが、区のワクチンの集団接種会場におきまして、誤ってワクチンを希釈する生理食塩水を接種する事故を起こしてしまいました。当該集団接種会場で接種いたしました区民の皆様には、多大な御心配、御迷惑をおかけしたこと、この場をお借りしましておわびを申し上げます。申し訳ございませんでした。
     今後、こうしたことを繰り返すことがないよう接種手順を徹底しまして、再発防止に取り組んでまいります。詳細につきましては新型コロナワクチン住民接種の実施状況に引き続きまして、担当課長から説明をいたします。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 それでは、新型コロナワクチン住民接種の実施状況について御説明をいたします。  1主旨につきましては記載のとおりでございます。  2区の接種状況等は、昨日、七月七日時点の状況になります。まず(1)接種回数でございます。国のワクチン接種記録システム、VRSでの実績になりますけれども、一回目が十三万七百七十回、二回目が八万四千三百十九回で、合計で二十一万五千八十九回の実績となってございます。こちらは、集団接種、病院での個別接種、また、国の大規模接種センターの実績が主なものとなってございます。続いて、医療機関は診療所の実績になりますが、一回目が一万九千七百九十五回、二回目の方が四百九十九回ということで、合計で二万二百九十四回となってございます。こちら一回目、二回目両方の合計が現在二十三万五千三百八十三回という実績となってございます。  続いて(2)予約受付人数でございます。昨日の時点で約二十四万三千人の方が予約をされております。こちらは区の予約システムの集計によるものでございまして、予約システムを使っていない医療機関等の実績は含まれてございません。  続きまして(3)個別接種の状況でございます。六月二十一日から、区内医療機関での接種を開始しております。七月六日時点で約三百五十か所、一か月当たりで接種回数を換算しますと約九万回の医療機関から個別接種を実施する申出を受け付けてございます。接種を実施している医療機関の一覧につきましては区のホームページに掲載をしております。こちらは掲載を希望する医療機関のみの掲載となってございます。  なお、玉川医師会が二子玉川仮設庁舎で以下のとおり夜間の住民接種を行う予定となっておりまして、具体的には七月十四日、来週の水曜日から毎週水、木、土、日曜日に実施いたします。時間は十八時三十分から二十時三十分、一日当たりの接種人数は百六十人となってございます。こちらは準備ができ次第、区の予約システムから予約が可能となります。  (4)高齢者施設の実績でございます。こちらは高齢者施設の巡回接種を六月二十二日から十チーム体制にして、接種を進めてございます。七月七日時点で、嘱託医による接種を含めて対象施設二百二十施設のうち百八十四施設、入所者と従事者を合わせて二万二千八百六十六回の接種を行ってございます。  二ページ目を御覧ください。3ワクチンの供給見通しと区の対応でございます。(1)国の供給見通しでございます。七月六日の河野大臣の記者会見、昨日厚生労働省から事務連絡が出ておりまして、今後のワクチンの供給見通しが以下のとおり示されてございます。  まず、ファイザーの供給見通しでございます。区では、集団接種、個別接種に使用してございます。七月から九月について各クール、二週間ごとになりますけれども、全国合計で一万箱の配分が予定されております。また、国は三クール分、向こう六週間の接種回数を超える在庫がある自治体については、基本計画枠の配分量が一割削減されることも示されておりまして、こちらの基本計画枠といいますのが下の表になりますけれども、全体の一万箱のうち八千箱が十二歳から六十四歳の人口割で配分されることになってございます。こちらの区への配分はおおむね五十九箱程度と固まってございます。残りの二千箱の内訳は、調整枠という言い方をされておりますけれども、五百箱については都道府県が行う大規模接種会場の分として充てられ、残りの千五百箱は、各都道府県の十二歳から六十四歳以上の人口割で割り当てられたものを都道府県が都道府県の中の自治体に配分するような形で今後七月から九月までの供給見通しが示されたところでございます。  続きまして、②武田/モデルナのワクチンでございます。こちらは、国、都の大規模接種センターですとか職域接種で使用されております。第2四半期分、四月から六月の分としまして、当初は四千万回ぐらいの供給が予定されていたということなんですけれども、実際のところは千三百七十万回分が供給されたことになってございます。残りについては、第3四半期、七月から九月に供給が予定されているというような見通しとなっております。その下に国の供給見通しということで、河野大臣記者会見資料の図をつけてございます。六月までファイザー一億回という供給がされていましたけれども、七月から九月については、全体で七千万回、各クールごとに一万箱程度配送されることになっております。また、モデルナについても、九月末までに合計の五千万回、これら合計して七月から九月の間に一億二千万回のワクチンが配られることになっております。十月以降についてはファイザーが二千万回程度配分されることになってございます。  (2)区の当面の対応でございます。区はこれまで希望する区民にいち早く接種を行うために、集団接種会場での予約枠の拡大や、病院、診療所での個別接種の開始など、接種の加速化に取り組んでまいりました。また、必要なワクチン数の供給を受けてきたところです。しかしながら、今般、国でこうした人口割等の基本計画枠とかの供給見通しが示されておりまして、こちらの動向を踏まえますと、これまで拡大してきた区の接種体制を維持できるワクチン数の供給の見通しが難しいものですから、以下のとおり集団接種、個別接種の接種体制の調整を行いたいと思ってございます。  三ページ目を御覧ください。①集団接種でございます。九月分の予約枠について、必要なワクチン数が供給されるまでの間、全ての集団接種会場の開設日における予約枠数を半数程度に減らすという調整を行いたいと思っております。こちらについては、七月から八月分の既に予約を受け付けている分につきましては、予約どおり接種は可能でございます。したがいまして、これからの九月の分について一定程度、予約枠を減らすことによって、予約いただいた方の急なキャンセルとかがないように、一旦そのような対応を取らせていただきたいということでございます。  続いて、②個別接種でございます。先ほど申し上げたとおり、今は月九万回の接種を見込んでおりますけれども、こちらも今後のワクチン供給が見通せないものですから、ワクチン供給量や集団接種、職域接種の進捗などを考慮しまして、世田谷区、玉川両医師会と調整を行いながら、こちらの回数の調整を行いながら対応してまいりたいと考えております。  (3)今後の接種計画でございます。この間、企業、大学で職域接種が進んでおります。また、国、都の大規模接種センター等でも接種が行われておりますので、こちらの接種見込み、今のワクチンの供給等も踏まえながら、改めて区の接種計画の見直しを行い、こちらについては別途御報告させていただきたいと思っております。  続きまして、4集団接種の風水害時(台風など)における対応等でございます。(1)集団接種の中止等についてです。台風の接近などによって、区が高齢者等避難や避難指示を発令した場合ですとか、気象状況などによって、集団接種会場に来場する区民等の安全が確保できないと判断した場合につきましては、集団接種会場での接種を原則中止といたします。  ②中止した場合の予約者への対応でございます。まず、一回目接種者への対応ですけれども、二回目の接種日を一回目接種日として対応させていただき、御本人に再度二回目の接種予約を行っていただくという対応を取らせていただきます。  続きまして、二回目が中止になってしまった場合の対応でございます。こちらについては、区が、接種を中止した日から最長三週間以内に代わりの日を設定するなどの対応を行いまして、その旨お知らせするという対応を取らせていただきたいと思っております。こちらにつきましては「区のおしらせ」の七月十五日号で周知を行うほか、区のホームページなどでも周知してまいります。  続きまして、5集団接種会場における熱中症対策の取組みでございます。こちらは昨日七日より実施しております。一つ目が熱中症注意喚起のポスター掲示、館内自動販売機の案内掲示、水分補給を希望する方への飲料水の提供、また、気温が高い場所で待機することがないよう涼しい場所への御案内などといった形で熱中症対策に取り組んでまいります。また、下の米印になりますが、大塚製薬株式会社から高齢者の熱中症対策啓発を目的としましたポスター、配布資料の提供、ポカリスウエットイオンウォーター二万三百四本の寄贈のお申出をいただいております。こちらにつきましては飲料水提供の際に有効活用させていただきたいと思ってございます。  四ページ目になります。6今後のスケジュール(予定)でございます。現在、七月五日から九日の間におきまして四十代の方の接種券の送付を順次行っております。また、来週には十六歳から三十九歳の方の接種券の送付、七月十五日については「区のおしらせ」で十二歳から十五歳の方への接種券送付と先ほどの集団接種の風水害時対応について周知をしてまいります。七月下旬には十二歳から十五歳の方の接種券送付を進めてまいります。  御説明は以上でございます。 ◎田村 接種体制整備担当課長 それでは、私からは、引き続き、お手元の資料に基づきまして、集団接種会場における誤接種について御報告させていただきます。  1発生日時・場所でございますが、七月六日火曜日午前中に、区内集団接種会場にて起きました。  2状況でございますが、六回分を吸い上げた使用済みの空き瓶に、再度、生理食塩水を加えて希釈し、充填した注射器で最大六人の方に接種したということでございます。  4原因につきましては、使用済みワクチンの空き瓶を作業スペースに戻したことで、看護師が取り間違えたということでございます。  3今後の対応でございますが、該当会場の午前中に設置した百九十二名の方に、抗体検査を実施し、抗体の状況によっては、新たに接種を実施いたします。  なお、該当者には連絡し、謝罪を行っております。  5対策でございますが、①使用済みワクチンの空き瓶は、作業スペースには戻さず、保管袋に入れ、数を確認した上で廃棄するよう徹底する。また、②毎朝、接種が始まる前にミーティングを行い①の内容を従事者全員で共有したいと存じます。  このたびは、区議会議員の皆様、区民の皆様には多大な御迷惑並びに御心配をおかけし、誠に申し訳ございません。今後、委託事業者への指導を徹底するとともに、再発防止に努めてまいります。申し訳ございませんでした。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆大庭正明 委員 誤接種の問題は後にしまして、供給が足りないということなんですけれども、これは前の委員会でも言いましたけれども、他の自治体では一回目接種と二回目接種を組ませて、同時に予約を受け付けるという形でやっているんですよ。ですから、当然供給量に見合った形で一回目と二回目を予約できるという形ですから、一回目と二回目が確実にできるという形でほかの自治体ではやっているんです。世田谷の場合は一回目と二回目が全然リンクしていませんから、供給量が途中で足りなくなると、一回目接種して、二回目の分は予約できませんよという形になったりしないかということなんですよ。  ということは、誤接種に関して言えば、今回六人の方ですか。二回目の接種をしに来たのに生理食塩水を打たれてしまったという人は、課長の話では、それからまた三週間後に血液検査をして、抗体があるかないかを見て、打ったか、打たなかったかが分かって、その人は対応するとかと言っているんですけれども、そうすると、一回目の接種から六週間たってしまっているわけですよ。  会社のほうでいくと、最大限でも大体六週間以内に打ってくれという範囲なんだけれども、僕が言いたいのは、とにかくその間隔が開き過ぎってしまう人は出ないんでしょうかということです。つまり一回目を打って、二回目が不安定で、三週間たっても打てない、四週間たっても見通しが立たない、予約が取れないとかという、難民という言葉がいいかどうか分かりませんけれども、いわゆる二回目難民というのが全国各地で発生しているというんですけれども、世田谷区ではそれは発生する可能性はあるんですか、ないんですか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 御指摘のとおり、二回目の予約が取れなくなるという問題については、まず一旦は予約の全体の数を抑えることで、既存の枠、九月の枠も一部予約を受け付けていますけれども、一旦は全体の量をコントロールすることによって、急な予約のキャンセルはないようにしたいというのがまず一つの考え方でございます。  ワクチンは全く来なくなるわけではなくて、量が減らされるということになりますので、そこから先については二回目の接種ができていない方を優先して接種していくような形になろうかと考えてございます。現時点では、まだ区では予約に対してワクチンの供給、今後来るものと既に区で保管しているもの等で八月下旬ぐらいまでの接種は行えるという見通しは立ってございますので、九月については今の御指摘も踏まえて、二回目の方が打てなくならないような対応を取っていきたいと思っております。 ◆大庭正明 委員 そういうコントロールがちゃんとできるんですか。要するにその二回目。あなたは、二回目、九月になっているけれども、九月から先は予約が中止になっているから、もっと繰り上がって八月に二回目を打ってくださいと。いや、二回目を打ってしまうと二週間の間隔になってしまって、どうのこうのとか、予約してしまった人がいるとすればいろんな場面が考えられるんだけれども、それはどうやってコントロールできるんですか。例えば、何千人とか、何万人とかという予約を今受け入れているわけですね。今週、四十歳以上ですか。そういうどんどん予約が埋まっている中で打つ弾というか、ワクチンがちゃんと供給できていればいいんですけれども、国のやり方というのは信頼ができないというか、突然供給と需要のバランスを崩してやっているんですけれども、その辺は区でコントロールできるんですか。個別に連絡するとか、どうやってやるのか、ちょっと想像がつかないんです。一旦予約してしまって、二回目は九月ですと。一回目は八月に打ちます、八月分は足りている。九月分については見通しが立たないから、じゃ、九月の二回目を繰り上げてください。何とか八月にするとか、いや、九月の予約は全部中止するけれども、九月の二回目の分だけは集中的に残しますよとか、そういう調整はできるんですかということです。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 現在九月二十一日までの予約を受け付けておりまして、その先はまだ全く予約を入れていない状況になっております。今後二回目の方をまず優先してやるとした場合には、今度開ける予約のところ、あるいは、今一旦閉じている予約のところについて、二回目の方がなるべく打てるような対応等は取っていく必要があると思っております。こちらで予約受付のシステムですとか国の接種記録システムで、どの方が一回目を打っていて、どの方が二回目を打てていないかとか、その辺の把握は区のシステムないし国の記録システムを使っている方については把握できますので、その方については、場合によってはこちらから御連絡を差し上げたりとかという形で、二回目の接種がきちんと……。国でも六週間ぐらいの期間でやるようにと言っておりますけれども、その間隔を見ながら必要な対応を取っていきたいと思っております。 ◆岡本のぶ子 委員 確認なんですけれども、今世田谷区で九月二十一日までの予約枠を取られて、集団接種会場はインターネット予約ができるようにされていますけれども、そこまでのワクチンは世田谷区としてちゃんと用意ができていると思ってよろしいですか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 もともと九月二十一日までの予約というのは、九月分で大体十万回ぐらいの接種回数を見込んでおりました。ただ、今のワクチンの供給状況ですと、その十万回というのが場合によっては難しくなるのではないかというような見通しがございまして、今回はそれを半数程度に抑えるという対応を取っております。現在、半数の抑えた形であれば、そこまではワクチンの供給は持つだろうとは見ておりますけれども、先ほど国も――国は在庫という言い方をしていますけれども、区で予約を入れているものについて国がワクチンが余っているというような見方をもしされるんだとすると、国から一割削減とかいったようなことをされる可能性もなくはないような状況になっております。  ただ、区としては、これからの基本計画枠として五十九箱来るという見通しを立てておりますので、それがきちんと来るのであれば、今受け付けている分については接種はできるだろうと見てございます。 ◆岡本のぶ子 委員 供給の量が少し減っていく予定になるという中で調整しなければいけないということなんですけれども、今おっしゃられた九月二十一日までということで世田谷区が枠を取ってオープンにしたけれども、もしかしたらそのうちの半数が届かない可能性があるから減らさなければいけないというお話なのかなと思ったんですが、その枠はいつの時点で外すんですか。予約枠はあくまで残したままなんですか。外さないと先ほどの供給不足で混乱が生じてしまうと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 おっしゃるとおり枠については、今は日にちごとについて予約を受け付けているんですけれども、一時的に制限するような形で、全部の日にちではなく、特定の時間帯の予約を一時的にストップするような形で制限をかけるということを考えてございます。 ◆岡本のぶ子 委員 もう一つ伺いたいのは、診療所等の個別接種の申出は三百五十の診療機関が出ていますということが今の報告で出ていましたけれども、実際三百五十の診療所はもうオープン、スタートしているのか、それとも実際にスタートしているのはそのうちの二百なのかとか、その辺は……。ホームページ上には載っているんですが、数えていないので。先週数えたときは、ホームページに掲載してよろしいと言われたところは百九十八ぐらい掲載されていたんですが、今数字で三百五十と報告されているので、三百五十まではもうスタートしていると思ってよろしいんでしょうか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 こちらで把握している、少なくとも区の予約システムを通じて集計している件数については、医療機関五十七か所というのは把握しております。それ以外については日々実績が区に送られてくるんですけれども、今手元にトータルで最大何件来ているかという数字は持ってございませんので、後ほど御報告させていただきたいと思います。 ◆岡本のぶ子 委員 ホームページでは世田谷地域から五地域で診療所の名前が書かれていて、手で普通に数えれば先週までは百九十八ぐらいあるなとは思ったんですけれども、じゃ、改めて、今どれぐらい開設されているのかということを教えていただきたいということと、あわせて、今のワクチンの供給の件なんですけれども、診療所として、要は患者さんの予約を入れていったときに、来なかったということでトラブルになってしまうとまたよろしくないなと思うんですが、その供給量と病院としての予約受付の対応というのはどこが調整されているんでしょうか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 診療所にはこちらから、ワクチンを確保した後に予約を開放してくださいというお話を差し上げているところでございます。ですから、基本的には、ワクチンの供給を前提に取っていただいているところでございます。とはいえ、そういった形のことができないような場合につきましては、こちらでも柔軟にワクチンをお届けするようなことも数例発生はしておりますけれども、いずれにしても、接種をされる方が不利益を被らないような形での対応が今のところはできてございます。 ◆佐藤美樹 委員 二点あるんですけれども、一点目は、ワクチンの実施状況で二回目が終わった人は、VRSと医療機関個別接種の分は、要は八万四千八百十八人ということになると思うんです。あとは職域と巡回を合わせて、もうざっくりでいいんですけれども、たしか世田谷区で十二歳以上の接種すべき対象者と考えると八十六万ぐらいいたと思うんですが、そのうちのどのぐらい進捗しているんですか。何分の一とか、そういうレベルでいいんですけれども。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 まず、区で把握できている実績は、ここに記載しているVRSと医療機関の実績ということになります。職域接種、大規模接種センターでも東京都の大規模接種センターにつきましては、まだVRS等での読み込みも進んでいないようでして、区でその実績はまだ把握できていないというのが現状になってございます。したがいまして、区でちゃんと回数として把握できている数といいますのは、こちらに記載の接種回数ということになります。 ◆佐藤美樹 委員 職域のほうは最終的にはVRSに載ってくると理解していたんですけれども、違うんですか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 おっしゃるとおり、最終的には各企業あるいは大学でVRSで読み込むという形になります。ただ、VRSで読み込む際に接種券が必要になりますので、今、職域は接種券がない状態でも受け付けて、接種が終わった後に持ってきてくださいというような対応もしていますので、実績が入るのは少し時間がかかるのかなと理解しております。 ◆佐藤美樹 委員 分かりました。  申し訳ないんですけれども、誤接種についても一点聞きたいんですが、そもそも空瓶を使ってしまったというのはどうやって分かったんですか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 こちらにつきましては一バイアル、一瓶当たり六回分の注射ができます。その六回分の注射器を作るわけですけれども、当日の予定人数に合わせて瓶を出して、注射器を出して、それぞれ作っていくわけですけれども、その中で、午前中終了した時点で、瓶の数に対して注射器の数が多かった。要は接種した数が多かったことが判明いたしまして、さらに、瓶と生理食塩水を入れるプラスチックの容器の数を確かめたところ、生理食塩水を入れたプラスチックの容器が瓶の数に対して一個多かったことも分かりました。  また、実際に接種した数を再度確認して、予診票も含めて、受付システムも含めて確認したところ、やはりワクチンが入っている瓶を開けた数と注射器の数と生理食塩水の容器の数とが一致しなかったものですから、このような状態があったということが判明した次第でございます。 ◆佐藤美樹 委員 分かりました。そもそも会場では、オペレーション上、お昼の時間帯、一旦クローズする時間帯に、午前の分、午後の分でこういう突き合わせ作業をやっていらっしゃるんですか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 今おっしゃるとおり、午前中に午前中の分のワクチンを作りまして、また、午後には午後の分も作るというような形で、お昼を過ぎた後、作業を行っていただくだとか、そういったようなオペレーションでございます。 ◆大庭正明 委員 接種状況の報告なんですけれども、結局、昨日現在で八万四千人が二回目を打ち終わったということなんですけれども、予約人数は今二十四万三千人進んでいるということですよね。実際これからまた増えていくだろうし、接種券は五十五万八千人に発送しているということなので、いろいろ数字はあるんですけれども、要するに見通しとして、予約は四月から始まって、接種は五月から始まって、多分五月中に二回目が終わった人は少数だろうと思うんですけれども、五月に二回目を打った人は何人いる、六月になると二回目接種も相当の人数増えていると思うんです。七月もだんだん増えてきて、八月、九月まで。当然世代別に全員が希望しているわけではないから、ある程度棄権する人もいるだろうと思う。でも、それも大体予測で読めると思うんですけれども、これが今どのぐらいの状況になっているのか。次の委員会は今月末ですけれども、次々回は九月になると思うので、そうすると、また数字も相当出てくると思うので、六月、七月、八月、九月の見通し、十月の見通しみたいに二回目接種の人数を実績と見通しで出してもらいたいんですよ。そうすると、今はどれぐらいの形で進んでいるのかが分かると思うんですけれども、それは出せますか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 確かに高齢者の実績を見ていますと、一回目はかなりの方が打ち終わっていて、今は二回目の数のほうが伸びているような状況になってございます。  ただ、今後、五十代、四十代という方にだんだん年代が下がっていくにつれて、最初は一回目が伸びるけれども、後から二回目が追っかけて伸びていくような状況が起こると思います。したがいまして、そうした状況を踏まえて、ある程度の見通しは立てられるかとは思いますので、そこは検討させていただければと思います。 ◆大庭正明 委員 そういうものがないと、一体どれぐらい進んでいるのか。予約だけで実績等は分かりませんから、実際に何人の方が二回目接種を終了したかということに関心がいくんだろうと思うんですよ。それが世代別で分かれば、四十代以下というのは、一回目を含めて希望する人が少ないのかな、多いのかなとかというのにも関わってきますし、その辺の判断材料になるので、ぜひとも分かりやすく出してもらいたいと思います。  生理食塩水ですけれども、これは医療インシデントというよりも、傷害罪ですよ。厳しく言えば過失傷害罪に当たるわけですよ。ミスでも人に生理食塩水を打ってしまうことは傷害罪になりますから。  ただ、厳しいことを言っても事態としてはしようがないので、一つ思うのは、現場の労働というか、打ち手の方とか、瓶を割って希釈する人たちというのはどうなんですか。疲れているとか、疲労こんぱいだとか、全然余裕なのか、どういう状況の中であったかというのは委託元としてもやっぱり関心を持つべきだと思うんです。委託業者に全部任せているといっても、結果的に過度な要求になったとすれば、被害を受けるのは区民ですから。それは監督者もしくは事業を委託している元として、ある程度現場の調査なり関心を持つべきではないかと思うんです。ただ委託業者がこんなことをしてしまいましたということだけで――あってはならないけれども、何十万という回数を打つ中でこういうことがあるかもしれない、ヒューマンエラーとしてあることは考えられないことではないので。しかも、一両日で一応の事後対策が行われたということで、間隔が開いてしまうという問題はあるかもしれませんけれども、それはそれで誤りを正しつつ、とりあえず、前に進んでいくべきだと思うんです。  僕はその事件のことよりも、とにかく委託先のことは委託先の責任だよということではいかぬと思うんです。これからまた打つ回数が、七月後半、八月とどんどん増えるわけですし、暑いさなかにいらっしゃる区民の方々も年齢問わず大変だとは思うんですけれども、そこにいろいろストレスとかなんとか出てくるだろうと思うんです。その辺の管理というのは、委託元としてはちゃんとやっているんでしょうか。ただ上からがんがん言うだけではなくて、その辺の管理も共同でやっていかないと、このオペレーションというのはなかなかうまく終了しないのではないかと思うんですけれども、その辺はどんな感じなんでしょうか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 委員お話しのとおり、当区の事業におきましては集団接種会場を今十八会場設置しているということで、医療従事者の確保ですね。医師並びに看護師の確保というのは大きな課題となっておりまして、そちらを確保するに当たりましては、我々から委託事業者にいろいろ調整をかけながら進めていかなければ、こういったインシデント等も起こってしまう可能性があるかというふうに認識しております。  そういった意味で、今回このような事故が起きましたので、また、先日二度打ちという形での事故も起きて御報告差し上げたところですけれども、その都度事業者とは確認を取りながら、今後こういったことがないような形での対応を検討しながら進めているところでございます。引き続き、委員おっしゃっていただいたとおり調整を図りながら、こういったことがないように、また、労働環境も含めたものを再度確認させていただきながら進めてまいりたいと存じます。 ◆いそだ久美子 委員 七月から働く世代へのワクチン接種券も配付されるということで、これまでは、高齢者の方だと予約の仕方が分からないというのが一番の問題だったと思うんですけれども、世代が下がってくると、私のところにも来ましたけれども、仕事上、早く受けたい、早く受けるにはどうしたらいいかという問合せも出てくると思うんです。働く世代だとインターネットを使いこなすし、いろんな情報を持っていらっしゃいまして、世田谷区は予約状況を見てもすごく遅くなるらしいことを懸念されていますが、そのときのお返事だと大規模接種会場など併せて考えるという一次回答をいただきましたけれども、今後そういうなるべく早く受けたいというお問合せがあった場合、大規模接種会場であれば世田谷区内よりは少し早く受けられるとか、その辺の分散というか、御案内というのはどのように考えていらっしゃるのか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 まず、大規模接種会場につきましては、国、東京都とやっておりまして、国は今おおむねもう二回目の方を中心に打っているような状況になっていまして、一回目の方はほとんど取れない。取れても本当に何百人とかぐらいしか新規では予約できていないという状況になっています。東京都も大規模をやってございますけれども、例えばオリンピックの関係者の方とか、あるいは警察官とか、特定の職種の方に限っておりますので、一般の方がそこで接種するというのはちょっと難しい状況なのかなとは思っております。  区も今、集団接種会場については八月のおおむね下旬ぐらいまで予約が埋まっております。個別接種については区の予約システム上はやはり同じような状況になっておりまして、あとは、区でシステムに載せていない個別の医療機関等もございますけれども、こういう状況ですので、今はどこも予約が比較的埋まっている状況かとは思います。ですので、どこかに行って、早く打ちたいというお気持ちはもちろんそのとおりだと思うんですけれども、ここに行けばすぐに打てると御案内できるようなところは、今はなかなか見当たらないのかなという現状になってございます。 ◆いそだ久美子 委員 今のお話ですと、じゃ、大規模接種会場もあまり望みがつながらないので、個別接種をしてくれる医療機関を世田谷区の努力で増やしていくというのが一番早いできることですか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 先ほど御報告させていただいたとおり、肝腎なワクチンの供給というのが以前に比べるとどうしても少なくなっている。五月、六月の頃は要求すればかなりの数をいただいていたんですけれども、医療機関も供給をちょっと絞らなければいけなくなっているような状況に陥っているのが現状でございます。したがいまして、個別の医療機関に潤沢にワクチンを供給したいところなんですけれども、今はなかなかそういう状況にはないというのが現状でございます。 ◆いそだ久美子 委員 分かりました。 ◆阿久津皇 委員 少し関連するんですけれども、区の集団接種は、一日とか、月とかでいいんですけれども、どのぐらいの接種能力があるんですか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 月によっても若干違いはありますけれども、最大で大体十五万回ぐらいは集団接種会場で接種ができることになってございます。 ◆阿久津皇 委員 そうすると、集団接種は十五万回で、医療機関で九万回ですと月二十四万回ぐらい打てる、医療機関はこれからもう少し増えるかもしれないというところで、要は接種はできるけれども、供給が二週間で五十九箱プラスアルファぐらいで、ざっと計算すると、供給はマックス来たとして多分十五万とか、そのぐらいなのかな。そうすると、先ほど説明あったように、集団接種の予約数を半数に減らしてということになってくるんだと思うんですけれども、せっかく手を挙げてくださって、個別接種の準備をしてくれているのになかなか接種できないみたいなところも発生してくると思うんですが、区としてはどちらかにシフトしていくというか、あくまで集団接種中心でやっていくのか。それとも個別接種も……。減らしていくに当たって、どちらを重点的にやるというか、それとも両方同じように減らしていくのか。その辺をどのように考えているか、教えてください。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 これまで開始当初から、区の接種の基本としては集団接種を中心にやってきたという経緯がございます。今の時点で九月二十一日までは、基本的には全部の会場について予約を受け付けているという状況になっています。個別の接種についても、当初五月に一度計画を見直した際には、おおむね一か月当たり三万回弱ぐらいではないかと見ていたところ、今回九万回ぐらいということで、かなり想定より伸びてきているというのが今の実情でございますので、今予約を受け付けていない九月二十一日以降については個別接種の伸びも見ながら、場合によっては集団接種で調整をしていくとか、全体のそのときの必要回数を見て集団接種会場を少し縮小していくとかということは検討が必要だと思っております。 ◆阿久津皇 委員 結局供給回数と接種能力との需給バランスが崩れると、ほかの自治体で大量キャンセルみたいなことになると思うので、そこはしっかり調節しながら、あくまでその利用者というか、接種される方、区民の方が、じゃ、集団接種会場がいいのか、あるいは個別でやりたいのかみたいな、その辺のニーズもしっかり把握しながら、難しいと思いますし、大変な作業だと思いますが、しっかりと管理しながらやってください。 ◆桜井純子 委員 誤接種についてお聞きしたいんですが、今回の誤接種というのは本当に基本的な動作の中で、そういう意味ではあり得ないでしょうと。基本的に普通に流れていればというような間違いではないかなと思っていて、かなり重大な出来事ではないかなと思っています。私、集団接種会場で接種の役割を担った医師の方に言われたんですけれども、この集団接種会場で誰が責任者なのか、全然分からない状況の中で、もうわさわさとずっと接種が続いていって、必ず事故が起きるような状況だと。責任者のような人がちょっとだけ顔を出して、すっといなくなって、もう現場任せ過ぎるようなことを聞いたんですけれども、今回の誤接種についての対策にミーティングを行いと書いてありますけれども、責任の所在がよく分からないような状況の中で接種が行われているというふうに現場の人たちが感じている状況をまずは改善する必要があるのではないかと思うんです。新しい所管をどんどんつくりながら対応していて、大変なことは本当によく分かるんですけれども、先ほども民間委託のところに全責任を負わせるのかというやり取りがありましたが、区として体制の問題点をどのように把握しているんですか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 このたびの事故の件につきましては、希釈をした際、使った瓶にさらにもう一回食塩水を入れるということで、こちらにつきましては想定外の事故だと考えております。しかしながら、こういった事故、食塩水を打ってしまったという事故につきましてはほかの自治体でも、残念なことではありますけれども、実際に起きているような現実もございます。  ただ、私どものほうでは、そういったことも含めて、委託先の事業者には、看護師を募集する際におきましてもそのようなことを周知徹底していただくだとか、現場におきましても、そういったことを再度徹底していただくような形。また、この会場につきましては区の職員が必ず複数名、具体的に申し上げますと大体五名程度従事しております。その中で、係長級が必ずそこに一人いるものでございます。そういった意味では、責任者が全て管理するということを基本とはしておりますけれども、いろんな調整をしながら、風通しをよくしながら、全ての職員が朝の朝礼ですとかで顔を見えるような形にするだとか、そういったことが必要だということは、これまでもいろいろなところから御意見としていただいております。私どもといたしましてもそういったことを職員に伝えながら、それぞれの現場の中で対応していっていただいているというのが実情でございます。  副委員長お話しのとおり、そのようなことを引き続き徹底していきながら、こういったことが起きないように、また、こういったことをいろんな意味で防ぐように努めてまいりたいと考えております。 ◆桜井純子 委員 事故というのは大体想定外のことが起きて起きるわけで、私がさっき言ったのは、ルーチンというか、ちゃんとした流れにのっとっていれば起きないことが起きたわけですよねということを言ったわけで、想定外には違いないですけれども、そういうことが起きるだろうということを想定して、ちゃんと徹底しておくことが重要なわけだから、そこら辺は軽く考えないほうが私はいいと思います。食塩水を打ったからよかったとか、被害がなかったということではなくて、やっぱりその流れがちゃんと守られなかった、なぜ戻さなかった、どうしてそういう間ができてしまったのかということについて考えなくてはいけないのではないかなと私は思いますので、大変な事業で、新しいことをやっていて疲れているだろうなとか、いろいろ思いますけれども、重く受け止めたほうがいいのではないかなと思います。現場ではそのように感じている医師の方がいらっしゃるというような、本当に混沌とした会場の裏側の状況だということには常に注意を払っておくべきだと思います。意見にしておきます。 ◆菅沼つとむ 委員 高齢者施設、十チーム体制で随分進んでいるみたいですけれども、七月いっぱいぐらいに終わりそうなんですか。 ◎杉中 高齢福祉課長 高齢者施設でのワクチン接種につきましては、区の委託した事業者による巡回接種とかかりつけ医による嘱託医接種の二パターンがございまして、割合としては、対象施設二百二十施設のうち六割が巡回接種、四割が嘱託医接種となります。巡回接種につきましてはもうスケジュールが全て完了しておりまして、七月中に二回目が終了する予定になっております。嘱託医接種につきましては、今、最終調整していますけれども、嘱託医の先生の日程の御都合がありまして、二回目はどうしても八月にずれ込むという施設が大体十施設ぐらいありますので、そういう意味におきましては七月でほぼほぼ終わるんですけれども、ごく一部の施設については二回目が八月にずれ込むという状況でございます。 ◆菅沼つとむ 委員 しっかりこれをやってください。ここでかかると死亡率が高くなるから。重症化にならないように。  食塩水を打ってしまったというのはあるんだけれども、皆さん言っているように、受けた媒体は商売でやっているんだよね。最初のうちは緊張感を持ってやっていたと思うんだけれども、大分慣れてきて、こういうことになったんだけれども、会社に対するペナルティーはないのか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 このたびにつきましては、詳細の部分は今後の協議になるかと存じますが、抗体検査にかかる費用ですとか、そういった費用等もろもろ全てのものにつきまして、基本的には委託事業者の負担となるような形で進めていくようなことを今の段階では検討しているところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 それは当然だと思うし、それだけ様々な手間をかけさせられたんだから、商売で、ボランティアでやっているわけではないんだから、その辺はしっかりと業者に言っておかないとね。逆に会社名というのは言えるのか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 ヴァンテージクリニックというところでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 これ一か所だけですか。ほかもやっているのか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 当区と契約しているのは一社のみでございます。 ◆菅沼つとむ 委員 ほかの会社も含めて、こういうことがあったんだから、大分慣れてきて、気の緩みが出てきているんだろうと思うから、区として委託業者全員にやっぱりきちんとしておかないと。その辺は委託業者にしっかり念を押しておいてください。お願いします。 ◎久末 住民接種担当部長 先ほど一社と申し上げましたけれども、医師会さんと、それから別にもう一つの会社と契約を……。そこは直接ではないんですけれども、医師会とは契約をしております。 ◆岡本のぶ子 委員 今回は生理食塩水ですけれども、前回は違う方に使った注射針をまた使ってしまったという報告がありましたけれども、同じ事業者ですか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 そのとおりでございます。 ◆岡本のぶ子 委員 そうしますと、この対策の中の「毎朝、接種がはじまる前にミーティングを行い」というのは前回も同じ報告をいただいていて、また同じことが起きてしまっているので、もう一重のチェック体制をぜひお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 おっしゃるとおり、この間、前回いわゆる二度打ちということと、今回生理食塩水を誤って注射したという複数重なっておりますので、改めてそちらについては、この間、こちらからもそういったことがないように重ねてお願いというか、指導しているところでございます。 ◆岡本のぶ子 委員 今回行われた集団接種会場は前回と同じ会場ですか。 ◎田村 接種体制整備担当課長 会場につきましては基本的には非公表でございますけれども、こちらについては同一の会場ではございません。 ◆岡本のぶ子 委員 それでは、たくさんの方が接種を受けに来られる中で様々課題が出てきているんだと思いますので、重ねてですけれども、再度徹底をお願いしたいと思いますということが一つ。  あと、ワクチンの供給の見通しについて、区民の方々への安心感のために確認させていただきたいんですけれども、先ほど報告書の二ページで「〈国の供給見通し 河野大臣記者会見資料〉」を添付していただいているんですが、そちらのほうで、ファイザー社製のワクチン、全国の総供給量が一億九千四百万回とモデルナ社製が五千万回という回数分なので、二億四千四百万回分が国としては供給されますよということと認識していますが、その上で、世田谷区に供給されるタイミングが今少しずつずれてきているというお話なんだとは思いますが、総量としては人口を超える回数がちゃんと契約されて供給していくという、そこは担保されていると思ってよろしいですか。
    ◎寺西 住民接種調整担当課長 お話しのとおり、ファイザーとモデルナの回数で合計二億回を超える数の確保は国でされることになっているというふうに認識しております。ただ、一方、もともとアストラゼネカ社のワクチンが一億二千万回分来るというのがございました。こちらは今、血栓等の関係もあって、まだ正式に承認されていないという状況になっております。これがなかったということで、今かなりワクチンの逼迫というのが起きてしまっているのかと思いますので、ファイザーとモデルナについては今申し上げたような回数が来るということは認識してございます。 ◆岡本のぶ子 委員 その上で、世田谷区の努力でワクチン接種の能力を高めてこられたんだと思うんです。十八の集団接種会場にプラスして、個別接種会場、区内医療機関の御協力をいただきながらということなので、先ほどのやり取りの中でも、集団接種会場では一か月十五万回、個別接種会場では約九万回ということで二十四万回。ワクチンの供給のタイミングがスムーズに来れば毎月この回数をこなせる予定でしたということなんですが、七月二十日までに十六歳以上の区民の方全員にワクチン接種券の発送が完了するという予定になっておりますので、希望される区民は、例えばこのままずれなかったと想定するといつまでに接種が終わる計画だったんでしょうか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 もともと五月に計画の見直しということでお示しさせていただいた際には、十二月中には完了するという計画を示させていただいておりました。そこから先、職域接種ですとか大規模接種センターというのが出てきましたので、単純に区の能力増強に加えて、それが加わってきたということがございます。職域なんかも、例えば生産年齢人口の比で見ると、全体の二割強の方が職域で申請が出ているとか、そういったデータも一応確認はしておりましたけれども、そういったものを全部足していくと、十二月ではなくて、おおむね十月だったり、場合によっては九月とか、ほかの能力も使いながら、それぐらいで終わる見通しが立つのではないかなというふうには見ていたところだったんですけれども、ワクチンの供給が急にこういう状況になってしまったと。これは想定外のところもあったんですけれども、それによって今は少し、完了時期も含めて見通しがなかなか難しくなっているという状況でございます。 ◆岡本のぶ子 委員 どうしても報道ベースになると、国民というか、区民はワクチンが来ないのではないかとか、自分は打てなくなってしまうのではないかという不安な気持ちに駆られてしまう部分もあるので、予定どおり来れば十二月までには確実にとか、もともとの見通しは十月ですよとか、今後見通しが出てくる段階では、最終的には区民全体はここまでには打てるんですよ、年内にはほぼほぼできますよというような見通しがあれば慌てないのかなと思いますので、その発信を適切なときにぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎寺西 住民接種調整担当課長 御指摘のとおり、最終的にはといいますか、ワクチンそのものは確保されている、供給もいずれはされると認識しておりますので、自分の番が来ないのではないかとか、そういう不安がないような形で、丁寧に「区のおしらせ」等で周知をしていきたいと思います。 ○津上仁志 委員長 ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(4)新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による介護保険料の令和三年度における減免について(対象保険料の追加)について、理事者の説明を願います。 ◎瀬川 介護保険課長 私からは、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による介護保険料の令和三年度における減免について(対象保険料の追加)を御報告させていただきます。  お手元の資料を御覧ください。1主旨についてでございます。まず初めに、本年四月二十三日に開催されました本委員会におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による介護保険料の令和三年度における減免について御報告させていただきましたが、このたび、国から令和二年度の介護保険料の減免について、やむを得ず減免申請が令和三年四月以降となった場合についても、国の財政支援の対象とするとの通知がございました。区といたしましては、このことを受けまして、国の財政支援基準に合わせ、対象保険料として追加し、該当の保険料の減免を行うものであります。  2追加対象保険料ですが、昨年度減免の対象となっておりました令和二年二月一日から令和三年三月三十一日までの間に納期限がある保険料になります。  3減免申請見込みは約五百件を見込みます。  次に、4所要経費見込みについてです。歳出が減免に係る還付金として約五千五百六万六千円で、令和二年度の取扱いと同様に全額が国の財政支援予定となっております。また、減免対象者等への通知等にかかる郵送料等として約二十五万円を見込んでおります。  5今後のスケジュール(予定)です。七月中旬に区のホームページに掲載し、七月十五日に広報紙「区のおしらせ せたがや」に掲載する予定です。  私からは以上になります。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆大庭正明 委員 細かいことですけれども、郵便料が二十五万円かかって、減免申請数見込み五百件ですよね。そうすると、一件につき郵送料が五百円もかかっているんですけれども、それは、何かに詰め込むだとか、封入するとか、そういうのも委託しているからこんな金額になるんですか。郵送料だけだと、特別郵便でもないだろうから、そんなにかからないだろうと思うんですけれども、どうなっているんですか。 ◎瀬川 介護保険課長 こちらは郵送料等と記載させていただいておりますけれども、まず、電話で減免の御相談等がありましたら、申請書はまだお配りしていないので、最初に申請書等をお送りしまして、それに対して一回申請していただいて、決定されれば、そこで決定の通知を送るというような複数回の郵送等のやり取りがありますので、その分を含めまして、中には申請といいますか、御相談をされまして、対象として送りますけれども、ただ、減免の該当にならなかったという。広めに申請書等をお送りするというところもありまして、こちらの二十五万円という形で記載をさせていただいております。 ◆大庭正明 委員 いや、二回郵送する可能性があるとしても、郵送料だけだと二回で幾らなんですか。 ◎瀬川 介護保険課長 郵送料につきましても、八十円から九十円とかというところにはなってくるんですが、決定通知をその後送ったりとか、還付があれば還付の通知のやり取りをしたりとか、複数回の郵送のやり取りになると私どもとしては見込んでおります。 ◆大庭正明 委員 複数回やっても二百四十円だとか、三回やったとしても二百七十円ぐらいだから、それ以外の費用が何で入っているのか。五百件ぐらいだったら、ぱぱぱっとやればぱぱぱっとやれますよね。五千件とか五万件になると大変ですけれども、そういう作業もまた委託とかなんかでやっているんですか。 ◎瀬川 介護保険課長 今回の減免等の処理に係る委託等は特にしておりませんので、純粋に郵送料になりますけれども、細かい内訳はお持ちしておりませんので、後日こちらの細かい数字の内訳も御報告をさせていただきたいと思います。 ◆大庭正明 委員 詳細は分からないかもしれないけれども、郵送料だけだとか、そういう事務手続の費用だとかだとしても、倍ぐらいの感じがするので。国が全部、十分の十持つからというのではなくて、日々の働き方の中での節約というか、工夫というか、お金を余らせる努力。国から十分の十来るのは、言ってはなんですけれども、大体適当というか、その分、全部使ってしまえみたいな意識が見られるんですよ。だから、それは国のお金だからというのではなくて、世田谷の場合は、これから何においても節約というか、使わなくていいお金は残すようにしていかないと、やっぱり財政的な問題というのは絶対いつかまた出てくると思うので、その辺は注意してやってもらいたいという意見です。 ◆阿久津皇 委員 関連して、確認なんですけれども、減免対象者というのは何人ぐらいいらっしゃるんですか。 ◎瀬川 介護保険課長 減免対象見込み数として一応五百名の方を見込んでおります。 ◆阿久津皇 委員 対象者は全員申請してくるという見込みでよろしいですか。 ◎瀬川 介護保険課長 対象者の方が五百件ということで、こちらの方が申請をされてくるというような見込みを立てております。どれぐらいの方が実際に対象者になられるかというところは、前年の収入と比較して、その落ち込みが三割以上となりますので、そういった要件に該当する方がどれくらいかという数字は、十八万ぐらいの被保険者の方がいらっしゃる中、なかなか見込めないので、昨年度の実績から推計しまして、約五百件と見込んでおります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(5)介護予防筋力アップ教室等の実施事業者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎望月 介護予防・地域支援課長 私からは、介護予防筋力アップ教室等の実施事業者の選定につきまして御説明させていただきます。  1主旨ですが、介護予防・日常生活支援総合事業のうち、介護予防筋力アップ教室、はつらつ介護予防講座、まるごと介護予防講座の三事業については、今期の委託期間が令和元年度から令和三年度までで終了となるため、次期の実施事業者を選定してまいります。  2委託する事業についてですが、①介護予防筋力アップ教室は、六十五歳以上の要支援認定者または基本チェックリストにより事業対象者に該当した方で、あんしんすこやかセンターのケアマネジメントにより参加が適当と判断された方が対象です。一クール十二回、各地域で年間三クール実施いたします。会場は実施事業者の確保する会場で、十二会場を予定しております。  ②はつらつ介護予防講座については、六十五歳以上の区民で、体力が落ちてきたとか、家に閉じ籠もりがちなどと感じている方が対象です。一回完結型の講座となっております。会場は主にまちづくりセンターの活動フロアなど二十八会場を予定しております。  ③まるごと介護予防講座については、六十五歳以上の区民で、介護予防や世田谷いきいき体操に興味や関心のある方を対象としております。全六回の講座です。年間で二十講座程度で、会場は三茶しゃれなあどですとか成城ホールなど区民会館や地区会館で、各地域三から五会場を予定しております。  3事業ともに、内容についてですけれども、介護予防についての講話とおもりを使う世田谷いきいき体操を行う講座で、講話の内容については、運動ですとか食生活、お口の健康、認知症の備えなどです。  裏面になります。3委託期間(予定)ですけれども、令和四年四月一日より令和七年三月三十一日までの三年間の予定です。  4選定方法については、(1)のとおり公募型プロポーザル方式により、(2)のとおり選定委員会を設置し、選定いたします。  5今後のスケジュール(予定)については記載のとおりです。  私からの説明は以上です。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆阿久津皇 委員 全体で予算はお幾らぐらいか、教えてください。 ◎望月 介護予防・地域支援課長 五千七百万円くらいです。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(6)令和二年度障害者差別解消に関する取組み状況及び令和三年度取組み予定について、理事者の説明を願います。 ◎太田 障害施策推進課長 それでは、令和二年度障害者差別解消に関する取組み状況及び令和三年度の取組み予定について御報告いたします。  資料の1主旨でございます。平成二十八年四月に法が施行されて以降、区では障害者差別解消に向けて取り組んできたところでございますが、このたび、令和二年度の取組状況がまとまったため、令和三年度の取組予定に併せて報告を行うものでございます。  別紙のA3サイズの概要版を御覧ください。こちらで御説明をさせていただきます。まず、資料左側の令和二年度の取組み状況についてでございます。障害者差別に関する相談等の状況でございますが、①は昨年度に障害者差別に関して寄せられた相談や問合せの状況をまとめたものでございます。全体として三十六件ございまして、前年度より二十二件減少してございます。これは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、障害当事者や御家族の方の外出そのものが少なくなったことが主な要因と考えてございます。表の中ほどの主訴についてですけれども、相談者本人の相談の主訴を分類したもので、その後、区で内容を確認し、相談内容を改めて分類し直したものが右にあります確認後件数となってございます。  なお、主訴とは異なる分類をしたものにつきましては、冊子の一七ページ以降の対応要旨の欄の中に括弧書きで理由を記載してございます。後ほど御確認いただければ幸いです。  内容といたしましては、不当な差別的取扱いに関する相談が一件、合理的配慮の提供に関する相談が全体で十五件、環境の整備が三件、その他の相談・問合せ(サービスや交通機関の利用など)が十七件でございます。その下、②相談者の分類は当事者や御家族の方が多くを占めております。  続いて、③相談等への対応状況でございますが、障害者差別解消法に基づきまして対応したものが十六件、環境の整備が三件、その他が十七件でございました。  右の欄に参ります。具体的な事例を御紹介させていただきます。まず、①区における事例でございます。内容は区職員からの相談で、高齢者が区の文化施設にシニアカーで来場され、通常シニアカーの利用者には、施設内での安全走行が難しいことから、入り口で手動式の車椅子に乗り換えていただくことにしております。ただ、御本人の了解を得られず、シニアカーで走行できる場所とできない場所とがあることを利用者に伝え、職員が同行しながらシニアカーを利用することにしたものでございます。その後、施設では、合理的配慮に関する情報交換の場を設け、意識向上に努めたということでございます。  続きまして、②事業所における事例でございます。内容は上肢障害のある方からの御相談で、日頃から銀行のATMが使えず、窓口で手続をされておりましたが、銀行側からATMを利用するよう言われたため、窓口利用を希望したところ、対応が不適切だったというものでございました。銀行に確認いたしましたところ、利用者への案内が不適切なものでございまして、今後は利用者の方の御希望に沿うよう案内の仕方を工夫するとの回答を得て、それを利用者の方に伝えたところ、御了解していただくことができました。  その下のの令和二年度の取組といたしましては「先導的共生社会ホストタウン」としての取組みについて、二子玉川で開催した共生社会ホストタウンサミットin多摩川では、全国各地から自治体がオンラインで参加し、世田谷区を含む五自治体が先導的共生社会ホストタウンとして各自治体の取組を紹介し、日本パラリンピック委員会委員長、オリ・パラ担当大臣等との意見交換を通して今後のレガシーに向けて協力していくことを確認したところでございます。  続いて、裏面を御覧ください。令和三年度の取組み(予定)でございます。障害者差別に関する相談支援でございます。配置しております専門調査員等による相談対応や調査を行っていくとともに、東京都と連携した対応に取り組んでまいります。  続いて障害理解の促進と障害者差別解消の周知・啓発では、商店等における合理的配慮物品の購入等の助成について区内全域で実施するとともに、区内小学校への聴覚障害当事者の方が講師となって派遣する事業につきましても拡大して取り組むことにしてございます。  庁内での取組みでは、今般、職員向けガイドブックを改訂し、事例集を新たに作成するなど充実しております。職員の意識向上に努めてまいりたいと考えております。  最後に障害者への理解促進及び差別解消等に関する条例につきましては、今般、策定をいたしましたせたがやノーマライゼーションプランに基づき、共生社会の実現に向けて、障害理解や障害差別解消、言語としての手話に関する条例の在り方について検討することとしておりまして、この件につきましては、今後、本常任委員会にも御報告をさせていただくことにしてございます。  説明は以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆大庭正明 委員 せっかくの具体的な事例でシニアカーの館内移動についてとあるんですけれども、これを読むと、結局、接遇の仕方が問題だというふうに読み取れるんですけれども、そういうことなんですか。つまりシニアカーで来た、シニアカーというのは自動的に動く可能性が強いので、館内では急な発進とかを制御できにくいから危険だということで手動の車椅子に乗り換えてくださいというのは、ある意味理にかなった合理的な判断だと思うんですよ。  ただ、これだと、その言い方が、規則ですから乗り換えてくださいと言ったので、本人はそれにがえんじ得なかったというふうに読み取れるわけですよ。だって、その後の対応として「相手に丁寧に説明するように助言した。その後当該施設では、差別解消意識の高まりから車いす操作に関する研修会や、合理的配慮に関する情報交換の場を設けた」ということで、合理的判断とは関係ないような形に映るわけですよ。上から目線ではなくて、もっと丁寧に、ちょっと危険なので、車椅子だったら我々職員がお手伝いもしますから乗り換えてくださいというふうな言い方をすれば、当人も、じゃ、分かったというような話だったように思うんですけれども、それは障害者差別、合理的配慮とはちょっと違うように受け取るんですけれども、これは合理的配慮として何が生かされたのか、書いていないわけですよ。「丁寧に説明するよう助言した」というのはある意味接遇の問題ですね。誰に対しても。その辺はどういう理解でこれが事例として挙げられたのか、よく分からないということです。 ◎太田 障害施策推進課長 委員おっしゃるとおり、担当したスタッフの者がその利用者の方に対して、接遇面といった部分で誤解を与えてしまったということもあろうかと思います。それは、こちらもそう思っております。  ただ、合理的配慮というものは、その施設の中でできることを相手の方の立場に立ってできる限りやってさしあげるということも含めた障害者の方に対する配慮となりますので、私どもはこれを広く取りまして合理的配慮という形で取り上げさせていただいたものでございます。 ◆大庭正明 委員 どうでもいいけれども、ある意味これは、別に障害者でなくても、一般の区民の皆さんに対して、こういう丁寧な説明、丁寧な対応をするというのは役所としては当然のことでしょうということを僕は言いたいわけですよ。つまり接遇としての基本でしょうと。これは規則ですからとかいうような、おい、こら式みたいな形で言うことはもう許されないわけですから、何に対してもこういう規則はこういう形でやっているので御理解願いますという合理的な説明をするのが基本であって、別にこれは、一般人であろうが、障害を持った人であろうが、なすべきことではないのかなと思ったので、意見として収めておきます。 ◆菅沼つとむ 委員 分からないので、この際、教えてもらいたいんだけれども、障害者を差別するつもりはないし、文言もするつもりはないんだけれども、日本語というのは、歴史上、使ってきた文化的な言葉が様々あるではないですか。障害者差別だとか、そういうものは一切するつもりはないけれども、文化としての言葉の中で障害者がこれは差別用語だと言ったら、基準というのはどこにあるんですか。 ◎太田 障害施策推進課長 言葉の受け止め方は人それぞれというところがありますので、その方に対して差別と受け取られたような場合、私どもに相談をされるような方もいらっしゃいます。私も細かくはまだ調べていないので、後ほど調べてみたいんですけれども、差別用語というのはもともとあるというふうに認識しておりますので、それはそれで、私たち日本人として、障害者に対してこういう言葉は使ってはいけないんだなというのはしっかりと押さえていかなければいけないと考えております。後ほど調べてみたいと思います。 ◆菅沼つとむ 委員 その辺が分からなくて、障害者を差別するつもりはないけれども、文学だとか、歴史だとか、様々日本人がずっと使っていた言葉があるではないですか。その基準、障害を持った人がこれは差別用語だと言ったら、そこの段階で差別になってしまうんですか。その辺のけじめというか、どこでそのようになるのか。文学だとか、歴史だとか、そういうのがあって日本人は来ているんだけれども、その辺の取り方というのはどのように取ればいいのか。 ◎太田 障害施策推進課長 それは大変難しい問題なんですけれども、国の指針なんかでは不当な差別的取扱いみたいな項目があって、その中では「正当な理由なく、障害または障害に関連することを理由として、不利な区別、排除及び権利の制限をすること、障害者が権利を行使する際に条件を付けることその他の障害者でない者と異なる取扱いをすること」みたいな表現がありますので、そのケースごとに今申し上げたようなところを照らし合わせて、当事者の方と場合によっては区の専門調査員なんかに入らせていただいて、差別ということの意味合いを考えさせていただくということで、基本的には個別対応ということになろうかと思います。  お答えになっていないかもしれませんが、すみません。 ○津上仁志 委員長 ここで理事者の入替えを行いますので、委員の方はしばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(7)世田谷区子どもの人権擁護機関「せたがやホッと子どもサポート」の令和二年度活動報告について、理事者の説明を願います。 ◎中西 子ども家庭課長 私からは、世田谷区子どもの人権擁護機関「せたがやホッと子どもサポート」の令和二年度活動報告について御説明させていただきます。本件は文教常任委員会との併せ報告でございます。  1主旨です。世田谷区子どもの人権擁護機関による令和二年度活動報告書が取りまとめられ、このたび区に提出されましたことから御報告させていただくものです。  2活動報告書〈令和二年度〉の主な内容について、水色の報告書に沿って御説明させていただきます。かがみ文と併せて御覧ください。報告書の構成ですが、三ページから六ページまでが世田谷区子どもの人権擁護委員の概要の説明となってございます。九ページ以降、令和二年度の活動状況となっておりまして、相談件数の年度ごとの推移を記載してございます。令和二年度の新規相談件数は二百八件となってございます。  一一ページをお開きください。ここからは相談状況の詳細と前年度との比較となっております。(4)相談状況の詳細と前年度との比較、①相談内容でございますが、相談内容ごとに件数の割合の表となってございます。前年度の比較としてまとめたものはかがみ文にも記載してございますが、報告書は昨年度同様、対人関係の悩みが一番多く、全体の一七・八%となっております。次いで、家庭・家族の悩み、心身の悩みとなってございます。これは、在宅勤務ですとか外出自粛要請などにより、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、子どもと保護者が家の中で一緒に過ごす時間が増えたことが影響しているのではないかとの分析がなされてございます。  報告書の一二ページ、②初回の相談者についてです。子ども本人からの相談が全体の約六割を占めておりまして、こちらにつきましてもかがみ文の(3)に主なものを記載してございます。  報告書一二ページの下の部分、③初回の相談方法を御覧いただきまして、初回の相談方法は、子ども、おとなともに電話が一番多くなっておりまして、合計の数では約七割超えという状態になっております。次いで、メール、面接の順となっております。  ページをおめくりいただきまして、一三ページ以降二〇ページにかけましては、相談の対象ごとの分類やせたホッと委員、専門員の活動状況を記載してございます。  続きまして、二一ページです。権利の侵害を取り除くための申立て等ですが、子ども条例の第十九条に基づきます申立てにつきましてはございませんでした。以下、報告書二五ページから三六ページまでが相談事例の紹介と関係機関との連携、三九ページ以降が広報・啓発活動の内容や関係資料となってございます。  かがみ文を御覧いただきまして、裏面の下のほうでございますが、3その他といたしまして、令和二年度活動報告会につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の防止の観点から動画による配信を予定してございます。  なお、活動報告書につきましては区のホームページで公開をしてまいります。  説明につきましては以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆阿久津皇 委員 相談件数が大分減っているんですけれども、これの原因は今何か説明がありましたか。もし聞きそびれていたらすみません。 ◎中西 子ども家庭課長 養護委員の分析によりますと、やはりコロナウイルスの関係が一番多いということのようではあるんですけれども、在宅勤務で親御さんがおうちにいらっしゃって、今までだとお子さんからの電話での問合せが多かったんですけれども、親がいるところでなかなか電話をかけられない状況があって、減ったのではないかというような分析もされているようです。 ◆阿久津皇 委員 よく分かりました。以前の傾向で相談件数は減少傾向にあるとか、そういうことではなくて、やはり昨年度はコロナで親御さんが近くにいるから、いろいろな相談が控えられたみたいなところなんですか。 ◎中西 子ども家庭課長 今回の減少の傾向としては、そのように分析しているようです。 ◆阿久津皇 委員 分かりました。以前から減少傾向にあったということではないということですね。 ◎中西 子ども家庭課長 コロナウイルスの影響によるというふうに分析しているようです。 ◆佐藤美樹 委員 関連で、私も今、二一ページを読んでいて、減少の理由はポジティブなのとネガティブと両方分析していると。ボジティブは、親と一緒にいることでコミュニケーションが増して、相談のネタ、種が解消されている。ネガティブのほうは、一緒だから相談しにくいというのをちょうど今読んでいたところなんですけれども、そうすると、結局、相談したいけれども、親に聞かれたくないとか、親がいるから電話ができないとか、自分の電話がないから家の電話を使わなければいけないしとか、この辺の可能性を分析した上でせたホッととしてはここに対してはどういうアプローチをされているんでしょうか。 ◎中西 子ども家庭課長 今御指摘いただきましたところ、二一ページの下のところに記載がございますが、そういった状況もありまして、今年度からお子様たちが電話ではなくて、はがきでも相談できるような仕組みを開始いたしまして、ちょうど五月、六月にかけて小中学生へ配布ということで、既にはがきでの御相談というのも数件来ていると聞いております。 ◆佐藤美樹 委員 ごめんなさい。ここのはがきが読み込めていなかったんですけれども、はがきの詳細を教えていただきたいんですけれども、全小中学生に一枚ずつ往復はがきみたいなものなのか。うちの子も学校からせたホッとの案内チラシは確かに先日頂いたなと思い出したんですけれども、はがきはついていなかったという気がするんです。対象にはどんな感じ、どういう形態で配布されたのか――持っていらっしゃる……。 ◎中西 子ども家庭課長 学校には配布してございまして、学校からどのタイミングでお子さんたちに配られているかというところまでは承知しておりませんが、子どもたちが書きやすいように記入例をつけました三つ折りというんでしょうか。そういったはがきをお配りしてございまして、お返事も、親なのか、学校なのか、選べるような形のものということで、相談したい内容を記載し、せたホッとに相談できるようなはがきということで今年度から始めたところです。 ◆佐藤美樹 委員 コロナ禍で家の中にいるからこそできないところの手段として、はがきというのはなるほどなと思ったんですが、実際には多分あまり配られていないかなという気がしますので、また引き続きその辺も、どのぐらい配って、どのぐらいの回答が得られているというのも、一年後ではなくて、できればどこかのタイミングで報告していただきたいなというふうに要望をしたいと思います。 ◆菅沼つとむ 委員 せたホッとと児童相談所の具体的なつながりというか、対応はどんな感じになっているのか。 ◎中西 子ども家庭課長 児童相談所の関係なんですけれども、世田谷に来る前から都児相というのがあったわけなんですが、お子様からの相談で児童相談所に、要は虐待だとか、そういったケースの御相談の場合には、本人の了解を得て児童相談所と調整したりとかということもございます。虐待に関連するような案件の場合につきましては、御本人の了解の下、児童相談所と調整したり、内容によっては氏名を伏せた上で御相談したりということで、関係機関の一つということで調整を取りながら進めてはきております。 ◆菅沼つとむ 委員 もう一つ、せたがやホッと子どもサポートとなっているんだけれども、子どもとは何歳までなんですか。 ◎中西 子ども家庭課長 この人権擁護機関はもともと子ども条例に基づいて設置されております機関でして、十八歳くらいまでということなんですが、年齢によっては十九歳とかということもありますので、そこら辺の方を対象に相談を受け付けているところです。 ◆菅沼つとむ 委員 十八歳で子ども……。ちょっと認識が分からない。
    ◆いそだ久美子 委員 さらさらっと見た感じ、対象者は区立校と書いてあったのが気になったんですけれども、世田谷区は実際問題として、中学ぐらいから私立、国立へ行ってしまう人もいるんですが、そういう子どもたちは対象になっていないんでしょうか。 ◎中西 子ども家庭課長 区立とは限らず、国立も、私立も、全部の学校に対して広報等は行っておりますし、世田谷区子ども条例に基づいている機関ですので、世田谷に住んでいらっしゃるお子様を対象としてございます。 ◆いそだ久美子 委員 せたがやホッと子どもサポートは非常にいい制度だと思いますし、できればこういう良質な機関に児童生徒もちゃんと相談してくれればいいんですけれども、世間的にはいろんな相談を装った悪いサイトもいっぱいあるわけで、そういうところに流れないように子どもサポートの存在をいろんな区内の小中学生、高校生までですか。知らしめていくようにお願いしたいと思います。要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(8)コロナ禍における国・都給付事業対象外児童への臨時特別給付金(世田谷区乳幼児臨時特別給付金)支給時期等の変更について、理事者の説明を求めます。 ◎中西 子育て世帯特別給付金担当課長 コロナ禍における国・都給付事業対象外児童への臨時特別給付金(世田谷区乳幼児臨時特別給付金)支給時期等の変更について御報告いたします。  1主旨です。令和三年五月二十六日の福祉保健常任委員会で御報告し、令和三年二月の区議会定例会で補正予算を計上いたしました本給付金につきましては、児童手当現況届により令和三年六月現在の児童手当受給者を確認後、案内通知を送付し、児童手当振込口座に振り込むこととしております。一方、所得税の確定申告期限の延長によりまして、税務署から地方自治体に送信される確定申告データの遅延が生じ、区の賦課処理や六月現在の児童手当受給者の現況確認、受給決定に時間を要したことから、本給付金の支給時期等を変更するというものでございます。  2変更内容です。五月二十六日の本委員会で御報告差し上げましたスケジュールといたしましては、当初予定に記載のとおり、七月の上旬に通知の送付を開始し、七月下旬には支給開始としておりましたが、変更後のスケジュールといたしましては、八月下旬に通知を送付し、九月上旬の支給開始の予定でございます。  3区民周知につきまして、区のホームページ、ツイッター、子育て応援アプリにより御案内をしてまいります。このたびはスケジュールが遅れることとなり、申し訳ございませんでした。  私からの説明は以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆大庭正明 委員 五月二十六日の当委員会において報告されたんですけれども、その時点で所得税の確定申告期限の延長ということは分からなかったんですか。つまり、分からなかったから、結局五月二十六日に説明したとおりに前に進んで、事後的に税務署からのデータが遅れて、それで遅延が生じて今回の結果になったという話だったんですけれども、五月二十六日の時点で所得税の確定申告期限の延長が分かっていたとすれば、それは取材ミスというか、情報収集ミスではないかと思うんですけれども、その辺はどうだったんですか。 ◎中西 子育て世帯特別給付金担当課長 五月二十六日に御報告差し上げた時点では、確定申告の延長というのは全国的なお話ですので、確かに承知はしていたところではございますが、その後、税務署からのデータが遅れて、区の課税状況の賦課が遅れるというところまでの情報はキャッチしてございませんで、それに伴って児童手当まで遅れることが判明したことによりまして、今回、スケジュールの遅れということで御報告を差し上げるものでございます。 ◆大庭正明 委員 現在は一年のうちほとんどが非常事態宣言下にある中で、昨年から未曽有の出来事として、コロナ禍にあって、お役所仕事としては、例年どおり、想定の範囲での仕事というのが得意かもしれませんけれども、ワクチンもそうですけれども、様々な面で想定どおりにいかない、またはいつものとおりいかないということが今は常態化しているわけですよ。ですから、そこのところは、非常に難しいことかもしれませんけれども、今は本当に常時ではない状態なんだということを上から下まで認識して情報収集に努めて、もしやとか、はたまたとか、そういう意識を持たないと、ああ、これね、じゃ、あのやり方でいいんだというふうな感じにはいかないことは認識されたいと要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(9)認可保育園整備・運営事業者の決定について、理事者の説明を願います。 ◎志賀 保育運営・整備支援課長 私からは、認可保育園整備・運営事業者の決定につきまして、旧下北沢保育園の跡地であります代沢五丁目における私立認可保育園の整備・運営事業者を決定いたしましたので御報告いたします。  1代沢五丁目(区有地、誘致型)でございます。こちらにつきましては六月二十二日にポスティングにて御報告させていただいたものでございます。  (1)整備・運営事業者の概要です。名称は社会福祉法人南町保育会、以下、記載のとおりでございます。  (2)整備地の概要です。①所在地は代沢五丁目三十四番、②敷地面積約千四十四平米、③現況は旧区立下北沢保育園の建物があり、区で解体後、事業者が整備をいたします。  ④予定定員は九十九人でゼロ歳児から五歳児でございます。  (3)経過につきましては記載のとおりでございます。  (4)選定評価です。①基本方針は記載のとおりで、保育所保育指針、世田谷区保育理念、世田谷区保育方針を理解した上で、世田谷区において新たな保育所を運営する意欲と熱意を有し、保育の質を維持向上できる事業者であることを基本といたしまして、以下の点を重視して選定を行ってございます。  ページをおめくりいただきまして、中ほどやや下、②審査方法でございます。書類審査、現地調査・ヒアリング審査及び公認会計士によります財務審査を行っております。  次のページに進みまして(5)審査・選定結果です。書類審査及び現地調査・ヒアリング審査の結果は、ページ中ほど②の表の総合評価点数で六二・一%の得点率となっております。  ③総合評価です。社会福祉法人南町保育会は、よくあそべる子ども、自分のしてほしいこと、考えたこと、思ったことをいえる子ども、仲間と力をあわせることを大切にする子どもを保育目標とする法人で、現在運営している園では、ICT化の利点を生かし子どもの育ちが詳細に記録され、落ち着いた雰囲気で子どもが伸び伸びと過ごしている姿等が確認できました。開園までに保育人材の確保に万全を期すことや開園前後にかかわらず法人本部が適切に支援することを条件に付し、整備・運営事業者として選定したものでございます。  (6)選定委員会の構成、また、ページをおめくりいただきまして(7)今後の予定につきましては記載のとおりで、令和五年四月以降の開園を目指してまいります。  参考として地図を掲載しております。  なお、別紙として、今後の保育施設の整備予定を添付してございます。こちらは令和三年五月から令和六年四月までに開設予定の整備等を記載したものでございます。  私からの説明は以上でございます。 ○津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆佐藤美樹 委員 ここは区立下北沢保育園があった場所ということで、上物は区が解体で、その後、事業者の方が建てるんですが、土地は区の土地ですか。 ◎志賀 保育運営・整備支援課長 委員おっしゃるとおりでございます。 ◆佐藤美樹 委員 もうまとめて。区の土地で定期借款とかされるのかということと、もう一点、前回誘致型でやったものが池之上小学校内だったと別紙にも載っているんですけれども、このときはたしか三十近い事業者の方からわっと応募があって、こんなに応募してきたのは初めて見たなという記憶があるんですけれども、そのときもたしか中西課長が御担当されていて、多いですみたいな質疑のときに、世田谷区で保育園をやる、世田谷区の保育事業者になるということに対する業界内のある一定のステータスというものがあって、今回誘致型で応募をかけたらこれだけ来たんだと思いますというのがすごく記憶にあって、今回ちょっと少ないなというか、提案型だとこのぐらいとかが普通で、そんなものかなという感じですけれども、この辺は何か要因として、前回すごく多かったのと比較してもし何か……。例えばある程度保育需要が、世田谷も待機児ゼロが二年目になって、保育需要が落ち着いているという評判が事業者の中でも一つあって、ちょっと加熱はしなくなってきたというところなのかとか、もし何か分析されていたら併せて、以上二点お願いします。 ◎志賀 保育運営・整備支援課長 まず、一点目なんですけれども、貸与期間ですが、借地借家法第二十三条に基づく二十三年間の事業用定期借地権設定契約を締結する予定でございます。  続きまして、なぜ募集事業者が少ないのかというところなんですけれども、委員おっしゃるとおり、保育需要が落ち着いていて、事業者からの加熱が一定程度落ち着いたということもあると思いますが、質の向上というところで、対象事業者で平成二十五年度以降の認可保育所整備運営事業者募集において、総合得点の六割以上にて採択された事業者、かつ応募日時点で区内において認可保育所を一年以上運営している事業者という条件を付しましたところから、応募が一定程度絞られたと理解しております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(10)その他ですが、ほかに報告事項はございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○津上仁志 委員長 以上で2報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に、3協議事項に入ります。  まず(1)参考人の出席要請について協議いたします。外郭団体の経営状況等の報告については、団体を所管する委員会で報告を受けることとし、団体の職員を参考人として招致すること、また、開催については、各委員会の判断により実施することが議会運営委員会において確認されております。  そこで、当委員会が所管する世田谷区保健センター、世田谷区社会福祉協議会、世田谷区社会福祉事業団の三団体について、今後の新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、当委員会に参考人として招致することでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○津上仁志 委員長 それでは、参考人として招致することといたします。日程につきましては、事前に御確認させていただいておりますが、八月二十六日木曜日午後一時からで調整を進め、次回の委員会で正式決定させていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 次に(2)次回委員会の開催についてですが、年間予定である七月三十日金曜日正午から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○津上仁志 委員長 それでは、次回委員会は七月三十日金曜日正午から開催することに決定いたします。  以上で3協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○津上仁志 委員長 その他何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○津上仁志 委員長 以上で本日の福祉保健常任委員会を散会いたします。     午後三時五十九分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   福祉保健常任委員会    委員長...