出席説明員
スポーツ推進部
部長 内田政夫
スポーツ推進課長 中潟信彦
オリンピック・
パラリンピック担当課長
荒木義昭
副参事 野元憲治
参考人
公益財団法人世田谷区
スポーツ振興財団
理事長 石﨑朔子
常務理事・事務局長 鈴木孝之
管理課長 小野道子
施設課長 久木田謙介
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.報告事項
(1)
公益財団法人世田谷区
スポーツ振興財団における令和三年度事業について
(2) その他
2.協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前九時五十九分開議
○田中優子 委員長 ただいまより
オリンピック・
パラリンピック等特別委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○田中優子 委員長 本日は四月一日付人事異動後、初めての委員会でありまして、異動者の紹介につきましては、こちらの管理職一覧の配付により代えさせていただきますので、後ほど御確認ください。
なお、担当書記についても異動がありました。御承知おきください。
本日は報告事項の聴取等を行いますが、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいりますので、会議時間の短縮に御協力お願いいたします。また、発言の際はお手元の
ワイヤレスマイクの使用をお願いします。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
公益財団法人世田谷区
スポーツ振興財団における令和三年度事業についてを議題といたします。
本件に関し、参考人として世田谷区
スポーツ振興財団より石﨑理事長、
鈴木常務理事・事務局長、
小野管理課長、
久木田施設課長に御出席いただいております。お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げます。
議事の進行ですが、まず、区理事者より令和三年度の
事業計画等について説明いただきます。引き続き、世田谷区
スポーツ振興財団より経営方針等について説明をいただいた後、一括して質疑応答に入りたいと思いますので、議事進行よろしくお願いいたします。
なお、説明については簡潔明瞭にお願いします。体調を崩すことがないよう、遠慮なく適宜水分補給などをしてください。
それではまず、区理事者より
事業計画等についての説明をお願いします。
◎中潟
スポーツ推進課長 それでは、
公益財団法人世田谷区
スポーツ振興財団における令和三年度事業について説明させていただきます。
お手元の資料、A4両面の資料を御覧ください。まず、1の事業計画、(1)のスポーツ及び
レクリエーション振興事業でございますが、子どもから高齢者まで個々のレベルに合った事業を展開し、区民のスポーツ・
レクリエーション活動の振興を図ってまいります。
④を御覧ください。
障害者対象事業におきましては、障害の有無に関わらず、誰もが一緒にできる
ユニバーサルスポーツ種目の体験会や普及活動を担う人材育成に継続的に取り組むなど、障害のある方がスポーツ・
レクリエーションに親しむ機会を充実させてまいります。
次に、⑤の
競技力向上事業でございますが、十六回目となります世田谷246
ハーフマラソンを
健康マラソンと併せまして十一月十四日日曜日に実施する予定でおります。また、
区民体育大会や十一回目となる
世田谷子ども駅伝などの各種大会、
ジュニア育成事業の実施などにより競技力の向上やスポーツのさらなる普及を促進してまいります。
⑦の
施設活性化事業でございますが、総合運動場、大蔵第二運動場、
千歳温水プールのほか、
希望丘地域体育館におけるチアダンスの教室や
夏季プール開放を行う中学校におきまして水泳教室を実施するなど、各施設の特性を最大限に生かした多様なプログラムを提供し、施設利用の促進、活性化を図ってまいります。
次に、(2)スポーツ及び
レクリエーション普及啓発事業でございますが、
区民スポーツまつりや区民元旦あるこう会など、子どもから高齢者、障害のある方も気軽に楽しめるイベントの開催や「Sports Information(世田谷区スポーツのしおり)」の発行、指導者養成・活用事業などにより、スポーツ及び
レクリエーション活動の普及啓発を図ってまいります。
次に、(3)スポーツ及び
レクリエーション団体育成事業でございますが、賛助会員や
総合型地域スポーツ・文化クラブなどの
区内スポーツ・
レクリエーション団体を支援し、地域における区民のスポーツ・
レクリエーション活動を支援してまいります。
次に、(4)の区から受託するスポーツ及び
レクリエーション事業でございますが、引き続き、
スポーツ推進委員と連携して各種事業を実施し、
地域スポーツの推進を図ってまいります。
次に、(5)の区から受託する
社会体育施設の管理及び運営でございますが、記載の①から⑬の各施設の管理及び運営を行ってまいります。
裏面を御覧ください。2の収支予算額の内訳表でございます。
財団の会計区分につきましては、ただいま御説明いたしました実施事業の(1)から(5)までの事業並びに、それに伴う人件費などの
公益目的事業会計及び
収益事業等会計、法人会計の三区分に分かれております。
それでは、内訳表の一番右の合計欄で御説明をさせていただきます。
まず、
一般正味財産増減の部の経常増減の部でございます。経常収益(A)の合計でございますが、二十三億三千八百七十一万五千円となっており、その内訳は各種教室等の参加費や
ハーフマラソンなどへの協賛金、
自動販売機手数料収益でございます事業収益、区などからの補助金でございます
受取補助金等、区からの指定管理料や
施設利用料金収益などでございます
受託事業収益、財団の賛助会員や協賛会員の会費でございます受取会費などとなっております。
支出の部となります。経常費用計(B)でございますが、二十三億八千百八十七万六千円となっており、経常収益から経常費用を差し引き法人税等の支出を加えました
当期一般正味財産増減額(I)につきましては、マイナス四千四百六十六万六千円となっております。この(I)と
一般正味財産の期首残高(J)の増減によりまして、
一般正味財産期末残高(K)は三億三千七百三十六万五千円となっております。
次に、
指定正味財産増減の部を御覧ください。
当期指定正味財産増減額(L)はゼロとなり、
指定正味財産の期首残高(M)と合わせた
指定正味財産の期末残高(N)につきましては五億一千百六十九万六千円となっております。
したがいまして、最後の欄に記載されていますように、
一般正味財産の期末残高(K)と
指定正味財産の期末残高(N)を合わせました正味財産の期末残高(O)は八億四千九百六万一千円でございます。
説明につきましては以上でございます。
○田中優子 委員長 次に、経営方針等について
スポーツ振興財団より説明をお願いいたします。
◎石﨑 理事長 それでは、
公益財団法人世田谷区
スポーツ振興財団について御説明いたしたいと存じます。
当財団の経営につきましては、生涯
スポーツ社会の実現に向け、行政の信頼性、確実性、公平性を継承しつつ、効率性、専門性を追求した
公益法人ならではの弾力的な経営を目指し、経営基盤の強化、
区民サービスの向上、経営の透明化といった三つの方針を掲げております。これらの経営方針の下、区の
スポーツ振興計画の基本理念を踏まえ、当財団の策定した世田谷区
スポーツビジョンを着実に推進し、施設管理と一体となった
各種事業展開や自主財源のさらなる確保を図りつつ、効率かつ柔軟な運営に取り組んでおります。
なお、各種事業の実施に当たっては、現在も
新型コロナウイルス感染症の影響を受けておりまして、いまだ収束の見通しがつかない状況ではございますが、状況の変化を注視しつつ、区と情報を共有しながら、区民の皆様に安心して施設を利用いただき、また事業にも参加していただけるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、当財団の事業については、主に自主事業と受託事業の二つがございます。
まず、自主事業でございます。例年、世田谷246
ハーフマラソンや
区民体育大会などの
各種競技大会、
世田谷ジュニアアカデミーや
区民スポーツまつりなどの
各種スポーツ教室・イベントなど、世田谷区の特性を生かしたスポーツ・
レクリエーションの振興や
普及啓発事業など幅広く実施しております。特に
世田谷ジュニアアカデミーにつきましては、アスレティクス、フットボール、器械運動、ベースボール、スイミング、テニスの既存の六種目に加え、今年度より
新体操アカデミーを新たに開校いたします。新体操競技に必要な柔軟性、美しい表現力を身につけ、子どもたちの基礎的な体力の向上を目指します。
また昨年度は、
新型コロナウイルス感染症の拡大予防策を講じた上で、世田谷246
オンラインハーフマラソンや
スポーツまつりなど新しい生活様式に即した
プログラム内容にて実施いたしました。今年度も引き続き参加者の皆様の健康や安全面に配慮し、各種事業を開催できるよう取り組んでまいります。
次に、受託事業でございますが、総合運動場及び大蔵第二運動場、
千歳温水プールの
指定管理施設をはじめ、
中学校温水プール及び
尾山台地域体育館、
希望丘地域体育館など九か所の受託施設、さらに区内九十の小中学校の
学校施設開放業務など、区内全域を網羅する
スポーツ施設の管理運営を行っております。
当財団は多くの
区立スポーツ施設を一元的に管理し、ハード、ソフト一体となった事業展開により効率的かつ効果的な運営を行うことが財団の強みであり、財団の特色であると考えておりますし、自負できる部分であると考えております。
また、施設管理におきましても、感染症の拡大予防のため、多くの施設は昨年二月から五月まで休館としておりましたが、現在は
利用人数基準を設けるなど、安全対策を講じながら各施設を御利用いただいております。
しかしながら、コロナ禍において区民の
スポーツ活動の場が制限される状況が続いております。財団といたしましても、指定管理者としての資源を区民に還元し、区民の活動の場を拡大することができないかという検討を行っております。具体的には、大蔵第二運動場の屋外プールの開放時間を延長した夜間開放について、現在、区と協議を進めているところでございます。
最後になりましたが、当財団といたしましては、設立目的に沿った専門性、独自性を発揮し、今後も施設管理と一体となった魅力的で公益性の高い事業を展開しつつ、自主自立に向けた努力を継続し、区民ニーズを反映した柔軟な運営に取り組んでまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○田中優子 委員長 石﨑理事長、ありがとうございました。
それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆岡本のぶ子 委員 今御説明いただきました最後の段で、これから事業として、大蔵第二運動場の
屋外プールの時間を夜間にというお話を考えていくと協議されているということだったんですけれども、今、世田谷区から受託を受けている様々なプールがあると思うんですが、夜間帯に事業をしているプールというのは大体何時まで開いていらっしゃるんでしょうか。
◎久木田 施設課長 温水プールについては、ほとんどの施設は朝の九時から夜の二十一時まで営業しているところでございます。
◆岡本のぶ子 委員 中学校の温水プールも含めて夜間九時までと考えてよろしいですか。
◎久木田 施設課長 そうです。
◆岡本のぶ子 委員 そうしますと、今、大蔵第二の夜間の事業の検討をしているというところも九時までということになると考えられるんですけれども、近隣への理解等はどのように考えていらっしゃるのか、伺えればと思います。
◎内田
スポーツ推進部長 大蔵の第二の屋外プール、七月から八月にかけて、九時から五時、営業をしております。かなり人気が高く、利用者が多いと。年間でいきますと、約四万人の方が利用されるという施設でございます。そして、この施設につきましては、今年の夏につきましては、アメリカ側が野球場等と陸上競技場も含めてキャンプとして使うんですけれども、
屋外プールにつきましては使わないところがありますので、この夏につきましても区民の方が利用できるという状況でございます。そういたしますと、なかなか施設が少ない中で、通常の九時、五時だけではなくて、五時以降ということで、今、財団からは九時というお話がございましたけれども、夜間の部分のところにつきましても開放できないかというところで、私どもとしても、この部分につきましては評価をしているところでございます。
やり方等につきまして、まだ区の中で協議をしているところですので、こういう形でということで、まだ議会にはお示しできないんですけれども、方向性なり方針、条例ですとか規則の改正も含めた形で検討しておりますので、また方向性等が出ましたら、議会にも報告をさせていただきます。
◆岡本のぶ子 委員
スポーツ施設が拡充されるということは大変区民にとっても喜ばしいことだと思いますので、また情報提供をいただきながら、円滑にこの拡充がされることを要望しておきます。
◆あべ力也 委員 事業方針の中にいつでも、どこでも、だれでも、いつまでもと大変大きなスローガンで、そういうふうなスポーツに関する事業運営ができたらというふうに思っておりますけれども、世田谷区は何せ九十二万人もいて、スポーツをやられる方の人口も多いという中で、やはりどうしてもハードの面の不足ということが度々問題になってきているわけです。
それで、例えば民間の第一生命のグラウンドなんかと提携をしたり、いろいろ腐心をされているということは存じ上げておりますけれども、現在持っている施設なんかに、例えば複合的に、最近いろいろはやっている
ボルダリングであるとか、
あとスケートボードであるとか、新しい競技で、これから競技人口も増えていくであろうというようなことを施設に複合的に作っていくという考え方もできると思うんです。特に大蔵の陸上競技場なんかは、大変高いスタンドを作ったので、反対側に
ボルダリングのあれとかを作ったりしたらいいんじゃないかなとか思っていたんですけれども、なかなか管理上の問題とか、いろいろ課題もあると思いますけれども、
施設そのものの世田谷区全体のアライアンスの中で、小学校であるとか中学校であるとかのグラウンドであったり、体育館であったりというものも使いながらやっている中で、小学校でしたか、
ボルダリングが一部整備をされていたりということですけれども、実際、その競技に向くかどうかというその施設の内容もありますので、今後、その競技の練習であったり、そういうことに耐えられるような施設を、今ある施設に複合的に整備をしていくという考え方も私は必要かなと思いますけれども、この点について、区の考え方ももちろんあると思いますけれども、財団として、どういうふうにお考えかを伺っておきたいと思います。
◎久木田 施設課長
スポーツ施設については、確かに区民の皆様からも、もう少し増やしてほしいという声は常にいただいているところでございます。そういう中で、財団としましては、施設を可能な限り有効活用するために、これまで会議室の稼働率が低ければ、その会議室にフローリングを張ってフィットネスできるようにしたりとか、そういうような努力をしてまいりました。委員おっしゃいましたように、今後は
オリンピック・
パラリンピックということもありますので、そういう施設の工事の部分は区の業務という部分ではございますけれども、財団としても積極的にそういったものを提案できるように、また検討してまいりたいと思います。
◆あべ力也 委員 特に先ほど申し上げました競技内容に関しては、既存の競技だけじゃなくて、新たな区民ニーズとして、施設の検討をぜひしていただきたい。私のもとにも、
スケートボードとか
オリンピック種目になったんだけれども、実際、その競技に向いた施設がない、何とかならないかなという話を区民の方からも伺ったりしております。世田谷公園には一部あるようですけれども、
レクリエーション的なものなのかなというふうに思いますが、競技に耐えられるような施設を整備していくということも、区民ニーズに応えていくことだと思いますので、今後検討していただきたいと思います。
◆田中みち子 委員 私のほうからは、大変小さなことなんですけれども、区民の方からちょっと言われたことがあるので、確認したいと思っています。
大蔵運動場のほうのプールなんですけれども、髪を乾かすドライヤーが高いところにあるということで、台も一緒に置いてくださっているようなんですけれども、高齢の方なんかは、足場も滑りますし、ちょっと危険だななんて思いながら台に登って乾かしているということではあったんです。何か起こってからでは遅いので、手すりをつけるのか、何かちょっと工夫をいただいたほうがいいのかなと思うんですけれども、何かそんな声はありますか。
◎久木田 施設課長 そういった御要望はございまして、今、現時点では女子更衣室のほうには普通に
ハンドドライヤーを用意するように、昨年度、改善させていただきました。
◆田中みち子 委員 じゃ、ドライヤーは今使えるということでしょうか。改善いただいているということで、よかったです。
あともう一つ、今、新しく子どもたちの
ジュニアスポーツアカデミーですか、新しく新体操も始まるということで、たくさん参加したい子どもたちもいらっしゃるんじゃないかなと思って、期待しているところです。前回、
ハラスメント対策なんかはどうなっていますかということも伺ったんですけれども、職員向けにはいろいろ研修なんかも行っているということでお話はいただきましたが、この関連する団体の皆様なんかは、まだなかなか先生方にはそれほど徹底されていないのではないかというようなお答えではなかったかと思います。あと、またその相談の窓口というか、これもやっぱり何かあってからでは遅いというところもあるんですが、その研修だとか、ちょっとあれっというようなときも相談ができるような窓口というのをきちんと設けて、それを周知していくというのも、やっぱりこれからセットできっちりやっていっていただきたいと思うんですが、そのあたりは何か改善されたか、また今後もどうなるのかというのを確認させてください。
◎小野 管理課長 指導者に対する指導というところでは、おっしゃっていただきました
ジュニアアカデミーに関しましては、コーチの方々に全種目集まっていただくようなミーティングを行っておりまして、そのような際に、指導に当たって注意していただきたい点ですとか、もし小さな問題がございましたら、一種目にとどまらず、全ての種目に共通課題として認識してというような機会を持って取り組んでおります。
相談窓口というところに関しましては、各教室では、大体、来ていただいたときの受付に職員のほうがおりまして、保護者の方ですとか参加者の方とできるだけお話しをできるような機会を設けておりまして、何かお申出ですとか、困っている点がありましたら、そういった点、お声をつぶさに聞けるような体制は整えておりまして、今後もそういったことに努めてまいりたいというふうに考えております。
◆田中みち子 委員 よろしくお願いします。これまでも相談がなかったということで、前回伺って、ほっとしていますけれども、一部、そこまで言い過ぎなんじゃないのかなというような、例えば声かけなんかも、そう感じることなんかもあるとも聞き及んでおりまして、私たち議員も
ハラスメント研修なんかも実際行いました。そうしたところ、私自身も、あれ、もしかしたら、これまで何となく声かけていたのもセクハラに当たったんじゃないかなとか、気がつかされた点なんかもあるんですね。ですから、研修なんかも有効だと思いますので、ぜひ御検討いただきたいと要望いたします。
◆津上仁志 委員 事業の中身というか運営のことについて伺いたいんですけれども、二ページの(3)のほうに事務経費の
見直し等経費削減が掲げられて、取り組まれるということを示されているんですけれども、コロナ禍で様々運営も大変な中でされているので、一概には言えないのかもしれないんですけれども、経常経費と管理費の合計、経常費用の合計を見ると、七千七百万円ぐらいプラス、昨年よりも多くなっているんですけれども、そのあたり、昨年、十分に削減した結果、こういうことになってしまっているのか、それとも、まだ削減の余地があるんですけれども、そこがまだ十分取り組めていないのか、そのあたりの状況について教えてもらえますか。
◎小野 管理課長 費用の件につきましては、令和三年度の予算策定に当たりまして、改めて徹底的な経費の削減に努めてまいりました。一律一〇%ですとか二〇%といった具体的な目標を立てて取り組んだところではございます。一方で、おっしゃっていただいたように、コロナ対策に関する、感染症予防に対する費用というものもかかってきている部分がございます。また施設管理においては、例年同額でかかってくるもの以外に、隔年で修繕ですとか突発的にかかってきてしまうものがございまして、結果的に三年度の費用の収支差額が増加してしまっているといった状況ではございます。
◆津上仁志 委員 十分、よく分かりました。
あともう一方で、自主財源の確保ということも掲げられているんですけれども、
公益財団法人なので、いろんな制限はあるとは思うんですけれども、私の理解だと、決してもうけ過ぎても構わない。そのもうけ過ぎたものを公益事業に還元していけば、別に構わないというふうな認識でいるんですね。と考えると、自主事業をもっと積極的に進めていけば、様々な運営でマイナスに今なっていますけれども、こういったものも補完していける、おっしゃっているような持続可能なというんですか、区に頼らない自立した運営というのができていくのかなと思うんです。
今、現状は売店での売上げというのが恐らく大半になっていると思うんですけれども、何か財団としてほかの手法というんですか、さっき言ったように公益財団としての立場があるので難しい面も様々あるかもしれないんですが、何かその辺で考えられていることとか取り組もうとされていることなんかがあれば教えてほしいんですけれども。
◎小野 管理課長 自主財源の獲得というところでは、おっしゃっていただきましたように収益事業での収益というのは、現状は自動販売機からの収入がほとんどでございまして、この予算的にも、自動販売機の収入が右肩上がりに上がっていくという見込みはなく、若干売上げも減ってきておりまして、収益も減ってきているといった状況でございます。
その中で、そのほかの収益をどう上げていくかというところで申し上げますと、やはり事業の内容をより魅力的なもの、付加価値のあるものにしまして、若干の参加費についても、ある程度、少し高くしても御参加いただけるような事業の内容の充実といったところで、収益を取っていくのかなというようなところで考えております。
◆津上仁志 委員 分かりました。コロナ禍でなかなか人を集めてというのが難しい状況でもあるので、今も多分やられていますけれども、オンラインでの様々なイベントだとかされていますけれども、そういったところで何か工夫しながら取り組めることがあれば、私もちょっといい知恵が出ないんですけれども、一緒に考えながら、自立した運営になるように今後も継続して取り組んでいただきたいと思います。
◆あべ力也 委員 内田部長に何度か議会質問でこういう質問をしたいという話でいろいろ御相談をしたことがあって、それはプールなんかでのいわゆるウェアラブル端末なんですが、前は基本的には何か装着してというのは、公共のプールの場合には、それをなくしたりなんかで危険だというので、時計とかそういうのは駄目ですよということだったんですけれども、方向性としては一部認めるみたいな話を部長からも伺っておりましたけれども、特に最近は、例えば泳いだ距離が分かったりとか、あとは、いわゆる心拍数に応じて、心筋梗塞の予兆があるとかという場合には緊急通報もしてくれるとか、便利な機能も備わってきているので、逆にプールは各年代の方がお使いになって、特に高齢者の方も多く使われているということですから、逆に積極的に、そういうウェアラブルの端末をつけていただいて、身体に異常があった場合には、早めにそういうことが分かるというような機能をぜひ活用できるような区の施設を目指していただきたいと思うんです。
この点については、前々から内田部長にいろいろお話を聞いていて、実際には議会質問という形にはしませんでしたが、方向性としては、そういう方向に検討したいというお話も伺っておりましたけれども、今後の考え方についてもちょっと一回伺っておきたいと思います。
◎内田
スポーツ推進部長 今、機器がかなり進歩しておりまして、今、御指摘のとおり、時計の形で心拍数が測れるですとか、そういうかなりいい面というのが出てきている。一方で、なぜそういうものを着用して泳いではいけないかということになると、カメラがついているんではないかですとか、あるいは人とぶつかったときどうなんだというデメリットの部分ということも指摘をされております。
一方で、ほかの施設では、実際には民間の施設でも使っていいですよというところもあるというところで、今回の財団のほうで、まずトライアルでやってみようと、安全面を考慮しつつ、実際にやってみて、着用して利用している方々はどう思うのか。逆にそうではなくて、一般の方、泳いでいる方がそれを見てどう思うのかという部分が出てきますので、まずそのトライアルをして、その結果がどうなのかというところをやってみようということで財団と話をし、財団のほうでも、ではプラスの面もかなり多いだろうというところで試行的に今実際にやってみているところだというふうに理解をしています。
ですので、そういうものも見た上で、今後、どういう形でスポーツの施設の中で、今はそのプールだけですけれども、それ以外の面で使えるかというのは、いろんな機器が開発されておりますので、いい面は取り入れていきたいというふうに思います。ただ、デメリットがあるというところがもしあるとすれば、そのデメリットを消しつつということの対策が必要だと思いますので、まず、第一歩としてそういう形で進めているところであります。
財団のほうで、何か今の状況を教えてもらえれば。◎久木田 施設課長 ウェアラブル端末につきましては、シリコンバンドをつけていただく形で、シリコンバンドをプールのほうで御用意して、ウェアラブル端末を使う方はそのバンドをつけて、ほかのお客さんに当たっても、大事故につながらないような形で今運用しているところでございます。
◆そのべせいや 委員 配付いただいている事業計画・収支予算を見ると、
スポーツビジョンの目標というところの記載のみしていただいていて、目的が何なのかということを
スポーツビジョンの中に記載があるのであれば、スポーツを振興する目的を伺いたいです。
もう一点、今、コロナで財政難と言われている中で、ばたばたと、町中でも空き店舗を見かけたり、運がよかったらチェーン店になったりとか、そういったような状況の中で、先ほど津上委員からも、受託事業が昨年よりも七千七百万円増えているという言及もありましたけれども、スポーツ振興に対してお金を増やしていいということは区民の理解が得られていると考えているというふうに認識をしているのですが、こういったところに予算を増やしていくというところに対して、理解が得られていると考える理由というものについてお伺いをしたいです。後者については、もしかしたら区に対しての回答になるかもしれません。すみません。
○田中優子 委員長 では、まず
スポーツビジョンの目的についての答弁はございますか。
◎久木田 施設課長 世田谷区
スポーツビジョンにつきましては、世田谷区スポーツ推進課が中心に定めるスポーツ推進計画と車の両輪でリンクするような形で策定しております。その中で一番の目的は、スポーツ実施率の向上というところで、国も六五%というところを目指していますけれども、そちらが中心になるかと思います。その上で、
スポーツビジョンとしましては三つの柱を掲げておりまして、一つ目が
地域スポーツの推進、二つ目がライフステージに応じた
スポーツ活動等の推進、三つ目が安全・安心で快適な
スポーツ施設運営及び拡充というところで、その三つをもってスポーツ実施率の向上を目指していくということを目的としております。
○田中優子 委員長 では、二番目の予算を増やすことについては。
◎内田
スポーツ推進部長 御指摘のとおり、今回、予算の部分が増となっております。大きな理由としては、財団からの説明があったとおり、コロナ対策という部分が非常に大きいという部分がございます。ですので、来年度以降、こういう形で、右肩上がりでどんどん予算を増やしていいということではないという認識です。特例というふうに考えていただければと思います。
ただ、このコロナという部分が、今、かなり強力なコロナも出てきておりますので、いつ終息するかという部分はあるんですけれども、コロナがかなり影響が出てくると、このスポーツの事業を実施するに当たって、いわゆる定数を落とさなきゃいけないですとか、コロナ対策のための感染の経費がかかると、人数についても増やさなきゃいけないという部分があれば、やはりそこの部分は致し方ない部分もあります。でも、これがずっと恒常的にというわけではなくて、コロナ対策が右肩下がりになれば、当然に経費の部分についても下げなければいけないですし、一方で、コロナでなくても、いかにして経費を削減して、目的、目標を達成するかというのは、これは区だけではなくて財団も同じなわけですね。
そういう意味では、先ほど津上委員から話がありましたとおり、売店の収入だけではなくて、事業展開する上で、例えば民間の事業者とどうやって協力をできるのか、協力してもらうことによって経費が削減になるとか、あるいはレベルがアップするだとかという部分があろうかと思いますので、そういう部分は、ここでもう終わりということではなくて、ずっとこれは継続して努力していかなければいけないという取組だと思います。今年度の部分につきましては、金額が増となっておりますけれども、これでよしという考え方は持っておりません。
◆そのべせいや 委員 スポーツの実施率の向上を目的としているという話でしたが、恐らく割合とかパーセントで換算をするものは、目的じゃなくて、一般的に言うと、それこそ目標だと思っていて、目的はもう少し大上段に立ったどういった世界観をつくっていくですとか、例えば高齢者の健康を増進するとか障害者理解を深めるとか、地域のコミュニティーをつくるとか、もう少し大上段に立った話がきっと本来目的に据えられるべきであって、そのために様々区としてもいろんな事業を展開されていて、そのための一手法なのかななんていうことを考えていたら、割合の話だけで、スポーツの実施率が上がれば目的が達成されるのはちょっと理解が得にくい目的の立て方をしているというふうに認識をしています。この点については改善はされないですか。一応確認します。
◎久木田 施設課長 大変失礼しました。目的としましては、
スポーツ振興財団の設立でもありますし、このビジョン、もしくはスポーツ基本計画の目的は全て生涯
スポーツ社会の実現ということになってまいります。子どもから高齢者、障害者の方まで、全ての人がスポーツに親しみ、心身ともに健康で豊かな生活を送る、それが目的というふうに理解してございます。
◆そのべせいや 委員 長くなるので、あとは問題提起にしておきますが、例えば高齢者の健康増進みたいな話であっても、週に一回スポーツをすることと週に五日働くことと、どちらのほうが本当に健康増進、あるいは健康寿命が伸びるのかみたいなことは、改めてちょっとデータなんかも比較をする必要があると思いますし、これらの世田谷区が実施をしている事業を活用というか利用したことで、区民全体に対して利用者ではなくて、税金の負担があるわけです。受託事業費と受取補助金ですか、合計をすると二十億円を超えます。二十億円を使って、じゃ、区民全体に対して何の利益があるのかということはぜひ考えていただきたいということと、二十億円を九十万人で割り返すと、年間で大体二千数百円です。もしかしたら、区民全体に毎年、二千数百円配ったほうが、それをもってスポーツに対しての補助金としたほうが区民全体の健康増進、あるいは
レクリエーション増進みたいなことが進むかもしれませんので、既存のやり方が全て正しいと思わずに、見直すことも含めて二十億円を区から投じている存在意義というものも改めて考えていただきたいと要望しておきます。
◎内田
スポーツ推進部長 まず、区のスポーツの推進計画と財団の計画というのは車の両輪ということで、いわゆる意見交換をしながらつくり上げていくということで、同じ方向を向いております。これが一点。
前回の委員会でもお話しをしましたけれども、今、スポーツ推進計画の調整計画をつくろうというところの話をしております。前回の委員会のときにも、スポーツをするというのはどういう定義なんですかということでいろいろ御意見をいただいております。私どもとしては、今考えているのは、実施率というのは分かりやすいだろうというところで掲げておりまして、目的だとかいう部分につきましては、財団が今お答えしたとおりだと思います。定義の部分も含めて、調整計画の中でいろいろ議論させていただきたいと思います。ありがとうございます。
◆岡本のぶ子 委員 この財団の計画の中で、一二ページのところで一点ちょっと確認させていただきたいんですが、一二ページ、3の(2)
総合型地域スポーツ・文化クラブ育成ということで、財団として育成を図るというふうに書かれているんですけれども、ここはちょっと議会でも何度か取り上げているんですが、やはり地域で障害のある方たちも身近なところでスポーツが楽しめるためには、この世田谷区が取り組んできた
総合型地域スポーツ・文化クラブの拡充が欠かせないとは思っておりますが、世田谷区の新実施計画を見てみても、過去五年間拡充されていない。もっと前からされていないのかもしれませんけれども、そういった中で、財団として、この
総合型地域スポーツ・文化クラブの育成というものがどういったところに、出来上がったものを育成しているのか、それとも新規に開拓といいましょうか、拡充するところも財団が関わっているのかという点をまず伺いたいんですけれども。
◎小野 管理課長 委員がおっしゃっていただきましたとおり、
総合型地域スポーツクラブの立ち上げという部分につきましては、教育委員会のほうで所管をしております。
スポーツ振興財団としましては、設立されたクラブにおいて、教育委員会のほうで補助の指定があったクラブに対しまして、物品助成ですとか、イベントをする際の講師料の補助ですとか、そういった形で育成支援、活動支援をさせていただいております。現状はそうなっております。
◆岡本のぶ子 委員 今、伺いまして、逆に言えば、作られた後に育成をするところであるということでありましたので、そこはしっかりと進めていただきたいんですが、スポーツ所管ではなく、今、教育委員会の所管になっているという話の中で、この総合型スポーツクラブでは、新しい展開というものの課題というんでしょうか、本来であればスポーツ所管がセットでやったほうがいいのかなと私は今思っているんですけれども、ここはこの連携の在り方はいかがですか。課題はありますか。
◎中潟
スポーツ推進課長 委員おっしゃるように、以前はスポーツ所管におきまして設立準備等をさせていただいておりました。ただし、実際に活動する場所が教育委員会ということもございまして、その確保ですとか地域との連携という部分で、今現在、教育委員会のほうに、実際は運営のほう、事業としてもあるというところでございます。ただし、そこに関わります地域で活動されている
スポーツ推進委員、こちらにつきましては私どもが委嘱をさせていただいていまして、その方も立ち上げの中心メンバーとなってくるということもございます。我々も教育委員会と連携しながら、推進委員さんの意見を聞きながらというところでの連携は図っていきまして、少しでも地域で活動ができればということについて連携を強めてまいりたいと考えております。
◆岡本のぶ子 委員 今日お越しいただいた財団の皆様には、現状の総合型スポーツクラブの中で、いかに多くの地域の方たちが参加できるかといういろいろなメニューの構成の仕方ですとか、そういったところはぜひ今後も積極的に支援をしていただきたいと思います。その上で、これはスポーツ所管のほうにも要望ですけれども、かつてはスポーツ所管にあった総合型スポーツクラブ、ただ学校現場を使うというところから、教育委員会にこれが移行している。でも、結論としては、その間ずっと拡充はされないまま来ているという課題がずっと残っていますので、もう一度、このスポーツ所管を含めまして、今日はいらっしゃっていませんけれども、教育委員会も含めて、この
総合型地域スポーツ・文化クラブの拡充、育成については、改めて裾野を広げていくという意味と、あと障害者の方たちが各地元で参加できる場の確保という点にもつながってまいりますので、一緒に財団側からも声を上げていただきながら、どこが風通しが悪いのかとか、何が課題なのかというところをぜひ共有しながら進めていただければと思います。内田部長、いかがでしょうか。
◎内田
スポーツ推進部長 総合型地域スポーツ・文化クラブということで、実施計画にも掲げられているものでございます。今現在、なかなか目標どおりにいかずに、新しい総合型ができていないというのは御指摘のとおりでございます。
スポーツ推進部のほうがこれについて全然関わっていないということではございませんで、連携してなんですが、先ほどから課長が説明しているどおり、舞台が学校ということで、教育委員会のところが主体となって、一緒になって動くというのが結果が出しやすいだろうということで、所管を変えたわけですけれども、今現在、結果が出ていないという部分がありますので、課題の整理も含めまして、御指摘の部分につきまして、教育委員会と協議をしてまいります。
◆岡本のぶ子 委員 ぜひよろしくお願いいたします。
◆中山みずほ 委員 御説明ありがとうございました。私からは、年初ということもあって、ちょっと伺いたいんですが、今、区の中では様々な社会課題があります。例えば学校であれば、部活動によって教員が忙しくなるとか、あとは発達障害、今、障害者スポーツというところのくくりとは別で、子どもの発達障害が大変増えている中で、実は療育を行う場所の中で体を動かすということが、例えば言語がちょっと遅れている子どもの発語を促すとか、様々なそういった科学的データもあるんですね。あとは不登校のお子さん、世田谷区も八百何人、九百人に近くいますけれども、やっぱり運動不足がすごく、保護者の方も課題になっていたりします。そういった意味で、所管が別ですけれども、区の中にあるいろいろある課題、ひきこもりも含まれますね。そういった方々に対しての何か企画とか、お考えになることはないでしょうか。
◎久木田 施設課長 委員の質問の趣旨からちょっとずれるかもしれないんですけれども、財団としては障害児運動教室ですとか、そういったものをやっていまして、その中にはもちろん発達障害の子もございます。それ以外に、発達障害の子を対象とした運動教室をやっているかというと、ちょっとその趣旨では現状できていないところでございます。また、施設管理の部分につきましては、複合施設が今多いので、例えば財団が管理している
尾山台地域体育館の上にはほっとスクールがありまして、そこも一緒に財団のほうで管理したりですとか、あとは
希望丘地域体育館も複合施設で、その隣に青少年の施設がございまして、そこの施設に優先的に、例えば水曜日の午後の枠はそこで運動してくださいというような、運動プログラムまでは提供していないんですけれども、そういったような連携はやっているところでございます。
◆中山みずほ 委員 ありがとうございます。今、趣旨とずれると、多分ずれていないと思うんですけれども、ただ、やっぱりそういった区の課題とスポーツの可能性はすごくあると思うんですね。スポーツは何か競技をするだけではなく、また
レクリエーションというだけではなくて、やっぱり体、身体能力、使うことによる課題解決もあると思いますので、ぜひ区のほうの課題とも連携していただけたらと要望いたします。
◆神尾りさ 委員 新型コロナ禍で、多くは文化イベントだと思うんですけれども、いろいろなイベントが中止になった中で、スポーツ所管の皆様はイベントをできない理由を並べるのではなくて、実施するためにどうしたらいいかということをすごくよく考えられて、実施されてきたなというふうに思っていまして、そこの部分は評価させていただきたいと思います。
それで、実施されたイベントに実際に参加、見学させていただいたときに、やっぱりスタッフの皆さんが一団となって工夫されて、コロナ禍で工夫されて実施されてきたということがあって、今、このコロナが二年目に入ります。それで、イベント的にも二周目になるので、ぜひオンラインですとか、コロナ禍で工夫されてきたことをさらにパワーアップされて実施していただきたいなと。コロナの状況が今またどうなるか分かりませんけれども、その中でもやっぱりスポーツがもたらす希望ですとか、あとオリパラも踏まえて、皆さんなりのやり方でパワーアップしていただきたいなと思いますけれども、そういったことに関して、さらなる工夫ですとか、一年やってみた課題が見えたのでしたら、それをどういうふうに改善していくかですとか、そういったことをもしお考えでしたらお聞かせください。
◎小野 管理課長 おっしゃっていただきましたとおり、昨年、令和二年度につきましては、本当にコロナで様々な事業が中止となりました。概算で約三割の事業が中心になりまして、人数集計は、まだ精査中ではございますが、令和元年度から延べ参加者数が約四割減って、大体六割ぐらいの方の延べ参加者数であったと、令和二年度はそのような状況でございました。令和三年度につきましては、おっしゃっていただきましたように、昨年度のいろいろな工夫に輪をかけて、さらに御参加いただける機会を拡充していきたいと考えております。
令和二年度の中では、やはり参加者数を減らして、事業規模を縮小して実施をした部分が多くございまして、その中で抽せんに漏れてしまった方がいらっしゃったりしまして、そういった方のための追加の事業なんかを回数を増やして実施をするなど昨年度もいたしましたので、今年度も、まずは社会情勢的に定員をどれだけこれから増やしていけるかというところをつぶさに見ながら、併せて回数の拡充といったようなところも、オンライン事業に含めて検討してまいりたい、実施してまいりたいと考えております。
自主事業につきましては、私からは以上でございます。
◎久木田 施設課長
スポーツ施設につきましても、定員の半数ということでの運営を余儀なくされていたところなんですけれども、
スポーツ施設について、昨年度は、
スポーツ施設というのは文化施設と違って席があるわけではないので、この体育館の定員が何名だろうというのはかなり頭を悩ませながら運営してきたところでございます。ただ、一年間、
スポーツ施設も運営してきた状況がございますので、例えば更衣室の密閉空間をきちっと管理していけば、屋外施設の利用なんかというのは、安心して御利用いただけるのではないかとか、三密になるところのポイントを押さえた形で今年度につきましては運営していければというふうに考えています。
今現状ですと、屋外施設については、昨年の運営時よりも約二〇%ぐらい稼働が増えている状況でございます。温水プールについては八割から九割ぐらい、一〇%から二〇%、ちょっとお客さんが減っているというところで、一番影響を受けているのは、トレーニングルームが昨年度に比べて大体五〇%のお客さんしか戻ってきていないというところでございますので、そういったところ、ピンポイントの安全対策というのをきちっと強化した形で、またより多くのお客様に少しでも運動していただけるように運営してまいりたいと思います。
◎内田
スポーツ推進部長 区側のほうで言いますと、例えば246
ハーフマラソンをオンラインで実施をしたですとか、ボッチャ大会ですとか、かなり知恵を絞りながら実施をさせていただきました。クラスターは発生していないし、財団の施設の部分につきましても、安全安心に実施ができているという状況があります。
懸念されるのは、今の話は、変異株ではない取組の実績なわけですね。それで、今、流行しつつあるというんですか、かなり感染力が強いということになりますと、今までの対策だけでいいのかという部分がございます。これは感覚的ではなくて、科学的な部分ですとか、ここの部分はもっと強化しようという部分が出てくれば、そこの部分をやらなければいけないし、そのことによって、また定数の減ですとか、そういう部分も発生するかと思います。今の状況として、大阪を見てもかなり厳しい状況がございますので、そこを見つつ、事業計画はこういう形になってきておりますけれども、場合によっては縮小ですとか、そういう部分も考えざるを得ないと思います。
◆神尾りさ 委員 昨年実施された様々なイベントというのは、状況によってはできるのかなというふうに想像できますので、それプラスアルファのプラスで何か新規にできたりとか、あと区外の方も巻き込んだりとかということをぜひやっていただきたいなというふうに要望いたします。
◆あべ力也 委員 先ほどほかの委員から売店の話がちょっとありましたけれども、固定の売店だけじゃなくて、
スポーツ施設は敷地が広くて余裕があるということで、今、区のここの本庁舎もお昼になるとキッチンカーが止まっているというような状況で、指定管理者の業務の中に、もちろん喫茶店であったり、レストランであったりというものの管理運営というのも入っていて、競合する課題かとは思いますけれども、様々な区民ニーズに応えるために、あと、このコロナ禍で、そういう事業を新たに始める区民の方の支援というようなことも含めて、
スポーツ施設なんかでキッチンカーを活用できるような体制ができればいいんですけれども、イベントなんかでは、多分、そういうことを開放しているんだと思いますけれども、
スポーツ施設そのものの利用人数とかによってキッチンカーの利用の人数も変わってくると思いますので、一概に毎日固定でキッチンカーを設置するというニーズがあるかどうかも含めて、調査をしないといけないと思いますけれども、今まで
スポーツ施設において、そういうキッチンカーなんかが来られなかったようなことに関して、規制を少し緩和をしながら、そういう区民の要望とかにも応えていくということも考えられることではないかなと思いますけれども、それについて、できればやっていただけるといいかなと思うんです。確かに、区としても、指定管理者としても、競合するものがあるから、どうなのかなと考える部分があると思いますけれども、検討には値するのかなと思いますので、御意見を伺っておきたいと思います。
◎鈴木 常務理事・事務局長 今、あべ委員のほうからお話しいただきました件でございますが、近々、公園所管だと思いますけれども、大蔵運動公園のほうでもキッチンカーが入ってくると。その状況をまず見極める必要があるなというのが一点あります。
それから、今、このコロナ禍の中で、うちに入っているレストラン運営事業者もかなり厳しい状況になっておりますので、そこの中で、例えばイベントにお弁当が出せるようなことであれば出すような調整も必要かなということもあるので、いずれにしろ、コロナの状況を見極めながら、また大蔵運動公園でのキッチンカーの状況を見ながら、検討させていただきたいと思っています。
◆あべ力也 委員 キッチンカーに関しては、場所貸しということで、例えば財団さんであったり、指定管理者さんであったりの収入というのかな、財源になるというふうに考えていいんでしょうか。そもそも許可権者というのは誰になるんですか。財団になるんですか、それとも指定管理者がなるのか、区がなるのか。
◎中潟
スポーツ推進課長 区の施設に関しましては、区のほうにございまして、行政財産使用許可によって指定管理者に許可を出しているという部分、今回のキッチンカーにつきましては、公園の部分に出すということ、官民連携のほうを主体でやっているんですけれども、それは公園の許可となってまいりますので、また敷地内に何かをということであれば、その分の行政財産使用許可を区が出して、その中で指定管理者がどう運営するかという形になるという形になります。
◆おぎのけんじ 委員 大変細かい話で恐縮なんですけれども、大蔵運動場の利用者の方から実際聞いた話で、かつ私も見たことがあるんですが、運動場のちょっとしたスペース、通路、いわゆる道だとか、ちょっとした体育館の前の空間だとか、ああいったところで、ある特定の団体がフィジカルトレーニング的なことをしていたりする、それも結構な人数でやっていらっしゃるような光景が見受けられたと。私も一区民の立場として、こういうコロナ禍で大変時間、場所が制約される中で、スポーツの場の確保という面で大変難しい状況がある中で、どっかの壁でテニスをやっているだとか、ラクロスをやっているというぐらいのことはかわいいと思うんですけれども、そういう多分、数十人クラスでやるというのも、やっているほうからすると、その気持ちも分からなくもないなという気がするんですが、ほかの施設、特にテニスを利用されている方からすると、通るときに危ないだとか、暗いときに投光器まで持ってきてやっているようなところがあって、ちょっと走っている人にぶつかられそうになって危ない経験をしたみたいなことがあったんですけれども、そうした実態をどの程度把握されていて、もし把握されているんだとするならば、どういう対応をされていらっしゃるのか、教えていただきたいんですが。
◎久木田 施設課長 委員おっしゃるとおり、大蔵運動公園内では、サッカーのグループであるとか、あと最近多いのは陸上のグループであるとかが通路を使っての活動というものも、私自身も勤務する中で見てはおります。それについては、実は大蔵運動公園内の通路の部分というのは公園の部分、あとはサッカーの子どもたちが活動しているのは自由広場というところで、こちらも公園管轄で、公園管理事務所とは連携を取りながらですけれども、公園管理事務所は一応届出、そういうところで、そういう活動しますというのは言っていただいていると。言っていただいている中で、通路とかに危険があるようであれば、それについては注意できる対応を取っていると。
スポーツ施設につきましても、陸上の子たちが通路で走る練習をしているところを、夕方、陸上競技場に個人開放の時間を設けまして、個人開放ですと、陸上競技場はキャパがありますので、いろいろなグループが同時に使っていただいているような形で、夕方ですと陸上競技場も一〇〇%近くの稼働率で対応しているところでございます。ただし、別の自分でテニスコートをちゃんと借りて、お金を払っているのにといった利用者の方の声もございますので、その部分は可能な限り、その方の迷惑にならないようにというところでございます。
また、こういった相談はよくスポーツ庁ともいろいろしていくんですけれども、スポーツ人口の拡大にそういった個別活動というんですか、そういった活動がつながるという部分も、そういう視点も見ていてほしいというスポーツ庁のほうからも言われて、その中である施設を皆さんでなるべく有効活用できるようにというところで、
スポーツ振興財団としては今考えているような状況でございます。
◆おぎのけんじ 委員 許可いただいているということは私もちょっと存じ上げなかったので、よかったなと思います。今御紹介いただいたスポーツ庁のお考えのほうも大いに賛同するところでありますし、やっぱり限られたスペースを有効活用していくということで、こういうやっている団体の方々は、私も最近よく聞きますけれども、本当にわらにもすがる思いというんですか、どうにかして場所を確保したいというふうな思いで、何とかなりませんかねという御相談はよく受けますので、これは区のほうも一緒だと思いますけれども、場の確保というか捻出ですよね。乾いた雑巾を絞るぐらいの感覚で、やっぱり区民感情に寄り添っていただいて、スポーツ振興に努めていただきたいなと思います。よろしくお願いします。
◆あべ力也 委員 今のおぎの委員の質問等に関連をして、私もちょっと伺いたいんですけれども、財団にしても世田谷区としても、公共施設の利用に当たって、非営利であれば、区民の方が利用するというのが、団体だろうが個人であろうが、それは公共に資するということで問題はないと私は思うんですが、私は大蔵運動公園のすぐ近くの岡本というところに住んでいるんですけれども、私の集合住宅にも、時折、年に数回、サッカー教室の案内というのが入ります。これは非営利じゃないですよ。教室で月謝を取ってやっているんですね。どこでやるのかといったら、大蔵運動公園のあの公園の中でやられているんですよ。
かなり前から、この問題は、大蔵運動公園だけではなくて、様々な世田谷区が所有する運動公園の中で、そういう営利団体の方がサッカー教室ということで、月謝を取りながら、公共の場所を借りるといっても、サッカーコートがなかなか世田谷区はないと。学校の施設なんかもありますけれども、これもけやきネットで取らなくちゃならないとか、いろいろコントロールされている中で、有料でもありますし、営利団体であれば、それなりのコストもかかってしまうということで、実際には、応募のパンフレットの中には、実際の金額とか、そういうことは明記をしておりませんけれども、聞くところによると、月謝を払って指導者の方が数名いらっしゃって、それで練習をしていると。かなり多くのお子さんが入られているという実態もありますので、一概にこれはまずいと言って、区のほうでノーと言うこともなかなかできないのかなというふうに考えますけれども、ただ、利用者の公平公正の観点と公共施設の利用ということで考えれば、営利団体が一種独占的に、例えば土曜日の何時から何時までというのは、うちがこれを使っているんですと、パイロンを立てて、場所取りをしてやっているというような状況に関しては、いささかいかがなものかなというふうに思っておりますのは私だけではなくて、近隣住民の方から大変多くの御意見をいただいているというのが現状です。
今までも区のほうにそういうことは御相談をしておりますけれども、実態把握がなかなかできないということと、住民の皆さんのそうしたスポーツに対する関心であったり、スポーツの技術向上とかということに資するということで一概に禁止はできないだろうというようなことで、役所のほうもかなり大目に見てこられているんだと思います。ただ、やっぱり今申し上げましたように、公正公平なという観点と、公共施設であるということであるならば、やはり営利目的で一定時間を独占的に利用しているということに関しては問題がなくはないというふうに思うんですけれども、財団と区側の見解をこの際ですから伺っておきたいと思います。
◎中潟
スポーツ推進課長 今、委員おっしゃっていただいたとおり、やっぱり運動する場というところ、数が少ないというところがあろうかと思いますし、その運動するということに関しては我々も推進していかなければならないことだと思っております。確かに、いろいろな案内が回ってくるものもございます。その中で、例えば、今、委員おっしゃったように公共施設を主会場として、実際使いますよというような案内が分かれば、その団体に連絡をし、表記の仕方を改めていただくですとか、そういったことを地道にやってきているところでございます。また、先ほど施設課長からもあったように、公園が管理する広場でのサッカーの実態というのもありまして、その中でも、許可を得てやっている団体、やっていない団体というところもあろうかと思います。そこにつきましては、我々も分かる範囲ではやはり平等というところの観点で、いろいろと関係所管とも連携しながら、対応しなければならないと思っております。
◆あべ力也 委員 これは古くて新しい課題だと思いますので、ぜひ実態をしっかり把握をしていただいて、区民のいろいろな声にも耳を傾けていただきながら、公共施設として、みんなが使いやすい公園だったり、
スポーツ施設ということを目指していただきたいと要望しておきたいと思います。
○田中優子 委員長 それでは、ほかにないようですので、これで
公益財団法人世田谷区
スポーツ振興財団における令和三年度事業についての報告を終わります。
参考人の皆様に御出席いただきまして、委員会としても大変有意義な議論ができたと思います。委員会を代表しまして改めて御礼申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
参考人の皆様はここで退席されますので、しばらくお待ちください。ありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○田中優子 委員長 それでは次に、(2)その他ですが、ほかに報告事項はありますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中優子 委員長 なければ、以上で1報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○田中優子 委員長 次に、2協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会については必要に応じて正副委員長で調整をさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中優子 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
以上で2協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○田中優子 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中優子 委員長 特にないようですので、以上で本日の
オリンピック・
パラリンピック等特別委員会を散会いたします。
午前十一時十四分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名
オリンピック・
パラリンピック等特別委員会
委員長...