北沢総合支所
総合支所長 髙木加津子
都市整備政策部
部長
畝目晴彦
都市計画課長 清水優子
住宅課長 蒲牟田和彦
防災街づくり担当部
部長
田中太樹
みどり33
推進担当部
部長 笠原 聡
公園緑地課長 市川泰史
道路・
交通政策部
部長
五十嵐慎一
道路管理課長 青木 誠
道路計画課長 佐藤 尚
土木部
部長
関根義和
豪雨対策推進担当参事 桐山孝義
土木計画課長事務取扱参事
桐山孝義
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)
世田谷区営住宅の
明渡し及び
使用料等の支払に係る訴えの提起について
(2)
自動車事故の発生について
(3)
クラウドファンディングの活用による
世田谷公園展示SLの
魅力向上に関する
取り組みについて
(4) 「東京における
都市計画道路の在り方に関する
基本方針(案)」について
(5) 第五十七回
東京河川改修促進連盟総会及び
促進大会の開催について
(6) その他
2.
協議事項
(1) 行政視察の成果について
(2) 参考人の
出席要請について
(3) 次回
委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前十時開議
○
河野俊弘 委員長 ただいまから
都市整備常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 本日は、
報告事項の
聴取等を行います。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
世田谷区営住宅の
明渡し及び
使用料等の支払に係る訴えの提起について、
理事者の
説明を願います。
◎
蒲牟田 住宅課長 世田谷区営住宅の
明渡し及び
使用料等の支払に係る訴えの提起につきまして御報告いたします。
専決処分の内容につきましては、本年六月十八日の当
委員会に御報告いたしました三件のうちの二件についてでございます。
原告につきましては、二件とも
世田谷区となります。
一件目の被告は、
使用者本人と
連帯保証人の二名になります。訴えの要旨の①は、
原告使用者に建物の
明け渡しを求めます。対象の
住宅につきましては記載のとおりとなります。②は、原告と
連帯保証人に
滞納金二百十七万一千八百円と、本年七月一日から
明け渡しが行われるまで、
賠償金としまして一カ月
当たり家賃相当の八万五百円の
支払いを求めます。
二件目の被告は、入居時に
連帯保証人の設定がなされず、入居後に設定するとの念書のもとに入居いたしましたが、設定する前に転居しておりますので、
使用者のみとなります。訴えの
要旨①につきましては、建物の
明け渡しを求め、
対象住宅は記載のとおりでございます。②は、
滞納金七十三万一千二百円と、本年四月一日から
訴状送達の日まで一カ月
当たりの家賃としまして九万七千二百円と、
訴状送達の日の翌日から
損害金としまして一カ月
当たり九万一千二百円の
支払いを求めるものでございます。
専決処分日につきましては、
令和元年七月十日です。
訴訟提起につきましては、七月二十五日に行っております。
4その他でございます。六月十八日の
常任委員会報告の
専決処分予定三件のうち、一件につきましては、訴訟を早目に進めるために
専決処分を予定しておりましたが、訴訟に向けて
弁護士との調整や
書類作成等に時間を要してしまいまして、
専決処分指定事項の
訴訟目的額を超えてしまいましたので、改めて
議決案件として御報告させていただく予定となっております。
説明は以上となります。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの
説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな
委員 前回の報告からちょっと進んでいる流れかなというふうに思うんですけれども、先ほどちょっと気になったのが、この原告が
世田谷区で、被告が
使用者と
連帯保証人ということなんですけれども、(2)の例でいうと、本来だったら、
連帯保証人の方を入居時に設定しなければいけないということなんですよね。これは厳格に決まっているのか決まっていないのかというのはどうなっているんですか。
◎
蒲牟田 住宅課長 入居時には基本的には
連帯保証人を設定していただく形になってございます。ただ、そのときに、親族を含め
連帯保証人になれる方がいらっしゃらない場合には、入居後でもちゃんと
連帯保証人をつけるという念書をいただきまして、入居していただいている
状況にございます。
◆藤井まな
委員 その念書には何ていうふうに書いてあったんですか。何カ月以内にやれとかなんとか、そういう細かいことは決まっていたんですか。
◎
蒲牟田 住宅課長 細かな部分では、何カ月かちょっと今記憶はございませんが、やはり入居後には必ず
連帯保証人を設定するという内容になってございます。
◆藤井まな
委員 そこら辺がいまいち曖昧なのかなと聞いていて思うんですけれども、もちろん念書をとればオーケーだというルールにもなっているという認識でよかったんですか。
◎
蒲牟田 住宅課長 現状の中では念書をいただいた中で入居していただいております。
保証会社というやり方もあることはあるんですけれども、
区営住宅の中では現在は使用しておりません。
◆藤井まな
委員 余り厳密にそこは決まっていないというんだったら、別にそれはもう仕方がないのかもしれないですけれども、そこら辺をある程度しっかりしたほうがいいんじゃないかなというふうには思うんですよね。性善説に基づいてやるのはもちろんいいですけれども、最初から入居して踏み倒してやろうと思って、
保証人とか念書を書いてやればいいって、そういう人がいないとは限らないわけですから、余り性悪説に基づいてつくりたくはないですけれども、そこはしっかりしたほうがいいんじゃないのかなというのは聞いていて思いました。
あともう一個質問があるんですけれども、一番下の4の議決になった理由というのを改めてお聞かせしてほしいんですけれども。
◎
蒲牟田 住宅課長 実際に
専決処分を前回の
委員会では、
議会終了後に行わせていただきたいということで、六月二十四日以降を予定してございました。その後、それに向けて
弁護士と書類の作成等々を進める中で、建物が民間から借りているものであったりということで、そこにオーナーさんから書類をいただいたりという、そこの時間がちょっとかかることによりまして
訴訟金額が上がってしまう。当然、時間がかかりますので、その段階で
専決処分をやるための三百万円という金額があるんですが、前回御報告の際には、対象の方が二百九十二万四千円という金額でしたが、この金額が三百万円を超えてしまうということで、今回は
議決案件としてまた報告させていただく予定となってございます。
◆藤井まな
委員 三百万円を超えると
専決処分じゃなくなるということなんですけれども、三百万円を超える訴訟ってほかにもあったりするんでしょうか。
◎
蒲牟田 住宅課長 現在、第三回
定例会に御報告する予定のものは、今回の一件の外に残り二件ございます。それ以外に七件が今現在、
弁護士を介して相手の方と交渉しているものがございますので、全体としましては十件程度まだある
状況にございます。
◆藤井まな
委員 前回いろんな
委員の方もおっしゃっていましたけれども、やっぱり三百万円以上の訴訟になる
可能性のがまだほかにもたくさんあるという話なんですけれども、ここまで行かせないための努力をとにかくしなきゃいけないということに尽きると思うんですよね。この額になってしまったら、多分
財産差し押さえになったとしても、全て回収できないかもしれないしという
状況にならないための努力をいかに
世田谷区がするかということに尽きると思いますので、今回のことも、もちろん裁判とか訴訟の行方も気になりますけれども、もっと大事なのはこれからこれを起こさないということをしっかりと区には努力をしていただきたいということを意見として申し上げておきます。
◆
中里光夫 委員 連帯保証人については、今なかなか
住宅の確保が大変だと、特に
高齢者であったりだとか、
連帯保証人になってくれる人がいなくて困っているというような
状況もいろいろあって、区もそれを支援するような事業もやっていたと思います。なので、そこは
余り保証人がいないから
区営住宅の入居を認めないというようなことじゃなくて、適切に対応していただきたいと思います。これは意見です。
質問ですけれども、ここに至るまでの経過を簡単に
説明していただけますか。
◎
蒲牟田 住宅課長 (1)の案件につきましては、昨年の九月まで、一応
弁護士と面談を行ってございます。その中で、一応三十年十月には退去するというふうなお話もいただいたんですけれども、その後、連絡がとれなくなってしまっている
状況がございます。御家族的には、今入居されているのが御本人と三男の方になります。実際に長男の方と次男の方については、世帯を持たれていたり、就職されていて、補助を受ける状態にはございますが、実際には
支払いも含め、分割の協議もやりまして、毎月
滞納分に関しては払うよということもやっておりましたけれども、実質的には一円も払っていただけなく、連絡がとれない
状況の中で、
弁護士のほうから訴訟に持っていくべきだという御意見を三月にいただきまして、その手続を進めている
状況にございます。
(2)の方につきましては、既に退去してございます。三月に、この方は横浜に移転しているんですけれども、直接
弁護士が連絡をとれて、会いますという
状況になったんですが、会う日に逃亡してしまったといいますか、もう完全にその住所からいなくなってしまった
状況で、連絡がとれなくなっている
状況にございます。ただし、この方については家財が全部残された
状況にございますので、裁判に基づきまして、家財を全て撤去したいということで今回提起させていただいている
状況にございます。
説明は以上でございます。
◆
中里光夫 委員 相手の方と連絡がとれない中での訴訟というのはどんなふうになっていくんでしょうか。
◎
蒲牟田 住宅課長 実質的には横浜の住所までわかっていますので、そこへ一応訴状をお送りします。それで返ってきてしまった場合には、公示という形で、裁判所なりというところに公示させていただいて、相手に伝わったという状態をつくる形になります。その上で連絡等々がなければ、そこで裁判が終了してしまうという形になります。
◆
中里光夫 委員 裁判の手続はそうやって進むというのはわかりましたけれども、やはり先ほど
藤井委員も言っていましたけれども、こうなる前のどう進めていくか、予防していくということが、こういう大きな額になる前にきちんと手を打っていくということが大事だと思います。今回の方はいろいろ御相談しながらも対応がなかったというようなお話もありましたけれども、きちんと必要なら福祉につなぐだとか何だとかという手だてをとっていくべきだと思います。これは要望しておきます。
◆
上島よしもり
委員 (2)に関しては、現在そこに住まわれていなくて家財があると、(1)については、住まわれているんだけれども、連絡がとれないということなんでしょうか。
◎
蒲牟田 住宅課長 一件目につきましても、ことしの一月二十九日に直接お伺いして、
送達文をちょっとお送りしております。これは、
住宅の
使用取り消しにつきましても決定しておりまして、その分をお送りして張ってはあるんです。御自宅の扉に張ってあるんですが、三月九日の時点でそれが張られたままの状態でありますので、現状としては住んでいるか、住んでいない
可能性は高いかなと思っております。ただ、本当に
ベランダ等を含めて見ても、家財が残っていたりしていますので、確認ができていないのが現状です。
◆
上島よしもり
委員 前回もそうならないための対策というか、その
仕組みづくりというのは重要だと、ほかの
委員からもお話がありましたけれども、そのとおりだと思うんですけれども、加えて、結局その家財があったり、あと住んでいるのかわからないけれども、要は連絡もとれないということは、見方によってはもう住んでいないという捉え方ってありだと思うんですよ。
というのは、これは
幾らお金を最終的に払っていただいたとしても、多分全部払っていただくというのは過去の事例を見ると、なかなか難しいと思うんですが、お金を払ってもらえばいいという話じゃなくて、要するに区民で困った方々、
住宅困窮の方のために用意した区の財産が無駄に今使われているというか、そのままになっているという
状況なわけですよね。それはお金の問題だけじゃなくて、やはりある意味、区民のほかの方の機会を奪っているという大きな問題にも目を向けるべきだと考えれば、契約時にやはり連絡が三カ月もとれないと、ましてや半年もとれないなんていうことは正直言ってあり得ないと思うんです。であれば、やはり
一定期間、僕は三カ月でもいいと思うんですけれども、連絡がとれないとか、ましてやもう住んでいないという
状況であれば、
家財等を動かしてもいいような、そういうのが契約時になければ、なかなかこれは法律上も手を加えることはできないでしょうから、そもそもそういう契約の
あり方って僕はありだと思うんですよ。そうじゃないと、
公共財産ですから、そういうような形での契約の
あり方というのは検討できないものかどうか教えてください。
◎
蒲牟田 住宅課長 公営住宅法によりますと、一応三カ月
家賃滞納がある場合には
明け渡しができるという規定がございます。区の場合も、基本的には六カ月までにつきましては個別に面談しながら、なるべく払っていただく部分と福祉的な観点もございますので、払っていただくことを前提の分割を含めた調整をやっているのが現状でございます。
契約時にいなくなることを前提という契約はなかなか結べない
状況がございますので、実態として、例えば死亡により家財が残っている場合ですとか、今回の(2)みたいな場合に、もう完全に家財だけ残していなくなっている場合には、
要綱等で入居できるような、中のものを処分できるような部分を今検討している
状況にございます。他の自治体、
市区町村でもそういうものをつくっている
状況もございますので、そこはちょっと整理していきたいと思っている
状況でございます。
◆
上島よしもり
委員 いろいろ制約はあるのかわかりませんけれども、しっかりそこは進めていってもらって、これから機会というのをやはりしっかり確保していくという観点、ここも、もう一回貸しちゃったら、そことの関係だけじゃなくて、ほかにも必要としている人がいるということを忘れずに、
公共施設のいわば運用というか、管理という視点からしっかりやってもらいたいと思います。
◆
中里光夫 委員 今のにかかわってですけれども、そういう家財の移動とかの検討もされているということですが、滞納したから駄目ということじゃなくて、連絡をとりながら対応を一生懸命考えているような方は、しっかりとその住居を確保するというのが大事だと思います。そこのところは外さないでしっかりと検討していただきたいと思います。意見です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(2)
自動車事故の発生について、
理事者の
説明を願います。
◎市川
公園緑地課長 本件は急遽発生しました
自動車事故であるため、事前の
委員会開催通知に載せることができなかった案件でございます。本日の次第に追加し、御報告させていただくことを御承知いただきますようお願いいたします。
それでは、
自動車事故発生について御報告させていただきます。
1
事故の概要です。なお、本件はいわゆるもらい
事故でございまして、現時点で、
相手方及び区の
保険会社から区は無過失であると推定されております。
(1)
発生日時です。七月二十三日火曜日午後三時五十分ころです。
(2)
発生場所は、喜多見一丁目二番先の路上です。お手数ですが、裏面をごらんください。上に
発生場所を示した
位置図、下に
現場詳細図を記載しております。
事故の内容ですが、
公園緑地課職員が運転する軽自動車が、図面上では、甲の車両が右折のため一時停止していたところ、同じく右折のため
交差点内に進入していた乙の車両が、
北側道路から来た車両に道を譲ろうとしましてバックしたところ、停止していました甲の車両に衝突したものでございます。
表面にお戻りください。(3)
相手方は記載のとおりでございます。
(5)損傷の程度ですが、まず人身につきましては、
当方職員の右手、右足の打撲と診断されております。なお、現在は完治しております。物損としましては、当方は
車両前方右側バンパーの破損、
相手方は
左側後方バンパーの破損でございます。
最後に、
事故後の対応でございます。区に過失がないことを確認しまして、現在
示談交渉を行っているところでございます。なお、車両は現在修理中で、費用は
相手方の
保険会社より全額支払われる予定でございます。
本件事故を踏まえまして、今回は被害を受けた側の立場ではありますが、
交差点で起こり得る
事故の教訓としまして、逆の立場とならないよう、改めて職員に対して
安全運転に関する
注意徹底を図ったところでございます。引き続き、
事故防止に向け、職員の指導を行ってまいります。
報告は以上となります。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの
説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(3)
クラウドファンディングの活用による
世田谷公園展示SLの
魅力向上に関する
取り組みについて、
理事者の
説明を願います。
◎市川
公園緑地課長 それでは、
クラウドファンディング活用による
世田谷公園展示SLの
魅力向上に関する
取り組みについて御報告いたします。
1主旨です。
世田谷公園で展示している
蒸気機関車は、昭和四十八年より静態保存しているものでありまして、現在も多くの区民に親しまれております。このたび
SL本来の姿を
公園利用者に鑑賞してもらうため、
SL運行時と同等の
国鉄色で車体を塗装いたします。その上で、この車両の魅力をより広く発信するとともに、多くの方に愛着を持っていただくために
クラウドファンディングを活用いたします。
なお、
国鉄色とは、
日本国有鉄道、いわゆる国鉄が制定した
色見本に掲載された色になります。
2それを行う
対象車両です。(1)車両の概要は、デゴイチの愛称で呼ばれるD51型
蒸気機関車と
車掌車です。
(2)
製造年は昭和十四年八月で、製造から八十年をもうすぐ迎えます。
(3)
設置年月及び(4)
展示場所は記載のとおりでございます。
3
塗装工事の概要です。(1)塗装する車両は
機関車及び
車掌車です。
老朽化が進んでおりますので、
下地処理などをしっかり行う予定でございます。
(2)
施工者は、国鉄の後継となります
JRグループの
完全子会社、
JR東日本テクノロジーを想定しております。
(3)工事の予定は令和二年度以降です。
裏面を御確認ください。寄附の概要です。(1)寄附の
受け付けの方法は、
みどりの
トラスト基金及び
ふるさとチョイス・ガバメント・クラウドファンディングの
ページで募ります。
(2)
目標金額は一千五百万円です。
(3)募集の期間は、
令和元年八月一日より令和二年三月三十一日までを予定しております。
(4)返戻につきましては、
寄附者名の
現地掲示のほか、ふだん入れない
運転席での
写真撮影などができる
内覧会など、体験型の返戻を行う予定でございます。
最後に、5今後のスケジュールです。「区のおしらせ」八月一日号にて告知を開始しまして、
寄附金は
みどりの
トラスト基金での
受け付けから開始いたします。その後、
ふるさとチョイス・ガバメント・クラウドファンディングの
ページを八月中旬から公開する予定でございます。
塗装工事及び体験型のイベントにつきましては、令和二年度を予定しております。
説明は以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの
説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
上川あや 委員 これは現地の車両は、
SL本体に続いて、
燃料運搬車と
車掌車と三台あるんじゃないかと思うんですけれども、真ん中の
燃料運搬車については塗装しないということなんですか。
◎市川
公園緑地課長 三台とも塗装する予定です。
◆
上川あや 委員 あと、あそこの
案内板に国鉄から貸与をされているというような
案内板が古いものがそのままあったんですけれども、あれはいまだに貸与の契約で譲渡はされていないということなんですか。
◎市川
公園緑地課長 国鉄とは
貸与契約を結んでおりまして、今現在も貸与でということになっております。
◆
上川あや 委員 あと、塗装とかを前に見たときには結構きれいだなと思って、ホームとかも立派なのがあるから、展示として充実しているという印象が私はあったんです。今、現状はよくわからないですけれども、鉄道の
信号機とかが周辺に設置されていても、樹木の中に隠れて見えなかったり、
SLの後ろの
車掌車とかの
説明がなかったり、中がすごく劣化しちゃっているので、外側だけ塗り直すだけじゃなくて、できたら、のぞき込めるようになっていて、中を見るとちょっと劣化が進行しているなという印象があったので、その辺の
周辺整備とか、
魅力向上ということで御報告になるのであれば、あわせて考えていただけないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎市川
公園緑地課長 今回の
取り組みの中では外装の塗装ということになっておりますけれども、確かに劣化が進んでいるところもありますので、貸与されているということもありまして、しっかりと保存していきたいと考えております。次年度以降、しっかりとそこら辺は補修なんかも検討してまいります。
◆
ひうち優子 委員 クラウドファンディングの
仕組みなんですけれども、この
仕組みは
世田谷区で作成して、それで
ホームページに載せるというイメージですか。
◎市川
公園緑地課長 現在も
世田谷区のほうで
ふるさとチョイスの
ホームページと募集を行っていますけれども、それと同じ
仕組みの中で、基金に対する寄附もありますけれども、それぞれ事業を特定しまして、ガバメント・
クラウドファンディングということで
ホームページも開設して
寄附金を募っていくという区の
取り組みになります。
◆
ひうち優子 委員 周知はできるだけ多くのいろんな媒体を使ってやったほうがいいと思うんですけれども、そのあたりはどのように考えていらっしゃいますか。
◎市川
公園緑地課長 まずは区の媒体、
ホームページですとかツイッター、そういったものを使ってやっていく予定ですけれども、今後、鉄道の
愛好者などもいらっしゃいますので、そういった方に向けたお知らせの方法、そういったものも工夫しながらやってまいりたいと考えております。
◆藤井まな
委員 この
目標金額というのは、もう既に事前に見積もりをしてもらって、これぐらいかかるよという設定をしてこういう金額になったものなんですか。
◎市川
公園緑地課長 そのとおりでございます。見積もりをしております。
◆藤井まな
委員 これはガバメント・
クラウドファンディングというシステムが、私はそこまで詳しくはないんですけれども、例えばこれは
目標金額を達成しなかったときと、達成して、それ以上になった場合とかって何かあるんですか。
目標金額から下だったり、上だったりする場合って何かあるんですか。
◎市川
公園緑地課長 例えば玉電の塗装なんかも
クラウドファンディングを使って行いました。六百六十万円の募集に対して五百五十万円ほど集まったんですけれども、
目標金額に達成しなくても基本的には実施をするというところでございます。逆にその
目標金額よりも上がった場合には、またさらにその補修に使ったりだとか、そういったその事業に即したもので何かしらそのお金を活用していくということでございます。
◆藤井まな
委員 見積もりで大体これぐらいの金額だろうと設定して、
クラウドファンディングで集める。
目標金額を達成しなかった、例えばこれが一千万円しか集まりませんでしたという場合は、残り五百万円とかはどういうふうにするんですか。
◎市川
公園緑地課長 それは区の財源の中から、通常行うメンタナンスの一環ですので、そもそもが行うんですけれども、今回は多くの人たちに参加していただいて愛着を持っていただくということを目的でやっていますので、基本的には区の費用で出す予定でございます。
◆藤井まな
委員 では、この塗り直しって、定期的に区の財源で、予算で毎回やっていたということなんですか。
◎市川
公園緑地課長 前回の塗装からもう十一年ほどたっているんですけれども、昭和四十八年の貸与から定期的に行ってきております。一番多く費用をかけたときが平成元年でして、そのときも千四百万円程度をかけて行っております。それ以降は徐々にちょっとずつ、上塗りなんかをやっていきながら補修を重ねてきていまして、一番最後のときで十一年前、平成二十一年に補修を行っております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(4)「東京における
都市計画道路の在り方に関する
基本方針(案)」について、
理事者の
説明を願います。
◎佐藤
道路計画課長 本日は、東京における
都市計画道路の
あり方に関する
基本方針の案について御報告をいたします。
まず1の主旨でございます。東京都と特別区及び二十六市二町の連携、協働によりまして、現在、東京における
都市計画道路の整備方針第四次事業計画を策定いたしまして、
都市計画道路の整備に取り組んでいるところでございます。
本検討では、第四次事業化計画の
都市計画道路網に関する検討を前提としまして、未着手の
都市計画道路のうち、第四次事業化計画における優先整備路線に選定されなかった路線について、概成道路や立体交差などの検証項目ごとの検証の手法や都市計画変更などの対応方針を整理した
基本方針案を、東京都及び特別区、二十六市二町でこのたび取りまとめましたので、御報告をするものでございます。
続きまして、これまでの
取り組みでございますが、平成二十九年度より検討を開始いたしまして、今月、七月十二日に案を公表いたしました。現在、東京都により八月十二日までの期間でパブリックコメントを実施しているところでございます。
次に、3についてでございます。昨年度七月に、本件につきまして中間のまとめを公表した際に、東京都によりパブリックコメントを実施しておりまして、五百八十七件、二百七十通の御意見をいただいております。これにつきまして詳細を別紙1として添付してございます。御意見に対するコメント等も整理をされてございます。御確認を後ほどお願いいたします。
次に、4の「
基本方針」案の内容でございますが、別紙2の概要版及び別紙3の本編が公表資料となってございます。
まず、先に別紙3、本編の一一
ページをごらんください。先ほど主旨で御
説明いたしました今回の検討対象路線の考え方について図示をしてございます。将来
都市計画道路ネットワークの検証において必要性が確認され、その中から優先整備路線を選定しという前提となっている流れが赤い矢印で示されており、青い四角で囲われた優先整備路線に選定しなかった路線について今回の検証を行っております。
それでは、続きまして、別紙2の概要版にて方針案の内容等を御案内いたします。表紙を開いていただきまして、第一章、
都市計画道路を取り巻く現状といたしまして、策定の背景となる
都市計画道路の整備
状況を記載してございます。
その下が第二章、基本的な考え方になります。今回、検討の視点といたしまして、第四次事業化計画の将来
都市計画道路ネットワークの検証を前提とした上で、
都市計画道路の整備形態等に関する検証項目を設け、計画内容を検討したものでございます。検討フローの水色の枠の中に記載がございますが、本検討で対象となる都内道路延長は約五百三十五キロメートルでございます。
次に、同じくその右側、検討項目をごらんください。本検討では、この表にある八つの検証小項目、括弧が打ってある一番右寄りの欄を読んでいただくと、八項目ございます。八つの検証小項目で対象となる都内の
都市計画道路を検証いたしました。この中で、
世田谷区内に該当する検証項目は、1の概成道路、2の(1)の立体交差、3の(1)の都市計画公園等との重複、4の(1)の既存道路による代替
可能性の四つとなります。
二
ページ、三
ページが第三章、具体的な検証項目の
説明となります。
世田谷区内に該当する検証項目を初め、全体検討の中で検証項目となっている八項目について
説明がなされております。
次に、四
ページにつきましては、各検証項目における変更予定路線の一覧表を掲載しております。これは都内全域で変更予定の一覧でございます。
また、五、六
ページが対象箇所の
位置図になります。
なお、検証の結果、区内における変更の予定箇所はございませんでした。
もとの資料にお戻りください。5の今後のスケジュール(予定)でございますが、
基本方針の策定を
令和元年末に予定してございます。現在案でございますが、この案を取りまして方針の策定とする予定としましては、本年末の予定でございます。
めくっていただきまして、6の区内で対象となる検証項目の考え方についてでございます。概要版にもございます
世田谷区に該当する四つの検証項目の考え方について、改めて御
説明をいたします。
まず、(1)の概成道路でございます。本検証は、
都市計画道路に求められる機能に着目いたしまして、概成道路の車道部、歩道部、それぞれの構成要素に対しまして、道路構造条例の基準を当てはめ、現況の道路幅員の評価を行い、現道合わせの都市計画変更をするか否かを検証しております。
続きまして、(2)の立体交差につきましては、立体交差化による交通の円滑化、速達性の向上を重視する路線として、都市間の連携に資する幹線道路を設定いたしまして、地形や交通
状況等の地域の実情を踏まえて立体交差計画の要否を検証いたしました。
続きまして、(3)の都市計画公園等との重複についてでございます。本検証は、
都市計画道路と都市計画公園等との重複箇所について、双方の機能に配慮して都市計画変更の方向性を検証いたしました。
最後に、(4)既存道路による代替
可能性についてでございます。未着手の
都市計画道路の近傍にある
都市計画道路以外の現況道路につきまして、
都市計画道路が有する機能を考慮し、その機能が代替できるか否かを検証してございます。
これらの考え方に基づきまして、次の7の区内の検証結果でございますが、(1)概成道路については、道路構造条例の基準を当てはめ、車道、歩道、停車帯、植樹帯及び自転車走行空間の各構成要素の評価を行った結果、幅員評価の段階で確保すべき空間を満たせないため、計画は存続と判断しております。
(2)の立体交差につきましては、都道である環七及び環八との交差部分で対象箇所がございます。全体検討において、これらの路線は広域的な都市構造を考慮した重要路線であることが確認され、区も立体交差化による交通の円滑化や速達性の向上を重視する路線であるとの認識であるため、計画存続としております。
先に(4)の御
説明をいたしますが、(4)の既存道路による代替の
可能性につきましては、区内には
都市計画道路の近傍に、対象路線の近傍に規格を満たす現況道路はございませんでしたので、代替路線は該当なしとしてございます。
そして、(3)に戻りますが、都市計画公園等との重複につきましては、これは直ちに都市計画変更を行うものではなく、将来の事業実施に向けた方向性を示すものとしております。今後、道路と公園のうち、片方または双方が事業化を検討する際に、本検証結果をもとに調整を行い、必要に応じて都市計画変更を行うものとしております。都市計画公園の計画を仮に変更する場合におきましては、開園
状況も踏まえ、公園に必要な機能でございますレクリエーション機能であり、防災機能であり、環境保全機能であり、景観形成機能であり、これらの機能の確保を前提に個別に調整することとしております。また、開園している公園につきましては、既存の緑や景観、公園の機能にも配慮し、また道路側においても、道路構造による対応の
可能性を検討することなどといたしました。これについては、区の公園整備の考え方に反するものではございませんので、区としても了としたというものでございます。
今回、区内の
都市計画道路は、該当する検証項目につきまして検証した結果、全て現状維持となりました。また、現状維持としておりますが、今後とも、必要な
都市計画道路の整備を着実に進めると同時に、社会経済情勢の変化や道路に対する区民ニーズを踏まえまして、
都市計画道路の不断の見直しを行っていくことは、これは関係自治体とも確認しているところでございます。
おめくりいただきまして、次
ページ以降には、区内対象となった区間の一覧表と、また略図でございますが、
位置図を載せてございます。
説明は以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの
説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中里光夫 委員 まず、概成道路ですけれども、区内全部存続ということですが、これまでの議会の中でも、区民の意見もよく聞きながら、
世田谷区の意見を東京都にきちんと示して検討を進めようというような立場で私どももやってきましたけれども、
世田谷区としてはどういう立場でこの問題には臨んだんですか。
◎佐藤
道路計画課長 今回の
取り組みは、東京都と特別区、二十六市二町の協働でございますので、まさに対等の立場で検討に臨んでおります。東京都全体で考えることではございますが、やはり
世田谷区は
世田谷区の事情がございますので、それを踏まえて話し合いをしていく、この姿勢でございます。
今回、東京都全体での物の考え方の整理をして、言うなればどういうふうに判断していくかという共通の判断基準を見出して進めていく作業でございますが、それがこの
世田谷区に当てはめたときに、これは
世田谷区に問題があっては困るわけですから、我々の把握している区の事情と照らしながら、必要な意見を申し述べていく。例えば概成道路におきましても、区は最低どれだけのものが道路に必要と考えているのかというものがあって、全体の検討に臨み、結果として、この共通ルールについて了としてきた、こういう
取り組みでございます。
◆
中里光夫 委員 概成道路でいえば、計画図を見て、例えばこの区役所の前の一五四でしたっけ、これもちょうど坂を上り切った新しく開通したところの向こう側の梅丘に至るところは、概成でもっと幅員をふやす計画になっていたりだとか、地元の感覚からすれば、あそこはでき上がっている道路だというものがあると思うんです。そういう道が概成道路では非常に多くあって、この機会に計画の見直しができるんじゃないかというような思いもあったわけですけれども、その辺の住民の感覚であったり、住民の意見というのはどう考えているんですか。
◎佐藤
道路計画課長 概成道路というものを考えたときに、一定の幅員もあり、歩道と車道が分かれていて、そういう姿の道路も多いわけでございますが、やはり道路に何が必要かというものを考えたときに、車道もさることながら、現在は、例えば自転車の走行のことでございますとか、緑地のことですとか、また十分な歩行空間、こういうものを備えていくということから考えれば、現在、区内の概成道路は幅員約十一メートルぐらいのものが非常に多くて、ぎりぎりに苦しい中で歩道をつけているというような
状況でございますので、今の整備でよしとするのではなくて、計画としてはあるべき姿を計画していくということでございますので、今回は計画は存続という判断になっていくわけです。
その中で、もうこれで十分ではないかというような御意見も、例えばパブリックコメントの中でもいただいておりますし、平素、私どももいただいているところではございますが、ただいま申し上げましたとおり、計画道路として、計画として、都市として目指していくものがございますので、これについては、今回の手続の中での計画継続については了としたものでございます。
◆
中里光夫 委員 都市計画道路にかかっているところは、権利制限があったりだとか、そういう問題もある中で、
都市計画道路の見直しという議論にもなっているわけで、拡幅であっても同じ問題でありますし、計画なんだからということではなくて、そこはきちんと、住民の声を聞きながら、個別具体に路線ごとにしっかりと見直しをしていくべきだと思います。
そう考えますと、今回
世田谷ではもうほとんど何もさわらないというようなものですから、これは全然見直しに値しないんじゃないかというふうに私は感じています。これではちょっと納得できないです。これは意見です。
◆
真鍋よしゆき 委員 今、概成の話で、第一次、二次、三次、四次と来た中で、結局、概成道路というのは後回しになっているように私は思えるんですよ。まずは通り、まずは抜けようと。例えば一例を言えば、補助二一六号線なんかは、
世田谷区施行で今、はっけん通りと通称言われているところは榎から抜けたわけですよね。今度京王線の開かずの踏切をなくして、あそこの道路を旧甲州街道、甲州街道というのが第四次に入ったわけです。その中のその概成の部分は、ずっと今の話で存続ということで、もう既に歩道と車道が分離されていて、皆さんのほうで自転車で走ったらこれだよなんて、あのブルーの線も引いていますけれども、そうすると、あそこの地権者の方、私も知り合いが何人かいるんですけれども、もう既に歩道も車道もできていて、青い線も区が自転車を入れていって、これは一体いつどうするんですかと。結果的には残すけれども、いつやるか全然見えないと私は思うんですよ。
だから、結果として、ここにある概成にしても、それから今ついでに言うと、補助二一六号線の先は都立祖師谷公園とクロスしているから、その先に行けば、多分成城警察の昔のところだと思うんですね。それから、今、皆さんのほうは大蔵を一生懸命整備されていて、その先が打越の区画整理があって、その先が鎌田前耕地でできていて、多摩堤通りに至っている。要は概成と
都市計画道路で祖師谷公園とクロスしているところは全部後回しになっていると私は思いますよ。その後回しになっているものを、概成から片づけていけば、それでもさっき課長が言われたことは理想ですよ。歩道も広ければ広いほうがいいし、でも、そこにその建物を持って住んでいる人たちは本当に困っているんですよね。だから、その概成を、例えばもう何年以内にやらないんだったら、これはもう潔く諦めて、現実、通り抜けているんだからいいじゃないかみたいな思いを区が持ってもらってもいいんじゃないかというのが率直な気持ちなんです。そういうことを区民の代表として、東京都に言って、二十三区、二十六市町村と話し合ってきてほしかったというのがさっきの話だと、私も全く同意見なんです。
ところが、区のほうの明確な方針もなく、ただ、理想論を言って、幅員が十一メートルが平均だとか、いろいろあると思うんだけれども、もう既に通り抜けてもいるし、これだけの歴史もあるし、今のところ、まだまだ先が抜けていないところはたくさんあるし、第四次、第五次、第六次っていろいろこれからやるのかもしれないけれども、私は見通しは全く立っていないと思うんですよね。だから、少なくとも年限を決めて、ここまで着工する見通しがなければ、潔くこれは見直すとか、区のほうで大きな方針を立てなきゃ、こういう検討会をやっても、結果としては全て、もちろん理想を言えば全部予定どおり、それだけの幅員を確保して道路ができたら、それにこしたことはないですよ。でも、それまでに何十年、下手すれば百年、二百年かかるのをこのまま放置して、そこに住んでいる方々の、先ほどもお話がありましたが、建築制限をして、それでいいのか。そういうところは、一番区民に寄り添っている身近な自治体としてどう考えてこの会議に臨んだのか、改めてお尋ねしたいと思います。
◎佐藤
道路計画課長 町の中に、沿道地権者の方に、今、
委員御紹介いただいたような御意見が多くあることは区も承知してございます。それは踏まえてはおるんですけれども、今回の作業におきましても、この動機として、必要路線をまず、この道路は必要だということは四次化の中で検証しているわけで、やはりその検討の動機として、長い間規制をかけ続けることがどうなんだという視点がまさに動機になっているわけです。その動機の中で検討を始めて、必要であるとは言え、整備まで時間がかかる。引き続き制限も長引いてしまう。その中で、さらに見直すべきものはないのか。だから、概成道路についてもその縮小の
可能性を検討するということで取り組んだわけです。だから、動機としては踏まえるべきは踏まえたんだなと。
ただ、結果として、
世田谷区の中で縮小変更の路線はなかったわけですけれども、それは単純に東京都全域共通のフィルターでふるったらひっかからなかったというだけではなく、例えばネットワークとしての必要性というものを考えたときに、やはり求めるべきは、必要で整備なわけですから、概成路線、概成がその部分であった場合、そこがしぼめて、例えば縮小してしまって、全部を着手するときにはどうするんだみたいなことは、我々も道路の計画担当としてはやっぱり考えるわけです。
道路の幅員の必要論はもちろん最上位で道路にどういう機能を持たせるかという、
委員御指摘のところで言えば、理想ということですが、それはもちろん計画としては守っていかなきゃいけないんですけれども、そのほかにも、やはり実際その事業をしていくという視点も、時間の距離感が遠いという御指摘があるかもしれませんが、その概成部分だけを例えばしぼめてしまえば、いわゆる連続性として、
委員御指摘のあった、例えば二一六号というのは区の西部において、地域間を連携していくためにずっと連続して続いていることが重要な路線であると私どもの道路計画のほうも考えておりまして、その中でその一部をしぼめていくことはどうかというような視点も含めて今回の判断に至ったということでございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 長年建築規制等をされている方々の思いも含めて、だからこそこういう見直しをして、しかも第四次事業化計画にも載っていない。そう考えれば、まずそのネットワークができるというのはすごい大事だと思うんですよ。概成というのはそれの役割も果たしている、私はそういうふうに思いますよ。だから、概成のものを活用して南から北まで抜いていくんだと。それで、とりあえず
世田谷区の中の例えば公共交通網の整備であるとか、ネットワークをよくする、ここまで本当に大事だと思うんですよ。
だけれども、そうであるならば、もう概成があるからこそそのネットワークができるんだから、その概成のところまで、また幅員はあくまで十六なきゃだめだとかというふうにずっと規制していく必要があるんだろうかって、これは単純な疑問なんですよ。そういう思いを強く持ってこの会議に臨んでいるようには、今の話だと思えないんですよ。やっぱりあるべき姿として全部十六メートルでつながればよいでしょう。だけれども、十二メートルが一部あって、その道路のおかげでほかのところが全て通り抜けられるんだから、じゃ、その十二メートルに面している方々は何年先まで待てばいいんだというのは当然それはあるわけですよ。
ちなみに今、
都市計画道路の
世田谷区の整備率ってどれぐらいなんですか。
◎佐藤
道路計画課長 五〇%を少々超えたところでございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 そうすると、これまで長い年月をかけて五〇%ですよ。今十年単位で四次に入っていますけれども、大体四次に入ったからといってこの十年でできるわけはなくて、大体四次の中でも三次の積み残しはいっぱいあると思うんだけれども、そうやって累積していくと何年かかるかってシミュレーションが出るわけじゃないですか。私は大変なものだと思いますよ。
だから、そういう計画ありき、あるべき、これは確かにそうでしょう。だけれども、もう一方、人間は生きていて生活しているわけですから、少なくともここまでのタイムの中で物を見ていこうとか、ここまでの中で、今五割だけれども、どこまで持っていくか。
今言われた五割というのは、概成は入っているの、入っていないの。
◎佐藤
道路計画課長 完成延長で五〇%でございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 ということは、完成延長だから、概成は入っているわけでしょう。違うの。
◎佐藤
道路計画課長 概成は完成ではございません。未整備路線でございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 だから、そこの見方だと思うんだよね。では、十六メートルの計画に十二メートルあるところは入れなければ、なかなか数字が進まないし、まず進めることはネットワークづくりじゃないですか。ネットワークをつくって、みんなが安心安全で行き来できる。だから、歩道と車道、概成は分離されているところが結構多いと思います。ほとんどそうじゃないのかな。だから、そこらのところをもっともっと具体的に仕分けて、要は結果として全て存続というのは私はあり得ないような気がするんですよ。本当に皆さんのほうで一個一個の路線の概成を確認して、そこの部分を、今、副区長もいらっしゃいますけれども、そこまでみんなわかった上でその会議に臨んで、この
委員会で、そういう思いもあって四次にも乗らなかったから
あり方を検討するんだという、こんな大事な会議はどういう心持ちで臨んで、その結果として、
委員会でこんな報告をされても、何か一つ、とりあえずは現状維持を残すために会議をやったけれども、やっぱりみんなそのままでしたという、こんな形にも見えてならないのよ。そこまでの詰めって副区長とかは本当にやったの。
◎五十嵐 道路・
交通政策部長 先ほど佐藤課長のほうからも話があったと思うんですけれども、まさに
委員がおっしゃる部分は確かに私どもも感じています。ただ、これについては、今回の検討では現状維持ということでなったんですけれども、こちらの今後の進め方のまとめにもあるように、やはり今後とも社会経済情勢の変化、道路に対する区民ニーズを踏まえて、
都市計画道路の不断の見直しを行っていくということで締めております。でございますので、今の話につきましても、当然考えていかなきゃいけない課題であると思っておりますので、そして今回については、こういった現状維持というか、幅員の確保とかということも大事だということで、私どもとしては現状維持させていただいたんですけれども、当然これについては、
委員のお話も十分我々も理解しておりますので、それについては不断の見直しを行ってまいりたいと思っております。
◆
真鍋よしゆき 委員 これで最後にしますけれども、そうすると、一番最後のこの二行か三行かで今言われた言葉があるんですよ。それは今度いつやるんですか。今回こういう検討の会議があったよね。今度それは、次はいつなんですか。
◎五十嵐 道路・
交通政策部長 今、いつということは言えない部分がございますが、やはりこれについては非常に大事な課題であると思いますので、速やかに検討してまいりたいと思います。
◆
佐藤弘人 委員 私も一言言いますけれども、毎回言うんですけれども、今回のやつは、結局は東京都マターなんですよね。地方自治を考えたら、これは特別区のほとんど呪縛にさいなまれて何かやっているような印象しかもう受けないわけですよ。真鍋
委員がおっしゃったように、いろいろと意見があるのはよくわかるんですが、
世田谷区における
都市計画道路も含めた道路のこれからの
あり方の
基本方針というのをしっかりやっぱり主体的に考えていかないと、何か下請的な感覚でこういう会議でまとめられたものが報告されるというのでは、一体
世田谷区のまちづくりをこれからどうやって進めていくのかということも、それから、相変わらず都市計画決定権限がないからそれはしようがないでしょうというところに陥ってしまうことのほうが、私は将来を考えると非常に危惧を禁じ得ないと思います。そういった意味において、今、部長がおっしゃったように、本当に不断の見直しをやるんであれば、それぞれの路線について、実情はこうだから、こういった見直しを考えていかなきゃいけないとか、こういった期間で整備をしていかなきゃいけないとか、そういった具体的なところをしっかり指し示していただきたいという意見だけ申し述べておきます。
◎岡田 副区長 今、御意見なのに御答弁して申しわけありませんけれども、今、御指摘のとおり、今回この
都市計画道路の
あり方ということで、都と二十三区と二十六市全体としての、先ほど佐藤課長の表現で言えばフィルターを通して落とした結果、
世田谷区としては現状維持という形になったということで御報告を申し上げました。
道路という性格上、ネットワークですので、広域で考えなきゃいけないという面は当然あるわけですけれども、今お話しの観点としては、概成、立体交差、それから都市計画公園、そして既存道路との代替、こういうところについては、私どもとしても、個々の路線については視野に入れて検討したつもりですけれども、いわゆる東京都のフィルターというようなところで言うとひっかかってくるものではなかったということで、今、佐藤
委員からお話しのあった区として主体的にどう考えるのかということについては、まさにこれから
世田谷区の自治権、都市計画を含めた自治権の拡充というようなことの議論と非常に重なるお話だと思いますので、部長から申し上げましたけれども、区としては主体的に考えていけるように努力していきたいと思います。
◆
中里光夫 委員 区として主体的に考えていくと。真鍋
委員がおっしゃっていたように、概成で権利制限もかかっているような
状況をいつまで放置するのかというのは全く同じ思いです。
真鍋
委員とちょっと意見が違うところがありまして、これは未接続の部分についてです。今回の見直しは第四次の未接続のところは全部通すというのが前提になっていますけれども、私はここも含めて、地域の立場、
世田谷の立場で廃止も含めた見直しというのが必要だというふうに考えていますので、そこを前提にしているということ自体、この方針はおかしいというふうに考えています。これは意見として。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(5)第五十七回
東京河川改修促進連盟総会及び
促進大会の開催について、
理事者の
説明を願います。
◎桐山
土木計画課長事務取扱参事 それでは、第五十七回
東京河川改修促進連盟総会及び
促進大会の開催予定につきまして御報告いたします。
まず、1の開催主旨でございます。主旨につきましては、都内の河川の氾濫や溢水による災害を防除しまして、住民の福祉を増進するため、国会及び政府並びに東京都に対しまして、河川改修事業の早期達成を要望して、その実現に協力していくものでございます。
次に、2の開催日時につきましては、
令和元年八月七日水曜日の午後一時の開会で、場所につきましては練馬区練馬一丁目の練馬文化センターを予定しております。
大会の内容等につきましては、総会と
促進大会を資料記載のとおり行う予定でございます。
なお、今回、議会を代表しまして、副議長に出席をいただく予定となっております。
報告は以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの
説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(6)その他でございますが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 ないようですので、以上で
報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、2
協議事項に入ります。
まず、(1)行政視察の成果についてですが、先般実施いたしました行政視察は、
委員の皆様はもちろん、御同行いただきました
理事者の皆様、そして事務局の皆様方の御協力により無事に終了することができました。この成果については、今後、皆様の議会活動を通じて区政に反映させていただきたいと思います。
ここで、今回の視察を通じて御感想等があれば御発言いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。初めて行かれた方、どうぞ。
◆くりはら博之
委員 大変料理がおいしくて、大変よかったと思います。ただ、もう少し
相手方の
委員というか、オブザーバーじゃないんですけれども、役所の中のいろんな人の話が聞きたかったなとは思いました。そういうところです。そんな感じです。特に言うことはないです。
◆
真鍋よしゆき 委員 既存の建物を生かしてそこに役所を持っていくというのがありましたよね。やっぱりあの発想は非常に重要だなと思いました。大きなところが撤退して困ったな。でも、そこは市民の憩いの場、一番の場であるから、そこに役所の窓口を持っていったという先進的なお話で、そこの現場を見せてもらいましたけれども、
世田谷区もこの松陰神社のここでずっとやっていくのが本当にいいのかなというのが率直な感想で、あのキャロットタワーをつくったときにあそこに持っていくという議論は相当活発にあったんだけれども、なぜあのときにあれが消えてしまったのかなと、今でも残念な思いがあるんです。既存のものを活用するというのを
世田谷区内の中でももっともっとできるということを感じました。ですから、何でもかんでも
世田谷区は税金をもって、
世田谷区自体で一〇〇%つくっていくという発想はやめたほうがいいんじゃないかなというのをなお強く思いました。
それからもう一つは、やはり各それぞれの自治体がそれぞれ自立した市であり、中核市であり、政令指定都市でありということで、やっぱりそれぞれに権限と財源を持っているので、この
世田谷区ではできないことが実行できるなというのを感じました。ですから、先ほど副区長から自治権拡充の話等もありましたけれども、やっぱりこの区が九十万人を超える人口を抱えながら、まだまだ二十三区特別区の中で、権限も財源も東京都に大きく依存している
状況の中でどうするかというのを、また逆の他の自治体の先進例を見ると、そこにどうやって追いついて、区はどうするのかということで、なお、より一層都区制度の改革を推進しなきゃならないということを実感しました。
以上、感想です。
◆藤井まな
委員 まさに今、真鍋
委員がおっしゃっていたことも僕も全く同じことを感じて、
世田谷区でできないことがいっぱいあるなと、うらやましいなとすごい感じたことが多かったと思います。
仙台へ行って、本来、都市整備の領域じゃない話もいろいろ、経済の話とかもいろいろ出たときに、積極的に仙台市が企業と交流をしたり、人事交流したりみたいな話があったときに、なかなか
世田谷区でそんなことはできる話ではないなと思ったけれども、すごい積極的に仕掛けていくということができているのはうらやましいなというのはすごい感じました。
あと青森市に行って、結構青森市が私は一番印象に残ったんですけれども、やってきたことが一回失敗をしたということを正直に認めていて、その失敗からどうやって学んでいかなければいけない、どうやって立て直していかなければいけないという中の過程で、例えば市街地が空洞化してしまって、それを把握するためにはどこにシャッターがおりて、店舗がどれぐらいあって、もうそこが何もない状態になっていると。店舗がどれぐらいあって、駐車場になっている店舗がどれぐらいあってというのが一目でわかるような図になっていて、そこからどう都市を開発していくのかということが目に見える形になっていた書類とかがあって、本当にこういうのは
世田谷区でもあっていいのかなと。常に移り変わっていくことを把握しながら、もしかしたら、区の皆さんはそういうのをもう把握して、そういうのがあるのかもしれないですけれども、そういうのは
世田谷区でも使っていけるんじゃないのかなとすごい思いましたので、今後の議会活動にもしっかりと意見に反映をさせて主張していきたいなというふうに感じました。
◆
上島よしもり
委員 ちょっと重なっているかわかりませんけれども、私はやっぱり地域が違うんで、もしかするとすぐにはできないかわからないんですけれども、基本は同じ自治体でもありということでちょっと申し上げれば、やはり民間と自治体が本当に地域のために力を合わせてやっていこうという形ができているというか、そうじゃないとお互いまずいよねという気持ちがあると思うんですね。でも、東京においてはどうかというと、お互いそんなに危機感がないというだけであって、本当はもっとできることはあるんじゃないかなと今回さらに思いました。
ということで、やはり行政においてはいろいろ障壁があるかわかりませんけれども、民間との連携というのをもう少し本気でやっていったら、こんなにいいことがあるんだということを早目に、今はまだいいですけれども、確実に日本全体もそうですけれども、都市部においてだって将来厳しい時代が必ず来ますから、その前に、ならない前に民間といい関係を築いて、いい行政の
仕組みというのをつくっていく、今まさに時代なのかなということを改めて思いました。
◆
神尾りさ 委員 今回、議員としても、副
委員長としても初めて視察に参加させていただきまして、本当に公私ともに学ぶことが多かったなというふうに思います。
個人的には、盛岡の城の跡も、公園のところに東京の港区のファッションブランドが入って、今後、開発をしていくということで、都内と地方とが横の連携といいますか、つながって何か今後発展していく、今までになかった視野で物事を変えていくということに印象を受けたのと、あと青森のねぶたのところで、やっぱり市民の方々にすごく祭りというものが浸透していて、それによって年間が動いていたり、予算が動いていたりというところで、なかなか
世田谷に住んでいますと、そういう土着の愛情というか、自分の地元愛みたいなものが薄いのは感じるので、そういったところをすごく印象も受けまして、非常に学びの多い、それから
委員の皆様のふだん見えないところもたくさん見せていただきまして、楽しい視察でした。ありがとうございました。
◎畝目
都市整備政策部長 お話がありましたように、各自治体、特に東北地方ですので、人口も減少しているところもあったりとかもしていて、当初ドーナツ現象になっていった青森市も、また市街地活性化ということで、かなり再開発を行っていくという手法の中でといいますけれども、マンションとの共同化だとか、そういうようなことを考えているようなんですけれども、そこにどのくらい入ってこられるのか、実は若い世代しか入ってこられないんじゃないかという課題もあるというふうにはおっしゃっていましたけれども、またこれもチャレンジできるというのも、市だからといったところも一つあるのかなというふうには感じました。そうした中でも、また我々もそれを参考にしながら、いろいろまちづくり等に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。
○
河野俊弘 委員長 それでは、以上で行政視察の成果を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(2)参考人の
出席要請について協議をいたします。
外郭団体職員の参考人としての
出席要請につきましては、前回
委員会での決定を受け、正副
委員長と
理事者側で協議をし、九月二日月曜日午前十時から、お手元に配付資料案のとおり行うことで調整をさせていただきました。
それでは、参考人の
出席要請についてお諮りしたいと思います。
資料案のとおり参考人の出席を求めることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 それでは、そのように決定をいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、(3)次回
委員会の開催について協議をいたします。
先ほど参考人の
出席要請の際にお諮りいたしましたが、当
委員会所管の外郭団体の報告は、九月二日月曜日午前十時から行います。また、通常の
委員会は年間予定である九月三日火曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 それでは、九月二日月曜日、三日火曜日と二日間連続の開催となりますので、よろしくお願いいたします。
以上で
協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 そのほか何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 特にないようですので、以上で本日の
都市整備常任委員会を散会いたします。
午前十一時十五分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名
都市整備常任委員会
委員長...