世田谷区議会 2019-07-04
令和 元年 7月 都市整備常任委員会-07月04日-01号
北沢総合支所
総合支所長 髙木加津子
都市整備政策部
部長
畝目晴彦
都市計画課長 清水優子
市街地整備課長 釘宮洋之
住宅課長 蒲牟田和彦
防災街づくり担当部
部長
田中太樹
みどり33
推進担当部
部長 笠原 聡
公園緑地課長 市川泰史
道路・
交通政策部
部長
五十嵐慎一
道路管理課長 青木 誠
土木部
部長 関根義和
豪雨対策推進担当参事 桐山孝義
工事第一課長
春日谷尚之
工事第二課長 筒井英樹
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
請願審査
・ 令元・一〇号 保育園近くの
歩行者用「青」信号の間隔を、早く見直すよう東京都に
働きかけることを求める陳情
2.
報告事項
(1)
三軒茶屋駅周辺の
まちづくりについて
(2) 平成三十年度
指定管理施設に係る
事業報告について(
都市整備常任委員会所管分)
(3) 区立公園等における
移動販売車の誘致に関する社会実験の結果について
(4) 歩行者の
転倒事故の発生について
(5) その他
3.
協議事項
(1) 参考人の
出席要請について
(2) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前十時開議
○
河野俊弘 委員長 ただいまから
都市整備常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 本日は、
請願審査等を行います。
それでは、1
請願審査に入ります。
(1)令元・一〇号「保育園近くの
歩行者用『青』信号の間隔を、早く見直すよう東京都に
働きかけることを求める陳情」を議題といたします。
本件について、理事者の説明を求めます。
◎春日谷 工事第一課長 保育園近くの
歩行者用「青」信号の間隔を、早く見直すよう東京都に
働きかけることを求める陳情について御説明いたします。
陳情の趣旨ですが、一点目として、上北沢こぐま保育園近くにある
横断歩道の
歩行者用青信号の時間が短く、
園外保育の際、園児が青信号の間に
横断歩道を渡り切れない。この
歩行者用青信号の間隔を見直すよう東京都、警察へ
働きかけてほしいということ。
二点目として、世田谷区は
生活道路が多く、高齢者・子どもの安全を守るためにも、
歩行者信号機の青の時間を少し延ばすことが必要であり、信号は東京都(警察)の管轄ではあるが、昨今の痛ましい事故を減らすためにも、世田谷区は東京都と素早い対応をとるよう求めること、との二点でございます。
陳情の理由としては、
園外保育時の園児が安全に
横断歩道を渡り切れるようにしたいということ、また、高齢者・子どもの安全を守り、昨今の痛ましい事故を減らしたいということ、以上の二点でございます。
この中で陳情書に記載の青信号の間隔とは、青信号の点灯時間のことと判断いたします。また、東京都とは、
交通管理者である東京都
公安委員会のことで、実際の窓口は
所轄警察署となります。
まず、現場の状況を説明させていただきます。では、張り図をごらんいただければと存じます。
まず、
陳情箇所でございます。こちらが京王電鉄の八幡山駅から徒歩十五分ぐらいで、上北沢の駅から徒歩十分ぐらい、
都立松沢病院の
外周道路の南東に位置する上北沢一丁目の三十二番先の丁字路の交差点にある
横断歩道でございます。
撮影箇所図の写真3に、現在というところに写っている
横断歩道になります。この
横断歩道は、車道が七メートル、両側に歩道が二・五メートルずつある全幅十二メートルの区道で、車両用の信号機と、押し
ボタン式の
歩行者用信号機が設置されております。
周辺には
将軍池広場、
上北沢公園、世田谷区の
上北沢地区会館などがあります。
陳情箇所の道路については、かつて道路の曲がりが大きく、見通しが悪い状況であったため、
都立上北沢一丁目アパートの建てかえにあわせて道路の線形を改良する事業により、平成二十二年から平成二十三年にかけて、区による道路の線形を改良する整備が実施されました。
撮影箇所図1の整備前と、現在の整備後を見比べていただけるとわかろうかと思います。
整備以前から、交差点に
横断歩道はあったものの、当時、信号機はありませんでした。区の
道路整備後、平成二十六年の九月に信号機が設置されております。その信号機は、
歩車分離式と言いまして、
横断歩道と
通行車両の動線が同時に交わらないように安全に配慮された信号機となってございます。
交通量としては、職員が計測したところ、平日の日中で1時間当たり、車両が約三百台、自転車が約十台、
当該横断歩道の
利用者数は一時間当たり、歩行者が約二十一人、自転車が約二十五台と、区内の同規模の道路の中では交通量、利用者とも比較的少ないほうとなります。
また、
陳情箇所における
歩行者用信号機の青信号の時間ですが、職員が計測したところ、青の点灯時間が約八秒、点滅が約四秒、計十二秒でございました。
ここで青信号の時間の設定の仕方を説明いたします。青信号は点灯と点滅時間で構成されており、
横断歩道の延長一メートルにつき、歩行者の歩く速度を一秒で計算したものに、交通量や
利用状況などを考慮した猶予時間を加えたものが点灯時間となります。それに点滅の時間を加算し、
信号機ごとで設定すると、信号機を管轄する
交通管理者である警察より聞いております。
陳情箇所における
横断歩道の延長は七メートルですので、青の点灯時間は約一秒の猶予が加算され、さらに点滅の四秒が加算されているということになります。
次に、上北沢こぐま保育園の状況などを説明させていただきます。
上北沢こぐま保育園は私立の保育園で、東京都の
認可保育園です。園児の総数が約百名で、平成二十九年四月一日に開園しております。都有地を法人が借りて、建物を建てて運営しており、区では運営者の選定と園児の募集にかかわっているとのことです。
園児のお散歩の状況ですが、一歳から六歳児については午前九時半から十一時ごろに、零歳児については午後一時半から二時の時間帯で、一クラス十人から三十人で五
グループに分けて、天候や行事などにもよりますが、ほぼ毎日お出かけしているとのことです。
二名から三名の保育士さんたちが
園児たちを引率して、
将軍池広場などに行くのですが、
陳情箇所における
歩行者用信号機の青信号の時間では、園児が全て渡り切るのに、ぎりぎりないし足りないことが多く、渡り切れない場合は、引率の保育士さんが両手を広げ、車両に対し待っていただくようガードしている状況でございます。
職員が時間を計測したところ、クラス、園児の年齢によって異なりますが、一
グループ七人から十七人で渡り切るのに六秒から十七秒ほどかかっている状況でした。この状況については私も六月十八日に現地で確認をしてございます。
保育園の話では、園庭はあるものの、さほど広くなく、大きい子と小さい子が一緒に遊ぶと危ないこともあることから
園外保育が必要であり、また、子どもの健康のためにも散歩に出て歩かせているとのことです。
そのお散歩の際に道路を安全に渉るために、
歩行者用信号機が設置されている
陳情箇所の
横断歩道を渡ることとしているのですが、一クラスの人数が多いときは途中で赤になってしまうので、青信号の時間を長くしてもらえるとうれしいとおっしゃっておりました。
最後に区の考え方を御説明いたします。保育園における
園外保育は子どもの育成にとって重要なものであり、昨今の痛ましい事故は、
事故現場付近に住んでいる方ではなくとも多くの方が非常に心を痛めるものと思います。また、事故の被害を受けたり事故を見た子どもなどは、専門家の話として、恐怖心など心に傷を抱えてしまい、その後の成長に影響を与える可能性もあると伺っております。子どもの安全のためには、
歩行者用青信号の一定の時間延長は、現地を確認した結果からも、必要なものと考えられます。
さきの定例会におきましても
保育所管より御答弁さしあげているとおり、警視庁から東京都を経由し、都内の各自治体の
保育所管に対し、子どもの自宅から
保育所等までの経路、散歩その他子どもが通行する道路において交通安全上危険がある場所を把握した場合は、
所轄警察署へ連絡することが文書により要請がされております。要請文については
保育所管より各区立、私立の保育園に対しメールなどで送っているとのことです。
なお、上北沢こぐま保育園の住所地及び陳情の当該地の
所轄警察署は
成城警察となります。そのため、区としても、信号機や
横断歩道などに対する要望の窓口となる
所轄警察署である
成城警察署へ、
当該箇所の
歩行者青信号の時間を延長するよう、
保育所管と連携し、至急
働きかけてまいります。
またその一方で、現在、上北沢こぐま保育園からは、
所轄警察署である
成城警察に対しまして、
陳情箇所における
歩行者用青信号の時間を延ばしてほしい旨の要望を出していないとのことですので、まずは上北沢こぐま保育園からも、
成城警察署へ
陳情箇所の
横断歩道に設置されている
歩行者用青信号の時間延長について要望を出していただくこと、また、現在、上北沢こぐま保育園では一
グループ十人から三十人で五
グループに分けてお散歩に出かけているとのことですが、例えば今より一
グループの人数を減らすとか、
当該横断歩道を一回で渡る園児の数を減らすといったような、
横断歩道を安全に渡れる工夫、危険性をできるだけ減らす工夫ができないかなどの検討をお願いしたいと考えております。
以上が一点目の陳情に対する区の考え方となります。
二点目に対しての区の考え方について御説明いたします。
区では、これまでも
交通弱者と言われる高齢者や子どもなどの安全を守るために、区民の方から
歩行者用信号の青信号時間の延長の要望があった際は、現地の確認を行った上で、信号機や
横断歩道などに対する要望の窓口となる
所轄警察署へ、現状の様子や要望の内容を申し伝え、場合によっては現地で立ち会いをするなどし、検討していただけるよう
働きかけをしてきております。
過去三年の間で九件の同様の御相談をいただいておりまして、そのうち一件、
茶沢通りの代沢四丁目付近、
代沢小学校の西側になる
歩行者用信号機において、七時から九時までの間で青信号の時間が延長されております。
また、それ以前では平成二十七年に用賀二丁目付近、用賀駅の南側になりますが、こちらの都道と区道との交差点の部分で七秒から十秒に
歩行者用信号機の青信号の時間が延長されております。
また、さきの定例会において御質問いただいた環七と世田谷線が交差するところにある
横断歩道の信号機の青信号の時間延長につきましては、区からの
申し入れによってではなく、地元からの要望によって、既に
試験的にではありますが、昼間の十一時から十二時の間で二秒ほど延長されております。なお、この時間延長については、区では、
試験的にではなく継続していただくよう、既に
所轄警察署へ
申し入れをしたところでございます。
今後についても、これまでの
取り組みを継続させることはもちろんのこと、信号機や
横断歩道などに対する要望の窓口となる各
所轄警察署へ迅速な
情報提供などを行い、
関係機関の検討が進むよう
働きかけてまいります。
説明は以上です。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中里光夫 委員 この間の定例会でも、たくさんの人がこの保育園の
園外活動について質問をしていましたが、ここのケースでは渡り切れないという、そのことを要請するということで、大変結構だと思うのですが、区内全体で、警視庁から通知も出ているということもありますが、やはり区として保育園と協力しながら
危険箇所を洗い出して、その要請を出すということをやってはどうかということを定例会の中でも、私も訴えてきましたが、何かその辺で動きとか計画とかはございますか。
◎春日谷 工事第一課長
保育所管のほうとは、もちろんこちらの当該の保育園については、先ほども申し上げましたように連携をして、一緒に行ったりとかというところで、あと、情報などが、やはり保育園からの情報は、我々に入るというよりは
保育所管のほうに入ったり、あとはそのまま警察のほうへ行ったりというところが多いものですから、そういった場合の
情報提供をすぐにいただけるようにということで、もう既に話のほうはしてございます。
以上になります。
◆
中里光夫 委員 そうすると、庁内で情報を共有するとか、そういう
取り組みが始まっているということでよろしいですか。
◎春日谷 工事第一課長 そのように捉えていただいて結構だと思います。
○
河野俊弘 委員長 それでは、以上で質疑を終わります。
それでは、本件に対する御意見と
取り扱いについて、それぞれの会派よりあわせてお願いいたします。
◆
上島よしもり 委員 自民党としましては、こちらは
趣旨採択でお願いしたいと思います。
子どもたちもそうですが、これからまた高齢者も、町の中で生き生きと生活していただくには、この信号時間も非常に重要な課題となってくると思われます。また、これは警察に直接言われる方もいらっしゃると思いますし、保育園であれば
保育関係の所管であるとか、また実際の園とかが直接警察に言う場合もありますが、やはりぜひ、世田谷区がその中で、橋渡しということで、地域の事情がわかったり、また町会とのつながりがあったりとか、そういうネットワークを生かした役割を果たしていただくことを期待いたしまして、意見とさせていただきたいと思います。
◆
佐藤弘人 委員 公明党としては
趣旨採択でお願いします。
ただ、さきの定例会の
代表質問でも私たちの党でお話しさせていただきましたが、今回のように園から要望が出ていないで、保護者の方から信号の延長ということで、わざわざ陳情をしないといけないような、何かそうではなくて、しっかり
園外活動の
安全対策を区として主導的に、また主体的に、各園に対して、何か危険な箇所はないですかとか、要望等をどうですかとかいうことも含めて、警視庁とのしっかり橋渡し、それから連携、それから迅速な対応といったところを、今後しっかり高めていただきたいと思います。
先ほど課長からもそういう趣旨のお話がありましたので、そのことをしっかり要望させていただきたいという意見を付して、
趣旨採択としたいと思います。
◆藤井まな 委員
立憲民主党社民党は、
趣旨採択でお願いします。以上です。
◆
中里光夫 委員 共産党は、
趣旨採択でお願いします。
さきの定例会でも取り上げましたが、やはり保育の現場での
安全確保は保育の質にかかわる問題だし、区としての責任というものもあるので、区として責任を持ってその安全を確保する体制をつくっていくべきだということで定例会でも主張をさせていただきました。そのことをしっかり進めていただくことを要望をあわせてしたいと思います。
◆
神尾りさ 委員 我々Setagayaあらたでは、
代表質問のほうでも、子どもの通学、通園、そしてお散歩中の安全ということは今、最重要の課題であると申し上げました。今後も引き続きそのように区と、それから区民と、担当の所管と連携して
安全安心を守っていただきたいという思いでございます。
一方で、今回の件は近隣の区立の保育園で、既に保育園から警察のほうに、同じ信号機の要望が行っているということを調べまして、もう既にそれで対応が始まっていると伺っております。ですので、ただ、我々としましては、この
安全安心という面で今後も引き続き検討して実施していただきたいという思いで、
趣旨採択とさせていただきたいと思います。
◆
上川あや 委員
レインボー世田谷としても
趣旨採択でお願いしたいと思っています。
今の御説明を伺いながら、実際のニーズはありながら、なかなか声が上がらないというのは、ここにもあるのだなということを思いましたし、幼稚園、保育園だけではなくて、高齢者の方が信号や踏切を渡り切れない場面を目にする機会が、やはりふえてきたなということをすごく実感しておりますので、ニーズを潜在化させることなく
安全対策、受け身ではなくて積極的に区としても一歩先行く形で
働きかけをして、ニーズをちゃんと顕在化させる努力、それをしっかり改善につなげる努力ということをお願いいたしまして、私の意見といたします。
◆
ひうち優子 委員
世田谷無所属としても
趣旨採択でお願いします。
子どもたちの安全、また、高齢者の方も、以前に、たしか
三軒茶屋の信号機も、何か青信号の延長をしてほしいという御意見があったり、高齢者の方も含めて、今後
安全対策という観点から、
趣旨採択でお願いします。
◆くりはら博之 委員 私たち、世田谷区は待機児童が多いという
イメージがあるので、
子育て支援がとても弱い
イメージがあるので、子どもを守る意味合いであれば、
趣旨採択でお願いします。
○
河野俊弘 委員長 それでは、本件の
取り扱いについてお諮りしたいと思います。
皆さん趣旨採択ということで意見が一致しておりますので、本件については、
趣旨採択とすることでお諮りしたいと思います。
本件を
趣旨採択とすることで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 御異議なしと認め、令元・一〇号「保育園近くの
歩行者用『青』信号の間隔を、早く見直すよう東京都に
働きかけることを求める陳情」は
趣旨採択とすることに決定いたしました。
以上で
請願審査を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
河野俊弘 委員長 次に、2
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
三軒茶屋駅周辺の
まちづくりについて、理事者の説明を願います。
◎釘宮
市街地整備課長 私からは、
三軒茶屋駅周辺の
まちづくりについて御報告いたします。
まず、1主旨について御説明いたします。
世田谷区の
基本計画及び
都市整備方針において、
三軒茶屋、下北沢、
二子玉川の三カ所を区の
広域生活・
文化拠点として位置づけ、
商業業務機能及び
文化情報発信機能が集積した全区的な核であると同時に、区を越えた広域的な交流の拠点として、これまで活気にあふれ魅力ある
拠点づくりに取り組んでまいりました。
下北沢では、
小田急線連続立体交差事業を契機とした
まちづくりにおいて、また、
二子玉川では、古くは高島屋、最近では駅東側の
二子玉川ライズを中心とした再
開発事業によって
まちづくりが進められております。
三軒茶屋においては、
東京オリンピックの前から国道二四六号の拡幅が始まり、続いて
首都高速道路の建設、そして玉電の地下化が昭和五十年代初頭に完成いたしました。その後、平成八年には市街地再
開発事業により
キャロットタワーを整備し、
パブリックシアターなどが文化の
発信拠点となっております。
キャロットタワー完成以降、町の大きな変化はなかったわけですが、近年では、町を訪れる方がふえる中、駅の周辺に滞留できるスペースが不足していたり、国道二四六号や
茶沢通りの歩道などが狭いなど、また、駅へ続くバリアフリーの動線が十分でないなど、今後のさらなるにぎわいや
交通結節機能を備えた拠点を目指す上で課題を抱えているというのが現状でございます。
こうしたことから、区では本年三月に
三軒茶屋の
グランドデザインとなる、まちの将来像と
まちづくりの方向性を示した
三軒茶屋駅
周辺まちづくり基本方針を策定いたしました。
このたびは、三月に策定した
基本方針を踏まえて、具体の
まちづくりを進めていくための
基本計画を検討していくために、
学識経験者などで構成される
検討委員会と庁内の
検討組織を設置することを御報告するものでございます。
今後、
検討委員会や庁内での議論の場を通じて、
三軒茶屋の町の未来や、区民や事業者などが幅広く
まちづくりに参加できる組織(
プラットホーム)の設置などを検討してまいります。
次に、2これまでの経緯でございます。この三月に策定した
まちづくり基本方針の検討に当たっては、平成三十年三月から
有識者検討委員会を六回開催して素案をまとめ、昨年九月には当
常任委員会にも素案を御報告しました。その後、町会、商店街などの合計二十四団体と個別に
意見交換を行いました。また、
区民意見募集と
住民説明会を開催し、素案の一部を修正して、ことしの三月に
基本方針として策定いたしました。
続いて、3計画の
位置付けと
検討体制(案)について御説明いたします。一枚おめくりいただき、別紙1をごらんください。
まず上の段、計画の
位置付けですが、区の
基本構想、
基本計画の下に
都市整備領域のマスタープランである
都市整備方針や分野別の方針・計画がございます。同様に、ほかの分野の方針・計画がございます。この三月に策定した
基本方針は、この下に位置づけております。さらに、今後検討していく
まちづくり基本計画におきましては、この方針を踏まえて策定していくことになります。
続いて下の段、
検討体制の案でございます。左側の区のところには、領域を横断する
庁内検討組織を設置いたしました。
次に右側ですが、区議会とこれからも御意見をいただきながら進めていきたいと考えております。区議会の下に書いてありますものが、今回の設置の御報告をしております、
まちづくり検討委員会でございます。
今後、具体の
取り組みを示していこうと考えております、
まちづくり基本計画の策定に向けましては、
検討分野も
都市整備の領域だけでなく、商業や業務、観光、国際化、文化など多岐にわたることから、専門的な知見を有する
学識経験者、町会や
商店街等の
地域関係団体の代表、また
三軒茶屋にかかわる民間の事業者、そして区の職員を
検討委員会の
構成メンバーとして考えております。
別紙1の裏面をごらんください。
検討委員会の現在の
想定メンバーですが、
学識経験者のところですが、
基本方針を策定したときの
有識者検討委員会の
メンバーを中心に、産業の部門、それから文化の部門の専門家にも新たに加わっていただこうと考えております。
次に
地元関係者ですが、商店街、町会、
民間事業者を予定しております。
最後に区の職員ですが、副区長と、関連する分野、地域などの部長級を予定しております。
別紙1の表面にお戻りください。さらに、
検討委員会の下に記載がございますが、庁内の検討や、
検討委員会からの御意見をいただきながら、幅広い区民や事業者などが参加できる
プラットホームを今後設置していくことを検討してまいります。
以上が計画の位置づけと
検討体制の案でございます。
それでは、かがみ文の裏面をごらんください。4の
まちづくり基本方針ですが、
参考資料としてA3判横の三枚の資料をつけてございます。
基本方針の概要版となってございますので、後ほど御確認いただければと思います。
最後に、今後のスケジュールでございます。先ほどからお話ししている
まちづくりの
検討委員会をこの七月中に設立したいと考えております。十月からはワークショップやシンポジウムなどを開催して、
まちづくりの機運を高めていきたいと考えております。令和二年には
基本計画の素案をまとめ、
区民意見募集などを実施いたします。そして、令和三年には
基本計画を策定したいと考えております。
私からの説明は以上です。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
ひうち優子 委員 この
三軒茶屋駅周辺の
まちづくりということで、広域にわたった
検討委員会を設置するということですが、今、再開発についてどの段階まで進んでいるのでしょうかというところ、認可と、あと都市計画決定まで行っているのかとか、そのあたりを教えていただけますか。
◎釘宮
市街地整備課長 現在、
三軒茶屋二丁目地区においては、再開発の準備組合が結成されておりまして、今、準備組合では再開発に向けた事業計画の検討、それから関係する権利者の合意形成に努めているところでございまして、まだ実際の正式な組合の発足、また都市計画等の決定には至っていない段階でございます。
◆藤井まな 委員 この
検討委員会の有識者とか地元の有識者の方たちの選定はどのようにやっていくのかなと。商店街でも結構ありますし、町会も結構ありますし、
民間事業者というのはどういう方たち、鉄道会社なのか何なのか、どういうことを想定されていらっしゃるのか、お伺いしてもよろしいですか。
◎釘宮
市街地整備課長 検討委員会の
メンバーとしては、
三軒茶屋の将来像を区とともに描くことができる
メンバーとして、まず
三軒茶屋駅
周辺まちづくり基本方針を策定したときの有識者、それから、先ほど説明したように産業、文化の有識者、地域の関係者として商店街、町会がございますが、町会については今のところ、関係する二町会を考えておりまして、また、事業者については、まだ正式には決めておりませんが、想定としては、今、藤井委員からお話のあった鉄道事業者などにも声をかけていくということも想定の中にはございます。
◆藤井まな 委員 今までの何委員会だか、ちょっと忘れてしまいましたが、今のお話だと、
学識経験者の方たちについては、
三軒茶屋地域を回って検討していた有識者の方たちが結構残るということでよろしいのですか。
◎釘宮
市街地整備課長 はい、そのとおりでございます。
◆藤井まな 委員 新しく入る方はいらっしゃらないのですか。
◎釘宮
市街地整備課長 今、まだ
学識経験者についても最終決定はしておりませんが、産業の分野、それから文化の分野については、これまで
有識者検討委員会のほうに参加していなかった学識の方にお願いするつもりでございます。
◆藤井まな 委員 あと、また、こういう
検討委員会は、例えば一般区民の公募のようなものとかをやっていたりする委員会もあるような気がするのですが、そういうものはやらないのですか。
◎釘宮
市街地整備課長 今回、
検討委員会の中では、その後設置を検討している
プラットホームというものを考えておりまして、幅広い区民の方、それからまた、この
まちづくり検討委員会に参加できなかった事業者の方なども、幅広く参加していただく
プラットホームを設置し、そういったところでいろいろな御意見、御議論をしていただきたいと考えております。
◆藤井まな 委員 この
プラットホームは、いつ設置されるかという話はありましたっけ、具体的な時期は。
◎釘宮
市街地整備課長 今の想定では、この秋ぐらいから立ち上げられればと考えておりますが、何分これからの
まちづくり検討委員会での議論、それから
庁内検討組織での議論を踏まえた上で、どういう形、どういう時期から始めるかも検討してまいりたいと考えておりまして、正式な発足予定時期は未定でございます。
◆藤井まな 委員 この
プラットホームのほうに、区民の方も、事業者の方もたくさん参加できるということなので、どういう、人数もまだ、これから検討していくのでしょうけれども、幅広い方たちが参加できるようになる
プラットホームにすることを要望しておきます。
◆
中里光夫 委員
検討委員会の有識者の中の
民間事業者で、鉄道事業者もなどという話が今出てきましたが、こういう大きな力を持ったり影響力を持っている事業者が、こういう
検討委員会に入ってきたときに、私たちが心配することは、そういった事業者の商業ベースに引きずられてしまうのではないかとか、そういった特定の企業の思惑でゆがめられてしまうのではないかとか、そういうことを危惧するのですが、その辺についてはどうですか。
◎釘宮
市街地整備課長 検討委員会の一
メンバーとして、鉄道事業者がこれから入る、入らないはまだ正式に決まっておりませんが、入ったとしても、
メンバーは十数名いる中での一名ということで、その鉄道事業者が入ったとしても、その鉄道事業者の議論で全体が決まるという認識はございませんし、今後設置を予定している
プラットホームでは、さらに幅広い議論を喚起する予定ですので、そういった意見を無視して進めるというつもりはございませんので、鉄道事業者一社だけの考えがずっと続いていくとは考えておりません。
◆
中里光夫 委員 これは
検討委員会で、ここが何らかの答申なり報告書なりを出していくのだろうと思うのですが、そういうものに、何か方針をつくっていくという中の
メンバーに、そういう特定の大きな力を持った企業が入っていたりすると、そういう提言そのものがゆがめられたりとか、特定の利益誘導に行ってしまうのではないかと危惧もするのですね。例えば鉄道事業者などは当然
まちづくりに大きくかかわるのですから、そういうところの情報を得たり意見を聞いたりする場を設けることはよいと思うのです。その委員の外に置いて、そういうものを設けることはよいと思うのですが、その中の
メンバーに入れてしまって大丈夫なのかということがすごく心配なのですが、その辺についてはいかがですか。
◎釘宮
市街地整備課長 今、委員から御指摘もございましたように、鉄道事業者の意向を確認しないと進められないことは
三軒茶屋においては幾つもあると思っておりますし、逆に鉄道事業者が動かないと、町を改善することができない場面は非常に大きくあると考えております。
そういった中で、意見だけ聞けばよいのかというよりも、御意向、それから、また鉄道事業者が一緒に
まちづくりを進めていくという機運を持ってもらいたい、気持ちを持ってもらいたいということがございまして、計画、そういった根本、最初の部分から、そういった歩みを一緒にしてほしいという願いを込めまして、この
検討委員会にも参加していただきたいと考えております。
◆
中里光夫 委員 ぜひ特定の企業の思惑で計画がゆがめられるようなことがないように、運営には注意していただきたいと思うのですが、そこで私が重要だなと思うことは、その
プラットホームというものがどういうものになって、この住民の意見が計画にどう反映されていくかということだと思うのですが、なかなか
イメージできないのですが、この
プラットホームというものはどういうものになるのですか。
◎釘宮
市街地整備課長 今、現段階ではどういう形という具体的な
イメージまで、区のほうではでき上がっておりませんが、今後の
まちづくり検討委員会、それから庁内の議論の中で、どういう形の
プラットホームが望ましいのかを今後検討していきたいと考えております。
区民、事業者、それから周辺の大学など
三軒茶屋にかかわるさまざまな立場で構成される方々で、区と連携しながら
三軒茶屋の将来を考えて、その後、
まちづくりを推進していけるような組織にしていけたらと考えております。
◆
中里光夫 委員 世田谷の街づくり条例なども、全国に先駆けてつくってきたと。その中心にあるのは住民参加といいますか、住民が提案して町をつくっていくというところにあるのだと思うのですね。その精神をしっかりと、この
三軒茶屋の
まちづくりでも進めるということがすごく大事だと思うのです。その上でその住民の参加の仕組みは重要になってくると思うので、本当に住民の、区民の思いでこの町をつくっていくと、特定のどこかの企業のためのものというふうにはしないということが大事だと思うのですが、その辺の
取り組み、考え方について副区長、いかがですか。
◎岡田 副区長 私どもとしては、ぜひこの
三軒茶屋という町のポテンシャルを生かして、世田谷の中で、おへそになる部分ですから、ぜひ魅力ある町にしていきたいと思っております。そのときに関与者、ステークホルダーとしては、鉄道事業者というものも非常に大きな存在だと思っておりまして、特に先ほど課長が申し上げましたが、南北の交通ということを考えたときに、あの地下空間の活用は不可欠になりますので、そういう意味では重要なステークホルダーの方たちと一緒に、当然、区民の方たちも一緒に、この魅力ある三茶をぜひ構想していきたいと考えております。
◆
上島よしもり 委員 今回のこの
まちづくりについては、世田谷区でこれまで手がけてきたものと比較しても、多分大変な規模のというか、大変な労力の必要な
まちづくりになると思うのですが、加えて、実際に今お話があったとおり、ステークホルダーというか、利害関係者、また関係者と言われる方が多岐にわたって、ましてや、多分税金でやれる部分は限られていて、多くの民間の方々、または町の方々に前乗りで参加していただくというか、一緒につくり上げていくというような、これは大変な
まちづくりになろうかと思われます。
そういう中で、私がちょっと懸念していることは、世田谷区はどこまで本気なのかなということが、ちょっとまだ、はたから見ていてどうかなと思う。議会から見ていてと言ってもよいでしょう。
まず、第二回定例会、六月に行われた定例会の区長の挨拶の中でも、これについての言及がなかったと。本来であれば、これだけの事業を世田谷区がやっていこうとするならば、区長が本気でやるという姿勢が、発信がなければ、なかなかこれは前に進まないのではないかなと。事業者さんも、どこまで区が本気なのかなと、ちょっと首をかしげる可能性もある中で、しっかり世田谷区の姿勢を示していただきたいと思うのですが、副区長からその辺、区としてこれから、新たな段階に上がっていく上で、しっかりと前へ進めていくという意志を示していただかなければいけないという中で、今、区の思いというものをちょっとお伝えいただきたいのです。
◎岡田 副区長 この三茶周辺の
まちづくりについては、区長とも議論をしながらここまで進めてきております。今後の進め方についても区長の了解はとっております。
委員おっしゃるとおり、これまでの
まちづくりと違って、かなり関係者も多いですし、また、ハードルも非常に高い、難しい課題も多いと思います。ただ、今、渋谷が非常に大きく変わり、二子がまた大きく変わり、これから先、三茶がどれだけ存在感を示していけるかということ、また、区民にとってみれば、一番便のよいところですので、ここが世田谷区民にとって非常に価値のある町になるように、これは庁内挙げて全力で取り組んでいきたいと考えております。
◆
上島よしもり 委員 実際に計画がだんだんうまく進んでいったとしても、実際にそれを工事するというか、
まちづくりを進めていく段階では、これは本当に、あれだけ既に人が往来している中で、区民の理解というものは、また必要になってくると思いますので、やはり早い段階から、区民の皆さんが、三茶がよい方向に変わっていくという期待を持ってもらうような、そういう広報も、これからしっかりとしていただきたいと思います。それはまさにリーダーシップというか、これから区長を初め区側の皆さんのその思いをしっかりと出していってもらいたいと思います。
◆藤井まな 委員 改めて、僕もこの委員会へ来て初めて、この
三軒茶屋の再開発の話が含まれた、この
基本方針策定の話があるので、本会議場では何度も言っているのですが、もう一度改めて言っておきたいので、やはり住民の合意形成が、住民というのは、地域にかかわる人たちの合意形成がしっかりとなされなければ、大きな開発は進めていけないということは前々から述べているのですが、もちろんいつまでもずっと再開発しないでよいとは、当然思ってはいないですが、現時点では、やはり地権者が半分も賛成をしていない状況だということを改めて述べておかなければいけないことですし、地権者以外にも、そこに集う人たちの多くが、こういったところの開発が果たしてよいのか、本当に
三軒茶屋の魅力がこれをしたときに失われないのかということには疑問を持っているということは、区の方たちにも、いま一度理解をしてほしいと思いますし、そういったしっかりとした皆さんの意見を聞いた上で進めていくことが必要だということを改めて申し述べさせていただきますが、もちろん当然御理解をしていただいていると思いますが、関係部署の方で何か発言があったらお願いします。
◎釘宮
市街地整備課長 今、委員御指摘のとおり、
三軒茶屋二丁目地区の市街地再
開発事業に向けては、なかなか合意形成が高まっていない状況ではございます。今、区としては市街地再開発準備組合に対して、なぜ合意が高まらないのか、そういったところは、まずいろいろな御意見を持っている方の声に真摯に耳を傾けて、相互に理解を深めていくようなことが必要で、そういった場の設定、例えば勉強会などといったものを開催したほうがよいのではないかというようなことも促しております。
◆藤井まな 委員 渋谷とか二子玉がすごくよい開発をしているとはもちろん思うのですが、もちろんああいう大きなビルを建てるだけが文化の魅力の発信というわけではないということを個人的には思っていますので、幅広い意見を引き続きしっかり聞いていただきたいということを意見として申し述べておきます。
◆
神尾りさ 委員 例えば
二子玉川は、子連れの人が多く集まったりとか、下北沢だと若者だったり、芸術だったり文化だったりみたいな
イメージみたいなものがあって、三茶というのは、なかなかそういうものがちょっと思いつかないといいますか、そして、今このビジョンというところに三茶Crossingと書いてあって、何となくこれは、意味を読むとわかるのですが、ぱっと見の印象が、通過点というか、とどまらずに行ってしまうというような印象を持つのですが、何かこの三茶に集まる人々が、例えば今度テンプル大学が、あの昭和女子大の中に入ってきて、外国人がふえたりとか、いろいろな方々が来ると思うのですが、その三茶に集まる人々の
イメージというか、ビジョンというか、その大きなものは、どういったお考えがあるのでしょうか。
◎釘宮
市街地整備課長 昨年度、
まちづくり基本方針を策定した際に、
三軒茶屋というところはどういう町なのだろうということで、いろいろ分析をしていく中で、非常に多面的な顔を持っているというところが
三軒茶屋だということが逆にわかってきたということで、一つの
イメージで捉え切れないところがございます。
例えば、昔ながらの下町情緒であったり、また、かと思えば非常に若い、エッジのきいた、とがった人が新しい店を開いていたり、また、意外と若者や飲みに来る人だけかと思えば、昼間は子連れの方々が非常に多かったり、また、昼間はサラリーマンが非常に多い町でもあるということで、いろいろな面を持っている。
そして、
三軒茶屋は一つの
イメージでくくるということは非常に難しいなということを感じたところでございまして、今後、
検討委員会、それから
まちづくりの
プラットホームなどを通じて、皆さんから御意見がいろいろ出るとは思うのですが、そういう中で、例えば一つの
イメージ、方向性などが出るようであれば、そういったところを目指していきたいですし、区としては、今後もいろいろなものがまざり合っているという考え方でも構わないのではないかと考えております。
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○
河野俊弘 委員長 次に、(2)平成三十年度
指定管理施設に係る
事業報告について(
都市整備常任委員会所管分)について、理事者の説明を願います。
◎蒲牟田
住宅課長 平成三十年度
指定管理施設に係る
事業報告(
都市整備常任委員会所管分)について御説明いたします。
1の主旨でございます。区では、指定管理者制度運用に係る指針に基づいて、指定管理者制度の透明性をより一層高めるため、毎年度指定管理者より区に提出されている
事業報告の内容を整理して公表しているところでございます。このたび平成三十年度の
事業報告が指定管理者より区に提出されましたので御報告するものでございます。
2の対象施設でございます。
都市整備常任委員会所管分としては六十二施設となってございます。昨年、豪徳寺アパートが開設されましたので、平成二十九年度より一施設増加してございます。
内訳については、恐れ入りますが、裏面をごらんください。区営住宅五十団地、区立住宅十二団地でございます。
表面にお戻りください。3、報告の内容については、共通事項として記載の事項に従って整理してございます。
4の公表方法としては、区ホームページに掲載するとともに、区政情報
センター、区政情報コーナーに閲覧用の冊子を備えさせていただきます。
恐れ入りますが、おめくりいただきまして別紙、平成三十年度
指定管理施設の
事業報告をごらんください。
施設の概要、保守点検等については後ほど御確認いただければと思います。
報告書の下にページを振ってございますが、三ページをごらんください。4の入居者アンケートについては、住宅設備や環境、生活マナー、指定管理者についてアンケートを行いまして、放置自転車の整理や植栽の剪定などの改善につなげてございます。
五ページをごらんください。7事業実績の評価については、指定管理者制度の運用に係るモニタリング、評価の定めによって、仕様に基づいて施設管理所管課の住宅課が事業実績の評価を行ってございます。
管理運営は良好で、現指定管理者から開始された、二十四時間対応の緊急
センターによって、夜間、休日においても故障対応などが速やかに行われるようになりました。また、本来の業務ではございませんが、高齢者で室内の電球の交換ができない方々に対しては交換の手伝いを行うなど、入居者に寄り添ったサービスを実施してございます。今後とも利用者の要望に対して必要な事務改善を行いながらサービス向上を行っていくことを求めるとともに、施設整備については、建物の劣化状況の定期的な報告をもとにして、今後の施設整備に生かしていく予定でございます。
説明は以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中里光夫 委員 この前の委員会で、区営住宅の滞納が起こったときに、福祉のほうにうまくつなげていくようにするべきだという議論があったと思うのですが、その辺については、この報告書では、どこにどうあらわれているのでしょうか。
◎蒲牟田
住宅課長 実際の滞納部分については、特に要件としての項目としては、ございません。これは指定管理の中の共通事項となってございますので、あえてその評価の部分には入ってございません。
◆
中里光夫 委員 この中には項目がないということですが、では、そこの実施状況についての報告であるとか議会への報告はどうなるのでしょうか。
◎蒲牟田
住宅課長 債権管理については、区の債権管理プランがございますので、その中で一応御報告させていただくところと、事業者から区への報告については、定例会の中で御報告いただいている状況でございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 一点だけいいですか。指定管理に関する業務の収支で、収入が二億五千二百万円、支出も同額になっていると。これは指定管理にするときに、これだけのもので指定管理料をお支払いしますよと言って、それを使い切っているという解釈なのですか。
◎蒲牟田
住宅課長 この中には施設の中の修繕関係の費用も入ってございますので、実際にその費用として余った場合には、それを返還いただくというような形になってございます。通常の固定の部分に関しては、あとは事業者の努力によって経費を下げた部分は利益となってございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 ということは、収入は、あらかじめ決まった部分もあるけれども、修繕のようなものはやってみなければわからないと。それでトータルとしてやった結果がこの収入と支出であるということですか。
◎蒲牟田
住宅課長 そのとおりでございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 例えば修繕などの場合に、いろいろありますよね。たしかサービス公社から東急コミュニティーになるときも、いろいろと区内産業であるとか区に協力的な防災協定をやったり、いろいろなことがありますよ。そういうところはよく勘案して、できれば継続して、お互いに共存共栄してもらいたい、こういう議論をここでやったつもりなのですが、そういう形のものが果たされているのかどうなのかというチェックはされているのですか。
◎蒲牟田
住宅課長 前管理者のところからの引き継ぎは、やはり実際にやりまして、やれるものは、前事業者がやっていることは全て今引き継いで行っております。修繕関係についても、逆に金額を小さくするために、いろいろなものを合わせてプラン的にやったほうがよいと、逆に提案をいただきまして、修繕費は下げた状態の提案で修繕が行われている状態でございます。
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○
河野俊弘 委員長 次に、(3)区立公園等における
移動販売車の誘致に関する社会実験の結果について、理事者の説明を願います。
◎市川
公園緑地課長 それでは、区立公園等における
移動販売車誘致に関する社会実験について結果報告させていただきます。なお、本件は平成三十年二月の本委員会で実施の報告をさせていただいているものを結果報告するものでございます。
1主旨でございます。公園の利用促進・魅力向上を図るため、世田谷公園で平成二十八年度から、主に飲食物を販売する
移動販売車の誘致に取り組んでおりまして、現在、好評を得ながら本格実施しております。これを受けて、今後の事業拡大に向け、比較的規模の大きい四公園を対象に、このたび社会実験を行いましたので、その結果を報告させていただきます。
2募集概要でございます。(1)出店を募集した場所ですが、
二子玉川公園、玉川野毛町公園、羽根木公園、きたみふれあい広場で、管理者が常駐し、比較的規模の大きい四つの公園としております。
(2)出店台数は、各公園四台を募集しております。
(3)出店の期間は、記載のとおりでございます。
3実施概要でございます。(1)応募状況ですが、先ほど申し上げた四つの公園を対象に募集を行いましたが、結果としては二つの公園のみ応募がありました。したがって、応募のなかった二公園では出店がございませんでした。
なお、この二つの公園で四店舗の出店がありまして、その内訳ですが、
二子玉川公園でホットドッグやコロッケサンドなどの食べ物やドリンクを販売する三店舗、②玉川野毛町公園ではクレープやドリンクを販売する一店舗でございました。
(2)出店状況でございます。表のとおりとなりますが、四カ月間で、
二子玉川公園では五十六日、計七十台、玉川野毛町公園では十日、計十台が出店いたしました。
(3)税外収入額ですが、今回の社会実験ということで、世田谷公園の際と同様に、利用者の多い休日に出店する場合に関しての出店料を徴収することとしておりまして、合計で十七万五千二百円となりました。なお、この出店料ですが、事業者からの提案に基づき設定した金額となっております。
それでは、裏面を御確認ください。4検証内容でございます。公園利用者の反応及び出店者へのアンケートなどから、四点、検証結果としてまとめております。
(1)基本項目でございます。こちらは、世田谷公園で社会実験を行う際から設定しているもので、公園利用者からの声、販売品の質、既存店舗との共存、管理上の課題についてです。まず、公園利用者からは、実験期間中ですが、販売している品目や出店自体に対する批判的な意見はなく、好意的な評価をいただきました。また、
二子玉川公園には常設のカフェが既にありますが、その店舗との共存については、カフェ運営者からも、営業に支障はなく、むしろ
移動販売車の出店を継続してほしいとのお声もいただいております。
あと、ごみがふえるなど管理上の課題があったかということですが、出店期間中はございませんでした。
このようなことからも、今回の社会実験における、出店自体に大きな影響はなかったと評価しております。
次に、事業を継続していく上での重要な視点ですが、利用者のニーズと出店者側の運営状況です。
(2)公園利用者からの需要についてです。出店した
二子玉川公園、玉川野毛町公園ともに、昼時に食べるものを販売してほしいといった求める声が多くありました。また、出店継続を求める声もあり、公園の中で飲食し、午前、午後をまたいで公園で過ごしたいというニーズは世田谷公園と同様に高かったと考えております。
(3)一方で出店者側からの意見です。
二子玉川公園については集客や売り上げが見込め、利用者も安定してきたという評価です。また、通年で出店してみたいという意見もありまして、継続した出店が可能だと考えられます。
一方、玉川野毛町公園については、出店日数が少なかったこと、また、弁当などの食べ物を求める公園利用者に対し、クレープなどが主力品目であったことなどもありまして、十分な売り上げを得られず、利用者が定着するところまでには至りませんでした。
(4)その他の意見についてです。応募のなかった羽根木公園、きたみふれあい広場については、他の公園に出店した店舗及び世田谷公園で出店している店舗にヒアリングしたところ、公園の
利用状況や雰囲気がわからない、公園の外から中の出店状況が確認しにくく、集客に不安があるなどの声をいただきました。また、主力となる販売品の重複への配慮や、公募の際に付した出店条件が厳しいなどの御意見もございました。これらのことについては、今後、募集要項の改善を検討する必要があると認識しております。
これらの検証結果を踏まえて、5今後の方針についてです。今回出店した二つの公園については、利用者からの需要も確認され、公園の利用促進や魅力向上につながったと考えております。中でも
二子玉川公園は、公園利用者の好意的な反応、事業者の運営状況などを踏まえると、本格実施に向け、課題は少ないと考えており、一年を通した出店で課題が出てくるか、再度確認したいと考えております。
一方、ほかの三公園については、公園自体の認知度や出店条件に関する課題が確認されました。今後は、公園利用者のニーズに応えるとともに、事業者が出店しやすいよう、対象とする公園の休日の
利用状況などがわかる資料を公募の際に添付するなど、これまでより詳しい公園の情報の提示のほか、これまで条件としていた月四日以上の出店、その出店条件の緩和なども含めた募集要項の修正を検討してまいります。
また、
移動販売車の出店者は口コミで出店場所の情報を得るというような話もありまして、そういったものでさまざまなサイトや関連団体へ情報発信するなど、周知範囲の拡大を検討して、引き続き社会実験を継続していく考えでございます。
最後に6今後のスケジュールでございます。七月中旬より、今回と同様の四公園で出店者の公募を実施して、九月から出店を開始する予定でございます。なお、九月の再公募による出店開始までは、現在出店している事業者が営業を継続する予定でございます。
報告は以上です。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 出店希望者がいなかった二つの公園があると思うのですが、羽根木公園は、二月は梅まつりをやっているのではないですかね。梅まつりで、中で毎週末、地域の梅丘の商店街の方たちだったり、東松原でしたかの商店街の方たちとかがいらしたりして、こういう時期に、この人たちを外側から呼んだりしても、よい効果は得られないのではないかなと思うのですが、これはちょっと何か時期的に無理があったのではないですか。そんなことはないですか。
◎市川
公園緑地課長 確かにおっしゃるとおりのところもありまして、実際は募集も、羽根木公園についてだけ、梅まつりが終わってからというところで募集はしております。
◆藤井まな 委員 羽根木公園で梅まつりをやっているときは、例えば人がいっぱい来ているわけではないですか。そして、梅まつりをやっていないときの人数とかも区は当然計算しているわけではないですか。それももともと、どれぐらいの利用者がいるかという人数がわかっていて、ここで社会実験をやろうと考えていたのですか。
◎市川
公園緑地課長 申しわけございません。一つ一つの公園の
利用状況は、正確な数ははかれておりません。ただ、大規模な公園に関しては、実際の細かい数字まではわからないのですが、実際の使われている大まかな雰囲気といいますか、そういったところは、管理をしておりますので、把握しておりまして、通常の町なかの小さい公園に比べれば、かなり多いなというところと、あと、管理者が常駐しているとか、近隣への影響が少ないというところを踏まえながら、この四公園を今選定して実施しているというところでございます。
◆藤井まな 委員 見た感じ、何かそのようになるだろうなという結果はわかりますよね。
二子玉川公園は、多分すごく人はいるし、置いておけば多分人は来るのでしょうし、玉川野毛町公園とか羽根木公園、ちょっときたみふれあい広場は人がどれぐらいいるかはわからないですが、やはり人数は、この残りの三つのほうが少ないのではないかと、どうしても、やる前からそう感じてしまうところで、今後はこの残りの三つのところはどうしていくつもりなのですか。
◎市川
公園緑地課長 我々も実施する前から、やはり多少は苦戦するかなとは思っておりました。ただ、
民間事業者が手を挙げていただけるかどうかも含めての社会実験だと思っております。
実際にこのような結果が出て、先ほども今後の方針の中でもお答えしましたが、やはりちょっと出店事業者からも、その公園の状況がわからないというようなところもお話をいただいております。例えば休日のその出店する場所の雰囲気、そういった写真を募集要項につけるなど、そういった雰囲気をまずお伝えするとか、あと出店条件がちょっと厳しいという意見もありましたので、そういったものの緩和、あとは、口コミでその情報を得ると。
やはり土日は
移動販売車の事業者も出店しているということで、なかなかその状況を見に行けないというような状況もあります。そういった情報を、いろいろな団体さんとかもいらっしゃいますので、そういうところに情報発信するなど、そういったことをやった中で、また再度応募があるかどうかといったところを実験していきたいと考えております。
◆
佐藤弘人 委員 税外収入額十七万五千二百円と言うのですが、これの体系を教えてもらいたいのですが、例えば一日一台幾らなのか、四日で幾らなのかとか、どういうことになっているのですか。
◎市川
公園緑地課長 表面の(3)に税外収入が書いてありまして、内訳に書いてございます。世田谷公園などでいきますと、条例に基づく土地平米当たりの使用料の金額に対して車両が占有する面積で年間を通して取っております。今回、その部分は免除して、出店料というものだけを取っております。
この出店料は何かといいますと、休日、売り上げが多いときに対して一回出るごとにお金を徴収するというようなことをやっております。その金額については、各店舗がこの募集に応募した段階で、提案により設定することになっておりまして、今回四台が出ておりますが、平均で四千円程度が提案されております。
◆
佐藤弘人 委員 四千円というのは、一日四千円ということでよいですか。
◎市川
公園緑地課長 一日一台四千円ということです。
◆
上川あや 委員 ケータリングカーの公園での出店については、たしか私は口火を切った人間なので、議会で提案するに当たって、先行事例の自治体に視察に行きました。その一つは、近隣だと和光市だったのですが、たしか和光市では売り上げに対して何%を掛けるという形で、初めに参入する障壁が低いという
イメージと、今回の場合ですと、低目に例えば一日四千円とされているようですが、実際にすごく人気があって、売り上げが上がれば、その分、区に対しての収入も上がるということで、こういう定額がよいのかどうかは、ちょっと再検討の余地があるのではないかと。やはり社会実験として参入していただかないことには、初めの実験として成り立たないわけですし、売り上げが上がれば区に対しての収入も上がるということは合理的なシステムだなと思って、私は他の自治体のお話を伺ってきていたのですが、このあたりはいかがでしょうか。
◎市川
公園緑地課長 確かにその視点もありまして、実際に世田谷公園で社会実験をしたときは、当初は売上率でスタートしました。ただ、売上率は確かにその出店する上でのハードルが低いということは非常に我々も思うところで、それでスタートしたのですが、実際はそれに対する売り上げのチェックとか、事業者側も、それに対する報告書の作成が非常に膨大となりまして、区側としても、ちょっとこれを続けて今後拡大していくことはかなり厳しいというような認識でしたし、出店者側のほうも、これを出し続けるということはちょっとやめてほしいというような御意見はかなり多くありました。
世田谷公園については、それである程度安定した中で、売り上げの大体の率が安定してきたので、その率に基づいて、ある程度そういったベースとなる部分の収入とプラスアルファというところで取って、今、事業を実施しております。
今回の四カ所に関しても、売り上げでやるということも一応検討はしたのですが、四カ所全てでそのようにやっていくとなると、お互いにちょっと膨大になってくるというところです。
ただ、今回四千円という話は、実は比較的高額なのですが、では、四千円からスタートしたかというと、そうではなくて、あくまで事業者からの提案ということですので、一円でもよかったという中で、皆さんから四千円でどうにかなるだろうというところでいただいているものです。
ですので、もう少し低く出されても選定はできたと。そういった中では出店に対するハードルとしては、さほど高くなかったのではないかとは考えております。
◆
上川あや 委員 事務として膨大になるという話がありましたが、ちょっと私は、実務としてどういうことをしたらそれが膨大になるのかが、余り
イメージがつかみがたいのですが、以前された、売り上げに対してパーセンテージを掛けるようなことのやり方を効率化する方法があるのか否か、ちょっとその辺が私はよくわからないので、にわかに判断はつかないのですが、先行事例は、以前この議会質問をしたときにも結構ありましたし、今はちょっとふえているような印象が私の中にもありますので、他の自治体の事例なども、アンテナを高く掲げていただいて、引き続き御検討いただけるようにお願いしておきます。意見です。
◆
真鍋よしゆき 委員
移動販売車ですので、公園等で販売をしてもいいよということでルールが変わってきて、その使用料ももらえば、いろいろな商業、販売ができるよということが前期のときに報告があって、いろいろな議論があって、この社会実験のことと直接ではないのですが、買い物不便地域の中で、公共交通をどこかに持っていくというよりも、むしろこの公園に行って、そこで販売して、これは買い物不便地域の解消につながるのではないかということで、この委員会でも大変盛り上がって、さあ、これで何か一つの光明を見出だせるのではないかなというような議論をした覚えがあるのですが、このことについて、今は名前が変わった経済産業部などと連携しながら協議というものは進んでいるのですか。
◎岡田 副区長 この買い物不便地域の問題は、区議会においてもさまざま御議論いただきまして、交通政策としてコミュニティバスを走らせるという施策と、それから移動販売、あるいは買い物ツアーということで、買い物の不便という問題を抱えている方をお店にお連れするというようなこととか、さまざま方策があるということです。
地域包括の議論の中で、やはり買い物不便のお話は大分出ておりまして、今、経済産業部とちょっと議論をしておりまして、交通、それから場合によって公園でもできますよということであればということで、今は支所と経済産業部で議論をしておりますが、ちょっと芽出しをしていきたいとやっているところでございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 いろいろの報道等で先進事例、これこそたくさんあって、買い物不便地域で、この買い物に行くのも、もう高齢の方々が、お店が近くになくなって、そうしたらそこにこういう行政の肝いりで、こういうところを見つけてきて、定期的にこういう自動販売をしているよということは結構報道されていて、あっ、うちの区もこれはできるのにな、もう公園で販売もできるのにな、ルールは変えているのに、なぜそれが具体化できないのかなとずっと思ってきたのですが、今の副区長のお話で、そういう協議が始まっているといいますが、どこがやってくれるかを本当に真剣に見出して、この実験もよいのですが、そういう買い物不便地域移動販売実験のようなものを、もうこれはすぐにでもできるわけですから、ぜひともこれは、そういうニーズは高いですから、進めてもらいたいと、これは要望です。
◆
佐藤弘人 委員 ちょっと関連して済みません。今、真鍋委員がおっしゃったように非常に大事なことで、別にこれは公園に限らないで、
移動販売車は公共空間を利用して、どういった効果とか、どういったニーズがあるかとか、そういった相乗効果をしっかり民間の事業者と、せっかく社会実験をやるのだったら、公園のみならず全ての公共空間を対象にして、いろいろ提案してもらったほうがよいと思うのですね。
本来ならこういうことは官民連携課がやるのではないですかね。だって、そのために官民連携課はあるのに、そこが例えばそういう下調査をして、こういうところに可能性がありますよとか、こういうところにまだまだニーズが存在していますということを、やはりしっかりと抽出してもらうべきだと思うので、私たちは余り経済産業部を信用していないので、できたら官民連携課をしっかり活用していただいて、せっかく社会実験をやるのであれば、全庁的な視点、視野でぜひやっていただきたいということを要望しておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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河野俊弘 委員長 次に、(4)歩行者の
転倒事故の発生について、理事者の説明を願います。
◎筒井 工事第二課長 それでは、歩行者の
転倒事故の発生について御報告いたします。
1の事故の概要ですが、発生日時は本年六月八日土曜日の午前九時三十分ごろ、天気は曇りでございました。
発生場所については世田谷区用賀四丁目十番四号先区道、通称用賀プロムナードの中の区道で、相手方は記載のとおりでございます。
次に、(4)事故内容でございます。裏面の事故発生現場詳細図をごらんください。区の管理する区道において、相手方が歩行中に、舗装のくぼみに左足をとられて転倒し負傷したものでございます。
事故現場は、谷沢川上流部となる水路のボックスカルバートが埋設されているところで、そこの箇所に深さ約七センチ、幅約七十センチの段差が生じてございまして、これが長さ十メートルにわたり舗装がくぼんでいるところでございます。平面図の中の、くぼみというところが絵が描いてございます、ここにハッチングをかけてございますので、ごらんいただければと思います。
次に、表面にお戻りいただきまして、(5)損傷の程度でございます。相手方、左足首骨折、右肘靱帯損傷、右肩腱板損傷でございます。
2の事後の対応ですが、事故の通知を受けて、相手方と現地で事故の状況などを確認してございます。また、現地が、れんが舗装で、がたつきがございましたので、その上からアスコンにて暫定的に補修しております。
今後、相手方とは誠意を持って示談等の交渉を進めさせていただきたいと考えております。また、道路パトロール等をさらに強化して、ふぐあい箇所の早期発見に努めてまいります。
さらに、このような第三者事故の発生を防止することを目的として、第三者事故の防止に向けた対応策の検討をさらに進めてございまして、部全体で
取り組みまして事故の発生を抑止してまいります。
このたびはまことに申しわけございませんでした。報告は以上でございます。
○
河野俊弘 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 今、議員をやっている人だったらほとんどみんなそうだと思うのですが、年間こういう何か道路がもう傷んでいるとか、へこんでいるとかは、多分一番多く受ける案件ですよね。我々議員のところにも毎年毎年すごく多くの案件、ここの道路がおかしいという話がありますので、もう本当に区としては徹底した道路の管理とかをしてほしいなと言うしかないですよね。
やはりこういうものを、もちろん区内でいろいろな工事をしなければいけないから、放置せざるを得ない場合もあるのでしょうけれども、例えば、余りにも道路が、ちょっとここは、けがをするぞとわかるところだったら、何かコーンを置いて、工事までの間、
安全対策を図るとか、工事がすぐにできなくても、できる対策はたくさん、いろいろあると思うので、ちょっと僕はこれは現場を見たことがないので、何とも言えないですが、工事だけではなくて区民の方がけがをしない対応に工夫をしていただければなと、この報告を聞いて思いました。これは意見です。
◆
佐藤弘人 委員 藤井委員がおっしゃることもよくわかるのですが、ただ、やはりこの広い世田谷で、限られた職員で、そんな道路パトロールを徹底なんて、私個人的には絶対に不可能だと思っています。だから、もしやるのであれば、ちゃんと道路パトロールという業務を民間委託するとか、何か手法を考えないと、こういったところは絶対になくならないと思います。
注意喚起のコーンを置くにしても、そんな全区をくまなく、いつもパトロールなんて、人的には絶対に無理なのですから、改めて何か手法を考えないと、私は難しいのではないかなと思うので、可能であればぜひ検討していただきたいと思います。
◆
上川あや 委員 今回の
転倒事故箇所は、足元はインターロッキングブロックということですか。
◎筒井 工事第二課長 れんが舗装で、通常のアスファルトではございません。
◆
上川あや 委員 通常のインターロッキングだと、砂とかで目地を埋めて安定を図っているようなことですが、ここの場合ですと、普通は目地はコンクリのようなもので埋まっているべきものが動いていたということなのですか。
◎筒井 工事第二課長 裏面をごらんいただければと思うのですが、こちらはインターロッキングで描かれているところ、段差の断面図ですが、こちらがこの形で落ちていて、砂ミルというような形でできていたものが一斉に落ちたというような状況でございます。
◆
上川あや 委員 以前、インターロッキングブロックの舗装について、ちょっと議会で質問したときに、お話をいろいろ伺っていたら、区が整備する道路の中で占めるインターロッキングブロックの割合はすごく高くて、一方でアスファルト舗装に比べて功罪ともで、費用が三倍かかりますと言っていながら、インターロッキングで舗装された、うちの近所の公園前の歩道とかも、一年もしないで、その砂が雨で流失するのか、がたつきが出て、言って直していただいたりと。
あるいは中央図書館の近くの古いインターロッキングの、車道も歩道もインターロッキングブロックで、もうすごくがたがたで、高齢者の方がふえていますと、もともと安定したアスファルト舗装でも、足元がちょっと危なっかしいなみたいな方はどうしたってふえますが、これだけ費用をかけながらインターロッキングブロックとかの舗装をどんどんふやして、でも、道路パトロールとかで車で通り過ぎたら、こんながたつきなどはわかるはずがないのですよね。砂で埋めていると、砂がどれだけあるのかなどはなかなか、実際に歩かないとわからないわけですし、町の美観ということも一つの面として軽視するべきものではないとは思いますが、こういうお金をかけながら管理が行き届かない道路のもともとのつくり方は、ちょっとどうなのかなと、やはり思うのですね。
今回も砂で安定をとかと言っても、実際にはそれが動いてしまうようなことは、アスファルト舗装だったら費用三分の一で、こんなことはなかったわけではないですかね。そういうことはちゃんと考えたほうがよいのではないですか。できたばかりのときは確かにインターロッキングも、れんが舗装もきれいですよ。ですが、それをきちんと管理できないのならば本末転倒だとは思います。いかがでしょうか。
◎筒井 工事第二課長 こちらの箇所については、もう既に施工後三十年以上たっているということもありまして、区内全般を通してですが、インフラ的にかなり手を入れなければいけないといったものもございまして、かなり大きな段差については、順次、適宜パトロールなりで発見しながら修繕、補修という形をとってまいります。ただ、全般で舗装を、このインターロッキング、あるいはお話の、れんが舗装とかを変えるとなりますと、順繰りに、よいところ、悪いところを含めて計画的に実施するという形になっています。その時点で、そのれんが舗装を選択するのか、あるいはお話のアスファルト舗装、あるいは遮熱性とかいろいろなものもございますが、そういった中で選択させていただくというような形でやらせていただきたいと考えてございます。
◆
上川あや 委員 ここで言っている道路パトロールというのは、その舗装の方法によって変えるのですか。今言ったインターロッキングブロックであれば、歩かなければ、がたつきがあるかどうかなどはわかるわけがないのですね。それを、道路延長は非常に長いわけですが、車で走っていて何がわかるのですかと思うのですが、ちゃんとそれは場所、場面に適したパトロールがなされているということですか。
◎筒井 工事第二課長 お話のとおり、区道は大体千キロくらいございますが、その中で定期的に道路パトロールをしているところでございます。それの目的で、舗装だけではなく、ガードレール等の補修とか、あるいは破損状況とかを確認してございますので、インターロッキングも含めまして、舗装上の悪いところについては、乗車で目視しているだけではなく、実際に歩いて確認しているということでございます。
◎関根 土木部長 第三者の道路の事故ですが、今年度に入り二件目ということで、私も大変苦慮しているところでございます。事故全体で見ますと、世田谷区の道路管理上、責任があった事故は、平成三十年度までの十年間で二十六件、年間約二・六件ほど発生してございます。事故の内容については、例えば道路の舗装の穴ぼことか、今回のような段差であるとか、作業で工事をやっている際に、例えば草刈りのカッターで回っているところに小石がはねて、飛んでしまって、損傷したとか、そんな事故が大体でございます。
そうした中で、先ほど課長が申し上げましたとおり、部を挙げて、全体としてどのように対応していくのか、第三者事故の発生をどこまでどのように減らすのか、そんなところを今、検討している段階でございます。
また、ちょっと先ほど上川委員からのお話がございました、例えばインターロッキングブロックであれば、施工しても、もう一年たったら、がたついてしまっているのではないかというところですが、ちょっと簡単に説明させていただきますと、インターロッキングブロックとは、先ほどもお話しいただいたとおり砂が目地に入っておりまして、ただ、それが施工後はきれいに入っているのですが、やはり一年ぐらいたってくると多少落っこちてくるのですね。本来であれば、そこでもう一回目地を詰めるなどして、またしっかり締まるように、そんなところを場面場面では必要な状況もございますが、それがちょっと徹底していないところも中にはあったのかなというところでございます。
あと、今の現場ですが、課長も説明の中で申し上げたとおり、恐れ入りますが、この裏面の断面図をごらんいただきたいのですが、この段差が生じているところのへこんでいないところ、実はこの下のほうにボックスカルバート、水路のコンクリートの箱が埋まっていて、コンクリートの箱は基礎までしっかりできているものですから、そこはしっかり沈まないのですね。それ以外のところは、下のほうまでずっと土というか、そういうところで、ここら辺、用賀一帯はやや軟弱な地盤ですので、三十年以上たっている中で、全体で沈んできた、そういうところで発生している段差でございます。
この事故後、私も課長も含めて、職員とともに用賀プロムナード全体を歩いてきて状況を確認しております。やはり課長からも説明したとおり、場所場所によっても傷み始めている、傷んでいる。これまでの対応は、その都度補修をしてきたわけですが、三十年以上たっている中で、全体としてどうするのか考える時期が来ると考えておりまして、それについても今後検討してまいりたいと考えております。
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中里光夫 委員 ちょっと確認したいのですが、今回この事故があったところの段差がある問題は、事前に区として把握していたのか、それとも事故が起こってから、ああ、こうなっていたのかと把握したのか、それはどちらなのですか。
◎筒井 工事第二課長 大変申しわけないのですが、現地は事故がわかるまで把握してございませんでした。
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中里光夫 委員 事故前にわかっているなら、わかっていて手がつけられないような状況があるのかどうかが気になったのですが、実際にほかの場所で、問題があるとわかっているけれども、予算の関係とかいろいろな関係で手がつけられないようなことがあるのかどうかをちょっと教えてください。
◎筒井 工事第二課長 部のほうで知っているとか、場所を知っている場所については、何らかの事故があることが一番懸念されますので、暫定的な舗装とか、あるいはカラーコーンを置くなどの処置をとりまして、事故の防止に努めていると。予算等のほうについては、できる限り早い時期に施工するような形で対処しているというところでございます。
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中里光夫 委員 そうすると、やはり把握できないことが問題で、把握できるところは対処はしているということなのだと思いますが、そうなりますと、今まで皆さんが議論をしていたように、いかに把握するかが大きなテーマになってくるわけで、インターロッキングに問題があるということであるとか、公共施設総合管理計画でしたかの都市基盤の老朽化に伴うチェックも大きな課題になっていたと思います。橋なども全国的には大きな問題になっていますが、そういう観点で、この点検なり何なりが必要になってくるのではないかと思いますが、そこはどのように進めているのですか。
◎筒井 工事第二課長 基本的な話、インターロッキングに限らず、舗装の劣化とかは全てございまして、都市のインフラについては、ある程度劣化が想定されてございます。それについては先ほどから何度かお話ししているように、計画的なパトロールとか、あるいは部全体で
取り組みの中でやっていこうと考えてございます。
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河野俊弘 委員長 次に、(5)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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河野俊弘 委員長 なければ、以上で
報告事項の聴取を終わります。
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河野俊弘 委員長 次に、3
協議事項に入ります。
(1)参考人の
出席要請について協議いたします。
外郭団体の経営状況等の報告につきましては、議会運営委員会において、それぞれ団体を所管する委員会で報告を受けることとし、団体の職員を参考人として招致すること、開催について各委員会の判断により実施することが確認されております。
当委員会が所管する外郭団体は、一般財団法人世田谷トラスト
まちづくり、多摩川緑地広場管理公社の二団体となりますが、それぞれの団体の職員を参考人として当委員会に招致するかどうか協議したいと思います。
御意見がありましたら、どうぞ。
〔「従前どおり」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 それでは、従来どおり、九月の当委員会に参考人を招致することで準備を進めることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
河野俊弘 委員長 それでは、そのように決定いたします。日程などについては、団体及び理事者と調整の上、次回の委員会で協議いたしますので御承知おきください。
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河野俊弘 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は年間予定である七月三十一日水曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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河野俊弘 委員長 それでは、次回委員会は七月三十一日水曜日午前十時から開催することと決定いたします。
以上で
協議事項を終わります。
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