政策経営部
部長
中村哲也
財政制度担当参事 松永 仁
政策企画課長 松本幸夫
交流推進担当部
部長
小澤弘美
総務部
部長
田中文子
総務課長 菅井英樹
財務部
部長
進藤達夫
経理課長 渡邉謙吉
◇ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇
本日の会議に付した事件
1.
請願審査
・ 令元・六号
辺野古新
基地建設の
即時中止と、
普天間基地の
沖縄県外・
国外移転について、
国民的議論により、
民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする
意見書の
採択を求める
陳情
・ 令元・七号
日本政府に対して、国連の「
沖縄県民は
先住民族」勧告の撤回を求める
意見書の
採択を求める
陳情
・ 令元・八号
米軍普天間飛行場の
辺野古移設を促進する
意見書に関する
陳情
2.
協議事項
(1) 参考人の
出席要請について
(2) 次回
委員会の開催について
◇ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇
午前九時五十九分開議
○加藤たいき
委員長 ただいまから
企画総務常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○加藤たいき
委員長 本日は、請願の
審査等を行います。
それでは、1
請願審査に入ります。
まず、(1)令元・六号「
辺野古新
基地建設の
即時中止と、
普天間基地の
沖縄県外・
国外移転について、
国民的議論により、
民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする
意見書の
採択を求める
陳情」を議題といたします。
なお、令元・六号につきましては、一名分の署名の追加があり、
代表者を含めて総計で二名となりましたことを御報告いたします。
ここでお諮りします。
本件について、
陳情者より
趣旨説明したい旨の申し出がございます。これを許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。
趣旨説明を聴取するため、しばらく
委員会を休憩いたします。
午前十時休憩
──────────────────
午前十時十二分開議
○加藤たいき
委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
本件に関して
理事者からの説明はありませんね。
それでは、本件に対する御
意見と
取り扱いについて、それぞれの会派よりあわせてお願いいたします。
◆お
ぎのけんじ 委員 辺野古で行われている
米軍基地移転工事については、国と
沖縄県で主張が対立しているという部分はありますけれども、
政府としては、真摯に
沖縄県の
意見を受けとめつつ、
抑止力の維持と負担の軽減を両立する
米軍再編に向けた取り組みを着実に前進させているものと考えます。
また、
政府・与党としては、
沖縄県の
県民投票の結果を真摯に受けとめて、
基地負担の軽減、
普天間の
危険性除去の
必要性について、
沖縄県との粘り強い対話を通じて理解を求め、一日も早い
普天間飛行場の
全面返還を実現していく考えでありますので、本件の趣旨に沿った
意見書を提出することは適当ではないと考えますので、不
採択でお願いいたします。
◆
河村みどり 委員 私
ども公明党の
取り扱いは
継続でお願いいたします。
今回のこの
辺野古の
埋め立ての是非を問う
県民投票について、我が党としては、賛成した人の中にも
米軍基地の負担の重さを全て容認しているわけではないと考える人が多いと思っておりますし、
反対票を投じた人でも
普天間飛行場の危険は放置できないと判断している人が多いと、そのように思っております。賛成か反対かだけでは割り切れずに、投票しなかった半数近い有権者の思いもまた受けとめていかなければならないと思っております。まだ
合意形成がなされていない状況であるところで、いきなりかじをとるべきではないという観点から、
公明党としては
継続とさせていただきます。
◆
桃野芳文 委員 しっかりと
陳情の文章を読ませていただきました。すごく納得できる点もたくさん書いてあって、例えば
沖縄以外の全国の
自治体がひとしく
候補地となり、決定すべきだという部分はそうだというふうに思います。
この憲法九十二条に沿っていないというような主張も説明の中でありましたけれども、この
基地の設置だとか、建設というのが、
地方公共団体の組織及び運営に関する事項に当てはまるかどうかということはちょっと別にして、私は、九十二条とこの
沖縄の問題というのは余りリンクしないのかなというふうに思っていますけれども、それはさておき、どこに
基地をつくるんだということに対して、法的な
プロセスがないことが非常に問題だというふうに私は思うんです。だから、
沖縄の人もああやって、ああいう形で
住民投票をやって民意を示したり、デモをやって民意を示したりということしか
対抗手段がないわけで、それをやってもやっても、法律がないから、別に
政府はそれをしんしゃくするような手続がないわけですよね。そういったことが積み重なって
沖縄の人の怒りが高まっているんだということは認識します。
そもそも根本的な問題は、
先ほどお
ぎの委員もおっしゃいましたけれども、
沖縄の
地方自治の問題と国防という大きな国の問題が、それぞれの利益が対立したときに、どういうふうに調整していくんだということだというふうに思います。それが、今申し上げたように、法律的な、法に基づいたステップがないんで押しつけるような形になってしまっているということですから、利益がそれぞれ対立したときに、知恵を絞って
議論していく、その場が国会だと思いますし、
国会議員がそれぞれみんな地元を背負っているわけですから、どこまで地元の意向を反映して、全体の国防の利益としっかり
整合性を持たせていくのかというのは、もう
国会議員が悩みに悩んでみんなで
議論して決めていくしか方法はないというふうに思っていますから、今回この
陳情趣旨にある
国民的議論により解決すべきというのは、ちょっとピントがずれているんではないかなというふうに思います。
まさに
国民的議論をやっていくのが
国会議員であり、集約の場は国会だというふうに思いますから、今回のこの
陳情については、我々の会派は不
採択といたします。
◆つるみけんご
委員 Setagayaあらたとしましては、本請願の
取り扱いについては
継続でお願いいたします。
沖縄県の皆様の負担や不安を考えますと、
基地問題について
国民的議論をすべきという点については賛同いたします。また、
地方自治を担う立場として、県民の皆様の民意が踏みにじられることがあってはならないというふうに考えております。
一方で、我々の会派としては、
国政政党に属しているわけではなく、この
基地問題に関する詳細な情報や国際的な影響について
報道ベースの情報しか入手できない状況にあります。こうした状況の中で、
現時点において本請願を
採択するということについては、その責任を十分に持てないと考えております。
とはいえ、
沖縄県にのみ負担が押し付けられていいとは決して考えておりませんので、今後の
国際情勢や日米の
関係性を注視しつつ、
継続的にこの
議論をしていくべきだと考え、
継続ということでお願いいたします。
◆そのべ
せいや 委員 私自身も
地域政党に所属をしておりますので、地域のことは本来地域で決められる
意思表示がなされなければならないというふうにその点に関しては賛同いたします。一方で、憲法九十五条の投票については、法律の制定をもって投票が行われるというような仕組みにもなっているということを考えると、今回の投票それ自体は憲法九十五条
そのものには当てはまらないと。
一方で、七割の方が、今回、
埋め立てではあるものの、新
基地建設ということに関して、少なくとも
埋め立ては否定的な立場であったということは、本来、尊重はされなければならないと、かつ国内においては
国民的議論が、私自身は起こっていないという立場に立ちますので、やはり
沖縄だけにこの問題を負担させていくというようなことではなく、しっかりと
議論をしていく問題であるからには、
世田谷区
議会でもこうして
議論をされていくということは必要なことであるというふうに私自身も考えるところです。
一方で、
辺野古の新
基地建設を今即時に中止するということになると、
普天間の
基地を移転するということだけはもう既に決まっていることであって、それをどう部隊を再編していくのかということについては、日米でもちろん合意をするというよりは、どちらかというと、本来、いろいろ調べてみると、
日本政府の側にもうボールは既に投げられているということは認識をできました。
政府に対して中止ということを
意見書として上げるという
考え方ももちろんあると思いますが、
現時点で中止をした上で、
沖縄の部隊の再編について新たなものをしっかりと決めないで中止をしてしまうと、これはやはり国防の問題として非常に厳しい状況が想定をされますので、即時に中止をしてしまうということ
そのものについては慎重に考えるといいますか、
即時中止については
現時点ですぐにできるものではないと考えますので、本請願については不
採択とさせていただきますが、
世田谷区
議会も含めてこの問題を
議論していくという
必要性は引き続きあるのだという
意見を申し添えて、
意見とさせていただきます。
◆青空こうじ
委員 土曜日の日、日帰りで
沖縄へ行ってきました。ましてうちの相方が
沖縄なもので、よく
沖縄の話をするんですけれども、初めてパスポートをとっていったのは、ノースウエストの飛行機で行ったんですけれども、そのころの
沖縄って、今の車、
道路事情も全部反対でした。パトカーに乗っかっていれば、日本の
運転手さんが運転して、脇にMPが乗って、バスなんかも、今回行ったときには本当にいいバスですけれども、昔は汚かったです。さびていて、本当に汚い、そういうときに、初めて
沖縄へ行ったときに、ホテルがまだ余りなかったんですね。それで、
沖縄自身も海はきれいでした。今、みんな遊びに行くときれいと言うけれども、昔はもっときれいでした。
その後も、返還後にもずっと、
海洋博でも随分よく行ったんですけれども、
沖縄の海って本当にこんなきれいな海っていないなと。まして
日本人が泳ぐ海もきれいだけれども、それ以上にきれいだったのは米軍の兵隊さんしか入れない海岸が三カ所ぐらいあったんですね。そのころはまだ本当に、今回、
普天間云々というこの
埋め立てをやっているけれども、あの辺は日本の一番天然記念物になっているジュゴンがよくいたり、すごく
海自身も荒らされていなかったけれども、うちが仕事で返還前に次に行ったのは、
ゴルフ場の開発で行って、二カ所行って、そのイベントでも行ったり、その後もずっといろんなお仕事で行ったんだけれども、確かに
米軍基地、兵隊さんばっかりが優遇されていて、
日本人は本当にいろんな事件にかかわったり、まして
沖縄の国民の女性の方というのはよく兵隊さんに強姦されたとか、そんなことがいっぱいありました。
交通事故があっても、兵隊さんは
基地の中に逃げれば、
日本人のお巡りさんが行っても全く捕まえることもできないという、いまだすらそういうことがいっぱいある中で、今回
沖縄へ行ったときに、今、
高速道路もすごくよくなって、そしてモノレールもできて、立派になっているけれども、僕はそれでいいのかなと思う。
確かに、一番
沖縄県人がこれだけ虐げられて、ずっと
基地で我慢しているのも本当にいけないと思うけれども、かといって、今回、もう決まって
埋め立てしていて、それを中止にするということは無理だと思うんですよね。まして
オスプレイがおっこったり、ああいうことがあったりするんで、
日本国民でありながら、
沖縄県人というのは、特に
日本人の中でも虐げられている生活しているのが多いと思うんで、僕は本当に、この
埋め立てがちゃんとできて、あそこに
オスプレイとか、危ないものはあそこから行けば、
沖縄の人には大変迷惑になると思うけれども、もうちょっと我慢してもらって、
埋め立てだけは認めてもらいたいと思います。
沖縄の
人たちには本当に御迷惑がかかるけれども、やっぱり日本というのは、ある意味でアメリカがなかったら生活ができないというのはいっぱいあります。防衛の問題でも何でもね。でも、やっぱりああいう国で決めて、決まったものだと
埋め立てをやっているんでしたら、今回だけは本当に許してほしいなと思っています。
今回の
先ほど説明をやられた方が丁寧にしてしゃべっていただいたんですが、僕はこれは、まだまだ
基地問題はいっぱいあると思うんですが、
継続のほうでお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
◆
羽田圭二 委員 今回のやつは
趣旨採択でお願いしたいと思います。
後の
陳情の審査もありますけれども、
沖縄県があの戦争で
国内唯一の
地上戦になったという中で、十五万人が犠牲になったということが言われているわけです。そこからそもそも、その以前の話はともかくとして、
沖縄の戦後処理というのがやっぱり出てきていると思うんですよね。
特に八月十五日以降の終結後も、実際に
米軍基地の
国内移設ということが進められて、結果的に今のような
沖縄の
米軍基地の存在というふうになっていったということだと思うんです。最初からあれだけ
基地があったというわけではなかったわけです。つまり国内からどんどん
米軍基地を移設するということが進んだことだと思うんです。
それからあともう一つは、やっぱり一九七二年に
沖縄返還協定が結ばれて返還がされるわけですけれども、それ以降も、残念ながら
基地撤去についてはなかなか進まない。それだけではなくて、
青空委員も言っていましたが、米兵の犯罪が起きても、全て、ほとんど日本がなかなか介入できない。そういう問題、それだけではなくて、そういう状況のもとで
沖縄県民がずっと暮らしてきたということです。
それから、これは近年の話ですけれども、
翁長知事が昨年亡くなってしまいましたけれども、私どもは一昨年、
翁長知事と会いまして、そのときにお話を聞いたことの一番印象に残ったことが、
沖縄の
米軍基地の存在が
沖縄経済振興の一番の障害だっていうふうに言ったんですね。実は
オール沖縄は、
翁長知事が勝利したその背景の一つに、
沖縄経済といいますか、そこをいかに立て直していくのか、その際
米軍基地の存在、さまざまな弊害、これらを取り除いていくということが非常に重要だという提起をされていたのが極めて特徴的な話なわけです。
そういう中で、残念ながら去年亡くなってしまって、そして、そういう中にあっても、
玉城デニー氏が当選をするということ、それから
先ほども話がありましたけれども、ことし二月の
県民投票で七二・一五%に達した。事実上、新
基地計画については反対だという意思が県民の意思として示されたというふうに私たちは考えています。
そういうふうに考えるならば、これも
先ほど以来、
皆さんも言っていますけれども、
沖縄の県の
基地の問題というのは、決して
沖縄県だけの問題ではないと、そこまでは大体一致をしてきたかと思います。それから、名護市の問題、名護市は必ずしもそういう意思は表明されていないんではないかといいますが、これも説明がありましたが、名護市だけの問題ではないと。つまり名護市がいいから、
沖縄の
基地はそれで広げていけばいいんだなんていうことにはならないわけで、このこともしっかり我々は受けとめる必要があるだろうと。
何よりも一昨年、
翁長知事と会って、もう一つの印象は、国内はやっぱり
沖縄の
基地問題と向き合ってこなかったんですよね。これは我々、
社民党の議員の、
自治体議員団も含めてですけれども、そういう感想を持った方が多くて、もちろん神奈川県だとか、あるいは
東京都内でいうと
横田基地の
爆音訴訟とか、あるいは
基地撤去の訴訟とか、そういうことで戦ってきた
自治体議員は、より深刻な問題として
辺野古問題というのを考えてきましたが、残念ながら、我々
社民党全体の
自治体議員団も、必ずしも
辺野古問題、
沖縄の
米軍基地問題というのは余り向き合ってこなかったと、そういう反省があります。
したがって、この問題については、本当に国内的にももっと
議論していかなくてはならないし、もちろん我々党内でも
議論はしていかなくてはならないし、それから
皆さんが指摘しているように、この
議会でも決して国だけの問題ということで片づけられることではないということで、今後はぜひ一緒になって考えていく必要があると思います。
何よりも
沖縄県民の意思を尊重した対応を
日本政府に求めていくということは重要だと思います。ということで、
趣旨採択です。
○加藤たいき
委員長 出そろいましたので、本件の
取り扱いについてお諮りしたいと思います。
本件につきましては、
趣旨採択、不
採択、
継続と
意見が分かれておりますので、本日のところは
継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 異議なしと認め、令元・六号は
継続審査とすることに決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○加藤たいき
委員長 次に、(2)令元・七号「
日本政府に対して、国連の『
沖縄県民は
先住民族』勧告の撤回を求める
意見書の
採択を求める
陳情」を議題といたします。
本件に関しての
理事者からの説明はありませんね。
それでは、本件に対する御
意見と
取り扱いについて、それぞれの会派よりあわせてお願いいたします。
◆お
ぎのけんじ 委員 政府では、
沖縄に住んでいる人々は、長い歴史の中で特色豊かな文化、伝統が受け継がれていると認識しておりますけれども、
政府として
先住民族として認識している人々は、
アイヌの方々以外には存在をいたしません。この立場は
政府から国連に対しても説明してきておりまして、
人種差別撤廃委員会などからの
最終見解や勧告などによって係る日本の立場が変更されたということもないと聞いております。
また、それら
委員会から出された
最終見解や勧告などは、法的な
拘束力を有するものでありませんが、一旦出された勧告を撤回させる
プロセス自体が国連にないため、
政府として事実上の撤回、また修正を求める運動を展開してきているということも聞いてきております。
したがって、本件の
趣旨自体は理解できますけれども、今我々
地方自治体から
意見書を出すというよりは、しっかりと国の動き、推移を見守るべきであると考えますので、本件については
継続審査でお願いをいたします。
◆
河村みどり 委員 私
ども公明党といたしましても、
取り扱いは
継続でお願いいたします。
今回この
陳情書に書かれております勧告を放置していることによって、土地の権利の問題だとか、海外の
沖縄県人が
日本人学校に通えなくなるなどの不要な紛争だとか、差別を招くことになるというさまざまな問題が発生することを危惧されているということはわかったわけですけれども、しかし、国連の勧告の撤回についての
議論については、一部の
議会で
採択はされたものの、
沖縄県内の
議会や県民の
議論が交わされていないということもあり、まだまだ結論を見きわめるまでには至っていない、そのように考えております。
よって、大変大事な問題ではあるとは思っておりますが、この区として
意見を言える立場ではないということによって、
継続とさせていただきたいと思います。
◆
桃野芳文 委員 この問題は、一番にはやっぱり
沖縄で暮らす方々の
アイデンティティーの問題だというふうに思います。
この
陳情書にあるように、
沖縄県内の
市町村議会でこの
意見書の
採択にまだ取り組んでいる最中ということなので、やはりそれはこういう問題については
沖縄の動きをやっぱり見守っていくと、まずは見守っていくというのが筋ではないかなというふうに思います。
ただ一方、これは
世田谷区
議会の場合は、
継続審査という形になると、ほぼその後の
議論がなされないというのが実態ですから、私どもの
考え方としては、これは推移を見守って、その上で新たに
陳情書を出し直していただいて、しっかりと
議論の
ベースに乗せたほうがいいんではないかなというふうに思いますので、今回の
陳情に対しては不
採択という態度で行きます。
◆つるみけんご
委員 Setagayaあらたとしましては、本請願の
取り扱いとしては
継続でお願いいたします。
本請願の文書にも書いてあるとおり、現在
沖縄県の全四十一
市町村議会で
勧告撤回の
意見書の
採択に取り組んでいるという状況でございますので、
現時点で
世田谷区
議会として、本請願について
採択、不
採択という判断をすべきではないと考えております。
沖縄県の今後の状況を踏まえて判断すべきという立場から、
継続でお願いいたします。
◆そのべ
せいや 委員 何名かの方が先におっしゃっていましたけれども、
沖縄でこの
先住民族ということについて
議会で
議論はされたことがないということだそうで、かつ
沖縄の
市町村議会でも
意見書の
採択ということに、この方は取り組まれていらっしゃるということを考えると、まずは
沖縄で先に
議論を、みずからの
アイデンティティーに関してはしていただきたいという点。
もう一点は、この
陳情の文書を拝見する限り、
日本人という概念と民族という概念について非常にところどころ混同があり、確かに
日本国政府としては、
先住民族は
アイヌしかもちろん認めていないという前提はありますけれども、文化的に異なるということについては、多分異論を挟むことはないと考えます。一方で、東京都を考えてみても、小笠原の父島にも、
ペリー来航の時期から
欧米系の方が住まわれていて、日本に編入をされてということを考えると、
日本国ということを考えただけでも、実は民族の
多様性は本来はあるということを考えていくと、
日本人と琉球の民族の方というのは、必ずしも相反をするようなものでもないということを考えますので、本請願については、その点の錯誤もあるということで不
採択といたします。
◆青空こうじ
委員 今どき琉球、
沖縄の
人たちが差別されているという、こんなこと、僕なんかこれを初めにもらったときに信じられなかったんですよ。まして海外で
日本人学校に通えないって、こういうのは初めて知ったもので、これは本当に
沖縄のほうでもっとしっかり話し合って、それからお話しすべきじゃないかなと思います。
そのべ
委員も言っていたけれども、やっぱりいまだかつてそんなことが、海外で
沖縄人がある意味でいじめられているみたいなことはあってはならないことなので、これは僕自身は
継続でお願いします。
以上です。
◆
羽田圭二 委員 かなり難しい問題を投げかけられたというふうに、私はまず印象を持っています。結論から言いますと、不
採択です。
国連が二〇〇八年十月以降、
沖縄の人々を
先住民族と認めるよう複数回にわたって勧告しているというのは事実だと思うんです。これに対して
政府は、
先ほどお
ぎの委員が説明していましたが、二〇一六年四月二十七日の
衆院内閣委員会で、事実上の撤回や修正をするよう働きかけたいと、当時の外務副大臣が答弁をしているというのが載っていました。
一方、
沖縄県では見解が分かれているというのも事実です。要するに
先住民族だということで、
沖縄のやっぱり県民の自己決定権を守っていくべきだというその
意見はそのとおりだと思っています。ただ、それが全体を占めているかというと、必ずしもそうではないというのも、いろんな現地の報道機関だとか、そういうところから読み取れる範囲でしかわかりませんでしたが、そういうことで私も一応確認はしました。
問題なのは、国連の自由権規約
委員会での
沖縄の人々を
先住民族と認めてその権利を保護するよう求めるというその内容については、我々はもう少し正確につかんでおく必要があるなというふうには思ったわけです。それはどういうことかというと、この
先住民族と認めろということだけを言っているわけではないんですよね。つまり
先住民族だから
沖縄の自己決定権を認めろということに立脚しながら、そもそも自己決定権が、実は踏みにじられているのではないかということが問題にされているんだと思うんです。つまり国連がしきりに言っているのは、
沖縄の海だとか、土地だとか、資源に関しては、
沖縄県民の民意が尊重されていないんではないかと、されないで
日本政府とアメリカ
政府との間で
基地問題が決められてきたんではないかということまで言っているわけです。
その中で特に指摘しているのが、一つは、
日本政府は
米軍基地の新施設建設、これは言葉
そのものですから、私の言葉ではないですが、新施設建設に反対する平和抗議集会への抑圧をしているということを言っているんですね。それからあと、
米軍基地が
沖縄県に偏在していること、米軍のみが使用する専用施設が
沖縄県内に集中していること、在日米軍の兵力の七〇%以上が
沖縄に駐留をして、うち米海兵隊の日本駐留の九〇%近くが在沖米海兵隊、
沖縄在留の海兵隊として
沖縄県に駐留している。さらに、戦後、一九五六年の
米軍基地建設のための土地の提供、これについても触れていまして、強制接収か任意かという二者択一だったと。その意味でも住民の自由な意思のもとで行われたということにはなっていないと思うんです。そこも指摘をしたこと。それから、一九七二年の
沖縄返還協定の締結においても、
沖縄県の
基地の大半を無期限かつ自由使用とする特権が米軍に与えられたことなど、これらを含めてこの
委員会、あるいは国連が指摘をしてきたことであって、この
陳情は、「『
沖縄県民は
先住民族』という国連の誤った」というふうに言っているんですけれども、もう少しその先のところを見れば、国連が何を言っているのかということは明らかなわけで、そういうところから、とてもこの趣旨には賛同できないということで、我が会派は不
採択です。
○加藤たいき
委員長 出そろいましたので、本件
取り扱いについてお諮りしたいと思います。
本件につきましては、不
採択、
継続と
意見が分かれておりますので、本日のところは
継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 異議なしと認め、令元・七号は
継続審査とすることに決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○加藤たいき
委員長 次に、(3)令元・八号「
米軍普天間飛行場の
辺野古移設を促進する
意見書に関する
陳情」を議題といたします。
本件に関しても
理事者からの説明はありませんね。
それでは、本件に対する御
意見と
取り扱いについて、それぞれの会派よりあわせてお願いいたします。
◆お
ぎのけんじ 委員 本
陳情に盛り込まれている内容を見まして、
意見書に反映させようとしている内容についても、まず現在、
政府・与党が進めようとしている施策に合致すると考えますので、自民党としては
趣旨採択でお願いします。
◆
河村みどり 委員 公明党としての
取り扱いは
継続とさせていただきます。
普天間飛行場の危険な状況が二十年来も改まらないというこの事態というのは、
政府が責任を持って、何としても改善に取り組まなければならない大きな課題であります。しかし、
先ほども
意見で述べましたけれども、まだ
沖縄の意思が明確になっていない、そういった状況から、慎重に取り扱うべきと考えております。
よって、
継続でお願いいたします。
◆
桃野芳文 委員 この間行われた国政選挙等の結果を見ていると、やはり
沖縄の声というのは、
沖縄県外に
基地を持っていってほしいという声が大きいというのは、これは否定できない事実なのかなというふうに思います。その一方で、一番目の
陳情とも関係がありますけれども、
政府は名護市
辺野古への移転を粛々と進めるんだというようなことを言っているというか、実際に進めているわけです。
そういう実態がある中で、それを地元のさまざまな声がある中で、この
陳情にあるようにどんどん進めろと、急いで進めろというのも正しい姿ではないのかなというふうに思います。やはり丁寧の上にも丁寧に重ねてやっていくということだと思いますし、ちょっとこの
陳情内容からすると、急いでどんどん進めろというような意思が強い
陳情のような気がしますので、私どもの会派は不
採択でお願いいたします。
◆つるみけんご
委員 Setagayaあらたとしましては、本請願の
取り扱いについては
継続でお願いします。
宜野湾市民の方々のこれまでの御負担だったり、あるいは被害について考えますと、移設を主張されている趣旨については理解いたします。一方で、
辺野古移設を促進するべきということについては、
沖縄県の中でもさまざまな
意見がありますので、
現時点で移設促進という本請願の趣旨については
採択、不
採択を判断すべきではないと考えております。
今後の
沖縄県の状況を見つつ判断していくべきと考えますので、
継続でお願いいたします。
◆そのべ
せいや 委員 普天間の危険の除去ということはもちろん進めていかなければなりませんし、一方で、
普天間の移設だけが、
普天間が一旦なくなるということだけが本来は決まっていることで、それを今、
辺野古に新
基地をつくろうとしているというようなことを今一体のように語られていることではありますけれども、米軍の再編ということで、まずは
普天間から移転をしていくと。その上で、今、
辺野古に、
日本国政府としては
辺野古移転しかないということを主張して、それを粛々と進めようとしているところですけれども、果たして
辺野古移設しかないのか、ないと考えるかというと、それ以外の方法も考えられる、考え得る状況であるという立場にも立ちますので、その中で促進をしていくということについては、もうそこに固定化をさせてしまうということにつながると思いますので、本請願については不
採択とさせていただきます。
◆青空こうじ
委員 沖縄は今回三つあるんだけれども、大変ですよね。僕なんかも小さいときには、立川から先に行くと、五日市線と青梅線があって、拝島までは分かれて、五日市線と青梅線が分かれるんですけれども、行く途中に米軍の兵舎がずっとあって、今、
世田谷区の子どもたちが、昭和記念公園に遊びに行って、もとは
基地だったということは子どもたちは全くわからないで楽しんでいるけれども、その脇にまだ日本で一番大きい
基地があるわけです。
横田基地という、これは滑走路が二キロあるというんです。本当にすごい飛行場ですよね。
沖縄にもいっぱい
米軍基地があるけれども、滑走路が一番長いのは
横田基地なんですね。かといって、向こうの方が来るときには、お仕事で来るときには、パスポートなしで来るわけです。あそこにパスポートなしで
基地の中に入って、また仕事が終わると、あそこの
基地から帰るわけです。日本というところをまだまだ甘く見ているのか何だかわからないけれども、本当にまだまだ日米の中にはいろんなことがあると思いますよ。もしそれが病気を持ってきて、それがすごい病気だったら、大変なことになると思うし、本当に
沖縄の方というのは、普段から
沖縄の本島、大部分が米軍の
基地で、なおかつ米軍の
基地を見れば、芝生できれいになっていて、子どもたちが悠々遊んでいるけれども、
日本人街というと、狭くて本当に貸し間で住んでいるような感じの
日本人というのを見ていると、まだまだこの
沖縄人というのは、本土に比べて戦争の跡をずっと背負って生きているという感じで、本当に行くたびにそれだけは余りいい感じを受けません。
ぜひ今回もこの問題で促進するという、
辺野古ですか、移設を促進するという
意見に関することに関しては、私自身まだまだわからないもので、
継続でお願いしたいと思います。
以上です。
◆
羽田圭二 委員 住宅街の中心にある
普天間基地の危険性というのは、県民の共通認識であり、我々の共通認識でもあるかと思います。ヘリから落下物だとか、危険な
オスプレイの配備、これらを含めて、
普天間基地撤去は県民の共通の願いだというふうに言えると思います。
これは他の
委員も言っていましたけれども、
普天間基地の撤去を確認したわけで、本来は移設とかいうことではない。今回の
辺野古の
基地建設というのも単なる移設ではないですよね。新たな新
基地建設につながって、ヘリパットの
基地建設というのもありましたけれども、それらをあわせて考えておかなくてはならないだろうと。つまり、新たな
基地の建設が現に行われているということだと思うんですね。
それで、
先ほどほかの
陳情の中でも言いましたけれども、一つはやっぱり県民の意思という、要するに民意を、我々、国内といいますか、全体でしっかり受けとめていく必要があると。去年の知事選の結果、それからそれ以前の国政選挙の結果、それからことし二月二十四日の
県民投票の結果、これら全て受けとめるならば、
辺野古に新
基地建設をさらに促進しろという、そうした考えに立つことはできないと。
重ねて申し上げますけれども、
沖縄県の
米軍基地の偏在、県民の負担、
米軍基地があるための弊害、県民への被害、
沖縄県内に新たな
基地を建設することで
普天間基地を撤去するという
考え方には全く無理があるということもつけ加えておきたいと思います。不
採択です。
○加藤たいき
委員長 それでは、本件の
取り扱いについてお諮りしたいと思います。
本件につきましては、
趣旨採択、不
採択、
継続と
意見が分かれておりますので、本日のところは
継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 異議なしと認め、令元・八号は
継続審査とすることに決定いたしました。
以上で
請願審査を終わります。
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○加藤たいき
委員長 次に、2
協議事項に入ります。
まず、(1)参考人の
出席要請について協議いたします。
外郭団体の経営状況等の報告につきましては、それぞれの団体を所管する常任・特別
委員会で報告を受けることとし、団体の職員を参考人として招致すること、開催についてはそれぞれの
委員会の判断により実施することが
議会運営
委員会において確認されております。
当
委員会が所管する外郭団体は株式会社
世田谷サービス公社ですが、
世田谷サービス公社の職員を参考人として当
委員会に招致するかどうか協議したいと思います。
御
意見がございましたら、どうぞ。
◆
桃野芳文 委員 これまでやってきたとおり、招致したいと思います。
○加藤たいき
委員長 では、従来どおり九月の当
委員会に参考人招致する方向で準備を進めることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 それでは、そのように決定いたします。日程などについては、団体及び
理事者と調整の上、次回の
委員会で協議しますので、御承知おきください。
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○加藤たいき
委員長 次に、(2)次回
委員会の開催についてですが、年間予定である七月三十日火曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 それでは、次回の
委員会は七月三十日火曜日午前十時から開催予定といたします。
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○加藤たいき
委員長 そのほか何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○加藤たいき
委員長 ないようなので、以上で本日の
企画総務常任委員会を散会いたします。
午前十時五十五分散会
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署名
企画総務常任委員会
委員長...