• 埋蔵文化財(/)
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  1. 世田谷区議会 2019-05-30
    令和 元年  5月 公共交通機関対策等特別委員会-05月30日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 元年  5月 公共交通機関対策等特別委員会-05月30日-01号令和 元年  5月 公共交通機関対策等特別委員会 世田谷区議会公共交通機関対策等特別委員会会議録第二号 令和元年五月三十日(木曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十二名)    委員長         風間ゆたか    副委員長        佐藤美樹                加藤たいき                宍戸三郎                真鍋よしゆき                板井 斎                平塚敬二                いそだ久美子                大庭正明                江口じゅん子                ひうち優子                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      下村義和    調査係主任       落合翔吾
     出席説明員   道路・交通政策部    部長          五十嵐慎一    交通政策課長      堂下明宏    副参事         松本賢司   土木部    部長          関根義和    交通安全自転車課長   大橋 聡   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 東京外かく環状道路について(関越~東名)   (2) 世田谷区の公共交通について   (3) 世田谷区における交通安全・自転車施策について   (4) その他  2.協議事項   (1) 正副委員長会申し合わせ事項について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前九時五十九分開議 ○風間ゆたか 委員長 ただいまから公共交通機関対策等特別委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  議題に入る前に、本日は新体制による初めての委員会ですので、まず、本日出席されている理事者の方を紹介していただきたいと思います。それでは、お願いいたします。 ◎五十嵐 道路・交通政策部長 部長の五十嵐でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、私からは、当特別委員会に出席いたします道路・交通政策部の管理職を御紹介いたします。  堂下交通政策課長でございます。  松本外環調整担当副参事でございます。  よろしくお願いします。 ◎関根 土木部長 土木部長の関根でございます。よろしくお願いします。  当特別委員会に出席する管理職を御紹介いたします。  大橋交通安全自転車課長です。 ○風間ゆたか 委員長 次に、担当書記にも異動がありましたので、自己紹介させます。 ◎下村 書記 担当書記の下村です。よろしくお願いいたします。 ◎落合 書記 調査係の落合です。よろしくお願いいたします。 ○風間ゆたか 委員長 以上で紹介を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 それでは、1報告事項の聴取に入ります。  (1)東京外かく環状道路について(関越~東名)について、理事者の説明を願います。 ◎松本 副参事 それでは、東京外かく環状道路について御説明させていただきます。  お手元の資料「東京外かく環状道路について(関越~東名)」の資料を一枚おめくりいただきまして、目次をごらんください。  本日御説明させていただく内容は大きく六点でございます。一点目が東京外かく環状道路の概要、二点目がこれまでの動向、三点目が事業の進捗状況、四点目が区の取り組み、五点目が埋蔵文化財六点目が東名以南でございます。  一枚おめくりいただき、一ページをごらんください。こちらには東京外かく環状道路の概要について記載してございます。東京外かく環状道路は、都心から約十五キロ圏を環状方向に結ぶ計画延長約八十五キロメートルの自動車専用道路で、放射方向の広域幹線道路を相互に連絡し、都心に集中する交通や通過する交通を分散、バイパスさせる役割を果たす環状道路という位置づけでございます。  外環道の整備によりまして、東名高速、東北道、常磐道等の各放射幹線道路が連絡されることから広域的な機能分担が図られ、幹線道路では交通の分散による交通渋滞の緩和、移動や輸送の時間短縮、沿道環境の改善に寄与するなどの効果が期待されております。  ページの中ほどですけれども、外環道の整備の状況を記載しております。埼玉区間、千葉区間、東京区間東名以南の主に四つの区間に大別されておりまして、世田谷区に関連する部分といたしましては、現在事業中であります関越道から東名高速までの東京区間と、東名高速から湾岸道路まで予定路線と位置づけられております東名以南でございます。なお、東京区間約十六キロメートルのうち、世田谷区内の事業延長は約二・八キロメートルでございます。  また、ページの下段には、三環状九放射ネットワーク構想を模式した図をお示ししております。  一枚おめくりいただきまして、二ページをごらんください。東京外かく環状道路の計画概要が記載されております。関越道から東名高速までの区間、約十六キロメートルの概要についてでございます。関越道との連絡部につきましては、既設の大泉ジャンクションに接続し、中央道との連絡部につきましては、これは仮称ではございますが、中央ジャンクション東名高速との連絡部につきまして、こちらも仮称ではございますが、東名ジャンクションという三つのジャンクションの計画がございます。  続きまして、三ページをごらんください。これより七ページまでですけれども、世田谷区内都市計画の概要を記載しております。区内に設置が予定されております東名ジャンクション中央ジャンクションの周辺状況を三ページ上段に記載しております。  次に、外環道の世田谷区内の事業範囲を四ページから六ページに記載してございます。また、凡例を三ページの下段に掲載しております。  続きまして、七ページをごらんください。こちらに記載しております断面図でございますが、丸いトンネルにつきましては、地表部から掘削することなく構築するシールドトンネル、四角いトンネルにつきましては、地表から掘削して構築するボックストンネルをあらわしております。また、図中で深度四十一メートルと記載されております一点鎖線より下側の部分が、今回の外環道整備事業における大深度地下と呼ばれる部分を示しておりまして、逆にこれより上側の部分が浅深度と呼ばれる部分をあらわしております。  一枚おめくりいただき、八ページをごらんください。外環道が完成しました際のジャンクション部を走行する車両の進行方向をお示ししたものでございます。  続きまして、九ページから一〇ページにかけまして、高速自動車国道法及び国土開発幹線自動車道建設法に基づき決定された基本計画、整備計画に関することが記載されております。九ページ下段をごらんください。整備計画につきましてでございますが、関越道から中央道までの整備計画関越自動車道新潟線の一部として決定しており、一枚おめくりいただいて、一〇ページ中段ですけれども、中央道から東名高速までの整備計画中央自動車道富士吉田線の一部として決定しております。  事業費についてでございますが、整備計画におきましては、関越道から中央道までの区間が七千六百四十億円、中央道から東名高速までの区間が五千百八十億円となっており、関越道から東名高速までの事業費につきましては、これを足した一兆二千八百二十億円が概算額となります。ただし、こちらの金額につきましては、整備計画における概算額でございまして、事業の進捗に伴い、現在の事業費は一兆五千九百七十五億円であると聞いております。  施行主体、すなわち事業者につきましては、国土交通省中日本高速道路株式会社、いわゆるNEXCO中日本東日本高速道路株式会社、いわゆるNEXCO東日本による共同施行となっております。  続きまして、これまでの動向でございます。一一ページをごらんください。主な経緯についてでございますが、まず、昭和四十一年七月に外環道の都市計画が決定されております。この際は地上部での高架橋による構造形式として決定されたものでございます。その後、計画段階から住民の皆様方の意見を聞き、計画に反映していくPI外環沿線協議会等の経緯を踏まえながら、平成十九年四月に都市計画の変更決定がされております。こちらにつきましては、従前の地上部から、先ほども御説明いたしました大深度地下空間の利用へ構造形式の変更がされております。  続きまして、一枚おめくりいただいて、一二ページをごらんください。中ほどでございますが、平成二十七年三月に都市計画の変更が再度行われております。こちらにつきましては、外環道本線トンネルからジャンクションへ連絡するランプトンネルの接続地点、つまり地中拡幅部につきまして、トンネルの構造を変更したことに伴う都市計画の変更でございます。直近の動向といたしましては、下段に記載しておりますとおり、平成三十一年一月に大泉ジャンクションから東名高速へ向けて二基のシールドマシンが発進いたしました。これによりまして、東名ジャンクションから既に掘進中の二基と合わせ、計四基のシールドマシン本線トンネルを掘削している状況でございます。  また、一三ページ、一四ページにつきましては、事業化までの国、東京都の方針などについて記載しております。これは、現在の都市計画を検討するに当たり、国や東京都がこれらの経緯の中で方針や考え方を示していったもので、詳細は記載のとおりでございます。  一枚おめくりいただいて、一四ページ中段をごらんください。パブリックインボルブメント、いわゆるPIについてでございます。現在事業中の東京区間につきましては、計画の構想段階から、沿線地域の住民や利用者等に対しまして情報を提供した上で広く意見を聞き、計画づくりに反映するPIという手法により検討してきたものでございます。具体的な取り組み、詳細につきましては記載のとおりでございます。  続きまして、一枚おめくりいただいて一七ページをごらんください。事業化後の地元説明会等についてでございます。一七ページから二〇ページにかけまして記載させていただいておりますが、地域の方々に対しまして、事業の進捗に伴う事業の説明や情報提供等を行っているものでございます。昨年度は、一八ページ下段をごらんください。一八ページ下段の27に記載しておりますとおり、本線トンネル関連で一回の説明が行われております。  また、一枚おめくりいただいて、二〇ページの16、17に記載しておりますとおり、オープンハウスが平成三十年七月と平成三十一年二月にそれぞれ開催されております。  続きまして、二〇ページ中段の対応の方針に関してでございます。対応の方針とは、外環道を事業化するに当たり、これまでオープンハウス地域課題検討会などでいただいた地域住民の御意見や御要望を踏まえ、交通や環境対策、まちづくりなど、地域の今後検討していく課題とその解決策につきまして、平成二十一年四月に国と東京都で考え方を取りまとめたものでございます。  続きまして、二一ページをごらんください。これより二四ページまでは、これまで区が国などへの要望や意見等を取りまとめたものでございまして、後ほどごらんいただければと思います。  続きまして、二枚おめくりいただきまして、二四ページから二五ページをごらんください。環境影響評価に係る経緯及び生活再建救済制度についてでございます。なお、詳細につきましては記載のとおりでございます。  一枚おめくりいただいて、二六ページをごらんください。事業の進捗状況でございます。昨年度末現在、事業費ベースで約五二%と国は公表しております。用地取得率につきましては記載のとおりでございますが、平成三十一年一月末現在で、面積ベース買収進捗率に関しまして、東名ジャンクションにおきましては九九%、中央ジャンクションにおきましても九九%と着実に用地取得が進んでいる状況でございます。  また、件数ベースの進捗率、区分地上権の取得状況などにつきましては記載のとおりでございます。  続きまして、工事の関係でございます。(3)の本線シールドトンネル施工状況でございますが、東名ジャンクション内の立て坑を発進しましたシールドマシンは、本年一月下旬に玉堤通りを超え、民有地直下での掘進が始まりました。現在、NEXCO中日本が施工いたします北行きのトンネルNEXCO東日本が施工いたします南行きのトンネルともに、成城三丁目地内を掘進しているところでございます。  平成三十年五月中旬ごろから本線シールドトンネル工事が原因による野川河床からの気泡の漏出と観測井等における地下水の流出が発生いたしました。シールドマシンで地山を掘削する際、添加材として使用しておりました気泡の一部が漏出し、地中の人工的な穴を通って地表部へ漏出したものでございます。漏出した空気の酸素濃度が標準大気の酸素濃度に比べて低いことが確認されましたが、漏出しました空気は大気に比べて微量であり、希釈されますことから、野川水面での酸素濃度は通常値であることが確認されております。現在、区内においては、地質状況を踏まえ、空気を使用しない掘進方法により工事が進められております。  (4)の東名ジャンクション地域施工状況につきましては、東名高速と外環道を接続するランプ工事が施工中でございまして、関連して、ランプの構築に支障となります水道管や下水道管の移設などが行われております。  (5)の中央ジャンクション地域施工状況につきましては、中央道と連絡いたしますランプ橋の下部工事や開削トンネルの構築が行われており、本線トンネルと連絡するランプトンネル用シールドマシンにつきましては組み立てが完了し、掘進に必要な附帯設備の設置などが行われております。  続きまして、区の取り組みでございます。二七ページをごらんください。これまでの区の取り組みといたしまして、世田谷区東京外かく環状道路地域連絡会を設置し、事業者も参加しながら地域住民への情報提供意見交換を行っております。東名ジャンクション周辺地域中央ジャンクション周辺地域それぞれに設置しておりまして、昨年度はそれぞれ一回ずつ開催いたしました。本連絡会につきましては、今年度も引き続き実施を予定しております。  続きまして、二七ページ中段から二八ページにかけまして、区が行っておりますジャンクション周辺部まちづくりに関する取り組みと、平成二十九年度に実施しました東名ジャンクション換気塔色彩デザインコンクールにつきまして、参考までに概要を記載しております。後ほどごらんいただければと思います。  続きまして、二九ページをごらんください。埋蔵文化財について記載しております。外環道の整備工事の進捗に合わせまして埋蔵文化財調査が進められております。調査の対象地のうち調査が完了しました面積の割合は、東名ジャンクションにおきましては九六%、中央ジャンクションにおきましては一〇〇%、他のインターチェンジやジャンクションを含めました全体におきましては八七%が完了しているところでございます。また、東名ジャンクション予定地において発見されました殿山横穴墓群に関する経緯等につきましては記載のとおりでございます。  最後に、東名高速から湾岸道路までの区間、いわゆる東名以南について御説明いたします。一枚おめくりいただき、三一ページをごらんください。東名以南につきましては、平成二十一年度に公表されました対応の方針におきまして、環状道路の機能を発揮する上で必要であると認識しているため、国と東京都による検討の場を設置し、具体的な検討を実施するとの記載がございました。平成二十八年二月には、国、東京都、川崎市の三者により、東京外かく環状道路東名高速~湾岸道路間)計画検討協議会の第一回目が開催されたところでございます。これまでに計四回の会議が行われております。  一枚おめくりいただいて、三二ページをごらんください。第三回の会議では、周辺自治体意見聴取結果が報告されるともに、概略ルート等の比較などについて意見交換がなされました。また、第四回の会議では、周辺自治体である世田谷区と大田区には意見交換会形式意見聴取を実施するとともに、外環道に関係する自治体などに対しても意見聴取することが確認されました。  続きまして、三三ページをごらんください。ただいま御説明いたしました周辺自治体意見交換会について記載しております。平成三十年六月と八月に会議が行われ、第二回の会議では、世田谷区と大田区が概略ルートや構造等について意見を述べました。この際の世田谷区の意見としましては、以下、三三ページから三四ページにかけまして記載しているとおりでございます。区といたしましては、今後も引き続き東名以南の動向に注視するとともに、積極的な情報収集と東名以南の計画が早期に具体化され、事業化が図られますよう国等に働きかけてまいります。  事業の概要の説明につきましては以上となります。  最後に、三五ページから三七ページにかけまして、外環道に関する用語集、三八ページから四一ページにかけまして参考資料を掲載しております。また、別にパンフレットを五種類用意させていただいておりますので、後ほどごらんいただければと思っております。  説明につきましては以上でございます。 ○風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆いそだ久美子 委員 五ページの地図に載っているオレンジの部分の地中拡幅部のところについては、私も地元の部分地権者なんですが、完全なシールド工法でもなく、一時取り沙汰されたなNATM工法でもやはりよろしくないということで、新たに工法を決めてから地元の方に、どういう工法に決まったか、また、地表面に対する影響を改めて説明するということになっていたと思うんですが、私の記憶するところでは、いまだ地元の方々へのこの部分の説明はされていないと思うんですけれども、進捗はどうなっていますでしょうか。 ◎松本 副参事 地中拡幅部の検討につきましては、今後詳細な設計を行っていくということで事業者から聞いております。 ◆江口じゅん子 委員 厚い資料とともに詳細な御説明をいただきました。しかし、区としてのこの間の対応なり要望なりという肝心なところ、二一ページのところが後ほどごらんくださいというふうになっていたのは、ちょっと残念に思いました。区は事業者ではないですから、やはり地元区として、この間、外環事業に対してどのように要望してきたか。それは区の姿勢なり対応なりというのが示されることだと思うので、やはりここはきちんと説明していただきたかったなと思っております。  ましてや、先ほど一八ページの27で、十二月に地元の説明会もあったんですよということをとりわけおっしゃっていましたけれども、これは地下部に地下水の流出などの、外環道は地下四十メートルの大深度工事だから地上部に影響はないですよという自体が崩れている。重大事態を受けて、本当に多くの会派や、また住民の方が大変不安の声を上げて、区としても積極的に要望して、沿線区では世田谷区だけがこれを実現したということもあったわけですよね。区としては、そういった地元区としての対応をこの間もしてきたところもあると思いますので、やはりこうした区の対応というのは、この地域に住んでいる区民の方、また、私たち議員はそうした声を議会に届けて、世田谷区としてどう対応していくかということをこの間も多くの会派がただしてきたわけですから、ここはしっかり説明していただきたかったなと思っております。これについて意見はありますか。 ◎松本 副参事 ただいま委員がおっしゃられましたとおり、地域の方が本事業に対する心配する声というのは私ども世田谷区にも届いております。区では既にさまざまな手法について住民に情報提供を行うよう、引き続き事業者に強く申し入れていきたいと考えております。 ◆江口じゅん子 委員 変わったことがありますので、この事業について、これからどういうふうにこれまでも対応し要望してきたか、また、これは東名以南のこととかも書いてあるわけですよね。そういったこともきちんと区としての方針というのが出ていると思うので、やはりここははしょらないできちんと説明していただきたいと重ねて申し上げます。  それで、一点お伺いしたいんですが、この間シールドマシーンの進捗に合わせて、地元に、あなたのところにはいついつシールドマシンが、あなたが住んでいる地下に通りますよというふうに告示ビラもまかれていますけれども、現在のシールドマシン進捗状況をお伺いしてもいいですか。 ◎松本 副参事 現在のシールドマシンの位置ですけれども、南行き、北行きともに、世田谷通りを超えまして、世田谷通りに面する成城三丁目地内に位置しているものでございます。 ◆江口じゅん子 委員 中央ジャンクションのほうはいかが。 ◎松本 副参事 中央ジャンクションのほうのシールドマシンについては、まだ発進していない状況でございます。 ◆江口じゅん子 委員 この間、情報提供のあり方については、さきの議会でも多くの会派が申し上げましたけれども、やはりここにも資料がありますけれども、本当に地元の人でもわからないような地図に、しかも四月から五月までの間に通りますというざっくりとした時期の告知ということに、地元の方はやはり不安の声が寄せられています。やはり外環事業に対するさまざまなお考えもありますし、自分の家の下に、この間振動もあったということもありますから、皆さんきちんとまず情報提供してほしいという不安の声が大きいんですね。この件についてはさきの議会でも、きちんと事業者に申し入れをしてほしいというふうに要望しておりますけれども、その間の経過について教えてください。 ◎松本 副参事 地域への情報提供につきましては、これまでも事業者と話す機会においては、常に丁寧な対応を求めてきているところでございます。今後ですけれども、例えば地域への情報提供のための場の提供など、区といたしましてはできることは積極的に支援してまいりたいと考えております。 ◆江口じゅん子 委員 きょう説明なされなかった、二十三日にこの間の区の要望もまとめております。地元への丁寧な情報提供や理解の促進は当然のことだと思うんですね。しかし、それが残念ながらなされていない状況が続いておりますので、区としては毅然な態度で対応していただきたいと要望します。 ◆板井斎 委員 二四ページの保坂区長の二十九年三月二日の要望事項の中で、既存道路への車の集中による生活、住民被害が懸念される、環八、二四六もそうですけれども、その中で「予測データを示すとともに」という箇所、それから、その後の大田区との意見交換の場においても同様のことを表明しているようですけれども、具体的に一番心配なのは、東名以南ができるまだ未定の段階の中では、渋滞対策というのが重要になってくるんですけれども、要望から二年たつわけですけれども、具体的なその間のデータ提供なり、あるいは情報提供なりというのがこの間あるんでしょうか。 ◎松本 副参事 現時点におきまして具体的な調査内容について区は把握しておりませんが、国と川崎市で構成される計画検討協議会におきましてさまざまな検討が行われていると伺っております。なお、協議会の資料につきましては国交省のホームページで公開されているものでございます。 ◆板井斎 委員 例えば交通量調査なりという具体的な予算等がやっぱり一番見える形の一つとしてあると思うんですけれども、そうした具体的な予算づけを国がしてとかというそういう情報などもとっているんですか。 ◎松本 副参事 予算の状況については、区のほうは聞いておりません。 ◆板井斎 委員 ぜひ、中央の高井戸インターチェンジの問題だとか、この間に解決すべき課題はたくさんあると思うんですよね。ですから、今回これには載っていないと思うんですけれども、そういう高速道路関係の諸課題についても積極的に働きかけていただきたいと思います。これは要望にしておきます。 ◆大庭正明 委員 自分の土地の地下四十メートルで、シールドマシンが動いているのかいないのか、知りたいような知りたくないような感じもしますけれども、自分の土地であるとすれば、周辺の土地も含めてやっぱりシールドマシンがどういうふうに動いているのかというのは知りたいと思うんですよね、今どこにあるのか。これは絶対情報としては知る手段があるはずなんですよ。これはGPSで多分やっているはずなんです。GPSを使わないと、要するに深度がどの辺の深度なのか。要するに地下の奥で空間ではないですから、どっちの方向に向いて、どっちの角度でどういう方向で今位置にいるのかということは確認しないとシールドマシンは絶対動かないはずなんです、見えないわけですから。  そうすると、アプリか何かをつくってもらって、大まかな情報でいいけれども、要するに今どこを掘っているんですかというぐらいのを、人んちの土地の下ですかね、人んちの土地ではないけれども、人んちの土地の下ですから、やっぱりその上にいる人たちにとってはいろいろ心配事もあるかもしれないということでね。僕はそのぐらいの情報提供はしてしかるべきだと思うんですけれども、技術的に何か問題はありますかと僕は聞きたいんですけれども。  そういうやりとりをしたことはない。だって、どこを通っているんですかというのをきょう初めて、世田谷通りを超えて、成城三丁目付近を今両方向で掘っているというのを聞いて、ああ、なるほどなと、その辺にいるのかなというふうに思うわけですよね。それがどういうふうに動いていくのかなと。多分どんどん東西というか、南北に分かれていくんだろうとは思うんですけれども、だんだんその辺の形になっていくと、環境の変化だとかが関連しているのかしていないのかということもわかると思うので、それはどうなんですか。
     まず一つは、技術的にそういう情報というのが多分あるだろうと僕は推測するんですけれども、GPSを使っていなければ多分これは動かないだろうということです。GPSを使っているとすれば、それをキャッチしながらどこかの本部が、今このシールドマシンはどこにいるんだということを確認しながら、もうちょっと右だとか左だとか、角度が何度だとか、もうちょっとどうだとかと操作を指示しているはずだから、もうちょっと簡便な方法でそれを住民が知る方法というのはあるだろうというのは推測しているんです。そういう情報があるとすれば、それは公開してもいいんではないかというふうに思うんですけれども、それに差しさわりがあるのかどうかということも含めて、技術的なものも含めてお聞きしたいということです。 ◎松本 副参事 シールドマシンの位置につきましては、国土交通省、東京外環のホームページで日々更新している状況でございます。 ◆大庭正明 委員 日々更新しているのは、どれぐらいの精度で公開しているの。 ◎松本 副参事 基本的には毎日の掘進位置につきまして、ホームページで住宅地図に落としている、住宅地図に記載しているという状況でございます。 ◆大庭正明 委員 では、そのことをもっと広く広めてよね。こういう場でもちゃんと言ってくださいよ、それを公開していると。ホームページはどこを見ればわかるんだということを。公開しているけれども、公開していることが知られていなければ事実上公開していることにならないわけなんで、僕もきょう初めて知ったわけですから、では、それを広く周知してくださいよ。知りたい人は結構いるし、こういう好きな、マニアの方もいらっしゃいますし、そういう方もどういう形で進んでいるのかということで知りたいわけです。それは正確なんでしょう。日々更新しているということは、日々の位置だということでいいんですよね。では、それをもうちょっと周知してください。お願いします。 ○風間ゆたか 委員長 議員に情報提供をお願いします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 (2)世田谷区の公共交通について、理事者の説明を求めます。 ◎堂下 交通政策課長 世田谷区の公共交通について御説明いたします。  ページをおめくりいただきまして、まず目次でございます。五つの項目に分けておりまして、まず一点目が交通まちづくり基本計画及び行動計画、二点目が鉄道交通、三点目がバス交通、四点目がエイトライナー導入促進、五点目が公共交通不便地域でございます。  ページをおめくりいただきまして一ページでございます。交通まちづくり基本計画及び行動計画について御説明申し上げます。まず概要でございますけれども、区ではこれまで、鉄道、バス、自動車、自転車などによる多様な交通サービスの確立を目指しまして、世田谷区交通まちづくり基本計画をまとめております。これは当初、平成十四年三月に策定してございますけれども、これに基づきまして小田急線連続立体交差事業、新規コミュニティバスの導入を初めとして総合的な交通計画を推進してまいりました。その後、平成二十七年度からの十年間における区の交通にかかわる施策の基本方針として新たな交通まちづくり基本計画を平成二十七年三月に策定しております。  ページをおめくりいただきまして二ページには「誰もが快適に安全・安心な移動ができる世田谷~区民の参画による交通まちづくり~」を基本計画の理念とし、記載のとおり三つの目標と六つの方針を定めております。また、当該計画の実現に向けた取り組みを示すものとして、交通まちづくり行動計画を平成二十八年六月に作成しております。  一ページにお戻りいただきまして、主な経緯と今後の予定でございますけれども、記載のとおりでございます。今年度より、平成二十七年度に策定いたしました交通まちづくり基本計画の中間見直し等を予定しております。  次に、三ページをごらんいただけますでしょうか。鉄道交通でございます。区内には八路線の鉄軌道が運行し、四十一の駅がございます。ごらんのとおり、世田谷線を除く路線はいずれも都心方向への路線となっておりまして、南北方向の移動の確保が課題となっております。  次に、②のピーク時における混雑率でございます。こちらは平成二十九年度時点での数字となりますけれども、小田急線につきましては世田谷代田~下北沢区間が一五一%、田園都市線につきましては池尻大橋~渋谷間が一八五%、大井町線につきましては、九品仏~自由ヶ丘間が一六六%、京王線につきましては、下高井戸―明大前間が一六七%、井の頭線につきましては、池ノ上~駒場東大前間が一四八%となっております。  次に踏切でございます。区内には、私道との交差箇所は除きますけれども、九十カ所の踏切がございます。鉄道と道路との交差現況の表の中の平面交差をごらんいただければと思います。各路線ごとに交差箇所数を記載しております。この九十カ所の踏切のうち、ピーク一時間当たりの遮断時間が四十分以上のいわゆるあかずの踏切に関しまして、こちらは平成二十六年度調査となりますけれども、四十三カ所ございます。そのうちの二十三カ所につきましては、京王線連続立体交差事業が完了いたしますと解消することとなります。  次に五ページをごらんいただきまして、連続立体交差事業でございます。連続立体交差事業は、国土交通省が補助する街路事業といたしまして、区内では東京都が事業主体として行っております。小田急小田原線につきましては昨年度完成しておりまして、現在は京王電鉄京王線におきまして施行しております。世田谷区では、連立事業におきましては、交差道路等の整備を都より受託して施行するとともに、地方財政法に基づいて事業費の一部を負担しております。  次に、(3)費用負担の基本的な考え方でございますけれども、事業のうち、都市側の負担となりますが、全体の高架施設費から鉄道受益相当額を引いた八五%を原則として負担することになります。  資料五ページの下の②の表をごらんください。八五%の都市側の負担のうち、一〇〇分の五〇が国の負担、その残りの一〇〇分の五〇のうち一〇分の七が都の負担、一〇分の三が区の負担となります。また、地元区市が複数の場合には延長比での負担となります。  六ページ、七ページ、八ページに、連続立体交差事業のうち、まず都市高速鉄道九号線、こちらは小田急線になりますけれども、小田急線に関しましての主な経緯等を記載しております。  八ページの(4)に、東北沢駅~世田谷代田駅間の記載がございます。こちらにつきましては昨年度末で事業完了しております。  ページをおめくりいただきまして九ページをお願いいたします。次が都市高速鉄道十号線、こちらは京王線になりますけれども、そちらと京王電鉄井の頭線でございます。経緯につきましては記載のとおりでございます。京王連立の事業の内容でございますけれども、都市高速鉄道十号線の連続立体交差化でございまして、笹塚駅~仙川駅間、延長約七・二キロでございます。解消される踏切につきましては全部で二十五カ所、このうち区内が二十三カ所となります。  次に、東急電鉄の大井町線、田園都市線、目黒線、東横線、世田谷線、各路線の状況につきましては資料記載のとおりでございます。  一一ページにおめくりいただきまして、(2)目黒線奥沢駅改修工事でございます。令和四年度下期を予定しておりますけれども、目黒線と相鉄線の直通運転の開始を予定しておりますが、東急電鉄は現在、奥沢駅のホーム延伸や車庫の改修工事を行っております。それにあわせまして、あかずの踏切であります奥沢一号踏切への対策といたしまして、奥沢一号踏切横の鉄道上部に歩行者横断用の連絡デッキを整備することといたしまして、既に平成三十年度から工事を着手しております。令和五年度の完成を予定しております。  次に、2―6、区内鉄道駅バリアフリー推進事業でございます。世田谷区では、駅施設におけるエレベーター等の垂直移動施設の整備促進を図るために移動等円滑化経路を確保することを目的といたしまして、平成十一年七月より整備費の一部を補助する制度を開始しております。また、ホームからの転落防止として、ホームドアの整備促進を図ることを目的といたしまして、これまでのエレベーター等の整備補助と一体化した世田谷区鉄道駅バリアフリー推進事業費補助金交付要綱を平成二十八年三月に制定しております。  一二ページに補助対象、補助額、補助による整備実績を記載しております。現在、三軒茶屋駅に関しまして、東急電鉄が二四六号線の南側に改札階と地上階とを結ぶエレベーター設置工事を行っておりまして、六月末の供用開始を予定しております。  一三ページには、(4)の③といたしまして、区内のホームドア使用開始状況を、また、一四ページには鉄道駅エレベーター等設置状況を記載しております。区内全ての駅に関しまして、バリアフリールートが一カ所以上確保されております。  一五ページには、鉄道駅ホームドア整備状況を記載しております。  引き続きまして、3バス交通でございます。まず区内の状況でございますけれども、区内の路線バスには現在、四社・一局の事業者により、合計で八十一路線が運行されております。昭和五十四年度には一億人を超える輸送人員であったものが平成二十七年度には約七千万人と減少しております。現状輸送人員が下げどまり微増傾向になっておりますけれども、高齢社会における地域交通の柱といたしまして、サービスの拡充が求められております。そのためには定時制や速達性の確保、道路やバス停等の環境整備等の促進が必要であると考えております。  3―2は、平成十年度より運行しておりますタマリバーバス以下、区内十路線のコミュニティバスの概要を記載しております。  一八ページに記載しておりますけれども、(7)の等十三系統につきましては、平成二十七年度の実験運行を経まして、平成二十九年一月に本格運行が開始されまして、その後、より多くの方々に御利用いただけますよう、増便のほか、田園都市線駒沢大学駅を経由するルートに変更するなどを実施しているところでございます。  次に、駅前広場整備に合わせたバス路線の導入でございますけれども、経堂駅、二子玉川駅、成城学園前駅につきまして、駅前広場整備にあわせて、記載のとおりバス路線の乗り入れの集約化を図っております。また、二子玉川駅につきましては、羽田空港、また成田空港へのアクセス向上のため直通便が運行されているところでございます。  バス交通に関する課題への取り組みでございますけれども、一つ目がバスネットワークの充実でございます。二つ目といたしましては、バス運行サービスの充実でございます。内容につきましてはそれぞれ記載のとおりでございます。  二〇ページをごらんいただければと思います。バス停留所環境の整備でございます。一つ目がバス停ベンチの整備でございます。バス停ベンチの設置につきましては、これまで表に記載のとおりの実績がございます。次に、バス停の上屋の整備でございますけれども、バス停の上屋整備費の補助といたしまして、区ではこれまで記載のとおりの実績がございます。区内には約八百カ所のバス停がございますけれども、今年度全てのバス停の調査を行うことを予定しておりまして、上屋等の設置状況を把握するとともに、バス停ベンチを含めたさらなる設置の可能性につきましても検討してまいります。また、あわせまして、広告つき上屋の整備につきましても、各バス事業者に対しまして働きかけてまいります。  次に、エイトライナー導入促進でございます。二四ページに環状交通構想路線図を載せております。エイトライナーでございますけれども、環状八号線の沿線六区、大田区から北区まででございますけれども、この六区で、平成六年にエイトライナー促進協議会を発足させておりまして、環状八号線を軸とするルートの新たな公共交通システム、延長が四十四・六キロございますけれども、この導入につきまして調査研究を進めております。また、環状七号線を軸とするメトロセブン促進協議会とも連携いたしまして、都と九区を合わせました都区連絡会におきまして検討を進めております。これまでの調査内容につきましては、二二ページに記載のとおりでございます。  二三ページにつきましては、これまでの東京都の動き、また交通政策審議会答申の内容を記載しております。  二五ページには、平成二十八年の交通政策審議会答申第百九十八号につきまして記載しております。この答申におきまして、区部周辺部環状公共交通、略して区部環というふうに言っておりますけれども、この区部環の新設につきまして、環状七、八号線沿線地域間相互の環状方向のアクセス利便性の向上を期待する路線として、地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクトに位置づけられております。  また、事業性に課題があるため、関係地方公共団体において事業計画について十分な検討が行われることを期待、また、高額な事業費が課題となると考えられることから、需要等を見きわめつつ中量軌道等の導入や整備効果の高い区間の優先整備など整備方策について検討が行われることを期待との課題が示されております。これらを受けまして、エイトライナーを初めメトロセブン、また東京都とも連携し、区部環実現に向けた検証の深度化を図ってまいります。  次に、二六ページをごらんいただければと思います。公共交通不便地域でございます。世田谷区では、最寄りのバス停から二百メートル以上、鉄道駅から五百メートル以上離れている地域を公共交通不便地域と位置づけており、図上では白抜きの箇所となりますが、区内には約一九・七%の公共交通不便地域が点在しております。これまでコミュニティバスを十路線導入するなど対策に取り組んできたところでございますけれども、区内には狭隘な道路が多いことから、これまでのような取り組みに加えた新たな対策も必要であると考えておりまして、平成二十八年度より新たな公共交通不便地域対策の検討に取り組んでおります。  この間、平成二十九年度には、砧地区をモデル地区として選定し、勉強会やアンケートの実施、地元協議会の立ち上げ、道路運送法に基づく地域公共交通会議の開催など、新たな移動サービスに向けた検討を進めてまいりました。平成二十八年度以降の取り組みにつきましては記載のとおりでございますけれども、今年度につきましては、地元協議会とのさらなる連携のもと、コミュニティ交通の運営面や安全面での検討、また、福祉や産業政策の視点も視野に、地域のニーズに即した移動サービスを検討してまいります。  報告は以上でございます。 ○風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆ひうち優子 委員 ホームドアについて、十万人以上の駅は世田谷区が補助するんですけれども、利用者が十万人以下のところは補助しないということで、これは一覧表が載っているんですけれども、最終的に補助しない駅でも、小田急ですとか京王線が整備すると思うんですけれども、計画というか、全ての駅にホームドアが整備する計画があるのかというのを教えていただいてもいいですか。 ◎堂下 交通政策課長 まず東急電鉄につきましては、今年度中に世田谷線を除く全ての駅にホームドアを設置するというお話は聞いております。また、小田急線につきましては、これは国土交通省の方針ともなりますけれども、まずは十万人以上の駅を優先的にホームドアを設置するということが示されておりまして、小田急電鉄、京王電鉄につきましては十万人以上の駅を優先するという方針に向けて対策に取り組んでいるというふうに聞いております。ちなみに小田急線につきましては、町田ですとか相模大野、本厚木をまず優先にということになっておりまして、区内には十万人以上の駅、とりあえず梅ヶ丘駅までは設置するという形を聞いておりますけれども、梅ヶ丘以西の駅につきましてはまだ未定という話を聞いております。また京王電鉄につきましては、現在、井の頭線の下北沢駅につきましては、令和三年度にホームドアを設置する予定と聞いております。あと、現在、区内の京王線につきましては、現在連続立体交差事業中ということがございますので、事業の進捗に合わせた設置という形を検討しているという話を聞いております。 ◆ひうち優子 委員 やはりホームドアは全ての駅に今後必要だと思うので、電鉄事業者さんに働きかけていただきたいと思います。 ◆板井斎 委員 あかずの踏切のことですけれども、京王線、小田急線が連続立交の計画が進んで一部終わったところもあって、その中で大井町線のあかずの踏切、先ほど奥沢一号踏切もあったし、それから尾山台一号踏切、等々力一号踏切、要するに駅のすぐそばの踏切ということですけれども、あかずの踏切ということで数は書いてあるんですけれども、二十一年以降、促進大会というものも開いていないので驚いたんですけれども、その当時は賢い踏切だったか、そのようなITを使ったさまざまな最新のシステムを導入するように鉄道事業所に働きかけるなど、結構一生懸命やっていらっしゃったというイメージがするんですけれども、その辺、その当時と状況も十年ぐらいたって状況が変わっているのだと思うんですけれども、大井町線はそういう意味ではまだ全然状況は変わっていないというか、車両も七両になっていて、そういう意味でもあかずの時間がふえたのではないかという声も聞こえてきていますけれども、以前そのときは何分ぐらいあかないのかという具体的な数字を示してこの委員会の中で資料として出していただいた記憶があるんですけれども。もう少しあかずの踏切対策に力を入れていただきたいと思うんですけれども、地元の問題になりつつあるんですけれども、いかがですか。 ◎堂下 交通政策課長 まず四ページをごらんいただければと思うんですけれども、あかずの踏切の問題で、平成十六年から平成二十一年まで、世田谷区の解消促進大会を開催しております。こちらが、その以降、東京都の連続立体促進協議会という形に引き継がれているというふうに御理解いただければと思っております。したがいまして、こちらの東京都の促進大会につきましては、世田谷区としてもしっかりと会員として参加して取り組んでいるということでございます。  また、大井町線でございますけれども、東京都のほうであかずの踏切対策基本方針というものを策定しております。それは都内で二十路線指定されておりますけれども、大井町線につきましては、自由ヶ丘あたり、東横線も含めましてその二十路線には位置づけられております。したがいまして、区といたしましては、まずは京王線をしっかりと進めるということもあわせまして、大井町線につきましても、鉄道の立体化というものをしっかりと取り組みを求めてまいりたいというふうに思っております。 ◆板井斎 委員 二十路線の下から数えて早い大井町線ですよ。そうすると、いつ優先整備路線となってくるのかという目が全く地元ではない。自由が丘周辺は頑張ってやろうと。ただ、世田谷区的にはどうなのかというさまざまな、そういう意味で質問しているのであって、ですから具体的な個々の踏切だけでも解消していただきたいということがありますので、次回以降で結構ですので、そうした取り組みについてぜひこの委員会でも報告をしていただきたいと思っています。  それから、バス停ベンチの総点検をするというのは、これは何を点検というか、調査するんでしたっけ。 ◎堂下 交通政策課長 この間の区議会でも御指摘いただきまして、まず上屋の設置状況につきまして、区では、区が補助金を実績した上屋については把握していたんですけれども、それ以外の上屋というものを把握していなかった。それがまずいのではないかという御指摘をいただきました。そういったことを踏まえまして、区内八百カ所あるバス停につきまして全数調査いたしまして、上屋だけではなくて、ベンチの設置の希望等々もこの間いただいておりますので、全ての上屋の設置の状況に加えまして、設置できるかどうか、歩道の状況ですとかも全て台帳というような形で作成いたしまして管理していきたいという目的で現在調査しているということでございます。 ◆板井斎 委員 近年酷暑になっているので、上屋があると楽だという意見も聞いているので、それはいいんですけれども、もう一つ、ベンチについては道路の構造物という扱いで今まで進めてきたと思うんですけれども、一通りつけられる幅員の歩道の中では、たまたまバス停のそばにベンチがあったという感覚で今までは整備してきて、計画的にベンチを設置しているというよりは、どちらかというとバス停のベンチということで整備をしているという、この公共交通だとそういう立場にならざるを得ないんだと思うんですけれども。  歩道の幅員が足りない部分とかの部分の、最近は保育園ができたときにちょっと引っ込めてもらって、ベンチをつけていただいている例もあるようですけれども、今、折り畳みだとか、極小の部分での対応とかですね。先ほど高齢の方が使うバス停というか、バス路線だというお話もあったので、今までの幅員だけ広さを優先した設置ではなくて、今、電車の中でも、ベンチを折り畳んで収納してというタイプのものもあるんですが、それがいいかどうかは別として、幅員によらない対策というのも検討したほうがいいのではないかと思うんですが、どうでしょうか。 ◎堂下 交通政策課長 委員御指摘のように、区道上になりますけれども、ベンチを設置するということも空間的になかなか難しいという形になっております。現状では、これまでの実績ですと、民地を活用して民地に置かせていただくというようなことですとか、委員お話しのとおり、大規模な施設をつくった場合には、歩道状空地というような形で整備していただく事例もありますけれども、そういったところも有効幅員としてカウントして、歩道状に設置するといった事例もございます。したがいまして、そういったことを八百カ所の事例の中で空間としてどう担保できるかというのを調査していきたいというふうに思っております。   また、ベンチですけれども、世田谷区で設置するベンチにつきましては一応標準構造図という形で構造が決まっております。ただ御指摘のとおり――失礼いたしました。標準構造図の中では幅がたしか三十九センチ、プラス、きっちり座ったとしてプラス十センチを足しますので、大体ベンチを設置すると五十センチ程度はとられる。ですので、残りの空間が二メートルあるというような歩道はなかなか区道上では難しいというのが現状でありますので、委員御指摘のとおり開閉式といいますか、折り畳み式のベンチの可能性といったところについては研究してまいりたいというふうに思っております。 ◆板井斎 委員 あとはやはりさっきの資料でいくと交通不便地域、白くなっているところを見ると、私が議員になって二十年ですが、二十年前もこの地図を見た記憶があって、大ざっぱに言えばほとんど余り変わっていない。その中でやはりバス路線の路線変更であったり、廃止をしていたり、あるいはこの中で白くはなっていないけれども、朝晩一本だけしかバスが出ていないとか、それは実際にはもう交通不便地域に入れてもいいのではないかと思うぐらいなエリアもあって、どこかで決めないと交通不便地域は決められないんだと思うんですけれども、実際問題、朝晩一本ずつで生活ができるのかというと、それはできないわけですよね。  それとあと、これは産業振興とも兼ね合いをするんでしょうけれども、商店街がないところ、なおかつ白いところは、やっぱり交通施策だけではなくて経済産業部ともしっかり連携をとって進めていく必要があるんだと思うんですよ。昨今、交通不便地域、お買い物難民をセットで議論されていらっしゃるので、交通不便地域と買い物弱者、商店街がない。砧は、交通不便地域だけれども、ある程度買い物には困っていないと私は思っているんです。だから、砧地区の云々というのは、私は余りこれは、これをやるんだったらもっと違うところをしっかりやったほうがいいと私は思ってはいるんだけれども、それはなぜかというと、交通不便地域だけの問題ではない。生活で一番困るのは買い物ですよね。それがやはり困るイコール、バス交通不便地域だと。そういう側面で考えていかないといけないかなと思うんですけれども、不便地域の解消の方法についてお伺いします。 ◎堂下 交通政策課長 まず現状では、世田谷区の基準ですと一九・七%あるというのが事実でございます。これまでは都市計画道路の整備とかによりまして新たなバス路線の導入という形で、通常の路線バス等々による対策に取り組んできたところでございます。ただ、なかなか都市計画道路の整備だけでは区内全域を賄うことができないということがございまして、狭隘道路が多い世田谷区内では、通常の路線バスのようなバスで対策をとるというのが難しいという中から、平成二十八年度からの調査、検討を進めておりまして、現状ではワゴンタイプ、十人乗りを想定しておりますけれども、そういった新たな公共交通で対策ができないかというのを検討しているといったところでございます。  現状では、公共交通の対策という形で取り組んでおりますけれども、この間の区議会での御指摘もございます。現状で買い物ツアーですとか、移動販売もやっているエリアもありますけれども、なかなか課題があるというような話も聞いております。移動販売等々につきましてはしっかりと庁内連携して取り組む中で、区内全域に広がる公共交通不便地域対策に取り組んでまいりたいと思っております。 ◆江口じゅん子 委員 私も今の板井委員のお話を伺って、不便地域のことを、本当に全区的に広がっているし、その対策がなかなか遅々として進まないという状況はそのとおりなのかなというふうに思っております。ただ、だからこそ区議会でも、本当に多くの会派がこのように広がる空白地域に対してどういう対策をするか熱心な議論の積み重ねもあり、そして区としても二十八年度から新たな対策を講じるということで、砧をモデル地区に選んで進めてきたわけですよね。  これはたまたま砧がモデル地区ですけれども、しかし、この成功は全区的に波及するし、区としてもそれを目指してきたわけですから、やはり全区的に道路が狭く、どこに行くにもなかなか不便というその状況を解決するためには、まずこのモデル地区での取り組みをしっかり行って、全区的に広がる不便地域解消ということに対し効果的な対策をぜひ進めていきたいと改めて要望します。  その中で、二七ページに令和元年度、今年度のモデル地区の取り組みということが最後の三行にさらっと書いてあります。最後は「検討していく。」で終わっているんですが、ちょっとその書き方には正直どうなのかなと疑問を感じました。やはり今の議論でもあるように、本当に全区的にこの対策、早急な解決が求められているわけですし、そして砧地区としても、この間地元の方との協議も積み重ね、アンケートなども行い機運を高め、そして早期のモデル運行を目指していくと区としても表明をしていたわけですよね。ですから、この検討というところにはモデル運行ということも入っているものだと私は認識しているんですが、そのことについて確認します。 ◎堂下 交通政策課長 砧のモデル地区に関しましては、昨今路線バスでの事故等々がございまして、かなり安全対策についての取り組みが必要になってきたというところがございます。あとは十人乗りのワゴン車タイプということでございますので、事業計画というのはなかなか難しいということがございまして、運賃収入以外の収入というものをどう確保していくかという検討が必要だなと思っております。  ただ、二十九年度から調査をしておりまして、地元には協議会が立ち上がって勉強会にも参加していただく方々も大勢いらっしゃるということでございますので、区といたしましてはしっかりと実証運行に向けた取り組みという形で検討を進めてまいりたいというふうに思っております。 ◆江口じゅん子 委員 課題は本当に山積していると思うんですけれども、しかし、この委員会でも、今板井委員もおっしゃられましたけれども、本当に全区的な解決が早期に求められていると思うので、大変だと思いますけれども、しっかり取り組んでください。要望します。 ◆いそだ久美子 委員 今、鉄道と路線バスのお話を伺ったんですけれども、最近料金が下がったこともあって、タクシーもかなり日常的にお買い物帰りの高齢者ですとか、働くお母さんがふえたということで、保育園帰りにもタクシーなどを利用している風景が見られるんですけれども、区民の足として今後タクシー事業などを活用した全体的な計画というのがありましたらお聞かせください。 ◎堂下 交通政策課長 タクシーにつきましては、駅前広場のロータリー等々の整備におきまして、タクシーの待ちスペース等の整備は必要かと思っております。また、現在砧地区でモデル地区として運行しておりますのはワゴンタイプという形になります。これはバス会社だけではなくて、タクシー会社等々にも御協力いただく形になるものというふうに思っておりますので、そういった面でタクシー会社ともしっかりと連携して取り組んでまいりたいと思っております。 ◆いそだ久美子 委員 駅によってはタクシー乗り場がわかりづらいと。私も、演説をしていて、よくタクシー乗り場はどこですかと聞かれることがありましたので、上屋をつけるなどしてタクシー乗り場がわかりやすい工夫というのもあわせてお願いできたらと思います。これは要望です。よろしくお願いいたします。 ◆真鍋よしゆき 委員 京王線の用地買収の進捗状況、今最新のものがわかったら教えてもらいたいのと、エイトライナーで交通政策審議会、二十八年、二十九年。いわゆる構造を考えたほうがいいよ、優先を考えたほうがいいよと言われてから丸三年以上たっているんだけれども、深度化を図るとかそんなのではなくて、せっかく国の政策審議会がそう言ってくれたんだから、では、こういうスケジュールでこうやっていきますよというような、何か見えるね。言われたら、それに対していつまでどう答えるという議論は当然やっているんだと思うんですが、この二点についてお尋ねします。 ◎堂下 交通政策課長 京王線の連続立体交差事業につきましては、昨年度末段階で用地取得率が約六割という話を聞いております。  あと、エイトライナーでございますけれども、平成二十八年の第百九十八号答申の中で、中量軌道ですとか優先区間というお話をいただきました。現状では、そういった答申を踏まえまして、まずは将来の需要予測。優先区間を決めていく形になるわけですけれども、これまでは同じ、例えば中量軌道は中量軌道、地下鉄なら地下鉄、スマートリニアならスマートリニア一体の構造という形を想定しておったんですけれども、今後は、こういった中量軌道という御提案をいただきましたので、優先区間だけではなくて、区間ごとの構造等々につきましてもしっかりと事業化を見据えた中で優先的、区間ごとの形の計画を進めてまいりたいというふうに思っております。  今後のスケジュールにつきましては、東京都、またメトロセブンを合わせた九区とも連携して、しっかりと先を見据えたスケジュールを組んでまいりたいというふうに思っております。 ◆真鍋よしゆき 委員 言わずもがなだけれども、昭和六十一年から調査を始めてもう三十年以上たって、もうほとんどの区民の方は、まだそんなことをやっているのかとか、まだこの事業はあるのかとか、何かお化けみたいな話にもうなっちゃっているんですよ。ところが、もう一方では、国のほうのそういうお話があったという事だってよく伝わっていないし、では、これを受けて、これがチャンスなんだというのも見えないし。エイトライナーの会長はどうも保坂区長みたいですけれども、そのことも含めてね。きょうこの会議があるからこうやって聞けるけれども、このことがどんどんどんどん埋まっていって、また慎重に検討して、優先でメトロセブンと一緒になんていったら、これまたあと五年、十年簡単に先に行ってしまうのではないかと心配していますので、今のことをぜひとも、もうちょっとスケジュール化するとか、具体的な提案を世田谷区から発信してもらいたいと思うんですが、もう一度答弁をよろしくお願いします。 ◎堂下 交通政策課長 現在さまざまな条件を整理して、一つ一つできないといったものをつぶしているような状況でございます。そういった中で、九区で意見を意思統一しない限りはこの区部環というものは進んでまいりませんので、そういった中で、九区の意見の合意というもので取り組んでいるということでございます。スケジュールにつきましては、一つ一つ条件を整理いたしまして、つぶした中でしっかりとお示ししてまいりたいと思っております。 ◆佐藤美樹 委員 先ほど板井委員のほうでバス停と上屋の質問があったと思うんですけれども、二〇ページに、上屋が二十三年度以降は実績なしで、今回八百カ所調査をされて、整備可能な箇所があるかどうかを見られると先ほど御答弁があったんですけれども、もし整備可能ということがわかった場合、事業者に向けてのアクションとかは区のほうに。例えば、やはり区民の方のお困り事で、バスを待っている間に暑い日に熱中症になりそうだというのが寄せられているわけですので、区としてアクションは何か起こすのかどうか、その辺をお聞かせいただきたいんですけれども。 ◎堂下 交通政策課長 バス停の上屋につきましては、所有はバス事業者が原則になります。おおむね二、三百万円かかるというお話を聞いております。そのうち区といたしましては、この補助制度によりまして、百万円以下というような形で支出しているというようなことがございます。現状ではバス会社につきましては、最初の初期投資というものもあれですけれども、維持に関する費用、また、二十年程度でつくりかえ等々があった場合には、現状では補助しないとなっておりますので、そういったことを踏まえますと、なかなか新たに上屋を設置するというのが、バス事業者としては考えづらいというような現状があるというふうに認識しております。  ただし、現状では広告つき上屋というものを促進しておりまして、こちらにつきましては、設置費用、維持管理費用全て広告会社が負担するというような形になっております。ただ、かなり車の交通量が多いですとか、人の交通量が多いという大規模な道路を想定しているということがございますが、そういった活用も含めまして、今回の調査結果も含めてバス事業者については情報提供してまいりたいというふうに思っております。 ◆加藤たいき 委員 済みません、今の関連なんですけれども、広告つきということであるのであれば、世田谷区が広告主としても考えられるという考えはあるんですか。 ◎堂下 交通政策課長 広告代理店が広告会社を集めて、広告代理店が設置するというイメージを持っていただければというふうに思います。ですので、世田谷区がそこに広告をつけたいということであれば可能は可能かなというふうに思います。 ◆加藤たいき 委員 話を聞いている限り、今、世田谷区は広報がかなり弱い中で、バス停とかに長らく張ってあったりするものがあれば、ちょっとでも区の事業だったり、区の考え方を置けるものがあればいいなとふと思ったので聞いた次第なんですが、そういったところも、どれぐらい金額、広告会社と考えて。これは要望になるのでもういいです。なので、そういったところも考えていただけたらなというふうに思います。 ◆板井斎 委員 バス停ベンチは、国道なり都道なりというのの、今多分これは区道の話だけなのか、国道や都道についても同じような形で設置ということを調査して働きかけてきたのか、国道、都道とのバス停ベンチとの兼ね合いについて聞かせていただけますか。 ◎堂下 交通政策課長 約八百カ所あるバス停につきましては、国道、都道も含めてでございます。したがいまして、バス停につきましては、国道、都道も含めた調査になります。現状では、さまざま道路管理者が管理する国道、都道で、道路管理者が管理するベンチもありますけれども、そういったことができないという場合でも、国道ですとか都道を占用して区が管理するベンチというものはあります。 ◆板井斎 委員 では、改めて調査をしてつけられる可能性があるところは――ごめんなさい、質問を変えます。今までつけられる可能性のあったところは全部つけたということでいいですか。 ◎堂下 交通政策課長 区道上では、現状では有効幅員の基準等で、もうこれ以上はなかなか難しいかなという判断をしております。国道、都道につきましては、今回の調査におきましてしっかりとその辺を判断してまいりたいと思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 (3)世田谷区における交通安全・自転車施策について、理事者の説明を求めます。 ◎大橋 交通安全自転車課長 それでは、世田谷区における交通安全・自転車施策について御説明申し上げます。  ページをおめくりください。まず目次でございます。説明内容ですが、一点目の交通安全から、六点目の自転車通行空間の整備について順に説明いたします。  では、右側一ページをお願いいたします。まず、交通安全でございますが、(2)区内の交通事故の現況でございますけれども、平成三十年の区内の事故件数でございますが、交通事故が二千五十二件、このうち自転車の事故が八百九十五件で、交通事故件数は引き続き都内ワーストワン、自転車事故件数はワーストツーとなっております。平成三十年の自転車関与率は区内ですと三九・八%。ちなみに都内ですと三六・一%、全国ですと一九・九%ということで、自転車が関与する事故の割合が非常に高い状況でございます。  区の取り組みにつきましては、(3)記載のとおり六点でございます。恐れ入りますが、ページをおめくりいただきまして、1―2自転車等の利用に関する総合計画についてですが、平成二十八年度に中間見直しを実施しております。現計画は二〇二〇年度までの計画となっていることから、今年度、来年度にかけて改定する予定となっております。  次が自転車安全利用啓発でございます。自転車の安全利用の啓発の基本的な考え方につきましては、資料記載の(2)の①から③までの三点でございます。  三ページに移りまして、(3)の区の取り組み内容につきましては、三ページの①から四ページの⑦までの七点ございます。このうち昨年度、④の子育て世帯への取り組みの一つといたしまして、お手元に別冊で、こちらになりますが、「『子育て自転車』の選び方&乗り方」のガイドブックを作成いたしました。このガイドブックですが、自転車選びのポイントから乗り方、さらには九ページをごらんいただきたいんですが、自転車の点検、整備につきましてわかりやすくイラスト入りで解説しております。このガイドブックにつきましては、幼稚園、保育園、子育てひろばなどに広く配付をしてございます。  それでは、資料に戻りまして、四ページの下段から五ページの⑦の交通傷害保険につきましては、現在、加入の申し込みを受け付けているところでございます。  次に、五ページ記載の放置自転車対策でございます。現状でございますが、昭和六十二年度には、区内に約三万三千台の放置自転車がございましたが、これまでの取り組み等を進めた結果といたしまして、平成三十年度には約千二百台まで減少してございます。しかしながら、放置台数が増加している地域も一部には残ってございます。引き続き対策を図っていく必要があると考えております。  (3)の事業内容につきましては、啓発活動、六ページでございますけれども、放置自転車の撤去・保管・返還、処分対象自転車の有効活用でございます。なお、平成三十年の実績といたしまして、海外譲与数が三百台、売却が八千四百九十一台、歳入額が一千三百二十八万五千円となっております。  今後の進め方につきましては、放置台数のさらなる減少に向けて啓発や撤去活動を継続して行うとともに、処分対象自転車の売却などを通じまして、事業にかかる経費負担の軽減を目指してまいります。  次に、自転車等駐車場・レンタサイクルについてですが、六ページの下段にございます現況と課題でございますけれども、自転車等駐車場の整備状況ですが、区内の自転車等駐車場につきましては、区立と民間を合わせまして百三十八カ所ございます。収容台数が約五万一千五百台となっている状況でございます。今後の課題といたしまして、小田急線及び京王線の連続立体交差事業の進捗に伴いまして、沿線の駐輪場の整備、移設が当面の大きな動きでございます。平成三十年度の実績といたしましては、駐車場拡張一カ所、新築二カ所を整備してございます。  次に、2)のコミュニティサイクルネットワークの拡充でございますが、資料①から④に記載のとおりでございます。  そのほか3)でございますが、自転車等駐車場附置義務・民営自転車等駐車場整備への助成も行ってございます。  (3)の今後の進め方につきましては、資料のとおりとなってございます。
     続きまして八ページでございますが、自転車通行空間の整備でございます。区では平成二十七年三月に、区内全域を対象に世田谷区自転車ネットワーク計画を作成してございます。  (3)の事業内容といたしまして、写真がございますけれども、例えば①の自転車専用通行帯であれば、この部分を青い色で塗りまして、なおかつ交通規制もかけて自転車の専用レーンとして取り組んでいる状況でございます。そのほか②のブルーゾーン、③の自転車走行位置表示、通称ナビマークと呼んでございますが、などがございます。平成三十年度の実績といたしまして、自転車走行位置表示、五千七百四十七メートルを整備してございます。これまでの実績といたしまして、合計約二十キロメートルの整備が完了しているところでございます。  (4)の今後の進め方でございますが、自転車ネットワーク路線、総延長約百六十七キロから優先的に整備する路線延長約七十二・五キロを選定してございますが、優先整備路線につきまして、令和六年までの完了を目指しております。  なお、資料といたしまして、区立自転車等駐車場一覧、自転車ネットワーク計画図、優先整備路線図、自転車通行空間整備箇所図を添付してございますので、後ほどごらんいただければと思います。  説明は以上でございます。 ○風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆江口じゅん子 委員 交通安全について伺いたいんですけれども、今、小さい子どもを持っている保護者にとって、本当にこの問題は心配なことばかりで、昨年、区立小で交通事故死もありましたし、ことしに入って保育園での相次ぐお散歩の事故というところでは、本当に区民の関心と心配というのも高まっている状況だと思うんです。保育園の相次ぐ事故を受けて、国交省のほうも警察などに危険な箇所があったら言ってくださいとか、いろんな対策が出されていると思うんですけれども、ただ、一、二ページを見る限りそうした記載というのはなくて、例えば通学路の交通安全点検とかは文教で報告されますというように、ここには交通安全というふうには書いてあるけれども、個別の内容についてはそれぞれの所管が対応するということなんですか。ここの交通安全自転車課さんの取り組みがちょっとよくわからないと思ってお伺いしているんですけれども。 ◎大橋 交通安全自転車課長 通学路の点検というお話もございましたが、当課の取り組みとして中心としてやってございますのは、やはり交通安全教室の開催をやってございます。小学校につきましては全六十一校で延べ百五十二回の交通安全教室、中学校ではスケアードストレートを活用した交通安全教室を三年に一度各学校が開催できるように開催している。また、近年、幼児向けの交通安全教室につきましては、昨年度は幼稚園を対象に約十二回、延べ人数千四百人を対象に幼児向けの交通安全教室を始めてございます。  そのほか、委員から御指摘がありました保護者、子育てママさんを対象にした講習につきましては、随時出前型でやってございますが、なかなか数としては数例しかまだ出てきてはいませんが、保育園によっては、園長さんが我々のこういった資料を使いながら保護者の方に注意喚起をしていただいているとかといった協力をもらいながら交通安全啓発を進めているという状況でございます。 ◆江口じゅん子 委員 安全やそれから安全教室の取り組みが中心ですという御答弁でしたけれども、どれも本当に大切だと思っていて、しかし一方で、今、子どもたちがお散歩に行く通学路というところの具体的な対策も取り組まれる中で、所管が中心で取り組んでいるということですけれども、しかし、全庁的にやっぱり力を入れて取り組んだほうが効果も大きいと思うので、横断的にされているとは思うんですけれども、ぜひそういったことも記載して教えていただきたいなと、さらに強化していただきたいなと、これは要望します。  それで交通安全教室のところでは、この間も求めていますけれども、なかなか保育園というところでは進んでいないというのが実感かなと思っています。ただ、このブックレットは私も保育園で配られましたけれども、物すごくよくて、というのは、これはすごく子どもがかわいくて読みたいなというような感じなんですね。親は、いろんなプリントがあるので、ちょっと細かく見るのはという感じなんですけれども、やっぱり子どもが「これ、かわいいから読んで」というふうに言うと親も読むし、そういう意味では、こういうとっつきやすい取り組みというのはすごく大切なことだなというふうに思っています。  始められるところから始めていって強化をしていくということですけれども、やはりこれだけ保育園のほうもふえていて、皆さんやっぱり子どもを乗せている、自転車で送り迎えしていますから、広くそちらのほうにも強化をしていただきたいなとまた要望しますけれども、いかがですか。 ◎大橋 交通安全自転車課長 もちろん最近、児童の事故がふえているということで、かなり社会的関心が高まっていますので、我々としてもある意味しっかり今後も啓発を進め広めたい。特に保育園ママさんも対象に進めていきたいと考えてございます。 ◆平塚敬二 委員 一ページの三十年度の交通事故全体が二千五十二件で、自転車事故が八百九十五件、四〇%近く、全国平均の倍という状況が続いているんですけれども、昨年度から始めた自転車の保険も昨年度は六千八百件加入いただいたと思うんですけれども、まだまだ私は行き届いていないのかなという感じはあるんですが、今年度はちなみに、五月からスタートしてどれぐらいの加入件数になるんですか。 ◎大橋 交通安全自転車課長 納付書が送られてくるのに三日、四日がかかってしまうので、先週のデータですが、先週のデータで約三千三百名を超えました。出だしの二日間で二千名ぐらいの申し込みがございましたので、出だしは好調なのかなといったところでございます。 ◆平塚敬二 委員 何とかふやしていただきたいんですけれども、そういう意味では、これは何かしらの形で、区民には何らかの保険に入っていただくような方策をとっていかなければいけないのかなと思うんです。前にも言ったと思うんですけれども、車やバイクは自賠責があるんですけれども、自転車は車道ですけれども、何の補償もないんですよね。また免許もありませんので、誰でも自由に乗れてしまうという危険性があって、今、事故が起きてしまうとかなりの賠償責任も問われるというところがありますから、条例にしろ何にしろ、区民にとって何らかの保険に入っていただくような施策というのは考えていらっしゃいますか。 ◎大橋 交通安全自転車課長 第一回定例議会でも御質問の際にお答えは副区長からさせていただいたと思いますが、今現在、自転車保険加入の義務化の条例制定に向けた作業を進めているところでございます。また素案等々ができた段階では議会で報告したいと考えておりますが、鋭意早い時期に義務化が図られるように、今作業を進めているところでございます。 ◆平塚敬二 委員 素案ができましたら、また御報告をよろしくお願いします。 ◆板井斎 委員 放置自転車対策について何点か質問したいと思うんですけれども、多分ピークだったときが三万三千台で、一台撤去するに五千円かかったというお話をそのときにしていたんですけれども、かなり駐輪場もつくってきたということもあって、千二百台減少したということで大変努力が実っている数かなと思っているんですけれども、シルバーから民間に切りかえて、放置自転車一台に対しての経費というのはどのぐらいかかっていますか。 ◎大橋 交通安全自転車課長 今手元に一台当たり幾らという経費を持ち合わせていないんですが、ただ、昔と今と比べて放置自転車が減っていますが、実際に放置自転車を撤去するときには、トラックの台数は一台なら一台という台数ですし、現在人を雇っているのは撤去だけの人ではなく、啓発事業もやってございます。そういった面では、経費的には昔と今というのはほとんど変わっていないという状況で、ほぼ五千円前後なのかなと予想されます。 ◆板井斎 委員 それから、お二人同時に乗れる自転車がふえてきているということで、前と後ろに子どもを二人乗せられる。そういう自転車の構造の変化等もあるんですけれども、「放置台数が増加している地域も一部には残っているため、引き続き駅ごとの放置の状況や原因を分析し」、駐輪場の整備を図っていくということが書いてあるんですけれども、私は、これも大事かもしれませんが、現在月決めなり、日決めなりを待っていらっしゃる方、駅によってはとめたくてもとめられないという駅もあるし、申し込んでもいつその番が来るのかがわからない。実際問題、そういう数字というものもやっぱり大事にしてというか、対策の中に。だからといってすぐ駐輪場が確保できるかというとそれはまた別問題として、そういったとめられないというか、それは月決めと日決めの割合を変えても結局は同じだというそういう状況も散見するんですけれども、駅ごとの、これはどこを定点にして調査するかは別問題として、待機というか、待っていらっしゃる方の情報というのは更新していらっしゃるんですか。 ◎大橋 交通安全自転車課長 待機者の数につきましては全て更新してデータは持ってございます。今委員からお話がありました各駅の将来的な需要台数、整備必要な台数につきましては、実は先ほど申し上げました世田谷自転車等の利用に関する総合計画、こちらにつきまして今年度、来年度で改定予定としてございますが、その中でいま一度算定をしっかりやってございます。  この算定でいきますと、例えばですが、委員の地元である東急大井町線につきましても、まだ数字的には足りていないという状況になってございますので、数字的には我々としては押さえてございます。ですから、当然その数字に見合った駐輪場が整備されるよう、今後土地等があればしっかり整備していきたいと考えているところでございます。 ◆ひうち優子 委員 一点だけ、自転車安全利用啓発の二十代から四十代への重点的な取り組みと書いてあるんですけれども、以前も議会でいろいろ、働く世代の人たちに対する自転車の安全啓発というのを質問してきたんですけれども、ここに重点的な取り組みということで啓発を進めると、具体的にどういう感じを考えていらっしゃるんですか。 ◎大橋 交通安全自転車課長 最近の事例になるんですが、大学生の自転車による交通事故がかなりふえているということで、今、区内全ての大学にパンフレットを配って呼びかけを全部してございます。その中で、名前を出すと農大ですが、講習をやってくれということで、三日間にわたって生徒向けの講習を出前型でうちの職員が講習を実施してございます。そういったことをどんどん拡大して、できれば事業所等に対してもそういったことができるように、今後も推進していきたいと考えてございます。 ◆ひうち優子 委員 私も、働く世代の方たちはなかなか時間がないので、SNSとかも活用して、いろいろな手段を用いてやっていただきたいと要望します。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 (4)その他ですが、何かありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○風間ゆたか 委員長 特にないようですので、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 協議事項に入ります。  まず(1)正副委員長会申し合わせ事項についてですが、お手元に五月二十七日に開催された正副委員長会で確認された申し合わせ事項を配付してあります。  当委員会におきましても、この申し合わせ事項に基づき委員会を運営していきたいと思いますので、御了承願います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、第二回定例会中の六月十九日水曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○風間ゆたか 委員長 それでは、次回委員会は六月十九日水曜日午前十時から開催予定とすることに決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━風間ゆたか 委員長 その他何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○風間ゆたか 委員長 特にないようですので、以上で本日の公共交通機関対策等特別委員会を散会いたします。     午前十一時三十八分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   公共交通機関対策等特別委員会    委員長...