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  1. 世田谷区議会 2018-05-28
    平成30年  5月 地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会-05月28日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成30年  5月 地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会-05月28日-01号平成30年 5月 地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会 世田谷区議会地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会会議録第四号 平成三十年五月二十八日(月曜日)  場  所 第一委員会室  出席委員(十三名)    委員長         桜井 稔    副委員長        大庭正明                石川征男                加藤たいき                上山なおのり                真鍋よしゆき                高橋昭彦                平塚敬二                諸星養一                中塚さちよ                中里光夫                小泉たま子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      菊島 進
       調査係主事       落合翔吾  出席説明員   世田谷総合支所    総合支所長       平澤道男    地域振興課長      竹内明彦   政策経営部    部長          岩本 康    財政制度担当参事    松永 仁    政策企画課長      田中耕太   総務部    部長          中村哲也    総務課長        菅井英樹    区政情報課長      好永 耕    人事課長        大塚 勇    職員厚生課長      前島正輝   庁舎整備担当部    部長(施設営繕担当部長兼務)                松村浩之    庁舎整備担当課長    秋山武徳   施設営繕担当部    部長          松村浩之    施設営繕第一課長    高橋一久    施設営繕第二課長    青木 徹    公共施設マネジメント推進課長                髙野 明   地域行政部    部長          志賀毅一    地域行政課長      舟波 勇   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 平成三十年度主要事務事業について   (2) 世田谷区本庁舎等整備基本設計方針(案)について   (3) 本庁舎等整備にかかる主な調査結果について   (4) その他  2.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前九時五十八分開議 ○桜井稔 委員長 ただいまから地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○桜井稔 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  それでは、1報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)平成三十年度主要事務事業について、理事者の説明をお願いします。 ◎田中 政策企画課長 それでは、平成三十年度の主要事務事業について説明させていただきます。  お手元の資料の表紙をおめくりください。裏面のところが目次となっております。目次の一番上にございます1の自治権拡充に向けた地方分権改革都区制度改革から3の公共施設整備の取り組みまで、政策経営部の所管となります。4の庁舎整備の推進は庁舎整備担当部、5の新たな地域行政の推進は地域行政部が所管となります。それぞれ説明いたします。一番下の6の新実施計画(後期)の推進は政策経営部から御説明させていただきます。  まず、表のつくりについて御説明いたします。一ページをごらんください。左側に区分欄がございまして、新規事業については新規と表示をしていますが、今回新規はございません。続いて、右の欄に事務事業名及び所管課、三十年度事業(目標)、三十年度予算、ほかそれぞれ記載してございます。  それでは、政策経営部の主要事務事業について御説明いたします。  一ページから二ページまでが自治権拡充に向けた地方分権改革都区制度改革でございます。事業目標は、地方分権の時代に即した自治権の拡充と地方分権の総合的な推進でございます。  一ページの1の地方分権改革の事業内容につきまして、経過を整理いたしますと、平成五年からスタートした地方分権改革が、平成二十六年五月の第四次一括法まで、合計三百六十七本の法改正がございました。一定の成果としての収束をしてございます。  現状と今後につきまして、平成二十六年度から地域からの発意に基づいた取り組みとして、提案募集方式が取り入れられました。区としては、これまで特別区長会を通じて、用途地域等の都市計画決定の権限の移譲、産後ケア事業の法的事業化、県費負担職員の人事権の移譲などの提案を行いました。国の方針に取り入れられ、法改正を伴うものについては地方分権一括法の中で施行されますが、法施行に伴う影響への対応について、二十三区で連携して取り組んでございます。  二ページをごらんください。2の都区制度改革でございます。事業内容の経過につきまして、平成十二年の自治法改正までは記載のとおりでございます。  現状と今後につきましては、都区間で大都市事務に係る事務配分と区域のあり方、税財政制度について、各検討会や研究会で議論がされてきましたが、その見解が都区間で異なりまして、協議が難航する状態が続いている状況でございます。  続きまして、三ページの国公有地等の跡地利用でございます。事業目標は、大規模な国公有地の跡地利用について、地域特性などに応じ、開発誘導方針等に基づいた土地利用の適切な誘導等を図ることです。国による国家公務員宿舎の削減計画のもとで、区では、区内の対象となっている四十四宿舎中、十四カ所について、保育園、福祉施設や公園などの活用を国に対し、平成二十六年三月に要望書を提出いたしました。その後、処分決定に合わせまして、跡地利用を進めているところです。  ページをおめくりください。四ページの公共施設の取り組みでございます。事業目標は、平成二十八年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づいて、公共施設の適切な維持管理を行うとともに、財政計画を踏まえました公共施設のマネジメントを進めることでございます。施設総量の増加抑制や効率的な施設整備、民間活用等を行うなど、公共施設整備の全体目標の調整を行ってまいります。  一番最後の一二ページをごらんください。当委員会が所管します新実施計画後期事業でございます。都区制度改革地方分権改革、それから地域行政のあり方について、記載のとおり推進しております。  政策経営部の説明は以上です。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 それでは、私からは、庁舎整備担当部所管主要事務事業について御説明いたします。  お戻りいただきまして、五ページをお開きください。庁舎整備の推進における、まず平成三十年度事業(目標)でございますが、庁内における各テーマ別、課題ごとに設置しております六つの分科会におきまして具体的な検討を進め、また、世田谷リング会議テーマ別ワークショップ、区民説明会を開催し、適宜情報を提供し、いただいた御意見等を検討素材といたしまして、平成三十年度に基本設計のほうを策定してまいります。また、段階的な工事を安全かつ円滑に行えるよう、ローリング計画のほうも策定してまいります。  事務事業の内容及び手法でございますが、1の基本設計の策定につきましては、五月に基本設計方針案、九月に基本設計案中間報告、平成三十一年二月に基本設計案を区民説明会の開催や区議会での御議論を経て策定してまいります。  六ページをごらんください。2の諸課題に対する庁内での検討につきましては、先ほどの御説明のとおりでございます。  3の区民参加と庁内意識の醸成ですが、設計者による世田谷リング会議の開催、区民ワークショップ等を開催していくとともに、Info―Ba(場)や本庁舎等整備ニュース等を活用し、情報発信に努めてまいります。また、庁内におきましては、執務レイアウトや災害時の使い方について、関係する職員にワークショップを通じ、議論に参加していただき、またその内容や庁舎整備の進捗に合わせた検討内容を庁内広報紙などに掲載し、広く庁内に周知し、全庁を挙げて本庁舎等整備に取り組んでまいります。  庁舎整備担当部所管の説明は以上でございます。 ◎舟波 地域行政課長 それでは、私から地域行政部所管主要事務事業について御説明させていただきます。  七ページをお開きください。新たな地域行政の推進に向けましては、昨年三月にまとめました報告書「地区・地域の強化に向けた取組みについて―地域行政の推進(平成二十九~三十二年度)―」に基づきまして、引き続き、三つの課題について取り組みを進めてまいります。  まず、1の地区の強化に向けたまちづくりセンターの充実に向けましては、活動団体との連携の強化として、地区情報連絡会等の活用による地域人材の発掘、地区課題の解決を図る取り組みや住民の活動の場の確保などを進めてまいります。また、地区、地域のホームページの充実に取り組むとともに、地区防災力の強化として、地区防災計画やその検証等に基づく取り組みを進めてまいります。  八ページをお開きください。地域包括ケアの地区展開と身近な相談窓口の充実に取り組むとともに、まちづくりセンター窓口業務の充実に向けまして、地区における窓口業務や証明書等発行体制の検討を進めてまいります。また、まちづくりセンターの施設整備におきましては、平成三十一年二月開設に向け、上町まちづくりセンターを整備し、平成三十一年度以降につきましても、記載のとおり、順次施設整備を進めてまいります。  九ページをごらんください。2の地域の強化に向けた総合支所の権限強化、組織の見直しに向けましては、総合支所長、副支所長の権限や役割の整理を引き続き行うとともに、総合窓口、いわゆる区民窓口の効果検証などを進めまして、さらなる事務改善につなげてまいります。また、地域包括ケアの地区展開の着実な推進といたしまして、地区アセス等の活用による社会資源開発やマッチングを進めるとともに、総合支所による地区支援や世田谷版ネウボラ相談支援体制の強化等を図ってまいります。  一〇ページをお開きください。地域が一体となった総合的な児童相談行政の実現に向けまして、総合支所を含む保健福祉領域の組織体制や児童相談所子ども家庭支援センターなどとの推進体制を検討し、準備を進めるとともに、児童館のあり方につきましても、これら児童相談行政地域包括ケアの地区展開と連携した検討を進めてまいります。  一一ページをお開きください。3の区民集会施設の利用拡充に向けましては、より多くの地区や地域の活動団体に公共施設を利用していただくため、本年十月より集会施設の開放時間枠の見直しや直前キャンセル料を導入いたしまして、施設の有効利用を図ってまいります。また、地域コミュニティー施設の運用につきましては、身近な地区、地域での一層の活動の促進を図るための場の確保や住民活動の情報共有の仕組みなどを検討してまいります。  一二ページにつきましては、先ほど政策経営部のほうから御説明がありましたとおりでございますが、新実施計画におきまして、行政経営改革計画や重点政策の取り組みを続けて進めてまいります。  私の説明は以上でございます。 ○桜井稔 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆真鍋よしゆき 委員 一点だけ改めて教えてほしいんですが、二ページの都区制度改革で、「都区の見解が乖離していることもあり協議が難航している」という、「都区の見解が乖離している」というこの最も大きな乖離ってどういうことが乖離しているのかお尋ねします。 ◎田中 政策企画課長 都側のほうからとしては、二十三区の再編を含む区域のあり方の議論が必要ということで、そういった旨の議論を進めていきたいという部分が特別区サイドと見解が異なっているところかなというふうに認識しております。 ◆真鍋よしゆき 委員 では、都のほうは再編してからという話とするならば、二十三区側はそれについてどういう議論をしているか。 ◎田中 政策企画課長 その辺については各区が主体的に判断すべき問題として捉えておりまして、二十三区がどこをどうという一致した見解を持つというのは困難ではないかというふうに認識しております。 ◆真鍋よしゆき 委員 その中間の方法として、例えば一部事務組合とか、ブロックであるとか、何とかであるとか、協力しながらそういう仕事を受け持っていくよみたいな、急に再編にはならないけれども、仕事の役割分担を、清掃工場があるところもあれば、ないところもあるし、二十三区の中でそれぞれカバーしながら、幾つかのブロックに分けていって、こうやっていきますよみたいにすれば、東京都が言っているその考え方とちょっと近づいていくと。だから、その乖離で議論が全くとまっているように私は見えるんだけれども、進めるためには、何か進める材料とか、方法とか、手段とかあると思うんですが、そういう議論はされていないんですか。 ◎田中 政策企画課長 委員御指摘の一部事務組合、特別区においても清掃ほか幾つかございます。そういったやり方をとって、例えば何かの事業をやるべきではないかみたいな話は特にございません。  例えば世田谷区でいいますと、臨海部の斎場を数区と一緒にやっているというようなのがありますけれども、もしかすると、その事務内容を細かく見ていくと、いろんな区であったり、ブロックであったりという需要に応じた、そういった広域的な連携みたいなものが必要なのかもしれませんが、ちょっとそういった事業ごとの細かい議論というのはやっていないという状況です。 ◆真鍋よしゆき 委員 これは意見になりますけれども、ずっととまったまんまになれば、現状が続いていって、ある意味、都の言うがままになっているような気が私はするので、進めようという努力をやっぱりすべきだし、それを世田谷から発信することは大事なことだと思うんで、そういうのはとりたててやっていませんとか、この期間の時間は本当にもったいないなと思うので、その辺、ぜひとも踏み込んでやってもらいたい、これは意見です。 ◆中里光夫 委員 今の真鍋委員の都区協議がとまっているんじゃないかということで、これはやはり意見の乖離とか、いろいろこれまでもありましたけれども、現状でそれぞれどういう主張がぶつかり合っていて、どういう状態で固まっているのかというのは、しばらくこの議論をやっていなかったような気がするので、改めて現状を整理して、この委員会で報告していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎田中 政策企画課長 この間、先ほど申し上げたような再編議論もございますけれども、例えば児童相談所につきましては、この議論とはちょっと別の展開で進めてきたということもあります。今回、児童福祉法の改正で、難航というか、いろいろ東京都との間の協議が全て調っているという状況ではございませんけれども、児童相談所という部分で別の切り口で始めたというのもございます。  現実的に何をどうするのか、財源の問題、それから区域の問題がございますけれども、そういったところを、児童相談所でいろいろ今までやってきた部分での課題が出てきてございますので、そちらの議論の中で、まずは児童相談所をうまく移管させるというような形で進めていき、その後、この都区のさまざまな部分が、いわゆる問題が表面に出てくるのではないかなというふうには認識しております。 ◆中里光夫 委員 児童相談所で動いている問題できちんとやるのは当然大事だと思うんですけれども、大都市事務であるとか、もうガチンコでずれちゃっていたような話もあったかと思うんですが、やはりそこは我々議員も自覚していろいろ研究したり、主張したり、皆さんと議論したりということも大事だと思うので、そういう全体を通して現状、どういう事態になっているのかというのは改めて整理して報告していただきたいと思うんですが、いかがですか。 ◎岩本 政策経営部長 都区のあり方検討については、もう平成二十三、四年ごろからぱたっと議論がとまっているという状況だと思っています。そのきっかけというのは、原因というのは、四百四十四事業について、五十三事業でしたか、区がやるべきだよねというのは都区で一致を見た中で、突然といいますか、もともと区域のあり方も検討課題だったわけですが、この四百四十四事業の区分けは五十万人口規模が前提なんだよということを急に東京都が言い出したと、ちゃぶ台ひっくり返すような議論になってしまったというところで、特別区側は、特別区の区域については各区がそれぞれ自主的に判断すべき事項ですということで、完全にもう乖離してしまったと。  その後、今、政策企画課長から御説明がありましたけれども、児童相談所だけは区がやるべきという一致点を東京都と見た五十三事業の中に児童相談所も入っていたわけですが、他区で虐待死の事件もあったりする中で、児童相談所だけは切り出して早目に協議しましょうということで、二十三、四年ごろから協議を進めてきたということだと思います。それについても、二十三区が一斉に移行のモデル等をつくったときには、東京都がまだ最善だと思えないというような引き延ばしがあり、その後、児童福祉法の改正があって現在に至っているわけですが、そういう意味で、都区のあり方検討が二十三、四年ぐらいからとまっている中で、児童相談所が新たな展開をしたという経緯だと思います。  改めて、そういう意味では大きな動きはないわけですけれども、今、真鍋委員からも御指摘いただいたように、児童相談所移管に当たっても、いわゆる二十三区の広域連携であるとか、都区との連携について、一つの大きなモデルになると思っていますので、そういった点も含めて整理をさせていただいて、ちょっと勉強会的になっちゃうかもしれませんが、御報告できればと思います。 ◆小泉たま子 委員 一〇ページの(6)です。(5)に地域が一体となった総合的な児童相談所行政の実現があって、児童館と地域とのかかわりについてというのがきちっとここに明示された、これは大変いいことだと思います。児童相談所の移管に伴って、ぜひともこれは考えていかなきゃいけないことです。  児童館の役割や再配置の方向性についての検討とあるわけですけれども、これはいつまでに結論を出すのかということが今わかれば教えてください。 ◎舟波 地域行政課長 児童館のあり方につきましては、当然これは今、児相の関係ですとか、地域包括ケアの推進との関係がございまして、段階的に今検討を進めているというふうに聞いております。児童館を中心に保健福祉領域のほうで検討を進めております。その中で、この三十一年度に向けたもの、それから三十二年の児相移管に向けた形、そういうところで少し段階的な検討を進めてきております。 ◆小泉たま子 委員 今のそういうやり方が区のやり方なわけなんですけれども、段階的じゃなくて、やっぱりあるべき姿を出していって、都を動かしていくぐらいの力を持たなければいけないと思うんです。本当に子どもの状況は大変迫っていますし、児童館の役割も本当に大きくなっていますので、やっぱり世田谷区としての児童館のあり方、地区、地域における児童館のあり方はこうあるべきで、こうやっていくんだと、そのためにはこういうふうに児童相談所も早くあれしなければいけないんだというような、そういうことを私は示していくべきだと思うんです。段階的にとか、周りを見ながらやっていくというのが今区の姿勢なので、ぜひその辺は改めてもらって、もっと積極的にこれはやっていただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎舟波 地域行政課長 この関係につきましては、関連する所管部もございますので、今、委員お話しのあったものにつきましても十分伝えまして、児童館のあり方、基本的な姿勢についてはまずきちんと決めていかなければいけないと思いますので、そういう中で、どういう形で、スケジュールでやっていくのかというところも含めてきちんと伝えて検討してまいりたいと思います。 ◆小泉たま子 委員 あり方ぐらいはこの一年ぐらいで、区としての考えをきちっとまとめてもらうということを要望しておきます。しっかりやっていただきたいと思います。 ◆中塚さちよ 委員 関連してというか、新たな地域行政の推進ということに関しての質問なんですけれども、今度、保健福祉領域は、総合支所を含む新しい保健福祉センターができたりですとか、また子どもの話なんかも出ていましたけれども、地域包括ケアという中で、今度は高齢者だけじゃなくて、子どものことも見ていくと。ただ、厚労省のほうでは、今度それがさらに地域包括ケアを進化、推進していくということで、今地域共生社会というような言葉が出てきていますよね。そうなった中で、今度は高齢者、障害者、子ども以外にも、例えばひとり親家庭であったり、生活保護のことなんかも明確にもう入ってくるというのが、厚労省のほうの示してきている地域共生社会という概念の説明のところで出てきていますけれども、そうした中で、やはり縦割り行政というのを改めていかないと、そうした新しい形のこの地域行政というのがうまく進んでいかないのではないかと考えているんですが、その縦割りの解消ということについて、何か区として、今後の方向性ですとか、具体的な取り組みみたいなのがありましたら、教えていただければと思います。 ◎舟波 地域行政課長 今、お話にありましたように、子どもにかかわる話、それからその他いろいろと課題はございます。そういう中で、どちらかといえば、今支所、それから本所も含めて縦系列のようなところも中にはあるかと思います。ここは地区での相談窓口も今できたところでございますので、そういう中で、総合支所の横断的な取り組み、協力体制がどうとれるか、本庁と支所との役割分担がどうあるべきかというところも含めまして、今、まさに保健福祉領域全体で、子どもだけではなくて、例えば障害者ですとか、そういうところも含めた形で検討を進めておりますので、そういう中で、今、お話のあったような横断的な取り組みになるように進めてまいりたいと考えております。 ◆石川征男 委員 一一ページのキャンセル料の問題は前にも話は聞いているんですけれども、使用七日前からキャンセル料って、私は十五日、あるいは一カ月前からキャンセル料を取ったほうがいいよと役所のほうには提案しているんですけれども、十月から実施、これを七日前で決めちゃうと、二、三年は変更できないわけでしょう。試験的にやれるというか、というのは、前にもお話ししたと思うんですけれども、二カ月前からとっていて、グループを集めて、十人とか二十人でやるわけですよ。そうすると、一カ月あればとれるんですけれども、七日前じゃ集まらないわけです。というのは、とっているところはずっと月に四回もとるところが、それに対して、月一回のグループが、一回もとれない場合もあるわけよ。そういうことを考えると、もうちょっと工夫したほうがいいんじゃないかと思うんですけれども、提案です。 ◆あべ力也 委員 具体の話に踏み込んだ話でちょっとあれなんですが、三ページの国公有地等の跡地利用に関してですけれども、海上保安庁の宿舎跡地に関して、岡本で保育園と都市公園のということで計画の公表等があって、地域でも説明会等もありましたけれども、現状、それがストップしていて、地域の方からさまざま質問等を受けるんですけれども、具体的に今後のスケジュール等々、誤解のないように地域説明をぜひしていただきたいと思うんです。聞くところによると、アスベストが出たとかということで、ストップをしているというふうに聞いておりますが、経過等を御説明いただきたいということと、今後の計画等にどういう影響があって、現状、今の状態になっているのかということも含めて御説明いただければと思います。 ◎田中 政策企画課長 岡本二丁目の国有地のことかと思いますが、現状、詳細を把握しておりませんので、後ほど所管のほうを通じて、保育園、公園の状況の資料を御説明したいと思います。 ◆あべ力也 委員 地元説明は大分前からやっているわけですけれども、今、更地になっていて、状況としてはとまっているというような状況で、地元の方からもいろいろ質問を受けるものですから、やっぱり地元のほうに現状等をわかりやすく御説明いただく必要もあると思いますけれども、あの近辺の住民の方を対象に、説明会なりなんなりはおやりになっているんですけれども、ちょっと離れた方に関しては説明をされていないかに思いますので、その辺、やっぱり丁寧な説明をしていただいたほうがいいかと思います。特に住宅街であれだけの大きな敷地がぽっかりあいているという状況に関しては、皆さん、どうなのと、時間が随分たっているねということなものですから、その辺は丁寧な説明を地元にしていただきたいと。その辺の経緯についても別途御説明をいただきたいと思いますから、委員会中じゃなくてもいいですから、後から教えてください。要望しておきます。
    ◆中塚さちよ 委員 先ほどの続きで申しわけないんですけれども、横断的な対応をするというような御答弁がありましたけれども、横断的という意味がいまいちよくわからないので、地域包括ケアの地区展開というのは、御相談があった方の相談のジャンルがどの分野であっても、縦割りじゃないということは、そこで回答が得られるとか、何らかの解決の方法が導き出されるということかと思うんです。それが、要はほかの部署にたらい回し、たらい回しになっていて、相談した方が最終的にその相談内容が解決されたのかとか、御本人様が納得したというのか、御理解いただけたのかというところが、最終的にどこがちゃんと責任を持つというのか、見届けるというのか、そういった体制というのはどういうことなんですか。要は横断的な取り組みというのと、たらい回しというものの違いはどこなのかを教えていただきたいんですけれども。 ◎舟波 地域行政課長 例えばお子さんの問題であっても、子育ての問題から、ひきこもりの関係ですとか、いろいろ複合的に課題があるんだろうと思っています。それについて、今までは各部署ごとに別々の相談窓口があったりとか、問い合わせがあった。そういう中で、一つは、地域の中でまず一つ受けとめるということが地域包括ケアの地区展開の一つの大きな役割だと思っています。その上で、専門的な相談については、それぞれの部署というところがありますけれども、そこについてはお互いの部署が、個人情報の問題もございますけれども、状況を共有化しながら、一緒に解決をしていくような体制を築いていくという意味で申し上げた内容でございます。 ◆中里光夫 委員 国公有地の問題なんですけれども、先日、報道で、たしか最高裁の判事が公邸をほとんど使っていないので、そのあり方を見直すというような記事を見まして、世田谷にもそういった場所があるというようなことも書いてあったんですが、その国公有地をめぐる新しい動きとか、何か国からの情報とか、そういうものはあるんでしょうか。 ◎田中 政策企画課長 国のほうで、特に東北の震災が起きた後、復興財源の確保ということで、基本的に国家公務員の宿舎を削減し、その復興財源に充てるということで、大きく区内で動いたことがあります。今回御報告した十四宿舎というのは、その動きの中で出てきたものです。それ以降、ニッポン一億総活躍プランということで、その部分で都市公園なんかに保育園などが設置できるようにというような動き、それから、介護施設については、今まで基本的には定価で貸すというものがありましたけれども、国有地の場合、減額して介護関係の施設に貸すという動きが出てきました。現在出てきているのは、そういった事業目的ごとの個別の動きで出ておりまして、震災復興のときに出てきた大きな動きと、そういったものは今のところは出てきていないという状況です。 ◆中里光夫 委員 要望しておきますけれども、国が持っている土地が動くというようなことがあれば、これは大変貴重なものですから、情報をよくつかんで、動きがあったら議会に報告していただきたいと思います。要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○桜井稔 委員長 次に、(2)世田谷区本庁舎等整備基本設計方針(案)について及び(3)本庁舎等整備にかかる主な調査結果について、一括して理事者の説明をお願いします。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 それではまず、世田谷区本庁舎等整備基本設計方針(案)について御説明させていただきます。  表紙をごらんください。まず、1の主旨でございますが、二十八年十二月にまとめました世田谷区本庁舎等整備基本構想をもとにプロポーザルでの最優秀者となりました設計者の提案を尊重し、本年二月に策定しました世田谷区本庁舎等整備基本設計方針素案に、区議会での御議論、各種調査の結果、庁内で引き続き検討、整理した事項等を加え、区としての基本設計要件として基本的な考え方を基本設計方針案としてまとめましたので、御報告するものでございます。また、基本設計を進めるに当たりまして実施する区民参加につきまして、第一回世田谷リング会議の開催結果及び今後予定しておりますテーマ別ワークショップの内容につきましてあわせて御報告するものでございます。今後決定する基本方針をもとに、区民参加における意見や区議会での議論を踏まえ検討を進め、平成三十年度内に基本設計のほうを進めてまいります。  2の第一回世田谷リング会議の開催結果でございますが、(1)の開催日時、(2)出席者は記載のとおりでございます。  (3)の内容でございますが、配置、規模、動線計画、建てかえ計画等につきまして意見交換を行い、また広場にテープを張り、建物や広場等の位置、規模等について体感していただくため、現場体験ツアーを実施し、その後意見交換を行っております。  (4)主な意見でございますが、資料1をごらんください。今回現場体験ツアー等で体感していただいたことから、全体について多くの意見交換がされました三つの点につきまして御紹介いたします。  まず一点目、二つ目の大きな四角のところでございますが、デッキ、ピロティについてでは、デッキが張り出している印象があり、広場が狭いという印象を受けた。デッキは広場に影を落として暗くなる印象があるが一方で雨にぬれずに移動できるなどよい部分もある。ピロティーの開放感が感じられる構造とするため、天井高をもっと高くする、柱の間隔を可能な限り広げるなどしてほしいという御意見。  そして二点目、次の四角のところでございますが、緑と水についてでは、ケヤキの木が少なくなる印象がある。ケヤキは残せるものは残してほしいが、無理に残すのではなく、新しく植えるというのもよい。バスレーン、ケヤキ、庁舎壁面位置の関係について、できる限りケヤキを残しつつ、バランスがとれるとよい。その際には圧迫感がないように配慮するという意見。  そして、裏面にございますが、裏面の上から三つ目の四角のところでございますが、新旧の建物の調和、空間特質の継承についてでは、前川建築の空間特質の継承、創造がわかるような形で進めてほしい。基本構想には空間特質の継承が記されており、ケヤキ、ピロティー、広場のあり方が大切である。さらに空間特質の創造という意味では、リングデッキ、中央道路の広場化があるが、設計者が現時点でそれぞれの関係をどう考えているのか示す必要がある。前川建築の継承について、建物だけでなく、緑を含めた調和や高さなどのたたずまいが大事である。既存区民会館は垂直構成の外観であるのに対し、デッキなどの水平要素の組み合わせはどのように処理するのかなどの意見をいただきました。  また、このほかにも使いやすい、楽しめる空間、使いやすさ、バスベイ、外観、区民会館、災害時の安全性、ボリューム、建物規模について意見をいただいております。  表紙にお戻りください。(5)の当日の傍聴者は二十九名でございました。  次に、3の基本設計方針(案)の内容でございますが、資料2、世田谷区本庁舎等整備基本設計方針(案)に基づき御説明させていただきます。  まず四ページをごらんください。第一章でございますが、先ほど御説明いたしました本方針の位置づけについて記載しております。今回の案におきまして、追加、変更した事項を中心に御説明させていただきます。  続きまして、一二ページをごらんください。基本設計の基本的な考え方でございますが、第一定例会での御議論を踏まえまして、(4)の区民会館ホールにつきまして、耐震診断に基づき、耐震性能の向上等について検討していくことを追記してございます。  続きまして、一三ページをごらんください。本庁舎等の規模の条件を示しております。具体的には、①の基本的な考え方をもとに、将来人口動向、そして次ページ以降でございますが、集約する施設、そして世田谷総合支所、職員数、議員数、それらに対応するための駐車場、駐輪場の台数を基本的な条件としました。  一七ページをごらんください。これらに基づきまして前回御報告させていただきました素案では、地下通路を除き約六万九千平米といたしましたが、今回、地下通路のおおよその場所、形態を決めましたので、その規模を足しまして約七万平米としております。各機能別の規模は表のとおりでございます。これにより、職員一人当たりの面積は十七・七平米というふうになります。  一八ページ以降をお開きください。一八ページ以降につきましては、各機能の規模に関する考え方をまとめたものでございます。例えば行政機能の執務スペースでございますが、必要な窓口、執務空間、会議室、ロッカー、休養室、休憩スペースとして二万八千四百平米としたものでございます。  以下、各機能の詳細を記載してございます。この後、各基本的方針の中で御説明をいたします。  二二ページをごらんください。二二ページ以降、本庁舎等の配置と構成の基本的な考え方をまとめてございます。  内容につきましては、二六ページの図で御説明させていただきます。二六ページの図をごらんください。まず、全体の考え方でございますが、素案で御報告させていただきました基本的な考え方に、テラスの設置の意義、二階に設置するテラスでございますが、その意義、そして区民会館部分のホワイエ、そしてそれをつなぐピロティー、そして広場、そして二階テラスの一体的な利用、東西敷地とも道路からピロティー、広場、そして庁舎及び区民会館への連続性、一体性を発展させていくこと等を追記し、本庁舎等の配置の基本的な考え方をより具体的なものとしております。  また、歩行者のアプローチを明確にいたしまして、今回、東西で明確に矢印を描かせていただいていますが、こちらを基本といたしまして、各建物ごとに二カ所以上の出入り口を設け、東側からのメーンアプローチ及び行政、区議会、区民会館の三つの機能の結節点となっております東一期棟、今回の図面でいいますと区民会館と書いてある右側の部分でございますが、こちらを正面玄関として整備してまいります。  さらに、区役所庁舎の景観といたしまして今や欠かせない要素となっております緑につきましては、今回でいうと、図面の右下のところからの動線になりますが、東側からのアプローチとなるケヤキのある風景に関しましては可能な範囲で保存するとともに、建物計画を踏まえ、樹木の保存や移植、新植を行い、再生、発展させていきます。また、東側・西側敷地全体にあります個々の樹木につきましては、この後御報告いたします樹木診断の結果を踏まえ、既存樹木をできるだけ保存、活用、移植を基本としつつ、安全を第一に考え、個々の樹木の方針を検討してまいります。  二七ページ以降でございますが、こちらは各個別機能ごとの整備方針を基本構想で決めました五つの基本的方針に基づいてまとめさせていただいております。基本的内容は、本二月に御報告させていただきました素案と同じでございます。違う点を二点御説明させていただきます。  まず、三二ページをお開きください。(4)行政機能の継続性の確保の②給排水、③防災備蓄倉庫でございます。今回、分散している本庁舎機能を集約するに当たりまして、災害時の職員数がわかりましたので、今回千三百人といたしまして、それに合わせた防災倉庫や汚水槽を整備してまいります。  続きまして、三八ページをお開きください。(3)書庫・倉庫の整備の①書庫の部分でございます。今回、本庁舎等の執務スペースにつきましては、素案でお示ししましたオープンフロア、ユニバーサルレイアウトの考え等に加えまして、こちら(3)①の一つ目のポチでございますが、ハード的にはオープンフロアの実現に向けて、そしてソフト的には今後の働き方改革も見据え、執務室内にあるファイルキャビネット等の文書について、文書量五〇%の削減を目標に全庁的に取り組んでまいります。②の倉庫につきましても、五〇%の物品量を削減した上で、引き続き、さらなる削減に取り組んでいくものでございます。  続きまして、四二ページをごらんください。これまでの各機能の配置方針に基づきまして、各棟、各階の機能ごとの部署等の配置方針をまとめました。第八章におきましては、今回の案で新規に追加したものでございます。順次御説明をさせていただきます。  四四ページをごらんください。なお、今後、御説明するに当たりまして、真ん中に大きな図面がありますが、その左上に東敷地、西敷地とありまして、各棟の名前をつけてございますので、今後、こちらの棟の名前に沿いまして御説明をさせていただきます。  まず四四ページ、こちらは地下二階でございます。車動線の負担を軽減いたしまして、駐車場の管理をより効率的に行うため、来庁者と庁有車等の動線を分け、また、区民対応の窓口までの区民動線も考え、西棟に来庁者用、そして東側に庁有車等区側で使用する駐車場を配置しました。  四五ページをごらんください。地下一階でございます。東棟は地下の階となりますが、西棟は一五四号線と同じレベルとなり、一五四号線側から見ますと、事実上の一階となります。まず東棟でございますが、庁有車と区側で使用する駐車場を配置し、地下二階と一体的に運営をしてまいります。また、西側敷地ですが、そちら西側敷地から大きく矢印が入っているかと思いますが、このように外部動線により、道路、ピロティー、そして広場と続く西側からのメーンアプローチであります。これに伴いまして、階段、外部エレベーターを設置いたしまして、一階、二階への縦動線を確保いたします。また、西棟建物の部分におきましては、世田谷保健所を設置し、医薬品等の物品を直接搬出入し、運搬に際して区民との動線の交錯を避けました。なお、地下一階、二階の南北に区民、職員の動線を確保するため、地下通路を整備し、東西の棟の移動をスムーズにし、利便性を高めてございます。  四六ページをお開きください。一階になります。西側のほうから見ますと、先ほどございましたが、こちらは事実上の二階というふうになります。東側はメーンアプローチ及び行政、区議会、区民会館の三つの機能の結節点となっております東一期棟を正面玄関として整備いたしまして、東二期棟におきましては、総合案内及び区役所ロビー機能を持たせ、さらに区民の利便性のよさから区民交流機能を配置いたします。そして、西棟は東西からのアプローチに加えまして、来庁者用駐車場からの動線も近いことから、西一期・二期棟に本敷地内の中で最も多くの区民が訪れる世田谷総合支所の住民記録戸籍系の窓口部署を配置いたしました。また、西三期棟におきましては、支所との関係の深い保健福祉部を設置しております。  四七ページをごらんください。二階になります。こちらは移動のほか、憩いの機能なども持った二階テラスで東棟、西棟がつながっております。また、テラスの途中には一階におりる階段を設置いたします。なお、広場機能でございますが、第一回のリング会議での意見交換を踏まえ、区として改めて二階テラス機能を整理いたしまして、二階南側及び東側部分、こちらの図面でいいますと下と右側になりますが、こちらの部分のテラスの幅を縮小させまして、一階広場部分の天空部分の面積を約百五十平米大きくいたしまして、天空部分を二千二百五十平米といたしました。二階の配置に戻りますが、西棟二階に保健福祉部関係の部署を集約し、世田谷総合支所の保健福祉部門、障害福祉担当部、高齢福祉部を配置します。また、支所を西一期・二期棟の二階に設置し、支所の一体性を確保します。さらに、一・二階間の移動をよりスムーズにするため、エスカレーターを設置いたします。東棟には財務部を配置いたしまして、横動線で支所との連携を図るとともに、東棟縦動線で他部との連携を確保してまいります。  四八ページをごらんください。三階でございます。東棟は区の中枢機能を集めまして、災害時にエレベーター等が停止した場合でも、災害対策本部としての機能が直ちに発揮できる配置としております。西棟は、支所との連携を見据えまして、さらに手続をする際のお子さんの安全にも配慮し、子ども・若者部、保育担当部を配置いたします。  四九ページ、五〇ページになりますが、こちらは四階から五階になります。東棟は、事業者等を主な対象としている部署の配置を中心に今後検討していき、また、西棟は、来庁者用駐車場からのアプローチがよく、区民の方の手続が中心となる低層部の部署との関連性を踏まえ、区民等を主な対象としている部署の配置を中心に今後検討してまいります。  五一ページをごらんください。まず、六階の配置の考え方は四階、五階と同じでございます。そして、七階から十階に行政からの独立性を踏まえ、議会機能を配置しました。  そして五二ページでございますが、これら建物の形状のイメージがわかるよう、断面のイメージを掲載してございます。上から順に御説明をさせていただきます。まず一番上、2の建物でございますが、こちらは東棟になります。図面の左側、そして右側で日影の影響や圧迫感等を考慮し、四階以上の建物を後退しております。次に、真ん中、1の建物でございますが、こちらは西棟の建物になります。断面の右側でやはり四階以上の建物を後退してございます。また、一番下、3の図面の左側をごらんください。こちらは西三期棟、現第二庁舎の部分に新たに建つところでございますが、こちら西三期棟のほうは二階以上の建物を後退してございます。  五三ページをごらんください。こちら五三ページ以降には世田谷区民会館整備方針において記載しております。  五五ページに区民会館の配置イメージ図を掲載してございます。こちらをごらんください。まず、その真ん中の一階部分の図面で御説明をいたします。まず、区民会館機能でございますが、ホール機能といたしまして多目的ホールとし、舞台につきましてはさまざまな演目に対応できるものとし、具体的には二管編成のオーケストラと合唱ができる大きさの規模としております。演目によって適切な舞台の大きさとするため、舞台前方に、ここでいいますと、点線と実線で囲まれている、ちょっとひし形系のところになりますが、こちらのほうを可動式の舞台といたしまして備えます。座席のほうは、舞台を最も広く使用する場合でも、座席数九百席以上を確保いたします。次に、楽屋でございますが、この図面でいうと左側になりますが、小楽屋、中楽屋、大楽屋を二層、こちらの図面でいいますと一階、さらに二階部分にも新たに設置いたしまして、各二部屋ずつ整備いたします。そのほか区民会館といたしましては、地下一階の部分になりますが、こちらのほうは練習室、集会室を整備いたしまして、また一階部分に管理事務所を整備してまいります。また、トイレは適切な数を設けます。また、区民会館の利用に際しましては、動線や外部空間との一体的な利用などに配慮し、設計を進めてまいります。  五七ページをごらんください。建設手順でございますが、基本的な考え方をまとめました。プロポーザル提案をもとに記載しておりますが、工期を三期に分けまして、五年を基本に、機能の継続や工事中の災害対策機能の維持、さらには近隣の影響等を最小限に抑える等の観点から、今後、詳細に検討してまいります。  五八ページにございます仮庁舎及び仮駐車場につきましては、(1)にございますとおり、今後、建設手順をより詳細に検討していく中で、用地の確保や移転等の対応につきましてより詳細に詰めてまいります。  五九ページをごらんください。1の総事業費目標額でございます。今回は事業費の目標額を掲載させていただき、概算事業費に関しましては、今後、設計に入りますので、その中でVE等を実施しながら明らかにしてまいります。総事業費の目標額でございますが、プロポーザルにおいて設計者からの提案をいただいておりますが、この間の御議論により、基本構想やプロポーザル提案とも比較すると、機能の拡充、規模の変更がございましたが、基本構想でお示ししました四百十億円を目標額として、今後取り組んでまいります。  六一ページをごらんください。今後の検討課題でございます。まず、1区民会館の整備方針につきましては、別添、資料3で御説明をさせていただきます。A3の横表がついているかと思いますが、こちらをお開きください。区民会館の整備方針につきましては、九月にございます基本設計案中間報告をまとめる際に、複数の耐震改修案及びコストを改築した場合との比較を含めて御提示させていただきまして、区議会での御議論をいただき、十一月に区民会館整備方針を策定していく予定でございます。なお、区民会館ホールの耐震につきましては、適宜検討状況を報告し、御議論いただきたいと考えてございます。  資料2の六一ページにお戻りください。今後の検討課題でございますが、2の災害対策方針では、平常時だけでなく、災害時の平面図を策定し、検討してまいります。3以降に関しましては、今後、基本設計を進めるに当たり、検討していく事項であり、各段階で適切にお示ししてまいります。  表紙にお戻りください。3の(2)でございます。今後、六月三日に開催いたします区民説明会、そして第二回定例会での御議論を踏まえまして、基本設計方針としてまとめてまいる予定でございます。  裏面をごらんください。テーマ別ワークショップでございます。今年度四つのテーマを設定いたしまして、区民や職員から広く御意見、御提案をいただき、基本設計を進めてまいります。各テーマですが、今回、本庁舎等の基本設計を進めるに当たり、区民の方の利用が中心となる区民会館、区民交流機能につきまして、今後使用するであろう団体や区民の方から、より使用していただけるにはどうしたらいいかという視点から、御意見、御提案をいただきます。また一方で、執務環境スペースの使い方や災害時の庁舎の使い方につきましては、その機能を十二分に発揮するためにどのような配置や工夫等があるかについて集中的に議論を行います。  再度、資料3をごらんください。前回の本特別委員会に御報告をさせていただいたものに、ワークショップ等の欄を追記してございます。ワークショップ等の欄でございますが、前半に実施いたしますワークショップ等の御意見等は基本設計案中間報告に、また後半に行いますものにつきましては区民会館整備方針並びに基本設計案をまとめる際の検討素材として活用してまいります。  5の今後のスケジュールですが、表記のとおりでございます。  引き続きまして、本庁舎等整備にかかる調査結果について御報告をいたします。  表紙をごらんください。まず、1の主旨でございますが、本庁舎等整備基本設計を進めるに当たり、今後の検討に必要となる主な調査結果がまとまりましたので、御報告するものでございます。  2の内容ですが、四つの調査結果について順次御報告いたします。  初めに、世田谷区民会館の耐震診断結果の速報値についてでございます。資料1をごらんください。1の主旨でございますが、本調査は、区民会館ホール部分につきまして、現状の耐震性能を把握するために、現行の耐震診断基準に基づき、耐震診断を実施したものでございます。耐震診断結果につきましては、今後、第三者機関による評定を取得した上で最終的な診断結果となりますが、本日は現時点での速報値を御報告いたします。  2の耐震診断結果(速報値)についてですが、下の右の断面図をごらんください。今回の診断に当たりましては、各階層にかかる地震時の荷重及び各階層に係る耐震性能を把握するために、区民会館ホールを四層の建物としまして、より詳細な診断を実施しました。また、耐震性能を示すIs値につきましては、下の左の図をごらんください。X方向、この図面でいいますと左右の方向の揺れでございますが、そちら、そしてY方向、こちらの図面でいいますと縦方向の揺れですが、それごとと、また階層ごとに算定した中で最も小さい値が今回の区民会館ホールのIs値となります。各方向、各階層の診断結果につきましては、参考として表に記載しておりますが、Y方向の二階で最も小さい値を示しており、現段階の区民会館ホールのIs値は〇・六一となります。表の右欄には平成十二年度に実施いたしました耐震診断結果を記載しておりますが、Y方向のIs値が〇・六四となっており、今回の診断結果との大きな差はないと考えております。  なお、平成十二年の診断では、区民会館ホールを一層の建物として診断をしております。  裏面をごらんください。3の耐震改修の例示についてでございますが、今回の耐震診断結果を踏まえまして、まずは改修によってⅡ類相当であるIs値〇・七五の強度を持つ建物となるかについて検証いたしました。下の左の図をごらんください。先ほど耐震診断結果で御説明いたしましたとおりY方向、いわゆる上下方向の地震の揺れに対しまして、一階及び二階の耐震性能が不足することから、耐震安全性Ⅱ類、Is値〇・七五を目標とした場合、Y方向に対して補強を行うことにより、耐震性能を向上させる必要があり、改修例について検討を行いました。  具体的には、一階について、こちらからは図面、下図、左右どちらでも同じでございますが、①と書いてある部分、楽屋部分の減築による軽量化、そして②舞台側面の鉄筋コンクリート壁を厚くする補強、そして③客席下に鉄筋コンクリート壁を新たに設ける補強、そして二階につきましては、下図の②舞台側面の鉄筋コンクリート壁を厚くする補強を行うことにより、耐震性能の向上を図るものでございます。これらの耐震改修により、構造体の耐震安全性Ⅱ類相当の耐震性を確保できるという検討結果に至っております。  4の今後の検討といたしましては、構造体の耐震安全性Ⅱ類相当以上となるよう、耐震性能の向上等につきまして、ホール機能の向上とともに、複数案の改修方法及びそれぞれの耐震性能やコスト等の比較を行ってまいります。  続きまして、資料2をごらんください。地盤調査及び地中熱調査の結果について御説明いたします。  まず、1の地盤調査の結果でございますが、(1)の主旨でございますが、地盤調査は新庁舎の計画に当たり、敷地地盤の地層構成及び土質特性を把握し、設計・施工上の基礎資料を得る目的で調査を行っており、その結果を御報告いたします。  (2)の調査概要でございますが、表記のとおりでございます。  (3)の調査の結果につきましては、敷地西側、中央、東側ともに、現在想定しております新庁舎の基礎の一番下の位置である基礎底に向かい、地盤のかたさを示すN値が高くなっており、新庁舎を支える地盤として期待できるという結果でございます。今後、今回の調査結果を踏まえて詳細に検討し、基礎構造の計画を進めてまいります。  続きまして、裏面をごらんください。地中熱調査の結果でございます。(1)の主旨でございますが、地中熱調査につきましては、新庁舎の計画に当たり、地中熱交換の利用の適性に関する基礎データを得る目的で実施しており、その結果を御報告するものでございます。  (2)の調査概要は記載のとおりでございます。  (3)の調査の結果といたしましては、地中熱交換の利用の適性につきまして、一般的な地盤の熱伝導率であるとの評価であり、本敷地の熱伝導率は深度による大きな変化がなく、地中熱交換を利用できる地盤となっていることでございます。今後、地中熱利用の事例を参考にコストや効果を考慮しながら、地中熱交換利用設備の検討を進めてまいります。  次に、樹木診断調査の結果について御説明いたします。  資料3をごらんください。1の調査の主旨でございますが、樹木調査は、本庁舎等の基本設計を進めるに当たり、敷地内に生育するケヤキや他の樹木の現況及び移植の適性を把握するため実施したものでございます。  2調査日、3調査対象樹木につきましては、平成二十九年十一月から平成三十年五月の間で、ケヤキ及び幹回り百二十センチ以上の樹木、計三十九本について調査を実施しております。  4の調査項目ですが、樹木の健全度調査及び移植適性度調査を行っております。  初めに、(1)樹木の健全度調査について御説明いたします。健全度調査につきましては、各樹木につきまして、樹木の形状寸法、植栽形態、樹皮枯死欠損、空洞などの影響等の調査項目について、目視、打診、最小限の剥離などの方法により調査を行っております。これにより、東京都の街路樹診断マニュアルに基づき健全度の判断をいたしました。現況調査の結果につきましては裏面をごらんください。裏面④でございます。健全か健全に近いが一本、注意すべき被害が見られるが三十一本、著しい被害が見られるが五本、不健全が二本となっております。  各樹木の場所につきましては別紙A3で御確認をいただきたいと思いますが、こちらは今言った中でCの不健全となっている二本につきましては、青い丸印で描かせていただいております。場所的には、図面右下、東側のケヤキ並木を形成しております一本、そして第三庁舎西側敷地の第三庁舎の裏側、西側の民地との境界に設置しておりますムクノキ、こちら二本が不健全という状態でございます。  次に、(2)移植適性度調査について御説明いたします。表紙の裏面をごらんください。先ほど御説明いたしました樹木の健全度のほかに根鉢の寸法、形状につきまして、目視、器具触診による材の確認、根元の径の計測により調査を行っております。移植の適性の判断につきましては、判断基準に記載しております基準に基づき三段階で評価をしております。④の調査結果につきましては、移植可能が五本、移植困難が十九本、そして移植不可が十五本というふうになってございます。  5の今後の検討につきましては、今回の樹木診断調査結果を踏まえまして、既存樹木をできるだけ保存、活用、移植を基本としつつ、安全性を第一に考えまして、総務部、都市整備政策部、みどり33推進部と連携し、個々の各樹木に対する対応方針を検討してまいります。  続きまして、執務環境等調査について御説明をいたします。  資料4をごらんください。1の主旨でございますが、本調査は、新庁舎における執務環境を効率的で働きやすいものとするため、現状の執務室等の使用状況や課題に関する調査、分析を行ったものでございます。  2の調査及び結果ですが、窓口環境や執務環境などで抱えている課題を把握するため、七つの項目について調査を実施しました。  調査項目といたしましては、(1)の文書量調査、(2)の物品量調査、(3)の会議頻度調査、(4)の相談頻度調査、そして裏面でございますが、(5)窓口必要数調査の部分について行っております。調査の内容と結果につきましては、記載のとおりでございます。  別紙のA3をごらんください。そのほかに二項目をやってございますが、まず図の左側でございますが、(6)部門間近接度調査でございますが、各課へ業務上、他のどの課と近接したほうがよいか聞き取り調査を行いまして、相関関係を図式化したものでございます。近接優先度が強いほど課の間の線を太く表記しております。また、黄色の楕円で囲んだ各課は、関連度が非常に強く、同一フロアに配置することが望ましいことをあらわしております。  また、(7)でございますが、右側にございます来庁者動線調査でございます。同じこちらの右側でございますが、こちらのほうは庁舎に訪れました区民の訪問先から課別の来庁者の人数や二回以上訪問した場合の課の組み合わせと来庁者数を集計したものになります。円の大きさが来庁者数をあらわしておりまして、総合支所の区民課が最も多く、次いで国保・年金課、納税課が多い結果となりました。線の太さは二回以上訪問した場合の来庁者数をあらわしており、関連度が高いほど線を太く表記してございます。  今回の部署配置案につきましても、この執務環境等調査の結果を踏まえまして提案しているものですが、今後、さらに詳細に部署配置や執務レイアウト等を行ってまいります。  私からの説明は以上でございます。 ◎菅井 総務課長 先ほど、資料3、樹木診断調査結果について御報告させていただきましたが、ケヤキ並木を中心といたしまして七本状態が悪いものがございます。できるだけ保存のための措置をしていこうと考えておりますが、庁舎管理上、安全確保からも、夏の時期を目途に専門業者とも相談しながら、樹木の状況に応じて対応していきたいと思います。例えば枯れて倒れる可能性がある大枝の剪定だったり、あと根の一部、幹に朽ちているものについては、倒木防止ということで、今現在もワイヤーで支柱しているものがあるんですけれども、そちらのほう、補強等をするなり、対策をとっていきたいと思います。また、軽減するために上のほうを少し剪定していくというような、樹木の状況に応じて対応していきたいと思います。  本庁舎整備では、保存、移植が難しいものもあるかと思いますけれども、ケヤキ並木につきましては、区民の皆様の関心が高いということもありまして、できる限りのことをして対応していきたいと思っております。 ○桜井稔 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆加藤たいき 委員 今回、素案が外れて案になったということで、この主旨のところに「設計方針素案の内容やこれまでの区議会の議論、各種調査の結果、さらに引き続き検討、整理した事項等を加え」とありますけれども、これは区議会の議論からどういった事項を書き加えたのかというところを具体的に教えてもらえますでしょうか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 今回、第一定例会を初め区議会のところで、まず大きく規模の議論をいただいたと考えております。規模の部分でいわゆる庁舎の人数、職員の人数等を踏まえまして、今後も含めましてどれぐらいの規模でいくのかという御意見を多数いただいております。今回、職員数三千百名といたしまして、それに見合うだけの規模ということで、今回の表記では七万平米ということで庁舎規模のほうを記載させていただいております。また、区民会館の部分につきましても、今回お示しをさせていただきました耐震診断結果等を踏まえまして、今後、区議会のほうと御議論をさせていただきまして、方針を決定していくというところで先ほど御説明をさせていただきましたが、基本的な考え方のところ等に追記をしてございます。 ◆中塚さちよ 委員 二点あるんですけれども、一点は、私も傍聴に行ったんですけれども、特にこのリング会議の意見でも、やはりこのピロティーと広場とケヤキというのが空間継承という意味で大事だという意見が出されていましたが、実際、現場ツアーも非常に有意義なもので、これに行きますと、ケヤキ、広場、ピロティーがことごとく、例えばひさしの部分がすごく大きくなってしまったり、広場の面積がやはりちょっと減ってしまうんではないかと。ケヤキに至っては結構危険な状況というのか、でも、全力を尽くしてくださるということなので、一本でも多くケヤキが新しい庁舎のほうにもうまく植えかえていただけるといいかなと思うんです。  これは、私はリング会議の傍聴に行ったので、線が引いてあるのも、そういう理由で引いてあるのかというイメージができているんですが、都合がつかず行かれなかった方ですとか、当然、今後関心を持って、そういうのがあったんだということを知る方とかもいらっしゃると思うので、あれに出なかった人たちは、やはりそのイメージというのがなかなか具体的にはついていないかなと思うんです。なので、そろそろそういった具体的な施設の設備の形状とか、設計に入ってくる段階ですので、あれをシミュレーションでどんなものになるのかとかいうのがわかりやすい図案であったり、模型であったり、そういったものをそろそろ準備して、こんなふうになりそうですよというのを示していく必要があるのではないかということが一点。  もう一点は、このリング会議の運営というのか進行の仕方なんですけれども、私がたまたま現場ツアーに出かけるときに出おくれてしまったところ、議員の人たちだけ別のところに分けられて、区の方と佐藤総合計画の方が御説明をいただいていたんですけれども、私たちは議員ではあるんですが、あの場においては一般の単なる傍聴者にすぎないので、あそこで分けて説明をする必要が果たしてあるのかなというふうに感じました。そうすると、ほかにリング会議の正式なメンバーさんですとか、あとは一般傍聴者の方々がいらしていますけれども、そこで議員だけが集まって、別途説明を受けていたら、あっちのほうが何か有益な情報が聞けるんじゃないかというふうに思われても、それは当たり前のことだと思うんです。そっちに行ったらもっといい話が聞けるんじゃないかと、そういうふうに思われてしまうことはやっぱり運営上よくないですし、私たちも別にそういうことを求めているわけではないです。  ただ、確かにリング会議のメンバーの方はまだゼロベースから来ていらっしゃるような方々もいらっしゃるので、当然もっと踏み込んだ説明を、そういう機会があれば設計者に聞きたいという気持ちは我々議員もみんな持っていますので、ただ、その場でやるんではなくて、であれば、委員会の中で、あの会議の傍聴に来られなかった特別委員会のメンバーだっているわけですから、今この委員会の中で設計者に聞きたいだとか、別の機会を設けるべきであって、あそこはそういうふうに議員を特別対応する必要はちょっとなかったのではないかと。今後、リング会議が開催されていく中で、そこについて改善を求めたいということで二点。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 まず、一点目のところでございますが、今後、今、委員からございましたとおり、基本設計のほうに入ってまいります。そうしますと、当然、図面等も含めてより詳細な部分になりますので、その部分でのわかりやすさというところで、平面図だけではなくて、いわゆる立体的な感覚というか、視覚というか、そういう部分の観点が非常に重要だと思いますので、そちらのほうは何かしらよりわかりやすい部分での、例えば模型の準備であるとか、そういうのも含めて、そこはわかりやすさという部分で、御説明をするときにそちらを求めてまいりたいと思います。  それから、二点目のリング会議の運営の部分でございますが、今回第一回目ということで、そしてまた五十名近くの方を現場ツアーということでやりまして、それぞれどのようなやり方がいいのかということで、実はあのときはA班、B班の二つに分けていくということでやったんですけれども、それがなかなか実務的に連動がしていなかったり、結果、ああいう形にはなってしまったんですけれども、今、委員から御指摘いただいたとおり、全員一体で説明が聞ける。ただ、一つの班の人数がかなり大きかったですので、説明者のほうは多く配置したという趣旨で、今回結果的にあのようにはなってしまいましたが、次回以降、今いただいた御意見も踏まえまして、適切に運営のほうはしてまいります。 ◆中里光夫 委員 私もリング会議を傍聴させていただいて、現地ツアーということで、中庭にテープが貼ってあってというので、実際にここまで壁が来ますとか、ひさしが来ますというのがイメージできて、大変いい試みだったというふうに思います。  リング会議の意見でもたくさん出ていますけれども、私もそこで思ったのは、建物のボリュームは当然現在より大きくなりますし、それぞれ壁も張り出してくる中で、狭く感じるんじゃないかと、それから影はどうなるんだろうかということが心配に私も感じました。今回の説明で、若干リングの面積を減らして、天空率を上げるというお話もありましたけれども、そう言われてもなかなか実感できないです。実際にあそこに参加された方なんかも、どうなるんだろうかというのは非常に心配でしょうし、ここで広げる案は示されましたけれども、実際にそれがどういう感じなのか。例えば模型であるとか、CGであるとか、そういったもので確認しないと、やっぱりそれでよしというふうにはならないと思うんです。その辺はどのように考えていますか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 今後のお話といたしまして、今言ったとおり、ひさしが減ったらばどれぐらいの平米数というのはきょう御報告させていただきましたが、それによってどのように変わるのかという部分に関しては、今後、基本設計の詳細に詰めていく中で、その変化も含めましてわかりやすいような形で御説明をさせていただきます。 ◆中里光夫 委員 あわせて、先ほどからケヤキの木の状態であるとか、切られてしまうんじゃないかとかという心配もあるようですけれども、そこも含めてどういうふうになるのか、模型なり、CGなりで示すというのを進めていただきたいと思いますが、それはいかがですか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 今回、空間構成ということで、先ほど御説明させていただきましたが、それぞれの敷地からの道路、そしてピロティー、そして広場に行く動線という部分も含めて、やはり一つ全体的に見られる部分でのわかりやすさ、そうしたときの空間構成というのはどのようになっているのかという部分も今回いろいろとこちらのほうでも考えるところがございますので、そちらがわかるような形の模型等を含めて御用意させていただき、説明等のほうに生かしたいと考えております。
    ◆中里光夫 委員 それから、空間特質の継承ということは、この間、議論されてくる中で、区民の皆さんからも大変要望の強い部分だと思うんですけれども、その中で、区民会館ホール保存の方向ということで示されていますけれども、現地を歩いてみて、区民会館の前にカフェができると、ここまで壁が来ますというような線があって、せっかく保存すると言いながら、特徴的なぎざぎざの壁がカフェで隠れてしまうんじゃ、何のための保存なのかと。私は、空間特質の継承ということで、皆さんも大変心配している問題なので、そこのところが具体的にどうなるのかもしっかりと示しながら進めていただきたいし、皆さんの意見をよく聞いて進めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 先ほどリング会議の御意見の中でも御紹介させていただきましたが、例えば既存区民会館は垂直構成の外観であるのに対し、デッキなどの水平要素の組み合わせが入ってくるといった中でどのような処理をするのかといった部分について、まさしく今回方針のほうが決まりまして、設計者の部分も含めて力を発揮する部分であるというふうに考えておりますので、今後、この部分に関しまして、設計者のほうとより綿密に連絡をとりながら基本設計を進めてまいります。 ◆中里光夫 委員 それから、ちょっと話が変わるんですけれども、文書の量を半分にするというのがこの中にあったんですけれども、半分にするということは、今ある文書の半分を別の場所に移すのか、捨てるのかということになるかと思うんですね。残った半分で実際に業務が回るような業務の仕組みをつくっていくということなんでしょうけれども、その半分にするというのは可能なんですか。どこかそういうふうにやった事例というのはあるんですか。 ◎好永 区政情報課長 私から御説明いたします。文書の五〇%削減の件ですけれども、執務スペースでの五〇%の削減を目指しております。この件については、同様に新しい庁舎を建てかえるときに削減に成功してございます豊島区などの例がございますので、そちらを参考に行いたいと思っております。手法としましては、それぞれで執務室内に保存している文書がありますので、重複文書の廃棄、常用文書の見直し、電子化によるペーパーレスの推進、それから外部書庫の活用など、さまざまな方法を組み合わせながら削減に取り組みたいと思っております。 ◆中里光夫 委員 これは全庁的な取り組みにもなりますし、その事務のやり方そのものが大きく変わるというふうにもなっていくと思うんですね。豊島区も、私は聞いたところ、文書を減らす中で大変な現場の混乱であるとか、業務がやりにくくなって大変だったとか、いろいろそういう話もあったというふうに聞いているんですけれども、これはやはり時間をかけて全庁的にしっかりと職員の皆さんの合意もとりながら進める必要があると思うんですが、その辺についてはどう考えていますか。 ◎好永 区政情報課長 豊島区の例では、職員それぞれの職場での特質がありますので、どんな文書をどれだけ保存しているかというのを業者も含めてコンサルティングをしまして、文書量の削減を個別に判断していると聞いております。段階的にではございますが、世田谷区におきましても、個別の所管の文書の使用、保管の実態を聴取しまして、進めたいと考えております。 ◆中里光夫 委員 十分な調査と職員みんなで混乱のないように進めていただきたいと思います。要望します。 ◆小泉たま子 委員 今、リング会議のことが出ましたけれども、この前も申し上げましたリング会議の主催者は設計者でしたね。そうすると、責任の所在が非常にわからないような状況になっていますけれども、あくまでも責任をとるのは区ですよね。それをまず確認したいと思います。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 委員のおっしゃるとおりでございます。 ◆小泉たま子 委員 耐震のことが出たわけですけれども、Ⅱ類の改修例をここに挙げていますけれども、この本庁舎は全体として改築ということでやっているわけですね。三十年、五十年、百年もつものをつくっていこうというのは大前提としてやるわけでして、それでこのⅡ類でよい、こういう区の基本的姿勢が非常に間違っているんじゃないかと私は思うんですけれども、これが改修ならばまだわかりますけれども、改築という方向で進んでいるわけですから、私はこれは基本的姿勢がおかしいと、こう思うんですけれども、どうでしょう。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 まず、本庁舎の部分に関しましては、今回Ⅰ類相当ということで、災害対策本部ということで、災害時、直ちに機能を発揮できるというところにおいて、そちらに対応するためにⅠ類相当ということで現在進めております。  また一方で、区民会館の部分につきましては、物資の搬出入等がございますが、そちらの部分に関しましては、当然、Ⅰ類ではございませんが、その部分にかかわるⅡ類相当という大変強度な建物というところで整備をいたしまして、当然ながら区民の方の、使用している方の安全、そして災害時にも対応できるという部分で、そういうような考え方で進めております。  また、この間、御答弁をさせていただいていますが、Ⅱ類相当以上ということで、さらに強くするために、今後、Ⅱ類相当以上になるような形での耐震性能の向上等について、引き続き検討していくというものでございます。 ◆小泉たま子 委員 区民の方の安全をきちっと守れるかどうか、そこのところが一番だと思うんです。そこのところはしっかりやっていかなきゃいけないところです。区民に安心感を与える。あそこだけがⅡ類で、ほかがⅠ類であるということに対して、区民がどう思うか、どう感じるかということだと思うんですけれども、それを言っておきます。  それから、執務環境等調査、これはページがないので、非常に困るんですよ。今度ページを振ってください。  資料4なんですけれども、執務環境等調査結果についてというあれがあるんですが、これはずっと文書量の調査、さっき説明がありました。「事務室内と書庫・倉庫の文書量を把握した」、これは現在のです。その次の現在の保管場所と物品量を把握したものの数字、次の相談の頻度調査、これも現在ですよね。それから窓口の必要数の調査、これも現在のを算出しているわけです。部門間の近接度調査、この丸が描いてあった来庁者動線調査、これは全部現在のでやっているわけですよね。現在のでやってどうするんでしょうと私は思うわけです。  だって、この地域行政制度を一方でやりながら、今大きな庁舎を建てようとしているんですけれども、全く整合性がない中で、こういう調査結果でもってこのことを考えていくということ自体が非常におかしいと私は思っているわけです。だって、文書は今少なくなると言ったけれども、理由をおっしゃっていましたけれども、高齢化が進んでいったら、庁舎に来れる人がどのぐらいになるかというだってあるわけですよね。身近なところでやっていくって、一方で地域行政制度、さっきも説明がありましたけれども、それを考えていきながら、結論はなかなか出さなくてもたもたしていますけれども、一方では庁舎がこうやって大きいのが出てきている。そこをきちっと考えていかないと、もっと議論していかないと、何十年後、区民に対して、どうして二〇一八年はああいうものを建てたんですかと言われたら、説明ができないと私は思うんです。  ということで、ちょっとこの量にして、きょうの説明、これでどんどん話が、こういうこと自体を進めていくということをして、私はこれでいいのかと、これでみんな納得してわかっていくのかなということを非常に不安を感じるわけなんです。これでワークショップのことをこれに入れますとか、ワークショップだって、まるでお墨つきみたいなふうになりはしないかと私は非常に心配もしますし、このやり方について、これが最善の方法、これしかないと、こういうふうに考えていらっしゃいますか。 ◎松村 庁舎整備担当部長 先ほどのまず調査の件につきましては、例えば会議頻度調査とか相談頻度調査というのは、もちろん今ある部屋数という意味ではなくて、今の業務の中で集約する所管も含めて必要と考えられる会議室や相談室をヒアリングしながら集計したということですけれども、委員おっしゃられるとおり、多分将来の業務がどうなるかということも踏まえてこういうものを算出していけということかというふうには思いましたけれども、できる限り今後の設計の中で、そういう視点も持ちながら整理をしていきたいと思っています。  それから、ワークショップ等の進め方につきましては、今回は、先ほど課長のほうから説明しましたとおり、特に区民利用が多い機能、多いスペースのところについては、ぜひ利用者から意見を聞くことで、より使いやすい、利用していただけるようなスペースを基本設計のそのタイミングに合わせて実施していきたいと。  それから、職員についても、執務環境、実際にそこで働く職員の意見等もしっかり受けとめながら、それを基本設計の各段階の中で反映していきたいということで、内容、スケジュールを組んだつもりでございます。きょう御説明したような進め方で当面進めていきたいと思いますけれども、今後も議会の御議論をいただきながら、必要な見直しも行っていきたいと思います。 ◆小泉たま子 委員 今のおっしゃっていることの中に、将来を考えてその数字を出したと思うというようなことをおっしゃいましたけれども、じゃ、なぜその数字を出したのか地域行政のほうで示してください。出してください。どうしてこういうふうな数を出して、こういうような図まで描いて、この仕事は職員は大変だったと思うんですね。どこに何人いて、どこにやって、支所には何人で、ここに時間をかけるんだったら、地域の中でどのように区民が動いているかということをまず考えなければいけないことで、これは後、先だと私は思うんですよ。  仕事の進め方もそうですし、このやり方は納得がいかないですね。だって、今後の窓口のあり方も考えないで、何でできるんですかねというふうに思うんです。やっぱりとても大事なことだと思うんです。いろんなお考えがあるかもしれませんけれども、庁舎問題と地域行政制度のまちづくりセンター、支所、庁舎のこれは非常に大きな関係があります、大きさから、執務の内容から、全て。ですから、そういうこともはっきりしないでこういう話が進んでいくということが私は非常に危惧するわけです。このスピードで行くって、でも、これから区議会の議論とかおっしゃっていますけれども、それは、例えば特別委員会をもう少し多く開くとか、個別にもっと分けて議論をもっと進めるとかというようなことも含めてですと、私はそれもありだなと思うんですけれども、このままこのスピードで、これだけの分量、今、秋山さんはちょっとの時間で、三十分ぐらいでおっしゃいましたけれども、これは大変な中身なんですよね。話が飛びますけれども、特別委員会として本当にこれでいいのかどうかということも正副委員長に申し上げたいと思いますので、考えていただきたいと思いますが、この進め方でいくという今の部長のお話でしたけれども、本当にこれでベストだと思われますか、もう一度聞きます。 ◎松村 庁舎整備担当部長 資料3の先ほどのA3のスケジュールは示していただきましたけれども、例えば特に区民会館ホールのことについては、議会、各議員の皆さんも非常に関心が高いし、議論すべき課題だというふうに思っていますので、今回の五月の方針案から九月の基本設計中間報告の間にも、ここに記載しておりますけれども、適宜報告ということでお願いをしていきたいというふうに思っています。ですから、場合によって臨時の委員会等も御検討いただきながら、適宜御報告をしていきたいというふうに思っております。 ◆真鍋よしゆき 委員 速報値が非常に気になっていたんですけれども、その結果が〇・六一ということで、ここの中の注で〇・六未満の場合は、地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性があるというふうに書かれているわけですけれども、〇・六未満の場合は危険性があると書かれているんですが、〇・六一の場合は危険性はあるんですか。 ◎青木 施設営繕第二課長 Is値〇・六の考え方なんですけれども、〇・六というのが構造体のⅢ類に分類されてございます。〇・六につきましては、大地震時におきまして、構造体の部分的な損傷は生じるが、建物全体の耐力の低下が著しくないことを目標として、人命の安全の確保が図られているというふうに書いてございます。これは今お話しいたしました方針の案の三〇ページに記載させていただいてございますけれども、〇・六未満のIs値が出た場合につきましては、そちらの危険性があるというふうには考えられるかなと。ただ、あくまでもこれは数値上での判断になるかと思います。 ◆真鍋よしゆき 委員 〇・六と〇・六一でそんなに違いがあるのかと聞いた。 ◎青木 施設営繕第二課長 あくまでも数値上での話ですので、〇・六に対して〇・六一ということなので、〇・六以上はあるというふうに考えています。 ◆真鍋よしゆき 委員 だから、この速報値が出たら、結構いろいろ、大きな地震もいつ来るかわからないんですけれども、区民会館は危ないんじゃないのと私は素人ながら思ったわけです。〇・六だと危険性がある。〇・六一でしたときょう堂々と報告されているわけだけれども、その〇・六一という限りなく〇・六に近い数値の建物をお金をかけて〇・七五にしていくんだとさっきあって、それをどういうやり方でやるかは今後いろんなやり方を示して、またコストも対比すると書いてありますよね。  前に、これは違う物件ですけれども、区立第一号の芦花ホームを今度大規模改修する。今度議案が出ている。さまざまなところで、建物だ、給排水だ、電気だ、空調だ何とかと。委員会で、これだったら新築したほうが安いんじゃないのって出たそうじゃないですか。そうしたら、特養ホームの場合は、補助金とか交付金の対象にならないから、しようがない、大規模改修するんだという答弁をされたと私は聞いているんです。  このテーマも、設計上、今のフォルムを残して、同じものを新築で新しくつくっちゃう。これは一体どれぐらいかかるんだろうって、これはどうしても知りたいところなんですよ。だから、いろんな面で〇・七五にするがために、こういう工法、こういう工法、こういうコストとやるんだったら、これは新築にした場合、どれぐらいになるのかというのも参考で教えてもらいたいんです。比較検討して、最終的に判断するというのが私は大事だと思うんですが、ぜひともそうしてもらいたいんですが、いかがですか。 ◎青木 施設営繕第二課長 先ほど資料3でお示しさせていただいたスケジュールにもありますとおり、九月に御報告させていただきました中間報告時点におきましては、新築した場合のコストもあわせて報告させていただきます。 ◆あべ力也 委員 リング会議というのは区民参加の一つの手法なんでしょうけれども、前にもわかりやすい説明をしてほしいということで、きょうは中里委員が模型とかCGという話をしていましたけれども、以前にVRという話で、部長から前向きな答弁もいただいているんですが、設計会社さんが主催をしているというリング会議の中で、VRという、今どきですから、わかりやすい手法で説明をしていただいたほうがいいかと思うんですが、この点は進捗はどうなんですか。 ◎松村 庁舎整備担当部長 今、この間のリング会議も含めて、きょうお話もありましたけれども、例えば計画建物とケヤキとの関係なんかがわかりやすいような資料をつくっていただきたいというようなお話もあって、手法についてはまだ確定はしていませんけれども、基本的にはこの今の当面の課題については模型等で示すのが、配置、建物の関係とか、高さとかが非常に把握しやすいので、それで対応するようなことで今事務所にはお願いしています。ただ、今後、設計を進める中でどういう手法が一番適当なのかということについては、また設計事務所とも協議をしていきたいと思っています。 ◆あべ力也 委員 あらゆる手法を検討していただいて、新しいいろんなプレゼンのやり方というのもありますから、それは研究していただいて、区民参加というのであれば、区民にわかりやすい提示をしていただきたいということは努力していただきたいと思います。  あともう一点ですけれども、きょうは来庁者の動線という調査で、動線調査が出ていますけれども、どこかの部署からどこかの部署に行くというだけが動線じゃなくて、やっぱり人と人とが交錯しないような提案というのも新庁舎の中では私は必要かなと思うんですね。  その上で、実は総務部のほうにいろいろ御検討いただいて、第二庁舎と第一庁舎を結んでいる地下の通路が今もありますよね。あれを使っているときに、いつも右側通行なのか、左側通行なのかというので、大変人とぶつかるような状況もあったり、あと、今、職員の方がスマホをやりながら歩いてきたりということで、スマートフォンの問題もいろいろ提言させていただいていますけれども、動線の中に、特に不特定多数の方が利用する公共施設なんかの場合には、病院なんかもそうですし、学校なんかもそうです。廊下なり、動線の中で、右側通行なのか、左側通行なのかということは明示がしてあって、または矢印で動線が明示してあったりというようなことがあって、そういういろんな事故とか、あとは障害者の方の利用であったり、高齢者の利用であったりということで、人と人とがぶつからない、交錯しない、そういうあり方ということも動線の一つの考え方としてぜひ取り入れていただきたい。  今の庁舎の場合には、どこもそれはないです。廊下、また階段、そういうのもどちら側を通行してほしいというような提示がなくて、それで総務部のほうに、地下通路に関しては大変危ないので、あと、毎回すれ違う方と正面から来る方と譲り合ったりというのが大変面倒な部分もあるので、左右どちら通行なのかというのをしっかり明示してほしいということで、御利用の方で気づいている方もいらっしゃると思いますけれども、ようやく今左側通行という形で矢印を描いていただいたということなんです。  新庁舎に当たっても、そういう動線のあり方ということは、もちろん部署から部署への流れということも動線なんでしょうけれども、右側通行なのか、左側通行なのかということもしっかり明示していただくことも私は大事なことだと思うのです。ただ、学校は右側通行で、駅は左側通行だと、それぞれ人の動線で右側通行、左側通行っていろいろな場合があって、役所の場合にはどっち側通行が適しているのかというのも、その辺も明確ではありませんけれども、世田谷区としては、人と人とがぶつかるというような事故をなくすために、通行の考え方をどういうふうにするのかということも含めて検討していただきたいと思いますけれども、部長、いかがですか。 ◎中村 総務部長 動線の話をいただきました。今、お話、御紹介がありましたとおり、地下通路について、左側通行ということで四月から明示をさせていただいて、職員にも課長会で周知して、今そういう形でしています。なので、地下鉄などが左側が多いということで、左側通行ということで仕切らせていただきまして、ただ、ちょっと場所によっては右側のところもあって、それも今職員に周知して、地下通路でやっているところでは、特に不都合のような話は職員からは出ていませんで、ちょっとやってみて、様子を見ていきたいと思います。  また、本庁舎整備に向けては、今の動線をこの大きな動線で今つくっていますけれども、具体的に人が歩いて、区民が歩いて、高齢者や障害者の方が歩いてというのもリアルに想像した上で、右側、左側の話も含めて、具体的な動線のルールをしっかりつくっていきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 やっぱり建物の中での動線、あとは新庁舎をつくった場合の外部の通行の問題とかいろいろ、動線というのは大変重要な課題だと思いますので、建物内でのそういう通行の方向のあり方等も一緒にぜひ議論をしていただいて、区民参加でリング会議なんかをやっているんですから、そういうところで意見聴取していただくのもありだと思いますし、または庁舎を使っている職員の皆さんのどっちが使いやすいかということも含めて、事故のない庁舎での通行というのを確保するために、しっかりその辺は協議していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆小泉たま子 委員 区民がどういうふうに庁内を動くか、動いているかというあれですけれども、私はどう動いていただくかというふうにしておかなければいけないと思うんですね。やっぱり将来の区のあるべき姿をきちっと示して、それを誰でも、どこでも基本的な姿勢としていろんなことを考えていくということをしないと、私はとんでもないことになりそうな気がしてしようがないんです。とにかく庁舎内でも、それから区内でも、全体でも、どういうふうに動いていただくか、生活のため、そういうことをしっかり考えて、庁舎建設問題についても、それから地域行政のことについても仕事をしていただきたいと、こう思いますけれども、私のこの考えについて何か間違いがあるでしょうか。 ◎松村 庁舎整備担当部長 おっしゃるとおり、庁舎の中でもどう動いていただく、どう動いていただくことが来庁者にとって一番利便性も高く、わかりやすいかということを考えながら、ゾーニングやアクセスなんかも考えていかなきゃいけないというふうに思っています。今回、先ほど言ったように、業務上、どうしても二課にまたがって利用するような部署についてとにかく洗い出しをしようということで提示したわけですけれども、今後、さらに具体的な業務の中で、まさにどう動いてもらうということをちょっと意識しながら、詳細なレイアウトにこれから入っていきますので、そういう意識を持って設計を進められればと思っています。 ◆小泉たま子 委員 最後ですけれども、やっぱり地域行政部としっかりと連携をとり、しっかり議論しながら、今反比例の方向に行っているような気がしてしようがないんです。ですので、しっかり議論しながら、区民にとっていい庁舎をつくり、区をつくっていただきたいと思います。要望しておきます。 ◆あべ力也 委員 今、新庁舎を建て直すということで、新庁舎の議論ですから、私は庁舎が必要なのか必要じゃないのかといったら、これは必要だと思うんです。今、いろんなインターネットの技術的なものが進んで、それこそバーチャルで役所をつくろうと思えば、インターネット上でいろんな申請ができたり、役所に来なくても済むというような技術になっているわけです。  ところが、役所に来てもらうというような現代的な意義であったり、将来的な意義を考えていった場合に、うちで何でもかんでもできるという便利さだけでは、やはり人間生活ってそれでは成り立たないわけで、実際に役所に来たりというようなことの顔と顔の見えるようなつながりということも大事ですし、役所そのものがこれからのどういう役割をしていくのかということも一つの課題として考えていく必要がありますし、合理化が全てではないです。いろいろ区民の日常に応じて、さまざま合理的じゃないこともやらなくちゃならないのが役所だと思いますので、その点も踏まえて、役所そのもののあり方ということをしっかり検討していく必要があるのが、今回の庁舎建てかえの考え方だと私は思っています。  しっかりその辺も踏まえて、さまざま将来の役所と考えたときに、役所に何でもかんでも来なくちゃならないというようなことの設計だったらどうなんだというお話もありますけれども、ただ、役所にやっぱり来るということも一つ大事なことでもありますし、それを全否定するわけではありません。いろんな区民の活動を支えていく上で、例えば区民生活の中で、高齢者のひきこもりの問題であったり、そういうことに対する対策として税金を投入しているというような状況もあるわけですから、やっぱりみんなが集いやすい役所を検討していくということは大事ですし、役所に来たくなるような役所を考えていくということも大事なことですから、総合的な判断をぜひしていただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆小泉たま子 委員 私は全く大賛成ですよ。あべ委員の言っていらっしゃることに全然異論はありません。ただし、区民が行く場所が、まちづくりセンターもあるし、総合支所もあるし、本庁舎もあるしというこの三層構造の中のその位置づけを区はきちっとやらないと、全部本庁ではないのでということで、もちろん私はあべ委員の意見にはちっとも異論はございませんので、これで終わります。 ◆大庭正明 委員 細かいことなんですけれども、例えば今、控室のドアは外開きになっていますよね。そうすると、廊下を左方向、右方向、どう歩くのかわかりませんけれども、こっち側で歩いていくと、本会議が始まろうとしているときに、急にばんとあいてぶつかっちゃうときというのがよくあるんです。庁舎の中でどれほどドアがあるかどうかわかりませんけれども、基本的には内開きにしたほうがいいと思うんですけれども、その辺の工夫というのはなされているんですか。将来的にドアってどうなのか、顔認証とか、指認証とか、横開き、横でばっとあく自動ドアみたいになるのか、どういうドアになるかわかりませんけれども、いずれにせよ、ドアは多分相当数できると思うんですけれども、その辺は考え方はどうなっているんですか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 今御指摘いただきましたとおり、当然部屋をつくれば、共用部分等のところでドアというのが必ず必要になります。個室等を含め、あと執務室と窓口との関係のところでのドアという部分もございます。今後、デザイン等も含めて、今、委員からお話しいただきましたとおり、危険性、そのための安全性等を踏まえて、基本設計後半、それから実施設計等を含めて、今いただいた御意見も踏まえながら検討はしてまいります。ただ、外に向かってドアを開いていい場所と、中開きで安全性を保つ場所というようなところは当然あると思いますので、そういうところの研究のほうも進めながら、配置、それからドアの設置場所等も含めて検討はしてまいりたいと思います。 ◆高橋昭彦 委員 ちょっと一点だけすっきりしないものですから、聞いておきたいんですけれども、さっき真鍋委員が話をしていた速報値についてなんですけれども、コストのことも大事なんですけれども、この裏面のところに、耐震改修の例示というのがあって、そこには結論として、これらの補強工法により、耐震改修を行うことで、構造体の耐震安全性Ⅱ類、Is値〇・七五相当の耐震性を確保できるという検討結果に至ったんだと、だから、これを検討していきたいと思うということが、今度、下の今後の検討で、今回の耐震診断結果に基づいて構造体の耐震安全性Ⅱ類相当以上となるよう耐震性能の向上について比較を行うと。〇・七五に至るという結果が出ましたと。これを検討しますと。でも、方針として、以上となるよう努めますというような話が今まであったと思うんだけれども、〇・七五も以上なのか、〇・七五以上というのはどこまでを目指すのか、そういうのは今まで話があったかしら。現実にどこを目指すのかというのが、〇・七五だったらそれでいいんじゃないのかということなのか、それとも〇・七五以上というのはどこまでを〇・七五以上というのか、ちょっともやもやしているものだから。 ◎松村 庁舎整備担当部長 これまでこの点についてはずっと議論をいただいているわけですけれども、施設用途からすれば、通常の基準からすれば、Ⅱ類確保することが必要だということ。ですから、最低限Ⅱ類の〇・七五は確保できないといけない。今回、区民会館ホールについては保存改修ということを前提で検討を進めていますけれども、この〇・七五がもし確保できないということであれば、それは前提が狂ってしまう話なので、まず〇・七五が確保できることの確認をする必要があるということで、今回お示しをさせていただいたと。  この間、議会の中では、とはいえ、やっぱり区民の安全安心からすれば、Ⅰ類相当を目指すべきではないかという多くの意見をいただいておりますので、今後、Ⅰ類を確保できるかどうか、今後の検討ですけれども、そこを目指してどのような補強方法ができるのか、あるいは当然それによってコストが上がっていくと思いますので、その耐震性能とかかるコストの比較、これをきちんと議会にも報告しながら、御議論いただいて、最終的な補強方法、どこまで耐震性能を確保するか、これを決定していきたいということでございます。 ◆高橋昭彦 委員 ということは、〇・七五を目指すんじゃなくて、今の松村部長の話は、Ⅰ類相当は目指すんだという思いであるということでよろしいんですか。 ◎松村 庁舎整備担当部長 先ほど言いましたとおり、まだⅠ類であるかどうかというのは、今の時点でわかりませんけれども、一応目指す方向としてはⅠ類相当まで確保できるような耐震補強方法が可能であるかということを検討していくということで御理解いただきたいと思います。 ◆大庭正明 委員 ちなみに本庁舎はIs値で幾つなんですか。 ◎松村 庁舎整備担当部長 基本構想のときに示しているんですけれども、第一庁舎、第二庁舎については、平成十二年に耐震……。 ◆大庭正明 委員 目指すところよ。新庁舎よ。新庁舎の本庁舎は。 ◎松村 庁舎整備担当部長 失礼しました。Ⅰ類相当、〇・九以上です。 ◆中里光夫 委員 話が戻るんですけれども、先ほど業務連携であるとか、来庁者の動線調査の話で、これを見ていますと、なかなかおもしろいなと思いまして、特に来庁者の動線のほうを見てみますと、区民課に来る区民が非常に大きいというのは一目でわかるということと、もう一つわかるのが、まちづくり系の部署というのは、ほとんどの人が複数の課を渡り歩いているということなのかなというふうに、これを見ると感じるんですね。まずは見方としてそれで正しいかどうか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 そのとおりでございます。 ◆中里光夫 委員 としますと、この間、くみん窓口でワンストップサービスとかいろいろ取り組んできましたけれども、まちづくり系は業者の方が来ることが多いのかもしれないですけれども、やはりこれは業務改善だとか、窓口のあり方だとか、そういう検討も同時にやるべきじゃないかとこれを見て思ったんですが、いかがでしょう。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 今こちらのほうの来庁者の動線調査という部分と左側にあります部門間の近接度調査というところで、今委員から御指摘がありましたとおり、区民もしくは事業者の方の動線を短くするということで、今回、各ワン階層ごとに大フロアがとれますので、これまでのような形での課が細々としたというよりは、各部単位で何部かが入るという部分も可能ではないかというところでの検討のほうも行っております。こちらも現在検討状況はまだ途中ではございますが、今後、今いただいた御意見等も含めまして、引き続き検討してまいります。 ◆中里光夫 委員 政経部もいるので、ぜひ検討してほしいんですけれども、せっかくこういうデータが出てきて、まちづくり系の方は丸の大きさと線の太さがほぼ同じような規模ですから、かなりの方が複数やると。どういう申請の方が同時にどういう別の申請もやっているのかなどを分析すると非常におもしろいんじゃないかと思うんです。区民の方や事業者の方かもしれないですけれども、やはりこれはたらい回しの状況にあるというふうに見ていいと思うんです。たらい回しというか、あっちもやり、こっちもやりという状況だと思うんです。ここはしっかりと改善の方向を、こういうデータも出てきたので、ぜひ検討したらいかがかと思うんですが、政経部のほう、いかがですか。 ◎田中 政策企画課長 いただいた御意見で、たらい回しではなく、必要な部署を回っているのかどうか、線が太い部分と細い部分とありますので、太い部分が、ちょっと推測ですけれども、比較的同じ方が行かれているのかなとかという推測はできます。当然その窓口での受け付け業務もそうなんですが、今後、全庁的にいろんな業務が変わってくるのかと思います。そういった中で、今回、都市整備の部門においてこういった状況が見えてきたんですけれども、他の業務においてもさまざまな関連性ですとか、ICTが進んだ状況でどうなっていくのかというのは検討する必要があるかと思いますので、そういった全体の図、業務の流れの中で検討していかなければいけないと。必要な組織、それから窓口のあり方というのは考えていかなきゃいけないのかなというふうに考えております。 ◆中里光夫 委員 ぜひしっかり検討していただきたいと思うんですけれども、先ほど今回の報告、大変分量が多いと、非常に多岐にわたるし、それぞれ専門的ですしということで、今度、区民説明会を行うわけですが、そこできちんと区民の方に理解してもらえるかというのは大変心配なわけです。情報の出し方を十分工夫してもらうとともに、やはり複数回に分けるとか、いろんな機会をつくって、より中身を区民の方に知っていただいたり、意見を出してもらうということが大事だと思うんです。二時間の説明会を一回やって終わりというのは、この中身の分量からするとなかなか厳しいんじゃないかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ◎秋山 庁舎整備担当課長 まず、区民説明会でございますが、まず六月に行うのは、今回基本設計方針ということで、これまでも、先ほど御説明しましたが、基本構想をもとに追記、修正をしたものでございますので、その部分を中心に区民の方にわかりやすく説明をしてまいります。また、この後、先ほど来御質問いただいておりますが、九月の部分におきましては基本設計の中間報告ということで、こちらは詳細になりますので、こちらのほう、当然回数は各地域で合計五回ということで、その中でも先ほど来いただいていますが、模型等を含めてわかりやすい説明等の工夫はしてまいります。 ◆大庭正明 委員 区民会館ですけれども、安全性が第一だということは申し上げるまでもないんですけれども、例えばこの耐震補強の工事の中で、床下とか、席の下にいろいろな盤を、鉄板というか、コンクリート盤を入れたりして、施設の目的というのが音楽ホールという面もあれば、変なぼこっと持ち上がったりとかで、柱は真ん中に立てたりはしないでしょうけれども、やっぱり視認性、視聴性というんですか、要するに見え方とか聞こえ方というのがそれは微妙に、それがホールの目的でもあるわけですから、その辺の比較というのもちゃんとやってもらわないと。もちろん耐震性の問題というのは当然重要ですけれども、ホールの目的である視聴性、見たり、聞いたりする質がどれほど変わるかというのは、やっぱり音なんていうのは非常に変わりやすいものだし、耐震工事でどこかにどう厚みを入れたりなんかすることによって響きが違ってくるということは、専門家から言わせれば相当あるんじゃないかとも言われておりますので、その辺の比較も、価格とかも大事ですけれども、視聴性というか、ホールの質がどれほどよくなるのか、保てるのかということも比較の素材にしていただきたいということを要望したいと思います。 ◆小泉たま子 委員 言い忘れましたけれども、今、区民会館が出てきたのですけれども、区民会館をどうするかという意見を、区民の方から、利用している人から聞くと書いてありましたけれども、利用している人は利用しやすいように、今までどおりに使わせてもらいたいということは当たり前のことなので、今、大庭委員が言ったように、やっぱりもっと一流の方々、そこをもっとアップした、いいものを聞けるような、それは今の利用している、申しわけないんですけれども、半年前に予約した、けやきネットでとった方々とは使い方が違うと思うんです。そういう方々もいるんですけれども、そうじゃない、超一流の人も使えるような、そういうものをつくるべきだと思いますので、やっぱり聞き方、利用している人、そうじゃない。だって、今の区民会館の使用は七割が興行ですものね。ですから、そうじゃない聞き方、多方面にわたっての聞き方をぜひやっていただきたいと、そういうふうに思いますが、これも要望しておきます。 ◆あべ力也 委員 先ほどの中里委員の質問にちょっと派生して、政経部長に聞きたいんですが、新庁舎の建てかえに当たって、世田谷区がかなり前からワンストップサービスについても検討はしてきていると思うんですけれども、ワンストップのそもそもの考え方として、ワンストップというのは、例えば建築の関係があれば、調整課があったり、審査課があったりするわけです。建物を一つ建てようと思ったときに、さまざまな法令に合致するような建物ができるように、さまざま申請をしなくちゃならない、また、確認行為もしなくちゃならないということです。  区が考えるワンストップというのは、それぞれの所管ごとの申請なら申請を各所管で、例えば調整課だったら調整課にかかわるものはそこでオーケーですよ、あとは審査課だったら、審査課にかかわる内容に関してはそこでというよりは、建物一つ建てましょうといった場合に、事業者さんが役所に来て、どういう申請の流れをするのかということを、業者さんが一つ一つ歩いて、次はこっちですよ、あっちですよというよりは、いわゆるコンシェルジュ機能的に、建物を建てますよといった場合には、総合窓口みたいなのがあって、そこに申請すれば、各所管には役所の中で書類が回っていくといったほうが、私はわかりやすいんじゃないかなと思うんですけれども、そういう考え方ってどうなんですか。この庁舎そのものを建てかえるという機会を捉えて、役所の住民に対するサービスのあり方そのものもやっぱり見直すことも必要だと思うんですけれども、その点に対する、庁舎のハードだけではなくて、ソフト的な考え方としての住民に対する、提供するワンストップというもののあり方というのはどういうふうに検討されるんですか。 ◎岩本 政策経営部長 先ほど御指摘では、ここに書いてある道路管理課、建築安全課みたいなところは、私も都市整備領域にいたことがありますけれども、一般には事業者、業者の方が、例えば土地の取引であったり、建物を建てるときに、まず道路幅員を調べに行き、用途地域を調べ、あとさまざまな街づくり条例とか、建築法令上の規則を調べる。そういう意味で、ここでいう動線の多くの方が事業者の方なので、あらかじめ調べたいこととかがはっきりしている方が、区民の方でたまに不法占有とかでいらっしゃることがありますけれども、多くは事業者の方で、自分が何を調べたいかということが明確の方が多いので、ある程度同じフロアで流れよくいければ、事足りるんじゃないかなというイメージは今持っています。  あとワンストップと言われた場合に、区民の方の多くがそうですけれども、どこに相談したらいいかわからないという、そちらのほうがまさにコンシェルジュ、ワンストップサービスのほうが求められているかなと思いまして、いわゆる介護だったり、子育てだったり、貧困だったりという重複したところで、かつ誰に聞いたらいいかわからないみたいな、それが住民系であればくみん窓口を整備しましたけれども、あとは地域包括の地区展開なんかも大きな意味ではそういった流れだとは思っています。あと庁舎整備のほうでさまざま検討していますけれども、総合支所であるとか、あと保健福祉部が隣接しますけれども、さらに今まで以上のワンストップ化ができるのかということについては、ハードだけじゃなくて、ソフトについても、検討部会を持っていますけれども、さらに突っ込んだ、踏み込んだ議論が必要だとは認識している状況です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○桜井稔 委員長 次に、(4)その他ですが、何か報告はございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○桜井稔 委員長 なければ、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○桜井稔 委員長 次に、2協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は、第二回定例会の会期中である六月二十日水曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○桜井稔 委員長 それでは、次回委員会は六月二十日水曜日午前十時から開催予定とすることに決定いたします。  また、この間調整させていただきましたが、七月二十五日水曜日にも報告事項を聴取するため、委員会を開催したいと思います。当日は午前中に常任委員会が予定されているため、午後一時から開催することで予定したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○桜井稔 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○桜井稔 委員長 その他ありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○桜井稔 委員長 ないようですので、以上で本日の地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会を散会いたします。     午後零時十分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会    委員長...