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  1. 世田谷区議会 2016-09-02
    平成28年  9月 区民生活常任委員会-09月02日-01号


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    平成28年  9月 区民生活常任委員会-09月02日-01号平成28年 9月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第十一号 平成二十八年九月二日(金曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十名)    委員長         岡本のぶ子    副委員長        桜井 稔                石川ナオミ                上島よしもり                山口ひろひさ                平塚敬二                藤井まな                桃野よしふみ                高岡じゅん子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      月岡弘志    調査係主任主事     三平公則  出席説明員   生活文化部
       部長          田中文子    総合調整担当参事    原田茂実    文化・芸術振興課長   清水昭夫    区民健康村・ふるさと交流課長                齋藤 稔   スポーツ推進担当部    部長          五十嵐慎一    スポーツ推進課長    渡邉謙吉    オリンピック・パラリンピック担当課長                玉野宏一   産業政策部    部長          花房千里    商業課長        小湊芳晴    工業・雇用促進課長   川村健一郎  参考人   公益財団法人せたがや文化財団    理事長         永井多惠子    事務局長        城倉 茂    事務局次長       知久孝之    事務局統括部長     杉中寛之    文化生活情報センター副館長                伊佐茂利    美術館副館長      河合岳夫    文学館副館長      堀川雄人   株式会社世田谷川場ふるさと公社    代表取締役       宮林茂幸    取締役専務       宮内明彦    取締役営業部長     鴨志田 仁    営業課長        島田勝之   公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団    理事長         野原 明    事務局長        尾﨑眞也    事務局次長       泉 哲郎    施設課長        張堂明観   公益財団法人世田谷区産業振興公社    常任理事        髙山 博    事務局長        安藤良徳   公益社団法人世田谷シルバー人材センター    会長          竹内 弘    常務理事        河上二郎    事務局長        青山善樹   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 平成二十八年第三回区議会定例会提出予定案件について   〔報告〕    ① 平成二十七年度公益財団法人せたがや文化財団の経営状況に関する書類の提出    ② 平成二十八年度公益財団法人せたがや文化財団の経営状況に関する書類の提出    ③ 平成二十七年度株式会社世田谷川場ふるさと公社の経営状況に関する書類の提出    ④ 平成二十八年度株式会社世田谷川場ふるさと公社の経営状況に関する書類の提出    ⑤ 平成二十七年度公益財団法人世田谷区産業振興公社の経営状況に関する書類の提出    ⑥ 平成二十八年度公益財団法人世田谷区産業振興公社の経営状況に関する書類の提出    ⑦ 平成二十七年度公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団の経営状況に関する書類の提出    ⑧ 平成二十八年度公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団の経営状況に関する書類の提出   (2) 平成二十七年度公益社団法人世田谷シルバー人材センターの経営状況について   (3) 平成二十八年度公益社団法人世田谷シルバー人材センターの経営状況について   (4) その他  2.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前八時五十九分開議 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 本日は、当委員会で所管する五つの外郭団体の経営状況等の報告を行います。  報告の順序ですが、最初にせたがや文化財団、次に世田谷川場ふるさと公社、次に産業振興公社、次に、レジュメの順序と前後いたしますが、シルバー人材センター、最後にスポーツ振興財団の順で報告を行っていきたいと思います。  議事の進行ですが、各団体の報告については入れかえで行います。まず、区理事者より経営状況の報告について説明をいただき、その後、各団体より経営方針等についての御説明をいただきます。その後、質疑応答に入りたいと思います。なお、本日はシルバー人材センターの報告終了後に昼の休憩を入れる予定ですので、よろしくお願いいたします。  これから公益財団法人せたがや文化財団についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、永井理事長、城倉事務局長、知久事務局次長、杉中事務局統括部長、伊佐文化生活情報センター副館長、河合美術館副館長、堀川文学館副館長に御出席をいただいております。本日は、お忙しい中にもかかわらず、本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。  それではまず、経営状況の報告からお願いします。 ◎清水 文化・芸術振興課長 平成二十七年度及び平成二十八年度の公益財団法人せたがや文化財団の経営状況に関する書類の提出について御報告いたします。  それでは、平成二十七年度の事業報告及び決算について御報告いたします。  1、実施事業でございますが、ここでは各館の主な事業実績をお示ししております。  世田谷文化生活情報センターの生活工房では、紙の管を初めとしたさまざまな材料と独自の構法による建築や災害支援のプロジェクトを紹介する「坂茂―紙の建築と災害支援」や、島に伝わる民芸品、映像などを展示した「七つの海の手しごと展 第六の海『インド洋とスンバ島のヒンギ/ラウ』」などを開催いたしました。また、留学生研究発表会の「JAPONDER2015」など、さまざまな事業を実施いたしました。総入場者数は十四万九百四十六人でした。なお、ギャラリーカフェくりっく閉鎖により、公募による区民創作品の展示事業が展開できなかったことにより、二十六年度に比べ五万二千八百五十九人減、率で言うと約二七・三%減でございました。  世田谷パブリックシアターでは、幅広い観客層を取り込み好評を得た「トロイラスとクレシダ」や、赤堀雅秋演出による「同じ夢」などを上演いたしました。また、高齢者施設と障害者施設を訪問して上演する移動劇場「@ホーム公演」など、さまざまな事業を実施いたしました。総入場者数は二十二万三百五十六人で、二十六年度に比べ八千四百九十人減、率で言うと約三・七%減でございました。  音楽事業部では、世田谷フィルハーモニー管弦楽団と世田谷区民合唱団による「せたがや名曲コンサート」や、活動成果の発表として、せたがやジュニアオーケストラ定期演奏会などを開催いたしました。また、身近なところで音楽に触れる機会を設けるため、せたがやまちかど・まちなかコンサートを二子玉川公園や福祉施設で開催するなど、さまざまな事業を実施いたしました。総入場者数は一万四千六百九十六人で、二十六年度に比べ五千七百九十人増、率で言うと六五%増でございました。  三つを合わせました世田谷文化生活情報センター事業の総入場者数は三十七万五千九百九十八人で、二十六年度に比べ五万五千五百五十九人減、率で言うと約一二・九%減でございました。  世田谷美術館では、「速水御舟とその周辺」展や、金山康喜のパリで培われた画家たちとの熱き友情と新しい絵画への情熱を紹介した「金山康喜のパリ」展、二十一世紀の近代彫刻を切り開いた重要な作家であるフリオ・ゴンサレスを紹介した「スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス」展などを開催いたしました。また、三つの分館を含めました総入場者数は三十四万七千二百四十人で、「ボストン美術館―華麗なるジャポニスム展」で入場者数が大幅にふえた二十六年度に比べ十三万六千三百七十九人減、率で言うと二八・二%減でございました。  世田谷文学館では、欧米文学、映画、ジャズ等に精通し、独自の視点と斬新な文体で評論した植草甚一の回顧展である「植草甚一スクラップ・ブック」展や、日本を代表する漫画家である浦沢直樹の初の本格個展、「浦沢直樹展」などを開催いたしました。そのほか、世界の名作の写真パネルを出張展示する「どこでも文学館」や、抽象画家や宇宙航空研究開発機構JAXA職員など、多彩な分野から講師を招いたワークショップ「コトバのミュージアム」など、さまざまな事業を実施いたしました。総入場者数は十五万二千三百五人で、二十六年度に比べ四千二百十六人減、率で言うと約二・七%減でございました。  それでは、裏面をごらんください。2の損益計算書でございます。ここでは左の列の科目に沿いまして、公益目的事業会計、収益事業等会計、法人会計を合わせた会計で御説明をいたします。  一般正味財産の部の経常増減の部でございます。経常増減とは、通常の事業活動で発生する収益及び費用の増減のことでございます。(1)経常収益といたしまして、基本財産運用益三百五十五万一千二百三十七円、特定資産運用益七十六万三千七百六十三円、事業収益十億七千六百五十四万四百五十九円、受取区補助金十億八百八十六万七千円、受取助成金等八千六百四十五万九千六百八十一円、受取寄附金二十一万七千五百円、受取負担金一千三百二十七万二千百四十一円、雑収益百四十四万四千八百七十七円、経常収益の合計(A)は二十一億九千百十一万六千六百五十八円でございます。(2)経常費用といたしましては、事業費二十一億八千六百二十三万二千九百二十八円、管理費五百二十三万八千六百三十六円、経常費用の合計(B)は二十一億九千百四十七万千五百六十四円でございます。よって、経常収益から経常費用を差し引きました当期経常増減額(C)は三十五万四千九百六円のマイナスでございます。  次に、経常外増減の部でございます。経常外増減とは、事業活動と直接関係しない収益や費用の増減のことでございます。経常外収益(D)といたしましては、雑収益一万七千二十五円、経常外費用(E)といたしましては五万五千三百四十三円、よって経常外収益から経常外費用を差し引きました当期経常外増減額(F)は三万八千三百十八円のマイナスでございます。当期経常増減額(C)と当期経常外増減額(F)を合計いたしました税引前当期一般正味財産増減額(G)は三十九万三千二百二十四円のマイナスでございます。この増減額(G)から法人税等(I)を差し引きました当期一般正味財産増減額(J)は四十六万三千二百二十四円のマイナスでございます。この増減額(J)に一般正味財産期首残高(K)を加えました一般正味財産期末残高(L)は六億六千五百八十四万七千八百十四円でございます。  次に、指定正味財産の部でございます。基本財産は八億円で変動はございません。なお、この運用益三百五十五万一千二百三十七円を一般正味財産の経常収益へ振りかえております。結果、一般正味財産期末残高(L)と指定正味財産期末残高(O)を合計いたしました正味財産期末残高(P)は十四億六千五百八十四万七千八百十四円でございます。  続きまして、平成二十八年度の事業計画予算についてでございますが、別紙のとおりになります。こちらにつきましては四月に御報告をさせていただいておりますので、省略をさせていただきたいと思います。二十八年度も各館においてさまざまな事業を実施しているところでございます。  報告は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 次に、経営方針等についての説明をよろしくお願いします。 ◎永井 理事長 永井でございます。文化財団のミッションというのは、まず地域の皆様に文化に接する機会を提供するということ、それから、各館とも質の高い公共ならではの事業を創造すること、同時に親しみやすい事業も考えております。また、収入はございませんけれども、未来への投資として、お子さん方への事業についても工夫をいたしております。昨年度は、職員の努力により収支相償で決算を終わっております。  事業を総括的に申し上げますと、文生センターの事業では、野村萬斎監督の中島敦の原作に基づく創作が評判をいただきました。ケネディアメリカ大使も見に来られまして、私もお相手をいたしましたけれども、儀礼上ということでしょうけれども、すばらしいというような声をいただきました。  それから、人々の暮らしに身近な美しさと知恵を提供する生活工房は、今、清水さんのほうから御説明がありましたが、坂茂さんの紙管ですね――紙の管と書きますが、紙管を用いた避難所のデザインが好評でございました。  また、音楽事業のほうは、区民参加型事業が軌道に乗ってきたように思います。中高年の音楽愛好者が出演するアマチュア・バンドバトル、それからゴスペルワークショップなどがにぎわいました。  美術館では「速水御舟」展、文学館では「浦沢直樹展」が、こちらは予想を大きく上回る三倍の入場者を得ました。それぞれ多様な区民の文化ニーズにお応えすることができたのではないかというふうに考えております。  それから、御懸念いただいておりますセンターの労務問題についてでございます。御関心であると思いますが、区の人件費についての御理解もいただきまして、一昨年来、一部職員の補強もすることができました。その点については、この春からスタートした改革委員会からも一定の評価をいただいております。  残余の問題につきましても、この専門家による改革委員会で引き続き御審議をいただいておりますけれども、劇場の仕事はちょっとわかりにくいかと思いますけれども、民間の劇団からスタートしたようなものでございまして、人探しも、報酬も、人件費としてというよりは事業費から出すというように、各部署の裁量で行っているところもございました。そこに一種の自由さもございますが、昨今の労働法の改正の動きもあり、財団としてもチェック体制に万全を期するよう、人員構成についても、本来どのような形が最良であるか、区にも財政面の御理解をいただき、考えていきたいと存じております。  総括はこのようなところでございます。 ◎伊佐 文化生活情報センター副館長 文化生活情報センター副館長の伊佐でございますけれども、事業面での補足説明をさせていただきたいと思っております。  私ども文生センターにおきましては、生活工房、パブリックシアター、音楽事業部の三本の柱で事業を展開しているところでございます。  生活工房におきましては、所管課長からも御報告がありましたけれども、ギャラリーカフェくりっくの減少で利用者が減っております。しかし、個別の事業への参加につきましては好調でございました。二十七年度は特に地域やものづくりなどを意識したユニークなラインナップをとりまして、和紙に着目いたしました浜井弘治の「和紙のプロダクト展」では、和紙の機能性と先端技術が融合した衣服の製作現場を体験できる内容で、好評でございました。  劇場事業におきましては、両劇場の年間公演回数は四百八十二回で、年間入場者数は十五万六千人、その他のワークショップ事業を通しました数につきましては、所管課からの報告のとおりでございます。  事業収益面におきましては、先ほどの報告にもございました赤堀氏演出の「同じ夢」や「トロイラスとクレシダ」などが大きく貢献しております。また、人材養成、普及啓発の取り組みといたしまして、年間を通してワークショップや講座を実施いたしまして、学校現場や施設等での活動、地域の活性化への支援などを行っているところでございます。  また、音楽事業の二十七年度の事業参加者数は約一万四千七百人でございまして、平成二十二年度以来、一万人を大きく上回る結果となりました。これは、平成二十六年度から取り組んでおります世田谷音楽プロジェクトが企画したコンサートが大きく関心を寄せられるようになったことや、これも区からの受託事業でございます商店街アートプロジェクト事業に、商店街独自の企画との相乗効果があり、多くの参加者があったことによるものと捉えております。また、新たに二十七年度から区の文化情報誌の発行を委託されておりまして、昨年十月に「せたがや音楽通信」を創刊しております。とても好評でございまして、今後も音楽、文化の振興、区民の音楽活動の促進につなげてまいりたいというふうに考えております。  なお、経営面におきましては、文化生活情報センターにおいて、これも本年四月の本委員会で御報告させていただいたとおり、今年度は運営面における諸課題などを総合的な視点から検討、整理して改善につなげていく年度というふうに捉えているところです。この後、財団としての課題等の検討状況などを御報告させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
     私からは以上です。 ◎河合 美術館副館長 世田谷美術館副館長の河合でございます。私からは、美術館について御説明を申し上げます。  まず、経営方針でございますが、区民が美術を享受し、学び、創造し、交流する場を提供することによりまして、文化芸術の振興と豊かな地域社会の形成に寄与するという理念を踏まえまして、区立美術館にふさわしい質の高い多彩な事業を展開し、運営してまいります。  世田谷美術館の活動状況でございますが、昨年度は美術館としての基礎となる調査、研究、資料収集を初め、五つの企画展を開催するなどさまざまな事業を実施いたしました。二十七年度の入場者数は、分館も合わせまして合計約三十四万七千人で、「ジャポニスム展」のあった二十六年度は別といたしまして、ほぼその前の年の水準でございました。その概略を御説明申し上げます。  昨年春には、「東宝スタジオ展」の後、「速水御舟とその周辺」展を開催し、大正期の日本画壇を代表する速水御舟の画業を御舟とかかわった画家の作品とともに紹介をいたしました。その次の「金山康喜のパリ」展では、戦後のパリを舞台に活躍した金山の作品を紹介するとともに、同時代の作家の作品も展示しました。「生誕100年写真家・濱谷浩」展では、代表シリーズの雪国を初め、戦後の日本を見詰め続けた濱谷浩の足跡を紹介しました。次に、「スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス」展は、ピカソに鉄彫刻を教えた男と言われましたフリオ・ゴンサレスの日本初の本格的展覧会となりました。ことしの二月から四月にかけまして「ファッション史の愉しみ」展を開催いたしました。当館で初めて取り組むファッション展でございましたが、展示内容もユニークであり、また、新たな来館者層を呼び込むことになったものと考えております。それから、収蔵品を活用したミュージアムコレクションは三回開催いたしました。また、三つの分館では、各館三回、計九回の展覧会を開催いたしました。  教育普及事業では、区内全ての小中学校と連携した鑑賞教室、成人を対象とした美術大学、主に大学生を対象といたします博物館実習などを実施いたしました。いずれも開館時から三十年に及ぶ事業であり、その結果、美術館サポーター層の広がりにつながっております。  今年度の活動状況でございますが、「竹中工務店400年の夢」展に続きまして、世界的に著名なメキシコの写真家、「アルバレス・ブラボ写真展」を開催いたしました。九月十日からは、日本国宝志村ふくみさんの企画展を予定しております。今後ともさまざまな事業において創意工夫を凝らし、より一層美術館事業の充実に努めてまいります。  報告は以上でございます。 ◎堀川 文学館副館長 文学館副館長の堀川でございます。文学館につきましては、おかげさまで平成七年に開館以来、順調に利用者数を伸ばしておりまして、今年度も、「上橋菜穂子と展」、「小林正樹展」を開催し、たくさんの方の御来場をいただくとともに、各種マスメディアでも紹介されて評価をいただいているところでございます。本年九月からは、施設の設備改修工事のために約半年間休館いたしまして、仮事務所は旧下馬地区会館となりまして、そちらに移転することとなりますが、その休館期間中には区内小中学校で出張展示を行うとともに、区民センターや世田谷美術館で会場をお借りして講演会を開催するなど予定しております。なお、「上橋菜穂子」展を初め、当館企画の展覧会が全国各地で巡回開催されるようになってきております。今後も世田谷文学館学芸員等のさらなる企画力の向上を図りまして、より一層の事業展開を目指してまいります。休館期間中には、そのような観点から、来年四月以降の企画、さらにはその後の企画の検討についても力を入れてまいりたいと存じます。  私からは以上でございます。 ◎城倉 事務局長 私のほうからは、今お手元にあると思いますけれども、右上に参考と書いてある資料はございますでしょうか。この参考の資料は、公益財団法人せたがや文化財団改革委員会の検討状況と財団の対応についてという資料でございますが、これに基づいて報告させていただきたいと思います。  この件につきましては、当委員会の中で、七月二十八日と昨日、所管課から改革委員会の検討状況、それから財団の取り組みということで報告されておりますことから、なるべく重複はしないようにと考えておりますけれども、報告させていただきます。  まず、1の経緯と主旨でございますが、これは財団が改革委員会を設置するに至った経緯などを記載しております。  それから、2の改革委員会の構成等でございますけれども、委員につきましては、四ページの名簿にありますように、外部の専門家など五名で構成されております。検討していただく項目につきましては、ここにあります①から③の内容で、五月からの改革委員会の検討では、第一回、第二回で個人業務委託のあり方を検討し、第三回で有期雇用契約のあり方の検討に入っております。今後、勤務形態のあり方を検討し、この三つの検討項目につきましては意見を意見書に取りまとめていただくことになっておりますので、この段階で再度検討、確認が重ねられるというふうに考えております。  それから次に、3でございます。(1)のこれまでの取り組みでございますけれども、平成二十六年度に財団内に、これは職員によるものでございますけれども、文化生活情報センター就業形態のあり方検討委員会を設置し、そこでの検討をもとにしまして、平成二十七年度、二十八年度と、記載にありますような改善に取り組んできており、二ページになりますけれども、個人業務受託者につきましては、本年度当初、短期・スポット的な契約を除けば三十三名ほどということになっております。  それから次に、4の改革委員会における検討の概要でございます。(1)となりますが、まず個人への業務委託という形で行っている各業務の就業実態について改革委員会で確認していただいております。確認の際の視点でございますけれども、労働基準監督署からの指導があった労働者性があるか否か、この点につきましては、厚生労働省のいろんな研究会があるわけなんですけれども、判断の参考となる資料などが公表されております。その内容に留意しつつ、評価などを中心として、業務ごとの業務実態と契約内容等の確認を行っています。その中では、①から④のような課題などがあるということが挙げられております。例えばということなんですけれども、①にありますように、委託業務の内容とその業務の履行によって支払うべき委託報酬の対応関係の明確化など、それから、②にありますように、劇場フロント業務に関しまして、業務委託ということであれば業務の成果の確認でよいわけですが、従事の確認がある点など課題となるということでございます。  次に、4の(2)これまでの検討のまとめでございますけれども、①の考え方と、②の業務の取り扱いについての整理ということで、その概要をまとめております。まず、①の考え方でございますけれども、個人業務委託そのものは通常行われる契約形態であること、それから、個人業務受託者に業務上生じる演出家等による指揮監督、これは業務の性質から生ずるもので、これをもって労働者性が高いとは一概に判断できないこと、また、労働者性の判断でございますけれども、一要素をもとにしての判断でなく総合的な判断が必要であることなどが挙げられております。それから、こうした考え方がある中で、既に所管のほうからも報告されておるところでございますけれども、②の業務の整理についてということで、一つは、個人業務受託者に事業者性が認められ個人への業務委託という形態が適切だと判断され継続される業務というものと、それから、個人業務受託者に労働者性が一部認められる場合など、状況に応じてということになりますけれども、雇用や法人への業務委託等が適当であると、こういう二つの区分が示されております。  次に、三ページになります。5、財団の対応及び今後の取り組みですが、現段階でということになりますけれども、個人業務委託の業務の取り扱いの基本的な方向性を表にまとめてございます。今御説明しました業務の区分のⅰの区分につきましては、劇場の制作業務ほか、ここに記載する業務が相当するというふうに考えております。また、業務のⅱの区分についてでございますけれども、劇場部の教育普及業務、それから劇場フロントの業務などが相当するのではないかというふうに整理しております。  財団といたしましては、今後、個人業務委託のあり方について、今回の二回の議論を踏まえつつ、また、財団運営の継続性という点に留意し、人材確保という視点も加えながらさらに検討を重ね、区とも協議しながら、二十九年度の改善を目指して準備していきたいと考えております。それから、あわせまして、財団として有期雇用契約のあり方などの検討項目に関しましても、今後、改革委員会における議論等の状況を見据えつつ、財団として主体的に検討して、区とまた協議を行いつつ、的確に対応してまいりたいというふうに考えております。  それから、6の二十八年度の主なスケジュールでございますけれども、記載のとおりに考えております。  取り組んでいくことは本当にたくさんありますけれども、財団全体で進めていきたいと考えております。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 私の個人的な思いが結構入りますけれども、文化財団の重要な面というのはやっぱり美術館とかの企画展であると思っているんです。去年もこの場で同じことをすごく言いましたけれども、やっぱり今回も計画設定人数を超えている企画展は一つもないですよね。僕は本当に企画展があるたびに行っていますし、隅々まで見ていて、僕は専門家じゃないから余り偉そうなことは言えないですけれども、計画人数に届かない理由が何となくわかるんですね。僕は速水御舟が大好きだから何度も「速水御舟」展を見に行きましたけれども、その名前が本当にあって、本当に見たい人のものがあるかといったら、ないですよね。言いわけは、どうせ山種が貸してくれなかったということを言うんでしょうけれども、見る側にとったらそんなものは関係ないですよ。すごく残念な企画展が多いというのが本当に個人的な思いです。だからこそ、数字が結果としてあらわれていないんだと思います。文学館も確かに想定人数に行かない部分はありましたけれども、やっぱり最後の「浦沢直樹展」なんていうのは、僕がいろんな人間に言いたくなるぐらいすごくいい企画だったからこそ、目標人数の三倍ぐらい行っているわけじゃないですか。  教育の分野に力を入れるのも重要だし、文化だからお金もうけではないのはよくわかっていますけれども、でも、やっぱり文化財団といったら企画展ですね。美術館とか文学館の企画展ですよね。それが結果を残さなきゃいけない分野だと思うんです。そここそ一番結果を残さなきゃいけない分野だと思っていて、そこに関して、美術館はもうちょっと頑張ってほしいなとすごく思うんですけれども、どうですか。 ◎河合 美術館副館長 先生がおっしゃるとおり、叱咤激励だというふうに受けとめまして、非常に頑張らなければいけないと思っております。  人数の設定につきましては、私も過去の議事録を読んでいまして、それなりの理由は事務方としてあるというのはわかっているんですけれども、やはりそこの目標に達することができないというのは、言いわけではないんですけれども、目玉になるものが持ってこられないと。要するにお金もかかるし、貸す側も放さないという部分がありまして、非常に難しい部分がありますけれども、目玉の部分を何とか持ってくるような努力は続けたいと思います。  それから、人数の設定については、やはり共催者だとか、スポンサーだとか、いろいろなものがあって、人数の設定自体、例えば高く設定をすると、負担金がありますので、予算がこちら側でもなかなか出せないと、一方では、来なかった場合、観客数が来なかったリスクもありますので、そこでかなりせめぎ合いをやって設定をすると。ただ、どちらかというと高目に設定するというのが傾向ですので、どうしてもそこまで届かないというケースが続いているわけなので、事務方の苦労という形ではわかるんですけれども、そのあたりも、先生の叱咤激励も非常に受けとめますので、頑張りたいと思います。 ◆藤井まな 委員 僕は数字はまだ全然聞いていないですけれども、多分「精霊の守り人」展は予想を超えているぐらいの数字を出しているんじゃないですか。わからないですけれども、僕が見に行った感じだと多分そんな感じがするんですね。  一年間に企画展が四回、五回あって、僕はあくまでも全てに対してヒットを生み出せと言っているわけじゃないですよ。もちろんそれぞれその時代時代で重要なものがあって、それを美術として後世に残さなきゃいけないし、区民にしっかり見せなきゃいけないという気持ちがあるから、全てを超える必要はないですけれども、今回の文学館の前期の「浦沢直樹展」だったり、今期で言えば、多分「精霊の守り人」展が設定人数を超えるから、それはそれでことしはこれだけの実績がありますとまた来年のこの場で言えると思うんですけれども、美術館もそういうぐらいのことをしっかり言えるぐらい頑張ってください。本当に叱咤激励になっちゃいますけれども、正直ちょっと物足りなさを感じていますので、ぜひ区民にすばらしいものを見せる努力をしていただきたいと思います。 ◎河合 美術館副館長 頑張りたいと思います。ありがとうございます。 ◆平塚敬二 委員 去年、二十七年度の収支計算書と二十八年度の予算書を見ると、ことしのほうがかなりマイナスが大きくなると、これは予算ですから予定ですよね。これは状況は何でなんですか。 ◎杉中 事務局統括部長 私ども公益法人が予算を組むときは、区の場合ですと収入がある程度決まっていて、それにぴったり合わせるように支出を考えるかと思いますが、私ども公益財団法人の場合は、当然収入も見ながらなのでございますけれども、公益目的を達成するために、事業の規模なり質なりを落とさずに予算を組み立てていくと。結果的に赤字予算を組むことが多いんですけれども、これはどういうことで処理していくかというと、内部留保を取り崩してでもその質を落とさずにやっていこうというところでやっております。ただ、決算のときになりますと、その赤がだんだん小さくなっていくという傾向はございます。 ◆平塚敬二 委員 要は、予定はこれぐらいにつくっておいて、実際はもっと赤字は縮小するというのが毎年の恒例なんですか。 ◎杉中 事務局統括部長 あともう一点補足しますと、ことし文学館が半年間休館いたしますので、その分の影響もあるかというふうに思います。 ◆平塚敬二 委員 わかりました。 ◆上島よしもり 委員 きょうはお越しいただきましてありがとうございます。  せっかくお越しいただいて、いろいろ聞きたいことはあるんですけれども、友の会とかとありますね。あと、これは美術館以外にもたしかありますよね。それぞれの人数はどれだけ増減があるかというのはどこかに載っているのかな。さっきから見ていたんですけれども、その人数等がどこに載っているのかちょっとわからなかったんですが、その辺というのが以前は、そういう友の会の会員をふやすみたいに、僕が議員になりたてのころは結構頑張ってやっていたように見えたんですけれども、今は余り聞かないような感じで、余り一生懸命やっているふうに見えていないなというのがありまして、海外で美術館とかそういうものを運営するときに市民の方のかかわり方というのは、またそういうお話も伺いたいなと思うんですけれども、やはり世田谷区でこれから、まさに世田谷区のブランドの大事な要素であるということは我々もよくわかっているんですけれども、そこはもっと区民の方が一緒になってというのをもう一回やっていったほうがいいんじゃないかなと僕自身は思っているんですが、その辺のこの間減っているのかふえているのか、また、今後そういったところにどういうふうに工夫を加えていくのかというのをお考えがあれば伺いたいんです。 ◎城倉 事務局長 数字のことについては、友の会は任意団体ということで、財団の団体の内部の組織とかそういうことではありませんので、決算書とかの中には載っていないということがあります。  それで友の会については、文化生活情報センター、パブリックシアター、それから美術館、文学館の支援団体でもあります。協働して一緒にやっていくという場面も多々あります。人数的には、二十八年度なんですけれども、パブリックシアターが二千二百人弱、それから美術館のほうが約七百人、それから文学館の友の会が七百人弱というような状況があります。年によって多少の変動がありますけれども、数字的にはほぼここら辺の数字なのかなという状況があります。  それとあと、区民の方々と一緒にということがあります。それは文生センター、それから美術館、文学館は区立施設ということがあり、それから、文化芸術活動というのは、ちょっと言い方に語弊があるかもしれませんけれども、単に与えるものということではなく、みんなで盛り上げていく、生活を豊かにするための一つとしては、やはり参加もあったりとか、そういうことが非常に重要じゃないかなというふうに考えております。 ◎伊佐 文化生活情報センター副館長 補足になりますけれども、私どもパブリックシアターの関係の最近の友の会の状況でございますけれども、新年度になりまして、先ほど城倉局長のほうから二千二百名ほどというふうに御報告がありましたけれども、今、三千名近く、二千八百を超えるような状況になっています。  なぜかというと、やはり公演がいい公演であれば、その優先予約だとかそういったところで、友の会の会員になって少しでもチケットを確保しようということで、言うなれば、日本全国に会員がいるような状況になっています。会員数の推移ですけれども、やっぱりいい公演が続くと伸びるというところはありますけれども、ちょっと減るときもあると。本来の目的はタニマチですから、そういった区民さんに支えられるという観点で、私どもも引き続き頑張っていきたいと思いますけれども、そういった傾向が最近ちょっとあるということでございます。 ◆上島よしもり 委員 では、そういう方向でということなので、これは外部でやっていらっしゃるということなのですけれども、ある意味その辺の工夫というか、お互い協力し合うような形で、将来もっともっとこうやったらいいんじゃないかみたいな話もしてもらいたいなとぜひ思います。  あともう一つ、海外とかですと、やっぱり観光とかでかなりうまく生かして、美術館とか博物館とか、そういった来客数をうまく獲得していると思うんですけれども、これからオリパラということで、二〇二〇年に向けてその辺の動きというのはもう既に始まっているんじゃないかなと思うんですけれども、その辺の意気込みというか、何かこういう考えがあるとかというのがあればお聞かせいただきたいんです。 ◎永井 理事長 文生センターのほうでは劇場を中心にオリパラ対策ということで国際協働事業をふやしたり、それからモニターで、ちょっと小さいかもしれませんけれども、英語、フランス語、そのような同時通訳のシステムを考えたりして外国人などもお呼びしようというふうに考えて、今いろいろ工夫を凝らしているところでございます。 ◎城倉 事務局長 今の話なんですけれども、世田谷区全体が今それに向かって本部をつくり進めている。その中で、これは文化財団だけでなく外郭全てということになると思うんですが、世田谷区のその方向性を認識しつつ、私どもも文化財団でできることを二〇二〇年に向かってプログラミングして、それを区のほうに提出している、そういう関係がございます。それから、今回、指定管理の提案書の中でも、その点を認識して取り組んでいくということで考えているという状況がございます。 ◎河合 美術館副館長 ちょっと補足なんですけれども、美術館としまして産業振興公社と連携をリンクしまして、十月でしたか、観光ツアーを今予定しているところです。そういう試みも初めているということです。馬事公苑だとか、いろんなところをめぐる中で美術館も入れてというようなことも企画しております。 ◆あべ力也 委員 昨日も区民生活常任委員会があって、指定管理者の指定の件でさまざま意見を申し上げましたし、これまでのせたがや文化財団のさまざまな問題等についても区側に対してはいろいろ要望をさせていただきましたので、きょうはその点については申し上げませんけれども、きょうは生活文化部長もいらしていますから、きのうの委員会でのやりとりに関しては、こういう意見があったと、その上でさまざまな改革についてしっかりやっていただきたいということについては、区側から財団のほうにしっかり申し入れをしていただきたいと思います。  実際、今回、基準監督署のほうから指導を受けたということについては、これは延長線があって、既に私のところに財団の職員からこういう問題があるということでお話も伺っていたと、それをもとに議会でも予算委員会の中で指摘をして、区ともさまざまやりとりをさせていただいたんだけれども、結果的に労働基準監督署のほうにどういう形で情報が行ったのか、それで指摘を受けたというような結果になって、指導まで受けたということですから、これはしっかり重く受けとめていただいて、改革委員会でこういうことになっていますけれども、この改革に関して決定権者がどなたなのかしっかり認識をしていただいて、改革を着実にやっていただきたいと思います。これはしっかり申し入れておきます。  その上でですが、またちょっと別件ですけれども、区民の方で、私の存じ上げている画家の方で、美術館で美術協会が開催をする展覧会に出品依頼をされるんだそうです。ところが、出品をするときに、その出品費用というんですか、それを多額な費用を払っていると、これというのは美術館は認識しているんだろうかというようなお問い合わせがこの前あったんですよ。美術館で個展をやったり何かするスペースというのはお貸しになっていますね。それでその上に、またそこの費用を払って、そこに参加される方から又貸しみたいにお金を取っているというようなことに関しては、これはどうなんですかねというような話をされたということなんですが、これが第一点。  それとこの前、区民生活常任委員会で視察に行ったのは大阪ですか、そのときも観光とかそういうことについていろいろ伺ってきたときに、私もそのときにちょっと意見を述べたんですが、美術館とか演劇をしている三軒茶屋のパブリックシアターとかというのはチケットを発行しているわけですね。そうすると、需要が多いとか、あと、この演劇を見たいとか、この展示会を見たいというと多くの方が殺到する場合がありますね。現状はどうなのか僕にはわからないんだけれども、そういった場合に、ほかの国なんかの場合はネットで時間単位で予約をするとかということをやっているんですね。  それと今、特にチケットなんかの場合には、インターネットでネットオークションか何かで転売をされるというようなことが一つ問題になっていて、特にいろんな芸術家、アーティストと言われる方がチケットの転売を禁止するというようなことを今アクションされているということで、ネットの中でもいろいろ展開をされているということなんですが、特にそのチケットを発券するとか、購入をするということの主催というか、そういう場所を持っている世田谷区の文化財団としては、そういう対策に関してどういうふうにお考えなのかなと感じるんですけれども、その点はどうですか。 ◎河合 美術館副館長 まず一点目、美術館で、区民ギャラリーの貸し出しのお話かと思います。そこで出品者が、参加する方にお金を取っている……。 ◆あべ力也 委員 そうです。参加する方もいわゆる画家の方なんですね。出品料を取っているんだって。 ◎河合 美術館副館長 そこからお金を、要するに又貸しというか、その出品料というのは実費であればある程度わかるんですけれども、それ以上にもうけということであれば、営業的な話になるとちょっとルール違反という話なので。 ◆あべ力也 委員 本人のお話だと、多額な出品費というお話でございまして、金額までは聞いておりませんが。 ◎河合 美術館副館長 私は、ちょっとそこまでは認識をしていなかったものですから、戻りまして事実確認をしてみたいと思います。  それから、美術館として毎週土曜日とか日曜日によくイベントをやっております。演劇も美術館としてやっておりまして、実はきのう志村ふくみさんの企画で、美紗姫という有名な舞踏家が踊るような形のチケット販売をやりまして、一日五十枚ということで、やはりネットのほうでは四十枚、それから電話受付で十枚ということで、チケットは午前中に全て売り切れました。ただ、転売ということもありますので、一回につき三枚しか売らないということで、かなり瞬間的に売れましたので、転売というおそれも認識はしていますが、それを回避するような形でやっております。美術館はそんなことです。 ◎伊佐 文化生活情報センター副館長 私ども劇場系のチケットについては、基本的には業者に販売だとかを委託している状況がございます。今までに私も詳細をつかんでいるところではないんですが、芸術監督主演の芝居のチケットがネットに載ったと、それぐらいかなというところなんですけれども、戻りまして、その辺についてはもうちょっと詳細を把握したいというふうに思っています。今のところはこういった話でございます。 ◆あべ力也 委員 そういった転売に関しては、転売ができないようなシステムがいろいろあるというふうに聞いているんですね。いわゆるミュージシャンとかアーティストと言われる方が、これなら転売ができないだろうというようなシステムで販売をしているということも最近ふえてくるような状況にあるという話も聞いておりますので、実際に本当に見たい方が見られると。間に入った、これはプラチナチケットだからもうかるよというような形で転売目的で買われるようなことがなくなるようにぜひ研究していただきたいと要望しておきます。 ◆石川ナオミ 委員 確認と要望、二点を伺いたいと思います。まず確認で、報告書の中の九ページにも、情報提供ということで、文化芸術の活性化を図るための情報提供ということが挙がっております。ツイッターを開始して、紙媒体よりも情報の即時性があって効果が非常に上がったということなんですが、こういったところは、紙媒体よりもどれだけ効果が上がったのかというのは実際に数字で出ているのかどうかということを教えていただきたいと思います。また、こうした情報提供というのは今後も非常に重要になってくるかと思いますので、今後どういうふうにPRをしていくかということなども伺えたらと思います。  あともう一点は、先ほど上島委員がおっしゃっていました二〇二〇のオリンピック・パラリンピックに合わせて、スポーツだけではなくて、こうした芸術もコラボレーション、融合ができないかというところで、先ほどツアーを組んでいらっしゃるというように、とてもユニークな取り組みもありましたが、今後、企画展などで作品そのものを見ていただくときに、スポーツとのコラボレーション、企画が何かできるかどうかというところで、その点などはお考えでしょうか、お聞かせください。 ◎杉中 事務局統括部長 先ほどの最初の情報提供のツイッターとかですけれども、きょうは具体的な数字は持ち合わせておりませんが、アカウント数とか、ホームページなんかをどれだけの人が見たかというのはちゃんとデータ的にとっておりますので、その点で多くの人が見ているという判断はしているところです。 ◎堀川 文学館副館長 こちらは世田谷文学館のツイッターで情報発信をするというところの御指摘かと思います。それで、データ的なことで効果が高いというところまでは把握しておりません。ただ、実際問題として、昨年度来、また今年度でございますと、私が着任してからは、セタブンマーケットというところで、一日のイベントだったんですけれども、その用意の段階からずっとツイッターで発信してきたんですけれども、やはりそこなんかではリツイートをされるような状況とかで、目的意識といいますか、関心を持って見ていただけるということで言えば、やっぱり紙媒体とは違って、ツイッターとかSNS等の効果というのは高いというのが実感としてあるわけでございます。ですので、そういうところに今後ますます力を入れていきたいと思っております。 ◆石川ナオミ 委員 あともう一点、二〇二〇の芸術とスポーツとの融合、コラボレーションというところでは、今後の企画というところにおいてはいかがでしょうか。 ◎城倉 事務局長 オリンピックに向けては、本当に国家事業の中で、各自治体、それからいろいろな各団体がどうかかわっていくかということで、実際にプログラムも可能だというふうに考えておりますので、今後積極的に取り組んでいきたいというふうに思います。 ◎永井 理事長 具体的なプログラムで申し上げますと、来年の秋、アイスホッケーと地域との関係性のようなものをテーマにした公演がございます。トラムですけれども、これはとてもおもしろいと思いますので、ぜひいらしてくださいませ。 ◆藤井まな 委員 きのうの委員会で言いたいことはもう十分言ったので、改革委員会の話は、きょうは質問はしないですけれども、きょうは生活文化部長もいるからあえて言いますけれども、十二月に改革委員会から意見書が出て、それを文化財団、理事長が受け取るというところにはとてつもなく注目をしていますし、注目している以上に、我々は改革委員会がどういう意見書を出すかも注目していますからね。ぜひとも生活文化部長にも、そして財団の皆さんにもしっかりと御対応していただきたいと思います。これは意見です。注目しています。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、予定の時間となりましたので、ほかに質疑がなければ、以上で公益財団法人せたがや文化財団についての報告を終わります。  参考人の皆様に委員会を代表してお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆様に御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。本日はまことにありがとうございました。  ここで説明員、参考人の方の入れかえを行います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 おはようございます。次に、株式会社世田谷川場ふるさと公社についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、宮林代表取締役、宮内取締役専務、鴨志田取締役営業部長、島田営業課長に御出席をいただいております。本日は、お忙しい中にもかかわらず、本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。  それではまず、経営状況の報告からお願いします。区側からの報告をお願いいたします。 ◎齋藤 区民健康村・ふるさと交流課長 それでは、平成二十七年度株式会社世田谷川場ふるさと公社の経営状況について御説明いたします。  まず、1の年度別施設利用状況ですが、過去五年間の推移を示しております。なお、人数は延べ人数で記載しております。平成二十七年度の合計が六万二千四百四十一人となっており、前年度に比べて約五千人の増となっています。区民の利用や交流事業の参加者が増加しているほか、区内私立学校の団体利用がふえており、運営は順調となっております。  次に、2の主な事業実績ですが、(1)施設運営維持管理については、平成十八年度から指定管理者制度が実施され、指定管理者として一層のサービス向上や経費低減を目標として、快適に利用できる施設運営に努めたところでございます。  (2)川場村運動公園施設運営維持管理については記載のとおりとなっております。  (3)移動教室事業につきましては、カントリーガイドウォークやナイトハイクなど川場村ならではのプログラムを提供し、学校の要望に柔軟に対応しております。給食提供については、食物アレルギーを持った児童も安心して参加できるよう、学校関係者と緊密に連携しながら献立に工夫を加え、それぞれの児童に合わせた食事の提供に努めております。  (4)一般賄事業は、ふじやま、なかのの両ビレジでの食事の提供と田園プラザレストラン及び民家レストランの営業となっております。村内や近隣地域の食材を積極的に使用し、旬の素材を利用した季節感あふれる献立をそろえ、質の高い料理提供に努めました。道の駅川場田園プラザは引き続き高い人気を保っており、平成二十七年度は約百七十万人もの観光客が訪れておりますが、その中でも田園プラザレストラン、武尊及びピザ工房では、地産地消を推進して、地元食材をふんだんに取り入れたメニューが好評を博し、高い人気を得ております。  (5)交流事業では、世田谷区民が川場村を第二のふるさととして、村民とともに保全、育成していくことを目的として、平成十八年七月に開校いたしました健康村里山自然学校の事業運営の事務局機能を果たしております。具体的な事業内容は記載のとおりになっております。  (6)PR活動では、エフエム世田谷やホームページなどに加えて、せたがやふるさと区民まつりを初めとする区内で行われる各種イベントにおいて、村内の生産物の販売とあわせて対面PRに努め、平成二十七年度は延べ七十回出展し、その販売を通じて直接区民にPR活動を行っております。  それでは、裏面をごらんいただきたいと存じます。損益計算書の要約について御説明差し上げたいと思います。なお、単位は千円で、千円未満は切り捨てとなっております。  初めに、売上高ですが、時間の関係上で主なものを説明させていただきます。  一番目の施設運営維持管理ですが、区からの指定管理料であり、施設利用料を無料としている移動教室を含めた通年の施設の運営維持管理費でございます。金額は三億四千六百三十八万一千円となっております。  川場村運動公園運営維持管理費は、川場村の施設のてんぐ山公園グラウンドの維持管理施設を川場村から受託している事業であり、金額は八百四十九万二千円でございます。  次に、川場村学校給食調理は、平成二十二年度から受託している川場村の小中学校の給食調理業務で、平成二十七年度は二千二百五十四万五千円でございます。  利用料収入は、区民健康村施設の宿泊の施設使用料収入で、金額は四千四百四十四万二千円となっており、交流事業の参加者や施設利用の増加など、事業内容の充実や営業努力等によって前年度比で約六百四十一万七千円の増となっております。  移動教室事業は、区の教育委員会からの登山コースの整備や勤労体験学習農場の管理委託費で、金額は三百五十七万円となっております。  移動教室給食賄事業は、移動教室参加児童の給食費相当の収入を計上しているもので、食材の仕入れ相当分一千四百二万二千円となっております。  一般賄事業ですが、ふじやま、なかのの両ビレジでの食事など賄い事業及び道の駅田園プラザにおけるレストラン、ピザ工房の売り上げとなっております。売上合計高は二億四千五百六十四万一千円で、田園プラザの人気に伴ってレストラン及びピザ工房も非常に好調な売り上げを記録しており、前年度比で三千二百九十七万二千円の増となりました。  交流事業は、主に事業の参加からの参加費や区内イベントでの物産展の売り上げで、金額は四千百七万二千円でございます。前年度比で比べますと五百八十六万三千円の増となっております。  これらの合計が売上高の合計(A)で七億五千三百四十七万四千円となっております。  次に、売上原価(B)が一億八千三百七万四千円、売上高(A)から売上原価(B)を差し引いた金額が売上総利益五億七千三十九万九千円となっております。続いて、会社経営や事業運営に係る経費等になりますのが、販売費及び一般管理費(C)で五億五千七十八万五千円です。売上総利益から販売費及び一般管理費(C)を差し引いた金額が営業利益一千九百六十一万四千円となります。これに営業外収益(D)七百七万四千円を加えた金額が経常利益二千六百十九万円となります。さらに特別利益としまして、固定資産受贈益が四十九万九千円ございました。これを加えますと、税引前当期純利益が二千六百六十八万九千円となります。ここから法人税住民税及び事業税(E)一千四百四十九万九千円を差し引きますと、当期純利益一千二百十八万九千円となります。これに前期利益剰余金一億八千三百四十五万円を加え、当期末利益剰余金合計は一億九千五百六十三万九千円となっております。  なお、参考といたしまして、過去五年間の出資概要を記載しておりますので、御確認ください。  続いて、平成二十八年度、世田谷川場ふるさと公社の経営状況、事業計画、収支計画について御説明いたします。  まず、事業計画ですが、(1)施設運営維持管理から(4)のその他の事業まで、基本的には昨年どおりとなっております。  次に、収支計画ですが、収入について主なものを説明させていただきます。まず一番目の施設運営維持管理事業は三億四千六百二十九万八千円、効率的な施設管理等を行うなど経費削減努力によって、前年度比で八万三千円の減となっております。  次に、収入の部の上から五行目にある利用料収入ですが、四千六百五十万二千円、利用者の増加を考慮し、前年度実績と比べて二百六万円の増を見込んでおります。
     次に、一般賄事業等、レストラン運営事業ですが、田園プラザレストラン及びピザ工房の営業が好調であることを受けて、一般賄事業が七千三百四十万円、レストラン運営事業が一億九千三百九十万円、前年度二つを合計した実績と比べて二千百六十五万九千円の増を見込んでおります。  以上、収入合計(A)は七億八千百五十九万二千円を計上しております。  支出については、売上原価、販売費及び一般管理費の合計(B)は七億五千八百二十一万九千円を計上し、当期収支差額、(A)引く(B)につきましては二千三百三十七万二千円を見込んでおります。  私からの説明は以上になります。 ○岡本のぶ子 委員長 では、団体のほうから経営方針についての御説明をよろしくお願いいたします。 ◎宮林 代表取締役 ありがとうございました。御挨拶をさせていただきます。  おかげさまをもちまして、今報告がありましたように、順調に公社を動かしていただいてございます。区民の皆さんの健康及び休養等、保養のためにつくられておりまして、最も評判のいいところは、川場村の自然とタイアップした体験型の休養、保養ができるというところだと思います。実はこれが三十五年たっておりまして、今、ふるさと創生というブームが入ってございますけれども、まさに川場と世田谷区の交流事業が一つの事例となっておりまして、このような交流事業を六次産業も踏まえて全国に展開していく必要があるということで、政策のほうからも強く関心を持たれているところでございます。  それからもう一つは、学校教育におきまして、自然体験型を移動教室ということで入り込んでいるところもほかに例がございません。二〇一八年度に文科省は大きく指導要領を書きかえるそうでありますけれども、その中にESD、いわゆる環境教育推進をどうしていくんだというところが課題になるということでございまして、これも実は世田谷区の事例に沿いまして、できるだけ子どもたち、児童を農山村に入れて原体験をさせていくことがこれからの日本の教育の一つの方向性ではないかということが議論されているようでございます。さらに、ことしの五月にはふるさと公社のなかのビレジの裏のところで群馬県全体の植樹祭が行われまして、区長さん初め、いろいろな方に参加していただきました。日本の森林そのものが大変荒廃して国土管理が危ないという中で、やっぱりそういった発展形態を見せているのは、川場と世田谷区の大きな交流事業の方向性が位置づけられたものというふうに思われておりまして、これも全国から高く評価された事業内容でございます。  まだまだたくさんあるんですけれども、以上のようにたくさんの評価が得られているということは、まさに世田谷区と川場村が一致団結した中で、親戚のような交流事業を展開してきたたまものではないかというふうに思っております。そういう中で、公社がその一端を握って両方をコーディネートといいますか、両方をつないでいく役割を持たせておりますので、建物のほうは若干古くなりましたけれども、逆にわびさびが出てきておりますし、昨年はクーラー等も入れさせていただきましたので、より環境がよくなったということになりますし、やっぱり三十五年間の間に自然の形態は大分変わりましたので、要するに幼齢期から中齢期に入ってまいりました。その自然の変化もまた区民の皆さんのいい保養になるのではないかというふうに思っています。これからも頑張ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がございましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 今見せていただいている中で、二ページなんですけれども、五十九校が移動教室に行っている中で、各校ほとんど二プログラム以上使っていただいていると。今、ESDに関してお話しいただきましたけれども、子どもたちの体験プログラムがとても充実した上に、学校関係者の方にも受け入れられているということがここからも読み取れまして、人数も、つまり来た数に比べて延べ人数がすごく大きいので、多分各自二プログラムずつ楽しんでいるという数字なので、これはとても期待しております。  ESDに関しては自分自身が結構専門的にやっているので、思うんですが、自然のすばらしさも体験してもらいたいんですが、成長につながるよい失敗を子どもたちにしてもらえるような、さらに一つ踏み込んだ、つまり魚をとろうと思ったら、とれる子もいるし、とれない子もいて、二匹とれた子は一匹もとれなかった子に分けられるとか、とれなかった子は次はとるぞと、どうしてとれなかったのかなと思ったところから自分の成長につなげるみたいに、今打たれ弱い子どもがふえている、外遊び体験が少な過ぎるというふうによく言われているんですけれども、成功体験をつくるプログラムだけではなく、ここまで練っていった中で、川場の自然の厳しさというものも体験できるようなさらにワンレベル上のプログラムを期待しておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。希望させていただきます。要望です。 ◆桃野よしふみ 委員 まず、意見というか要望なんですけれども、A4の紙の年度別施設利用状況のほうなんですけれども、傾向としてはたくさんのお客様に使っていただいているということで、人数は伸びているのでいいなと思うんですけれども、この一覧表というのは多分傾向とか増減を見るものなので、できればグラフか何かでわかりやすく、これは表だと読み取るのに手間がかかるものですから、ぜひ工夫をしていただきたいなというのがまず要望です。  それと質問なんですけれども、川場村を訪れる外からのお客さんはたくさんいらっしゃると思うんですが、例えば外国人の方なんていうのは、最近の傾向というのはどうなんでしょうか。 ◎宮内 取締役専務 外国人の方々もかなりふえてきまして、例えば、韓国の皆さんが健康村を視察に来たりもありますし、実はきのうふじやまビレジでは、セントメリーズの中学生、高校生が使っていたり、それから、田園プラザでは外国の方々がかなり多くなってきています。実は二〇二〇年オリンピックに向けて、村を挙げてパンフレットを英語化していこうとか、四か国語にしていこうとか、それから実は今、村の中でサインも考えていまして、先行で田園プラザ周辺だけでも四か国語対応をしていこうというような話も出ています。外国人だけのデータというのはうちの施設はとっていないのであれですけれども、ふえていることは間違いないと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 我々の委員会で大阪のほうに視察に行って、観光についての施策というのを勉強してきたんですけれども、私が一番印象に残ったのは、データをすごくたくさん持っているなと思ったんですね。例えばどこから来ているのか、外国から直接来ているのか、いや、東京から来たんだよとか、いろんなところを回ってきたんだよとか、どういうことを目的に来ているんだということとか、どういうことに満足したんだとか、いわゆるマーケティングということが本当に民間企業と同レベルというか、すごくマーケティングができていて、ターゲティング、ではここをこうしていこうということがしっかりできているなという印象があったんですね。  もちろん皆さんがどこまでそういう耐力をお持ちか、やり切れるかということはさておき、考え方としてはすごく参考になるんじゃないかなというふうに思いましたので、例えば、田園プラザなりなんなりでちょっとアンケートをやって答えていただくとか、積極的なそういうかかわりを持っていかれるといいんじゃないのかなと思いました。意見なんですけれども、ぜひ何か御意見をいただきたいんです。 ◎宮内 取締役専務 田園プラザ道の駅のところでは、ビジターセンターということで、村を挙げて、村の全員が加盟している、全員というか、宿泊施設なり、お土産屋さんが加入している観光協会というのがありますので、そこが結構機能していますので、そこでデータ化を図ってみられればというふうに思っていますので、村へ帰って相談させていただければと。 ◆桃野よしふみ 委員 セントメリーの子どもたちが利用という話がありましたけれども、例えば私も海外に旅行に行ったときに、言い方が適切かどうかわかりませんけれども、ちょっと田舎のほうに行くとすごく楽しいんですね。例えば、外国人の方が東京に遊びに来て、東京を観光すると、多分誰しもが回るようなところをばばばっと回って帰っていかれると思うんですけれども、ちょっと離れるとやっぱりユニークな体験ができるし、それこそ日本のよさだ、これが日本のよさなんだなということにも多分気づいていただけると思うので、ぜひその辺は力を入れていただきたいなと。もちろん経営上もいいんだと思いますけれども、情報発信という意味でもすごくいいでしょうし、国際交流という意味でもいいでしょうし、恐らく外国の方といろいろおつき合いするのは当然困難もつきまとうとは思うんですけれども、そこから生まれるものも多いと思いますので、ぜひ積極的にやっていただきたいなというふうに思います。 ◎宮内 取締役専務 ありがとうございます。 ◎宮林 代表取締役 大変貴重な御意見を賜わりましてありがとうございました。日本も今、日本型DMOということを盛んに提唱しておりまして、実は役場のほうはこれを大きく進めていこうという背景がございます。それに向かって、世田谷区がオリンピックのときに世田谷区とアメリカとのかかわりが強くなるということがありますので、ぜひその辺はタイアップさせていただきながら、公社のほうもきちっとそろえていきたいなという議論は今進めているところでございます。大変ありがとうございました。 ◆平塚敬二 委員 桃野委員とかぶるところもあるんですけれども、田園プラザのほうには百七十万人見えていて、二十七年度を見ますと、日帰りも合わせると合計五千人以上の方がふえていますね。先ほど外国人という話もありましたが、当然日本人の方も多いと思うんですけれども、公社ではこのふえた要因というのはどう捉えられているんですか。 ◎鴨志田 取締役営業部長 今の御質問の件ですが、御宿泊の方々については、先ほどお話をさせていただきましたとおり、川場の魅力をピンポイントでお伝えすることによって、理科関係の随分関心を持ったグループ、東京生物クラブ連盟というグループが世田谷区内にございまして、そういった方々に、特になかのビレジの後背の十一ヘクタールの友好の森を御案内したり、川場村の環境を積極的にPRすることによってかなり強い関心をいただいて、かなり多くの方に利用いただいています。宿泊の部分の増加の半分くらいがそういった方々で占められております。  あともう一つが、エアコンの話が先ほどございましたけれども、利用環境が非常に改善されましたので、そういったものもかなり大きく作用しているのかなと。ちなみに、今年度も全く同様に去年を上回る利用人数が実現しております。八月末までのデータではそうなっております。今後も、ことしはこの傾向が続くのかなというふうに捉えております。  一般利用の方についてなんですが、区民の皆さんもコンスタントにずっと来ていただいて、特に町会の方とか自治会のグループの方にそういった利用をしていただくとともに、村の中の方々の利用が結構多くございます。例えば、施設的に非常にいいバーベキュー場がございますので、そこを村の方が、やっぱり自分たちの施設でもあるということで身近に感じていただいて、積極的に利用していただいている、こういった状況がございます。 ◆平塚敬二 委員 いい循環が今本当に回り出したという感じですので、エアコンは、確かに最近は暑いので、今までは涼しかったけれどもだんだん暑くなってきたというのはよくわかるんですが、あとは今後なんですけれども、そういう意味では、温泉施設を増築してまたもっと引き込もうという予定なんですけれども、私も行ったんですけれども、料金の設定がちょっとまだ難しいとかというふうに、高目の設定になっているじゃないですか。そこまで強気なのかなと思いながら、皆さんが周りの価格にある程度合わせながら徐々に上げていくのはわかるんですけれども、どんとやっちゃうと難しいかなと思いながら、その辺はどうですか。 ◎宮林 代表取締役 これもまた後で補足させていただきますけれども、料金設定につきましては、今、村の中にも一つかなりハイレベルのものがありまして、これがかなり順調に動いているということが一つあるんですけれども、ただ、公社がやるのは区民の皆さんへのサービスですので、これについても、今まではどちらかというとグループレベルでの皆さんの利用がかなり多かったと、これを家族組にしていくためには、ちょっとグレードを高くして、そして料理とかも少し上げて、そういった雰囲気の中で自然を満喫していただく、まさに川場ならではのDMOをつくり上げてみたらどうなのかなということで検討はさせていただいておりますけれども、ちょっと上げていただいて計画しているというところでございます。 ◎宮内 取締役専務 もう一点、料金の設定についてはなかなか難しいところもあるんですけれども、先ほど申し上げましたが、川場で唯一高級旅館がありまして、そこと同等ぐらいにさせていただきたいということなんですが、例えば、民宿とか、日帰り入浴施設等々が村内にございまして、それと同等の金額ぐらいにすると、逆に民業圧迫というか、うちが一人勝ちをしてしまう可能性がどうしても高いというのもございまして、民業圧迫をせずに、無理のない範囲の中でお客さんに負担していただく分を、川場の村内の今一番トップレベルの旅館さんぐらいのところまで持っていこうかというような設定です。それより下げてしまうと逆に民業圧迫というのがちょっと出てくるかなという懸念がございます。  それから、お風呂だけということではなくて、例えば、道の駅田園プラザで、うちのふるさと公社が運営するレストラン、ピザ工房とお風呂がセットになったような売り方をするとか、極力そういういろんなことを考えながら順調に滑り出したいなというふうに思っております。 ◆平塚敬二 委員 それを聞いて安心しました。確かに値段が高いと思ったんですけれども、そういう周りがあって、そこを圧迫しない程度に呼び込みたいと。まさにピストンですか、バスも運行させながらセット販売みたいな形でやれば多分お客さんも来てくれるのかなと思います。わかりました。ありがとうございます。 ◆あべ力也 委員 毎回同じような要望をしているので、また改めてしたいんですが、ペットの関係ですね。宿泊するときに、ペットも家族ですから、わんちゃんも旅行に一緒に連れていこうと思ったときに、田園プラザとかそういうところに連れていったりしたときに、例えばドックランがあったほうがいいなとか、宿泊施設でわんちゃんも一緒に部屋に泊まるというのは難しいんでしょうけれども、わんちゃんも一緒に泊まれたほうがいいなとか、そういうことを今までも何回か御要望させていただきましたけれども、今世田谷区内には三万五千頭のわんちゃんがいるんですね。うちのわんちゃんもその一匹なんですけれども、川場村にもわんちゃんと行きたいという区民もいらっしゃると思うんですね。  だから、そういうときに、うちのわんちゃんも一緒に行けるんだといえばそういう需要もあるでしょうし、それと、犬にしろ、猫ちゃんにしろ、ペットを連れていくことによって、また道の駅なりなんなりで販売するものも、ペット関連のものなんかも販売できる可能性も出てくるでしょうということも考えられますので、何回か要望させていただいているんですが、何となく、どうも受け入れていただいていないようですね。ペットに冷たい施設じゃなくて、ペットを受け入れていただけるような温かい施設をぜひつくっていただきたいなと思うんですが、要望しておきますけれども、お考えはどうでしょうか。 ◎宮内 取締役専務 ペットを連れて御宿泊される方もいるんですけれども、例えば、車の中で御自分で面倒を見るとか、それから、沼田の中ではペットを預かるところが一軒あったんですけれども、今はそれがなくなってしまって、現実にはペットホテルは利根の中には多分ないと思っています。ドックランも、私も田園プラザの中につくりますというような話もしたことがあるんですけれども、それも組織が違うものですからなかなか実現をしてこないというのが現実です。  それからもう一点は、この前お話しさせていただいたように野生生物の問題もございますし、それらも注意しながら――野生生物といいますと、ことしは多いんですけれども、最近では、熊、猿、イノシシ、鹿、これらの影響も少しは考えなきゃならないかなという気がしていますが、いずれにいたしましても、所管課と相談させていただきたいということでございます。 ◆あべ力也 委員 ぜひ検討していただいて、ペットを取り巻く関連産業というのは今大変需要が上がっていて、一つのそれなりの産業になっているわけですから、その部分を取り込んでいくということも事業としてされているわけですから、そういう視点も持っていただいて、それに関連するペットを飼っていらっしゃる方の需要喚起もいろいろあるでしょうし、特に民業圧迫をするような内容ではないと私は思いますし、どちらかというと、使い勝手の問題であったり、利用者に対する配慮ということで考えれば、民間の事業者さんもペットに関連するサービスをやっているということも大変多くなってきていますので、そういう配慮もぜひ検討していただきたいと改めて要望しておきたいと思います。うちのわんちゃんと一回、川場村に行きたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 ◆石川ナオミ 委員 交流事業ですとか、学校教育での面でも非常に高い評価を得ているということで、これは私もうなずけますし、納得もしておりますし、高く評価をしております。その中でも移動教室ということにおきましては、これは昨年も触れさせていただきましたが、やはり川場の自然の美しさとか、先ほど高岡委員もおっしゃっていました厳しさという面を子どもたちも実際に肌で感じることができますし、ナイトハイクでの星空の美しさですとか、その場に行かないと見られない自然を体験できるということで、実はことし五年生の娘もまさに体験をさせていただいて、非常によかったということを家庭でも話をしておりました。そうした感動を与えてくださったということにおきまして、皆様の企業努力といいますか、日々そうした積み重ねをしてくださっているなということに改めて感謝申し上げたいと思います。  ところが、ちょっとネガティブなことでもあるんですが、川場の移動教室に行くという前に、どうしても保護者の説明のときに、一部の保護者からは放射能の問題をまだ心配されていらっしゃる声がやはり上がったというのもあります。こうした心配事は年を追うごとにどんどん少なくなってきているとは思うんですが、どうしても、少ないからとか一部の保護者からということで看過はできないことでもあろうかと思います。そうした危機管理ですとか、安全性についてどのように取り組んでいらっしゃるかということを改めてこの場で伺ってもよろしいでしょうか。 ◎齋藤 区民健康村・ふるさと交流課長 引き続き区民健康村・ふるさと交流課のほうでは、定期的に定点の放射能測定をこの後もまた引き続き行っていく予定ですし、また、鉱石山というところが工事のために今まで使われていなかったんですが、来年度あたりからは使えそうだということで、そこも事前に放射能をしっかりはかって、ホームページ等で公表して、安心に川場を利用していただけるように、我々のほうは、定点観測を含めて引き続きそうやって御報告を差し上げたいと思っておるところでございます。 ◆山口ひろひさ 委員 僕も三年前か何かに行かせていただいて、星野リゾートみたいなホテルができて影響があるのかなという感じがしていたんですけれども、順調に伸びているということで安心はしているんですが、ただ、これからは一般家庭の家族の方々にもということだったんですけれども、料金設定で民業圧迫ということがあって、非常に難しい部分があるのかもしれないですけれども、ただ、それであれば、僕は三年ぐらい前から行っていないのであれですけれども、例えばちょっとした壁紙をきれいにするとか、内装というのかな、今度お風呂もきれいになるじゃないですか、そういうものをきれいにするだけでも行った感じが変わってくるので、その辺のちょっと高目の料金設定をしているのであれば――区民の方と一緒に区民以外の方もいらっしゃる場合も多分あるだろうと。料金設定が違いますね。区外の方というのは僕の感覚でいくとかなり高い。僕が区外の人で友達に誘われて行ったとしたら、正直な話、あそこにその金額で泊まるんだったらリゾートホテルのほうに行っちゃったほうがいいなという感じがするので、やっぱりちょっとした清潔感というのかな、老朽化しているのであれなんですけれども、そういうところもちょっと気を使ったほうがいいのではないかなという感じがしたんですけれども、それは区のほうになるのかな。 ◎齋藤 区民健康村・ふるさと交流課長 まず、区民と区民以外の料金設定についてなんですが、先般、提示させていただいた予定である温泉棟の料金もさることながら、現在泊まっていただいている方々の施設利用料についてもちょっと格差をつけておるところですが、賄いとの兼ね合いでいささか不合理なところが若干出ているのが正直なところです。ですから、来年の温泉棟の利用料金の改定のときに合わせて、できれば区民以外の方と区民の方との差は同じようにしますが、賄いとかで不合理が生じないような利用料金の上限枠の設定を変えさせていただきたいかなというふうに今考えておりまして、来年度の第三定までには一つ案をお示ししたいと思っているのがまず第一でございます。  それから第二に、壁紙等のちょっとしたリニューアルということなんですが、今後、ふるさと公社とも相談していきたいと思っておるんですが、一つは、小破修繕については公社のほうで指定管理の中でやっていただくという面もあるので、場所によっては指定管理の中でやっていただくところも出るでしょうし、また、先般、御説明で挙げたとおり、新温泉棟の途中にある食事処武尊というところにつきましては、温泉棟の開設に伴いまして、現在公社のほうでリニューアルをしていただいて、一層使いやすい、もしくは気軽に入っていただけるような改装を今しているところでございます。あわせて今後、フロント周りであるとか、その他のところについても公社と相談しながら、さっき社長がわびさびと申しましたが、わびさびだけじゃなくて、清潔感というのも場合によっては取り入れられるような改修なり小破修繕をやっていきたいと思っておりますので、ふるさと公社のほうと御相談させていただきたいと思っております。 ◆山口ひろひさ 委員 部屋というのは寝泊りするところですので、老朽化で古い部分が出てきて非常に味が出てくるというのは、それはそれでいいんですけれども、部屋の中に関しては、伝統的な歴史を感じるつくりではないわけですから、清潔感というのは第一印象を受けるんじゃないかなというふうに思うので、リゾートホテルみたいなところも出てきているわけですから、その辺はこれから少し気を使っていただいたほうがいいのかなという感じで、意見です。 ○岡本のぶ子 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で株式会社世田谷川場ふるさと公社についての報告を終わります。  参考人の皆様に委員会を代表してお礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところでございます。本日は皆様に御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。まことにありがとうございました。  ここで説明員、参考人の方の入れかえを行います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、公益財団法人世田谷区産業振興公社についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、髙山常任理事、安藤事務局長に御出席をいただいております。本日は、お忙しい中にもかかわらず、本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。  それではまず、経営状況の報告からお願いします。区理事者のほうよりお願いいたします。 ◎小湊 商業課長 それでは、平成二十七年度、平成二十八年度の公益財団法人世田谷区産業振興公社の経営状況に関する書類の提出につきまして御報告をいたします。  まず、平成二十七年度の経営状況につきまして概略の御説明をいたします。お手元のA4判一枚の資料、平成二十七年度の経営状況に関する資料をごらんください。まず、Ⅰ、事業報告でございます。  1の中小企業の振興に係る支援に関する事業では、(1)創業者の支援に関する事業として、創業相談や創業セミナーの開催など、(2)中小企業の経営支援に関する事業といたしましては、融資あっせんや産業活性化アドバイザーの派遣など、また、(3)商店街の振興に関する事業といたしましては、商店街経営学校の運営などを行ってまいりました。  続きまして、2の中小企業の振興に係る情報の収集、提供及び普及に関する事業につきまして、(1)世田谷の魅力再発見に関する事業といたしましては、世田谷まちなか観光の推進や世田谷ブランドの育成、(2)世田谷の産業の紹介に関する事業といたしましては、ものづくり事業所の紹介や産業・観光情報コーナーの運営、また、(3)産業経済情報の提供に関する事業といたしましては、せたがや産業情報紙の発行を行ってまいりました。  続きまして、3の中小企業の振興のための交流の推進に関する事業につきまして、(1)産業交流の支援・促進に関する事業といたしましては、「せたがや産業フェスタ」の運営支援や世田谷産業プラザ会議室の貸し出しなどを、(2)産業交流の場に関する事業といたしましては、世田谷市場まつりでの食育講座などを行ってまいりました。  続きまして、4の雇用、就労に係る情報の収集、提供及び普及並びに各種相談等の支援並びに職業紹介に関する事業につきましては、(1)雇用・就労に関する事業といたしまして、三茶おしごとカフェの運営などを、(2)セミナーや相談会に関する事業といたしましては、就職面接会や社会保険・労働相談などを行ってまいりました。  最後に、5の中小企業勤労者福祉の充実及び推進に関する事業、いわゆるセラ・サービス事業につきましては、余暇活動助成に関する事業ですとか、健康維持増進に関する事業、自己啓発促進に関する事業などを行ってまいりました。  次に、資料の裏面をごらんください。大きなⅡの平成二十七年度正味財産増減計算書内訳表でございます。科目の欄、公益目的事業会計、収益事業等会計などを合わせました合計欄で御説明をさせていただきます。  まず、Ⅰの一般正味財産増減の部の経常増減の部でございます。経常収益計(A)は合計で四億百五十二万一千六百九十九円となっており、その主な内訳といたしましては、勤労者福祉事業に係る参加者からの事業収益などで七千八百五十万四千百六十六円、会員からの受取会費が六千百七十二万七千六百円、区からの受取補助金が二億五千七百二十六万七百七十九円などとなってございます。  続きまして、経常費用計(B)でございますが、各種事業の実施経費及び実施に係る人件費を合わせた事業費及び理事会、評議員会の運営に係る管理費の合計で四億五百四十四万七百五十四円となってございます。この結果、当期経常増減額(C)は、マイナス三百九十一万九千五十五円でございます。  次に、経常外増減の部でございますが、経常外収益及び経常外費用はございませんので、当期一般正味財産増減額(G)はマイナス三百九十一万九千五十五円となってございます。これに一般正味財産期首残高(H)一億七千百四十七万六千七百四十七円を加えた一般正味財産期末残高(I)は一億六千七百五十五万七千六百九十二円でございます。  続きまして、Ⅱの指定正味財産増減の部でございますが、基本財産運用益の全額を一般正味財産へ振りかえていることから、当期指定正味財産増減額(J)はゼロ円となり、この結果、指定正味財産期末残高(L)は期首残高(K)から増減なく五億円となってございます。  これらの結果、一般正味財産期末残高(I)と指定正味財産期末残高(L)を合計したⅢの正味財産期末残高は六億六千七百五十五万七千六百九十二円となってございます。  平成二十七年度の経営状況につきましては以上でございます。  続きまして、もう一枚の紙、平成二十八年度の経営状況につきまして御説明をいたしますので、お手元のもう一枚の紙、二十八年度のA4判資料の表面、Ⅰの事業計画をごらんください。  こちらの平成二十八年度の事業計画、収支予算につきましては、既に本年四月二十六日開催の当委員会で御説明をいたしましたが、資料に記載のとおり、定款に定められた事業体系のもと事業を進めているところでございます。  資料の裏面をごらんください。平成二十八年度の収支予算書内訳表でございますが、記載のとおりの予算となっております。各事業とも順調に進んでいるところでございます。  公益財団法人世田谷区産業振興公社の経営状況につきましての私からの説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 では、団体のほうから経営方針についての説明をお願いいたします。 ◎髙山 常任理事 よろしくお願いをいたします。  産業振興公社は、区の産業政策、産業振興策を推進する公益財団法人といたしまして、区と密接に連携をいたしまして、公益性の高い中小企業振興策を弾力的かつ機動的に展開していくことを経営方針としております。現在取り組んでおります公社事業の中から特徴的なところについて御説明をいたします。  まず第一点目、まちなか観光の推進でございます。八月のリオオリンピックの開催の成功を受けまして、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックへの期待が大きく盛り上がっておりまして、世田谷区を訪れる国内外の観光客の増加も見込まれております。公社といたしましても、四月に観光専管組織を立ち上げておりますが、さらにまちなか観光協議会を観光交流協会に、仮称でございますが、こういったものに組織強化をしていくなどして推進体制の整備を進めております。  東京都や観光財団の助成も受けまして、大手民間旅行雑誌の編集長の経歴を持つ民間観光アドバイザーを迎えまして観光情報誌を作成するほか、来年一月には第二回の観光メッセも企画をしております。また、区内で実施されております各種のまち歩きイベントを集約しましたチラシ、ポスターの作成のほか、在住外国人や留学生などを巻き込んだまち歩きの企画も予定をしております。世田谷がより魅力的で輝く町となっていきますよう、地域の暮らし、歴史、文化を誇りに思う区民と来訪者が交流し、ともに楽しめる事業を今後積極的に展開してまいりたいと考えております。  第二点目には、世田谷区が産業競争力強化法に基づきまして、ことし一月、創業支援事業計画の認定を受けたことによりまして、公社も特定創業支援事業者となりました。それに伴いまして、起業相談の実績は、四月から七月で昨年同期に比べまして百三十六件から二百八十一件へと急増しております。起業・創業セミナーも女性向けを新たに加えまして、年二回から三回にふやし開催するなど充実を図っております。ことしの七月には、日本政策金融公庫や商工会議所など八団体との連携によりまして、ソーシャルビジネス支援のネットワークの取り組みもスタートしております。今後とも、区、金融機関、関係団体との連携を一層強化いたしまして、起業、創業の支援、創業者のフォローアップに取り組んでまいります。  三点目に、三軒茶屋の就労支援センターについてでございます。二十七年七月、ハローワークのワークサポートせたがやの端末を七台から十台、相談窓口を三名から五名に大幅に増強しまして、二十七年度の来館者数は四万二千二百人を超えまして、前年度から比べますと約七千三百人の増加をいたしております。就職支援セミナーの開催数も年間百二十件を超えまして、セミナー参加者数も二千五百名近くとなりました。女性の再就職支援を目的としますママインターンプロジェクトとか保育士就労支援プログラムなど、多岐にわたったプログラムを展開してございます。  本年度より社会保険・労働相談は週二回に相談日をふやしまして、労働条件、年金、社会保険等の相談にもきめ細かく対応しております。引き続きキャリアカウンセリングやメンタルケア相談、職業紹介等の相談体制の充実にも努めてまいります。  最後に、四点目といたしまして、中小企業勤労者福利厚生事業のセラ・サービスでございます。セラの会員数でございますが、二十八年三月末現在で八千三百四十七人、事業者数で千五百八十一事業所となっておりまして、ここ数年比較的安定した会員数を維持しておりますが、引き続き会員増強に努めておりまして、特に保育・福祉関連の事業所の勧誘に取り組んでおります。今年度初めての企画といたしまして、セラの会員と、「区のおしらせ」で募集をいたします区民を対象に世田谷のまちなか観光バスツアーを実施いたします。駒沢公園のオリンピックメモリアルギャラリー、馬事公苑のバックヤード見学、それから世田谷美術館での昼食と見学、最後に、東宝スタジオ周辺の散策のバスツアーのコースとなってございます。今後とも、知恵と工夫をいろいろ集めまして、セラ・サービスの各種事業の充実に努めてまいりたいと考えております。  私からの産業振興公社の説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し御質疑がございましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 このページでいくと、例えば3のせたがや産業フェスタの来場者数が約一万五千人と書いてあるところとか、4のセミナーや相談会に関する事業、就職面接会、セミナー等の実施、参加者数延べ二千七百十七人とか、そういう数字は、当初始まる前に、想定人数というか、年間目標人数というのは設定しているものですか。 ◎安藤 事務局長 産業フェスタの来場目標者数ですとか、そういった目標は定めてございません。申しわけございません。 ◆藤井まな 委員 ほかの外郭団体と比べちゃいけないとは思うんですけれども、さっき違うところの外郭団体では、イベントとかいろいろ企画するときには目標人数を設定して、そのためにイベントでどうするかみたいなやりとりもしていたので、やっぱりある程度の目標人数とか設定というのは事前にしておいて、そういう設定をして、そこまで行くことを目標にしてやらないといけないのかなと、ぱっと見た感じでは思います。特に就職面接会とかの参加者数を想定しないで実行したりしたら、僕は逆にちょっと不安だなと思ってしまうので、そういうのは設定したほうがいいと思います。  あと、4の雇用、就労に係る情報の収集の三軒茶屋就労支援センターのところで、求職登録、求人登録はそれぞれ七百五十六と八百四十三で、紹介件数が五十一で、これが実際に就職につながった数字はどれぐらいになるんですか。 ◎安藤 事務局長 公社で紹介したもの、それから、ふるさとハローワークと一緒に運営しておりますので、そことあわせて就職された方もいらっしゃいますが、合わせた数で、平成二十七年度八十八件、それから産業振興公社のおしごとカフェのほうを通じて就職につながった方が二十四件でございます。 ◆藤井まな 委員 そういうのもここに載せたほうがいいんじゃないですか。結果的に、つまり二十四件ということは、紹介した中でうまくいったのが二十四件で、その半分はうまくいかなかったわけで、内部の中では十分研究していらっしゃるんだと思いますけれども、私たちはそういうのを知った上でないと政策提言とかもできないですし、せっかく皆さんに来ていただいているので、情報は全部欲しいなと思っていますので、ぜひとも次回からはそういった細かい数字を――そこまで細かくないと僕は思うんですけれども、載せて当たり前の数字だと思うんですけれども、ぜひとも載せて報告をしていただければなと思いましたので、よろしくお願いします。 ◆平塚敬二 委員 ことし初めてバスツアーをやるという話をさっき聞いたんですけれども、これは一回だけですか。 ◎安藤 事務局長 昨年度までセラ・サービスとして行っておったバスツアーのものは一回で、昨年度は山梨のほうへブドウ狩りのバスツアーということで実施しておったんですが、今回は……。 ◆平塚敬二 委員 区内の話です。 ◎安藤 事務局長 区内としては今年度一回でございます。 ◆平塚敬二 委員 個人の費用はどれぐらいなんですか。 ◎安藤 事務局長 美術館の入館料ですとか、昼食代も含めて、一般の区民の方々は五千円を少し切るぐらい、それから、セラ・サービスの会員の方々につきましては二千五百円くらいを想定しております。 ◆平塚敬二 委員 ぜひどんどんやってほしいと思うんですけれども、あと話の中で、民間のアドバイザーの方をお雇いになって、その他の企画をさまざま進めているみたいなんですけれども、今後、当然区とともに二〇二〇に向けて観光をやっていくと思うんですけれども、そういう発信力という意味では、窓口というんですか、ここが世田谷の発信の場ですよというのは考えていらっしゃるんですか。 ◎安藤 事務局長 発信の主体となりますのは、産業振興公社、そして一緒に取り組んでおりますまちなか観光、今度、仮称ではございますが、名称をまちなか観光交流協会に、ともに連携しながら観光の情報を発信していきたいと考えております。 ◆平塚敬二 委員 今はあそこのビルの上ですよね。あそこに行かないとわからないということですか。 ◎安藤 事務局長 情報発信のツールといたしまして、現在、産業振興公社の建物の一階に産業・観光情報コーナーが一つございます。そのほかにも、「世田谷ぷらっと」アプリであるとかも進めておりますし、また今後、観光案内所の整備についても、適地も含め、区と連携しながら検討を進めてまいりたいと考えております。また、観光に関するホームページの作成についても進めていきたいというふうに考えております。 ◆平塚敬二 委員 まずは窓口が大事だなと思っていたのと、あと、こうやって専門の方に入っていただくのであれば、本当に世田谷区を巻き込んでいかなきゃいけない話なので、政策部だけではなくて、都市整備もスポーツも全部巻き込んでいかなきゃいけない話になるので、その辺のかかわり方というのはどうかかわっていくんですか。 ◎安藤 事務局長 委員おっしゃるとおり、全庁を挙げてのまちなか観光ということかと思います。また、区の関係する所管だけではなく、さまざまな外郭団体であるとか、区内にある観光という切り口で見た場合の団体、それぞれが自主的に活動していらっしゃる団体もあります。そういったところと連携しながら、産業振興公社、まちなか観光交流協会が情報を一元的に集め、そこを発信していくですとか、また連携しながら何か新しいものを生み出していく、そういった取り組みを進めていきたいというふうに考えております。 ◆平塚敬二 委員 専管組織もつくったとおっしゃっていたので、やるんでしょうけれども、この間、大阪に我々みんなで行ってきたんですけれども、やっぱりデータ量が違うというか、それだけでかなりのマンパワーも要るし、仕事量だと思うんですね。その辺はどこまで考えていらっしゃるのかなと思っているんです。 ◎髙山 常任理事 先ほどの事業の目標数値の話、それから専管組織もつくりましたが、正直申し上げて、産業振興公社が観光をどこまで引っ張っていくかということについてはまだまだ課題も多いというふうに感じてございます。区全体では、オリンピック・パラリンピックに関する懇談会とか、部長の内部のものも含めて検討の組織がたくさん立ち上がっておりまして、私ども公社もその一員には入れていただいておりますが、お話しのように、もう少し広くネットワーク、あるいは横の広がりを持って事業をしていかないといけないかなというような認識に立ってございます。  今、産業政策部でも相談をしてございますが、来年度に向かうと、そういった意味で、専管組織ができましたけれども、観光のそういう基本的なデータもまだまだで、目標の数値もこれからというようなこともあるので、三軒茶屋はそういう情報発信の大きな基地と考えまして、委員の皆様の御指摘にあるようなことに関して、目標、それから広がりのあるネットワークのような形でもう少し強化をして、民間の方の力をもう少し得ながら動かしていければなというふうに公社全体では考えてございます。 ◆平塚敬二 委員 我々は公社ではちょっと大変かなと思っているんですけれども、そういう意味ではこのアドバイザーの方に、そういうお仲間にしっかりとお願いをしてぜひ進めていただきたいと思いますけれども、最終的には、本当の意味で協会というものがあっていいなと我々は思っているわけです。本当の観光協会となって全国的に発信をし、また区内をまとめていく一元化した窓口がないとなかなかばらばらなので、集約するというのは難しい話ですから、また当然ですけれども、民間の企業の方もいらっしゃるので、そういう形でうまくつなげていただきたいなという思いがあって今までいろいろ発言してきたんですけれども、そういう意味では、キャロットの二十六階もそういう拠点にしてほしいという要望もしていますし、三軒茶屋は確かに立地的にはすごくいいと思っていますので、区民の皆さんというか、海外から来る皆さんに対しても、ここが世田谷の窓口だというところをつくっていただかないと、多分今のビルの一階だとわからないですね。要は中に入っていってあるということですね。そういうのではなくて、本当に駅をおりたらここにあるみたいなところにないとちょっと厳しいのかなと思いますので、また検討いただければと思います。これは御要望です。
    ◆石川ナオミ 委員 二十七年度の事業報告の七ページにメンタルケア相談についての実績が挙がっております。相談件数が二百五十七件とあります。もしわかれば、この数字は前年度に比べて件数がふえてきているのかどうかということですとか、二百五十七件のうち仕事につながったのは何件あるでしょうかというところも伺いたいんです。  有効求人倍率が上がってきていて、その中でもやっぱりメンタルでいろんな相談をしたいという方はふえてきているというのはあるかと思うんです。不況であるとキャリアカウンセラーの需要が高くなるというのは世の中の通説と言われておりますけれども、有効求人倍率がだんだん上がってきている中で仕事につきやすいということがある、でも、メンタルではやっぱり悩んでいらっしゃる方がふえてきているというのも現状にあると思うんですね。そうしたことをきっちり把握されていらっしゃった上でキャリアカウンセラーを配置しているのかというようなところ、ただ単にキャリアカウンセラーの人数をふやせばいいということではなくて、やっぱり世の中の動向に合わせてそういったところも増員をしていくというところもあると思うんですが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか、また件数などのところも教えてください。 ◎安藤 事務局長 平成二十六年度のメンタルケアカウンセリングの相談件数が二百五十件でございます。二十七年度が二百五十七件ということで、微増という状況でございます。  それから、メンタルケアカウンセリングの相談者の方々の相談の状況でございますが、なかなか就労に結びつかない、その原因の中で、家族関係の中でのうまくいかなさとか、生きづらさを抱えていらっしゃる方々、本人も、あるいはケースによっては発達障害の疑い、傾向が見られるような方も中にはいらっしゃいます。そういう中で、御本人の中に寄り添いながら、よりよい気づきであったり、どういうふうな対応をしていったらいいかというようなアドバイスなど、また必要に応じて関係機関と連携しながらつないだりとか、そういう取り組みをさせていただいております。またその中で、本人の意思が働きたいという意欲に向かって就労に、職を本格的に探すというステップにつながっているという方もいらっしゃると。  ただ、メンタルケアカウンセリングは非常に人気もございますし、ある程度一年、二年という形でずっと継続していくということはほかの方々への対応も難しくなるというところもありまして、原則三回程度で一つの方向性、本人が次に進むように支援をしていく。もちろん三回では終わらない方については引き続き支援していくという取り組みをしているところでございまして、その後就労にどんなふうに結びついたかどうかというようなフォローアップですとか、そういったところまでは残念ながらできていないところでございます。 ◆石川ナオミ 委員 求職者の方に対してということのカウンセリングとなると、本当に幅広く、御家庭の事情とか、いろんな悩みを抱えていらっしゃる方の相談にも及んでいくと思いますので、非常に難しいことであるかと思うんですね。ただ、やはり先を見越して仕事につなげていくとか、人生を築いてあげていくということにおいても大事なことであるかと思いますので、そこはしっかりと力を入れていただけたらと思います。要望です。 ◆藤井まな 委員 さっき「世田谷ぷらっと」の話が出たと思うんですけれども、最近のダウンロード状況とかはどうなっていますか。 ◎安藤 事務局長 平成二十八年の「世田谷ぷらっと」の最近のダウンロード数でございますが、八千五百件程度のダウンロード数となっておるところでございます。 ◆藤井まな 委員 増減は、どれぐらいの流れで来ているんですか。 ◆あべ力也 委員 一カ月とかじゃなくて、積算なの。 ◎安藤 事務局長 積算でございます。正確に申しますと、二十八年七月で八千六百七十三件のダウンロード数、一年前の二十七年七月が四千七百四十七件ということで、約四千ぐらいの増というふうになっておるところでございます。 ◆藤井まな 委員 僕もダウンロードしてたまに見たりして、写真をアップしたりもするんですけれども、「世田谷ぷらっと」は、既存にいる世田谷区民の人に、皆さんが知らない世田谷区を再発見してもらうみたいな色が強いんじゃないかなと、僕はどうしても見ていて思うんですね。だから、外から来た人が観光とかにつながっていくかといったら、そういうにおいは余り感じないので、今、既存のSNSをどう御活用されているのかわからないですけれども、「世田谷ぷらっと」がだめだというわけじゃなくて、この一年間で二倍に伸びているということは、それなりに認知度が徐々に上がってきていることだと思うので、それはいいことだと思いますけれども、情報発信の仕方というのは、既存のSNSをもっと有効に活用してもいいのかなとすごく思うんですけれども、「世田谷ぷらっと」の位置づけとか、ほかのSNSとかに関してはどう捉えていらっしゃいますか。 ◎安藤 事務局長 昨年度の新たな取り組みとしまして、「世田谷ぷらっと」とフェイスブックとの連携ということも取り込んできておりますし、そういったところでいろんな方にいろんなチャンネルを通じて世田谷の魅力を発信していきたいというふうに考えておるところでございます。 ◆藤井まな 委員 さっきも同じようなことを言いましたけれども、「世田谷ぷらっと」にしろ、フェイスブックにしろ、はっきり数字が見えるもの、結果がわかりやすいものですから、しっかり目標数値を設定して取り組んでいただきたいと思います。要望です。 ◆高岡じゅん子 委員 起業支援と就労支援の連携に関してお聞きしたいんですけれども、世田谷区内の起業支援というのは、世田谷区内で新しい仕事をつくり出すということも目標としてなさっていると思うんですね。  ただ、起業したての方というのは人を雇うということをしたことがない方が多くて、例えば内職に関して、つまり起業のもくろみというのは、百売ろうというふうに起業するわけですが、起業したてのときに、六カ月以内に百売るというのがうまくいかない。そうすると、内職を毎月十ずつ十カ月出しますよというふうに最初は契約をしたけれども、売れない在庫を持てないので、契約したけれども契約のとおりに仕事が発注できないとか、とにかく人を雇うとか、内職を発注する側になることになれていない方が起業なさっている中で、そういう雇うのについても自分たちでルートがないので、こちらのおしごとカフェとか、産業公社の持っているものを使って、人も雇うというか、人にお仕事を発注するということもしていらっしゃったりするので、そこのところに関して、新しい仕事を世田谷区内につくるに当たってトラブルが起こらないための起業家に対する支援とか、そこから下請になる区民とか、そこで雇われる区民に対するフォローとかというのをもう一歩、つまり振興公社が両方なさっているので、そこで起こったトラブルというのは最終的に振興公社の責任になってしまう可能性があると思うんです。そこに関しては今どんなふうに注意をなさっているかとか、連携しているかということが何かありましたら教えていただきたいんです。 ◎安藤 事務局長 創業者への支援としまして、創業相談であるとか、創業後のフォローアップ相談であるとかも実施しておりますし、また、二階のおしごとカフェのほうでは社会保険労務士の相談なども行っております。  そういったところで、就労に関しての問題であるとか、トラブル等につきましては、働いていらっしゃる方もそうですし、雇用する側の方々に関しても、社会保険労務士の方々が、昨年度までは週一回の相談でございましたが、今年度からは週二回という形で体制を充実しまして、三軒茶屋での社会保険・労働相談の充実を図っておるところでございます。 ◆高岡じゅん子 委員 起業するというのは人を雇う側になるということで、そこの責任ということについて、ぜひセミナーなんかのところでもきちっと伝えつつ、トラブルが起こらず、本当にいい仕事が世田谷の中にできていくように指導していただきたいと要望させていただきます。 ◆桃野よしふみ 委員 先ほどの藤井委員の発言と根っこは同じなんですけれども、産業振興公社だから、やっぱり産業振興というのが自分たちの成果だということをしっかりと認識してもらいたいんです。今までも私は同じような趣旨で発言してきたんですけれども、成果指標みたいなものをちゃんと持たないとその事業が本当に必要なのか必要じゃないのかというのもわからないし、必要だとしても、それがやり方が合っているのか合っていないのかというのがわからないじゃないですか。  例えば、創業活動支援事業なんかは、今まで私もずっと言ってきましたけれども、参加する方からお金をいただいてという形にやり方を変えてみましょうと言って、一つちょっと変えてみたわけじゃないですか。変えてみた結果がここに出ているんだと思うんですけれども、実際に変えて創業につながった方はどれぐらいいるんですかと聞きたいんですけれども、多分それはきっとわからないんですよね。わかるんだったら教えてください。 ◎安藤 事務局長 平成二十六年度から創業セミナーを実施いたしまして、二十六、二十七の創業セミナーに参加された方々の中で起業につながった方というのは、たしか十五人程度の方々が創業されていらっしゃるというふうに把握しております。 ◆桃野よしふみ 委員 しっかり追いかけてそうやってとれるようになったというのも、当たり前のことといえば当たり前のことなんですけれども、一つよくなったなというふうに思います。  では、創業に結びついた後、創業まで行ったけれども、商売をつくった後にその後どうなったかというのも何年間かは追っていっていただいて、自分たちの仕事の成果はどうなったのかというのをしっかり見ていただきたいですし、支援の内容が適切なのかどうなのかというのもしっかり追いかけていっていただきたいなというふうに思います。  同様に、これもずっと言ってきたんですけれども、私は「世田谷みやげ」もまだまだ可能性が眠っていて、やりようによってはもっとすごいことになるんじゃないかなと思っているんですけれども、指定商品百七商品というのは、これは成果じゃなくて、「世田谷みやげ」に登録されたことでその売り上げが伸びたり、そのお店の利益が上がったりということが成果だと思うので、そこはしっかりと見ていただきたいんですがということはこれまでも言ってきたんですけれども、それは何か変わったことはあるんですか。 ◎安藤 事務局長 幾つかの「世田谷みやげ」の指定店の店主にお話を伺ったところでは、「世田谷みやげ」のパンフレットを持って来店する方がよく見られるですとか、「世田谷みやげ」の出店イベントがきっかけでリピーターを獲得したですとか、また、「世田谷みやげ」の旗を見てお客さんが買いに来たというような声をいただいています。また、指定を受けたことをきっかけに新宿駅西口広場で行われた物産展に出店することができた、あるいは「世田谷みやげ」の販路拡大の商談会で五店舗が商談中、あるいは商談成立というような成果も出てきているというところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 のぼりはもちろんつくったし、パンフレットもつくっているんだから、それを見た人が入ってきたとか、それを持っている人が入ってきたというのは当然起こることだと思うので、そういうことじゃなくて、やっぱり商売の話なので、もうちょっと定量的にどうなったかというのがわかるように、それをしっかりやっていただきたいなと思うのと、これもずっと言ってきたんですが、やっぱり物を売るというのはそこに何か語るものがあるということが重要だと思うんですね。特にお土産なんかは、これはこういうものなんですよと語るところが大事なところだと思うので、「世田谷みやげ」についてもそういう工夫をぜひしていただいて、今は希望すれば登録のハードルは低いじゃないですか、大体のものは登録できるわけだから、要はパンフレットに載るか載らないかぐらいの話しかないと思うので、「世田谷みやげ」というところに何かストーリーがある、要は売りやすいようなストーリーを何かつくってあげることが多分次のサポートになると思うので、それはこれまでもずっと言ってきたんですけれども、具体的にはこれまでも言ってきたのでもう言いませんけれども、いろんな方法があると思うので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 観光事業ということがいろいろ皆さんから出ていますけれども、私も全国の観光事業で成功している各自治体さんに集中的に視察に行った時期がありまして、そのときに成功事例をいろいろ見て、その中で、やはりほとんどの自治体さんで大体観光協会を持っているんですね。それで、議会でも観光協会を設立してしっかり取り組んでいくべきだろうというような話もさせていただきましたけれども、先ほど平塚委員からもそういう話もありましたが、いまだに観光協会も実現していない。それだけじゃなくて、自治体の役所の中にも観光課というものを大体つくっていて、熱心に取り組まれているというような実態もある。それで、観光事業を一生懸命やっているところは、駅をおりると観光案内所というのが大体あるんですね。  世田谷を見回してみますと、今言ったようなものがほとんどないないづくしというのは原因は何なんだろうと私は思うんですが、基本的には、観光事業で食わなくても食えるということなんでしょうね。観光事業に熱心に取り組まなくても、いわゆる特別徴収で収入が、税金がいっぱい入ってくるから、観光事業にそんなに取り組まなくても身につまされる話ではないということなんだろうと僕は思うけれども、これだけ議会でも観光ということをもう少し熱心にやるべきだというのは、やはりいい意味でのインバウンドというのが世田谷区内に入ってくるというのは世田谷の行政にとってもいいことですし、区内の事業者にとってもいいことだと思うんですね。事業者が潤えば税収だって上がるわけですし、ひいては世田谷区にとってはプラスの話ですね。ですから、熱心に取り組んでいただきたいと思うわけですけれども、ただ、観光資源の捉え方というのはその地域地域で違うんだと思うんですね。  では、世田谷区の観光資源というのは何なのかというと、例えばお伊勢さんがある、伊勢神宮がありますよというような地域と比べちゃえば、特定のものが観光資源ではないわけですけれども、同じような二十三区の中でも、特に観光資源がなくても、例えば戸越銀座商店街とか、あと武蔵小山の商店街とか、商店街そのものを観光資源にしている地域も、(「奥沢銀座というのもあるよ」と呼ぶ者あり)奥沢銀座とか、そういうような観光資源そのものを創設していくことも観光事業の一つだと思うんです。だから、そういう視点でぜひ取り組んでいただきたいなというふうに思うわけであります。  特にテレビなんかを見ていても、うちの町会に住んでいたちいさんは亡くなってしまいましたけれども、「ちい散歩」から始まって、今は「じゅん散歩」というのをやっているけれども、あれもなかなか人気があって、商店街だとか町なかを歩いて、世田谷なんかも随分いろんな商店街が出たりしていますけれども、そういうことも観光という視点の中に入れていくべきだと思うし、先ほどSNSの話もありましたし、いろんなソフトの話もありますけれども、最近で言えばポケモンGOで、あれは別に遊びだけじゃなくて、企業さんが集客ということに着眼をして利用しようというような動きもいろいろあるようでありますけれども、観光事業と、ポケモンGOには限りませんけれども、そういうこととタイアップしていくということも考えられるでしょうし、さまざまな切り口で観光事業を考えていくことはできると思うんですね。その上で、まさにそれを牽引していく産業振興公社の皆さんがどういう視点で取り組まれるのかということは、世田谷の観光事業の未来を切り開く上ですごく大事なことですから、しっかり取り組んでいただきたいと思うわけであります。  先ほど桃野委員からも「世田谷みやげ」の話がございましたけれども、また同じ話になりますけれども、私も議会でもふるさと納税を活用した「世田谷みやげ」ということを話しておりますけれども、これも実際にやるとなると、世田谷区本体ではなくて恐らく産業振興公社のほうが中心になってやるんだと思うんですが、世田谷区のほうの回答としては今後それを検討していくというような話になっておりますけれども、実際に産業振興公社のほうではどういう話になっているんでしょうか。 ◎安藤 事務局長 寄附者への返礼品としての「世田谷みやげ」の活用ということで、区の関係所管、それから産業振興公社がともに、「世田谷みやげ」の返礼品としての可能性についていろいろ検討を詰めているところでございます。その中では、なかなかすぐにというふうには、課題もいろいろございますので、今その整理をしているところでございます。 ◆あべ力也 委員 今の回答で疑問に思ったことを幾つか逆に質問しますけれども、いろいろ問題があるというのは、何の課題があるのか。それと、ではそれを整理していつごろまでに現実にやっていくんですかという二点。 ◎安藤 事務局長 他の自治体でいきますところの例えばふるさと納税の返礼品とかですと、幾つか品物が決まっていて、その中から選んでお贈りするというような仕組みが一般的かと思いますが、「世田谷みやげ」に指定されているものは約百ございます。例えば、そこを一つとってみましても、百の品物の中でどのような選定で、全てのお店からあれするのかとか、そういったところも含めて、例えばパッケージとしてまとめてですとかさまざまございます。金額的なところでどういう設定がよろしいのかですとか、いろいろ検討しているところでございます。  最終的に返礼品として実施する主体としては世田谷区というふうになってくるかと思いますし、また、産業振興公社もそこには全面的に連携、協力させていただきながら、ぜひ「世田谷みやげ」を売り出していきたいというふうに考えております。 ◆あべ力也 委員 今の回答からずれているんですね。というのは、ふるさと納税というのは、ふるさと納税制度で寄附金を集めるということが一つ主眼なんでしょうけれども、それに対して返礼品を返礼品としてお渡しするというのは、これはショッピングなんですよ。どこの自治体も考えているのは、返礼品として何をどうしましょうというのではなくて、発想としては、物産品をざっと並べてそれを買ってもらうのと一緒なんですよ。だから、例えば一万円を寄附してもらって、返礼品で五千円を返しますよと、五千円でショッピングしてもらうのと同じ考えなんですよ。  だから、今言ったように、では世田谷のお土産として何か詰め合わせか何かにして出しますよなんていう発想なんかは、ほかの自治体でやっているところは全くなくて、例えば百の商店があって百の商品があるんだったら、それを寄附をする人に選んでもらう、いわゆるショッピングしてもらうということなんですよ。何か返礼というと、返礼、返礼と思うのかもしれないけれども、一万円を寄附してもらった中から五千円分でお買い物をしてもらうという発想なんですよ。返礼分は幾らと決めて、ショッピングをしていただくというのと同じですよ。  だから、その辺の発想自体が、寄附してもらったものに対する返礼として産業振興公社がまとめて検討しなくちゃならないなんていう問題は一切なくて、逆に言ったら、「世田谷みやげ」に参加してもらっている企業さんに全て商品を並べていただいて、それに応じて寄附額を皆さんに決めていただいて、そこで買っていただくという発想をしていただかないと、いろいろハードルがありますというのは、自分たちでハードルを設けちゃっているのではないかと僕は思いますけれども、ほかの自治体がやっていることもよく検討していただいて、区民が使いやすいものを検討していただきたいと要望しておきます。余り考え過ぎないでやってくださいよ。よろしくお願いします。 ◆山口ひろひさ 委員 観光協会という話が出てきて、確かに世田谷に観光の資源があるかどうかというのはまたなかなか議論があるところだろうと思いますけれども、観光に力を入れていく新たな組織ができたわけですけれども、そうすると必然的に、観光協会という話もあるけれども、宿泊という議論だって出てくるわけですね。まだ立ち上がったばかりであれですけれども、これからオリパラもあるし、宿泊施設が足りないというのも大きな課題ですけれども、その辺の議論というのはどんな方向なんでしょうか。そういう議論の可能性もあるんだろうと思うんですけれども、区内なのか、例えば近隣でと、わからないけれども、観光に力を入れるということは、観光と宿泊というのはやっぱり必ず出てくるわけじゃないですか。 ◎安藤 事務局長 確かに世田谷区内は宿泊施設もそんなに多い区ではございませんで、そういったところでは、今後の可能性の中で、例えば、今後二〇二〇年のオリンピックに向けて、交際交流の視点からのホームステイであるとか、そういったことが展開できるようなこともあってもいいのではないかというようなこともいろんなところでの話としては出ておりますが、そういったことからも含めて、宿泊施設が足りないというのはおっしゃるとおりかと思いますので、今後スピード感を持って検討していかなければならないというふうに考えております。 ◆山口ひろひさ 委員 今、ホームステイと話がありましたが、ハード的な部分も出てくるという理解でいいですか。いわゆるホームステイではなくて、本当のホテルではないけれども、そういう議論も出てくる可能性もあるという理解でいいですか。 ◎安藤 事務局長 ハード、ソフトを含めて、さまざまな観点から検討していかなければならないというふうに認識しております。 ◆あべ力也 委員 今の山口委員の話に関連してですけれども、民泊に関する事業なんていうのも産業振興公社で検討されているんですか。 ◎花房 産業政策部長 民泊に関しましては世田谷保健所が所管になっておりまして、関係所管と連携をとりながら検討を進めていこうということになっておりますが、まだ具体的には進んでございません。 ◆あべ力也 委員 民泊はどちらかというと、陳情団体としては不動産業者さんだと思うんですね。そうすると、不動産業者さんは産業振興公社さんとのおつき合いがあるのかしら。そうすると、例えばそこから民泊事業に関してこういう取り扱いをしてほしいとか、いろんな要望があったり何かというのは、産業振興公社のほうではそういうことは伺っていないんですか、どうなんですか。 ◎髙山 常任理事 私どもはいわゆる宅建の宅地建物取引の業会の方々、それから関係団体とおつき合いがございますが、具体的に公社のほうで今のような宿泊に関すること等のお話はじかには聞いておりません。  ただ、今、特区を使って大田区さんが始めておられますが、やはりハードの面で、用途地域の話だとか、周辺にお住まいの方とかがあって、空き家とか空きマンションでの御要望、あるいはそういうニーズがあるのは報道等もございますので承知はしてございますが、今、産業政策部長のほうでお答えがありましたように、保健所のほうで、特にハードもありますが、それに関するいろんな規制もございますので、区のほうでの検討を今公社のほうは見ているというようなところでございます。今、公社の中での検討はしてございません。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、ほかに質疑がなければ、以上で公益財団法人世田谷区産業振興公社についての報告を終わります。  参考人の皆様に委員会を代表し御礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆様に御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。本日はまことにありがとうございました。  ここで説明員、参考人の方の入れかえを行います。  長時間にもなっているので、休憩を五分間、四十五分再開とさせていただきます。     午前十一時四十分休憩    ──────────────────     午前十一時四十五分開議 ○岡本のぶ子 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、公益社団法人世田谷シルバー人材センターについての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、竹内会長、河上常務理事、青山事務局長に御出席をいただいております。本日は、お忙しい中にもかかわらず、本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。  それではまず、経営状況の報告からお願いいたします。 ◎川村 工業・雇用促進課長 それでは、区から、平成二十七年度公益社団法人世田谷シルバー人材センターの経営状況について、お配りしております資料により概要を説明いたします。なお、詳細な内容につきましては、お配りさせていただいております黄色い平成二十八年度定時総会議案書に掲載されておりますので、後ほど御確認いただければと存じます。  まず初めに、シルバー人材センターでございますが、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づきまして設置されている法人です。会員は原則六十歳以上の方ですが、企業や家庭、公共団体などからシルバー人材センターが仕事を引き受けまして会員に仕事を提供します。会員は、就業することによってシルバー人材センターから配分金を受け取る仕組みとなってございます。  Ⅰの事業報告でございます。1、会員への就業提供につきましては、1)から会員数、仕事受託件数、契約金額、就業延日人員、就業実人員及び就業率、会員配分金、それぞれ記載の数字でございます。二十六年度の実績と比べますと、仕事受託件数及び就業延日人員は若干ふえましたが、会員数、そのほかの数字は若干の減少となってございます。  次に、2、仕事の受託でございます。1)受託事業の①公共区分でございますが、公園の清掃や区立施設の管理などのほかに、自転車等駐車場の指定管理としての受託事業がございます。総額の件数、金額等は記載のとおりでございます。なお、公共からの受託金額の約六割が指定管理者分でございまして、内訳につきましては、2)指定管理者に記載のとおりでございます。  次に、②企業区分でございますが、内容としましては、マンションの管理、ごみ出し、清掃などでございまして、件数、金額は記載のとおりでございます。③家庭区分につきましては、家事援助や植木の剪定など家庭から受注されたものでございまして、件数、金額は記載のとおりでございます。④独自区分につきましては、会員の方々の技術や経験を生かして、学習教室、パソコン教室、カルチャー教室、陶芸教室などを行っております。件数、金額は記載のとおりでございます。  次に、3)発注者訪問、新規開拓は、多くの会員へ仕事を提供するため、毎年、全理事による発注者訪問を実施し、発注量や職種の維持拡大の要請、業務への評価や要望事項などを聞き、改善を図りながら取り組んでいらっしゃいます。また、就業開拓専門員による新規事業の開拓も引き続き行っているところです。  区としては、シルバー人材センターが、地方自治法による政策目的随意契約が可能な団体でございますので、受託事業の拡大に向けて、予算編成時には庁内の所管課に向けたPRなどを行っております。  次に、3、会員の人材育成等については、入会時の研修、会員のスキルアップのための技能研修、その他記載にあります研修を実施し、顧客のニーズに応えた就業能力の向上や質の高いサービス提供に努めております。  4、調査・広報活動ですが、シルバー人材センターについて、広く区民の方、また企業への周知に努めるとともに、家庭からの受注業務を中心にサービス提供の満足度調査を実施していくことにしております。また、会員同士の交流、就業意欲の向上につながるように、広報紙「シルバーせたがや」の発行やリーフレットの作成、配布などに取り組んだところです。  最後に、裏面の平成二十七年度収支決算総括表でございますが、お配りしました定時総会議案書に記載されている昨年度の決算の収支について総括的にまとめたものでございますので、御確認いただければと存じます。  次の平成二十八年度の経営状況につきましては、四月の本常任委員会におきまして事業計画として御報告した内容と同じでございますので、本日説明のほうは省略させていただきます。  区からの説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 次に、経営方針等についての説明を団体よりお願いいたします。 ◎竹内 会長 冒頭にお断わりしておきます。ちょっと悪性の風邪を引いておりまして、お聞き苦しい点があろうかと思いますが、お許しいただけますように。  公益社団法人世田谷シルバー人材センターの会長を務めております竹内でございます。よろしくお願いいたします。  日ごろから、当シルバー人材センターの運営につきましては、先生方には大変お世話になっております。特に本委員会を通じましてセンターの運営状況を区民の皆様に披瀝する機会をお与えくださることに対しまして、心からお礼を申し上げたいと思います。  既に去る四月の当委員会におきまして、世田谷区シルバー人材センターは法律のもとで運営されておりますことや、あるいは生きがい就業を旨としていること、また、区当局の行政主導で設立され、三十七年の歴史を重ねておりますこと等につきまして申し上げましたが、改めまして当センターの運営方針について説明させていただきます。  当センターは、定年等で現役労働をリタイアされた区民高齢者に対しまして、地域社会と連携を保ちながら、その希望や知識、経験に応じた働き方並びに社会奉仕等の活動機会を確保いたしまして、高齢者の生活感の充実、福祉の増進を図ってまいりますとともに、年齢にかかわりなく働ける機会を提供する活動を行っております。そして、高齢者の能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与することを存立の目的としております。幸い、昨年度の事業実績等につきましては、区の担当課長様から御報告いただきましたとおり、区当局の御支援と区民の皆様の御協力によりまして、ほぼ前年度並みの実績を保つことができました。改めて感謝をしております。  今後、本格的な高齢社会が到来いたしますことに対しまして、労働力の絶対数が減少し、一人一人が貴重な労働力となると予測されます。そうした中では、世代間で補い合っていくことがますます重要になってくると思われます。私ども世田谷区シルバー人材センターの今後の事業展開につきましては、生きがい就業を旨としながら、健康寿命の維持に必要な就業活動を一層活発化してまいりたいと思っております。また、少子・高齢化の進展は、核家族化やひとり暮らしの高齢者が増加しており、地域における高齢者同士がお互いに助け合わなければならない共助社会も到来しております。  健康な高齢者の集まりであるシルバー人材センターは、地域を支える共助の先頭に立つような活動を積極的に展開していくべきと考えております。具体的には、区政との連動を一層密にしながら、地域包括ケアシステムへの参加や、高齢者の第二の居場所としてのサロン活動などの展開を行っていく所存でございます。  ただし、課題もございまして、近年、政府の雇用・労働政策の中で、六十五歳までの再雇用、継続雇用がほぼ定着してまいったと思われます。したがって、シルバー人材センターへの毎月の入会希望者のうち、六十歳代前半層はわずか数名という現象が続いておりますことや、このことと連動して会員の平均年齢も高齢化し、昨年度末の統計では七十四・四歳に上昇してきたことでございます。結果として、会員数の減少や在籍会員の高齢化は、仕事の受注に応じられる会員数が徐々に少なくなってまいりますので、当面これらの課題解決に向けて全センターを挙げて対策を講じているところでございます。具体策といたしましては、シルバー人材センターの会員を区内の十五の地域に分けて組織化しておりますので、これらの地域組織の会員の意識啓発を図りますとともに、全役員とともに地域ごとに重点的な普及啓発活動を展開していくこととしております。  引き続き議会の皆様や世田谷区当局の御支援をよろしく申し上げまして、私の経営方針等の説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 一番最初の紙の23)の新規開拓訪問というところは、どういったところを新規開拓されているのかということが一つと、当初の始まる前にどれぐらいの件数を行こうと思っていて実際に二百四十六件という数字になったのかというのはどうですか。 ◎青山 事務局長 就業開拓専門員という制度は、毎年十月から十一月の二カ月間でございますけれども、三名の方にお願いをして、回る地域を分散しまして、世田谷区内は企業等が余りないものですから、学校とか、あるいはお寺とか法人、そういったところを中心に開拓活動をしているわけでございます。もちろん開拓が主な目的でございますけれども、センターの仕組み、あるいはセンターの仕事のやり方、そういったものを御訪問して御説明申し上げて御理解をいただくということもあわせて行っておりまして、全体としては、特に始める前からそれぞれの人の目標件数を定めてあるわけではないわけですけれども、そういった形でこの二カ月間開拓をしていただくと。  そのときに、すぐに仕事につながらなくても、後になって、要するに仕事のオーダーが、その効果があらわれるということもございますし、毎年行うことによってセンターの仕組みを理解していただけるような方がふえてくるということでございまして、先ほども会長の挨拶でもちょっと申し上げましたように、要するにセンターの働き方というのは雇用と違うものですから、そういう意味でのミスマッチみたいなものも実際に回っておりますと発生してくるということでございます。すぐに結果に結びつくようなものはそんなにたくさんないわけでございますけれども、継続することによってその意味があるというふうに考えております。 ◆藤井まな 委員 継続することには意味があると思うんですけれども、それでも結果は必要であって、毎年どれぐらいの件数を回っていて、では、ことしは二百四十六件回って、実際に何件つながっているんですか。 ◎青山 事務局長 今回に関しましては、三名の方で二百四十六件ということで、実際に回った後に仕事につながったのは二、三件というふうに聞いております。雇用の形でないと受けられないような仕事もあったりして、ミスマッチみたいなものも実際にはございます。  傾向といたしましては、このところ保育の関係の仕事に関する回ったときのオーダーみたいなものがあるんですけれども、この仕事に関しては、ほとんど雇用形態に仕事がなってしまうということで、センターの請負の形ではなかなかできない。要するに、正規の職員の方の指揮命令を受けながら補助的な仕事を行っていくということがほとんどでございまして、そこのところではオーダーがそのままストレートに仕事に結びつかないというところがあるところでございます。 ◆藤井まな 委員 去年の回った件数は。 ◎河上 常務理事 昨年度がここに記載してある……。 ◆藤井まな 委員 その前のときは。 ◎青山 事務局長 二十六年度の資料に関しましては今手持ちにございません。件数が確認できておりませんので、済みません。 ◆藤井まな 委員 何でこういう話を聞いているかといいますと、会員の方たちから、本当はもっと一生懸命かかわりたいけれどもかかわれないという声は当然あるわけですね。それは大きなテーマだと思いますし、前々から僕も聞いたことがありますし、会員の人が登録したのに、本当はもっとやりたいということに対して、なんだ、想像したのと全然違うと、もっといろいろ貢献できると思ったら貢献できなかったということがあることは当然御存じだと思うので、シルバー人材センターがいろんな目標を持って、いろんな意義があってやっているのはもちろん重々わかった上で言いますけれども、やっぱりある程度しっかりと目標は立ててやらなきゃいけないと思うんですね。  何件回って、それこそすぐにはつながらないのはよくわかっていますけれども、それでもしっかり件数は決めて、三名の方がいて、件数を決めてやって、その結果、何件受け取れるかわからないですけれども、それをしっかりやることによってつながってくるわけですから、だからこそ、前回がどうだったのか、今回どうだったのかがわかることが重要で、資料がないからわからないということ自体、僕はちょっとおかしいなと思っていますし、毎年毎年の積み重ねをしっかり把握しているのは当然のことだと思いますし、僕はそういうことはしっかりやったほうがいいと思いますけれども、いかがですか。 ◎河上 常務理事 御指摘のとおりだと思います。一昨年の資料は大変申しわけございませんけれども、おおむね一人百件以上ということで、昨年度は少し少なかったわけですけれども、ただ一方で、飛び込みで開拓員の方がそこに入られるということで、即受注には結びつかない部分もございますけれども、ただ、局長が説明申し上げましたように、シルバーではこういう仕事をやっています、あるいはこういう働き方で高齢者の方が元気に働かれておりますので何かございましたらというようなことで、PR活動にもなっているのではないかなと思います。当然御指摘のように実績を上げることが大事でございます。今後とも頑張ってまいりたいと思います。  具体的には、ことしは全区的に三人が網羅的に回るのではなくて、地域を決めて、ローラー作戦みたいな形で実績に結びつけられたらいいなというふうに考えております。引き続き努力してまいりたいと思っております。 ◆平塚敬二 委員 先ほど平均年齢が七十四歳とありました。会員のところを見ると、入会された方が二十六名減っていて、退会の方が三名ふえていて、なかなか厳しい状況があるんだなと思うんですけれども、先ほど十五地域で組織化をされているとお聞きしたんですけれども、どういう組織化なのかちょっとわからないので教えていただいていいですか。 ◎河上 常務理事 十五の地域ということで、区のまちづくりセンターとは数が少ないわけでございますけれども、うちのほうでは組というふうに持っておりまして、その組の中に班があるということで、十五の組でその中に百十四の班があるということでございます。  例えば、世田谷では四組、それから北沢ではちょっと少なくて二組、玉川では三組、砧では四組、烏山では二組というようなことでございます。 ◆平塚敬二 委員 総合支所ごとにそういう形をとっていらっしゃるという感じですか。
    ◎河上 常務理事 総合支所ごとということでは、またいだものは例外的にはありませんけれども、二十七のセンターより小さいということで、例えば下馬と上馬が一緒になって一つの組とか、あるいは松原と松沢が一緒になって一つの組とか、そういうことで、おおむね大体まちづくりセンター単位で言えば、二つから三つの組がセンターを担当しているというようなことでございます。 ◆平塚敬二 委員 そういう組があって班があって、多分連絡網とか、さまざまなお仕事の情報のやりとりがあるんだと思うんですけれども、高齢化してくるとさまざま体にふぐあいが生じたりとあると思うんですね。その辺の会員さんからの状況というのは直接センターのほうに入るんですか。 ◎河上 常務理事 実際にお仕事をこちらのほうから提供するという中で、一番初めに、自分はこういう働き方をしたい、例えば一週間に何曜日と何曜日と何曜日、それも一日のうちで何時間ぐらいならば働けるというような希望のほうを登録時にいただいております。  したがいまして、センターの本部なり支部におりますコーディネーター、職員からこういう発注が来ておりますけれどもということで、それを提供する際に、体のぐあいとか、あるいは今自分はどういう都合だというようなことは聴取して、都合がよければ就業をしていただく。都合が悪ければ、ではまた次にお願いしますというようなことで、会員さんのほうから、ちょっとぐあいが悪くなったとか、この間入院するとかという個人的な連絡は来ておりますので、それはきちっとデータ上で管理するようにしているということでございます。 ◆平塚敬二 委員 本当の雇用じゃなくてこういう形の形態をとっていらっしゃるので、皆さん、自分のあいている時間と言ったら変ですけれども、こちらで少しでもお仕事をしたいと思っていらっしゃるんだと思いますので、その辺は大変きめ細かくやっていただいているんだなという感じはするんですけれども、高齢化社会は間違いなく今進んでいまして、今後、二〇二五年には団塊の世代の方がどっと七十五歳、後期高齢になってくるという状況の中ですから、先ほど会長さんもおっしゃっていましたけれども、本当の意味で七十五歳ぐらいの方もまだまだ現役で働いていただけるというか、お仕事ができる状況になってくるんだろうなと思いますけれども、ですから、細かくお声がけすればまだまだ人材の発掘はできるのかなと思うんですけれども、そっちのほうはどういう捉え方をされているんですか。 ◎河上 常務理事 おっしゃるとおり、この一年で〇・四歳平均年齢が上がったというふうな現実でございます。あるいは、会長のほうから申し上げましたように、六十五歳までは企業のほうで定年を延長する、あるいはそれ以降も高齢者の能力を活用するために継続して雇用するような状況があります。  ただ、私どもも本当に課題として受けとめておりますけれども、六十歳以上の人口に対して、組織率といいますか、入会率が二十三区の中でも、あるいは東京都の中でも低いほうでございます。ある意味で言えば、高齢者になっても働かなくてもいいやみたいな、世田谷のそういう意識があろうかと思いますので、やはりそういう意識を変えていただいて、生涯現役で地域のためにずっと働いていくことが地域貢献になっていくんだということをPRして入会をしていただくということが重要だと思いますので、これから秋口にかけて、会員が少ないような地域には特に重点的に入りまして会員獲得に努力してまいりたいと思っております。 ◆桃野よしふみ 委員 独自区分の仕事の受託についてなんですが、二十七と二十八を比べると件数も金額も低く見積もっていらっしゃいますけれども、これは何か理由はあるんですか。 ◎青山 事務局長 実は、二十八年度、今年度に関しましては、事務所の建物の仮移転を今用賀のほうにいたしておりまして、したがって、用賀のほうで実施しておりました独自事業の事業に関しましても、今、池尻のほうの施設をお借りして実施しているところでございます。  ただ、例えば学習教室のように、要するに三年生から四年生、四年生から五年生と、そういう継続的に来ているお子さんに関しては、やはり宮坂という場所でやっていたから来ていたという子たちが多いものですから、実際にこの四月からの学習教室に関しては、もとに戻るまでの間、生徒が集まらなくて一旦閉鎖しているという状況がございます。ほかの事業もそういった影響がございまして、そういうことも含めて、独自事業に関しましては、そういう事情を勘案して二十八年度は数字を低く見積もっているということでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 除草とか電球の取りかえとか、それも当然困っている方にお役に立つお仕事なので、それはそれで非常にありがたいと思うんですけれども、一方、独自事業の部分というのは、人にない自分のスキルを使ってお役立ちするということで、生きがい就労という面では独自区分の仕事がどんどんふえていくといいなというふうに思っておるんですけれども、今の事情はわかりました。  それで、そんなことを考えながらちょっと読んでいたんですが、包丁研ぎの事業でずらっと、ばっと眺めてみると、とどろきモータースのところの実績がすごくよくて、これは何か理由があるのであれば水平展開して、ほかのところでも同じようなことで取り組んでいくといいなと思いながら見たんですが、これは何かあるんですか。 ◎青山 事務局長 住民層というふうに聞いておりまして、実は用賀のワークプラザを開設する前に等々力で事業をやっていたことがあるんですけれども、そのときからここの地域は比較的発注の多い地域ということで、等々力から用賀に撤退した後も何とかこの地域の就業場所を残したいということで、特に面識があるわけではないんですけれども、実はとどろきモータースさんという普通の民間の会社にお願いを申し上げて、年に何回かこちらのほうで事業をやらせていただいているという経緯がありまして、等々力でワークプラザをやっているときからこの地域に関してはお客さんの発注が多いという実績がありましたものですから、そういう形でさせていただいています。  ほかは、例えば本部の事務所だとか、烏山の支部だとか、私どもの自前の施設、あるいは区のほうのお借りできる施設を利用して開催させていただいているということでございまして、要するにちょっと特殊な形の事業場所と、そういった事情がございます。 ◆桃野よしふみ 委員 私は見ていないのでわからないですけれども、場所がよかったりとかいろいろあるんでしょうけれども、こういうものは、やってもらってすごくよくなったよ、すごく切れるようになったよというような口コミの要素みたいなものも大きいと思うので、包丁研ぎだけじゃないんですけれども、この独自区分の事業はぜひ積極的にやっていただきたいなというふうに思います。低く見積もっていらっしゃる理由は合理的で、理解はしましたので、ぜひとも積極的にやっていただきたいなと思います。 ◆石川ナオミ 委員 会員の皆様の豊かな御経験を生かして就業につなげて、地域貢献にも御尽力くださるということにおいては、私たち若輩者にとってもすごく心強いなということを感じております。  先ほど新規開拓の事業の中で、保育に携わる方がいらっしゃるということでした。今、世田谷は本当に保育事情が厳しい中で保育士不足ということもございます。やっぱり経験豊かな皆様のお力を生かして保育に携わっていただくというのは、今後需要も高まってくるのではないかなということも思われるんですね。  そうした中で、現在どのぐらいの方が保育に携わっていらっしゃるのかということなどの数値的なものがありましたらぜひお教えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎青山 事務局長 先ほどもちょっと申し上げましたけれども、直接保育の仕事というのは、就業の形態が雇用に近くなるということで、正規の職員の方とセットで仕事をするということがなかなか難しいということで、現在、保育の関係は、例えば朝、登園時の子どもたちを見守って門を開閉するとか、あるいは終わった後に園の周りの清掃をしたり、そういったこと。中に入って職員の方と一緒にセットで働くというのはセンターの働き方としてはなかなか難しいものですから、私立の幼稚園がほとんどですけれども、そういったものを中心に、現在そんなに数は多くなくて、五、六件かと思いますけれども、独立してセンターが請け負って会員ができるような仕事を中心にさせていただいているという状況でございます。 ◆石川ナオミ 委員 皆様の生きがいですとか、子どもたちに触れていただくことによって、いろんな意味での情操教育にもつながっていくということでも、これは非常に期待をしているところでもあるんですね。また、実際に働いていらっしゃる方といいますか、こういった地域貢献をしてくださる会員の皆様にとっても、健康寿命を延ばしていくという意味でも、やはりお互いにとって相乗効果もあるのではないかなと思われる部分でもございますので、新規開拓というところにおいてはぜひ今後もいろいろと力を入れていただきたいなというふうに思います。要望としてお伝えいたします。 ◆高岡じゅん子 委員 地域の総合事業が始まってまだ四カ月にしかならないんですが、それに備えてそちらのほうの研修なんかも去年度からしていただいていまして、そちらのほうの動き出しの感じについて、現場の感触とか何かありましたら教えていただきたいと思うんです。 ◎河上 常務理事 新しい支えあいサービス事業の件かと思いますけれども、一応七月末の件数で二十六件ということでございます。ただ、延べ日数ということであれば二百件近く行っているということでございます。  私も、計画より少ないということで、福祉領域の部長さんあたりに、この辺の原因は何だろうかということでございますけれども、具体的には、やはりこういう契約につながる場合には、あんしんすこやかセンターのほうのケアマネジャーの方がサービス量を決められるということで、今のところ新しくなっても従来どおりのサービスに移行していくと。旧来あったものも、新しいほうのシステムにもあるものでございますので、ただ、財政的にはそちらのほうの負担が自治体にとっては大きくなるものと思いますので、いずれその影響が出てきて、徐々にそういう件数はふえていくのではないかなというふうに考えております。  立ち上げ時でございますけれども、現在、私どもで支えあいに携わる会員が二百六十一名ほどございます。昨年は、しっかり研修をやらなきゃいけないということでシルバー人材センターの研修を実施しておりまして、昨年度二百六十九名、一昨年度につきましては四百三十七名ということで研修を実施しているということでございます。なお、社協での研修も一回ございまして、そちらのほうにも七名が参加しているということでございまして、引き続きサービスの質の向上に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。 ◆高岡じゅん子 委員 本当にちょっと思ったのと、事業のもくろみに対して少し利用が少ないというお話を漏れ聞いていて、実態を聞かせていただいて、そのとおりだということで確認させていただきました。  今後少しずつ伸びていくに当たって、受け皿をしてくださる会員の方が、こんなに二百六十一名も待っていてくださる中で二百人分のお仕事しか、一人一日でもないということだと支え手のほうのモチベーションが下がってしまうことが考えられますので、今後もぜひ御協力をいただいて、支えあいの力を保っていただければと要望いたします。 ◆桜井稔 委員 ちょっと教えてください。会員からの会費を集めるのはどうなっているのかというのを教えてくれますか。幾らなのか、毎月なのか、年額なのか、会費のそういうのが全然わからないので。 ◎河上 常務理事 年額でございます。年額千円ということでいただいております。 ◆桜井稔 委員 わかりました。  総会議案書の一七ページに、退会者の一番の理由が会費未納となっているんです。これはどういうあれなんですか。本人が払わないのか、もうやめるから払わないのか、未納だから会が切っているのか。この何年間かずっと会費未納が退会者の一番の理由になっている、この理由を教えてくれますか。 ◎青山 事務局長 この中の大多数の方は、実は定款の中に、会費を一年以上払わない者に関しては資格を喪失するという規定になっております。それで、当然年度でございますので、今年度の会費は来年の三月までに払えばいいわけでございますけれども、それを過ぎますと一年間猶予があります。私どももその間に三回ぐらい催促をするんですけれども、それでも払わないで一年間、要するに滞納と申しますか、そういう方に関しては定款の規定に従って資格を喪失するという形で、そこの部分がこの理由の一番大きいところ、人数の多いところだと思います。 ◆桜井稔 委員 では、そのやめるのは、さっき別の人が言ったように、会に入ったけれども魅力がなくてやめるんじゃなくて、会費をずっと滞納していて、私は自然にやめていっちゃおうと。本人がやめるという意思でやめるのではなくて、これはどういうのがあるんですか。滞納というのは、入ったけれども今一歩魅力がないからずっと会費を払わないでいればいつの間にか消えると、それとも本人の意思で退会するのか、これはどうなっているんですか。 ◎竹内 会長 会費は、実は先ほど常務も申しましたように年額千円なんですが、周辺のセンター、あるいは全国的には、二千円、三千円、多いところは五千円なんていうところもありますが、私は、入会していただいたら長く生涯活動していただきたいということと、できるだけ多くの人に入っていただきたいということで、ずっと千円でやってきているんですが、御質問のうちの一番大きいのは、やっぱり加齢によって、もう自分は体が動かないと、したがって会費だけ納めるのはもったいないということで、今度みずから退会する場合は退会届を会長宛てに出すという仕組みになっておりますけれども、先ほど事務局長が答えましたように、一年たって、そしてなお一年間の余裕を見て自然に退会するという制度だと何もしなくても退会できると、そっちのほうが大変多いんじゃないかなと思います。正確にどういうあれだと調査をしたことはございませんけれども、いろいろな会員さんの声なんかを聞いてみますと、そういう形があると思います。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、ほかに質疑がなければ、以上で公益社団法人世田谷シルバー人材センターについての報告を終わります。  参考人の皆様に委員会を代表し御礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は、皆様に御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。本日はまことにありがとうございました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団についての報告に入ります。  本日は本件に関し、参考人として、野原理事長、尾﨑事務局長、泉事務局次長、張堂施設課長に御出席をいただいております。本日は、お忙しい中にもかかわらず本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。  それではまず、経営状況の報告からお願いします。 ◎渡邉 スポーツ推進課長 それでは、平成二十七年度及び平成二十八年度の公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団の経営状況に関する書類の提出について、一括して御報告させていただきます。  初めに、大変申しわけないんですけれども、配付した資料に一カ所訂正がございますので、お手数をおかけしますけれども、訂正方、お願いします。  平成二十七年度の経営状況に関する書類で、1実施事業、(2)スポーツ及びレクリエーション普及啓発事業⑥スポーツのしおりの発行部数、年四回各一万部となっておりますけれども、正しくは年四回各八千五百部でございました。大変申しわけございません。御訂正方、お願い申し上げます。  それでは、平成二十七年度の経営状況から概略を申し上げます。  1の実施事業でございますが、(1)のスポーツ及びレクリエーション振興事業、①子ども対象事業、②成人対象事業、③高齢者対象事業、④障害者対象事業では、初心者・初級者、中級者などの参加者のテーマ別の教室や、小中学生や高校生以上、障害のある方など、対象に合わせた体力・基礎運動能力向上事業、アカデミー等や各種スポーツ教室を実施し、多くの方に参加いただきました。⑤の競技力向上事業では、第十回目となる「世田谷246ハーフマラソン」において定員増を行いまして、千五百十名の方に御参加いただきました。また、あわせて実施いたしました健康マラソンにも千三百十七名の方に御参加をいただいてございます。それと、視覚障害者と伴走者のランニング教室も三年連続で開催いたしまして、視覚障害者への理解、介助方法や伴走の基本技術の習得を図る機会を提供いたしました。⑥のスポーツ講習会では、区内体育施設に従事する職員を対象とした体育施設管理士養成講習会等の各種養成講習会を開催しまして、体育施設管理運営の質の向上を図りました。⑦の施設活性化事業では、総合運動場、千歳温水プールで、子育て中の方にも安心して参加いただけるよう、託児サービスつきの教室を継続して開催し、多くの方に御参加いただきました。  (2)のスポーツ及びレクリエーション普及啓発事業でございますが、①の区民スポーツまつりなど、誰もが気軽に楽しめるスポーツイベントなどを実施しました。平成二十七年度の区民スポーツまつりでは、さまざまな体験コーナーなどを実施しまして、約二万九千名の方にスポーツ、レクリエーションを楽しんでいただきました。  (3)のスポーツ及びレクリエーション団体育成事業でございますが、②の総合型地域スポーツクラブ育成につきましては、区内の計四地域、八つのクラブへの物品助成、またクラブ間の連携と情報交換を図ることを目的としたクラブ連絡会議の開催など、地域住民等が主体的にクラブを運営し、地域コミュニティーの核となるよう支援をいたしました。  (4)の区から受託するスポーツ及びレクリエーション事業でございますが、スポーツ推進委員協議会と連携し、せたがや生涯スポーツセミナーなどを実施してございます。  (5)の区から受託する社会体育施設の管理及び運営でございますが、大蔵運動場、二子玉川緑地運動場、千歳温水プールの利用人数につきましては記載のとおりでございます。  裏面をごらんいただきたいと存じます。収支計算書の内訳表でございます。  説明は、公益目的事業会計、収益事業等会計、法人会計を合わせました内訳表の一番右の合計欄で説明をさせていただきます。  まず、一般正味財産増減の部の経常増減の部でございます。経常収益計(A)の欄につきましては、十六億九千百八十八万九千八百九十九円となっており、その内訳はハーフマラソンなどへの協賛金や各種教室等の参加費などの事業収益、区などからの補助金である受取補助金等、区からの指定管理料などの受託事業収益、財団の賛助会員の会費である受取寄附金等などとなっております。経常費用計(B)につきましては十六億七千四百二十六万九千三百九円でございます。したがいまして、当期経常増減額(C)は、(A)から(B)を引きました一千七百六十二万五百九十円でございます。  次に、経常外増減の部でございます。当期経常外増減額(F)はマイナス二千三百万四千円でございます。  これにより、税引前当期一般正味財産増減額(H)はマイナス五百三十八万三千四百十円となっております。この(H)から法人税、都民税及び事業税(I)を引いた当期一般正味財産増減額(J)はマイナス六百七十五万七千百十円でございます。これに一般正味財産期首残高(K)を合わせた一般正味財産期末残高(L)は三億四千五百十三万六千七百三十一円となってございます。  次に、指定正味財産増減の部でございますが、受取補助金等は財団固有職員の退職金相当分に対する区からの補助金となりますけれども、区の財政支援基準に基づきゼロとなっております。また、基本財産運用益及び特定資産運用益は同額を一般正味財産へ振りかえているため、当期指定正味財産増減額(M)につきましてはゼロとなっております。この(M)と指定正味財産期首残高(N)を合わせた指定正味財産期末残高(O)は五億一千八百七十九万五千五百九十三円となっております。  したがいまして、一般正味財産期末残高(L)と指定正味財産期末残高(O)を合わせた正味財産期末残高(P)は八億六千三百九十三万二千三百二十四円となっております。  二十七年度の経営状況については以上でございます。  次に、もう一つの資料、平成二十八年度事業計画及び予算について説明をさせていただきます。本件につきましては、本年四月二十六日に御報告しました内容から変更がございませんので、簡潔に説明させていただきます。  事業計画につきましては、(1)から(5)まで記載のとおりで、引き続き、子どもから高齢者、障害のある方まで個々の能力に合ったさまざまなプログラムを提供しまして、スポーツへのきっかけづくり、レベルアップなど、スポーツ・レクリエーション活動の振興を図ってまいります。  裏面をごらんいただきたいと思います。こちらは二十八年度の収支予算書の内訳でございます。こちらも内訳表の一番右側の合計欄で御説明させていただきます。  一般正味財産増減の部の経常増減の部でございますが、経常収益計(A)につきましては十七億五千五百二十五万三千円、経常費用計の欄(B)は十七億七千七百五十九万七千円、経常収益から経常費用を差し引き、法人税等の支出を加えた当期一般正味財産増減額(I)につきましてはマイナス二千三百七十五万一千円となっております。この(I)と一般正味財産期首残高(J)の増減によりまして、一般正味財産期末残高(K)は二億七千九百四十四万二千円となっております。  次に、指定正味財産増減の部をごらんいただきたいと思います。当期指定正味財産増減額(L)は一般正味財産へ振りかえますのでゼロとなり、指定正味財産期首残高(M)と合わせた指定正味財産期末残高(N)は五億一千八百七十九万五千円となっております。したがいまして、最後の欄に記載されていますように、一般正味財産期末残高(K)と指定正味財産期末残高(N)を合わせた正味財産期末残高(O)欄は七億九千八百二十三万七千円でございます。  経営状況についての説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 次に、経営方針等についての説明を財団よりよろしくお願いいたします。 ◎野原 理事長 公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団について説明を申し上げます。  当財団は、世田谷区体育協会と世田谷区レクリエーション連盟を発展的に解散し、全国でも類のない新たなスポーツ・レクリエーション振興を図る法人として平成十一年に設立され、今年で十八年目となります。現在、区内スポーツ関連団体四十八団体を賛助会員として迎え、体育協会の役割を果たすとともに、「いつでも」「どこでも」「だれでも」「いつまでも」をスローガンに、生涯スポーツ社会の実現を目指す世田谷区の施策目標の達成を補完し、スポーツ・レクリエーションの振興、発展に寄与しているところでございます。さらに、信頼性、確実性、公平性を推進するために財団法人から公益財団法人へと移行し、今年で六年目になります。  当財団の経営については次の二つの方針を掲げ、経営に取り組んでおります。第一として、区民のための生涯スポーツ社会の実現をするために、行政の信頼性、確実性、公平性を継承しつつ、効率性、専門性を追求した公益法人ならではの弾力的な経営により、多様な区民ニーズに応え、スポーツ・レクリエーション振興事業を推進する、でございます。第二として、経営基盤の強化、区民サービスの向上、経営の透明化の三点を柱に掲げ、魅力ある自主事業の展開による自主財源の確保や区民サービスの向上に努めるとともに、経営の改善、効率化を図り、区民の信頼に応える、でございます。  これらの方針のもと、世田谷区スポーツ推進計画の基本理念である生涯スポーツ社会の実現に向け、当財団の策定した世田谷区スポーツビジョンを着実に推進するとともに、自主財源のさらなる確保を図りつつ、施設管理と一体となった事業を展開し、効率的かつ柔軟な運営に取り組んでおります。また、区の重点取り組み項目の一つである東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みについては、区と連携を一層強化していく所存でございます。  次に、当財団の事業は、主に自主事業と受託事業の二つがございます。まず自主事業でございます。「世田谷246ハーフマラソン」や区民体育大会などの各種競技大会、世田谷ジュニアアカデミーや区民スポーツまつりなどの各種スポーツ教室、イベントなど世田谷区の特性を生かしたスポーツ・レクリエーションの振興、普及啓発事業など幅広く実施しております。  特に、今年で十一回目を迎える「世田谷246ハーフマラソン」につきましては、引き続き日本陸上競技連盟の公認を受けているほか、東京マラソン二〇一七の提携大会ともなっており、十一月十三日の開催に向け準備を進めております。現在の申し込み状況では、ハーフマラソンの部においては、定員千六百名のところ約六千名の申し込みをいただいております。今後もスポーツの秋を象徴するイベントとして多くの関連団体の皆様の御協力をもとに盛大に開催してまいりたいと思っております。  そして、次に受託事業でございます。総合運動場及び千歳温水プールの指定管理施設、大蔵第二運動場を初めとした十一施設の受託施設、加えて区内九十二の小中学校の開放業務など、区内全域にわたってのスポーツ施設の管理運営を行っております。  当財団は、多くの区立スポーツ施設を一元的に管理し、ハード、ソフト一体となった事業展開により、効率的かつ効果的な運営を行うことが最大の強みであり、財団の特色であると考えております。この六月には、総合運動場及び大蔵第二運動場における平成二十九年度からの指定管理者に向けた申請手続を済ませたところでございます。同じく六月に、指定管理者施設である総合運動場体育館が開設五十周年を迎え、また、千歳温水プールではこの九月に来場者が五百万人を達成する見込みとなっており、達成日当日には記念セレモニー等、歓迎イベントを行う予定でございます。日ごろ利用をいただいている区民の皆様方に感謝の気持ちを込め、さらなる利用者サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。  最後に、当財団としましては、設立目的に沿った専門性、独自性を発揮し、今後も自主自立に向けた努力を継続し、自主財源のさらなる確保と経費縮減に努め、指定管理者を初めとした施設管理と一体となった魅力的な公益性の高い事業を展開するとともに、区民ニーズを反映した柔軟な財団運営に取り組んでまいりたいと考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、これまでの報告、説明に対し質疑がございましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 財団の自主事業で、定員が書いてあるものはその定員が参加目標人数だということなんですか。定員が書いていないようなものは当初から目標の数字を設定しないでこういう事業をやっているということなんですか、どうなんですか。 ◎泉 事務局次長 事業計画のほうで定員等が書いてあるものに関しましては、今お話しのとおり基本定員を想定して事業を実施しております。あと、一部の事業に関しましては、イベントとかそういうものですと、基本その日においでいただいた方になるべく参加をしていただくような形をとっておりますので、定員をとっているものに関しましては、安全かつ楽しんでいただけるような定員を設定している、そういう状況になっております。 ◆藤井まな 委員 定員が書いてあるようなものは、ずっと継続している事業であれば、前年度とかと達成率が比較できるようなものがあるといいですよねと読んでいて思いました。なので、ぜひとも比較して、どういう推移にあるのかとか、適正な――例えば、サッカーの親子観戦で定員一万人ということは一万人を目標にしているんでしょうけれども、応募者数は四百九十五人で参加者数は三百八十五で、本当にこの数字がいいのかなみたいに、見るとちょっと思ったりする方はみんないらっしゃると思うんですけれども、そういうのが前年はどうだったのかとかと比較できるといいですし、今後どういうふうに達成率を捉えていらっしゃるのかというところも聞いてみたいなと思うんですけれども、どうですか。 ◎泉 事務局次長 まず、今ちょうどお話のありましたサッカーなんかですと、ことしも今は二回目、三回目の募集を行っているところなんですが、大体各回百五十組、三百名というような形で募集をしております。ただ、定員を超えて申し込みがあった場合も、提供側の企業さんのほうと相談をして、多少人数が多くなってもできるかどうかというようなところの相談はまずしております。  あともう一つ、この表のほうの定員等も含めて比較ができないかというようなことに関しては、今後はそういった部分を含めてわかりやすい資料を作成していきたいと考えます。 ◆平塚敬二 委員 ちょっと教えていただきたいんですけれども、実施事業の④障害者対象事業のスポーツ・レクリエーション推進事業はどんな競技なんですか。障害者スポーツ・レクリエーション推進事業の中身を。 ◎泉 事務局次長 こちらの資料の障害者スポーツ・レクリエーション推進事業になりますけれども、まず、上のほうのひまわり、みつばち、コアラ、中学生、ハヤブサというのは運動教室になりまして、軽度の障害をお持ちの方に対して、地域の体育館あるいは学校施設を使ってマット運動とかボール投げ運動とかをしているようなものになります。  その下のハヤブサから烏山短期までのほうは水泳教室になりまして、こちらは障害をお持ちの方に水泳になじんでいただいて、健康づくりに取り組んでもらっているものになります。  その下の夏季合同運動会に関しましては、先ほどお話をしました運動教室の参加者の方に一堂に集まっていただきまして、大蔵運動場の体育館のほうで合同で運動会をやっているものになります。夏季水泳教室も同じように、各教室の参加者のほうでお集まりいただいて行っているものになります。  ふれあいウォーキング、それからサイクリング&ウォーキングに関しましては、それぞれ対象の中学生、あるいはその同行される家族の方を伴いまして、少し郊外のほうに出ていただいてのウオーキングとか、ちょっとしたハイキングみたいなものを催しております。  あと、わくわくサッカー教室、それからボウリングスクール、リズム体操に関しましては、基本的にそれぞれの種目に関して障害児の方になじんでいただくようなものになっております。あと、スキーもそうですね。スキー教室になっております。サマーキャンプに関しましては、中学生とその家族に同行をしていただいて、実施を宿泊で行っております。これらの事業を含めまして、一応定員が延べで六百名を超えているような状況になっております。 ◆平塚敬二 委員 ありがとうございます。これを見ていると、定員に届かないところもありますけれども、ほぼ定員に来ているという感じですが、これは全体的にふえている状況なんですか。 ◎泉 事務局次長 定員に関しましては種目によっても異なっております。継続でお申し込みの多いものもあれば、新規の方が多いものもあります。人数の少ない場合ですと、以前にその教室に参加をされた障害をお持ちの方にお声かけをするようなことも行っているような状況になっております。 ◆桃野よしふみ 委員 少し前に新聞で読んだ記事なんですけれども、体育館で車椅子の利用をお断わりしているところがたくさんあって、なかなか活動できないというような声がちょっと新聞に出ていたのを見たんですけれども、世田谷区の体育関連施設の中で、障害のある方はこういう理由でちょっとお断わりしているとか、そういう施設は何かあるのかないのかというとどうなんですか。 ◎張堂 施設課長 世田谷区の施設では、原則申し込みがあれば基本的にはお受けするという立場で受け付けております。 ◆桃野よしふみ 委員 私が見た記事では、体育館の床が車椅子が入れる床と入れない床と、要は傷んでしまうというようなことがつくり上――だから最近は、新しいところは車椅子が入れるような加工をした体育館にしているというふうになっているということだったんですけれども、世田谷の体育館はそういう加工をしているかしていないかはさておき、車椅子の方が例えばバスケットボールをやりたいので貸してくださいということであっても、それはお断りしないということでよろしいんですか。 ◎張堂 施設課長 今のところ受け入れるつもりでございますが、今おっしゃったように、実際にそれに耐えられるような床とかの整備はまだされていません。今後、そのあたりについては整備を考えていく予定でございますが、実際にそういう非常に大規模な施設整備をしなきゃいけないというところは、私どもは認識しているところでございますので、計画的に取り組んでまいりたいと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 あと、委員会で報告があった内容で、大蔵のゴルフ練習場からゴルフボールが飛び出て、車のフロントガラスにぶつかっちゃって壊れてしまったよというような事故が報告されていまして、幸いなことに人身事故には至らなかったようなんですが、それでも本当に危ない事故だなと思っています。  それで突き詰めていくと、原因はよくわからない、どこから飛び出たのかよくわからないけれども、上を越えたんじゃないかみたいな話に終始していて、では根本的にどうするのというところは、委員会の中での質疑ではなかなか見えてこないんですけれども、皆さんの認識として、そういうことがあったというのは当然御存じだと思うんですけれども、今後こういう対策があるよというのは皆さんのところで何かお持ちなんでしょうか。 ◎張堂 施設課長 今おっしゃられたような事態が実際に生じまして、私どもは調査したんですが、実際に今のお話しのとおり、どこから出たものかというのはなかなかわからない。非常に高さのあるネットを敷いてありますので、それを越えたともなかなか考えづらいんですが、ただ、ゴルフ場は一、二階がございますので、二階のほうから相当の力を持って打てば越えないこともないかなというところも感じております。ただ、それでネットの高さを単純に伸ばせばいいのか、上を囲っちゃえばいいのか、そのあたりはいろいろ議論があるところですので、検討してまいりたいというところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 本当に一歩間違えばもっと大きな事故になる可能性もあったと思いますので、今検討するというお話でしたけれども、安全対策は徹底していただくというのは基本だと思いますので、しっかりやっていただきたいと思います。 ◆あべ力也 委員 今の桃野委員の御質問の中にあった車椅子の関連の話ですけれども、アメリカのホストシティーになって、パラリンピックのほうの誘致というか、それも区のほうは、この前リオに視察に行ったときなんかもお話をされてきているという話も聞いておりますけれども、大蔵運動場の中のパラリンピックに対応した施設というのも必要なことだと思うんです。例えば実際にトラック競技なんかでも車椅子を使ったものもあるし、あと先ほど桃野委員が言われたバスケットボールなんかもそうでしょうし、テニスなんかも車椅子でやるものがありますね。  そうすると、そういう施設というのは、とりあえず世田谷の大蔵運動場にはテニスコートもあるし、陸上のトラック競技をするトラックもありますね。それと体育館があって、それぞれの競技場のパラリンピックをされる場合の使用というのは現在どういうふうになっていて、選手団の皆さんが練習をされるといった場合に何か変更するものというのは必要になってくるのか、その辺も検討する必要があると思うんですが、その辺の情報はどうですか。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 今、委員からお話しのありましたパラリンピックのキャンプについては、さきの常任委員会でも御報告したとおり、ぜひ世田谷でも実施したいので来ていただきたいという要請をして帰ってきております。その中でも御報告差し上げましたけれども、パラリンピックについての競技がまだ具体的に決まってきていないということ、決まってくればどの施設をどの競技で使いたいというところが見えてくるものだと思っています。その場合、期間が短くなってしまうことはあるかもしれないんですが、どのように直したらいいのか。まず一つは、工夫をしながら使っていくというところにオリンピックもパラリンピックも違いはありませんので、まずはそうして工夫をして使っていただく。例えば、床の張りかえが必要だということで、場合によっては検討をというようなお話がありましたけれども、その来る競技によってはアメリカのほうに直してもらわなければいけないような場合が出てくるかなと。あくまでも想定ですけれども、そういうことも可能性としては考えられるのかなというふうに思っています。 ◎泉 事務局次長 先ほどの私の障害者スポーツ・レクリエーション推進事業の説明の中で、運動教室がひまわりからハヤブサまで、水泳教室のほうがマンボウから烏山の短期水泳教室になります。先ほどハヤブサ運動教室を水泳教室のほうに含めていましたので、それに関しましては、ハヤブサ運動教室のほうは運動教室ということになりますので、訂正をさせていただければと思います。お願いいたします。申しわけございません。 ○岡本のぶ子 委員長 ほかに質疑がなければ、以上で公益財団法人世田谷区スポーツ振興財団についての報告を終わります。
     参考人の皆様に委員会を代表し、御礼を申し上げたいと思います。外郭団体の経営につきましては、議会としても大変関心を寄せているところであります。本日は皆様に御出席をいただき、委員会としても有益な議論ができたのではないかと思います。本日はまことにありがとうございました。  以上で外郭団体の経営状況等についての報告を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、(4)その他ですが、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 なければ、これで報告事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、2協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催について、第三回定例会の会期中となりますが、九月二十日火曜日午前十時から開催したいと思います。よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、次回委員会は、九月二十日火曜日午前十時から開催することに決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 そのほか、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 なければ、以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後一時一分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...