世田谷区議会 2016-05-27
平成28年 5月 災害・防犯・オウム問題対策等特別委員会-05月27日-01号
○
津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆菅沼つとむ 委員 これは支援金のやつ、熊本に副区長が持っていったんじゃなかったっけ。
◎荒
災害対策課長 現金につきましては四百万円という金額ですので、この報告の後、送金する予定でございます。宮崎副区長のほうは熊本のほうに行かれまして、その目録というか、それを渡して御挨拶したというふうに聞いております。
◆
高岡じゅん子 委員
災害救援物資についてなんですが、こちらに関して早急に送られたというのはとてもよかったと思いますが、これは区が持っていたものを送ったんでしょうか、それとも新たに買って送ったんでしょうか。
◎荒
災害対策課長 飲料水につきましては、一万本のうちの約半分をうちのほうで既に備蓄していたものを送っております。その残りの約五千本につきましては、新規購入して、そのまま現地に速やかに配送できるようにいたしました。それから、
アルファ米、おかゆ、肌着につきましては、それぞれ新規に購入して送らせていただいたところでございます。
◆
石川ナオミ 委員 今回職員の方々も現地に赴いてくださって派遣されて、そして現場対応してくださっていたということで、本当にお疲れだったと思います。その中で、やはりこの期間中に対応された
避難所運営ですとか、
罹災証明等のそうした対応の中で、課題点とか、今後に生かしていかなければいけないというようなこと、職員の方々でも何かあったかと思いますが、そういうことは
情報共有はできているのでしょうか。また、それを私たちも見せていただけるというか、そういうところの
情報共有はできるのでしょうか。
◎荒
災害対策課長 資料にありますとおり、五月二十四日、三日前に、一応今のところ派遣している職員について全員帰ってきましたところですので、来週、
区長宛てに派遣した職員のほうから、まず現状について報告をする機会を設けたいと思います。
委員おっしゃられますとおり、やはり実災害から得る課題とその
取り組みというのは非常に大事なものだと思いますので、後日、庁内の
関係職員向けに
報告会等を開催しまして、
情報共有だけではなく、その課題の洗い出しとか今後の
取り組みについて積極的に勉強していきたいと考えております。
◆青空こうじ 委員
支援物資が十九日というのは僕は遅いと思うんです。報道なんかを見ていると、よその都市のほうのは早目に送っているのがあるんだけれども、世田谷はそういう活字に余り出てこないんですね。何でこれはもうちょっと早くできなかったんでしょうか。
◎荒
災害対策課長 おっしゃるとおり、ここより早い
救援物資を送った自治体もございます。今回のことを踏まえまして、今後ももう少しできるだけ早く送れるようには考えていきたいと思っております。
◆た
かじょう訓子 委員 支援のほうは人的な支援を行って、本当にお疲れさまです。完了したということだったんですけれども、今後、継続する、あるいは意見などを聞くなどということは計画にあるんでしょうか。
◎荒
災害対策課長 完了というか、今行っている職員が現在いないということで、今後も
派遣職員については状況に応じて行っていく予定です。
◆菅沼つとむ 委員 確認なんですけれども、
救援物資を送りましたよね。それは向こうと話をして、こういうものが欲しいからということで送ったのか、向こうの話を聞いているということですか。
◎荒
災害対策課長 この
支援物資につきましては、特別区区長会のほうで
担当幹事区のほうから、まず熊本市のほうにどのようなものが必要かという問い合わせを行いました。その中で幾つか必要な物品のリストが送られてきたところです。その中で区としましては、やはり水と食料がまず大事かなということで送らせていただいたところです。
なお、肌着五千着につきましては、熊本市の
東京事務所のほうから肌着が足りないということを受けまして、世田谷区として送らせていただいたところでございます。
◆
田中優子 委員 一点だけ。裏面の4の
災害見舞金なんですけれども、これは区が熊本市に
東京事務所を通じて五十万円を送った、区として送ったということだと思うんですが、全国どこでも世田谷区として何か災害があったら一律五十万円送るという規定がどこかであるんですか。
◎荒
災害対策課長 見舞金の支給に関する
実施基準というのがありまして、その
交流関係とか状況によって金額は変わってくるところでございます。
◆
田中優子 委員 その
実施基準というのは世田谷区独自で決めているものですか。
◎荒
災害対策課長 世田谷区独自で定めているものでございます。
◆
田中優子 委員 ちなみに、すごい震災だったと思うんですけれども、今回五十万円で、では、例えば東北のとき、三・一一のときはどうだったんですか。
◎荒
災害対策課長 一番上限で五十万円というふうに定まっていますので、それ以上はその基準に基づいては支給できない形になっております。
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津上仁志 委員長 では次に、(3)
オウム真理教問題対策(状況)について、理事者の説明を願います。
◎皆川
烏山総合支所地域振興課長 オウム真理教問題対策(状況)について御報告いたします。
まず現地の状況でございます。ひかりの輪の信者の
居住状況ですが、
関係機関からの情報によれば、
GSハイム烏山には、前回の報告と同様、五名程度の信者が居住しているとの情報を得ております。
次に、
烏山地域オウム真理教対策住民協議会の
活動状況です。
(1)に前回の当
委員会開催以降の会議の
開催状況を記載してございます。②の平成二十八年度総会が四月二十七日に開催されまして、平成二十七年度の事業及び
決算報告並びに平成二十八年度の
事業計画及び予算案について承認されております。その他、各月に
実行委員会が開催されておりまして、当面の活動等に関する協議を行っております。
次に、(2)の
協議会活動の資金調達の一つとして実施している
リサイクルバザーでございますが、四月九日土曜日に
烏山区民センター前広場で行われました。当日は
大変お天気に恵まれまして、多くの方に御来場いただき、今までで最高の売り上げを確保できたというふうに聞いております。
(3)第三十二回目となります
抗議デモ・学習会が平成二十八年五月十四日に約二百二十名が参加して開催されております。
抗議デモは、
烏山区民センター前広場を出発し、
GSハイム烏山の前で抗議文の読み上げを行いました。その後、教団の解散、解体を求めるシュプレヒコールを行いながら
烏山区民センター前広場に戻ってまいりました。学習会は、
抗議デモ終了後にフリーライターの藤倉善郎さんを講師に迎え、「ひかりの輪・上祐史浩の正体」と題して御講演をいただきました。
最後に、今後の予定といたしまして、平成二十八年度の
オウム真理教対策関係市区町
連絡会総会が六月一日午後に行われます。
関係市区町連絡会は、アレフ、ひかりの輪の信者が居住する施設を抱えている、あるいは過去に居住していたといった自治体で構成されておりまして、現在、全国で二十五の自治体が参加しております。総会には、区から職員二名、
住民協議会メンバーから三名が参加する予定でございます。別添で
オウム対策住民協議会のニュースを添付させていただいております。後ほどごらんください。
御報告は以上でございます。
○
津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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津上仁志 委員長 次に、(4)世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)について、理事者の説明を願います。
◎山梨
危機管理室副参事 世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)について御説明させていただきます。
まず、資料につきましては、かがみ文の「世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)について」から御説明いたします。
1の趣旨でございますが、世田谷区
地域防災計画の修正に当たりましては、平成二十七年八月十九日の防災会議を踏まえ、修正を推進してきたところでございます。このたび、世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)を、庁内の各
災害対策各部、防災
関係機関の確認を受け、取りまとめましたので御報告いたします。
あわせて、防災会議に設置しました女性の視点部会とボランティア部会の
実施状況についても御報告いたします。
まず、2の計画修正(素案)について御報告いたします。右上に別添1と記載があるA3横の資料をごらんください。「世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)まとめ」と書いてあるものでございます。計画修正に当たりましては、左上の修正の視点にございますように、大きく分けて四つの項目で取り組んでまいりました。一つ目の(1)関係法令・計画等との整合については、右側に矢印で記載のとおりでございます。
(1)の主な関係法令の反映としましては、
災害対策基本法改正と
土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の改正の内容で記載のとおりでございます。
次に、(2)主な計画の反映ですが、防災基本計画及び東京都
地域防災計画の内容を記載のとおり反映してございます。
また、(3)では、実災害での教訓を踏まえた内容を記載しております。
修正の視点の二つ目の(2)区民の参画につきましては、資料右側中段の区民の参画の(1)から(3)に記載のとおりでございまして、丁寧に区民に計画内容を説明し、区民の意見を取り入れた計画づくりを進めてまいります。
次に、修正の視点の(3)計画の構成ですが、平成二十四年に東京都
地域防災計画の構成が全面的に修正されており、都の計画との整合を図るため、区の
地域防災計画の構成も
取り組みごとに、現時点での到達状況や課題を明らかにし、今後の対策の方向性や目標、
取り組み等を提示するという内容に今回の修正で全面的に改定をしました。
次に、修正の視点の(4)主な修正項目を説明します。主な修正項目は大きく分けて二つあります。一つ目が①平成二十四年修正以降の主な修正項目となり、資料の下の部分に記載してございます。1から10の項目は
災害対策総点検の項目ごとに分けまして、具体的に実施してきた内容を記載しております。
次に、主な修正項目の二つ目を御説明いたしますので、資料の裏面をごらんください。主な修正項目の二つ目は、重点項目として五つの項目がございます。
一つ目は部会を設けて検討している女性の視点の反映です。
二つ目は、こちらも部会を設けて検討しているボランティア受入体制の整備になります。この二つにつきましては、後ほどそれぞれの部会の説明とあわせて検討状況を御説明いたします。
三つ目は右上の避難行動要支援者対策になります。法改正により要援護者の言葉の定義が変わり、災害時要配慮者と避難行動要支援者に用語が変更になっております。また、現在、保健福祉部と関係所管で避難行動要支援者避難支援プランも調整しております。
四つ目は
地区防災計画・区民等の参画です。現在、出張所、
まちづくりセンターの各地区で防災塾を開催しておりますが、平成二十八年度に二十七地区で
地区防災計画を策定し、
地域防災計画に規定してまいります。
資料の右下、五つ目でございます。食料・水・生活必需品等の確保になります。これまで区民の備蓄につきましては、三日間以上の備蓄を呼びかけてまいりましたが、今後は一週間の備蓄を推奨していきます。また、発災後三日間は主として区内の備蓄や調達で食料や生活必需品等を確保し、四日目以降は、ライフライン等の復旧を踏まえ、区外からの物資で対応していきます。
別添1のまとめの資料の説明は以上でございます。
次に、別添2の「世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)概要版」ですが、こちらをごらんください。こちらにつきましては、今御説明した以外の内容を抜粋して御説明いたします。
資料の三九ページをごらんください。こちらは風水害編の概要となっております。今回は
地域防災計画との関係計画等の修正を反映するとともに、伊豆大島での土砂災害を踏まえた都の
地域防災計画の修正を反映いたしました。また、新たに雪害対策を追記いたしました。
ページをおめくりいただきまして、四〇ページをごらんください。富士山等噴火降灰対策編でございますが、新たに区に影響があると考えられる富士山以外の火山噴火等の過去被害について記載する予定でございます。対応については、富士山の噴火降灰対策に準じて対応してまいります。
ページをおめくりいただきまして、四一ページをごらんください。大規模事故対策編でございますが、経年に伴い文言等を修正いたしました。詳細につきましては、別添3、「世田谷区
地域防災計画[平成二十九年修正](素案)」を後ほどごらんください。
これまで説明しました別添1から別添3の資料を用いて、今後、本素案を防災会議に諮るとともに、パブリックコメントを実施し、計画修正を進めてまいります。
続きまして、3女性の視点部会について御説明いたしますので、資料の別添4―1をごらんください。まず、女性の視点部会と次に御説明しますボランティア部会は、防災会議に設置される部会として、今回の修正にあわせて、防災会議委員や区の内外からの女性委員、また関係団体の代表の方などに入っていただき議論をしているところです。
まず、女性の視点部会について御説明いたします。女性の視点部会のメンバーは、1の部会構成についてに記載のとおりでございます。
裏面をごらんください。部会の目的、達成目標につきましては、以前の本委員会でも御報告いたしましたが、記載のとおりでございます。
部会の実施したスケジュールは3のとおりでございまして、第一回目に応急対策について議論し、第二回目に復旧・復興、第三回目に、一回目、二回目を踏まえて、平常時に何をするかという予防の議論をいたしました。
次に、別添4―2の資料をごらんください。女性の視点部会の検討状況について(報告)の御説明をいたします。
1の女性の視点部会についてですが、背景や部会の設置の経緯については記載のとおりでございます。
2の到達目標、3の検討の進め方は、先ほど別添4―1で御説明したとおりでございます。
次に、資料の左下の4主な検討項目が部会で出た意見をまとめたものでございます。黒い丸と白い丸がございますが、黒い丸が女性の視点での意見、白い丸がそのほかの多様性、地域の視点でございます。
項目で主なものを抜粋して御説明いたします。
まず応急対策では主に
避難所運営における意見が出ており、女性の視点以外では、在宅避難者への対応や多様な被災者への配慮が必要という意見がございました。
次に、復旧・復興では、東日本大震災においては女性が多く解雇されたという課題を踏まえて、女性の就労支援など、
生活再建支援策の実施について意見が出ました。
次に、予防対策では、平常時からの連携が重要であるという意見があり、予防対策の一つ目の黒丸に記載しておりますとおり、各団体が視点の共有をしていくことが重要と考えております。
これらの意見を踏まえて、右側の5の重点項目として三つ挙げさせていただきました。①平常時の取組の充実、②避難者対策における女性の視点の強化、③
生活再建支援における女性の視点の強化でございます。
次に、6の具体的な取組みは、部会の検討内容を踏まえて、①から③の項目について取り組んでまいります。
次に、4のボランティア部会について御説明いたします。資料別添5―1をごらんください。1の部会構成につきましては記載のとおりでございます。
2の部会の設置でございますが、計画修正に当たり、迅速に応急活動、復旧活動を行うことで区民の生命、財産を守り、
生活再建を早急に図るため、ボランティアの受け入れ体制の整備などについて、現状認識、課題、対応策を議論しています。
(2)の達成目標につきましては、記載のとおりの五つの項目です。
裏面をごらんください。3のスケジュールですが、これまで部会を三回開催いたしました。一回目にボランティア受け入れ数及び想定人数の共有をしました。第二回目に、各団体が連携したボランティア受け入れ体制の検討をし、第三回目に各団体の時系列行動目標の作成と共有を行いました。
続きまして、別添5―2をごらんください。部会における検討状況を報告するものです。
1のボランティア部会についてから3の検討の進め方までは別添5―1と重複いたしますので、説明は省略させていただきます。
資料の下の4主な検討項目について御説明させていただきます。三点ございまして、その一つ目は、(1)区・
関係機関等のボランティア受け入れ体制等の確立でございます。ボランティア協会、社会福祉協議会、区内NPOとの連携や区内五カ所に設置を予定するボランティアマッチングセンターの設置と運営、そして、ボランティア等の受け入れに関する調整窓口の設置について検討してまいりました。
次に、(2)災害時に備えたネットワークづくりと人材育成です。各団体の時系列行動目標や人材を確保し、養成していくための
取り組み表の作成、また、ネットワークの実効性を確保するための訓練の実施を検討してまいります。
最後に、(3)計画やマニュアルへの反映でございます。本部会で議論、検討した内容を、
地域防災計画、そして区や各団体のマニュアル等に反映してまいります。
以上がボランティア部会についての説明となります。
次に、5の区民周知等について御説明いたします。
区民周知等については区民説明会とパブリックコメントを予定しています。区民周知については別添6をごらんください。区民説明会のチラシでございます。黒丸で書いてありますとおり、五地域で区民説明会を実施し、区民の方に丁寧に説明してまいります。また、パブリックコメントにつきましては、恐れ入りますが、一枚目のかがみ文にお戻りください。5の(2)に記載しておりますとおり、「区のおしらせ」特集号を発行いたしまして、六月十日から七月二十二日まで実施いたします。
次に、そのままかがみ文をごらんいただき、6の今後のスケジュールについて御説明いたします。
今後、六月一日の世田谷区防災会議で計画修正(素案)の審議をする予定でございます。そして、六月十日からパブリックコメント及び東京都への協議を開始し、六月から七月にかけて区内五地域において区民説明会を実施いたします。その後、十二月に災害・防犯・
オウム問題対策等特別委員会にて計画修正案の報告をいたします。平成二十九年一月下旬に世田谷区防災会議で計画修正案を審議、決定し、三月の災害・防犯・
オウム問題対策等特別委員会で計画修正の報告をした後に、
地域防災計画[平成二十九年修正]の公表を予定しております。
説明は以上でございます。
○
津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆阿久津皇 委員 区民等の参画のところなんですが、
地区防災計画の策定を目指すというふうにあるんですけれども、これは何か時期的なものとか、そういうものは何かしら考えていらっしゃいますか。
◎山梨
危機管理室副参事
地区防災計画につきましては、各二十七地区で実施しております防災塾で各地域で検討しております。今現在、作成をしている途中でございますが、来年、平成二十九年の一月の
地域防災計画に規定するのにあわせまして
地区防災計画についても策定していく予定でございます。
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津上仁志 委員長 次に、(5)防災行政無線(固定系)
デジタル化工事について、理事者の説明を願います。
◎荒
災害対策課長 防災行政無線(固定系)
デジタル化工事について御説明いたします。
まず1の趣旨でございますが、区では、災害時に区民の方々にいち早く災害関連情報を伝達するため、固定系の防災行政無線を整備しております。当設備は整備から二十八年が経過しまして老朽化が進んでおります。また、現状のアナログ基地局無線設備は、電波法審査基準の改正によりまして、平成三十四年十一月三十日以降は使用できなくなることから、アナログ方式から
デジタル方式への設備更新が必須となっております。そこで、昨年度、平成二十七年度より固定系防災行政無線を、国の補助金を活用しつつ、五カ年で
デジタル方式へ設備更新を行うことといたしまして、今回はその二年目の工事を予定しております。
2の防災行政無線の現状でございますが、(1)の
防災行政無線塔は、アナログ方式が百五十カ所、
デジタル方式が三十九カ所の計百八十九カ所となり、設置場所は記載のとおりとなります。
2の戸別受信機は、アナログ方式が二百四十七カ所、
デジタル方式が六十三カ所あり、設置場所につきましても同じく記載のとおりでございます。
3の工事の概要でございますが、今回も昨年度と同じ、更新数につきましては、屋外の拡声子局が三十七カ所、戸別受信機につきまして六十三カ所の変更を考えております。工事費につきましては一億八千七百五万六千円を予定しております。
工事期間等につきましては以下のとおりで、国庫補助につきましては、今年度につきましては対象工事費の五割を内示いただいているところでございます。
今後の予定としましては、第二回区議会定例会において付議案件となっておりますので、そこで承認された後、総務省関東総合通信局に免許申請、交付等をし、機器を製造し、工事、試験運用、平成二十九年三月から運用開始の予定でございます。
○
津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
高岡じゅん子 委員 昨年度で三十九カ所変更され、今回三十七カ所ということなんですが、こちらの場所というのはどのように選んでいただいているのか。例えば地区ごとになっているのか、それともばらばらになっているのか、それについてお答えください。
◎荒
災害対策課長 昨年度も三十七カ所を更新しております。2のところに
デジタル方式三十九カ所とございますのは、東日本大震災が起きた後に一部聞こえにくいようなところがありましたので、二機追加で工事した関係で三十九カ所となっております。
設置につきましては、最終的には五年間で全て設置をするところなんですが、老朽化が進んでいるところとか、
デジタル方式にすると、若干なんですが、聞き取りやすくはなりますので、その辺を総合的に勘案して定めているところでございます。
◆
高岡じゅん子 委員 確認です。それでは、例えば砧地区が一気にとかそういうのでなく、老朽化しているところとか個別の事情によって各区の三十七カ所ばらばらに選んでつけているということですか。
◎荒
災害対策課長 今細かい資料は手元にないので、後ほど委員に報告させていただきます。
◆菅沼つとむ 委員 確認なんですけれども、停電のときは使えないよね。
◎荒
災害対策課長 停電のときなんですけれども、基本的に今放送を送るところが第三庁舎の三階の
災害対策課の無線室の中にあります。第三庁舎につきましては三日間の電源が確保できていますので送信できると考えております。
◆菅沼つとむ 委員 送信はできる……。
◎荒
災害対策課長 申しわけありません。確認して、後ほど委員に回答させていただきます。
◆
田中優子 委員 これは変えたところは先ほどの説明で若干聞こえがよくなっているとあったんですけれども、実際区民から聞こえ方がよくなったという声を聞いたり職員の方が確認したりとかとされていますか。
◎荒
災害対策課長 特に区民の方から聞こえやすくなったということは聞いていないです。要は物理的にデジタル化するとアナログのときよりは音声がクリアになるとは聞いておりますが、実際にはやはり建物の形状とか周りの建物の形状とかで聞こえやすい、聞こえにくいというところは出てくると聞いております。
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○
津上仁志 委員長 次に、(6)平成二十七年度防災塾の
実施状況及び今後の
取り組み等について、理事者の説明を願います。
◎荒
災害対策課長 それでは、平成二十七年度の防災塾の
実施状況及び今後の
取り組み等について御説明いたします。
初めに、1の趣旨でございますが、防災塾は区の新実施計画の三年目でして、
地区防災計画の策定の支援を目指し、防災塾を二十七カ所の出張所、
まちづくりセンターで展開していくこととしております。このたび、平成二十七年度の
実施状況や今後の
取り組み、防災塾参加団体等における現在の防災対策、備蓄状況等の把握調査の実施結果をまとめましたので御報告いたします。
2の平成二十七年度の防災塾の
実施状況でございますが、防災塾は、発災後七十二時間は地区の力で乗り切るをスローガンといたしまして、まず平成二十六年度には、災害時に想定される課題の発見、平成二十七年度は前年度の検討結果を踏まえた対応策の検討をテーマに二十七カ所で実施いたしました。今年度につきましては
地区防災計画案の作成をテーマとして実施いたします。現在実施に向けた準備を進めておりますが、実施日等が決まりましたら改めて報告させていただきます。
平成二十七年度の実施内容でございますが、講師、参加者は記載のとおりでございます。
③の実施内容の詳細は、添付させていただきました平成二十七年度防災塾報告書、こちらです。これを後ほど御参照いただければと思います。
裏面をごらんください。3の今後の
取り組みでございますが、本年六月以降に防災塾を二十七カ所の出張所、
まちづくりセンターで
地区防災計画案の作成をテーマとして実施してまいります。平成二十九年一月に区防災会議におきまして
地域防災計画に
地区防災計画を規定しまして、
地区防災計画案を提出いたします。ちなみに、来年度は策定しました
地区防災計画の検証等をテーマとして実施してまいります。
最後に、4の防災塾参加団体等における防災対策・備蓄状況の調査結果についてです。本調査の実施につきましては、昨年九月四日の本委員会でも御報告したところでございますが、地区の防災力の現状を明らかにし、地区における防災対策の基礎資料として相互に高め合う地盤をつくることを目的に実施いたしました。調査項目、対象団体、実施方法は記載のとおりでございます。
今回は、もう一枚の別紙のとおり、二百十二団体からの調査票の集計を行いましたので御報告いたします。二百十二団体の内訳でございますが、町会・自治会が百八十九団体、商店街が七団体、マンションの管理組合などの防災区民組織が十四団体、その他は消防団と大学の二団体です。詳細につきましては別紙を後ほどごらんください。
集計結果は現在計数調整中でございますので、今後地区ごとに分類いたしまして、調査結果を
地区防災計画に掲載してまいります。
○
津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
高岡じゅん子 委員 防災塾なんですが、例年ですと年に一回だけ行われていると思うんですが、ことしはいよいよ
地区防災計画案の作成ということで予定がされています。例年どおり一回だけやって、それで自分たちの地区のものとして案をつくるというのは実際大変乱暴な話だと思うんですが、ことしは本当に案をつくるに当たって、以前より一歩踏み込んだ何か動きや
取り組みについて考えていらっしゃるんでしょうか。
◎荒
災害対策課長 防災塾の開催につきましては、各地区ごとの団体様方のつくられている防災塾の参加者の方たちでお決めになっていますので、そこの団体ごとにどのような考え方でこの案をまとめていくかというところになります。また、全体で集まるのが例えば一回とか二回だとしても、その間、関係者との調整等は当然していくと思いますので、基本的には自主的にはそこの地区ごとに考えていただくことになると思います。
◆
高岡じゅん子 委員 そうしますと、その地区ごとで一月までに先ほど
地区防災計画を各地区二十七カ所でつくるという、計画としてはすごくいい計画だと思うんですが、そこの中で本当に地区の方たち自身が動いていく、七十二時間を地区の力で乗り切れるための自分たちのツールとして使えるものをつくっていただくという、二年間やってきたんですが、なかなかそこまで、自分たちの地区でやろうと盛り上がっているところも幾つかありますが、はっきり言ってそうじゃないところが多いと思うので、ここに関しては、ことしもう少し、一回やればいいというのではなくて、自分たちで乗り切るということをぜひやってほしいということをもう少し啓発していただいて、
地区防災計画の区民への周知のところがありますので、こういったところも使って、連動しているこの地区計画が本当に進むようにぜひ工夫をしていただきたいと思います。要望しておきます。
◆
石川ナオミ 委員 一点、高岡委員のに追加になるかと思いますが、その防災塾、例年開かれていて、やはりメンバーがある程度決まってきていると思います。新たな参加者の働きかけというところで何か周知を工夫されていくというようなことはございますでしょうか。今年度の
取り組みの中でも教えてください。
◎荒
災害対策課長 防災塾の参加者がある程度固定化しているという御意見もございましたので、今年度につきましては、建設団体防災協議会のほうを各地区に参加させようということで今調整を進めているところでございます。
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○
津上仁志 委員長 次に、(7)危険薬物及び特殊詐欺の根絶に関する協定について、理事者の説明を願います。
◎髙野
危機管理担当課長 危険薬物及び特殊詐欺の根絶に関する協定について御報告いたします。なお、本件は福祉保健常任委員会とのあわせ報告となります。
まず、目的についてですが、東京都では、平成二十七年九月に東京都安全・安心まちづくり条例が一部改正されまして、危険薬物の乱用の根絶に向けた
取り組みの推進及び特殊詐欺の根絶に向けた
取り組みの推進について努力義務が規定されております。そうしたことも踏まえまして、区におきましても、建物が危険薬物の販売や特殊詐欺の用に供されないための協力体制を確立するために締結するものでございます。
協定の相手方につきましては、区内四警察署と公益社団法人東京都宅地建物取引業協会世田谷区支部及び公益社団法人全日本不動産協会東京都
本部世田谷支部でございます。
次に、協定内容でございますが、区内四警察署は、世田谷区及び各協会に対して危険薬物及び特殊詐欺に関する情報を提供する。世田谷区、各協会及び協会員が危険薬物の販売、または特殊詐欺に関する情報を入手した場合は速やかに管轄警察署へ通報する。各協会は、協会員に対し、建物が危険薬物の販売や特殊詐欺の用に供された場合に契約を解除できる旨を盛り込んだ契約書等を使用するよう働きかける。必要に応じて
情報交換を行い、相互連携の強化に努めるということを内容としてございます。
最後に、協定締結予定日でございますが、平成二十八年六月二日木曜日を予定しております。
別紙に協定案を添付してございます。本協定の締結によりまして、それぞれの役割を明確にするとともに、連携を強化して対策に取り組んでまいります。
以上で報告を終わります。
○
津上仁志 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
津上仁志 委員長 次に、(8)その他ですけれども、何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
津上仁志 委員長 ないようですので、以上で
報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
津上仁志 委員長 次に、2
協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、第二回定例会の会期中、六月二十日月曜日午前十時から開催することで予定したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
津上仁志 委員長 それでは、次回委員会は六月二十日月曜日午前十時から開催する予定といたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で
協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
津上仁志 委員長 その他ですが、何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
津上仁志 委員長 特にないようですので、以上で本日の災害・防犯・
オウム問題対策等特別委員会を散会します。
午前十時五十八分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名
災害・防犯・
オウム問題対策等特別委員会
委員長...