調査係主任主事 三井弥生子
出席説明員
烏山総合支所
総合支所長 河合岳夫
副支所長
野徳浩保
地域振興課長 畠山育也
危機管理室
室長 内田政夫
災害対策課長 笹本 修
危機管理担当課長 砂澤忠男
◇ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1)
オウム真理教問題対策について
(2)
災害対策総点検の
進行状況について
(3) 避難者への
住宅情報等の提供及び交流会について
(4) 東日本大震災復興支援金の寄贈及び
募集期間の延長等について
(5)
世田谷区内「犯罪ゼロの日」について
(6) 防災シンポジウムの開催について
(7) 「平成二十三年八月二十六日集中豪雨」に関する報告について
(8) その他
2.
協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇
午前十時開議
○
里吉ゆみ 委員長 ただいまから災害・防犯・
オウム問題対策等特別委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
里吉ゆみ 委員長 本日は、
報告事項の聴取等を行います。
それでは、
報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
オウム真理教問題対策について、理事者の説明をお願いします。
◎畠山
烏山総合支所地域振興課長 それでは、資料をごらんください。
まず、現地の状況でございます。信者の
居住状況でございますが、現在、
GSハイム烏山にはひかりの輪の信者が集団で居住しております。若干の入居信者の入れかわりはあるものの、前回の委員会でご報告したのと同様に、十二名程度が居住している模様だと
関係機関から聞いております。
次に、この三月末まで
アレフ信者が居住しておりました
サンサンマンション跡地につきましてですが、八月半ばまでに解体が終了いたしまして、現在更地になっております。
関係機関からの情報によりますと、地主の意向としては、今後一、二カ月以内を目途に
建て売り業者に譲渡する意向とのことでございます。この間、現地周辺には、業者名が記載されていない
木造住宅九棟の販売予告のチラシが電柱等に貼付されているのが確認されております。
次に、
烏山地域オウム真理教(現アレフ)
対策住民協議会の
活動状況でございますが、六月二十一日火曜日に総会が開催されまして、新会長に
田中光男氏を選出しております。また、
実行委員会等につきましては、記載のとおり月一回程度開催しております。この中で、八月十二日には公安調査庁の職員から、八月一日に全国一斉に行われましたアレフ及びひかりの輪の
関係施設の
立入調査を踏まえた
GSハイム烏山のひかりの輪施設の状況等について説明を受ける勉強会を行っております。
なお、
住民協議会では、この間、平成二十四年一月末で期限を迎えますいわゆる
団体規制法、無
差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律に基づく
観察処分の更新を求める
署名活動を精力的に行っております。今後、国に対しまして、署名簿を添えて
観察処分更新の
要請行動を行うこととしておりまして、区といたしましても、
住民協議会のこうした活動と連携をとりまして、国に
観察処分の
更新要請を行うことといたします。この十月下旬を目途に
日程調整等を行っているところでございます。
説明は以上でございます。
○
里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 アレフが出ていって、足立区には本当にお気の毒というか申しわけないんだけれども、世田谷区としては、ひかりの輪とアレフと両方あったものが半分なくなって、今、
住民協議会の方たちの受けとめ方はどうなのかということと、一方、残されているひかりの輪の
活動状況は区としてはどの程度把握されているのか、変化があるのかどうか、その辺をお聞かせいただけますか。
◎畠山
烏山総合支所地域振興課長 住民協議会の受けとめ方としては、アレフが出ていったからいいというものではなく、やはり
オウム真理教の団体の解体、解散までは、各
関係自治体、あるいは
住民協議会をおのおの持っていますから、そちらとの連携を図りながら精力的に活動をしていきたいと、これまで培ってきた
ノウハウ等も積極的に提供していくべきだということで連携をとっております。
もう一方のひかりの輪の
活動状況でございますが、資金集めだと思いますが、ゴールデンウイークですとか
夏休み期間中に積極的にセミナーを開催しておるようでございます。やはりその期間は出入りがかなり多くなっております。そういった状況を把握しております。
◆
上山なおのり 委員 意見といたしまして、
オウム真理教に対する
観察処分が切れるということがありますので、
期間更新のことにつきまして、ぜひとも世田谷区議会からも上げていったほうがいいのではないかと思います。
◆
上島よしもり 委員 前回もそうだったと思うんですが、
特別委員会でまとめていただいて、それで区議会から提出するという段取りを早くとっていただきたいなと、私からも要望したいと思います。
○
里吉ゆみ 委員長 今、そういう意見が出ましたので、これまでも毎回この委員会として意見書をまとめて区や
住民協議会の皆さんと一緒に国に申し入れに行っているんですけれども、文案については正副に一任していただいて、皆さんと協議して意見書をまとめて持っていくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
里吉ゆみ 委員長 では、そのようにさせていただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
里吉ゆみ 委員長 それでは、引き続き
報告事項の聴取を行います。(2)
災害対策総点検の
進行状況について、理事者の説明をお願いします。
◎笹本
災害対策課長 それでは、
災害対策総点検の
進行状況についてという資料をごらんいただきたいと思います。中には、A3の横の一枚のものと縦で
災害対策総
点検項目という十数ページにわたるものとがありますので、まずは横書きのほうをごらんいただきたいと思います。
災害対策総点検の
進行状況について(平成二十三年八月時点)ということで、こちらをごらんください。総点検の基本的な
考え方等を左のほうに1から4まで記載しております。
災害対策総点検の基本的な考え方としましては、このたびの大震災を踏まえまして、全庁を挙げて
災害対策の総点検に取り組んでおります。
検討体制及び手順ですが、庁内の部長会で構成いたします
災害対策推進委員会で総点検を推進しております。現在、
災害対策課において各所管部――災対各部という言い方をしますけれども――と
点検項目の
ヒアリングを行いまして、さまざまな調整を図りながら課題と解決策の検討を行っております。
3、
災害対策総点検の反映ですけれども、総点検を実施したことにより変更や追加する内容については、区の
地域防災計画ですとか、昨年度策定いたしました
業務継続計画震災編、いわゆるBCPという計画です。あとは震災時
初動期職員行動マニュアル等に内容を反映させていきたいと考えております。
今後の予定でございますが、本日、
特別委員会にお諮りしまして、来年の二月にはある程度の結論ということで出していきたいと考えております。八月という時期で一度中間的な取りまとめをした理由についてですが、来年度予算で間に合わないものといいますか、
補正予算において早急に手当てしなければならないもの、例えば
帰宅困難者対策における飲料水や食料ですとか学校における
備蓄物品の充実等については、このたびの
補正予算で計上させていただいております。また、今後検討をする中で平成二十四年度等に反映させるものについて、来年の二月までに結論を出していきたいと考えておりますので、八月と二月という
タイムスケジュールになっております。
その右手をごらんいただきたいと思います。5の
災害対策総
点検項目で、1から10まで大きな
項目出しをしております。1が
災害対策本部態勢の強化、2が震災時の
執務環境整備、10の停電・
放射能関係などまで十の大きな項目を出しております。その中に枝分かれがございまして、すべてで七十項目について現在検討を進めております。この七十項目ですけれども、当然まだこれからふえる可能性もございますので、八月時点でのということでご理解いただきたいと思います。
それでは、A3縦の十数ページに及ぶほうの資料の一番上をごらんいただきたいと思います。挙げました主な項目について説明いたします。
一番左側に項目ということで書いてありますが、1の1、勤務時間中における
発災対応という項目がありますので、これを説明させていただきます。現在の区の計画では、冬場の朝五時に震度六弱の地震が起きたということですべての計画を、
地域防災計画や
マニュアル等の中に前提条件としてうたって対策をとっておりますが、今回は執務時間内に発災したということで、逆に職員が勤務中であったことによるさまざまな問題等が発生いたしました。これらを踏まえまして、今年度末までを目途に現行の
マニュアル等を修正していきたいと考えております。
一ページおめくりいただき、
災害対策本部機能強化の検討ということで、二ページの一番上の行になります。現在、
災害対策課や
災害対策本部については第一庁舎の五階のスペースを使用することになっておりますが、このたびの震災を踏まえまして、本部の場所等も含めて、現在、庁内に
検討委員会を設置して、どこに置くべきか、またはどういう機能を持たせるべきかということを検討しております。平成二十四年二月までにはある程度の結論を出していきたいと考えております。
恐れ入ります、六ページをごらんください。中段に4の4、
区立小中学校の
防災機能の向上ということで記載しております。このたびの震災では、仙台市で震度六弱等を記録いたしまして、仙台のほうの避難所となっている学校では天井や壁の落下等が報告されております。世田谷区におきましてはこのような事例はありませんでしたが、今後、避難所として
安全性等を再度点検していきたいと考えております。また、
機能強化としまして、
マンホールトイレの
早期整備等、避難所の充実や、そこに置くべき物品等について検討していきたいと考えております。
それから、七ページをごらんいただきたいと思います。七ページの一番上、
帰宅困難者が利用する施設のあり方ということで、今回大きな問題になりました
帰宅困難者については、現行の計画では、東京都の
都立学校とか
世田谷区内の
幹線道路沿いにエイドステーション、いわゆる補給所を置きまして支援するという計画になっておりましたけれども、このたびは全く機能しなかったということで、区の
公共施設等については、
幹線道路沿いですとか駅前等の施設をあらかじめ
帰宅困難者の
支援施設ということで指定しておき、そこにあらかじめ食料や水、毛布等を配備することを検討しております。
また、東京都においては、今まで
帰宅困難者を支援するという方向でしたけれども、企業や学校等にとどまっていただきたいということで都も方針を出しておりますので、今後、東京都や国等と連携しながら
帰宅困難者対策について検討していきたいと考えております。
このように七十項目について今現在点検を進めておりまして、先ほどもお話ししましたように、来年の二月をめどに、総点検のまとめということでまたご報告したいと考えております。
報告は以上です。
○
里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対してご質疑がありましたら、どうぞ。
◆
上島よしもり 委員 総点検ということで、多分、各所管から出していただいている部分が載っていると思うんですけれども、本当にこれは全部出て――全部は出ていないでしょうけれども、大事なところがもう少しあるんじゃないかなということを、きのう、ちょっと思ったんです。
これは内容的に、課題についても、また今後の対応についてもこれから拡充されていくと思います。ただ、年度内につくるということであれば、もっと早く内容を膨らませていかないといけないと思うんですけれども、その辺はどうなっているんでしょうか。この内容で最終的な
災害対策というものをつくり上げていくのか、またさらに課題をもっともっと所管から出してもらうように今やっているところなのか、その辺はいかがなんでしょうか。
◎笹本
災害対策課長 A3の縦でお示しした資料につきましては、お話しにありましたように、災対各部から上がってきたものや、あとは消防庁からの
点検事項ということで上がってきたもの、また、区議会からいただいたご意見等をまとめたものなんですが、実はこのもととなる表は、個票といいまして、別の紙でもっと詳しく書いてある資料がございます。そちらは七十数ページ、また大量になりますので、内容についてある程度集約したものをここでお示ししております。
また、先ほども触れましたけれども、各課と今後
ヒアリングをしていく中で、当然追加する項目や修正する項目はたくさん出てこようかと思いますので、そちらを反映させて、二月に向けて結論を出していきたいと考えております。
◆
上島よしもり 委員 昨日、
企画総務委員会で
エフエム世田谷の方に来ていただいて、事業内容についていろいろ伺った中で、やはり
災害対策の部分で――ただ、
エフエム世田谷がやるのか区がやるのかというのがあるからここに載っていないのかわかりませんけれども、実際に災害が起きたときに、キャロットタワーで放送をしていたところ、地震が来て、それで結局放送が中断になって、本来であればもう一つの用賀のほうに移ってやるところだったんだけれども、館外に避難してくださいということで結局中に入れずに放送できなかったということです。
せっかく
エフエム世田谷は災害時のためというのが大きくあるわけですから、そういう非常に大事なことがここに載っていなかったので、これはもしかしたら
エフエム世田谷の問題なので載っていないのかわからないんですが、あらゆる面で本当に所管から上がってきているのかなとちょっと不安に思ったものですから、その辺はいかがでしょうか。
◎笹本
災害対策課長 エフエム世田谷につきましては6の
情報提供で触れておりまして、縦の資料の九ページの一番上をごらんいただきたいと思います。6の1、区民への
情報提供の強化ということで目出しをしておる中に、現状として、
災害発生時には
防災メール、
エフエム世田谷、
ホームページ、
携帯版ホームページ等を通じて区民へ迅速に
情報提供していると書いております。今回の
エフエム世田谷の三・一一で起こったこと等についても検証しまして、場合によってはSBSへ移って放送する訓練等も考慮しながら、多様な
情報提供ということで検討していきたいと考えております。
◎内田
危機管理室長 ご指摘のとおり、項目としては6の1の区民への
情報提供の強化で、これの主たる担当課は広報広聴課という形で書いてあるわけです。項目はありますけれども、具体的な中身として、これは八月時点でのまとめですので、今の委員ご指摘のところまでまだ細かく出てきていない部分があると思います。それはこの項目だけではなくて、七十項目を見ると、項目の課題の整理までで、実際の解決策をどこまで書いてあるのかというところはまだちょっと弱い部分もあろうかと思います。
ですので、そういう部分も含めて、二月までに具体な項目、中身ですね。対応策の部分を書くと同時に、議論する中で、七十項目で本当にいいのか、実はこの項目が抜けている、あるいは6の1の項目を少し、目出しというんですか、新しく項目として出したほうがいいのではないかと、いろんな意見が出ようかと思いますので、あくまで八月時点ということです。
それらも含めた形で、お金がかかってくる部分については今回は補正、その次は平成二十四年度の予算ということを見据えながら対応していきたいと考えております。
◆
田中優子 委員
エフエム世田谷に関しては、私も
企画総務委員会だったので、そこの連携も必要だし、実際に一番必要なときに放送できない状態では困ってしまうよねと、何のための
コミュニティー放送なのというところを感じていたので、そこはぜひ今お答えがあったように詰めていただきたいと思います。
それからもう一つ、けさ、たまたまテレビで、今回の台風の被害ということで
土砂災害のことを特集していたんですけれども、二十三区でもたくさんそういう危険箇所があるということで、東京都ではマップも出していますよという紹介があったんです。
この中をざっと見たときに、7の
水害対策をちょっと見てみたんですけれども、川がはんらんするとか堤防が決壊してしまうとか、そういう対策はだれもが思いつくというか、当然やらなければいけないことなんだけれども、意外と住宅地の中でも、坂のところだとか、ちょっと緑の多い場所とか、
土砂災害が起こる場所があるというような放送だったと思うんです。世田谷の場合はそういうところをどのように点検しているのかとか、どういう注意を呼びかけているのかとか、その辺は気づいていらっしゃるかなとちょっと心配になったので、もう一つあるもっと細かいものの中に土砂の対応というか災害の対策が盛り込まれているのかどうか確認したいなと思いまして、今伺いました。
◎内田
危機管理室長 今のご指摘の部分は、7の1の水防・
水害対策です。
水防本部を立ち上げますけれども、水防というのは、河川のはんらんあるいは溢水等々だけではなくて、今ご指摘のがけ地の部分ですとか、そういうところも含まれているんです。表現的には確かに7の1は今ご指摘の部分は弱いと思いますので、これらも含めまして、二月に向けて検討していきたいと考えております。
◆
田中優子 委員 本来だったら前もってやっておけば崩れなくて済むみたいな場合もあるじゃないですか。ただ、けさのテレビで問題点として挙げられていたのは、やってください、だけれども個人の負担でということらしくて、なかなか進まない。行政のほうも、やってもらわなければ困るんだけれども、行政がどんどんお金を出してできるような
予算措置がなかなかつかないということだったわけです。
だから、もしもお願いするのであれば、本当に細かく点検して、ほとんどが民有地だということだったんだけれども、民間の人たちに、こういう危険性がありますよとまず知っていただくことも大事だと思うんです。災害が起こってしまったときの対策だけでなく、予防策という意味でもちょっと注意しておいてもらいたいなと思ったので、意見しておきます。
◆
羽田圭二 委員 先ほど
上島委員が言われたこととも関連するんですけれども、各所管が連携して完成したものにしていくということはかなり重要だと思うんです。総点検を全庁的にやっているということだと思うんですけれども、それは
一つ一つ具体に出てきて、それでつなげられる必要があるということだと思うんです。ちょっと抽象的ですけれどもね。
例えば、
福祉保健でも我々は
中越沖地震の後に新潟とかに視察に行きましたけれども、避難所のあり方とか、かなりきめ細やかな対応をしていましたよね。そういうのを実際に
福祉保健で見て、聞いたり、実際にどなたかもあのとき一緒に行っているかと思うんです。その中で、特に障害者だとか高齢者だとか女性、子どもに配慮をした
避難所運営が非常に考えられていたと思うんです。それは阪神・
淡路大震災の教訓を受けて、続いて実際に
中越沖地震が発生して、その上で
避難所運営をしたときに求められた課題だったと。ところが、意外と今回の災害ではそれが十分発揮できなかったのではないかということも一方で言われているわけです。ですから、都市部の災害ということを含めて、
避難所運営のあり方はかなり綿密にやっていく必要があるのではないかなというのが一つです。
それからあと、
防災訓練のことについても触れられていますから、これまでどおりではいかないというか、そういう考え方が既に出始めていると思うんです。実際に避難所の
運営訓練みたいなこともやり始めている地域、あるいは自治会・町会も出始めていると聞いていますけれども、そういう訓練のあり方みたいなものを今後奨励していく、広げていく必要があるのではないか。そういう視点に立つということだと思うんです。
特に防災の日を起点にして、その前後でいろいろ各自治体の状況も随分報道されておりました。その中にも
防災訓練のあり方、それから鉄道会社も、
帰宅困難者対策でも、今までは構内の安全とか駅の安全みたいなことだけを考えていましたけれども、それを
帰宅困難者の方々の
誘導訓練に切りかえるみたいなことも実際にやっていました。そういうきめ細やかな
訓練内容が非常に求められている。
最後になりますけれども、要するに、
原子力発電所の事故に伴う予想というか想定を今回初めて入れたと思うんです。つまり、今まではそれは除外といいますか、入れる必要はないという判断を、国もそうですし、東京都もそういう判断をしていたと思うんですけれども、それを
地域防災計画も含めてということに今後なっていくと思いますが、どこまで想定をしているのかということです。
要するに、これは以前からずっと言われていることなんですけれども、
原子力発電所だけではないということです。つまり、今回は福島第一原発の事故だったんですけれども、もう一つ、やっぱり周辺の
原子力施設だとか、区民あるいはほかの区の方々からもずっと指摘されていましたけれども、
核燃料輸送の問題です。事故が起きないということを想定して今までは一切考えていませんでしたけれども、今回の原発事故を通じてそれは通用しないということがわかっているわけですから、当然そのことも入れられていると思いますが、その点を含めてお答えいただきたいと思います。
◎笹本
災害対策課長 避難所のあり方や訓練等についてお答えいたします。
玉川地域で昨年度、災害時要援護者のプランをつくるに当たりまして、町会や
福祉施設、
あんしんすこやかセンターや大学、区が連携しまして、実際に災害時要援護者、車いすの方ですとか
知的障害をお持ちの方を玉堤小までご自宅から誘導するという訓練を行いました。また、大蔵の団地の中では、エレベーターがない施設ですので、消防等と連携しながら、高齢者の方を五階から一階までおろすような訓練を実施しました。
その中で、避難所で障害をお持ちの方がどこにいたらいいのかというようなことが具体的にわかってきました。
知的障害をお持ちの方は、家族の方が常にそばにいないとちょっと安定しないとかというようなことを目の当たりにしました。昨年度は二つの学校や町会でしかやっていないんですけれども、今後、災害時要援護者の対応の訓練も地区の中の
防災訓練のメニューに盛り込むなど、工夫しながら進めていきたいと考えております。
また、駅との連携ということですけれども、
帰宅困難者で都心部は非常に大混乱を来したと伺っておりますが、
世田谷区内でも、駅との連携ができていなかったために、避難所はあそこだよと小中学校を案内したという事例を我々もつかんでおります。今後、鉄道会社、私鉄の会社と連携というか、今回の教訓等を踏まえまして、どういう案内ができるかとか、実際に区と駅の連絡方法ですとか、そのようなことについて検討しながら、再度
帰宅困難者問題が起きた場合に備えていきたいと考えております。
◎内田
危機管理室長 避難所の問題は非常に大きくて、多分考え方としては運営の問題と、運営というのは人が行うわけですから、だれが行うのか、どういうグループの人が――多分さまざまな団体の方々が携わってマニュアルをつくり、具体にどうやってやるんだという問題。あと、避難所の場所ということを考えますと、そこに一体どういうものがなければいけないのか、いわゆる
備蓄物品も含めて、両面のところで考えていかないとうまくいかないのではないか。ですので、そこの部分を二月までにお示しし、今回も補正の部分で一部こういう物品をとお願いする場面も出てきますけれども、そういうことであろうと思います。
それから、原子力関係の事故ですけれども、さまざまなことを考えなければいけないということで、私どもで今現在想定しておりますのは、
原子力発電所の事故が一つあるでしょうと。それからもう一つは、例えば原子力を扱っている研究施設ですとか、そういう部分での事故が考えられる。もう一つは、核物質を搬送する途中での事故が考えられると思うんです。それらに対して、事故が起きた場合に区民への
情報提供ですとか、国とか東京都との連携、あるいは区の内部の体制を想定しながらやっていかなければいけない。
ですので、余り特定のどこどこの
原子力発電所ということではなくて、遠いところでも大きな事故が起きれば世田谷区に影響が出るということが今回わかったわけですから、余り特定のここだという話ではなくて、今言った三つを想定しながら具体な話を、まとめの二月の段階ではある程度の方向性、具体には
地域防災計画に反映していきたいと考えております。
◆
羽田圭二 委員 あともう一つ気がついたのは、10の停電の関係です。停電関係には節電対応というのが含まれていますよね。これは以前から言われているんですけれども、節電することで、要するに暗くなってしまうということですよね。町の中が暗くなって、それが防犯上からいってどうなのかという問題が指摘されたと思うんです。世田谷区はたしか公園とかは照明をできるだけ落とさないという判断をされたと思うんですけれども、自治体によっても、品川区も途中から公園についてはできるだけ明るくするという判断をしたり、世田谷区の商店街の中でもそういう判断をされたということが新聞に載っていました。そういうことも含めて考えておく必要があると思うんです。
今後、電力供給がどういうふうになるかはまだまだ不透明な部分がありますから、仮に国全体で節電するみたいなこと、あるいは東京都全体がやるみたいなことになったときに、どこを注意しておくのかといいますか、防犯という問題も含めて、安全といいますか、それはどのように考えているか。
◎内田
危機管理室長 一方で節電をしなければいけないし、目標がある。ただ、それだけをやってしまうと、今ご指摘のとおり、防犯だとか、安全だとか、安心だとか、そういう面で好ましくない部分があります。そういう意味では、節電の目標をつくりつつ、そうはいってもここの部分はそれ以上は節電は無理だろうという部分が個別の部分として積み上がってくるだろうと思います。
今は、節電は何ができるかという項目は、例えば道路の街路灯だとか、公園だとか、エアコンですとか、エレベーターですとか、さまざまな部分があります。イベントであれば、電力を余り食わない時間帯だとか、そういうものを組み合わせる中で、今言った視点を見ながら、個別具体な話として、これはここまでというものは多分、抽象論で言ってもしようがないと思いますので、具体な話として公園はここまでという部分が出てくると考えております。
◆佐藤美樹 委員 一ページの1の3に情報システムの早期復旧とあるんですけれども、これについて2点お伺いします。
今後の対応のところに、事務センター設置サーバーについて日次バッチとっているものを、これからリモートで管理することも講じているということです。これは、今、庁舎内で、事務センターで扱っているデータ全部、バックアップとったもの全部をリモートでもオフサイト管理するということなのかどうかが一点と、現状、日次バッチとったものは庁舎内でオンサイトの管理しかしていないということでしょうかという二点を教えていただきたいと思います。
◎笹本
災害対策課長 所管が情報政策課になりまして、詳しいことについてはわからないんですけれども、事務センターでのバックアップについては、すべてのデータのバックアップをとり、一定のタイミングで郊外、具体的には埼玉と伺っておりますけれども、場所はセキュリティー上明かしておりませんので、そちらのほうのデータを預かる会社の倉庫に定期的に、物理的に車で運搬してデータのバックアップをとっていると伺っております。
二点目については、申しわけございませんが、こちらのほうでは詳しいことはわかりません。
◆諸星養一 委員
進行状況の中で
災害対策総点検の反映ということで、
地域防災計画を初めとしてさまざまなことに反映させると。この関連なんですけれども、当然、
災害対策総点検によって、先ほどちょっと室長もおっしゃっていましたけれども、それぞれの項目でかなり具体的な目標値を設定されることも想定されると、それをいかに防災計画に反映させるかは大変大きな課題だと思っているんです。それをこの短期間、あと半年ぐらいしかないわけですけれども、推進委員会で検討された項目が各部でしっかりと反映されていけるかどうかは非常に難しい課題かなと思っています。
というのは、具体的に一例挙げると、例えば災害時要援護者対策ということで拡大を進める必要がある。現状では百九十七で四十九町会、これをどう広げていけるかは大変大きな課題かなと思っています。
それを含めて、例えば自主防災組織もどうするんだと、そういうさまざまな個別課題が大変大きくて、それをどう関連づけていけるか、
地域防災計画に位置づけていけるかということは、総点検をよりきめ細かに目標までを設定させることが大事な課題かなと思っているんですけれども、そのことについて
危機管理室はどうお考えかということをお聞きしたいんです。
◎内田
危機管理室長 抽象的な表現から箇条書き的な具体な目標を掲げていけばいくほど、かなり細かくなってボリュームも出てくると思います。二月ということでまとめたのは、予算の関係もあるし、
地域防災計画をつくる上でこのタイミングを設定いたしました。ですので、総点検の二月の段階ですべての項目について、これはこういうことで、抽象的な表現ではなくて、こういう事業で目標はこうですということを一〇〇%いけるかどうかというと、多分これは微妙だと思うんです。
ですので、二月の段階では項目について整理し、方向性を出し、そして、課題についてはこういうものがあって、解決策はこうですというものが示せる部分と、もう少し抽象的な部分、それは、二月にまとめて終わった段階でまだ整理がされていない、あるいはそれについてどういう進行があるのかという部分は、二月以降、進捗状況を確認しながらという作業が多分出てくると思うんです。
その部分と
地域防災計画の部分を、時期的にはかなり厳しい状況はあるんですけれども、ただ、
地域防災計画を見ていただくとわかるとおり、物すごく細かな部分は余り載せていないんです。骨の部分がありますので、二月の部分を踏まえて骨の部分をつくる。その骨の部分のもう少し細かな部分は、例えばここで言うBCPだとか初動期職員行動マニュアルという部分に落ちてくると思うんです。ですので、最初の骨の部分については、まとめの部分まで
地域防災計画でつくります。その進捗状況を見ながら、BCPのような細かな部分のところに落としていく、こんな作業で進めていきたいと考えております。
◆杉田光信 委員 この中にも書かれているかわからないんですけれども、今回マスコミ報道等で、やっぱり鉄道事業者との連携ということでかなり報道がされました。そういう意味で、私も三・一一のときに烏山の駅周辺にいたので、どういう状況かというのは自分の目で見させていただきました。そういう意味で、先ほども話があった連携の強化は大切だと思うんですが、世田谷区は、杉並区であったり、三鷹、調布であったり、鉄道沿線だけでもかなりいろいろ重なってくる部分があると思うんです。一つの例で言うと、八幡山駅の周りは杉並区、その中に世田谷区がちょこっと入ったりとか、やっぱりそういう意味では各近隣の行政との連携もすごく大事になってくると思います。
もう一つは、今回予算の中に計上されていましたけれども、防災無線もこれから点検をしていただけるというお話があります。三・一一のときも、世田谷の防災無線は聞こえなくて、杉並、調布の無線が錯綜して何を言っているのかわからなかった、こういうようなお話もあって、前回ちょっとお話ししたときに、これからその辺もしっかり協議して進めていただけるというお話になっていると思います。まず鉄道事業者はもちろんですけれども、各地域の行政機関とも連携を図って、ぜひしっかり取り組んでいただきたいと思うんですが、今現在、近隣の接している区と災害に対することに関しては意見交換をさまざまやられているのか、その一点だけちょっとお聞かせください。
◎笹本
災害対策課長 近隣自治体との連携ですけれども、杉並を初め二十三区とは災害時の協定を結んでおります。また、横の検討機関として我々の課長会がございまして、防災担当の課長が月に一度集まり、さまざまなものを協議する中で、例えば防災無線については放送内容をお互いファクスで、きょうはこんなのを流しますとか、そういう連携も図っております。
三・一一のときはそういう余裕がなかったのでふくそうしたと考えられますけれども、どういうタイミングで放送しようかとか、放送内容については防災担当の課長会の中で検討しておりますので、委員ご指摘のとおり、今後も近隣の自治体と連携を密にし、また、鉄道とも連携をしながら対策を練っていきたいと考えております。
◆杉田光信 委員 今、課長からお話をいただきました。そういう意味では、課長会等で検討してくださっているという話を伺いましたけれども、やっぱり各区ごとにいろいろ取り組み等もあって、わからない部分でなかなか難しい部分もあると思いますが、三・一一を機に、ぜひより一層しっかり情報交換をして、安全のために取り組んでいただきたいことをお願いします。
◆新川勝二 委員 各学校に仮設トイレ、これは全部に設置されているということでございました。そのほかにかまどベンチ、これなんかは震災時に非常に役に立つと思うんです。これについては書いていませんけれども、設置したらどうかなと思うんですが、いかがですか。
◎笹本
災害対策課長 かまどベンチについては、公園等で一部、新設する際や改築する際に、ふだんはベンチですけれども、ねじによって座る場所を外すとかまどに早変わりするというものを幾つか設置しておると認識しております。ただ、学校については、ベンチをどこに置くかという問題や、あと燃料の問題もございますので、これから調査していきたいと思います。
現在の区の食料の供給ですけれども、アルファ米といいまして、水でも戻るような米を備蓄しているということで、すぐに火を使って何かするという計画ではございませんので、学校で煮炊きする際、燃料等の問題も含めて、かまどベンチについては調査していきたいと考えております。
◆新川勝二 委員 かまどベンチの有効性を考えたときに、ぜひお願いしたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
里吉ゆみ 委員長 それでは、(3)避難者への
住宅情報等の提供及び交流会について、理事者の説明をお願いいたします。
◎笹本
災害対策課長 それでは、避難者への
住宅情報等の提供及び交流会についてという資料をごらんください。
現在、世田谷区へ避難している方について、八月二十三日の夜、三軒茶屋において住宅の今後の説明と、避難者同士で情報を交換していただく場を設けました。参加者は十七世帯、二十四名でございました。
内容については、区営住宅等の入居期間の延長で一年間期間を延ばしましたということと、民間賃貸住宅の入居支援ということで住宅課より説明をいたしました。また、住宅課においては、個別にブースを設けまして、住宅相談ということで、現在お住まいの住宅に関する相談等をこの場で受け付けいたしました。また、その後に避難者同士の交流ということで、主に福島の方が多かったのですけれども、避難者同士でお話をしていただく場を設けました。
住宅相談コーナーの受け付け件数は十件でした。主な内容については、応急仮設住宅の申し込みや区営住宅の設備等ハードウエアの問題等について幾つか挙げられました。十八時半から二十時で行いまして、この場でお答えできないものについては後日所管のほうからお答えするということで相談を承ったものもございました。
報告は以上でございます。
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里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
◆
高岡じゅん子 委員 多分、これから二年間の借り上げ仮設という形で、二年間近く
世田谷区内に結構たくさんの避難の方がお住まいになると思うんですが、地元のNPOや市民団体などで、自分たちでバザーをしたりして支えてきている。遠方のところを支えたいという気持ちもあるんですが、
世田谷区内に既に住んでいらっしゃる、身近にいらっしゃるこういった方を何とかお支えしていきたいというような意見をお聞きしているんですが、そういう地元の――世田谷の人たちと世田谷に来ている避難民の方たちを結びつけるようなご予定は何かございますでしょうか。
◎笹本
災害対策課長 現在、NPOの方々と支援者の交流会ということで、成城ホールにおいて、区内で被災地の支援をしている団体の方と区の関係者で一度会合を持ちまして、どんな形での支援ができるかということでお話し合いをしました。
第二回をこの秋にまたやろうということで準備しているところでございまして、そのNPOの団体の方からは、どうやって
情報提供したらいいかということで、例えば今お話にありましたバザーの話ですとか、あと、チャリティーコンサートをやりたいとか、こういう催しに招きたいというようなご要望があります。個人情報の関係で名簿そのものはお渡しできないんですが、
災害対策課が窓口になりまして、必要な書類等についてはダイレクトメールでお送りする中に一緒に入れることは可能ですということでNPO法人等には案内をしております。
現在、
災害対策課では、区営住宅に入っている方に、また、区にお住まいになっていて、区に
情報提供書面といいまして、仮の転入届のようなものを出した方については、月二回、ダイレクトメールを発送しております。その中にさまざまなイベントですとか、そういうものをご案内することが可能でして、そういう案内をしておって、実際に幾つか送っておりますので、連携を図っております。
◆
羽田圭二 委員 きのう、成城ホールで南相馬市の桜井市長が最後のほうでしゃべっていた話の一つに、被災者の心の復興という話があったんです。つまり、いろんな支援、お金を幾ら積まれても、それだけでは復興できない。被災者の心の復興が大事だというのを言われていたと思うんです。そういう問題提起を受けとめますと、
世田谷区内に被災者の方々が移ってきて、そこでの支援は今後もかなり重要だと思うんです。だから、たびたび交流会とか、相談とか、そういうのを含めてやっていると思うんですけれども、それは今後も大切にしていく必要があるのではないか。これは意見だけでいいです。
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里吉ゆみ 委員長 それでは、次に行きます。(4)東日本大震災復興支援金の寄贈及び
募集期間の延長等について、理事者の説明をお願いします。
◎笹本
災害対策課長 それでは、東日本大震災復興支援金の寄贈及び
募集期間の延長等について説明いたします。
東日本大震災復興支援金の寄贈及び
募集期間の延長等について、主旨です。区では、東日本大震災復興支援金の募集を六月一日から開始しまして、三カ月が経過しましたが、この間、区民の方や事業者の方から多くの賛同をいただきました。お預かりした復興支援金を被災自治体へ、復旧復興事業等にご活用いただくため、第一次分の寄贈を行います。また、中長期の支援が必要なことから
募集期間について延長いたしますので、ご報告いたします。
復興支援金の募集状況ですが、八月二十五日現在、一千七百七十四万五千二百五十三円が集まりました。
3の寄贈先としましては、東北三県、岩手、宮城、福島です。また、
関係自治体といたしまして、区から被災地支援として職員を派遣した自治体、宮古市、仙台市、気仙沼市、南三陸町、いわき市の五つの自治体です。また、区民まつりで交流がある被災自治体の八戸市、岩泉町、白河市、二本松市、本宮市の計十の市と町です。
寄贈金額としましては、百万円ずつで、三県と十の市町で合計一千三百万円となります。
寄贈先の活用事例といたしましては、被災児童の養護や子どもたちの教育環境の整備、震災孤児のための基金等に活用していただきます。
4の
募集期間の延長でございますが、平成二十四年三月三十一日まで延長いたします。
5の募集方法ですが、口座振り込みと募金箱での募集のほか、これまで同様に、各種イベント等の会場での募金箱の設置等を行ってまいります。
今後のスケジュールですが、「区のおしらせ」の九月十五日号で延長期間について、また、十月一日号以降の「区のおしらせ」で寄贈先や寄贈金額等についてお知らせしてまいりたいと思います。また、
ホームページ等でもあわせて周知してまいります。
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里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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里吉ゆみ 委員長 それでは、次に行きます。(5)
世田谷区内「犯罪ゼロの日」について、理事者の説明をお願いします。
◎砂澤
危機管理担当課長 では、
世田谷区内「犯罪ゼロの日」についてご説明申し上げます。
一枚物の資料を見ていただきたいと思いますが、区民の防犯意識の向上を図るとともに、犯罪を未然に防止することを目的として、警察による全国地域安全運動期間中の一日を
世田谷区内「犯罪ゼロの日」として、区民に対する防犯啓発活動を実施いたします。
本年は、十月十二日水曜日を予定しております。
主な取り組みといたしましては、町会・自治会、PTA、協定団体などの地域防犯活動団体の皆様に対して、できる時間帯に、できる内容で、柔軟性のある自主防犯パトロール活動を実施いただくよう呼びかけてまいります。さらに、区内四警察署や各防犯協会などとも協力いたしまして、区の管理職員が当日の午前八時からおおむね三十分間、
世田谷区内の主要駅であります世田谷線三軒茶屋駅など五カ所の駅頭において、「犯罪ゼロの日」ののぼり旗を掲示して、防犯啓発チラシや防犯啓発文の記載されたウエットティッシュを配布しながら防犯啓発活動を実施する予定でございます。
区民の皆様への周知につきましては、「区のおしらせ」、区の広報板、区の
ホームページ等を活用した広報を積極的に行うとともに、駅、商店会、町会・自治会、各警察署などにポスターの掲示やチラシの回覧の依頼などによりまして、区民の方々への周知に努めております。
次に、その他でございますが、区内の警察署と防犯協会が、全国地域安全運動に先駆けて、十月七日金曜日午後二時から世田谷区民会館において世田谷区民地域安全のつどいの開催を予定し、区も共催として参加予定でございます。
以上で報告を終わります。
○
里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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里吉ゆみ 委員長 それでは、次に参ります。(6)防災シンポジウムの開催について、理事者の説明をお願いします。
◎笹本
災害対策課長 それでは、防災シンポジウムの開催についてご説明いたします。
このたびの震災を踏まえまして、日ごろからの準備と震災時にどのような行動をするべきか、専門家の方等のご意見を伺うということでシンポジウムを開催することといたしました。
日時は、十月二十五日の午後一時半から四時を予定しております。
場所は、世田谷区民会館のホールで、ここは千二百名が収容できます。
主催については、世田谷区区民防災会議と世田谷区の共催という形になります。
内容についてですが、減災・復興支援機構というところの理事長であります木村拓郎氏、この方は新潟県長岡市の防災専門員ですとか静岡県の防災対策の推進の専門ということで、さまざまな自治体の防災関係の会議体や復興会議等に参画されている方ですので、この方から、このたびの震災を踏まえた内容についてご講演をいただきたいと考えております。また、パネルディスカッションとしまして、宮城県南三陸町の町長にお越しいただき、このたびの震災の体験をお話しいただきたいと考えております。
対象は、区民と世田谷区区民防災会議のメンバー、区の職員、警察、消防等の防災
関係機関にも声をかける予定です。
定員につきましては、千二百名入れますので、千二百名ということで設定いたしました。
参加費は無料でございます。
周知方法ですが、「区のおしらせ」の十月十五日号や区の
ホームページ等に記事を掲載していきたいと考えております。
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里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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里吉ゆみ 委員長 それでは、次に参ります。(7)「平成二十三年八月二十六日集中豪雨」に関する報告について、理事者の説明をお願いします。
◎笹本
災害対策課長 それでは、「平成二十三年八月二十六日集中豪雨」に関する報告について説明いたします。
気象状況ですが、二十六日金曜日に前線が南下した影響で大気の状態が非常に不安定になりまして、午後から関東甲信地方で非常に強い雨が観測されました。世田谷区においては、午後三時台にかけて一時猛烈な雨が観測されました。気象庁による発表では、二十六日の十四時十分に大雨・洪水注意報、その後、降り方が激しくなったことに伴って警報に変わり、十八時二十一分には洪水警報が解除され、その後に大雨警報が解除され、最終的には注意報が解除されるということで、夜の十時五十二分まで厳戒態勢が続きました。
区内の降雨状況ですけれども、烏山で九十ミリを超える非常に強い雨が観測され、一部床上浸水等の被害が出ました。
区内の被害状況では、烏山地域で床上浸水が四件、床下浸水が一件、また、北沢で地下居室等の浸水が一件発生いたしました。
区の態勢ですけれども、十五時五十分に
水防本部を設置いたしまして、二十時四十分に解散したところでございます。
○
里吉ゆみ 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。
◆杉田光信 委員 台風十二号の影響で、烏山の件に関しては総合支所からお話を伺いました。一昨日、ある祖師谷の方から、ここの中には入っていないと思うんですが、半地下の駐車場に十センチぐらい水が入ってしまったという連絡があって、行ってきたんです。住んでいる方のお話を聞いてみると、ますはあるんですけれども、今、グレーチングというか、車を乗せるのを各一般の家庭に引いてしまって、ますが下になって水はけが悪かったりとか、またもう一点言われたのは、ますの泥がかなりたまっていて、きのう、土木のほうに確認をしてもらって、ふたもグレーチングみたいな形のふたに変えていただいたということで、区民の方からお喜びの電話をいただいたんです。
そういう意味で、昔は結構どぶ掃除とかを町会・自治会でやっていたんですけれども、最近はどぶに全部ふたが閉まっていて、ますをあけようと思っても、全部周りに土が入ってしまってあけられないとか、地域の中でもやりたいと思っているんだけれども掃除もできないという話がありました。これは危機管理ということじゃなくて、道路、また地域振興等も含めて、ぜひ今までそういう浸水の被害を受けたところに関しては、より細かく、その辺の調査も兼ねて――床上浸水になると、畳であったり、フローリングであったり、トイレであったり、家庭にするとかなりの金額が出て大変だと思いますので、しっかりお願いしたいと思います。
今回、ゲリラ豪雨のために、その家は土のうがあったんですけれども、土のうを置く時間がなくて水が入っていってしまったというお話も聞きましたので、この辺も含めてしっかりお願いしたいと思います。要望で結構です。
◆
田中優子 委員 今報告を出されているのはこういう数字の状況なんですけれども、きっとここに出ていないいろいろな、どうしたらいいとか、困ったとか、土のうが欲しいとか、持ってきてくださいとか、区民の方からの問い合わせなり要望なりがあったと思うんですけれども、その辺はどういう感じだったのか、ちょっとお聞かせいただきたいんですが。
◎畠山
烏山総合支所地域振興課長 私は地域本部、
水防本部をやっていましたのでお答えしますが、やはり随時私どもの地域本部のほうにも区民の方から問い合わせが来て、土のうが欲しいというような話もありました。
私どものほうに電話をかけてくる方と、あと、土木管理事務所にかけてくる方とがいらっしゃいます。平時であれば、土木管理事務所にお電話いただければ、事前に土のう等はお渡しします。実際に今回みたいに雨が降り出してしまっているときに一斉に電話がかかってきたりすると、土木管理事務所でも業者に頼んで委託してすぐ運んでもらうんですが、手が足りないということでできないこともございます。
実は、仮に地域振興課に電話をいただいても、土木管理事務所をご案内して、そちらにつないで、もちろん私どもが連絡して運んでもらうんですけれども、そういった対応をとりますので、どうしても若干時間がかかる。対応ができない場合もあるということですので、そういった危険箇所を認識されているお宅については、やはり平時から準備をしていただく。それと、半地下のようなところは止水板をきちんとつけていただくことが重要だと思いますので、関係所管から啓発等に力を入れていただくように、また私どもからも働きかけをしたいと思います。
◆
田中優子 委員 そのときにならないと気がつかなかったりすることが区民の方も多いと思うんですけれども、集中すると行き切れなかったり、あと、土のうがあっても、先ほどのように置くのが間に合わなかったぐらいのゲリラ豪雨ということもあると思うんです。
今おっしゃったように、危ないなと思われるようなお宅とかをもう一度点検して、こういうところの場合は前もってお配りしますよということなどは、もう少し意識啓発しておかないとまずいですね。それはぜひよろしくお願いします。
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里吉ゆみ 委員長 それでは、(8)その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
里吉ゆみ 委員長 なければ、以上で
報告事項の聴取を終わります。
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里吉ゆみ 委員長 次に、2
協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、第三回定例会会期中の
特別委員会開催日、九月二十八日水曜日午前十時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
里吉ゆみ 委員長 それでは、次回委員会は九月二十八日水曜日午前十時から開催することといたします。
以上で
協議事項を終わります。
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里吉ゆみ 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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里吉ゆみ 委員長 特にないようですので、以上で本日の災害・防犯・
オウム問題対策等特別委員会を散会いたします。
午前十一時四分散会
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署名