世田谷区議会 > 2004-07-28 >
平成16年  7月 福祉保健常任委員会-07月28日-01号
平成16年  7月 都市整備常任委員会-07月28日-01号

  • "広場条例施行規則"(/)
ツイート シェア
  1. 世田谷区議会 2004-07-28
    平成16年  7月 都市整備常任委員会-07月28日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-04
    平成16年  7月 都市整備常任委員会-07月28日-01号平成16年 7月 都市整備常任委員会 世田谷区議会都市整備常任委員会会議録第九号 平成十六年七月二十八日(水曜日)  場  所 第四委員会室  出席委員(九名)    委員長       あべ力也    副委員長      小泉たま子              小畑敏雄              菅沼つとむ              畠山晋一              谷 逸子              長谷川義樹              竹村津絵              木下泰之  事務局職員    議事担当係長    望月敬行    調査係主事     越智則之  出席説明員    助役        平谷憲明   世田谷総合支所
       街づくり部長    志村千昭    街づくり部参事   浅見 保   北沢総合支所    総合支所長     真野源吾    街づくり部長    安水實好    街づくり課長    吉村靖子   玉川総合支所    街づくり部長    岡沢充雄   砧総合支所    街づくり部長    井伊和子    土木課長      五十嵐慎一   烏山総合支所    街づくり部長    伊澤 節   都市整備部    部長        株木孝男    都市計画課長    春日敏男    街づくり推進課長  磯山 稔    住宅課長      野徳浩保   道路整備部    部長        栗下 孝    土木管理課長    吉田 博    道路計画課長    青山雅夫   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.報告事項   (1) 松蔭神社通り商店街「やさしい商店街づくり」の推進について(東京都福祉局「福祉のまちづくり『特区』モデル事業」)   (2) 「豪徳寺駅周辺地区地区街づくり計画案」の作成について   (3) 世田谷区立身近な広場条例施行規則の一部改正について   (4) 事故発生について   (5) 土地区画整理事業を施行すべき区域の市街地整備基本方針の検討について   (6) 都市計画公園・緑地の整備方針について   (7) 都営住宅入居者募集(八月)及び区営住宅等の募集結果(六月)について   (8) 地籍調査に係る説明会の開催について   (9) 「世田谷区道路整備方針」の中間見直し(案)について   (10) その他  2.協議事項   (1) 行政視察の成果について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○あべ力也 委員長 ただいまから都市整備常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  それでは、1報告事項の聴取に入ります。  (1)松陰神社通り商店街「やさしい商店街づくり」の推進について(東京都福祉局「福祉のまちづくり『特区』モデル事業」)、理事者の説明を願います。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 松陰神社通り商店街「やさしい商店街づくり」の推進について報告申し上げます。  趣旨でございますが、この事業につきまして事業指定申請をしましたところ、東京都内で二地区のみの「特区」モデル事業地区として選定されました。事業期間でございます平成十六年度から平成十八年度までの三年間でハード、ソフト両面からの福祉的環境整備を集中的に行うというものでございます。  対象区域でございますが、裏面に対象区域を示してございます。松陰神社通り商店街及び同商店街商圏を中心に周辺の公共施設を取り込んだ区域約三十三ヘクタールでございます。  表に戻っていただきまして事業概要でございますが、事業名は表記にございますように東京都福祉局「福祉のまちづくり『特区』モデル事業」でございます。目的は、住民と自治体が一体となって面的なバリアフリー整備を重点的、集中的に推進し、特区での取り組みを全都に波及させるというものでございます。  対象地区は、ソフト、ハード両面で先駆的な取り組みを進めている二地区でございます。  事業期間は、平成十六年度から十八年度までの三年間でございます。  補助額等は、事業費の二分の一、補助額は一地区一年度当たり上限一億円というものでございます。  今回の選定の経過でございますが、応募地区は世田谷区外六地区が名乗りを上げまして、先月事業提案についてプレゼンテーション審査を行いました結果、世田谷区の松陰神社通り商店街周辺地区と板橋区の東部東上線大山駅及び都営三田線板橋区役所駅前の二地区が選定されたというものでございます。  平成十八年度までに予定している事業内容でございますが、松陰神社通りの道路整備、商店街店舗の出入り口のバリアフリー化支援、そして松陰神社駅前西側踏切の斜め横断の改良など総額で約二億七千二百万円余りを予定しているものでございます。  なお、事業内容については、今後追加、変更の可能性がございます。  今後の予定でございますが、この事業をより的確に推進していくため、ハード、ソフト両面の施策に関します関連所管課によります横断的な組織を本年十月を目途に立ち上げる予定でございます。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆菅沼つとむ 委員 やさしい商店街づくりなんだけれども、後ろの地図を見ると商店街以外も結構広いんだけれども、自己負担が二分の一ということなんだけれども、今のあれをインターロッキングや何かを敷いてきれいにすると、商店街、区はどのくらいのお金を見たり出したりするのか。その辺の負担率というのはどういうふうに分けるの。広い範囲だけで……。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 今回の事業に関しましては商店街の負担はございません。ご指摘の松陰神社通りの道路整備につきましてはおよそ一億二千万円ほど事業費を予定してございますが、これの二分の一について東京都の補助がいただけるという内容でございます。 ◆菅沼つとむ 委員 いや、ちょっと待って。一億二千万円かかって、商店街の負担はゼロということですか。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 そうでございます。 ◆谷逸子 委員 二十三区の中でこうやって二区選ばれて、松陰神社の周辺のとてもありがたい話だななんて思って、きのうもこれにかかわる会合を地元でされておりました。ユニバーサルデザインというまちづくりを目指しているんだと思うんですけれども、例えばここにあります踏切の斜め横断は、自転車がそのまま入りましてけがをしたということも今までありましたし、これは多分改良と書いてありますので、この辺は全体的な視野で入れていただけるとありがたいかなと思うことが一つと、あと私、前にも何回か提案をさせていただいているんですけれども、やはりこの町というのは公共施設がすごくたくさんある場所、地域、駅舎でもあります。例えば公共トイレがぜひ欲しいよねという声をいろいろな方々から聞いておりますし、また少し休憩できるようなところなんかも……。例えばベンチになるんでしょうか、何かそのようなこともぜひ考えていただければありがたいのかなと思いますけれども、それは多分皆さんの声から上がってくるのではないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 ご指摘の踏切の斜め横断の改良につきましては以前から問題があるということで議会等からのご指摘もいただいておりましたが、東急との費用負担の問題もございますし、また費用そのものもかなりかかるということで、なかなか手がつけられずに来た経緯がございます。今回こうした事業が導入できましたので、ぜひとも改善に向けて実現させていきたいと思っております。  あと公共施設が多いということで利用者も非常に多いということでございます。お話しの公共トイレ、休憩のためのベンチ等につきましても今後の整備課題として我々も検討していきたいと考えております。 ◆長谷川義樹 委員 この斜め横断というのは自転車の車輪がすぽっと斜めに入ってしまって危なかったというのでかなりいろいろ言われていたんだけれども、東急の負担はどうなの。これは線路でしょう。全くゼロなの。商店街はゼロだけれども、東急、鉄道事業者の負担はないんですか。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 踏切改良につきましては、基本的な部分については鉄道事業者の負担が原則でございます。今回の改良につきまして付加的な部分については、確かにある程度区で負担せざるを得ないと考えています。詳細については今後鉄道事業者と調整、協議をさせていただきたいと考えています。 ◆長谷川義樹 委員 だから、やっぱり基本的には鉄道事業者がお客さんを乗せて走っていて、それで踏切があって踏切の事故が多いよと。かなりそれを言ったけれども、東急は金がかかるからだめだみたいな話で、区も二の足を踏んでいたと。その場合、こういう事業の対象になったわけだから、やっぱり区としてもそれなりの負担をしっかりやってしていただきたいということを一応要望しておきます。結果的にどんな負担なのか、それはまた後でこの委員会に報告してくれればいいです。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(2)「豪徳寺駅周辺地区地区街づくり計画案」の作成について、理事者の説明を願います。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 それでは「豪徳寺駅周辺地区地区街づくり計画案」の作成につきましてご報告申し上げます。  まず目的でございますけれども、豪徳寺駅周辺の地区につきましては住宅の密集した地域が広がりまして、細街路率も高いということになっております。したがいまして、消防活動が困難な区域が多いということでございます。そのため東京都防災都市づくり推進プログラムにおきましても重点整備地区に指定されております。  世田谷区では小田急線連続立体交差事業を契機にいたしまして、密集住宅市街地整備促進事業や東京都木造住宅密集地域整備促進事業を活用いたしまして災害に強いまちづくりを進めております。行政と住民が一体となった地区街づくり計画の策定を目指してきております。  昨年十一月に豪徳寺駅周辺地区街づくりを推進する会が発足いたしました。そして、本年三月に地区街づくり計画に関する原案が区長に提出されております。この内容につきまして検討いたしました結果、地区街づくり計画の作成が必要であるという結論に達しました。そのため、今後地区街づくり計画案の作成に着手いたしたいと思っております。  2現在までのまちづくりの概要でございます。平成八年からことしの三月まで、記載のとおりの内容でまちづくりを進めてきております。  3に移りまして豪徳寺駅周辺街づくりを推進する会の概要でございますけれども、平成十五年に発足いたしまして、会長・会員、上保昌布外百二十二名でございます。  『これからの豪徳寺駅周辺地区街づくり構想』をいただきましたその内容の概要でございますけれども、まちづくりの目標といたしましては、“安全で、住みよい、活気のある街”を目指してということが大きな目標でございます。  最初に、安全でございますけれども、災害時の備えが整い、安心して仕事や住み続けることができるまちづくり。(2)住みよいということでは、駅や商店街に近い利便性や緑の潤いがある暮らしやすい町、(3)の活気のあるということでは、人々が行き交い、地域住民がはぐくむ商店街としてにぎわいや触れ合いのある町、地域の歴史性等を生かした豪徳寺らしい個性や親しみのある町を目標としております。  裏面を見ていただきますと、その構想の方針でございまして、主な整備内容が記載してございます。幹線道路について、地区内道路について、北沢川緑道について、豪徳寺駅前地区について、豪徳寺駅前交番の復活について、公園・広場について、建物・施設づくりについて、商店街について、街並み形成について等主な整備内容を記載してございます。  区域でございますけれども、豪徳寺駅を中心といたしまして豪徳寺一丁目の区域がほとんどでございますけれども、一部宮坂二丁目等を含んだ駅周辺の区域でございます。  今後の予定でございますけれども、今年度中に地区街づくり計画案の検討、作成、住民説明会の実施、地区街づくり計画の公告、縦覧、決定告示、街づくり誘導地区の指定をしていきたいと考えております。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 平成十五年十一月二十八日に豪徳寺駅周辺街づくりを推進する会というのが発足しているわけなんですが、要するに前に発足していた豪徳寺駅周辺地区街づくり協議会がなくなってしまって、新しい会が発足した経過ということについて少し説明いただけますか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 街づくり協議会につきましては平成八年に発足しております。それから、皆様で街づくり計画をつくろうということでいろいろな活動をされておりまして、平成十一年に中間報告を出されております。現在会員数は八十名ということでございますけれども、実質的に活動なさっている方々は有志の会として六から七名程度となっております。 ◆木下泰之 委員 では、そうしますと、街づくり協議会のこういった構想等、原案の提出権がなくなって、新しく街づくりを推進する会の方が原案を提出した理由はどういう経過ですか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 街づくり協議会に原案の提出権がないということではございませんで、現在も有志の会、六、七名の方々で準備をしておられます。ただ、私どもとしましては、三月に推進する会の方から街づくり構想案が出まして、それにつきまして街づくり計画を策定していきたいということで街づくり協議会にも早くまとめて出してくれないかと申しておりまして、今回着手するに当たりましても皆様方に今後早くまとめていただきたいということと、随時その内容についてお知らせしていただきたいということは申しておりますので、原案提出の権限がなくなったとかいったことではございませんのでよろしくお願いします。 ◆木下泰之 委員 これを見ると、経過はどうなのかわからないけれども、要するに何か新しい組織ができて、そこから原案の提案があったと。もちろん街づくり協議会というのは、今までいろいろ会合を開くに当たってはその周辺への広報等を区の担当者あるいは都市整備公社の担当者がいろいろ手伝って作業してきたということなのではないんですか。補助金とかそういうのはどうなっているんですか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 補助金のことでございますけれども、現在は支出しておりません。以前には専門家の派遣をしたりとか、協議会への助成については平成九年度にやった実績がございます。 ◆木下泰之 委員 豪徳寺のまちづくり関連のいろいろな作業を見ていると、平成十五年の三月に豪徳寺駅前整備基本計画が策定されているわけですね。この策定は街づくり協議会の案とは関係なしに区がやったのですよね。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 区が責任を持ちまして駅前整備基本計画につきましては策定いたしましたが、その際につきましては地区住民の方々の意見を尊重しながら組み入れてやってきております。 ◆木下泰之 委員 どうも街づくり協議会と今度街づくり構想を出した推進する会との関係がよくわからないんだよね。どんな会でも有志の会が構想を出して、そのものについて区が認めてくれるというのならそれはそれでいいんだけれども、今までの経緯からいくと、区がある種のそういうまちづくりの原案を出すような協議体あるいは会として認定するような作業をやってやっていたでしょう。この推進する会についてもそういうある意味のお墨つきを与えるようなことをやっているんですか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 協議会の認定とかいうふうなことは今の街づくり条例の中ではございません。街づくり条例の中での街づくり協議会ということは、条例に記載してありますとおり「地区街づくり計画の原案の作成並びに安全で住みやすい快適な環境の市街地の整備、開発及び保全を目的として地区住民等を主たる構成員として組織された団体」と規定してあります。 ◆木下泰之 委員 私ももう少し実態を調べてから今後いろいろご質問していきますけれども、今回出された街づくり構想の中でいろいろ問題になっている道路等の問題で、この地区の中にある小田急線の沿線の北側の側道は都市計画決定はされているけれども、認可されているところはいまだに非常に少なくて、まだ側道についての事業、工事というのは進んでいないんですか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 側道の整備については、今後費用等のこともございますので検討していきたいと考えております。 ◆小畑敏雄 委員 関連なんですけれども、この街づくり協議会。平成八年九月にできたものについては条例に基づいた協議会であると。だけれども、十五年十一月二十八日に発足したものは条例に基づいていないという認識でよろしいですね。再確認です。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 平成八年に発足した協議会につきましても、今回の推進する会につきましても、先ほど申しました「地区街づくり計画の原案の作成並びに安全で住みやすい快適な環境の市街地の整備、開発及び保全を目的として地区住民等を主たる構成員として組織された団体」ということでは、現在の条例上街づくり協議会に当たるのではないかと考えております。 ◆小畑敏雄 委員 ですから、では、その二つの会合の位置づけというのはどういうことなのか。片方は助成金を出している、片方は出さないということからしてみると、区としての二つの会合の認識に何か違いがあるはずなんだけれども、そこをどうとらえているのかということです。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 平成八年に発足した街づくり協議会につきましては、沿線各駅で協議会、懇談会が発足されまして、豪徳寺についてもやっぱり条例に基づきまして協議会と踏まえておりまして、それでコンサルを派遣し、支援もし、平成十一年の街づくり構想の中間報告が提出されています。基本的にはもうほとんど網羅されているんですが、足らないのは駅前の整備と地区内道路ということでございました。その後、協議会として存続はしてきております。  ただ、平成十四年度で役員が決まらない、組織人が明確でないということで、区としては十五年度以降支援はしておりません。そして、促進する会に対しましても、これは吉村が言ったとおりの活動をされていますが、促進する会から要請もないという部分もありますけれども、区としては支援はしていない状況で、区として職員を派遣し、なおかつ支援してまいった平成十一年までは協議会としての活動ということで認識しております。 ◆小畑敏雄 委員 往々に自分たちが出した中間報告が、その後、実質的にどの程度実現するんだろうかというようなことは、提案をした街づくり協議会の人たちにとっては大きな関心事であるわけですよね。ところが、一方、失礼かも知れませんけれども、言ってみれば素人的な考え方の集団が集まって絵でかいて、一番いいものをかいて出してくるわけですね。そうすると、実態と合わないとかいうような問題、実際の小田急に対しての要望等もかなり厳しいもの等が入ってくると、そこで出された協議会の案というものは、例えば十出したときに十が十通らないだろうし、十が五も通らないだろうしというような内容というのはあり得る話なんですよね。そうなったときに、その後にできた推進をする会というのがそうした自分たちの出した提案が実現するだろうかという、そちらの方の推進をするような動きということを心配するんだけれども、そういう動きはこの会の人たちはしていないんですか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 この間、三月に提案を受けましたけれども、その辺も十分に吟味といいましょうか、世田谷区としての地域整備方針なり、過去のまちづくり、駅前整備計画は持っていますから、その辺の整合性とかを検討いたしまして、そういう意味では区が目指すような提案だと受けとめましたので、区としてこれを踏まえて案をつくっていこうというところでございます。
     参考までに中間提案がなされていますけれども、これを基本といいますか、踏まえたような提案になっておりますので、今回この提案を踏まえて計画をつくっていこうということで判断したわけでございます。 ◆長谷川義樹 委員 豪徳寺駅前のあそこをちょこちょこ通ってみると、一部更地になっていたりしてね。以前、区が駅前再開発みたいことで住民に提示したとき、それもボタンのかけ違いみたいなのかな、何かいろいろがたがた、かちゃかちゃあって。では、そのままどういう形で駅前の駅広や何かは整備するのか、世田谷線とのアクセスの問題はどうするのか、またはタクシーや何かの乗り入れはどうするのかとか、そういうことが全然絵ではわからないまま今までずうっと進んできたような感じがするんだ。僕は別にここの地域を担当しているわけではないからいいんだけれども、ただ、総体の整備計画というのがあると今おっしゃいましたよね。それが明示されて、駅前がこういうふうになるんですよという最初の提示をしたときに、住民の皆さんとか商店街の皆さんも含めてだろうけれども、かなり問題があって、問題が先鋭化したような記憶がちょっとあるんですね。だから、今のところ駅前の再開発みたいなものはどういう接着点、ランディングをしているのか。それはちゃんとした明確な図があるのかどうか、その辺はどうなんですか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 基本整備計画というのを平成十四年につくりましたけれども、これはあくまで駅前の関連側道とか、都道のあたりとか、高架下利用ということで考えてあります。これは連立複々線化にあわせて今年度中に整備する最低限のものだと思っています。今後この提言等を踏まえまして約三十ヘクタールぐらいになりますけれども、この中で駅前だけでなくて、三十ヘクタールのところでどういう地区街づくり計画をつくっていくかはこれからでございまして、今委員のおっしゃいましたような駅前であっても、例えば小広場等をつくるとかいろいろ提案もあると思いますので、その辺は今後計画の中に入れていきたいと考えています。今のところは整備基本計画が世田谷区が持っている計画でございます。 ◆長谷川義樹 委員 そうすると、例えば高架下の利用とか側道についてのある程度の整備計画は持っているけれども、駅広については持っていない。例えばあそこは、ちょうど世田谷線の方に行くところが一部角っこが更地になっていますよね。あの辺はごちゃごちゃいっぱい小さい商店街あるんだけれども、あの辺なんかも例えば大きく網をかけながら、駅前としては百年、二百年の問題だから、これは思い切った整備計画があって、それに沿ってさまざまな組み立てがあるのが僕はしかるべき話だろうと思うんだよね。  それが途中、出したものがわいわい言われて引っ込んでしまったのかも知らないけれども、ないということは引っ込ませたということだよね。そういう現状で駅前の広場の計画というのはいつごろ……。これに並行してというよりも先行してつくるべきだと思うんですが、その辺はどうなのかしら。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 二つあるのではないでしょうか。  まずは、共同化等の話については、今でも、いつでもお手伝いしたいと思います。  三十ヘクタールの計画というのは、提案とかご意見を賜りましたので、区として今後地区街づくり計画をつくります。三十ヘクタールの計画をつくった上でこれはまた進めますが、個別に今おっしゃいましたような敷地について共同化とかいうのはまたいつでもご相談をお受けしますし、それはまた進めていきたいと考えております。 ◆長谷川義樹 委員 北側に梅丘からの道路が、側道がありますよね。あの道が曲がって、丘になっていて、道でなくて駅ですよね。あそこから駅舎というのはずれたというか、高架下になっているんだから、実際あの道は具体的に駅前を通すんでしょうか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 整備計画にもうたっておりますが、あそこは関連側道でございまして、関連側道は一方通行で梅丘という方向で方向を決めております。  売店のあったあたりは世田谷区のまちづくり事業といいましょうか、側道でございますので、あそこは小広場ということで今年度じゅうに整備するということで詰めております。 ◆谷逸子 委員 ちょっと関連なんですけれども、世田谷線の小田急に来る駆け足通りですか。あそこも一回街づくり協議会か何かが立ち上がったんだけれども、立ち消えてしまって、行政もかかわってくださったようですけれども、皆さん非常に苦労されているんですよね。今、長谷川委員がおっしゃったようにあの広場。駆け足通りのあの辺はとても水がたまって……。(「あの小さい道ですか」と呼ぶ者あり)うん。本当にご苦労があるんですけれども、地方でもこういう道はない、世田谷でこんな道がなんて言われるみたいなことをおっしゃっているんですけれども、この辺はどういうふうに……。今あそこはビルの解体を半分していますよね。教えてください。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 これは昨年でございましたでしょうか。今おっしゃったような敷地も含めて共同化というお話がございまして、専門家を派遣していろいろやってきたんですが、今のところ全体がまとまっていない状況でございまして、もっと縮小した中で共同化という話も出ているみたいですので、その辺は区としても大いに支援していきたいと考えております。 ◆木下泰之 委員 もともと街づくり構想を出した街づくりを推進する会なんですが、構想をつくるに当たっては住民を広く集めて議論するとか商店街の人を集めて議論するといったことをきちんとやってきたんですか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 豪徳寺の推進する会でございますけれども、町会とか、自治会とか、商店会とか、住民の方々が集まりまして、百二十名余りの方々で月一回程度集まっていただきまして、その中で街づくり構想を。以前の街づくり協議会が出されました中間報告等いろいろな要望等がございましたけれども、そういったものを踏まえながら構想、提案をまとめられたということでございます。 ◆木下泰之 委員 問題は街づくり協議会であると経堂での例なんかもあるんだけれども、開いてまとめていくに当たっては、一応はその段階段階で範囲の人たちに全戸配布でこういうことを相談していますというような広報活動をやった上でまとめていくわけですよね。そういうことをやってまとめてきたということであれば、例えば駅前の広場をどうするかとか、結構煮詰まったような形で出てきているはずなんだけれども、必ずしもそうはなっていないということは極めて有志的な形でやられたのであって、地区を限定していますけれども、限定した地区の住民に広くきちんといろいろな情報が伝わっていないで決まってきたのではないか。その辺はいかがですか。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 今後そういった街づくり構想の提案を受けまして、区が調査とか研究を重ねながら地区の方々、ほかの方々の意見も適宜受け入れながら地区街づくり計画をつくっていくということで考えております。 ◆木下泰之 委員 ですから、当初の街づくり協議会でやっているような広報を万全にとっていろいろ討議を重ねてやっていくというスタイルはある意味で変わったというふうに考えていいですね。 ◎吉村 北沢総合支所街づくり課長 区で適宜街づくり計画案を皆様方にお知らせしながら、そこで説明会等を開きながら地区街づくり計画にまとめ上げていきたいと考えているということでございます。 ◆木下泰之 委員 そこで、「小田急線の高架下空間や線増残地等は、住民の公共的な施設の整備のために確保し、有効に利用していく」というのが六ページの7―2に出ているんだけれども、当然これなんかはもう大分長い間、行政の立場としては小田急線の高架を推進するということで高架下ができるということで、その利用についてはいろいろ検討もされてきたんだろうと思うけれども、これについてはまだ行政としては方針等は決めていないんですか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 まず、中身については今後の話でございます。ただ、決まっているのは高架下利用計画がございますので、今のところはそれを整備してまいるというところでございます。 ◆木下泰之 委員 いや、もともと高架下の利用というのは公共セクターがまちづくり等に必要だということをきちんと表明すれば優先して利用できるという仕組みにはなっているはずなんですよ。だけれども、あらかじめそういう宣言をしないで、一応は小田急さんの使える土地ですよという形にした上で小田急との協議という形でやっているからまだ決まっていないと思うんだけれども、どういう利用計画をするということについては当初から区としてはそういう提示はしないという方針で決めてきたんですか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 この件については委員会でも報告していると思いますけれども、平成十二年、十三年等の経過を踏まえて高架下の計画が決まっております。これは世田谷区が整備するもの、小田急電鉄側が整備するもので、例えば駐輪場関係ですね。それでもう今年度から来年度にかけて整備することになっておりますので、今の段階ではそれが区なり小田急電鉄等の整備計画だというふうに認識しております。 ◆木下泰之 委員 区の計画は一つのプランは出しているんでしょうけれども、小田急の側がどういう利用をするかということについては情報はきちんととれているんですか。まちづくりに非常に関係があることなので。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 今おっしゃりたいのは高架下利用検討といいましょうか、計画以外の更地部分をどうなんだということだと思います。あと駅舎以外のとかいうことでございましょうけれども、ここをどう使うというようなことは、複々線部以外のところをやっていることがあったりして、まだ区には正式な情報はございません。 ◆木下泰之 委員 都市計画で定まっている都市計画側道ですけれども、これは当然豪徳寺のところの踏切があいて、梅ケ丘のところもあいて、そういうことになった場合にその間の側道に結構頻繁に車が入ってくるという形がとられてきていると思うんですよ。そうだとすると、区の立場としては当然歩道を整備するとかいうことは考えられることであって。そうすると、あそこは確かに現道より奥に新たに用地取得をするところはごく限られた部分であって、あとはほとんどが用地取得なしで整備ができるはずなんですね。そうすると、もう既に残地、つまり高架にした残地のところまで拡幅すれば道路が拡幅されて歩道でもつけられるような状況だと思うんですけれども、なぜそれを先行してやるということはしないんですか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 今の段階で豪徳寺に限って申し上げますと、北側に関連側道がございますが、こちらについては東京都からの受託の中で今年度整備するということで今おっしゃった駅舎側のところも含めて整備する予定でございます。 ◆木下泰之 委員 ですから、今聞いたのは豪徳寺~梅ケ丘の間の側道ですよ。(「報告事項と違うよ」と呼ぶ者あり)今の報告の範囲の中にかなり入っているものだから、(「入っていないよ」と呼ぶ者あり)それはどうされるのか、聞いているんです。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 これは梅ケ丘も含めてですが、駅周辺整備計画の中で関連側道については都の受託の中で今年度ということでございます。まちづくり側道については今後整備のスケジュール等を含めて検討課題だと認識しております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(3)世田谷区立身近な広場条例施行規則の一部改正について、理事者の説明を願います。 ◎五十嵐 砧総合支所土木課長 今回の条例施行規則の一部改正についてご説明いたします。  世田谷区立喜多見七―二十七遊び場を廃止しましたので、世田谷区立身近な広場条例施行規則「別表第一の四の部」から次のように削りました。  名称につきましては、世田谷区立喜多見七―二十七遊び場。位置につきましては、世田谷区喜多見七丁目二十七番八号です。  施行日につきましては、平成十六年七月十二日。  廃止の理由につきましては、遊び場の土地所有者からの土地使用貸借契約解除の申し出によるものでございます。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 次に、(4)事故発生について、理事者の説明を願います。 ◎五十嵐 砧総合支所土木課長 それでは、事故発生についてのご報告をさせていただきます。  まず事故の概要でございますが、発生日時が平成十六年七月五日午後二時五十分ごろです。  発生場所につきましては、裏面にございます喜多見九丁目十番十号先でございます。  相手方につきましては、喜多見九丁目在住の七歳の女性です。  被害状況なんですが、右足の親指骨折及び右足のかかとの打撲でございました。  事故の状況でございますが、区職員が現場作業のために世田谷区庁有車を運転し、世田谷区喜多見九丁目十番十号先の道路を走行していましたところ、T字路に差しかかったところで子供用の自転車に乗車した相手方が庁有車の左前部のドアにぶつかったため、車をとめて対応したということでございます。  事故後の処理でございますが、朝会等を活用して職員に交通安全指導を徹底するとともに、安全運転講習会を開催しまして交通事故の再発防止に努めてまいります。また、事故発生箇所につきましては、注意を喚起するため、カーブミラーと飛び出し注意の立て看板を設置しました。  おかげさまで相手方のけがが治癒しましたので、保険会社を通じて誠意をもって示談交渉を進めてまいります。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆長谷川義樹 委員 これは区の自動車、庁有車が走っていて、T字路の左側から子どもが飛び出してきてぶつかったのかしら。それと、この車はどのくらいのスピードで走っていたのかしら。まさに向こうが飛び出しでぶつかったのか、どうなんでしょう。 ◎五十嵐 砧総合支所土木課長 そうでございます。走っているところにどんという感じです。 ◆長谷川義樹 委員 車は何キロぐらいで走っていたんですか。 ◎五十嵐 砧総合支所土木課長 車は徐行ということで十キロ以下ぐらいだと思います。 ◆長谷川義樹 委員 ゆっくり走っていたんだ。 ◎五十嵐 砧総合支所土木課長 はい。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(5)土地区画整理事業を施行すべき区域の市街地整備基本方針の検討について、理事者の説明を願います。 ◎春日 都市計画課長 それでは、土地区画整理事業を施行すべき区域の市街地整備基本方針の検討につきましてご報告申し上げます。  趣旨でございますけれども、土地区画整理事業を施行すべき区域につきましては環八沿いの西側に約千三百五十ヘクタール、昭和四十四年に旧緑地地域の廃止に伴いまして決定されたものでございます。区はこの間、区画整理事業等を進めてまいりました。十三地区百四十三ヘクタール行っておるところでございます。また、平成五年には西部地域地区計画を都市計画決定しまして、建てかえに合わせた段階的な整備を誘導してきたところでございます。  この間、市街地整備のスプロール化が進む中で東京都は昨年市街地整備のあり方につきますガイドラインを発表しました。このガイドラインに沿いましてすべき区域の基盤整備状況調査を行ったところ、整備完了地区、ほかの整備手法に変更可能な地区、面的整備を引き続き促進する地区というような三つの作業を行ったところでございます。この分類に基づきまして、今後すべき区域の市街地整備を総合的に、計画的に進めるための基本方針の検討を始めるものでございます。  経過につきましては記載のとおりでございます。  基盤整備の状況でございますけれども、大きく三つに分かれておりまして、裏面を見ていただきたいと思います。裏面の一番上の方に東京都で示されました整備手法が移行可能な整備水準と整備完了水準というのがございまして、整備手法の変更が可能な地域の基準が区画道路率、道路ネットワーク、消防活動困難区域率、あるいは公園整備評価という視点から成ってございます。この基準に基づきまして分類したのが以下のすべき区域の3の地区分類でございます。  世田谷北部地域につきましては六百九十九・七ヘクタールございまして、このうち濃い部分が区画整理が完了または大規模な土地利用がされておる地区でございます。斜線の部分は都市基盤が整備手法が移行可能な整備水準に達している地区でございます。わかりにくいんですが、それ以外のところが都市基盤の整備がまだ十分でなく、引き続き面的な整備を進めるのが適切な地区となってございます。北部地域につきましてはこのうち百三十一ヘクタールが整備完了もしくは大規模土地利用、手法変更地域が約百二十六ヘクタールということです。それ以外が面的整備が必要な地区でございます。  右の二ページでございます。南部地域でございますけれども、全体が五百九十ヘクタールになってございまして、濃い部分が区画整理事業等が完了した地区でございます。これが全体の約四分の一を占めておりまして、斜線の部分が整備手法の変更検討エリアということでございますが、これが約一五%を占めております。  多摩川地域つきましては耕地整理等が行われておりまして、全体が整備手法の変更検討エリアに入っているところでございます。  表に戻っていただきまして、こうした整備確定地区が約三百ヘクタール、整備手法変更検討地区が約三百ヘクタール、面的整備促進地区が約七百五十ヘクタールとなってございます。  今後の検討内容でございますけれども、全体としての整備目標、あるいは整備水準、道路ネットワークのあり方、今後の市街地整備計画をつくっていくモデルの検討、新たな市街地整備の手法あるいは制度の検討、こうした項目につきまして本年度調査を行ってまいりたいと考えております。  今後の予定でございますけれども、今年度基本方針を策定するとともに市街地整備計画のモデルを検討いたしまして、次年度以降に整備計画の策定、あるいは地区計画の策定、いわゆるすべき区域の見直しという形での手順で進めてまいりたいと考えております。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 対象とされる範囲の地域は大体国分寺崖線上の地域とも重なるわけですよね。そうすると、土地区画整理を広範にこれからもどんどんどんどん推進していくことになると、今非常に心配されている緑の減少とかも含めて心配されるわけなんですけれども、そういったこととの整合性といいますか、緑を守っていくとか、あるいは土地区画整理によるある種の開発に多少の歯どめをかけていくとか、そういう観点ではどういう方策を考えているんでしょうか。 ◎春日 都市計画課長 国分寺崖線の整備につきましては水と緑の環境整備地区ということで、多摩川地域あるいは世田谷南部地域が委員がご指摘のようにエリアに入ってございます。区画整理でございますけれども、区画整理地区につきましてはそれぞれ地区計画を定めております。その中で緑、生け垣の規定とか、いろいろな規定をそれぞれ定めておりますので、無秩序な宅地化ではなく、そういう計画的な区画整理等の手法によって緑の保全と良好な町並み形成というのは矛盾しないものと考えてございます。  崖線の幅広い水と緑の環境区域につきましては六つの地区に分けまして、それぞれの目標を定めていこうということで考えてございますので、この施行すべき区域の考え方もそうしたところと整合性をとりながら環境の保全と同時に地域の基盤整備、風格のあるまちづくりを目指しまして進めてまいりたいと考えてございます。 ◆木下泰之 委員 土地区画整理事業自身が道路と公園等をつくりながら宅地等をつくっていくわけですね。だから、もともと畑とか、自然林とか、そういうものも含めて多かった地域で、昔の農村の影をまだとどめているような地域を区画整理していってという……。区画整理には当然容積率の緩和とか建ぺい率についての緩和もしかり、道路をつくっていくためのいろいろな緩和措置があるわけです。だから、そういうことをしながら、もともと緑の多い地域なんだけれども、庭の緑などがどんどんなくなっていって、かわりに公園をつくっていくという形だと思うんですよ。  高度成長期、戦後ずっと続けてきた手法だと思うんですね。それと風致地区なんかはある意味で背反する、むしろ風致地区を土地区画整理によって緩和してしまうような法体系にもなっていると思うんだけれども、そろそろそういった手法で世田谷を開発していくこと自体をやっぱり見直していかなければいけない時期に来ているのではないかと思うんですけれども、その辺はどうお考えでしょうか。 ◎春日 都市計画課長 施行すべき区域の基本的な問題として道路等の骨格が形成されていないというのが一つ大きい課題でございます。それから、畑単位とかあぜ道がそのまま残っているということで、そうした身近な区画道路が区全体から見ましても非常におくれているような観点から、より計画的に進めていこうというものでございます。  今回の東京都の見直しの趣旨は、そうした中で宅地化が進んだ地区につきまして地区計画等の手法等も活用しながら、柔軟に地域の人のご意見もいただきながら、整備手法についても再検討していこうという趣旨でございます。そうした中で地区計画につきましても緑地帯等緑の部分につきましても新たに地区計画の内容に取り込めるような形の法制度の改正もございますので、そうした手法も検討しながら進めてまいりたいと考えてございます。 ◆木下泰之 委員 国分寺崖線を守るということで区は重点的にいろいろな施策を最近発表しているわけですけれども、それとの絡みで従来手法を抜本的に転換していくようなことを考えていかないと、やっぱり緑は守れないのではないかと思うんですよ。だから、そういうことに留意してぜひやっていただきたい、これは意見として申し上げておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(6)都市計画公園・緑地の整備方針について、理事者の説明を願います。 ◎磯山 街づくり推進課長 都市計画公園・緑地の整備方針についてご説明いたします。  この趣旨といたしましては、東京らしい緑づくりを進める上での指針となるみどりの新戦略ガイドラインとその下に当たります都市計画公園、緑地の役割と整備の方向性及び事業化計画を示す都市計画公園・緑地の整備方針というものを東京都が今年度中に区市町村と共同して策定する予定であります。  この経過といたしまして、ことしの四月から五月にかけましてみどりの新戦略ガイドライン(素案)及び都市計画公園・緑地の整備方針(素案)につきまして市区町村に説明がありまして、その際、同時に意見照会がありました。六月に都市計画公園、緑地の事業化計画のプランの作成の依頼がなされました。一応今年度中に策定することを東京都の方としては考えているようでございます。  その検討の内容といたしまして、東京都より示された素案につきまして検証いたしまして、未開設部分を含む都市計画公園、緑地について、防災、環境保全、レクリエーション、景観などの視点から重点化公園緑地を設定いたします。このうち重要性、効率性の観点から未開設区域のあり方について検討することになっております。  重点化区域のうち未開設区域の検討のイメージといたしまして、その中での二〇一五年までに着手する公園緑地として優先整備区域を設定いたします。そのほか整備すべき区域として、年次は定めませんけれども、整備が必要な区域というふうに分けました。そのほかに区域の整正といたしまして地形地物と計画区域が公園緑地とうまく合っていない部分につきまして、それを是正いたします。また、地域性緑地への指定がえといたしまして、計画公園の中に社寺林などが含まれている部分がありますので、そういうふうなところを良好な緑地の現状維持を目的として地域性緑地への指定がえを行うような公園緑地とするということです。これらにつきまして今後検討を進めていくということです。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 一点お聞きしたいんですが、「社寺林など良好な緑地の現状維持を目的として地域性緑地へ指定替えを行う公園緑地」と書いてありますけれども、社寺林というのはそういう緑地として含まれていたとしても、これは今まではその持ち主であるお寺さんが伐採してしまおう思えばできたという関係にあるんですか。 ◎磯山 街づくり推進課長 一応計画の区域に入っておりますけれども、伐採することについては基本的には制限はないと思います。 ◆木下泰之 委員 そうすると、今度社寺林などを地域性緑地へ指定がえを行うということですけれども、そうなると、具体的な効果としては今までそういう伐採なんかの自由にできたものを食いとめることができるとか、そういう効果があるんですか。 ◎磯山 街づくり推進課長 その効果としては、例えば特別緑地保全地区に地域を入れるようなところになりますと、たしか届け出なり何かそういった最低限のものにつきましては必要になるということです。 ◆木下泰之 委員 逆に言うと、社寺林などの保護のために区や東京都はどういう方策を今後とろうとしているのかということについてはいかがなんでしょうか。 ◎磯山 街づくり推進課長 その件につきましては、方策といたしましては全体の緑の中でやっていくということで、今回のことについては都市計画の公園区域の中に実質的――例えば九品仏公園のような形で浄真寺が入っていたり、昔のままの区域どりの中でお寺なりそういうふうな地域が入っていたということから、実質的には公園等の網はかかっておりますけれども、それができないような状況のところにおきましては明確な形で区域分けをしていくという趣旨で今回のものにつきましては考えているものです。  社寺林なんかのところにつきましては、また別な形での、他の区だと保存樹林なり何かそういったような形での緑の保存の形態になるのかなと思っております。 ◆木下泰之 委員 いや、私が言いたいのは、ですから、社寺林等が、例えばバブルのころなんかはかなりマンションに建てかわってしまったりとか、そういうことがあったものだから、やっぱり社寺林の保全などというものをきちんと位置づけてやっていく中でこういう方策も出てきたのかなと思ったんですよ。とすれば、社寺林などについては宗教法人等にある種のメリットも与えながらそれを守っていくような具体的な方策みたいなものが東京都や世田谷区の中で政策として用意されて、そういう一環の中でこういうものが出てきたのかなと思ったものですから、そういうものはあるんですかと聞いたんですよ。 ◎磯山 街づくり推進課長 今のような形で、今回のところについては緑というよりも公園区域、きちんとしたものにするというふうな位置づけが主でして、特に道路と同様に重点的に整備を進めるところを公園側からはっきりしようというふうな観点でこのものがありまして、緑の方策は自然保護条例なり別な形での対応になるかと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 次に、(7)都営住宅入居者募集(八月)及び区営住宅等の募集結果(六月)について、理事者の説明を願います。 ◎野徳 住宅課長 都営住宅の入居募集(八月)と区営住宅の募集結果(六月)についてご報告申し上げます。  まず都営住宅の入居募集でございますが、1募集する住宅の種別及び戸数につきまして、(1)ポイント方式でございます。一千四百戸、内訳は記載のとおりでございます。  (2)単身者向けの住宅、三百九十戸。  (3)単身者用車いす使用者向け住宅、二戸でございます。
     (4)シルバーピア住宅、四十二戸でございます。  (5)事業再建者向け定期使用住宅、十戸でございます。  募集期間及び申込用紙配布期間ですが、八月二日から十一日まででございます。土曜、日曜日は除きます。  申込用紙配布場所につきましては記載のとおりでございます。  申込方法は郵送でございます。  周知方法といたしましては「区のおしらせ」八月一日号に掲載をいたします。  続きまして、区営住宅等の募集結果につきまして六月分の報告でございます。  (1)募集時期は、六月八日から十五日まででございました。  応募状況ですが、まず①区営住宅(空き家)につきましては一覧表のとおりでございます。倍率は十四倍から二百三倍でございました。  恐れ入ります。裏面をごらんください。②子育てファミリーの借り上げ住宅、一戸の募集をいたしまして四十倍でございました。  ③は高齢者等の区営住宅の空き家の募集でございます。それぞれ一戸ずつございました。倍率も記載のとおりでございます。  ④せたがやの家及び区立特定公共賃貸住宅の募集でございますが、三種類ございまして、空室登録数、応募者数、倍率は記載のとおりでございます。  ⑤せたがやの家の空き家、これは戸別、住宅別ですが、募集の結果でございます。それぞれ一戸ずつございまして、応募者数、倍率は記載のとおりでございます。  最後でございます。⑥区立・区営住宅空き家入居登録者ですが、いわゆるポイント併用の募集でございました。倍率等々につきましては記載のとおりでございます。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆長谷川義樹 委員 区営住宅の⑥だけれども、高齢者単身が三百五人が二十人に絞られて十五人になって、最終的には一・三倍の確率で入れたと言うんだけれども、この絞り方というのはポイント方式なんですか。それとも第一次選考というのは今どういう基準でやっているんですか。 ◎野徳 住宅課長 ご指摘のとおりでございまして、住宅の困窮度について採点をいたしまして、五十点以上の方ということで第一次選考の通過者が記載のとおり二十名に絞られたところでございます。 ◆長谷川義樹 委員 例えばふろなしアパートで立ち退きを要求されているなんていうのは第一次選考に入るんですか。 ◎野徳 住宅課長 立ち退きの要求も点数で入ってございまして、それぞれ事細かに点数表示をしてございます。ふろなし、トイレなし、台所が他世帯と共同等々困窮度を点数表示しているものでございます。 ◆小泉たま子 委員 ちょっとお聞きしたいんですけれども、応募する側の倍率が高い中で③のシティコート世田谷給田は一件ですね。これは何でこういうことになっているのか、わかったら教えていただきたいと思います。 ◎野徳 住宅課長 こちらにつきましては交通不便地域というところに設置している住宅でございますので、人気がないといったことがございます。 ◆小泉たま子 委員 高齢者二人世帯で交通不便だということでこういう現況になるんでしょうかなんていうような質問でいいですか。 ◎野徳 住宅課長 非常に応募者数が少なくてがっかりしてございますが、残念ながら応募者は一世帯のみでございました。 ◆小泉たま子 委員 全体のことなんですけれども、非常に住宅に困っていらっしゃる方が多くて、私が最近たくさん耳にするのは、介護の仕事をしている若い子どもを持っていらっしゃる夫婦の方が狭くてもうだめだと。でも、夜勤もあるし、自分の仕事場に近いところにいたい。だけれども、とてもとても高くていられないというような、とにかく幾ら応募してもかすめてもいかないというようなことで困っているんです。世田谷として住宅問題というのは大変なことだと思うんですけれども、住み続ける世田谷というような表題もあるんですけれども、せっかく助役がいらっしゃるんですから、どのように住宅問題について考えていらっしゃるか。これには大き過ぎるかもしれませんが、伺いたいんですけれども、いかがですか。 ◎平谷 助役 住宅政策に関しましてどういうふうに行政として関与するかということが、まず基本的なあれとしてあると思うんですね。従前ですと都営住宅と区との関与の問題で、これは都区の制度改革の中でいわゆる都営住宅に関しては百戸未満に関して積極的に二十三区サイドは受け入れようということで、世田谷区も同様なことで従来は進めているところであります。  一方、議会のご提案等を受ける中で、いわゆる政策的に必要だということで「せたがやの家」等々の新たな施策も充実させてきたということで今日に至っているわけです。今、副委員長がおっしゃっておられますように、では、その際、例えば個々の方が衣食住の中の住の部分で行政にどこまでといったときにわかりやすく申し上げますと、ある種所得がどちらかというと低い方たちを対象にまず行政は考えなければいけないのではないだろうか。もう一つは、その時々の議会とのご相談の中で政策的にも必要な住宅というものを区として関与してきたという歴史はございます。  ところが、一方、これは住宅委員会等の中でも議論いただいているんですが、政策的にやってきました幾つかの住宅政策の中で当初考えられていた制度の仕組みと今日の社会状況で、制度上このまま維持することがどうかという議論もここで若干始まっているというようなことがございます。  いずれにしても、今副委員長がおっしゃっておられます部分でご本人の責任において住宅、お住まいをという部分と行政としての役割という部分は今申し上げたようなことかと思っております。 ◆小畑敏雄 委員 単純なことで教えてもらいたいんですけれども、⑤のクレール給田の一番上は二十倍でいいんですか。 ◎野徳 住宅課長 失礼いたしました。これはどちらが間違いか、今ちょっとデータとして持ってございませんので、確認してまた報告いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(8)地籍調査に係る説明会の開催について、理事者の説明を願います。 ◎吉田 土木管理課長 それでは、地籍調査に係ります説明会を開催いたしますのでご報告いたします。  趣旨目的でございますが、地籍調査を実施するに当たりまして、調査目的、作業の進め方などを土地所有者等関係権利者の方々に周知するため、十分理解を得る必要があるために説明会を開催するものでございます。  今回の地籍調査の対象区域でございますが、世田谷区若林五丁目地内でございまして、裏面を見ていただきたいと思います。赤い部分が今回の地籍調査の対象区域になっておりまして、説明会の対象区域になっております。黒く囲った部分が若林五丁目全体になっております。  また表に戻っていただきまして、開催日時でございますが、四回予定しております。開催日、時間、場所については記述のとおりでございます。各回とも同じ内容で開催いたします。  通知方法でございますが、八月上旬に各戸ごとにお知らせを配布いたします。また、地区外に地権者がいらっしゃいますので、その方には郵送でお知らせするというところでございます。  現地の調査期間につきましては平成十六年十月から来年の三月まで、立ち入り等を含めまして調査をやっていきたいと思っております。  なお、区が地籍調査を実施することにつきましては昨年の十一月の当委員会に報告しているところでございます。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆谷逸子 委員 一、二年前に多分三、四丁目の地籍調査をやったと思うんです。この一、二丁目がどうなるのかはわかりませんが、五丁目の残りはどうなるのか、ちょっと教えてください。 ◎吉田 土木管理課長 実は法務省の東京法務局が若林四丁目を第十七条地図の作成ということで現在調査に入っておりますし、昨年も調査をやっております。それは若林四丁目地内ということで国が調査を行っておるところでございます。 ◆谷逸子 委員 この赤線以外の五丁目の部分はもうやらないんですか。ここだけの範囲なんでしょうか。 ◎吉田 土木管理課長 今回は若林五丁目の赤い部分のところをやりまして、それ以外の若林五丁目につきましては来年、再来年度という形で進めていきたいと思っております。今回の説明会につきましては赤線の中ということで考えております。 ◆谷逸子 委員 前回国士舘でこの説明会がありまして、私も行ったんですけれども、地籍調査というのは全区的に国がやっていくものなんでしょうか。 ◎吉田 土木管理課長 現在国でやっているものにつきましては若林四丁目をやるということで聞いておりまして、それが終わりましたら、またほかの区へ移行するということで、今回若林四丁目につきましては国がやっておりますので、私どもはそれ以外の区域について計画的に今後やっていきたいと思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(9)「世田谷区道路整備方針」の中間見直し(案)について、理事者の説明を願います。 ◎青山 道路計画課長 それでは「世田谷区道路整備方針」の中間見直し(案)についてご報告をさせていただきます。  趣旨でございますが、世田谷区道路整備方針は区内の都市計画道路や主要生活道路の計画的かつ効率的な整備を図るために平成二年度に策定いたしまして、十年経過後の十二年に改訂いたしました。本年、改訂後五年目となることから中間の見直しを行ったものでございます。見直しに当たりましては社会経済状況の変化やまちづくりの状況等を考慮いたしまして、平成十七年度から二十一年度までの今後五年間の整備スケジュールを中心に検討を行いまして、今回「世田谷区道路整備方針」中間見直し(案)を作成したものでございます。  中間見直し(案)の概要でございます。①でございますが、都市計画道路及び主要生活道路の整備計画の検討を行いました。都市計画道路につきましてはことしの三月に策定しました区部における都市計画道路の整備方針で選定されました区で施行する区間約九キロございますが、このうち平成十七年度より五年間で着手する区間の年度ごとの整備計画を検討いたしました。また、主要生活道路につきましては新たに優先的に整備する路線の選定など整備計画の見直しを行ったところでございます。  なお、整備計画(案)の作成に際しましては、警察や消防等の道路交通についてのご意見を伺っております。  中間見直しの視点でございますが、記載のとおり四点についての視点をもって見直しを行いました。1)は区部における都市計画道路の整備方針との整合、2)は地域交通ネットワークの形成や駅周辺の街づくり計画との整合を図る、3)は密集市街地における安全性の向上、4)は交差点改良による交通渋滞の緩和、このような四つの視点から見直しを行っております。  ③の今後五年間の整備計画(案)でございます。(1)でございますが、都市計画道路として六路線八区間、約三千四百メートル、主要生活道路として十三路線十三区間、約四千五百メートル、合計で十九路線二十一区間、約七千九百メートルについて事業に着手してまいります。  (2)でございますが、緊急車両の通行の円滑化や交通渋滞の緩和のため、特に緊急に整備すべき主要な交差点について五年以内に右折レーンの設置などの交差点改良事業に着手するということでございます。記載のとおり五つの交差点について考えております。  (3)でございますが、小田急線連続立体交差事業の事業進捗にあわせまして交通結節点である二カ所の駅前広場の整備事業に着手いたします。下北沢の駅前広場、成城学園前の駅前広場ということでそれぞれ記載のとおりの面積に着手してまいります。  (4)といたしまして二子玉川東地区の再開発事業と連携いたしまして都市計画道路四路線四区間、約千八百メートルについて事業着手してまいります。  お手元にA3のカラーの図面があると思います。これと本編、中間見直し(案)ということで冊子が行っていると思いますが、今のお話のところにつきましては本編一二ページに今後五年間の重点化目標と掲げてございます。これとお配りした地図を見比べていただくとよろしいかなと思います。  地図のご説明を若干させていただきますと、下の方に凡例がございます。三つに分かれておりまして一番左の凡例が幹線いわゆる都市計画道路でございます。真ん中が主要生活道路でございます。一番右が共通凡例でございます。  上から参りますと、青く塗っているのが優先整備路線ということで、今後五年間で着手をしていく路線と考えております。だいだい色が今後検討を要する路線ということで、例えば具体的には都市計画道路でいくと一路線ございまして、都市計画道路の補助五二号線。これは成城学園前の北側にございますが、区部における都市計画道路の整備方針においても見直しの対象としている路線でございます。そのほか幾つかございます。今後検討を要する路線につきましては本編をお開きいただきまして一八ページから二〇ページにそれぞれ路線についてのご説明をさせていただいておりますのでごらんいただければと思います。  上から三つ目に促進路線とございますが、これはまちづくりと一体的に整備する路線や他の都市施設。例えば都市計画公園や緑地の整備が前提となる路線でございまして、あるいは都道であるということで、現時点では整備時期等を明確にすることが難しいということで、他の条件により整備が促進される路線ということで挙げさせていただいております。その他凡例のとおりでございますので、後でごらんいただければと思います。  あと補足で主要生活道路の中で一点、優先整備路線から外すということで薄い緑色でかいているところがございますが、これは経堂の駅前広場の東側にある路線で、地図で経堂駅駅前広場とありますところの下の方にありますが、補助五二号線と西福寺通りを結ぶ主要生活道路でございますが、補助五二号線が今回まだ迎えに来ないということで、今回優先整備路線から外させていただいております。  一枚のぺらに戻っていただきまして裏面をごらんください。3公表と意見募集についてがあります。この案を今後八月一日から八月二十三日までの間で区民の方々等の意見を募集させていただこうと思っておりまして、募集内容、あて先は記載のとおりでございます。案の閲覧方法も記載のとおりでございまして、世田谷区のホームページ等でも公開させていただこうと思っております。  その他で、このいただいたご意見は中間見直しを策定するための参考とさせていただきまして、主な意見に対する区の考え方については後日道路計画課のホームページでお知らせする予定にしております。  今後の予定でございますが、八月一日号の「区のおしらせ」とホームページに掲載いたしまして、二十三日に意見の公募を締め切りまして、九月三日の当委員会において中間見直しの報告をさせていただこうと考えております。十月一日には「区のおしらせ」十月一日号及びホームページにて公表する予定と考えております。  説明は以上でございます。 ○あべ力也 委員長 ただいまの説明に対しご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 公表と意見募集についてというのが出てくるんですが、「世田谷区道路整備方針」の中間見直し(案)というものは法律上、こういった縦覧して意見を求めるということについて何か規定があるんですか。 ◎青山 道路計画課長 これは街づくり条例の中で道路整備方針というのが分野別の計画の中の一つに位置づけられておりまして、その中でできたら公表するというような規定が一応ございますので公表させていただくということでございます。 ◆木下泰之 委員 これは世田谷区の都市計画審議会の中で議決するとか、そういうことは何かあるんですか、ないんですか。 ◎青山 道路計画課長 都市計画審議会で議決していただく事項ではございません。 ◆木下泰之 委員 そうしますと、もう一度整理しますと、条例上の一つの規定に基づいて公表し、意見を求めるということなんですか。 ◎青山 道路計画課長 そのとおりでございます。 ◆木下泰之 委員 盛んに下北沢の地域の補助五四号線について、かつてこれは連続立体交差事業に必須な道路であるということで位置づけられてきたと思うんですよ。ところが、この前の委員会で配られた建運協定が、国交省が建設省と運輸省が一緒になったこともあって、名前も変えて、都市における連続立体交差事業の要綱というのに改まったと思うんです。その中では、つまり連続立体交差事業が連続して行われる場合には必ずしも独立したところだけの要件に当てはめなくてもよろしいという要綱改正になっているんですよ。それを見ると、必ずしも補助五四号線については連続立体交差事業の要件にならなくていいのではないかと。さんざん町の商店街の方々が五四号線については何とかならないのか、つくらないでおくことはできないのかというようなことで区にいろいろ申し入れたりしたときにも、これはつくらないと連続立体交差事業ができないんですという話で全部避けられてきたと思うんですよ。そうすると、要綱の改正によってその辺はクリアできるようになったのではないんでしょうか、どうなんでしょうか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 連立の要件というか、採択要件といいましょうか、前々からそういうふうに聞いております。ただ、要綱の改正というのはちょっと私、わからないんですが。(「今回は中間見直しの案なんだよ。そんなものがどこに書いてあるの」「いや、関係しますよ。だって、これは最優先路線に位置づけていることの絡みなんだから」「案で、ホームページで」「区がやるんだし」と呼ぶ者あり) ◆木下泰之 委員 今、委員の中から関係ないではないかという話があったんだけれども、これは最優先路線に位置づけられていて、しかも、世田谷区が施行する、世田谷区がやる事業なので、商店街の方々に今安水さんが言われたような形でさんざんもう、これがないと連続立体交差事業ができないんだということで位置づけられていたんだけれども、要綱の改正の中では一体として……。つまりかつては東北沢~成城学園前の先まで一括してやることで定められていた場合には必ずしも補助五四号線というものが連続立体交差事業の別に要件でもなかったはずなんですよ。ところが、梅ケ丘~東北沢という間で切ってしまうと、どうしても五四号線を完成させないと連続立体交差事業の要件にならないといったことでさんざん言われてきたんだけれども、どうも要綱が改正されてみるとそれが該当しなくなってしまったのではないかという感じがするんですけれども、どうなんですか。 ◎安水 北沢総合支所街づくり部長 要綱もあるんでしょうが、区といたしましてはやはり連立複々線化事業にあわせて都市計画道路を契機といたしまして、都市計画道路あるいは駅前広場をつくる、そしてなおかつ駅周辺のまちづくりをやっていくという方針は変わりませんので、その辺はご理解いただきたいと思います。 ◆木下泰之 委員 区の方針としては変わらないという説明はいいんだけれども、商店街の方々にさんざん、要するに五四号線をつくらないと連続立体交差事業ができないんだよという説明をされてきたと思うんですよ。ところが、平成十二年度にもう既に、つまり連続立体交差事業という手法ではないけれども、違う手法を使えばそれをクリアできる手法もあったし、ことしの四月に認可がおりた直後だけれども、それが今度は緩和されてそういうことは必要でなくなったという関係になっているので、その辺で五四号線が連続立体交差事業に必須であるという条件が本来は崩れてきてしまったのではないか。その辺についてどう評価されるのかということをお聞きしているんです。 ◎平谷 助役 この件に関しましては本日は案ということで、委員のご指摘の点などを改めて先ほど安水が申し上げておりますように私どもとしても調べさせていただきますが、いずれにしても、今後さまざまな角度からいろいろなご見識、ご意見等を賜ればよりよいものが出てくるだろうと私ども思っております。何とぞよろしくお願い申し上げます。 ◆長谷川義樹 委員 二子の再開発に連携して一千八百メートル事業着手すると言うんだけれども、以前多摩堤通りをトンネルみたいにしてしまって、上を緑化するみたいな話があったように記憶していますよね。そういうものと、再開発がどういう形にこれから進むのかというのが、ある意味では公共の社会資本の投資というものが道路整備というのは密着して連携をとるべきものだと僕は思うんだよね。そうなりますと、再開発事業というのは具体的にもうこの五年間で道路整備してしまうということだから、五年間のうちに再開発地域にどういう建物が出現するのかというもののイメージというか、そういう計画と連携して道路をトンネル化して緑地にするということがあり得るのではないかなと僕は考えるんだけれども、その辺は今のところどういうふうに考えたらよろしいんですか。 ◎岡沢 玉川総合支所街づくり部長 おっしゃるとおりこの再開発事業は都市基盤整備型ということになっておりまして、この絵でいきますと玉川通り、二四六号線のところからちょうどはしごのようになっていますよね。その三つのますの部分が再開発で生み出す事業であります。それから、しっぽみたいに第三京浜の方に延びているところが今おっしゃった公園の部分に網かけというか、ふたかけをして、下を道路にする、上を河川と一体となるものにしつらえようということになっておりまして、これは再開発事業でなくて区の道路事業でやっていくことになります。それぞれが時期、スケジュールを合わせて相乗効果を出すように今計画を練っているところでありまして、第一期の事業が完成するときには少なくとも公園部分の半分のふたかけといいますか、覆蓋はできているということにしようではないかという検討が進んでいるところであります。  おっしゃるとおり中の施設計画も重要なことになっておりまして、ここについても既に決まっている部分については今度本組合になりますので、その組合の中で具体化がされていく。真ん中の部分のⅡa街区についてはまだ明確な姿が出てきていないんですけれども、平成二十二年までにはこれが完成するような計画にするということで、今年度中にその計画を出させるということでいろいろなスケジュールがクロスしてきちんと進んでいくように今この計画を指導しているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 それでは次に、(10)その他に入りますが、何かございますか。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 報告事項が一つございますが、よろしいでしょうか。 ○あべ力也 委員長 どうぞ。 ◎浅見 世田谷総合支所街づくり部参事 旧国立小児病院跡地の医療廃棄物処理に関します説明会がございましたので、これについてご報告させていただきます。資料はございません。口頭でのご報告とさせていただきます。  太子堂三丁目にございます旧国立小児病院跡地の医療廃棄物処理の件につきましては、これまでも本委員会におきましてご報告させていただいておりますが、去る七月二十一日に現地にございます国立成育医療センターにおきまして近隣住民を対象に説明会が開催されております。日時、会場につきましては今申し上げましたとおりでございます。  説明内容でございますが、三点ほどございます。まず、医療廃棄物の処理工事の進捗状況及び追加処理計画についてでございます。二点目といたしまして、第三者機関によります処理状況の検証についてでございます。そして三点目に、国立成育医療センター研究所の解体工事についてという内容でございました。  まず一点目の医療廃棄物の処理工事についてでございますが、工事そのものは順調に進捗しているとのことでございますが、作業範囲の増加等がございましたための追加処理がございまして、工期がおおむね一カ月延長されるということでございます。  次に、処理作業の検証を行う第三者機関につきましては、一般競争入札の結果、日本環境株式会社に決定されたということでございます。  そして、三点目でございますが、研究所等につきましては現在大蔵に建設中でございます国立成育医療センターの中に新しい研究所が開設される見込みになりまして、これに伴いまして本年十月解体工事に着手いたしまして、来年九月完了の予定ということでございます。  報告は以上でございます。 ○あべ力也 委員長 ただいまの報告に対しご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○あべ力也 委員長 なければ、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 次に、協議事項に入ります。  まず、行政視察の成果についてを議題といたします。  去る七月十五日、十六日の行政視察につきましてでございますが、まずご参加いただきました委員の皆さん、ご同行いただきました理事者の皆様方のご協力に正副を代表しまして心から感謝を申し上げます。また、事務局にも大変きめ細かな手続をいただきまして大変ありがとうございました。
     行政視察の成果でございますけれども、京都市の町並みの保全、そして大阪市の再開発事業の環境の保全、創出という世田谷区と同じような課題を抱えていらっしゃいまして、今後の世田谷のまちづくりに対しましても大変有意義な視察であったと思っております。今後この視察を有意義にするためにも世田谷区議会の中で今回の成果を生かしてまいりたいと思っております。  各委員から今回の視察に対しまして、ご意見、ご感想などありましたらお聞かせをいただきたいと思いますが、ご発言がございましたらお願いをいたします。 ◆長谷川義樹 委員 小畑委員は行っていないので……。難波の大阪球場の跡地を再開発したと。それは上まで上がってみると山から都会を見るみたい形ですごい緑なんですよね。段々畑ではないけれども、エリアごとに何階かの鉢になっていまして、それが緑になっている、上では野菜をつくったりしてかなり喜ばれている。難波の都会の真っただ中にあんな緑を創出した再開発というのはなかなか珍しいのではないかなと思ったのが一つです。  それで、帰りにいろいろ話しながら、全く緑のないような難波みたいなところであれだけの緑を創出して、かなり憩いの空間も持っていて、行政が関与することがほとんどなくて、まさにそれは民間主導だったですよね。ところが、それを踏まえてさっきも二子の再開発の問題を道路整備でちょっとお尋ねしたんですけれども、それに比べると多摩川という緑地を背景に、道路もその上を公園化するみたいな形で広大な緑と水と再開発ビル。ビルがもっと斬新的な形でこれからの都市のありようみたいな暑いコンクリートジャングルを何とか緑をもって雄大なプランニングを立てたらどうかという気持ちになったんだけれども、委員会としても二子の再開発についてどういうイメージになっていくのか、いろいろ委員会としても注目して、できればそれをいい方向に持っていく。かなり公共の部分の関与する道路整備事業もあるわけだから、あそこの全体像をこれからどうするかというのを委員会でいろいろ議論しながらやっていったらどうかなという感じを持ったんですね。  そんなことを委員長ともちょっとお話ししていてということだったので、僕の考えなんですが、これからの都市整備常任委員会の一つの議題として置いておいたらどうかなとは思うんですが、意見です。 ○あべ力也 委員長 今、長谷川委員からもそういうご意見がございましたけれども、正副の方で受けとめさせていただいて、今後委員会の中でどういうふうな形にしていくか。特に視察をして区民の皆さんであったり有権者の皆さんに目に見える形でその成果を出していくことはこの委員会にとっても大変必要なことだと思いますので、どういう形にできるか、正副の方で預からせていただいて検討してまいりたいと思います。 ◆木下泰之 委員 今、長谷川委員からご意見があったんだけれども、違う観点からもちょっと意見を言っておかなければいけないと思うんです。  京都を見てやっぱり手おくれになりつつあるなというか、逆に言ったらもっと早く手を打っていればもっと京都の風情及び京都の中に中庭をつくって緑を配置しているような空間ももっと残せたのではないかと。せっかく行政が残した緑の中庭、坪庭みたいところなんですが、その周りに超高層が建っていまして、これは非常に深刻だなという感じを受けました。  大阪の難波の方についても、あのビルの上から見渡すと大阪の町はほとんど緑がないんですよね。だから、屋上緑化ということで一定そこに緑をつくるのはそれはそれでよいことなんだけれども、そのことと世田谷の玉川での超高層再開発を考えると、難波ではああいうふうに緑を屋上緑化でせざるを得ないということがあるんでしょうけれども、世田谷の場合は逆に言ったら超高層であそこにつくる必要があるのかという根本的な疑問がやっぱり今回の視察を通じてもわいてきました。  世田谷もかつては戸建てが多くて緑を背景にした緑の民有地というか、庭で構成された町がどんどんどんどん高度化されてきている。それについての歯どめもやっぱり後追いになってきてしまっているというのがあると思うんです。だから、京都で誇ったかつての町並みや緑、鴨川の水との調和というものを何とか食いとめようという京都市民の努力は見られるんだけれども、やっぱり世田谷でもかつての世田谷の一番いいときというのがあったと思うんですね。そういうものをもう一度考えながら民有地の緑とかを守っていく方策が必要ではないかという感想を持ちました。 ○あべ力也 委員長 まさに今回視察をさせていただいた二地区は、一つは町並みを保全しようということと、もう一つは再開発事業で逆に緑を創設していこうというような相反する考え方のところを見てきたということでございますから、今、木下委員がおっしゃられたようなことも含めながら、今後の委員会の運営にプラスになるように考えてまいりたいと思っております。 ◆小泉たま子 委員 全然別な観点からの感想ですが、世田谷にもよその自治体からいろいろ見学、視察にいらっしゃると思うんですけれども、どういう対応をとっていらっしゃるかなと思ったんです。京都市での都市計画の担当の方々の受け入れがとても気持ちよくて、あそこはたくさんの視察の方がもうひっきりなしにいらっしゃると思うんですけれども、面倒くさいというような感じも一切なくて、もう当然といえば当然かもしれませんけれども、今まで何年間か視察に行っていてもなかなかできないことではないかと思って見てきたんですね。皆さんがきちんと入り口に立って出迎えてくださり、我々が座った後にみんな座り、ちょっとした礼儀なんですけれども、非常にそれが気持ちよく感じられました。だから、それが参考になればしていただければいいと。世田谷のイメージがアップされるのではないかなと思ったんです。  もう一つは、行かなかった方には申しわけないんですけれども、鴨川の野べりで夜食事をいたしましたときに、ある方がカメラを向けながら、いや、すばらしい、この風をカメラに撮りたいものだとひょっと言われたんですけれども、私は川というのはやっぱりすばらしいものだと思うんですね。今、世田谷の川は水が流れていない、本当にちょろちょろですよね。上から見たらずうっと洞穴のようなものですね。ある方というか、都市整備関係の方が都会の川と地方の川は違うとおっしゃったんですけれども、私はそうではなくするのが行政と我々ではないかなと思うんですね。都会の川に水がないのは当たり前というのではなくて、やっぱり川というのは非常にすばらしいものを人間に与えるわけですから。川風にしても、ああ、すばらしいと感じたわけですし、ぜひともそういう点からも……。私はそれを感じたことがいい視察だったと思います。ぜひ私は世田谷にとうとうと水があふれる川にしたいなと思って帰ってまいりました。  あと難波と京都については同じような意見を持ちましたので、これで終わりにします。私の感想です。 ○あべ力也 委員長 以上で行政視察の成果についてを終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 次に、次回委員会の開催についてですが、次回委員会の開催は議会年間予定である九月三日金曜日に開催したいと思います。開催時間は一応午前十時を予定したいと思いますが、案件が多い場合は三十分繰り上げて午前九時三十分から開会したいと思いますので、あらかじめお含みおきをいただきたいと思います。繰り上げる場合は別途事務局から連絡をさせます。  それでは、次回委員会は、議会年間予定である九月三日金曜日午前十時から開催することでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○あべ力也 委員長 ご異議なしと認め、さよう決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○あべ力也 委員長 そのほか、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○あべ力也 委員長 ないようですので、以上で本日の都市整備常任委員会を散会いたします。     午前十一時四十七分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   都市整備常任委員会    委員長...