ツイート シェア
  1. 世田谷区議会 2002-04-25
    平成14年  4月 都市整備常任委員会−04月25日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-04
    平成14年  4月 都市整備常任委員会−04月25日-01号平成14年 4月 都市整備常任委員会 世田谷区議会都市整備常任委員会会議録第四号 平成十四年四月二十五日(木曜日)  場  所 第四委員会室  出席委員(十一名)    委員長       石塚一信    副委員長      小口義晴              大場康宣              小畑敏雄              新川勝二              板井 斎              稲垣まさよし              小野裕次郎              岸 武志              羽田圭二              木下泰之  事務局職員    議事担当係長    坂本雄治    調査係主査     荒井洋子  出席説明員
       助役        八頭司達郎   世田谷総合支所    街づくり部長    志村千昭   北沢総合支所    総合支所長     谷田部兼光    街づくり部長    竹川勇次   玉川総合支所    街づくり部長    岡沢充雄    街づくり課長    中杉和明    副参事       高木秀樹   砧総合支所    街づくり部長    植村康則    街づくり課長    窪松泰幸    土木課長      小野田 眞   烏山総合支所    街づくり部長    松枝宏武   都市整備部    部長        佐藤 洋    都市環境課長    春日敏男    都市計画課長    板垣正幸   建設・住宅部    部長        栗下 孝    参事        伊澤 節    参事        矢田部正丈    住宅課長      吉村靖子     ◇ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願の審査   平一四・四号 中央自動車道高井戸インターチェンジ入口開設に関する陳情   平一四・八号 「(仮称)深沢一・二丁目地区計画」の早期策定を求める陳情  2.報告事項   (1) 二子玉川東地区周辺道路用地測量実施説明会の開催について   (2) 東京都市計画地区計画世田谷西部地域千歳台地区地区計画)及び用途地域等の変更について   (3) 喜多見東土地区画整理組合の設立認可について   (4) 土地区画整理法に基づく公園等用地の帰属について   (5) 鎌田前耕地土地区画整理組合の解散認可について   (6) 都市公園の区域変更について   (7) 「せたがやの家訴訟」東京高等裁判所判決について   (8) 高齢者(区営シルバーピア居住)の死亡について   (9) 平成十四年度区営住宅等年間募集予定及び都営住宅入居者募集(五月)について  3.協議事項   ・ 平一四・四号の趣旨採択に伴う関係機関への働きかけについて   (1) 特別区委員長会の出席について   (2) 次回委員会の開催について     ◇ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇     午前十時開議 ○石塚一信 委員長 ただいまから都市整備常任委員会を開会いたします。  本日は、請願の審査等を行います。  議題に入る前に、四月十七日に開催されました議会運営委員会で、議員定数・議会制度等研究会から報告された委員会会議録の全言筆記の実施について、議会の統一的方針として、研究会答申に従い、予算・決算委員会と同様な全言筆記とすることが確認されました。これに従い、当委員会においても、本日の委員会会議録より全言筆記にいたしますので、ご承知おきいただきたいと思います。  続いて、領域の理事者に四月一日付で人事異動がございましたので、異動者の紹介をお願いしたいと思います。 ◎八頭司 助役 では、部長級、支所長、部長、参事の異動につきましては、私の方からご紹介申し上げます。  職制順で、まず、世田谷総合支所街づくり部長志村千昭北沢総合支所長谷田部兼光玉川総合支所街づくり部長岡沢充雄です。  次に、本庁です。都市整備部長佐藤洋、建設・住宅部長栗下孝、建設・住宅部参事伊澤節、同じく建設・住宅部参事矢田部正丈。 ◎竹川 北沢総合支所街づくり部長 課長級の異動がございましたので、ご紹介させていただきます。建築指導課長内田博愛でございます。 ◎岡沢 玉川総合支所街づくり部長 玉川で今度は特命担当副参事、高木秀樹が入りましたのでご紹介いたします。 ◎植村 砧総合支所街づくり部長 私の方にも異動がございまして、北沢の建築指導課長から私どもの街づくり課長になりました窪松泰幸です。 ○石塚一信 委員長 次に、当委員会の担当書記がかわりましたので、ご紹介いたします。 ◎荒井 書記 調査係の荒井です。よろしくお願いいたします。 ○石塚一信 委員長 以上で人事異動者等の紹介を終わります。  なお、開催通知でお知らせいたしましたとおり、会議時間が長くなった場合につきましては、途中で昼食休憩を入れる予定となっておりますので、あらかじめご了承いただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは、請願の審査に入ります。  平一四・四号「中央自動車道高井戸インターチェンジ入口開設に関する陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。  陳情者から趣旨説明をしたいとの申し出がございますので、これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 ご異議なしと認め、趣旨説明を許可することに決定をいたしました。  趣旨説明を聴取するため、しばらく休憩いたします。     午前十時四分休憩    ──────────────────     午前十時十四分開議 ○石塚一信 委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  本件について、理事者の説明を願います。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 それでは、「中央自動車道高井戸インターチェンジ入口開設に関する陳情」について、現況の説明をさせていただきます。  張ってございます図面で説明させていただきます。  現在つくっておりますこの青い縦線が環状八号線でございまして、ここが甲州街道高速道路がこう来て、今青く塗ってあるところが陳情の問題の箇所の首都高速道路でございます。現在の高井戸ランプの問題はここでございます。  区境の状況でございますけれども、ここに黄土色に塗った線が区道でございまして、世田谷区側はこういう形で区境になっておりまして、こちらは、ちょうどここからこちらが杉並区という状況でございます。  それで、この高速道路は放射五号線に沿いまして、放射五号線がカーブしているここのところから分離しまして、杉並、三鷹境から東八道路に接続する放射五号線でございまして、補助二一九号線につきましては、このちょうど分離するところから二一九号線は入ってきまして、烏山寺町通りのご指摘のところから分離して、こちらの方に行く。この二つの道路に沿いまして、首都高速道路がこの上に乗ってくるという形でございます。  今申し上げておりますこの道路につきましては、現在、この二一九号線の合流点から松葉通りまでの区間につきましては、側道がまだ整備されてございません。これは実は、松葉通りのこの付近から環八までにかけまして、それぞれ三者協、四者協、五者協といったような形の団体と協定を結びまして、話し合いをもとにこの整備を行い、また、この高井戸ランプについても今後話し合っていこうというふうな形で、今まで四十八年から話が出ておりまして、第一回目の四十八年にそういった協定を三者協、四者協と結びまして、その後、五者協がまたここまでについて、それぞれ協定を結びまして、話し合いをもとに進めていこうということでございます。  この施行主体でございますけれども、この放射五号線と補助二一九号線につきましては、都道、東京都の施行ということになりまして、上は首都高速ということで、高速道路の関係でございますので国土交通省の事業ということで、事業主体日本道路公団が委託を受けて認可して、施工するというところでございます。  こうしたような協定が結ばれているということもございまして、日本道路公団としては別の案のランプを今、一つ考えているところでいるところでございますけれども、それについてもなかなか進展がしていないという状況でございます。  次に、交通量の現況でございますが、この高速道路甲州街道の上を通っている下高井戸付近では、首都高速の二十四時間のデータは十万四千台あるんですけれども、大体十二時間でいきますと、六万七千六百五十七台が高速道路としては通っております。  下の状況はどうかといいますと、ちょっと甲州街道から分かれて永福町の方へ行く立体交差がございまして、環八道路から抜けていくというふうなところでございます。これは十二時間単位でございますけれども、その測定値が五万五千五百台。  甲州街道の環八と交差するこの付近でございますが、ここが大体十二時間単位で申しますと三万四千百十九台というふうなことで、これは上下線でございますが、そういうふうな形で今通過している状態でございます。  ちなみに、下り線の数字でございますけれども、この付近では大体十二時間単位で二万四千八百十一台ありますが、環八のこの付近では一万六千三百台が大体下っている、そういう状況にございます。それで、このインターそのもの、ここのところがほとんど杉並区の上高井戸に位置するという場所でございます。  現況の報告は以上でございます。 ○石塚一信 委員長 ただいまの説明に対し、ご質疑がございましたら、どうぞ。 ◆木下泰之 委員 ここが閉鎖されているということについては歴史がいろいろあるわけなんですけれども、周辺の住民の方々の動きについては、行政としてはどういうふうにつかんでいますか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 現在、東京都と道路公団が中心になりまして、三者協の皆さんとは大気汚染の測定をしております。そういう関係があって、三者協の方々とはお話し合いを年に一回ほど、環境汚染の測定結果についての話し合いを持っているようでございますけれども、ランプ等についての話は一切していないということでございます。ほかの団体についても特に、最近になりましては、五者協の団体の方々とも話し合いをしておるようですけれども、こういったような問題については、深くは話し合っていないというふうな報告は聞いております。 ◆木下泰之 委員 今、大気汚染の測定についてはやっているみたいなことをおっしゃっていましたよね。どのくらいの測定値になっていますか。前よりふえているんですか、減っているんですか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 実はこの数値につきましてはちょっと報告を受けていないので、申しわけないんですが、数値の資料がありません。 ◆木下泰之 委員 こういう陳情がされているんだから、周辺のデータぐらいは用意されたらどうかと思うんですけれども、ほかの方で大体この周辺というのは、昔から比べて、例えばNOxとかそういうのが、測定値が減っているのかどうか、その辺はどうなんですか。わかりませんか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 申しわけありませんが、詳しい報告を聞いていないので、また後ほどデータをそろえましてご報告申し上げます。済みません。 ◆大場康宣 委員 先ほどの説明で、三者協、四者協、五者協というお話が出ているんですが、それは何を指していらっしゃるのか、教えていただけますか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 このそれぞれの団体につきましては、一つは、やはり交通量の問題が集中して、ここに車が来ることについての問題、それと、やっぱり公害の問題ということがされております。ほかに細かい問題としては、工事中だとかそういう問題が主だというふうに聞いております。 ◎八頭司 助役 ちょっとご質問の趣旨と違うようですので、私の方で手元のデータでお答えします。  三者協というのは、昭和四十八年に結成されていまして、高井戸・北烏山地区公害対策協議会、通称高対協と呼んでいるようです。これと日本道路公団と東京都、この三者でつくったのが三者協、四十八年です。  次に、四者協というのがやっぱり四十八年にできていまして、これは公社の烏山北住宅の自治会、それから住宅供給公社、道路公団、東京都、この四者で四者協です。  もう一つ、五者協というのが昭和五十一年にできていまして、これが杉並区立富士見丘小のPTA、富士見丘小の校長、杉並区教委、道路公団、東京都、この五者でできたのが五者協と言っているそうでございます。  三者協と四者協については、今でも東京都は接触を持ちながら、再開をしたいという話をしているようですが、五者協はPTAが主ですので、PTAとか校長先生はくるくるかわりますので、事実上余り動いていないと聞いております。
    羽田圭二 委員 関連なんですが、この開設ができなかった主な理由というのは、先ほど小口委員の方から質問が出ましたけれども、区としてどのように把握しているのか、その辺を詳しくお聞きしたいんです。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 これにつきましては、先ほども述べましたように、やはりこういったような環境問題を含めた地域のいろいろな運動に基づいて、国、あるいは東京都、道路公団といったところが双方で話し合ってきているということで、そういったような内容について把握しているところでございます。 ◆羽田圭二 委員 環境問題といってもいろいろ、もう少しその内容だとか、騒音だとか、排気ガスの問題等あると思うんですけれども、区民が一番心配されたことというのはどういう点なんですか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 この問題につきましては、やはり車の騒音の問題、あるいは排気ガスの問題、あと小学校に対する交通安全の問題等を含めたような、総合的な交通安全に対する問題を含めて協議会等の討論があったというふうなことは把握しております。 ◆木下泰之 委員 ここをあけた場合に、昭和四十八年ごろに予測されていた交通量と、今予測される交通量とはかなり違うと思うんです。かなりふえていると思うんですが、その辺の予測はどうなっていますか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 この問題につきまして、事業主体であります道路公団の方に問い合わせて聞いてみましたけれども、一応のシミュレーションはしているということはあるんですけれども、まだ現状では公表できる状態ではないということで、正式な回答をいただいておりません。 ◆木下泰之 委員 だって、そのぐらいのシミュレーションでも示さない限りは、要するにこれについて住民の同意を得ようとか、そういうことはなかなか難しいと思うんです。そうすると、先ほども何かそういう話し合いをされていないということだったということは、要するに、そういうことについて合意がまだ全然できていないということですよね。そうですね。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 内容としてはそういうことだと思いますけれども、今の現状で聞いている話は、まだ公表できる状態ではないということで、内容としてはそういうふうな話も、協議会ごとには具体的な話はしていないようだということでございます。 ◆木下泰之 委員 そのシミュレーションが何で公表されないの。つまり、そういうものは行政だって知りたいでしょう。区としても教えてとは言わないんですか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 先日も、実はこの問題につきまして公団の方に問い合わせをいたしましたけれども、今の段階では公表できる状態ではないというふうな回答でございました。 ◆木下泰之 委員 公表できる状態ではないとおっしゃるのはおっしゃるんだろうけれども、でも、それで、はい、そうですかと引き下がったんですか。だって、それなりの理由がなかったら、それは行政としては教えてくださいよという話にならぬのですか。どういう理由で公表できないんですか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 理由につきましては、一切そういうふうなこと以外は申しておりませんので、それ以上のことは申し述べませんが、一応今の段階では公表できないというふうなことでございます。 ◎八頭司 助役 木下委員ご存じだと思いますが、放射五号線について東京都がいろいろアセスメントをやっていますが、今回のこの高井戸のオンランプについても、放射五号線の整備とセットでやらなければ動かないだろうというのが東京都の意見のようでございます。ですから、今の個別の調査も、公団は公団、東京都は東京都でアセスに絡んでいろいろやっているようですが、公団への問い合わせについては、公団はオンランプの位置の変更も含めていろいろと検討しているので、個別の数字は今お教えできないというような話のようでございました。  ただ、最新のデータについては、放射五号の東京都のアセスの方のデータがあるはずですので、これは別途調べた上で、必要とあらばご提供申し上げたいと存じます。 ◆小畑敏雄 委員 一つ伺いたいのは、先ほど交通量調査みたいな数字が幾つか出てきました。ここの高井戸の下りの入り口を開設したときに、先ほど申された数値がどのように変わるだろうかというようなことについては、お考えというか、調査をされたというようなことがあったら教えてください。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 現在のその数値につきましても、先般問い合わせをしましたけれども、今のところちょっと公表できないというような形で、そういうような回答でございました。 ◆小畑敏雄 委員 私が伺いましたのは、ここに入り口がないために、要するに、下りについては永福町から次の入り口の調布までの間を国道二〇号線、甲州街道が慢性の渋滞に陥っているだろうし、それを迂回するために生活道路に入り込んできているために、世田谷、杉並、恐らく相当の交通混雑、そして住宅街における排気ガス公害というような問題が惹起されているんじゃないだろうかというふうに予測がされるわけです。東京都が発表しないからということではなくて、そういうことを区の担当者としてどのように受けとめているのかということを聞きたかったんだし、それがここに入り口が開設されれば、解消の方向に行くのかな、いや、それはやっぱり従来どおりだよというふうにお考えなのか。  矢田部さんは四月にこちらに来たばかりだから、余りそこのところは気の毒かなとも思いますので、部署を超えてでも、以前の担当の方がおられたら、お考えを伺いたいなと思います。 ◎伊澤 建設・住宅部参事 私は前任で、この放射五号線とオンランプの問題について若干携わっておりましたのでお話し申し上げます。  先ほど助役からもご説明がありましたとおり、放射五号線とセットでこのランプをあけるということを東京都は考えているというふうに聞いております。私どもの前職のときの感じでは、確かにオンランプに車は集中してくる部分はあると思いますけれども、その部分、甲州街道の環八から調布までの交通量というのはやはり減るんじゃないかなと。さらに、放射五号線が東八道路と結ばれれば甲州街道の混雑も緩和されるんじゃないか。そういったことで、広い範囲での道路網として考えていけば、やはり放射五号の整備とオンランプはセットで考えていく必要があるんじゃないか、そういうふうに思っております。 ◆小畑敏雄 委員 おっしゃられるとおり、実は私も東京都で調べてみたんですけれども、放射五号とのセットの問題、当然のことながら、根っこの部分のところなわけですから、関連してくるから、東京都としては恐らくそういうことだろうというふうに理解できます。  東京都で平成十七年ぐらいをめどに考えているようだということをちらっと聞いたことがあるんだけれども、その辺の認識は世田谷区はどうなんですか。 ◎伊澤 建設・住宅部参事 放射五号の都市計画上の手続に要する期間が、今委員がおっしゃった時期と大体符合しているんじゃないかなと思っております。 ◆大場康宣 委員 今の説明の中で、陳情の要旨の中に、国土交通省、東京都、日本道路公団等関係機関に対する働きかけをというようなことがうたわれているんですが、今ちょっと確認でお聞きしたいんですけれども、今の三者のそれぞれの最終的な役割と、あとは入り口設置の決定権を持っている、あるいは事業主体はどこにあるのかということをちょっとお尋ねしたいんです。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 事業の計画あるいは決定につきましては、国土交通省でございます。また、放射五号線、あるいは補助二一九号線につきましては、東京都が整備をするようになっております。したがいまして、工事に当たります事業主体は、日本道路公団に委託しているという状況でございます。したがいまして、入り口等の設置の決定につきましては、国土交通省が決定をするということで、施工は事業主体である日本道路公団が施工するという形になります。 ◆大場康宣 委員 そうすると、今までの説明を聞いていると、放射五号線とのオンランプのセットで東京都がどう考えているとかという話だけれども、最終的には国土交通省が決めなければ話が進まないということで理解していいですか。 ◎矢田部 建設・住宅部参事 そのとおりでございます。 ○石塚一信 委員長 ほかに。――それでは、よろしいようですので、質疑は終わらせていただいて、本件についてのご意見と取り扱いについて、あわせてお伺いしたいと思います。 ◆新川勝二 委員 この陳情理由にも述べられておりますけれども、確かに利便性の向上ですとか区内産業の活性化、あるいはまた渋滞緩和というんでしょうか。生活道路とか、そういうところに行ったりするようなこともあるようですし、環境改善とか、災害時の災害対策活動の迅速化というようなことが多々あるように期待できるのではないかというふうに思います。  一方、こうしたことが先ほどの他の委員さんもおっしゃっているようですけれども、果たしてそういった効果が期待どおりに得られるだろうかということについては、そういった不安とかデメリットというのはまだ心配されている区民もあるだろうというふうに思います。しかし、まずはそういったことのためにも、調査して、その調査結果を地域の方々にも公開して、話し合いのテーブルをやはり用意するということが開設への第一歩だろうと思います。そういった不安とかデメリットを解消していくことが道筋だろうと思うわけです。  したがいまして、本件につきましては、この趣旨を採択して、調査の実施と調査結果の公表とか、地元住民との話し合いの実施など、関係機関に対しまして要望書などの形で働きかけていくべきだろうと思います。したがいまして、趣旨採択でお願いしたいと思います。 ◆羽田圭二 委員 先ほど質問でもしたんですけれども、一つはこのランプがなぜ開設できなかったのか。この中に環境問題、騒音や大気汚染の問題が非常に多く不安の声として出された。そういう経過があったということだと思うんです。それと、そういう中で言いますと、何人か質問も出ていましたけれども、現状では周辺住民の理解というのはなかなか得られていないという状況にあると思うんです。  ここは、これからいろんなデータだとか、現状の今出されたような渋滞の問題だとか、他に区内の道路に与えている影響だとか、いろんな側面から理解を得られるような材料が必要だというふうに思います。それはそれで準備をしていかなくてはならない。それから、それとあわせて入り口を開設して、その効果と逆に悪い面、その両面もやっぱりきちんとデータとしても出さなくてはならない。そういう状況にあると思うんです。  そういうふうに判断をしますと、確かにこの陳情の中で言われている内容については、非常にこの周辺だけではなくて、世田谷区内さまざまなところで、例えば住宅街に抜け道のような形で車が入ってきて、それで非常に危ない思いをしているだとか、あるいはその付近で渋滞が起きただとか、そういう問題もこの間議会でたびたび指摘されていますから、それはそれでまた個別にも改善を図っていかなくてはならない部分もあると思うんです。  そういう意味では、この陳情そのものの趣旨というのは理解できるんですけれども、最初に言いました二点の理由からして、今回は継続して、ぜひもう少し調査をしていただきたいということで意見といたします。 ◆板井斎 委員 今までの話し合いを聞いていまして、世田谷区ということで今回は陳情を出していただいているんですけれども、杉並とか三鷹、また関係する区民、住民等にとっても、まだまだ理解を得るにはほど遠いというか、これから始めていかなければいけない。そういう段階で、四十八年以降、三者協、四者協等を含めてやってきたことが、やはり生かされるような方向で、確かにこの現状、世田谷区としてもデータ等について見えない部分もありますし、実際、オンランプがあいたときに何台ぐらいの車両が入ってくるとか、まだまだ情報を、あるいはたくさんの知りたい部分を公表していただけるような、まずテーブルにつくような意味の働きかけを議会としてもするべきでないかなと思いますので、そういった部分で国土交通省、東京都、道路公団等に開設の前の請願というか、働きかけをする必要があると思います。  ですから、この陳情は開設ということですが、この内容を行く行く周辺に与える影響もすごく心配されていらっしゃるようですので、そういったことをしっかりと話し合いにつけるような形の趣旨を採択させていただければと思います。 ◆稲垣まさよし 委員 私ども民主党・無所属クラブとしても、昭和四十八年ですか、もう今から二十五年以上を経過しておりますし、その中で交通量も随分変わってきていると思います。そして、当然そのときに世田谷区だけでなく関係する行政区、三鷹や杉並、そういった地域の住民の方ともやはりそういった問題をもう少し具体的に話し合わなければいけない。時代の流れもありますから、それを話し合いながら、計画に対してはこちらの趣旨の方も、私どもも当然理解できますし、災害のときの問題点もありますので、ぜひこういったものを地域住民と、そしてまた環境の問題、こういったものに対して、要するにこれができるのであれば、環境的にどういうふうになるのかということをしっかりとしたデータをもって説明する。情報公開ですね、そういうことが当然重要になってくると思います。  その中で、この趣旨に対しましては、私ども民主党・無所属クラブとしては趣旨採択ということでお願いいたします。 ◆岸武志 委員 陳情の、区内産業をやっぱり活性化していくというような目的については十分理解をしております。もう一点、区内の交通渋滞の影響や近隣の住民の皆さんへの影響について言うと、確かに道路公団さんの方でも公表できないデータがある。住民の理解を得るというような状態にはまだ至っていないとのお話もありまして、調査の必要性は当然あると存じますけれども、こちらの扱いとしては、やはり継続とすべきではないかというふうに思います。 ◆木下泰之 委員 歴史があって閉鎖されることになったんですね。昭和四十八年に大気汚染等を非常に心配して住民運動があって、その話し合いの結果、閉鎖されている。ところで、四十八年から今までの間、じゃ、大気汚染は改善されたのかというと、改善されていないわけです。むしろ、全体がひどくなったからということで、あけても差し支えないだろうというような論理になることは非常に危険だと思うんです。  京都議定書の問題等もあるし、NOx等についての危険性もあるわけです。そうすると、そういう問題についてどう解決していくかという問題については、何かあちらこちら滞っている入り口とか、できていない道路をつくれば何か解決するかのような、そういう議論が最近多いわけですけれども、必ずしもそれで解決するわけではない。  大事なことは、やはり高井戸で問題提起されたことについて、昭和四十八年から今までに至るまで何ら抜本的な解決に向けて国も動いてこなかったし、東京都もまだ動いていないわけです。つまり、ディーゼルについてのいろんな対策は最近言われていますけれども、この辺で一番ひどいのはNOxだと思うんです。NOxというのはディーゼル対策だけでは解決できない問題もあります。そういうことについて、全体の車の総量規制の問題から、車についてどういうふうに考えていくのか、そういうことを解決していくことこそ必要であって、そういうことを抜きに、あけることをある種の前提とするような形での調査というのはいかがなものかと思います。  ですから、もし調査ということであれば、この陳情とは切り離して調査されることをこの委員会としておやりになるのはいいけれども、この陳情を趣旨採択という形でおやりになるということは私は賛成しかねる。そういった意味で、この陳情に対しては継続審査にしていただきたいと思います。 ○石塚一信 委員長 それでは、各会派のご意見、そして取り扱いについてお話をいただきまして、趣旨採択と継続といったご意見が出ております。ご意見が分かれておりますので、まず継続審査とすることについてお諮りしたいと思います。  お諮りいたします。  本件を継続審査とすることにご異議ございませんか。    〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 異議がございますので、採決は挙手により行いたいと思います。  本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○石塚一信 委員長 挙手少数と認め、継続審査とすることは否決されました。  したがいまして、これより採決に入ることとなります。採決は案件を可とすることを諮ることの原則に従いまして、趣旨採択についてお諮りをいたしたいと思います。採決は挙手によって行います。  本件を趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○石塚一信 委員長 挙手多数と認め、平一四・四号は趣旨採択とすることに決定いたしました。  ただいま趣旨採択と決定されたことに伴いまして、議会としての関係機関への働きかけの具体的な方法、内容、時期、働きかけ先等については、後ほど、3の協議事項の際に協議をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 次に、平一四・八号「『(仮称)深沢一・二丁目地区計画』の早期策定を求める陳情」を議題とさせていただきます。  なお、四月二十四日、本件につきまして九百三十二名の追加署名がございましたので、ご報告を申し上げておきます。  ここでお諮りいたします。  陳情者から趣旨説明をしたいとの申し出がございます。これを許可することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 ご異議なしと認め、趣旨説明を許可することに決定いたしました。  趣旨説明を聴取するため、しばらく休憩いたします。     午前十時五十三分休憩    ──────────────────     午前十一時十八分開議 ○石塚一信 委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  本件につきまして、理事者の説明を願います。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 それでは、「『(仮称)深沢一・二丁目地区計画』の早期策定を求める陳情」につきましてご説明させていただきます。  内容につきましては、今、趣旨説明のあったとおりでございますので省略させていただきますが、当初、私どもに地元の方々から地区計画の相談を受けたときに、そのときにはこういった範囲はまだはっきりは決まっていなかったわけですけれども、ただ、この地図で申し上げますと、この緑のところがD地区ということで都立大跡地ということで、このあたりを加えて、周辺で地区計画、まちづくりを考えていきたいということの相談を受けております。  そのときに、区といたしましては、地元のまちづくりに対しては大変結構なことであるということで、区で専門家派遣の制度があるということを紹介させていただきました。それと同時に、こういった地域のとり方がありますものですから、地元の合意、理解については十分得るようにしてくださいということでお願いしたところでございます。  そういったところで、先ほど追加の添付資料で一番最後のページに、先ほどご質問がありましたけれども、二〇〇二年二月二十八日に都立大学跡地の地権者について参加を呼びかけたということがあると思います。また、先ほど野口和雄氏のお話も出たので申し上げますけれども、当初、私どもとしては、登録してある専門家の方を二人から三人ぐらいちょっとご紹介申し上げたわけですが、知っている方がいるので、その方を専門家として使いたいということでございましたので、野口さんにいろいろご指導いただけるのではないかと思っております。  野口さんにつきましては、個別にも専門家の登録ができますので、そういったことをお願いしているところでございます。  また、地区計画の内容でございますが、追加資料の一−二と一−三ということで資料がございますが、特に一−三のところで、この地域を地図のようにA、B、C、Dの四地区に分けて、この分け方が、先ほどございましたけれども、Aのところが第一種低層住居専用地域でございます。Bのところが通り沿いの第二種低層住居専用地域でございまして、CとDのところにつきまして第一種中高層住居専用地域だということでございます。  先ほど趣旨にもございましたが、第一種中高層住居につきましては、土地が広ければ大きなものが建つということもございまして、高さの制限を入れていきたいということと、A、Bにつきましては、最近、土地の細分化も進んでいるということで、敷地面積の最低限度といったものも加えていきたいという内容の地区計画でございます。  このA、B、C、D地区につきまして、敷地面積の最低限度を一つは百平米にしていきたいという内容と、高さの最高限度でC地区とD地区で、絶対高さの制限を設けたい。ここでは、案としては二十メートルということで書いてございますが、そういったことですとか、壁面の位置で民法上五十センチというのがございますが、そういった位置を決めていきたい。このあたりが地区計画の内容の特徴ではないかと思っております。  それで、先ほど二月に事業者に地区計画の参加を呼びかけたということでございますが、それに対しまして事業者は、このような地区計画の構想がされているということを知っておりまして、その地区計画には参画いたしませんというような回答を準備会の方に寄せていることを聞いております。また、事業者の考え方といたしましては、その後、区の方にちょっと文書をいただいておりまして、このような内容の地区計画については賛同できませんというような文書もいただいております。  また、地元の町会からはまた区の方に文書をいただいておりまして、こういった地域で地区計画策定の働きかけがあるということで、町会としての考えをいただいております。  町会といたしましては、中立の立場でございますので賛成も反対もいたしませんよという中で、マンション建設反対のための地区計画については町会が加担するべきものではございませんということと、アンケート調査についても、多少といいますか、プライバシーの侵害だというような話と、この地区計画の内容が財産権の侵害にも一部当たるのではないかということで、深友会というか、そういった町会の名前ですが、この地区計画については中立の立場を貫く所存でございますというような文書を区にいただいております。  一つ、区の方のとらえ方なんですが、先ほども申し上げましたけれども、こういった広範囲の中で地元の方が町を考えた地区計画をつくることは大変結構なことですが、特にD地区の方、都立大跡地の事業者なんですが、そこの方の賛同が今はとても得られる状態ではないということで、例えばこのD地区を除いて地区計画をつくるということでもあれば、それは区としては支援していきたいということでございます。ただし、これだけの敷地を持った地権者の方の同意が、今現在の計画では得られそうもないということを区としては危惧しております。  また、先ほどもちょっとお話がありましたけれども、この地区計画の内容は、D地区の方にもご理解いただけるような内容であれば、またそれはこういった地域での地区計画は考えられるのかなと考えております。 ○石塚一信 委員長 ただいまの理事者の説明に対しまして、ご質疑がございましたら、どうぞ。 ◆大場康宣 委員 先ほどの趣旨説明の中でちょっとお尋ねしたんですけれども、四点ほどお尋ねをいたします。  まず第一点目なんですけれども、地区計画の手続について確認したいと思います。  地区計画というのは、確かによりよい住環境を創出したり、また保全するために有効なまちづくりの手段だと考えておりますけれども、一方で、法律で制限できない事項を地権者の土地利用という財産権を制約するというか、制限するということを地権者みずからが合意して策定していくことが前提であると思います。  仮に、地権者の合意が得られない場合に、合意が得られない部分を含んだ地区計画ということは成り立つということを今の説明の中でも聞いたんですけれども、この一点目はちょっとあれです。  二点目なんですけれども、地区計画都市計画決定権というものは、最終的には区にあるんですか、区長にあるんですか、その辺をちょっと確認したいと思うんです。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 まず、一点目の地区計画に対する合意の件でございますが、地区計画については一〇〇%合意がなくてはできない、そういうものではございませんで、大方の合意といいますか、これまでにも七割なり八割の合意が得られていると考えている場合には、地区計画を策定する場合もございます。  ただ、かなりの大きな敷地をお持ちの方が特に合意されないという場合に、そこの部分を地区計画に加えるか加えないかということになりますと、その地権者の方の意向というのがかなり大きく働くのかなと考えております。  また、決定区分でございますけれども、地区計画の決定は区でございまして、内容によりましては一部東京都の同意が必要になる場合もございます。 ◆大場康宣 委員 今回の陳情の場合はA、B、C、Dと全部を含めた中の地区計画と考えていらっしゃるわけで、その中でも一番大きいDというところが地区計画の中に、先ほどの説明にもあったように、参画しないと言っている中で、これがそのままきょう陳情された方が、Dを除いてでもどうしてもやりたいのかと、ちょっとお聞きできなかったのであれなんですけれども、以前、世田谷の一つの事例で、たしか三宿あたりで特定の地域の地権者の私権の制限が大きくかかわってくる地区計画をしようとしたときに、計画がならなかったようなものをちょっと記憶しているんですが、そのあたりをおわかりでしたら教えていただきたいんです。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 三宿の地区計画につきましては、お隣の太子堂の地区計画で玉川通り沿いの部分だったと思うんですけれども、高さを二十五メートルにするというような地区計画がありました。それにならってお隣の三宿一丁目、二四六沿いの商業地域だったと思いますが、その地域に高さの制限を加えていきたいというような地区計画を何年か前に地元にご提案したところ、先ほど委員の方からお話がありましたけれども、私権制限だということで合意が得られておりませんので、その場では地区計画が策定できなかったという経緯がございます。それについては、引き続き話し合い中だということを聞いております。 ◆大場康宣 委員 三宿で策定にならなかったということが事例としてあるわけで、今回の場合、それに非常に似通っているのかなという感じは今お話を聞いてみるとうかがえるわけで、今回この陳情の中で地区計画を早期に策定していただきたいという陳情者の皆さんのお気持ちはあるんだけれども、今のお話を聞くとどうなのかな、難しいのかなというような気もいたします。  最後の質問ですけれども、今書かれているA、B、Cの地図の中に何世帯ぐらいの方が住んでいらっしゃるのでしょうか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 これはざっとなのでございますが、A地区で大体七百四十世帯、千七百人ほど、また、B地区で百五十世帯、三百六十人、あとC地区では約四百五十世帯で九百八十人程度の住民の方がおります。 ◆羽田圭二 委員 先ほど小畑委員の方から陳情者に対して質問があったんですけれども、要するに、こういうふうに入り組んだ用途地域になった経過みたいなことがわかればご説明をしていただきたいということ。  それからもう一つは、D地区について、区は東京都に対して用途地域の変更を求めてきたと思うんですけれども、その辺の経過についてもあわせてご報告をいただきたいんです。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 用途の変遷でございますが、四十八年に用途地域の大改正があったわけですが、そのときに第二種住居専用地域というものになってございまして、その部分が平成八年の改正で今の第一種中高層住居専用地域ということになってございます。
     現在、第一種中高層住居専用地域になっている部分につきましては、四十八年以前から住居地域、あるいは住居専用地域に指定されているところでございまして、それが四十八年の大幅な改正のときにそのまま昔で言う二種住居専用地域から第一種中高層になっているということだと思います。 ◆羽田圭二 委員 もう一つあります。D地区について、区は用途地域の変更を東京都に求めてきたという経過があるのではないかと思いますが、それを詳しく説明してほしいということです。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 東京都がこの土地を処分するということが決まったときに、区の方から幾つかの要望を出しておりまして、その中に用途地域の変更そのものは加えていないんですが、建築協定なり地区計画なりのまちづくりをやってもらいたい、そういった要望は出しております。 ◆板井斎 委員 今の質問に関連しまして、跡地をどうするかというときに、検討会があったかと思うんですけれども、そのときに世田谷区も入っていたと思うんですが、その際、まずそのメンバーを教えてもらえませんか。 ◎佐藤 都市整備部長 前職で玉川におりましたのでちょっと申し上げます。  今の検討会とおっしゃるのがどこのことか、はっきり……。 ◆板井斎 委員 跡地利用。 ◎佐藤 都市整備部長 跡地利用……。東京都のを含めてというような意味だと、事前に東京都が都市基盤整備公団等々と検討した経緯はありますが、その中にオブザーバーのような形で区が入っておりました。 ◆板井斎 委員 都の財産運用部長は、世田谷区、地元の意見も聞いているというふうに都議会で答弁されているんですけれども、そういうことはご存じでしょうか。 ◎佐藤 都市整備部長 多分、それについて先ほど担当の課長が申し上げました、売却に当たって文書で区がお願いしておりますが、その件ではないかというふうに思います。 ◆板井斎 委員 陳情の三ページ目を見ますと、D地区に隣接している地域というのは二種低層であったり、一種中高層であるわけです。さらに、目黒区の方は沿道の地区計画にかかっているわけです。そういったことを加味して、ここは一種中高層ですけれども、持っていたところが東京都ですから、それを民間に売却する際に、先ほどの羽田委員からもあったんですけれども、用途地域の変更については、東京都に区の考え方について、もし変えなかったら変えなかったという理由があったかと思うんです。それについて教えてもらえますか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 その点を、以前、東京都の方にはお伺いしているんですが、都が売却に当たって基本的な考え方ということで五項目を示しておりまして、都では地区計画の内容にかわるものとして、一応そういう基本的な考え方を示したものだということを聞いております。 ◆板井斎 委員 そうすると、区から去年の六月でしたかに要望書を出しましたよね。そのときの判断からすると、跡地利用の十二月の前年の話し合いと要望書というのを考えると、そのときの用途地域の変更ということが多分なかったから区が要望書を出したと考えるんですが、その私の考え方でいいのかどうか。  先ほど言いましたように、用途地域に絡めて住居地域にふさわしい要望書を出していると思うんですけれども、その要望書というのは今生きているのかどうかということ、現状についてどう考えていらっしゃるのか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 東京都がこの土地の処分を決めたのが十二年六月です。そのときに合わせて区の方が何項かの要望書を出しておりまして、都ではそれを受けまして、その内容も加味しまして入札条件の東京都の基本的な考え方を示しているわけです。その中に区の要望の内容を盛り込んでいるということでございます。 ◆小畑敏雄 委員 先ほど私、質問の中でも申し上げたのは、現行のあれで決まっているC地区とB地区の境界、特に駒沢通りに近いところが不自然な形だということも含めての話ですけれども、やはり地区計画で町を守っていくとか、建築協定で守っていくというのは非常に大事なことだろうと思うんです。区もそれを町に入って奨励をしているし、そういう意味で今回、地元の方々からこういうふうにしたいんだという案が出てきたのは非常に貴重なことだと思うし、そういう熱の熱いうちにまとめていくというのは大事なことだろうと思う。そういう意味も含めて、特に不自然なところはもう少しすっきりした形の案を考えていっていただきたいというふうに思う。実はこれだけの議論をしている中で見えてきたのは、陳情者の方々がD地区を除いて、いわゆる私権の制限を加えるというようなことで、既にもう計画がスタートしている中で、後追いでこうした地区計画をかけていったときに、国立の例もあるわけだし、これは下手に動けば、常識的に考えてみても、逆に裁判ざたで勝てる見込みなんかないですよ。  もちろんかけるとしても、例えば決まったとすれば、ある一定期間の猶予をもって実施をするというようなことが国立にはなかったから裁判で負けたわけであるので。そういう意味からすると、ポイントはD地区を外した地区計画というような方向で、今の陳情者の方々はいいのかどうかというのが、ここの陳情書の陰に隠れた部分の一番のポイントではなかろうかと思うので、実は委員長さん、提案をさせていただきたいのは、先ほど休憩時間中に陳情者の方々にそのことを聞けなかったのはまことに不手際であったと、私は今気がついたんです。この大事なD地区の問題がこの陳情を一番審議する意味でのポイントだろうと思うので、いかがでしょうか。できれば休憩なりなんなりをとっていただいて、そこのところのご意見というのを陳情者の方々に質問してみたいと思うんですが、だめでしょうか。  これは正副でお諮りいただいて、委員が異議がなければいけるように私は思いますが。 ○石塚一信 委員長 今、副委員長とちょっと相談をさせていただきましたが、委員各位がここで暫時休憩という形をとりまして、いま一度趣旨説明の方に、その点について皆さんもお聞きしたいということであれば取り計らわせていただきますが、それぞれの委員の方のお考えをまずお尋ねしてからと思います。  それでは、小畑委員の方から申し出がございましたけれども、各委員におかれましては、今、小畑委員の発言をお聞きになっていただいたと思いますが、ここでいま一度休憩という形をとりまして、趣旨説明の方に登場していただいて、その辺をもう一度お話をお聞きしたい。また、この間、ほかの委員からも引き続き何かございましたら、ご質問をさせていただきたいというふうに取り計らわさせていただいてよろしゅうございますでしょうか、いかがでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 異議なしですね。では、異議なしと認めまして、いま一度休憩をさせていただきまして、趣旨説明の方にその点について改めて説明をしていただきたいと思います。  では、ここで委員会をしばらく休憩いたします。     午前十一時四十四分休憩    ──────────────────     午前十一時五十一分開議 ○石塚一信 委員長 それでは、委員会を再開させていただきます。  引き続いて理事者の方にご質疑がございましたらどうぞ。 ◆木下泰之 委員 D地区について、それなりにやはり周辺の住民の方々の要望を酌んだ形での一つの対処方を求めることについては、要するにD地区も含めて地区計画の参加者の一つになってほしいというのが住民の方の要望だと思うんですけれども、行政としてはそういうことについて、例えば長谷工に、住民もこういうことを言っているのだから、ぜひそのテーブルにつくということに乗らないか、そういう話をする立場ではないんですか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 そういった委員の言われるような呼びかけというか、中間に立って、事業者に対してはそういったことも申し上げておりますが、地元で考えていらっしゃる地区計画の内容がこういったことだということがございますので、これであれば、今計画しているものができないような状態になりますので、こういった内容ではとても参画はできないということを申しております。 ◆木下泰之 委員 先ほど小畑委員から国立の例が出ましたけれども、あれは判決をよく読んでもらうとわかると思うんだけれども、地区計画自体は否定していないんだよね。要するに、それによって規制したことに対しての損害について賠償はさせたけれども、少なくとも地区計画を立てること自体については別に否定しているわけではない。そのことも踏まえて、やはり区としてはそういうことをもとにして、Dの長谷工に対して地区計画に関して、例えば向こうの意向としてどの程度だったらいいとか、そういう話は聞いていますか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 はっきりとどの程度ならいいというお話まではいっていませんが、現計画が容認できればよろしいのではないかと思います。  また、国立の地区計画につきましては、地区計画をかけたことによって建物が既存不適格のような形になっておりますので、その点はやはり建物ができたときと地区計画ができたときの差でそうなっておりますので、その点はちょっと考えるべき点があるのかなと思っております。 ◆岸武志 委員 今のお話を受けてということではないんですけれども、先ほどの議論の続きで、世田谷区自身も都立大学の跡地については、やはり地区計画の策定は必要だと。必要性を当然感じてきたから東京都に対しても要望してきたという経過が当然あるわけです。しかしながら、どうして今までこの地域への地区計画を策定するというようなことをされてこなかったのか。答弁の方でもわかりますけれども、なぜ今まで本格的な地区計画をここにつくってこなかったのかという点は、やっぱり経過を見てどうしても疑問が残りますけれども、どうして今までこれだけ重要な地域に地区計画を区自身がつくるというふうにしてこなかったんでしょうか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 先ほどもちょっと申し上げたんですが、入札時に区の要望というものが最終的に都の基本的な考え方に盛り込まれているということで、地区計画の内容についても、趣旨としては基本的な考え方に盛り込まれているということで私どもとしては理解しております。 ◆岸武志 委員 ただ、東京都に要望した内容は、結果として東京都は受け入れられなかったわけですね。もしくは、その先の話があるわけですけれども、そうであれば、世田谷区自身が地区計画をつくることを要望するだけではなくて、やはり世田谷区自身として策定の努力をすべきではなかったかと思うんですけれども、先ほどからお尋ねしているのはその点であります。断られれば独自でやるべきじゃないかということなんです。 ◎佐藤 都市整備部長 区からは東京都に要望書を出しました。それに基づいて、先ほども言っておりますが、東京都は売却に当たって入札に関する留意事項として区の言い分をほぼ取り入れた形で売却行為に移っております。そのとき、その時点では公表されなかったんですが、ある程度入札に参加する者からは図面等をプロポーザル的に出させている。東京都は、その入札に関する留意事項に、現在の計画はほぼ合致しているものと認めて売却したという考えを出しております。したがいまして、当時の条件には、主観的に見てどうかというところはあろうかと思いますが、東京都の公式意見としては、その意見に合っているということを申しております。 ◆岸武志 委員 それでは、世田谷区もその条件に合った形で進んでいるというふうにお考えなんですか。 ◎佐藤 都市整備部長 地域を見たとき、若干のものは感じるところがございますので、これまでもかなり強力に個別の指導はしてきております。地区計画ということには至らなかったんですが、そういうふうに高さの話、配置の話、あるいは外装等についても、業者との交渉をいろいろ重ねてきて現在に至っているという状況です。 ◆小畑敏雄 委員 先ほど質問のような、私の認識を疑うような発言があったのでこの際申し上げておきますが、国立の場合の地区計画がよいとか悪いとか、私はそう言っているのでなくて、条例でも法律でも地区計画でも、決めたら翌日から執行するんだというようなやり方が、これはおかしいよと、こういうことを申し上げたので、例えばの話が、ここは時速四十キロでございますよと言っている道路を四十キロで走っている人を、ついさっき三十キロに変わったからあなたをつかまえるよというようなやり方がいかがなものかと、そういうことを申し上げたのであって、ご理解をいただきたいと思います。 ◆岸武志 委員 今ちょっと国立の話が出ましたけれども、もう一度ちょっと確認をしますが、地権者の合意、地区計画一般について、通常一〇〇%の合意が必要かどうか、これがやはり一点であります。  あと国立についてですけれども、国立の場合とこちらの場合とでは、やっぱり条件が違うところがあると思うんです。国立の場合ですと、当然建築確認のいろいろな申請も出されて、根切り工事とか、そういう部分的な工事には入っていたわけですが、都立大学のこちらの場合だと、そういう工事には具体的には入っているんでしょうか。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 現在、建物の着工はまだしておりません。今、現場でいろいろやってございますが、あれは基礎の解体とか、解体したときの殻出しをしているということです。 ◎佐藤 都市整備部長 先ほどの地権者の合意の話ですが、世田谷区はおおむねの目安として八割程度の同意を得てからやるということにしております。それは人数というか、そういうものだけでなくて、地積の方も八割程度の同意は得たいというおおむねの方針のもとにやっております。  それと、国立は別としましても、今の権利の話では、工事はやっておりませんが、当該事業者はその場所にマンションを建てるという計画のもとに買収しているわけですから、経済活動的には既に動いているという判断だろうかと思います。 ○石塚一信 委員長 岸委員、先ほど合意の点につきましては質疑がありまして、ご答弁も出ておりますので、ご注意いただいてご質疑いただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆木下泰之 委員 一点だけちょっとお聞きしておきたいんですけれども、先ほど野口和雄さんという方を町の方々が要望して、派遣してもらう形にされたというようなことをおっしゃっていましたよね。これはどういう形になっているんですか。ほかの地域でのこともあるものですから、ちょっとお尋ねしておきたいんです。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 現在、野口さんとは、区の専門家派遣の登録をまだされておりませんので、私的に野口さんが住民の方の相談というか、そういったことに応じているということでございます。 ◆木下泰之 委員 そうすると、区が派遣したとか、そういう形には全然なっていないということですね。 ◎中杉 玉川総合支所街づくり課長 そのとおりでございます。 ○石塚一信 委員長 それでは、ご質疑は終わらせていただきまして、本件についてのご意見と取り扱いについて、あわせてお願いを申し上げたいと思います。 ◆新川勝二 委員 この経過を見ますと、請願者はこの四カ月間、本当に毎日のようにご健闘して、活動されているということで、こういうことに対しましては大変敬意を表する次第でありますけれども、アンケートにつきましても、回収率からいってこの地区計画に積極的に賛成という姿が私には見えてきません。地区計画というのはもともと地権者の合意に基づきまして、区が案を作成して、区が決定する事項であるというふうに思っておりますけれども、直接議会に早期策定を求めるということが手続的にもいかがなものかなというふうに私は思います。  法律で制限できない地権者の私権を制約するということ、また、それと同時に良好な住環境の保全ということを一生懸命考えておられる、そういうことは大変結構だと思いますけれども、どういうふうにそれを調和させていくかということが大切でありまして、そのためにもそれぞれの地権者の方々の合意が重要な事項になるのではないかと思います。したがいまして、地権者の合意形成ができていない地域を含めて地区計画を策定することを議会が後押しするということは、法手続上でも、信義的にも、やっぱり疑義があるだろうと私は思います。  ですから、今回、このお気持ちは大変わかります。ですけれども、これは私どもは同意できない案件だというふうに思います。今回は取り下げていただいて、再度検討していただいて、出していただく方がよろしいんじゃないかなと思います。したがいまして、この件につきましては不採択ということでお願いしたいと思います。 ◆岸武志 委員 これまでの経過から見て、こちらの地域は地区計画を当然つくるべき地域だというふうに考えております。東京都にも同様のことを区として求め、そしてその後つくられていないわけですから、それは自発的に住民の方から出されてくれば、やはりそれに応じて具体の努力をしていくべきだと思います。ですから、扱い自体はやはり採択をすべきです。  具体のその話で、これから世田谷区としても、こうした陳情も出されたわけですから、地区計画をつくることも含めて、やはり事業者さんと住民との間でいろいろなお話し合いをするように、ぜひご努力願いたいと思います。逆に、そこまでしないと、これまでの経過からすると、やはりおかしなことになるのではないかと思いますので、それは強く要望しておきます。 ◆板井斎 委員 きょうまで、こちらに陳情を出されるまでの活動経過を読ませていただきまして、いろいろなご努力をされているということはよくわかるんですけれども、裏を返せばかなり難しい、困難な作業であるということも逆に読み取れるわけです。やっぱりこういうものについては非常に時間をかけ、私権の制限を加えるというか、よりよい環境を自分たちでつくっていくということで、そういう発露のもとの地区計画ですので、これを見ますと、かなり敷地面積の最低限度、それから高さ制限、壁面の位置等、一つ一つをとってみても、地権者等の合意、理解を得るためには時間をかなり要するのではないか。  その中で、このD地区については、去年陳情もありましたとおり、かなり大きな問題も含んでおりますし、これを最初から含んでの今回の地区計画を進めてほしいというお気持ちで出されたんじゃないかと推察はするんですが、非常に時間をかけてやるべき課題だなと。ですので、まだ内容的にも、先ほど区割り等についても定まっていないといった状況がありますので、お気持ちは十分理解しつつも、やはり継続ということでお願いします。 ◆稲垣まさよし 委員 こちらの地区計画準備会の活動経過というのは、地域の皆さん方で十分議論をしているんだというのを、本当にご努力は私どももご理解いたします。しかし、先ほどもこのA、B、C、DでD地区の方ですが、地区計画に対して合意が得られなかった。そういった中で、やはり地区計画というのは地域住民との合意形成だと思っておりますので、引き続き、もしこのA、B、Cの中で地区計画をするということであれば、十分これからも新しい深沢の地域のことを考えられると思うんですけれども、D地区の方がなかなか納得いかないという問題も含めて、この陳情に関しましては引き続きこの地域でまだまだ議論しなければならない点は十分あると思いますし、これから世田谷区の中でもさまざまな地域でこういった問題が出てくると思います。だから、その中で地権者とのさまざまな協議をもう少し十分にした上で考えていただきたいということです。  ただ、この陳情の趣旨に関しましては、一定のご理解はさせていただきます。ですから、これは継続という形でお願いできればと思います。 ◆羽田圭二 委員 この地域の問題を考えるときには、幾つかの前提があるというふうに私は思っています。一つは、きょうの中でも質問をさせていただいたり、あるいは他の委員からも出ていますけれども、もともと都有地だったということ。その都有地が民間に売却をされてしまったということ。そして、その土地の利用について、世田谷区や周辺住民が必ずしも期待どおりに開発計画が出されていないというところがまず最初にあったと思うんです。  そういう意味で、これは議会の方でも何度か質問はしていますけれども、あるいは意見を言っていますけれども、跡地利用の問題というのは今後も世田谷区内でさまざまなところで発生しかねない、そうした問題も含んでいるというふうに思うんです。そこをまず前提として考えなくてはならないのではないかというふうに思うわけです。  それともう一つは、先ほど来各委員からも出されていますように、もうすぐ一年ぐらいになると思うんですけれども、住民の方々が、この計画に対してさまざまな意見だとか、地区計画をつくるという段階に入ってからも、非常に熱心に議論を重ねてきていると思うんです。これはどういうことでやってきたかといえば、駒沢公園だとか、深沢の住居が建ち並ぶ周辺の環境にふさわしいまちづくりをしたい、要するにそれを維持したいということだったと思うんです。なおかつ、今回の地区計画ということで動いていますけれども、もう一つは界わい宣言という、世田谷区でも一生懸命この間さまざまなところで展開をしてきたと思いますけれども、そういう取り組みも同時に行われてきたということだと思うんです。  だから、そういう意味では、一部受けとめ方として、D地区にマンションが建てられるから慌てて地区計画をつくっているのではないかという印象も与えていますけれども、私はそういうふうには思っていません。むしろ、他の地区を含めて考えているということを見ていく必要があるのではないかと。  その上で、ただ、幾つか乗り越えなくてはならない課題が、今回の地区計画、まだ素案の段階ですけれども、あるわけです。一つは、D地区の地権者との関係をどうするか。それを除外していってもいいのではないか。あるいは、その除外ができないのかという意見も他の委員からも出されていましたけれども、この受けとめ方は今後の地区計画の内容によって大きく変化はしていくのではないかというふうに私は思っているわけです。だから、現状では、D地区の地権者は乗れないという話なんですが、これは今後の周辺の地区計画を一緒になって考えている方々が同時にD地区の地権者と話し合っていく中身でも変化はしていくと。  それから、D以外の地区の地権者の方々ともすべて合意が得られているわけではないわけで、そこも行って今後いろいろな素案そのものもつけ加えたり、あるいは変更を加えたりだとか、そういうことを通じながら理解を得ていくということは必要だと思っております。  本件なんですけれども、実際には地区計画の内容そのものについては、私の受けとめ方は、最後の三番目で言った話の中身で、これから大きく、あるいは一定の変更をしていくということも含んでいるというふうに思うんです。したがいまして、この陳情については趣旨採択ということで、私の方としては意見といたします。 ◆木下泰之 委員 Dを外さなければいけないということも変な話だと思うんです。といいますのは、地区計画では反対する方は必ずいるわけです。それから、地区計画をかけるところにたまたま土地を買ってしまったという方もいるわけです。だから、個人としては大いにそういうことはあることなんです。Dが法人でかなり大規模だということで、そのことを何か例外的に取り扱おうとしているんだけれども、この地域に必要性があれば、地区計画をかけようというのは本来的なことである。ただ、Dの方が非常に強固な反対をしていた場合に、それが現実になるかどうかというのはありますよ。それはありますけれども、しかし、今までの経緯からいって、例えばA、B、Cの方々がこぞってとにかく地区計画に賛成だというような世論にこれからなっていけば、Dの方もどういうふうにお考えになるかというのはいろいろあると思うんです。  そういうことを考えると、ここに地区計画をかけるために区民の方がせっかく準備されて出してこられたんだから、それについては耳を傾けるべきだというふうには思うんです。  国立の例も先ほどの議論の中で出てまいりましたけれども、国立で非常にまずいのは、あれはもっと用途地域の変更のころから、きちっと行政が全体を見回して大学通りのところも用途規制をすればよかったわけですよ。世田谷区も同じように、あれだけ広大な土地が返ってくるというような状況、あるいは売却されるというような状況は見越せたはずですから、そういったことに対して東京都に対して強力な働きかけをするなり、用途地域の見直しをするなり、そういうことをやるべきだったと思うんです。  世田谷区のあちらこちらを見ても、二四六のところなんかはマルコーがあれだけの超高層の建物を建ててしまったというのも、あそこは何ら規制をかけていないわけですよ。そういうことを棚上げにした上で、行政の方が、何か事があると地区計画をかけなさいという誘い水をすることをよく聞いているんです。ただ、実際にこういうところで住民の方が、じゃ、地区計画をかけようというふうに持ってくると、どうも二の足を踏んで、Dは除いてくださいみたいなことをおっしゃるのはいかがなものかというふうに思うんです。  ですから、これはまさにかける中で、それは最終的に同意されなかったら、それに強制的に何ができるかというのは別問題ですよ。だけれども、きちっと地区計画をかけて、まともな住環境を守りたいということであれば、区もそれなりに協力して、それは長谷工が最終的には突っぱねるかもしれないけれども、少なくとも住民の方々がこういうふうに提案しているわけだから、それに対して議会も賛同して、そういう環境づくりをするべきだというふうに私は思いますので、この請願についてはやっぱり採択するべきである、少なくとも趣旨採択すべきである、そういうふうに考えます。 ○石塚一信 委員長 それでは、不採択、採択、継続、趣旨採択、多様にご意見が分かれておりますので、この件につきましてはまず継続審査ということについてお諮りしたいと思います。  お諮りいたします。  この審査につきましては継続とすることでご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 それでは、異議なしと認めまして、平成一四・八号は継続審査ということに決定をさせていただきます。  以上で請願の審査を終わらせていただきます。  報告事項の聴取に入る前に、先ほど委員会に入る前に皆様方にご案内申し上げましたが、ここで昼食休憩という形で休憩をとらせていただきたいと思います。それでは、三十分ほど昼食休憩をとりまして、零時五十分から委員会を再開させていただきたいと思います。それまで休憩をさせていただきます。     午後零時二十分休憩    ──────────────────     午後零時五十一分開議 ○石塚一信 委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)二子玉川東地区周辺道路用地測量実施説明会の開催について、理事者の報告を求めます。 ◎高木 玉川総合支所街づくり部副参事 昨年六月に現況調査をさせていただきました。引き続きまして、ことしは事業認可に向けて用地測量調査の説明会を五月二十日から二十三日まで、四日間、上野毛地区会館でさせていただきたいと思っています。  対象の関係権利者は約五十七件、約三百五十名の方になります。この方々に対しましては、郵送による通知と各戸別配布の通知文のご案内をもって説明会の開催を知らせてまいりたいと思っております。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告につきまして、ご質疑がございましたら、どうぞ。 ◆岸武志 委員 一番後ろの説明会日程というところに、二十日、二十一日、二十二日、二十三日とありますが、これは、その日でなければここの人は出られないということですか。 ◎高木 玉川総合支所街づくり部副参事 前回、一カ所でやりまして、丁寧な十分な説明が会場の関係でできませんでしたので、今回は四カ所に分けております。この該当日以外につきましては、個別に丁寧に対応させていただきたいと考えております。 ◆岸武志 委員 個別にということは、ほかの日は、この日でなければここに住んでいる方は説明会は正式には出られませんよということですか。 ◎高木 玉川総合支所街づくり部副参事 ほかの会場でも出られるように配慮したいと思います。 ○石塚一信 委員長 ほかにございませんか。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは、次に移ります。(2)東京都市計画地区計画世田谷西部地域千歳台地区地区計画)及び用途地域等の変更について、報告を求めます。 ◎窪松 砧総合支所街づくり課長 それでは、お手元の資料に基づきご説明させていただきます。  本案につきましては、平成十三年十二月二十日の本委員会においても説明させていただきましたが、その内容について、再度、概略説明申し上げます。  位置でございますが、四、五ページを見ていただけますでしょうか。場所は四ページ、五ページ記載のとおりでございます。  次に、変更の概要でございますが、三ページに記載してあります。地区計画の変更で、地区は住宅地区、千歳台二丁目住宅地区、千歳台二丁目沿道地区、三つに分けてございます。  千歳台二丁目住宅地区にございましては、容積率を一二〇から一五〇%、最高の高さを十から十二メートルと、敷地の規模によってこのような容積率、高さの制限をしております。
     2の用途地域の変更につきましては、下表の記載のとおりでございます。  これまでの経緯と今後のスケジュールでございますが、二ページでございますが、十四年一月二十三、二十四日に地区計画及び地区街づくり計画の説明会を開催しました。二十三日には六名の方、二十四日には九名の方が出席されました。そして、その中のご意見は、交通処理の仕方ですとか、公園のつくり方、私道と区画整理地区内の道路の取り合いはどのようになるのかというようなご意見がございました。  次に、一月二十八日から二月十二日に都市計画法十六条に基づく地区計画原案の公告、縦覧を行い、十二人が閲覧に参りまして、多くはどこの部分が該当するのかという場所の確認について問われまして、意見書はございません。  そして、四月八日に世田谷区の都市計画審議会にご報告し、今後のスケジュールとしては、現在、四月十七日から五月一日まで、十七条による地区計画の公告、縦覧を行っており、きのうの四月二十四日、午後現在に閲覧と意見書はなしというところでございます。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑ございましたら、どうぞ。よろしいでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは、次に参ります。(3)喜多見東土地区画整理組合の設立認可について、理事者の説明を求めます。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 喜多見東土地区画整理組合の設立認可についてご報告をいたします。  世田谷区喜多見三丁目の一部におきまして、喜多見東土地区画整理組合が平成十四年三月十二日に東京都知事より設立認可をいただきましたので、ここに報告いたします。  設立までの経緯でございますが、平成元年十月、アンケート調査を行いまして、平成十年四月に事業準備会を結成いたしました。同平成十四年三月十二日に組合の設立認可になりました。  事業計画でございます。  事業の名称でございますけれども、東京都市計画事業世田谷南部喜多見東土地区画整理事業という長い名前でございますけれども、そういう名前でございます。  施行期間でございますが、平成十四年三月十二日から平成十八年三月三十一日まででございます。  施行面積でございますが、五万三千五百五十七平米でございます。  施行地区でございますけれども、位置図を参照していただきたいと思います。世田谷区の南部にございます。喜多見四丁目を隔てて狛江市に接しております。多摩川を隔てまして川崎に接する位置でございます。成城学園前駅から南方一・六キロの位置にございます。東西に補助二一四号、また東側に東名高速道路に接して、付属街路第四号線を含んで、東西約四百六十メートル、南北約百二十メートルのところでございます。  組合員数でございますが、四十七名でございます。  減歩率ですが、二五・六七%でございます。  公共施設は記載のとおりでございます。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告につきまして、ご質疑はございますか。 ◆岸武志 委員 施行地区の位置のところにありますが、「区立喜多見小学校があり」とありますけれども、区画整理が始まったときにこういう公共施設はどういうふうになるんですか。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 区画整理という形になりますと、ここはちょうど計画道路に当たりますので、学校自体は特に工事上において閉鎖とかそういうことはございません。  減歩のことは、ここにあります赤道等を整理しまして、減歩等はございません。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは、次に進みます。(4)土地区画整理法に基づく公園用地等の帰属について、理事者の説明を求めます。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 土地区画整理法に基づく公園用地の帰属について報告いたします。  土地区画整理事業の施行に基づきまして、公共施設の用に供する土地が世田谷区に帰属されましたので報告いたします。  帰属用地としましては、公園用地として帰属いたします。所在地でございますが、喜多見四丁目三千四百五十三番一。面積でございますが、千百七十・〇三平米でございます。  施行者は喜多見宮之原土地区画整理組合でございます。  帰属日でございますが、平成十四年二月二十五日でございます。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告につきまして、ご質疑ございましたら、どうぞ。 ◆岸武志 委員 ちょっと質問ですが、この中には当然、区画整理の地域の中に区道がありますけれども、公園にはいろんな方が来ると思うんです。周りの交通標識や何かの協議は警察とはこれまでされていましたでしょうか。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 警察の方とは協議をしております。 ◆岸武志 委員 この間あったんですけれども、一時停止の線がちょっとない場所があったり、危険な場所が何カ所かありました。協議をきちっとした上で、事故が起きる前に対応してほしいと思います。よろしくお願いします。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 そのような形でやりたいと思っております。 ○石塚一信 委員長 ほかにございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 では、次に参ります。(5)鎌田前耕地土地区画整理組合の解散認可について、理事者の説明を求めます。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 鎌田前耕地土地区画整理組合の解散認可についてご報告いたします。  これは世田谷区鎌田三丁目及び岡本二丁目の一部で行われておりました区画整理でございます。昭和五十七年九月十日に設立をされまして、平成十四年二月二十二日で都知事の解散認可をいただいたものでございます。  事業の概要でございますが、組合員数が百二十四名、施行面積が十四万八千七百一・〇九平米でございます。総事業費が四十二億六千二百万円でございます。減歩率が一九・〇%という形になっております。  公共施設面積におきましては、記載のとおりでございます。  経過でございますが、昭和四十二年に仮同意書の取りまとめが始まりまして、先ほど言ったとおりの形で解散に至っております。 ○石塚一信 委員長 ただいまの説明に対しましてご質疑ございましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 では、次に行きます。(6)都市公園の区域変更について、理事者の報告を求めます。 ◎小野田 砧総合支所土木課長 都市公園の区域の変更についてご報告いたします。  区域を変更しました都市公園の概要でございますが、名称は世田谷区立次大夫堀公園でございます。場所は、喜多見五丁目二十七番十四号でございます。  区域の変更でございますが、区域を追加いたしております。裏面のところにございますけれども、網かけをしたところがそうでございます。面積としましては九百八十・七九平米でございます。  変更の期日は平成十四年三月三十一日でございます。 ○石塚一信 委員長 ただいまの説明に対しましてご質疑ございましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは、次に進ませていただきます。(7)「せたがやの家訴訟」東京高等裁判所判決について、理事者の説明を求めます。 ◎吉村 住宅課長 私の方から、せたがやの家「グリンビュー瀬田」(瀬田二−三一)に関する補助金差止請求、損害賠償請求事件につきまして、東京高等裁判所控訴審、第二審でございますけれども、判決がございましたので報告いたします。  判決ですけれども、昨日、平成十四年四月二十四日、東京高等裁判所第二十民事部においてありました。  二番、当事者でございますけれども、控訴人、元区議会議員の妻外、そして大場啓二、そして世田谷区長でございます。  被控訴人でございますけれども、区議会議員下条忠雄、それから区議会議員木下泰之でございます。  判決の主文についてでございますけれども、一、原判決を取り消す。原判決とは、平成十三年六月二十五日、東京地裁にて行われた判決でございます。  二番、被控訴人らの本件各請求(当審において拡張した部分を含む。)をいずれも棄却する。  三番、訴訟費用は第一審、第二審とも、被控訴人らの負担とする。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑ございましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは次、(8)高齢者(区営シルバーピア居住)の死亡について、理事者の報告を求めます。 ◎吉村 住宅課長 区営シルバーピアに居住しております高齢者の方がお亡くなりになりましたので、ご報告させていただきます。  死亡者ですけれども、男性でございまして、七十八歳でございました。住所ですけれども、世田谷区給田の区営シティコート世田谷給田E棟でございます。  二番、発見の経過等についてでございます。平成十四年四月八日午後三時ぐらいでございますけれども、烏山保健福祉センターの保健福祉課職員により、A氏が連絡がとれないというふうなことで、区営シルバーピアの生活協力員の方に安否確認の依頼がございました。生活協力員がA氏の住戸に向かいまして死亡を確認いたしまして、成城警察の方へ連絡いたしまして、搬送して検死が行われました。  四月十日でございますけれども、成城警察の方から、死亡原因は心不全、病死であり事件性はないというふうな報告を受けております。  同日午後ですけれども、遺族の方が住宅課の方へ見えまして、これまでの区の対応について感謝の意をあらわされ、帰郷されました。  死亡の推定時期については三月下旬ごろでございます。  居住者の状況等についてでございますけれども、平成十年五月、入居をされました。平成十二年から平成十四年二月まで、心臓疾患のために入退院を繰り返しておられました。平成十三年十二月、介護保険を申請されまして、若干の痴呆状態があるということが確認されております。平成十四年二月、介護認定の結果、要介護三という結果が出ております。  ご当人ですけれども、ケアマネジャーの方から介護サービスを提示され、ホームヘルパーの派遣とか老人保健施設への入居等を勧めましたけれども、本人が余り行きたくないというふうなことで拒否されたと。その後、老人ホームの入所を申請しておられました。  保健福祉課の職員によりましては、体調の確認とか服薬管理の指導等を週に何回か行っておりました。生活協力員にありましては安否確認を行っておりましたけれども、この方が少し非協力的な部分がありまして、新聞も未講読であったりとか、お隣とか近隣との交流がないというふうな状況もありまして、安否確認がかなり難しかった面がございます。  今後の対応でございますけれども、すべての生活協力員への研修会を予定しておりまして、五月上旬、連休明け八日に開催する予定でおります。その中で、生活協力員の役割というものをもう一度しっかりと再確認しようというふうに思っております。それから、特に緊急時の連絡体制の点検を図りたいと思っておりますし、定期的な状況報告によりまして適切に各方面と連携を図っていきたいと思っております。  その他でございますけれども、生活協力員同士のいろんな情報交換とか、悩みとかございますし、いろんなやり方とかお話し合いの中でお互いに知識とか経験とかを交換されたらと思っております。  情報交換なんですけれども、保健福祉センターと住宅課、それから職員と生活協力員と、これまで以上に情報交換を密にしながら連携強化に努めてまいりたいと思っております。  亡くなられて二週間余り、発見がおくれまして大変申しわけなかったと思っております。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告に対しまして、ご質疑ございましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 それでは、(9)平成十四年度区営住宅等年間募集予定及び都営住宅入居者募集(五月)について、理事者の報告を求めます。 ◎吉村 住宅課長 それでは、平成十四年度の区営住宅等の年間募集予定について、それと都営住宅入居者募集についてご報告申し上げます。  最初に、区営住宅等の年間募集予定でございますけれども、記載のとおりでございます。  次に、都営住宅の入居者の募集でございます。  募集住宅及び戸数でございますけれども、合わせて一千四百三十三戸でございます。空き家、新築等の各戸数については記載のとおりでございます。  それから、申し込み等についてでございます。  募集期間及び申し込み用紙の配布期間でございますけれども、平成十四年五月七日から十四日、土日は除いております。申し込み用紙の配布場所、申し込み方法及び周知方法でございますけれども、記載のとおりでございます。周知方法については、「区のおしらせ」五月一日号に掲載する予定でございます。 ○石塚一信 委員長 ただいまの報告につきまして、何かご質問ございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 それでは、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 次に、協議事項に入ります。  まず、午前中、平成一四・四号が趣旨採択と決定されたことに伴いまして、議会としての関係機関への働きかけの具体的な方法、内容、時期、働きかけ先等を協議していただきたいと思います。ご意見がございましたら、どうぞ。 ◆大場康宣 委員 内容について四点ほどありまして、まず一点目は、交通量の変化、環境負荷の増減等について、現状と入り口開設後の想定調査を実施すること。二点目は、その調査結果を地元自治体及び地元住民に公表すること。三点目、それらの調査結果、客観的データをもとに、地元自治体、地域の関係住民団体と話し合いのテーブルを設けること。四点目は、趣旨を採択したのでありますから、開設に向けてということは入れるべきだと思います。  提出先は入り口の開設決定権を持っている国土交通省と接道の管理者である東京都と思っています。  方法としては要望書ということで、文案の作成につきましては正副委員長に一任をいたします。 ◆木下泰之 委員 今の件ですけれども、先ほどの審議の中では、とにかく情報が出ていないのでそれについて調査すべきだということで趣旨採択ということで言われたわけです。ただ、そういうこともやらないのに、陳情の方はとにかくあけてくれということだったわけだけれども、まだそういうこともやっていないじゃないかという議論の中で、趣旨採択でそういう調査をやりましょうという話だったでしょう。
     だから、むしろ調査に絞った形でやったらどうですか。それを見てから、どうするかについては決めればいいんじゃないですか。 ◆羽田圭二 委員 済みません、今ちょっと聞き漏らしたかもしれませんけれども、今の中に環境調査といいますか、それは含まれていたかどうかということです。それは特に騒音の問題とかNOXの問題で、住民の皆さんが当時開設に反対されたということが経過として報告されたと思うんです。  そういう意味では、NOxの調査の場合は、これはたしか木下委員が指摘していましたけれども、当時のNOxと現在のNOx、そういう公害調査が必要なのではないか。それもつけ加えたらどうか。 ○石塚一信 委員長 今、羽田委員の方からちょっとありましたけれども、大場委員、もう一度お願いします。 ◆大場康宣 委員 今の羽田委員のおっしゃっているようなことは、「等」ということです。環境負荷の増減等ということで言っておりますので、そのあたりも含めてということです。 ◆岸武志 委員 調査をするという点では一致しているかと思うんですけれども、陳情の趣旨は当然あるわけですが、やっぱり一致をした点で言うと、先ほどのいろんな項目で、まずは調査をして、その内容と調査を切り離して考えるべきじゃないかというふうに思います。 ◆木下泰之 委員 もう一つ言っておきますけれども、これは自民党さんと公明党さんと民主党さん、それぞれ違うニュアンスで趣旨採択ということを言われて、民主党さんや公明党さんはむしろ調査の方にかなり重きを置いて言っておられたので、やっぱりその辺はきちっとされた方がいいと思います。 ◆大場康宣 委員 私ども自民党は、陳情に出された内容について、その調査も含めてということで、この趣旨に採択ということで望んだわけですから、その間、不採択、継続だったかな。そういうことがあって、異議ありでこれを採択したんですから、私どもはとりあえず自分の会派としてはこういう考え方でいってほしいという意見を述べているわけで、その案文については正副委員長にとりあえずお任せしてあるわけですから、それができ上がった時点で皆さんの中でご意見をいただければいいかなと思います。 ◆小畑敏雄 委員 今大場委員が言われたとおりであって、もっと大事なことは、意見書にするのか、要望書にするのかというところが大事なんです。趣旨採択しているので、自民党は、大場委員が提案したように要望書でいかがなんでしょうかということを申し上げているわけです。さらに言えば、文案については正副にお任せしますよ。出てきた段階で、また皆さんでいろいろと討議をすればいいわけです。 ◆稲垣まさよし 委員 先ほども請願の審査の中で、私どもの会派もいろんな意見を言わせていただいたので、その辺も当然考慮されると思います。その辺はその後、文面が出てきてからまた議論すればいいのかなと思いますので、私どもの会派は正副一任ということでお願いいたします。 ◆岸武志 委員 一度、文面や何かをつくったところで全員に回してもらえませんでしょうか。 ○石塚一信 委員長 文案ができましたら、当然この委員会で皆さんにご協議いただくわけですから、よくお目通しいただいてご決定いただきたいと思っております。  それで、「開設」という文言なんですが、「に向けて」というようなニュアンスということは皆さんではいかがでございますか。よろしいですか。一応、文面の中で、後ほど皆さんにご検討いただくという形でよろしいですか。 ◆小畑敏雄 委員 そうです。それも含めて委員長に一任です。 ◆板井斎 委員 午前中の審査の中で、その数値等について若干まだ掌握されていない部分も行政側であったかと思うので、もしそういうもので一緒に出せるものがあれば、資料としていただければと思います。 ○石塚一信 委員長 それでは、本件の取り扱いにつきましては要望書という形で国、都あてに提出することとして、内容につきましては、本日のこの委員会で皆さんにいただきましたご意見をもとに、正副委員長で文案を作成し、次回の委員会でお諮りいたしたいと思いますが、それでよろしゅうございましょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 では、そうさせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 続きまして、(1)の特別区委員長会の出席についてを議題といたします。  地方自治法の改正により、新たに議員派遣関係の規定が設けられたことに伴い、特別区委員長会への委員長の出席の取り扱いが四月十七日の議会運営委員会で協議されました。その結果、特別区委員長会への常任委員会の委員長または副委員長の出席につきましては、委員会での決定による委員派遣方式で対応することでまとまり、これに伴い、当委員会での特別区委員長会への出席については別紙の内容により派遣することといたしたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石塚一信 委員長 異議なしということで、本件はそのように決定をさせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○石塚一信 委員長 続いて、(2)次回委員会の開催についてでございますが、先日事務局からご連絡を申し上げましたとおり、五月二日木曜日午後一時三十分から開催いたしたいと思いますが、よろしくお願いを申し上げたいと思います。  それでは、次回委員会、五月二日木曜日午後一時三十分から開会いたしますことを決定いたしまして、本日の都市整備常任委員会を散会といたします。     午後一時二十四分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   都市整備常任委員会    委員長...