はじめに、
地域力推進部の
資料番号41番、「(仮称)新大田区生涯
学習推進計画」
策定支援業務委託事業者選定結果について、質疑をお願いいたします。
◆野呂 委員 まず、委託の経費は当初予定していた7百数十万円、これで契約に至ったということですか。700幾らでしたか、36万円でしたか。
◎青木
区民協働担当課長 契約についてでございますが、まだ契約には至っておりません。今月中に契約ということになります。なお、計画全体の委託も含めた予算につきましては856万5,000円でございます。
◆野呂 委員 第一次審査で、
価格評価で4点、10点のうち4点ということで、つまり価格としては少し高めだったのかと思うのですけれども、この点をどのように評価して、やはりここの
事業者が選ばれたのかということについては、どのようにお考えですか。
◎青木
区民協働担当課長 価格評価につきましては、4点ということで決して非常に金額が低いというものではございませんでしたけれども、もともとの想定していた金額を超えるものではなく、適正だということでございます。
その他の
審査項目の点につきまして、非常に優れた提案をしておりましたので、こちらということになりました。
◆野呂 委員 ほかのことについては、7.5点とか、割と高めな感じですけれども、この点が若干気になったことと、それから第一次審査の資料は、5点のうち4点、きちんとしていらしたのでしょうけれども、次点、あるいはほかの
事業者が幾つか応募していて、僅差だったのですか。70.5点というのがありますけど、次点との差とか、拮抗していたのか、それともやはりここが抜きん出てよかったのかということについて、どうですか。
◎青木
区民協働担当課長 次の業者との点数についてでございますが、特別大きな点数の差の開きはございませんでした。1点程度というところでございます。
◆荒木 委員 6
事業者応募したと書いてあるけど、大田区の業者は何業者ですか。
◎青木
区民協働担当課長 6
事業者のうち
区内企業というのはございません。
◆荒木 委員 よく分からないけど、こういう傾向の会社というのは
区内業者は全然育っていないというか、ないわけですか。
◎青木
区民協働担当課長 応募してきた業者につきましては、区内に本社を置く
事業者はなかったということでございます。
◆荒木 委員 区内にないのかと聞いているのだけど。応募した業者ではなくて、知らないですか。
◎青木
区民協働担当課長 申し訳ございません。区内にあるかどうかというのは、精緻に把握はしておりませんが、ないものと考えております。
◆荒木 委員 とにかくしつこいようだけど、こういう話になると必ず区内の業者を何とか、こういう事業のときに大田区の業者でやらないとおかしいでしょうと前から思っているのです。
なかったら育てるとか、そのぐらい長期的に考えていただきたいと思います。これ、追及したってしようがないのだけど、よろしく。
◎青木
区民協働担当課長 荒木委員のご意見につきまして、拝聴いたしました。重々踏まえて考えておきます。
◆佐藤 委員 先ほど
野呂委員も質問されていましたけど、5番の
選定基準の配点が100点満点で今回選定されました
株式会社創建東京本部は70.5点だったということなのですが、恐らく点数が一番高かったということをおっしゃっていて、先ほどのご答弁でもありましたけど、ほかとそんなに差がついてなかったというお話なのですが、70.5点は、私もよく分からないですよ、この点数だけしか見ていないから、詳しい中身ということは、これは全く理解していないですけど、あんまり高くないのかなと見えるわけですが、もともと評価というか、点数の
つけ方自体が辛かったのか、これはどう見ていらっしゃるのですか。
これは初めてではないと思うのですよね。今までも、こういう点数で委託をしているのかどうかも含めて分かれば教えていただけますか。
◎青木
区民協働担当課長 まず、今まで選定したときの点数はどうであったかということでございますが、生涯
学習推進計画につきましては、最初の策定が平成9年でございました。一度改定し、しばらく
教育委員会のほうの
プランに盛り込まれる形となりましたので、
計画自体、長いこと策定していなかったという状況がございます。
そのため、この計画の委託についての点数がほかではどうだったかということについては、ちょっと述べられない状況でございます。
ただ、100点のうちの7割ということで、決して高いとは言えないということは分かりますけれども、適正であるとこちらは考えております。点数を厳しくつけるということもあれば、そうでないところもあるという中で、7割となったことでございます。
◆佐藤 委員 先ほども
野呂委員が指摘されていましたけど、この
価格評価のところが10点満点のところ4点だったということで、決して低くないという答弁に私は聞こえたのですけど、すみません、私の
理解不足で何を言っているのかよく分からなかったのですが、でも10点満点の4点と、ほかのところに比べたらそんなに低くなかったということを言ったのかと思うのですが、ここはこの点数だけで見ますと、この
価格評価のところは大分低くなっているわけですけど、何を特に評価されて委託をすることになったのか、点数だけで判断するという話なのかどうかも含めて、ちょっとほかの5
事業者との違いというのが何か明確ではないと見えるわけですけど、もう少し詳しく教えていただけますか。
◎青木
区民協働担当課長 資料の2枚目のほうでございます。主な
選定理由というのを述べさせていただいております。こちらの業者につきましては、生涯学習の
計画策定に係る実績が非常に豊富であったということがあること。それから、区のほかの
プランについても
複数受託していて、区の方針等についての知見が豊富であったということもございます。
ただ、何よりこちらが評価した点につきましては、こちらの
事業者が出してきた
提案内容、あらゆる区民にとっての学びや「学びを地域に活かす」
施策体系の検討などといった区の方針に沿った提案が示されていたということが大きな
評価ポイントとなったということでございます。
◆佐藤 委員 点数のところでは、ほかの
事業者と比べてどうだったのでしょうか。
◎青木
区民協働担当課長 点数というところでございますけれども、
書類審査の一次と二次とございます。一次が高くて、二次が低かったというところもありました。こちらの業者については、
価格評価に関してはそれほど高い点数ではなかったものも、ほかの項目については、ほかと比較しても高い評価であったということ。それから、何より二次審査のほうなのですけど、こちらの問いかけに対して的確に答えていて信頼の置けるものであったというところが大きいものでございます。
◆佐藤 委員 点数においても、ほかの
事業者と比べても一番高かったということですか。
◎青木
区民協働担当課長 はい、点数においてもほかの業者より高かったということでございます。
◆田島 委員 細かいところを確認させてもらいたいのですけれども、今のほかの自治体からの受託の実績が豊富であるということなのですけど、どれぐらいの自治体から受託しているのでしょうか。
◎青木
区民協働担当課長 武蔵野市の生涯
学習計画、それから浦安市などがございます。また、23区においては文京区で生涯学習も含めた文化・
スポーツ等アカデミー全般の計画を策定しております。
◆田島 委員 あと、区のほかの
プランも
複数受託ということなのですけど、これはどういった
プランを受託しているのでしょうか。
◎青木
区民協働担当課長 文化振興プラン、
男女共同参画推進計画、
大田教育ビジョンなどがございます。
○松本
委員長 よろしいでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○松本
委員長 それでは、続いて
資料番号42番、
蒲田西特別出張所大
規模改修工事について。
◆須藤 委員
蒲田西特別出張所大
規模改修工事についてなのですけど、自分は大田区が保有する
公共施設のうち築30年以上経過している施設が60%もあるという現状で、
長寿命化改修実施と今後の施設の利用というのを強く関心を持っておりまして、その中でこういうことが、
改修工事についていろいろ変更があるということについて、いろいろ考えさせられるところがありましたので、お伺いしたいと思います。
今回のこの工事は、やはり幾つか問題があったと思うのですけど、
耐震性に一番問題があったということでしょうか。
◎
河原田 施設整備課長 この建物につきましては、
建物自体が古かったこともありまして、
耐震性にも委員おっしゃるとおり問題がありましたので、
耐震補強も含めての工事をする予定でした。
◆須藤 委員 もともと
耐震補強は必要と思っていたのですけど、それ以上にやはり問題があったということでしょうか。
◎
河原田 施設整備課長 工事につきましては、まず、
耐震改修の工事と、あと、内部を当然きれいにして
バリアフリー化もまだされていない建物ですので、そういった
機能更新も含めたトータル的な工事をやる予定でした。
その結果、現地のほうをその工事に入るにあたりまして、仕上材を全部取り除いて躯体を出すような状況をします。
その躯体を出した段階において
老朽化の影響もありまして、
鉄筋自体が相当さびていて、補強する箇所が相当出てきたという、その
補修箇所が多かったために、改修をするよりか改築する費用との
コスト負担と、あと、工期の関係もどんどん延びてくる状況がありましたので、
コスト、工期、
安全性の観点から今回は
改修工事が断念せざるを得なくなったという状況でございます。
◆須藤 委員 分かりました。では、当初予想していたより、やはり中を開けてみたら、余計にお金がかかるということもあり、これは誰か第三者のプロの方に見ていただいて、費用が多くかかってしまうということになったのでしょうか。
◎
河原田 施設整備課長 現場の状況を見た状態で、
設計者のほうと相談し、では、ここはどういう
補強方法ができるのかだとか、今回、耐震するにあたって、
第三者機関からの評定ももらっています。
想定していたよりも
補強部分が多くなったことによって、
評定機関からの意見ももらったりだとか、あと、
施工業者のほうで金額がどのぐらいかかるかだとか、そういったトータル的な精査の下、今回の結論に至ったということであります。
◆須藤 委員 自分の知りたいことは大体分かりました。大田区の例えば
高度経済成長のときに造った建物はどんどんこれから
老朽化して、残すか使うかと、やはりこういう判断はこれから増えてくると思うので、自分としてはこうやって早めの段階で欠点が分かって、そうやってどっちがお金がかかるかとか、工期がかかって、結果的に区民の方に迷惑がかかってしまうというようでしたら、早めに判断して、早めにこうやって答えを出すということはすごいよいことかなと思いましたので、今後、いろいろな建物で実は開けてみたら、たまたまこういうケースだったのかもしれないですけど、何かそういう問題があるようなときは、早めに判断して変えるというのはよいことかと思いました。これは今後もそういうことをやっていただきたいと思います。これは要望です。
◆荒木 委員 そもそも
都税事務所は東京都が建てたのですか、大田区が建てたのですか、どっちですか。
◎
河原田 施設整備課長 都税事務所自体は東京都が建てた建物です。
◆荒木 委員 要するに本体は東京都が建てたのだよという理解でいいのですか。
◎
河原田 施設整備課長 今回の
長寿命化の工事につきましては、元の
特別出張所の
長寿命化の工事の話です。この
長寿命化を工事するにあたって、1回
特別出張所に出ていってもらわないと工事ができなかったので、工事をするために今、
都税事務所の床を借りて
特別出張所が運営している状況です。
それで、元いた大田区で建てた3階建ての旧
特別出張所の
長寿命化工事をやろうとしたところ、状況が悪かったので、
改修工事ができなくなったというご報告です。
◆荒木 委員 ゆっくり説明を聞かないと分からないから、話なのだけど、大体、
都税事務所がエレベーターの音、3階へ行くとびっくりするようなスピードで行くし、途中で大丈夫かなと思うような音があるような建物でしょう。
それで、そうだよね、行ったことあるのですね。それで、私が不思議でしようがない、
契約解除などと書いてあるでしょう、赤で
スケジュールに。
○松本
委員長 もう1回。
◆荒木 委員
契約解除と、これはどういう意味なのかな。例えば話したら、想像以上にできが駄目だったとか、そういうことを見て、こんなことは
契約解除するよということですか。
契約解除という以上は、どこかで頼んでおいて、それを解除するということでしょう、契約を。その辺を説明してください。
◎
河原田 施設整備課長 契約につきましては、今回、
長寿命化をするという前提で
工事発注をかけて、
落札業者に契約して工事を進めていってもらったところです。
その工事を進めていく過程の中で、不具合が相当多数発見されたので、本来
設計変更で対応とかという形になっていくのですが、不具合が多くあり過ぎたため、費用対効果や工期をトータル的に考えたときに、このまま工事を続行することはできないということになりましたので、
契約解除という形で書かせてもらっています。
なので、
契約解除にあたっては、
請負業者のほうとそこまでかかった部分のお金については精算するということで話をつけまして、
契約解除という形になっています。
◆荒木 委員 この建てた人と、今、
契約解除した人は同じ人ですか。
◎
河原田 施設整備課長 当初、建物を建てた業者と、今回
改修工事として請け負った業者とは別の業者です。
◆佐藤 委員 そもそもこういう古い建物ですけど、
建て替えたり、ここでやられていたように大
規模改修長寿命化をやられていたわけですけど、どっちになるかという、その基準を教えていただけますか。
◎
河原田 施設整備課長 まず、
長寿命化でいくのか、
老朽化した場合に
建て替えるという選択肢と、あと、
長寿命化して少しでも寿命を延ばしていくという考え方と二通りございます。
一般的には、50年から60年ぐらいが
鉄筋コンクリート造とか建物の寿命として考えているのですが、今、
国交省の基準とかで極力
コストを抑えるだとか、
環境配慮の観点から、
長寿命化をしましょうということで
国交省のほうもうたっております。区もそれに基づいて、極力
長寿命化できるものについてはしていこうということで考えています。
まず、
長寿命化できるかどうかの判断をするときに、
コンクリートの状態、躯体の状態というのですか。例えば今回、
鉄筋コンクリート造ですので、
テストピースという形で
コンクリートの一部を取って、
コンクリートの
強度試験をしたりだとか、
中性化といって鉄筋のさびがどのぐらいまで進行してそうかなとか、そういったような試験をすることに
国交省の基準でなっていますので、そういった基準に基づいて
長寿命化ができそうかどうかというところの当たりをつけていきます。
また、並行して
建物自体が古いので、
建築基準法の規定だとか、そういう
基準関係も変わっていますので、もし新築にした場合に同じものが建てられるかどうかだとか、そういったものを両にらみでにらんだ上で、
長寿命化のほうがいいのかどうかというのを総合的に判断しているという状況です。
◆佐藤 委員 それで、ここの場合、
建て替えではなくて
長寿命化にした、その要因というか、原因、その点を教えていただけますか。
◎
河原田 施設整備課長 長寿命化のほうが適しているだろうという考えに至った経緯につきましては、まず躯体の状況について
コンクリート強度とかは結構高い強度が出ていたという状況で、躯体の状況の
事前調査の段階では、状況的にはそれほど悪くないだろうという状況が出ていたのが、まず1点と、取壊しをして新しく建てた場合につきましては、大田区の
公共施設整備指針という指針がありまして、その指針に基づいて新たに造る場合については、道路面に面しているところについては、
歩道状空地を2メートル以上つくりましょうという形の指針があったり、緑化を接道に沿ってつくっていきましょうという環境に配慮したような規制もありますので、そういったものを配慮しながら新築で建てていきますと、1階当たりの建坪が相当現状よりも狭くなってしまうという状況の中で、
特別出張所の機能として維持することがちょっと厳しいのではないかという状況の中、
長寿命化のほうにかじを切ったという状況です。
◆佐藤 委員 私
たち共産党区議団は、こういう大
規模改修長寿命化を活用するようにということは、この間、言ってきたのですが、ただ、ここの
蒲田西の
特別出張所に関しては、商業地で
容積率がたしか500%かな、取れるのですよね。
だから、
建て替えすると、さらに
容積率を増やせる、床面積を増やせるということがあるので、ここは
長寿命化ではなくて
建て替えをすべきだということは主張してきたのです。
結果、このようになってしまったのですけど、なぜやったのかというのは、今、お答えになられましたけど、納得できないというか、やはりよく分からないわけです。もちろん、現建物の状況がどうなっているかというのは、しっかり見る必要はあるとは思っているのですが、
延べ床面積を取れるようになるのだったら、やはり
建て替えの判断というのもあったのではないかと思いますけど、今後の
スケジュールについても、その辺、併せてどう考えるか教えていただけますか。
◎
河原田 施設整備課長 建て替えの判断につきましては、先ほど説明したとおりなのですが、今後の
スケジュールについてなのですが、要は
長寿命化工事については、費用対効果や
コスト、工期の面を考えても、これ以上はできないということで判断をしていますので、ここについては
契約解除した後に、今の
躯体関係が残っているのですけれども、これは解体をして新たに
建て替えるという計画に移り変わっていくという状況でございます。
◆佐藤 委員 ちょっとやはり最初のところで答弁いただけなかったのですけど、1階の
特別出張所の面積を
セットバックだとか、
緑地化などをすることによって、しっかりと取れないから、だから
長寿命化大
規模改修のほうにかじを切ったという判断なのですか、ここの場合は。
◎
河原田 施設整備課長 容積率、全体の
延べ面積でいけば、
建て替えれば今の容積よりも建てられると考えております。ただ、先ほど言った
歩道状空地だとか、緑化をやっていくという環境に配慮した基準を考えていきますと、1階、1フロア当たりの
面積自体が今現在は結構、道路ぎりぎりまで建っていますので、それを考えるとやはり小さくなっていくのです。
そうすると、今現在、多分1フロア250平米以上あるのですが、それが今度、
建て替えをしますと、
歩道状空地とかを除くと200平米取れるかどうかぐらいの大きさになっていきます。
その1フロアの中で
特別出張所を運営していくということを考えると、
事務所スペースやお客さんの客だまり関係の大きさを考えると、200平米ですと
蒲田西特別出張所の規模を考えたときに、小さくて運営が厳しいのではないかという判断がありました。
◆佐藤 委員 そうすると、今後もこういった
特別出張所の
建て替えにあたって、1フロア200平米取れるか取れないか、200平米と今、話がありましたけど、それが一つの基準になっていくということでいいですね。
◎
河原田 施設整備課長 特別出張所によっても、管内の人口の比率とか、町会の数だとか、状況も違いますので、一律に200平米が基準になるかどうかについては、
特別出張所の大きさや規模について変わってくると思います。
◆佐藤 委員 若干、そういうある程度、範囲があるというお話がありましたけど、ただ、
一定基準、今、示されたわけですから、私は重大な答弁だと思いますので、今後こういうところを見直すときの基準をやはりはっきりさせていただきたいということは申し述べておきます。
それと、この
補修工事に入った中で、見えない部分での劣化が多数発見されたと。ただ、
事前調査の中での
コンクリートの強度だとか、鉄筋は問題なかったということでしたけど、今後もあると思うのです。
さっき
須藤委員、たまたまかもしれないと話されてましたけど、やるたび、やるたびにたまたまでしたという話がずっとなっていったら、相当無駄なお金をずっとつぎ込みことになるわけです。
今後に生かす教訓というのはどこにあるのか、ここからの教訓を教えていただけますか。
◎
河原田 施設整備課長 今回、
契約解除、要は
長寿命化、大田区でも今まで
耐震改修工事とかというのは、数々やってきております。その中で、当然、
事前調査するのですけれども、
仕上げ材をはがさないと見えないところというのは、今までもありました。
当然、そこで新たに発見されたところにつきましては、
変更申請とか、そういったもので対応して
補強工事なり
改修工事を今までやってきたところです。
今回につきましては、その
契約解除までいくような想定できなかった範囲の悪化状況が判明されたという状況でした。
ですので、今後のどういう形で取り組んでいくかというところなのですが、基本的には
長寿命化とかをやっていくときや
耐震改修をやるときには、国の指針に基づいて
事前調査というものをやっているのですが、それに加えてどこまで事前の調査をするか。要は、工事前に調査をするということにつきましては、業務をやりながらやっているところを一部場所を変えて調べたりとかすることもありますので、あんまり大々的に調査というのは結構難しい状態と、調査だけにあまりお金をかけられないという現状もありますので、その辺を踏まえてどこまでできるかというのは、委員のおっしゃるように施設整備課、施設保全課の課題として現在捉えているという状況でございます。
◆佐藤 委員 今、請け負っている事業所は、昨年の10月29日に2億1,120万円で落札をしたということになっていまして、それでお話がありましたように、今までやっていた工事費用に関してはここで
契約解除をしますけど、支払うということになっています。2億1,120万円かな、これは全額を支払わないわけですけど、大体どれぐらい支払う、今、見積りを見ていますか。見通しを持っていますか。
◎
河原田 施設整備課長 すみません、現在、解約にあたって進めているところなのですが、設計の内容の中の項目だけではないものも出てきているのです。というのは、
仕上げ材をはがしてここも調査しなければいけないと、ここがおかしいということは反対側もおかしい可能性があるから、プラスアルファ調査しなければいけない、そういうことをくり返してきたので、今回の設計にないプラスアルファの調査項目とかも出てきたので、見積りを取り直して
設計変更をして、今、対処しているという最中でございます。
すみません、今、手元には幾らまで払うかといった試算についての資料がございませんので、幾らというのは今、答弁することはできないです。
◆佐藤 委員 先ほど、事前の調査にお金をかけていられないという話があったのです。だけど、事前の調査にお金をかけないと結局、今、答えられませんでしたけど、
契約解除に伴って無駄なお金を払うわけですよ。これ、区民のお金ですよ。
ですから、どこに線を引いて、それで
事前調査をしっかり行った上で、大
規模改修長寿命化工事と入っていかないと、契約しました、工事を始めます、できませんでした、では今までのお金はどぶに捨てますでは、これ、話は通らなくなると思うのです。
今回は、初めてのケースですから、大きな教訓にしていただいて、二度とこういうことを繰り返さないようなしっかりとした基準を設けて進めないといけないと思いますので、ちょっと今日はここまでしかお答えできないと思いますから、ぜひその基準を明確にしていただいて、この
委員会ではないと思いますけど、議会のほうにも報告をしていただきたいということは強く要望しておきます。
ごめんなさい。
特別出張所の規模のことについて、
地域産業委員会ですから、詳しく聞きたいと思っているのですが、
特別出張所が当初、今、
都税事務所の1階に入っていたものを今度は移転しようと思っていたところが、解体工事に入るわけですから、ここに移転できなくなったと、
蒲田西特別出張所というのは、今後、どうなる予定でしょうか。
◎
河原田 施設整備課長 先ほど資料の
補足説明でしたのですが、今後、解体して
特別出張所自体が今、仮移転を
都税事務所のほうにしております。
都税事務所自体も改築の計画がございますので、その改築の解体工事が始まる期間が来年のゴールデンウィーク後に解体工事が始まる予定になっています。
ですので、少なくともゴールデンウィーク前には
特別出張所として、今の場所から出ていかなければならないという状況です。
その工程を考えると、
特別出張所の移転場所の候補として、今あるところを解体して仮設のプレハブを建てて、そこに入ってもらうか、もしくは周辺に
特別出張所の機能を賄えるような空き事務所、そういったものがあるかというところを、今、仮設へ建てる方法と、賃貸で周辺のところの物件があるかというところと両方を調査しているという状況でございます。
◆佐藤 委員
特別出張所は、もちろん地域の区民の方がいろいろな住民票を取りに来たりだとか、印鑑証明を取りに来たりだとか、そういった事務の仕事があると同時に、地域力の地域の要の一つだと私は思っているわけです。
あと、防災などの面でも、台風などの一時避難場所みたいな形でなっていたり、避難所になっていたりする場所でもあるのですが、民間のビルに入居するとか、あと、プレハブは最近のプレハブはいろいろなプレハブがあるから、簡単には言えませんけど、そういうもので対応するのかということを聞いていると、やはり一般的な文書発行などの業務はできるのでしょうけど、そのほかのいろいろ担っている機能の業務というのができるのかという面で、大分不安に感じるわけですが、その点については、今、検討されているのかどうか、どのような見解を持たれているのか教えていただけますか。
◎東穂
地域力推進部副参事〔
計画調整担当〕 今、申し上げましたプレハブ、賃貸、いずれも今後検討していく中で、
特別出張所の運営が先ほどおっしゃっていた窓口業務のみならず、地域力の要というところもございますので、そういった運営が適切に遂行できるように今後の建物を考えていく中でも、検討しているところでございます。
◆佐藤 委員 例えば入新井
特別出張所は、Luz大森に入っているわけです。ここは残念ながら土地は大田区のものなのですけど、建物は大田区のものではないので、大家にいろいろ遠慮しながら
特別出張所が運営というか、あそこで仕事をするという形になっていて、水害ですよね、大雨だったり台風だったりがあったときに、多くの
特別出張所では、一時的に地域の住民の方に来てもいいですよと開放できるのですけど、あそこの入新井
特別出張所などは不特定多数の方が来ては困ります。特に土曜日とか日曜日だとか夜間とか、困りますという形で入れないということで、ほかの場所をわざわざ開放するということなどもやって、なかなか
特別出張所の職員がそちらのほうまで行ったりということで大変な思いをされているわけですけど、そういうことをやってはいけないと思っているわけです、例えばなのですけど。
その点も含めて、しっかりとニーズに応えられるような仮移転場所を確保できるかどうか、これは今、探している場所ですから、まだ明確なことは言えないのは分かるのですけど、そういうことも含めて答えられるような基準を持って仮移転場所を把握、今、しようとしているかどうかということをお答えいただけますか。
◎東穂
地域力推進部副参事〔
計画調整担当〕
特別出張所の機能といたしまして、地域防災を担う点でも重要な拠点でございますので、そういう地域防災を遂行できるような、そういった物件を検討していくと、そこは外せないところだと考えております。
◆野呂 委員 最初に今年2月、
蒲田西特別出張所の条例改正がありましたね。住所が変わるので、秋頃に引っ越しということ。
そうすると、この
スケジュールが狂ってしまったので、また新たに条例改正が必要だと思うのですけれども、この点はどう考えているのですか。
◎東穂
地域力推進部副参事〔
計画調整担当〕
特別出張所設置条例に関しましては、第1回定例会のほうで
蒲田西特別出張所の位置の変更ということで議決をいただいているところでございます。
先ほどもお話しした内容とも若干重なるのですけれども、現在、今の旧庁舎の場所にプレハブの庁舎を建てる、あるいは賃貸で別のところに建てるというのを、今、借りる等、検討している段階でございますので、必ずしも今すぐに何か変更とか、そういったことは今のところはまだ考えておりません。
◆野呂 委員 ただ、条例では秋以降というか、そのころを見越しての条例改正だったと思うのですけど、その
スケジュールはずれてしまいますよね。その点については大丈夫なのですか。
◎東穂
地域力推進部副参事〔
計画調整担当〕 今回、第1回定例会で条例改正を出した際に、まだ
特別出張所の移転日について確定していなかったことから、施行日については規則に委任するというところで出させていただいているところですので、まだ確実に
スケジュールというところでは条例の中には入っておりません。
◆野呂 委員 たしか秋頃というご説明だったと思ったので確認しました。
この条例改正をした時点とか、それから今、
河原田課長がいろいろ説明してくださいましたけど、
仕上げ材で隠れた部分についての劣化などは分からなかったのですか。何月に分かったのですか。
◎
河原田 施設整備課長 この状況につきましては、工事が始まって2月後半から3月ぐらいに状況が設計と違う状況が出てきたところが一部出てきました。それから、その違う状況が出てきたところに合わせて、ほかの部分も違うところがないのかということをプラスアルファで調査を続けていったところです。
3月いっぱいぐらいをかけまして、ある程度、状況と
コスト関係、工期関係というもの、安全の観点、その3点がバランスが取れないということが3月いっぱいぐらいに大体明らかになってきましたので、その辺で4月に入って方向性を明らかにしていったという状況でございます。
◆野呂 委員 昨年に契約して
改修工事が始まって、その時点ですぐに分からなかったのは残念だったなと思うことと、それから、平成29年の
委員会でここの建物について区の
耐震性能がありますよね。それが0.51だったと。これは、区の基準で言うと倒壊、あるいは崩壊の危険性があるという建物だと課長が答弁しているのです。ご説明していました。
そうすると、それほど危険で倒壊のおそれがある
耐震性能も0.51というものを、やはりあえて
長寿命化に踏み切ったのは先ほどから説明している建物が接道緑化のためにセットアップで250平米が約200平米になるということ、細長い建物になってしまうということ、どうしてもそういうそっちを取ってしまったかということを非常に思うのです。
だから、佐藤委員が先ほどからご指摘していましたけど、やはりあの時点で築51年ということで同時に行われていた大田区民センターは壊したのですよね。
耐震性能0.48で壊したのです。
だから、0.48と0.51とそんなに差はありますけど、大田区民センターを壊して
建て替え、こちらは0.51でも
長寿命化ということで、その辺の区の判断がこれでよかったのかということは、やはり今回のことからも非常に感じておりまして、その判断をする専門の部署として、きっと以前もある体育館で
仕上げ材をはがしたところひどい状況で、たしか委託のお金が積み増しをしなければいけないということ、これはやはりいっぱいあると思うのです。隠れた部分は見えない部分があると思うのですけれども、でも今回のように、同じように進行していた施設が似たような条件でありながら、大きく判断が異なっていくということについては、もう少し慎重であるべきかなというのは、今回のご報告から非常に感じました。
特にここについては、遅れて遅れて昨年の
委員会でも1年遅れますと、
都税事務所の実施設計が遅れますと、ずっと遅れてきた場所ではないですか。だから、そういう点について、やはり区として今後慎重であるべきかということは私も思いますので、建築の専門家として、その辺についてもう1回ご意見というか、同時に進行していっても判断が違っていくことについても含めて、今後の様々な建物がありますので、ご見解をお願いします。
◎
河原田 施設整備課長 まず、先ほど回答したものと重複するものがあると思いますが、解体に踏み切るのか
長寿命化でやっていくのかの判断につきましては、建物の構造の状況や、あと、
建て替えた場合にそういった機能をそこで維持できるかどうかだとか、そういったものの両面から判断していくというところです。
今回、
蒲田西特別出張所につきましては、先ほど言ったように
建て替えをしたときに
延べ面積は大きくすることは可能だったのですが、1フロアに対しての面積関係は小さくなってしまうだろうという中で、今回、
特別出張所の仮移転を何回か繰り返しながら
都税事務所と今の旧
特別出張所の改修や
建て替えを両にらみでやらなければいけないという状況の中で、今回については
長寿命化したほうが工期も短く済むし、仮設のプレハブとかも当初の段階ではいらないでできるだろうという中で、ここについては
長寿命化に踏み切ったというところです。
なので、今後も委員が言われるように、
長寿命化をしたほうがいい建物なのか、
建て替えたほうがいい建物かというものについては、今後も慎重に判断していきたいと考えております。
◆野呂 委員 もう既に
改修工事の契約をしていたり、様々な税金がそこに投入されていることと、何よりもそこで暮らしていらっしゃる蒲田の地域の方たちに何か大きなご迷惑をおかけしてしまうということだと思うのです。
今回の大
規模改修工事に伴う工期の延長に伴って、蒲田のまちづくりの中で言われていた、ふれあいはすぬまの移転も変更になってくると思うのです。これについてはどうなっていくのですか。ご説明がなかったのですけど。
◎
河原田 施設整備課長 ふれあいはすぬまの移転につきましては、まず
都区合同庁舎のほうができて、そちらのほうに入る機能が結構ありますので、それが完了して、ふれあいはすぬまのほうが、空いた時点で解体という形を考えております。
ですので、
都区合同庁舎の着手が1年遅れたということがありますので、そこにつきましても、ふれあいはすぬまのほうに当然影響がありますので、今の段階ですとその1年遅れた分、解体関係も1年遅れるという形で考えています。
◆野呂 委員 結局全てが落ち着くのは、一体、令和何年頃なのですか。
◎
河原田 施設整備課長 令和8年度に工事が完了する予定ですので、あと、引っ越しの時期とか、そういったものもありますので、その辺の調整はありますが、令和8年度前後のところで解決するという形で今、考えております。
◆野呂 委員 先ほど
蒲田西特別出張所を賃貸か、あるいはプレハブと、佐藤委員もおっしゃっていましたけど、矢口特別支援学校の今、プレハブがあるのですけど、大変堅固なのです。びっくりするぐらい。
それで、やはり人様のところを賃貸してやるのではなくて、もしそれが無理だったら仮庁舎ということであれば、プレハブの機能も今、大変優れているので、そしてきちんと整備して、そこが一つのきちんと
特別出張所の機能として区民がいつでも自由に利用できるような体制というほうが私はいいのかと、そのほうが安心して災害時等でも利用できるし、その辺は
コストの面だけではなくて地域の方々にご迷惑をかけてきた、この間を振り返りながら、ぜひご判断いただきたいと思います。
◆小峰 委員 今後の建物について伺います。旧庁舎を取り壊すということで、新たな設計をここで組み直すと認識しています。今、新型コロナで新しい日常ということで、社会も大きく変化をしておりますので、先々を見据えた新しい区民サービスというところで内容の置き込み方も機能が充実できるように調査しながら、新しい新庁舎というところでは、大変期待するところなのですけれども、これは要望になりますが、その取り組みなどを伺わせていただければと思います。
◎
河原田 施設整備課長 今後の話なのですけれども、本当であれば、ここにつきましては
長寿命化を行った後、
蒲田西特別出張所の仮移転という形で
都区合同庁舎が終わるまでの仮移転でやって、その後、
蒲田西地区の地域活動拠点として利用する予定でした。
ですが、今回、それがかなわないということになりましたので、最終的な活動拠点はどこかへ確保しなければいけないというものを前提とした中で、今度は改修ではなくて
建て替えなければいけないということもありますので、では、それを前提とした上で、今、委員がおっしゃられるように、どういった機能をここに一緒に合わせ持つような形のものがいいのかどうかにつきましても、関係部局と今後協議して計画を進めていきたいと考えております。
◆小峰 委員 期待しております。よろしくお願いいたします。
◆荒木 委員 何か話を聞いてだんだん腹が立ってきて、ちょっととんちんかんなことを言うかもしれないけど聞いてください。
あなた、今、2メートル
セットバックしなければいけないから、執務する面積が少なくなると言いましたね。だから、
長寿命化を推進したのだと、そんな趣旨のことを言いましたよね。
それ、一般の人が聞いたら怒りますよ。2メートル
セットバックしたらと行政が言っているのでしょう。そうでしょう。例えば池上通りなどもビルを建てようとする、家を建てようとする、そうすると道路から6メートル離して建ててくださいなどと、そんなことを言われてみんな苦労するのです。
それを言い出しっぺの行政が2メートル下げるという話で、そのために執務室が減るから何とか
長寿命化にしようなどと発言をしたけど、それ一般の人に言えるのですか。何かおかしくないですか、そうしないと
長寿命化したらそこの辺りはだんだん何十年かかるか分からないけど、そこのところでたまたまそこの場所だけ多分、最後まで残るのですか、
長寿命化したおかげで、道路が
セットバックしないことで。
◎
河原田 施設整備課長 歩道状空地の話につきましては、
公共施設の整備指針ということで、区の姿勢としてこういう
歩道状空地をつくっていきましょうという形で決めている指針でございます。
これ、なぜかといいますと、まちづくりを考えていく上で、民間の建物につきましても、民間の建物は一定規模、ある程度大きいものですけれども、大きいものを整備する場合は周辺に配慮して
歩道状空地をつくってくださいだとか、緑化をしてくださいというものも併せて指導している立場がございます。
ですので、公共建物を建てるときは、率先してそういったものをつくっていかなければならないだろうということで、
公共施設の整備指針として
建て替えにあたっては、ほかの民間の
事業者の見本となるように
歩道状空地の整備とかを進めていると、そういう状況でございます。
◆荒木 委員 何か矛盾しているのです。それだったら率先して、2メートル下げるべきです。執務室が小さくなろうが、何しようが、それが民間に対する姿勢でしょう。
◎
河原田 施設整備課長 ですので、
建て替えにあたっては、
歩道状空地をつくる計画をする考えでおります。
○松本
委員長 かみ合っていないですね。
◆荒木 委員 かみ合ってないですと。私の言っていることは分かりますか。細かいことは分からなくていいのです。大きな意味で分かりますか。下げなければいけないから、面積が狭くなるから
長寿命化をして何とかしようと思っているのでしょう、今までの面積で。
◎
河原田 施設整備課長 法律や何かの考え方の問題なのですけれども、例えば法律関係が今の法律に合わせて建てたものが何十年かすると法律改正で厳しくなって、新しく
建て替える場合にはできなくなる場合とかはあります。
そういったものは違反建築とか、そういうものではなくて既存不適格という扱いをして、その建物が建っているまではやむを得ないですよねという解釈をします。
今回の
歩道状空地についても、建物が存続している間はやむを得ないですよねと、
建て替えをするにあたっては指針に基づいて
歩道状空地を2メートルつくっていかなければならないというお話をしているというところでございます。
◆荒木 委員 まあいいや、今度、1対1でやりましょう。今度、何か機会があったら、ぜひ討論したいと思います。民間をなめてはだめだよ、本当に、分かりますか。捨てゼリフみたいで、ごめんなさい。
◆高山 委員 今の
荒木委員の話ですけれども、そのとおりで、区が作った指針なわけですよね。それに基づいて
建て替えるのであれば、2メートル
セットバックをして
歩道状空地をつくって、より周辺とか環境とか、そういうのに配慮していきましょうということなので、もしその基準が今回
建て替えるにあたって、足かせとなって
長寿命化を選択する方向に進んでしまったということであれば、その基準そのものがどうなのだろうかと、本当に基準として合っているのかということも含めて、トータルの観点で考える必要があるのではないのか。
荒木委員の言うとおりで、区が作った指針であれば、区が率先して実行して皆さんもよろしくお願いしますと姿勢を見せるのが行政です。まして自分たちで作ったルール、考え方ということですので、その辺も含めてトータルでこれから
長寿命化をしていくのか、
建て替えをしていくのか、築40年、50年超えた建物をどうしていくかというのも
公共施設の整備方針もありますし、改めて一つ一つ進めていく上で考えていただけたらいいかと思います。
◆須藤 委員 1点気になるところがあったのですけど、先ほど
野呂委員のほうから、ここの建物は
耐震性が0.51という話だったのですけど、これは
耐震改修する前の話で、
耐震改修すれば、これはどのぐらい数値がいくという見積りだったのか、お聞かせいただけたらと思います。
◎
河原田 施設整備課長 改修後については、0.75以上を目指しての補強で考えておりました。
◆須藤 委員 自分はどちらかというと、今ある建物をできるだけ使ってほしいというのを強く思っていて、ただし、
荒木委員の話したように、率先して空地を設けるとか、いろいろな要素があると思うのですけど、その中で今回、一番大きかったのは、やはりどちらかといいますと耐震化して、少しでも建物を長く使っていただくということを重きを置いたのですけど、区としては、やはり
セットバックというところが大きくあったのか、たまたまそれを何か言い訳にしてしまったのかというのが、ちょっと気になったので、お聞かせください。
◎
河原田 施設整備課長 歩道状空地で建坪自体が少なくなるというものについても、一つの要因ですけれども、それだけで決めたわけではございません。
長寿命化をすることによって、
躯体関係が残りますので、
コストの軽減にもつながるし、工期の縮小にもつながるという利点もございますので、そういったものトータル的に考えて判断した結果でございます。
◆須藤 委員 では、また、こういう問題が出ると思うので、やはりいろいろな多分、箇条書きでもいいので、ある程度、こういういろいろな要因を出してみて、その中での判断だとしないと、今のところを突かれると多分、自分でも一般区民として見たら、何で区は
セットバックしないのかという話になったら、全くそのとおりだと思いますので、もっとちゃんとした本質的な理由があったと思いますので、そういうのをちゃんと出した上での、たまたまこういう部分だったというのか、これが一番大きかったのかというのを出していただけたらと思います。要望です。
○松本
委員長 それでは、
地域力推進部の報告に伴う臨時出席説明員の方は、ご退席いただいて結構でございます。
(
理事者退席)
○松本
委員長 次に、観光・国際都市部からの報告に対する質疑をお願いしたいと思います。
はじめに、
資料番号30番、「国際都市おおた」推進の取組について、質疑をお願いします。
◆小峰 委員 災害が発生して日本語が不得手な外国人を支援する必要があるということでのボランティアの取り組みというのは、大変重要であると受け止めています。
改めて伺いますが、災害時、どのような具体的な支援をするということを目的とされているのか。そして、そのための訓練はどのように展開されているのか、ホームページなどで拝見しましたが、そこ2点、伺います。
◎塩沢 国際都市・多文化共生推進課長 こちらの講習会の目的でございますが、外国人も地域に住んでいる方が避難してきた場合に、やはり日本語が不得手、十分に日本語の説明が分からない、避難してもどうしていいか分からないという方が、家族がいらっしゃると思います。
そういった方に対する支援をするためのボランティアとして様々な広いところから集めまして、災害に避難したときにも十分に本人が対応できるような支援を行っていくということが目的でございます。
内容につきましては、今、ここのところ、こちらにも書いてございますように、Zoomでの講習というのが多いのですが、その中でも実際に外国人を支援するためにはどのような知識があったらいいのか、どういった言葉で、今、当課のほうではやさしい日本語ということで進めておりますが、そういったコミュニケーションをとる取り方とか、災害に必要な、要するに避難所で説明する方の翻訳というか、通訳も含めてできるような、そういった体制を講習会の中で行っております。
また、訓練におきましても、そういった実際に想定されるところの訓練に対応できるようにして実際の訓練も行っております。
◆小峰 委員 避難してからの支援ということが分かりました。
そして、今までも何回か重ねていらしているとホームページでも受け止めたのですけれども、これを重ねてきまして、今はコロナ禍なので、Zoomが中心であり、実際の避難訓練というのも難しい状況だとは思うのですが、その中で課題などが出てきていると思います。その課題を受け止めた今後の方向性などがあれば教えてください。
◎塩沢 国際都市・多文化共生推進課長 これまで、やはり今現在、こちらのほうの災害時外国人支援ボランティアとして登録している方が40名の方でございます。その中の外国人の方が2名入ってございます。
様々な大田区全体、避難所と言われるところは、かなりの数がございますので、やはりこういった実際にボランティアをする方をより増やしていく、まだこの事業自体が平成30年からの事業でございますので、それより対応できるように区内全域にわたってこういった人を育成していく、養成していくことが課題と考えてございます。
◆小峰 委員 増やしていくという課題というところで、今後、ネットワーク、ボランティアの方のネットワークというのはどのような状況でしょうか。例えばコロナ禍だと、なかなか集まりにくい、何もしないと自分が支援員だということも忘れてしまうこともあるのではないかというところでの、何かネットワークなどあれば教えてください。
◎塩沢 国際都市・多文化共生推進課長 継続するために、このボランティアにつきましては、1年に1回の更新をお願いしてございます。
一度講習会を受けた方が全てボランティアの登録の対象になっておるのですが、翌年以降、同じように講習会、また訓練、訓練は国際都市おおた協会で行うものもありますが、実際に地域での避難訓練というのもございますので、そのいずれかに翌年、どれかを受講、または訓練に参加していただくことが条件となっておりますので、継続するためにはそういったところを増やしていくということを確実に行っていきたいと考えてございます。
◆小峰 委員 あと、もう一つ、それが実際に発災時に大きく貢献するためには、もう一方で本当に外国人の方が本来の避難訓練に多く参加していただくということがすごく重要ですので、そこら辺の救護というか、ボランティアの方々がふだんからアンテナを張り巡らせて、いろいろと活動していっていただくことが理想ではあるのですが、なかなかそれも難しいというところでの課題を私は私で受け止めているのですけど、そこら辺は区のほうはどう感じていらっしゃるのでしょうか。
◎塩沢 国際都市・多文化共生推進課長 今回のこの講習会につきましても、区の防災危機管理課の職員のお話と、また、民間団体の代表者のお話をさせていただくことになってございます。
その中で、ボランティアの意識づけというところも大きくやっていただいているところでございますが、今、おっしゃったように、外国人自身がやはりそういったところを認識しないと、何らかのときに避難所のほうにも行けない状態というのは出ていると思います。
そういうときに、こちらのほうとしてもいろいろな機会を捉えて避難訓練があるということを周知していく必要があると考えてございますので、そういったところの取り組みを進めてまいりたいと考えております。
◆小峰 委員 具体的な取り組みとしては、掲示板に防災訓練に外国人の方も、どうぞ来てくださいと、コロナが落ち着いてからだと思いますが、そのときにボランティアも行きますよという安心した掲示があると、また違ってくるのかと思いますが、いかがでしょうか。
◎塩沢 国際都市・多文化共生推進課長 今、委員のご指摘のとおりだと思います。今後の中で、そういった取り組み、掲示板への周知活動等の取り組みを検討してまいりたいと考えてございます。
◆田島 委員 次のおおたこども日本語教室なのですけれども、日本語教室を実施することによって、就学につながっているというか、そのことが開催結果でも分かるのですけれども、これちょっと心配なのが、保護者への日本語の学習というのでしょうか。多分、子どもだけではなくて、保護者も日本語が苦手というか、まだ習得できていないという状況もあるのではないかと思うのですけれども。
例えば、6歳とか、そういった小学校入学前とかですと、まだ小さいので、多分、保護者も一緒に来られたりとか、そういうこともあるかと思うので、だったら一緒に日本語を学んでもらうとか、そういった親子で日本語を学習するような、そういった仕組みも必要なのかとは思うのですけれども、そういった何かニーズというのでしょうか、そういった要望というのは現場のほうからは出ていないでしょうか。
◎塩沢 国際都市・多文化共生推進課長 そういった今、ご指摘のところのニーズにつきましては、ちょっと私も経験が浅いもので、そこまで十分把握してはございません。ただし、保護者に対しては、こちらのほうは子どものための日本語教室でございますが、大人のためにもそういった世代に対しても初級講座や中級講座といった日本語講座を既に開設してございます。いろいろな民間団体におきましても、そういった日本語講座というところを主催して、対応していただいておりますので、日本に来て初めて日本語を学ぶ方を様々な世代を対象として、教室を開催しているところでございますが、委員のご指摘のところの親子に関しては、今後の課題として受け止めさせていただこうと考えてございます。
◆田島 委員 一番、一緒にできれば効率的かなというのもありますし、また、そういったほかの教室とか、たしか国際都市おおた協会のほうでも学校プリントを読もうとかというのもやっていたりとかしていると思うので、そういった案内をここに来ている子どもたちの保護者に伝えていくというのですかね、そういったことで広報とかにも力を入れていっていただいて、できるだけ日本語を学習してもらうというか、子どもだけではなくて親御さんも学んでもらうという、ちょっと広がりを見せていただいて、より日本語に慣れ親しんでいただくというか、そこに努めていただければと思いますので、要望でございます。
○松本
委員長 それでは、続いて、
資料番号31番、平和都市宣言記念事業について。
◆佐藤 委員 これ、まず内容なのですけど、平和記念式典とステージアトラクションと書いてありますけど、中身を教えてもらってもいいですか。
◎山本 文化振興課長 現在、まだ予定でございますけれども、平和記念式典のほうは花火の祭典のときにも行っている宣言文の朗読とか、あと、黙とう、また、子どもたちによる合唱などを計画しているところでございます。
ステージアトラクションにおいては、内容を今、集めているところでございますが、平和の記念コンサートということの内容で
事業者との調整を図ってまいります。
◆佐藤 委員 たしか去年、中止になったということで、花火も昨年も今年もオリンピックが開催されるということで、警備の関係でできないということでこのようになっているということと、あと、新型コロナの影響ということもあるのだと思うのですが、こういう時期だからしようがないと言えばしようがないのかもしれませんけど、2年連続で花火もできないし、縮小していくような感じでとても何か寂しい思いをしているところなのですが。
確認したいのは、昨年はこういった区民ホール・アプリコで平和記念式典と、今、課長がおっしゃったようにステージアトラクションの中で平和記念コンサートというのを予定していました。
そのほかに、8月15日前後にアプリコの地下展示室などで平和原爆パネル展、あと、児童館での平和映画キャラバンというのも平和都市宣言記念事業として行っていたわけですけど、パネル展だとか、平和の映画キャラバンをやらないのは、これはやはりコロナの影響なのですか。
◎山本 文化振興課長 今回、
委員会のほうにご案内させていただいている平和都市宣言記念事業としては、花火と記念式典ということで、花火を昨年に引き続き中止ということでご案内しているところでございます。
パネル展、また平和のキャラバンについては、時期が違う中で計画はしてまいりたいと思います。特に、児童館へのキャラバンとかは、冬の時期とか、そういう時期に実施しているものですから、そのような時期に実施をする計画でございます。
◆佐藤 委員 昨年の1月の
地域産業委員会で、令和2年度の大田区平和都市宣言記念事業ということで、今言ったように映画のキャラバンと、あと、原爆パネル展というのも一緒にやっていたわけですよね。今回、同じように今年はこうやりますといって載ってこないから、やらないのかと普通思ってしまうし、あと、やはり8月にやるというのが意味があると思っているわけです。
8月というのは、終戦の日だったり、広島や長崎に原爆が投下された日だということもありまして、毎年テレビや新聞や雑誌などで平和に関する様々な特集が組まれるということで、区民の皆さんも平和の問題だとか、戦争の問題だとか、こういうことに関心が高まる時期に私は合わせてこういう平和都市宣言記念事業というのはやられていたと理解しているのですけど、何か冬の時期にと今、おっしゃいましたけど、何か変わったのですか。
◎山本 文化振興課長 今、委員のお話しいただいた点、パネル展とか本庁舎でやっていた時期もありますが、コロナの関係とかで1階の展示スペースとかがなかなか活用できないという事情もありますので、今、委員からご指摘いただいたアプリコでの展示とかの可能性については、今後の内容を詰めていく段階で検討はさせていただきます。
◆佐藤 委員 今、コロナで結局、予定してもできないこともあるということは重々承知はしているのですが、その中でもできることを少しでも始めていくということが私は大事なことだと思っているので、昨年、わざわざこの1階ではなくて、アプリコの地下展示ホールでということも予定して進めていたわけですから、ぜひそんなことも多くの人に見てもらう、また、コロナの時期だからなるべくソーシャルディスタンスをどう確保するかということも、考慮した上で平和都市宣言記念事業をしっかり進めていただきたいと思いますので、強く要望しておきます。
○松本
委員長 よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
◆荒木 委員 それ以外でいいですか。
○松本
委員長 いいですよ。
◆荒木 委員
特別出張所の皆さんも今度のコロナ禍で、非常に頑張ってやってくれているのに感激しているのです。それで、特に私、新井宿
特別出張所ですけれど、新井宿
特別出張所にこんなのが貼りだされたのです、出口に。