• "B滑走路西向き離陸"(/)
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  1. 大田区議会 2020-03-02
    令和 2年 3月  羽田空港対策特別委員会−03月02日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    令和 2年 3月  羽田空港対策特別委員会−03月02日-01号令和 2年 3月  羽田空港対策特別委員会 令和2年3月2日                午前10時01分開会 ○田中 委員長 ただいまから、羽田空港対策特別委員会を開会いたします。  初めに、本日の審査予定についてお諮りいたします。  まず、本委員会に新規に付託された陳情3件の審査を行い、その取扱いまで決めさせていただきます。  続いて、継続分の陳情について状況変化がないか、確認をいたします。その後、所管事務報告を受けたいと思いますが、これにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、そのように進めさせていただきます。  それでは、審査事件を一括して上程いたします。  今回、本委員会には、新たに3件の陳情が付託されました。  まず、審査の方法について、委員の皆様にお諮りいたします。  今回、付託された陳情については、全て羽田空港機能強化に関するものであります。取扱いについては、1件ずつ各会派のご意見をお伺いしますが、質疑につきましては、一括して行うことが効果的と考えますので、3件を一括して上程したいと思います。  これにご異議はありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  それでは、2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情、2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による羽田住宅街騒音公害に関する陳情及び2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情の3件の陳情を一括して上程いたします。  原本を回覧いたします。  (原本回覧)
    ○田中 委員長 なお、審査時間を考慮し、書記の朗読は省略いたします。  理事者の見解を求めます。 ◎中村 空港まちづくり課長 2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情についての理事者見解を述べさせていただきます。  まず、陳情の趣旨でございます。  本陳情につきましては、東京都知事の増便容認を撤回するよう求める意見書並びに、国に対して実機飛行確認を中止し、運用開始を行わないよう求める意見書を提出することを求めてございます。以上が、陳情の趣旨でございます。  陳情者は、国が進めてきた住民説明会などは、パネル表示や職員が説明する一方通行のオープンハウス型であり、住民の意見を聞いたとは言えないとしております。オープンハウス型説明会は、参加者の関心のある課題等について、直接、具体的に説明を受けることができるという形であり、長時間、職員が参加者の質問に対応するなど、丁寧な説明の方法の一つであると考えてございます。  一方で、質疑応答が共有しにくい点もございますので、国は、ニュースレターやホームページにより、参加者などからの意見を公開し、意見の共有に努めるとともに、寄せられた意見などを踏まえた対策を講じていることから、住民の意見を聞いていないとは言えないものであると考えてございます。  また、昨年、都知事が、関係自治体の区長の同意があったとして、新飛行経路を認める意見を国に出しており、都民の意見を無視するとしておりますが、都知事は、8月8日、我が国の国際競争力の向上や東京2020大会の円滑な実施のため、羽田空港機能強化は極めて重要であり、国に対しては、来年春からの導入に向け、必要な手続きを着実に進めるとともに、都民の理解がさらに深まるよう、引き続き丁寧な情報提供や騒音、安全対策を着実に実施するように求めており、都として今後とも積極的に協力してまいりますとコメントを出しており、機能強化を進めることだけではなく、都民の理解が深まるよう、引き続きの丁寧な情報提供、着実な対策なども求めてございます。  なお、関係自治体の区長から同意を得たという事実はございません。  次に、陳情者は、国は新飛行経路の環境等への影響を検証しないとしておりますが、国は、実機飛行確認に際しまして、騒音測定を実施しているほか、大気汚染についても、今年度、測定するとともに、運用開始後においても測定し、結果を公表するとしており、検証しないとは言えないものと考えます。  最後に、実機飛行確認を実施するのは、区民の意見を聞かず、地元区民が受ける影響を無視するものであるとしておりますが、地域の方々から、今回の実機飛行確認による確認、いわゆる試験飛行を求める要望も出ており、他の自治体の住民などからも要望が出ていたことを踏まえ、国は1月30日から実機飛行確認を実施したものであり、区民の声を無視しているとは言えないものと考えます。  なお、実機飛行確認は、北風運用は2月5日、南風運用につきましては2月12日に終了してございます。  区としましては、引き続き、区民の皆様へのより丁寧な情報提供の継続、航空機騒音の軽減などの環境対策落下物対策を含む安全対策などについて、確実に取り組んでいただくとともに、その検証や評価を含めたさらなる対策の強化・徹底を国に対し強く求めてまいります。  続きまして、2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による、羽田住宅街騒音公害に関する陳情についての理事者見解を述べさせていただきます。  本陳情につきましては、新飛行経路実機飛行確認において、ご自宅で100デシベルという大きな騒音を計測したことや、目前に航空機が迫ってくることなどから、健康被害が心配であるとして、新飛行経路によるB滑走路からの離陸を変更するよう、国へ求めていただきたいとしております。以上が、陳情の趣旨でございます。  まず、陳情者は、市街地を飛行しないものの、市街地に近く、ご自身のご自宅からの距離は、300メートル以内としておりますが、B滑走路の西の端部から羽田の市街地までの距離は、約750メートルであり、ご自宅から飛行機までの距離が、300メートル以内ということはないと考えます。  次に、陳情者は、目の前に大型機が迫ってくるとしてございます。離陸する航空機であることから、高度が低く、比較的、航空機が大きく見える状況ではございますが、離陸方向が西向き、川崎方面であることから、羽田市街地に迫るということはございませんので、個人の印象、感覚と受けとめられるものでございます。  また、健康被害に関してご不安を抱えておられますが、国が説明会資料等で配付している資料によりますと、健康への影響に関して、航空機騒音に関しては、様々な受けとめ方があるかと思いますが、時間を限定しており、夜間のお休みになるまでの時間帯である点、建物の中では屋外に比べて音が大きく低減される点から、健康への影響は考えにくいものと考えているとしてございます。  次に、陳情者が計測された日時は定かではございませんが、100デシベルを計測したとしております。国は、南風時の実機飛行確認に際し、最大騒音レベルの推計値を公表してございます。  測定された数値では、B滑走路の西端から約1.3キロメートル地点、国が示しているB滑走路から離陸後、500フィート付近から約1.1キロメートル地点に位置する羽田小学校におきましては、2月3日に計測した最大騒音レベルは、85デシベルでございます。経路下になります川崎市の国立医薬品食品衛生研究所につきましても、2月5日と7日に計測した最大騒音レベルは、94デシベルとなっています。  したがいまして、最大騒音レベルとしては、100デシベルという数値は考えにくいものと思われます。区としましては、今回の実機飛行確認におきまして、羽田小学校などで計測され公表されている数値に関して、国に対し、検証・分析を実施し、その上で必要に応じた対策を講じるように求めているところでございます。  また、これまで国が示した取り組み状況を注視し、国の責任において確実に取り組むとともに、その検証や評価を含めた、さらなる対策の強化・徹底を強く求めてまいります。  続きまして、2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情についての理事者見解を述べさせていただきます。  本陳情につきましては、空港を擁する自治体として、空港の歴史の中で、大田区並びに大田区民が被ってきた苦難を、東京都及び隣接する自治体住民が、同様の被害に遭わないように国へ働きかけるとともに、区議会での決議表明を求めております。以上が、陳情の趣旨でございます。  陳情者は、羽田空港沖合移転問題に関しては、区並びに区議会は、区民を守る姿勢が感じられたが、今回の新飛行経路に関しては、当事者意識があるとは思えないとしております。  これまでも申し上げてきましたが、機能強化のための新飛行経路につきましては、区及び区議会は、国が提案した当初より、区民生活への影響が懸念されることから、これを重大なものと受けとめ、国に対しまして、区民の皆様へのより丁寧な説明や騒音対策落下物防止対策を含む安全対策等について、区から3回、区議会から1回、合計4度にわたり、要望書を提出しております。国は、これらの要望も踏まえながら、これまで対策を講じてきております。  次に、陳情者は、区が区民を守るために具体的な要求を出していないとしておりますが、ただいま申し上げましたとおり、区民への丁寧な情報提供のみならず、騒音対策落下物対策を含む安全対策についても要望してきたところでございます。  また、要望に際しては、現在も航空機が区内上空を通過する経路もあることなどから、少なからず騒音影響がある中、区民の皆様方から様々なご意見をいただいていることも踏まえて、国に対して要望してございます。  次に、今般の新飛行経路に際して、大田区では深刻な影響はないと言っているとしておりますが、再三申し上げておりますが、区では、空港周辺地域の皆様の生活への影響が懸念されることから、国の提案当初より重大なものと受けとめまして、国に対して要望書を3度にわたり提出してございます。当初より、影響を懸念した対応をしているところでございます。  また、今回の実機飛行確認では、国が騒音測定を行っており、区は国に対し、その結果の検証、分析を実施するように求めてございます。その上で、必要に応じた対策を講じるように、国へ要請していきます。  また、これまで国が示した取り組み状況を注視し、国の責任において、確実に取り組むとともに、その検証や評価を含めた、さらなる対策の強化・徹底を強く求めてまいります。 ○田中 委員長 それでは、質疑のある委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆大竹 委員 まず、この三つの陳情なのですが、今、ずっと説明を聞いていて感じることは、いつも言っていることなのですが、国が行った騒音測定の結果について、現在、国に対して、検証、分析を要望しているという、こういう問題。  もう一つは、騒音など、環境対策や落下物を含む安全対策の確実な取り組みと、最新技術、知見の反映など、さらなる対策の強化と徹底を国に要請してまいりますと。今回、実機飛行確認をやりました。騒音のデータも出ていますよね。  それで、これは、やはり検証、分析待ちでいいのかというのがあると思うのですよ。区として、国の検証をただ待っていればいいのかと。大田区は騒音の瞬間最大値というのをホームページに載せました。ここで、穴守稲荷付近で小型機66デシベル。それから、大型機68デシベルという、こういう瞬間最大値を出しているわけよ。  今回、これに匹敵する部分としては、羽田小学校がありますよね。大型機で85デシベルだと。小型機が77デシベルで、中型機で76デシベル。これは最大値という形になるのですが、実際、区みずからが出している瞬間最大値をはるかに上回る、そういう実機飛行確認が行われたわけですよ。  これに対して、ただ国の検証を待っていていいのかなと。分析を待っていていいのかなと。大田区として、何か分析や検証をしなくていいのですか。まず、そのことについてお聞きしたいと思います。 ◎菅野 環境対策課長 区としての検証をしなくてもよいのかというご意見でございます。私どもでは、平成29年度、30年度と現在の固定局3局のほかに、航空機騒音の現状を詳細に把握する目的で区内4か所において、7日間の短期測定を実施しております。  29年度の南風運用の9月、北風運用の12月の7日間、30年度の南風運用の6月、北風運用の11月の7日間。固定局として大田市場、中富小学校、新仲七町会会館。このほかに4か所、大森第五小学校、大森南四丁目工場アパート東糀谷防災公園萩中公園水泳場、こちらで騒音測定を実施してございます。令和2年度も、同様の測定を行う予定で予算を計上しております。  私どもとしては、このデータを詳細に分析しまして、29年、30年度のデータと比較することで、新飛行経路の影響を数値で把握し、今後もこのような測定を随時実施して、現状の把握に努めてまいりたいと考えてございます。 ◆大竹 委員 あくまでも私が聞いているのは、今回、羽田空港機能強化実機飛行確認を行ったわけですよ。1月30日から2月12日まで。それで、実際のデータが出ました。大田区が、今回の増便によって考えられる、国土交通省の資料を参考にして出した、この瞬間最大値の測定の予想というのがあるわけよ。羽田小学校にほぼ近いところは、穴守稲荷付近なのかなと。それが、区が先ほど言ったように、小型機が66デシベル、中型機はないのだけれども、大型機で68デシベルでしたと。これをはるかに、今回、上回ったわけ。実機飛行確認は。  そのことについて、今、区は、国に対して検証、分析を実施するように求めていると言っているけれども、国待ちでいいのですかということを聞いているのですよ。今、答えられたのは、一般的な測定をやっているという、それだけの話で、では、今の定期的な測定となると、実機飛行確認どころか、3月29日以降の増便を待ってから検証するという話になるのですかね、これ。 ◎菅野 環境対策課長 実機飛行確認につきましては、私どもにおきましても、今、委員がおっしゃっていた地点ではなく、移動測定ということで、簡易測定器を用いまして、多摩川の河口の五十間鼻付近、あと、その近くの玉川弁財天境内、京浜島におきまして、実機を目視するとともに、騒音を参考値として求めるために、簡易的な測定をしてございます。  ただ、この値につきましては、付近の騒音も含めた値であることから、あくまで参考値として私どもは考えているところでございます。 ◆大竹 委員 だから、いいのですよ、それはそれとして。国の検証、分析待ちでいいのですかということを、大田区として、何ら検証、分析しなくていいのですかということを聞いているのですけれども、どうなのですか、これは。しなくていいということを言っているのですか。あくまで国の結果をずっと待っていると。 ◎菅野 環境対策課長 これまで、私どもの固定局の調査につきましては、3か所の騒音測定結果を、2か月後ぐらいに本委員会で報告しているところでございます。  これは、物理的な測定の方法によるところが、一番多いところでございますが、今度、3月29日からの新飛行経路の運用が開始されるという想定を踏まえまして、なるべく早目にその速報値をリアルタイムに近いくらいに把握したいと、私どもは考えております。  そのために、今、委託している計測の業者とその方法、期間、また金額についても相談をしているところでございます。 ◆大竹 委員 何か非常にかみ合わないのですよ。私が聞いているのは、あくまでも国土交通省実機飛行確認をやって、そのデータが随時出てきているから、それについて聞いているのです。先ほども課長のほうから、2月3日のいわゆる南風時、例えばB滑走路から離陸する大型機の騒音が85デシベルでしたと。川崎は94デシベルという話があったから、何回も私は同じことを言っているのだけれども、大田区が出した最大値と大きくかけ離れて、予想を上回るものだったと。  それに対して、まだ大田区として、何ら検証、分析をしなくていいのかなと。国の検証、分析待ちでいいのですかということを聞いているので、そのことについて、何らちゃんとした答えをもらっていないのだけれども、それはどうですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 実機飛行につきましては、国が測定するだけではなく、大田区もこの実機飛行のタイミングで、実際の音を確認したいという意思のもと、簡易測定ではございますが、測定を実施してございます。  その中で、国との騒音値の相違なども確認しているところでございますが、空港まちづくり本部では、2月3日に天空橋付近簡易測定を実施してございます。  その中で、国が当初、説明している資料によりますと、大型機で約84デシベル相当、小型機で80デシベル相当という数値が出されてございました。  この簡易測定で得た数値でございますが、天空橋付近で、大型機で約86デシベル程度。小型機で81デシベル程度という数値が確認されたところでございます。  この数値に関しましては、簡易測定でございますが、国が想定していた数値にある程度近いかなと区は考えておりますが、あくまでも天空橋駅付近の話でございます。  そのほかに、実際、国が示しているのが、羽田小学校最大騒音レベルが85デシベルだったということでございます。  当初から、国が出している資料に基づきますと、B滑走路から離陸後、500フィート付近から約1.1キロメートル地点、これは羽田小学校付近でございますが、大型機で概ね76デシベル、小型機で72デシベル程度となってございます。  今回、85デシベルという数字が出たことに関しまして、確認してございまして、区のほうは、この数値に対しまして、想定を超えているということで認識しているところでございます。  そういったことから、あくまでも国が検証、分析すると言っていますので、まずは、そこを求めているところでございまして、区としましては、この数値は、あくまでも想定を超えているということがございますので、必要に応じた対策を講じるように、国に要請しているというところでございます。  また、国だけではなく、航空会社にも低騒音機の導入の促進や、騒音を考慮した対策などについても直接申し入れているというものでございます。 ◆大竹 委員 区も、実際問題、予想よりも騒音が高くなっているよと。これが、やはり住民の皆さん方にとっては、大変な騒音だと感じましたと。それが、100デシベルなのか、それは個人のとり方だから、測定器だって簡易型の測定器なのかよくわかりませんけれども、そういう形になったと思っています。  ですから、本当に驚いたと。実際に飛んでみて、こんなに騒音が大きいのかと。区の測定の結果もやはり大きかったという、こういう状況なわけですよ。  これが、いろいろな健康の問題だったり、毎日こんなことで本当に暮らしていけるのかということを含めて、課題があるのが今の状況なのですよ。それをやはり皆さん方には、きちんと把握をしていただきたいなと。その上に立って、これは国の責任でやっていくことだから、国の責任で対策してくださいとなっていくかもわからないけれども、大田区として、では、何かできないのかなと。ただ、国に求めるだけでいいのかなと。大田区として、引き続き国に求めていくだけで、本当に区民の皆さん方は納得するのかなと。  それを私は非常に思うわけ。それはどうですか。もうそれしかないから、そう言うしかないのかな。 ◎中村 空港まちづくり課長 この実機飛行確認騒音測定結果については、国のほうがしっかり検証、分析すると言っていますので、それは引き続き求めてまいります。 ◆大竹 委員 そういう中で、区のやるべきことというのは、私は、ここで言うと、例えば、こういう状態だから、この騒音が改善されない限り増便は待ってくださいとか、やめるべきだとか、そういう話にならないのですか、これは。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 大竹委員から、るるご質問、ご意見がございますけれども、私どものほうとしましては、国に関しては、今回、実機飛行確認という形で、試験飛行という形から法令用語で改められまして、やっていましたけれども、その運用の検証について、まず国が確認をしているわけですから、国がその検証をするということが、まず先にあるだろうと思ってございます。  ですので、今回も、非常に大きい騒音を出したのが、トリプルセブンの特に一番大きいタイプのもので、沖縄便だったりとかしますけれども、一体その乗員がどれぐらい乗っていたのかとか、あるいは急上昇方式とか、様々な騒音対策をどうやっているのかというあたり、そのものがきちんと解明されないと、何でなのかというあたりの原因がまだ解明されておりませんので、それを求めているという状況でございます。  また、今回、測っているのは単発騒音でございますので、航空機の騒音に関しては環境基準に基づくLdenの評価というのがありますけれども、この評価に関しても、今回、まだ出されてございませんので、そちらをやはり私どもは注視しながら、どう分析し、対応して対策をとっていくのかというところを、きちんと国に求めるところから、我々としては始まっていくと考えてございます。 ◆大竹 委員 実機飛行確認というのは、それは様々なことを想定してやられているはずなのですよ。その中でのデータについては確かに分析も必要でしょう。  ただ、そうは言っても、これだけの騒音が実際は出ていますよと。区民の皆さん方も、この騒音について、いろいろご心配をされていると。  そういう中で、こういう陳情が出されているわけですよ。この間、非常に重く受けとめているということを言われているわけですから、こういう実際のデータが出てきて、これは大変だぞと。やはり区民の側からすれば、区政というのは、住民の暮らしと営業を守るべきではないですか。こういう状況の中で、3月29日からの増便実施、機能強化実施がもう決まっているわけだ。今、国交省は、こういう結果の中で、何もやめるとかという話はしていないわけですよ。もう3月29日に実施ということだけは決まっているわけだ。これはやりますよということは、もうはっきりしているわけ。  だけど、今、こういう状況で本当に実施できるのかと。私は、非常にそういう危惧を持っているわけですよ。  区民の皆様方だって納得していないですよ、今の状況の中で。いろいろな検証とかをやってみないとわからないと言いながら、そういう結果が出ている以上は、やはり違うのではないかなと。この増便はとにかく延期しろだとか、そういうことは発信できないのでしょうかね。これはどうでしょう。 ◎中村 空港まちづくり課長 先ほども、本部長のほうから答弁させていただきましたが、あくまでも今、実機飛行確認が終わったところで、国による検証がなされている段階でございます。  その中で、先ほども申し上げたとおり、Lden基準に基づき、どういう結果だったのかという分析をした上で、今回のこの騒音値がどういう値なのかという分析が、まずあると思います。  そういった部分も踏まえまして、国のほうには、その上で、必要に応じた対策を講じるように要請をしているところでございまして、必要であれば何らかの対策をしていただきたいということで、申し入れしたいというところでございます。 ◆大竹 委員 あと、もう1点お聞きしたいのです。丁寧な説明と言っているではないですか。今、こういう中で、新型コロナウイルスの関係で、千葉の説明会が延期になっているのですよね。そういうこともあるわけよ、これは。  だから、実際、丁寧な説明をすると言いながら、新型コロナウイルスの関係で説明会が延期されたり、そういう状況も含めてあるので。それでは、丁寧な説明になっていないのではないかという状況も生まれていますから、ぜひそういうことも含めて、これは本当に丁寧な説明になっていないなという話になってくるので、今の新型コロナウイルスの問題も含めていろいろありますから、ぜひ区としても、そういう立場に立って、区としてのはっきりした意思表示だよね。これはやるべきだということを求めておきます。 ◆湯本 委員 大竹委員からの実機飛行をやって誰も納得していないというご意見は、それも一つのご意見だと思いますが、どちらかというと、私は大森という地域に住んでいて、実機飛行を実際にされた中で、騒音というものは、普段どおり何も変わらなかったなというのが率直な感想です。地域の方にも、その辺の意見はたくさん聞きましたが、実機飛行をされたことによって、非常にうるさい、いつもと大きく環境が変わったという意見は1件もなかった、1人もいなかったという状況がありました。  そこでお伺いしたいのですが、その実機飛行が行われた中で、大田区に寄せられた区民の方の意見、または、どのあたりからそういう意見が出てきたのかも含めて、何か情報がありましたら教えていただきたいのですが。 ◎中村 空港まちづくり課長 特にB滑走の西向き離陸のほうは大田区に影響ある部分でございまして、そちらのタイミングで、大田区のほうに意見等が寄せられています。件数としましては、実機飛行確認中に18件のお話がありました。  中身につきましては、航空機の騒音が大きいというお話とか、見た目の圧迫感について、思っていたよりも飛行機が大きく見えたというお話が何件かございました。 ◆湯本 委員 以前から、大田区としても、その騒音測定をしていただける環境をきちんとつくって、観念的な話ではなくて、根拠を持って、その環境の変化を捉えて、きちんと国にものが言える環境づくりをしてもらいたいという話をしてきたわけでありますが、その中で、今、収集されたデータをもとに、大田区の見解をまとめていらっしゃると。まとまり次第、そこについてもし意見があるような場合は、きちんと大田区としても意見を申し入れていくという対応をとっていくという理解でよろしいでしょうか。 ◎菅野 環境対策課長 湯本委員がおっしゃったとおり、私どもが持っているデータにつきまして分析、検証した後に、空港まちづくり本部と連携して、必要な対策を国に求めていくという考えでございます。 ◆湯本 委員 もう分かり切っていることですが、あえてもう一度確認しますけれども、大田区として、きちんと区民の皆さんのそういった心配に対して、その心配を払拭するための努力、取り組み、または国に対しての意見を上げていく。こういうことは、これからも行っていくという理解でよろしいですか。確認です。 ◎中村 空港まちづくり課長 国のほうにも、検証、分析を求めておりますし、大田区独自の測定局を持っていますので、その結果も踏まえて、国のほうにしっかりと対応するように要望していくというところでございます。 ◆北澤 委員 羽田小学校のところで85デシベル、川崎市のほうでは94デシベルという想定した以上に大きな騒音が出たということは、これは大変大きな問題だと思うのですね。これは、実機飛行の期間でも大きな問題ですけれども、これが毎日続くわけですよね。  また、南風時というのが、今の時期は少ないと聞きましたけれども、夏ごろにはとても南風が増えるということなので、本当に日々の生活に大きくかかわることだと思うのですね。だから、この実機飛行の中では、そうでもなかったということが、また、この1年間を通して、ずっとこれから続くということでは、本当にこの区民の生活を考えなければいけないと思うのですね。  お聞きしたいことは、南風時というものが、年間を通じてどういう変化があるのかということと、あと、今回、羽田小学校で85デシベルを記録したというのは、これはたまたま1機ではないわけですよね。例えば、1時間に20機が西向き離陸した中で、どのくらいの割合でこういう大きな騒音が出たのかということ。それは1機だけではなくて、その全体の中でどういう状況になっているのかということをもっと詳しく教えてください。 ◎中村 空港まちづくり課長 南風時の運用について、1年間でどんな変化があるのかというご質問に対しまして、南風運用羽田空港では、年間で約4割の運用がなされていると。これは、実績ベースで4割程度というところです。  先ほど委員もおっしゃったように、4割とは言いつつ、やはり夏場と冬場は風向きが違いますので、冬場のほうは北風が多く、夏場のほうは南風が多いという状況と認識しているところでございます。  また、先ほど質問がございました、1時間あたり20機のうち、騒音が大きい飛行機がどの程度の割合で飛んだかというお話ですが、細かい分析結果まで公表されていないものですから、割合までは確認できていないというところでございます。 ◆北澤 委員 大田区が簡易測定をした結果というのは、そこにずっと3時間なり、4時間なり、飛んでいる時間に測定を続けていたわけですよね。そこで、例えば、20機のうちどのくらいの飛行機がどのくらいの音を出していたかという記録はないのですか。 ◎菅野 環境対策課長 環境対策課で測定しましたのは、先ほど申し上げた日程、2月3日、5日、7日、12日ということで、事前に国のほうで南風が吹くであろうという予報がある場合には、なるべく現地に行って測定をする予定でございましたが、北風から急に南風に変わるといった場合もありますので、どのタイミングで測るかということもございますし、同じ時間、同じ場所で継続して計測するということが非常に困難だったということがございます。その関係上、ある日にちの、ある一部の時間だけの計測になってございます。そのため、国では全体の中の最大値となっていますが、区では一部の中の最大値という結果になってございますので、そこら辺はご理解いただきたいと思います。 ◆北澤 委員 全体ではないということですけれども、大型機と小型機もそんなに大きな差はなく、こんな大きな騒音ということがはっきりしたわけです。先ほど、南風と北風のことで、夏は南風が多いということですけど、割合はわかりますか。 ◎中村 空港まちづくり課長 国のほうが、「羽田空港のこれから」という資料で示しているところを見ますと、7月は南風が60%、8月は南風が45%、9月が30%と徐々に割合は下がっていくと。ピークは7月の60%ということで記載されています。 ◆北澤 委員 7月は60%が南風ということは、大変大きな生活への影響があると思うのです。というのは、これは感覚かもしれないのですけど、気温が高いほど音は大きく聞こえるという話も聞いていますし、やはり地域の人にとっては、ただでさえ真夏日が増えていて不快な日々が続く中で、また60%の割合でこの騒音が続くということは、大変大きなことだと思うのです。そういう状況があるということを、本当に地域の人が知っているのかどうかということで、こういったことが実際85デシベルという騒音が出てきたわけですけど。  このことは、例えばこれまで考えていた以上に防音のことを考えなければならないだとか、いろいろな対策のことも考えないといけないと思うので、今回の85デシベルが羽田小学校で測定されたということは、それによってどういう1年間になるのか、どういう状況になるのかということを含めて対策を考えていくことが必要だと思いますけど、その辺は大田区で検証していきますか。 ◎中村 空港まちづくり課長 防音工事のお話もございましたが、今はあくまでも単発騒音レベルのお話でございまして、実際はLdenによる環境基準に基づき、その分析された結果、必要があれば防音工事もありますが、ただこの結果が今は出ていません。あくまでも単発騒音、瞬間の騒音値でございます。区としては国に対して、その分析結果をLden等で出していただき、対策を講じていくよう求めているというものでございます。
    ◆北澤 委員 単発騒音であったとしても、今までも国の想定の中でこれまでの対策が行われてきたわけですから、想定と異なる結果が出たということは、それを国に言っていかなければならないことだと思います。 ◎中村 空港まちづくり課長 先ほども答弁させていただきましたが、区としましても、ここの羽田小学校の最大の騒音値85デシベルは想定外と考えておりますので、先ほども申し上げたとおり、国に対してその辺は要望していくというところでございます。 ◆三沢 委員 先ほど湯本委員が質問した中で、B滑走路の西向き離陸で18件のいろいろな苦情とか、そういう連絡があったというお話があったのですけれども、私は2月12日とかに勝島のほうに行って、A滑走路への着陸機が何十機か通り過ぎる音を聞いたりしていたのですけれども、実際、それほど気にされている方は周りにいらっしゃらなかったし、通っているときは、やはり割と瞬間的には大きい音がするのですけれども、割とそれは短い期間で通り過ぎていくなという印象を私自身は受けました。  さらに大森駅のほうに向かう中で、浜川とか南大井のあたりぐらいまでは、その新飛行ルートの音というのは、意識して聞けばしっかり耳に入る音でしたけれども、大森駅や大森北のあたりまで行ってしまうと、もうほかの騒音のほうが大きくて一切聞こえないという状況であったのですけれども、大田区民から、このA・C滑走路への着陸のほうでは、苦情とかはどれぐらい来ているのでしょうか。 ◎中村 空港まちづくり課長 先ほどお話ししました18件の苦情の中では、A・C滑走路への着陸については苦情がございませんでした。ただ、区に18件という苦情が来ておりますが、その他、東京都や国へ苦情がいっていることもございますので、その中でA・C滑走路に対する苦情もあるかと考えられます。 ◆杉山 委員 騒音問題について、先ほど想定外とおっしゃられましたよね。この想定外の騒音に対する万全な対策を国に求める。その万全な対策の中身を、やはり区として練っていかないと、国がこういう対策をしましたとなっても、ではそれが万全かどうかというのはどこで判断するわけですか。教えてください。 ◎中村 空港まちづくり課長 今回の騒音測定結果につきまして、羽田小学校での最大騒音値85デシベルにつきましては空港まちづくり本部長からも先ほどお話がありましたが、特に一番大きかったボーイングのトリプルセブン系の大型機の騒音値が大きかったというところもございます。その辺は区としても測定結果等を解析しながら、傾向などもつかみながら、このボーイングのトリプルセブンとか騒音値が大きいものに対して何らかの対策ができないかということで、国に対して要望していきたいと考えているところでございます。 ◆杉山 委員 その何らかの対策というのが、具体的に対応しないと抽象的すぎてしまうと思うのです。大田区としてはこういうものを考えているのだというのを出してもらわないと、やはり住民も納得しないと思うのです。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 杉山委員からのご質問でございますけれども、先ほど北澤委員からもご質問がございましたけれど、比率の問題や、それから最大騒音値の問題というのが、一つのことだけではなくて全体を見ていかなければいけないところがあります。南風に関して、7月が60%ということですけれども、例えば11月は9%ということで1割ないわけです。ですから、年間平均すると大分違ってくるところもありますので、全体を見ていかなければいけないというところがあります。  特に夏場になり、今のヒートアイランド状況ですと、結構窓を閉めてエアコンを使われる家庭が多かったりしますので、やはりその辺でどうなのかというところもありますし、また逆に窓をあけてお暮らしになっている場合はどうなのだとか、そういうこともございますので、それら全体を見ていかなければいけないと思っています。  85デシベルというのは、実は、今回7日間ある中で1回、特定の2月3日に出ていまして、ほかの日はそうではございません。そこも逆に全ての飛行がその数値だったら、これはちょっとどうなのだということになりますけれども、そうではなくてもっと低い数値の時も結構多いわけで、85デシベルというのは、例えば定員がいっぱいで荷物も載せていたのかどうかとか、上昇性能がその時はあまりうまくいかなかったのかとか、そういう検証は我々ではわからないので、国に確認していかなければいけないところでございます。  ですから冷静に事実を分析しながら、何が必要なのかというところに対して我々は求めていくという形になりますので、あらかじめこの結論がある状況ではないので、きちんと国において責任を持って分析して、情報を出してもらいたいということを我々は言ってまいりたいと思っております。 ◆杉山 委員 冬の場合は9%とか言っていますけど、冬だけで暮らすわけではないので。夏場も暮らしているわけで、そういう部分では、この単発の85デシベルでも、やはり耳に来るインパクトは大きいと思うのです。85デシベルは3日の日だけですけれども、ほかの日も84デシベルとかそういうレベルも続いているわけですよね。だから、そういう面では、最大値が85デシベルだったけど、もっと低い日もありますよと言うのですけど、高い日が続いているという部分もあります。そういう面では、本当に飛ばないのが一番の対策だと思うのですけれども、その辺を求めていくのが一番いいのではないかなと。やはり生活している人が、どういう状況で暮らして騒音のばく露を受けるか、ここをやはりしっかり受けとめてもらわないと対策がとれないわけですから。  あと、低騒音機を各航空会社に導入してもらうようにと。ボーイング777はもう導入されて20数年たってますから古い形になってきていると思うのですけれども、この実機飛行確認で飛んだ飛行機の中にも低騒音機が結構あるのです。それでも、ある程度の数値は出ているわけです。航空会社に低騒音機を導入しろといったって、1機200億円とかするから、すぐには取りかえられないですよね。だから、こういう状況がまだまだ続くということでは、やはりその対応をしなければいけないと思うのです。その辺はどうですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 先ほども答弁させていただきまして、内容が重複いたしますが、航空会社に対しまして、区としまして低騒音機の導入促進、騒音影響を考慮した対策などについて、直接区から申し入れているというところでございます。  また、今回、実機飛行確認で低騒音機も導入されておりまして、その中でA350とか、B787とかは、委員がおっしゃった、そんな高い値ではなくて、私どもが行った簡易測定ではございますが、80デシベルは超えていないような数字を天空橋駅で確認しているところでございます。やはり低騒音機というだけあって、音は小さいのかなと認識しているところでございます。 ◆杉山 委員 一般質問でもさせてもらったのですけれども、この西向き離陸で、やはりコンビナート上空を飛ぶということがどれだけ危険かというのは、区としての認識はありますか。 ◎中村 空港まちづくり課長 直接の影響について、区が考えるものではないと考えているところでございます。 ◆北澤 委員 今まで国は何回も説明会を開いたと言いますけれども、ではこういう想定になりますよと不十分ながら言ってきたことと、実際違うことになったわけですよね、騒音がこんなに大きくなったということは。これは音だけの問題ではなくて、これまでも陳情にありましたけど、低周波の問題、今回の陳情にもありますけど健康被害の問題があります。  特にB滑走路西向き離陸は今まで飛んでなかったところなので、ものすごい騒音でそこを飛ぶ。そのときの影響というのは、計り知れないものがあると思うのです。もっと私たちは謙虚に考えなくてはいけなくて、区民の生活にどんな影響が及ぼされるのかということを、本当に細部にわたって考えていかなくてはならなくて。想定より大きくなったけど、しょうがないからいいでしょうというのではなくて、やはり国が今まで言ってきたものより少しでも大きかったら、これは約束と違うではないかと厳しく言っていく必要があると思いますし、区議会としても区民の生活や健康を守るために、今まで言ってきたことと違うではないかということは、少なくとも言えるのではないかなと思うのです。  健康被害や低周波のことでは、まだまだ実態がわかっていないから、対策が立てられないということもあるかと思うのですけれども、だからといって苦しんでいる人をそのまま放っておいていいというわけではないので、やはり国に対する大田区の方向性、85デシベルを羽田小学校で記録したけど、これは初めに言っていたことと違うのではないか、どうするのだということを、もっと厳しく言っていく必要があると思うのですけど、もう1回聞かせていただいてよろしいでしょうか。どういうふうに対応を求めていくのかということを。 ◎中村 空港まちづくり課長 今回の実機飛行確認におきまして、羽田小学校で計測された数値に関しては想定を超えるものということで、区としては認識しているというところでございます。この数値に関しまして、国に対しては、検証、分析を実施し、必要に応じた対策を求めているというところでございます。 ◆北澤 委員 例えば、その検証を求めて、それに納得がいかなかったら、新飛行経路の運用をやめてくださいとかということもあり得るわけですか。ただ検証を求めるだけですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 現在、国に対して検証、分析を求めているという段階でございます。 ○田中 委員長 北澤委員、いろいろなご意見がある中で、それらを各委員が総合的に判断して、一つの方向性を出さざるを得ないので。もう皆さんの意見は十分各委員も理解していると思いますので。 ◆杉山 委員 川崎の問題は川崎の行政がやるべきことでもあるのですけれども、あそこで事故が起きた場合は、大田区にももらい火になる可能性もありますよね。あと、私も一般質問で質問したのですけれども、有毒ガスが発生したときは、目に見えないですから、東日本大震災の時の放射線と一緒のような状況が起こりかねないでしょう。だから、そういう被害が出たときの対策は、区として持っておかないといけないのではないですか。そのことを一般質問でも質問したのですけど。 ◎中村 空港まちづくり課長 所管が防災危機管理課になりますけれども、大田区地域防災計画の中で大規模事故等対策計画として、航空機に関する記載を入れているというところでございます。 ◆杉山 委員 その部分に川崎のコンビナートも入っているということでいいのですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 大規模の事故等の対策計画なので、入っていると認識してございます。 ○田中 委員長 それでは、各陳情について、1件ずつ各会派の取扱いをお伺いしたいと思います。  まず、2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情について、各会派に取扱いを伺います。発言は大会派から順次お願いいたします。なお、会派名は略称とさせていただきます。  それでは、自民からお願いします。 ◆湯本 委員 自由民主党大田区民連合は、2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情に対して、不採択を主張いたします。  理事者の見解にもありましたとおり、説明がなされていないという主張でありますが、今までの積み上げ、そして参加者の関心のある課題等について、直接具体的に説明を受けることができるという形でオープンハウス型の説明会を重ねてまいりました。このことについて、丁寧な説明をしていないとは言えないと考えます。  また、住民の意見を聞いていないということでありますが、これは今までも再三にわたり住民の意見を聞きながら大田区としても対応をしてきたものと認識をいたしております。  また、実機飛行については、これはもう実際に実機飛行は終わっておりますので、今この場で何をするということは、もうできないのかなと思っております。  また、全体として区民の意見を無視しているという受けとめ方をされているのは非常に残念であり、区民の皆さんの意見を伺いながら、根拠を持って国に対して主張していくという姿勢を先ほどの質疑の中で確認ができましたので、引き続きそのスタンスで、区民の生活に対して影響がないようなこれからの新飛行ルートの運用を目指して大田区としてはしっかりと働きかけを行っていただきたいと考えております。 ○田中 委員長 次に、公明、お願いします。 ◆勝亦 委員 大田区議会公明党は、2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情は不採択を求めます。  理事者見解にもありましたが、都知事は国に対して都民の理解がさらに深まるよう、引き続き丁寧な情報提供や騒音、安全対策を求めており、一概に容認しているとは言えないと考えます。  また、陳情では、実機飛行の中止を求めておりますが、地域住民からは試験飛行を求める要望も出ており、その要望に応える形で国が実施しているものであり、区民の声を無視したものではないと考えます。  以上の理由から、本陳情は不採択を求めます。 ○田中 委員長 次に、共産、お願いします。 ◆杉山 委員 2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情の採択を求めます。  趣旨に記されているように、都知事の増便容認を撤回するよう求める意見書を提出すること及び国土交通省に対して実機飛行確認を中止し、運用開始を行わないよう求める意見書を提出することを求めています。陳情者は、理由の中で、今でも過密ダイヤであるのに、これ以上の増便は必要ないのではないでしょうかと疑問を呈しています。  2月2日の実機飛行確認での状況から、午後4時20分から約1時間40分に61機が都心ルートで着陸し、「羽田に向かって4機が同時に飛行していた。ビルの間を縫うように飛んでいて、ぞっとした。騒音も予想を超えていて、これではたまらない。運用が開始されたら日常生活がどう影響を受けるかを見せつける結果になりました」と言っています。そして、品川区議会では、全会一致で新飛行経路見直しを求める意見書を採択している。そして渋谷区、港区議会では、見直しを求める意見書を全会一致で採択している。こういう状況もあり、また大田区でも集会やデモがたびたび行われ、大田区議会でも繰り返し多くの陳情が出されております。住民が合意したとはとても言えない状況ではないでしょうか。  ところが、2019年には関係自治体の区長の同意があったとして、都知事は新飛行経路による増便を認める意見書を国交省に出しました。都民の意見を無視する態度は容認できないとの状況は、この渋谷区や港区、品川区の状況を見ても、都民は理解しているとは言えないのではないでしょうか。都民の意見を無視するということは、ここから出ているのではないでしょうか。地元の理解を得たとするのは、全く事実に反し、取り消すよう要請するものであり、都知事の増便容認の撤回と国土交通省運用開始を行わないよう求める意見書を提出することを求めています。  1月30日から2月12日で実機飛行確認は終了しています。その結果からも、騒音値は予想以上に高くなっています。増便計画を中止することで、区民の生活と安全が守られるのではないでしょうか。  また、実機飛行確認というのは、実際に飛行機を運航する、その状況が整っているかどうか、管制官の手順や航空機の航行援助施設がしっかりと機能しているかの判断を見るものであり、住民、区民から要望のあった試験飛行とは全く異なるものなのです。そのときに騒音を測っているだけなので、区民から求められた試験飛行とは全く異なるものではないでしょうか。区民の生活と安全を守ることは増便を中止することです。よって、この陳情の採択を求めます。 ○田中 委員長 次に、令和、お願いします。 ◆三沢 委員 令和大田区議団は、2第3号の陳情は不採択を求めます。  陳情趣旨にあります、2番目の国土交通省に対して実機飛行確認を中止し、運用開始を行わないよう求める意見書を提出することを求める件については、既に実機飛行確認を終了していますので、ここでの討論は割愛し、1番目の都知事の増便容認を撤回するよう求める意見書を提出するに対して討論させていただきます。  これまで大田区は、国と緊密に連携をとり、羽田空港を有する唯一無二の基礎自治体として区民の要望を意見書として取りまとめて提出し、改善を図ってまいりました。今後も区民の声に真摯に耳を傾け、国にしっかりと改善要望を上げることが、大田区民の安心・安全に資するものであると考え、本陳情は不採択を求めます。 ○田中 委員長 それでは、ネット、お願いします。 ◆北澤 委員 大田・生活者ネットワークは、2第3号 羽田空港機能強化に関する陳情の採択を希望いたします。  この陳情は、実機飛行を受けて騒音の影響が日常生活に影響することを改めて感じ、都知事への増便撤回を求める意見書を出してほしいというものです。これまでに羽田の新飛行経路に関して、関係自治体の議会である、品川区議会、渋谷区議会、港区議会は、見直しを求める意見書を採択し、大田区においても反対集会など抗議活動が行われています。つまり、都知事が国土交通省に増便を容認していると意見したことは、都民の意見を十分に受け取った行為ではないと考え、それに異議を唱えるものです。  昨年3月に連合協議会が国交省に出した意見書にも、多くの自治体からの騒音、落下物に対してなど懸念が寄せられていますが、例えば品川区は都心上空を飛行する現飛行ルート案を固定化することがないよう取り組んでいただきたいとしています。それに対する11月の回答には、飛行ルートのあり方については、騒音軽減等の観点から継続的に検討をしてまいりたいとされています。つまり、どの自治体ももろ手を挙げて賛同はしていないし、国交省自身も絶対的な安全性や環境影響がないとの断言はしていません。  このような中で、本来住民福祉を最優先にすべき基礎的自治体と、それを束ねる役目の東京都は、東京上空の低空飛行のリスクと都民の生活への影響を住民目線で十分に検証することが必要であり、可否を冷静に判断するべきです。新飛行経路運用開始により国際線発着枠が増え、羽田空港がさらに便利になるというのは、新聞折り込みのチラシのうたい文句ですが、誰にとっての便利さか、誰かの犠牲の上に成り立つ便利さでよいのかを考え、いま一度地域住民が受ける影響に心を寄せる大田区でありたいと考えます。  以上のことから、陳情の採択を希望いたします。 ○田中 委員長 それでは、これより採決を行います。  本件につきまして、採択することに賛成の方は挙手をお願いします。  (賛成者挙手) ○田中 委員長 賛成者少数であります。よって、2第3号は不採択とすべきものと決定いたしました。  理由は、願意にそいがたいでよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  次に、2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による羽田住宅街騒音公害に関する陳情について、各会派の取扱いを伺います。  それでは、自民からお願いします。 ◆湯本 委員 2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による羽田住宅街騒音公害に関する陳情に対して、不採択を主張いたします。  心情というのは察するところはあるのですが、滑走路からご自宅の距離が300メートル以内とされておりますが、この点については若干事実と誤認されている部分があろうかと思います。  また、その騒音に対して非常に不安を感じていらっしゃるという気持ちも分かりますが、この100デシベルというものが、客観的な状況からすると、その状況が周りについても起こり得るということは、なかなか想定しづらいと判断をいたします。よって、不採択を主張します。 ○田中 委員長 次に、公明、お願いします。 ◆大橋 委員 大田区議会公明党は、2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による羽田住宅街騒音公害に関する陳情については、不採択を求めます。  まず、騒音の感じ方には個人差があり、陳情者のことを考えると悩みますが、陳情で述べられている内容と事実に相違があるため、不採択を求めます。理事者見解にございましたが、まずB滑走路から近隣住宅街であるご自宅まで300メートル以内という点ですが、B滑走路端から羽田市街地としても約750メートルあり、また騒音値100デシベルと言われておりますが、陳情者が言われる期間中、国は騒音測定をし、最大値を公表しており、2月3日に羽田三丁目の羽田小学校の計測において、最大値は85デシベル。100デシベルは超えていない状況であり、幾つか陳情内容と事実との相違があり、本陳情には採択できないと判断いたします。  しかし、陳情者におかれましては、陳情内容のような状況に対して、安全・安心を求められておりますので、区は真摯にこのお声を受けとめていただき、今後も引き続き、航空騒音の軽減、落下物対策など、近隣住民の皆様、区民の皆様の安全・安心に向けて国へ働きかけを行っていただくことを要望いたします。 ○田中 委員長 次に、共産、お願いします。 ◆大竹 委員 日本共産党大田区議団は、2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による羽田住宅街騒音公害に関する陳情について、採択を求めます。  2月2日から12日まで、南風時B滑走路から離陸した実機飛行確認では、2月3日の騒音測定羽田小学校は小型機で78デシベル、中型機で77デシベル、大型機で85デシベルとなり、区が航空機騒音の瞬間最大値として、国道交通省の資料を参考にしてつくった測定値で、穴守稲荷駅付近での小型機で66デシベル、大型機で68デシベルをはるかに上回る結果となりました。区は、国に対して騒音測定の結果についての検証、分析を実施するよう求めており、その上で必要に応じた対策を講じるよう国に要請してまいりますとか、新飛行経路の運用は国の航空政策でありますと答えていますが、既に区の予測値をはるかに超えるものであり、区民の安心・安全を守るための自治体の役割として、B滑走路からの飛行ルートの変更を求めるべきであり、本陳情の採択を求めます。 ○田中 委員長 次に、令和、お願いします。 ◆三沢 委員 令和大田区議団は、2第4号は不採択を求めます。  陳情書の数値には若干疑念を持っております。陳情書には、自宅がB滑走路から300メートル以内とありますが、きっとB滑走路からではなく、羽田空港から住宅街に一番近い海老取川が300メートル以内であると思慮しますし、100デシベルという騒音値が示されておりますが、測定した場所がわからないため、これらの数値をもとに状況判断することは困難であると考えます。  しかし、B滑走路西向き離陸飛行が羽田にお住まいの方々に騒音公害をもたらしている件については、私も問題があると考えております。大田区から国に対して、B滑走路西向き離陸時には大型機を使わないようにするとか、低騒音の新型機を優先して採用するなどの対処を、事実を分析した上で検討するように働きかけていただくことを要望し、本陳情に対しましては、不採択を求めます。 ○田中 委員長 次に、ネット、お願いします。 ◆北澤 委員 大田・生活者ネットワークは、2第4号 新飛行経路B滑走路からの離陸による羽田住宅街騒音公害に関する陳情の採択を希望いたします。  羽田地区における2月2日から7日までの実機飛行確認を受けての陳情です。B滑走路から川崎方向に飛び立つ航空機の騒音と轟音は健康被害にもつながりかねないほどのものであり、B滑走路西向き離陸の変更を求めるもので、採択を希望します。  羽田飛行場は、そもそも最も住宅地に近いA滑走路、B滑走路は使わずに済むようにD滑走路をつくったという経緯があり、D滑走路供用後はA滑走路、またはB滑走路を使用する場合は、C滑走路及びD滑走路が閉鎖等により使用できない場合に限るなど、B滑走路はやむを得ない場合の限定的な使い方にしていました。しかし、今回の新飛行ルートは、B滑走路西向き離陸を採用しており、これまでの経緯を踏みにじるものです。  離陸時はエンジン音も大きく、80デシベル級の爆音が二、三分置きに響くことが、どれだけ日常生活や健康に影響を及ぼすものか、その厳しい状況について地域の声を真摯に聞くべきです。B滑走路西向き離陸の近隣住宅街の騒音影響については、正確な資料がこれまで地域住民にも十分には示されてきていませんでした。そういう意味からも、住民の理解が得られていないこと、また健康被害には未知のこともあることから、新飛行ルートの変更を求めるべきと考え、陳情の採択を希望いたします。 ○田中 委員長 それでは、これより採決を行います。  本件につきまして、採択することに賛成の方は、挙手をお願いします。  (賛成者挙手) ○田中 委員長 賛成者少数であります。よって、2第4号は不採択とすべきと決定をいたしました。  理由は、願意にそいがたいでよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  次に、2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情について、各会派の取扱いを伺います。  それでは、自民からお願いします。 ◆湯本 委員 自由民主党大田区民連合は、2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情に対して、不採択を主張いたします。  陳情者は、今回の新飛行経路に関しては、大田区には当事者意識があるとは思えないという主張をされておりますが、区は、国に対して区民の皆様へより丁寧な説明や、騒音対策落下物防止対策を含む安全対策等について、区から3回、区議会から1回、合計4度にわたり要望書を提出しており、国は区の要望も踏まえながら、これまで対策を講じてきております。  こういった観点から、当事者意識が欠けていると判断をすることはできないと考えております。  また、具体的な要求を出していないということについても、先ほど述べたとおり、具体的な要望を出し、それが対策として具体化をされているところもご理解をいただきたいと思います。
     また、大田区では深刻な影響がないと区が言っているという判断をされておりますが、決してそのようなことを確認することはできず、当初より影響を懸念し、対策をとり、今日まで至っております。この点を考慮し、不採択とさせていただきます。 ○田中 委員長 次に、公明、お願いします。 ◆椿 委員 大田区議会公明党は、2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情に対し、不採択を求めます。  本陳情は、大田区が羽田空港を有する自治体として、東京都及び隣接する自治体が過去に大田区民が被ってきた様々な苦難と同様の被害に遭わないよう国に働きかけるとともに、区議会の決議を求めるものであります。  陳情者の言われる、昭和20年9月21日の48時間以内の強制退去は、我々も決して忘れることはできません。また、昭和47年3月31日の羽田空港拡張計画に対する議会の意見書や昭和48年10月9日の大田区議会の決議など、区民を守るための行動を行い、今日の大田区と大田区民、そして羽田空港の関係がつくられ、その関係は現在も両者の努力と信頼の積み重ねにより継続されているものと確信しております。  今回の新飛行ルートの対策においても、区や区議会は騒音対策落下物対策など、具体的な要望を合計4度にわたり国へ提出し、区民の安心・安全を最優先に考え、行動してまいりました。  また、国においても、個々の参加者が自由に質問でき、納得するまで説明が受けられるオープンハウス型の説明会などを何度も丁寧に行っており、区や区議会は、区民を守る当事者意識がない、具体的な要求を出していないなど、陳情者の言われることと相違していると考えます。  さらに、陳情者の求める区議会の決議に関しても、区や区議会、そして国も全力で対応しており、果たしていかがなものかとも考えます。  ただし、納得していない区民がおられることも、区として真摯に受けとめ、今までどおり丁寧な説明や報告を国に求めるなど、粘り強く行うことを要望し、大田区議会公明党といたしまして、不採択を主張いたします。 ○田中 委員長 次に、共産、お願いします。 ◆大竹 委員 日本共産党大田区議団は、2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情の採択を求めます。  今年3月29日実施の羽田空港機能強化による増便、新飛行ルートの実施は、飛行機事故の危険、騒音の復活、落下物や大気汚染など、この間の大田区が羽田空港対策として積み重ねた歴史を逆戻りさせることになりかねません。そのことは2月2日から始まった実機飛行確認における南風時のB滑走路からの離陸の騒音値でも示されています。  よって、大田区民を騒音、その他の被害から守るため、区民の安心・安全を守る身近な自治体として、決議を上げるべきであり、陳情の採択を求めます。 ○田中 委員長 次に、令和、お願いします。 ◆三沢 委員 令和大田区議団は、2第7号の陳情は、不採択を求めます。  本陳情は、新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情ですが、文言の意味が少しわかりづらいように感じております。同様に、東京都及び隣接自治体住民が再び同様の被害に遭わないよう、国交省に働きかけるとともに、区議会の決議表明を求めておりますが、これも趣旨が漠然としており、判断が少し困難に感じております。  陳情者が新飛行ルートから生じる騒音や落下物の危険性について懸念をお持ちで、安全対策等の強化を望む内容なのだとしましたら、本区はこれまでも、そしてこれからも新飛行経路における騒音影響への対応、落下物をはじめとする安全対策等の強化、丁寧な情報提供を国に求め続ける姿勢に変わりはなく、よって本陳情は不採択を求めます。 ○田中 委員長 次に、ネット、お願いします。 ◆北澤 委員 大田・生活者ネットワークは、2第7号 新飛行ルートから区民を守るための区議会決議を求める陳情の採択を求めます。  この陳情は、羽田空港の歴史の中では、大田区が区民の利益を守るために、国や都と粘り強く交渉してきた経緯があり、今回も同様に、新飛行ルート案に関しても、住民に被害が及ばないように国交省に働きかけるとともに、区議会に決議表明を求めるもので、採択を希望します。  大田区は羽田空港の歴史の中で住民を守る立場で国との折衝を行ってきており、また対じしてきています。昭和48年の「区民生活の安全と快適な生活環境が確保されない限り、羽田空港の撤去を要求する」という区議会の強い決議、また大田区長の「東京国際空港発着機の騒音等による住民被害の完全除去について」の要望書提出が、羽田空港の沖合移転の実現につなげたのですから、住民側に立った大田区の毅然とした態度が国を動かしてきたわけです。  しかし、この3月29日から運用が始まろうとしている新飛行ルートに関しては、確かに区も、議会も、国への要望は出してきてはいますが、国の責任でやるものだからと大田区は一歩引きぎみで、騒音対策安全対策と丁寧な情報提供と検証を求めるにとどまっています。昭和48年の決議のように、条件を出して、条件が聞けないなら変更を求めるという強い姿勢を持つこともできるのではないでしょうか。人口密集地である東京の上空を低空飛行、3.5度の降下角度、川崎コンビナート上空を飛行するB滑走路西向き離陸の騒音と危険性を、なぜこれからずっと私たちは背負っていかなくてはならないのか、なぜ静かで快適で健康的な生活を奪われなくてはならないのか、もっと区民生活を徹底的に守る自治体の役割を遂げることを考えるべきではないでしょうか。経済発展というのなら、住民の安定した生活が、その基盤だと考えてもよいのではないでしょうか。もう一度、誰をも犠牲にしない空港のあり方を考えるべきではないでしょうか。実機飛行のときに、デルタ航空が3.5度の降下角度への検証ができていないということで、着陸を見合わせたと聞きました。この期に及んで、各航空会社に周知と理解が共有されていないこと、やはり3.5度はパイロットにとっては大きな負担感があることが推察されます。大きな事故が起きてからでは遅く、むしろ日本の航空行政が信用を失うのではないでしょうか。  具体的な現場から意見を言える大田区だからこそ、国へ待ったをかける説得力があるのではないでしょうか。そして、それは都民全体への利益になることです。最後のチャンスです。ぜひ区議会としても決議表明を考えましょう。  以上のことから、この陳情の採択を求めます。 ○田中 委員長 それでは、これより採決を行います。  本件につきまして、採択することに賛成の方は、挙手をお願いします。  (賛成者挙手) ○田中 委員長 賛成者少数であります。よって、2第7号は、不採択とすべきものと決定いたしました。  理由は、願意にそいがたいでよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  次に、継続分の陳情について、状況変化等はございますでしょうか。 ◎中村 空港まちづくり課長 状況の変化はございません。 ○田中 委員長 それでは、委員の皆様、何かありますか。よろしいですか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、特になければ、陳情の審査を終了し、審査事件を一括して継続といたします。  次に、調査事件を一括して上程いたします。  所管事務報告について、一括して理事者の説明をお願いします。 ◎鈴木 事業調整担当課長 私からは、空港まちづくり本部資料39番、「羽田空港跡地第1ゾーン(第一期事業)」のまち開きについて、ご報告させていただきます。  区と羽田みらい開発株式会社で平成30年5月に締結しました、羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)事業契約に基づき、まち開きの日程につきまして、事業者から提案がございました。その後、工事の進捗状況、各種施設のオペレーションなどに要する時間、それから広報戦略などについて協議を重ね、下記のとおり決定しました。  日程は、令和2年7月3日、金曜日でございます。  場所は、羽田イノベーションシティとなります。  新たに誕生するまち、羽田イノベーションシティの継続的な発展を創出できるよう、引き続き、公民連携のもと準備を進めてまいります。 ◎立花 空港基盤担当課長 私からは、資料番号40番、41番について、続けてご説明いたします。  まず初めに、資料番号40番、「羽田空港跡地」に代わる新しい名称についてでございます。羽田空港の沖合展開によって発生いたしました羽田空港跡地のうち、大田区がまちづくりを進める第1ゾーンと国土交通省が主体となってまちづくりを進めております第2ゾーンを包含するエリアの名称について、これまで使われておりました羽田空港跡地から、新しい名称「HANEDA GLOBAL WINGS」に改称をいたします。この名称は世界にその名がとどろく羽田の地であることをHANEDA、国内に加え、世界に向けた取り組みを展開することをGLOBAL、第1ゾーンと第2ゾーンを両翼、翼に見立て、未来に向けて羽ばたくまちづくりを推進するエリアということをWINGSにより、それぞれ表現しております。  国内外の多くの方が、このエリアを認知し、羽田空港と周辺地域をはじめとして大田区が発展し続けるという思いを込めまして、このエリアの土地所有者である国土交通省と大田区、第1ゾーン整備事業の公民連携パートナーである羽田みらい開発株式会社、第2ゾーンで約1,700室のエアポートホテルを整備する羽田エアポート都市開発株式会社の4者により検討を進め、このたび「HANEDA GLOBAL WINGS」に決定し、今後様々な場面で活用を図ってまいりたいと考えております。  また、当面は、羽田空港跡地との両名併記での運用を考えてございます。  続いて、資料番号41番、「羽田空港跡地第1ゾーン2020年時暫定土地活用事業に係るサウンディング調査」の結果概要についてです。暫定土地活用事業は、羽田イノベーションシティ南側の土地、約1ヘクタールを、オリンピック・パラリンピック期間における相乗効果を期待しまして、にぎわいの創出、各種事業PR等を民間事業者が主体となって実施しながら、あわせて2期以降の事業に向けた基礎データ等々の収集を行うものです。  ただし、現地はライフラインや舗装が未整備の土地ということで、民間事業者がその事業内容に沿って必要な施設整備を進めていくということが条件となっておりました。  このような条件のもと、相乗効果を発揮する事業実施が可能か、昨年10月より改めてサウンディング調査を実施いたしております。  サウンディング調査企業数としては、11社。  主なご意見としては、オリンピック・パラリンピック関連イベントが今後多数実施されていくという状況であり、テントなどの資材調達や警備員などの費用が高騰しているということ。来場者の安全性や快適性確保の観点から、しっかりとした暑熱対策、ライフライン、舗装、建物等の整備は必須であり、未整備のこの状況では事業展開は難しいということ。これらの課題をクリアする各種施設整備を民間が担い、短期間でその事業の採算性を確保するのは難しいというご意見をいただいております。  一方で、羽田空港や多摩川に近接しているロケーションですとか、多摩川の水辺については魅力がある。まち開き以降は様々な来訪者の動向が見えてくるため、取り組みについては今後とも注視していきたいというご意見もいただいておるところです。  これら民間事業者の意見も参考にしながら検討を進めてまいりましたが、2020年時暫定土地活用事業については、実施しないこととします。今後は、ソラムナード羽田緑地などの既存リソースを活用した取り組みを進めていきたいと考えてございます。 ◎近江 空港まちづくり本部副参事〔工事調整担当〕 私からは、空港まちづくり本部資料番号42番、空港跡地第2ゾーンの多摩川護岸の整備等に関する基本合意書及び細部合意書の変更について報告いたします。  多摩川親水緑地、ソラムナード羽田緑地になりますけれども、こちらにつきましては、平成27年6月10日付けで国土交通省と締結しました「空港跡地第2ゾーンの多摩川護岸の整備等に関する基本合意書、細部合意書」に基づきまして整備してきてございます。このたび、国土交通省が多摩川護岸の整備を現在の緑地のさらに河口部、下流のところになります約0.9キロメートル区間でございますが、こちらでも行うことになりまして、その河口部においても護岸の整備とあわせて緑地を整備することで国土交通省と合意したため、これまでの合意書を河口部も含めたものに変更いたしました。  別紙をあわせてご覧いただければと思います。まずは、1の対象範囲ですが、別紙に示すとおり、HANEDA GLOBAL WINGS内、空港跡地第2ゾーンの多摩川の護岸部でございます。全長で約2キロメートルでございます。  次に、2の基本合意書及び細部合意書の主な変更点でございますが、整備範囲を緑地1.1キロメートルだったものを、今回の河口部も含めた2キロメートルに変更するものでございます。また、整備目標年度を令和5年度としてございます。  続いて、3、変更合意書の締結日ですが、令和2年1月30日でございます。  最後に、4、今後の予定ですけれども、来年度、令和2年度につきましては、緑地の基本設計を行い、令和3年度から4年度にかけまして都市計画の変更並びに事業認可、令和5年度に緑地の整備工事を予定してございます。  なお、別紙に緑地の全体を示す平面図とテラス箇所の断面図、また基本合意書、細部合意書の概要を記載してございますので、後ほどご確認いただければと存じます。  当該地につきましては、国からの無償使用許可を得て使用するものでございます。 ◎中村 空港まちづくり課長 私からは、羽田空港機能強化について、ご報告させていただきます。資料番号43番をご覧ください。  まず、一つ目の資料でございます。羽田空港機能強化に関わる説明会についてになります。1月末に開催されました、国主催によるオープンハウス型の住民説明会(第6フェーズ)についてのご報告でございます。  大田区内では1月22日、水曜日、17時から20時の間において、萩中集会所で開催されまして、50名が参加。1月26日、日曜日、14時から17時の間において京急蒲田駅改札外コンコースで開催されまして201名。翌27日、月曜日、17時から20時の間においても同会場で開催されまして、135名の方が参加されてございます。  区内会場での合計は、386名となってございます。そのほかに参考として記載させていただきましたが、島部での説明会開催状況について国より情報を得ましたので、あわせてご報告します。  まず、京浜島でございますが、京浜島工業団地協同組合連合会主催で、昨年11月25、26日の2日間、両日ともに15時から18時の間において京浜島の勤労者厚生会館で開催されまして、25日は30名、26日は24名が参加されてございます。  次に、城南島でございますが、城南島の連合会主催で、先月、1月28日、12時から18時の間においてART FACTORY城南島で開催され、34名が参加されてございます。  続きまして、二つ目の資料をご覧ください。羽田空港の新飛行経路に関する実機飛行確認の終了について国から報道発表がございましたので、ご報告させていただくものでございます。  内容は、本年3月29日からの羽田空港の新飛行経路運用開始・国際線の増便に向けて、管制官が新飛行経路の運用の手順等を確認するほか、新たに設置した航空機騒音測定局の調整を行うため、北風・南風運用それぞれについて、実機飛行による確認が行われたというものでございます。  北風運用につきましては、1月30日から2月5日までの7日間、南風運用につきましては、2月2日から2月12日のうちの7日間実施されてございます。  参考として記載されてございますが、南風運用における実績について、A滑走路到着便の148便、C滑走路到着便の372便、B滑走路出発便の245便と発表されてございます。  なお、北風運用における実績については、北風運用確認の終了日の翌日、2月6日に報道発表されてございまして、その資料を次の資料として添付してございます。C滑走路出発便の502便と発表されてございます。  続きまして、三つ目の資料でございます、2020年夏ダイヤからの羽田空港国際線就航状況(昼間時間帯)について、ご報告させていただきます。  内容は、本年3月29日からの羽田空港の新飛行経路運用開始、国際線の増便による就航都市の状況を整理したものでございます。左の下のほうをご覧ください。昼間時間帯における就航都市につきましては、2019年冬ダイヤまでは23都市でございましたが、2020年夏ダイヤからは46都市になります。就航都市名については、記載のとおりでございます。後ほどご確認いただければと思います。  参考としまして、破線の枠内に深夜早朝時間帯を含む就航都市数も記載してございます。2020年夏ダイヤからは54都市になるというものでございます。  次に、四つ目の資料をご覧ください。羽田空港のアレスティングシステムについて、ご報告させていただきます。  前回の委員会の中で、空港まちづくり本部長からA滑走路端の安全区域におけるアレスティングシステムという安全対策工事について答弁させていただいております。その中で杉山委員のほうから、ランウェイや機体の設備について調べておいてほしいという要望をいただいておりました。羽田空港のアレスティングシステムについて、資料として整理してきましたので、情報提供させていただきます。  概要でございます。アレスティングシステムは、滑走路をオーバーランする航空機を確実に減速させ、航空機の損傷を軽減させるシステムで、滑走路安全区域(RESA)の長さ及び幅が確保できない場合の代替の措置でございます。  羽田空港A滑走路の南側のRESA、安全区域につきましては、これまでICAOの国際基準に基づき40メートルとされてございましたが、基準が改正されまして、原則90メートル以上となってございます。しかしながら、羽田空港の南側は多摩川がございまして、必要な用地の確保が困難ということから、代替措置として導入されたものでございます。  採用された工法は、舗装の上に発泡ガラス材を敷き均し、繊維で強化した低強度のコンクリート材料で被覆するという構造になってございます。航空機が進入した際、この構造体が壊れ、抵抗になることで航空機を減速させるというものでございます。  左の写真ではA滑走路端と滑走路安全区域のアレスティングシステムの範囲を示してございます。  続きまして、資料番号の44番、例月の東京国際空港におけるゴーアラウンドについて、ご報告させていただきます。  資料右上の表、月別の内訳をご覧ください。1月でございます。A滑走路北向き着陸に伴うゴーアラウンドは19回ございましたが、そのうち区内上空通過は7回でございました。B滑走路西向き着陸に伴うゴーアラウンドは1回でございまして、区内上空通過でございました。  なお、左側の表はゴーアラウンドの理由別割合で、円グラフでもお示ししてございます。  次のページ以降は、ゴーアラウンド20回分の内訳でございます。 ◎菅野 環境対策課長 私からは、資料番号45番と46番の2件について、ご報告させていただきます。  まず、資料番号45番でございます。令和元年10月、11月の大田区航空機騒音固定調査月報について、ご報告させていただきます。  例月のとおり、大田市場、中富小学校、新仲七町会会館における航空機騒音測定結果でございます。  ご覧のとおり、10月、11月とも全地点で航空機騒音環境基準を達成してございます。また、航空機1機ごとの騒音の測定結果でございますが、80デシベルを超過した最大値についてでございます。10月分については、大田市場の最大値85.7デシベルは、10月4日、10時14分に計測されましたが、原因はバードストライクによる滑走路閉鎖のためのゴーアラウンドでございます。また、新仲七町会会館の最大値84.5デシベルは10月11日、22時29分に計測されましたが、その原因は先行到着機の滑走路離脱遅れのためのゴーアラウンドでございます。  また、11月につきましては、大田市場の81.7デシベルは、11月22日、15時48分に計測されましたが、原因については、現在国土交通省に確認中でございます。中富小学校の最大値82.7デシベルは、11月10日、15時25分に計測されましたが、原因は先行到着機の滑走路離脱遅れのためのゴーアラウンドでございます。また、新仲七町会会館の最大値83.9デシベルは、11月14日、19時18分に計測されましたが、原因については現在国土交通省に確認中でございます。  また、1月の委員会におきまして、国土交通省へ確認中と回答いたしました新仲七町会会館での9月17日、16時23分に計測された85.7デシベルにつきましては、風向きの影響によるものであるという回答をいただいてございます。  続きまして、資料番号46番、羽田空港の新飛行経路実機飛行確認について、ご報告いたします。  国土交通省では、羽田空港の新飛行経路運用開始に向け、1月30日から2月12日にかけて、北風、南風それぞれ7日間にわたり実機飛行による確認を行いました。あわせて区内の大森第五小学校、羽田小学校に設置された航空機騒音測定局の騒音の状況を公表いたしております。  表をご覧ください。南風運用時のA・C滑走路着陸につきましては、大森第五小学校に設置された測定局、B滑走路西向き離陸は羽田小学校の測定局のそれぞれの測定結果のうち、最大値とその発生時刻、機種、当日の飛行実績数をあらわしてございます。  一例でございます、2月2日の日曜日、大森第五小学校では16時52分にB777機の66デシベルの数値が当日の最大値でございます。また、当日、A・C滑走路を使用して着陸した便数は61便となってございます。 ○田中 委員長 それでは、まず、空港まちづくり本部からの報告に対する質疑をお願いいたします。 ◆杉山 委員 資料番号41番のサウンディング調査について、11事業者の中身を教えていただけますか。どんな事業者が入っていたのですか。 ◎立花 空港基盤担当課長 ヒアリングを行った対象事業者のカテゴリーですが、建設・不動産系が3社、それと娯楽・レジャー・アウトドア系が5社、造園関係の会社が1社、コンサルタントが1社、その他が1社でございます。 ◆大竹 委員 資料42番についてお聞きします。第2ゾーンの、いわゆるソラムナード羽田緑地について、今回、1.1キロメートルから0.9キロメートル増やして計2キロメートルにしますと。前も聞いたことがあると思うのですが、この1.1キロメートル区間は既に完成しましたよね。この費用と財源については、国からたしか来るのかなと、それを聞きたくて。あと、0.9キロメートル増やすのに幾らぐらいかかるのか。その点を教えてください。
    ◎近江 空港まちづくり本部副参事〔工事調整担当〕 ソラムナード羽田緑地の1.1キロメートル区間につきましては、残りの300メートル部分が現在工事中でございまして、今年の3月には完了する見込みになってございます。1.1キロメートル区間の工事費の財源等々につきましては、都市計画事業でございますので、都市計画交付金の充当が見込まれるところでございます。  また、今の0.9キロメートル区間、河口部のところについての財源等々につきましては、来年度以降、基本設計等をやることになってございますので、そういった中で検討してまいります。 ◆大竹 委員 この1.1キロメートル区間でかかる費用というのは幾らとなっているのですか。それから、残りの0.9キロメートル区間はどれぐらいかかるのですか。 ◎近江 空港まちづくり本部副参事〔工事調整担当〕 1.1キロメートル区間の工事費について、発注した工事費ベースといいますか、契約ベースで言いますと、1.1キロメートル区間は、今年度と昨年度の2回に分けて工事してございますが、合計で約1億9,000万円余りとなってございます。  ただ一方で、河口部の0.9キロメートル区間につきましては、トイレ等々の有無も関係してございますので、どのぐらいになるかは来年度以降の設計の中で把握してまいりたいと考えてございます。 ◆大竹 委員 この備品というか設備というか、トイレ等も全て都市計画交付金の対象になるのですか。 ◎近江 空港まちづくり本部副参事〔工事調整担当〕 おっしゃるとおりでございます。 ◆勝亦 委員 資料43番の説明会なのですけど、萩中集会所または京急蒲田駅改札外コンコース、こちらは一方的な説明会で、参加者から何か意見とかそういうのを聴取したりとかはしたのですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 第6フェーズの説明会での主な意見でございますが、何点かございまして、あくまでも抽出した部分で代表的なところで言いますと、3.5度の降下角度は危険とか、あと運用開始後も情報提供をしてほしいとか、増便の必要性は理解するし賛成する、空港の活性化は歓迎するという意見が出てございます。 ◆勝亦 委員 あと下の参考の部分なのですけど、これは例えば参加者数が出ていますけど、対象者数とかというのはわかるのですか。要するにここで就労している方たちへの説明という理解でいいのですよね。 ◎中村 空港まちづくり課長 すみません、対象者の細かい数字までは把握しておりませんが、あくまでもこの各島で就労されている方々に、この時間帯で説明をするという形で、この時間でオープンハウス型説明会をやっておりますので、自由に出入りしていただいて、説明を聞いていただくという形でございました。 ◆勝亦 委員 何か一見すると、参加者が少ないような気がするのですけど、もしわかったら、どのぐらいの方たちが対象となっているのか。要するに興味がある方が聞きにきているわけですよね。そういうのがわかれば、教えてください。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 京浜島も城南島のほうも、それぞれメインの工場の連合会のほうでこういった説明会を企画して、国に要望して国が説明したという形です。ですので、ここの連合会に所属されている各事業者の皆さんに回覧等で案内されたと聞いております。  私も現場に行きましたけれども、それぞれの会社の代表の方だとか、関心のある方などが、それぞれ仕事の合間等に来て、メモをとったりとかされていましたので、それぞれ自分の事業所の方々にもお伝えするという形で来ているだろうと、そのように見受けられました。 ◆北澤 委員 今の関連なのですけれども、京浜島や城南島は特別に説明があったわけなのですね、国交省のほうから。 ◎中村 空港まちづくり課長 先ほど本部長からお話ししましたとおり、国主催の説明会という形ではなくて、連合会主催で国のほうに要望しまして、国のほうが、わかりましたと、ではオープンハウス型の説明会をやらせていただきますという調整があって開催されたものでございます。 ◆北澤 委員 京浜島にとっては、A滑走路への着陸は、もう頭上50メートルを飛行する場所もあるわけですし、本来でしたら国のほうから真っ先に説明に上がりますというものだと思うのですけど。今回こういうオープンハウス型になったというのは、本当に京浜島の人たちに対して説明が不十分だったのではないかなと思うのですけど。そこでどのような意見が出されたかというのは、先ほどおっしゃっていたものだけですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 先ほど申し上げたのは第6フェーズでの区民の方からの意見でございまして、今回のこの京浜島、城南島の説明会の中で出た主な意見につきましては、代表的なものでございますが、防音工事の要望に対応してほしいとか、運用開始後もフォローしてほしいという話とか、騒音・落下物・安全対策をしっかりしてほしいという意見。また、逆の意見になりますが、城南島からは、音は特に気にならないと思うという意見も出ていたということを聞いてございます。 ◆北澤 委員 やはり空港に近いところだけに、本当に直下にあたる工場と、ちょっと離れるところでは、状況は違うと思うのですけど、やはり具体的な防音工事のことだとかという話が出ていたということは、そうなのだろうなと思うのですけど、それに対して具体的に対策をとりますよという話もあったのですか。 ◎中村 空港まちづくり課長 国のほうが意見として伺っていて、その中でどうするという対策まではお話ししていないと認識してございます。 ◆北澤 委員 ぜひ大田区はしっかり、その京浜島、城南島の意見も捉えて、一緒に国に必要な要望をしていっていただきたいと思います。要望です。 ◆杉山 委員 実機飛行確認が終わったという資料があるのですけれども、管制官が新飛行経路の運用の手順等を確認するほか、新たに設置した航空機騒音測定局の調整を行うために実施したわけですけれども、一つは、管制官の運用手順がしっかりと確認されたのかということがあると思うのですけれども、その辺で不具合が出ているとか、出てないとか。あとは、エアカナダの001便が成田空港に着陸した。この運用時間帯に羽田空港におりなくて、目的地を変えて成田空港に着陸したとか。あとは、先ほども出ていましたけれども、デルタ航空が運用時間内には着陸せずに、運用時間外におりたという、こういう事例なども含めて、報道ではおおむね想定内だったという国交省の記事が出されていますけれども、後追いで外国航空会社に状況確認とかをしているという部分がありましたけれども、その辺の状況確認が終わったのかどうかというのは何か聞いてらっしゃいますか。 ◎中村 空港まちづくり課長 管制官の新飛行経路の運用手順等の確認については、その辺がどのように確認され、どういう課題があってという細かい内容までは、区としてまだ報告を受けてございません。一方で、先ほど委員がおっしゃられた、エアカナダとデルタ航空について、実機飛行確認の中で事例が発生しているところを踏まえまして、国のほうは、これまでいろいろと周知をしてきたというところですが、今年の夏ダイヤから新たに新飛行経路に乗り入れる外国航空会社を含めて、全ての外国航空会社に対して、運用について改めて周知徹底を図っていくと言っているところでございます。 ◆杉山 委員 周知徹底はそのとおりだと思うのですけれども、それができなかった場合はどうなるのかなというのが、ちょっと不安なのですが。  あと、騒音測定局の調整というのは、騒音の感度を正しく測定するためのそういう調整だと思うのですけど、これがちゃんとなされたのかどうか教えてください。 ◎中村 空港まちづくり課長 今回の新飛行経路の運用に伴いまして、新しい騒音測定局が東京都内に設置されておりますが、今回の実機飛行確認の最大騒音値等は結果として報告されていますので、その中でこの設置した測定局が正しい値を示しているのか、またはその他の暗騒音等について、調整がされているものと考えております。  ただ、この調整が完了したかどうかまでは確認していないというところでございます。 ◆杉山 委員 あと、ゴーアラウンドの件でB滑走路西向き着陸で1回やっているのですね。これは資料によると、ウインドシアーということで下降気流があって着陸が困難だからやり直したということで、気象条件ということでもあるのですけれども、こういう状況下でゴーアラウンドをすると、どうしてもコンビナートの上空をゴーアラウンドで飛ばざるを得ないでしょう。こういう問題も発生しているので、やはり先ほどの防災対策もしっかりしてもらいたいなということがあります。  あと、詳しいデータを見ると、部品紛失報告による滑走路閉鎖のためのゴーアラウンドが何件か出ているのですけれども、やはり部品がなくなっているというのは、資料の中でも部品がどこでなくなったかはわかりませんけれども、実際に報告がされているわけですよね、部品がどこでなくなったのか。落下しているのか、取れてしまったのかという報告が出されているので、やはり落下物はなくなっていないのではないかなと、減ってないのではないかなと。毎回の委員会で報告が出されているので、その辺との関係で、航空局は万全の対策と言っているのですけど、それがなされていないのではないかという疑念を持ってしまうわけです。その辺についてはどうでしょうか。 ◎中村 空港まちづくり課長 まず1点目、ゴーアラウンドのB滑走路西向き着陸につきまして、川崎のコンビナート上空を通過するのではないかというお話でしたが、B滑走路西向き着陸は区内上空を通過していきますので、右旋回していますので、川崎のコンビナートの方面には行かないと認識しております。  続きまして、部品紛失による滑走路閉鎖でございますが、今回、国に対して、この部品紛失の内容について、どういうものが確認されたのかということを確認してございますが、実際に部品は確認されなかったというところでございます。  落下物の件に関しましては、落下物だけではございませんが、騒音と落下物を含む安全対策について、引き続き国に対してしっかりと行っていくように要望しているというところでございます。 ◆杉山 委員 あと、先行到着機トラブルによる滑走路閉鎖のためということが、1月13日に出されているのですけれども、この先行到着機のトラブルというのはどんな内容か聞いていらっしゃいますか。 ◎中村 空港まちづくり課長 こちらのトラブルにつきましては、国に問い合わせをさせていただきました。国からの回答でございますが、先行機が着陸後、ランディングのギアに不具合があったため、滑走路上で停止したことがあったということでございます。点検後、安全が確認されたということで、自走しまして滑走路から離脱したというところでございます。そのタイミングでの滑走路閉鎖だということを聞いてございます。 ◆北澤 委員 今の関連なのですけど、部品紛失報告による滑走路閉鎖というのは、前の飛行機が何か落としたみたいですということを管制官に言うと、滑走路を閉鎖して探すということで、結局部品は見つからなかったということなのですね。 ◎中村 空港まちづくり課長 委員がおっしゃるとおり、先行到着機を点検したところ、何らかの部品がなかったときに、滑走路に落ちているかいないかの確認を行うため、そのタイミングは滑走路閉鎖をするということになっています。  行政視察において、宮崎空港で滑走路の点検を視察していただいていると思うのですが、そのような点検が羽田空港でもなされているというところでございます。 ◆北澤 委員 では、到着した飛行機の部品が何か落ちていたということなのですね。わかりました。 ◎中村 空港まちづくり課長 繰り返しになりますが、到着機に部品欠落があったという話でございます。 ◆北澤 委員 わかりました。ただ、1月に9件あったので、その部品欠落ということが、どの程度の部品かわからないですけれども、到着したときに部品が欠落していたということは、飛んでいる途中に部品が欠落したことということですから、それは落下物の事故にかかわるということですよね。 ◎中村 空港まちづくり課長 委員がお話しになりました、9件の部品欠落があったという表現でございますが、この時刻のところを見ていただきますと、前回も説明させていただいているのですが、部品紛失をしますと、何機か連続でゴーアラウンドしますので、9件の部品が欠落したというわけではないということで見ていただければと思います。  飛行機が到着した後に何らかの部品がなくなっていたという場合は、場所も特定できないということがございますので、滑走路に落ちていないかを確認するために滑走路閉鎖をするというところでございます。 ◆北澤 委員 わかりました。では、部品紛失が4件ということなのですけど、例えばその部品というのはどんなものなのでしょうか。大きさにもよりますけれども、それがやはり気になることなのです。例えば1メートル四方のものが落ちたのか、3センチぐらいのものが落ちたのか。ねじだけということはないと思うのですけれども、やはりどのぐらいのものが落ちたのかという情報もちょっと知りたいと思います。 ◎中村 空港まちづくり課長 今回、具体的にどのような部品がなくなっているのかは確認しておりませんが、「羽田空港のこれから」という冊子を見ますと、ほとんどが10グラム未満の部品欠落で、スクリューとかリベットとか、あとシール材、このあたりが57%を占めているということでございます。大きいものなのかどうかというのは、今回は確認してないので、何とも言えないところでございます。 ◆北澤 委員 これは今後の対策の中でも、もちろんどういうものが部品欠落になっているかどうかによって、恐らくそれぞれの会社も対策を立てるとは思いますけれども、情報提供として、こんなものも落ちたことがあったということを、やはり私たちにも知らせていただいて、それが今後、人口密集地を飛ぶということにどういう影響があるのかを考えていきたいと思いますので、その辺の情報も詳しくお願いいたします。要望です。 ◆椿 委員 今、北澤委員のほうから、このゴーアラウンドに関して以前と同じような質問があったわけですので、もし理事者のほうで、できるものなら表に、例えば1件の部品が落ちたという事例があったので、その次の飛行機が影響してこうなりましたと。今回も4件の部品欠落で9機に影響があったということなのですよね。そういうのも、ちょっとわかりやすくしていただければと思います。要望です。 ◎中村 空港まちづくり課長 どういった表現にできるかは検討させていただきます。 ◆三沢 委員 資料42番の多摩川護岸の整備の件なのですけれども、これを見ると、船着場の右のあたりに出っ張りがあると思うのですけど、ここはこれまでは多分潮干狩りとかをやっていたりするような場所だったと思うのですけど、ここが今、橋の工事中だと思うのです。今後ここの整備が進んでいくと、この水辺に触れることができるのか、もしくはそこは安全上の問題で、この図にも護岸とか、転落防止柵とかがありますけれども、完全に水辺とは遮断するエリアになるのか。そこら辺がわかれば教えてください。 ◎近江 空港まちづくり本部副参事〔工事調整担当〕 来年度以降に整備を予定しています河口部について、現在のところ、結構海に近いということもあり、波浪の影響が非常に大きいと国土交通省から聞いています。ですので、こちらの0.9キロメートル区間のうち半分強は、左下の断面図にもあるとおり、新設護岸が出っ張ってくるという形になるので、その部分については波浪の影響もあって、下におりていくようなことは難しいのかなと考えているところでございます。 ◆三沢 委員 では、その左側のもともとの計画のところはどうなのですか。そこも水辺と触れることはできないと思っていいのですか。 ◎近江 空港まちづくり本部副参事〔工事調整担当〕 現在のソラムナード羽田緑地1.1キロメートル区間のところにつきましては、親水空間というところもございます。 ◎中村 空港まちづくり課長 補足させていただきます。この断面図で転落防止柵が多摩川側に図で示されておりますが、ここの転落防止柵は1.1キロメートル全てについているわけではなくて、危ない箇所だけつけていると。標準的な断面を示しているため転落防止柵がついていますが、親水緑地としまして水辺空間をより身近に感じることができるというところでございます。 ○田中 委員長 質疑は以上でよろしいですか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、以上で質疑を終結し、調査事件を一括して継続といたします。  最後に、次回の委員会日程でありますが、3月5日、木曜日、午後1時30分から開会したいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○田中 委員長 それでは、3月5日、木曜日、午後1時半から開会いたしますので、よろしくお願い申し上げます。  以上で、羽田空港対策特別委員会を閉会いたします。                午後 0時13分閉会...