大田区議会 2019-06-18
令和 1年 6月 健康福祉委員会−06月18日-01号
国や都の評価がわからないこともあり、成果の動向を見きわめる必要があると考えております。
この際、若干の意見を述べさせていただきます。
先日の審議の中で、平成31年3月末の要支援1・2の
高齢者の人数が6,965人であり、その中で新
総合事業の
介護予防、
生活支援サービスの通所型を利用している人数が1,899人、訪問型を利用している人数が900人という数字を聞きました。
この通所型と訪問型を両方利用している方もいらっしゃるので、正確な数字がわからないとは思いますが、そこから差し引きした4,166人以上の方が何も
サービスを利用していません。その中には、本当に必要性を感じていない方もいるかと思いますが、何らかの理由で利用しない方はいないでしょうか。
アンケートや訪問などを通して、本当は必要な方に
サービスが届く対応をすることが、将来の
重度化防止に寄与するのではないでしょうか。
もちろん、それは区の職員ではなくても、NPOやボランティアなど、
各種関係団体に頼んでもいいかもしれません。
昨年4月から始まった本制度が、区民に対して本当に必要な
サービスを提供できているか、もう少し時間をかけて見きわめる必要があると思います。
引き続き、国や都の動向を見きわめつつ、本陳情に対しては継続を求めます。
◆北澤 委員 大田・
生活者ネットワークは、元第40号
高齢者が安心して暮らせるための
介護保険に関する陳情の採択を求めます。
大田区では、昨年4月より新
総合事業を開始し、
予防給付相当サービス、要支援1と2を終了し、
介護給付から外しました。
専門職ヘルパーの
サービスを利用するのは、1年を限度として、その後は自立を目指すようにと
介護事業者には説明されています。
総合事業は
区市町村が中心となって、地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が参画し、多様な
サービスが充実することで、地域の支え合い
体制づくりを推進し、要
支援者等の方に対する、効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指すものであり、決して、
サービス打ち切りではなく、地域で支える仕組みの構築を継承するものだととらえています。
軽度のうちに、いかによい
サポートをするか、
介護状態にならないように、その人の生活力をできるだけ維持して、その人らしい生活を続けていけるように、専門職の目で心身の状態を確認して、重度化を防ぐことが重要で、それが
介護保険サービスの本来の目的であり、そのために
保険料を納めているのだと考えております。
地域の
サポート体制を含め、その人に合った支援をすることが、結果として重度化を防ぎ、
介護保険料給付全体の抑制にもなっているのではないかと考えます。
区内では、1年間での
打ち切りを宣告されて、不安を抱いている
高齢者がいます。
この陳情が示すように、
実態把握と必要な
サービスを受けられるように、採択を求めます。
○大森
委員長 それでは、継続及び採決、意見が分かれましたので、お諮りしたいと思います。
本件につきまして継続することに賛成の方は挙手をお願いいたします。
(
賛成者挙手)
○大森
委員長 賛成者多数であります。よって、元第40号は
継続審査と決定いたしました。
本日は以上で陳情の審査を終了し、
審査事件を継続といたします。
なお、本
定例会最終日に、
議長宛て、
継続審査要求書を提出することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○大森
委員長 では、そのようにさせていただきます。
次に、
調査事件を一括して上程いたします。
まず、
補正予算について、
理事者の説明をお願いいたします。
◎張間
福祉管理課長 福祉部の令和元
年度一般会計(第2次)
補正予算(案)についてご説明させていただきます。
資料番号15番をご覧ください。
歳出補正予算の内訳は、福祉費、
障害福祉費、
障害福祉総務費で、
障害福祉サービス等事務経費について、1,691万3,000円の
増額補正を計上いたしました。
これは、3歳から5歳までの幼稚園、保育園、
認定こども園の費用の無償化にあわせ、就学前の障がい児の
発達支援の利用料を無償化する方針が国において決定され、
令和元年10月からの実施が予定されております。
このことに伴い、就学前の障がい児の
発達支援の
支給決定の
データ等を管理している
自立支援給付システムについて、必要な改修を行うものであります。
続きまして、表の下段、
歳入補正予算案の説明をさせていただきます。
歳入補正予算案の内訳は、
国庫支出金、
国庫補助金、
福祉費補助金で、
地域生活支援事業費について、1,691万3,000円の
増額補正を計上させていただきました。
これは、ただいまご説明いたしました
歳出補正予算案の
幼児教育無償化に伴う、
自立支援給付システムの
改修経費について、その全額10分の10が
国庫補助となっているため、歳出と同額の
歳入予算を計上させていただくものです。
○大森
委員長 それでは、委員の皆様、ただいまの説明について質疑がございましたら、お願いしたいと思います。
◆大竹 委員
幼児教育の無償化ということですが、保育園、
認定こども園、幼稚園の
対象人数がわかったら教えてください。
それと、実際、これは
消費税増税が財源ですよね。この間、いろいろ出されているけれども。さっきの
介護保険もそうだけれども、もし消費税が上がらなかったらどうするのかなと思ってしまうのだけれども、その対応の仕方もちょっと教えてください。
◎張間
福祉管理課長 ただいま、幼稚園、保育園、
認定こども園等の
対象者、3歳から5歳までの人数ということでございますが、大変恐縮でございます、ただいま手元に、それぞれの人数の内訳は持ち合わせてはおりませんが、概数であれば後ほど担当の課長がお答え申し上げます。
私からは2点目、
消費税増税が実施されなかった場合、どのようになるかということは、国の方針が出ましたら、それにのっとって対応してまいります。
◎曽根 障害福祉
サービス推進担当課長 幼稚園、保育園、
認定こども園につきましては、私どもの所管外のことになりますが、この
自立支援給付システムで管理をしている児童
発達支援等の事業をご利用されている方については、こちらからお答えをしたいと思います。
4月1日現在の対象の事業を利用している児童は437人となっております。そのうち、無償化の対象となる児童は379人と試算をしているところです。
◆大竹 委員 これ所管が違うので、こういうことを言っていいかよくわからないのですが、例えば
幼児教育無償化については、大きくはこども文教
委員会でやっているのかな。そこでも、実際、
消費税増税がなくても、これはやるという答弁をされているらしいのだけれども、そういうことでいいのですか。
そっちではやると言っているけど、発達障がい児についても、
消費税増税がされなくても、これはもうやるのだということでいいですか、ということを聞いているのです。
◎張間
福祉管理課長 システム改修について、他部局がそのような答弁をされたというのは、私はただいまの時点では認識がないのですが、いずれにせよ、消費税の改正がなされない場合については、国の省庁から必ずや通知がありますので、それにのっとって粛々と対応はさせていただくつもりでございます。
○大森
委員長 ほかにないですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○大森
委員長 それでは、
補正予算についての質疑は終わりたいと思います。
続いて、昨日、
理事者から報告のありました
所管事務報告の質疑を行います。
まず、福祉部からの報告に対する質疑を行いたいと思います。
◆伊佐治 委員 日ごろから福祉部の事業には大変賛同する立場でいろいろ質問させていただいているのですけれども、これだけはちょっとどうしても賛成できなくて、
資料番号16番、地域
包括支援センター・シニアステーション運営受託法人の募集・選定についてであります。
これ何度もお話をしているのですけれども、やはり福祉人材を守る立場の人間からすれば、この地域
包括支援センターを公募で選んでいくというシステムのあり方を私はちょっと様々疑問を感じているところでありますが、今回の公募の予定は取り下げるべきではないかと思いますがいかがですか。
◎酒井 高齢福祉課長 今回の馬込地区の地域
包括支援センターとシニアステーションの運営受託法人の募集・選定につきましては、こちらに記載させていただいておりますとおり、公募型プロポーザルの方法で選定を進めてまいりたいと、区としては考えているところでございます。
◆伊佐治 委員 答えはそうなると思いますけれども。
ただやはり、私はこれまで、他の地域包括の法人の公募を見てきて、やはり福祉人材を外に放出してしまったという過去があるわけでありますから、特にここは医療法人松英会が在宅介護支援センターの時代からずっと事業を担ってくださっていて、その時代から職員として働いている方も、まだまだいらっしゃるわけです。なのに、ここであえてプロポーザルで公募して、
事業者を募集する意味がどこにあるのかというのが、私は 全く理解ができないのですが。
ちなみにこれ、運営を委託している松英会には、いつごろこの話をお伝えになられたのですか。
◎酒井 高齢福祉課長 こちらの法人には、つい先ごろ、きちんとこちらから説明しておりますし、また、本
委員会で正式にご報告させていただきましたので、また改めてご説明に伺いたいと考えております。
◆伊佐治 委員 そのとき、先方はどのような反応だったのですか。つい先日、話をしているのですよね。わかりましたなのか、どうなのかという。
◎酒井 高齢福祉課長 先方には、公募型プロポーザルで選定する方針はお伝えし、そのことについては承知をしましたということでお話をいただいております。
◆伊佐治 委員 もちろん先方からすれば、委託として事業をいただいている立場ですから、それは受け入れざるを得ないというのは当然のことであるわけでありますけれども。
基本的に前からお話をしているとおり、大田区のアウトソーシングの指針の中でも、基本的にこの委託という行為は必要な監督権は大田区が持っていて、大田区が監督をしながら、なおかつ地域包括は1年ごとにその事業を更新しているわけですから、毎年、責任を持って更新をしてきたわけなのですよ。
それをあえて、今のこの時期になって、こうやって事業を自分たちがやりたい形でつくるから法人に変わる可能性がありますよというシステムをつくれること自体がこの地域包括システムを、後退をさせていく一つの要因だと私は思っています。
これから先、この馬込の2つのシニアステーション事業と、2つの地域
包括支援センターを1
事業者で運用をすることになるわけですよね。そのときに、松英会はそれに耐え得る人員を今の時点で持っているのですか。もし、選ばれたときにですよ。
◎酒井 高齢福祉課長 ただいまのご質問ですが、今後、こちらにも記載をしてございますとおり、正式な募集要項の公表等につきましては7月1日からになりますので、今後、この動きを見ながら法人としてご判断されると考えております。
◆伊佐治 委員 その答弁だと常に切る可能性があるということを考えているわけではないですか。だって、人がいなかったら松英会は応募もできないわけですよね。それは、把握はしていないのですか。普通だった把握すべきではないでしょうか。いかがですか。
◎酒井 高齢福祉課長 ただいまのお話につきましては、いわゆる法人としての経営のご判断の部分かと思いますので、ちょっとその分につきましては、私からは答弁は差し控えたいと考えております。
◆伊佐治 委員 経営判断とかそういう話ではなくて、そもそも、これまで監督権をもって皆さんがこの運営法人に運営をさせてきたわけですから、その背景があっての話ではないですか、今回のことというのは。全てをリセットして公募型プロポーザル方式でやるから、松英会は別に運営できなくても関係ありませんよと言っているようなものではないですか、違うのですか。
◎酒井 高齢福祉課長
委員会でお話がございましたように、いわゆる地域
包括支援センターにつきまして区が委託をしておりまして、当然ながら、区が毎年、指導監督をしながら、適切な業務の履行については監督しているところでございます。
こちらの公募型の部分につきましては、地域の一体的な地域づくりという観点から、同一法人に担っていただきたいという観点で、今回も公募の方式をとるところでございます。それについて、今、運営を担っている法人がどうお答えになるかについては、先ほど申しましたように、法人のご判断であるとこちらとしてはとらえているところでございます。
◆伊佐治 委員 改めて個別に、款別質疑などでやればいい話なので、そちらでやらせていただきたいと思うのですけれども、やはり六郷で1回失敗しているのですから、やめたほうがいいですよ、公募は。
なおかつ、これまでの第三者評価でも、馬込を見てみると
利用者満足度も高いし、ベテランの職員が多くて、あうんの呼吸で仕事もできていますと評価しているわけではないですか。そこをわざわざ切るようなこういう形をつくること自体が行政として地域包括ケアシステムを後退させようとしているとしか思えないわけですよ。ちょっとここは考え直していただきたいと思います。
◆菅谷 委員 この
委員会で初めてこの資料を見させていただいて、わからないので聞きたいのですけれども。
今、もう中馬込老人いこいの家は改修工事に入っていますか。
令和元年ですから、今年ですよね。それで、ここのいこいの家の
利用者の方々は今どのような活動をされているのか、わかったら教えてください。
◎酒井 高齢福祉課長 中馬込老人いこいの家については、まだ運営をしているところでございまして、今後、改修工事を予定してございますので、ちょっとまだ細かいところ確認はできてないですが、改修期間中は、やはり通常の運用をすることは難しいと聞いておりますので、その間につきましては少しご不便をおかけすることになるかと思います。
◆菅谷 委員 では、その説明会と、それから、計画がどのようになっているのか教えてください。
◎酒井 高齢福祉課長 説明につきましては、今、申しましたように、工事内容が再度確定をいたしましたら、きちんとご
利用者様にご説明を丁寧にしてまいりたいと考えております。
◆菅谷 委員 まだ今は工事内容も決まっていないということですね。工事は
令和元年からということだから、いつからの計画なのかと思うのですが。区の計画ですよね。
◎酒井 高齢福祉課長 私の説明が至らず申しわけございません。
計画はきちんと進行してございますので、最後の詳細な工事内容を今、詰めているところでございますので、その内容をもって再度、ご
利用者様にも説明したいと考えているところでございます。
◆菅谷 委員 大体の、おおよそのめどはあるでしょう、区の計画ですので。それくらいは話せませんか。
◎酒井 高齢福祉課長 一応今、予定としましては秋口ぐらいから改修工事に入りたいというところで準備を進めているところでございます。
◆菅谷 委員 秋口から改修工事というと、もう本当にすぐですよね。区民への周知とか動いてはいらっしゃるかもしれないのですけれども、やはり丁寧な説明も必要だし、今後改修した後にどのようになっていくかという説明を地域住民や
利用者の方々含めて、区民にしっかりとお知らせしていくことを求めます。その後、地域
包括支援センター馬込が移転してきて、それから、シニアステーション化ということで、新規事業として重点項目となっておりますけれども、その事業を一体としてやるということと、老人いこいの家もそのままここに残るという理解でいいですか。老人いこいの家も終わりということなのでしょうか。
◎酒井 高齢福祉課長 こちらにつきましては、資料にも書いてございますように、シニアステーションという事業をこちらで実施させていただきますので、既存の老人いこいの家の機能の部分につきましても一部見直しをする予定でございます。
◆菅谷 委員 一部見直しということは、
高齢者施策推進プランとかを見ても、充実となっているのですよね。老人いこいの家の機能の充実。
どのように見直していくかというと、やはり要支援の方々や今まで介護を受けられて いなかった方、介護を受けていたが受けられなくなった方たちが、いこいの家に行って、レクリエーションとか体操とか、そういうことをしていくということの機能の充実なのかなと思うのですけれども。
ここを充実していくという状況の中で、何もまとめて1か所にしなくても、資料を見ますと2つあるわけだから、そのところでは、これだけ高齢化社会と言われている中で、この地図で言えば近いかもしれないけれども、やはり自分の周りにそういった拠点があるということは大事なことなので、それを1か所にまとめるのはどうなのかなということを感じているのですが、その点についてはいかがでしょうか。
◎酒井 高齢福祉課長 今回の中馬込の老人いこいの家の部分かと思いますけれども、こちらに今回、地域包括も入っていただきまして、我々としましては、
介護予防から介護まで、包括的で切れ目のない支援をこの場所で一体的に提供できる場所として、今後も運用してまいりたいと考えております。
◆菅谷 委員 切れ目のないという言葉はきれいなのですけれども、ただ、やはり80歳とか90歳とかそういった
高齢者の皆さんはこのスピードの速さにも追いついていけないし、それから、やはり自分たちが楽しんで行っていた施設が違う場所に移転したりとか、新しい姿になるということで、せっかく元気にいろんな活動をしようと思っていたのにこんなふうに区の方針にのっとれということでやっていいのかということをすごく感じるので、私は老人いこいの家はいこいの家で残して、そしてずっと切れ目がないというのであれば、身近なところにいろんな施設があっていいなと思います。
それと、最後に聞きたいのが、この地域
包括支援センター馬込というのが入ると。ここの今あるところは、中馬込に移るのですよね。そういうことでいいですか。そして、その後は、どういう計画があるのですか。
◎酒井 高齢福祉課長 既存の地域
包括支援センター馬込につきまして、いわゆるこの法人の持ち物でございますので、区の建物ではございません。そちらについては、法人がご検討なさると考えております。
◆菅谷 委員 松英会について、さっき伊佐治委員が言っていらしたので、その名前を使って言うのですけれども、そちらの法人は、そのことについては理解を示していることでよろしいですか。
◎酒井 高齢福祉課長 この地域
包括支援センターを、いわゆる区の施設の建物に入れていくということにつきましては、一定程度、ご説明をこの間もしてきておりますので、その辺の状況ついてはご理解をいただいていると認識しております。
◆大竹 委員 これから指定管理の公募がいろいろとあるので、それをちょっとお聞きしたいです。
先ほど、伊佐治委員からも話がありましたが、区は指定管理者の選定方針等についてという通知を出されているのですが、実際、原則として公募プロポーザルを行うと。ただ、非公募により指定管理者を指定する、いわゆる特命指定を行う場合もあるわけですよね。従来からの業務実績やノウハウなどに加えて
施設利用者へのさらなる
サービス向上の観点から多角的な分析・検証を行い、その客観性、妥当性を十分に確保することという文言があるわけですよ。
実際、福祉の施設の場合に、指定管理が終わって、何でもかんでも公募プロポーザルがいいのかなと私は思っているわけ。先ほども話があったとおり、一定の実績、ノウハウがあって、いわゆる高い質の継続性も求められるわけですよ。
そういった場合でも、原則公募だからと、今、そうなっているという部分もあるし、公募をやっても、結局、応募する業者というのは前と変わらないというような、そういう状況も多々あるということもあるので、そこら辺は、一般的に単なる公募プロポーザルが原則でありつつも、方法としては特命指定もあるのではないかと思っているのですが、そこはどうですか。
◎曽根 障害福祉
サービス推進担当課長 指定管理者の募集につきましては、現在のところ、原則どおり公募という形にさせていただいております。
当然のことながら、選定の中で、これまでの実績を踏まえたプレゼンテーションもございます。そういったところは、現
事業者にとって確かに有利な点があるかもしれませんが、しかしながら、新たな
事業者の参入というものも、これは対外的にも、公平性を保つという点でも非常に重要なことだと思いますし、施設運営につきましても、これまでどおりではなく、さらに新たな課題にどう取り組んでいくのか、それを提案していただくという意義がありますので公募をいたします。
◆大竹 委員 原則だからってそれでいいのかという、そういう問題提起なのです。
実際問題、そうは言っても、公募で応募するのは、今までと同じ業者だったり、あるいは、実際それから質が下がるだとかいう、そういうケースも多々あると。そういった場合に、やはり考え方を区と一緒に持っていかなくてはだめだというので、指定管理者にして、選定方針というのを出されて、その中で、いわゆる特命指定もあるのだよとい うことをはっきりさせているわけですよ。
ですから、そういう部分で、何でもかんでも原則公募プロポーザルとはならないと思っているのだけれども。今、原則だからそれでやるのだよという言い方されたけれども、それは違うのではないですか。どうなのですか。
◎張間
福祉管理課長 ただいま
所管事務報告で議論をさせていただいていますのは、地域
包括支援センターでございまして、こちらは区が責任を持ってお願いをしている業務委託の部分でございます。そして、この地域
包括支援センターの公募は、常に行うわけではなく、シニアステーションという新しい機能を付与して運営をする計画のときには、やはり新たな運営形態の提案をいただきたいということで公募をさせていただいたり、また、先般の六郷地区、そしてこの馬込地区のように、2か所目の地域
包括支援センターを増設する場合に、その地区、2か所の一体的な運営をお願いするというときにも、やはり新たな提案を頂戴したいと考えておりますので、そうした条件に合致したときに、この委託の地域
包括支援センターの公募をさせていただくと、そういった基準を設けて実施をしているところでございます。
◆大竹 委員 私はこの施設というよりも、一般的な指定管理の考え方について、福祉施設の指定管理の考え方について聞いたわけです。
そういう1つのところだけではなくて、実際これから、指定管理期間が終わって、当初は3年ですけど大体5年終わった時点で、何でもかんでも公募プロポーザルがいいのですかと、こういうことを聞いているわけなのですよ。そういった場合に、区の方針でも特命指定があるのではないですかと。
福祉施設はその部分のウェイトが大きいから。今までやっていた実績、ノウハウがやはり生されて、それが質の継続性につながるのではないですかという、そういうことを言っているので、何も1つのものを言っているわけではないですよ。そういう観点で答えてもらいたかったのだけれども、それはどうですか。
◎張間
福祉管理課長 繰り返しになりますが、資料16番でご説明させていただいたのは、業務委託の部分でございますので、先ほど私がご答弁申し上げた基準にのっとって、こちらの
包括支援センターの公募については計画をさせていただいております。
今、大竹委員がおっしゃられた、指定管理の部分ついては、また、後ほども
所管事務報告の中でそうした案件がありますので、その中でまたお答えをさせていただければと思います。
○大森
委員長 所管事務報告の中身についての質問してください。それをちゃんとわきまえて質疑をしてもらわないと。この中身についての質疑をしてくださいとお願いしておきます。
◆小峰 委員
資料番号17番、大田区若年性認知症デイ
サービス事業についてということで、23区から見ても先駆的であり、そして大田区としては初ということで、いよいよ若年性認知症のデイ
サービスが来月から始まるということで大変に高く評価をさせていただいております。
定員が2名というところでしたけれども、この定員は、今後、定着していけば拡充されていくのかの確認をさせてください。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 現在は定員2名ということでお知らせしているところでございます。
他自治体の
取り組み事例などを参考にさせていただく中で、個別対応の必要性などを考慮いたしまして、1日2名を受けるところからスタートしたいと考えてございます。また、施設に設置した新しいお部屋の広さからいたしましても、受け入れは、今のところ2名が妥当だということで判断させていただきました。
今後につきましては、
取り組みの実績を重ねる中で、また、こういった若年性認知症のデイ
サービスの需要等を鑑み、充実に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。
◆小峰 委員 若年性認知症は、男性の働き盛りの方に多いという認識をしています。そうなってくると、ご本人の混乱も強いでしょうし、力もあるというところでは、介護する側から見ると、かなり難易度が高いと認識しています。
ですので、大田区内での若年性認知症のデイ
サービスが立ち上がったということは、ここが充実していけば広く大田区内の事業所に良い波及効果が生まれるのではないかという期待もしています。
また、とても素敵なフライヤーができましたけれども、どちらに配られるか教えてください。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 地域
包括支援センター全所、それから、地域福祉課、地域健康課、それから、本庁舎の各部署と、あとは医療機関で、大きな病院に配布をさせていただくことがございます。それから、外部の関連の施設等に配布したいと考えてございます。
◆小峰 委員 フライヤーを置かせていただく、配るという意味では2つの意味があると思っておりまして、1つは
利用者の募集と、それから、周知という形にもなると思います。
若年性認知症ですから64歳以前の方がかかるご病気でいらっしゃいますので、大きな病院というお話がありましたが、脳神経外科など小さな病院も置いていただいたほうが、広く周知と、そして、募集の効果があると思いますがいかがでしょうか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 医療機関等への周知ということでのお話でございますが、今回、若年性認知症の利用人数が1日2名ということで、ある程度、限られていることもございます。今後、利用状況等を見ながら医療機関等への周知も含めて、周知方法等を検討してまいりたいと考えています。
◆小峰 委員 そうですね、2名というところでは、いろいろ考えてしまうところだとは思いますが、最初のダッシュがとても大事だと思いますので、そこは広く、広げていただいてもいいのかなと、私自身の意見としてはそう思います。
保健所長に確認させていただきたいのですけれども、認知症の初期というのは、うつ病の初期ととても酷似していて、お医者様でもそこは判断しづらいというところがあるという認識なのですけれども、それでよろしいでしょうか。
◎西田 保健所長 いろいろなパターンがあると思いますけれども、そういう症状もあるとは聞いています。いろんな形で見つかること、気づかれることがあると思います。
◆小峰 委員 先ほどの話と重複してしまいますが、2名からどれだけ広がるかは、これからだというお話だったのですけれども、そういった意味でも脳神経外科だけでなく、広く、例えば認知症検診をやってくださっている病院などにも置いていただいたほうが、ドクターの認識もしていただけるということで、そこは要望させていただきたいと思います。
もう一つ、すてきなフライヤーができまして、きれいな色で、本当にHOPEというイメージにぴったりのさわやかなフライヤーだと思います。
多分、これ3つ折りになるのかなと思うのですけれども、表紙になったところに大田区若年性認知症デイ
サービス事業という、せっかくの若年性認知症というところが、もっとおもてに出たほうがPRになるのではないかと思います。
また次回、第2版のときには、HOPEという名前は、すごく目に入るのですが、若年性認知症というところは大田区としての大きな
取り組みだと認識しておりますので、そこはお考えいただきたいことをご提案させていただきますがいかがでしょうか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 委員からのご意見ということで承りました。若年性認知症という言葉というのが、まだなかなか世の中で受け入れられてきていない部分も一部ではあるかとは思いますが、これは第1版ということでございまして、第2版では対応させていただく部分があれば検討していきたいと考えてございます。
◎張間
福祉管理課長 先ほど小峰委員が、こうしたフライヤー、チラシは2つの側面があるとおっしゃってくださいましたので、私どもは、福祉部と健康政策部と、三医師会の先生方とのお話し合いの場、また、入院医療協議会などでの大きな病院の先生方とのお話し合いの場、また、個別には脳神経外科、また、認知症専門のドクターとの個別のつながりもありますので、そうしたお医者様に対してこういった事業が始まりましたということの周知も含めて取り組んでまいりたいと思います。
◆伊佐治 委員 小さなスタートでありますけれども、こうやって個別に
高齢者とは違う環境の中で
サービス提供をしていくという新たな仕組みをつくってくださったことは本当に評価に値するところとだと思います。
ちょっと確認のため聞かせていただきたいのですけれども、若年性認知症の受け入れは一般の認知症デイ
サービスでもできるわけではないですか。若年性認知症の受入加算があるわけですけれども、その受入加算を取って、今実際に若年性認知症の方を受け入れている例はあるのですか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 委員のおっしゃるとおり、一般の認知症デイ
サービスで、若年性認知症の方を受け入れられている事業所が幾つかあるということでは伺ってございます。
◆伊佐治 委員 受入加算を取る際は、基本的に担当者を決めて、なおかつ個別のニーズに合わせて
サービス提供をすることが加算を取る理由だったと思うのですけれども、逆に、同じような仕組みでやっているところがないのかなというところがちょっと気になったのですけれども。いいことなので、これをもっと広げていただきたいのですけれども、民間がやっているのであれば、そこへの支援で広げていくのも一つなのかなと思いますが、いかがですか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 私どもで把握しているところでは、やはり80代、90代ぐらいの
高齢者の中で一緒に過ごされているという状況があるということで、若年性認知症の方にとっては、ちょっとなじみやすくないといいますか、居場所としてうまくなじまないという状況があると聞いております。
◆伊佐治 委員 それはもちろん、別々に過ごせる場を提供した方がいいと思うのですけれども、逆に言えば、個別の場所で提供する以外の部分というのは、他のデイ
サービスでも提供されている可能性はあるということですか。
例えば、介護のプログラムであったりとか、資料に地域の活動の個別プログラムなどが書かれているのですけれども、これが特色なのかどうなのかを知りたいのですけれども。だから、逆に言えば、民間で受入加算を取ってやっているデイ
サービスと、どこまでちゃんと比較ができてきたのかなというのがわかればちょっと教えていただきたいのですけれども。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 現在、認知症デイ
サービスで若年性認知症の方が通われているという状況について、現在のところ、まだ十分に把握はしていないところもございますので、委員のおっしゃるとおり、こちらでの
取り組みのありようについても、さらに研究をしていきたいと考えています。
◆北澤 委員 今、大田区の中で若年性認知症の方がどのくらいいらっしゃるのかということは把握されていらっしゃるのでしょうか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 大田区の中での若年性認知症の方ですけれども、国の統計数字から換算しますと約200人から300人程度ということで考えているところでございます。
◆北澤 委員 交通事故で頭を打って、高次脳機能障害の方で50代なのですけれども、なかなか受け皿がないという相談を受けているのですけれども、この若年性認知症の範ちゅうの中に、高次脳機能障害の方も入ることができるのでしょうか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 若年性認知症は様々な原因がありますので、認知症という診断があればそのカテゴリーの中に入るのですが、高次脳機能障害ということでございましたら、障がい者の範ちゅうでの、障がい者総合
サポートセンターでの相談窓口をご紹介させていただくという形でなっているかと思います。
◆北澤 委員 相談窓口はあるのですけれども、デイ
サービスみたいに通うところがなくてご家族がとても苦労されているという話なのですね。症状としては記憶障害ということが一番大きいので、若年性認知症と似ているかなと思うのですけれども、人によって様々なパターンがあるので、すぐに該当するかどうかというのがわからなくて質問をさせていただきました。
◆菅谷 委員 若年性認知症というところでは、大田区に200人から300人いるというお話で、その対応策があることはいいことだと思いますし、今年度の重点課題としてプレス発表もされた中に入っている事業なので、より一層、力を入れられると思うのですけれども。予算として1,032万円がこのデイ
サービス事業についておりますけれども、これは改修の費用なのか、人件費なのか、その辺についてわかればご説明をお願いします。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 平成31年度予算ということで、1,032万円を計上させていただいているところでございます。
施設改修費が330万円程度、人件費が430万円程度、ほかは研修や物品等で270万円程度という予算になってございます。
◆菅谷 委員 人件費430万円程度というと大体1人分ぐらいですかね。それでやりくりしてくださいということですか。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 今回の人件費につきましては、約2名程度を想定しています。
◆菅谷 委員 ちょっと気になったのがこの送迎範囲が大田区内全域ということで、大森東から
田園調布までという極端なことにはならないと思うのですけれども、2名を送迎というところでは、一般の通所もやっていらっしゃるので、その中で一緒なのか、それとも個別に送迎されるのかお伺いします。
◎大津 介護
サービス推進担当課長 個別に送迎することを想定しています。
◆菅谷 委員 個別にということなので、ぜひその車に乗っている時間が多くならないようにお願いします。また、モデル事業として出発されると思いますけれども、どういう事業が繰り広げられるか、大変期待したいと思います。
あと、12万円の予算で、今度は若年性認知症支援体制の検討ということもありますので、大田区としてぜひ、いい成果がでるように期待して終わります。
○大森
委員長 それでは、
資料番号18、19、20番はよろしいですか。
◆北澤 委員
資料番号18番の
児童発達支援センターですけれども、これの対象年齢と、都立の城南分園とかありますよね。そういうところとの関係というのはどのようになりますでしょうか。
◎黄木 障害福祉課長 まず、対象でございますが、昨日のご説明でも申し上げました児童
発達支援、それから、放課後デイ
サービスというのが通所系のものになってございます。
児童
発達支援の場合は、学齢期前の
医療的ケアを含む
重症心身障がい児を対象とする という形になります。
放課後デイ
サービスにつきましては、学齢期という形になりますので、18歳以下というところを対象とさせていただきたいと考えてございます。
それから、都立の北療育センター城南分園でございます。城南分園は、こちらも
重度心身障がい者を受け入れている施設でございますが、特に城南分園は診療所機能を持っているというところが違うところでございまして、例えば人工呼吸器ですとか、より重たいというか、そういった
医療的ケアが必要な方がそちらに行かれているというところに違いがあるかなと考えております。
◆平野 委員 今の関連なのですけれども、基本的にはこの児童
発達支援とか放課後デイ
サービスのお子さんが通うということなのですかね。その中の
医療的ケアが必要な方が通うのですか。
◎黄木 障害福祉課長 通所部分に関しましては、先ほど申し上げたとおり児童
発達支援と、それから、放課後デイ
サービスの2本という形になります。
そちらは
医療的ケアを含む
重症心身障がい児の方を対象とした児童
発達支援、放課後デイ
サービスと考えてございます。
◆平野 委員 それぞれの定員というか、人数がもしもわかっているのだったら教えていただきたいのですが。
◎黄木 障害福祉課長 それぞれの定員につきましては、今後も含めまして、認可庁でございます東京都とこれから調整をしていくという形になってございます。
○大森
委員長 ほかによろしいですか。
◆大竹 委員
資料番号20番で。先ほどから私はこういうところを言っているわけ。
結局、これも社会福祉法人同愛会がやっていた施設が、5年間の指定期間が過ぎて、公募プロポーザルとなっているのですが、実際問題、そういう方法も含めて、特命指定もあるのではないかと。単純に公募プロポーザルでいいのかなと、そこを言ったのだけれども、そこはどうですか。
◎清水 副区長 指定管理全体の部分も含みますので、私からお答えをさせていただきたいと思います。
委員がおっしゃるように、指定管理そのものが公募型と、あとは、特命指定というのが書かれております。それぞれ一長一短があるというのも考えながら、今回については公募型を選んだというところになろうかと思います。
委員がおっしゃるように、
利用者にとっては、障がい者施設の場合は、もし良い運営をしているとすれば、安定性という意味では同じ運営者がいいだろうというのは一般的には思われます。
ところが、やはり5年間たった中で、実はもっと良い
事業者がいるのではないかという可能性も一方ではあるわけです。いわゆる安定性と、5年たったときの運営主体としてもっと良いものがある、そういったところを勘案しながら現状、選んでいるといったところで、今回のこのような公募についての資料を提出させていただいているところです。
ですので、大竹委員がおっしゃるように、特命指定を否定しているわけではなくて、それぞれケースバイケースということで今、考えておりますので、今回の公募型についてはそのような考え方でやらせていただいているといったところでございます。
◆大竹 委員 運営手法については指定管理者制度に限定せずと、こういうことも書かれているのだよね。効率的、効果的な施設運営に向けた検討を行うことと書いてあって、これはいわゆる5年過ぎた後に、そういう運営手法も含めてということは、指定管理者制度にこだわらずということもあるので、そこらへん十分、今後、詰めていっていただきたいなということを要望しておきます。
◆菅谷 委員 今、大竹委員に言われてしまいましたが、私の地元の大森の大田福祉作業所は、議員になってからも、区立だったのが同愛会に委託されたりとか、建物が古いものを建て替えたりとか、ずっと見てきました。
だから何回か指定管理者になって、こういう公募にかけられているのですけれども、困ったなと思いながら見ていたのは、より効率的とかいろんな部分で評価すれば、違いはまたいろいろ業者が出ればあるかもしれませんけれども、やはり運営するにも、送り迎えの車を自分たちの費用を使って1台用意し、
利用者の皆さんをどこかに送ることに使ったりとか。
それから今、もう高齢化しているのですよね。私も夕方とかに
利用者の皆さんが帰る姿を見ていますけれども、その人たちに合った
事業内容をやはりその法人の人たちが考えるし、ではその親亡き後の施設をどうしようかとか、親御さんが急に倒れたりしたときはどこに預かってもらおうかとか、いろんなことを施設の中で経験しながら、やはりその地域に根ざす福祉施設としてやっていらっしゃるので、私は、本当はこういう大事な施設は区が運営して、きちんとやっていくものだと思っているのですけれども。今そ れがなかなか、効率化というところでできないところにおいては、やはり指定管理者というところの問題はもう一度検討する余地があるのではないかなということは、ぜひともこの
委員会で言っておかなくてはいけないなと思って、これは意見ですけれども、言いました。
○大森
委員長 ほかによろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○大森
委員長 それでは、健康政策部、
資料番号21、22、23、24番で質疑をお願いいたします。
◆小峰 委員
資料番号21番、災害時医療フォーラムということで、大変興味深い、そして良い内容で楽しみだなと思っております。
聞き落としていたらすみません。女性の視点から見た災害への備えというのは、今回が初めてなのか、何回目かなのか、教えてください。
◎上田 災害時医療担当課長 今回、女性の視点というのは初めてでございます。
◆小峰 委員 その中で、アウトドア流防災ガイドなどの先生は何回目でしょうか。
◎上田 災害時医療担当課長 あんどうりす先生は、昨年度来ていただきまして、大変好評でございましたので、今回2回目の登壇となります。
◆小峰 委員 それでは、この災害時医療フォーラムを前回開催したときの年齢層というのは、大体どのくらいでいらっしゃったのでしょうか。参加された方の年齢層です。
◎上田 災害時医療担当課長 昨年はさぽーとぴあで開催したのですけれども、定員が100名というところもございまして、防災に日ごろから力を入れていただいております自治会・町会の方を中心にお声がけさせていただいておりますので、年齢層の統計はとっていないのですけれども、自治会・町会の役員ということで、それなりに高い年齢層となります。
また一方で、若いお母さん方も来ていただいてはおります。
◆小峰 委員 今回は、大田文化の森ホールということで、前回の100名から拡充する形になるのでしょうか。
◎上田 災害時医療担当課長 昨年、立ち見も出るほど好評でございましたので、とりあえずキャパシティを増やしたいということもございまして、250名収容できます大田文化の森ホールにいたしました。
◆小峰 委員 内容が大変に好評だったということで、また、若いお母様たちにもぜひ参加していただきたいなと、私個人の意見はあるのですけれども、区は年齢層の拡充はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
◎上田 災害時医療担当課長 小峰委員と同じ意見でございまして、我々も自治会・町会の方だけではなく、より対象を広げ、来ていただける方を増やしたいと考えております。
特に昨年、若いお母さん方が来ていただきまして、この世代を広げたいという思いもございますので、今回、大田文化の森の近くに託児所なりを設置いたしまして、広く周知を行い、若い世代のお母さん方により多く集まっていただきたいと考えております。
◆小峰 委員 私自身も、親子の災害防災セミナーに参加したときに託児所がありまして、そこがすぐに埋まってしまったという経緯があったので、ぜひ託児所も併設していただき、広く参加を呼びかけていただきたいということを要望したいと思います。
もう一つ、パネル展示なども実施予定と一番下に書いてありますけれども、防災のための用品はどこで買えるのかということをよく聞かれます。ですので、大田区があっせんしている冊子とか防災のグッズなども、スペースがあれば展示していただけるということはできないものでしょうか。
◎上田 災害時医療担当課長 防災用品のあっせんにつきましては、大田区が区商連と連携して行っておりますパンフレットもございます。見本品もございますので、防災危機管理課に協力を仰ぎ、スペースを確保したいと考えております。
◆菅谷 委員 地域猫のことに移ってよろしいですか。
資料番号22番で、今回、モデルケースとして指定して行うということですけれども、これはもう手挙げを行っているのですか。今度6月22日に講演会をやって、それで7月4日には自治会連合会定例会というところで報告をするということなのですけれども、もうそういう指定場所とか、そういったところは決まっているのですか。
5地域を上限として認定するというのはどういう意味なのか教えてください。
◎三井 生活衛生課長 募集はこれからということで、今、準備を進めているところでございまして、実際には、募集できるのは9月ぐらいになってからと思います。
また、助成がありますけれども、手を挙げれば何でもすぐ助成ではなくて、モデル地域から地域猫対策を広げるという啓発の意味もありまして、その地域猫の地域のルールでありますとか役割分担でありますとか、そういう計画をつくっていただきまして、それを提出していただいて、その内容を審査して、大丈夫だなということであれば判断をさせていただいて、順番に認定をしていきたいと思っております。
◆菅谷 委員 こういう地域猫について、自分たちでお金を出して、区の助成をもらって、安いところでこの去勢不妊手術をしているという方々の話も聞くし、それからにおいが気になって何とかしてと、両方からの声を聞いている中で、大変なことだなといつも思いながら、どう解決していけばいいかなとは思っていたところです。今回こういう事業をしていくということで、これまでもその猫対策ではいろんなことをやってこられたと思うのですけれども、例えばこの自治会連合会定例会で報告されたときに、いや、私の地域では困るよとか、何か報告したら拒絶されてしまうのではないかなという心配もあるのですけれども、そういったことはないですか。
◎三井 生活衛生課長 地域で、猫で困っている方に対しての、地域に対する支援という形でございますので、その地域猫についての講演会もやりますし、どういう形で導入したらいいのかという相談については、丁寧に説明してアドバイスをしていきたいと考えております。
◆菅谷 委員 この2点目の、自治会・町会等への支援の内容というところですけれども、これは自治会・町会に支援をしていくわけですよね。例えば猫の去勢手術も自治会の方で、こういうことがあるからやってもらいたいということで認定されれば。金額も多分これ、今までよりも大きいと思うのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
◎三井 生活衛生課長 先ほどお話しした手順で計画をつくって、地域猫対策の中にこの支援の内容は大体含まれていますので、認定をしてモデル地域になったところについては、このような内容で支援していくということです。これは自由診療ということでばらつきはあるのですけれども、金額につきましては、日本の平均的な治療費が、大体、去勢の場合で1万2,652円、不妊手術の場合は1万9,833円です。
資料に書いてあります1万2,000円、1万9,000円というのは、区の補助なのですけれども、このほかにまたプラスして、獣医師会から雄については1,000円、雌については2,000円の上乗せがありますので、トータルでいきますと雄が1万3,000円、雌が2万1,000円ということで、大体、安い獣医師会の病院では持ち出しなしということで、こういった手術を受けることができると考えております。
◆菅谷 委員 大森西でも、猫等の動物を飼っていいというマンションが壊されるとなったときに、更地になったら猫が置き去りにされて、そこに餌をやるかわいがる人と、それは困るという住民のトラブルが1回はテレビなどでも報道されたのですけれども。
やはりそういったマナーも含めて啓発をすることと、ただ、本当にこの猫をかわいが っている人たちは、これだけ動物に対する愛情がすごいのだなと思うので、その辺は今後ともぜひ、そういう猫に対してそういう手術をしている方々も、そういう野良猫と言っていいのかどうかわからないけれども、そういうものを生み出さない、そういう社会が一番求められていると思うので、そちらの啓発もよろしくお願いします。
◆伊佐治 委員 昨日の報告の際に、ボランティア活動をされる方々の腕章ということで見せていただいたのですけれども、このモデル地区を設定して、実際、事業をやる際に、地域ボランティアの皆さんはここに介入をするのか、それとも介入していく上で生活衛生課がそれをコーディネートしていくのか、その辺はどうなっているか教えてください。
◎三井 生活衛生課長 この地域猫活動につきましては、もちろん猫にやはりある程度、知識のある、扱いになれた詳しい方も必要だと思います。ですから、この地域猫活動の構成員の中には、自治会・町会もありますし、そういったボランティアの方の力も当然、必要になってくるかなと思っていますし、その辺のコーディネートも保健所で担当していきたいなと考えております。
◆伊佐治 委員 逆に言えば、コーディネートできるということは、生活衛生課としては、もうある程度、地域猫ボランティアというのは、登録制ではないですけれども、把握はしっかりされているという形なのですか。
◎三井 生活衛生課長 猫のボランティアについて、大田区の場合ですと、他区と違って組織立って活躍している方はいないのですね。実際には個人でやられている方ばかりです。
動物の扱いにつきましては、都の動物愛護推進員の方もいらっしゃいますし、我々は今まで、去勢不妊手術等で個別にこれまで支援をしていました。
その中で、全員というわけではないですけれども、ある程度のボランティアの把握というのはしています。
○大森
委員長 ほかによろしいですか。
◆北澤 委員
資料番号23番、産後ケア事業なのですけれども、これはとてもいい企画だなと思うのですけれども、実際にどこで休養ができるのか。
ここの実施内容のところに母の休養とありますから、例えば赤ちゃんをどなたかが見ていてくれて、お母さんが1時間でも2時間でもお昼寝ができるとか、そのぐらいゆったりできる施設であるのかどうか。どこでやるのか、どのくらいの時間でなさるのかというのをお聞きしたいのですけれども。
◎松下 健康づくり課長 今回、日帰り型の事業の実施場所についてですけれども、現在は、鶴見のとわ助産院、川崎市の森重助産院で行うことを想定しております。
助産院内にベッドがありますので、そちらで助産師がお子様を見ている間、母親が休養できる、そのように考えております。
時間については、開所時間の中で、この産後ケアとしての母体管理、生活面の指導や乳房ケア、そちら以外の時間で休養を希望された方は休養をできるように考えております。
◆北澤 委員 鶴見の助産院を2か所設定されているということで、大田区内には助産院はないということなのですね。
◎松下 健康づくり課長 今回は大田区内の助産院も交渉しましたけれども、条件が合わなくて、現在、交渉ができているのは、鶴見と川崎市の助産院です。
◆北澤 委員 ぜひ、いつか大田区の助産院にも協力していただけるとありがたいなと思っています。
あと、時間的なことは、ケアや生活面の指導とか、そういうプログラムがきちんとしたものは同じ時間帯であって、休養というのはその人に応じて、例えば1時間休めれば大丈夫という人や2時間必要だという人にも応じるということでよろしいですね。
◎松下 健康づくり課長 こちらの助産院の開所時間が午前9時から午後5時までになっておりますので、そちらで母体管理や乳房管理など以外の時間で希望する時間と考えております。
◆小峰 委員 私もこの産後ケア事業を高く評価いたします。区を超えての施設との提携、本当にありがとうございました。大変だったと思います。
利用回数は1回とありますが、今後、区として拡充などの考えがあれば教えていただきたいと思います。
◎松下 健康づくり課長 今回の要項では、利用回数は原則1回と考えております。
ただし、必要があると判断し、継続したケアが必要ということになりましたら追加でのケアも考えております。
◆小峰 委員 きめの細かなご対応に感謝いたします。よろしくお願いいたします。
◆菅谷 委員 この産後ケアについて、今のお話を伺って、大田区内で助産院が何か所で、その折り合いがつかなかった原因というのがわかれば教えていただきたい。克服できる内容なのかどうか。
◎松下 健康づくり課長 幾つか折り合いがつかなかった原因がありますけれども、一つは料金面の折り合いがつきませんでした。あとは、子どもの預かれる年齢、月齢が合わなかった場合、あとは建物の耐震基準に疑問があった、そのような施設もありました。また、交渉した助産院の数は2か所です。
◆菅谷 委員 2か所ということで、それだけ助産院というのもなかなか大変ですよね、今は施設的にも。
出産できる場所も、大森中の方にも1か所あるけれど助産院というわけではないし、もっと近くで、大田区でできるといいなと思います。また、建物の耐震化というのは本当に壊れたら大変ですけれども、例えば、料金ではどのぐらいの差があるのか、月齢ではどれぐらいだめなのか教えてください。
◎松下 健康づくり課長 こちらで想定していた料金は、日帰りですと1回1万5,000円を単価として考えておりました。
月齢に関しましては、産後4か月までの乳児をケアできる、そのような条件で交渉してまいりました。
◆菅谷 委員 4か月というのが合わなかった。また、料金も1万5,000円ではやってもらえないということですね。やはりその倍くらいかかるのですか。大体どのくらいを示せばいいのですか。お金がある大田区だから、何とかできないかなと。
◎松下 健康づくり課長 今回は1回1万5,000円ということで交渉を始めたのですけれども、また、月齢に関しましては、2か月未満でしたら預かれるというところはありました。ただ、4か月までということになると厳しいということでした。
また、そちらの助産院で産まれたお子様でしたら預かれる、そのような助産院もありまして、なかなか条件が合わなかったということです。
◆小峰 委員
資料番号24番のことでご質問させていただきます。
国の障害基本計画を受けて、精神保健福祉地域支援推進会議の設置ということで、新たな設置になるのかなと思っております。
精神障がいであっても、地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるようにということを目的にされているということで、ご本人の居場所、それから、その地域の方の理解を深めていくと受けとめております。
会議構成(4)の当事者ということで、現場のご意見を聞いていただくという、それがこういう形で反映されているのかなと思いましたが、この会議構成に当事者を入れた経緯というものがあれば教えていただきたいと思います。
◎松下 健康づくり課長 今回、この会議の当事者は、当事者団体から代表者1名を推薦いただいているところです。
この方につきましては、以前の病状が重いころは措置入院などの経験もありまして、現在は治療や服薬などで病状が回復しているということで、そのような当事者の方の意見をこの会議に取り入れていくために、参加をお願いした次第です。
◆小峰 委員 会議構成に当事者を入れるという計画というのは、大田区独自のものなのでしょうか。それとも、ガイドラインにのっとったものなのでしょうか。
◎松下 健康づくり課長 特に、ガイドラインに当事者を入れるということはないかと思いますけれども、ほかの自治体の場合でも、このような会議に当事者を入れるという例はあるかと思います。
◆小峰 委員 お一人の方を入れるというところに対して、今後、当事者の意見というのは、現場の意見として大変貴重なご意見として伺うところだと思いますので、複数の人数をご検討していただくのもいいのかなという思いがあります。
病状、症状によっての受けとめ方、それから、地域によって、家庭によって、環境によっての反応というのも含めますと、極端というか、様々な、なるべく多くの方の意見を反映させていただけるのが理想かなと思いますと、複数人数が今後いいかなと考えます。
こういう方たちの全国的な運動を見ていましても、当事者と経験者が情報交換をしながらこういう精神疾患の理解を深める活動をしているグループもあったりしますので、今後、広く検討していただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎松下 健康づくり課長 今後、会議のテーマによっては、当事者も含めて様々な関係者の出席を求めていく予定です。
また、当事者も様々な状況の方、また、団体もいろいろな活動をしている団体がありますので、そのテーマに合わせた出席を考えております。
○大森
委員長 いいですか、ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○大森
委員長 それではないようですので、質疑を終結し、
調査事件を一括して継続したいと思います。
なお、本
定例会最終日に、
議長宛て、特定事件継続調査要求書を提出することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○大森
委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
最後に、次回の
委員会日程について確認いたします。
次回の
委員会日程は、7月12日、金曜日、午前10時から開会いたしますのでよろしくお願いいたします。
以上で
健康福祉委員会を閉会いたします。
午前11時41分閉会...