大田区議会 2000-03-27
平成12年 第1回 定例会−03月27日-05号
平成12年 第1回 定例会−03月27日-05号平成12年 第1回 定例会
平成12年第1回定例会 東京都大田区議会会議録 第5号
3月27日(月曜日)
出席議員(49名)
1 番 松原 隆君 2 番 永井 敬臣君 3 番 神林 茂君
4 番 張替てる雄君 5 番 近藤 忠夫君 6 番 田中 一吉君
8 番 佐藤 得美君 9 番 河津 章夫君 10 番 川上 智由君
11 番 水井 達興君 12 番 鈴木 晶雅君 13 番 佐藤 誠君
14 番 小原 直美君 15 番 海老澤信吉君 16 番 松原 秀典君
17 番 高瀬 三徳君 18 番 鈴木 章浩君 19 番 有川 靖夫君
20 番 田口 仁君 21 番 溝口 誠君 22 番 飯島修一郎君
23 番 荒川 善夫君 24 番 高橋 博君 25 番 飯田 茂君
26 番 冨田 俊一君 27 番 清波 貞子君 28 番 古山 昌子君
29 番 渡部登志雄君 30 番 松本 洋之君 31 番 犬伏 秀一君
32 番 国分 輝君 33 番 野呂 恵子君 34 番 岡崎 幸夫君
35 番 糸瀬 敬一君 36 番 関根 勉君 37 番 山崎 勝広君
38 番 荒木 秀樹君 39 番 内田 秀子君 40 番 石塚 初美君
41 番 和田 正子君 42 番 菅谷 郁恵君 43 番 黒沼 良光君
44 番 石井 賢二君 45 番 金子 悦子君 46 番 大竹 辰治君
47 番 小関 直彦君 48 番 中村 稔君 49 番 渋谷 要君
50 番 森 おさむ君
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欠番
7 番
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出席説明員
大田区長 西野善雄 大田区助役 山本仁衞
大田区助役 齋藤 實 大田区収入役 野六雄
企画部長 山口健太郎 総務部長 木内悠紀夫
区民部長 河田盛雄 地域振興部長 岡本芳輝
産業経済部長 吉村泰賢 保健福祉部長 河野桃弘
保健所長 鈴木和子 児童部長 岸 政明
土木部長 池田正一 都市整備部長 嶋 和臣
交通事業対策部長 佐藤智久 環境部長 千葉胤彦
建築部長 渡部景之 企画部企画調整課長事務取扱
総務部総務課長事務取扱 企画部参事 池藤紀芳
総務部参事 高橋幾夫
教育長 山ア勝美 学校教育部長 細島コ明
社会教育部長 大沼祐一 学校教育部庶務課長事務取扱
学校教育部参事 清水 繁
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出席事務局職員
局 長 木村敏洪 次 長 河合喜久雄
議事担当係長 望月 正 議事担当係長 松崎茂雄
議事担当係長 齋藤千嘉子 議事担当係長 大谷 隆
調査担当係長 齋藤佳代子
議事日程第5号
第5号
平成12年3月27日 午後1時開議
第1
第 1 号議案 平成12年度大田区一般会計予算
第 2 号議案 平成12年度大田区職員厚生資金特別会計予算
第 3 号議案 平成12年度大田区国民健康保険事業特別会計予算
第 4 号議案 平成12年度大田区老人保健医療特別会計予算
第 5 号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算
第2
11第 77 号 自治体と住民に犠牲を強いる「東京都財政再建推進プラン」に反対する意見書の提出を求める陳情
11第 87 号 私学助成の拡充を求める意見書採択に関する陳情
11第 90 号 国民年金等年金制度の改善に関する陳情
12第 35 号 東京労災病院の廃止・縮小・売却に反対し、より一層の充実を求める請願
12第 36 号 介護保険の特別養護老人ホーム施設等充実を求める陳情
12第 41 号 蒲田消防署跡地に特別養護老人ホーム等の設置を求める陳情
12第 33 号 洗足池公園内の少年野球場の利用に関する陳情
12第 39 号 人間性の尊重にそっての開発行為を求める陳情
12第 40 号 福祉見直し知事案、都営住宅家賃減免改悪等の撤回を求める陳情
11第 96 号 東京都大田区における小、中学校の社会科教科書採択制度の準備作業を公開し、公正な制度の制定を求める陳情
11第 140号 大田区における公立小中学校教科書採択制度制定の作業を公開し適正な制度の制定と運用の確保を求める陳情
12第 23 号 大田区選挙管理委員会委員の選出にあたり、議会が、前職が区議会議員等及び、区政(幹部)以外の職域の有識者を最低1人以上選任することを定例とする陳情
12第 45 号 区議会本会議がやじが多く不快なので注意するか改善を求める陳情
12第 19 号 旧青葉邸(西蒲田五丁目20番8号)跡地活用に関する陳情
第3
第 67 号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例
第4
企画総務区民委員会継続審査要求
11第 123号 永住韓国人の地方参政権確立のための意見書採択を求める陳情 ほか1件
地域産業委員会継続審査要求
11第 24 号 労働基準法等の改悪による女子保護規定撤廃の延期、男女共通労働時間規制の法制化を求める意見書の採択を求める陳情 ほか12件
保健福祉委員会継続審査要求
11第 25 号 敬老金などの復活を求める陳情 ほか10件
土木環境委員会継続審査要求
11第 32 号 補助33号線計画反対に関する陳情 ほか20件
都市交通建築委員会継続審査要求
11第 102号 第二京浜国道・馬込中学から蒲田直行バスの路線開設を求める陳情 ほか2件
文教児童委員会継続審査要求
11第 43 号 学校給食への自然食品(有機農産物及び特別栽培農産物)の使用促進に関する陳情 ほか28件
羽田空港対策特別委員会継続審査要求
11第 165号 夜間、早朝、航空機騒音の不安に関する陳情
第5
企画総務区民委員会特定事件継続調査要求
区政の総合的企画及び財政運営について ほか6件
地域産業委員会特定事件継続調査要求
区民生活及び地域活動推進について ほか3件
保健福祉委員会特定事件継続調査要求
保健衛生について ほか2件
土木環境委員会特定事件継続調査要求
公園・児童遊園の整備及び管理について ほか5件
都市交通建築委員会特定事件継続調査要求
都市整備及び住宅対策について ほか2件
文教児童委員会特定事件継続調査要求
学校教育及び教育環境の整備について ほか3件
第6
議会運営委員会特定事件継続調査要求
議会の運営について ほか3件
第7
清掃・臨海部対策特別委員会継続調査要求
清掃事業移管について ほか2件
広域斎場対策特別委員会継続調査要求
広域斎場対策について
羽田空港対策特別委員会継続調査要求
羽田空港の沖合移転及び跡地利用について ほか1件
防災対策特別委員会継続調査要求
防災対策について
第8
助役の選任に伴う区議会の同意について
――
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追加議事日程第5号の1
第5号の1
平成12年3月27日 午後1時開議
第1
第 67 号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前1時開議
○議長(永井敬臣 君) ただいまより本日の会議を開きます。
事務局長に諸般の報告をさせます。
〔木村事務局長朗読〕
1 議案の追加送付について
2 助役の選任に伴う区議会の同意について
3 陳情取下願(2件)
────────────────────
総総発第888号
平成12年3月27日
大田区議会議長
永 井 敬 臣 様
大田区長 西 野 善 雄
議案の追加送付について
平成12年第1回東京都大田区議会定例会に付議する次の議案を別紙のとおり追加送付します。
第 67 号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例
――
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総職発第876号
平成12年3月27日
東京都大田区議会議長
永 井 敬 臣 様
東京都大田区長 西 野 善 雄
助役の選任に伴う区議会の同意について(依頼)
大田区助役、山本仁衞の任期は、平成12年3月28日で満了となります。
つきましては、この後任として下記の者を選任したいので、地方自治法第162条の規定に基づく区議会の同意方、よろしくお取り計らい願います。
記
同意を得たい者の氏名
小 松 惠 一 (経歴書添付)
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陳情取下願
11第 82 号 大田区オンブズマン制度導入のための環境整備促進を求める陳情
11第 146号 周辺住民の声に答える都立大田高等保育学院跡地・跡施設の有効利用を求める陳情
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) 次に、陳情の取り下げについてお諮りいたします。
ただいま事務局長に報告させましたとおり、11第82号 大田区オンブズマン制度導入のための環境整備促進を求める陳情ほか1件について、それぞれ提出者より取下願が提出されました。これを承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認め、取り下げを承認することに決定いたしました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(永井敬臣 君) これより本日の日程に入ります。
日程第1を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第1
第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算ほか4件(委員会審査報告)
────────────────────
予算特別委員会審査報告書
本委員会に付託された下記の議案は、審査の結果原案どおり可決すべきものと決定したので報告する。
平成12年3月23日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
予算特別委員長 水 井 達 興
記
第 1 号議案 平成12年度大田区一般会計予算
第 2 号議案 平成12年度大田区職員厚生資金特別会計予算
第 3 号議案 平成12年度大田区国民健康保険事業特別会計予算
第 4 号議案 平成12年度大田区老人保健医療特別会計予算
第 5 号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) 予算特別委員長の報告を求めます。
〔11番水井達興君登壇〕(拍手)
◎11番(水井達興 君) ただいま上程されました第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算ほか4件につきまして、予算特別委員会における審査経過並びに結果のご報告をいたします。
本委員会は、今定例会に提案されました、平成12年度予算5件の議案審査のため、去る3月1日、委員48名の構成により設置されました。3月9日には、企画部長から予算の説明を受け、その後、13日から23日まで、延べ8日間にわたり、委員の皆様のご協力をいただき、各会計予算の細部にわたりましてご意見、ご要望を含めた熱心な審査が繰り広げられました。
なお、各会計予算の質疑等の内容は、全議員の皆様が既に十分ご承知のことでありますので、この際ご報告を省略させていただきたいと思います。
各会計予算の質疑終結の後、討論・採決を行いましたところ、それぞれ反対、賛成の態度表明がありました。
まず、第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算、第3号議案 平成12年度大田区国民健康保険事業特別会計予算及び第4号議案 平成12年度大田区老人保健医療特別会計予算の3件につきましては、いずれも賛成者多数により原案どおり決定いたしました。
次に、第2号議案 平成12年度大田区職員厚生資金特別会計予算及び第5号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算につきましては、全員異議なく、原案のとおり決定いたしました。
以上をもちまして、簡単ではございますが、予算特別委員会における審査経過並びに結果の報告といたします。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 本案については、和田正子議員ほか9名より、修正の動議が提出されております。よって、これをあわせて議題といたします。
────────────────────
修正の動議
第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算及び第5号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算
上記議案に対する修正案を別紙のとおり提出する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
提出者 和田正子 菅谷郁恵 黒沼良光
石井賢二 金子悦子 大竹辰治
小関直彦 中村 稔 渋谷 要
森おさむ
────────────────────
別紙
第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算に対する修正案
平成12年度大田区一般会計予算の一部を次のように修正する。
第1条第1項中「203,881,532千円」を「204,923,095千円」に改める。
「第1表 歳入歳出予算」の一部を次のように改める。
第1表 歳入歳出予算
歳 入 (単位:千円)
┌―――――――――┬―――――――――┬―――――――┬―――――――┐
│ 款 │ 項 │ 区長提案額 │ 修正額 │
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│15.
繰入金 │ │ 5,437,966│ 6,658,472│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1. 基金繰入金 │ 5,437,966│ 6,658,472│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│17. 諸
収入 │ │ 21,498,727│ 21,499,784│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │7. 雑入 │ 14,802,540│ 14,803,597│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│18. 特別区
債 │ │ 7,056,000│ 6,876,000│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1. 特別区債 │ 7,056,000│ 6,876,000│
├―――――――――┴―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ 歳 入 合 計 │ 203,881,532│ 204,923,095│
└―――――――――――――――――――┴―――――――┴―――――――┘
第1表 歳入歳出予算
歳 出 (単位:千円)
┌―――――――――┬―――――――――┬―――――――┬―――――――┐
│ 款 │ 項 │ 区長提案額 │ 修正額 │
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│1. 議会費 │ │ 938,990│ 923,190│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1. 議会費 │ 938,990│ 923,190│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│2. 総務費 │ │ 29,141,738│ 29,130,531│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1.総務管理費 │ 19,052,765│ 19,032,645│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │5.地域振興費 │ 6,824,336│ 6,833,249│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│3. 福祉費 │ │ 89,344,572│ 90,493,965│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │2.障害福祉費 │ 8,677,439│ 8,725,451│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │3.高齢福祉費 │ 16,754,670│ 17,727,204│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │4.児童福祉費 │ 22,289,834│ 22,407,258│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │6.生活保護費 │ 18,644,497│ 18,655,920│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│4.衛生費 │ │ 7,298,023│ 7,308,154│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1.保健衛生費 │ 7,298,023│ 7,308,154│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│5.
産業経済費 │ │ 3,159,532│ 3,233,258│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1.産業経済費 │ 3,159,532│ 3,233,258│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│6.土木費 │ │ 15,265,289│ 15,033,827│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1.土木管理費 │ 2,294,654│ 2,063,192│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│11.教育費 │ │ 24,328,373│ 24,395,155│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │2.小学校費 │ 11,476,714│ 11,510,237│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │3.中学校費 │ 4,848,265│ 4,877,801│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │6.社会教育費 │ 4,111,545│ 4,115,268│
├―――――――――┴―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ 歳 出 合 計 │ 203,881,532│ 204,923,095│
└―――――――――――――――――――┴―――――――┴―――――――┘
第2表中 大森ふるさとの浜辺整備の欄を削除する。
第3表中「│公有水面埋立事業│ 180,000│」を削除し、「7,056, 000」を「6,876, 000」に改める。
別紙
第5号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算に対する修正案
平成12年度大田区介護保険特別会計予算の一部を次のように修正する。
第1表の一部を次のように改める。
第1表 歳入歳出予算
歳 入 (単位:千円)
┌―――――――――┬―――――――――┬―――――――┬―――――――┐
│ 款 │ 項 │ 区長提案額 │ 修正額 │
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│1. 介護保険料 │ │ 993,696│ 990,660│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │1. 保険料 │ 993,696│ 990,660│
├―――――――――┼―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│8.
繰入金 │ │ 6,355,942│ 6,358,978│
│ ├―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ │7. 一般会計繰入金│ 3,348,653│ 3,351,689│
├―――――――――┴―――――――――┼―――――――┼―――――――┤
│ 歳 入 合 計 │ 21,067,180│ 21,067,180│
└―――――――――――――――――――┴―――――――┴―――――――┘
────────────────────
本修正案について、提出者の説明を求めます。
〔44番石井賢二君登壇〕
◎44番(石井賢二 君) 私は、第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算及び第5号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算に対し、提出者を代表して、修正案の提案説明を行います。
平成12年度一般会計予算の歳入歳出予算額をそれぞれ10億4156万3000円を増額し、予算総額を2049億2309万5000円にします。平成12年度大田区介護保険特別会計予算の歳入歳出予算を、その中で増減同額の303 万6000円を組み替え修正するものです。
既に予算特別委員会において修正案を提出いたしましたが、一部数字上の記載の誤りがあり、撤回しました。その際、予算特別委員会委員を初め関係各位にご心配、ご迷惑をおかけしたことをおわびいたします。
このたびの修正案は、区民の暮らしと福祉を守るために最小限の内容を提案しています。詳しくはお手元の修正案をご参照の上、よろしくご審議、ご決定くださるようお願いしまして、提案説明といたします。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 以上をもって説明を終わります。
これより質疑に入ります。本修正案については、溝口 誠議員より通告がありますので、これを許します。
〔21番溝口 誠君登壇〕(拍手)
◆21番(溝口誠 君) ただいま提案説明がございました、日本共産党提出の両修正案につきまして、質疑を若干行いたいと思います。
最初に、皆さん既にご存じのとおり、予算委員会で撤回という、前代未聞のことが起きました。この背景には、10項目にわたる大幅な修正、それも、細かい修正ではなくて、款、項という、いわゆる議決項目にわたる、大変大きな誤りが指摘をされ、それを認めて、日本共産党区議団、みずから進んで撤回された、こういう経過がございました。そういったことを踏まえまして、本日提案されたわけでございますが、提案されたのが、つい2時間前と、全く検討も勉強もする暇はございませんでした。まず、このことについて、なぜこんな緊急時に慌てて出すのか、真剣に審議をしてもらいたいのか、その辺をまずお伺いしたいと思います。
それから、従来の経過どおり、款、項、いわゆる議決項目にわたる修正が、もし新たに今出た修正案の中から発見された場合、出た場合には、日本共産党の諸君は、この修正案を撤回される意思をお持ちなのかどうか、第2点。この2点をまずお伺いをしたいと思います。
既に何度も触れておりますけれども、いわゆる財政基金を大幅に取り崩してと、この部分でございます。今回の修正案の趣旨というのは、新たに12億2000万円の財政基金を取り崩して、その大半でございます11億5000万円、この金額を福祉に回すことと、このようなことが大宗でございます。なお、その11億5000万円のうち約7億円弱が、いわゆる老人福祉手当、そして高齢者特別福祉手当、この拡充に向けよ、このような内容であると理解をしております。そうであるならば、老人福祉手当等の今後の推移、特にこの3年間、4年間のことでございますが、この推移を考えますと、13年度の財源は、いわゆる今回の案、12年度の2倍になるわけでございます。さらに14年度は3倍になります。15年度は4倍、このようなことで、それぞれ14億、21億、28億と、金額が累増していくわけであります。
そうなりますと、今回のように、乏しい財政基金を取り崩してということであれば、この繰り返しが続くことになり、4年間で大田区の財政基金は底をついてしまう、このような計算になるわけでございます。つまり、4年間で今回の案も含めますと、70億円の財政基金を取り崩せと、これは現在でもその金額はございません。積み増しのことを考えても、大田区の今後の財政運営を全く考えていない、これは暴挙である、このように断じておきたいと思います。
それから、次に、一般会計予算の歳出の事項別明細書に移りたいと思います。この事項別明細、大変時間はなかったわけですけれども、いろいろ見させていただきましたが、3か所に大きな誤りがございました。まず、2の総務費の一番最後の、消火器の配備の項でございます。この説明欄には、その左にあります役務費の14万6000円の説明が抜けております。これを入れないとつじつまが合わないということになると思います。
次に、3款福祉費、福祉費の最後の部分、説明欄ですが、敬老祝金等の贈呈、そして、@寿祝金贈呈事業、このような明細が書かれてあります。しかし、この金額が大幅に実は違ってまいります。ここでは、2億1924万9000円、今回の75歳以上の方々すべてに6000円を支給するという、そのようにすれば、現在よりは2億1924万9000円増額をすれば、このことだけで事は足りるわけです。ところが、その左の比較の欄を見ますと、2億3341万円ふやせ、こういうことになっております。したがって、この間、一部ダブりが出てくるわけでございます。結論的に言いますと、88歳の方々に対する寿祝金が結果的にはダブってしまうということになるわけでございまして、ご理解いただけると思いますが、ここが実は大きな間違いでございます。
したがって、このことをやろうとすれば、当然、その上に戻りまして、節の数字も違ってくる、そして、目の数字、さらには項の数字、そして、大きく福祉費全体の金額が1416万1000円違ってくる、こういうことになるわけでして、これは今回のこの修正案の趣旨であります、共産党の諸君が、いわゆる福祉の方にお金を回せと言っていることについて、大きくこれは反する、こういったことにつながってくるわけでございまして、これは款の金額も変えないといけない。款の金額を変えるということは、修正案の総額が変わってきます。修正案の総額が変わってくるということは、今度は歳入と合わなくなる、まさにでたらめになってくるわけでございまして、その辺がこれは説明がつかないことになるのではないかと思います。
次のぺージ、3ぺージの一番最後の欄、産業経済費、ここについても細かい間違いがございます。一番右の説明欄に産業振興融資とありまして、3億6740万5000円という数字が出ておりますが、これは1000円見落としがございまして、3億6740万6000円でないと計算が合わなくなります。ここは細かいことなので、指摘だけにとどめておきたいと思います。
以上、4点につきまして、明確な答弁をいただきたいと思います。これに明確な答弁がいただけない場合は、再度申し上げますが、この場で、撤回を含めて、ご返答を願いたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 提出者の答弁を求めます。
〔50番森おさむ君登壇〕
◎50番(森おさむ 君) 私の方からは、前段の部分につきまして、お答えをいたしたいと思います。
なぜ緊急にこの予算の修正動議が出されたのかと。議員の必携によれば、討論前までに提出をできるということでありますし、これまで溝口議員には、趣旨の中身は変えないけれども、数字の訂正があったということについての説明をさせていただいたと。再度提出することを申し上げてまいりました。
次に、もし数字上の間違いの発見があれば訂正、取り下げたりするのか、こういうご質問でございますけれども、これにつきましては、議案にかかわることであれば、当然それは間違いは間違いと、我々は潔く認めることは、いささか何とも反省をしながらも、挑戦をしていくということを、これまでもしてまいりました。しかし、先ほどの細かい数字について後から説明を申し上げますが、議案にかかわる数字につきましては、特別委員会に提出した数字の間違い、これを訂正させていただいて、再度提出した、こういうものであります。あと説明不足があれば、当然説明をさせていただくということであります。
その中の第1点の財政の問題であります。確かに財政基金の11億円、そして、その主な7億円は、老人福祉手当等に活用するよう、私どもは提案しているところでございます。それ以後の財政基金状況について大変ご心配をいただいたというふうに私は思っています。しかし、私どもが提案している内容は、今後、これから来年度から5年間かけて60億円の平和島運河の埋め立てのこの財源も活用するということをあわせて提案しているわけでありまして、常に財政基金を使うということではなくて、今回は確かに財政基金を使わせていただきました。区長もこの定例会が始まるときには、補正予算、歳出については随分財政も残すことができて、来年度に活用と、こうおっしゃいましたので、我々もその活用をどのように図るかということを検討してまいったところでございます。
したがいまして、これからの老人福祉手当を、介護保険が実施される中で、本当に必要とする方々だと私どもは考えておりますし、また、この復活も世論と運動で、私ども、大きく実現して、国や都に財源を求めることもあわせてやっていく必要があるというふうに考えております。そのような運動に、福祉の達人とおっしゃる皆さん方もぜひご協力をいただいて、実現していきたいな、このように考えているわけでございますので、ぜひこの修正案は、区民が願っている、この最小限というものを提案したところでございますので、区民の願いにこたえる区議会に、また区政にするために、私ども、努力することを申し上げて、私からの答弁とさせていただきます。
事項別明細書の数字につきましては、大竹議員より説明させていただきます。
○議長(永井敬臣 君) 提出者の答弁を求めます。
〔46番大竹辰治君登壇〕
◆46番(大竹辰治 君) ただいま質問された溝口議員の質問について答弁させていただきます。
3点について質問がありました。まず、総務費、地域振興費の消火器配置のことについてです。この中で、役務費14万6000円、これについては、説明欄には書かれておりません。説明欄にすべて説明しなければならないというふうにはなっていませんので、事項別明細の説明欄には、この役務費、いわゆる郵送料7万2000円と手数料7万4000円、この部分については書かれておりませんで、消火器配置のこの合計、総額の中にこの部分が入っていまして、合計で891 万3000円、こういう金額になっております。
次に、福祉費の高齢福祉費・高齢福祉費の敬老金等の贈呈の件でございます。この件につきましては、現在、寿祝金という形で、90歳から99歳、それと88歳の米寿祝金という形で予算が区長原案には書かれております。この中の90歳から99歳、5000円、3718人いらっしゃいますが、この部分については予算が計上されております。ですから、この部分は残しまして、残り75歳から89歳まで、この部分、総トータルで、ここに出ていますように(「75歳以上全員だよ、これ」と呼ぶ者あり)、はい、75歳から89歳まで予算を計上している。88歳の米寿祝金については、この修正額には入れておりませんということです。
それから、3点目の産業経済費・産業振興費についてです。これについては、中小企業融資、利子補給0.4 %、総トータル7372万6000円、これを加えて補正をした、こういうことであります。ですから、こういうことで修正をさせていただいたということです。
以上、答弁とさせていただきます。
なお、直近の議会で、細かい数字については補正もあわせてやっていきたいということで、よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 溝口議員、再質問ですか。どうぞ。
〔21番溝口 誠君登壇〕
◆21番(溝口誠 君) ただいま答弁をいただきましたが、どうも納得がいきません。まず第1点ですが、大森ふるさとの浜辺整備事業の件でございます。要するに地方債ですよね。まだ借金もしていない額を使わないからほかに使えないというのは、これはおかしいわけですよ。例えば基金とか、今あるお金を使わないから、それが余るから、ほかに回せならわかるんですよ。そうじゃなくて、ことし1億8000万、それから13年度から16年度にかけて53億でしたか、総額約60億円になる事業ですが、その大部分は地方債です。地方債ということは、これから借りますということですから、まだないんです、手元には。それをやめちゃうわけですから、お金が発生するわけがないんです。それをカットして福祉に使えというのは、これはおかしいわけでして、ありもしないお金をああしろこうしろというのは、これは理屈に全然合いません。これが1点です。
それからもう1点の高齢福祉費の寿祝金のところ、私が言ったのは、それはわかっているんです。そうではなくて、90歳から99歳を計上しないのであれば、この金額をそのまま当てはめようとすると、88歳の方々にはダブってお金が行くんじゃないですかと言っているんです。1416万1000円がダブっちゃうんです。これはカットしないとおかしいじゃないですかと。そのカットをもしするとすれば、ずっとさかのぼっていって、福祉費も変わってくるわけではないですかと、こう言っているわけでして、ぜひ質問の趣旨を十分把握をしていただいて、的確なお答えをお願いしたいと思います。以上です。
○議長(永井敬臣 君) 提出者の答弁を求めます。
〔50番森おさむ君登壇〕
◎50番(森おさむ 君) 再度の質問をいただきました。財政のやりくりについて、平和島運河の埋め立ての60億の大半は起債を発行するということというふうにご質問をいただきました。確かに私どももそのことは知っています。ただ、どれぐらい財源を確保していくための借金をするのかという、この割合は、今、まだ当局からも示されておりませんし、その中でのやりくりだろうというふうに思っています。
さらに私どもは、その財源だけでなく、多額の財源、先ほど言いましたように、これも復活を含めて、私どもは国や都の施策も含めて、これをやっていくべきだ、このように考えておりますし、実際、区民の皆さんからは、この手当がなくなったら命綱がなくなるのと同じだ、こうおっしゃる方々の施策を、あらゆる形で実現していきたい、このように考えておるわけでございます。
したがいまして、財政の見通しは、その60億を財源を使うのなら、区民の老人福祉手当に回すことが、私は財政上進められるものと思っております。その時々の財政その他も含め、これまで収支決算における繰越金、それから、財政基金の積み立て状況も今までも出されている数字を判断しましても、一定20億、そして多いときに30億という数字も出されたりしております。これはこれまで我々も議会の議員の海外視察をやめることだとか、同和事業をやめることだとか、さまざまな努力もした上でやっていくこともやぶさかではありません。その上で財源を生み出して、何としても区民の暮らしを守るという、こういう立場を私どもは進めるべきではないか、このように提案したわけでございますので、今後の財政運営につきましても、できるだけむだな支出を抑えながら、財源をつくっていくことは、これは当然のことだというふうに思っています。ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。
○議長(永井敬臣 君) よろしいですか。(「まだ答えていないよ」「福祉費がおかしいよ」と呼ぶ者あり)
提出者の答弁を求めます。
〔46番大竹辰治君登壇〕
◆46番(大竹辰治 君) 再度の質問にお答えいたします。88歳の米寿祝金はダブっておりません。こういうことで計上しております。以上です。
○議長(永井敬臣 君) それでは、以上をもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
本案については、田中一吉議員、野呂恵子議員、有川靖夫議員、森おさむ議員、岡崎幸夫議員、石塚初美議員、犬伏秀一議員、国分 輝議員より通告がありますので、順次これを許します。
まず、6番田中一吉議員。
〔6番田中一吉君登壇〕(拍手)
◆6番(田中一吉 君) 私は、自由民主党大田区民連合を代表して、ただいま上程されました区長提出第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算ほか第2号議案から第5号議案に至る全議案に賛成の立場から、また、日本共産党大田区議団のメンバーから提出された、大田区一般会計予算及び大田区介護保険特別会計予算に対する修正案につきましては、明確に反対の立場から討論を行います。
まず最初に、日本共産党大田区議団のメンバーから提出をされました、無責任きまわりない修正案について申し上げます。
まず最初に、提出時期について申し上げます。議案提出権についてとやかくは申し上げませんが、その提出時期については、余りにも遅過ぎると感じますし、そのことを含め、真剣に議会で審議をしてほしいという姿勢を当初から感じることができません。さらには、本日提出された修正案は、去る22日に取り下げた内容とほぼ同じものであり、加えて予算原案は、4日前の23日に予算委員会において賛成多数で可決を見ています。
また、一般論として全く通る可能性のない修正案を出してくることは、否決されることを前提にして、そのことを何らかの宣伝に利用して、政治活動につなげるというふうにしかとれないのであります。また、そのことが、施策実施に伴う条例案は、次の定例会に提出するというような無責任な姿勢につながっていると考えるのであります。
大田区政が平成12年度だけで終わるのであればいざ知らず、将来にわたる区民の幸せを考える、私どもの立場から申し上げれば、将来に対する余りにも無責任な、区民を惑わす人気取り、ばらまきと言える内容であり、審議に値しないものと考えます。しかしながら、何点かについて意見を申し上げ、いかに審議に値しないものかを明らかにいたしたいと存じます。
まず、修正案の歳入についてであります。本議案では歳入の大半を財政基金からの繰入金、12億2000万円余で賄うものであります。このことは、来年度以降の将来を見据えた大田区民の幸せに資するための施策展開に用いるために、つめに火をともすような努力により蓄えた区民の預金を取り崩すことであります。本区を取り巻く厳しい財政状況を考えますとき、来年度の予算編成は大丈夫かとの不安におののく中、ようやく経常経費の徹底的な節減や、事務事業等適正化計画実施による節減効果等により、平成12年度末で財政基金、減債基金で約65億円余の財源確保の見通しが立ち、平成13年度以降の予算編成にもようやく明かりが見えてきて、64万区民のためにほっとしている私どもといたしましては、到底容認できるものではなく、区民に対する責任を放棄した無責任きわまりないものと考えます。
加えて申し上げれば、区長提出の原案は、厳しい財政状況のもとにあっても、現下の区民要望にこたえるべく、各般にわたるきめ細かな配慮がなされており、高く評価できるものであり、過去と未来に対する現在の責任を果たし、将来の区民の幸せを考えれば、区議会の責任を果たすとの観点からも、修正案については容認ができないものであります。
また、第18款・第1項特別区債を1億8000万円の減額といたしておりますが、一般論としては、区債の発行額を減ずる方向性は理解し、評価できますが、現在、そのことが将来の区民にとって必要、有益であり、次の時代以降の区民の方にもご負担をいただくべきが適切と考えられる施策内容については、一定の節度のもと、起債の活用は当然のことと考えます。
事項別明細書によりますと、この減額は第18款・第1項・第3目公有水面埋立費となっておりますが、このことは大森地区の方のみならず、区民待望久しい大森ふるさとの浜辺整備にかかわる予算を削り、この事業をやらないということであります。
申し上げるまでもなく、本計画は、ウォーターフロント軸の拠点として、海と川の結節点である平和島運河の特色を生かし、緑豊かな親水空間を創出し、環境のよりよい保全と区民の皆様の潤いと安らぎ、自然との共生に資する施策として、区長のお考えはもとより、私どもが友好各党各派の皆様とともに推し進めてきたものであり、断じて容認できないものであります。
また、歳出につきましても、何点かについて申し上げます。
まず第1款・第1項・第1目での1580万円余の減額修正との案になっておりますが、これら計上された予算は64万大田区民に対し、その職責を果たすための議会としての必要最小限のものであり、適切なものであります。
私ども大田区議会は、行政に対し、種々、行財政改革に対する提言を行い、区長の努力とともに、大いなる成果を上げ続けていると自負をいたしております。そのような中で、区民のための効率的な行財政運営を求め続ける議会の立場、また、それ以上に大田区民に対する議会の姿勢を示すべきとの観点から、自由民主党が主導し、与党各会派議員のご賛同をいただく中、前々回は2名、前回は4名と、法律で定められた議員定数を議会の発議によって削減し、現在、大田区議会の法定数56名を6名減じ、50名とさせていただくなどの処置をとらせていただいております。
日本共産党大田区議団の皆様は、前回、議員の数を法定数に戻すべく、議員を2名ふやせと主張し、私ども、4名減との内容で対比すれば、大田区議会議員を6名ふやせという主張であり、到底区民の理解は得られないものと考えます。その議案は私ども与党議員によって否決され、さらに大田区議会の議員定数を4名減ずべきとの私ども与党各会派の議員成立により、6名の実績を上げているところであります。
ちなみに、報酬を含め、我々の収入ということではなく、議員1人当たり年間経費を1600万円といたしますと、1600万円掛ける6イコール9600万円、1年で節減することとなり、議員任期は4年でありますので、約4億円の節減を実現しているわけであります。少なくとも議員をふやせなどという主張をされる日本共産党大田区議団の皆様の主張は、街頭演説でもおっしゃっていないと存じますし、それらの主張は、この不況に苦しむ多くの区民の皆様の同意は得られないものと考えます。
さらに大田区議会発足半世紀以上を経て、今日、議会運営委員会正副委員長各1名を除く10委員会について、副委員長2名であったものを、正副委員長ともに各1名とするなどの改革も、昨年の議会改選後、実施をさせていただいております。また、議会事務局の職員数についても、事務執行上工夫を加えることにより、議会事務局機能を損なうことなく、ある意味では充実させながら、22名の職員数を2名減じ、20名とするなどの、議会としての行革努力を続けさせていただいております。法定数56名を6名減じた現在の大田区議会議員の定数の中の議会の区民に対する責任を果たすための調査活動の最低限を確保する上でも、この修正案は認めることはできません。
また、他の減額につきましても、経常経費の大幅な節減努力や社会経済状況の変化の中での適切な見直しの結果として原案があるのであり、限られた財源を将来にわたる行政サービスの提供を考えれば、責任あるものとしては当然であります。
また、歳出にかかわる修正案の増につきましては、介護保険制度の導入による福祉施策のすみ分けによる減に対する理解不足によるもの、また、新規施策や社会経済情勢の変化に対する適切な見直しに対する反対の立場からのものが大半であり、到底区民にとって受け入れることができないものであります。
大幅な表記ミスを繰り返し、取り下げざるを得なかったものを、本日この場で提出し、審議しろというのは、余りにも失礼であり、区民を愚弄するものであります。また、一般論としては通ることはあり得ず、否決されることがわかり切っているにもかかわらず、また、実質審議が時間的にできない中で修正案を提出したことは、区民に対し、無責任な幻想を与え、真摯な議会審議を政治的に利用すべく本修正案を提出したとしか考えられないのであります。
本来、日本共産党大田区議団のメンバーから提出をされました原案に対する修正案につきましては、地方自治法第222 条第2項の規定に抵触する可能性もあると考えています。いわば区長の予算提案権を侵害するものではないかとの疑義を持つものであります。法解釈上は、原案に対する減額補正はそれに当たらないものと考えられるものの、また、増額修正にしても、想定される施策対象者に関する差異についてのものは認められると考えられるものの、健全財政を危うくする可能性のあるもの、また、やる、やらないの政策判断については、区長の予算編成権を侵す可能性はあるものと考えています。
それにもかかわらず、私どもは、立場は別として、議員の議案提出権を尊重すべきと考え、ある意味では怪しげなものである修正案に対し、それなりの対応をとってきたにもかかわらず、表記修正をしただけで再度提出したことは、予算特別委員会の審議経過を軽んじ、踏みにじるものであり、委員会において結論が既に出ていることを考えれば、私どもに対して著しく誠意を欠くものと考えます。
日本共産党大田区議団に対し、深い反省を求め、修正案については、大田区と日本の将来をかけて明確に反対の立場を明らかにするものであります。
次に、区長提出の大田一般会計予算ほか各議案に賛成する立場から討論を行います。
平成12年度大田区一般会計予算は、2038億8200万円であり、平成11年度第1次補正予算対比5.2%の増となっております。このことは、今までので事業に基づく予算の上に、新たな大田区の事業となる清掃事業関係予算の増等を乗せ、その上で介護保険制度の実施に伴う特別会計の移行分等の減、加えて経常経費の大幅な実額の節減効果によるものや、事務事業等適正化計画の節減効果が大きく寄与することによって、来年度以降の予算編成を視野に入れながら編成されたものであります。
本区の税、財政状況を取り巻く環境は依然として厳しく推移することが予想される中、本年4月からの清掃事業の移管や介護保険制度のスタート等への対応につきましても、着実な実施体制構築への取り組みなど、高く評価できるものであり、区長や、その任に当たられた大田区職員の尽力にも感謝を申し上げたいと存じます。
加えて、新規施策を含めた予算内容は、大変充実したものであり、私ども、自由民主党大田区民連合の施策、予算要望にも十二分に意を用いていただいた予算だと考えています。特に介護保険事業とともに総合的な高齢者施策は、新規施策を含めて圧倒的なものであり、適切な分野の見直しは当然のこととして、施策の内容を落とさずにさらなる行政サービスの向上につなげ得た予算であり、区民の安心、安全のよりどころとなるものであります。
具体的に何点かについて申し上げます。まず第1に、特別区制度改革に伴う移管事業や介護保険事業につきましては、前段申し上げましたとおり、円滑な事業実施に向け、限られた時間の中で、区長を先頭として万全の執行体制を構築すべく努力され、また、その裏打ちとしての施策展開につきましても、きめ細かな対応がとられていることを評価いたします。なお、民間業者によるケアプラン作成のおくれが見られますが、適切な対応を求めておきたいと存じます。
次に、安全なまちづくりの観点からは、阪神・淡路大震災の教訓により見直しが行われました新防災計画に基づき、災害発生時の情報把握のための情報機能の充実や、大規模災害に備えた各種物資や資機材の備蓄等や、ソフト面での対応を含め、積極的な対応がとられています。とりわけ、児童生徒の安全の確保と、地域住民の避難所の安全性の確保との観点から、本区が他の自治体に先駆けて取り組んでまいりました学校建物の耐震補強工事、本年度、小学校19校、中学校11校、幼稚園1園が実施され、緊急5か年事業が平成12年度で終了することができることとなり、高く評価できるものであります。
次に、福祉施策については、新規事業として、精神障害者ホームヘルプサービス事業の開始や、本区としては6番目となります授産施設の整備、痴呆症、高齢者の方を対象にした仮称グループホーム南馬込の整備、さらには高齢者や障害をお持ちの方が安心して暮らし続けていけるさまざまな施策が各般にわたりきめ細かく展開されており、積極的な取り組みを高く評価するものであります。
また、児童福祉の分野では、国の少子化対策特例交付金による事業のほか、保育園の保育時間を全園において30分延長し、保育体制を充実したことは、時代の要請にこたえた的確なものであります。また、運用に当たっては、主に非常勤職員で対応することは、効率的な行政サービスの提供との観点から、高く評価するものであります。
さらに介護保険制度の発足も視野に入れながら、区が行う高齢者福祉サービス及び介護保険サービスに関する苦情等を公平かつ中立的な立場で迅速に処理する高齢者福祉オンブズマン制度の発足は、高齢者福祉サービス事業全般に及ぶものとの観点から、23区の中でも先駆的なものであり、評価できるものであります。設置目的に沿う内容と取り組みを期待するものであります。
なお、第六特養の5月開設を目前に控えておりますが、高齢者福祉施策の中でも大きな柱の1つであります特別養護老人ホームの管理運営については、大変大事なことと考えております。既に先月、区立特別養護老人ホーム運営改善検討会から報告書が提出をされておりますが、その内容に沿う改善が行われ、運営主体の専門性や力量を高め、地域に根差した福祉サービスの担い手にふさわしい、公共性、信頼性、効率性を確保し、区民要望に十二分にこたえ得るような改善が速やかになされるよう、強く要望をいたしておきたいと存じます。
また、産業施策につきましても、全国の中小企業情報の提供や、全国的なスケールでの受発注機会の拡大や、企業相互の共同開発活動に資する全国中小企業インター受発注システムの充実や、商店街基礎調査、商店街空き店舗対策事業、各種融資制度対応や各振興施策の展開など、きめ細かな充実したものとなっています。
次に、環境に優しい快適なまちづくりの都市基盤整備及び環境施策では、京浜急行連続立体交差事業の推進、また、それにかかわる街路整備事業への取り組みや、鉄道駅舎エレベーター等整備促進事業、また本区にとりましても大きな課題であり、着実な整備が進められております自転車駐輪場の整備につきましても、蒲田駅西口環8下の拡張整備により、大幅な駐輪台数の増がなされるとともに、自転車駐輪場不足の大森山王口における対策として、転用等の工夫により大幅増を実現する山王二丁目自転車駐輪場の設置など、区民要望にこたえるものとなっています。また、民営駐輪場助成事業の活用により、大鳥居駅前の駐輪場の整備ができますことも幸いであります。
さらに前段申し上げました、大森地区の皆様や大田区全体にとりまして、待望久しい大森ふるさとの浜辺整備事業もいよいよ着工の運びとなりました。自然との共生を求める施策であり、完成が待たれるところであります。
さらには臨海部広域斎場建設に向けて着々と準備が進んでおりますことは、まことに喜ばしい限りであり、議会側も大変な努力をさせていただきましたが、区の職員の努力も並み大抵のことではなく、区長並びにその任に当たられた職員に感謝を申し上げておきたいと存じます。
以上申し上げましたとおり、区長提出第1号議案 平成12年度一般会計予算は、厳しい財政状況の中、大変な努力の積み重ねの結果生み出された貴重な財源を効果的、効率的に配分し、現在の社会状況に的確に対応したものとなっており、安全で快適な活力と思いやりのある文化福祉都市大田の前進に大いに資するものであります。
特に特別区制度改革による移管事業や介護保険事業について確実な実施に向け、最大限の対応がとられていること、大田区実施計画に掲げられている事業については、優先すべき課題を改めて見直し、適切な事業実施が図られていること、事務事業等適正化計画(第2次)に基づき、事務事業の見直しを進め、行政体質の転換、経営的視点に立った施策の展開を図り、簡素で効率的な区政運営への努力が見られること等、高く評価するものであります。
また、第2号議案から第5号議案に至る各特別会計につきましても、それぞれ適切なものであります。
なお、現在、事務事業適正化計画(第2次)に鋭意取り組まれているところでありますが、第1次計画の継続分につきましても、さらなる努力を求めるものであります。
また、私ども自由民主党大田区民連合議員団の各メンバーから、本会議での質問や予算特別委員会での質疑、提言について、最大限の対応をお願い申し上げますとともに、執行に当たる職員におかれましては、1つ1つの施策が区民の熱い思いにこたえるものであることを肝に銘じていただき、その任に当たられますよう、ここに改めて要望いたしておきたいと存じます。
以上、区長提出全議案に賛成の立場からの討論といたします。以上です。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 次に、33番野呂恵子議員。
〔33番野呂恵子君登壇〕(拍手)
◆33番(野呂恵子 君) 大田区議会緑の党は、第1号議案 2000年度大田区一般会計予算、第3号議案 国民健康保険事業、第4号議案 老人保健医療に反対し、第2号議案 職員厚生資金、第5号議案 介護保険に賛成の立場から、そして、日本共産党から提出されました大田区一般会計予算修正案、大田区介護保険特別会計予算修正案に反対の立場から討論いたします。
一般会計については、高齢者オンブズマンの設立、グループホーム南馬込の整備や、精神障害者のホームヘルプ事業など、評価すべき点もたくさんありましたが、現在、日本の失業率は4.7%、完全失業者は309 万人という、大変な状況であり、その中で、大田区の就労人口をどうふやし、それを経済に反映させるかという点が重要だと私は考えます。大田区の2000年度一般会計予算の中の投資的経費は、確かに前年比マイナス11.2%と縮小されておりますが、それでもまだ186 円も計上されております。その中の大森ふるさと浜辺事業2億4126万円、このうち公有水面の埋め立てに1億8000万という経費が計上されておりますけれども、こうした事業は、今本当に早急に必要なのでしょうか。私は、それは大田区の産業経済部の事業や福祉などに回すべきであると考えます。
そしてまた、先ほど議会費の点で、自由民主党の幹事長が発表しておりましたけれども、議員の法定定数を削減しましたと、54名から50名にまで減らし、人件費を削減いたしましたけれども、それならば、それとあわせて、議員の海外視察も、この不況下、自粛すべきだと私は考えております。海外視察そのものに反対ということではありませんけれども、私たちは、区長の総務費の中から、会派1名に対して今年度は23万円計上されるそうですけれども、そうした区政調査費をいただいております。その毎月の調査費の中から、計画を立てての海外視察等は可能であり、この不況下、先日も、教員がどうして海外へ行くのだという質問などもありましたけれども、そうしたことを問うならば、まず議員が身をもって、こうした事業を削減すべきであると私は考え、一般会計に反対いたしました。この海外視察費1580万円の自粛は、本当に大きな予算だと考えます。
また、第3号議案 国民健康保険、次々と保険料率が値上げをされておりますけれども、本来、国、都の社会保障がこうした形で区民にしわ寄せが来る、また、老人保健医療では、年々、老人の医療費が値上げさせられて、本来であれば、元気で介護を受けない高齢者をいかにつくるかということが、私たち議員にとっても訴える重要点だと思いますけれども、医療費が値上げし、病院から足を遠のいてしまっているという老人の方にたくさんお会いいたします。私たちは、そうした方々に耳を傾け、国の社会保障、都の老人福祉手当等も削減いたしましたけれども、そうした福祉切り捨てに反対し、福祉、教育の充実を求める予算を編成すべきだと考えるものであります。
そして、日本共産党の修正案に対しては、確かに特別区債等の節減など、評価すべき点もありますけれども、まず第1点、同和予算をゼロにする、これは私は納得はできません。今回の予算委員会での質問にもありましたけれども、なぜ同和の予算をゼロにしなくてはならないのでしょうか。また、積立金がここ23区でも大変減り続けております。その中で区長の経営手腕が基礎的自治体として位置づけられた私たちにとても問われるときに、区長の積立金よりもさらに切り崩すというのはいかがなものでしょうか。そういう点、私は考え、日本共産党の修正案にも反対し、私の討論といたします。
○議長(永井敬臣 君) 次に、19番有川靖夫議員。
〔19番有川靖夫君登壇〕(拍手)
◆19番(有川靖夫 君) 大田区議会公明党を代表して、ただいま上程されました西野大田区長提出の第1号議案から第5号議案までのすべての議案には賛成をし、片や日本共産党大田区議団提出の第1号議案及び第5号議案に対する修正の議案には反対する立場から討論を行います。
毎年楽しみにしている杏の花も満開の季節を迎えました。堺屋経済企画庁長官は、去る3月17日、自自公政権の関係閣僚会議におきまして、3月の月例経済報告を提出いたしましたが、その総括判断としては、緩やかな改善が続いている、自律的回復に向けた動きが徐々にあらわれていると述べました。特に設備投資は、機械受注が持ち直している上、法人企業統計も前年同期比で減少幅が縮小し、総じて下げどまりつつあり、持ち直しの動きが見られると判断、企業収益は、持ち直しの動きから改善へ変更、在庫は、ほぼ調整を終了と言明しました。また、個人消費については、自動車販売の増加や百貨店販売に明るさが少し見えることもあり、年末に比べれば持ち直していると判断、住宅建設も、一時的な要因もあり、高水準となっていると上方修正しました。
翻って我が大田区の企業現場はどうかと、我が党は全議員が区内の中小企業者を訪問し、アンケート調査を行いました。その結果、まだまだ厳しい状況下にあることがわかりました。しかしながら、お風呂の水は、初めは上の方が温かくなり、下の方は冷たいままでも、やがて対流が起こり、全体が温かくなるものであり、自民、公明、自由の3党連立政権が成立させた2000年度の国の予算が執行されれば、必ずや本格的な景気回復をもたらすものと強く確信するものであります。
さて、我が大田区の平成12年度の一般会計予算は2038億8200万円で、前年度当初予算と比較しますと、骨格予算のため第1次補正後との比較になりますが、100 億4300万円の増で、5.2 %のプラスとなっております。厳しい財政事情の中、基礎的自治体としての大きな変革の年であることを強く自覚され、すべての経費を根本から見直し、限られた財源の効果的配分と、簡素で効率的な区政運営を基本として予算編成された努力の跡が随所に見られ、西野区政の財政手腕を我が党は高く評価するものであります。
歳入面では、毎度私ども議会が重視している特別区税について、601 億6200万円を計上、対前年度1次補正後の予算と比較し15億2100万円の増で、2.6 %プラスとされたことは、特筆すべきことであり、職員の意気込みが感じられます。また、第2次事務事業適正化計画の効果も徐々にあらわれており、区民感覚あふれる区政を望む区民にも改革・改善の努力が伝わってくる内容となっており、評価できます。
歳出については、まず防災対策としての学校施設の耐震補強工事でありますが、本区は、他の自治体に先駆けて、小中学校、幼稚園、91校10園中、旧耐震基準で建てられた70校1園が、平成8年度から5か年計画で取り組み、平成12年度ですべてが完了することになりました。これによって震災時の第1次避難場所が完備され、児童生徒の安全確保はもとより、地域住民の避難所が確保されたことは、本区の誇るべき成果であります。
福祉施策では、本年4月からスタートする介護保険制度に関連して、介護保険の判定によって、現在受けているサービスが打ち切られてしまうのではとの福祉の後退を危惧する声が上がっておりましたが、例えば、認定において自立と判定された高齢者であっても、洗濯や掃除、買い物等の自立生活への支援が必要な人には、家事援助を中心としたホームヘルパーの派遣が可能の予算となっております。
また、在宅介護支援センターは、よりきめ細かな区民対応を行うために、特別出張所単位に委託エリアを見直し、出前型で保健と福祉と医療が一体となった総合的なサービス提供の体制が充実されていることは、まことに喜ばしいことであります。
また、この分野では、我が党が昨年の決算議会で、むだ遣いを放置するなと指摘した入居者ゼロの女子職員寮を改修し、65歳以上の中程度の痴呆性高齢者を対象とする日常生活の援助を行う南馬込グループホームに衣替えすることと、介護保険、高齢者福祉施策の適正な執行を確保するためのオンブズマン制度の創設は、光り輝いてみえます。
さらに、子育て支援、少子化対策においても、我が党の要望を数多く取り入れてくれました。すなわち、1つは、既にチャイルドシートのレンタル事業が実施されました。2つ目は、我が党の女性部が子育て中のお母さん方9267人を対象として行ったアンケート調査を行った後、自信と確信を持って集めた5万6679名の署名を携え、西野区長に要望してきたファミリーサポートセンター実現への取り組みであります。具体的には、新規事業の子育て支援事業準備金として64万8000円を計上していただき、これまた大変うれしく思っております。今後は、代表質問及び款別質疑でも触れましたように、調査研究を精力的に行っていただき、本年後半か、どんなに遅くても明年初めにはスタートできるようにご努力をお願いしたいと思います。
一方、全保育園の保育時間を30分延長したことや、臨時少子化対策事業として駅前保育所2か所を設置すること、また、多摩川幼稚園を保育園に改修すること等は、区民要望にこたえた施策であると評価できます。
産業の振興では、大型店対策としての近隣商店街への影響調査及び地域環境への影響調査は絶対に欠かせない施策であります。また、商店街が実施する空き店舗解消のための計画策定事業に対する助成も大事な施策であります。加えて今後は、代表質問で申し上げた、高齢者、障害者、子育て中の母親といった買い物弱者への受注宅配サービスの普及啓蒙と、実施商店街に対する財政支援の強化充実を強く望むものであります。
ここで我が公明党が景気回復のかぎを握る個人消費を喚起させるためのカンフル剤として地域振興券の発行を提唱し、昨年、全国の市町村で実施された施策について一言申し上げておきます。
どんな施策であれ、100 %完璧なものはあり得ません。さまざまな批判の声もありましたが、経済企画庁は、消費の押し上げ効果は、GDP、すなわち国内総生産の個人消費を0.1 %押し上げたと評価したことと、堺屋経済企画庁長官が最終的な総括として、消費を活気づけ、新たに2000億円の需要を生んだと、全国的に地域経済の活性化に間違いなく貢献したと発言したことを申し上げておきます。
次に、1日当たり約1万5000人の利用者がある京浜急行六郷土手駅に11人乗りエレベーターが2基整備される予算計上が行われたことは、近隣に南六郷福祉園、くすのき園等の福祉施設があることから、福祉のまちづくりが一層推進されるものと期待できます。今後は乗降客の最も多いJR蒲田駅、大森駅へのエレベーター設置を強く要望しておきます。
教育関係では、インターネットの利用拡大や、家に閉じこもりがちな児童生徒や学級集団に適応できない児童生徒のよき話し相手としての学生ボランティアによるメンタルフレンドの活用は、大いに期待される施策であります。
次に、大森ふるさとの浜辺整備の必要性については、この事業に反対する日本共産党大田区議団提出の本予算並びに介護保険特別会計予算に対する修正案に対する質疑の際、同僚議員がるる述べたとおり、21世紀に夢をつなぐ事業として極めて大事な施策であり、修正案には反対します。調査なくして発言なし、私も、かつて海老取川河口から船に乗ってつぶさに視察いたしましたが、海流はよどみ、ヘドロが堆積しており、悪臭が漂っていました。あれでは海底は酸欠状態となり、生物は死滅してしまうでありましょう。これをそのまま残せという日本共産党議員諸兄の感覚が不思議でなりません。今回の整備によってこそ水域は一層改善され、いろんな底生生物や魚類がふえ、それを追っていろいろな種類の水鳥もふえてくるのであります。また、一大防災拠点になっているという利点は言うまでもなく、安い費用で5ヘクタールもの公園面積が確保されるのであります。加えて、建設が予定されている海の歴史博物館は、昔からノリ養殖等に携わってきた多くの地元の人たちが一日も早い完成を待ち望んでいるのであります。
人間、過ちを改めるにはばかることなかれであります。今からでも遅くはありません。かつて、この埋め立て事業をみずからの成果だとしてチラシをばらまいた日本共産党の議員がおりましたが、その後、政策変更の謝罪のチラシを同じ人たちに配ったということを私は聞いておりませんので、この際、初心に立ち返って、またまた2度目の修正案を速やかに取り下げるか、または区長提出の本予算に賛成するか、どちらかにすることをお勧めいたします。
また、日本共産党の修正案は、残り少ない財政基金からさらに12億円余も取り崩し、増額修正しようということは、これこそばらまき福祉で、計画的区政運営に反するものと指摘しておきます。
また、先ほど我が党の溝口議員の指摘で明らかになりましたように、敬老祝金の問題については、修正案には、75歳、6000円、4万2000人と表記してありますが、これは75歳以上90歳未満と訂正することが当然であります。なぜ素直に言えないのか、開き直りととれる発言は言語道断であると申し上げておきます。
99年度第2次補正予算で少子化対策2000億円を実現させ、大田区にも約11億円余が交付されました。株価は日本経済の顔であります。ことし2月9日には2年半ぶりに平均株価は2万円台を突破し、バブル崩壊後の最安値から7000円以上も上昇しています。政治腐敗の温床として指摘されてきた政治家個人に対する企業、団体献金の禁止問題も、公明党が強く主張したことが自民党の方針転換を促したと、朝日新聞、読売新聞が報道しております。
渋谷議員は、国の予算は中小企業に冷たいとか、自自公政権の本質がここにあると言いましたが、金融機関の貸し渋り対策として、信用保証協会が借金返済を保証する中小企業安定化特別保証制度の保証枠を10兆円追加して30兆円に拡大、中小企業者の相談窓口としても全国300 か所に支援センターが設置されたこと、また、ベンチャー企業支援のため、中小企業金融公庫による成長新事業育成特別融資制度の創設、また、成長の見込まれる企業の社債を中小公庫が無担保で引き受けることで、最大1億2000万円までの資金調達が可能になったこと、このように公明党の議席の増加を育て、連立政権のパートナーとしてコンクリート化することが、危機に瀕した日本経済再生の直道であることを全大田区民に一日も早く気がついていただきたいのであります。
最後に、我が党議員が今定例会で取り上げた意見・要望は、いずれも区民要望に基づき、21世紀の大田区及び大田区民の発展と幸せを願ってのテーマでありますので、ぜひ実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。すなわち、1つ、基礎的自治体としての自治意識を育て、高めるため、大田区名誉区民の顕彰制度の創設、2、歩いて暮らせるまちづくりの一層の推進で、高齢者、障害者のためのバリアフリーの促進、3、京急連続立体交差事業の前倒しによる早期実現、5、障害者対策として効果の大きい音楽療法の積極的導入、6、生業資金の条件を緩和し、利用しやすくすること、7、馬込文士村の持続的、連続的整備と充実、8、視覚障害者へのガイドヘルパー派遣のさらなる充実等々であります。
以上をもって我が党の討論を終わります。(拍手)(「黒沼さん、あの看板どうするの、看板、看板どうするんだよ、手伝ってやるよ、取るんだったら」などと呼ぶ者あり)
○議長(永井敬臣 君) 終わってから話してください。
次に、50番森おさむ議員。
〔50番森おさむ君登壇〕(拍手)
◆50番(森おさむ 君) 私は、日本共産党大田区議団を代表して、ただいま上程されました第1号議案 平成12年度(2000年度)大田区一般会計予算について、修正案に賛成、原案に反対、第3号議案、第4号議案に反対、第5号議案の修正案に賛成する討論を行います。
今、日本経済の状況と、それに対する自自公政権の対応について、多くの国民の中に不安や不信がますます強まっていることは、3月行われた各種世論調査でもはっきりあらわれています。それは、国と地方の借金は645 兆円、国民1人当たり510 万円にも上り、財政は破滅寸前です。昨年の10月から12月期の実質総生産(GDP)は、前期比1.4 %の減、年率換算5.5 %の大幅な減少、2期連続マイナスとなるなど、景気は依然として深刻です。GDPの減少は、その6割を占める個人消費が過去4番目という落ち込みになったことが最大の原因です。大企業のリストラによる失業増と収入の低迷が景気の足を引っ張っています。
ところが、政府は、個人消費を引き上げる対策どころか、年金制度の改悪、医療費自己負担の増額、介護保険の実施によって2兆円もの負担増や給付減を国民に押しつけ、ますます国民の将来不安を強めています。その一方で、政府は、住民から総スカンを浴びた吉野川可動堰や、環境破壊が国際的に批判されている愛知万博などの大型開発や、総額70兆円もの税金を投入する大手銀行支援は最優先にして、大増税か悪性インフレ以外に道がなくなるような巨額の財政赤字の予算を強行しています。今、国も地方自治体も、こうした公共事業に50兆円、社会保障に20兆円という逆立ちした従来型の税金の使い方をただし、国民生活と社会保障を予算の主役に据えることこそ、国民の暮らしを守りながら、財政再建と日本経済の立て直しの道であり、国民の批判と期待にこたえる道ではないでしょうか。
このようなときこそ区民に身近な地方自治体に求められるのは、区民生活を守るために総力を発揮することです。しかし、大田区政は、区役所移転のむだ遣いを初め、不要不急の公共事業に多額の税金をつぎ込み、区の借金残高は、来年末に約33億円減るものの、約1290億円、来年度の返済額は150 億円余になり、その一方で、住民サービスにかかわる職員の定数削減や敬老金廃止など、区民の暮らしや福祉の事業を事務事業適正化計画の名で削減してきました。まさに逆立ちしている国の税金の使い方と同じ道を歩んできました。
区長が提案している来年度予算は、介護保険導入に関連し、自立認定者の支援や福祉オンブズマン制度の創設、介護保険外のサービスの継続が行われます。また、同和事業の貸付制度は来年度で廃止、商店街基礎調査、空き店舗対策、工場ネットワーク実態調査、中富小学校の雨漏り補修の予算が組まれ、学校耐震工事は来年度で完了など、区民の期待にこたえるものであり、大いに歓迎するものでありますが、全体としては、区民の暮らしや福祉を削減し、開発優先の予算になっています。
第1に、区民の暮らしや福祉を守る問題であります。区長案は、同時に発表された事務事業適正化計画(第2次)2000年度実施分に基づき、寝たきり手当、いわゆる老人福祉手当の新規申請の打ち切りと、支給額を毎年4分の1ずつ削減し、3年間で廃止、大田区独自の寝たきり手当、いわゆる高齢者特別福祉手当の廃止、心身障害者福祉手当の所得制限強化、就学援助の所得制限を生活保護基準の1.3 倍から1.2 倍へ切り下げ、児童育成手当の対象者削減、生活保護者への冬季見舞品の削減など、区民生活を支える多くの制度の縮小、廃止、さらに国民健康保険料の値上げによる区民への負担増を求めるものになっています。本来、行政の支援が最も必要な人々の命と暮らしをねらい撃ちしたとも言えるのであります。また、景気回復にもマイナス要因となるものであります。
修正案は、老人福祉手当や就学援助を初め、生活保護世帯の冬季見舞品、消火器購入助成、キャンプ村の存続、敬老金の復活など、高齢者、子供、心身障害者、低所得者の皆さんの暮らしと命の支えを守る最小限の施策を復活、継続し、自治体の役割を果たそうというものであります。
第2は、むだな事業にメスを入れることです。予算原案は、5年間で総工費60億円の平和島運河埋立工事、本格的に着手するために今年度2億4000万円を投入します。着工は借金をふやし、大田区の財政を一層困難にし、区民へのしわ寄せを強めることになるでしょう。修正案は、不要不急、自然破壊が懸念される平和島運河埋立工事を、賛成もあれば、反対もあれば、凍結し、その財源を区民のための施策に回すよう提案しています。5年間で60億円も財政負担、これを減らし、また、凍結期間中に埋め立ての是非を区民参加で慎重に検討することもできます。さらに、同和事業、議員の海外視察の中止も提案しています。
第3は、中小企業の営業支援の問題です。修正案は、区内中小企業の実態の掌握や支援策を総合的に実施するための不況対策本部の設置や、事業経営資金融資の利子補給などを提案しています。世界に誇る大田区の工業を守り、地域経済振興対策の充実に新たな一歩となるでしょう。
第4に、4月1日からスタートする介護保険に関連しての提案です。低所得者の保険料、利用料の免除をする支援を行うことを盛り込みました。各地で自治体独自の負担軽減策、介護認定の改善など、次々に打ち出されています。さらに、施設整備で350 人もの待機者が予測され、区民から強い要求が寄せられている特別養護老人ホームの増設は、一刻も早く推進する必要があります。既に区が確保している蒲田消防署、日興電機跡地への建設の具体化を提案しています。
修正総額は、原案総額に対して10億4156万3000円、約0.5 %の総額に対する支出であります。財源は不要不急の事業の取りやめと財政調整基金からの繰入金を活用するものであります。また、介護保険特別会計は、65歳以上の第1号保険者で、第1段階の保険料と利用料を免除し、その費用303 万6000円を一般会計から繰り入れる修正です。今後、国に対し国民負担の改善を求めていきますが、当面、地方自治体として可能な軽減措置を行う提案をしております。地方分権や都区制度改革による事務事業移管にふさわしい財源の確保が求められています。基礎的自治体としての役割が果たし得る財源を国も都も保証すべきであり、区としてもはっきり国、都に求める必要があります。
次に、第3号議案の国民健康保険事業特別会計と第4号議案の老人保健医療特別会計について述べます。
国民健康保険料は、所得割の料率を住民税の100 分の187 から100 分の194 に値上げし、区民の負担増を求めています。老人保健医療も、70歳以上の医療の内容を制限し、一部自己負担を年々大きくしています。こうした区民負担を強化する予算案には反対します。特に、今、国で検討されている老人医療費自己負担の定額制から定率制への変更は、高齢者の負担を一気に強めるものであり、区として区民生活を守る立場から反対し、区民が安心できる医療制度を求める意思を明確に表明すべきです。
さて、議会は、与党であっても野党であっても、自治体が地方自治の精神を発揮して住民の暮らしを守ることが中心課題であり、この立場から論議することが議会に送り出された各議員の役目と言えます。しかし、公明党から、政策論議とは次元の異なる問題での質疑や、我が党に関する発言がありました。その何点かについて、我が党の立場を明らかにしておきます。
まず、言論、出版の自由の問題です。公明党の溝口議員の政教一体を合理化する発言に関連し、我が党は、政教一体の公明党の政権参加を契機に、自自公政権に対する不安が国民の中に広がっており、また、日本社会の精神支配を目的として公明党が結成されたのは紛れもない事実と指摘しました。ところが、予算特別委員会で公明党の田口議員は、大田区の全図書館から「週刊文春」「週刊新潮」「文藝春秋」を排除してほしいと当局に要求する発言をしました。これは言論、出版の自由という民主主義の基本を踏みにじるものであり、我々が指摘した心配が事実となってあらわれたものと言えます。この発言に対して、ジャーナリストを初め社会的な批判が相次いでいます。日本共産党は、思想や信条、言論、出版、信教の自由と、政教分離などあらゆる民主主義の原則を擁護するために全力を尽くす決意を表明するものであります。
次に、野党政権と党綱領についてです。公明党の田口議員は、日本共産党の野党連合政権論、段階的変革論をとらえて、最初はこうであるけど、次が違うんだというふうに理解しているとして、区長に見解を求めています。区長は、日本共産党には正確な綱領がおありになると思いますと述べましたが、まさにそのとおりであります。我が党は、段階的改革論に立って、当面の改革の段階を資本主義の枠内での民主的改革と位置づけているというのが基本です。それは世界からも批判されているルールなき資本主義から国民生活を守るルールをつくる問題、公共事業50兆円、社会保障に20兆円を中心とする逆立ち財政を、国民の暮らしと社会保障を主役に切りかえるという2つの根本問題をただすことが、日本共産党の日本改革論が提起している当面の改革です。改革の進め方は、社会発展のいつの段階でも、選挙で示される国民の意思に基づいて、多くの国民、他の政党との共同で進めます。国民多数の意見を尊重するという建前だけを言っているのではなく、いろいろ紆余曲折はあっても、結局、日本の人口の大多数が団結できるという展望を持っているからです。
また、将来我が党が政権についたときの天皇に対する態度であります。現憲法の国民が主権だという規定を厳格に守る立場が基本です。憲法第7条で定められている天皇の国事行為に基づく国務大臣の認証式には参加しますが、天皇が国政に関与することを禁じた憲法に反する天皇の国会開会式への参加は反対します。
日本共産党は、国民が主人公の政治の実現を目指して奮闘する決意を述べて、討論を終わります。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 次に、34番岡崎幸夫議員。
〔34番岡崎幸夫君登壇〕(拍手)
◆34番(岡崎幸夫 君) 私は、新政クラブ、すなわち糸瀬敬一議員、関根 勉議員、山崎勝広議員、そして、私、岡崎幸夫を代表して、修正案に反対し、第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算及び第2号から第5号に至る4特別会計予算に賛成の立場から討論をいたします。
平成12年度一般会計予算は2039億8000万円強で、11年度第1次補正後の予算と比すと、5.2 %、約100 億円余の増となっております。国民健康保険事業特別会計予算は486 億円余、対前年度比13.7%の増、老人保健医療特別会計は587 億8000万円弱、対前年度比9.6 %の増、さらに、4月から施行される介護保険特別会計は310 億7000万円弱の新設等となっております。
大田区をめぐる財政状況は依然として厳しく、政府の発表する数字には、ちらほらと明るさも見えますし、株価もことしになって2万円をたびたび超え、昨年の同時期より4000円以上もふえているにもかかわらず、失業者の水準も高水準で推移し、新卒者の就職内定率も約8割と過去最低水準であります。情報関連等の一部の業界では、業況判断の好転しているところも出てきてはおりますし、ベンチャー企業にも注目が集まり出しました。しかし、これらのことが、今春闘に典型的なように、景気回復のかぎを握る所得の増加に及んではいず、さらに、小売業やサービス業は悪化をしておりまして、個人消費が増加しない状態が続いております。したがって、政府の発表する数字と区民の実感は少し異なると言わざるを得ません。
個人消費の伸びない背景には、一方では、小零細企業から大企業に至るまでの、この景気の低迷下で生き残るためのリストラ等の不安が消えないことと、より根本的には、政治の責任が存在していると思います。その政治の責任とは、まさに我々の責任であります。湯水のごとく借金をしながら、バブリーな予算を組む政府運営のため、国民の頭の中から将来の国の借金を返す負担増が重くのしかかっております。
政府の昨年からの各種緊急対策資金の財源にしても、介護保険費用の65歳以上の方々からの選挙までの徴収延期等の財源も借金で賄う結果、そのツケは国民があがなわなければなりませんが、年金改悪等、医療、年金、介護の老後への不安がますます強くなるがゆえに消費が伸びないわけであります。さらに、消費者物価指数は、20年前を1とすると、約1.7 倍にしかなっていないのに、区民税は約2.5 倍に増加しているという区民の重い税負担感も見逃せません。
こうした中で、平成12年度は、新しく始まる2つの事業、介護保険と清掃事業の実施をしますが、これらの事業は円滑に施行されることが何よりであり、介護保険については、特別会計を設けるとともに、低所得層への配慮や、自立と判定された方々へのこれまでとほぼ同じようなサービスを区の単独事業として取り組むことを高く評価したいと思います。清掃事業については、リサイクルできないものはつくらない、既につくったものについては、リサイクル技術が開発されるまで保管をするという原則が必要でありますが、区民のリサイクル意識を徹底して高める必要があります。
さらに、来年度予算では校舎等の耐震補強工事を完了できることも特筆して評価しなければなりません。また、在宅介護支援センターや特養の増設、痴呆性高齢者のグループホームの整備、障害者対策の充実、保育時間の延長、景気対策、鉄道駅舎エレベーター設置、京急立体交差化事業の推進、インターネットの教育利用の拡大等、評価をしたいと思います。
このような取り組みの中で、本年は2つの意味で大きな区政の節目を刻む年であります。1つは、空前の法律改正による地方分権一括法の施行であり、もう1つは、清掃事業の区移管等の都区制度改革であります。これにより、国との関係においては、上下の関係から対等な関係に立ったと言われ、都との関係では、内部的団体から基礎的な地方公共団体となったと言われます。特に国との関係において、財源問題で不十分ではありますが、今度は逆に区の姿勢が問われます。職員はもちろん、私ども議員の変革も求められております。
この際、若干のご意見を申し上げますと、ここ数年の事務事業適正化の努力により、約134 億円弱の節減はできましたが、いまだに区の職員1人当たり担当する区民の数は、大いに努力の余地があります。例えば、23区中、人口60万人以上の区は5区ありますが、その中で、ことし1月1日時点、1人当たりの職員が担当する区民の数は、一番多い区は足立区の155.4 名に対して、当区は116.4 名と最低であります。一層の工夫を求めます。
区民の財産である公共施設の有効利用についても考えなければなりません。渋谷区等でも、夜間はレストランを開業していても、営業後の深夜は別の店に貸して収益を上げています。当区も、全国では初めてになるかもしれませんが、夜間、公共施設の一部を景気対策も込めて屋台等の出店を許可し、貸し出すことを検討していただきたいと思います。
さらに、花粉症対策にも寄与する排気ガス対策では、ロードプライシングのエリアの中にぜひとも当区も入れるべきであり、周辺区や都と積極的に協力し合い、努力すべきであります。
インターネット教育については、既に区民生活を情報技術の発達が根底から変えつつありますが、ボランティア等の導入も含め、飛躍的な強化を求めておきます。
さらに、介護保険制度の実施に当たり、区民が元気な高齢者であり続けることが可能なように、プロジェクトチームをつくり、区行政組織の総力を挙げて取り組むよう要望しておきます。
なお、大田区議会唯一の保守野党共産党の修正案についても触れてあげましょう。不況から区民を守るために、わずか100 万円の本部を設置せよというのですから天下太平です。また、この本部の行うことは、旧来の共産党の主張では、区民生活の実態調査をして、対策を話し合えということのようですが、調査費用も修正案には入っておりませんので、修正案上は、本部はつくっても、会議だけやって何もするなということですが、何もしない会議というのは小田原評定のようなもので、残念ながら区の理事者には小田原評定している暇はありません。
さらに、何とか対策本部というのは、通常、事件や事態が発生した直後に設置をするものですが、不況になって一体何年たっていると思っていらっしゃるのでしょうか。
その他、私どもは、公園を増設せよと主張しておりますが、共産党は、この公園の増設に反対する一方で、各種手当の人数をふやしたり、額をふやそうとしておりますが、修正案にかかわる条例は、つい先日の本会議において議決した案件も幾つか含まれており、取り下げはしましたが、予算特別委員会には、その議決の直後、1時間もたたないうちに、その議決を覆さないと修正案は実行できず、まさに区議会の議決を冒涜するものであり、いいかげんにしなさいと申し上げておきます。
さらに、その手当の増額等もわずかであり、私どもは、可能ならば1人10万とか20万円ぐらいあげたい。かつて出産一時金で、私どもは、第1子100 万円、第2子200 万円、第3子300 万円という提案をしたことがありますが、共産党の皆さんは志がまことに小さく、せこい。そして、この修正案のかなりの部分は、かつて区が行っていた事業でありまして、共産党の皆さんは、それらの事業をかつて行っていたときでさえ、大田区政に反対し続けておりましたが、今後、共産党のメインスローガンは「昔に戻せ」としたらどうかとご提案申し上げて、終わります。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 次に、40番石塚初美議員。
〔40番石塚初美君登壇〕(拍手)
◆40番(石塚初美 君) 私は、ネット・無所属連合を代表して、ただいま上程されました第1号原案 平成12年度大田区一般会計予算、第5号原案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算、両原案のみ及び第2号から第4号の各特別会計予算の各議案について、賛成する立場から討論をいたします。
日本の経済は、回復の兆しが見えたとも言われていますが、なかなか私たち区民の実感できるものにはなってきません。大田区の財政状況も依然厳しい中で、都区制度改革による清掃事業のスタート、また介護保険制度の開始等、平成12年度予算の編成に当たっては、区長初め関係者の皆様は大変苦労されたことと推察いたしております。
区長提案の平成12年度予算案では、介護保険制度の開始に当たって、私どもが以前から要望しておりました高齢者福祉オンブズマン制度が導入され、また介護保険推進協議会の設置等、区民参画がより明確に打ち出されるなど、大いに評価するものであり、事業執行の面でも大きく期待をするものであります。
この際、若干の意見と要望を述べさせていただきます。
第1に、地域保健福祉計画の推進であります。4名の公募委員を含む策定委員によって、障害者福祉、高齢者福祉、介護保険、子育てのそれぞれの分野について計画が策定されました。新しく始まる介護保険は、実際に始めてみないとわからない部分を多く抱えています。設置が予定されている推進協議会にも多くの公募委員を入れ、区民参画でよりよい仕組みにしていただきたいと思います。
第2に、男女平等への取り組みであります。この4月、他区に先駆けて、男女平等推進センター・エセナおおたがオープンします。大田区は、男女平等推進プランや男女平等推進区民会議など、進んだ施策を実施していますが、区内への男女平等の広がりはまだまだこれからです。エセナおおたを利用した人が家庭や地域に戻って、この問題をさらに広げていけるような支援体制を充実していただきたいと思います。
第3に、子供の育つ環境と子供の権利の問題です。都市化、少子化や物質文明の発達は、子供たちを取り巻く環境を大きく変えてきました。このような時代の子育て支援は、各部局の連携が必要不可欠です。また、子供と直接かかわる職員、とりわけ教師が子どもの権利条約について全員が理解を深めることが大変重要です。子どもの権利条約が国連で採択されて11年、日本が批准して6年になりますが、まだまだ子供にも親にも、そして教師にも理解されているとは言いがたい状況です。さまざまな機会を利用して、少しずつ理解を深めていくことが大切です。教員研修を通じて、教師全員が条約について勉強する機会を定期的につくっていただきたいと思います。
第4に、環境問題です。4月から清掃事業が区に移管されますが、ごみを出さない暮らし方、資源循環型社会を実現するため、子供たちへの教育も含めた施策の充実を要望します。
第5に、事務事業の適正化であります。12年度は区出資団体の経営改善に取り組むとのことですが、区民の視点に立って、より一層の改善を進めていただきたいと思います。
最後になりましたが、大森再開発の最大の拠点となり得る駅前スーパー跡地を大田区として何らかの有効利用を考えていくことや、区政の運営に関しては、民間の感覚を取り入れ、柔軟に対応されることを強く要望いたします。
以上、幾つかの要望をさせていただきました。12年度からは都区制度改革によって大田区も基礎的な地方公共団体になります。最も身近な自治体として、区民の期待にこたえた積極的な施策の展開を図られることを要望し、賛成の討論といたします。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 次に、31番犬伏秀一議員。
〔31番犬伏秀一君登壇〕(拍手)
◆31番(犬伏秀一 君) 大田区議会自由党は、ただいま上程されました第1号議案 平成12年度東京都大田区一般会計歳入歳出予算及び第2号から第5号に至る各特別会計歳入歳出予算すべての議案について、区長提出の原案に賛成、日本共産党提出の修正案について反対の立場から討論をさせていただきます。
我が国経済は、官主導の経済政策の失策と景気回復政策のおくれにより、未曾有の不況に陥っていたのでございます。そこで、経済のプロ集団を自認する自由党は、自由民主党とともに、責任与党の一員として景気回復に寄与してまいりました。特に我が党が強力に推進いたしました中小企業信用保険法の改正は、日本共産党の関連団体である民主商工会会員の企業を含め、多くの中小企業の資金繰りを助けたのでございます。
その後、公明党が政権に参加をされ、ますます強固な政権となり、数々の重要法案を成立させ、予算案も極めて速やかに可決されたのでございます。政権の安定は株価にも影響し、東京証券取引所の平均株価は2万円の大台を超え、ここに不況の暗やみの中にともしびが見え始めた本年、そして西暦2000年の節目でもあるこの年に都区制度改革が実施をされ、区が基礎的自治体になる。また、地方分権の象徴的存在の石原都知事が大改革を行う。まさに地方分権元年と呼ぶにふさわしい平成12年度の幕あけでございます。
このような中、大田区の12年度一般会計予算は、歳入額において、9.8 %増でありながら、区債発行額を前年より22億5000万円減額するなど、各級職員の皆さんの積極的かつ創意工夫、ご苦労の跡が見受けられます。また、昨年度の決算特別委員会において私が指摘させていただいた官民価格格差是正にも取り組んでいただいた模様で、象徴的事案として提示いたしました土木費の花壇の1平方メートル当たりの植栽単価を本年度予算では44%減にされるなど、評価に値すると思います。
しかしながら、このような区長、各部局、職員のご苦労の集大成を無視し、単にパフォーマンスと組織の存在誇示のためだけに修正案を提案された日本共産党の行動は、まことに遺憾であり、良識ある議会人として、その見識を疑うものでございます。内容も財政基金を12億2000万円余取り崩し、大森ふるさとの浜辺計画を中止するなど、地方自治法第97条2項及び昭和52年10月3日自治省通知により禁止されている区長の発案権を侵害し、予算の趣旨を損なうことは明白であります。さらには、数字の足し間違い、歳入の記載ミスなど、余りにもお粗末で、到底、真摯に議論し、可決しようと考えたものでないことは、だれの目からでも明らかであります。そのことが私をして審議省略、採決の動議をさせていただき、結果として日本共産党みずから予算特別委員会において修正案取り下げとなったものと思います。しかるに、それにも懲りず、本会議において再度計算相違の修正案を提示してくるとは、予算特別委員会における審査を軽視し、民主主義の名のもとに、議会をして、いたずらに区民に対し売名行為を行っているものと断じ得ないのであります。このような法令違反の疑いのある修正案に対しては、いかにしても賛成することはできないのであります。
さて、平成12年度予算執行に当たっては、2つの要望をしておきたいと思います。1つは、区職員の意識の改革を進めることでございます。本議会においても、多くの議員諸兄が区職員と民間の意識のずれを指摘をされ、保健所長は、答弁の中で、民間でのご経験をもとに、カルチャーショックと表現をされておりました。私は、あえて委員会において、ワイシャツを脱ぎ、品位について総務部長にお尋ねをいたしました。民間が厳しい状況の中、必死に働いているとき、公務員だけがのんびり休暇を謳歌し、組合を通じ権利の主張ばかり、服装は勝手気まま、こんなことでは区民の信頼を得ることはできません。だれでも同じことを毎日毎日繰り返していると、やがて喜びや感動がなくなって、惰性に流されるようになってまいります。それがマンネリを生むもとになり、そのマンネリがたがの緩みにつながるのではないでしょうか。そこで、今、区役所という職場に必要なことは、しつけと同時に、いかに感動が生まれる仕組みをつくり、喜んで働く区職員を育てるかということであると思います。感動があれば、職場は必ず活性化をいたします。基礎的自治体になることしこそ、大胆な意識改革と活性化のいいチャンスであると思います。
2つ目は、議会における理事者の皆さんの答弁でございます。理事者の皆さんの答弁を拝聴していると、いかにできない理由を論理的に、できないと言わずに答えるかということが見え隠れしているように思えてならないのです。もちろん一部答弁に値しないような質問や、財政的裏づけを無視した要求もございますが、一人ひとりの議員は、3000人以上の区民の信託を得ているのです。ぜひとも1つ1つの提案、質問につき、関係部局一丸となって真摯に検討し、前向きな取り組みをお願いいたします。
学生時代を含め、あらゆる試験問題でいい点を取る基本戦術は、難しい問題は先送りをして、簡単な問題から解くことにあったと記憶をしております。この戦術を何とぞ区役所の仕事に持ち込まないよう要望をいたします。目的意識を持って、責任とリスクを引き受けながら何かに挑戦しているとき、人は苦労をしながらも生き生き元気でいられるものではないでしょうか。そして、その挑戦の過程で成長を実感し、自信を積み重ねていきます。このようにしているとき、絶対にマイナス思考にはならず、どうしたらできるだろうとのプラス発想になるのではないでしょうか。執行機関である区職員の皆さんが、西野区長のリーダーシップのもと、議決機関である議会とよい緊張関係を持ちつつ、相互に啓蒙しながら、プラス発想ですばらしい大田区をつくり上げていく、そんな1年になりますよう祈りつつ、私の区長提出原案に対する賛成討論とさせていただきます。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 次に、32番国分 輝議員。
〔32番国分 輝君登壇〕(拍手)
◆32番(国分輝 君) 私、国分 輝は、社会民主党大田区民の会を代表して討論させていただきます。
社会民主党大田区民の会は、区長提出の平成12年度一般会計予算案、職員厚生資金特別会計予算案、国民健康保険事業特別会計予算案、老人保健医療特別会計予算案、介護保険特別会計予算案の5つの予算原案に賛成いたします。
ただし、3つの点で申し上げなければならないことがございます。
まず、都市整備費の中にある千鳥二丁目区営住宅の26億1400万円の建築費については、賛成しかねることをここに表明いたします。
1点目は、これまでたびたび申し上げ、指摘してきたように、千鳥二丁目28番地の土地は、区営住宅計画よりも、多目的集会室としての諸機能の立地条件から入手された場所であり、当初の多目的集会室名目での区営葬儀場計画が撤回された時点で、全面的に見直しを図るべきだったことです。
第2点目は、当初の計画発表より足かけ10年を経る中で、地域住民の声に対して行政ペースでの計画推進がなされ、今日現在での計画は10年前とほとんど変わらないものであり、地域住民の声が十分反映されたとは言いがたい点です。武蔵新田駅から徒歩1分、環状8号線道路からは15秒という、すばらしい立地条件を生かした区民のための複合区民施設ができなかったことはもちろんのこと、住宅課の所管を半歩も出ない点、縦割り行政の典型的な事例であり、区有財産の有効活用とはかけ離れた結果となっており、同時期に計画され、建築された西馬込の施設と比べれば、このことは明らかです。区民の立場に立った縦割り行政の打破が、各現場の行政マン、そして理事者等行政責任者にも、意識改革から計画立案、そして執行に至るまで求められるところです。現段階ではまだ全く建築に着手していないのですから、改善するに遅くはありません。
3点目は、住宅政策についてです。過日も都市整備費の中で回答をいただいたように、区営住宅にしろ、区民住宅にしろ、建設型は1戸当たりの初期投資額が、1戸当たり用地費、建築費を合算すると七、八千万と高いことです。すなわち、同額の財源を、住宅供給の立場からすると、借上型に比べ、非常に長期の中でしか優位に立てない。すなわち、少なくとも建物償却後の40年後とか100 年後といった時間経過の中でしか建設型は借上型に比べ優位に立てない。借上型に比べ、公営住宅の量的供給の面で不利な実情ですが、これは当区だけではなく、大都市部においては、用地取得費が地方に比べ非常に高いことに起因するものです。地域に合った住宅政策、すなわち用地取得費の高い大田区においては、建設型ではなく、借上型住宅の供給を重視するべきと考えられます。建物償却後、すなわち40年後の用地活用といった考え方も、廉価で良質な住宅の大量供給の目的からすれば、あくまで付随的な問題であり、まず良質で廉価な公営住宅の供給のためには、借上型住宅、そして家賃補助制度を積極的に検討すべきものかと考えます。
過日、区長の応接室には、千鳥二丁目区営住宅用地の隣接の故広瀬久信様の奥様から、葬儀に土地をお借りした御礼として、100 羽の鶴が描かれた絵が贈られたとのことです。この鶴は、多くの区民の姿でもあり、区長の、そして大田区行政の各担当者のありようをじっと見守っているとのことです。
以上、千鳥二丁目区営住宅建設及び区の住宅政策に関連して、区民の声をより反映し、かつ限られた財源を有効活用した計画と施策を要望し、一般会計ほか計5件の予算案については、全般的に経費節減努力及び区民要望に対する工夫がなされているものと認識いたします。
また、地域保健福祉計画がこの3月、委員会に提出されましたが、委員及び行政担当者の大いなる努力によりつくられたこの立派な計画も、どのように行政に反映されるかは、これからの行政の努力と議会の取り組みにかかっております。このことを最後に指摘して、原案賛成、修正案反対の討論とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 以上をもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、本案中、第1号議案 平成12年度大田区一般会計予算及び第5号議案 平成12年度大田区介護保険特別会計予算に対する修正案を一括して起立により採決いたします。
本修正案に賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 起立少数であります。よって本修正案はいずれも否決されました。
次に、第1号原案及び第3号議案 平成12年度大田区国民健康保険事業特別会計予算及び第4号議案 平成12年度大田区老人保健医療特別会計予算の3件を一括して起立により採決いたします。
本案に対する委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 起立多数であります。よって本案はいずれも委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、第2号議案 平成12年度大田区職員厚生資金特別会計予算及び第5号原案の2件を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本案はいずれも委員長報告のとおり決定いたしました。
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○議長(永井敬臣 君) 日程第2を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第2
11第77号 自治体と住民に犠牲を強いる「東京都財政再建推進プラン」に反対する意見書の提出を求める陳情ほか13件(委員会審査報告)
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企画総務区民委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
企画総務区民委員長 河 津 章 夫
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│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
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│11.77 自治体と住民に犠牲を強いる「東京都財政再建推進│不採択 (3.10) │
│ プラン」に反対する意見書の提出を求める陳情 │願意にそいがたい。 │
│ │ │
│11.87 私学助成の拡充を求める意見書採択に関する陳情 │不採択 (3.10) │
│ │願意にそいがたい。 │
│ │ │
│11.90 国民年金等年金制度の改善に関する陳情 │不採択 (3.10) │
│ │願意にそいがたい。 │
└―――――――――
――――――――――――――――――┴―――――――――――――┘
――
――――――――――――――――――
保健福祉委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
保健福祉委員長 渋 谷 要
┌―――――――――
――――――――――――――――――┬―――――――――――――┐
│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
――――――――――――――――――┼―――――――――――――┤
│12.35 東京労災病院の廃止・縮小・売却に反対し、より一│採 択 (3.10) │
│ 層の充実を求める請願 │区 長 │
│ │ │
│12.36 介護保険の特別養護老人ホーム施設等充実を求める│採 択 (3.10) │
│ 陳情 │当該敷地の利用計画には特別│
│ │養護老人ホームも置き込み、│
│ │願意にそうよう努力された │
│ │い。 │
│ │区 長 │
│ │ │
│12.41 蒲田消防署跡地に特別養護老人ホーム等の設置を求│採 択 (3.10) │
│ める陳情 │当該敷地の利用計画には特別│
│ │養護老人ホームも置き込み、│
│ │願意にそうよう努力された │
│ │い。 │
│ │区 長 │
└―――――――――
――――――――――――――――――┴―――――――――――――┘
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――――――――――――――――――
土木環境委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
土木環境委員長 小 関 直 彦
┌―――――――――
――――――――――――――――――┬―――――――――――――┐
│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
――――――――――――――――――┼―――――――――――――┤
│12.33 洗足池公園内の少年野球場の利用に関する陳情 │採 択 (3.10) │
│ │願意にそうよう努力された │
│ │い。 │
│ │区 長 │
└―――――――――
――――――――――――――――――┴―――――――――――――┘
――
――――――――――――――――――
都市交通建築委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
都市交通建築委員長 有 川 靖 夫
┌―――――――――
――――――――――――――――――┬―――――――――――――┐
│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
――――――――――――――――――┼―――――――――――――┤
│12.39 人間性の尊重にそっての開発行為を求める陳情 │不採択 (3.10) │
│ │願意にそいがたい。 │
│ │ │
│12.40 福祉見直し知事案、都営住宅家賃減免改悪等の撤回│不採択 (3.10) │
│ を求める陳情 │願意にそいがたい。 │
└―――――――――
――――――――――――――――――┴―――――――――――――┘
――
――――――――――――――――――
文教児童委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
文教児童委員長 小 原 直 美
┌―――――――――
――――――――――――――――――┬―――――――――――――┐
│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
――――――――――――――――――┼―――――――――――――┤
│11.96 東京都大田区における小、中学校の社会科教科書採│採 択 (3.10) │
│ 択制度の準備作業を公開し、公正な制度の制定を求│可能な限り願意にそうよう努│
│ める陳情 │力されたい。 │
│ │教育委員会委員長 │
│ │ │
│11.140 大田区における公立小中学校教科書採択制度制定の│採 択 (3.10) │
│ 作業を公開し適正な制度の制定と運用の確保を求め│可能な限り願意にそうよう努│
│ る陳情 │力されたい。 │
│ │教育委員会委員長 │
└―――――――――
――――――――――――――――――┴―――――――――――――┘
――
――――――――――――――――――
議会運営委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
議会運営委員長 鈴 木 晶 雅
┌―――――――――
――――――――――――――――――┬―――――――――――――┐
│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
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│12.23 大田区選挙管理委員会委員の選出にあたり、議会 │不採択 (3.14) │
│ が、前職が区議会議員等及び、区政(幹部)以外の│願意にそいがたい。 │
│ 職域の有識者を最低1人以上選任することを定例と│ │
│ する陳情 │ │
│ │ │
│12.45 区議会本会議がやじが多く不快なので注意するか改│採 択 (3.14) │
│ 善を求める陳情 │ │
└―――――――――
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――
――――――――――――――――――
防災対策特別委員会請願・陳情審査報告書
本委員会に付託された請願・陳情は審査の結果、下記のとおり決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
防災対策特別委員長 海 老 澤 信 吉
┌―――――――――
――――――――――――――――――┬―――――――――――――┐
│ │ 審査結果(決定月日) │
│ 受 理 番 号 及 び 件 名 │ 意見または理由 │
│ │ 送 付 先 │
├―――――――――
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│12.19 旧青葉邸(西蒲田五丁目20番8号)跡地活用に関す│採 択 (3.21) │
│ る陳情 │可能な限り願意にそうよう努│
│ │力されたい。 │
│ │区 長 │
└―――――――――
――――――――――――――――――┴―――――――――――――┘
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○議長(永井敬臣 君) これより討論に入ります。
本件については、菅谷郁恵議員、犬伏秀一議員、野呂恵子議員より通告がありますので、順次これを許します。
まず、42番菅谷郁恵議員。
〔42番菅谷郁恵君登壇〕(拍手)
◆42番(菅谷郁恵 君) ただいま上程されました11第77号 自治体と住民に犠牲を強いる「東京都財政再建推進プラン」に反対する意見書の提出を求める陳情ほか5件の陳情について、日本共産党大田区議団を代表して、委員長報告に反対の討論を行います。
まず、11第77号は、自治体と住民に犠牲を強いる東京都財政再建推進プランに反対する意見書の提出を求める陳情です。去る23日、東京都議会の厚生委員会で、自民党、公明党などの賛成で、東京都の老人医療費の助成と、老人福祉手当の廃止を初め、東京の福祉を支え、都民にかけがえのない福祉施策を軒並み後退させる条例案を議決しました。シルバーパス全面有料化は、無料パスを有料化にし、わざわざパスの発行をバス会社まで出かけて買いに行かなければならないなど、都民に負担をかけるものです。障害者施策への所得制限の一律強化は、障害を抱えた家庭の実情を全く無視したもので、ますます困難にしています。このほか都立高校の入学金、児童館などの入場料の値上げ等、教育、福祉、医療等の切り捨てになっています。財政再建推進プランは、大田区にとっても負担を強いるものです。例えば特養ホームでの運営補助を減らす等、負担はますます大きくなります。一方的に実施された場合の自治体と住民に対する影響、被害ははかり知れないものがあり、この陳情は採択して、都に意見書を提出すべきです。
次に、11第87号は、私学助成の拡充を求める意見書採択に関する陳情。その理由は、私立学校経常費補助の削減を行わず、標準的運営費に2分の1補助制度を堅持すること、私立学校の父母負担軽減と教育条件改善のため、私学助成の充実を図ることを求めるものです。現在、東京における私学依存度の高さと、また、これ以上の削減は、深刻な不況のもとで、リストラや賃上げなど望めない父母にとって、負担がますますふえ、私立学校の存立にもかかわる状況になっています。この対応からも、都は、2月7日、復活予算で55億6000万円復活しました。既に9つの区では、私学助成の堅持・充実を求める意見書を採択しています。大田区でも前回、全会派一致で意見書を提出しています。よって、この陳情は採択すべきです。
次に、11第90号は、国民年金制度の改善に関する陳情。その理由として、1、第131 国会における国民年金法改正の附則と附帯決議に基づき、基礎年金額に対する国庫負担を直ちに2分の1に増額すること、2として、国民年金の政策改定と厚生年金等の賃金スライドを凍結しないことを求めています。公的年金は、国民の老後の所得、将来の生活の基盤をなすものであり、国民の生存権に深くかかわり、徹底した審議が不可欠です。その点からも、自民、自由、公明党、与党3党の今回の強行採決は問題です。今回の内容は、国民一人ひとりが生涯を通じて受け取る年金の総額を大幅に削減するものです。賃金スライド廃止と5%カットによって、今、年金をもらっている人でも、払い続けている人でも、若い人から、また高齢者まで大変な負担になります。現在、基礎年金の未納、滞納者、免除者、未加入者は合わせて1000万人近くです。原因は、厚生省も認めるように、保険料が高過ぎることにあります。国庫負担を引き上げれば、厚生年金で月1%、国民年金で月3000円の保険料を引き下げることができます。国民のだれでもが安心して暮らせる年金制度を確立するためにも、陳情を採択すべきです。
12第40号 福祉見直し知事案、都営住宅家賃減免改悪等の撤回を求める陳情は、都が都営住宅家賃減免制度から免除を廃止して、低所得者や障害者からも家賃を徴収する方針を打ち出していると述べています。その特徴は、本当に生活に困っている人から家賃を取り立てようとするものだということです。現在、約4万世帯の方が免除を受けていますが、廃止されると、今まで免除されていた人も95%から25%の範囲で家賃を負担しなければならなくなります。また、値上げ分を修繕費に回すということですが、予算は十分あり、値上げしなくてもいいのです。よって、陳情を不採択どころか採択にして、意見を上げるべきです。
次に、11第96号 東京都大田区における小、中学校の社会科教科書採択制度の準備作業を公開し、公正な制度の制定を求める陳情、11第140 号 大田区における公立小中学校教科書採択制度制定の作業を公開し適正な制度の制定と運用の確保を求める陳情の2つの陳情は、小中学校教科書の採択事務が来年度4月より東京都から23区に移管されることになり、区教育委員会が社会科教科書の採択に関して一連の作業を区民に速やかに公開し、公正な制度を制定することを求めるとともに、現行の東京都で行われている学校票方式の廃止を求めるものです。
我が党は、教科書採択一連の作業の公開には賛成です。しかし、学校票方式の廃止には反対します。これまで23区では、各学校で使いたい教科書を第1希望、第2希望、第3希望まで選んで、都教育委員会に提出していました。これを学校希望票と言います。同時に、学校長やPTA関係者など20人で構成する教科用図書選定審議会が教科書の調査と研究を行ってきました。審議会は、調査委員会の報告と学校希望票をもとに、各区ごとに教科書を選定。都教育委員会は、この結果を尊重して採択していたのです。多様な教科書が発行される中、どれを選ぶのか。子供たちに毎日接して現状を把握している教員が、子供の実情や自分の教え方に最も適した教科書を選ぶのが教育にとっては大事なのではないでしょうか。学校希望票を取り入れ、審議会や調査委員会に教員を参加させてきたこれまでの採択制度は、比較的民主的で公正な採択制度だったと言えます。学校からの意見聴取を学校希望票のように明確な制度にすること、教育委員会、審議会、研究委員会が希望票を尊重すること、公募区民の決定を公正にすることなど公正で民主的な制度が求められます。よって、この陳情の採択には賛成できません。
以上で討論を終わります。(拍手)
◆26番(冨田俊一 君) 議長、議事進行の動議について。
○議長(永井敬臣 君) 26番冨田俊一議員。
◆26番(冨田俊一 君) ただいまの菅谷議員の討論の中で、老人福祉手当の廃止という発言がありました。平成12年度予算においては、減額はされているものの、間違いなく廃止になっていなくて、老人福祉手当そのものはあるわけでございまして、事実とは著しく反するものというふうに理解をしたいと思っております。よって発言の訂正を求める動議を提出いたします。
○議長(永井敬臣 君) ただいまの動議につきましては、所定の賛成者が確認できませんので、賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 所定の賛成者がありましたので、動議は成立いたしました。
議事整理のため、しばらく休憩させてもらいます。
午後3時11分休憩
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午後4時53分開議
○議長(永井敬臣 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、会議時間を延長いたします。
暫時休憩いたします。
午後4時54分休憩
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午後5時44分開議
○議長(永井敬臣 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
冨田俊一議員より動議の撤回の申し出がありました。あわせて菅谷郁恵議員より、11第77号に関する討論のうち、東京都の老人医療費の助成の部分で、東京都の段階的老人医療費のという文言を追加し、また、12第40号に関する討論のうち、今まで免除されていた人も95%ということを90%に言い直したいという申し出がございました。本職において許可いたしましたので、ご了承願います。
それでは、討論を続けます。
31番犬伏秀一議員。
〔31番犬伏秀一君登壇〕(拍手)
◆31番(犬伏秀一 君) 大田区議会自由党は、陳情11第96号、同140 号について、所管委員長の報告のとおり採択することに賛成の立場から討論いたします。
ことしもあと数日で新学期、子供たちは、それぞれ進学進級をして、新しい教科書を渡されます。この新雪のような清らかな子供たちが期待と不安の中、手にする教科書が、教科書出版社の営業戦術と、一部心ない教員の恣意により、学習指導要領の求めている内容とかけ離れたものが採択されているのが今日までの現状でございます。
そもそも大きな問題は、文部省の教科書検定制度であり、本来このような教科書は検定を通さなければ、本件のような陳情は必要ないのであります。文部省の検定済み教科書が必ずしも学習指導要領が求めている内容を具備していないことは、昨年12月15日の特別区指導室長会議の際、東京都教育委員会配付のこの説明資料にも明記をされております。ここに大田を含め、23区でこの4月から使われる中学校の歴史的分野の教科書がございます。どれぐらいひどいものか内容をご紹介しようと思ったんですが、本日は大変時間が押しておりますので省略をさせていただきますが、このチェックをしてある部分ほとんどに、日本共産党のビラか、はたまたよその国の日本攻撃用の書面としか思えない内容が書いてあるのであります。
大田区教育委員会では、既に採択下部組織に選定委員会という名称をつけ、各教科2種以上の教科書を選定し、教育委員会に答申するとの採択概要を作成しております。もちろん芸術系の科目など種類の少ない科目への配慮から2種以上と記載されているのでしょうが、このままでは教科書採択が右か左かの選択になるおそれがあります。
今、数々の例を出すまでもなく、学校、教員、役所、そして警察の常識は、一般区民の非常識とまでやゆされています。ぜひとも教育を一般区民の常識とかけ離れたものにしないためにも、教育委員会の権限を空洞化させ、またはそのように誤認させる選定委員会という名称の再検討、そして2種以上答申するとの文言を改善すべきが本件陳情者の願意であると思いますので、この際、強く要望いたします。
さらに大きな問題は、教員そのものです。たとえ問題のある教科書を採択してしまったとしても、教員に教育公務員としての自覚があれば、どのような教科書を使用して授業を行っても、学習指導要領に基づき、日本国民として誇りを持てる教育ができるはずです。
私は、先週、区立小学校の卒業式に参列をさせていただきました。国歌斉唱になると、今まで気をつけの姿勢をしていた卒業生、在校生が一斉に休めの姿勢になったのです。私は、教員の思想の押しつけだと、はらわたが煮えくり返る思いで、もちろん気をつけの姿勢で国歌を歌いました。ところが、同様なことが式の最中何度もあり、注目していると、歌を歌うときには休めの姿勢をとることがわかりました。国歌もほかの曲と同じ歌として扱っていたのです。つまり、どこの国の国旗・国歌にも姿勢を正すという世界共通の常識を、残念ながらこの小学校の音楽教員は知らなかったのか、またはあえて教えなかったのです。また、卒業生の担任教員の口は閉じておりました。
この例からもわかるように、教科書採択の適正化と不可分なのが教員の教育公務員としての自覚の育成であります。今般、教職員組合から人事考課制度について、勤務評定、目標設定などについて反論が提出されましたが、あきれてしまいます。このように今学校における大きな問題は、競争の風にさらされていないことと、その閉鎖性であると断言させていただきます。多くの学校長は、個性ある学校運営より、横並び意識でその任期を全うする。教員にも教育公務員として、よりよいサービスを顧客である子供たちに提供する意識が希薄です。
いよいよあと5日で都区制度改革の日です。大田区にとっても、我が国にとっても、地方分権元年と言えるこの年に、本陳情の採択をきっかけに、願意のように大田区の教科書が一般区民の常識で選定をされ、教員が学校長の指導力のもと、個性あふれる学校づくりを競っていける、そんな教育現場の実現を図られるよう要望をいたします。すべての基本は教育です。
以上で私の賛成討論を終わります。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 次に、33番野呂恵子議員。
〔33番野呂恵子君登壇〕(拍手)
◆33番(野呂恵子 君) 大田区議会緑の党は、11第96号並びに11第140 号委員長報告に反対の立場で討論いたします。
教科書の採択問題は、本来、検定制度そのものに私も問題があると考えております。1982年、日本の戦争に対する侵略という文字が侵攻に書きかえられて、アジア各国から大変大きな非難の声が寄せられました。しかし、日本の国は、そのときどういう態度をとったでしょうか。真摯な態度もとらずに、その後、この歴史教科書の問題は大きく紛糾いたしてまいりました。私は教育現場にいて、たくさんの教科書を拝見する機会があり、そして、また子供たちにそれを教えるのではなく、教科書で教えるという立場にありましたけれども、その中で幾つかの例を、時間がないのですけれども、紹介させてください。
有名な教科書の不採択になった1冊に、ノーベル賞を受賞した朝永振一郎博士が物理の教科書を執筆した際、物理というのは、ああいう視点も、こういう視点もあるんだという教科書をつくりました。ところが、文部省の検定員は、そういう視点では困るのだ、物理というのはこうだということを教えてもらわなくては困ると、その教科書は幻の教科書となって、皆さんの目に触れることはなかったのです。その後に朝永振一郎博士はノーベル賞を受賞しました。日本の文部省のこうした画一的な視点、あるいは皆さんもご存じの木下順二の作品「夕鶴」の中で、つうが鶴になって飛び去ったというところ、嫁さんになって飛び去ったという記述を、お嫁さんになって去ったと書きかえさせられたのです。こうして作者の作品の中にまで立ち入る、その教科書の検定制度そのものを私たちはまず問題にしなくては、今回陳情にあった公開ということの前に、そのことがまず問題であるということを私は主張いたします。
そして、教師が教科書を教えるのではなく、教科書で教えるという、その視点に立ったときに、今日の教科書は、児童生徒の実態に即した教師が選ぶべきであると。欧米並みに教師が選ぶ権利を与えられるべきだと私は考えておりますけれども、現状ではそれがかなえられないときに、今回の陳情者のすべてを公開せよという面では、教科書会社の圧力等もある中で、特に少子化で1998年度は375 万冊の教科書の減少となっております。その中で寡占化が進む、教科書会社がだんだん少なくなっていく中で、わずか理科では2社から1社、そして12社ある中の上位3社が独占するといった事態の中で、教科書の問題はますます混乱をきわめておりますけれども、その中で、すべて全く公開ということになれば、委員に対する圧力等も考えられます。そういった観点を踏まえ、また教師は学校希望票を申し述べる、そうした立場が保証されるべきだと考えます。学校希望票の廃止というのは本当にいかがなものでしょうか。それがなくなったときに、現場の声が届かない。そのときに、教育はますます画一化され、子供たちの未来に喜びはないのだと私は思います。4月6日に入学式を迎えますけれども、子供たちが元気に希望あふれる、そうした思いを持って校門をくぐり、授業に臨めるように、私たちはこの区から本当に良心的な教科書の採択を求めて進んでいきたいものであり、今回の陳情に対しては、採択に断固反対いたし、私の討論といたします。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 以上をもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、本件中、11第96号 東京都大田区における小、中学校の社会科教科書採択制度の準備作業を公開し、公正な制度の制定を求める陳情、11第140 号 大田区における公立小中学校教科書採択制度制定の作業を公開し適正な制度の制定と運用の確保を求める陳情の2件を一括して起立により採決いたします。
本件に対する当該委員長よりの審査報告書はいずれも採択であります。当該委員長よりの審査報告書のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 起立多数であります。よって本件はいずれも当該委員長よりの審査報告書のとおり決定いたしました。
次に、11第90号 国民年金等年金制度の改善に関する陳情を起立により採決いたします。
本件に対する当該委員長よりの審査報告書は不採択であります。当該委員長よりの審査報告書のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 起立多数であります。よって本件は当該委員長よりの審査報告書のとおり決定いたしました。
次に、11第87号 私学助成の拡充を求める意見書採択に関する陳情を起立により採決いたします。
本件に対する当該委員長よりの審査報告書は不採択であります。当該委員長よりの審査報告書のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 起立多数であります。よって本件は当該委員長よりの審査報告書のとおり決定いたしました。
次に、11第77号 自治体と住民に犠牲を強いる「東京都財政再建推進プラン」に反対する意見書の提出を求める陳情、12第39号 人間性の尊重にそっての開発行為を求める陳情、12第40号 福祉見直し知事案、都営住宅家賃減免改悪等の撤回を求める陳情の3件を一括して起立により採決いたします。
本件に対する当該委員長よりの審査報告書はいずれも不採択であります。当該委員長よりの審査報告書のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(永井敬臣 君) 起立多数であります。よって本件はいずれも当該委員長よりの審査報告書のとおり決定いたしました。
次に、本件中、ただいま採決いたしました11第96号ほか6件を除く7件を一括して採決いたします。
本件はいずれも当該委員長よりの審査報告書のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの審査報告書のとおり決定いたしました。
〜
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○議長(永井敬臣 君) 日程第3を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第3
第67号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) 理事者の説明を求めます。
◎助役(山本仁衞 君) ただいま上程されました議案についてご説明申し上げます。
第67号議案は、東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例案で、区民税均等割及び所得割の非課税限度額を引き上げるとともに、特定中小会社が発行した株式に係る譲渡所得等の課税の特例を定めるため改正するものです。
以上、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
○議長(永井敬臣 君) 本案については質疑の通告がありませんので、所管企画総務区民委員会に付託いたします。
委員会審査のため、しばらく休憩いたします。
午後5時58分休憩
────────────────────
午後6時45分開議
○議長(永井敬臣 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(永井敬臣 君) 日程の追加についてお諮りいたします。ただいま企画総務区民委員長より、第67号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例について、委員会審査報告書が提出されました。これを本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
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○議長(永井敬臣 君) 追加日程第1を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
追加日程第1
第67号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例(委員会審査報告)
────────────────────
企画総務区民委員会審査報告書
本委員会に付託された下記の議案は、審査の結果原案どおり可決すべきものと決定したので報告する。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
企画総務区民委員長 河 津 章 夫
記
第 67 号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) 企画総務区民委員長の報告を求めます。
〔9番河津章夫君登壇〕(拍手)
◎9番(河津章夫 君) ただいま上程されました第67号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例につきまして、所管企画総務区民委員会における審査経過並びに結果の報告をいたします。
初めに、主な質疑について申し上げます。
まず、均等割が新たに非課税になる人数はどのくらいかとの質疑に対しまして、1000人程度と見ているとの答弁がされました。
次に、所得割が新たに非課税になる人数はどのくらいかとの質疑に対しまして、1000人から2000人程度との答弁がされました。
さらに、エンジェル税制の対象数はどのくらいかとの質疑に対しまして、対象数は把握していないとの答弁がされました。
以上の後、討論を行いましたところ、全員賛成の態度表明がなされました。
その際、今回の改正は法改正と連動し、社会状況の変化に対応するものであり、また、非課税世帯の拡大につながり、区民の利益にもなる。なお、調定額や収入歩合に影響するので、徴収に努力されたいとの意見・要望が述べられました。
以上の後、採決を行いましたところ、第67号議案 東京都大田区特別区税条例の一部を改正する条例につきましては、全員異議なく原案どおり決定いたしました。
以上、所管企画総務区民委員会における審査報告並びに結果の報告といたします。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 本案については討論の通告がありませんので、これより採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。本案は委員長報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本案は委員長報告のとおり決定いたしました。
〜
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○議長(永井敬臣 君) 日程第4を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第4
11第123 号 永住韓国人の地方参政権確立のための意見書採択を求める陳情ほか79件(委員会継続審査要求)
────────────────────
企画総務区民委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
企画総務区民委員長 河 津 章 夫
記
11第 123号 永住韓国人の地方参政権確立のための意見書採択を求める陳情
11第 150号 「定住外国人の地方参政権」付与に反対する陳情
――
――――――――――――――――――
地域産業委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の請願・陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
地域産業委員長 田 口 仁
記
11第 24 号 労働基準法等の改悪による女子保護規定撤廃の延期、男女共通労働時間規制の法制化を求める意見書の採択を求める陳情
11第 57 号 山王四丁目29番2号に電話ボックスを設置するようNTTに働きかけを求める陳情
11第 73 号 防災・文化活動等に利用する多目的地域施設の建設に関する陳情
11第 85 号 コモディイイダ糀谷店出店計画に反対する陳情
11第 93 号 大型店の出店、増床、営業時間延長ならびに大型店同士の過当競争による地域経済破壊、生活環境破壊の影響実態調査をもとめる陳情
11第 121号 大田区田園調布五丁目35番の350坪くらいの所に地区会館建設の陳情
11第 143号 マルエツ新糀谷店出店の地域環境と商店街への影響度の調査を要望する陳情
12第 4 号 東京都下における自治体の農林水産振興策の一層の拡充及び政府への意見書提出に関する陳情
12第 17 号 ILO勧告を機に「JR不採用問題」の早期解決に向けた意見書に関する陳情
12第 21 号 来年度の大田区工業集積地域活性化支援事業の重要部分の廃止計画をやめさせ、この事業を大田区のものづくり基盤技術を振興させる方向で次々年度以降も継続、拡充させることを求める陳情
12第 22 号 町内会(地区会)の活性化に関する区の振興策の一部、助成策(補助金、委託金等)の撤廃と新規施策の提言に関する陳情
12第 31 号 「解雇規制法」制定に関する陳情
12第 42 号 「日産リバイバルプラン」に関する問題についての請願
――
――――――――――――――――――
保健福祉委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の請願・陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
保健福祉委員長 渋 谷 要
記
11第 25 号 敬老金などの復活を求める陳情
11第 83 号 民間社会福祉施設への補助制度改悪、特別養護老人ホーム補助廃止をやめ、福祉、保育、介護施策の充実に関する意見書の提出を求める陳情
11第 84 号 東京都の老人医療助成事業対象者の薬剤一部負担免除に関する陳情
11第 95 号 介護保険の実施にあたっての陳情
11第 97 号 野良猫対策に関する請願
11第 98 号 千鳥・久が原地域に特別養護老人ホーム等の設置を求める請願
11第 147号 高齢者・障害者・乳幼児の医療費助成制度等の存続を求める陳情
11第 167号 介護保険料の減免制度制定についての陳情
12第 32 号 リフト付き福祉車両に関する陳情
12第 37 号 福祉見直し知事案、医療費無料の廃止等の撤回を求める陳情
12第 44 号 介護保険実施を前に、よりよい制度を願っての請願
――
――――――――――――――――――
土木環境委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の請願・陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
土木環境委員長 小 関 直 彦
記
11第 32 号 補助33号線計画反対に関する陳情
11第 46 号 大田区田園調布一丁目61番地14に係わる「東京都都市計画公園」の指定を解除していただきたい陳情
11第 65 号 補助44号道路計画に関する請願
11第 68 号 ごみ・ダイオキシンに関する陳情
11第 86 号 東急池上線雪が谷大塚五号踏切拡幅改善についての陳情
11第 112号 大田区田園調布一丁目61番地14に関わる「東京都都市計画公園」の指定を解除していただきたい陳情
11第 116号 ダイオキシン発生の抑制に向けての施策及び公共機関等での塩ビ製品の不使用を求める陳情
11第 124号 大田区における不法駐輪対策に関する陳情
12第 8 号 区立スポーツ施設の減免基準改正に関する陳情
12第 10 号 〃
12第 12 号 〃
12第 13 号 〃
12第 14 号 〃
12第 15 号 〃
12第 16 号 〃
12第 24 号 〃
12第 25 号 〃
12第 26 号 〃
12第 27 号 〃
12第 28 号 〃
12第 34 号 大田区内に釣り専用池の設置を求める陳情
――
――――――――――――――――――
都市交通建築委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の請願・陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
都市交通建築委員長 有 川 靖 夫
記
11第 102号 第二京浜国道・馬込中学から蒲田直行バスの路線開設を求める陳情
11第 110号 都営地下鉄・車両整備工場跡地利用を障害者収容施設・リハビリ施設計画の陳情
11第 148号 京急梅屋敷駅周辺からJR大森駅直行バスの路線開設を求める請願
――
――――――――――――――――――
文教児童委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の請願・陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
文教児童委員長 小 原 直 美
記
11第 43 号 学校給食への自然食品(有機農産物及び特別栽培農産物)の使用促進に関する陳情
11第 47 号 旧馬込特別出張所の改築を求める陳情
11第 48 号 区立幼稚園の3年保育の実施を求める陳情
11第 60 号 大森西図書館多目的室にビデオ設置を要望する陳情
11第 69 号 学級定数を国の責任で「30人以下」とする意見書採択の陳情
11第 72 号 新大田区体育館内に土俵の設置を求める陳情
11第 91 号 南蒲小学校内に学童保育室分室をつくっていただきたい陳情
11第 92 号 糀谷小学校学区内に学童保育施設をもう一つつくっていただきたい陳情
11第 103号 郷土博物館内に喫茶室の設置をお願いする陳情
11第 109号 北馬込一丁目27番20号地先公道のうち、馬込第三小学校塀沿いに歩道を設置する陳情
11第 117号 学校事務・栄養職員の給与費半額負担等の義務教育費国庫負担制度の堅持を求める陳情
11第 119号 乳幼児医療費助成制度に関する陳情
11第 120号 児童館・学童保育室での児童の事故に対応するための無過失責任保険の加入をお願いする陳情
11第 122号 上池台学童保育室の施設拡充に関する陳情
11第 128号 区立小、中学校事務職員が4時に帰ることに反対の陳情
11第 141号 障害児の「区立の学童保育室」入室を求める陳情
11第 145号 中馬込児童館学童保育室への柔軟な入室承認を求める陳情
11第 149号 矢口分室学童保育室を必要とする親の陳情
11第 156号 学童保育室の増設を求める請願
11第 157号 学童保育室・保育園における障害児の受け入れ拡充とともに障害児保育の充実を求める請願
11第 161号 待機児を解消するため保育園の増設を求める請願
11第 163号 特例保育制度を守り、来年4月実施の11時間開所について正規職員の増員を求める請願
12第 1 号 ハンディキャップをもった児童の学童保育室入室の枠を広げていただくための陳情
12第 5 号 障害児の学童保育室入室申請審査に関する陳情
12第 6 号 上池台学童保育室の施設拡充についての陳情
12第 29 号 少年相撲場の屋内設置を要望する陳情
12第 43 号 東京都大田区立矢口西小学校内にある「青年の家」の設置位置に関する陳情
12第 46 号 秘密書類を教員が校外へ持ち出し、帰ることに反対の陳情
12第 47 号 区教育委員会発、都教育委員会への事故報告が事実に反する文書が過去3回参見したので今後改善を求める陳情
――
――――――――――――――――――
羽田空港対策特別委員会継続審査要求書
本委員会に付託された下記の陳情は、今会期中に審査を終了することは困難であるから、閉会中も審査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
羽田空港対策特別委員長 冨 田 俊 一
記
11第 165号 夜間、早朝、航空機騒音の不安に関する陳情
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) これより本件を一括して採決いたします。
本件はいずれも当該委員長よりの継続審査要求書のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの継続審査要求書のとおり決定いたしました。
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○議長(永井敬臣 君) 日程第5を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第5
企画総務区民委員会特定事件継続調査要求
区政の総合的企画及び財政運営についてほか26件
────────────────────
企画総務区民委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
企画総務区民委員長 河 津 章 夫
記
1、区政の総合的企画及び財政運営について
2、事務管理及び広報・広聴活動について
3、人事管理及び財産管理・契約について
4、同和対策及び男女平等推進について
5、収入役室、選挙管理委員会及び監査委員の事務事業について
6、戸籍・住民基本台帳等について
7、国民健康保険及び国民年金について
――
――――――――――――――――――
地域産業委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
地域産業委員長 田 口 仁
記
1、区民生活及び地域活動推進について
2、区民施設の管理運営について
3、産業振興、消費生活その他経済活動について
4、勤労者福祉事業について
――
――――――――――――――――――
保健福祉委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
保健福祉委員長 渋 谷 要
記
1、保健衛生について
2、社会福祉事業(児童福祉を除く)の推進について
3、社会福祉施設(児童福祉を除く)の管理運営について
――
――――――――――――――――――
土木環境委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
土木環境委員長 小 関 直 彦
記
1、公園・児童遊園の整備及び管理について
2、道路整備及び管理について
3、河川整備及び管理について
4、下水道の敷設促進対策について
5、交通安全及び放置自転車対策について
6、リサイクル・緑化事業及び公害対策について
――
――――――――――――――――――
都市交通建築委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
都市交通建築委員長 有 川 靖 夫
記
1、都市整備及び住宅対策について
2、交通対策の整備について
3、建築及び営繕事業について
――
――――――――――――――――――
文教児童委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
文教児童委員長 小 原 直 美
記
1、学校教育及び教育環境の整備について
2、社会教育及び施設の管理運営について
3、文化財の保護について
4、児童福祉及び施設の整備、運営について
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) これより本件を一括して採決いたします。
本件はいずれも当該委員長よりの特定事件継続調査要求書のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの特定事件継続調査要求書のとおり決定いたしました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(永井敬臣 君) 日程第6を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第6
議会運営委員会特定事件継続調査要求
議会の運営についてほか3件
────────────────────
議会運営委員会特定事件継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
議会運営委員長 鈴 木 晶 雅
記
1、議会の運営について
2、議会日程の調整について
3、会議規則・委員会条例等の取扱いについて
4、議長の諮問に関する事項について
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) これより本件を一括して採決いたします。
本件はいずれも当該委員長よりの特定事件継続調査要求書のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの特定事件継続調査要求書のとおり決定いたしました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(永井敬臣 君) 日程第7を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第7
清掃・臨海部対策特別委員会継続調査要求
清掃事業移管についてほか6件
────────────────────
清掃・臨海部対策特別委員会継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
清掃・臨海部対策特別委員長 張 替 てる 雄
記
1、清掃事業移管について
2、埋立地対策について
3、その他都区制度改革について
――
――――――――――――――――――
広域斎場対策特別委員会継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
広域斎場対策特別委員長 糸 瀬 敬 一
記
1、広域斎場対策について
────────────────────
羽田空港対策特別委員会継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
羽田空港対策特別委員長 冨 田 俊 一
記
1、羽田空港の沖合移転及び跡地利用について
2、羽田空港への交通アクセスについて
――
――――――――――――――――――
防災対策特別委員会継続調査要求書
本委員会において調査中の下記の事件は、今会期中に調査を終了することは困難であるから、閉会中も調査を継続することといたしたい。
平成12年3月27日
大田区議会議長 永 井 敬 臣 様
防災対策特別委員長 海 老 澤 信 吉
記
1、防災対策について
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) これより本件を一括して採決いたします。
本件はいずれも当該委員長よりの継続調査要求書のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本件はいずれも当該委員長よりの継続調査要求書のとおり決定いたしました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(永井敬臣 君) 日程第8を議題といたします。
〔木村事務局長朗読〕
日程第8
助役の選任に伴う区議会の同意について
────────────────────
○議長(永井敬臣 君) 理事者の説明を求めます。
◎区長(西野善雄 君) ただいま上程いただきました助役選任の同意方につきましてご説明申し上げます。
当区助役山本仁衞君につきましては、来る3月28日をもって任期満了となります。その後任として、小松惠一君を適任と存じ、ご同意をお願い申し上げます。
経歴につきましては、お手元にご配付申し上げております。昭和45年、東京都職員に採用され、大田区配属職員となり、昭和49年、東京都災害対策部へ移り、昭和63年以降、大田区馬込特別出張所、厚生部副主幹、特別区人事委員会事務局任用給与課長、大田区企画調整課長、特別区協議会調査部長を歴任しております。以上の経歴が示しますように、特別区政に精通され、助役として適任と考えます。何とぞご同意くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(永井敬臣 君) 本件については討論の通告がありませんので、これより採決いたします。
本件は区長選任に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永井敬臣 君) ご異議なしと認めます。よって本件は区長選任に同意することに決定いたしました。
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○議長(永井敬臣 君) 以上をもって本日の日程全部を議了いたしました。
閉会に先立ち、区長よりあいさつがあります。
〔区長西野善雄君登壇〕(拍手)
◎区長(西野善雄 君) 平成12年第1回大田区議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。
去る2月23日開会いたしました本定例会におきましては、平成12年度一般会計予算を初め、地方分権、都区制度改革に伴う条例の制定や改正、介護保険制度創設など、50件にも及ぶ条例案を提案させていただきました。また、本日は東京都大田区特別区税条例改正案を提案させていただきました。私の経験では、かつてない多くの議案数であります。いずれの議案も慎重なご審議を賜り、原案どおりご決定をいただき、まことにありがとうございました。
この間、本定例会の審議を通じていただきました建設的なご意見・ご要望につきましては、予算を効率的に執行するなど創意工夫を重ね、今後の区政運営に生かしてまいりたいと考えておりますので、変わらぬご指導をお願い申し上げます。
特に介護保険への取り組みでは、対象者も多く、残念ながらおくれが見受けられます。審査会では、開催回数の増などで対処しておりますが、ケアプラン作成では、民間事業者の不慣れなどもあり、十分ではなく、区として有資格職員の動員体制を図り、取り組むほか、経過措置として、要介護サービスの提供などは引き続き安心をもたらすよう応急策を指示したところでございます。
また、ただいまは助役の選任につきましてもご同意をいただき、厚くお礼申し上げます。
本定例会は、暖冬の影響で早咲きの梅の香りが漂う中で開会されました。その後、寒さの戻りもあり、不順な気候が続きました。本日は、桜のつぼみも大きく膨らみ、春の訪れを感じております。
本年は21世紀を迎える足固めの年であり、来る4月1日からは名実とも基礎的自治体としての大田区が発足いたします。住民の意向と参画、住民自治を踏まえた区政実現のため努力する職員の先頭に立ち、春の日が区民の皆さんに降り注ぐことを目指し、区政運営の舵取りをしてまいる覚悟でございます。
議員の皆様方には健康にご留意いただき、お元気で区民福祉と区政進展にご活躍くださいますようお祈り申し上げ、簡単でございますが、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(永井敬臣 君) 以上をもって本日の会議を閉じ、平成12年第1回東京都大田区議会定例会を閉会いたします。
午後6時55分閉議・閉会...