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平成13年第2回臨時会(第1日 5月24日)

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  1. 目黒区議会 2001-05-24
    平成13年第2回臨時会(第1日 5月24日)


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    平成13年第2回臨時会(第1日 5月24日)      平成十三年第二回臨時会              目黒区議会会議録   〇 第 一 日 一 日時 平成十三年五月二十四日 午後一時 一 場所 目黒区議会議場 一 出席議員(三十六名)           一  番  増  田  宜  男           二  番  工  藤  はる代           三  番  森     美  彦           四  番  沢  井  正  代           五  番  須  藤  甚一郎           六  番  小  林  フミ子           七  番  坂  本  史  子           八  番  佐久間   やす子
              九  番  高  品  吉  伸           十  番  雨  宮  正  弘           十一 番  野  沢  まり子           十二 番  堀  田  武  士           十三 番  くりた   靖  巳           十四 番  青  木  早  苗           十五 番  川  崎  えり子           十六 番  寺  島  よしお           十七 番  岡  田     弘           十八 番  鈴  木  驕@ 道           十九 番  石  山  京  秀           二十 番  栗  山  鈴太郎           二十一番  つづき   秀  行           二十二番  木  村  洋  子           二十三番  小  林  くにお           二十四番  俵     一  郎           二十五番  宮  沢  信  男           二十六番  二ノ宮   啓  吉           二十七番  石  橋  佳  子           二十九番  清  水  真  邦           三十 番  下  岡  こうじ           三十一番  島  崎  たかよし           三十二番  上  村  泰  一           三十三番  長谷川   光  延           三十四番  橋  本  欣三郎           三十五番  平  野  サトシ           三十六番  原     千万年 一 欠席議員(一名)           二十八番  横  山     大 一 出席説明員        区      長    藥師寺   克  一        助      役    佐々木   英  和        収入役         安  田  直  史        企画経営部長      川  島  輝  幸        区長室担当部長     伊  藤  良  一        新庁舎担当部長     鈴  木     勝        総務部長        木  村    久        区民生活部長      浅  沼  裕  行        健康福祉部長      武  藤  仙  令        健康推進担当部長    清  水  裕  幸        子育て支援担当部長   横  田  俊  文        都市整備部長      粟  田     彰        事業推進担当部長    入  江     巧        環境清掃部長      原  川  博  之        総務課長        市  川  力  也         ────────────────        教育長         大  塩  晃  雄        教育次長        加  藤  芳  照        文化施設担当部長    清  野  久  利         ────────────────        選挙管理委員会事務局長 白  鳥  哲  雄         ────────────────        代表監査委員      澁  谷  秀  良        監査事務局長      奥  村  俊  一 一 区議会事務局        局     長   佐々木   一  男        次     長   三  木  健  二        議事・調査担当係長 小  池  克  二        議事・調査担当係長 荒  井  孝  男        議事・調査担当係長 小  島  正  彦        議事・調査担当係長 増  田  正  憲        議事・調査担当係長 山  田  映  子        議事・調査担当係長 田  中  祐  子  第二回目黒区議会臨時会議事日程 第一号           平成十三年五月二十四日 午後一時開議 日程第一   会期の決定 日程第二   特別区制度・再開発調査特別委員会 調査報告 日程第三   都立大学跡地・庁舎建設等調査特別委員会 調査報告 日程第四   環境整備対策調査特別委員会 調査報告  第二回目黒区議会臨時会議事日程 第一号 追加の一           平成十三年五月二十四日 追加日程第一 区議会副議長辞職許可 追加日程第二 区議会副議長選挙 追加日程第三 区議会常任委員会委員選任 追加日程第四 区議会議会運営委員会委員選任 追加日程第五 議案第四十五号 目黒区監査委員の選任の同意について 追加日程第六 議案第四十六号 目黒区監査委員の選任の同意について    〇午後一時開会 ○宮沢信男議長 ただいまから平成十三年第二回目黒区議会臨時会を開会いたします。  これより本日の会議を開きます。   ◎会議録署名議員の指名 ○宮沢信男議長 まず、会議録署名議員を定めます。  本件は、会議規則第百十七条の規定に基づき議長から御指名申し上げます。     十二番  堀 田 武 士 議員    二十四番  俵   一 郎 議員 にお願いいたします。   ◎諸般の報告
    宮沢信男議長 次に、諸般の報告を申し上げます。  二十八番横山大議員から欠席届がありました。  次に、区議会出席説明員につきましては、文書で配付いたしたとおりであります。  次に、区長から、地方自治法第百八十条第一項の規定に基づき専決処分した和解及び損害賠償額の決定の報告がありました。  次に、監査委員から、平成十三年二月分、三月分の例月出納検査の結果、平成十二年度 財政援助団体など監査の実施結果について及び平成十二年度行政監査実施結果についての報告がありました。いずれも文書をもって配付いたしました。  以上で報告を終わります。  これより日程に入ります。  日程第一、会期の決定を議題といたします。  ────────〇────────   ◎会期の決定 ○宮沢信男議長 お諮りいたします。今期臨時会の会期は、本日二十四日の一日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、会期は一日間と決定いたしました。  ────────〇────────   ◎緊急質問 ○宮沢信男議長 お諮りいたします。十一番野沢まり子議員から、さきの区長選挙に関連し、横山大区議と元区長室長が公職選挙法違反の容疑で逮捕されたが、区長にこの問題に対する対応について緊急質問したい旨の申し出がありました。  本件に同意の上、質問を許すことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、緊急質問を許すことに決定いたしました。  十一番野沢まり子議員。    〔野沢まり子議員登壇〕 ○十一番(野沢まり子議員) 本日は、議会の役職人事を決めるために開かれた臨時区議会です。本来はこのような形で質問する場ではありませんが、現職区議会議員と元区長室長が逮捕され、区役所内にある自民党区議団控室が家宅捜索までされるという目黒区政史上例のない異常な事態が発生しましたので、この際、私は日本共産党目黒区議団を代表して緊急質問をさせていただきます。  五月十四日、自民党の横山区議と菊谷信夫元区長室長が区長選挙における公職選挙法違反の容疑で逮捕されました。区長選挙時に自民党目黒区議団が取り組んだ藥師寺区長候補応援のための電話作戦で、作戦に参加した区議会議員及び家族や支持者に一時間当たり千円の行動費を支払ったという公職選挙法違反の容疑がかけられたものです。  選挙違反があったのではないかということをネタに横山区議が右翼幹部におどされた右 翼恐喝未遂事件の裁判では、この事件の被害者として訴えた横山区議を初め、証人として出廷した栗山区議、長谷川区議、今井前区議が、電話作戦に参加した議員や家族、支持者らに一時間千円の行動費として金銭の授受があったことを認める証言をしています。選挙時に行動費が支払われたことや、元区長室長が藥師寺区長候補選挙事務所員として運動にかかわっていたことは、既に二年前の第二回定例区議会で一般質問として取り上げられ、問題が指摘されてきたところであります。  当然、そのような指摘に対し区長は直ちに調査し、真相を明らかにする責任を果たすべきでした。しかし、その後も調査したという形跡はなく、繰り返し議会に取り上げられてきました。その際、我が党は、選挙違反の事実があったのかどうか区長がみずから調査し、その真相を区民の前に明らかにすべきと要求してきたところです。  ところが、五月十七日に開かれた議会運営委員会で、この問題について区長は「このたび区長選に関連して逮捕者が出たことにつきましては、率直に申しまして私もびっくりしておるところでございます。同時にまた、私を支えていただいた方がこのようなことになりまして、まことに遺憾に存じております」と感想を述べ、対応については今後の推移を見たいと発言し、今日もまだみずから調査する姿勢を示そうとしていません。また、マスコミの取材に対して「びっくりした」「知らなかった」「関与していない」「私はみこしに乗っただけ」などと答えられたようですが、まるで人ごとのような態度に新たな怒りの声が上がっています。  当初から指摘されているように、電話作戦が組織的に取り組まれたのかどうか、元区長室長という立場にある人物が選挙運動の中でどのような役割を担っていたのか、この点から区長自身にも責任が問われる問題であります。区長は議会運営委員会で「公明正大に取り組んでまいりましたので、御理解いただきたい」とも述べられましたが、区民の疑惑を取り除くために一体どのような調査をされたのでしょうか。まずお尋ねいたします。  九八年の区長選挙は、区長になりたいというあなた自身の要求で戦われたものであり、「みこしに乗っただけ」という状況でなかったことはだれもが承知しているところです。しかも逮捕された横山区議は、与党第一党としてあなたを推薦し、応援部隊の主力であった自民党区議団の電話作戦の指揮をとっていた人物であり、また菊谷元区長室長は藥師寺選挙事務所の重要な役割を果たしていた人物であります。  公職選挙法では「組織的選挙運動管理者等が買収等の罪を犯し、禁固以上の刑に処せられたとき(執行猶予を含む)は、当該公職の候補者等であった者の当選は無効とする」とし、また、ここで組織的選挙運動管理者等とは、「公職の候補者または候補者となろうとする者と意思を通じて、組織により行われる選挙運動において、当該選挙運動の計画の立案もしくは調整、または当該選挙運動に従事する者の指揮もしくは監督、その他当該選挙運動の管理を行う者をいう」と規定しています。この法の規定から見ても、区長自身にとって事は重大であり、いつまでも第三者のような立場を続けることは許されないのであります。  私たちは二年前この問題が議会で取り上げられてから今日まで、さまざまな形で資料を集めるなど可能な限りの調査をしてまいりました。調査したことをまとめてみますと、問題として次の点が挙げられます。  第一は、(二百七十九字削除)  第二は、逮捕された菊谷容疑者が元区長室長という立場にあったという点です。菊谷元区長室長について、かつて区長はこの本会議場で「区職員OBも多くの支持者の一人として本人の自発的意思により支援の申し出があり、その気持ちを受け選挙運動事務員の一人としてお願いしたもの」と答弁しています。公職選挙法では、地方公務員がその地位を利用して選挙活動をすることを禁止しています。地位利用とは「公務員が従事している職務上の地位が客観的に有している影響力または便宜を利用して選挙活動を行うことであり、その権限に基づく影響力を利用して投票を割り当てしたり、指揮命令権、人事権、予算権を有する公務員が、その部下または関係者に対して投票を指示する場合がこれに当たる」としています。元区長室長という立場が元の部下や関係者に与える影響を考えれば、当然、事務所運動員としてお願いする道義的な責任が生じるところであります。  第三は、また菊谷元区長室長は区と契約を結び仕事を請け負っている企業の役員でもあったという点です。このような立場の人物を運動員として位置づけること自体問題です。企業との癒着や利益誘導にもつながる道義的な問題としても区長の責任が問われます。菊谷元区長室長が選挙においてどのような役割を果たしてきたのか。お金をどのように集めていたのか。また協力者をどのように組織していたのか。この点について区長は調査してこられたのでしょうか。  第四は、お金を受け取った人のほとんどが、その行為が選挙違反であることを自覚していなかったという信じがたい状況にあったという点です。右翼恐喝未遂事件の裁判では、証人に立った区議会議員が憶面もなく「お金を配った」とか「受け取った」と証言しています。また「区民マイク」というタウン誌では、「横山区議は「私はお金を預かってきており、電話作戦を手伝ってくれた方々にお支払いする」との説明があった。「しかしお金なんか支払って大丈夫なのか」との同僚の議員の質問に「他の会派にもお金が渡っており、大丈夫だ」と横山区議が答えた」と報道しています。さらに、この記事に対してさきの陳述書では、ある会派の五人の区議がこの記事について「電話作戦をやること、費用を請求することを申し合わせしたが、電話作戦を行わなかったのでお金の請求はしなかった」とわざわざ説明しに来たこと、別れ際にある議員が「二、三万円でも違反かね」と問いかけたことを紹介し、候補者として選挙を経験している区議会議員が、選挙を公正に行う基本認識さえしていない実態を浮き彫りにしています。  第五は、これまで電話作戦にかかわるお金のやりとりが、自民党のみならず公明党や連合もかかわって行われたと名指しで指摘されているにもかかわらず、今日までこれら関係する会派からだれ一人として弁明もなく、沈黙を続けている点であります。  関係するすべての人がその真相を明らかにして、このような事件を繰り返さないよう、区民の信頼を回復するために全力を傾ける必要があるのではないでしょうか。区長自身の選挙に関連する問題であり、また逮捕された二人のこの選挙における役割を考えれば、逮捕者が出た今日、区長もみずからの責任として区民の前に真相を明らかにすべきと思いますが、区長の考えを聞き、第一回目の質問といたします。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 三十六番原議員。 ○三十六番(原千万年議員) ただいまの緊急質問の中で、連合の私にかかわる事項が名指しで質問されました。本会議でございますので速記録にこれは載るわけでございます。御存じのとおり、連合というのはあくまでも議会内の会派でございまして、区長選挙はすべて政党対応で行われているはずであります。したがいまして、連合といたしましては選挙運動は一切行っておりません。  さらに、私の事務所を借りて連合の方々が電話作戦を行ったと、多分これは「区民マイク」という記事をそのまんま、事実を確かめることなく発言されたと思いますが、私は  「区民マイク」の発行者に対して、これは事実と相違している旨申し入れをいたしております。したがいまして、連合は原事務所を使って電話作戦を行ったという事実は全くございませんので、この文言に対しましては削除されるよう議事進行として申し上げます。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 三十一番島崎議員。 ○三十一番(島崎たかよし議員) 今、野沢議員の緊急質問の中で、やはり私の名前と、それから私の政党名が出ましたので、内容としては今、原議員が言われたことと全く同様でございます。ぜひ削除をお願いいたします。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 十二番堀田議員。 ○十二番(堀田武士議員) ただいま二人の方から質問の中身の発言に対する削除の要求があったわけですが、質問の通告にも記入しておりますけれども、具体的には告発状の陳述書に書かれている写しを引用している内容であって、事実関係がどうこうということよりも、告発状に正式になされている文書の、一緒に添付されている陳述書に書かれている内容を披瀝した内容であって、事実に反するということであれば、発言の削除というよりも、実際にこの論議を行う中でその内容について事実関係をはっきりされる方が、より事実にとって正確性をもたらすものであるということを発言しておきたいと思います。同時に、削除する必要性はありませんということを言っておきます。 ○宮沢信男議長 ただいまの議事進行に対しまして、私から申し上げます。  ただいまの原議員、そして島崎議員からの議事進行は、後日改めまして議会運営委員会を開いて論議をしていきたいというふうに思います。    〔「だめだよ、それじゃあ」と呼ぶ者あり〕 ○三十六番(原千万年議員) 告発状に載っていたから、すべて正しいということはあり得ないのでありまして、少なくとも連合は、原事務所を借りて連合所属の各議員が電話作戦を行ったということは全くありませんので、ぜひその面については削除されるよう要求いたします。 ○宮沢信男議長 それでは、暫時休憩いたします。  ただいまから議会運営委員会を開きます。    〇午後一時十八分休憩    〇午後三時三十一分開議 ○宮沢信男議長 それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。  場内が大変蒸しておりますので、どうぞ上着を脱いで結構でございます。  原、島崎議員から、野沢議員の質問の第一について事実に反することがあるので、第一の全文を削除してほしいとの議事進行が提出されました。議長といたしまして、先ほどの議会運営委員会での意見を踏まえ、野沢議員に対して、第一の質問の発言について自発的に取り消すことを勧告いたしましたが、勧告は受け入れられませんでした。そこで議長といたしましては、本日中に処理しなければならないことから、野沢議員の発言のうち、第一の質問については不穏当な発言であると認めますので、第一の質問の発言の取り消しを命じます。 ○十二番(堀田武士議員) これまで目黒区議会でも、質問した一項目全文が削除されるというのはそうあるわけでもないし、前回、横山議員の事例が若干ありますけれども、しかし議場を整理するということで、議長の職権をもって行うということですから、これは議会上の取り扱い上ではやむを得ないということになりますが。  議長にちょっとお尋ねしたいのは、既に区長の方も答弁の準備をされているようでありますし、形を変えて再質の段階で質問するということについては、これは確認してよろしいですね。  それから、会議録の原本については、これは議員の発言の自由であります。発言を規制するということなく、そのまま本文を残すということについての取り扱いも、これも確認してよろしいですね。 ○宮沢信男議長 それでは、局長から答弁を求めます。 ○佐々木一男区議会事務局長 議事録について、ちょっと答弁申し上げます。  議事録原本につきましては、発言の内容は正確に記載されますが、ただし書きとして  「ここの部分は削除されました」という注意書きが原本に付されます。副本には削除された部分は載りません。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
    宮沢信男議長 一番増田宜男議員。 ○一番(増田宜男議員) 今の議長の措置ですけれども、共産党さんが納得されたことですから、そのことについてはここで今触れようと思いませんけれども、どうして事柄、事柄によって扱い方が違ってくるんですか。  三月のこの議場での横山発言に対しまして、私はすぐ地方自治法第百三十三条による処分要求をいたしております。その処分要求の中には、もちろん公開の場での戒告あるいは陳謝、それから一番重いものでは処分というものがありますけれども、謝罪の中には当然、発言の取り消しも削除も含んでいるはずなんです。個人が著しく名誉を傷つけられたという発言に対しては、いまだにたなざらしじゃないですか。どうして人によって、あるいは会派によって扱い方を変えるんですか。目黒区議会というのは少数意見を大事にしないんですか。議会運営委員会でいまだにたなざらしじゃありませんか。扱い方を一緒にしてください。 ○宮沢信男議長 ただいまの増田議員の議事進行に対して申し上げます。  大変長時間にわたって、議会運営委員会でこの件について論議してまいりました。その結果、議論が平行線でありました。しかし、私の権限といたしまして、このようなことに決定させていただきましたことを報告いたしました。 ○一番(増田宜男議員) 会派やあるいは会派に属する方々の名前が出てきたから、議会運営委員会の場で議論ができたわけでしょう。私には議会運営委員会からいまだに一度でも出席の要請はありません。私の発言さえできない状態にあります。こういう運営の仕方というのは本当におかしいんじゃありませんか。議長はどう考えていらっしゃいますか。 ○宮沢信男議長 申し上げましょう。私は、すべて議会運営委員会の運営の仕方については委員長、そしてまた議会運営の委員の皆様方との論議の中で決めさせていただいております。そのことです。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 五番須藤甚一郎議員。 ○五番(須藤甚一郎議員) 聞いていて全くあきれるばかりです。今、議長は「私の権限で」と言ったけど、さっき議運を傍聴していれば、あなたの権限じゃないですよ。議運で採決までして、共産党の議員団としては議長職権で削るのかどうかと言ったらば、委員長の采配で採決しましょうというんで、そこの場にあなた、横に座っていたでしょう。「私の権限」じゃないでしょう。あなたはあっせん案、いわば議長案を提案して、それを議運で採決して、「私の権限」でも何でもないじゃない。議運の採決を経てでしょう。その前のは、前議長のときには増田議員の発言を議長職権でというのがあったけれども。  それから、増田議員が今言ったように、逮捕された横山議員が三月の定例議会の一般質問で、四十分にわたって恐喝未遂事件について自己弁護、それから増田議員を初め都議会議員、民間の方について誹謗中傷の限りを尽くした。そのとき、議事進行をかけてもあなた、聞こえたのか聞こえないのか、しらばっくれて聞き流したでしょう。そのときは横山議員が了解した箇所だけ議事録から削除するということだった。  ところが今聞いてびっくりしたのは、野沢議員の第一の質問の全文を削除すると。何で全文を削除するんですか。区長がこの間の議運で発言したこと、「私もびっくりしています」「今後の推移を注目したい」「公明正大に取り組んだ」というようなのんききわまる発言をした、その言葉を何で取り消すんですか。だから、取り消すんであれば、原、島崎両議員と、それから会派の連合及び公明党というところが出てくる、その箇所だけでいいんじゃないんですか。全部の発言を──全文という限りは全部の文章ということだから、それをあなたはなぜ削除するという提案を出して、それで議運で採決させたのか、そのことを聞きましょう。 ○宮沢信男議長 申し上げましょう。議長権限で行ったということです。それだけです。 ○五番(須藤甚一郎議員) あなたは私の質問を聞いていたんですか。笑い声まで出ていますよ、傍聴席で。議長職権でやりましたというのに関連して聞いて、あなた、僕の質問が理解できないのか、議長やっていて。何薄笑いしているんだよ。(「暴言だよ」と呼ぶ者あり)暴言じゃないだろう。質問して、振り出しに戻るんだから。何が議長だよ、それは。  それからあとは、今、第一の質問の全文と言ったけど、あなたは全文と言っているんだから、もっとわかりやすくしなければしようがないだろう、そんなもの。だから、議長職権だなんていう──何へらへらしているのよ。あなたに聞いて……。 ○宮沢信男議長 言葉を慎みなさい。 ○五番(須藤甚一郎議員) 笑うのを慎めよ、それなら。何言っているんだよ。だから、議長職権でやりましたと言っているけども、議長職権じゃないでしょう。議長職権でやりますか、議運で採決しますかというのを堀田議員が提案したのを僕は傍聴していました。そうしたらば、採決して、議長職権のまんまじゃないでしょう。議長職権で提案して、それをまたオウム返しでやっていたって、質疑の答弁になっていないじゃないか。繰り返して聞きます。一体どうなっているんだ、それは。 ○宮沢信男議長 いいですか、よく聞いてください。議長職権ということは、私は議長職権で議会運営委員会でいろいろ議論やりました。結論が出ません。そこで議長職権で私は申し述べて……(「結論出たじゃないか、採決して」と呼ぶ者あり)それで採決に持っていったんです。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 十一番野沢議員。 ○十一番(野沢まり子議員) 今、須藤議員から議事進行が出て、削除される対象になる部分について正確さを欠いていますので、私も議会運営委員会を傍聴していた者として改めてここで明確にしていただきたいというふうに思うんです。  私の発言で削除の対象となったのは、私が幾つか問題を挙げました。これは第二段目の質問に入るところですが、幾つか問題を挙げた中の第一はということで、告発状と添付された陳述書を引用した部分だけ、これが全面削除ということで、第一問目がすべて削除されたのではないというふうに私は議会運営委員会で確認されたものというふうに確認しましたけども、違いますか。委員長に私の原稿でお渡ししたのは、私の原稿でいうと第二枚目なんです。二枚目の「第一は」という、一、二、三、四、五、六、七、七行ちょっと、この部分だけが削除の対象になったということを確認してください。須藤議員が私の一問目の全文削除だというふうに誤解されてとられているし、それがそのまま通ってしまうとここでもそういうことになりますので、改めて確認をお願いします。    〔「どこからどこまでと、ちゃんと言った方がいいよ」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 それでは申し上げます。  確かに議会運営委員会では、野沢議員の方から質問の内容の文書が一枚だけ届きました。この一枚目の中での論議を議会運営委員会でいたしました。一枚だけが届きました。いいですね。それで、議会運営委員会でこの部分について論議をしてまいりました。しかし平行線であったということですので、そのいただいた中の第一というところから削除していただきたいということを申し上げたんです。  区長答弁、お願いします。    〔藥師寺克一区長登壇〕 ○藥師寺克一区長 各議員の御質問にお答え申し上げます前に、このたびの一連の事態に対しましての私の所感を申し述べさせていただきたいと存じます。  このたび逮捕者を出し、議員控室の一部が家宅捜索を受けたということは、まさに異例の事態でございます。そして、そのことにより区民の皆様にも不信の念を抱かせることとなりましたことは、まことに遺憾に存じているところでございます。また、逮捕された方はこれまで私を支援していただいた方でございますし、私自身の選挙に関連してのことでございますので、事態を重く受けとめているところでございます。しかしながら、私はこれまでも繰り返し申し上げてまいりましたように、選挙運動に当たりましては、法に従い公明正大に取り組んでまいりました。なお、詳細につきましては今後の推移を見てまいりたいと思います。このことをまず冒頭に申し上げ、御理解を賜りたいと存じます。  それでは、野沢議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、この件に関する調査についてでございますが、私はあくまで適正に執行されたものと確信いたしてございましたので、特に調査はいたしてございません。  また、御指摘のございました区職員OBは、本人の自発的意思により支援活動の申し出があり、私もその気持ちを受けて、無償による選挙運動員の一人としてお願いしたものでございまして、選挙事務におけるいわゆる総括責任者という位置づけではございません。  そして、区民の皆様に対する対応でございますが、現在は捜査中であり、詳細が把握できませんので、当面はその推移を見てまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○十一番(野沢まり子議員) それでは、何点か再質問させていただきたいと思います。  まず最初に、この事件というのは、区長も自分自身の選挙だということで重く受けとめられているというふうに言われましたけれども、まさに区長の政治姿勢が問われる問題だというふうに私は思うんです。しかもこれ、二年も前に区議会で取り上げられて、こういうことがあったのではないかと指摘されていながら、なぜ自分で調査しようとしなかったのか。今、適正に執行されていたと信じていたとおっしゃられますけれども、二年前ならいざ知らず、ここの議会で取り上げられて、こういう疑いがあるぞと指摘されても、なおかつ適正に執行されたとやみくもに信じていらしたんですか。  やはり区政をあずかる自治体の長として、選挙そのものに不正があったのかどうかということを明らかに示す、特に自分自身の選挙ですから、自分の選挙が公明正大に行われたということをきちっと裏づけをもって示して、問題があればそれを正していくと、その姿勢を示さなければ、区政運営に対する区民の信頼を獲得するということはできないんじゃないかと、私はそういうふうに思うんです。区長はそういう意味では公正な選挙を管理する責任もあるわけです、自治体の長として。こういう嫌疑がかけられたときにすぐに調査するというのが、区民の抱いている不信を取り除き、区民の信頼のもとに区政を運営する、その長としての当然の姿勢ではないんですか。なぜ調査しなかったんですか。その点まず伺いたいと思います。  それから、職員OB菊谷氏の問題についても、これも議会で取り上げられました。今、無償でと言われましたけど、実際に帳簿上では一たん人件費は支払っているんです。それをカンパという形でもう一回戻してはいるけれども、支払っていることには変わらないんです。あなたはそのこともきちっと調査し、確認していなかったんですか。一体この間、菊谷氏と何回会って、この問題について実態はどうだったのか聞いたんですか。  私が区長の政治姿勢というふうに言いましたのは、横山区議が右翼におどされて、お金で解決を図ろうとする、そのことが原因になって、右翼恐喝未遂事件として被害届が出されて、裁判が始まりました。こういうお金をやりとりしているということが、それもやはりこの議場で指摘されて、問題じゃないかと。私たちは暴力団追放宣言をした議会の議員として、そういうあるまじき行動をとることは問題だというふうに感じました。区長はそのことを感じられていなかったんでしょうか。  「自由民主」という、こういう自民党本部が出しているニュースがあるんですが、既に横山議員が右翼とお金でやりとりをしているということが指摘されている中で出されているんです、九九年十一月十五日。ここでは  「おかげさまで自由民主党の力強い御支持と御協力によりまして、着実にその公約を果たすことができました」と。自由民主党に期待するということで区長が記事を載せているんです。こういう嫌疑がかけられているときに、なおかつ「自民党の力強い御支援で」ということを何の疑いもなくこういう形で出されるということについて、これも区民は不信に感じるんです。一体そのことを知っていて、そういういろいろな電話作戦の中で行動費も支払ったということも指摘されていて、これは選挙違反ではないかと言われていながら、その自民党を「力強い御支援を期待する」と、こういう言い方をするということも私は政治姿勢が問われる問題だというふうに思うんですが、このことについては、ああいう事態が起きたということについてはこの時点では何も感じないで、相変わらず適正に執行されたと、そう信じてこういう記事を載せられたんでしょうか。  いまだに区長は「今後の推移を見守りたい」と、「捜査にゆだねたい」というふうに言われましたけれども、これはあなた自身の選挙にかかわる問題で、もしこの二年間もほったらかしておいて、起訴されていよいよ裁判ということになったら、あなたはこの問題についてどういう責任をとられようとしているんですか、伺いたいと思います。  それから、今回、自民党の区議会議員のかなりの方たちが取り調べを受けて、何人かの議員の自宅や事務所も家宅捜索されたというふうに聞いていますが、区長は具体的に強制捜査された箇所を御存じでしょうか。知っているか、知っていないかということを伺いたいと思います。  それから二点目ですが、これは公正な選挙のあり方の問題として伺いたいと思います。  先ほどの私の質問の中でも指摘しましたけれども、公職選挙法によると、選挙違反が組織的に取り組まれたものであるということになれば、これは区長にも責任が問われかねない、そういう状況なんですが、区長は自民党を中心に、聞くところによると他の会派も加わったという話ですけれども、菊谷氏と自民党を中心に電話作戦に取り組むということを決めて具体的に選挙戦が行われたのだという、こういう状況については知っていましたか。その後、告発状やそれに添付された陳述書の内容などについても、区長はみずから調査しようとされたんですか。  それからもう一点ですが、菊谷氏は元OBということで、直接そのときは公務員ではないと言いながら、実際にはかなり重要なポストについてこられたわけですから、区内の業者や団体、あるいは職員に対しても相当大きな影響を持つだろうと当然考えますよね。そういう人に事務所員として仕事をしてもらうということについては、何の疑問も持たなかったんですか。この問題については公選法上どうなのかということも聞かなかったんですか。あなたは公明正大に取り組んできたと言われるけれども、この道義的な責任は私は当然出てくるのではないかというふうに思うんですが、その点について伺います。  それからさらに、先ほども言いましたように、この菊谷氏は区役所から仕事をもらっている企業の役員をされているんです。この年も随意契約で仕事をもらっていました。そのことは、そういう業者を選挙運動員として使うことの是非についても、あなたは全く考えないし、心配もしなかったのか。当然だと、本人の意思だからいいんだというふうに思われたんですか。  今、企業と政治家の癒着なんていうのは国政の場でもどこの場でもいろいろ言われていて、そういう点についての清潔さをきちっと示すということは当然、区長の姿勢として求められているわけです。このことについて既に二年前から言われていても、相変わらず公明正大にやってきたと、適正に執行してきたと。これが選挙を適正に管理する長の姿勢だとしたら、私はとてもあなたにこの区政は任せられないと言わざるを得ないんですが、この点について区長はどういうふうに認識されていたのか、伺いたいと思います。  それからもう一つなんですが、聞くところによると、それぞれ区長選の候補者は政策を発表するわけですが、この政策づくりに区の現職の幹部職員が駆り出されたという話を私は聞いたんですけれども、あなた自身が幹部職員を集めて、それで政策づくりをしてもらったんですか。その事実があったのかどうかを伺いたいと思います。  とりあえず以上です。 ○藥師寺克一区長 自席からお答えさせていただきたいと存じます。  たくさんいただきましたが、基本的に私の選挙に臨んでの考え方は先ほど冒頭に申し上げましたとおりでございますので、個々の問題につきましてはすべてお答えすることはできないと存じますが、私の考えとしては、この選挙に関連していろいろな方々に支援をいただきました。そういう方々につきましても、私は適正に執行された、行われたものという確信のもとで取り組んでまいりました。したがって、私がこれまでたびたび申し上げておりますように、公明正大に取り組んできたと、私自身はそのように考えているものでございます。  個々のいろいろなお尋ねでございますけれども、これらにつきましては、今、捜査の方も進行中でございますので、こちらでのお答えは控えさせていただきたいというふうに考えております。  先ほどお話がございました新聞の記事などにつきまして、私も後で知ったわけでございますので、同じように載るかどうかということは事前には承知はいたしてございませんでした。  それから、強制捜査の場所がどこかということもございましたが、それにつきましても私は承知いたしてございません。先ほど申し上げました議員控室は承知いたしてございますが、それ以外は特に承知いたしてございません。  それから、電話作戦につきまして承知していたかということでございますが、これは後で聞いて承知しております。    〔「答弁漏れがあるんだけど、整理してください。私、三回しかやれないんだから」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 今、区長の答弁の中で、質問に対して全面的に答えられないものもございますということを前置きして答弁しておりますので、御理解いただきたいと思います。  再質ありましたら。 ○十一番(野沢まり子議員) 前ならいざ知らず、逮捕者が二人も出て、家宅捜索まで行われると。今、区長は区民の不信を取り除くために頑張りたいと、こういうふうに言われましたけれども、何もその姿勢が見えないじゃないですか。逮捕者も出たんですよ。それでもなお自分では調査する気がないというんですか。相変わらず公明正大に選挙が行われていたと、そういう確信のもとでやってきたというけど、二年間ずっとそのまま確信を持ち続けることができたんですか。よしんばそのときは本当に知らなかったのかもしれません。わかりませんよ、それは。区長がみずから言わないと、だれもわかることじゃありません。よしんば知らなかったとしても、二年前にこの本会議場で、選挙違反があったのではないかと、職員OBを使うことについてはどうなんだと、こういうふうに問われたわけですから。あなたの今の答弁は二年前と何ら変わらないです。事態を深刻に受けとめるという言葉だけで、一向にその姿勢が具体的に示されない。そういうことじゃないですか。  わざわざ私は、ふだんならやれない緊急質問までして、この問題は区民の前に明らかにする必要がある。しかも区民の暮らしを守るために区政執行を任されている区長がその姿勢をきちっと示さなければ、だれがあなたを信頼して区政を任せることができるんですか。その姿勢を私は問うているんで、それに対するまともな答弁をしないというのはとんでもない話だと私は思うんです。  改めて伺いますけれども、職員OBを使うことについては問題だというふうに思っていなかったんですか。思っていたのか、思っていなかったのか。その認識があったのか、ないのか、この点を伺います。  それから、業者を運動員として使うことについての是非についても、問題があると思っていたのか、思っていないのか。そういう認識があったのか、ないのか、あわせてこれも伺いたいと思います。  それから、政策づくりについてですが、今答弁ありませんでしたけれども、私たちもいろいろなところで話を聞いてきて、スタッフが呼ばれたと、幹部職員が呼ばれたという話を聞きました。その目の前で政策づくりをさせていたということも聞きました。区長がそれを要請したんですか。その点について伺います。  新聞で区長は「みこしに乗っただけ」というふうに言われましたけれども、とてもみこしに乗った選挙というような状況じゃないことはだれも知っているわけです。私も都の選管だとか区の選管に出された会計報告を見てまいりましたけれども、藥師寺区長の選挙収支報告は約六百七十二万円で、その出どころはいろいろあるんですけれども、藥師寺克一まちづくり懇話会ですか、ここにあなた自身が五百万円出しているんですね。ほかにもいろいろお金を集めて一千万円ほど用意されたようですけれども、いずれにしろ、六百七十二万円の収支報告のうち藥師寺区長、あなた自身が五百万円出した選挙だと言ってもおかしくない状況ですよね。そういう多額のお金をみずから出して選挙をやりながら、その選挙の全容がどうなっているのか、自分が勝つためにどういう手が打たれているのかということを知らないはずがないじゃないですか。常識で考えたら全然理解できないことです。五百万円出して後はよろしくお願いしますという、そんな選挙だったんですか。  自民党区議団だって、やったこともないような電話作戦をやったという、それほど必死さがあなたにあったから、今までやったこともないようなこともやってきたんだし、やはりあなた自身が担がれたんじゃなくて、私を何とか当選させてほしいということで取り組んだ選挙だったんだと思うんです。そういう選挙であればこそ、その選挙戦にかかわっていろいろ持たれた疑惑については、みずからそれを晴らしていく、区民の前に明らかにしていくというのは当然の責任じゃないですか。  よしんばこれ、区長に当選していなかったとしても、候補者として選挙を戦った人たちには当然同じ責任が問われるんです。あなたは単に一候補者だったということではなくて、区政執行をあずかる最高責任者なんです。公正な選挙が行われるかどうかということをみずから区民の前に示す責任があるはずなんです。そのことを踏まえて最後の答弁をしていただきたいと思います。 ○藥師寺克一区長 自席からお答えさせていただきたいと存じます。  確かに二年前、選挙が終わった直後からいろいろお話がございましたが、私はその時点から、私の選挙に臨んだ姿勢、態度などについては変わっておりませんし、公明正大に行ってきたというふうに存じます。ただ、調査をなぜしなかったのかと、今でもまだしないのかということにつきましては、現在捜査が進行中でございますので、推移を見るという、そういうお答えを申し上げたわけでございます。  それから、「みこしに乗った」ということのお尋ねでございましたけれども、私は確かに新聞のインタビューで「みこしに乗った」ということを申し上げましたが、通常、選挙のときに、私も素人でございましたが、候補者は選挙に乗ってということのお話がございました。したがって私は、選挙に臨むに当たりましては、みこしに乗ることに徹して選挙活動を展開していくと、そういう意味を込めてお話し申し上げたわけで、ただ乗って何もしないということではございません。自分のスケジュールに合わせて選挙活動を展開する、それに徹したということでございます。もちろん候補者は選挙総体について責任はあろうかと思いますけれども、個々にはやはり役割が分担されるわけでございますから、選挙期間中、私は自分のスケジュールに合わせた選挙活動を展開してきたということでございます。いずれにいたしましても、区民の皆様に対して、これだけ多くの問題が出てきたとするならば、私はそれは明らかにしなければならないというふうに考えております。いずれ、そういう時期が来たならば、そういうようなことは進めていかなければならないというふうに考えております。  それから、政策づくりにつきましては、私みずからが集めてどうのこうのというようなことはございません。    〔「答弁漏れ、議長。業者を使うこと、OBを使うことについての是非と、確認したのかどうかということについて」と呼ぶ者あり〕
    宮沢信男議長 区長の方に申し上げますが、先ほどの質問の中で、業者に対する運動員としての使い方の認識はどうだったのか。 ○藥師寺克一区長 OBあるいは業者を使うこと、これは支障のない方を使うということが前提になろうかと思いますので、私はそういう認識で処理してまいりました。 ○宮沢信男議長 野沢まり子議員の緊急質問を終わります。  次に、お諮りいたします。七番坂本史子議員から、逮捕までに至った区長選に絡む一連の疑惑に対して区長の釈明を求めるため、緊急質問いたしたい旨の申し出がありました。  本件に同意の上、質問を許すことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。緊急質問を許すことに決定いたしました。  七番坂本史子議員。    〔坂本史子議員登壇〕 ○七番(坂本史子議員) それでは、私から緊急の質問をさせていただきます。  区長、先ほどから聞いていますけれども、二人の逮捕者を出して、それでなお調査もしていない、それで自分はみこしに乗っただけの選挙戦であったと。御自分の選挙戦であったわけですよね。そのことの道義的責任は、やはり区民に対してしっかり説明するなり、釈明なさるべきだというふうに私は考えます。  五月十五日から十六日の各新聞社の夕刊都民版には、この区役所内で金銭授受、それから目黒区長選選挙違反容疑の逮捕者が出たという文字が躍りました。それは選挙直後の十一月、区役所四階の自民党区議団控室で、横山大議員、菊谷信夫元区長室長の両容疑者が用意した現金を一人当たり数千円から約三万円受け取ったことを認めた。受け取った区議は十数人に上ったという報道内容でありました。  そこで質問いたします。  一つ、一九九八年に行われた目黒区長選での公職選挙法違反容疑での横山議員、菊谷元区長室長の逮捕に対して、捜査段階だからというのではなく、経過の説明に終わることなく、区民に対して明確な説明責任を果たすべきだと思うが、そのつもりはおありでしょうか。  二つ、区政の集いや庁内放送では経過説明を行っているにすぎません。区民は新聞報道等で経過は十分に知っており、真相を知りたいと思っております。いつ、どのような場で、いずれやるということではなく、釈明なさるつもりですか。いつ、どのような場でなさいますか。  三点目、区長選に絡んでの金銭授受疑惑やそれに伴う右翼の恐喝未遂事件など、区政に一大汚点を残しました。私は日本政治におけるこうした右翼の介入が日本政治を少なからず悪くしたことに対して、より強い怒りを感じておりますが、この介入を招いた背景がこの金銭授受疑惑だけなのか。以前からの利権問題が絡んでいるのか、いないのか。この際、同時に釈明するべきと思うが、いかがでしょうか。  先ほどは、「特に調査はしていない」、  「総括責任者の位置づけではない」、「推移を見守りたい」との御答弁でありましたが、そうした答弁に終わることなく、ぜひ区民に対しての説明責任を果たすという意味で、以上三点にわたって御答弁をお願いいたします。    〔藥師寺克一区長登壇〕 ○藥師寺克一区長 坂本議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、区民の皆様に対する御説明についてでございますが、現時点におきましては警察当局による捜査が行われている段階であり、本件に関する詳しい内容を把握できる状況にございませんので、今後の推移を見守りたいと存じます。現時点におきましては、この見守るということしか私として答弁することはできません。今後どうするかということは、またこれは別の問題でございます。現時点においては推移を見守りたいということでございます。  また、後段にございました利権とか、そういういろいろ右翼の問題等ございましたが、これらの背景などにつきましては私はよく承知いたしてございません。  以上、答弁とさせていただきます。 ○七番(坂本史子議員) それでは再質問ですけれども、逮捕された菊谷さん、ちょっと先ほどの質問とも関連するんですけれども、総括責任者ではないというふうに答弁されました。そうすると、区長選においてはどういう位置づけの方だったんでしょうか。それを一点お伺いしたいのと、十二年六月二十日に東京地裁で恐喝未遂事件の公判が開かれました。これはもう皆さん傍聴もたくさんされているので明らかになっていることなんですけれども、こういうやりとりをやっています。  「区長選で電話作戦があったのか」──これは弁護士ですね。相互に弁護士と、それから証言者が入りますけれども、  弁護士「区長選で電話作戦があったのか」  証言者「やった」  弁護士「だれかが選対事務所に行ってやったのか」  証言者「それぞれの区議の家族だ」  弁護士「あなたの場合は」  証言者「自分のところからは五人」  弁護士「他の区議は」  証言者「選対事務所に詰めていた」  弁護士「一人二万円ずつもらったでよろしいか」  証言者「そのとおり」  弁護士「横山さんからか」  証言者「事務局長からだ」  弁護士「領収書は」  証言者「ない」  弁護士「二万円の内訳は」  証言者「ジュース、菓子代などの活動費から」  弁護士「理由も知らずにもらったのか」  証言者「わからない」 という一連のやりとりをやっています。ほかの公判の中でも金銭の扱いについてこうしたやりとりがあって、そのとおりだというふうに言っているんですけれども、区長は電話作戦については後から聞いたと、承知しているということで言っていますけれども、逮捕者は菊谷さん、横山議員ということで、授受の関係がそういう形になっているというふうに思うんです。菊谷さんの区長選における位置づけと、電話作戦があって、いや、自民党の方は出し方は別のところからと言っていますよ。けれども、今捜査線上に上っているのはもらった方とあげた方という形で、そのことが対象になっているわけでしょう。  ですから、もう一回言いますけれども、菊谷さんの位置づけと、もらった、あげたというふうに言われている今の捜査の対象になっている、そのことについて、自分の区長選の中でそういうことが行われたのだということが対象になっているわけですから、それで今、何も知りませんということではなくて、自分がみこしに乗ったであれ何であれ、その乗った当事者だということでの釈明を私は今この場で求めたいというふうに思います。 ○藥師寺克一区長 菊谷氏の選挙事務所における位置づけでございますが、先ほど申し上げましたように、いわゆる総括責任者ではなく、運動員の一人として支援していただいたということでございます。  それから、先ほど申し上げましたように今、捜査が進行している段階でございますので、私の方から、よく内容もわかりませんので、詳しくはお答え申し上げられませんが、私自身、今回の選挙に対しましては、これまでもたびたび申し上げてまいりましたように、法のもとで適正な対応をしてまいったということでございまして、それは現在においても変わりはございません。そういう点で御理解いただきたいと存じます。 ○七番(坂本史子議員) 捜査の推移では予断を許さないですよね。現に区長選が舞台になって行われたことに対して、区長はどういうふうに道義的責任を感じているのかということを言っているわけです。それで、秋田市長が辞職するというふうに発表しました。全く別の問題でですけれども。しかしながら、ただの運動員という方が、捜査二課の逮捕までに至りました。横山議員の位置づけは大概皆さん知っていて、わかるわけです、かなりそういう位置づけの方だということを。菊谷さんの位置づけはただの運動員ですか。そういう認識ですか。  そういう重要な区長選にかかわった二人が逮捕されたという、この状況に及んでも全く捜査を見守りたいとかそういうことでは、やはり二十五万区民に対して、区政をあずかっている長としては非常に情けないなという気がします。釈明をやはりきちんとなさるべきだし、どの時点でやるのかということを聞きたいし、そしてやはり──じゃあ、どういう段階で、例えば秋田市長がそういう態度表明をしたような、どういうことになれば区長は辞職なり、自分の身の潔白を図らなければ、やはりこういう金銭授受疑惑に対して区民への責任はとれないというふうに思うわけで、その辺はどういうふうにお考えでしょうか。最後ですので。 ○藥師寺克一区長 冒頭に申し上げましたように、今回の事態につきましては、私はこれを重く受けとめて、遺憾の意を表明したわけでございます。そして、菊谷氏の問題は、冒頭から申し上げておりますように、運動員の一人として活動をお願いしたということは現在も変わってございません。私の考え方あるいは今回の選挙に臨みました姿勢については、先ほど来申し上げておりますように、私は法のもとでしっかり適正に行ってきた、そういうように考えておりまして、これは現在も従前と同じでございます。 ○宮沢信男議長 坂本史子議員の緊急質問を終わります。  次に、お諮りいたします。一番増田宜男議員から、さきの区長選挙に関連し、横山区議と元職員の菊谷氏までも逮捕され、藥師寺区長の道義的な責任は重い。区長の考えを聞きたく緊急質問したい旨の申し出がありました。  本件に同意の上、質問を許すことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。緊急質問を許すことに決定いたしました。  一番増田宜男議員。    〔増田宜男議員登壇〕 ○一番(増田宜男議員) もう既に同じ問題で三人目の発言者でありますので、かなり重複するかもしれませんけれども、この問題を最初から提起した者として、やはりどうしてもこの場所でお伺いしておかなければならない点を、大変簡単にでありますけれども用意してまいりましたので、この場で質問をさせていただきます。  去る五月十四日、現職の目黒区議会議員横山大氏並びに元区職員菊谷信夫氏が、さきの目黒区長選挙に関連し、公職選挙法違反の容疑で警視庁捜査二課及び碑文谷・目黒両署の合同捜査本部に逮捕されました。この選挙に関し警視庁に告発状を提出した私自身でさえ、菊谷氏までの逮捕は予想だにしていませんでした。翌十五日には区役所内の自民党区議団控室まで捜索され、目黒区史始まって以来の不名誉な状況が新聞・テレビなどで報道されました。  二人の逮捕を知った区長は、読売新聞の記事によれば「金のかからない選挙にしようと陣営に話していたので、事実とすれば非常に残念なことだ」あるいは「事実解明のため求めがあれば幾らでも捜査に協力したい」、さらに「私はみこしに乗っただけ。選挙戦の実態はわからない」などとコメントしたようであります。記者との会見時間がどの程度であったのかはわかりません。このようなコメントの前後にはもっといろいろと話されたことも想像はできますが、この部分だけを取り上げても、余りにも無責任な発言ではありませんか。  藥師寺区長、あなた自身の選挙で二人もの逮捕者を出してしまったのです。私はこの議場において、あらゆる機会に再三再四にわたって具体的に事例を提示し、その説明を求め、調査を求めました。横山議員が右翼団体幹部の裁判でも証言したように、私が議会の場で執拗に発言したことによって区長に迷惑がかかる。だから、議会の中で解決を図るのではなく、警察に相談し、被害届を出すほどでありました。その都度、支援団体のことはわからないと。菊谷氏についても、「本人の自発的な意思により支援活動の申し出があった運動員の一人であり、その行動は一切関知していない」との答弁の繰り返しでありました。  逮捕に至って、事実関係解明のため幾らでも捜査に協力すると言ってみても、何を今さらと白々しく聞こえます。「みこしに乗っただけ」とはよくぞ言ったとあえて申し上げておきます。選挙戦の実態はわからないとおっしゃるなら、なぜわかろうとしなかったのでしょうか。私が最初に取り上げた時点からでも約二年も経過し、その間、幾らでも調査する時間はあったはずです。約二年間の議会における会議録の中で私の指摘した事項を読み、調査し、対策を講じていれば、このような事態に発展することもなかったはずです。  菊谷氏が選挙事務所で陣頭指揮をとっていたこと、自民党目黒支部の電話作戦場所まで区長選対の責任者と菓子折りを持って訪ねたこと、また自民党目黒支部の選挙に関する通信費十六万円余を肩がわりしていたこと等々、どれ一つをとっても単なるボランティアの運動員の行動を逸脱したものであり、だれの目からも責任ある立場であったことは明らかであります。  現在は捜査、取り調べの段階であり、いずれは法的な問題も明らかにされるでありましょうが、違反の事実と横山議員の区長選対での役割、菊谷氏の責任ある立場が立証されれば、連座制の問題も浮上してまいりますが、このことは捜査の進展を見守りたいと思います。しかしながら、藥師寺区長の現在の立場は、今指摘した問題も含めて大変微妙な状態にあります。仮に法的な問題を逃れられたとしても、道義的な責任は重いのではないでしょうか。  もう一度申し上げます。藥師寺区長、あなた御自身の選挙で現職の区議会議員と元区職員の二人が逮捕されてしまいました。目黒区政のトップとして、区民や職員に対し御迷惑や御心配をかけている現在の状況について、区長はどのように考えておられるのでしょうか。そのことをまずお伺いして、第一回目の質問といたします。    〔藥師寺克一区長登壇〕 ○藥師寺克一区長 増田議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、御指摘のございました区職員OBについてでございますが、さきに御答弁申し上げましたとおり、選挙事務におけるいわゆる総括責任者ではなく、あくまでも選挙運動員の一人という位置づけでございます。  次に、これまでの調査、対策などについてでございますが、繰り返しの御答弁となりますが、あくまでも適正に執行されたものと確信いたしておりましたので、特に行っておりません。  また、道義的責任についてでございますが、逮捕された方はこれまで私を支援していただいた方でございますし、私自身の選挙に関連してのことでございますので、私は事態を重く受けとめるとともに、まことに遺憾に存じているところでございます。先ほど冒頭にも申し上げましたとおりでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○宮沢信男議長 この際、お諮りいたします。  本日の会議時間は議事の都合により延長したいと思いますが、これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 ○一番(増田宜男議員) 最初に菊谷氏の問題についてお尋ねしますけれども、私は十一年の六月議会、最初の質問からこの菊谷氏の役割についてお尋ねしております。そのときにも何点か例を出しました。区長が言うように本当に単なるボランティアの一人というような動き方ではなかったはずですし、今も三点ほど指摘いたしましたけれども、これも今までにも指摘しております。確かに今この議場でのやりとりというのは、質問を通告し、それに対する答弁をつくってここで読むというふうな形になっていますけれども、今までにも何度も指摘していることなんです。  逮捕されたのはまだ今月の話ですけれども、その間、二年間近くあったんです。なぜ調査しようとしないんですか。総括的な責任者じゃないとしたら、どういう立場なんですか。少なくとも単なる運動員の一人じゃなかったはずです。そういうものをちゃんと区長が調査し対策を講じていれば、こんな逮捕劇にまで至らなかったはずなんです。やはりそのことの反省も込めて、もう一度お願いしたいと思うんです。
     それから、ちょっと問題は違いますけれども、区長、きょう冒頭に所感ということで発言がありました。区民に不信の念を抱かせたり、まことに遺憾に思っているということですけれども、本来なら、区長の選挙に関連して二人もの逮捕者を出すという状況の中で、やはり今、区長が外に出て行動するということは控えるべきじゃないですか。自粛するというんですか。  特に今、いろいろな各種団体の総会のシーズンでもあります。選挙をやる上からいえば、本当に票集めの大事な時期かもしれません。ただ、逮捕後、私が消防関係団体の会合、あるいは西住区の会合、それからきのうは法人会の会合があったそうですけれども、少なくとも私がいる会合での区長のごあいさつの中には、このことには一言も触れていないですよね。  やはり区民に御心配やら御迷惑をかけたという事実は厳然としてあるんです。区長の選挙でですよ。人の選挙じゃないんですよ。自粛しないでそこへ出ていくとするなら、まずそのことを区民にわびるべきではないですか。そういう考えはお持ちになりませんか。じゃないとしたら、本当に政治的なセンスというのが全くないということになりますよ。いかがですか。 ○藥師寺克一区長 菊谷氏の位置づけにつきましては、従前からお話し申し上げておるとおり、運動員の一人ということでございまして、これは私は従前から申し上げているとおり、変わりはございません。  それから、今回の件につきまして、実は私もそのことにつきましては、十四日に逮捕ということがございまして、十五、十六日にも会合がございました。そこでは一応、状況をお話し申し上げましたが、その後、特に申し上げておりません。それはいずれ明らかにすべきことだと、そういう認識でございますので、そしてまた私自身、区長としてこれまで申し上げましたように、選挙に臨む姿勢については公明に行っていくという信念は変わっておりませんし、私自身、そういう選挙を展開してきた、そういうように考えておりますので、いずれこの問題については明らかにしなければならないということがございましたので、いろいろ考慮しましたが、その時期に行うことで御理解いただこうという考えでございました。 ○一番(増田宜男議員) もう一度繰り返します。菊谷氏の問題ですけれども、今までも単なる運動員ではないでしょうということで何度も指摘しているんです。どうしてそのことについて調査なさろうとしなかったんですか、しないんですか。運動員としての行動を完全に逸脱した動きをしていたんですよ、選挙中に。もっと言えば、私の手元には届きませんでしたけれども、区長選対の事務局長という名刺までつくったそうじゃないですか。これは確かな証拠がありませんので、その答弁は結構ですけれども。ある程度、区長はそのことを知っていたはずなんです。それでなくても、その後にも私が何度も提示しているわけですから、やはり調査すべきであったんじゃないですか。  それから、もちろんこれから法的な責任が問われることになれば、すべてを明らかにしなければいけませんけれども、今、区民の前に出ていくときに、仮に区長が公明正大な選挙をしたということなら、それはそれで結構なんですが、いずれにしても区長の選挙で、それに関連した自民党の幹部と元区職員の幹部が二人も逮捕されたという事実もあるんです。このことについて、やはり区民には大変心配やら御迷惑をかけているんです。職員にもそうでしょう。だとするなら、御自身の選挙は公明正大でも結構ですけれども、大変申しわけなかったと、そういう言葉があってしかるべきじゃないですか。私はそう思いますけれども、いかがですか。 ○藥師寺克一区長 今、増田議員がおっしゃいますように、私もそういう気持ちでございますが、説明する時期については、今はまだ、先ほど来申し上げておりますように捜査が進行中でございますので、その推移を見るということで対応してまいりたいというように考えております。 ○宮沢信男議長 増田宜男議員の緊急質問を終わります。  次に、お諮りいたします。五番須藤甚一郎議員から、平成十年十月の区長選で藥師寺区長陣営だった横山大議員と元区長室長が公選法違反の容疑で逮捕された。区長は責任を感じているのかなどを聞きたく緊急質問いたしたい旨の申し出がありました。  本件に同意の上、質問を許すことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。緊急質問を許すことに決定いたしました。  五番須藤甚一郎議員。    〔須藤甚一郎議員登壇〕 ○五番(須藤甚一郎議員) いやあ、もうさっきから聞いていて不満たらたら、すっきりしないと。傍聴席に大勢お見えになっている区民の皆さんもそうだと思います。  自民党横山大議員、菊谷信夫元区長室長の逮捕で、藥師寺区長は場合によっては、汚れた選挙で選ばれた汚れた区長なのかということが今問われようとしているわけです。それなのに、さっきから緊急質問で出ているように、マスコミ取材で「私もびっくりしました」とか「私はみこしに乗っただけ」と。「こんなこと言っていない」と言うのかと思ったら、そうじゃないんですね。「私ははっきり言いました」とさっき言ったんで、二度も三度も僕はびっくりしました。さっきの所感もあのようにそっけない、逃げの姿勢と。のんきな発言。全く区長としての適性、資質に欠いているのではないかというのが新米議員の僕の率直な感想でございます。  「私はみこしに乗っただけ」──三社のお祭りじゃないんですよ。「藥師寺さん、区長になってくれ」ということで単にみこしに乗ったんじゃないというのは、さっきの野沢議員の質問で、僕は知りませんでした。五百万円も老後の金を、そのためにとっておいたのかもしれませんけれども、区長になりたい──区民のためになりたいと思ったかどうか知りませんけれども、区長になりたいと思ったのは間違いなく、五百万円を自分のポケットから出したわけですね。それなのに、おみこしに乗ったというようなあやふやな覚悟で区長になったんだとすれば、区長になってから、それじゃあ何ですか、区長選の運動員のみこしに乗った後は、区長として二十五万区民のためにやることといえば、役人の担ぐみこしに乗って、それが区政のやり方ですか。理屈とすればそういう筋道になるんじゃないんですか。  さっきから聞いていれば公明正大、公明正大と、何回言うか勘定していました、「正」という字をつけて。十回を超えたんでやめました、ばかばかしくなって。増田議員が二年前の六月定例会ですから、もうすぐ丸々二年になるわけです。そのときに、初めて区長選の不正を一般質問で取り上げるというので、質問通告書というのが傍聴席の皆さん、あるんですよ。前もってこういうことを私が聞きますよということを通知しないと答えてくれない。通知されたら作戦を考えるというんで、通告書に増田議員はそのことをしたためた。そうしたら、一体何が起こりましたか。その夜、区長は増田議員の自宅に、のこのこだか駆け足だか知りませんけども、お訪ねになったんでしょう。  公明正大、不正がないというんならば、なぜそんなことをするんですか。そのことは逐一、六月の定例会で増田議員御本人が、区長が来たということを全部語りましたから、そのとおりなんでしょう。そのとき区長は「私は行きませんでしたよ」と言っていなかったから。何が公明正大なんですか。公明正大、身に覚えがないということを一般質問の通告書に書かれたって、痛くもかゆくもないはずです。自宅まで出かけていって「そのことは質問しないでくれ」と。増田議員、そう言ったんでしょう。まあ、どうだか知りませんけれども、来たということを明かしていました。じゃんじゃんしてくれということでわざわざ夜、自宅に訪ねる人はいませんから、あれはよしてよとか、ほどほどにしてよとか、まあ、大人の会話でいろいろなことがあったんでございましょう。  話を戻せば、いざ、これが今の公選法で、この間、選管からそれの注釈書をコピーしてもらって、読書会とは言いませんけれども、増田議員初め無会派の皆さんと読んで、これはもう僕ら素人が読めば連座制に間違いないねと。まあ素人ですよ、僕らは裁判所じゃないから。そういうことをして、連座制が適用されれば、直ちに区長は辞職しなければならない。俗に言えば「首が飛ぶ」と、そういう事態になっているわけです。それにしてはさっきの所感は何ですか。そういう緊迫感、危機感、緊張感がまるで感じられない。役人とか警察の不祥事、こういうことがあれば必ず「遺憾に思います」と。これは「こうしちゃいかん、ああしちゃいかん」じゃないんですよ。帰ったら国語の辞書を引いてください。「遺憾に思う」というのは「残念に思います」と。単に「残念」ですか。それどころじゃないでしょう、これは。  それから、さっきの答弁で、区長選の不正をネタに横山議員をおどしたという恐喝未遂事件について、区長はその内容をよく承知していないと。この話を聞いたときも私はびっくりしてのけぞりかかりました。なぜならば、これは街宣も二度来ました。一度目の街宣は僕が聞いています。全員協議会をやっていたときです、介護保険について。街宣車がボリュームいっぱいにしたあのスピーカーで「藥師寺区長、即刻やめろ」とどなった。「自民党の区議は全員辞職せよ」と、それもどなった。それが翌年の二月に逮捕されて裁判が始まったんですから、それを把握していないというのは、自分にやめろという街宣に来た裁判を、自分の選挙戦で担いだみこしのお先棒の一番、自民党の横山議員がおどされかかった、その裁判の内容をよく承知していないというのは、どこから出てくるんですか。区長だろうが知事だろうが、総理大臣だって、自分がおどされかかった、どなられたんですから。これは恐喝未遂の対象にはならず、政治結社の政治活動の一部ですから、全くなりませんでしたけれども、そのことと今問題になっている横山、菊谷両容疑者の逮捕と密接な関係があるんです。  一審では十一回裁判が行われ、さっき坂本議員がそのさわりと言ってはなんですが、議事録というか、法廷でのやりとりの一部を紹介しましたけれども、あそこで今回の横山議員が逮捕された容疑はほとんど出ているわけです。当人は罪を犯した、悪いことをしたという意識がまるでなかったんですから。三十万円を簡単に言えば山分けした、全員で分けたと、当時の十数人で。そのことも証言している。自民党の二人の区議会議員、この会場に現在います。一人は今、居眠りしているようです。もう一人の方は起きていますけれども。二人の議員が証言に立った。そのときにこういう証言をしているんです。配りました、家族とか支援者を呼んで配った、それは時間給千円当たりの費用弁償であると。費用弁償というのは、その人に費用を立てかえて使わせたから、後でお払いしましょうと。それだけじゃあ足らないんで、自分から持ち出しして払いましたよというふうに一人の議員は言っているんです。だから、そのときにはまさか自分らの仲間が手錠をかけられる、留置場へ入れられる、拘置所へ入れられるということは全く想定していなかったんでしょう、横山議員すら。  だから、この恐喝事件の内容を把握していれば、今回の逮捕が全く、まだこれから推移を見守りたいとか、のんきなことを言っている場合じゃないというのがよくわかったわけです。今まで地裁では十一回、高裁では一回、この間判決公判があって、直ちに上告すると閉廷後言っていましたけれども、たった十三回ですよ。それは区長が公務にあれをするんなら、そういうために何かいるんでしょう、特別秘書みたいなのが。区長室長だっているでしょう。それは大いに公務にかかわる、目黒区二十五万区民の利益にかかわるというか、そういうことにもかかわるわけですから、だれか傍聴に行かせればよかったでしょう。聞いてきた自民党、それから聞いたんでしょう。自分らの仲間があれしているんだから、そんならちゃんとしたあれ、じゃあ僕か増田議員に聞いてくれればよかったのに。全回聞いてメモして、弁護士が変わったから、弁護士さんだって聞いてきますよ、あれはどうなんだと言って。区政調査費ももらっているんだから。区長からもらっているわけじゃないけども。聞いてくださいよ。廊下で会えばお互いに「こんにちは」とか何とか言っているだけじゃなく。  それからあと、自民党に家宅捜索、これは警察用語では「ガサ入れ」と言います。新聞記者もガサ入れと言います。ガサ入れと言うと、またその辺から言葉が乱暴だとか何か言うかもしれませんが、目黒警察署も碑文谷署もガサ入れと言っています。入ったとき、区長は区長室でマスコミ各社に十五分ずつインタビューをやっていた。それはとりもなおさず、自分の選挙でおみこしを勇敢に担いでくれた横山、菊谷両容疑者が前日に逮捕された。それで取材が殺到して、一社十五分ずつでしたね。取材したテレビ局も新聞記者も僕が話を聞きましたから。  四時過ぎでした。僕が四階のロビーというか、喫煙できるあそこに行った。新聞記者もいた。そうしたら、さっきまでいなかったダークスーツを着た男性たちがいるんです。僕は記者とかレポーターを腐るほど長い間やってきたんで、物腰、風体、目つきを見れば、あ、これは刑事だな、デカだなというのはすぐわかるんです。勘定しました。一、二、三、四──七人の刑事なんです。ドラマじゃないんですよ。それで読売の新聞記者と、これはだれかを逮捕に来たな、あるいはガサ入れだなと。区長室かな、どこの控室かな。控室も自民控室、連合と言うとまた「議事進行」とか言ってくるかもしれないけど、まあ話していたんだから、入らなくてよかったですね、まだ。連合かな、公明かなというような、そういう雑談をしていた、これが四時過ぎ。  四時二十分です。七人の刑事が一斉に、あれ、時計合わせてくるんですね。ばっと見て、ばっと立ち上がった。だあっと行った。ガサだというんで、僕は思わずかばんの中からカメラを取り出して、区議会議員の身を忘れ、まだジャーナリストをやめたわけじゃないですから、もみくちゃで一緒に追った。幾らあれだって、まさか議員をやっているその庁舎内でそんなことが起こるなんて想像もしていませんでした。早く質問をと言うけど、そういうこと知らないでしょう、あんた、いなかったんだから、部屋の中へこもっちゃって。聞いておいたって損はないはずです。  これで肝心なことに入るわけです。四時三十分……(「時間のむだだ」と呼ぶ者あり)時間がもったいない──居眠りこいていたら同じだろう。(「言葉を気をつけなさい」と呼ぶ者あり)それで四時三十分、読売のインタビューになった。読売の人がそこへ行った。そのときに区長は初めてガサ入れが入ったのを知ったんですね、四時半過ぎに。これは肝心なことだ、危機管理の。よく聞け。それまで、四時二十分にガサ入れに入っていながら、十分以上区長の耳に入っていない。区の最大の責任者、区長の耳にガサ入れが入っているのが届いていないというのは、これは一体どういうことなのか。そういう態度で危機管理が一体できているのかということを私はあえてここで聞いておきます。  ですから、質問を整理すれば──余り長く答えないでいいです。ただみこしに乗っただけと、公明正大と。公明正大なら何で増田議員のところへ行ったんですか。公明正大というのは強がって言っているだけでしょう。それが一つ。  二番目、恐喝未遂事件は「区長やめろ」とボリュームのでかい街宣車の政治活動が来た。そのことを知っていながら、長い間の十一回の裁判の内容を把握していませんでしたと。なぜ把握していなかったのかというのが二点目。  それから、前の日に横山議員が逮捕され、区庁舎内の自民党控室にガサ入れが入って十数分、なぜ区長の耳に通報が入らないのか。新聞記者のインタビューの最中に「今ガサ入れが入っていますよ」と言われて、びっくりした顔が翌日の新聞に出ていた、あの顔でしょう、きっと。そういう危機管理の問題もあると。  まず、この三つを聞いておきます。    〔藥師寺克一区長登壇〕 ○藥師寺克一区長 須藤議員の御質問にお答え申し上げます。一般質問の場合は通告に従って私ども準備をいたしますので、まずお答えさせていただきます。  まず、マスコミの取材に対するコメントにつきまして、私は決して事態を傍観視していたわけではございません。みこしの問題は、先ほど来申し上げましたように、選挙に臨むに当たって、私はみこしに乗ることに徹して選挙戦を展開してきた、そういう意味でございまして、選挙戦に専念したという表現でございます。そして一連の出来事は私も重く受けとめ、遺憾に存じているところでございます。  また、右翼の方々が街宣をいたしましたけれども、私は区長としての責任につきましては、繰り返し申し上げておりますように、選挙の執行に当たりましては、法に従い適正に対応してまいりました。そして、区長就任後も円滑な区政運営と区民福祉の向上のために懸命に取り組んでまいりました。また現在も取り組んでいるところでございます。また、今後とも同様の姿勢で誠心誠意取り組んでまいる所存でございます。  それから、議員控室に入りましたことは私も後で承知したわけでございますが、これは当局が法の手続によって行うものでございます。私どもが通常の危機管理をやっているものとは違うということでございまして、後で承知したということで私はやむを得ないというふうに思っております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○五番(須藤甚一郎議員) それで、質問の通告書になかったからとか言って逃げているけれども、これは質問の要旨です。このとおりに聞くなんていう申しわけにちっともなっていないでしょうが。そうでしょう。緊急質問で、一般質問についてだって、一般のあれじゃないでしょう。それだって、議会事務局に出したときに、このとおりに、これ以外にとか、そんなこと何も聞いたりしませんよ。  それから、僕が聞いていれば今、公明正大、公明正大と言って、二年前に何で増田議員のところへ行ったんですかと。そのことも答えていなければ──危機管理云々というんならあえて言います。落ち度がないというんなら。中目黒の脱線事故のあの当日、あなたは現場に行こうともしない。僕は企画総務委員会にいて、午後、なぜ行かないのかと言ったら、あの後慌てて行って、翌日も自分の行動に誤りはなかったと。危機管理も、あのときに何もしなくて、僕が新聞記事に「区長動かず」と書いたけども。  今回だって、それはそうですよ、捜査が入って。でも、あなたの区長選で逮捕者が出て、関連で自民党の控室に入ったんですから、それがどういうルートであれ、新聞記者がインタビューで「今、上でガサ入れが始まっていますよ」──結果、二時間半もやったんです。それで、目黒区の自民党の支部の会計簿であるとか、議事録であるとか、証拠を四点押収していったということが、後の議運で議会事務局長の報告がありましたけども。  即座に入らなければおかしいでしょう。そういうことを聞いているのに、この質問書に書いていないとか──あくまで要旨ですよ、これは。こんなこと全部書くんですか、さっき言ったようなの。今度から書けと言えば、こんな辞書みたく厚く書いて出してやりますよ、そんなこと言うんなら。だから、答弁漏れというか、公明正大、公明正大と言っているけど、あなたの言動からしてこの二年間、公明正大と思えませんよ。あなたはそれでみんな納得していると思いますか、議員も区民も。このことだけ今、あえてもう一回聞きます。 ○藥師寺克一区長 今回の家宅捜索につきましては、あらかじめ私は議会事務局の方に連絡があったと存じます。それでよろしいのではないかというふうに考えております。というのは、事務局も議長を中心に行政機関としての動きがございますので、事務局の方にあって、事務局の職員が立ち会ったということでございます。 ○五番(須藤甚一郎議員) あえてもう一つ聞いておきます。  さっきの坂本議員で、全く違う理由で、ある市長が突然辞職したというのが新聞記事になっていますけれども、過去にも東京の小金井市の市長が、あれ二十年ぐらい前でしょうか、議会で追い詰められて解散したということがありました。ですから、あえて聞きます。あなたは場合によっては、連座制が適用されれば区長でなくなるわけですから、そういうことも視野に入れて、辞職するという意思があり得るのかどうか。  それからもう一つは、自治体の首長──区長、市長には解散権がありますね。解散権を使って議会を解散するというような、この二つの選択肢というのが頭の隅に、どこかにちらちらあるのか、ないのかと。この確認だけしておきます。どうでしょう。 ○藥師寺克一区長 仮定の質問かもわかりませんが、私はそういうことに対して現在答える状況にございません。 ○宮沢信男議長 須藤甚一郎議員の緊急質問を終わります。  以上で緊急質問を終わります。  それでは、暫時休憩いたします。    〇午後五時休憩    〇午後五時三十分開議 ○宮沢信男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、日程第二、特別区制度・再開発調査特別委員会調査報告を行います。  ────────〇────────   ◎特別区制度・再開発調査特別委員会調査報告             (委員長報告) ○宮沢信男議長 本件に関し、委員長の報告を求めます。三十六番原千万年委員長。    〔原千万年委員長登壇〕 ○三十六番(原千万年委員長) それでは御報告申し上げますが、本特別区制度・再開発調査特別委員会は、その名称、設置の根拠、付託事項、委員会の組織、調査期間を明示されまして、平成十二年五月二十四日開催されました第一回臨時区議会におきまして設置されたものでございます。  以下、定められた期間が参りましたので、本特別委員会における調査の経過並びに結果につきまして御報告申し上げます。  まず、本特別委員会には、一、特別区制度、二、地方分権、三、中目黒地区再開発の三項目に関する調査が付託されておりますので、昨年六月十六日及び六月二十八日の両日、委員会におきまして理事者よりそれぞれ総括的な御報告をいただき、質疑を行いましたが、特に六月二十八日午前中は、中目黒駅周辺再開発の現状につきまして上目黒二丁目地区及び上目黒一丁目地区の視察を行い、それぞれ現地関係者から現状についての説明を受けました。  それでは、改めて付託事項別に御報告申し上げます。  初めに、特別区制度に関する調査について申し上げます。  この問題は、昨年四月に施行されました特別区の制度改革は、昭和四十年に行われました福祉事務所生活保護事務の区への移管、さらには昭和五十年行われました区長公選制の実施、保健所等の移管、あるいはまた派遣職員から特別区職員への身分の切りかえ等、先輩諸兄の制度改革への熱意の集大成として、新たに清掃関係のごみ収集業務の特別区への移管を初めとする二百数十項目にわたる事務事業の移管が実現いたしましたが、なおこの制度改革は私ども特別区側にとりましては必ずしも十分とは言えない。この制度をより充実させるために、いわゆる積み残したものは何か、そして今後それをどのように処理するのかを検討する意味合いを含めて調査事項とされたものでございます。  さて、先ほど申し上げましたとおり、昨年六月十六日の本委員会におきまして理事者より、制度改革の際残されたと思われる税財政制度の課題といたしまして、平成十二年一月二十一日の財調協議会におきまして整理されました都区協議会での確認事項、一、今回財源配分に反映させない清掃関係経費については、区の財源配分に反映させる課題として整理し、都の実施経費を踏まえて平成十七年度までに協議する。二、今後の小・中学校の改築需要急増への対応は実施状況を踏まえて協議する。三、今回の配分割合は清掃事業について一定期間特例的な対応を図ることなどを踏まえたものであり、都区双方の大都市事務の役割分担を踏まえた財源配分のあり方については今後協議する。四、都市計画交付金につきましては、平成十二年度に大幅な増額を図るとともに、都区双方の実施状況に見合った配分が行われるよう検討する課題とする。五、一定期間終了後、配分割合の見直しを行うことは当然といたしまして、それまでの間、大きな制度改革やどうしても対応できない事態が発生した場合には、配分割合に関する都区間の協議を行う。以上、主要五課題につきまして詳細な説明を受け、以降今日まで、ほぼこの五課題について論議をいたしてまいりました。  また、内容は次のように集約されるかと思います。  一、さきの都区協議の主要五課題につきましては、少なくとも平成十七年度までに特別区側の事務的検討・整理を議会と協議しつつ終了し、都区協議に入り、平成十八年度には制度改革のさらなる見直しを行うとの基本的な姿勢をとること。二、また、清掃事業が財調の算定と比べ区の実施経費がどうであったのか、年度ごとに検証する必要があるのではないか。特に制度改革実施年である平成十二年度の決算が明らかになった時点で早急に算定し、これを検証すること。三、現在、特別区側の需要と収入だけで財調の算定が行われているが、都が行っている市の事務の分析を行い、本当に五二%に相当するのが妥当であるかどうか検証すること。四、都の主張する大都市業務については、なお実態を検証すること。五、また、調整三税については特別区側で徴収を行い、単に事業だけを移譲するのではなく、財源の移譲をも強く申し入れたらどうかとの委員からの強い要望がありましたが、この点につきましては理事者より、「現行では法律により都が徴収して特別区に交付することに定められておりますので、法改正が必要である」との答弁がございました。  都区制度につきましては大要以上でございますが、委員からは、今後事務的整理は可及的速やかに行い、それぞれ各特別区の自主性の中で議会側とも実質的な論議を行い、都側と折衝する要があるとの強い意見がありましたことを申し上げます。  次に、地方分権に関する調査について御報告申し上げます。  先ほど申し上げましたとおり、六月二十八日の委員会におきまして、第二次東京都地方分権推進計画(中間のまとめ)が理事者より都から提出された旨報告を受けました。これは地方分権一括法の成立により、平成十二年四月一日に施行されました都区制度改革に当面対応すべき事項に限って策定されました。第一次東京都地方分権推進計画に引き続くものでございまして、都として独自に区市町村への一層の分権を進めるという観点から、都と区市町村の役割分担の明確化、都から区市町村への事務・権限の移譲についての提案、都と区市町村への補助制度の見直しなどが盛り込まれており、平成十二年九月を目途に策定を予定しているものでございまして、特別区では既に提案のあった内容につきましては検討を行っているとの説明がありました。  さらに八月二十五日の委員会では、この中間のまとめに対し、特別区長会より東京都に対しまして、基礎的自治体である特別区の自主性、自立性を高める観点から、都区の役割分担、事務権限、財源の移譲等について大要次のような四項にわたって意見をまとめ、提出したとの報告が行われました。  すなわち、一、都と特別区との関係は、都と市町村の関係とは同列には論じられない経緯があり、特別区と市町村の共通事項とは別に、都区間における分権の方向性が示されるべきである。特に都区制度改革に係る協議の経緯や都区財政調整において継続して協議すべき課題等を十分に踏まえた上で、事務権限、財源の移譲について検討・協議を行うべきである。二、具体的な事務権限の移譲については、これに伴う財源の移譲についても整理し、明確に示すべきである。特に個別法による権限移譲に当たっては、特別区が地方交付税の交付対象になっていないことから、実質的に財源が確保されるよう特段の財源措置を図るべきである。三、移譲対象事務として具体的に例示された事務事業は、事務の内容、性格から必ずしも特別区が処理することが適当ではないものもあるので、さらに内容を整理・検討した上で計画を策定されたい。なお、特別区の行財政運営の実態を踏まえ、都区双方が合意し、準備が整ったものから段階的に移譲を図られたい。四、補助金の統合や補助金制度の見直しに当たっては、特別区の行財政運営に与える影響を十分に踏まえた上で慎重に検討されたい。なお、平成十二年六月に都財務局より発表された「財政構造改革の推進に向けて」の中に、「都内市町村に対する都の支出基準は他の道府県に比べて相当高く、今後地方分権の視点などから見直していく必要がある」としているが、その内容は今回の地方分権推進計画の趣旨と大きく相違しており、特別区としては到底容認できるものではないことを申し添える。  大要以上でございますが、この報告に対しましては各委員から、この区長会の意見がどの程度生かせるか等を初め、多くの意見・要望が出されました。時間の関係上、詳細に御報告できないことはまことに残念でございますが、いずれにいたしましても、当委員会としては議長会等に働きかけ、区長会意見を現実のものとするための努力を行い、都が九月に取りまとめを行い、発表する予定でございますので、この結果によって、さらに運動を進めることといたしました。  なお、この第二次東京都地方分権推進計画につきましては、平成十二年八月二十八日、東京都は正式に決定を行い、九月、区長会に報告された旨、九月二十七日の本委員会に理事者より報告が行われました。  先ほど御報告申し上げました個別法及び事務処理の特例制度による事務権限の移譲につきましては、平成十三年度以降でき得る限り早い時期に具体化の協議に入り、区の申し出等に関しては実情も考慮した上で、継続して都は国などとともに調整を図りつつ、さらに特別区側とも十分調整を行いたいといたしております。  また、本委員会といたしましては、平成十三年度以降でき得る限り早期ということでございますので、さらに適宜理事者に対し報告を求めつつ、広域事業等に関して具体的に示すよう資料請求等を行っております。
     なお、十月二十二日及び本年二月九日の委員会では、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例等の改正に係る協議事項といたしまして、建築確認等に関する事務と密接に関連する事務や食品製造業等取締条例等に基づく事務など計九項目につきまして東京都から提案があり、その改正の内容、財源措置、予定時期等並びに特別区側の個々の検討結果について報告がございました。委員の方々からは受入態勢などについて質疑がございました。  また、本年五月十一日の委員会におきましては、地方分権に関する今後の見通しについて報告がありましたが、今後、都側より事務処理の特例に関する条例等の改正に係る協議が断続的に個々具体的な事業についてあるものと予測される次第でございます。  次に、中目黒地区再開発に関する調査について御報告申し上げます。  この件につきましても、冒頭御報告申し上げましたとおり、平成十二年六月十六日及び六月二十八日の委員会で理事者の報告、現地の視察、地元関係者による説明等を受け、以後逐次委員会を開催し、審議・調査を行ってまいりました。ただ、今回の中目黒地区再開発事業は、それぞれの再開発組合によるいわゆる民間主導型再開発でございまして、本委員会並びに目黒区は、この事業が円滑に推進できるいわばサポーター的役割を果たしていることでございます。  それでは、まず上目黒一丁目地区市街地再開発事業について申し上げます。  この事業は地区計画、高度利用地区、市街地再開発事業の三つを都市計画としてあわせ、目黒区の決定を受けて定める必要がございます。そこで、地区計画につきましては原案の作成を平成十二年四月に行い、その後、公告・縦覧を行い地権者から意見を求めたこと。また、都市計画原案の説明会を同年五月末に開催したこと。六月に都市計画案を作成し、七月には目黒区都市計画審議会に諮問を行い、都市計画案の公告・縦覧及び地元説明会を開催し、八月中には都市計画審議会から答申を受け、でき得れば都市計画決定を行われたいとの予定となっていること。また、都市計画原案につきましては、施行予定区域、再開発の必要性と目標、まちづくりの目標、地区計画、高度利用地区、市街地再開発事業の内容について説明を受け、あわせて今後の予定の報告を受けてまいりました。  次いで七月十四日の委員会におきましては、地区決定を定める場合には新たな制限を関係権利者に課することになるため、原案の段階で関係者に意見を求めることとなっておりますので、その実施の結果につきましては、六十五地権者のうち提出期限内に提出された賛成意見は五十二名、反対意見はございませんでした。うち参考までに申し上げますと、提出期限後に十一名の賛成意見の提出がございました。  また、地区計画、高度利用地区、市街地再開発事業の三つを都市計画として定める「都市計画原案」につきましては、説明会を実施し、原案の内容、日影、風環境、電波障害等についての環境予測調査、交通量調査などについても説明を行ったとの報告がございました。  都市計画案の内容及び今後の都市計画決定までの予定手順につきましても報告を受けましたが、これは原案の内容と変更はなく、委員会の意見及び住民説明会の質疑を踏まえ、周辺に対する影響を十分配慮しつつ、安全で良好な住環境の形成につながるよう、準備組合に対して適切な指導を目黒区として行う旨、理事者より答弁がございました。  この件につきましては、八月二十五日の本委員会におきまして、目黒区都市計画審議会では八月二十三日に案のとおり決定することに異議がないとの答申がなされましたので、目黒区としては八月中に都市計画決定の告示を行い、次の段階としては組合設立に向けて取り組んでいくことになりますので、準備組合側の視点で取りまとめられたスケジュールの報告を理事者より受けました。  また、十月二十七日、本年一月二十二日の委員会におきましては、理事者より上目黒一丁目アパート建てかえに関する入居者意向に関する中間の報告があり、再入居希望の有無、仮移転先についての入居者の意向調査についても調査を行っている。また、本組合設立に至るまでの項目別の準備組合側の対応及びこれに関する区側の対応についての報告がございました。そして、再開発事業に伴う区営住宅の建てかえ及び子育て支援施設の整備についての情報提供がございました。  本年四月二十七日の本委員会では、再開発準備組合から理事者を通じ、昨年八月の都市計画決定の内容を踏まえ基本設計案が提示されたとして、敷地概要、公共施設整備、建築計画概要についての報告を受け、本年十月を目途に組合設立に向けて地権者の合意を得ていくとの報告があり、また、区側に対して上目黒一丁目地区市街地再開発準備組合から理事就任並びに同組合の事務局長選任について区側に協力方の要請があった旨、情報提供がございました。なお、その後準備組合総会が開催され、理事に目黒区が、事務局長に清水五雄氏が就任された旨報告がございました。  五月十一日の本委員会では、ただいままで御報告申し上げました経過に基づきまして、上目黒一丁目地区市街地再開発事業基本設計(素案)が準備組合の総会で正式に案として決定され、今後関係地権者に案を提示し、十月目途の組合設立に向け関係地権者の合意を目指していくとの報告がなされました。  次に、上目黒二丁目地区市街地再開発に関する調査につきまして御報告申し上げます。  まず、冒頭申し上げましたとおり、六月十六日、同地区の事業内容、経過の総括的な説明を受けましたが、平成十二年五月末の出来高は一四・六三%で、予定どおり工事は進捗いたしておりました。  さて、皆様既に御存じのとおり、千代田生命保険会社が会社更生手続の申請を行い、平成十三年三月までに更生計画の認可を目指すことと相なりました。だが、同社は本再開発事業の参加組合員として、負担額約二百九億円のうち四分の一に当たる約五十二億円が今後の支払い予定となっております。このことは臨時総会におきまして、各地権者に対し同社から詳しく説明がございましたが、再開発組合といたしましては、同社更生管財人に対しまして事業継続の意向確認の文書を手渡し、また負担金につきましては都市再開発法上は滞納処分が可能な債権となっておりますので、予定どおり平成十四年三月の竣工を目指して工事を進めていくとの報告がございました。  また、本年一月二十二日の委員会では、千代田生命保険会社の更生手続申請後の経緯については、十二月五日に関係人集会が開催されましたが、上目黒二丁目再開発組合は債権者として出席し、更生管財人から経緯と更生計画について説明を受けたとの報告がございました。さらに中目黒図書館、これは新設でございますが、この管理運営の検討状況について情報提供がございました。  次いで二月二十三日の委員会におきまして、千代田生命が近々、上目黒二丁目地区再開発事業参加組合員の地位を三井不動産株式会社に譲渡し、組合に対する負担金の未納分を継承させることとなり、当初計画どおり事業を完了できる予定であるとの報告があり、このことはその後の委員会で、三月に組合員変更について都知事より認可され、負担金についても四月二十七日支払われた旨の報告がございました。この間、三月十二日、同地区工事が予定どおり進捗しているかどうか、状況を委員会として視察しております。  さて、五月十一日、私ども本委員会の調査期間も間近となりましたので、上目黒二丁目地区再開発についての今後の見通しについて報告を受けましたが、平成十四年三月の完成に向けて予定どおり工事は進捗しており、四月末の出来高は約四七%、恐らく五月末には五三%の出来高となる旨の報告がございました。  以上が中目黒地区再開発に関する調査の概要でございますが、なお、委員各位より委員会の席上論議されました意見、御要望の重立ったものを取りまとめてまいりますと、一、上目黒一丁目側への中目黒駅改札口の増設。二、人と車が交差しない動線の確保、ペデストリアンデッキの設置。三、中目黒駅前の通過交通量、再開発完成と庁舎移転に伴う乗降客増加のシミュレーションの徹底、あわせて中目黒駅の将来構想について東急側との意見調整の徹底。四、上一区営住宅居住者に対する不安解消への対応。五、再開発地区周辺に対する影響の調査と配慮。六、民間主導型再開発ではあるが、なお上一再開発準備組合、上目黒二丁目再開発組合に対する適切な助言・指導について万全を期せられたい等々の要望がございました。  さて、最後に、今回この委員長報告を取りまとめるに当たりまして、全く前例のないことと存じますが、特別委員会の付託事項について一年間の調査研究活動を振り返って、付託事項など問題点があれば報告をいただきたいと議長より二度にわたって依頼がございました。このため、本委員会は五月十五日、委員会を開催し、種々の観点から論議を重ねました。その結果につきましては、既に文書をもちまして本委員会の結論を議長あてに報告いたしております。時間の関係上、これを読み上げることは省略いたしますが、本委員会の総意でございますので、ぜひ議長におかれましては善処されるよう申し上げまして、私の特別区制度・再開発調査特別委員会の報告を終わります。  長時間ありがとうございました。(拍手) ○宮沢信男議長 以上で特別区制度・再開発調査特別委員長の報告は終わりました。  次に、日程第三、都立大学跡地・庁舎建設等調査特別委員会調査報告を行います。  ────────〇────────   ◎都立大学跡地・庁舎建設等調査特別委員会調査報告             (委員長報告) ○宮沢信男議長 本件に関し、副委員長の報告を求めます。六番小林フミ子副委員長。    〔小林フミ子副委員長登壇〕 ○六番(小林フミ子副委員長) それでは、委員長にかわりまして私が都立大学跡地・庁舎建設等調査特別委員会調査報告をいたします。  平成十二年第一回臨時会におきまして、都立大学跡地・庁舎建設等調査特別委員会が設置されましてから一年間、議会において認められました本特別委員会の調査期間が満了いたしましたので、これまでの調査経過並びに結果について御報告申し上げます。  本特別委員会は、一、都立大学移転跡地の施設建設に関する調査。二、庁舎問題に関する調査。三、複合施設の建設に関する調査。四、国公有地等の開放及び利用対策に関する調査。五、未利用地の活用に関する調査を目的として設置されたものであります。  まず初めに、都立大学移転跡地の施設建設に関する調査につきまして御報告申し上げます。  平成十二年三月三十一日に竣工いたしました都立大学跡地施設第一期工事施設につきまして、本委員会としては主に各施設の運営方針等の調査をいたしました。  まず、平成十二年六月二十八日の委員会におきましては、理事者から心身障害者センター事業素案として事業の方針、実施方法、サービス料金、バスの送迎、部屋の一般利用等について報告を受けました。それをもとにして、七月二十八日の委員会におきましては心身障害者センター事業案の報告を受け、八月二十九日の委員会において、心身障害者センター施設運営の基本的な考え方について報告を受けました。また、平成十二年十二月一日開設予定の区民斎場セレモニーめぐろの施設内容、休館日等についても報告を受けました。  その後、九月二十七日の委員会におきましては、両施設を設置するための目黒区区民斎場条例、目黒区心身障害者センター条例の二条例について審査し、議決いたしました。  その際、委員から、区民斎場については、中目黒住区センターの特別会議室の利用について東部・北部地域の区民にとっての利便性を考え存続すること、利用料金はセット料金に限定せず低廉に利用できるよう工夫すること、周辺住民に十分配慮して運営することなどの質疑及び要望がありました。  また、心身障害者センターにつきましては、各種サービス面において模範となるような福祉の増進を図ること、区民に開かれた施設として経営的な面からも努力すること、他の福祉・保健施設や施策などとの連携を図ること、地域に根差したセンターになるよう運営することなどの質疑及び要望がありました。  その後、十月二十四日に落成式を行い、目黒区区民斎場は十二月一日、目黒区心身障害者センターは平成十三年四月一日に開設するに至っております。なお、これにより、本特別委員会に付託されました都立大学跡地施設第一期工事施設であります目黒区区民斎場、目黒区心身障害者センターにつきましては調査を終了いたしました。  第二期工事施設については、九月二十七日の委員会におきまして、文化ホールの開館記念式典を平成十四年九月十六日に、また同年九月二十日に区内在住の若杉弘氏指揮、東京都交響楽団による公演を内容とした記念事業を実施するとの報告がありました。  十一月十七日の委員会におきましては、都立大学跡地施設建設第二期工事の進捗状況は平成十二年十月三十一日現在二四%であり、平成十四年二月の竣工に向け順調に進んでいるとの報告がありました。  また、平成十三年一月十五日の委員会では、都立大学跡地施設の愛称募集及び文化ホールどんちょうの選定方法について、二月二十七日の委員会では都立大学跡地施設建設に伴う歌碑等の設置について、三月十二日の委員会では中央図書館(仮称)の管理運営の検討状況、五月十一日の委員会におきましては都立大学跡地施設の愛称募集の結果、跡地施設の全体を「目黒区民キャンパス」とすること及び目黒区文化ホール(仮称)の開館記念事業計画概要について報告を受けました。この間、四月二十七日の委員会におきましては都立大学跡地施設第二期工事の進捗状況の視察を行いました。  以上のほか、都立大学駅周辺地区整備基本計画に関する地元懇談会の状況や八雲地区「コミュニティゾーン形成事業」に関する取り組み等について情報提供を受けてまいりました。  次に、庁舎問題に関する調査につきまして御報告申し上げます。  庁舎問題につきましては、平成十二年六月十六日の委員会におきまして庁舎問題の検討経過、基本的な課題の整理、庁舎等の分散状況について報告を受けました。  十一月十七日の委員会におきましては、新庁舎建設用地についての考え方などについて検討・整理した結果、新庁舎の建設候補地の選定エリアを目黒通り、駒沢通り、環状六号線、環状七号線のいずれも沿道部分を含め、これらによって囲まれる本区区域内とするとの報告を受けました。これに対して委員から、方針の決定方法、区民の理解、千代田生命本社ビルについての方向性などについて質疑を行いました。  その後、平成十三年二月九日の委員会におきまして、急遽、上目黒二丁目の千代田生命本社の土地及び社屋を新庁舎として取得する方向で交渉に入るとの報告を受けました。これに対して委員から、買い付け証明書の性格、取得の時期、財政計画、耐震調査などについて質疑を行いました。  また、二月十六日の委員会では、千代田生命本社の土地及び社屋の概要、現庁舎との比較、用地・建物取得財政計画の想定スキームにつきまして報告を受けました。これに対して委員から、更生管財人との交渉の経過や、PFI方式、起債方式、用地分割取得方式など示された三つの取得方法、財産価格審議会での審査内容などについて質疑を行いました。  続く二月二十七日の委員会では、区長から平成十三年二月二十六日に千代田生命更生管財人と本区土地開発公社との間で正式に総額百七十四億五千二百五十万円で取得契約を締結したとの報告を受け、あわせて庁舎問題に対するこれまでの経緯や、今後、取得財源など財政計画を示すとともに、具体的な利用計画については議会、区民の意向を聞きながら進めていきたいとの考え方が示されました。これに対して委員から、区民への説明、他の施策・事業への影響、土地・建物売却契約の具体的内容などについて質疑を行いました。  また、三月十二日の委員会におきましては、新庁舎として取得した千代田生命本社の用地及び社屋を視察し、耐震診断及び庁舎としてのレイアウト調査のスケジュール、駐車スペース、引き渡しと設計・改修の時期などについて質疑を行いました。  その後、四月十三日の委員会におきまして、庁舎移転対策に係る検討組織として、政策会議の下部機関として庁舎移転対策検討委員会を、またその中に新庁舎利用計画小委員会、財源対策小委員会、跡地対策小委員会を設置したことや、区有地売却候補地として現庁舎用地、庁舎周辺用地及び未利用地・暫定利用地一覧及び面積、路線価等が示され、さらに千代田生命本社ビル耐震診断委託の実施について報告を受けました。  また、四月二十七日の委員会においては、庁舎移転に係る区民の意見、区民説明会の実施、移転までの概略手順について報告を受けました。  次に、複合施設の建設に関する調査につきまして御報告申し上げます。  国鉄清算事業団上目黒宿舎跡地につきましては、平成七年三月に都区共同開発を前提に全体の用地の約半分を取得し、区民住宅、高齢者福祉住宅、障害者福祉住宅、生活寮、母子生活支援施設の計画を進めてきたところですが、平成十二年十月三十一日の委員会におきまして、今回の実施計画改定の中で、財政状況のほか、隣地の都営住宅の建設計画のめどが事実上立たない状況もあり、本区の計画についても凍結する。ただし、母子生活支援施設の移設については特に実施を急がれるので、用地に早期実現を図ることとした。そのほかの施設については今後、都と協議をしながら跡地利用計画の見直しを進める中で取り扱いを検討するとの報告がありました。  次に、国公有地等の開放及び利用対策に関する調査につきまして御報告いたします。  平成十二年六月二十八日の委員会におきまして、区内の未利用国公有施設の移転あるいは移転予定施設、敷地面積、現況等について報告があり、あわせてこれらに対する区の考え方が示されました。これに対して委員から、国公有施設の移転等の情報収集のあり方や区としての利用計画など質疑を行いました。  最後に、未利用地の活用に関する調査につきまして御報告申し上げます。  平成十二年六月二十八日の委員会におきまして、区が取得し、未利用もしくは暫定利用としている土地の用地名、所在地、面積、取得年月日、今後の予定等について報告がありました。これに対して委員から、区の管理用地のあり方や取得目的で利用していない用地の売却の考えなどについて質疑を行いました。  また、七月二十八日の委員会におきましては、前回の委員会で資料要求のあった個々の用地の今後の具体的利用予定について報告を受け、改定中の基本計画・実施計画の中での洗い直しや、売却を含め利用計画の見直しなど質疑を行いました。  さらに、十月三十一日の委員会におきましては、未利用地、暫定利用地の区が取得した際の価格、土地開発公社が先行取得したものについての借入利子、現在取得目的と異なる利用を行っているものについての維持管理経費について報告があり、未利用地、暫定利用地として一定期間経過した後のルールの確立などについて質疑を行いました。なお、これら未利用地、暫定利用地の幾つかにつきましては、新庁舎の財源となる区有地売却候補地として名を連ねております。  以上が本特別委員会でこれまで行ってまいりました調査の経過並びに結果であります。  報告を終わります。(拍手) ○宮沢信男議長 以上で都立大学跡地・庁舎建設等調査特別委員長の報告は終わりました。  次に、日程第四、環境整備対策調査特別委員会調査報告を行います。  ────────〇────────   ◎環境整備対策調査特別委員会調査報告             (委員長報告) ○宮沢信男議長 本件に関し、委員長報告を求めます。三十一番島崎たかよし委員長。    〔島崎たかよし委員長登壇〕 ○三十一番(島崎たかよし委員長) 平成十二年第一回臨時会におきまして、環境整備対策調査特別委員会が設置されてから今日まで、議会において認められました本委員会の調査期間が満了いたしましたので、これまでの調査の経過並びに結果について御報告申し上げます。  本委員会に付託されました事項は、環境・公害対策に関する調査、放置自転車等に関する調査、交通対策に関する調査、バリアフリーに関する調査、東京急行目蒲線に関する調査、埼京線に関する調査、地下鉄の目黒通り誘致対策に関する調査の七項目であります。  本調査項目全般に関し、昨年六月二十八日の委員会におきまして、理事者側から調査の経過について報告を受けました。  地下鉄の目黒通り誘致対策に関する調査につきましては、地下鉄六号線・七号線の目蒲線・東横線への乗り入れが示されたことにより、地下鉄の誘致は事実上困難となり、現在の状況も昨年と同様変更はないこと。埼京線につきましては、JR山手線貨物線の恵比寿駅から大崎駅間を旅客線化し埼京線として運行すること。その際、大崎駅を改良し東京都臨海高速鉄道臨海副都心線との相互直通運転化を図るという基本計画となっております。  また、東京急行目蒲線につきましては、路線が目黒線と多摩川線の二系統となり、急行停車駅に変更があること。地下鉄との相互乗り入れとホームドア方式のワンマン運転の計画があること。駅舎の昇降設備等については、洗足駅と都立大学駅及び学芸大学駅に整備計画があること。さらに目蒲線立体交差事業に対するこれまでの動き、環境・公害対策事業の概要と放置自転車対策並びに駐車場設置事業についての報告を受けました。  初めに、環境・公害対策に関する調査について報告します。  目黒区では、平成九年六月に策定した「目黒区環境保全行動指針」に基づき、区民・事業者及び区の三者が連携・協力しながら、環境保全を推進するための仕組みづくりを進めてまいりました。  また、環境行政をめぐっては、国において循環型社会形成推進基本法の制定や新環境基本計画の策定、都における公害防止条例の全面改正などの大きな動きの中、環境問題への取り組みは新たな転換期を迎えており、目黒区としても環境の世紀にふさわしい区としての考え方を明らかにし、環境保全施策の新たな枠組みを構築し推進していくことが求められております。  八月二十五日の委員会で、「目黒区環境基本方針」の中間のまとめが報告されました。この基本方針の策定に当たっては、区民の意見をできるだけ広く反映するために、区民・事業者・学識経験者等十人で構成される環境懇談会での検討を踏まえて、地域懇談会やワークショップ等の開催、六月にはアンケート調査を実施し策定したとの報告がありました。  この基本方針では、環境問題の現状として、利便性追求型・大量消費型の生活様式による環境負荷の増大、自動車交通による大気汚染、家庭やオフィスから出される膨大な廃棄物の処理が緊急の課題となっていること。また資源・エネルギーの大量消費は、限りある資源の保全の面でも地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨等という地球規模での環境問題にも至っていること。これに対し目黒区は環境に配慮した安全で快適なまちづくりを目指し、事業者や区民・都・国と連携・協力して環境保全施策を展開していく必要があるとの報告がありました。  そして、区の環境保全に関する基本理念と、区・事業者・区民の責務を明らかにし、環境保全施策を総合的・計画的に推進していくこと。また、それぞれの立場から環境問題への認識を深め、生活や事業のあり方を見直し、自然環境の保全や創出、環境への負荷の少ない地域社会の形成に向けて連携する仕組みが必要であること等、「目黒区環境基本条例」制定の考え方について報告がありました。  その際、各委員より、環境問題について基本方針が出されることについて評価しつつも、策定に当たっての区民参加の方法、また方針案の周知方法、この条例を具体化する際には多くの区民の意見を反映すること。実施に当たって区民の関心を高め、参加しやすい条件をつくっていくこと。区民一人ひとりが環境問題について、自分が日々の生活の中で何ができるのかを具体的に示すべきであること。また実施計画との関係、区としての取り組み方法について等々の意見と質疑がありました。  これに対し、基本方針案は地区サービス事務所・住区センターに置き、区民の意見の聴取に努めること。また啓発や情報提供、環境教育、学習の場の提供についてを積極的に進めていくとの答弁がありました。  また、環境問題は大きな柱の一つとして施策に反映していくもので、区としても庁内に検討委員会を設置し推進していくこと。具体的にはISO一四〇〇一認証取得に向けて取り組んでいくこと。職員に対して意識を高めるため全員に研修を行うとの答弁がありました。  九月二十七日の委員会では、中間のまとめを一部修正し「目黒区環境基本方針」を策定したこと。十月二十三日の委員会で「目黒区環境基本条例」に反映させる内容についての報告があり、委員会での審議の過程を経て、十一月十七日の委員会で条例について審査し、議決いたしました。  その際、「目黒区環境基本条例」について、新たに設置される環境審議会の委員については幅広い層の構成を求めること。学校教育においても環境教育を進めること。区・事業者・区民の責務について明確にすること等々の要望がありました。  五月十七日の委員会においては、環境基本条例に基づく「目黒区環境基本計画」の策定についての基本的な考え方について報告がありました。  六月二十八日の委員会においては、庁内にISO一四〇〇一認証取得並びに維持するための調査及び検討を行う「ISO推進委員  会」を設置、区としてISO一四〇〇一認証取得に向けて正式な取り組みをスタートしたこと。環境マネジメントシステムの運営方法、推進体制、スケジュールについての報告がありました。
     また、十二月二十二日の委員会で、目黒区のISO一四〇〇一認証取得に向けての取り組みとして、九月に環境側面調査を全課を対象に実施、区の事務事業について環境影響評価を行ったこと。四月二十七日の委員会では、目黒区の環境方針を踏まえ環境目的と目標の設定を行い、環境マネジメントプログラムを策定したこと。全職員対象の研修を実施、内部監査システムの確立についての報告があり、その後のスケジュールとして、外部の審査機関による予備審査及び本審査を踏まえ、十月にISO一四〇〇一認証取得を予定している等報告がありました。  さらに七月十四日の委員会において、目黒清掃工場におけるISO一四〇〇一の取り組み状況について視察を行いました。  また、十二月二十二日の委員会においては、平成十一年度のエコアクションプログラムの実績について、平成九年度との比較で、電気については三・六%の減、水道は二・八%の減となっていること。一方、紙の使用量やごみの排出量については増加となっており、厳しい状況にあるため今後一層の取り組みを行うこと。また、事業者自身による環境負荷低減のための取り組みの一つとして、事業者の自主的な組織である「めぐろ環境マネジメントシステム研究会」が一月に発足することについての報告がありました。  次に、放置自転車等に関する調査について報告いたします。  六月二十八日の委員会において、目黒区鷹番二丁目の自転車駐車場新設工事についての報告があり、さらに「目黒区立自転車等駐車場条例の一部改正する条例」について、駐車場の増設、休業日を定め、新たに学生料金を設けるために提出されたものであるとの報告があり、議案審査に関し現地を視察した後、委員会での審議の過程を経て、十一月二十七日に委員会で審査し、議決いたしました。  その際、委員からは、自転車対策の一環としては一定の評価をするものの、今後とも積極的な検討を進めること。駐輪場の安全対策、区民負担の少ない方法についての検討を要望すること。鉄道事業者に対してはスーパーを含め場所の提供、また応分の費用負担を強く要求するようにとの要望がありました。  また、十月二十三日の委員会で、中町二丁目用地を台数一千五百台を収容する自転車集積所の利用計画が報告されました。なお、この自転車集積所は本年三月十三日にオープンしております。  さらに、祐天寺駅周辺の放置自転車対策として、東口に二カ所、二百二十二台を収容する登録制自転車置き場に加え、五本木一丁目用地を新たに収容台数百十四台の祐天寺駅西口自転車置き場として利用する計画及び運営内容が報告されました。本施設につきましても本年四月にオープンしております。  さらに、学芸大学駅周辺の放置自転車対策としては、鷹番自転車置き場で五百十四台、駅西口の道路上の仮置き場二カ所で百二十六台、東口駐輪場を合わせ約一千九十台余を収容しておりますが、いまだ不足の状態にあり、鷹番三丁目用地を自転車置き場として利用することについて、鷹番自転車置き場の改修に係る計画及び運営内容についての基本的な考え方について報告を受けました。  その後、十二月二十二日の委員会で、学芸大学駅周辺の駐輪場の整備について、学芸大学西口第一駐輪場が本年五月一日に自転車三百十台、バイク十台の規模で開設し、また鷹番自転車置き場を改修し、学芸大学駅西口第二駐輪場として、本年五月一日に自転車四百七十台、バイク八台の規模で開設すること。管理運営については、無人、ゲート式、二十四時間利用で有料制、管理業務は委託方式であることが報告されました。  なお、三月十二日の委員会において、撤去保管料の改定を内容とする「目黒区自転車等放置防止条例の一部改正する条例」について審査し、議決いたしました。  なお、今後の駐輪場の計画として、上目黒二丁目・一丁目、大岡山駅前、西小山駅前、洗足駅前に整備計画があるとの報告がありました。  次に、公害対策に関する調査について報告いたします。  七月十四日の委員会におきまして、東京都が実施したダイオキシン類調査結果についての報告があり、調査の結果によると、目黒区におきましては十年度の調査と比べて数値が下回っていることから、大気中のダイオキシンにつきましては改善傾向にあるとの報告がありました。  また、一月二十六日の委員会で、東京都公害防止条例が全面改正され、新たに「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」が制定されましたので、内容について報告を受けました。  次に、交通対策に関する調査について報告します。  まず、交通安全対策として、昨年九月八日の委員会で、九月二十一日から三十日まで実施する秋の目黒区交通安全運動についての報告があり、重点目標として、一つには高齢者の事故が非常に多いことから、高齢者の交通事故防止。二つ目は自転車の交通事故防止。三つ目のスローガンとして、昨年四月から義務づけられておりますチャイルドシートとシートベルトの着用の徹底。四つ目は放置自転車の追放。以上の四点を目標にすることについての報告がありました。  次に、八月二十五日の委員会では、東急東横線学芸大学駅昇降機設置工事及び高架橋耐震補強工事について、工事内容と、工事期間を九月一日から十三年六月とするとの報告があり、また都立大学駅昇降機設置工事については、関係者と引き続き調整中であるため、今年度の工事については見送ることとなったこと。また、十二月二十二日の委員会では、祐天寺駅昇降機設置工事についての報告がありました。  なお、目蒲線連続立体交差事業につきましては、十二月二十日の委員会において工事の進捗状況について視察を行いました。  最後に、バリアフリーに関する調査について報告します。  本年一月二十六日の委員会で、昨年十一月に「交通バリアフリー法」が施行され、あわせてバリアフリー化に関する基本方針等が示されたことにより、概要についての報告がありました。  この法律は、高齢者や身体障害者の方などが公共交通機関を利用した際、移動の利便性及び安全性の向上を促進することを趣旨としており、区市町村は駅などを中心とした一定の地区において基本構想を策定し、旅客施設や周辺の道路、駅前広場、信号機等のバリアフリー化を重点的に一体化に推進するものであること。そのため本区におきましても実施計画に位置づけ、区内八駅、近接の五駅の計十三駅について基礎調査を行い、十四年度あるいは十五年度にかけて、重点整備地区を選定しながら基本構想を策定していく予定であるとの報告がありました。  以上が本委員会でこれまで行ってまいりました調査の経過並びに結果であります。  報告を終わります。(拍手) ○宮沢信男議長 以上で環境整備対策調査特別委員長の報告は終わりました。  お諮りいたします。この際、追加日程六件を上程いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、追加日程六件を上程することに決定いたしました。  追加日程第一、区議会副議長辞職許可を議題といたします。  ────────〇────────   ◎区議会副議長辞職許可宮沢信男議長 清水真邦副議長から辞職願が提出されておりますので、これを朗読いたします。  ─────────────────     辞  職  願  今般都合により副議長を辞職いたしたいので許可されるようお願いいたします。   平成十三年五月二十四日        目黒区議会副議長             清 水 真 邦  目黒区議会議長様  ─────────────────  以上であります。  お諮りいたします。清水真邦副議長の副議長辞職を許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、清水真邦副議長の副議長辞職を許可することに決定いたしました。   ◎前副議長のあいさつ ○宮沢信男議長 清水真邦前副議長からごあいさつをお願いいたします。    〔清水真邦前副議長登壇〕 ○二十九番(清水真邦前副議長) 副議長退任に当たりまして、一言御礼とごあいさつを申し上げます。  一年前、議会の皆様方の選挙によりまして、副議長という大役に就任させていただきました。この一年間、いろいろな課題がございました。特に都区制度改革が新たなスタートを切った年でもあり、また介護保険制度もスタートした年でありました。その意味では、昭和二十七年以来続けてまいりました特別区制度の改革、自治権拡充というのが三度目になりましてようやく大きく飛躍したこの一年間であったかと思います。  しかし、まだまだ都と区の関係を考えてみますと、財源の問題、あるいは地方分権推進一括法の中での権限委譲の問題も含めて、これからまだまだ議論しなければならない大きな課題が残っていると思います。そういう意味では、地方分権の時代に議会の役割というのはますます大きくなっていくだろうというふうに思います。これからも目黒区議会のよき伝統を守りまして、活発な議論が進められるように、また私も一議員として頑張ってまいります。  最後になりますが、諸先輩、同僚議員の皆様、この一年間、この愚鈍な私を支えてくださったこと、そして区長を初め区長部局の皆様方、教育委員会の皆様方、監査事務局、選管事務局の皆様方、そして何よりもまず区議会事務局の職員の皆様方に本当に支えていただきましたことを心から感謝申し上げまして、私の退任のあいさつとさせていただきます。  本当にこの一年間、どうもありがとうございました。(拍手) ○宮沢信男議長 次に、追加日程第二、区議会副議長選挙を行います。  ────────〇────────   ◎区議会副議長選挙 ○宮沢信男議長 議場の閉鎖を命じます。    〔議場閉鎖〕 ○宮沢信男議長 ただいまの出席議員数は三十五人であります。  次に、投票用紙を配付いたさせます。    〔投票用紙配付〕 ○宮沢信男議長 投票用紙の配付漏れはございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。    〔投票箱点検〕 ○宮沢信男議長 異状なしと認めます。  念のため申し上げます。  投票は単記無記名であります。  投票用紙は被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。  事務局長をして点呼いたさせます。    〔氏名点呼・投票〕 ○宮沢信男議長 投票漏れはございませんか。
       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  これより開票を行います。  お諮りいたします。会議規則第三十条第二項の規定により、立会人として、十二番堀田武士議員、二十四番俵一郎議員、三十四番橋本欣三郎議員、三十五番平野サトシ議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、立会人は以上の議員に決定いたしました。  開票の立ち会いをお願いいたします。  開票いたします。    〔投票点検〕 ○宮沢信男議長 選挙の結果を報告いたします。  投票総数 三十五票   有効投票    三十五票   無効投票      〇票  有効投票中   下岡こうじ議員 三十一票   工藤はる代議員   四票  以上のとおりであります。  投票の多数を得られました下岡こうじ議員が副議長に当選されました。  議場の閉鎖を解きます。    〔議場開鎖〕 ○宮沢信男議長 ただいま副議長に当選されました下岡こうじ議員が議場におられますので、本席から会議規則第三十一条第二項の規定による告知をいたします。   ◎新副議長のあいさつ ○宮沢信男議長 下岡こうじ副議長からごあいさつをお願いいたします。    〔下岡こうじ副議長登壇〕 ○三十番(下岡こうじ副議長) 議員の皆さんの多数の御賛同をいただき副議長に当選させていただきまして、まことにありがとうございました。  御承知のとおり、大変重要な課題が山積いたしておると認識いたしております。議会の円満な運営に誠心誠意、議長を補佐して頑張ってまいりたいと思いますので、議員各位の皆さん、理事者の皆さん、事務局の皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。  ありがとうございました。(拍手) ○宮沢信男議長 次に、追加日程第三、区議会常任委員会委員選任を議題といたします。  ────────〇────────   ◎区議会常任委員会委員選任宮沢信男議長 お諮りいたします。常任委員会委員の選任につきましては、委員会条例第五条の規定により、次の議員を指名いたしたいと思います。   企画総務委員会    八  番  佐久間 やす子 議員    九  番  高 品 吉 伸 議員    十二 番  堀 田 武 士 議員    二十四番  俵   一 郎 議員    二十七番  石 橋 佳 子 議員    二十九番  清 水 真 邦 議員    三十二番  上 村 泰 一 議員    三十四番  橋 本 欣三郎 議員    三十五番  平 野 サトシ 議員   生活福祉委員会    一  番  増 田 宜 男 議員    十一 番  野 沢 まり子 議員    十四 番  青 木 早 苗 議員    十八 番  鈴 木 驕@道 議員    二十一番  つづき 秀 行 議員    二十三番  小 林 くにお 議員    二十五番  宮 沢 信 男 議員    三十 番  下 岡 こうじ 議員    三十三番  長谷川 光 延 議員   都市環境委員会    二  番  工 藤 はる代 議員    三  番  森   美 彦 議員    五  番  須 藤 甚一郎 議員    六  番  小 林 フミ子 議員    十  番  雨 宮 正 弘 議員    十六 番  寺 島 よしお 議員    十七 番  岡 田   弘 議員    二十 番  栗 山 鈴太郎 議員    三十六番  原   千万年 議員   文教委員会    四  番  沢 井 正 代 議員    七  番  坂 本 史 子 議員    十三 番  くりた 靖 巳 議員    十五 番  川 崎 えり子 議員    十九 番  石 山 京 秀 議員    二十二番  木 村 洋 子 議員    二十六番  二ノ宮 啓 吉 議員    二十八番  横 山   大 議員    三十一番  島 崎たかよし 議員  以上であります。  これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」「異議あり」と呼    ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 五番須藤議員。 ○五番(須藤甚一郎議員) きょうの臨時会が始まる前に割振表を事務局からもらったときに、増田議員が生活福祉、そして僕が都市環境というリストになっているんですけれども、増田議員と僕が同意した上、これを差しかえてほしいということを議会事務局に言ってあるんですが、二人とも同意しているんですが、これが何で変わらないんでしょうか、変えられないんでしょうか。その根拠を教えていただきましょう。 ○宮沢信男議長 これは議会運営委員会で決定いたしましたので、変えられないと思います。 ○五番(須藤甚一郎議員) それはいつ、どこで決めちゃったんですか。(「初年度のときだよ」と呼ぶ者あり)初年度のそんなもの関係ないじゃないか。当人が同意しているんだから。各年度ごとで四年間、何で当人同士が合意しているのに変えられないのかと。議運に伝えると言って伝わっていないで、議長が決定しましたからなんて言って、そんなのおかしいじゃない。
    宮沢信男議長 議事の都合により暫時休憩いたします。    〇午後六時五十一分休憩    〇午後七時二十三分開議 ○宮沢信男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、局長から一言答弁いたします。 ○佐々木一男区議会事務局長 本日、無会派議員から事務局に委員会の変更の申し入れがありましたが、これにつきましては事務局職員が議運に報告することが漏れておりました。この件に関しましては深くおわびいたします。申しわけありませんでした。 ○宮沢信男議長 以上のとおりでありますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議員をそれぞれの常任委員会に選任することに決定いたしました。  なお、私は議長の職にある間は、委員として委員会の会議に参加しないことを御了承願います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。  次に、追加日程第四、区議会議会運営委員会委員選任を議題といたします。  ────────〇────────   ◎区議会議会運営委員会委員選任宮沢信男議長 お諮りいたします。議会運営委員会委員の選任につきましては、委員会条例第五条の規定により、次の議員を指名いたしたいと思います。   議会運営委員会    十一 番  野 沢 まり子 議員    十三 番  くりた 靖 巳 議員    十七 番  岡 田   弘 議員    十八 番  鈴 木 驕@道 議員    二十二番  木 村 洋 子 議員    二十三番  小 林 くにお 議員    二十四番  俵   一 郎 議員    二十六番  二ノ宮 啓 吉 議員    二十九番  清 水 真 邦 議員    三十四番  橋 本 欣三郎 議員  以上であります。  これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議員を議会運営委員会委員に選任することに決定いたしました。  各常任委員会及び議会運営委員会で正副委員長を互選していただくため、暫時休憩いたします。    〇午後七時二十六分休憩    〇午後七時五十分開議 ○宮沢信男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま常任委員会及び議会運営委員会の正副委員長が決定いたしましたので、報告いたします。   企画総務委員会    委員長   上 村 泰 一 議員    副委員長  高 品 吉 伸 議員   生活福祉委員会    委員長   青 木 早 苗 議員    副委員長  長谷川 光 延 議員   都市環境委員会    委員長   栗 山 鈴太郎 議員    副委員長  小 林 フミ子 議員   文教委員会    委員長   島 崎たかよし 議員    副委員長  くりた 靖 巳 議員   議会運営委員会    委員長   鈴 木 驕@道 議員    副委員長  木 村 洋 子 議員  以上であります。  次に、追加日程第五を上程いたします。  ────────〇────────   ◎議案第四十五号 目黒区監査委員の選任の同意について    〔事務局長朗読〕 ○宮沢信男議長 助役から提案理由の説明を求めます。    〔佐々木英和助役登壇〕 ○佐々木英和助役 ただいま上程になりました追加日程第五、議案第四十五号、目黒区監査委員の選任の同意について御説明申し上げます。  本区監査委員のうち、区議会議員の中から選任されております木村洋子氏には、議案添付資料二のとおり、このたび都合により退職いたしたい旨の退職願が本日付をもちまして区長に提出されましたので、これを受理し承認いたしました。そこで、後任者につきまして種々検討いたしました結果、石橋佳子氏を適任者と認め、同氏を区議会議員の中から選出する監査委員として、議会の同意をいただいた上で選任いたしたいと存じます。  石橋佳子氏の略歴は議案添付資料一のとおりでございます。  以上で説明を終わります。  よろしく御審議の上、御同意くださいますようお願い申し上げます。 ○宮沢信男議長 本案について御質疑はございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御質疑なしと認めます。  お諮りいたします。本案は直ちに採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。これより議案第四十五号を採決いたします。  本案は、原案に同意することに御賛成の議員の起立を求めます。
       〔賛成者起立〕 ○宮沢信男議長 起立多数と認めます。御着席願います。よって、本案は原案に同意いたしました。  次に、追加日程第六を上程いたします。  ────────〇────────   ◎議案第四十六号 目黒区監査委員の選任の同意について    〔事務局長朗読〕 ○宮沢信男議長 助役から提案理由の説明を求めます。    〔佐々木英和助役登壇〕 ○佐々木英和助役 ただいま上程になりました追加日程第六、議案第四十六号、目黒区監査委員の選任の同意について御説明申し上げます。  本区監査委員のうち、区議会議員の中から選任する監査委員の定数が二人となったことに伴い、新たに監査委員を選任する必要が生じました。そこで、適任者につきまして種々検討いたしました結果、つづき秀行氏が適任であると認め、同氏を区議会議員の中から選出する監査委員として、議会の同意をいただいた上で選任いたしたいと存じます。  つづき秀行氏の略歴は議案添付資料のとおりでございます。  以上で説明を終わります。  よろしく御審議の上、御同意くださいますようお願い申し上げます。 ○宮沢信男議長 本案について御質疑はございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御質疑なしと認めます。  お諮りいたします。本案は直ちに採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。これより議案第四十六号を採決いたします。  本案は、原案に同意することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案に同意いたしました。   ◎新監査委員のあいさつ ○宮沢信男議長 次に、選任に同意いたしました両議員、また退任される議員から順次ごあいさつをいただきます。  まず、ただいま選任の同意をいたしました二十一番つづき秀行議員からごあいさつをいただきます。    〔つづき秀行議員登壇〕 ○二十一番(つづき秀行議員) ただいま監査委員の選任につきましては皆様から大変温かな御同意をいただきまして、まことにありがとうございました。浅学非才の身でございますけれども、とにかく議会の名を汚すことなく誠意努力したいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  ありがとうございました。(拍手) ○宮沢信男議長 次に、二十七番石橋佳子議員からごあいさつをいただきます。    〔石橋佳子議員登壇〕 ○二十七番(石橋佳子議員) ただいまは多数の議員の皆様方から温かい御推薦によりまして監査のお役をいただき、重い責任を感じております。私としましては二度目の役職でございますけれども、心を新たにして重い任務に日夜努力するつもりでございますので、どうぞ皆様方、よろしく御指導、御鞭撻のほどお願い申し上げます。  本日はありがとうございました。(拍手)   ◎前監査委員のあいさつ ○宮沢信男議長 次に、退任されます二十二番木村洋子議員からごあいさつをいただきます。    〔木村洋子議員登壇〕 ○二十二番(木村洋子議員) 私、一年、大変大きなお役を務めさせていただきました。この区議会に参りましてから本当に貴重な経験をさせていただいたと思っております。まだありますこの議員生活の中で、よい経験として生かしてまいりたいと思います。一年、大変関係各位の皆様にはお世話になりました。  本当にありがとうございました。(拍手)   ◎常任委員会及び議会運営委員会特定事件の継続調査について ○宮沢信男議長 次に、お手元に配付いたしました特定事件について、各常任委員長及び議会運営委員長から、閉会中の継続調査の申し出がありました。  常任・議会運営委員会特定事件継続調査事項        (平成十三年第二回臨時会)  〇 企画総務委員会   1 長期計画及び行財政運営について   2 広報、広聴について   3 人権政策、国際交流について   4 防災対策について   5 契約事務について  〇 生活福祉委員会   1 地域振興について   2 社会福祉について   3 保健衛生について  〇 都市環境委員会   1 都市計画及び都市整備について   2 環境保全、清掃事業及びリサイクル推進について  〇 文教委員会   1 学校教育について   2 生涯学習について   3 社会教育について  〇 議会運営委員会   1 議会の運営について   2 議会の会議規則、委員会に関する条例等について   3 議長の諮問に関すること ○宮沢信男議長 お諮りいたします。各常任委員長及び議会運営委員長からの申し出のとおり、調査終了の日まで閉会中の継続調査に付することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、各常任委員長及び議会運営委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
    ○二十四番(俵一郎議員) この際、特別区制度・再開発調査特別委員会の設置について動議を提出いたします。  賛成者は、小林フミ子、高品、堀田、鈴木、栗山、小林くにお、橋本、平野、原の各議員であります。  よろしく議題に供されますようお願いいたします。 ○宮沢信男議長 ただいま二十四番俵一郎議員から、特別区制度・再開発調査特別委員会設置に関する動議が提出されました。  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  お諮りいたします。この際、特別区制度・再開発調査特別委員会設置の動議を日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本動議を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。  本動議を議題といたします。  ────────〇────────   ◎特別区制度・再開発調査特別委員会の設置 ○宮沢信男議長 動議提出者の提案説明を求めます。二十四番俵一郎議員。    〔俵一郎議員登壇〕 ○二十四番(俵一郎議員) ただいま議題に供されました特別区制度・再開発調査特別委員会の設置につきまして提案説明を行います。  特別区制度、地方分権及び中目黒地区再開発に関して調査を行う必要があると考え、本動議を提出した次第であります。  本特別委員会の名称、付託事項等につきましては、お手元に配付してあります設置要綱案のとおりにいたしたいと思います。  それでは、設置要綱案を朗読いたします。   特別区制度・再開発調査特別委員会設置要綱  一 名    称 特別区制度・再開発調査特別委員会とする。  二 設置の根拠  地方自治法第百十条及び目黒区議会委員会条例第四条による。  三 付託事項   1 特別区制度に関する調査           2 地方分権に関する調査           3 中目黒地区再開発に関する調査  四 委員会の組織 委員は、十二名として、委員長及び副委員長一名を置く。  五 調査期間   一年間とし、閉会中も継続調査するものとする。  以上であります。  よろしく議決くださいますようお願いいたします。(拍手) ○宮沢信男議長 ただいまの動議について御質疑はございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御質疑なしと認めます。  お諮りいたします。本動議のとおり決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本件については動議のとおり可決されました。  お諮りいたします。ただいま設置されました特別区制度・再開発調査特別委員会委員の選任については、委員会条例第五条の規定により、次の議員を指名いたしたいと思います。   特別区制度・再開発調査特別委員会    二  番  工 藤 はる代 議員    六  番  小 林 フミ子 議員    八  番  佐久間 やす子 議員    十一 番  野 沢 まり子 議員    十五 番  川 崎 えり子 議員    十八 番  鈴 木 驕@道 議員    二十 番  栗 山 鈴太郎 議員    二十三番  小 林 くにお 議員    二十七番  石 橋 佳 子 議員    二十八番  横 山   大 議員    三十五番  平 野 サトシ 議員    三十六番  原   千万年 議員  以上であります。  これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました十二人の議員を特別区制度・再開発調査特別委員会委員に選任することに決定いたしました。 ○十二番(堀田武士議員) この際、庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会の設置について動議を提出します。  賛成者は小林フミ子、高品、鈴木、栗山、小林くにお、俵、橋本、平野、原の各議員であります。  よろしく議題に供されますようお願いいたします。 ○宮沢信男議長 ただいま十二番堀田武士議員から、庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会設置に関する動議が提出されました。  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  お諮りいたします。この際、庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会設置の動議を日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本動議を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。  本動議を議題といたします。  ────────〇────────   ◎庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会の設置 ○宮沢信男議長 動議提出者の提案説明を求めます。十二番堀田武士議員。    〔堀田武士議員登壇〕 ○十二番(堀田武士議員) ただいま議題に供されました庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会の設置につきまして、提案理由の説明を行います。  庁舎問題、都立大学移転跡地の施設建設、複合施設、国公有地等の開放、利用対策及び未利用地の活用に関して調査を行う必要があると考え、本動議を提出した次第であります。  本特別委員会の名称、付託事項等につきましては、お手元に配付してあります設置要綱案のとおりにいたしたいと思います。  それでは、設置要綱案を朗読いたします。   庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会設置要綱  一 名    称 庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会とする。  二 設置の根拠  地方自治法第百十条及び目黒区議会委員会条例第四条による。  三 付託事項   1 庁舎問題に関する調査           2 都立大学移転跡地の施設建設に関する調査           3 複合施設に関する調査           4 国公有地等の開放及び利用対策に関する調査
              5 未利用地の活用に関する調査  四 委員会の組織 委員は、十二名として、委員長及び副委員長一名を置く。  五 調査期間   一年間とし、閉会中も継続調査するものとする。  以上であります。  よろしく御議決いただきますようお願いいたします。(拍手) ○宮沢信男議長 ただいまの動議について御質疑はございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御質疑なしと認めます。  お諮りいたします。本動議のとおり決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本件については動議のとおり可決されました。  お諮りいたします。ただいま設置されました庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会委員の選任については、委員会条例第五条の規定により、次の議員を指名いたしたいと思います。   庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会    一  番  増 田 宜 男 議員    三  番  森   美 彦 議員    十二 番  堀 田 武 士 議員    十三 番  くりた 靖 巳 議員    十四 番  青 木 早 苗 議員    十六 番  寺 島 よしお 議員    十七 番  岡 田   弘 議員    二十二番  木 村 洋 子 議員    二十六番  二ノ宮 啓 吉 議員    三十一番  島 崎たかよし 議員    三十三番  長谷川 光 延 議員    三十四番  橋 本 欣三郎 議員  以上であります。  これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました十二人の議員を庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会委員に選任することに決定いたしました。 ○三十四番(橋本欣三郎議員) この際、環境整備対策調査特別委員会の設置について動議を提出いたします。  賛成者は、小林フミ子、高品、堀田、鈴木、栗山、小林くにお、俵、平野、原の各議員であります。  よろしく議題に供されますようお願いいたします。 ○宮沢信男議長 ただいま三十四番橋本欣三郎議員から、環境整備対策調査特別委員会設置に関する動議が提出されました。  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  お諮りいたします。この際、環境整備対策調査特別委員会設置の動議を日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本動議を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。  本動議を議題といたします。  ────────〇────────   ◎環境整備対策調査特別委員会の設置 ○宮沢信男議長 動議提出者の提案説明を求めます。三十四番橋本欣三郎議員。    〔橋本欣三郎議員登壇〕 ○三十四番(橋本欣三郎議員) ただいま議題に供されました環境整備対策調査特別委員会の設置につきまして提案理由を説明申し上げます。  環境・公害対策、放置自転車対策、交通対策、バリアフリー等に関して調査を行う必要があると考え、本動議を提出した次第であります。  本特別委員会の名称、付託事項等につきましては、お手元に配付してあります設置要綱案のとおりにいたしたいと思います。  それでは、設置要綱案を朗読いたします。   環境整備対策調査特別委員会設置要綱  一 名    称 環境整備対策調査特別委員会とする。  二 設置の根拠  地方自治法第百十条及び目黒区議会委員会条例第四条による。  三 付託事項   1 環境・公害対策に関する調査           2 放置自転車等に関する調査           3 交通対策に関する調査           4 バリアフリーに関する調査           5 東京急行目黒線に関する調査           6 埼京線に関する調査           7 地下鉄の目黒通り誘致対策に関する調査  四 委員会の組織 委員は、十一名として、委員長及び副委員長一名を置く。  五 調査期間   一年間とし、閉会中も継続調査するものとする。  以上であります。  よろしく御議決くださいますようお願いいたします。(拍手) ○宮沢信男議長 ただいまの動議について御質疑はございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御質疑なしと認めます。  お諮りいたします。本動議のとおり決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本件については動議のとおり可決されました。  お諮りいたします。ただいま設置されました環境整備対策調査特別委員会委員の選任について、委員会条例第五条の規定により、次の議員を指名いたしたいと思います。   環境整備対策調査特別委員会    四  番  沢 井 正 代 議員    五  番  須 藤 甚一郎 議員    七  番  坂 本 史 子 議員    九  番  高 品 吉 伸 議員    十  番  雨 宮 正 弘 議員    十九 番  石 山 京 秀 議員    二十一番  つづき 秀 行 議員    二十四番  俵   一 郎 議員    二十九番  清 水 真 邦 議員    三十 番  下 岡 こうじ 議員    三十二番  上 村 泰 一 議員
     以上であります。  これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました十一人の議員を環境整備対策調査特別委員会委員に選任することに決定いたしました。  各特別委員会の正副委員長を互選していただくため、暫時休憩いたします。    〇午後八時十四分休憩    〇午後八時三十分開議 ○宮沢信男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま各特別委員会の正副委員長が決まりましたので、報告いたします。   特別区制度・再開発調査特別委員会    委員長   川 崎 えり子 議員    副委員長  野 沢 まり子 議員   庁舎移転・都立大学跡地建設等調査特別委員会    委員長   森   美 彦 議員    副委員長  岡 田   弘 議員   環境整備対策調査特別委員会    委員長   清 水 真 邦 議員    副委員長  石 山 京 秀 議員  以上でございます。 ○一番(増田宜男議員) この際、平成十年十月に行われました目黒区長選挙に関連し、公職選挙法違反の容疑で逮捕者まで出すに至った事の重大性にかんがみ、その実情を明らかにするとともに再発防止対策の調査を行う必要があると考え、地方自治法第百条の規定による目黒区長選挙に関する調査特別委員会の設置について動議を提出いたします。  賛成者は、須藤、坂本、佐久間の各議員であります。  議題に供されますようよろしくお願いいたします。 ○宮沢信男議長 ただいま一番増田宜男議員から、目黒区長選挙に関する調査特別委員会設置に関する動議が提出されました。  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  お諮りいたします。この際、本動議を日程に追加し、議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。よって、本動議を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。  本動議を議題といたします。  ────────〇────────   ◎目黒区長選挙に関する調査特別委員会の設置 ○宮沢信男議長 動議提出者の提案説明を求めます。一番増田宜男議員。    〔増田宜男議員登壇〕 ○一番(増田宜男議員) ただいま議題に供されました目黒区長選挙に関する調査特別委員会の設置につきまして、その提案理由について申し上げますが、その詳しい内容につきましては既に昨年六月二十三日、前回の動議提出の際述べておりますので、重複を避ける意味からも要点のみとし、その後の動向について若干触れたいと思います。  私は改選された直後の平成十一年六月議会において、区長選において支援団体の一つである自民党目黒支部が行った電話作戦に対し、金銭の授受がなされたその違法性を指摘するとともに、その際の通信費が事もあろうにボランティアのはずの元区職員によってその支払いがなされた不可解な事実を示し、区長にその説明を求めました。  同じく十一年十一月議会では、公表された自民党目黒支部の収支報告書をもとに、さらに具体的な事例を挙げて、区長に対しその真意をただしました。  いずれの場合も、私の具体的な指摘に正面から立ち向かおうとせず、いわゆるはぐらかしに終始いたしました。本会議における時間の制限を利用した、まことにアンフェアな対応の仕方であり、その答弁からは誠意のかけらさえ見受けられませんでした。  また、区議会に対しても、最初の質問の直後の十一年六月二十九日、公選法に抵触する疑いが生じたので、地方自治法第百条の規定に基づく調査特別委員会の設置を文書をもって要請いたしましたが、時の議運ではほとんど議論されることもなく、翌七月二日付で  「その必要は認められない」との回答を寄せてまいりました。  当時の岡田議長のもとでの目黒区議会の不誠実な対応が、今回の逮捕者を二人も出す結果となったものであり、その責任も改めて追及しなければなりませんが、今ここではこれ以上触れません。  そして、昨年の六月議会において、地方自治法の改正によって、動議の提出時の賛成者の数が定数の十二分の一以上に改められた結果、須藤、佐久間、両議員の賛成を得て提出することができましたが、議場という公式の場でだれ一人反対意見の表明もないまま、数の力で否決されてしまいました。この時点でもなおこの動議を可決し、調査特別委員会を設置し調査に着手さえしていれば、私たちが警視庁に提出した告発状は正式には受理されていなかった状態であり、取り下げることは十分に可能でありました。したがって、今日のような事態には至らなかったはずであります。その意味からも、少数の意見を無視し続けた与党会派の責任は極めて重いと言わざるを得ません。  いずれにしても、目黒区長選挙において公職選挙法違反の疑いで二人もの逮捕者を出すに至って、区民に対する説明責任もさることながら、職員の間にも動揺が広がり、仕事も手につかない状況も散見できます。  また、今回の逮捕者の一人、元区職員の菊谷氏の現在の職業は、新聞報道ではビル管理会社の顧問となっており、私の調査によれば、その企業とは本区の中目黒及び東が丘特別養護老人ホームの建物管理委託契約の相手方であることが判明いたしました。ということは、区長の答弁にあった「自発的な意思によって申し出のあった運動員の一人」では事は済まなくなります。私が最初の質問のときから危惧していたことがいよいよ現実味を帯びてまいりました。  今、目黒区議会に参画している議員の一人として、金銭授受の違法性、菊谷氏の区長選対での立場上の位置づけ、菊谷氏がかかわる企業と本区との契約上の問題等、私たちがみずから解明すべき点は多々あります。  まずそのことを申し上げた上で、次に、本特別委員会の名称、付託事項等につきまして御説明いたします。前回と全く同じ設置要綱案をお手元に配付いたしましたが、念のため朗読いたします。   目黒区長選挙に関する調査特別委員会設  置要綱(案)  一 名    称 目黒区長選挙に関する調査特別委員会とする。  二 設置の根拠  地方自治法第百条及び目黒区議会委員会条例第四条による。  三 調査事項   1 区長選挙における支援団体による電話作戦の際、支払われた人件費等の取り扱いに関する事項           2 区職員OBの選挙時における立場上の問題に関する事項  四 委員会の組織 委員は、九人とし、委員長及び副委員長を置く。  五 調査権限   本議会は、三に掲げる事項の調査を行うため、地方自治法第百条第一項の権限を目黒区長選挙に関する調査特別委員会に委任する。  六 調査期限   目黒区長選挙に関する調査特別委員会は、三に掲げる調査が終了するまで閉会中もなお調査を行うことができる。  七 調査経費   本調査に要する経費は、百二十万円以内とする。  以上であります。  最後に、今回もこの動議に反対の立場からの討論の通告はなされておりません。また無言のままにこの動議を葬り去ろうとしているのでしょうか。確かに横山、菊谷の両氏は逮捕され、現在は警察、検察の取り調べ段階であり、司直の判断を待たなければなりません。しかしながら、既に警視庁、碑文谷・目黒両署の事情聴取を受けた関係者はこの議場にもたくさんおられます。また、家宅捜索を受けた議員もいるはずです。関係した多くの区民も既に事情を聞かれております。特に議員の場合は、自身の潔白を証明するためにも、進んで本特別委員会の設置に賛成すべきであります。  目黒区議会としての良心と良識に期待し、提案理由の説明を終わります。(拍手) ○宮沢信男議長 ただいまの動議について御質疑はございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。  十二番堀田武士議員。    〔堀田武士議員登壇〕 ○十二番(堀田武士議員) 私は日本共産党目黒区議団を代表して、百条調査委員会設置に賛成の立場から討論を行います。  百条調査委員会には議案調査と事務調査に加えて、世論の焦点になっている事件についてその実情を明らかにする政治調査があります。地方自治法の本来の目的である住民の福祉増進のために、法に基づく適切・適正な行政運営と執行がなされているかということを基本的な視点として、違反した行為や反社会的な行為が明らかになれば、その原因を解明すること。また、この原因を除去するために将来どのような対策を立てるかをも検討するものであり、議会の英知を結集して、責任の追及や原因究明だけではなくて、住民参加はもとより、議会制民主主義の質的向上を目指し、未来志向型の結論を得るということが本来の目的であると考えるものであります。  昨年も同様の百条調査委員会設置の動議が提出され、ことしの第一回定例会に陳情が提出されましたが、まともな議論もなく否決されてきたところであります。百条調査権は議会の本来的な権限の行使に対する手段的及び補助的な機能ではありますが、選挙人及びその他の関係者を議会が出頭させ、証言や関係書類及び記録の提出を請求することができ、宣誓して証人の尋問を行うことができるなど、百条調査権の発動は強制力を伴うものであります。その意味からも、伝家の宝刀を発動するに当たっては、慎重な対応と必要最小限にとどめることが求められるものであります。  しかし、今回の事態を見ると、司法が結論を出すから司法に全面的に任せればよいとか、逮捕されただけで、まだ起訴とか有罪が決まっていないではないか、調査の必要はないなどという理由で委員会の設置を否定するわけにはいかないと考えるものであります。議会がみずからの責任において事実関係を解明し、二度とこうした不祥事を起こさないという目黒区議会の決意と姿勢を区民に示すことこそ重要であり、多くの区民もそのことを強く望んでいることをまず最初に指摘するものであります。  以下、幾つかの問題点を挙げ、調査の必要性について述べます。  その第一は、今月十四日、九八年の区長選挙をめぐり、自民党の区議会議員らが選挙運動の見返りに運動員に現金を手渡したとして、警視庁捜査二課が公職選挙法違反、贈収賄の容疑で横山大区議と元区長室長菊谷信夫氏を容疑者として逮捕し、また現職区議会議員を中心に十カ所の自宅や事務所の強制捜査が行われたこと。さらに翌十五日には午後四時過ぎから二時間半にわたって自民党区議団控室の強制捜査が行われるなど、目黒区議会史上始まって以来のゆゆしき事態が起きたことであります。  こうしたニュースが全国的にマスコミで報道され、目黒区は一体どのようになっているのかという声に、また区民の信頼にこたえるという立場からも、議会として独自に真相究明を行い、その内容を明らかにすることは緊急課題となっているということであります。  第二は、今回の事件に関連する事項については二年前から議会の中で指摘されてきた問題であり、先ほどの緊急質問にも見られますように、区長は全くみずからの責任で調査をせず放置してきたという状況を考えると、議会として独自に対応せざるを得ないということを考えるものであります。  第三は、これまで自民党区議団は議会運営委員会において、公式の見解として右翼幹部の恐喝未遂事件に関連しながら、区長選挙は党支部の機関決定により支援組織を設置し、本田支部長を選対本部長に、そして区議会議員団並びに支部役員が選対委員になり、電話作戦を展開したものであります。この件に係る諸経費に関しては、党支部として政治資金規正法の規定にのっとり、法に照らし適正に処理しており、選挙違反を問われるものでは何もありませんと言明してきたのであります。  しかし、当時の区議団の責任者が買収容疑で逮捕され、現職区議の強制家宅捜索や関係者が任意の事情聴取をされるという事態を見れば、政治資金規正法で適正に処理されたという次元のものではなくて、みずからも言明しているように、藥師寺候補支持を組織的に決定し、組織的に電話作戦を行ったこと。さらにこれに参加した者に対する行動費及び報酬として現金を支払っていたということが買収容疑として問われている点から見ても、調査の必要性は明らかであります。  第四は、今回の事件で横山議員と同時に逮捕された勾留中の元区長室長菊谷氏についてであります。長年目黒区の幹部として、また区長室長として、あるいは区長の代理として広く区民の中であいさつや陳情を受けるなどのことを職務として行ってきた人物を区長選挙で選挙運動員とすること自体、政治的・道義的責任が問われるのであります。  また、菊谷氏が区の請負業者としての立場にあること、告発の陳述書の写しにあるように、組織的に電話作戦を行うことを決めた会議等に参加していたかのような状況も既に報告されているわけであります。こうした費用の調達はどのようにしたのかなども含めて調査を行う必要があるのであります。  第五は、区長選挙は二十五万区民の暮らし、福祉、教育、環境など、区民に最も身近な政治のあり方と、住民自治の基本にかかわるものでありますが、その選挙戦で不正があったという事態は絶対に許されないことであります。民主主義の根幹にかかわる重大な問題として、二度とこうした事件が起きないようにするためにも、真相の究明は絶対に必要であります。  第六は、暴力団追放宣言を議決している目黒区議会において、選挙違反事件と右翼との関係が指摘される事態についても、宣言の立場から明らかにする必要があります。  以上、幾つかの疑問や問題点を指摘しましたが、関係者が事実関係を議会の場に報告することで、今回の事件の全体像は明らかになると考えます。しかし、今日までその努力がされてこなかったところに深刻でかつ基本的な問題があり、議会が独自に百条調査委員会を設置せざるを得ないと考えるものであります。  この際、今回の選挙違反事件に絡んで明らかになった問題点についても若干申し述べさせていただきます。  右翼幹部による横山区議に対する恐喝未遂事件の公判を私は傍聴してきました。証言に立った横山区議は、自民党区議会議員十四人に対して、一時間当たり千円で電話代を費用弁償で処理したことや、雨宮、高品区議は  「問題がある金だ」と言ったが、「自民党支部の決定だ」と言って配分したこと。さらに九八年十一月十日には三十万円を今井礼子元区議に渡したと、日にちまで詳細にわたって事実を明らかにしています。また、今井前区議も法廷で、電話作戦の経費は横山区議から三十万円を受け取り、十四人の区議に現金を封筒に入れて、何時間何分という明細まで書いたメモも同封したと、このことを証言しています。検察側証人として法廷に立った他の現職区議会議員もだれ一人として現金を受け取ったことを拒否する者もなく、電話作戦を否定する者もなく、電話作戦に参加し、現金を今井前区議から受け取った事実を証言しているのであります。今回の選挙違反については、このような公判の場で、違反行為と言われるような事実関係すべてを裏づける証言が繰り返し行われたことが特徴であります。  さらに、ことしの三月二日の本区議会の一般質問において、横山区議は右翼幹部による恐喝未遂事件の経過を述べながら、委員会規則に反する個人の問題まで取り上げて発言を行い、地方自治法第百三十三条の規定による処分の対象となるかどうか、現在、議会運営委員会において継続審議中となっております。横山区議は、みずからは不穏当な発言であったとして謝罪し、質問に出ていた氏名及び金額など一部分の議事録の削除の申し立てを行いました。本人が深く反省しているのかと受けとめていたのですが、実はそうではないことが明らかになりました。
     昨年十二月、東京地裁で恐喝未遂事件で懲役二年の実刑判決が下された右翼幹部が、これを不服として東京高裁に控訴し、その第一回公判が四月十八日に開かれました。公判の直前に右翼側の弁護士と横山区議側の弁護士との間において和解が成立して、和解承諾書と和解金一千万円の内金として百万円の領収書、右翼団体からの減刑を求める嘆願書及び横山区議から右翼幹部の減刑を求める嘆願書が提出されました。同時に、横山区議の一般質問の議事録の写しが提出されましたが、これはその必要はないと否定されました。関係者の話によると、横山区議の一般質問の全文を裁判所に提出し、右翼幹部も被害者であったかのような弁明に協力するために出されたもののようでありますが、このような行動があの反省のもとでとられたのか、信じがたいものでありました。  右翼からの脅迫に対して現金で解決を行おうとして、現金五百万円を仲介の小山敏雄自民党都議会議員に渡したこと、右翼幹部に恐喝されたといって被害届を警察に提出しながら、右翼に実刑判決が下されると一転して右翼幹部の刑を軽くしてほしいという嘆願書を提出し、ましてや現金一千万円の和解金を受け取るという行為は、議員としては絶対に許されることはできません。こうした一連の疑惑に対しては、百条調査委員会の設置いかんにかかわらず、区長はみずから調査を行い、その結果を議会や区民に明らかにする責任があることをこの際指摘しておきます。  区長は公明正大な選挙であったと言っていますが、買収容疑として選挙支援団体の自民党区議と元区長室長が逮捕され、区役所四階の自民党控室が強制捜査を受けるという状況から見ても、目黒区政始まって以来の汚点を残したという深刻な事実をぬぐい去ることはできません。目黒区民が期待する区民に開かれた区政、区民本位で民主的かつ公正な区政を実現するためにも、区議会が率先して真相を解明し、防止策を立てようではありませんか。そのためにも、公正な選挙の実現を目指して議員としての行動をみずから正し、区民の信頼を回復するために百条調査委員会の設置の動議にすべての議員が賛成し、ともに清潔な政治を実現するために努力されることを呼びかけて、賛成討論を終わります。(拍手) ○宮沢信男議長 堀田武士議員の討論を終わります。  次に、五番須藤甚一郎議員。    〔須藤甚一郎議員登壇〕 ○五番(須藤甚一郎議員) 須藤です。百条委員会設置に大賛成だという立場で討論します。  目黒区政、目黒区議会は昭和七年に区制がしかれて、ことしで七十年目になるわけです。今、最大の危機を迎えているんだと言っていいんじゃないでしょうか。御存じのとおり、区長選で藥師寺陣営の大幹部、大物と言っていいんでしょう、自民党の横山大議員と菊谷信夫元区長室長の二人が公職選挙法違反で逮捕されたと。今こそ地方自治法第百条で定められている議会独自の調査権を発揮して、藥師寺区長選にまつわる不正疑惑を徹底的に解明するのが、目黒区議会が真っ先にやらなければならないことと言っていいんじゃないでしょうか。逮捕したのだから、警察・検察が捜査し、その結果起訴されれば裁判になる。公選法違反の連座制が適用されれば、藥師寺区長は失職、早い話が首が飛ぶと、そういう危機的な状態にあるわけです。調査を司法にだけ任せていてよいわけがないと。  既に自民党区議及び前区議十数人が何回も事情聴取を受け、逮捕された横山議員の場合には何と十七回。「いやいや、たしか十八回と言っていたよ、本人は」というような話があるぐらい事情聴取を受け、そのほか何人も家宅捜索──ガサ入れを受けているという。それだけじゃなく、ついさっき、つい今し方です。委員長の選任で、僕とのやりとりで、自民党の区議は供述書に署名捺印したことを明かしたんです。ですから、その人はつい先日、僕との私的なやりとりのときに「次に逮捕されるのはおれかもしれないよ」と。「何で」と言ったら、「おれ、書類にサインして提出しているからね」ということを言ったんで、選任のときにそのことを確認して、そうしたらば、署名捺印したのは供述書だというようなのも、今さっきです。そんな話も出てきている。  区長選の不正をネタに発生した恐喝未遂事件で、横山議員ほか現職区議二名、前区議の方も証言して、金銭授受を認めているわけです、電話作戦による。このことからも違法性は十分にあるんだと。僕はさっきの緊急質問でも言いましたように、一審では十一回、この間の控訴審でも二回、全部傍聴しました。特に一審の十一回に関しては、金銭授受、電話作戦の内容というのがつぶさに明らかにされ、こんなことってあるんだろうかと。平然と罪の意識がなく証言するわけですから。一体どうなっているんだというふうに思ったわけです。  それだけじゃなく、この間の高等裁判所の判決公判では被告の弁護人が──これは横山議員逮捕の翌々日の判決公判でしたから。逮捕されたということで、横山議員が五百万円を都議会議員経由で政治団体幹部に渡そうとしたのは、一審での証言では街宣をかけられて家族に迷惑がかからないようにという理由などを挙げていたけれども、公職選挙法違反で逮捕されたということは、この不正をネタに恐喝未遂事件が起きたんですから、それを隠そうとしたのではないかと。再度、横山議員を証人としてこの法廷に呼びたいという申請をしたんです。検事は「その必要なし」と言いました。三人の高等裁判所の裁判官が暫時休憩ということで十分ぐらい審議した結果、その必要なしということだったんだけれども、判決理由を聞くと、一審のことを土台にしていて、逮捕事実の前にどうも判決理由を書いていたと。ちなみにそういう高等裁判所で、この逮捕で事態が急転したんだから、横山容疑者を再証人として喚問したいという話も出ていたわけです。  目黒区議会はこんな危機的状態なのに、会派の自民、連合、公明のいわゆる与党三派、僕はあえて「いわゆる」と言います。これ議院内閣制ならば区長に一票を投じる、国会であれば総理大臣に一票を投じると、自分らが選んでいる。区長は自分らが選んでいるんじゃないんですからね。勝手に与党宣言をしているということで、僕はあえて与党三派と言っていますけれども、その三派はただこの件に関して手をこまねいていていいのかと。いいんですか。(「いいの」と呼ぶ者あり)そんなことでかい声で自慢げに言っていて──ああいうことなんですよ。  それで典型的な例が、逮捕された横山議員が三月議会の冒頭でした一般質問に対して、増田議員が地方自治法第百三十二条及び第百三十三条による処分要求をした問題があるわけです。横山議員は御存じのように、区長選の不正をネタに恐喝未遂事件のことに触れて、一般質問には全くなじまない自己弁護、増田議員を初め都議会議員及び前議員、民間人の方を誹謗中傷と。いまだにあの記憶がまだ新しいわけですけれども、裁判で証言さえしなかったことを言いたい放題、それも四十分にわたってしゃべりまくった。そのことに対して増田議員が処分要求を出しているんですが、あれから約三カ月、処分するのかしないのか、議会運営委員会はそのことすら継続、継続で決めていないんです。一体どうしているんだと。  この件で僕は先日の議会運営委員会を傍聴しました。そのとき、鈴木委員長が「発言者の横山議員が司直の手にあるから解明できない」と発言した。ほかの発言もあったけれども、これを聞いて僕はとんでもないことであると。なぜならば、三月議会での横山発言が違反であるのかどうか、それを問題にするわけです。本人が逮捕されて留置場あるいは拘置所に行こうが、発言した事実というのは関係ないことです。そんな単純なことさえ判断できないようでは、目黒区議会は既に死んだも同然、死に体だというふうに区民に言われても言い返せないでしょう。この一件も含めて百条委員会で解明すべきだというふうに僕は思うわけです。  横山逮捕を単に自民党区議団の問題だと言っているのは、いわゆる与党三派の議員に多いんです。言語道断ですよ。議長経験者である横山容疑者は、なおかつ暴力追放宣言というのをたしか平成三年かなんかにやっているんでしょう。そのときの議長をやっていたんでしょう。それで単なる、まあ、同じ会派なら仕方がないと──同じ会派だっておかしい ですよ。国会レベルだったら自分の会派、党から除名する、あるいは事件を起こした人がそこから去っていくというのが通常ですから。そうだ、そうだと大きい声でやじっている人がいますけれども、追及できないのは何かやましいことがおありなんですか。(「ないです」と呼ぶ者あり)ないんならば、百条委員会に大賛成をやってください。(「違う。それは違う」と呼ぶ者あり)何が違うんですか。  目黒区議会はつい先日の千代田生命を約百七十五億円の高額で買ったときも、区長のあざといやり方でチェック機能が全く発揮できなかった。区民への説明は緊急だとか何か言っていましたけど、初めからこういう手法をとったというのは明らかです。それで今回もまた議員から逮捕者が出て、なおかつ区長のみこしを先頭になって担いだ議員と元区長室長でしょう。そして取引関係にある、そういう容疑者が逮捕されて、これまた議会が機能しなかったら、何のための区議会かと。税金を使って議員報酬を払い、なおかつ政務調査費まで払って、中には海外視察まで行って海外の様子まで見てきている人もいるんでしょう。海外でこんな地方自治やっていますか。区民にばかにされ、信頼を失うだけですよ。選挙で一票投じてやったら、後はのほほんとしているんだろうというふうに思われるだけですよ、何もしなければ。  昨年の六月に続いて二回目の正式な百条委員会設置の提案動議です。今度こそこの百条委員会を設置して、この目黒区議会及び目黒区政、この建物、暗雲立ち込める、きょうの天気みたいなもんです。きょうの天気よりももっと真っ暗、これを晴らそうじゃないですか。  という以上の理由で僕は賛成いたします。以上。(拍手) ○宮沢信男議長 須藤甚一郎議員の討論を終わります。  以上で討論を終わります。  お諮りいたします。本件は直ちに採決に入りたいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 御異議なしと認めます。  この採決は起立によって行います。本動議のとおり決するに御賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○宮沢信男議長 起立少数と認めます。御着席願います。よって、本動議は否決されました。    〔「緊急動議」と呼ぶ者あり〕 ○宮沢信男議長 八番佐久間やす子議員。 ○八番(佐久間やす子議員) 私はこの場で、横山大議員に対する辞職勧告を決議することを緊急動議として提出いたします。  横山議員は五月十四日にかねてより指摘されていた公職選挙法違反の疑いで現在勾留中であり、これを受けて私は五月十六日に今議会での辞職勧告決議を動議として提出し、五月十八日、同決議案を提出いたしましたが、二十二日の議会運営委員会で、起訴あるいは有罪の確定を待たずに辞職勧告を議題とすることはいかがなものかという意見が趨勢を占め、あらかじめ動議として取り扱うことは認められなかったとの報告を受けております。しかし私は、この件に関しては今に至るまでの二年間の経緯を踏まえ、現時点においても十分、横山議員の議員としての責任と適性とを問うに尚早ではないと判断し、あえてここに緊急動議として提案するものです。  なお、これに対し増田議員、坂本議員、須藤議員、そして共産党議員が賛同し、議会運営委員会で動議として認められた場合には、同動議に対して賛成意見を表明する意向をあらかじめ伺っていたことをあわせて申し述べます。  決議案の内容は以下のとおりです。   横山大議員の辞職勧告に関する決議案  平成十三年五月十四日、横山大議員が菊谷信夫元区長室長とともに公職選挙法違反の疑いで逮捕されました。今後の経緯は現時点では見きわめはつかないものの、これまでに既に議会及び右翼団体幹部による恐喝未遂事件の公判や報道等を通して明らかになった事実を総合して判断するに、横山議員の法とモラルの逸脱は許容の限度を超えていると断ぜざるを得ません。  さきの区長選挙中の電話作戦における現金の配分や、右翼の恐喝に対して一度は金銭による解決を図ろうとし、さらに有罪判決を受けた右翼の犯罪に対し一千万円の金銭を受け取ることを条件に被告の減刑を嘆願するなど、反社会的行為と言わざるを得ません。もはや議員としての政治的・道義的責任は免れず、区議会にとどまることは区民感情からいっても許されることではありません。  よって、目黒区議会は議会の名誉を守り、議会の刷新浄化への道義的責任に基づき、横山議員に対して議員辞職を勧告するものです。  以上、決議する。    平成十三年五月二十四日               目黒区議会 というものです。  須藤議員から簡潔な文面でこの決議への同意意見を得ておりますので、あわせてここで述べさせていただきます。  一つ、逮捕されて起訴前とはいえ、恐喝未遂裁判の場で、電話作戦で三十万円を山分けした証言を平然としており、違法性は明らか。  二つ、目黒区が暴力追放宣言したときの議長だったのに、五百万円を渡して金銭解決を図ろうとした。自民党区議団は金銭解決をしないと申し合わせていたのに。  三、一審判決後に被告から一千万円をもらって示談に応じ、減刑嘆願までした。罪を憎んで人を憎まずの人道的理由なら、一千万円なんかもらうべきじゃない。  以上の理由から横山議員は辞職すべし。  以上。  思えば、さきの区長選挙にかかわる公職選挙法違反の疑惑が九九年六月の議会で指摘されて以来、ここ二年間というもの、議会では疑惑隠しとでも言うべき議事進行によって攻防が繰り返されるという、議会としての異常事態が続いてまいりました。疑惑隠しの画策と関係者間の確執が恐喝行為という違法行為を誘発し、議会での追及を受けて、ついには横山議員みずからが告訴する事態に至りました。しかし、この恐喝未遂事件の公判において、横山議員が一たんは右翼幹部の恫喝に驚愕、独断で五百万円を間接的に渡すことでもみ消しをしようとした事実、そしてそれが不調に帰した結果の告訴であったことが明らかになっております。  また、この公判における横山議員、栗山議員、長谷川議員、今井元区議会議員の証言により、電話作戦に対しての報酬が関係議員に配られていることも明らかになっています。そして、自民党区議団内部において、当時の幹事長であり、金銭の流れと扱いに采配を振るった横山議員の責任はとりわけ重大です。そればかりか、何とさきの控訴審の冒頭で明らかにされたのは、横山議員みずからが告訴し、懲役二年の一審判決を受けた被告に対して減刑嘆願書を提出していたという事実でした。その見返りとみなされる一千万円という多額の金額が横山議員側に提示され、示談に応じるという、ここでも全く不可解な事実経緯のあることが明らかになっております。このようなすべて金という横山議員の感覚の麻痺と…… ○宮沢信男議長 佐久間議員に申し上げます。簡潔にお願いします。 ○八番(佐久間やす子議員) 反社会性はあきれるばかりです。公共の意識、社会的正義の意識がまるで感じられません。  私たちはむしろ現目黒区議会の内実という壁に阻まれて、明らかに不正があるという事態に対して手を下すこともできず、二年間を労することとなりました。責任は横山議員のみではなく、議会運営の主流派の責任はもちろんのこと、先ほどの区長の緊急質問におけるように、区長及び区長サイドの責任もあることはもちろんですが、今までに述べた横山議員の重大なる責任と区議会議員としての逸脱に対し、直ちに議員辞職勧告決議を行うべきこと、議会への信頼回復と議会運営の正常化に向けた責任を負うべきものとし、緊急動議提出の理由といたします。  目黒区議会に対する区民の信頼を取り戻すための皆さん方の決意を求めるものです。 ○宮沢信男議長 ただいま八番佐久間やす子議員から、横山大議員の辞職勧告に関する決議の動議が提出されました。  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。  お諮りいたします。この際、本動議を日程に追加し、議題とすることに賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○宮沢信男議長 起立少数と認めます。御着席願います。よって、本動議を日程に追加し、議題とすることは否決されました。   ◎区長のあいさつ ○宮沢信男議長 次に、藥師寺区長から発言の申し出がありますので、これを許します。    〔藥師寺克一区長登壇〕 ○藥師寺克一区長 議員の皆様方におかれましては、新しく議会の人事が決定されましたので、お許しをいただきまして一言ごあいさつを申し上げます。  三月の第一回定例会では、二十一世紀の幕あけを迎え、区民の期待に十分こたえ得る自立と飛躍の区政の実現に向けた数多くの議案を御熱心に審議いただき、御議決いただきました。心より御礼を申し上げます。  さて、この一年を顧みますと、区議会におかれましては、宮沢議長、清水副議長の的確な御判断と細心の配慮のもと、円滑な議会運営を通じ、区政の推進に多大な御指導、御鞭撻をいただきました。ここに改めて心より敬意を表し、感謝申し上げる次第でございます。  また、議会運営委員会、常任委員会、特別委員会の各正副委員長並びに委員の皆様におかれましては、この一年間、新たな長期計画の策定を初め、都立大学跡地複合施設建設や大規模公園の整備、さらには新庁舎用地の取得など数多くの重要課題に対しまして、それぞれのお立場から絶えず御熱心に御審議いただき、区政は着実にその歩みを進めることができました。皆様の御尽力に対しまして改めて深く感謝申し上げる次第でございます。  さらに、木村前監査委員におかれましては、監査制度に対する区民の大きな期待が寄せられる中、御就任以来、厳正な財務監査を通じ、適時適切な御指導、御助言をいただきましたことを厚く御礼申し上げます。  本日、新しい議会の人事が決定されましたが、私どもといたしましても、これからの区政運営に当たりましては、いまだ景気回復が不透明という厳しい社会経済状況の中、区民に身近な基礎的自治体として区政に寄せる区民の大きな期待にこたえられるよう、これまでの御指導、御指摘を十分に踏まえ、行財政改革に取り組むとともに、より一層の簡素で効率的な区政運営に努めてまいります。  ここに宮沢議長並びに新たに御就任されました下岡副議長におかれましては、目黒区議会のよき伝統のもと、円滑な議会運営のかなめとしての御活躍を期待申し上げ、区政発展のためにお力添えをいただきますようお願い申し上げます。また、議会運営委員会初め常任委員会、特別委員会の各正副委員長を初め各委員の皆様、そして新監査委員として御就任いただくことになりました石橋議員、つづき議員におかれましては、前任者同様よろしく御指導のほどお願い申し上げます。  今後も思いやりとわかりやすい区政を基本に据え、真の豊かさを実感できる生活都市目黒の実現に向けて全力を傾けてまいる所存でございますので、より一層の御指導、御協力をお願い申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。 ○宮沢信男議長 以上で全日程を議了いたしました。  会議を閉じます。  これをもって平成十三年第二回目黒区議会臨時会を閉会いたします。    〇午後九時十九分閉会                署 名 議 員
                      議 長 宮 沢 信 男                   議 員 堀 田 武 士                   議 員 俵   一 郎...