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2021-03-17 令和3年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 名簿
2021-03-17 令和3年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 本文

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  1. 江東区議会 2021-03-17
    2021-03-17 令和3年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 本文


    取得元: 江東区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1               午前 9時59分 開会     ◎開会の宣告 ◯委員長  おはようございます。ただいまから、清掃港湾臨海部対策特別委員会を開会いたします。  なお本日は、都議会の都合上、東京都の理事者が出席できないため、3月26日に改めて本委員会を開催し、その際に、東京都から報告を受けたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  これより委員会審査に入りたいと思いますが、ここで本日の委員会の進行について申し上げます。  新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、理事者からの説明及び答弁につきましては、簡潔に行うことにより、会議時間の短縮化に努めていただきますよう、よろしくお願いいたします。  また、委員各位におかれましても、特段の御配慮をいただきますよう、よろしくお願いいたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題1 2陳情第7号 東京都が江東区にカジノを誘致することに反対する                陳情(継) 2 ◯委員長  それでは初めに、陳情審査に入ります。議題1「2陳情第7号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 3 ◯港湾臨海部対策担当課長  2陳情第7号について御説明申し上げます。  IRについて、国は昨年12月18日に基本方針を決定し、あわせて、IR区域整備計画認定申請期間を、令和4年4月28日までとすることを決定いたしました。  一方、IR認定の申請主体となり得る東京都は、IRについて、メリットデメリットの両面について総合的に検討している状況は変わっておりません。本区といたしましては、引き続き、都の動向を注視してまいります。  以上でございます。 4 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 5 ◯大嵩崎かおり委員  今、御説明があったように、政府は2020年12月18日にIR基本方針を正式に決定したということであります。  この基本方針について、改めて伺いたいと思うんですけれども、今回、新しく何が追加をされたのかということと、それから、なぜその追加が行われたのかということについて、御説明をいただきたいと思います。 6 ◯港湾臨海部対策担当課長  基本方針の決定に当たっての主な変更点といたしましては、まず、ギャンブル依存症対策、また、事業者との接触ルール、それとコロナ対策、こういった部分について追加がなされまして、正式に決定されたというところでございます。
     こちらについては、現在の状況に鑑みて、適宜、状況を踏まえた変更がなされたものと認識しております。  以上でございます。 7 ◯大嵩崎かおり委員  状況を踏まえて、適宜、見直しを行っているということで、具体的にその理由、状況についての説明はなかったわけですけれども、基本方針では、ギャンブル依存症や、事業者との接触のルールや、感染症対策ということが新たに追加をされたということでした。  もう御承知のように、元自民党国会議員の秋元司氏が贈収賄事件で逮捕、起訴されるということを受けて、公務員とIR事業者接触ルールに関する項目が設定をされると。東京都でも、職員とIR事業者との複数回にわたる接触が行われていましたけれども、議事録さえ明らかにされていないという状況がありました。  それから、感染症対策については、今のコロナ感染の状況を踏まえての追加ということになりますけれども、あとギャンブル依存症については、かねてからカジノが開設をされれば、さらにギャンブル依存症患者が増大をするということが懸念をされているということだと思います。  今、申請期間が、2021年10月1日から2022年4月28日までということで、決定をしたということなんですけれども。今、東京都については、引き続きメリットデメリットの両面を総合的に検討していくという姿勢に変化はないというふうに、小池知事コメントをされているわけですけれども、他の自治体の状況については、どのようになっているのでしょうか。 8 ◯港湾臨海部対策担当課長  他の自治体、いわゆるIRの誘致を表明している自治体としては、横浜、大阪、長崎、和歌山の4自治体が表明をしております。その中で、例えば、横浜におきましては、12月の基本方針の決定を受けまして、自治体としての方針になります法定の実施方針、こちらのほうを1月に策定したというような状況でございます。  以上でございます。 9 ◯大嵩崎かおり委員  私がつかんでいるところによりますと、横浜は2月15日に1社が資格審査を通過したそうであります。この資格審査の受け付けについては、2月5日から5月17日ということであります。横浜では、これまで参加意向を示していたラスベガス・サンズと、ウィン・リゾーツが撤退をすると。コロナでそれどころじゃないというような状況もあって撤退と聞いていますし、横浜では以前から、市民から強い反対の声が上がっております。  大阪のほうは、2月14日に事業者を公募して、参加は、MGMリゾーツ・インターナショナル・オリックス、1社のみだったと聞いております。  それから長崎は、参加登録をしていた5事業者、全てが資格審査を通過したことを公表しております。1次審査の結果の公表が3月中旬と聞いていますから、もう行われたのかどうか、ちょっとそこまでは確認しておりませんけれども、2次受け付けは6月ということで、長崎が一番進んでいるような感じを受けるんですけれども、事業者選定は、今年の夏頃を予定しているという状況のようであります。  しかし、いずれの自治体でも、やはり市民からは強い反対の声も上がっているという状況だと思います。基本方針で追加された項目というのは、やはり事業者等の接触のルールにしましても、ギャンブル依存症にしても、本当に懸念される項目ばかりだと思うんですね。だからこそ、政府のほうもこれを追加せざるを得なかったと思います。  先ほど、申し上げましたとおり、小池知事は、はっきりと態度を表明していないんですけれども、しかしこの間に着々と調査を行ってきました。今年度は、コロナの感染拡大の影響もあって、事業費の執行はできなかったと聞いておりますけれども、来年度の予算については、どのようになっているかつかんでいますか。伺います。 10 ◯港湾臨海部対策担当課長  東京都における来年度のIRに関連する予算についてでございますが、来年度も、引き続きメリットデメリットの両面の総合的な検討を行うため、調査費を計上していると聞いております。  以上でございます。 11 ◯委員長  大嵩崎委員陳情審査ですので、おまとめください。 12 ◯大嵩崎かおり委員  来年度も、予算についてはしっかりと計上しているということで、私はメリットデメリットがあって、総合的に検討していくと言いながら、やはり小池知事は、カジノ誘致を行うつもりなのだなと思います。そんなお金があるのであれば、やはり今、コロナ対策に回すべきだと思いますし、カジノ誘致そのものも、きっぱりと中止を求めたいと思います。  以上です。 13 ◯委員長  ほかにございませんか。よろしいですか。  それでは、本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 14 ◯委員長  御異議がございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項1 東京二十三区清掃一部事務組合基本計画実施計画について     ◎報告事項2 東京二十三区清掃一部事務組合一般廃棄物処理基本計画につ            いて     ◎報告事項3 東京二十三区清掃一部事務組合財政見通しについて 15 ◯委員長  続きまして、報告事項に入ります。  これから聴取いたします、報告事項1「東京二十三区清掃一部事務組合基本計画実施計画について」、報告事項2「東京二十三区清掃一部事務組合一般廃棄物処理基本計画について」及び、報告事項3「東京二十三区清掃一部事務組合財政見通しについて」の3件につきましては、ともに関連する報告でありますので、これを一括議題といたします。  本件につきまして、東京二十三区清掃一部事務組合の職員が見えておりますので、これより入室いただきます。          (東京二十三区清掃一部事務組合職員入室) 16 ◯委員長  それでは、東京二十三区清掃一部事務組合の職員の方から、出席者の御紹介をお願いいたします。 17 ◯清掃一組・総務部長  東京二十三区清掃一部事務組合総務部長の中尾でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  職員紹介に先立ちまして、一言、御挨拶をさせていただきます。  江東区議会の皆様におかれましては、日頃から東京二十三区清掃一部事務組合事業執行につきまして、御理解、御協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。  本日は、当組合の基本計画実施計画一般廃棄物処理基本計画財政見通しの3件を御報告申し上げます。  一般廃棄物処理基本計画につきましては、昨年10月の本委員会で原案を御報告し、その後、パブリックコメントを経まして、本年2月に改定をしたものでございます。また、10月の本委員会におきまして、委員長、また他の委員の方から一般廃棄物処理基本計画上位計画であります、経営計画と今後の財政の見通しについても示すようにという御要望をいただいております。  本日は、経営計画期間満了に伴い、本年2月に策定いたしました、基本計画実施計画と、今後3年の財政の見通しをお示しした財政の見通し、この3点を合わせて御報告させていただきます。  これらの計画を着実に推進していくに当たりましては、江東区をはじめ、23区の御理解と御協力が欠かせないものと考えておりますので、今後とも、引き続き御理解、御支援のほど、よろしくお願いを申し上げます。  それでは、出席者の紹介をさせていただきます。       (東京二十三区清掃一部事務組合職員関係理事者紹介) 18 ◯委員長  本件について、東京二十三区清掃一部事務組合の職員の方から、順次報告をお願いいたします。 19 ◯清掃一組・経営改革担当課長  それでは、初めに私のほうから、東京二十三区清掃一部事務組合基本計画実施計画について御報告いたします。資料1-1を御覧ください。  清掃一組では、平成18年1月に、令和2年度までを計画期間とする経営計画及び経営改革プランを策定し、平成26年度には改定を行ってまいりました。このたび、今年度をもちまして計画期間が満了を迎えることから、新たな中長期の総合的な計画として、基本計画実施計画を策定したものでございます。  1、検討経過でございますが、計画の策定検討委員会を4回、検討部会を5回開催してまいりました。2ページに名簿を記載してございます。中ほどのところ、検討部会には、各ブロックから1名ずつ清掃主管課長に御出席いただき、御意見をいただいたものでございます。  3、パブリックコメントを、昨年10月20日から11月18日までの期間に行い、1件、口頭にて恐縮ですが、「一組も資源循環施策に貢献してほしい」という御意見をいただきました。そのほか、区からは主管課長会・部長会を通じて御意見をいただいたところでございます。  続いて、計画の内容ですが、資料1-2として概要版を、1-3として本編をおつけしてございます。本日は、資料1-2の概要版にて御説明いたします。  概要版の1ページを御覧ください。計画の位置づけを、中ほどの図にてお示ししております。基本計画は、基幹的な計画である一般廃棄物処理基本計画財政計画人材育成計画、また、分野別計画等を包括した総合的な計画と位置づけております。図の上、計画期間、令和3年度から令和17年度までの15年間としておりますが、社会・経済情勢等の変化を踏まえまして、必要に応じて見直しを行ってまいります。  2ページ目の上段、社会・経済情勢については、概要版では、新型コロナウイルス感染症を主に記載いたしましたが、本編のほうでは、プラスチックのこと、食品ロス、また、災害等について触れてございます。  その下、今後の財政の見込みでございます。歳出の推移は、今後10年間の財政規模を、一般廃棄物処理基本計画に基づき算出したものでございます。順次、施設整備を行っていくことから、一組全体の歳出総額が1,000億円を超える規模となる見込みでございます。  ページの右側、歳入についてでございます。計画期間における予算の全体像を示すことにつきましても検討を行ってまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響によるごみ搬入量の予測が困難であり、廃棄物処理手数料等の歳入が見通せないことから、ここでは具体的な数字は記載せず、当面は3年ごとの財政計画にてお示しし、本計画については、5年ローリングにしていたところを、必要に応じて、適宜、見直しを行ってまいりたいと思ってございます。  次に3ページには、事業運営の取組として、(1)安全で安定的な中間処理施設の運営、(2)計画的な清掃工場等の整備、(3)最終処分量の削減、(4)熱エネルギーの有効利用、(5)清掃事業国際協力の推進。  行財政運営の取組として、(1)多様な主体との協働体制、(2)民間活力の活用、(3)透明性の高い開かれた組織、(4)事務改善と働き方の意識改革の推進、(5)多様な人材の育成と活用、(6)安定した財政基盤の確立、(7)適切な行政運営と組織体制の整備。  4ページ以降は実施計画でございます。ただいま、申し上げました事業運営行財政運営の取組に挙げた項目を施策として、それを具体的に実施していく個別事業を示したものでございます。事業運営の取組では31の事業、次の5ページ目、行財政運営の取組では39の事業に取り組んでいくというものでございます。これら、個別事業の主要の事業につきましては、右下のところにありますが、PDCAサイクルを活用し、毎年度の目標を定め、その実績と課題を可視化することにより、適切に進行管理を行ってまいります。  最後の裏表紙には、清掃一組の15年後の姿、これまでも取り組んできたところでございますが、一組のあるべき姿を記載してございます。清掃一組は、規約に基づき、区からの拠出金である分担金を主な財源として、中間処理を行っていくというところに変わるものではございません。これまでの経営計画の方向性を保ち、今後も取り組んでいく所存でございます。  本件の説明は以上となります。 20 ◯清掃一組・企画室長  私から、東京二十三区清掃一部事務組合一般廃棄物処理基本計画について御説明をいたします。資料2-1を御覧ください。  昨年10月に当委員会におきまして、この一組の一般廃棄物処理基本計画の原案の御報告をいたしました。その後、区民からいただいたパブリックコメント、各区、東京都及び清掃一組の委員で構成された改定検討委員会の御意見を踏まえ、本年2月に改定をいたしましたので、その御報告をいたします。  パブリックコメントにつきましては、昨年10月20日から11月18日の約1か月間の意見募集期間に、12名の区民の方から44件の御意見をいただきました。主な御意見につきましては、ごみの減量、資源化の推進についての御意見、施設整備計画は、ごみの減量化を見越して策定してほしいとの御意見でございました。パブリックコメントの意見につきましては、資料2-4の「パブリックコメントによる意見募集結果について」をお付けしておりますので、後ほど御覧いただければと思います。  続きまして、昨年10月に御説明をいたしました、原案からの主な変更点を御説明いたします。資料2-2「計画の概要版」こちらの4ページ、5の「最終処分場の延命化」を御覧ください。  昨今の新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりまして、清掃一組及び23区の大幅な歳入の落ち込み等によります、財政状況の悪化が懸念されておることから、一組の歳出の縮減のために、焼却灰の資源化量の計画を原案から変更いたしました。ページ下段の図6、青色の棒グラフが、焼却灰の資源化量の計画でございます。図の一番左、令和3年度でございますが、原案では8万トンでしたが、最終案では、そこから5,000トン減として、7万5,000トンとし、令和4年度につきましても、令和3年度と同量といたしました。そして、令和5年度以降につきましては、計画量を原案より1年後ろにスライドさせた計画といたしました。また、資源化量が変更になったことから、桃色の棒グラフ、最終処分量も併せて変更となります。  概要版での原案からの主な変更点の御説明は以上でございますが、本計画の主となる施設整備計画の変更はございません。新江東清掃工場の令和7年からの延命化工事に変更はございません。  資料2-3の冊子につきましても同様の変更でございますので、後ほど御覧をいただけたらと思っております。  なお、本計画につきましては、2月末にパブリックコメントの実施結果と併せて、一組のホームページにて公表をしております。  本件の説明は以上でございます。 21 ◯清掃一組・財政課長  続きまして、私から清掃一組の財政見通し、令和3年度から令和5年度について、説明をいたします。  本日の説明は、先に説明いたしました基本計画実施計画の中で、歳入の推移については、社会・経済動向等の変化を注視しながら、毎年、財政計画として示していくとしたことに基づくもので、基本計画実施計画に示されるごみ量予測や、施設整備計画といった基幹的な事業計画などを具体的に数値化し、令和2年度補正予算及び、令和3年度当初予算を基に見込んだ後年度の事業費等を含め、令和3年度から令和5年度までの3か年分の予算規模、また特別区分担金等の見込みをお示しするものでございます。  資料の具体的な数字の説明に入る前に、今回の財政見通しの前提条件でございますが、歳入面では、自主財源の一つである廃棄物処理手数料について、新型コロナウイルス感染症感染拡大による外出自粛などの影響によりまして、令和2年度の当初予算額158億円に対しまして、令和2年度はマイナス37億円、令和3年度はマイナス27億円と、大幅な減収を見込んでおります。これに対しまして見通しでは、令和4年度以降は、令和2年度の規模に持ち直すという想定をしております。  歳出面では、労務単価の上昇や、資材価格の高騰を受け、清掃工場の建て替えや老朽化に伴う整備費等が高止まりする見込みであることから、各清掃工場整備工事等について、工期の延期や規模の縮小、施工計画や仕様の内容に至るまで徹底した業務の見直しを図り、予算規模の縮減に取り組むとしております。  前置きが長くなりましたが、お手元の資料3を御覧ください。  2)財政収支計画について御説明をいたします。  歳出規模Aの行を御覧ください。水色で示した部分でございますが、令和3年度が924億円、令和4年度が1,032億円、令和5年度が903億円と推移していく見込みです。  歳出の特徴といたしまして、1点目、工場等運営費でございます。表の上から2段目の行を御覧ください。令和3年度443億円、令和4年度461億円、令和5年度504億円と推移しております。規模としては、令和4年度、令和5年度と年々増加をしていく推計となっておりますが、これは、令和3年度当初予算におきまして、後年度に先送りした事業等の経費を計上したこと、また、清掃工場の老朽化に起因する工事請負費等の押上げがあることなども、現状、避けがたい事実でございますので、より厳しい優先順位づけを行いながらも、このような経費の増を見込んでいるところでございます。  2点目は、その下の行にあります施設整備費でございます。清掃工場の建設等に要する経費が、令和3年度317億円、令和4年度408億円、令和5年度231億円と推移しております。年度間で経費のばらつきがありますが、これは、23区で発生するごみを確実に処理できる焼却能力の確保が必要であること。また、各区における収集・運搬の効率性等も加味しながらの施設整備計画としているため、平準化することが難しい側面もあり、これが、清掃一組予算の構造的な特徴でもございます。特に令和4年度に関しては、目黒清掃工場の建て替え工事、港清掃工場延命化工事、大田清掃工場第一工場の再稼働工事が最終年を迎えること、また、江戸川清掃工場建て替え工事の進捗に加え、千歳清掃工場延命化工事や、中防不燃・粗大ごみ処理施設の整備工事を開始することによる経費の増を見込んでおります。  続きまして、歳入です。  特定財源Bの行を御覧ください。これは、清掃一組の自主財源と国庫支出金、組合債の発行予定額を合算した額であり、令和3年度432億円、令和4年度544億円、令和5年度374億円と推移しております。  廃棄物処理手数料を中心に見込んだ使用料及び手数料につきましては、令和4年度以降は持ち直す想定ではあるものの、建設事業等の施設整備計画に連動する国庫支出金や組合債の規模については、記載のとおり年度間の変動が大きくなるという特徴がございます。特に令和5年度に関しては、施設整備費が大きく減となるため、それに連動する形で係る特定財源についても、大幅に落ち込む見通しとなっております。  最後に、一般財源A引くBの行を御覧ください。歳出規模Aから特定財源Bを引いた額で、こちらが一般財源として必要な額であり、特別区分担金と、財政調整基金からの繰入金で賄う必要がございます。内訳は記載のとおりで、分担金については390億円、420億円、450億円と、順次増加する計画としております。令和4年度から令和5年度にかけ、歳出規模だけ見れば減となっている中での分担金の増額ではございますが、これは、後ほど御説明する財政調整基金残高を、令和6年度以降も一定額維持していくという必要があること、また現状、既に右肩上がりでもある将来の公債費負担にも目を向け、中長期的な視点で安定的な財政運営を図っていく観点から、段階的な引上げとしているものでございます。  3)分担金等の推移のグラフでは、これまでの予算規模、分担金の額、予算規模に対する分担金の比率を表しております。  資料右側の4)は、組合債残高及び発行額の推移をグラフとして記載しております。今後の推移といたしましては、労務単価の上昇及び資材価格の高騰の影響により、施設整備にかかる経費が高止まる傾向にあることから、それに連動し、組合債残高についても増加していく見込みとなってございます。過去のピークに迫る勢いで残高が膨らみ、今後、平成中期に集中して建設された15の清掃工場が、順次、建て替え等の更新期を迎えることからも、将来的に予算規模以上の借金を抱える可能性がございます。  5)組合債元金償還額の推移は、参考として、今回お示しした組合債が、後年度にどのように影響してくるかを示したもので、国からの融資資金の場合、元金償還については据置き期間がありますので、令和6年度から、順次、元金償還が始まり、公債費負担が高まっていく見込みでございます。  6)は、財政調整基金残高の推移を表したグラフでございます。左側に棒グラフで表しております繰入額、積立額の数値軸を、右側に折れ線グラフで表しております年度末残高の数値軸を記載しております。計画最終年度である令和5年度末の推計値は157億円で、令和元年度末の355億円から見ると、4年間でマイナス200億円の大幅な減となっております。これは、コロナ禍による廃棄物処理手数料等の大幅減収が大きく影響し、その自主財源の落ち込みを、令和2年度から令和3年度、各年100億円を超える繰入金で賄う対応を行ったためです。令和4年度以降は、将来における急激な分担金の増額を回避すること、また、年度途中における突発的な事故等の備えとして、一定程度の基金残高を維持していく見込みを立てており、歳出規模の変動等にも適切に対応していくことを狙いとしております。  最後になりましたが、今後は、平成中期に集中して建設された清掃工場が、順次、建て替え等の更新期を迎えること、また、23区共通の課題であります、最終処分量削減のための焼却灰資源化事業への取組が不可欠であることから、当組合の財政環境は、より厳しい局面を迎えることになります。廃棄物処理手数料や、エネルギー売払い収入といった当組合の自主財源の大幅な増収が見込めない中、区民生活や事業活動から排出されるごみの中間処理を確実に行っていくため、これまで以上に特別区分担金の必要性が高まっております。歳出削減に向けた努力を継続していくことは当然といたしまして、引き続き、江東区さんをはじめとした23区と連携を密に取りながら、柔軟かつ堅実な財政運営を進めてまいります。  清掃一組からの説明は以上でございます。 22 ◯委員長  それでは、本件につきまして、まとめて何かお聞きになりたい点はございますか。 23 ◯山本香代子委員  まず、資料1-2の2ページのところから、ちょっと質問させていただきます。  冒頭、「中長期的な歳入の見通しを立てることは極めて困難」ということでございますが、これを見ると、当然、事業系のごみの大幅な減少によって歳入に大きく影響を及ぼす、そういうふうに書いてあります。これはこのことで、例えば、どう見込んでいるのか。また、区の分担との関係も、ちょっと説明してください。 24 ◯清掃一組・財政課長  まず、事業系ごみの減少についてでございますが、現在、1キロ当たり15円50銭の手数料をいただいているところでございます。本件に関しましては、新型コロナウイルス感染症の拡大によりまして、ごみの量が非常に大きく下がっているというところです。令和3年度の当初予算におきましては、令和2年度当初予算比で、額にして27.5億円、率にして17.4%の減を見込んでいるところでございます。  ただ、計画上、この件につきましては、令和4年度以降はコロナも安定し、事業系のごみ量につきましても、コロナ禍前に戻るという前提で計画を組んでいるというものでございます。  以上でございます。 25 ◯山本香代子委員  今、令和4年度はあれだけれども、それ以降は戻るということなんですけれど、その見込みが合っているかどうかは、ちょっとよく分かりませんけれども、そういった中で財政負担に関しては、昨年の第3回定例会のこの委員会で、私のほうから質問をしたところ、総務部長から答弁いただいたのが、当然、清掃工場の建て替えや、延命化があるから、当然、予算が膨らむ、今後、1,000億円を超える時期も来るというのは確実だと。そういった形で、まさしく令和4年度、1,032億円、これが2ページの歳出の推移に出ているんですけれども、この点のところと、またこのときの答弁の中で、当然、23区の分担金の割合、これでいいますと、総務部長の答弁の中では、何か半分ということで答えているんですけれども、これは当然、令和4年度の1,032億円、つまり1,000億円を超えた場合、本区の影響は、どの程度、増加になるのか。たまたま、令和2年度の一組の予算は925億円余。江東区の分担金は、約17億円でした。当然、一組の自主財源である手数料や売電収入が落ち込んでいると聞いておりますが、その分も区の負担になるのかお尋ねいたします。 26 ◯清掃一組・財政課長  財政規模が1,000億円を超えると、江東区の分担金への影響はという御質問でございます。  こちら、令和4年度の歳出規模1,032億円、分担金総額420億円を例に取りますと、江東区さんの令和4年度の分担金は、単純計算で令和3年度の当初予算比1.4億円の増というふうに見込まれます。区別の分担金につきましては、各区のごみ量比や、廃棄物処理手数料額等により変動いたしますので、参考値ということでお聞きいただければと存じます。  以上でございます。 27 ◯山本香代子委員  どっちにしても負担は多くなるということだと思うんですけれども、ちょっとそこで今度、こちらの資料1-3の5ページなんですけれども、5ページの下、このごみ量の予測なんですけれども、これでいいますと、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている前ではこうだと。前のことが書いてあるんです。ところが、この資料の7ページの中段で、日本経済も令和2年の成長率はマイナス5.8%と予測され、リーマン・ショック後の平成21年のマイナス5.4%を超す景気悪化が見込まれていますとなっていて、元に戻って5ページを見ますと、これは、ごみ量は増えるというふうになっていて、その前の平成21年のときのリーマン・ショック後は下がっているんですね。だから、この言っていることが、財政計画の部分とごみ量の部分が、ちょっと矛盾しているかと思うんですけど、その点どうお考えでしょうか。 28 ◯清掃一組・経営改革担当課長  今、御指摘いただきました、ごみ量予測の部分と、現在のコロナウイルス感染症の経済への影響等々というような記載のところでございます。  ごみ量の予測、5ページの下のグラフにつきましては、これは一般廃棄物処理基本計画を策定する際に立てたごみ量予測でございます。これは、策定の時期的なものというところで、コロナの影響が出る前のごみ量の実績値等々を用いて予測したものというところでございます。これにつきましては、施設整備計画を立てる上で、この時期にごみ量をある程度確定しなければ、進めていけないというような時期であったというところで、このグラフといいますか、ごみ量予測を立てたというところでございます。  したがいまして、こちらのほうの記載でございますけれども、今、お話にもありましたが、コロナウイルス感染症の影響を受ける前ではというような前提をさせていただいてございます。一番最後の行にございますけれども、「今後、コロナウイルス感染症の影響による社会情勢の変化に対応するため」とありますけれども、この辺の見通しが立ったところで、速やかに計画の見直しを行いたいと考えるところでございます。  以上でございます。 29 ◯山本香代子委員  こちらは、とにかくウイルスの影響を受ける前ということなんですけど、この適宜、見直しを行っていくって、これは逆に今でしょうという感じはするのですが。というのは、このごみ量によって、様々な財政の計画の中で費用負担も含めて、やっぱりごみ量って大きな影響がある。また、今の段階では、そういった形の前の数字を使ってこういう形になっていますというんですけれども、今後3年間というのですが、とにかくこの数字を見ると、リーマン・ショックのときを見る限り、当然、その後はごみ量が下がるんですね。令和4年度や令和5年度以降は、回復するようなニュアンスでいると、多分その辺がちょっと甘い気もしますので、少しここら辺をしっかり見込んで、ごみ量に関しては、もう少しより現状に合った形で変えていったほうがいいとは思いますが、これは、今は間に合わないという話ですから今後の問題とは思いますが、その点はいかがでしょうか。もう一回。
    30 ◯清掃一組・経営改革担当課長  御指摘いただきました点を踏まえまして、今後のごみ量の推移については、精査してまいりたいと考えてございますが、1点、5ページの上のグラフは、リーマン・ショック後、ごみが減っているというような御指摘をいただきました。リーマン・ショックは、いわゆる平成20年でございますけれども、この年は、ちょっとその前の平成18年、平成19年の不燃ごみ、オレンジを見ていただくと顕著で分かると思いますが、いわゆるサーマルリサイクルを導入した時期になってございます。いわゆるプラスチックごみが、不燃から可燃になったというようなところがございます。そういったところも、ちょっとごみ量の変化には出てきているのかなとは思っております。そういったところもございまして、ごみ量の推移については、現状とはちょっと違うところもあるというところは、御承知おきいただければと存じます。  以上でございます。 31 ◯徳永雅博委員  どうも、今日もありがとうございます。わざわざお越しいただきまして。一読させていただきまして、何点か、ちょっと質問をさせていただきたいと思います。  まず1点目なんですけど、資料1-3の7ページの、「日本経済も令和2年の成長率はマイナス5.8%」という社会・経済情勢の書き方、記述の仕方なんですけれども、そこに今ありましたように、「リーマン・ショック後の平成21年のマイナス5.4%を超す景気悪化が見込まれています。景気後退による歳入減少、特別定額給付金等の新型コロナウイルス感染症対策経費に加え、依然として好転しない」ここがちょっと気になったんだけど。「依然として好転しない医療・福祉・介護等の財政圧迫要因により」って書いてある、「財政健全化は厳しい見通しとなっています」何かすごく悪者に聞こえるんだけれども、今、コロナのことで、エッセンシャル・ワーカーの人たちが非常に頑張っていただいているということで、いろんな意味で、今は本当に感謝をしているわけでございます。景気の話、経済の話をすると時間がかかるのであれですけれども、この書き方は、すごく限定しているような気がしてしまうので。よくこれで通ったなと思ったんですよ、これを僕は読んでいて。だから、どんな議論をしたんだろうと。ちょっとこの記述は、あまりにも。前半は、リーマン・ショック以上に今回のコロナで経済低迷していると、財政を圧迫するって分かりますよ。でも、その次の健全化の厳しい要因が、医療・福祉・介護等の財政圧迫が要因だと。随分、飛んでいるんじゃないかっていうね。ここがちょっと、どんな議論があったかというのが、どうしても聞きたかったんです。1つ、質問をさせていただきたい。  2つ目は、ちょっと具体的に、26ページのここは、事業運営の取組のところなんですけれどね。「安全で安定的な中間処理施設の運営」の中の5つ目。「災害等の発生時に重要な業務を継続するための、災害に強い情報システムの整備を行っていきます」と、こう書いてある。これは具体的には、38ページの実施計画の中に、データセンターの活用だとか等と書いてあるんですけれども、これをもう少し、大変重要なことだと思うんです。いつ起こるか分からない首都直下型地震を含めて、この焼却能力の維持が本当にできるのか。特に震災のときには、陸路なんていうのは、どういう状況になるか分からないわけです。これから、施設整備計画がずっと入りますよね。ずっと。  そうすると、例えば、今起きたとき、あるいは3年後、あるいは新江東清掃工場をやっているときとか、各工場の整備計画の時期によって、処理能力は違うじゃないですか。そういうことのシミュレーションが、きちんと1つはできているのかなと、今回の計画をするに当たって。具体的に、この年度に起こった場合には、こんな状況になると。施設の整備計画があるわけですから、処理能力って限定されるじゃないですか、ある程度。その辺のことが、ちゃんとできているのかなっていうのが1つと、具体的に災害に強い情報システムの整備っていうのを、具体的な内容をちょっと教えてもらいたいというのが2つ目。  3つ。あと2つありまして、これはちょっと数字的な話なんですけど、焼却余力についての話なのですが、これは、23ページに、令和6年度から令和9年度までは15%の焼却能力があると。さっきの話にもつながるんですけれども、令和7年度からは、新江東工場の延命化が始まり、令和8年度は世田谷の整備、令和9年度は渋谷の延命化と、ずっと続いているわけです。ところが、数字は、焼却余力は15%のままでいっていると。なぜかという、具体的な根拠です。これはさっきの災害のときの計算と同じなんですけれども、その辺のことを教えていただきたい。  4つ目は、これは一廃計画、資料2-3と、基本計画の記述の違いなんですけど、清掃工場のアンバランスについての記述があります。一廃計画の中には、施設整備計画策定の基本的な考え方として、リスクの分散の中に複数炉が1つ、2番目にアンバランスの是正と2つ掲げてある。  ところが、上位計画である基本計画には、リスク分散等とだけ書いてあって、アンバランスの是正についての記述がそこにはないと。基本計画と一廃計画の違い。より具体的にという話かもしれませんけれども、やはりここは基本計画の中にも、せっかくきちんと明確に記述しているわけですから、アンバランスの是正についても記述すべきじゃなかったのかという疑問があるんですけれども、これについてはどうだったか。  この4つの質問に、ちょっとお答えいただけますか。 32 ◯清掃一組・経営改革担当課長  まず1点目、7ページ目の表記のところでございます。「依然として好転しない医療・福祉・介護等の財政圧迫」等というような表記の点についてでございます。  私ども、こちらにつきましては、特に他意があって、実際にエッセンシャル・ワーカーの方々への見方といいますか、そういったところで記載したというような意図はございません。一般的なところといたしまして、医療情勢、高齢者医療等々の財政圧迫、福祉につきましても、やはり貧困が多くなっているというようなところもございますので、生活保護世帯の増加、介護保険財政につきましても、団塊の世代が今後、高齢者になっていく上で、財政圧迫をしていくというような一般的な意味合いとして記載をさせていただいてものでございます。ちょっとその辺のところを、誤解を与えるような記載があったということであれば、おわび申し上げたいところでございますが、特に検討過程の上で、この点について御意見をいただいたところはございませんでした。  2点目でございます。災害に強い情報システムというところで、38ページの一番上の10)データシステムの活用というようなところは、どのようなものなのかというところでございますけれども、これにつきましては、いわゆる庁内の電子システム、パソコン等々を使ったデータにつきましてを、最近、いわゆるクラウドというような言い方をしますけれども、施設内、私どもであれば区政会館の中の、いわゆるハードディスクというようなところに保存しておくのではなくて、また別のところに保存をかけて、例えば、区政会館が極端な話、地震で使えなくなったというようなときにでも、別のところで立ち上げができるようなシステムを組んでいくというような事業でございます。こちらにつきましては、最近、もうほとんどがそのような体制を取っているかと思いますけれども、私どものほうでも、こちらのほうの徹底を進めてまいりたいと考えているところでございます。  それからすみません、1つ飛びますが表記のところ、施設整備計画のところで、資料1-3の23ページ目のところでございます。今、御指摘いただきました文章中で一番最後の4段落目のところ、「安定的な焼却能力の確保、収集・運搬の効率性への配慮、リスク分散等を考慮し」というようなところで、一般廃棄物処理基本計画では、リスク分散の中に、アンバランスというような記載があるので、それも記載したらどうかというようはお話がございました。ちょっと今の御意見の中にもありましたが、私どもは、こちらの基本計画実施計画のほうでは、大きな方針としてこういう考え方を取っているというようなところをお示しさせていただいて、一般廃棄物処理基本計画のほうでは、それを具体的に記載するというようなところで、リスク分散の中に、アンバランスの解消というような形を取らせていただいたところでございます。計画のつくりとして、そのような形を取らせていただいたというところでございます。  私のほうからは以上でございます。 33 ◯清掃一組・計画担当課長  それでは、私のほうから、先ほど、23ページに施設整備計画がございます。その中で、令和6年から令和9年あたりまで、15%の余力が続いているというところの御質問をいただいたところでございます。  令和6年から令和9年あたりに15%になっている理由でございますが、工事の線が緑色の建て替えの線と、延命化工事の黄色の線と両方ございまして、令和7年、令和8年、令和9年あたりは、随分多いのではないかというお話であったかと思ってございますけれども、特に黄色い線の延命化工事に関しましては、1年に1炉ずつ、なおかつ、その1年の中で半年間だけ止めて工事をするというものが、延命化工事でございます。そのため、年間の焼却余力としては、少しは減りますけれども、大きく、建て替えのように減るというところではございませんので、線としては、どちらかというと建て替えのほうが、大きく焼却能力に影響を与えているというところでございます。その結果、ここは、令和6年から15%の余力があるというところでございます。  以上でございます。 34 ◯徳永雅博委員  まず、数字のところから言わせていただくと、15%の話は、今、分かりました。それは、それでしっかりと確保していただきたいと思います。  それから、アンバランスの記述の問題については、方針と具体案と基本計画と一廃とのバランスの違いかな、それも理解できますけれどもね。しかし、より分かりやすくするためには、同じ記述があってもいいんじゃないかと、そういう質問であります。  それから、例の災害のデータ通信の話。災害に強い情報システムの整備については、リスク分散という観点になるんですかね。いざ、事が起きたときには、発災したときに、必ず機能できるようにということは分かるんですけれども、今はもうデジタル革命、要するにICTの利活用とか、AIというのが非常に前面に出ているわけなので、ここにも書いてありますけれども、もう少し、せっかく整備計画でこれだけの炉を整備していく中で、何かありきたりの記述で、物すごく斬新なものが見えないですよ。これだけデジタル化が叫ばれる中で、今の課題はこうで、こういうふうに転換しますという具体的な記述がなかったものですから、あえて質問させていただいたんです。そこはしっかりと、必ずどんな状況でも稼働できるようにしていただきたいと思います。  ただ1点、ちょっと回答がなかったんだけれども、各年度、僕は陸路、災害時、東日本大震災を拝見しても、なかなか物が運べないじゃないですか。陸路が、輸送経路が全然使えないところもありますよね。そういったシミュレーション、いろんなケースが考えられると思うんですけれども、そこは具体的に突っ込んだ議論というのはやっているんですかね。ここには当然、書いてはいないんですけれども、そこは物すごく心配です。そこをちょっともう一回、お聞きしたいですね。  一番最初に戻って、例の現在の経済の状況の背景の問題ですけれども、やっぱりね、この書き方だとちょっと誤解を招くし、健全財政を維持するための要因というのは、たくさんあるわけですよ。行革もあるし。何か、何でこんなことがあんまり指摘がなかったのかなって、不思議でしょうがない。何か、医療・福祉・介護等が財政圧迫って、これだけかなというふうに思えてしょうがないです。誤解してもらいたくないのは、ここに要するに、たくさんの人が働いていて、たくさんのお金が動いているわけですよ。これは、循環型経済からいくと、物すごく重要な仕事なんですよ。  まず、特にもっと対面式で、今、リモートでもできないわけですから。そういう今の状況を特に考えた場合に、この書き方はないだろうというのが、僕の本当に率直な、読んでいて、こんなのでよく通ったなと思いました。その点、議論はなかったというので寂しいなと思いますが。  1点だけ、最後のやつも何か感想があったら、1つお答えいただきたいんですけれど。 35 ◯清掃一組・経営改革担当課長  初めの御質問でございます。災害時の対応というところ、災害時になると、当然のことながら道路は閉鎖されて、なかなか収集・運搬等々、工場に運んでくるというのは困難になるというようなシミュレーションを行っているのかどうかという御質問をいただいたかと思います。  収集・運搬につきましては、各区のほうになりますので、各区のほうで災害廃棄物の処理基本計画というのは、処理計画ですか、をつくられているようなところもあるように聞いてございます。私どもといたしましては、そういった各区と連携いたしまして、災害時の対応を取っていくというところで、現在も23区と合同で災害廃棄物処理についての検討というのは、続けているところでございます。なかなか、何年にどのぐらいの災害が出てきたら、どういうような動きをするというところまでのシミュレーションは、まだ至っていないところでございますけれども、23区と協働して、災害の対応については、検討を続けているというところでございます。  それから最後の点でございます。表記の仕方というところで、誤解を生じてしまうというようなところがあるのではないかというお話をいただきました。私どもといたしましても、当然のことながら、医療・介護等々につきましては、非常に重要な職業であるということは認識してございます。そういった他意はなかったというところは、御理解いただければと存じます。  以上でございます。 36 ◯環境清掃部長  災害に関するお尋ねで補足でございます。  資料1-3の基本計画実施計画の8ページに「災害に関すること」ということで、一応、一組さんのほうでも想定の記載がございます。これについては、もちろん23区と連携で、あと東京都との連携。23区につきましては、現在、災害協定ということで、23区間と、あと収集・運搬の事業者さんと協定を進めている最中でございます。これは暫時、スキルアップと申しますか、各年度で状況を詰めていくということで、協定が始まったばかりという状況でございます。  なお、ごみとし尿につきまして、収集・運搬については、23区協働で行う。各区については、区の計画でそれぞれに行う。ごみを持っていく一組さんについては、それを受け入れていただく。そういった連携の下に進めているという状況でございます。  以上でございます。 37 ◯徳永雅博委員  ありがとうございました。それは、これからまだまだ議論を続けていかれると思いますので、しっかりと細かい点を詰めていっていただければと思います。  最後に1点だけ指摘したいんですけれども、30ページのコラム、「持続可能な社会に向けて」の記述のところで、最後から5番目、「一方、我が国では」っていう記述というのが、この時点ではしょうがなかったんだろうけれども、国の動向というのは、随分今は変わっていますので、このコラムを載せることが「我が国では」という内容については、ちょっと昔の内容になるのではないかという気がして。今、これは感想ですよ。これぐらいは、差し替えてもいいんじゃないかという感じはしました。  以上、感想だけ言っておきます。 38 ◯石川邦夫委員  私のほうから何点か伺わせていただきます。  1つ目は、不適正搬入防止対策。昨年11月、有明工場で水銀混入ごみ、こうしたものがあって、工場の稼働が止まったと聞いております。パブリックコメントの中ではですね、こうした不適正搬入防止として、こうした場合が起こったときには、東京都や江東区と連携をしていくというのが、パブリックコメントの中にうたってあります。現状として、一組として、こうした連携をどのように行っているのか。  さらには、一組としての取組。こうした防止をどのようにやっていくお考えなのか、まずは伺わせていただきます。  さらには、事業系のごみに関しては、様々な処分等、受入れの禁止などの処分等もしっかり対応していくと、パブリックコメントの中では答弁をしております。これの現実的な対応があったのかどうか、この辺もちょっとお聞きをしたいと思います。  さらに、新江東清掃工場延命化工事でありますけれども、先ほど、徳永委員の中で延命化に関しては、1年に1炉ずつ、それから新江東清掃工場に関しては3炉ありますから、1年間に1炉ずつ行っていく計画なのかなと思っておりますが、もともと定期的な、定期点検などでの炉の停止も現状としてはあると思います。この辺の稼働、先ほど言った、半年ぐらいで工事が終わればということがありましたけれども、新江東清掃工場延命化工事の内容に関しては、どのように考えているのか。  さらに、事業系のごみですけれども、多く新江東清掃工場が受け入れていると思います。この辺に関しては、どう対応していくのか伺わせていただきます。  あと最後、ちょっと財政面でありますけれども、前回の清掃港湾の委員会の中でも出ておりました、世田谷区の清掃工場の件であります。前回の基本計画の改定のときには、実はこの世田谷の工場の改築工事は出ておりませんでした。  今回の計画に、初めて乗ってきた形になっております。非常に、やっぱりこうした建て替えに関しては、多くの歳出が、予算がかかるわけでありまして、先ほどもありました財政面での歳入が非常に厳しい中で、財政面で歳出せざるを得ない部分もあったと思いますが、前回のときにも話をした現状、世田谷工場のごみ量の焼却量、150トン掛ける2の2炉が、今回の計画では、300トンの2炉という形で増設となっております。前回も、様々な懸念を江東区として持っておりますが、この世田谷工場の改築工事における予算、これはどのくらい見込んでいるのか。  さらには、150トンの2炉の場合よりも、300トンの2炉になった場合の予算は、どれぐらい増えていくのか。それの試算はしているのかどうか、ちょっと確認をさせていただきます。 39 ◯清掃一組・企画室長  それでは、1つ目の御質問でございます。不適物の混入に対する取組ということで、お答えをさせていただきます。  一組では、非常に大きな問題だと思っております。不適正搬入による清掃工場の停止を防ぐための取組でございますが、まず、業務委託による常時搬入検査を行っております。また、各区と共同で一斉搬入物検査、工場職員が行う独自の搬入物検査をそれぞれ行いまして、トータルで年間、19工場を合わせて400回以上の搬入物検査を行っております。ですので、毎日どこかの工場で搬入物検査を行っているということです。ただ、残念なことに、これまで水銀含有が考えられる製品、物が見つかったという実績はございません。  それから処分のそういったことに対して、業者に対する処分でございますが、過去に1件、処分を行っております。処分の決定でございますけれども、当該の業者に対しまして、継続持込みを15日間、停止を行っております。  1つ目の質問については以上でございます。 40 ◯清掃一組・計画担当課長  私のほうから、新江東工場の延命化工事について、お答えさせていただきたいと思います。  新江東工場の延命化工事は、令和7年から始まるということでございます。内容につきましては、まだ令和7年ということなので、これから詰めていくというところでございます。ただ、停止につきましては、半年程度というところで考えているところでございます。それからそのときに、先ほど申しましたように、半年程度で1炉ということでございますので、若干、搬入に影響があるというところでございますけれども、そのごみにつきましては、周辺の工場のほうに運ばれるというふうに考えてございます。  以上でございます。 41 ◯清掃一組・財政課長  私からは、世田谷清掃工場の建て替え工事に係る財政見込み等についてお答えいたします。  世田谷清掃工場の竣工は、まだ少々先という形になっておりますので、例えば、令和3年度の当初予算におきましては、建て替え事業計画の策定調査委託その他ということで、1億4,000万円程度の予算を計上しているところでございます。今後、全体事業費等々について、詰めていく段取りとなっております。  以上でございます。 42 ◯清掃一組・総務部長  すみません。何点か補足をさせていただきます。  先ほどの水銀の搬入の関係でございますけれども、不適物の搬入等がございましたら、その件に関しては、23区のほうに連絡をいたしまして、そういう搬入がないようにという周知のほうを23区にもお願いしております。また今回、有明工場の関係では、江東区さんのほうに御協力をいただきまして、清掃一組としては、業者さんに立ち入る権利は持っておりませんので、江東区さんのほうで、幾つかの業者さんのところに、一組も一緒に見に行かせていただくというようなことで、御協力をいただいたところでございます。  それと工場建設、世田谷工場300トンから600トンということで、予算の規模はという御質問でございます。  今、財政課長が御説明したように、まだ計画はこれからの段階ですので、厳密に幾らというところは出せませんけれども、最近の事例でいいますと300トン工場、例えば、この15日に竣工いたしましたけれども、光が丘清掃工場がちょうど300トンで、事業費としては、約320億円ほど現在かかっております。  今度、600トン工場ということになりますので、600トンですと、現在、建て替えを行っております目黒清掃工場がちょうど600トンで、こちらのほうが、約540億円ぐらいの建設費となっております。これも、そのときの経済状況によりまして、先ほど申し上げましたように、資材が高騰しておりまして高止まりの状態が続いておりますので、同額ぐらいになるのかという予測もできるところなんですけれども、あとは、工場の地域の地盤等、あるいは、建て替えのときに解体を当然いたしますので、解体がどういうふうにできるかというところで、様々変わってくるところでございます。  今、御紹介した金額については、現在、建て替えを行った同規模の工場ということで、御理解をいただければと思います。  以上でございます。 43 ◯石川邦夫委員  分かりました。まず、不適正搬入防止対策でありますけれども、年間で400回以上、様々な検査をしているということで、その代わり、見つかった例はなしという形でありました。  また、事業系のごみに関しては、処分が過去に1件あったということで、15日間の搬入禁止という形の対応があったということでありますけれども、現状、こうした不適正搬入に関しては、年に何回か、様々な工場で行われて、なかなか一組での取組というのは非常に難しい。また、各区のほうでも様々な周知とかは行ったとしても、どこまで防いでいけるかというのは、非常に難しい問題かなと思っております。  こうした検査に関して、今後、例えば何かこうした水銀、非常に大きな被害に遭うこうしたものに関して、例えば、見つかった場合などは、何か検査員の方たちの奨励とか、簡単に言えば、やってもやってもなかなか当然ないでしょうという感覚の中で、ずっと見つかった例がない形でいくと、対外的には、ささっと見て、これはないから大丈夫というようなところで進んでいくよりも、何か見つかった場合については、懸賞を出しますよとか、そうしたものも対策としては大事かなと思うんですけれども、そうしたのは考えはいかがか。  さらには、処分は過去1件で15日間停止という形ですと、現状としては甘いという、ちょっと認識があります。これは、15日間ぐらい停止になったら、多少はいいやという部分になってくるのではないかと思うので、例えば、大きく1年間禁止とか、こうしたものの対応が取れないのかどうか、この辺をちょっと伺わせていただきます。  また、新江東清掃工場延命化工事ですけれども、中身としては令和7年から、今後やるということで、中身は詰めていくということでありますけれども、現状として、半年で1炉ずつという形になっておりますが、しっかりと中身に関しては、今後も江東区のほうに報告をいただきながら、取り組んでいただければと思います。  あとは財政面、世田谷工場に関して、300トンが600トン。総務部長のほうから答弁いただき、結構、220億円プラスですかね。今の段階で、今後はさらに増えていく可能性も一応あるということで、現在、一組のほうでは、灰溶融のスラグ化に関しては、前回の計画でも廃止になっておりまして、こうした焼却灰をスラグ化していくことが、今は止まっております。様々、歳入面も厳しい。歳出も、今後こうした延命化工事、また建て替え工事が集中していくということで、非常に厳しい状況の中では、この計画の中で見ると、少し資源化のこうしたものに関しては進んでいく方向で、今回の計画では、1年、2年、少し先送りになった部分もありますけれども、現状、行っていく方向でありますが、こうした灰溶融のものがない、これに代わる現実のスラグ化は、この計画の中にも載っているので、その辺のちょっとお考え、また取組、これを少し伺わせていただきます。  さらには、先ほど、検査も委託ということがありました。現在、様々な清掃工場では、民間委託なども行われております。こうした民間委託、具体的には今後の方針、現状としては取り組んでいく方向はうたってあるんですけれども、どこの清掃工場を現状としては民間委託をしていく予定なのか、この辺も併せて伺わせていただきます。 44 ◯清掃一組・企画室長  それでは、最初の御質問からお答えさせていただきます。  懸賞というお話がございましたが、搬入物検査でございますが、水銀だけを見つけるわけではございません。長尺物とか、焼却炉の焼却の性能に影響があるものを見つけるということで、十分成果が上がっております。布団ですとかマットレスとか、そういったものは、やはり見つかっております。そういったことで、十分、係の者、担当の業者ですけれども、かなり積極的にモチベーションも上がって進んでやっていただいておりますので、効果は上がっているかと思っておりますので、懸賞といったところまでは、まだ考えていないということでございます。  それから、処分については、ちょっと甘いのではないかというお話がございました。これ実は、当初、30日間の処分でございました。ただ、そのうちその中で、搬入状況の改善の確認ができたということから、30日から約半分の15日に変更になったという処分になっております。ですので、当初としては30日という厳しい処分を行ったということでございます。ただ、業者も小さい業者でございますので、なかなか厳しい処分というのは難しいかなと思っております。  以上でございます。 45 ◯清掃一組・計画担当課長  最終処分量の延命化・資源化のお話でございます。  資源化量につきましては、原案から多少、1年間、後ろ倒しになったというところで、非常に一組としても、苦渋の決断でございましたが、今後につきましては23区の財政状況を見ながら、資源化につきましては増量をしていきたいという考えがございます。今後とも資源化につきましては、最終処分量延命化のために、頑張っていきたいと考えてございます。  以上でございます。 46 ◯清掃一組・経営改革担当課長  私のほうからは、委託についてお答えさせていただきます。  資料1-3の基本計画実施計画の14ページのところに、委託の状況ということで記載をさせていただいてございます。私ども、前経営計画に基づきましてアウトソーシング、委託というものを進めてまいりました。  1つの目標といたしましては、平成17年度定数比で3割程度の幅で委託を進めるというところで、現状、約28%減というところで、一つの到達点に達しているのかなと考えているところでございます。委託につきましては、反面、直営の現場の職場が減るというような面もございます。私ども、清掃工場を管理運営していくに当たりまして、やはり現場で身につける技術力というものも必要でございますので、そういったところを加味しながら、今後について委託の範囲を、また検討してまいりたいと考えているところでございます。ちょっと委託を、具体的にどこを何年にというようなところというのは、ある程度のもくろみはあるとしても、ちょっとなかなか公にすることはできないというところがございますのであれですが、1つの到達点というのをお話しさせていただきました。現状はそういったようなところでございますけれども、今後も引き続き適切な委託の範囲というところを検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 47 ◯石川邦夫委員  分かりました。不適正搬入防止に関しては、30日の重い処分であったのを、様々な訂正が見られたということでありました。  現状としては、先ほど申したとおり、水銀などの重要的な諸事業と工場が、ちょっとした修理で終わるものではなく、結構下手すると長期にわたって炉が停止をせざるを得ない可能性もあるのを考えていくと、今後もぜひ力を入れて取り組んでいただきたいと思います。  また、埋立地の延命化の資源化でありますけれども、頑張っていくのは承知の上で、先ほど言った灰溶融、スラグ化のこうしたものが、今、現実できない形で、具体的に一組としては、どう考えているんですかという、ちょっと質問をしたつもりでありました。頑張っていくのは、先ほどもやっていきますというのは聞いているので、具体的なもの、取組としてはあるのかどうか、そこだけちょっと伺わせていただきます。  また、アウトソーシングに関しては、先ほどもなかなか公表はできないということでありましたけれども、現状、清掃工場の職員の方を様々見ていくと、50歳代が多いということで、10年後ぐらいには、結構定年の方が非常に増えていくと。ただ、若い方も非常に多くはなってきている状況であります。アウトソーシングに関しては、様々、民間の活力のこうしたものに関しては、非常に様々進んできているものもありますので、ぜひ連携を取りながら、アウトソーシングありきではありませんけれども、そうしたところを今後もしっかりと検討していただきたいと思います。  ちょっと質問としては、1点だけよろしくお願いします。 48 ◯清掃一組・計画担当課長  失礼いたしました。灰溶融のスラグ化でございます。灰溶融に関しましては、一組の清掃工場の6工場に併設されている溶融炉、失礼いたしました。 49 ◯委員長  答弁者は代わりますか。総務部長。 50 ◯清掃一組・総務部長  失礼しました。補足をさせていただきます。今後のスラグ化でございます。  清掃工場でのスラグ化は休止をしておりますけれども、外部委託で、徐冷スラグというものを、今後、今は試験的に始めているところでございます。工場で行っていますスラグ化は、水にいきなり漬けて、米粒状の大きさにしてスラグを作っておりましたが、徐冷スラグは、そのまま流しまして、大きさをそのまま大きい状態で、石状の形にするというのを作っております。  そうしますとそれを砕いて、いろんな大きさにできますので、いろんな建築資材、工事の資材等にも使えるということで、これは、民間のほうで行っているものなのですが、民間が製品として販売をしておりますので、清掃一組としては、やはりこれは廃棄物になりますので手数料は当然払うんですけれども、そちらのほうでの徐冷スラグ化というものも行っております。基本的には灰の資源化は、御承知のとおり、セメントの粘土の代わりの材料の一部にということで、そちらのほうを拡大しながら、それ以外にも、今、お話をいたしました徐冷スラグがどのぐらい使えるのかというところで、今は検証をしているところでございます。確認ができて、今後こちらのほうも有力であれば、さらに拡大のほうを進めていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 51 ◯委員長  ほかにございませんか。 52 ◯大嵩崎かおり委員  幾つかお聞きをします。  この一廃計画については、もう既に決定をして、ホームページ上でも公表されているということになるかと思うんですけれども、財政の見通しについては、前回の委員会でも、ぜひ出してほしいという要望をさせていただいて、そして今回、この財政見通しの御説明があったわけですけれども、令和3年から令和5年という3か年なのですが、一廃計画自体は、令和3年から令和16年ということで、3年というのは、ちょっとあまりにも短いのではないのかなという感じはするのですが、これは、今のコロナ禍の中での特別な対応ということなのか、それとも、今までもこういう形でやられてきたのか、その辺を最初に伺いたいと思います。 53 ◯清掃一組・財政課長  ただいま御質問いただきました、3年は短いというお話と、これまでもこのような形でやってきたのかというところでございます。  私どもも、中長期計画をつくるに当たりましては、財政計画がセットという認識はございます。ですので、2つ目の質問からでございますが、今回このようなコロナ禍における様々な要因があり、確度の高い歳入推計等ができないということで、従来から行っております中長期計画を補完する、財政計画3年間というものを出していましたが、そちらで、今回はお示しをさせていただきたい。社会・経済状況の先が見えてくる段階になりましたら、当然、中長期というような財政計画も、お示しをしていく必要があると考えているところでございます。  以上でございます。 54 ◯大嵩崎かおり委員  これまでは中長期計画も出して、その上で、3年の短期の計画もつくっていたということでありました。なかなか今、見通しが難しいという状況があるかとは思うんですけれども、財政計画は大事なので、また今後も示していただければと思っています。  それで計画期間中には、今、決まっている江戸川、北のほかに、14工場が、今後、建て替え期間を迎えるわけで、それでその14工場が順次終われば、次のときには、次の建て替えが始まるという、そういう順繰り順繰りに、今後もずっとやっていくことになるかと思うんですけれども、今、延命化工事などを実施しているのは、前回の建設が特に集中をしてしまっていて、平準化するために、今延命化工事とかをやらざるを得ない状況になっているのか、その点をちょっとお聞きしたいのと、それから、今後、組合債と財調があれば、当然、財調も活用してということになると思うんですけれども、その辺のどちらをどういうふうに使っていくというののバランスは、考えていらっしゃるのかどうか、その辺を伺いたいと思います。  それから財政計画は、今回も事業系ごみが、コロナの影響で処理手数料が大きく減少しているということなんですけれども、ごみの減量ということを考えたときには、当然、事業系ごみについても少なくしていくべきだとは思うんですよね。そうしますと、事業系ごみを主要な財源というふうに考えるというのは、大変危険なことではないかなというふうに、もちろん事業系ごみも減れば、清掃工場も少なくて済むようになるかとは思うんですけれども、その辺のお考えというのは、どういうふうになっているのか伺いたいと思います。
    55 ◯清掃一組・計画担当課長  私のほうから、延命化工事についてお話をさせていただきたいと思います。  延命化工事につきましては、国のほうから指針が出ておりまして、それに従ってやるというところもございます。延命化工事につきましては、建て替えの費用の大体2割程度の費用を使って、約10年から15年ぐらい耐用年数を延ばすというところでございます。したがって、25年から30年の耐用年数を40年程度にするというのが、延命化工事でございまして、先ほどの御質問の中にもございましたように、集中して建て替える清掃工場がたくさんあるので、それを分散化するという意味、それともう一つは、先ほど、国のほうも指針をつくっておりますということで言いましたが、費用の削減ですね。2割程度で10年から15年程度を延ばすというところで費用の削減と、この2つを併せ持ってございます。そこを一組としては、両方を加味しながら、延命化工事にするか、建て替え工事にするか、この辺を決めて、この計画をつくっているところでございます。  以上でございます。 56 ◯清掃一組・財政課長  私からは、組合債と財政調整基金繰入金等のバランスについて、それと事業系ごみのごみ量について、財政の面からお答えしたいと思います。  まず、組合債と財政調整基金のバランスでございますが、今回の向こう3年間ということの財政計画におきましては、組合債については、発行可能額を満額発行するという方向で計画を立てております。その理由といたしましては、現在、金利がとても低めに抑えられているということもございまして、財政調整基金の残高も厳しい、23区さんに分担金をお願いするのもなかなか厳しいという中、こちらは借りられるものは借りていこうという前提で計画を組んでおります。  しかしながら、今後、長期金利がどのように動いていくかというところに注視しながら、一定程度の金利が発生するような場合には、ゼロというわけには当然いかないと思うんですけれども、清掃工場は長く使っていくものですので、その辺の発行抑制というようなものも考えていかなければいけないと考えているところでございます。  続きまして、財政調整基金とのバランスでございますが、冒頭で御説明させていただきましたとおり、157億円は、期間末ですけれども、清掃一組にとって、年度末の残高としてぎりぎりという認識でございます。翌年の当初予算を組むのに100億円の繰入れをやって、年度途中に想定外の大きな故障・事故等が起きた場合に、もう一気にパンクしてしまうといったような規模でございますので、こちらは当面、繰入れと積立てのバランスをうまくやりながら、自転車操業的な扱いになってしまうといった認識で取り組んでおります。  続きまして、2点目、事業系ごみ。こみが減るのはいいことじゃないかというようなお話と、これを貴重な財源というのは、いかがなものかというお話をいただきました。  おっしゃるとおりかなというふうには思っております。しかしながら今回につきましては、全く想定外のところで、大きくごみ量が年度中、予算編成後に落ちてしまったということで、大変なショックを受けているというところでございます。今後も変わるもの、変わらないものというのが出てくると思いますので、その辺の動向を見ながら、財源というか、自主財源の在り方みたいなものも、23区さんと相談させていただきながら考えていく時期が来るのかなという認識でございます。確かに、ごみが減るのは大変すばらしいことですし、23区共通の目標でもあるんですけれども、このタイミングで事業系ごみだけ、事業系ごみだけが減るのは非常に苦しいということで、御理解いただければと存じます。  以上でございます。 57 ◯大嵩崎かおり委員  延命化工事もやって、なるべく長く安全に使えるようにするということと、延命化工事によって、工事機会の分散化をすることによって、財政運営も安定化させるということだと思います。  今、事業系ごみが、予想外に減ってしまったので大変ショックだというお話もあって、なかなか急にはやっぱり減らせないので、計画的に徐々になくしていくという方向でしか仕方がないのかなと思いますけれども、やはり、ごみ処理には多大なコストがかかるということを、改めてやっぱり住民の皆さんにも周知していくことが、財政計画で示すということでも必要かなと思っています。  それで、今、自主財源の確保というお話と、業務委託ですとか行革の話も、先ほど来、出ております。私はやっぱり、先ほど、御説明があったように清掃工場を本当に安定的に稼働させていくためには、固有の職員を、やはりしっかりと育成していくということが大事だと思っています。メーカーの言いなりで高いものを使わせられるとかいうことでは、財政上もよろしくないと思っていますので、技術職を含めた人材育成、計画にもありましたので、その辺はしっかりとやっていただきたいと思います。  それで、自主財源の確保ということも計画には挙げられているんですけれども、ちょっと気になったのが、1つは安定した自主財源の確保というのは、具体的にどういうことを考えていらっしゃるのかということと、それから、東京都から移管された土地や施設等の財産について、中間処理に影響がない範囲で、土地・建物の有効な活用を検討していきますというふうに一廃計画の33ページに書かれていたかと思うんですけれども、これは、具体的にどういうことをお考えになっているのか、その辺を伺いたいと思います。 58 ◯清掃一組・財政課長  まず、私から自主財源の確保の考え方についてお答えしたいと思います。  先ほど、大嵩崎委員からも御指摘いただいたとおり、事業系持込みごみが増えることで、自主財源を確保したいというような話ではございませんで、例えば、もう一つの柱として、エネルギー売払い収入、売電収入というのがあるのでございますが、こちらは今、売るよりも自分で使うほうが安いといった部分がございます。  例えば、中防処理施設管理事務所は、発電設備がございません。そちらに、まず売る前に清掃工場で発電した電気をそちらで使う、自己託送という制度なのでございますが、そういうことをやって、余った分を売ると。結果的に売電量は減るのですが、買うほうの電気の代金がそれ以上に下がりますので、財政効果が出るといったような取組を、細々した部分も含めてやっているところでございます。  その他、何とかして収入を得られるものはないか、みたいなところも考えてはいるところなんでございますけれども、まずは無駄遣いしない、あとは事業系ごみ、先ほどもちょっと質問にありましたが、手数料を取りはぐれがないようにという部分も含めまして、小さな取組も継続して進めてまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 59 ◯清掃一組・経営改革担当課長  東京都から移管された土地・建物等の利用というところ、資料1-3の基本計画実施計画の33ページのところ、(6)安定した財政基盤の確立の3つ目の丸のところで記載があるところでございますけれども、こちらにつきましては、平成12年に都から移管された土地・建物は、20年間は清掃事業に使ってくださいねというところで、その20年が過ぎたというところになりましたので、それ以外のところにも活用できるというような時期になったといいますか、ところでございます。  私ども、清掃工場等々の土地が移管になったというところもありますので、そちらのほうにつきましては、当然のことながら中間処理に使う部分につきましては、きちんと確保してまいりたいと思ってございますけれども、支障がない範囲で、何らかの活用ができないかなというところで検討していきますというような記載をさせていただきました。すみません、これは、まさにこれから検討してまいります。まだ、ちょっと具体的なところでどうのというところがないわけですけれども、こちらのほうは、これから検討してまいるというところでございます。  以上でございます。 60 ◯大嵩崎かおり委員  自主財源の確保では、様々な細かいところも含めて大変御苦労されているなというのが、よく分かりました。  土地の利用については、これはやはりちょっと慎重にしていただきたいと思っています。よもや売り払ってしまうなどということがないように、有効活用ということは十分検討すべきだとは思いますけれども、貸出しても、1回貸出しちゃうと、なかなかその後で使いたいと思っても使えなくなってしまうというようなこともあるかと思いますので、この辺はこれからということでありますので、あくまでも23区の区民のために使うということで、検討を進めていただきたいと思います。  今回、一廃計画の見直しの中で、最終処分場の延命化計画のところについては、修正されたという御報告がありました。資源化のところで見直しが行われたということなんですけれども、これは、資源化するにはコストがかかるということで、見直しが行われたということなのでしょうか。先ほどもちょっとあったかと思うんですけれども、売れるかもしれないけれども、でも、それ以上にコストがかかってしまうという、最終処分場の延命化にはなるけれども、コストがかかってしまうということなのか、その辺をちょっと確認したいと思います。 61 ◯清掃一組・総務部長  先ほどの財産の件も含めて、もう一度、私のほうから御答弁させていただきます。  一組が管理しております財産につきましては、これは一組の財産というよりも、23区共通の財産でございますので、一組のほうで勝手に売り払うようなことは決してございません。特に工場がある区につきましては、その当該区と利用の方法については、当然、協議をしてまいりたいと考えております。  この点については、以上でございます。  資源化のほうなんですけれども、先ほど、徐冷スラグのところでもお話をさせていただきました、灰はやはりまだ廃棄物という扱いになりますので、こちらをセメント工場に持っていくのにも、やはり料金を、こちらのほうで手数料を払って資源化をしていただいております。今回、量を減らしたことによって、これは計算上なんですけれども、約11億円の支出を抑えることができたと考えております。そういう意味で、今回は灰の資源化は、一組では計画的にできる部分というのは、なかなか数が少ないものですから重要な事業ではございますが、この時期に限っては、令和3年度は5,000トン減らし、令和4年度については、令和3年度と同量ということで据置きをするという形を取った内容でございます。 62 ◯大嵩崎かおり委員  ありがとうございました。やはり、最終処分場の延命化のために行う資源化についても、コストがかかるということを考えますと、やはり、ごみ量そのものを大きく減少させることが一番だというふうに改めて感じました。今後とも、適正な運営に力を尽くしていただきますようお願いいたしまして、質問を終わります。  以上です。 63 ◯二瓶文隆委員  私からも何点か質問をさせていただきます。  計画の背景の部分なのですが、東京都の環境基本計画の中では、スマートエネルギー都市の実現というところをうたっているんですね。その中で、スマートエネルギーは、当然、自然エネルギーを使ったスマートシティーの構想だと思うのですが、そこと一組の関わりとか、そこら辺はどのように考えているのか。例えば、今、発電の話は出ましたけれども、この一組でやっている発電というのは、ごみを燃やしての発電で、これが果たして自然エネルギーと捉えているのかどうかという点も、お聞かせいただきたいと思います。 64 ◯清掃一組・経営改革担当課長  初めに、東京都の環境基本計画の政策の1、スマートエネルギー都市の実現というふうにありますけれども、私ども一組のほうと、直接にこれが絡んでいるというものではございません。環境基本計画を策定したのが平成28年だったと思いますけれども、ちょっと古いものになっていますので、それにつきましては、直接絡んでいるところではございません。  それから、私どものごみの発電というところは、いわゆる自然エネルギーかどうかというところでございますけれども。すみません。 65 ◯清掃一組・財政課長  私どものごみ焼却に係る発電が、いわゆるクリーンエネルギーか否かといったような質問についてお答えをさせていただきたいと思います。  これは、実はごみの組成を見まして、バイオマス分と非バイオマス分ということで、そこで区分けをされて単価等が変わってくる部分がございまして、いわゆるクリーンな部分と、化石系からの発電分というのが分けられているところでございます。  以上でございます。 66 ◯二瓶文隆委員  ありがとうございます。そうですね。バイオマスなんかは、本当にまた有効活用していけば自然エネルギーになるし、むしろ、化石燃料を使わないだけでも有効だとは思っております。  あと、これ背景の部分なのですが、今後、23区の情勢にも書いてありますが、法人都民税の国税化が進んだ場合に、各区の財政状況も大きく変わってくると思うのですが、それによって、当然、一組への影響も出てくると思うのですが、そこら辺は財政の中でどのように捉えているのか。この計画の中では、そこまでは見ていないのかもしれませんが、将来的にどうお考えかをお聞かせください。 67 ◯清掃一組・財政課長  都区財政調整制度につきましては、清掃一組は直接その制度で歳入があるということはございません。二瓶委員御指摘のとおり23区におきましては、かなり大きな変更がありまして、歳入が減になっているということは、私どもも捉えておりますので、そのような厳しい状況の中、歳出規模、予算規模をなるべく小さくして、23区の負担については、配慮してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 68 ◯二瓶文隆委員  ありがとうございます。  もう1点は、今、先ほど来、事業系のごみの減少というのが、当然、言われているのですが、その分、家庭系のごみは多くなっているということなのですが、この中にも書いてありますが、ごみ排出傾向も見通しが困難な状況にあるというところではあるんですね。今後、事業系と家庭系のごみのバランスというのは、どのように推移していくかというのが、このコロナの状況もあるのかもしれませんが、困難の中でも一応計画としては織り込んでいると思うのですが、そこら辺はどう計画に織り込んでいるのか、お聞かせください。 69 ◯清掃一組・財政課長  事業系が減って家庭ごみが増えているというこの現状に対しまして、今後、どのように推移していくのかというところに関しまして、正直申し上げまして現時点では全く読めない状況でございます。無責任に言っているわけではございませんで、各エコノミストの意見とか、もろもろの統計数値を見ておりましても、これは全く整合性が取れていないといったところでございまして、今後、例えば具体的には、民間企業等を中心にテレワークとかの推進がかなりされておりまして、そういったものが、どれぐらいが今後も行われていくのかというような見通しも、識者によって全く異なるといったようなところでございますとか、残念ながら、一旦潰れてしまった飲食店さんが、どのような形で復活してくるのかとかっていうような見込みも、これも識者によって全く異なるといったような状況がございますので、唯一、相関がありそうだなということで目をつけておりますのが、都民の、要は家計支出といった統計というか、実績物があるんですけれども、そちらと事業系の持込みごみ量の相関関係があることは、何となく見えてはきました。  ただ、それは将来推計ということになりますと、じゃ、この先どうなるのっていうところは、誰も答えを持っていない状況でございますので、我々は日々、ごみ量を把握しておりますので、その動向を捉えまして、適切なタイミングで将来に向けての判断をしてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 70 ◯二瓶文隆委員  ありがとうございます。逆に多分エコノミストなんかは、ごみの排出量から、逆に見ている可能性も高いなとは思っています。今はレジ袋なんかも有料化になりましたし、今後は、スプーンとかそういうのも有料化になってくると、多少なりともそういうのが影響があるのかなとは思っております。  最後に、パブリックコメント意見募集の結果を拝見しましたが、一組のほうとしては、その考えをそれぞれに対してしておりますけれども、このパブリックコメントが本計画に対して、何か生かされた部分とか、パブリックコメントの中で、これはいい指摘だったなというようなことがあれば、教えてください。 71 ◯清掃一組・経営改革担当課長  パブリックコメントのほうでございますけれども、基本計画のところにつきましては、先ほど、御説明させていただいたとおり、1件のみでございました。意見としては、清掃一組も、今後は資源循環政策に寄与してほしいというようなところ。これは当然、私ども環境行政に関わる者として、志は同じでございますので、抽象的な書き方でしたので、具体的に計画に反映したところではございませんが、一組としても同趣旨の旨で進んでいきたいと考えているところでございます。 72 ◯清掃一組・計画担当課長  一廃計画のほうのパブリックコメントでございます。  12名の方から44件の意見がございまして、その中で、一組の中で、一廃計画の中に採用したのは1件でございまして、それは、不適正搬入率の率をちゃんと書いてくださいと、具体的に、そういう御意見がございましたので、それは反映させていただきました。  あとは、ごみの減量の御意見等もございました。それにつきましては、一組としましても、先ほどからありますように、ごみの減量は一組としてもやっていかなくちゃいけないことだと考えてございますので、非常に参考になった意見だと考えてございます。  以上でございます。 73 ◯委員長  ほかにございませんか。よろしいですか。  それでは、議長どうぞ。 74 ◯若林しげる議長  私から、区議会議長として、一言申し上げさせていただきます。  本区と清掃事業には昭和の時代から、本区の地先が次々とごみの埋立て処分場として使用され、区民が多大な負担を被ってきた歴史的な経緯があります。今現在においても、最大規模の清掃工場を抱え、帰属が確定した海の森には、清掃関連の施設が多くございます。そのため、本区にとって清掃事業は重要な関心事であり、前回の三定に引き続き、今回も様々な意見が出されております。  また、清掃事業は、住民一人一人の環境意識の高まりや技術の進展など、社会の変化への柔軟な対応が求められることは言うまでもありません。清掃一組の皆様におかれましては、本区が清掃事業で被っている負担に十分配慮をして、各委員から出された意見を、今後の事業運営に適切に反映するよう努めていただくとともに、今後の社会情勢に対応した柔軟な事業運営に取り組んでいただけるよう、お願いをしておきます。  以上になります。 75 ◯委員長  それでは、最後に委員長として、一言申し上げたいと思います。  一組の皆さん、お疲れさまでございました。  今日は基本計画実施計画とともに、今後の財政見通しについても報告をいただきましたが、私は大変厳しいものがあると受け止めております。先ほど来、事業系ごみの話が出ておりますが、いろいろ見方はあると思うんですけれども、昨今の状況を見ていると、コロナ終息後もこの事業系ごみの減少は続くと、その結果として、手数料が減るということは否めないんじゃないかなと。計画によると、令和4年、令和5年で元に戻しておりますけれども、とてもそこには行かないんじゃないかと、個人的には思っております。  いわゆる23区の経費負担が、50%を超えないということをおっしゃっていますけれども、既に令和5年の時点で、この計画を見ますと、903億円のうち450億円の分担金ということになっていまして、ほぼ50%に上っております。令和6年度以降は、大変厳しい状況が続くと思います。組合債、あるいは基金の状況を見ても、本当に厳しいと思っておりますので、ぜひ、行財政改革を中心に進めていただいて、経費の節減に努めていただきたいなと。そして、23区の分担金を少しでも減らすような形で、努力をいただきたいと思います。  それからもう一つなのですが、先ほども徳永委員からありましたけれど、やはり、アンバランスの是正ということをしっかりと認識をいただきたい。リスク分散とアンバランスの是正というのは、表裏一体の問題だというふうに我々は認識しておりますので、特に新江東が令和7年、令和8年、令和9年で延命化工事をやりますけれども、その先には、必ず建て替え工事の話が出てくると思いますので、そこも踏まえて御検討いただければと思います。  それでは、以上で本件を終了いたします。東京二十三区清掃一部事務組合の職員の皆様、お疲れさまでございました。          (東京二十三区清掃一部事務組合職員退室) 76 ◯委員長  間もなく12時になりますけど、このまま委員会審査を続けますので、よろしくお願いいたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項4 有明清掃工場の操業に関する協定書(案)の締結について 77 ◯委員長  次に、報告事項4「有明清掃工場の操業に関する協定書(案)の締結について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 78 ◯環境保全課長  それでは、有明清掃工場の操業に関する協定書(案)の締結についてでございます。資料4を御覧ください。  有明清掃工場は、管路収集が基本でございますが、暫定的に他区から事業系一般ごみを車両で搬入している状況があることから、例年、本区と清掃一組の協定に当たっては、操業期間を1年とし、当委員会に御報告申し上げた後、新たに協定を締結しているところでございます。  本年度におきましても、この状況に特段の変更はございませんでしたので、来年度の協定につきましても、操業期間を1年として締結するものでございます。  協定書の内容は従前と変わらず、第11条の操業期間を、令和3年4月1日から令和4年3月31日までの1年間と規定するものであります。  説明は以上です。 79 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 80 ◯大嵩崎かおり委員  前回の委員会でも、有明清掃工場で水銀が基準値を超えたということについて、何の報告もないということを指摘させていただきました。この協定書では、基準値を超え、または超えることが予想され、環境を悪化させるおそれが生じた場合、直ちに区側に報告するとともに、焼却量の削減または操業停止等の措置を講ずるということで、一組のほうでは、そのとおりに区のほうにも報告がされていたわけでありますよね。この協定書についても、毎年、この委員会で報告をされるわけですから、当然、この委員会にも、そうした事故があった場合には報告されてしかるべきでありますし、今日も本当であれば、事後かなり時間がたってしまいましたけれども、きちんとこういうことがあったというのを報告すべきだと、私は思います。少なくとも、そういう一組から事故の報告があった場合には、速やかに、少なくとも当該委員には御報告いただくべきだと思うんですけれども、再度ちょっと区のほうの考えをお聞きしたいと思います。 81 ◯清掃リサイクル課長  有明清掃工場の水銀に関しましては、前回、4定の際に御指摘があったとおり、委員会のほうへの報告をすべきであったという御発言があったかと思います。その後、委員長のほうとも御相談させていただきまして、次の3月までというのは時間がかかり過ぎるということで、個別に各委員さんのほうに御報告をさせていただいたところです。  また、その際にも御説明をさせていただいたところですが、11月21日に水銀濃度の上昇が確認された段階から、11月22日日曜日0時50分に焼却炉を停止するまでの間に、濃度を下げる取組等をしたところでもあったのですが、基準値を結果的に超えたということで、ただしそれは、外部に関しては、希薄化されるために環境影響を与えるような状況ではなかったというところが1つございます。  そういったところが1点あったことと、それから、12月にかけまして、その後、先ほど一組の発言からもありましたが、区と一組と連携しまして、持込みをしている可能性のある医療系の廃棄物を出した事業者に関しましては、全て一組のほうからは、持込み事業者に対して啓発の文書等を送っている。また、区のほうでは、今回、医療系の廃棄物だという証拠がございませんでしたが、医療系の廃棄物の可能性があるということで、その期間に搬入の可能性があった施設、こちらは一組のマニフェストからピックアップしていただきまして、江東区に関してある2つの医療用施設、こちらに関しましては、清掃事務所と立入検査等を行いました。立入検査を行ったのは、12月17日、18日というところでしたので、そちらのほうの対応も含めて、委員のほうには個別に御報告をさせていただいたところでございました。  以上でございます。 82 ◯大嵩崎かおり委員  報告するんですか、しないんですか。経過は分かりましたけど、ぜひ、報告すべきではないかということを質問したんですから、そこをしっかり答えてください。 83 ◯清掃リサイクル課長  答弁の最初のほうにも述べさせていただいたつもりでした。失礼いたしました。  3月の報告では時間がたち過ぎるということで報告に代えさせていただいて、個別に委員さんには案件を報告させていただきましたので、今回については、報告する予定はございませんでした。  以上でございます。 84 ◯大嵩崎かおり委員  ちょっとあまりにもひど過ぎるんじゃないですか。それは、こうしましたということだけでしょう。今後、そういう場合があった場合は、速やかに報告するんですか。委員会にきちんと報告するんですか。やるべきじゃないですか。 85 ◯環境清掃部長  報告の時期を逸した点については、おわびさせていただきます。今後の有明・新江東・中防の事故等につきましては、報告するという方向で行わせていただきたいと思います。  以上でございます。 86 ◯委員長  よろしいですね。  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎閉会の宣告 87 ◯委員長  本日予定されておりました案件は、全て終了いたしました。  これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。御協力ありがとうございました。               午後0時01分 閉会 Copyright (c) Koto City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...