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2020-12-18 令和2年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 本文
2020-12-18 令和2年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 名簿

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  1. 江東区議会 2020-12-18
    2020-12-18 令和2年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 本文


    取得元: 江東区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1               午前 9時29分 開会     ◎開会の宣告 ◯委員長  おはようございます。ただいまから、清掃港湾臨海部対策特別委員会を開会いたします。  徳永委員より遅参の届出がありましたので、御報告いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項1 中央防波堤外側埋立地(その2)埋立免許の延伸について 2 ◯委員長  それでは早速、委員会審査に入ります。  報告事項1「中央防波堤外側埋立地(その2)埋立免許の延伸について」を議題といたします。  本件につきまして、東京都の職員がお見えになっておりますので、これより入室いただきます。                (東京都職員入室) 3 ◯委員長  それでは、東京都の職員の方から、出席者の御紹介をお願いいたします。 4 ◯都・企画担当部長  江東区議会の皆様におかれましては、日頃から東京都の事業につきまして御理解、御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。  東京都の出席者について御紹介させていただきます。           (東京都職員自己紹介関係理事者紹介) 5 ◯委員長  本件について、東京都の職員の方から、御報告をお願いいたします。 6 ◯都・開発調整担当部長  報告事項1、中央防波堤外側埋立地(その2)埋立免許の延伸について、御説明を申し上げます。  中央防波堤外側埋立地(その2)につきましては、平成33年、現在の年号で言う令和3年3月27日を竣功期限といたしまして、廃棄物等埋立処分を行っているところでございます。今回、埋立免許竣功期限を9年延伸いたしまして、令和12年3月27日までとするものでございます。  なお、詳細につきましては、担当の課長より御説明申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。 7 ◯都・開発整備課長  私のほうから、資料1に沿って中央防波堤外側埋立地(その2)埋立免許の延伸について、御説明をさせていただきます。 中央防波堤外側埋立地(その2)につきましては、昭和49年7月に埋立免許を取得し、資料1の図に示すとおり、順次埋立てを進めております。
     今回、資料1の図で着色されている部分であります「第2工区B区ロ3分区」につきましては、令和元年度末現在で194万立方メートルの埋立可能容量があることが判明いたしました。このため、埋立竣功期限を9年間延伸させていただきまして、令和12年3月27日までとするものでございます。  以上、簡単ではございますが、中央防波堤外側埋立地(その2)埋立免許の延伸についての説明を終わらせていただきます。 8 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 9 ◯大嵩崎かおり委員  随分簡単な説明だったんですけども、これは1974年に埋立免許を取得して、この間でいうと、9年ずつ竣功期限の延長が行われているかと思うんですけれども、9年前は221万立米、今回194万立米埋立てが可能だということが判明したと今御説明にもありました。  前回より30万立米少なくなっているわけですけれども、単純にこの間埋め立てられた量が30万立米ということなのか、実際どのぐらいの埋立てが行われているのか、この点をお聞きしたいと思います。  それと、今回も9年の延長ということなんですが、この根拠について少しお聞きしたいと思います。 10 ◯都・開発整備課長  まず、1点目の御質問でございますけども、30万立米ということになってございますが、この9年間の実績を見ますと、約130万立米埋立てをしている状況でございます。実質的には、100万立米程度圧密沈下している状況でございます。  もう1つの御質問でございますけども、9年、今回延伸した根拠でございますが、平成29年3月に本委員会でまずお諮りさせていただきました廃棄物等埋立処分量を定めた埋立処分計画がございます。その埋立処分計画によりますと、この中央防波堤外側埋立地(その2)につきましては、年間でおよそ21万立方メートルの埋立てがあるという形になってございます。計算上、この9年間延長した令和11年中の竣功になる見込みということで、今回9年にさせていただいてございます。 11 ◯大嵩崎かおり委員  それで、実際に埋立てした量は130万立米だけども、沈下をするので、単純に割った数字よりも埋立量としては多く埋立てが可能だということだと思うんですけれども、9年ずつ延長ということでありますけれども、実際には9年でなくて、さらに埋立量としては可能だというふうに思うんですが、その辺、現時点でどのぐらいまだ埋立てが可能なのかという見通しを持っていらっしゃるのか伺いたいと思います。  それから、東日本大震災のときに、多摩の下水処理場の汚泥が放射能の基準がかなり高い値が出て、セメントの再処理にも使えないと。どこにも持っていきどころがなくて、中央防波堤で処理をしたと。それから、江戸川清掃工場の飛灰についても、ここで仮置きをしている状況があると思うんですけども、それについても現在どういうふうになっているのか。この間、あまり直接そこの御報告も受けていないんですが、港湾局で分かるかどうか、環境局のほうに直接はなってしまうかと思うんですが、把握している範囲で御報告いただければと思います。 12 ◯都・開発整備課長  まず、今後の見通しについてでございますけども、今後、経済状況、また新たな技術の進展など、将来における埋立可能処分量が捉えにくい状況でございまして、正確な予測というのは大変難しいと考えてございます。  圧密による沈下についても予測することは現状難しく、現在はこの埋立処分計画で計算しました9年という形で延伸を考えてございますが、そのときの社会情勢、また埋立状況を見極めながら、江東区さんにも丁寧に御説明をさせていただきながら、今後対応していきたいと考えてございます。  もう1つの多摩の下水汚泥、また江戸川清掃工場の飛灰のことでございますけれども、こちらで把握している範囲ということで御容赦いただければと思います。  まず、多摩の下水汚泥につきましては、平成23年から26年度にかけて、中央防波堤の(その2)地区で受け入れているという経緯があると伺ってございます。また、江戸川清掃工場につきましては、当時、東京二十三区清掃一部事務組合から相談を受けまして、新海面処分場Bブロックに今、一時保管しているということを聞いてございます。どちらも現状、環境局のほうで放射能汚染が飛散していないかという形で調査はかけてございまして、こちらのほうはお伺いしたところ、放射能の数値は今、基準値内になっているという状況でございます。  一時保管している飛灰につきましては、まだ今、一時保管中ということで、今後これについて適正に処理していくということで、環境局、そして当局、あとは国に対しまして、こちらについて適切に処理していくべきであるということで要請をかけているところでございますが、今現状、私で把握する部分については以上でございます。 13 ◯大嵩崎かおり委員  あとどのぐらい埋立てが可能なのかというところについては、正確な予測は難しいという御答弁でしたが、前回たしか、どのぐらい可能なのかということに対しては、まだ50年ぐらいは可能なんじゃないかというお話でした。最後の最終処分場ということですので、埋立量をどのぐらい減らしていくのかということは、もちろん東京二十三区清掃一部事務組合とも協力して私たちも取り組んでいくんですけども、ここはごみだけじゃなくて、建築廃材とか、そういったものも埋め立てられておりますので、ここは本当に大切にしていかなくちゃいけないところですので、東京都とも力を合わせてやっていけたらと思っています。  それから、放射能の値の高い汚泥ですとか飛灰、特に飛灰、これは放射性物質汚染廃棄物の処理というのは国にきちんと責任を持ってもらわないといけないところだと思っていますので、これについては東京都のほうからも、引き続き国に要請していただければというふうに思います。  以上です。 14 ◯山本香代子委員  今日の報告は、ごみを130万立米埋めたけど、結果として30万立米しか埋め立ててない状況ということで、100万立米が結局、沈下したということなんですが、これは昭和49年7月に免許を取得して、ずっと埋めて、9年、9年で来ているんですけど、沈下止まりというか、どのぐらいたったらこれは止まるんですか、沈みが。分かりますか。 15 ◯都・開発整備課長  今、御質問ありました沈下止まりにつきましては、圧密につきまして、埋め立てながら沈下が今現状も続いているという状況でございまして、その状況に応じて埋めている量が今増えているという実情がございます。  沈下している部分としましては、以前ごみを焼却してないものとか、あとは焼却し切れてないごみ層沈下しているという状況でございますので、今の段階でいつまでに圧密が終わるのかというのは、恐縮ではございますが、正確な数値は今出ていない状況でございます。 16 ◯山本香代子委員  ということは、沈下がずっと続くと、新海面処分場の延命につながるというふうに思うんですけども、逆に沈下が止まらないと何もできない土地ということですよね、結果として。  これはいいことなんだか悪いことなんだか分からないんだけども、一方ではごみの発生の抑制という部分と、どっちかというと、ごみ発生抑制はもちろんなんですけども、結局どんどん沈んでいく量のほうがはるかに多いんだなというふうにこれを見て分かるんですけど、この傾向というのは過去も今も、これからも同じような傾向が続くということでよろしいんでしょうか。 17 ◯都・開発整備課長  今回130万立米で、100万立米程度沈下しているという状況でございますけども、今、詳細な数値がなくて恐縮なんですが、前回の埋立てにつきましては、もう少し多くの量で沈下しているという状況でございました。その沈下量につきましては、9年間、9年間でやってございますが、量的には減っているという状況でございますので、恐縮ですけども、いつも増えているとは言えないんですけども、圧密沈下についてはだんだん終息に向けてはいるというふうに考えてございます。 18 ◯山本香代子委員  いつかは沈下が止まるということが分かりました。結構です。  以上です。 19 ◯石川邦夫委員  私も沈下について伺います。中央防波堤(その1)、(その2)という中で、竣功済みのところがあると思うんですけども、ここも実際には多分、沈下をしていくんじゃないかと思うんですけども、その辺の状況。  今、多分若洲ゴルフリンクス、あそこは埋立地でありますけども、実際に通常の運営がされている中で沈下も現状あるという認識でありますけども、先ほど答弁にありました、沈下が止まる状況の中での竣功済みとするのか、竣功済みの後も現実、沈下が続いている状況があるのではないかと思うんですけども、その辺の認識はいかがでしょうか。 20 ◯都・開発整備課長  まず、近隣の沈下状況でございますけども、今おっしゃるとおり、若洲側等も年々、数センチ程度ではありますけども、沈下をしているということは伺ってございます。  認識でございますけども、埋立竣功につきましては、埋立ての免許取得に伴って高さが決まってございますので、その高さが確保された段階で埋立竣功をかけるというふうに考えてございます。その後また、今お話があったように沈下する可能性はございますけども、数センチ程度、今、若洲側沈下している状況でございますが、認識としては高さが確保された段階で竣功するということを考えてございます。 21 ◯石川邦夫委員  分かりました。ある程度高さが現状しっかり保たれれば、現状としては竣功にしていくという答弁でありましたけども、9年後、令和12年3月、ある程度9年ごとに行ってきて、そのときにも確認をしながら竣功にするのかどうかという形で確認はしていくと思うんですけども、現状としては、今までの経緯的なものの中で9年後沈下がどれくらい止まっていくかの予測的なものは、多分、今までの経験上の中ではある程度考慮されているのかなと思うんですけども、その辺の見解はいかがでしょうか。  あと、若洲のほうに関しては、数センチぐらいは少し竣功後も沈下をしていくということでありましたけど、実は1メートルぐらい若洲のほうも沈下している経緯がありまして、入り口のところの階段もたしか3段ぐらい、後からつけられたような経緯もあります。そうしたもので考えていくと、数センチではなく、結構な量の沈下があると考えるんですけども、その辺、東京都の見解はいかがでしょうか。 22 ◯都・開発整備課長  沈下につきましては、繰り返しで恐縮でございますけども、埋め立てた段階で沈下が今継続してあるという状況でございまして、明確にいつまでというのはお伝えできないという状況でございます。  今の認識といたしましては、沈下については、高さが確保された段階で竣功をかけていくという形で考えてございますので、随時この状況についてはまた江東区さんにも丁寧に御説明させていただきながら、対応させていただきたいと考えてございます。 23 ◯委員長  ほかにいかがでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 24 ◯委員長  ないようでしたら、私から1つ質問があります。今までの質疑を聞いていて、例えば若洲の例を出しましたけども、多分、若洲を埋め立てている時代は焼却灰ではなくて、いわゆる可燃ごみ不燃ごみをそのまま埋め立てていたと思うんです。本件の外側埋立地については、ほかの廃棄物も入っているだろうけど、主に全量焼却となって、焼却灰を埋めていると。お互い地盤沈下しているんだけれども、要ははっきり見通しはつかないとおっしゃっているけど、今までのいろいろな経験から、若洲と外側埋立地の違いみたいのが出てくると思うんです。  私、何が聞きたいかというのは、ごみそのものを埋めたところと、それから外側埋立地みたいに焼却灰がかなり入った埋立地とでは、地盤沈下の速度は当然違ってくると思うんだよね。普通のごみで埋めたところと焼却灰で埋めたところは、当然体積というか、密集度も違うと思うんだけど、この辺の違いというのは分析されているんでしょうか。 25 ◯都・開発整備課長  すみません。今お話があった可燃ごみを焼却するかどうかでございますけども、中央防波堤外側埋立地(その2)につきましても、一部、平成9年2月に江戸川清掃工場が稼働するまでは、可燃ごみについてはまだ全量焼却体制が整ってなかったということは伺ってございます。  可燃ごみにつきましては、まだ焼却していないごみについても(その2)に入っていた経緯があるということがございますので、今お話しありましたように、焼却した後のごみについては、沈下については大分少ないんじゃないかと考えてございますが、大変恐縮ですけれども、そちらの分析については、現状は埋め立てた段階で沈下が進んでいるという状況でございますので、明確な数値でございません。 26 ◯委員長  この問題につきましては、我々の問題だけではなくて、東京23区の全ての区があとどれぐらい処分場がもつんだろうかと、ごみの捨場が。非常に関心の高いところでありますので、過去に埋め立てたものについては調査というのは難しいかと思いますが、あと何年もつんだというのは非常に関心の高いところでありますので、引き続き、その見通しについてなるべく明確になるように努力をしていただきたいと要望しておきます。 27 ◯大嵩崎かおり委員  この間、130万立米埋め立てたということなんだけども、その内訳というのは分かりますか。焼却灰だけじゃないと思うんですけども、埋立量は130万立米だけど、焼却灰がどのぐらいで、そのほかのものがどのぐらいでというのが分かれば教えてください。 28 ◯都・開発整備課長  今のお話、一般ごみ焼却灰ということでよろしいでしょうか。一般ごみ焼却灰につきましては、現状、中央防波堤外側埋立地(その2)ではなくて、新海面処分場のほうに今、処分をしている状況でございます。 29 ◯大嵩崎かおり委員  そうすると、今、竣功期限の延長するところというのは、そもそもの話がちょっと違ってきちゃうんだけど、何を埋め立てているんですか。その130万立米というのは何を埋め立てたんですかね。 30 ◯都・開発整備課長  失礼いたしました。現状、中央防波堤外側埋立地(その2)につきましては、焼却下の下水の汚泥と産業廃棄物等汚泥等を埋め立てている状況でございます。今お話ししたように、新海面処分場一般廃棄物を焼却した灰等を今埋め立てているという状況でございます。 31 ◯委員長  大嵩崎委員、よろしいですか。ほかに。              (「なし」と呼ぶ者あり) 32 ◯委員長  なければ、以上で本件を終了いたします。  東京都の職員の方、お疲れさまでした。                (東京都職員退室)  ────────────────────────────────────     ◎報告事項2 豊洲市場について 33 ◯委員長  次に、報告事項2「豊洲市場について」を議題といたします。  本件につきましては、まず区の理事者から、資料2の内容について御報告をお願いいたします。 34 ◯港湾臨海部対策担当課長  それでは資料2、令和2年度第三回豊洲市場に係る都区連絡調整協議会についてを御覧ください。  令和2年12月2日に開催いたしまして、いわゆる3つの約束が協議事項になっております。  まず、土壌汚染対策についてでございますが、前回10月の報告以降、3か月ごとの定期的な調査が更新されていないことから、今回は報告を受けないことといたしました。  次に、千客万来施設事業等についてでございます。10月に千客万来施設が着工したこと等について説明を受けた後、質疑を実施いたしました。主な内容は、中段の囲みに記載してございます。  まず、千客万来施設事業について、10月に着工してはいるものの、本格的な工事は建築確認が下りてからになるのではないかと質問したところ、現在、建築確認前に実施可能な下準備を行っているところであり、測量や工事車両搬出入路の整備等を行う予定との回答がありました。  また、令和5年春開業とのスケジュールは本当に守れるのかと改めて確認したところ、スケジュールに従い取り組んでいくとの回答がございました。  次に、一般見学等についてでございます。市場関係者にコロナ感染者が発生していることから、一般見学や競り見学に影響はないかと確認したところ、見学者に対しては、マスクの着用や入り口での検温・手指消毒、競り見学の人数制限によるソーシャルディスタンスの確保などの感染防止対策を実施しており、引き続き対策を徹底して見学を受け入れていくとの回答がございました。  最後に、地下鉄8号線の延伸についてでございます。都からは、現在、事業スキームの構築について、関係者との協議・調整を最大限加速しているところであり、また11月には国と東京メトロとの技術的検討の勉強会を開催し、駅施設計画等について検討を具体に深度化しているさなかでございますが、前回の報告から2か月という短い期間の中で、今回は節目として報告できる内容とまではなっていないため、報告事項をまとめた上で、改めて本委員会で報告させていただきたい旨の説明がございました。  これらの説明を受けまして、区からは、まずコロナ対策について、風評被害を招きかねないことから、今回の経験を生かして、今後は施設管理者としてより迅速に対応することを求めました。  また、地下鉄8号線については、10月の知事と区長の意見交換の際に、知事本人から知事として全力で取り組んでいく旨の発言があったばかりであり、次回の報告では事業スキーム構築に向けた進展をしっかりと示すよう強く要望いたしました。  併せて、地下鉄8号線を所管する都市整備局が会議に出席しなかったことに対し、誠意が感じられないと厳しく指摘したところであります。  なお、資料に記載はございませんが、都からは協議会の中で、千客万来施設の着工等がなされたことから、前回10月に引き続き、本委員会に報告したい旨の申入れがあったところでございます。  簡単ではございますが、説明は以上でございます。 35 ◯委員長  ただいま、港湾臨海部対策担当課長から、豊洲市場に係る都区連絡調整協議会について報告がありました。その内容といたしましては、今報告のありましたとおり、8号線の延伸に関しては報告できる内容には至っていないとのことであり、3つの協議事項のうち、千客万来施設事業についてのみの報告であったとのことであります。  しかしながら、都からは、前回の10月以降、千客万来施設が着工したことなど、新たな動きがあり、前回に引き続いて本委員会に報告したい旨の申入れがありましたことから、これより報告を聴取することといたします。  それでは、東京都の職員に入室いただきます。                (東京都職員入室) 36 ◯委員長  それでは、東京都の職員の方から、出席者の御紹介をお願いいたします。 37 ◯都・管理部長  東京都中央卸売市場管理部長の松田でございます。  榎本委員長をはじめ、本委員会委員の皆様におかれましては、手前ども中央卸売市場、特に豊洲市場の運営につきまして、日頃から御理解、御指導、御協力いただきまして、誠にありがとうございます。  職員の紹介をさせていただく前に、一言お時間をいただいてお話しさせていただきたいと思います。  まず、豊洲市場におけるコロナの状況でございます。これは報道機関等での報道もございますとおり、豊洲市場におきましては、特に10月の末から11月の半ばぐらいにかけまして、コロナの陽性者の数が、散発的でございますが出るという状況になりました。私ども中央卸売市場の開設者といたしまして、マスクの着用でありますとか、手指の消毒でありますとか、そういった感染拡大の防止における対策を現場におきまして行っていましたけれども、拡大がそれなりにあったということで、特に水産仲卸業者、かなり数が出たところを中心にしまして、自主検査というものを行わせていただきました。  3,100名ぐらいの数、かなりの数でございますけれども、検査をいたしまして、71人の陽性者を出したという状況がございましたけれども、その反面、その後、陽性者数の発生の数が減りまして、言わば先手といいますか、かなり状況は厳しい状況でございましたけれども、それなりの対策を行って、落ち着きつつある状況にあるというのが現在のところでございます。  この間、江東区保健所をはじめ、江東区全ての皆様の御指導と御協力をいただきまして、何とか今の状況に至っているということにつきまして、誠にありがたく思っております。御礼申し上げます。  とはいいましても、年末商戦に向けまして、東京全体あるいは我が国全体を見れば非常に厳しい状況にありますので、現場を含めて、気を抜くことなく対応をしっかり行って、年末商戦はもちろんですけれども、豊洲市場は我が国の基幹的なインフラ、都民・国民の食生活を支える施設でございますので、そこのところをしっかりやっていきたいというふうに中央卸売市場の職員一同、思っておりますので、引き続き御指導をよろしくお願い申し上げます。  豊洲市場の開場に当たりまして、3つの約束ということ、これを私ども常に念頭に置いて日々の仕事をしておりますけれども、土壌汚染につきましては、前回2回分の地下水質等の御報告を差し上げたという点もございまして、今回御報告はございませんけれども、豊洲市場における地下水質の管理をしっかり行うこと、そしてそのデータというものを区民、そして都民の皆様にしっかりと開示をして、御理解をいただけるように手前どもとしてしっかりやっていくということを、引き続きやっていきたいと思ってございます。  2番目のにぎわいの創出でございます。こちらにつきましては、10月末、千客万来施設の本体が着工いたしまして、本施設の完成・稼働に向けて動き始めたところでございますので、そういった状況につきまして、今回、資料に基づきまして御報告をさせていただきたいと考えているところでございます。  そして、3つ目の交通対策、地下鉄8号線でございます。こちらにつきましては、前回の委員会におきまして技術的な検討の状況を御報告させていただきまして、その後も東陽町駅の施設計画等につきましての検討を、具体的に深度化させているという状況でございます。  また、肝腎の事業スキームの構築でございますけれども、関係者との協議につきまして、所管局であります都市整備局のほうで最大限加速をしているところでございます。今回、前回の報告から2か月という状況がございまして、節目としての具体的な報告ができる内容になっていないという状況がございまして、今回、御報告ができないという状況でございます。誠に申し訳なく思っているところでございます。引き続き、事業スキームの構築に向けました検討を加速させていくことに変わりはございませんので、そういったところをしっかり行いまして、次の委員会にはしっかりとした御報告ができるようにと考えているところでございます。  私ども、冒頭申し上げましたけれども、豊洲市場を開場するに当たって、区議会の先生方に大変御迷惑をおかけしましたし、多大な御協力をいただいて、その結果、2年前の10月11日を迎えることができたということを片時も忘れたことはございません。そういったことをしっかり念頭に置きまして、胸に刻みまして、今後の運営をやっていきたいと思っているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。           (東京都職員自己紹介関係理事者紹介) 38 ◯都・管理部長  本日は、千客万来施設事業、にぎわい事業につきましての御報告をさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上です。 39 ◯委員長  これより東京都からの報告を受けたいと思いますけれども、その前に、豊洲市場に関する3つの約束事項のうち、今回、地下鉄8号線の報告がないことについて、委員の皆様方から事前に様々な御意見をいただいておりますので、審議に入る前に、代表して私からちょっとお尋ねしたいことがございます。  今、管理部長からるる御報告、御説明がありましたけれども、先月、勉強会をやったということについてはある程度の評価をしたいと思うんですけれども、我々が求めているのはあくまで事業スキームの構築、これをどうするのかということなんです。  10月20日にうちの区長と小池知事の間で意見交換をさせていただきまして、知事自身が、8号線については、知事として全力で取り組んでいくという発言があったばかりであります。あれからまだ2か月もたっていないわけで、今回8号線に関して報告がないということは非常に残念であり、失望しているところであります。  3つの約束というのは平成30年6月に東京都とうちで交わしているんですけども、それからもう2年半がたっているわけです。この辺の認識を再度確認したいことと、いわゆる事業スキーム構築の約束の期限もとうに過ぎているわけです。いつになったら事業スキームを構築できるのか、明確にお答えいただきたいと思います。 40 ◯都・管理部長  今、榎本委員長から御指摘ございました。まず、3つの約束についての認識ということでございますけれども、平成30年6月の開場直前の状況で長谷川副知事が江東区を訪れまして、その辺のお話をさせていただいたということがございます。  実はそれよりも前に、平成23年7月、当時の副知事が江東区を訪れまして、全く同じもの、土壌汚染対策、にぎわい、そして交通対策というお話があって、そもそもの受入れ表明をしていただいたという経緯のところまで遡る、そういった経緯があるというところも認識しているところでございます。どれもがなかなか、にぎわいにつきましても着工が遅れて今に至っている状況でありますし、8号線につきましては事業スキームの構築が十分になされていないという状況でございます。  その辺のところは、開場させていただき、不十分ながらも運営をしているという状況におきまして、その3つの点が十分果たされていないということにつきまして、私ども、これは市場当局といたしまして大変申し訳なく思っているということがございます。  その上でですが、事業スキームの構築ということでございますけども、これは一昨年度の末までにというお話を当局といいますか、東京都からさせていただいて、それがなされてないという状況は非常に重く受け止めておりまして、本年の2月に都市整備局の中島理事が本委員会におきましても答弁をさせていただきましたとおり、とにかく一刻も早く事業スキームの構築に向けて、引き続き全力でやるということに変わりはございませんので、そういった検討体制で国や東京メトロとの協議を進めているということでございますので、とにかく一刻も早く頑張らせていただきたいという認識であると考えているところでございます。 41 ◯委員長  管理部長はかつて江東区に勤務されたこともあって、我々の意向というのは十二分に御理解をいただいているかと思います。くどくどは申しませんけれども、とにかく来年の3月で事業スキームを構築すると約束してから2年過ぎるわけで、来年の3月といいますと、次回の定例会で清掃港湾委員会があると思います。今日は都市整備局はお見えになってないですけれども、ぜひ来年の第1回定例会の委員会にはいい御報告があるように期待していますと、強く都市整備局にお伝えをいただきたいと思います。  それでは、東京都の方から、本日の豊洲市場に関する報告事項の御報告をお願いいたします。 42 ◯都・総合調整担当課長  中央卸売市場管理部豊洲市場総合調整担当課長の市沢と申します。私のほうから、資料の説明をさせていただきます。お手元の資料3を御覧いただきたいと思います。  千客万来施設事業等についてでございます。千客万来施設事業の状況ですけれども、(1)の6街区・本体施設予定地につきましては、10月に着工いたしまして、令和5年春の開業に向けた取組を実施しております。具体的には、千客万来施設の整備に向けて、工事用現場事務所を設置し、10月30日から測量等の現場作業を開始しており、今後、順次工事を進めてまいります。  また、万葉倶楽部は、にぎわい創出に向けた提案時のコンセプトや施設規模などを遵守した施設整備について、建築確認に向けた諸手続の協議や設計内容の調整などを行っております。
     (2)の5街区・駐車場棟についてでございますが、令和2年5月から営業しているところでございます。前回の本委員会におきましての御指摘などを踏まえながら、場内通行車両に対して「構内徐行」等の安全運転の注意喚起の表示をしたところでございます。  次に、2の千客万来施設事業用地における賑わい創出等についてですが、(1)の5街区では場外マルシェ江戸前場下町が本年1月に開業し、その後、緊急事態宣言の発令を受け、4月9日から5月末まで全館休業し、解除後の6月から、十分な感染拡大防止策など講じて営業しているところでございます。  2ページを御覧いただきたいと思いますが、来場者の状況等につきましてです。6月の営業再開後しばらくは来場者が少ない状況が続いていましたが、その後、少しずつ来場者が増加傾向となり、土曜日には約2,000人が来場する状況となりました。特に8月は夏休み期間ということもあり、お盆期間を中心に多い日は約3,000人となるなど、来場者が増加したところでございます。  また、この間、複数のテレビ番組で取り上げられたこともあり、話題づくりやにぎわい創出にも寄与いたしました。  各テナントにおきましてもすしとうどんのセットなど、企画メニューの導入やランチメニューの追加など、メニューや価格の見直しを行うなど、来場者の増加に向けた取組を実施しております。  参考までに、江戸前場下町の写真を掲載してございます。  次のページには、参考といたしまして、配置図とスケジュールを記載してございます。  簡単ではございますか、資料の説明は以上となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 43 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 44 ◯山本香代子委員  資料3の1の(2)5街区・駐車場棟のところなんですけど、これは前回の10月に清掃港湾委員会の中で、駐車場の安全面の観点から指摘をさせていただきました。その結果、こういった形で、100点満点ではないですけども、徐行の注意喚起の表示がなされたということは、このことに関して迅速な対応を評価したいと思います。  それから、私、そのほかにここに来た方の駐車場の料金の割引について、事業者にそういった話をしていただきたいという話を申し上げたんですが、その点はどうなっているでしょうか。 45 ◯都・財政調整担当部長  前回の委員会では、山本委員から3つの御指摘を受けております。  まず最初に、今お話がございました安全面の件でございますが、改めて事情を申し上げますと、御指摘いただいて非常に重要な点と認識しまして、その後、駐車場を運営している事業者にヒアリングを行いました。この設置している駐車場といいますのは、認定自走式駐車場といいまして、全国各地で運営されてございます。  その運営の状況で、安全面というのはどういうものかということと実績を含めてヒアリングをいたしまして、その中から得た知見といたしましては、安全面を確保するには、白線等を引いた場合には、逆に白線を踏まないように車が脇を走ってしまうと、既に駐車している車に当たってしまうとか、消火栓に当たってしまう可能性がちょっと高まるということがございまして、安全面を確保するためには徐行することが大事だという貴重な助言をいただいたところでございまして、そうした観点から、今回、「構内徐行」という表示をさせていただくということになってございます。  2点目と3点目でございますが、まず今あった割引の件でございますが、割引につきましても、単に料金を引くだけでは収入が少なくなってしまうんですが、料金を割り引くことによって来場者が増えて、総収入が増えるという考え方の下、事業者とも調整をいたしました。  事業者につきましては、現在コロナ禍におきまして、なかなか来場者が増える状況にないということがございまして、割引までいく経営判断というのはまだなされてない状況でございますが、その点は大事ですので、事業者にも引き続き働きかけていきたいと思っております。  3点目、最後になりますが、看板でございます。利用者につきましては、看板を目立つところに置くということは非常に重要でございます。ただ、あそこの場所ですと、今現在、5街区の駐車場は315号線のところの2つの面について看板を設置していますが、道路占用許可の基準から敷地ぎりぎりまで看板を設置してございます。あそこの歩道は10メートル以上ありまして、運転手の方から看板を視認するということが難しい状況でございますが、歩道のぎりぎりまで設置をしてPRしているところでございます。  そうは申しましても、運転者から見えないということがございますので、現場での視認性を高める取組なども検討しまして、またさらにはホームページなどでも、来場に当たっては、入り口などの表示も含めましてPRをしていくことで対応していきたいと考えてございます。  以上です。 46 ◯山本香代子委員  確かに歩道がすごく広いから看板が奥に引っ込んで見えるから、余計見にくいのかもしれませんけど、それはそういったことで、最大限分かりやすくしていただくようにお願いします。  それで、駐車料金なんだけども、確かに今、コロナで経営が厳しい状況ではありますが、どうしてもそこで買物、またそこで食事というと、割引金額の大小ではなく、多少なりとも割引があるというのが、車で行って駐車場に止めて、そしてそこで食事、また買物というときは、全体的にいいますと、大体割引がある駐車場が大半なんです。だから、今すぐというのは厳しいと思うけども、今後、前向きに引き続き検討していただきたいと思います。これは要望で終わります。 47 ◯徳永雅博委員  御苦労さまです。私のほうからも何点か質問させていただきます。  1つ目は千客万来施設の整備の問題なんですけども、2つ目は市場関係者のコロナ感染についてということで、大きく2つお伺いしますけども、1つ目の千客万来施設の周辺の整備についてですが、平成30年8月31日の6街区に関する合意書というのがありますよね。そこでは、第2条の2項というのかな、東京都はぐるり公園から本施設へのアクセス向上策など、事業環境の整備をうたっているんですけども、これは具体的にどのようなことを指すのかということをお聞きしたい。絵を見ると歩道橋の設置とか、船着場を設置するような形になっていますけども、それだけなのか、ほかにもプラスあるのか、それが1つです。  2つ目の大きな話というのは、市場関係者のコロナ感染についてなんですけども、豊洲市場関係者のコロナ感染者数の数字は、12月14日、プレス発表時点で163名と。これは皆さんよく知っている数字ですが、大体この経緯を見ますと、8月が2名、9月が1名、10月が13名、11月が141名、12月が先ほどの話だと6名と、ちょっと少なくなってきた、少し落ちてきたのかなというお話がございましたけども、ずっと8月から、最初は8月15日かな、初めて感染者が出てからコロナ対策をしなくちゃいけないということは当然あったわけですが、何で11月にこんな数字がどんと出ちゃったのか。全国的にもそういう数字なんですけども、そこをどういうふうに理解しているのかというのを1つお聞きしたい。  併せて、感染防止対策をやっていますよということで、3密を避けるとか、消毒をきちっとやるとかありますけども、時系列で見るとどういうふうに段階、発展段階論というのかな、その対策をしてきたのか。一気に最初に100%ぱっと、8月に1人見つかった時点でやられたのか。それとも徐々にレベルを上げていったのかというところがよく見えないので、時系列で感染防止対策をどのように取り組んできたのかというのをお聞きしたいのが1つ。  また、これは新聞報道がありましたように、保健所の助言により11月2日から12月4日まで、水産仲卸業者に対して行われた業界に対する自主検査、この内容ですね、全体480事業者、3,500人ぐらいいらっしゃるんですけども、結果として3,111名が受けて、436事業者、71名が陽性者ということでありました。この結果を見て、皆さんはどういう評価をされているのか、数字をどう見ているのかというのをお伺いしたいんです。それが1つ。  それから最後に、最も重要なことは、食の安全ということが一番大事だと思うんです。このことについて、私なんかもそうなんだけども、これだけ陽性者がいて、水産仲卸ですよね、食べ物は大丈夫なのかという心配がどうしてもあるわけです。  例えばホームページなんか見ますと、食品を介しての感染事例はないということから、食品から人体に及ぼすコロナの影響はないと言われているんですけども、本当にそうなのかという素朴な疑問があって、そのことに対して、こういう風評被害なんか起こると大変ですから、食というのは。皆さんはどういうふうに今まで対処されてきたのか。本当に安全なのかと。安全ということをきちっと、今まで感染者がいないということだけではちょっと弱いんじゃないかと思うんだけども、どのように科学的に今証明されているのかというか、説明されているのかというのをお聞きしたいです。  大きく3つお願いします。 48 ◯都・財政調整担当部長  幾つか今、御質問ございまして、まず最初の千客万来施設の環境整備でございますが、これにつきましては、にぎわいを創出するためには地域での回遊性を高めることが大事でございます。その観点から、ぐるり公園と千客万来施設を結ぶ連絡橋につきまして整備することといたしまして、今現在、設計ですとか工事について、着々と準備を進めているところでございます。  続きまして、11月に急にデータ上増えたという御質問がございました。本件に関しましては、8月に陽性者が発生しまして、その後、保健所等の的確な御助言等もいただきまして、広範囲にわたって広く自主検査をすることが望ましいということで、11月2日から12月4日まで自主検査を実施したところでございます。最初の自主検査で受検が多かったということもございますので、11月に陽性者が少し増えたという点でございます。  続きまして、段階的な対策でございますが、新型コロナウイルスが発生してからは、今年の初めになりますが、豊洲市場におきましてはまず見学者の制限を行ったり、また売場でも、感染対策としては人の動線があるところではアルコールの消毒液を設置するとともに、また日々の清掃につきましても手指の触れる程度の高い手すりですとか、そういったところに消毒液などでの拭き取りを行ってございます。  また、市場の健康管理の徹底でございまして、3つの密の回避ですとか飛沫、接触感染の防止につきまして、ポスターの掲示ですとか、場内アナウンスなども行ってございます。  また、業務の面におきましても、競り台の飛沫防止ガードですとか、取引参加者の距離を確保するなどの業務の見直しも進めてきてございます。  また、飲食・物販につきましても、従業員のマスク着用ですとか、客席の距離の確保、飛沫防止のシートの設置など実施しているところでございます。  また、街区におきましては検温などもやってございました。  その後、感染が発覚をいたしまして、自主検査ですとか、または現場の巡回を実施するとか、そういったことも強化をいたしまして、順次取組を強化しているところでございます。  続きまして、自主検査の3,111人の結果でございますが、自主検査の目的は、新型コロナウイルス感染症の無症状者の潜在的な感染者を含む陽性者を早期に発見いたしまして、直ちに市場外での宿泊療養などにつなげていくことで、水産仲卸場で散発的に発生している感染状況の収束を図ることを目的として実施したものでございます。その結果、データ的には、12月に入りましてかなりの面で陽性者の数も減ってきていますので、一定の効果があったものと考えてございます。  続きまして、食の安全に対するコロナ対策においての風評被害の件でございますが、豊洲市場ではこの間、10月の下旬から11月の中旬にかけまして、複数の陽性者が確認されたところでございます。区議会の皆様には御心配をかけたこと、重く受け止めてございます。  これまでも豊洲市場では、先ほど申し上げましたが、消毒液の設置ですとか、競り台での飛沫防止など、様々な対策を講じてまいりました。そしてまた、業界も自主検査を実施してございます。自主検査において陽性者も発見され、データも少なくなり、今は1桁の状況にございます。  現在、豊洲市場では、新型コロナウイルスに関して様々テレビの報道などでもされているところでございますが、都としてはこれまでも陽性者が発見されたら、速やかに明らかに公表するなど取組を行ってまいりまして、その状況を正しく伝えるために、中央卸市場のホームページなどで市場の感染防止対策ですとか、自主検査の取組を紹介しております。取引関係者ですとか都民へ、市場が安全・安心であることを適時情報発信しているところでございまして、引き続き正しい情報発信を行って、風評被害の防止に努めてまいりたいと考えております。 49 ◯徳永雅博委員  一つ一つ整理させていただきたいんですけども、まずアクセス向上策の事業環境の整備についてですが、今、歩道橋の話がございましたけども、船着場の設置のことはおっしゃってなかった。これをつくられるのかどうかというのを確認したかったんです。  併せてついでに、豊洲4街区には、環状2号線の反対側にはホテルとオフィスがあると思うんですけども、あそこに豊洲MiCHiの駅というのができる予定なんです。それが早くできる予定なんだけども、あそことのアクセスというか、動線、あれは道路に下りて歩道へ行かなくちゃいけないのか。でも、デッキが共用で使えるのかというのがちょっと見えたんだけども、それは道路上のデッキなのか。たしかホテルは後ろだった。それを、じゃ、迂回して千客万来施設に行くのか。併せて、船着場というのは千客万来だけの船着場なのか、4街区に来られた方も使えるのかどうかということを確認したいんです。それが1つ。  順番にいこうかね。お願いします。 50 ◯都・財政調整担当部長  船着場の件でございますが、船着場の整備につきましては民間の事業者が整備するという形で話を聞いておりまして、特に現時点においては中止になったとか、そういうことは聞いておりませんので、着々と進めているところだと考えてございます。その船着場につきましては、特に使うということじゃなくて、ぐるり公園に入ってくる方も利用しますので、広く使われるものと考えてございます。  続きまして、豊洲MiCHiの駅でございますが、申し訳ございません、そこの情報は正確には把握してございません。ただ、そこにつきましても、そのことを含めて人の流れですとか、車の流れとか、そういったことを確保することが大事ですので、そういった状況も踏まえまして、今後、回遊性を高めるにはどうしたらいいかということも含めて検討していきたいと考えてございます。 51 ◯徳永雅博委員  千客万来施設をつくるわけですから、周辺との連携ってめちゃくちゃ大事になるんです。そこをしっかりと把握して、次回、報告していただきたいと思います。  今ちょっと気になったのは、船着場というのは民間が100%整備するということになっているわけですか。そういうことなんですね。分かりました。それは具体的に今は進んでないんですか。そのことだけちょっと今。 52 ◯都・財政調整担当部長  船着場につきましては、先ほど申し上げたように事業者が設置するということでございまして、まだ中止とか、そういったことは聞いてございませんので、準備については事業者のほうで責任を持って着々と進めていると認識してございます。 53 ◯徳永雅博委員  分かりました。このことについては、また次回もう少し船着場の進捗状況を教えてもらえればと思います。  市場関係者のコロナの感染についてですけれども、1つは、時系列でどういう対策をしてきたのかというのがどうしても知りたかったんです。何で11月に向かって一気に変わったのか。それまで8月の時点からずっと順番にやってきたわけですよ。消毒したり、マスクしたり、中止したり。ただ、増えたのは多分、さっきの話の中では巡回するようになったということですね。そのことで、だから少しずつ強化をしたんだろうと思うんですけども、そのことがよく見えないので、しっかりとそこは教えていただきたいと思ったんです。改めてお願いしたいんですが。  それともう1つは、3,500人、480事業者があって、受けてない人が、この数字でいくと389人いらっしゃる。その方々に対してはどうなのかと。全員受けてくれると、それで分かるわけですけども、受けてない。報道によりますと、受けて分かっちゃうと仕事ができなくなっちゃうとか、いろいろな心配事がたくさんあって、自主的に1週間休んだりとか、いろいろな状況があると思うんですけども、そこのところはもう少ししっかりと把握しないと、次また起こるかもしれないという心配がある。12月になって少なくなったので、安心だというのでいいんだろうかということがあるんです。  昨日は822名という、また急激に数字が増えているんです。この状況の中で今の取組で大丈夫なのかと。また新たに違う取組をしなくちゃいけないんじゃないかということも考えられるんですけども、その辺はどういうふうに考えていらっしゃるかということですね。  最後に、このことについて163名の内訳っていいますと、水産仲卸が141名、業者数は480ですけど、水産卸が11名、青果の仲卸が1名、事業者は96です。関連業者が6名で、業者数は149なの。なぜ水産仲卸だけがこんなに数字が上がったのかという、この理由はお分かりですかね。ぜひそれを教えてもらいたいなと思います。 54 ◯都・財政調整担当部長  何点か御質問いただいたところでございまして、自主検査の未受検者に関しましては、今回、検査を促してきたところですが、検査されないところにつきまして、引き続き自主検査というか、自ら検査を受けるように勧奨を行っているところでございまして、勧奨の結果、9割以上が今受検してございまして、一応収束している状況にはなってございます。ただ、全国的にも増えている状況でございますので、油断することなく、引き続き、感染防止対策はしっかりと取り組んでいきたいと考えてございます。  あと、段階的な感染状況というところでございますが、これにつきましてはコロナの感染状況の拡大を含めまして、また8月に陽性者が出たということがございますので、そこから業務ですとか、また見学ですとか、そういったところにつきましての感染防止対策を強化したところでございまして、そして感染が散発的ではございますが、拡大傾向にあったということがございますので、保健所の的確な御指導をいただいて、自主検査をするという形になってございます。その後は、早期に発見された陽性者も出てきたということから、宿泊要請とか市場外での宿泊療養などの措置を取りまして、拡大は今防止されて、収束の方向に向かっている状況でございますが、対策については引き続き取り組んでいきたいと考えてございます。 55 ◯都・事業部長  今、徳永委員のほうから、コロナウイルス感染症拡大の対応についての御質問がありましたので、ちょっと補足をさせていただきます。  東京都中央卸売市場は11ございますけれども、初期の2月、3月の段階から、全ての市場において感染拡大を防止する対策を業界とともに徹底するとともに、一つ一つやってまいりました。その中でも、結果的に豊洲市場は確かに11月に拡大をしたというのがありますけども、これは感染者数が拡大するに当たって、十分に江東区保健所の方と密に連携を取って対策を講じ、今現在、落ち着いている段階でございます。  そういう意味でいきますと、段階的に上げたというよりも、一つ一つきっちり丁寧に各場でそれぞれの所管の保健所と対応しながら続けていき、今回、残念ながら感染経路が不明ということで出ましたけれども、そこを江東区の保健所と密に連携を取って対策を講じ、引き続き豊洲市場をはじめ11市場で、都民の方への生鮮食の安定供給を、市場の事業を継続させながら続けていくということを進めていきますので、全力で取り組んでまいりたいと思います。 56 ◯徳永雅博委員  ちょっと聞き漏らしたのか、答弁漏れなのか、水産仲卸だけがなぜ多いのかというのはどういうふうに分析されているんですか。 57 ◯都・管理部長  今、徳永委員の御指摘で、水産仲卸、いわゆる6街区でございます。そちらにおける陽性者の発生の数が極めて多いというのは事実でございまして、これはなぜかということでございますが、正直に申し上げますと、私どももそこを科学的に究明するだけの知見はないというのが前提でございますが、ただ、市場を運営する立場として思い当たるところで申し上げますと、御案内のとおり、築地時代から豊洲市場というのはもうまさに河岸ですね、水産、まさに魚を扱う市場ということで、日本橋から数えれば三百数十年の歴史があるということでございます。  これはどういうことにつながるかということで申し上げますと、とにかく買い出し人ですね、6街区、魚を買いに来られる方々が非常に多いと。水産の卸というのは、逆に産地から荷物が入ってくるところですので、基本的に買いに来る人はいません。荷物が入ってくる場所でございます。青果というのは、買いに来る方はいらっしゃいますけれども、豊洲市場の青果というのは、いわゆる業務筋、料理屋さんであるとか、銀座の料亭とか、そういった方々が多いということもあるので、数は限られているという状況があります。  これに比しまして、6街区の水産仲卸売場というのは、都内の魚屋さんは減りましたけれども、それでもたくさんいらっしゃる中で、とにかく買い出しに来られる方が非常に多いということは間違いないのかなというふうには思ってございます。  それが原因の一部なのか、全てなのかというのは分かりかねる部分はあるんですが、ただ、とにかく人の出入りが非常に多いということは間違いがありませんので、そういったことを含めまして、中で働く方々に対して、4月から、感染防止対策についてはしっかりやってくれということを開設者として申し上げましたけれども、それに加えまして、出入りする方々、買いに来られる方々につきましても、マスクの着用でありますとか、手指の消毒でありますとか、そういったことを徹底して、やはり出入りという面におきましてもしっかりやっていくことが重要だということ、私どももそこは分かった点ということでございますので、やらせていただいているという状況でございます。 58 ◯徳永雅博委員  今の話で分かるんですけども、出入りが多いということで、逆にそれは心配なことなんですけども、そこはしっかりと対策していただきたいと思います。一般的には、競りがあって、マスクをつけないで商売している人が結構多いなんていうのは、実は現場の中の話、私も友達が何人もいますので、最初の頃はあったと。そこを徹底して指導していただきたいと思います。  また、最初の頃は、あれは使用料だから家賃も出なかったのが、今は出るようになったんですよね。あれを何とかしてくれという話なんか当初ありました。そういう様々なことがあるんですけども、何せ豊洲市場を守らなくちゃいけないので、そこは徹底していろいろな分析をしながら、感染対策はしていただきたいと思います。  もう1つは、安全のアピールがもう少し出てこない。見えないというかな。今、PRはホームページか何かやっていらっしゃるんでしょうけども、いつも感染対策の数字は都知事もおっしゃるんですけど、食の安全って一番大事ですから、特にこれから年末年始、年末なんか特にたくさん物が動くわけですから、そこはぜひお願いしたいと思います。  最後に1点だけ、経営の問題というのは皆さんどういうふうに今把握されているのかなと。こういうコロナ禍で、経営が悪化しているという事業者の声を結構聞きます。ここは現状どういうふうに認識しているのか、最後に聞きたいんですけど。 59 ◯都・財政調整担当部長  経営の支援でございますが、コロナ禍におきましても基幹的なインフラとして市場経営を維持するためには、場内における感染防止とともに、円滑な取引をするために業者を支えることが大事でございます。  このため、都は、業界団体が行う感染防止の取組を含む衛生管理の強化などの取組を補助事業で支援をしてございます。また、取引の担い手である市場業者の経営を支えるために、国の家賃支援制度ですとか上乗せする形、また都の家賃制度も給付を行うこととしてございます。  また、このたび江東区のほうで家賃支援等の給付金をいただいたところでございまして、それらについても周知を図っているところでございます。  また、市場使用料の支払い猶予につきましては本年4月から実施をしておりまして、その支払い猶予も制度を拡充して市場業者を支えているところでございます。  こうした取組によりまして、都民の消費生活を支える市場の役割を、市場業者と一体になって果たしていきたいと考えてございます。 60 ◯徳永雅博委員  分かりました。都知事には先日、要望をしていたようですけども、コロナ対策のプラスアルファの経費も結構かかっているとか、PCR検査は自主的にやっていただいたんだけども、その検査だけじゃなくて、店を守るための様々な費用がかかっているということなので、よく分析していただいて守っていただきたいと思います。何せ豊洲市場を守らないと、本当に関東全域のある意味では基幹的な部分でありますから、ぜひよろしくお願いをしまして、終わります。 61 ◯高村きよみ委員  では、私からもちょっと確認させていただきます。  ちょっと話が戻るかもしれないんですが、PCR検査のことについて1点確認したいんですが、今回、スクリーニング検査を行ったということなんですけれども、夏頃から大分マスコミ等にも取り上げられて、検査の必要性というのが言われていたんですが、今回、保健所のほうから指導があって、こういったスクリーニング検査になったというふうに伺ったんですけれども、この経緯についてはいかがだったんでしょうか。まず伺います。 62 ◯都・総合調整担当課長  今の御質問についてですけれども、確かに新型コロナウイルス感染症の陽性者が8月に最初に出て、10月下旬から11月中旬にかけて増えているんですけれども、そうした中において、発生の都度、一応調査していただくということでやってきてはいるんですけれども、陽性者について複数の事業者から散発的に確認されているとか、あとその多くが感染経路が不明であるということで、調査によってもなかなか感染経路が特定できないケースが結構ございまして、そういった中で陽性者が断続的に発生しているという状況が出てきたところでございます。  そうした状況を踏まえて、どんな対策がいいのかということで、保健所の御指導、御助言をいただいて陽性者を早期に発見するということを目的として、自主検査を開始したところが経緯でございます。 63 ◯高村きよみ委員  先ほどちょっとお話もありましたけれども、豊洲市場協会のほうから、先日、都知事に要望書が提出されておりまして、その中にも感染防止対策のさらなる徹底と市場業者への経営の強靭化という点と、あとは豊洲市場の魅力発信と市場機能の強化ということで、大きく2点の要望書が出されているんですけども、検査についても各事業者さんの様々な事情もあって、なかなか検査が進まないところもあるかと思います。そういった点も市場の設置者としてしっかり推進をしていただいて、後押しというか、支援をしていただきたいというふうに思います。  今回は、保健所からのそういった指導でスクリーニングにつながったということなんですけども、今後については、市場としてしっかりその辺の取組を進めていただければというふうに思います。これは要望させていただきます。  もう1点は市場の魅力発信ということなんですけども、先ほどちょっと徳永委員からもありましたけれども、今回のコロナの感染の件でもそうですが、これもちょっと風評ということにつながってしまっているかなという現状で、それをしっかり払拭して、安全であるということをさらにアピールしていただくことがとても重要だと思います。  千客万来の資料のほうにも、マスコミ等に取り上げられて話題になって、集客にもつながったということがあるんですけども、こういった積極的な発信というのは市場としてしっかり行っているのか。たまたま取り上げられたということではなくて、いろいろな媒体を使って発信をしていくということはすごく大事だと思うんですが、そういった取組はされていらっしゃるんでしょうか。伺います。 64 ◯都・財政調整担当部長  新型コロナウイルス感染症の陽性者が確定した時点からきちんとプレス発表を行いまして、プレスに対しても資料を提供するとともに、その原因ですとか状況、個人情報に配慮はありますけども、そういった状況プラス、市場として取り組んでいるところにつきましても、併せて御説明をさせていただいているところでございます。  また、先ほど出ましたが、自主検査につきましても、数字が固まった段階で、数字の実績ですとか、これまで市場が取り組んだところも併せて、マスコミ等を含めて御説明をさせていただいているところでございます。ただ、それが安心につながっているかという点を考えますと、まだ十分でない点もございますので、今後も引き続き、きちっとしたデータ、取組を含めて、情報提供していきたいと考えてございます。 65 ◯都・事業部長  ただいま魅力発信についてのお尋ねがございましたけれども、ちょうど1年延期されましたが、東京2020大会がございます。これまでも市場としては様々なPRに取り組んでまいりましたが、このようなきっかけで、国内外に向けて市場の発信に引き続き取り組んでいきたいと考えております。 66 ◯高村きよみ委員  しっかりお願いしたいと思います。  あと、豊洲市場協会の要望書の中に、魅力発信の中で食育の取組というのがありまして、以前からこの食育に対する取組というのは我が会派からも要望を様々させていただいているんですが、コロナ禍でなかなか、例えば今までやっていた目利きの方たちの出張みたいなこともあったかと思うんですが、今コロナ禍でできない状況かなと思うんですけども、市場の皆さんもデジタル化も進めていきたいとか、そういったこともしっかり考えていらっしゃるようなので、いろいろな媒体を活用してこういった食育の推進というか、アピールというのも、今後の本格的なにぎわい施設の建設にもつながっていく大事なことだと思うので、この辺もしっかりやっていただきたいと思うんですが、これは今どうなっているんでしょうか。伺います。 67 ◯都・事業部長  ちょうど昨年度になりますが、江東区のお子様やお母様方、お父様方にも来ていただいて、調理室を使っていただくような形で食育、魚をさばくとか、体験しながらという機会を設けておりました。ただ、残念ながら、今年度については、新型コロナの関係で密を生むということで、豊洲市場に限らず、全11市場でそのような取組はお休みをさせていただいています。  ただ、これが落ち着きましてからは、食育というのはこどもたち、それから大人に向かっていくのに非常に大切だということは認識していますし、まさに業界のほうも要望事項として挙がっていることですので、来年以降、タイミングを見ながら、さらに各市場できっちりと一つ一つ食育に取り組んでまいりたいと思います。 68 ◯大嵩崎かおり委員  最初に土壌汚染の問題なんですけれども、3か月ごとの報告なので、前回報告してしまったから、今回はないということでした。ただ、地下水位については、基本的には休市日、週1回測定を実施しているわけで、これは今回であっても報告可能だというふうに思うんです。  改めてお聞きしたいのは、地下水位についても毎回きちんと報告するべきだということを言ってきたんですけども、なかなかそれがやっていただけてないんですけども、地下水位の低下というのも土壌汚染対策の一つとして実施されているものだというふうに私は認識をしているんですけども、東京都のほうはこれをどういうふうに認識をされているんでしょうか。伺いたいと思います。  それから、コロナの問題ですけれども、今御報告があったように、この間、8月の半ばから12月頭までで160人陽性者が確認されたと。9割が水産仲卸で、160人のうち、業界団体が3,100人余りに自主検査をした方の中からは71名陽性者が確認をされたということです。保健所の指導もあって、自主検査を実施したということは本当に高く評価をしたいと思いますし、これによって感染拡大を防いでいったということだったと思うんです。  原因については、水産仲卸で買い出し人などの人の出入りが多いということでしたけれども、ただ、160人のうち仲卸は141人で、自主検査がそのうち71人ということなんですけども、半分が自主検査で分かったわけですよね。この状況についてはどういうふうにお考えになっているでしょうか。例えば自主検査をやるようになったから、区が濃厚接触者というふうに、そういう調査自体しなくなって、この状況なのか。その辺がよく分からないので、感染者のうち半分は自主検査で見つかったという、この状況についてどういうふうに考えているのか伺いたいと思います。  それから、にぎわい施設、千客万来のほうなんですけれども、この資料を見ますと、10月の着工というふうになっているんですが、その後、読んでいきますと、10月30日から測量の作業を開始しているということで、着工というふうに言われると、イメージとしては本体の建物の工事は始まったのかなという認識なんですが、実際、建物の工事に入るのはいつ頃の予定なんでしょうか。その辺を伺いたいと思います。 69 ◯都・環境改善担当部長  1点目の大嵩崎委員の御質問にお答えさせていただきます。  前回、地下水質の公表が10月1日でございまして、前回の当委員会に2回分のデータも含めて御報告させていただいたということがございましたので、今回については報告事項とさせていただいてないということでございます。  ただ、大嵩崎委員から御指摘ございました、管理システムを含めた地下水全体の管理については日々しっかりやっておりまして、特に今年の夏、梅雨の時期、非常に雨が多かったということで、全体的に水位が上がったという事実がございますので、当然ポンプ等の維持管理、それからシステムをずっと動かしていますと、どうしてもパイプが目詰まりしたりとかあるので、かなり洗浄の頻度等も増やして対応してまいりました。  当然、地下水位のモニタリングも平日の休市日ということで行っていまして、夏場かなり高くなってきた7-1という地点もございますけども、直近のデータで1メートル51と。平均につきましても直近のデータでは1メートル64ということで、かなり下がってきているという状況にございます。引き続き、地下水管理システムを適切に管理していくことに日々努めていくということに徹底してまいりたいと考えてございます。  それから、水位につきましては、基本的に平日の休市日ということで毎週公表して、ホームページに掲載させていただいております。  以上でございます。
    70 ◯都・財政調整担当部長  大嵩崎委員から残りの2点でございますが、まず自主検査で半分ぐらいが見つかったことに対しての考え方、受止めでございますが、当市場といたしましては、自主検査をやる前は、体調不良であったり熱が出た場合には、職場に来ないようにという形ですとか、様々な感染の防止対策に取り組んでまいりました。  ただ、先ほど来御説明しておりますが、散発的に出てきたということがあって、無症状の方も含めて自主検査として検査すると。そのことによって、拡大する前に早期に発見するということで、分かった場合には直ちに市場外で宿泊療養するという形がありますので、むしろ自主検査をやることによって早期に発見できたと。なおかつ結果として、今、数的には一定の収束の方向に向かっているところでございますので、自主検査は半分ぐらいですが、それについては一定の効果があったと考えてございます。  最後になりますが、千客万来の着工でございます。見た目、トンカチとか、いろいろな杭を打つとか、工事につきましては建築確認を今やってございまして、建築確認後でないとできない工事等もございます。その建築確認後の工事を円滑にするために、10月から様々な工事などを行っているところでございまして、ただ、今、大嵩崎委員から測量というのがありましたけども、御覧のとおり、千客万来施設用地はすり鉢状の土地になってございまして、それを市場の土地と合わせるですとか、周辺道路と地盤を合わせるとか、あとはデッキともつなぎますので、そういったところをきちんと測量をしていくというところが大事でございまして、そういったこともやってございます。  また、工事につきましては、本格的になる前に、どこに着工のスロープを道路から着手するかということも非常に大事な取組でございまして、これも今、関係機関と詰めておりまして、具体的に決まりましたら、本体工事をきちんと円滑にやるための場所なども設置していくということでございまして、10月から一連の流れとして工事に取りかかっているところでございます。 71 ◯大嵩崎かおり委員  土壌汚染なんですけども、今、地下水位についても土壌汚染対策の一つとして実施することになったものですので、これも水質だけではなくて、地下水位についてもきちんと報告をしてもらいたいと思うんです。  今、10月雨が多かったということなんですけども、今年は台風が少なかったので、そんなに雨が多いというふうに私は認識をしていないんですけども、それでもやっぱり、確かに7-1については1.5メートルで、かなり今、現状は少なくなっているなというふうに思っています。多いときですと、3メートルを超えるようなところですので。ただ、ほかのところを見てみますと、2メートルをまだ超えているような地点もありますので、これは引き続き、きちんと監視もしながら対応していただきたいというふうに思います。  それから、豊洲市場のコロナの問題ですけども、自主検査をやったら71人も出たということは大変なことであったし、やったからこそ判明したもので、感染拡大防止に大きな役割を果たしたなと。ですから、社会的検査の必要性というのを改めて私は感じているところなんですけれども、1つ、自主検査については業界団体が独自にということなんですが、その費用についてはどういうふうになっているんでしょうか。  それから今、感染が収まってきてはいると思うんですけれども、今後もやはり定期的に検査が必要ではないかというふうに思うんですが、その点についてはどのように認識をされているでしょうか。  それと、千客万来のほうなんですけども、建築確認はこれからということで、このスケジュールについてもかなりアバウトなんですが、今後もうちょっと詳しいスケジュールなどは出てくるんでしょうかということと、それから先ほど船着場のお話があったんですが、それはどこの場所につくろうという計画なんでしょうか。民間の計画ということではありますけれども、その場所ですね。  6街区のところには船から荷を下ろすための船着場がありますけれども、これは交通量を減らすべきだということで、議会側からも船着場の設置を求めた経過があって、本来だったらば7街区の卸のほうにあるべきものだと思うんです。ところが,6街区と7街区の位置が逆になったという経過もあって、6街区の仲卸のほうにあるんです。今、これってどのぐらい活用されているんでしょうか。その辺も併せて伺いたいと思います。 72 ◯都・財政調整担当部長  まず、自主検査等の費用につきましての件でございますが、10月下旬の新型コロナウイルス感染症を踏まえまして、業界団体であります一般社団法人豊洲市場協会が、豊洲市場の事業継続に向けた新型コロナウイルス感染症拡大防止事業を実施してございまして、例えば横断幕による注意喚起ですとか、組合員による巡回指導の徹底ですとか、PCR検査などの取組を行っております。都としても、こうした取組が市場の取引の円滑化ですとか、活性化が図れるものと判断しまして、中央卸市場活性化支援事業によって、都も一部を支援しているところでございます。 73 ◯委員長  基本的に協会が出して、都が支援するって、それを答弁すりゃいいんですよ。 74 ◯都・財政調整担当部長  すみません。協会が負担をし、都がさらにといいますか、その負担の一部を補助して、支援しているということでございます。  続きまして、千客万来のスケジュールにつきましては、今のところ、年度末に建築確認が下りるということで準備を進めてございまして、スケジュールどおり、基本協定書などに基づきまして、令和5年春の開業に向けて着々と工事については進めている状況でございまして、大きくスケジュールについて変更しているということはございません。  船着場の場所につきましては、今、事業者から聞いているところによりますと、6街区の環2沿いの橋のたもとと伺っておりまして、そこまでの情報を把握している状況でございます。 75 ◯都・総合調整担当課長  最後の御質問は、現在の桟橋の利用状況についてということだと思うんですけれども、6街区のところに桟橋がございまして、そこは150メートルぐらいの長さがあるんですけれども、大きな船が2つつけられるものと、真ん中のほうには小さな船がつけられるような構造になってございます。小さな船につきましては、毎日数隻程度来て、荷を下ろしたりしている状況でございます。それから、大きな船につきましては、一旦来ると、1週間ぐらいずっといたりするところですけれども、月に何回か来て、荷を下ろしているという状況が現在の利用状況となってございます。 76 ◯大嵩崎かおり委員  PCR検査の費用については、都も費用の一部を負担しているということではありますけれども、厚生労働省の通知を見ますと、濃厚接触者についてはもちろん全額国と自治体の負担で、行政検査になるんですけれども、それ以外について、特定の地域や集団組織において関連性が明らかでない患者が多数発生している場合も、行政検査の対象にしてもいいですというふうになっているんです。  そうしますと、私は豊洲市場の検査についても行政検査として扱って、これは国の負担はありませんけれども、東京都が全額負担をしてもいい検査だと思うんですけれども、東京都としてはそういう判断をしてないということなんでしょうか。  PCR検査は定期的に検査していくことが必要だと思いますので、今後また定期的にやっていくためにも、費用の負担ということがネックになってしまうとできませんので、ここは先ほど来出ていますように、都民の台所を担う市場ですから、きちんと継続して運営していっていただかないといけませんし、特段の対策が必要だと思うんです。ですので、その辺の扱いについて検討したのか、それともこれはちょっと当たらないという認識でそういう対応なのか、その辺を伺いたいと思います。  それから、建築確認はこれからで、スケジュールに遅れがないというのは分かったんですけれども、建築確認を取った後、マンションの建設工事でもいつからいつがどうですよという、もっと詳しいスケジュールが出ると思うんですけれども、それについてはこれから出していただけるんでしょうかということをお聞きしました。  あと、船着場の利用状況、使われているんだなということが分かりましたので、ありがとうございます。  幾つか、再度御答弁お願いします。 77 ◯都・総合調整担当課長  自主検査の関係ですけれども、基本的には従業員の検査を含む感染防止対策というのは、一義的には各事業者で行っていくのが基本だと考えております。ただ、一方で、豊洲市場の感染拡大防止は業界のみならず、豊洲市場全体の問題であることから、保健所の助言に基づく自主検査については、都も業界とともに一緒に取り組んできたところがございます。もちろんPCR検査を含む感染拡大防止、そのほかの取組も業界団体で行っておりまして、それに対して今回、一定の助成をするといったところでございます。  今後につきましてですけども、もちろん自主検査は確かに結構な額がしますので、そういったのに対してどうしていくのかというのはあるんですけれども、一方で、市場会計は豊洲だけで運営しているわけではなくて、ほかの10市場全体の会計でございますし、他市場とのバランスもございます。そこにつきましてはある程度公平感、公正性が求められるところがございますので、そこについては今後どうしていくのかというのはまだ決まってございませんけれども、現状はそういった状況で進めているところでございます。 78 ◯都・財政調整担当部長  千客万来の工事スケジュールでございますが、今、設計につきましては、建築確認に向けていろいろ設計をしているところでございます。その確定した設計に基づきまして、事業者が工事スケジュールをつくっていくという段になってございまして、それにつきましてもスケジュール等遅れないように東京都としても情報を把握しながら、連携して取り組んでいきたいと考えてございますので、今の段階におきまして詳細なスケジュールはまだ引かれていないと考えてございます。 79 ◯大嵩崎かおり委員  これからまた建築確認が出て、細かなスケジュールが出ましたら、御報告いただきたいと思います。  それから、コロナの自主検査ですけども、私は行政検査の対象になると思うんです。ですから、業界団体の皆さんが負担しなくても、全額、東京都が負担すべき問題だし、これは市場会計などではなくて別の会計になると思うので、再度ここは検討すべきだということを申し上げて、質問を終わります。 80 ◯二瓶文隆委員  2点ほど質問させていただきます。  コロナに関しまして、東京都のほうでもこれはクラスターではないということが発表されたんですが、感染経路が追えないケースが多いということだったと思うんです。ただ、人数的には非常に多い人数が、結果的には出ていると思います。  そして、私が聞きたいのは、感染されていた方々の、例えば、今、家庭内感染が多いと言われていますし、あるいは通勤途中での、例えば豊洲周辺など、こういう方々にコロナが与えた影響はどの程度把握されているかお聞かせいただきたいと思います。まず先にそれをお願いいたします。 81 ◯都・総合調整担当課長  今の質問に対してですけども、厚生労働省によれば、クラスターというのは人数の問題もさることながら、感染経路が追えていることということも入っておりまして、そういう中では確かに豊洲市場では複数の感染者が出ましたけれども、感染者の発生場所も散発的であったりとか、感染者の多くは事業者が異なっているとか、感染経路が不明だといった状況にあり、事業者ごとに見ていけば、この基準に該当しないのかなと思っているところでございます。  ただ、二瓶委員御指摘のとおり、多くの感染者が出たことに関しては都としても大変重く受け止めておりまして、そういったところから感染防止対策に加えて保健所の助言もいただきながら、自主検査につなげていったという経緯がございます。今のところはそういった状況でございます。 82 ◯二瓶文隆委員  そうですね。比較的、例えば市場関係の人が働いている居住地などは、もとの築地の近くの中央区民であったりとか豊洲周辺が多くて、そこら辺の家庭内感染が増えているというデータを拝見したので、そういう方々がどこから感染したかは不明なんでしょうけども、むしろまた、その方々が感染源になってしまうというケースもあると思います。そういう面でこの人数というのが非常に大きな影響を出していると思いますし、当然これは食の安全というところでは影響が大きいと思いますので、止めることなくこれはやらなきゃいけませんので、引き続き感染対策をよろしくお願い申し上げたいと思います。  そして次に、にぎわいの創出のところで、御報告ですと、テレビには3回ほど取り上げられたりとか、土曜日には約2,000人が来場しましたという、すごい来たんだよということをPRしたいように見えるんですが、先日、私も築地の場外市場を土曜日にたまたま通ってみましたら、かなりの人数の方々が築地場外へいらっしゃっているんです。インバウンドの訪日外国人の方が減ったので、意外と閑散としているかなという認識で思っていたんですが、思ったより多いんです。そこら辺、東京都としては豊洲の新しいにぎわいをつくっていかなければいけないし、今までの築地ブランドから今度豊洲ブランドをつくらなければいけないと思うので、しっかりとにぎわいを、これで満足することなくと思うんですが、築地と今の場外との比較とか、そこら辺はどの程度認識されているかお聞かせください。 83 ◯都・財政調整担当部長  江戸前場下町につきましては、今年の初めにコロナウイルスが拡大してからは豊洲市場の見学を閉鎖したことですとか、あとは国の緊急事態宣言等ありまして、かなり落ち込んでございます。初めに開場した頃は6,000人とか8,000人ございましたが、その後、コロナウイルスを経まして、今現在2,000人まで回復しているところでございます。二瓶委員御指摘のとおり、開場した頃に比べますとまだかなり少ないというところがございます。  一方、事業者自身も様々な商品の開発などでいろいろな魅力あるものをつくっておりまして、それにつきましての工夫はしているところでございます。同時に、たくさん集まってもコロナの感染拡大の懸念もございますので、江戸前場下町としては客席の幅を取ったりですとか、あと飛沫防止などをやってございまして、そういったことも含めて安全対策をしっかり図りながら、にぎわいの創出を図っていきたいと考えてございます。  また、築地との比較につきましては、特に築地につきまして人数等を把握しているわけではございませんが、お互いまちの魅力を高めるという意味では非常に重要な取組かと思っておりまして、そういったにぎわいの創出につきまして、江戸前場下町につきましても多くの方が来ていただけるようないろいろな工夫を検討しまして、今後も引き続きにぎわいの創出に取り組んでいきたいと考えてございます。 84 ◯二瓶文隆委員  先ほども、回遊性とか周遊性を持ったにぎわいづくりという答弁をいただきましたけども、訪れる人たちはどういうところに魅力を感じるのかというところを認識していかないと。マルシェもすごくいいと思うんですよ、非常に。新しく千客万来施設もこれから開業を目指して、人が寄ってくるとは思うんですが、どちらかというとうちに閉じ込めてしまうような企画になっていると思うんです。割と周遊性と言いながらも、今、温泉旅館などでも1つの旅館の中で、昔ですと、外に出て射的をしたりとか、お土産を買ったりというようなまち全体がにぎわう構想になっていたんですが、今、全て1つの建物の中で完成してしまうということになってくると、周遊性というのが非常に薄れてくるんじゃないかと思うんです。  そういう面で民間の方々が船着場をつくることによって、ある面、例えば築地と日本橋とか、かつての市場の歴史を巡りながら豊洲に誘導してくるとか、そういう視点も必要だと思うんですが、そこら辺のお考えはいかがでしょうか。 85 ◯都・財政調整担当部長  今、二瓶委員御指摘のとおり、回遊性というのは非常に重要でございまして、今後、豊洲につきましてはいろいろな開発がされていく状況でございます。また、アクセスにつきましても、今現在、買い回りバスということで、築地と豊洲を結んでいるバスでの往来もございます。  また今後、来年以降はBRTも豊洲まで来るということがあって、様々にアクセスのチャンスといいますか、来場者の回遊性が上がりますので、人の流れですとか、物の流れとか見極めながら、より人が来ていただけるものにするにはどうしたらいいかということも含めて検討していきたいと考えてございます。 86 ◯二瓶文隆委員  ありがとうございます。行政が考えるアイデアって意外と面白くないので、ぜひ若い力とか、新しい発想の考えを入れていただいて、どういうまちが魅力があるのかとか、どういうところに行ってみたいのか、これはもしかするとインバウンドの人たちが、これから終息してくると来ると思うので、そこら辺もリサーチしながら、本当に新しい豊洲にブランドを変えていってもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。終わります。 87 ◯釼先美彦委員  私から1つ、豊洲市場への要望と、もう1つは千客万来のPRについて御質問させていただきます。  1つ、最初の要望ですが、豊洲市場について、今、皆さんからいろいろ御意見があったんですけども、もともとは仲買の各事業者が販売の売上げが下がったと。今のコロナの感染のことが報道でも多くされていることによって来場者が少なくなって、今、お店を閉める時間がすごく早くなっているというのが現実だと思います。ある仲買の社長からは、足立市場にお客が逃げていってしまったと。足立市場は地下鉄からも便利でございますので、豊洲に来ていた買い出し人のお客さんが足立市場に行ってしまったという現実もあります。  こういう形で感染防止のお話が今いろいろあって、保健所と一緒に対応してやっていただいていることも含めまして、一般のお客はもちろん外のほうで盛り上がっていて、今の千客万来の話につながりますけども、もともとは買い出し人が元に戻って、来場していただいて、個々の事業者の売上げが伸びてもらわないと大変苦しい状態だと思います。電話で注文されるよりもやっぱり来ていただければ、今日はいいものがあるよとか、築地からの長い長いお付き合いのお客と仲卸の間柄ですから、来ていただいて買っていただければ、売上げが増えていくということがあると思うんです。  東京都としても感染防止に御努力をいただいているので、より一層、一般の方というよりも、買い出し人の方がきちんと元に戻って、買いに来れるような市場に戻るよう努力していただくことを要望したいと思います。  それと、今の千客万来のPRについてですけども、江戸前場下町のマルシェのお話が出ました。来場者が増えて、テレビでも取り上げられたということなんですけども、千客万来施設のPRが少し足りないなというふうに実は思っております。10月の清掃港湾のときも、工事が進んでいても区民の期待が高まっていないという話も出ましたし、この施設が今、10月末から着工したという報告があったんですけども、果たして我々江東区民や都民の人に認知されているのかということが疑問にあります。  なぜかというと、我々は区議会でいろいろ今までの計画とか図面とか、そしてこういうふうになるだろうという完成予想図を見ているわけなんですけども、ほかのところでこれが見られているかというと、そうではないと思います。入場したところに少し表示されていると思いますけども、また豊洲市場の関係者ですら、整備が進捗しているということはあまり認識してないと思います。ぜひとも千客万来のPRについて、いま一度考えていただきたいというふうに思います。  特に、環状2号線が築地のところもストレートに通れる。トンネルはまだ当分先ということになると思うんですけども、ストレートに旧築地のところが通れるようになったことで、中央区や千代田区や、向こうのほうからも交通量が増えたということがあります。環状2号線側の今建築が区分けされているところでも千客万来のPRが色とりどりに、オリンピックの宣伝もありますけども、千客万来の宣伝をぜひとも都はしていただきたいと思うんですけども、それに関しての考え方はどうでしょうか。 88 ◯都・財政調整担当部長  千客万来施設につきましては、町のにぎわいを活性化するということで非常に重要な施設でございまして、区民の方々の関心も高いところとなってございます。今、事業者につきましては、建築確認等に向けまして、施設の詳細につきまして今詰めているところでございます。もともとのコンセプト、大きいのはあるんですが、それをより詳細に詰めまして、建築確認が下りた暁には施設の内容も固まりますので、様々な媒体を使いましてPRをしていきたいと考えてございます。  また、釼先委員から御指摘のあった環2の件でございますが、現在、千客万来の今の土地のところにつきましては、裏側に加工パッケージ棟の既存の建物がありまして、また仮のフェンスがありますが、そういったところにも千客万来のイメージですとか、開業時期などのお知らせは掲示してございます。ただ、雨風とか、そういった天候などにも左右されますので、きちんと掲示できるところということで今現在はなってございます。  釼先委員御指摘のとおり、今後、建築工事をやりますと、敷地全体に鋼板とか、そういうのを立てていきますし、ちょうど環2の側にもそういう壁面ができますので、そういったことも利用しながら、PRできるものはきちんと、区民の皆様の期待に沿えるようなPRをしていきたいと考えてございます。 89 ◯釼先美彦委員  今、パッケージ棟のところに宣伝があるというふうに聞いても、ほとんどパッケージ棟は奥側でございまして、道からはほとんど見えない。特にゆりかもめの線路もありますし、ほとんどパッケージ棟がどこだということも、我々行っている側は分かるんですけども、一般の人が分かるということはあり得ないので、ぜひとも広告、PRに関してもう一度考えていただきたいというふうに思います。  特に有明ガーデンができてから、向こう側の有明側のほうからの人の出入りは多いですし、車の交通量も含め、今まで以上に活性化されてきたと思いますので、特に環状2号線に建物が、今後、建築許可が出て、いろいろ形が進むところで、せっかくですから壁をというか、網も含めて社会に宣伝いただいて、2年間ありますので、千客万来を盛り上げていただくようにPRをお願いしたいということを要望したいと思います。  以上です。 90 ◯中根たくや委員  私のほうから、千客万来施設の工事スケジュールについてお伺いをさせていただきます。  今月4日に、万葉倶楽部が小田原駅前に千客万来施設と似た内容の商業施設、ミナカ小田原を開業いたしましたが、事業の進捗を確認してみますと、着工から開業まで2年8か月ほどかかっていました。一方で、千客万来施設はミナカ小田原より施設規模が大きいにもかかわらず、この年度末頃の建築確認後から恐らく本格的な工事が始まると思いますが、令和5年春の開業まで2年程度しかありません。  現在、資料を読ませていただくと、円滑に工事を行うための測量など下準備を行っているということですが、これは予定どおりのスケジュールで開業できるのか、正直、不安を感じてしまいますが、万葉倶楽部や施設工事者など、当事者はどのような見通しを持たれているのか、お伺いいたします。 91 ◯都・財政調整担当部長  千客万来施設につきましては、事業者との間では基本協定書を結んで、令和4年の年末の完成ということで工事を進めているところでございます。  今、建築確認とか施設設計の詳細を詰めておりますので、そういったことも含めて工事スケジュールが組まれていくと考えてございます。今現在、事業者から遅れるという話は聞いてございませんので、引き続き連携をしながら、着実に建設が完成するまで一緒に取り組んでいきたいと考えてございます。 92 ◯中根たくや委員  ありがとうございます。ミナカ小田原の建設に関しては、東京2020大会に関連する施設建設などの影響で、建設資材の調達や作業員の確保が困難な状況となっていたそうなんですけども、この千客万来施設では、加えてコロナ禍における影響も懸念されます。  これは、スケジュールどおりの完成と先ほど来ございましたけども、ミナカ小田原と比べて工期が8か月早く完成するということになりますが、根拠というのはそもそもあるのか具体性がなかなか、これからいろいろ建築確認後に出てくるというお話がございましたけども、現在、ミナカ小田原の状況を受けてのスケジュールの確認というのは、都は万葉倶楽部や施工事業者双方とされているのか伺います。 93 ◯都・財政調整担当部長  工事のスケジュールも含めてなんですが、施設コンセプトの施設の中身のことですとか、そういったところは適時、事業者とも情報交換を行いながら進めているところでございまして、工事の進捗につきましても基本協定書の締結どおり進むということで聞いてございますので、取り組んでいきたいと考えてございます。  中根委員御指摘のオリンピックの件でございますが、物資の調達もそうなんですが、オリンピックが開催されますと、全体の工事期間にオリンピックの開催が一部重なってくることもございますので、そういったことにきちんと注視しながら、工事の遅れがないような形で取り組んでいきたいと考えてございます。 94 ◯中根たくや委員  ぜひ進捗状況、また情報の把握をしっかりしていただきながら、万葉倶楽部や施工事業者との情報共有をとにかく細やかに、連携を積極的に取っていただきながら、引き続きスケジュールに沿って整備を進めていただくように要望させていただきます。  また、工事現場における感染症対策というのは非常に重要となると思います。施工事業者は今、本工事に向けてどういった対策を検討され、また現在どのようにこれに取り組まれているのでしょうか。伺います。 95 ◯都・財政調整担当部長  建設工事に当たっては、コロナも大事なんですが、やっぱり何よりまず工事の安全対策につきましては、当然、基準の法などに基づいて実施しているものと考えてございます。併せて、先ほどのコロナの関係もございますので、会社としては作業員の健康状態もかなり重要でございますので、そういった面もきちんと管理しながら工事を進めていくものと考えてございます。 96 ◯中根たくや委員  また、今後、夏場になりますと、暑い時期にマスクを着用しながらの作業となりますと、熱中症のリスクも増すなど、労働環境への心配も出てきます。作業員の皆様の体調など、安全面にも十分に御配慮をいただくよう要望させていただきます。  以上です。 97 ◯重松佳幸委員  にぎわいの話が続いていますけれど、少し視点を変えて質問させていただきます。周辺の路上駐車についてです。  開場に当たって当然3つの約束、中でも交通対策の8号線が一番大きな話であるということは、皆さん一致をしているところだと思うんですけれど、交通対策の中の一つの要素として、近隣の生活道路、生活環境に影響するものの一つとして関係車両の、例えば路上駐車をしないとか、待機をしないとか、そういう論点もあったかと思います。また、地元の方々と協議をしていただいて、通学路に係る部分は通らないようにしようという取組であったりとか、そういうこともしていただきました。現にまだ、関係車両は通っちゃいけませんよという看板が通りに出ているのが現状です。  さはさりながら2年間たってきた中で、特に環状2号線と有明通りです。南北の豊洲と有明をつなぐ橋、3本かかっているうちの2本なんですけれど、そこの橋の上に路上駐車があるという指摘を受けることが、ここ最近多くなりました。私も現地を拝見させていただいて、特に夜間の時間帯、22時から翌1時ぐらいの時間帯ですけれど、残念ながら市場関係車両と思われる車両がございました。緩みが出てきた部分、初期の周知徹底が甘くなってきた部分というのがあろうかと思いますけれど、改めて徹底をお願いしたいと思いますが、その辺りの御認識を伺いたいと思います。 98 ◯都・財政調整担当部長  路上駐車につきましては、大変申し訳ございません。豊洲市場周辺の環境につきましては、当然地域の方ですとか、また歩行者の安全を確保する面が大事であることは認識してございます。また、市場ですので、産地から来る物流の交通の円滑化が大事ということも、併せて重々認識してございます。  そのため豊洲市場では、産地の車両が待機できるスペースを場内に設けたりしてございますので、市場関係者にはこうしたスペースを利用して路上駐車しないような形を、再度周知を図っていきたいと考えてございます。 99 ◯重松佳幸委員  ぜひお願いします。待機場の整備の話がありましたけれど、市場としてせっかく対応していただいているのに、残念ながら徹底がされなくて、外で待機なのか、何なのか分かりませんけれど、現に路上駐車をされているものがあると。  これ、実態は、今特定の時間帯のことを御指摘申し上げましたけれど、住民の皆さんが私どもにいろいろ指摘をされている背景には、結構あの通りって、通り自体が随分広くつくってありますので、1日中多いんですよ、路上駐車自体は。日中の時間帯を見てみますと、工事関係の車両であったりとか、または物流の関係であったりとか、必ずしも市場関係車両だけが悪いというわけではないんですけれど、さはさりながらこれまでの市場との歩みの中で、残念ながらいいニュースよりも悪いニュースのほうが多かった。そこを受けて地元の方々の感情としては、その中の数台、市場関係車両があれば、市場の車がうちのマンションの前に止まっているんだと。そういう感情になってしまうのは致し方ない部分もあるのかなというふうに思います。  さはさりながら先ほど言っていただいたように、せっかく対応されているわけですから、クレームを受けるのは非常にもったいないなと思います。また、市場関係車両と一口に言っても、先ほど御答弁いただいたように、産地から来るものもあれば、一番下流のところでいえば、買い出し人の方々がそこで買い付けた後、町なかに帰っていく。そういう車両もあるでしょうから、非常に主体が多岐にわたると。そういう部分も十分認識をしておりますが、改めて再度の徹底をお願いしておきたいと思います。  以上です。 100 ◯山本香代子委員  委員会の冒頭、委員長から地下鉄8号線に関する関係者、都市整備局の方がお越しになっていないこと、本当に私もこれは遺憾に思います。なぜならば、このことは技術的検討に関する勉強会の具体的な内容をお聞きするのはもちろんなんですが、その前に事業スキーム構築に向けて必要なネックとなっていた、例えば有価証券報告書の記載の内容の変更とか、そういったことをこの場を借りて聞きたいことはいっぱいあるのになぜ来ないのかというのは、本当に腹立たしいと思います。  そこで、今日は管理部長がお見えになっているから、管理部長、何とかこれを都市整備局の方にしっかり伝えていただけませんか。技術的検討に関する勉強会を開くことでよしとしているような、ちょっと甘い考えがあるのではないかと思います。  というのは、年が明けて来年の3月になると、事業スキームを構築して区に提示すると言ってから丸2年たつ。それで、また都知事と会議を昨年と今年もなさったわけですけど、それは全力的に取り組んでいくって、2年続けて全力的、実際それだけ全力的にやっていただくんなら、もうちょっと形が見えて、なおかつ区民に地下鉄8号線の進捗状況をお示しできるような材料をしっかり持ってきていただきたいと思っているんですが、今日お越しの管理部長、しっかりお伝えいただけますでしょうか。 101 ◯都・管理部長  今、山本委員からの御質問といいますか、御叱咤といいますか、でございますけど、前回の委員会のときに都市整備局から御説明と御答弁があって、まさに技術的検討の領域に属する部分かと思いますけども、その辺の御説明があって、御質疑を頂戴したと。その中で、山本委員からもそうじゃないだろうというお話があって、それは都としても重く受け止めさせていただいているところでございます。  端的に申し上げますと、今日、私ども市場当局として3つの約束を果たすべき当事者という立場であるわけでございますけども、そういった立場で先生方の御意見を賜っているわけでございますけど、今の山本委員のお話は間違いなく私どもとして受け止めた上で、直接の所管である都市整備局にはお伝えする。これはお約束いたします。  その上で、事業スキームの構築に向けた検討、これは引き続き全力でということで、今この場ではこれ以上の言葉での御説明はできませんけれども、それにつきましては全力で尽くすようにということ、委員長をはじめ先生方からそういったお話を厳しくいただいたということをお伝えさせていただいて、都としてしっかり取り組んでいきたいと考えているところでございます。  以上です。 102 ◯若林しげる議長  これまでたくさんの方の質疑がありましたが、私からは議長として3点だけ申し上げておきます。  11月に豊洲市場の関係者へのコロナ感染が相次ぎましたが、組合などの御努力、御協力で自主検査をしていただきまして、12月に入り、状況は落ち着いてきていると考えられます。その風評被害を招かないように、都には豊洲市場の安定である安全・安心を積極的に広報、アピールしていただくことを要望しておきます。  2点目につきましては、千客万来施設の着工について、本日、御報告をいただいております。にぎわいの創出は、地域と市場をつなぐ役割を果たすだけではなくて、豊洲市場本体、この本丸の活気を支える意味合いも大きいところでございます。ぜひ千客万来の施設では、着工と同時に、今、築地の場外でにぎわいを継承、発展させている、昔は仲間、今後、来ていただければライバルとなる、そういった企業、商店さんに力をいただけるように声をかけていただきたい。こういう考えで、何らかの知恵が必要だろうということで、家賃といいますか、施設の使用料というんですか、そういうところの工夫も一つ、今後、検討課題になるのかと思いますので、あまりきれいなお店をここに並べても魅力はないと思いますので、原点の場外と市場ということを考えてつくり上げていただきたいと思います。  それから最後になりますが、千客万来施設の開業はまだしばらく先ですが、市場内には既に「魚がし横丁」などの物販店舗、そして飲食店舗があります。コロナで来訪者が減少し、経営状況も大きく影響が出ていると聞いております。こうした場内の店舗にも目を向けていただきまして、いろいろな支援策、イベントなど、そして地域巡回のバス、ホテルからの送迎、乗降場所など、ありとあらゆる必要な事業について早急に検討していただきたいと思います。これについては東京都、そして江東区にも協力できると考えておりますので、ぜひとも実施していただけるよう要望をしておきます。  以上になります。 103 ◯委員長  ありがとうございました。  最後になりますが、委員長として一言申し上げます。  昨日の夕方、小池知事が緊急の会見を行いまして、東京都で800人を超えるコロナ患者、陽性者が出たということで、これから年末年始に向けて緊張感を持って都政を進めたいというお話がありました。  豊洲市場に関しても様々なコロナの影響というのはあると思うんですけれども、ぜひ東京都の職員の方、心してこの事業を推進していただくように委員長として要望しておきます。  さらに、次回、冒頭申し上げましたけれども、委員会が3月に予定されております。私が申し上げたことは繰り返しませんので、しっかりと対応していただくよう要望して、本日のこの議題を終わりたいと思います。  それでは、東京都の職員の方、お疲れさまでした。                (東京都職員退室)  ────────────────────────────────────     ◎閉会の宣告 104 ◯委員長  本日予定されておりました案件は、全て終了いたしました。
     大嵩崎委員、どうぞ。 105 ◯大嵩崎かおり委員  有明清掃工場で、水銀混入によって1号炉が停止をしたんです。これは11月22日に停止をして、ちょっと聞いたら既に再開はしているそうなんですけれども、水銀濃度が法規制値を超えたために緊急停止をしたと。ちょうど中間点検にも入る時期と重なったそうなんですけれども、御存じのとおり、有明の清掃工場の操業については協定もしていますし、それで一組は24日にホームページで発表しているんですけど、江東区のホームページにも載っているんですよ。それなのに清掃港湾に報告がないというのはちょっと問題があると思いますので、次回でも構わないので、これはきちんと報告をしてもらうようにお願いをしたいと思います。 106 ◯委員長  分かりました。有明の清掃工場のことでございますので、清掃リサイクル課のほうに委員長として申入れをしたいと思います。  閉会に当たりまして、委員長として一言申し上げます。  今回、都市整備局は来なかったんですけれども、繰り返し申し上げましたように、次回の令和3年第1回定例会できちっと担当者が来て報告をするように申し入れましたので、委員の皆さんにも御了承をいただきたいと思います。  それでは、本日の委員会を閉会いたします。御協力ありがとうございました。               午前11時51分 閉会 Copyright (c) Koto City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...