江東区議会 2020-06-22
2020-06-22 令和2年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時00分 開会
◎開会の宣告
◯委員長 おはようございます。ただいまから、清掃港湾・
臨海部対策特別委員会を開会いたします。
なお、通知及び資料は席上配付いたしましたが、追加報告事項がございますので、御了承願います。
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◎委員長挨拶
2 ◯委員長 本日は、改選後初の委員会でありますので、一言御挨拶申し上げます。
御承知のとおり、去る第1回区議会臨時会におきまして、正副委員長互選の結果、委員長に私が、副委員長には板津道也委員が選出され、就任することとなりました。
委員会審査に当たりましては、誠意をもって適正な運営を図ってまいりたいと存じますので、委員各位はもとより、理事者におかれましても、特段の御協力をいただきますようお願いをいたします。
簡単ではございますが、御挨拶とさせていただきます。
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◎議長挨拶
3 ◯委員長 続きまして、議長から御挨拶願います。
4 ◯議長 去る5月25日の第1回区議会臨時会において、議長に就任いたしました若林しげるでございます。そして、磯野繁夫副議長でございます。
清掃港湾・
臨海部対策特別委員会は、長い歴史と伝統を持ち、ごみ問題への対応や南部地域の発展にかかわる重要な委員会でございます。各委員におかれましては、榎本委員長、板津副委員長のもと、活発な御議論をいただき、本区発展のため、御尽力をいただきたいと思います。
私も議長といたしまして、磯野副議長と力を合わせ、円満な議会運営に誠心誠意努力してまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
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◎委員席の了承
5 ◯委員長 初めに、本委員会の委員席につきましては、現在御着席のとおりで御了承願います。
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◎出席理事者の紹介・付託事件及び解釈運用の説明
6 ◯委員長 次に、本委員会の出席理事者、付託事件及び解釈運用につきましては、それぞれ一覧表をタブレットに掲載しておりますので、御参照願います。
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◎委員会進行について
7 ◯委員長 これより委員会審査に入りたいと存じますが、ここで本日の委員会進行について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、理事者からの説明及び答弁につきましては、簡潔に行うことにより、会議時間の短縮化に努めていただきますよう、よろしくお願いいたします。
また、委員各位におかれましても、特段の配慮をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
なお、案件説明及び答弁を終えた理事者におかれましては、順次退出いただきますようお願いいたします。
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◎懸案事項1 清掃問題について
◎懸案事項2 港湾・臨海部問題について
8 ◯委員長 それでは、初めに、懸案事項1及び2は、互いに関連がございますので、これを一括議題といたします。
理事者から、一括説明を願います。
9
◯清掃リサイクル課長 それでは、懸案事項につきまして、御説明いたします。資料1をごらん願います。
資料1の大きな1の清掃問題については私から、また、2の港湾・臨海対策問題については
港湾臨海部対策担当課長から御説明をさせていただきます。
また、本日お手元に参考1として、「清掃・港湾問題と江東区(資料編)42」の冊子を配付してございます。これは、昨年度1年間で本委員会に出されました資料等を取りまとめたものでございます。資料1の備考欄に記載してございますページ数と符合いたしますので、説明をお聞きの際、あわせて御参照いただきたいと存じます。
それでは、清掃問題につきまして御説明をいたします。
まず、(1)
廃棄物埋立処分場に関する問題についてです。
アの
中央防波堤外側廃棄物埋立処分場建設の経過でございますが、
中央防波堤外側埋立地につきましては、昭和52年10月から廃棄物の搬入、埋め立てが開始されたものでございます。現在のところ、埋立竣工期限については、平成33年、令和3年3月27日まで延伸がなされてございます。また、平成30年1月に、海の森水上競技場の整備に伴いまして、施設変更の許可申請の手続がなされたところでございます。
次に、イの新
海面処分場建設の経過についてです。新海面処分場の整備につきましては、これまで本委員会及び都区協議会において、幾度となく協議を重ねてまいりました。
恐れ入ります、2ページ目をお開き願います。
一連の協議の結果、平成7年11月開催の本委員会におきまして、大枠で了承とする苦渋の決断をいたしたものでございます。
ウには、新海面処分場「大枠了承」後の主な動きを示してございます。平成9年4月の新
海面処分場Aブロックの埋立協議から始まり、平成21年3月の
Gブロック協議に至るまで、埋め立てを開始する前には、ブロックごとに必ず本委員会と協議を行ってきており、協議が調ったものから順次埋め立てを進めていくことが原則となっております。平成29年2月には
廃棄物等埋立処分計画の改定がなされ、計画期間につきましては、平成43年度、令和13年度までとなってございます。
次に、(2)
中間処理施設等に関する問題についてです。
まず、アの新
江東清掃工場建設の経過についてでございますが、現在の新
江東清掃工場は旧
江東清掃工場にかわるものとして、平成4年4月に建てかえ計画について了承したものでございます。
3ページをごらん願います。
平成6年7月に着工、平成10年10月には新工場が本格稼働してございます。
次に、イの
有明清掃工場建設の経過についてです。昭和63年3月、東京都が臨海副
都心開発基本計画を公表したことから、有明清掃工場の建設が明らかになりました。その後、平成元年4月の都区協議会におきまして、条件を付して設置を了承し、平成6年7月から暫定稼働が開始されたものでございます。平成29年から令和元年度にかけては、プラント設備の更新など延命化工事を実施いたしております。
有明清掃工場は、臨海副都心地域で発生するごみ処理を行うことから、管路収集としておりますが、臨海副都心開発の進展状況もあり、一部事業系ごみの搬入も行っております。このため、毎年度、本区と清掃一部事務組合との間で操業協定を締結しており、令和2年3月には令和3年3月末までの稼働について了承をしたところでございます。
次に、ウのその他の動きについてです。本区は、区議会、行政が一体となって自区内処理と迷惑負担公平という2つの原則を踏まえた清掃事業の運営を主張し、清掃事業の移管前には、清掃工場などの施設整備計画については、本区と東京都との間で協議を続けてまいりました。
恐れ入ります、4ページ目をごらんください。
現在、清掃工場のない区は、千代田、新宿、台東、中野、文京、荒川の6区でございますが、平成15年7月の区長会において、ごみ処理の効率化や多額の財政負担等を勘案して、工場のある区もない区も相互に協調、連携して、安定的な中間処理体制を確保する、今新たな清掃工場の必要性はないということが確認されてございます。
この決定を受け、東京二十三区清掃一部事務組合では、平成15年8月に、新宿、中野、荒川の3地区の清掃工場を建設計画から除いた施設整備計画へと変更した経緯がございます。
また、最終処分場の延命及び確保を検討する過程において実施することになりました
廃プラスチックの
サーマルリサイクルにつきましては、平成17年10月の区長会において、平成20年度を本格実施の時期とすることが確認され、本区では平成21年3月30日からの
容器包装プラスチックのリサイクルとともに、
サーマルリサイクルを本格実施したものでございます。
また、平成27年2月には、清掃一部事務組合において、平成41年度、令和11年度までを計画期間とする
一般廃棄物処理基本計画の改定をしてございます。この計画では、新
江東清掃工場は令和7年度から9年度、また有明清掃工場は平成29年度から昨年度までの期間、1炉ずつ延命化工事を行う計画となっており、有明については既に工事を行ったところでございます。
最後に、(3)の負担是正に係る主な動きについてです。
平成15年11月の区長会において、中間処理は当分の間、清掃一部事務組合による共同処理が望ましいこと、23区間に存在する中間処理に伴うさまざまなアンバランスの是正を検討することを確認いたしました。
本区としては、これまで本区が負わされてきたさまざまな迷惑負担の実態を他区にも正しく認識してもらうため、平成17年10月に小冊子「ごみ問題と江東区」を作成し、22区宛てに送付することで理解を求めてまいりました。
一方、本区区議会においても、全会派による「東京23区のごみ問題を考える会」が立ち上がり、平成18年11月には区長会及び議長会に対し、要請行動をとったところでございます。
こうした行動の結果、平成19年4月の区長会において、「解決に向けての骨太の方針」が了承され、最終的には平成20年3月の区長会において、本区の悲願であった「清掃負担の公平・役割分担のあり方について」の合意決定がなされ、清掃工場のごみ処理量の平準化に向けて一定の平準化が図られるまでの間、金銭による調整措置を一部例外的・限定的に導入するとされたところでございます。
5ページをごらんください。
平成20年5月以降、節目ごとに負担の公平の検証と具体的な算定方法等が区長会において決定され、現在に至っております。
清掃問題についての説明は以上でございます。
10
◯港湾臨海部対策担当課長 それでは、引き続きまして、私から港湾・臨海部問題に関しまして御説明申し上げます。6ページをお開き願います。
1、東京港及び埋立地の開発についてにおける、(1)東京港港湾計画及び
埋立地開発要綱についてでございます。
本区南部地域の先に広がる東京港は、首都圏4,000万人の生活と産業活動を支える物流拠点として機能しており、その護岸や埋立地の整備等につきましては、東京都港湾局が策定しています東京港港湾計画に基づいて行われております。
この港湾計画の内容につきましては、概要欄の事業経過にありますとおり、本委員会において協議を行っておりまして、今年3月には青海ふ頭等における物流施設及び海上公園の配置計画を見直すこととする計画変更などについて、了承しているところでございます。
次に、7ページをお開き願います。
(2)
埋立地開発事業実施計画についてでございます。
これは、東京港周辺の埋立地の3年ごとの開発内容を定める
ローリング計画となっており、直近の計画は、平成30年3月の本委員会において了承しているところでございます。また、今年3月には、暁ふ頭公園の一部に係る土地利用区分を変更することなどについて了承しているところでございます。
8ページをお開き願います。
(3)再
開発移転等用地の開発についてでございます。
ただいま御説明いたしました埋立地の開発の中でも、再
開発移転等用地という土地利用区分がございます。これは、既成市街地における再開発事業の関係で移転せざるを得なくなってしまった事業者などの移転用地として活用する用地のことを指しております。
本区は、長年ごみ問題に取り組んできたこともあり、埋立地、とりわけこの再
開発移転等用地については、都区間の
基本的合意事項として、事業経過アに記載のとおり、再
開発移転等用地の利用については、都区協議の対象とし、協議の調ったものから実施に移すことといたしております。これまでのところ、中段の処分実績の表にありますとおり、合計で301件、81.52ヘクタールの用地処分が実施されています。
9ページをお開き願います。
2、臨海副都心開発についてでございます。
東京都から臨海副都心開発構想が提案された昭和61年以降、現在に至るまで、開発の見直しやさまざまな計画の策定などについては、事業経過に記載のとおり、長年にわたり本委員会において協議を行っております。
続きまして、11ページをお開き願います。
3、築地市場の豊洲地区への移転についてでございます。
本件につきましては、事業経過の最下段に記載のとおり、平成23年7月に、東京都副知事が地下鉄8号線の整備について最大限の努力を傾注していく決意を表明したことなどを受けて、豊洲市場の整備について意見を付して了承いたしました。
12ページをお開き願います。
平成28年8月に、都知事が築地市場の豊洲市場への移転延期を発表し、その後、さまざまな紆余曲折があり、その都度、意見書などを提出したことがございました。そして、平成29年6月には、いわゆる基本方針が公表され、12月には移転日を平成30年10月11日と決定されました。
13ページをお開き願います。
移転日が決定したとはいえ、3つの約束事項については具体的な進展なしとして、平成30年3月に協議打ち切りとなっていたところ、5月に小池都知事が本区を来訪し、
千客万来施設事業者から東京2020大会後の工事着工といった提案があった旨の説明があり、都としてもこれを受け入れる意向が示されました。これについては、事前の報告もなく、それまで都区間で積み上げてきた協議内容をほごにするようなものであり、こうした東京都のやり方に対し、本委員会においても、移転延期を含む何らかの決議をすべきとの御意見もある中、6月には東京都副知事が来訪し、謝罪と今後の対応に係る決意表明がありました。
この中で、平成30年度中を目途に地下鉄8号線延伸のための
事業スキームを構築する旨の言及があったことを受け、これまでにない踏み込んだ発言であったことから、開場に向けて大きく前進することとなりました。
7月には、都知事がいわゆる安全宣言を表明し、豊洲市場は平成30年10月11日に開場となりましたが、3つの約束事項に係る平成30年度末の都からの報告は、地下鉄8号線延伸の
事業スキームについて都の考え方を述べたものに過ぎず、具体の
事業スキームは提示されませんでした。
その後、
事業スキームが約束期限を過ぎてもいまだ具体的に示されていないことから、令和元年第2回定例会から第4回定例会まで、都からの説明は受け付けないという極めて異例の事態となりました。
令和2年第1回定例会では、地下鉄8号線延伸に関する技術的検討が開始されるなど、一定の動きが見られたことから、1年ぶりに都からの報告を聴取し、質疑を行いましたが、市場開場に当たっての約束はいまだ果たされずに、現在に至っているところであります。
本日は、後ほど、現在の都区の協議状況について御説明いたします。
次に、14ページをお開き願います。
4、臨海部におけるその他の開発についてでございます。
ア、
夢の島マリーナ計画、イ、辰巳二丁目土地利用計画、15ページのウ、
新木場地区関係及び16ページのエ、豊洲埠頭地区の開発については、本委員会の中でそれぞれの開発に係る協議を東京都との間で行ってきました。
17ページをお開き願います。
5、その他についてでございます。
ア、
中央防波堤埋立地の帰属についてでございます。
平成28年3月の江東区長、大田区長の会談を踏まえ、両区の事務方で協議を重ねましたが、結論が得られず、平成29年4月には都の
自治紛争処理委員による調停を申請するに至りました。
同年10月には
自治紛争処理委員より受諾勧告を受け、区議会として受諾することとしたところ、大田区が不服として調停案不受諾の上、
東京地方裁判所へ
境界確定請求事件を提訴しました。
東京地方裁判所においては、平成30年1月から令和元年6月まで計7回の口頭弁論を経て、同年9月には本区に約8割を帰属するものとした判決が下されました。
これを両区が受け入れたことから、10月に同判決が確定し、長年にわたり続いてきた
中央防波堤埋立地の帰属問題が終結することとなりました。
最後に、イ、
スーパーエコタウンについてでございます。
東京都の
スーパーエコタウン事業のうち、
中央防波堤内側埋立地に整備されている
PCB処理施設や
産業廃棄物処理施設等について、本委員会において協議してまいりました。
18ページをお開き願います。
本年3月には、
JESCO東京PCB処理事業所において、令和2年度から2年間、二次廃棄物の搬出量が増加する旨、東京都から報告がありました。
以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。
11 ◯委員長 ただいま理事者から一括して説明を受けましたが、これはあくまでも経過報告であり、従来からそれぞれの項目について、その都度、所管委員会として十分審議を重ねてきております。
各委員におかれましては、ただいまの説明と配付いたしました冊子をよくごらんいただき、今後の参考にしていただきたいと存じます。よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
12 ◯委員長 以上で懸案事項を終了いたします。
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◎議題1 2陳情第7号 東京都が江東区にカジノを誘致することに反対する
陳情(継)
13 ◯委員長 続きまして、議題に入ります。
初めに、陳情の審査でございますが、本日は当初委員会でありますので、審査に当たりましては、理事者の説明と不明な点の質疑を中心に行うことといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
14 ◯委員長 御異議ございませんので、さよう取り計らいます。
それでは、議題1「2陳情第7号」を議題といたします。
本件は追加署名簿が提出されておりますので、事務局より報告を願います。
(事務局報告)
15 ◯委員長 それでは、本件に関し、理事者から説明願います。
16
◯港湾臨海部対策担当課長 お手元の資料2、2陳情第7号について御説明申し上げます。
IRはカジノのみならず、国際会議場やホテルなどを一体整備した
特定複合観光施設と定義されております。IRをめぐっては、平成28年12月に基本理念を定めたいわゆるIR推進法が、また、平成30年7月には
特定複合観光施設区域の設定やカジノ事業の免許などについて定めたIR整備法が制定されております。
また、ギャンブル依存症問題などへの懸念に対しては、IR整備法でカジノへの入場制限や
カジノ管理委員会の設置が規定されるとともに、
ギャンブル等依存症対策基本法で、国、地方自治体等の責務や
依存症対策推進本部の設置が規定されるなど、依存防止のために万全の対策を講じるよう求められております。
一方、IR認定の申請主体となり得る東京都は、IRについてメリット・デメリットの両面があり、総合的に検討していくとしており、現在、申請に関して明確な態度を表明しておらず、区としては引き続き都の動向を注視してまいります。
以上でございます。
17 ◯委員長 それでは、本件について何か御不明な点はございますか。
18 ◯大嵩崎かおり委員 東京都は毎年、カジノの調査費を計上していますけれども、今年度はこの調査はどういうふうになっているでしょうか、伺いたいと思います。
東京都は、カジノはメリット・デメリットがあると言って、小池知事はいまだにカジノの設置については明確に態度を表明しておりません。国の調査に対しては検討中と言っているんですけれども、実際にはそう言いながら、具体的にどこにカジノをつくるのが一番いいのかという調査も行っていて、江東区の青海が最も有力な設置場所として挙がっているわけです。
江東区は正式には聞いていないということで、東京都の動向を見ていくという態度ですけれども、江東区もカジノはメリット・デメリットがあるというふうに、この間、答弁をしております。
改めて区として、どのようなメリット・デメリットがあるというふうに考えているのか。実際、江東区に設置されれば大きな影響があると思うんですけれども、それも含めてどういうふうに考えているのか、伺いたいと思います。
19
◯港湾臨海部対策担当課長 まず、お尋ねの調査費、今年度についてでございますが、東京都におきましては、コロナの状況を踏まえまして、今、都政の特別体制へ移行しております。こうした観点から、今年度の委託についても、当面、発注見送りというふうに聞いております。
2点目の、区として、メリット・デメリットをどうお考えかということでございますが、IRについては、新たな財源の創出や観光客の増大による地域活性化、経済波及効果など大きな効果が期待される一方、ギャンブル依存症の問題や治安の悪化といった社会的マイナスの影響の懸念の声もあると認識してございます。
IR整備法には、カジノの入場制限や
カジノ管理委員会の設置が規定されるとともに、
ギャンブル等依存症対策基本法では、国、地方自治体等の責務や
依存症対策推進本部の設置が規定されるなど、依存防止のために万全の対策を講じるよう求められており、IRを整備する場合には、当然のことながら、こうした法の規定を遵守して対応を行う必要があると考えてございます。
以上でございます。
20 ◯大嵩崎かおり委員 今年のカジノの調査については、コロナの状況もあって、不急の事業ということで、この調査については見送られているということであります。
それで、カジノのメリット・デメリット、今御答弁いただいていますけれども、それはあくまで一般的なメリット・デメリットだと思うんです。実際、江東区の青海に設置をされれば、闇の勢力が区内を暗躍することにもなるし、治安の悪化、それから江東区内の青少年への悪影響など、本当に江東区に与える影響というのは甚大だというふうに私は思います。
カジノというのは負けた人がいて初めて成り立つ産業で、人の不幸の上に成り立つ、こういうものを地域の活性化だとか、新たな財源だとかいって誘致をするなど、本当にとんでもない話だなというふうに思います。
今、都知事選挙が行われていますけれども、小池知事はカジノについてはいまだに明確にしないと。しかし、選挙が終われば、カジノ推進ということでいきかねない状況だなと思っています。
今、世界的に見れば、カジノ業界というのは業績が悪化していて、世界最大のカジノ運営会社が日本でのIR事業のライセンス取得を断念したということが大きなニュースになりました。今回のコロナの状況でも、インバウンド頼みの経済が破綻をしているということだと思うんです。
ですから、メリット以上のデメリットがあるということと、こうしたカジノ頼みの経済、小池知事は今回、「稼ぐ東京」というのを掲げて選挙を戦っていますけども、こうしたやり方というのは今見直しが必要だと思うんですけども、こういうインバウンド頼みの経済ということについて、区は今回のコロナの問題を踏まえて、どういうふうに考えているんでしょうか。
21
◯港湾臨海部対策担当課長 インバウンドの関係でございますけれども、コロナの感染拡大の影響というところは、今後、先々を見据えていく必要があると考えております。
以上でございます。
22 ◯徳永雅博委員 1点だけ確認をさせていただきたいんですけど、東京都が昨年12月に出した「『未来の東京』戦略ビジョン」の中で、このIR、IRイコールカジノというんじゃないと思うんだけど、IRの書き方はどういうふうになっているのかというのと、このカジノという言葉が、その戦略ビジョンの中のどこかに出ていたでしょうか。その確認だけ。
23
◯港湾臨海部対策担当課長 「『未来の東京』戦略ビジョン」では、文化・エンターテインメント都市戦略についての記載はございますが、IRやカジノについて触れられてはおりません。
以上でございます。
24 ◯徳永雅博委員 わかりました。触れられてないんですよね。これはどうして触れられなかったんだろうと思いますか。
25
◯港湾臨海部対策担当課長 東京都としては、現在、メリット・デメリットの両面があるとして、国の動向を注視しつつ、総合的に検討する必要があるという立場でございますので、記載をしないということかと思っております。
以上でございます。
26 ◯徳永雅博委員 今の回答が大きな理由だと思います。ですから、しっかりと議論をしていけばいいなと思いますので、よろしくお願いいたします。継続で。
27 ◯委員長 ほかによろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
28 ◯委員長 本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
29 ◯委員長 御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。
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◎議題2 委員の派遣について
30 ◯委員長 次に、議題2「委員の派遣について」を議題といたします。
まず、本件について、事務局より説明を願います。
31 ◯事務局次長 ただいま議題となりました委員の派遣について、御説明をいたします。資料はございません。
委員会におきまして視察等を実施する場合には、会議規則により、委員会はあらかじめ議長に日時、場所等の承認を得なければならないとなっております。
しかし、議長の承認を得るためだけに、その都度、委員会を開会して、日時、場所等を決定した後に改めて視察を実施することは、スケジュール調整等で困難な面がございます。
したがいまして、今後、本委員会で視察等を実施する場合は、あらかじめ議長に承認を得ることにつきまして、委員長一任とすることを本日の委員会で決定していただきたいと存じます。
説明は以上でございます。
32 ◯委員長 事務局の説明は以上です。
お諮りいたします。
本件につきましては、事務局の説明のとおり、本職に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
33 ◯委員長 御異議ございませんので、さよう決定いたします。
以上で本件を終了いたします。
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◎報告事項1 有明及び新
江東清掃工場の令和元年度搬入実績と令和2年度
搬入計画について
34 ◯委員長 続きまして、報告事項に入ります。
報告事項1「有明及び新
江東清掃工場の令和元年度搬入実績と令和2年度搬入計画について」を議題といたします。
本件につきましては、東京二十三区清掃一部事務組合の職員が見えておりますので、これより入室いただきます。
(東京二十三区清掃一部事務組合職員入室)
35 ◯委員長 それでは、東京二十三区清掃一部事務組合の職員の方から、出席者の御紹介をお願いいたします。
36 ◯清掃一組・施設管理部長 東京二十三区清掃一部事務組合、施設管理部長の小林でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
職員の紹介に先立ちまして、一言御挨拶をさせていただきます。江東区議会の皆様におかれましては、日ごろより、東京二十三区清掃一部事務組合の事業につきまして御理解と御協力を賜り、厚く御礼を申し上げる次第でございます。
本日は、例年御報告しております有明工場及び新
江東清掃工場の昨年度の搬入実績、加えまして今年度の搬入計画でございます。また、新型コロナウイルスの感染症罹患者の宿泊療養施設から排出される廃棄物の受け入れ、以上2件について御報告を申し上げたいと考えてございます。
清掃一部事務組合におきましても、過去に例のない新型コロナウイルス感染症への対応、東京オリンピック・パラリンピックの延期に伴う影響を初め、明らかになってまいりましたさまざまな課題に対し、23区様と連携を密にして、迅速かつ適切に事業運営を進めてまいる所存でございます。
皆様方におかれましては、引き続き御理解と御支援をいただきますよう、よろしくお願いを申し上げまして、御挨拶といたします。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、本日の出席者について紹介させていただきます。
(関係理事者紹介)
37 ◯委員長 ありがとうございました。
それでは、本件につきまして、東京二十三区清掃一部事務組合の職員の方から御報告をお願いいたします。
38 ◯清掃一組・管理課長 管理課長の加藤でございます。私から、有明及び新
江東清掃工場の令和元年度搬入実績と令和2年度搬入計画について、御説明させていただきます。資料3をごらんください。
初めに、有明清掃工場から御説明いたします。
(1)令和元年度搬入実績でございます。
事業系一般廃棄物の年間搬入量は7万6,745トン、1日当たりの搬入量は290トン、年間の搬入台数は4万6,785台でございました。管路収集につきましては、年間3,
930トン、1日当たりの収集量は11トンでございます。令和元年度の搬入量合計は8万675トンになります。前年度搬入実績量と比べ1.9%、1,538トンの減でございました。点検や故障等の影響による他工場からのごみ搬入などが減少したことによるものでございます。
次に、(2)令和2年度搬入計画でございます。
事業系一般廃棄物の搬入量は年間11万8,409トン、1日当たりの搬入量は383トンの計画でございます。年間の搬入台数は6万8,642台の見込みでございます。管路収集につきましては、年間4,161トン、1日当たりの収集量は11トンの計画でございます。
以上の搬入量を計画いたしますと、有明清掃工場の令和2年度の年間搬入量は12万2,570トンを計画してございます。前年度計画量と比べ54.7%、4万3,341トン増の計画で、延命化工事終了に伴う計画となってございます。
続きまして、新江東清掃工場についてでございます。
(1)令和元年度搬入実績でございます。
月曜日から土曜日までの平常作業日の年間搬入量でございますが、36万8,838トン、1日当たりの搬入量は1,186トン、年間搬入台数は24万2,812台でございました。日曜作業日の年間搬入量につきましては3万8,565トン、1日当たりの搬入量は821トン、年間搬入台数は1万9,658台でございました。
令和元年度の搬入量合計は年間40万7,403トンとなりまして、前年度実績量に比べ1.0%、4,224トンの減でございます。これは、新江東清掃工場でのクレーン工事や、東京都港湾局による夢の島線自転車走行空間整備工事に伴う日曜搬入日数が減少したことなどによるものでございます。
続きまして、2ページをごらんください。
(2)令和2年度搬入計画でございます。
平常作業日は年間45万4,150トン、1日当たりの搬入量は1,465トンを計画してございます。年間搬入台数は29万7,028台の見込みでございます。日曜作業日の搬入量につきましては年間3万4,355トン、1日当たりの搬入量は687トンを計画してございます。年間搬入台数は1万7,161台の見込みでございます。搬入量合計は48万8,505トンを計画してございます。前年度計画量に比べ3.2%、1万5,125トンの増となっております。
これは、江戸川清掃工場の建てかえ等により、区収集搬入計画量がふえたためでございますが、区収集搬入計画量がふえる影響を鑑み、事業系一般廃棄物の平日及び日曜搬入計画量を減らし、全体の搬入計画量を調整しております。
両清掃工場の合計に移ります。
(1)令和元年度搬入実績の合計は48万8,078トンで、前年度実績量に比べ1.2%、5,762トンの減でございます。
次に、(2)令和2年度搬入計画の合計は61万1,075トン、前年度計画量に比べ10.6%、5万8,466トンの増となってございます。
最後に、4、事業系一般廃棄物減少による調整停止についてでございます。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛や在宅勤務が推奨される中で、事業系一般廃棄物の搬入量が例年に比べ大きく減少したことから、有明、新
江東清掃工場の各1炉を調整停止いたしました。有明清掃工場につきましては、定期点検補修による1号炉の立ち下げを前倒し、令和2年4月21日から5月14日の期間、調整停止を行いました。また、新
江東清掃工場につきましては、2号炉を令和2年5月1日に立ち下げ、調整停止を行っておりますが、今後の搬入量も踏まえ、令和2年6月1日に再び立ち上げております。
資料はこのほか、3ページに令和元年度工場別搬入実績、4ページに令和2年度有明及び新
江東清掃工場の基本搬入計画(日量)、5ページに令和2年度基本搬入計画を添付してございます。令和2年度基本搬入計画につきましては、江戸川清掃工場の建てかえ等に伴い、上期・下期に分けて策定しております。それぞれ後ほどごらんいただければと存じます。
また、例年でございますが、本年度のごみれぽ23を参考として机上配付させていただいております。こちらも後ほどお目通しいただければと存じます。
最後になりますが、当組合といたしましては、地元江東区様を初め、23区と連携し、円滑なごみ搬入と安全で安定的な焼却処理に努めるとともに、きめ細やかな搬入調整に努めてまいります。引き続き御理解と御支援のほど、よろしくお願いいたします。
本件の説明は、以上でございます。
39 ◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
40 ◯大嵩崎かおり委員 1点目は新
江東清掃工場の令和元年度の搬入実績ですけれども、平常作業日で1日当たりの搬入台数が100台以上少なかったんですけれども、1日で100台少ないというのはかなり少ないかと思うんです。この計画は、各区から提出される計画に基づいて予測も立てたりとかしているわけですけれども、通常、こんなに100台も違うというのは、何か大きな要因とかあったんでしょうか。
それから、有明清掃工場や新
江東清掃工場が、コロナによる影響でごみ量が減って調整停止というのは、結局、家庭ごみについてはかなりふえているけれども、事業系ごみが減っているということの影響というふうに見ていいんでしょうか。
41 ◯清掃一組・管理課長 まず1点目、新
江東清掃工場の車の台数の減の御質問でございます。
大嵩崎委員の御発言にもありましたとおり、まず区収集につきましては、各区からいただいた台数、計画量で我々も策定しております。この区収集については、ほぼ毎年、計画どおりの搬入がございまして、大きく減りますのが事業系ごみのほうでございます。事業系ごみの台数の増減については、我々は細かい分析はしておりませんけども、推定としましては、業者が1台に積むごみ量を多くするなど効率性を考えて、そういう事業者の自己努力等によるもので、車の増減があるものと考えているところでございます。
2点目のごみ量減に伴う調整停止の原因でございますけれども、御発言にもありましたとおり、区収集はふえてございますけれども、それ以上に事業系ごみが著しく減っている状況でございまして、それを合計いたしますと、一組に入ってくる可燃ごみの量は、今現在減っている状況でございます。
御参考までに、4月と5月を御紹介させていただきますと、清掃一組に来ます4月の可燃ごみは区収集と事業系ごみを合わせて8.4%の減、5月につきましては、同じく区収集と持ち込みの合計で9.0%の減という状況でございます。
以上です。
42 ◯大嵩崎かおり委員 事業系ごみが減れば、江東区内に持ち込まれるごみの量も減るということになるのかなと思いますし、台数についても、今御説明ありましたけども、事業系ごみのほうでかなり変動があるということで、台数が減るということは良いことなので、江東区の環境に与える影響というのも減少しますので、ぜひその点については、事業者の皆さんにも引き続きの御協力をお願いしていただきたいと思います。
以上です。
43 ◯石川邦夫委員 私のほうから質問させていただきます。
まず、令和元年度の搬入実績ですけども、特に有明清掃工場に関しては、延命化の工事があった関係でごみのあれが例年とちょっと違う、こうした形になっております。
先ほどちょっとありましたコロナ関係で、事業系のごみがかなり減っているということでありますけども、令和元年度に関してもコロナの影響は1月、2月、3月とあったと思っているんですが、現実、通常で考えていくと、区収集ごみ、家庭ごみ等に関してはふえていく方向なのかなと思っているんですけども、有明、新
江東清掃工場は令和元年度に関して、有明に関しては計画よりも少し実績がふえている。新江東に関してはある程度事業系が減って、現状としては全体の量は減っているのかなと思っているんですけども、コロナの影響の中での令和元年度1月、2月、3月分はどうだったのか。
令和2年度でありますけども、さまざま、今後計画をしていく形になって、4月、5月、事業系のごみが減って、減という形で今報告をいただきましたが、計画で見ますと、有明に関しては延命化が終わって、稼働が多くなるのでふえていくと思うんですけども、新
江東清掃工場、また両清掃工場に関しては延命化の流れでちょっとふえているのかなと思うんですけども、新江東も現状としては前年度より3.2%の増という形で、先ほど4月、5月が減になっている中で、現状として計画は増になっている。この辺の要因はどうなのか伺わせていただきます。
44 ◯清掃一組・管理課長 まず、1点目の事業系ごみのコロナの影響でございます。御質問が1月、2月、3月というお話でございましたけれども、済みません、私の手元に3月の資料がありますので、3月で御紹介させていただきますと、減っているはいるんですけども。
済みません。その前に、まず昨年1年間の実績でございますけれども、持ち込みごみは23区全体で、昨年度は一昨年より約4,000トンの減となってございます。そして、先ほど申しました3月だけで見ますと、約1万トンの減となってございます。したがいまして、コロナの影響がなければ、通年を通じて持ち込みごみはふえている傾向にあったと考えているところでございますけども、そのようにコロナの影響で、結果的に年間を通じて、持ち込みごみについては減っているところでございます。
年間計画についての御質問でございますけれども、この計画につきましては、昨年、予算編成の前に作った計画でございますので、コロナの影響を鑑みていない計画となってございます。
その後、今、自治体の状況といたしましては、オリンピックの影響がなくなったこと、またコロナ禍による区収集の増、それから事業系ごみの減という影響があります。本来であるならば、御指摘のとおり、新しい搬入計画を作り直さなければならないところがあるかもしれませんが、コロナの影響につきましては、いつまで、どれくらい続くかという予想が困難な状況ですので、今新たな搬入計画の策定というのはできかねている状況でございます。
以上でございます。
45 ◯石川邦夫委員 わかりました。そういった意味では、事業系のごみに関しては3月だけで1万トンの減という形は、かなり影響があるのかなということが理解できました。
あと、コロナの状況も、どこまでできるかという予想は難しいということでありますけども、現状としては、家庭から出る区収集のごみに関してはふえているのかなという認識であります。
先ほど懸案事項でもちょっと出ました清掃負担のあり方、今、金銭的なもので解決をしている中、6区が現状として清掃工場が自区内にない中で、新
江東清掃工場の扱いに関しては23区の中でも多い量の中、金銭的なもので負担の公平のあり方という形になっております。
現状として、今後こうした事業系のごみが少なくなっている実情があるんですけども、江東区でちょっと心配している中で考えていきますと、金銭的に今解決を見ている状況でありますけども、これが区によってはこのお金を出したくないといった声も、現状として聞かれている状況であります。現実、区長会などで決まっているわけでありますけども、この辺の今後のあり方に関して、東京都はどうやって考えているのかお聞かせいただきたいと思います。
46 ◯環境清掃部長 負担の公平につきましては、区のほうでいろいろ協議をやらせていただいております関係で、私のほうから申し上げさせていただきたいと思います。
まず最初に、ごみ量につきましては、金銭の調整は、ごみの予測に対して1回計画を立てて、1回決まってから、また改めて計画を精算するという形で、2回で決定しております。ですので、昨年度から続く今年度のコロナの影響等につきましては、2年後に数値としては明らかになるところでございます。
また、負担の公平につきましては、江東区に入るごみについて、他区がどれほど江東区に対して依存しているかといったところで論議しております。実態に応じて、各区意見はございますが、本区につきましては、本区の現状を踏まえて適切に論議しているところでございます。
以上でございます。
47 ◯委員長 東京都さんのほうからのお答えはないんですか。
48 ◯清掃一組・管理課長 清掃一組でございます。負担の公平については、今、環境清掃部長からもございましたとおり、こちらにつきましては23区で議論していただいている制度でございまして、私どもはこの制度に積極的な関与はできない立場でございまして、その中でごみの搬入調整につきましては、適切にやっていく所存でございます。
以上でございます。
49 ◯委員長 失礼いたしました。
50 ◯石川邦夫委員 わかりました。現状、先ほど申したとおり、金銭的なもので区長会で決まって、さまざまやりとりもしております。ただ、一部事務組合としてかかわっている中での状況的なものは、非常に多く把握をしているかなと思っております。
こうした中で、例えば江東区がさまざまな主張をしたとしても、少しでもお金がとれるためにという印象はなかなか拭えない中、公的な機関の中でのさまざまな意見に関しては、一部事務組合も議論の中に入っていくのが難しいのは承知の上なんですけども、都はこうした新
江東清掃工場の稼働率とかごみの量を考えていくと、ある程度江東区にというのは認識をしていると思うので、なかなか議論に入っていくことは難しいとしても、そういった実情をさまざま、正式に発表していただく機会はさらに強くしていただきたいと思っておりまして、これは要望させていただきます。
51 ◯委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
52 ◯委員長 それでは、以上で本件を終了いたします。
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◎報告事項2 新型コロナウイルス感染症罹患者宿泊療養施設から排出され
る廃棄物の受入れについて
53 ◯委員長 次に、報告事項2「新型コロナウイルス感染症罹患者宿泊療養施設から排出される廃棄物の受入れについて」を議題といたします。
本件について、東京二十三区清掃一部事務組合の職員の方から報告を願います。
54 ◯清掃一組・管理課長 新型コロナウイルス感染症罹患者宿泊施設から排出される廃棄物の受入れについて、御説明いたします。資料4をごらんください。
まず、1、受入れの経緯でございます。
東京都は国の緊急事態宣言に応じて、医療供給体制対策として、無症状感染者等の宿泊療養対策を行うこととなりました。
これに伴い、無症状感染者等の生活に係る廃棄物について、23区の清掃工場で事業系一般廃棄物として受入・焼却処理を行う旨、令和2年4月10日に東京都知事より特別区長会会長に依頼があり、同日の区長会役員会で了承されました。
また、江戸川区でも区独自で同様の事業を行うこととなり、令和2年4月21日に江戸川区長より清掃一組管理者に依頼があり、了承したものでございます。
続いて、2、受入対象物及び運搬方法です。
受入対象物は、無症状感染者の宿泊療養生活に係る廃棄物に限って受け入れております。これは、法に定める感染性廃棄物に該当しませんが、収集運搬作業時の感染予防を目的として密閉性を高めることが必要なため、3重の袋に密閉して排出しております。
また、当該廃棄物の運搬方法は、主にコンテナ車にて行い、確実に袋に密閉された状態を維持して清掃工場で受け入れてございます。
続きまして、2ページをごらんください。
3、清掃工場における受入状況です。
本廃棄物の受け入れは、原則として宿泊料用施設所在区の清掃工場で行い、これによらない場合は近隣区の清掃工場で廃棄物を受け入れることとし、運搬距離の最短化を図っております。
令和2年6月10日までの搬入実績を表でお示ししました。現在、江東区内には宿泊施設はございませんが、中央清掃工場及び江戸川清掃工場の定期補修工事や計画外停止のため、新
江東清掃工場で中央区内の東横INN東京駅新大橋前から2.42トン、江戸川区内のホテルシーサイド江戸川及びホテルルミエール葛西から0.34トン、また有明清掃工場では中央区内の東横INN東京駅新大橋前から0.09トンの受け入れを行っております。
また、その下段には、御参考として港清掃工場、中央清掃工場、墨田清掃工場での実績を記載しております。
資料の説明は以上ですが、清掃一組といたしましては、今後も23区民の衛生的な生活環境を維持するため、しっかりと役割を果たしてまいります。
本件の説明は、以上でございます。
55 ◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。よろしいでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
56 ◯委員長 それでは、以上で本件を終了いたします。
東京二十三区清掃一部事務組合の職員の方々、お疲れさまでございました。
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◎報告事項3 令和元年度ごみ量について
57 ◯委員長 次に、報告事項3「令和元年度ごみ量について」を議題といたします。
理事者から、報告を願います。
58
◯清掃リサイクル課長 それでは、資料5をお願いいたします。
こちらは、本区及び特別区の令和元年度ごみ量が確定いたしましたので、御報告をするものでございます。
まず、1の江東区のごみ量でございますが、合計で9万3,110.26トン、前年度との比較においては1.5%の増となったものです。うち、区収集は9万1,565.34トンで、その内訳といたしましては、可燃ごみは8万6,532.95トン、前年度と比べ1.35%の増、また不燃ごみにつきましては、資源化事業の実施によりゼロとなっており、この表の下に別枠で燃やさないごみの回収量を不燃資源化数量として記載してございます。管路収集については前年比9.34%の減、粗大につきましては8.11%の増となっております。
また、収集運搬許可事業者が収集した臨時受け付けの持ち込みごみにつきましては、前年度から9.67%の増となったものです。
ごみ量の増の要因でございますが、全体的に年間5,800人ほどの増であった、人口増の影響があったものと考えております。こちらはまた全体的に、令和元年度はうるう年であったために2月の収集日が1日多くなっておりまして、その影響が大体300トン程度出ているものと把握してございます。
また、可燃ごみの増につきましては、1日当たり1人が出すごみ量で見ていくと、一昨年との変化というのはございませんが、ここ近年、減少傾向であったことを考えてみると、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響があったものとみなしております。
また、昨年12月まで、ほぼ前年度程度か若干下回るぐらいで推移をしてございましたが、2月になって前年比105%、3月が106%というふうに増加傾向になっております。それらにつきましては、2月、3月がそれぞれ前年比115%、111%となっておりまして、こちらは大型マンションなどの入居に伴う引っ越しや、また区内で都営住宅などの建てかえに伴いまして増になっている部分、またコロナの影響というのもあるものと考えてございます。
また、持ち込みごみにつきましては、オリンピック会場における植栽等の剪定枝が主な原因となってございます。
ページ下部のグラフにつきましては、平成24年度以降のごみ量の推移を示したものでございます。若干の増減はございますが、ごみ量は低減傾向にあり、平成27年度からは不燃ごみ資源化の試行事業開始により、区収集の分が大幅に減少しているものです。
恐れ入ります、次ページを御参照ください。
特別区全体のごみ量でございます。全体では276万6,315.95トンで、こちらは前年度と比べ0.44%の増となってございます。うち、区収集は178万2,160.75トンで、前年度より0.9%の増、内訳としては不燃と管路は減となったものの、可燃と粗大が増となっているところでございます。
また、持ち込みごみにつきましては、各区の臨時持ち込み分と清掃一部事務組合で計上している継続持ち込み分を合わせた量は98万4,155.20トンで、前年度より0.4%の減となってございます。
下のグラフにありますように、特別区全体のごみ量は、昨年度については区収集が若干の増、事業者による持ち込み分が若干の減となりまして、総じて持ち込みは微増、区収集は微減の傾向を示し、全体ではほぼ横ばいの状態が続いているというふうに認識しているところでございます。
説明は以上でございます。
59 ◯委員長 本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。
60 ◯大嵩崎かおり委員 今、令和元年度が増加した要因については、かなり詳しく御説明があったんですけれども、23区全体のごみ量の増加が0.44%なのに対して、江東区のごみが1.50%増加というのは、江東区のごみ量がかなり増加しているなと感じています。これは今、うるう年だとかコロナの影響でということもあったんですが、これは人口増というのが江東区としては一番大きな要因だと見ていいんでしょうか。その辺どういうふうに見ているのか伺いたいと思います。
それから今、コロナの感染の問題で、ごみの収集作業に当たっている方も大変不安な思いで作業されているかと思うんですけれども、例えば作業に必要な手袋ですとか、マスクやゴーグルといった、そうした作業員の方がみずからを守るような装備というのは、区としてはどういうふうに対応されているのか。また、感染症対策ということでは、国のほうでも新たな指示が出ているようなんですが、その辺はどういった内容なのか伺いたいと思います。
61
◯清掃リサイクル課長 まず、一番初めのごみ量に関しましては、23区の増と江東区の増のところで、江東区の増のほうが多いというお話でございます。こちらに関しまして、大嵩崎委員の御指摘のとおり、人口増が一番の要因なのかというところですが、本区のほかにごみ量の増が顕著だったところを見ていきますと、例えば大田区とか、東京湾周辺のいわゆる臨海地区の自治体がふえてございます。軒並み、そこのところに関しましては、人口の増が顕著なところとごみ量の増というのが一致しているので、やはり人口の増というのは大きな要因であると見ております。
先ほどちょっと説明の中でも入れさせていただきましたが、区民1人当たり1日で割っていきますと、1人当たりの排出量というのが大きく、例えば可燃ごみなどが大きく変化しているというところではないんですが、粗大ごみ、不燃ごみ等の引っ越し等に伴って出てくるものについては、かなり多くなってございます。こちらのところを考えていくと、人口増というのは大きな要因の一つであると考えてございます。
ちなみに、2月、3月の間の江東区内で大規模マンションの入居というのが、約4,000世帯分、4,000戸の増があったところでございますので、その辺のところについて大きな影響があったと考えてございます。
2番目のごみ収集作業員の方への配慮でございますが、こちらは清掃事務所のほうでマスク、フェースシールド等を用意しまして、収集員の分については十分に配慮しているところでございます。
また、雇上業者として委託でお願いしている作業員の方についても、一時期マスク不足の時期に関しましては、そちらのほうで事務所に相談がございまして、区が持っている備蓄分について供給をいたしたところでございます。
また、そのほか東京都のほうからも、補正予算におきまして、事業者向けのマスク等について対応されているところでございます。
また、感染性の廃棄物、厳密に言いますと、新型コロナのごみにつきましては、環境省の指針では感染性の廃棄物という扱いではないんですが、感染性の廃棄物に準ずる扱いで行いなさいということで、本区におきましてはホームページで、まず1つはマスク等については二重にして排出すること。それから、資源として通常出しているペットボトルについては可燃ごみとして出すこと。また、資源に関しましては、できる限り家庭内で積み置きをして、自宅療養が終わった後に出していただくことであったりとか、そういうことをホームページを通じて周知するとともに、保健所を通じまして、在宅療養者の方への連絡の中でごみの排出方法等について指導を行い、清掃作業員の安全確保に努めたところでございます。
以上でございます。
62 ◯大嵩崎かおり委員 感染されている方は、とりわけ注意をしてごみも排出されているんだと思うんですけども、実は感染していても気がつかないという無症状の方がたくさんいるって言われていますので、その点、今後とも清掃作業員の皆さんの安全確保というところも十分に留意していただきたいと思いますし、あと雇上会社に対してもマスクの支援は行っているようですけれども、それ以外の安全対策、身を守るための感染症対策というところでは、ぜひ区の職員と同様の支援をしていただきたいと思います。
以上です。
63 ◯委員長 ほかに。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
64 ◯委員長 それでは、以上で本件を終了いたします。
────────────────────────────────────
◎報告事項4 豊洲市場について
65 ◯委員長 次に、報告事項4「豊洲市場について」を議題といたします。
本件につきましては、まず、区の理事者から、資料6の内容について報告を願います。
66
◯港湾臨海部対策担当課長 それでは、資料6、令和2年度第一回豊洲市場に係る都区連絡調整協議会についてをごらんください。
令和2年6月12日に開催いたしまして、3つの約束事項について、東京都と協議を行ったところでございます。懸案の地下鉄8号線に関して、都からは5月に開催した国及び東京メトロとの技術的検討に関する勉強会の第3回における内容や、5月に都が公表した都市計画区域マスタープランの原案における新たな位置づけについて説明がございましたが、いまだ
事業スキームの構築には至っておりません。
それでは、各項目の主な内容を御説明いたします。
(1)土壌汚染対策についてでございます。
本区からは、昨今の台風や大雨による影響や地下水質に関連して質問し、東京都からは、地下水質は全体的に相当希釈されており、空気調査結果は全て基準以下であることなどから、地上部の安全に現状問題ない旨の回答がございました。
続いて、(2)千客万来施設事業等についてでございます。
工事により使用できなくなった観光バス乗降場の代替地確保に向けた検討状況を確認し、都からは、現在は団体客を受け入れていないが、代替地については探している旨の回答がございました。
恐れ入ります、2ページをごらんください。
まず、上段から中段にかけてでございます。万葉倶楽部による千客万来施設の本体工事について、着工に向けた諸手続や工事のスケジュールとその詳細を確認し、都からは、手続は予定どおり進んでいること、オリパラ大会の延期は現時点では工事スケジュールに影響がないこと、そして詳細は持ち合わせていないが、わかり次第、情報提供することなどの回答がございました。
続いて、(3)交通対策について(地下鉄8号線の延伸)でございます。
都市計画区域マスタープラン(原案)の記載について、どう捉えればよいのか確認しまして、都からは、地下鉄8号線延伸を全力で進めていくという都の姿勢を示したものとの回答がございました。
恐れ入ります、3ページをごらんください。
まず、技術的検討に関する勉強会について、新型コロナウイルス感染症の影響による需要減により、豊洲駅の混雑を楽観視しているのではとの本区の指摘に対して、都からは、豊洲駅も検討項目に入れている旨の回答がございました。
また、
事業スキームについては、コロナの影響、国や東京メトロとの調整経過及び構築時期について質問し、都からは、あらゆる機会を捉え、国やメトロに都の考えを示しており、できるだけ早期に構築できるよう調整していること、コロナの影響があっても、地下鉄8号線延伸の必要性に変わりはないので、全力で取り組むとの回答があったところです。
最後に、メトロの有価証券報告書における新線建設は行わないという記載に関する調整状況を確認し、都からは、メトロによる整備・運行が合理的であることを国やメトロと合意できれば、有価証券報告書の記載の変更は可能と考え、話をしている旨の回答がございました。
なお、本資料に記載はございませんが、都からは、協議会の中で、前回の3月に引き続き、本委員会に報告したい旨の発言があったところでございます。
説明は以上でございます。
67 ◯委員長 ただいま、区の担当課長から、豊洲市場に係る都区連絡調整協議会について報告がございました。その内容といたしましては、地下鉄8号線の延伸に関する
事業スキームがいまだ示されていないとのことでありました。
しかしながら、都からは、この4月以降、都の計画における新たな位置づけや技術的検討に関する勉強会が開催されたことなど、新たな動きがあり、前回の3月に引き続きまして、本委員会に報告したい旨の申し入れがありましたことから、これから報告を聴取することといたしたいと思います。
それでは、東京都の職員に入室いただきます。
(東京都職員入室)
68 ◯委員長 東京都の職員の方から、出席者の御紹介をお願いいたします。
69 ◯都・管理部長 おはようございます。私、東京都中央卸売市場管理部長の福崎でございます。職員紹介の前に、私から一言御挨拶をさせていただきたいと思います。
江東区議会の皆様におかれましては、日ごろから中央卸売市場の事務事業につきまして御理解と御協力を賜り、まことにありがとうございます。
豊洲市場につきましては、おかげさまで開場後おおむね順調な運営を続けてまいりましたが、先般の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う飲食店の休業等による影響は同市場にも及んだところでございます。
そうした中にありまして、政府による緊急事態宣言も発せられましたが、豊洲市場におきましては、生鮮食料品流通の基幹的インフラとしての役割を着実に果たしていくため、感染拡大防止の取り組みを確実に行いながら、業務を継続しております。
引き続き万全の対策を講じながら、市場機能を維持し、安全・安心な市場運営に努めてまいります。
さて、豊洲市場移転に係る3つの項目でございます。この場をかりて少し御説明させていただきます。
まず第1点目、土壌汚染対策でございます。
安全・安心な市場として開場いたしまして、その後も都民や区民の皆様の御理解と安心につなげるため、定期的に調査を実施し、公表しているところでございます。
2点目、にぎわいの場の整備でございます。
千客万来施設につきましては、10月からの万葉倶楽部の工事着工に向けて、整地工事に着手したところでございます。そのほか、新型コロナウイルス感染症拡大により、一時休場してございました江戸前場下町や市場内の一般来場者の受け入れにつきましても、今月に感染防止対策を講じた上で再開いたしました。活気を少しずつ取り戻し、地域に親しまれるよう取り組んでまいります。
3点目、地下鉄8号線の延伸につきましては、本年1月に立ち上げた地下鉄8号線延伸の技術的検討に係る勉強会をこれまで3回開催し、課題の検討を進めてきております。
また、先般公表しました都市計画区域マスタープランの原案におきまして、豊洲や東陽町地域等の将来像として、地下鉄8号線の延伸を見据えた拠点形成の必要性を新たにお示ししたところでございます。
以上3つの項目につきまして、豊洲市場の地元である江東区及び区議会の皆様の御理解、御協力をいただけるよう、今後も精力的に取り組んでまいります。何とぞお願い申し上げます。
それでは、本日の出席者を紹介させていただきます。
(関係理事者紹介)
70 ◯都・管理部長 本日は、土壌汚染対策ほか2件につきまして御報告をさせていただきたいので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
71 ◯委員長 それでは、本日の豊洲市場に関する都からの報告事項について、東京都の職員の方から順次報告を願います。
72 ◯都・総合調整担当課長 中央卸売市場管理部豊洲市場総合調整担当の市沢と申します。まず、私のほうから資料7及び資料8の説明をさせていただきます。
まず初めに、資料7をごらんいただきたいと思います。
土壌汚染対策についてです。
空気調査及び地下水質調査について、これまで同様、測定結果を記載しております。前回、3月の区議会では、昨年11月までの結果の記載をしておりますが、今回は本年2月の結果まで更新し、掲載してございます。
(1)調査結果の概要についてですが、1)空気調査については、毎月測定しており、これまでいずれの測定結果についても大気環境基準等に適合しております。
2)地下水質調査については、例えば表の太字の部分が今回更新したところになります。一番下の表の2月でごらんいただきますと、ベンゼンが1.1、シアンが0.9、ヒ素が0.038といった状況となってございます。
次のページにお移りいただきまして、専門家の評価の概要についてですが、1)空気調査結果については、科学的な視点から安全は確保された状態にあるとしております。
また、2)地下水質調査結果については、全体的に見れば、大きく汚染状況が変化した傾向は確認できないとしております。
次に、資料8をごらんいただきたいと思います。
千客万来施設事業等について、御説明申し上げます。
1、千客万来施設事業の状況ですが、(1)6街区の本体施設予定地については、本年10月の着工、令和5年春の開業に向けた取り組みを実施しております。事業者の万葉倶楽部は、現在、諸手続の協議や設計内容の調整等を行っております。また、着工に向けた整地工事の施工業者が決定し、現在、調整を進めているところでございます。
次に、(2)5街区の駐車場予定地については、先月5月29日に立体駐車場の供用を開始いたしました。
次に、2、千客万来施設事業用地における賑わい創出等についてです。
(1)6街区についてでございますが、整地工事までの間、にぎわいを創出するということで、地域貢献の取り組み等を予定しておりましたが、コロナウイルス感染拡大防止のため自粛したところでございます。
また、6街区北側で行っていた観光バスの乗降場についても、同様の理由で運用を中止しております。買い出し人臨時待機車両スペースとしての活用については、現場での工事が本格的に行われるまでの間の利用としております。
(2)5街区でございますが、本年1月24日に開業した江戸前場下町については、その後、緊急事態宣言の発令を受け、4月9日から休業しておりましたが、宣言の解除後は十分な感染拡大防止策などを講じた上で、6月1日に営業を再開しております。
ページおめくりいただきまして、2ページをごらんいただきたいと思います。
3、その他として、豊洲市場における一般来場者の受け入れ再開についてでございます。本年2月29日以降、新型コロナウイルス感染症の拡大防止により中止していた一般来場者の受け入れを、6月8日より感染防止対策を実施した上で再開いたしました。当面の入場時間は9時から14時までとし、入場エリアは飲食・物販エリア含む見学者通路としております。
感染防止の取り組みといたしましては、街区ごとの入場制限、サーモカメラによる検温等、フロアマーカー等によるソーシャルティスタンスの確保、また飲食・物販店舗などでは、従業員のマスクの着用、客席距離の確保、飛沫防止シートの設置等を行っております。写真は、左側が物販店舗の様子、真ん中が飲食店舗の様子、右側はサーモカメラでの検温の様子といったところでございます。
(4)早朝のせり見学については、当面中止とし、再開する際には別途お知らせする予定としております。
なお、マグロや果物の競り場など業務取引の場においても、市場業者によるマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保などを行い、感染防止対策を行っているところでございます。
3ページですが、参考といたしまして、上段は配置図、下段はスケジュールとなります。
簡単ではございますが、資料8の説明は以上となります。
続いて、資料9につきましては、都市整備局から御説明いたします。
73 ◯都・交通企画課長 都市整備局交通企画課長、鈴木と申します。私のほうから、資料9を用いまして交通対策について、地下鉄8号線の状況について御説明させていただきます。資料1ページ目をごらんください。
都は、昨年3月の本委員会におきまして、都が考える
事業スキームの概要を提示いたしまして、今後の都の取り組みへの決意を示してございます。現在、御提示しました
事業スキームの概要に基づきまして、都として精力的に国や東京メトロ等との調整を進めているところでございます。
また、建設計画や運行計画等、関係者間でより精査していくため、本年1月に国やメトロとともに地下鉄8号線延伸の技術的検討に関する勉強会を立ち上げまして、先月の22日に第3回を開催してございます。この中では、橋梁や運河護岸の基礎等の支障箇所やその施工方法、課題等を検討いたしまして、引き続き検討を深度化していくことを関係者で確認してございます。
地下鉄8号線の延伸は、東西線の混雑緩和はもとより、臨海地域のさらなる発展にも寄与する重要な路線でございます。今後、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う鉄道利用者数への影響は注視していく必要はございますが、都としては、鉄道の混雑緩和等に資する地下鉄8号線の延伸は、感染症拡大の防止と経済成長を両立した都市づくりの観点からも、その必要性に変わりはないというふうに考えてございます。
今後も関係者間でさらなる検討を進め、事業化に向けた協議・調整を加速してまいりたいと考えてございます。
以下、具体的な取り組み状況についてでございます。
(1)鉄道の混雑緩和等に寄与する地下鉄8号線の延伸でございます。
右の表にございますように、東京メトロ東西線の木場駅から門前仲町駅間は、ピーク時における混雑率が199%となっておりまして、東京圏の主要区間における最混雑区間となってございます。
都は昨年12月、2030年に向けて取り組むべき戦略等を示した「『未来の東京』戦略ビジョン」を策定してございます。その中で、本路線につきましては、都として事業化に向けた協議・調整を加速していくということを位置づけてございます。
またさらに、都は現在、都市計画区域マスタープランの改定に向けた検討を進めてございます。先般、公表いたしました原案におきましては、豊洲や東陽町地域等の将来像といたしまして、地下鉄8号線の延伸を見据えた拠点形成の必要性を新たに示しているところでございます。
恐れ入ります、2ページ目をごらんください。
事業スキームの構築に向けた調整状況でございます。
都は、昨年3月の本委員会におきまして、
事業スキームの概要を提示してございます。その内容でございますが、既存路線を含めた運行上の観点や、整備段階での技術的な観点から、都としては東京メトロによる整備・運行が合理的であると考えてございます。
また、補助制度につきましては、地下高速鉄道整備事業費補助が有効であると考えてございます。
主な課題といたしましては、東京メトロによる整備に当たりましては、有価証券報告書の記載事項の変更等について、協議・調整する必要がございます。
また、現在、東京メトロによる新線建設は、地下鉄補助の対象外となっているため、要綱の改正を行う必要がございます。事業性を確保する上では、この補助の所要額について最大限確保していく必要がございます。
関係者との調整状況でございますが、これまで都は事業主体や費用負担の考え方等について、国や東京メトロなどと協議・調整を重ねてきております。引き続きまして、都として関係者との協議・調整を主体的に進めていきたいと考えてございます。
恐れ入ります、3ページ目をごらんください。
事業計画の深度化についてでございます。
地下鉄8号線の延伸の具体化に当たりましては、具体の構造や総事業費等を関係者間でより精査していくことが重要でございます。
こうした観点から、東京メトロの地下鉄事業者としての専門的知見を活用して技術的検討を進めることを目的といたしまして、勉強会を国や東京メトロとともに本年1月に立ち上げてございます。本年2月に第2回の勉強会を開催いたしまして、この中で建設計画の精査、運行計画の精査、これらを踏まえた需要予測の確認等について、技術的な検討を行っていくことを関係者で合意してございます。
さらに、本年5月に第3回勉強会、こちらはWEB会議を用いまして開催いたしました。この中で、全体計画の根幹となる本線部の建設計画について、施工方法等の検討を行ってございます。
本線部の建設計画の概要についてでございます。下の図をごらんください。
江東区は豊かな水辺と緑に囲まれた水彩都市でございまして、多くの河川や運河が縦横にネットワークを形成しております。このため、橋梁や運河護岸が多く存在しておりまして、構造物を支える杭や矢板等の基礎が深い地層まで打ち込まれております。
また、道路下には、沿線地域の生活を支える下水道管や電力・通信施設等が埋設されております。
地下鉄8号線の延伸は、民地等への影響を考慮し、道路等の公共空間の地下を最大限活用したルートを想定してございます。支障となり得る構造物の位置等を踏まえた最適な施工方法等を技術的に精査していく必要がございます。
恐れ入ります、4ページ目をごらんください。
支障箇所、施工方法等の検討についてでございます。既存の調査を踏まえながら、計画ルート上で支障となり得る構造物等の整理を行ってございます。
中ほどの図をごらんください。こちらの赤い線が8号線の計画でございます。従来の計画でございます。青い箇所が、主な支障となり得る構造物、埋設物の状況でございます。こちらの図にございますように、本線部には橋梁や運河の護岸の基礎が多く存在し、下水道管や電力・通信施設等が埋設されているため、支障回避の可能性について、さらに検討していくことが必要であることを確認してございます。
例えばですが、図の中のところの豊洲駅を出まして、右に向かっていきまして、例えば豊洲運河のところに運河護岸の基礎ですとか、下水道管が埋設されていることが確認できてございます。
同様に下の段、東西線の東陽町駅のところですけども、今回の計画では東陽町駅を東西線の駅の下に計画してございますが、東陽町を出て右側、ちょうど北のほうになりますが、電力施設あるいは通信施設がありまして、これらを縫うような計画としていく必要がございます。
下の図の左側をごらんください。橋梁部の部分のイメージをお示ししてございます。このような形で橋梁の杭基礎が地下に入っておりますが、この地下鉄のシールドトンネルを施工するに当たりましては、こうした杭基礎が支障となってまいります。
恐れ入ります、5ページ目をごらんください。
支障部の施工方法を東京メトロの施工実績等を踏まえて、今回検討してございます。
中ほどの図をごらんください。例えば橋梁の基礎杭が支障する場合には、アンダーピニング、橋梁の下受けでございますけども、黄色で示している既存の杭、支障となる杭を撤去いたしまして、青色部分のトンネルを構築するためにこの黄色部分を撤去いたしまして、赤い部分に新たな杭を設置し、橋梁を下受けするような構造が考えられます。また、あるいは右側のように、既設の橋梁を撤去し、新設の橋梁を設置する橋梁の架けかえというものも考えられます。
このような施工方法の選定に当たりましては、現場条件を勘案し、さらに検討を深度化していく必要があることを今回確認してございます。
今回、関係者で整理いたしました支障箇所等の制約条件や、鉄道施設に係る設計基準等を踏まえながら、今後、支障回避の可能性を関係者間で検討してまいります。また、支障の可能性がある箇所等をより精査するとともに、施工方法等について検討を深度化してまいります。
最後に、(4)今後の取り組みについてでございます。
東京メトロによる整備・運行の可能性につきましては、引き続き関係者間で、事業主体や費用負担の考え方等について、さらに検討を進めてまいります。
事業計画につきましては、関係者間で合意した検討項目につきまして、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う外出自粛要請等の影響も注視しながら、引き続き東京メトロの地下鉄事業者としての専門的知見を活用して技術的な検討を進め、着実に深度化を図ってまいりたいと考えてございます。
都といたしましては、地下鉄8号線の延伸につきましては、東西線の混雑緩和はもとより、臨海地域のさらなる発展にも寄与する重要な路線であるというふうに強く認識しております。今後も関係者との協議・調整を最大限加速し、8号線の延伸の実現に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えてございます。
なお、6ページ目以降には、ただいま御説明しました内容に関する参考資料を添付しておりますので、必要に応じてお目通しいただければと存じます。
説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
74 ◯委員長 お疲れさまでした。
それでは、本件につきまして、何かお聞きになりたい点はございますか。
75 ◯山本香代子委員 私から、地下鉄8号線について伺います。先ほどの説明の中で、今回、都市計画区域マスタープランの原案が示されて、その中には豊洲や東陽町、住吉、将来像として地下鉄8号線の延伸を見据えた拠点形成の必要性を新たに示されたということはいいことなんですが、これは9路線ある戦略ビジョンの中で、ほかの路線についてはどのように記載しているんでしょうか。まず、それが1点。
次に、
事業スキームの構築について伺います。先ほど来御説明がありましたけども、本来であれば、
事業スキーム構築を求めているんです、我々は。だけども、途中で
事業スキーム概要に変わっているんですが、この概要というのは全体においてまとめた内容で、これは
事業スキーム構築から考えると、かなり後退しているんです、この内容は。
そこで、当然この地下鉄8号線事業化に向けた協議・調整を加速するとなっているんですが、まずは取り戻していただきたい。
事業スキームの構築に向けた取り組みについて、国やメトロとの検討状況を具体的に教えていただきたいと思います。
また、この間、3回、地下鉄8号線延伸の技術的検討に関する勉強会が開かれておりますが、これは
事業スキーム構築の位置づけとしてどういった役割を担っているのか。また、当然勉強会ですから、大体何回ぐらいを想定しているのか。また、
事業スキーム構築に向けてやっていかなきゃいけないところ、今、何%ぐらい進んでいるのか、まずその点をお尋ねします。
76 ◯都・都市基盤部長 まず、1点目の都市計画区域マスタープランにおける6線路、9路線の記載、ほかの路線でどうかという御質問でございます。
この区域マスタープランの中で地域の将来像ということで、2040年代の将来像をお示しすることで、これを東京都、区さん、また都民の方と共有化することを目的としてお示ししております。
今回、8号線について御説明させていただいたところでございますけれども、他路線につきましては、それぞれの拠点の育成の考え方等で若干表現は違いますけれども、例えばですけれども、新空港線であるとか12号線、あと多摩都市モノレールにおきましては、類似の記載がなされております。
続きまして、
事業スキームの構築についてでございますけれども、今回、東京都の考え方としまして、東京メトロの整備・運行が合理的という考え方を既にお示ししているところでございまして、前回のこちらの委員会で御説明させていただいた4月以降も、東京都の当然上のレベル、それから我々担当者レベルを含めて、国、これは鉄道局になりますけども、鉄道局の幹部であるとか、所管の都市鉄道政策課のほうに都の考え方をお示しして、調整を進めているところでございます。
引き続き、地下鉄8号線の整備の重要性は変わりないと考えておりますので、調整を加速するように、全力で取り組んでいきたいと思っております。
また、3点目の技術的検討でございますけれども、この目的としましては、これは区さんのほうで過去にやられた調査の内容を踏まえまして、よりブラッシュアップするといいますか、精度を上げるという意味で、今回は本線等の支障がどうなっているかとか、また施工方法としてどういうものがあるかというのを示しておりますけれども、前回2月の第2回のほうでそれ以外にも駅部、特に豊洲とか東陽町は乗りかえ駅になりますので、そういったところを技術的検討の課題として挙げておりますし、また事業採算性等も課題として挙げておりますので、こういったところを順次、勉強会の中で検討を深めたいと考えております。
当然、
事業スキームの中では、事業主体、事業費、また補助金がどう入るかとか、そういったところが課題となってくるわけですけれども、技術的検討の中で精査する中で、事業費のところもブラッシュアップすることになってくるかと思いますので、そういった関係で両者が両輪として加速をしていきたいと考えております。
77 ◯山本香代子委員 今2つ質問しましたけど、両方とも何だかはっきりしないような話なんですが、まず最初からいきます。
区域マスタープランなんだけども、これは9路線あって、江東区のことを今そういうふうに示していただいて、これは逆を言うと、前回の清掃港湾・
臨海部対策特別委員会の中で、戦略ビジョンに記載しているほかの路線と比べて、一番に考えている旨の答弁をいただいておりますが、それで間違いないのか。だから当然、ほかのところよりは、とにかくこのことは区域マスタープランにおいてもこれだけ示されているわけですから、そういったことなのかどうか。
ただ一方では、コロナの影響を踏まえた動きとして、都は特別体制への移行を発表し、長期戦略におけるプロジェクトを取捨選択すると示されています。今回の資料9には、8号線に関しては、「感染症拡大の防止と経済成長を両立した都市づくりの観点からも、必要性に変わりはないと考える」となっておりますが、当然のごとく、長期戦略においても、戦略ビジョンと同様、当然、これは江東区との約束、地下鉄8号線延伸の実現というのは約束ですから、しっかりやっていただくというお考えをちゃんと持っているかどうか。
そこで今回、平成30年6月のとき、お越しいただいた長谷川副知事は昨日退任されて、今度新しい武市副知事がこの担当になるとお聞きしていますが、当然、平成30年6月の本区との約束事項、また、今答弁があった話、しっかり地下鉄8号線を今後も責任を持って進めていただくかどうかの確認もさせていただきたいと思います。
そして、
事業スキームなんですけども、私がお聞きしたのは、実際、
事業スキーム構築の中で地下鉄8号線延伸の技術的検討に関する勉強会の位置づけと、あと何回ぐらい予定しているのかということと、
事業スキームを構築する中で、何%ぐらいこのことで進んだのかということをお尋ねしている。その答えがなかったです。それをまた、再度お願いします。
それと、やっぱりネックになってくるのが、有価証券報告書の記載でございます。そこで、今週の金曜日、26日にメトロの株主総会があると聞いておりますが、メトロによる整備・運行について、さまざまな機会を捉えて調整していると言いますけど、有価証券報告書の記載変更について、総会の場で東京都がしっかりこのことを提案する用意はあるのかどうか、そこを確認させていただきたいと思います。
78 ◯都・都市基盤部長 まず、8号線が一番かという御質問でございますけれども、この8号線、都としましては臨海地域のさらなる発展等々に大きく寄与する重要な路線と考えておりますので、そういった意味で都が主体的に今、国とメトロと調整を進めておりまして、この路線については特に力を入れて取り組んでいるところでございまして、引き続きそのスタンスは変わりはございません。
また、次の長期戦略の関係でございますけれども、戦略ビジョンのほうでは、まさにこの8号線は協議・調整を加速するという位置づけがございまして、それを踏まえて、長期戦略においても、私どもとしましても当然しっかり位置づけをして、前に進められるように取り組んでまいりたいと思っております。
また、3点目、先ほど副知事のお話が出ましたけれども、都の考え方、8号線に対するスタンスというのは当然変わるものではございませんでして、当然副知事がかわった後も、国とメトロの調整もさらに加速して取り組んでまいりたいと思っております。
最後に、もう1つ、技術的検討の回数とパーセントということでございます。先ほども申し上げましたとおり、第2回の中で少し全体の検討項目はお示しして、合意しているところでございまして、第3回はその中でも支障物、また施工方法の検討に、ある意味それをやったというところでございまして、まだ幾つか項目がございますので、具体的に何回というふうにはなかなか申し上げられないんですけれども、一つ一つ手順を追って検討を深めていきたいと思っております。
また、あわせてパーセンテージにつきましても、全体の項目からすると、本線の支障とか、そういったものはまだその中の1つの項目であるということでございますので、全体の中でいいますと、まず1つ目の項目、これに取り組んでいるという状況でございます。
最後に、有価証券報告書、株主総会でどのような取り組みをということでございます。当然、都の考え方がメトロ整備、メトロ運行ということでございますので、国、メトロに対してさまざまな機会を通じて都の考え方をお示しして、具体的に調整を進めているところでございます。
そういった意味でもいろんな機会をということで、株主総会も一つの機会だというふうには思っております。ただ、株主総会では報告事項、決議事項等ありまして、事業計画の中で混雑緩和というのもございますので、そういったところを捉えて、当然、混雑緩和であるとか8号線についても、どういった形でやりとりするかというのはありますけれども、一つ、この機会をうまく利用していきたいと思っているところでございます。
79 ◯山本香代子委員 そうしますと、
事業スキーム構築ということに関しては、今の段階ではゼロ%ということですか。勉強会をやろうが何しようが。
それとあと、事業化に向けた協議、そして加速って、何をもって加速しようとしているんですか。というのは、当然、私は、その下の有価証券報告書の変更について、メトロの株主総会で、株主として東京都がこのことに関して提案する用意があるのかと聞いている。そこをもう1回、再度教えてください。
80 ◯都・都市基盤部長
事業スキームの考え方としましては、都としてはメトロ整備、メトロ運行が合理的ということでございまして、これはさまざまな機会を通じて、国、メトロにはお話をさせていただいておるところでございます。これがさらにスムーズに進むように、精力的に進めてまいりたいと思っております。
株主総会のお話ですけども、まだ現時点で具体的にどの程度というのは申し上げられないところでございますけれども、一つの機会としてこれもうまく使って、またこれに限らずいろいろとメトロ、国とを含めて、有価証券報告書の記載の変更というのが一つの課題ではありますけれども、事業主体のところをメトロさんにやっていただくという中で、国のある意味考え方、メトロさんの考え方、両方重要になってまいりますので、事業主体を含めた
事業スキーム、財源の確保とか補助スキーム、こういったところをしっかり詰めさせていただければと思っております。
81 ◯山本香代子委員 これは、既に約束からかなりおくれているという認識がちょっと低いと思いますよ。というのは、前回の委員会のときに、その進め方が甘かったじゃないかということに関しては、東京都も甘かったというふうに言っておりましたのでね。
それでなおかつ、事業化に向けた協議の調整を加速って言うけど、今のお話だと、スピードが全然感じられないんですけども。これ以上私のほうで質問しても、これ以上の答えは出てこないと思うけど、そこら辺、スピードアップという部分をもう少し意識を高めていただきたいと思う。
以上、要望です。
82 ◯徳永雅博委員 私も交通対策について質問させていただきたいんですけども、今の議論を聞いていまして、東京都さんが今、一生懸命取り組んでいただいていることはわかるんです。勉強会を3回もやりました。きょうはその報告があるということでお越しいただいています。あるいは、その中にエリア開発の8号線のことをちゃんと組み入れましたと。これもわかります。やっていることはすごくありがたく、わかるんですけども、先が見えないのが我々としては全然納得できないんですよ。
例えば第2回で、建設あるいは運行計画についていろいろ検討課題を出しましたと。第3回で、今回の実際の施工方法についての課題をいろいろ整理していますと。わかります。
じゃ、最終目標をどこに持っていらっしゃるのか。今、山本委員からもお話がありましたけども、議論、議論を重ねて、そのうちに二、三年すぐたっちゃうんじゃないかという心配があります。つまりスケジュール感ですよね。そのスケジュール感をきちっと持っていただきたいなというのがあります。
いろいろ質問はありますけども、整理させていただきますと、まず今回の文章の中で一番気になるのは、やっぱりコロナのことなんです。例えば資料6の都区連絡調整協議会の中の文章を見ますと、区側の「
事業スキームはいつ頃を目途に提示できるのか」に対して、「具体的には相手がいることなので示せないが、できるだけ早期に示せるよう調整する。コロナの影響があっても、その必要性には変わりないので、全力で取り組む」。これは強い言い方です。
でも、その一方、技術的検討に関する勉強会については、都側の回答は、「コロナの影響で乗降客数がどうなるかは、駅の拡張等にかかわってくる。その意味でコロナの影響を注視するとしている」。こういう回答がある。
また、一方、東京都が作っていただいた資料9の5ページ、今後の取り組みの中では、「事業計画については、関係者間で合意した検討項目について、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う外出自粛要請等の影響も注視しながら、引き続き、東京メトロの地下鉄事業者としての専門的知見を活用して、技術的な検討を進め、確実に深度化を図っていく」ということなんですけども、一方で関係ない、今回は必要な路線だと強く言っていただくことはありがたい。これは大事なことです。しかしながら、もう一方で、やっぱりコロナの影響はどうなるかわからないので、そこのところはしっかり見ていかなくちゃいけないと書いてある。
実際、どっちなんだと。今回のコロナの件でいろいろなことが課題として出てきたと思いますけど、今回の8号線はそういうのは関係なく、東京都としては進めていくという強い決意をお持ちなのかどうかというのを1点お聞きしたいと思います。
2点目に、細かい話ですけども、第2回の検討項目が挙げられているということなんですけど、ちょっと私、忘れちゃったんですけど、検討項目だけもう一度羅列というか、教えていただけますか。
3点目は、これを進めていくには、事務局というのはとても大事だと思うんです。8号線の推進に当たって、今回中心となる事務方の幹事役は都市基盤部交通企画課でよろしいんですか。それが確認です。3つ目ね。
じゃ、お願いします。
83 ◯都・都市基盤部長 地下鉄8号線につきましては、コロナの状況でも必要性は変わりないということで、先ほど来御質問いただいています
事業スキームの構築に向けまして、全力で取り組んでいきたいと思っております。
今回の技術的検討の中の記載について注視するという部分でございますけれども、これは実際問題としまして、メトロの乗降客数が3月、4月、5月とかなり減っている状況にございまして、6月は大分持ち直しているようではございますけれども、3月、4月、5月、そういった部分、それから6月、7月、8月とどうなっていくか。そういったタイムスパンの中で、どこまで戻ってくるかというのを注視しながら、検討を進めているということでございますので、これで少し時間を稼いで何かやるということでなくて、今まさに乗降客数を含めて注視してやっていくということでございますので、全体としては協議・調整を加速して、全力で取り組んでまいりたいと思ってございます。
また、技術的検討の項目につきましては、今回の支障物とか、それからもう1つが駅関係ですね。駅改良につきまして、豊洲と東陽町が乗りかえ駅ということになりますので、そういった意味でこちらのさらなる構造の精査を行っていくということがございます。
それからもう1つは、当然、事業費の精査であるとか運行計画の精査、これらを踏まえた需要予測の確認など、そういったものもメトロさんの専門的知見を活用して技術的検討を行っていくこととしております。
もう1点ですけども、幹事役ということでございますが、当然、今回の検討会につきましては国と東京都とメトロ、東京都につきましては私ども都市整備局都市基盤部のほうでやっておりますけれども、全体の進行役は国土交通省鉄道局都市鉄道政策課のほうでやってございますけれども、3者協力して、引き続き連携を強化して、技術的検討を深めていきたいと思っております。
84 ◯徳永雅博委員 随分言葉のトーンが低くなってきましたね。大丈夫ですか。ちょっと聞きづらいところもあったんですけども。
まず、検討項目ですけれども、支障物の問題、あるいは駅での構造物の問題、それからやっぱり事業採算性の問題という、これは当たり前のことをずっと検討しているわけですよ。
結局、施工上の問題についてはある程度見えてくると思うんですけども、事業採算性の問題というのは前面に出てくるわけですよね。そのときに今回の、今の回答でもそうでした、コロナの3、4、5、6月、ここら辺の状況を見てと言うんだけど、これは非常にイレギュラーな状況であります。でも、そのことだけが出てくると、いろいろなことが変わってくるんじゃないかと思うんです。
したがって、東京都としてはっきりと、今回の8号線の重要性という問題は、コロナはコロナとして検証するのはいいんですけども、これは絶対必要なんだという強い意志を持ってやっていただきたいと思うんです。
スケジュール感が全然、今、回答がないんですけども、勉強会も含めて、いつまでに
事業スキームを出すんだというのが全然見えてきません。そこはもう一度お願いをしたいんですけども。
それから、幹事役といいますか、事務方としての都の中心は都市基盤部だと。しかし、全体、この8号線の牽引役というのは鉄道局にあると。国のほうにあるとおっしゃっていますけども、これでは弱いんだと思います。
私がきょう、ぜひ申し上げたかったのは、必要であれば東京都はぜひこれをやるんだと。例えば有価証券報告書の問題も、株主は国と都なんですから、東京都が本気になって、これは何が何でも推進するという意思決定さえすれば、皆さんついてきてくれますよ。
そこが中途半端に、国はどうだ、メトロはどうだ、その責任の所在は自分のところにはないような、相手に任しているような依存的なやり方では、なかなか進まないんだろうという気がしてなりません。そういう意味で東京都は、私どもは必要だから、責任を持っていろいろ東京都でカバーするんだ、やりますよという強い意志があるのかないのか。そこだけもう一度お聞きしたい。
スケジュール感と東京都の意志については、ずっと同じことを聞いているんですけども、もう一度確認をさせてください。
85 ◯都・都市基盤部長 地下鉄8号線の整備につきましては、都としましては臨海地域のさらなる発展であるとか東西線の混雑緩和、こういった観点から重要な路線というふうに認識しているところでございます。
そういった意味で、課題ということで
事業スキームの構築、それからもう1つ技術的検討がございますけれども、相手がいることではありますが、できるだけ早期に検討が進められるように、全力で取り組んでまいりたいと思っているところでございます。
また、先ほどちょっと私のほうで技術的検討会の、これはどちらかというと形式的なお話をしてしまったんですが、国が一応司会進行役みたいな形だという意味合いでお話をさせていただいたところではありますけれども、都としてそれを国に投げているというわけではございませんでして、
事業スキームも含めてなんですけども、技術的検討も含めまして、都が主体的に前に動かせるようにしっかり取り組んでいきたいと思っております。
86 ◯徳永雅博委員 形式的な司会が国だったということ、これはわかりました。ということは、東京都が主体的に取り組んでいただけるということがわかりました。
スケジュール感がなかなか出てこないんですけども、
事業スキームをいつまでに大体という年度の目標というのは必要だと思うんですよ。そこまでどうだという、その部分を今度はぜひ出していただきたいと思います。時間ばっかり消化して、具体的なことが出てこないものですから。
最後に、最大限加速してという言葉がある。先ほども指摘がありましたけども、最大限加速するために何が必要なんだということなんですよ。とにかく今日まで組織、人数、これに携わるメンバーですよね、具体的にふえているのか、あるいはそのままずっと平行してきたのか、この辺はどうなんですか。これを成功させるためには、組織を強化しなくちゃいけないんじゃないですか。その辺の変化はあったかどうかの確認と、最後にスケジュール感をどの時点で出せるかというのを、もう1回、回答いただけますか。
87 ◯都・都市基盤部長 まず、組織の体制、加速させるためにどうなっているのかという御質問でございますけれども、都の体制としましては、これは私ども都市基盤部のほうで主体的に取り組んでおりまして、具体的に人数を4月からふやしているわけではございませんけれども、当然、都として加速するように、この体制の中でしっかり国とメトロとコミュニケーションをとって、これは精力的に、先ほどの打ち合わせの回数も含めて、できるだけ頻繁にやりとりしながら加速していきたいと思っているところでございます。
また、スケジュールにつきましても、いつになったらスケジュールを示せるのかというお話でございますけれども、課題となっておりますのが事業主体ですが、こちらは都としては東京メトロということで考えておりますけども、国とメトロに対して理解をいただいた上で、これを合意していくような方向で進めていきたいということで今協議を進めているところでございまして、そういった意味でそういったところが見込みが立つということであれば、その段階で具体的な手続等を含めて、スケジュールはお示しできるのかなと思っているところでございます。
88 ◯委員長 今ちょうど正午になってしまいました。委員会審査を続けたいと思いますが、ここで5分から10分トイレ休憩をとりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、休憩いたします。
午後0時00分 休憩
────────────────────────────────────
午後0時09分 再開
89 ◯委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
90 ◯高村きよみ委員 では、私のほうからは、交通対策と千客万来施設についてお聞きします。
まず、交通対策のほうですが、先ほどから8号線の議論がありますけれども、都市計画区域マスタープランの原案に盛り込まれたということは、一定の意義があるのかなと思うんですけれども、この計画自体は2040年代の地域の将来性を示すものということで、まず工事期間が10年ぐらいと言われていまして、環境アセスメントに二、三年ということを考えると、単純に逆算しても2027年というような、江東区の約束として、計画を加速して取り組んできたということについて考えると、後退しているといった印象がどうしても否めません。
このマスタープランに盛り込んだということに関しては、どのようにその意義を考えているのか。そして、計画を早期に実現していくということについては、先ほど工事の支障部分というか、橋梁だったり護岸の基礎だったり、工法についてもいろんな問題があるという説明もありましたけれども、そういうことを考えても早く計画を進めるということが、江東区との約束においては一番重要であると思っているんですが、このマスタープランの考え方を1点お聞きしたいと思います。
そして、もう1つ、千客万来施設については、バスの駐車場についてなんですが、現在、団体客の受け入れというのはしていないということですけれども、新型コロナの外出自粛も解除になって、市場の見学も再開されておりますので、今後、団体客を受け入れるときに、観光バスの乗降場所は必ず確保していただきたいと思います。
そして、コロナの感染拡大防止の配慮も重要となってくると思いますが、そういったことも考えた上での代替場所の確保のめどが立っているのかどうか、その2点を伺いたいと思います。
91 ◯都・都市基盤部長 都市計画区域マスタープランの御質問でございますけれども、地下鉄8号線自体につきましては、これまでも御答弁申し上げましたとおり、
事業スキームを早期に固めまして、地下鉄8号線の早期事業化に向けて、都としては全力で取り組んでいきたいと思っております。
今回の都市計画区域マスタープランの記述でございますけれども、この区域マスタープランはおおむね5年ごとに見直しをしているものでございます。今回、中長期的な将来像を描く都市計画区域マスタープランでございまして、都市計画法に基づいて都市計画決定をするものでございますけれども、2040年代というのは、通常少し先を見て将来像を描くというのがマスタープランでございます。
今回はたまたま2040年代の将来像ということでございますので、それにあわせて豊洲と東陽町、住吉につきまして、2040年に向けて、この将来像を都民の皆様とも共有化して拠点を育成していく中で、地下鉄8号線というのは当然一つの大きな要素になってまいりますので、これを見据えてということで記載しているところでございますので、これが2040年代ということになって地下鉄8号線が少しそれに向けてという、そういう意味合いというわけではございませんでして、都のスタンスとしましては、早期事業化に向けまして調整を進めていきたいと思っております。
92 ◯都・渉外調整担当部長 ただいま高村委員からの観光バスの駐車場の御質問についてお答えいたします。
先ほど資料8で御説明いたしましたとおり、観光バスの乗降場につきましては、昨年12月から利用していた千客万来施設用地については、ただいま新型コロナウイルス感染拡大防止のために運営を休止しているところでございます。
一般の見学は再開したところでございますが、この場所につきましては、これも先ほど御説明しましたとおり、7月1日から工事に入るということで、ただいま団体見学の再開に向けて、市場内または近隣の土地について調整を進めているところでございます。
今後とも観光バスの乗降場の確保に向けてきっちりと進めていきたいと思いますし、また、あわせて感染拡大防止の取り組みも行っていきます。
93 ◯高村きよみ委員 まず、8号線のほうですけれども、マスタープランに盛り込んでいるということは、東京都全体としてまちづくりの中でしっかり取り組んでいくということを、公に表明したということだと思います。事業主体が決まらないことには具体的な進展もないわけですけども、まずそこをスピード感を持ってしっかりやっていただきたいということです。
あとは、このマスタープランの原案ができた後に、地元の区と調整、また要望等を集約していくんだと思うんですけれども、新駅の設置等も含めて、区のまちづくりにも大きくかかわってくることなので、スピード感を持って、区との調整を今後も引き続きしっかりやっていただきたいと要望いたします。
あと、バスの乗降場については、コロナ禍で市場のにぎわいも失われてしまったわけですけれども、これをいち早く取り戻すためには、利用者の立場に立って、安全性と利便性をしっかりと担保していかなければいけないと思います。
事業者の方等も利用されていたと思うんですけれども、それがまた支援にもなっていくと思うので、いち早い場所の確保をしっかりやっていただきたいと思うんですが、その時期はどのように考えているのか、そこだけもう1回お願いします。
94 ◯都・渉外調整担当部長 時期につきまして、去る6月8日に一般見学を再開したばかりでございまして、この2週間、これから先の動向を見ながら、団体見学等を受け入れる時期を定めてまいりたいと思います。
団体見学を受け入れる時期になりましたら、観光バスの乗降場所を確保したいと考えていますので、それに向かって今、努力、調整を進めております。
95 ◯大嵩崎かおり委員 まず最初に、土壌汚染対策について伺います。
都区連絡調整協議会でも、区のほうから、昨今の台風や大雨によって地下水位の大幅な上昇も想定される、大丈夫なのかという質問に対して、都のほうは、一時的に水位が上がっても徐々に下がっていくというふうに答弁をされています。
それで、6月の最新の地下水位の状況を東京都のホームページで確認をしましたけれども、6街区、7街区を中心に高い状況が続いています。場所によっては、3メーター近くという状況になっております。専門家会議が何とか大丈夫と言っている2.4メーターも超えているという状況です。
今、梅雨に入っています。一時的に水位が上がっても徐々に下がっていくといっても、現状でも高い状況が続いていて、さらに大雨が降れば上昇するわけで、具体的に都としてどういう対策をとっていくのか。強制排水も実施しているかと思うんですけれども、現状どういうふうになっているのか伺いたいと思います。
それから5街区の1、これはにぎわい施設の駐車場を整備するために休止しておりました。既に駐車場の供用を開始されていますが、これについてはいつ再開をするのか。6月17日の測定のときにもまだ測定開始されていないようですけれども、これはいつ再開をするのか伺いたいと思います。
それからあと、地下水質についても、きょうの資料の中で、全体的に見れば大きく汚染状況が変化した傾向は確認できないということをおっしゃっているんですけれども、これというのはいいことではなくて、ちっとも汚染が改善されていないということだと思うんです。これはモニタリングを始めて何年たちますか。どうしてこれはちっとも改善しないんでしょうか。この点について改めて伺いたいと思います。
それから、にぎわい施設ですけれども、5街区の駐車場が供用開始されると。458台ということで、かなり台数も多いわけです。今まで市場に見学に行かれる方へも、自家用車はとめるところはありませんよという御案内をずっとしていて、近くの民間の駐車場を利用していただいたりとかしていたわけですけれども、駐車場が供用開始されるに当たって、交通量の調査ですとか、交通にどういう変化があるのかとか、その辺の調査はされているんでしょうか。
今まだコロナの影響もあって、ようやく一般の見学者の方の受け入れを再開したという状況なので、通常どういう状況になるかというのがわからないんですけれども、その辺どういうふうに都として考えているのか伺いたいと思います。
それから、コロナの影響で市場の取引もかなり落ち込んだということで、この間、仲卸業者の方、築地から豊洲に移転する際も御商売をやめた方もいらっしゃるかと思うんです。それでさらに今回のコロナの影響で、全国的にも廃業が続いている状況があって、市場の業者さんはどういう状況になっているんでしょうか。いくらにぎわい施設ということで周りをにぎわせても、本体の市場ががたがたになってしまっては本末転倒ではないかと思うんですけれども、その状況。
それから昨年、市場法の改正で、東京都も条例を改正しましたけれども、その影響が出ているのかどうか、それについてもあわせて伺いたいと思います。
それから、地下鉄8号線の交通対策の問題ですが、先ほど来かなりやりとりが行われました。検討項目についても幾つか、豊洲、東陽町駅の構造の問題、接続の問題ですとか、運行計画などという検討項目があるということが挙げられているんですが、これ、全て検討する項目については列挙されているんでしょうか。それとも、やっていく中で、またこれも検討が必要だよねというような状況になっていくんでしょうか。この点ではいつまでに検討を終わらせるんだという話にもかかわってきますので、その辺を確認させていただきたいと思います。
96 ◯都・環境改善担当部長 ただいまの大嵩崎委員の御質問、まず最初の3点について、私のほうからお答えさせていただきます。
1点目の水位でございますけれども、3月の下旬から4月の下旬にかけまして、この時期としては記録的な、300ミリに近いような大雨が降りまして、大嵩崎委員御指摘のように一時的に水位が上がったということでございます。
先ほど強制排水というお話がありましたけど、臨時にウェルポイントを動かしたり、あるいはゴールデンウイーク以降は、水位の高いところは連続して強制排水しておりますので、徐々に水位は下がっておりまして、平均では、直近のデータでAPプラス1.9メートルというところまで下がっております。
ただ、緩やかに下がっておりますけど、何カ所かはどうしても高い状態になっているということがございますので、引き続き強制排水等を活用しながら、水位の低下に努めてまいりたいと考えております。
2点目に5街区の1の測定の再開でございますが、6月24日、あさってから再開する予定にしております。
3点目に水質の状況でございますが、全体の測定地点46カ所のうち、29カ所が濃度の高い地点を選んでモニタリングしております関係でどうしても高い。それから状況としても横ばいじゃないかという御意見をいただいていると思いますが、全体の水質という意味で、排水処理施設のほうに地下水が集まってきます。それで週に1回モニタリングをして、これは毎月1回公表しておりますけども、そこのデータでいきますと、実際にはpH調整だけをして、下水のほうに放流しているということで、実際7物質の処理施設も持っていますけれども、これについては動かさない状況で下水に放流できる状況が続いております。
したがいまして、全体としてはかなり薄まった状態で来ているということもありますので、なかなか目に見えた変化が出てないというのは事実でございますけれども、全体としては安定した状況といいますか、横ばいで推移していると考えております。
いずれにいたしましても、毎月実施しています空気調査では、いずれの測定結果につきましても大気環境基準等に適合しておりまして、科学的な視点から市場の安全は確保された状態にあるということについては、継続していると考えてございます。
以上、3点でございます。
97 ◯都・渉外調整担当部長 私のほうから、大嵩崎委員の豊洲市場のにぎわいと経営等にかかわる3点についてお答えいたします。
1つ目、立体駐車場、5街区にできたものでございますが、これは資料にもございますとおり、458台でございます。もともと本体の千客万来施設が令和5年に完成予定でございますが、これのために先行して整備した駐車場でございまして、これについては千客万来施設が実際に竣工して、運営に当たりまして、この駐車場を活用するということで使っていますので、現時点で実際に市場に見学に来られる方が自家用車で使うことはもちろん可能でございます。
全体の豊洲市場の千客万来施設を含めた交通計画等の中で、当初より十分な調整を地元深川警察署と行っておりまして、ここの交通についての不安はございません。
2点目、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う取引量の落ち込みについての御質問でございますが、実態といたしまして、豊洲市場の水産物部、青果物部とも、4月の取扱量は下がってございます。これは新型コロナウイルスによる影響と思われるんですが、これに対しまして東京都の中央卸売市場としては、売り上げが減少した市場業者に対してさまざまな取り組みを行っています。
1つ目は、国ですとか都のさまざまな緊急支援策がございますが、これを収集して、直ちに各業界を通じて個別の事業者さんに周知するとともに、変わり次第これを連絡したり、場合によっては説明会等を開くなどの取り組みをしております。
また、市場業者さんの施設使用料と光熱水費については、4月分の支払いから支払い猶予等を実施して、今後も新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて、鋭意これを継続するとともに、またその納付に当たりましても、実際に猶予した後の分割納付など、それぞれの市場業者さんの経営状況に配慮した、弾力的な変更を行う予定としております。
また、個別の経営相談会の実施でございますとか、あるいはさまざまな相談体制を整えておりまして、このような取り組みによって、豊洲市場の市場業者を丁寧にサポートしたいと考えております。
3点目、市場法、卸売市場条例の改正でございますが、これは御存じのとおり、昨日から施行されたということで、これからその動向を見てまいりますが、それまでの間、市場業者さんとさまざまな打ち合わせ、調整等を進めておりまして、現時点でこれについてはきっちりと改正法の趣旨に基づいた対応を、中央卸売市場として業界とともにとっております。
以上3点お答えいたしました。
98 ◯都・都市基盤部長 地下鉄8号線の技術的検討の検討項目についての御質問でございますけれども、前回の3月のこちらの委員会でも御報告させていただいておりますけれども、第2回の技術的検討会を2月に行っておりまして、そちらの中で、国とメトロとの間で、1つは建設計画の精査、こちらの中に豊洲駅、東陽町駅の施設規模であるとか、構造であるとか、それから本日お示ししています本線部の施工等の建設計画、こちらが1点。それから、2点目としまして運行計画の精査、あとこれらを踏まえた需要予測の確認等について、東京メトロの専門的知見を活用して検討を行うことに合意したという御報告はさせていただいているところでございます。
また、あわせてこちらの議事概要につきまして、都のホームページでも公表させていただいているところでございます。
そういった意味で、これらの検討項目を中心に検討を進めていくことになりますけれども、また進める中で課題等もいろいろ出てくるかと思いますけれども、スピード感を持って検討を進めていきたいと思っております。
99 ◯大嵩崎かおり委員 地下水位の問題ですけども、ポンプも増強したけれども、強制排水もやらないと地下水位を低下させられない状況になっていると。これは、本当に根本的な問題だなと思っています。なかなか地下水位が、当初目標としていたところまでいかないと。専門家会議も将来的には1.8メートル達成をと言っているわけですけれども、これは当初の約束でありますから、ぜひ早急に達成をしていただきたいと思います。
それから、にぎわい施設の駐車場の整備の後の交通混雑の状況については、これは、当初計画していたものだから、警察とも調整済みなんだからというお答えなんですけれども、状況をきちんと今後見ていただきたい。周辺への影響があればすぐさま対応していただきたいというふうに思うんですけども、この点は御答弁をいただきたい。
市場法の改正の問題ですけども、きのうから改正だということで、影響については実際にはこれからだと思うんですけれども、東京都の条例改正の中では、仲卸、売買参加者以外の第三者への販売も解禁をされると。卸売業者が大手スーパーや外食産業への直接販売、全国展開が可能となるわけで、そうしますとこれまで仲卸と卸が相対で取引して、適正な価格で都民の皆さんに良い商品をお届けするという仕組みが崩れてしまうのではないかと懸念をされています。
また、今、話に聞きますと、大卸が仲卸の業者さんを吸収するような動きも出てきていて、今後、仲卸業者がコロナの影響で心配される中で、さらにこういう状況で、営業が継続できないような状況になってしまうのではないかということが心配されます。そうなりますと、豊洲市場が単なる物流センターになってしまうのではないかという懸念もあるわけです。
東京都のほうは、市場の日にちを決めて、一般の方も直接市場の中に入ってお買い物ができるようにという対策も、コロナの前にやっていたかと思うんですけれども、これについてはどういうふうにしていくんでしょうか。今後も拡大をしていく、今コロナでできていないと思いますけども、どういうふうにしていくんでしょうか。
それから、仲卸業者さんたちの営業支援ということでは、支援策を周知したりとか、光熱費の支払い猶予だとか分割納付って、これは東京都は直接御支援してないわけですよね。それで協力金の対象にもなってないと聞いていますけども、そういうことでは仲卸業者さんなどへの直接の支援というのも必要だと思うんですけども、市場の関係では2点伺いたいと思います。
地下鉄8号線の技術的な検討ですけれども、一応何を検討していくかということで合意した上で、検討、勉強会をやっているということだと思います。
第3回では施工方法の検討、支障箇所や施工方法の検討ということでやられているようですが、次回はどんなことで検討していく予定なのか、またそれはいつごろやる予定なのか伺いたいと思います。
100 ◯都・渉外調整担当部長 大嵩崎委員からの最初の交通量につきましてですけれども、例えば今回の立体駐車場完成前にも、江東区はもちろん、地元の方にも情報提供させていただいております。今後も何かそのようなことでいろいろと御相談するようなことがあれば、適宜きっちり情報提供に努めてまいりたいと思います。
それから、市場法改正についていろいろ御意見がありましたけれども、例えば第三者販売についても、これは東京都ということだけでなく、全国でいろんな取引委員会等を通じて報告するですとか、いろんなシステムが組まれております。ともかく市場に必要なことは、生鮮食料品を安定的に供給するという役割を継続する。これは、卸売市場法の改正と市場条例が変わっても変わってございませんので、引き続きその役割を担うよう、東京都、業界と一体となって一つ一つ課題について取り組み、役割を果たしていきたいと思います。
また、支援についてもいろいろと国のほうでも動きがあって、さらにその動きについて東京都も調整、あるいは情報提供を引き続き行うことで、万全のサポート体制をとっていきたいと考えております。
私のほうからは、以上2点です。
101 ◯都・都市基盤部長 地下鉄8号線の技術的な検討の次の会についての御質問でございますけれども、この検討会は事業化に向けて東京メトロの専門的知見を得て、事業計画を深度化していくものでございますけれども、今回、御説明申し上げましたとおり、第3回の勉強会では、本線部の建設計画につきまして支障箇所とか施工方法、そういった検討を行ったところでございますけれども、次の会におきましては、今回整理した内容を踏まえながら、さらに支障箇所の、例えば回避、よけるとか、そういった可能性であるとか、施工方法等も検討の深度化をしていきたいと考えております。これらの検討状況に応じて、次の勉強会を開催したいと考えております。
また、それ以外の検討項目もございます。駅構造などのハード面の検討であるとか、運行計画の精査などにつきましても検討を進めていく必要がありまして、こういった検討も含めて、順次深度化していきたいと思っております。
102 ◯都・渉外調整担当部長 申しわけございません。先ほど1点、大嵩崎委員の最後の部分でお答えを漏らしてしまいました。
一般の方の豊洲市場への入場の考え方についてでございます。昨年、水産仲卸の東卸組合が、主に江東区の方を対象に見学会等を実施したりしておりました。ただ、今現在は、まさにお話がございましたとおり、新型コロナウイルス感染症の対策で、いかに市場の運営をするかということが第一の課題となっておりますので、現時点で一般の方をどうするというのは、今、課題としてまだ調整しているところでございまして、都として正式な考え方は今後ということになります。
103 ◯二瓶文隆委員 何点か質問させていただきます。
まず、水質の件なんですけども、専門家の評価によりますと、大きく汚染状況は変化したとは確認できないと言っている一方、都区連絡調整協議会においての都側の見解としては、中長期的には水質が改善されるものと考えているという見解をいただいたんです。
でも、そもそも今は市場の関係者を含めて、これは安全であるということをしっかりとさせていくことが食の安全を図っていくという意味で、あまり危険であるという認識よりも、むしろ改善するんだという前向きな発表をすべきだと思うんですが、その点いかがかお聞かせください。
あと、地下鉄に関しましては、東京メトロの民営化に当たっては、地下鉄網の整備が一定の目途が立ったということで民営化に進んだと思われるんですが、実際にこれは目途が立ったという前提が覆っているわけですから、もしかすると民営化というのが早過ぎるのかもしれないという検討も、本来はすべきなのかなと思います。
そんな中で、今回、国と都と東京メトロ、事業主体とが断続的に協議をされているということで、本区における河川とか運河の下を走るということで技術的な検討までされているんですが、これは新線をつくるに当たってのお金を出せないとか、そういう法的な問題はあるにしても、今これがなかなか進まない原因というのはどこにあるんですか。国にあるのか、都にあるのか、事業主体にあるのか、そこら辺が明確でないんですね。
東京メトロとしては、当然、上場を目指していくわけですから、利益を出して、ちゃんとした優良な企業であるということを前提にしなければ、公開をしたとしても、なかなか思ったような公開にいかないということで、それは意味はわかるんです。
一方では、これは通常の会社であっても、社会貢献的な目的もあるわけですから、ここにも書かれているように、もし法整備とか協議が調わなかった場合には、三セクの整備の可能性についてというのも東京都はおっしゃっているんですが、採算に乗らなくて、東京メトロが投資をしてもなかなか効率が悪いという考えであるのであれば、それは公共の東京都とか国がしっかりと整備をして、ある程度の事業が成り立った後に事業譲渡という方法だってあると思うので、少し民間の感覚を入れて、もう少しスピード感を持ってやっていただきたいと思うんですが、その点、この3者、誰が一番課題が大きいと今考えているでしょうか。
104 ◯都・環境改善担当部長 1点目の御質問にお答えさせていただきます。
無害化にかわる新たな方針というのを、平成29年に知事のほうから御説明させていただいておりますけれども、ここでは追加対策工事の着実な実施により、地上の安全に万全を期するということで、一つ示させていただいております。
これを具体的に担保するものとして、先ほどお話しさせていただきましたけど、毎月空気をきちっと測定して、それを公表するとともにデータを確認していくということで、豊洲市場の安全についてきちっと説明するというスタンスをとってございます。
水質につきましては、定期的にきちっとモニタリングして、動向を把握しましょうということで継続的に実施しております。
二瓶委員のほうから、安全について、よりわかりやすくきちっと発信するべきではないかということがございますし、私どもは空気の測定調査を発表することによって、これをきちっとお示ししているということでございますが、専門的な部分もございまして、わかりにくい部分もあると思いますので、極力わかりやすい形で御説明するように、引き続き努めてまいりたいと考えてございます。
105 ◯都・都市基盤部長 地下鉄8号線の進まない原因という御質問でございますけれども、都としましては当然、東京の将来の発展のためには公共交通ネットワークの充実が重要な課題だと考えておりまして、それに当たりましては、東京メトロの果たす役割というのも重要だと考えております。
そういった中で、今回、地下鉄8号線におきましては、住吉と豊洲を結ぶという意味で、当然運行もそうなんですけれども、技術的知見といいますか、経験がおありですので、東京メトロが事業主体になってやっていただきたいということで、国、メトロと調整を進めているところでございます。
課題としましては、主に国とはメトロ前提で、補助制度とか財源確保といったところを調整しているところでございまして、そこが課題だという認識でおります。
基本的にメトロが整備となりますと、当然メトロが補助金以外の部分につきましては借り入れをして、運行しながら返していくということになってございますので、そういったところの採算性なども視野に入れて調整を進めていく必要があるかということで、さらに調整を進めていきたいと思っております。
106 ◯二瓶文隆委員 私も東京メトロ側に立てば、当然のことながら、新たな借り入れなり投資を募って、これをまたリターンしていくというのは、今、上場を目指している以上は難色を示したいというところは理解はできるんです。
ただ一方では、今おっしゃったように、地下鉄整備網というのはまだまだこれから整えなければならないし、それこそ行政の役割であるから、東京都なり国がしっかりと、技術はメトロが持っているわけですから、当然メトロの技術を一緒にやらなきゃいけないですけども、東京都の問題なんですから、主導権を東京都がとって、東京メトロに押しつけたりとか、有価証券報告書がとか、錦の御旗を掲げて、だからできないんだではなくて、もう少し東京都が積極的にこれをとるべきだと思うんですが、御見解いかがでしょうか。
107 ◯都・都市基盤部長 今回、新線、新しい地下鉄を進める場合には、既存の鉄道事業者が整備するケースになれば、第三セクターを例えば作って、政策的に新線整備するというやり方もございますし、以前には東京都交通局のほうで整備をしたというケースもございます。
今回の地下鉄の路線につきましては、豊洲と住吉を結ぶということで、これは江東区さんの調査を見ましても、需要もそれなりにといいますか、一定の採算もとれるだろうという状況がございまして、そういった意味でかなりその辺の見きわめもあるんですけども、東京メトロの整備の可能性はあるということで、都として調整を進めているところでございます。
都が主体的に、例えば整備をしたりとか、三セクで整備したりとか、そういったやり方はございますけれども、今回の8号線につきましては、都としては東京メトロの整備、これで時間を延ばして都がメトロに投げかけているということではなくて、まさに全体のスキーム構築を含めまして、都として主体的に進めていっているところでございます。
108 ◯二瓶文隆委員 ありがとうございます。いずれにしても、今回3者で協議を行って、技術的な協議まで行っているということは、メトロ側もこれはやるんだということだと思うんです。であれば、今回株主総会なんかでも、有価証券報告書なるものをちゃんと変えた形じゃないと、これは逆に言ったら、株主さんに対して、虚偽とまではいかないけども、これを進めるという前提に立っているにもかかわらず、報告書が変わってないことのほうが逆におかしいと思いますので、そこら辺は東京都のほうでも、配当をもらっているわけですから、その分しっかりと発言してもらいたいと思います。
以上です。
109 ◯重松佳幸委員 私からは、にぎわいの部分、千客万来施設事業について伺いたいと思います。
都区連絡調整協議会で、江東区より東京都のほうへ、新型コロナウイルスの影響について確認があったというふうに御報告をいただいております。東京都からの回答として、確認をしておくれはない、支障はない等々の回答をいただいておりますが、実際に具体的に直接どんなやりとりをされたのか、またどんな御反応をいただいたのか、その点について御説明いただければと思います。
110 ◯都・渉外調整担当部長 重松委員から、万葉倶楽部株式会社とのやりとり、それから今後のことについての御質問でございました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため、万葉倶楽部株式会社ですけれども、全国に温浴施設10館持っておりまして、4月から時短営業を行い、4月4日の政府の緊急事態宣言を受けてからは、10館全面休館に入っていったということは聞いてございます。5月7日からは一部施設で時短営業を再開し、緊急事態宣言が解除された5月21日以降、残りの9館、再開いたしました。
万葉倶楽部株式会社からは、施設の休業が売り上げに与える影響は大きいけれども、直ちに企業存続等の影響が生じる経営困難な状況にないと聞いております。
また、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、いろいろな影響を受けており、事業実施に向かって、社内でさまざまな検討を進めていると聞いてございます。
ただ、その中でも、万葉倶楽部株式会社からは、明確に豊洲市場の千客万来施設事業について事業継続の意思を確認してございます。5月29日には立体駐車場もオープンして、運用を開始したところであります。現時点では、基本協定書に基づきまして、令和2年10月着工、令和5年春開業と、この計画に向けて取り組んでいるところでございます。
111 ◯重松佳幸委員 ありがとうございます。新型コロナウイルス、どこの事業者さんも影響を受けておられるんだろうなと思います。そのことはもう既に明らかなので、私たちが何を一番気にしているのかというところなんですけれど、こういう影響は当然あると思うんですけれど、それらに対して東京都はどのように向き合っていただこうとしているのかというところを一番気にしているところです。
コロナウイルスのところではありませんけれど、例えばオリパラ大会の延期の影響について、例えば現時点で変わりはないという御回答をいただいたというふうに御報告をいただいております。例えば私たちは、現時点で変わりはありませんよということを地元の皆様に説明できるかというと、やっぱり説明できないですよね。現時点ではって書かれているけど、あしたはどうなるかわかりませんって、そんな御説明は地元の方にはできないわけです。
原則論で言えば、現状と見通しを対応策とセットで明らかにしてほしいと思うところなんですけれど、ただ、相手方のある話なので、都としてどのように向き合っていただけますかというところについては、どのようにお考えでしょうか。
112 ◯都・渉外調整担当部長 東京2020大会が新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により1年延期されたことにつきましては、前回3月26日の本委員会でも御質問いただいていまして、そのときも現時点ではということですが、基本協定書に基づき、令和2年の秋に着工、令和5年の春に開業という前提のもとに取り組んでいるというふうに東京都として答弁をしたところでございます。
今回、そのときよりさらに明確になりましたのは、千客万来施設の建設工事期間と大会開催時期が重なることになります。大会期間中前後に、今年度行われる予定であった豊洲市場環状2号線の交通規制が来年度行われる予定でありますけれども、例えば資材等の搬入・搬出ルートの確保を初め、建設工事の工程等に与える影響等についてはもちろん精査が必要でございますので、そのようなことを事業者である万葉倶楽部と一体となって取り組んでいき、現在、基本協定書に基づき、改めて申し上げますが、令和2年の秋に着工、令和5年の春に開業という計画に向けて取り組んでございます。
113 ◯重松佳幸委員 御対応案も含めて、ありがとうございました。東京都は主体ですから、どうぞ責任を持って、引き続き御対応いただきたいと思います。
私、一番心配しているのがやっぱりタイミングの問題で、この計画が当初出てきたときは、私、あの辺に住んでいるので言ってもいいと思いますけど、本当に何もないようなエリアだったんです。そこに温浴施設がある商業施設ができるんだってという非常に地元の方の前向きな声をいただいていたのがスタートでした。
ただ、いろいろなことがあって、これだけおくれましたと。これから整備をされようとしていますという中で、例えば4街区のところには大浴場のある施設が既に建っている。運河を挟んで反対側の有明二丁目のほうには、スパの機能を備えた大型の商業施設が既に開業をした。豊洲駅前では、大手不動産デベロッパーの商業施設が増床した。
そういうふうに刻々と状況も変わっていますので、せっかくこれだけ有意義な案だったのが、実際に開業する段階で時代おくれになっちゃうとか、色あせてしまうのは非常にもったいないことだと思いますので、ぜひ今のスケジュール感を持ってやっていただきたいと要望させていただきます。
あわせて、もう1点要望です。前回、にぎわいのつなぎのところで、地元といろいろすり合わせをしていただいたからこそ、うまくいったんじゃないかというお話をさせていただきました。これも情報を出すタイミングがあると思いますけれど、今回、その中身のコンテンツ、施設の内容等について追加の御報告がありませんでしたけれど、これについても改めて要望させていただきたいと思います。
以上です。
114 ◯釼先美彦委員 私からは、豊洲市場自体のことをお聞きしたいと思うんですけども、今、千客万来のお話が出たように、豊洲市場を中心として千客万来施設も早く出来上がっていって、市場全体が盛り上がっていただけることを期待しているんですけども、このコロナ禍において売り上げが下がっているということは、実情としてあると思います。
豊洲市場本体が、本来活気があって初めて周りのほうが人も多くなって、千客万来にかわる、今、江戸前場下町のマルシェも含めて、また東京都は屋上の緑化の広場を利用していただいたり、親子の見学ツアーをやっていただいたり、エビフェスをやっていただいたり、いろんな行事を仕掛けていただいて本当に活性化してきたところに、コロナ禍という大きな課題があって、豊洲市場は条例もありますので、閉鎖ができなかったわけですけども、かかわっている企業の方々の努力により、何とか市場はずっと継続していたわけです。
取り扱っている量とか、取り扱っている総金額に関して、先ほど4月はもちろん下がっているというお話があったんですけども、ここ3、4、5月という形で、完全に売上高が下がっているわけですけども、ここに来て6月以降、少しお店も開店したり、いろいろなところで食品が動いているということで、もちろん売り上げ等が上がっていただくことを期待するんですけども、この辺の考え方というか、東京都のほうでわかっている範囲内で教えていただきたいと思います。
115 ◯都・渉外調整担当部長 釼先委員からの豊洲市場の取扱量等についてのお尋ねでございます。
先ほども御答弁しましたとおり、4月につきましては、水産物部、青果物部とも、前年度比で取扱量は下がってございます。しかしながら、緊急事態宣言が解除され、また東京都としてのステップ2・3、それから全面的な自粛解除等を受けまして、今後、新型コロナウイルス感染症前の食品流通に戻るものと推測しております。ただ、それもあくまでも新たな日常の中での新しい食品流通の体制でございまして、それはこれまでとは変わることと思いますが、それに向けても東京都と業界と一体となって取り組まなければいけないと思います。
その観点から、東京都では、昨年度から始めました市場の活性化支援事業というものがございます。この活性化支援事業というのは、例えば東京都の各仲卸業者さんですとか、各団体が新たな取り組みを行ったものに対して支援するというものでございまして、まさにこれがこれから新たな日常で、新しい流通の取り組みの中、業界と東京都が取り組んでいく中で大きな役割を果たすと思われますので、今後とも引き続き、業界とともにこの事業を活用しながら、さらなる豊洲市場の発展につなげていきたい。そのような取り組みを業界と一緒になって取り組みたいと考えてございます。
116 ◯釼先美彦委員 今、支援事業のお話が出たんですけども、築地の時代はよく仲買でもやって、魚河岸なんかは1,500店舗ぐらいあったり、三十何年前の話ですけども、やっちゃ場と一緒になって築地が繁栄して、その中に場外市場があり、あそこは場所がよかったですから、いろんな企業の方々がお昼を食べに来たり、非常ににぎわいあるものがあるということで、今回、豊洲市場も千客万来施設の誘致を進めているわけですけども、築地の場合は本当に相互作用で、市場の活気が全国を引っ張っていたわけだし、そういう形で周りも潤っていたということがあるわけです。
今は、移転前は約700店舗ぐらい、それで今回、跡取りがいなかったり、零細企業の方々は豊洲市場に移転すると同時に、ある程度の借り入れというか、資金が苦しいということで来なかった企業が多いわけです。今500以下だと思うんですけども、基本的に店舗数が少なくなれば、それだけ売上高が下がってくるわけだし、今、何%というお答えがなかったんですけども、大型店舗に関しては産地から直接入れている企業が本当に多いわけなので、今後の豊洲市場のあり方ということに関して期待し、また先ほどちょっと大嵩崎委員のほうから出たんですけども、築地の場合なんかは一般の人がある程度、市場法の改正が先ほど出ましたけども、買いに来られたわけですよね。
特に近海物だとか、練り物業者なんかは身近なところでぽっぽぽっぽお客さんが来て買ってくれて、大きなマグロを買うというわけにいかなかったわけですけども、そういう売り上げは各企業の店舗、魚河岸にしても、やっちゃ場にしても売り上げとして相当大きかったわけなんですよ。
今は、東京都としては衛生的な問題だとか、よく市場の方々が、上のレストランが大変なので、セブン-イレブンを誘致とか、コンビニを誘致してくれって市場の意見があっても、なかなか東京都のほうは「うん」と言ってくれないという意見があります。
これは要望で相当出ていると思うんですけども、市場の方々もすごく不便に感じているわけなんです。だから、一般の方もある程度買い出しに行けたりとか、やっぱり活性化していくということが今後の課題だと思うんですけども、市場のあり方や、中央市場として今までずっと全国を引っ張ってきた、牽引してきた役割があったはずなんですけども、コロナの経験の現状から、どういうふうに東京都は豊洲市場自体を思っているという展望みたいなものがあるのか、改めてお聞きしたいと思います。
117 ◯都・渉外調整担当部長 ただいま釼先委員からいろいろと御指摘ございましたとおり、築地市場の時代と豊洲市場の時代といろんなことが変わってございます。ただ、移転にかかわらず、日本の、それから東京の食文化といたしましては、単身世帯や共働き世帯が増加したですとか、食に対するニーズの多様化とか、食品における流通チャネルの多元化、その他いろいろな要因がございまして、全体的なトレンドとしては、特に水産物については、取り扱いというのは以前に比べると少なくなっているというのが現状でございます。
この中で豊洲市場の果たす、東京、それから首都圏の生鮮食料品を安定的に供給するという役割は変わるものではございませんので、それは今後、新型コロナウイルス感染症対策とのバランスを図りながら、いかにとっていくのかというのは、これは課題でもありますけれども、先ほどと同じことを申し上げますが、業界と一緒になってその役割をきっちりと果たしていきたい。このように考えてございます。
118 ◯釼先美彦委員 きっちりとしていくという今お答えだったんですけども、先ほどお話した東京都の活性化支援事業がこれから始まるということなので、それに期待したいところなんですけども、魚河岸に関しても東卸という立派な組合があって、そこからの意見で、東京都に組合員の意見が通っているはずなんですけども、より一層柔軟な形を受け入れて話し合いを持っていただいて、意見をして、やっちゃ場のほうにある仲買の意見を取り入れていただいて、彼らも企業でありますし、江東区に多くの企業があり、そして新しく来た企業として迎え入れている江東区としては、ぜひともみんなで活性化していただきたいし、多くの江東区民も働いているので、東京都としても先ほどの支援事業も含め、柔軟な形で、コロナ禍に負けない、活性化に対する対策をしていただくことを要望して、終わりたいと思います。
119 ◯中根たくや委員 私からは、地下鉄8号線延伸についてお伺いをいたします。
まず1点目は、第3回技術的検討に関する勉強会の中身についてお伺いしたいと思います。第3回では、地下の支障箇所、また施工方法に関して検討されたとのことですが、現時点で工期がおくれると想定されるような問題箇所というのは具体的に出ているのか、まずお伺いをいたします。
次に、都市計画区域マスタープラン(原案)の記載では豊洲、東陽町、住吉のみで、中間駅についての記載がございませんが、第3回の勉強会で計画ルート上での支障箇所の整理ということから、より具体的に中間駅の場所も特定できるのではないかと考えます。策定の段階において、中間駅もマスタープランに記載するべきと考えますが、都の御見解をお伺いいたします。
3点目は、資料9の6ページに「公共交通ネットワークの更なる充実」ということで、9路線、掲載されております。8号線の延伸が赤枠で加筆されておりますけども、資料を見ていて、ほかの路線と優先度の違いがわかりにくいと実際感じます。都と本区の約束が資料9の1ページの冒頭に記載されておりますけども、豊洲市場の開場に当たり、都が責任を持って全力で取り組んでいくことの約束を、本区以外に対しても、都の地下鉄8号線に対する姿勢を示していく責任があるのではないでしょうか。都市計画区域マスタープランの原案が、地下鉄8号線延伸を全力で進めていくという都の姿勢を示したものであるというのであれば、掲載方法も改めるべきではないかと考えます。
そこで、地下鉄8号線の延伸が最重要の一番優先する取り組みとして、この都市計画区域マスタープランにしっかりと見える形で示していくべきと考えますが、都の御見解を伺います。
120 ◯都・都市基盤部長 まず1点目、地下鉄8号線の今回の技術的検討の中で支障箇所の検討を行った際に、何か時間を要するような具体的な問題がわかったのかどうかという御質問でございますけれども、基本的に区さんのほうで検討した内容を踏まえて、さらに深度化する中で、今回、支障箇所を整理したりとか、施工方法を整理させていただいておりまして、特に具体的にここは問題だというような状況ではございませんでして、あくまでも区さんの検討内容を踏まえて、よりそれを精度を上げていくようなことで今後も検討を進めてまいりたいと思っております。
また、2点目の区域マスタープランにおける記載でございますが、今回、豊洲、住吉、東陽町を記載しておりますけれども、これは東京都としましては、区域マスタープランは広域的なマスタープランでございますので、都全体の視点から見て、拠点として育成していく、整備していく必要がある、そういったどちらかというと大きめの拠点といいますか、そういったことで従来から豊洲は活力とにぎわいの拠点ということで位置づけがございましたけども、今回新たに住吉と東陽町も今回の区域マスタープランににぎわい拠点として位置づけをしまして、当然地下鉄8号線を見据えて、それら3つの拠点を今後育成していくといった趣旨のもと、この3つの拠点を位置づけているところでございます。
お話の中間駅につきましては、都から見て、広域的な拠点の位置づけというのが現時点ではまだなかなか、今後の状況を見ながらということで考えております関係で、都の大きな視点の中からは位置づけ、今回、区域マスタープランの中ではしていないという状況でございます。
また、今回、候補路線6線路、9路線の中でも、この8号線につきましては、都としてしましては東西線の混雑緩和、それから臨海地域のさらなる発展という視点からも非常に重要な路線だという認識がございます。
そういった意味で区域マスタープランの記載ということでございますけれども、当然、都としましては国とメトロとしっかり調整して、早期事業化に向けまして、スキーム構築に全力で取り組んでいきたいと思っておりますけども、今回の区域マスタープランにつきましては2040年の将来像ということでございますので、そういった中で8号線の整備については、今回の将来像とは別の部分で、公共交通ネットワークの部分、区域マスタープランの中でも分野別のところがございまして、そこの中で鉄道整備についての記載をしてございます。
その記載につきましては、この資料の中の6ページの戦略ビジョン、こちらの記載と整合をとる形で、8号線についても記載をしているところでございまして、そういったことも含めて、8号線については、いずれにしましても
事業スキームの構築をしっかり進めていきたいと思っております。
121 ◯中根たくや委員 まず、第3回勉強会に関して、具体的な支障箇所はまだこれからということでございますけれども、今後そういった部分が検討会をする上でどんどん出てくると考えられますので、
事業スキーム構築とともにこういったところも両輪で、課題が出たらすぐ対策をまた考えて、事業化が決定したらすぐ行動できるといったことで進めていただきますように要望させていただきます。
また、中間駅に関してですけれども、本区の都市計画マスタープランの基本方針案では、新駅拠点として新たに位置づけをしているところでございます。区と密に連絡をとり合っていただきながら、今お話に広域的だからとの理由がございましたけども、こういった細やかなところも実現していただけたらと、こちらも要望させていただきます。
地下鉄8号線の延伸を都が全力で進めていくというのは、きょう何度も御答弁いただいておりますので、引き続きいろんな計画が動いている状況、また結果を具体的にお示しいただき、一日も早い
事業スキームの構築及び事業化決定を、都がさらなる責任をお持ちなられて進めていただきますよう、強く要望させていただきます。
以上です。
122 ◯石川邦夫委員 私のほうから、メトロについて伺わせていただきます。今回、資料6、現状としては、都区連絡調整協議会についての報告で少し伺わせていただきます。
まず、本日の清掃港湾のこの委員会の中では、東京都としては、都市計画区域マスタープランの中に2040年代、豊洲、東陽町、住吉という形で、地下鉄8号線の主要駅をまちづくりに関与してやっていきますよという形が、現状としてはあります。
さらには、技術的検討に関する勉強会ということで、中身としては結構具体的な中身で、さまざま検討が進んでいるなということを認識しております。
ですが、先ほどさまざまありました
事業スキームに関しては、この協議会の報告の中では、具体的に相手がいることなのでなかなか示せないけども、全力で取り組んでいきますよとなっております。
こうしたことを考えていくと、現実、相手が決まっていかないと、この
事業スキームに関しては構築が難しい。こうした状況が読み取れるわけでありますけども、その下の中に有価証券報告書の記載についてという形で、東京都としては国、東京メトロと合意できれば、こうした記載変更についても調整されるという形で報告をいただいております。
こうしたことを考えていくと、
事業スキームに関してはメトロの動向が大事で、今までも早期に示せるよう調整します、全力で取り組みますというのは、何度もさまざま、答弁をいただいてまいりました。ですが、具体的なものがないと、なかなか私たちも信用できないというか、信頼に関しては難しい部分であるなと認識をしております。
こうしたことを考えていくと、まず有価証券報告書の記載変更、今の段階でできるということは当然不可能だと思っているんですけども、こうした検討状況、またメトロや国の認識的なもの、東京都としてはさまざまな機会を捉えて話をしているという形で、東京都から報告をいただいたとなっておりますので、その辺の状況は当然全て話せない部分もあるかもしれませんが、話せるところではいかがでしょうか、伺います。
123 ◯都・都市基盤部長 8号線の課題としましては、やはり
事業スキーム構築ということでございまして、事業主体、都としてはメトロの整備・運行が合理的ということを前提としまして、国とメトロと調整を進めているところでございます。
有価証券報告書との関係で申し上げますと、有価証券報告書はこれまでの経緯の中で、メトロが特殊法人化された段階で新線整備を今後しないような記載にはなっておりますけれども、都としましては、この8号線についてはメトロ整備が合理的と考えておりますので、国とメトロ両者に対しましては、メトロ整備ということで受け入れてもらえるように調整を進めてまいります。その中で、当然これはメトロの有価証券報告書でございますけども、こちらの記載も変更されるものだと認識しております。
課題については、国との間では、事業主体もそうなんですけども、補助スキームであるとか財源確保、これが課題と思っておりますので、そういったところを中心に、今調整を進めているところでございます。
また、メトロに対しましても、当然、有価証券報告書に記載がございますので、新線整備に対する考え方であるとか、今回御報告しています技術的検討の内容も含め、調整を進めているところでございます。
124 ◯石川邦夫委員 わかりました。有価証券報告書の記載に関しては、変更はしていけるとの認識だという答弁でありました。
今後に関しては、こうしたメトロとのさまざまな調整の中、正直言うと、メトロさんがだめだった場合は三セクと考えていくと、
事業スキームも大きく変わっていくことを考えていくと、東京都もメトロでやっていくことが一番合理的だという認識であるのは、当然メトロさんも承知の上だと思いますので、そうした意味では今後、メトロさんとの交渉をどううまく進めていけるか。
現状としては、期限を設けることは、当然相手があるので難しい部分はたくさんあるんですけども、先ほど言った全力で取り組む、また早期にやっていく、その言葉だけは、今までもずっとお話を聞いてきたのを考えていきますと、その具体的な中身を、この清掃港湾・
臨海部対策特別委員会の中で報告をぜひいただきたいと思っております。
技術的な検討、さまざまなやりとりも進んできたのは確かなんですけども、そうした中でメトロさんをどう「うん」と言わせるか、こうした東京都の取り組みをさまざま今後も、先ほど言ったように、どこまで公表できるかは当然あると思うんですけども、公表できる範囲でぜひそうした部分も含めた報告を期待して、これは要望とさせていただきます。
125 ◯議長 今回の委員会の中で、理事者、そして東京都から報告を受けております。また、各委員から質疑があったことから、私から、区議会議長として一言だけ申し添えておきます。
私たち江東区議会は、江東区が区民にとって誇れるまち、住み続けたいまちであるように、区を代表して、抱える課題一つ一つに丁寧に取り組んでいるところであります。その中で、地下鉄8号線に関しては、最重要課題であるということをお伝えいたしておきます。
人口増加に伴う行政課題を初め、解決すべき課題が数多くある中でも、南北の交通利便性を高め、江東区の新たなまちづくりにつながる地下鉄8号線の延伸を求める声はひときわ大きく、52万区民の悲願であると感じております。
今回、御報告いただきまして、都が実現に向けて積極的に取り組んでいただいていることはわかりました。しかし、いまだに約束、豊洲市場を受け入れてからの地下鉄8号線に向けての実現が果たされていないことは、紛れもない事実であります。都は、これ以上区民が不安にならないように、一刻も早く結果を出していただきたいと思います。
また、オリンピック・パラリンピック大会の延期が決定されている中で、都も区もこれから気持ちよく、そして協力し合って、来年のオリンピック・パラリンピック大会を迎えるためにも、この1点につきましては、誰もがわかりやすいように早期に発表、実現していただくことを強く要望しておきます。
以上です。
126 ◯委員長 今、議長からも発言がございましたが、最後に、委員長としてお話をさせていただきたいと思います。
きょうの委員会は、先日6月12日の都区連絡調整協議会開催を受けて、東京都の皆さんにもお忙しい中、出席をいただき、また報告を受けました。残念ながら、地下鉄8号線についてはさほどの進展がないというのが、率直な感想であります。
そもそも、東京都の皆さんによく認識をしていただきたいのは、我々、今年の3月に、令和2年度から11年度までの長期計画というのを策定しました。10年間の区の目標です。この中には重要課題が1つ、重点プロジェクトとして7つ掲げておるんですけれども、この重要課題というのが地下鉄8号線の延伸なんです。つまり江東区は、この10年で何とか8号線をやり遂げるんだと、唯一の目的を区民に示したんです。ここをまず十分認識をいただきたいと思います。
先ほど来、いろいろ8号線に関しては質疑がありました。例えば、長谷川副知事が先日お辞めになったと。そもそも、我々が豊洲市場を受け入れたのは、長谷川副知事がわざわざ江東区までお出ましになって、
事業スキームを平成30年度中に作り上げると言ったにもかかわらず、これができなかったということに端を発している。もちろん、長谷川副知事がお辞めになったからといって、これは属人的な問題ですから、組織対組織の中で約束事は決して薄れるものではない。この辺も認識をいただきたい。
それから、最近はコロナ禍で皆さんも大変だと思います。ただ、これは都知事、今、選挙をやっておりますけれども、都知事の公約にもありましたように、満員電車、混雑度合いを少しでも減らすんだというのが、公約の1つにありました。この8号線の延伸は、まさに東西線、都営新宿線、総武線の混雑緩和にはつながるわけで、これはコロナ禍だといって、これからの計画が遅くなるようでは困る。逆に、これを推進していただきたいというのが、我々の本音であります。
いずれにしましても、冒頭述べましたように、長期計画の1つの重要課題として8号線延伸を掲げたわけですので、ぜひ皆様方も当事者意識を持って、我々と今後、前を向いて、8号線の計画、さらには豊洲市場のこれからの発展をぜひ議論をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、以上をもちまして本件を終了いたします。
東京都の皆さん、お疲れさまでございました。
(東京都職員退室)
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◎追加報告事項1 東京港臨港道路南北線及び接続道路の開通状況について
127 ◯委員長 それでは、続きまして、追加報告事項に入ります。
追加報告事項1「東京港臨港道路南北線及び接続道路の開通状況について」を議題といたします。
理事者から、報告を願います。
128
◯港湾臨海部対策担当課長 それでは、資料10、東京港臨港道路南北線及び接続道路の開通状況についてをごらんください。
おとといの20日土曜日に無事開通いたしまして、私も現地で確認してまいりましたので、追加案件として御報告させていただきます。
恐れ入りますが、お手元の資料1ページをごらんください。
1、概要でございます。
6月8日の東京都と国土交通省の報道発表資料をベースに御説明させていただきます。
これまでは有明・青海と中央防波堤地区を結ぶ南北のアクセスが、青海縦貫線の1本のみであったことなどを踏まえ、東京港の円滑かつ効率的な道路ネットワークを拡充・強化するため、臨港道路南北線が整備されました。
開通日時は6月20日土曜日の正午でございまして、江東区有明四丁目から海の森三丁目地先までの約3.7キロメートルにわたる往復4から6車線の道路になります。
左下の位置図に記載のとおり、有明と
中央防波堤内側埋立地の間がトンネル、中央防波堤内側と外側埋立地の間が橋梁となっております。
右下に橋梁とトンネルの写真をお示ししております。昨年、名称が一般公募されまして、海の森エリアを通る立地特性から、それぞれ海の森大橋、東京港海の森トンネルと決定されたところでございます。
恐れ入ります、資料2ページをごらん願います。
2、開通日の状況でございます。
開通日の様子を写真でお示ししてございます。上段が有明四丁目付近の陸上部の道路でございまして、往復6車線の道路となっております。中段、下段が、海の森二丁目・三丁目付近における、それぞれ海の森トンネルと海の森大橋でございまして、こちらはともに往復4車線となっております。
当日は通行車両が比較的少ない土曜日でございましたので、開通を待って周辺で待機する車両も多少あったようでございますが、総じて大きな混乱なく開通することができた様子でございました。
説明は以上でございます。
129 ◯委員長 何かお聞きになりたい点はございますか。ないですか。
この開通によって大事なのは、第二航路海底トンネルがどれだけ渋滞緩和になったかということなので、おとといは土曜日だから交通量は少なかったと思うんです。第二航路海底トンネルの状況もチェックできればお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
じゃ、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
130 ◯委員長 以上で本件を終了いたします。
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◎協議事項1 令和3年度東京都に対する要望事項について
131 ◯委員長 続きまして、協議事項に入ります。
協議事項1「令和3年度東京都に対する要望事項について」を議題といたします。
初めに、要望事項の取り扱いについて、事務局から説明を願います。
132 ◯事務局次長 それでは、東京都に対する要望事項の取り扱いについて、御説明申し上げます。
都要望の実施につきましては、委員会の権限でございますので、今年度、本委員会で都要望を行うかどうかは、この委員会で御協議をしていただくことになります。
また、都要望を行う場合においては、要望事項の内容の協議、また東京都への提出についても委員会で実施していただくことになります。
なお、23区共通の事項につきましては、特別区議会議長会を通じて行っていることから、委員会での要望は、本区特有の事項に限って行うということになってございます。
なお、当委員会におきましては、審議の中で、あるいは都区協議会等の中で、その都度、東京都に対し要望を出していることから、改めて要望活動することはないということで、これまで実施をしていないところでございます。
説明は以上でございます。
133 ◯委員長 本年度はどのような取り扱いをするのか御協議をいただきたいと思います。要望しないということでいいですか、本委員会は。
(「はい」と呼ぶ者あり)
134 ◯委員長 それでは、要望する事項がないとのことでありますので、本委員会としては都要望を行わないことといたします。
以上で協議事項を終了いたします。
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◎閉会の宣告
135 ◯委員長 本日予定されておりました案件は、全て終了いたしました。
閉会に当たりまして、委員長として一言申し上げます。
本日は、市場移転に関する約束事項について、3月に引き続き、東京都からの報告を聴取した上で、質疑を行いました。
いまだ
事業スキームの提示には至っていないことにつきましては、甚だ残念ではございますけれども、地下鉄8号線の延伸が本区の発展にとって極めて重要であることは言うまでもなく、これからも区と区議会が一体となって全力で取り組んでまいりたいと思います。
委員の皆様におかれましても、引き続きの御協力・御尽力をお願い申し上げ、本日の委員会、長くなりましたが、以上で閉会をいたします。御協力ありがとうございました。
午後1時31分 閉会
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