台東区議会 2019-12-06
令和 元年12月文化・観光特別委員会-12月06日-01号
令和 元年12月文化・
観光特別委員会-12月06日-01号令和 元年12月文化・
観光特別委員会
文化・
観光特別委員会会議録
1
開会年月日 令和元年12月6日(金)
2 開会場所 議会第3会議室
3 出 席 者 委員長 河 野 純之佐 副委員長 伊 藤 延 子
(12人) 委員 岡 田 勇一郎 委員 鈴 木 純
委員 中 嶋 恵 委員 松 村 智 成
委員 山 口 銀次郎 委員 石 川 義 弘
委員 河 井 一 晃 委員 村 上 浩一郎
委員 和 泉 浩 司 委員 小 菅 千保子
4 欠 席 者
(0人)
5
委員外議員
(0人)
6
出席理事者 区長 服 部 征 夫
副区長 荒 川 聡一郎
経営改革担当課長 福 田 健 一
広報課長 横 倉 亨
施設課長 反 町 英 典
文化産業観光部長 岡 田 和 平
文化振興課長 三 瓶 共 洋
観光課長 平 林 正 明
文化産業観光部副参事 吉 田 美弥子
産業振興担当部長 梶 靖 彦
産業振興課長 上 野 守 代
教育委員会事務局次長 酒 井 ま り
教育委員会事務局生涯
学習課長 久木田 太 郎
文化産業観光部副参事(
産業振興事業団・
事務局次長)
吉 江 司
文化産業観光部副参事(
産業振興事業団・
経営支援課長)
(
事務局次長 事務取扱)
7
議会事務局 事務局長 石 野 壽 一
事務局次長 吉 本 由 紀
議事調査係長 松 江 勇 樹
書記 髙 保 郁 子
書記 諏 訪 ゆかり
8 案件
案件第1 第48号議案 東京都
台東区立下町風俗資料館の
指定管理者の指定について
案件第2 第49号議案 東京都
台東区立一葉記念館の
指定管理者の指定について
案件第3 第50号議案 東京都
台東区立朝倉彫塑館の
指定管理者の指定について
案件第4 第51号議案 東京都
台東区立旧
東京音楽学校奏楽堂の
指定管理者の指定について
案件第5 第52号議案 東京都
台東区立書道博物館の
指定管理者の指定について
案件第6
文化政策及び観光について
◎
理事者報告事項
【
文化産業観光部】
1.
下町風俗資料館等文化施設の
指定管理者候補者の選定結果について
…………………資料1
文化産業観光部副参事
2.
下町風俗資料館リニューアル検討の中間のまとめについて
…………………資料2
文化産業観光部副参事
午前 9時59分開会
○委員長(河野純之佐) ただいまから、文化・
観光特別委員会を開会いたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、私から一言お礼申し上げます。
過日実施いたしました行政視察におきましては、
委員各位並びに理事者のご協力により、無事、所期の目的を達成することができました。まことにありがとうございました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、区長から挨拶があります。
◎服部征夫 区長 おはようございます。よろしくお願いいたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 本日は、
卓上マイクのスイッチを必ず押してから、ご発言願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、理事者の方に申し上げます。
付託案件の終了後、所管の部の
報告事項が終了した時点で、ご退席いただいて結構です。
また、
報告事項のない部については、
付託案件が終了した時点で、ご退席いただいて結構です。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、傍聴についておはかりいたします。
本日提出される傍聴願については、許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、審議に入らせていただきます。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、案件第1、第48号議案、東京都
台東区立下町風俗資料館の
指定管理者の指定についてから案件第5、第52号議案、東京都
台東区立書道博物館の
指定管理者の指定についてまでの5議案は、いずれも関連する案件でありますので、一括して議題といたします。
また、本案は、
理事者報告事項、
文化産業観光部の1番、
下町風俗資料館等文化施設の
指定管理者候補者の選定結果についてが関連いたしますので、説明と一括して報告を聴取し、審議を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、第48号議案から第52号議案までの5議案及び
報告事項について理事者の説明を求めます。
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 それでは初めに、
報告事項からご説明いたします。
資料1をごらんください。項番1、
対象施設は資料の1ページ、(1)
台東区立下町風俗資料館から2ページの(5)
台東区立書道博物館まで記載のとおりでございます。
3ページをごらんください。項番2、
指定管理者候補者は、
公益財団法人台東区
芸術文化財団。項番3、
指定期間は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間でございます。項番4、
選定経過ですが、本年6月17日の本委員会において、公募によらない選定を行う旨ご報告し、ご了承いただきました。その後、
外部有識者と区職員から成る
指定管理者再
選定審査会を設置し、第1回審査会では、
審査基準の決定と施設の視察を、第2回審査会では、申請者から提出された
事業計画書などの
書類審査及び選定を行いました。
項番5、
選定手続については、
資料記載のとおりでございます。
項番6、審査会の構成員でございます。委員長は、
青山学院大学総合文化政策学部教授で、平成29年度台東区
指定管理者施設管理評価委員会の副委員長でもありました竹内孝宏氏が務められました。その他の委員については記載のとおりでございます。
4ページから5ページをごらんください。項番7、
審査基準でございます。区のガイドラインに基づき
審査基準の基本項目として、区の求める
管理水準の確保、
サービス向上への
取り組み、
運営効率化への
取り組みなど、6項目について審査を行いました。
5ページ下の項番8、審査結果でございます。審査に当たっては、
指定管理者候補者の職員に出席を求め、五つの
文化施設についてそれぞれ質疑応答と採点を行いました。
順番が入れかわりますが、資料の最後、8ページをごらんください。(2)
指定管理者候補者からの全施設に係る主な
提案内容については、全館共通の
多言語パンフレットの新規作成や
音声翻訳機の導入といった
外国人入館者への対応強化などがございました。
(3)審査会における委員からの全施設に係る主な意見については、貴重な所蔵品や充実した
展示、イベントをより多くの方に広め、施設に直接足を運んでいただくよう思い切った
取り組みをしてはどうかなどのご意見がございました。
お手数ですが、5ページの下にお戻りください。(1)各施設の得点及び
提案内容、審査会における主な意見についてご説明いたします。まず、
下町風俗資料館でございます。
指定管理者候補者からは、施設の大
規模改修工事に協力し、
展示方法や
利用者サービスなどについても
リニューアルを図っていくなどの提案があり、
審査会委員からは、6ページになりますが、
リニューアルに向けて新たな
ミュージアムグッズを開発してはどうかなどの意見をいただきました。
次に、
一葉記念館でございます。新五千円札発行を契機に多くの方が
樋口一葉に興味を持ち、来館していただけるような工夫をしていくなどの提案があり、委員からは、さらなる
情報発信とこれまでにない仕掛けが必要であるなどの意見がありました。
次に、
朝倉彫塑館でございます。
外国語通訳によるガイドの多言語化や英語による
音声ガイドの充実を図るなどの提案に対し、委員からは、海外からの
来館者情報をよく管理、分析し、今後の
施設運営に生かす必要があるといったご意見がございました。
次に、旧
東京音楽学校奏楽堂でございます。職員による
展示解説や
パイプオルガン演奏などを引き続き実施していくなどの提案に対し、委員からは、それをさらに充実させてみてはどうかといった意見をいただきました。
次に、
書道博物館でございます。
アウトリーチ活動に引き続き力を入れることにより、主として
子供たちに施設の魅力を伝えていくなどの提案があり、委員からは、8ページになりますが、貴重な所蔵品があるということをより多くの方が知るきっかけとなるようインパクトある
情報発信をすべきといった意見がありました。
委員による採点の合計については、五つの施設全てにおいて得点率が
合格基準の70%を上回る結果となりました。
最後に、項番9、今後の予定ですが、指定の議決後、来年4月に同
指定管理者と協定を締結し、業務を開始する予定です。
報告事項については以上でございます。
続きまして、第48号議案から第52号議案までの5議案についてご説明いたします。これらはいずれも施設の
指定管理者を指定するために、
地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき提出するものでございます。
施設の名称、
指定管理者の名称、
指定期間については、ただいまご報告したとおりでございます。
よろしくご審議の上、
原案どおりご決定いただきますようお願い申し上げます。
○委員長 それでは、第48号議案から第52号議案までの5議案及び
報告事項について、ご審議願います。
和泉委員。
◆
和泉浩司 委員 全般的な話ですが、先週の日曜日にかつての
桜橋中学校の役員の皆さんの会で谷根千散歩をしまして、久々に6年ぶりに
朝倉彫塑館もお邪魔をさせていただいたら、学芸員の方がお久しぶりですと言うから何でかなと思ったら、ちょうど
リニューアルオープンのとき私が議長でご挨拶をさせていただいたと。懇切丁寧にご説明をいただいて、みんなそれぞれ
お母さん方も大変興味深く見ておられたのは大変よかったなと。ただ、屋上から谷中の広い空の写真を撮ろうとしたらとめられた。
都市計画審議会で今審議されていますけれども、
朝倉彫塑館前の通りも
都市計画から外して建物がどうなるのかと今さまざまな話題がある中で、久々に
オリーブの木の横から「砲丸」の間の方面の谷中の空が非常にきれいだった。空が広くていいなと。そこから写真を撮ろうとしてもとめられた、作品を撮ろうとしてとめられたのではなくて。
朝倉彫塑館の屋上から谷中のこの空を撮っておきたいと思って撮ろうとしてとめられた。だから、それを許すと全部写真を撮られてしまうと思っているのかどうかわかりませんけれども、これももう私が
区議会議員を前にやっていたときからの課題ですけれども、ルーブルに行ってもオルセーに行っても作品と一緒に自撮りできるわけですよ、「ミロのビーナス」と一緒に。それをSNSで発信して、こんなすばらしいんだみたいな、そういう思いで行く人が結構いると。
情報発信、
情報発信と財団にそこを求めるのも正しいと思うけれども、著作権が外れたりなどした部分に関しては、
朝倉彫塑館の池のコイも撮ってはだめと言われましたから、中庭の。こんな立派なコイがいるんだ。だから作品を撮ろうとしていない。中庭のコイを撮ろうとした。また、
朝倉彫塑館の屋上から谷中の空を撮りたかった。それすらだめというのもどうなんだろうね。前にそれはずっと継続してちょっと、下のギャラリーも含めて台東区に著作権とか所有権が移っているようなものは構いませんよと。
台東区役所へ住民票をとりに行ったらこんなすばらしい作品がありましたと、区民の皆さんが写真を撮ってアップしてもらったら、それも一つの
情報発信だと私は思うんですけれども、全然あれから進んでいませんか、その写真に関する関係は。その中にいらっしゃる理事者の方でも、どこか行ったよというSNSを上げていたりされていますよね。それで、台東区のイベントにはこんなのがあるんだ、台東区にはこんなことがあるんだというのを見て、そうなのかと思ったりするわけですよ。その辺は詰めていますか、話進んでいますか。一切やっていませんか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事
写真撮影につきましては、かねてより委員の皆様方からご意見をいただいているところでございます。
芸術文化財団とも協議を重ね、今までは
朝倉彫塑館と
書道博物館については館内の撮影は一切禁止ということになっておりましたが、ことしの4月から一部撮影ができる場所をつくったところでございます。
朝倉彫塑館でいいますと、蘭の間というところが上のほうにありますけれども……
(「洋館の3階ね」と呼ぶ者あり)
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 はい。猫のブロンズとかが置いてあるんですけれども、そちらについては撮影を許可したところでございます。
朝倉彫塑館は名勝であるとともに、建物が朝倉の住宅であったり
アトリエであったりしたことから、
大分日本家屋のところなどは狭い状況でございます。人がカメラを持って動いたときに動線がどうしてもものがふえるとぶつかってしまったりとか壁にぶつかったりとか作品にぶつかったりですとか、そういう危険性もございまして館内は
撮影禁止とさせていただいているところでございます。現在、屋上、外からの館を撮るとか、あとは屋上で
オリーブの木を撮っていただくということは可能というふうになっているんですが、館から外を撮るときにほかのお宅の屋根とか家の中が写り込んでしまうということが懸念されるので、多分今回ちょっとそのようなことでお願いをさせていただいたのかと思いますが、そういうものが全く入らず、
朝倉彫塑館の屋上の
オリーブとかと空ということであれば可能だったと思いますので、その辺はちょっとこちらのお願いの仕方が十分ではなかったかと思います。
○委員長
和泉委員。
◆
和泉浩司 委員 苦しいね。やはりその説明だと苦しいと思う。カメラ持ってぶつかるって、日本人が結構入っていましたよ、外国人よりも。
全部を許可しろとは言わないけれども、そういう理由だけだったら許可できるよね。ぶつかって危ないとか、作品傷つけるとか、
アトリエなども広いし。だから、何だろうね。その場しのぎでそういう答弁ではなくて、本当に真剣に考えてほしい。吉田副参事だけでとか、
芸術文化財団だけでとかではなくて、全庁的にその辺はしっかり考えていただきたいんですけれども、それ課題にも上がっていないですかね、役所の中では。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事
写真撮影については、区の
文化施設にとってはかねてからいろいろと課題になっておりまして、今回一部緩和した部分もありますが、今後ももっと広げられるようにという協議はしていくつもりではありますが、区全体でというと、ほかにそういう
写真撮影ができなくて困るといったお話というのは、直接
芸術文化財団のほうと
文化振興課のほうでは聞いていない状況ではございますが。
文化施設としては課題として認識しているところでございます。
○委員長
和泉委員。
◆
和泉浩司 委員 何言っているかわかっていますか、自分で。あのね、ほかから要望が出ていないとか、そんなのではない。では、私だけ何かいやに細かいおじさんみたいになってしまう。だから、そういうことではなくて、それ発信ということで今考えれば、いろいろなところでどんどん撮ってインスタ上げてくださいと、広げてくださいというのが今の
情報発信のツールの一つです。選挙は関係ないでしょうけれども。選挙だって候補者と写真を撮ってどんどん拡散してくださいという戦法だって今あるぐらいだから。だからそれ、誰からも言われていないから考えていませんというのは、ちょっと違うと思う。だけど、もうこれ以上答弁難しいよね。できないよね。だからきょうはいいから、ほかに皆さん聞いているので、そういう問題意識を持ってほしいな、できれば。
芸術作品だけでなくてもいい。台東区のいいところをどんどん発信してくださいという立場でしょう。だったら
広報たいとうとかやめてしまえばいいんだから、そんな発信したくないのなら。だから発信して、この台東区の、先ほど委員長がお話しされましたけれども、
ブランド力とか
ブランデッド化について今回視察してきたんだよね。そういう意味で言えば、金沢市なんて、なんてと言ってはいけないのか。金沢市は中核市にようやくなったけれども、あの
人口規模とあの
予算規模は足立区以下ですよ。それでも前田の殿様の金沢という
ブランド力はすごいよねと。あんな駅前に鼓みたいな柱立ててしまったり、裏側で今まで気がつかなかったけれども、そちら側に泊まったので、巨大なモニュメントをつくってしまったりとか、よくこの予算でやっているよねというような、一つの区以下ぐらいの町だけれども金沢はすごいな。その鼓の駅舎が映ると、ああ、金沢だと、みんな日本中の人がぴんとくるではないですか。軽井沢町へ行ってきました。軽井沢も町ですからね。そんなに行政的にはきついでしょうけれども、色彩条例とかも全部含めながらみんなで町をつくっている。みんなで
ブランド力を上げている。だから、そういう一助になるかもしれないではないですか、これからの時代、SNSで上げてもらって、台東区のいいことを発信していただけることは。お金かからないんだから。だから許可さえ出せばいいんだから。だからそこのところがなぜできないのか、やはり真剣に考えてもらっていなかったのかなと、四、五年ぶりに戻ってきて。そういう感じがしますので。吉田副参事には随分宿題ばかり上げて悪いけれども、
芸術文化財団と本店のすみ分けもいまだに何だかよくわからないし。そういう根本からちょっと1回考えてみませんか、ということだけ申し上げておきます。
○委員長 私もこの
写真撮影に関しては台東区の施設だけではなくて、国の施設とか東京都の施設、さまざまなところ実は行っています。きのうも
オリンピックミュージアム、ちょっと視察をしてきたんですけれども、あの中でもかなり撮影の許される範囲が随分緩和しているんですよね。ですから、やはり今、
和泉委員が話したように、これからの時代やはりSNSとか、そういうツールが今盛んなわけなんで、やはり写してはいけない、ちゃんとした、ちゃんとしたというか、明確な理由をやはり提示していただかなくては皆さんも納得行かないのではないかなというふうに思いますので、これを機会にぜひ最終的にどこの部署で取りまとめるのかわからないですけれども、その辺については検討していっていただきたいと、私、委員長としても発言させていただきます。
伊藤副委員長。
◆
伊藤延子 副委員長 質問ですけれども、点数全体としての配分や何かがある中で、
職員育成の
取り組みというのが全体の中で25点、それで全部19点ですね、全て。これは
芸術文化財団が一括してやられているということなので、点数的には同じなのかと思うんですけれども、全体の比率的にはちょっと低いのかなと。70%は超えていますけれども、本当に今回も展示や何かのいろいろ魅力や何かを発信する、または子供さんたちへ非常にターゲットも絞りながら、絞るというか、子供さんたちに興味を持ってもらうとかそういうところを課題にしているということを見ますと、やはり職員が非常に大きな役割を果たすのではないかと思うんですけれども、困難だということを常々聞いてはいるんですけれども、この職員の方を、学芸員の方をふやしていくとか、そういう方向性はどんな計画になっているんでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 まず、
職員育成の
取り組みの
審査項目でございますが、こちらは配点が1人5点で委員が5人おりますので、25点となっております。そこを委員の皆様の採点の合計が19点というふうに全施設なっているということで、ちょっと低目だということなんですけれども、こちらについては1人5点満点なので、19点ですので、委員によって採点のばらつきはあると思いますが、平均で4点弱なので、3点が普通で、4点がすぐれているという評価になっているところから、一定の水準以上は確保されているというような評価をいただいているところでございます。
学芸員の育成とか
採用計画につきましては、館の運営の中で必要に応じて採用をしているところでございます。
○委員長 伊藤副委員長。
◆
伊藤延子 副委員長 机上で伺ったときにやはり数の少なさといいますか、それで幾つかを受け持たなければいけない状況があるというようなことを伺っていましたので、やはり今回きちんと学芸員の数も補充をするといいますか、そういう中で取り組むことがこれからの発展にも大事なのではないかということで、ちょっと意見を言わせていただきましたけれども、その辺ではいかがでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 申しわけありません。事前のご説明で学芸員が各施設、かけ持つということは基本的にはないんですが、どこかで急にやめてしまったりですとか長期のお休みに入ってしまったりしたときに、一括して指定をすると柔軟な配置ができますというご説明でしたので、現在は各館をかけ持ちでやっている学芸員というのはいない状況でございます。もしどこかの館で、今回もちょっと急におやめになったような館もあったんですが、そういうときはまずアルバイトなどから採用ということで、不足の分は満たすし、そこからまた非常勤の学芸員ということでの採用ということで、不足している分については充足させていただいているところでございます。
○委員長 伊藤副委員長。
◆
伊藤延子 副委員長 いいです。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 各館の得点の審査員の意見の中でも、結構やはり
子供たちにその施設の魅力を伝えていくということに、やはり共通で書かれているかなというふうに思いました。それから最後のところでやはり、8ページのところで
子供向けの
企画展示やキッズセミナーを開催するほか、施設を紹介する小冊子を作成し、
区立小中学校等に配布すること等により、若い世代の来館を促していく、促進していくとあります。例えば今、ちょっと確認でお伺いしたいんですが、区内の
小中学校のお子さんたちというのは、この館に見学に行くというようなことはどういう形でやっていらっしゃるのか。ちょっとお聞かせください。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 教育委員会の指導課のほうにあります学びのキャンパスプランニングというのがございまして、そこにメニューとして館のほうが登録してありまして、学校の先生たちが授業の一環として選択をされて申し込まれて、館にお越しになるというようなものがございます。小学校の3年生ぐらいのお子様ですと
下町風俗資料館のほうにお越しいただいて、昔の生活の風習ですとか暮らしぶりですとか、そのようなことを学んでいかれたりします。また、
書道博物館のほうでは逆に学校や幼稚園のほうへ学芸員が出向きまして、習字で古代文字を書いてみるとか漢字の成り立ちを説明するとか、そのようなことで見学したり、館のよさとかを知っていただいたりしているところでございます。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 ありがとうございます。なかなか限られた空間の中でお子さんたちをぞろぞろというのは難しいのかなとは思うんですけれども、例えばこの前、9月ぐらいだったかな、
書道博物館に行かせていただいたんですが、今までと違ってちょっと扉を使って文字を組み合わせて遊べるような、ぴたっと張りつくような形でちょっと子供が遊べるような空間もあったので、あれがもうちょっと低いところで何か台があって何かできるといいなとちょっと思ったんですが、ちょっと館のイメージとなかなか難しいところもあるのかなとは思いましたが、そういう工夫をしてくださっているんだなというのは感じました。
やはり今後例えば今、区でも理科とか算数とかいろいろな形でクラブをつくって教育委員会でやっていただいていると思うんですが、例えばこういう館でも
子供たちを夏休みとか長期の期間、例えば3日間ぐらいいろいろな、何ていうんですか、ワークショップできるようなそういう日程を盛り込んでいただいて、それで
子供たちに関心を持ってもらうということも大事なのかなと。例えばそれをまた取りまとめたものを何かの形で発表していただくという、そういう機会も設けていくとやはり
子供たちの目線というのも、私たちの台東区にこんなすばらしい施設がこんなにいっぱいあるんだということが実体験として伝わっていくのではないかなというふうに思いました。
それと例えば、私ちょっとはっきり今わからないんですが、2023年に
樋口一葉さんに関する何かイベントがあるのかどうか。これから私も調べようと思っているんですが、もしあるのだとすれば、そういうものに向けて、例えば一葉さんなどはお人形に、キャラクターにすごくしやすいと思うので、今でいう着ぐるみ、何ていうんですかね、ああいうようなものをやっていくのもいろいろなところで出張っていただく、そういうこともまた大事ではないかなというふうにちょっと思いましたので、ゆるキャラですね。ありがとうございます。そんなこともどうかなと提案させていただきます。以上です。
○委員長 ほかに。よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
第48号議案から第52号議案までの5議案について、一括して採決いたします。
本案については、いずれも
原案どおり決定することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本案については、いずれも
原案どおり決定いたしました。
なお、
報告事項についてもご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第6、
文化政策及び観光についてを議題といたします。
本件について理事者から報告がありますので、ご聴取願います。
下町風俗資料館リニューアル検討の中間のまとめについて、
文化産業観光部副参事、報告願います。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 それでは、ご報告いたします。
資料2をごらんください。項番1、これまでの経緯については、本年7月に検討委員会を設置後、作業部会を3回、検討委員会を2回開催し、このたび基本的な方針を中間のまとめとして取りまとめました。
項番2、
リニューアルの基本的な方針でございます。(1)、これまで明確に示していなかったターゲットを想定いたしました。立地特性を生かし、区民を初め、国内外観光客を取り込み、子供から大人まで幅広い世代をターゲットとし、下町の文化・歴史・伝統を体感的に学べる場とします。中でも引き続き子供の文化教育とさらなる外国人観光客の取り込みを意識してまいります。
(2)、
リニューアル後の施設のコンセプトを「かつての下町の暮らしがもつ魅力を、地域や国内外の人々に発信し、未来へつなげる まちと暮らしの資料館」といたします。(3)展示については、江戸時代から歴史を紡ぎ、明治・大正時代を経て、東京オリンピックが開催された昭和39年ごろまでを取り扱い、まちと暮らしの変遷を実感できる展示を行います。(4)建築設備については、耐用年数を超えている設備全般の更新を基本とします。また、防災対策として、豪雨による浸水を想定した対応なども図ります。
項番3、
リニューアルの概要については、別紙のゾーニング案とあわせてご説明いたします。1階には主にウエルカムエリアと下町暮らし体感エリアを整備いたします。入り口を入ってすぐのウエルカムエリアでは、受付とミュージアムショップ、インフォメーションを一体的に、また昔の商家のしつらえを部分再現したつくりとし、資料館に一歩足を踏み入れたところから、かつての下町らしさを演出いたします。続いて、1階奥の下町暮らし体感エリアでございます。当時の雰囲気を実物資料とともに体験していただくために、長屋をこれまでの80%の大きさから原寸大として整備いたします。1階の図面中央の赤字で視点①とある場所から矢印の方向を見たイメージが右上のイラストでございます。その下のイラストは図面視点②の位置からのイメージです。右手に長屋、左手が壁一面に投映した当時の町並みの再現映像となります。季節感を取り入れた映像演出と原寸大の長屋に入り、さわることができ、体験性の高いかつての下町の空間体験を提供いたします。
2階の下町文化・歴史・伝統展示エリアは、主に展示資料をごらんいただくエリアでございます。下町の文化・歴史・伝統を紹介する導入展示やまちと暮らしの変遷を紹介する常設展示を初め、テーマを設けた企画展や特別展、季節に合った展示などを行います。また、新たに不忍池を眺望できる窓際にレストスペースを整備いたします。
3階は新たな来館者用スペース、もっと知ろう下町エリアを整備いたします。資料を検索できる「しらべるコーナー」、ワークショップなどのイベントスペース、昔の玩具や道具の体験展示コーナーを設けます。また、可動パーティションを取り外すことで一体的なスペースとしてのイベントにも活用できる構造といたします。
そのほか各フロアの図面の右上に位置する現在の空調機械室は、空調システムの変更により不要となることから、新規活用エリアとして来館者ロッカーや授乳室などを整備いたします。なお、今後のスケジュールについては、資料の裏面に記載のとおりです。
ご説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
松村委員。
◆松村智成 委員 まず最初に、一つ確認させてください。この
下町風俗資料館は
写真撮影はできますか、できませんか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事
写真撮影、大丈夫でございます。
○委員長 松村委員。
◆松村智成 委員 ありがとうございました。そこでちょっと、先ほど
和泉委員がおっしゃった話にも関連してくるんですが、この設備を
リニューアルするに当たり、Wi-Fiの整備とかはどうなっておりますでしょうか。と申しますのが、先ほどもまさにおっしゃられたとおり、SNSでの発信という中で、室内に入ることによりWi-Fiがないと、もしくは要はICT整備が検討されていないと、考えておられないと、自分から発信するというのが難しくなってしまう可能性もあるので、その辺はいかがでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 区のほうで
文化施設はWi-Fiは入っております。整備されております。
○委員長 松村委員。
◆松村智成 委員 今までと従来型と同じものということですか。はい、わかりました。
○委員長 松村委員。
◆松村智成 委員 あともう一つ教えてください。インバウンドへの対応はどうされていますでしょうか。例えば外国語に関しての対応等はどうなっていますか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事
下町風俗資料館につきましては、資料のほうのキャプションも英語でしてあるところですし、パンフレットも英仏併記のものと、あと中国語と韓国語併記のものがございますので、そちらを渡して館内の解説などの説明をしております。それからSGGが常駐しておりまして、基本的には今、英語の方なんですけれども、外国人の方には説明をしているところでございます。
○委員長 松村委員。
◆松村智成 委員 ありがとうございます。先ほどこの委員会で視察に行った際の軽井沢町での対応について、ちょっと経験談なんですが、あくまでもちょっと私の個人的な考えですね。軽井沢町で見たときに、看板等が日本語表記と英語表記だけだったんです。要は英語というのが万国共通のものだから、あとは自分で見てくださいというようなニュアンスなのかもしれませんが、余り細かく文字を書くとわかりづらくなる可能性もあるかなと思うので、例えばそこにQRコードを載せるなりして、もっとすっきりした形で相手がわかるようにしてあげたほうがいいのかなというのが、大規模改修のときぐらいしかちょっとできない可能性もあるので、ちょっと一つそういったのを考えていただければなという提案でございます。
○委員長 ご意見、提案かな。提案でよろしいですか。
◆松村智成 委員 はい。
○委員長 ほかに。
山口委員。
◆山口銀次郎 委員 こちら裏面のその他のところに、資料2の裏面のところで、各階の空調機械室は空調システムの変更により不要になるので、新規の活用として1階であれば来館者のロッカー等を整備すると書いてあるんですけれども、それで地下1階は引き続き収蔵スペースとして使用すると書いてありますけれども、地下もこの空調システムの不要による新規の収納スペース拡大とかにはなるのでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 地下につきましては、収蔵庫として全て使わせていただく予定でございますので、地下の今の部分についてもやはり収蔵庫として、ちょっとレイアウトなどの変更は。それ以外に現在、地下には燻蒸室ですとかシャワールームですとか、使われていない場所もございますので、それも含めて
リニューアル後は収蔵庫として使わせていただく予定でございます。
○委員長 山口委員。
◆山口銀次郎 委員 そういう不要なところも含めて
リニューアル後も収蔵スペースとして使うとのことですが、現状
リニューアルして若干広くなったとして、その収容率、ここに展示している以外のものを収容していると思うんですけれども、それはもう広さ的にまだ余裕はあるものでしょうか。それとも大分厳しいものでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事
下町風俗資料館は資料が約10万点ほどございますので、今でももう収蔵庫はいっぱいの状態でございます。現在、
下町風俗資料館の地下の収蔵庫とあと図書とか写真とか、そういう資料は3階にも収蔵しております。
下町風俗資料館全体で全体の約85%を収容しておりまして、そのほかには駒形にある倉庫がございまして、こちらに15%ほど収蔵してございます。そしてあと1点、江戸風俗人形というのは民間の倉庫で保管していると。そういった膨大な資料を今回の
リニューアルを機に整理をいたしまして、現在も整理はしているんですが、またこの期間を利用いたしまして、例えば同一資料が多数あるものですとか、もう展示をするには破損してしまって耐えないものというものも、状態が悪くなってしまっているものもございますので、そういうものは整理をさせていただいて、残すものだけを収蔵庫のほうにまた残すということで考えております。
○委員長 山口委員。
◆山口銀次郎 委員 ここにあるものは貴重な資料だと思いますので、しっかり整備をしていただいて、また今後必要な資料、寄せられた資料などあった際はしっかりと収蔵していっていただきたいです。あといろいろなさまざま10万点といった資料がありますので、ここの2階のところの展示コーナーでは企画展や特別展など書いてあるので、そういったある資料を積極的に活用して、魅力ある企画展や特別展等をしていっていただきたいです。これは要望です。
(「ちょっと関連」と呼ぶ者あり)
○委員長 関連ですか。
石川委員。
◆石川義弘 委員 実はここのところ、寄贈品だとかそういうものをずっとここのところいろいろなものから調べさせてもらっています。その中で今10万点という数字が出たんですが、特に
下町風俗資料館に関しては、ここにも出ているように、大正以降のものがメーンになってきているんだと思うんですが、昭和の初期でさえもう100年たってきています。それから意外と安易でさわるとかいうことができるという逆の利点があるのと一緒に、それが本当にいつまでもその価値なのかというのが実は難しくなってきています。
和泉委員などよくわかると思うんですが、こんなブリキのおもちゃが幾らなのみたいな世界もたくさん出てきていますので、特に
下町風俗資料館の中の資料、それをやはり大事に扱う必要は相当あるのかなと。特に実は私が気になっているのは写真類なんですが、こういうのをまずしっかりしてほしい。
それから、今地下になっていますが、私は最近、地下に収蔵庫を持っているのは実は心配なんですよね。これは何となく皆さんはわかると思いますので、大事であればあるほどやはり収蔵の位置も含めて、全体的なことがちゃんとわかるように収蔵していっていただきたいなというふうに思います。特に古いものに関しては誰が寄贈したのかもわからないし、どこから持ってきたのかもわからないという収蔵物もありますし、また全体的なことを言わせていただければ、そこにも収蔵庫がある、こちらにも収蔵庫がある、下谷の小学校の中にも収蔵庫がある。各ここの中にも収蔵庫があって、それがどのくらいあるのかというのが本当のところわからないようなところがあって、一つのものを実は探そうと思ったときに、ここの課が持っているし、あそこの課があるし、ここの課があるし、どこの課が持っていたかわからないみたいなことになっていますので、ぜひこの辺しっかりチェックを入れられるように。せっかく調べるんですから、収蔵庫の中をもう少しきれいにやっていただけるといいなと要望しておきます。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 ちょっと収蔵庫ということで、これだけ大切なものをやはり地下に置くということで果たしていいのかなというのがちょっと思いました。というのは、やはり今この間の水もそうですけれども、水害ということを考えていくと、やはり本来は最低でも地上から上に置いたほうが本当の意味での保存になっていくのかなと。もし地下に置くのであれば、それなりのやはり水害対策をやはり万全にやっておかないと、やはりせっかくの作品が全部水の泡になってしまうという、そういう危惧がされますので、それが一つ。
それから、やはり今、石川委員がおっしゃったように、データ化もちろんしていらっしゃると思うんですけれども、やはりアーカイブというところで、これは
下町風俗資料館だけではなくて、やはり各館でデータ化をしていくことで、やはりいろいろなものが明白に見えてくると思いますので、やはりそういうこともお願いをしたいと思いますが、その辺についてはいかがですか、データ化については。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 まず、1点目にお話しいただきました水害対策、地下にあるのはどうかというところでございますが、大規模改修でございますので、なかなかこれを全部収蔵しているものを地上の1階より上に上げるということは難しい状況でございます。ですので、地下に置かざるを得ない状況は変わらないんですが、委員ご提案のとおり、地下にあっても大丈夫なような対策はとっていきたいと思っております。
下町風俗資料館のある位置というのは、一応ハザードマップ上では川は大丈夫、大丈夫というか、豪雨があって水が上がってきてしまった場合に50センチ以下もしかしたら水が来るかもしれないというような地域になっております。ですので、止水板の設置などはちょっと検討していきたいなというふうに考えております。
それから、もう1点目がデータ化についてですが、今、館の資料が古くから寄贈されたものというのはカードになっておりまして、どういうものがあるというカードがあるんですけれども、それがちょっときちんと整理されていない状況でもありますので、そちらのほうはデータの入力作業をしておりまして、今全体の4割程度の進捗というところでございますが、こちらは地道にちゃんと残していくためにも、資料の整理という観点からも進めていきたいと考えております。
◆
小菅千保子 委員 ほかの質問いいですか。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 2階に今度、女子トイレ、2階と3階にトイレができるということ、それとまた授乳室ができるということで、非常に若いお母さんたちには、お子さん連れで来られた方にもご利用いただけるという空間になっていくと思います。そういう中でちょっと要望なんですけれども、授乳室などもお子さんを連れて、赤ちゃんも連れてという方も中には、少ないとは思いますが、いらっしゃる可能性もあるので、その辺は非常に使い勝手のいい形で、また中の壁紙もちょっとやわらかい感じで工夫していただければなというふうに思います。
それからあと、できれば女子トイレのところに、最近ちょっとストッキングをかえたり、またお子さんを立たせるぐらいの赤ちゃんになってくると、今度寝かせておむつをかえるというよりもむしろパンツ型になってきますので、台があるとつかまりながらおむつをかえるということもできますので、そんなこともちょっと工夫をしていただければなというふうに要望させていただきます。以上です。
○委員長 ほかに。
村上委員。
◆村上浩一郎 委員 ありがとうございます。今回の
リニューアル等々でやはり寄贈された収蔵資料を少しでも多く展示したいという、そういう意図が見えますので、非常に評価させていただくんですけれども、素朴に疑問に思ったことが、やはり収納庫を一つにして、各地に散らばっているということは、どうしてもこの
下町風俗資料館自体がもう既に手狭になってきているのかなというふうな感じを受けさせていただきました。これは、このことは10年、20年先を見据えていただいて、やはり1点でも多く陳列をしていただくことをお願い申し上げたいと。
それと先日、江東区の深川江戸資料館ですか、ただどんなものかと行ってみたら、実際入ってみたら、正直驚きました。こんなにスペースがあって広くつくっているのかなという。同じ台東区もやはり文化に関しては江東区さん以上だと思っていますので、今後このことも踏まえて将来を見据えていただければと思っておりますので、意見としてお話をさせていただきます。以上です。ありがとうございました。
○委員長 河井委員。
◆河井一晃 委員 一応
リニューアルのターゲットを想定されたということで、まず区民を初めということで、区民をターゲットに新たにというか、区民が最初にターゲットなのかなと思うんですけれども、その後に幅広い世代をターゲットとなっているんですけれども、幅広くなったらちょっとターゲットにならないのかなというふうに、ちょっと言葉狩りではないんですけれども、ちょっと感じたんですが。区民というところで、実際私の近所の方にも聞いたんだけれども、なかなか行っている方というと意外と少なくて、行ってもどういうところというふうに言われて、結局江戸から明治、大正、昭和というところでちょっと期間が長いのではないかなと。下町というか、江戸とかその辺の時代のものは意外と他区もやっていて、意外と昭和はないのかなというふうに思っていまして、例えば昭和ですと路地裏ですとか町工場とか、あと例えば私の近所の方でよくうちの町会の昭和の最初のころの、この辺にはお豆腐屋さんがあって、ここに馬をつないでいたとか、あとこれ衛生班の写真だよと、20人もいるんだよという形ではんてんを着て、写真を見せていただいて、すごいですねという感じで、そういう何かここにこういうことがあった、こういうものがあったということをよく聞かされるんですが、例えばなかなかもので表現するのは難しいんですけれども、そういう写真とかをいろいろな各町会から集めて、その町会ごとに映像として昔の町会の町並みを見せるとか、そういった
取り組みをしたらいかがかなというふうにちょっと思ったのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 昭和の時代についても今も範囲に入っておりますので、そういった形でいろいろな常設展示ではないにしても、企画展とかでその当時の、いつの時代の町並みというのは写真や、あとはその当時の道具ですとか、そういうものを使って展示をさせていただいているところでございます。なかなかその地域を全部、台東区の町会を一つずつとか、そういう形では難しいところはあるかと思いますが、時代を捉えてそのときの暮らしですとか町の様子ですとか、そういう紹介は今後もやっていくと思いますが、その辺については学芸員のほうで企画を練って、また実施していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員長 河井委員。
◆河井一晃 委員 ありがとうございます。あと1点ですが、どうしてもやはり展示物というのは、人間のさがではないですけれども、さわりたいという形で、人間は思ってしまうんですが、この体験コーナーですかね。体験コーナーの展示のコーナーで今、剣玉とスマートボールということをやっていると思うんですけれども、そういったものは意外とみんないまだにまだ触れることができるということで、私など昔した記憶があるんですけれども、ベーゴマとか、ああいったお手玉とか、その辺のものがちょっと、もうちょっと入れたらいいかなと思っているんですが、ベーゴマなどというのは今一応売っている、販売しているということなんですけれども、なかなかそれを持って使ってやる場所もないでしょうし、皮を張ってこうやってやるという体験がなかなかできる場所がないと思うんですけれども、ベーゴマについてちょっと安全性もあるんですけれども、その辺を確保してやられるというのはいかがでしょうか。
(「やっている、やっている、やっているよ」と呼ぶ者あり)
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 ベーゴマについてはかつてあそこで遊ばせていたということもありました。あとは例えばちゃんと大人とか指導員とかがついたイベントという形でやることはできるんですが、自由に常時使っていただくというのは、ちょっと今は置いていない状況でございます。先ほどもちょっと河井委員からもお話がありましたが、やはりベーゴマというのはもう鉄の塊というか、かなりあれを投げると危ないものでございますので、ちょっと自由に使っていただくという形で置いておくのは、今はちょっと安全性の面からよくないだろうということで常設はしていない状況でございます。ただ、昔の玩具については、剣玉とかパチンコですとかこまやお手玉とか、そういうものというのは同じではなくて、少し入れかえをしながらいろいろなものを遊んでいただいている状況でございます。
○委員長 よろしいですか。
河井委員。
◆河井一晃 委員 ありがとうございました。あと1点、要望というか、残念に、うちの会派の方から番台がなくなるのが非常に寂しいということをおっしゃっていましたので、ぜひその辺のところが違う展示でもできるようにお願いいたします。
○委員長 番台については何か、どういうような今後。
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 現在2階にある銭湯の番台は廃業した区内の銭湯が実際に使っていたものでございまして、こちらをいただいたので、番台に実際上がってみるということが大変人気をいただいている展示物でございます。もちろんあれを残したいという思いで、作業部会や検討委員会でも検討したところではございますが、やはり常設となるとかなりのスペースをとってしまうので、ちょっと展示に自由度がなくなってしまうということがありまして、検討委員会においても将来展示という意味で発展性を残すために、常設展示室、
企画展示室というふうに区切らない、境界をはっきりしないで、そのときの企画展、特別展に応じてフレキシブルに使えるようにしたほうがいいというようなご意見が出されたところでございます。そのことがありまして、番台については一旦ちょっと分解をして収蔵庫に置いておいて、企画展とか特別展とかいうところで展示をしていこうというふうに今考えております。よろしくお願いいたします。
○委員長 ほかに。
岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 展示の範囲なんですけれども、とても
下町風俗資料館、私も好きなんですが、江戸から東京オリンピックが開催された昭和39年ごろまで扱うということになっておりまして、ちなみにこの
下町風俗資料館は昭和何年にできましたか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 昭和55年でございます。
○委員長 岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 ありがとうございます。多分今から39年前だと思うんですけれども、それから39年たって、もう平成から令和にかわっているんですよ。そうすると、39年前というとちょうど昭和の最後のほうで、この先の平成とか長いスパンで見た下町の文化をここには入れ込んでいく予定というのはありますでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 時代をそこまで、今のところまで引き続きということで盛り込むことは考えておりません。
○委員長 岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 これから次の、次世代の
子供たちが育っていく中で、昭和39年というともうおじいちゃん世代、下手するとひいおじいちゃん世代、ひいひいおじいちゃん世代……
(発言する者あり)
◆岡田勇一郎 委員 いや、まあ39年はおじいちゃん世代ですよ。少なくても39年はおじいちゃん世代。その前の大正、明治、江戸といったら、ひいおじいちゃん、ひいひいおじいちゃん世代になると思うんですね。そうすると、もう全く実感湧かないと思うんですよ。こんなものがあったんだな。歴史博物館になってしまうんです。歴史博物館はどこにでもあると思うんですね。これは
下町風俗資料館なので、その時々の時代の世相を反映した展示をやはりしていくべきなのではないかなというふうに思っております。なので、多分予定はないということなんでしょうけれども、そこのことも少し考えていただけたらなと思っております。意見です。以上です。
○委員長 よろしいですか。
◆岡田勇一郎 委員 はい。
○委員長
和泉委員。
◆
和泉浩司 委員 ここね、一番行っているかもしれないです、自分は。卒業された理事者の方々がよく、
朝倉彫塑館も含めてここも、行くと寂しいからたまには来てよと言われて、この3階も入ったらひどいもんで、前にいたどこかの部長さんみたいに、もう机の横が全部この辺までいって、地震が来ると死んでしまいそうな3階の学芸員の人たちの机とか、地下の収蔵庫も見せてもらいました。だから普通の人たちと違ったところを見ていると思います。常々言ってきたのは、3階、学芸員の遊び場にするなと。こんな一番いい上野というあの場所で、玄関で、研究者が研究しているだけのような建物ではしようがないんだから、3階も利用させなさいよというのをずっと言ってきて、今回少しだけ利用できるようになって、そこは進化したのかなと思うんですけれども、でも、とにかくいつ行っても展示は変わっていなかったよね、今まで。あのはげた剣玉と何だかもう泣かなくなった抱き人形みたいなのがその辺にぶん投げられて、誰も子供もさわっていなかったです。だからそういうことをしないように、これからもっと何だろうね、企画展とか大げさではなくても、少しずつ変えていけばいいんです。台東区はあいている小学校とかあるんだから、大胆に移動してあそこはショップというか玄関だから。あそこに物置とか、そういうのをつくってはだめですよ。ということを言っておくから、どんどんどんどん一々企画で大上段に振りかぶって、今回は昭和ですとかいってがらっと変えるのは大変だから、少しずつでも少しずつでも新しくしていって、常に成長するように、完成形ではないんだからという形でこれからもやってくださいね。せっかく3階までやったのはいいなと思っています。常にここはすいているから。2年前ぐらいの夏、すごく人がいたのよ。何でこんなにいるのかなと思ったら、中国人。真夏に死んでしまいそうなほど暑いから、この玄関スペースにみんな、お金払わない手前まで大挙して涼んでいる、バスが来るのを。だからそういう施設が必要ということではなくて、あそこまであふれると普通の人は入れない。だからそういうことも注意していただきたいし、先ほど松村委員が言ったのには私は大賛成なんですけれども、中国語の簡体語と両方を併記する必要もないだろうと。そういう思いはあるんだけれども、あれは東京都基準だからしようがないらしいですよ。英語と日本語だけではだめなんだよね。だからしようがなくてあんなに何カ国語もやっているというのは聞いたけれども、でも精神的には英語だけでいいかなと私も思いますけれども、だから、中の説明はQRコードでも何でも今の新しいものを使ってやって、先ほど出た意見でもアーカイブなど写真を大事にしているんだから、それ出してもらったやつを常に出して、今月は何々町会からいただいたものですと言えばその町会来るし。そういうような引っ張り方もある。だからせっかくこれあんまり好きな施設ではなかったけれども、またちょっと変わったら行ってみますよ。これだけ皆さんがよくこんなに1時間近くもこのことでしゃべれるなと思うぐらい……。
○委員長 関心があるんです、関心が。
◆
和泉浩司 委員 関心があるのかどうだかわからないけれども、そういうところも踏まえて、言いやすいんだよ、要は。頑張ってください。
○委員長 よろしいですか。
ただいまの報告については、ご了承願います。
理事者からの報告は、以上であります。
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○委員長 案件第6、
文化政策及び観光について、その他ご発言がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 おはかりいたします。案件第6、
文化政策及び観光については、重要な案件でありますので、引き続き調査をすることに決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
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○委員長 以上で、案件の審議を終了いたしましたので、
事務局次長に委員会報告書を朗読させます。
なお、年月日、委員長名及び議長名の朗読については省略いたします。
(吉本議会
事務局次長朗読)
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○委員長 これをもちまして、文化・
観光特別委員会を閉会いたします。
午前11時01分閉会...