台東区議会 2019-06-25
令和 元年 6月企画総務委員会-06月25日-01号
令和 元年 6月
企画総務委員会-06月25日-01号令和 元年 6月企画総務委員会
企画総務委員会会議録
1 開会年月日 令和元年6月25日(火)
2 開会場所 議会第1会議室
3 出 席 者 委員長 髙 森 喜美子 副委員長 小 菅 千保子
(9人) 委員 岡 田 勇一郎 委員 鈴 木 純
委員 中 澤 史 夫 委員 早 川 太 郎
委員 秋 間 洋 委員 河 野 純之佐
議長 石 塚 猛
4 欠 席 者
(0人)
5 委員外議員
(0人)
6 出席理事者 区長 服 部 征 夫
副区長 荒 川 聡一郎
約の締結について
案件第 8 第15号議案 東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修電気設備工
事請負契約の締結について
案件第 9 第16号議案 東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修空調等設備
工事請負契約の締結について
案件第10 第17号議案 坂本保育園大
規模改修工事請負契約の締結について
案件第11 第18号議案 道路改良工事(31-08)請負契約の締結について
案件第12 第19号議案 小型プレス車の買入れについて
案件第13 第20号議案
台東病院MRI装置の買入れについて
案件第14 陳情31- 5 辺野古新基地建設の即時中止と、普天間基地の沖縄県外・
国外移転について、国民的議論により、民主主義及び憲法
に基づき公正に解決するべきとする意見書の採択を求める
ことについての陳情(新付託)
案件第15 陳情 元- 6 旧上野出張所跡地の多目的活用を求めることについての陳
情(新付託)
案件第16 陳情 元- 7 すべての原発の停止および再稼働を取り止める意見書の提
出を求めることについての陳情(新付託)
案件第17 陳情 元- 8 「憲法第9条第2項の後に自衛隊を書き込まないでくださ
い」国への意見書を区議会で採択することについての陳情
(新付託)
案件第18 陳情 元-16 辺野古新基地建設の即時中止と、普天間基地の沖縄県外・
国外移転について、国民的議論により、民主主義及び憲法
に基づき公正に解決するべきとする意見書の採択を求める
ことについての陳情(新付託)
案件第19 陳情 元-17 「消費税増税10%を中止して、中小零細業者の経営とく
らしを守る」ことについての陳情(新付託)
案件第20 陳情 元-19 旧東京都人権プラザ分館の有効活用を求めることについて
の陳情(新付託)
案件第21 陳情 元-20 旧東京都人権プラザ分館の閉館管理状況についての陳情
(新付託)
案件第22 特定事件の継続調査について
◎理事者報告事項
【企画財政部】
1.台東区行政計画について ……………………………事前資料1 企画課長
2.RPAの導入推進について ………………………資料1
経営改革担当課長
3.財務会計・
文書管理システムの再構築について
………………………資料2
情報システム課長
【用地・施設活用担当】
1.大規模用地の活用について ………………資料3 用地・
施設活用担当課長
【総務部】
1.訴訟について …………………………………資料4 総務課長
2.本庁舎内喫煙室の閉鎖及び公衆喫煙所(屋外)の新設について
…………………………………資料5 総務課長
3.
本庁舎上野側エレベーターの改修について
…………………………………資料6 総務課長
4.台東区公共施設保全計画の第2期実施計画の策定について
…………………………………資料7 施設課長
5.
ラグビーワールドカップ応援イベントの開催について
……資料8
東京オリンピック・パラリンピック担当課長
午前 9時59分開会
○委員長(髙森喜美子) ただいまから、企画総務委員会を開会いたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、区長から挨拶があります。
◎服部征夫 区長 おはようございます。よろしくお願いいたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 本日は、卓上マイクのスイッチを必ず押してから、ご発言願います。
また、理事者発言席を設けましたので、よろしくお願いいたします。
それでは、審議に入らせていただきます。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、審議順序の変更について、私から申し上げます。
総務部の1番、訴訟については、プライバシーに及ぶおそれがあり、一般の方の傍聴にはなじまないと思われます。
つきましては、順序を変更して、最初に報告を聴取いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(省 略)
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 ここで、傍聴についておはかりいたします。
本日提出される傍聴願については、許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、案件表の順序に戻ります。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 初めに、案件第1、第2号議案、令和元年度東京都台東区
一般会計補正予算(第2回)から案件第3、第4号議案、令和元年度東京都台東区
介護保険会計補正予算(第1回)までの3議案は、いずれも関連する案件でありますので、一括して議題といたします。
また、本案は、理事者報告事項、企画財政部の2番、RPAの導入推進について、企画財政部の3番、財務会計・
文書管理システムの再構築について、総務部の2番、本庁舎内喫煙室の閉鎖及び公衆喫煙所(屋外)の新設について、総務部の3番、
本庁舎上野側エレベーターの改修について及び総務部の5番、
ラグビーワールドカップ応援イベントの開催についてが関連いたしますので、初めに補正予算の説明を聴取した後、関連する理事者報告を一件ずつ聴取し、質疑を行いたいと思います。その後、補正予算に関する理事者報告事項も含めた補正予算全体の審議を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
なお、同じ所管からの報告については、一括して聴取いたします。
初めに、第2号議案から第4号議案までの3議案について、理事者の説明を求めます。
財政課長。
◎関井隆人 財政課長 それでは、第2号議案から第4号議案を説明いたします。
初めに、第2号議案でございます。
補正予算書の3ページをお開きください。令和元年度東京都台東区の
一般会計補正予算(第2回)は、次に定めるところによります。
第1条、歳入歳出予算の総額に17億6,457万7,000円を追加し、1,014億1,457万7,000円といたします。
第2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の総額は、4ページから6ページまでの第1表、
歳入歳出予算補正によります。
第2条、地方自治法の規定により債務を負担することができる事項、期間などは、7ページの第2表、
債務負担行為補正によります。
7ページをお開きください。
債務負担行為補正をご説明いたします。
1の
庁舎エレベーター改修工事につきましては、令和2年度の債務負担の限度額を、2の財務会計・
文書管理システム再構築委託につきましては、令和元年度から令和2年度の債務負担の限度額を、そのほかの4件の事項につきましては、債務負担の期間及び限度額をそれぞれ定めたものでございます。
次に、歳入歳出予算を説明いたします。
17ページをお開きください。歳入予算でございます。説明申し上げる金額は、いずれも補正額でございます。また、項を単位として主なものを説明させていただきます。
第9款地方特例交付金、第2項子ども・
子育て支援臨時交付金1億9,755万3,000円でございます。
19ページをお開きください。第12款分担金及び負担金、第1項分担金30万2,000円、第2項負担金1億2,337万6,000円の減額でございます。
20ページをお開きください。第1項5目
文化観光費分担金には、川柳で江戸をよむに要する経費の墨田区分担金を計上いたしました。
21ページの第2項3目教育費負担金には、
保育費個人負担金の減額分を計上いたしました。
23ページをお開きください。第13款使用料及び手数料、第1項使用料1億1,639万7,000円の減額でございます。
24ページをお開きください。7目教育使用料には、
区立保育所保育料の減額分を計上いたしました。
25ページは、第14款国庫支出金、第1項国庫負担金2億8,174万5,000円、第2項国庫補助金3億7,565万円でございます。
27ページをお開きください。第1項3目教育費負担金には、子どものための教育・保育給付に対する負担金の増額分を計上いたしました。
30ページをお開きください。第2項3目衛生費補助金には、風疹抗体検査に対する補助金を計上いたしました。
また、31ページの7目
産業経済費補助金には、
プレミアム付商品券事業に対する補助金を計上いたしました。
33ページをお開きください。第15款都支出金、第1項都負担金1億4,658万4,000円、第2項都補助金1億2,644万2,000円でございます。
35ページをお開きください。第1項3目教育費負担金には、子どものための教育・保育給付に対する負担金の増額分を計上いたしました。
38ページをお開きください。第2項3目衛生費補助金には、公衆喫煙所整備に対する補助金及び
受動喫煙防止普及啓発に対する補助金を計上いたしました。
また、39ページの7目教育費補助金には、
認可外保育施設利用支援に対する補助金の増額分を計上いたしました。
41ページをお開きください。第17款寄附金、第1項寄附金100万円でございます。
42ページをお開きください。2目指定寄附金には、文化振興事業に対する指定寄附金を計上いたしました。
43ページは、第19款繰越金、第1項繰越金7億7,463万3,000円でございます。
44ページをお開きください。1目繰越金、平成30年度
歳計剰余金見込み額の一部を計上いたしました。
45ページは、第20款諸収入、第6項
障害福祉サービス収入51万5,000円、第7項雑入9,992万6,000円でございます。
46ページをお開きください。第6項1目自立支援給付費には、
自立支援給付費受け入れの増額分を計上いたしました。
47ページの第7項4目賄収入には、保育所賄料を計上いたしました。
48ページをお開きください。7目雑入には、暑さ
対策推進事業補助金等を計上いたしました。
続きまして、歳出予算を説明いたします。
49ページをお開きください。第2款総務費、第1項総務管理費4億7,985万3,000円、第2項防災費1億1,827万5,000円、第7項区民施設費7,739万5,000円でございます。
50ページをお開きください。第1項1目一般管理費には、庁舎維持管理等に要する経費の増額分及び
ラグビーワールドカップ2019推進に要する経費を計上いたしました。
53ページをお開きください。8目
公共施設建設基金積立金には、子ども・
子育て支援臨時交付金相当分を今後の
子育て支援施策等の財源として活用するため、積立金の増額分を計上いたしました。
56ページをお開きください。第2項1目防災対策費には、災害対策本部機能の充実等に要する経費の増額分及びコミュニティ防災の構築に要する経費を計上いたしました。
58ページをお開きください。第7項3目区民会館費には、区民館管理運営に要する経費の増額分を計上いたしました。
59ページは、第3款民生費、第1項社会福祉費3,070万円、第2項児童福祉費611万9,000円、第3項生活保護費299万円でございます。
60ページをお開きください。第1項1目社会福祉総務費には、
介護サービス人材確保及び
国民健康保険財政基盤安定繰出金に要する経費の増額分を計上いたしました。
62ページをお開きください。第2項1目児童福祉総務費には、未婚の
児童扶養手当受給者臨時・特別給付金に要する経費を計上いたしました。
63ページの第3項2目扶助費には、自立促進に要する経費の増額分を計上いたしました。
65ページをお開きください。第4款衛生費、第1項衛生管理費350万円、第3項公衆衛生費7,572万9,000円、第4項環境衛生費1億5,787万2,000円、第5項清掃費6,391万8,000円でございます。
66ページをお開きください。第1項1目衛生総務費には、在宅療養連携支援に要する経費を計上いたしました。
67ページの第3項2目予防費には、予防接種に要する経費の増額分を計上いたしました。
68ページをお開きください。3目健康増進費には、がん検診に要する経費の増額分を計上いたしました。
71ページをお開きください。第4項3目環境保全費には、
有害鳥獣等対策等に要する経費の増額分及び公衆喫煙所の整備等に要する経費を計上いたしました。
73ページをお開きください。4目環境衛生費には、公衆トイレ維持管理に要する経費の増額分及びさわやかトイレ整備に要する経費を計上いたしました。
75ページをお開きください。第5項2目ごみ収集費には、ごみ収集管理に要する経費の増額分を計上いたしました。
77ページをお開きください。第5款文化観光費、第1項文化費2,647万9,000円、第2項観光費3,424万6,000円でございます。
79ページをお開きください。第1項2目文化行政費には、講演会シリーズ「江戸から学ぶ」に要する経費の補正分及び川柳で江戸をよむ等に要する経費を計上いたしました。
80ページをお開きください。3目芸術・歴史資料館費には、下町風俗資料館のリニューアルに要する経費を計上いたしました。
81ページの第2項2目観光振興費には、観光振興計画の推進及び
浅草文化観光センター運営に要する経費の増額分を計上いたしました。
83ページをお開きください。第6款産業経済費、第1項産業経済費2億1,451万5,000円でございます。
85ページをお開きください。3目プレミアム付商品券費には、プレミアム付商品券発行に要する経費を計上いたしました。
87ページをお開きください。第7款土木費、第1項土木管理費8,612万1,000円、第2項道路橋りょう費8,194万8,000円、第3項河川費269万5,000円、第4項公園費1億6,247万2,000円、第6項都市整備費1,986万5,000円、第7項住宅費333万3,000円でございます。
88ページをお開きください。第1項1目土木総務費には、自転車駐車場運営等に要する経費の増額分を計上いたしました。
90ページをお開きください。第2項5目橋りょう維持費には、橋梁維持に要する経費の増額分を計上いたしました。
91ページの第3項1目河川総務費には、河川維持管理に要する経費の増額分を計上いたしました。
93ページをお開きください。第4項3目公園・児童遊園新設改良費には、特色ある公園の整備に要する経費の増額分及びさわやかトイレ整備に要する経費を計上いたしました。
94ページをお開きください。第6項1目都市整備総務費には、バリアフリーの推進に要する経費の増額分及び良好な市街地形成の推進等に要する経費を計上いたしました。
95ページの第7項1目住宅総務費には、マンション施策の検討に要する経費を計上いたしました。
97ページをお開きください。第8款教育費、第1項教育総務費2億7,651万4,000円、第5項幼稚園費6,706万2,000円の減額、第6項児童保育費440万6,000円の減額、第7項こども園費1,428万6,000円、第8項社会教育費359万6,000円、第9項社会体育費445万7,000円でございます。
98ページをお開きください。第1項2目事務局費には、子育てのための施設等利用給付及び幼児教育・保育の無償化事務に要する経費を計上いたしました。
99ページの第5項1目幼稚園総務費には、私立幼稚園就園奨励等に要する経費の減額分及び私立幼稚園教諭人材確保に要する経費等を計上いたしました。
102ページお開きください。第6項1目児童保育総務費には、地域型保育給付に要する経費の増額分及び認証保育所保育料助成に要する経費の減額分を計上いたしました。
104ページをお開きください。3目児童育成費には、放課後子供教室実施準備に要する経費を計上いたしました。
105ページの第7項1目こども園総務費には、こども園施設型給付に要する経費の増額分を計上いたしました。
108ページをお開きください。第8項4目生涯学習センター費には、生涯学習センター管理運営に要する経費の増額分を計上いたしました。
109ページの第9項1目社会体育総務費には、幼児運動教室及び障害者スポーツ普及促進に要する経費の増額分を計上いたしました。
111ページをお開きください。第9款諸支出金、第4項特別会計繰出金1億1,083万3,000円の減額でございます。
112ページをお開きください。1目国民健康保険事業会計繰出金には、国民健康保険事業会計の補正に伴う減額分を計上いたしました。
以上が
一般会計補正予算(第2回)でございます。
続きまして、第3号議案を説明いたします。
123ページをお開きください。令和元年度東京都台東区の
国民健康保険事業会計補正予算(第1回)は、次に定めるところによります。
第1条、歳入歳出予算の総額から1億3,633万5,000円を減額し、234億4,766万5,000円といたします。
第2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の総額は、124ページの第1表、
歳入歳出予算補正によります。
132ページをお開きください。初めに、歳入予算でございます。特別会計につきましては、款を単位として説明させていただきます。ページ最上段をごらんください。
第1款国民健康保険料6,184万2,000円、保険料率の改定に伴う国民健康保険料の増額分を計上いたしました。
140ページをお開きください。第7款繰入金1億9,817万7,000円の減額。保険基盤安定繰入金の増額分及び財政調整繰入金の減額分を計上いたしました。
142ページをお開きください。次に、歳出予算でございます。
第3款国民健康保険事業費納付金1億3,887万7,000円の減額。国民健康保険事業費納付金の確定に伴う減額分を計上いたしました。
148ページをお開きください。第5款保健事業費254万2,000円。特定健康診査・特定保健指導に要する経費の増額分を計上いたしました。
以上が
国民健康保険事業会計補正予算(第1回)でございます。
続きまして、第4号議案を説明いたします。
151ページをお開きください。令和元年度東京都台東区の
介護保険会計補正予算(第1回)は、次に定めるところによります。
第1条、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の総額は、152ページの第1表、
歳入歳出予算補正によります。
160ページをお開きください。初めに、歳入予算でございます。
第1款介護保険料1億273万5,000円の減額。消費税率の引き上げに伴う低所得者の介護保険料軽減強化に要する保険料の減額分を計上いたしました。
164ページをお開きください。第7款繰入金1億273万5,000円。低所得者保険料軽減繰入金の増額分などを計上いたしました。
168ページをお開きください。次に、歳出予算でございます。
第2款保険給付費は、介護保険料等の減額分計上による財源更正でございます。
以上が
介護保険会計補正予算(第1回)でございます。
ただいま説明いたしました3議案につきましては、よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げます。長くなりましたが、説明は以上でございます。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、RPAの導入推進について、
経営改革担当課長、報告願います。
◎福田健一
経営改革担当課長 それでは、RPAの導入推進についてご報告をいたします。恐れ入りますが、資料1をごらんください。
まず、項番1、目的についてでございます。定型的な業務の自動化、すなわちRPAを活用することにより業務時間を削減し、ワークライフバランスを推進するとともに、削減された時間を使って、企画調整や事業設計などのクリエイティブな業務であったり、相談業務や地域のイベント企画などのコミュニケーションを重視した業務の充実を図り、区民サービスの向上を目指すことを目的としております。
また、RPAを導入した場合の効果の事例でございますが、平成30年に共同研究を行った先進自治体であるつくば市では、市の公式ホームページで公表されているとおり、市民税課5業務において、年間約336時間の削減効果があるとの結果が出てございます。
次に、項番2、実証実験の実施についてでございます。RPAツールの適用による業務時間削減効果のほか、業務フローの見直しや見える化、こうした業務の見直しをBPRといいますが、これらによる業務効率化、人為的ミスの防止、職員の負担軽減などの効果検証を実施いたします。
次に、項番3、実証実験の概要についてでございます。まず、(1)方法といたしましては、プロポーザル方式により事業者を選定し、実証実験を行います。
続いて、(2)対象候補業務は、記載のとおりで、税務課、介護保険課、放課後対策担当の業務を考えておりまして、例えば、資料記載の税務課においては、課税業務などを想定しているところですが、実際には事業者とヒアリングをして対象事業を決めるため、税務課が行っている業務で課税業務以外に適した業務を事業者から提案されることも考慮して、課税業務などと表現してございます。
続いて、(3)主な内容でございますが、対象候補業務の中からRPAを適用する業務を選定し、RPAロボットの作製、業務削減時間等の効果測定を行います。また、職員自身がRPAロボットを作製し、運用することを内製化といいますが、どの程度のICTスキルを持った職員がロボットの作製や修正を行えるのかを検証いたします。実証実験終了後には、全庁向けの報告会を実施し、実証実験の効果を多くの職員で共有したいと考えております。
次に、項番4、AI-OCRについてでございます。紙帳票を読み取り電子データ化するツールをAI-OCRといいますが、RPAと組み合わせて活用することにより、さらなる効率化が期待できるため、導入についても検討を進めていきたいと考えております。
次に、項番5、補正予算額でございますが、1,463万円を計上させていただいております。
恐れ入りますが、資料の裏面をごらんください。項番6、スケジュールでございます。7月にプロポーザルによる事業者選定を行いまして、8月から12月の間で実証実験を行います。そして、来年の第1回定例会企画総務委員会にて結果をご報告させていただく予定でございます。
説明については以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
早川委員。
◆早川太郎 委員 RPAですけれど、昨年の予算特別委員会で我が会派の本目議員が質問させていただいてから、本当に1年ちょいで実証実験までこぎつけたこと。また、AI-OCRの導入も検討しているということに対しては本当に評価しています。
ただ、RPAを導入するには、これ、業務フローの見直しと書いてありますけれど、フローの見直しだけではなく、その事業の業務改善も同時にやっていかないといけないと思うので、その辺もしっかりやっていただきたいなと思いますし、この3事業だけでなくて、先ほどご報告ありましたけれど、今いろいろな自治体でいろいろな事業でトライしているということもありますので、その辺のアンテナもしっかりと立てて情報収集して、推進するよう頑張ってくださいと、要望だけ。以上です。
○委員長 ほかにありますか。
河野委員。
◆河野純之佐 委員 RPAの導入については、我が会派の水島議員もたしか一般質問で、これについて後押しをするような質問をさせていただいて、そういうことが着々と進んでいるなということで私も評価したいなというふうに思っております。
これのやはり今、時代はAIだとかRPAだとか、やはり人にかわった形での業務改善、そういうものを各自治体でも進められていると思うんですが、今回もここに実証実験の目的でもある業務時間の削減、そういうものをやはり図っていこうということだというふうに思っておるんですが、この導入の期間の中で、今回は対象候補業務が3課にまたがってここに提案されておりますけれども、業務時間の削減、これをどの程度目標値として今掲げて取り組んでいこうかというふうに思っているのか、その辺のことについてお伺いしたいんですけれど。
○委員長
経営改革担当課長。
◎福田健一
経営改革担当課長 業務削減の見込みといいますか、目標ということでございますが、実はこの3業務につきましては、昨年度、RPAについていろいろ検討していく中で、まずは研修から始まりまして、そういったところから始めて、また、あとは先進自治体の情報共有などといったところから始めまして、最終的に12月に全庁的に調査を行いまして、今現在、例えば紙で大量にやっているような業務があるかどうかとか、定型的、定例的に大量にやっている業務はどうかという調査を行いまして、さらにその後ヒアリングを各課に行いまして、その中でこの3課の業務が出てきているところでございます。
ただ、ご質問の業務時間削減の目的というところでございますが、ちょっと具体的には何時間程度を目指すというのはなかなか申し上げづらいところではあるんですが、ただ、先ほども言いましたように、つくば市ですとか、ほかの先進自治体の例でもかなりの効果を上げているというところでございますので、そのあたりも踏まえまして、効果のほうが出るような形でちょっとこれから考えていきたいというふうに考えています。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 これ、実証実験を行って、私たち議会も、これはやはりやるべきだというふうに最終的に決断するには、やはり客観的な数値だとかデータ、そういうものが必要だと思うんですよね。ですから、1番の目的でもある、先ほども、業務の内容の見直しも含めて、私たちが客観的なデータがわかるような、そのようなものも取り入れながら進めていっていただきたいというふうに要望をいたします。
○委員長 ほかに。
鈴木委員。
◆鈴木純 委員 かぶらないようにちょっとお聞きします。
RPA、これから実証実験していただくということで、本当に高く評価しております。これから人手不足というのが原因で、時代の流れというものももちろんあると思うんですけれど、RPAという部分で、これから、7月に事業者を決めて8月から実証実験。この対象候補の業務に関してなんですけれど、これは先ほど、事業者がどういうふうになるかという形で選定していくという話があったと思うんですが、その中で、決めていくに当たってというのは、やはりこれから今後も必要な業務、導入効果が高いものかどうなのかとか、扱うデータはどのぐらいの大きさとか、そういった部分が含まれて選定していくということでよろしいんですか。
○委員長
経営改革担当課長。
◎福田健一
経営改革担当課長 基本的にはそのとおりでございまして、やはりこちらで、ある程度困っている部分といいますか、この業務について自動化したら効果が出るんではないかというあたりは想定はしているところであるんですが、ただ、委員ご質問のとおり、専門の事業者の目から見て、例えばこのあたりを効率化したほうがより上がるんではないかですとか、全く別の違った視点でもって、いや、こちらのほうがもっとやったほうが、別の業務をやったほうが、効率化が含めて、できるというふうな提案を受けようと思っておりますので、そういうところでトータルで提案を受けるという形で進めてまいりたいと思っております。
○委員長 鈴木委員。
◆鈴木純 委員 導入に当たって、民間とかからも効果が出ていると思うんですけれど、業務によっては6割から7割の時間削減ができたりだとか、人件費の削減等にも有効とされているという部分で結果が出ております。
項番4のAI-OCRについて、これも導入について検討ということで、これ、手書き、区民の方が来て、手書きのものを読み取れる、AIを入れて確実性を高めるというんですかね、読み取れるような形にして、ここにもう既に検討を進めるというふうに書いてあるんですが、実際やはり検討というよりも、もうやるぞというつもりでここに書いてある、そういった意気込みで捉えていいんですかね。
○委員長
経営改革担当課長。
◎福田健一
経営改革担当課長 ここで検討するというのは、一応、今回のRPAのこちらのほうの実証実験の中には含まれているわけではないんですが、ただ、まだ新しい技術だということもありまして、まだちょっと情報収集をしておるところでございます。そういったことについて、当然、方向性としてはRPAと、それからAI-OCRを両方共用すると、かなりの効果が上がるということもほかの自治体での話にも聞いてございますので、方向性としては導入する方向で検討してまいります。
◆鈴木純 委員 頑張ってください。
○委員長 鈴木委員、よろしいですか。
◆鈴木純 委員 はい。
○委員長 ほかにありますか。
(発言する者なし)
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、財務会計・
文書管理システムの再構築について、
情報システム課長、報告願います。
◎川田崇彰
情報システム課長 それでは、報告事項、企画財政部の3番、財務会計・
文書管理システムの再構築についてご報告いたします。恐れ入ります、資料2をごらんください。
項番1、背景についてです。予算管理や文書起案等に用いる現在の財務会計・
文書管理システムは導入から15年以上経過しており、今後、令和3年度に機器更新を迎えるとともに、ソフトウエアのサポート期限も令和3年7月までとなっていることから、機器更新のタイミングで新たなソフトウエアの導入が必要となります。また、ペーパーレス化などの観点から、電子決裁の利用促進に対応するなど、機能の強化も求められています。
次に、項番2、事業内容についてです。このような背景を受けて、機器更新に合わせて現行システムを再構築し、最新のソフトウエアを利用することで機能強化を図ってまいります。また、財務会計システムを含めて電子決裁に対応することで、より一層のペーパーレス化を図り、業務の効率化・迅速化を推進してまいります。
項番3、補正予算額(案)につきましては、令和元年度から2年度にかけて債務負担行為として4億3,889万5,000円を計上しております。
項番4、今後の予定につきましては、資料記載のとおり、令和元年9月よりシステム再構築に着手し、令和2年度にかけて予算編成機能や契約機能などを段階的に先行稼働させていきます。その後、備品管理や決算関係の機能などを整備して、システム全体としましては、令和3年4月からの本稼働を予定しております。
簡単ではございますが、財務会計・
文書管理システムの再構築についてのご報告は以上となります。よろしくお願いします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
早川委員。
◆早川太郎 委員 情報システムのクラウドサービスへの移行の中の流れの中でもあると思うんですが、今、クラウドへの移行、どこまで進んでいて、今後どうなっていくのかだけ教えてください。
○委員長
情報システム課長。
◎川田崇彰
情報システム課長 情報システムのクラウド環境への移行につきましては、平成29年度より取り組んでおりまして、昨年度末、30年度末には、住民記録、税務、国民健康保険といった基幹系業務システムのクラウド移行は完了しております。こちらは順調に稼働しております。
今年度につきましては、公共施設予約システムや区の公式ホームページの公開サーバー、こういったものをクラウド環境に移行を予定しております。今、私のほうから説明をしました財務会計・
文書管理システムにつきましては、令和2年度末に、クラウド環境の上で設定をしてまいります。
最終的には、令和3年度までに、主たるシステムについてはクラウド環境に移行を進めていく予定です。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 クラウドに関してはいろいろ効果があって、さらに、そのコストの面でも大分安くなるというところもあったので、この辺しっかり進めていただきたいなと思っているんですけれど、ペーパーレス化とか書いてあるのでちょっとお伺いしたいんですが、電子決裁の利用促進ということでもあるので、現状はどのぐらいになったのか、推移も含めて教えていただきたいんですが。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 まず、29年度末現在で16.7%、30年度末で18.2%、平成31年4月末現在で19.6%。
以上でございます。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 それこそ1桁台だったときから比べると、本当に年々年々ふえてきているんだなと思っていて、各所管にいろいろ電子決裁が進まない理由を聞いていたときに、やはり財務会計とのリンクというのがなかなかなされていないので難しいという技術的な問題があるという話も聞いていました。ですので、これは、これが構築されることによって解消されるわけだと思います。
ただ、それ以外にも聞いていた理由としては、国とか都から来る情報というか、資料がまだまだ紙媒体が多くて、なかなかちょっとその辺やりにくい。でも、ここも、変な話ですけれど、スキャナーが大分よくなってきているので、その辺も余り理由にはならなくなってきているのかなと思いますし、あと、CADとのリンクはなかなか難しいのかなとは思いますが、そこもしっかりやっていただきたいと思いますし、あとはやはり各部門のやる気だと思いますので、行政計画にもやはりペーパーレス化による業務効率というのがあって、電子決裁は出ていないですけれども、しっかり進めていこうという方策が示されていますので、その辺もしっかりやっていただきたいと要望して終わります。以上です。
○委員長 ほかに、よろしいですか。
(発言する者なし)
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○委員長 次に、本庁舎内喫煙室の閉鎖及び公衆喫煙所(屋外)の新設について及び
本庁舎上野側エレベーターの改修について、総務課長、報告願います。
◎伊東孝之 総務課長 それでは、本庁舎内喫煙室の閉鎖及び公衆喫煙所(屋外)の新設につきましてご報告申し上げます。資料5をごらんください。
項番1、概要でございます。改正健康増進法及び東京都受動喫煙防止条例の施行に伴い、本年7月1日より本庁舎内が全面禁煙となるため、本庁舎内喫煙室の廃止及び改修を行うとともに、敷地内にトレーラー型の屋外公衆喫煙所を新設するものでございます。
項番2、工事内容です。まず、(1)本庁舎内喫煙室の改修でございます。本庁舎内の5カ所の喫煙所につき、記載のとおり、事務スペースや倉庫等への改修を予定しております。
(2)屋外公衆喫煙所の新設につきましては、裏面をご参照ください。本庁舎上野側の屋外駐輪スペースの一角に昇降用スロープつきのトレーラー型喫煙所を設置いたします。
項番3、補正予算額(案)です。合計1,747万4,000円で、内訳は、(1)本庁舎内喫煙室の改修が628万1,000円、(2)屋外公衆喫煙所の新設が1,119万3,000円となっております。なお、公衆喫煙所整備に対する都補助金を活用いたします。
項番4、今後の予定でございますが、7月1日より本庁舎内喫煙室の閉鎖、8月より本庁舎内喫煙室の改修及び屋外公衆喫煙所の新設、そして、12月より屋外公衆喫煙所の開設を予定しております。
本庁舎内喫煙室の閉鎖及び公衆喫煙所の新設につきましてのご説明は以上でございます。
続きまして、
本庁舎上野側エレベーターの改修につきましてご報告申し上げます。資料6をごらんください。
項番1、経緯でございます。裏面のエレベーター配置図をごらんください。庁舎のエレベーターは、昭和48年の庁舎建設に合わせて、浅草側の1・2号機、上野側の3・4号機の4基で供用を開始し、平成元年に上野側に5・6号機を増設し、現在の6基体制となりました。
なお、5・6号機増設時に、3から6号機を連動させるために3・4号機についても主要機器の改修を行った経緯から、本庁舎大規模改修時には、老朽化の進行した1・2号機の改修を優先いたしました。現在、3から6号機についても部品供給が終了し維持管理の継続が困難になったため、4基あわせての改修工事を実施いたします。
恐れ入ります、表面にお戻りいただきまして、項番2、工事内容でございます。現行の一つの呼び出しボタンに対して4基が連動し、最寄りの1基が反応する4基連動機能を維持した上で全面改修を行い、最新の安全基準を満たす設備に更新するとともに、エレベーター内の音声案内や画面表示等を充実いたします。また、来庁者への影響を考慮し1基ずつ改修するため、工事は2カ年にわたって実施いたします。
項番3、補正予算額(案)です。合計1億9,800万円で、内訳は、今年度実施分が7,920万円、来年度分として1億1,880万円を予定しております。
項番4、今後の予定でございますが、第3回定例会において工事契約議案を提出させていただき、来年1月から12月にかけて、1台当たり3カ月の工期で順次改修を行う予定です。
本庁舎上野側のエレベーターの改修についてのご説明は以上でございます。
○委員長 初めに、本庁舎内喫煙室の閉鎖及び公衆喫煙所(屋外)の新設について、ご質問がありましたら、どうぞ。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 今回、本庁舎のところに新しくトレーラー型の屋外公衆喫煙所を設置するということなんですけれども、私も千代田区のある公園についている喫煙所のほう、意外としっかりしたものだということで見に行かせていただきました。今回設置するにあたって、時間的に、24時間開放なのか、それともある程度時間を持って設置する感じなのか、その辺はどうなんでしょうか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 現在のところ、予定でございますが、例えば、庁舎の開庁の時間に合わせまして、上野側の玄関が8時からあいておりますので、例えば8時から夜の7時、7時といたす理由といたしましては、水曜日の窓口延長が午後7時まででございますので、それに合わせたような形でその時間のみあけるような形で考えております。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 確かに吸う時間帯を決めて設置するような感じのほうが保安上とか、夜はどうしても人手が減ってくるので、その中であいているということもちょっとなかなか中であった場合には問題がありますので、しっかりと時間を設けて安全管理もしたほうがいいと思いますので、安全に進めていっていただきたいと思います。以上です。
○委員長 岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 健康増進法の施行ということで、それはもうとてもいいことだと思うんですけれども、禁煙をするための法律ではないと思いますので、個人の嗜好に基づいて、そのような場所をつくっていくというのも区の仕事かなというふうに思っております。
ちなみに、今、区役所内の全部で5カ所の喫煙所の利用者数というのは1日どれぐらいいらっしゃいますか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 申しわけございません。明確に何人というふうにカウントしたことはございませんが、職員だけではなく、庁舎をご利用される区民の方などもご利用していますので、それなりの、かなりの方がご利用されているというふうに認識しております。
◆岡田勇一郎 委員 ありがとうございます。
区民の方にしても、職員の方にしても、おたばこをお吸いになる方もいらっしゃると思いますので、このトレーラー型の面積が7.8平米ということで、この5カ所の広さを足すと多分全然広さが変わってくると思うんですね。また、時間指定でということになりますと、例えば近くでお吸いになっているような方々がここに入れる時間が制限されることによって、たばこを吸う機会を奪ってしまうというのはいかがなものかなというところもあるんですけれども、この広さに関してはもう少し考え直すことはできないんでしょうか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 委員ご指摘のとおり、なかなか現在庁舎内の喫煙所をご利用されている方が皆さんご利用できるかというと、難しい面があると思います。そこで、我々といたしましては、隣の広徳公園にも喫煙所がございますので、そちらのほうをご利用いただけるようにご案内するですとか、そういったところでまずは対応させていただきたいというふうに考えております。
○委員長 岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 このように区が率先してたばこを吸う人たちを保護することも考えていただかないと、観光を推している区として、浅草や上野でたばこを吸うところがないとか、その辺にポイ捨てが起こるとかいうことがかなり問題になっておりますので、区のやり方というのをやはり一つの指針としていただきたいなと思っているので、ちょっとこのような質問をさせていただきました。ぜひたばこに関してもしっかりと考えていく姿勢を持っていただければなと思っております。以上です。
○委員長 ほかに。
鈴木委員。
◆鈴木純 委員 また一つだけちょっと確認させていただきたいんですけれど、東京都の受動喫煙防止条例の施行に伴いということで、こちらの地図どおりの、今、シェアサイクルの自転車が置いてあるところなんですけれど、ちょっと気になっているのが、上野側の入り口からすぐ近くにありますよね。これが、例えばドアの開閉だったりとかで、副流煙が漏れたりだとかいうのももちろんあると思うんですけれど、空気清浄機が中についていますよね。これがどういうタイプのものなのか。受動喫煙防止条例なのに、入り口のところにあったら受動喫煙をする可能性が高くなる可能性もあるのかなと思ったんですけれど、ちょっとその辺を教えていただけますか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 まず、空気清浄機につきましては、建物内の喫煙所と遜色のない性能を備えたものをご用意いたします。
委員ご心配の、入り口あけたときに煙が漏れるんではないかということにつきましても、そういった懸念があるかと思いますが、地図をごらんいただきますと、恐れ入りますが、スロープで端のほうから入場していただくような形になりますので、そこのところはできるだけ煙の影響を受けないようになるのかなというふうに考えております。
また、我々も最初は、必ずきちんと扉をすぐに閉めていただけるようにですとか、煙ができるだけ漏れないようにまず注意喚起、お願いをしていきたいというふうに考えております。
○委員長 鈴木委員。
◆鈴木純 委員 その辺のところは、吸う方がマナーを守って徹底していただければ、できる限りご迷惑にならないのかなと思うんですが、このトレーラー型にしたというのは、何かどこかに移動することもあるかもしれないということでトレーラー型にしたんですか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 トレーラー型にした理由でございますが、トレーラー型の場合は車両扱いになりますので、建築基準法、あるいは地区計画と条例等に規制がかからないと申しますか、建物の脇に設置が容易になるということから設置をしたものでございます。
◆鈴木純 委員 わかりました。いいです。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 ちょっと確認したいんですが、先ほどトレーラーの面積の話が出たんですが、これ適正な人数は何人ぐらい入れるんですか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 最大6名可能でございます。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 私も若いときはたばこを吸っていたんですけれども、今はやめまして、たばこを吸う人というのは、たばこを吸いたい、1日の中の時間帯はやはり意外と皆さん同じだと思うんですよね、食事の後だとか、例えば物を考えるだとか。
私も、トレーラー型かな、千代田区の昌平小学校の近くにある、そこのところへ見に行きました。たまたま行ったのがちょうど1時前ぐらいだったんですね、いわゆる昼どきですよね。現状見たら、そのときたまたま中でも吸っていました。あそこは何人用だかわからないんですけれども、でも、先ほどの話ではないけれども、6人で済まない場合もありますよね。千代田区の事例を見ていたら、やはりその周りで吸っているんですよね。先ほど、ではどうするんですかということで広徳公園でしたか、あっちのほうに誘導するとかいう話がありましたけれども、その辺の誘導なり、適正な分散ではないですけれども、していかなくてはいけないなと思うんですけれども、例えば今回、これ設置をして、皆さんマナーがいいでしょうから、うまくローテーションでかわればいいんだけれども、どうしても吸いたくて、その近く、外で吸っている人がいた場合は、その人に対しては何かあれですか、罰則はないでしょうけれども、どんな状況になるんでしょうか。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 まず、設置当初につきましては、皆さんふなれなといいますか、まだご理解いただけない面があると思いますので、最初から丁寧に職員、あるいは警備員等もおりますので、そういった、今後どういったお願いの体制をつくるかというのはございますが、きちんと適切な利用をしていただけるようにお願いをしてまいりたいというふうに考えております。
◆河野純之佐 委員 よろしくお願いします。
○委員長 よろしいですか。
小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 トレーラー型ということで、先ほど中澤委員からも安全性ということがありましたけれども、喫煙者の中には女性の方も当然いらっしゃいますよね。何かトレーラー型というと閉鎖したようなイメージがあるんですけれども、ぜひ、それぞれ喫煙されている方のプライバシーもありますから、顔の部分はスモークというか、どんな形になるのか、ちょっとそこをお聞きしたかったんですけれど。
○委員長 総務課長。
◎伊東孝之 総務課長 資料の裏面にイメージ図ということでつけさせていただいて、ちょっとモノクロで見づらくて申しわけないんですが、窓がございまして、そちらのほうも中が見通せるような形になっているということが一つ。それから、順次警備員等が巡回しまして、安全対策、気をつけてまいりたいというふうに考えております。
○委員長 小菅委員。
◆小菅千保子 副委員長 それから、今回、1階から10階までの5カ所が廃止という形に順次なっていくと思うんですけれども、例えば、今6階に授乳室がございます。非常に限られた空間で、ちょっと利用者の方に伺うと、暑いというお話も聞いております。そういう中で、せっかく、例えば10階などもオープンスペースができるということで、そういう空間もできてくるので、できれば6階部分の授乳室を移動する、そういうことも検討していただけないかなというふうに思います。ちょうど監査委員室の横であったりしますので、少し安全対策もしていただきながら、お母さんたちがゆっくりできるような、そんな場所をどうかなというふうにちょっと考えていただければなというふうに思います。
○委員長 要望でよろしいですか。
◆小菅千保子 副委員長 これは要望でいいです。
○委員長 ほかに、よろしいですね。
(発言する者なし)
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○委員長 次に、
本庁舎上野側エレベーターの改修について、ご質問がありましたら、どうぞ。
よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
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○委員長 次に、
ラグビーワールドカップ応援イベントの開催について、東京オリンピック・
パラリンピック担当課長、報告願います。
◎伊東孝之 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長 それでは、
ラグビーワールドカップ応援イベントの開催についてご報告いたします。資料8をごらんください。
項番1、目的でございますが、本年10月に日本で開催される
ラグビーワールドカップにおいて、日本代表戦の大型ビジョンによる試合中継を実施し、大会を盛り上げるとともに、東京2020オリンピック・パラリンピックの機運醸成を図ることでございます。
項番2、実施日時と会場でございます。(1)日時は10月5日土曜日と13日日曜日の2日間で、開催時間は、両日とも正午から午後9時30分まで。(2)会場は、おかちまちパンダ広場でございます。
項番3、事業概要でございます。(1)大型ビジョンによる試合中継は、会場に大型ビジョンを用意し試合中継を行います。10月5日土曜日、13日日曜日とも、それぞれ日本戦を含む複数の試合を中継いたします。なお、5日と13日は日本の予選全4試合のうち、それぞれ3戦目と4戦目になります。(2)元ラグビー選手等によるトークショーでは、元ラグビー選手などにラグビーの楽しさや当日の試合の見どころなどを解説していただきます。(3)子供向けラグビー体験ブースでは、子供たちにラグビーの得点方法であるトライやラグビーのボール投げを体験してもらい、ラグビーに対する興味を深めてもらいます。(4)会場のシティドレッシングでは、統一的なデザインのフラッグやのぼり旗で会場周辺を装飾し、大会を盛り上げてまいります。
項番4、補正予算額(案)でございます。歳入は、
ラグビーワールドカップ推進に対する都補助金として495万7,000円、歳出は、試合中継設備や会場設営委託費、会場のシティドレッシング費用などとして990万6,000円をそれぞれ計上させていただいております。
簡単でございますが、ご報告は以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
河野委員。
◆河野純之佐 委員 世界大会のラグビーのワールドカップが日本で行われるということで、私もラグビーが好きで、一ファンなんですが、こういう応援イベントをやることは大賛成でございます。ただ、2020オリンピック・パラリンピックの機運を盛り上げようということでいろいろと私たちもバッジをいただいたりとか、フラッグをいろいろと町なかにも役所の中にも掲げているんですけれども、ラグビーのワールドカップ、これの盛り上がりというのがいまいち見えてこないんですけれども、その辺の何か状況をちょっと教えていただきたいんですけれど。
○委員長 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長。
◎伊東孝之 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長 ラグビーワールドカップのPRの状況でございますが、現状を申し上げますと、
ラグビーワールドカップをPRするポスターやチラシ、それからのぼり旗等を庁舎、あるいはリバーサイドスポーツセンター、たなかスポーツプラザなどのスポーツ施設に掲示等を行っております。今後は庁舎に懸垂幕を掲げるなど、
ラグビーワールドカップをさらに盛り上げてまいりたいというふうに考えております。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 いわゆる組織委員会のほうからは、それなりにグッズをつけるということでよろしいんでしょうか。
○委員長 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長。
◎伊東孝之 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長 なかなかグッズ的なものはそんなに種類は多くないんですが、今後はさらに我々工夫しながら、間近に迫っておりますので、例えば広報たいとうですとか、ホームページはもちろんですが、その他さまざまな方法でさらにPRしてまいりたいというふうに考えております。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 この間、都庁に行ってきました。都庁へ行ってきたら、やはり都庁にもかなり派手にこういうPRしていて、試合球なども飾ってありました。ですから、そういうものなど、試合球、別に何個でもあるでしょうから、そういうものなども一度アプローチをして、機運を醸成していただきたいと。
それと、このイベントなんですが、おかちまちパンダ広場で行うということで、大型ビジョンですけれども、日本の試合が、たしかサモア戦が夜7時とか7時半とか、あと日本とスコットランド、これもやはりどっちにしても夜だと思うんですけれども、そのとき映像を流すわけですけれども、映像だけではなくて、いわゆる音、音もかなり出るんではないかなというふうに予測しているんですけれども、その辺の音が、周辺への理解、その辺のことについてどういう状況なのかということを教えていただきたい。
○委員長 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長。
◎伊東孝之 東京オリンピック・
パラリンピック担当課長 委員ご指摘のとおり、当然音も流れると思いますので、そちらの件につきましては近隣の方々にご迷惑にならないように、事前にお知らせしてご理解いただくとともに、周辺の商店街の方々にもいろいろご協力いただきながら、そういったご迷惑をおかけしないように、皆さん楽しんでいただけるように進めてまいりたいというふうに考えております。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 ぜひ近隣の方への丁寧な説明とご理解、それでやはりもう二度と、二度とではないかもわからないけれども、ラグビーのワールドカップはめったに日本で開催することはないと思いますので、ぜひ盛り上げていただきたいというふうに言っておきます。
○委員長 よろしいですね。
小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 10月の開催ということで、まだやはり残暑厳しい時期だと思うんですね。日本戦は夜ということなんですけれども、一応、広場で両日とも正午からということで、まだやはり残暑が非常に気になります。そういうところでやはりできれば暑さ対策というのも考えていただければなというふうに思います。ほかの地域で運動会の暑さ対策ということで、農業用の遮熱シートを何かポールを立ててやったらしいんですが、かなり効果があったということで伺っていますので、その辺についても検証していただいて、ぜひ防げるものは防いでいただけるような、夜も結構蒸していると思いますので、よろしくお願いいたします。要望で結構です。
○委員長 よろしいですね。
(発言する者なし)
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○委員長 それでは、関連する理事者報告も含めて第2号議案から第4号議案までの3議案について、ご審議願います。
それでは、第2号議案について、ありますか。
早川委員。
◆早川太郎 委員 補正予算全体のやつでいいですよね。
○委員長 はい。
◆早川太郎 委員 1点だけちょっと質問させていただきます。委員会とかぶらないようにやりますので、幼児教育の無償化のところです。
今年度は全額国が負担との報告もありましたんですけれど、例えば来年度、結果、幼児教育の無償化があって、区の財政への影響というのは無償化前と比べるとどうなるのか、ちょっと教えてください。
○委員長 児童保育課長。
◎佐々木洋人 児童保育課長 無償化の影響が平年化するのが令和2年度ということになりますけれども、これを今年度の当初予算と比較しますと、区の負担としては約5,000万円ほど増加すると想定をしているところでございます。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 たしか予算特別委員会のときに聞いて、もうちょっと額が全然大きかったと思うんですけれど、結果5,000万円ぐらいの区の負担で済むようになった理由とかを教えてもらえますか。
○委員長 児童保育課長。
◎佐々木洋人 児童保育課長 本区の保育料の設定が国の基準の保育料よりも低い金額として利用者の方から徴収しているところでございますが、今回の無償化におきまして、その差額部分についても国と都の負担が発生することになりまして、そういった影響もございまして、結果的には先ほどの金額の想定となっているところでございます。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 それこそ公立分は全部10、10で区負担だということもあって、かなりこの辺が区の財政にどう影響してくるのかというのを懸念していたんですが、今の話を聞くと、それこそ国もその辺しっかり担保していただけるということでよかったなという感想と、あと、今回、補正予算の案件の重立ったものがほぼ委員会報告されていて、今の幼児教育の無償化への対応とか、あと初期消火体制の強化などの災害対策、先ほどのRPAの導入、あと風疹対策の強化、胃がん検診への内視鏡検査の追加とか、福祉作業所の自主製品の高付加価値化支援、あと保育所のおむつ処分、幼児運動教室の拡大など、本当に評価する事業も多いなと思っているので、必要な予算だと思って、我が会派は賛成いたします。以上です。
○委員長 ほかに。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 1点だけ。57ページの総務費、防災費のところの5番の庁舎計測震度計更新ということなんですけれども、これは震度計を新しくするということでよろしいんでしょうか。
○委員長 危機・災害対策課長。
◎飯田辰徳 危機・災害対策課長 今回の補正予算に関しましては、庁舎に設置しています震度計の更新の費用となります。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 台東区には2カ所、震度計が設置されているということで、東上野と千束というふうに聞いているんですけれども、区民の方から、前から、揺れる震度よりも何となく報告される震度が低いんではないかというような感じの話をずっとされていて、これ基本的にこの2カ所の震度計の差というのは余りないという感じで出されているということでよろしいんでしょうか。
○委員長 危機・災害対策課長。
◎飯田辰徳 危機・災害対策課長 そのような声があるというのは私どもも把握はしているところでございます。しかしながら、千束と東上野と2カ所置いていまして、両方の震度を確認すると、それほど差は出ていない状況はあるので、ただ、今回設置するに当たって、またその設置場所を検討していく中では、そういったご意見も踏まえつつ、適切な場所というのを今後皆さんとも協議していきたいなというふうに考えております。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 区民の方もそういう気になるところがあるということで、私も非常に意見もいただいているので、しっかり応えながら設置をしていっていただきたいと思います。以上です。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 私、代表質問で、今回の補正というのは、服部区長が2期目の最初の顔になる補正予算だということで非常に注目していたんだけれども、残念ながら、積極的に区が主体的に、消費税の増税等、今の区民生活、あるいは営業ですね、このようなものにやはり心寄せるのには不十分だという点で指摘をさせていただきました。その面から幾つかお伺いしたいと思います。
まず、今回の補正予算の中で、消費税の10%対応、これに対応する予算の規模というのは大体どのぐらいなんですか、歳入と歳出に分けて示していただきたい。
○委員長 財政課長。
◎関井隆人 財政課長 各課にまたがりますので、私のほうからご答弁差し上げます。
消費税率10%対応の予算といたしましては、内容といたしましては、幼児教育・保育の無償化の関係、また、プレミアム付商品券発行の事業、そのほか、介護保険料の軽減強化も実施していますので、そこの一般会計からの繰出金の事業がございます。歳入の合計につきましては、7億2,189万4,000円でございます。歳出につきましては、無償化に伴いまして公共施設建設基金積み立てを行っておりますので、そちらを含めますと、7億3,069万5,000円となっているところでございます。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 今出た、今回7億円規模の、全体の補正が17億円ですね、そのうちの7億円というのが国が法律で定めたことによって区がどうしてもやらざるを得ないという、中身についてはいろいろあると思うけれども、そういう補正になっているわけです。その中で、やはり幾つか問題があるという点で、チェックをしなければいけない幾つかの問題についてお伺いします。
まず、プレミアム付商品券ですね。先日の産業建設委員会で報告があって、事業予算規模がほぼ明らかになりました。これによりますと、3億4,800万円、大体3億5,000万円というのが事務費と、いわゆる5,000円のプレミア、高齢者で住民税非課税の方、あとゼロ歳から2歳のお子さんがいる世帯に対象になる権利があるわけですが、それぞれ5,000円が上限ですね。これのプレミア分と、あと事務費ですね。これが計上されたわけです。第1回補正の1億5,000万円の予備費と合わせて、大体規模が明らかになったということです。今回、事務費が明らかになったんですね、事務費、明らかになりました。これはシステムの設計や、あるいは販売業務委託、あるいは金融機関の換金、こういうものも合わせて1億3,500万円。あと郵送料とか消耗品の購入費で2,000万円、大体ね。ということで、これで1億5,500万円ぐらいになります。これに対してプレミアが、つまり5,000円で区民が享受を受ける金額というのが1億9,400万円ですよね。やはり総事業費のプレミアというのは55%にしかならない。これをこの間、同じような給付事業として典型的に比較できるのが臨時福祉給付金です。これ26年度、27年度、28年度、29年度の4年間行われまして、これの給付費、区民が享受を受ける部分が総事業費の幾らになるかというのを見ますと、例えば26年度、この給付金のときは、4億3,000万円に対して給付が3億4,000万円、79%。27年度が、2億4,000万円に対して1億6,000万円、66%。これはちょっと低いなと思うんですけれど。あと、28年度は、これが6億3,000万円に対して5億2,000万円、82%。29年度が、4億4,000万円に対して4億1,000万円、91%ですよ。やはりお金をかけてやる事業として、それが区民生活に、今度は消費税10%を財源にしてやる事業ですからね、これ。それに対して55%しか区民に還元されないという、この辺というのは問題ではないですか、これは。これは国がやるからということだから、これはそうかもしれないけれども、これは典型的な、私は無駄遣いだと思いますね。
これについて、本当にこれが今までの臨時福祉給付金と合わせて、もともと始まったのが消費税5%から8%増税のときの対策ですから、今回は8%から10%対策で、こんなもので本当に有効な施策というふうに考えているんですか。この辺についてお伺いしたいと。
○委員長 産業振興課長。
◎上野守代 産業振興課長 本事業は、5月24日開催の産業建設委員会でご報告したとおり、消費税率10%への引き上げ時の消費に与える影響を緩和することを目的に実施されるものです。各自治体が国の実施要綱に従い、基づいて実施をさせていただきます。前回から国のほうが改善をさせていただいておりまして、低所得者に向けて、購入に限度を設けること、また、短期間で消費をすること、こういった改善を加えて、利用者にとっては販売価格に対し25%のプレミアムがついていること、また、商品券の取扱店舗が区内に限られているということで、消費による経済効果が直接地域経済に還元されやすい仕組みとなっていると考えております。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 そう答えざるを得ないのかもしれないですけれど、私の質問に対して区長の答弁は、発行準備を着実に進めてまいりますと言って、なぜ私がああいうふうに質問したかというと、区長の所信表明でこのプレミアム付商品券をあたかも景気対策だみたいに言うから私かみつくんですよ。これは、先ほど地域に影響を与えると言ったけれども、この間、前回の共通商品券と比べたら、今のところ、またふえたのかもしれないけれど、産業建設委員会のときには半分もいっていないような商店数しか手を挙げていないわけでしょう。そういう点ではそういうことも問題だし、あと事業費が、とにかくこのためだけにシステム設計をやると、こういう大変なお金をかけた割にはほとんど区民は豊かにならない。しかも、そもそもこれの購入対象者になる人たちというのは低所得層ですから、子育て世代もあるけれど、低所得層ですから、消費税の増税のほうがはるかに重いわけで、そういう点だったら、台東区がこれにあわせて何かしらまたさらに低所得者層の消費喚起をやるとか、あるいは暮らしを和らげるという対策をとるんなら、こんなに私もかみつきませんよ。これは、私はここは問題だというふうに思います。
あともう一つは、消費税10%に伴ってやる、先ほどの幼保無償化ですね……。
○委員長 すみません、秋間委員。一応ページを、何ページにかかわるのか。
◆秋間洋 委員 これは全体ですから。
○委員長 全体だったら、あと、繰り返ししないで、各委員会でもう既に報告されているものについては。
◆秋間洋 委員 考え方の問題なんでね、言わせていただきます。
○委員長 考え方はわかります。
◆秋間洋 委員 幼保の無償化は、これは先ほど早川委員からあった超過負担の問題があります。確かにありますけれども、まずちょっとおさらいというか、決算をしたいんだけれども、今度の補正予算に限って言いますけれども、幼保の無償化の歳入、あと歳出。これがこの補正予算の中ではどのぐらいになっているのかと。あと、超過負担はこの中で、今までに比べるとどのぐらい減っているのかと、これについてお伺いしたい。
○委員長 児童保育課長。
◎佐々木洋人 児童保育課長 今回の補正予算の歳入歳出でございますけれども、所管の委員会でもご報告いたしましたが、歳入につきましては、地方特例交付金を含みまして3億7,295万7,000円、歳出につきましては2億1,349万9,000円となっております。
もう1点のご質問につきましては、ちょっと先ほどの答弁とかぶるところはあるんですけれども、本区では、国の基準の保育料よりも低い金額を保育料として徴収しており、その差額については区が負担していたところでございます。今回の無償化においては、その差額部分についても国と都の負担が発生することになりまして、該当の事業が保育委託という事業になりますが、これらの要因を含みまして、区の負担は約1億3,000万円ほど減少すると想定しているところでございます。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 もう一つ伺いたいんですけれども、区の独自対応ですけれども、これはたしか緊急保育室だとか、あるいは定期利用型の保育室に対する幼保の無償化の部分は区の持ち出しになりますが、そういうもの、あと私立幼稚園の対策もあるのかな、こういうものを合わせると幾らになるんですか。
○委員長 児童保育課長。
◎佐々木洋人 児童保育課長 今回の補正予算では、ただいまの点について合計して約2,000万円という想定をしているところでございます。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 あともう一つは、今回、地方特例交付金で入ってきます。これ消費税の増税分が地方には今年度は来ないだろうということで国が措置したものだと思うんですけれども、これをそのまま公共施設の積立金にした理由というのは、先ほど財政課長の報告では、今後の子育て支援等のというご発言されたけれども、お金に色ついていないわけですから、何で今度こういうふうな積立金にしたんですか。
○委員長 財政課長。
◎関井隆人 財政課長 地方特例交付金の交付に当たりましては、国からその使途が示されておりまして、子育て支援のさらなる充実や後年度負担の軽減に活用することということで言われているところでございます。そのため、我々といたしましては、今後の小・中学校、幼稚園、また保育施設の施設整備、改修等につきまして、景気の動向に左右されずに確実に実施できるよう、公共施設建設基金、積み立てさせていただきまして、実際に取り崩すような、そういうふうな対応を考えているところでございます。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 その考え方は理解しました。ぜひ子供のための積立金としてしっかりとそこはね。後年度負担というのは、先ほど課長が5,000万円という、今回は一定、国が見ていますけれども、今後は今までの保育委託分というのが超過負担になっていた部分というのが、これが解消される部分と、逆に公立の部分で4分の1持たなくてはいけないという部分と差し引くと、それだけではないと思うけれども、5,000万円という負担が出ると。ただ、これは率直に言うと、区が公立保育園を抱えれば抱えるほど区の持ち出しが多くなるというこの矛盾があって、公的な保育、あるいは今、保育の質がこれだけ問題になっている中で、逆に区立保育園、あるいは区営の保育園というのを圧縮せざるを得ないような圧迫にもなりかねないという点で、今回の幼保無償化については、そもそもが、大体、保育園に入れない子供たちがこれだけいて、保育園に入れない保護者の負担はそのままにしておきながらどうだという意見もあった。だから、そういう意味も含めて、これは……。
○委員長 すみません、繰り返しの意見はちょっと。
◆秋間洋 委員 いや、問題点をやはりきちんと共有しないと……。
○委員長 問題点は十分わかります。
◆秋間洋 委員 これから台東区が公立保育園を縮小するような、そんな方向になるのは困るから私は言っているのであって、その辺は理解していただきたいと思います。
それと、最後ですけれども、今回の補正というのは、例えば土木費を中心に、当初予算に組み込むべきというのが多額に上りますね。明らかに土木費でたしか3億五、六千万円だけれども、この半分は当初予算に当然計上されるべきものであります。
あと、区民生活を直接する支援策がない。これは区長みずから私の質問に対して、これをやっているではないかと言ったのがおやこサポート・ネットワーク、在宅療養連携支援、コミュニティ防災の構築。コミュニティ防災の構築が区民生活の和らげになるかというと、どうかと思うけれども、しかしこれだけで1,200万円ですよ。
あと、全体からすると、委託、あるいは区が主体的に切り開くという以外の、大体そういう事業で、私、幾つか、大体九つぐらいの事業かな、これで2,100万円ぐらい。大体5,000万円行かないぐらいなんですよ。率直に言って、やはりこれは本当に最初の服部区長の第2期の顔としては、私は寂しいと思いますが、その辺はどうですか。
○委員長 財政課長。
◎関井隆人 財政課長 まず、土木費の関係で当初予算に組むべきだという、ただいまご質問がございましたが、土木費含めまして、例えば機器の更新など、維持管理経費の部分につきましては、確かに政策的判断要するものではございませんが、限られた財源の中で他事業を優先して、例えば令和2年度に実施するなど、施工時期については一定の判断が可能な経費もございます。そのため当初予算では見送り、今回の補正予算で計上したものでございます。
また、今回の補正予算につきましては、昨年度作成いたしました基本構想に掲げております「世界に輝く ひと まち たいとう」の実現を目指しまして、早急に取り組まなければいけない事業へ計上させていただいているところでございます。
先ほどの代表質問の際に区長よりご答弁差し上げた事業につきましては、ただいま質問の中でも例示がございましたが、そのほかにも、例えば放課後子供教室を実施するための準備の経費やがん検診、予防接種の充実、また、消火資機材の整備を行います初期消火体制の強化や、また、避難行動要支援者対策の推進や、防犯対策としましては、ホテル旅館組合と安全・安心パートナーシップの協定を締結いたします地域防犯活動支援、また、ひとり親家庭を支援いたします臨時特別交付金などの事業も補正予算で今回計上させていただいているところでございます。
質問の中で、予算額が小さいというような指摘もございましたが、その分、職員が汗をかきまして実施している事業でもございますので、ご理解いただけたらと思います。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 ちょっと今のは承服しかねますね。これはまた各論で議論したいなというふうに思いますが、まず、今回17億6,000万円ですよ。そのうち7億数千万円というのは国の消費税10%増税という、区民の暮らしや営業におもしを乗せる、それを和らげようと国が考えた部分もあるけれども、そういう予算です。ですから、区の独自色があるもの。では、残りの10億円どうかといったときに、私は先ほど言った、例えば上野地下駐車場のメンテナンスだとか、これは当初予算に当然組むべきだし、あるいは公園だってあります。そんなのというのを入れれば、私は、前回の4年前の服部区長の第1期、これは16億2,000万円ですよ、補正が。しかし、このときに国の要請というのは2億5,000万円ですよ。そうなると、はるかに今回というのは、1期目の服部区長のときに比べれば、区の独自に区民の福祉を考えた、まさに区が主体となって切り開くという点での予算として私は残念だと、寂しいということを申し上げておきたいというふうに思います。
これについては、今後、補正はそんなにではないと思います。ただ、うちの会派としては、まず、これに対しては反対はしません。なぜかというと、まず一つ反対したいというの、一つは、これは反対したいといえば、国民健康保険の保険料率が決まって、今回六千数百万円ですか。このぐらいの国民健康保険料の値上げになります。これは本当は問題だけれども、もうこれは既に前回決まっていることだから、これに今反対しても仕方ないし、あとは、これやらなければどうしようもないというのもたくさん入っているし、あと、いいものもあります。いいものもありますよ。先ほど早川委員が言ったとおり、それを評価しないというわけではないです。ただ、余りにも寂しいと言っているだけの話で、そういう点で私はこれについては反対はしないということで。
○委員長 いいですね。
ほかにありますか。
河野委員。
◆河野純之佐 委員 71ページの公衆喫煙所の整備のところですね。これについては環境・安全安心特別委員会で報告がありまして、我が会派は、中でも御徒町公園のところについては、いろいろと地元の皆さんのご意見を聞いた中で、うちの会派としての意見をしっかり言わせていただきました。
それで、私も特にこの御徒町公園については、地域の人たちからいろいろなお話も聞いているので、ちょっとここで、補正予算のところでお伺いしたいんですが、今回、整備に当たって4カ所6,244万9,000円ですが、それぞれの4カ所の公園で整備するというふうに報告があったんですけれども、御徒町公園を含めて4カ所、それぞれの費用、その辺をまずお伺いしたいんですけれども、予算。
○委員長 環境課長。
◎小川信彦 環境課長 申しわけございません、今すぐにちょっと手元にございませんが、1カ所1,000万円から1,800万円程度で、合計で4カ所ございます。
○委員長 1,800万円程度、ほぼ。
◎小川信彦 環境課長 1,000万円から1,800万円程度でございます。
◆河野純之佐 委員 こういう話、恐らく委員会では出なかったと思うんですが、どちらにしても、4カ所で約6,300万円の。ぜひ、言っておきますけれども、各箇所の予算ぐらいはしっかり答えられるようにしといていただきたいと言っておきます。
それで、私、非常にこれ懸念をするんですが、この御徒町公園というのは2年から3年にわたって地元の人たち、そして、お隣にある御徒町台東中学校の学校の関係者、PTAの関係者、皆さんたちが、新しい公園をつくるときに公園課の人たちといろいろとデザインだとか配置だとか、そういうものをずっと一生懸命にやってきたところなわけですよね。それで、地元の議員の、今は引退されました伊藤元議員とか、うちの幹事長の堀越議員とか、やはり議員としていろいろとアドバイスを受けただろうし、そういうことでできた公園だと私は思っています。それで、できたのがことしですよ、ことし。恐らく1億円以上の予算を使って公園をつくって、それででき上がったのがことしの2月、3月。私もそのとき議長だったんで聞いているんですけれども、本当に地元の声を反映したすばらしい公園を服部区長初め、区の皆さんがつくってくれたということで、私も大変感謝されました。
そのようなところで、今回、委員会でも話が出たんですけれども、あそこに公衆喫煙所をつくるということで、私もきのう、実は現場見に行きました。どこにつくるのかなという感じですね。この1,000万円から1,500万円ぐらいのお金をかけて、つくれる場所がどこかあるのかなというところなんですが、要は、せっかく地元の皆さんたちがデザインまでかかわって、それで地域に愛する公園をつくったわけですよ。そういうところを、まだできてほやほやなところをどういうふうに工事するのか私はわかりませんけれども、場合によったら、せっかくつくった植栽を壊してまでも、こういう公衆の喫煙場所をつくるかもしれない。そのようなお金の使い方についてどうなのかなというふうに私は実は思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
○委員長 環境課長。
◎小川信彦 環境課長 まず、先ほどの金額でございます。1,300万円から大体1,900万円ということで、申しわけございません。金額訂正させていただきます。
(発言する者あり)
◎小川信彦 環境課長 はい、申しわけありません。
御徒町公園につきましては予定してございますが、1,784万5,000円、鶯谷公園につきましては1,788万7,000円、浅草橋公園につきましては1,328万6,000円、隅田公園については1,343万1,000円で予定してございます。
続きまして、公園の検討でございます。私どものほうでも、まず御徒町公園の整備につきましては、私ども聞いている限りでは、地元といろいろと検討してきたということにつきましては、平成29年度中、秋ぐらいの頃にある程度お話が固まったと伺ってございます。その後、平成30年になりまして工事の起工ということになりましたが、今回の喫煙状況の大幅な状況の変化の元になった一番の大きな原因でございます東京都の受動喫煙防止条例は、平成30年6月の下旬に条例のほうが成立をしてございますので、この東京都の条例が成立した後に、区としてどうしていくのかということを検討して、その後、対策を立ててございますので、そういったことがございまして、先ほどの公園についてのいろいろなお考えがあったということを踏まえて、これから地元に説明に入ってまいりますので、いろいろとご意見を伺いながら、その中で検討をさせていただきたいと思います。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 新しい公園ができた経緯も今、課長から話が出たように、やはり地元の思い、そういうものがやはり私なども聞いております。ですから、前は灰皿があった、今回、灰皿をつけるとかつけないとか、そのような議論も非常に聞いた結果、そういうものがなくなった公園としてできたわけですから、新しい公園をつくるのに、もう既に1億5,000万円ぐらい使って、それで今回また千七、八百万円をかけてやろうとする事業ですけれども、やはり今、答弁があったように、地元の声をしっかり聞いて、それで地元の了解が出たというようなことであれば、私はいいと思いますけれども、その辺は本当に丁寧に、特に喫煙に関しては非常に関心の高い地域でありますから、よくその辺は膝詰めで話をして進めていっていただきたいというふうに言っておきます。
○委員長 よろしいですか。
◆河野純之佐 委員 はい。
○委員長 ほかにありますか。
(発言する者なし)
○委員長 これより採決いたします。
第2号議案から第4号議案までの3議案について、一括して採決いたします。
本案については、いずれも原案どおり決定することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本案については、いずれも原案どおり決定いたしました。
なお、報告事項についても、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 ここで、審議順序の変更について、私から申し上げます。
企画財政部の1番、台東区行政計画については、審議の都合上、ここで報告を聴取し、質疑を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、台東区行政計画について、企画課長、報告願います。
◎越智浩史 企画課長 それでは、台東区行政計画についてご説明をいたします。事前資料1をごらんください。
初めに、項番1、パブリックコメント実施結果でございます。行政計画につきましては、昨年の第4回定例会に中間のまとめをご報告し、その後、パブリックコメントを実施しております。4人の方から8件のご意見をいただきました。いただいたご意見による計画内容の修正はございません。
詳細につきまして、別紙1にてお示ししたとおりでございます。後ほどご確認をいただければと存じます。
続きまして、項番2、行政計画案についてでございます。別紙2の冊子の2ページをお開きいただいて、ごらんください。
2ページの項番1、計画の基本的考え方でございます。行政計画は、基本構想の将来像である「世界に輝く ひと まち たいとう」を踏まえまして、長期総合計画に掲げる取り組みの具体化を図るものでございます。
項番2、計画の体系と計画事業でございます。長期総合計画の体系に基づき、重点的、優先的に取り組む必要があるものについて計画事業化するものでございます。
3ページの項番3、計画の期間につきましては、令和元年度から令和3年度までの3年間でございます。
項番4、計画の事業数でございます。計画事業数は、全体で274事業となりまして、うち新規事業が24事業、継続事業が250事業でございます。
項番5、計画と財政でございます。計画事業につきましては、現行の行財政制度を前提として作成した財政収支推計に基づき調整を行っております。各年度の予算に反映させることにより、具体的実施を図るものでございます。
恐れ入ります、4ページをお開きください。項番6、計画期間中の財政収支推計の考え方でございます。財政収支推計の考え方につきましては、項番1に記載しております歳入、次の5ページの項番2の歳出、項番3、積立基金と特別区債の残高、それぞれにお示ししたとおりとなってございます。以上により推計したものが、1枚おめくりいただきました6ページの財政計画表となってございます。
次に、7ページをごらんください。こちらに項番7、施策体系別事業費をお示ししております。新たな行政計画の計画期間である3カ年の総事業費は、表の一番右下のとおり、約609億円となってございます。
続いて、8ページをごらんください。こちらには長期総合計画の施策体系図をお示ししております。
恐れ入ります、10ページをお開きください。項番9には、体系別事業一覧として、長期総合計画の施策を構成する計画事業の一覧をお示ししております。
恐れ入ります、25ページをお開きください。項番10、江戸ルネサンス事業についてでございます。こちらには江戸ルネサンス事業の取り組みを含む行政計画事業の一覧をお示ししてございます。
各行政計画事業につきましては30ページから記載しておりますが、本日は新規の事業についてご説明を申し上げたいと思います。
恐れ入ります、資料の別紙3をごらんください。新たに計画化いたしました24の新規事業の一覧でございます。この中から抜粋をしてご説明申し上げます。表の一番左に記載しております丸数字の番号順にご説明を申し上げます。
まず、②児童虐待防止体制の強化でございます。こちらは、子ども家庭支援センターの職員体制の充実や相談環境の整備のほか、養育を支援することが特に必要な家庭を対象としてショートステイを実施するなど、児童虐待防止体制の強化を図るものでございます。
次に、③松が谷福祉会館の再整備でございます。松が谷福祉会館における障害者自立支援センター及び障害者デイサービスの機能の充実に加えまして、子供に関するさまざまな相談に対応できる総合相談窓口や児童発達支援センターの設置、困難を有する若者の居場所づくりに取り組むものでございます。
2ページをごらんください。⑨高齢者施設拠点整備でございます。こちらは、令和6年度の開設に向けまして、区立特別養護老人ホームの老朽化対策などを含め、高齢者と高齢者に関わる全ての人を包括的に支援する拠点整備の検討を進めるものでございます。
3ページをごらんください。⑬新たな観光推進組織の設立でございます。こちらは、本区の観光の持続的発展に向けて、日本版DMOの仕組みを取り入れたさらなる観光振興の推進体制を構築するものでございます。
恐れ入ります、4ページをごらんください。⑲公衆喫煙所の整備でございます。東京2020大会の開催や健康増進法の改正、東京都受動喫煙防止条例の制定などを踏まえまして、喫煙する人としない人の双方が共存できる環境をつくるため、公衆喫煙所を整備するものでございます。
⑳多文化共生推進に向けたガイドラインの策定でございます。こちらは、国籍や民族などが異なる人々が互いの文化的差異を認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生きていく多文化共生の地域社会の実現に向けたガイドラインを策定するものでございます。
最後に、24入谷地区センターの改築でございます。老朽化しております入谷地区センターのバリアフリー化や多目的ホールの設置のほか、入谷老人福祉館の老朽化に対応するための必要な機能をあわせて整備するなど、令和4年度の開設に向けて施設を改築するものでございます。
恐れ入ります、事前資料1にお戻りください。最後に、項番3、今後の予定でございます。行政計画案につきましては、本委員会でご了承いただいた後、7月の下旬に計画を発行したいと考えております。広報たいとうや区公式ホームページに掲載するほか、関係機関への配布などにより周知を図ってまいります。
長くなりましたが、台東区行政計画についての報告は以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 私のほうからは、中を読ませていただきまして、201ページの初期消火体制の強化というところで、この中の文言なんですけれども、D級可搬ポンプ、スタンドパイプなどの消火資器材を配備しますということで、この中に、うちの会派の松尾区議も前から言っていますけれど、ハリアーという、水道のところに直接設置して、初期消火できるというタイプの消火器材があるんですけれども、こういうところにしっかりと明記していただいて、ハリアーというものがどういうものかというのを周知して、知っていただくことも非常に大事ではないかなと思います。スタンドパイプに関しては、町会のほうで私もいろいろ練習、訓練をして使える体制はできるんですけれども、もっと使いやすいというか、扱いやすいタイプのものも明記することによって地域の方に知っていただくことも大事なのではないかなと思いました。
あと、2点目としては、次のページの202ページ。今回、新規でコミュニティ防災の構築というところで、前回の一般質問で私、質問させていただきました。今回、マイ・タイムラインという話もさせていただいたんですけれども、水害発生時に関しては、まず自主避難をするということが非常に大事になってくると。自主避難に対しても、このマイ・タイムラインという、事前に避難するまでのとるべき行動をまとめておくということが非常に重要であるという話をさせていただきまして、ご答弁をいただきました。
そういう面では、この文の中にマイ・タイムラインという文字を入れていただいて、しっかりとこの中で、名前が先行するわけでないですけれども、何だろうという、このマイ・タイムラインというのを知っていただくことによって普及、または、それに対する備えというか、準備ができると思いますので、そういうところも検討していただければと思うのですが、いかがでしょうか。
○委員長 企画課長。
◎越智浩史 企画課長 ただいまご指摘いただいた内容につきましては、それぞれ計画に含まれているものでしたり、関連するものという認識を持ってございます。今ご発言の中に、周知、知っていただくという言葉がございましたけれども、行政計画につきましてもわかりやすくと、そういった視点は非常に大事なところでございますので、発行に向けたというところで検討させていただきたいと思います。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 しっかりと皆様に見ていただくという面でもわかりやすく表示していただければと思いますので、よろしくお願いします。
○委員長 要するに、ここの文言の中に入れてほしかったという話ですか。
◆中澤史夫 委員 そうです。要望なんですけれども、そうです。
○委員長 要望で。はい、わかりました。
ほかに。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 これはちょっと今まで聞いたことなかったんで聞きたいんですが、パブリックコメントをやって、この後、意見に対する区の考え方というの、必ず、どのパブリックコメントでもやられますけれども、この文面というのはどのようにして作成して、ホームページ等で、ここで報告された後、ホームページにアップすると思うんですが、どのように作成されるのか、これについて教えていただきたい。
○委員長 企画課長。
◎越智浩史 企画課長 パブリックコメントでいただいたご意見につきましては、まず、事務局のほうで考え方の文案を作成するところでございますけれども、取り組みの現状でしたり、今後の対応といった中身になります。庁内で議論を重ねまして、区として決定する会議を経まして、本日こういった形で資料化をしてお示しをしているというものでございます。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 当該課がどのような見解を持つのかというのがあるけれども、率直に言うと、この間のパブリックコメントで計画そのものがそれに基づいて変わった、幾つかありますけれども、幾つかはあります。ただ、圧倒的には大体そう変わらないんですね、別に変わるのがいいとか悪いとかいう意味ではなくて。ただ、意見を出した方がこれをホームページでこういう考え方だって見て、これで満足が得られるかというと、私は満足というのは、その人の要望に応えるという意味ではないんですよ、しっかりかみ合った答えになっているかということなんですよ。
つまり、例えばここでいうと、保育園とか学童の2番ですね。施設数をふやすなど、ゆとりのある定員数を確保してほしいと、保育園と学童の問題を言っているのに、放課後子供教室やるからいいんだみたいな、そういう形でしょう。つまり保育園は増設で頑張っていると、学童クラブは待機児がふえているとか、どうなるかわからないですけれども、現状と今後どういうふうにしていくのかという点で、率直に言うと、今この方たちは不安に思ったり、あるいは今感じていることを言っているわけだから、その後の保育の質の問題も、その前の問題もそうですね。保育の質をすごく心配しているのに、率直に言ったら、この考え方で、やはりこれは満足というのは、自分の考え方を取り入れてくれなかったというんでなくて、きちんとかみ合っているかということなんですよ。つまりここでいえば、学童保育はもう全校配置したんでもう考えはありませんとか、この間、私に対する答弁であったでしょう。それだったら、むしろかみ合うんですよ、逆に。
つまり、これは今、今まで区はこのように頑張ってきている、これからも引き続き頑張るという表現だけなんですよ。これは私は余り誠実さがないなというふうに非常に感じます。この間、パブリックコメントをほとんどそういうふうに感じてきたので、そこはまず意見として、質問ではなくて、意見として申し上げておきたいと思います。
あと、もう一つ、この中で、今回の行政計画、私たちは認めることができません。それはただ1点です。これは区立の特別養護老人ホームの再編を明確に書き込んだからです。これは絶対に納得できませんから。
そういう点では、この間の保健福祉委員会に出ました。これについては今後、私、各論で詰めていきたいと思いますけれども、少なくとも、例えば今回こういうことでしょう。千束、蔵前、三ノ輪、これを再編成して、旧竜泉中学校のところに整備する、新たな高齢者施設をつくるということですね。大体ベッド数は維持をするということだけれども、しかし、少なくともこの三つの地域、とりわけ私は蔵前に近いんで、蔵前、私、3人知っている方いますよ、今入所されている方で。1人は小島の方、この方、奥さんが毎日お見舞いに行っています。あと、うちのすぐ近所の元浅草の方、この方も2日に一遍は奥さんが行っています。あと、もう1人は、あの方は三筋の方。これは身寄りがないので、うちのワイフが週に必ず1回行っていますよ。これを旧竜泉中学校に移されてごらんなさいよ。特別養護老人ホームは地域にあるから良い。区長だって所信表明で言っているではないですか、住みなれた地域で住み続けられる、そういう。特別養護老人ホームというのはもともと祭りの笛の音が聞こえるこの下町で住み続けたいという、そういう高齢者の要望に応えようとできたのを、これを1カ所にがーんと持っていってしまうこの計画、1点だけでこれを認めることはできません。これ、意見だけ申し上げておきます。
○委員長 わかりました。
ほかにありますか。
早川委員。
◆早川太郎 委員 今の話は、とりあえず私は賛成なのでということだけ言わせていただいて、行政計画の質問に入らせていただきますが、今回新しい基本構想ができたりとか、長期総合計画ができて、その計画に沿って新しい行政計画が策定された。当然今までには入っていたけれど、事業が終了してしまった事業を除いて、外れた事業があったりとか、新規事業とか既存事業でも充実していく事業があるはずで、めり張りがあってしかるべきだと私は思っているんですけれど、今回の計画策定に当たっての特徴というか、前計画との違いというのは、つくった所管としてあるなら教えてほしいんですが。
○委員長 企画課長。
◎越智浩史 企画課長 今ご指摘いただきましたとおり、昨年の10月に基本構想を策定いたしまして、また、本年3月に長期総合計画を策定いたしました。基本構想の将来像の「世界に輝く ひと まち たいとう」に基づきまして、長期総合計画で新たな体系立てをしたところでございます。今回の行政計画についても、その新たな体系に基づいているということがまず第一の大きな違いであり、特徴であるということが申し上げられると思います。
また、新たな施策体系におきまして、例えば多文化共生、先ほど新規の中で申し上げましたけれど、でしたりとか、多様性といった分野などは長期総合計画においても施策、主な取り組みというところに新たに位置づけをしたというものでございますので、それを踏まえまして、行政計画で計画事業化したというところも前回からの違いであり、特徴の一つであるということが言えるかと思います。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 今回しっかり読ませていただいて、それ以外にも、今から言いますけれど、ICTの活用の部分とか大分頑張って一定事業が新しいのが入っているのかなと思っていますし、今回の補正予算以外の新規事業以外のところでいっても、例えば33ページ、産後ケアのところのデイサービスの実施が出ていたりとか、これ行政経営論になりますが、242ページでクラウドファンディング、243ページ、先ほど言いましたけれど、ペーパーレスによる業務効率化をやっていきますというところが明記されたりとか、あと246ページのマルチペイメント、あと指定管理者制度運用指針の改定などというのもしっかり取り組みとして入っていて、私は大変評価していますが、産後ケアのデイサービスとかクラウドファンディングとかマルチペイメントなどは実施が令和3年度ということになっていて、検討をしっかりやってくれるんだろうなとは思うんですけれど、ちょっともう少しスピードアップしていただいてもいいかなと思っていますし、あとは58ページのICT教育のところでタブレット整備目標がなかったりとか、あと206ページの避難行動要支援者対策のところにも、高齢者保健福祉計画とか障害福祉計画では出ているんですけれど、福祉避難所のマニュアル整備等も含めての運営強化というところがないのがちょっと寂しいなという気もしなくもないですが、その辺もしっかり進めていっていただきたいと要望して終えます。以上です。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 全般的には了承はしたいというふうに思います。
ただ、一つ、ちょっとお聞きしたいことがあるんですけれども、やはり行政計画というのはこれからの3年間、区の事業の中でもやはり重点的な事業だというふうに私は思うんですね。それで、例えば36ページ、保育施設の整備。まさにいろいろな台東区の課題がある中で、保育の分野というのはやはり重点施策でもあると思うんですよね。ここのところに保育施設の整備と書いてあって、計画事業量、実施。令和元年度、では、どのような事業計画をするのかなというふうに見ていくと、実施、実施、実施ということで、例えば本年度、保育施設を何カ所か整備するとか、そういうものの計画は出ていないんですか。
○委員長 数ですか。
◆河野純之佐 委員 数、数。
○委員長 企画課長。
◎越智浩史 企画課長 保育施設の整備につきましては、ニーズ調査を昨年度実施したりとか、今、需要の検討もしていると。今回、次世代育成支援計画の策定を進めているところですので、そういった中で検討していくというところでございますので、今回の行政計画ではまだ、数値も含めて、書けないという状況にございます。ということで、文言で実施という表記にさせていただいているところでございます。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 私が最終的に言いたいことは、私も議員になってから行政計画というのは何回か見させていただいているんですけれども、その都度言わせていただいているのは、やはりせっかく、せっかくというか、大事なやはり行政計画ですよ。その事業量というところにやはりもう少し具体的な、例えば保育施設の整備であるならば、今年度目標として、また、計画として3カ所つくるんだとか、そういうやはり具体的な数字、そういうものを書き込むことがやはり必要ではないかなと私、思うんですよね。それぞれ皆さん、所管でことしは何をやろうと、では、目標はどこまでやろう。先ほど業務の削減時間だとか、私ああいうところで言いましたけれども、もう少し、大ざっぱなと言ったら語弊があるかもわからないですけれども、そのような表現ではなくて、もう少し計画数値というんですか、そういうものを、この全体をずっと見ていくと具体的に何回やるだとか、何人ふやすだとか、そういうふうに具体的に書いてある部署もあります。でも、非常に大ざっぱな表現、推進、推進、推進。そのような表現も多々あるので、これについては、ぜひもっともっと具体的な計画数を出していただきたいと思うんですが、それについてはいかがでしょうか。
○委員長 企画課長。
◎越智浩史 企画課長 行政計画、事業量につきましては、委員ご指摘のとおりで、可能な限り数値化をしてお示しすると、そういう考え方のもとで、今回、案をお示ししているところでございます。ただ、数値化することが難しい事業につきましては文言の表記という形で、ただ、その文言の表記も事業の実施の内容ですとか、方向といったものがわかりやすいようにという視点を持って表記をさせていただいていると考えておりますので、今後も行政計画しかりですけれども、こういった各種計画等々でなるべく数値化、わかりやすい表記、そういったところの視点はしっかり持って取り組みを進めていきたいと思います。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 私たちはやはり区政という、そういうフィールドでの仕事をしているわけなんで、やはり区民目線というか、身近な区政というか、非常にわかりやすい区政、そういうものを目指すためにも、なるべく数値化、表現が誰にでもわかる、そして、その数値に対してどうだったかということがしっかりと評価なり、あとは結論が出るような、そのような計画にぜひしていっていただきたいと、これは強く言っておきます。よろしくお願いします。
○委員長 ほかに。
鈴木委員。
◆鈴木純 委員 行政計画、継続事業も含めて第1回定例会の予算特別委員会からやってきて、今回新規の事業もあるということで、ちょっとお聞きしたいんですが、ほかの皆さんとはかぶらないんですけれど、先ほど出ましたRPAに関連するんですけれど、これ、先ほどとちょっとリンクして質問すればよかったんですけれど、この案としては、行政計画のほうで令和3年度からRPA導入という形としてなっているんですけれど、これ、結局RPA導入するに当たって、こちらに書いてあるように、働き方改革推進の一助となるという部分で業務改善を図ることと先ほども出ましたけれど、これ、必然と人件費という部分では削減もできていくのかなと思っていたんですけれど、ただ、義務的経費の部分が人件費の部分で年々上がっていっているんですね。これというのは、RPAと人件費は、これはリンクしない、どういうふうに考えたらいいんですか。
○委員長 企画課長。
◎越智浩史 企画課長 RPA導入の目的につきましては、先ほど
経営改革担当課長から申し上げたところでございます。人件費削減するという視点というよりも、まず、今後職員の数も含めて、時間がたつにつれ人数も少しずつ少なくなっていくということも可能性としてございます。あとは、事務として改善を図って減らしていく、直接職員が例えば打ち込むような事務というのも減らしていくというものもございます。結果として人件費というところにはね返るといいますか、影響する部分というのもあろうかとは思いますけれども、今の時点でどこまでというのははっきり申し上げられる状況にはないと、今後の実証実験も含めて、そういったところで見ていきたいというものだとは考えます。
○委員長 鈴木委員。
◆鈴木純 委員 人件費が、今、課長の答弁のとおり、かかる・かからないというのは、そのときのどういう事業をやって、新たな事業をやったりとかいういろいろなケースがあって膨らむ場合が一応あると思うんですけれど、ワークライフバランスの推進だったり、働き方改革のほうの推進を前提にやると、とにかく区民サービスの向上に基本的にはつながっていけばいいかなと思っています。こちらの事業計画については了承です。
○委員長 ほかに。
小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 今回の行政計画ですけれども、新たに松が谷福祉会館の再整備ですとか、それから児童発達支援センターの整備、また、母子健康包括支援センターの整備など大きく子育て環境が大きく変わっていくかなという期待を込めています。そういう中で、子供療育もまた充実をさせていっていただけるというところもありますので、今回のこの行政計画については高く評価しています。
あと、細かいことを言えば、先ほどありましたけれども、産後ケアの日帰りのデイサービスの、盛り込んでいただいたというのは、この3年間の中できちんと盛り込んでいただいたことには評価いたします。あと、おむつの持ち帰り、細かいことですが、本当に多くのお母さんたちが非常に助かるというふうに思います。
それと、あと、200ページのところで防災対策の推進なんですけれども、避難所単位の防災訓練ですとか、それから防災指導者講習会、この辺についてもやはり中身をしっかり精査して、ちょっと中身のことをここで言ってもあれなんですけれども、例えば1回ということで言われていますけれども、この辺についてはできるのであれば回数をもう少し考慮していっていただきたいなと。この3年間の中で年に1回の果たしてこの防災指導者講習会で足りるのかなというのをやはり思います。やはりこれだけ防災減災ということで言われているときでありますので、ここについては、いかに防災リーダーを人材育成していくかということが町の安心安全を高めていくことになるというふうに考えておりますので、やはりこの講習会については、やればいいだろうというふうには思っていらっしゃらないと思いますので、ぜひ、中身の濃いものを開催する、回数も含めて充実をさせていただきたいなということを要望させていただきます。
それから、確認なんですけれども、207ページの被災者生活再建支援業務について職員の育成をしていただくということで、これも本当に、いざというときの速やかな罹災の後の処理をしていくための対応を職員の方に研修していただくということだと思うんですが、これも年度で、3年間で60名ということで計画していただいていますが、これは確認ですけれども、当然職員の方というのはどうしても年度年度で異動があるので、そういうことも含めてのことだと思うんですが、これをまた、例えば今回の行政計画が3年間たった後でも、また継続していっていただけるものなんだろうなというふうに考えておりますが、いかがでしょうか、確認で。
○委員長 危機・災害対策課長。
◎飯田辰徳 危機・災害対策課長 こちらの被災者生活再建支援に関する業務の研修の件なんですけれども、当然のことながら、委員ご指摘のとおり、この業務をやる職員というのはやはり異動があるということがありますので、やはり年々年々、毎年毎年引き続き訓練していかなければいけない、研修をしていかなければいけないかなと思っております。なので、この3年間で終わるという話ではなく、この業務がある以上は引き続きやり続けていくものであるというふうに感じております。
◆小菅千保子 副委員長 ありがとうございます。
○委員長 よろしいですか。
◆小菅千保子 副委員長 はい、結構です。
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
以上で、行政計画に係る報告・質疑は終わりました。
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○委員長 昼食時となりましたので、ここで休憩いたしたいと思います。午後は1時10分に再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
午後 0時06分休憩
午後 1時09分再開
○委員長 ただいまから、企画総務委員会を再開いたします。
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○委員長 それでは、案件表の順序に戻ります。
次に、案件第4、第11号議案、根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修工事請負契約の締結についてから案件第6、第13号議案、根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修給排水等設備工事請負契約の締結についてまでの3議案は、いずれも関連する案件でありますので、一括して議題といたします。
それでは、第11号議案から第13号議案までの3議案について、理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 それでは、第11号議案から第13号議案までの3議案につきましてご説明いたします。いずれも予定価格が1億5,000万円以上の工事請負契約であり、議会の議決をお願いするため提案させていただくものでございます。
まず初めに、第11号議案、根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は制限付一般競争入札でございます。項番3、契約金額は消費税込み11億9,317万円で、項番4、契約の相手方はナカノフドー・大雄・丸運特定建設工事共同企業体でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は2企業体による入札となり、第1回目の入札でナカノフドー・大雄・丸運特定建設工事共同企業体が、消費税抜き10億8,470万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和3年9月30日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。
次に、第12号議案、根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修電気設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は制限付一般競争入札でございます。項番3、契約金額は消費税込み4億4,550万円で、項番4、契約の相手方は山美津・森本特定建設工事共同企業体でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は2企業体による入札となり、2回目の入札で山美津・森本特定建設工事共同企業体が、消費税抜き4億500万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和3年9月30日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修電気設備工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。
次に、第13号議案、根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修給排水等設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は制限付一般競争入札でございます。項番3、契約金額は消費税込み5億9,015万円で、項番4、契約の相手方はヤマト・暁飯島・浅草特定建設工事共同企業体でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は2企業体による入札となり、2回目の入札でヤマト・暁飯島・浅草特定建設工事共同企業体が、消費税抜き5億3,650万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和3年9月30日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。根岸小学校及び根岸幼稚園大
規模改修給排水等設備工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。
第11号議案から第13号議案までの3議案につきましては、よろしくご審議の上、いずれも可決賜りますようお願いいたします。
○委員長 それでは、第11号議案から第13号議案までの3議案についてご審議願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 よろしいですか。
これより採決いたします。
第11号議案から第13号議案までの3議案について、一括して採決いたします。
本案については、いずれも原案どおり決定することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本案については、いずれも原案どおり決定いたしました。
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○委員長 次に、案件第7、第14号議案、東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修工事請負契約の締結についてから案件第9、第16号議案、東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修空調等設備工事請負契約の締結についてまでの3議案は、いずれも関連する案件でありますので、一括して議題といたします。
それでは、第14号議案から第16号議案までの3議案について、理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 それでは、第14号議案から第16号議案までの3議案につきましてご説明いたします。いずれも予定価格が1億5,000万円以上の工事請負契約であり、議会の議決をお願いするため提案させていただくものでございます。
まず初めに、第14号議案、東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修工事請負契約の締結についてご説明いたします。議案を1ページおめくりください。
項番2、契約の方法は制限付一般競争入札でございます。項番3、契約金額は消費税込み8億2,500万円で、項番4、契約の相手方は大雄・三ツ目特定建設工事共同企業体でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は3企業体による入札となり、第1回目の入札で大雄・三ツ目特定建設工事共同企業体が、消費税抜き7億5,000万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和3年7月21日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。
次に、第15号議案、東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修電気設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は制限付一般競争入札後の随意契約でございます。項番3、契約金額は消費税込み2億5,630万円で、項番4、契約の相手方はティーク・森本特定建設工事共同企業体でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は、2企業体による入札となり、3回目まで入札を行いましたが落札せず、最低価格を提示したティーク・森本特定建設工事共同企業体と価格交渉をした結果、予定価格内におさまり、消費税抜き2億3,300万円で決定したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては令和3年7月21日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修電気設備工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。
次に、第16号議案、東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修空調等設備工事請負契約の締結についてご説明いたします。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は制限付一般競争入札でございます。項番3、契約金額は消費税込み2億9,700万円で、項番4、契約の相手方は當木・小林特定建設工事共同企業体でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は3企業体による入札となり、2回目の入札で當木・小林特定建設工事共同企業体が、消費税抜き2億7,000万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和3年7月21日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。東浅草小学校及び
東浅草こどもクラブ大
規模改修空調等設備工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。
第14号議案から第16号議案までの3議案につきましては、よろしくご審議の上、いずれも可決賜りますようお願い申し上げます。
○委員長 それでは、第14号議案から第16号議案までの3議案について、ご審議願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 よろしいですか。
これより採決いたします。
第14号議案から第16号議案までの3議案について、一括して採決いたします。
本案については、いずれも原案どおり決定することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本案については、いずれも原案どおり決定いたしました。
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○委員長 次に、案件第10、第17号議案、坂本保育園大
規模改修工事請負契約の締結についてを議題といたします。
本案について、理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 それでは、第17号議案、坂本保育園大
規模改修工事請負契約の締結についてご説明いたします。本件は予定価格が1億5,000万円以上の工事請負契約であり、議会の議決をお願いするため提案させていただくものでございます。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は、制限付一般競争入札でございます。項番3、契約金額は、消費税込み1億6,203万円で、項番4、契約の相手方はだいやす建設株式会社でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は5社による入札となり、第1回目の入札でだいやす建設株式会社が、消費税抜き1億4,730万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和2年2月28日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。坂本保育園大
規模改修工事請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。よろしくご審議の上、可決賜りますようお願いいたします。
○委員長 それでは、本案について、ご審議願います。ありますか、よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については、原案どおり決定することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
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○委員長 次に、案件第11、第18号議案、道路改良工事(31-08)請負契約の締結についてを議題といたします。
本案について、理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 それでは、第18号議案、道路改良工事(31-08)請負契約の締結についてご説明いたします。本件は、予定価格が1億5,000万円以上の工事請負契約であり、議会の議決をお願いするため提案させていただくものでございます。
議案を1ページおめくりください。項番2、契約の方法は制限付一般競争入札後の随意契約でございます。項番3、契約金額は消費税込み1億7,897万円で、項番4、契約の相手方は早川建設株式会社でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は2社による入札となり、3回目まで入札を行いましたが落札せず、最低価格を提示しました早川建設株式会社と価格交渉をした結果、予定価格内におさまり、消費税抜き1億6,270万円で決定したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の工期につきましては、令和2年3月13日までとなっております。工事概要につきましては、次ページに記載のとおりでございます。道路改良工事(31-08)請負契約の締結についてのご説明は以上でございます。よろしくご審議の上、可決賜りますようお願い申し上げます。
○委員長 それでは、本案について、ご審議願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については、原案どおり決定することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第12、第19号議案、小型プレス車の買入れについてを議題といたします。
本案について、理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 それでは、第19号議案、小型プレス車の買入れについてご説明いたします。本件は、予定価格が2,000万円以上の物品の買い入れであり、議会の議決をお願いするため提案するものでございます。
それでは、議案を1ページおめくりください。項番1、買い入れの目的はごみ収集用で、経年劣化に伴う買いかえでございます。項番2、買い入れの品目は小型プレス車(圧縮板式4立方メートルごみ収集車)2台。項番3、買い入れの方法は制限付一般競争入札。項番4、買い入れ金額は消費税込み2,121万9,000円で、項番5、買い入れの相手方は東輝自動車株式会社でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は2社による入札となり、東輝自動車株式会社が第1回目の入札で、消費税込み2,121万9,000円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の納期につきましては、令和2年2月20日までとなっております。小型プレス車の買入れについてのご説明は以上でございます。よろしくご審議の上、可決賜りますようお願い申し上げます。
○委員長 それでは、本案についてご審議願います。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については、原案どおり決定することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第13、第20号議案、
台東病院MRI装置の買入れについてを議題といたします。
本案について、理事者の説明を求めます。
経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 それでは、第20号議案、
台東病院MRI装置の買入れについてご説明いたします。本件は予定価格が2,000万円以上の物品の買い入れであり、議会の議決をお願いするため提案するものでございます。
それでは、議案を1ページおめくりください。項番1、買い入れの目的は台東病院業務用で、経年劣化に伴う買いかえでございます。項番2、買い入れの品目はMRI装置1台。項番3、買い入れの方法は制限付一般競争入札。項番4、買い入れ金額は消費税込み1億5,785万円で、項番5、買い入れの相手方は株式会社ムトウ東京事業本部でございます。
次に、別紙参考資料の入札経過調書をごらんください。本件は3社による入札となり、株式会社ムトウ東京事業本部が第1回目の入札で、消費税込み1億5,785万円で落札したものでございます。
裏面をごらんください。一番下段の納期につきましては、令和2年1月24日までとなっております。
台東病院MRI装置の買入れについてのご説明は以上でございます。よろしくご審議の上、可決賜りますようお願いいたします。
○委員長 それでは、本案について、ご審議願います。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については、原案どおり決定することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
――
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○委員長 次に、案件第14、陳情31-5、辺野古新基地建設の即時中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について、国民的議論により、民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする意見書の採択を求めることについての陳情及び案件第18、陳情元-16、辺野古新基地建設の即時中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について、国民的議論により、民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする意見書の採択を求めることについての陳情は、関連する陳情でありますので、一括して議題といたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
本件は、いずれも新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 ことしの2月の沖縄の県民投票で、この辺野古新基地の埋め立て工事を中止せよという声が7割以上で示されたわけですね。このときは、投票総数の5割以上、これで国民の民意に基づく承認とみなすという憲法の規定等で、あるいは国民投票法で規定されている、ここの陳情にもありますけれども、そういう点ではこれはもう圧倒的な世論と。昨年の沖縄の県知事選挙、そして衆議院議員の補欠選挙、こういうところでも明確に、3回にわたって去年からことしに示された沖縄の皆さんの民意を国が今、顧みないで強引に埋め立て工事を進めているというのは言語道断だという点。あと、この間も繰り返し、ことしもまた6月の上旬に浦添市の中学校に落下物が落ちる、ことしになって3回目ではないかな。こういう点で、しかも日本の政府が非常に弱腰で、これに対して綱紀粛正というふうに米軍が言えば、それをよしとするような状況がずっと進んでいます。ですから、こういう点ではもう明らかに、こういう民主主義への挑戦は、これはもう絶対許せないということと、あと、ここに、今回二つの陳情に共通しているのが、やはり日本の全体でこのことを考えてほしいという、そういう意思が伝わっています。
そもそも、この日本の国土の0.6%ですか、この面積の沖縄に70%の米軍基地と施設が集中しているという。しかもこれは、復帰から47年たっていますけれども、復帰の1972年というのは日本にある米軍の沖縄での面積というのは58%だったわけですから、大体70年代、80年代、特に70年代通じて、この沖縄の米軍の占める割合というのはここで高くなったわけですね。どんどん日本全体が沖縄に基地の負担を押しつけてきたというのは、もう間違いのない事実でありますから、そういう点ではこの陳情の趣旨は本当によくわかるというふうに思います。
ただ、私ちょっと残念なのは3番目のところで、ここで、もし、この代替施設が国内に必要だという国民的な議論でそういう結論になるのなら、「沖縄以外の全国の全ての自治体を等しく候補地とし」という、ここのところであります。1番目、2番目はもろ手を挙げて大賛成と、ただ、3番目がちょっと首をかしげるところがあるんですね。ただ、これについては、この国民的な議論をした後の仮定の話ですから、そういう点では1番目と2番目は、やはりここが一番強い思いがあるということで、これは台東区議会としてここはきちんと採択をして、そして今、沖縄に連帯をするということが大事ではないかというふうに思っております。採択を主張します。
○委員長 ほかに。
早川委員。
◆早川太郎 委員 以前私が企画総務委員会にいたときに、この陳情とほぼ反対の内容の陳情が出されていたことがあって、そのときにも申し上げたんですが、この問題は本当に難しくて、行政の継続性の問題とか、地方自治体の自己決定権、それから、外交や安保などの問題があって、普天間基地の飛行場問題は一刻も早く解決しなくてはいけないとは思うんですけれど、しかし、その代替地となる辺野古への移設で、この陳情にあるとおり辺野古への移設は反対という県民投票の結果、先ほど秋間委員もおっしゃっていましたが、出てきていることは承知していますし、また、この陳情が出された後かな、意見書という形で反対の、要は辺野古移転を促進する決議案採択のお願いというのが沖縄の方から議会にも届いているというような状況があって、そこも読ませていただきました。沖縄に基地の不均衡な集中がなされていて、その負担軽減というのは推進すべきだと本当に思っていますが、外交とか安全保障などというのは、逆に言うとその機密情報とかもあってしかるべきだと私は思っていますし、もろもろのファクターを検討し、ベターを選択すべきことだとも思っていて、この問題を判断するに当たって、それこそ新聞報道及びネット情報いろいろ見せていただきましたが、ただ、残念ながら私、情報の正確性にも自信が持てなくて、正直判断がつきかねるというところが実情でございます。
この陳情は、国に対して意見書を出してほしいという陳情なので、そういった状況の中で意見書を国に出すということはいかがかというのが、会派の意見の中でも多かった。そういうこともあって、この陳情の内容を必ずしも否定するつもりはないですが、意見書を出すことはすべきではないと思っておりますので、不採択でございます。
○委員長 ほかに。
鈴木委員。
◆鈴木純 委員 この反対の意見というのは、私も現地で声を聞いてきたわけではないんですけれど、共通して理解しているところもあります。確かに米軍の基地の面積が沖縄に70%集中しているというのも事実であります。沖縄の方に、沖縄全土というわけではないんですが、基地周辺の方がずっと負担、重荷を背負っているというのは確かに事実です、それは事実だと思います。今、早川委員がおっしゃったとおり、これを、今この反対の意見に対しても、賛成の陳情が出ようとも、基本的には情報がどこまで正しいのかというのも、今、例えば先ほどの選挙が、県民投票がありましたよね、県民投票があった後からも、それからまたいろいろなニュース、フェイクニュースもたくさんあると思います。そういった状況の中で、台東区議会としてこれを、意見書を上げるのはいかがなものかという部分が私たちの会派も持っておりますので、不採択でお願いいたします。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 私もこの陳情、読ませていただきました。やはり親の方々が大変な思いをされて過ごしているという事実も読み取れたりします。また、早川委員、鈴木委員からありましたように、なかなかこの内容を、私も沖縄に赴いて生の意見を聞くということは難しいですし、なかなか判断がしづらい部分が多々あると思われますので、会派としましてもこちらに関しては不採択でお願いしたいと思います。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 この基地問題については本当に大変な大きい問題であります。私たち、前の会派ですけれども、沖縄に行ってきまして、そして、そのメンバーの皆さんが沖縄の人たちと基地問題についていろいろとお話を聞いてきて、私たちの中でも話し合いをしました。私たちの会派というのは、やはり会派の中でもそれぞれの、複数の意見がありまして、なかなか会派一致をさせるのは非常に難しい状況なんですけれども、そういう中で、やはりこの沖縄の皆さん共通するのは、もう沖縄に基地は要らないんだと。日本はもう戦争をしないというような憲法もありますし、そういう意味では本当に沖縄の皆さんに対する負担軽減、そういうものをやはり図っていくべきだということは、皆さんと同じ気持ちではあります。
今回のこれ、陳情なんですけれども、そういう意味で本当に陳情の皆さんの意思はわかるんですけれども、先ほど各会派から話があったように、これを区議会として採決をして意見書まで上げるというのはいかがなものかなというような、私も思いをいたします。当会派では、本会議でそれぞれメンバーがそれぞれの意思表示をすると思いますけれども、今回、この陳情については不採択ということで取り扱いをしたいというふうに思います。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 自民党と公明党は、これは仕方がないかなと思うけれど、河野委員はまずいですよ、国民民主党は13項目共通政策で合意しているわけで、辺野古は中止と国民民主党が言っているわけだから、それはぜひ見識を示していただきたいなというふうに、そこはちょっと残念ですが、しかし、これ、本当に沖縄の負担を軽減するという気持ちでは一緒だと言うのに、全然一緒ではないではないですか。もう、明らかに沖縄の人たちは、おとといの慰霊の日、沖縄の人は4人に1人が死んだんですよ、本当にむごい沖縄戦で。そして、なおかつ復帰してからどんどん米軍基地をふやされて、それを安保体制だ、同盟体制だということでどんどん私たちは押しつけていったわけでしょう。どこに私たちが心を寄せているんですか。安倍さんのおとといの話というのも、本当に白々しいなというふうな思いですよ。しかも、私たち地方自治体ですから、それぞれが見識持って示せばいいんです。情報がないと言っても、沖縄の人たちがもう去年からことしに上げて、後半だけでも3回もう声上げているわけですから、もう明確な発信ではないですか。しかも、この間さらにひどくなっていますよ。というのは、イージス・アショアだって、秋田だとか山口の人たちをないがしろにして、情報が正しくないか正しくないかなんて、誤った情報でそれで説得しようと、結論ありきの。まさにアメリカを守るためのイージス・アショアを、住民を押さえつけてこれを通そうとする、こういう今の政府のやり方、地方自治体として見識を示しましょうよ。こんな、否決なんてとんでもないですよ、しかも慰霊の日の2日後に。そんな議決は、不採択なんてことはすべきではないというふうに思います。
あと、もう一つは、大変な今無駄遣いになっているということです。今、土砂がどんどんどんどん投入されていますよね。あれというのは、あそこの辺野古の海の下の超軟弱な地盤、どういうふうにこれを埋め立てて、いつまでに埋め立ててどれだけの土砂が必要かという財政的な計画すら、今、国は示せていないということです。今の知事というのは、地盤改良の許可をしないとはっきり言っていますから。とめどなく私たちの税金が、何千億円、何兆円と、下手すればですよ、今のところは何千億単位ですよ。しかし、兆を超えるようなお金でね、もう幾ら土砂を投入してもわからない、しかも赤土。まさに沖縄の県の条例までやぶって赤土を入れる。今度は、この間のうちの赤嶺議員が言ったように、本来、その土砂を搬入する経緯、南側からだと言っていたのを北側、一番ジュゴンが生息しているところを通すという、こういう国の横暴勝手な、まさに沖縄の自治まで壊すやり方を私たちが認めるのかということなんです。だから、これはもう本当に不採択というのなら、私は本当に見識を、地方自治体としての議会として疑いますね。いずれにしても、採決を求めます。
○委員長 これより採決いたします。
◆秋間洋 委員 これ、議論しないのか。
○委員長 もう、だって、今一応。
◆秋間洋 委員 それでおしまいか。
○委員長 ほかにありますか、意見。一応意見が各会派ともに出ましたので。
これより採決いたします。陳情31-5及び陳情元-16について、一括して採決いたします。
本件については挙手により採決いたします。
本件について、いずれも採択することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手少数であります。よって、本件はいずれも不採択することに決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第15、陳情元-6、旧上野出張所跡地の多目的活用を求めることについての陳情を議題といたします。
本件は、新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 今回、この陳情をしっかり読ませていただきました。これ、現状的にはどのような感じになっているのでしょうか。実際、今の場所を更地にしているということなんですけれども、大体の大まかな流れというのを教えていただいてよろしいでしょうか。
○委員長 経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 売却に至るまでの経緯等についてご説明をさせていただきます。
まず、こちらの旧上野出張所、旧上野区民館の施設でございますけれども、平成16年9月に施設の用途を廃止した後、区としても新たな用途の検討を進めてきたところでございます。平成17年12月の文化・観光特別委員会においては、芸術芸能支援施設を整備する旨の報告をさせていただき、18年9月の文化・観光特別委員会において、芸術支援施設の改修計画案の報告をさせていただきました。しかし、その後、施設の老朽化や耐震上も課題があることから、平成23年9月の用地活用・地区整備特別委員会において、芸術芸能支援施設については他の施設で検討する旨の報告をさせていただきました。その後も区として有効な跡地の活用を検討してまいりましたが、平成26年11月、東京都からこの跡地の売却の依頼文が区のほうに提出されました。それに基づきまして、平成27年5月の企画総務委員会に区有地の売却の報告をさせていただいたところです。そして、平成27年6月の第2回区議会定例会に解体経費の補正予算を計上させていただき、平成27年9月から平成28年8月にかけて解体工事を行ったわけでございます。直近の東京都の考え方でございますけれども、我々も今年度に入って3回ほど、私訪問させていただきました。東京都の見解といたしましては、旧上野区民館跡地の取得を現時点で都が撤回することは考えていない。しかしながら、当該用地を取得するためには適正な手続、これは都市計画区域への編入ですとか、事業認可の取得等の必要があるとのことでおくれているということを聞いてございます。以上でございます。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 今さまざまな経過を説明していただきました。今の段階では、東京都のほうが土地を購入するということになっているということなんですけれども、なかなか手続等で進まないという、進まないというか、結果が出ないというか、そのままになっている状況であると。現場見に行きましたけれども、フェンスが張ってあって、そこには何も表示もない、ただフェンス張ってあるだけの状況なので、周りから見ると、ただフェンスが張ってあるだけなのかと思うんですけれども、地元の人に関してはもともとあったところもわかりますし、何があったということも知っていますし、どういう経緯でというのを知っているということを考えると、早急にこれは進めていくべきではないかなというようには思います。
今回、この中の3番の陳情項目の中で、地元の方とお話を聞く機会をつくってほしいということでお話を聞かせていただきました。皆様から意見いただいた中には、防災に関することが主でありまして、これに関しては進めていくべきことがたくさんありますので、このことは実際進めていくべきであると思います。いろいろなことを考えますと、この陳情に関してはさまざま署名等を行っていただいて、前回はかなりの人数の方がこれに賛同して、一緒に陳情を出されたりという経緯もありますので、非常になかなか判断しづらい部分ではあるんですけれども、いろいろ党として考えますと、その経緯、また、それぞれの思いを考えると、これに関しては会派としましては、ちょっとなかなか言いづらいですけれど、取り下げ前提の継続という形にさせていただきたいと思います。
○委員長 今、中澤委員からもありましたが、この委員会の各会派の委員さんが陳情者と会っていただきまして、それで気持ちなどをしっかりと聴取いたしました。そういうことももとに今お話をいただきましたので、その辺のことも踏まえて、早川委員。
◆早川太郎 委員 今、中澤委員からお話があって、今までの経緯というのを伺わせていただきましたが、これ、陳情項目②のところに「下町風俗資料館を移築し」という文言があって、これ、先ほど審議している補正予算の中で、下町風俗資料館に関しては要は現地で大規模改修を行うという補正内容で、我が会派としてはその補正に対して賛成しているので、そうなると、「下町風俗資料館を移築し」という陳情なので不採択にせざるを得なくなってしまうんですが。
先ほど、今、委員長おっしゃったとおり陳情者ともお話しさせていただく機会もあって陳情の中身というか内容を伺ったんですが、防災対策についての要望というのがすごく陳情者の方々おありで、何かこの陳情内容との違和感を私自身としては感じていまして、そういうこともあるので、ここで不採択にするのではなくて、できればちょっと取り下げていただいてと思いますので、取り下げ前提の継続でうちの会派もお願いいたします。
○委員長 岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 私ども、先ほど委員長からもお話あったように、陳情者の皆様とお話しいただいて、気持ちがすごく十分理解できました。そして、地元の皆さんの情報と、台東区の現状との差異もあることも承知いたしました。先ほどの課長からの説明のとおり、旧上野出張所の土地は、もともと東京都が最終的には購入の約定を結んでおきながら長年にわたり履行がされていないという現状、それが地元の皆さんにご心配をおかけしているということが一番の問題かなと思っております。
その上で、ご提案いただいた下町風俗資料館や防災機能を持った観光センターの設置というお話は、目をみはるご意見ではあるんですが、これまでの区の計画の遡上に上がったこともなく、下町風俗資料館は今年度の予算で大規模改修が決定してしまっています。そういった意味で、設置をすることは難しいのかなというふうに我が会派は考えております。
防災については、来街者の避難や防災倉庫など、一般的な防災対策として大いに理解をできますので、区の担当課と対応を重ねていただいて、その上で理解が深まるかと思っております。そして、地元の皆さんのおっしゃるとおり、長年にわたり結果的に放置状態になっていった貴重な資産を有効に活用できていなかったことはごもっともであると思っておりますので、我が会派自民党としては、今後とも経緯をしっかりと見届けるということも含めて、区のこれまでの経過と現状について、地元の方々に理解を深めていただきたいなと。その上で、この陳情の取り下げを前提で審議継続をお願いしたいと思っております。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 ちょっと何点か確認させてください。この陳情、前の議会、この委員会でも陳情出ました。そのときに、我が会派の青柳委員のほうからも話が出たと思うんですけれども、今、東京都にいろいろと手続をお願いしているんだけれども、いろいろと進んでいないと。その中で、この土地の問題なんですけれども、今この現状、土地は商業地だと思うんですね。商業地だとやはり資産価値がかなりありますよね。東京都はいずれ公園用地に変えてということでお話が今出たんですが、公園用地になると、いわゆる土地の価格が下がるんではないかなというような危惧をいたします。実際、その辺の東京都のやりとりの中で扱いをどのような認識になっているんですか。
○委員長 経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 東京都の都市計画の手続でございますけれども、この当該土地を都市計画公園の区域に指定する手続で、用途地域の商業地域を変更する手続ではございません。したがいまして、土地の売却に当たりましては、従来どおり商業地域として土地を評価いたしますので、価格には影響がないというふうに聞き及んでおります。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 ということは、東京都に売却しても区がマイナスになるということはないということだというふうに理解をいたします。
それと、この陳情の中で、いわゆる「16年間放置してきた区有地」と表現されているんですけれども、先ほど理事者の答弁の中にいろいろと今までの経緯があったと思うんですが、そうなると、ここの文面というのはちょっと間違いというような理解でよろしいんでしょうか。
○委員長 経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 区としても、跡利用の実現のために検討してきたわけでございまして、結果としまして施設の老朽化ですとか耐震性の問題があるということで、これについては過去断念した経緯がございます。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 もう1点確認したいのが、陳情の下から4行目、区に陳情を出している上野地区主要団体の要望する防災観光センターを併設してほしいという、区のほうに既に主要団体からの陳情というのは出ているんですか。
○委員長 経理課長。
◎鈴木慎也 経理課長 こちら、陳情文記載の4団体からは、区のほうには陳情は出ておりません。東京都のほうには出ているという認識は持っておりますけれども、区のほうには出ていないという状況でございます。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 今の答弁聞くと、東京都のほうには主要団体のほうからは要望は出ているけれども、区には出ていませんというような答弁です。そうなってくると、この陳情者の皆さんの思いは伝わってはくるんですけれども、幾つかこの陳情の中身をもう1回よく精査していただいて、書き直しなりをしていただいて、私のほうとして見たら、これを出し直し前提ということで継続の扱いにさせていただきたいというふうに思っております。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 この陳情を議会で採択することはできないんですよね。これはもう仕方ないです。これはもうここまで決まってしまってきたことなんで、だから、これは陳情者の皆さんには採択はできないんだと。でも、これは理由があるわけで、というのは、その理由の大もとというのは、これ、4年前の5月の企画総務委員会、たしか小菅副委員長や早川委員もいたんではないか、あのとき、いなかったか。私はいましたよ。あのときに、先ほど言った歴史的な経過、16年間放置といったね、その事態についても当時の芸術文化施設のいろいろな研究だとか、あと、旧田中小学校に行った経緯だとか、いろいろ議論した上で、それで台東区が東京都に売却するということ、これは議会で決めてしまったんだから、4年前に。共産党だけですよ、反対したのは。陳情者の皆さん、そうですからね。これはそうよ、はっきりそうなんだから、事実をはっきりさせてもらわないと。皆さん納得してしまったんだから。それで、やはりそこのところはきちんとして。
というのは、なぜ私たちが反対したかというと、それまでの文化芸術施設というものの議論がずーんと飛び抜けて、3年ぐらい全く議論されないまま、半年前に提案された東京都のを突然定例会でもない議会に持ち出してきてああいうふうな強行をするから、私は怒ったんですよ、あんな貴重な土地をね。しかも、なおかつ、あれだけ手狭になっている下町風俗資料館を拡大する担保もとらないで。今回の改修というのは、全く今の面積ですよ。ここでの改修しかできないんだから。こういうところで東京都にね、万が一売るにしても、少なくともそこで約束をとってからにしろと、私、折れてもそこまで言ったんです。しかし、皆さんは納得してしまったんだよ。だから、区議会に責任もあるんです。客観的なこと言ってはいかんですよ、これは。住民の人たちに真実を知ってもらわないと。
ですから、これについては陳情者の皆さん、採択できないです、私も採択なんて言えないですよ。だって、無責任になってしまうから。だから、言えませんけれども、これは委員長がきっちり取り持ってもらって、地元の議員だし、そういう点では取り持ってもらって、次の防災の願いだとかそういうものに応えるやり方で、できればもう1回考えてもらう。取り下げ前提の継続というのは大嫌いなんですよ。次出してきたら、問答無用に否決ですからね。このようなやり方ではなくて、できれば、よく理解してもらって、防災の問題で前進するような、そういうふうなやはり、これだけの切実な訴えあるんだから、そういうふうに思います。なので、私は継続でいいです。
○委員長 小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 いろいろ先ほどから流れを説明していただきましたし、また、この中で大きく3項目要望を出していただいています。私もこの前、陳情を出してくださった方々とお目にかかったときに、やはり一番危惧されていたのは地域の防災のことでした。そういう観点で、やはりここの今回のこの陳情の中に防災ということももちろん盛り込まれていらっしゃいます。一つの提案として、防災センターということで貴重なご意見もいただいていますので、やはり地域の中でしっかりと地域の防災ということ、また、非常に高層マンションも建って住民がふえているということもご心配をされていらっしゃいますので、その辺をまた、地元の議員さんもいらっしゃるし、また地域の皆様とご一緒に防災についての協議会を立ち上げるなり、話し合いの場を設けていただければいいかなと、そこの要望、逆にお願いをするような形で恐縮ではございますが、この陳情につきましては、先ほど公明党会派の中澤委員が申し上げましたとおりの形でご協力を賜れればというふうに思っております。
○委員長 ほかにありますか、ご意見。
私から一言申し上げておきたいと思います。
確かにいろいろと区のほうでは建物の耐震化だとかいろいろなことを考え、また、活用のことも模索をしてこれだけの期間がたったということはわかります。ただ、東京都が買うという約束をして、それからもう5年という月日がたっています。社会通念上、買いますと言って5年間も買わないでそのままというのはね、これはどう考えてもいかがなものかなというふうに感じております。組織が大きいのでそれなりにいろいろな手続など難しいというふうな、そうした言いわけもあろうかと思いますが、組織が大きければ大きいほど社会的責任は重いのでありまして、そこはしっかり東京都も認識をしていただいて、こうしたことがないように今後進めていただきたいとお願いを申し上げます。
また、この土地についても、東京都が持っていた土地に旧区民館を建てたという経緯があり、そして、東京都も建物が不要になったので買いたいという申し出があって、そして今日にまで至っているんですが、いかんせん、今の現状のままであり続けるというのはもったいないという皆さんのお気持ちもよくわかります。ここで今お話しいただいた皆様のご意見も、しっかりと地元の皆様にお伝えをさせていただきたいと思っております。
これより採決いたします。
本件については、継続の意見が多数でありますので、継続することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
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○委員長 次に、案件第16、陳情元-7、すべての原発の停止および再稼働を取り止める意見書の提出を求めることについての陳情を議題といたします。
本件は、新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 この陳情、同趣旨の陳情が前期も4年間議論されてきて、再び出されたのは私は大歓迎したいなと思います。台東区議会はこの原発問題をずっと議論しているというのは、やはり区民の前でどういうふうな区議会が見識を持っているのかというのを示す意味でも大事だというふうに思います。日本が今まさに原発にさよならできるかという、原発に今の政府はまだしがみついて、エネルギーミックスでも22%から24%、2030年、これを維持しているわけですから、そのしがみつく方針から、本当に自然エネルギー優先の施策に転換をすると。そして、人類の生存と地球環境を改善できる、そういうことに貢献できる日本にするためにも、今重要な分かれ道にG20の前で来ているというふうに思います。
私、区議会でこの間、これが採択できない理由を皆さんから聞いて、三つなんだよ。早い話が電気料金、あともう一つは安定供給、もう一つは環境問題、この三つなんですよ。これはね、もうこの4年間決着したではないですか、もうこれは。まず電気料金を、原発が高コストであることを、この原発の輸出もう大失敗で、全部日本の売り込みは失敗をしたと。なおかつ、きわめつけがことしの3月のね、これ、資源エネルギー庁の資料ですよ。世界では太陽光発電、陸上風力発電とともに1キロワット時当たり10万円未満での事業実施が可能になっているというふうに資源エネルギー庁が明記したと。この間資源エネルギー庁は、原発の発電コスト1キロワット時当たり10.1円と、これでも極めて低い見積もりですけれども、政府のね。しかし、これを下回るということをね、もう、一番の大もと締めが認めてしまったんだから。輸出はもう全部破綻ということであります。これはもう、原発が安いなんてことは絶対あり得ない。これであります。
あと、二つ目、環境問題はこの間、もう自然再生エネルギーの買い取り拒否ですよね。大手電力が本当に送電網に乗せない、そのようなやり方。あと、今度でしょう、固定価格の買い取りを経済産業省が見直すというふうに打ち切る方向になったでしょう。これについてはいろいろな改善策が必要ですけれども、でも、これもあります。そういう点では、原発推進というのが自然エネルギー、再生エネルギーを普及することを妨げているという点でも、これは環境にとってもよくないと。あと、安定供給、このような問題でも、もう自然エネルギーがここまで潤沢で、これはもう原発なくても、1年ちょっとなくても大丈夫な期間が過ぎて、今完全に規制をすることはないでしょう、もう、このずっとないわけですよ、もう、ここまで使わないでくれというのはね。皆さんも節電のこと本当に努力してきたし、そういう点では今、やはり自然エネルギーを普及させるためにも、原発というのはもうゼロに持っていくということが大事なんではないでしょうか。そういう点で採択ということでお願いしたいと思います。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 もう秋間委員、今おっしゃっていただいたことを私全部否定するつもりは全然ないんですが、ただ、逆を言うと、この陳情が脱原発に向けて推進していきましょうとかいう陳情だったら、基本的に採択でもいいし趣旨採択でもいいしとは思うんですけれど、全て原発をという、停止及び再稼働を取りやめる意見書なので。そこで先ほど三つなんですよという話をなさっていたんですが、それはそのとおりだと思っているんですけれど、そこのほかに、やはり今、原発が停止されて、今、化石燃料がほぼ電源の主流になっているという状況の中で、もともと資源、日本にはないですから、もし何かそこの供給に問題があったときにどうするのかという問題というのは、やはり考えていかなければいけないんだろうと。確かに、何ていうんですかね、蓄電池、再生エネルギー、省エネ化というのは、今すごいスピードで進んではいますが、では、そこが本当に固定的なベースロード電源にまで行っているのかと、今の段階でというと、なかなかそこはちょっとまだ厳しいところがあるんではないかと。通常のところで動いているというのはそのとおりだと思いますけれど、本当に化石燃料とかがだめになったときにそこのカバーまでが行けるのかというと、今の段階ではまだそこまで行っていない。なので、そこのところをやはり確保していくためには、この選択肢をなくしてしまっていいのかというところがあります。ただし、原発というのは、やはりなるべく脱原発に向けていったほうが私どももいいと思っているので、そういう意味で、うちは継続でちょっと見ていきたいということで、継続で。
○委員長 ほかに。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 会派としましても、原発はゼロに向けて、原発に依存しない社会を目指しておりますので、そういう面では、原発に関してはゼロに向けていくという方向性がありますけれども、今、早川委員からもお話ありましたように、もし何かあった場合の担保がなかなかとれないという状況を考えると、まだ現状を見ていくことが大事ではないかなと思います。また、この陳情の中で全ての原発の停止及び再稼働を取りやめるための意見書ということになると、なかなかここまでいくのはちょっと現状的にはどうかなと思いますので、この陳情に関しては継続でお願いします。
○委員長 はい、継続。
河野委員。
◆河野純之佐 委員 私たちもやはり原発の停止、そしてやはり再稼働については極力取りやめて、それで再生可能エネルギー、そっちへのシフトをどんどん推進していきたいという思いがあります。先ほど原発に関して三つのポイントがあるとは言っておりましたけれども、やはり原発にまだまだ頼らなくてはいけない部分も当然ありますし、かといってやはり安全性への疑問というものはまだまだ払拭はされていないし、何といっても3.11のことは忘れてはいけない。そういうことも含めて、この陳情についてはやはり2030年代ですか、原発ゼロを目指して、そして再生可能エネルギーを代替できるように持っていくように努力していくということで、この陳情については継続という扱いでお願いしたいと思います。
○委員長 鈴木委員。
◆鈴木純 委員 以前の議事録等も読ませていただいているんですけれど、私たちの会派、基本的に先ほども出ましたけれど、全ての原発の停止及び再稼働を取りやめる意見書の提出という部分でまずひっかかっておりますが、基本的に多分誰もが原発を廃止してエネルギー政策に、自然エネルギーに転換したいと思うんですけれど、それがなかなか簡単にいかない現状があるというところで、私たちもまだまだこれから、4年間継続でしたけれど今回も継続ということでお願いいたします。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 結論的には継続でいいですけれど、ただ、これいつまでもやはりずるずるしていては、それこそプルトニウムがどんどんたまっていって、今ね、あと、核燃料サイクルは破綻しているのはもう明確になってしまったわけだから、その間どんどん使用済みの核燃料がたまって、処分するところがないというふうな状況、あと、汚染水もあの状態。ですからね、これは結論、原発を稼働させてはいけないんですよ、もうこれ以上。その辺はやはりしっかりと判断すべき、いつまでもずるずるまた4年間ではなくて、早目に採択をしましょう。継続でいいです。
○委員長 これより採決いたします。
本件については、継続の意見が多数でありますので、継続することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第17、陳情元-8、「憲法第9条第2項の後に自衛隊を書き込まないでください」国への意見書を区議会で採択することについての陳情を議題といたします。
本件は、新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 この陳情者の中身というのは、私、代表質問で区長に第9条を変えるべきではないと思うけれどもどうかという見解を問うた中身と全く一緒であります。これに対して区長は、国会での議論を見守るということでありました。これはこれであれですから、議会はどういうふうに判断するかということですよね。この自民党の改憲4項目、今回の参議院議員選挙でもこれを争点にすると安倍総裁は言っているわけですね。この点では非常に大事な時期に来ていると、第9条が大きく変わるというときですから。この改憲4項目というのは、現在の第9条はそのままにするわけですよ。現在の第9条を第9条の1として、その後に第9条の2というのをつくって、第1項で「我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず」、前条の規定はね、つまり第9条の1はですよ、第9条の1は。「自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として、法律の定めるところにより、内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する」と、これは自衛隊を書き込んだわけですね。あと、その後、第2項として、「自衛隊の行動は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する」というふうに書いたんですね。まず、この第9条の2というのを、ここをつくられてしまうと、前の第9条の1全体をね、これを空文化してしまうというのが大問題なんです。後でできた項目というのは前よりも優先する、これはもう法律の常識です。なおかつ、ここの前条の規定は「自衛の措置をとることを妨げず」というふうに明確に書いてあるんですね。この自衛の措置というのは安保法政ができて、戦争法と言うといつも髙森委員長にやじられるけれど……。
○委員長 それはそうだよ。
◆秋間洋 委員 だけれど、これは戦争法ですよ。今度だって、前のイラクに派兵したときと違うんです。今度イランにもし行くとしたら、本当に自衛隊員は武力を使う覚悟で行かなくてはいけないんです。これは法律が変わってしまったんだもの。その法律のもとで今回改憲をされたら、これは文字どおり憲法でも後押しされた自衛隊の海外派兵、これを、もうまさにお墨つきをつける。今のアメリカとイランの情勢はね、これはまあ、非常に緊迫していますよ。しかし、常にそういう事態になるんだと、この第9条の改憲というのはそういう問題ですから、そういう点では、私はもうこの陳情は採択をして、そして、やはり国に意見をしっかりと言うということが私は大事だということで、採択を主張します。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 本当にこの陳情にも書いてあるとおり、いつまでも平和で戦争のない社会であってほしいというのは、本当に私も心の底から思っているんですけれど、国である以上、防衛力というのはしっかりと持っていてほしいとも思っていまして、そういう意味でいうと災害復旧だけでなく防衛力として自衛隊が必要だという認識を私は持っています。
しかし、憲法学者の中には、自衛隊は違憲であるとの意見もあって、法治国家である日本でそういう状態が続いていいのかという思いも、私個人としてはあります。先ほど来、秋間委員は自民党の試案の話とかをされていて、こうなるから防衛力はという話をしていますが、この陳情は、要は「第2項の後に自衛隊は書き込まないでください」という陳情なので、そういう意味でいうと、もし憲法に自衛隊を明記するならば、今までの第9条の理念をないがしろにするようなことではなくて明記することが可能なら、私は選択肢としてあってもいいんではないかと思っているんです。そういうことを考えると、基本的にはこれはとにかく自衛隊は書き込まないでくださいという陳情なので、理念がないがしろにならないような書き方で、なおかつ違憲状態ではない状況の憲法改正ができるなら、それはそれで一つの選択肢だと私は思っているので、申しわけないですけれど、この陳情に関しては不採択。
○委員長 ほかに。
河野委員。
◆河野純之佐 委員 憲法の問題は大変大きい問題でありますし、先ほど話が出ましたけれども、来月参議院議員選挙、国政選挙がある中で、私たちの会派には本当にいろいろな政党、そしてご意見を持っている人たちがおります。ここで国政の選挙に影響するような対応はしたくないというようなことで、この陳情については継続で扱っていただきたいというふうに思っております。
○委員長 鈴木委員。
◆鈴木純 委員 こちらに書かれてある、結構過激な言葉、過激、どうなんでしょうね。国防軍とか軍国主義復活とか、そういうのは特に言っているわけではないと思います。逆に、こういったことが、言っていることがあおっている部分はあるのかなというふうにも私は思っております。もちろん戦争を経験している人はこの場にはいないですし、戦争をこれからもしてはいけないという部分では、それは皆さん共通だと思っております。この陳情の「第2項の後に自衛隊を書き込まないでください」というこの意見書を出すことに関してはどうなのかなと。これ、先ほどの辺野古の賛成反対のあれと同じで、逆にこれ、書き込んでくださいという陳情が出ても、これ、区議会として採択というのはできないと思うんですよね、内容的に。私どもの一応会派としては不採択でお願いいたしたいと思います。
○委員長 小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 公明党は従来から現在の憲法第9条というのは堅持ということで、改める必要はないという姿勢であります。ただ、その上で、やはり今、自衛隊というのは非常に重要な役割を担っていただいている、これはもう皆さん周知のところであります。また、自衛隊の存在意義ですとかそういうものについても広く認められている、必要性も皆さん実感していらっしゃるというところではありますが、公明党としては今のところ自衛隊を明文化するということについては慎重な姿勢をとっているというところが現状でございます。ですので、まだ結論が出せないという一つの意見があります。
それと、やはりこの前段の部分においてはもう本当に大賛成であります。やはり戦争は二度と起こしてはいけないというところで、この憲法第9条も戦争の放棄ということでできているわけでございます。
ただ、この後半の部分については、非常に人々の不安をあおるような、やはり、何というんですかね、一つの流れを決めつけたような文言が羅列されているところについては非常に不愉快というか、余りにもちょっと過激ではないかなというふうな意見を申し上げておきます。そのことから、今回のこの陳情については不採択といたします。以上です。
○委員長 ほかにいいですか。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 何ですか、過激というのは何が過激なのかよくわからないというのと、あと、この自衛隊を、先ほど早川委員が言ったことというのは、今の第9条がそういうふうな立法事実とかずっと重ねてきて、自衛隊というのはそういう存在として今認められているわけですよ。つまり違憲とか合憲だとかいう前に、自衛隊というのは国土と国民を守るという、こういう合意はなされているわけでしょう。だったら、もうこれは改めてここに書く必要ないわけですよ。それも、もう憲法が重ねてきたことなんだから。そこをね、今崩そうとしているわけだ。それは、もうこの間の歴史的な経過見ればわかるように、それを安保法制だとか、あるいは秘密保護法だとか、あるいはそういう共謀罪だとか、こういう率直言うと人権を抑圧する流れと一緒なんです、これは。もうはっきりしている。だってね、では、今度、皆さん言うけれども、イラクで帰ってきた自衛隊が何人自殺していますか、戦地で受けた心の傷で。25人とか29人というふうに、これは防衛省が……。
○委員長 話、飛躍しないで。
◆秋間洋 委員 だから、もう戦争やっているのと同じなんですよ。つまり、そんな牧歌的なものではないです。これは、今度安保法制ができているんだから、もうこれはね、明確に存立危機事態というふうに政府が認定すれば、これは法律に基づいて解釈をすれば自衛隊が動かせるというのが今度の4項目ですから。だから、これは採択すべきだけれど、皆さんがどういうふうに、継続ならいいけれども否決の声も多いみたいなんで、それだったら採決してはっきりさせるのもいいのかなと思います。
○委員長 わかりました。
これより採決いたします。
本件については、継続審査を求める意見と、採決を求める意見がありますので、まず、継続審査の可否について挙手により採決いたします。
それでは、本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手少数であります。よって、本件は継続審査としないことに決定いたしました。
それでは、次に、採択することに賛成の方の挙手を求めますが、挙手少数の場合、本件は不採択となります。
これより採決いたします。
本件について、採択することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手少数であります。よって、本件は不採択とすることに決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第19、陳情元-17、「消費税増税10%を中止して、中小零細業者の経営とくらしを守る」ことについての陳情を議題といたします。
本件は、新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
早川委員。
◆早川太郎 委員 先ほども出ていましたけれど、消費税率10%になったときの財源を見込んで、実際に、例えば幼児教育の無償化などというのもあるので、消費税の増税はいたし方ないのかなとは思っているんですが、ただ、今、米中の貿易摩擦など世界経済の悪化も懸念されていて、7月、来月頭にまた6月の日銀短観が出ますが、その辺で日本の経済を含めてちょっとどうなのかなというところもあるので、これ、ちょっと継続して見ていきたいなということで、継続でお願いします。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 すみません、手挙げていないんで、指していただいてありがとうございます。
○委員長 挙げていました、先ほど。
◆秋間洋 委員 私、ちょっと代表質問で消費税の問題を質問したんで、ちょっと聞きたいんですが、区長は区民の営業とか生活に影響が出るというふうに答弁されました。これはそのとおりだというふうに思うんですね。ただ、台東区は中小零細企業の町ですから、消費税の増税というのが特に中小や零細にとって重いという、こういう認識というのはあるんですか。
○委員長 文化産業観光部副参事。
◎吉江司 文化産業観光部副参事 中小企業への認識というところでございますが、先日の第2回定例会で代表質問におきまして区長よりご答弁させていただきましたとおり、消費税率の引き上げにつきましては、少なからず区内中小企業への影響を及ぼすものと認識をしております。その中で特に、これまで消費税の納税が免除されていました免税事業者につきましては、同時に始まります軽減税率制度におきまして、例えば請求書の記載方法であったりとか、経理における事務手続の変更などもありまして、そういった点で、あとほかに、レジの買いかえ等なども対応が必要になるということも想定されますので、そういった点におきまして影響があるものと認識をしております。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 本当に今の認識はそのとおりだと思うんですね。ただ、それは免税業者が2023年からインボイスになって、これでもう打撃を直撃しました。だけれど、その前にまず今の簡易課税を選択している年商で5,000万円ぐらいのところですね、5,000万円未満のところですけれども、これを私ちょっと調べてみたんですね。東京上野税務署と浅草税務署の台東区内の企業の納税額ですね。これ、調べると、5%から8%になる前の2013年、これが、まず納税額だけでいうと、当時、これが年間1,023億円ですね。これが、これ2016年、直近のがこれ、国税局これしかないんであれですが、1,593億円です。つまり、台東区内の中小企業が圧倒的ですけれど、ここが納税している額というのは1.6倍にふえているんですね。これだけの税の扱いをやっているという、これ、大変な負担ですよ、でも、それでも頑張ってやっている。台東区すごいなと思ったのは、事業所数が減っていないんですよ。つまり、中小企業が多いところで、消費税の増税で5%から8%になると減るかなと思ったらそうではなくて、やはり元気な企業が多くて、1万6,526から1万6,000、ちょっと減っているか、531ですから、ほとんど減っていないんです。ところが、これね、年商が5,000万円以下のいわゆる簡易課税を選択している事業者というのは、これは5,524から5,188と7%減っているんですね。ですから、そういう点では、5%から8%になって、やはりこれは零細であるほど打撃を受けているというのは明確です。なおかつこれでインボイスが入ってくることになれば、これはもう、明らかに今度1,000万円以下の、本当に父ちゃん母ちゃんのこういうところがやられるということになるわけですね。そういう点では、私先ほどレジの購入だとかいろいろな相談というのがあるというふうに言われましたけれども、どのぐらいの実績がこの間あったのか、5%から8%のときの実績と、今も含めて教えていただきたい。
○委員長 文化産業観光部副参事。
◎吉江司 文化産業観光部副参事 軽減税率制度への対応につきましては、本年2月から3月にかけまして、約1カ月間中小企業振興センターにおきまして、そのときは特設の相談窓口を開設いたしまして、5件の相談がございました。現在は5月より中小企業診断士による常設の無料相談を実施しておりまして、相談体制の充実を図っているところなんですが、5月から6月にかけましては3件の相談がございました。相談内容といたしましては、軽減税率制度への対応に関するレジシステムへの補助金の内容ですとか、例えば請求書の書式についてなどでございます。レジシステムの補助金の内容につきましては、国が設置しております軽減税率対策補助金事務局というのがございますので、そちらの内容とかをご説明をしてご案内をしているところでございます。
なお、消費税5%から8%へ引き上げ時の平成26年4月になりますが、そのときは平成26年3月から産業振興課のほうにおきまして臨時相談窓口を開設しまして、実際平成26年3月から27年3月まで1年間ですけれども、その中での相談は3件の相談がございました。そういった状況がございますので、引き続き区内事業者の方々が混乱なく適切に対応していけるように、事業団といたしましても支援に努めてまいりたいと考えております。
○委員長 すみません、先ほど秋間委員の質問に対して影響があるという答弁だけされたんですが、当然影響があることは国も承知していて、それに対する、国のほうがそれを支援する、フォローする対策も当然つくっているわけで、そこのところも一緒に説明していただけるともっとわかりやすかったんではないかなと思ったので、ちょっとそこだけ追加でもって説明してください。
◎吉江司 文化産業観光部副参事 そうですね、消費税のほうにつきましては、国のほうで今、産業振興課のほうで実施しておりますプレミアム付商品券ですとか、あとは、そのほか、今後ですけれども、例えばキャッシュレスの部分のところの推進ですとかいうものを実施しております。消費税につきましては、先ほどの子育ての関係の部分につきましても、その財源に充てるということもございますので、そういった点で、国といたしましても消費税の引き上げというところにつきましてはいろいろと支援の体制を整えていっているところでございますので、そういったところを見ながら、事業団といたしましても支援の体制を整えていきたいと考えております。よろしくお願いします。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 今回の増税は、先ほど早川委員がおっしゃったように、景気動向指数が6年5カ月ぶりに2期連続で悪化というものが出るという中での増税です。3%から5%とか、5%から8%、これも大変なおもしでしたけれども、このときはまだそれでも景気は上昇している中での対策でした。今回は景気が停滞あるいは悪化という中での増税ですから、これはもう本当に日本経済と国民生活を、これは本当に打撃を与えるものだというふうに私たち思っています。しかも、消費税の今度の増税分というのは、実際に実態的には1.7兆円ぐらいでしょう、いろいろなキャッシュレスとかいろいろなことをやるから。なおかつ、幼保の問題、もう言いませんけれど、あと、プレミアム付商品券も言いませんよ、もう。だけれどね、率直に言ったらもう本当にその場しのぎのばらまき策ですから、これはね、率直に言ったらもうすぐ効果が消える、これははっきりしているんです。そういう点で、もうこれはやはり中小零細事業者のこの台東区としては、やはりこれはきっぱりと、町を守るためにも10%を中止してという、議会のね、ぜひ見識を示していこうではありませんか。よろしくお願いしたいと思います。
○委員長 ほかに。
鈴木委員。
◆鈴木純 委員 確かにこの10月からということで、消費税は一応10%予定になっていることは事実で、最後の最後までどうなるかというのはちょっとわからない部分もあるかもしれないんですけれど、ただ、この消費税、先ほど出ました軽減税率について、例えば私の家の近くの浅草とかでも、軽減税率にもう対応したテイクアウト用のお店がかなりふえたりとか、それに対してのごみやマナーの悪さなどが、もう既にかなり声をいただいております。これは浅草だけに限らず、上野も、谷中もそうなのかもしれないですが、そういうお店がこれからまたふえていくのかなという、そういった懸念があります。ただ、区としては、そういったいろいろな今、声があると思うんですけれど、10%に上がる可能性もかなりあると思うんですけれど、それを見越した上でもいろいろな準備をしていっていただきたいと思います。継続でお願いいたします。
○委員長 ほかに。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 そうですね、10%が10月から上がるということになってはおりますけれども、景気等、国の動向等をやはり見ていくべきだと思いますので、会派としても継続でお願いしたいと思います。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 この問題は以前、2012年だったのかな、党首討論がありました。そのときに、現安倍総理とあのときは野田さんだったと思うんですけれどね。
(発言する者あり)
◆河野純之佐 委員 うん。消費税上げるかわりに国会議員の定数削減をするというような話でいたにもかかわらず、いまだに国会議員の定数削減がされていなくて、逆に参議院のほうでなんだけれどもふえているような状況で、そういう部分を考えると、10%の増税というのはとんでもないなという思いが事実あります。
ただ、一方、これからの国の将来に向けた財政状況なども考えると、非常にやはり国民生活も将来につけを回さないという分も考えると、増税も一部していかなくてはいけない。そしてまた、台東区内及び零細中小企業をしっかり守っていかなくてはいけない、そういう部分も考えますと、この陳情については、非常に苦しいんですけれども今回は継続で取り扱っていただきたいというふうに思っております。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 継続が多そうなので、私も採択に固執しませんけれども、ただ、どうも逆立ちしているなというのは、老後2,000万円問題でもそうなんですけれど、あるところから取らないんだよね。あるところから取らないで、本当に庶民からむしり取るという、この根性が本当に自民党、公明党、気に食わないので、私は本当にそう思うんですよ。だって、本当にね、だってね、大企業が中小企業並みの法人税払えば4兆円すぐ出てくるんだから。大株主の証券税制を、これを改めるだけで3兆1,000億円でしょう。こういうところにやれば、別に消費税の3%分ぐらいはすぐに出てくるんだから。そういうところをやはりきちんと議論して、もちろんあれですよ、年金問題もそうですけれども、きちんと財源はあるんですから、その辺を私は主張したいと思います。以上です。
○委員長 はい、了承。いいですか。
小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 ちょっと一言だけ。大賛成です、内部留保をちゃんとしっかり出していただきたいというのは思います、本当に。そういう意味で我が党の山口代表も政・労・使の会議というのを提案をさせていただいて、今やはり何といっても賃上げをしていかなければいけないというところで取り組んでいるわけでございますが、いずれにしても、消費税も、もう言われているようにやはり全世代型の社会保障版というふうな形に持っていくという一つの大きな方向性を目指していく中での大事な財源にさせていただくということで、今回もやむを得ないというところで恐らくこの方向に向かっているんだろうなというふうに思っております。ただ、今回この陳情については、うちのほうは先ほど継続ということで意見も出していますので、一言だけちょっと、意見だけ申し上げさせていただきました。
○委員長 これより採決いたします。
本件については継続の意見が多数でありますので、継続することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第20、陳情元-19、旧東京都人権プラザ分館の有効活用を求めることについての陳情を議題といたします。
本件は、新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 今現状のこの旧東京都人権プラザ分館の状況というのは、どういうふうになっているか教えていただいてよろしいでしょうか。
○委員長 人権・男女共同参画課長。
◎清水良登 人権・男女共同参画課長 本年の3月に東京都から3点の情報提供がございました。まず、1点目でございますが、東京都が前年度実施しておりました地歴調査の結果、これが出まして、過去の土地の用途から土壌の汚染のおそれがあるという結果になったため、今後、土壌汚染調査を実施することになったというのが、まず1点目でございます。それから、2点目でございますが、アスベスト等飛散物の調査結果、こちらも行いまして、アスベストを含有する建材、こちらが存在しているということが把握されたため、これから行う解体工事に当たりまして、飛散防止措置を的確に実施するという情報がございました。最後に3点目でございますが、今後のスケジュールについての情報です。まず、今年度、令和元年度につきましては、まず地上部分の解体設計を実施。令和2年度は地上部分の解体工事を実施。令和3年度は土壌汚染調査の実施。令和4年度以降の予定につきましては、令和3年度に行う土壌汚染調査の結果次第であるため、令和4年度以降の予定は未定であるという情報が明らかになっております。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 どうもありがとうございます。
こういう建物に対しての、土地に対しての土壌汚染と、建物に対してのアスベストが含まれているというこの現状わかりましたという内容です。しかも、それに対して、まず飛散しないように設計をして、それで解体をすると。解体をし終わった後に土壌汚染調査をもう1回して、どのように改善していくかということをしていくという計画が立てられたということで、ある程度の、どうしても期間がかかってしまうと。活用に関しても、言われるように大事なことなんですけれども、まず、現存の建物がなかなか使えない状態で、それを解体するのにこのような時間がかかってしまうというのはいたし方ないというか、安全に使うためには全部きれいにしていただかないと、なかなか次に進めないのではないかなというふうに思います。この陳情の下のほうに「一日も早く、東京都との協議を開始し」とありますけれども、いわゆる出た問題をクリアしないと、次にはなかなか進めないのではないかなというふうに感じますので、今の段階では会派としてはこの陳情に関しては不採択にしていただきたいと思います。
○委員長 ほかに。
岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 今の説明を聞きまして、危険なところの可能性があるということで、安全性がやはり確認されるまで相当な時間を要する、結果が出るのも令和4年以降ということでありますので、長い間時間がかかるというところもございますので、そういった場所を今すぐどう使うかというところに関してはなかなか難しいのかなというふうに思っておりますので、会派としては不採択でお願いいたします。
○委員長 ほかに。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 先ほどの旧上野出張所と逆でしょう、これ。だから、そういう点ではずるずると東京都のこういう時間稼ぎを許してはいかんのですわ。というのは、後の問題もありますけれども、本当に事故が起きているような事態で、これはまた別の次の問題ですけれども、やはり緊急に台東区として東京都の、いろいろな協議やそういうのを頑張っていることは認めますよ。だけれども、これ見たら、五、六年先でしょう、何かしら台東区との実態的な協議が始まるのが。私ちょっと聞きたいんですが、例えば土壌汚染調査の実施が必要だというこの判断、あと、アスベストの飛散等の調査結果が出たと。アスベストというのは大体4段階ぐらいかな、あるわけですよ、工事をやるのに対してここまで被覆しなくてはいけない、こういうふうなことをやらなくてはいけないと、たしか4段階ぐらいの工事のレベルが環境問題であるはずなんですけれど、どこまでこの調査の土壌とアスベストの調査結果というのを台東区は示されているんですか。
○委員長 人権・男女共同参画課長。
◎清水良登 人権・男女共同参画課長 まず、地歴調査につきましては詳細な情報まで区に提供されておりまして、過去の土地の用途から3種類の化学薬品を使っていた可能性があるということで、その3種類の化学薬品についてもこちらに提示されております。
◆秋間洋 委員 何ですか、それは。
◎清水良登 人権・男女共同参画課長 3種類でございますが、こちら、比較に関する試験研究で使われておりましたジクロロメタン、トリクロロエチレン、六価クロムの3種類でございます。
また、アスベストのほうにつきましても、3段階のうちどれに該当するかという情報も提供されておりまして、いわゆる著しく飛散、発じん性が高いというレベル1の検出はございませんでしたが、配管等のパイプの断熱材として使われていたレベル2、比較的発じん性が高いというものの検出はあったという情報についてはいただいております。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 なかなか、そういうこと聞くと、やはり相当きちんとやらなくてはというのがわかるんですよ。これだけだとわからないのね、先ほどの答弁。ただ、とは言っても、例えばレベル2までは行かなかったけれど、ここの廊下ね、7階の廊下もあったわけですよ、全く同じ管のね、周りの被覆材がアスベストがあったわけですね。これはすぐやりましたけれど。だけれど、率直言うと我々そこでずっと仕事しているわけではないけれど、そういうのというのは、もちろん、だからいいというわけではないですよ。だけれど、令和元年に解体設計でしょう、2年に地上部の解体工事でしょう。それから土壌汚染調査ということになれば、土壌汚染調査、どこまで掘って土壌改良しなくてはいけないのかというか、そんなことというの、やはりここまでしてしまうと、もう、率直に言ったらもう五、六年どころではない、下手すれば10年先ぐらいのことになったら台東区がね、やはりここが非常に貴重な土地だというふうに認識をして得たのが、どうなるのかということだって出てきてしまうではないですか。だから、そういう点ではやはり東京都にもっと積極的に早くその辺の危険の除去をやってくれと、それでこちらに売却しろということを働きかけていただきたいと思います。そういう点で、私はそういう意味でも、これは採択すべきだというふうに思います。
○委員長 ほかに。
早川委員。
◆早川太郎 委員 今、秋間委員も何となくご自分でしゃべっていて、それこそ時間がかかるのはある程度しようがないのかなというところがあったんだと思うんですけれど、私も聞いていて、しようがないのかなと。やはり安全性の、除去というのはしっかりやってもらわなければいけないし、ここの土地、私北部の議員ですから、種地として前向きな検討というのはしっかりしていってほしいなとは、本当に思っているんですが、ただ、だからといって、やはりここをきれいにしてもらうのは都にしっかりきれいにしてもらわなければいけないですから、そういう意味では前向きに検討はしていってほしいんですけれど、ただやはり、先ほどの話になると、本当にこの土壌汚染がどうなるかというところが見えない中で、ちょっと採択、趣旨採択はしにくいのが正直だな、しかも一日も早くと言われてしまうとちょっときついなと思っていて、ちょっと厳しいところですが、本当に前向きに検討していってほしいんですけれど、この陳情に関しては、今みたいな事情が新たにわかったということを踏まえると、ちょっと申しわけないですけれど、不採択になってしまうかなということでございます。
○委員長 ほかに。大丈夫、いいですか。
これより採決いたします。
本件については挙手により採決いたします。
本件について、採択することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手少数であります。よって、本件は不採択することに決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第21、陳情元-20、旧東京都人権プラザ分館の閉館管理状況についての陳情を議題といたします。
本件は、新たに付託されたものであります。
事務局次長に陳情の趣旨を報告させます。
(吉本議会事務局次長報告)
○委員長 それでは、本件について、ご審議願います。
中澤委員。
◆中澤史夫 委員 このフェンスを目いっぱい建っているところを少し下げて、セットバック一部出してしてもらって広げてほしいということに関して、多分台東区のほうでも東京都のほうに投げかけてはいると思うんですけれども、その結果というのはどういう感じで出ているのか教えてもらってよろしいですか。
○委員長 人権・男女共同参画課長。
◎清水良登 人権・男女共同参画課長 この間、何度も東京都に足を運び、陳情の趣旨、それから委員の皆様のご意見というものを伝えております。本年3月も東京都に赴きまして、陳情の趣旨と皆様のご意見についてはお伝えをさせていただいたところではございますが、回答は全く変わらない状況でございまして、適切な管理を実施するためにも、敷地いっぱいこれを閉鎖管理する必要があるという回答でございました。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 そのような回答を得ているということであります。今回、けさ方、アンケート調査のほうもお預かりしまして、先ほど見させていただきました。確かに歩道が狭くなるというか、今まであいていた分だけそこに少しスペースがあったので、皆様がそこの上に並んでいたというような状況があって、今回閉鎖になるに当たってフェンスをつけてしまったと。ただ、でも、先ほどの報告にありましたように、これだけ土壌汚染もされていますし、アスベストも入っているという建物をこれから工事解体していくという予定であって、そのところにフェンスを建てていることは、安全からいうとそれを下げるということは難しいですし、常日ごろにその部分に誰かがいるというわけではないので、建物が老朽化してくる、早くその規約で全部取り壊してくれればいいんですけれども、今予定的にはちょっとスケジュールがかなりかかるという感じなので、それを下げて、もし万が一崩れた場合に外部確認できないと、それが非常に危険に通じるということでは、このフェンス、下げられないのはいたし方ないのかなと思います。
また、土壌汚染に関しても、下げて土壌のところに誰かいるということは、先ほどのいろいろな物質を考えると、またこれ、非常に危険なところに区民や来街者の方をそこに立たせるということ自体がまずいけないことだと思いますので、なかなか難しいのではないかなというふうに感じます。
2番に関しては、説明会に関しても、これもしっかりと説明会を設けるような形になっているのか確認したいんですけれども、その点はどうでしょうか。
○委員長 人権・男女共同参画課長。
◎清水良登 人権・男女共同参画課長 今後の住民説明会の予定について聞いてはおりませんが、陳情の趣旨を踏まえて東京都に今後伝え、対応を求めていきたいと、そのように考えております。
○委員長 中澤委員。
◆中澤史夫 委員 これはもう、必ずやるべきだと思います。これだけやはり危険なものがあるということは地元の方に知っていただいて、どういう状況かというのはやはり知っていただかないといけないことだと思いますので、これはしっかりと進めていくべきだし、進めていくはずでございます。
トータルで考えますと、このフェンスに関しては非常に難しい状況。この説明会に関しては、必ずやるということが大体もうほぼ確定ではないかなと考えますと、この陳情に関しては、皆様の気持ちと意見等が全部ありますけれども、危険な状態に区民の方、また、来街者の方を、いろいろありますけれども、さらさなければいけないと考えますと、この陳情に関しては不採択にしていただきたいと思います。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 先ほど答弁があったように、この土地の問題については土壌汚染、そしてアスベスト、そのような報告が東京都からあったということを聞きますと、何といってもやはり私たちが最優先しなくてはいけないのは区民の皆さんの安全・安心、これはやはり最優先のことであります。ですから、東京都からこのような情報提供があった以上は、区民をそのようなところで、環境に置かせるわけには私はいけないというふうに思っております。利用者の人たちは非常にご不便はかけますけれども、その辺はちゃんと情報を提供すれば、私はわかっていただけると思いますので、本当にご不便はかけますけれども、この陳情については残念ながら不採択で扱っていきたいと思います。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 東京都の、何ていうんですかね、ご都合主義というのはひどいね。だって、だったらあの会館ね、どこが、アスベストが出ているんだったら、全部被覆してもらわなくてはいけないではないの。そういうことをやらずに、あと、土壌と言うけれども、あそこは全部アスファルトで固めてあるんですよ、その下から出ている土壌ですよ。そんなこと言ったら、全部あそこの地域などそうなってしまうではない。これはね、全然皆さん成り立ちませんよ、率直に言って。フェンスを1メートルセットバックするのと安全の問題というのは、全然、むしろ、もうけが人が出ているというのが、きょう出ているではないですか、これ。49人アンケートとって、45人が危険と感じたことがあると答えている。これは東京都にやらせないと、先ほどの旧上野区民館の買収の問題ではないけれどね、その後何にも東京都はやらないでこちらが手をこまねいているみたいなね。本当に東京都の横暴を手をこまねくことになりますよ。だったら、全部被覆するというんで決議しましょうよ、あそこを。どっちかにしないと曖昧になるんです。つまり、少なくとも、もうこれだけけが人が出たり、これだけの人たちがあそこを使って不安に感じているわけだから、東京都がそれをやらないと言っているんだったら、やはりこれは東京都にやらせないと。もし、アスベストと土壌汚染が危ないというんだったら、どういう調査で、どういう中身で、その対策を今すぐとってもらわないと。あんなフェンスで防止できるわけではないんだから、アスベストなんていうのは。だから、その辺は皆さんだまされてはだめですよ、これは。だって、少なくとも、今こうやって出ているわけだから。この被害が出ているわけだから、もう既に。
○委員長 よろしいですか、ほかに。
◆秋間洋 委員 採択すべきだと思います。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 私は、逆に、今、理事者のほうから答弁があって、最初、この陳情、前回から出ていますが、下げられるものなら下げればいいではないかと本当に思っていて、それもあったんで、区側としても都のほうに働きかけた。都の答えというのも、要はある種、理解ができるのは、変な話、老朽化している建物であって、そこを取り壊すということをしていて、なおかつ、使わなくなるのでふだんの定期点検もしなくなる。そうなったときに、だからといって簡単に壊れるとは思わないですよ。だけれども、何があるかわからない。例えば台風だってそうだし、いろいろな問題だってあるし。そのときに、要はどこか建物の一部が破損して落ちてしまったときに、そうなると都の管理責任になるからそこは無理ですと言われてしまうと、もう壊す建物を含めて定期点検を区からしろとか、要は安全対策でその建物を何とかしろとかいうのはさすがに言えないんではないかと。都が言っている理屈というのも、私はある種、納得できる部分があって、でも、だからといって、では、今回、私もきょう朝、アンケートを見せていただきましたけれど、区民の方々の中で、そこの、あそこが今までは、要は使っていたのであいていたところもあって、そこのところを何となく、都有地ではあるので、民有地とは違うので、何ですか、並ぶところが少しできていたと。ただ、それが、要は壊すことになって、塀が建ってしまって狭くなってしまって、交通対策上の問題が出ているというんであれば、そこはやはり、あそこが都道だとはいえ区の中にある問題なので、そこはやはりちゃんと解決していかなければいけないなと。そこに関しては、やはり道路管理者である都と、あと警察とか入ってくるんですかね、そういうところとしっかり、交通対策上の問題があるなら、そこはしっかり調べて検討して解決していかなければいけないと思っていますし、さらに言うと、先ほど、これ、皆さん一緒だと思うんですけれど、アスベストの問題とかがあって、説明会ちゃんとやってくれというのは至極もっともな話なので、そこに関しては、しっかり都に対して区からもちゃんとやってくれという要望はしていくべきだと思っていますんで、ただ、これ、フェンスを下げてくれという部分の陳情の部分が強いので、そこに関しては、やはり都の言うことということもいたし方ないのかなという理解はするので、そうなると、申しわけないですけれど、不採択になってしまうということで、うちの会派としては不採択で、すみません。
○委員長 岡田委員。
◆岡田勇一郎 委員 今、早川委員からもお話ありましたのと、ご説明いただいた内容で、管理をしているとはいえ、日常点検が全く行われていない取り壊し前提の建物の中で、確かに私もあそこの現場を見させていただいて、歩道は狭いのかなというふうな印象を受けましたけれども、万が一、地震、風雨災害が起きたときに、下に落下してそこにいる方に対しての危険が及ぶとなるとすれば、フェンスのセットバックというのはなかなか受け入れがたいのかなというふうに感じております。そういった意味でも、ここの部分が一番強く陳情申し上げられているということで、当会派としても、今回の件は不採択でお願いしたいと思います。
○委員長 ほかに。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 まず、区民の安全ということを最終的に考えた場合に、まず、土壌汚染とアスベストは理屈になりませんよ。まずここははっきりさせようよ。だって、土壌汚染、汚染物が飛散しているわけではないんだから、あの状態で。アスベストだって、先ほどの配管のところでしょう。これ、外に飛散しませんよ、それは。だから、ここはまず確認して、それを理由にしては、ただ、建物の倒壊とか、今、岡田委員おっしゃったように、あと、早川委員が言ったように、これは管理責任、確かにということになるかもしれない。私、ちょっと現場の高さと前の長さというのがわからないから、それがどこまでが可能で、例えば1メートル無理なら50センチでもだめなのかとか。そうなると検証できませんので、そういう点では、私はやはりこれは否決したらもうおしまいですから、だから否決はしないで、最低でも継続にして、次にまた議論をするというんではだめですか、それ。私、ちょっと現場調べたり、また、アスベストの専門家だとかそういう人に。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 すみません、そこを、では法定的に、変な話ですよ、例えば1メートル離れていれば大丈夫だとか、2メートル離れていれば大丈夫だという、仮にですよ、基準があったとしても、本当に何かあったときに責任とるのは都になるわけではないですか、セットバックしたとしたら。それを区が、都はそれができませんと言っているのに、区が、いや、大丈夫ですよと、うちが責任とるんで下げてくださいとはやはり言えないではないですか。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 あのフェンスが倒壊とかそのようなものの防波堤になるという前提で……。
◆早川太郎 委員 いやいや、違いますよ。だから、それ、フェンスが……。
○委員長 すみません、手挙げてください。
早川委員。
◆早川太郎 委員 すみません。フェンスが防波堤になるというよりも、そのフェンスがあることによって、要は都有地には入れないということになりますでしょう、そこです。以上。
○委員長 わかりました。
小菅副委員長。
◆小菅千保子 副委員長 きょう、短期間で、多分、このアンケートをとっていただいたんだと思うんです。その中で、やはり先ほども秋間委員がおっしゃったように、けが人が出ているということで、確かに道路が今までと環境が変わって、急に狭くなって、バス停もあるという、いろいろな状況がある中で、やはり対応策というのは必要なのかなと。先ほど早川委員もおっしゃいましたけれども、やはり近隣の方にもしばらくの間ご迷惑をおかけすることになりますけれども、そこはやはりご協力をいただいて、やはり落下物から少しでも皆さんの距離が離れるような、最低限守るという意味での位置的に建っているものだと思うんですけれども、ただ、やはり今、いろいろな災害が起こってくる中で、地震も最近、もう本当にどうしたのというぐらいちょっと頻発で起こっていますけれども、やはりあのフェンスがどこまで大丈夫なのかなというのは、正直やはり心配です。ですので、そこについては、やはり安全確保という意味と、あと安全管理ということで、東京都のほうにはしっかりと倒れないように、ある程度しっかりとしたものにしていただきたいという要望だけはぜひお願いしたいのと、あと、その管理もきちんとしてくださいと。フェンスについての管理もぜひお願いをするということで、お願いをしたいと思います。以上です。
○委員長 わかりました。
ほかにご意見、いいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長 私からちょっと一言申し上げさせていただきたいんですが、この旧東京都人権プラザの閉館後の活用に関しては、前議会の企画総務委員会からずっと継続で審議してきた内容だというふうに思います。中身も全部調べさせていただきました。その中で、各会派とも、東京都が所有している公有地であるので、この土地が建物も解体をされ、土壌の問題も解決をされた暁には、区に何とかこれを取得する方向で考えてほしいという意見が各会派から出ていたと思います。そこは何年かかるか、これは先の話でありますのでわかりませんけれども、少なくともこのことについては、議会としてはそうした意向があるということはちょっと頭に入れておいていただきたいとお願いをしておきます。
もう1点、今、議論になりました、フェンス1メートル下げてほしいという点に関してなんですが、閉館後の管理者としての東京都の意見もよくわかります。そこは理解をした上で、ただ、最近、通学路における殺人事件であるとか、あるいは交通問題であるとか、極めて全国的に、通学路の安全については各自治体でしっかりと責任を持って安全対策を講じるようにというふうに、総理もみずから発言をされている状況でありますので、もう一度東京都に対して、交通安全も含めた安全対策、これでいいのかどうなのか、その点について確認をしていただき、それは交通対策・地区整備特別委員会のほうの領域でありますので、ここでそれ以上は申し上げませんが、ぜひ、その点についてもご配慮を頼むということを言っていただきたいと、お願いをさせていただきます。
これより採決いたします。
本件については、挙手により採決いたします。
本件について、採択することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手少数であります。よって、本件は、不採択とすることに決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第22、特定事件の継続調査についてを議題といたします。
おはかりいたします。
本委員会の特定事件については、議長に閉会中の継続審査の申し出をいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、本委員会の特定事件の継続調査については、そのように決定いたしました。
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○委員長 以上で、案件の審議を終了いたしましたので、事務局次長に委員会報告書を朗読させます。
なお、年月日、委員長名、議長名及び陳情者の住所、氏名の朗読については、省略いたします。
(吉本議会事務局次長朗読)
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○委員長 次に、理事者から報告がありますので、ご聴取願います。
初めに、大規模用地の活用について、用地・
施設活用担当課長、報告願います。
◎河野友和 用地・
施設活用担当課長 それでは、大規模用地の活用について、ご報告いたします。
資料3をごらんください。1番、旧上野忍岡高校跡地でございます。
(1)跡地の概要でございますが、敷地東側については、下谷警察署仮庁舎として、令和2年8月まで暫定活用となってございます。敷地西側については、平成30年第4回定例会にてご報告させていただいたとおり、(仮称)北上野保育室として、令和2年4月から7年3月まで暫定活用する予定でございます。
(2)敷地東側の暫定活用でございますが、下谷警察への貸付期間終了後、松が谷福祉会館の改築工事に伴う仮施設として活用する予定です。活用期間は、令和3年度から5年度までを予定しています。
次に、2番、旧柳北小学校跡地でございます。
(1)跡地の概要でございますが、体育館棟及び校庭については、柳北スポーツプラザ、浅草橋こどもクラブにて利用してございます。校舎については、現在、未使用となってございます。
(2)校舎の暫定活用でございます。当該施設における実績及び立地を踏まえ、台東育英小学校、育英幼稚園の一部校園舎棟の工事に伴う仮校園舎として活用する予定です。活用の期間は、令和3年度から5年度までを予定しています。
次に、3番、旧竜泉中学校跡地でございます。
(1)跡地の概要でございますが、現在の主な利用といたしまして、竜泉こどもクラブ、また、7月から坂本保育園大規模改修工事に伴う仮園舎として活用する予定でございます。
(2)活用の方向性でございます。区立特別養護老人ホームの再編成など、高齢者新施設を整備する予定です。その他公共施設については、地域の皆様のご意見も踏まえながら、現状有している機能を中心に検討を行ってまいります。
最後に、4番、今後のスケジュールでございます。本件につきましては、本委員会でご了解いただいた後、周辺地域の皆様にご説明し、情報共有を図ってまいります。なお、本件大規模用地の活用については、それぞれ所管委員会でご報告させていただき、ご了承いただいております。
報告は以上でございます。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 先ほどと同じで、1番、2番は認めますけれども、3番は認められないという意思表明だけさせていただきます。
○委員長 わかりました。
ほかに。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
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○委員長 次に、台東区公共施設保全計画の第2期実施計画の策定について、施設課長、報告願います。
◎反町英典 施設課長 それでは、台東区公共施設保全計画の第2期実施計画の策定につきまして、ご報告させていただきます。恐れ入りますが、お手元の資料7をごらんください。
項番1、策定の趣旨についてでございます。
区では、平成28年3月に、台東区公共施設保全計画を策定し、計画に基づき施設保全を実施しております。このたび、平成27年度から令和元年度の第1期実施計画期間終了に伴い、引き続き、確実かつ効率的に施設保全を進めていくため、令和2年度から6年度の第2期実施計画を策定してまいるものでございます。
続きまして、項番2、計画期間及び策定方針についてでございます。
(1)計画期間についてでございます。期間といたしましては、令和2年度から6年度の5年間といたします。
(2)策定方針についてでございます。こちらは、施設の改築及び大規模改修のスケジュールを策定する上での方針となります。内容につきましては記載のとおりでございますが、平成28年3月策定の台東区公共施設保全計画の内容に基づき策定してまいります。また、当該施設の工事中に仮移転の必要性があるなしに伴いまして、スケジュールの調整をしてまいります。
(3)対象施設についてでございます。
恐れ入ります、裏面をごらんください。今回策定をいたします実施計画の対象施設の一覧でございます。これらの施設を、方針に基づき実施計画を策定いたします。
恐れ入りますが、表面にお戻りください。
項番3、今後の予定についてでございます。
施設所管、関係部署との調整作業を進め、第4回定例会の企画総務委員会での中間まとめ(案)をお示しする予定でございます。その後、パブリックコメントを実施し、令和2年第1回定例会の本委員会におきまして最終報告を行う予定でございます。
ご報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 ちょっと幾つか伺います。この中期の保全計画というのが10年間で出されて、これが平成27年から平成36年度と。1期目の5年が今年度で終わって、来年度から2期目ということの報告であります。最初の10年計画の中に、後の5年の、つまりこの第2期実施計画にかかわる部分の施設も、対象施設も示していたんですけれども、そのほかに、台東育英小学校、あと、御徒町台東中学校、あと、特別養護老人ホーム浅草、浅草公会堂と、この四つが加わったわけですね。これについては、それぞれの理由を、簡単でいいんですけれども、教えていただきたいと思います。
○委員長 施設課長。
◎反町英典 施設課長 台東育英小学校につきましては、児童数の増加による教室の増設にあわせて大規模修繕、大規模改修を行ってまいります。また、その他の施設につきましては、毎年行っております点検の結果によりまして、改修を早めたほうがよいという判断から対象施設とさせていただきました。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 明快な理由でよくわかりました。恐らく、この10年計画を出したときに、本当に施設課の職員さん挙げて、そこを本当にしっかり調査して、大変な苦労をされた姿を思い出しますけれども、そういう点で、それでもやはりさらに予想を超えて老朽化が進んでいるという、そういう定期点検の中で出たところは、きちんと手当てをしていく必要があるというふうに思います。
それと、今回は前回と違って、これらの施設、それぞれ大規模改修にするのか、それとも改築にするのかという方針は、途中で変わるということもあるけれど、しかし、これが明らかになっていないですが、そこは明らかになっていないんですか。
○委員長 施設課長。
◎反町英典 施設課長 各対象施設の大規模改修及び改築の方針につきましては、今後の検討を進めていく中で、第4回定例会までに決定してまいりたいと思っております。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 理解しました。
それと、あとは問題は予算なんですよね。今年度の予算では、この計画に基づく工事等は幾らになりますか。
○委員長 施設課長。
◎反町英典 施設課長 公共施設保全計画に基づく今年度の工事等の予算額につきましては、合計で約29億円でございます。
○委員長 よろしいですか。
秋間委員。
◆秋間洋 委員 私が思ったよりも大きかった、10億円以上大きかったんで、ちょっと後でそれは聞きますね、どこになるのか。
それと、あと、第2期に係る、この計画ですけれども、この10年間を平準化すると、大体25億円弱と、24億6,000万円ぐらいというのが、大体平準化した費用でしたけれども、これについては、この中で変更する予定なんですか。
○委員長 施設課長。
◎反町英典 施設課長 今年度策定いたします第2期実施計画の中で、工事費の平準化とあわせまして検討してまいりたいと思います。
○委員長 秋間委員。
◆秋間洋 委員 わかりました。以上です。
○委員長 ほかに。
早川委員。
◆早川太郎 委員 先ほど報告の中でも、この公共施設保全計画を進めていく上では、前計画、公共施設保全計画の指針をしっかり参考にしながら進めていきますとおっしゃっていたんですが、そのときと若干ちょっと変わっていることもあるのかなと思うので、確認の意味で聞かせていただきたいんですけれど、一般質問でもちょっと述べさせていただきましたけれど、今、省エネ化に関しては、それこそパリ協定を受けて、それこそ日本も平成28年5月には地球温暖化対策計画というのが閣議決定されて、高断熱化・高効率設備により、できる限りの省エネに努め、太陽光などの活用で年間に消費するエネルギー量をゼロにする建物、だから、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル、取り組みが示されたりとかしていて、物すごくそういう意味では、公共施設に関しては、より一層の省エネ化が求められている時代になってきているんだと思っているんですが、今年度、環境基本計画が策定されるので、その辺、しっかりと対応していただけるのかなとは思っているんですが、いかがでしょうか。
○委員長 施設課長。
◎反町英典 施設課長 2020年までに新築公共建築物でネット・ゼロ・エネルギー・ビルの実現を目指すというのが閣議決定されているのは存じ上げております。区としましては、他区の動向を確認しながら、さらなる省エネ化に向けて対応策を勉強いたしまして、区有施設の省エネ化を進めてまいりたいと思います。また、環境基本計画の策定に際しましても、所管課と調整を行いまして、しっかりと対応してまいりたいと思います。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 環境課所管ですから、そこと対応していただくのもあれなんですけれど、施設課は施設課として、その辺しっかり基準を持ってやっていただきたいなと要望させていただいて、もう1点、もう1点は子育て対応なんですけれど、今年度に入ってというか、ことしに入ってか、ことしに入って、例えば複合的に活用している区有施設では、幼児便座の対応がなされていたりとか、あと、例えば保健所では、おむつを持ち帰らなくてもよくなる対応を行って、子ども家庭支援センターでももうすぐそういう対応が行われてくるというのを聞いています。本当に区有施設において子育て対応を推進していて大変評価しているんですが、例えば、これ、ある方から言われたんですけれど、生涯学習センターとか保健所とかの授乳室は、あるのはあるんですね。ただ、後からつけた施設でもあるので、なかなか、例えば、もう鍵をわざわざあけに行かなければいけないとか、例えば保健所でいうと、研修室のところにあるので、研修されていないときとかだと真っ暗でちょっと怖いとか、そういう意見とかもあって、なかなか、でも、だからといって今すぐ対応できるようなもんではないんだろうとは思っていて、やはりそういうところの感じも、やはり大規模改修のときにしっかりその辺考慮しながらやってほしいなとは思っているんですけれど、その辺、今後はどう対応していこうとしているのかだけ教えてください。
○委員長 施設課長。
◎反町英典 施設課長 現在、施設課のほうでは、区有施設の子育てガイドラインを検討してございます。施設の用途や規模に合わせた整備を行い、子供や子育てに優しい施設整備を今後も引き続き行ってまいりたいと思います。
○委員長 早川委員。
◆早川太郎 委員 ガイドラインしっかり決めて、その辺もしっかり、公共施設保全計画で改修する施設に関してはやっていっていただきたいなと要望して終えます。以上です。
○委員長 ほかに。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
理事者からの報告は、以上であります。
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○委員長 以上で、本日予定されたものは、全て終了いたしました。
その他、ご発言がありましたら、どうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
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○委員長 これをもちまして、企画総務委員会を閉会いたします。
午後 3時30分閉会...