台東区議会 2018-06-14
平成30年 6月文化・観光特別委員会-06月14日-01号
平成30年 6月文化・
観光特別委員会-06月14日-01号平成30年 6月文化・
観光特別委員会
文化・
観光特別委員会会議録
1
開会年月日 平成30年6月14日(木)
2 開会場所 議会第3会議室
3 出 席 者 委員長 小 髙 明 副委員長 冨 永 龍 司
(12人) 委員 松 尾 伸 子 委員 伊 藤 延 子
委員 石 川 義 弘 委員 髙 森 喜美子
委員 堀 越 秀 生 委員 太 田 雅 久
委員(議長) 河 野 純之佐 委員 小 菅 千保子
委員 寺 井 康 芳 委員 伊 藤 萬太郎
4 欠 席 者
(0人)
5
委員外議員
(0人)
6
出席理事者 区長 服 部 征 夫
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については、原案どおり決定することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第3、第45号議案、東京都
台東区立旧
東京音楽学校奏楽堂条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本案は、
理事者報告事項、
文化産業観光部の5番、旧
東京音楽学校奏楽堂の
リニューアルオープンに伴う公開日及び一部
使用料等の変更についてが関連いたしますので、説明と一括して報告を聴取し、審議を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
それでは、第45号議案及び
報告事項について、理事者の説明を求めます。
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 それでは、第45号議案、東京都
台東区立旧
東京音楽学校奏楽堂条例の一部を改正する条例及び
報告事項、旧
東京音楽学校奏楽堂の
リニューアルオープンに伴う公開日及び一部
使用料等の変更についてご説明をいたします。
まず、
報告事項からご説明いたします。
資料5をごらんください。項番1、目的でございます。奏楽堂の
リニューアルオープンに伴い、東京都
台東区立旧
東京音楽学校奏楽堂条例の一部を改正し、
施設公開日と
ホール等使用日を変更するほか、他の
区立文化施設と同様に
年間パスポート及び4
館共通入館券を導入することで、来館者の利便性の向上を図り、また、使用料の形態を変更することで、区内の
類似施設との均衡を図るものでございます。
項番2、
条例改正の内容でございます。(1)公開日と
ホール等使用日についてです。水曜日と木曜日の公開日及び
ホール等使用日を入れかえることで、表の上段のとおり、週の前半を公開日、後半を
ホール等使用日とし、これまでの
奏楽堂公開日のわかりにくさを軽減するものです。
(2)は、一部使用料の変更についてです。まず、ホールの使用料につきまして、
同種類似施設と同様に、使用者が入場料、またはこれに類するものを徴収する場合、規定の使用料の額の3割相当額を加算した額とするものです。また、ホールの使用を伴わない練習室の
使用実績がほぼないことから、練習室に係る使用料は徴収しないこととし、練習室の使用に係る記載を削除いたします。
次に、
附帯設備使用料についての見直しです。従来は使用料を徴収していなかったピアノ、
チェンバロにつきまして、
類似施設の
使用料等を参考に、1単位につきピアノ、9,000円、
チェンバロ、4,000円の使用料を新設いたしました。また、今回、改修を行った
パイプオルガンにつきましては、現行の使用料と
ピアノ使用料との
バランス等を考慮し、1
使用単位につき1万円に設定いたしました。
(3)は、他の
文化施設と同様に、
年間パスポート及び4
館共通入館券を導入するものでございます。
資料の裏面をごらんください。項番3、施行日でございます。奏楽堂の
リニューアルオープンにあわせ、平成30年11月1日から施行いたします。
ただし、必要な準備行為は、施行前に行うことができるものといたします。
項番4、
歳入補正予算額の案でございます。ただいまご説明いたしました
ホール使用料、
附帯設備使用料の見直しに伴い、歳入の補正予算として209万3,000円を計上させていただきました。
項番5、今後の
スケジュールでございます。本定例会において
条例改正し、本年9月にはホールの
一般貸し出しの
受け付け開始、11月1日に
リニューアルオープンし、翌2日から
一般公開を開始いたします。
また、実際のホールの
一般貸し出しは、平成31年1月からといたします。
報告事項の説明は以上でございます。
続きまして、第45号議案についてご説明いたします。
本議案は、奏楽堂の入館及び使用に関して、規定の整備を図るものでございます。また、これにあわせて、
奏楽堂休館中に行われた
学校教育法の改正に伴い、入館料を規定する別表第1の備考1にございます児童及び生徒の定義につきまして、「
義務教育学校の児童又は生徒」及び「並びにこれらに準ずる者」との文言を加えるとともに、その他文言の整備も行います。
添付の
新旧対照表をごらんください。この表におきまして、アンダーラインを引いた部分が変更箇所となります。また、変更内容につきましては、先ほどご説明したとおりでございます。
ご説明は以上でございます。よろしくご審議の上、可決賜りますようお願い申し上げます。
○委員長 それでは、第45号議案及び
報告事項についてご審議願います。
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 確認させてください。項番2の(2)のところの使用料ですけれども、今、午前、午後、夜間という形になっていますが、当然1日利用ということも出てくるかと思うんですが、その場合の料金の設定はどうなりますでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 その場合は、全日ということで、合計額になります。
◆
小菅千保子 委員 合計額。そうすると、あいた時間もその中に含まれるという考え方でよろしいんですね。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 全日で使用される場合は、あいた時間も使えることになります。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 ありがとうございました。
○委員長 よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長 これより採決いたします。
本案については、原案どおり決定することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。
なお、
報告事項についても、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、案件第4、
文化政策及び観光についてを議題といたします。
本件について、理事者から報告がありますので、ご聴取願います。
初めに、
江戸ルネサンス事業の取組みについて、
文化振興課長、報告願います。
◎三瓶共洋
文化振興課長 それでは、
江戸ルネサンス事業の取組みについてご説明いたします。
資料1をごらんください。本事業は、ことしの第1回定例会の所信表明の中で、本年を
江戸ルネサンス元年と位置づけて、さまざまな事業を展開していくと区長が申し述べており、そのプロジェクトの方向性について一定の取りまとめを行ったため、ご報告するものでございます。
まず、項番1の目的でございますが、
江戸文化を色濃く残す台東区の魅力を内外に発信し、区民の
郷土意識と誇りを一層深めるとともに、産業や観光の振興を図るものでございます。
項番2の実施内容といたしましては、多くの来街者を迎えるであろう2020年の東京大会に焦点を当てて、この3年間の中で
啓発事業や情報発信、
江戸関連の冠事業や
連携事業などを順次実施し、区内の
機運醸成に取り組んでまいります。
今後は、区の事業を初め、外郭団体や
区内事業者の実施する事業におきましても、統一したシンボルマークを掲出していただき、区内での一体感を高めてまいりたいと考えております。
四角囲みの部分でございますが、このたび
ロゴマークを作成し、既に
広報たいとう5月20日号の1面に掲載しております。
この江戸への取り組みは、行政のみならず、区民の
郷土意識や
区内事業者の参画も目指していることから、業者発注するのではなく、職員がみずから考え、デザインしたほうが望ましいという考えのもとに行ったものでございます。5月11日に、区長を初めとする審査員に対して職員によるプレゼンテーションを実施し、
ロゴマークを選定いたしました。
別紙1をごらんください。こちらが、
江戸関連事業などに掲出する
ロゴマークでございます。黒の太字は、月の松を用いて漢字の江戸の「戸」の字をデザインしております。また、この月の松からは弁天堂と不忍池がのぞけるのですが、弁天堂が「さんずい」、不忍池の水面が片仮名の「エ」として、これが江戸の「江」の字をデザインしております。また、右上の金色のぎざぎざのモチーフは、松の葉とともに、隅田川の花火を表現しております。
資料にお戻りいただきまして、項番3の今後の予定でございます。先ほども申し上げましたとおり、
江戸ルネサンス事業は2020年までの3年間を期間として
機運醸成のための
啓発事業を継続して実施するとともに、各年度といたしましては、まず、今年度は
江戸遺産の発見・検証、
区民啓発事業や冠事業を先行的に実施してまいります。来年度につきましては、今年度に発見・検証した江戸の遺産を成果物、例えば小冊子にまとめ、有償販売や無償配布などを検討するとともに、情報発信に努め、区民参加型のイベントや冠事業の全面実施を検討していきたいと考えております。最終となる32年度につきましては、
区内事業者の参画を初め、最終年度の集大成としての企画展、江戸に関連するオリパライベントなどを実施してまいりたいと考えておりますが、具体的な内容については今後検討していくものでございます。
最後に、別紙2をごらんください。こちらは、主に私
ども文化産業観光部の今年度の
新規事業を中心に、
江戸ルネサンス事業に関連する事業の
スケジュール感をお示ししたものでございます。上から二つ目に記載のとおり、今後、庁内PTを設置し、全庁的に
江戸関連事業を抽出、選定し、冠事業として実施するとともに、必要な調整などを行っていきたいと考えております。
ご報告は以上です。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
太田委員。
◆
太田雅久 委員 私もちょっと
一般質問で触れさせていただきましたが、かなり台東区として特徴のある事業だと思います。台東区だからできる事業だと言って、過言ではないと思うんですが、これまず、区民の皆さんにしっかりと周知していただいて、
郷土意識を持ってもらうということも大きな目的、テーマになっているわけですから、委員長、我々ね、委員会としても黙っている手はないよね。やはりみんな、この委員の方、まずは議長にもお願いしますが、議員みずから、この際ですから、しっかりと勉強して、
機運醸成にしっかり乗っていくべきだと思うんですね。委員長に質問してもしようがないんですけれど。そういう気持ちを皆さんに持ってもらって、ぜひ講演会などにも参加していただきたいというふうに思います。
それで、今年度、
江戸遺産の発見・検証とかといろいろあるんですが、これは昔から気になっていたんですが、実はちょっと大きな話でありますが、摺鉢山は古墳だというのは
皆さんご存じだと思うんですが、元禄時代に移動して、それ以来、全くその中を検証していないんですね、多分。その話を知っている人がいたら、ぜひ教えていただきたいんですが、この際なので、江戸時代のものではないんだけれども、一度東京都とも話をして、発掘作業をして、どういうものなのかをぜひ検証してもらったらどうかなと思うんですが、いかがでしょうか。
○委員長 質問ですか。
◆
太田雅久 委員 質問です。国にも働きかけてね。
○委員長 生涯
学習課長。
◎吉本由紀 生涯
学習課長 埋蔵文化財の関係になりますと、生涯学習課の
文化財担当になってくると思います。背景等もございまして、調査できるものかどうかというところも含めまして、ちょっと検討させていただきたいと思います。
○委員長
太田委員。
◆
太田雅久 委員 台東区ではできないですよ、絶対。国の事業としてやらなくては、多分だめだと思うんでね。国とちょっとよく話しをして、できるようでしたら、ぜひお願いしたいなというふうに思っています。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 このマークを
台東区内の製造業者に使わせるということはできますか。例えば靴の箱とか、あるいは中敷きとか、あるいはほかの製品でこのマークを印刷したり、縫いつけたり、それが台東区の製品ですよというふうに思わせたいなと私は思っているんですが、その辺はいかがでしょう。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 今回の取り組みは、
区内事業者も巻き込んだ取り組みというふうに考えておりまして、そういったことも視野に入れて進めております。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 ということは、可能性はあるということですね。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 そのとおりでございます。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 例えば版権料とか、そういうのは取る予定ですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 無償でというふうに今のところは考えてございます。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 やはりね、あらゆる製造業の完成後の製品にこのマークを入れるということは、
ルネサンスも含めて、発信をするということ。それから、台東区の製造業、職人さんたちの品物ですよというふうにアピールをしたいなと思っています。この辺が業者の皆さんがどのように受けとめて、これを利用するか、しないかというのを検討すると思うんですね。だから、その辺は
産業振興担当からでも、この製造業を中心に、あるいは問屋さんにでも発信をしてください。どうですか。
○委員長
産業振興課長。
◎
上野守代 産業振興課長 各団体を通じてご意見をお伺いしながら、どのような
使用方法があるのか、早急に検討してまいります。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 例えば半年ぐらいで相談をして、製造業の皆さんを中心に。それで、スピードを上げてやってくださいと要望をしておきます。
○委員長 よろしいですか。
伊藤萬太郎委員。
◆
伊藤萬太郎 委員
一般質問でも申し上げましたけれども、まず、演劇祭と映画祭が、芸楽祭になるんですね。
(「そこまだではないですか」と呼ぶ者あり)
◆
伊藤萬太郎 委員 いや、入っています。
○委員長
スケジュールには入っているんですけれども、後でやるんですけれど、そちらでよろしいですか、芸楽祭は。
◆
伊藤萬太郎 委員 どちらでもいい。書いてあるよ、芸楽祭。いや、だから、総合的なものだよ。
○委員長 では、お願いします。
◆
伊藤萬太郎 委員 芸楽祭にまとめて、規模がだんだん小規模になってきて、今度は江戸
ルネサンス全体の一部の事業となってしまったと。何か予算はあんまり減ってはいないようですけれども、そういう形で何かだんだん演劇祭、映画祭がはるか遠くに行ってしまうような気がしてならないわけ。
だから、やはり下町の芸能のまち台東区がだんだんそういう方向になっていくのが非常に残念でたまらないわけで、私は最初、10年前に立ち上げたときに、いずれはカンヌとかベネチアとかベルリンのような三大映画祭みたいな形に将来はなっていくのかなとすごい期待をしたわけなんですよね。だから、せめて、この間私が言いましたけれども、上野にできた8スクリーンのうちの一つぐらいは、夏の陣、冬の陣というのがあるんだから、このうちの一部ぐらいとタイアップをできるような体制というのは、整えていますか。
○委員長 内容が何か次の
報告事項のほうに入ってきてしまっているんですけれど、いいですか。
◆
伊藤萬太郎 委員 これは全体のだよ。全体。
○委員長 いいですか。
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 芸楽祭の実行委員会としても、上野にできましたTOHOシネマズ上野につきましては、ぜひ利用させていただきたい、この映画館を活用して、芸楽祭の中で展開してまいりたいということはかねてより考えておりまして、検討してきたところですが、なかなかTOHOシネマズ上野さんの考え、それから、TOHOシネマズ本社の考えもありまして、協議を重ねてきたんですが、ホールを使用するというところについての合意には至らなかったところで、まずはPR連携からしていきましょうということで進めていくところでございます。御徒町のパンダ広場のほうで野外上映などもいたしますので、上野地域との連携ということは進めてまいりたいと思っておりますので、今後も引き続きその辺は協議をしていきたいと思っております。
○委員長
伊藤萬太郎委員。
◆
伊藤萬太郎 委員 たしか台東区民の皆さんに親しみはないという形で、割と下火になってきているという感じがありますけれども、しかし、やはりメジャーな映画会社ともタイアップをしながらやっていくことによって、レベルが上がって、せっかく今度はビートたけしさんがトップになったんだからね。だから、そういう形でどんどんメジャーになっていってほしいということを強く思っておりますので、その辺は引き続き存分に努力をしていただきたいとお願いをいたします。
○委員長 要望でいいですか。
(「関連」と呼ぶ者あり)
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 例えばカンヌとかの映画祭というのは、予算のかけ方が違うというふうに私は思っているんです。その辺は、例えば世界の映画祭の予算なども調べたりはしていますか。それで、スタッフの量とかね、やはりお金のかけ方が違っているんではないかなと。だから、今、伊藤委員の言われたようなビッグイベントでメジャーな映画祭に、あるいは演劇祭にしようとするんだと、台東区で開催をしていくというのは無理があるんではないかなというふうに思っているんですが、他国の映画祭の予算というのは調べたことありますか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 他国の映画祭の予算までは、こちらで調べてはいない状況でございます。といいますのも、今回、芸楽祭になりまして、区民の文化振興というところを基本の柱に一つ立てております。そういうこともありまして、映画ファンや、そういう業界の方たちが思っている国際映画祭のようなところにまで開催していくというところを考えておりませんでしたので、他国の映画祭のところまでは調べておりません。
○委員長
寺井委員。
江戸
ルネサンスでお願いしますね。
◆
寺井康芳 委員 できるとしたら、調べておいてください。そこまでで結構です。
○委員長 江戸
ルネサンスですよ。
では、堀越委員。
◆堀越秀生 委員 今、委員長からもあったんで、芸楽祭とか映画祭個々については、また後で語るにしても、区長がやられる
江戸ルネサンス事業、まさに江戸
ルネサンスということは、江戸の復興から、区長のいろいろ思いも書いてありますけれど、未来を創造していくというか、未来をつくっていくというお話なわけですが、そもそも私も議員になってずっとというか、議員になる前から、多分皆さんも一緒だと思うんですけれど、浅草は文化、観光のまちだとか誰もが言って、当然江戸に開府して400何年、そこから始まって、その前ももちろん浅草はあったわけだけれど、浅草というか、ここの土地はあったわけですけれど、そこからの文化、江戸の中心としての浅草、上野の文化ということを我々は常に語っているわけで、これは当たり前の話の中で、ここで区長があえてシンボリックに、象徴的にこの江戸
ルネサンスというのを掲げたということはいいことだと思うんですよ。
ただ、区長がおっしゃるとおり、この地が栄え始めた、江戸から再興して次代へつないでいくということであれば、当然明治だとか大正だとか昭和だとか、そういう流れにつながっていく江戸というのがあるわけで、そういう中で、これ全体的な話ししか今ここではできないからあれですけれど、映画にしても演劇にしても、この中に入ったとしてもおかしくない。江戸から大正に向けて、例えばコメディというものについては、明治の終わりに帝国劇場ができて、その帝劇でやっていた洋楽のオペラというか、洋楽劇団みたいなものが解散して、やる地を求めて甲府だとかでやっていく中で、浅草にたどり着いた。これが浅草のオペラの中興というか、それを築いているわけですよね。
そういった歴史の中から考えていくと、時代は当然継続しているわけで、これは私の意見ですけれど、やはり区長の時代に江戸を掘り起こす。では、吉住前区長の時代には、明治から大正に続いた大正文化の台東区のコメディを掘り起こす。これが継続していくことこそが、また次、誰が区長になるかわからないけれど、台東区というものが時代を継続していろいろな事業をやっていくということにつながったと思うんですよ。だから、江戸を復興させるという考え方があるなら、その後に、その前後はともかく、大正の文化というか、それをあれした事業もあるんだから、ぜひその中につなげて、そこをさらに服部区政で掘り起こしたんだと、こういう、政治の協調というか、政治の融和というかね、先人に対するリスペクトというか、こういった政策を私はしてほしかったなと思うんですよ。つまり、そこで断ち切ってしまってはだめなんですよ。あいつがやっていたから、こいつがやっていたからではなく。だから、言いませんよ、別に。別にあいつというのは、別にどなたのことも言っていないですよ。そうではなく、断ち切らず、前のものに対して尊敬の念、リスペクトをしながら継続していく。これこそが江戸
ルネサンスとかそういう言葉ではなく、台東区の文化ではないですか、下町の文化。先人たちが築いたこの歴史を、例えば区長は九州から出てこられた。でも、そういう方たちも受け入れられて、新しい文化を築いていく。土着している、台東区に生まれ育った人も一緒につくっていく。これが下町の文化だと私は思います。
そんな中でちょっとお聞きしたいのは、例えば、いつも京都の話をするんで、身近なところで川崎市とかね、新百合ヶ丘はやはり映画祭がありました。それで、新百合ヶ丘の中には、公設民営の映画館もできたりしていると。そういう中で、公設民営というのは、ハード面、建物でもそうですけれども、これから台東区としては、この
江戸ルネサンス事業、区で今企画して、まさに創生したわけですけれど、これから民間活力をこの中にどのように生かして広げていくかとか、そういった長期計画みたいなものはありますか。その辺をちょっとお聞きしたい。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 まずは、この江戸
ルネサンスですが、ご報告したとおり、3年間をまず実施期間として定めてございます。3年間というのは、東京大会があるということで、多くの来街者を迎えると。江戸を生かした区民の意識醸成を図ることによって、さらにそれがおもてなしに生かされたり、それがさらに地域活性化につながるという相乗効果も狙えるんではないかなというところで、3年間というところでございまして、その後については、当然プロジェクトとして実施するわけですから、一定の段階で一度総括し、検証するという作業を行いますので、その時点で判断させていただければというふうに考えております。
それで、今のところ3年間という事業計画でございますので、民間事業者となりますと、
区内事業者というところでは絡んではきますが、今のところ、今後設置するPTの中でどういった民間を巻き込んだやり方があるかというのは検討していくのかなというふうに考えてございます。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 私ね、それではだめだと思うんですよ。では、服部区長がこの江戸
ルネサンスという言葉を使って、江戸時代を再興したと。これは服部区長がやめた後も、この台東区政にかかわらなくなっても、残らなくてはいけないと思うんですよ、私は。先ほど
寺井委員が、カンヌ映画祭みたいで、予算はどうなんだという。私はカンヌ映画祭とか、映画好きだから言うと、やはりカンヌは前に言ったとおり、始まったのはフランスの田舎町ですよね。あんなところ、誰も知らないです。カンヌ映画祭があるカンヌと知っているけれど、パリだ、何だ、ロンドンだというのとは違うわけですよね。それが、第2次世界大戦の途中挟んで、映画祭も中止になる。そういう中でだんだん、何十年も続けている間に人も集まり、お金も集まってくると。だから、映画祭でも何でも、最初は意思ある人たち、ここの場で言えば、台東区の人たち、台東区役所の人たちがつくって、コメディ映画祭が始まった。カンヌであれば、映画の人たちがカンヌの中で、一部の人たちがつくり始めた。これが長い間続いたことによって、人と富が集まって、だんだん資本もふえ、スポンサーもふえ、広がってくると。だから、これは服部区長がここで創生したということは、やはりそれを次の時代にもつなげていかなくてはいけないわけですよ。吉住前区長がやったしたまちコメディ映画祭も後で話すけれど、同じなんですよ。それを3年、とりあえず3年と。そんなんだったら、やらないほうがいいですよ。
どうしてかというと、どうせ次の政治家なんて、みんな言葉だから。自虐的に言うけれど、自分のやった、やった感が必要なんですよ、政治というのは。そしたら、次の区長だって、服部区長と違うように江戸の話をしますよ、台東区といったら、そういう資源があるんだから。江戸が飽きられたら、では、大正の話をすると。それでは、だめなんですよ。やはり内山元区長の時代から文化に対するいろいろな、奏楽堂をつくったりした、地盤ができた。で、吉住前区長の時代に、そういうまず明治、大正のコメディという浅草の喜劇文化をつくった。そして、服部区長がここで江戸、京都から江戸に来て、江戸から始まったこの台東区の文化をつくった。このお三方がやった先人たちのことは、これからの我々も、我々の子供たちも継がせるように、我々は仕組みをつくっていかなくてはいけないわけですよ。だから、それは3年たったらどうではなくて、3年後にはこういう事業にして、スポンサーも集めて、そういう足がかりとしてこれをやって、宣伝はこうやっていくんだとか、もっと長期的な計画をやってほしいと思うんですけれど、その辺どうですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 今回、3年間ということでご説明させていただいているわけですが、3年というふうに先ほども答弁いたしましたが、まず、そこで1回総括し、検証するという作業は必ず行います。その結論として、いいものは残していくというのは当然あろうかと思いますし、例えば3年間が第1シーズンというような位置づけになり、またさらに3年間、第2シーズンという考え方もあろうかと思いますので、それはまず、この2年後の総括の作業を進める中で検討していきたいという状況でございます。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 では、まとめます。そういうお考えはあるでしょうけれど、やはりそれではだめだと思います。例えば会社だって、創業して何年後に上場する。だから、毎年の利益を上げていく。台東区だって、そうではないですか。長期総合計画、行政計画を立てて、10年後こうしていくというのがあるからあるわけで。では、3年後、少なくとも、実現不可能かもしれないけれど、ここでこういう事業を何事業にふやす。そこにかかわる企業体、何とかを何社にふやす。その目標を掲げて、そこに向かわなくては、その後は開けないですよ。仮に開けたとしても、それは単なる偶然ですよ、やはり計画を立てないと。ぜひその辺よろしくお願いします。
○委員長 要望でいいですね。
◆堀越秀生 委員 要望でいいです。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 本当に「江戸たいとう」のマークを職員の方が考案してくださったということで、これ一番最初に見たのがシンポジウムの大きな横断幕の横にぽんとあって、あれ何だろうというのが最初でした。やはり本当に皆さん考えて、何とかこの新しい事業、この
江戸ルネサンス事業を成功させようという思いがあそこにまず集約されているなというふうに思いました。
先ほども
寺井委員からもお話がありましたけれども、一つの「江戸たいとう」ブランドという形にこれからまた育成していけるのかなという予感がします。それで、やはりすごく情緒的だし、風雅な感じのマークですので、ぜひこれを、まさにこの3年間の事業のレガシーとしてこのマークが残っていくのかなというふうにひとつ思っています。
また、今、いろいろな取り組みをやっていただいていますけれども、一つ一つ最後は検証していただけるということですので、またそれと、ここにないものでも、現実に台東区で行われているいろいろな事業があると思いますので、それも盛り込めるのであれば、ここにまた足していくということは可能なんでしょうか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 別紙2につきましては例示ということで、私
ども文化産業観光部の
新規事業を中心に、イメージとしてお示ししてございます。現在、年度当初から全庁的に調査をかけてございまして、今後設置するPTの中で全庁的な事業を対象に選定作業を行っていきたいというふうに考えてございます。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 大いに期待していますので、よろしくお願いいたします。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 これ、きょう了承されることによって、決定するわけですよね、このマーク。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 事後報告で大変申しわけないのですが、もう既に広報等で周知してございまして。
○委員長
寺井委員。
◆
寺井康芳 委員 一つだけ。意匠登録しましたか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 今、その手続をとり始めたところでございます。
◆
寺井康芳 委員 結構です。
○委員長 石川委員。
◆石川義弘 委員 いろいろ聞いていて、ちょっとおもしろいなと思いました。実は私、ちょっとこれ気になっているのは、別紙1のところの
江戸ルネサンス事業について、この文章の最初のところが実は一番大事なのかなというふうに思っています。その部分では、
江戸ルネサンス事業というのは、「江戸に学び、未来を拓く」というコンセプトがあると。実はこのコンセプトというのが非常に大事なのではないかなと思っています。話を聞いていると、答弁のほうも含めて、何か昔に回顧しているように聞こえるんですよ、昔はよかったから、昔のものを選んでいけばいいんだと。実はそうではなくて、難しいのは、この未来を開くというところだと思うんですね。昔の技術、台東区としては技術、映画もあれば、演劇もあれば、いろいろなものもあります。それをどう使って未来に開かせていく芸能をつくっていくのか、ここが一番実は難しいんではないかと思います。そこをもうちょっと強調していくべきかなというふうに私は思っています。そういう意味では、例えば映画なら映画、演劇なら演劇、芸能なら芸能というくくりがもう既に壊れてきているのかなと私は考えています。それはどういうことかというと、例えば初音ミクさんというキャラクターがいますよね。映像が立体化されてきていると。この間、それを、歌舞伎が一緒に踊ったというようなことが出てきています。こういうふうに映像と音楽と実体がもう混沌としてきていると。実はそういうことがこの中に今、せっかく未来を開くと書いてあるのに、何も出てきていない。この未来に向けての部分をもう少し強調していかないと、逆に言うと、堀越委員が言ったみたいに、過去のものを残していくのがいいんだという話になるのも、両方実は必要なのかなというふうに思いますが、今までの答弁を聞いていると、どうも古いものを残したいというところに集約されているような気がするんですよ。それは逆に言うと、出ているほうも、新しいものを出していないからだと思っていて、この辺よく研究していただければなというふうに思います。以上です。
○委員長 要望でよろしいですか。
◆石川義弘 委員 はい、いいです。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 私も、この
江戸ルネサンス事業、服部区長の本当に肝いりの事業ということで、熱心に本当に多くの区民の皆さんにも、ことし1月ぐらいから盛んにトップセールスみたいな形でもうPRされています。それを受けて、今回のこのマークも職員の人たちが一生懸命つくられたということで、評価を私はしております。
今、未来に向けても大切です。今回やはり江戸から学ぶということで、本当に江戸時代というのは、世界で一番人口が多かったのはやはりこの江戸だったんですね。また、江戸時代にいろいろと文化、あと精神とか、そういうものも非常にすばらしいものが生まれて、今につながっているわけですよね。それで、その中でこれからこれをスタートさせていくためにも、先ほど
太田委員からもありましたけれども、やはり私たちも、また行政も率先垂範してという形で表現できないかなというふうに私ちょっと思っているんです。区民の人たちに、江戸はいいですよとか、江戸の状況はこうだったという啓発とか、それも必要なんですけれども、何か江戸時代から学ぶようなもの、そういうものをもう少し具体的に、行政もふだんの仕事の中でとか、区民が見えるような形で表現できないかなというふうに私は思うんです。そのような取り組みというのはいかがでしょうかね。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 今回、プロジェクトとして実施期間が3年ということで、今年度、どういったところに重きを置いているかというと、まず、江戸を検証すると、発見するというところで、何ができるかというところを検討しているところでございまして、職員向けにどういったアプローチができるかというところも今後のPTの中で協議してまいりたいというふうに考えてございます。
○委員長 河野委員。
◆河野純之佐 委員 江戸時代にリサイクルが始まって、あと、先ほどから言っているように、江戸しぐさとかね、そのようなすばらしい、今でも受け継がれている精神だとか行動だとか、そういうものもいろいろとあると思いますので、ぜひ区民にも、行政も、私たちもこれに取り組んでいるんだとわかるようなものをぜひこれから考えていただければありがたいなというふうに要望だけしておきます。
○委員長 要望ですね。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、上野「文化の杜」新
構想事業について、
文化振興課長、報告願います。
◎三瓶共洋
文化振興課長 それでは、平成30年度上野「文化の杜」新
構想事業についてご説明いたします。
資料2をごらんください。本事業は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年に向け、上野公園に集まる各機関が連携して、上野公園が文化の杜として日本の文化芸術を世界に向けて発信拠点となることを目指し、平成28年度より実施しております。今年度につきましては、事業内容が変更となり、これに伴い減額の補正予算を計上させていただいております。
まず、項番1の平成29年度の事業実績でございます。(1)のアートプログラム事業として、TOKYO数寄フェス2017、これは上野「文化の杜」を国際的な芸術文化創造拠点として発信するアートイベント、また、アートプロムナード、こちらは
文化施設の夜間開館に合わせた展覧会の関連事業や夜をテーマとしたアートイベントを実施しております。それぞれの実施期間、実施内容、来場者数については、記載のとおりです。
また、(2)のヒューマンプログラム事業では、上野「文化の杜」市民大学レクチャーシリーズとして、各方面の専門家と歴史文化についての調査、検証を進め、発信するプロジェクトを実施しておりました。実施期間、実施内容、来場者数については、記載のとおりです。
また、その他事業といたしまして、上野公園ガイドツアー支援事業や
文化施設のアクセシビリティ向上のプログラムなどを実施しております。ご参考に、別紙にて当日の写真を添付しておりますので、ごらんいただければと存じます。
次に、項番2の事業内容の変更でございます。今年度の事業については、平成28、29年度と同様の文化芸術発信拠点形成事業での実施を予定しておりましたが、今年度から新たに国際文化芸術創造拠点形成事業が創設されたため、実行委員会にて協議の上、従来型と新規の双方ともに実施計画を文化庁に提出したところ、年度末に後者が採択された旨の内示があり、本年4月開催の実行委員会にて②への実施内容の変更が正式に確定したものでございます。
裏面をごらんください。項番3の平成30年度の国庫補助事業についてでございます。①が従来型、②が今回の新規の補助事業でございまして、相違点について表にてお示ししておりますが、まず、申請者は①では台東区でございましたが、②では文化庁から実行委員会への直接補助となりました。支援期間は単年度から原則5年間の継続支援、補助上限額は①では1億円であり、地元自治体の負担額の5倍、すなわち区の負担額は文化庁の5分の1の額でございましたが、②では、補助上限額は3億円で地元自治体の負担額の10倍、すなわち区の負担額は文化庁の10分の1の額となりました。実施内容は、①の地域に根差した国際的に話題を呼ぶ芸術祭等でしたが、②では発展的な事業として、観光や食、国際交流や福祉など多分野との連携した事業を年間を通じて実施するという内容でございます。総事業費並びに補助対象経費については記載のとおりでございますが、あくまで申請段階の金額となっております。審査の結果は、②が採択されたという状況でございます。
次に、項番4の平成30年度予算でございますが、実行委員会への直接補助、また地元自治体の負担割合といった国の補助金の枠組みが変更となったため、歳入予算では6,250万円の皆減、また、歳出予算では国庫補助分の6,250万円と区の拠出金の減額分300万円の合計額、6,550万円の減額補正を計上させていただいております。
長くなりましたが、ご説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
堀越委員。
◆堀越秀生 委員 全部で3点お聞きします。
まずは、補助事業の予算概要について一つと、また、二つ目は、ヒューマンプログラム事業について、そして最後、ちょっと全体的な流れについてお聞きしたいんですが、まず細かいところで、この補助事業についてですが、今まで通常、補助金がおりてきた場合、例えば10分の1、区負担であるということになると、一般会計に計上されて、区から拠出するという形をとるわけですけれど、今度、直接支払われるということは、区の一般会計には計上されないということですよね。その辺はどうですかね。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 国の補助金については、区には入ってこないということです。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 そういった中で、当然今までも区の負担割合があったわけだから、あれですけれども、1回区に入ってから出ていくことと区に入らず直接支払われることの違いの中で、例えば補助事業の事後の監査とか、それから、何か事故とか、仮にですよ、不正があったとかの場合の台東区の立ち位置というのはどのくらいまで法的に、あるいはこの議会として話し合われる範囲はあるんでしょうか。前と同じように直接支払われても、そこの事業にかかわっているから、全体的なところまで我々は話せるのか。金額的に一般会計に計上されない、直接支払われる部分については、議会としては、そこの割合が9割とあるとすれば、議論の9割というのもなかなか抽象的な話ですけれど、あまりかかわれなくなってしまうのか。その辺の違いはどうなんですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 まずは、区としても分担金を出していますので、区の関与は強く残ると。補助金につきましては、国の補助要綱でございますが、自治体負担額の10倍の額を国が補助するということになりますので、区が出さなければ、国のほうにもつながらないということがありますので、区の関与は必ずしも弱くなるというものではございません。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 その辺、今までも事業に対するもちろん区の賛同の部分もあるし、助言の部分もある。逆の面で監査や牽制の部分も、その辺があまり権限というか、我々の仕事について差がないということであれば、それはそれで理解しました。
2点目、市民大学のレクチャーシリーズ、これは当然いろいろな専門家の方を、何ていうか、大学という名前がついているぐらいですから、講義などを通して学んでいただいて、上野から歴史や文化の専門家を輩出して、全国に模範となるような、そういう人材をつくっていこうという趣旨だと思うんですが、そんな形でよろしいのかということと、それから、具体的に、上野で今、観光連盟の方も含め、いろいろな専門家がいらっしゃいますよね、勉強されている方もいる。こういった上野のノウハウ、人材というものは全国的にこれから、例えばあちらこちら地方に行って講演するとか、そういう形につながっていくような事業をイメージしているのか。その2点、ちょっとお聞きしていいですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 まずは、レクチャーシリーズでございますが、やはり将来を担う人材の輩出というところの観点もあって、実施しているという内容でございます。また、30年度からは、今度は事業内容が変更になって、これまでは一過性の芸術イベント的な色合いが強かったわけですけれど、今回からは年間を通じて多分野連携という形でやっていくということで、これまでの総括といたしましては、やはり期間が1週間から10日間程度ということで、なかなか浸透しなかったというようなこともあったり、あと、人の流れを変えるというところでちょっと課題があったのかなということもありましたので、その点を踏まえまして、30年度の
新規事業については反映していきたいと考えてございます。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 では、この2番目の質問について要望で、今お話にあったことを踏まえて、例えば上野でいろいろ勉強されている観光連盟の方、あるいは、台東区に4観光連盟ありますけれど、そういった文化観光に精通する方たちを、これを通してこの中に入ってもらってやってもらうと同時に、ある程度上野「文化の杜」の事業の中で、台東区の文化観光にかかわっている民間の人を、日本や世界の文化歴史を大切にしている保管地区、いろいろありますよね、ユネスコのところも含めて。チェコのプラハに行って、いろいろ勉強してもらうとか、それこそパリだ、ロンドンだ、に行くという、そのような海外への研修とかもぜひ観光連盟の人たちに補助を出してやっていただいて、人材を育てていっていただきたいと私はすごく思うんですね。台東区の団体の中の民間人にそういう人たちがつくられていくことが、この台東区の文化観光を行政と離れたところで基礎を固めるというふうに私は思うので、その辺をぜひお願いしたいのと、もう1点は、その人たちとともに、上野、浅草の文化も考え、また、地方に発信するわけですから、こういった市民大学のレクチャーの中に一緒に協調して勉強される、参加していただける専門家、学芸員。この学芸員の枠というのも、ぜひ服部区長のときにある程度広げていただいて、普通、図書館にどうのこうのとか、博物館に学芸員の所属があるわけですけれど、台東区全体の文化観光についてかかわっていただく学芸員、専門家、こういう方たちの、ぜひ服部区長の時代にそういうシステムをつくっていただきたいなというふうに思います。
それから、三つ目は、先ほどお話しした全体的な話ですけれど、この上野の文化の杜は、主に西洋文化含め、美術館、博物館、もちろん寛永寺さんもありますけれども、そういった文化を中心にやっていて、上野というのは、今言った寛永寺というのはずっと江戸時代から続いて、彰義隊以降、新しい西洋文化が入ってきて、藝大ができたり、博物館ができたりしていると。先ほどの話にちょっとかかわりますけれども、まさに時代の流れというものを象徴した土地なんですよね。なので、私は、最終的にはやはり区長のおっしゃる江戸
ルネサンスというものの中に、この上野の文化の杜というものも入ってくると思うんですよ、部分集合的に。なぜかというと、区長はどういう意識で
ルネサンスという言葉を使ったかわからないけれど、江戸だけを話すなら、先ほど石川委員がおっしゃったように、昔のものを大切にするというその視点だけだったら、江戸復興とか、日本語でいいんですよ。でも、
ルネサンスと区長がわざわざ入れた思いの中には、やはり江戸というものを基盤としながら、そこから始まって台東区に来る西洋文化とか時代の流れ、先ほど言った大正のコメディも含めて、今に続くものを考えていこうということが視点だと思うんですね。なので、そういった意味でも、この文化の杜というのもそういう時代の中に流れている一つの事業なんだと。区長が起源を起こしたこの江戸
ルネサンスの江戸のところから時代の流れというものに永続してきた事業なんだということをぜひ認識して、最終的にはこの江戸
ルネサンスの中のものに入ってくる。先ほどのしたまちコメディ映画祭も入ってくると思いますけれど、服部区長が掲げた江戸
ルネサンスの中に、今に続くこの中に入ってくるんだという意識をすごく持っていただきたいなと思うんです。
それで、先ほど商標の話が
寺井委員から出ましたけれど、江戸
ルネサンスというのはさすがにどこかの広告代理店がとってしまっているかもしれないですけれど、上野・浅草江戸
ルネサンスとか、台東区の江戸
ルネサンスとか、これで言葉が商標登録できるかどうかわからないですけれど、この服部区長がつくったこの言葉をぜひ台東区の一つのシンボリックな言葉として残してもらって、そこから起源を起こして、いろいろなものが実はつながっていくという事業の形態をつくっていただきたいなと思います。だから、江戸
ルネサンスという言葉が3カ年とか、何カ年のいっときのものではなくて、後世に残るように、ぜひその辺も、商標登録可能なのかどうかわからないですけれど、可能でなければ、先ほど言ったように、台東区をつけるとか、浅草・上野をつけるとかして、ぜひ残していただきたいというのを要望して、それだけです。
○委員長 要望でいいですか。
伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 文化の杜ということで、3,000万人を呼ぼうという、集来者3,000万人にということで、この目標になっているということですけれども、昨年の事業実績のところを見ますと、確かに31万人から77万人と倍増しているということで、やはり実行委員会の方たちの努力などがあったのかなというふうに思います。そういう中での参加者数、上野、1番目の数寄フェスところは、77万4,000人、それで、アートプロムナードのところは2,000人というふうになっていますけれども、この77万4,000人というのは、どういう形で、数字を出しているのかというのが一つです。
あともう一つですけれども、これらの期間が割合に短いですよね。アートプロムナードも、その前のところ、1番目の数寄フェスところも平成29年11月10日から19日という10日間で、その後は5月から11月というところですけれども、非常にすばらしかったとか、いろいろな形では感想とかは聞いているところではありますけれども、やはり非常に短く、どれぐらいここにお金を使っていて、それで、10日間のイベントでというところで、これらをどんなふうに評価するのかなというのをちょっと確認したいなというふうに思ったことが二つ目です。
もう一つは、今回新しい事業ということで、今までは文化芸術発信拠点ということでしたが、今度は国際文化芸術創造拠点形成事業ということで、今、内容としては、伺ってわかりました。社会的に包括というか、全体でやるとか、年間を通じて実施するとかいうことで、一定のところはわかったんですが、さらに、先ほども言われていますけれど、国際交流とか福祉の面とか、いろいろなところでもう少し詳しい部分で出せるところがあったら、出していただきたいということがあります。お願いいたします。
○委員長 よろしいですか。
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 まず、カウント方法でございますが、作品ごとに計測者が1名つきまして、一定時間、5分間ですが、5分間に何人来たかというのをまず実数をはかってございます。それに開催時間数を乗じて集計しているという方法で算出してございます。
また、金額でございますが、まず、(1)のアートプログラム事業、こちらのほうが昨年度決算額で5,885万円と。ヒューマンプログラム事業につきましては、2,551万円という状況でございます。
それとあと、多分野連携の具体的なものということでございますが、今回、
連携事業といたしましては九つの
連携事業を検討してございまして、例えば観光分野と福祉やコミュニティといった視点で実施するアートタイムプロジェクトというものがございまして、さまざまなアーティストたちが障害者や高齢者などを含む多様な人々を対象としたアートプログラム、例えばアクセシビリティに配慮したイベントだとか、そういったものを展開して、福祉施設と上野公園とをアートバスでつなぐといった取り組みを検討しているという状況がございます。
それと、防災と食のアートプログラムということで、こちらは食と産業や防災、コミュニティといった多分野連携という視点で取り組んでいくわけですが、災害時の避難地域となる噴水前広場におきまして、人的、歴史的結びつきの強い東北とかかわりの深い作品だとか作家を招いて、防災と地域の食材をテーマとしたアートプログラムを実施する予定でございます。
○委員長 伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 わかりました。
非常に壮大なというか、予算も前回よりも倍近くふえているという中でやるわけですから、さらに広く、深くやれるのかなというふうには思います。今度、昨年のときにも、これらを、こういうアート作品や何かについてもどのように評価をして、次につなげるとか、いろいろあるかと思うんですが、これらを文化の向上ということでされていると思うんですが、そういう意味での評価はどなたたちがというか、実行委員で行うのかどうかですけれど、あと、それがどこに具体的に出されてきて、区民の皆さんのところにこれらが出されてきているのか。29年度の事業の評価については、どうだったかを教えてください。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 ただいまご指摘がございましたとおり、数字としては集客77万人だとか、経済効果といったところで一定の効果というところはあるわけですけれど、期間が限定された一過性のイベントであったということで、その後のアフターフォローという部分、回遊性だとか、そういったところにまでは至らなかったのかなというふうには課題認識を持ってございます。今回、限定的な期間ではなくて、年間を通じて多分野連携の事業を実施していくという中で、昨年の反省点をどうやって生かしていくかというところを今後検討していきたいというところでございます。
○委員長 伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 今のでいいますと、アートプロムナードは2,550万円かかっているという中で、実際には来場者数は約2,000人だということですよね。作品は非常にすばらしかったりと、あったかとは思うんですけれど、そういう意味では、さらなる集客とかを考えなくてはいけないのかと思う一方で、やはり上野の杜に3,000万人、現在で1,300万人ぐらいでしたか、おいでになっている方たち。これが倍以上になるというのは、非常に先ほどの防災上とか、いろいろな意味でも混乱が多いのかなと思うことと、あとは作品を見るときとか、これはあれですよね、いろいろなところを見ますよね。そういうときに余りにも人が多いと、きちんと文化を楽しんだり、味わうとかいうふうになるのかなと、その辺の心配をどうしてもしてしまうんですけれども、その辺はいかがですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 例えば、
文化施設でもいろいろ展覧会とかの場合ですと、静かに見たいというようなことがあろうかとは思いますが、私どもの考え方としては、今現在、上野、谷中地域で観光客数が年間で2,198万人ほどいるということでございますので、3,000万人を目指していきたいという状況でございます。
○委員長 伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 3,000万人ということですけれども、やはり昨日もですかね、一番の問題が混み過ぎているということがね、せっかくいらしたけれども、混んでいるということで満足度的には落ちてしまうのではないかと。そういうことでリピーターとか、そういう方がまた減ってしまうのではないかという危惧もあります。そういう意味では、それらのきちんと計画的なとか、整理というんですか、よく見ていただけるようなことはしっかり考えて計画をしていただきたいというふうに思います。
最後に、先ほどの評価という点ですね。この辺については、やはり毎年、きちんとこちらにも出していただく形でお願いしたいと思います。要望です。
○委員長 要望でよろしいですね。
◆伊藤延子 委員 はい。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 一つお伺いいたします。文化庁が文化のいわば芸術の発信を後押ししていくということについては、やはり2020東京オリンピック・パラリンピック大会を見据えて、スポーツだけではないんだと。要するに、日本として、やはりこうした東京で文化もともに発信していくことによって、よりオリンピック・パラリンピックの価値が高まると。文化なくして発信力というのはないわけで、そういう意味では、国際文化芸術創造拠点の形成ということに位置づけられたということは、この委員会としてもよかったなというふうに思います。
そこで、1点お伺いしたいのは、この実行委員会はいろいろな団体が寄り集まって実行委員会を形成していますが、こうした、例えば補助金を受け取るその母体、事務的なことはどこが具体的にやっているのか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 具体的には事務局がございまして、専門の職員が配置されてございます。そちらでさまざまな事務処理と、あと各課の連携だとか、そういったところを行っているところでございます。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員
スケジュール的にその事務局がある程度管理をして、それで実行委員会で決定したイベントとか内容とかをそこから区のほうに連絡があるということになるんですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 実行委員会は、毎月1回または2回、必ず開催されておりまして、そのたびに私どももメンバーでございますので、参画させていただいております。そのときにさまざまな事業計画だとか、事業案というものを皆さんで審議して、調整していくという場を持ってございます。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 そうすると、それはわかっているんですけれど、具体的にその内容だとかを決めて、どのようにやっていくだとかいう、具体的に進む段階になったときに、区はどういう役割を果たすということになるんですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 まず、藝大の学長特認補佐という方がいらっしゃいまして、その方が実行委員会のヘッドというか、トップになっている方でございまして、そこで実行委員会が固有の職員を採用して事務局スタッフを雇っているという状況でございます。例えばイベントの内容になりますと、やはりそこは各館の学芸員とかもいますので、そういった方々が専門的だろうと。区はどういった立ち位置かと申しますと、これまでも国との関係とかを補助金の受け入れと、あと払い出しだとかそういったところはあったわけですけれど、そういった事務的な手続については、やはり区のほうがたけているというところもありますので、まず事務的なところについて、あと地域への入り方だとか、そういったところで助言させていただいているという状況でございます。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 それではですね、今回はかなり社会的に包括的な活動を基軸としたアートにするんだということになっていて、今までとはちょっとこう質が違ってくるのかなというふうに思うんですが、こうした福祉だとか食だとか、産業もそうですけれども、今までと質の違うところとの連携というのは、具体的にどういうところを対象に模索していくんですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 さまざまな
文化施設の方が参画しておりまして、各館で実施する中でさまざまな福祉的な視点を盛り込んだアートイベントだとか、さまざまなことを行っていますので、そういったところのノウハウというか知識をまず持ち合いながら、どういったことができるかというのを協議して決定しているという状況でございます。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 さまざまはわかるんだけれど、具体的にその中身がどういうところとどうやって連携するのかというのは何か見えないんですよね。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 まず、今のところ、示されているのが、多分野
連携事業としては九つの取り組みをやっていきたいというところの中身、テーマについては示されております。具体的な、どういった形での事業をこれからブラッシュアップしていくかというところは、まさにこれから検討というか、決定していくという段階でございます。
○委員長 髙森委員、まとめてください。
◆髙森喜美子 委員 では、今のはこれから始まるんだということなので、ぜひその中身について、これ変わっていくわけだから、今まではどっちかというと単発的なイベントだけやっていたみたいなところがあるんだけれど、これからは大分変わっていくというので、そこはしっかりと台東区としても中身を把握し、また、それがやはり地元自治体として区民に、ああ、なるほどなとわかっていただけるようなやり方を考えていただきたい。そこだけお願いしておきます。
○委員長 石川委員。
◆石川義弘 委員 すみません、ちょっと簡単ではないですけれどちょっと聞きたいと思います。
この①の文化芸術発信拠点形成事業のほうは審査対象外だということで、対象外になっていますよね。予算としては、これはもらえなかったということですよね。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 そのとおりでございます。
○委員長 石川委員。
◆石川義弘 委員 実は、ここの①と②と、要は台東区と、それから実行委員会と二つでやっているんですが、ここの間の考え方の違いというのはあるんですか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 想像といいますか、確定的なところではないんですけれど、28年度に始まった国の補助事業ということで、やはり当初は国としては地元自治体に直接的に関与していただきたいという思いがあったのかなとは思います。ただ、これが1年、2年実施いたしまして、実績を積む中で、やはりこういった地域の機運を高めるというのは実行委員会、地域が主体になってやったほうが好ましいのではないかというところもございまして、今回、新たな事業が出てきて、こちらでもできるということになった状況でございます。
○委員長 石川委員。
◆石川義弘 委員 今の話を聞いていると、実は台東区としてどこまで口を出せるのかなというふうに逆の発想になってしまうんですよ。今まで、主体が台東区であれば当然声は出せるんですよ。今、主体が民間になっていくという中で、台東区としてはそういう意味では意見を入れていくのは、そういうつもりはあるんですよね。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 先ほども答弁いたしましたとおり、区としても負担してございまして、やはり毎月行われる実行委員会の中ではさまざまな問題提起等をさせていただいているところでございます。
○委員長 石川委員。
◆石川義弘 委員 これひとつ、自分の趣味も含めてお願いがありましてね、池之端のところに実は盆栽関係が非常に多いんですよ、昔から。それで、逆に言うと、前の東京オリンピックのときに日比谷公園で盆栽展をやられているんですが、これに何十万人と来ているわけですよ、外国人が。実は、盆栽も含めて今、再度見直しがされてきていると、こういう意味では区長が言っているとおり、
ルネサンス的な要素が非常に強いというふうに思っているんですが、これ、今言ったとおり、委員会の中や何かに関しては、もちろん委員がいますし、現実、台東区にいる委員の人はそこに入っていけるわけですよね。あるいは美術館の館長さんとか、そういうのは入っていけるんですが、今言ったようなものというのは、組織としてはあるけれども大きい組織ではないんで、誰かが代弁しない限り入ってこないんだと思うんですよ。
私は逆に言うと、小さいものであってもこういういいものがあれば引っ張り出していくというのが実は台東区としてはいいのかなと。もちろん、藝大の先生とか東京国立博物館関係とか、そういう人の意見を聞きながらそれを応援していくというのも一つの手ではあるんですが、もう一つとして台東区の伝統的なものが再度日に当たるような形の動きというのも考えてもいいんではないのかなというふうに思っているんで、これは要望として言っておきます。
○委員長 要望でいいですね。
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 今、盆栽が出ましたので、先に関連で、サツキがございます。毎年上野公園で5月とそれから秋にさつき展をやっているんですが、実はことしのさつき展には何カ国だったか、大使館の方にお声をかけて、かなりの数の、40カ国といったかな、大使の方々がそのさつき展をごらんになっていらっしゃいます。そういう意味で、本当に盆栽、サツキ、やはり大事な日本の、日本にしかない文化だと思うんですね。また非常に規模が、さつき展も内閣総理大臣賞ですとか農林水産大臣賞ですとか、本格的な内容でやっておりますので、ぜひ……。
(「
小菅委員、それ言い出したら切りがない」と呼ぶ者あり)
◆
小菅千保子 委員 ええ、切りがないですね。でも、そういうものも文化としてぜひ考えていただきたいというふうに思います。
それと、この数寄フェスも、藝大の今まで文化祭だったものが表に出ていただいて、ああいう形で上野公園で見せていただけるというところで、非常により文化的なものが区民の皆さん、それから上野公園に見えた方々にも目に触れる機会が多くなったという意味では、非常に広がったなというふうに思っています。それがなおかつ、国がこういう形でまたそこに重きを置いて、認めて予算をつけてくださっていますので、そういう意味ではぜひ大きく発信をしていっていただきたい。不忍池のところからずっと上がって上野公園の中まで、全体を使ってこの数寄フェスをやっていらっしゃるので、これだけの来場者の方が見えても多くの方に昼間から夜まで楽しんでいただけるという大きな、大事なイベントになっているというふうに思いますので、そういう意味ではまたさらに台東区もしっかりと意見を述べながら取り組んでいっていただきたいということを要望いたします。
○委員長 冨永副委員長。
◆冨永龍司 副委員長 ちょっと確認します。これ、原則5年間の継続支援となっているということで、これは5年間やると、もう既に決まっているのか。とはいえ、先ほど堀越委員のときに答弁があったみたいに、区が出さなければ文化庁は出さないというなら、毎年考えていくものなのか、その辺はどうなっているんでしょうか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 制度上、区が出さなければ国は出さないということになるわけですけれど、やはり2020に向けて、その後のレガシーという考えもございまして、基本的には5年間は何とか維持していきたいというところで考えてございます。
○委員長 冨永副委員長。
◆冨永龍司 副委員長 そうなるとですね、この事業、先ほど言った補助の形態が変わって、新規の事業ではなくて、今までやってきた事業が先ほど言った期間限定ではなくて1年間、発展的な事業になっていくと思うんですけれど、そうすると、5年間、先、まだ言うのもあれですけれど、5年たった後、またもとの事業に戻ってしまうと、規模が縮小されていくことになりはしないかなという心配があるんですが、その辺のせっかくこうやって5年間発展していったものが5年後に補助がなくなるともとに戻ってしまって、違うものになっていくという、私は嫌いがあるんですけれど、その辺というのはやはりしっかり考えていって、決してせっかくやっていったものが小さくなったり、どこを少し省くかわかりませんけれども、その辺はしっかり考えていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○委員長
文化振興課長。
◎三瓶共洋
文化振興課長 この補助が5年間という期間限定の補助事業になってございますが、実は6年目以降も実施するということになっていまして、そうなりますと、実行委員会の中で財源確保ということが大きな課題になってきます。私どもとしては、現時点から5年後、6年後を見据えて自立自走できるようにということでいろいろな収入確保の方策ということを問題提起させていただいているという状況でございます。
◆冨永龍司 副委員長 了承しました。
○委員長 よろしいですか。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、「第8回した
まち演劇祭in台東」の開催結果について、
文化産業観光部副参事、報告願います。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 それでは、昨年度実施した「第8回した
まち演劇祭in台東」の開催結果について、ご報告いたします。
資料3をごらんください。項番1、開催期間及び項番2、開催会場でございます。本年1月7日から2月4日までの約1カ月間、資料記載の会場で演劇上演や体験ワークショップを実施いたしました。
項番3、実施内容と来場者数でございます。(1)オープニングイベントです。初日である1月7日には、お正月のにぎやかな雰囲気が漂う中、ミレニアムホールにおきまして、演劇祭の開催を祝うオープニングイベントを実施いたしました。このイベントでは、区民参加型による公演として「パンダフル~今昔パンダ物語~」を上演し、一般公募で集まった総勢18名の参加者とのワークショップを経て本番に臨んでいただきました。
(2)公募公演では、会場ごとに公募で選ばれた六つの劇団により、全42公演が上演されました。主なものをご紹介いたしますと、パフォーマンスユニットTWTは上野ストアハウスで唐十郎の代表作「ジャガーの眼」を上演し、遊戯空間が木馬亭で「仮名手本忠臣蔵」を所作や型のない読むドラマとして上演いたしました。また、文学座のメンバーは浅草見番で久保田万太郎が描く大正・昭和の古きよき下町の風景と庶民の心情を演じるなど、それぞれの劇団により各会場の持ち味を生かした演目が上演されました。
(3)企画公演といたしましては、中高生ステージ及びしたまちばなし全3企画を実施いたしました。昨年9月に行われた中高生ステージでは、公募公演参加劇団や俳優などが学生の公演を観劇し、プロの立場から講評する機会を設けました。
(4)応援部企画は今回初めての企画で、「もう一度観night」と題して演劇祭ボランティアの皆さんが過去にしたまち演劇祭に出演した人気の4団体を選び、4夜連続の日がわり公演を東洋館で行いました。
(5)体験ワークショップでは、オープニングステージに向けたワークショップのほか、同時期に開催された新春浅草歌舞伎との連携により実現した歌舞伎体験ワークショップなど4企画を実施いたしました。
(1)から(5)までの企画での来場者数4,980名に加え、(6)の提携公演と(7)のPRイベントを含めた来場者数は15万8,509名となりました。
項番4、区民等に対する取り組みでございます。資料記載のとおり、区民招待や区民割引、またパンフレットや公式ホームページ等での協賛企業、店舗の紹介など、区民や地元の皆様に対する取り組みを実施いたしました。
ご報告は以上です。よろしくお願いします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
松尾委員。
◆松尾伸子 委員 今回8回目のしたまち演劇祭が開催されまして、体験ワークショップが本当に活発に行われて、さまざまなコンセプトでやっていただいているんですけれども、区民の皆さんの中にはやはりちょっとやってみたい、参加してみたいという方から、もう本格的にそういう道をこう目指して、何かのきっかけで参加したいという方もいらっしゃるかと思うんですけれども、ワークショップの内容的には、どこまでのレベルでやっていらっしゃるのかということを一つ。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 体験ワークショップでは、やはり期間も短いところもありますので、本格的にというところまではいかないと思います。ただ、まずやってみていただいて、体験してよさを知っていただいて本格的にということであれば、また新たに本格的に別のところで始めていただくというようなことになると思うので、まずは体験して触れていただいて、生のもののよさを知っていただくというところでの開催となっております。
○委員長 松尾委員。
◆松尾伸子 委員 これ、中学校で立志式の発表の中でも中学生が芸能の世界に進んでいきたいというように語っていらっしゃる生徒さんもいらして、やはり台東区ならではの芸能ですとか芸術分野に進んでいきたいということを、それを生きる道として選択肢として選んでいくということで、やはりこういうしたまち演劇祭という、もう台東区独自の事業をせっかくやっていただいているので、人を育てるという観点で今後、そういう芸能の分野でもこの台東区から今までもすばらしい人材が輩出されてきたように、そのきっかけとなるような事業にしていったらいいんではないかなというふうにちょっと思っていまして、やはり人を育てるという観点でこのワークショップも今後発展させていけたらいいんではないかというふうに私は思っているんですけれども、その点いかがでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 私どもも松尾委員おっしゃるとおり、今回の芸楽祭にかわったとしても文化を担う若手の支援というところも基本方針の柱に掲げておりますので、そういう志を持った若い方の支援には力を入れてまいりたいと考えております。
○委員長 松尾委員。
◆松尾伸子 委員 せっかく本当に台東区独自の事業でございますので、この台東区が演劇のまちというふうに世間の皆さんから見ていただけるような、そういう広がりが見せられると、私もそれを夢見て応援していきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 今、松尾委員から芸楽祭への継続性という話がありました。その継続についての今の答弁もよくわかりました。
ただ、これは終わるわけですよね。その中で、継続性があるだけだったら別にこれ続けていてもいいし、それだけの評価だと思うんですけれど、ここで一回打ち切るということであれば、この事業のまず総括、それから利用者の方たちの今までのこの8回、今回、お話をしている人たちが8回全部参加していた人ではない人もいるかもしれないけれども、我々の政治と違って行政は継続していると。我々は選挙で落ちればもうこの場にいられなくなりますけれども、皆さんは就職して何十年継続して先輩方とつながれば何百年やっていくわけですが、この継続した行政の中でこのしたまち演劇祭の総括と、皆様のご意見の集約というのはどういうふうになっているのか、そこだけちょっとお聞きしたいです。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 この事業、映画祭、演劇祭につきましては、かねてより1年間をかけまして検討してきたところでございます。その間に、事業の総括もしてきて、さらに発展的にリニューアルするということで検討を進めてきたと考えております。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 吉田さんも今、新しくかわったんであれですけれど、その発展的にリニューアルするところの端緒というか、そこの行政の動機づけをお聞きしたいんですよ。今、松尾委員はこういうすばらしい事業が継続されていくということがワークショップも含めていいことだと。だったら別に変えなくてもいいわけでしょう。でも、そこを今言ったように発展的にリニューアルするわけだから、よきものは残し、新しいものを構築するという、そこの切らなくてはいけない部分と新しいものがあるからこれは新しい事業に変わっていくわけなんだけれど、そこの部分の行政の評価は、これ服部区長は我々と同じ、この間の選挙でなったわけですけれど、今、副区長もいらっしゃいますけれど、行政の中ではその辺どういうふうに捉えられているのか、そこをお聞きしたい。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 映画祭の開催につきましては、もちろん10回……。
◆堀越秀生 委員 いや、演劇祭ね。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 すみません。演劇祭は8回重ねてまいりまして、それなりの実績とよさというものがあって、継続していくだけではなくて、やはり今までやってきた中で区民参加が弱いというところと、あとは区民の方の来場が区外の方の来場よりも低いというふうなところに課題があったということも認識しております。
今回、こういう課題、いいところはそのまま引き継がせていただき、それと、演劇だけではなくて、芸能の要素というのも台東区の持つ文化のよさの一つでありますので、そういうものも入れてやっていきたい。もっと区民に知っていただく、そして地域に根づいたものを演劇のほうでもやっていきたいということでのリニューアルとさせていただいております。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 新しく新任された吉田さんに余りきつく言ってもあれなので、言うと、今言ったまさにそこで、先ほど15万何千人の方がかかわったということになったら、それは、行政の評価としてそこにほとんど区民がいないというんであれば、仮にですよ、ゼロだったとしても、では区外の人たちが15万人かかわってくれた。これから区民を参加させるという動きの中で、今までのものを継続しながらやっていくということは可能だったと思うんですよ。ここはもう今話し合ってもしようがないし、それは主義主張の違いなので、だから、私はこのしたまち演劇祭を区民向けに発信する新しい考えというものを9回、10回でやっていけばよかったなと、私は思います。こういうことを言うと、私は服部区長の話を全部否定しているかというと、そうではなく、きょうの委員会は本当にすばらしい案件の流れで全部継続しているんですけれど、服部区長がこれからなされる江戸
ルネサンスも含めて……。
(発言する者あり)
◆堀越秀生 委員 いやいや、これ真面目な話です。江戸
ルネサンスの中で、この演劇祭も台東区が10年間つくってきたものですよね。先ほどの継続性というのは必要だったんですけれど、ほかの委員の皆さんは優しいから、私だけ特にきつい性格なのかもしれないですが、8年間やってきたものを、10年間やってきたものを、新しくするということは、継続という立場で考えると、看板を書きかえるということにすると10年積み上げたものを私ら否定されているように思ったんですよ、私は。10年間、それこそ毎年議会で映画祭も演劇祭も予算審議をやって、それをみんな積み上げてきたものではないですか。その名前を、看板をかえるだけで継続するということかもしれないけれど、看板をかえるということは非常に重要な問題なんですね。
では、台東区と考えてくださいよ。台東区は、この間区制70周年になったけれど、途中で浅草区に変わって来年下谷区になりますといったら、同じものでも人が捉えるイメージが全然変わると。なので、区長にぜひお願いしたいのは、本当に笑わないで聞いていただきたいんですけれど、区長は懐が広い方だと思うので、みんな取り込んでいきましょうよ、区長。
例えば、
江戸ルネサンス事業の中で、先ほど私は文化の杜の話もしました。このしたまち演劇祭も服部区長の江戸
ルネサンスの中に取り込むべきだと思うんです。というのは、先ほど石川委員が初音ミクさんの話をしながら、新しい文化の中にもいろいろな垣根が、歌舞伎があって、それを超えて、新しい映像の文化があると。でも、その原点は歌舞伎があるからそういう文化が生まれるわけですよね。だから、江戸から続くそういったものを大切にしながら、その次の時代、明治、大正は何だったか、昭和、平成ではそういう新しい映像の文化ができた。この
江戸ルネサンス事業の中にみんな取り込んでいけばいいと思うんですよ。
ちょっと、そうだそうだ忘れていた、先ほど私が商標登録のときに、もうすると言っていたけれど、それは
ロゴマークの話ではなくて言葉ですね。台東江戸
ルネサンスとか浅草
ルネサンス、言葉の部分も登録してほしい。どうしてかというと、先ほど言ったように時代の継続。それで、これは先ほどもう終わったんであれですけれど、夏の陣だ、冬の陣だというのは、歴史で習った1614年の冬の陣と1615年の夏の陣のことを言っているんだと思うけれど、これは江戸をつくった徳川幕府と豊臣の戦いですよね。
ルネサンスと言いながら、どうして題名は過去に戻るのかと。私、これは本当にちょっと申しわけないけれど、この名前をつけた人はセンスないなと思うんですよ、歴史的な。そうですよね。
ルネサンスというのは復興なんだから、服部区長が言うように未来へ向けた名前をつけないと。
だから、先ほど石川委員がおっしゃったような、例えば江戸
ルネサンスの中で明治、大正の、昭和から平成とか、こう未来へつながっていく、そして平成から未来へとか、こういうカテゴリー分けをぜひしていただきたい。
そんな中で、したまち演劇祭もぜひ区長、これね、要望ですが、
江戸ルネサンス事業の中に包括的に取り入れて、前の区長もいいことやった、私の時代はさらに江戸まで裾野を広げた、その中にこの事業も残して未来へ続ける事業の中に私は取り込んだと。ぜひその懐の深さを、ことしはもう1月で終わってしまいましたけれど、補正予算を組んででも来年やっていただきたい。また来年できないなら、区長が選挙終わった後、多分次も続けられるでしょうから、取り入れていただいて、服部区長の懐の深さをぜひ見せていただきたい。要望しておきます。
○委員長 石川委員、簡単にね。
◆石川義弘 委員 すみません。私は逆の考え方をしていますんで、やはり新しい形になったときには名前も新しくしていくというのは一つの考え方だと思うんですよ。名前をそのままにして内容を変えても、内容が変わったことがよくわからないということに問題がありますので、私はちょっと意見が違いますけれど、しっかりいい名前をつけていただいてやっていただくのがいいかなというふうに思います。
○委員長 いいですね。
ただいまの報告については、ご了承願います。
――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○委員長 次に、
江戸まちたいとう芸楽祭の開催について、
文化産業観光部副参事、報告願います。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 それでは、今年度からの新事業として実施する
江戸まちたいとう芸楽祭の開催概要について、資料4によりご説明いたします。
項番1、開催目的と項番2、基本方針につきましては、これまでお示ししてきたものと同様の内容でございます。区民の文化振興、文化を担う若手の支援、文化資源の活用と発信を基本方針に据え、本区の歴史ある豊富な芸能や伝統文化を総合的に支援し、地域に根差した取り組みとして展開してまいります。
項番3、開催期間でございます。季節に合わせたプログラムの実施や山場を設けてインパクトのある事業展開を目指すため、8月より約3カ月を第1弾「夏の陣」として、年明け1月より約1カ月間を第2弾「冬の陣」として開催してまいります。
項番4、会場は上野公園やおかちまちパンダ広場など屋外の空間や、区立のホール、民間の演芸場、小学校の体育館や区民館などを予定しています。
資料2ページをごらんください。項番5、実施体制でございます。本事業の実施主体は、区と地域や民間事業者との協働による実行委員会です。実行委員会の名誉顧問には、本区にゆかりがあり、本事業にふさわしく、発信力のあるビートたけしさんにご就任いただきました。また、顧問には、浅草演芸ホール・東洋館の松倉久幸会長、相談役には町会連合会の黒田収会長及び演劇の専門家である観世葉子さんと井上麻矢さんにご就任いただいております。ほか、委員には区民ボランティアや観光等団体、興行主、芸能等の専門家など、資料に記載の方々にお願いをしております。
また、事業の実施に当たりましては、これまでの映画祭、演劇祭のボランティアに引き続き活動を働きかけるとともに、新規でもボランティアを募ってまいります。
項番6、実施内容・プログラム(予定)でございます。恐れ入ります、次のページをごらんください。(1)第1弾「夏の陣」は、オープニングとして、8月4日、5日に上野公園噴水前広場において、演劇、芸能のパフォーマンスやビートたけしさんゆかりの映画の野外上映などを予定しております。その後も8月から10月にかけて、小学校の体育館や区民館、地域において映画会、演劇会、ワークショップなどを展開してまいります。
実施に当たっては、地域イベントとの連携、地域の文化資源の活用、それから活用した伝統文化、芸能に触れる機会の提供などの視点で工夫いたしました。例えば表の3段目となりますが、講談師の指導のもと、地元にちなむ話を創作し、講談を実演するワークショップや、表の下から4段目になりますが、隅田川に浮かぶ大型屋形船の上でお座敷芸、日本舞踊、江戸太神楽など、江戸から続く実演芸能を体験していただく企画を予定しております。また、9月2日にはミレニアムホールにて区内中学校、高校の演劇部公演を、また、10月27、28日の2日間は「シタマチ.ハロウィン」と連携し、おかちまちパンダ広場において、台東区フィルム・コミッション支援作品の上映やお子様から大人の方まで広く楽しんでいただける作品を上映する映画のお祭りを予定しております。
資料4ページをごらんください。第2弾「冬の陣」では、区民参加型の公演や区ゆかりの作品の公演、それから本区の文化資源である演芸場や
文化施設などを活用した公募公演など、本区の特色を生かした演劇のお祭りを検討しております。また、映画関連では、演芸場等と連携し、寄席と映画上映のコラボレーション企画なども検討しております。
そして、2月15日、16日には、クロージングとして浅草公会堂におきまして、若手浅草芸人による芸能大会の開催や、木遣りや纒振り、歌舞伎舞踊など、本区ならではの芸能文化を堪能できる多彩なプログラムでフィナーレといたします。
項番7、PR活動でございます。既に専用ホームページ、SNSを開設し、随時情報を発信しております。また、
広報たいとう掲載のほか、パンフレット、ポスター、チラシを作成し、町会回覧や学校配布などを行い、広く周知してまいります。
項番8、今後の
スケジュールでございます。8月から「夏の陣」の事業を実施してまいります。また、第4回定例会の本委員会には、「夏の陣」の開催結果と「冬の陣」の開催概要を報告する予定です。そして、平成31年1月から「冬の陣」の事業を実施してまいります。
ご説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 今回、10年のやはり積み重ねがあって今回の新しい
江戸まちたいとう芸楽祭ということにつながっていくわけですけれども、ここにありますように、名誉顧問にビートたけしさんが就任していただいたということで、これからのこの「夏の陣」「冬の陣」の中でどういうふうな形でたけしさんにかかわっていただくのかというのは何か決まっているんでしょうか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 名誉顧問のビートたけしさんには、この事業の象徴としてメディアを通じて芸楽祭の魅力を発信していただきたいと思っています。それと、先日、5月30日ですが、記者発表を行った際に、たけしさんのほうからも若い人たちが浅草でチャレンジできるような場があれば、その助けがしたいというようなことも語っていただいておりますので、これからになりますが、たけしさんと相談しながら若手芸人の芸人大会などの企画を検討してまいりたいと思っております。
○委員長
小菅委員。
◆
小菅千保子 委員 どうぞ成功に導くようによろしくお願いいたします。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 ちょっとお聞きしたいのは、これ予算はお幾らぐらいでしたか。6,000万円弱ぐらいで報告がありますけれど、そのままなのか。
それからもう1点は、ここに実行委員の皆さんがいらっしゃって、今回は実行委員会形式ということなので、ここに補助金が落ちると思うわけですが、この実行委員会の方、たけしさんを初め皆さんお忙しい方たちで、こういう方たちでやるわけではなく、当然区内イベントと同じように委託業者があってそこでいろいろなさると思うんですが、これオブザーバーでうちの議会にいらっしゃった内田さんもいらっしゃいますけれど、どういった事業者がかかわっているのか、その2点をちょっとお聞きします。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 まず、この事業の予算でございますが、総経費は6,200万円ほどを予定しておりまして、そのうち5,700万円を区からの補助金ということで実行委員会に支出する予定でございます。
それからもう一つの委託の件でございますが、この芸楽祭の準備会を進めている中で、既に準備に着手しており、その時点で芸能部門の委託を東京宣商のほうにプロポーザル方式で決定しております。それから、広報部門で、凸版印刷のほうに、こちらもプロポーザルで業者委託のほうを決定しております。
◆堀越秀生 委員 東京宣商ですか。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 東京宣商は芸能の部分。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 わかりました。
これは補助金が出て、そういった企業体もかかわってくるという中で、区から五千数百万円払うわけですから、これは、当然、我々としてはもちろん今お話を聞いているところの事業としてはすばらしい事業なのかもしれないけれど、その辺をチェックしていかなくてはいけないんで、そういった予算面とかその中身についてもぜひいろいろ報告していただきたいなと思います、終わってからしていただけるのかとは思いますけれども。
それで、芸楽祭について、先ほど来、確かに新しいものを切って、名前を変えてという、そういうお考えもあることは重々わかります。ただ、私から見ると、別ものだと思うんですよね。もうこれ最後ですけれど、演劇祭、映画祭というのは……。
(発言する者あり)
◆堀越秀生 委員 いや、これ行政が書いたことだから、行政が書いたこととして10年前に映画祭をつくったとき、8年前に演劇祭ができたとき、区がちゃんと公式のパンフレットにも書いていますけれども、にぎわいだけでなく、日本国、それから世界に向けての発信プログラムであるということなんですよ。今回、まさに区民中心というか、区民に向けてやると。これは、同じようなものであっても違う事業。だから、私は何が言いたいかというと、これはこれで服部区長の新しい
新規事業としてすばらしかったと思うんですよ。すばらしいものをつくっていると思いますよ。だけど、それと、前言った演劇祭、映画祭というものと、継続性とか分野が違うということ。これはまた違うご意見あるけれど、私はそう思います。
(「先ほどの繰り返しなので」と呼ぶ者あり)
◆堀越秀生 委員 いや、そこは大事でしょう、だって、芸楽祭の話なんだから。繰り返しではないですよ、これは芸楽祭の話をしているので。
それで、細かい話ですけれども、この芸楽祭の中での「夏の陣」「冬の陣」、さっきも触れましたけれども、これは夏だから夏という意味で、歴史上、日本人だったら夏の陣というと、豊臣と徳川の戦いの夏の陣をイメージするんですが、夏だから「夏の陣」ということなんですか。「冬の陣」ということなんですか、そこだけちょっとね、そこはぜひ教えて。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 そのとおりでございます。
◆堀越秀生 委員 夏だから夏ということ、なるほど。
○委員長 堀越委員、繰り返しにならないように。
◆堀越秀生 委員 そうであれば、台東区はよく歴史と文化のまちと言うけれど、「夏の陣」というとどうしてもそういった歴史的なものを思い出してしまうので、もうちょっと夏なら夏らしく、下町の夏とか、冬だったら……。
(「余計ややこしくなる」と呼ぶ者あり)
◆堀越秀生 委員 何か夕涼みの夏とか、台東区の歌にあるけれど、何かそういう、もうちょっとこう穏やかな名前にしたほうがいいんではないですか。「夏の陣」とくると戦かなと思ってしまうので、ぜひその辺はやっていただきたい。
それから、もう一つ最後に、このいろいろな事業をつくられている中で、例えば映画会や、あるいは演劇、中高生の演劇というのは、当然中高生の方はオリジナルでつくられたり、既存のものを選んでやられると思うんですが、映画については、例えば準備会のほうから、こういう形でやってくれ、まちかどの映画会の子供映画についてはアニメ中心にやってくれとか、あるいはそのほかの映画祭については浅草、上野にかかわるような、台東区にかかわるような映画、小津安二郎の映画とか、寅さんも下町、葛飾区ですけれど、そういった下町風情に触れるような映画をやってくれとか、そのようなことは言われているのか、それとも全般的な映画と解釈していいのか、その辺どうですか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 上映する映画につきましては、映画祭のボランティアさんたちを中心に映画のPTをつくっておりまして、実行委員会にも入っていただいている方ですが、そこでどういう映画をどこの会場でやっていくのがふさわしいかというところのアイデア出しをしながら決めていっております。
○委員長 堀越委員。
◆堀越秀生 委員 わかりました。逆に、今、そのアイデアを出しといって、そこにできれば、私が言いたいのは、下町だから下町らしくなくてもいいと思うんです。というのは、先ほどの話で出た、例えば川崎市のアートセンターというのは、何がいいかというと、地元の方たちが自主映画をつくって放映したりとか、演劇をやったりとか、そういう場所として市が公設民営でつくったセンターがあるんですよ。今、台東区にはそういう映画専門とか演劇専門の建物はないけれども、こういった文化に触れるということは、そこから自由な発信、映画だとか演劇とかいろいろな文化が我々の政治、宗教にかかわらず自由に発信されるということが文化の育成だと思うんです。だから、こういった区長がつくった事業がもとで、では私も演劇やってみようと、反戦の演劇をつくってやりたい、そのときに、生涯学習センターでやる、共産党さんもよく流しますけれど、そういう映画とかね、それをこういう映画をやるならば、その自分たちの思いの映画を外に出す。区内のホールでやる、また別の立場の方はそういう。それがまさに文化で、政治的な立場であれはだめだとか、もちろん公序良俗に反するようなものはだめですよ。だけれど、言論の自由とか表現の自由ということが保障されるところに文化があるということだと思うので、ぜひ、あまり区からはこれやれ、あれやれというのは逆に言わないでいただいて、まず皆さんの自由な発想の中でやっていただきたいと。そこだけは要望します。
そして、最後に、これも区長がつくられた台東区の文化の時代の流れの中にある一つの、やはりすばらしい事業だと思うので、
江戸ルネサンス事業の中に取り込んでいただきたいと思います。
○委員長 要望でいいですか。
◆堀越秀生 委員 いや、これは取り込んでいるか。それと一緒にね、包括的に考えていただきたいと。
○委員長
伊藤萬太郎委員。
◆
伊藤萬太郎 委員 ビートたけしさん、名誉顧問になっていただいて、大変すばらしいなと思っております。このビートたけしさんは、どういうきっかけで選んだんですか。人脈か何かがありますか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 ビートたけしさんを名誉顧問にという話は、実行委員会のほうから、準備会のほうから、会長に誰を推したらいいかという話の中で、この台東区の事業、この芸楽祭にふさわしい象徴的な人がいいだろうというところで、何名か候補が上がった中で、一番、まずはビートたけしさんにお願いできないかということでお声が上がってきました。その中で、事務局のほうで事務所を通して事業の趣旨をお伝えして、こういうことでご就任いただけないかということの打診をしたところ、ご快諾いただいたというところでの就任に至っております。
○委員長
伊藤萬太郎委員。
◆
伊藤萬太郎 委員 とにかく、せっかくこのすばらしい人が、本当に浅草に一番関連のある、最高の芸人さんですからね、とにかく個人的に誰かがくっついてしまってください。いや、人脈をつくってください。とにかく飾っておくだけではだめなんです、これは。これを活用しなくてはだめなんです。それが一番大事なこと。君塚議員が藝大と、あれだけ親しい。ああいう感じの関係でぜひ、親しい関係の、1人でも2人でもいいから、もうぺったりくっつくぐらいの、忙しい人ですから、そんなにくっつくこともできないと思うけれども、ツーカーと言える、もうテレホン・ツー・テレホンぐらいの関係の方を誰か1人集中的にね、入れ込んでください。ぜひそれをお願いしておきます。
○委員長 要望でいいですね。
伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 これは、したコメと演劇祭がリニューアルしたということで、今いろいろ皆さんからもご意見が出ましたけれども、その中で、さらにこう発展させるというのか、いいところをとっていくということで、今回、歴史とか豊富な芸能、文化と伝統文化とか、これらをいろいろ織りまぜていくんだということはこのプログラムを見ても非常にわかるんですけれども、このすごい豊富なというんですかね、どこに焦点を当てるのかというか、これだけのものを全て成功させていくためには、やはりそれなりのエネルギーが必要なのかなと思うんですけれど、一つ一つに全部この専門的な方がついて、ご指導されたりするのかということが一つ、もちろんそうかと思いつつ、どういう方がつくのかも含めて教えていただきたいなということが一つと、あとはボランティアの方の活躍というかありますけれど、今、新たにどんどんボランティアの方がふえているのかどうかということですね。そういうところをちょっと教えてください。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 今回、いろいろな分野の芸能が入っているというところでございますが、こちらにつきまして、文化活動の裾野を広げるということで、映画、演劇だけではなく芸能、芸能も実演芸能、いろいろな種類のものが入っておりまして、それぞれ指導というか、ワークショップということであれば指導という形になりますが、観劇で見ていただくものであれば、プロの方が当然やることになりますので、例えば講談ワークショップであれば神田紅さんという方が指導していただくことになっておりますし、それ以外でも芸能については皆様、一般的に有名に活動している方のものを見ることになります。
それと、ボランティアにつきましては、今までの事業では本当にボランティアの方に支えられてここまでやってきたということがありますので、私どもといたしましては、ぜひ引き続きボランティアの方には活動していただきたいなという思いもありますので、従来、ボランティアとしてご協力をいただいていた方々にはお誘いのメールとかもお出ししております。
今、5月30日から募集を始めているところで、6月30日に説明会を予定しておりまして、まだ今、絶賛募集中というところですので、人数のほうはこれからという形になります。
○委員長 伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 やはりボランティアの方を大いに募るというのは大事なのかなと。前回の中では、区民の参加が少なかったということが出されておりましたけれども、そういう意味では、やはり一人でも多くの方たちに関心を持っていただくという意味では、大事なのかなというふうに思います。
これはあれですかね、1年、2年やっていく中では、この伝統芸能や何かということを少しずつまとめていくのか、それとも拡大していくのか、これから先のところはどのように見通されているのかと、あとは現在5,700万円の予算ということで、ほとんどが区の予算で行っていくわけですけれども、発展的にやっていく場合はこれらはどのように考えていらっしゃるのか、教えてください。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 演目というか、出す芸能の分野ということですと、これから絞るというところではなくて、むしろ逆に発展をさせていきたいと考えております。ここで今、取り入れられていないものでもまだまだ知っていただきたい台東区の伝統芸能はございますし、あと、新しいもの、先生方からもご意見いただいておりますが、新しいものを取り入れる、また若手の支援ということであれば、形が変わってきているものもありますので、伝統を引き継ぎつつも新しく形を変えているものや、演劇を一つとってみても私たちがいわゆる演劇という、劇団が演ずる演劇と思っているもの、かたい、文学座とかああいう、いわゆる演劇と思っているものと、今、若い人に受け入れられている短い時間でやる、ちょっとパフォーマンスと演劇が合わさっているようなものも入ってきておりますので、そのようなものも取り入れていきたいと考えております。
次に、ボランティアさんのは何でしたか。ボランティアさん、もう1個言われましたよね。
◆伊藤延子 委員 要するに、ボランティアさんを介してというか、区民の参加をどこまで広げるのかというときにそういうボランティアの参加ということは大きく力になるのかなというふうに思うし、そういう方が育成されたりもするのかなと思うので、そういう意味でのボランティアの育成について。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 ボランティアさんの育成というか、こちらはあくまでも協力をお願いする立場ですので、協力をしていただきながら、人数や組織も拡大していって、その中でボランティアさんのほうからも自主的にこう活動を広げていってくださるというところが私どもの理想と考えておりますので、そちらは引き続き、もっと大勢の方にご参加いただけるように募集を募っていきたいと思っております。
○委員長 いいですか。
伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 さっき予算のことは。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 すみません。予算を拡大していくのかということのご質問ですが……。
○委員長 伊藤延子委員。
◆伊藤延子 委員 そうではなく、5,700万円と非常に大きな額ですよね。これは私たちのいわゆる税金なわけですよね。だけれどそれをしっかり還元して文化を継承しようとか、そういう意味だとは思うんですけれど、しかし、これらの補助金の占める割合は90%だから、ほとんどが区の予算でやっていくわけですけれど、これから発展的にしていくときには、これらをもっと自主的にも成長していくように考えていらっしゃるのかどうかです。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 自主的にといいますか、この補助金の割合はできれば下げていきたいというところが私どももありますので、協賛金などをたくさんいただけるように働きかけていくことと、ひいては、大分先になってしまうと思うんですが、実行委員会が、例えばもっと大きく自主的になっていって、それで協賛やそういうものがたくさん集まって資金が豊富になっていけば補助金は減っていくとは思うんですが、そこまではなかなかすぐには至らないと思いますので、まずは協賛金のほうのご協力を得られるように活動してまいりたいと思います。
○委員長 伊藤延子委員、まとめてください。
◆伊藤延子 委員 一応わかりました。そういうことで頑張ってください。以上です。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 ここにプログラムの予定というのが書かれていますが、この中で、東京宣商がかかわる仕事というのはどれなんですか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 東京宣商のほうでかかわっていただいているのは、芸能の分野の部分でお願いしているところがありますので、例えば8月4日、5日の事業ですと、東京宣商にかかわっていただいている部分が一部あったり、それから8月4日、その2段目の打ち水大作戦につきましては、東京宣商のほうでプロデュースというかやっていただいております。それから、講談ワークショップもそうですね。映画についてはかかわっておりません。その次の中高生ステージもかかわっておりません。まちかど演劇会もかかわらない予定ですね。その次の屋形船は東京宣商がかかわっております。まちかど映画会はかかわっておりません。その一番下から2段目の江戸まち文化と奥浅草歴史散歩、まちかど映画会、これ二つの事業が一遍に書いてありますが、この上段の江戸まち文化と奥浅草歴史散歩については東京宣商のほうがかかわっております。最後の映画まつりについてはかかわっておりません。以上でございます。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 そうすると、この映画祭に関してはどういうところがやるんですか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 映画まつりとかまちかど映画会につきましては、基本的に今実行委員会の中に映画祭のサポーターさんたちが何名か入っていただいているんですけれども、その方たちと、あとは事務局のほうでやっております。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 はい、わかりました。
次ですが、演劇祭のほうの今、団体を募集していますね。どのぐらいの団体が現段階で手を挙げてきているのか、状況を教えてください。
○委員長 わかりますか。
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 現在のところ3件でございます。
○委員長 髙森委員。
◆髙森喜美子 委員 3件というのは、ちょっと私が予想していたより少ないんですが、これからどのぐらいの団体が手を挙げてくるのかわかりませんけれども、何か募集に当たって少ない理由、こんなことだったから少なかったのかなとか、もう少しこうすればもう少し多かったのかとか、いや、こんなものだろうかとか、その辺感想はどうですか。
○委員長
文化産業観光部副参事。
◎
吉田美弥子 文化産業観光部副参事 今年に関しましては、周知というか、募集を始めたのが5月30日というところになりまして、期間がちょっと短いというところがございます。演劇ですと会場を決めて、出演者さんも一つの劇団がそっくりやる場合と、いろいろな劇団から集まってきてやることもありますので、準備期間が必要になってまいります。そういうふうなことでちょっとまだ手が挙がっているところが少ないのかなとは思いますが、これから劇場の内覧会を予定しておりまして、そちらのほうにはぽつりぽつりとお声が出ていますので、これからまた過去にやっていただいたところなどにもお声がけするとか、そのようなことでふやすように努力をしてまいりたいと思っております。
◆髙森喜美子 委員 わかりました。以上です。
○委員長 よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。
理事者からの報告は以上であります。
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○委員長 次に、本委員会の行政視察について申し上げます。
第18期議会運営に関する申し合わせ事項により、特別委員会の宿泊を伴う視察については4年間で2回とするとされております。4特別委員会の委員長で協議を行った結果、本委員会は今年度に行政視察を実施することとなりました。つきましては、本件について、議長に実施の申し入れをいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 それでは、そのように決定させていただきます。
視察日程については、諸般の行事等を勘案し、お手元の資料のとおり決定させていただきたいと思います。
次に、視察都市及び視察テーマについては、お手元の資料のとおり、正副委員長案を作成いたしましたが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 それでは、そのように決定させていただきます。
なお、お尋ねしたい事項と視察日程の詳細については、決まり次第、ご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
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○委員長 案件第4、
文化政策及び観光について、その他ご発言がありましたらどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 おはかりいたします。
案件第4、
文化政策及び観光については、重要な案件でありますので、引き続き調査をすることに決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。
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○委員長 以上で、案件の審議を終了いたしましたので、
事務局次長に委員会報告書を朗読させます。
なお、年月日、委員長名及び議長名の朗読については、省略いたします。
(伊東議会
事務局次長朗読)
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○委員長 これをもちまして、文化・
観光特別委員会を閉会いたします。
午後 0時10分閉会...