台東区議会 > 2018-02-23 >
平成30年 2月文化・観光特別委員会-02月23日-01号

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  1. 台東区議会 2018-02-23
    平成30年 2月文化・観光特別委員会-02月23日-01号


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    平成30年 2月文化・観光特別委員会-02月23日-01号平成30年 2月文化・観光特別委員会 文化・観光特別委員会会議録 1 開会年月日   平成30年2月23日(金) 2 開会場所    議会第3会議室 3 出 席 者   委員長   小 髙   明    副委員長 冨 永 龍 司   (12人)   委員    松 尾 伸 子    委員   伊 藤 延 子           委員    石 川 義 弘    委員   髙 森 喜美子           委員    堀 越 秀 生    委員   太 田 雅 久           委員(議長) 河 野 純之佐    委員   小 菅 千保子           委員    寺 井 康 芳    委員   伊 藤 萬太郎 4 欠 席 者   (0人) 5 委員外議員   (0人) 6 出席理事者   区長                    服 部 征 夫
              副区長                   荒 川 聡一郎           広報課長                  柳 川 清 一           文化産業観光部長              河 井 卓 治           文化振興課長                内 田   円           観光課長                  飯 野 秀 則           産業振興担当部長         (文化産業観光部長 兼務)           産業振興課長                菅 谷 健 治           障害福祉課長                堤   照 幸           教育委員会事務局次長            田 中   充           教育委員会事務局生涯学習課長        小 川 信 彦           文化産業観光部参事芸術文化財団・事務局長)太 田 清 明           文化産業観光部副参事(芸術文化財団・経営課長)                                 村 田 和 正           文化産業観光部参事産業振興事業団・事務局長)                            (文化産業観光部長 兼務)           文化産業観光部副参事(産業振興事業団事務局次長)                                 上 野 守 代           文化産業観光部副参事(産業振興事業団経営支援課長)                             (事務局次長 事務取扱) 7 議会事務局   事務局長      内 田 健 一           事務局次長     伊 東 孝 之           議事調査係長    行 田 俊 男           書  記      松 江 勇 樹           書  記      鴨 野 正 徳 8 案件  ◎審議調査事項   案件第1 文化政策及び観光について  ◎理事者報告事項文化産業観光部】   1.たいとう文化発信プログラム専用ウェブサイトの開設について                      ……………………………資料1 文化振興課長   2.旧東京音楽学校奏楽堂リニューアルオープンについて                      ……………………………資料2 文化振興課長   3.音楽分野における台東区長賞の創設について                      ……………………………資料3 文化振興課長   4.(仮称)したまち文化・芸能事業の開催について                      ……………………………資料4 文化振興課長   5.(仮称)障害者アーツについて   ……………………………資料5 文化振興課長   6.講演会シリーズ「江戸から学ぶ」について                      ……………………………資料6 文化振興課長   7.観光案内板の新規設置について   …………………………………資料7 観光課長   8.観光分野における墨田区との連携推進について                      …………………………………資料8 観光課長 【教育委員会】   1.平成29年度台東区区民文化財台帳登載及び指定について                      ……………………………資料9 生涯学習課長           午前 9時59分開会 ○委員長(小髙明) ただいまから、文化・観光特別委員会を開会いたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 初めに、区長から挨拶があります。 ◎服部征夫 区長 おはようございます。よろしくお願いいたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 本日は、卓上マイクのスイッチを必ず押してから、ご発言願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、傍聴についておはかりいたします。  本日提出される傍聴願については、許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。  それでは、審議に入らせていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 案件第1、文化政策及び観光についてを議題といたします。  本件について、理事者から報告がありますので、ご聴取願います。  初めに、たいとう文化発信プログラム専用ウェブサイトの開設について、文化振興課長、報告願います。 ◎内田円 文化振興課長 それでは、たいとう文化発信プログラム専用ウェブサイトの開設について、資料1によりご説明いたします。  項番1、事業概要でございます。東京2020大会の開催を契機に、台東区の文化の魅力を発信することを目的として昨年10月、たいとう文化発信プログラムを策定いたしました。本ウェブサイトは、区の文化芸術総合サイトとして、たいとう文化発信プログラムに参加するイベントの情報を初め、区内の文化芸術にかかわるさまざまな取り組みを発信するものでございます。  項番2、ウェブサイトの主な内容でございます。参考として、トップページの画像のサンプルを添付してございますので、あわせてごらんいただければと存じます。  資料の(1)タイトルは、区内の新鮮な文化芸術情報が集まっている場所をイメージして、台東区文化芸術総合サイトたいとう文化マルシェ」といたしました。英語表記については、通訳の方の意見を参考に、ネイティブの方が本ウェブサイトの内容を理解でき、かつ目につきやすい表現を採用いたしました。  (2)イベント情報につきましては、民間事業者等による取り組みも含め、区内で開催されるたいとう文化発信プログラム参加事業を掲載いたします。また、ウェブサイト上の入力フォームからイベント掲載及びロゴマーク使用の申請を行う機能を搭載いたします。  (3)文化情報プラットフォームとの情報連携でございます。文化庁が運営する文化情報ポータルサイトCulture NIPPON」に掲載されている区内文化イベント情報を本ウェブサイトに掲載し、また、本ウェブサイトの情報が「Culture NIPPON」に掲載されるよう、システム連携いたします。  資料2ページをごらんください。(4)イベントの基本情報だけでなく、取材レポート等読み応えのある記事も掲載してまいります。  (5)日本語のほか、英語、中国語(繁体・簡体)及び韓国語対応といたします。  また、文化探訪やTAITOおでかけナビなど区が運営する関連サイト等とのリンクを行うほか、区内の文化施設が発信しているツイッター情報を本ウェブサイトで一括表示いたします。そのほか、たいとう文化発信プログラムの概要や区立文化施設特設ページ、区の文化事業などを掲載いたします。  項番3、ウェブサイトの開設は3月19日を予定しております。  ご説明は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。  石川委員。 ◆石川義弘 委員 ちょっと一つ聞きたいんですが、ここのイベント情報のところで民間事業者等による取り組みも含め、区内で開催されるたいとう文化発信プログラムを掲載するというふうに書いてあるんですが、台東区がやるものに関してはここにきちんと簡単に載せられると思うんですが、民間事業者がやるものに関してどのように情報を仕入れるつもりですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 現在でもたいとう文化発信プログラムへの参加ということで、広報たいとうですとか区のホームページから情報の発信をしておりまして、現在はそちらから申し込みをいただいているところでございます。ウェブサイトができますと、そちらから申請をいただくことにはなるんですけれども、ウェブサイトそのものをPRするチラシ等も作成しますので、そういった形でウェブサイトも皆さんに知っていただけるような取り組みを進めてまいります。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 実はその辺が一番大事なのかなというふうに思います。というのは、民間のところが台東区内、意外とイベント、小さいものを、それも興味深いものをいろいろなところでやっているし、また現実問題とすると、名前がわからないようなところがある意味、美術品の公開とかそういうこともやっているんだと思うんですけれど、これからはやはりそういうマニアック的なものに外国人が好んで来ているというところがありますので、ぜひウェブサイトのところに大手というわけではないですけれど、みんなが知っているものを載せるんでは本来余り意味がないと思っていますから、ぜひ情報の収集というところと、それから情報ももらえるシステムをしっかりつくるというところをぜひやっていただければなというふうに思います。  広報その他、そういうところで、逆に言うとウェブサイト上からとかいうんではなくて、広報とかその他のものをうまく使ってやっていただければなと、これを要望しておきます。 ○委員長 要望でいいですか。  小菅委員。 ◆小菅千保子 委員 今のお話のところで、現状で既にこのロゴマークの申請が出ている事業所というのは幾つぐらいあるんでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 現時点でロゴマーク、46件から申請をいただいておりまして、うち、区以外の外部からが14件でございます。 ○委員長 小菅委員。 ◆小菅千保子 委員 大体申請していただいたところは今、通っていますか。申請数とそのずれがあるかどうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 全て承認させていただいております。 ○委員長 小菅委員。 ◆小菅千保子 委員 すみません。どのような系統のところが多いですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 区以外の外部というところで申し上げますと、東京藝術大学の事業ですとか、あと民間の個人で運営されているようなギャラリーからの申請ですとか、あと松竹さんが運営されている浅草歌舞伎ですとか、そういったところから申請をいただいて承認しているところでございます。 ○委員長 小菅委員。
    小菅千保子 委員 今、区外はいただきましたが、区内はいかがですか。区内も一緒ですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 そのほかは台東区及び芸術文化財団など区の関係の事業ということでロゴマークをお使いいただいているものが32件ということでございます。 ◆小菅千保子 委員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長 よろしいですか。  伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 ちょっと、余り深くないんでわからないんですが、台東区の社会教育団体とかそういう活動とかもこれから掘り下げていくと見られるんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 現時点で、そういった団体の活動そのものをご紹介するような内容までは盛り込んでおりませんが、そういった団体が活動されている事業について、区に情報掲載等の申請をいただければ、そちらは当然承認してこの中でも発信させていただくことになってまいります。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 カラオケ教室みたいなね、社会教育団体でいろいろな活動もやっているではないですか。そういうことも台東区内でこのようなことが行われているということの情報発信が、そこまで深くどんどん掘り下げていけば、このサイトから入っていけるのかどうかというのは、では、ここまでだよという制限はどうやってかけるんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 掲載イベントにつきましては、基本的に区内で開催される一般の方が参加できるイベント、展覧会ですとかコンサートですとかワークショップといったようなもの、またお祭りなどの文化的な催しを対象としております。たいとう文化発信プログラム、5つの視点というのを設けておりますので、そのいずれかに当てはまれば有料、無料にかかわらず掲載は可能でございます。  区といたしましては、区の品位を損なうおそれがあるものですとか、特定の政治的、宗教的思想の主張に関する活動などは掲載不可ということでございます。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 では、それは全部区で一応目を通して、チェックをしながら掲載していくということですね。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 おっしゃるとおりでございます。 ◆伊藤萬太郎 委員 はい、わかりました。 ○委員長 よろしいですか。  では、冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 台東区の関連サイトとのリンクというのは、これは一つの相互リンクをされるのかという件と、あとSNSで区内の文化施設がしているツイッターというの、こういったほかの文化施設とのリンクというのはどうなっているでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 今回は台東区の文化芸術の総合サイトというふうに考えておりまして、トップページの目立つところに台東区が既存でもさまざまに文化観光のサイトを運営しておりますので、そういったサイトとの連携ですとか、施設の情報ページには、例えば、文化探訪で紹介しているページをリンクするといったようなところで、相互の連携というのを考えております。  また、ツイッターの関係ですけれども、現在、上野の山の文化施設ですとか、台東区の区立の文化施設など、あとそれから観光の関係でのツイッター等が発信されておりますので、現在発信されているアカウントについて一括表示をするというものでございます。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 ごめんなさい。ツイッターではなくて、ツイッターをされているさまざまなほかの施設がありますよね。そういったところもこのページのリンクをされるかということなんですけれど。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 ツイッターについては、あくまでも一括で表示をするというと…… ◆冨永龍司 副委員長 ホームページのリンク。ごめんなさい、わかりづらいのはね…… ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 このホームページのリンクを向こうにもやっていただいたりして相互リンクされていくことによって広がりができると思うんですが、そこは考えていないんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 大変失礼いたしました。そういう方向で各施設等にお願いをしていきたいと思います。 ◆冨永龍司 副委員長 よろしくお願いします。 ○委員長 よろしいですか。  ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、文化産業観光部の2番、旧東京音楽学校奏楽堂リニューアルオープンについて及び3番、音楽分野における台東区長賞の創設については、関連いたしますので、一括して報告を聴取いたします。  それでは、旧東京音楽学校奏楽堂リニューアルオープンについて及び、音楽分野における台東区長賞の創設について、文化振興課長、報告願います。 ◎内田円 文化振興課長 それでは、旧東京音楽学校奏楽堂リニューアルオープンについて、資料2によりご説明いたします。  項番1、奏楽堂の現況でございます。平成27年度より実施している保存活用工事につきましては、現在、順調に進んでおり、本年6月の竣工、10月のパイプオルガン修理終了を予定しております。全体スケジュールの表の一番右に記載のとおり、11月1日のリニューアルオープンを目指しております。  項番2、リニューアルオープン関連事業の概要でございます。(1)再開館に先立ち、事前内覧会を10月下旬に、報道関係者等を対象として実施いたします。  (2)記念式典は11月1日に、落成式、ミニコンサート、内覧会の実施を予定しております。  (3)記念事業といたしましては、後ほどご報告させていただきます奏楽堂のリニューアルオープンを契機として創設する音楽分野における台東区長賞受賞者による演奏会や、今回修理を行っているパイプオルガンを活用した演奏会、また、東京音楽学校時代に演奏された曲目を演奏し、奏楽堂の歴史的価値や意義を示すコンサート、また、資料2ページになりますが、体感音響システム等を活用した障害のある方もない方もともに楽しめる音楽会を実施いたします。  項番3、周知方法でございます。リニューアルオープン及び記念事業につきましては、チラシとポスターを作成し、区立施設や上野の山の文化ゾーンの各施設、都内音楽ホール、近隣鉄道駅などに配布するほか、広報たいとう、区及び奏楽堂の公式ホームページ、マスコミへのプレスリリースなどにより、広く周知に努めてまいります。  項番4、予算額案でございます。ただいまご説明いたしましたリニューアルオープン関連事業の経費として、平成30年度当初予算案に台東区執行分、芸術文化財団執行分を合わせ、962万8,000円を計上させていただいております。  項番5、今後のスケジュールでございます。本年第2回定例会において、管理運営にかかわる条例改正案を上程させていただき、その後、広報や記念演奏会チケット販売の開始とリニューアルオープンに向けて進めてまいります。  ホールの一般貸し出しについては9月に受け付けを開始し、実際の貸し出しは平成31年1月からといたします。なお、12月末までは、奏楽堂の自主事業のほか、施設公開によりリニューアルした奏楽堂を広く一般の方々にご見学いただきたいと考えております。  続きまして、音楽分野における台東区長賞の創設について、資料3によりご説明いたします。  項番1、趣旨でございます。本区では、東京藝術大学との芸術文化交流の促進と区の文化の創造、発信を目的として、昭和56年度から日本画と油画・版画の優秀な卒業作品の制作者に台東区長賞を授与しており、平成20年度からは、彫刻・工芸、デザイン、各分野の優秀な卒業・修了作品の制作者に台東区長奨励賞を授与してまいりました。  旧東京音楽学校奏楽堂が本年、保存活用工事を終え、リニューアルオープンを迎えることから、これを契機として、東京藝術大学との連携を一層深め、若手芸術家への支援の幅を広げるとともに、区民が芸術に触れる機会のさらなる充実を図るため、音楽分野における台東区長賞を創設するものでございます。  項番2、事業内容でございます。(1)音楽分野における台東区長賞は、音楽分野で学ぶ実技系の卒業・修了年次の成績優秀者2名に授与し、副賞は1人50万円といたします。  (2)受賞者による記念演奏会を旧東京音楽学校奏楽堂において、東京藝術大学への委託により実施し、区民が気軽に音楽に触れられる機会といたします。また、演奏会は録画し、DVD化して、受賞者への贈呈、奏楽堂ホールでの上映などに活用することで、区長賞や区長賞受賞者のPRにつなげてまいります。  なお、初年度は平成29年度の卒業・修了生を対象といたしますが、授与式及び記念演奏会は、先ほどご説明いたしました旧東京音楽学校奏楽堂リニューアルオープン記念事業の一環として実施いたします。  項番3、覚書の締結でございます。賞の創設に当たり、受賞候補者の選定手続や記念演奏会の録音、録画、公開などにかかわる著作隣接権等の利用などに関し、台東区と東京藝術大学との間で覚書を締結いたします。  項番4、平成30年度当初予算案に平成29年度と30年度に卒業・修了年次を迎える2年分、計4名の受賞者への副賞や、11月の記念演奏会に係る経費等計475万3,000円を計上しております。  資料2ページをごらんください。今後のスケジュールでございます。本年3月に東京藝術大学と覚書を締結し、本年度の卒業・修了生からの区長賞受賞者を選定いたします。授与式と演奏会は11月3日に、奏楽堂リニューアルオープン記念事業として行います。30年度卒業・修了生からの区長賞対象者への授与式は、来年3月に美術部門と同様、卒業式にあわせて行い、次年度に演奏会を実施いたします。  ご説明は以上でございます。 ○委員長 初めに、旧東京音楽学校奏楽堂リニューアルオープンについて、ご質問がありましたら、どうぞ。  寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 以前にコンサートを聞きに行ったんですけれど、音響についてなんですが、外部の音が聞こえるんですよ。その部分についてというのはしっかりやっていただいていますか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 外部の車の通る音ですとか、かなり中に入ってきてしまうということがございます。重要文化財ですので、抜本的な、完璧なというところの対応というのは難しいんですが、ホールの窓の内側にカバーというんでしょうか、そういったものを設けまして、外からの遮音性を高める、そういった工事は今回の工事の中に盛り込んでおります。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 藝大の近くにあるから木曜コンサートも奏楽堂でやっているんですけれど、この間、今、改修中なので、ミレニアムホールで木曜コンサートを聞いてきたんです。そうしたら、やはりもう全く、ミレニアムホールは音響に関してはしっかりやっているんですばらしかったんですよ。だから、その辺がね、もちろん歴史的な建造物ということで内山元区長があそこに移築したんですけれども、やはりその辺も定期的にさまざまなコンサートをやるわけですから、この文化的な建造物といっても現実にそういうコンサートというのを物すごく興味を持っておられる、好きな方が行かれる。そういうときに外部の音が入ってしまうというような、超一流の方々がコンサートメンバーでやっているわけですからね、その辺は聞きに行く人はやはり奏楽堂でやるからということではなくて、出演者がこういう人だからということですばらしい演奏を聞きに行きたいわけですよ。それなのに、外部からこの音が入ってしまうというようでは、その辺は完璧に音をシャットアウトできるというようなことはこの改修、今ね、整備するときには考え方は入っていたんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 移築当時から状況も変わっていまして、やはり道路を通行する車両の音等が演奏中にかなり聞こえてくるというようなお話もございました。そういったことから、軽減策ということで一応、位置づけとしては仮設という形にはなるんですけれども、二重窓ということで対応を図っているところでございます。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 全てシャットアウトできるというようなことは当初のこの改修の計画には入っていたんですか、いなかったんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 完全にというところまではなかなか難しいのではないかというところはございますが、重要文化財としての建物がございますので、そういった中で観客の方、演奏者の方の環境をより向上させるという視点で専門家を交えた修理委員会の中でもご検討いただきまして、現在、工事に盛り込まれている二重窓を設置すると、そういう手法で対応を図るということに至ったものでございます。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 重要なこの文化財だから、これを残していくという意図というのはよくわかるんですよ。だから、コンサートを開く、そういう目的よりもこの重要な文化財を永遠に残していきたいということのほうが多分重要な考え方でやったんでしょう。  ただ、やはりコンサートの演奏者もね、それで、お客さんも、やはりいい音楽を聞きたい、見たいということで来ると思うんですよ。だから、その辺もよく考えてやっていただきたいなというふうに、これは要望しておきます。  もう一つ。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 この区長賞の創設、いいですか。 ○委員長 順番、別々にしてください。 ◆寺井康芳 委員 この後、はい。 ○委員長 では、ほかにございますか。  伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 この奏楽堂の改修に向けて、私たちも磁気ループをきちんと入れてほしいとか、いわゆる障害者の方たちも使えることということで、そういうものはもう入れてもらえるという話もありましたし、あとは車椅子の方たちの上がっていただく問題とか、会場に入っていただく問題とかあったかと思うんですけれども、これらについてはどのようにされているのかということと、あと私が教えていただきたいのは、振動装置が組み込まれた体感音響システムというものを今回活用しているということですけれど、これをちょっと具体的に教えていただきたいということと先ほどの2点について、ご質問いたします。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 旧奏楽堂につきましては、ハード的な整備というところで申し上げますと、文化財保護上可能な範囲内での整備ということでございますが、ハード整備といたしましては磁気ループの設置ということで、難聴の演奏者にも配慮いたしまして、客席だけでなく舞台にも設置しております。また、車椅子用の鑑賞スペースは1台分設けております。  それから、簡易型の車椅子使用者用のトイレということで、オストメイトにも配慮したものを男女各1室、整備いたしております。  ただ、ハード面での対応には限界があるということで、それを補完する意味で備品購入ですとか人的な対応を行う予定でございまして、ソフト的な対応としては可搬型の階段昇降機というもので対応したいと思っております。そちらの昇降機に対応した車椅子の備品としての購入ですね。それから、また点字用の音声ガイド、そのようなものを備品として対応してまいる予定でございます。  それから、次の体感音響システムでございますけれども、こちらはリニューアルの記念事業の一環として行う記念演奏会のために、レンタルして実施するということで企画しているものでございます。振動装置が組み込まれたポーチと座布団クッションで構成される体感音響システムということで、音に連動して振動が体に伝わるということで、聴覚などの障害のある方も振動によって楽しむことができる、そういうものでございます。 ○委員長 伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 やはりちょっと車椅子1台とかいうことですと、いろいろ制限があるんでしょうけれども、足りないのかなと。要するに団体で来たいときというか、などもちょっと工夫が必要なのかなというふうに思いましたけれども、それは意見として言っておきます。  あと、この具体的な記念行事の中で10月下旬は一般、報道陣などということですから、これらを体感した形で体験できるというのか、そこは設けてあるんですか。今の車椅子ではなくてこの振動や何かについてとかのは、体感的なのはない、このときだけ、はい……           (「レンタル」と呼ぶ者あり) ◆伊藤延子 委員 レンタルだから、あ、ちょっと…… ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 体感音響システム等の活用につきましては、11月24日に予定しております記念演奏会のみということでございます。 ○委員長 よろしいですか。  伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 はい、わかりました。今回、やはりこういうシステムなども入れて多くの障害者にも聞いていただくということですので、このことがやはり次のイベントというんですかね、次にもきちんとつながるような形で積極的にお願いしたいと思います。以上です。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 今、同じような質問をしようかと思ったんですが、これは要するに障害者の振動装置の体感音響システムを導入したということは、大変進化してすばらしいことだと思いますが、ほかの形で、ほかの障害のある方に対しての何か対応といいましょうか、そういう鑑賞の仕方に対して取り組まれたものがありますか。
    ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 障害のある方もない方もともに楽しめる演奏会というコンセプトで取り組むのは今回が初めてということになります。体感音響装置や磁気ループということで、聴覚に障害のある方への対応というのは可能だと思いますし、また視覚障害者は通常のプログラムも観覧は可能かなというふうに思っております。  この演奏会では、聴覚障害だけではなく、視覚障害や車椅子利用者の方なども対象にして広くお聞きいただきたいなというふうには思っておりますけれども、いろいろと調整等必要な部分があろうかと思いますので、障害福祉課などにもアドバイスを受けながら、詳細は詰めてまいりたいと考えております。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 新しいというかな、そういう形で障害者を含めてほとんどの皆さんがある程度平均に音楽に親しむことができるというのは本当画期的なことだと思いますし、これは台東区が初めてということではないんですけれども、これ以上にもっともっと進化した形の装置というのはまだあるんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 体感音響装置のことで申し上げますと、1社だけということではないようなんですけれども、私どもも事業者から実際にその物を持ってきていただいて、体感したりした上で、今回はある事業者さんが社会貢献活動の一環としてレンタルしているという、そちらのご協力をいただいて企画しているものでございます。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 そうすると、台東区で初めてというわけではなく、全国で初めてのような形の装置なんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 さまざまな音楽ホール等で既に活用されているものでございます。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 では、進んでいるんですね。わかりました。  この後、台東区長賞に対してもこういう装置を含めての区長賞の授与も対象になるのかどうかというのはまた後で聞きますけれど、とてもすばらしいことだと思います。どんどん進めていただきたいなと、いろいろな会社がいろいろなものを日進月歩で出してくるんだと思いますけれど、そういうことに対してすぐに対応して、導入していただきたいなということを思っております。お願いします。 ○委員長 よろしいですか。  河野委員。 ◆河野純之佐 委員 先ほどの音の問題なんですけれども、私も前、ちょっと気になったことがありまして、確かに動物、例えば、カラスの鳴き声とかそういうものはもう自然のもので、自然というか、やむを得ないんかなと思うんですけれども、やはりそれ以外の音に関しては極力遮音するという工夫が必要だと思うんですよね。それで、建物については重要文化財なので、かなり制限があると思うんですけれども、その周辺の工夫が私、できれば、可能ではないかなと思ったんですけれども、例えば、生け垣をかなり密に設置するとか、あと上野公園内の車の速度を少し減速するような工夫とか、そのような、いわゆる建物以外のところでの何か考えてはおられないのかなと思っているんですけれど。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 現時点では、外部からの遮音対策というのは、先ほど申し上げた内容になっております。工事が終わりました後、音響等を含めてまた計測するというような機会がございますので、後々そういったさらなる対応が必要となった場合には、また、文化庁との協議によりまして必要な対応を検討していくということになろうかと思います。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 やはり上野の山文化ゾーンというのは、この奏楽堂だけではなくて、やはり美術館もあるし、やはり全体的には静かな環境のほうが私は非常にいいなというふうに思ってんですよね。ですから、これを機会にということではなくて、先ほど私が言ったように、上野の山のあそこの中、車も通りますけれども、例えば、車の速度制限をする、一度見直しをするとか、海外などでよくみかけられるのは住宅街とか、あと病院のところなどだと、道路に凹凸をつけるような、ハンプをさせるような、そのような工夫などもできるんではないかなというふうに思いますので、引き続きその辺については研究していっていただきたいというふうに言っておきます。 ○委員長 要望でよろしいですね。 ◆河野純之佐 委員 はい。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 ちょっと1点確認させてください。ここの予算額のところの内訳があるんですけれども、これは記念事業で区主催が2つ、芸術文化財団が2つということですが、区長賞の受賞者の演奏会の予算というのは、次の270万円ということで、この569万円はこの24日の分だけということになっているんでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 こちらには台東区長賞の受賞者の記念演奏会の経費100万円も、こちらにも含めてございます。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 ということは、ここの100万円と、すみませんね、・・・になってしまうけれども、この次の区長賞にその100万円がくっつくと。出すところが違うのかわからないけれど、記念イベントとして100万円こちらで別にやって、こちらにまたあわせてやるということの理解ですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 資料のつくりで重複してしまっているような盛り込み方で申しわけございませんが、台東区長賞記念演奏会の経費については、奏楽堂のリニューアルオープンの関連事業ということで、こちらにも金額は盛り込まれております。また、同じ金額が音楽分野の台東区長賞の経費のほうにも盛り込んでいる状況でございます。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 いや、いいんですけれど、ということなんでしょうけれども、この辺ちょっと、もう少し、せっかく、多分これ番号1、2、3と演奏会のところ・・・引いたりしたりしているんで、もう少しわかりやすく書いていただけたらと思いますんで、これも要望しておきます。 ○委員長 よろしいですか。  ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、音楽分野における台東区長賞の創設について、ご質問がありましたら、どうぞ。  髙森委員。 ◆髙森喜美子 委員 区長賞の創設、音楽分野ということなんですが、もちろん藝大を卒業される方はそれなりに優秀な生徒さんが大勢いるというふうには思います。しかし、世の中広いものですから、例えば、音楽の登竜門と言われるような国際的なコンテスト、そういうものに入賞されるような方が藝大から必ず出てくるとは限らないんですよね。それで、上野学園でもそうした方が出ることも当然あるわけですし、そういうことを考えると、そのレベルを区長賞としてお渡しする、その内容が藝大というふうにこの場合は限られているんだろうと思うんですが、その辺はどのようなお考えなのか教えてください。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 今回、こちらの音楽分野の台東区長賞につきましては、旧東京音楽学校奏楽堂の移築というものが台東区の文化行政の始まりでもあり、また東京藝術大学との連携の出発点でもあったということで、旧奏楽堂のリニューアルオープンを契機として藝大との連携をさらに深めるという趣旨で創設をするものでございます。  委員おっしゃるとおり、上野学園も音楽の分野で専門的な教育を受けられている方が多数いらっしゃいますし、海外のコンクールで優勝されたりという方もいらっしゃいます。まずは藝大との連携を奏楽堂のリニューアルオープンを契機としてさらに深めるということで、藝大生を対象にということで軌道に乗せたいと思っております。  また、その次のステップとしてどのように広げていくかということは研究させていただきたいと思います。 ○委員長 髙森委員。 ◆髙森喜美子 委員 今回、そういう趣旨で、意味では藝大が奏楽堂のもともとは持ち主であったという、そういうご縁はあるんで、その点ではことしに限ってそういうことで藝大の学生の中で優秀な方をという意味合いはそれなりに納得しないでもないんですが、しかし、区長賞というのは開かれた賞なのか、あるいは藝大に限った賞なのかというところでは、これはもう少し議論するべきところではないかと思うんですよね。藝大の学生の補助金みたいな形でお渡しするような性格のものではないだろうというふうに私は思いますので、ぜひその辺の考え方を、区長賞というものについて精査していただいて、今後どうするのかも含めてお考えいただきたいとお願いしておきます。 ○委員長 要望でよろしいですか。 ◆髙森喜美子 委員 はい。 ○委員長 堀越委員。 ◆堀越秀生 委員 今、髙森委員がおっしゃった意見と私も最初の部分は同じで、髙森委員が遠慮されたのか聞かなかったので、ちょっとさらに突っ込んで一つお聞きしたいことがあるんですけれど、今、お話あったように、これは賞金出ますよね。藝大は今、制度が変わって独立行政法人になったのかあれですけれど、制度上、あるいは法律上、一大学に対して対象のみの懸賞金というか賞金というか、これを公のお金である公金を台東区が自治体として出すということは、これはいろいろ自治体の運営上とか法的には何も問題ないという解釈でよろしいですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 正確にその点について確認はしておりませんが、問題ないという解釈で今まで進めてきたところでございます。 ○委員長 堀越委員。 ◆堀越秀生 委員 ぜひ、確認していないということであれば、別にここでけんかすることではなくて、一度ぜひそれは確認してもらって、やはり今、どうしてかといえば、今、髙森委員がおっしゃった趣旨と全く同じことを懸念していて、芸術文化、広く門戸を広げていろいろ我々も語ってきている中で、藝大さんがいわゆる奏楽堂という建物の歴史もある中でおつき合いが始まったということは重々承知していますし、そこに関連がある大学として藝大が取り上げられるのはもちろんわかるんですけれど、一緒にイベントをやったりとか藝大さんと連携してやっていくというのはいいと思うんですが、賞金ということになると、これは一個人に公金を渡すと、しかも区長賞という台東区の冠をつけて渡すということなので、ここはぜひちょっといろいろ調べていただいて、よろしくお願いいたします。 ○委員長 要望でいいですね。 ◆堀越秀生 委員 はい。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 この藝大との連携ということで、今日まで大事に大事にこの藝大とのおつき合いというのを台東区側は考えながらやってきているとは思うんですが、こちらから藝大にさまざまなことを相談に行ったり連絡に行ったりというふうにしているのはよくわかっているんですけれど、藝大側から台東区にさまざまな分野の点で協力を求められて、藝大側から連絡が来るということというのはあるんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 私どもの所管でもさまざまにご相談は日常的にいただいておりますし、ほかの部署においても相談したいということで私どもが橋渡しをするようなことはさせていただいております。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 私、以前から思っているのは、この区長賞というふうになると、先ほど髙森委員から上野学園という話も出ましたが、私は区民に対する区長賞というふうに創設していただきたいなと思っているんです。そのためには、例えば、台東区在住の方がどこの音楽大学行っていようが、あるいは個人でさまざまな訓練を受けているという方も含めて、区民全体の音楽に関する分野でね、日ごろから勉強されている方々、全部の皆さんを私は対象にしていただきたい、区長賞ということであれば。ということは要望しておきます。もうこれは聞いてもどうにもならないから、結構です。 ○委員長 よろしいですか。           (発言する者なし) ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、(仮称)したまち文化・芸能事業の開催について、文化振興課長、報告願います。 ◎内田円 文化振興課長 それでは、(仮称)したまち文化・芸能事業の開催について、資料4によりご説明いたします。  映画祭、演劇祭のリニューアルにつきましては、昨年6月の本委員会に検討状況を、9月に新事業の開催案をご報告し、本年度中の準備のための実行委員会準備会への補助金を補正予算でいただいたところでございます。その後の若手プロジェクトチーム及び実行委員会準備会での検討を踏まえた新事業の企画の概要をご説明いたします。  項番1、開催目的と項番2、基本方針につきましては、これまでお示ししてきたものと同様の内容でございます。区民の文化振興、文化を担う若手の支援、文化資源の活用と発信を基本方針に据え、本区の歴史ある豊富な芸能や伝統文化を総合的に支援し、地域に根差した取り組みとして展開してまいります。  項番3、開催期間でございます。季節に合わせたプログラムの実施や山場を設けてインパクトのある事業展開を目指すため、8月より約3カ月を第1弾「夏の陣」として、1月より約1カ月を第2弾「冬の陣」として開催したいと考えております。  項番4、会場は、公園広場などの屋外の空間や区立のホール、民間の映画館や演芸場、小学校の体育館や区民館などを予定しております。  資料2ページをごらんください。項番5、主なプログラムの予定でございます。第1弾「夏の陣」では、オープニングとして8月4日、5日、上野公園において演劇、芸能のパフォーマンスや映画の野外上映等を予定しております。  8月から10月には、小学校体育館や公園、区民館など地域での映画会、演劇会、寄席やワークショップなどを展開してまいります。実施に当たっては、若手芸人などの活躍や地域イベントとの連携、地域の文化資源を活用した回遊性向上などの視点で工夫してまいります。例えば、若手講談師や落語家の指導のもと、地元にちなむ昔話から講談、落語を創作し、実演するワークショップや、夏の寺町・谷中で落語を楽しみ、落語家と浴衣で打ち水をして下町風情を味わう企画、池波正太郎作品にまつわる史跡や老舗の味を若手漫才師などが案内し、その場で芸を披露いただき、池波が愛した名店の味を堪能するなどの企画を検討しているところでございます。  9月2日には、ミレニアムホールにて区内の中学・高校演劇部による公演を、またこれまで開催してきた映画祭の時期に合わせ、9月中旬の2日間は映画ファンから一般の方まで映画の楽しさを再認識していただけるような映画のお祭りを予定しております。障害者支援団体協力によるバリアフリー上映体験会の実施や、台東区フィルムコミッション支援の劇場未公開作品等の上映、映画出演者等によるトークショーなどを検討しており、これらの企画、運営は、したまちコメディ映画祭の実績やノウハウを引き継ぎ、ボランティア主体で行いたいと考えております。  また、10月から11月には隅田川に浮かぶ屋形船の上でお座敷芸などの芸能を体験していただく企画を予定しております。  資料3ページをごらんください。第2弾「冬の陣」では、したまち演劇祭の実績やノウハウを引き継ぎ、区民参加型の公演や井上ひさし、いずみたくなど、区ゆかりの劇団や作品の公演、演芸場や文化施設等の本区の文化資源を活用した公募公演など、本区の特色を生かした演劇の祭りを開催したいと考えております。  また、映画関連では、演芸場や地元企業との連携により、例えば、ビートたけし、渥美清等浅草フランス座ゆかりの映画の上映と寄席とのコラボレーションや、アニメ映画と地元企業とのコラボレーション企画などを検討中でございます。  2月15日、16日には仮ではございますが、「江戸から東京へ 今に生きる江戸の賑わい」と題しまして、木遣りやおはやし、大衆演劇、浅草踊りなど、本区ならではの芸能文化を堪能できる多彩なプログラムでフィナーレといたします。  項番6、実施体制でございます。4月に(仮称)したまち文化・芸能事業実行委員会準備会から実行委員会へと移行いたします。実行委員会の会長につきましては、本区にゆかりがあり、本事業にふさわしく発信力のある方と現在交渉中でございます。委員には、区民ボランティア、産業・観光団体、興行主、芸能などの専門家等にお願いする予定でございます。  また、事業運営に関しては、これまでの映画祭、演劇祭のボランティアに引き続き活動を働きかけるとともに、新規でもボランティアを募ってまいります。  資料4ページをごらんください。項番7、事業名称につきましては、実行委員会準備会において検討中でございます。  項番8でございます。平成30年度の当初予算案に実施業務委託費や会場賃借料等として、実行委員会への補助金5,700万円を計上しております。  項番9、今後のスケジュールでございます。4月に実行委員会を発足させ、第2回定例会の本委員会に詳細プログラム等を報告し、8月から事業を実施してまいります。  ご説明は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。  松尾委員。 ◆松尾伸子 委員 今回の基本方針の中で、(2)の文化を担う若手の支援ということで芸能、伝統文化の次代の担い手に対してということで支援していただくという、具体的に裏面に幾つか若手芸人ですとか、中高生のステージというような企画が盛り込まれておりますけれども、実際、若手という定義が漠然としているなというのをちょっと感じまして、実際、プロの方からアマチュアの方までたくさん芸能、文化を目指していらっしゃる方というのはいらっしゃるわけで、例えば、大学生などでもプロではないけれども、一生懸命大学の中で活動しながら目指されている方とかたくさんいらっしゃると思うんですけれども、プロの中でも売れていない方なども若手ということでたくさんいらっしゃって、その辺の定義というか、どのぐらいをお考えになっていらっしゃるのかというのを教えていただきたいんですけれども。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 若手という言葉の捉え方はさまざまかと思います。例えば、芸歴30年とかになるともうベテランというふうに言われるというようなこともお聞きしますけれども、基本的にはその方のお名前を上げたときに、もうそれだけで集客力があるようなそういった方はベテランということで、そこにはまだ至っていない方を若手というふうに捉えたいなというふうに考えております。 ○委員長 松尾委員。           (「売れていない」と呼ぶ者あり) ◆松尾伸子 委員 確かにそうですね、そういう売れていない方に対する支援という……           (「これから」と呼ぶ者あり) ◆松尾伸子 委員 これから、要するに、次代をね、台東区の芸能文化を担っていただく意味で、これからの可能性を担っていただく人材を育てていただくという意味では、今回の事業は大変いいんではないかなと思いました。中高生の演劇部の公演などもやっていただけるということですとかありますので、大学生になるとなかなか光が当たりづらい部分もあるので、その辺なども連携をとっていただきながら、光が当たるような支援をぜひしていただけたらなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○委員長 要望でよろしいですか。  寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 こういう事業を他の普通地方公共団体、日本全国でやっているところというのはあるんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 例えば、23区内におきましても演劇だけのフェスティバルですとか、そういったものは開催されているところはございます。ただ、総合的に、演劇も映画も芸能も総合的にということでは把握してございません。 ○委員長 寺井委員。
    ◆寺井康芳 委員 台東区は、浅草を中心に芸能の発祥の地ということで、ほかがやっていないからこそやるべきだと私は思っているんです。それはそれで結構です。  あと、予算面、6,303万円。これがこの浅草公会堂、指定管理者明治座も含めて、区内の民間の演芸場とかTOHOシネマズ上野と、こういうところを借り上げる予算は全部台東区が持つわけですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 先方と協議をしていく中で、減額といったような協議が調えば、そういった一般よりは安価な形でお借りできるということもあろうかと思いますけれども、現時点ではまだこれから打診というところもございますが、基本的な料金を積み上げた形で金額は算出しております。 ○委員長 寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 ということは、区が借り上げ料は、この減額するしないは私は聞いていません。出すんですねというのを聞いているんです。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 実行委員会への補助金から支出するという形になります。なので、もととしては区の予算から…… ◆寺井康芳 委員 だよね。 ◎内田円 文化振興課長 はい、出ていくということになります。 ○委員長 いいですか。 ◆寺井康芳 委員 結構です。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 ちょっと松尾委員の言ったとおり、次世代のあれをよくしていただけるのは非常にいいことだと思いますし、これはつながっていかないと意味がないんだと思います。今回、区長からも江戸から東京にという一つのテーマが出ていますので、そういう意味ではこれは非常にいいと思っているんですが、実はちょっと言い方を変えると、最後のクロージングなどを見ると、「江戸から東京に」ではなくて「東京から江戸に」になっているような気がするんですよ。次世代の若手をどうする云々ということであれば、逆言うと、もう少しこの辺も含めて、次世代をきちんと育てられるということをもっとしっかり入れていく必要があるのかな。  それと、もう一つは、次世代ということを見抜くというのは非常に難しいことだと思います。特に、新しい演劇、芸能というものに関して、古いものの中から出てくるものばかりではないわけですよ。こういうものを、最先端のものをどのように入れていくのかという意味では非常に難しいというふうに思います。  そういう意味では、今言ったように、東京から江戸へのほうが簡単なんですよね。前あるものを伝統芸と称して全部どんどん入れてくればいいという形ですから、そうではなくて、ぜひ江戸から東京へと、台東区の未来が見えるという形のものにしっかりこれは切りかえてほしいと思います。どうしてもここにあると全て東京から江戸へになってしまいますんで、江戸から東京へという方向性のものをしっかり出していただけるように、要望しておきます。 ○委員長 要望です。  伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 今回の事業というの、前回の、先ほど言われた、したコメ演劇祭のリニューアルということでしっかり見ていきたいと思うんですけれど、ここの中で書いてある本区の歴史ある豊富な芸能や伝統文化を総合的に支援するというふうになっているんですけれども、この本区の歴史ある豊富な芸能や伝統文化ですかね、この辺はどのようなところを指しているんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◆伊藤延子 委員 というのは、今、石川委員もおっしゃいましたようにというか、クロージングのところでは盛りだくさんというんですかね、これらをどういう形で本当に伝統文化を継承するのか、意見が同じところにあるんですけれど、そういうものがちょっとあるなというのと、もう少し焦点もしっかりと当ててやったほうがいいのではないかというのかな、その辺ちょっと感じたものですから、あとはここにあるお座敷芸能なども文化というふうに、江戸文化というふうに入るのかとか、いろいろちょっと内容的なところでもちょっと疑問を感じたりしたものがあったので、質問をしました。  それで、こういうことでもう少しこの辺しっかり…… ○委員長 委員、質問にするの。 ◆伊藤延子 委員 組み立てていただいてからのほうが……           (発言する者あり) ○委員長 今の質問でいいの、最初の質問で、文化の。 ◆伊藤延子 委員 そうなんですけれど、何か答えに……では、質問です。答えていただいてから。 ○委員長 では、文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 これまでの本委員会でも新事業のコンセプト等についてご説明を申し上げてまいりました。その中で、基本的な考え方として、台東区は粋ですとか豊かな人情ですとか進取の気性ですとか、そういった文化が人とまちの活力をつくってきたということで、この風土の中で先人たちが芸を磨いたり育んで、また時代をリードして世に発信してきました。そういったもの、そういった全体を文化だと思っておりますし、その一つ一つの芸、そういったものも文化というふうに捉えております。そういったもの、歴史の中で培われ、現代へ継承されてきたもの、そういったものを継承し、発展していくと、そういうことでございます。 ○委員長 伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 わかりましたというか、そういう意味での確かに文化というもの、あると思うんですけれど、今回のこの企画の内容を見ますと、先ほど言ったとおり、いろいろなものが盛り込まれ過ぎているのかなと。先ほど言われた若手の支援とか、あとは区民の文化振興、さらには文化資源の活用と発信ということで、いろいろな形で出されているんですが、この辺、少しこう、もう少し組み立てというんですか、そのところをちょっと再度審議というかきちんと整理していただけたらいいのかなというのが一つと、あと先ほども予算の面で言われたんですけれど、前回のしたコメのときにも結構大きい額が出されていたと思うんですけれど、今回の演劇祭でも今会場費などは区が支援するような形をとっているということで、今回も区の補助が90%ぐらいと、区の占める割合が90%になっているということですけれども、そういう進め方というんですか、これが区民の皆さんの理解などを得られるのかどうかというところをちょっと確認したいと思います。どのようにその辺について考えていますか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 区の補助率が高いということでございますけれども、新年度第1回目の事業ということで、協賛金等も見込んだ金額にはなっておりますけれども、この事業そのものが区民の方に区議会も含め応援していただけるような事業になるように、協賛金の獲得も含め、事業執行の中で努力してまいりたいと考えております。 ○委員長 よろしいですか。  伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 わかりました。そういう意味では、やはりしたコメのときにも賛成、反対、いろいろあったかと思うんですけれども、今言われた区民の理解と参加というところを最大限に広げていく形でお願いしたいと思います。以上です。 ○委員長 よろしいですか。  伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 今までの演劇祭と映画祭とまとめて、夏の陣と冬の陣に分けてまとめていただいたんですが、これ、今までと大きく変わった点といいましょうか、コンセプト的な部分でこのように変わったんだというのを明確にご説明いただけますか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 これまでの映画祭や演劇祭の実績やノウハウを受け継ぎまして、区民視点でのアイデア出しや区民を中心とした企画運営などの視点で区民参加や地域連携の充実を図っていくというところが大きく変わった部分でございます。体制面につきましては、ここまでつくり上げる段階でも区民の方にさまざまな活発なご提案をいただき、ご議論をいただきまして、ここまで案としてまとめ上げてきたというところがございます。実施に向けてもそういった方々、区民の方々の視点というのを大事にしながら進めてまいりたいと思っております。  また、プログラムの構成面では、新たに芸能分野のコンテンツを拡充したということですとか、演劇、芸能、あと映画の野外上映ということでオープニングで幕あけし、最後、芸能、文化を堪能できるプログラムでフィナーレという形をとるというプログラムの構成面ですね。あと、プログラムの内容としましては、若手の方の活躍ですとか、地域イベントとの連携、また民間事業者との連携や回遊性向上などの視点で工夫を図っております。  また、区民の方が気軽に芸能、文化に触れていただくような機会を充実するということで、まちかど映画会を発展させまして演劇や芸能の部分でもまちかどシリーズを展開していくというところ、経費面につきましても、これまでの映画祭での課題でもありましたけれども、多額の経費を必要として実施してきたというところですけれども、今回、委託する部分は極力減らしまして、基本的に映画の部分についてはボランティアの皆さんが区民視点でアイデアを出し合って企画や運営につなげていくようなところで、経費的にもかなり削減が、見込みですけれどもできているというところでございます。以上でございます。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 要するに、かなりの金額がまだかかっているわけであって、その部分に関してもう9年、10年、重ねてまいりまして、要するに民間からのもうちょっとスポンサー的なものもやはりどんどん取り入れていくような工夫といいましょうか、その努力が今までなかったんではないかなというふうに思っているんですよ。ですから、もっと民間、これから何かお座敷芸とかいろいろな新しい要素も加わっているかもしれませんけれども、全く今までの状態がそのまま継続をしながら、夏と冬に名前を変えただけであって、何かあまり変化がないなという形がありますので、これを機会に、私は、分けたことはもうしようがないと思いますが、何かこう新しい、もう少しばあんとアドバルーン的な要素があって、まさに演劇祭と映画祭、台東区は大したものだというようなアドバルーン、もうちょっと上げてもらわないと、このまま尻すぼみになって、予算がつかなくて、昔、映画祭と演劇祭が行われたなという過去の思い出話になりつつあるような傾向がちょっと見えてくるような形がしておりますし、今度、上野にTOHOシネマズができまして、エイトスクリーンで、あの地区はこれから、もうよかったなと、映画館が一つもなくなって、小さい映画館は1個あるんですが、その映画館がせっかくできたんだからそこを活用していかなくてはいけないというふうに思っておりましたら、ここの下から8行目ぐらいに、このTOHOシネマズと協力をし合っていくんだというような、ちょっとかいま見てはいるんですが、だって、TOHOシネマズだって今までの従来の計画というのがあるわけではないですか。今まで、それに割り込んで昔からの喜劇を取り込んでくれとか、新しいこういう映画を上映してくれというような圧力といいますか、台東区からのお願いなどは入る余地があるかどうか、それもちょっとわからないんですね。  たしか、おかちまちパンダ広場でいろいろな催し物やっていますけれども、それでは、TOHOシネマズとどうやって絡んでいって、それは相乗効果があってあの地域に物すごく映画ブームが起きていくんだというような、夢も希望も何かこの状態だと感じられないような気がしてならないわけで、ですから、今までのボランティアとか努力をしていた・・・取り込みはどうやっていくのか。あの人たちは物すごく情熱持っているんですよ。私の息子の関係の人もやっていますけれども、非常に残念がっていますのでね。  あとは今度、いとうせいこうさんにかわって、今度は一番最後のトップの実行委員会の委員長がまだ決まっていないと。これは相当今、この段階で実行委員長ぐらいがぱっと決まって、この人でやるんだというような、そういう情熱がこの資料に感じられない。だから、何だか知らないけれど、この行く末を小さくしていこうというような意向がどこかに働いているような気がしてならないわけで、とにかく映画、映画というか芸能、芸術のまち台東区、浅草・上野が何かどんどん下降線をたどっていく、これを機会にね。今まではよかったんですが、どんどん上り調子が来て、10年も9年もやってきたのは、尻すぼみにならないような形の方法をもう少し考えてほしいなと。  それで、2つまとめて、はい、終わりでございますというようなイメージがその先見えつつあるんで、これはもう少し情熱を感じさせるような、上野・浅草、台東区の発展性を遂げるような計画をもうちょっと全面的に、本当は10枚ぐらい出てきてほしいですよ。そのぐらいのイメージしか私は感じられませんので、その辺の感想を言ってください。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 今回、こちらにお示ししている資料は、実行委員会の準備会で検討された、それを踏まえて区議会にお示ししているものでございまして、内容的にはまだこれから打診するもの、今、調製中のもの、いろいろなレベルのものがございます。そういった形で資料としてお示ししておりますのはこれだけのボリュームということにはなっておりますけれども、私自身はこれまで、ここまでつくり上げる中で、さまざまな方々の協力をいただいてここまでつくり上げてきたというところで、新事業については非常に楽しみにしておりますし、また皆さんから応援されるような事業に育っていってほしいなという思いでございます。  第2回定例会では、事業の具体的な中身、詰めた内容をお示しさせていただく予定でございます。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 課長が可能性があって楽しみにしているという、その言葉で非常に救いは感じているんだ。とにかく、我々、私も何回も言うように、やはり地方出身ですので、台東区に住んでいて生まれて育った人間ではないからこそ、このすばらしい、台東区らしい、台東区そのもののこのようなすばらしい事業がこのまま消えてしまうということに対してはもう本当に死んでも死に切れないぐらいの思いなんです。ですから、そういうことをやはり十分に区役所の皆さんも総合的にとにかく計画を立てて、夢と希望のあるような、そのような事業をもう少し発展する気持ちでやってほしいね。これから消えていくように、少し手を加えてあげようというような、そのようなイメージがどうもしてならないので、ぜひその辺は地方出身者としてはもう本当に台東区の夢とロマンを消していただかないような形でお願いしたいと、心からお願いを申し上げて、ご挨拶にかえます。 ○委員長 堀越委員。 ◆堀越秀生 委員 すみません、いいですか、委員長。  この委員会で、前の委員会でもさんざん言わせてもらって、きょうは私が前の委員会のように話すとすぐ感情的になりますんで、映画の話になると。会派の先輩である伊藤委員に思いのたけを全部言っていただいたので、全く同感でありまして、それでちょっと私の役割として、それを引き継ぎまして一つ聞きたいのは、今そういうお話、いろいろ、このいろいろ新しい事業で新しいイベントというか、新しい種類の大衆芸能も加わって新しい事業ができたと。したコメ、それからコメディ映画祭、コメディ演劇祭にかわってですね。それで、ちょっとお聞きしたいのは、例えば、ほかの映画祭、京都などでもやっているのは、映画祭のほかに京都だったら、舞子さんいらっしゃいますよね。ああいう方が外国から来た方に町家でいろいろ催し物やったり、小学校、中学校への教育的なプログラムとしていろいろこの映画とかの文化について語るシンポジウムが学校の会場であったり、商工会の人たちが映画祭にまつわるいろいろな京都の芸能文化みたいのを外国人に発信するものとか、附帯的にやっているんですよね。  そうすると、ちょっと聞きたいのは、今までのしたまちコメディ映画祭アンド演劇祭に附帯的にそういった事業を、今、この新しく出てきた新しい事業をつけて、いわゆるコメディ映画祭とコメディ演劇祭の枠の中で継続して、拡張版というのかな、台東区全体の文化とか、そういった江戸からの、石川委員がおっしゃったような江戸からの文化も紹介しながら、その映画祭、演劇祭を拡大していくという手法ではだめで、わざわざこの新しく(仮称)したまち文化・芸能事業の開催についてしなければいけなったところの違いというのを、ちょっと区の思いというのをお聞きしたい、1点。  ちょっと言い方変えると、この(仮称)したまち文化・芸能事業の開催というのを仮称になっているんでちょっと言わせてもらうと、この著名人のところにちょっと予算が下がってしまって、その分、芸能も大衆文化も広がってしまって、お金の割にいろいろコストが大変ですけれど、この実行委員会の委員長にいとうせいこうさんが仮に来て、仮称がしたまちコメディ映画祭アンド演劇祭ではいけない理由は何でしょうか。それでもいいような気がするんだけれど、それはどこが違うのかなというのを教えていただきたい。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 映画祭や演劇祭につきましては、これまでも区議会においていろいろ厳しいご意見を頂戴してまいりました。これまでのご報告ですとか、ご答弁を申し上げてきたことの繰り返しになってしまいますけれども、映画祭については映画ファンや業界の認知度ですとか、またマスメディアによる発信効果では一定の成果を上げてきた。しかしながら、事業実施に当たって多額の区補助金を必要としている点、また区民の文化振興といった面では課題があるということです。また、発信効果ということに関しても有名人は注目されるけれども、事業の本質にマスコミを集められていないといった、さらに厳しいご意見もいただいてまいりました。  これらの課題に対応して、一般の方、区民の方にも喜んでいただける事業としていくためには、体制ですとかこれまでの枠組みそのものを見直す必要があると判断したものでございます。 ○委員長 堀越委員。 ◆堀越秀生 委員 それに対する反論はもう何度も委員会で言ってきたんで、ここで言うのも失礼な話だと思うんであれですけれど、今まで委員会で私が述べてきたことは意見で、わかりました。  それで、この委員会の流れの中では、残念ながら今、伊藤委員もおっしゃいましたけれど、したまちコメディ映画祭としたまちコメディ演劇祭を第11回として残していただきたいというのは、この私と伊藤委員の2人だけの流れのような議会になってきてしまったんで、それはもう民主主義のルールによって従います。  ただ、自分も皆さんのその思いを理解しようと思って、委員会では熱くなりますけれど、いろいろ実はここ1カ月ぐらい議事録をずっと見ていて、すごく感じたのは、多分、質問はもう一つして終わりにしますけれども、平成26年の予算特別委員会で石川委員と前の区長の吉住さんがまさにこの問題について語り合っているんですよ。石川委員は本当に大衆芸能は、そういったものを取り入れてもっとやっていけというね、エノケンさんから始まってそういう文化が下町にあったではないかと。50年後に、100年後だったか忘れましたけれど、コント55号を人力車が語っていてもしようがないと。だから、大衆芸能というものをもっと入れろという話をしたんですよ。これはもう本当、正論だと思うんです。  一方、吉住前区長も悪気はないと思うんですけれど、芸術文化いう視点から、演劇祭、映画祭が今既にあるから、その枠の中でいろいろ検討していくという議論があって、かみ合わなかったんですよ。これは両方言っていること、本当正しいと思うんです。まさにそれを入れて新しい事業をつくりたいんだなというのは、私は反対の立場だけれど理解しようと思って、すごくシンボリックなやりとりだったなと思って感じたんです。  だから、もし、したまち演劇、映画祭という芸術文化という分野から、石川委員がおっしゃるような大衆芸能というものを取り入れて、新しい視点に立ってやっていくというんならば、先ほどちょっと嫌みみたいな質問しましたけれど、演劇祭、映画祭の名前のままでそれを拡張した分野でも、その名前のままでもやれてしまうんではないかみたいなことではなくて、もっと伊藤委員がおっしゃったように、新しい視点で大衆芸能文化へシフトして、区民参加のものをやっていくんだというね、そこをメーンにするような、まさに石川委員と吉住前区長の議論であれば、石川委員の視点に立ってそういうものを拡大してきたんだというようなものを提示してもらいたいなと思うんですよ。  非常に今、ちょうどいいバランスといえばいいバランスなんですけれど、ちょっとその両方のいいとこどりしたところで、もし両方のいいとこどりするぐらいだったら両方残して、演劇祭、映画祭というのは芸術文化振興として、石川委員のおっしゃるものだと大衆芸能、区民参加という視点に置いて、別々の事業としてやってもいいんではないかというふうに思ったりするので、その辺ぜひ整理していただきたいなというのが1点。  それで、最後にちょっとお聞きしたいのは、したまちコメディ映画祭としたまちコメディ演劇祭のこの名称なんですけれど、これを例えば、どこかの団体とか民間が今、映画祭をやっている関係の人にもちょっと私、実は聞いたんですけれど、非常に名称がわかりやすいので、例えば、コメディ映画祭、コメディ演劇祭の名称を使ってその趣旨を継承していきたいというような方たちが出てきた場合、これは台東区としては一度使ったものだから使用させないというふうになるのか、内容とか規模とか、その団体の運営とかがしっかりしていれば、そういうお名前を使うことに関しても許容していくのか、その辺の名前の使用権というんですか、版権ていうのかちょっとわからないけれど、その辺についてはどういうお考えがあるか、ちょっと1点聞かせてもらいます。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 そういったお話があるようでしたら、まずはちょっとご相談していただければなというふうに思います。 ◆堀越秀生 委員 わかりました。ありがとうございます。 ○委員長 よろしいですか。 ◆堀越秀生 委員 いいです。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 実は、先ほどこれ、堀越委員が言ったところというのは、実は先ほど東京から江戸へという、この話をしたつもりです。実は、私が一番気になっているのは、ミキさんという、映像の人がもう今動いていますよね。これが非常に人気があるということで、どうも映像と芸能の部分、演劇関係というのは非常にもうリンクしてきてしまっているんではないかと、私は内々で思っています。そういう意味では、音楽も含めて全てそう一つのものにリンクしてきていると実は思っているんです。最近の芸能関係は非常にすばらしく進んできてしまっています。  そういう意味では、この中にそれが取り込まれていないというところに非常にちょっと気に入らない部分があるんです。というのは、未来のものに対してのものが実はほとんど入っていないんですよね。これ、私、堀越委員が言ったとおりで、実は、本来はそこに一つないといけないんではないかというふうに思っていて、現在までのことはこれで十分あるんですが、ここから先どうしていくのかと、あるいはそれがどこかで種として見られるというものがここの中に見えていないんですよね。この辺、非常に難しいところですが、ぜひ何らかの形でこの先を見据えられるようなものを入れてほしい。  それから、江戸から東京へですから、実は、台東区内はジャズの発祥の地でもあるはずなんですね。そういう意味では、そういうものも含めてもう少し幅広いものがあるんであれば幅広いものを含めて入れてほしい。この辺、ちょっと研究してもらえるといいなと思うんですが、もうちょっと、ちょっと偏りぎみなんだと思うんですよ。すみませんが、よろしくお願いします。 ○委員長 要望でいいですね。  髙森委員。 ◆髙森喜美子 委員 したまち文化・芸能事業の展開ということで、来年度からこうした形に変えてやっていくと。これは今は構想の段階で、これから具体的にどうしていくんだということが決まっていくんだろうというふうに思います。  そこで、これはやはりあくまでも税金を使ってやる事業ですので、一つは効果の検証というものをどうするのか、どういうところで区はこの事業を検証するのかということの位置づけをきちんとしておいてほしいと。それはね、大事なことだというふうに思います。  そして、今回はしたまちコメディ映画祭という、コメディという枠が外れて、映画祭もこの中に取り入れるということなので、それはそれなりに視野が広がっていくので、その映画祭の位置づけというか意味合いというのがこれまでとは変わってくるんだろうというふうに思います。そこはしっかりと区民の方々にいいねと言っていただけるような内容と取り組みにしていただきたいというふうに思っております。  そして、もう一つは、やはり執行していく中で、区からこれだけのお金が来るからやるんだという話ではなくて、みずからこれだけのことは私たちでやるから、足りない分は区でお願いしますというような形のあり方に持っていく努力というものをしていかないと、本当の意味での区民参加であったり、この楽しむということの中身、ただ見せて、そしてみんながそこに来て、お客様で笑って見ていればいいという話だけではないだろうと思います。そこがまさに今回のこの文化性のもっと深い意味があるんだろうというふうに私は思っております。  そういう意味で、そこのところを区としての仕掛けをつくっておいていただいて進めていかないと、これはなかなかそうはいかないと。その辺を実行委員会が中心になる中で、どちらかというと委託もするし、いろいろなところにお願いもするんだけれども、自分たちの、いわば興行的な利益目標みたいなところにひっかき回されないように、ぜひ進めていただきたいというふうに思っております。  そういう点で、今、区の考え方の基本的なことを私は申し上げたんですが、どのようにお考えなのか、教えてください。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 髙森委員ご指摘のとおりだと思っております。まだ、来年度が第1回目ということではございますけれども、実行委員会準備会のメンバーの選定、またその体制から含めて、新しい視点で取り組みを進めているところでございますので、やはり将来的には主体性をどんどん高めていくということで、それを区がバックアップするような関係を目指していきたいというふうに思っております。 ○委員長 よろしいですか。  小菅委員。 ◆小菅千保子 委員 本当に約10年かかって、広く台東区でこういう、今までのしたまちコメディ映画祭、演劇祭をやってきたということがかなり周知されてきていると思うんですね。やはりそれが高みに上って、今度はその裾野を広げていく。まさに庶民の手元に戻ってきた新たな芽が、これから面的に広がっていく第1回目になっていくのかなというふうにまずは期待をしています。  そういう中で、やはりこの基本方針に描かれているように、やはりここは区民の文化振興となっていますけれども、やはり庶民ですよね。江戸の時代から生まれてきた、育ってきた庶民の中のさまざまな文化が今はこういう形で大衆芸能という形で受け継がれて、長く長く受け継がれてきたものがこの地域に点在している。点在しているという言い方がいいかどうかわかりませんが、やはり言い方を変えれば、基本方針の3番の豊富な文化資源、まさにこれはほかにはない、台東区ならではの豊富な文化資源だと思います。それを今まではなかなかすくい上げる、拾い上げることができそうでできなかったんではないかな。まさにこれが今回のしたまち文化・芸能事業ということですくい上げていく、そういう力にもなっていっていただきたいということを強く思っています。またそうなっていくんではないかというふうに期待もしています。  そういう意味で、この伝統や台東区のまさに文化の伝統、芸能、そういうものを強く発信していくという意味では、本当にこれから緒についたところではないかなというふうに思っています。そういう中で、やはりもともと台東区は先取性がある、物事を先取りしていく進取の気性があるというのが台東区ですから、そういう意味ではやはり先ほど石川委員がおっしゃったような未来を見据えたね、ITに対する、IT文化というものもやはりこれから出てくると思いますので、やはりそこも見据えていく。  それと同時に、前にも実はちょっと一般質問させていただいたことがあるんですが、やはり台東区は写真文化の発祥の地でもあるんではないかなと言っても過言ではないと思うんです。やはり台東区の中からたくさんの写真の名立たる方々もたくさん出ています。そういう意味においては、ぜひそういう方面もまた検討していっていただきたい。広く面的に伝統文化というものをすくい上げていくということでは、やはりそういうものも見据えていっていただきたいなということを要望させていただきたいと思います。  あとはしっかり期待をしていきますので、よろしくお願いします。 ○委員長 はい、よろしいですね。           (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、(仮称)障害者アーツについて、文化振興課長、報告願います。
    ◎内田円 文化振興課長 それでは、(仮称)障害者アーツについて、資料5によりご説明いたします。  平成30年度当初予算案に新規事業として計上させていただいているものでございます。  項番1、目的でございます。東京2020大会を契機として、障害の有無にかかわらず誰もが文化芸術活動の担い手となれるよう、障害者による文化芸術活動を支援することで、本区の文化の裾野を広げ、区民の文化に触れる機会の充実、障害に対する理解の促進を図ることを目的としております。  項番2、平成30年度の事業内容でございます。区内で取り組まれている活動の実態を把握し、外部有識者等を交えた検討組織において、本区における取り組み方針を検討し、策定いたします。また、シンポジウムで広く発信することで、区民の関心を高めてまいりたいと考えております。  項番3、検討体制でございます。学識経験者や活動団体などの外部委員を含む(仮称)障害者アーツ推進検討委員会を設置するとともに、庁内では文化産業観光部、福祉部を初め、関係所管による(仮称)障害者アーツ庁内検討会において検討を進めてまいります。また、台東区アートアドバイザーや障害福祉サービス事業所等からも意見を聴取してまいります。  項番4、平成30年度の当初予算案に検討委員会の委員謝礼やシンポジウム開催経費など164万2,000円を計上しております。  項番5、今後のスケジュールでございます。5月に(仮称)障害者アーツ推進検討委員会を設置して検討を進め、第3回定例会で中間報告後、12月にシンポジウム及びパブリックコメントを行い、平成31年第1回定例会での最終報告に向けて取りまとめてまいります。  ご説明は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。           (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 なし、よろしいですか。           (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、講演会シリーズ「江戸から学ぶ」について、文化振興課長、報告願います。 ◎内田円 文化振興課長 それでは、講演会シリーズ「江戸から学ぶ」について、資料6によりご説明いたします。  項番1、目的でございます。本年、江戸から明治に時代が変わった150年の節目となることから、本区に色濃く残る江戸文化の魅力に対する区民の理解を深め、まちへの誇りと愛着を育むこと、そして区と区民がともに台東区の未来に生かしていくことを目指し、実施するものでございます。  項番2、実施内容でございます。江戸期における台東区の歴史・文化に見識の高い方々をお招きし、暮らしや風習、芸能・文化など江戸をテーマにしたさまざまな切り口で講演会等を行ってまいります。講演会やイベントは1年を通して主題の一貫性と相互のつながりを考慮し、(1)から(3)に記載のとおり、5月下旬に問題提起と開会宣言としてのキックオフイベントを、6月から1月ごろにかけては、専門家による個別テーマの掘り下げを、そして来年3月には集大成としてシンポジウムを行い、江戸から学び未来に生かす一定の結論づけを行いたいと考えております。  項番3、平成30年度当初予算案に、講師謝礼やPR経費等390万6,000円を計上しております。  ご説明は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。  太田委員。 ◆太田雅久 委員 実施内容の見識の高い方々といいますが、どういう方々をお呼びする予定なんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 現在、切り口ですとか講師の方々の選定等、中身の詰めを急ピッチで進めているところでございますので、学術的に研究されている方もいらっしゃるかと思いますし、それは今詰めている段階というところでございます。 ○委員長 太田委員。 ◆太田雅久 委員 よかった。もう何回か委員会で話したことがあるんですけれど、15年ぐらい前に外国の教授たちが江戸を研究している人がかなりいらっしゃる。五、六カ国の大学の教授だったんですが、江戸を研究すると浅草・上野にたどり着くというね。そのときに国際浅草学プロジェクトといって、昔の区民会館でやったんですけれど、私も聞いていて、外国人はすごいんですよ、やはりね、研究していらっしゃるから。もう頭をトンカチでぽんと殴られたみたいに、あのときのショックというか、すごかったです。  だから、日本人の研究者、それはもちろんいいですけれども、外国の方も選択肢の中に入れて、ちょっと研究してもらいたいと、それだけ要望しておきます。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 1点確認します。連続講座となっていますが、これはキックオフからシンポジウムまで参加する方は全部通しで出ることになっているんでしょうか。それとも一回一回別々に出れるということなんでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 それぞれのご興味ですとかニーズもあろうかと思いますので、通しでということではなく、ご希望のものを選択していただくようなことで考えております。 ◆冨永龍司 副委員長 わかりました。 ○委員長 よろしいですか。           (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、観光案内板の新規設置について、観光課長、報告願います。 ◎飯野秀則 観光課長 それでは、観光案内板の新規設置について、ご報告いたします。  恐れ入ります、お手元の資料7をごらんください。項番1、現在までの設置状況でございます。観光案内板につきましては、平成14年度から、都の観光案内標識設置事業に基づきまして整備を進め、平成21年度までに国道、都道、区道等に観光案内板77基を設置、整備いたしました。その後、区設置分につきましては、盤面の更新や補修などの維持管理を行っている状況でございます。  次に、項番2の新規設置の目的でございます。東京2020オリンピック・パラリンピックの開催決定を初め、ここ数年の訪日旅行者の増加や旅行動向の変化を機に、受け入れ環境の整備として町なかにおける観光案内板の充実が求められております。そこで、平成30年度、31年度の2カ年をかけて、国内外の旅行者が安心して台東区の観光を楽しめるよう、観光案内板の新規設置を行うものでございます。  項番3、新規設置における整備方針についてでございます。このたび、観光案内板の新設に当たり、整備方針を東京都の指針に準拠する形で作成いたしました。  恐れ入ります、別紙をごらんください。こちら、整備方針の概要でございます。恐れ入ります、項番2の整備方針の項目をごらんいただきたいと思いますが、整備方針には、観光案内板の整備の基本的な考え方、デザインなどの標準仕様及び構造等を東京都の指針に準拠する形で取りまとめております。  次に、項番3をごらんください。整備方針を一部抜粋して、整備の考え方を記載してございます。(1)基本的な考え方といたしまして、観光案内板は主に行動の起点や目的地、主要な分岐点に設置いたします。特に駅の出入り口などについては、行動起点として重要であるため、観光案内板を重点的に整備いたします。  次に、(2)具体的な設置位置の考え方でございます。①では、駅などの出入り口周辺に観光案内板を設置いたします。③では、主要観光施設の周辺や駅と主要観光施設などのルート上の分岐点などに観光案内板を設置いたします。そのほか、記載のとおり具体的な設置位置の考え方を5つに区分して記載してございます。  恐れ入ります、裏面をごらんください。具体的な設置位置の例示ということで、地図等を記載させていただいてございます。  次に、(3)表示内容における台東区の特性でございます。先ほども触れましたが、今回策定した整備方針は、既存の東京都の指針に準じておりますが、区では小規模の施設を除き、宿泊利用者向けの宿泊施設を広く掲載しております。また、雷門については、独自のピクトグラムを用いております。また、観光案内板の色は、町なかのイメージに統一感を持たせるため、区旗と同じ暗紅色であるダークレッドとなるなど、本区の特性を考慮してございます。  次に、(4)記載内容ですが、整備方針にはカラーユニバーサルデザインへの配慮を初め、表示することが望ましい情報について、ピクトグラムや多言語表記を凡例により記載しているところでございます。  恐れ入ります、資料の1枚目にお戻りください。項番4、新規設置予定数でございます。まず、設置予定数は32基を予定しております。平成30年度に20基、31年度に12基を設置いたします。  次に、新規設置候補箇所の選定方法ですが、設置基準に基づいて観光案内板の新規設置候補地を抽出し、専門業者による該当箇所の歩道幅員や道路附属物等などの調査を実施し、選定いたしました。  次に、既存・新規設置内訳につきましては、表記の記載のとおりになってございます。最終的な設置数ですが、平成31年度末で東京都の設置数と合わせますと139基という形になります。  恐れ入ります、裏面をごらんください。インフォメーションボード整備予算額案でございます。歳入におきましては、東京都観光財団補助金が2,219万9,000円でございます。歳出につきましては、観光案内板の設置委託料など4,804万3,000円を計上させていただいているところでございます。  参考写真に三ノ輪駅前の観光案内板の写真を掲載させていただいているところでございます。  本件についての報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。  小菅委員。 ◆小菅千保子 委員 新たにつけていただく分についてということで、まずはお話ししたいんですけれども、資料の裏面のこの看板見せていただきますと、非常に大きな看板で、今も既存のものもありますが、まず一つ確認したいのは、バリアフリー対応になっているかどうか。例えば、点字で大まかなところだけでも表記が点字のようなものでできるのかどうかということと、それからあと、この下のこの裏面というのは多分車道に向いているほうだと思うんですけれども、遠目から見たときにわかるようにということで文字が大きくなっているんだと思うんですが、それに比べてこの上の方面を指すものがちょっと小さいような気がするので、これはもう少し広げていただくことはできないのか。  それと、下のほうになるかもしれませんが、例えば、今、町会などの看板でも広告をとって載せていますので、そういうことができないかどうか、ちょっとその辺について、それと、あとできれば、恐らく外国語対応していただけるということと思いますので、例えば、QRコードみたいなものをつけていただいて、その場でスマートフォンなどで写真を撮って、QRコードから各言語の情報がとれるようなことができるのかどうか。  それから、あと確認なんですけれど、先ほどの別紙のところで、基本的な設置の考え方で行動の起点や目的地、主要な分岐に設置する、特に駅の出入り口については行動起点として重要であるため、多分わかりやすいようにつけるという意味だと思うんですけれど、例えば、都道ですとか国道というところもあると思うんですが、その辺の折り合いというんですかね、理解というのは、当然これは東京都に準拠してやっていくものだから、例えば、都道だったら、例えば、大江戸線の蔵前駅などだと、ちょうど上がったところの真ん前にはないんですよね。ちょっとずれてしまっているというのがあって、やはり上がった前面につくっていくようなことがひとつ必要だと思いますので、ちょっとその辺に合わせて確認の意味も含めてお聞かせください。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 5点ばかりご質問があったかというふうに思います。  まず、バリアフリー関係の点字等でございますけれども、現在、都の指針と区の基本的な整備方針につきましては、その辺のバリアフリーの点字については基準を定めていないような状況がございまして、地図上におきましても細かく1キロ平方メートルの地図でございますんで、点字を表示するのはなかなか難しいというようなところはございまして、これは東京都で立てている看板も統一でやっておりますので、この辺は難しい状況があるかなというふうに考えている状況でございます。  次に、方面の表示でございますけれども、この盤面、縦が2メートル、横が1.5メートルということでございまして、方向を示す矢羽根的な白い表示のところを最大限わかりやすく表示はしていきたいなというふうに思っておりますので、今後、進めてまいりたいと思ってございます。  3つ目の広告ということでございますが、写真をごらんいただきますと、資料の裏面は交通の関係もございまして、広告スペースとしてはなかなか活用できないということで、警察のお話もございます。ただ、歩道側でございますけれども、地図の下面は若干広告に使えるようなスペースはございます。ただ、他の自治体も、要は他区でも同じような形式の看板を使っていて、広告できないかというような動きもございますが、実は広告スペースとして若干狭いような部分がございまして、そういったものの広告需要というんですか、そういったものがなかなかとれていないような状況がございますが、区としても少しその辺は広告スペースに活用できないか、研究してまいりたいというふうに思っております。  次に、外国語のQRコード等の表記みたいなものですが、現在、QRコード、防災アプリのQRコード、それから台東区の観光ウエブのQRコード、そういったものを観光案内板につけてございます。防災アプリにつきましては、災害時の帰宅困難者の対応とかにも活用できるということで、これは外国人向けの方にも活用いただけるのかなというふうに考えているところでございます。  それから、別紙のところの考え方の都道、国道のところでございますが、委員ご指摘のように、駅の出入り口に設置するというのが、これが一番わかりやすくていい状況かなというふうに思っているんです。やはり設置条件等は実際の埋設物とかそういったものがあって、必ずしも正面にできていないというのが現状でございます。  都道につきましては、東京都が設置することになってございまして、国道については区が国道事務所と協議して設置するというようなところはございますが、できるだけわかりやすいところに設置していきたいというふうに考えてございます。 ◆小菅千保子 委員 よろしくお願いいたします。 ○委員長 よろしいですか。  では、松尾委員。 ◆松尾伸子 委員 設置場所の今、お話ありましたけれども、自分も知らない地域に行ったときに一番最初にやはり観光案内板を探すということがありますよね。本当に大事な標示物なんですけれども、特に今回、新たに谷中地域、浅草とか上野、谷中というのはもともと数が多かったかと思うんですが、下谷、根岸、竜泉ですとか、そのほかの地域に数多くつけていただくようになったということで、大変本当にありがたいなというか、よかったなと思っております。評価したいと思います。  その中で、先ほど申し上げた、まず観光案内板を探すという作業が最初にあるんですが、特に谷中など歩きながら皆さん、次どこに行こうかということで考えながら行かれるので、もともと多いし、今の基準どおりにやっていただいているので偏在等はないんですが、案内板自体がどこに設置されているかということを、例えば、スマートフォンなどで確認できるようなシステムというか、今後できないかなと思います。要するに、手元で、スマートフォンで確認できるような仕組みができるともっとスムーズにやっていけるんではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 委員ご指摘のように、まち歩きをする方にとって、観光案内板が充実していくということは大変重要なことであるかなというふうに思っております。先ほど谷中のお話もありましたんですが、谷中地区については下町情緒を残した街なみがゆえに、結構道路幅が狭かったりして設置しづらいというようなこともございまして、観光案内板の設置場所等も含めて、観光客の方が楽しく回遊できるように、例えば、ウェブや観光パンフレット、そういったところをちょっと工夫して利便性の向上を図っていきたいというふうに思っております。 ○委員長 松尾委員。 ◆松尾伸子 委員 あと、今インスタ映えということで、観光案内板自体珍しいと、外国人の方など思っていただけるんではないかなとちょっと思っていまして、そういう工夫も一緒に写真を撮っていただけるよう、それが観光名所みたいになるといいなというふうにも思っておりますので、特に谷中などすごく向いていますので、ぜひ考えていただければと要望させていただきます。 ○委員長 よろしいですか。  石川委員。 ◆石川義弘 委員 簡単に。実は数年前にこれちょっとお聞きしたんですが、実は台東区側のはここの上の矢印の中にスカイツリーと出ているんですよ。墨田区側は浅草方面というのがないんですよ。それで、これは前のときにいろいろ問題があって、墨田区側はやってくれなかったという話があるんですが、確認はしていないでしょうから、この辺はぜひお互いにやっていただけるように……           (「観光協定」「連携したんだからね」と呼ぶ者あり) ◆石川義弘 委員 はい、ぜひお願いしたいと思います。  それと今と同じで、実はうちのところなど、本当はこちらの区役所来るより墨田区役所に行くほうが近いんですよ。そういう意味で、やはり地図の中ではどうしてもそのラインのひき方というのは難しいはずなんです。お互いにやるんであれば、どこまでをお互いに入れていくのかと際のところに関しては地図、もうちょっとうまく使ってもらえるといいなと思うんですよ、谷根千などでも谷根千ですから。そうですよね。谷中だけの地図では余り意味がないんで、谷根千としての位置図になってくると思うんで、この辺の話し合いというのはどうなっているんですかね。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 隣接区と面するところの地図ということでございますけれども、基本的には各区と協議という形ではとっていないんですけれども、観光客の方がその地点からどういった範囲まで回遊されるかということを想定しまして、当然、谷根千でしたら、谷中、千駄木も含めて広い範囲で地図表示をさせていただく。例えば、日暮里ですと、おりたところから荒川区も入れて広く表示させていただく。観光客の回遊目線で地図を整備させていただいているという状況でございます。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 何しろ仲いい墨田区と姉妹都市ですので、ぜひその辺のところやっていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 これ新規は多分Wi-Fi設置すると思っているんですけれども、これ既存が多分、観光案内板77基になるのかな。誘導標識がある・・・・けれど、この既存の77基もWi-Fi設置を行っている、全部完了しているかというと、新規は全部Wi-Fi設置するんですよね。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 観光案内板のWi-Fi設置につきましては、29年度現在で終了という形をとってございます。  新規につきましては、Wi-Fiの設置は行いません。これにつきましては、既にWi-Fi需要といいますか、Wi-Fi環境が必要なところの部分の案内板に優先的に設置してございます。あとその以降、ランニングコストや経費を勘案しまして、新規に設置する観光案内板にはWi-Fiは設置しないという方向で整理させていただいています。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 そうすると、歳入のところに外国人旅行者に対するWi-Fi利用環境整備で補助金と書いてあるんですけれど、この辺は何でしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 説明が不足していて申しわけございません。これにつきましては、インフォメーションボード整備予算額という予算事業全体の予算額を載せてございまして、歳入のところではWi-Fiの利用環境の補助金は現在設置している案内板に対しての補助金が31年度までいただける状況がございますので、その予算も歳入の中に含まれていると。厳密に申しますと、歳入の観光案内板設置に係る経費だけにつきましては、2,006万8,000円という歳入にございます。 ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 わかりました。ちょっとわかりづらいなと思うけれど、わかりました。  それで、あとそのWi-Fiの今、設置している、先ほど言ったコストの問題ということで、ランニングコストがどのぐらいかかっているのかということと、例えば、これ東京都設置のところにもWi-Fiが入って、そのお金というのは東京都さんなのか台東区が払っているのか、その辺はどうなっているんでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 Wi-Fiにつきましては、電気料、それからWi-Fiの整備の使用料、大体月1万円程度かかるというような状況がございます、1基当たり月12万円程度。東京都につきましては、東京都が負担しているという形になってございます。
    ○委員長 冨永副委員長。 ◆冨永龍司 副委員長 本当にWi-Fiというのは観光客にとっても大切なものでありますから、先ほど、小菅委員も言いましたが、経費がかかるようですから、広告なども考えていただければよろしいかと思いますんで、よろしくお願いいたします。 ○委員長 よろしいですか。  寺井委員。 ◆寺井康芳 委員 観光案内板に縁のない地域に住んでいる者ですが、例えば、三ノ輪駅に設置するとしたら、例えば、うちの橋場2丁目にある平賀源内の墓地とかそういうところは載せてもらえるんでしょうか、一応観光地ではありますので。自分のところのことで申しわけないんだけれど。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 地図面につきましては、原則1キロ平方メートルということになってございますので、その範囲に含まれれば当然記載させていただくという状況でございます。 ◆寺井康芳 委員 多分入らない。いいです。 ○委員長 よろしいですか。 ◆寺井康芳 委員 もういいです。 ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、観光分野における墨田区との連携推進について、観光課長、報告願います。 ◎飯野秀則 観光課長 それでは、観光分野における墨田区との連携推進について、ご報告いたします。  本件は、昨年10月28日に締結いたしました墨田区との観光分野における連携推進に基づき、30年度に実施する事業内容を報告させていただきます。  恐れ入ります、資料8をごらんください。項番1、概要でございます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、観光客が増加するとともに、多様化する観光ニーズに応えるべく、互いの観光資源を有効に活用し、これまで以上に効果的な観光振興事業及びPR活動を実施してまいります。また、広域的に観光施策を展開することにより、地域の活性化を図ってまいります。  さらに、平成30年度はラグビーワールドカップ2019の開催なども視野に入れて、合同プロモーションなどを実施するものでございます。  項番2、共同イベントでございます。本年は、江戸ルネサンス元年とし、墨田区とともに江戸に関連し、イベントを秋ごろに実施する予定でございます。  初めに(1)、仮題ではございますが、「江戸を守った男たち」と題しまして、江戸無血開城の立て役者、西郷隆盛、勝海舟や、勝海舟とともに幕末三舟と言われる山岡鉄舟、高橋泥舟などに焦点を当て、シンポジウムや史跡めぐりなどを実施する予定でございます。  次に、(2)池波正太郎が描いた江戸巡りでございます。江戸の下町を舞台にした「鬼平犯科帳」など時代小説の傑作を多数発表した本区を代表する作家、池波正太郎作品の舞台となった場所が両区に数多くあることから、その地点を結ぶ江戸回想散歩を実施する予定でございます。両イベントとも、詳細につきましては今後墨田区と協議を重ねて決定していくものでございます。  項番3、合同プロモーションでございます。国内主要都市1カ所、東南アジア1カ所で合同プロモーション活動を予定しており、両区の魅力を発信し、誘客促進を図ってまいります。  項番4、予算額案でございます。本事業の共同イベント委託料など732万4,000円を計上させていただいてございます。  項番5、その他では、既存事業の中で外国人観光客誘客事業として墨田区や他の自治体などと連携した誘客事業を展開してまいります。また、他の分野におきましても連携が図れる分野を検討し、さらなる誘客促進につなげてまいります。  本件についてのご報告は以上です。よろしくお願いいたします。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。  伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 池波正太郎が描いた江戸巡りというの、これはどういう形で、ただ看板を掲げるだけなのか、何かほかの企画案をもうちょっと具体的に教えてくれますか。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 台東区と墨田区におきまして、小説の舞台になっているところが50カ所程度ございます。そういったゆかりの地を歩きながら、その時代背景を説明しながら、まち歩きをしていくというようなことを今検討しているところでございまして、台東区から墨田区、墨田区から台東区、そういったコースを設定して回るような形をとりたいと……           (発言する者あり) ◎飯野秀則 観光課長 はい、というふうに考えてございます。 ○委員長 伊藤萬太郎委員。 ◆伊藤萬太郎 委員 そうすると、では、専門のガイドがついて、台東区が派遣したガイドがついて、その場所に一応具体的に、この場所を回りますよということで、そのガイドは募集するんですか。 ○委員長 観光課長。 ◎飯野秀則 観光課長 区民を初め、区外の方も含めて募集させていただいて…… ◆伊藤萬太郎 委員 募集ですか。 ◎飯野秀則 観光課長 はい。案内につきましては、現在、池波正太郎文庫の指導員をやっている学芸員の方がいらっしゃいますので、そういった方にご案内をお願いしたいというふうに考えてございます。 ◆伊藤萬太郎 委員 わかりました。楽しみにしています。 ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、平成29年度台東区区民文化財台帳登載及び指定について、生涯学習課長、報告願います。 ◎小川信彦 生涯学習課長 それでは、平成29年度台東区区民文化財台帳登載及び指定について、ご報告いたします。  資料9をごらんください。このたび教育委員会の諮問機関である台東区文化財保護審議会からの答申を受け、台東区区民文化財指定として2件、台東区区民文化財台帳登載及び指定に1件、台東区区民文化財台帳登載に4件を行うものでございます。  それでは、登載及び指定する文化財について、簡単にご説明させていただきます。資料1枚目の裏面をごらんください。ページは2ページとなります。考古資料として、台東区教育委員会が所有いたします谷中三崎町遺跡(正運寺跡)第34号墓出土埋葬資料でございます。内容は、石製すずりや石製印章、鉄製毛抜きでございます。これらは江戸時代の寺院である正運寺境内の墓所跡を発掘調査した際の埋葬遺構の副葬品でございます。谷中にも在住をしておりました著名な儒学者であります室鳩巣の弟子である井戸甘谷の埋葬関係の資料でございます。保存が良好な状態であり、区にとっても特に重要な文化財ですので、指定有形文化財とするものでございます。  また、3ページ以降には、その他の文化財に係る資料を記載してございます。詳細につきましては後ほどお読みいただければと思います。  本年度7件の登載及び指定により、台東区区民文化財台帳登載数は、今回のご報告の7件を含めて225件、そのうち指定の文化財は61件となります。  簡単ではございますが、ご報告は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。  伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 台東区ですので、文化財がたくさんあるというのはわかるというか、それなんですけれど、具体的にはどれぐらいの文化財、今回はこの数であるんですけれど、これから先も文化財とされるようなものを含めると、予測としてどれぐらいあるんですか。 ○委員長 生涯学習課長。 ◎小川信彦 生涯学習課長 台東区では、文化財の候補の一覧というものを作成してございます。そちらにつきましては200から300近くのものがございますので、基本的にはこれからそれだけの数があるということになります。 ○委員長 伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 わかりました。これは区民にとっても貴重な財産なのかなと、文化財なのかなというふうに思うんですけれども、具体的にはこれらを教育委員会として調査とか研究される学芸員は何人ぐらいいらっしゃるんですか。 ○委員長 生涯学習課長。 ◎小川信彦 生涯学習課長 文化財の調査員としましては5名でございます。 ○委員長 伊藤延子委員。 ◆伊藤延子 委員 非常に文化財、5名でこれらを本当に研究というか、調査して評価するというのは大変なお仕事かなと思うんですけれども、この文化財というものなので、一度なくしてしまったりすると大変な、貴重な財産を失ってしまうということもありますので、ぜひともこれらを早く評価して、文化財、その他をはっきりさせていただく、スピードアップしていただけたらと思います。要望です。 ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、案件表にはございませんが、生涯学習課長から報告がありますので、ご聴取願います。 ◎小川信彦 生涯学習課長 それでは、凌雲閣の基礎部分と思われる遺構が発見された件につきまして、口頭でご報告させていただきます。  2月8日に浅草2丁目14番の建設工事現場でれんがなどが発見され、遺跡らしいとの連絡が区にございました。区で同日中に現地の確認に入りまして調査を行ったところ、明治23年に建設された12階建ての建築物で、大正12年の関東大震災で半壊し、取り壊された凌雲閣の基礎部分の遺構の可能性が高いと判断しまして、東京都に連絡し、対応の協議を行いました。  東京都からは、凌雲閣の可能性が高いと思うが、凌雲閣は時代が新しく、埋蔵文化財には当たらないとの判断がございまして、法的に工事を停止することはできず、区で調査を行った後に工事が再開されることとなりました。現在、工事は再開されております。  なお、区は調査の際に発見されましたれんがなどの一部を資料用にいただいてございます。  今後は、地下の掘削部分に建物に必要な各種設備などを設置するため、遺構は見えなくなりますが、土地所有者の方からは、必要な部分だけを工事し、できるだけれんがの壁などはそのままの状態で壊さない方向で考えていきたいと伺っております。また、土地所有者の方からは、今回の遺構について何らかの方法でここに凌雲閣があったということを示したいとのお考えも伺っておりまして、今後、区と相談したいということでしたので、近日中にお会いする予定でございます。区としましても、できるだけ協力をしていきたいと考えております。  簡単ではございますが、ご報告は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたら、どうぞ。           (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告については、ご了承願います。  理事者からの報告は、以上であります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 案件第1、文化政策及び観光について、その他ご質問がありましたら、どうぞ。           (「なし」と呼ぶ者あり)  おはかりいたします。案件第1、文化政策及び観光については、重要な案件でありますので、引き続き調査をすることに決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 以上で、案件の審議を終了いたしましたので、事務局次長に委員会報告書を朗読させます。           (伊東議会事務局次長朗読) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 これをもちまして、文化・観光特別委員会を閉会いたします。           午後 0時10分閉会...