港区議会 2023-12-15
令和5年12月15日区民文教常任委員会-12月15日
芝浦港南地区総合支所長・産業・
地域振興支援部長兼務 上 村 隆
地域振興課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務 木 下 典 子
産業振興課長 中 林 淳 一
観光政策担当課長 宮 内 宏 之
税務課長 相 川 留美子
文化芸術事業連携担当部長(国際化・
文化芸術担当課長事務取扱) 荒 川 正 行
環境課長 大 浦 昇
地球温暖化対策担当課長 瀧 澤 真 一
みなと
リサイクル清掃事務所長 阿 部 徹 也
教育推進部長 長谷川 浩 義
生涯
学習スポーツ振興課長 竹 村 多賀子
図書文化財課長 齊 藤 和 彦
学校教育部長 吉 野 達 雄
学務課長 鈴 木 健
学校施設担当課長 井 谷 啓 人
教育人事企画課長 村 松 弘 一
教育指導担当課長 篠 崎 玲 子
〇会議に付した事件
1
報告事項
(1) 港区
国際化推進プラン(素案)について
(2) 港区
文化芸術振興プラン(素案)について
(3) 第4次港区
産業振興プラン(素案)について
(4) 第4次港区
観光振興プラン(素案)について
(5) 港区
環境基本計画(素案)について
(6) 港区
幼児教育振興アクションプラン(素案)について
(7) 港区生涯
学習推進計画(素案)について
(8) 港区
スポーツ推進計画(素案)について
(9)
港区立図書館サービス推進計画(素案)について
(10)港区
学校教育推進計画(素案)について
(11)港区
基本計画・実施計画(素案)について
2
審議事項
(1) 発 案5第8号
区民生活事業・
教育行政の調査について
(5.5.30付託)
午後 1時29分 開会
○副委員長(
清原和幸君) ただいまから
区民文教常任委員会を開会いたします。
本日は、
琴尾委員長が体調不良により欠席のため、私が委員会を進行させていただきますので、よろしくお願いいたします。
本日の
署名委員は、
榎本あゆみ委員、池田こうじ委員にお願いいたします。
本日、
佐藤教育長室長は、所用のため委員会を欠席する旨連絡がありましたので、御了承ください。
日程に入ります前に、本日の運営及び今後の各計画の審議について御相談させていただきます。
本日は、まず、
報告事項(1)から
報告事項(4)について順次説明を受けた後、本日は
資料要求のみを行い、質疑につきましては、次回以降の委員会で行いたいと思います。その後、前回までの委員会で説明を受けている
報告事項(5)について質疑を行いますが、各計画が
報告事項(11)の
基本計画と密接に関係しているため、
報告事項(11)の
基本計画の関連する部分の質疑と一括して行いたいと思います。
なお、
報告事項(6)から(10)については、前回までの委員会で説明を受けていますが、質疑については次回の委員会で行いたいと考えております。
そのような進め方でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、そのようにさせていただきます。
なお、
運営方については、質疑の状況を見ながら、必要に応じ、皆様と御相談させていただきたいと思います。皆様の御協力をお願いいたします。
──────────────────────────────────
○副委員長(
清原和幸君) それでは、
報告事項に入ります。初めに、
報告事項(1)「港区
国際化推進プラン(素案)について」、理事者の説明を求めます。
○
文化芸術事業連携担当部長[国際化・
文化芸術担当課長事務取扱](
荒川正行君) それでは、
報告事項(1)「港区
国際化推進プラン(素案)について」、11月24日
付資料№5を用いて御説明いたします。
初めに、第1章です。
プラン改定の背景と目的などを記載しています。国内の駐日大使館の半数以上に当たる81の大使館や
外資系企業などが集まる国際性豊かな港区には、令和5年10月1日現在、約130の国籍の2万1,000人以上もの外国人が暮らしていて、これは区の総人口の約7.9%に当たります。今後、さらに
外国人人口が伸びると見込まれています。こうした背景を踏まえ、日本人も外国人も共に安全・安心で快適な
日常生活を送ることができる環境を整備するため、本プランを改定いたします。
次に、第2章です。区の地域特性や国の動向など、区を取り巻く現状と課題について記載しています。
前期計画での
国際化推進の取組や、令和4年度国際化に関する実態調査、港区
国際化推進プランに関する会議体での御意見などから、3点の課題が明らかになりました。
1つ目は、外国人の安全・安心で快適な
生活環境づくりの推進です。外国人に効果的に情報を届けるため、積極的に
デジタル技術を活用し、やさしい日本語を含む多言語を使用し、
情報発信を実施していくことが必要です。
2つ目は、日本人と外国人が共に歩む
国際意識の醸成です。
地域活動に参加したい外国人は約6割いるにもかかわらず、実際に参加している外国人は1割を下回っています。また、文化や習慣の違いによって生じる様々な問題に対して、受入れ側の日本人の
国際意識の醸成も必要です。
3つ目は、多様な主体との
連携強化です。港区の国際力の強化を進めるためには、区の取組に加えて、
教育関係機関や企業、大使館などとさらなる連携を行うとともに、地域に密着した取組を進めていく必要があります。
第3章では、港区の目指す姿、施策の体系を整理し、各施策の事業について記載しています。目指す姿を、多様な文化と人が共生する活力と魅力あふれる成熟した「国際都市・港区」とし、外国語を話せる人だけではなく、やさしい日本語を使って、日本人と外国人との交流をより一層推進することで、国籍や民族が異なる人々が
文化的違いを認め合いながら、一人一人の人権を尊重し、
地域社会の一員として共に考え、行動し、支え合う多
文化共生社会の実現を目指すこととしています。
第2章の3つの課題に対して、3つの施策を体系的にまとめております。施策の1は、外国人の安全・安心の拡充に向けた多言語による
情報発信、施策2は、
日本語学習や
文化交流をきっかけとした外国人の
地域参画の推進、施策3は、多様な主体との連携による国際力の強化です。
ここからは、実際にプランの本編を使って御説明をさせていただきます。資料№5-2、港区
国際化推進プラン(素案)を御覧ください。
29ページになります。防災や医療など、外国人の
日常生活に必要な情報を確実にお届けし、外国人の安全・安心を確保すること、また、約130か国に及ぶ国籍の外国人に効果的に情報を届けるために、
地域社会の共通言語としてのやさしい日本語をより普及させるため、区の職員や区民に対し、やさしい日本語の研修を行うことなどを記載しております。
次に、30ページです。外国人の
情報入手手段として電子媒体の活用が増えている現状を踏まえ、
区ホームページやSNSに加え、最新の
デジタル技術を使い、効果的に
情報発信することなどを記載しています。
次に、31ページです。区有施設の窓口で、
タブレット端末や
音声翻訳機を活用するなどし、窓口や電話で外国人からの相談に丁寧に対応していくことを記載してございます。
次に、33ページです。生活者としての外国人の
日本語学習を支援するため、生活する上で必要となる基礎的な日本語を学習する
日本語教室の実施や、
学習支援の担い手であるボランティアの確保・育成の取組を進めることなどを記載しています。
34ページを御覧ください。区民の
国際意識の向上についてです。外国人に対するサービスの提供だけでなく、外国人や異文化に対する日本人の理解も必要なため、やさしい日本語による
交流事業などにより、日本人に対して外国人を受け入れる環境を整備していくことを記載しています。
35ページを御覧ください。外国人、日本人とも気軽に参加しやすい事業を通じて
国際交流が図れるよう、文化・音楽などを紹介するイベントや展示などを通じて、日本人と外国人がそれぞれお互いの文化や習慣について知ることができる機会を提供していくことを記載しております。
37ページです。より多くの外国人の
地域参画を進めるため、国際性豊かな区の特性を生かし、大使館や企業と連携した事業を実施していくことを記載しています。
続いて、38ページの上段を御覧ください。
外国人児童・生徒の言語や生活習慣などの習得支援、また、外国人・日本人の
子どもたちがお互いを理解するための機会を確保するため、
インターナショナルスクールや大学などの
教育関係機関との連携を推進することを記載しています。
最後になりますが、38ページの下段を御覧ください。外国人の
日常生活の相談対応や、外国人と日本人との交流を推進していくために、港区
国際交流協会と連携を推進していくことを記載しています。
以上が、第3章です。
40ページは、第4章として、本プランを着実に推進するため、
PDCAサイクルにより進行管理することを記載しております。
最後に、資料№5-3、57ページになります。今後の
スケジュールです。12月1日から来年の1月4日まで
区民意見募集を行い、意見を踏まえた上で、1月に
学識経験者、
公募区民で構成する
アドバイザー会議、また、2月には、庁内各課で構成する
推進委員会で
プラン案を決定してまいります。
甚だ簡単ではございますが、説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○副委員長(
清原和幸君) 説明は終わりました。それでは、
資料要求がございましたら、順次御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、冒頭お諮りいたしましたように、質疑については次回以降に行うことといたします。
──────────────────────────────────
○副委員長(
清原和幸君) 次に、
報告事項(2)「港区
文化芸術振興プラン(素案)について」、理事者の説明を求めます。
○
文化芸術事業連携担当部長[国際化・
文化芸術担当課長事務取扱](
荒川正行君) それでは、
報告事項(2)「港区
文化芸術振興プラン(素案)について」、11月24日
付資料№6を用いて御説明いたします。
まず、第1章です。
プラン改定の背景と目的などを記載しております。
文化芸術基本法、港区
文化芸術振興条例に規定する、誰もが
文化芸術を享受できる
環境整備の必要性や、
コロナ禍において、時間や場所にとらわれず
文化芸術を享受できる
オンライン化など、新しい生活様式が進み、
文化技術を取り巻く
社会状況が大きく変化していることなどを記載しております。こうした状況を踏まえ、今回プランを改定するものです。
第2章は、区を取り巻く現状と課題です。
前期計画での
文化芸術振興の取組や、令和4年度に実施した
文化芸術実態調査、
文化芸術振興プランに関する会議体での御意見などから明らかになった6つの課題について記載をしております。
第3章では、区の目指す将来像を掲げています。目指す将来像は、
前期計画に引き続き、「多様な人と文化が共生し
文化芸術を通じて皆の幸せをめざす 世界に開かれた『文化の港』」といたしました。誰もが多様な人や文化に触れ交流し、新たな文化を創造することで、互いに多様性を認め合い、
文化芸術を通じて心豊かな生活を送ることを目指します。
続く第4章では、将来像を実現するための3つの施策と、その取組内容を体系的にまとめています。施策1は、鑑賞・参加・創造する側の視点に立った取組、施策2は、
文化芸術活動を行う団体などの視点に立った取組、施策3は、施策全体を貫く
基盤整備に向けた取組となっております。
ここからは、実際にプランの本編を御覧いただきながら御説明いたします。資料№6-2、港区
文化芸術振興プラン(素案)、44ページから53ページにかけて記載をさせていただいております。
初めに、施策1、子どもから若者、
子育て世代、高齢者まで、年齢・障害の有無・国籍などにかかわらず誰もが
文化芸術を鑑賞・参加・創造できる機会の充実です。誰もが多様な手法で、時間や場所にとらわれることなく、様々な
文化芸術を鑑賞・参加・創造できる環境を整えるとともに、国際性豊かな区の特性や多様な
文化資源を生かした取組を推進することで、
文化芸術を通じた
相互理解を促し、
共生社会の実現を目指します。
主な取組として、ベビーカーや車椅子でも鑑賞できるよう、
区役所ロビーやリーブラホールで気軽に参加できるコンサートの開催や、美術館、博物館、大使館など、区内にある
文化資源を活用し、
スタンプラリーをしながら周遊するミナコレ、小・中学校や幼稚園、保育園に
文化芸術団体が出向き、
子どもたちが様々な
文化芸術に直接触れることができる
学校音楽等芸術教室などに取り組みます。
次に、施策の2、多様な主体間の協働による
文化芸術振興です。54ページから60ページにかけて記載をしております。区内で活動する
文化芸術団体などとの交流・連携をさらに推進します。また、
コロナ禍における経験を踏まえ、いかなる状況にあっても区民が継続的に
文化芸術活動を継続し、また、享受できる環境を整えます。
主な取組として、区内の
文化芸術活動団体や
文化芸術施設などで構成する港区
文化芸術ネットワーク会議を活性化するとともに、
区内文化芸術団体などに対し、文化庁や東京都、
企業メセナの助成金の情報などを提供し、
文化芸術団体が安定的に活動できるよう支援いたします。また、例えば、福祉分野など
文化芸術の分野以外で活動している団体などとの連携も深め、
文化芸術の力を区政のあらゆる場面で積極的に活用いたします。
最後に、施策3、
文化芸術振興施策の推進に向けた
基盤整備です。61ページから69ページにかけて記載をしております。区の
文化芸術の中核拠点としてみなと
芸術センターを整備し、
文化芸術を通じた交流や
相互理解を目指します。人々の自由な表現活動を通じて、多様性を認め合う価値観を醸成し、
共生社会の実現につなげます。また、様々な媒体を活用した
情報発信や
文化芸術における区民のコミュニケーションの機会を拡充し、心豊かで潤いのある生活への実現に貢献します。
主な取組として、一方向の
情報発信だけではなく、区民が互いに情報共有できる場として、対話型のワークショップなど、意見交換の機会を創出するほか、最先端の
デジタル技術を活用した
文化芸術施策の推進などを進めてまいります。
以上が、第4章です。
71ページからの第5章は、本プランの推進に向けた取組です。
PDCAサイクルによる進行管理、区、
Kissポート財団、多様な主体及び区民と一体となって
文化芸術振興施策を推進していく体制などについて記載をしています。
最後になります。152ページ、資料№6-3、港区
芸術振興プランの改定に係る日程についてです。今後の
スケジュールですが、12月1日から来年の1月4日まで
区民意見募集を行い、御意見を踏まえた上で、2月に、
学識経験者、
公募区民で構成される
検討委員会、
庁内検討組織の
推進委員会で
プラン案を検討し、令和6年3月に改定版を決定してまいります。
簡単ではございますが、説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○副委員長(
清原和幸君) 説明は終わりました。それでは、
資料要求がございましたら、順次御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、冒頭お諮りいたしましたように、質疑については次回以降に行うことといたします。
──────────────────────────────────
○副委員長(
清原和幸君) 次に、
報告事項(3)「第4次港区
産業振興プラン(素案)について」、理事者の説明を求めます。
○
産業振興課長(中林淳一君)
報告事項(3)「第4次港区
産業振興プラン(素案)について」、御説明させていただきます。
資料№7を御覧ください。本件の資料ですが、通しの
ページ番号で1ページが資料№7、
産業振興プラン(素案)の概要、3ページから74ページまでが資料№7-2、プラン(素案)の本編、75ページが資料№7-3、
プラン改定に係る日程となります。
それでは、資料№7、まずは第1章、
プラン改定の背景と目的についてです。令和3年3月に策定いたしました現行の
産業振興プランに基づきまして、
コロナ禍の影響で苦境に立つ
中小企業や
商店街店舗の支援、また、
創業支援に取り組んでまいりました。現在、
コロナ禍は収束しつつあり、まちににぎわいが戻ってきている一方で、事業者にとって物価高騰や
人材不足等への対応が大きな課題となっております。このたびこうした
社会経済情勢の変化や、令和4年12月に実施いたしました基礎調査の結果、また、区長の諮問機関として設置しております港区
中小企業振興審議会での御意見を踏まえまして、今後3年間の区の
産業振興における課題を抽出し、
中小企業等の事業の発展と
地域経済の活性化を図る施策を展開していくため、
プラン改定版の素案を取りまとめております。
次に、第2章、現状と課題についてです。資料の下の方を御覧いただきまして、改定に当たりまして、今後3年間の
産業振興における課題を3つ設定しております。1つ目は、
コロナ禍からの回復と
アフターコロナに向けた新たな
事業展開への支援です。2つ目が、
社会経済状況の変化に柔軟に対応できる
経営環境の整備への支援です。最後、3つ目ですけれども、
スタートアップ支援の充実による
地域経済の活性化です。
次に、これらの課題解決のための施策について、御説明させていただきます。資料№7の右側を御覧ください。現行の
産業振興プランから引き継いだ目標、港区を起点として新しい価値を生み出す「港区産業」の振興と
持続的発展の達成に向け、企業、地域、人材の3つの方向性で施策、取組をまとめております。
方向性の1つ目は、新たな価値の創造と
経営基盤の強化です。
中小企業や
スタートアップをはじめ、大企業、投資機関、大学、大使館等が多く集積する環境を生かして、国内や海外での新たなビジネスの創出や創業を後押しするとともに、
経営基盤の強化を支援し、
区内産業の持続的な発展を目指します。
方向性の2つ目は、地域とともに発展する産業の実現です。
地域コミュニティーの核である商店街が、これからも区民の生活を支え、地域のにぎわいを創出する場所としてあり続けられるよう支援いたします。
方向性の3つ目は、
企業経営を支える人材の確保・育成と多様な働き方の推進です。区内の
中小企業において、依然として人材の確保・育成が重点的な課題となっている中、ポテンシャル豊かな人材の確保・育成とともに、ワーク・ライフ・バランスの推進による社内環境の整備など、企業が持続的に発展していくための体制強化を支援いたします。
続きまして、それぞれの方向性の下に掲げた主な取組について、本編を用いて御紹介をさせていただきます。まずは、37ページを御覧ください。方向性の1つ目、新たな価値の創造と
経営基盤の強化における主な取組は、
創業準備期から創業後までの
トータルサポートの充実という取組を掲げております。創業を目指す人や創業から間もない人への支援はこれまでも注力してきたところですが、
スタートアップには、創業の時期だけではなく、創業後の成長段階によって様々な課題があるという
中小企業振興審議会での意見を踏まえまして、創業後の状況やニーズに対応する
メンター制度を新たに導入するなど、創業後までを含めた
スタートアップへの
トータルサポートを進めていく取組です。
続きまして、44ページを御覧ください。方向性の2つ目、地域とともに発展する産業の実現における主な取組が、
商店街情報の
発信力強化です。
商店街PR動画、
写真コンテストの優秀作品を活用した
情報発信のほか、SNSの効果的な活用が店舗や商品の人気につながる傾向が強いことから、商店会や会員店舗の
SNS運用サポートが必要であるという審議会での意見を踏まえまして、SNSを中心に発信方法を拡充することで、若い世代など新たな客層をつかみ、商店街の消費拡大につなげていく取組です。
続きまして、53ページを御覧ください。方向性の3つ目、
企業経営を支える人材の確保・育成と多様な働き方の推進における主な取組ですが、
人材確保活動の支援を掲げております。現在も実施しております
人材確保活動への補助制度に加えまして、人材を求める
中小企業や店舗への大企業の社員やOBの活用、高齢者や外国人を結びつける施策について、この計画期間中に取り組むこととしております。
最後に、75ページを御覧ください。プランの改定に係る日程について、記載のとおりお示ししております。12月1日から来年1月4日まで
区民意見を募集いたしまして、2月に
中小企業振興審議会から答申を受領いたします。
区民意見や審議会からの答申を踏まえ、3月にプランの改定版を決定する予定としております。
甚だ簡単ではございますが、説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○副委員長(
清原和幸君) 説明は終わりました。それでは、
資料要求がございましたら、順次御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、冒頭お諮りいたしましたように、質疑については次回以降に行うことといたします。
──────────────────────────────────
○副委員長(
清原和幸君) 次に、
報告事項(4)「第4次港区
観光振興プラン(素案)について」、理事者の説明を求めます。
○
観光政策担当課長(宮内宏之君)
報告事項(4)「第4次港区
観光振興プラン(素案)について」、御説明いたします。
11月24日
付資料№9を用いて説明させていただきます。平成30年3月に第3次港区
観光振興ビジョンを策定後、令和2年度に、前期3年間の進捗状況を踏まえ、第3次港区
観光振興ビジョン(
後期計画)を改定いたしました。本年が
現行ビジョンの最終年度となりますため、新たに令和6年度から令和8年度の3か年計画を、第4次港区
観光振興プランとして策定いたします。なお、名称につきまして、今回、ビジョンからプランに変更させていただいております。
それでは、内容について説明させていただきます。まず、1ページ、資料№9の左上、第1章、プランの概要を御覧ください。策定の背景と目的についてです。令和3年3月に第3次港区
観光振興ビジョン(
後期計画)を策定し、
コロナ禍の影響を受ける中で、観光回復に向けて取り組んでまいりました。本プランにつきましては、
コロナ禍を経て変化した新たな観光スタイル・需要に対応し、策定してまいります。
続きまして、左側の中段、第2章、港区の観光に関する現状と課題を御覧ください。港区の観光に関する現状として、港区内のホテル・旅館での延べ宿泊数は、感染の収束とともに増加傾向が見られ、日本人の港区来訪者向けに行った観光動態基礎調査では、旅行出発前の情報収集源は、宿泊予約サイト、旅行会社のホームページ、SNSなど、インターネットを利用したデジタル情報での収集が主流となっていることが明らかとなっております。港区の観光に関する現状と、港区観光動態基礎調査の結果等を踏まえ、港区の魅力を向上させる、魅せるための課題、港区の快適な観光ができる環境を整えるための課題、港区の多彩な観光情報を効果的に届けるための課題、港区の観光資源や多用な主体をつなげるための課題として整理いたしました。
続きまして、右側上段を御覧ください。第3章、港区観光振興の目標と方向性についてです。本プランの目指す姿を「トキメク、ミナトク。~誰もがにぎわいとやすらぎに出会える観光都市の実現~」と定めました。この「トキメク、ミナトク。」というものは、令和2年度に作成しましたシティプロモーションポスターのキャッチコピーから、本プランの
検討委員会に提案し、決定したものでございます。
また、施策の方向性として、先ほどの4つの課題を基に、魅せる、整える、届けるの3つの各施策に、それぞれ港区の観光資源(モノ)や、観光に関わる多様な人をつなげる必要があるということで、
検討委員会での御意見を踏まえまして、記載のとおり、6つの施策を柱としてございます。
次に、右側中段から下段の第4章、港区観光振興施策を御覧ください。計画期間における取組のポイントとしまして、新規・重点課題の抜粋を掲載してございます。
まず、施策1「魅せる」では、文化・トレンドの融合や再編による地域資源の磨き上げ強化として、ナイトタイムエコノミーの推進の重点事業などに取り組んでまいります。ナイトタイムエコノミー補助金の活用や、近隣区との連携を検討してまいります。
続いて、施策2「魅せる×つなげる」では、港区の多彩な地域資源を生かした区内回遊の促進として、港区の特性を生かしたマイクロツーリズムの推進の新規事業などに取り組み、地域ごとの回遊性を高めてまいります。
次に、施策3「整える」では、居心地のよい都市観光を育む人材育成・受入れ体制づくりとして、日本のマナー等、外国人観光客に向けた情報提供の重点事業などに取り組みます。港区観光&マナーブックの配布等により、港区での快適な滞在とオーバーツーリズム対策にもつなげてまいります。
施策4「整える×つなげる」では、港区の観光を支えるヒト・情報をつなげる場・基盤づくりとして、MICE誘致に向けた民間の取組の支援の重点事業などに取り組みます。民間事業者等のMICE誘致の取組への協力・支援を行ってまいります。
施策5「届ける」では、観光客のニーズに応じた効果的な
情報発信として、港区内のマスメディアとの連携の重点事業などに取り組みます。区有施設等の活用による港区のプロモーションや、テレビや映画等のロケ地となった場所の紹介などに取り組んでまいります。
最後に、施策6「届ける×つなげる」では、港区のブランディング強化に向けたプロモーションの推進として、港区ワールドプロモーション映像の発信の重点事業などに取り組みます。国内外に向け、ユーチューブやインフルエンサーを効果的に活用して、ワールドプロモーション映像を発信することで、インバウンドの誘致を推進してまいります。
次に、本編49ページを御覧ください。取組1から、次ページの取組5までが、各地区での観光資源の磨き上げ強化に向けた取組となってございます。以降、50ページから64ページにかけまして、先ほど御説明させていただいた重点事業を含めた、各施策にひもづく全67の取組を掲載してございます。
次に、66ページを御覧ください。本プランの推進に当たりましては、一般社団法人港区観光協会との強固な連携の下、区民、民間、港区観光大使など、観光を支える12の力との連携により、「トキメク、ミナトク。」の達成に向け、官民連携で観光振興を推進してまいります。
最後に、163ページ、資料№9-3、プラン策定に係る日程についてです。パブリックコメントでいただいた御意見を踏まえ、その後、庁内の
推進委員会、外部委員有識者で構成される
検討委員会を経まして、令和3年3月にプランを決定する予定でございます。
甚だ簡単ですが、説明は以上になります。よろしくお願いいたします。
○副委員長(
清原和幸君) 説明は終わりました。それでは、
資料要求がございましたら、順次御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、冒頭お諮りいたしましたように、質疑については次回以降に行うことといたします。
──────────────────────────────────
○副委員長(
清原和幸君) 次に、日程を変更いたしまして、
報告事項(5)「港区
環境基本計画(素案)について」及び
報告事項(11)「港区
基本計画・実施計画(素案)について」の関連する部分と一括して質疑に入ります。御質問するときは、ページ数を言っていただいて質問に入っていただきますようお願いいたします。
○委員(榎本あゆみ君)
環境基本計画の64ページ、サイドブックスだと66ページからの健康で快適に暮らせるまちのところで、公害について、大気汚染物質は減ってきているけれども、騒音に関する苦情というのが非常に多く、
コロナ禍で在宅でのワークが非常に増えたという記載があります。その後に、令和2年から羽田空港新経路の運用も開始されたと書かれていますけれども、まず、質問の1つ目は、公害に関する苦情件数の推移のグラフにピンク色で騒音という表記がありますけれども、この騒音の中に羽田空港に関する騒音も含まれていますか。
○
環境課長(大浦昇君) この件数の中には、羽田空港に関する御意見というのは含まれておりません。
○委員(榎本あゆみ君) 含まないでこの数字ということなのですけれども、令和4年度に羽田空港の騒音に関して、区にどれぐらいの件数の苦情や御意見があったのか伺います。
○
環境課長(大浦昇君) 羽田空港に関する苦情は、令和4年度に合計で64件ございました。うち、騒音に関する件数ですけれども、おおよそ半分ぐらいが騒音が主な内容の苦情ということでございます。
○委員(榎本あゆみ君) 大体30件ぐらいかと思いますが、そうなりますと、令和4年のグラフに全体のグロスで329件と書かれているのですが、騒音だけの数字が分からないので、羽田空港に関するものが約30件だとして、グラフにあるものと合計すると全部で何件になるのか。合計の329件からプラス30件くらい増えると思うのですけれども、騒音は、どれぐらいの数になりますか。
○
環境課長(大浦昇君) このピンクの部分なのですけれども、令和4年度の騒音の件数が202件でございます。羽田空港に関する御意見として、騒音のカテゴリーに入れたものがたしか半分ぐらいであったかと思いますので、それを恐らく40件ぐらいとして、足し合わせると、370件ほどがそちらに該当するかと思います。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。では、そもそもどうしてここのグラフの中に羽田空港に関する騒音の御意見が含まれていないのかが非常に疑問で、グラフの上にわざわざ、羽田空港の騒音があって国に要請を行っていると書いているにもかかわらず、それに関しての区に対する意見、要望、クレームがここには入っていないというのが、この文章とグラフが乖離している気がします。ここに合計して入れるのか、もしくは別枠でも構わないのですけれども、何かそういった形でお示しした方がいいと思いますが、いかがですか。
○
環境課長(大浦昇君) 羽田空港のことに関しましては、騒音だけではなくて、落下物の不安や機影の圧迫感があるといった内容が、一概に公害というくくりにできないため、含めてはいませんでしたが、別に集計を取っておりますので、そこは分かりやすく、グラフを加筆するなり、工夫をしたいと思います。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。きちんと数字が取れているのであれば、そこも入れるべきですし、この記載を見ると、羽田空港のこともこのグラフの中に入っているものだと解釈しますので、そこはそごがないように作っていただきたいと思います。
次のページ、サイドブックスの68ページ、本編の66ページですけれども、悪臭と騒音という、ここにある2つの項目ですけれども、これはどのように区が把握をしているのか。例えば、騒音であれば、デシベルという単位で測ることができると思いますし、悪臭に関しても、そういった数値が出せるものですが、区は、どのようにその数値を計測しているのか。そして、立てる目標は、もちろん件数もそうですけれども、細かい目標でいけば、多く区民の方から御意見をいただいている地点や場所での数値がこれぐらいの数値に下がったと。これは騒音でも悪臭でも明確な数値が出せると思いますが、まず、数値の計測方法について教えてください。
○
環境課長(大浦昇君) まず、騒音の大きさで言いますと、例えば、数値の把握については、御意見、苦情というか、騒音がうるさいといったお話があった場合は、測定器を持って、騒音の大きさを測りに行きます。それによって、例えば、工事現場の音が大きいということでしたら、騒音を落とすような工夫をしてもらえないかといったことの協議をしてまいります。
次に、悪臭の場合なのですけれども、基本的に区の職員が現地に伺います。そして、その場で臭いを嗅いで、そして、どこが原因なのかというのを探っていくといったことをやります。これが一般的な臭気の対応なのですけれども、ビルピットといって、ビルの地下にある汚水をためておくようなものからもたまに臭いがしてまいります。そのときは、東京都下水道局と一緒に行って、原因の建物、そういったものを突き止めて、改善をしてもらうといったことをやっております。
○委員(榎本あゆみ君) 今、騒音に関しては測定器を持っていくとおっしゃっていたので、そうであれば、例えば、工事現場であれば、これぐらいの音が、囲いを二重にしてもらった後でこれぐらい下がりましたと。そのようなものがあれば、御意見をいただいた区民の方に対しても、実際このように数値が変わったと、エビデンスに基づいて、御説明がしやすいと思うのです。
それに対して、悪臭の方は、職員の方が現地に行って臭いをくんくんと嗅ぐというのは、あまりにも属人的過ぎますし、きちんと臭いを測る器具もありますから、そういったものをきちんと導入していただいて、実際これぐらいのものがこれぐらいに濃度が薄まった、このように変化したと。そのような数値に基づいたものがあれば、御意見をいただいた方に対しても、このような対策を取ったらこうなったと御納得いただける材料にもなると思います。悪臭に関しても、そういった器具、装置を導入していただいて、目標の中にも入れていただくのがいいかと思いますけれども、そちらについてはいかがでしょうか。
○
環境課長(大浦昇君) 悪臭、臭いの問題なのですけれども、測定機による簡易的な測定と言っても、大がかりな測定になってしまうといったところがあります。例えば、何倍まで希釈して臭いが分かるのかということを、複数人で臭いを嗅いでやると。もしくは、何千倍まで薄めて、まだ臭いが分かるねなどといったことをやる必要が出てきたり、何倍にしたときにまだ臭いが分かるなど、それが今のところ数値という形にはなってしまいます。
ただ、あまり例はないのですけれども、改善の意思がない、あと、悪質と思われるような事業者というのがもし今後出てくるようなことがあったら、やはり勧告であったり命令など、そういったものが必要になってくるかと思いますので、引き続きそこは検討していきたいと思います。
○委員(榎本あゆみ君) やはり全てにおいて属人的なものというのはあまりよろしくないですし、もしかしたら御意見する方の主観かもしれないし、調査に行く職員の方も主観かもしれないわけで、第三者が誰が見てもそうだというものを導入していかないと、なかなか対策し切れないと思うので、その辺りもぜひ検討していただきたいと思っています。
古川と運河の水質調査に関する81ページの施策11の目標のところで、古川と運河の水質が、現時点で基準達成もしくは、おおむね達成、中間目標でも基準達成もしくは、おおむね達成、令和8年度でも基準達成もしくは、おおむね達成となっています。これまで、この下の施策12の目標のようにきちんと数値になっていたのですが、突然おおむねという曖昧な目標が出てきたのですが、おおむねというのはどのようなことか分かりづらいので、ここの書き方は、区でもかなり細かく定点計測していますから、もう少しここの書き方を工夫した方がいいということが1点と、あと、これまでやってきた調査の中でも、雨天時やその翌日では、かなり高い数値が出ているところもありますよね。そのようなところを鑑みて、おおむね達成と書かれている理由、この2点について伺います。
○
環境課長(大浦昇君) まず、おおむねといったところなのですけれども、ほぼほぼ達成をしていたということで、おおむねと記載をさせていただいています。具体的に申しますと、運河で昨年度、晴天時に調査をさせていただいていたのですが、CODが一部超えていたところがございました。こういったことから、おおむねという表現を使わせていただいているのですけれども、確かに超えていないところをもう少し分かりやすくした方が、目標というか、目標から見たときの水質といったところの課題が明らかになるかと思いますので、ここは今後表現について、数字などを活用できないか、検討してまいりたいと思います。
○委員(榎本あゆみ君) 未達成だけれども、ここでおおむね達成していると書いている根拠というか、例えば、お台場海浜公園の水質に関しても、要は、達成していないものも確かにあるわけですよね。でも、それでもおおむね達成したと判断をしている。何項目が達成したらおおむね達成で、何項目を達成しなかったらおおむね未達成というのか。何で今回、おおむね達成したとなっているのかがよく分からなかったのですけれども、この根拠は何かありますか。
○
環境課長(大浦昇君) 厳密に何個以上ですとおおむねというのは、全て達成だと達成なのですけれども、おおむねの基準までは設けておりません。幾つかの項目があるうち1つだけ達成していなかったなど、そういったイメージでおおむねという表現を使わせていただいております。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。目標も達成していただきたいのですけれども、発言の意図としては、83ページから出てくる、古川、運河、お台場の水質改善については、なかなか区が直接的にできないところもあれば、できるところもあると思います。このページの内容が非常に物足りないと思っているので、ここをもう少し充実させていただいて、東京海洋大学には専門の教授の方もいらっしゃいますし、もちろん地元の小学校、中学校の
子どもたちもいろいろ活動していますけれども、区が東京都と連携をしながら、もう少し強力に、水質改善には力を入れていただきたいと。ここより前のページに新規の藻を使った取組がありましたよね。藻を使った新規の事業をやるというのがあったのですが、それがこのページではなく、別のページにあったので、それがどのような内容なのか教えていただいてもいいですか。
○
地球温暖化対策担当課長(瀧澤真一君) ブルーカーボンの生態系の活用の検討ということが、こちら記載のとおり、新たな項目として掲載をしております。これというのは、CO2に関しては水に溶けやすいといった性質があり、海洋全体のCO2の量というのは、大気中の50倍と言われております。そういった中で、海の植物、藻など、いろいろそのような植物が海水にたっぷり溶けているCO2を、光合成で吸収し、隔離するといった、そのような視点の研究を今、徐々に進めているところです。ですので、こちらに書いてある項目としては、あくまでもCO2の吸収といった視点で掲載をしているところです。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。二酸化炭素の吸収ということで、そうすると、また水の中のプランクトンが増えて、状況が改善されると思うので、ぜひ一緒にやっていただきたいと思っています。とにかく水質改善にぜひ力を入れていただきたいと思っています。
最後、ごみのところで伺いたいのは、港区はごみの分別もリサイクルも非常に優秀だと私は認識をしています。さらにこの分別については、例えば本編の58ページ、サイドブックスだと60ページ前後で、港区はごみの分別もリサイクルも非常に進んだ取組もされていると認識しています。
ごみの分別を一番最初にするのは、区民個々人で、個々人がごみの分別をして、ごみを捨てます。けれども、港区はほとんどがマンション住民なわけですよね。そうすると、最終的にごみの収集車に入れるところをやるのは、個人ではないのです。そこをやるのは、ほとんどがマンションの管理組合の人だったり、マンションの清掃員の方であったり、個人の手から渡った、マンションの人たちが最後にやるのです。
そうすると、ごみの分別を個人がやることはもちろんなのですけれども、その先の人たちがごみの分別に対してどこまで知識を持っているか、あとは、その人たちがやりやすい、分かりやすいと思えることを、区として支援していく必要が非常にあると思っています。
例えば、58ページのところに、紙類やプラスチックの可燃ごみへの混入を減らすためと書かれていますけれども、マンションによっては、例えば、紙は可燃ごみに入れないで、ここに入れてくださいと専用の場所をつくっているマンションもあれば、そのようなところは全くつくらないで、燃える、燃えない、缶、ペットボトルくらいの分別しかないところもあります。そうすると、そこに住んでいる居住者の方が、紙は分けた方がいいのだろうか、でも、結局、うちのマンションは燃えるごみしかないから、燃えるごみだよねなどとならざるを得ない。ここをどうやっていくかを考えていかないと、なかなか難しいと思うのです。
なので、マンションや管理組合に対しても、例えば紙ごみはこちらという何かパネルを作ってあげるのがいいのか分かりませんが、何かそのような支援もぜひしていただきたいと思います。計画の中には、マンションや管理組合など、そういったところに対しての言及がないので、そこの視点についてはどのように考えられているのか伺いたいと思います。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(阿部徹也君) いわゆるマンションの二次分別と言われている部分なのですが、清掃事務所の職員とマンションの清掃員の方は毎日顔を合わせておりますので、分別はしっかりしていただいております。
ですので、何かプレートというものは今後の課題となりますが、これからも二次分別を行っていただいている清掃の管理会社や清掃員の方とは良好な関係を築きながら、逐次情報提供を行い、分別の推進に取り組みたいと考えております。
○委員(榎本あゆみ君) ぜひ区が啓発をして、マンション側にさらに啓発してもらうことで、実際にごみを出す区民の方にも届いて、それでごみを捨てる方法がきちんとされていくものなのと思います。区内にあるマンションの中のごみ置場、ここをいかに整備していくかというのは非常に肝だと思いますので、そこにもぜひ力を入れてほしいと思っています。
1点、非常に気になっているのは、前回の計画策定のときには、ごみ分別アプリというのはこんなに前面に出てきていなかったと思うのです。このアプリは、すごく古いアプリだと思いますが、今回前面に出てきていて、しかも区民の可燃ごみの混入を減らすための施策として、ホームページやこのアプリを活用すると書かれているのですけれども、これ、非常に強調してきている理由は何かございますか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(阿部徹也君) このアプリでございますが、平成28年12月にリリースしております。令和4年度のダウンロード数なのですが、日本語版が2,506件、英語版が145件で、合計2,651件となっております。
みなとタウンフォーラムの提言でもいただいたのですが、ダウンロード数を増やしていくことが必要だということでしたので、機能性や使いやすさの向上に努めていくとともに、みなとタウンフォーラムの提言に応える形で出させていただきました。
○委員(榎本あゆみ君) これは区全体の方針だと思いますけれども、今、区としては、LINEで全ての情報を発信するとなっている中で、ほかにもありますけれども、単体のアプリをこのようにつくって持ち続けるということは、この先の時代とあまりそぐわなくなってくると思います。
なので、区民のスマートフォンアプリにごみ分別アプリとか何とかのアプリを作っても、港区に転入したときにはきっと必要だと思って、いろいろとダウンロードしてくれるかもしれませんけれども、だんだん使わなくなってくると、どんどんアンインストールされていくわけです。結局そうなるということは、つまりは必要ないものだと思いますので、もっと一元化して、区全体の中に組み込んでいくようにするべきで、単体のアプリを残していくよりは、区全体の中で活用していくべきだと思いますので、そこは今後検討していただきたいと思います。お願いします。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(阿部徹也君) 今後の検討課題とさせていただきます。
○委員(清家あい君) 私も、今、榎本委員がおっしゃったところと同じで、81ページの水質改善について、現状と中間目標と目標値と、何が変わるのか、数値が出ていなくて全然分からないのですけれども、どこかにこれについての資料は入っているのですか。これだと全く、今どうで、これからどうしたいのかが全然分からないのですけれども。
○
環境課長(大浦昇君) まず、水質の結果なのですけれども、この計画には掲載はしてございません。区の資料として載っている場所としましては、ホームページであったり、あと、「港区の環境リサイクル」という事業概要、そういったものには掲載してございます。
○委員(清家あい君) 水質をきれいにしてもらいたいというのは、本当に議会も区民も一番強い願いであると思うのですけれども、これだと本当に現状の把握もできなければ、今後どうなっていくかも分からないし、資料をせめてこの中に入れるなどしてくれないと、これでは本当に何も分からないです。どう変わっていくのかも、今どうなのかも分からないので、もう少し数字を、この中に資料として入れるなり、ここを見れば分かるなど、何かしてもらわないと、現状の把握も、これから何をしようとしているのかも分からないので、そこはしっかり入れてほしいと思います。
それと、あと、榎本委員もおっしゃっていましたけれども、66ページの羽田空港のところですが、これも何で入れていないのかと思うのですけれども、やはり騒音として今一番大きな問題は飛行機だと思うのです。ルート下でパチンコ店と同じだけの騒音が出ている、1日100回以上の発生が毎日続いているなどというのが、夏の南風のとき限定だとしても、そのような数字が出ているというのを、区は把握してホームページのいつも目立つところにきちんと入れたりしているのですから、すごく大きな重要課題として認識しているということだと思うのです。それについての記載がないというのはやはり少しおかしいと思うので、どのような数値が出ているかなど、もう少し具体的にこの中に入れるべきだと思いますが、いかがですか。
○
環境課長(大浦昇君) まず最初、水質検査の数値でございますけれども、先ほど申し上げましたように、少し表現の工夫をして数値を入れていきたいと思います。
また、羽田空港に関しても騒音測定を行っておりまして、それで1日平均、ゲームセンター程度の音がおよそ何回、あとは、地下鉄車内が何回ということを把握できておりますので、そういったこともうまくこの文章の中に加えて、そして生活にどんな影響を与えているのかというのが分かるように、少し記載をしたいと思います。
○委員(清家あい君) お願いします。また、きちんと数字を出すなど、せっかく調査をやって、数値を持っていらっしゃいますし、
基本計画に対する
区民意見の中でも、羽田空港のことはすごくたくさん出ているのだから、水質に関する質疑にもあったと思うのですけれども、そのような区民の関心のあるものについてきちんと答えるような計画にして、見ればどこに資料があるのかきちんと分かって、数字もきちんと出ているようなものにした方がよいと思います。
それと、30ページに、区内の二酸化炭素の排出削減目標を2026年度でマイナス40%にするとなっていますが、どうやって削減するのかというところがすごく気になります。削減効果の見込みが施策1、2、3とその他になっていて、そのほとんどがその他で、その中の国、東京都、区の施策による効果というのも、何をやるとこうなるのかというのがこれだと全然分かりません。もう少し何の施策でこの59.7万トン、2030年度で98.6万トンまで持っていくのか。何が一番大きくて、それがどのようなものなのかみたいなことは全然書いていないのですけれども、それについて説明いただけますか。
○
地球温暖化対策担当課長(瀧澤真一君) 削減見込みのそれぞれの細かい詳細についてですが、こちらは別冊、サイドブックスの205ページに、削減効果見込み一覧を掲載しております。区の施策に関しては、上段の1から4、これが合わせて令和8年度に関しては14万5,000トンのCO2を削減します。その下が東京都の施策で、その下が国の施策といったところで掲載をしているといったこととなっています。
それぞれの区の施策に関して、例えば、1-①に関しては、何でこんな数値が出るのかを次の206ページに新築建築物の省エネルギー化ということで、港区民の生活環境を守る建築物の低炭素化の促進に関する条例、低炭素化条例というのがあるのですが、それを申請していただいた件数に対してこれだけ削減効果があると記載しています。その下に関しては、エネルギーの面的管理と書いてあるのですが、これは地域冷暖房施設の区域に関して、自立分散型のエネルギーシステムを導入したことによる削減効果などをまとめていると。それぞれ再エネを導入したときや緑化を実施したとき、ヘクタール当たりぐらい削減するかというのを、細々分けてまとめてございます。
確かに東京都や国の施策は、あくまでも区の
基本計画であるので、掲載はしていないところですが、やはり一番大きい施策というと、国の二酸化炭素排出係数を改善するといったところです。発電する際には、化石燃料を使うと、二酸化炭素が少なからず出ます。それをグリーン電力に変えることによって、CO2排出係数というものをどんどん低くしていけば、CO2の排出が防げるということになります。それが国の地球温暖化対策計画の中で、現状より半減するということで、その施策が大きく、大体この数値でいうと、半分は実質占めているといったことになってございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。では、それが分かるような文章が入っているといいと思います。これを見ただけだと、何をやるとこんなに下がるのかというのがよく分からないのと、港区だと、港区の新築建築物の省エネルギー化が一番大きな削減効果がある施策ということになるのですよね。そこについては、何をやるかというのはどこに書いてあるのですか。
○
地球温暖化対策担当課長(瀧澤真一君) すみません。こちらに関して何をやるかは
基本計画上は掲載がなくて、事業概要並びにホームページなどで具体的な規制内容等は記載をしております。
内容を言うと、2,000平米以上の建築物を建てるときには、ERRという一次エネルギー消費量というのがあるのですけれども、それを平米数によって5%、10%以上削減しなさいといった規制をかけていると。1%削減することによって、CO2がどれだけ減るといったところ、それを変換して、このような形でまとめてございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。これを見たときに普通の区民としては、こんなに二酸化炭素の排出量が減るのだと思って、では、何をやるのかと思ったときに、何をやるとこんなに減るのかが全然分からないようになっていると思うので、例えば、コラムなどを書くのだったら、そこに何をするかが書いてあると、港区でこのようなことをやるからこれだけ減らせるのだというのが分かるかと思います。どこにその資料があるのかが計画を見ても分からないし、ホームページを見なければ分からないなど、それだと、この計画を理解するのには親切ではないと思うので、その点の改善をお願いしたいと思います。
○
地球温暖化対策担当課長(瀧澤真一君) 今の御指摘を踏まえまして、分かりやすいように記載するところは記載して、もしくはQRコードなどがありますので、そちらで飛ばすなり、そのような形で検討させていただきたいと思います。
○委員(池田こうじ君) 1点だけ。決算特別委員会でも聞いたかな。環境教育について、ESDですか。啓発や環境問題に対する教育というのは、SDGsなどもあり物すごく大切と言われているのですけれども、ここで言うと、83ページに目的が書いてあるのだけれども、少し寂しいという気がします。たった3行だけこのように書いてあって、参考に国の方針が書いてありますけれども、もう少し都心区としての環境教育についての取組姿勢がもっと出てもいいのかと思っています。
あきる野の森やエコプラザなど、いろいろな施設も持っているし、教育委員会との連携についても、ここではただ学校で実践しているというようなことしか書いていないし、やはり
子どもたちに対する環境教育の大切さや、環境教育について充実していくという港区としての思いというか言葉が、
基本計画ですから、もっと入ってもいいのかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(瀧澤真一君) 環境教育についてですが、こちらは104ページに、環境教育等による環境保全意識の向上といったところで記載をしております。取組としては、環境教育の推進と人材育成ということで、今、池田委員おっしゃるとおり、みなと区民の森の活動や、こちらに関してはジャガイモ収穫や生き物観察、もしくは沢散策と魚のつかみ取りと、食と関連づけたものの活動等も行っております。
また、エコプラザの環境学習推進というところで、こちらにいろいろ説明文は書いてあるのですけれども、具体的にはいろいろなところと協働しまして、出張講座などを、幼稚園や子ども中高生プラザへ行って、木工講座を行ったり、もしくは、芝地区の地域事業の蜜蜂の飼育を全9回やったり、あとは近隣の学生たちとボランティアを組みまして、このような活動をしております。
そのほか、こちらにも、例えば102ページの下から2番目なのですが、小・中学生の環境に関する自主研究、これはたしか平成4年からやっているのですが、こちらに関しても、学校に協力しまして、環境に関する課題を提示いただいて、表彰を毎年行っているといった形になっております。
そういった形で、こちらの施策16から施策17にかけて、環境教育、もしくはいろいろな分野との協働といった視点、こちらを記載しております。
○委員(池田こうじ君) これを見ているのだけれども、今言った、この最初に言った部分のところは、そんなボリュームなのですか。
261ページです。計画の目的と対象範囲のところ。
○副委員長(
清原和幸君) 261ページ、港区環境教育等行動計画の右側の目的と対象範囲についてお願いします。冊子のページ数でいうと、83ページです。
○
環境課長(大浦昇君) 池田委員から先ほど最初にお話がありましたのは、
環境基本計画の別冊のところであろうかと思います。本編の素案とは違いまして、別冊につきましては、
環境基本計画に包含している幾つかの計画の現状と課題の分析と、あと、具体的な行動例の詳細をまとめたものにはなります。ただ、先ほどから出ていますが、分かりやすさといったところから、表現をこの部分を少し拡充をさせていきたいと思います。
先ほど榎本委員から御質問のありました、羽田空港の騒音に関する御意見の数が分かりましたので、すみません、御報告をさせていただきます。
令和4年度でいいますと、69人の方から御意見を頂戴してございます。うちですけれども、騒音に関する御意見が45件です。令和4年の公害の御意見の329件と合わせると374件になります。こちら、分かりやすい表となるよう少し工夫をしていきたいと思います。
それと、この統計の取り方なのですけれども、お一人の方からの御意見で、騒音だけに終わらずに、騒音や落下物など複数の御意見、項目がある場合があります。集計をする場合は、御意見を一度伺って、その主訴から項目別に振り分けて集計をしております。その結果、御意見をいただいた方の約45人の方が、騒音を主な御意見とされているということでございます。
○委員(野本たつや君) 私も騒音のところで、66ページです。騒音の件数のところでは工事関係が多いということなのですけれども、私はよくバイクや車の騒音の苦情をいただくことが多いのですが、ただ、恐らく警察に直接通報したりなどということが多いと思うのです。区はそういった車やバイクの騒音の件数はどのように把握されていらっしゃいますでしょうか。
○
環境課長(大浦昇君) まず、環境課で把握をしておりますのは、環境課、あるいは各地区総合支所協働推進課に入った御意見、苦情でございます。なので、例えば、ある地域で車、バイクの音がうるさいといった御意見がもし総合支所の協働推進課に入ったら、私どもの方にその情報が共有されます。
ただ、警察に情報が行って、警察の情報が区に来るというのはこれまでではあまりないです。なので、区に入った情報だけ、協働推進課と私どもの方に入ったところだけ把握してございます。
○委員(野本たつや君) ありがとうございます。恐らくそちらも隠れた苦情としては結構多いと思うので、できれば、連携して把握していただいたり、あと、東京都などと連携して、バイク、車の騒音問題もぜひ取組の中にしっかり入れていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○
環境課長(大浦昇君) そうですね。環境課でも、道路の騒音測定というものを行っております。また、御意見があったときは現場に行ったりすることもあるのですけれども、今まで東京都に、あるいは警察に確認をしたことはないので、情報共有が可能かどうかも含めて確認していきたいと思います。
○委員(新藤加菜君) 区民への説明会というのが今週多分行われていたと思うのですけれども、実施されたものの参加人数などは教えてもらったりできますか。
○
環境課長(大浦昇君) 住民説明会は、今週の月曜日からスタートさせていただいております。これまで4回行わせていただきました。御参加いただいた方は、今のところ1名だけでございます。
○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。ほかのプランと比べると、このプランは各地区で説明されていて、その理由の一つに多分環境審議会などもあるのかと思います。委員の方にこれ以上の負担をお願いするのかみたいなところもあると思うのですけれども、そのような地域でのまちづくりのシステムなども出来上がっていると思うので、もう少し興味を持っていただけるような周知の仕方というのを、ここに限らずですけれども、今後も検討の余地があるのかと思います。
○
環境課長(大浦昇君) 環境リサイクル支援部と関係のある団体には、前々から御連絡はさせていただいているのですけれども、今後、今日、明日、月曜日とありますので、また少しお声がけをさせていただいて、一人でも多くの方に御参加いただけるようにアナウンスしていきたいと思います。
○委員(清家あい君) すみません。今の質問に追加なのですけれども、この区民説明会というのは、何でオンラインなどで開催はできないのですか。その時間にわざわざその場所に行ってまで聞こうとは思えなくても、オンラインで参加できれば、説明を聞いて、言いたいことがある人というのはたくさんいると思うのです。それだったらもう少し参加しやすいし、もう少しいろいろな人を巻き込んでいけるのかと思うのですが、その辺についていかがですか。
○
環境課長(大浦昇君) 現場になかなか来づらいといった方のために、ユーチューブでも説明動画をアップしてございます。そういったことも御覧いただいて、そして、今、ちょうどパブリックコメントもやっておりますので、そこも含めて御意見をいただくということも可能でございます。
現場にいらっしゃる、説明会にいらっしゃる方、それからユーチューブで御覧になっていただく方、いろいろあろうかと思いますので、そこは周知を幅広く進めていきたいと思います。
○委員(清家あい君) ユーチューブで説明動画が見られたとしても、そこで質問して、何か聞きたいことに対して返答してもらって意見を言うという双方向性が必要だと思うし、そのようなものが普及していないときにパブリックコメントなどという制度ができたのだと思うのです。今は、そのようなことが可能になっているのだから、広く皆さんに意見をいただきたい、対話を進めたいという考えがあるのだとしたら、それをやらない理由がないと思うのですけれども、オンラインでの
基本計画の説明会というのはどうなのですか。検討されていないのですか。
○
環境課長(大浦昇君) 環境リサイクル支援部、環境課では、そこまで検討はしてございませんでした。住民説明会を5地区できめ細かくやっていこうということ、それと、ユーチューブでいつでも見られるといった環境をまずは整えていこうということでやらせていただいております。なので、双方向は考えておりませんでした。
○委員(清家あい君) すみません。それは環境課に限ったことではないと思うのですけれども、区の人たちがすごく時間を使って、たくさんの人数で行って、1人しかいないというのは、皆さんの人件費というか、労力を考えてももったいないと思うのです。せっかくそんな皆さんが答えてくれる場があったりするのだったら、オンラインでやれるようにするだけで、費用対効果など、効果が高くなると思うので、環境課に限らないのですけれども、ぜひそのようなことを検討していただきたいと思います。
○
環境課長(大浦昇君) 御意見を踏まえまして、企画課とも共有しながら少し検討したいと思います。
○委員(榎本あゆみ君) どの計画もそうなのですが、この計画に関しても、アンケート調査がついていて、これでいくと、3部構成のアンケートがついています。そのアンケートに基づいて2点なのですけれども、1個目は、また運河のところなのですけれども、アンケート調査だと、サイドブックスの287ページのところ、問3です。港区の環境をどのように感じていますかということで、14項目ある中で、断トツにやはり川や運河、海の水がきれいではないという回答が一番多いのです。きれいだと思っているのはたった9.2%だし、あまりそう思わない、全くそう思わない、つまりはきれいでないと思っている区民が約6割いるのです。
これだけいろいろな項目がある中で、断トツの数字になっています。アンケートを載せている以上、これが区民の声の一つとして把握しているわけですよね。全ての計画というのは、これがあるからこのような施策をしていく、これがあるからこの目標を立てていくというつくり方をしていくべきだと思うのですけれども、先ほどもお尋ねしたように、運河のところ、おおむね達成、大体達成しているなどと、実際そうではないのに、計画上ではこんなに達成となっている。なのに、区民の人たちはこんなにきれいではないと思っているという、すごく矛盾したものになっている。
この文章の中にも、なかなか区だけでは解決できないと書いてしまっているのです。その時点で、これは一体何の意味があるのかと。この計画の意味すらを問わなくてはいけないような、区ではどうしようもないし、だけど、区はおおむね達成していると思っていて、でも、区民はすごく汚いと思っているという、非常にストーリーが全然成り立っていないようなものになっています。やはりどこかにきちんと書いておかないと、これを見て、いまいち腑に落ちないし、結局、区は何もできないのでこのままですという計画にしか見えないです。もう少しそこら辺の流れをつくってほしいですし、区民の声と区がやれること、できることとか、目標と現状がどうなのかというところを、もう少し丁寧につくっていただくべきかと思いますけれども、区民アンケートの結果も踏まえて、どのようにお考えですか。
○
環境課長(大浦昇君) 水質の環境基準の達成状況に関しては、おおむね達成という少し曖昧な表現になっていることから、恐らく区民の皆さんの感覚、生活者としての感覚と、この検査結果、環境基準達成状況におおむね達成と書いてあることで、そごというか、ずれが生じているように見えます。
なので、先ほどありましたように、まず、環境基準のどういったものを達成できていて、そして、どういったものが達成できていないのかといったところを、まず明確にしていきたいと思います。
それと、区ができること、そして東京都ができることややっていること、それぞれを少しかみ砕いて、分かりやすく書いて、現在の水質の改善に向けてどんな取組がなされているのかといったところも、少し加筆をしていきたいと思います。
○委員(榎本あゆみ君) そうですね。73ページの基本目標4の現状と課題①に、運河、古川、お台場の水質は、いまだに大きな課題と書かれている中に、区単独で解決を図ることは容易ではないと書かれてしまうと、環境に関する項目の中で区民は、水質が一番問題だと言っているにもかかわらず、このようでは、区民はどうしようもないのではないかという気持ちになってしまいます。ここは、もう少し区としても踏み込んでやっていただきたいですし、それを実施できるよう落とし込むのが計画だと思いますから、もちろん東京都がというのもありますけれども、そう言っていても何も全く変わらないので、ぜひやっていただきたいと思います。
もう一つが、最後のアンケートは、小学生、中学生に取っているアンケートなのです。どのように
子どもたちの声を反映していくのかが非常に気になるところで、
子どもたちが一番やりたいことは、農業・林業で、これはやったことがないものだから一番やりたいものとして挙げられています。学びたいこととしては、なぜか分からないけれども、地球温暖化についてを一番教えてほしいと、圧倒的な結果が出ているわけです。これをどのように反映していくのか。
この計画の中ではこういったことが全然触れられておらず、せっかくこうやってアンケートを取っても、反映されないなら、何のためのアンケートなのか。
子どもたちの時間が無駄になってしまいますから、計画の中でも、地球温暖化については、例えばあきる野の森も非常に予約が取りづらい現状がありますから、このような
子どもたちの声を聞いて、もっと枠を増やしていくなどしないと、やはりアンケートを基にここに落とし込んだものがあまり見えてこないのですけれども、教育については、このアンケートを基にどのように反映していくのか。ここに何か書けることがないのか、伺いたいです。
○
地球温暖化対策担当課長(瀧澤真一君) アンケートを基にした記載についてですが、それなりに反映されているか分からないところが見受けられますので、その点は内容を少し修正、検討するなりして、書き込んでいきたいと思います。
実際は、地球温暖化に関しては、例えば、エコプラザで講座をやっていまして、年間140講座をやっています。毎年40ぐらいは、新しい講座にリニューアルされまして、そのリニューアルする講座に関しては、アンケートを基にやっているといったところがありますので、それを踏まえて検討していきたいと思います。
あと、農業体験、林業体験も、こちら、すみません、書いていないのですが、あきる野で間伐体験というメニューもありますし、あとはオリジナルツアーということで、自分がやりたいことを選べるツアーというのもあります。その回数を、今3回なのですが、増やすなり何なり、実態としては、その辺を並行的に検討してまいりたいと思います。
○委員(榎本あゆみ君) まず、エコプラザでそのような講座をやってくださるのはとてもいいことだと思いますけれども、
子どもたちは、例えば授業の中でもう少し自主的に勉強したいなど、おそらくそのようなところもあるでしょうから、その中でやっていく。要は、このアンケート結果を、ここではなくて、学校の校長先生や教えている教員の先生たちにも、このアンケートをフィードバックしていくことが大事だと思うのです。そうしないと、
子どもたちが、このようなことがしたいと言ったのに、それをここにいらっしゃる皆さんだけが知って、結局、現場で
子どもたちに接する先生たちのところには全然情報が来ない。そうなると、せっかくこのようなことをやりたいと言っても、なかなか実現しなくなってしまうので、ここは教育の現場と一緒に連携して、この結果を先生たちにも伝えていくという流れをつくっていくべきだと思います。
あと、やはりつくり方として、本編の中でも、例えば、みなと区民の森、あきる野の森などいろいろ書いていますけれども、アンケートで
子どもたちはこのようなことをやりたいという結果が出ているので、このようなことをまた増やしていきますなど、何か連動していかないと、ただアンケートを取りました、アンケートをくっつけましたというだけになってしまう。この計画に限らず、全ての計画について、ただアンケートを載せればいい、ただアンケートを取れば、区民の声を聞いたことになるという姿勢がすごくよく見えますが、それでは意味がないので、アンケートを基にこのような施策をしているのだというのが分かるようなつくり方をぜひしていただきたいと。これは今後も含めての要望です。
○委員(新藤加菜君) 69ページの施策10の目標で、みなとタバコルールが守られるとともに、環境美化活動がという項目があると思うのですけれども、これ、指標で見ると、屋外密閉型指定喫煙場所及び屋内指定喫煙場所を4年以内に倍近くにするという目標が書いてあるのですが、これを本当に達成できるのかというか、達成するために区が取り組んでいることや、何か今後やるということがあれば教えていただきたいです。
○
環境課長(大浦昇君) おおむね1年10件ぐらいが増えることを予定しております。今、区で取り組んでいるものとしましては、屋内の密閉型喫煙所を設置するときの補助制度がございます。そちらを今運用していまして、引き続きやってはいくのですけれども、それの基準を来年度に向けて少し見直すことを今検討しているところでございます。補助の期間が10年で終わってしまうのが本当にそれでいいのだろうかということ、あと、維持費の助成が6年目から半額になってしまうと。それもいいのだろうかといったところを、少し今検討しているところでございます。そういった改善点だったり、あと、今、壁で囲われている屋外のパーティション型の喫煙所、それを完全に密閉されているコンテナ型、そういったものに造り変えていくといった取組を行っています。
それともう一つ、大規模開発のときに、建物の中に喫煙所を設けていただくといったところで、それも当然屋内なので、密閉型になります。そういったものを含めて、1年間で10か所ぐらい増やしていきたいということで、この目標を立てております。
○委員(新藤加菜君) 具体的にありがとうございます。いろいろなプランがある中でどこまで各論の話をするのかと思ったのですけれども、すごく要望も多いところだと思うので、ぜひお願いいたします。
それで、あともう1個、この下にある、キャンペーンの参加者人数があまり芳しくないという評価をしているというか、目標の達成が見込まれないみたいなところがあると思うのですけれども、これは一番広報などで対策できるところではないかと思うのです。具体的なルールがあったり、費用負担が生じないというか、直接的に制限する法律があるわけではないものではないですか。ここをもう少し改善していくにはどのように考えているのか、お答えいただきたいです。
○
環境課長(大浦昇君) この環境美化活動やキャンペーンは、地域の皆さんも積極的に参加をしてくださっています。キャンペーンだけではなくて、環境美化活動ということで、クリーンアップされていたり、あと、ごみ拾いアプリ、ピリカを使って、ごみ拾いをされた方が投稿してくださいといったことも含めて、令和4年度は、8,000人ぐらいが参加いただいていまして、そういった中で、キャンペーンの際に、通りすがりの方に、タバコルールはこうですというアナウンスをしたりはしているのです。
そういったところで少し工夫をしながら、また、地域の方とも一緒に協力しながら、幅広い周知啓発、そういったことに取り組んでいきたいと思います。
○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。実は私がクリーンキャンペーンなどに参加していると、すごく若い子たちが、SNSで初めて見たから参加してみたいといって参加してくれたり、六本木などで働いているような子たちも参加してみたいと言ってくれたりという実例もあるので、そのような今までの文脈だけではなく、例えば、まちおこしや観光などのキャンペーンとうまく絡めていくなど、何か連携したところでもっとみんなが参加できるような仕組みがあったらいいのかと思っています。これは要望と現状のお伝えでした。
○副委員長(
清原和幸君) ほかに御質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、
報告事項(5)「港区
環境基本計画(素案)について」及び
報告事項(11)「港区
基本計画・実施計画(素案)について」の関連する部分についての報告は、終了いたします。
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○副委員長(
清原和幸君) 次に、
報告事項(6)から(10)につきましては、冒頭お諮りしましたとおり、次回以降の委員会で質疑を行うことといたします。
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○副委員長(
清原和幸君) それでは、
審議事項に入ります。
審議事項(1)「発案5第8号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) それでは、本日継続と決定いたしました。
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○副委員長(
清原和幸君) 次に、次回の委員会についてですが、既にお知らせしておりますとおり、12月20日水曜日、午後1時30分からを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
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○副委員長(
清原和幸君) そのほか、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副委員長(
清原和幸君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 3時03分 閉会...