港区議会 2023-09-15
令和5年9月15日総務常任委員会-09月15日
令和5年9月15日総務常任委員会-09月15日令和5年9月15日総務常任委員会
総務常任委員会記録(令和5年第16号)
日 時 令和5年9月15日(金) 午後1時00分開会
場 所 第4委員会室
〇出席委員(8名)
委 員 長 池 田 たけし
副委員長 阿 部 浩 子
委 員 森 けいじろう ませ のりよし
小 倉 りえこ 鈴 木 たかや
榎 本 茂 なかまえ 由紀
〇欠席委員
な し
〇出席説明員
副区長 青 木 康 平
高輪地区総合支所長・
デジタル改革担当部長兼務 白 井 隆 司
企画経営部長 大 澤 鉄 也
企画課長 西 川 杉 菜
区役所改革担当課長・
デジタル改革担当課長兼務 多 田 伸 也
連携協創担当課長 野々山 哲 区長室長 小 笹 美由紀
財政課長 山 越 恒 慶 施設課長 伊 藤 太 一
情報政策課長・政策広聴担当課長兼務 菊 池 太 佑
用地・施設活用担当部長(用地・施設活用担当課長事務取扱) 大 森 隆 広
防災危機管理室長 太 田 貴 二
防災課長 鳥 居 誠 之 危機管理・生活安全担当課長 原 谷 英 樹
総務部長 湯 川 康 生
総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務 若 杉 健 次 人権・
男女平等参画担当課長 藤 咲 絢 介
人事課長 茂 木 英 雄 契約管財課長 江 村 信 行
会計管理者(会計室長事務取扱) 西 川 克 介
学校教育部長 吉 野 達 雄
学務課長 鈴 木 健 教育指導担当課長 篠 崎 玲 子
選挙管理委員会事務局長(
事務局次長事務取扱) 遠 井 基 樹
監査事務局長 山 本 隆 司
監査事務局次長 伊 藤 忠 彦
〇会議に付した事件
1 審議事項
(1) 区長報告第11号 専決処分について(麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約の変更)
(2) 区長報告第12号 専決処分について(和解)
(3) 議 案 第66号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
(4) 議 案 第74号 令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)
(5) 議 案 第75号 令和5年度港区
介護保険会計補正予算(第1号)
(6) 議 案 第80号 工事請負契約の承認について(将監橋塗替塗装工事)
(7) 議 案 第81号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(下部工))
(8) 議 案 第82号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(上部工))
(9) 議 案 第83号 工事請負契約の承認について(霞橋塗替塗装工事)
(10)議 案 第84号 工事請負契約の承認について(港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事)
(11)議 案 第85号 物品の購入について(
内部情報系システム用ファイアウォール等)
(12)議 案 第95号 指定管理者の指定について(
港区立男女平等参画センター)
(13)請 願5第9号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願
(以上5.9.12付託)
(14)発 案5第5号 地方行政制度と財政問題の調査について
(5.5.30付託)
午後 1時00分 開会
○委員長(池田たけし君) ただいまから、総務常任委員会を開会いたします。
本日の署名委員は、なかまえ委員、阿部副委員長にお願いいたします。
鈴木委員より、公務のため遅れる旨の連絡がありましたので、御報告いたします。
本日は、審議事項(4)に関連して、学校教育部長、学務課長、教育指導担当課長に後ほど出席していただく予定です。
なお、学校教育部長、学務課長、教育指導担当課長は、現在開会されている
区民文教常任委員会に出席されています。
区民文教常任委員会が終わり次第、当常任委員会に出席していただく予定としておりますので、御承知おきください。
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○委員長(池田たけし君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「区長報告第11号 専決処分について(麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約の変更)」を議題といたします。理事者の説明を求めます。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま議題となりました審議事項(1)「区長報告第11号 専決処分について(麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約の変更)」につきまして、補足説明いたします。本件は、令和4年3月15日に御承認いただきました麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約につきまして、契約金額について区長の専決処分により変更しましたので、御報告するものでございます。
それでは、9月14日
付総務常任委員会資料№1、麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約の変更についてを御覧いただけますでしょうか。
1、件名は、麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)です。
2、契約の相手方は、
株式会社ランドスケープです。
3、工事場所は、記載のとおりです。
4、工期は、令和4年3月16日から令和5年11月17日までです。
5、変更内容です。契約金額について、2億9,258万5,700円だったものを1,393万1,500円増額し、3億651万7,200円に変更するものでございます。
6、変更年月日は、令和5年8月18日です。
7、変更理由は、舗装施工面積の変更、植樹ますの設置工事の変更、
工事請負契約書約款第24条第6項の
インフレスライド条項を適用したことによる変更です。
2ページ、別紙1、増額金額等を御覧いただけますでしょうか。1、増額金額内訳は、記載のとおりです。
2、舗装施工面積の変更です。車道及び歩道の舗装面積について、記載のとおり変更しております。
3、植樹ます設置工事の変更です。植樹ます設置について、再利用する受枠と新規の受枠の数量を記載のとおり変更しております。
3ページ、別紙2、変更工事概要等を御覧いただけますでしょうか。
1、平面図です。右の凡例のとおり施工しております。
2、変更概要です。(1)車道及び歩道舗装の施工面積の変更です。車道のインターロッキングブロックの劣化及び沿道の建築工事との調整により、舗装面積を変更しました。
資料左下の写真を御覧ください。車道舗装の施工前と施工後、歩道の舗装状況です。この部分の車道につきましては、当初舗装を予定しておりませんでしたが、安全に通行できるよう実施したものでございます。歩道につきましては、民間の建築工事の終了後、その建築物の施工者が舗装いたします。
平面図の左側の赤枠が舗装の増加箇所、右側の青枠が舗装の減少箇所でございます。
(2)植樹ます設置工事の変更です。植樹ますは再利用を予定しておりましたが、金具欠損等により再利用できない受枠につきまして、新しい受枠を設置いたしました。
植樹ますの写真上段の白い枠部分が、植樹ます受枠です。下段の写真は受枠の金具で、左側が正常、右側が欠損状況です。
平面図の赤い丸が、新規の受枠を設置した箇所でございます。
麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約の変更についての説明は以上です。よろしく御審議の上、御了承くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、審議事項(1)「区長報告第11号 専決処分について(麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)請負契約の変更)」については、報告のとおり了承することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、本件は満場一致をもって報告のとおり了承すべきものと決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(2)「区長報告第12号 専決処分について(和解)」を議題といたします。理事者の説明を求めます。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) それでは、ただいま議題となりました審議事項(2)「区長報告第12号 専決処分について(和解)」につきまして、本日付当常任委員会資料№2に基づき御説明いたします。
なお、資料中には、個人情報保護のため、一部マスキングをかけているところがございますので、あらかじめ御了承いただきますようお願いいたします。
それでは、まず1ページ、項番1、事故の概要を御覧ください。本件の事故は、令和4年10月6日木曜日午前10時15分頃、港区麻布十番4丁目3番の
都道高輪麻布線道路上で発生をしたものです。相手方は、有限会社NASHでございます。内容ですが、区職員が運転していた庁有車が、区民からの寄贈資料を受け取った後、受け取り場所の赤坂7丁目から郷土歴史館へ帰庁する途中で、左側車線に合図なしの進路変更をしようとしたところ、当該庁有車の左側を走行してきた相手方の普通貨物自動車と接触した物損事故でございます。この事故により、庁有車は左ドアミラーを損傷し、相手方車両は右後部を損傷しました。区職員、相手方ともに、けがはございませんでした。責任の割合は、区90%、相手方10%です。
次に、項番2、専決処分の日は、令和5年7月20日で、項番3、相手方に対する損害賠償額は、36万1,607円、項番4、区に対する損害賠償額は、1,848円を賠償するものです。
次のページを御覧ください。位置図につきましては、事故の発生場所、拡大図としておりますのが、事故の発生状況と当該自動車の位置関係をお示ししているものです。位置図については、上が北、自動車の進行方向が下側になります。下の拡大図では、進行方向を上としてお示ししております。庁有車が一の橋交差点において、交差点先の左側車線に進路変更しようとしたところ、庁有車の左側を直進走行してきた相手方の普通貨物自動車と接触いたしました。
次のページは、事故の発生場所の写真、また、事故によって損傷した相手方車両の写真及び庁有車の写真です。
次ページ以降につきましては、交通事故証明書の写し、庁有車の修理見積書、相手方車両の修理見積書、最後は相手方と取り交わした和解条項でございます。
和解条項につきましては、7ページに記載のとおりで、港区は相手方に対し、36万1,607円の支払い義務があることを認め、相手方は港区に対し、1,848円の支払い義務があることを認める。また、甲及び乙、港区及び相手方は、港区と相手方の間には本件事故に関し、本和解条項に定めるもののほか、何らの債権・債務のないことを相互に確認するというものでございます。
簡単ですが、説明は以上です。よろしく御審議の上、御了承いただきますようお願いいたします。
○委員長(池田たけし君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○委員(森けいじろう君) 和解の専決処分ということなのですけれども、念のため何点か確認させてください。
責任割合が9対1という費用負担が書いてありました。妥当性はどのように判断されたのか、教えていただけますでしょうか。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) 本件和解に至るまでですけれども、過去の判例等を確認したところ、進路変更した車、ですから区の庁有車になりますが、それと後続直進車と呼ばれています相手方の車との責任割合は、一般的に7対3ですので、港区が7割、相手方が3割とされているものでございます。
今回、合図、いわゆるウインカーなしに進路変更したということで、進路変更した庁有車側に20%が加算されているということで、9対1の過失割合となっております。
区の契約している保険会社の顧問弁護士の意見も聞いたところ、本件が妥当であるという見解を受けました。また、相手方とも、特に異存がないという合意が取れましたので、今回、9対1での和解が妥当という結論に至ったものでございます。
○委員(森けいじろう君) 分かりました。ありがとうございます。
ただ、事故を起こした職員に対しての、その後の対応はどのようにされたか、教えていただけますでしょうか。今現在も含めて教えてください。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) 本件については、図書文化財課が所管している庁有車で発生した事故でございます。発生した直後、具体的には昨年10月13日になりますけれども、当該所管課長が講師となりまして、登録運転者と言われる庁有車を運転する運転者全員に対して、区のマニュアルを使って指導をしております。その後、庁有車の運転を再開したということになってございます。
また、全庁的にも、登録運転者全体に対しての安全運転講習会も行っておりますので、こういった庁有車を運転する際には、安全配慮を必ず行うようということで、今後徹底していきたいと考えています。
○委員(ませのりよし君) 初めてのケースなので教えていただきたいのですが、この物損事故に対して、保険会社からの事故証明書があるのですけれども、我々は普通、車を持っていると、任意保険とか自賠責保険に入っているのですが、対物補償とか、そういう保険適用の案件ではなく、現金で相手方に対しての弁済になっているのでしょうか。それとも保険会社が払っているのでしょうか。教えてください。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) 今回の損害賠償の処理方法についてでございますけれども、区側からの支払い額については、区側が加入している任意保険の保険会社が、相手方に対して、今回の和解に関する全額を支払うという形になっております。
区側に対しては、相手方も任意保険に加入をしていらっしゃいますので、相手方の任意保険会社から区に対して支払いをされるという形で処理をするということになってございます。
○委員(ませのりよし君) ということは、実際の損金としては、36万1,000円というのは実際に払っている額ではなくて、保険会社に毎年払っているお金の中から、免責が幾らで、払うということ、実際の区の会計処理としては、この金額は歳出にはならないということでよろしいでしょうか。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) ませ委員お話しのとおりということで、保険加入の中で賄われるという形で処理を進めてございます。
○副委員長(阿部浩子君) 私も運転をするので、よく分かるのですけれども、この区の庁有車は多分、真っすぐ進まなければいけないところを真ん中に、間違ってこちらの車線かなと思って、入ってしまったところをぶつかったのではないかと思っています。
結構、区内は、道が分かっているのだったら別ですけれども、なかなか運転しない方というか、そんなに頻繁に運転しない方が運転したりすると、車線が右折の先は少なくなっていたりとか、本当に迷うところが多々あるのですけれども、例えば、区の庁有車に
カーナビゲーションはどれだけの割合で入っているのですか。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) 阿部副委員長お話しいただいた
カーナビゲーションでございますけれども、把握している範囲ですと、区全体で59台ございまして、そのうちの50台に
カーナビゲーションが設置をされているということでございます。今回についても、
カーナビゲーション自体は当該車両に設置されていたということを聞いております。
○副委員長(阿部浩子君)
カーナビゲーションが100%ではなくて50台入っているということなのですけれども、
カーナビゲーションに入れておくと、車線減少しますとか、この車線に入ってくださいという案内があると思うので、この区の職員は、赤坂7丁目から郷土歴史館に行く間、
カーナビゲーションに情報を入れて、
カーナビゲーションに沿って走っていたのですか。確認です。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) 申し訳ございません。今回の当該運転手がこの車両を運転しているこの時点で、
カーナビゲーションを入力していたかというのは把握してございませんけれども、
カーナビゲーションの機能自体は設置をされていたということでございます。
○副委員長(阿部浩子君) 今、御説明いただいたのですけれども、教育も大切なのですが、自分の行き先をきちんと
カーナビゲーションに入れていれば、車線が減少するとか、この車線に入りなさいという案内があるので、そういう機能は
カーナビゲーションについていると思うのです。ほとんどの場合、ついていると思うので、そういう
カーナビゲーションを活用した運転をしていれば、事故がある程度防げるのかなと。
今後も教育をしたところで、道がどのようになっているか、なかなか分からないという実情もあるので、ぜひ、どんなに分かっている道であっても
カーナビゲーションに入れて走るようにという指導が必要なのかと思いますが、いかがお考えでしょうか。
○総務課長・伝わる
日本語推進担当課長兼務(若杉健次君) ありがとうございます。
カーナビゲーションはいろいろ機能もあると思いますし、活用の方法もあると思います。車両への設置、それから活用の方法については、今回の教訓的なものもございますので、どのような活用方法ができるかは、いろいろ研究課題として調査してまいりたいと思います。
○副委員長(阿部浩子君) まずは、59台の全てに
カーナビゲーションをつけることと、港区の道を走っていても、国道1号が急に、走っていた道の右折が2車線になったりとか、いろいろ港区の中でも事情があるので、教育も大切ですが、
カーナビゲーションにきちんと入れて安全管理をして走るということがすごく重要なポイントだと思いますので、ぜひ区も御検討いただき、今後こういった事故がないように取り組んでいただきたいと思います。
○委員長(池田たけし君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決につきましては、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、審議事項(2)「区長報告第12号 専決処分について(和解)」については、報告のとおり了承することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、本件は満場一致をもって報告のとおり了承すべきものと決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(3)「議案第66号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○人事課長(茂木英雄君) ただいま議題となりました審議事項(3)「議案第66号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。本日付資料№3、港区職員の給与に関する条例の一部改正についてを御覧ください。
項番1、目的です。災害時に他の自治体等から派遣された職員に支給する災害派遣手当につきまして、
新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部改正に伴いまして規定を整備するため、条例を改正させていただくものです。
なお、法改正に伴い、感染症の発生等に関する施策の総合調整等に関する機能が強化され、地方公共団体による職員派遣の要請等については、国の
新型インフルエンザ等対策本部が設置されたときから行えるよう、時期が拡大しております。
項番2の改正内容です。災害派遣手当のうち、
新型インフルエンザ等対策特別措置法第44条に定められていた
新型インフルエンザ等緊急事態派遣手当につきまして、同法第26条の8に新たに定められた
特定新型インフルエンザ等対策派遣手当に名称を変更いたします。
項番3、施行期日については、公布の日です。
資料№3-2に、港区職員の給与に関する条例の新旧対照表をおつけしてございます。
説明は簡単ですが、以上になります。よろしく御審議の上、決定くださいますようお願いいたします。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○委員(森けいじろう君)
新型インフルエンザ等ということなのですけれども、「等」に含まれるインフルエンザのほかに考えられることを教えていただけますか。
○人事課長(茂木英雄君) 今回、
特定新型インフルエンザ等対策派遣手当ということで名称を変更するわけですけれども、インフルエンザの関係以外には、条例の中では、武力攻撃があった場合の災害派遣手当といったところを規定してございます。
○委員(森けいじろう君) ありがとうございます。ちなみに派遣実績というのは、港区はありますでしょうか。
○人事課長(茂木英雄君) こちらの
新型インフルエンザ等対策手当のところについては、実績はございません。
○委員(森けいじろう君) ありがとうございます。手当ということなのですけれども、手当は大体どれぐらいなのか教えていただけますでしょうか。
○人事課長(茂木英雄君) これは国の基準を参考にということで、全国的に手当の額は同様になっておりまして、滞在する期間ですとか、施設の区分によっても多少異なりますが、公共施設の場合ですと、1日につき3,970円、旅館・ホテルの場合については、30日以内ですと6,620円という額になっております。
○委員(森けいじろう君) 分かりました。ありがとうございます。
最後に、もし派遣が必要になったときに、自治体から直接、区に依頼が来るのか、それともどこかを経由して依頼が来るのか、その経路を教えていただけますか。
○人事課長(茂木英雄君) 通常ですと、例えば災害対策基本法等に基づきまして、国や都道府県を通じて各自治体に派遣依頼が来ることになります。その派遣依頼が来ましたら、期間や業務内容に応じて派遣者を調整いたしまして、派遣先の自治体と協定を結んで、派遣、応援に行くという流れになっております。
○委員長(池田たけし君) ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑をこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、審議事項(3)「議案第66号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」について採決いたします。
「議案第66号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、「議案第66号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、日程を変更して、審議事項(6)「議案第80号 工事請負契約の承認について(将監橋塗替塗装工事)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま議題となりました審議事項(6)「議案第80号 工事請負契約の承認について(将監橋塗替塗装工事)」につきまして、提案の補足説明をいたします。本議案は、将監橋塗替塗装工事請負契約につきまして御承認をお願いするものでございます。
それでは、9月14日
付総務常任委員会資料№5、将監橋塗替塗装工事についてを御覧ください。
1、件名は、将監橋塗替塗装工事です。
2、契約方法は、制限を付した一般競争入札による契約です。
3、契約金額は、2億5,080万円です。
4、契約締結日は、契約の御承認をいただきました日で、5、工期は、契約締結日の翌日から令和7年3月14日までです。
6、契約の相手方は、大同塗装工業株式会社です。
2ページ、別紙1、入札見積り経過調書を御覧いただけますでしょうか。本件は、令和5年8月7日、制限を付した一般競争入札により落札決定したものです。2者から入札の申込みがあり、1者を落札者としております。
3ページ、別紙2を御覧ください。工事概要等です。将監橋は、延長23.4メートル、幅員17.8メートルです。本工事は、令和4年度に実施したPCB含有塗膜調査により検出されたPCB含有塗膜を除去し、塗装します。PCBは耐水性に優れていたため、かつては塗料に添加されており、将監橋は主桁の塗膜から検出されております。写真の赤枠で囲った部分が工事箇所です。上の写真の青い丸囲みを拡大したものが、下の写真です。
サイドブックスの最初に戻っていただき、定例会・臨時会のフォルダーをお開きいただけますでしょうか。次に、令和5年第3回定例会のフォルダーをお開きいただけますでしょうか。次に、議案等のフォルダーをお開きいただけますでしょうか。ファイルの名称が、区長報告第11号・第12号で始まりますファイルをお開きいただけますでしょうか。そちらの88分の21ページ、参考資料でございます。工事場所は、港区芝2丁目2番先から芝公園2丁目12番先まで、右側の案内図の中央です。工事規模は記載のとおりでございます。
次の88分の22ページを御覧いただけますでしょうか。側面図、平面図、断面図です。各図面の斜線部分が塗替塗装範囲でございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○委員(榎本茂君) 通常の塗り替えに比べてかなり高額なのは、一度剥離するときのコストが高いということなのですか。内訳についてある程度、大ざっぱでいいですけれども、教えていただければ。
○契約管財課長(江村信行君) こちらの工事の場合、PCB塗料を除去するという関係がございます。その関係で、剥離の際に飛散防止措置を取ります。まず、それのコストがかかります。また、作業員も防護服のようなものを着まして、クリーン室も設けて、そこで着脱をするという形になります。その関係で、経費がかなり上がっているというのが実情でございます。
詳細な経費の内訳というのは、今手元にございません。申し訳ございません。
○委員(榎本茂君) 入札が2者で、そんな大したことではないですけれども、これは割と特殊な、やれる事業者がかなり限られるということなのですか。
○契約管財課長(江村信行君) 橋梁塗装という業種は、かなり限られた分野でございます。その関係で、競合する企業というのもそう多くはないというのが実情でございます。
今回の受注者となり得る者ということで確認をした上で、こういう形の入札を行うのですけれども、区内の事業者として該当があり得ると思われましたのは1者だけ、また、区外でも15者程度と確認しております。
○委員(榎本茂君) 特殊案件だから、割と絞り込んでの入札になったのかなと思うのですけれども、港区は業者が結構多いので、今までも区内の業者が随分、橋の塗り替えをやっていたと思うので、もう少し区内の業者にやってほしかったなと思います。御回答は結構です。
○委員(ませのりよし君) このPCB塗料というものは、区内のほかの橋で使われているところというのは、確認はできているのでしょうか。それがもしあったら、今後どういう対策をするか。
○契約管財課長(江村信行君) PCB塗料でございますけれども、ほかの橋でも検出されているものはございます。令和4年度の調査で6橋から検出されております。ただいま順次、工事は実施しているという状況でございます。
今後の対応につきまして申し上げますと、まず浦島橋が、令和5年第2回定例会で議案としてお諮りしたものでございます。それから、将監橋は今回の議案でございます。それから、霞橋も今回お諮りしている議案でございます。それから、竹芝橋は令和6年度から工事に着手する予定で動いております。
それと、小山橋は、民間事業者の開発の中で対応する予定で動いております。それから、6つ目の芝浦橋、ですけれども、こちらがJR東海との併用橋になっておりますので、JRの方で施工していただく予定で進んでいます。
○委員(ませのりよし君) その6件が終われば、全部PCB塗料に対する対応は完了済みという認識でよろしいでしょうか。
○契約管財課長(江村信行君) この6橋が終わりますと、PCB塗料に対する対応は完了するということでございます。
○委員長(池田たけし君) ほかに御質問ございますでしょうか。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、審議事項(6)「議案第80号 工事請負契約の承認について(将監橋塗替塗装工事)」について採決いたします。
「議案第80号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、「議案第80号 工事請負契約の承認について(将監橋塗替塗装工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(7)「議案第81号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(下部工))」、審議事項(8)「議案第82号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(上部工))」の2案を一括して議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま議題となりました審議事項(7)「議案第81号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(下部工))」及び審議事項(8)「議案第82号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(上部工))」につきまして、一括して提案の補足説明をいたします。これらの2件の議案は、五之橋架設工事(下部工)、五之橋架設工事(上部工)の工事請負契約につきまして御承認をお願いするものでございます。
それでは、9月14日
付総務常任委員会資料№6、五之橋架設工事(下部工)についてを御覧いただけますでしょうか。
1、件名は、五之橋架設工事(下部工)です。
2、契約方法は、制限を付した一般競争入札による契約です。
3、契約金額は、2億9,453万6,000円です。
4、契約締結日は、契約の御承認をいただきました日で、5、工期は、契約締結日の翌日から令和6年8月22日までです。
6、契約の相手方は、徳倉建設株式会社東京支店です。
2ページ、別紙1、入札見積り経過調書を御覧いただけますでしょうか。本件は、令和5年8月4日、制限を付した一般競争入札により落札決定したものです。2者から入札の申込みがあり、1者を落札者としております。
3ページ、別紙2、工事概要等を御覧いただけますでしょうか。五之橋架設工事は、橋梁の橋台を設置する下部工、橋梁の桁を架設する上部工の2つの工事で構成されています。上流側の歩道の幅員は2.5メートル、下流側の路側帯の幅員は1.5メートル、車道の幅員は6.0メートルです。令和4年3月に撤去した旧五之橋は、幅員が6.6メートルで、歩道がない橋梁でございました。
下部工は、枕梁式橋台2基を設置するもので、くいの長さ・本数は記載のとおりです。枕梁式橋台とは、高さが低く小規模な橋台をいいます。上部工は、橋の形式を鋼単純鋼床版鈑桁橋といいます。これはアルファベットのIの字型に鋼材を組んで主桁とする橋です。桁長23.6メートル、幅員11.0メートル、鋼材重量69.125トンです。
2、参考写真です。左側は令和4年3月に撤去した旧五之橋、右側が今回の工事で橋を架設する場所です。
3、橋梁断面図です。新しい五之橋は、旧五之橋より歩道と路側帯の分の幅員が広くなります。
4は
完成イメージ図です。
次に、総務常任委員会資料№7をお開きいただけますでしょうか。
1、件名は、五之橋架設工事(上部工)です。
2、契約方法は、制限を付した一般競争入札による契約です。
3、契約金額は、2億1,197万円です。
4、契約締結日は、契約の御承認をいただきました日で、5、工期は、契約締結日の翌日から令和7年2月13日までです。
6、契約の相手方は、矢田工業株式会社東京支店です。
2ページ、別紙1、入札見積り経過調書を御覧いただけますでしょうか。本件は、令和5年8月4日、制限を付した一般競争入札により落札決定したものです。2者から入札の申込みがあり、1者を落札者としております。
サイドブックスの最初に戻っていただきまして、定例会・臨時会のフォルダーをお開きください。次に、令和5年第3回定例会のフォルダーをお開きください。次に、議案等のフォルダーをお開きください。ファイルの名称が、区長報告第11号・第12号で始まるファイルをお開きいただけますでしょうか。そちらの88分の25ページ、参考資料でございます。工事場所は、港区南麻布3丁目22番先から港区白金5丁目3番先までです。右側の案内図の中央です。五之橋架設工事(下部工)の工事規模は、記載のとおりです。
次の88分の26ページを御覧いただけますでしょうか。平面図、側面図、断面図です。
平面図を御覧ください。A1橋台及びA2橋台の小さい丸が、くいです。A1橋台は12本、A2橋台は8本です。A2橋台の図面には、くいとくいとの間が空いている部分があり、ここに下水道管が通っております。
側面図を御覧いただけますでしょうか。A1橋台のくいの長さは10メートル、A2橋台は7メートルです。これは、地盤の支持層までの距離が違うことから、長さが異なるものでございます。
次に、88分の29ページ、参考資料を御覧いただけますでしょうか。五之橋架設工事(上部工)の工事規模は、記載のとおりです。
次の88分の30ページを御覧ください。平面図及び側面図です。平面図の下の方が上流で、こちら側に歩道を整備いたします。
説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いいたします。
○委員(ませのりよし君) 今回、歩道部分ができて拡幅されるということですけれども、区内の古川に架かっている橋で、歩道と車道がまだ共用といいますか、区別されていない橋は、あと何個ぐらいあるのでしょうか。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま全ては承知していないのですが、小山橋、また、新堀橋など、歩道と車道が区別されていない橋は、確かにございます。
○委員(ませのりよし君) たしか三之橋とか、あの辺も、区別がまだされていなかったかなと。それらの橋は今後、架け替えのタイミングがあったときには、多分、歩車道分離みたいな感じになるのではないかと思うのですけれども、それというのは、橋の寿命が来るまでは今のままやっていくのか、それとも寿命が来る前に、安全面を考慮してやっていくのか、その辺はどのようなお考えでしょうか。
○契約管財課長(江村信行君) これは地元との調整もございますけれども、基本的には安全面を考慮しまして、車道と歩道とは分けるという方向になりますが、ただ、橋の部分だけ歩道と路側帯を造りましても、たもとの部分の道路との兼ね合いがございますので、そこの部分を調整しながらということになります。
○委員長(池田たけし君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、「議案第81号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(下部工))」について採決いたします。
「議案第81号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、審議事項(7)「議案第81号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(下部工))」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、審議事項(8)「議案第82号」について採決いたします。
「議案第82号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(上部工))」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、審議事項(8)「議案第82号 工事請負契約の承認について(五之橋架設工事(上部工))」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(9)「議案第83号 工事請負契約の承認について(霞橋塗替塗装工事)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま議題となりました審議事項(9)「議案第83号 工事請負契約の承認について(霞橋塗替塗装工事)」につきまして、提案の補足説明をいたします。本議案は、霞橋塗替塗装工事請負契約につきまして、御承認をお願いするものでございます。
それでは、9月14日
付総務常任委員会資料№8、霞橋塗替塗装工事についてを御覧いただけますでしょうか。
1、件名は、霞橋塗替塗装工事です。
2、契約方法は、制限を付した一般競争入札による契約です。
3、契約金額は、1億7,259万7,040円です。
4、契約締結日は、契約の御承認をいただきました日で、5、工期は、契約締結日の翌日から令和6年12月16日までです。
6、契約の相手方は、東海塗装株式会社です。
2ページ、別紙1、入札見積り経過調書を御覧いただけますでしょうか。本件は、令和5年8月4日、制限を付した一般競争入札により落札を決定したものです。4者から入札の申込みがあり、1者を落札者としております。
3ページ、別紙2、工事概要等を御覧いただけますでしょうか。霞橋は、延長39.0メートル、幅員10.7メートルです。本工事は、令和4年度に実施したPCB含有塗膜調査により検出されたPCB含有塗膜を除去し、塗装するものです。PCBは耐水性に優れていたため、かつては塗料に添加されており、霞橋は主桁の塗膜から検出されています。
写真の赤枠で囲った部分が工事箇所です。上の写真は、分かりやすくするために、青い丸囲みの部分を拡大したものが、下の写真でございます。
サイドブックスの最初に戻っていただきまして、定例会・臨時会のフォルダーをお開きいただけますでしょうか。次に、令和5年第3回定例会のフォルダーをお開きください。次に、議案等のフォルダーをお開きください。ファイルの名称が、区長報告第11号・第12号で始まるファイルをお開きください。88分の34ページ、参考資料を御覧いただけますでしょうか。工事場所は、港区芝浦3丁目8番先から港区芝浦2丁目13番先までです。右側の案内図の中央です。工事規模は記載のとおりです。
次の88分の35ページを御覧いただけますでしょうか。側面図、平面図、断面図です。各図面の写真部分が、図に該当する工事の範囲です。
説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、「議案第83号 工事請負契約の承認について(霞橋塗替塗装工事)」について採決いたします。
「議案第83号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、審議事項(9)「議案第83号 工事請負契約の承認について(霞橋塗替塗装工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(10)「議案第84号 工事請負契約の承認について(港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま議題となりました審議事項(10)「議案第84号 工事請負契約の承認について(港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事)」につきまして、提案の補足説明をいたします。本議案は、港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事の工事請負契約につきまして、御承認をお願いするものでございます。
それでは、9月14日
付総務常任委員会資料№9、港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事についてを御覧いただけますでしょうか。
1、件名は、港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事です。
2、契約方法は、制限を付した一般競争入札による契約です。
3、契約金額は、4億2,215万2,500円です。
4、契約締結日は、契約の御承認をいただきました日で、5、工期は、契約締結日の翌日から令和7年3月17日までです。
6、契約の相手方は、徳倉建設株式会社東京支店です。
2ページ、別紙1、入札見積り経過調書を御覧いただけますでしょうか。本件は、令和5年8月4日、制限を付した一般競争入札及び特別簡易型総合評価方式により落札決定したものです。2者から入札の申込みがあり、1者を落札者としております。
資料3ページを御覧いただけますでしょうか。港区工事請負契約における特別簡易型総合評価方式についてです。この方式は、価格に加え、技術等の要素を含めて総合的に評価し、最も評価が高い者を落札者とするものです。
項番1、評価点です。価格評価と技術等評価を各25点満点、合計50点満点で評価します。価格評価点は記載の計算式で算出します。入札価格が調査基準価格に近い場合は満点に近い点数となり、予定価格に近い場合は0点に近い点数となります。技術等評価点は、工事成績等4項目の合計点です。
項番2、評価結果です。応札事業者の価格評価点、技術等評価点、合計点は記載のとおりです。
引き続き、工事概要につきまして、施設課長から御説明いたします。
○施設課長(伊藤太一君) それでは、工事概要につきまして御説明いたします。引き続き、当委員会資料4ページを御覧ください。
項番1、建物概要でございます。高輪2丁目にございます港区特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等は、区が所有いたします特定公共賃貸住宅、区営住宅、職員住宅、及び東京都の住宅供給公社、都民住宅、トミンハイム桂坂で構成される、地下1階・地上10階建ての建物でございます。下ほどの図でいいますと、主にだいだい色と青の部分が建物、緑色は地下駐車場の上部の広場となっております。
当該建物は、平成13年の竣工から22年が経過していることから、港区公共施設マネジメントに基づき、以下1から4までの改修工事を実施いたします。右ページの写真を併せて御覧ください。
まず1点目は、外壁改修工事でございます。現在、外壁面に生じております塗装の浮きやひび割れなどの劣化部分を補修し、塗装工事を行います。また、窓周りなどのシーリング材の打ち替えをし、防水性を維持いたします。このほか、足場設置に伴い、エントランスのひさしを更新いたします。
2点目は、防水改修工事でございます。写真にございますように、屋上や住戸のバルコニーに傷みが生じております。屋上においては塗膜防水工事に合わせてヘリサインを設け、バルコニーには防火性シートを張る工事を行います。
3点目は、外構改修工事でございます。広場では、防水工事に伴いインターロッキングブロックを撤去後、新設し、また、足場設置に伴い撤去します緑地を復旧し、美観を維持します。
4点目は、鉄部塗装改修工事でございます。こちらは、廊下に面する建具や大階段、または広場に設置しておりますパーゴラ、駐輪場などの鉄部塗装を行い、さびを防ぎます。
工期は令和5年12月から令和7年3月までとし、工事エリアは工区分けをし、作業による影響ができるだけ生じないよう、配慮をして進めてまいります。
また、工事説明会の開催とともに、各種作業においては事前に掲示またはポスティングによる周知に加え、必要により入居者の意向確認を伺い、丁寧にかつ安全に進めてまいります。
説明は以上でございます。
○契約管財課長(江村信行君) 「議案第84号 工事請負契約の承認について(港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事)」についての説明は以上です。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○委員(森けいじろう君) 今回改修される建物には、さっき東京都の住宅も含まれているということだったと思うのですけれども、今回実施するのは、東京都の所有の物件を含めて、全部改修するということですか。
○施設課長(伊藤太一君) 御質問あったように、東京都の供給公社が管理しております住宅部分が含まれております。したがいまして、区の工事において改修した部分により、管理協定を結んでおりますので、その部分の負担割合に応じて改修費を請求するという仕組みになってございます。
○委員(森けいじろう君) 一旦、全部区が請け負って、終わった後に、かかった分を東京都に請求するという理解でよろしいでしょうか。
○施設課長(伊藤太一君) そのとおりでございます。日頃の維持管理も含めて同様に区が管理し、またその経費につきましては同様に、協定に基づいて請求するという形になってございます。
○委員(森けいじろう君) 分かりました。
あと、今回、東京都と共有というか、東京都の資産と一緒になっているということですけれども、中にはURと一緒にやっているものもあるかと思うのですが、そのときも同じような形になりますか。
○施設課長(伊藤太一君) 事例といたしましては、台場分室を含みます建物がございます。こうしたところは、それぞれ区分所有をしているところを、主にそれぞれが工事をするということになっておりますが、その建物ごとに協定の中身において異なるということで、それぞれがそれに基づいて工事をするということになっています。今回はこういう協定に基づいて請求をしていくという形になってございます。
○委員長(池田たけし君) ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、「議案第84号 工事請負契約の承認について(港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事)」について採決いたします。
「議案第84号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、「議案第84号 工事請負契約の承認について(港区
特定公共賃貸住宅シティハイツ桂坂等外壁等改修工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(11)「議案第85号 物品の購入について(
内部情報系システム用ファイアウォール等)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○契約管財課長(江村信行君) ただいま議題となりました審議事項(11)「議案第85号 物品の購入について(
内部情報系システム用ファイアウォール等)」につきまして、提案の補足説明をいたします。本議案は、
内部情報系システム用ファイアウォール等の購入について御承認をお願いするものでございます。
それでは、9月14日付資料№10、
内部情報系システム用ファイアウォール等の購入についてを御覧ください。
1、購入の目的は、
内部情報系システム用ファイアウォール等の更新です。
2、入札見積り経過調書です。2ページ、入札見積り経過調書を御覧いただけますでしょうか。本件は、内部情報系システムの設計、設定及び保守の事業者と随意契約を締結するものです。購入の相手方は、株式会社日立システムズです。購入価格は、2,448万3,580円です。
3ページを御覧いただけますでしょうか。随意契約としました理由でございます。本件は、内部情報系システム用ネットワーク環境を構成しているファイアウォール及びスイッチの保守期限が令和6年3月31日であることから、当該機器を購入するものでございます。内部情報系システム用ネットワーク環境は、株式会社日立システムズが設計、設定及び保守を実施しています。環境を構成する機器は、納入事業者が保守を実施します。機器を別調達とした場合、障害発生時に、障害の原因がネットワーク構築事業者または納入事業者のいずれにあるかを確認する必要が生じ、復旧までの時間を要します。以上のことから、当該機器の購入は、株式会社日立システムズと随意契約するものでございます。
1ページにお戻りいただけますでしょうか。3、購入物品でございます。ファイアウォール2台、スイッチ2台を購入します。
4、納入場所は、区役所本庁舎です。
5、納期は、令和6年2月29日です。
6、システムの概要です。4ページ、別紙2、内部情報系システム用ネットワーク環境の概要を御覧いただけますでしょうか。本庁舎の職員がパーソナルコンピューターを使用する際に、IDやパスワードにより職員であることを確認した後に、ファイアウォールは各パソコン設定や環境が合っているか確認し、スイッチは処理を希望する各個別システム、財務会計システム、文書管理システム、GISなどでございますが、そちらに振り分けるものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 傍聴者から、撮影・録音のお申出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、そのようにさせていただきます。
提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○委員(森けいじろう君) 今回、随意契約ということで、継続して契約されるということなのですけれども、いわゆるベンダーロックインということになるかと思います。ベンダーロックインということになると、コストもそうですけれども、セキュリティーの面とか、長期的視点で見ると、そういったところが心配になるのですが、今回の件に限らず、ほかにもこういった形の契約になるものがあるとは思うのですけれども、ベンダーロックインに対する区の考え方を教えていただけますか。
○情報政策課長・政策広聴担当課長兼務(菊池太佑君) 森委員がおっしゃるベンダーロックイン、いわゆる特定の事業者によるシステム関係の囲い込みの課題だと思います。
こちらについては、全国の自治体における課題であると認識しておりまして、区では情報システムの導入や変更、それから、本件のような情報機器の購入等を行う際に、ITコンサルタント企業を交えた専門的かつ第三者の視点に立ったシステムアセスを実施しております。本件においても、経費の妥当性であったり、調達手続の妥当性等については評価を受けております。
また、区のCIO補佐官である情報政策監にも助言をいただくなど、重層的なチェックを通じて、いわゆるベンダーロックインにつながらないような取組を区としては行っております。
○委員(森けいじろう君) 分かりました。様々御対応されているとのこと、ありがとうございます。
ただ、長期的に見ると、やはり不安な点はあります。まずは障害を起こさないというのが第一なので、その観点で進めていただいていると思うのですけれども、将来的にはこういったことを回避できるように、御検討いただきたいと思います。
○委員長(池田たけし君) ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、「議案第85号 物品の購入について(
内部情報系システム用ファイアウォール等)」について採決いたします。
「議案第85号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、審議事項(11)「議案第85号 物品の購入について(
内部情報系システム用ファイアウォール等)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(12)「議案第95号 指定管理者の指定について(
港区立男女平等参画センター)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) ただいま議題となりました審議事項(12)「議案第95号 指定管理者の指定について(
港区立男女平等参画センター)」について、提案の補足説明をいたします。本案は、
港区立男女平等参画センターの令和6年4月1日からの新たな指定管理期間における指定管理者を指定する必要があるため、地方自治法第244条の2、第6項の規定に基づき、提出するものでございます。
それでは、当委員会資料№11を御覧願います。右下、ページ番号1ページ、項番1、施設名称等です。施設の名称は、
港区立男女平等参画センター、所在地は記載のとおりでございます。
項番2、事業者選定の経過でございます。選定に当たりまして、
港区立男女平等参画センター指定管理者候補者選考委員会を設置し、公募を行い、1事業者から応募がありました。選考委員会の委員、開催状況及び審議内容は記載のとおりでございます。
2ページ、項番3を御覧ください。選定された事業者でございますが、現指定管理者であります株式会社明日葉が選定されております。
項番4、指定期間は、令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間でございます。
項番5、選定の理由でございます。主な理由は、(1)から(5)までの5点です。
まず1点目ですが、本事業者は現在、男女平等参画センター、通称リーブラの指定管理者として運営を担っており、これまで蓄積した経験やノウハウを生かして、継続的かつ安定的な業務運営を行うことが期待できます。
2点目は、利用者アンケートや利用者懇談会の実施を通して、利用者のニーズを的確に把握するための取組が示されており、利用者に対する満足度の高いサービスの提供が期待できます。
3点目は、男女平等参画の拠点施設としての効果的なサービスの提供に向けた事業提案となっている点でございます。相談事業については、相談員の研修体制の充実や、大学教授等の外部のスーパーバイザーによる助言や育成の実施など、職員の資質向上に向けた指導・育成の体制が示されております。また、女性に向けたきめ細やかな講座の提供に加えて、LGBTQ当事者の居場所づくり事業の提案や、若い世代が定期的に集まるリーブラ・ユース部の実施、さらには、家事入門や育児休業、介護休業に関する男性向け講座の実施など、利用者層の拡大に向けた実効性のある取組も提案されており、期待ができるものとなっております。
4点目は、安定的かつ持続的な職員体制の確保に向けた提案です。これまで職員の退職が多く、職員体制の安定化が課題でありましたが、今回の提案では、現施設長を次期指定管理期間も引き続き配置するとともに、副施設長のほか、施設、相談、講座企画の各部門に責任者となるリーダーを配置しまして、施設長を補佐する体制を十分に確保しております。また、本社の担当マネジャーが日常的に現場に足を運び、現場をバックアップする姿勢が示され、安定的な運営が期待できる提案となっております。
5点目は、安全かつ効率的な管理運営に関する提案です。日常的な施設の安全点検や、みなとパーク芝浦の他施設との連携・協力体制が示されたほか、災害発生時の避難所運営等に関する具体的な取組に関する提案が示され、期待できるものとなっております。また、館内表示にピクトグラムを取り入れ、視覚的に理解できるようにするほか、初めて利用する方など希望者には館内案内ツアーを設けるなど、利用者サービスの向上がうかがえる提案となっております。
次に、資料3ページ、項番6、今後の予定でございますが、令和6年4月1日より、指定された指定管理者、現指定管理者にはなりますが、新たな指定管理期間における管理の開始を予定してございます。
次に、資料右下のページ番号10ページを御覧願います。選考委員会における選考の進め方でございますが、応募書類を審査する第一次審査と、第一次審査通過者によるプレゼンテーション、ヒアリングによる第二次審査の2段構えで行いました。
選考の結果につきましては、右下ページ番号12ページの4、選考結果について、1、(2)の表を御覧ください。第一次審査では、1,250点満点のところ、株式会社明日葉が961点獲得しております。また、公認会計士による財務状況の評価は、可、安定的に経営基盤を有していると評価され、また、資金計画評価はB、優れているとなっております。なお、応募事業者が1事業者の場合の第一次審査通過条件として定めました、満点の6割以上、750点以上の点数を得ているため、審査の結果、第一次審査通過者といたしました。
続きまして、13ページ、項番2、(2)の下段の表を御覧ください。二次審査では、株式会社明日葉は、625点満点のところ480点を獲得し、第一次審査と第二次審査の合計点数は、1,875点満点中、1,441点となり、合計点数につきましても、満点の6割以上、1,125点以上の点数を得ていることを確認しまして、指定管理者候補者として選考したものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。
○副委員長(阿部浩子君) 明日葉に指定管理者が替わって、これまで何度も議会の中で質問し、来年度から指定管理者についても直営に戻すべきだということも申し上げてきました。にもかかわらず、今回議案に指定管理者の指定が明日葉に選定されていることについて、私は大変驚きました。理由は、応募が1者しかなかったこと、選考委員会の評価でも6割を超えていたことです。
頂いた資料では、退職者がこの4年間に30人出ていること、そしてセンター長が、現在で4人目のセンター長です。そこで、改めて確認ですが、今回、区の直営ではなく、指定管理者を入れることについて、区の見解をお知らせください。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 今回、直営ではなく、改めて指定管理者の制度を取り入れたことでございますが、リーブラではこれまでも指定管理者が、女性活躍ですとか働き方改革など、関連法の動向や、コロナ禍の社会状況等も踏まえながら、豊富な人脈を生かした講座や相談事業の実施など、質の高い事業運営を行っております。このような取組は、第三者評価、また男女平等参画行政推進会議において高い評価を得ておりまして、指定管理者制度の効果を確認しているところでございます。
今後も区としましては、こうした成果を踏まえ、指定管理者との毎月の会議ですとか、日頃の情報共有を通して、区の方針等を指定管理者に迅速に的確に伝え、能力や創意工夫を引き出すとともに、運営上の課題を早期に把握しまして改善につなげるなど、連携・協働しながら指定管理者制度で取組を進めていきたいと考えてございます。
○副委員長(阿部浩子君) いつも確認したとおりの御答弁だと思っております。
第三者評価や男女平等参画行政推進会議において高い評価を得ておりということで、今回も引き続き指定管理者を導入するということなのですけれども、今までの4年間、今4年半ですけれども、明日葉を指定管理者として、少なくとも昨年度からは、かなり区としても支援体制を組んでいると思っています。その件について、どうお考えでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) これまで利用団体の皆様、また議会からも、職員体制の安定化という点について、数々の御不安のお声を頂戴しております。その中で、人権・
男女平等参画担当課長としても、区としても、しっかり専任の担当課長をつけた形で施設と連携を取っていくということは、私に与えられた使命だと考えてございます。
そうした中で、昨年度から着任しまして、利用団体の方々と向き合いながら、また施設の職員と向き合いながら、職員の安定化に向けた取組を進めているところでございます。したがいまして、私が拝命するということは、指定管理者とともに職員の安定化、職場の安定化を図っていくということが必要だということで、責務として捉えております。
○副委員長(阿部浩子君) 退職者が4年間で30人出ていて、センター長が4人目。もしこういった状況の指定管理者でなければ、ここまで区が支援体制を組んでやることはなかったのかなと思っています。
退職者がこれほど多く出ていることについて、区としてどのようにお考えでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 退職者がこれだけ出るということについてでございますが、まず、センター長が4人目になっているということ、施設の顔となるセンター長が毎年のように替わってしまうということは、やはりよろしくないと考えております。
また、職員についても、退職者がこれまで30人に上っているということは、退職された事情というのは、それぞれ自己都合であるとか、やむを得ない事情というのももちろんありますが、それだけの数の方が辞めてしまうというのは、改善が必要な職場であると考えてございます。
○副委員長(阿部浩子君) 大変というか、異常な事態だと思っています。
平成30年9月13日の総務常任委員会の資料の中で、指定管理者の指定についてなのですけれども、明日葉が初めて決まった選考の理由の中で、人員配置は施設長に職種、役職の豊富な者を配置し、18名のうち常勤の正社員を9名配置するなど正社員率が高く、継続性のある安定したサービスの提供ができます。さらに、現在の指定管理者の職員が希望する場合は、雇用の継続を積極的に行うことを計画しており、業務の持続性が図られます。
そして、その中でも、明日葉は選考経過の中で、強力な施設長が業務のリーダーシップを取っていくときに、施設長がいなくなったときにしっかり維持、継続していけるのか不安がある、区がしっかりとリードしていく必要があるという、委員の方からの御意見が出ています。
今回、センター長が4人替わっているのですけれども、このことについて、前回の公募要項と今回で変わった点、加えた点などがあれば教えてください。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 職員の安定化というところが課題だと捉えておりますので、今回の公募要項の中には、職員の安定化というところの提案を具体的にいただくように、公募要項から見直しを図りました。
具体的には、センター長を支える、バックアップ体制ということで、センター長の略歴などももちろんのことですが、副センター長、また各部門のリーダーですとか、そういったバックアップする体制についても問う部分、また、本社としてどう捉えてバックアップするかというところも、具体的な提案を求めているところです。
○副委員長(阿部浩子君) 前回、センター長が公募の中に入っていて、氏名が出ているのですけれども、そのセンター長もたった1年で辞めてしまいました。それは本社の都合だと聞いています。
指定管理者制度の選考委員会の中で、センター長の氏名を明らかにするというのは、その方が5年間安定して、センター長として務めることだと思っています。
私は、令和4年度予算特別委員会で、人権・
男女平等参画担当課長が総務課長と兼務していることについて、来年度は兼務ではなく、担当課長を配置すべきだと質問しました。その答弁は、令和4年度における人権・
男女平等参画担当課長の配置につきましては、有為な人材を配置できるよう、管理職全体の人事異動の中で検討してまいりますということでした。
現課長が着任し、センター長も新しくなり、その後、そのまま現センター長が継続して勤務をしています。多くの課題を抱えながら、リーブラの運営をバックアップしてきた現課長をはじめ、職員の方におかれましては、心から感謝しております。
また、5年前の選考委員会の結果を受けて、男女平等参画センターの指定管理者の指定議案で、明日葉に賛成してしまったことにおいては、この4年間を振り返ってみて、私自身、とても後悔をしています。利用者からの要望が、4年間に5回も区に提出されました。また、多くの職員の退職、センター長の退職等々を鑑みると、もっと慎重な態度を示すべきだったと思っています。
そこで、今回この議案について、私自身、また区民の方々が、質疑を通して納得できるような審議になればいいと思っています。副委員長は本来、運営に協力し、円滑な運営をすべきだと思っていますが、私自身、このリーブラに関しては強い思い入れがあります。そして、今回の指定管理者においても、これだけ退職者が多かった中で、同じ指定管理者がまた選定されています。そのことについて、改めて確認をしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、幾つか質問をさせていただきます。この資料の中から質問させていただきます。
まず、17ページなのですが、採点結果の集計表の中で、得点率は確かに60%を超えて、76.85%です。しかし、合計が1,441点。私は、今やっている現事業者だとすれば、もっと得点率が高くてもいいように思っているのですけれども、区はどのようにお考えでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 今御指摘の部分ですが、各委員の点数の記載がございます。17ページに記載がございますが、こちらについては、76.85%の得点率を得ているという点でございます。
こちらは、各項目5点満点の採点になっていまして、仮に各項目全て3点、普通という採点でございますと、6割、60%になるという算段でございますが、普通というだけではなくて、高い4点、5点というところをつけていく中での76.85%だと考えております。
副委員長御指摘のとおり、現指定管理者であるというところを鑑みますと、もう少し点数が高くてもいいのではないかという御指摘は重く受け止めてございますが、ただし、76.85%という点数につきましては、選定に値する点数であると考えてございます。
○副委員長(阿部浩子君) 選定に値する点数かもしれませんが、やはり現事業者なので、私はもっと点数が高くてもよかったなと思っています。
その中で、いろいろ見ていくと、かなり辛辣な意見が各委員から出ています。18ページ以降、全てこれを読むとなると大変な時間がかかるので、省略はしますが、例えば21ページですけれども、センター長が交代するときは、区の審査で承認しているのですか、それとも指定管理者に任せているのですか。後任の選定は指定管理者が行っているというもの、これは指定管理者制度の仕組みなので、しようがないと思うのですけれども、こういったことで、最初提案してきた方から、今4人目になっています。
この中で明らかになっているのが、自治体の中で男女平等参画施設に指定管理者を入れている施設というのは、すごく少数と言っています。そこで、なぜ区の男女平等参画条例を補完する施設であるにもかかわらず、区が指定管理者制度を導入しているのかなと、私自身も疑問に思っていました。
例えば、D委員からは、政策課題の提案が少ないとか、またE委員からは、人材の確保が心配だとか、C委員からは、事業の提案にパンチがない、B委員からは、新たな提案がない、人事体制の状況などを不安に思う。また、E委員からは、法律相談員、家庭問題相談員は業務委託をしていると。
この業務委託なのですけれども、再委託をする理由について教えてください。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 指定管理制度の中で運営している業務を、再委託という形で別事業者に指定管理事業者が委託することを再委託と申し上げておりますが、中には専門的な業務ということで、例えば料理室の廃棄物を処理するような業務ですとか、あと、専門相談といいまして、基本的にはリーブラの職員が利用者からの相談に応じているところなのですが、一部、弁護士資格を要する法律的に専門的な相談につきましては、外部に再度委託するということで、再委託という形を取ってございます。
基本的には指定管理者が業務を行うという認識でありますが、一部そういった形を取らせていただいているところでございます。
○副委員長(阿部浩子君) できましたら、これは家庭問題相談員だけでも、弁護士が常駐するのは難しいとしても、リーブラはDVの問題だとか、家庭の中の相談に関わることがあると思うので、そういった資格を持っている人に常駐していただきたいということは、強く要望しておきます。
25ページなのですけれども、そこで各委員の感想が明らかになっているのですが、D委員からにしてみると、もう少し新たに取り組みたいことや、政策課題をすり合わせてやってみたいことなど提案があると、よりよかったですと。正規の職員の割合が多いという計画なので、理想としては、これだけの人材が集められると、よい事業であるが、それについても現実的にはどうなのか心配があります。
また、E委員からは、職員体制については、施設長候補者が施設長の経験が1年というところが気になりました。
また、C委員からは、事業提案にパンチがなく、今後これを新たにやるなど、メッセージ性がないのが残念でした。1つ評価を低くつけたのが自主事業のところで、コピー機の設置が全面的に出ているというのが残念でした。
E委員からは、現行事業者であるからこそ、次の期を担う、現行を踏まえた新たな提案が欲しかったです。利用者からも意見が寄せられていますが、人員体制の配置など、今の状況を踏まえた考え方が示されていなかったのが残念でした。
A委員からは、施設長が短期で退職するということが続いたようなので、この辺をどのようにするか、対応があるとよいのですが、現行の事業を継続するということで、そこは評価しています。
様々な、本当に辛辣な意見があります。
例えば31ページなのですけれども、人材育成の話で、現状の指定管理者の中でスタッフが30人以上替わるという状況は、区としても異例でした。これは多分、B委員が区の方なのかなと思っていますが、事業者として継続して活動している団体との信頼関係や、新たに顧客となる利用者をどう呼び込むかで、リーブラの中でスタッフの安定的な活用や取組がとても重要です。次期指定管理者に向けて、スタッフの安定した配置の強化について、どのようにお考えですかということについては、先ほど人権・
男女平等参画担当課長が答弁されたことを本社としてお話しされています。
16ページに来ても、退職者の多いところが気になる。実際運営している事業者なので、継続性というところに間違いはないと考えます。また、今回、施設長候補からの説明を伺う中で、この人であればやっていけるという感じがしました。
現在のセンター長は、区のバックアップもあって、今1年半続いているということで、次回もその方がまたセンター長を続けられるということで、今回は選考されています。
このように、各委員からかなり辛辣なお話が出ているのですけれども、このことについて、区はどのように受け止めていますでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 今の各委員からの、この中でのコメント等を踏まえての考え方ですが、例えば、新たな新規提案が少し薄い、パンチがないという御意見ですとか、職員体制に不安が残るといったところの、少し不安定な、提案内容から見えてこない部分というのが、最終的に76%と、現指定管理者でありながらも、100%の得点に近い数字が取れなかった理由であるかなとは考えております。
職員体制につきましては、現体制を維持しながらということで、センター長だけではなくて、今働いているスタッフを基本的には継続していくという姿勢も示してございますので、そこについては継続性が担保できるかなと考えてございますし、また、パンチがない、新規提案がないというところも、これまでも例えば女性活躍推進法ですとか、育児・介護休業法といった国の法改正を踏まえながら、柔軟に新たな企画提案を生み出しているところであります。
もちろん、この提案内容に沿った事業というのは、しっかりとやっていただくというところと併せて、国の動向とかを踏まえながら、提案にない事業につきましても、区と協議しながら、工夫しながら取り組んでいただきたいと思っておりますので、いただいた御意見、選考委員会の委員の皆様の御意見も含めて、事務局としてしっかりと運営していきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) やはり区がバックアップしなければ、なかなか厳しいのかなと、この資料からも明らかにはなっています。
19ページに戻るのですけれども、19ページの中でA委員が、これまでセンター長が替わった理由はどのようなものですかと。初代センター長は人事異動になり、それ以降は家庭の事情や体調面によるものですとなっているのですけれども、先ほども申し上げましたが、指定管理者制度の中で、今、リーブラのことをお話させていただいているのですけれども、センター長となる候補者が挙げられてきている中で、1年で辞めるということはあり得るのでしょうか。
それも、本人が体調を崩したとかではなくて、会社の人事異動で、例えば会社としてお約束して、この方にセンター長になってもらうからよろしくということを提案するにもかかわらず、会社の都合でこうやって替わるということについては、どうお考えになりますでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 副委員長の御指摘のとおり、初代センター長については、現在の株式会社明日葉による指定管理期間を開始した平成31年4月1日から、令和2年5月31日までの在任期間となりまして、1年2か月で退任しております。当センター長は、在任中は株式会社明日葉の部長職と兼任しておりましたが、退任後は明日葉の部長職専任となりまして、リーブラには新たに専任の施設長を配置する人事異動がございました。
新任の施設長は、民間企業等での実績やキャリアコンサルタントの資格を有するなど、区の男女平等施策の実現に向けて、適任者を配置したと聞いてございます。男女平等の業界内では実績がありまして、また、専任に対応できる人材を配置できるという点、さらには、本社で前任のセンター長、初代のセンター長がバックアップすることができる体制を構築できるということで、妥当なものだったと認識をしてございます。
ただ、5年前の選考とは異なりまして、今回の選考については、センター長をはじめとする職員の安定化という課題を区として提起してございますので、これを踏まえた提案をいただいていることを認識しております。したがいまして、新たな指定管理期間においては、毎年のようにセンター長が替わるということはないように、区としても強く求めていきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) 今回それを盛り込んでくださったということで、最初に提案した施設長が、会社の都合で、それに見合った人を入れてくれば、私はいいものではないと。それで納得できる区というのは、少し違うのではないかと思います。その方が5年間継続されるから、だから応募の選考委員会で通るものではないでしょうか。
それが、会社としてそれに応募しているにもかかわらず、部長からやってきたから本社に戻すということ自体が、すごく不信感というか、考えられないというか。では、何のための選考委員会なのか、何のためにセンター長の名前を出してくるのですか、経歴を出してくるのですかと。私はそう思いますが、区はそうではなくて、それに代わっている人であればいいという答弁でよかったですか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 基本的に指定管理者制度の中では、人事権というのは事業者にあると認識をしています。したがいまして、本来介入すべき範疇ではないとは考えてございますが、ただ、これだけ多くセンター長が替わる中では、利用者の方の御不安にもつながっていたりとか、施設運営の混乱を来してしまう要因にもなっておりますので、区としてもそこについては、指定管理者任せにするべき案件ではないとも考えております。
現センター長につきましては、私も日頃、共に業務に当たる中では、次期指定管理期間においても続けていくという強い意志を感じております。ただし、働き続ける志を強く持っていましても、例えば急に大病を患うことですとか、家族の介護など、健康面や御家庭の事情によりまして、やむを得ずセンター長を続けることができない場合も生じる可能性がございますが、万が一センター長が替わる場合には、十分な引継ぎや、また職員、利用団体等への丁寧な説明を行いまして、施設の管理運営に混乱を来さないよう、区としても指導、助言をしてまいりたいと思っています。
基本的には、しっかりと継続できるように、我々としては促していきたいと考えています。
○副委員長(阿部浩子君) 前回、また今の事業者のことで、過去のことと言ってしまえばそれまでのことなのですけれども、結局1年2か月で、最初の方が本社に異動された。そしてその後も、ちょこちょこ替わっているのです。中には、センター長が見つからないからと、センター長の不在期間が何か月もあったりしているのです。それで利用者の方は、こんな状況を続けては困るということで、5回ですか、要望書を出しているのです。これはすごく異例なことだと思うのです。
そのことについて、現在の明日葉がそういった状況であったこと、過去のことにしてみれば、過去のことだからいいのかとなったら、私はそうではないと思うのです。先ほどから、次回はそのようなことはないと。確かにそれは公募の要項の中に入れてくださったことではないかと思いますけれども、こういった事業者だということ、それを今回選定しているということについては、考えていかなければならないと思います。
それは指定管理者制度の中で、1者しか応募がなくて、そして、6割を超えていればよしとしていることが、果たしていいのかなと思っています。それは、指定管理者制度全てを見直す必要というか、見直した結果、こうなっているのですけれども、この5年間についても、区がしっかりと支援していく必要があると思っております。
それで、91ページのところで確認をしていきたいのですが、育児休業、産前産後休業、介護休暇、病気休暇などの取得者が安心して休めるように、速やかに代替職員を配置することで、ほかの職員への負担増を防ぎ、同僚に気兼ねなく安心して休めるようにしていますと提案しているのですけれども、過去に育児休業、産前産後休業が取れなくて悩んで、職員がついに退職してしまったということを聞いてはいるのですけれども、これは確実にやっていただけるということでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 産前産後休業、育児休業に入る予定の職員、また入った職員というところにつきましては、基本的には明日葉の方で丁寧に相談に応じながら、適切な対応を取っているところでございます。
過去の個人の職員の情報につきましては控えさせていただきますが、仮にそういった相談があったときには、産婦人科ですとか、診断書を基に、例えば在宅勤務が求められるといった診断であれば、その都度、会社の本部が相談に応じながら、在宅勤務、テレワークであったり、また、時には時短勤務であったり、そういった形の適切な対応を講じていると聞いてございます。
○副委員長(阿部浩子君) 会社でそう話しているからということだと思うのですけれども、万が一産前産後休業、育児休業が取れないからといって、ここの会社自体、本社の方を見ると、産前産後休業、育児休業はきちんと取らせますということを書いているのですけれども、そういう相談があったときは、区として事業者にきちんと注意はできるのでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 区では、もともと指定管理期間が始まってから、実務的な打合せということで、センター長をはじめ、職員と区との実務的な定例の打合せを毎月行っているのですが、令和4年度からはそれに加えまして、明日葉本社との打合せというのも毎月行ってございます。
この打合せを始めた部分というのは、まさに職員の体制の安定化というところを、より一層深めて共有していかなければいけないという課題意識からの取組でございます。この中では、職員の勤務状況とか就労状況といったところを、毎月報告を受けながら、適切な対応を講じているところでございますので、今御指摘のあった事案につきましては、そういった中で、しっかりと区としても一緒に取り組んでいきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) よろしくお願いいたします。
それで、98ページなのですけれども、提案の中で、入ってみたくなる環境づくり、いらっしゃった方みんなが来てよかった、私はここで歓迎されていると実感できる雰囲気づくりを大切にしますと書いてあるのですけれども、前回というか、過去には大きな壁が作られて、全然大切というか、分断されてしまったのですけれども、この事業者は今回このような提案をしていますが、大丈夫でしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 今、副委員長から御指摘あったように、過去にはパーティションといいますか、壁を意図的に作ったといいますか、用途があってつけた板物なのですが、それが利用者の方からすると、窓口の距離を感じるという御意見もいただいてございます。
この点、令和4年度当初には改善を図りましたし、また、それ以降も様々な施設の御利用に対して、利用者の皆様から要望いただいているところでございますが、すぐに迅速に対応できるところについては、その都度改善を図ってございますし、多少お時間を要するというところにつきましても、利用者懇談会等の場で、そちらについては少し時間を要するということも含めて、御説明をしているところです。
今後も指定管理事業者とともに、そういった利用者の声を受け取りながら、適切な対応を取っていきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) 入ってみたくなる環境づくりは、しっかり努めていただきたいとお願いいたします。
それで、133ページからのアンケート結果なのですけれども、その中で、135ページ、問いの12、気になるところだけ確認していきます。障害のある利用者への対応は十分にされていると思いますか。これは、どちらとも言えないの割合が高いのです。それと、災害時の避難経路は分かりやすく示されていますか。これもどちらとも言えないの対応の方が高いのですけれども、この点についてはどのように改善できるのでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 135ページに記載のある問いの12で、障害のある利用者への対応は十分なされていると思いますかという問いについて、どちらとも言えないという回答が多いというところでございますが、まずこちらについては、基本的に障害者への対応というところは、現指定管理者においても、しっかりと業務仕様の中で対応していると認識はしてございますが、今後の取組としましては、利用者を支援するアプリケーションも、デジタルの推進という点で取り組んでいきたいと思っています。
具体的には、例えば聴覚障害のある方には、タブレットでボードを使った形で御案内できるとか、そういった形で、障害のある方に対しても、きめ細やかな対応ができるような取組を、事業者とともに構築していきたいと考えております。
また、避難経路の確保というところにつきましても、防災等の取組を含めて、明日葉の職員も、より一層知識の習得に励む必要があるかと思います。先月は明日葉の職員が、自主的にそういった防災訓練も行ってございますし、また、センター長はじめ、社外の防災研修にも参加してございます。また先日は、消防署の協力を得ながら、AEDの実施訓練というのも、主体的に指定管理者の方で行っていると聞いてございます。こうした形で避難経路の確保というのも、日常的に確認をしっかりしていきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) お願いいたします。これは早急に対応できることだと思いますので、現時点からお願いいたします。障害のある利用者への対応は、十分過ぎるほど十分にやっていただけるということをお約束いただいたと思っていますので、よろしくお願いいたします。
それと、139ページ、改善が必要と思われる点なのですけれども、3つ挙げられています。このことについては、どのように改善されていくということをこれから進めていくのでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 139ページに記載が3点ございまして、1つが、若い世代を取り込んだ利用者層の拡大に期待したい。この点につきましては、今回提案の中で、例えば、リーブラという施設はなかなか知られていないという課題もございます。こうした中で、若い世代に知っていただくために、どういう形の周知手段があるかと考えたとき、2点ほど大きくはございます。
1つは、これまでもX、旧ツイッターを使った形での周知は行っていたのですが、若い方ですと、TikTokといったSNSコンテンツも活用されていると認識しておりますので、こちらを取り入れた新たな広報・周知を検討していくということが1点です。
また、2点目が、リーブラの講座を開いても、そこまで訪れることはなかなか難しい、今のところは課題として、なかなか訪れないというのがありますので、これからは逆に、リーブラが企業ですとか教育機関に出向いた形で、出前講座を積極的に実施しまして、これまでも実施はしているのですが、より一層そういった課題意識を持ちながら実施して、出向いた先でリーブラを周知していく、宣伝していくという取組もしていきたいと思っております。
また、リーブラ・ユース部といったグループ・コミュニケーションのようなものをつくっていくというのも、提案にはございます。
また、2つ目の、センターの運用を含め、ITを活用したオンライン化の推進が求められるという点につきましては、SNS等を使っていくのは当然ですし、講座につきましては、コロナ禍の中で、オンライン講座というところにも、いち早くリーブラは取り組んでございます。
オンラインの知見を高めたことによりまして、今後は対面とオンラインのハイブリッドですとか、また講座を受講する対象者、例えば子育て中の方が講座の対象と見られる講座については、なかなかリーブラを訪れるのは難しいということであれば、あらかじめ参加しやすい時間設定の下で、オンラインを中心に行うとか、そういった形でITを活用していきたいと思っています。
また、タブレットアプリなどを用いながら、先ほど申し上げたように、障害者の支援アプリのようなものも適切に使ってまいりたいと考えております。
3点目の、リーブラを活動拠点とする若年層の開拓と利用者拡大に努めてほしい。若者については先ほど申し上げたとおりですが、それ以外にも、男性の利用者数が少ないというのも実際ございます。ここにつきましては、学術的な講座を男性の方が最初から受けるというのは抵抗があると思いますので、例えば料理室を活用した料理教室ですとか家事入門のような、気軽に参加しやすいテーマを設定しまして、そこを皮切りに、男女平等に関しての関心を高めていただくという取組も、今後進めてまいりたいと思っております。
○副委員長(阿部浩子君) お願いします。
162ページの確認をしたいのですけれども、令和4年度指定管理施設評価票です。この中で、5番、管理運営状況に対する評価の点数が低いところがあります。例えば、修繕対応、職員配置、人材育成、労働環境。区の評価合計点は6割です。これについては、どうお考えでしょうか。改善できるところはあるのでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) こちらは、今御指摘ありましたように、修繕ですとか職員配置、労働環境というところは、点数が低くなってございます。こちらについては、区の評価として採点している部分もございます。
修繕対応につきましては、こちらは令和4年度の実績になりますけれども、令和4年度当初には、様々な修繕の御指摘というのを利用団体の皆様からもいただいていたと認識しています。したがって、利用団体の皆様からお声がけがあってようやく修繕を図るという体制が、私たちの評価としては低くした要因でございます。
ではなく、施設の日常点検の中で、修繕の必要な箇所を自ら見つけて、利用者の方にお声がけいただく前に適切な修繕をしていくのが本来の在り方だと思いますので、そちらについては、令和4年度の評価としてはこうなっておりますが、令和5年度、また令和4年度途中からは、そういった志の下で対応しているところでございます。
また、職員配置や労働環境については、もちろん、いろいろ御指摘いただいている中で、我々としては意識をしているところではありますが、令和4年度まで、退職者がまだ続いていたというところの反省も踏まえまして、こういった点数をつけているところです。
令和5年度に入りまして、ようやく改善の兆しが見えておりまして、令和5年度上半期ですが、退職者がゼロとなってございます。
○副委員長(阿部浩子君) 今、退職者がゼロになっているということでした。これは令和4年度のことだから、これ以降は、できるだけ評価を高くできたら、Sにしていただきたいと思っています。
今回、こうやって改善を区が支援して、バックアップをしていって退職者ゼロということだったのですけれども、どのようにリーブラは変化してきていると思いますか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 私も日頃、職員の事務所にも出入りしてございますが、まず行ったときに、会話が非常に弾むようになったと認識しています。過去は、講座を組み立てる係ですとか、窓口の係、また相談係というところの横の会話というのがなかなかないように感じておりましたが、今ですと、相談窓口が少しにぎわっているときに、例えば電話を、企画をつかさどる職員が代わりに出たりとか、当たり前に聞こえるかもしれないのですけれども、そういった当たり前が、過去はなかなか見受けなかったというのが正直あります。
この部分ができるようになってきたと感じてございますし、また、センター長と副センター長の連携、コミュニケーションが活性化しているということ、また、それぞれの係のリーダーとの定期的な打合せ、また日常の会話というのが、より生まれているとは実感してございます。
○副委員長(阿部浩子君) 変わってきているということですね。
今日、委員会に、
港区立男女平等参画センター指定管理者に関する陳情書が提出されています。陳情者はリーブラを考える会の代表、宮口さんから出ているのですけれども、この陳情書について、区としてどのように受け止めますか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) このたびの陳情書でございますが、ここに書かれている内容というのは、今回初めて私として、課題として認識したというものでは決してないです。これまで令和2年、令和4年度も、また今年は、こういった形の要望はいただいていないのですけれども、施設とかで日常的に会う中では、同様の御意見をいただいていると認識をしてございます。
したがいまして、この5年間でこういった不安のお声を解消できなかったというところは、非常に反省して申し訳なく思っております。ただ、御意見というのをしっかりと指定管理者にも伝えながら、次期指定管理期間とは言わずに、今日からでもしっかり改善を図れるように、共に歩んでいきたいと思っております。
○副委員長(阿部浩子君) 陳情趣旨の中で、応募が1者のみの場合、再公募を求めると記載されています。そのことについては、どうお考えでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 応募が1者のみの再公募という点につきましては、募集をかける前段階で、第1回の選考委員会の中で、まず決めた点になっております。
したがいまして、この点につきましては、適正であったと考えておりますし、こちらはリーブラだけではなく、区の指定管理者制度の中で、他施設も含めて、統一的なルールとして定められていると認識をしておりますので、最終的には選考委員会の委員の中での了承を得て、1者の場合は6割という最低基準を設けた中でやっていくということについては、決めたので適正だったと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) 今まで課長が新しくなってから、リーブラの方では落ち着いて安定していると先ほどもお話をされていました。
過去のことになるのかもしれないですけれども、今、指定管理をしている明日葉にお勤めの方から、その方は辞められた方なのですけれども、辞めた方に、退職理由を皆さんに集めていただきました。4名の職員から提出されている退職理由なのですが、総務常任委員会の議論の参考資料として使っていただくことは構わないということだったので、ぜひ、どういうものだったのかお伝えさせていただきたいと思います。
1人目の方は、明日葉に、受付に必要な人員や、申し送りに必要な時間と、その他もろもろお伝えしても、適切に対応してもらえず、だんだん受付スタッフみんな不安や疲労が蓄積していき、体調不良になる者が出てくる状態でした。自分が退職するときには、もう心身ともに限界でした。適正な業務量を超えた仕事をやらざるを得ず、会社に改善点を申し出ても何も変わらず、心身ともに疲弊をして、退職しました。
2人目が、私は新体制になってから、新しくなってからということですが、1か月で退職した者です。明日葉が指定管理者になっても、リーブラで働き続けるつもりでした。受付の人数を何度も増やすよう明日葉にお願いしたにもかかわらず、人数を増やさなかったこと、体調不良者が2人出てしまい、心身ともに疲れました。ちょうどそのとき、家族の入院と重なり、残念ながら退職せざるを得ませんでした。今の明日葉の管理下にあるリーブラがどのような状況か存じませんが、志を持った方が生き生きと働ける職場だったら、退職者はあまり出ていないのではないかと思います。
3人目の方。求人募集時に提示されていた給料額よりもかなり低く、オファー面談時に交渉するも受け入れられなかった。常に焦燥感に駆られるようになった。責任ある職務に見合う給料額がかなわなかったこと、今後自分のライフプランやキャリアプランを鑑みたときに、希望を持てなかったことから退職をした。区や所管課の適切な指導があったら、退職せずに済んだと思う。リーブラは、悩み、不満、問題を上司に伝えやすい会社ではなく、同僚同士のコミュニケーションが円滑である職場では全くなく、仕事以外のことを相談できる同僚が職場にはいなかった。
そして、4人目の方です。このアンケートをまとめてくださった方なのですけれども、10年間、事業チームに所属して、リーブラでお仕事をされていました。2019年4月に明日葉が指定管理者になったときから、職場内ではパワーハラスメントが横行するなど、職場環境に様々な問題が発生し、職員が数多く退職していった。2020年6月からは、私自身が管理職からの深刻なハラスメントを受けるようになり、リーブラではあってはならない、あるはずもないと考えていた明らかなコンプライアンス違反に衝撃を受け、労働関係専門の弁護士に相談した。
弁護士に相談したことを明日葉に告げると、勤務日数は元に戻ったが、そのほか、露骨なパワハラや業務の取上げなどは変わらず、職場内のハラスメント問題は私一人ではなく、職員が共通して直面した問題でもあるため、弁護士の助言に従って、裁判ではなく組合を組織した。しかし、状況は改善するどころか、新たなハラスメントを受けた。時間外労働の強制、賃金不払い、経費不払い、区の所管課や運営委員会への虚偽説明、団体交渉を通じて、職場内の管理職だけではなく、会社自身に不信感と絶望感を持った。
区民の方々が、センター長が替わるたびに不信感を持たれたようだが、職員の立場としては、問題があるセンター長が替わることで、状況が改善するのではないかということを期待していた。しかし残念なことに、前センター長の下で発生した問題を解決してほしいと、2人目、3人目のセンター長にその都度相談しても、前言を撤回したり、さらなるパワハラが始まったり、年度が新しくなったら対応できないとの問題は、解決は図られなかった。
近年、社会問題化している女性の貧困問題、官製ワーキングプアの問題は、リーブラの講座のテーマに取り上げているが、この問題こそ、自分たちの職場自体が当てはまることだった。明日葉に拒否され、ついに港区にも状況を訴えたが、区としてやれることはない、労使交渉で解決するようにという回答でした。自分自身の力不足を痛感し、心身ともに疲弊しました。
指定管理者の選考で、たとえ計画書が優れていても、職場内で様々な問題が発生した実態を把握することなく、計画書だけで選定することは問題の解決にはならない。指定管理について、区の指導の在り方についても、管理職から聞き取りするだけでは、実態を把握する上では十分ではない。トラブルの原因を私の責任とするような虚偽説明が会社からされたことを知り、驚愕した。
私が明日葉に雇用されている間、第三者評価の職員アンケート調査を一度も受けたことがない。何か問題があっても、区に管理職ではない職員が問題を申し出ることは情報漏えいとみなされることにおびえ、職員たちは声を上げることができないのが現状でした。もう関わりたくないと退職していった退職者の無念を、少しでも考えていただきたい。
このことは、私は事実だと思って受け止めています。ただ、委員会に公式の資料としては出していないので、どう受け止めるかはそれぞれの判断だと思いますが、この方が受けたこと、この方は今でもフラッシュバックになって、リーブラのことを考えると、不安で不安でたまらないとおっしゃっていました。こういった状況が過去にあったということは事実です。
改めてお聞きします。もし職員へのパワハラ等があった場合、区としてどのように解決していきますか。私は、今の職員や、これから採用されるかもしれない職員全てが働きやすい環境整備が必要だと感じています。指定管理をしているので、人事には口を出せないではなく、今後5年間、そして残りの半年、パワハラなどで辞めていく職員が1人もいないように、区として指導に取り組んでいただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) リーブラにおきまして、ハラスメントと認められる事案は確認できておりませんが、ただ、今、副委員長から御紹介がありましたとおり、退職されたリーブラ職員から、ハラスメントがあるとの申出があったこと、そういった状況があることにつきましては、真摯に受け止めてございます。
区としてそういったハラスメント等の職員の申出に対して、どう受け止めて、どう対応していくかというところですが、区では、港区職員のハラスメントの防止等に関する要綱というのに基づきまして、職場におけるハラスメント全般の防止体制を強化しておりまして、ここでいう職員には、指定管理施設で働く職員も含まれております。
この要綱を踏まえた取組では、ハラスメント被害に関する相談窓口を庁内に設けており、リーブラ等の指定管理施設で働く職員も、必要に応じて、ハラスメントに関する相談を受けられる体制となっております。現場でハラスメント等の事案が生じないよう、防止に努めるとともに、解決に向けて取り組む体制も構築しております。
また、言わずもがな、指定管理者の責任で、まずはしっかりと対応していただくのが優先すべきことであるとも考えております。したがいまして、そういった過去の事案の申出があったということにつきましては、指定管理者にも強く伝えまして、必要な指導、助言を図っていきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) 今後5年間も、区として指導していかれるということでいいのですね。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 今後5年間につきましても、今の御指摘を踏まえて、しっかりと対応していきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) 今、いろいろ質問の中で確認をさせていただきました。今まで、課長が新しくなってから、過去の話ですけれども、センター長は替わって4人目、いろいろなことがあったと思います。そして、今御紹介させていただいたように、この30人の方々が自己都合だけで辞めたわけではないと思っています。この中にもあったように、パワハラを受けたりとか、産前産後休業、育児休業を取れなかったりとか、そういう話は聞いております。
こういったことが出てくること自体、事業者は、私はどうなのかなと思っています。正直、私自身、明日葉が指定管理者の候補に挙がっているこの議案において、がっかりしたというか、大丈夫なのかという不安な思いがあります。
今、人権・
男女平等参画担当課長とやり取りをさせていただきました。人権・
男女平等参画担当課長は、こうやって真摯に答弁をしていただきました。このことを本当に今の指定管理者が、また引き続き指定管理になった場合、きちんとやっていけるのか、また同じことが再発するのではないかということを考えてみれば、今まで1年半の間、センター長の退職者が出ていない、そして安定している、リーブラの環境もよくなった、リーブラの利用者との懇談もきちんとされているという中で考えてみると、この議案に対しては、明日葉に対しては、もう一回チャンスを上げるべきなのかなと思ってきております。
今、このことがきちんとお約束されたということで、確認したことがお約束されたということでよろしいでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 様々なこれまでの課題ですとか、また、この先に向けた改善点というところを御指摘いただいたと認識しております。この点につきましては、指定管理事業者にしっかりと伝えていくとともに、区も指定管理制度においては任せきりではなく、パートナーとしてしっかり連携・協働を図っていく立場にございますので、我々もしっかりと課題と捉えて対応していきたいと考えております。
○副委員長(阿部浩子君) 最後にしたいのですけれども、今回、予算特別委員会で、担当課長を配置すべきだということを質問させていただき、繰り返しになりますが、有為な人材を配置できるようということで、配置をしていただきました。本当に人権・
男女平等参画担当課長において、また職員の方々において、リーブラをよくしていくために、一生懸命努力されたと思っております。
そしてまた、今回要望書を出してくださった区民の方も一緒になって、リーブラをよりよいものにしていこうと思って取り組んできたと思っております。それに1年半かかっております。
ただ、危惧するのは、区は人事異動がありますから、次の方に替わったときに、次の係員に替わったときに、また過去に戻ってしまうのではないかという不安もあります。それについて、きちんと引継ぎをして、今の人権・
男女平等参画担当課長がやっているようなことを、引継ぎをして完全にできるものなのでしょうか。そこだけ確認をさせてください。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 私の人事異動がどうなるかというのは、私自身は分かりかねる部分がありますが、異動につきましては、しっかりと引継書を作成しまして、十分な引継ぎを図っていく予定です。
また、引継書の文面だけでは読み取れないだけの歴史ですとか、これまでの課題等の対応というのが、もちろんリーブラにはございます。その点につきましては、書面だけではなく、しっかりと対面で後任者に引き継いでいきたいと思っております。
○副委員長(阿部浩子君) ありがとうございます。本当は人権・
男女平等参画担当課長がこれからもずっと人権・
男女平等参画担当課長で引き続きとお願いしたいところですが、これは人事の問題があるので、また次の人権・
男女平等参画担当課長に替わったとしても同じように一緒になってやっていっていただきたいなと思います。
○委員(榎本茂君) 指定管理者制度には、賛同の立場でずっと来たのですけれども、指定管理者制度はあくまでも民間の創意工夫とかというものを、行政にないものを補ってもらうためにある仕組みであって、複数の会社の意見を見比べながら選ぶのが本来の形なのに、これは1者だと。
他区においても、男女参画の仕組みにおいては、指定管理者制度を使っているところが少数だということは、僕も事業とか、やっていらっしゃる講座とかを見ても、かなりイデオロギー的に偏っているなというものが、非常に多く見られるのです。かなり偏っているなというのは、うちの会派では、男女平等参画のリーブラは指定管理者制度でやるべきではないのではないかという意見も強くあるところです。正直言って、あるところです。というか、全員がそうなのですけれども。
他区で少ない理由というのは、どこにあるのですか。もともとなじまないのではないかと僕は思うのです。もともと区でやらないと、なじまないと考えている区が多いから、でも1者しかない、決めなければいけない。だから選定の理由なんていうのは、絶賛してしまっているわけです。期待できるとか、ここがすばらしいとかと大絶賛です。でも、中身を見たら、委員は不安だらけです。一応平均点はつけますけれども、こんなところが不安です、どうなのですかと、そんなものだらけではないですか。
区は、なし崩し的にここに決めるために、選定の理由と頭にはこんないいことばかり書いてしまっていて、中身を見たら全然違うし、辞めていく人はたくさんいるし、ここのところ少し持ち直したといっても、もともと仕組みとして体質的に、この業界の体質なのかどうか分からないですけれども、他区が指定管理制度を採用しているのが少ないという理由は何だとお考えですか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 今、港区以外に指定管理制度を取り入れている区というのが、23区ですと文京区、大田区、練馬区になってございます。また、全国で見ますと、令和4年4月の情報ではありますが、356施設ほどある中で、行政の直営が249施設、業務委託という形で委託事業者を入れておりますが、約7割。あと、指定管理者が84施設ということになってございます。
直近、リーブラにも、ほかの施設、ほかの自治体から、指定管理者制度を検討する中での視察というのも増えてきている実態がございます。また、傾向としては、直営であったところが指定管理者を導入していくというのが増えている傾向にはございます。
要因としましては、国の女性活躍推進法をはじめ、様々な女性に関する法律というのが、時限立法ですとか、今いろいろな形で増えていて、その都度の動向に合わせた対策を求められている中では、民間のノウハウを生かして柔軟かつ迅速に対応できるというところが、指定管理者制度のメリットでもあるのかなと思っています。
また、講座も幅広いテーマに沿って取り組んでおりますが、講師の人脈、コネクションというところに関しては、やはり指定管理事業者の強みがあるかなとは考えてございます。
先ほど榎本委員から御指摘あったように、講座の内容につきまして、偏りがないかというところは、改めて指定管理者にもお伝えするとともに、このたびスーパーバイザーという形で、外部の大学教授ですとか、専門家の御助言もいただけるような体制を組んでおりますので、講座の設定に当たりましても、そういった視点も含めてしっかりと助言いただくように、区からも指導、助言してまいりたいと思っております。
○委員(榎本茂君) 指定管理を選定するときに、なぜ今回、1者だけだったとお考えですか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) まず、事前の周知というところに関しては、指定管理者制度全般に言えることではありますが、例年よりもホームページへの公募要項の周知開始日などを早めたりとか、周知自体は早めに取り組んでいると考えております。
また、事前説明会にも複数の事業者が参加いただきまして、御説明をさせていただいたところです。その中では、リーブラ相談事業ですとか、講座の組立て、受付窓口、貸室に近い施設管理、こういったところを総合的に対応するという業務がありますので、1者だけでなく、共同事業体なども組んで、ぜひお申込みいただきたいということでは、我々も積極的に御提案したところです。
ただ、各社が辞退された内容というのは、全てを把握しているわけではありませんが、男女平等の取組を既に取り入れていらっしゃるような企業ですと、新たにリーブラに参入できるほどの人員規模といいますか、体制面で新たに拡大するだけの体力がないという御指摘も頂戴しています。
今後、先ほど申し上げたように、本施設に指定管理者制度を導入する自治体が増えてきますと、類似施設を抱える企業も増えてくると思いますので、先の話になりますけれども、次期選考に向けては、より多くの企業に参入いただけるようになるのかなとは考えてございます。
○委員(榎本茂君) 基本的に1者だけのときには、かなり辛い点数をつけていかなければ駄目だと僕は思っています。1者だけだったときには、ハードルを上げなければ駄目だと思います。
そうでないと、区がここの評価のところで選定した理由というのが、追認するためのおべんちゃらを並べているだけなのです。懸念事項とか、こういうことは強く言っていきますということが、中身に沿っていないではないですか。中の選定の委員会での内容を見てみると、ここまで絶賛するような内容ではないわけで、本当に真剣に考えていただきたいと思います。
指定管理者制度自体を否定はしないけれども、指定管理者制度になじまないものはあるのだと、今日、副委員長の説明を聞いていて思いました。これは本当に、すごくなじまないのだろうなと思っているところです。これからこのまま指定管理者が続くにしても、我々の見る目は厳しくなりますし、区側もそれは意識していただきたいと、強くお願いします。
○委員(なかまえ由紀君) 39ページの、職員数とか勤続年数が書いてあるところがあるのですけれども、今のセンター長が2年目ということで、歴代の方の継続年数などもどこかに書いてあったと。今、どこを見ればいいのか分からなくなったのですが、平均勤続年数2.6年、正規職員のことだと思うのですが、すごくそもそも短いなと思いました。
港区でセンター長だったり、職員が替わったというお話がありましたけれども、そもそもこの会社の勤続年数が短いように思うのですけれども、これは業界が、よく捉えようと思えば、例えば、流動性を持ちながらキャリアアップを図っていく業界であるというプラスから来るのか、たまたま個人的な家庭の事情とか、そういうのが続いたのか、もしくは今まで何らか、職場環境があまりよろしくなかったりということがあるのか、どういうことが考えられますか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 勤続年数が2.6年ということ、また、センター長の年数につきましては、右下163ページにセンター長の在任期間を記載しておりますが、いずれも平均を下回る在任期間になっていると認識しております。
この要因としましては、なかまえ委員からも御指摘あったとおりではあるのですが、幾つか複合的な理由があるかなと思っております。
一つは、キャリアアップを考えて転職されるという方も聞いてはございます。男女平等の知識を学べる場として貴重な施設にはなりますので、そういった勉強を大学等でしながら、リーブラでも働いていらっしゃるという方につきましては、キャリアアップのために退職されたという事案があることは聞いてございます。
また、体調面ですとか、御家庭の事情で、自己都合で辞められる方もいますし、また、先ほど副委員長からも御指摘あったような職場環境の問題での退職というのもあるかと思います。
いずれにしましても、この勤続年数というのは短いと考えておりますし、利用者の方々も、窓口でのコミュニケーションを図る上では、これだけ早く辞めてしまえば、コミュニケーションを築くのは難しいという御意見も、もちろんこれまでいただいておりますので、こういった雇用環境の安定化というところを併せて、指定管理者に伝えていきたいと思っています。
○委員(なかまえ由紀君) 個人的な事情であったり、前向きな理由での退職だったらいいのですけれども、職場の雰囲気がというようなことであれば、区民の方の相談に乗ったりするところで、まず働いている方自体が、職場がストレスであれば、良好な関係も築けないですし、また、利用者調査の結果とかを見ましても、リピーターの方の利用者が、関係者が多いのかなと思うので、あまりころころ替わるというと、本当に愛着を持てなくなってくるので、その辺りは、ぜひリーブラを任せている、民間だからということではなくて、区が責任を持って任せている、選考しているという点で、しっかりと問題があれば指導して、改善を図っていただければいいなと思っております。
第三者評価のところで、利用者調査43名なのですけれども、もう少し多く取れれば有意義な結果が分かるような気もするのですが、これはどのように配られておりますでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 第三者評価でございますが、利用者調査のアンケートについては、43名という形で、数としてはこういった形になっておりますが、確かに、もう少し多く取れる方法もあるかなと思いますので、今ですと、利用者懇談会等も年2回開催しておりまして、その中で、事前にアンケート等も収集しているところもございますので、そういったアンケートと併せまして、こういった御意向も伺っていきたいと思っております。
○委員(なかまえ由紀君) これは前のセンター長のときのアンケート結果かなと思うのですが、どちらとも言えないという方、普通という方が12名で、それ以外は、無回答1名ですけれども、大変満足8名、満足22名と、比較的利用者の満足度は高いという側面もあるということで、いろいろ先ほど来、副委員長からも問題を指摘されましたけれども、今後、足りなかったところを改善していただいて、さらに区民に愛着を持っていただける施設になっていけばいいと思っております。
第三者評価なのですけれども、せっかく第三者評価をしてくださっているのですが、162ページ辺りを見ますと、6の評価のところで、サービスの向上と職員配置と労働環境というところが、指定管理者自己評価も、区による評価も、5点満点の1ということで非常に低く、その結果を受けてBということで、適切に行われていたということで、何とか合格しましたという、Cまでですから、4段階のうちの3番目になっています。
ただ一方で、第三者評価機関が評価したカテゴリー1から3の評価ですと、SABCという中で、事業計画書で提案した事項を上回るとか、計画書とか業務基準書ベースで評価しているのですけれども、基本的にSとAしかなくて、全部同じことを評価しているわけではないのですけれども、非常にすばらしい業者であるという結果が出ていて、区とか自己評価が4段階のBにもかかわらず、第三者評価の評価結果はAとSしかないということで、もう少し第三者評価の仕方を厳しくというか、もう少し評価の仕方に工夫が考えられないのかと思うのですが、いかがでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) なかまえ委員御指摘がありました第三者評価については令和3年度に行っておりまして、161ページから162ページにかけての評価については、令和4年度の評価となっております。この点、単年で見たときは、例えば第三者評価だけではなく、男女平等参画行政推進会議という、外部の学識経験者ですとか関係団体、区民公募の委員等を含めた中でも評価しておりますが、評価自体はよい評価になっております。
ただ、長年の蓄積の部分に対する課題の解決度合いですとか、あとは、なかなか評価が見えづらい利用団体の皆様からのお声というところも踏まえた形での評価として、令和4年度の評価はこういった形で自己評価をしている次第でございます。評価の乖離があるというところはありますが、より厳しい視点で見ているのが区だということで御認識いただければと思っております。
○委員(なかまえ由紀君) 分かりました。第三者評価はいろいろな観点から評価しているので、評価項目がいろいろ違うというのもあると思うのですけれども、そういったものの指定管理期間というのは5年もあるので、しっかりやっていただきたいのと、利用者のアンケートとか連絡会みたいな形で、利用者の方が満足してくださる、当事者が一番具体的にいろいろな課題とかを感じていらっしゃると思うので、その辺りをきちんと反映できるようにお願いしたいと思っております。よろしくお願いします。
○委員(森けいじろう君) 私の聞き取りの問題と認識の問題で申し訳ないのですが、先ほど人権・
男女平等参画担当課長から、定期的に週1回、明日葉の本社か、またはリーブラに行って打合せされているという答弁があったと思うのですけれども、具体的にどこで、どのような方とどんな打合せというか、協議をされているのかというのを教えていただけますか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 定期的な打合せにつきましては、大きく3つございます。一つは、センター長、副センター長、また各講座、相談窓口、企画運営というところのリーダーと、定期的な打合せを区役所で、月に1回ほど開いてございます。
また、令和4年度からは、株式会社明日葉の本社の担当部長、時には代表取締役社長も同席の上で、本社との職員の労働環境とか、そういったところの打合せを行ってございます。
また、利用団体の代表の方も含めた形、またセンター長と区の職員も含めて、運営協議会というのを月に1回、リーブラで開いております。こうした場で課題の共有、また協議などを進めております。
○委員(森けいじろう君) ありがとうございます。
となると、協議というか、相談の相手というのは、上層部だけということですね。明日葉の実際に働かれている現場の方々との交流といいますか、協議というのはされてはいないのでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) ふだん、日常的な連絡、やり取りは、センター長、副センター長、また各部門のリーダーが中心にはなりますが、私自身、事務所に足を運ぶときは、そういった面々だけではなく、現場の職員にもお声がけをして、具体的な指示とかではなく、日常的な会話になってしまいますけれども、コミュニケーションは取るようにしております。
また、日頃電話をかけたりする際には、ほかの職員とコミュニケーションを取るようにしておりますので、全くほかの職員との会話、コミュニケーションがないというわけではございません。
○委員(森けいじろう君) 分かりました。ありがとうございます。
やはり上の方だけだと、会社の実態というのは分からないと思うのです。なので、先ほど副委員長の、退職された方のアンケートというのがあったと思うのですけれども、退職される前にぜひ、現場で働かれている方々の声というのを、定期的に区としてもすくい上げて、そこを反映といいますか、人事権には口出しできないというのはさっき御答弁あったと思うのですけれども、それを基に、もっと区からも提案なり意見というのをしていくようにしていくというのはできませんでしょうか。
○人権・
男女平等参画担当課長(藤咲絢介君) 森委員から御指摘ありましたように、人事権というところが非常に大事といいますか、一つルールとしてありますので、現場の職員とのコミュニケーションを図るようにということは、株式会社明日葉にも指導してございまして、本社の担当部長が全職員と面談を、昨年で申し上げても複数回実施しているということは、報告を受けてございます。
それだけではなくて、私も区の所管課長としては、積極的にコミュニケーションを図っていきたいと思っておりますので、御指摘を踏まえて対応していきたいと思います。
○委員(森けいじろう君) ぜひ現場の声というのを聞いていただきたい、そして本質をつかんで、対策というのをやっていただきたいと強く要望させていただきます。
○委員長(池田たけし君) ほかに御質問等ございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
(「態度表明」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) では、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団。
○委員(小倉りえこ君) 委員からの質疑と人権・
男女平等参画担当課長のやり取りを聞いておりまして、これほどまでに、この施設と事業者というところに寄り添って、これからもっと改善していこう、パートナーとしてやっていこうという発言が聞けて、よかったのかなと思っております。
これからもぜひ頑張って、利用者の皆さんの期待に応えるような施設になっていただきたいということを期待いたしまして、「議案第95号 指定管理者の指定について(
港区立男女平等参画センター)」は、自民党議員団は賛成いたします。
○委員長(池田たけし君) 次に、みなと未来会議。
○委員(なかまえ由紀君) 今、委員会でやり取りありましたことを踏まえて、リーブラで働く方が気持ちよく長く、望めば続けられるように、しっかりとサポートしていただきたいですし、そして、そのことによって利用者の利便性、満足度もさらに上がっていくことを期待しております。
議案第95号については、賛成いたします。
○委員長(池田たけし君) 次に、みなと政策会議。
○副委員長(阿部浩子君) この議案において、委員会の中で今まで質疑をさせていただきました。質疑をしても、まだ不安な部分はあります。しかしながら、区が今後もセンターの運営について十分に支援していくこと、リーブラが男女平等参画条例の拠点施設として運営できるよう取り組んでいくこと、また、センター長の退職や異動がないようにも、本社にも十分なバックアップ機能を強化させることが本当にできるのなら、賛成したいと思います。
そして、残念ながら、明日葉に夢と希望を持って就職して、センターの運営に当たっていたのに、パワハラなどの理由によって辞めてしまわざるを得なかった職員の方にも、二度とそのようなことはないと、会社自体の労務管理の強化はもちろんのこと、人材育成が重要であることを、改めて区からも申入れしていただきたいと思います。
そして何よりも、利用者の方が安心して、また、いい施設と誇れるような運営体制になってほしいと思います。陳情書にもあるように、この議案が可決するような場合は、利用者の利益を守り、安定した雇用を徹底し、何よりも男女平等参画条例に関わる施設となること、区の責任で取り組むことを求めますということを、この5年間、忘れずに取り組んでください。
以上のことをお約束していただけると信じて、賛成とさせていただきます。
○委員長(池田たけし君) 次に、港区維新。
○委員(榎本茂君) 本当にまだ懐疑的であります。全面的に賛成という気持ちにはなれないことは、御理解いただけると思います。
5年間は見させていただきますが、次回、ぜひとも民間のより多くの企業に参画していただけるように、この5年間の間に努力していただきたい。次の入札のときには、ぜひもっといいアイデアがたくさん出てきて、活発な、切磋琢磨できるような選定になっていただけるように、この5年間、本当に期待しております。また、この5年間の運営についても、我々もチェックを欠かさず行っていきたいと思っております。
今現在の活動の取組について期待をしまして、議案第95号については、賛成とさせていただきます。
○委員長(池田たけし君) 次に、港区れいわ新選組。
○委員(森けいじろう君) 過去、非常に問題があったということでは、看過できない問題だと思っております。喜んで賛成というわけではないのですけれども、先ほどの人権・
男女平等参画担当課長からの答弁を聞いておりますと、実績として、もう1年半の間、センター長の退職者が出ていないという成果も出されている。あとは、答弁内容としても、非常に期待というか、信頼の持てる内容が多いというところも考慮いたしまして、港区れいわ新選組としては、賛成とさせていただきます。
○委員長(池田たけし君) ありがとうございます。
それでは、「議案第95号 指定管理者の指定について(
港区立男女平等参画センター)」について採決いたします。採決の方法は挙手採決といたします。
「議案第95号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。
(賛成者挙手)
○委員長(池田たけし君) 総員挙手と認めます。よって、「議案第95号」は満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(池田たけし君) 次に、審議事項(13)「請願5第9号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願」を議題といたします。
なお、本請願は新規請願でありますが、趣旨説明はございません。請願文を書記に朗読させます。
(書記朗読)
──────────────────────────────────
○委員長(池田たけし君) 朗読は終わりました。御質問等ある方は、順次御発言をお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決は、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、「請願5第9号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願」について採決いたします。
「請願5第9号」を採択することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) 御異議なきものと認め、「請願5第9号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願」は、満場一致をもって採択することに決定いたしました。
ここで休憩にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) では、休憩といたします。再開は
区民文教常任委員会閉会後となりますので、再開時間は追って御連絡いたします。
午後 3時20分 休憩
午後 4時10分 再開
○委員長(池田たけし君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
日程を戻して、審議事項(4)「議案第74号 令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)」、審議事項(5)「議案第75号 令和5年度港区
介護保険会計補正予算(第1号)」の2案を一括して議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○財政課長(山越恒慶君) ただいま議題となりました審議事項(4)「議案第74号 令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)」及び審議事項(5)「議案第75号 令和5年度港区
介護保険会計補正予算(第1号)」の2案について、一括して御説明いたします。サイドブックスの定例会・臨時会のフォルダーをお開きください。令和5年第3回定例会を開いていただきまして、次に、議案等のフォルダーをお開きください。ファイルでございますけれども、議案第74号・第75号のファイルをお開きください。ページ番号につきましては、資料右下にある下線の番号により御説明をさせていただきます。
まず初めに、議案第74号令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)について御説明いたします。4ページの予算の総則を御覧ください。
歳入歳出予算の補正額ですが、21億2,135万1,000円の増額で、補正後の歳入歳出予算の総額は、1,678億9,593万7,000円となります。第2条繰越明許費の補正及び第3条債務負担行為の補正につきましては、後ほど御説明いたします。
5ページを御覧ください。第1表、歳入歳出予算補正でございます。まず、歳入です。第13款国庫支出金は2億2,065万円の増額です。項の1、国庫負担金を1億5,204万円、項の2、国庫補助金を6,861万円、それぞれ増額しております。第14款都支出金は1億4,330万6,000円の増額です。項の2、都補助金を同額の増としております。第17款繰入金は2,635万円の増額です。項の1、基金繰入金を2,543万6,000円、項の2、特別会計繰入金を91万4,000円、それぞれ増額しております。第18款繰越金は17億3,104万5,000円の増額です。項の1、繰越金を同額の増としております。以上により、歳入予算の補正額の合計は21億2,135万1,000円の増額となります。
6ページを御覧ください。次に、歳出です。第2款総務費は1億4,084万2,000円の増額です。項の1、総務管理費を2,956万円、項の2、徴税費を1億1,128万2,000円、それぞれ増額しております。第3款環境清掃費は1,108万円の増額です。項の1、環境費を2,294万3,000円の増、項の2、清掃費を1,186万3,000円の減としております。第4款民生費は1億3,459万7,000円の増額です。項の1、社会福祉費を678万円、項の2、児童福祉費を1億2,781万7,000円、それぞれ増額しております。第5款衛生費は2億7,011万5,000円の増額です。項の1、保健衛生費を同額の増としております。第6款産業経済費は13億4,223万5,000円の増額です。項の1、商工費を同額の増としております。第7款土木費は6,120万7,000円の増額です。項の2、道路橋りょう費を同額の増としております。第8款教育費は1億6,127万5,000円の増額です。項の1、教育総務費を77万5,000円、項の2、小学校費を1億6,050万円、それぞれ増額しております。以上により、歳出予算の補正額の合計は21億2,135万1,000円の増額となります。
7ページを御覧ください。第2表、繰越明許費補正です。区内共通商品券発行支援及び東京2020大会のレガシーの継承について、支出が令和6年度に及ぶことから、翌年度に繰り越して使用することができる経費を定めるものです。
8ページを御覧ください。第3表、債務負担行為補正です。債務負担行為について、区有施設止水板等設置(実施設計)など6件を追加し、期間及び限度額を定めるとともに、御田小学校改築について限度額を変更いたします。
続きまして、令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)を説明書に沿って説明いたします。
まず、歳入の説明になります。ページが少し飛びまして、20ページを御覧ください。国庫支出金の増額は、項の1、国庫負担金における衛生費負担金等の増によるものです。都支出金の増額は、項の2、都補助金における民生費補助金等の増によるものです。繰入金の増額は、項の1、基金繰入金における定住促進基金繰入金等の増によるものです。そのほか、繰越金を増額しております。
次に、歳出の説明です。26ページを御覧ください。総務費の増額は、項の1、総務管理費における芝地区生活安全活動推進事業等の増によるものです。
30ページを御覧ください。環境清掃費の増は、項の1、環境費における創エネルギー・省エネルギー機器等助成等の増によるものです。
34ページを御覧ください。民生費の増は、項の1、社会福祉費における国庫支出金等過年度分償還金等の増によるものです。
38ページを御覧ください。衛生費の増は、項の1、保健衛生費における産後母子ケア事業等の増によるものです。
40ページを御覧ください。産業経済費の増は、項の1、商工費における融資事業等の増によるものです。
42ページを御覧ください。土木費の増は、項の2、道路橋りょう費における麻布地区道路・側溝等維持管理等の増によるものです。
44ページを御覧ください。教育費の増は、項の1、教育総務費における国際人育成事業等の増によるものです。
48ページを御覧ください。こちらは債務負担行為支出額予定調書となっております。内容は記載のとおりです。
以上が令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)の内容の説明になります。
続きまして、議案第75号令和5年度港区
介護保険会計補正予算(第1号)についてです。ページを戻りまして、10ページを御覧ください。
歳入歳出予算の補正額は7億2,668万3,000円の増額で、補正後の歳入歳出予算の総額は188億757万9,000円となります。
11ページを御覧ください。第1表、歳入歳出予算補正になります。まず、歳入です。第4款支払基金交付金は1,993万7,000円の増額です。項の1、支払基金交付金も同様です。第5款都支出金は600万1,000円の増額です。項の1、都負担金を同額の増としております。第9款繰越金は7億74万5,000円の増額です。項の1、繰越金も同様です。以上により、歳入予算補正額の合計は7億2,668万3,000円の増額となります。
続きまして、12ページを御覧ください。次に、歳出となります。第4款基金積立金は5億1,906万1,000円の増額です。項の1、基金積立金も同様です。第5款諸支出金は2億762万2,000円の増額です。項の1、償還金及び還付金を2億670万8,000円、項の2、一般会計繰出金を91万4,000円、それぞれ増額いたします。以上により、歳出予算補正額の合計は7億2,668万3,000円の増額となります。
続きまして、令和5年度港区
介護保険会計補正予算(第1号)説明書に沿って説明いたします。少しまたページが飛びます。54ページを御覧ください。支払基金交付金の増額は、項の1、支払基金交付金における介護給付費交付金の増によるものです。都支出金の増額は、項の1、都負担金における介護給付費負担金の増によるものです。続きまして、繰越金を増額しております。
次に、歳出の説明でございます。58ページを御覧ください。基金積立金の増は、項の1、基金積立金における介護保険給付準備基金積立金の増によるものです。
60ページを御覧ください。諸支出金の増は、項の1、償還金及び還付金における国庫支出金等過年度分償還金の増によるものです。
以上が令和5年度港区
介護保険会計補正予算(第1号)の内容の説明です。
続きまして、令和5年度港区一般会計補正予算(第5号)の補足資料を調製いたしましたので、併せて御説明をさせていただきます。ファイルが替わりまして、サイドブックスでございますけれども、常任委員会・特別委員会のフォルダーをお開きください。総務常任委員会のフォルダーを開いていただきまして、9月14日から19日、10月5日、こちらのフォルダーをお開きください。そして、資料№4をお開きいただきたいと思います。国際人育成事業に係る海外修学旅行について記載をしているものでございます。
2ページを御覧ください。こちらにつきましては、国内修学旅行において、必要な費用、学校ごとに徴収する費用等について記載をしております。
3ページを御覧ください。令和6年度海外修学旅行実施に向けての経緯となっております。
少しページが飛びまして、6ページを御覧ください。海外修学旅行経費の内訳についての資料となっております。
次のページ、7ページが、見積りの算定根拠、8ページに、新たに必要とされるものについての対応、プログラム代の内容等についての記載をしております。
9ページを御覧ください。財政課による調整の内容及び補正予算計上の考え方について記載をしております。
10ページについてでございますが、事業候補者の選定方法、補正予算の経費の内訳、保護者へのお知らせの配付の経緯についてを記載しております。
また、11ページ以降でございますが、令和6年度海外旅行実施に向けての経緯についての参考資料として、参考資料1から3についてを添付させていただいているものでございますので、御覧いただければと思います。
補正予算2案についての説明は以上です。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願いいたします。
○委員長(池田たけし君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いいたします。
○委員(小倉りえこ君) 今回の件は、いろいろと順番が違ったというのと、様々なことが明確になっていないという、この2点に尽きると思っています。総務常任委員会が管轄となりますが、限られた時間でできる範囲のことを確認させていただきたく、資料要求を自民党議員団からもさせていただきまして、資料を調製していただいてありがとうございます。これに沿って質問させていただきます。確認事項が多めだと思いますが、よろしくお願いいたします。
まず初めに、海外への修学旅行の経費の内訳というものに、保護者負担が含まれているかどうか、答弁をお願いいたします。
○財政課長(山越恒慶君) こちらの海外旅行の経費、5億1,000万円については、保護者の負担というものは別で、実際にかかる旅行代金そのものということで記載をしているものでございます。
○委員(小倉りえこ君) 別ということで、これは当然のことではあるのですけれども、そういうのも含めて、海外の修学旅行に実際にどれだけの費用がかかるものなのか、いかほどなのか示す必要というものが、まず初めからあると思います。
保護者負担経費のほかにも、来年度、令和6年度に計上する予定とされている予算というものが別にあるようで、要求した資料のお答えの中では、旅行保険に100万円強と注意書きで書いてあったりするのですけれども、この見積りというか、概算のところには書かれていない。なので、本来、海外修学旅行を行うには、これだけのコストが何にどれだけかかって、その中で、今回の第3回定例会に上程される補正の部分はこれぐらいのものだというのがあるべきなのです。説明があってしかるべきだと思います。
これは、その説明資料が恐らく必要だと思うのですけれども、全体コストの質問は、また後ほどにさせていただきまして、これまでの国内の修学旅行での家庭の徴収額は、6万5,000円から7万5,000円ほどと。行き先が海外となっても、この額を超えないように、区としてもしていきたいという答弁は、先週の
区民文教常任委員会でも聞いております。報告されております。
ただ、港区政新聞には5万円程度と書かれておりまして、これは区長記者発表の取材には絶対行かれているであろう区政新聞の編集長なわけですけれども、そこでの結果の区政新聞ですから、5万円という数字が、我々が聞いている話とは少し違うと。どちらの金額が家庭の徴収額という意味では正しいのか、お聞かせください。
○財政課長(山越恒慶君) こちらにつきましては、保護者の自己負担金というところの考え方になると思います。こちらについては、5万円を上限とするということで検討していくということで、お知らせをさせていただいているものでございます。
修学旅行の費用について、旅行代金という部分と、準備をしたり、現地でお土産を買ったりする経費といった、もろもろの経費があったりする部分になるわけですけれども、現行のいわゆる旅行代金という部分につきまして、5万円を上限とするということを検討している状況だと認識をしているところでございます。
○委員(小倉りえこ君) それであれば、そのように、いろいろな媒体を含めて書いていただきたかったのもありますし、我々は報告を受けている以上、それとこれとは別という印象を受けております。むしろ、今初めてそれを聞かされて、なぜもっと早く、そういう話を明確に区から出していなかったのかというところは、いかがなものかと思います。
ここの回答のところでも、6万5,000円、7万5,000円の徴収というのが、そういうものとそうではないものと合算したものとなって、参考資料の3の右下のところでは、これはオーストラリアの海外派遣のことが参考資料に記載されているのですけれども、こちらも自己負担額が、これは事業が違うのですけれども、5万円程度とオーストラリアの方も書いていながら、大体このぐらいの金額と。
これがなぜなのかというところは、また別の機会でお聞かせいただきたいと思いますし、その横も、修学旅行の過去の積立て5万円程度と同等になるよう検討と。5万円だったら5万円と、初めから言うべきですし、そうではないのだったら、そうではないところをもっと言うべきだったと思います。
それはさておいて、家庭から徴収する額について、どういう意見がこれまであるかというところの調査はされていないと。2ページの(4)で、行っていないということだったのですが、これはやるべきだと私は思います。少なくともこれまでの国内の修学旅行で行くものと、これから海外に行くものとというところでは、御家庭においては負担額の印象というものが異なるのです。
少なくとも、現在、中学校1年生と中学校2年生には、ヒアリングを今すぐにでもすべきと思いますが、どのようにお考えかお聞きします。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) 今も国内修学旅行で徴収をするときに、行き先は京都、奈良ですと話をして、大体費用はこのように考えていますということをお話しする機会があるので、各学校にはそのときに、こういったお金がかかるとか、そういうことは保護者会の中でもお伝えしていきたいと思いますが、今はまだ、全容が明らかになった上でお伝えしてもらうように、学校に伝えたいと思います。
○委員(小倉りえこ君) 全容が明らかになった上でというのが、今や私たちは不明確な中で、できるだけ一つ一つのことを明らかにしていこうと思っている最中なのです。学校は知っているかもしれませんけれども、保護者や生徒は細かいところは知らないのです。
メディアの報道であったり、区から子どもたちに向けた直接の報告というのがあるのかないのかというところも、私たちは今、見えていない中で、本来だったら全部固めるだけ固めて、このようにしていきますとお伝えするのがベストなのですが、それがない中で、これから検討していきます、説明をしていきます、理解を得ていきますというのは、やはりよくない。理解してあげたくても、私たちも苦しいのです。理解してあげたいのです。でも、今のところでは難しいので、こうやってお聞かせいただいているのです。
今までの国内修学旅行で、欠席者が40人いらっしゃるというところで、2校を除く数字を改めて見て、私は驚きました。こんなに多いのかというところで驚いたのです。理由は当然、様々だと思うのですけれども、個々の理由を聞くには当然はばかられますのでお伺いしませんが、これが経済的な理由であるとか、ヤングケアラー的なものであるとかという理由で欠席する生徒というのは、これまでいたか、いないか、それだけで構いませんので教えてください。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) 不登校の子が一番多いのですが、家庭の事情という生徒はいます。経済的事情の生徒もいます。
○委員(小倉りえこ君) そうであろうとは思います。
就学援助を受けている児童・生徒数を改めて回答いただいたのですけれども、公立中学校の2割が要保護と準要保護。これは決して少ない人数ではありませんし、ついこの間、今日が9月15日ですから、発表が9月1日でしたので、2週間ほど前に発表されて、海外の修学旅行をやっていきますと。シンガポールに行きます、海外に行きますというところで、参加を見合わせる家庭というものが少なからずあるのではないかという懸念がありますが、その辺りはヒアリングをどのようにされていますか。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) まだ具体的には、学校から保護者の方にもヒアリングは行っておりません。
○委員(小倉りえこ君) だから、当事者に何も今、話が伝わっていないのと、そちらからの懸念点というものが、港区にフィードバックといいますか、ないのです。その中で進めていく。私たちもできるだけ理解はしようと思っていますけれども、今のままでいいのかなというところは疑問に感じます。
また、10ページ、保護者宛てのお知らせというところで御回答いただいた中で、プレス発表後に保護者が学校に、もちろん、喜ぶ御家庭もありますから喜びをお伝えする一方で、不安をお伝えするケースもあったと、ここに書かれているではないですか。だから、聞けていないというところを、もっと丁寧に広げていっていただかないと駄目だと思うのです。
これも早急にアクションを区が起こして、できるだけ多くの方の、何が不安なのか、どのようにしたらいいのか、今、全く手つかずのアンタッチャブルな部分を、少しでも手厚くサポートできるような姿勢というものを、アクションとともにしていただきたいのです。
国内修学旅行でも当然、経済的なところでと、さっきお話がありました。シンガポール、海外でも、同様のことが恐らく見受けられるであろうという想定で、たらればで申し訳ないのですけれども、そういうときはどのように対応していくか、港区もセットで考えた上で、オファーするといいますか、事業を提案するのがベストなケースだったのですが、今それができていない以上、これからそういう理由で、できれば辞退はさせたくないと。それは区の皆さん、誰もが思っていると思います。私たちもそう思っています。
それをどのように対応していくのか、考え方があって初めて、次は何々について課題を解決していけばいいのだと、私たちの頭の整理にもなるので、そういう子どもたち、御家庭について、どう対応されていくか教えてください。
○学務課長(鈴木健君) 就学援助に関しましては、これまでの御負担と変わらない範囲での負担ということで、今、検討を進めております。
今、小倉委員から御指摘のありました各御家庭の御不安等に寄り添った形というのは、これから事業のスキームを固めた上で、と先ほどお話がありましたけれども、その中で丁寧に酌み取って対応していきたいと考えてございます。
○委員(小倉りえこ君) これからというところが、答弁の中で私たちは一番気になってしまうところで、こうやりますという明確なお答えを、正直、いただきたかった。でも、それが今、できていないということは、本当にこれからなのだろうなというところで、頑張っていただきたい気持ちもあるのですけれども、もっとスピード感を持って、確認しなければいけないことは、すぐに確認していただきたいですし、そこからどうやるのかという港区の決断というものを、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
これからパスポートを取らなければいけない子どもたちというところで、これまで質疑で結構出ていたと思うのですけれども、みんな誰もが感じていることだと思うのです。そこから必要とする子どもも多くいるはずで、国際理解だとか、異文化体験だとか、そういうのを抜きにして、この事業自体、海外修学旅行自体のそもそもの意義というものが、議会側にも伝わっていないですし、区民側にも伝わっていないということが、まず問題なのです。
全ての公立中学校に通っている子どもを全員連れていってあげたいと初めから言い切ったのであれば、こうではないと思うのです。でも、そこが今、少しマスクされていて、国際理解だ何だというところで、集大成とか、ぼかされているような気がする。それはそれで教育上、すごく大切なものであるということは理解はしているのですけれども、子どもによっては、言葉がすごく悪いかもしれませんが御容赦ください。海外修学旅行は、人によっては、連れていかれると感じることもゼロでは当然ないわけです。
現時点でパスポートを持っている家庭より、持っていない家庭のお子さんの方が、どちらかというと要保護とか準要保護とかの家庭の可能性が高いのは、恐らく明らかだと思います。今の段階では、パスポートとか、いろいろなものに関する費用というのは、家庭で持ってくださいということにはなっているのですけれども、パスポートを取らなければいけないところの方が、負担が多くなってしまうというのは、少し矛盾を感じて、おかしいのではないかと思うところがあります。
ですので、そういうものだからやってくださいと各家庭にお願いするのはおかしいし、これでいいのだろうかと感じる人は少なからずいると思うのです。ゼロではないと思います。
本来であれば丁寧に対応しなければならない部分が、今、ほったらかしになっている印象がどうしても拭えないのですけれども、その辺り、現時点でどうするか、ありましたらお願いします。
○学務課長(鈴木健君) パスポート代につきましては、小倉委員御指摘のとおり、御不安に思われている方、実際に経済的に困窮されている方は多いかと認識してございます。したがいまして、パスポートにつきましては、現在、就学援助の対象とする方向で検討を進めているところでございます。
○委員(小倉りえこ君) パスポート代は就学援助というところで進めていると。これはまたいろいろなことが進みましたら、逐一、都度報告をいただきたいと思います。
次に、事業者について何点かお伺いします。
事業を具体化していくのに、ある程度、費用の見積りというのが当然必須になりまして、プロポーザルでこれを選ぶということになっております。例えば、プロポーザルの応募が1者オンリーだとして、そのオンリーワンの事業者が、たらればで申し訳ないですが、事前に見積りを取った事業者であれば、区としてこれは契約の対象としてよいかどうかという考えを、契約管財課に伺いたいと思います。
もしそれがそうだという場合は、透明性に欠ける選考と思われてしまうのではないかという疑念が当然ありますので、そのケースは、港区としては契約の対象でいいかどうか、対象とすべきかどうか、お答えください。
○契約管財課長(江村信行君) ただいまの御指摘の点でございますけれども、基本的には契約の大原則というのは、競争原理を働かせるだけの応募者があるということが大原則でございます。そういう中でプロポーザルを行って、もし1者しか参加者がなかったというケースが発生したという場合ですけれども、基本的にはそういうことはないように、多くの応募者が出るように、まずは要項を固めていく、整理をしていくという必要があると思います。
もし結果として、そこまでしても1者だったという場合に、その契約自体が不当であるかというと、そこまでは言い切れないとは思いますけれども、極力競争原理を働かせるような努力はしたいと。
なお、今回のプロポーザルに参加可能と思われる入札参加資格を持っている事業者は、80者以上、現在のところ確認ができております。旅行業ですので、詳細な資格までは、入札参加資格で登録の確認はできませんけれども、目下のところは十分な競争性が確保されると考えております。
○委員(小倉りえこ君) 考えは、確認はいたしました。できるだけ競争原理が働くようにというところは、各課の皆さんが当然思っていらっしゃることだと思うので、役所の外の我々区民側にとっても、それが見えるような形で、ぜひここは進めるべきだと思いますので、よろしくお願いいたします。
こちらの費用の内訳の中で、正直、詳細の中にところどころ、当然、不明瞭な点がまだまだありまして、これは後ほどほかの委員から御質問が必ず出ると思うので、割愛いたしますけれども、事業者の利益とされる部分の可能性が、おかしなところに計上されている節があるというのが私の印象です。
その中で、例えば区立10校、現中学校2年生の学級数というのが24、数えたらありました。各学校、学級数が1から3、生徒数が30人弱から100人強と、3倍を超える幅があるわけです。それにもかかわらず、単価が各学校一律に示されていて、ここに載せられているのですが、その理由は何かというのを、お分かりであればお聞きしたい。
○財政課長(山越恒慶君) こちらの単価でございますけれども、1名当たりという部分、総務常任委員会資料№4の6ページのところになりますけれども、1名当たりというところにつきましては、それぞれの人数に応じて、いわゆる1人当たりのという部分になっております。
それから、1校分のところについては、学校分ということになっております。こちらについては、予算の確保をする見積りの段階ということで、今回対象者が760人ということで、10校ということになりますと、1校当たり、平均すると76人という形になります。
こうした形で予算の確保をしていく上で、平均1校当たり80人想定という形で予算の見積りを取らせていただいているという状況でございます。総額として、もちろん80人より多い学校もありますし、少ない学校もあります。そこを平均という形でならした見積りだと聞いております。
○委員(小倉りえこ君) 私は、それはどうかなと思いました。要は、事業者が通常やっているやり方で、これがスタンダードだというのであれば、そういうものなのかなと思ってしまうのですけれども、ただ、今回いろいろなものが、ざっくり丼勘定というところが目についてしまう中で、このように聞いておりますという答弁だと、本当にそうかなという感情しか湧いてこないのです。
逆に区の方から、向こうから出されているものの精査について求めていないのか、求めないなら、その理由というものがあるのかを伺います。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) 精査をこれからするという考え方なのですが、学校が実際にシンガポールに行く際に、どんなコンテンツで子どもたちに学ばせたいかというところは、校長と相談してカスタマイズするような形にしたいので、そういったところで、今、その分も全校分入れてあって、なので、そこで精査をして、最終的に決まるという形でございます。
○委員(小倉りえこ君) 全ての物事において私たちは、港区がこういう理由だからこうしたいというのを聞きたいのですけれども、それがどうしても今の時点ではなくて、これから相談をします、これから考えていきますというところの、ここが話のかみ合わないところと、疑義が常に湧き続けるというところの根本だと思っているのです。
ほかの委員からも質問があると思うので、私の分は一旦中断してお譲りしようと思いますが、経緯について1点だけお聞かせください。
今回の事業の決定経緯というものを、我々議会はともかくとして、現場や当事者がどう思っているのか、意見というものが全く見えていないというところも問題であるということは、先ほどお伝えいたしました。7月21日に開かれた中学校の校長会で、実施の意見を求めたとこれには記載されておりますが、これを読む限り、どうしても教育委員会事務局が唐突かつ一方的に、そして断定的に説明をして、それを受けた校長先生が、反対や疑問を含んだネガティブな意見を言える場であったとは到底思えません。その辺りの進め方に問題はなかったと断定できるかどうか伺います。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) こちらについては、こういうことで経緯として、国際人育成事業のところで、今回、海外修学旅行について考えているけれどもというところで、校長先生方に全部お話をして、ざっくばらんにどんな意見があるかなというところで考えていたのですが、私たちには批判的な意見はなかったですが、小倉委員おっしゃるとおり、もしかしたら言いづらいというのもあるかもしれないので、そこは丁寧に今後も校長から聞いていったりしていきたいです。
○委員(小倉りえこ君) 今後。
まだ確認しなくてはいけない点というのは当然たくさんあるのですけれども、今、ほかの委員から別の視点で、いろいろ質疑を私も聞かせていただいて、また質問させていただきたいと思いますので、譲ります。ありがとうございます。
○委員(ませのりよし君) 今、頂いている資料の中で、ちょうど小倉委員がおっしゃっていたところの前の段階で、7月10日に教育委員に対し、情報提供いたしましたとありますが、こういった教育に関する提案だとか企画については、教育委員会で検討だとか議論をすると思っていたのですが、それはしなかったのでしょうか。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) 今回の場合、確定した方針に基づいて、確定した方針というのは学校教育推進計画に基づいて、そこに国際人育成事業の充実というのがありますので、こちらで今回、取組を進めていきたいというところで、所管課としては進めてきました。
もちろん、所管課として勝手に決定することはできませんので、学校教育部でも話し合い、その後、教育委員の御意見も伺いながらやっています。教育委員にも個別にいろいろ話は十分に聞いているというところで、そういった意見も反映させていただいているというところでございます。
○委員(ませのりよし君) 教育委員は人数がいらっしゃると思うのですけれども、全員が満場一致というか、先ほど校長会でもいろいろな意見があったとおっしゃいましたが、反対というか、懸念点だとか、先ほど小倉委員がおっしゃったような、本当に全員が手放しで喜べる事業なのかというところの懸念点は、委員からは出なかったのですか。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) 予算の面ですとか、安全の面ですとか、そういうものは十分担保できるのかという御示唆はいただきました。
○委員(ませのりよし君) 教育委員の皆様はそういったことを監査する立場にあるので、当然だと思いますが、そこは当たり前のこととして、本当はもう少し俯瞰というか、総体的に御意見があったのかなとも思ったので、質問させていただきました。
少し変わりまして、同じ資料の次のページに、令和5年7月末から8月上旬に、こうした教育の実施について、副区長・区長に実施の背景、内容、経緯などを報告しましたとございますが、この前の段階では、区長・副区長には伝わっていなかったのでしょうか。このとき初めてだったのでしょうか。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) こちらについては、正式にというか、こういうことで実際に動いて考えていきたいということ自体は、こちらの7月末から8月上旬のところでお話をさせていただいていますが、その前にはいろいろなところで、特別職でもお話をされたりというところはあります。
○委員(ませのりよし君) それは具体的にはいつぐらいですか。
○教育指導担当課長(篠崎玲子君) そちらについては、今、正確な日時が分かりませんので、申し訳ございません。
3ページの令和5年5月の会議、こちらも、日頃から区長部局と教育委員会事務局で情報共有をさせていただくことがございます。そちらで幹部職員同士で、ざっくばらんにというとあれなのですけれども、お話をさせていただいて、そこで当然お話を届けているというところがございます。その後に、特別職同士でもお話をされているというところでございます。
○委員(ませのりよし君) 分かりました。実際、令和4年ぐらいの段階で区長のお耳には届いているのかなと思ったのですが、少し質問を変えます。
6ページの海外修学旅行費用についてのところで、航空券代の項目、1人単価30万5,000円。次のページのところでは、添乗員などの随行実費も単価に組み込みますとは書いてあるのですが、その下の実踏の経費のところでは、航空券代が16万5,720円。
これは、行く時期によっての値段の差なのかなというのと、先ほどの間接的な費用が含まれているから違うのかなと思っているのですが、私どもの会派でも、予定されている来年の6月から9月の間の航空券をJTBのページで調べたところ、大体6月10日の月曜日で出発、往復の航空運賃が10万2,000円。これは10月のどの週の月曜日でも大体そのぐらいでした。7月も大体同じぐらいで、9月に関しては予約が取れないという状況だったのですが、我々が往復航空運賃10万円強で行けるのに対して、30万5,000円。残りの20万円がエージェントのいわゆる間接費用に当たる部分になるという理解を勝手にしたのですが、合っておりますか。
○財政課長(山越恒慶君) こちらにつきましては、7ページの航空券代、1番のところだと思いますけれども、確かにこの金額というのは、かなり高い金額と認識をしているところでございます。事業者に所管部門からも確認をしていただいているところですけれども、修学旅行、今回の10校については、全校が一括して行くということではなくて、それぞれ学校ごとに行くという形で考えているという状況でございます。
この期間については、シンガポールは乾季ということでの観光上のベストシーズンであるということから、単価が高いという状況ということと、航空機の席をまとめて取るというところについて、個人で航空券を取る場合と予約の方法が異なるということから、早期に座席を確保するということを付した場合に、高く上がっていくという傾向があるということで回答を得ているところでございます。
ただ、私も、インターネット等で見たりする金額と、どうしても自分の場合は個人と比較してしまうところがありますけれども、そこの理由というところについては、さらに精査していく必要があるとは認識しております。
○委員(ませのりよし君) 今お話の出たページのところで、航空券はお話のとおり、ただ改善の余地はあると思いますので、1社だけでなく、複数社でいろいろプロポーザルを受けることが必要だと思います。
概算の費用の中で、専用車代。これは恐らくバスだと思うのですけれども、下の方で実踏のときのバス、これは1台のチャーターだと思うのですけれども、日本円にして大体20万円から30万円ぐらい。国内で1日バスをチャーターしても、大体1台このぐらいかなと。我々も地域でバスをチャーターするときにこのぐらいなのですが、片や今回、実際のところ、初日は70万円、2日目は28万円、3日目は74万円、4日目は130万円1校、掛ける10校分なので、その10倍の費用が積算されているのですが、この根拠は合っていますか。素朴な疑問なのですけれども、本当にこんなにかかるのかなと。
○財政課長(山越恒慶君) こちらの専用車代でございますけれども、7ページの3番のところを御覧になられているかと思います。
専用車代、上から、空港送迎から夕食会場のホテルというところでの1日目。それから、2日目につきましては、現時点での段階としては、現地での学生との交流というところを予定しているところでございます。3日目、4日目は観光という形になりますので、そうしたところでバスの移動時間等も多いという状況から、そのような数字になっていると考えているところでございます。見積書の積算とは合致しているというところは確認をしております。
○委員長(池田たけし君) 大変白熱をしているところなのですが、質疑の途中でございますけれども、本件につきましては、まだ様々議論を重ねる必要があるかと思います。次回の委員会で引き続き質疑を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、審議事項(4)「議案第74号」、審議事項(5)「議案第75号」及び発案1件につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(池田たけし君) そのほか、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(池田たけし君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 4時58分 閉会...