芝地区総合支所長・
街づくり事業担当部長兼務 岩 崎 雄 一
芝地区総合支所まちづくり課長 香 月 佑 介
麻布地区総合支所長・
街づくり支援部長兼務 冨 田 慎 二
都市計画課長 野 口 孝 彦
開発指導課長 大 森 隆 広
土木課長 海老原 輔
地域交通課長 佐 藤 雅 紀
〇会議に付した事件
1
報告事項
(1)
都市計画道路の変更(案)について(
東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等)
(2) 港区
自転車通行空間整備計画(素案)について
2
審議事項
(1) 請 願元第13号
東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる
港区立白金児童遊園敷地と
港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願
(元.11.28付託)
(2) 請 願3第15号 港区赤坂7丁目計画に関する請願
(3.9.10付託)
(3) 請 願4第9号
高輪築堤の情報の公開を求める請願
(4.9.9付託)
(4) 発 案元第5号
街づくり行政の調査について
(元.5.29付託)
午後 1時30分 開会
○
委員長(土屋準君) ただいまから
建設常任委員会を開会いたします。
本日の
署名委員は、
風見委員、
近藤委員にお願いいたします。
榎本委員より欠席の届出が提出されておりますので、御報告いたします。
──────────────────────────────────
○
委員長(土屋準君) それでは、
報告事項に入ります。初めに、
報告事項(1)「
都市計画道路の変更(案)について(
東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等)」について、理事者の説明を求めます。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) それでは、
報告事項(1)「
都市計画道路の変更(案)について(
東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等)」を御報告させていただきます。
資料の説明に入る前に、これまでの当
委員会への報告の経緯を御説明いたします。
都市高速道路第8号線として
都市計画決定されている
東京高速道路(KK線)は、
東京高速道路(KK線)
再生方針に基づく
歩行者空間への再生・活用について、本年7月20日及び9月2日開会の当
委員会において御報告させていただいております。
今回の御報告は、
都市高速道路第1号線への
新京橋連結路の設置、一部区間の変更と、
都市高速道路第8号線の廃止等に関する
都市計画道路の変更について御報告するものでございます。
なお、
都市計画道路の変更につきましては、東京都
都市計画審議会で審議されることとなります。
それでは、資料の説明に入らせていただきます。資料№1の1ページを御覧ください。項番1の経緯でございます。
首都高速道路日本橋区間は、構造物の損傷が激しく、更新が必要なため、
首都高速道路株式会社が周辺の
まちづくりと連携して地下化し、日本橋川周辺の景観や環境の改善を図ることとしております。地下化に当たっては、
江戸橋ジャンクション周辺の
渋滞緩和を図るために、
都心環状線を利用する車を
八重洲線に転換させることといたしましたが、KK線は大型車の通行に対応していないことから、新たな
都心環状ルートとなる
新京橋連結路の整備案が示されております。
これによりKK線は、
通過交通が新たな
都心環状ルートである
新京橋連結路に転換され、
自動車専用道路としての役割を終えることから、
KK線上部空間を
歩行者中心の
公共的空間として再生・活用することとなりました。
このような背景を踏まえ、
都心環状線の一部である
都市高速道路第1号線への
新京橋連結路の追加及び一部区間の変更と出入口の改廃とともに、
都市高速道路第8号線の廃止及び一部区間の第1号線への
付け替えに関しまして、
都市計画を変更することになったものでございます。
続きまして、変更の内容について図を用いて御説明いたしますので、9ページの
参考資料の右下の図を御覧いただけたらと思います。左側の図は既定の
都市計画道路を示しており、右の図は今回の
都市計画の
変更概要として、赤色が追加、黄色が廃止、緑色の斜線部が一部区間を変更する区間を示しています。
まず、
都市高速道路第1号線でございます。右の図、赤線で示す
新京橋連結路は、
都市高速道路第1号線に附属する連結路として
都市計画に定めてまいります。
続きまして、
都市高速道路第8号線でございます。出入口を含め全線を廃止し、一部区間を
都市高速道路第1号線に
付け替えるものでございます。
続きまして、
都市計画図書の抜粋で御説明いたします。資料2ページからが図書になりますが、資料5ページの
変更概要を御覧ください。表の上段が
都市高速道路第1号線の
変更事項です。項番1が連結路の設置です。延長約1,120メートルを追加するものです。項番3では、一部区間が変更されております。廃止する
都市高速道路第8号線から編入される部分としまして、港区東新橋一丁目、新橋一丁目各地内が記載されてございます。表の下段は、
都市高速道路第8号線について廃止するものとなってございます。
最後に、今後の予定でございます。資料の1ページにお戻りください。12月14日水曜日から12月28日水曜日までの2週間、
都市計画案の縦覧と意見書の受付を行っており、12月18日日曜日及び12月20日火曜日に、
都市計画案に関する説明会を実施してございます。
今後、令和5年度には、港区
都市計画審議会及び東京都
都市計画審議会にお諮りし、
都市計画の変更を行う予定でございます。
また、令和8年度から、KK線の再生、
歩行者中心の
公共空間として整備し活用してまいります。
甚だ簡単ではございますが、
報告事項(1)「
都市計画道路の変更(案)について(
東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等)」の御説明は以上でございます。
○
委員長(土屋準君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。
○委員(
風見利男君)
先ほど参考資料で説明していただいた赤線というのは、全部地下なのですか。
築地側区間もみんな地下でつながるということなのですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君)
参考資料の9ページ、右下の図における赤線の1
号連結線につきましては全て地下ですが、京橋のところで1号線に接続する箇所において1号線は地上部になりますので、地下から地上に向かって接続することになります。
また、晴海線でございますが、この区間はまだ整備してございません。晴海線の整備が地下か地上かという点について、少し確認いたしますので、お時間をいただけたらと思います。
○委員(
風見利男君) 今、
八重洲線は、竹橋から
八重洲線のところは全部地上部ですよね。その真下に、竹橋の辺りから地下につなげるという構想なのですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 4号線につきましては、神田橋から八重洲に向かって地下に入りまして、八重洲の地下、9ページの右下の図であります、丸の内(仮称)と書かれているところは地上に出るところなのですけれども、ここは地下のまま、1
号連結路を地下で通って、右側にございます京橋のところで地上に上がってきて接続することになります。
晴海線につきましては、少し確認いたしますので、確認でき次第、お答えしたいと思います。
○委員(
風見利男君) 現在、この左の図で、現況では、江戸橋のところで右折ですよね。それをやめて地下化するメリットはどのようなものですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 江戸橋のところの地下化につきましては、4号線の分岐点の地下化というところになりますが、
日本橋部分の
首都高速道路の老朽化、これの施設、
設備更新を必要とすることと、それから、環境等の保全、景観や環境の改善を図るため、
日本橋区間について地下化するものと聞いてございます。
○委員(
風見利男君) この参考図の
日本橋区間の黒い線は、地上ですよね。地下なのですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 9ページの左側の図にございます、
連結路整備後の
日本橋区間の黒い線は、地下化されます。
江戸橋ジャンクションの地下を通って、その先で地上に上がり、接続するものでございます。
○委員(
風見利男君) 現況の左側の緑の線は地上なのですか。これも地下なのですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 9ページ左側の図にございます現況の竹橋から神田橋、江戸橋にかけては全て地上でございます。地上の4号線、1号線があるところ、
日本橋区間については、地下で黒い線の部分を整備し、
地下道路が出来上がった後に、地上の
首都高速道路を撤去すると聞いてございます。
○委員(
風見利男君) そこの部分は地下化してしまって、道路ができた段階で撤去すると。このようなお話のようですけれども、この事業主はどこなのですか。あと、
費用負担はどのような。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 道路の整備につきましては、
首都高速道路株式会社でございます。連結路につきましては、
首都高速道路株式会社と東京都が共同で整備を行うと聞いてございます。
○委員(
風見利男君) 東京都と一緒にやるのは、どこの
接続部分なのですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 9ページの右側の図でございます、
変更概要素案に記載されております、赤の部分です。
新京橋連結路、今回、
首都高速道路1号線として区域拡大する部分につきましては、
首都高速道路株式会社と東京都が共同で整備を行う方法と聞いてございます。
○委員(
風見利男君) ここは、東京都も何らかの権利を持っている。あるいは、なぜか東京都と共同でやるという。当然、
費用負担も、東京都も負担することになるわけですよね。何でそのようになったのか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君) 東京都が何
ゆえ共同で行うのかというところまでは、申し訳ございませんが、把握しておりません。確認した上で、後日、委員に御報告、御説明申し上げたいと思います。
それと、
先ほどお話にありました晴海線の整備の地上か地下かというお尋ねにつきましては、現在のところ、
地下方式で晴海線については整備し、1号線に接続する計画であると聞いております。
○
委員長(土屋準君) よろしいですか。理事者の方もよろしいですか。
○
都市計画課長(
野口孝彦君)
新京橋連結路の部分につきまして、東京都が共同施工する理由といいますか、動機につきまして、現在では把握できておりませんので、確認し次第、各委員に御説明に伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○
委員長(土屋準君) ほかにございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(土屋準君) ほかになければ、
報告事項(1)「
都市計画道路の変更(案)について(
東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等)」についての報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(土屋準君) 次に、
報告事項(2)「港区
自転車通行空間整備計画(素案)について」、理事者の説明を求めます。
○
土木課長(
海老原輔君) それでは、
報告事項(2)「港区
自転車通行空間整備計画(素案)について」、御報告させていただきます。
まず、資料を確認させていただきます。資料№2、1ページ、2ページが
説明資料、資料№2-2、こちら、概要版となりまして、3ページ、4ページになります。資料№2-3、本編といたしまして、5ページ以降が
本編一式になってございます。
それでは、資料№2、1ページを御覧ください。本件は、港区
自転車通行空間整備計画(素案)を策定いたしましたので、報告するものです。
項番1、
計画改定の目的です。3ページの概要版を御覧ください。こちら、概要版の左の上段に記載しています内容を御覧ください。区では、区民等が安全・安心で快適に
道路空間を利用できるように、歩行者、
自転車、自動車を分離した
自転車空間を整備するため、平成25年に港区
自転車利用環境整備方針を策定いたしました。
概要版の真ん中の中段のグラフを御覧ください。当時策定いたしました
整備計画といたしましては、
区道整備延長50キロメートルを選定いたしまして、令和3年度までの実績は、26.7キロメートルが
整備済みで、約53%の進捗率でございます。
1ページにお戻りください。近年では、
電動アシスト付き自転車や
自転車シェアリング、
自転車を使った
配送サービスの普及など、
コロナ禍を受け
自転車利用も増え、使い方も多様化し、活発化してきてまいりました。そこで、国は令和3年2月に、東京都は令和3年5月に、それぞれ
自転車通行空間の
整備計画を策定し、より安全・安心な
自転車通行空間の確保の取組を進めております。
一方、区では、未
整備区間23.7キロメートルにつきまして、
早期完成を目指すために、
自転車ネットワークの見直しを今回行うことといたしました。
また、新たに保育園、幼稚園や駅などの
自転車駐輪場などへの
目的施設の前までつながる
子育て送迎ルートの整備や、
自転車事故の不安のない安全・安心な
通行環境の整備を追加し、道路を利用する全ての人がより一層安心・安全で快適に通行できる環境を整備することを目的に、今回、
自転車通行空間整備計画として改定いたします。
項番2、
計画期間です。
計画期間は、令和5年度から令和14年度までの10年間といたします。
項番3、
計画概要です。3ページの概要版を御覧ください。こちら、概要版の右側になります。
基本方針といたしまして、3つを掲げました。1つ目は、快適に通行できる
自転車ネットワークの整備ということで、国と東京都と連携した
自転車ネットワークを整備いたします。2つ目に、
目的施設の前までつながる
子育て送迎ルートの整備ということで、新たな施策といたしまして、子ども乗せ
自転車による送迎や、駅前の
自転車駐輪場へ安全に安心して通行できる
誘導ルートを整備いたします。3つ目に、
自転車事故の不安のない安全・安心な
通行環境の整備ということで、これも新たな施策といたしまして、過去5年間、同一区間で
自転車事故3件以上が発生いたしました道路を、
自転車事故の対策として、
通行環境の整備や
安全対策を図るものでございます。
4ページの概要版の
フロー図を御覧ください。これら3つの
整備方針につきまして整備いたします
対象路線を、
フロー図に基づき選定いたしました。
自転車ネットワーク路線といたしましては47.7キロメートル、
誘導ルートといたしましては11キロメートル、
自転車事故対策路線として9.6キロメートルを選定し、右側の港区の地図に路線を落とした図となってございます。
さらに、下段の図を御覧ください。それぞれの路線は、道路の幅員や形状に基づき、
整備形態を図のように整備いたします。
2ページにお戻りください。項番5、今後のスケジュールです。本
委員会報告後、12月28日から来年1月26日までの1か月間、
パブリックコメントを実施いたします。その後、いただいた
区民意見を計画に反映いたしまして、令和5年3月の当
委員会に報告後、本計画の策定となります。
以上、甚だ簡単でございますが、説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○
委員長(土屋準君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。
○委員(
うかい雅彦君)
自転車に乗っていただいていろいろ行動されることに対して、決して反対するわけではないのですけれども、ただ、
ナビマークが引かれる前から、
自転車の
走行ルールはしっかり守らせなければいけないと、
委員会でも取り上げていました。しかし、気がついたら、自分の家の前に真っ先に
ナビマークが引かれてしまいまして、少し驚いたのが記憶に残っているのですけれども、何が言いたいかというと、区の方針を掲げることは大事だと思うのですが、やはり
ナビマークをつけておくのであるならば、この路線を走っている
自転車を最優先に、
自転車優先にするなど、そういったことができないのか。その代わりに、きちんと
自転車は
走行ルール、いわゆる
交通規則を守ることを徹底させるなど、何か非常に中途半端なのです。警察は
交通違反を全然取り締まらない。逆走していても何も問題にしていない中で、おっしゃるとおりに、保育園の
お子さんを送る
自転車、朝、物すごい勢いで走っているのだけれども、これから会社に行かなければいけない、仕事に行かなければいけないということで、そうなるのは本当に大変な思いをされているのは分かります。でも、そういった方々がきちんと守られているのかといったらそうではないわけで、何か進めるのであるならば、やはりそこら辺もしっかりきちんと並行に進めていかないと、どうしても中途半端になってしまうと思うのです。
我々も歩いていて、非常に危険な思いをしていることも多々あります。だからといってどなりつけるわけにもいかないし、
お母さんたちが物すごく血相を変えて
お子さんを乗せて歩道を走っているのです。こちらとしては非常に危険なわけです。でも、やはり文句は言えない。呼び止めたら間に合わなくなってしまうのではないかというのもあるし、でも、そんな危険な状況が繰り返されている中で、このままの状況を続けていくのは、そろそろしっかりとはっきりと、
自転車の走行はきちんと守ってあげますよ、その代わりきちんと
自転車も
走行ルールを守る、それから、
お子さんのヘルメットをかぶるような話も出てきています。そういったものも全て並行して進めていかなければいけない時期に来ているのではないかと。決してこういったことに私は反対するつもりはないのですけれども、やはり歩いている人間の安全もしっかり守ってもらわなければいけないし、そういったところで少し感じるのですけれども、いかがでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君)
うかい委員御指摘のとおり、
自転車利用につきましては、やはり様々なルール、
マナー等の守れていない方々がいるということは存じておるところでございます。
区といたしましても、
交通管理者、警察と連携して、やはりそこは交通安全の
運動期間中、また、キャンペーン中、そういったところを使いまして、きちんと利用者の方々には、安全にルール、
マナー等を守っていただくよう、啓発も併せて求めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員(
うかい雅彦君) よろしくお願いします。
それから、
ナビマークが引かれたところを全路線、車で走ったことはありますか。ないですよね。私の住んでいる
二本榎通りも、結局、道路は全部同じ広さではないではないですか。真っすぐでもないし、曲がっているところですごく狭いところだと、いろいろあるわけなのです。
道路計画があるのでしょうけれども、それがいつできるか分からない中で、やはり少し狭いところ、
ナビマークが入っていてカーブしているところで、「ちぃばす」も走っていますし、そういったところで少し何かすることによって安全が保たれるということがあるのであるならば、そういったところに注目していただいて、手をつけられるところは少し手直しした方がいいのではないかと思うのですけれども、そこら辺はいかがでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君)
うかい委員御指摘のとおり、先ほどの概要版の4ページになります。下段に書いていますとおり、
整備形態の選定という形で、道路の幅員に合わせて通行帯を引いたり、
ナビマークを引いたりと、整備したものでございます。
引き続き、今後も路線の選定につきまして、こういった道路等をきちんと把握した上で選定しておりますので、併せて
交通管理者と協議しながら、対策等、また、改善等を図っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○委員(
近藤まさ子君)
うかい委員の質問に通じるのですけれども、
自転車が歩道上を走れるのは、子どもと高齢者でしたね。ところが、保育園の
送り迎えの
お母さんたちが走っているので、とても怖いという御意見をいただくことが多いです。子どもや高齢者の皆さんが歩道を走るときは、そんなに
スピードを上げないのですけれども、保育園の
送り迎えの
お母さんたちはかなり
スピードを上げて歩道を走るというので、余計怖いということなのですが、歩道を走らざるを得ない。
ナビマークが書いてあっても、そこに駐停車している車がある。ここの46ページにも、実現に向けた課題で、
自転車通行空間を塞ぐ路上駐停車の抑制というのがあるのですけれども、ここ、どうやっていくかというと、
ポストコーンの設置、
パーキングメーターの
設置場所が書いてあります。本当に私も
自転車に乗っていますけれども、車道を走っていて、
ナビマークがあっても、
自転車通行帯があっても、駐停車していると、車道の方に駐停車している車をよけて出っ張るときに、すごく怖い思いをしながら、後ろを見たりしながら車線変更していくのですが、それが本当に怖いです。事故が本当に起きないのが不思議というぐらいなのですけれども、ここら辺、路上駐停車の抑制で、具体的に今やっていること、それから、もっとこれからこのようなことに力を入れて駐停車をなくしていこうなどといったことがあったら、教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) 駐停車につきましては、
道路交通法に基づき、警視庁、警察が取り締まっているものと思っております。
また、
道路標識でも駐
停車禁止の区間もございますので、そういったところをまた警察と連携して、きちんと運転手の方々に啓発していきたいと思います。
○委員(
近藤まさ子君) 下の方の文京区の
都道牛込小石川線の例。港区でもたしか歩道があって、
自転車の通行帯があって、駐車の
パーキングメーターがあってというところも、そのようになっているかと思うのですけれども、大体幅員があるところは、このような整備の仕方を港区もやっていくのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君)
近藤委員の御指摘は、本編の46ページを御覧いただいているかと思うのですが、こちらのちょうど真ん中の写真が、
港南中学校の前の通りになります。こちらは都道なのですけれども、このように、
パーキングの内側に、歩道と
パーキングの間に通行帯を引いている。こういったケースもございます。
また、一方で、左側は虎ノ門の写真になります。ここは一方通行の車道でして、車が左側に止まっている外側に
ナビマークを引いている。こういったケースもあります。
ですので、こういった工夫をしながら、
路上駐車に対する
通行空間の確保を警視庁と連携して検討していきたいと考えています。
○委員(
玉木まこと君) 前の
自転車利用環境整備方針の改定ということで期待しています。ありがとうございます。現行のものを見ると、
公共施設など、そのようなものを落としていきながら選定するというプロセスを組んでいて、そちらについては、現行の
ネットワークで、本編8ページの中で、既存の
自転車ネットワークに対応可能となっています。そこは再度、チェックなどを一応したとは思うのですけれども、問題ないという認識でまずいいのか。新設の
公共施設なども増えていると思うのですけれども、その辺は問題ないという認識なのか、教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回選定しました路線47キロメートルにつきましては、前回選定しました50キロメートルを反映しているものでございまして、その中でも整備が不可能な箇所、例えば狭いところなど、当時、選定したけれども、現在、警視庁と協議して整備できない箇所につきましては、今回路線としては削除しております。
例えば、概要版の4ページの右の図で御説明しますと、麻布十番商店街の通り、ここが削除されています。青山ですと、骨董通り、こちらはまだ今後の
都市計画道路の整備がございますので、ここも削除しております。また、芝浦のお化けトンネルを出たところ、そこからの線路沿いの通りにつきましても、幅員が狭いということで、そこも削除しています。こういったところを見直しながら、今回選定しておりますので、もちろん整備されました路線は、そのまま引き続きこの計画には反映しているところでございます。
○委員(
玉木まこと君) その辺の話も聞こうかと思っていたので、ありがとうございます。
結構すごく今までの
ネットワークで、大きい道路と大きい道路をつなぐというような形のものが意外と取り入れる形で見直しがされていたり、それは恐らく幅員などの関係なのかもしれないのですけれども、例えばで言いますと、麻布の本村小学校の近く、仙台坂と明治通りを結ぶ通りですかね。四の橋に流れる道があったのですけれども、そこについては、仙台坂につながらないような形、本村小学校ぐらいまでで終わるような感じの計画になっていると思います。その辺りは、途中で途切れるような変更が幾つかあったのですけれども、そのようなものは、困難だったからそうなったのか。何か意図があるのか。もし意図があるのだったら、教えていただきたいと思います。
○
土木課長(
海老原輔君) 玉木委員御指摘の路線につきましては、当初計画では、仙台坂まで延びている計画でございました。現行の計画では、まず、黒線になっていますので、ここがまだ未
整備区間、その先の仙台坂までの区間の反映していないものは、幅員が狭いということで、そういった現場の判断でもって削除しているものでございます。
○委員(
玉木まこと君) 分かりました。
整備手法の話に移ります。今の話を受けてですけれども、幅員が狭い場合には、今回、
通行空間と
通行環境という形で2つに分けるということで、環境というのは、整備手法の5番目ですか、車も
ナビマーク上を走ることも想定したような形でやるという話だと思うのですが、幅員が狭いという事例に関しては、その5番目の手法なのでしょうか。幅員が厳しい、条件が厳しいというケースの
整備形態であったとしても、難しいということでよろしいでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 玉木委員御指摘のとおり、整備しないわけではなく、⑤番の
通行環境として対策を施していくという形になります。
○委員(
玉木まこと君) 今の仙台坂の話も、環境としては整備するのでしょうか。それとも、やらないということなのか。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回の
通行空間の
整備計画につきましては、あくまでも
通行空間として、ナビラインを引いていくものでございます。決して今回の計画に反映されていない路線を整備しないわけではなく、そこは今回の計画とは別に、
ネットワークとは別にそういった
安全対策等を図っていくものでございますので、決してこの道路を整備しないというわけではございません。あくまでも
通行空間として整備する路線を今回、この路線として選定しているものでございます。
○委員(
玉木まこと君) また少し詳しく教えてください。ありがとうございました。
前回の計画、現行の計画からの変更点なのですけれども、私も議会の中でよく取り上げている三差路だったり、国道や都道などの交差点というところでなくなってしまうのは課題ではないかということは、再三、議会の中で発言させていただいて、今回もきちんと課題として明記していただいています。前回はすごくそこが抜き出されていて、事例として2か所、写真つきであって、やはり
自転車を利用される方からすると、交差点内をどう走るかというのは、結構危険が伴うというか、そのようなところもあるので、大事だと私は思っています。そこはもう少し触れた方がいいのではないかというのが私のスタンスで、どこで触れるべきかと思ったときに、
整備形態の話のところで、ここはあくまで線をどう引くかという話なのですけれども、ここに交差点のときはどうするよという話など、そのようなことが盛り込まれなかったのは何か意図があるのかどうか、その辺りはいかがでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 交差点内の形状につきましては、
交通管理者との協議によって決まっていくものですので、ここでこのようにしなさいという明記は、今回は控えているところでございます。
ですので、今後、そういった交差点の改良につきましては、引き続き警視庁と協議しながら、交差点ごとの
ナビマークの整備の仕方が出てくると思いますので、そのようなことで、今回の計画の中では、直接それを明示してはございません。
○委員(
玉木まこと君) 恐らく本当に今おっしゃったとおり、協議の中でいろいろなパターンが決まっていくのだと思います。交差点はどうするのかということに対して答えが見当たらないというのが今の見た感じなので、今の話でもいいのですけれども、協議の上で交差点は個別対応のケースで対応していくのだということはどこかに一文入れないと少し不安な印象があったので、そこはお願いしたいです。
あわせて、滞留スペースなどはまだまだ理解が進んでいないと思います。そこについては前回取り上げていましたし、今、港区でも結構増えてきていると思うので、併せて交差点について、ちらっとでも触れていただけたらありがたいと思います。
整備形態の話で、
ナビマークと矢羽根のところ、39ページぐらいですかね。38、39、40、41ページぐらいですけれども、まず、38ページのところで、
自転車道と普通
自転車専用通行帯、これは幅員の話で2つに分かれると思うのですが、構造的な分離というものが、やはりすごく
自転車に乗る方からは、あったらありがたいという話があります。
自転車が通る幅が1.5メートルないと、構造的分離を設置できないのか。芝浦アイランドには柔らかいラバーのポールで分離があると思うのですけれども、あれはここで言うところの1番の事例なのか。2番なのだけれども、あのような特別な対応ができるのか。その辺の、これも個別の話だと思うのですけれども、もしあれば教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) 玉木委員御指摘の芝浦アイランドのところのポールにつきましては、駐車対策として設置しているもので、あくまでも
自転車の通行帯を分離するために設置したものではございません。ですので、ここのところで言いますと、視覚的分離の役目になりまして、そこの通行帯の確保のためのポールではございません。
○委員(
玉木まこと君) あのようなパターンは駐車対策なのかもしれないのですけれども、安心できると思います。そこをうまく活用して、安全な環境、より安全な方向になると思うので、考えていっていただきたいと要望させていただきます。
ナビマークと矢羽根の話で、41ページには、標準的構造ということで、矢羽根の間隔が書いてあるのですけれども、矢印と
自転車のマークがついた
ナビマークに関しては、これは特にピッチ、間隔の定義などはないのかどうか、そこを教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) まず、ナビラインにつきましては、道路管理者が整備するものとしております。また、
ナビマークにつきましては、警視庁が
交通管理者の方で整備するものでございまして、ピッチといたしましては、標準的なピッチは30メートルに1か所で整備しているものでございます。
○委員(
玉木まこと君) 分かりました。細かい話かもしれないですけれども、せっかく41ページで間隔の話があって、これはどうなのかというのがあるので、今の話なども、警視庁の話があるので、それを入れていただけると、より分かりやすいと思いました。
最後に、46ページの課題2として、経年変化の話があります。本当に見えにくくなっているのが増えていると最近感じるのですけれども、対策としては、発生したら修繕していくということなのですが、これから新設も当然計画的にやっていかなければいけない。修繕もやっていくという段階になってくると思います。日常の維持管理の中で各地区総合支所が見回って、予算的なものだったり、新設と、それなりに工事費はかかるかと。検討の期間はあるとは思うのですけれども、どのような感じで計画的に修繕していくのか。結構たくさんあるのではないかと思うのですけれども、どうなのでしょうか。日常の道路点検の範囲でやっていくのか、その辺を教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) 通常の日常点検の中で確認したところから修繕しているものでございますので、修繕について計画的にというところよりも、やはり現場で確認したところから直していくと聞いております。
○委員(
玉木まこと君) 分かりました。どんどんやはり長いスパンの計画、2032年ですか、それまでには絶対に修繕の頻度がどんどん上がっていくと思います。その辺しっかり、日常点検の中でということですけれども、区民の方から要望があった際にはすぐ対応できるような形で、予算的にも対応していただけたらと思いますので、よろしくお願いします。
○副
委員長(石渡ゆきこ君) 私は、交通事故の状況について幾つか確認させていただきたいと思います。
まず、サイドブックスでいうと65分の22ページに
自転車交通事故の特性が書かれています。そこの文章の中で、交通事故に占める
自転車事故の割合が年々増加していて、令和3年度には21%、つまり、全交通事故の中での割合は
自転車が結構なウエートを占めているということだと思います。これは単純に
自転車の事故が今増えている状況なのか、それとも、新型コロナウイルス感染症による生活状況の変化において、
自転車の利用が、つまり、数年前に比べて格段に増えている。あとは、
自転車を活用する手法もシェアリングなどで、そのような機会の提供も増えているということで、全体の総量が増えているがために、
自転車事故が一定程度割合、数字としては増えてきてしまったのか。これはどちらとして考えればいいのか、少し区の考えを教えていただければと思います。
○
土木課長(
海老原輔君) 本編の12ページを御覧ください。区内の
自転車事故の発生状況ということで、過去10年分を記載させていただいています。御覧のとおり、事故の総数といたしましては、年々減ってきているところでございます。過去、令和1年から令和3年までのグラフを見ていただきますと、相対数としては、全体の事故件数は減っておりまして、
自転車事故に関しましても、数は減っている状況です。
ですので、事故の割合で示すと、3分の1が
自転車事故ということなのですが、ただ、これはあくまでも割合でありまして、件数といたしましては毎年減ってきているところでございます。
一方、
自転車利用が増えているのは事実、
コロナ禍の中で、新しい生活様式に変わりまして、増えているのが実態でございます。その中で、警視庁といたしましても、車道通行を原則としている中で、
自転車のマナー、また、
自転車が車道を走ることによって、車側も気をつけるような傾向もございますので、そういった中で事故の件数が減ってきているのかと感じています。
○副
委員長(石渡ゆきこ君) 考え方として、割合だけではなくて、全体としての数が減ってきて、そこの一つの中には
自転車マナーが以前よりは周知されているという、その分析についても教えていただきまして、ありがとうございます。
ただ、さりとて事故があること自体は事実ということと、やはりそこを減少させていくことに、さらに向上させていくというマナーについても、そこにつけての不断の努力をしなければいけないというところで、今回のこの計画案の中で示されている対策との関連性について、次に数点質問させていただきます。
まず、事故原因について、ここの中には詳細に、要するに過失の有無、あとは、追突だったのか、脇見だったのか、マナー違反や
スピードの問題なのかといったようなところについては、そこまでの分析はないのですが、当然、区としてはそういったところも加味して計画は立てていらっしゃると思います。
自転車事故の中で一番というか、割と多い事故原因、それはどのようなものなのか、幾つか教えていただければと思います。
○
土木課長(
海老原輔君) 本編の12ページの
自転車事故の相手別の事故件数を御覧ください。基本的には、
自転車の事故といたしましては、車との接触事故が多いものでございます。また、事故の
交通違反につきまして一番多いのが、運転操作の誤り、また、安全不確認といったものが挙げられています。そういった中で、
自転車の事故の内容といたしましては、車両との事故が多いというものが、結果として出ているものです。
○副
委員長(石渡ゆきこ君) ありがとうございます。そこは非常に分かりやすくまとめていただいているのですが、ただ、今、事故の原因ということで、例えば交差点での出会い頭なのか、止まっているところにぶつかったのか、
安全対策も含めて、やはり対策を取る場合においては、どのような事故が起きるのか、要するに、ここを潰していこうと狙えるような形での対策を取りやすいものがあるのか。それとも、事故原因がばらばらで、なかなか難しいのかといった意味での質問でした。
ですから、車対
自転車、もしくは
自転車同士、あと、
自転車、歩行者、事故の態様はいろいろあって、当然、そこの中で一番量が多い、自動車との事故が多いのは分かるのですが、さらにそこの中での区の分析、特に対策を取らなければいけないと思っている交通事故のカテゴリーや対応についてはどのようにお考えなのか。それとも、そもそもそのような方向では分析はそこまではしていないのか。少し方針を聞かせてください。
○
土木課長(
海老原輔君) 本編の13ページを御覧ください。こちら、
自転車事故発生状況をプロットした図になっております。ほとんどがやはり交差点での事故、また、走行中に車両が突然ドアを開けた事故などがございます。
こういったところも含めて、今回、事故対策路線という形で、本編の32ページで、
ネットワーク路線以外や
誘導ルート以外で、こういった事故対策路線として抽出させていただいております。それを9.6キロメートルさせていただきまして、これらは、やはり
ナビマークを整備して、
自転車に乗る方には左側通行を徹底してもらいましょうと。そうすることによって、出会い頭の事故は、まず左側を通っているわけです。右側から来るから事故になるものですので、きちんと
自転車を乗る方へのマナー、ルールの徹底ということでは、左側通行を徹底していただくと考えていまして、そういったところの
ナビマークをきちんと整備していくと、区としては考えております。
○副
委員長(石渡ゆきこ君) ありがとうございます。やはり今おっしゃっていただいたような、原因から精査して対策するという考え方は非常に合理的だと思います。
そのほかに、もう一つ、事故原因で時間帯についての資料があったと思います。それで時間帯、突出しているとは言えないのですけれども、やはり分析のところで書かれているように、8時、9時台が多いということでは、これは先ほども話に出ています送迎が考えられると思います。
一方で、対策のページのところでは、
ナビマークが一つ、この事故の対応にも適切ではないかと思われます。8時から9時という事故が起きやすい時間帯に対する対応というよりは、どちらかというと、例えば、荷さばきの車のところについての配慮であるなど、そういった形での日中の時間帯についてのそういった指摘が書かれているので、朝の時間帯や何かの事故を防ぐ、そこに対しての突出した何かそのような対策や対応は打てないものなのか。それとも、そこだけではなくて、日中の事故も多いのでこのような記載になったのか。そこの時間帯と、あと、区が考えている対策はリンクするのかしないのかということも含めてお願いします。
○
土木課長(
海老原輔君) 本編15ページに、時間帯別
自転車事故を整理したものを記載しております。石渡副
委員長御指摘のとおり、朝の送迎、通勤時間帯がやはり一番多くなってございまして、また、日中の
自転車事故件数が多いのも、これは昼間人口が港区は多いですので、シェアリングの
自転車を利用する方が多いということで、日中の事故も多いと考えております。
ですので、そういったシェアリングを利用する方々には、ドコモのバイクシェアリングアプリを使いながら、そちらでの啓発を行ったり、朝夕の
自転車利用の方々には、例えば、保育園で保護者の方々に十分
自転車マナーを守るように呼びかけるなど、交通安全
運動期間中も使って、そういった啓発を行っていきたいと考えています。
○副
委員長(石渡ゆきこ君) ありがとうございます。できれば、素案の段階からきちんとまとめる段階で、今、このようなお話のやり取りをしていて、事故分析や数字や何かにひもづいた形で区が考えていただいているというのが分かりました。ただ、その意味では、私の理解が足りなかったのか、ワンクッション置いて説明いただかないと、ここがここにつながりますという形では、もう少しそこを分かりやすく書いていただけるとよりいいのかと思います。
もう1点、区内外の、要するに事故が発生したときに、その方が区民なのかそうではないのかというところの数字の分析が、今、何ページか忘れましたが、そういった数字も取っていらっしゃいました。恐らくたしか4分の1ぐらいが区民の方々で、それ以外は来街者の方が多い。それは昼間人口やシェアリングの活用者だと思うのですけれども、そうなってくると、来街者の事故が多いという。どうしても都市部の性格からすると、交通マナーの呼びかけや地域運動だけでは限界があるような気がするのですが、この傾向に対しては、港区としてどのように対応していこうとお考えなのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 昨年策定いたしました第11次交通安全計画の中で、きちんとそのような区外の方々への注意喚起といたしまして、会社に交通安全のPRをするようにも記載をしております。
また、一方で、石渡副
委員長御指摘のとおり、港区内、港区外という形で事故分析いたしますと、8割強は港区外の方が事故を起こしているところでございます。
ですので、そういった第11次交通安全計画の中でも記載していますとおり、企業の方にも、企業へ向けた交通安全の周知も行っていく形で区としては考えています。
○委員(
風見利男君) 資料№2-2の
整備形態の選定という中で、交通規制あり、交通規制なし、とありますが、これ、何が違うのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) まず、①番、②番、
自転車専用レーン通行帯につきましては、通行をここで制限しています。ですので、これが規制ありになります。③、④の規制なしのところにつきましては、通行帯として区分していませんので、規制ではないという形で、規制なしという表現です。
○委員(
風見利男君) 規制ありというのは、
自転車に規制があるという。そこ以外は走っては駄目という。規制なしというのは、線が引いてあっても、そこ以外走っていいという意味なのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 規制ありは、通行区分をしているので、
自転車の通行帯がここですという規制をかけている形になります。
ですので、規制なしは、単純に規制がないのでどこでも走っていいというわけではなく、通行区分をしていないという形になるだけです。
○委員(
風見利男君) この
自転車専用道路はいいのです。区分しているのだから。その隣の普通
自転車専用通行帯と、ナビラインの違いは何なのですか。
○
土木課長(
海老原輔君)
道路交通法でいう通行区分というのがございまして、その法律の通行区分をしたのが
自転車通行帯になります。
通行区分として
道路交通法の区分をかけていないのが、右側の規制なしという形になって、それがナビライン、
ナビマークで
通行空間を走ってくださいと誘導しているものでございます。
○委員(
風見利男君)
自転車通行帯もそこを走ってくれということなのでしょう。
ナビマーク、ナビラインのところも、そこを走ってくれというのでしょう。そこで規制ありと規制なし、何で規制なしなのか。幅があって、1メートルあると規制、規制があるというのは、そこ以外は走っては駄目という意味なのか。何を規制するのか。ナビラインの方が規制なしというのだけれども、何で規制がないのか。
○
土木課長(
海老原輔君) 通行区分を定めているものが、規制ありになります。ですので、
自転車専用通行帯といいますか、
自転車はそこを走りなさいという形になります。ですので、
自転車は走れる空間です。ただ、ナビライン、
ナビマークにつきましては、通行区分はせずに、ただ
自転車はそのライン上を走ってくださいという誘導ラインになります。
ですので、少し言葉のあやなのですけれども、規制がないわけではなく、通行区分をしている、していないという形になるだけです。あくまでも
道路交通法上での使い分けですので、表記につきましては改めて検討させていただきたいと思います。
○委員(
風見利男君)
道路交通法でどのようになっているのですか。どのように決められているのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 通行区分は、例えば、自動車の場合、白線が引いてあるかと思います。そこで交差点に来ると、右折レーン、直進、左折レーンとあります。そこで線を引いているように、そこが通行区分帯という形になるのです。今回、
自転車が専用に走るレーン、通行帯として通行区分をしているのが規制ありというところなので、難しいですね。あくまでも
道路交通法上の規制上での通行区分、区分けしているという表現です。
○委員(
風見利男君) そこは
自転車専用だから、車が入ってはいけませんという規制ならいいけれども、これはそうではないわけなのでしょう。
自転車の通行を規制するわけなのでしょう。
○
土木課長(
海老原輔君)
自転車が走れるところになるので、車は走れません。
○委員(
風見利男君) ナビラインはどうなのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) ナビライン、
ナビマークのところは、車はもちろん走れますし、車は止められます。
○委員(
風見利男君)
自転車専用通行帯は、車は駐車もできないということですか。
○
土木課長(
海老原輔君) まず、①番の構造的に分離しているところは車両が入れません。
○委員(
風見利男君) これは分かります。単純明快なのだから。
○
土木課長(
海老原輔君) 全部が全部、車道はずっとつながっているものではないので、止まれるところはあると思います。ただ、ここで表記したのは、あくまで断面で切っているので、路線上で、その道路状況によって変わってくると思います。
○委員(
風見利男君)
自転車専用通行帯は、
道路交通法上で幅は決められているのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 通行帯につきまして、①番の
自転車道は1.5メートル以上と決まっておりまして、また、通行帯といたしましては、②番の1メートル以上と幅が決まってございます。
○委員(
風見利男君) だから、1メートルないと、決められないということですよね。それ以外は、ナビライン以外に矢羽根、そのような形でのことしかできないから、そうなるわけなのですか。
○
土木課長(
海老原輔君)
風見委員御指摘のとおりでございます。
○委員(
風見利男君) 交通規制あり、交通規制なしだと、全く分からない。
それと、先ほど玉木委員も言っていましたけれども、今日の新聞の投書欄に出たのですが、今度、
自転車の規制を強化するという。それはそれでいいのだけれども、ナビラインがあったところに自動車がたくさん止まっているわけです。だから、
自転車はそこをはみ出て、危険な思いをして走らなくてはいけない。だから、もう少し本当に
自転車の安全を考えるのだったら、そのようなところをきちんとしてほしいという投書なのです。
駐車場がないから、荷下ろしなどいろいろなことで車を止めるのは致し方がないのでしょうけれども、私は本当に、やはり車道を
自転車が走ると、物すごく危険なわけです。ですから、ポールをところどころに置いて、運転手にそちらの
自転車の安全通行を視覚上も知ってもらうような仕組みをしていかないと、絶対
自転車の事故は減らないと思うのです。
最近の
自転車は電動
自転車が圧倒的に多いわけで、
スピードも出るわけですから、前に車が止まっていると、やはり右側にはみ出して運転せざるを得ないわけです。そこでの接触事故は大変危険なわけで、そこは本当に港区だけでは簡単にいかないでしょうけれども、警視庁とよく相談して、置けるところについてはきちんとポールを置く、それがないと絶対駄目だと思うのです。
自転車にどんどん乗ってくださいという。環境にも優しいのでどうぞという。それで今回も、このような
自転車の走る空間を整備しようという。これはこれでいいわけですけれども、本当に安全を確保するために何が必要か、そこを物理的にも整備していかないと、やはりまずいのではないかと思うのです。その辺はどのように考えていますか。
○
土木課長(
海老原輔君) 本編の43ページを御覧ください。真ん中に写真がございまして、こちらは芝公園保育園前の道路になります。このように両側にポールを立てて、ここは駐車対策も含めてやっている箇所でございまして、このような施工事例もございます。
また、荷さばきの課題につきましても、本編の46ページ真ん中に、先ほど
近藤委員からもお話がありましたとおり、
パーキングの内側に通行帯を確保して、停車の車と
自転車の通行を確保する。こういった工夫もしております。
ですので、路線ごとに
交通管理者との協議になりますけれども、そのような工夫を考えながら、
交通管理者と連携して、
自転車の
通行環境、
通行空間を確保していきたいと考えています。
○委員(
風見利男君) 構造的分離、視覚的分離、車道混在で、歩道あり、歩道なしという分類があるのですけれども、
自転車道の可能性があるところというのは、区道でまだ残っているのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 区道ではなかなかないと思います。しかし、
都市計画道路で拡幅していければ、歩道の部分が確保できますので、そういったところは整備していけると考えています。
ですので、
風見委員御指摘の、区道上であとどれぐらいあるか、そこまで把握しておりませんが、少ないと私は認識しておりますので、引き続き
交通管理者と、通行帯につきましては協議して、整備していきたいと思います。
○委員(
風見利男君) それだけに、本当に分かれていれば一番、交通事故の危険もないし、歩道は歩道、
自転車道は
自転車道となっているので、それが理想的なわけですけれども、これは広い道路でないとできないわけで、国道や都道の場合はその可能性があるでしょうけれども、そこはぜひしっかり進めるようにしていってもらいたい。また、先ほど言った
自転車の安全確保、その点をぜひお願いしたい。先ほど、保育園などへの
子育て送迎ルートということで、予定では11キロメートルということですよね。これはどこを考えていらっしゃるのですか。地図上で分かったら。
○
土木課長(
海老原輔君) 概要版の4ページの右側を御覧ください。こちらの港区の地図の、右上に
誘導ルート、緑の点線、こちらが
ネットワーク道以外の部分で
誘導ルートとして整備するものでございます。全部で41路線、計上しております。
○委員(
風見利男君) 41路線以外に、保育園はもっとたくさんありますよね。あとは、道路の広さなどいろいろなのがあって、これもできないところがあるわけなのですよね。その辺はどのような工夫をしようと思っているのか。何らかの手当てをしないとやはりまずいと思うので、今、キッズゾーンなど、注意喚起をしているわけで、それ以外にもしやる方法があれば考えていく必要があるのではないかと思うのですけれども、その辺はいかがですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 港区内の子育て施設は155施設ございます。今回、子育てルート沿いに整備されますのが47施設、
自転車ネットワーク沿いに整備されますのが81施設ございまして、残りの2割の27施設につきましては、
風見委員御指摘のとおり、幅員等の関係で、通行の整備といいますか、今回、ナビラインでの整備は難しいところでございます。一方で、
ナビマークは整備が可能ですので、⑤番の交通
安全対策の中できちんと
安全対策を図っていきたいと考えています。
○委員(
風見利男君) 今、キッズゾーンがあるので比較的あれなのでしょうけれども、送迎ルートを考えたときに、新たな対策も私は必要だと思うので、そこはよく
交通管理者とも相談していただいて、どのような方法ができるのか、それも含めて検討してもらいたいと思います。
あと、もう一つ、電動キックボード、この対策も一つは、この
自転車レーンとの関係で、基本的にはここは走れないわけですよね。走れるのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 現行の
道路交通法では、原動機付
自転車という扱いになってございます。ですので、
自転車の通行帯は走れません。
○委員(
風見利男君) 走れないのですよね。バイクも走れないのです。バイクは、基本的に時速30キロメートル以上出してはいけない。車道で車と一緒に走るという。物すごく矛盾しているわけです。後ろから車は時速30キロメートルではなくて、時速40キロメートルや45キロメートルなど、そこの車道で決められた速度を守ればいいわけで、本当にこの辺、矛盾しているのです。だから、電動キックボードはもっと
スピードが出せないわけで、その辺の対策も考えていかないと、多分、この上を走ると思うのです。当然。そうすると、事故のもとにもなるので、その辺の対策もきちんと考えていかないとまずいのではないかと思うので、それもぜひ検討していく必要があると思うのですが、その辺はいかがなのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 今後、電動キックボードにつきましては、令和6年4月に施行されます
道路交通法の改定に伴いまして、歩道も時速6キロメートル以下ですと走れる形になります。時速20キロメートル以下であれば車道を走れるという形で、そのように
道路交通法上は変わってくるものでございます。
引き続き、電動キックボードの対策等につきましても、
交通管理者と連携し、協議しながら、
自転車の通行帯も併せて検討していきたいと考えます。
○
委員長(土屋準君) ほかにございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(土屋準君) ほかになければ、
報告事項(2)「港区
自転車通行空間整備計画(素案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(土屋準君) それでは、
審議事項に入ります。
審議事項(1)「請願元第13号
東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる
港区立白金児童遊園敷地と
港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。