港区議会 2022-11-29
令和4年11月29日建設常任委員会-11月29日
令和4年11月29日
建設常任委員会-11月29日令和4年11月29日
建設常任委員会
建設常任委員会記録(令和4年第20号)
日 時 令和4年11月29日(火) 午後1時00分開会
場 所 第2委員会室
〇出席委員(7名)
委 員 長 土 屋 準
副委員長 石 渡 ゆきこ
委 員 玉 木 まこと 風 見 利 男
近 藤 まさ子 うかい 雅 彦
井 筒 宣 弘
〇欠席委員(1名)
榎 本 あゆみ
〇
出席説明員
副区長 野 澤 靖 弘
芝地区総合支所長・
街づくり事業担当部長兼務 岩 崎 雄 一
麻布地区総合支所長・
街づくり支援部長兼務 冨 田 慎 二
麻布地区総合支所まちづくり課長 大久保 光 正
都市計画課長 野 口 孝 彦 建築課長 冨 永 純
土木管理課長 杉 谷 章 二 再
開発担当課長 池 端 隼 人
品川駅
周辺街づくり担当課長 吉 田 誠
土木課長 海老原 輔
〇会議に付した事件
1 審議事項
(1) 議 案 第108号
港区立児童遊園条例の一部を改正する条例
(2) 議 案 第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
(3) 議 案 第119号
指定管理者の指定について(
港区立一の橋公園)
(以上4.11.25付託)
(4) 請 願元第13号
東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる
港区立白金児童遊園敷地と
港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願
(元.11.28付託)
(5) 請 願3第15号 港区赤坂7丁目計画に関する請願
(3.9.10付託)
(6) 請 願4第9号 高輪築堤の情報の公開を求める請願
(4.9.9付託)
(7) 発 案元第5号
街づくり行政の調査について
(元.5.29付託)
午後 1時00分 開会
○委員長(土屋準君) ただいまから、
建設常任委員会を開会いたします。
本日の署名委員は、
近藤委員、
うかい委員にお願いいたします。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「議案第108号
港区立児童遊園条例の一部を改正する条例」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○
土木管理課長(杉谷章二君) ただいま議題となりました審議事項(1)「議案第108号
港区立児童遊園条例の一部を改正する条例」につきまして、補足説明をさせていただきます。本案につきましては、白金一丁目
東部北地区第一種市街地再
開発事業の施行に伴い、昨年7月21日の
建設常任委員会におきまして、本
児童遊園の
基本設計内容を御報告後、詳細設計を経て工事を進めておりました
児童遊園につきまして、新たに開設することとなり、
港区立児童遊園条例の一部を改正するものでございます。それでは、本日付当
委員会資料№1を御覧ください。
まず初めに、
サイドブックスの4ページの
児童遊園概要図を御覧ください。右下の案内図の中央部に黒色のハッチをかけている箇所が、本件の
児童遊園でございます。
サイドブックスの2ページを御覧ください。項番1の改正内容でございます。
港区立児童遊園条例の第二条関係の別表中に、
古川さくら児童遊園に関する項目を追加するものでございます。なお、
児童遊園の名称につきましては、近隣の町会、保育園に区から4案ほどの名称を提示いたしまして、御意見を伺い、御賛同をいただいた名称としております。
次に、項番2の改正理由でございます。白金一丁目
東部北地区第一種市街地再
開発事業の施行に伴い、
古川さくら児童遊園を新たに設置するものでございます。
続いて、項番3の施行期日でございます。施行期日は区規則で定める日からといたしまして、令和5年2月1日を予定しております。
サイドブックスの3ページを御覧ください。別表の
新旧対照表でございます。上段が改正案、下段が現行条例となっております。上段の改正案のとおり、現行の別表の
高輪南町児童遊園と白金志田町
児童遊園の間に、
古川さくら児童遊園に関する項目(名称・位置)を追加いたします。
続きまして、
サイドブックスの4ページを御覧ください。こちらが、昨日現場を御覧いただきました
児童遊園の概要図となります。面積といたしましては、500.08平方メートルとなってございます。図の右上に面して古川、左側が新古川橋の通りに面する区道となります。近隣の保育園、町会等から御意見をいただき、設計を行い、整備しておりますが、主な遊具といたしましては、近隣の
児童遊園にない遊びができるような施設を、ということから、中央に高さの異なるマウンドを2基設置してございます。遊具以外の主な施設といたしましては、マウンドの左側にパーゴラと、マウンドの上側に足を洗うこともできる水飲み場がございます。ベンチは、パーゴラの下を含む
マウンド周りに4基、古川沿いに2基ございます。水遊びとして利用できるミストは、パーゴラの上側とマウンドの右上側に計2基ございます。そして、図の下側には時計を設置してございます。また、
児童遊園利用者には民間施設内のトイレを利用していただくことから、
トイレ案内サインを設置してございます。そして、災害時に
防災トイレ機能を持つスツールを3基、整備してございます。
以上が
児童遊園の概要となります。
甚だ簡単でございますが、説明は以上となります。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願いいたします。
○委員長(土屋準君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いします。
○委員(
近藤まさ子君) 昨日見させていただいて、小ぢんまりとしているのですけれども、いろいろな機能を備えた、楽しそうな
児童遊園だなと思いました。
防災トイレもすごく最新式で驚きましたが、
防災トイレ、かまどベンチ、
収納ベンチなどがありますが、まず、これをどうやって使うのか、
収納ベンチにはどのようなものが収納されているのかとか、そういうことは、誰がどなたに向けてPRしていくのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) まず、区から町会に御説明と、そういった機能等をお話ししまして、また一方で、区の施設としては、
まちづくり課、
協働推進課とも共有いたします。さらには、
マンション管理組合の方たちにも、そういった周知等を考えたいと思っています。
○委員(
近藤まさ子君) そうすると、いざ活用するとなった場合にトイレを組み立てるのは、
高輪地区総合支所の職員と町会と、
マンションの
管理組合、それぞれの方がやるのか、鍵はどのように管理していくのかは、今後の検討になるのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 鍵の管理等につきまして、まず区が所持いたします。一方で、町会や
管理組合にも鍵をお渡しいたしまして、鍵の管理等を行っていただくよう考えております。
○委員(
玉木まこと君) 昨年7月に設計案の報告がありまして、その際に幾つか要望させていただいて、築山の手すりの撤去や桜の
ライトアップ等、取り入れていただきまして、まずはありがとうございます。
現地を見させていただいて、非常にかわいらしい感じになっていたので、楽しみにしています。その際、前回も少し要望させていただいた点についてですけれども、古川沿いということを、古川の上流の渋谷川のような形で、もう少し手すりや柵に仕掛けを設けて、眺めやすいとか、人が寄りつきやすいとか、そういうところを次のステップにしていただきたいと思います。今後の周辺の古川沿いの開発も、幾つか予定されているものもあると思いますので、そういう際にはぜひ積極的に区から、設計の前段階でないと、古川に面した柵の設計の仕様は、恐らく
委員会報告があってからだと、なかなかもうひっくり返せない話だと思いますので、ぜひその辺は、先進事例やほかの事例を踏まえて、提案していっていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) ただいまの玉木委員の御指摘のとおり、古川の環境整備につきましては、開発動向も、事前の協議から区としてもそういった誘導をしております。また一方で、安全管理上、どうしても転落防止という機能がございますので、そういったところは十分注視しながら、事業者と詰めていきたいと考えております。
○委員(
玉木まこと君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
あともう1点、公園のブロック、色が少し白っぽい感じで、高級感がある感じだったとは思うのですけれども、一部、多分とんがっているところを削っていただいて、安全対策の処理をしている箇所があったと思います。
みなとパーク芝浦でも、できてから、車椅子で移動した際に角がタイヤの内側、内輪差ではないですけれども、ぶつかってしまうということで、鋭角なところを何か対応してもらえないかということで、私もずっと
芝浦港南地区総合支所にお話をして、ようやく
芝浜小学校の工事の際に、
モノレール下の結構鋭角になったところを処理していただきましたが、結構長いスパンかかってしまう。やはり道路の関係だと、す
ぐになかなかいじれない部分も出てくるのかなと思うので、今回も、公園と民地の境とかは、結構判断が難しいところがあると思いますので、このブロックについても、協議の段階から鋭角なところ、子どもがつまずきやすいとか、とんがっているところについては、意識していただきたいと要望させていただきます。よろしくお願いします。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) 昨日、視察で、大変に小ぶりであっても考え尽くされた公園を拝見させていただきました。さらに、先ほど
近藤委員からもありましたけれどもトイレ、あとは表示ですね、禁止という表示板も非常に、ただ禁止というのが先に来るのではなくて、かわいらしい、でも分かりやすい、目立つ赤いポールということで、すごく考えられているなと、すごく安心しましたしうれしくなりました。
それで、私も
防災トイレについて、いろいろ教えていただきたいと思います。まず、港区の中で現在、同様の
防災トイレはどれぐらい設置されているのでしょうか。従来のもの、またさらに
マンホールトイレなどと比べて、大人の男の人であれば、女性であっても、1人で操作できるという意味では、随分と機能性が昨日のトイレはあったように思います。同様のトイレはどれぐらい導入されているのか教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) 石渡副委員長御指摘の今回の
児童遊園の
マンホールトイレにつきましては、最新のものでございまして、同類のものはございません。ほかの
児童遊園・公園等で整備している箇所につきましては、まず19公園で124基、11
児童遊園に43基、計167基の
マンホールトイレを設置してございます。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) ありがとうございます。
マンホールトイレは、水場に併せて、しかもトイレの設備ということでは、絶対に防災上必要な設備です。ただ、一方で、訓練のときにも、使いにくいとか、少し重くて操作しにくいとか、いろいろな課題も寄せられていると思います。これまで
マンホールトイレに関しては、どのような、区で把握される限りで結構ですけれども、そういう問題であるとか御意見が来たのかが分かれば教えていただければと思いますが、そういったことも、今回最新式の
防災トイレを設置した理由になったのでしょうか。それとも、また別な理由で最新式のものを導入されたのか、教えてください。
○
土木課長(
海老原輔君) まず、今回の最新式の
マンホールトイレにつきましては、企業のリニューアルから生まれているものなので、もちろんそれまでの利用実態や過去の経験値から事業者の方は提案して、今の最新の形になっているかと思っております。
また、石渡副委員長御指摘の過去の
マンホールトイレについての課題等につきましては、特段、訓練上では組立て等で行うしかございませんので、その組み立てるテントなどの備品の収納場所のお話はあったかと思います。そういった点を工夫したのがベンチの下に収納ですとか、そういう形で改良されているものだと聞いております。それ以外につきましては、私も直接は聞いていない部分がありますが、引き続きそういった声を聞きながら、改善できるところは改善していきたいと思います。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) ありがとうございます。それで、従前の設置が167基、これからも開発に伴っていろいろな整備が進んでいく場合に、この最新式の
防災トイレを基準に考えられるのか。費用の面で、恐らく
マンホールトイレよりは最新式の方が少しかかるような気がするのですが、今後の整備ではどちらを軸にして考えていきたいと思っていらっしゃるのかも、教えていただければと思います。
○
土木課長(
海老原輔君) まず、基本的に
マンホールトイレとしては、災害時に使いやすく、すぐに設置可能というところを重点にしていきたい部分と、やはり災害時ですで、誰でもすぐ組み立てられるような簡易なものを十分備えることが必要かと思います。引き続き事業者の
マンホールトイレに関する情報等を収集しながら、使いやすい、また防災面で機能しやすいものを、区として取り入れていきたいと思っております。
○委員(
風見利男君) 再開発の中に公園ができるということで、底地は港区の所有になるのでしょうか。
○
土木管理課長(杉谷章二君) 所有権でございますけれども、平成30年4月7日に、権利変換によりまして港区の所有になってございます。
○委員(
風見利男君) 権利変換ということで、従前はどこにどれぐらいの土地を持っていたのですか。道路部分ですか。
○
土木管理課長(杉谷章二君) 従前従後の区が有する土地に関してでございますが、道路に関しまして、従前が2,986平米、従後が3,166平米、道路だけで180平米増と、さらに今回、この
児童遊園の土地が500平米ということで、トータル680平米、区の所有として増という形になってございます。
○委員(
風見利男君) ありがとうございます。それで、設置費用は幾らかかって、その費用負担はどのようになったのですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 事業費用につきましては、再
開発事業の中で組合が負担してございます。ただ、
児童遊園の整備費用だけということですと、約1億600万円程度と聞いてございます。
○委員(
風見利男君) 区立の公園なので、当然区が管理するのだと思うのですが、
維持管理はどのようにやるのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回の
児童遊園につきましては、令和5年2月1日から開設する予定ですので、まず年度内は区で管理いたしますが、新年度からは
指定管理で管理を予定しているものでございます。
○委員(
風見利男君) そうすると、しばらく区が直接管理するというわけで、いろいろ遊具の……、遊具といっても、あそこは2つの山がある程度でしょうが、
あとミストだとか、いろいろな
維持管理があると。あと清掃などもあると思うのですが、その辺は業務委託してやるという、それとも区が全部直営でやると、そういう中身なのですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 2月からの開園について、3月末までは区で管理する形になりまして、その後、4月からは、
指定管理の中での管理費用にて管理いたします。
○委員(
風見利男君) そうすると、全て区が直接やると、どこにも委託しないということですね。
○
土木課長(
海老原輔君) 3月までは区が直接管理いたします。
○委員(
風見利男君) 水道の管理だとか全て、水質だとかそういうのも全部、区で直接やると、そういうことなのですね。
○
土木課長(
海老原輔君) 3月までは区が管理いたします。
○委員(
風見利男君) 普通、
指定管理だと、水の管理だとかは事業者に……、自分のところでできないから、業者に委託して水質を検査すると思います。ここはミストがあるわけで、これ、冬場だから使うことはないのでしょうが、ボタンを押せばすぐ出るわけで、水質検査も区が直接やるということですか。
○
土木課長(
海老原輔君)
風見委員の御指摘のミストにつきましては、水道水を使っています。ミストから出る検査につきましては、3月までは行わない状況になるかと思います。ただ、4月以降につきましては、
指定管理者が定期的に施設の定期点検を行いますので、その中で確認していく形になります。
○委員(
風見利男君) いずれにしても、
指定管理はまだ議案も何も出ていないので、夢みたな話で、そこを聞いているわけではないので。実際、公園に
指定管理が導入されたのは何年からですか。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回の
児童遊園の
指定管理に加える予定といたしましては、令和5年4月からを考えているところでございます。
○委員(
風見利男君) 違う違う。港区の公園・
児童遊園の
指定管理を始めたのはいつか。
○
土木課長(
海老原輔君) 大変失礼いたしました。平成24年度からでございます。
○委員(
風見利男君) もう10年たっているわけですよね。我々、公園や
児童遊園は直接区が運営して、業務委託すれば十分やっていけるのではないかという提案もしているわけで、ここは3月まで区が直接運営するということで、
指定管理にしなくてもできるという証明だと私は思います。そこはしっかりこの数か月で検証していただいて、区でも直接、わざわざ
指定管理にしなくてもやっていけるという検証を、きちんとやっておいていただきたい。それは、また機会があったらお聞きしたいと思います。
ここに桜を結構植えてあるわけですが、これは地元からの要請か何かがあったのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回の
児童遊園の構築につきましては、まず、地元7町会、そして、4保育園にヒアリングしているところでございます。その中で、町会から、季節折々の四季を感じられる植栽ということで、桜を植えてほしいというお話が上がりましたので、今回、桜を10本植えているところでございます。
○委員(
風見利男君) 当然、桜が咲くとお花見が一番、まちの人としてはうれしい行事の一つです。この間、コロナ禍でなかなかできなかったのでしょうが、来年の春は、
新型コロナウイルス感染症の動向によってそう簡単にはあれでしょうが、お花見で利用、活用できる公園なのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回の公園のコンセプトといたしましては、古川と桜を眺める環境視覚的なところを含めて、桜の近くにはベンチを設置しておりますので、そのように住民の方々に御利用いただければと思っています。
○委員(
風見利男君) そうすると、
先ほど防災トイレ等の話がありましたが、鍵は区が持ったり、町会の防犯担当に配ったり、
マンションの
管理組合に渡したりということですが、実際、公園ができた段階で、やはり使わないとできないわけですよね。来年の防災訓練を待っていたら、その前に災害が起きて、いざというときに使えないということが起きては困ります。それは区が勝手に決めるわけにいかないのでしょうが、町会の皆さんとも相談して、訓練というのですかね、簡単にできるのですよということを実体験してもらうことが、非常に大事だと思うのです。
先ほど
マンホールトイレとの違いの話がありましたが、確かに
マンホールトイレの場合は、便座から何から全部運んだ上でテントを張るということで、確かに重くて大変は大変ですが、学校などにこういうベンチのトイレを置くわけにいかないので、それは設置場所によって多少致し方がないと思うのですが、今回の場合は比較的、設置もそんなに難しくないようですので、その辺、防災訓練というか、実際、公園がオープンするに当たって、やはり町会の皆さんの協力を得なければいけないわけで、その辺の計画というのはされているのでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君)
マンホールトイレと防災機能の使い方等については、今後早い段階で、
高輪地区総合支所と連携して、地域の方々に使い方や
取扱い説明をやっていきたいと考えています。
○委員(
風見利男君) ぜひよろしくお願いします。
あと、公園にトイレがないわけですよね。これはこれで、地元の方々が、
ホームレス対策とかいろいろなこともあって、トイレを設置しなかったようですが、新しくできる再開発のビルの中にトイレがあるわけで、確かに公園に案内板があるのですが、あれを見ただけだと、ぱっと行けるという案内ではないのですよね。せっかくできたのであれですが、ぜひ工夫してもっと分かりやすくした方が、私はいいのではないか……。近隣の方が使うので、慣れればすぐ分かるのでしょうが、やはり誰が利用するか分からないので、もう少し工夫して、トイレの場所がぱっと分かるようにぜひ工夫していただけたらと思うのですが、その辺はぜひ御検討いただきたい。いかがでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 昨日の視察の際にも委員の皆様方から、トイレの案内が分かりづらいという御意見をいただきました。再開発組合と協議しまして、今から工夫ができないか、少し検討してみたいと考えてございます。
○委員(
風見利男君) 公園の管理というか、公園の中の管理は区なわけで、やはり案内板が分かりづらいということでは困るので、そこはぜひ工夫していただきたいと思うのです。
あともう一つ、
マンションができて、1,245戸というお話だったのですが、そこの再開発の住宅の中での防災対策というのは、独自にその中でも維持されている、あるいは、近隣の皆さんの避難を受け入れる、そういう施設も一定あるのでしょうか。その辺を教えていただきたい。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 災害が起きたときに、地区内にお住まいの方々が残留して生活ができるように、
防災備蓄倉庫や非
常用発電機につきましては、3日分を蓄えております。また、一時滞在施設として、施設の中に80平米の空間を確保してございます。
○
土木課長(
海老原輔君) すみません。先ほど
風見委員の御指摘の清掃の件で、1点漏れがございまして、2月、3月につきましては、週3日で清掃委託をかけるということでございました。申し訳ございません。
○委員(
風見利男君) それは、
シルバー人材センターにお願いするということでいいのですか。
○
土木課長(
海老原輔君)
シルバー人材センターではなく、
委託業者に委託する形で考えているところです。
○委員(
風見利男君) その
委託業者はどういう
委託業者ですか。
シルバー人材センターも
委託業者だから。
○
土木課長(
海老原輔君) 現在、
高輪地区管内で清掃等を業務委託している業者になります。
○委員(
風見利男君) 普通の流れでいくと、
指定管理になれば、
指定管理業者が、基本的には大体
シルバー人材センターの方に、あるいは障害者の
西麻布作業所に委託してという、それは再委託でやっているのですが、清掃をやっているというのは、何の清掃をやっている。
高輪地区総合支所管内とおっしゃっていましたよね。どういう。
○
土木課長(
海老原輔君) 清掃の内容としては、落ち葉を集めたり、ごみを拾ったり、そういう業務委託の内容の清掃員になります。
○委員(
風見利男君)
シルバー人材センターは検討しなかったのですね。
あと、なぜ高輪の業者がそこに入ってくるのか。高輪は高輪……、区域が高輪なのか分かりませんが、その高輪の業者は、どういう清掃をやっているわけですか、高輪管内の。
○
土木課長(
海老原輔君)
高輪地区管内にあります遊び場や緑地等の清掃業務を行っている株式会社成昇という業者委託になりまして、そちらに追加で2か月分の委託を行う形になります。
○委員長(土屋準君) よろしいですか。ほかにございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) ほかになければ、質疑はこれにて終了といたします。
採決については、いかがいたしましょうか。
(「簡易採決で」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) 簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) 簡易採決ということですので、それでは、「議案第108号
港区立児童遊園条例の一部を改正する条例」について採決いたします。
「議案第108号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) 御異議なきものと認め、「議案第108号
港区立児童遊園条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(2)「議案第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○建築課長(冨永純君) ただいま議題となりました、審議事項(2)「議案第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」について、提案の補足説明をさせていただきます。
建設常任委員会資料№2を御覧ください。
サイドブックスの資料は資料①から③までを1つのファイルとしております。表紙を1ページとし、以降を通し番号としており、
サイドブックスのページ数と資料のページ数は一致しております。それでは、説明に入ります。
初めに、2ページ、条例の
新旧対照表を御覧ください。まず、本条例の目的について御説明いたします。建築基準法第68条の2では、地区計画の区域のうち、地区整備計画が定められた区域について、地区計画の内容として定められたものを条例でその制限として定めることができるとしています。地区整備計画に定めた建築制限を条例に規定することで、建築確認申請における審査の対象となります。今回の条例改正は、都市計画変更された北青山三丁目地区地区計画及び品川駅西口地区地区計画の区域のうち、新たに地区整備計画が定められた部分を条例に反映させるためのものです。
上段の改正案を御覧ください。北青山三丁目地区地区整備計画について、名称は既に条例に記載されていますが、都市計画の変更に伴い、変更後の告示番号に改めています。また、品川駅西口地区地区整備計画については、今回新たに別表第一に追加いたします。
次に、付則の部分で、この条例は、公布の日から施行すると定めております。
ここで、資料のページが飛びますが、17ページを御覧ください。17ページは、北青山三丁目地区のまちづくりの概要になります。本資料は、令和4年5月20日の当委員会において、まちづくりの概要を御説明させていただいた際に使用したものを、一部修正したものです。ページ上段中央の位置図を御覧ください。青い一点破線で示している区域が地区計画の区域となっており、そのうちオレンジ色で塗られている部分が、今回、地区整備計画が定められたB-1地区及びB-2地区の区域となっています。同じページの下段中央、項番5、施設建築物の概要を御覧ください。計画されている建築物の規模、用途などは記載のとおりとなっています。
再度、ページが飛びますが、35ページを御覧ください。続いては、品川駅西口地区のまちづくりの概要です。先ほどと同様、令和4年5月20日の当委員会において、まちづくりの概要を御説明させていただいた際に使用したものを、一部修正したものです。ページ上段中央の計画地の位置図を御覧ください。黒い一点破線で示している区域が地区計画の区域となっており、そのうち黄色で塗られている部分が、今回、地区整備計画が定められたA地区、B地区、C-1地区、C-2地区の区域となっています。
次のページ、36ページを御覧ください。左上の項番4、施設建築物の概要です。計画されている建築物の規模、用途などは記載のとおりです。記載されていないB地区については、現在のところ計画は未定となっています。
続きまして、条例案に記載する主な事項を御説明いたします。ページを戻りまして、3ページを御覧ください。3ページは別表第二、改正案となります。初めに、表の中央から左、北青山三丁目地区地区整備計画の内容です。条例における改正部分に傍線を引いておりますが、今回の変更内容は、B-1地区及びB-2地区を追加しているものであり、A-1地区及びA-2地区については、条例案の表記上、傍線を引いているものであり、変更の内容はございません。
主な制限の内容ですが、建築してはならない建築物の欄について、第1号では、建築基準法別表第二(ぬ)項に規定されている商業地域内に建築してはならない建築物を制限します。また、第2号では、風営法第2条第1項各号に掲げる飲食店、マージャン店、パチンコ店、ゲームセンター及び第5項に掲げる性風俗関連特殊営業の全てを制限します。その他の建築物に関する制限については、上から9段目の高さの最高限度まで、地区計画の内容に合わせて定めます。制限の内容については、記載のとおりとなっています。
次のページ、4ページを御覧ください。表の中央付近から次のページ、5ページまでの品川駅西口地区地区整備計画の内容です。制限の内容については、風営法における風俗営業及び性風俗関連特殊営業は、先ほどの北青山三丁目地区と同様、制限されるほか、カラオケボックス、射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売場等についても制限されます。その他の建築物に関する制限については、上から9段目の高さの最高限度まで、及び一番下の建築物の建築の限界について、地区計画の内容に合わせて定めています。制限の内容については、記載のとおりとなっております。
以上、甚だ簡単ではございますが、「議案第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願いいたします。
○委員長(土屋準君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いします。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) 何点か、17ページのところで教えていただきたいところがあります。
こちらの大規模広場の横がこのように使われるということで、テラススタジオ等があります。あと、その上に宿泊施設があるのですが、こちらのテラススタジオ等は、例えばエリアマネジメントで既に開発されているところとも一緒にコラボレーションして、つまり地域でも活用できるような施設として考えられているのか。
あとは、宿泊施設ですけれども、現状でどのような規模感のものなのか。値段設定なども、まだ詳しく出ていないのであれば仕方ないですが、分かる限り教えていただきたいと思います。といいますのも、非常にこの地域はなかなか宿泊、御近所の方とか御親戚を呼んで泊まれるところがなくなってしまったということで、宿泊施設の情報に対する地元の方々の意欲も強いものですから、分かる限りお願いします。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) まず、1点目のテラススタジオ等につきましては、エリアマネジメントとのコラボレーションを考えていると聞いてございます。具体的には文化・流行の発信拠点の形成に向けて、例えばアーティストの方々の活動する場所ですとか、創作するような場として活用していきたいと、それにエリアマネジメント活動と提携していきたいと聞いてございます。
もう1点、宿泊施設につきましては、約3,500平方メートルの規模感で、約50室程度と聞いてございますが、宿泊料等については、今後、事業者等が決まらないと定まりませんので、現時点ではお答えできません。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) ありがとうございます。50室で3,500平方メートルというと、そこまで大がかりというわけではないとは思いますが、値段設定などで、例えばラグジュアリーが入るのか、シティホテルのような非常に使い勝手がいいものが入るのか、そういった方向性などについても、まだ出てきていないのでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 先ほどテラススタジオ等でお話しした中で、アーティスト等の活動の拠点とお話ししましたけれども、このホテルにつきましても、この活動拠点で実際に活動されるアーティストの方ですとかクリエーティブ産業に携わっている方々が、宿泊・滞在しながら活動を行っていくような宿泊施設になると聞いてございまして、非常に高額なラグジュアリーホテルになるとは聞いてございません。ただ、そういった方々だけではなく、一般の方々に対しても御利用いただけるようなホテルを目指していくと聞いてございます。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) ありがとうございます。
あとは、これは、実は昨日の視察のときにも聞かせていただいたのですが、駐車場等というところで、こちらの駐車場の規模、あとはハイルーフとかも入れるのかとか、そういう形での、今、施設はどれぐらいで検討されているのかということ。あとは、こちらについては民営になるのですかね。そういう意味では、駐車場の値段設定なども含めて、非常にこの地域は駐車場の確保が難しいということで、そこにさらにこういう事業者、非常に人が多く集まる施設を造ってしまうとなると、やはり交通問題、非常に青山は駐車場、止めるところがないといつも御意見をいただくので、駐車場の規模とかスペックについて、分かることを教えてください。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) このたび計画しておりますB地区につきましては、駐車場の台数は370台を予定してございます。既に完成をしておりますA-1地区、都営住宅棟につきましては54台、A-2地区につきましては102台が準備されてございます。今回の再
開発事業に伴いまして、既存のA-2地区の民活事業棟と、B-1地区の建物を地下でつなぐ地下車路ができまして、駐車場を一体的に利用していく計画になってございます。また、駐車場につきましては、一般の方々も使える区画も設けていくと聞いてございますが、現時点でその利用料金等については、まだ定まっていないと聞いてございます。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) 今の段階から障害や大家族連れなどの大型車などについても、ある程度使えるような配慮はお願いしたいし、使いやすい料金設定をお願いしたいと、これは要望で、事業者の方にお伝えいただければと思います。
あともう1点。こちらも17ページのイメージパースのところを見ていただきますと、これはちょうど神宮側からこのビルを見たところですかね。国道246号線側から見ているパースではない、その裏から見たところにはなると思うのですけれども、やはりこの38階建てのこちらのビルのインパクトと存在感が、極めてくっきりと分かるイメージパースになります。これだけのものであれば、表参道を代表するランドマークになっていただかないとというのが、地域の人の願いとしてはあるのでしょうが、併せて、こちら、ちょうど国道246号線を挟んだ向かい側に、またもう一つ同じぐらいの高さの規模のビルの開発計画が、最近、地元の方にも御説明がありました。そうすると非常に、2つのビルに挟まれてしまうような形で、風が大丈夫なのかとか、あと影響、環境などに、景観に与える変化についても、いろいろ御意見や質問をいただくことがあります。
確認させていただきたいのですが、向かい側の国道246号線側の通り開発のビルのことについては、現在、区ではどの程度把握されていて、今後の議会の手続では、恐らくこういった議案審議とか報告には上がってくる種類のものではないとは思っておりますが、当然、区内の開発については、ある程度、港区でも把握されているのではないかと思いますので、現状分かっていることをお知らせいただければと思います。
○建築課長(冨永純君) 国道246号線青山通りの反対側の建築計画につきましては、現在、東京都の条例に基づく標識設置がなされ、区条例に基づく近隣説明会が開催されている状況でございます。それ以降の手続につきましては、現在のところ我々に情報は入ってきておりませんけれども、今後、建物建設に係る許認可手続等々が開始されると認識しております。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) ありがとうございます。順次、御意見が出てきたら、またいろいろな形では、質問とか意見交換を地元の方としていただければと思います。
次に、B-2地区の、もう一つ店舗等が入る地上3階、地下2階の下のところ、17ページの、今度はイメージパースの左の建築物の概要(予定)を見ているのですが、こちらの店舗等という中に、例えば雑貨であるとかスーパーマーケットのような日常のものが入るというお話は出ているのでしょうか。それとも、基本的にはこれぐらいのイメージのものなので、飲食やファッションブランドを中心としたものになるのでしょうか。それとも、まだ全然そこのところは聞いていらっしゃらないのか、こちらの店舗の種類について、今、情報があればお知らせ願います。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 御指摘の生鮮三品や生活雑貨を取り扱うようなスーパーマーケットにつきましては、B-1地区の中に、約1,000平方メートル程度の規模で誘致すると聞いてございます。一方で、このB-2地区の商業店舗につきましては、今のところ未定と聞いてございますけれども、周辺で働かれているオフィスワーカーの方々にランチで利用していただく飲食店とか、そういったものを検討していると聞いてございます。
○委員(
玉木まこと君) これは何度も委員会にも報告を受けているので、少し繰り返しの部分もありますけれども、17ページの中の概要のところで、北青山三丁目地区まちづくりプロジェクトという記載があるのは、これは東京都が主導するプロジェクトということでよろしいでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 玉木委員御指摘のとおりでございます。
○委員(
玉木まこと君) 東京都がそういう方針の中で、外苑前一帯や神宮外苑のスタジアム一帯も含めて、高度利用していこうという方針の、一つの連動したものと私は捉えています。そういった中でも、今、石渡副委員長の周辺での開発という話がありましたけれども、現状では隣のA街区も、今ここには書いていないですが、180メートルの半分程度、100メートルぐらいの建物かなと。向かい側にある民間ビルもその程度ということで、これまでも何度もお話ししていますけれども、やはり180メートルというのは相当なインパクトがあります。非常に想像できないですし、私もこういう報告をいただいた中で、これが最適かどうかは正直、懸念もありますし、完成した後への影響を非常に心配しています。それについては発言させていただきたいです。
渋谷区側については、大変大きな緑地の緩衝帯があるにしても、やはり木造2階程度の民家が並ぶエリアがすぐそこに隣接していて、その先に180メートルのビルがあると。こういった都市計画が、そもそも東京都がよいと思ってやっていること自体が、少しいかがなものかなと思います。その辺りについては、区境というところで、どこまで港区が関わる話なのかというのはあるとは思うのですけれども、しっかりとその辺は、地域としてふさわしいまちづくりを考えていっていただきたいということを要望させていただきたいと思います。
ですので、質問というか、環境影響評価の中でも、いろいろと渋谷区への縦覧とか、そういう話も意見が上がっていたようですけれども、現時点において、この建物の高さなどに対しての御意見、御要望、また反対意見等々が区に寄せられているのかどうかを、改めて確認させてください。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) これまでに、施行者ですとか、区、行政が行ってきた説明会、あとは環境アセスメント等の説明会の中でいただいた御意見として、確かに高い建物への懸念という声は聞いてございます。一方で、先ほど玉木委員からもございましたけれども、本地区については、北青山三丁目地区まちづくりプロジェクトに基づきまして、既存の都営住宅を集約、高層化して、新しくできた用地に民間活力を活用したまちづくりを進める計画になってございます。
ですので、地上部分に大規模なオープンスペースを十分取りまして、青山通り側に高層建築物を配置することによって、渋谷区側への圧迫感への配慮ですとか景観の配慮を、十分考慮してきていると考えてございます。地域の方々から様々な御意見をいただいておりますので、そういったものをきちんと受け止めまして、事業計画、今後の具体的な建築計画ですとか配棟計画に生かしていくように、事業者を指導してまいります。
○委員(
玉木まこと君) ありがとうございます。ぜひこのプロジェクトに関しては、港区がどこまでできるかというのは非常にあるとは思うのですけれども、やはり民間も、このプロジェクトを後追いする形での動きも出てくると思いますし、それがしっかりとコントロールできるかどうかが、これから行政がやっていかなければいけないことなのかなと思うので、よろしくお願いしたいと思います。
あと、最後に1点ですけれども、神宮外苑についても超党派の議員連盟が発足したという話が新聞でありましたし、今、まだまだあそこの計画等々も、これからどうなっていくのかという議論がある中だとは思います。それと連動したというのは冒頭、私も話をしましたけれども、この神宮外苑との連動したプロジェクトだとは思うので、そういった推移もしっかりと見ながら、区としても、今後のこの地域の開発の在り方について、しっかりと考えていっていただきたいということを要望させていただきます。よろしくお願いします。
○委員(
風見利男君) 昨日、見て分かったように、あの地域はもともと都営住宅が全面的に建っていたわけですよね。一番高いのが5階建て、圧倒的に4階建てが多く、住戸の間が空いて、そこが庭になって、木とか草花がたくさん生い茂って、本当にいい環境だったわけです。従来、あそこに何戸の都営住宅があって、それが何戸に変えられて、高層住宅に集約されてしまったのか。そこを教えてください。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 従前の都営住宅の戸数ですけれども、A地区内に336戸、B地区内に250戸、合計で586戸ございました。A地区の開発に伴いまして、A-1地区内に302戸の新しい都営住宅ができてございます。
○委員(
風見利男君) 586戸が302戸に減らされてしまったわけですよね。それも高層住宅ということで、高齢者の皆さんが外出する機会を奪われてしまう結果になっています。それで、今回の市街地再開発の計画の中には、青山通り沿いにURの住宅があるわけで、ここは4階から11階までが住宅で、1階から3階までが店舗と事務所、地下1階が店舗という造りだったわけですよね。ここは珍しく、単身の女性と世帯向けの住戸があるという、今はURですが、住宅都市整備公団が造った住宅だったわけですけれども、ここには住宅が何戸あったでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 従前のUR賃貸住宅につきましては、総戸数251戸でございました。
○委員(
風見利男君) 1戸は管理人の住宅なので、戸数としては252戸あるわけですよね。URからいろいろ強要されて、多くの方が転出されているわけです。いろいろな事情があって、なおかつ転居できない方がいらっしゃると思うのですけれども、その方が何世帯いるのか。また、店舗や事務所が幾つもあるわけですけれども、移転についてどれだけの方が合意されているのか、その点を教えていただけますか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) まず、賃貸住宅の部分につきましては、現時点でまだお住まいの方が11世帯と聞いてございます。また、テナントにつきましては30軒程度入居されていると聞いてございます。それぞれの意向については、大変申し訳ありませんが、現時点で当方は把握してございません。
○委員(
風見利男君) まだ、住宅で言うと11世帯、オフィスや店舗についてはつかめていないと。こういう状況の中で地区計画とかいろいろなことをどんどん進めることは、そういう人たちを窮地に追いやるというか、行政側が出ていけと直接は言いませんが、そういう後押しをしていると、行政側が手を貸すと私はなるのではないかと思いますが、その辺はどういう認識でしょうか。
○建築課長(冨永純君) 本条例につきましては、都市計画決定され、地区計画で定められた制限の内容を、建築基準法における制限として規定し、建築確認申請の審査対象とするものです。本条例につきましては、再
開発事業を後押しするものではなく、あくまで地区計画の内容を建築基準法として担保するためのものと認識しております。
○委員(
風見利男君) 確かに建ててはいけないものを制限すると、これは私も分かりますけれども、行政上の手続ではどんどん進むわけですよね。これをやっていないと、建築確認申請が出たときに審査できないということになるわけで、私はやはり、こういうことをどんどん進めるのはまずいと思うのです。
この土地の所有者を伺いたいのですが、特に大きなところで結構ですから、分かる点を教えていただきたい。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 土地面積で最大の部分を持っているのは東京都になりまして、1万9,031平方メートルを所有してございます。
○委員(
風見利男君) 全体の面積が2万4,206平米ですから、78.6%を東京都がお持ちだと。先ほど再
開発担当課長からお答えがあったとおり、今回計画になっているB地区には250世帯がお住まいだったわけで、UR住宅も251世帯が住んでいたわけです。私は、庶民が住める住宅を併設するというのが本来あるべきだと思うのですけれども、ここにはもう住宅は1戸もないわけですよね。全部事務所ビル。宿泊施設や店舗もありますが、大半は事務所ビルと。なぜ都有地に、都民の貴重な財産……。これは一企業の持ち物ではないわけで、なぜそこに、建物の大半が事務所ビルにしなければいけないのでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 本地区で実施されております北青山三丁目地区まちづくりプロジェクトにつきましては、既存の都営住宅を集約・高層化して創出された用地において、民間活力を活用したまちづくりを進めるものになってございます。A地区の都営住宅の集約建て替えが完了しており、B地区は、青山通り沿道と一体となった業務・商業等の多様な機能を導入する計画になってございます。
○委員(
風見利男君) それは東京都が勝手に決めたことで、都民には全く理解されていないわけですよね。私はそのことを強く言っておきたい。
今回計画されているビルは180メートルですけれども、この地域には高さ制限があると思うのですが、それは何メートルでしょうか。
○
都市計画課長(野口孝彦君) 国道246号線から30メートルを超えたところにおきましては、高さ制限50メートル、その他都営住宅の通路を越えた大部分のところにおきましては、35メートルの高度地区になっています。
○委員(
風見利男君) 実際は50メートル、ほとんど35メートルということですよね。ところが180メートルのビルができるわけで、先ほど住民説明会の話がありましたけれども、住民からはどんな意見が出されているのでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) まず、行政が行った説明会等の意見としましては、スーパーマーケットは必ずできると約束できるかですとか、食料品だけでなく生活必需品を取りそろえた低価格帯のスーパーマーケットを誘致していただきたいですとか、高層建物のガラスの反射光による周辺環境への影響を懸念するですとか、青山通りの風が強いという御意見をいただいてございます。
○委員(
風見利男君) それだけですか。私のところにも渋谷区の方から、環境影響評価の意見陳述があるということで、ぜひいろいろな資料を分かる範囲で教えてほしいというので、資料をお送りしました。その方は、赤坂区民ホールで開かれた都民の意見を聴く会に出られたそうです。これは真後ろですから、渋谷の神宮前の方ですから、もろに影響を受ける方ですけれども、こういう方たちはいろいろな意見を言っているわけですよね。
再
開発担当課長から紹介していただいた、外壁のガラスの反射光を考慮してほしいとか、中止してほしいという意見も当然あるわけですけれども、まずは環境保全の見地から、当地区の高度制限を外さないでほしいと。駐車場、ボイラーなどの排気口の位置と風の環境などの問題があるのではないか。高さ180メートルでガラスカーテンウォールとなった場合、日影、風、反射光、プライバシーの問題等の環境悪化に責任を持って対応してほしい。空中歩廊、渡り廊下等は近隣へのプライバシーの侵害で、配慮がない。この方も外壁のミラーのことを言っていますけれども、あと、台風の強さや方向または近隣への影響など風洞実験し、その結果を公表してほしいと、こういう意見を述べられています。
また、行政側の説明会、あるいは事業者の説明会の中でも、当地区に高層建築物が建築できる理由を教えてほしい。ビル風が強く、風環境の悪化を心配していると。あと、日影が現状より悪くなることを心配していると。
もう一人の方も、もう一回の説明会の中でも、高層建築物が建設できる理由をしっかりと教えてほしいと。青山通り、特にエイベックス前の風が強いと。高層建築物による風環境の悪化を懸念すると。いろいろ意見が、主な意見だけ紹介しましたが、こういう状況なわけですよね。
今でさえ渋谷区側の人たちは、都営住宅ともう一つ、民間の
マンションができたことによって、従来は圧倒的に4階建てが多かったわけで、それによる影響はほとんどなかったわけですけれども、今度はこの2棟によって、日影、あるいは風の影響を物すごく受けるわけですよね。今度、180メートルができるわけで、多少ビルとビルの間が空いているとはいっても、大変な影響を受けるわけですよね。昨日見たあのすぐ隣の
マンションから渋谷側の人たちは、本当に、日照、風害、ビルの外壁による反射と、いろいろな被害を受けるわけで、今回いろいろ説明会で出された意見をどう考慮して、これから生かすようになるのでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) まず、日影につきましては、基準値内に収まっていることを従前から御説明させていただいてございます。一方、風につきましては、風洞実験を行った結果、低中層市街地相当の風環境に収まるという検証結果が出てございます。一方、これまで地域の方々から出された意見につきましては、施行者できちんと受け止めまして、御理解を得られるように丁寧に説明に努めていくとともに、例えば反射光の影響ですとか風環境の影響につきましては、現地の状況をきちんと確認した上で、周辺に影響を及ぼさないような配棟計画、建築計画を検討するよう、私どもからも施行者を指導してまいります。
○委員(
風見利男君) 風洞実験をやって、影響がないという結果は確かに出るわけですよね。しかし、港区の高層ビルが建った周辺で、結果どおり出ているかというと、そうではない結果が出ているわけですよね。樹木が倒れたり、本当に道路を歩いていても、風によって歩くのが困難になる、そういう状態にあるわけです。説明会の中でエイベックスの話をした方がいますが、私は伊藤忠商事株式会社の前のことをよく言うのですけれども、青山墓地通り、伊藤忠商事株式会社の前、本当に少しの風だけでも歩くのが大変で青山通りの樹木が台風で何本も倒れているわけですよね。
ですから、一般の風のときだけをやればいいということではなくて、先ほどの意見の方も、台風のような強い風のときの予測もしてほしいと、それも公表してほしいと言っているわけで、そういう結果も、しっかりとやった上できちんと住民に結果を公表すると。そういうことをしていかなければ、できた後に、そのために樹木を植えたところで、もう間に合わないわけです。渋谷区と港区との境のところは、2階建ての住宅が圧倒的に多いわけですよね。ですから、その辺はしっかり出された意見に応えて対応すると。事業者が応えるだけではなくて、行政側としても責任を持って、出された意見にしっかり応えるような対策を、事業者にしっかりと要請すると。
風洞実験は一般的に吹く風を想定してやるだけで、少し強い風のときはどうなるのかということなども含めた上での対策を、これだけのビルを計画しようというわけですから、そこはきちんと私はやるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 風環境につきましては、今後の環境影響評価の手続の中でも、きちんと周辺への風環境が悪化しないかどうかの検証は、引き続き検討していくように、事業者に当方からも求めてまいりたいと考えてございます。
○委員(
風見利男君) ぜひ渋谷区の人たちが、このビルができたために、もう住んでいられないといって、泣く泣く転居されるということがないようにやるべきだと思います。やはり今の時点でもう一度しっかり立ち止まって……。当時はこんなものができると誰も思っていないわけで、説明会にもそうたくさんの方が出ているかというと、出ていないわけですよね。ですから、やはりもう一度立ち止まって再度説明会をきちんとやっていくということも、私は必要だと思うので、一度立ち止まって考え直すと。特に都民の貴重な財産の上に物事を進めるわけですから、それは事業者にも責任を持ってもらうぐらい、当たり前のことだと思うのです。
ところで、この計画に、いわゆる市街地再開発の補助金の支出は予定されているのですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 補助金の支出は予定してございません。
○委員(
風見利男君) 事業者から要請がないということですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 市街地再
開発事業の補助金の補助要綱の中で、UR都市機構が施行する市街地再
開発事業は対象になってございません。
○委員(
風見利男君) 分かりました。
そういうことで、立ち止まって、もう一回、本当に今の計画のまま進めていいのかどうかということも、高さも含めて……。今、コロナ禍の中で、都心のオフィス需要も変わっているわけで、だから、本当に今のまま事業を進めることがいいのかどうかと、やはりそういう再検討の時期でもあると思うので、もう一度、都民の意見をしっかり聴く、あるいは、今のまま強引に進めていいのかどうなのかという点も再検討すべきだということを、強く言っておきたいと思うのです。
品川駅西口地区について何点かお聞きしたいのですが、品川駅の再開発の同意状況を教えていただけますか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 品川駅西口地区につきましては、C地区が市街地再
開発事業でございます。同意状況としましては、土地所有者、権利者19人に対して同意されている方が15人、同意率につきましては78.9%でございます。借地権につきましては、5件の権利者に対して3.9が同意されておりまして、78%となってございます。合計で、24の権利者に対して18.9の同意者がいらっしゃいますので、合計の同意率につきましては78.8%となります。
○委員(
風見利男君) 土地所有者の状況も丸めてお話がありましたけれども、個人所有の方はどんな状況なのですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 土地所有者のうち個人の方は、権利者として5件でして、同意されている方が2件、同意率につきましては40%となってございます。
○委員(
風見利男君) これは11月1日現在の数字で、現在も変わっていないということでよろしいでしょうか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 現時点で変わってございません。
○委員(
風見利男君) 法人はともかく、個人が5件のうち2件しか同意していないわけですよね。ですから、40%なわけでしょう。ほかの3件の方は同意されていない。いろいろな事情があるのでしょうけれども、このまま物事を進めるということは、私やはりよくないと思うのですが、その辺は事業者、あるいは行政側はどのように考えていらっしゃるのですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 区としましては、都市計画手続を進めるに当たっては、おおむね8割程度の同意を得るようにと指導しておりまして、今回につきましては全体で78.8%の同意が得られておりますので、おおむね8割の同意が得られていると認識しております。
一方で、個人の方で未同意の方がいらっしゃることはきちんと受け止めまして、今後設立されます組合ですとか現在の準備組合に対して、丁寧な合意形成が図れるように、引き続き丁寧な協議を行うように指導してまいります。
○委員(
風見利男君) 何がネックになっているのですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) 未同意の方の理由としましては、御自身のお持ちの土地の大部分が環状4号線の整備の区域内で、市街地再
開発事業の中に残る土地が少ないので、市街地再
開発事業に参画する意思がないと表明されている方ですとか、モデル権利変換の内容に御満足されていない方、権利変換後の生活再建に関する情報がまだ不十分なので、同意できないとおっしゃっている方がいらっしゃると聞いてございます。
○委員(
風見利男君) だから、長らく住んでいる区民にとっては、やはり深刻な問題なのですよ。生活再建できるかどうかという。環状第4号線にかかってしまう方がどうされるかというのは少し……。従来のままの土地では住めないということになれば、売らざるを得ないか、あるいは床を買う以外にないわけで、それ以外のお二人の方は、将来設計ができかねているわけですよね。ですから、そこに残る方は、本当に再開発が進むことによって自分の生活がどうなるのかと、一番の肝腎なところではないですか。そこを置き去りにして、法人も入れて78%だからいいのですよというのは、私は少し先走り過ぎだと思うので、そこは少なくとも個人の御意見を尊重して、その方たちが本当に理解、納得した上で物事を進めることは、最低限やるべき中身だと思うのですが、いかがですか。
○再
開発担当課長(
池端隼人君) まだモデル権利変換ですとか生活再建に関する情報が不十分とおっしゃっている方につきましても、再
開発事業に対して反対されているということは聞いてございません。ですので、これからの権利変換計画ですとか、そういった協議もありますので、その中できちんと合意形成を図るように、準備組合ですとか組合を指導してまいります。
○委員(
風見利男君) 権利変換の状況によっては、再開発に反対しているか、賛成しているかとかは別に、自分の将来設計が一番基本なわけで、そこが曖昧なままいいですよとならないから同意していないわけで、その意見をきちんと尊重して対応するのは、当たり前のことだと思うのですよ。ですから、全体が8割近いからいいですよということには絶対してはならないということは、強くお願いしておきたいと思うのです。
あと、この隣地に高輪森の公園があるわけで、計画によると、現在建っているものの解体と、新しくできる建物は地下4階なわけですよね。ですから、大幅に深く土を掘り出すことになるわけで、水の環境が大きく変わる可能性があるわけです。それは当然、水の環境に影響が出ないような連壁という建て方もあるので、そこはいろいろな工法で水環境を守るべきだと思うのですが、森の公園への水の影響が心配されるので、その対策を事業者にどう求めていくのか、あるいは事業者で既に考えているのかどうか、その辺を教えていただきたい。
○品川駅
周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 地下水に影響が懸念されるものとしまして、いわゆる地下車路への影響が懸念されるところですけれども、事業者からは地下水に極力影響を与えないように、また公園整備においても、極力影響を与えないような工法を考えていきたいと聞いてございます。
○委員(
風見利男君) あまりよく分からないのですが、水への影響が考えられるので、影響が出ないような工法を活用して対応すると、そういう事業者の考え方ということでいいのですか。
○品川駅
周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 今の
風見委員の御質問につきましては、A地区の地下水の懸念かと思いますので、事業者からは、建築計画に際して、その辺りの影響と工法についても検討していきたいと聞いております。
○委員(
風見利男君) 今、土木工事の工法は物すごく発達しているわけで、私は連壁という話をしましたが、それ以上に、二重にして何かやるとか、いろいろな工法がどんどんできているようです。本当にあれだけ貴重な高輪森の公園の水環境に影響を与えては大変なことになるわけで、その辺は本当にしっかり事業者ともよく相談していただいて、計画が進んだ段階でも、区としてきちんと監視するというか、注視していただきたいと。それはよろしいですね。
○品川駅
周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 今後、環境アセスメントの手続の中で、山留めの計画も提案されると聞いておりますので、そういった内容をしっかりと我々も把握していきたいと思います。
○委員(
風見利男君) 一般的な山留めでは、水は駄目なのですよね。ですから、それを超える……。掘った段階で水がどれだけあるかは、ボーリングすればすぐ分かると思うので、当然対策をやるように、強くお願いしておきたいと思うのです。
もう1点、これはまちづくりとは直接関係ないのですが、昨日、視察に行ったときに、ちょうど車を降りたところが貴賓館というすてきな建物でした。高輪プリンスホテルの中で昨年ですか、鐘楼も含めて3つの港区の文化財指定がされたようですけれども、ここの建物も大変貴重な建物だと。港区の歴史的な建築物の中にも掲載されているぐらいの価値ある建物ですから、これは港区が勝手に文化財に指定しますよとなかなかいかないので、事業者の当然理解も……、本人が、企業がやりますよと言わない限りはできないのですけれども、ぜひそういう方向で進むように、そういう意見が
建設常任委員会で出たよというのを、ぜひ教育委員会の担当者に伝えていただきたいと思いますが、よろしいですか。
○品川駅
周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 貴賓館につきましては、まちづくりの中で保存活用を図っていくと、事業者からは聞いてございます。具体的な活用方針や文化財指定については、今後、歴史的価値などを確認の上で検討していくと聞いてございます。また、本日いただきました
風見委員の御意見につきましても、図書文化財課長にお伝えしたいと思います。
○委員(
玉木まこと君) 品川駅西口地区について少しだけ。壁面位置の制限なのですけれども、24ページで、エスカレーター、階段のひさし類とか、そういったものは除くということですが、ここに何かほかのところの制限のところで、以前、オープンカフェとかでテーブルや椅子が入っていたりしたことがあったと思います。計画の中では、柘榴坂沿いなどは、そういったものをやりたいみたいなことが描かれていたりしたのですが、そこは壁面の位置・後退は4メートルで、歩道状空地も設けるということです。その中で処理するのかなと思うのですが、特に制限としてそこを除かないとなっているから、やらないよという話ではないということでよろしいのかどうか、教えてください。
○品川駅
周辺街づくり担当課長(吉田誠君) こちらの制限につきましては、定めのとおり、通行の妨げとならない工作物の設置を制限するものではございません。まちづくりに資するものについては、通行の妨げとならない形で計画いたします。
○建築課長(冨永純君) 壁面の位置に関しましては、基本的には建築物を制限するものになります。建築物にならないオープンカフェの椅子や机などにつきましては本条例の対象になりませんので、まちづくりの中で柔軟に対応していくものと考えております。
○委員(
玉木まこと君) ありがとうございました。
あと、「ちぃばす」が上の通りにあると思うのですが、バス停の上屋やベンチなども対象にならないということでいいのですか。教えてください。
○
都市計画課長(野口孝彦君) 地区計画の都市計画の中で定めました壁面の位置の制限の中に、例外規定の中にバス停の上屋は含まれてございませんので、この箇所におけるバス停の上屋の設置はできないものとなってございます。
○委員(
玉木まこと君) 分かりました。B地区ですかね。まだこれからだと思いますし、既存のルートがあると思いますので、これからの計画の中での話合いになると思いますけれども、検討していっていただけたらと思います。よろしくお願いします。
○委員長(土屋準君) よろしいですか。ほかにございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) ほかになければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については……。
(「態度表明」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団。
○委員(うかい雅彦君) 品川駅西口地区で申し上げますと、私が議員になる前から、この地区の話は協議されておりまして、一時期少し止まっていたのですが、また新たに始まりました。計画にまだ賛同されていない方のお話で申し上げますと、再
開発担当課長がおっしゃったとおり、再開発について反対されているわけではないということで、いわゆる協議会に出られて、その方が物すごく積極的に発言されている。なぜかというと、生まれ育った方なのですが、それだけ品川駅西口地区に熱い思いを持っている方で、賛成する前にいろいろな意見を言いたいという流れの中で、御発言されていると聞いております。本当に長い時間をかけて皆さんで協議してきたことが、やっと実ってきたというところであると思うので、温かく見守ってまいりたいと思います。いろいろ御発言があった中で、特に北青山三丁目地区の件については、渋谷区側の方々にもぜひ丁寧に対応していただきたいと思います。
「議案第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」については、自民党議員団としては賛成させていただきます。
○委員長(土屋準君) それでは、次に、みなと政策会議。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) みなと政策会議を代表しまして、態度表明をさせていただきます。
まず、「議案109号」に関しては、条例の意味上では、私どもの会派も賛成させていただきます。
ただし、いろいろな意見がこの委員会の質疑の中でも出ました。そして、手続の一端ということで、今回このような制限条例ということに関して、特段の否を申し上げるわけではありません。ただ一方で、ここによって再開発が進んでいくような今後を考えたときに、青山地域の問題に関して、特に私も質問させていただきましたが、やはり地域のランドマークとなるような建物は、それまでの地域性、また文化であるとか、そういった土地柄を代表するものとなってもらいたいということで、単に高く目立って、ぴかぴかしていればいいということでは決してないというのは、行政の方もよくよくお分かりだと思います。先行して開発しているエリアマネジメントの地区も、非常にいろいろな工夫を凝らして頑張ってはいるのですが、まだまだ全然、地域を含めて広く知られていない。それは、開発がまだ途上だからということもあるでしょうし、それだけではないようにも思います。
そういう意味では、向かい側のビルの問題は一見すると、今回の問題とは関係ない話に議案上はなるのですが、ただ、情報はなかなか、地域で入りにくい人と入りやすい人がいる。あとは、この案件はここの地域には入るけれども、少しワンブロック、ワンメートル離れて隣の
マンションになると、実は入らなかったりするような、そういうばらばらな手続が、逆にみんなで一緒にその地域の計画を盛り上げていったり、意見を言ったりするような機会を、現状の手続の限界では、狭めているような気もいたします。
やはりそういう意味においては、行政にはいろいろな意見が寄せられ、その調整も難しい。それは我々議員も同じなのですが、今の課題の壁を突破して、やはりあの地域の皆さんにより広く届けて、より意見を吸い上げるようなことを、議員として知恵を絞ってまいりたいと思います。そこについてはぜひ行政のお知恵も借りながら、今後、この手続が、それによって何か後押しをしてしまったということではなくて、一つ一つ丁寧に続けた先に、よいまちづくりがあると言われるような手続を、一つ一つ御一緒にしていきたいと思います。そのためのお知恵を貸していただけるよう要望して、態度表明を終わらせていただきます。
○委員長(土屋準君) 次に、公明党議員団、お願いします。
○委員(
近藤まさ子君) 「議案第109号」ですけれども、これは地区計画の変更に伴う建築物の制限と認識しておりますので、この件に関しては賛成いたします。
○委員長(土屋準君) 次に、共産党議員団。
○委員(
風見利男君) 建築物の建築に当たって、建ててはいけないものを制限するという点で、私どもが従来から提案してきた風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の問題だとか、マージャン店だとか、パチンコ屋だとか、車券売場だとか、そういうものを制限すると。これ自体はいいことで、その点では賛成しています。
ただ、先ほどの品川駅西口地区のように、いろいろな事情があって合意されていない方がいるわけですよね。ですから、そういうことを置き去りにしないでやっていただきたい。こちらは反対しません。
ただ、北青山三丁目地区の件について言えば、本当に都民の貴重な都有地が、3分の1に都営住宅が押し込められて、3分の2は民間に定期借地権で一部は提供し、今度は市街地再開事業ということで、180メートルのビルで、大半が事務所ビルという、ある意味、一般都民には縁もゆかりもない建物を造るわけですよね。それを強引に進めること自体が、今、本当にいいのかと。この間の説明会の中でも、多くの都民の皆さんから、住環境を破壊するようなことはやめてほしいという意見が出ているわけです。ですから、私はやはり今、本当に、神宮外苑地区もそうですが、一旦立ち止まって考え直す、そういう時期だと思うのですよね。
それこそ、本当に都民の声を生かす政治を進めると。港区で言えば区民の声をどう政治に生かすかということが問われているわけで、このまま、制限を加える条例だからいいですよとはいかないわけで、私はこの点についてやはり反対せざるを得ないということです。
○委員長(土屋準君) 次に、街づくりミナト。
○委員(
玉木まこと君) まず、北青山三丁目地区についてですけれども、質問の中でも、高さや周辺との一体的なまちづくりに対しての要望等を述べさせていただきましたので、引き続きそちらについては丁寧な対応をお願いしたいと思います。
また、今回条例の中で、宿泊施設の用途を制限するような規定がありましたけれども、そちらもこういった形で示すことで、宿泊施設をしっかりと、良質なものを造っていくということかとは思うのですけれども、時代に応じてしっかりこういったところを見定めて、必要なものを提供していっていただきたい。様々な生活利便施設の要望もあったと思いますので、そういったところも含めてやっていっていただきたいと思います。
品川駅西口地区については、これまでもバリアフリーのルート、歩行者ネットワークの整備、そして、先ほど「ちぃばす」の屋根の話もしましたが、まだまだ全体像が分からない中でのこういう規定ということで、確認させていただきました。計画が温まった段階で、我々もそうですけれども、広く区民に対してしっかり情報を発信していただきたいと思います。
「議案第109号」については、賛成いたします。
○委員長(土屋準君) 態度表明は終わりました。
それでは、「議案第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」について採決いたします。採決の方法は挙手採決といたします。
「議案第109号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いします。
(賛成者挙手)
○委員長(土屋準君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第109号 港区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
休憩しますか。
(「1回休憩して、次の審議をやった方がいい」と呼ぶ者あり)
○委員(
風見利男君) そうしたら、悪いけれども、資料要求したいので、提案してもらって、それで休憩にしてもらった方がいいのではないかと。再開してまた休憩になってしまうと申し訳ないので。先に提案理由を説明してもらって。
○委員長(土屋準君) 分かりました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) それでは、次に、審議事項(3)「議案第119号
指定管理者の指定について(
港区立一の橋公園)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) ただいま議題となりました審議事項(3)「議案第119号
指定管理者の指定について(
港区立一の橋公園)」につきまして、補足説明をさせていただきます。本日付資料№3を御覧ください。
最初に、1ページを御覧ください。項番1、施設名称等でございます。施設名称は
港区立一の橋公園、所在地は東京都港区東麻布三丁目9番1号でございます。
次に、項番2、非公募による
指定管理者候補者の選定の経過及び理由でございます。
(1)経過でございます。
港区立一の橋公園は、東京都による古川整備事業の作業ヤードとして利用するため、平成20年度から一時休止しておりました。当該事業が令和2年度末に竣工しましたので、令和3年度から令和4年度にかけて整備工事を実施しております。令和5年4月から
指定管理者制度を導入するため、令和4年10月25日に開催した港区
指定管理者選定委員会において、非公募により
指定管理者候補者を選定いたしました。
(2)非公募の理由でございます。平成28年1月に策定した区立公園及び
児童遊園への
指定管理者制度導入の考え方に基づき、麻布地区の公園・
児童遊園は、グループ化により
指定管理者制度を導入しております。区民サービスの向上やコスト削減などのスケールメリットの観点から、他の麻布地区の公園・
児童遊園とグループ化し、同一事業者により管理運営することが適切でございます。以上のことから、
指定管理者制度運用指針、Ⅲ-1―(2)-④-ウ、その他、区長が特別の事情があると認める場合に該当するため、非公募で選定いたします。
次に、項番3、選定された事業者につきましては、名称はアメニス・ケイミックス日比谷花壇グループ、代表者は株式会社日比谷アメニス代表取締役、伊藤幸男氏でございます。所在地は、東京都港区三田四丁目7番27号、株式会社日比谷アメニス内でございます。
次に、項番4、
指定管理期間につきましては、令和5年4月から令和9年3月31日までの4年間でございます。
次に、項番5、今後の予定につきましては、令和5年4月に
指定管理者による管理運営の開始となります。
続きまして、2ページを御覧ください。関係資料の一覧でございます。関係資料につきましては1から5までございます。
続きまして、3ページを御覧ください。関係資料1、
指定管理者候補者選定調書(非公募用)でございます。指定の概要につきましては、先ほどと説明が重複いたしますので、省略させていただきます。
主な事業提案でございます。4つ掲げております。1段目、施設運営に関する基本的な考え方につきましては、構成事業者の強みを生かした運営体制の下、公園を4タイプに分類し、施設運営方針を定めております。一の橋公園については、リニューアル工事により魅力あふれる公園に生まれ変わり、地域と連携して公園を拠点としたにぎわいの創出を目指したサービスの提供を行います。
2段目、
維持管理の質を向上させる取組につきましては、トイレのイメージアップを図るとともに、高い
維持管理技術を導入し、公園環境レベルの向上に取り組みます。また、四半期に一度、安全パトロールを実施し、改善指導を行う体制を構築しております。
3段目、質の高いサービス提供と多様な利用者への配慮につきましては、QRコードを用いたアンケートや行動観察調査を実施し、また、職員がコミュニケーションチャームを着用し、誰でも意思疎通が図れるよう取り組みます。
4ページを御覧ください。地域との連携、ボランティアの活用及び育成についての取組につきましては、大使館や消防署など様々な団体と連携した事業の実施、ボランティアとの協働、協力関係を強化してまいります。
次に、収支計画でございます。令和5年度から令和8年度まで記載しております。職員の人件費は、一の橋公園管理増による人員増を想定していないため、各年度計上しておりませんが、参考に、各年度の全体の職員人件費を括弧書きで表記しております。令和5年度は2,319万4,000円を計上しております。以降、各年度少しずつ増額している形で計上しております。光熱水費は電気水道代で、各年度50万円を計上しております。修繕費は施設の修繕及び整備等に係る経費でございますが、各年度30万円を計上しております。事業運営費は事務費でございますが、令和5年度は57万1,000円、その他の年度はそれぞれ8万1,000円を計上しております。施設管理費は清掃・点検・補修等に係る経費ですが、令和5年度は1,022万2,000円、他の年度は御覧のとおり、比較的近い経費を計上しております。その他経費は一般管理費に相当するもので、令和5年度は196万円、他の年度も御覧のとおり、比較的近い経費を計上しております。合計額は、令和5年度が1,355万3,000円、他の年度は御覧のとおりでございます。
その下、非公募の理由につきましては、先ほどと説明が重複しますので、省略させていただきます。
続きまして、5ページを御覧ください。関係資料2、
指定管理者指定申請に対する審査表でございます。項番3、申請に対する審査等を御覧ください。審査項目の根拠となる規定は、港区立公園条例第30条第2項でございます。
まず、1段目、相当な知識及び経験につきましては、施設長は他の公園・
児童遊園の管理運営責任者及び植栽管理責任者の経歴を有しております。また、副施設長2名、作業員6名を配置するなど十分な体制が整っており、これまで良好な管理ができていることから、一の橋公園が追加されても、良好な管理が継続できると判断いたします。
2段目の経営基盤につきましては、前回、令和4年度の公募時と同様、公認会計士の財務状況分析において可、資金計画はAとなっており、安定した経営状況であると判断いたします。
3段目、効率的な管理につきましては、現在も同種の施設の管理運営を行っており、一の橋公園を加え、一体的に管理・巡回等を行うことで、
指定管理者として培ってきたノウハウや地域との関係を生かし、一の橋公園を拠点とした事業の実施が可能であると判断いたします。
4段目、関係法令の遵守につきましては、個人情報取扱いルールを定めており、また、港区危機管理マニュアルに沿った訓練の実施などもこれまで行っております。各条例等を遵守し、適正な管理を行っており、一の橋公園についても同様に、適正な管理が行われるものと判断いたします。
5段目の、区との連携につきましては、現在も同種の管理運営において、異常発生時や緊急時に区と連携して対応する体制を整えており、これまでの
指定管理業務の実施状況から、同様の連携が図られるものと判断いたします。
続きまして、6ページから9ページまでが、関係資料3、法人(団体)等の概要でございます。3社分掲示しておりますので、御確認いただければと存じます。
次に、10ページを御覧ください。関係資料4、
指定管理施設職員の職員配置表でございます。現在、施設長1名、副施設長2名、
シルバー人材センターへの委託で6名を配置しております。一の橋公園の追加による増減はございません。
最後に、11ページから12ページが関係資料5、再委託を予定している業務でございます。
シルバー人材センターへの委託や、専門性の高い
維持管理業務などについて再委託する予定でございます。御確認いただければと存じます。
大変雑駁ではございますが、資料の説明は以上でございます。
アメニス・ケイミックス・日比谷花壇グループは、これまで麻布地区総合支所管内の公園・
児童遊園の
指定管理業務を良好に行っており、
港区立一の橋公園を追加しても十分な業務運営が可能であると考えますので、
指定管理者に指定いたしたいと存じます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(土屋準君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いします。
○委員(
風見利男君) いつもお願いしているのですが、なかなか出てこないので、4ページの収支計画の中のその他経費の内訳をぜひ資料で調製していただきたいと思いますが、いかがですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 収支計画、その他経費を含めまして、詳細の資料を用意させていただきたいと存じます。しばらくお時間をいただければと思います。
○委員長(土屋準君) ほかに資料はないですか。大丈夫ですか。
(「いいです」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、資料を調製するということでございますので、ここで休憩したいと思います。再開は追って御連絡させていただきます。
それでは、休憩いたします。
午後 2時51分 休憩
午後 3時14分 再開
○委員長(土屋準君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
ここで、大久保
麻布地区総合支所まちづくり課長から発言を求められておりますので、これをお許しいたします。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。先ほど資料を要求いただきましたので、用意させていただきました。本日付の資料№3-2、資金・収支計画書(事業計画)という資料を御覧いただければと存じます。
こちらにつきましては、先ほど御説明させていただきました議案資料、収支計画の内訳の資料となっております。令和5年度から令和8年度まで記載してございます。
御質問のありましたその他経費につきましては、一番下を御覧いただきまして、事務管理費及び運営費、それから公租公課という費用が計上されてございます。事務管理費につきましては、令和5年につきまして172万3,243円、運営費としまして18万5,000円、公租公課としまして5万1,491円、合計が195万9,734円ということで、議会資料では少し丸めさせていただきまして、196万円ということで記載させていただいた次第でございます。
簡単ですが、説明は以上でございます。
○委員長(土屋準君) それでは、休憩前に引き続き、質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いします。
○委員(
近藤まさ子君) 人を増やさないで、そのままの人員で管理運営していくということなのですが、どのようにやっていくのか、具体的に教えていただけますか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 本日の議案資料の10ページを御覧いただけますでしょうか。先ほども御説明させていただきました、職員の配置表でございます。こちらは今、施設長1名、副施設長2名、
シルバー人材センター6名、計9名で回してございます。人件費がそのままということにつきましては、今回、一の橋公園を追加することで、こちらの人数を増やすとか、経費や報酬を増やすということではなく、この体制で回していくということでございます。
○委員(
近藤まさ子君) それは分かるのですけれども、例えばほかのところを巡回する時間を短くして、こちらの巡回に充てるとか、そういうふうになるわけで、お休みが出たときにはどうするのかとか、そうしたことで十分なのかなと少し不安に思いました。今まで管理していたところより1か所増えるという意味では、全体的にきちんとできると見込んでやると考えていらっしゃるということですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 大変説明が悪くて申し訳ございません。こちらの体制で運営している部分につきましては、主に巡回や陳情等の電話対応などについて、基本的に3名及び6名、合計9名で回しているということでございます。今回、一の橋公園を追加することによって、時間的には、数十分とか、そういう計算になろうかと思いますけれども、そういった時間は発生してくるわけでございますが、この体制で十分回せると企業で判断しまして、特に人件費としては乗せなくて、この体制で進めてまいると判断したということでございます。
○委員(
近藤まさ子君) 最後に確認なのですが、勤務時間を増やすとか、そういうことはないということでしょうか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 特にそのような時間の超過はお聞きしていませんので、しっかりとその範囲内の中で回せると認識してございます。
○委員(
玉木まこと君) 一の橋公園の位置づけですけれども、にぎわい公園づくりの計画の中では、拠点と位置づけられていると思います。
指定管理も残り4年……、今年度から始まったと思いますので、丸4年以上あると思います。拠点公園として、区と
指定管理がどういう感じでこの公園を管理していく方針なのか。恐らく追加なので、特別抜き出した提案書があるわけではないと思うのですけれども、その辺りの区としての指導、誘導はどういう感じで行うのか、教えてください。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 今、玉木委員から御指摘がありましたとおり、この一の橋公園に特化した事業や
維持管理は、今回特に、提案されているわけではございませんが、こちらが組み込まれたことによりまして、例えばですけれども、将来的に商店街、町会等から御要望いただきまして、各種イベントやお祭りなどにも活用できるとか、そういう想定はしているところでございます。いずれにしましても、比較的大きめの公園と認識しておりますので、様々なことが期待できると認識してございます。
○委員(
玉木まこと君) ありがとうございます。今、
まちづくり課長のおっしゃったとおり、ワークショップの段階からそういったところがありますので、ぜひその辺の経緯も含めて、しっかりと
指定管理の方には共有していただいて、地域との連携の窓口になるという部分もあると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
あと、高架下のところで、設計上もこれまで様々な意見をさせていただいていますけれども、治安対策といいますか、環境といいますか、そういったところの巡回の部分に関わられたりもすると思いますし、今回、自転車の管理人が常時いらっしゃる、公園管理ではないですけれどもいらっしゃるということで、人の目がある。もともと交番もあるとは思うのですけれども、そういった連携もしっかりしていただけたらなと思います。
水遊びの場所ですね。じゃぶじゃぶ池と言っていいかどうか分かりませんけれども、にぎわい計画の中でも、麻布地区ではこちらは多分1つになるのですかね、チェックが入っていて、この夏も区民の方から、水遊び場の充実を求める声をいただいています。多世代が遊んだときにどうなのかとか、衛生面とか、様々あると思いますので、今回この議案の資料の中にも再委託の中で、噴水・水景施設の保守などがあると思うのですが、こちらについては、一の橋公園で新たに水の施設があるので追加されたということでよいのかということと、管理上の何か、ほかの地区での事例の共有とか、その辺はどのようにこれから考えていくのか。何かあれば教えてください。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) まず、再委託のお話でございますが、水景施設、じゃぶじゃぶ池、それから水幕壁泉ということで、今、整備を進めているところではございますが、そういったところの水の管理はやはり専門性が非常に高いわけでございます。そういったところにつきましては再委託して、しっかりと管理していきたいと思ってございます。
それから、横のつながり、連携といいますか、ほかの地区の噴水等の水の管理につきましても、同様に、こちらの再委託先に既にしている部分がございますので、しっかり丁寧に
維持管理してまいりたいと考えております。
○委員(
玉木まこと君) 雑魚場のじゃぶじゃぶ池なども、委員会の中でたしか意見が出ていたと思いますので、夏場の利用の混雑や多世代での利用の際のマナーみたいなところですかね、その辺が、私も少しうろ覚えなのであれですけれども、各地区の中で協議すべきことがあれば、ぜひ横で連携していただければ思うので、よろしくお願いします。
アドプトのところで、大きい公園という話があったと思うので、今後、一の橋公園の中でアドプト花壇や地域での清掃とか、何か連携していくような話があり得るのかどうか。拒む話ではないと思いますが、あればという話になるとは思うのですが、その辺り何か、今時点ではないと思うので、あれば連携していっていただきたいということで、よろしくお願います。要望です。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) 先ほどの資料要求のところで出てまいりました費用について、内訳をさらに教えていただきたいと思います。施設管理費のところを見ますと、基本管理費と併せて施設管理費(一般)が出ているのですが、この施設管理費(一般)の項目は、主に何を対象としてかかるものなのでしょうか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 施設管理費(一般)につきましては、再委託先の経費をほとんど載せております。具体的には、11ページ、12ページを御覧ください。11ページの2段目、噴水・水景施設・ろ過等の水質検査、3段目の水景施設の動作確認、12ページに移っていただきまして園灯点検ほか、真ん中、5番目、遊具点検、こちらの費用をほぼ計上させていただいているということでございます。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) なるほど、分かりました。専門的な委託業務で、ただ、同じ内容ということだから、何か上限ということではなくて、一定の取りあえず目安として出ているということで、理解しました。
ただ、そうすると、上の基本管理費はどのような項目が含まれてくるのでしょうか。この資料だけだと、前に頂いた資料の、私は、今のお話などは基本管理に入ってくるのかなと思っていたのですけれども、こちらの基本管理の費目で結構ですから、大体の項目を教えていただければと思います。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 資料の11ページを御覧ください。一番上ですけれども、
シルバー人材センターに門扉の開閉を再委託するということで、年間120万円ほど計上されてございます。これが含まれ、清掃などの直営管理もありますので、そちらの経費が計上されてございます。
○委員(
風見利男君) 資料を出していただいて、ありがとうございます。
ただ、これを見て少し分からないのは、その他経費を事務管理費、運営費、租税公課に分けただけで、これだと中身が全く分からないのですよね。それで、この表の下に、「「その他経費」は、一括計上は不可です。必ず内訳を記載し、算定根拠(別紙)を示してください」となっているわけなのですが、この別紙はどういう中身なのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 別紙につきましては、さらに細かく経費を載せた部分を表記している別紙があるということでございます。
○委員(
風見利男君) どういう中身なのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) その他経費の事務管理費につきましては、人件費、事務費、事務消耗品等が計上されてございます。運営費につきましては、旅費、交通費、水道光熱費、賃借料、減価償却費その他が計上されてございます。租税公課につきましては、そのとおり税金ですとかそういったものが計上されてございます。
○委員(
風見利男君) 人件費は誰の人件費ですか。あと、事務消耗品費とかがありますが、あるいは、運営費の中では賃借料だ、光熱水費だ、旅客交通費だとかいろいろ書かれているのですが、これは本社の人たちの人件費の一部、あるいは、その人たちがいる部屋の賃借料とか光熱水費とか、そういうものが一切合切その他経費の中に含まれると。算定根拠というからには、どういう人に対して何時間分だとか、そういう、この数字の分かる詳細が載っているということなのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) そこまでの詳細までは把握しておりません。人件費は幾らで何々費は幾らという形で、計上されてございます。
○委員(
風見利男君) その提案でオーケーですよと出すわけですよね。例えば人件費で言えば、一例でいいですが、どのような表記で……。例えば人件費では何人分とかではなくて、とにかく人件費は幾らですよと、賃借料は幾らですよと、そういう大ざっぱな数字で来るわけですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) あくまで計上されている経費につきましては、積算根拠ということで御提示いただいております。各企業の企業努力ですとか、そういったところにつきましては、そこに計上されていると考えておりますので、我々は、利益のところまでは把握してございません。
○委員(
風見利男君) いいえ、人件費というからには、本社の人たちが、このいわゆる
指定管理業者の人たちのための仕事をやっていますよという、そのための一部なわけでしょう。だから、向こうが言った数字を検証する手だては、港区にはないということですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) そういう明確な基準は我々も把握しておりませんが、過去の事例を参考にしまして、明らかに多くなければ、普通にかかる経費として認証する形を取っております。
○委員(
風見利男君) それと、先ほど
近藤委員の質問にも少し関連するのですが、今回提案された中に、
指定管理者施設職員の職員配置表という表があって、施設長、副施設長2人、委託で
シルバー人材センター6人ということで、9人で全部の公園・
児童遊園を管理していると、そういうことになるわけですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) そのとおりでございます。
○委員(
風見利男君) 同じこのグループが、芝地区の管理もやっていますよね。そちらはどんな人員体制なのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) こちらは麻布地区の
維持管理をお任せしているところですので、当然、芝地区管内の部隊・スタッフは違うということでございます。
○委員(
風見利男君) 芝地区は違うと思うのです。どういう体制でやっているのかは分からないですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) すみません。資料が手元にありませんが、恐らく同じグループ、アメニス・ケイミックス・日比谷花壇グループで運営しておりますので、体制はそんなに変わらないと想像しております。
○委員(
風見利男君) 麻布地区で言うと、公園が11人、
児童遊園が12人なのですよね。それを、施設長1人、副施設長2人、
シルバー人材センター6人で、あと再委託があるので、具体的な数字は別なのでしょうが、芝地区で言うと、公園が8人、
児童遊園が11人だから、規模としては大分小さいですから、どんな体制になっているのかなというのは非常に気になるので、それはぜひ調べておいていただきたい。
シルバー人材センターの6人の人たちは、どういう仕事をされているのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 先ほども申し上げたとおり、主に施錠処理や受付、現場の事務所に詰めていただいて、相談業務や問合せ業務をお願いしてございます。
○委員(
風見利男君) そうすると、有栖川公園にいらっしゃるということでいいわけ……。施設長と副施設長と
シルバー人材センターの方が、6人ですからローテーションを組んで当然やっているのでしょうが、そこで受付業務などをやっていらっしゃるということですね。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 御指摘のとおりでございます。
○委員(
風見利男君) そうすると、具体的な公園の中身一切は
委託業者に任せて、そこにいらっしゃる9人が出向いてやるということはないわけですね。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 巡回等についてもお願いしている部分はありますので、決してずっと事務所にいるということではなく、他の公園にも出向いて、確認作業等を行ってございます。
○委員(
風見利男君) それは、
シルバー人材センターの6人の人たちにそういう仕事もお願いしているということなのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 御指摘のとおりでございます。
○委員(
風見利男君)
シルバー人材センターの人たちの人件費は、どこに入っているのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 議案資料の4ページの人件費、括弧でお示ししています。全体の人件費2,319万4,000円とお示ししているこの中に、
シルバー人材センターの人件費が入ってございます。
○委員(
風見利男君) 先ほど新たに出していただいた資料がありますよね。常勤職員、非常勤職員……。でも、非常勤職員でもないですよね。だから、この人件費の中には、
シルバー人材センターの人たちの給料は入っていないのではないですか。入っているのですか。どこに入っているのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 今回お示ししたものにつきましては一の橋公園の管理費ということで、一の橋に特化したものをお示ししております。したがいまして、
シルバー人材センターの人件費は項目として出てこないということでございます。
シルバー人材センターの人件費が計上されている年度全体のものにつきましては、項目がしっかり載っていまして、委託業務として計上されてございます。
○委員(
風見利男君) だから
シルバー人材センターの人たちは、今回、全体のではないので分からないのですが、いわゆる6人が委託されているわけですよね。その人の給料は、常勤職員でもない、非常勤職員でもない。どこに含まれるのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) こちらの表につきましては、先ほども申し上げたとおり、区が指定したものではなく、事業者が提案しているものでございます。したがいまして、どこに載っているかというと、恐らくですけれども、常勤職員の中の経費に計上されているのではないかと考えております。
○委員(
風見利男君) 本当か。信じられないが。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 大変失礼しました。答弁を修正させていただきます。非常勤の方に当初は計上していたということで、常勤ではないということで、御理解いただければと存じます。
○委員(
風見利男君) 非常勤職員の給与の中に
シルバー人材センターの方の賃金が含まれると、そういう内訳なのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 事業者がそのような認識の下で計画を計上してきてございます。
○委員(
風見利男君) では、当然その内訳は、区には向こうの事業者から出されているわけですね。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 提出されてございます。
○委員(
風見利男君) あと、今回、一の橋公園について言うと、
シルバー人材センターの方々に門扉の開閉を再委託されていますが、これはどういう仕事なのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 一の橋公園の首都高速道路のちょうど下に、フェンスで囲いまして、投球などができるように作られている部分がございます。こちらにつきましては、フェンスの中ということで、出入口が2か所ほどありますが、それを朝晩、開閉をお願いする業務でございます。
○委員(
風見利男君) 公園全体は24時間開園ですよね。この部分についてはフェンスの中ということで、鍵をかけて夜は使えなくなると。何時から何時まで開放なのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 現時点ではまだ決まっておりませんので、これから決めていきます。
○委員(
風見利男君) ちょうど高速道路のところなので、照明などはないのですか。公園の一部で、あるのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 照明等はつけないということでございます。
○委員(
風見利男君) そうすると、あれですね。冬場で言えば、もう5時になると真っ暗になってしまうので、大体その辺が……、夏場と冬場で多少、開閉時間を1時間ぐらいずらしたりするのかも分かりませんが、朝8時なのか分かりませんが、朝から夕方まで一応開放して、安全のために鍵を閉めると、そういう仕組み。それを
シルバー人材センターの皆さんに再委託すると、そういうことでいいわけですね。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) そのとおりでございます。
○委員(
風見利男君) あと、今回は非公募なのでよく分からないのですが、
指定管理者の公募要項の中に、障害者の雇用の法律を遵守するという規定がたしかあったと思います。今回の事業者の中に、3事業者がジョイントを組んで、グループを組んでやっているわけですけれども、1つの企業が、障害者の法定雇用率を達成していませんけれども、それを承知の上で
指定管理として認めると、こういう決定になったわけですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 8ページを御覧ください。3社のうちの株式会社ケイミックスにつきまして、右下の方に障害者雇用率を記載してございます。今回、事業者に確認した限り2.29%で、僅かに足りないということでございます。こちらにつきましては、さらに努力していただきたいと、常々お伝えしているところでございます。
なお、前回、1年ほど前ですけれども、この事業者を選定した際の雇用の人数としましては、24名雇用すべきところを17.5名雇用してございます。今回、23.5名まで雇用を上げてきていますので、企業としては努力を続けていると考えております。
○委員(
風見利男君) 努力していると。管理者の選定委員会の中でも、指摘されているわけですよね。このアメニス・ケイミックス・日比谷花壇グループが初めて
指定管理になったのはいつですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 平成24年でございます。
○委員(
風見利男君) そのときからこの株式会社ケイミックスは、障害者の雇用の条件は満たしていなかったと、そのままずっと来ているということなのですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 平成24年当初の資料がございませんので明確な答弁はできませんが、恐らく当初から達成していたという認識はなく、引き続き努力を続けていると考えております。
○委員(
風見利男君) 当初は、港区の募集要項の中にも、障害者の雇用の促進に関する法律が入っていなかったのですよね。それを私が指摘して、法律を明記して、遵守すると変わったのですが、そのときから、本来であれば雇用率を達成していない企業が
指定管理として認定されることがあってはならないと、私は思うのですよね。今年の10月25日の
指定管理者選定委員会の中でも、そのことが指摘されて、達成できるように求めていくと
まちづくり課長はお答えになっています。それはもう来年4月1日から新しい事業が始まるわけで、少なくともそれまでには法定雇用率を達成した上で、正式にスタートするというぐらいのことがないと、だってもう10年来ずっと同じでいいですよということにはならないわけです。自分たちで決めた要項を守らない企業が指定されていいという……。グループだから、3つのうち2つが達成しているからいいという中身では私はないと思うので、そこはやはりしっかりやるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 企業として努力するように伝えているところでございますが、改めて、なるべく早く達成できるように努めるよう伝えてまいります。
○委員(
風見利男君) 今、障害者雇用が、社会的にも大分当たり前に近づいているわけで、雇用するからには、それにふさわしい職場環境が必要なわけです。企業としてはなかなか簡単に、はい、とはいかない面もあるでしょうが、それは社会的要請ですし、社会の流れなわけで、そこはぜひ強力に推進していただきたいと思います。
もう一つ、事業者の、先ほど
まちづくり課長から説明のあった中に、
維持管理の質を向上させる取組で、今度、新たに一の橋公園では、トイレのイメージアップを図るとなっているわけですよね。その前段に、特殊洗浄や衛生用品を導入するなど、となっているわけですが、今、社会の流れでは、トイレットペーパーと同じように生理用品がどこでも利用できると、こういう取組が進んでいます。区でもまだまだ公共施設に全部ついているかというと、ついていないわけですが、こういう新しい公園の中で生理用品を置いて、この間、一般質問の中でも福島議員が提案していましたが、熊本市のように御自由にお取りくださいと、ただ、1つだけでお願いしますと、こういうモラルを訴える中身を書いたチラシを置いて、御自由にお持ちください、となっている施設が増えているわけですよね。
私は、やはりそういう先進的な取組の一つとして、せっかく新しくできる公園なので、生理用品を置くのと併せて、サニタリーボックスを男性用にも女性用にも個室に設置することが必要だと思うのですが、その辺、ぜひ事業者とも御相談いただきたい。ところで、公園の清掃は、従来やっている公園の清掃業者が引き続きやる、株式会社ケイミックスがやるのかどうか分かりませんが、そういう流れになるのでしょうか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) まず、生理用品の関係でございますが、世の中の流れとして、必要な考えと認識してございます。港区の公衆便所は誰でも使いやすいような、特に女性が使いやすいような公衆便所にしていく方向で、今スタートしていると思いますので、改めて事業者に相談させていただく中で、どういうことができるかを話していければと思ってございます。
トイレの清掃につきましては、位置づけが少し微妙で、公園便所につきましては、我々の公園、
指定管理者の管理になります。一方で、公衆便所につきましては、また別の事業者が清掃を行います。今回の一の橋公園につきましては、公衆便所ですので、位置づけが少し違うのですけれども、港区の公衆便所、公園便所、全体を考えれば同じような話になりますので、しっかりとした清掃業務を続けていければと考えております。
○委員(
風見利男君) そうすると、区が委託する事業者が清掃するという理解でいいわけですね、一の橋公園については。違うのですか。一の橋公園は、公園管理者がやるという……。どっち。私の理解がおかしいのかな。もう一回、分かりやすく教えてください。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 皆さんでお使いいただいている、いわゆる公衆便所と言われるものには、公園の中にある公園便所と、一般的に道路ですとかそういったところにある、公衆便所と言われるものがあります。今回の一の橋公園につきましては公衆便所なので、公園便所ではございませんので、今回の
指定管理者が清掃を再委託してとか、そういうことではないということでございます。全く別のところが、しっかりと清掃作業を行ってまいるということでございます。
○委員(
風見利男君) だから、それは区が委託してやるということでいいわけでしょう。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) はい。区が委託して行うものに間違いありません。
○委員(
風見利男君) だから、サニタリーボックスとかを置いて、それをその事業者に回収してもらうとかは、十分可能なわけですよね。それはぜひお願いしておきたい。
次に、質の高いサービス提供というところの中で、利用者ニーズを把握するため、新たにQRコードを用いたオンライン形式のアンケート実施とか云々かんぬんと書いてありますが、これは、ここだけではなくてほかにも拡大していくという、事業者の提案と受け止めていいのでしょうか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 可能な範囲で水平展開といいますか、ほかの公園にもやっていくということでございます。
○委員(
風見利男君) あともう1点、あそこには密閉式の喫煙所が設置されますが、ここの管理運営も、全く別にやるという理解でいいわけですね。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 密閉式の喫煙所につきましては、恐らく環境課もしくは総合支所
協働推進課が担当するかと。すみません。しっかりとここですというのが申し上げられないのですが、我々ではないということは、確かなことでございます。
○委員(
風見利男君) 総合支所がやるか環境課が……。出先だから総合支所がやるのでしょうが、そこに、周辺に吸い殻が落ちたりすることがないように、きちんとやるように……。子どもたちが遊ぶところなので、特にそこは厳重にやるように、ぜひ要請していただきたいと思います。
先ほど玉木委員が言っていた噴水のところの水遊びは、容認するという理解でいいわけですか。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) いわゆるじゃぶじゃぶ池という言い方をしていますが、水たまりや池がない状態で、直接地面から水が噴き出す、噴水のように噴き出すようなしつらえにしておりますので、夏場の暑いときですとか、子ども中心に楽しめるようなしつらえにしております。
○委員(
風見利男君) 上に日よけはないのですよね。
○
麻布地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 日よけ等については、設置しないということでございます。
○委員(
風見利男君) ぜひ夏場のこともあるので、すだれみたいな何か……。施設がどうなのかによってなのですが、日よけもぜひできないのかどうか検討していただきたいと、お願いしておきたいと思います。
もう1点、今回の一の橋公園もそうですし、昨日見た新しい公園もそうなのですが、砂場がないのですよね。砂場というのは、乳児から幼児、小さい子たちが成長する上で、すごく大事な遊び場の一つだと言われているのですが、これから例えば新しくつくる公園に、砂場はつくらないという方針はないのですよね。
○
土木課長(
海老原輔君) 今回、整備しました
古川さくら児童遊園につきましては、7町会、4保育園等の地域の方、また保育園の先生方からの御意見等の中で、実際、駆け回る場所が欲しいという要望があり、
古川さくら児童遊園には整備してございませんが、基本的には、やはり地域の要望や御意見等を伺いながら、砂場、遊具等は設置していきたいと考えています。
○委員(
風見利男君) では、砂場は設置しないということではないという理解でいいわけですね。
ただ、最近、一番問題になっているのは、猫のトイレ代わりに使われるということです。網を張るなどいろいろ工夫しているようですが、北海道釧路市だとか福島県郡山市では、室内に大規模な砂場を作っている施設ができているのですよね。ぜひそういう施設も参考にしていただいて、室内ですと、猫が侵入してトイレ代わりに使う危険はないわけで、私もそれを聞いてびっくりしたのですが、本当に子どもたちの成長に……。足を踏み込んだときにびくっとするときから、だんだん成長して、砂の感触を遊びに変えていくという、それで、お水を使って固めて、そこにボールを転がすなど、いろいろな工夫がある遊びができる一つの大きな……、成長のためにもいいと言われています。ぜひ先進的な取組をされている自治体の取組も参考にしていただいて、港区の中でもできるといいなと考えているので、ぜひそういうところも調べていただいて、対応していただきたい。いかがでしょうか。
○
土木課長(
海老原輔君)
風見委員御指摘のとおり、先進事例や他の自治体の事例等を拝見しながら、港区のにぎわいのある公園づくりの中で、そういったものを採用していきながら、また一方で、利用される区民の皆さん、お子さんたちの御意見等を踏まえながら、施設等を整備していきたいと考えます。
○委員(うかい雅彦君) すみません。これはお願いなのですけれども、
指定管理の議案の際に、大体、いわゆる収支計画の区分のどういう内容であるかということで、大分時間がかかるわけですよね。例えば、これ、答弁ではなくてお願いなのですが、いわゆる職員人件費の中に、先ほど
シルバー人材センターの費用も入っていると。人件費ではあるのですが、
シルバー人材センターは、今回の事業体の職員ではないわけですね。職員人件費の中にそれが入っているというのは違うのではないか、いわゆる委託経費として上げるべきではないかだとか、何かいろいろ思ってしまうわけですよ。これをどうのこうの言っているのではないですよ。
そういった意味でも、これは事業者が作っているものだと思うのですけれども、我々にもう少し分かりやすいように作っていただきたいのです。我々に分かりやすいように作るということは、理事者の皆さんも当然説明しやすいものになると思うので、これは別にこれにしなければ駄目ということではないと思うので、ぜひともそこを、自分たちも説明しやすくなる話になるので、ぜひ御検討いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○委員長(土屋準君) ほかによろしいでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) ほかになければ、質疑はこれにて終了といたします。
採決については、いかがしましょうか。態度表明は要りますか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。それでは、まず、自民党議員団、お願いします。
○委員(うかい雅彦君) 今、少しお願いもさせていただいたのですけれども、いわゆるグループ化して、人件費的にも削減できていると思いますし、また、いろいろな意味で、地域ごとにその特色を出して、民間の力を最大限に発揮していただくということに、大いに期待している次第でございます。
「議案第119号
指定管理者の指定について(
港区立一の橋公園)」は、賛成させていただきます。
○委員長(土屋準君) では、次に、みなと政策会議。
○副委員長(
石渡ゆきこ君) こちら、「議案第119号」、みなと政策会議を代表しての態度表明としては、賛成させていただきます。
それで、我が会派もやはり
指定管理のメリットを十分認識しつつ、ただ、ここまでいろいろ
指定管理については、例えば費目を正確にしていただくことであるとか、経費の分かりやすさ、また、一定程度の利益の追求を分かりやすくすることは、私は、民間事業者にお願いしている以上は、当然あってしかるべきだと思います。利益に対しての考え方を公開している自治体などもございます。そういったところの研究も含めて、ぜひ民間の方が手を挙げやすく、あとは、それを見た側も工夫がどこにあるのかということが分かりやすい、そういった資料の作り方や基準的な考え方を示すことも、これからはよろしくお願いいたします。
○委員長(土屋準君) 次に、公明党議員団。
○委員(
近藤まさ子君) 「議案第119号」に賛成いたします。この
指定管理者は麻布地区を管理しているところですけれども、有栖川公園なども、本当に地域の方々が朝のラジオ体操をやっているなど、またラジオの具合が悪いときに直していただくなど、地域のお声を聞いてすごく対応していただいているなと、すごく感じています。また、一の橋公園の方は、以前、工事が始まる前は、麻布十番商店街の夏祭りなどでは、すごく世界的なフードのお祭りもあの地域一帯でやっていたりするので、ぜひ町会・自治会、商店街の皆さんと、本当ににぎわいのある公園づくり、安全で安心に遊べる、そして、にぎわいのある公園づくりに期待しているところです。
「議案第119号」、賛成いたします。
○委員長(土屋準君) それでは、次に、共産党議員団。
○委員(
風見利男君) 今回、一の橋公園は非公募ということで、事業者の企画提案書もない中で、従来どおり運営するという中身なのですよね。多少、従来と違った対応が出てきていますけれども、基本的には変わらないと。ただ、本当に新しくできた公園なので、私はやはり、先ほど言いましたけれども、公園の
指定管理が導入されて10年たって、では、本当に区が独自にやったらどうなるのかという検証をする絶好の機会だと思うわけですけれども、そういう取組も区としてはやらないと。
区が管理する場合は、それぞれの事業を事業者に業務委託して、十分できるわけですよね。わざわざこの事業者に、麻布地区だから引き続きやってもらうと、こういうことだけでは、本当に
指定管理がやっていいのか、区が独自にやったら駄目なのかという、そこを確かめるいいチャンスだったわけですが、それもやらないということで、結局、
指定管理者に言われるままに港区が認めてしまう。
先ほど人件費のこともありましたけれども、もっともっと本来は透明にしていくと。その他経費の中身を本当に精査して、本当に正確な数字かどうかを、もっと私は厳密に……。これはまちづくり部門だけではなくて、本来企画課がもっと真剣に、全体の問題なので取り組む必要があると思います。そういう点からも、
指定管理の事業をこれ以上拡大することは反対です。ですから、この議案についても反対いたします。
○委員長(土屋準君) 次に、街づくりミナト。
○委員(
玉木まこと君) 質疑の中でも、地域との連携ということをお話しさせいただき、お願いしました。平成20年度から一時休止ということで、十四、五年とかですかね、それぐらいたつということで、公園の設計の中でもワークショップ、地域の方の声を拾って、ようやくできるものだと思います。そういった経緯については、
指定管理者は当然、あまり詳しくないと思います。ですけれども、公園が地域に愛されていくためには、そういった経緯であったり、使われ方だったり、先ほど
近藤委員の話もありましたけれども、過去のことも含めてしっかりと知っていただけなければ、よい公園にはなっていかないと思います。ぜひその辺りは区がきちんと、何でしょう、指導力といいますか、連携して、よい公園の管理を実現していただきたいと思います。
「議案第119号」については、賛成いたします。
○委員長(土屋準君) 態度表明は終わりました。
それでは、「議案第119号
指定管理者の指定について(
港区立一の橋公園)」について採決いたします。採決の方法は挙手採決といたします。
「議案第119号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いします。
(賛成者挙手)
○委員長(土屋準君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第119号」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(4)「請願元第13号
東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる
港区立白金児童遊園敷地と
港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(5)「請願3第15号 港区赤坂7丁目計画に関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(6)「請願4第9号 高輪築堤の情報の公開を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(7)「発案元第5号
街づくり行政の調査について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、本日継続と決定いたしました。
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○委員長(土屋準君) 議案等の審査が終了しましたので、明日は調査日にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、明日は調査日といたします。委員の皆様方におかれましては、所在及び連絡先が容易に確認できるようお願いいたします。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) そのほか、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 4時12分 閉会...