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令和4年度決算特別委員会−09月28日

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  1. 港区議会 2022-09-28
    令和4年度決算特別委員会−09月28日


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    令和4年度決算特別委員会−09月28日令和4年度決算特別委員会  令和4年度決算特別委員会記録(第7号) 令和5年9月28日(木) 午後1時開会 場  所  第3・4委員会室 〇出席委員(33名)  委 員 長  榎 本 あゆみ  副委員長  土 屋  準        根 本 ゆ う  理  事  さいき 陽 平       三 田 あきら        ませ のりよし       山野井 つよし        小 倉 りえこ       丸山 たかのり  委  員  とよ島 くにひろ      新 藤 加 菜        森 けいじろう       琴 尾 みさと        野 本 たつや       白 石 さと美        兵 藤 ゆうこ       石 渡 ゆきこ        なかね  大        鈴 木 たかや        福 島 宏 子       清 家 あ い        玉 木 まこと       ゆうき くみこ        二 島 豊 司       風 見 利 男
           榎 本  茂        阿 部 浩 子        なかまえ 由紀       七 戸 じゅん        池 田 たけし       池 田 こうじ        清 原 和 幸       うかい 雅 彦 〇欠席委員(1名)   やなざわ 亜紀 〇出席説明員  区長                武 井 雅 昭  副区長               青 木 康 平  副区長            野 澤 靖 弘  芝地区総合支所長  街づくり事業担当部長兼務      岩 崎 雄 一  芝地区総合支所                    芝地区総合支所  協働推進課長            西 本  亨   まちづくり課長        大久保 光 正  麻布地区総合支所長  街づくり支援部長兼務        冨 田 慎 二  麻布地区総合支所                   麻布地区総合支所  協働推進課長            河 本 良 江  まちづくり課長        傳法谷 大 樹  赤坂地区総合支所長  環境リサイクル支援部長兼務     新 宮 弘 章  赤坂地区総合支所                   赤坂地区総合支所  協働推進課長            坂 本 俊 行  まちづくり課長        杉 谷 章 二  高輪地区総合支所長  デジタル改革担当部長兼務      白 井 隆 司  高輪地区総合支所                   高輪地区総合支所  協働推進課長            中 村 美 生  まちづくり課長        小 林 秀 典  芝浦港南地区総合支所長  産業・地域振興支援部長兼務     上 村  隆  芝浦港南地区総合支所                 芝浦港南地区総合支所  協働推進課長            中 村 ゆかり  まちづくり課長        近 江 善 仁  地域振興課長  ウクライナ避難民支援担当課長兼務  木 下 典 子  産業振興課長         中 林 淳 一  観光政策担当課長          宮 内 宏 之  都市計画課長            野 口 孝 彦  住宅課長           吉 田  誠  建築課長              松 山 正 樹  土木課長           海老原  輔  土木管理課長            香 月 佑 介  開発指導課長         増 田 裕 士  再開発担当課長           池 端 隼 人  品川駅周辺街づくり担当課長  冨 永  純  地域交通課長            佐 藤 雅 紀  企画経営部長            大 澤 鉄 也  企画課長              西 川 杉 菜  区長室長           小 笹 美由紀  財政課長              山 越 恒 慶  会計管理者  (会計室長事務取扱)        西 川 克 介 〇出席事務局職員  区議会事務局長           加 茂 信 行  次長             鈴 木 康 司                                                 ほか                午後 1時00分 開会 ○委員長(榎本あゆみ君) ただいまから、本日の委員会を開会いたします。  本日の署名委員を御指名いたします。小倉委員、鈴木委員にお願いします。  やなざわ委員より、欠席の届出が提出されておりますので、御報告いたします。  本日の審議は、土木費の終了までを考えております。終了時刻は午後6時頃を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。     ─────────────────────────────────── ○委員長(榎本あゆみ君) これより審議に入ります。  前日に引き続き、歳出第6款産業経済費の質疑を行います。  初めに、玉木委員。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いいたします。産業経済費では1問、質問をさせていただきます。令和4年10月から12月にかけて実施されたトキメク、ミナトク。お得に宿泊キャンペーンに関連して、港区観光の支援策について質問いたします。  トキメク、ミナトク。お得に宿泊キャンペーンは、事前に申込みをした方が、キャンペーン期間中に、対象の区内宿泊施設102施設を利用した区民及び区外の方に、宿泊料6,000円以上の場合に5,000円を補助するという内容でした。令和4年度予算特別委員会の質疑では、本事業が、東京都の都民割、もっとTokyoと同様の事業であり、基礎自治体である港区が実施することの差別化が必要ではないかと訴え、例えば5,000円の補助を区内共通商品券で配付するなど、区内の消費行動や近隣観光、マイクロツーリズムにつながる事業内容としてはどうかと提案をいたしました。  答弁では、観光庁の調査によると、コロナ禍前後を比較した区内宿泊施設の稼働率の減少は東京都全体を上回っており、より直接的な支援が必要であることから、5,000円の補助は直接宿泊施設に届くような仕組みとしましたということでした。本事業の当初予算は2億2,000万円でしたが、決算額は6,198万1,048円にとどまり、内訳は補助件数7,105泊分で、補助金額は3,536万1,048円でした。  区が非常に苦境に立たされている区内宿泊施設に対して支援を実施したことは評価いたしますが、令和4年度予算特別委員会でも指摘したとおり、東京都の事業との差別化であったり、より区民にフォーカスした事業内容を検討することで、より、波及効果の大きい効果的な事業になったのではないかと思います。  今回取り上げたトキメク、ミナトク。お得に宿泊キャンペーンの予算2億円に対して、決算額約6,198万円という結果は残念ではありますけれども、この経験を基に、区内宿泊施設との連携というものをさらに深めていただきたいと思います。  そして、日本政府観光局によると、今年8月の訪日外客数は、2019年同月比85.6%の215万6,900人となり、回復率では4月を上回り、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後初めて8割を超えました。港区でも、円安を背景に、港区のホテルを拠点に全国を旅行し、買物をする観光客の事例というものを商店街の方からもお聞きしています。  そのような状況から、現在の区内宿泊施設は高い稼働率で推移しているものと想像しますが、そのような状況だからこそ、港区観光をPRし、シティープロモーションを通して、区民にとってもシビックプライドを醸成すべきではないかと思います。例えば11月にはMINATOシティハーフマラソンや、GRAND CYCLE TOKYOプロジェクトの一環である、自転車ファンライド、レインボーライドも開催されます。こうした港区内での大きなスポーツイベントと、区内宿泊施設がタイアップした取組というのも一つかもしれません。  そこで伺います。訪日外客数が回復してきた今こそ、港区観光を後押しすべきと思いますが、今後の区の取組をお聞かせください。 ○観光政策担当課長(宮内宏之君) 令和4年度に実施した宿泊補助事業、トキメク、ミナトク。お得に宿泊キャンペーンでは、クーポン発行予定数3万6,000泊分のうち、2万6,000泊分を区民優先枠として先着順で用意し、また、クーポンの発行を通知するメールにも、区内の観光施設やまち歩きに関する情報へのリンクを掲載するなど、区民や区内観光にフォーカスした事業内容を含むものとして実施いたしました。  しかし、結果的に一般抽せん枠分を含めて、予定発行数の3万6,000泊分を上回る、5万4,569泊分の申込みがあったものの、発行後に国や東京都による同様の補助事業が実施されたことや、利用期間に新型コロナウイルス感染症の第8波が重なったことなどにより、クーポンの使用実績は、予定していた3万6,000泊分のうち、7,105泊分の約2割程度にとどまりました。  事業終了後に実施した、参画宿泊施設へのアンケート結果によると、本事業の効果があったとの回答は84%を占め、それに加え、クーポン利用者だけでなく家族などの同伴者も一緒に宿泊された実績もあったことから、一定の経済効果があったと見込んでおります。  今後は、これまでに制作したワールドプロモーション映像とともに、今年度、アフターコロナに向けて新たに制作するワールドプロモーション映像等を活用し、インバウンドに向けて積極的に区の魅力を発信することで、さらなる港区観光の支援及びシビックプライドの醸成につなげてまいります。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。大変詳しく回答していただきまして、ありがとうございます。タイミングというところが大きいのかなと思います。ただ、区内の宿泊施設に対しての港区の姿勢というものは非常にこのコロナ禍で強く表れていたと思いますし、ほかの議員の質疑でも、災害、防災の部分でホテルとの協力という話もありました。ぜひこういった機会を契機に、区内の宿泊施設との連携というもの、いろいろな様々な分野も含めて、連携を深めていただきまして、港区観光プラスシビックプライドということで取り組んでいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 玉木委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、清原委員。 ○委員(清原和幸君) 最初に、中小企業を支援する融資制度について伺います。新たな元号で迎えた令和2年の1月、新型コロナウイルス感染症が発生したとのニュースが舞い込んできました。我が国も水際対策を講じましたが功を奏せず、伝播し、区民生活や事業経営に甚大な被害を及ぼしました。この新型コロナウイルス感染症は、今年5月に第5類に移行したにもかかわらず、感染の鎮静化、収束のめどが立たない状況で、今もなお、区民生活や事業経営に影響を及ぼしております。  区長は、新型コロナウイルス感染症が区民生活や事業経営に及ぼす影響を鑑みて、保育や子どもの居場所づくりなどをはじめとした子育ての支援、独り親世帯などに対する、子育て世帯生活支援特別給付金の支給などの生活支援、事業者に対しては、令和2年2月18日に、経営に関する特別相談窓口を設置されました。  同年3月4日からは、事業経営を支援するために緊急に立ち上げた、新型コロナウイルス感染症対策特別融資あっせん制度の受付を始めました。この制度は、貸付け限度額500万円で、据置期間1年、貸付期間7年以内、信用保証料は区が補助し、しかも借受人利率ゼロ%という制度です。この緊急制度を活用しようと、当時、産業振興課がある3階の廊下やピロティに、毎日、大勢の方が相談に来られてきたことを今でも鮮明に記憶しております。私は、これらの的確で迅速な対応を高く評価しております。  さて、区長は所信表明で、コロナ禍や物価高騰などの影響を受けている区民や区内産業を支えるとともに、地域の活気を取り戻すための取組を推し進め、まちのにぎわいを創出してまいりますと述べられました。中小企業の経営は依然として、コロナ禍の長期化や物価の高騰を受け低迷しており、事業者は、資材や仕入価格の上昇分を価格に転嫁したいのですが、受注減や来客者の減少を考えると値上げをためらってしまう等の悩みを抱えて、日々経営している状況です。  ところで融資制度ですが、令和4年度決算額では、融資実行件数は1,488件、金額は約116億円、利子補給額は約8億8,600万円、緊急支援融資に伴う信用保証料補助実績は、実行分534件、約53億700万円、信用保証料補助額は約1億2,300万円と報告されております。  そこで、令和3年度末の時点で、感染症対策特別融資あっせんの限度額まで借入れをしていなかった事業者のうち、令和4年度に残りの枠を利用した事業者数は何件なのでしょうか。お伺いいたします。 ○産業振興課長(中林淳一君) 令和3年度末時点で、新型コロナウイルス感染症対策特別融資あっせんの借入れ額が限度額である500万円に達していなかった事業者は869事業者です。この869事業者のうち、令和4年度中に限度額500万円までの残りの枠を利用した事業者は35事業者となっております。 ○委員(清原和幸君) 869件のうち35事業者ということで、やはり、経営者の年齢の問題とか、あと、後継者の問題とかということで実行件数が少なかったのかなと思います。  次の質問です。事業経営者の経営は、経営を持続するために資金繰りの計画も立てなければなりません。そのために、月々の元金返済負担が低減される借換え・一本化融資制度を利用される方がいらっしゃいます。そこで、あっせん件数と実行件数、また、条件変更の申請件数についてお伺いいたします。 ○産業振興課長(中林淳一君) 令和4年度における借換え・一本化融資あっせんの件数は16件、あっせん金額は2億9,756万円です。実行件数は10件で、実行金額は1億5,700万円です。また、新型コロナウイルス感染症対策特別融資あっせん緊急支援融資あっせんの返済据置期間の延長などが可能となる条件変更の申請件数につきましては、442件でございます。 ○委員(清原和幸君) やはり、少ないというのは返済のめどが立っていなかったのかなというような気もします。  さて、中小企業融資の実績等の報告の中で、資金使途別実績で設備資金を利用した方の件数は、令和2年度は17件、令和3年度は38件、令和4年度は69件。運転設備双方に活用できる資金を利用した方は、令和2年度は39件、令和3年度は61件、令和4年度は87件と増加の傾向となっております。一部の企業や業種では回復しつつあるのではないかとは思われますが、うのみにすることはできないと思います。データを業種別に分析して精査していただいて、今後の対策づくりに反映していただきたいと思います。今のことから、今までの景気刺激策がじわりじわりと効果が出てきつつあるのかなとも受け止めますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。  最後に、中小企業等ホームページ作成支援事業について伺います。事業経営者は、時代が変化を遂げているので、ホームページを時代に即した斬新なデザインに変更・改善し、さらなるイメージアップを図るとともに、企業案内や人材募集、また、商品の宣伝や催物を紹介するなど、集客や販売等、経営に欠かすことのできない定期的な情報提供や、自社の魅力を発信したいと考えております。  ところで、区の中小企業等ホームページ作成支援事業は、ホームページを新たに改正する創業2年未満の中小企業、商工団体等に対して、情報化の促進及び経営基盤の強化を図るために必要な費用の一部を補助する制度です。補助限度額は令和4年度から拡充され、中小企業は額が10万円から30万円に、補助率は2分の1から3分の2に、商工団体は額が50万円から75万円に、補助率は中小企業と同様で、このように引き上げられております。決算額は予算額975万円に対して約892万円でした。  そこで、お尋ねいたします。現在、区の中小企業等ホームページ作成支援事業は、創業2年以内の事業者を対象としていますが、長く事業を営んでいる企業のホームページ改善に対する支援について、今後の区のお考えをお伺いいたします。 ○産業振興課長(中林淳一君) 区は、経営が不安定な創業初期の事業者へのサポートを充実させることにより、区内での事業活動の継続を後押しし、区内産業の活性化につなげていくため、創業2年以内の事業者をホームページ作成支援事業補助金の補助対象としております。これまで、区内で長く事業を営み、区内経済を支えてきた事業者へのホームページの更新時の支援につきましては、今後、中小企業景況調査の結果や、商工相談や巡回相談で寄せられる意見などを踏まえ、必要性を見極めてまいります。 ○委員(清原和幸君) 中小企業の経営者は塗炭の苦しみを耐えている状況です。今後も引き続き経営支援に取り組んでいただくことをお願いして、質問を終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 清原委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、うかい委員。 ○委員(うかい雅彦君) 産業経済費ではまず、飲食店における人手不足についてお伺いいたします。代表質問や民生費でも取り上げさせていただいておりますけれども、特に飲食店の人手不足が深刻な状況です。区はこれまで、求人募集の費用を助成するなど支援をしてきましたが、慢性的な人手不足は深刻になる一方です。民生費では、高齢者の方々にも危機的な状況を理解してもらい、支援を広げてほしい旨の質問をいたしましたが、産業振興課としてさらなる支援を期待したいですが、いかがでしょうか。 ○産業振興課長(中林淳一君) 本年4月から6月期の港区景況調査におきましても、飲食店における、これからの事業展開を見据え、特に望む支援につきましては、人材確保支援が1位となるなど、人材不足は依然として深刻な課題であると認識しております。区では、昨年度から、区内中小企業人材確保事業への補助制度を開始しており、これまで補助対象を求人広告の掲載費のみとしておりましたが、今年度から、人材紹介会社を活用した際の手数料や人材採用説明会への出展料など、補助対象を拡充しております。今後も、区内飲食店が現在の苦境を乗り越え、にぎわいを取り戻せるよう積極的に支援してまいります。 ○委員(うかい雅彦君) ありがとうございます。できることがあると思うのですけれども、私も飲食店をやっていた時期にやはり、求人難でよく広告を出しておりました。募集に応募する方が来ても来なくても費用はかかってしまうということで、よく仲間と求人貧乏といって求人にやはりお金がかかってしまうという話があったのですけれども、今見ていると、結構コロナ後で、飲食店は非常ににぎやかになっているのですが、結局、インフレになってデフレから脱却していく中で、人件費も抑えて食材費も抑えて、それで、いわゆる薄利多売でデフレが行われてきた、そういったことが今、通じなくなってきている。  食材費も相当上がっておりますし、人件費もこの前、料理飲食業組合の方に伺いましたら、時給1,500円ぐらいで募集かけないと人は集まらないということで、ではそれで合うのかというと、なかなか厳しい状況のようですし、なかなかそれをすぐ、いわゆる料金に、値段に転嫁できるかというと、それも厳しいという中で、ワイドショーや何かで、ラーメン屋さんにお客さん入っているのに閉店したなどという話を聞くような状況で、いわゆる、人が当たり前に働いてきちんと給料も取れるように、そして、いわゆるマージンを取れるような、そういう時代になりつつあるのかもしれないですけれど、今その過渡期なのかもしれませんけれども、大変厳しいような状況であります。飲食店経営者というのは、地域の町会や商店街の大変重要な役割を果たしている方も多いわけで、できる限りの御支援をお願いいたします。  次に、コロナ後の区内イベントについてお伺いいたします。今年の夏のイベントは、新橋こいち祭や麻布十番納涼まつりなどの大きなイベントから町会主催の盆踊りなど、様々なイベントが4年ぶりに開催され、地域では待っていましたとばかりににぎわっておりました。しかしながら、コロナ禍前に比べると、規模を縮小しているイベントもあり、また、継続開催を危ぶむ声も聞こえてきます。コロナ禍を克服するということは、以前の状況に戻すか、それ以上の状況にしていくことが望まれます。  区は、今年のイベントの開催状況をどのように捉え、今後につなげていかれるおつもりか、区の考えを伺います。
    産業振興課長(中林淳一君) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、多くの商店街イベントが中止・縮小を余儀なくされてきましたが、今年度は、区内各地でイベントが再開されるようになり、まちに活気と笑顔が戻ってきました。一方、役員の高齢化、人件費や資材の高騰など、ここ数年で商店会を取り巻く環境にも変化が生じており、かつての規模での開催が難しいことから、以前とは内容を変更したというイベントもございます。  地域の風物詩となっている商店街イベントは、地域コミュニティーの核の一つである商店会の存在を地域内外に発信する絶好の機会であり、安全・安心に、そして、来場者の誰もが楽しめるイベントとすることは大変重要であると捉えております。引き続き、商店会の意見に耳を傾けるとともに、イベントの補助制度の改善等に努め、商店街、そして地域の活性化につながるイベントを継続的に開催できるよう支援してまいります。 ○委員(うかい雅彦君) よく内情を御理解いただいていると思うので安心いたしました。本当に、あって当たり前のイベントや何かというのがなくなるなどという話を聞いたりしたら、本当に寂しい話になってしまいます。やはりコロナ禍前にぜひ戻していただいて、なおかつ今度はもっとそのにぎわいを盛り上げられるように、ぜひ地域を支援していっていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、地方の物産販売の支援について伺います。来月には全国の物産展が新橋SL広場で開催されますが、多くの方々が来場されることが期待されます。今年は、処理水に対する中国の、日本の水産物の禁輸により、福島県だけではなく日本の水産物の売上げに大きな影響が出ております。新橋SL広場をはじめ、区内の様々な地域のイベントが大きな影響力を持っている我が港区として、その力を強く発揮するときであると考えます。多くの地方の自治体と連携協定を結んでいる我が港区として、どのように取り組んでいかれるのか、区のお考えを伺います。 ○観光政策担当課長(宮内宏之君) 区は、港区の秋の風物詩である、全国交流物産展in新橋を例年10月に新橋SL広場で開催しています。商店街友好都市との交流に関する基本協定を締結している自治体をはじめ、全国20以上の自治体と区内商店街との交流及び物産販売を通じて、港区及び全国各都市との魅力を発信するとともに、商店街の新たな魅力づくりやにぎわいの創出を図っております。  今年も、北海道佐呂間町のホタテ焼き、福島県いわき市のウニ貝焼き、岩手県大船渡市のアワビの酒蒸しなど、海産物もその場で調理して販売していただく予定で、10月25日から10月27日の3日間開催します。また、今年3月に消費者センターで開催した消費生活展には、茨城県つくば市と愛知県田原市が出展し、物産品などの販売を通じてイベントを大きく盛り上げてくれました。  今後も、区とつながりのある自治体が出展するイベントを開催することで、各自治体の特産品の魅力を発信する機会を創出するとともに、販売促進につなげてまいります。 ○委員(うかい雅彦君) ありがとうございます。私、議員になって16年ちょっとになるのですけれども、区議会事務局の職員としてお世話になった方が課長になって答弁してくれたのは、多分今回が初めてではないかと思うので、非常に立派になられたなと思ってうれしく、あまり答弁の内容が頭に入っていないのですけれど、やはり、16年やらせていただいて、こういうことがあるのだなというふうにつくづく、少し目がうるっとしながら答弁聞いていたのですけれども、大変うれしく思っております。  代表質問でも聞かせていただいたのですけれども、やはりふるさと納税については、与党会派の人間でありますが、やはり、自治体間の税収を奪い合うようなことになっている現状は、私は非常に納得いかない部分があります。やはり、発進力ある港区として、その物産を知っていただくこともそうですし、その地域を訪れていただいて、そこにまた、人が足を運んで、お金を落としていく、それが地方の活性化に必ずつながるものだと思っております。ぜひとも、この港区の発信力を生かしていただいて、国に対して、これが本来のあるべき姿なのだよというのを見せつけてやっていただきたいと思います。こんなことを私が言ってはいけないのですけれども、以上で質問を終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) うかい委員の発言は終わりました。  これにて、歳出第6款産業経済費の質疑は終了いたしました。  傍聴者から撮影・録音の申出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(榎本あゆみ君) それでは、そのようにさせていただきます。     ─────────────────────────────────── ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、歳出第7款土木費の審議に入ります。  歳出第7款土木費について、理事者の説明を求めます。 ○会計管理者[会計室長事務取扱](西川克介君) それでは、歳出第7款土木費について御説明いたします。予算執行概要説明書の右下288ページを御覧ください。  土木費の支出済額は179億2,027万3,971円で、予算現額に対する執行率は95.6%でございます。  次に、項別の支出についてです。まず、項の1、土木管理費は支出済額26億541万4,289円で、予算現額に対する執行率は94.9%でございます。  次に、右下294ページ、項の2、道路橋りょう費は支出済額34億8,767万2,783円で、予算現額に対する執行率は90.3%です。  次に、右下306ページ、項の3、河川費でございますが、支出済額5,946万2,633円で予算現額に対する執行率は90.9%です。  次に、右下308ページ、項の4、公園費は支出済額26億3,514万3,629円で、予算現額に対する執行率は97.2%です。  次に、右下312ページ、項の5、都市計画費ですが、支出済額60億4,898万4,980円で、予算現額に対する執行率は97.4%です。  次に、右下316ページ、項の6、住宅費は、支出済額23億2,513万9,541円で、予算現額に対する執行率は98.1%です。  次に、右下320ページ、項の7、建築費でございますが、支出済額7億5,845万6,116円で、予算現額に対する執行率は97.4%です。  以上で、歳出第7款土木費の説明を終わらせていただきます。 ○委員長(榎本あゆみ君) 説明は終わりました。     ─────────────────────────────────── ○委員長(榎本あゆみ君) これより歳出第7款土木費の質疑を行います。  初めに、三田委員。 ○委員(三田あきら君) 自民党三田あきらでございます。よろしくお願いいたします。  今日、土木費の款、私は1問、質問をさせていただく予定でおります。青山通り沿いの景観整備についてでございます。青山通りについては、本年、表参道駅前暫定自転車駐車場、これが廃止をされまして、放置自転車を即日撤去できる区域からは解除されたという状況であります。今後の表参道駅周辺の自転車駐輪の状態についても注視をしていかなければならないと。そしてできるだけ早く、代替の駐輪場、こういったものを確保していかなければいけないのだろうと思っております。  ところで、この青山通りなのですけれども、青山通りは非常に長いのですが、その中の一部の区域、これは青山一丁目の交差点から宮益坂上の交差点、渋谷にまでかかるのですが、この区域の2.3キロメートル間について、景観法上の景観整備が行われております。この地元の方が、日常の維持管理を行うという前提でこの景観整備を行われているということでございまして、日常、草をむしったりとか、それからごみ拾いをしたりとか、そういったことで、地元の皆様のお力を借りながら、この景観整備が行われていると、そういう状況でございます。  この景観整備を実施する上で、青山通り沿いに、例えば自転車置場を国道事務所さんからお借りをして造りたいとかいったときに、こういった何かしらの整備をするに当たって、学識経験者などを含む複数の会議体との調整が必要になっているという状況であると聞いております。そういった意味で、住民の皆様の要望を形にする上で一定の制約が生じているというのが現状でございます。  このような中で区として、地元の活動を支援する役割と併せて、地元活動を取りまとめる事務局である国道事務所さんとの連携を含めて、どのような形で区民に寄り添っていかれるのか、その見解についてお尋ねをいたします。 ○赤坂地区総合支所まちづくり課長(杉谷章二君) 青山通りの景観整備に関しましては、沿道の商店会及び町会で構成する港区青山通り協議会、港区及び国土交通省関東地方整備局東京国道事務所の3者で青山通り道路景観維持プログラム協定を交わし、地元の活動の成果が国道事務所に認められることで、青山通りの整備予算に反映される仕組みになってございます。青山通り協議会は協定に基づき、定期的に歩道の清掃、フラワーポットの維持管理、放置自転車への注意喚起、道路の異常、損傷等の発見・連絡等の活動を積極的に行っておられます。  区は、地元の活動の円滑な推進のため、青山通り協議会の会員に清掃用具等の貸出しを行うとともに、同協議会の活動を取りまとめ、国道事務所に提出する資料の作成を支援するなど、協議会と国道事務所の連絡調整を担っております。今後も区は、地元の活動を支援するとともに要望等も踏まえ、国道事務所と密に連絡を取りながら、青山通りの景観整備に協力してまいります。 ○委員(三田あきら君) ありがとうございます。本当に地元の皆様、この景観というのはもちろんなのですけれども、皆様が使いやすい道路、こういったもののために日々御尽力をされておられるわけでございます。本当に地元の皆さんが主役となるようなまちづくりというものをしていかなければいけないと思っています。その上で、区に果たしていただく役割というのは非常に大きいものと考えておりますので、引き続き、国道事務所等の調整も含めて、お願いをしていきたいと思います。  私の質問は以上です。ありがとうございました。 ○委員長(榎本あゆみ君) 三田委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、さいき委員。 ○委員(さいき陽平君) では、まず、ドッグランについてお伺いしたいと思います。今回も補足資料が9枚ございますので、御覧になりながらお聞きになっていただければと思います。  最初に資料1でございます。資料1でお示ししましたのが、港区におけるワンちゃんの頭数でございます。みなと保健所に出していただきました。どのエリアにも大変多くのワンちゃんがおられます。この飼育頭数というところを見ますと、各支所ごと、芝、麻布、赤坂、高輪、芝浦港南と、やはり非常にどのエリアでも多くワンちゃんがおりまして、そして特に麻布地区などは、実は私、六本木に在住しており、地元六本木なのですけれども、非常に突出してワンちゃんの数多いという状況がございます。  そして、ドッグランがある施設というものは、芝浦港南に港南緑水公園、芝浦中央公園、ここはしっかりあるのですけれども、ほかの4つの支所のところにはないという状況で、本当にまちで歩いていても、ペットのワンちゃんを連れている方にお会いしても、やはりドッグランをぜひ実現してもらいたいと、こういう声は常にいただいております。各支所に最低1つは用意していただきたいなというふうに考えております。  ドッグランに対する考え方というものは、平成23年に区立公園等におけるドッグラン設置の基本的な考え方というものが既に示されておりまして、ホームページでも公開されていると思います。ドッグラン設置に当たっては3つの基準があり、ドッグランの標準面積を確保できること、そして、2番目に公園利用者の理解が得られること、3番目に近隣住民の理解が得られること、この3つの条件が必要となり、この標準面積というものは、おおむね1,000平方メートル以上、そして、最低でも500平方メートル程度という基準を基本的な考え方として、港区は今お示しになられていると思います。  この500平方メートル以上という基準、少しこれ、緩和をしていって、小型犬とかそうしたものに選択肢を広げていけば、こうしたドッグランというものの可能性というのは、より広がっていくのだろうというふうに思っております。私、本会議でも、ドッグランの在り方について質問をさせていただいておりますけれども、そのときに、小規模のドッグランの可能性についても検討していくということで答弁をいただいておりますが、どういう検討状況にあるかということを担当課にお聞かせいただきたいと思います。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、ドッグランの設置の要件に500平米程度の面積を基本としていることから、小規模ドッグランについて22区の設置状況を調査し、6区の運用状況などを確認いたしました。引き続き、今回の調査結果を踏まえ、小規模ドッグランの可能性について、面積要件の緩和の検討を進めてまいります。 ○委員(さいき陽平君) 検討を進めていただけるということで、本当に切望している声があるということをぜひお伝えさせていただいて、検討を深めていただければと思っております。  資料2にお示しをいたしましたが、次には、地域団体等と協力しながら、この臨時型のドッグランの在り方、可能性についてお伺いをしたいと思います。  平成30年に、有栖川宮記念公園におけるドッグランの設置の要望があって、これはもうホームページでもこの経緯等々全部公開されておりますけれども、区は本格的に一度検討いただいているという経緯がございます。その結果、先ほど述べてきた条件の、ドッグランの標準面積というものは、有栖川宮記念公園は6万7,000平方メートルと非常に大きいことから問題なかったのですけれども、条件3の近隣住民の理解が得られることというところの条件が、これ、得ることができなかった。そのため、有栖川宮記念公園では設置は厳しいという見解になっているというふうに承知をしております。  つまり、港区におけるドッグランということを考えたときに、やはりこの常設型のドッグラン、例えば小規模型に緩和をしていただいたとしても、常設で置くということはやはりそれなりに近隣住民のハードルを超えなければいけないというところで、それなりのハードルが引き続き残っていく。では、定期的に月1回でもいいから、こういうまさに資料2で示したように隣接型で囲いをつくって、このイベントが終わったら撤収すると、そういうようなやり方、これはやはり近隣住民の理解が得られやすくなる一つの方策だと思っております。  こうした、臨時型のドッグランの可能性について、担当課はどのように考えられるかお考えを聞かせていただきたいと思います。 ○土木課長(海老原輔君) 臨時型のドッグランについても、他の自治体の運用状況や民間によるイベントなどの開催状況を調査・研究してまいります。 ○委員(さいき陽平君) ぜひ、調査・研究を進めていただいて、これやはり各支所との連携等々も必要になる非常に難しい領域だというふうに理解をしております。ぜひ、このドッグランを切望する皆さんの声ということを受け止めていただいて、検討、調査・研究を深めていただきたいと強く要望申し上げさせていただきます。  次に、神宮外苑の問題について、取り上げさせていただきたいと思います。資料3−1、3−2で示させていただきました、神宮外苑の開発、非常にいろいろな意見が出ているわけでございますけれども、7月17日に、神宮外苑まちづくりに関する説明動画、プロジェクトサイトを公開されまして、そのオンラインの質問にも速やかに回答いただき、好評をいただいているものと認識をしております。  説明会、非常に限定的な参加方法になったということで少し課題もあったと思いますけれども、濃密にしっかりコミュニケーションするという点では、やはり一定程度進んだというふうに理解をしております。まだまだ課題はありますが、様々な声をしっかりと丁寧に聞き取っていって、区としてできることをしっかりとやっていかなければいけないのだろうというふうに思っております。  そこで示された、プロジェクトサイトに示された資料を抜粋しておりますけれども、オープンスペースをしっかり確保していく、そしてスポーツのクラスターを形成していく、そして、バリアフリー化、やはりこれ時代に合わせて進めていかなければいけない、そして防災の拠点にもしっかりしていくということで、一定の意義があるということも確認をしております。  また、この樹木のところも非常に説明がありまして、本数も現状1,904本から、最終的には新たに植える樹木などを通じて樹木数は増やしていく、そして緑の面積についても、現状は25%に対して整備後は30%にすると、こういうことをしっかりと示していただいておるものと承知をしております。  これ、石渡委員なども非常に熱心に取り組んでおられて、いろいろレクチャーを私もいただいたのですけれども、やはりこの緑の比率といっても、30%増えるのだけれども、新しい樹木だからどうしても生い茂りが足りなくて、やはり体積で見たときの、面ではなくて、人々が感じるのは緑はやはり体積だったりする部分もあるので、その点はしっかり見ていかなければいけない。同時に、この緑化比率の考え方についても、そうしたいろいろな課題というものは、単に神宮外苑の問題だけではなくて、この緑の面積の捉え方そのものとは東京のまちづくり全体の課題でもあると思いますので、そうしたところも含めながら、しっかりと区としてできることを取り組んでいかなければならないのだろうなというふうに考えております。  また、この事業者側の説明を今、示させていただきましたけれども、同時に「坂本龍一と神宮外苑を心配する」という特設サイト、これもじっくり読ませていただきましたし、日本イコモスのヘリテージ・アラートというものも拝読させていただきました。  また、サザンオールスターズの「Relay〜杜の詩」というものもじっくり聴かせていただきました。最新のインタビューで桑田さんは、この曲を作った理由について、「計画に賛成とか反対とかではなくて、みんなで意見のキャッチボールができるようなきっかけの曲になればいいというのが僕の思いだった」というふうに述べておられます。少しでもコミュニケーションができて、議論が深まってくれればいいなということを、桑田さん、おっしゃっております。この言葉は、私、本当にすごく共感するものでございまして、何かこう、賛成、反対ということで対決を深めていくのではなくて、しっかりとお互いに意見を持ち寄って解決の方向に向けていく、それをやはり役所としても議会としても、潤滑油の役割を果たしていくべきなのだろうと思います。  そこで、本当に神宮外苑、様々なコミュニケーションが必要な部分というのがこれからあると思うのですけれども、その中でも少し今回はイチョウ並木のところに絞り込んで御質問をさせていただきたいと思っております。そこで資料6として示させていただきました、現在図のイチョウ並木、港区の中にはこのイチョウ並木が入っていますし、とりわけ区民の関心も高いのがまさにこのイチョウ並木でございます。  現在の写真とイメージパースということを示させていただきましたけれども、ここのイチョウ並木の隣に野球場が来るということで、ここが非常に心配をされているというところでございます。資料7にもさらに、今、サイトで示されているイメージパースというものが出てきまして、やはり非常にこのイチョウ並木の真隣に、防護ネット含めて高い建物ができてくるというところ、これはやはり非常に懸念があるということはよく理解をしなければならない。同時に質問サイトでも、これ参考資料ですけれども、イチョウ並木について大変多くの意見が寄せられているというところ、しっかりと見ていかなければいけないと思います。  そこについて、また、これ事業者側の説明ですけれども、4列のイチョウ並木を保全するための検討事項ということで、設計上の工夫、施工上の工夫ということをやはり行って、既に行い始めているというところ。そして、まさにここから区のところに入ってくるわけですけれども、2023年から、イチョウ並木の活力度調査、そして、イチョウの根の調査、これを大体2025年ぐらいまでかけてしっかり行っていって、適切な対応策を2028年までに見いだしていくというところを事業者が示しております。ここ本当に非常に注視をしていかなければいけないのだろうと思っております。  資料の9でも、イチョウ並木の活力度調査の概要とか、根系調査の概要についても示しておりまして、さらに、9の一番最後の赤いところで囲みました、「イチョウ並木を確実に保全するため、根系調査の結果や樹木医の見解を踏まえ、必要な場合は野球場棟のセットバックなど設計計画の見直しに取り組む」というふうに示しております。  やはりこのイチョウ並木、本当に区民の皆さんとしても守ってほしい、保全してほしい、こういう声がしっかりある。それをやはり港区としてもしっかりと見守っていって、事業者に促していく、潤滑油の立場を示していく、こういうことが非常に重要になってくると思います。  そこで、質問をさせていただきたいと思います。こうした計画によって、根の調査、樹木医の見解、こういうことを注視しながら、今後より丁寧な情報提供とさらなる区民との対話、こういうものが必要だと考えますが、区はどのように取り組んでいくかについて、お考えをお聞かせください。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 事業者は、本年7月に開催された東京都環境影響評価審議会において、本年1月に実施した、イチョウの根の調査結果を説明しました。調査の結果、施設建築物の建設予定地にはイチョウの主要な根は確認されませんでしたが、根の周辺にコンクリート塊などの支障物があることを確認したことから、調査地点を増やすなど、徹底した調査を引き続き実施することを表明しました。  区は、引き続き実施されるイチョウの根の調査結果や、樹木医等の見解を踏まえて、具体的なイチョウ並木の保全の方針や施設計画についてさらに検討するとともに、調査結果についても早期に情報発信するよう、改めて文書にて事業者に要請しております。今後も、イチョウ並木がつくり出す風格ある景観に配慮した施設計画をさらに検討し、区民等に共感を得られるまちづくりを進めるよう、事業者を指導してまいります。 ○委員(さいき陽平君) 大変重厚な答弁いただいたと思います。しっかりと環境と、そして再開発、調和を図っていく、そのための汗をしっかりとかいていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○委員長(榎本あゆみ君) さいき委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、野本委員。 ○委員(野本たつや君) よろしくお願いいたします。台場シャトルバス、お台場レインボーバスについて2点お伺いさせていただきます。  区は、台場シャトルバス事業に対し、平成29年度から令和3年度までの5年間で1億円を上限に補助し、黒字化を目指し、運行事業者のkmモビリティサービスがバス運行しておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、期限までに黒字化が達成できなかったため、令和6年度まで期限を延長し、事業を継続いたしました。  令和6年度までの黒字化を目指し、延長されましたが、徐々にコロナ禍前の利用者数に戻っているとはいえ、コロナ禍前の令和元年度と令和4年度を比べると、利用者数は約12万3,000人のマイナス、収支率はマイナス10.6の78.4%となっており、運行経費として3,846万円の補助金を出す結果となりました。まずは、令和6年度の黒字化に向けて、今後の予測についてお伺いいたします。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 収入の柱である運賃収入は、利用者が増加傾向にあるため、令和3年度や令和2年度と比べ増収となっておりますが、コロナ禍前の令和元年度の利用者数までには回復をしておりません。また、物価上昇に伴い、燃料費や車両修繕費も増大しており、令和6年度までの黒字化は厳しい状況にありますが、運行事業者とともに取り組んでまいります。 ○委員(野本たつや君) ありがとうございます。厳しい状況にあることが分かりました。とはいえ、港区のまちづくり事業概要にもございますが、お台場地域は、港区内の他地区とレインボーブリッジのみでつながる特殊な立地状況にあり、地域内交通の利便性が十分ではない地域でした。その中で、台場シャトルバスは大変重要な交通手段となっているので、引き続き黒字化に向けて取り組んでいただきたいと思います。それには、まずはこれまで以上に収入を増やしていく必要がございます。そこで、お聞きしますが、さらなる収入確保策として、どのようなことがあるのでしょうか。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) これまでも、経費の効率化や車体ラッピング広告の確保、利用者数増につながる対策として、利便性の向上などにも取り組んできました。今後も、ダイヤの見直しによる運行改善により経費削減を図るとともに、さらなる収入確保策としては、企業などと連携したイベント開催に合わせた台場シャトルバスとのコラボや、インバウンドなどにより増加している台場地区を訪れる来街者に対し、お得なデジタル1日券の販売による新たな利用者の獲得、広告収入のさらなる拡大などが考えられます。今後も運行事業者と連携し、収入確保策を進めてまいります。 ○委員(野本たつや君) ありがとうございます。ぜひ黒字化に向けて取り組んでいただきたいと思います。  今回私が一番お伝えしたいことは、この先、たとえ黒字化できなかったとしても、この地域の重要な交通インフラとして、引き続き台場シャトルバスを継続していただきたいと思っております。区としても支援を続けるよう強く要望いたします。  最後に、利便性向上のために、2点、要望をお伝えして終わります。  1点目は、決済方法の拡充です。区は、台場シャトルバスの利用促進策として、Ringo PassアプリとモバイルSuicaの連携を進めていただきました。Ringo Passアプリの利用率が伸びない中、モバイルSuicaとの連携は大変にありがたいです。しかし、まだまだカード式のSuicaやPASMOの利用が多く、要望する声がございますので、決済方法の拡充を要望いたします。  2点目の要望については、補足資料の2ページ目を御覧ください。台場地域の方々から、停留所の増設やルートの見直しについても、たくさんの要望を受けております。大きく3点ございまして、1点目が、みなとパーク芝浦前にも停留所をつくってほしいという御意見です。やはり、芝浦港南支所や「ラクっちゃ」を利用する方が多くいらっしゃるので、ぜひお願いしたいと思います。  2点目が、田町駅に停車するLINE01ルートの本数を増やしてほしいという要望になります。やはり、田町駅に止まるルートを使いたいという方が非常に多くいらっしゃるのですけれども、現在は1時間に1本しかないような状況になりますので、こちらもぜひよろしくお願いいたします。  最後に、3点目、レインボーブリッジを渡った後に、グランドニッコーホテル方面に行くのではなく、まず、一番街の方は最後まで今、ぐるっと回って乗らなければならない状況なので、まずはお台場学園前まで行ってからホテル方面へ行くようなルートにしてほしいなどの要望がございます。  決済方法も含めて、利便性向上のためにぜひ地域の方々の御意見を反映していただきたいと要望して、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○委員長(榎本あゆみ君) 野本委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、山野井委員。 ○委員(山野井つよし君) 私からは、コード化点字ブロックについてお伺いをさせてください。先日、令和2年4月に開設されました世田谷区の保健医療福祉総合プラザ「うめとぴあ」に視察に行ってきました。立派な福祉施設で区民の方々の使い勝手もよさそうだったのですが、私は中でも印象に残ったのは施設内の点字ブロックでございました。  資料のほうを御覧いただければと思います。コード化点字ブロックと呼ばれるもので、既存の点字ブロックに簡易なマークをつけるだけで、そこにスマホアプリをかざすことで、その場所の方向案内や周辺情報を聞くことができるというものです。写真はうめとぴあ内のものなのですけれども、コード化点字ブロックは施設内6か所だけではなく、最寄り駅の小田急線梅ヶ丘駅からうめとぴあまでの区道上13か所、駅から施設までの誘導を企図して設置をされておりました。  今年8月には、世田谷区視力障害者福祉協会主催で、小田急線梅ヶ丘駅−うめとぴあ間の既存点字ブロックのデジタル化による音声案内の実証実験も行われました。その報告書によれば、認識がよく、案内が分かりやすかった、点字案内板は読めないので音声案内は助かる、見えていない重要な周辺情報を得られるのでうれしい、視覚障害者の単独歩行には有効なサービスだと思うと、おおむね好評のようでした。  令和3年7月の港区バリアフリー基本構想では、基本方針として「利便性・安全性を向上したバリアフリーの更なる加速化」を掲げるとともに、生活関連施設の多いエリアを重点整備地区に指定をし、バリアフリー化を推進しております。障害者福祉課では決算額1,127万8,580円の障害者情報バリアフリー推進事業を実施いたしまして、スマホ等を活用して視覚障害者の方にとって必要な情報が分かりやすく迅速に伝わる環境を整備していただいております。港区でも、コード化点字ブロックに関する世田谷区の取組などを参考に、バリアフリーのさらなる加速をしていただきたいです。区のお考えをお聞かせください。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 2次元コードなどIoTを活用した点字ブロックによる方向案内は、共生社会の実現を図る面から、また、利便性や安全性の観点からも、バリアフリーの推進を図る新たな取組として有効な手法の一つと考えます。今後、誰にとっても安全に移動しやすい経路や、まちのさらなるバリアフリー化に向け、IoTを活用した新たな取組について調査・研究してまいります。 ○委員(山野井つよし君) しっかり研究のほど、よろしくお願いをいたします。  「ちぃばす」のバス停の設置についてお伺いをさせてください。虎の門病院が2019年5月に隣接地へと移転をいたしました。これによって、「ちぃばす」の虎ノ門二丁目バス停が病院からかなり離れてしまうということになりました。足の悪い方にとってはこれは大変な事態です。新しくなった虎の門病院には車のロータリーも整備をされております。ここに「ちぃばす」のバス停が設置をされれば、利用者の利便性は向上いたします。新たなバス停の設置について区の見解をお聞かせください。
    ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 区は、虎の門病院の供用開始に伴い、開発事業者であるUR都市機構と、病院敷地内への「ちぃばす」のバス停の設置について調整を行いました。しかしながら、現在の病院の車両出入口が、バスの出入口に対応した幅が確保されていないことや、敷地内は現時点でも工事中で、車両の出入りが激しく、安全な停車場所が確保できないなどの理由により、設置は困難な状況です。今後も引き続き、工事完了予定である令和7年の病院敷地内へのバス停の設置に向け、調整を行ってまいります。 ○委員(山野井つよし君) 引き続き調整をして実現していただければと思います。  以上で質問を終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 山野井委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、新藤委員。 ○委員(新藤加菜君) よろしくお願いします。まず、ドッグランについてです。港区議会の議事録でドッグランと検索すると、ここ15年ほど、毎年必ず話題になっていることが分かります。政党会派を超えて様々な議員さんが質疑をしており、いかに区民ニーズが高い施設であるかということも伺えます。  ドッグランは、犬の運動場にとどまらず、地域コミュニティーの形成、強化にも大きく寄与する施設です。例えば北海道江別市の政策コンテストでは、ドッグラン新設を基軸とした動物共生型まちづくりがグランプリを受賞し、実際に市はそのアイデアを基に施策を進めています。  犬を飼っている方なら経験したことがあると思うのですが、お散歩の際にワンちゃん同士がコミュニケーションを取ることで、飼い主同士も積極的に挨拶したり、愛犬の名前を聞いたり年齢を聞いたりだの、コミュニケーションというのが自然発生的に生まれます。私も港区内で元保護犬を含む2匹の愛犬と暮らしておりますが、犬のおかげで仲よくなった御近所さんがたくさんおり、中には、一緒に旅行に行く関係になった方までいらっしゃいます。  挨拶や声かけや見守りは、地域コミュニティーの形成と防犯に役立つ基礎でありますが、都心に住んでいると、なかなか近隣住民と知り合う機会はまれです。ペットという共通点から広がる地域コミュニティーづくりの一環としても、また、動物共生社会の実現という観点からも、改めて、ドッグランの新設が実現できることを期待しております。  さて、6月の定例会の一般質問で、みなと政策会議の阿部議員が、小型、中型犬に特化した規模を縮小したドッグランの整備について質問されておりました。私も同様のお声を区民の方から多くいただいており、また、一人のドッグラン新設を切望する区民としても、同じ願いを抱いています。  平成23年に策定された港区のドッグランについての基本方針では、面積規定をおおむね1,000平方メートル、最低でも500平方メートルとしています。この面積規定がネックとなり、今までドッグラン新設に向けて動き出しても、適切な土地がないという結論で計画が中断してきております。地価の高い港区でこれだけの広さを確保するのは、現実的に難しいことはよく分かります。しかし、ドッグラン新設を望む区民の声を聞くと、そこまで広いものを望んでいるのではなく、ノーリードで土の上で自由運動をさせられる土地が少しでもあれば、それで満足だという方がほとんどです。アスファルトの上だけを歩くのは、犬にとっても関節炎などの理由になります。ペットの健康を考える上で、土の上での自由運動というのは非常に大切です。また、リードをつけての歩行と自由運動では使う筋肉も異なるのです。  この港区立公園などにおけるドッグラン設置の考え方は、15年近くも前に制定されたものであることを考えると、いま一度、現在の需要と状況を踏まえて、方針をアップデートしていく必要があると考えます。アニマルウェルフェアに対する理解も進み、動物との共生社会に向けた機運が高まる中、ドッグランに対する区民の考え方そのものもアップデートされてきています。  実際に町会活動で知り合った御高齢の会長は、以前は犬のために区が施設を造るなどとは信じられなかったそうで、ドッグラン新設の反対の立場に立っていたそうですが、最近では変わって、今ではドッグランに理解のあるお立場だというふうにおっしゃっていました。  そこで、質問です。6月の御答弁では、規模を縮小したドッグランの新設に向け、他地区の事例など調査・研究されると前向きに御答弁いただいていたと思います。現時点でどのようなリサーチをされているのか、具体的に教えてください。 ○土木課長(海老原輔君) 区が22区の小規模ドッグランについて設置状況を調査した結果、6区において、平成23年3月に策定いたしました、区立公園等におけるドッグラン設置の基本的考え方で定めた500平米を下回る100平米から400平米程度の小規模なドッグランが設置されていることを確認いたしました。6区の状況といたしましては、100平米程度の小型犬専用が2か所、150平米程度の中・小型犬専用が1か所ありました。また、200平米から400平米程度の広さで、運用上、大型犬や小型犬で分けていない箇所が3か所で、自主運営や指定管理者により管理されております。 ○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。すごく具体的に調査・研究していただいているということでうれしく思います。23区の中で6区は規模が小さいドッグランがあるといったことでしたが、港区において、港区ドッグランの設置の考え方における小規模ドッグランの設置の考え方について、今後の区の方針、お考えを伺わせてください。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、区立公園等におけるドッグランの設置の基本的考え方に基づき、芝浦中央公園と港南緑水公園の2か所にドッグランを整備してきましたが、それ以降、用地の確保が困難なことなどから、設置の実績はありません。引き続き、今回の調査の結果を踏まえ、小規模ドッグランの可能性について、面積要件の緩和の検討を進めてまいります。 ○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。もう小規模ドッグランの需要に関しては言ったとおりなのですが、ぜひぜひ本当に前向きによろしくお願いします。  ドッグランというと、屋外のイメージがあると思うのですが、室内ドッグランというのも選択肢の一つであると考えます。また、ビルの屋上をドッグランとして開放することなどもできると考えます。ドッグラン新設を望む区民の需要は区も把握していることと思いますが、再開発が多く進む港区内では、例えば区からの要望として、民間事業者さんにドッグラン新設の要望を伝えることなどはされていらっしゃるのでしょうか、教えてください。 ○土木管理課長(香月佑介君) 区が今年調査した、都内での屋内ドッグランの中では、動物病院、ペットホテルなどに併設されている屋内ドッグランや屋上ドッグランの事例がある一方で、単体で屋内・屋上ドッグランを設置している事例がなかったことから、単体での運営や面積の確保に課題があると認識しております。そのため、港にぎわい公園づくり推進計画で掲げている民間事業等を通じて整備される、屋外の公園やオープンスペースなどを利用したドッグランの設置について、開発事業者との協議の機会を捉えて要望しております。 ○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。要望していただいているということで、実現はしていないということなのですが、今後も引き続き、そういう声があるといったことは様々な場面で伝えていってほしいなと思います。  続いては、平成27年の建設常任委員会で「港区麻布地区にドッグランの設置を求める請願」が出されて、全会一致で採択されておりますが、その後区が有栖川宮記念公園への設置について検討を行った結果、実現には至りませんでした。全会一致での採択であったこともあり、周辺住民の愛犬家の方々は大変期待したそうなのですが、なぜ実現に至らなかったのか、何がボトルネックだったのか、改めてこの場で教えてください。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 区は、平成27年の請願採択を重く受け止め、面積要件を満たす有栖川宮記念公園にドッグランを設置することについて、平成30年に懇談会を開催し、地域の方々と検討を重ねましたが、子どもの遊び場の充実などの公園利用の観点から、理解を得ることができず、実現には至りませんでした。 ○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。実は、先ほどお話しした、以前はドッグラン反対だったが、今は賛成のお立場の方というのは、まさにこの有栖川宮記念公園の新設ヒアリングで反対された方なのです。繰り返しになりますが、住民のペットに対する意識といったものも変革してきています。ぜひ、一度駄目だったからと諦めず、新設に向けての取組を今後も行っていただきたいと思います。お願いします。  次に、女性専用トイレについてです。令和5年第2回定例会において、女性専用トイレについて質問させていただきました。昨今、公共施設において女性専用スペースがどんどんと姿を消しているという状況を踏まえてのことです。そこで、区長に、港区においては、女性専用トイレをなくしていく方向がないか確認いたしましたが、返答として、おもてなし公衆トイレの整備方針を説明されました。事前に原稿も共有し、異なる設問として独立させて、イエスかノーかで答える質問をしているのに、かみ合っていない答弁は正直非常に残念だと思いました。  そこで改めて質問させてください。港区の公衆トイレ、公園トイレにおいて、女性専用トイレをなくしていく方向性はないか、確認させてください。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、本年4月に策定いたしました「進めよう!おもてなし公衆トイレ」整備方針の中で、男女それぞれの専用個室として、あらゆる設備、機能を備え、清潔できれいなトイレの整備について掲げております。現在、整備方針に基づき設計を進めています、新芝橋際公衆便所と、六本木三丁目公衆便所において女性専用トイレを設けております。ですので、女性専用トイレをなくすことはありません。 ○委員(新藤加菜君) 力強い御答弁、本当にありがとうございます。女子トイレ、女子更衣室などという女性専用スペースは、近代歴史の中で女性が勝ち得てきた、女性の基本的な人権手段であります。これが多様性という名のものに奪われていることは非常に嘆かわしい風潮だと本当に思っています。私は女性専用スペースを守るということを公約に掲げてまいりましたが、日本の現状を憂いている、不安を抱える女性の声を本当に多くいただいております。港区においては、これからもこういったサイレント・マジョリティーである私たち女性、生物学的女性の声を聞き続けていただきますようお願いして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○委員長(榎本あゆみ君) 新藤委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、福島委員。 ○委員(福島宏子君) お願いします。初めに、桑原坂の大型車両通行禁止について伺います。  白金台の桑原坂には、資料に格納してありますような看板が出ています。通り沿いにお住まいの方は、この看板があるにもかかわらず大型車両が入ってくると言います。坂道を下り、左に曲がる辺りにお住まいのこの方は、テレビが振動で故障したと言っています。一度ではありません。そのたびに修理代がかかっています。高輪警察と高輪地区総合支所が連名で出している看板です。協力して違反を監視する体制をつくり、取り締まること、答弁を求めます。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 桑原坂は、大型貨物自動車等通行止めの規制がかかっていることから大型貨物自動車は通行できませんが、都バスや観光バスなどの大型乗用車は通行できます。以前実施した、平成30年9月の交通量調査では、桑原坂の1日の自動車交通量は約9,000台、そのうち大型車の進入率は約10%となっております。今後、最新の交通量調査を実施し、大型貨物自動車の通行量を把握することで、そのデータを交通管理者である高輪警察署と共有し、取締りを要請してまいります。 ○委員(福島宏子君) 連名で看板を出しているということは、重大な意味を持っていると思います。区民の生活を守るための仕事をお願いいたします。  次に、「ちぃばす」のバス停の上屋とベンチの設置についてです。東麻布二丁目バス停についてです。2019年11月に台風の影響で不具合が発生し、上屋が撤去されたままです。これまであったものですから、すぐに修復すべきです。地域の住民からも急いで直してほしいと声があります。早急に上屋を取り付けること、答弁を求めます。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 東麻布二丁目バス停上屋の復旧に当たっては、共用していた都バスとの協議に時間を要していました。このため、「ちぃばす」単独で広告付上屋を設置することとし、上屋を設置する民間事業者と調整を行っています。今後は、交通管理者である警視庁や道路管理者である東京都との協議が整い次第、建築審査会での審査を経て、早期に整備を実施する予定です。 ○委員(福島宏子君) 港区バリアフリー基本構想の方針にも上屋の設置を推奨するとしています。東京都の協議と言いますが、これまでもあった場所ですから、取り付けられない理由などがあるのであれば、住民にしっかりと説明すべきです。建築審査会にすぐに諮るべきです。丁寧な対応がされていません。今後、速やかに丁寧な対応をお願いいたします。  次に、赤羽橋周辺自転車駐車場の整備についてです。4月15日に説明会が行われ、飯倉公園地下駐輪場の整備については当面延期と発表されました。今後のスケジュールでは9月までに、首都高下の用地、都道上、国道上合わせて60台分の整備を目指して協議するとしています。現在の進捗状況を地域住民に説明会で説明すること、全ての場所の協議が整ってからの着工と言っておりますけれども、既に協議が整い、できるところから早急に駐輪場の整備に取りかかること、答弁を求めます。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 赤羽橋駅周辺における駐輪場の整備につきましては、首都高速道路株式会社からは、区の考え方についておおむね理解を得ており、現在は東京都と協議を進めております。引き続き関係機関との協議が整った段階で、地域の方々へ説明を行うとともに、早急な整備に努めてまいります。 ○委員(福島宏子君) 協議が整った段階というのですが、それがいつだかというのは地域の方にも分かりません。説明会の中では予定としながらも、9月までにはこの協議を整えるということを一度約束しているわけですから、そういったことも含めて、丁寧な説明が必要だと思っています。すぐ、もう9月は終わります。進捗状況をしっかりと今の段階で説明することを再度答弁を求めます。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 繰り返しになりますが、現在東京都と協議を進めておりまして、今後国道との協議を早期に速やかに進めまして、整った段階で住民の方に説明したいというふうに思ってございます。 ○委員(福島宏子君) 整った段階でというのはいつなのかということも含めて、早急に住民に説明をすべきです。もう一度検討をお願いします。  麻布いーすと通りの無電柱化についてです。2014年策定の無電柱化整備基本方針で、優先整備路線として位置づけられ、2016年から調査設計を実施しているのが、麻布いーすと通りの無電柱化です。当時の計画では2024年には工事も完了するということとなっています。なぜ計画どおりに進まないのか、協議会の内容も含めて、地域住民たちに進捗状況を定期的に知らせる必要があります。答弁を求めます。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 麻布いーすと通りの無電柱化につきましては、地域の要望や設計の見直しに加え、既存の管路等の支障移設に時間を要しており、当初の計画から遅れております。来年度から、電線共同溝本体の整備着手を予定しております。今後は地域の方々に、事業のスケジュールや進捗状況などを定期的にお知らせするように努めてまいります。 ○委員(福島宏子君) 遅れているということで、その遅れている理由といったことも含めて、地域の方といっても商店会長とか町会長だけに伝えるのではなく、区民にポスティングをするですとか、説明会のようなチラシ、そういったものもきちんと作って全区民に行き渡るような形での説明を強く求めます。それでなければ区民にこの説明が届くということにはなりません。そういうやり方こそが港区の信頼を得るということにつながりますから、ぜひよろしくお願いします。  次に、一の橋交差点角の歩道の拡張についてです。一の橋公園の交番の向かい側のところです。2018年に地域からの要望があり、歩道の拡張に着手しました。車椅子を利用されている方から先日お話があり、歩道を拡張してもらえると聞いているが進まない、どうなっているのかというものです。担当の話で、契約手続に入ったものの、5回にわたり不調になり、進んでいないことが分かりました。要望された住民の方はもちろん、区民の皆さんは、その後の経緯を知らされていません。丁寧な説明がされていません。これまでの経緯を説明するとともに、今後早急に歩道の拡張に着手すること、答弁を求めます。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 一の橋交差点角の歩道拡幅につきましては、委員御指摘のとおり、これまで5回の入札不調となっておりますが、不調の理由をヒアリングしたところ、技術者不足や周辺工事とのふくそうが課題という意見もありました。これらの意見や、古川及び一の橋公園の工事の完了を踏まえ、現在改めて工事契約手続を進めているところでございます。今後、施工業者が決まり、具体的な施工計画が整理できた段階で、地域の方々へこれまでの経緯や工事内容の周知に努めてまいります。 ○委員(福島宏子君) 車椅子の方はやはり、麻布十番の駅に向かう際にも、人と擦れ違ったり、特に雨の日なども本当に困っておられます。早急にそういった、遅れている状況なども説明するということが大事なことなのです。ぜひ早急にお願いいたします。  最後に、公衆トイレの改修についてです。区は昨年1月に、芝園橋際、ニノ橋際、新芝橋際の3か所の公衆トイレを改修するとして、2,000万円の予算を計上しました。その後、何の音沙汰もなく、いつになったら改修されるかと、住民は首を長くして待っています。プロポーザルで3者応募があったにもかかわらず、該当者なしだったこと、今年度新たな計画として進めていることなど、区民に丁寧に説明すること、ホームページに載せただけでは周知したことにはなりません。どのように説明するのかも含めて答弁を求めます。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、プロポーザルの実施要綱に基づき、新芝橋際公衆便所、芝園橋際公衆便所及びニノ橋際公衆便所の3か所の公衆トイレの選考結果を、令和4年7月に区のホームページにて掲載いたしました。また、本年4月に策定いたしました「進めよう!おもてなし公衆トイレ」整備方針についても、令和5年6月にプレス発表を行い、区のホームページにおいても掲載し周知したところでございます。今年度策定いたします、公衆トイレと公園トイレの整備計画につきましても、策定後速やかに、広報みなとや区のホームページ等を通じて丁寧に周知してまいります。 ○委員(福島宏子君) ホームページ以外に周知する方法はないのでしょうか。ホームページで幾ら周知しても、区民には伝わっていません。届いていない人のほうが多いわけです。こういうことですから、区は何もしてくれないというふうに思ってしまいます。やっていることを区民に伝えようとしてほしいと思っています。しっかりと区民の顔が見えて、区民の話を聞く、区民から信頼される区政運営を強く求めて終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 福島委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、ませ委員。 ○委員(ませのりよし君) 自民党、ませでございます。4点ほど質問させていただきます。  まず、台場公園、台場内の公衆トイレについてです。台場公園へ通じる歩道上の公衆トイレ、これが撤去された理由、並びに今後の設置についてお聞きしたいと思います。台場地域では、御存じのとおり2019年から2022年まで、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催でお台場海浜公園の大部分が立入禁止のフェンスが張られ、入れなく、見えなくなっておりました。2022年に立入禁止が解除された後、第三台場、いわゆる台場公園の付近の公衆トイレが撤去されておりました。当該のトイレは、地域の保育園や幼稚園が定期的に第三台場へ遠足に行っており、そのときに、園児が用を足したいときにすごく利用していたトイレというのを、園の関係者の方からお聞きしております。  トイレなので欠かせないものでございます。現在、遠足の園児たちは、台場公園で遊んで、トイレに行きたくなったといった場合、800メートル歩いて園のほうに戻って用を足して、また800メートル歩いて、みんながいる台場公園に戻っていくと、そんなことをしていて、非常に大変になってしまったという声を聞いております。園児たちにとって往復1.6キロ歩くことは相当な、大人でもしんどい距離だと思います。第三台場は、国の史跡、歴史公園であり、子どもたちや観光客、コロナ禍以前は年間17万人が、実は訪れていたという記録もあります。自然が豊かで安全な公園として利用されており、近くにトイレがないことは、公園利用者の利便性を欠いており、衛生管理上問題だという認識をしております。  そこで、質問です。台場公園付近のトイレ撤去の理由、また、新たな設置について、区のお考えと今後の対策をお聞きしたいと思います。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 東京都に確認したところ、該当のお台場海浜公園トイレは、老朽化に伴い、令和元年度の公園改修工事で撤去しており、台場地域連絡会で、事前に地域の方々へ事前説明を行ったとのことでした。お台場海浜公園は、ベイエリアにおいて緑豊かな水辺環境を創出する都立海上公園です。区が掲げている「泳げる海、お台場」を推進する上でも大切な公園であり、魅力あふれる地域資源です。公園トイレについては、保育園や幼稚園等、地域の声を踏まえながら、再整備に取り組んでいただけるよう、区は積極的に東京都に働きかけてまいります。 ○委員(ませのりよし君) ありがとうございます。そこはやはり、離れているからこそ、必要な場所のトイレだと思います。また、あの辺、少し夜になると薄暗いというところもあったり、先ほどお伝えした、子どもが利用するというところで、もともと和式しかなかったというトイレでございましたが、もし新設の御検討があるならば、そういったユーザーフレンドリーなトイレ、あと明るくきれいな、誰もが使い勝手がよいトイレを期待したいと思います。  続いて、2点目です。自転車シェアリング、サイクルポートの設置についてです。第2回定例会でも御質問させていただきましたが、自転車シェアリング事業が開始されて9年がたとうとしております。サイクルポートの数も増えて利用率も上がり、放置自転車対策、区民の利便性は上がったという認識でおります。  しかしながら、一部のエリアではサイクルポートが少ない地域もあり、必要な箇所にサイクルポートが整備されているとは言い難い状況にあると言えると思います。台場地域でも、台場一丁目にサイクルポートはなかったですが、本年4月にレインボー公園、6月にトミンタワー台場一番街に新設いただいたことは大変感謝しております。  レインボーブリッジの利用者がお台場エリア内に移動するときに、そこのレインボーブリッジのたもとにそういったシェアリングポート、サイクルポートがあると非常に便利で、逆に、お台場を観光してそれから芝浦へ向かうという人にとっても、返却ポートがレインボーブリッジのたもとにあるということは必要ではないかと思っております。  台場一丁目の一番街のポートは、大体そのエリアで700世帯の人々が暮らしておりますが、それに対して、今回設置していただいたラックの数は5台です。返却の台数制限がかかっている、これは土地の所有者であるJKKさんが、あまり多いと邪魔になるのではなかろうかというところで、返却9台となっており、夜間、その住民の方が返却するときにもう9台止まっていると返せないという状況で、「あら、返せない、別のところに返しに行かなきゃ」と、また、戻って返却をするということになっております。  また、レインボーブリッジ等、利用している観光客の方が、では自転車を借りようとなったときに、我々が住んでいる一番街のエリアのところのシェアリングポート、アプリなどで見つけて借りることになるのですが、その頻度が多くなると住居エリアに、いわゆる不特定多数の方が入るというのは防犯面からも問題点が懸念されます。  現に一昔前、ポケモンGOがはやったときに、実際あそこに何か怪獣がいるというのがアプリで出て、我々の住んでいる住居エリアに2,000人が押し寄せたということもあって、自転車ポートでそれだけの人数が押し寄せることはないとは思いますが、やはり、利用者がエリアの方なのか、それ以外の方なのかがうまく使い分けができるといいのかなと思っております。  これまでレインボーブリッジの台場のシェアリングポートに向けては7年前から、区のほうに対して設置を要望してきておりますが、設置可能なスペースが十分あると我々は見ているのですが、台場の道路管理者は東京都港湾局でありまして、なぜ設置できないのか、その理由がいまだに説明をいただけておりません。  そこで、質問でございます。レインボーブリッジの台場エリアの自転車シェアリングポート、設置要望に対して今まで7年間、東京都港湾局に対してどのような調整をしてきたか、また、それに対して今後どのような対応を予定しているのか、区のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 平成28年に地域の方々から御要望いただいた台場一丁目のレインボープロムナード入り口周辺へのサイクルポート設置については、土地所有者である東京都港湾局に要望を伝えるとともに、設置場所や借用条件などの協議を継続して行ってまいりましたが、土地の権利関係が複雑なため、賃借に関する協議が整わず、ポートの設置には至っておりません。  今後も引き続き、レインボープロムナード入り口周辺へのポート設置について協議を行うとともに、地域からの要望を改めて伝えるため、東京都港湾局と近隣住民等との協議の場を設けるなど、設置手続が円滑に進められるよう努めてまいります。 ○委員(ませのりよし君) ありがとうございます。我々目視で設置できるスペースが、今我々が思っているのは歩道上なのでございますが、今の答弁のように、そういう権利関係とか我々は全然見えないのですが、公園内であっても我々いいのかなと、お台場海浜公園の中には既に、海浜公園入り口のほうには、公園内にシェアリングポートの設置ができておりますので、公園内であればもしかしたらできるのかなと思っております。  また、一方では、お台場の中のことなのですが、お台場海浜公園の駅下のポート、C5−36番ポートというところなのですが、ここも住民の方からすごく利用率が高いポートでございまして、実態は有明の方が朝、通勤でお台場海浜公園駅を利用して、朝になると午前中、山のように返却台数が、ここは返却台数の制限がないそうで、目視で数十台の返却ラックがあるのですが、それを超えて倍ぐらいの数の自転車が放置されていることが多い。これは歩道にはみ出して、寝ている場合もあり、この辺についても、ラックがあれば、そこに自然に返却されるのではないかなと。ラックがないから少しはみ出て、二重三重になって歩行者の邪魔になるような置き方になるのではないかなと。この辺も設置事業者、運用事業者に対して、指導を要望いたします。  続いて、緊急地震速報とエレベーター制御についての御質問です。緊急地震速報によるエレベーター制御を有する、最新のエレベーターがある一方で、現在稼働中の多くのエレベーターは、初期微動P波を検知してから管制運転するタイプのエレベーターがまだまだ多く存在しています。義務づけられている、P波を検知する管制運転するエレベーターであれば、市販の緊急地震速報、接点出力がついているものであれば、軽微な改修工事で揺れる前に安全に制御、管制運転に持っていけるということが可能になります。緊急地震速報を兼用することで、受信した情報によって、S波特定の検知器設定の値に達すると、エレベーターは地震時管制運転に入り、運転中のエレベーターは最寄りの階に着床して、安全に乗客を避難誘導することが可能になるそうです。緊急地震速報受信機と連動したエレベーターの防災が有効と考えられます。  また、長周期地震動に関するエレベーター防災について、一般的な地震感知器では感知できない、遠く離れた場所で、減衰することなく伝わるゆったりとした揺れ、長周期地震動に対応したエレベーター制御が今後は必要であると思っております。過去に、長周期地震動によるエレベーター閉じ込め事案が発生した東海道沖地震、2004年の9月、同10月の新潟県中越地震などにおいて、長周期地震動は、加速度が小さく、これまで法規対応の地震検知器では感知できない揺れであり、高層ビル内でエレベーター内の乗客閉じ込めやロープの絡まり事案が発生したと言われております。実際にお台場でも、東日本大震災のときに長周期地震動の揺れと思われる揺れにより、ロープの絡まり事案が実際に発生して、住民が閉じ込められるという事案がございました。  現在、長周期地震による管制運転は法律では義務化されておりませんが、本年2月、気象庁は緊急時速報の発表基準に長周期地震動の階級予測値を追加して提供していることですし、長周期地震動階級3以上を予測した場合でも、緊急地震速報を発表するとしています。また、気象庁が発表する長周期地震動に関する情報などを用いてマンションビルの管理者へ注意喚起やエレベーターの制御を行うことにより、長周期地震動による被害の軽減が期待されます。緊急地震速報受信機には、長周期地震動に対応する機器もございます。既存のP波センサーの受信制御と兼用することが可能であり、港区には、高層マンションやビルが多くあり、緊急地震速報受信による制御及び長周期地震動に対する既存のエレベーター安全対策について、区のお考えをお伺いしたいと思います。 ○建築課長(松山正樹君) 既存の地震時等管制運転装置を利用して、緊急地震速報受信時に運転を停止させることについて、エレベーター製造会社にヒアリングを行ったところ、各社とも技術的には可能であるとの回答を得ております。一方で、長周期地震動を感知できないため、自動で運転を再開してしまうといった課題があるとも聞いております。このため、長周期地震動対策につきましては、引き続き国の動向を注意しつつ、効果的な安全対策の情報収集に努めてまいります。 ○委員(ませのりよし君) いろいろ課題はあると思いますが、大切な区民の命、安全を守るために、でき得るべく対策は今後取っていければなと思っておりますので、いろいろ調査を進めていただきたいと思います。  最後の質問でございます。台場シャトルバス、レインボーバスについてでございます。私もお台場に住んでいる住民の一人でございまして、こちら、前回、第2回定例会で要望としてお伝えさせていただいた件でございますが、改めて質問させていただきます。  台場シャトルバス、以下レインボーバスは、台場住民、在勤者にとってなくてはならない交通手段ということになっております。品川・田町ルート、別運行から統合路線になって6年が経過して利便性も向上して、さらに利用率向上に結びついていると感じております。  しかしながら、台場住民の方、利用者の方から、旧海岸通りの交差点付近にある芝浦三丁目バス停から田町駅やみなとパーク芝浦や愛育病院へ行くには遠くて不便であると、多くの声が聞かれております。先ほどもほかの委員の質問にもございました。台場在住の高齢者の方々からも、みなとパーク芝浦内の「ラクっちゃ」、介護予防総合センターへ行くのに、駅からバス停が今、遠くて、雨の日など非常に負担がかかる。愛育病院を利用する母子の方々も、降りてからベビーバギーを押して、例えば雨など荒天の場合、非常に大変な思いをして行っているというお声を聞いております。  そこで、質問でございます。この田町ルート、今、1時間に1便しかないということと、芝浦一丁目、これは現在、「ちぃばす」と都営バスが実際に愛育病院、パーク芝浦の近辺にバス停があると。このバス停の停車の実現性について、区のお考えをお聞きしたいと思います。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 区が実施している利用者アンケートにおいても、台場シャトルバスのルートの途中へのバス停留所の設置に関する要望があり、バス運行上の速達性の確保を前提に、設置の可能性などの検討を行っております。現在、芝浦一丁目バス停の新設については、競合してバスを運行する東京都交通局や「ちぃばす」の運行事業者と、設置に向け具体的な協議を進めているところでございます。 ○委員(ませのりよし君) レインボーバスができてから、やはり、スポーツセンターだとか、あの近辺も台場から利用者が非常に多くおりますので、ぜひ実現に向けて、御検討よろしくお願いいたします。  最後に、「ちぃばす」でSuicaやPASMOを扱えているのですが、レインボーバスでまだ使えない、いまだにいろいろお声を聞くのでございますが、区民の皆様とか利用者の方々へ説明が不足しているのではないかと感じております。交通系IC決済が「ちぃばす」で使えてレインボーバスで使えない、なぜ使えないのか、その他の決済方法について少しお聞きしたいです。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 交通系ICカードの導入に関しては、ICカード協会に加入し、必要な経費負担をすることが条件となっております。「ちぃばす」に関しては、「ちぃばす」の運行開始前から富士急バスグループ全体で会員となっていたことから、運行開始当初から導入しております。一方、台場シャトルバスは運行事業者であるkmモビリティサービスが協会に加入しておらず、入会費用や導入経費、ランニングコストに膨大な費用がかかるため、導入は困難な状況です。そのため、他のキャッシュレス決済の導入について検討を進めております。 ○委員(ませのりよし君) そうですね。昔はSuica、PASMOしか非接触の決済はなかったのですが、今はもう、PayPayですとかいろいろな様々な決済方法が世の中出てきておりますので、多くの利用者の方には、Suica、PASMO以外でもキャッシュレスの決済ができれば、その利便性の向上につながるのではないかなと思っておりますので、積極的にそこは事業者さんと詰めていただいて、導入の検討をよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) ませ委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、玉木委員。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いします。土木費では、まず、清潔で魅力的なまちづくりの推進について質問します。  令和4年第3回定例会で、区は清潔で魅力的なまちづくりの推進の一環として、経年劣化しているガードパイプ、防護柵の再整備をするため、安全性やデザインの検討等に要する経費として979万円の補正予算を計上しました。防護柵に関しては平成29年度決算特別委員会、令和3年度決算特別委員会で、国産木材を活用した防護柵の検討を質問、要望してまいりました。また、令和4年度予算特別委員会では、関連した質問として、公園整備における防護柵の選定方法、これは製品の選定方法ですけれども、こちらについて質問し、景観に配慮した製品を選んでいただくこと、また、情報収集をしていただきたいということでお願いをいたしました。  そこで伺います。ガードパイプの再整備に当たっては、港区にふさわしい景観に配慮したデザインが望ましいと考えますが、木製防護柵も含めたデザイン検討の経過と、今後の整備計画についてお聞かせください。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、令和4年度に土木技術検討部会で検討を重ね、デザイン防護柵にのれんをモチーフにした区のシンボルマークを柵の真ん中に取り入れたデザインを選定し、塗装色については、シンボルマークに6色のカラー、その他支柱等には景観色を採用いたしました。また、木製防護柵については、強度に課題があることから、公園等での使用が限定ではありますが、国内流通量が最も多い杉を使用し、木材特有のぬくもりを感じさせる地域景観を形成することができる仕様を選定しております。今年度から、各地区総合支所において、防護柵の再整備に際してはデザイン防護柵を導入し、清潔で魅力的なまちづくりを進めてまいります。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。ぜひ、新しいデザインのものが港区の中で、地域に愛されていくことを期待していますので、よろしくお願いいたします。  次に、都市計画道路補助第9号線、麻布運動場から南部坂上の整備について伺います。都市計画道路補助第9号線は、平成28年4月に事業認可を取得し、これまで調査設計等を行ってきたと承知しています。そして平成28年度の事業認可から延べ5回の住民説明会を経て、令和4年度に有栖川宮記念公園の管理事務所から麻布運動場テニスコートの交差点までの、麻布中高生プラザに面した一部の公園樹木を伐採しました。麻布中高生プラザ前の公園樹木は、道路上空にも枝葉を広げ、よく言えば樹木のトンネルのような雰囲気であり、悪く言えば薄暗い状態でした。そのような環境から一変して、公園内の芝生広場に太陽がさんさんと照りつけるようになり、公園利用者には大変大きな環境の変化が起きました。その結果、私の下にも、どうして伐採したのか、区は何を考えているのかといった、都市計画道路の計画を知らなかった区民等からたくさんの御意見をいただきました。  過去の議会のやり取りの中で、公園利用者や近隣住民の皆様に対しての丁寧な周知を要望した結果、区が麻布中高生プラザ前や麻布運動場前に都市計画道路の完成後のイメージパースを掲示した掲示板を新設していただいたことには感謝をしていますが、結果的には多くの御意見をいただき、事業の周知方法に問題がなかったのかと感じています。  そこで伺います。都市計画道路補助第9号線の整備に当たっては、有栖川宮記念公園の多くの樹木が伐採されましたが、工事着手後に区民からどのような意見が区や公園管理事務所に寄せられたのか教えてください。そして、区民の声を受けて、区民や公園利用者に対する本事業の周知方法について、区が課題として受け止めている内容があれば、お聞かせください。
    麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 区民の方からは、工事着手後、樹木の伐採に関しまして、事業の目的は何なのか、木陰がなくなるといった御意見などの一方、事業を早期に完了してほしい、明るくなったなど約30件の御意見をいただいております。これまでの御意見を踏まえますと、区からの周知、情報提供に工夫が必要であったと考えてございます。  周知方法につきましては、有栖川宮記念公園は大規模な公園であり、利用者への影響が大きいことから、今後の工事に当たりましては、伐採する樹木には約2か月前から掲示を行います。また、説明会の実施に関しましては、広報みなとやホームページも活用するなど、広く周知するとともに、説明会も、平日に限らず土曜日または日曜日に開催すること、それでも説明会に来場できない方のために、説明動画をウェブ配信するなどといった対応を検討してまいります。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。約30件ということでもちろん、早期に造ってほしいという賛成の意見から、なぜなのかという、事業のすごくそもそもの話がたくさんあったと思います。そうした中で区も、工夫が必要であったというお話がありました。ぜひ今後の、これからもまだ港区の様々なまちづくりの事業進んでいくと思いますので、区民の理解を得られる、また、区民に賛同してもらえる、そうした事業の運営というものに努めていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。  次に、街路樹の健全度調査結果と対応状況について伺います。区では、老朽化や腐朽が進んだ街路樹などが、強風や地震等で倒木、幹折れが生じるようなことを防ぐために、3年に1度街路樹の健全度調査及び公園等の樹木診断を行うとし、適切な街路樹や公園樹木の維持管理を行っています。補足資料に、街路樹の健全調査結果についてということで、調査のフロー、流れをまとめたものと、この後お話ししますけれども、直近で行われた樹木の伐採の様子を写真で載せております。  令和4年度は街路樹の健全度調査を実施する年度だったかと思いますが、調査結果と対応については、まだ建設常任委員会にも報告がない状況です。そうした中、7月15日から17日、そして7月23日に、明治学院大学前の樹齢100年を超える大イチョウが、樹木診断の結果、倒木のおそれがあるため、伐採されました。地域のランドマークとして長年愛されてきたイチョウが突然伐採され、区民や大学関係者から驚きとともに大変悲しいとの声をいただいています。  また、区がイチョウに伐採を周知する貼り紙を掲示してから、近隣の子どもが作成したと思われる感謝のメッセージが追加で掲示されるなど、地域の理解を得る努力をされてきたように感じていましたが、区民の中には伐採の根拠となった樹木診断の妥当性の検証を求める意見や、切り株を単に処分するのではなく、現地で有効活用してほしいとの意見もいただいています。  今回のイチョウに限らず街路樹や公園樹木を伐採することは、区民や公園利用者、地域の方にとっては大変重要な出来事です。そこで先ほどの質疑でも触れましたけれども、有栖川宮記念公園の都市計画道路整備に伴う公園樹木の伐採、そして、明治学院大学前の樹木診断によるイチョウの伐採に対する区民の声を受けて、質問いたします。今後の伐採に伴う各種事業については、区民等へ与える心理的な影響が大きいことから、伐採計画に至った経緯の説明と、より効果的な事前の周知方法の検討、そして、伐採後の検証も含めたきめ細かな対応が必要と考えますが、区のお考えをお聞かせください。 ○土木課長(海老原輔君) 明治学院大学前のイチョウの木については、令和5年3月の健全度調査結果から、根株内に大規模な空洞があり、倒木の可能性が非常に高いといったC判定、不健全という診断結果のため、今年の台風シーズンを迎える前に伐採を決断いたしました。  今後、樹木の伐採につきましては、健全度調査結果を公表し、約2か月前から樹木への掲示を行うとともに、地元住民への周知と広報やホームページなどで丁寧に説明を行ってまいります。また、伐採後の健全度調査結果についても検証してまいります。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。建設常任委員会へも調査が終わって伐採しましたというところで、全てが取りまとまった状態で、今まで報告をいただいていました。今回の大きなこの100年を超えるイチョウの伐採に関して、やはりいろいろな声をいただいています。大学生さんがまた、キャンパスに戻ってきたときに、イチョウがない、何でなのだといった声もたくさんいただきました。  もちろん区の事務が膨大になってしまうということは、よくない部分もありますので、必要なものというのもあるとは思うのですけれども、ぜひこのイチョウに関しては樹齢100年、また地域のランドマークという非常に重要な一本だったと思いますので、今回のことをきっかけに、区の街路樹であったり公園樹木に対する管理というものをぜひ考えていっていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。  次に、環状第3号線勝どきから芝公園の早期整備について伺います。補足資料を載せております。東京都は、東京における都市計画道路の整備方針第4次事業化計画の中で、環状第3号線勝どきから芝公園区間を優先整備路線に掲げるとともに、令和5年1月に取りまとめられた「未来の東京戦略version up2023」の中でも、都民の生命、健康財産を守り抜く取組の一つとして、早期に整備すると言及をされています。そして東京都の入札の資料によりますと、今年度は最新の交通量予測を実施し、道路ネットワーク上必要不可欠な高速道路料金の観点も加味して予測を行うとのことでした。  勝どきや晴海エリアは、東京2020大会の開催により、大量に住宅が供給され、加えて環状2号線の延伸によって交通アクセスも向上したことから、東京の臨海部において開発の機運が高いエリアの一つと言えます。環状2号線の開通によって、港区から勝どきや晴海エリアへの交通アクセスは改善したとはいえ、虎ノ門から新橋そして汐留エリアを通過するため、道路渋滞等も発生すると思われます。  そこで伺います。今後も開発が期待される中央区勝どきと芝公園が環状第3号線によってつながることは、緊急災害対策や広域医療輸送、交通渋滞の解消そして産業観光面でも波及効果が高いと考えますが、現在の東京都の検討状況についてお聞かせください。 ○土木課長(海老原輔君) 環状第3号線は、平成28年3月に、東京都、特別区及び26市2町で策定した、東京における都市計画道路の整備方針第4次事業化計画で優先整備路線に位置づけられておりますが、東京都建設局に検討状況を確認したところ、現時点では、事業の着手時期については未定と聞いております。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。着手時期が未定ということですけれども、今年度も調査を行っています。補足資料に載せていますが、都市計画道路の区域を見ていただきますと、当然この芝公園から勝どきにつながる区間というのは、既存の土地をお持ちの方もたくさんいらっしゃるということで、まだまだこの計画というものは実現には時間かかるだろうというふうには私も思っています。  ただ、これを実現していくに当たって、今回の調査の中でもネットワーク上必要な高速道路料金の観点を加味するといったこともありまして、東京都がどういった調査業務をこれからかけていくのかというところはぜひ、区が調査していただいて、東京都の方針というものもしっかりリサーチした上で、我々にも情報提供いただけたらなと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、住宅の浸水対策、止水板設置について伺います。さきの令和5年第2回定例会一般質問で私は、区立施設に港区が止水板を計画的に設置していることを踏まえ、民間住宅に対しても、止水板設置の推進に取り組んでいただくことを武井区長に要望いたしました。  また、令和3年度決算特別委員会の総務費でも、他区で行われている止水板設置工事費の助成制度を紹介し、港区でも同様の事業が実施できないかと質問しましたが、街づくり支援部と防災危機管理室で、所管が曖昧というような状況でした。  防災課では既に、防災用品のあっせん事業で簡易的なものではありますけれども止水パネルを取りそろえており、それ自体は大変評価いたしますが、住宅の出入口部分における止水板設置工事への補助事業となると、防災課単独ではなかなか判断が難しいのではないかと想像いたします。  以前も御紹介した、他区が実施する止水板設置工事費の助成事業は、品川区防災まちづくり部河川下水道課、板橋区土木部土木計画・交通安全課、杉並区都市整備部都市計画課、北区土木部道路公園課といった部署が担当しており、港区で言うところの街づくり支援部が担っていると思います。  そこで伺います。古川という河川を抱え、内水氾濫の発生も危惧される港区において、区有施設でいち早く止水板設置を進めていることも踏まえ、まずは住宅の浸水対策として、止水板設置を推進する所管部署を決めていただき、区内住宅での止水板の必要性や他区の補助助成事業の実績などを調査していただきたいと思いますが、区のお考えをお聞かせください。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 浸水対策につきまして、街づくり支援部では、防災街づくり整備指針に基づき、区民や事業者の皆さんと連携・協力して、水害対策など、災害に強いまちづくりに取り組んでおります。  住宅の浸水対策につきまして、具体的には、洪水浸水ハザードマップや高潮浸水ハザードマップにおいて浸水想定区域等を表示することにより、注意喚起を行うとともに、土のうの配布や水防訓練の実施、さらに家庭でできるレジャーシートやごみ袋を使った浸水対策の紹介などを行っております。  止水板の設置助成につきましては、他自治体の取組を注視してまいりますが、引き続き、街づくり支援部と防災危機管理室が連携し、水害に対する区民の意識向上のための啓発など、対策に努めてまいります。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。ぜひ他区の情報を調べていただきまして、もちろん助成事業だけが答えではないということで、今の様々な取組、連携というところが大事だということは私も理解しております。ぜひ、こういった取組はどうなのか、調査していただけたらと思います。よろしくお願いいたします。  最後に、AIオンデマンド交通について質問をいたします。今年の7月28日、みなと未来会議の一員として、三鷹市のAIデマンド、予約型乗り合い交通実証運行の視察に伺いました。補足資料に三鷹市の取組、そして、視察のときに撮影した写真などを載せておりますので、ぜひ御覧ください。  三鷹市のAIデマンド交通大沢地区実証運行は、もともと東西に長い三鷹市のコミュニティーバス、三鷹シティーバス西部ルートの必要性や採算性等の課題を受けて、コミュニティーバスの抜本的な見直しの議論の中で、実施が決まったそうです。具体的な実証運行は、三鷹市南西部の大沢地区の42か所の乗り降りポイントと、大沢地区外の三鷹市役所や大学病院などの3施設を、予約を入れて指定した時間に指定した場所へ送迎する交通サービスになります。三鷹市の地元のタクシー業者2社の協力を得て、ワンボックスタイプのタクシー2台を借り上げて実施されています。利用方法は電話かアプリで、利用者が利用日時と乗車、降車ポイントを予約し、同じ時間に複数の利用者がいる場合は、複数名での乗り合いで運行します。その乗り合い時に、運行ルートをAI技術によって効率的に生成する仕組みとなっています。  実証運行開始の令和4年10月24日から令和5年6月30日までの検証報告によりますと、予約完了件数は3,884件、乗降人数4,959人、リピーター率が60.51%、乗り合い発生率は1,405件、全体の36%ということでした。平均乗車人数は1日当たり24.3人という結果でした。  利用者からは、大沢地区のエリア内移動が100円なのに対して、市役所や病院といったエリア外の移動の場合には300円と料金が高い、コミュニティーバスのときに利用できた目的地や時間帯に対する改善の要望が出されていました。また、シルバーパスや電子決裁を求める意見も寄せられたとのことです。  私は今回の視察で強く感じたことは、今、タクシーがなかなかつかまらないような状況であったり、配車サービスも活発になって配車の手数料を考えたときに、制約があるにしても、好きな場所で好きな時間に移動できる公共交通のサービスがあるということは、大きな付加価値になるのではないかと感じました。  昨年度港区が策定した港区総合交通計画の中では、新技術、新モビリティーの導入促進を掲げ、交通不便地域の地域課題の解決を目指すとされています。新技術、新モビリティーの一つの手法である、今回御紹介するAIオンデマンド交通は、「ちぃばす」未導入の交通不便地域の解消に限らず、三鷹市と同様に「ちぃばす」の利用率が低いルートの改善にも役立つと考えます。  そこで伺います。今後の港区におけるAIオンデマンド交通導入の検討について、区のお考えをお聞かせください。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) AIオンデマンド交通は、「ちぃばす」の走行が困難な狭隘な道路が多い地域や、比較的交通需要が少ない地域における交通手段の一つとして有効であると考えております。現在、白金・白金台地域と高輪地区を含めた地域における新たな交通手段の試験導入に向け、JR東日本と協議を進めております。今後も港区における交通課題の解決に向け、企業や交通事業者による実証実験等を支援し、地域の公共交通として導入の可能性について検討してまいります。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございました。ぜひ前向きに検討していただければと思います。終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 玉木委員の発言は終わりました。  議事の運営上、暫時休憩いたします。再開予定は3時25分といたします。                午後 3時01分 休憩                午後 3時25分 再開 ○委員長(榎本あゆみ君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  歳出第7款土木費の質疑を続行いたします。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、なかね委員。 ○委員(なかね大君) 子どもたちの遊び場の安全な維持管理についてでございます。子どもたちにとって伸び伸びと走り回り、家族や友達と遊びを通し、交流できる場所の確保は大変重要だと思います。特にボールを使って遊べる場所は限られており、港区で今後新たな場所に設置することが大変な状況にある中、現存の場所をしっかりと保全していく必要があるというふうに思います。  私の住む高輪地区でボールを投球できる場所は、白金台三丁目遊び場、高輪公園、三光児童遊園、三田台公園というふうに認識をしております。白金台三丁目遊び場は東京都の計画道路環状4号線の計画区域に入っているため、将来的に廃止されるというふうには考えております。貴重な投球場だけに、代替地の確保が必要だというふうに思いますが、こちらについては、今後機会を見つけ、要望してまいりたいというふうに思います。  今日は三田台公園の広場について質問させていただきたいと思います。三田台公園は、伊皿子貝塚遺跡の発掘調査で発見された住居跡と貝層の断面が復元、提示されており、区で唯一の遺跡公園というふうに言われております。敷地面積が5,427平方メートルと、まずまず広い公園になっておりますが、その中に広場が設置をされております。子どもはもとより、大人がキャッチボールやサッカーボールを蹴り合えるくらいの広さがあり、大変貴重な広場となっています。また、三田地域の方のみならず、時には芝浦地域からサッカーや野球をする団体も来られている姿を見受けられていることからも、区内を見てもまれな広場であるというふうに感じております。  その三田台公園ですが、現在、広場の一部にネットで仕切られ利用できない部分がございます。補足資料に写真を掲載しておりますけれども、8月初旬にはこのネットが張られ「修理手配中触らないでください」と案内板が掲示され、現在もその状況は変わっておりません。聞いたところによると、地面に亀裂が入ったとのことでした。いつになったら使えるのだろうと地域の方からも心配の声をいただいております。  そこで伺います。既に2か月近くたとうとしていると思いますが、この三田台公園広場の一部利用不可となっている場所の、これまでの経緯と現状について教えてください。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 令和5年8月17日、公園指定管理者が巡回の際、三田台公園の多目的広場の地面に長さ5.5メーター程度の亀裂があることを確認しました。利用者の安全確保のため、8月18日に亀裂の範囲をネットで仕切り、立入禁止とし、地中の状況を確認する空洞調査の準備に入りました。8月30日、空洞調査を行い、調査の結果、地中に空洞が3か所あることが分かりました。現在、空洞が発生した原因を調べるための地盤調査に向けて準備をしており、今後、その調査結果に基づいて対策を講じていく予定です。 ○委員(なかね大君) 空洞が見つかったということでこれから調査をされるということですけれども、この三田台公園、崖地の上にありまして、土砂災害警戒区域、また、土砂災害特別警戒区域にも指定されております。公園の維持管理もそうですが、やはりこの災害の部分からも大変心配な部分があるかというふうに思いますので、しっかり調査を進めていただきたいということと、もし長期にわたりこの調査が必要であれば、その調査の進捗等も、周りの地域の皆様にも周知をしていただきながら、地域の不安解消に努めていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  また、今回の亀裂の件とは別になりますけれども、広場に石が表面化している場所がございます。以前にもこれは高輪地区総合支所のほうには相談させていただいて対応していただいたところでありますが、この広場が、水はけを考慮してなのか、広場入り口のところにあります雨水枡に水が流れるような、少し傾斜が多分ついているのかと思いますけれども、そのために雨が降ったら、水と一緒に砂が流れてしまって、表面にある砂が薄くなってしまうというような状況があるのかというふうに思いますが、今年の7月に砂を入れていただいたのですが、もう9月の時点で、また、砂が流れて表面に石が見えているという状況があります。先ほども紹介しましたとおり、多くの子どもたちが遊ぶ広場でもありますので、子どもたちの安全を確保するためにも、この維持管理をしっかりと進めていっていただきたいというふうに思います。  そこで、質問は、これから三田台公園広場の安全確保のために、今後、維持管理について区はどのように考えていらっしゃるかお答えください。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 令和5年6月に、大雨の影響により砂が流れ、広場の表面に石が見えていたことは確認しており、すぐに大きな石は拾った上で、砂の補充をいたしました。また、これまでも運動などで公園を利用する中で、砂が目減りしていくことから、適宜、砂の補充をしてまいりました。今後も、定期的に巡回を欠かさず、地面の状況を確認し、状況に応じて砂を補充することで、皆さんが安全に安心して利用いただけるよう努めてまいります。 ○委員(なかね大君) ぜひよろしくお願いします。小まめにチェックしていただきながら、砂の補充等、小まめにやっていただきたいというふうに思います。  私もよく、広場に行くのですけれども、大変水はけがすごくよくて、多少雨が降っても、1時間2時間すると水がはけて、すぐに使えるような広場になっています。以前はここ、原っぱというかビオトープで、虫や植物の生態系があったというふうに伺っています。それが整備されてまた、地域の要望があって、子どもたちが遊べる広場を整備してほしいという話の中で整備されたというふうに伺っています。その際の整備の状況等はまだよく分かっていないというお話も伺いました。  先ほどの亀裂の話もそうですけれども、少し調査していただいた中で、どういった地層ないし地盤になっているのかということを見ていただいて、場合によっては大きな石が本当に埋まっているので、それを何か除去したりというようなことができないのかみたいなこともぜひ検討いただいて、よりよい子どもたちの遊び場になるように努めていただきたいということを要望しまして、質問を終わらせていただきます。  以上です。 ○委員長(榎本あゆみ君) なかね委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、兵藤委員。 ○委員(兵藤ゆうこ君) よろしくお願いいたします。まず、放置自転車対策についてです。  補足資料に写真を載せております。2枚目のところを先に御覧いただければと思います。区道の歩道に放置してある自転車、これ放置自転車禁止区域なのですけれども、この写真は夜の時間帯に大量に増加します。毎日通る場所なので分かりますが、ビルの店舗に学習塾が入っており、通常の自転車とママチャリがぎっしり放置されています。  そこで、お伺いいたします。この場合、事業所、学習塾とかといったところと分かる場合は、区が学習塾などに対し、放置自転車禁止区域に自転車を放置しないよう指導していただきたいのですが、区の見解をお伺いいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 現在、区では、港区自転車等の放置防止及び自転車等駐車場の整備に関する条例に基づき、放置禁止区域に指定し、警告・撤去を実施するなど放置自転車の減少に向けて取り組んでいるところです。委員御指摘のようなケースでは、事業所に起因する場合、区は事業所に駐輪スペースを確保していただいたり、利用者に近隣の自転車駐車場の御利用を促していただくよう指導をしてまいります。 ○委員(兵藤ゆうこ君) よろしくお願いいたします。  続きまして、写真は1枚目にお戻りいただいて、次の質問なのですけれども、これは私有のビルの横に、常に放置してある自転車やバイクがあるということで、一度、半年以上前に、所管課に相談してすぐに勧告出していただいて、ありがとうございました。しかし、時間が経過したら、また自転車やバイクが放置されていて、ビルのオーナーも困っています。このような場合、まず、ビルの所有者のところに意見を聞きに行くなど、区民意見に寄り添った対策をしてほしいと考えますが、区の見解をお伺いいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 区は、地域の方から放置自転車に関して苦情や通報をいただいたときには、傾聴し、速やかに対応に向かっております。放置禁止区域では即時撤去を行い、放置禁止区域外では放置自転車に警告札を貼付し、1週間後に引き続き放置されていれば撤去をしています。そのほかにも、バーやプランターを設置して、放置されにくいような工夫をしております。 ○委員(兵藤ゆうこ君) ありがとうございます。実際、長期にわたる場合とかですと、オーナーとかもすごく怒っていたりとかしているので、ぜひ一緒に行っていただきたいと思います。  続きまして、区道に散乱する枯れ葉についてです。区道において、街路樹の桜並木があり、桜の季節が美しい景観となっています。しかし、夏、秋、冬の季節は、大量の枯れ葉が舞い落ち、歩道に散乱しています。雨が降れば滑りやすいのではないかと心配です。現在、歩道をビルのオーナーさんが朝晩2回、清掃しており、枯れ葉の数は少ない状態ではありますけれども、清掃活動をいつまで継続できるか心配なので区に相談したいというオーナーさんの声でした。  そこで、お伺いいたします。区道に散乱する枯れ葉の対処方法はどのようにしたらよいか、区の見解をお伺いいたします。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 現在、道路清掃については、年間業務委託契約を締結し、当該道路では週に2回、深夜に車道及び歩道を道路清掃車や人力にて清掃作業を実施しております。清掃の作業内容は、掃き掃除に加えて、落ち葉や空き缶、空き瓶の収集などで、きれいで快適な道路環境の確保に努めております。清掃路線の選定に当たっては、街路樹のある路線など、区民からの要望を踏まえ、状況確認を行いながら選定しておりますが、清掃回数については、落ち葉の多い時期に回数を増やすなど検討してまいります。 ○委員(兵藤ゆうこ君) ありがとうございます。結構、剪定についても以前から要望しているということでしたので、早くやっていただけるように要望いたします。  最後の質問なのですけれども、工事車両走行ルートに関する区民意見への対応についてです。虎ノ門地区では虎ノ門ヒルズの再開発事業など、大規模な開発計画に伴う工事が実施されています。高齢者施設に通所する高齢者の皆様や、学校の児童・生徒が通学に利用する道路に多くの工事用車両が通行しており、区民の皆さんは歩行者の安全が守られるのかと危惧しています。  虎ノ門一丁目東地区の再開発事業に伴う工事車両の走行ルートについては、既に区民の方から意見書も提出されており、所管課が回答してくださっています。この意見書では、工事車両の通行を許可制にできないかとの意見が示されていますが、工事車両の通行を制限するのは警察署の所管であり、港区が権限でないことは承知しています。  しかしながら、区も、道路管理者として、また、再開発事業などの事業者を指導・監督する立場として、工事車両の通行ルートを事前に把握し、事業者に適切に指導するべきと考えます。令和2年2月には、国道1号線の虎ノ門二丁目交差点で、小学生が工事車両にひかれて亡くなるという痛ましい交通事故が発生しました。この事故を受け、近隣のマンションの住居者から港区に対して要請書が出され、事故原因の調査、検証、関係事業者への行政処分などが要請されました。要請を受け、区は、開発事業者を指導していただきたいと思いますが、そんな中、工事車両の走行ルートについて、区民の皆さんが不安に思われる事態が続いていることを私も危惧しています。  そこで、お伺いいたします。まず、令和2年2月に発生した児童の死亡事故を受け、区はどのような対策を実施されたのか、お伺いいたします。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 区は、令和2年2月に、区内の市街地再開発事業や土地区画整理事業などの開発事業者に対し、工事現場周辺の緊急点検の実施を申し入れ、同月中に、点検結果の報告を受けました。報告内容では、一部の工事現場において、仮囲いにより見通しの悪い交差点や交通量が多い場所に、交通誘導員が適切に配置されていないなど、安全上の課題があったことから、仮囲いを透明のパネルに変更することや、交通誘導員の配置計画の見直しを開発事業者に指導し、改善が図られました。 ○委員(兵藤ゆうこ君) 本当に事故の後ということで検証ということなのですけれども、そういったことを早く想定しながら進めていただきたいということでございます。  続きまして、現在実施中の開発工事や、今後計画されている再開発事業などの大規模開発事業の事業者に対して、区として、工事車両ルートをどのように指導していくのか、区の見解をお伺いいたします。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 区では、環境影響評価の対象となる大規模開発事業が計画された際は、事業者に対し、環境調査の項目に工事車両の通行ルートなどの交通安全に関わる項目を選定するよう指導するとともに、調査項目に対する予測結果や対応措置の内容を確認し、妥当性について協議を行っています。この協議において、歩行者の交通量の多い道路や幅の狭い道路、通学路に指定された道路を避けて通行ルートを検討するよう、開発事業者を指導しております。また、近隣にお住まいの皆様などから、新たに通行ルートに関する意見や要望をいただいた際は、改めて通行ルートの見直しについて求めてまいります。 ○委員(兵藤ゆうこ君) ありがとうございます。やはり、事故が一度あったということもあって、区民も非常に危惧しているという部分もありますので、今後とも、引き続きよろしくお願いいたします。  以上で終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 兵藤委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、榎本茂委員。 ○委員(榎本茂君) それでは、今までも何度か質問させていただいている、芝浦三丁目118番3における、147.22平方メートルの漁業協同組合に対する区有地の無償貸付けについて質問させていただきます。  田町駅のそば、芝浦港南地区総合支所、スポーツセンターなどがあり、あれと田町駅の間にモノレールが通っているのですけれど、そのモノレールの下に昔、水路があったのです。そこの水路を埋め立てたのだけれど、3分の1だけ埋め立てないで残したという昔の経緯がありまして、その残したところに今、10隻の船がびっちり泊まっている。鹿島橋というのを架け替えたのだけれど、その10隻の船が出入りするために橋も架け替えた。こういうのを今まで質問していたのですけれど、ここについてのお話です。  この水域の後ろには147平方メートルの区有地がある。港区の土地です。この土地は昭和49年に港区が、新芝運河の埋立てに伴い、この運河を台風の避難場所として使用していた2つの漁業協同組合に対して、全て埋め立てる予定であった新芝運河を3分の1だけ、この台風の避難場所として残してくれという要望に応えて残して、その背後の残した水域の後ろの区有地に船に乗り降りするための施設、あと係船施設、台風で避難してきたときにつなげるようにという施設です。あと陸上に漁具、燃料の倉庫、格納庫を区の費用負担で設置して、漁業協同組合に土地と施設を無償貸付けするという協定を結んで、今に至っているものです。  そこで、質問です。この水域は、埋立て前に漁船の係留を目的とした水域利用者はいなかったと、僕が調べる限り記録にありますが、間違いありませんでしょうか。 ○土木管理課長(香月佑介君) 当該水域を管理する東京港管理事務所に確認したところ、この水域において埋立て前に水域占用者が存在していたなどの履歴は確認できませんでした。 ○委員(榎本茂君) つまり、ここに船を係留して生活していた人はいなかった。だから台風の避難場所として利用するということだったのです。つまり、誰も埋立て前に船を係留する権利は持っていなかったと東京都は言っている。昭和49年1月18日に港区と漁業協同組合が締結した協定書にも、漁船の台風避難についての記載がありますし、同年3月25日の朝日新聞にも、ここを埋め立てられては、台風のときに船の避難場所がなくなり、死活に関わると、漁業協同組合の組合長の言葉が掲載されています。  そこで、質問です。この水域を残した理由は、台風の避難場所として漁業協同組合が利用をしていることを理由としたものであったと当時の新聞にもこのように記載されているわけですが、当時の区議会の議事録も私調べてみました。そしてやはりそのように書かれているわけです。水域の利用目的は、台風の避難場所であることで間違いないでしょうか。 ○土木管理課長(香月佑介君) 当該地の埋立てについては、漁業協同組合との交渉が難航していたと聞いております。この交渉の過程で、当該水域を残すこととし、漁船の利用目的として、昭和49年1月18日付で新芝運河埋立てに伴う協定書を締結することにより、埋立ての同意を得て事業を行うことができたと聞いております。 ○委員(榎本茂君) 現在、鹿島橋の北側にあるこの埋め立てられないで残した水域には10隻の船が隙間なく常時係留されている。つまり、台風の避難場所としての利用をしていません。つまり、係留して商売をやっているということです。この人たち、魚なんか1匹も取っておりません。屋形船と警戒船という作業船、つまりビジネスで使っているわけです。  そこで、質問です。区と漁業協同組合が交わした協定書には、この協定書の解釈について疑義が生じたとき、または協定書に定めのない事項について、甲乙協議の上で定めるとあります。現在の水域利用実態は、協定の前提となる台風の避難場所としての利用目的と違うと思うのですが、台風の避難場所として利用されていないことについて協議をしたことは過去にありますでしょうか。 ○土木管理課長(香月佑介君) 本協定書第4項には、台風時等の緊急避難については各自の責任において処理すると記載されており、台風時等の緊急避難としての協議は行っておりません。 ○委員(榎本茂君) 台風の避難というのは、区は利用実態の協定の前提となる、台風の避難場所として使っていないこの利用実態であることについて、どのように考えていらっしゃいますか。 ○土木管理課長(香月佑介君) 水域の船の係留について、公有水面の占用申請を行い、許可された船であると認識しております。また、繰り返しになりますが、本協定書では、台風時等の緊急避難については各自の責任において処理することとされております。なお、本協定書第3項に基づき、区は、当該船の公有水面の水域占用申請に当たり、後背地の土地所有者として同意しております。 ○委員(榎本茂君) つまり、台風の避難場所ではないことは理解しているということですね。
     では、次、区有地の無償貸付けという視点で伺います。国民は土地を所有すると固定資産税を支払う義務を負います。土地を借りると、その土地の所有者が支払う税に利回りが加算されて賃料として支払うことになる。これ、土地を利用する上で納税は国民の義務です。  そこで、質問です。現在、この港区芝浦三丁目118番3における147.22平方メートルの区有地の、この水域の利用実態というのは、台風の避難場所ではなくて屋形船や警戒船といった事業目的の水域の利用です。つまり、区有地の事業目的の利用を前提とした土地利用ということになります。区では、区有地を無料で貸し付ける場合をどのように定めていますか。事業目的の利用に対する区有地の無料貸付けが、事業目的で区有地をほかに貸し付けている、無料で貸し付けている例があれば教えてください。 ○土木管理課長(香月佑介君) 区では、土地の無償貸付けについて、港区財産の交換、譲与、無償貸与等に関する条例を定めております。この条例第4条に、普通財産の無償もしくは減額貸付けの規定があり、その他特に必要があると認めるときには無償で貸し付けることができるとしています。  次に、商業目的の利用に対して、区有地を無償で貸し付けている事例は、契約管財課に確認しましたが、ございませんでした。 ○委員(榎本茂君) そういう公共性が高い場合、無償で貸付けているのは実際ここ以外だと交番だけなのです。つまり、公共性が高いものについては、無償で貸し付けることは誰も区民は異論はないです。ただ、商業目的というのは本来、区有地を貸し付ける目的としては間違っていると僕は思うのです。  そこで、質問です。昭和53年頃から、ここ、土地を利用しているのですけれども、一貫して、2つの漁業協同組合に属する、1つの企業と一個人が、要は一個人と企業がこの水域の占有を行っていて、水域を都から借りる際に必要な、東京都が、背後地の地権者の承諾書を持ってこいと言われるわけです。それで承諾するのは、土地の地権者である港区は、その水域利用者である個人と企業に出している。この使用承諾書を漁業協同組合に出しているのではなくて、あくまでも個人と企業に使っていいよと出しているわけです。そして、それは世代を引き継いで代々継承されているのです。そして、無償で区から借り受けている土地の利用権は、漁業協同組合に所属している人間なら別の個人また第三者、漁業協同組合に今度入ったから、僕に今度、これ使わせてくれよというふうに、権利を第三者に譲り渡すことが可能なのかどうか、それを教えてください。 ○土木管理課長(香月佑介君) 本協定書及び平成28年に締結した普通財産の貸付契約書については、区が芝漁業協同組合及び港漁業協同組合と締結しております。区といたしましては、各漁業協同組合に属する一企業や一個人が継承するものではなく、各漁業協同組合が協同するものと考えています。 ○委員(榎本茂君) 漁業協同組合に入れば、ここの土地は継承できるということですね、つまり、無償でずっと使い続けられるということなのです。漁業協同組合に属すると、漁業協同組合に入れますから、入れたら、「じゃあ、今度俺が使うよ。この土地貸して」と言えてしまうということです。税の負担と給付の公平、これはもう不変の原則です。区民の財産である土地を個人や企業が無償で借り受けられるということは、これ、区から贈与を受けているのと変わらないということです。  土地の価値を、僕、不動産鑑定やりました。これは平成29年のことです。これによって、147平米、この土地が幾らかということが、この平成29年の時点で、年間の賃料は更地の状態で594万円。更地としての価値、これ買った場合は幾らかというと1億7,600万円という鑑定が出ております。今だともちろん周りは整備されてきれいになっていますから、さらに価値は高くなっているということは間違いありません。つまり、年間600万円の賃料、購入すれば更地で1億7,600万円もの価値がある区有地を無料で代々使える。また、漁業協同組合に属したらそれを譲渡もできてしまう、その無償で使える権利を譲渡できてしまう。  次の質問ですけれども、2026年、今から3年後の令和8年7月にこの土地の貸付けの更新を迎えるのです。区民の財産である土地を適正に運用するためにも、もう、昔の台風避難ではなくて、ビジネスユースで事業用地として使っているのだから、有料にするべく協議を今から3年間でするべきだというふうに僕は思うのです。台風の避難場所として、つまり、公共性が高いものとして使ったことなど1回もないのだから。これはもう台風の避難場所という当初の目的は全く必要ないと。当時必要だから残したわけですから、でも、それは必要ないということが分かった。本来は返還すべきだと僕は思います。返還して埋め立てれば、あの鹿島橋も要らなかった。メンテナンス費用も要らない。あんな盛土で先が見えないようなもっこりした橋のためにみんな不便を強いることもなかった。だから本当はもう、返してもらって、橋壊してあそこを埋めてしまうのが僕は一番いいと思うのですけれども、ただ、やはりあそこで事業をやっていらっしゃる方も現実いらっしゃるわけですから、僕は、公共性のある利用目的とは違う事業目的の土地利用を続けるのであれば、有料にすべきだというふうに考えております。区のお考えを伺わせてください。 ○土木課長(海老原輔君) 新芝運河埋立てに伴う協定書には、満了期間が定められておりません。平成28年に締結した、普通財産の貸付け契約書では、相手方から申し入れることにより、期間を10年として更新することができるとしております。今後、当該地の貸付け契約の更新時に、水域の利用実態等を確認し、疑義が生じた場合には、両漁業協同組合と話合いをしてまいります。 ○委員(榎本茂君) 期限を設けず、延々と区の土地をビジネスユースで借り続けられると。これは公平な税の負担と給付の公平性保たれてないと、区民は思うと思います。不公平感が生まれる。土地をただで使ってビジネスやれるということですから、納税意識が持てなくなってしまうのではないかということをとても危惧するわけです。今後もこの問題は引き続き取り組んでいきます。つまり、漁業協同組合という団体の、これは利権です。もうそれも延々と土地をただで使えるという証文を持ってしまった。これが期限がないから、ずっと区は土地をただで貸し続けなくてはいけない。これは権利も譲渡もできてしまう。うち、僕は今、日本維新の会というところで団体などの利権と真っ向から闘うということで推薦文ももらえない、そういう党にいますので、この問題については徹底的に今後も引き続きやらせていただきます。よろしくお願いします。  以上です。 ○委員長(榎本あゆみ君) 榎本茂委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、風見委員。 ○委員(風見利男君) 最初に、青山通りの横断歩道を廃止しないことについて伺います。青山通りとの一体開発の名の下に、北三団地跡地の再開発が計画されています。団地への入り口の交差点を改良、横断歩道もつきます。交差点から近過ぎるからと元青朋ビル前の横断歩道を廃止するといいます。この横断歩道は団地の高齢者が清水湯に行くため、日赤医療センターに行くために「ちぃばす」に乗るための貴重な歩道です。  最近、新聞報道されたように、北三団地前に八百屋さんが来るようになり、南青山側からも買物に来る人が増えています。大変貴重な横断歩道です。なくすのではなく、団地と青山通りの通路があるところです。ワールド青山ビル前に横断歩道を移設すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 青山通りに新設する交差点や横断歩道の位置につきましては、青山通りの自動車交通量のほか、都営北青山三丁目アパートや、新築する再開発ビルへ流入する自動車の動線などを踏まえ、自動車と歩行者の安全が確保できるよう、国道事務所や交通管理者との協議により計画されております。既存の横断歩道につきましては、新設する交差点との距離が近く、自動車運転手の信号の誤認や渋滞の発生のおそれがあるため、撤去されると聞いております。また、表参道交差点方面への移設についても同様の理由で困難と聞いております。区は、周辺の歩行者動線を踏まえ、歩行者が新設する交差点を安全に横断できる適切な信号の処理時間となるよう、国道事務所や交通管理者と協議してまいります。 ○委員(風見利男君) 誰が無理だと言っているのですか。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 交差点や横断歩道の設置位置につきましては、国道事務所や交通管理者との協議により計画されるものと認識をしております。 ○委員(風見利男君) ですから、住民の皆さんの利便性向上のために、維持するために、今あるところより100メートルぐらい表参道寄りの、ちょうど団地から出るところに通路があるわけで、そこに合わせて移設をしたらどうかと言っているわけで、今バリアフリー基本構想をどうのこうの言って、誰もが安心してまちを歩ける、港区はこういうまちをつくろうというわけでしょう。わざわざ100メートル以上歩いて、新しくできた交差点を渡らなければ駄目だというのは、バリアフリー基本構想から全く外れていると私は思うのです。ぜひ、住民の利便性確保のために、今ある横断歩道を移設すると、ぜひその立場で交渉していただきたいと。いかがですか。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 繰り返しになりますが、交差点や横断歩道の設置位置につきましては、国道事務所や交通管理者との協議により計画されるものと認識をしております。青山通りの交差点や横断歩道の位置につきましても、青山通りの自動車交通量などを考慮して計画されていると聞いてございます。 ○委員(風見利男君) だから、住民のことを考えたときに、その計画ではなくて、移設をして、住民の利便性を確保するために交渉してほしいと言っているわけです。それもできないということなのですか。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 既存の横断歩道につきましては、新設する交差点との距離が近く、自動車運転手の信号の誤認や渋滞の発生のおそれがあるため撤去されると聞いておりますし、表参道交差点方面への移設についても同様の理由で困難と聞いてございます。 ○委員(風見利男君) だからそこを、そういうふうに言っているからそれで駄目ですよということではなくて、区民の立場に立って交渉してください。だって、今度わざわざ、芋洗坂に下る六本木交差点から100メートル足らずのところに新たな信号をつくるのです。それができたら六本木交差点、大渋滞になります。再開発でそういうことができるのだから、ここだって同じ再開発でやろうというわけだから、きちんと交通の、横断歩道をつくって住民の利益を図ると、守ると、何でそれ交渉できないのですか。交渉する気がないということですか。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 交差点や横断歩道の設置位置につきましては、特定の利用者の経路のためだけではなく、地域の実情ですとか周辺の交通ネットワークを踏まえて、道路管理者、交通管理者との協議により計画されているものと認識をしております。 ○委員(風見利男君) 一部の人とは、あなた、何を言っているのですか。そこに横断歩道ができたら、利便性は物すごく向上するのです。反対側に今、巨大なビルができるでしょう。ですから、やはり、きちんと住民の立場で、あるいは、先ほども言ったとおり、バリアフリー基本構想という立派なものをつくって、それでまちをつくっていこうというわけでしょう。ですから、誰もが本当に歩きやすいまちをつくることは当然だというふうに私は思うのですけれども、いかがですか。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 交差点や横断歩道だけでなく、道路の計画につきましては、地域の実情ですとか、周辺の交通ネットワークを踏まえて検討していく必要があると認識をしてございます。 ○委員(風見利男君) では、その立場でぜひ再検討するように申し入れてください。よろしくお願いしたいと思います。  次に、青山墓地の桜の伐採について伺います。樹木診断の結果、腐朽空洞率が不健全C判定となる、50%を超えた桜が8本伐採されました。先ほどもありましたけれども、切り株を見ると腐っているとは思えない桜もあります。渋谷区では、玉川上水の上の緑道沿いの全樹木1,235本を樹木医が調べた結果、189本を伐採する予定だったけれども、伐採を知った住民が、千葉大学の藤井先生に現場に来てもらって視察をしてもらった結果、枯れて伐採が必要と見られるのは2本の桜だけだったというのです。空洞率が50%以上だからと安易に伐採せず、その段階でさらに専門家に診断してもらう、その上で、そういう対応が必要だというふうに私は思うのです。ぜひそのことを検討していただきたい。お答えいただきたいと。  あわせて、伐採した8本の桜はやはり早急に撤去をして、新しい若木を植えること。来年の桜のときには新しい芽から桜が見られると、そういうふうにぜひしていただきたい。いかがですか。 ○赤坂地区総合支所まちづくり課長(杉谷章二君) まず、桜の伐採でございますが、区は青山墓地にある区道の桜について街路樹の健全度調査に基づき、腐りによる空洞率が50%以上と判断されました、倒木の危険性が高い8本の桜を伐採させていただいております。健全度調査は、折れ枝や倒木等による人的・物損被害の抑制などを行う専門家である樹木医が実施し、区はこの結果に基づき、伐採などの処理をしてございます。街路樹の倒木は、歩行者や通行車両に甚大な被害を与えることから、倒木による事故を未然に防止するため、定期的に調査を行い、適切に街路樹を管理してまいります。  続きまして、桜の補植についてでございます。伐採した桜の補植につきましては、密になり過ぎている桜の間隔の確保、また、青山墓地内の樹木と重ならず、日照が得られるかなどの、桜の育成に適した環境を確認の上で、適切な時期に補植してまいります。 ○委員(風見利男君) 最近では、樹木の中がどうなっているかという検査機器が非常に発達をして、いろいろな方法があるわけで、従来の機器だけではなくて、新しい方法も含めて、本当に危険なのかどうか、調べることは十分やった上で、やはり、最終的に伐採するということもあり得るわけですけれども、そういうあらゆる面から調べた上で判断してもらいたいと思います。渋谷区の例が明らかになっているわけで、それを参考にぜひしていただきたい。  次に、区内の駐輪場の利用を増やすために質問します。今議会に駐輪場の指定管理者を決める議案が提案されました。こうなん星の公園自転車駐車場は機械式5基で1,020台、全てが定期利用です。品川駅港南口には地下駐輪場があり、JRなどを利用する人はこちらを使います。  利用者拡大に向けて、1、こうなん星の公園で一時利用を受け入れること。2、1,020台のうち393台の利用ですから、稼働率が39%です。5基のうち2基は休止をして、経費削減に取り組むこと。3、利用者の利便性向上のため三河台公園自転車駐車場と六本木駅自転車駐車場のどちらでも利用できるようにする準備を進めていると聞きました。定期利用者ですが、区内全ての機械式駐輪場が使えるようにすること。4、大型化した自転車が利用できるように、機械式駐輪場の改修を進めること。それぞれ答弁を求めます。 ○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 初めに、一時利用は現行システムでは、入出庫に時間がかかることにより発生する利用者の待ち時間の増加などの課題を有しておりますが、区民サービスの向上、施設の有効活用の観点から検討してまいります。  次に、こうなん星の公園自転車駐車場は1基204台駐輪できますが、このうち24台分が大型自転車対応となっており、5基では計120台分となっています。現在、大型自転車の利用が伸びていることから、利用実態の経過観察を行い、一部の機械式駐車場を休止することは可能か検討してまいります。 ○芝地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 区内全ての機械式自転車駐車場における相互の定期利用につきましては、機械式自転車駐車場メーカーへの確認や、各施設のシステム改修の可否、各施設の利用状況や、定期利用者の相互利用のニーズ等について、今後調査してまいります。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 機械式自転車駐車場5か所のうち、一の橋公園自転車駐車場を除く4か所の機械式自転車駐車場については、定期利用者の契約状況や利用実態、さらに大型自転車の利用ニーズを踏まえ、現在改修に向けた計画を策定中です。 ○委員(風見利男君) ぜひ利用率が上がるように。ただ、最近、自転車シェアリングで、どこでも移動できるようになってきているので、なかなかやはり、子どもを乗せた自転車以外は御利用が増えないので、その辺も含めて、対応をしっかりと考えていただきたいと思います。  もう時間がないので、1つだけお願いしておきたいと思うのです。先ほど来、話がありましたけれども、私が心配しているのが、イチョウの4本が本当に枯れそうなのです。私、心配で何日も見に行くわけですが、今一生懸命、水まきやったりいろいろなことやっていますけれども、根の調査をした結果が影響しているのではないかというふうに非常に心配しているわけで、その4本を絶対枯らさないように、事業者に強く要請していただきたいと、これは強くお願いして終わりたいと思います。 ○委員長(榎本あゆみ君) 風見委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、小倉委員。 ○委員(小倉りえこ君) まず、麻布地区の駐輪場整備について伺います。一の橋公園が今年の4月に、機械式の駐輪場が7月に開設をいたしまして、この十数年の間なのですけれども、麻布通りは、公園内の駐輪場が完成するまでの間に暫定として麻布通りを駐輪場として置いてありまして、近隣の区民にずっと長い間利用されておりました。  今、撤去が始まって、とても不便に感じている方が多くて、麻布通りは都道でありますから、以前より継続した利用要請というものを東京都にお願いをしておりましたけれども、この暫定駐輪場撤去についてこれまでどのような意見が区に届いているのか、そしてどのような対応が取れそうかというところを伺います。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 麻布通りの駐輪場は、一の橋公園自転車駐車場を開設するまでの暫定措置として、都道を占用し設置したものであり、8月末に閉鎖し、10月末までに撤去する予定でおるところでございます。暫定駐輪場の撤去に当たり、利用者の方々からは、広聴メールや電話等で継続の要望を8件いただいている一方で、麻布通りの放置自転車をしっかり取り締まってほしいとの声、意見も11件いただいているところでございます。今後、一の橋公園自転車駐車場の利用状況であったり、周辺の放置自転車の状況も踏まえ、暫定駐輪場の取扱いにつきまして、東京都に相談してまいります。 ○委員(小倉りえこ君) 役所に実際、広聴メールなどのルートで届くもの以上に、私たちにはもっと、我々言いやすい立場でありますからたくさんの声というものは届くのですけれども、この東京都の管轄だから、港区の声というものがどこまで届くのかというところに心配になっている方が多くいらっしゃるのは事実でして、改めてこの機会でお伝えはさせていただこうと思います。  一の橋公園内の駐輪場までは、なかなか遠くて歩けないというような高齢者のお声もいただいております。こういう声というのがなかなか、多分広聴には行きにくいものの類いだと思うのです。おうちの前だったからすごい利用させてもらって、足があまりよくないから自転車を使っていたという方が、何百メートル先の一の橋公園まではやはり行きにくい。それは本当切実なお声で、何とかしてあげたいという気持ち、皆さんも感じていらっしゃるとは思うのですけれども、東京都との調整といいますか交渉を含めて、今後ともよろしくお願いできればと思います。  続きまして、テナントビルについての話なのですけれども、港区では単身者向けの集合住宅に廃棄物、ごみ捨場ですか、それの一時保管施設の設置を求める条例というものがございます。港区単身者向け共同住宅等の建築及び管理に関する条例とそのままなのですが、今回の土木費の質問におきまして、この条例をワンルームの集合住宅だけではなくて新規建設のテナントビル、テナントしかないビルにも適用をしていただきたいという趣旨です。  事業者によっては、建物管理というものがままならないところがありまして、地域の美化問題の解決というところにもつなげていければいいなあというふうな願いも込められているのですが、その辺りの検討というものも街づくり支援部でされてもいいのではないかというふうに思っているのですけれども、いかがでしょうか。 ○建築課長(松山正樹君) 区では、建築物におけるごみ処理について、周辺の生活環境に著しい影響を及ぼすことがあるため、中高層建築物等を建築する際には、その対策について、港区中高層建築物等の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づき、建築主が建築計画の概要とともに周知することを求めております。これまでも住民から相談が寄せられた際には、建築主等に連絡を取り、地域の方々の不安の解消に努めるよう対応策を検討するなど指導しております。  なお、港区単身者向け共同住宅等の建築及び管理に関する条例につきましては、良質な単身者向け共同住宅等の整備を促すことを目的としており、その趣旨からテナントビルは対象としておりません。今後も、新規建設のテナントビルについては、建築主等に対しまして、住民の立場に立った丁寧な説明を行うことで、地域の方々の理解が得られるよう、関係各課と十分な連携を図り指導してまいります。 ○委員(小倉りえこ君) 建物を造って1棟丸々売却することだけが目的の事業者というのが最近多く増えておりまして、その建物を建てるときに、住民説明会を当然するわけですけれども、そこで、ごみの話含めて、事業系のごみの話で結構紛糾することが多々あります。指導されているというふうに、そういう話がきちんとあるみたいですが、実際、そういう住民説明会とかでそういう話が出ているのだけれども、事業者が役所に提出する、やりましたという報告書には、議事録的なものからわざと抜かれていたりとか、そういうのもあるのです。御相談を昔したこともありますが、しっかりし管理しますと言っておいても簡単にほごにしたり、近隣との関係をわざわざ壊すようなというふうに言ったら言い過ぎなのかもしれませんけれども、指導だけではもう環境美化がどうにもならないというような話を環境清掃費のほうでもさせていただいております。  これは人に向けた話もそうなのですけれども、やはり事業者に対してというところも同じかとは思っておりまして、ごみの話全般になると、清掃のリサイクル事務所だとか環境清掃費だとかというところで言われることも多くて、常に管轄がどこになるのか分からないというようなことで、私もこれまで誰に何を訴えたらいいのだろうというところで悩むことも多々あったのですが、ごみの出し方と出される予定のごみの保管の仕方、場所を確保というのはセットでできることなら、対応は役所のほうでしていただきたいなというふうに思っております。これは変わらない思いです。  街づくり支援部のほうで対応していただけることというのはたくさんあるはずだと私は信じておりまして、なかなか難しいよねという、毎回お話するとそういうお顔をされるので、もうその皆さんのお顔も見慣れたものではあるのですけれども、ただ、きれいにする、きれいなまちにしていきたいというところは皆さんの思いも一緒、私たち区民側も同じですので、ぜひ担当分野で協力できること、お力をいただきまして、今後ともよろしくお願いいたします。  以上です。 ○副委員長(土屋準君) 小倉委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(土屋準君) 次に、なかまえ委員。 ○委員(なかまえ由紀君) よろしくお願いいたします。古川についてお伺いいたします。運河に関しては、水質改善の取組であったり、ライトアップなど環境改善の取組を積極的に行っていらっしゃるなという印象を持っているのですけれども、古川についてはあまり注力されてきていないなというふうに感じております。ほとんどが上部を首都高で覆われており、暗く、積極的にイメージの改善を図っていただきたいです。区の中央を東西に横切る古川が区の景観に与える影響は大きく、港区の水辺資源は東京湾と運河だけではありません。古川にも力を入れていただきたいです。古川の環境改善に向けて、ライトアップや、白金公園など古川と隣接する公有地の魅力の向上など、あらゆる方策を検討していただきたく、幾つか質問いたします。  古川の水質なのですけれども、汚いものだと勝手に思っていたのですが、近年、水面を見てみると思った以上に水がきれいでして、少し前後するのですけれども、5枚目、7枚目とこういう形で、すごく透明感があってびっくりしました。これは白金公園の親水テラスから見た感じで、間近にこの透明な水が見られます。あと、こちら7枚目も、すごく透明度が高いというのが分かります。あと、生き物なのですけれども、カモやサギ、あとカワセミなども見られるそうで、鳥に詳しい方ならセキレイなどたくさんの種類の鳥がいるそうです。魚もおりますし、多くの生き物が生息しています。  古川の水は、新宿上落合の落合水再生センターで高度処理された再生水が、新宿からずっと送水管を通って、渋谷の並木橋辺りで渋谷川に放流され、それがずっと古川にまで流れてきているということだそうです。これも白金公園に説明が書いてありました。  そして、水質改善に向けては区が毎年、流路の生成、これは川の蛇行部に堆積した土砂をブルドーザーで平らにして固めるといったことや清掃、ごみや藻、あと雑草の除去、また、地下水を放流するなどの取組を行ってくださっています。この水の透明度が高いこと、また、多くの生き物が生息をしていること、これは区の水質改善の取組の結果なのではないかなと思っているのですが、水質改善の状況を教えて下さい。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 区は、本年5月から9月にかけまして、特に水質が悪くなる夏場の現況測量や水質の調査を実施し、まさに現在結果を分析しているところでございます。この結果を踏まえまして、新たな水質改善策につきましても検討してまいりたいと思っているところでございます。 ○委員(なかまえ由紀君) ありがとうございます。今、麻布地区総合支所の取組を教えていただきました。環境課のほうで毎年調査しているというのはホームページでも見ました。それを見ますとやはり、透明度上がってきているのかなと。令和4年度は100を超えていたので、こういった区の取組が功を奏しているとありがたいなと思いますし、今後ともよろしくお願いいたします。  あと、景観の向上ということに関しては、今までは護岸周辺にアジサイの植栽、一の橋辺り、ツイン一の橋の裏などはアジサイが植栽されておりますし、あと白金公園に関しては改修時に、親水公園となるように水面近くに行けるテラスを整備するなど行っておられますが、ライトアップとか、ライトアップといっても運河みたいに橋をという意味ではなくて、護岸の植栽などに少しライト当てるようなとか、私は素人の意見なのであれですけれど、何らかの工夫を凝らすことでさらなる魅力の向上を図れるのではないかと思っております。取組を強化していただきたいと思いますが、今後の取組を教えてください。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 景観の向上につきましては、令和5年に供用を再開しました一の橋公園において、古川にかかる橋や噴水のライトアップ、東京電力の洞道からの湧水の放流、芝生広場の整備など、川と公園が一体となった魅力的な空間を創出しております。今後も、まちづくりの機会を捉えまして、古川沿いに四季を感じられる広場の整備など、景観の向上に努めてまいります。 ○委員(なかまえ由紀君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。写真は主に白金公園に関して撮ったのですけれども、これが親水テラスで、親水テラスのここの部分の植栽もすごく、季節季節ですてきな花が植えてありまして、また、遊具に関しても非常に魅力的なものがあるので、近所の保育園のお子さんがいたりという感じになっております。分かりにくい場所にあって少し残念なのですが、でも本当に、区のおかげで魅力的な公園をつくっていただいています。  ただ、やはり、橋から見ると、上部の首都高などのせいで少し暗くて残念というのは、これはもう、場所柄しようがないというのもあるのですけれど、ここの古川がすごく無機質なのは、コンクリートの部分とか機械的な部分が多いからかなと思っていまして、この上は駄目なのですけれど、例えばここの下の部分とかに少しライトを当てるとか、あと、もう少しこっちの天現寺寄りのほうですと、この護岸のところに桜が、この横から伸びてしだれ桜みたいになっていて、そこにライトを当てることですごく雰囲気を醸し出していたり、いろいろやりようはあるのかなと思っています。  これが、一方その反対側というか、こっちの奥が川ですけれども、明治通りのほうは、これは東京都の管轄なのかも分からないのですが、こうやって水をやったりしてくださっているのですけれど、非常に雑然としていて、ここの植栽も少しやはりすっきりさせたりとか、いろいろな工夫でやはり古川プラス周辺の環境とかを変えていただいて、快適なものにしていただきたいと思っております。  最後に、町会・自治会の掲示板について要望をさせていただきます。他区では公道に設置できるところもあるのですけれども、港区では、町会・自治会掲示板は私有地と限られております。建て替えのタイミングなどで断られて年々設置できる場所が減って、町会・自治会は掲示板の確保に苦心をしています。港区でも公道に設置を可能にしていただきたいなと思うのですけれども、それが無理で、私道上の設置ということを維持されるのであれば、区の掲示板を増やしていただきたいなと思っております。  区の掲示板は、場所が空いていれば3分の1まで町会・自治会で借りられるように緩和をしてくださっていますし、この区の掲示板を増やすことで結果、町会・自治会で使える場所も増えることになります。その町会・自治会用の掲示エリアの確保ということに向けて、協働推進課とまちづくり課で知恵を絞って取り組んでいただければありがたいと思っております。  この、区の掲示板を増やしてほしいということを言ったのですけれども、現在395基、区内にあるということで、20平方キロを単純にこの395、約400で割りますと5万1,000平方メートルに1基ということなので、もっとあってもいいのかなというふうに思いますし、区の掲示板もいろいろ掲示物があって、スペースに余裕がないことを考えても、もっとたくさんあってもいいのかなと思いますし、また、単に数を増やすだけではなくて、この区設掲示板にWi−Fiとかデジタルサイネージ、あと防犯カメラとかスピーカーとか多機能にバージョンアップした上で数を増やせば、その区の掲示板も広報機能だけではなくて、まちに満遍なく存在する安全安心スポットにもなり得るのかなと思っております。どうぞ、ほかの自治体の取組も参考に、区設掲示板の役割について御検討いただければと思います。よろしくお願いします。  終わります。 ○副委員長(土屋準君) なかまえ委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(土屋準君) 次に、池田たけし委員。 ○委員(池田たけし君) 地域交通の確保、「ちぃばす」の安定的な運行についてお伺いいたします。新型コロナウイルス感染症によって、2020年に発出された緊急事態宣言に基づき、生活の維持に必要な場合を除いて外出の自粛を求める措置の影響などから、「ちぃばす」8ルート全体での利用者数は、前年2019年の利用者が390万人余りであったところ、130万人余りも減少して260万人余りにとどまる大幅な減となりました。利用者数に比して、収支率についても2019年には58%であったものが、翌年には37.5%までに下がりました。  コロナ禍での利用者の減少は大きなショックでありましたが、少子高齢化などにより、どの業界でも起きている人手不足は上げ潮のごとくに社会問題となってきています。バスの運転士不足は全国的に深刻な状況で、国土交通省によると、全国の路線バスの運転士の数は、平成30年度に8万4,020人だったが、令和3年度では約1万人減の7万4,340人、大型二種の免許の保有者数も減少しており、警察庁の統計では、20代から30代の保有者数は、10年前の半分の3万5,740人とのことです。  「ちぃばす」のような定期運行バスの運転士の方の人材確保が厳しい原因と運行への障害は、若い人が免許を取らない、二種免許取得に費用がかかる、二種免許の教習所や教習指導員が少ない、クレームが多い割に賃金が安く、転職、退職が多くなり、人材確保の費用が増大をしている、コロナ禍で減った観光バス利用者が戻り、定期運行バスから観光バスの運転業務へと人材が流れている、これは賃金体系や勤務体制の差が結構あるようです。  外国人材の登用が言われているが、二種免許試験が日本語のみ、外国に比べて低賃金であることと人種問題がネックである。2024年4月のドライバー職の時間外労働の上限規制を控え、各事業者間での人材争奪となり、確保が一層厳しい。そのほかには、環境配慮でEVバスへの転換での機材の費用の増加、現況の燃料費の高騰などが構造的な人手不足であり、賃金アップだけでは人材獲得に進まないといった現状です。  バスに乗る乗客はいるのに、運転士は確保できずに、コミュニティーバスの路線の廃止や減便といった状況も各地で起こっており、通勤・通学、高齢者の移動に困難が生じてきております。区でも、ライドシェアやオンデマンドなど代替交通手段を、タクシーを使い白金地域で高齢者に向け試験的に行いましたが、軌道には乗りませんでした。さらに今はタクシーも人手不足で、タクシーを使ったライドシェア全てを賄える状態ではなさそうです。政府は個人タクシー運転士の年齢条件を80歳に引き上げる方針を明らかにしましたが、延命措置とも言える状況です。今後、介護や福祉系のタクシーの利用など、視野に入れてはどうかとも思います。  「ちぃばす」は、区民から気軽な足として愛され、自分の生活の一部、我が事と捉える方も多く、ルートや運行本数、時刻表などについて、常に様々なお声をいただくところであります。新型コロナウイルス感染症はまだ予断を許すものではありませんが、「ちぃばす」の安定的な運行、乗客数の確保や収支率の向上を目指し、対応していかなくてはなりません。2024年問題も迫り、まずは運転士の確保が急務であり、政府も令和4年5月に道路交通法を改正し、第二種免許受験資格を緩和いたしました。これまでは、第二種免許の取得要件は、21歳以上かつ運転経験3年以上でしたが、受験資格、特例教習を受講することで、19歳以上かつ運転経験1年以上で取得することができると、年齢要件を下げ、人材の確保にかじを切りました。  これまでも、運営会社のフジエクスプレスでは、大型二種免許取得費用は全額貸与とし、勤続5年で取得費用相当額を負担しておりますが、さらに、区においても、「ちぃばす」の運転士となっていただき、一定期間を経た方に向けて、何がしかのインセンティブをフジエクスプレスへ向け支援していくことなどは考えられないでしょうか。  また、収益率の向上では、「ちぃばす」の乗車数の向上に向け、さらに身近なものとするよう、港区が持つデジタルサイネージに加え、ユーチューブ、X(旧ツイッターのこと)、LINE、Instagramなどのメディアプロモーション力を生かし、配信と投稿機能を駆使してのコンテンツの展開はいかがでしょうか。  少し考えてはみたのですけれど、例えば子どもたちに書いてもらった乗り物の絵を車内やサイネージなどで展示する「描いてみたちぃばす」、運転士目線での走行動画「ちぃばすの車窓から」、バス停で乗降ドアが開くと、車体がひざまずく、特徴的なニーリング機構や新型EVバスの車内内部構造を解説する「ザ・メカニックちぃばす」、または「クイズちぃばすでゴー」などといったコンテンツの配信、さらに所管課と連携し、「ちぃばす」で巡る婚活イベントや名所巡り、スタンプラリーなどを催し、その移動にお台場レインボーバスも含めて乗車できて、土曜休日と年末年始、夏休み期間に販売される、1枚500円のバス1日乗車券を活用する仕掛け「いちにちぃばす」、あるいは組み立てると「ちぃばす」になるペーパークラフト、「ちぃばす」ポンチョ&レインボーツー4色カラーキット」、「ちぃばすチョロQ」などのノベルティーを福祉売店にて販売するなど、創意工夫で「ちぃばす」の愛されるキャラクターをさらに浸透させ、高めていくことはできないでしょうか。非常に反応が薄いなという。  質問は、地域交通の要として、区民に親しまれる「ちぃばす」のルートや便数、時刻表の設定などについて、地域の声に応えていくため、「ちぃばす」の継続的、安定的な運行と、利用者増につながるサービス向上に向けた取組について、区のお考えをお伺いいたします。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 区ではこれまでも、「ちぃばす」の運行を安定的に維持していくために、定期的に利用者に対してのアンケートの実施や、ルートごとの各バス停の乗降データを分析し、利用者の利用実態、ニーズの把握に努めており、利用者の少ない時間帯の運行をニーズの高い時間帯の運行に振り替えるなど、より効率的な運行ダイヤの検討を随時行っております。  また、新たな利用者の獲得に向け、区有施設や宿泊施設等での「ちぃばす」の紹介のほか、チラシ配布やスマートフォンアプリによる乗換え案内の充実に加え、区ホームページやSNSを活用した乗り方や、ルート紹介の動画配信など、「ちぃばす」の魅力を発信する取組についても検討を進めております。今後も、運行事業者とともに、利用者のニーズに沿った様々な取組の推進と「ちぃばす」の安定的な運行に努めてまいります。 ○委員(池田たけし君) さらによろしくお願いいたします。  次に、インターロッキングの改修計画について伺います。港区内の商店街には、ショッピングや飲食などを楽しく潤いのあるひとときとするよう、音楽を流したり、まち並みにリズムとにぎわいの空間を演出する、おしゃれで美しいカラーのインターロッキング工法で仕上げられた道路が多くあります。商店街の方々の声を取り入れて敷設された頃は、美しく彩られた車道や歩道をそぞろ歩くことで、購買意欲の高まりなどが期待されていました。  インターロッキング工法は加工がしやすく、一つ一つのブロックの集まりなので、部分ごとの修復がしやすいなど特徴であり、施工の折の費用についても経済的と言われています。しかし、敷設から二十数年を経て、ブロック間に詰められた目地砂が風雨にさらされて流出していき、さらに、車の通行などによりブロック間に隙間が空いたり、高さのふぞろいなど、路面の荒れが起きてきております。また、わだちのような状態でうねりが現れてきている場所や、地盤沈下のように路面と建物の間に高低差が生まれ、道路と建物の出入口に段差が空くような状態の部分も多く見られるようになってきております。  インターロッキングブロック舗装の法定耐用年数は15年と言われていますが、ブロック自体の耐用年数は30年以上とも言われています。インターロッキングブロック舗装のがたつきや不陸、汚れは、がたつき補修や目地砂の充填、表面洗浄など、メンテナンスによって解消でき、歩道としての耐用年数を延ばすことができるため、これまでも荒れた状態の部分ごとに修復をしてきましたが、いよいよ全体的な改修が必要として、このたび、麻布十番商店街の通りが全面的に改修をされました。彩りも美しく、おしゃれで外国のペーブメントの雰囲気を醸し出し、商店街といった商業環境に見合った仕上げでしたが、交通量のある車が行き交う道路としての耐久性はアスファルト加工には及ばないことが判明をしました。  技術の進歩で、黒いだけだったアスファルトに、型枠でブロックのような枠筋を押し、車道はグレー、歩道はオレンジなど彩色を凝らした、インターロッキングのように見えるアスファルトでの加工仕上げができることとなり、美しさと耐久性のいいとこ取りが可能となりました。港区の多くの商店街や駅前、人の集まる施設や公開空地において、また、イタリア街など、まちぐるみでインターロッキングが敷設されている場所が増えてきています。いつか、区内の各地で、経年変化による路面の荒れが部分修復では追いつかなくなり、歩行者や自転車などの事故につながり、全面改修を迎える道路が急増してくるのではないかと危惧します。  質問は、特に車や人通りの多い場所の区道に敷設された各所のインターロッキングの状態の把握について、また、今後の改修計画の進め方について、区のお考えを伺います。 ○土木課長(海老原輔君) 区では、昭和57年度から、歩道や車道にインターロッキングブロック舗装などの整備を行ってまいりました。これまで、部分的な張り替えや表面洗浄など、定期的に維持管理を行ってまいりましたが、経年劣化に伴い、車道のインターロッキングブロック舗装などは、がたつきやわだちができている場所も見受けられます。  今後、インターロッキングブロック舗装の改修に当たっては、地域の声を聞きながら、インターロッキングブロック舗装に比べ、耐久性に優れ、施工性がよく、地域特性に合わせて舗装の模様も多種多様に施工できる、型押し式カラーアスファルト舗装などについて検討してまいります。
    ○委員(池田たけし君) よろしくお願いします。終わります。 ○副委員長(土屋準君) 池田たけし委員の発言は終わりました。  この際、お諮りいたします。議事の運営上、時間を延長したいと思いますが、御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副委員長(土屋準君) 御異議なきものと認め、時間は延長されました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(土屋準君) 次に、清家委員。 ○委員(清家あい君) 自転車駐車場についてお伺いします。まず、赤羽橋駅前の駐輪場についてです。先ほど、福島委員からも同様の質問をされていましたが、飯倉公園の下の機械式の地下駐輪場を造る計画で、今年2月の説明会で多くの保育園保護者などから反対の声が上がり、赤羽橋駅前の首都高下の土地を区が駐輪場として活用できる可能性も出てきたことから、計画を見直して、本来住民が求めていた首都高の下や都道沿いに駐輪場を展開する方向で進めていただいていると思います。  地元住民からは、飯倉公園の地下駐輪場計画は中止されたのか、駅周辺の駐輪場整備計画はどうなったのか、途中経過でも説明会を開催してもらえないかといった声をいただいています。以前のものですが、駅前の都道の写真をサイドブックスに入れています。現在の具体的な協議状況、地元説明会開催の予定についてお伺いします。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 首都高速道路株式会社との協議においては、区の考え方に理解いただき、具体的な占用許可手続の資料の確認のところまで進んでいるところでございます。また、東京都との間では、支障となる樹木の取扱いなどの具体的な整備計画についての協議に至っているところでございます。今後、関係機関との協議が整った段階で、地域の方々へ説明を行ってまいりたいと考えております。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。早期の説明会の開催をよろしくお願いいたします。  次に、一の橋公園の自転車駐輪場についてです。今年7月に一の橋公園の地下駐輪場ができて、計400台を収容できるようになりました。現在の登録状況、利用状況についてお伺いします。  また、運用についてですが、駐輪場への収容は1分もかからずに済むのですが、利用のために毎回登録のタグづけをしてもらうのに数分かかるような状況です。また、子ども用の自転車が入らないために、親子で利用に来ても子どもの自転車が入らないということが起きます。毎回、利用のたびに時間がかからないようにするなど運用の見直しが必要と考えますが、見解をお伺いします。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 一の橋公園自転車駐車場の利用状況につきましては、現時点での登録台数は、定期が242台、一時利用が295台となっており、利用率に換算しますと、約70%となっているところでございます。  また、運用につきましては、一時利用の方に毎回、ICタグを取り付けて、外してという対応が基本となっており、2分から3分の時間を要してございますが、利用状況や利用頻度を踏まえまして、利便性の向上と利用率の向上の両輪で、運用の改善につきまして検討してまいります。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。よろしくお願いします。  次に、違法駐輪についてです。先ほど小倉委員からの質問にもありましたが、今回一の橋公園の地下駐輪場ができたことで、麻布十番エリアの都道に設置されている暫定駐輪場334台分を、10月末までに撤去し更地にして戻すことを東京都から要請されているということで、現在使用禁止となっています。都道上の駐輪場の稼働率は124%と非常に利用が多かったものです。これまでにも麻布十番エリアでは自転車通勤がほとんどという会社もあり、駅前駐輪場の増設を訴える声をいただいてきました。そういう方たちにとっては、一の橋公園の地下駐輪場ができたことで不便は解消されたと思いますし、利用もされていると思います。  ただ、商店街の買物客、習い事などに通う保護者や子どもたちにとっては、わざわざ遠方の一の橋公園まで行って地下駐輪場に入れて、それで目的地に向かうというのはあまり現実的ではないため、都道上に駐輪場がなくなると違法駐輪が増えることになるのではないかと懸念します。一の橋公園の駐輪場ができたことで周辺の取締りが厳しくなり、子どもたちの自転車に何枚も違法駐輪の切符が貼られたり、チャイルドシートつきの自転車を撤去されたりすることで、これだけ広い都道があるので駐輪の取締りではなくて道路上に駐輪場を整備するほうに税金を使ってほしいなどの声を多くいただきます。  一方で、区のほうには、一の橋公園に大きな駐輪場を造ったのに違法駐輪が放置されているのはどういうことなのかという声を多く寄せられているということです。麻布地区の駐輪違反の委託業務の費用や取締りの体制、撤去費用、また、一の橋公園に駐輪場ができたことで放置自転車の数に影響がどのようにあったのか伺います。  続けて、東京都への要望についても質問します。現在の一の橋公園の駐輪場は当初の想定以上の利用率になってきています。また、区民の現実的な生活実態や利便性を考えれば、都道上の駐輪場は必要と考えます。暫定駐輪場を残してもらうことを含め、区民の生活実態に合った都道駐輪場の整備が必要だと考えます。区として、こうした状況を東京都に伝え、申入れをしていただきたいと考えますが、見解をお伺いします。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) まず、令和4年度の麻布地区の放置自転車対策に要した費用は、撤去費用も含めまして、年間7,163万1,713円であり、体制としましては、現在9名の指導員が1日8時間を目安に取り組んでいるところでございます。また、一の橋公園自転車駐車場をオープンしたことに加え、区民からの苦情が多くあることから、現在、麻布通り周辺の取締りを強化しており、開設前に比べると、放置自転車撤去台数が約2割程度増加しているところでございます。  次に、東京都への要望につきまして、区は、一の橋公園自転車駐車場の利用状況や、周辺の放置自転車の状況も踏まえ、都道上の駐輪場につきまして東京都に相談してまいります。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。利用する地元の住民の声を直接受けて実態把握されているのは区のほうだと思いますので、区の意見をきちんと反映した都道の整備、強く求められていると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、老朽化マンション対策についてです。最近、マンションオーナーや分譲マンションの管理組合の方から、大規模改修工事の見積りが当初予定していた金額を大幅に超えて困っているという御相談を受けます。給排水管などの設備も老朽化が進み、漏水の危険性などを考えると工事内容を減らすことができず、建設業界の時間外労働時間規制、いわゆる2024年問題に向けた労働環境の改善や週休2日制の採用などにより、建設費の高騰が続いています。しっかり長期修繕計画を立てているマンションについても、当初の計画どおりに修繕が進められない状態になっています。  区によると、昭和55年以前に建設された高経年のマンションは現在約1万1,000戸に上り、築40年以上のマンションは令和32年には約4万6,000戸、約4倍に増える見込みとなっています。老朽化マンションに対する支援は喫緊の課題と考えます。長期修繕計画と修繕積立金で困っている老朽化が進んだ分譲マンションの管理組合に対し、支援が必要と考えますが、区の見解をお伺いします。  また、分譲マンション以外にもオーナー管理の賃貸マンションも区内では老朽化が進み、修繕費が高騰していることで維持管理が大変な状況になっています。区ではこちらの戸数など把握されていないということですが、こうしたマンションに対する調査や支援も検討していただきたいと考えますが、見解をお伺いします。 ○住宅課長(吉田誠君) 分譲マンションの管理組合から、長期修繕計画や修繕積立金等について個別に相談や問合せを受けた際には、住まいに関する専門相談を御案内しており、管理組合が勉強会や研究会の開催を希望される際には、管理アドバイザー派遣制度を御案内しております。どちらの支援制度についても、専門知識を有するマンション管理士が対応しており、無料で御利用いただいております。区は、管理組合の皆様にこれらの制度を有効に御利用いただくことで、長期修繕計画の見直し等を支援してまいります。  次に、オーナー管理の賃貸マンションに対する調査や支援についてです。区は、分譲マンションの管理適正化の推進を目的としたマンションの管理の適正化の推進に関する法律及び港区マンション管理適正化推進計画に基づき事業を推進していることから、賃貸マンションについての調査は予定しておりません。  一方、賃貸マンションの個人オーナーから、修繕などについて相談や問合せがあった際には、賃貸住宅の経営に関する相談や、大規模修繕に関する相談などの住まいに関する専門相談の窓口を案内するとともに、建て替えや改修に関する勉強会など、無料で専門のコンサルタント派遣を御案内しており、引き続き支援に取り組んでまいります。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。港区の大きな問題だと思いますので、実態把握を含め、一層の支援をお願いいたします。  次に、神宮外苑の再開発についてお伺いします。今定例会の代表質問で、神宮外苑再開発に対して、国際イコモスからヘリテージ・アラートが発令されたことに対する区の受け止めや、追加の説明会の開催に合わせ、名勝指定の取組などについてお伺いしました。  ヘリテージ・アラートが発令されたことで多くのメディアでも取り上げられ、再開発の見直しは大きな国民的な関心事になっています。先日、高校生の娘の学校の宿題でも、神宮外苑再開発についてどう考えるかというテーマが取り上げられていました。  神宮外苑再開発で現在、新ラグビー場の建設予定地である明治神宮第二球場の解体工事が行われており、事業者はこの解体工事に関連して、今年9月から樹木の移植伐採工事を始めると公表していました。しかし、9月7日のヘリテージ・アラート発令後、12日に東京都は再開発事業者に対して、樹木の保全に関する要請文を発出しました。要請文では、新ラグビー場の敷地の既存の樹木の伐採に着手する前までに、環境影響評価書に示された検討を行った結果として樹木の保存に関する具体的な見直し案を示すように求めています。また、それ以外の区域についても、施設の設計の工夫などによるさらなる樹木の保全策を示すことを要請しています。  一方、再開発の区域の中には現在の秩父宮ラグビー場につながる港区道があり、4列のイチョウ並木から連なる兄弟木と言われる樹齢100年の風格ある18本のイチョウ並木があります。この18本のイチョウについて事業者は、環境影響評価書において、再開発の区域内に移植し保存することを表明しています。しかし、18本のイチョウの移植場所や移植方法などについては具体的に示されておらず、地域の方々からは、移植は難しく、枯れてしまうのではないかなどの御意見をいただいてきました。街路樹である18本のイチョウを管理しているのは港区なので、東京都の要請文に頼るのではなく、具体的な移植先や方法、スケジュールなどを事業者から聞き取り、主体的に事業者を指導すべきと考えます。  そこで、お伺いします。事業者に対してこの18本のイチョウの移植先や移植方法、移植のスケジュール案を検討したものを広く公表するように指導していただきたいと考えますが、区の見解をお伺いします。また、これまでも要請してきていますが、前回の住民説明会が非常にクローズドな形で行われ、多くの批判を受けたことを踏まえ、範囲、対象を区切らない対話型の追加の説明会を開催するよう、事業者に要請していただきたいと考えます。見解をお伺いします。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 事業者からは、区道の18本のイチョウについては、新たに建設する野球場の敷地内に移植し、適切に保全すると聞いています。また、イチョウの生育に配慮し、区域外への仮移植を行わず、移植場所に直接植樹できる工法を検討しているとも聞いています。  区は、区道の18本のイチョウについて具体的な移植・保全の方針を検討し、その内容を早期に示すことや、説明会の追加開催などにより、より多くの方々に正しい情報が行き届くように、さらなる情報発信に努めることを、改めて事業者に文書で要請いたしました。今後も、区民等に共感を得られるまちづくりを進めるよう、事業者を指導してまいります。 ○委員(清家あい君) 要請していただいたということで本当にありがとうございます。移植については本当に難しいということがもうこれまでも実証されていますし、その案については本当にしっかりした検証が必要だと思いますので、早期の公表に向けてぜひ御指導いただきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。  質問は以上です。 ○副委員長(土屋準君) 清家委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○副委員長(土屋準君) 次に、池田こうじ委員。 ○委員(池田こうじ君) それではまず、1つ目に、いわゆる違法にリミッター解除するような電動アシスト付自転車の対応についてお伺いしたいと思います。今週は交通安全運動週間中で、私も朝、旗振りしているのですけれども、やはり故意でないのに坂を上っていくような自転車が朝から通っているのです。私の地域性もあるのかもしれないのですが、非常に太いバイクもあるしいろいろなものがあるのですけれども。  まず、日本の道路交通法上の電動アシスト付自転車は、大体3つのポイントがありまして、一つは24キロ以上になるとアシストされないということです。要するに、海外のものは24キロ以上いってもアシストされるのですけれども、日本のものは24キロで規制されています。中国やヨーロッパは25キロ、アメリカは32キロまでアシストされるということになっています。だから、そのまま輸入されると、日本の道路交通法上には合わないということでございます。  あともう1点が、アシストの比率です。人の力に対して、アシストはどのぐらい働くかというのが1対2ということで、それも規制されて、こぎ出すとき力が要りますので、それは1対2になるのですけれども、10キロ以上になるとそのアシストも低くなるというのが日本の電動アシスト付自転車でありますが、海外の電動アシスト付自転車は、ずっと2対1以上の電動のアシストが入るということでございます。  3つ目が、先ほど申し上げましたように、ペダルがついているのですけれども、こがないで自走しないようにすると、これが日本の電動アシスト付自転車の定義なのであります。日本の電動アシスト付自転車を改造というか、するのはなかなかしにくいのですが、もともとそういうふうにつくられていますので、海外の輸入電動アシスト付自転車だと、これ簡単にリミッターを外せば、物すごくスピードが出たり、さっき言ったように自走したり、そんなことになってしまうのが今非常に多くあるわけでございます。  見た目はペダルがついている自転車ですけれども、これ、要は原付の登録をしなくてはいけないのですが、しないで横行している自転車が今、非常に多いわけでありまして、見た目が非常に分かりにくいということはあるのですけれども、区としてこれ、現状把握はできるのか、それについてお伺いしたいと思います。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 電動アシスト付自転車や電動モペットと呼ばれるペダル付電動バイクについては、改造による車両の違法性を外見だけで判別することは困難なため、区として実態を把握するのは困難です。 ○委員(池田こうじ君) はっきり困難ですというふうに御回答いただいたわけなのですけれども、実際困難だと思うのです。でも、実際まちにはこの自転車が走っていて、時には歩道なども走っていて、非常に危険な状態なのです。これ、もともとはPTA会長さんたちが物すごく心配していて、それはそうですよね、1年生2年生の低学年の子がひとりで通学していて、保護者からすれば、そこにそういう自転車が走ったりするのは、それは保護者としても物すごく心配になってしまうと思いますし、実態としてそういうものがあるのですから、把握できないと言われても、現実問題やはりどう解決していくかというのを考えていかなくてはいけないと思うのです。  やはり国に対しての法規制の強化とか、港区だけではなかなかできにくいところもあろうかと思うのですけれども、やはり、警視庁や国などにこの取締りの強化というか、そういった自転車に対する注意喚起といったものを強化するということをぜひ地方自治体の港区として申し入れていただきたいと思うのですが、それについてはいかがでしょうか。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 違法な改造や、本来なら公道での使用が禁止されている海外生産の車両などの公道での利用などにより、交通ルールが守られていない状況が散見されることから、今後、東京都や23区の担当課長で構成する特別区自転車対策主管課長会を通じて、国や警視庁に対して、違法な電動アシスト付自転車などの対策の強化を申し入れてまいります。 ○委員(池田こうじ君) 事故が起こってからは遅いと思いますので、ぜひ23区で連携しながら、対策の強化をお願いしたいと思います。やはり、区民の皆さんが、見た目が同じということで、この問題を知らないというところもあると思うのです。ですから、この問題をきちんと広く区民に周知していただいて、この地域社会でこういう問題があるのだという、そういった問題意識を強く持っていただくようなことを形成するような啓発をぜひ行っていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 現在区内には、自転車に分類される電動アシスト付自転車や原動機付自転車に分類される電動モペットなど、様々な車両がありますが、一見すると車両区分の区別がつきにくい上、原動機付自転車などの規格に沿った車両の登録をせずに利用している人も見受けられます。  そのため、区は、区内の各警察署と連携して、車体の規格や電動の出力などによる車両区分の分類を整理し、車両区分に応じた登録要件や交通ルールをSNSやチラシの配布、区ホームページなどで区民に分かりやすくお伝えをしてまいります。また、警察署と合同で街頭での交通安全キャンペーンを実施するなど、交通ルールの遵守について普及啓発活動を推進してまいります。 ○委員(池田こうじ君) 私は、ここのところ取り組んでいる、子どもの交通安全、子どもの命を守るという観点から、この課題についても今後とも注視していきたいと思っていますので、ぜひ行政の御協力をお願いしたいと思います。  続きまして、まちの保全管理におけるDX推進についてであります。御存じのように、IT化というのは情報を整理したり、業務を効率化する程度のところにとどまるわけなのですけれども、DXになると、デジタル化によって枠組み自体を変えたり変質させたりするのがDXだと思うのですが、この膨大な情報が錯綜する区政においてこのDX化というのは非常に有効に働いてくると思うのですけれど、今日はまちづくりという観点から一つ、お伺いしたいと思います。  My City Reportというアプリがあります。これは、今までは区に電話したり、我々区議会議員を通じたり、いろいろなことでまちの気づいたことを何かあれば連絡するという形だったのですが、これはもう御存じだと思うのですけれども、アプリとGPSが連動していて何かあれば連絡して、まちの道路の補修とか、何かあれば写真つきでお知らせをするということで、それが地図上に反映されるという、非常にこれこそDX化されているなというふうに思うのですが、活用状況についてまず、お伺いします。 ○芝地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) My City Reportの活用状況についてですが、令和3年1月の試行運用開始からの累積投稿件数は令和5年9月の時点で185件で、登録者数は355名となっております。主な投稿内容につきましては、街路灯の故障と舗装の破損でございます。 ○委員(池田こうじ君) 約26万人区民がいて185件です。非常に、まだまだ余地があると思うのです。このMy City Report、ホームページから行くと、まちづくりから道路のほとんど宝探しのように行き当たらないような、少し分かりにくいような状態になっています。やはり、このシステム、アプリをもっと広めていただきたいと思っておりまして、たまたまというか今まで芝地区総合支所がシステム管理をしていたのですけれども、今年度からこれが区長部局の支援部のほうに移管されました。これを機に、もっと、このMy City Reportの啓発周知にぜひ努めていただきたいと思っているのですが、この管理の担当が本庁になったということで、その啓発活動を強めていただきたいと思うのですけれども、それについてお伺いします。 ○芝地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) これまで、区のホームページや広報みなとへの掲載、SNSによる紹介に加え、通学路点検やエリアマネジメント協議会など、区民が集まる機会を捉え、My City Reportに関する周知を進めてまいりました。引き続き、My City Reportをより多くの方に利用していただけるよう、支援部などと連携し、さらなる周知に努めてまいります。 ○委員(池田こうじ君) それで、最後の質問を、これが一番お願いしたいことなのですけれども、今、My City Reportの対象範囲は道路上、区道に限られているのです。これをせっかくですから、区立公園で何か気付くことがあるとか、あと、道路上の不法投棄、これも物すごく、我々も議員をやっているといろいろ、こういう所に何が捨ててあったとかありますけれども、不法投棄ですとかといったテーマは別にして、少しその対象範囲を広げて、よりこのシステムを活用するように対象範囲を広げるということをお願いしたいと思うのですけれど、その点についてお伺いします。 ○芝地区総合支所まちづくり課長(大久保光正君) 公園の不具合を投稿できる機能の追加につきましては、令和3年度からシステムの運営事務局と協議や調整を重ねており、本年度中の導入を目指しております。道路や公園へのごみの不法投棄を投稿できる機能については、今後、他自治体の事例を参考にするなど、検討を進めてまいります。 ○委員(池田こうじ君) 区立公園については導入をすると、今明言されたので、非常によかったと思います。不法投棄についても、ぜひ検討を進めていって実現をしていただければと思います。  それで、最後に、今度生まれ変わる六本木三丁目児童遊園の在り方についてお伺いしたいと思います。これは2011年に、8町会13団体、21団体による要望書を出して、六本木の悲願みたいな、その場所が新しくリニューアルすることについて本当にうれしく思っています。ロアビルの斜め向かいというか、ドン・キホーテの横の所なのですけれども、それで2011年に要望書を出して、トイレなどが公園の一番手前にあったり、道路なども非常に汚れていたりして、そういったことを全体的に風通しのいい場所にしてくれという内容だったのですが、ほぼそれに応えてくれる内容になっておりまして、トイレも全部造り変えるということであります。  ソフトにすると総務費の質問になってしまうのですけれども、やはりその環境をつくるという観点でお伺いしたいと思います。六本木安全安心憲章もその2年後、2013年に制定されて10年、ちょうどたつわけなのですが、あの場所はちょうど六本木の真ん中というか、非常にへそみたいな場所で、あそこがきれいになって人が行き交ったりすると、物すごく六本木全体がよくなると思って、非常にキーになる場所だと思うのですけれども、そんな六本木安全安心憲章の拠点化みたいな場所にできないかなというふうに、この間の予算特別委員会で僕、申し上げましたが、思っておりまして、この場所を、これからソフトのほうに入ってくると思うのですけれども、地域の皆さんの意見を踏まえた上で、この場所を六本木安全安心憲章の拠点化など地域活動ができる環境を形成していただきたいと思っているのですが、土木の観点からその点についてお伺いしたいと思います。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 六本木三丁目児童遊園等の整備につきまして、まず、ハード面につきましては、児童遊園、トイレ及び道路を安心して利用できる広場空間として一体的に整備するとともに、様々な情報発信ができるよう、デジタルサイネージの設置も予定しております。  次に、ソフト面についてでございますが、完成後の維持管理方策につきましては、地域活動がしやすく、安全・安心な環境の形成を含め、地域の関係団体等で構成している六本木三丁目児童遊園周辺地区整備検討会の場で引き続き議論を進めてまいります。 ○委員(池田こうじ君) ありがとうございます。非常にこの場所は、これから麻布台ヒルズができて、本当に何万何十万という人が訪れる場所と六本木の間にあるような場所で、ここの場所は、やはり物すごくそうやって生まれ変わることで、六本木エリア全体のとてもいい環境形成に寄与していくと思っています。  私が子どもの頃というともう40年以上前ぐらいなのですけれども、やはり夜中までがちゃがちゃ六本木はにぎわっておりましたが、朝になるともう整然として、もうまちのかっぽう着を着たおばあちゃんが掃除していたり、本当に、にぎやかだけれども安全・安心なまちだったのです。またそういうまちに戻していきたいなというふうに思っていますし、昔は物すごく人通りも多くて、六本木の繁華街としての魅力を高める一つの接合点というような、とても重要なそのエリアが生まれ変わるということですので、ぜひとも、地域の皆さんといろいろ知恵を出しながら、できればその六本木安全安心憲章の拠点になるような環境を形成していただくようお願い申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○委員長(榎本あゆみ君) 池田こうじ委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、丸山委員。 ○委員(丸山たかのり君) よろしくお願いいたします。田町駅東口東西自由通路拡幅整備工事等における歩行者の動線についてお伺いいたします。補足資料1ページを御覧ください。令和4年11月から田町駅東口では、田町駅東口北地区の開発に伴い、開発事業者による東西自由通路やペデストリアンデッキの拡幅整備、駅前広場ロータリーの整備等の工事が開始されております。工事ヤードの確保のための準備工事は令和6年6月に完了しますが、その後東西自由通路や駅前広場、ペデストリアンデッキの大規模な改修が令和11年3月まで予定されております。  補足資料の2ページを御覧ください。準備工事概況と通勤時の歩行者動線について示しております。歩行者動線の「同」の字が間違っておりますけれども、修正いたします。準備工事におきましては、本年11月には、これまで駅前広場の南側に下りエスカレーター、北側に上りエスカレーターが1基ずつあったところ、南側に上りエスカレーターが新設され、北側のエスカレーター及び階段など既存の施設は撤去されることとなります。  補足資料の2ページ右上の写真を御覧ください。しかし、現在、通勤ラッシュ時などに南側の下りエスカレーターに改札から駅前広場に向かう人たちが集中して、列になっている時間帯が生じております。このまま11月に北側の階段エスカレーターが撤去されると、南側に階段、上り、下りのエスカレーターが集約されることになり、改札口に向かう人も南側に集中することになるので、南側の階段やデッキ周辺で人と人との接触が発生するなどの事故が起きないとも限りません。  補足資料の2ページ左下の写真を御覧ください。それを避けるためには、ムスブ田町や、なぎさテラスのエスカレーターやペデストリアンデッキの仮設階段、赤丸で記しておりますけれども、そちらのほうに田町駅東口利用者を誘導し、歩行者の動線を分散させる必要があると思います。長期間にわたり田町駅東口を利用する人たちに不便をかける工事になることから、特に小さな子ども連れや高齢者、障がい者の方々への事故を避けるため、あらゆる対策を講じるべきです。  質問は、田町駅東口東西自由通路整備工事等における歩行者の動線について、どのような対策を取られるつもりか、区のお考えをお伺いいたします。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(冨永純君) 田町駅東口の東西自由通路拡幅整備工事では、駅前広場北側に工事ヤードを確保する必要があります。このため、デッキ北側の階段、上りエスカレーター及びエレベーターについては撤去することとなりますが、その代替として、仮設階段とエレベーターを設置し、さらにデッキ南側には新たにエスカレーターを1基設置するなど、工事中もできる限り従前の機能を維持する計画としています。また、工事期間中は駅前広場南側の混雑が懸念されることから、仮設階段や、なぎさテラスのエスカレーターの利用を促すため、複数の経路を現地に掲示するなど、事前周知に努めております。  区は、開発事業者に対し、交通誘導員の配置などの混雑緩和対策を指導しており、今後、現地に交通誘導員が配置される予定となっております。区として、混雑の状況を定期的に確認し、状況に応じた対策を開発事業者に対し指導するなど、引き続き、歩行者の安全な通行の確保に努めてまいります。 ○委員(丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いします。今回のこの工事に関しては、責任は区が直接ではなくて、開発事業者のほうが責任の主体でありますから、区は指導する立場でありますけれども、地元のほうからも大変懸念の声もいただいているところですので、ぜひ対策のほう、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。  最後に、自転車駐車場マップについて要望いたします。補足資料の4ページを御覧ください。区民の方から、駐輪場がどこにあるのか分かりにくいとの声が寄せられております。港区のホームページで「駐輪場」と検索すると、一覧のページに誘導され、それぞれの設置場所については、各自転車駐車場のリンクをクリックし、それぞれのページの地図を見なくてはなりませんでした。  補足資料の5ページを御覧ください。ところが、トップページの施設案内予約をクリックして、施設一覧マップから駐輪場を選択してクリックすると、オンライン地図による自転車駐車場の位置が表示されております。ぜひこの区のホームページで駐輪場を検索しやすくするように、ホームページの上位階層にこちらのオンライン地図のリンクを貼るなど工夫していただきたいと思います。  補足資料の6ページを御覧ください。こちらは港区公共施設案内図、ぐるっとみなとになりますけれども、こちらにも自転車駐車場の一部が掲載されておりますが、こちらは一部のみとなっております。ぜひ駐輪場についても、このような一枚地図で分かりやすく提示していただきますよう、ぜひ御検討のほう、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○委員長(榎本あゆみ君) 丸山委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、阿部委員。 ○委員(阿部浩子君) 決算審議に当たり、公園費について、第2回定例会でお聞きした質問をさらに掘り下げてお聞きしたいと思います。  まず、初めにドッグランの設置についてです。先ほどさいき委員、そして新藤加菜委員のほうから、ドッグランについての質問がされました。その中で、500メートルの面積の要件の緩和を進めていく、そして新藤加菜委員の答弁には、6区を今調査をして、それは指定管理者が運営していると。基本的な考え方の要件を緩和していく検討をしていると。小規模のドッグランをつくっていく方向ですということを答弁されていました。  私は、区議会議員として20年、このドッグラン、ずっと言っていて、芝浦中央公園と港南緑水公園の2か所に開設することができました。令和5年第2回定例会でも、やはり、500平米を緩和して小型犬や中型犬に向けたドッグランをつくってほしいということを質問してきました。そしてその答弁で、ほかの自治体の設置事例や運用状況を調査してくださるということで、今回6区の調査に至ったのだと思っております。  そこでお聞きしたいのですけれども、4月に行われた狂犬病ワクチンの接種会場を見ても、港区では小型犬を飼っている方が圧倒的に多いです。まずは小型犬に対応できるドッグランを試行的に進めていただきたいと考えますが、区のお考えをお聞きします。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、ドッグランの設置の要件に500平米程度の面積を基本としていることから、小規模のドッグランについて、22区の設置状況を調査し、調査結果等を踏まえ、面積要件の緩和の検討を進めております。引き続き、小型犬に対応できるドッグランの試行等についても、地域の皆さんの御意見を伺いながら検討してまいります。 ○委員(阿部浩子君) ぜひ検討を進めていただきたいというふうに思っています。100平米でやっている小型犬のところが2区あったというふうに先ほど御答弁をされていました。区のほうで緩和をするという考えですけれども、その後、地域の方々や、私もそうなのですが、東京都動物愛護推進員の意見を聞いて、それで決まるということですよね。  今回、私、特に麻布地区にドッグランをつくってほしい、それは請願が採択されたからであって、その声を聞いて、どこかいいところがないのかなとずっと考えてきて、今回補足資料にも入れているのですけれども、この新広尾公園なのですが、麻布十番四丁目にあって、古川の上にある公園です。ここは、ちょうど今、三田一丁目小山町の再開発があって、ツイン一の橋の裏側の公園であって、ちょうど半分に分かれています。ボールを使える公園と何もない場所があるので、この古川に近いところをぜひドッグランで検討していただきたいなというふうに思います。  それはなぜかといいますと、狂犬病のワクチン接種、ずっとこの場所で行っていたのです。だからそういうこともあって、動物がすごく来やすい場所でもあるということで、再開発もあるので、割とその近隣の方の理解があるのではないかなというふうに思っているので、ぜひこの場所について検討していただきたいということを強くお願いをさせていただきます。  次に、水遊びができる公園についてお聞きしたいと思います。今年の夏は特に暑い日が続きました。一の橋公園の水遊び場は多くの子どもたちでにぎわっていました。港区の水遊びができる公園として、噴水がある公園、じゃぶじゃぶ池がある公園で、本芝公園、芝浦中央公園、港南三丁目遊び場、そして白金台どんぐり児童遊園等々あります。  令和5年第2回定例会でも、小さな子どもたちが安心して水遊びができる公園の整備をしていくべきだと、区のお考えをお聞きしたところ、区長の御答弁では、「「港区にぎわい公園づくり推進計画」の基本方針に基づき、地域特性を生かした個性ある公園等を整備してまいりました。水遊び場など、水に触れ合う施設については、水辺空間に近い公園等で整備していますが、衛生面における水質の検査や管理、噴水機器の定期的な点検が必要となります。今後も、多様な年齢層の子どもたちがそれぞれ自由な遊びが楽しめる、「伸び伸び遊べる公園」を目指し、遊びの空間の充実を図ってまいります」とのことでした。  そこで、改めてお聞きします。水遊びができる公園について、やはり熱中症対策ということもあると思うので、今後の拡大についてどのようにお考えでしょうか。 ○土木課長(海老原輔君) 区内では現在、本芝公園や白金台どんぐり児童遊園など10か所の公園等で水遊びをすることができます。これらの公園等では、子どもたちに喜ばれている一方で、衛生面における水質の管理や、噴水機器の点検などの課題があります。区は、引き続き課題解決に取り組むとともに、港区にぎわい公園づくり推進計画に基づき、地域特性を生かした、水遊びができる公園等を、町会・自治会や近隣住民など、ワークショップ等での中で、御意見を聞きながら整備を進めてまいります。 ○委員(阿部浩子君) この整備推進計画の中の、「伸び伸び遊べる公園」と位置づけている公園においては、ぜひとも夏の間だけでも水遊びができる環境にしてほしいなというふうに思っています。どのように進めていけばいいのかなというふうに、全てがじゃぶじゃぶ池を造ったりとか噴水を造ったりとか困難ですので、本当に小さい、そんなに遠くに行けない乳幼児のために、この暑い夏の期間だけでも、熱中症対策という意味も含めて、公園に造ってほしいということは強くお願いをいたします。
     次に、公園のトイレについてお聞きいたします。8月に区立網代公園の公衆トイレを改修していただきました。ここの公衆トイレは和式便器を洋式にしていただき、さらに、トイレの高圧洗浄など、より使いやすいものにしていただきました。地域の方からの要望に迅速に対応していただいたことに心から感謝を申し上げます。  さて、港区は今年4月に「進めよう!おもてなし公衆トイレ」の整備方針を策定しました。港区ならではの清潔できれいな公衆便所の在り方です。今年度は各公衆トイレを調査し、改築の順番を検討していくとされています。特に公園トイレについては、保育園の園庭の代替になっているところが多いです。調査に当たっては子どもの視点、子育ての視点を盛り込んでいただき、子育て世帯がより使いやすいトイレにしていただきたいと考えますが、区のお考えをお聞きします。  また、トイレによって、公園内に死角になっているところもあり、目が行き届かないことで犯罪に巻き込まれるケースもあるかと思います。美観も大切ですが、このようなケースが起こらないような対策も必要です。また、第2回定例会で指摘させていただいたとおり、トイレの荷物置場やフックの設置の整備状況の進捗についてお聞きいたします。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、子育て世帯の利用に対しても、本年4月に策定しました「進めよう!おもてなし公衆トイレ」整備方針に基づき、利用者がベビーカーと一緒に入れる広さを確保し、ベビーシートやフィッティングボード、子どものおむつを捨てられるサニタリーボックスなどの設備も備えてまいります。  また、防犯対策として、トイレ内部と外部を照明により明るく照らし、夜間も安心して利用できるようにするとともに、人の出入りがある場所に防犯カメラを設置することで、犯罪を抑止し、さらに、緊急時の押しボタンにより、外壁の見える位置に設置された非常灯と連動させることで、安全性を高めます。  次に、トイレのフックにつきましては、区内の公衆便所、公園便所、児童遊園便所と、トイレの個室147か所中、令和5年9月28日現在、54か所に設置し、荷物置き用としても使えるように設置してまいりました。 ○委員(阿部浩子君) 今後の調査結果においては、やはり早急に対応を求められるトイレもあると思っています。特に公園トイレにおいては、子どもたちが利用しやすい安全で安心できるトイレにしていただきたいと思います。令和5年第2回定例会でも申し上げましたが、子育て王国基金などを活用し、早急な対応をお願いいたします。  また、一般的に言われる臭い、暗い、汚いトイレではなく、子どもたちが主人公のトイレにしてほしいと思っています。そのために、トイレは全て白にする必要がなく、オレンジなどのビタミンカラーや、子どもたちが利用したい色、イラストなど、公園のトイレならではの外観にしてほしいと思っています。子どもたちが使いやすいトイレというのは誰にでも優しいトイレです。高齢者の方々にも優しいトイレを一日も早く整備していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(海老原輔君) 区は、高齢者に対しても、トイレの個室等に手すりを設置するとともに、バリアフリートイレにはおむつ対応のサニタリーボックスを整備するなど、誰もが安心して使いやすいトイレを整備してまいります。 ○委員(阿部浩子君) よろしくお願いいたします。  最後に、公園児童遊園の花火の利用についてお聞きします。この8月10日から31日まで、午後6時から午後8時まで公園などで花火が使用できるようになりました。近隣の網代公園では、連日、子育て世帯でにぎわっていました。来年度は本格的にこの公園などで花火の使用ができると、本会議で区長が御答弁されていました。  そこでお聞きします。公園などでの花火の使用について、手持ち花火程度だったにもかかわらず、打ち上げ花火をしていたり、近隣区民からの苦情もありました。区に寄せられた声については、どのようなものがあったのでしょうか。また、来年度に向けた課題については、どうお考えなのでしょうか。 ○土木課長(海老原輔君) 区民からは、来年度以降も続けてほしい、子どもと花火ができてうれしかったなど、多くの区民の皆さんからの喜びの声をいただきました。一方で、時間が守られていないことや、ごみを持ち帰らないなどの苦情などもありました。今回の結果を受けまして、来年度に向けた課題への対応につきましては、早めの周知が必要なことから、来年6月から実施期間や利用ルール等の周知を行い、広報みなと7月1日号や、区のホームページなどへの掲載をしてまいります。また、花火のできる公園等には、花火の使用におけるルールや使用場所をしっかりと掲示するなど、利用者へのルールの浸透化を図ってまいります。 ○委員(阿部浩子君) よろしくお願いいたします。公園で花火ができることについては、本当に子育て中の方から大変喜ばれていました。使用上、守らなければいけないことの周知が改めて重要だと思っています。せっかくの花火使用が引き続きできるように、区民の皆さんの理解を求めていくことが必要です。来年も花火を楽しみにしている世帯が多いと思いますので、周知のほう、お願いいたします。ありがとうございました。 ○委員長(榎本あゆみ君) 阿部委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、清原委員。 ○委員(清原和幸君) 最初に、五之橋の架け替え事業の進捗状況について伺います。五之橋の架け替えは、流域の浸水対策のために建設された古川地下調節池の工事の遅延や、五之橋の下流の護岸工事などの追加により、工事が先送りされてきましたが、令和4年3月にようやく着工となりました。  私は、令和5年度予算特別委員会で、地域の皆様から寄せられている早期完成を願う声や、工事期間が長過ぎるという厳しい声も寄せられているので、工事の進捗状況と工事の短縮についてお伺いいたしました。答弁で、進捗状況については、おおむね順調に進んでいる。工期の短縮については、これまでも事業の早期完成に向け、東京都と協議を重ねてきた。引き続き、東京都と十分な協議を行い、可能な限り工期短縮を行うなど、早期完成に向け、創意工夫をしていくと、区の積極的な姿勢を示されました。  ところで、東京都による護岸工事のお知らせが8月に地域住民に配付されました。本年2月より、橋の左右岸の護岸改修工事を行っておりますが、工事を始めて以来、度重なる豪雨や材料の調達の厳しさなどにより、工程が大幅に遅れております。近隣の皆様にはさらなる御不便をおかけいたしますが、何とぞよろしくお願いします。工事期間は令和5年10月までを予定しているとのことです。そこで、五之橋の架け替え工事の現在の進捗状況についてお伺いいたします。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 五之橋架け替え事業の進捗等につきましては、令和4年3月に、区による旧五之橋の撤去工事が完了し、その後、令和5年1月まで、東京都下水道局による管路移設工事が進められていました。現在は、令和5年2月から10月まで、東京都第一建設事務所による古川護岸整備工事が進められております。  今回の定例会に、五之橋架設工事、上部工及び下部工を工事承認議案として上程しており、議案が承認されましたら、東京都の護岸整備工事完了後、切れ目なく、11月下旬から下部工の工事に着手し、令和6年9月から上部工を架設する工事に着手する予定でございます。今後も地域の方々への影響も大きいことから、可能な限り工期の短縮に努めてまいります。 ○委員(清原和幸君) よろしくお願いいたします。  次に、古川に架かる狸橋付近の路面や宅地の沈下についてお伺いいたします。古川沿いの狸橋付近にお住まいの区民から、路面や宅地の沈下があるが、天現寺橋付近からの護岸工事などに起因するものなのか、東京都へ説明をお願いしているが、説明がない。そのため、区に相談したほうがよいのだろうかと相談がありました。  私は、現地で説明を受け、所管である麻布地区総合支所に赴き、現地の状況と、地域住民が抱いている不信感や不安を伝え、区から東京都に対して、地域住民と対話する機会を設けていただきたいとお願いしました。区の御尽力のおかげで、機会を設けていただきましたことに感謝を申し上げます。  そこで、お尋ねをいたします。地域住民から事情をお聞きして、区や東京都はどのように対応されているのでしょうか。現在の状況をお伺いいたします。 ○麻布地区総合支所まちづくり課長(傳法谷大樹君) 委員御指摘の路面や宅地の沈下につきましては、区は、隣接する道路、明治通り及び河川の管理者である東京都に対しまして、お困りの区民への分かりやすい説明や、必要な調査の実施などの対応を申し入れております。現在、東京都は、周辺の道路、河川の調査に向けた準備を進めているところと伺っております。区といたしましては、引き続き、区民と東京都との調整役を担い、区民の方が少しでも安心できるように努めてまいります。 ○委員(清原和幸君) ありがとうございます。その調整役をぜひ務めていただきたいと思います。  次に、都立新国際高等学校(仮称)の新築工事の工事車両の出入りについて伺います。都立新国際高等学校(仮称)の新築工事の説明会で、工事車両の動線と出入口が示されました。動線は、特別区道303号線通称大久保通りも活用し、出入口も設けるとのことでした。特別区道303号線沿いにお住まいの方から、区民の安全を確保するためにも、通行を慎むべきだと忠告を受けました。  そこで、令和5年度予算特別委員会で質問したところ、東京都教育庁に対して、周辺地域の安全の確保の観点から、工事車両は国道1号線から出入りするよう要望してまいりますと御答弁いただきました。そこで、新築工事の工事車両の動線と、出入口についてお伺いをいたします。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 令和5年3月に、区は、東京都教育庁に対して、工事車両は国道1号線から出入りするよう要望いたしました。また、令和5年6月に東京都が工事説明会を行いましたが、その際も、東京都教育庁に対して、工事車両の出入りについて再度要望いたしました。今月改めて、東京都に確認したところ、工事車両の動線と出入口の具体的な検討については、工事業者が決まってから調整していくことになるとのことでした。今後も区は、東京都の工程進捗について情報収集を行いつつ、狭い区道に工事車両が入らないよう、引き続き要望してまいります。 ○委員(清原和幸君) 業者が決まってからという、東京都がそうおっしゃっているということですけれども、やはり特別区道303号線、そこをトラックが走るということは、地域の方の交通安全には結びつかないと私は思いますので、やはり動線を、特別区道303号線を使用しない、そして出入口は設けないというようなことをこれからも強く申し入れていただきたいと思います。  最後に、要望です。白金・白金台地域のバス、「ちぃばす」などの運行についてです。これまで幾度となく、地域住民が期待している、生活を送る上で有用な、身近な交通機関の導入をお願いしてまいりました。現在区は、交通不便地域の課題解決に向けて検討を進めているとのことです。一日も早く、この地域に運行されますことをお願い申し上げます。  以上を要望して、質問を終わります。 ○委員長(榎本あゆみ君) 清原委員の発言は終わりました。     …………………………………………………………………………………………… ○委員長(榎本あゆみ君) 次に、うかい委員。 ○委員(うかい雅彦君) まず、新橋駅周辺のまちづくりについてお伺いいたします。代表質問でも取り上げさせていただいておりますが、区内JRの駅でまちづくりが進んでいないのは新橋駅だけとなってしまいました。家のそばの高輪ゲートウェイ駅周辺では、既に20階くらいまで建築が進んできており、新橋駅についても早く進むことを願います。  新橋駅は、西口が早くから計画を進めて再開発準備組合が立ち上がっており、その後、東口も新たなまちづくりを進めています。地下鉄銀座線、都営浅草線、都営三田線、ゆりかもめに接続しており、主要な駅としても、公共性の高いまちづくりが求められております。既に地下街を抱える東口と、新たなまちづくりで地下街を整備する西口とでは、それぞれに抱える課題が違います。共有する課題としての地下通路については、早く解決していただき、それぞれのまちづくりが進むことを期待します。JR東日本にも協力をしてもらっていることではありますが、武井区長もよく言われております、新橋は港区の顔であることを再度認識していただき、まちづくりを進めていただきたいと考えますが、区のお考えを伺います。 ○再開発担当課長(池端隼人君) 区は、新橋・虎ノ門地区まちづくりガイドラインにおいて、新橋駅の東西のまちをつなぐ歩行者ネットワークを重層的に整備するとしており、本年6月に、新橋駅東西地下自由通路の整備に伴う調査・検討を東日本旅客鉄道株式会社に依頼し、官民が連携して、地下通路の検討を進めることとしております。  同ガイドラインでは、新橋駅周辺の開発事業等に合わせて、ゆとりある交通広場などを整備するとともに、景観に配慮した街路灯や舗装などの配置、建築物の景観誘導などにより、憩いとにぎわいのある駅前の景観を創出するとしています。また、新橋らしさを醸し出す路地空間のかいわい性や新橋駅周辺のにぎわいの連続性を継承するとともに、駅や駅前広場において、観光や交通に関する案内機能を充実させるなど、来街者が楽しく回遊できる仕掛けを今後のまちづくりにおいて誘導するとしております。  今後も区は、新橋駅周辺で検討されている開発事業の事業者に対して、ガイドラインに示すまちづくりが早期に実現できるよう、適切に指導、誘導してまいります。 ○委員(うかい雅彦君) よろしくお願いいたします。我が会派の大先輩、亡くなられた井筒宣弘先生は、ニュー新橋ビルで生まれ育った方でありまして、この開発についても大変心配をされていたわけであります。  一昨日なのですけれども、少し用事がありまして新橋に行きまして、待ち合わせの時間に早かったのでSL広場へ寄ったのですが、もう芝のまちづくり課長には御報告したのですけれども、築堤の石に、多分、ガムだと思うのですが、普通、地面にガムを捨てて、人が歩いて潰すと広がるのですけれども、それと同じ形で築堤の石についているのです。ですので、踏みつけるわけではないので、こすりつけたのかなという、非常に残念な光景を見てしまいました。  代表質問で取り上げたのですけれども、新橋の繁華街で公道上にテーブルと椅子を並べて営業している飲食店があるということも、大変、新橋の問題になっているのですが、いつも連合町会の方々も、訪れる方の質が変わってきているということを大変心配をされております。やはり、新たなまちづくりによってまちが変わっていくということも、非常に客層に対しても大変重要なことではないかと思うのです。  私は、親戚が和菓子店を新橋でやっていたので、子どもの頃から通っているのですけれど、昔は本当、ああいうまちではなく、料亭もある、そういったまちだったのですけれども、今、少し大変残念な状況になっているというところで、もう十分御理解いただいているのですが、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、子育て世帯の駐輪対策について伺います。このことも代表質問で取り上げさせていただきましたが、国が異次元の子育て支援を打ち出している中で、子育て世代の皆さんへは、全庁挙げて支援をしていただきたいと考えます。低炭素化を進めていく中で、区としてもバイクシェアリングや自転車ナビパーク等の活用が進められてきました。しかしながら、駅前等での違法駐輪は問題視されており、すぐに撤去される状況にあります。  ここで申し上げたいのは、子育て世帯については、別途対応を考えられないかということです。朝の1分1秒を争う状況の中で、子どもを保育園まで送り、次に駅へ向かう、その光景を毎朝拝見していて、頭が下がる思いとともに、何とか手を差し出せないものかと考えます。例えば、駅のそばの公道や都道で、子育て世帯だけの駐輪スペースを設けられないものか、国や東京都も子育て支援に対する強い政策を打ち出していく中で、歩道上に子育て限定の駐輪スペースを設置することは、子育て世帯が社会に支えてもらっていることを実感できるものではないでしょうか。また、機械式の駐輪場についても、チャイルドシートのついた自転車にも早く対応するよう整備を急ぐべきであると考えます。ここでは取り上げませんが、駐輪に関する様々な課題が存在していることは、行政側としても理解されていることと思います。港区として子育て世帯の支援としてどのように取り組んでいくおつもりか、区の考えを伺います。 ○地域交通課長(佐藤雅紀君) 子育て世帯への支援策としましては、機械式自転車駐車場のチャイルドシート付大型自転車対応への早期対処はもちろんのこと、機械式自転車駐車場における現地係員による入出庫のサポートや、チャイルドシート付自転車の場内一時預かりなどが考えられます。これらについては、早期実現化に向け指定管理者との協議を進めてまいります。  チャイルドシート付大型自転車の駐車場所につきましては、公有、民有問わず、あらゆる機会を通じて確保するよう、情報収集に努めてまいります。また、国や東京都に対しましても、子育て世帯に向けた駐輪対策の協力を仰ぐなど、様々な機会を通して、子育て世帯への支援に努めてまいります。 ○委員(うかい雅彦君) よろしくお願いいたします。今年の7月なのですけれども、港区の自民党議員団でこども家庭庁を訪問させていただいて、国の政策について学ばせていただいて、その後も意見交換の場があったのですが、そこでも私、言わせていただいたのですけれども、やはり、総理大臣が異次元の子育て施策とまで言っている中で、では子育て世帯についてどうなのかと。やはり、社会として子育て世帯に対して優しい世の中にしていくのであるならば、やはり子育て家庭の皆さんの1日の流れの中で、特に朝などというのは本当に大変な思いをして出勤されている中で、少しでもお役に立てるというか、そういう思いで、私、発言をその場で、国道、それから都道においても、広い歩道上の空地があるならば、そこにチャイルドシート付自転車を止めさせてあげられないかということを申し上げたのですけれども、どこまでくみ取っていただけたか分かりませんが、やはり、そういったことを行うことによって、私ら、やはり社会の中で支えられているのだなということを、子育て世代の方も実感していただけるのではないかと思います。  決して誰でも彼でも置いていいということではなく、子育て世帯に限って暫定的で構いませんので、特に、国道246号線も暫定の駐輪場がなくなるという話も聞いております。そういったところでまた大変な思いされる話になってしまうと思うので、ぜひとも御協力をよろしくお願いいたします。  以上です。 ○委員長(榎本あゆみ君) うかい委員の発言は終わりました。  これにて歳出第7款土木費の質疑は終了いたしました。  以上にて、本日の審議を終了いたします。     ─────────────────────────────────── ○委員長(榎本あゆみ君) これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。                午後 5時47分 閉会...