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令和4年6月15日保健福祉常任委員会−06月15日
令和4年6月15日総務常任委員会−06月15日

  • "小笹美由紀"(1/29)
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  1. 港区議会 2022-06-15
    令和4年6月15日保健福祉常任委員会−06月15日


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    令和4年6月15日保健福祉常任委員会−06月15日令和4年6月15日保健福祉常任委員会  保健福祉常任委員会記録(令和4年第12号) 日  時  令和4年6月15日(水) 午後1時00分開会 場  所  第1委員会室出席委員(9名)  委員長   杉 浦 のりお  副委員長  小 倉 りえこ  委員    なかね  大        琴 尾 みさと        山野井 つよし       鈴 木 たかや        清 家 あ い       池 田 こうじ        熊 田 ちづ子 〇欠席委員   な し 〇出席説明員
     赤坂地区総合支所長子ども家庭支援部長兼務               中 島 博 子  保健福祉支援部長新型コロナウイルスワクチン接種担当部長兼務      湯 川 康 生  保健福祉課長みなと保健所新型コロナウイルスワクチン接種担当課長兼務  野 上  宏   介護保険課長  白 石 直 也  障害者福祉課長                             小 笹 美由紀  子ども家庭課長                             白 井 隆 司  教育人事企画課長教育指導担当課長兼務                 瀧 島 啓 司 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 請 願4第2号 港区児童相談所に関する請願                              (4.2.18付託)   (2) 請 願4第5号 障害児の親の就労支援のための港区担当部署の設置に関する請願   (3) 請 願4第6号 高校生の障害児保護者就労支援に関する請願                             (以上4.6.9付託)   (4) 発 案元第4号 保健福祉行政の調査について                              (元.5.29付託)              午後 1時00分 開会 ○委員長杉浦のりお君) ただいまから、保健福祉常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、池田委員熊田委員にお願いいたします。  本日は、請願4第5号及び請願4第6号の審査に関連して、教育人事企画課長にも出席していただいております。  この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書に御記入の上、御提出ください。なお、撮影・録音は、申出が許可された後にしていただきますようお願いいたします。  日程に入ります前に、本日の運営について御相談させていただきます。  6月13日の委員会でお伝えしたとおり、新規で付託されました審議事項(2)請願4第5号及び審議事項(3)請願4第6号につきまして、請願者から趣旨説明の申出がありました。なお、請願4第6号の請願者は、午後3時頃にお見えになる予定です。そこで、本日はまず請願4第5号の趣旨説明をお受けしてから、日程を変更いたしまして、審議事項(2)の請願審査を行いたいと思います。その後、請願4第6号の請願者がお見えになられましたら、趣旨説明をお受けした後、審議事項(3)の請願審査を行いたいと思います。その後、日程を戻しまして、審議事項(1)から順次審査を行いたいと思います。そのような進め方でよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、そのように進めさせていただきます。     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) それでは、初めに審議事項(2)「請願4第5号 障害児の親の就労支援のための港区担当部署の設置に関する請願」の趣旨説明をお受けしたいと思います。  請願者の方がお見えになっております。前にお越しくださいませ。  それでは、請願文を書記に朗読していただきます。    (書記朗読)     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) 朗読が終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者(平野十詩子君) こんにちは。港区南青山に住んでおります平野十詩子と申します。  先ほど朗読いただいた内容とほぼかぶるのですけれども、端的に説明させていただきたく、このような図を作ってまいりました。  未就学のときは、いろいろととても問題も、壁もあったりとか、いろいろな状況で調整していただきながら保育園に通うことができたのですけれども、そのときこちらが相談する窓口としては、その当時は保育課あと障害に関してというところで、赤坂地区の、例えば区民課の保健福祉係の方が担当してくださっていました。その際に、やはり定期的に支援会議を開いてくださっていて、その支援会議で、例えば双方が縦のつながりだけではなく、横のつながりとしてどうするということをいろいろと考えてくださる状況でした。保育園の選定に関しても、港区としては、例えば、まずは最初、その頃は私たちの子ども以外に、あまり障害児で、特に肢体不自由児などで保育園に通っているお子さんがあまりいなかったので、現状いないところからというところで、保育園の選定のサポートをしてくださったり、あと加配などもしてくださっております。  ちょうど切り替わりの時期なのですけれども、就学に向けてというところで、その当時引継ぎがなされて、ここに今管理課学童クラブに行くということになったので、学童クラブ区民課保健福祉係というところで、メインになって対応してくださるということになり、保育課との引継ぎも含めて、この時点で支援会議を開いていただいています。この際にも学童クラブ選定サポートだったり、加配してほしいということは管理課の方からいただいていました。普通の、例えば保育園のときはやはり看護師でなければ不安だということで、看護師の加配をいただいていて、学童クラブに関しても看護師でなければということで、一応港区の方からの御希望もあり、看護師の加配をしていただいています。  就学後に関して、基本的には管理課の方は、どちらかというと学童クラブの方の管理をしたり、そのような状況に関して親の就労がメインではないというところでの対応になってくるので、実際、先ほど挙げていただいた、例えば私が仕事をする上でつながらない時間、そういったときなど、どうしようかと思ったときに相談する窓口というものがない状況でした。現在、保健福祉係や、あと港区の本庁の障害担当の方にもいろいろ相談させていただいているのですけれども、結局現状では、障害者本人サポートという形ではいろいろ対応はしてくださるのですが、それ以上、親の就労という形になると範疇外ということになるので、現在基本的には、いろいろ相談に乗っていただいたとしても、牽引したり決定したりといったところが不在という形になっております。  ですから、新しい部署の設置というと少々大げさになってしまうかと思うのですけれども、どこか今までのサポートを担当する窓口や、私たちがどのようにして働いていけばいいかなどといったことをまだまだ、これから多分いろいろな仕組みをつくっていかなければいけない段階にあることは、多分状況として全然万全ではないと思う段階だとは思うのです。それを相談するに当たって、ここで切れてしまうわけではなく、今後も対応してくださる担当の場所が欲しいという要望に今回至り、請願させていただきました。  学童クラブ自体も、うちの子は医療的ケアがないので入れているのですけれども、やはり23区全体を見ても、なかなか入れないという状況があったり、学童クラブ自体も小学校6年生で終わりになってしまうので、では中高生になると、もうどこも対応してくださるところがないというところで、やはり同じ病気のお母さんたちも、今まで保育園の時代は働いてきているという、そういった状況なのですが、やはりここで移動支援も得られない、放課後等デイサービスもなかなか居場所として対応してくださる場所が見つからないということで、およそ半分ぐらいの方が就労を諦めたりしています。都立光明学園に関しては、同じ学年でも本当に働いているお母さんというものは、私を含めて多分二、三人ぐらいだと思うのですけれども、現状多分働けないという状況になっているというところがやはり主なので、一つ一つ前に前進するための担当部署として、いろいろ肢体不自由児知的障害のある方、いろいろな障害の方がいると思うので、特に私の周りでもシングルの方が多くて、知的障害に関しては、やはり周りの状況なども見ていると、多少遺伝などもあったりするので、その家族の中にやはり問題もあって、どちらかが働けないとか、離婚してしまうという、そのようなケースも大変多くて、働くということがプラスアルファではなくて、働かないと、恐らく生活がままならない。本当に補助だけでは暮らしていけないという方々もたくさんいると思います。あとは障害児とずっと家の中に一緒ということがすごく精神的に負担になるお母さん方々もいて、そこは社会が助け合うというところで、社会に出ることによって少しでもつながりが持てて、ストレスが緩和されて、なおかつ仕事という人生の自身の目標にも立ち向かっていけるようなというところで、やはりいろいろな側面から考えていただいて、親の就労というところをサポートしていただけたらなと思っております。  私からは以上です。ありがとうございます。 ○委員長杉浦のりお君) ありがとうございます。  それでは、請願者の方に御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(清家あい君) 今日はありがとうございます。2015年に子ども子育て支援制度ができて、保育園待機児童がたくさんいましたが、このように待機児童も解消されてきた中で、やはり障害児の、特に母親の就労支援というところは、完全に国の制度からも抜け落ちてしまっていたし、港区を見ても、やはりすごくそこが積み残した課題となって、今も残っているなということは日々いろいろな方の相談を受けていても思います。  平野さんの状況なのですけれども、今は小学校何年生になって、どのような状況のお子さんでしょうか。放課後等デイサービス学童クラブと行かれているのかなと思うのですが、その状況と、あとその中で何に困っている、実際困っているところを、このようになるといいなと改善してほしいと思っているところを教えていただければと思います。 ○請願者(平野十詩子君) 御質問ありがとうございます。うちの子どもは今小学校3年生の男の子で、筋ジストロフィーなので全身の筋力がなくて、ほぼ全介助で、そういった状況で持ち上げたりとか、移動に関しても、例えば食べたりとか、そういったこともできないので、看護師たちが至るところでいろいろサポートしてくださっています。ただ、医療的ケアはなくて、一般的に言うと、恐らく医療的ケアがないので医療的ケア児ではなく、重症児という呼ばれ方をしている状況だと思います。  学童クラブを当初利用していたのですけれども、先ほどのお話にあったように、やはり区立の放課後等デイサービスがとても状況的には手厚くて、療育とか、そういった部分でも、子どもの発達に関してとても見てくださる。あと食事に関しても対応してくださる。危険のないようにいろいろ見てくださりました。中学生以降はもう学童クラブがなくなるので、放課後等デイサービスの方に移行していかなければと思っていて、そちらの方になるべく通うようにしております。  今まで夏休みは夕方の16時までだったので、夕方の16時までとなってしまうと、そのときだけ、では私が仕事から戻ってくるまでの2時間はどうしようというところがありました。例えばですけれども、訪問でリハビリに来てくれるところや、あとヘルパーのようなところをいろいろ利用しながら、あと学童クラブも、短い時間ですが、少し看護師を入れていただいて利用していたという状況でしのいできたのです。そこは就労対応というわけではないのですけれども、やはりいろいろな親御さんから延長してほしいというお話があったということも含めて、区立の放課後等デイサービスは18時までが延長してくださるようになったので、今年からは18時まで夏休みも通えるようになりました。朝は9時に子どもが出発するということになるのですが、私は自営業なので、多少は融通利くので、そのようなときは10時からということに仕事は振り替えることができるのですけれども、恐らくほかの就労するお母さん方々に関しては、9時からとなってしまうと、10時出社とか、そういった形になると思うので、なかなか時短で長く働き続けるということも厳しいのではないのかなとは思っております。  あとは、先ほどお話に上がった、多いときは1か月のうちに3回ぐらい、例えば都立光明学園に通っているのですけれども、そちらの方でお昼がない。そのまま放課後等デイサービスも始まるのが午後からというときがあったりして、それで学童クラブを利用して、その後、本当は、では移動支援を入れてとか、いろいろ継ぎはぎのようなことも考えていたのですが、やはりもう圧倒的に、多分皆さんも御存じかもしれないのですけれども、ヘルパーが今足りていなくて、移動支援というものはほとんど全く入れられない状況という形です。そこをつなぐことができなかったので、私の方で少しいろいろ考えて、例えばレスパイトの一時預かりでお昼を食べさせてもらって、そのまま放課後等デイサービスに行くとか、各所に御連絡をして、アレンジをして、それで何とか通えているという形になります。  恐らく、うちはまだすごく状況的にはサポートを受けられている方だと思うのですけれども、普通の会社員として働くときに、まだまだ今の状況では、在宅でしたら大丈夫かもしれないのですが、なかなか難しいところがあるのではないのかなと思うところと、あと、やはり中学生以降というところは、どう働いていけばいいのだろうというところが、今はとても疑問に思っているところでして、なおさら医療的ケアがあるお子さんや、例えば知的で重度のお子さん、重症度が高いお子さんに関しては、大変なのではないのかなということが自分でも予想されるので、いろいろなすごく困難なケースがあると思うので、私も気がついていないこともたくさんあるとは思うのですけれども、そういったこともいろいろ解決していただければなと思っています。 ○委員(熊田ちづ子君) ありがとうございました。今回、障害者保護者の方から2つ請願が出されていて、やはり保護者の就労への支援が行政側で足りていないということが、今回の請願に共通している中身かなと思って受け止めました。  それで、いろいろ今御説明していただいて、大体の状況が分かりました。いろいろな苦労をしながら、いろいろなサービスをつなぎながら、保育園を利用しながら就労、働いてきたということが分かったわけですけれども、確かに先ほど説明にもあったように、障害児に対しては不十分であっても、少しずつ、その子に対してのサービスというものは拡大されていっていますけれども、障害児を抱えている保護者というか、家庭に対してどう支援するかというところは、やはり不足している部分なのだろうなと、この請願を通じていろいろ調べていく中でも分かりましたので、そこについては、これからまた議論していきたいと思っています。  本当にこう小刻みであったり、いろいろなサービスがあったりというところを御自分でももちろん調べて、いろいろなところに働きかけたりしながらこられたと思うのです。例えばどこの事業者を使うとか、どこのサポートを使うなどということも含めて、そういったサービスにつながっていく行政の支援で、あなたの御経験の中で支援を受けられたと感じておられることがあったら、少しお話ししていただきたいです。また、その足りない部分については、それを働く方への支援というところということで、大くくりに分かりましたので、これまでの中で、どのようなところがサポートの中で受皿になってきたのかというところも含めて、少し補足があったらお願いします。 ○請願者(平野十詩子君) 御質問ありがとうございます。やはり保育課とお話ししているときは、立場として、親が就労するというところでの目線でしっかり話してくださる、あと保健福祉係の方に関しては、今このような状況だからこのようなサポートを入れてくださるという、その2つの分かりやすい目線があったので、そこですごく、やはり擦れ違うことなどがなかったように思うのですけれども、やはりどの立場というところが非常に重要なのかなと思うので、今、恐らく障害者の家族の係というところが不在なのではないのかなと思うのです。ですから、本当に就労というところでいくと、保育課のようなものというのはなかなか、担当として見てくださる部署というものは、今後の大きくなってくる子どもたちに対しては難しいかもしれないのですけれども、現状ない、障害者の家族に対しての、例えば、サポートしてくださるというところがやはりどこかということは私は分からなくて、そこがないと、なかなか対応が難しいのかなと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) ありがとうございました。  もう一つ、いろいろなサービスに、結局移動支援を使ったり、先ほどもレスパイトを使ったりなどという、そのようなサポートを利用するにしても、全部御自分でその事業者に当たって、いついつ利用できるかなどという、そういったような支援というものはどこかで受けられてきていたということでいいでしょうか。 ○請願者(平野十詩子君) そういった支援に関してなのですけれども、まず、子どもが生まれた頃は、たしか何もなかったと思うのですが、二、三年前ぐらいからケアマネジャーという方がそれぞれ担当につくような形に、港区の方が恐らく設置してくださいまして、そのケアマネジャーが窓口となって、どのような支援をこの子が受けているというものをまとめてくださるという状況に今なっています。なので、もちろん自分で探したりするときもあるのですけれども、そのケアマネジャーに相談してというところでお話をすることができます。お話しするに当たって、就労の話もいろいろしたことはあるのですけれども、そのケアマネジャー子どもに関してのケアマネジャーということで、家族に関してというところでは、やはり相談を受けるのは難しいと今言われているので、そのような状況下でお仕事をされているのだと思います。 ○委員(清家あい君) 今の質問で少しお伺いしたかったのですけれども、ケアマネジャーが家族に対しての相談を受けることは難しいとおっしゃっているということで、ケアマネジャー子どもについているということなのですよね。親の就労に対する支援が抜けているのは、もう国の制度からして抜けているので、障害児お母さんのところの部分、特に中学校、高校になると、もう学童クラブが終わった後のところ、では母親はどうやって就労していくのかというところが全くないので、やはりそこが足りないことはもちろん1つとしてあるのだと思うのです。母親の就労問題というものが1つあって、それと別に、また家族構成や、経済の状況とか、いろいろあると思うのですけれども、そのようなことについてのトータルの相談をするところは、ケアマネジャーではなくて、どこか別のところに行っているか、それが行けていないかとか、そのようなことは、そのようなところが欲しいというお話なのか、少しその辺がお伺いしたいのですけれども。 ○請願者(平野十詩子君) ケアマネジャーはやはり子どものためということで、例えば就労する、その相談をする相手がもちろんいないことが現状なのですけれども、例えば、少し家族の問題になるのですが、うちの夫が年齢的なことも重なってきて、少しメンタル的に、例えばパニック障害が出てしまうとか、そういったことがあって、そのヘルパーの支援などを要請したかったのですが、その要請をするに当たって、やはり支所の方々にも御相談はしたのですけれども、本人に対する支援は出せるけれども、やはり家族を巻き込んだ問題としての支援を増やすことはできないという現状があります。ですから、それは駄目ということで、例えば就労に絡んでなのですけれども、放課後等デイサービスの日程を増やしてほしいということも、ではどうして増えるのでしょうかと。理由を書いてくださいというところがあるのですが、その理由を書くところに、親の就労というものは理由にならないので書けないというのが現状です。ですから、もちろん就労対応はどこかでしてほしいと思ってはいるのですけれども、例えば家族がすごく大変な状況で、親が倒れてとか、いろいろな状況があったとしても、なかなかそれを総合的に考えてくださる、そのような担当というものがなくて、例えば親のメンタルが問題となったときは、多分親がその障害のようなものを認めて、そこに対しての支援を入れてもらうという形にしない限りは、支援が得られないのが現状です。 ○委員長杉浦のりお君) ほかに御質問等はございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、審議事項(2)「請願4第5号 障害児の親の就労支援のための港区担当部署の設置に関する請願」の趣旨説明は、これで終了いたします。  請願者の方、席にお戻りください。ありがとうございました。     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) それでは、審議事項に入ります。初めに、日程を変更して、審議事項(2)「請願4第5号 障害児の親の就労支援のための港区担当部署の設置に関する請願」を議題といたします。御質問のある方は、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(鈴木たかや君) ありがとうございます。何かこの請願は、部署の設置ということが書かれていて、どのようなことなのだろうと詳しく聞けてよかったなと思いますが、まず思ったのは、この中にすごくいろいろなことが問題として提起されているということを、改めてお聞きをして思ったところでございます。  福祉総合窓口のことに触れられているので、その点、少しお伺いしたい。これからだといったこともあるかと思うのですが、この中で就労の支援について非常にお困りだということですけれども、それを区として今どう捉えているかお聞かせください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 本日はありがとうございました。私どもも、これまで障害児に対して療育という視点で、そこを大事にして対応してまいりました。ただ、この間、親御さんの就労については、時代が本当に変わってきている状況と捉えておりまして、ここは課題だと認識してございます。今後というか、現在も、そこについては少しずつですが進めているところではあります。 ○委員(鈴木たかや君) ありがとうございます。課題として認識を既にしていて、少しずつですけれども進めてくださっているということでございました。この障害児の問題というか、いろいろなケースがあると思うのですけれども、10年前を思い起こして、例えば保育園待機児童の問題があって、いろいろなことが足りていなくて、いろいろなことがこの議会でも提案をされて、アクションを起こして、今こういった状況になっているというところで、恐らく障害児の数の問題などを見たときに、これ同じような、絶対的なパイの大きさは違うにせよ、同じようなことなのかなと思います。これをやはり後手後手に回っていたら、当事者の方はすごく大変な思いをされるということであろうと思うので、ぜひ積極的に検討していかなければいけないと思うのですが、大事なことは、どこで検討して、それは誰がやるのだということなのだと思うのです。  そのようなことがここに書いてあるのだろうなと思うのですが、障害福祉の担当の皆さんはもう忙しく、日頃すごくたくさんの問題に努力されていることは承知しています。それこそ新たに政策を提案したりとか、今の社会の問題を認識して、もちろん議会もそうですけれども、皆さんは日頃、今業務に追われていて、ではそれを誰がやるのだといったら、恐らく私などが、これもしてくれ、あれもしてくれといったら、部署がなければ誰がやるのですかという話になろうかと思うのです。この話をきっかけに、ぜひ部署の設置というか、それこそコーディネーターのような人がいてくれたら、全然違うのかなということだと思うので、全てにおいて相談できる、まさにそれが福祉総合窓口の仕事なのかなと思っています。ここにはその部署が足りていないということが書かれていますけれども、ぜひ御提案いただいているのだし、福祉総合窓口自体が、やはりどうしても、うちの小倉副委員長も言っていましたが、高齢者の方の寄り添う場所みたいなイメージがどうしても先行しがちなので、そうではないのだということを港区として強くアピールして、それこそお子さんの問題とか、障害児の問題とか、全てにおいてここに相談すれば、コーディネートしてもらえるような仕組みをつくっていくことが大事なのだろうと思います。その中で、今この最初の一歩として、初回この政策を検討していく、推進していく部署が港区にはないと私は思いますので、ぜひ検討していただきたいなと思います。検討しますという答弁は恐らくできないでしょうから、部長もぜひ前向きに捉えていただきたいなと要望させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○委員長杉浦のりお君) 要望ですね。 ○委員(熊田ちづ子君) 今、区も子どもたちの居場所づくり、障害のある子どもたちの居場所づくりということを含めて、港区立障害保健福祉センターで放課後等デイサービスを始めていますけれども、当初はたしか定員5名で始めて、定員は今20名ということでなっていると思うのです。時間も延長されてきて、今午後6時まで預かってもらえているということ、利用できているということですので、この放課後等デイサービスの現状と実態を少しお答えいただければと思います。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 港区立障害保健福祉センターで実施しております放課後等デイサービス、こちらは重症心身障害児の方、医療的ケアの必要な児童を対象にしてございます。令和2年12月に定員5名でスタートしておりまして、翌年、令和3年4月には定員を20名に拡大して、実施しております。当初は平日が午後5時30分まで、それから、土曜と長期休業については16時まで、請願者の方から御説明があったとおりでございました。その後、長期休業につきましては18時まで時間の延長をしておりまして、今年の4月から、年間を通じて活動終了時刻を18時までに拡大、これ休館日は除きますけれども、拡大するというところで進めてございます。登録の定員が、1日の利用定員が20名、現在登録者が20名いらっしゃいまして、毎日通われているという方が少ないということもありまして、対応としては現行、医療的ケアの方が8名、それ以外の方が、登録としては12名という状況で進めてございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 少しずつ利用も拡大されてきているということだと思います。請願者からもありましたけれども、学童期以降、親に対する就労支援が、保育園の場合は働くお子さんを預かるということですので、働く方への視点での支援もあったわけですが、それがないというような実態が出されてきましたので、障害児の場合は、やはり成長に伴って、必要なサービスや支援の在り方というものは当然違ってきます。現状では、そういった相談体制というものは、どのように区としては対応できているのか、できていない部分については、それを少し明らかにしていただければと思います。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 先ほどケアマネジャーというお話が出ましたけれども、計画相談支援の中で計画相談を実施している方、こちらにつきましては、実は保護者からの相談、児童等だけではなくて保護者からの相談というところも受ける状況にはなっているのですが、そこも区の対応も含めて、少し足りていないのかなとは、先ほどの御説明をいただきまして、認識をしているところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 障害児に対してはケアマネジャーが相談に乗りながらというところで、今、障害者福祉課長が言われた、働く方への、家族や保護者などに対しての支援がないということで、請願の文章の中にも、福祉総合窓口が今後そのようなことに当たってもらえるのかというような記載も少しありましたけれども、障害児をもつ御家族というものは、障害があるということが分かった時点で、成長に合わせながらいろいろな窓口に働きかけて、自分も知識を得ながら、どのようなサービスがあるかということを調べながら、そういった対応をずっとしてきているのだと思うのです。それで、現状の中では、その家族への支援が不足しているということは、今これ、議会側もそちらも、そして実際障害を持っている保護者の方たちも、そういった思いはあるわけですので、そこは共通している課題だと思います。ただ、今度福祉総合窓口でそのようなことを受けていける、多分子どもだけではなく、家族のことも相談に乗れる、話は聞くということになるのだと思うのです。では具体的な、働く保護者障害児を抱えながら働く保護者に対しての支援策がないと、ただ話を聞くというだけになってしまうのでは、具体的な解決にはなっていかないと思いますので、そこのところ、先ほど鈴木委員は要望で終わりましたけれども、私はやはりここを区がどのように考えていくのかということが重要だと思います。そこのところ、現段階でどのような取組をしていくとか、考えていることなどがあったらお答えいただければと思います。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 今、熊田委員御指摘のとおり、障害児のライフステージに合わせて、支援を継続して受けることができるよう、各部署が連携して支援に取り組んでおります。本年8月に、家庭で抱える課題を受け止め、必要な関係機関や支援につなぐために、各地区総合支所に福祉総合窓口を設置し、相談体制の充実を図っていくこととしております。本年4月には、就学前から関係機関との連携、調整による、障害者や家族を支援するために、教育センターに特別支援コンシェルジュを配置しております。こちらとの連携も欠かせないと考えております。  現状、施策の推進について検討していくというところでは、先ほど鈴木委員からも御指摘がありましたけれども、障害者福祉課がしっかりと加速度的に対応する必要があると考えてございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 就労支援策で具体的な制度がないと、国の方でもそこが不足している部分ではあるのですけれども、では区として、その就労支援をどうするのかというようなところについて、これからの取組でどのような形でその支援策をつくっていくのかというようなところの考えというか、スケジュール的なものがあれば、それを説明してください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) ありがとうございます。やはりお子さんの支援ができる、その資源の確保というところが必要と考えております。今年度につきましては、やはり放課後等デイサービスに行けない方から、または放課後の時間帯、預かりの場がなくて居場所がないというような方たちをお預かりする事業をスタートするという予定でおります。今、事業所の方と調整をしているところですので、具体的にまだ御説明はできないのですが、例えば学校から送迎がついて、居場所としてどこか1か所に集まっていただいて、その中で療育ではなくて預かりというところで、御本人たちの何か適していることをしていただいて、帰りは送迎をつけてというところを、一歩踏み出すというところで予定をしてございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 少し具体的な施策が御紹介されたなと、今の答弁で思います。  居場所づくりの問題については、一般就労をされている障害児保護者の方たちも、長年の課題で、やはり休日だったり、一般就労ですから仕事はしているのですけれども、早く帰ってきたりとか、それから休日の過ごし方だとかというところの居場所を整備してほしいということは、多分長年の要求としてあったので、そのようなことも含めて、学童の子どもたちの居場所、それが学童クラブ、デイサービスになるのか、放課後等デイサービスになるのか、そのようなことも含めて、ぜひ、これは具体的に早急な検討をしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  障害者福祉課長の方から、障害児の方や家族も含めた支援として、教育委員会が今年の4月から特別支援コンシェルジュを配置したことの資料を頂きました。出生から就労、もしくは社会的な自立に関するアドバイスやコーディネートを行うという形での、特別支援コンシェルジュが4月から配置されていて、まだスタートしたばかりなので、どのような実績があるのか。また、この相談体制であったり、相談時間、それから、これは教育委員会に設置されていますけれども、区民とどう関わっていくのか。その辺も含めて、少しこの特別支援コンシェルジュについて説明をお願いしたいと思います。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) この4月から、特別支援教育のコンシェルジュを教育センターの方に配置させていただきました。これは今まで、教育相談、就学相談を進めておりましたが、もちろんそこがスムーズにいっているときには何も問題はないわけなのですけれども、なかなか保護者の意向と学校の考えと、いろいろなところが合わない場合が結構あるということで、そこをうまくつなぐ役として、特別支援コンシェルジュを置かせていただきました。ですから、特別支援コンシェルジュが全部に関わってやっていくということではなくて、これまでうまく回っていなかったところを特別支援コンシェルジュが関わって円滑に進めるということです。そのために、今回の人選としましては、教育の経験が長く、港区のこともよく分かっている退職校長を充てて、今、まずは関係部署、関連機関、いろいろなところを回っていただいて、それに備えているというのが、この2か月の状況でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) スタートしたばかりでということで、体制というと、今退職校長を充てているということなのですけれども、そうすると、人数というものはお一人なのか。それから、例えばここの教育センターの中の特別支援コンシェルジュが対応できる時間帯というのは何時から何時なのか。少しその辺も具体的にお願いします。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) 人数につきましては、現在のところ1名です。当然、今後取り組んでいく中で、どれだけの数を対応していかなければいけないかによっては、また変わっていくかとは思いますけれども、現在1人でまずはスタートしてみて、様子を見てまいりたいと思っております。  時間に関しましては、正規の、もちろん8時30分から17時15分ですけれども、ケースによってはその時間だけでは当然終わらないわけなので、勤務をずらしたりなど、工夫しながら対応してまいりたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 誕生から就労、社会自立までという、長いスパンをかけて関わっていく、それぞれの部署で、障害者福祉課や、教育委員会、特別支援学校であったりとか、そのような関わりは多分日常的にあるわけですけれども、教育人事企画課長が言われたなかなか困難になっているようなケースについては、関係機関と対応していくということなのですが、当面1人ということですけれども、これ将来的に増やすということは、例えば今年度は多分基礎づくりとか、そのようなものになるのかもしれませんが、どのような考えで人員を増やしていくのか。区民からの対応なのか、今は機関からしか受けられないのか、少しその辺も含めて、将来展望も含めて分かっていることを教えてください。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) 現在1人で対応していただいておりますが、今後、対応すべき件数がどの程度増えるかによって、数については、もちろん検討してまいりたいと思います。ただ、先ほど説明させていただきましたように、これまでどおり就学相談であるとか、教育相談であるとか、その部分についてはきちんと人員がおりますので、丁寧に対応していく中で、さらにその中でうまくいかない部分をこの特別支援コンシェルジュがつないでいくということで考えていきたいと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) すみません。例えば、困難なケースなどというものは、行政側はサービスがないからもうこれ以上できませんよということと、保護者側や家族が抱える要求をどのように解決していくのかというところでは、それぞれがどう困難と受け止めるかということは、立場が違ってくると思うのです。そのような形で、では保護者側からもここの特別支援コンシェルジュにつながることができるのかどうか、そこも含めて少し教えてください。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) この特別支援コンシェルジュにいきなりダイレクトに来るということはないと考えています。当然、教育センターの方で相談を受けていく中で、やはり途中から特別支援コンシェルジュが関わる必要があれば入っていく。全部まともに最初から受けてしまうと、それこそ回りませんので、まずはきちんとこれまでどおり対応した上で、途中から関わる必要がある場合には特別支援コンシェルジュに入ってもらう考えでおります。 ○委員(熊田ちづ子君) これ、いろいろ区の資料を見てみると、今年度の重点施策の中に位置づけられていて、学校などの現場での障害児の問題での、広く関わるということは多分なかなかなかったので、1つこれは前進なのだろうとは思いますけれども、今のお話を聞いていると、なかなかそれぞれの保護者が困難な場合や、相談したい中身について、ここが窓口になるということではないのかなというような理解なのです。やはり、いろいろな立場のところで保護者は、1つの窓口で解決しない問題というものはたくさんあって、いろいろな意見を聞ける場所として、ここもせっかくそういった専門の方を配置されるということであれば、保護者や家族などの窓口になっていく、そのような体制にしていくことも必要なのではないかと私は思っているのです。それから、生まれて初めて障害があるということを認識して、子育てなども始まるわけです。ここでそのように書いている中で、各地区総合支所の中に含まれるのかもしれませんけれども、頂いた資料の中で、みなと保健所の関わりというものもすごく重要だと思うのです。まず、お誕生のところで。そのようなことについては、これ、みなと保健所も別立てで入っている方がいいのかなと少し思いましたので、その2点をお願いします。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) みなと保健所は当然、生まれたときから保護者が関わっている場所ですので、そこから情報が入ってくることは大事だと思いますので、当然関わっていきたいと考えております。  このコンシェルジュはあくまでも特別支援教育コンシェルジュですので、やはり教育の中で大事にしたいのは、まずは就学が本当にそのお子さんに合っているのかどうか、そこを見極めていく必要があると思います。そこがうまく合わないで、無理やりよくない環境の中でその子が苦しむということを避けたいために、この特別支援コンシェルジュが機能していくことを目指しているところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) すみません。少し何かいろいろ細かいところをついているようで申し訳ないのですけれども、ということであれば、従来の就学相談などの延長線上に、また別の視点での関わりがあるということだと。ここで頂いたこの資料の体制から我々が期待するものとは少し離れているのかなということが少し、それは私の受け取り方というか、感じ方として、意見として述べておきたいと思います。 ○委員(なかね大君) よろしくお願いします。そもそものところでお伺いしたいのですけれども、学童期のお子さんの居場所づくりという部分でお話をすると、学童クラブが健常児についてはあると。それで、障がいをお持ちのお子様には、その学童クラブに代わる施設としては、放課後等デイサービスがあるというようになるかと思うのですけれども、そもそも学童クラブ放課後等デイサービスの性質の違いについて教えていただければと思います。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 学童クラブは、保護者の就労等の事情で、放課後、家庭での保護を受けられない児童の生活の場として、児童館、子ども中高生プラザなどで実施しております。放課後等デイサービスは、授業の終了後、または学校休業日に施設に通わせ、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進、その他必要な支援を行う場所となってございます。 ○委員(なかね大君) ありがとうございます。今お話にあったように、学童クラブ放課後等デイサービスは同じような、要は障がいのある子を受け入れるか入れないかというような違いがあるだけではなくて、放課後等デイサービスというものは、いわゆる訓練の場だということが位置づけられているということが大きな違いなのかなとも思うのです。では逆に、障がいのあるお子様を学童クラブの方で受け入れることができるのか。特に重症身障者だったり、あと知的障がいのあるお子さんだったりを受け入れることができるのか。また、受け入れに際して、保護者が何か負担するようなことがあるのか、少しこの辺をお伺いしたいと思います。
    子ども家庭課長(白井隆司君) 学童クラブでございますが、障害児の方も受け入れております。令和4年4月の実績でございますが、3,290名在籍しているうち、84名の方が障害をお持ちのお子さんが通われております。この中には身体障害者1級ですとか、2級の手帳をお持ちの方もいらっしゃいます。 ○委員(なかね大君) ありがとうございます。84名ということでありますけれども、恐らく障がいを持っている子どもたちの人数からすれば一部なのかなとは思うのですが、ほかに、学童クラブ以外に、こういった障がいのある子どもたちの居場所としてそのような施設があるのかどうか、少しこの辺をお聞かせください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 現在、障害者福祉課では、日中一時支援、こちらは、障害者総合支援法の地域生活支援事業に位置づけられておりますが、障害児等の家族の就労支援、それから御家族の一時的な休息を目的に、日常における活動の場所、こちら、私どもは夏季休業時に小学校1年生から高等学校3年生までの方、重度障害児の日中一時支援事業ということで実施をしております。 ○委員(なかね大君) いわゆる、これは障がいのある子どもたちと、あと高校3年生までの子ども、あとは障がい者も含めての日中一時支援ということであるかと思うのですけれども、では単純に、ただ学童クラブと同じように生活の場として与える、また、健全な育成を図るという同じ目的で、ただ受け入れるという場所、そのようなところがあるかという話なのですけれども。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 現時点では、そのような視点でのものはございません。先ほど御紹介いたしましたとおり、秋口から日中一時支援事業で、その保護者の就労等を目的としたところを進めていこうとしているところでございます。 ○委員(なかね大君) ありがとうございます。要は、ここはやはりすごく遅れているのだと思います。先ほどから質問もあるし、お答えの中でもあると思いますが、ここはやはり遅れている。そもそも国の制度の中で抜け落ちているという部分が、やはりあると思うのです。国としては、いわゆる健常児の保護者だったりとか、いわゆる社会で子どもを育てていこうという動きがある中で、また、今国会の方でも、こども家庭庁の設置の部分で議論されており、国としてもそこをやっていこうというようにある中で、やはりその中にこの障がいのある子どもたち保護者も含めて、しっかりとテーブルにのせて議論していくことがこれからすごく大事なのではないかなと思うのです。  どうしてもこの障がい児、障がい者という部分は、何か別物として扱われることがすごくあったのではないかなと感じております。これは、まずトータル的に、社会が子どもを育てていくのだというテーブルの上にしっかり置いて、何が課題なのかということをきちんと明確にして、議論を進めていくことが必要なのではないかなと思います。これから、いわゆる訓練の場ではないけれども、障がいのある子どもたちを預かれる場所をつくっていこうという動きを見せてくださっていることは、すごく評価するところなのですけれども、その中でも、では、例えば子ども家庭課であったりとか、教育委員会も交えて全体で、障がいのある子どもも、やはりこれは港区の大事な子どもだということで、しっかり全体を考えた上で、そういった施策を取っていっていただきたいと願っております。  こども家庭庁が設置されるに当たって、港区でもそうした全庁横断的な、中心となる部署の設置も、我々も求めてきてはいるのですけれども、区としては、いわゆる子ども家庭総合支援センターがあって、そこを中心としてやっていくよという話があった中で、しっかり子育て支援のこと、また障がい児支援のこと、全部トータルでテーブルにのせていただいて、進めていただきたいと思うのです。その中でも、やはりこの障がい児たちの側に、また障がい児の保護者に寄り添う立場としては、今はやはり障害者福祉課が中心になってくるのではないかなと思うので、ぜひ今後そういった課題を解決していくためには、障害者福祉課が中心となって、そこをリードしていっていただきたいと願うところです。何かこの辺への思いがあれば、お聞かせいただきたいと思います。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 今、なかね委員御指摘の考え方は非常に大事だと思っています。しっかりと関係部署と連携をして進めていきたいと思います。 ○委員(なかね大君) 先ほどこれからの取組をお聞かせいただきましたけれども、区としても、やはりこの障がいのある子どもたち、また、その保護者に対しても、区としてやはりそこをしっかり支援していこうという思いはすごく感じるところなのですが、この課題というものは、1つの部署だけではできる話ではないと思うし、やはり区全体として考えていかなければいけない課題ではないかなと思っております。そのような意味では、今、障害者福祉課長の方からもお話がありましたけれども、障害者福祉課としてしっかり取り組むというところで、そこをしっかり中心にしていただきながら進めていただきたいと願うところです。  質問は以上です。 ○委員(清家あい君) 今までの議論を聞いていて思うのですけれども、2015年、子ども・子育て支援新制度ができて、そのときに保育政策担当ができて、どれだけの需要があるかという調査をきちんとかけて、推計を出して、それにのっとって計画を立てて保育園学童クラブを着実に増やしてきたから、待機児童も解消し、当時、まだ母親の就労率は40%を目標に置いて計画を立てなければ駄目だというような話をしていました。ただ、今もう10年たって、この間、子ども家庭課が港区でやってくださった就学前児童のアンケート調査を見ても、もう母親も父親もフルタイムで働く人が8割ではないですか。もう1歳、2歳で、1歳児で何%でしたか、保育園や教育に入っている子がもう8割などというような状況で、もう次元が違う。本当にこの数年で次元が違う世界になってきて、請願者がもちろん先駆けだったと思うのですが、保育園でどのようにして障害者を受け入れるかということをさんざん議論してきて、国にも掛け合ってきたけれども、そのようなものができないので、港区として元麻布保育園というものをつくっていただいて、健常児と障害児が一緒に通える保育園というものをつくって、今もう多分全国からすごい視察が来ているような状況だと思います。私もいろいろな地方の障害のあるお母さんから、どうやってつくったのですかというようなことを聞かれたりするぐらい、国をリードして、港区としてまずそこを進めてきて、その子たちが今度小学校に上がるからということで、区立の放課後等デイサービスもつくってくださいました。  ただ、やはりそれが保護者就労という制度の上にあるものではなかったので、請願者の方は非常に苦労されたと思います。それを今、一生懸命障害の担当がいろいろやってくださって、働けるようにとしてくださっていますけれども、これからのことを考えたら、もう数が全然違ってくると思うのです。令和2年2月のピークまで、就学前児童が右肩上がりで増えていて、その中で障害児の数は、受給者証を持っている人だけで1,000人近くいるわけです。未就学ではない、これは18歳未満だと思うのですけれども、そのような数の人たちが保護者の就労が8割などになってきたら、もうそのような、特別支援コンシェルジュでやりますとか、そのような話ではなくて、やはりきちんと障害者福祉課の中に政策担当の部署を置かなければいけないと思います。それできちんと需要がどのようになっているのかという計画も立てて進めていかなければ、とてもできることではないと思います。それとあと、せめて小学校までは学童クラブなど、保育がこのようにやっているのだから学童クラブももっとやっていかなければいけないと思うし、受入れを一緒になってやっていかなければいけないのではないかと思っています。  それで、基礎調査を取っていると思うのですけれども、この中に、港区保健福祉基礎調査では、令和2年のものでは、保護者の就労についてとか、そういった質問項目は特にない、見当たらないのですが、障害児の親の就労率や、どのような需要があるかというような調査はかけて、把握されているかということと、今後そのようなものをやる予定があるかどうかということを少しお伺いしたいのですけれども。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 実際に前回の基礎調査に関しましては、そういった形の質問、本当に真の数字を取れるというような設問はございません。ただ、今回計画改定に向けて、調査の機会がございますので、今回、請願者の方の請願文の中にも御紹介していただいたものを私も読ませていただきましたけれども、参考にさせていただきながら、設問、回答等、工夫していきたいと考えております。 ○委員(清家あい君) ありがとうございます。それとあと、先ほど学童クラブでの障害児の受入れが84人とおっしゃっていましたけれども、これ、希望していて受入れを断っているとか、何か障害者受入率というものを国で取っていて、大体50%ぐらいなのですが、そのようなものを港区では取っていますか。状況を教えていただきたいのですけれども。 ○子ども家庭課長(白井隆司君) 学童クラブの入会に当たりまして、様々な御家庭の状況をお聞きしております。その中で、やはり対象の児童のお子さんが障害を持っている場合に、入会基準に当たって加点をする。そして、保護者の方が障害をお持ちの場合も加点をする。もしくは、その同居をされている方で障害をお持ちの場合は加点をするというような仕組みになっております。加点にすることによりまして、入会に当たっては配慮をしているという状況でございます。 ○委員(清家あい君) 分かりました。需要と供給の計画を立てる必要があると思っているのですけれども、そのような計画、計画というか、どれぐらいの子が今後、何というのか……。ごめんなさい。いいです。大丈夫です。 ○委員長杉浦のりお君) 大丈夫ですか。 ○委員(清家あい君) すみません。 ○委員(琴尾みさと君) 今の清家委員の質問の中で、学童クラブの方に受け入れられているのが84名ということだったのですけれども、多分今受入率のことを伺っていたと思うのですが、そのようなことで断られることは実際にあるのでしょうか。 ○子ども家庭課長(白井隆司君) 端的に申しまして、お断りするケースはございません。保護者の方に障害の状況をお聞きしまして、職員を加配するですとか、看護師を追加で配置するですとか、そういった対応を各施設で取らせていただいております。 ○委員(清家あい君) すみません。ごめんなさい。放課後等デイサービス子どもの訓練がメインになっていて、就労がメインではないという意味で、定員の枠というものが超えてしまった場合に、例えばフルタイムで勤務している人が入っていたとしても、その定員がいっぱいになってしまったら、今日は入れませんというような先着順になってしまうことが今後起き得るわけですよね。そうしたら学童クラブは、そのような医療的ケアとか、重度障害のお子さんたちまでも、そちらが受け入れてくれるのかなどというところで、きちんと計画を立てていないと、落ちてしまう子が絶対出てくるのではないかなと思っているのですが、そのような数字というものは最初にある程度取れるわけではないですか。生まれてきてから、そのような子がこれぐらいというような。そのような計画というものは立てているのかということと、どうやって今後そのようなところに対応していくのかということを少しお伺いしたいです。放課後等デイサービスからあふれてしまったときに、学童クラブでそのようにきちんと受け入れる体制をつくれるのかという。障害が重度の子や医療的ケア児など、そういった点をお伺いしたいのですけれども。 ○子ども家庭課長(白井隆司君) 現状でございますが、学童クラブの対応に当たりましては、現在の保育園の状況をお聞きしております。保育園の状況で情報を共有しまして、その方が学童クラブを御利用されるという場合を想定しまして、各管理課子ども家庭課、そしてまた各施設で準備に当たっている状況でございます。その辺の統計を立てての計画いうところは、今後、障害者福祉課と調整をしていきたいと考えております。 ○委員(清家あい君) では、母親の就労というか、就労はきちんと守るように、区が責任持って政策を立ててくださるということでいいのでしょうか。 ○子ども家庭課長(白井隆司君) 学童クラブ保護者の就労を支援するという側面もございますので、そうした視点も、今後検討していきたいと考えます。 ○委員長杉浦のりお君) ほかに。よろしいですか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。         (「態度表明をお願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、態度表明が必要ということなので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団。 ○委員(池田こうじ君) 世帯の福祉を担う、この8月に開設される福祉総合窓口は、まさに請願にあるような障害児保護者の就労の切れ目を埋めるものだと期待しておりますが、その姿勢には障害者保護者の就労環境の厳しさを行政がしっかり、深く理解していないと、課題解決にはならないと思います。鈴木委員の質疑でも、そういった障害者保護者の就労の厳しさについて課題認識があると答弁されていましたが、将来的には世帯の課題として、保護者の方の高齢化の問題などもあろうかと思います。ただ、福祉総合窓口はマルチの窓口ではありますが、言わば入り口にすぎないものであって、鈴木委員の言うように、包括的な施策や課題を考える場所ではないと思います。大きな期待を寄せる、この港区の画期的な福祉総合窓口や、今、教育委員会の特別支援コンシェルジュなどの施策をこれからしっかり進めていく中で、世帯の福祉をどう進めていくのか、この請願を機に考えていただいて、一日も早い実行を期待して、この請願4第5号につきましては、自民党議員団としては採択をお願いしたいと思います。 ○委員長杉浦のりお君) 賛成ですね。次に、みなと政策会議。 ○委員(清家あい君) 先ほどからお話しさせていただいていますように、子ども子育て支援制度ができて、もう母親の就労や両立支援というものは、本当に異次元に進んできました。そのような状況の中で、子ども障害児だということで取り残されてしまっている人たちがいるということは、やはりこれは、子どもに対するというのも変ですけれども、やはりそこは平等ではないと思いますし、そこを取り残さないように、しっかりとやっていく義務があると思います。福祉総合窓口ができることで、支援部ともオンラインで話ができるようになったりなど、進んでいく部分もあるとは思うのですが、先ほど自民党議員団のお話にもあったように入り口なので、やはり政策を考える部署というものは、それはそれできちんとつくらないといけないし、計画をきちんと立てて、それに向けて進め、実行していくという部隊が必要だろうと私は思います。  今回請願者の方も、その設置にこだわるわけではないという、きちんと受け止められるところをつくってほしいということでした。障害者福祉課もやっと今後、きちんと就労支援までも見てくださるということでしたけれども、今の障害者福祉課がすごく忙しいこともよく分かっていますし、それだけで対応できるものではないので、そもそも就学相談自体がパンクするくらいすごい数になっていて、それでコンシェルジュは当然必要ですし、それを1人しか配置していないのですから、そこが政策をつくる部署ということは無理があるので、やはりそこは庁内全体で持ち帰っていただいて、よく考えていただきたいなと思います。  請願については、こうしたお声をきちんと対応できる、今すぐ新規部署を設置するということではないにしても、きちんとそこを対応できるようにしていっていただきたいということで、請願は採択させていただきます。 ○委員長杉浦のりお君) 公明党議員団。 ○委員(なかね大君) 特に今、コロナ禍に入って、この二、三年というものが、様々な課題が表面化して、それに対して全庁挙げて取り組んできたかなと思うのです。例えばデジタル化のこともそうですし、困窮者支援のこともそうですし、様々なことが上がってきていると思います。このタイミングで、こういった今回の請願のお話が出てきたのも、これは1つはそのようなときなのかなとは感じております。また、先ほど質疑の中でもお話ししましたが、やはりこども家庭庁が設置されるということも、これは大きな意味があると思っておりまして、これからの社会を子ども中心にして考えていく社会というものをつくり上げていこうという、国の大きな方向転換ではないかと感じております。  その中でこれまで、いわゆる抜け落ちてきた、この障がい児の居場所づくりであったり、その保護者の支援であったりなどというものを、今本当によくよく考えていかなくてはいけないときなのだと思っております。その中で、今までの形のままでは足りないところをどうしようという考え方ではなくて、一度フラットにもう一度考えて、では今後どうしていくのかということを総体的に考えていく必要があるのではないかなと思っております。その上で、まず部署が設置されることが第一ではなくて、何が課題なのかということと、どのように議論していくのか。また、その先に何を求めていくのかということをきちんと整理した上で、ではそのために何が必要なのか、部署の設置も含めて考えていくことが重要なのではないかなと考えております。  そのような意味で、必要に応じてその組織の編成も含めて、今後考えていく必要があるかと考えておりますので、公明党議員団として、請願4第5号については採択といたします。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。共産党議員団。 ○委員(熊田ちづ子君) 請願4第5号については、請願採択でお願いいたします。  これまで、やはり障害だけではなく、困難を抱える方たちが、このようにして区議会に請願を出したりしながら、一つ一つ政策を進めてきたということは、私も長いことこの保健福祉常任委員会にいて、本当に感じます。働きながら、障害の子どもを抱えながら、こういった議会への請願文をつくったり、時間を割いたりということは本当に御苦労だと思うのですけれども、そのようなことが一つ一つの実態として、行政側にも、そして私たちも気づかない部分を気づかせてもらうという意味では、本当に感謝をしたいと思います。  それで、私はやはり今回の2つの請願を受けて、最初のときに話しましたように、障害児の親の就労に関する支援、ここが本当に足りていないという認識に今立てたと思います。やはり行政の支援をどのようにしていくか。就労支援の政策がないと、受皿、窓口があったとしても、実際は要求に応えていくことができませんので、施策をどうつくり上げていくかということが重要だと思いますので、その点は指摘をしておきたい。それから、区がやはり実態を知ることだと思うのです。施策をつくる区の部門がまず実態を知ること、そしてその実態は、先ほどの請願者の方もお話ししたように、生まれたときからずっと区と関わってきているわけです。ケースワーカーを含めてです。その中で困り事は出ているのです。困り事は出ているけれども、施策にあるものについてはいろいろな制度を紹介したりなどできるけれども、ないものについてはそこで止まっているというところがやはり問題です。そこからどう酌み取って、ではこの課題をどのようにしていくのかということは、今度は行政側にバトンが渡っていると思います。ですから、実態をまず知るということ、そのことが本当に重要ですので、これから1つのステップに多分なっていくのだろうと思います。福祉総合窓口も横断的に対応するという、そのような仕組みができましたので、実際にこういった一つ一つのケースに本当に応えられるような窓口になるように、これから一つ一つ見直して、そのような対応ができるようにしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。都民ファーストの会。 ○委員(琴尾みさと君) 平野さんのおっしゃられている課題というものに対して、私も本当に同じ問題意識を持っていますし、本当に今後改善されるべきものだとも思っております。時代が進んでいく中で、保育の在り方が変わっていると思うのですけれども、それが一般の保育はもちろんのこと、医療児についても例外ではないと思っております。これから福祉総合窓口が設置されていく中で、縦割りな対応が解消されて、今おっしゃられた課題というものを、私もぜひ課題解決に向けて区がさらに進めていってくださることを望んでいます。よって、請願4第5号は採択でお願いします。 ○委員長杉浦のりお君) 採択でよろしいですね。  それでは、「請願4第5号 障害児の親の就労支援のための港区担当部署の設置に関する請願」について採決いたします。  態度表明では全会派採択ということでございますので、「請願4第5号」を採択することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) 御異議なきものと認め、「請願4第5号 障害児の親の就労支援のための港区担当部署の設置に関する請願」は、満場一致をもって採択することに決定いたしました。  それでは、委員会の運営上、ここで休憩にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、休憩といたします。再開時間については、後ほど御連絡いたします。              午後 2時22分 休憩              午後 2時57分 再開 ○委員長杉浦のりお君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  審議事項(3)「請願4第6号 高校生の障害児保護者就労支援に関する請願」の趣旨説明をお受けしたいと思います。本請願につきましては、議長宛てに1名の追加署名がありましたので、御報告いたします。  では、請願者の方は、前の方にお座りくださいませ。  それでは、請願文を書記に朗読していただきます。    (書記朗読)     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) 朗読が終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者 よろしくお願いいたします。  改めまして、本日はお忙しい中、私どもの請願にこのような機会をいただきまして、ありがとうございます。また、私ごとで開会時間にご配慮いただき、大変申し訳ありませんでした。  私たちは、来年度、港特別支援学校に進学する子どもたちの母親の代表として、今日ここに来させていただきました。とても緊張していて、少し分かりづらいこともあると思うのですけれども、どうぞよろしくお願いいたします。  私どもは都立青山特別支援学校の第1期生の子どもたちの母親なのですけれども、ちょうどその年に、港区に初めて障害児デイサービス放課後等デイサービスができまして、それ以来ずっと放課後等デイサービスのお世話になってきました。以前から、高校に入学したらスクールバスに乗るということはなかなか難しいというように先輩方から聞いておりまして、朝ヘルパーを見つけられれば、帰りは放課後等デイサービスが午後6時過ぎなどに自宅まで送ってくれるので、何とかそれまでの時間で仕事をして、駆けつけて帰ってこられると思っていたのですけれども、今回いろいろな事情で、来年度からその高校生受入れのデイサービスの送迎が難しくなるかもしれないと聞きまして、これは私どもとしては一大事なことなので、このたび声を上げることになったのです。  まず、私は頼れる親族がおりませんので、収入を得るためにはどうしても放課後等デイサービスやショートステイにお世話になって働いて、学校もそうなのですけれども、働いているのですが、どの機関も親御さんの休憩のためですとか、緊急のときのためですとか、そのようなときのための機関であって、母親など親の就労のために障害児を預かるという機関ではないので、なかなか、例えば仕事が、もう3か月前などに予約で埋まっているのです。やはり休みたい人はとても早く予約をしてしまうので、いざ仕事が入ってどこか探そうと思っても、やはり皆断られてしまって、それで、そのような仕事をするための機関ではないのでと言われてしまいますと、どうして休憩するために預かってもらえるのに、必要に迫られて仕事をする人はこのような扱いをされてしまうのだろうと、離婚後に初めて知りまして、とてもショックを受けたことがあるのです。今実際、コロナ禍でいろいろ経済的に厳しくなって、デイサービスに入ることもできなくて、それでパートすらやめて、本当にコンビニエンスストアで買うこともいろいろちゅうちょしているお友達のお母さんや、あと、主治医には放課後等デイサービスに通っても何も問題ないよと言われていても、いろいろな決まり事などで、持病があるからと断られて、何も身動きが取れなくて、付きっきりで途方に暮れているお母さんなど、やはり何かこう、真面目で子煩悩なお母さんが周りですごく苦しんでいるなという印象をずっと受けてきたのです。  障害はいろいろなので、皆さんそれぞれマイノリティな部分がありまして、例えば行政がいろいろ用意してくださったサービスなども、このようなことがあるからうちの子は使えないとか、意外と利用できないことなども、残念ながら多いのが現実にあるのです。例えばうちの子は重度の食物アレルギーがありまして、自閉症によるこだわりもあるので、食事にとても苦労をしているのですが、放課後等デイサービスのおやつや、ショートステイ先にアレルギー対応食があってもなくても、こだわりがあったりするので、全て食事は持込み、それで食物アレルギーがあるので、落ちているお菓子をふっと拾っただけで、もう見ていられないので、1泊以上はお預かりできませんと断られたこともありました。外食ももちろんできないので旅行も行きませんし、たとえ仕事でどんなに遅く帰ってこようが、自分がどんなに熱があろうが、必ず365日自炊はするのです。そのような中でも、これが当たり前になっているので、何とも思ってはいないのですけれども、やはり本当に困っていたりとか、自分に余裕がない人は、自分が休憩するために子どもを預けようと動くことというのがなかなか頭に浮かばないことが現実なのです。気がついたらそのような時間が過ぎていたということがあるので、真面目に働こうという意思のある人が普通に働ける、そのような生活ができたらいいなと思っています。  本当に毎回、来月もないのですけれども、仕事をにこにこ受けながらも、どうしよう、預けられるかなとはらはらしながら、でも子どもが預けられるか分からないというと、ではほかの人にとなってしまうので、フリーランスでやっているので、やはり受けてしまって、どうしよう、見つからないと、いつも寿命が縮まるような思いをしているのですが、それがさらにこれから、重度の受入れの施設もないので、高校卒業後はさらに働けなくなって、どのようにして生活していこうとずっと不安があったのですけれども、高校卒業どころか、高校も働けなくなるかもしれないとなったときに本当に怖くなりまして……。  あと、すみません、少し途切れ途切れなのですけれども、港特別支援学校のバスなのですが、最近は希望すれば乗りたい人は乗れるように比較的なっていると、いろいろな方に調べていただいて聞きました。ただし、バスポイントが遠過ぎて、車で行くような場所まで行かないと送れなかったり、あと物すごく長時間乗ることになって、子どもに負担が大きかったりなどして、そもそも乗れるけれども諦めるという人がとても多いらしいのです。乗れないのだけれども、では今度はヘルパーもつかまらないという状況で、多分お母さんごと、御家庭ごとに困っていることが全て違うのです。それでなかなかまとまりづらくて、声も届きにくいという感じだったと思うのですが、このような感じで、まだいろいろな方の声を聞いてきたので、届け切れていないとは思うのですけれども、今のこの状況が少しでも改善できて、普通に最低限不安なく働けるような状況になってほしいと願っております。どうもありがとうございました。 ○委員長杉浦のりお君) ありがとうございました。 ○請願者 よろしくお願いします。  私の息子も東京都立青山特別支援学校の、今、中学3年生です。私の息子は昔、歩けなかったので、小学校入学のときは東京都立城南特別支援学校、肢体不自由の学校に行ったのですけれども、歩くことが3年生でできるようになったので、4年生のときからは青山の方に通わせていただいています。  先ほどおっしゃっていたように、私たちの息子たちが小学校1年生になる頃に、デイサービスが利用できるようになりまして、私もその頃から、週1日から始まって、今は週5日で利用させていただいていて、おかげさまでお仕事も、パートとして、毎日6時間、週4日から5日で働かせてもらっています。  子どもが生まれるまでは、フルタイムでもちろん働いていたのですけれども、やはり障害児を産んでしまうと母親が全部いろいろしなければいけなくなるので、それこそ本当に小学校に上がるまでは働けなくて、専業主婦をやっていたのですが、デイサービスも利用できるし、学校にも上がれるようになって、ようやく働けるようになってきました。働いていたのですけれども、今度はデイサービスも利用できなくなるかもしれないとか、スクールバスに乗れないかもしれないといったら、ごめんなさい、何かつらいなと思って、今回請願を出されるということで、一緒についてきました。  やはり今まで使えていたサービスが使えなくなってしまうと、そのサービスが利用できることを基準にして生活を組み立てていたのに、いきなり使えなくなりますと言われると、やはりそれはとても困ってしまうし、もちろん子どもを育てることは大事なのですけれども、それとはまた別に、自分の時間というものはやはり持ちたいと思ったりもします。やはり今まで使えていた、そのデイサービスやスクールバスが使えないという状態になってしまうと、私は夫もいますけれども、母親の負担が、皆さんお母さんの話を聞くと、やはり母親の負担がすごく大きいので、今まで使えていたサービスを使えなくなるということはとても大変だし、スクールバスに乗れないとなってしまうと、やはりいろいろと、私も含めて大変ななことがあります。ヘルパーも見つからないし、自分で行かなければいけなくなるし、さらにうちの子は歩けるようになったといっても、建物の中でしか歩けないので、外は車椅子なのです。ですから、正直朝の忙しい時間にバスなども乗れないので、この間、港特別支援学校の説明会に、私、歩いて1時間20分かけて車椅子を押して行ってきたのですけれども、やはりそのようにしか通学できなかったりなどもするので、そういう事情を考慮していただいて、やはり希望者にはスクールバスが乗れるようにしていただきたいなと思います。乗れると言われても、実際バス停まで遠いとか、乗れると言われても乗れないような状況があるということを分かっていただいて、もう少し何か、わがままかもしれないですけれども、利用しやすくしていただければうれしいなと思います。  ですから、今回の請願にあるように、やはりスクールバスに希望者を乗せてくださいというところと、高校生のデイサービスと送迎の件も含めて、もう少し利用しやすくしていただきたいなと思っています。ありがとうございました。 ○委員長杉浦のりお君) ありがとうございました。  それでは、請願者の方々に御質問等ございましたら、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(鈴木たかや君) 今日は本当にお疲れさまでございます。わざわざお越しいただいてありがとうございます。  直接的にこの質問とは違うのですけれども、請願を、今港区に出されるに当たって、東京都に何か相談をされたことなどはございますか。 ○請願者 東京都には私の方からはしておりません。ただ、先輩方より、以前から何度も署名をしたりですとか、PTAなどを通して、障害者団体なども、何度も何度もいろいろなことを東京都の方にお話ししても、なかなか難しく、全て却下されてきた歴史があるとはお聞きしております。 ○委員(なかね大君) 本日はありがとうございました。放課後等デイサービスの現状について少しお伺いをしたいと思っているのですけれども、現在の状況ですとか、具体的にどのようなことに困っていますでしょうか。高校生の受入れが非常に少ないというお話は請願趣旨の中でお伺いしていますけれども、今使われている中で、感じていらっしゃることや困っていることがあれば、お聞かせいただければと思います。 ○請願者 やはり最初に入った子たちが、高校生になるまで成長をしていたりしまして、やはり受入場所の広さとか、あとデイサービスを構える場所の上限なども、詳しいことは分からないのですけれども、とても厳しいと伺っております。予算的な問題にしても、本当はもう、やはり小さい頃から関わってきた子たちだから、高校生になっても見たいという業者もいらっしゃるのですが、そもそも場所がないとか、人手が足りないので、今は利用を断っていたりとか、そういう実情もあるのです。なかなか、やはり来ても、大変な仕事だと思うので、すぐ辞めてしまうということもあるようなのです。ぽろぽろスタッフが替わるという印象もとてもあります。多分、勝手な想像ですけれども、大変な仕事で、きっと志を持って入ってきても、挫折してしまう方が多いのだろうと思っております。何とか待遇面でよくなればいいのになとは、以前から思っています。  デイサービスにもいろいろ事情がおありなのだと思いますけれども、ここ数年、送迎に関してとても融通が利かなくなっている部分があります。そのような面に関して、例えば前でしたら、午前9時から送迎が始まるとして、もっと早く出ないと仕事に間に合わないときなどに、自分で午前8時50分とか、デイサービスの送迎が出る前に子どもをデイサービスまで連れていって、一緒に車に乗って送迎に回ってもらって自分は仕事に走る、帰りも、今日は何時までに帰れないのでというと、順番を後に回してくれたりなどしていたのですけれども、そのようなことが難しくなって、時間のことは聞けませんというような感じになったりなどしたこともありました。それで、やはり仕事を縮小する、もしそれができないのだったら、30分、1時間足りなくても、前日から泊まれているというところを探さなければいけないというふうな状況になっていますが、やはりデイサービスの選択肢ももうないので、どこに行きたいと思いましても、どこも空いていないのです。ですから、今通えているだけでぜいたくな悩みという感じになってしまっているかなとは思っています。 ○委員長杉浦のりお君) よろしいですか。ほかに御質問等はございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、審議事項(3)「請願4第6号 高校生の障害児保護者就労支援に関する請願」の趣旨説明は、これで終了いたします。  請願者の方は後ろの席にお戻りくださいませ。ありがとうございました。     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) それでは、審議事項に入ります。審議事項(3)「請願4第6号 高校生の障害児保護者就労支援に関する請願」を議題といたします。御質問等ある方は、順次御発言願います。 ○委員(鈴木たかや君) まず最初に、これ書いてあること、一番最初のところなど、東京都にまず意見をきちんと伝えなければいけないのかなと最初は思ったのですけれども、お話を聞いて事情がよく分かりました。  港区でも、障害を持って育った子どもが、高校生になったから切り離されてしまうということは、正直、全然自分の認識が今までなくて、少しびっくりしたというのは正直なところです。それで、区でこれから先何ができるのだろうというところだと思うのですが、都立の学校に通う子どもたちのために、例えばその送迎を望んでいらっしゃる、この送迎を行うことは、まずそもそも可能かどうかということを教えてください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 区として送迎は、先ほど請願者の方からも出たとおり、移動支援という制度がございます。ただ、おっしゃるとおり、人材の確保というところで苦慮しているのが実態でございます。 ○委員(鈴木たかや君) ありがとうございます。これは先ほどの請願でもやはり同じようなケースなのかなと思うのですが、同じことの繰り返しになりますけれども、恐らくこのようなニーズが、これから先どんどん増えていくのだろうと思うのです。例えば、ではあした、あなた行っておいでよと言われても、私でさえ通うのがすごく通いづらい場所にあるということも考えると、何かもう一歩踏み込んだ対応ができないのかなと思います。請願書に書いてあるように、今、車ですら入れないような、何か条件がついているということがそもそも驚きなのです。送迎バスが中に入れない、近くに止めなければいけないというようなことを書いてありますが、では近くに止めるとはどこに止めるのだろうなという想像もつかないような、あのエリアというものは意外と駐車が困難で、この辺のオフィス街のような事情とは違った理由で、車が止めづらい場所です。また、皆さんも御存じのとおり、あそこの信号はすごく長くて、距離も長くて渡り切るのに大変で、お年寄りから大変だから信号の時間を変えてくれとか、歩車分離にしてくれとか、いろいろなことがあって今があるではないですか。そういったところに通わなければならなくなるということを、あしたから、しかもバスに乗れないかもしれないと言われたら、自分だったらどうするのだろうなどと考えると、やはり区として、もう一歩踏み込んで何ができるのだろうということを考えていただきたいなと思います。  そのときに、先ほどの話とまた同じような条件になるのかと思いますが、これを、ではどこがやるのという話だと思うのです。そういった意味でも、こういった問題を解決する、検討できるような場所というものは、やはり必要だからこのようにして声が上がってきているのだろうなと思います。まずは対応できる部署の設置もそうですし、今上がってきている声を聞く場所、受け入れて、ではどうしようと考えられる場所を検討していただきたいなと思います。ここで要望しますと言うと、また要望で終わってしまったと言われてしまいますから、ぜひ御検討していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 鈴木委員御指摘の点につきましては、私たち障害者福祉課が担っていくところと考えております。確かに新たな視点というところも必要かと思いますけれども、現行の制度をどう変えれば使えるのかというところ、まだ検討の余地があると思いますので、その辺りはしっかりと、今の御発言も受け止めながら対応していきたいと思います。 ○委員(鈴木たかや君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
     あと、この中に、実は東京都が、お返事がなかなかいただけないなどと書いてあるではないですか。この中にたくさん書いてあることが、やはりなかなか御本人が直接東京都と交渉してというのは、とてもしづらいことなのかなと思いますので、ぜひ区の方からも声を上げていただきたいなと思います。それでも動かないのであれば、それこそ東京都議会にも上げるなど、ぜひ一緒に今後、検討していきたいなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。 ○委員(熊田ちづ子君) まず、この学校への通学の中で、スクールバスを利用して通学をしている生徒が何人いるのか、実態が分かったら教えてください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) スクールバスの実態については、大変申し訳ございません、把握してございません。 ○委員(熊田ちづ子君) 教育委員会としても、この実態はつかんでいないということでいいですか。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) 教育委員会としましては、幼稚園、小・中学校を管轄としておりまして、高校の方は東京都の方になります。スクールバス、実際に何人利用されているということは、やはりこちらでは把握はしておりません。 ○委員(熊田ちづ子君) スクールバスというくくりになるのか、送迎用のスクールカーということになるのか、いろいろな移動支援をされていると思うのですが、そのスクールカーの利用状況というものは分かりますか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) スクールカーにつきまして、障害者福祉課高等部のところでは、肢体不自由の方5名、対応してございます。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) 今、小笹課長の方からありましたように、高等部は、東京都立光明学園と東京都立城南特別支援学校、肢体不自由の高校に5名がスクールカーを利用されています。小・中学校に関しましては、知的障害児が46名、それから、区立小・中学校の特別支援学級に通っているお子さんでスクールカーを使っているのが46名、都立の特別支援学校、小学校・中学校の、小学部・中学部というのですが、対象になっているのが21名、スクールカーを利用しているところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) スクールカーは学校のスクールバスと違って、区が支援をしている移動支援事業だと思うのですけれども、もし東京都の方で、都立学校へのスクールバスを利用できるかどうかの決定はどのようにして行われているのでしょうか。何か基準があるのか、その辺分かったら教えてください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 事前に相談を受けて決定するというところは伺っているのですけれども、基準等については、明確なものはこちらで把握はしてございません。 ○委員(熊田ちづ子君) それは教育委員会も同じでしょうか。 ○教育人事企画課長教育指導担当課長兼務(瀧島啓司君) 肢体不自由のお子さんに関しては、やはりそのガイドラインというものはあるように聞いております。港特別支援学校のように知的障害お子さんの場合、やはり社会的な自立を目指して、その子の状況に応じて、バスを利用するのか、徒歩なのか、公共交通機関を利用するのか、その辺は学校と相談しながら決めているとは聞いております。 ○委員(熊田ちづ子君) なかなか今の教育委員会もそうですが、障害者の方でも、港区内の障害のあるお子さんの高等部への通学ですか、支援などということについては、実態の把握もなかなかできていないという状況だと思うのです。まず、そこを改善して、それは確かに都立高校であれば東京都の所管かもしれませんが、区民の利用、ましてや障害のある方の利用ということであれば、そこをどこが把握して、何が保護者の方や当事者の方たちとの中で改善する必要性があるのかということを、まず整理をしていかなければいけないと思うのです。その辺の取組というものは、今回のこういった請願を受けて検討をしていく、どこが受け持っていくのかということもあるかもしれませんけれども、それは教育委員会で障害のお子さんですから、障害者福祉課ということになると思うのですが、東京都との交渉を、東京都からその基準やガイドラインについて聞き取りながらしていくと。区が何も、そこは東京都の事業だからということで、関知しないというわけにはいかないと思いますので、その辺は今後取り組んでいくということでよろしいでしょうか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 実態の把握につきましては、教育委員会と協力しながら進めていきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) ぜひそれは、やはり先ほどの請願とも関連しますが、実態を把握するということが一番重要で、そうでないとやはり政策にはつながっていきませんので、そこはぜひお願いをしておきたいと思います。  それで、移動支援を使っての送迎事業が行われていると思うのです。その移動支援についても、なかなか事業所を探せなかったりというような課題はありますが、今区が移動支援、これは要綱を定めてやっていると思いますけれども、特別支援学校の送迎への移動支援の利用実態についても、少し御報告をお願いします。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 現在、移動支援事業による通学の利用者の状況は、区立の小・中学校の特別支援学級等に通う児童・生徒が15名、それから都立特別支援学校小・中学部、こちらに通う児童・生徒が36名、それから特別支援学校の高等部に通う生徒が7人ということになっております。合計で58名になります。 ○委員(熊田ちづ子君) 区としても、特別支援学校などへの通学の支援として、移動支援事業をやっているわけです。それで、障害者総合支援法に変わったときにもかなり問題になったと思うのですが、毎日の通勤や通学に関しては、移動支援というものは使えないのです。期限が決まっていたり、更新は1回だけなどという、そういった非常に制度的にも遅れている部分があるわけですが、港区が独自で要綱を定めてやっておりますけれども、これについては、こういった障害者総合支援法の中での縛りがなく、通学の支援、移動支援ということでは、在学中の通学の支援ということでは、制限なく使えるということでよろしいでしょうか。そこを確認しておきたいと思います。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) こちらの移動支援は、障害者総合支援法の地域生活支援事業に当たります。ですから、区として範囲を定めている状況です。今回、区の要綱では、特別支援学校等への通学に使う場合については、上限なく使えるように、期間なく使えるようになっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 障害者総合支援法での利用制限のある部分については区が要綱で定めて、通学についての支援を行っているということで、そこは確認ができました。それで、例えばなかなか事業者を見つけられないというような実態があるということは、今日の請願の方たちからもそうですが、ほかからもあるわけです。この移動支援の事業を提供できる事業者数はどれぐらいあるか分かりますか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 港区内におきましては、現在49事業所と移動支援の協定を結んでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 一定の数としてはあるわけですが、そこで、先ほど請願者の方からもお話があったように、福祉の分野というものは、なかなか人を確保できないという部分では、通学などの支援というものを早朝だったり、夕方だったりという意味で、なかなか対応できていないという実態はあると思うのです。そこは今後事業者ともよく相談をしながら、そういった要求に応えられるような対応をぜひしていただきたいということは、お願いしておきたいと思います。  それから、請願の中身ですが、放課後等デイサービスで高校生を受け入れられるデイサービスを増やしてほしいということが請願項目の中にあって、それと同時に、その送迎支援の補助を区独自としても行ってほしいというものが要望であるわけです。高校生を受け入れることができるデイサービスについての状況を把握していたらお願いしたいと思います。待機児童の状況などが分かるのかどうか、先ほどの、なかなか実態をつかめていないということでは難しいのかなということもありますが、その待機児童の状況であったり、放課後等デイサービスの利用状況や、高校生を受け入れられる放課後等デイサービスサービス事業者の数など、定員も分かれば教えてください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 現在、区内には、放課後等デイサービス事業が4か所、それから多機能型として、放課後等デイサービスと児童発達支援を総合的に対応している事業者が12か所ございます。いずれも定員としては10名程度ですので、多機能型で最大140人、放課後等デイサービスのみの事業所でも、区の放課後等デイサービスを入れて50名ということで、190名の定員ということになります。待機児童等については、申し訳ございません、把握はできておりません。高校生を受け入れている事業者は、放課後等デイサービスで2か所ということで確認をしております。 ○委員(熊田ちづ子君) 高校生以外の子どものデイサービスの受入れの事業所も、定員の数からするとそれほど多くないわけですけれども、高校生になるとさらに受入先が少なくて、2か所ということですが、この2か所についての高校生の定員は分かりますか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 年齢によって定員をつけているということではないので、こちらでは把握しておりません。 ○委員(熊田ちづ子君) 今の状況でいくと、なかなか実態は厳しいということですね。本当に保護者の方たち、高校生になればもちろんデイサービスなど必要のない子もいますが、障害のあるお子さんにとっては、ましてや保護者が働いていた場合は、当然放課後等デイサービスは必要なサービスですので、今実態が2か所で、何人ここで受け入れられるか実態が分からないという状況ですので、これについて今後どのような取組というか、もちろん事業者との意見交換も必要でしょうし、どう拡大できるかということもあると思いますが、そこについてはどのように考えておられますか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 放課後等デイサービスについては、事業者の方へ働きかけはしてまいります。ただ、やはり年齢、小学校、中学校、高校生、その辺りの預かりの場というところが不足していると認識してございます。今年度秋口には、地域生活支援事業ということで、区で進めていく預かりの場、日中一時支援ということで予定をしておりまして、現在、事業者と調整をしているところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) まず、先ほどのお話の中にもあったように、障害のある方というくくりでということはなかなかできないです。この子に必要なサービス、それぞれ違うので、何か受皿もこのような子を受けますとなった場合、そこからはみ出てしまう受け入れられない子というものは当然出てくるので、やはりそのようなことではなくて、本当に必要としている方が利用できるような、そのような受入れの状況を改善しないといけないと思います。これから時間はあまりかけられないと思います。子どもたちは成長していくわけですから。ぜひそこは急いで対応をしていただきたいと思います。  それと同時に、送迎のための移動支援を頼みたくても、人手不足でなかなかヘルパーの争奪戦になっていて利用できないという実態も今出されたわけですけれども、この送迎について区がどのように捉えているのか。課題と、これから取り組める対策としてどのようなことを考えているのか、その点も教えてください。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 移動支援につきましては、やはり人材が不足しており、特に通学時は同じ時間帯、早い時間帯で重なってしまうというところもございます。現在、区では移動支援をマンツーマンで対応しております。制度的には車両型、それから複数型ということも選択はできて、実際に使っているところは確認をしなければいけないのですけれども、その辺り検討の余地はあるのではないかと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 確かに、近い距離や、学校まで行く間の途中に同じ場所に通学するお子さんがいたりすれば、それを1人で2人を対応できるのかということや、車で送迎するということになった場合には、介助者も必要な場合もあるしと、課題がたくさんあると思うのです。ただ、それはやはりそのような子どもたちが通学するために、働く保護者を支援するために何が必要かという、その一つ一つのケースを具体化していって、それに対応するということは行政としては本当に大変だと思いますけれども、やはりそこを行政がやらないと、民間は人手がないので受け入れられませんというような形になってしまいます。やはりそこは行政がやるしかないと思いますので、その事業者支援も含めて、ぜひお願いをしておきたいなと思います。そうでない限り、こういった課題は全然改善されていきませんから、よろしくお願いをしたいと思います。  それから、先ほど話のあった、学校のある場所は大変だし、離れているし、交通量も多いしというところですけれども、特別支援学校の敷地内に放課後等デイサービスの車が入れない理由などというものがもし分かっていたら教えてください。例えば学校のスクールバスは入れるのか、多分同じ送迎、デイサービスの車が迎えに行く、学校の子どもたちが帰るためのスクールバスが出てくるという、時間帯が重なってしまったりするので、その困難もあるのかなと思うのですが、その敷地内に入れないという理由は何か聞いていますでしょうか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 事業所の車が入れない明確な理由は確認はしておりませんが、スクールバスは現在5台、港特別支援学校は持っていらして、5台ぎりぎり止められているという状況だということは伺っております。ですから、今、熊田委員御指摘のとおり、時間帯が重なったりするところもあって、入れない可能性もあるかとは思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 港区も通学支援のスクールカーを出していたり、今後支援をするための、車両なども含めた支援も検討していくということであれば、離れたところで、例えば今日のように天気が悪い日だとか、歩行に時間がかかったりとか、いろいろな形で学校の敷地内まで車が入れるということが、一番安全性の上でも、利便性の上でもいいわけですので、その点については、私はやはり、教育委員会なのか、障害者福祉課なのか分かりませんけれども、やはり支援学校に直接行って、状況も確認して、どのような方法だったら、少し時間をずらせば敷地内まで入れるのか、そのようなことも含めて、ぜひやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 特別支援学校とは卒業後の対応ということで、私どももお付き合いございますので、その辺りは確認を進めてまいります。 ○委員(清家あい君) 東京都議会や東京都教育委員会にも、今回の請願を受けて私も問合せをしました。私が聞いた限りでは、東京都教育委員会の特別支援教育課長は、スクールバスは定員が空いているから希望があれば乗れますというようなことをおっしゃるのですが、やはり決まるのは3月末になるということです。そもそも保護者の方々は、ずっともういろいろお願いしてきたけれども何も改善してこなかった、乗れないし、直前まで分からないし、判断基準もよく分からないのです。誰も分からない。誰がどうして乗れるかとか、乗れないとか、それが3月の終業式のときに決まって、では慌てて移動支援と思ったときにもう見つけられず、そして働けなくなるので、今心配で来られているわけですけれども、そうであれば、希望者が乗れるのであれば、ホームページにでもきちんと希望者は全員乗れますと書いてくださいと言ったのですが、何かその辺はやはり区からも少し交渉してほしいというか、就労支援は区でやってくださいというような感じなのです。  放課後等デイサービスもこのようになぜバスが入れないのですかと聞いたら、やはり出てきてしまうから、門を開けると出てきてしまうから入れられませんと言うのです。では、別の場所に駐車場を借りて、あの危険な道をスタッフが連れて行き来するのはやはり大変だし、それでやると事業者がない、そうしたら働けなくなるのですけれども、どうしたらいいのですかと聞くと、区でやってくださいと言うのです。それは就労の方も、移動支援も、区がやることではないですかというようなお話なのです。結局、東京都と区の制度のはざまに落ちているし、就労支援が、小学校まで保育課、先ほどおっしゃっていたけれども、小学校に上がってから、どこも母親の就労を受ける場所がないから、部署がないから、そのはざまに落ちて、もう大変なことになっているわけではないですか。  いろいろなところが、シングルマザーが多いとおっしゃっているのです。事業者もおっしゃっているし、先ほどこちらの請願にも入っていますけれども、多い実態を多分どこもつかんでいないのです。どれぐらいの就業率なのかとか、生活がどのような状況にあるかということはどこもつかんでいないので、もう危機的な状況にあるのに、その政策が全然用意されていないままで来ているのです。全部が駄目だったら移動支援しかないわけですけれども、その移動支援に、では区が上乗せをして人材を確保するとか、あと、問題は何かマッチングのシステム、ペーパー文化で全然なっていないということは皆さんおっしゃっていますが、そのようなところのマッチングの部分も支援するとか、そのようなものを区独自でどこまでできることなのかということを1つお伺いしたいです。あと、都型の放課後等デイサービスというものを東京都が始めていると思うのですけれども、それは放課後等デイサービスが午後7時までやることと、あと送迎をつけるというところに支援をするという制度ですが、実際には23区でそれを導入しているところがあるのかどうか分からないですけれども、すごいそれが条件が難しくて、やる事業者がいないということも聞いています。民間の事業者に聞くと、民間が預かれるのはやはり軽い子で、そもそも今、これは間違っていたらあれなのですけれども、保育園でも加配が必要な子がもう500人ぐらいいるという話で、その子たち、小学校もすごい人数でいるわけです。それで、皆、放課後等デイサービスを使うと、もちろん足りなくなるし、重い子たちを預かるのは、区立で放課後等デイサービスをつくったわけですけれども、ここでこのような、今おっしゃっているような知的障害の子たちが受け入れる余地があるのか。その区立の放課後等デイサービスの中で都型をやるという、就労支援のための放課後等デイサービスをやるということが可能なのかということを少しお伺いしたいです。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 都型の放課後等デイサービスに関しましては、23区の状況を把握はしてございませんけれども、実際に清家委員御指摘の午後7時以降まで利用時間を延長して、それから送迎を行う、その他第三者評価を受けたりとか、職員の配置についてということで、いろいろ条件はございます。そちらを満たして、東京都が指定をするという事業になっております。実際私どもの方にも、東京都から事業者の推薦等について依頼はありますけれども、事業者に確認をすると、やはり条件が厳しいということで、手が挙がっていないという状況にございます。  移動支援の区の方での上乗せについてのお話ですが、先ほども御紹介した車両型であったり、複数型であったりという、そもそもの制度のところで、まず対応ができるかというところも想定しなければいけませんし、さらに、どういった対応がというところも含めての確認作業が必要だと考えております。 ○委員(清家あい君) 分かりました。都型放課後等デイサービスの条件は厳しいから、そこをもう少し改善の余地がないかということを東京都に言っていただくのはもちろんそうなのですけれども、区の放課後等デイサービスで重度の知的障害の子たちを預かったり、高校生を預かったり、この東京都の補助の制度を持ってくるということが可能なのかをということを聞きたいのですけれども。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 現在、区立障害保健福祉センターで実施している放課後等デイサービスにつきましては、対象者を重症心身障害児、それから医療的ケアが必要な方というところで対応しておりまして、定員や基準等を考えていくと、現行、その対象の方たちのみでの対応にならざるを得ないかなと考えております。 ○委員(清家あい君) 分かりました。そうすると、今の放課後等デイサービスが、どれだけの数、港特別支援学校の方の送迎などまでやってくれるところがあるのかと、今1個しか私も聞いていない、1個しかないというような話しか聞いていないのですけれども、そうしたらやはり、中に入れないのだったら、送迎のための支援というものを区が独自でしてあげないと、やってくれるところが難しいのかなと思うということが1つです。あと、あそこは本当に危険なので、そこをどのようにして安全を確保していくかということは、保護者の方だってもちろん心配だと思いますし、何か対策をしていただきたいと思います。それが1つ質問です。  もう一つがスクールカーなのですけれども、今、区が出している高等部の5人ですよね。それで東京都立光明学園と東京都立城南特別支援学校に出していると思うのですけれども、中学校から通ってきた子たちだけが、中学校のときにスクールカーを出しているので、その子たちが高校に上がったときにも、引き続きの支援のようになっていると思うのです。高校から入ってきた子で通う子は、中学校は乗っていなかったのだから駄目と言われて、私は何か間に入ったことがあったなと思うのですけれども、何か基本的に親の就労支援というような視点がやはり全くないわけです。ではどうするのかという。このスクールカーをそのような就労支援みたいな方向で考えるような余地があるのかということをお伺いしたいです。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) スクールカーにつきましては、通学の時間が1時間以上超えて、肢体不自由等で自力での通学が困難というところで、中学校まで使っていた方について継続して高等部で対応してございます。また、対象が変わってまいりますので、イコールスクールカーというところではなくて、移動支援の制度の拡大であったりというところで、そこはまた確認をして、先ほど申し上げましたけれども、しっかり対応の方向に行けるように、区としても、親御さんの就労支援というところでは必要だというところの認識を私どももしておりますので、その辺りはしっかりと現状把握した上で進めていければと考えております。 ○委員(清家あい君) 分かりました。先ほど1個質問だったのですけれども、港特別支援学校の送迎が大変で、中に入れず、すごい危ないところで、駐車場が周りになく、そこをやってくれるところがないのだったら、そこに対しての、少し特殊な問題でもあるので、区で支援しないとやってくれるところができてこないのではないのかと思うのですけれども、その辺の検討の余地というものはあるのかお伺いします。 ○障害者福祉課長小笹美由紀君) 送迎に関しましては、事業者それぞれ、いろいろな事情があるというところは聞いておりますが、改めて事業者の方に確認をして、検討をしてまいりたいと思います。 ○委員長杉浦のりお君) よろしいですか。ほかに御質問等はございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。             (「態度表明」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) 態度表明ですか。では、態度表明という声が上がっておりますので、各会派、順次お願いいたします。まず初めに、自民党議員団。 ○委員(池田こうじ君) 先ほどの請願と同じなのですけれども、世帯の福祉、障害者保護者就労支援を含めて、切れ目のない福祉になる、今度8月に開設される福祉総合窓口は、このような請願の課題を担うものであると思いますが、先ほど申し上げましたように、福祉総合窓口はマルチな窓口ではあるのですけれども、入り口であり、包括的な福祉の施策を考える場所ではないと思います。鈴木委員の質問にもありましたけれども、なかなか保護者から伝えにくい、都立の特別支援学級の課題については、港区の立場で本請願の課題を東京都にしっかり伝えて、保護者の抱える課題解決を共に図っていただいて、切れ目のない支援を期すために港区ができ得ることは、港区として検討してほしいと思います。  個々の多様な自立支援をしていくには教育が重要であって、高校生になって学校に通いにくくなってどうするのかと思います。高齢者デイサービスには送迎が必須でありますけれども、世帯の困り事として何が違うのかとも思います。大きな期待を寄せる港区の画期的な福祉総合窓口はしっかり進めるべきでありますし、そこで東京都とも連携するべきだと思います。今度、教育委員会の特別支援コンシェルジュなどの施策をしっかり進めていく中で、世帯の福祉、継続性のある福祉、希望の持てる世帯の在り方をどう進めていくのか、この請願を機に考えていただき、1日も早い実行を期待し、請願4第6号については採択といたします。また、こういった場所に来ていただいて、本当の気持ちを訴えていただいた請願者の皆様に心から感謝と敬意を申し上げます。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。みなと政策会議。 ○委員(清家あい君) 請願者の方々がおっしゃっているように、これまでもいろいろなところに以前からずっとお願いをして、働きかけをして、請願をされたりしてきて、何も変わってこなかった。もう言ってもしようがないというような気持ちを多分すごく抱えてきていらっしゃると思うし、そもそも何か、障害があるから、お世話になっているから、何かわがままが言えないとか、見ていただいているだけで、これ以上働くことの支援などは言ってはいけないのかななどという気持ちがすごくあることもずっと聞いているのですけれども、先ほどから言っているようにもう両立支援は当たり前の時代になっているのです。そこで障害児だけが特別に落ちてしまうということ自体が大きな差別ですし、そこは絶対あってはいけないことなので、今、これから高校生になるのはもう目の前にあることなので、検討していっていただく時間すらないし、彼女たちの後ろにはもう山、物すごい数でこのような問題が出てくるので、もう一刻も早く区の部署の中でその政策を考えるところをきちんとやってほしいと思います。あと、やはり来年学校に、今度高校に上がるときに職を失う人が1人も出ないように、きちんとそこは、まだ制度ができていなくても対応して、個別にでもきちんと対応していただきたいですし、その後のことを考えても、区として、やはりきちんとした支援をしていただきたい。移動支援が足りないと、もう何年言っているか分からないです。もうずっと足りないと言っていて、皆すごく困っているのに何も動かない現実があるので、そこに対して、やはりきちんと上乗せ支援も検討してほしいし、先ほど障害者福祉課長が言っていたような検討の余地があるところがあるなら、もうすぐにでもやっていただきたいです。  それと、やはり都立の教育が全然親の就労支援ということが頭にないので、東京都の方になりますけれども、そこはやはり教育委員会の方からもきちんと話をしてほしいと思います。突然中学校の終業式になって、もう働けませんというようなことになったら、本当に皆さん路頭に迷ってしまうし、もう絶望しかないので、本当にそこはきちんと、働く保護者の権利をきちんと確保する施策をやっていただきたいと思います。みなと政策会議としては、請願を採択します。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。公明党議員団。 ○委員(なかね大君) 公明党議員団としての態度表明を行います。  本請願の請願趣旨に関しては、もうごもっともだと感じております。趣旨の1番にあります都立港特別支援学校へのスクールバスの話でありますけれども、東京都教育委員会のやることだとはいえ、やはり港区としてしっかり把握しないといけない部分はあると思います。港特別支援学校に通う港区の子どもたちがやはりいるというところでは、その子どもたちがどういった状況にあるかということもしっかり把握する必要があるかと思いますが、今日の質疑の中でも、やはり把握されていない部分がたくさんあったと思いますので、しっかりそこは把握していただきながら、必要なことはやはり東京都の方に働きかけをお願いしたいと考えております。  また、2番目につきまして、放課後等デイサービスの支援の拡充であったりなどという部分につきましても、私も放課後等デイサービスを使う保護者の当事者として感じるところは、やはり放課後等デイサービスの利用者が本当に多くなっていて、需要が高まっている中で、これからそれをどのように拡充していくのか。また、その放課後等デイサービス自体を拡充するよりも、むしろその制度の基準を緩和するのか、もしくはまた違う、いわゆる施設ないし支援の在り方などを考えていくのか、これからの仕組みを抜本的に考えていかなければいけないのではないかなとも思っております。  今ある課題というものは、やはり社会の中に、障がいのある子どもたちの介護は親がするものだという社会通念というものが働いているとずっと感じております。今この時代にあって、社会で子どもたちを育てていくというような流れがある中で、やはりこの通念をしっかり見直して、我々がこれからの支援の在り方を考えていかなくてはいけない大事なときを迎えているのではないかなと思っております。そのような意味で、今回のこの請願の趣旨に関しては賛同するものでありますので、公明党議員団としては、本請願については採択といたします。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。共産党議員団。 ○委員(熊田ちづ子君) 先ほどと同じく、また今回の請願も、働く親への支援の不足と、あとやはり高校生になったときの支援が本当に不足しているのだなということが、改めてこの請願を通じて実態が分かったと思います。だから、区として改善すべき点が明らかになって見えてきたわけですから、ぜひ取組をしていただきたいと思います。  それから、今日この場で訴えていただいた3人の保護者の皆さんには、本当に感謝いたします。やはりこのような方たちを1人にしないということが大事だと思います。障害を抱えている方というものは、何か困難さだけが表に出ますけれども、やはりこのような子どもたちを通して社会を変えているというところもすごく大事ですので、ぜひ頑張って、これからもどんどん声を出していただきたいなと思います。行政が気づいていない部分、周りが気づいていない部分に対しても、当事者が声を上げていくということが、やはり社会を変える、政治を変えていく大きな力になりますので、本当にこういった請願を議会に出していただくたびに、私たちも反省をしたり、気づかない部分を気づかされるというところで、本当に私も感謝をしています。この請願については、障害者福祉課長からも改善をしていくところでの取組について前向きな答弁をしていただいていますので、大変だと思いますが、ぜひ、清家委員からも時間がないということも話がされましたので、急いで取り組んでいただきたいということを要望して、請願は採択でお願いします。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。都民ファーストの会。 ○委員(琴尾みさと君) 都民ファーストの会の態度表明をさせていただきます。  まず初めに、本日貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。本当に趣旨に大きく共感いたします。私もシングルマザーで子どもを2人育てていて、働きに行きたかったけれども働きに行けなかった、社会に見捨てられたと本当に思った時期がありました。やはりそのようなことは、社会がどんどん変えて、助けていかなければどうにもならないことだと私も思っています。預ける環境が整っていないから働きに行けない環境は絶対あってもいけないし、絶望する人を生んではいけないと思います。  質疑で上がった課題については、現状、実態をしっかりと把握していただいて、対応していただきたいと思います。請願4第6号は採択でお願いいたします。 ○委員長杉浦のりお君) 採択ですね。  態度表明は終わりました。  それでは、「請願4第6号 高校生の障害児保護者就労支援に関する請願」について採決いたします。  態度表明で全会派採択ということでございますので、「請願4第6号」を採択することに御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) 御異議なきものと認め、「請願4第6号 高校生の障害児保護者就労支援に関する請願」は、満場一致をもって採択することに決定いたしました。ありがとうございました。     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) 次に、日程を戻しまして、審議事項(1)「請願4第2号 港区児童相談所に関する請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、今期継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) 次に、審議事項(4)「発案元第4号 保健福祉行政の調査について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長杉浦のりお君) その他、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長杉浦のりお君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。              午後 4時05分 閉会...