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  1. 港区議会 2021-11-29
    令和3年11月29日区民文教常任委員会-11月29日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2024-07-21
    令和3年11月29日区民文教常任委員会-11月29日令和3年11月29日区民文教常任委員会  区民文教常任委員会記録(令和3年第21号) 日  時  令和3年11月29日(月) 午後1時00分開会 場  所  第3委員会室出席委員(8名)  委 員 長  兵 藤 ゆうこ  副委員長  池 田 たけし  委  員  赤 坂 大 輔       横 尾 俊 成        やなざわ 亜紀       福 島 宏 子        なかまえ 由紀       ゆうき くみこ 〇欠席委員(1名)        マック 赤 坂 〇出席説明員  教育長                      浦 田 幹 男
     高輪地区総合支所長・産業・地域振興支援部長兼務  山 本 睦 美  地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務    太 田 貴 二  産業振興課長  中 林 淳 一  観光政策担当課長                 佐 藤 真 理  税務課長    柴 崎 早 苗  学校教育部長                   湯 川 康 生  教育人事企画課長                 瀧 島 啓 司 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 議 案 第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)   (2) 議 案 第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例                           (以上3.11.26付託)   (3) 請 願3第5号 2030年CO2削減目標引き上げに関する請願                              (3.2.19付託)   (4) 請 願3第6号 区有施設への再生可能エネルギー電気導入を求める請願                              (3.3.16付託)   (5) 請 願3第8号 騒音防止及び安全確保に関する請願   (6) 請 願3第9号 通学路安全確保に関する請願                            (以上3.6.10付託)   (7) 請 願3第18号 区有施設へのEV充電設備設置を求める請願                              (3.9.10付託)   (8) 請 願3第20号 デフリンピック東京開催を求める意見書の提出に関する請願   (9) 請 願3第21号 港区内での再生可能エネルギー電力への切替え促進を求める請願   (10)請 願3第22号 庁有車への電気自動車(EV)導入を求める請願                           (以上3.11.26付託)   (11)発 案元第6号 区民生活事業教育行政の調査について                              (元.5.29付託)              午後 1時00分 開会 ○委員長兵藤ゆうこ君) ただいまから、区民文教常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、赤坂大輔委員横尾委員にお願いいたします。  マック委員より欠席の届けが提出されておりますので、御報告いたします。  この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書に御記入の上、御提出ください。なお、撮影・録音は、申出が許可された後にしていただきますようお願いいたします。  初めに、運営委員会で確認されている審議日程についてです。常任委員会の審査日は、本日から12月1日水曜日までの3日間とされていますので、よろしくお願いいたします。  次に、今定例会における当常任委員会の3日間の運営について御相談させていただきます。当常任委員会に付託された審査案件は、議案が2件、新規の請願が3件でございます。本日は、日程に沿って順次議案の審査を行い、2日目及び3日目は、順次請願等の審査を行いたいと思います。  なお、新規請願3件につきましては、請願者趣旨説明を希望されております。付託された請願の写しは皆さんにお配りしておりますので、御確認ください。  委員会の運営については、このような進め方でよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) それでは、そのように進めさせていただきます。  次に、陳情書についてです。陳情書が議長宛てに提出され、当常任委員会に送付されました。皆様にお配りしてありますので、御参照ください。     ────────────────────────────────── ○委員長兵藤ゆうこ君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) ただいま議題となりました審議事項(1)「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」、提案の補足説明をいたします。本案は、港区立大平台みなと荘指定管理者を指定するものです。資料№1を御覧ください。サイドブックスは141分の1ページになります。  項番1、施設名称等です。港区立大平台みなと荘、所在地は記載のとおりでございます。  項番2、事業者選定の経過でございます。事業者選定に当たっては、港区立大平台みなと荘指定管理者候補者選考委員会を設置し、プロポーザル方式により優良な候補者を選考いたしました。なお、応募のあった事業者は2事業者でございます。  (1)選考委員会のメンバーでございます。学識経験者3名、区職員2名の構成となっております。  (2)選考委員会開催状況でございます。第1回目を令和3年4月9日に行いまして、公募要項(案)等について議論しております。第2回目を令和3年9月2日に行いました。いわゆる書類審査ということで、財務状況等分析と第一次審査通過事業者の決定、第二次審査基準などについて決めております。第3回は令和3年9月30日に行いまして、プレゼンテーションの第二次審査を行っております。  次のページを御覧ください。141分の2ページになります。選考委員会で決定された候補者ですが、庁内では、令和3年10月25日に開催されました令和3年度第3回港区指定管理者選定委員会において、この選考された事業者指定管理者候補者として選定されております。選定された事業者の名称は、株式会社エムアンドエムサービスでございます。  項番4、指定期間でございます。令和4年4月1日から令和9年3月31日までの5年間でございます。  項番5、選定の理由でございます。1点目は、利用者の楽しみをつくる、満足度を高めるための具体的なプランや仕掛けを多く持っていること。2点目は、ホテルの利用率向上に加え、直行バスの出発時間の変更など、区と協議の上、柔軟に対応することができること。3点目は、他保養施設での成功事例や実績を豊富に持っていること。4点目は、箱根・伊豆エリアにある9件の運営施設で日頃から合同で研修や運営サポートを行うグループ体制を敷いており、危機管理フォロー体制が整っていること。最後に、ユニバーサルデザインの取組に向け、施設の改修はすぐに取り組み、区に提案しながら進めていくということで、指定管理業務を行うに当たり、非常に意欲が高いことでございます。  項番6、今後の予定でございます。議決を経た後でございますが、令和4年4月1日からこの事業者で運営するという予定となっております。  次に、選考経過について御説明します。インデックス1の3ページ、サイドブックスは141分の8ページを御覧ください。Ⅱ、選考経過についてです。  項番1、選考の方法です。第一次審査は、申請書類計画書類について、財務関係書類基本的事項適格検査計画書類に対する評価を基に総合的な審査を行っております。第二次審査は、プレゼンテーション及びヒアリングを行い、選考いたしております。  選考委員会の構成は御覧のとおりでございます。  項番3、公認会計士として、Cenxus Consulting株式会社平山友暁氏に、財務関係書類を見ていただいております。  1つページを飛びまして5ページ、サイドブックスは141分の10ページを御覧ください。項番5、選考委員会等開催状況及び経過でございます。第1回選考委員会は、記載のとおり4月9日、公募要項等について議題にしております。(2)公募手続です。公募要項の発表を令和3年4月21日に行いまして、令和3年7月1日に公募説明会及び現地見学会を行っております。申請書類は、令和3年4月21日から令和3年8月4日まで受け付けまして、選考委員会を実施しております。実施状況は記載のとおりでございます。  次の6ページ、サイドブックスでは141分の10ページの右側を御覧ください。Ⅲ、選考対象者ですが、A事業者株式会社エムアンドエムサービスでございます。Ⅳ、選考結果についてです。項番1、第一次審査です。(1)財務状況分析等についてです。下の表を御覧いただくとすぐ分かると思いますが、財務状況評価及び資金計画評価ともに、可及びAと、両事業者ともなっております。選考基準表に基づく採点につきましては、表の右側の点数を御覧いただければと思います。2,000点満点で、B事業者が1,533点、A事業所が1,511点と、ほぼ同じような点数がついております。  次の7ページ、サイドブックスは141分の12ページ、(3)選考経過を御覧ください。各委員が評価し、その意見を御紹介しています。A事業者については、お魚解体ショー等イベント連泊割引などの割引プランの設定等、多様なプランを提案するなど意欲が高い。利用率を上げ、指定管理料を年々減らしていく提案は、実現に向けてどの程度の自信があるのかというような御意見がございました。B事業者については、客室状況など現場の把握を十分にしており、安心・安全面を中心に、全体的に安定している印象を受ける。もう少し新しい取組が出てくるとよいなどの意見がございました。  以上の点を総合的に勘案しまして、この2つの事業者を第一次審査通過者といたしました。資料には載っていませんけれども、どの委員も、一度両事業者のお話を聞いてみたいという意見がございました。  項番2、第二次審査でございます。プレゼンテーション及びヒアリングを行って、採点していただいております。採点結果の表を御覧ください。一番右の第二次審査の点数を御覧いただければと思います。A事業者については、第二次審査において1,000点満点中870点。B事業者については、1,000点満点中680点です。総合点で決めますので、合計点数でございますが、A事業者が2,381点、B事業者が2,213点でございます。  次の8ページを御覧ください。141分の12ページの右側でございます。(3)選考経過です。第二次選考の時点で、各委員からの御意見を記載しています。  A事業者については、利用者の楽しみをつくる、満足度を高めるための具体的なプランや仕掛けを多く持っている。ホテルの利用率向上に加え、直行バスについても利用率向上のための独自のプランなどの提案があった。柔軟に対応することができるということです。また、他保養施設での成功事例や実績を豊富に持っているということです。先ほども申し上げましたが、危機管理フォロー体制が整っている。指定管理業務を行うに当たり、非常に意欲が高いということでございます。  B事業者についての委員の意見でございます。全体的に理念的な提案が多く、利用率向上に向けた、その先のビジョンや具体策が見えないことや、現場の職員の個々の工夫に頼り切っている提案もあり、社としての実現性に不安があるという意見がございました。  9ページを御覧ください。サイドブックスは141分の14ページでございます。Ⅴ、最終選考結果についてです。選考基準に基づきまして、株式会社エムアンドエムサービス選考委員会の総意として選考しております。  第二次審査で少し差がついた状況を御覧いただければと思います。インデックス3の3ページ、サイドブックスは141分の20ページを御覧ください。第二次審査の評価項目等の採点表があるかと思います。A事業者B事業者の点数を御覧ください。項目で言うと3番と4番の、効率的で質の高いサービスの提供の実現や事業者の意欲の高さ、ここが特にA事業所とB業者で差がついたところでございます。  サイドブックスは141分の34ページ、インデックス5の1ページを御覧ください。指定管理者候補者選定調書(公募用)でございます。  指定の概要でございます。記載のとおり、株式会社エムアンドエムサービスが、令和4年4月1日から令和9年3月31日の5年間の事業者でございます。事業者所在地は、大阪府大阪市中央区北浜二丁目6番26号でございます。主な事業提案は、説明が重なりますが、利用率向上のためのお得なプランとして、連泊プラン記念日プランなどを予定しているものでございます。利用者の楽しみをつくるイベントの実施として、ローストビーフの切り分けやお魚解体ショービンゴ大会などを提案しております。危機管理フォロー体制については、先ほど申し上げたとおり整っております。  次に、収支計画でございます。少し触れましたけれども、今回の指定管理者候補者収支計画の提案で特徴的なところを申し上げたいと思います。指定管理料の欄を御覧ください。令和4年度の計画では、指定管理料が1億8,000万円余となっております。年を経て、令和8年度になりましたら1億7,500万円余で、指定管理料を年々下げていく提案でございました。  最後に、インデックス6、サイドブックスは141分の36ページでございます。法人等の概要を記載しています。業務内容についてです。この法人は、ホテル・旅館業、レストラン・飲食店や保養所などを事業として実施している事業者でございます。障害者雇用率の欄を御覧ください。障害者雇用率については、残念ながら未達成の状況です。11名の障害者の方を雇用すべきところ7名の雇用ということで、今後、もし議決いただき、この事業者に決まった際には、区として十分に指導していかなければいけないと考えてございます。  選考委員会の経過を中心に御説明させていただきました。大変簡単ではございますが、説明は以上です。よろしく御審議の上、御決定くださいますよう、お願い申し上げます。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 理事者からの説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(福島宏子君) 今、地域振興課長からもあったように、指定管理になってから同じ事業者がずっとやられていたところが、今回替わるということです。大平台みなと荘自体は、仙石みなと荘のときからもずっと区民に愛されている保養施設だと私は認識しています。今回、区として指定管理事業者に一番求めるところは何なのかをまずお聞きしたいのですが。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 今、福島委員お尋ねにあったとおり、これまで愛されてきた施設であるということで、何よりもサービスレベルが低下しないことが大事だと思っています。まずはサービスレベルが低下しないように、区民の方にここのサービスを利用してよかったと思っていただくのが一番だと思っています。  その上で利用率の向上や幅広い主体に利用していただくための工夫、あとは、バス事業についても、いろいろなアイデアが出てくればなおいいと考えております。 ○委員(福島宏子君) サービスレベルは低下させない。本当に区民サービスにまずは特化してということだと思います。  指定管理者が替わるということで、いろいろな期待があるというのは資料を見ても分かりますが、事業者が替わることの最大のメリットは何でしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 今の指定管理者も、私どもとしては、決して悪いとは考えておりません。十分なおもてなしをやっていただいていると思います。その上で、選考委員会プラスアルファとしていろいろな提案があったというのが今回の候補者だと思っています。区としては、今までの安定的な事業運営に加えて、いろいろなアイデアを提案していただき、お客様、利用者の皆様にさらに御利用いただきたいと考えております。 ○委員(福島宏子君) 今もおっしゃったように、安定感と新しい取組で、第一次選考から第二次選考で逆転しているというところを見ると、やはり新しいことをどれだけやって利用率を上げるかに焦点が行っているように見えます。利用率を上げる、年々下がってきている。今回新型コロナウイルス感染症の影響でいろいろありましたが、その前を見ても、若干ではありますけれども下がってきています。区有施設でもありますから、区として、利用率の低下を打開する最善の方法は何だとお考えでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) いろいろなアイデア、提案も大事だと思います。または、まだまだ大平台みなと荘を十分に知っていただいていないのではないかなと。御利用いただければ、リピーターとして何回も御利用いただける施設だと自負しております。区としての広報なりアピールというものは、もっとやっていかなければいけないと考えております。 ○委員(福島宏子君) 分かりました。  少し説明では飛びましたが、インデックス4番には、選考委員会で出されている選考委員の意見ですとか、ヒアリングのときの選考委員の意見に関して、事業所がそれぞれ答えている中身が出ております。全て読ませていただきました。インデックス4の8ページです。8ページの上の方のC委員は、いろいろな方法を出しているけれども、全て実現可能と考えていいのですかという質問をされています。A事業者は、全て実現可能と答えています。  ここでは、その後あまり突っ込まれていません。ほかにも保養施設や様々なホテルも運営している中で、A事業者が、ほかの保養施設でもこういった提案を全て実現しているという根拠があるから可能ということで、区はその辺の確認はされているのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) あくまでもこのA事業者の提案は、現地説明会等、我々の説明を聞いた中での提案ということでございます。具体的に実際の大平台みなと荘で、100%この提案が可能かというのは、今後、区との協議や調整が必要だと思います。  選考委員会では、あくまで書類とプレゼンテーションを審査ということでございますので、根拠と言われれば示されておりません。この選考委員会を経て、先ほど少し説明しましたけれど、庁内の選定委員会がございました。その議論の中で、簡単に言うと、これは口だけではないよねというところを確認しなさいと、庁内の選定委員会では言われているところでございます。  それを踏まえて、候補者であるA事業者が運営を替わって受けた施設が、A事業者になってからどうなったかという事例を少し確認させていただいております。今、私どもが把握している施設というか例でございますが、いずれの施設も利用率は向上しているという例を確認してございます。  この提案の全てを実施するというのは、あくまで区との調整ではありますが、過去の実績、他保養所利用率向上を考えると、力としてはお客様目線区民目線利用者目線の仕事、事業が十分にできると考えております。 ○委員(福島宏子君) すみません。私だけでしょうか。紙資料で見ているので、タブレットの何ページとか言えないので申し訳ありません。インデックス8の23ページから24、25ページに、この事業者の提案が書かれています。少し気になったことがあります。  この23ページですが、特に65歳未満層の利用率向上のための取組例ということで、65歳未満の人向けの、年齢で限定しているサービスが挙げられています。ここは、やはり年齢に限定するのではなくて、公平に皆さんにお得感を持ってもらうというサービスの在り方であってほしいという願いもありますが、その辺りはいかがでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 説明不足で申し訳ございません。  これは、A事業者が悪いわけではなくて、私どもの公募の中に、65歳未満の利用者も増えるような提案をしてほしいという中身があります。これまでの実績では、大平台みなと荘は65歳以上の方の利用が多い施設ですので、幅広い年代層に御利用いただきたいということで、このような取組例を出させております。全ての年齢層、全ての利用者の方々にいい施設だと言ってもらえるような提案、取組が必要だというのは、福島委員おっしゃるとおりだと思います。 ○委員(福島宏子君) では、この65歳未満のいろいろなサービスを、区から依頼したということですか。65歳以上にはこのサービスは当てはまらないということですか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) そういうことではございません。あくまでも65歳未満の層にも来ていただくにはどういうアイデアがあるかということでございます。今後、65歳未満しか対象にしないようなサービスを、私どもは提供するつもりはございません。結果として、広い世代の御利用が増えればいいなと思っています。今後、協議の中で、そこは誤解のないように調整してまいりたいと考えます。 ○委員(福島宏子君) よかったです。そんなことがあったら、せっかく多くの方が利用していただいている65歳以上の方が行かなくなってしまうということになったら大変だと思いますので、よかったです。  引き続き、インデックス8の25ページです。利用料金の設定という項目があります。グレードアッププランということで、現行利用料金プラス2,000円で、メインのお肉料理を特選牛のステーキにグレードアップとか。そういうプラスお幾らというやり方は、同じ食堂でお食事していたとして、自分と隣の人の食べているものが違うみたいなことにもなると思いますが、何か料金を上げるというプラン設計というのは認められるのかというか、どうなのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) まず、利用料金の制度でございますが、あくまで利用料金の額は条例で定める額を上限として、区の承認を得ることになっています。区の承認が得られない額は設定できません。それを前提にここの表現でございますが、書き方の問題だと私どもは思っています。プラス2,000円という、この言い方が誤解を招くと思っています。我々としては、あくまでもどのお客様も同じような料理が出ます。プラス、足りなければ追加注文の形で。現行事業者もお食事が足りなければ、追加でお刺身などを注文できるようになっています。そのような意味合いでの受け止めと、区としては思っています。誤解のないような周知の仕方や御案内の仕方を、今後工夫してまいりたいと思います。 ○委員(福島宏子君) プラスで足りないから追加というのは、今までもやられているということです。料金設定に関しても、条例で定められた金額を超えることはないということです。こういったグレードアップみたいなことではなくて、やはり皆さん同じように楽しんでいただいて、同じようにおいしいものを食べていただく。ぜひそういう保養所としての役割というか力を発揮していただければと思っています。  食事に関して、利用料金の中で食事の部分は幾らぐらいの見積りか出されていると思いますが、その辺りを少し教えていただけますか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 大人の利用料金を例に説明させていただきます。大人ですと、休前日の利用で例えば2人だと、1人当たり1万2,000円の料金を頂戴しております。そのうち食費、いわゆる賄い費と言われるものについては3,200円の設定です。この3,200円を使って食事を提供することがルールになっております。 ○委員(福島宏子君) 大体食材費で3,200円とお伺いしました。それに見合ったお食事が出されていると思います。地元の食材を使ったり、新鮮な魚介類も使ったり、今までも地元で取れたものを中心に出していただいていると思います。その辺は今後も引き続き、この賄い費は守っていただくように。今後またいろいろな協定を結んでいくということですので、そちらの方でしっかりと話をしていただければと思います。
     またインデックス4に戻ってしまって申し訳ないのですが、この8ページの真ん中辺のところにエコ清掃という取組が出ています。エコ清掃の中身として、清掃回数を制限するとか、アメニティを選ぶスタイルにするということが示されています。この辺りをもう少し詳しくお伺いしたいです。  というのも、今まで御利用されている方は、アメニティは部屋にあるものという従来のやり方がもし変わるとすれば、特に高齢者の方は取りに行ってというと、なかなか難しい部分もあるかと思います。その辺で、このエコ清掃に関して、もう少し詳しくお伺いしたいのですが。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) こちらのエコ清掃については、この議事録に載っている以上の情報は、私どもも提案の中でも受けてございません。これは一つの提案ということでございます。どういった形が大平台みなと荘利用者にとっていいのかは、今後協議してまいります。福島委員の御意見も踏まえ、利用者が使いやすいアメニティの選び方等も今後の協議課題だと考えております。 ○委員(福島宏子君) どちらにしても来年4月からは事業者が替わるわけです。区民の皆さんにも、事業者が変わりましたとお知らせはするのかもしれませんが、4月から急にいろいろなことが変わってしまうと、また、それは利用者の立場にしてみると、いろいろなコスト重視とかそういうことも一方ではあると思うので、そこら辺はやはり区民目線で進めていただけるように、協議の中でということではありますが、ぜひよろしくお願いします。  すみません。インデックス4の8ページです。一番心配なのは、先ほど地域振興課長もおっしゃっていましたが、障害者雇用率についてです。インデックス4の8ページの下の方で、B委員の意見です。障害者雇用率が法定雇用率に達していませんが、これに関してはどのように考えていますかという意見に対して、A事業者は、ほかの施設においても長続きしないということを述べています。障害者の方が長続きしないという意見を述べているということに対して、非常に私は問題だと思っています。  やはり、障害者雇用の門を広げる。障害者の方でもしっかりと働き続けられる施設であるというのが、港区の区有施設の役割なのです。それを任せる指定管理者がこのような捉え方で、退職者が出たら満たさないこともあって当たり前だというような答えをしていることは、非常に問題です。このようなところに本当に指定管理を任せていいのかと思います。その辺りは、区としてはいかがですか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 今、福島委員御指摘の部分を直に読むと、そのように捉えられても致し方ないという面もあります。しかしながら、この事業者は、今、未達成の状況の中、選考委員会が終わってまだ結果がどうなるか分からない中でも、障害者雇用についての募集を行っております。この資料上は7名ですが、8名というのが現時点で確認している雇用の状況でございます。  少し私の御紹介のピントがずれているかもしれませんが、この事業者自体、例で申し上げますと、実は京都府で運営しているホテルで、自家農園事業において雇用推進を行っております。会社全体としても在宅勤務等の新たな取組で雇用の推進を行っていると聞いています。これは他団体での表彰なのでという部分はありますが、京都府から障害者雇用優良事業所の知事表彰も受けております。このプレゼンテーションでの言葉は、決してこういうことを言ってはいけないと思いますけれども、事業者自身の本部を含めた障害者雇用の取組は、私どもは十分に法定雇用率を達成できる事業者と考えております。また、我々区としても、それは必ず達成できるように、今後よく協議して、法定雇用率達成に向けてともに取り組んでいこうと思っております。 ○委員(福島宏子君) もちろん事業者の努力も必要なのですが、やはりこれは区の責任なのです。これから先も区が障害者雇用についてはしっかりと毎月毎月チェックするぐらいやる必要は、私はあると思っています。この株式会社エムアンドエムサービスには、障害者雇用の計画書ですとか法定雇用率達成月の目標をしっかりと明確に出してもらうことを求めるべきだと思っています。  やはり障害者雇用に関して区の責任ということでは、これまでの事業所ではしっかりと守られていたということでよろしいのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) これまで共同事業体で行っておりました。その中のハイランドリゾートについては、未達成な年もありましたが、2018年以降は達成しております。今の事業者のフジエクスプレスについては、障害者の募集を行っていますが、ホテルよりもさらに現場で活躍する場所が限られているということで、雇用には至っていません。バス会社の富士急湘南バスについては、従業員数の関係で対象外です。ハイランドリゾートについては達成しているという事業者です。  今後については、福島委員の意見を踏まえて、事業者に当たっていきたいと思います。今の事業者も決して障害者雇用に取り組んでいないわけではないと認識しております。 ○委員(福島宏子君) 区有施設と銘打っているわけですから、指定管理者任せにせず、その辺は真っ先に取り組んでほしい、区がやるべきことだと強く要望します。  次に、職員処遇についてです。インデックス8の5ページに、職員処遇に関しては、まずは現従業員の継続要望者を最優先に面談すると書かれております。今の大平台みなと荘で働く方々の雇用が守られることは少し安心な部分もあります。  第三者評価のインデックス9の今現在のことなので、少しずれてしまうかもしれませんが、この中でかなり職員間の情報共有の在り方や従業員のスキルアップ、または人材不足、勤怠管理。こういったものが改善項目として挙げられています。第三者評価で挙げられた項目は、もう既に改善されていると思ってよろしいのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 現事業者の第三者評価への対応については、全てこの指摘を踏まえ、取り組んでいると御認識いただければと思います。 ○委員(福島宏子君) それでは、従業員のスキルアップなどもされているということで御質問させていただきます。働く方々の処遇ですね。具体的に言いますと、給与面はこれまでの水準を守られるということは確約していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 雇用の面に当たっては、まず処遇といいますと、区は、港区が発注する契約に係る業務に従事する労働者等の労働環境確保の促進に関する要綱があり、単価が決められております。この単価を下回るような処遇というのはルール上許されませんし、そういった面では、このルールは完全に守らせるということです。少し確認という意味では、非正規雇用の方の確認に今のところはとどまっていますが、現在の処遇は下げないということで確認は取っているところでございます。 ○委員(福島宏子君) では、そこは下げないように今後もよろしくお願いします。  あと、インデックス8の3ページに賃金収支計画書というのが出されています。正規の方ですが、人件費の部分が令和4年度から令和8年度までまるで同じです。上がらないということになります。昇給といったことも考えられると思いますが、ここはずっと同じ金額というのは、どのように捉えているのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 支配人は管理職なので少し別なのですが、ほかの一般のフロントや調理スタッフについては、毎年昇給制度があると聞いております。なぜこのような収支計画書になったかと質問したところ、事業を請け負って、初年度は当然慣れていないというのがあって、それなりの人の配置が必要になってくると。研修や職場への適応などを踏まえて、いろいろな仕事をできるようなマルチタスク化をこの事業者は目指しております。それによって配置人数を調整することによって、資金計画上はいわゆるステイという形ではございますが、職員や従業員個々については昇給するという制度に人事給与制度がなっているということでございます。  支配人に関しては管理職でございますので、業績により一部変動する部分はあるのですが、この株式会社エムアンドエムサービスという会社は、基本的に昇進というものがないと給料は横ばいだと聞いております。 ○委員(福島宏子君) 昇給制度もあるということです。働きやすさや、働く方のモチベーションを上げるということが、利用者が気持ちよく利用できることにもつながって、それがまたリピーターが増えることにもつながって、利用率向上にもつながると思います。本当にそこで働く方々というのが一番肝になるのではないかと私は思います。当然、港区の最低賃金は守っていただいて、それで昇給もあるという、働き続けられる環境を整えていってほしいし、その辺はやはり区としてもしっかり管理して指導していただきたいと、強く要望しておきます。  あと、直行バスについてが、これまでも懸案事項という形でした。以前の指定管理の議事録などを読んでも、直行バスが赤字だということが問題視されていたと思います。バスの赤字が問題になっていた部分に関しては、新型コロナウイルス感染症で少し利用者が増えていたということがあるのですが、バスの利用というのは改善傾向が見られているのかということと、今後について少しお伺いしたいのですが。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) バスについては、利用率がなかなか向上しないというのは、過去の福島委員御紹介いただいた委員会質疑の頃から、それほど状況としては変わっておりません。  しかしながら、このバス事業は高齢者を中心に一定の御利用があるので、私どもとしては、これは絶対継続しなければいけないと思っています。赤字という観点でございますと、利用率が上がればそれも解消されます。具体的な提案としては、時間の変更ぐらいしかこの事業者からありませんでしたが、ここは皆さんが課題という認識を持っておられる事項ですので、区がよく事業者と協議しまして、利用率が高まるような方策を今後検討していきたいと思います。 ○委員(福島宏子君) 直通バスに関しても、当然それを利用しなければならない方もいらっしゃるわけで、なくしてはほしくないと思いますし、利用料金を引き上げるということも絶対あってはなりません。そういった部分もきちんと視野に入れて、どのような形でバスを運行していくかを、ぜひ新しい事業者とも話合いを進めてほしいと思っています。  最後です。インデックス8の14ページからに再委託先が書かれています。再委託については、全て公募されているということなのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 再委託については公募というわけではなくて、株式会社エムアンドエムサービスが、社の方針で選定しているものでございます。 ○委員(福島宏子君) 区内の施設であれば、区内の事業者で公募するということになっているはずなのです。この10の再委託先を見ますと、6つがそもそもA事業者と取引や関係がある会社ということで、何らかのつながりがあるところに再委託しています。少しこういうやり方を取られてしまってはまずいのではないかと思います。  地元の業者も幾つかはありますが、地元の業者なり公募するなりといった再委託に関するルールをもっとしっかり区の方でも明確にして、指定管理事業者に対しては、自分の身内に再委託することがないようにしていただきたい。今後も含めて、そういう形で再委託先というのは決定するように決まっていると思いますが、その辺はいかがですか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) これにつきましては、今後協議の中でよく確認しながら、慎重に対応してまいりたいと考えます。 ○委員(福島宏子君) 本当によろしくお願いいたします。事業者が替わるというところでの期待感もありつつ、やはり区がもっと責任を持つ、区の責任というのがさらに改めて問われることになると思いますので、その辺はよろしくお願いしたいと思います。 ○委員(なかまえ由紀君) 個人的にこういうホテルというのは、民間のノウハウがすごく有効な分野だと思います。新しい事業者がいろいろな提案をしてくださっていて楽しみだなと思います。  2者しか応募がなかったのが少ないなと思います。指定管理というのは、民間のノウハウを活用して、よりいいところを選んで、区民サービスを上げるというものだと思いますが、なかなか受け手が少ないというのは、こういう受ける可能性のある事業者への周知が進んでいないのか。もしくは、あまりうまみのない仕事というか、条件があまりよくないのか、何かその辺は分かりますでしょうか。今まで、すみません、3、4回多分指定管理者の募集をしていらっしゃると思いますが、毎回これぐらいの2者などの事業者数なのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) これまでは、ほぼ現在の事業者のみの応募だったという状況です。この大平台みなと荘の事業で難しいのは、切り離すことはできませんが、提案事業でバス事業がセットになっているというところです。ここのところで、現在の利用率等も考えると、採算面で厳しいというところがあるのではないかなと思っています。  今回も、4月の段階でお問合せ自体は、この応募した2事業者を含めて4者ぐらいありました。しかし、その後、区からの説明を聞いて、現地説明会に来たのは今回の候補者だけでした。確実なところは申し上げられませんが、我々所管課の分析としては、バス事業とセットというところが難しくお感じになられているのではないかと考えております。 ○委員(なかまえ由紀君) バス事業とセットが難しいということです。私は素人なので、委託で普通にバス事業業者を選んでいる感じのどの辺が難しいのか、よく分かりません。そうすると、今までは本当に応募は1者だけで、そこが継続するというときもあったということですか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) なかまえ委員おっしゃるとおりでございます。 ○委員(なかまえ由紀君) 分かりました。  広報ですが、なかなか条件的に厳しくて、応募する人が少ないというのは仕方ない。仕方ないというかあれですが、受け手になりそうなところには、きちんと情報が行くような告知というのはされているのでしょうか。手を挙げる、挙げないは向こうの自由ですが。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 広報につきましては、従前どおりという言い方がいいのかどうか分かりませんが、広報みなとと区ホームページにより周知しております。なかまえ委員おっしゃるように、もう一工夫があるかもしれないなというのは実際のところでございます。 ○委員(なかまえ由紀君) 広報みなとをそういう事業者がふだん見ているのか。チェックしているのか。区ホームページにも指定管理や応募みたいな項目がありますから、そういうところを常にチェックしているのかというのが分かりませんが、例えばホテルの関連の方たちが絶対取っているような業界誌に載せるとか。そこに情報提供すれば、情報が関連事業者に行くというような何か媒体があるのではないかと思います。そういうところを通じて募集というか、応募情報を投げかけるということはないのでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) あるかないかとおっしゃられれば、これまではしてこなかったのが現実でございます。この事業者に決まれば、よほどのことがない限りこの事業者ということでございますが、今後は、いろいろな媒体を使って、港区の事業を周知して、さらに事業者が御提案いただくという環境整備というのは、なかまえ委員おっしゃるとおり必要かなと考えております。 ○委員(なかまえ由紀君) よろしくお願いします。周知の工夫に関して、ぜひ少しでも多くの該当する事業者に手を挙げてもらえるように工夫していただければと思っております。  最後に1点お伺いしたいのが、141分の36ページの法人等の概要のところで、品質マネジメント、環境マネジメント、プライバシーマークとか、これ全部取得なしです。別にこれの取得がないから問題があるとは思いませんが、あえて区でこういう項目を期待しているのに全部なしになっています。さらに、76ページの情報セキュリティ確認チェックシートで、プライバシーマーク等の取得を行っていないと。さらに補足として取得予定なしと書かれています。これは問題ないのですか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) ここは取得していないからといって、ルール上、指定管理者になり得ないということではございません。ここの書き方について事業者に確認しました。事業者は言い訳をしているわけではないとは思いますが、宿泊業界というのは、プライバシーマーク等の認証というのはあまり取得していないという業界の状況だとは聞いています。  ただし、だからといって個人情報を軽んじているかというとそうではなくて、情報セキュリティの規定を設けて、個人情報を取り扱うきちっとした体制整備はできていると確認してございます。ここのところは少し一般的には取っておいた方がいいと思われますが、今の事業者もそうなのですが、業界というところでは、実態としてはこのような状況になっております。 ○委員(なかまえ由紀君) プライバシーマークに関しては分かりました。  36ページの品質マネジメント、環境マネジメントも全部なしです。あればいいというものでもないのでしょうけれども、区の方でこういうひな形を恐らくつくっているのだと思います。ということは、これは重視しているというか、取っていただきたいということですか。全部なしで構わないのですか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) この辺については、新事業者になりましたらよく情報提供して、今後の対応は決めていきたいなと思っております。あった方がいいと思いますけれども、実際問題、社としてどうなのかというところもありますので、よく事業者の方の考えも聞いた上での対応になるかと思います。 ○委員(横尾俊成君) 今のISOや環境マネジメント等に関しては、業界的にということはありますけれども、例えば大手のホテルは取っています。区として環境に対する取組を進めている、省エネルギー化を進めているということもあるので、そこはぜひ御紹介したり協議したりしていただければ。お金もかかることですので、必ずということではないと思いますが、区としてはぜひ協議していただきたいなと思います。  1点質問です。指定管理料を減らすというところでも民間は工夫していくというのはすごいいい点だと思いますが、一方でそれを労務費の減で賄う。これはマルチタスクだということです。障害者の法定雇用率に関しても、先ほど御紹介あった議事録では、すぐ辞めてしまう場合があるみたいなお話です。もしかしたら、ここはすごく労働環境ということでは激務なのか。何かそういうふうになってしまうのではないかと少し懸念されるのですが、その点について何かヒアリングしたりされましたでしょうか。 ○地域振興課長国際化文化芸術担当課長兼務太田貴二君) 事業者への確認では、仕事の強度を上げて配置人数を減という意味ではないと確認しております。指定管理料を下げるという提案は、ほかの施設でもなかなかないものです。議決いただいてからの話になりますけれども、区としてもよく状況を注視して、働き続けられる職場環境か、そのような体制を取っているのかは、よく見ていかなければいけないし、少しでも不安な点があるのであれば、区としてきっちり指導していきたいと思っています。 ○委員(横尾俊成君) ぜひその点は特にお願いいたします。指定管理料が減というのは、もちろん創意工夫の中ですごくよいというか、提案としては面白いと思いますが、ただそれがマストではないですよね。そこを少し確認したい。労働環境を保つために、あるいは働きがいを保つためには、やはり指定管理料をずっと減額させていくことが全て正しいということではきっとないと思いますので、そこはよく見ていただければと思います。 ○委員長兵藤ゆうこ君) ほかに御質問等ございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決はいかがなさいますでしょうか。         (「態度表明でお願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) 態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。自民党議員団。 ○委員(ゆうきくみこ君) 結論から言って、「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」は賛成します。今まで本当に1者のみの手挙げの中、ずっとやってきました。今回は、また斬新な、今までにない指定管理料が下がっていくという方向性で新しい事業者も挑んできてくださる中で、多分今までにないようなやり取りも発生してくるのかなというような、いい意味での期待をしています。区からの委託事業では、事業者サイドからの感覚ではいい面、悪い面あると思いますが、多分自分たちでビジネスを宿泊施設として回していく中で、それだけの自信があっての提案だと思います。  今後、区のルールの中でどういうふうにプロジェクトを進めていくかはよく注視しながら、ぜひ今までにない提案があったときに柔軟に対応できるように、区民の方々によりよい、あそこもすばらしい場所だと。私は1回しか泊まったことはないのですが、本当にすてきな、なかなか今では建てられない建物なので、そのよさが生かせるような施設になったらいいなという期待を込めて、自民党議員団は賛成です。よろしくお願いいたします。 ○委員長兵藤ゆうこ君) みなと政策会議、お願いします。 ○委員(横尾俊成君) 本議案については賛成いたします。利用率、稼働率を高めるための具体的な提案が様々にあったと。これがまさに指定管理者のいいところというか、民間の創意工夫が出てくる。そこを新しく変えるということで、勇気が要る行為だと思いますし、逆に区としても引き続きチェック体制は強めていただきたいと思いますが、こうした創意工夫があるものが出てきたということは、1つすばらしいことだと思います。  先ほどなかまえ委員からもありましたけれど、次のときにはさらにいろいろな事業者に手を挙げてもらえば、より提案が出るということも含めて、今後は検討していただきたいと思います。  もう一点、障害者雇用率とISO。そこも含めて、区としては引き続き指導していただければと思っております。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 公明党議員団、お願いいたします。 ○副委員長(池田たけし君) 視察させていただいて、大平台みなと荘は大変に良い施設であると思っております。民間のホテルや旅館などと比べても遜色ないなと、木をふんだんに使って、広い廊下でゆったりとしていて、いいところだなと思うわけでございます。さらに区として、家族風呂なんかには障がいの方も入れるような設備も整っていると。良い設備が整っているところに、さらに運営というのでしょうか中身が向上していくことが大事であって、設備と運営が相まってサービスの向上が図られるべきであろうと思うわけでございます。  この選考された事業者が、利用者の楽しみをつくるというのが一番に来ています。あるいは、イベント等を実施するというように、非常に意欲が高いとなってございます。意欲が高い、いろいろやってみたいというのはよろしいけれど、安全性はとなりますと、グループ体制を敷いておって、有事の際は人員の欠員を補うなど、危機管理フォロー体制もあるというところも安心感があるかなと。安全に楽しめるというのが大事でございます。  よその施設も運営して、利用率も向上しているということでございます。今後、区もよく連携していただきまして、幅広い年齢層、年代層、そして平日もにぎわうといったようなところも目指して、確認を様々しながら、利用者にとってよりよい施設運営となるよう希望いたしまして、「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」は賛成いたします。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 共産党議員団。 ○委員(福島宏子君) これまでも区民に愛され、これからも愛され続けていかなければならない大平台みなと荘です。今の部屋のつくり、大部屋しかないといったところでも、これからまた改修や改善する余地がたくさんある施設だと思います。  こういったところが指定管理者制度の下で指定管理者に丸投げでは、改善すべきところもなかなか改善されないままということもございます。区の管理やノウハウの様々な工夫がなくなってしまっては、区民サービスが低下することになります。やはりこういった中でも指定管理者は企業ですから、もうけを優先するために人を減らしたり、低賃金で働かせたりということになりがちです。障害者雇用でも問題点が出てきていると感じています。何よりも区有施設は区の運営でなければならないということで、「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」については反対いたします。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 虚偽報道に負けない会、お願いします。 ○委員(赤坂大輔君) 「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」に関しては反対します。理由としましては、このような選定の際には美辞麗句を並べて、実際事業が始まると、意味のない無駄なルールを様々に設けて、何か事故があったときにはルールを設けていますからと逃げる状況をつくっていく。今、世の中に蔓延していますけれども、区の事業においての指定管理者制度というのが、そういう状況を生む諸悪の根源だなと、今、思うに至っています。指定管理者制度に関して全て反対するわけではありませんし、指定管理の方がベターな状況もあると思いますが、この議案に関しましては、指定管理者はふさわしくないと思っていますので、反対します。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 態度表明は終わりました。  「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」について採決いたします。採決の方法は挙手採決といたします。  「議案第94号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。                (賛成者挙手) ○委員長兵藤ゆうこ君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第94号 指定管理者の指定について(港区立大平台みなと荘)」は原案のとおり可決することに決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長兵藤ゆうこ君) 次に、審議事項(2)「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 大変厳しい議会日程の中、追加議案の御審議についての特段の御配慮をいただきまして、ありがとうございます。  ただいま議題となりました審議事項(2)「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。資料は、本日付資料№2から2-4までとなります。  本案は、令和3年10月20日の特別区人事委員会の給与勧告等を受けまして、特別区職員労働組合連合会に期末手当の支給月数の改定について提案し、交渉の結果、11月19日に妥結いたしましたので、改正するものでございます。資料№2を御覧ください。  項番1、期末手当の支給月数の改定についてです。本年の給与勧告によりますと、民間従業員に支給された期末手当及び勤勉手当の合計支給月数は年間4.47月となっており、特別区職員の支給月数4.60月を下回っていました。そのため、年間支給月数を0.15月引き下げて4.45月、再任用職員は現行の支給月数2.40月から0.05月引き下げて2.35月とするものでございます。  なお、この引下げは、期末手当の支給月数の改定により行います。具体的な支給月数の改正内容につきましては、別紙、各支給月における期末手当及び勤勉手当の支給月数についてを御覧ください。上段が再任用職員以外、下段が再任用職員となっております。  一番上の段、再任用職員以外の管理職以外の例を用いて説明させていただきます。現行の期末手当では、6月1.125月、12月1.175月、3月0.25月の合計で、年間2.55月となっております。改正案ではこれを0.15月分引き下げ、合計で年間2.40月としております。  また、今回の改正は、令和3年度と令和4年度以降の2回に分けて行います。まず、令和3年度の期末手当につきましては、0.15月の引下げ分を全て令和4年3月に支給する期末手当から差し引きます。次に、令和4年度の期末手当についてです。令和3年度は、支給月数の引下げ分0.15月を全て3月の期末手当に割り振りましたが、令和4年度につきましては、引下げ分の0.15月を6月の期末手当と12月の期末手当にそれぞれ0.075月ずつ割り振り、支給月数の改正を行います。その他職員についても同様に支給月数の引下げを行います。詳細は資料を御確認ください。  項番2、施行日についてです。施行日は、令和4年3月支給の期末手当から適用させるため、公布の日、また令和4年6月以降に支給する期末手当の支給月数につきましては、令和4年4月1日を予定しております。  資料№2-2につきましては、この条例改正に伴う条文の新旧対照表となってございます。  次に、要求いただきました資料につきまして、御説明させていただきます。  まず、資料№2-3を御覧ください。幼稚園教育職員の職員数、平均在園時間、平均勤続年数についての資料です。  項番1、職員数です。令和3年11月26日現在74人となっております。そのうち再任用職員、区教育委員会勤務職員などを内数として掲載しております。また、参考として臨時的任用教員、区外派遣者の人数を外数として掲載しております。  項番2、平均在園時間です。こちらは幼稚園教育職員の在園時間、つまり勤務につく前後の時間を含む、タイムカードの出退勤記録に基づく園の滞在時間を集計したものです。令和元年度、令和2年度の2年間分の各月の幼稚園職員1人当たりの平均在園時間と、最もその月に長く在園した職員の在園時間を掲載したものでございます。こちらは、各月の総時間を掲載しております。  職員は毎月およそ20日程度勤務しておりますので、1日当たりの在園時間はおおむね10時間程度ということになります。ただし、この時間には、食事であるとかおやつ、自分で少し休憩する等の時間も含まれておりますので、御承知おきください。  項番3、平均勤続年数です。項番1でお示しした職員74人の平均勤続年数は12.81年となっております。  資料№2-4を御覧ください。期末手当の支給月数引下げによる影響額についてです。モデルケースとして5例ほど記載させていただきました。上から2番目の主任教諭の例により御説明させていただきます。支給月数が0.15月引き下げられることにより、期末手当の年額は119万2,920円から112万2,748円となり、年間で7万172円の減となります。その他の職種につきましては、資料により御確認ください。  甚だ簡単ではございますが、説明は以上とさせていただきます。よろしく御審議の上、御決定くださいますようお願いいたします。
    委員長兵藤ゆうこ君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次御発言をお願いいたします。 ○委員(福島宏子君) 今回の条例改正は期末手当の引下げですが、昨年も特別給が下がっているということで、2年連続の引下げです。本当にコロナ禍で奮闘している職員に対して、冷たい内容だなと思います。  民間との格差是正ということが引下げの根拠となっているわけですが、新型コロナウイルス感染症の下で民間企業もかなりの経営不振と思われますし、そういった中で連動して人事院勧告での削減というのは、本当に来春の春闘ですとかいろいろな年金改定にも大きく影響を及ぼすということになります。下がっていくスパイラルに道を開くことになりかねないと思っています。  今回、資料を出していただき、資料№2-3に再任用の数を載せていただきました。モデルケースを見ても、61歳、園長先生が再任用になると、53歳の園長先生の半分以下ということです。しかも、20代の現役の教諭よりもこれほどまでに下がってしまうことになります。やはり同一労働同一賃金で言えば、こんなに下がってしまう再任用の給与体制というところから、まず変えていく必要があると思っています。その辺りはいかがでしょうか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) ただいま再任用の園長先生にも御活躍いただいて、1名だけ主任の教員にも大分御活躍いただいているところです。その先生方のやはり経験豊富な教育理念などは、本当に港区の幼稚園教育、幼児教育にとって必要不可欠で、ありがたいことだなと思っております。  もちろんそこに対して、同一労働同一賃金を求めていければいいということは分かりますが、やはり逆に若い先生方に頑張っていただいている分もまた考えていかなければいけないというところで、7割程度になっております。その中でやりがいを持っていただきながら、こちらも再任用の方々の活躍に感謝を申し上げながら、一緒になって幼児教育をさらに推進していければと考えております。 ○委員(福島宏子君) 先ほど教育人事企画課長も言っていたような経験というのが、特に今こういった幼稚園の職場では大きな財産になるわけです。再任用職員の手当など、雇い方自体もですが、また社会状況も60歳以上で再任用ということに関しては大きく様変わりしてくると思いますので、その辺も含めてまた今後の課題であると考えております。  あと、資料№2-4のモデルケースについてです。これを見ますと、主任教諭と副園長の間に線が引かれるというか、管理職とそれ以外ということで線が引かれると思います。勤勉手当が入りますからこれ限りではないのですが、期末手当だけを見れば、主任教諭の方が年齢も若いし、主任と副園長では責任の重みも違うけれども、主任教諭の方が手当としては多くなっているという意味では、やはり副園長というのは少し損してしまうのではないかという思いが生まれてくるのではないかと思います。その辺り、副園長の人数や主任の人数に影響は出てきていないのでしょうか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 対象となる主任教諭から副園長に上がるあたりの教員全員に聞き取りをしたわけではありませんが、話を聞く中では、やはり管理職となるとより責任が重い。もう既に主任の中で副園長と似たような業務をしてくれている教員がいるわけですが、やはり職名が変わるだけでかなりプレッシャーを感じているというのが実情ではないかなと捉えております。 ○委員(福島宏子君) 現在、幼稚園が12園あって、副園長は何名いらっしゃるのですか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 現在、併設園となっている赤羽幼稚園、本村幼稚園の2園で副園長が在籍しております。 ○委員(福島宏子君) 副園長といっても、今おっしゃったように併設園ということは、園長先生は小学校の校長先生ということですから、つまりは園長業務をやられていることになると思います。そういう意味での責任を考えても、期末手当と勤勉手当のパーセンテージにもなるのかもしれませんが、そうやって上に上がることもちゅうちょしてしまうようなこういった体系自体、少し見直していかなければならないのではないかなと考えます。  あと、再任用の件は先ほども質問しましたが、それと併せまして、昨年度から採用された会計年度任用職員に対する処遇について少し伺いたいのですが。会計年度任用職員の方にもこの期末手当が出されていると思います。そこは今回の条例改正でどのような影響があるのでしょうか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 現在、157名の会計年度任用職員の方に幼稚園教育に携わっていただいています。その中で、57名が期末手当支給の対象となっております。その方々につきましても同じく0.15月引下げとなりますので、その影響があるかと考えます。 ○委員(福島宏子君) 会計年度任用職員の方は勤勉手当も支給されないというところでは、常勤職員の引下げ率という意味で見ますと、期末手当が減ってしまうと2倍近くになるということであります。あとは、やはり少なくとも会計年度内に任期を定めているという趣旨であるわけですから、支給月数が3月で減らされてしまうということは、もともとの契約よりも下がってしまうということになると思います。せめて翌会計年度からの改定とするべきではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 確かに正規職員に比べると、もともと少ない会計年度任用職員の方々ですので、そこから同じ率で引かれるというのは、福島委員のおっしゃるとおりでございます。ただ、正規職員の方も、それだけの仕事量をやった上で、その対価として給料を頂いているわけですので、そこに関しては、会計年度任用職員の方だけが下がっているわけではありませんので、御理解をいただきながらお力をいただけたらと認識しております。 ○委員(福島宏子君) 教育人事企画課長が答えられることではないと思いますが、やはり任期の中で下げるということではなくて、こういった条例改正がされても、次の任期からにすべきではないかというところは組合とのやり取りの中でもされています。今後の課題になるのではないかと、少し指摘させていただきました。  あと、頂いた資料№2-3ですが、この中で平均在園時間を出していただいています。1日の勤務時間は7時間45分ということなので、これで計算すると、やはり残業や勤務時間を超過して在園している状況が常態化していると思います。週に40時間の労働と考えても、1か月であれば160時間とか200時間だと思いますが、それよりも多くなっています。幼稚園の教諭というのは、認められない限りは、幾ら残っていても残業がつかない職種です。  リモートワークやテレワークがやられていますが、幼稚園教諭はそういうことができません。本当にこの新型コロナウイルス感染症の中でも最前線で仕事をされていたのだと思います。それは、令和元年度よりも令和2年度の方が在園時間が長くなっていることからも分かります。在園時間最大の人の時間数も、令和2年度のコロナ禍の方が延びています。本当にテレワークなどができない職種ですから、一般の方の引下げももちろん駄目ですが、幼稚園の教員の方々の仕事量や仕事の中身については、さらなる配慮が必要だと思います。その辺りはいかがでしょうか。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 今、福島委員に御指摘いただきましたとおり、幼稚園の教育職員、東京都の小・中学校の教育職員、私も含めて同じなのですが、残業しても手当としては変わらないということです。それを受けて、だったら自分のペースで働いていいではないかという考えを持っている教員がおります。ただ、それによって健康を損ねてしまっては、やはり子どもたちの前に元気な姿で立てないということで、現在、働き方改革を推進させていただいております。  具体的には、幼稚園の方にもICT化を進め、これまで結構手書きで書類をたくさん用意していた部分を幼稚園に校務支援システムを導入して、少しでも在園時間、勤務時間を減らして、自分の時間を大切にしてもらおうと、現在進めているところであります。 ○委員(福島宏子君) 本来であれば、残業やサービス残業なんてもちろんあるべきではないと思いますし、しっかりと法定労働時間内で仕事を終わって、自分の時間を有意義に使えるという働き方に改革していただく分にはいいと思います。ただ、ICT化では、またこれは別の議論になりますが、教員の方もそれによって業務が増えているということもありますから、それだけで解消できるというものではなくて、様々な解消の方法があると思っています。  最後です。資料№2-3の一番下に平均勤続年数を出していただいています。12.81年ということです。少し分からないのですが、区職員などに比べたらすごく短いのではないかなと思うのです。大学を出て22歳と考えても、12年ということは34歳というまだまだ若い働き盛りで退職ということになります。先ほど教育人事企画課長もおっしゃいましたが、働き方改革も含めて、働き続けられない職場ということでは、やはりそれでいいのかということになると思うのです。そういう意味で、処遇改善や労働条件の改善もぜひ今後もしっかりとやっていただきたい。特に幼稚園の担任の先生1人でかなり多くの業務をこなしていると思いますので、そこも併せて強く要望しておきます。 ○委員(横尾俊成君) 1点だけなのですが、今、政府は中間層を引き上げるということ、特に保育士や介護士の給料を引き上げるということを政策として打ち出しているかと思います。そうした中で、今回、幼稚園教育職員の給与を下げるという方に動いたことに関して、何かその辺の議論があったのかどうかをお聞きしたいのですが。 ○教育人事企画課長(瀧島啓司君) 報道等で、介護職員、保育士等の給与を引き上げるという話が出ております。私も調べたところ、そこに幼稚園の教育職員も実は入っております。人事課等でもお伺いしてみたところ、保育士と幼稚園教育職員は、子どもを相手にしている部分では似ていますが、やはりやっていることも違う。それによって給与体系等も違いますので、大きな差があるのかなとは私自身も感じていましたが、実際のところはさほど大きな違いは今のところないということを聞きました。その中で介護職員、保育士、幼稚園教育職員だけではなく、民間も含めて全体がやはり上がっていくことを目指していく。それがあるべき姿かなと捉えております。 ○委員長兵藤ゆうこ君) ほかに御質問等ございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) ほかになければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決はいかがなさいますか。         (「態度表明でお願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) 態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。自民党議員団。 ○委員(ゆうきくみこ君) 「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」ですが、自民党議員団としては賛成します。  ただし、今よくメディアに取り上げられていますが、世界的なインフレが起きていて、なおかつ世界の賃金は上がっていく一方で、この30年日本の場合はずっと変わらず、ほぼ同じで推移しているというのは、すごく大きな国としての課題というのは間違いありません。  物価高になっていく傾向がある中での賃金引下げは、この業種だけではなくて、やはりそれを補填するための、もしかしたら人によってはプラスアルファの外での仕事をしなくてはいけない状況になる可能性もあるというところでは、やはり区としても、先生方が安心して子どもたちに向けてお仕事ができるような環境なのかということを、ぜひヒアリング等をしていっていただけたらなと思います。  やはり公務員としての立ち位置にいると、私たちは報酬ですが、区民の心情とか実際の市場の景気の停滞という面では、ある程度お給料について今回のような対応をせざるを得ない状況であるのは、もう十分みんな理解していただけると思います。ぜひ、中のクオリティという意味では、どういうふうに維持していくか。また、次の判断をする際には、実際の状況をきちんと示せるようなことがあれば。  戦略としては、やはり日本もきちんと賃金を上げていかなくてはいけないので、そういう審査会等でもやり取りをする中で、御理解いただかなくてはいけないこともたくさんあるのかなというのを踏まえて、自民党議員団は今回賛成いたします。よろしくお願いいたします。 ○委員長兵藤ゆうこ君) みなと政策会議、お願いします。 ○委員(横尾俊成君) 本議案に関しては賛成いたします。民間との格差是正のための改正ということ、あるいは既に組合と妥結されているということですので、本議案については賛成いたします。  ただ、今、議論もありましたけれども、一方で公務員の給料を下げると、民間の給料にも逆に影響していくということもありますので、今後、景気をどう上げていくか。あるいは低いままに抑えられている賃金をどうするのかという議論も併せて、民間の給料を下げるから下げるというだけの議論に自動的にならないようにということは、今後ぜひ検討いただければと思います。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 公明党議員団、お願いします。 ○副委員長(池田たけし君) コロナ禍の中での民間との差の是正に至ったのは交渉の結果というところでございますので、尊重するところでございます。  介護職あるいは保育そして幼稚園といった、人が人の面倒見るというお仕事は、概して賃金が低いと、まさに思います。それを何とか引き上げようという流れが出てきているというのも大変歓迎するところだなと思うわけでございますが、今回は、そういった是正というところでは尊重したいと思うわけでございます。  が、超過勤務の部分の是正、改善は、もっと進めていただきたいなと思います。また、役職がつくと厳しいとおっしゃる気持ちもよく分かります。そういったところのやりがいや職務に対するモチベーションといった部分をぜひ高めていただきますように希望いたしまして、「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」は賛成いたします。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 共産党議員団、お願いいたします。 ○委員(福島宏子君) 今回の条例改正は、本当にもうコロナ禍の下で奮闘した職員に対して、非常に冷たい仕打ちと言わざるを得ません。到底認めるわけにはいきません。幼稚園では、子どもたちや保護者の方に寄り添い、励まし、コロナ禍の中でも子どもの成長を担う大きな責任を果たしてきたと思っています。残業代も保障されない職場ですし、この期末手当の削減があってはならない職場でもあります。  よって、今回の「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に関しては、反対いたします。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 虚偽報道に負けない会、お願いいたします。 ○委員(赤坂大輔君) 賛成します。 ○委員長兵藤ゆうこ君) 態度表明は終わりました。  それでは、「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」について採決いたします。採決の方法は挙手採決といたします。  「議案第99号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。                (賛成者挙手) ○委員長兵藤ゆうこ君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第99号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」は原案のとおり可決することに決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長兵藤ゆうこ君) それでは、議案の審査が終了いたしましたので、本日審査できなかった請願8件、発案1件につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長兵藤ゆうこ君) そのほか、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長兵藤ゆうこ君) ほかになければ、本日の委員会を閉会いたします。              午後 2時46分 閉会...